【石子と羽男 第8話 感想】明かされた石子と綿郎の過去 なぜ敬語を使うのか…
私が出すよ」
この瞬間、弁護士として石子の憧れだった綿郎の背は、間違いなく石子のたった一人の父親だった。
依頼者の息子夫婦も石子も、母親の思いや理由を知らなかったから、わだかまりができてしまった。
このように、何かを知ることで、自分が思っていた世界とは違った見え方になることもある。
知りたいと思う気持ちは間違いではない、知ることで相手の心を理解することができる。だがそれが全てで構築されるわけではない。
羽男や石子のように、知られたくないという自由を尊重しつつ、紡がれる信頼関係だってあるのだ。
8話から見えてきたのは、情報を手に入れ知ることが容易くなった時代における、知られない権利や自由への訴えだ。
そして物語は最終章。
最後に放火事件の件で…警察に連行される大庭の姿が。次回も見逃せない。
『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送
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[文・構成/grape編集部]
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