【石子と羽男 第8話 感想】明かされた石子と綿郎の過去 なぜ敬語を使うのか…
知られない権利は守られないでいいのか。ネットは同情のコメントで溢れた。そして同様の立場にいる店が声を上げる。大きな存在に勝つために、小さな力が集まる。
そして判決が出る前に、丹澤から全情報を削除すると一報が入る。世の中勝ち続ければ良いわけではない。ときには負けることが勝ちへの大きな一歩となり得るのである。
知りたいと思う気持ちは間違いではないしかし…
そして、香山が隠れ家に拘っていた理由。
妻に背中を押され夢だった店をはじめたが、店が忙しくなるといけないからと隠れ家を勧めたのだ。
知られないことで守りたかったのは、お客様と妻の思いだったのだ。
そして香山はこれからは洋の考えも取り入れ、新しいやり方で妻の思いを守っていくと決めていた。知らせるも、知らせないも、どちらも間違ってないのだ。お互いが歩み寄って、譲り合っていくことが何より大事だ。
そして、この親子も。綿郎は苦労させてきたことを謝る。石子は弁護士である憧れ、そしてこれからも綿郎らしくいてほしいという願いを伝える。
「和菓子買ってきたんだ、食べるか?」
いつもの綿郎の気遣いに、石子はこう返す。
「お父さん、座ってて。