「役柄とは違って僕自身は和菓子が大好きなんです。この間も、ネットで調べて自分で粒あんを作ってみたんですよ。砂糖の加減を間違えたみたいで失敗でしたが(笑)」 そう語るのは、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で、有村架純演じるヒロイン・みね子が新生活をスタートさせた「あかね荘」の近くにある和菓子屋「柏木堂」の一人息子だが甘いものが大嫌いな、ヤスハルを演じる古舘佑太郎(26)。 もともとはバンドを率いるミュージシャンで、現在は「2」(ツー)というバンドで活動中。近年は俳優業にも挑戦中だ。初めての演技経験となったのは映画『日々ロック』(’14年)。 「このとき、演じることの楽しさに魅了され、もっと挑戦していきたいと思いました」(古舘・以下同) 撮影現場では、ヤスハルの父・一郎を演じる三宅裕司との会話にも花が咲いたという。 「僕はバンドをずっとやっていたので、三宅さんが司会をされていた『いかすバンド天国』という音楽番組の話をしてみたら、気さくに答えていただきました。『あのバンドはね〜』みたいな」 みね子役の有村とは、10月公開の映画『ナラタージュ』でも共演する。 「僕より年下なのに、そう見えないくらいしっかりした、オトナな方。見ていると自分も頑張らないとなって刺激を受けます」 物語のこれからの見どころは? 「人口密度が一気に上がるというか、裏路地の空間に多彩なキャラクターが押し込まれて、演じていてもおもしろかったですし、映像で見ても楽しんでいただけると思います!」
2017年07月03日人気脚本家・岡田惠和が書き下ろした舞台「ミッドナイト・イン・バリ~史上最悪の結婚前夜~」の製作発表が行われ、出演者の栗山千明、溝端淳平、浅田美代子、中村雅俊、脚本の岡田惠和、演出の深川栄洋が登壇した。今回、タイトルが映画「ミッドナイト・イン・パリ」に似ていることから、“パリ”ではなく“バリ”を舞台にした作品であることをアピールしようと、キャストは伝統的なバリの衣装で登場。南国ムードの中、終始和やかに会見が行われた。舞台「ミッドナイト・イン・バリ」チケット情報本作は、バリでの結婚式を翌日に控えた男女が織りなす“ハイスピード毒舌ラブコメディ”。現在放送中のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」や「最後から二番目の恋」など数多くの名作ドラマを手掛けてきた岡田のオリジナル戯曲となる。演出は、映画監督として『白夜行』や『神様のカルテ』など数々の作品を手掛け、テレビドラマ「ボクの妻と結婚してください」でも岡田とタッグを組んだ深川が担当。深川は舞台初演出となる。岡田は「とても濃い、4人のみの会話劇を、自由に書かせていただきました。笑って、泣いて、楽しめる。そして女とは、男とは、夫婦とは、みたいなことが観ているうちにじんわりくる舞台になると思います」とコメント。深川は「4人とも膨大な台詞量で、覚えるだけでも大変だろうなと思います…が、もっと大変にしてみようと思っています(笑)。歌、演奏、踊りをぶっこんでみようかなと。何が起きるかわからない舞台を毎日繰り広げられると思います」と話しキャストを驚かせた。栗山は「5年ぶりの舞台なので、それだけで緊張しております」と話しつつ、本作について「それぞれの欠点がとても人間らしく、愛されるキャラクターとして描かれている作品だと思います。本当に面白い作品だからこそ、きちんと演じて、楽しんでいただけるように努めたいです」と意気込む。溝端は「とってもチャーミングな4人の話で、笑いどころも、ハートフルな場面もある。気楽に楽しんで、笑いながら帰っていただける舞台になるんじゃないかなと思います」と話した。浅田は「よく考えたら18年ぶりの舞台で、今さら緊張しています。ただ、私の初舞台は芸術座(本作が上演されるシアタークリエの前身)だったので、初心に戻った気持ちでがんばりたいです。稽古がとても楽しみ」とニッコリ。中村は「僕は舞台はほとんどやってこなかったので、非常に緊張しております。映画『60歳のラブレター』でご一緒した深川監督はとても才能のある方で、また一緒にやれる喜びがあります」と期待を寄せた。公演は9月15日(金)から29日(金)まで東京・シアタークリエにて。その後、静岡・愛知・大阪・福岡など全国12か所を巡演する。取材・文:中川實穗
2017年06月30日10月より放送スタートするNHK連続テレビ小説第97作「わろてんか」でヒロインを務める女優・葵わかな。本日6月30日(金)は、葵さんの19歳の誕生日ということで、現在撮影中のスタジオでキャストやスタッフが祝福した。有志でスタッフが用意したバースデーケーキには、葵さん好みの和柄や猫のデコレーションがされ、葵さんは「私の好きな和柄やお花、そしてなんと愛してやまないわが家の愛猫“ちゃろさん”までいたりして、スタッフさんの愛を感じました!ありがとうございました」と感激の様子。また、クランクインしてから1か月が経ったという本作。葵さんは「気持ちのいいチームワークの中でのびのび楽しく撮影させてもらってます」と撮影は順調だと話し、「そんな撮影現場でお誕生日をお祝いしてもらえたのがとても嬉しかったし、19歳、10代最後の年は『わろてんか』に染まる1年になるだろうと思っているので、よし、頑張ろう!と改めて思えました」とコメントしている。「わろてんか」は、明治の後半から第二次大戦直後の大阪を舞台に、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでを描いた一代記。吉本興業の創業者である吉本せいがモデルになっており、今回朝ドラヒロインオーディション3回目で夢をつかんだ葵さんが、藤岡てん役を務める。平成29年(2017年)度後期 連続テレビ小説 「わろてんか」は10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(cinemacafe.net)
2017年06月30日出演していた綾野剛(35)主演ドラマ「フランケンシュタインの恋」(日本テレビ系)が最終回を迎えたばかりの元AKB48・川栄李奈(22)だが、今後続々と出演作品が決定している。 人気コミックを実写映画化した「亜人」(9月30日公開)には主要キャストの1人として出演。7月21日からテレビ東京系で放送されるオムニバス形式の連続ドラマ「下北沢ダイハード」には、違法風俗店の風俗嬢で出演。そして長澤まさみ(30)と高橋一生(36)が恋人役を演じ話題の映画「嘘を愛する女」(18年公開)では、高橋演じる役をストーカーするゴスロリファッションの女子大生役を演じる。 「11人の劇作家が毎回1話完結のストーリーを書き下ろす『下北沢ダイハード』に選ばれたキャストは演技派ばかり。その中に川栄が選ばれたのは、彼女も十分に演技派として認められた証拠といえるでしょう」(テレ東関係者) 川栄は15年8月にAKBを卒業後、女優業に転身。昨年、NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に出演してからは順調に女優としてステップアップを重ねている。 「AKB時代から『なんでもできる女優』を志望。そのため所属事務所も幅広くオファーを受けてくれそうなところを選んで卒業した。その希望がかなってオファーが殺到しているが、基本的に断らずに受ける方針。AKB時代には握手会での襲撃事件を乗り越えメンタルは強い。人見知りせず愛されるキャラなので、そんな性格が評判になっています。しばらくオファーが途切れることはなさそうです」(映画業界関係者) このままの勢いだと、女優としての“センター”である主役の座をゲットする日も近い?
