2017年7月19日 21:15
女子トイレで聞いた「悲しい現実」|12星座連載小説#121~水瓶座10話~
12人の女性たちの生き方を、12星座になぞらえて紹介していくショートクロスストーリー『12星座 女たちの人生』。 キャリア、恋愛、不倫、育児……。男性とはまた異なる、色とりどりの生活の中で彼女たちは自己実現を果たしていく。 この物語を読み進めていく中で、自身の星座に与えられた“宿命”のようなものを感じられるのではないでしょうか。
文・脇田尚揮
【12星座 女たちの人生】第121話 ~水瓶座-10~
『仕事を……一緒に……?』
好美と仕事を一緒にできるのは嬉しいけど、一体私はどんなことをすれば良いのか想像ができない。
「そう。私とレナで。私は主にブログで商品紹介をしていて、そこで仲良くなったお友達に商材を販売しているの。
……つまり、コンテンツといった“ソフト”の部分を作るのは得意なのね」
フンフンと好美の話に聞き入る。
「だけど、ホームページだとか、LPといった外側の“ハード”を作るのは得意じゃないの。というか、知識がないからできないんだよね」
―――そこまで聞いて、ピンときた。
『なるほど、そしたら私がその“ハード”の部分を作るってわけね!』
私だって、腐ってもIT企業に勤めている身だ。