2017年06月27日俳優の高橋一生とミュージシャンで俳優の浜野謙太が、「東京スカパラダイスオーケストラ」とトリプルコラボレーションしたWEBムービーおよび新CMが、6月27日(火)より公開された。今回公開となるWEBムービーは、先日、「東京スカパラダイスオーケストラ」に期間限定での加入を発表した「issey」こと高橋さんと、「KENTA」浜野さんとのトリプルコラボレーションが実現したもの。出演者発表でシルエットが公開になった際、「issey」「KENTA」という名前から、「旅する氷結(R)」CMでも共演していた「2人の再共演なのでは?」という声や、トロンボーンを奏でるKENTAといえば「ハマケンさん?」など、正体を予想する投稿がSNSで多く見られ、話題を呼んだばかり。WEBムービーでは、ショーレストランの舞台のような空間に、その高橋さんと浜野さんのシルエットが浮かぶシーンから始まっている。舞台が徐々に明るくなると「東京スカパラダイスオーケストラ」の演奏が始まり、キャストが集合。高橋さんがポケットからブルースハープを取り出すと、美しい音色のソロ演奏をアツく披露。そんな高橋さんのソロ演奏を合図に、浜野さんのトロンボーンやスカパラの息の合ったセッションでお馴染みの「Paradise Has No Border」を盛り上げていく。高橋さん、浜野さんが加わったネオンステージでの迫力満点の演奏や、浜野さんのダンスシーン、演奏後に注ぎたての「氷結(R)専用ICEBOX [トリプルミックス]」を味わう、爽やかな高橋さんのエンディングにもご注目!また、同日より新TVCMも放映開始される。現在、大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演するほか、10月に始まる連続テレビ小説「わろてんか」、2018年には映画『blank13』『嘘を愛する女』『空飛ぶタイヤ』などが控えている高橋さん。「音楽はプライベートでも触れる機会が多く、楽しんで撮影に臨むことが出来ました。ブルースハープは初披露になるので、ぜひWEBムービーで最初から最後までお楽しみ下さい」と、自信たっぷりにコメント。また、バンド「在日ファンク」のボーカル兼リーダーであり、「SAKEROCK」の元トロンボーン担当でありつつ、『東京喰種 トーキョーグール』など、俳優としても映画、ドラマなどに多数出演し、独特の存在感を放っている浜野さん。「高校生のころから憧れ続けていたスカパラさんとひと時の共演ができて感動でした。いつか加入しようと決めました」と大感激の様子で「一生くんとの音の絡みも絶妙なミスマッチ感がたまらなくて、俺たち最高」とコメント。「スカパラ」メンバーからも「より一層カッコイイ仕上がりになっている」と太鼓判を押されている。2人は、「旅する氷結」CMでも共演しており、息もぴったり。カメラ前にさりげなく並んで立つと、思わずスタッフから「いい感じだね」という声が。また、もともとブルースハープに親しんでいたという高橋さんは、今回の「Paradise Has No Border」を演奏するために事前から練習を重ねていたとか。プロのミュージシャンでもある浜野さんのトロンボーン・パフォーマンスにも触発され、テイクを重ねるたびに激しいアクションが生まれていき、スタジオは拍手に包まれていた。WEBムービーでは、TVCMより時間が長いぶん、さまざまな角度から何度も演奏風景を撮影。高橋さんも浜野さんも、回を追うごとにノリが良くなり、「スカパラ」のメンバーともアイコンタクトをとるなど息ぴったり。高橋さんと浜野さんがそれぞれ中央でパフォーマンスを見せるシーンでは、浜野さんのキレのある動きに後ろで高橋さんが爆笑するなど、終始和やかな雰囲気で撮影は進んだ。いつもは演奏で参加する「スカパラ」の皆さんの“お芝居”も必見となっている。「氷結(R) ICEBOX『あたらしくいこう 2017』高橋一生×浜野謙太」篇TVCMは6月27日(火)より全国にて放送、ウェブムービーはキリンビール公式YouTubeにて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年06月27日向井理が企画、映画化した『いつまた、君と ~何日君再来~』の初日舞台挨拶が6月24日(土)、TOHOシネマズ新宿にて行われ、向井さんをはじめ、主演の尾野真千子らが登壇した。初日舞台挨拶では、異例ともいえる観客による3分以上のスタンディングオベーションで迎えられた登壇陣。驚きと感動のあまり号泣した尾野さんは、向井さんにそっと白いハンカチを渡され、あふれ出る涙をぬぐっていた。さらに向井さんから、ねぎらいと感謝を込めた花束も渡された尾野さんは、花束に顔をうずめて号泣し、その姿に観客ももらい泣きしていた。『いつまた、君と ~何日君再来~』は、向井さんの祖母の手記をもとに、衣食住もままならない戦後の混乱期、日本を支えた普通の暮らしを生きた人々の姿を描く。芦村朋子(尾野さん、野際陽子)の夫・吾郎(向井さん)が時代の波に翻弄されながらも、日本人としての誇りを失わずに懸命に生き、戦中から現代、親から子、子から孫へ受け継がれる愛しい物語となっている。「感動したよ!」、「尾野さーん!」と歓声と拍手で湧く会場を見て、ボロボロと涙をこぼした尾野さんは、「何ですかあ?」と涙声で言い、「初めての経験…もう、座ってください」と声にならない声を絞り出した。向井さんは、「隣で号泣されるとなかなか冷静になれます(笑)。ありがとうございます。僕もこういう経験は初めてです」と感無量の表情を見せた。改めて、尾野さんは、「ほんっとうにありがとうございます。こんな経験は初めてだったので…。こうやってご褒美をもらえたことが、いまとってもうれしいです」と、またも涙を流していた。向井さんも、「上映後の舞台挨拶は、反応がダイレクトで毎回怖いんです。でも、たくさん拍手をいただいて、役者冥利に尽きます。うれしいです」とにっこり。共演の駿河太郎は、そんな向井について、「企画を聞いたとき、何てじいちゃん、ばあちゃん孝行や。その顔でそんないいことされたら、誰も勝たれへんやん、って(笑)」と称賛しつつ、「元嫁が、別の男の嫁をやっているのは嫌やった」と、NHK連続テレビ小説「カーネーション」で夫婦を演じた尾野さんに語り、尾野さんも温かい声かけに笑顔を見せていた。そのほか、初日舞台挨拶には、岸本加世子、成田偉心、脚本を務めた山本むつみ、深川栄洋監督が顔を揃えた。『いつまた、君と ~何日君再来~』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)■関連作品:いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~ 2017年6月24日より全国にて公開(C) 2017「いつまた、君と ~何日君再来~」製作委員会
2017年06月24日有村架純がヒロインを務め現在好評放送中の連続テレビ小説「ひよっこ」。本作で有村さん演じるヒロイン・みね子の叔父・小祝宗男を演じている峯田和伸といえば、「銀杏BOYZ」としての音楽活動と並行し、俳優としても『アイデン&ティティ』や『ボーイズ・オン・ザ・ラン』などで独特の個性を発揮。昨年放送されたドラマ「奇跡の人」では連続ドラマ初主演を務め大きな注目を集めた。本作でも独特の味わいで視聴者の心を掴んでいる峯田さんだが、今回、宗男という役柄をどう作り上げていったのか。気になる今後の展開も含めて語ってもらった。物語は東京オリンピック開催や高度経済成長に沸く1964年からはじまり、地方から集団就職で上京した“金の卵”ヒロイン・谷田部みね子(有村さん)が、懸命に働き自らの殻を破って成長していく波乱万丈青春記となっている。脚本を読んだ際、宗男について「単に明るいだけじゃなく戦争体験を乗り越えて“俺はこう生きる”と決めた覚悟を感じて、やりがいがある」と感じた峯田さん。役作りに当たっては自身の祖父をモデルにしたそうで「宗男は亡くなったうちのじいちゃんと同世代。若いころの写真を実家から送ってもらった」という。「バイクに乗ってエレキギターも弾いて…宗男みたい」だったという祖父の姿から「自分が生まれてない時代の空気を自分のなかで解釈して演じている」と意外な宗男のモデルについて話してくれた。第13週では宗男がビートルズ来日のニュースを知って上京、みね子のところにやってくることに。これまでの撮影で印象に残ってる場面について「第13週の大声で叫ぶシーン」だという峯田さん。「台本呼んだとき“面白い感じで演じられる”と感じた」というこの場面、「それまで宗男が心のなかに隠していた部分をさらけ出すシーンで、演じていて心が震えた」という峯田さんの演技にも注目だ。さらに上京した宗男を追って妻の滋子(山崎静代)も上京、2人の「微笑ましい夫婦だなって感じるすごくいいシーンがある」そうなので、こちらもお楽しみに。また共演している有村さんについて「カメラが回ってないところでも疲れも見せず、たまに俺のところにやってきて“寝てますか?”とかちゃんと気遣ってくれる」とその優しさに感謝の言葉を送る峯田さん。みね子の祖父で宗男の父親役を演じる古谷一行とは「息子さん(降谷建志)と夏フェスでよく共演してて、その話をしました」といい、ミュージシャンとしての“人脈”が共演者とのコミュニケーションに役立ったと語ってくれた。元々ミュージシャンとして活動してきた峯田さん。バンド活動中心だった時代には10代のファンから声をかけられることが多かったそうだが、本作出演後「電車で50代、60代ぐらいの方から“もっとあんた出なさいよ”」と声をかけられ「脚本家が決めることで僕が出たいって言っても出れないからね」と返したという出来事があったといい、着実にその認知度はアップしている様子。自身の演技について「僕は歌手。プロの役者ではないのは十分自覚してて限界は知ってる」と言い「(脚本の)岡田(恵和)さんやプロデューサーもそれを求めていらっしゃるのかなってのはあるんで、なるべく自然に演じたい」と話す峯田さん。今後演じてみたい役柄について「作中で“みね子~”ってよく言うんですけど『熱中時代』にみね子って役がいたんですよ。北野広大(水谷豊)先生みたいな先生役を演じてみたい。訛っててもいい先生役だったら(笑)」と語り、俳優活動については「音楽の活動と両立できるタイミングで来たお話で、やれる範囲で取り組んでいきたい」と考えているというが、今回の宗男役で俳優としてもさらに評価されたはず。今後も続々とオファーが絶えない人気俳優へと成長を遂げていきそうだ。(笠緒)
2017年06月24日人に裏切られたくないとは、誰もが思うこと。好きな人であってはなおのことだし、愛して「結婚しよう」と言われた相手だったら…想像を絶する痛みを伴う。しかし、この男、ディーン・フジオカになら「騙されてもいい」、むしろ「騙されたい」という声さえ上がる。となれば、ディーンさんが最新主演映画『結婚』で演じた結婚詐欺師・古海健児は、ある意味ハマり役だったともいえるかもしれない。「最初に結婚詐欺師と聞いたときは、結婚詐欺師か…どうなるんだろうな…ってドキドキしました。犯罪者のカテゴリーだと思うので、もちろん『真似してはいけません』という注釈が入るキャラクターだと思っていますけれど」。そう言い終わると、口角を上げてにっこり微笑む。この笑顔を向けられたら、劇中で次々と古海に陥落した女性たちのように、骨抜きになるのもわかってしまう、気がする。『結婚』は、直木賞作家・井上荒野による同名長編小説の映画化。都会のキャリアウーマン、市役所で働く真面目な女、家具店の販売員など…実に様々なタイプの女性を翻弄しては結婚をちらつかせ、心と金銭を奪った段階で姿を消す。愛し合った時間、通じ合えたと思った言葉たちは全部うそだったのか―狐につままれたような気になる、まさに結婚詐欺師の常套手段を華麗にやってみせる古海。彼がそうしなければ生きていけない事情は何なのか。波紋を呼びそうな展開が、観る者を刺激する。監督を務めた西谷真一は、ディーンさんが現在のブレイクのきっかけになったNHK連続テレビ小説「あさが来た」で演出を務めており、タッグを組むのは3度目。信頼のおける関係だ。「物語全体は監督が作るもの。僕は俳優としてプロジェクトをやるとき、基本的には、監督の指示に従うようにしているんです」と語るディーンさんだが、西谷監督だけは別。「西谷監督と、頻繁に話し合うことが出来たんです。間口を広げてくれました」と、役について共に掘り下げていったという。役をつかむ作業は、ディーンさんにとって、「固く言えば役づくり、柔らかく言えば連想ゲーム、遊びですよね」と、撮影時をふり返った。結婚詐欺師は一般的な職業ではないため、取材をすることもできず、想像力をかきたてる必要があった。手に入ったと思った瞬間に忽然と姿を消してしまう古海を表現するため、「ひとつひとつにシンボルを作り上げていき、メタファーをたくさん集約させていく感じ」で、作っていったというディーンさん。衣装や小物、所作など、こだわりが散りばめられている。「例えば、つかもうとするとスルッといってしまう感じが、生地のテクスチャーでも表現できたらいいなと思い、黒のロングコートを選びました。ほかにも、古海のジェスチャーがほしいと思い、髪をなでつけている、髪を押さえつけるところをシンボリックに使おうとしました。髪をなでる仕草を後ろから撮ってもらうカットで、情緒を植え付けられるところまでやりたかったんです」。細部にまで妥協のない演技の賜物か、仕上がった映像は甘美で、謎めいた古海が画面の中で息づいている。完成作を見たディーンさん本人の感想は、「びっくりしました。ちょっと家族に見せるのは恥ずかしいかもなぁって思いました(笑)」と正直に語る。確かに、夥しい数のベッドシーン、ラブシーン、キスシーンが登場するのが本作の特徴でもある。「ラブシーンを撮っているときは、言っても芝居なので、『はい、OK、次』という感じなんです。けど、編集されて音がついて見ると、やっぱり…ちょっと自分では観たくない感じですね。ラブシーンは、ね。10代後半とか20歳くらいの男の子がやったほうがいいんじゃないですか(笑)?」と、照れながら話を締めくくる。だが、ディーンさんが言う若い層には到底醸し出せない「色気」というものが、本作には重要な要素として入っている。例えば、古海がマスカットを1粒取り、口に含むという場面。何でもないちょっとした日常の動作のはずが、たおやかでエロティックにさえ見える。ディーンさんが演じたならではの色気が、映しとめられているようだ。「ミステリアスって、全てがわからずアンノウンな部分があるから、興味を惹いたり、想像力を掻き立てるわけですよね。フローレスな美しさもあれば、傷があるから美しいものもあると思っています。え、僕自身の色気ですか?自分ではわからないです、ごめんなさい(笑)」。映画のタイトルでもあり、テーマでもある『結婚』。本作を経験したことで、自身の結婚観を見直すきっかけには、なったのだろうか?「自分は幸せだな、ラッキーだなと思いました。改めて、しっかりと父親として、夫として、家族のことを大事にしなきゃいけないなと。ちょっとバランスが崩れたら、すぐになくなってしまうことでもあると思うんです。作品で、古海と関係する女の人たちは、みんなかわいそうじゃないですか。けど、そういうスパイラルにいまたまたま僕はいないだけで、バランスを保てているだけなんだなって思うんです。日常的な、平凡な幸せを大事にしなきゃいけませんよね、と自分で思いました」。そんなディーンさんが、女性に惹かれる瞬間、魅力的だと感じるポイントは「優しい人だということ」と答える。「共感できる力というか。(相手の思いを)感じ取って、自分のこととして考えて、アクションを起こして反映していく。どんな国でも、どんな人種でも、どんな性別でも関係なく、そんな方は魅力的だなと思います」。しかし、表面的に優しくするようなことだけが優しさであるとも限らない、と静かだがキッパリとした口調で伝える。「ときに、相手を思って、強く言わなきゃいけない優しさもありますよね。決して柔らかい物腰でいることだけが優しさだと思わないです」。明日から、今日より優しい自分になれますように…なんて、願わずにはおれない。(text:Kyoko Akayama/photo:You Ishii)■関連作品:結婚 2017年6月24日より全国にて公開(C) 2017「結婚」製作委員会
2017年06月22日6月20日、女優の永野芽郁(17)が18年春から放送されるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」のヒロイン役に決定したと明らかになった。 永野は朝ドラオーディション初参加ながら、応募者2,366人の中からヒロインに抜てき。普段から物怖じしない言動と天然っぷりで周囲を和ませており、「さっきメイクさんと話していて『ブロッコリーを食べるといい』と聞いたので。大好きなので、そういうところで気を遣いたい」とコメントし、周囲を笑わせた。 「もともとティーン誌のモデルとして活躍。現在はフッション誌『Seventeen』(集英社)の専属モデルで同年代の女性のカリスマ的な存在です。15年公開の人気コミックを映画化した『俺物語!!』のヒロインオーディションを勝ち抜き、女優としてブレークしました」(出版業界関係者) 今年公開の主演映画「ひるなかの流星」もヒット、菅田将暉(24)、竹内涼真(24)ら旬のイケメン俳優を集めた「帝一の國」では紅一点のヒロイン役もつとめている。そんな所属事務所の“看板女優”といえる勢いの稼ぎぶりだが、意外に“渋い”素顔も人気の要因のようだ。 「永野さんは家族の影響で幼いころにギターを始めたそうです。そのときに見ていたのが長渕剛さん(60)の動画だったため、今でも尊敬しているそうです。『俺物語!!』の舞台あいさつで『生まれ変わりたいもの』を聞かれた際も、長渕さんの名前を上げていました。ラジオ番組では『長渕剛さんのライブ×告白』をテーマにしたアドリブ一人芝居に挑戦し、ラブコールを送ったほどでした」(レコード会社関係者) また好物は「いか」で、現場ではさきいかをよく食べているのだという。 「もともと塩ラーメンやおつまみなど、塩分たっぷりのものが大好き。それもあって空腹になって大食いするのを防ぐため、最近はさきいかでお腹を満たしているそうです。その体型維持のためのプロ意識の高さに、周囲は驚かされていますよ」(大手映画会社の宣伝担当) 売れっ子になった陰には、それだけ多くの理由があるようだ。
2017年06月21日女優・永野芽郁が、北川悦吏子が脚本を務める連続テレビ小説第98作目「半分、青い。」のヒロインに決定したことが、本日6月20日(火)に行われた会見で明らかになった。大阪万博の翌年、1971年。岐阜県東濃地方のとある町の小さな食堂に、鈴愛(すずめ)という女の子が生まれた。元気な子だったが、小学生のとき、病気で方耳を失聴してしまう。そんな彼女を励ましたのは、両親と同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみの男の子だった。高校卒業後、持ち前のユニークな感性を生かして少女漫画家を目指し、鈴愛はバブル真っ只中の東京に出る。やがて結婚してひとり娘を授かるも、離婚。シングルマザーとして故郷に戻った鈴愛は、思わぬ転機を迎えることになる――。「あすなろ白書」「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」などで90年代を席巻し、近年では『ハルフウェイ』『新しい靴を買わなくちゃ』で脚本兼監督も担当する北川さんが、今回満を持してNHK連続テレビ小説へ挑戦。今回のヒロインは、高度成長期の終わりに岐阜県東濃地方に生まれた鈴愛。彼女は子どものころ、病気で左耳を失聴するが、雨音が片側しか聞こえないことをおもしろがり、雨上がりの青空を見て「半分、青い。」とつぶやくような、ユニークな感性の持ち主である。高校卒業後、上京して漫画家になるという大志を抱くも、夢は瞬く間に破れ、結婚して娘を授かるも離婚され、シングルマザーとなって故郷に戻る。失敗だらけの人生だが、ヒロインはそのたび「やってまった」(=「やってしまった」)と明るくつぶやきながら、生き抜いてくというキャラクター。そんなヒロインを演じるのは、モデルで女優の永野さん。『俺物語!!』『ひるなかの流星』「こえ恋」などにメインキャストで出演し、現在公開中の『帝一の國』や『ピーチガール』にも参加。さらに、秋公開予定の『ミックス。』にも出演決定しているなど、いま注目の若手女優だ。永野さんは、昨日の夜、合格した報告を聞いたそうで、「なんか全然実感はなくて、なんでいまここでこんなに写真を撮っていただいているんだろう、みたいな気持ちもあったりもするんです」と心境を告白。そして「ただ、いま出てくる直前にこう全体的に青い感じとか、あとマイクも青だね、半分青いね、みたいな話をしていたら、なんか私本当にやれるんだっていう、いまになって少しずつ実感がわいてきたりしています」と率直な思いをコメントした。本作は岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終りから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしていく。何かを半分失っても、ほかのやり方で前に進めばいい――。あぶなっかしくもバイタリティーあふれるヒロインの冒険が誕生する。平成30(2018年)度前期 連続テレビ小説 「半分、青い。」は2018年4月2日(月)~2018年9月29日(土)全156回放送予定。(cinemacafe.net)
2017年06月20日今秋スタートの次期NHK連続テレビ小説「わろてんか」の新キャスト発表会見が16日に大阪市の同局で行われ、女優の鈴木京香(49)、俳優の松坂桃李(28)らが出席した。 会見では、芸能界を引退した堀北真希さん(28)、優香(36)、白石美帆(38)、榮倉奈々(29)、木村文乃(29)らの女優陣、そして雑誌で対談したエッセイストの阿川佐和子さん(63)ら松坂との“共演者”が次々と結婚したことが話題に。 松坂本人は自身の結婚について「今のところ、僕には何のメリットもないですね」と笑わせた。そして俳優の長谷川博己(40)との交際が報じられている鈴木の番に。発言が注目された鈴木だが「私!?私は全然です」と笑顔で返した。 「鈴木と長谷川は10年放送のNHKドラマ『セカンドバージン』での共演をきっかけに交際をスタート。元旦には一部スポーツ紙が『年内結婚』と報じたこともあった。一度破局情報もあったが結局別れず、交際は7年あまりに及びます」(芸能デスク) 交際開始当時は鈴木の方が明らかに“格上”だった。しかし、ここに来て長谷川は昨年の主演映画「シン・ゴジラ」が大ヒット。18日に最終回を迎える主演ドラマ「小さな巨人」(TBS系)も低迷するドラマが多い中、全話視聴率2ケタ超えと好調。すでに2人の“格”は並んだだけに、結婚には何の障壁もなさそうだが……。 「長谷川はかなり多忙ですが、鈴木は母親の介護があって仕事をセーブ中。結婚したとしても2人でゆっくり過ごす時間がないので、あえて籍を入れることを焦っていないようです」(映画業界関係者) 長谷川との関係が安定しているからこそ、鈴木は余裕の笑みを浮かべることができたようだ。
2017年06月18日大河ドラマ「毛利元就」や連続テレビ小説「ひらり」など、数々の作品の脚本を手掛けた内館牧子原作によるベストセラー小説「終わった人」が、来年映画化されることが決定。主演には舘ひろし、その妻役には黒木瞳が演じ、20年ぶりの共演を果たすことが分かった。大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。美容師の妻・千草は、後ろ向きな発言しかできなくなった壮介に距離を取り始める。このまま老け込むのは不味いと感じた彼は、スポーツジムで体を鍛え直すことにした。しかし、満たされない。「俺はまだ終われない。どんな仕事でもいいから働きたい」と職探しをするが、いくら高学歴とはいえ特技もない定年後の男に職などそうない。だがある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す――。本作のメガホンを取るのは、『リング』『仄暗い水の底から』など日本ホラーの名匠・中田秀夫。そんな監督が今回は初のコメディ映画に挑戦。実はメロドラマが好きだと言う中田監督自らが、原作に惚れ込み企画。本作を「本当に撮りたかった作品」と語り、登場人物の人情・愛情があふれる暖かい空気感と、シニカルな喜劇が絶妙にマッチした作品に仕上げる。原作の舘さんが演じる田代は、エリート街道から転落し、仕事に未練を残したまま定年を迎え、「ジジィ扱いすんな!」 とダサくもがむしゃらにもがく、どこか憎めない男性。一方、黒木さんが演じるその妻・千草は、そんな夫に呆れ相手にすらしないが、実はしっかりその様子を気にかけている頑固でも心優しい女性だ。「あぶない刑事」シリーズの完結編『さらば あぶない刑事』以来の映画主演となる舘さん。「30年間演じた“刑事”を定年退職してから“再就職先”を探していました。今度の“職場”はハーレーに乗ってショットガンを打つシーンとは無縁です。主演として関わる映画は『終わった人』というかなり辛辣なタイトルですが、定年退職した私がコミカルに見えて、笑えて、最後にジーンとくる映画になると思います」と作品について語り、「私自身は、この物語を“再挑戦”と定義して演じます。ですから、実際にもうかなり歳ですが、いやこの歳になったからこその、新しい“舘ひろし”をご覧いただけるのではないでしょうか。とても良い作品になる手応えがあります。撮影が待ち遠しいです」とコメント。「考えてみれば、ああ、これもれっきとした 夫婦のホラー話かもしれないなと興奮して撮影初日を迎えました」と話す黒木さん。舘さんとは「刑事貴族」「新宿鮫 II 屍蘭」「無影燈」に続き4作目20年ぶりの共演となる黒木さんは、「青春朱夏、そして白秋の年代となった夫婦を、舘ひろしさんと共に演じることができるなんて最高に嬉しいです。舘さんとは20代の頃からご一緒しているので、安心感は半端ないです。その懐に飛び込み撮影に臨みたいと思います」と意気込みを語っている。さらに自ら原作に惚れ込み今回企画した中田監督は、「『定年って生前葬だな』の冒頭の一行、花束を持った何か言いたげな主人公の装画に完全にヤラレた。私がそれらに『ピンと来る』年齢に達したからか?だが実は、この主人公は『終わった』後も、社会で必要とされ、仕事で戦うことを熱望し、懸命に足掻く。その姿にも惚れた」と原作に一目ぼれだったと語る。一方の原作者・内館氏は、映画化オファーに「からかわれているのかと思った」と明かすも、「卓越したホラー作品で世界を魅了している中田監督が、まさか『終わった人』を!?本当のことだと知り、これは予測ができない面白さになるとドキドキした」と確信。またキャストの2人については、「主人公は舘ひろしさん、その妻は黒木瞳さんとうかがい、もう早くも横綱相撲で勝ったと思った。私はお2人とは過去に仕事をご一緒しており、原作をさらにふくらませて下さる力量を実感させられている」とコメントを寄せている。『終わった人』は2018年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年06月14日NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の警官・綿引正義役で人気急上昇の竜星涼。彼がなんとTBSのドラマ『小さな巨人』、サスペンス映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』(6月10日公開)と、3作立て続けに警官役を演じています。しかも三者三様にきちんと演じ分け、それぞれの魅力が炸裂(さくれつ)しています!さわやかな笑顔、小顔、そして高身長という恵まれたルックスの竜星くん。ご存じスーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』の桐生ダイゴことキョウリュウレッド役で人気を博し、『ひよっこ』で一気にブレイクしました。■“ザ・昭和の男”時々おちゃめなギャップ萌え『ひよっこ』竜星くん『ひよっこ』の綿引は、主人公・谷田部みね子(有村架純演)の蒸発した父親・実(沢村一樹)の行方を探す巡査役です。律義そうな“ザ・昭和の男”という感じの七三ヘアが、誠実で清潔感あふれる綿引のキャラに絶妙にマッチ。先日放送された回では、みね子たちと映画『ウエストサイド物語』を観たあとで、余韻に浸っていた綿引が、ひとりこっそり“なりきり”ダンスを披露。しかもそれをうっかりみね子たちに見られ、大慌てする姿がかわいかったです! 生真面目な警官ぶりと素顔のおちゃめさのギャップ萌えがたまりません。みね子親子と同じ茨城出身の綿引は、本来の実務ではなく、非番の日にも実を捜索してくれていました。しかし、実家の都合で巡査を辞め、地元に帰ることになってしまい…。ガガーン! どこかいい感じの雰囲気が漂っていたみね子と綿引だけになんとも残念!ちなみに6月からは、いまをときめく竹内涼真が、みね子の暮らす東京のアパート「あかね荘」の住人・ 島谷純一郎役で登場予定です。彼も『仮面ライダードライブ』出身ということで、みね子を巡る竜星くんとの元ヒーロー対決に、女子は鼻息が荒くなってしまいそうです!■抱きしめたくなる母性本能を刺激! 『小さな巨人』竜星くんつづいて、長谷川博己が敏腕刑事・香坂真一郎役に扮し、『シン・ゴジラ』張りの統率力を発揮している『小さな巨人』での竜星くんは、忠誠心あふれる若手刑事・中村俊哉として奮闘していました。ビジュアル的には、3役の中でいちばんフラットです。同ドラマでは、警視庁本庁と所轄の確執が描かれます。向上心と忠誠心が強いがゆえに、上司の犬となり、裏切り行為に走ってしまった中村。それが香坂たちにバレて、打ちひしがれた子犬状態だった中村・竜星くんは、見ていて思わず抱きしめたくなるほど愛おしかったです。中村の人柄を知り抜いている香坂が、中村を裏切らせた上司・杉本(池田鉄洋)の方に怒りをぶつけ、中村の直属の上司だった渡部(安田顕)も、彼を一切責めませんでした。本当に良かった! 懐の深い上司たちの愛が身にしみたであろう中村のうれしそうな表情を見て、ファンは肩をなでおろしたはずです。竜星くん、舞台が芝署から豊洲署に移ってからはレギュラー組から外れてしまいました。でも、またひと皮向けて成長した中村刑事が再登場し、香坂刑事の援護射撃をしてくれることを期待しています!■ワイルドで熱いガッツある若手刑事!『22年目の告白』竜星くん3つ目の警官役が、藤原竜也と伊藤英明が初共演した映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』(6月10日公開)で演じた春日部信司役です。まるで役柄に食らいつくようにギラギラした野犬のような目つきの竜星くんは、かなり新鮮です!ガッツのある若手刑事ですが、直情型すぎるところがたまにキズ。ともに現代劇の刑事役を演じた『小さな巨人』と差別化してか、眉毛を短くそり上げ、ワイルド系が入っているところがビジュアル的な萌えポイントです。本作は、時効となった後で、突如「私が犯人です」と名乗り出た殺人犯に翻弄(ほんろう)される人々を描くサスペンス。春日部刑事は伊藤英明演じる牧村刑事の直属の部下ですが、殺人犯の曾根崎雅人(藤原竜也)が毎回挑発的な態度を取るので、その度に威勢よくブチ切れる瞬間湯沸かし器的な役どころです。伊藤英明と藤原竜也の胸を借りて、若者ならではの熱さや青さを爆発させている竜星くん。まだまだ伸びしろがあるだろうから、きっと現場でも2人から良い刺激をもらい、俳優としてさらにパワーアップできたのではないでしょうか?気づけば3作続けての警官役を見事に演じ切った竜星くん。出世作の『キョウリュウジャー』もそうでしたが、正義を貫こうとする誠実な役どころは、精悍(せいかん)な彼の風貌にはぴったりです。ドラマ2作はもちろん、映画の最新作『22年目の告白―私が殺人犯です―』もチェックしてみてください。『22年目の告白―私が殺人犯です―』6 月10 日(土)全国ロードショー公式サイト: www.22-kokuhaku.jp
2017年06月09日特番として生まれ変わるNHKのコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」。先日、6月16日(金)に放送される本番組に菅田将暉の出演が発表されたが、今回新たに斉藤由貴、葵わかな、横浜流星らが出演することが決定した。大河ドラマ「真田丸」「西郷どん」や『三度目の殺人』など様々なドラマ・映画に出演する斉藤さんは、今回コントに初挑戦!出演するコントのタイトルは「めおとタクシー」。 座長・内村光良と夫婦役を演じ、息の合ったコメディエンヌぶりを披露する。斉藤さんは、「コントを楽しめる自分を発見しました。コント、もっと勉強しなくちゃ!」と新たな自分を見つけた様子。また、10月より放送される連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインに抜擢、『逆光の頃』『ミッドナイト・バス』と今後も出演作の公開が控える葵さんは、内村さんとの2人芝居をはじめ、2本のコントで熱演。「コントはドラマとは違う難しさがあって苦戦したけれど、楽しかった!」と感想を語った葵さんは、「また呼んで頂けるように、これからの私を改良していきたいです!」とコメント。さらに、「烈車戦隊トッキュウジャー」や『キセキ ーあの日のソビトー』などに出演する注目の若手俳優の横浜さんもコントに初挑戦し、華麗なアクションシーンを披露!最初は緊張したと言う横浜さんだが、「皆さんの胸をお借りして、楽しく演じることができました」と話し、「ずっと拝見していた『LIFE!』の現場にいることができて嬉しかったです」と語っている。そのほか、番組のオープニングコントには、実力派俳優の長谷川朝晴、カリスマモデルの小泉里子らが出演予定となっている。「LIFE!~人生に捧げるコント~」は6月16日(金)22時~NHK総合にて放送。「6月16日復活 LIFE!が見たくなる SP」は6月3日(土)23時25分~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2017年06月02日「僕、イケメン枠なんですか?もし、そう言っていただけるなら、それでいきます(笑)。まず、みね子ちゃんとの出会いのシーンがとても面白いので、絶対、見逃さないでください!」 そう語るのは、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』に大学生・島谷純一郎役で出演する竹内涼真(24)。演じるのは、ヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が今後、住むことになるアパートの住人で、大企業の御曹司だ。 「純一郎は、人が羨むような境遇がかえって、コンプレックスに感じるような青年なんです。なるべく一般の人と同じように暮らしたい、と。そんな純一郎とみね子ちゃんは、互いに初めて出会うタイプというか。彼女のようにいつも一生懸命で、感情がすぐに表に出るような女性に、純一郎はだんだん興味をもつように。僕が話す標準語と彼女の茨城弁の掛け合いを見ていると、みね子をより一層、いとしいと感じると思います」 竹内は、朝ドラ出演を機に国民的俳優を目指す。 「王道のドラマに出て、僕をもっと大勢の人に知ってもらいたかったし、ここでしっかり役目を果たすことは、とても大事だと思っています。目標は、僕のお芝居を見てみなさんに元気になってもらうこと。僕はヒーローになりたいです!(笑)」
2017年06月02日主演映画『結婚』も話題のディーン・フジオカが出演した、昨年7月公開の台湾映画『恋のダンクシュート!』。このほど、本作のDVD発売が決定し、その劇中写真と予告編が一挙に公開された。プロ・バスケチームのベンチウォーマーで、チームのお荷物であるフォン(エイリアン・ホァン)は、自意識過剰の自惚れ屋。そんな彼が初めて途中起用され、放ったシュートがチームの勝利を決めてしまう。だが、図に乗った態度はコーチの逆鱗に触れ、フォンは高校の女子チームのコーチになることに。フォンの試合を偶然観戦していた美人教師ユン(シンディー・ワン)がオファーしたのだが、それには切迫した理由が。南一高校に負け続けているユンの北二高校が次も敗戦すると、ユンは南一高校理事の息子シュワイナン(ディーン・フジオカ)と無理やり結婚させられるのだ。彼女にひと目惚れしたフォンは、このダメチームを無駄な気合だけで勝利へ導こうとするが…。主演を務めるのは、小鬼(シャオグイ)の愛称を持つ歌手のエイリアン・ホァン。出演するドラマや映画をヒットに導くマルチな才能を持つタレントで、司会者としても知られている。ヒロインは、日本でもファンが多い歌手のシンディー・ワン。女優としても日本のコミックが原作のドラマ「桃花タイフーン!!」(‘09)で絶大な人気を得た。実は、2007年の彼女の楽曲「這就是愛」のMVで彼女の恋人役だったのがディーンさんで、今回、9年ぶりの共演となった。そのディーンさんは、本作では白いスーツがよく似合うスマートなハンサムでありながら、敵対する高校の理事の息子というはっちゃけた役柄を生き生きと演じている。2015年、NHKの連続テレビ小説「あさが来た」で大ブレイクして以来、日本での活動が続いていたディーンさんだが、本作への出演により、台湾のファンたちは「ディーンが戻ってきた!」と歓喜に沸いたという。監督は、これまで300以上のMVを演出してきた超売れっ子クリエイターで、今回が初劇場映画となるビンゴ・チャン。MV制作で培ったテンポの良い演出に加え、マンガを意識した画作りや要所に差し込まれるヒット映画のパロディ、スポ根ジャンルのお約束である意味不明な“特訓”も含めて、遊び心満載の青春スポーツ・ラブコメ作品を作り上げた。日本ではなかなか観られない(?)ディーンさんの弾けた姿を、まずは予告編から確かめてみて。『恋のダンクシュート!』は7月5日(水)よりDVDリリース(※同日レンタル開始)。(text:cinemacafe.net)
2017年05月28日10月2日(月)より放送スタートする、平成29年度後期連続テレビ小説「わろてんか」。この度、本作の取材会が5月25日松竹撮影所にて行われ、ヒロインを演じる葵わかなとその夫を演じる松坂桃李が出席し、現在の心境を語った。本作は、第97作目となるNHK連続テレビ小説。明治後期から第二次大戦直後の大阪を舞台に、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでを描いた一代記。吉本興業の創業者である吉本せいがモデルとなっている。今回の取材会は、明治末期、幼少の頃から藤吉と京都を出て大阪へ向かうまで暮らすてんの実家、京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」で行われた。このセットでは、てんのほか、父・儀兵衛をはじめ家族のシーンなどが撮影されている。クランクインから1週間が経ったという本作。連続テレビ小説初出演でヒロインを務める葵さんは、「普段私はショートカットなので、カツラをつけてこんな風に髪が長くなって、衣装もこんな豪華な京都のお嬢様というような衣装で、やっぱりとっても気分が上がっています」と心境を明かし、「この髪型も衣装もとっても気に入っているので、いまは撮影が楽しいなって思っています」とコメント。また、大阪船場の老舗米問屋「北村屋」の長男だが、家業を継ぐのがイヤで旅芸人一座にまぎれ込んでいたとき、てんと出会い恋に落ちる北村藤吉役を演じる松坂さんは、「梅ちゃん先生」に続き2回目の朝ドラ出演。最初はもしかしたら帰ってきた感じがするのかなというイメージが強かったと言う松坂さんだが、「全然違いましたね。やっぱり前回の『梅ちゃん先生』は東京で撮っていたので、今回大阪での“朝ドラ”は初めてで本当に新鮮な気持ちというか、“帰ってきた感”ではなく、また新たな気持ちで“朝ドラ”に入るような心持ちになりました」と話し、「ただ、大河ドラマや“朝ドラ”でご一緒したスタッフさんたちがいらっしゃったので、そういう意味では『再会』というのが強かったですね。いまは本当に新しい気持ちで“朝ドラ”が始まったな、という気持ちです」と語っていた。連続テレビ小説「わろてんか」は10月2日(月)より毎週月~土曜日8時~NHK総合にて放送(全151回)。(cinemacafe.net)
2017年05月26日「相手の県民性を知ったうえで、話し方を工夫してみると、人間関係もうまくいきます。トラブルの原因にもなりやすい“お金”ですが、私たちは金銭感覚についても、さまざまな設問を設定しました」 そう話すのは、リサーチプロデューサーでディグラム・ラボ代表の木原誠太郎さん。ディグラム・ラボは日本全国約1万人を対象に、アンケート調査を行っている。設問は225にも及び、金銭感覚に関しても《カード払いが多い・現金払いが多い》《ポイントカードを貯めている・ポイントカードを貯めていない》など多岐にわたるが、今回は本誌のために、その調査結果を公開してくれた。 「調査結果を『ディグラム』という心理的手法で分析し、47都道府県別に解釈を施したりもしました。すると、いままでモヤッと感覚的にとらえていた“県民性”をデータにより可視化することができたのです」(木原さん) アンケートの《「節約」が習慣化しており、ふだんから無意識のうちに節約している》という設問に対して、もっとも「あてはまる」という回答が多かったのが三重県民だった。 「全体の調査結果によれば、三重県の男性は優しくて常識人、人当たりもよいといった傾向がありました。女性は芯が強く、夫への献身度は全国でもトップクラス。周りが『そんなに尽くして大丈夫?』と、心配するほどの献身ぶりですが、半面、気の使いどころも心得ていて、どうすれば相手が喜ぶのかもしっかり探っています」(木原さん) 三重県民は「きちんとしている」「コツコツ積み重ねる」といった気質を持っているというが、、それが“節約好き”という結果に表れたようだ。ちなみに三重県民は「ごみのリサイクル率」でも、毎年30%以上をキープしており、全国でもトップだという。 2位は山形県。’80年代に大ヒットしたNHK朝の連続テレビ小説『おしん』の舞台にもなったように“辛抱強い”人柄を思い浮かべる。『新・出身県でわかる人の性格』(草思社文庫)の著者で出版プロデューサーの岩中祥史さんは次のように語る。 「山形は共働き率が長年、全国1位で、女性は働き者で“おしん”のように我慢強い。お金もコツコツ貯める堅実な面を持つのは昨年、日本銀行が実施した金融リテラシー(金融と経済に関する知識と判断力)についての調査にも表れています。『将来的に増えたお金を選ぶか、少額でもすぐに手にできるお金を選ぶのか』という設問に対して、山形県民は、前者を選んだ人が多かったのです。冒険的な投資よりも、地道に蓄えることを大切にする気質が表れているのでしょう」 そして、最下位は群馬県。実はこの県は、200万人弱という人口に対して前橋競輪場、桐生競艇場、伊勢崎オートレース場と、公営競技場が多く、毎日のように賭けを楽しむこともできる。また江戸時代末期から経済的にも恵まれていたため、とても“節約に励む”といった気分にはならないのかも。 そのいっぽうでディグラム・ラボ調査の《勝負事・賭け事に熱くなりやすい》という設問では全国で19位。“ギャンブル好き”という自覚があまりないのか、それとも“ギャンブルはやるが、それほど熱くならない”ということなのか……。
2017年05月17日5月上旬の午前中、東京・目黒区内にあるコンビニの前に、1台の車が停まった。中から降りてきたのは、有村架純(24)だ。 NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』に主演している有村。だが顔の半分が隠れる大きなマスクをしているせいか、客も店員も誰も彼女だと気がつく者はいない。 彼女がピタッと足を止めたのは、スイーツ売場。ケーキ、わらびもち、クレープ、チョコレートケーキ、バウムクーヘン――。 どれにしようか、迷いに迷っているようで、ジーっと見つめ続けること3分間。最終的に手に取ったのは、人気のケーキでも、和スイーツでもなく、ヘルシーなヨーグルトだった。 「たぶん、ダイエットを気にしているんだと思います」(制作関係者) 有村が演じるヒロイン・谷田部みね子は、茨城県の農家で暮らす“健康的な女の子”という設定だ。 「そこで彼女は、役作りで体重を5キロ増やしたうえでクランクインに臨んだのです。ところがストーリーが進んで、現在、みね子は集団就職のために東京へ。成長したみね子に合わせて、有村さんは再び5キロの減量をやりとげました。いまはちょうどリバウンドが気になるころ。彼女はもともと太りやすい体質なので、鋼の精神でケーキを我慢し、ヨーグルトを手に取ったんでしょう(笑)」(前出・制作関係者) 大都会・東京でくじけそうになりながら、試練を乗り越えていくヒロインの姿はいまの有村に重なる。 「どんなに遅く帰宅しても、毎日のストレッチと筋トレを欠かさず、休みの日もジム通い。パーソナルトレーナーをつけて頑張っているそうです。過去には過度なダイエットで体調を崩したこともあったそう。『あまちゃん』で親子役を演じた宮本信子さん(72)から『ちゃんと食べてる?』と心配されたそうで、今回は慎重にダイエットしたそうです」(前出・制作関係者) 撮影は夏まで。“座長”有村の“節制の日々”は続く。
2017年05月17日コニカミノルタプラネタリウム“天空” in東京スカイツリータウンでは、ハワイ島の美しい星空と雄大な自然を紹介する新作プログラム「アロハスピリッツ 星降る島ハワイ」を2017年5月20日(土)から10月1日(日)まで上映する。ハワイ島でしか体験できない、絶世の星空と雄大な自然をテーマにした本プログラム。標高4000mのマウナケア山頂から望む世界屈指の星空は、思わず息を呑むほどの美しさだ。そんな星空だけでなく、今も噴火を続ける活火山・キラウエア山や、希少な植物などの素晴らしい自然の数々、そして今も語り継がれる神話やフラダンスなど、様々なハワイの文化にも触れられる内容となっている。一足早いバカンス気分で楽しめそうだ。ナレーションを務めるのは女優・吉岡里帆。NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」やTBSドラマ「カルテット」などで注目を浴びた彼女が、爽やかで透明感のあるナレーションでハワイ島の星空と自然を紹介する。またウクレレの美しい音色で本作に花を添えるのは、ホノルル生まれのジェイク・シマブクロだ。【詳細】アロハスピリッツ 星降る島ハワイ期間:2017年5月20日(土)〜10月1日(日)時間:12:00、15:00、18:00(約40分)※2017年5月20日(土)〜7月21日(金)の上映時間。※上記以降の上映時間、休館日、追加上映回など、最新情報は下記ウェブサイトで確認。URL:ナレーター:吉岡里帆音楽:ジェイク・シマブクロ【問い合わせ先】インフォメーションTEL:03-5610-3043 (受付時間 10:00~19:00)
2017年05月11日満島ひかりが『夏の終り』以来、4年ぶりに単独主演を務める『海辺の生と死』。作家・島尾敏雄の私小説「死の棘」のモデルにもなった若き日の妻・ミホとの愛を、満島さんと永山絢斗の共演で描く本作から、待望の予告編が解禁となった。傑作「死の棘」を世に放った小説家・島尾敏雄と、その妻、島尾ミホ。時は、太平洋戦争末期、2人が出会ったのは自然と神と人とが共存し、圧倒的な生命力をたたえる奄美群島・加計呂麻島。男はじりじりと特攻艇の出撃命令を待ち、女はただどこまでも一緒にいたいと願った。たとえ、それが死を意味するとしても――。後年、互いに小説家である2人がそれぞれ執筆した鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、実際に加計呂麻島でのオールロケを敢行し、完全映画化を果たした本作。ミホをモデルにしたヒロイン・大平トエを演じるのは、映画『愚行録』やドラマ「カルテット」での好演も記憶に新しい満島さん。また、敏雄をモデルにしたトエの恋人の朔(さく)中尉を演じるのは、先のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインの夫役を演じた永山さん。今回の予告編では、この2人の出会いとともに、戦時下ではありながらもお互いに惹かれあう恋の切なさ、特攻命令による“別れ”の予感を感じさせている。奄美の深い緑の森で初めて言葉を交わす2人、愛を伝えあう波音が激しく響く浜辺など、思わず引き込まれる映像に加え、豊かな音で抑揚を聞かせる満島さんの奄美言葉は、懐かしさや温かさにあふれた不思議な感覚をもたらしている。さらに注目すべきは、映画本編でも特に印象的な満島さんが歌う奄美島唄。島の娘であるトエと、本州(内地)からやってきた若い将校・朔との恋は、奄美に古くから伝わる、“内地の男との恋は必ず女に涙をもたらす”という悲しい島唄の世界そのもの。2人を待ち受けるはかなくも美しい運命を、満島さん演じるトエが歌う島唄が切なく彩っている。戦争という非常時のもと、どうしようもなく惹かれあう2人の恋の始まりの日々を綴じ込めた本作。奄美の海辺で想いを寄せ合う2人の恋を、ここから確かめてみて。『海辺の生と死』は7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年05月09日女優の芳根京子(20)が8日、自身のブログを更新し、6月14日に初となる1st写真集『ネコソガレ』(太田出版/3,218円)が発売されることを報告した。芳根は「6月14日(水)に初めての写真集『ネコソガレ』が発売決定致しました!」と報告。「実はね、1年近く前から製作してたんだ。19歳になった日から20歳になった日まで367日毎日チェキを撮ってたんです。大きな写真だけだと、間があいてしまうから毎日毎日チェキを撮り続けました」と明かし、「なので、ほんとにほんとに19歳から20歳になるまでの1年間が全て詰まっています」とアピールした。タイトルの『ネコソガレ』については、「この1年間、全てを根こそぎ持っていかれた。という意味」の造語で、「使用例としては『ネコソガレた~』です。笑」と説明。また、「文章も盛りだくさんです。朝ドラのこと。お仕事のこと。プライベートのこと。わたしのインタビュー以外にも、わたしが作文書いたり、私の母のインタビューもあるんだ。笑」と明かし、「こんな写真集見たことない!っていう1つの作品を作りたくて、沢山相談して、作りました」と、初の写真集にかける想いをつづった。写真集の撮影は、芳根が主演を務めた2016年度後期NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の撮影で暮らした大阪、ロケ地の淡路島、神戸や、東京、北海道で敢行。「たくさんの方に見ていただけたらいいな。オフショットちらりちらりしちゃいますね。予約も開始していますので、こちらからよろしくお願いします」とオフショットも公開した。表紙ビジュアルも紹介。表紙には「ずっと忘れない。忘れられない。これが私の、十代最後の日々のすべて。」というキャッチが記されている。
2017年05月09日綾瀬はるかと坂口健太郎をW主演に迎えた映画『今夜、ロマンス劇場で』が、来年より公開されることが決定。昨今、小説やマンガを原作とする実写映画が数多く製作される中、本作は完全オリジナル脚本で描かれる、ウエルメイドなロマンティックラブストーリー。監督は、『テルマエ・ロマエ』「のだめカンタービレ」シリーズを手掛けたヒットメーカー・武内英樹が務める。映画監督を夢見る青年の前に現れた一人の女性…。女性の正体は、彼が長年憧れ続けた、スクリーンの中のお姫様だった――。モノクロ映画から現れたお姫様は、モノクロのままの姿で色のある現実世界を体験していく。“逢いたい”という気持ちが「奇跡」を起こし、出会うはずのなかった2人は次第に惹かれ合っていくが…。ファンタジックな設定で、とびきりロマンティックなラブストーリーを手掛けるのは、数多くのテレビドラマを演出し、「のだめカンタービレ」で世界のドラマの祭典“ソウルドラマアワード”において日本人として初めて最優秀監督賞を受賞した武内監督。また、オリジナル脚本を手掛けるのは、昨年大ヒットを記録した「信長協奏曲」をはじめとしたテレビドラマ、映画の脚本を手掛けるほか、「ガールズ・ステップ」「桜のような僕の恋人」を発表し小説家としても活躍する若き才能として業界から注目を集めている宇山佳佑が担当する。今回本作でW主演を務めるのは、『海街diary』で主演し、「第39回日本アカデミー賞」や「第70回毎日映画コンクール」など数多くの賞で主演女優賞に輝いた綾瀬さんと、モデルとしてデビューし、『君と100回目の恋』や連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、「東京タラレバ娘」など映画やドラマ、CMなど精力的に活動の幅を広げる坂口さん。綾瀬さんが映画の中から飛び出してくるお姫様を、そして相手役を坂口さんが演じる。2人は過去にも『海街diary』『高台家の人々』で同じ作品に出演してはいるものの、共演シーンはなく本作が初共演となる。4月下旬にクランクインし、現在撮影中だという本作。綾瀬さんは、「撮影がはじまりまだ数日ですが、何度か共演させて頂いてますキャストのみなさん、そして今回はじめてご一緒するキャストのみなさんと楽しく撮影しています」と順調に撮影が進んでいると話し、「劇中にチャップリンが語ったとされる『もし本当のロマンスとめぐり逢えたら、きっとこの世界も映画みたいに輝いて見える』という言葉が出てきますが、お客様にロマンチックで輝いてみえる、幸福な一時を感じて頂けるような作品にしたいと思っています」とコメント。坂口さんについては、「演じられている健司と同じように穏やかで芯のある方」と印象を語り、「力を合わせて、お客様の心を揺さぶるような作品になるよう頑張ります」と意気込みを寄せた。また坂口さんは、「台本を読んで、美雪と健司の愛の形に心を奪われ、心の繋がりの強さに気づかされました。とってもロマンチックで、キュートな映像が撮れていると思うので楽しみにしていてください」とメッセージを寄せ、「綾瀬さんは撮影に入った当初は、現場を楽しくゆったりと泳いでいるような印象を受けましたが、お芝居をしていく中で柔らかい雰囲気の中にすごくしっかりとした芯があって、それが役をより魅力的にしているのだと感じました」と語っている。武内監督は、「綾瀬さんには、上品で大人っぽい女性を演じて欲しいと思っています。いままでの作品の中で、一番美しい綾瀬はるかを撮りたい、気高くて大人な魅力を出したい、と思って撮影に臨んでいます。坂口さんもとても魅力的で、繊細な演技もさることながら、コメディのセンスがものすごくあると思います。いままで見たことにない、坂口さんの新しい魅力を、新鮮に感じてもらえると思います。2人共とてもピュアながら表現のベクトルが違うので、それぞれが際立ち、2人のマッチングも非常に良いと思います」と2人を絶賛。さらに「物語前半の楽しい部分と後半の純粋なラブストーリー部分のギャップがしっかり出て立体的になり、見ている方もびっくりするような展開を味わうことができると思っています。1回で2本映画を観たような、違う種類の映画が不思議と混ざり合って、ラストは感動して劇場を出られるような、そんな作品になると確信しています」と自信を見せている。『今夜、ロマンス劇場で』は2018年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年05月09日「関ジャニ∞」の錦戸亮が日本テレビ系連続ドラマ初主演を果たす、7月期放送の新ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」。この度、本作のヒロインを松岡茉優が演じることが決定。主演の錦戸さんとは、夫婦役で登場する。見た目よし、学歴よし、収入よし!ウチの夫は理想の夫…のはずが、ある日、妻が知ってしまった夫の秘密。実は、夫は職場で足引っ張りまくりのお荷物社員だったのだ。一方、夫・小林司は悩んでいた。「できる夫」と信じ込んでいる妻に、お荷物社員ぶりを知られてはならない。それでも、繰り返す仕事のミス、屈辱、部下から向けられる軽蔑の視線に、「会社辞めたい」。もう限界と思ったとき、妻の妊娠が発覚!一家の大黒柱として、会社を辞めるわけにはいかない。子どもを産む妻を不安にさせてはいけない。仕事ができるようになりたいと、夫婦二人三脚の社会サバイバルがスタートする――!本作は、ちょっと残念な「仕事ができない夫」が、奥さんと手に手を取って頑張る、笑って泣ける新感覚なお仕事ホームドラマ。本作で、見た目、学歴、収入は申し分ないものの、職場で足引っ張りまくりのお荷物社員、小林司を夫に持つ妻・沙也加役を演じるのは、『ちはやふる』『映画 聲の形』、現在放送中の「やすらぎの郷」などの映画やドラマはもちろん、バラエティ番組でも活躍する若手女優の松岡さん。松岡さんは、「若くして結婚した新妻役です。“理想のパートナー”だと思っていた夫が、実は”仕事ができない人”だと知って戸惑う…そんな奥さんを演じます。新妻でダメな所も多いんですけれど、一生懸命、旦那さんを支えていきます。支えあえる関係性がある方々に、ビビッと届く様な、たくさんの心があったかくなる様なドラマを作っていけたら良いなと思います。ぜひ、ご覧下さい!」と役どころと意気込みを語った。また脚本は、連続テレビ小説「べっぴんさん」や「ファーストクラス」などを手掛けた渡辺千穂がオリジナルで書き下ろす。渡辺さんは、元日本テレビアナウンサーの羽鳥慎一と結婚し、最近出産したばかり。新婚ならではの夫を思いやる気持ちや妊婦エピソードは、リアリティーたっぷり。渡辺さんは、「愛らしくて初々しい夫と妻の2人にワクワクしています。理想と現実の間で、泣いたり笑ったりしながらも幸せに向かい、どんな日々を過ごしてどんな夫婦になってゆくのか。私もとても楽しみです」とコメントしている。「ウチの夫は仕事ができない」は7月より毎週土曜日22時~日本テレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年05月02日鈴木おさむが作・演出を手掛ける舞台『僕だってヒーローになりたかった』が、7月に東京・兵庫で上演される。本作は「悪役になるしかなかった男」の、可笑しくも切なく、悲しい物語で、主人公を務めるのは田中圭。対して、前期のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』で岩佐栄輔を好演した松下優也がヒーローを演じる。ストレートプレイは久しぶりの出演となる松下に、現在の心境を聞いた。「僕だってヒーローになりたかった」チケット情報今回演じるのは、日本を救う正義のヒーローだが、どんなヒーロー像が出来上がるのかはまだイメージ段階。「現状では、ただヒーローになっても面白くないと思うから、ちょっとだけ周りが見えていないヒーローになりたいなと、勝手に思っています(笑)。こっちは笑わせてるつもりがなくても、笑いになるような人物にしたいですね」。音楽活動も精力的に行いながら、映像に舞台にと、役者としても幅広い活躍を見せる松下。初めて芝居の楽しさを感じた瞬間は、初舞台で初主演を務めたミュージカル『黒執事』だった。「カーテンコールのときに関西弁で喋ったら、笑いが起きたんです。そのときに、“あ、お客さんを欺けてたんや”と。最初に楽しさを覚えたのはそこですね。今でもなるべく自分とかけ離れた人を演じたいですし、その役がどこからきて、何をしていて、どこへいくのかというお芝居の前後を考えることが楽しいです」。さらにその後『Paco~パコと魔法の絵本~from「ガマ王子vsザリガニ魔人」』で、演じることへの意識が変わった。「僕の役が、睡眠薬を大量に飲んで、自分で病院に行くという人物だったんです。それに、客席の目の前で大泣きするシーンがあって。睡眠薬を大量に飲む経験なんてないし、すぐに泣けるような器用な人間じゃないので、どういう状態で作るかっていうのはすごく苦労しました。でもその経験があったからこそ、役の空気感や状態の作り方を掴むことができた気がします」。『べっぴんさん』を経ての舞台。役者としての松下にますます注目が集まっているが…。「今まで舞台を観る機会があまりなかった方にも、生の空気感を感じていただきたいですね。客席との近い距離感の中でのお芝居だったり、出演者も少ない中でどう見せるのか、僕も今からすごく楽しみにしています」と松下。しかも兵庫公演は、地元・西宮での上演だ。「生まれ育った町で、すごく思い入れのある場所なので、うれしいですね。ぜひ地元の方にも楽しんでいただきたいです」。公演は、7月6日(木)から23日(日)まで東京・俳優座劇場、7月26日(水)・27日(木)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。東京公演は5月10日(水)11:00まで、兵庫公演は5月9日(火)までプレリザーブ受付中。一般発売は5月13日(土)10:00より。取材・文/黒石悦子
2017年05月01日女優・吉岡里帆(24)の勢いが止まらない。 人気ドラマ『カルテット』(TBS系)での“毒のある演技”が、かねてから話題を呼んでいた吉岡。先日発表された『第7回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』で、同ドラマでの高い演技力が評価され、「新人賞」を受賞したのだ。 彼女の快進撃は、昨年2月に出演したNHK連続テレビ小説『あさが来た』から始まった。同年4月には連続ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)に出演。5月には『ゼクシィ』の9代目CMガールに抜擢された。そして昨年末、『カルテット』に出演し、脚光を浴びるまでに。 いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの吉岡だが、実は彼女にも辛い下積み時代があったのだという。 「吉岡さんは京都の出身。12年から現在在籍している芸能事務所に所属し、13年に女優デビューしました。いまでこそ人気女優の彼女ですが、売れるまでは京都と東京を夜行バスでひたすら往復する日々だったといいます。大学に通いながら、小劇場の舞台や映画作りをこなし、さらには深夜までアルバイト。4つも掛け持ちしていたアルバイトで稼いだお金で夜行バスの切符を買い、週末は東京で行われるオーディションへ。そんな生活が5年も続いたのだそう。相当な苦労人ですよ」(芸能関係者) 吉岡は26日放送の『チカラノウタ』(日本テレビ系)に出演した際、「行きのバスは希望がいっぱいで意気揚々だけど、(オーディションの)帰りはいっぱい反省して、自分は何かすごい間違えを犯してるんじゃないかという気持ちで帰るから寝られなくて、ずっと外の景色を見ていた」と当時を振り返った。 彼女と同じ京都出身で、現在は東京で働く20代女性がこう共感する。 「私も就活時代は毎週末、夜行バスで京都と東京を往復していました。志望業界が東京でしか試験や面接を行わなかったので、東京に通うしかなくて。月に4回の頻度でしたから、新幹線なんて乗れません。往復の交通費だけのために、毎日必死でアルバイトをしました。面接に落ちると、なけなしのお金でなんとか買った切符がムダになるのが悔しくて悔しくて……。東京に住んでいる就活生たちが羨ましかった。でもだからこそ、『せっかく東京まで来てるんだから後には引けない!』という気持ちで頑張れたんだと思います。いまは夢が叶って、志望していた企業で働いています 吉岡も、“夜行バス時代”の努力が功を奏したのだろう――。
2017年04月30日「撮影中は女性の出演者の中に男が僕1人だけしかいなかったのでアウェー感がありました。男性スタッフさんが仲間という感じで」 こう語るのは、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、失踪した主人公・谷田部みね子(有村架純)の父・実の捜索の手助けをする警察官・綿引正義を演じる竜星涼(24)。赤坂警察署管内の派出所に勤務する警察官で、茨城県出身。実の捜索願を出しに来た、みね子の母・美代子が同郷と知ったことで捜索の手伝いを申し出る。 「ひよっこ」の舞台のメインは茨城から東京へ−−。高度経済成長期真っただなか、“金の卵”として、奥茨城村から上京するみね子の就職先は向島電機。その乙女寮で日々を過ごすことになる。綿引はいたって真面目な性格だが、乙女寮では女子からモテモテに。 「女子寮に男が1人で行ったら、そりゃ皆が騒ぎますよね(笑)」 竜星が撮影舞台裏と、見どころを明かしてくれた。 「撮影の合間はアウェーです(笑)。カットがかかったらすぐスタジオの隅に行ったり。女性陣の中に入っていく勇気はなかったです。それを見て架純ちゃんが話しかけてきてくれて。架純ちゃんとは6年前に共演していて今回6年ぶりに再会しました」 みね子はどんな女性? 「エネルギッシュで素直。架純ちゃんがそのままみね子に見えるというか。同郷ということで綿引とみね子はわかり合えるし通じ合える部分があったのかなと思いました」 上京後ではどんなところに注目? 「東京に来てからのみね子たちの頑張りはエネルギッシュに見えると思います。高度経済成長期で日本が激動の時代、みんなが夢や希望を持っていきいきとしている姿は見ていて楽しんでいただけると思います」
2017年04月30日「茨城でのみね子は素朴でおおらかでぽっちゃりしていましたけど、東京へ来ると緊張感があってどんどん痩せてくる。有村さんはその様子を出すべく5キロ体重を増やしたとのこと。そのプロ意識にびっくりです」 そう話すのは、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、語りを担当する増田明美さん(53)。物語の舞台のメインは茨城から東京へ−−。高度経済成長期真っただなか、“金の卵”として、奥茨城村から上京するヒロイン・谷田部みね子(有村架純)。東京で頑張るみね子に成長を感じ、声援を送りたくなると増田さんは言う。 「応援ナレーションになりますね。俯瞰して応援というよりも、マラソンの解説のときのように夢中になっちゃう。並走して応援しているような気持ちになります。『がんばっぺ、みね子』には力が入ってしまいます」 ナレーション上で心がけているのは、どんなことなのか。 「『マラソンの解説のときのように選手の小ネタを出す感じで』と指示されて、その小ネタ風になるまで時間がかかりました。私自身の語りが、“ひよっこ”なので、育ててもらっていますね」 増田さんは、自身から見たドラマの魅力を次のように語る。 「登場人物を自分に置き換えられます。自分に似ている誰かが出てきますから。時代は違っても新しい環境の中で明日を信じて生きていくみんなの姿からエネルギーがいただけて朝が元気になると思います」
2017年04月30日●"年上の息子"古川雄輝と老いの演じ方昨年12月11日、女優・土村芳が26歳の誕生日を迎えた日。"君ちゃん"こと君枝役で知名度を上げたNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の撮影も終盤を迎えた頃、充実感とほどよい緊張感の中で、デビューからの歩みと撮影エピソードを語ってくれた(2017年3月6日掲載「『べっぴんさん』君ちゃん、なぜ愛されるのか?」)。「なぜ、愛されるのか?」が裏テーマだったインタビューから4カ月。朝ドラを完走し、4月6日からスタートした読売テレビ・日本テレビ系『恋がヘタでも生きてます』(毎週木曜23:59~)の撮影真っ最中の土村に会うことができた。「覚悟」で臨んだ朝ドラはどのようなフィナーレだったのか。そして、その経験は新たなドラマにどのような形で表れているのか。――前回の取材は偶然にも土村さんの誕生日でした。そうでした! ありがとうございました。――『べっぴんさん』無事に終わりましたね。最後の撮影は2月28日でした。京ちゃん(芳根京子)を残してアップして、たぶんみなさん我慢してたと思うんですが、私だけ先に号泣しちゃって(笑)。本当に申し訳なかったです。――それはどんな気持ちの涙だったんですか?何とも言い表せないです。達成感と寂しさ、いろいろな感情が……。本当にいろいろなものがミックスされた何かが、フワッと込み上げてきたんです。スタッフさんの紹介の仕方もズルくて、「これを持ちまして、我らが君ちゃん! 撮影終了です!」と。それで涙があふれてしまいました……そんな言い方されたら出ちゃいます(笑)。――最終日の前夜は、どのような心境だったんですか?「終わり」とはあまり思わなかったです。そういう実感が湧かなかったので、きっと最後まで集中していたんだと思います。でも……さびしいから、あまり考えないようにしていたのかなぁ(笑)。本能的に乱されないようにしていたのかもしれません。――『べっぴんさん』は、幅広い年齢を演じることも特徴の1つでした。おばあちゃんになろうと思ったらダメな気がして。おばあちゃんになろうとするよりも、ほかのメンバーを前にした時に、それまでの歴史をちゃんと感じながらやれば、月日の長さを感じてもらえるんじゃないかなという方に意識を持っていきました。――息子の健太郎を演じた古川雄輝さんは、土村さんよりも年上。これもハードルだったと思います。古川さんはあまりしゃべらないタイプの方だと思っていました。先に撮影を終えられた時にごあいさつさせていただいたんですが、「これでやっと普通に話せる」とおっしゃったんです。やっぱり、私をお母さんとして見ないといけないから距離を保ってくださっていたらしく、私はそれに全然気づいていなかった(笑)。いま考えると、それも良い関係性だったのかもしれません。――公式サイトの「こぼれトーク」で、谷村さんが土村さんについて「同い年ということもあって、すごく刺激になりました。周りを見ながらどう自分が動けばいいかっていう、現場でのたたずまいが理想だなと思います」とおっしゃっていました。率直にどう思われますか?私はずっと谷村さんのファンでドラマや映画を拝見してきたので……すごく光栄です、というか恐れ多いです……。谷村さんからは「確立されている何か」を感じました。私なんかが真似しようと思っても絶対に無理な「何か」。たたずまいや醸し出す雰囲気を含めてのオリジナリティを感じて、ますます尊敬する存在に。またいつかご一緒できるように、がんばって精進します。――谷村さんに伝わるように、しっかり書いておきますね。前回の取材から年末年始を挟みましたが、地元・岩手には帰省されたんですか? 周囲の反応もきっと以前とは違うと思います。まだ帰っていません。地元では、子ども劇団の頃にお世話になっていた方から「お疲れ様でした」とメールをいただきました。気を使って下さってのことだと思うんですけど。私の周りには、派手にはやし立てず、温かく見守って下さる方が多いので、とてもありがたく思います。●「許す」「許さない」ではない土下座――現在、日本テレビ系『恋がヘタでも生きてます』の撮影中だと思いますが、朝ドラの経験を生かせていることは何かありますか?どんなシーンでも楽しみながら臨むようにしていて、スタッフの方とも積極的にコミュニケーションを取っています。特に今回はオールロケということもあって、「みんなで1つの作品を作る」という感覚を大事にしたいという思いがあります。これは朝ドラを経験させていただいたからこそ、できていることなのかなと思います。――ドラマ楽しく拝見しています。ラブコメだと思って油断して観ていたんですが、なかなかハードな恋愛劇が展開されたり。婚約者に浮気され、浮気相手から取り戻すために別の男性と体の関係を持つことに……。一見、君ちゃんと似たようなキャラクターなのかなと思うんですけど、そんなことは最初だけ(笑)。回を重ねるごとにどんどん変わって、揉まれていく役です。揉まれて揉まれて強くなっていく……楽しい役ですけど今は終盤を撮っていて、つらい時も(笑)。婚約者の仁くんに浮気されて、自分を見つめ直してもがく。自分が本当に求めているもの・人は何なのか。思い悩み、しがみつき。答えを見出した後にも悩みは続きます。――第1話では、そんな仁くんから土下座されましたね(笑)。浮気がバレた時の最終手段。そうなんです。初日の撮影だったんです。――初日に土下座されたんですか(笑)。はい(笑)。まだ『べっぴんさん』が終わる前だったと思います。いきなり土下座されてしまったんですが、仁くんが何ともいえない表情をするんですよ。本当に憎めなくて(笑)。結局は浮気を許してしまうのも、4年間の関係性なのかなと。土下座の仁くんを前にしゃがんだ時は、まだ100%の「許し」には至ってなかったと思います。「許す」「許さない」ではなくて、「飲み込む」ようなイメージでした。――民放の連続ドラマでは初のレギュラー出演になります。何か特別な思いはありますか?スタッフさんは朝ドラを観てくださっていたらしいんですけど、まさかこういうジャンルの話が舞い込んでくるとは思っていなかったのでちょっとびっくりしました。油断していたジャンルというか。私には縁がないものと思い込んでいたので、期待に応えられるよう頑張りたいと思います。――「連ドラ初レギュラー」より、「この役をもらえたこと」が喜びだと。そうですね。とにかく驚きました。――役者としての自分を、そうやって俯瞰して見ていらっしゃるんですか?こういう役が多いというよりは、こういう役は無さそうとか。全く未開拓な世界観だったので、決まってすぐに漫画を読んで……えー!と思いました(笑)。実は少女漫画をあまり読んでこなかったんです。その魅力に触れて、とても感動しました。私がこうやって漫画を読んでドキドキするみたいに、私も観て下さる人をドキドキさせられるんだろうか……それが唯一心配、大丈夫かなと思っていたところでした。自分の中では欠落している要素だったので、それをカバーできるようにとにかく頑張ります!■プロフィール土村芳(つちむら・かほ)1990年12月11日生まれ。岩手県出身。B型。身長160センチ。子ども劇団に所属後、高校在学時に新体操でインターハイに出場。京都造形芸術大学の映画学科俳優コースに進学し、数々の舞台作品や自主制作映画に出演した。2013年3月に大学を卒業後、4月からヒラタオフィスに所属。これまで、『カミハテ商店』(12)、『弥勒』(13)、『劇場霊』(15)、『何者』(16)などの映画、『フラガールと犬のチョコ』(テレビ東京系・12年)、『ワカコ酒』(BSジャパン・15年)、『コウノドリ』(TBS系・15年)、『べっぴんさん』(NHK・16~17年)などのドラマに出演。4月6日からスタートした読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『恋がヘタでも生きてます』(毎週木曜23:59~)に出演中で、今年10月に全国放送予定の北九州発ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』(NHK BSプレミアム)では主演を務める。
2017年04月27日「気が使えて友達想い。そして好きな人には直球なところがある。そこはすごいなと思います」 そう話すのは、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、主人公・谷田部みね子(有村架純)の幼なじみの助川時子(佐久間由衣)に片思いをしている同級生、角谷三男を演じる泉澤祐希(23)。 高度経済成長期真っただなか、“金の卵”として、奥茨城村から上京するみね子と時子。三男は農家の三男坊で家を継ぐこともなく、幼なじみと上京し、日本橋の米屋で働き始める。だが、そこで騒動が起こる……。泉澤が、上京後の見どころを語ってくれた。 「茨城でもいろいろなことに巻き込まれていましたが、東京では違う困難が待ち受けています。ものすごく米屋に居づらくなるんです。そこでどぎまぎしている三男と、みね子、時子と3人で集まっているときのリラックスした三男がまったく違うので、その落差を楽しんでいただけたらと思います」 上京後は、どんな展開を。 「台本を読んでいても『みね子、かわいそう』と思うときがあります。見てくださっている方が、『みね子頑張れ』って応援したくなるようなシーンに注目していただければと思います。でも、笑えるところもたくさんありますし、登場人物が全員面白いので、演じるほうも見ている人も飽きることがない展開だと思います」 東京へ行っても時子への思いは変わることがない? 「はい、ずっと好きです!」
2017年04月27日東京マウントガールズ
兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい