ウーマンエキサイトがお届けする子育ての新着記事一覧 (316/341)
イラストレーターをしているやまもとりえです。ウーマンエキサイト編集部さんが取材でだいすけお兄さんにお会いしたところ、なんと私のコラムを読んでくれていたと聞きました! そんなうれしいニュースから今回のコミックのお届けです! その時の感動が忘れられずお年玉でビデオを買い、何度も何度も繰り返し観たものでした。その中でも印象的だったのは、お父さんの、このセリフ「いつのまにこんなに大きくなっちゃったんだろう」小さい頃は、子ども目線で観ていたので「毎日一緒にいても、こんな風に思うんだなー」と不思議に思っていました。だけど私も親となり「いつの間に、そんなこと言えるように…」息子の成長を感じるたびああ…こうやってすこしずつ私の手から離れていくのだというさみしさと「ここまで成長してくれた」という嬉しさで心の中がよくマーブル状になっているのであの時のお父さんの気持ちを想像したりして子どもの頃とはまた違った見方ができるようになり、私にとって「魔女の宅急便」はより特別な作品になったのでした。(DVDも買いました)そしてそのお父さん役をミュージカル「魔女の宅急便」で大大大好きなだいすけお兄さんが演じると聞いてわたくし、プチパニックになっておりました。(マジか!)それでも、今回「好き」と「好き」が重なってくれたことで、私の中のスペシャル度は、より上がっていったのでした。 ・ミュージカル「魔女の宅急便」
2017年06月02日ママと比べてパパが子どもたちとふれあう時間はそう多くない、というご家庭も多いのではないでしょうか。仕事が忙しいときこそ、一緒にいる時間は大切にしたいものですよね。そこで今回は、父と子のふれあいをテーマにした絵本を集めてみました。過ごす時間が短くても、子どもはパパからの愛情をきちんと受け取っています。この絵本を読めば今以上にパパのことが大好きになるかもしれませんね。うちのパパは ウルトライックメン作:きむら ゆういち/絵:にしうち としお/出版社:小学館 「うちのパパは ウルトライックメン」 うちのパパはなにかに似ている。もしかして、パパはウルトラマン!? いつでも一生けんめいなパパは「ウルトライックメン」として今日も地球… ではなく、ぼくたち家族を守ってくれています。家族のみんなが熱を出してしまったときもパパはずっと看病して、バイキンたちと戦ってくれました。ウルトラマンじゃないけれど、子どもにとってパパは誰よりもかっこいいヒーロー! 「いつもありがとう」をいいたくなる絵本です。 みてろよ!父ちゃん!!作:くすのき しげのり/絵:小泉 るみ子/出版社:文溪堂 「みてろよ!父ちゃん!!」 今度の運動会は活躍できる気がする。だから父ちゃんに見にきてほしい。でも棟梁のお父さんは仕事で見にいくことができません。やるせない、くやしい、どうして? いじけるアキヨシでしたが、運動会の前日にテントを点検するお父さんの姿を見て、気づくものがありました。もやもやをバネに「みてろよ!」と走るパワーにかえたアキヨシ。父と子の絆を感じられる一冊です。えいっ作:三木 卓/絵:高畠 純/出版社:理論社 「えいっ」 ポップコーンを買いにまちへとやってきた、くまの親子。お父さんが赤い信号にむかってステッキをふりあげ「えいっ」というと、なんと信号が青に! ほかにも信号が黄色になったり、空に星が出たり…。お父さんのステッキは魔法の杖みたいです。でもくまの子はそのからくりに気づきます。そしてお父さんにむかって「ぼくのいちばんすきなひとをだすよ」と玄関のベルをならして…。なんともほのぼのとした親と子のストーリー。お父さんのオシャレな洋服にも注目してみてくださいね。あそぼう あそぼう おとうさん作:浜田 桂子/出版社:福音館書店 「あそぼう あそぼう おとうさん」 「ねえねえ、お父さん。遊んで」といわれ、なにをしようか考え込んでしまうお父さんも多いかもしれません。こちらの絵本はそんなときにぴったり! 両足でたって足の間に子どもをねかせたら、両手をつかんで「5、4、3、2…」のかけ声でグーンと子どもの体をひきあげます。おんぶにだっこ、かたぐるま…。小さなうちだからこそできるじゃれあいを思い切り楽しめる一冊。新しいおもちゃを買ってあげたり、時間をとってお出かけしたりしなくても家のなかで十分に子どもとふれあうことができると教えてくれる絵本です。パパ、かばになる作:安江 リエ/絵:飯野まき/出版社:偕成社 「パパ、かばになる」 今日はお母さんがお出かけしているから、ごはんもお風呂も寝るのもパパと一緒。夜ごはんを食べておふろにはいっていたら、突然お湯がもりあがり、ざばっとダイナミックにでてきたのはなんとカバになったパパ! 背中に子どもたちをのせて大きな口をあけてみせたり、でんぐりがえししたり…。カバになったパパと遊ぶお風呂時間は、最高に楽しそうです。「明日はパパとお風呂にはいる!」なんて子も増えるかもしれませんね。父親は母親とはまた違う愛情表現で子どもたちを楽しませたり、はげましたりしてくれます。大好きなパパと一緒に絵本を読む時間を、子どもたちはきっと楽しみにしてくれるはずです。
2017年06月02日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。2人の男児の母親をしていると、大変でしょ~!! とよく言われます。ありがたいことに色んな方にお声がけ頂きます。(笑)もちろん大変なことはとっても多いのですが、想像していたよりは楽だったなと思っています! なぜそう思うのか! それは、モン太とキーちゃんの性格の違いにありました。 ということで、今回は2人が2歳の頃(イヤイヤ期)の比較を一緒にご覧頂ければと思います。モン太は1歳半過ぎからイヤイヤがとてもひどく「魔の二歳児」そのまんまという感じでした。とにかく全部全部全部すべてがイヤ! おむつひとつ変えるのも一苦労だったのです!!お~む~つ~! というと逃げていくので、追いかけて羽交い締めにしておむつを変えることもしばしば。たまたま、おむつを変える瞬間をかーちゃんの弟が見ていた時「すごい…母親がたくましくなる理由がわかった…」としみじみ言われてしまいました。しかし、キーちゃんの排泄に関してはごていねいに出たことを教えてくれ、さらにごていねいに床に寝転び、私が変えるのをじっと待つ。という神スタイル!兄弟でこの違い!! なんて楽なんでしょう!! この時点でかーちゃんは拍子抜けなのです。お次は夜泣き。モン太は2歳前後の時に夜泣きが多く、泣き出したら1時間は泣いていました。目をつぶって泣いているので、とりあえず起こそうとするも泣いて泣いて手がつけられず、とーちゃんが抱っこ紐で外にお散歩しに行くこともしょっちゅうでした。この頃のモン太は、寝かしつけるのも大変で就寝時間は不規則。寝てくれなくて、22時、23時…遅くなってしまうこともありました。一方キーちゃんはというと、夜泣きはほぼ無し! この頃にはモン太は決まって21時には寝てくれるようになり、キーちゃんも強制的にその時間になったらお布団へ。それが赤ちゃんからずっと続いているので寝付きもとても良いのです。1人目はどうしても赤ちゃんのペースで進んでしまいがちですが、2人目は上の子のペースに合わせないといけないので、その辺で違いが出るのでしょうか。最後は健康面!モン太はほんとうにほんと~~~に、赤ちゃんの頃から体が弱く、月に1度は熱を出していました。さらにぜんそく持ちなので1週間に何度も病院へ行く事も。さらにさらに、お肌も弱く、赤ちゃんの頃は湿疹との戦いもありました。出産前に、男の子は体が弱いから大変だよ~! と言われていたのですが、うちに限ってそんな事ないでしょ! と思っていたのですが来る日も来る日も病院ばかりで大変な毎日でした。(汗)ちなみに病気以外でも怪我でお世話になることもしばしば。そんなモン太も幼稚園に入ってからは身体もお肌も強くなり、病院に行く回数もぐっと減りました。キーちゃんはもちろん健康体! お肌も強く、風邪もほとんどひきません。忘れた頃にガッと熱が出ますが、基本は元気いっぱいです。1ヶ月病院に行かない時もあり、その度にかーちゃんは密かに達成感を感じています。まだまだ、比較できる部分はたくさんありますが、わが家はモン太に手がかかったので、その分とっても楽に感じています。 キーちゃんも現在イヤイヤ期でたまにやだ~!と言いますが、モン太の時のように電車のホームで寝転がって動かず、電車を何本も見送り。。。なんてことはないのでしみじみ性格の差を感じます。しかし、以前男の子座談会に出席した時ご一緒したママが「上の子に全然手がかからなかったから下の子が大変だった! 」と言っていました。同じ男の子でも、家庭によって色んなパターンがあるんだな~と勉強になるかーちゃんなのです。皆さんのご家庭はどうでしたか?
2017年06月01日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいたんママです。長男小3ちゅんたん、次男年長ゆいたん、三男年少ほーちゃんの三兄弟の母です。二人目、三人目の育児街行くママたちを見ていると、抱っこひもに赤ちゃんをいれて、上の子も連れて歩いてる姿などしょっちゅう見かけるもんだから、さも平然と二児・三児育児をしてるように見えるけれど、実は結構大変なんです。いや、ほんとに。未就園児二人を育てているとか、わりとよくあるケースなので(2歳差育児)珍しくもなんともないように思えるのですが、やってみたら分かる! 結構きついんですよね。(もちろん喜びも楽しみも二倍、三倍なのですが、1対1から1対3への変化は物理的にきつかったです)みんな頑張ってるので言い出しにくいんですが、実は「ちょっと手を貸してもらえたら助かるのにな」って思うこといっぱいあるんです。私が三人目を産んだ時。ありがたいことに、温かい声をいくつもかけてもらえました(ママ友)。一番助けてもらいたかったこと二番目、三番目を産んだあと、私が一番助けてもらいたかったこと。それは、ゆっくり寝れることでも、ご飯を作ってもらえることでもなくて、上の子を外に連れ出してもらうこと、だったんです。三番目が生まれたのは春休みを挟む時期で、出歩けるようになるまでの期間、家にはもれなく春休み中の長男とやりたい放題の次男が24時間一緒。ただでさえ外で遊ぶのが好きな男の子二人が家の中で遊ばせないといけないって、私にとっても、子どもたちにとってもすごくストレスでした。本当だったら外で遊ぶのが気持ちのいい季節、しかも春休み。お花見や旅行もできたはずなのに、しかたがないとはいえ今日も家の中で過ごさなくちゃいけない状況に、上の子たちに申し訳なく思っていました。赤ちゃんが生まれた時ってお母さんを休ませてあげることや、買い物や家事炊事のフォローに目がいきがちなんですが「上の子たち退屈してない? 遊びに連れていくよ~!」この一言でどれほど救われることか!すべてをカバーできるほどの威力を持っています。私の場合は、夫も仕事が忙しく夜遅くまで帰ってこなくて、実家も遠かったため、一度だけ仲良しのママに頼みました。「明日公園に遊びに行く予定があれば、うちの二人も一緒に連れていってくれない?」と。友人は、「もちろんいいよ! ちょうど我が家もお花見しようと思ってたところだし、じゃぁ、○時に迎えにいくね。むしろ、そこに(上二人を遊びに連れ出すこと)気が回らなくてごめんね~」とまで言ってくれました。かかか、神っ!(感謝)上の子たちも、久々に外で遊べて大満足で帰ってきました。このときのご恩は忘れません。私もいつか私と同じようなシチュエーションの友達がいたら、「上の子、公園に連れていくよ~」と申し出る気マンマンでおります。(シャキーン!)前抱っこはめちゃくちゃ動きにくい!あと、よく「前抱っこ」してる姿見かけるでしょう? 私も使ってました、新生児用抱っこ紐。特に首が座るまでは前抱っこになるかと思いますが、この「前抱っこ」ってすごく動きづらいんですよね。かがむとか、足元のものを取るとか、そういった動作がやりにくいんです。そこに二歳の上の子連れてたりすると、傍目では分からないのですが「やりづらいなぁ」って感じる場面がよくあるんです。私が手伝ってもらってすごく助かったのは、小児科で靴を履かせてもらったこと。見知らぬおばさま。神様に見えました。まだ一人じゃうまく靴が履けなかった次男。(2歳なら自分で履ける子もいますけどね、うちの子は遅かったです…)私が履かそうとするとイヤイヤ言ったりするんですけど、突如現れた見知らぬおばさんとかだと逆に借りてきた猫みたいにおとなしくなって、すんなり履いてくれたりなんかして、いろんな意味でとても助かりました。トイレも二人連れとなるともう大変!さすがにこれは手伝ってもらうのは気がひけますが、赤ちゃん連れての上の子のトイレ。これも、実はすごくやりづらいんですよね…。私は仕事柄、赤ちゃん連れのママと接することが多かったので、上のお子さんの靴の脱ぎ履きや洋服のお着替えなどを手伝うこともありましたが、「ママがいい!」もしくは「自分でできる!」と断られることもままありましたけど(笑)。それでも、「お手伝いしましょうか?」と声をかけてくれるありがたさを身をもって知ってるので、これからも果敢にお手伝いしていこうと思っています。あとは、抱っこ紐の首のところで止める留め具とか。カッチンて…。(他に言い方ないんか)荷物いっぱい持ってるし、上の子いるし、下の子は泣くしでてんやわんやなとき、止めてあげるわよ~って止めてくださった方、何人もいらっしゃいました。どなたもおばあちゃん世代でしたけど、きっと抱っこ紐を使ってみて、肩があがらなかった経験がおありなのでしょう。とてもありがたかったです。私、赤ちゃん抱っこして幼児連れてママが歩いてる姿見ると、心の中でエールを送らずにいられません。なんなく抱っこしてるように見えて、実は肩めっちゃ痛かったりするんです。上の子の目線に合わせて、常に腰かがめがちになったりするんです。赤ん坊が泣かないように常に揺れてたりするんです。胸の前に赤ちゃん抱っこしてるから、視界もいつもより狭かったりするんです(足元見えない)。さらっとこなしてるように見えて、実は手助けしてほしいこといっぱいあるんです。私もそうなのですが、杖をついてる方や、ゆっくり歩いてるお年寄りを見かけても、なかなか声をかけられないんです。手伝う気がないわけではなくて、どう声をかけたらいいのかわからない、どう困ってるのかがわからないから、どうしてあげたら楽になるのかがわからないんです。それと同じように、育児中のママに対しても、どうしてあげたら助かるのかがわからないって人もいっぱいいると思います。育児中のママも、特に小さい子を何人も抱えてるママなんかは、実はものすごく動きづらいんだってことを、みんなが頭においてくれれば…、みんなが少しずつ勇気を出して「手伝いましょうか?」って声をかけてくれたら…。育児が親子だけのプライベートなものではなく、社会全体で支えるものなんだという意識がもっともっと広がっていくんじゃないかなと私は思います。
2017年06月01日不妊治療を進めるにあたり、必要な検査がいくつかありました。(採血によるホルモン検査・卵管の通過性を調べる検査・子宮を内視鏡でみるファイバースコープ・超音波検査など)月経周期に合わせて検査を行うので、一通り終わるまでに1か月半ほどかかりました。検査の結果、私は『多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)』だと言われました。初めて聞く言葉でした。PCOSとも表現されます。ドクターから、卵巣内の卵胞(卵子の入った袋)の発育が遅く、ある程度の大きさになっても排卵されず、複数の卵胞が卵巣内にたまってしまう疾患だと説明を受けました。月経異常・多毛・にきび・肥満などの症 状を伴うことがあるとのことです。排卵がされないままだと、卵巣の皮は段々と厚く硬くなり、ますます排卵しにくい状態になってしまうようです。毎月起こるはずの排卵がなんらかの原因でうまく行われない状態は排卵障害と呼ばれ、多多嚢胞性卵巣症候群もそのうちの一つです。若い女性の排卵障害では多くみられる疾患のようです。多嚢胞性卵巣症候群と診断された場合でも、程度には個人差があり、全ての特徴を持っている人もいれば、超音波での所見だけが異常(ネックレスサイン:複数の卵胞が繋がっているように見える)の人もいて、重症度はさまざまのようです。中にはスムーズに排卵できる人もおり、自覚症状がないため気付かず自然妊娠していたり、診察して初めて知るという人もいるようですが、どの人も排卵しにくいことは確かだそう。エコーで確認すると、確かに私の卵巣にもいくつかの卵胞がありました。後の診察でも確認していくのですが、私の場合は、毎回ではないけれど排卵はできているようでした。クリニックのドクター曰く、多嚢胞性卵巣自体は体質だそうです。説明を受けながら、あぁやっぱりね…と思っていました。原因があるから妊娠もしていないわけで。しかしながら、不妊症は原因が一つではなく、複数のこともあり、また最後まで原因が分からないということも多くあります。そして、男性側に原因があることもあります。ですので、女性の検査と共に、男性も検査を受けることは必要不可欠です。 私の通っていたクリニックでは必ず行う検査として『精液検査』がありました。オットもその検査を受けることになりました。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)
2017年05月31日突然ですが、新年度が始まった4月、5月って、小さな子どもをもつ親にとってかなり過酷でしたよね?私自身もしかりなのですが、春休みでわが子のお休みモードになんとなく付き合っていたら、いきなりといった感じで新学年の新学期がスタートして……。ようやくなんとなくペースをつかめたと思ったら、ゴールデンウィークという大型連休に突入。自身の職場の環境が変わったりもすると、ほんと心が休まる暇がない。もうてんやわんやで怒涛のように過ぎていって息つく暇もないという人、かなり多いはずです。私自身もこの2ヶ月間、何をしていたのかほぼ記憶が飛んでいるような状態です(苦笑)。特に新一年生になる子どもを持つパパ、ママは、いわゆる“小1の壁”ってヤツにぶち当たります。現在は「第二の保育園問題」といわれるぐらい、まずは学童保育に入れるかどうかが大変。わが家は数年前、保育園からなんとか無事に公設の学童保育に入れたのでまだ恵まれていたと思います。学童に入室できると、やれやれ一安心というところで胸を撫でおろすわけですが、実はそれは壁のひとつに過ぎないんですね。決まったら決まったで新たな局面が待っている。まず、学童保育への入室が決まって、最初に持ち上がったのが“お弁当問題”。これ、けっこう大変だったという思いを持っているママさん多いはずです。3月31日まで保育園で給食だったのが、翌日の4月1日に切り替わった瞬間から、お弁当を持たせないといけなくなる。春休み期間中と、1年生の新学期がスタートして給食が始まるまでですから、期間限定のことなんですけど、これが働くママにとっては意外、いや相当こたえるみたいなんですね(笑)。そこで、お弁当作りに関して、これもあくまでわたくしの個人的な感想なんですけど、世の中のママ、お弁当作りに頑張り過ぎじゃないと思うんですよね。というかそれ以前に、最近のお弁当って凝り過ぎじゃない?って思うんです。いま少し収まりましたけど、ちょっと前までキャラ弁ブームでしたよね。ブログやSNSなどでいろいろと拝見しましたけど、最近のお弁当ってもはやアートの世界。そんな、手の込んだことができない不器用な自分としては、弁当も時代が変わればこんな進化をするのかと感心するばかり。世間では、見た目も美しいお弁当が毎日のようにフェイスブックにアップされているし、レシピサイトには、栄養バランスの考えられたこだわりのお弁当が載っている。弁当箱の3分の2は白飯で、あとは焼肉と卵焼きが詰まって終わり!といった弁当で育った人間としては、もう信じられない。どれもこれも、当時は見たことのない弁当ばかりですよ(笑)。もちろん、こういうお弁当を否定する気はないんです。見た目のきれいで、栄養バランスも良いお弁当を作るのが得意な人もいるので、それはそれで今後もむしろ発展させていってほしい。ただ、こういう手の込んだお弁当がテレビやソーシャルメディアでひっぱりだこになって、もてはやされると、なんか自分もやらないと手を抜いてるんじゃないか的な気持ちになって。それがあたかもスタンダードなお弁当となるのはいかがなものかと思うんですよ。実際、周りの働くママの話をきいていると、みなさんこうしたお弁当情報はまめにチェックしていて、けっこう影響を受けている。「私も頑張ってお弁当を作らなければ!」と思っちゃうママがけっこうな確率でいる。弁当作りに手間ひまを惜しまないこと=愛情のパーセンテージといった図式で捉えちゃうママが少なからずいて、その呪縛にはまっていって苦しんでいる人けっこういる気がするんですよね。というのも、私の妻もその呪縛に入りそうな雰囲気があったんです。わが家の場合、もろもろの家事負担率から判断して、ベースとして妻がお弁当は作ることになりました。本人には失礼に当たるかもしれないのですが、彼女、必要以上に頑張るタイプでも決して凝るタイプでもない。けれど、弁当だけは当初、ものすごく充実させようとしたんです。なぜかは、よくわからないんですけど…。こっちとしてはたかだかお昼の一食ですから、どうにでもほかで調整つくじゃんと思うのですが、肉と野菜のバランスとか、彩で必ず赤や緑を入れないといけないとかなんかあれこれと頭を悩ませている。結果、毎日おかずを5品ぐらい用意しようとするから、お弁当期間中はなんと朝の4時から台所でガタゴトしているんです。その努力はもちろん称えたい。でも、それが報われるかというとそうとは限らない(笑)。しかも、子どもって親の努力はなんのその、「もっと品数を抑えて、メインのおかずの量を多くしてほしい」とか、「あのおかずとあのおかずだと後味が悪い」とか、いっちょまえなこと言うんですよ。これもあくまで個人的な見解ですけど、自分もお弁当作りを経験してみて思うのは、子どものお弁当って「味」と「量」さえ間違わなければOK。そこさえ押さえておけば、子どもはだいたい満足してくれる。世間のママたちに「いい加減すぎる」とおしかりを受けるかもしれませんが、お弁当作りってそれぐらいの楽なスタンスで作ればいいんじゃないかと思うんです。もちろん得意な人もいると思うので、それは否定しないんですけど、みんながそこを目指す必要はまったくない。僕から見ると、働くママさんが到達しようとしているお弁当のクオリティ高すぎです!!できる範囲でやりましょうよ。そうすると少し気分が楽になって、苦痛じゃなくなるんじゃないかなって思うんです。ちなみに、私の妻は彩だけはいまだに凝っていて、必ず緑の野菜を入れたり、プチトマトを入れたりしていますが、娘が食べてみたい弁当は、照り焼きチキンだけがぎっしりつめられた茶色いお弁当のようです(笑)。
2017年05月31日息子が1~3歳までの2年間通った初めての保育園。夫婦揃って内気な僕たちは、保育園でもママさんパパさん達と話す機会を作れずにいた。そこは1歳児と2歳児だけの保育園で、総勢30名程度。のんびりした雰囲気が漂う場所で好きだった。1歳クラスの時の子ども達はまだ言葉も多くないので、息子のお友達といってもキャラクターがハッキリとはしなかった。それが2歳クラスになったある日、いつものように僕が息子を迎えに行くと同じクラスの女の子達が騒いでいた。「ヘンな顔~」「ヘンな顔~」女子の視線は完全に僕の顔面を捉えている。2歳も後半に差し掛かかり、他人をおちょくって笑うという程度には言語が発達している子ども達。標的は僕に限らず迎えに来たパパ達を片っ端から「ヘンな顔~」と牽制して笑っている。お望み通り軽く変顔を作ってから周りのパパ達に「いやあ、参りましたなあ」的な目配せをする。そんな日をきっかけにして一言二言パパさん達と話が出来るようになった。帰宅後、そのつたない会話に十分な手応えを感じて「〇くんパパとしゃべったよ!」と妻に大事件のテンションで報告した。ちょうど妻も子ども達を通じてママさん達との会話が増え始めたようで嬉しそうにしていた。2歳児よりも遥かに会話に手こずっている情けない30代。自分には無関係だろうと思っていた「パパ友」「ママ友」というワードが少し身近に感じられたのもこの時期だった。少し会話が始まると、だんだん周りのパパさん達に興味が沸いてきた。特に自分と送迎ルートやお迎え時間が近いパパさんとは急速に仲良くなった。保育園の草むしりがあった日曜日、パパさん達と汗だくになって作業を終えた後のひととき、誰からともなく子どもの話、家庭の話、そして仕事の話まで冷たい麦茶を片手に語り合った。職業の話になって、お迎えを担当しているパパさん達がライターや出版業など自分に近い業界のお仕事だったことに驚いた。帰り道、一人のパパさんと話し足りず一緒に僕の自宅前まで自転車で移動して、そのまま1時間ほど立ち話をしてしまった。まるで中学生の部活帰り。こうなるともう話題は尽きず、時にはファミレス、または居酒屋で何度もご一緒する仲となった。パパさん達とご一緒する際は息子達もご一緒で、ファミレスでハムスターのように机の下やソファーの上をはい回る子ども達を無視して「マイホームは購入か賃貸か」の議論を繰り広げたりした。Kちゃん(女児)のパパはキャンプに誘ってくれた。野外音楽フェスとキャンプが一体になったイベントだった。我が家は引っ越して息子の保育園も変わっていたが、それでも変わらず声を掛けてもらえるのは嬉しかった。Kちゃん一家は年に4~5回はキャンプに行くという。僕たち一家はそのパパさんのお陰で初のテント泊を体験することが出来た。Kちゃんのパパがフェス会場に移動するため手荷物を出来るだけ減らそうと工夫を凝らす中、Kちゃんは「メルちゃん」という名の人形をとても大事そうに抱きかかえている。Kパパが「それ、いるかあ…?」とため息を漏らすが、Kちゃんは断固として「メルちゃんを連れて行く」と言う。その後、キャンプ場近くの野外フェス会場に到着した僕たち。ライブの爆音が響き渡る中、まさかのタイミングで寝てしまった息子。ちょうどお昼時の爆睡だったので、仕方なく息子を抱えたままベンチを確保して腰掛け、妻に昼食のそばを買ってきてもらってそのままの姿勢で食べた。しばらくして息子が起きて、ようやく体が解放されたかと思うと今度はKちゃんが「メルちゃんもお昼寝したいんだって」と言って僕の膝にメルちゃんを丁寧に寝かせた。その所作はお人形遊びというよりももう一人の友達という雰囲気だったので、とても粗末には扱えず、僕の膝はまたしばらく休憩所として利用された。パパ友との付き合いが出来るとこうして息子以外の子どもの成長が見られるのもまた面白い。新しい保育園でも会話のチャンスを虎視眈々と狙っている。つづく
2017年05月30日子どもが複数いる場合にどちらか片方の子をどうしても可愛く思えないとか、もしくは誰か一人が特別に可愛く感じてしまうとか、お母さん達のそういう話は、結構よく聞く話ではある。中でも突出して多いのが、一番目の子が女子で、二番目の子が男子の場合。俗に言う一姫・二太郎の関係における「弟可愛い」だ。知恵をつけてよく喋るようになったお姉ちゃんと、その後に生まれた赤ちゃんの弟。弟の方が可愛くてたまらない、お姉ちゃんは小煩い、弟にはずっとこのまま赤ちゃんでいてほしい、なんていうお母さん達の言葉は、これまで色々なママ友から何度となく聞かされた。本当にずっと赤ちゃんでいられちゃ大変で仕方ないだろうと思うが、息子に限っては、そんな手がかかることを差し引いても愛おしいと感じる、ということだろう。この裏側には何となく、男性だけに許された赤ちゃん特権の残り香を感じてしまう。赤ちゃん特権というのは私が今適当に考えたものだが、「男はみんな赤ちゃんよ」みたいなやつである。女性の生活力の低さは許されないが、男性の生活力が低いことは許される、またそれを女性がサポートするのは当然というような空気が、母親の息子への偏愛を後押しさせ、特別なことじゃないよ、という温度で口に出させ、社会もそれをナチュラルに受け止めているような気がする。また逆のパターンで、父親が娘を特別に可愛がるというのも当然のこととされている。普通、「自分の子どものこっちの子が可愛くて、こっちの子が可愛くない」なんて言えば周囲からは当然非難されそうなものだが、女はこう、男はこう、男と女はこう、というような、固定概念が土台にあるからこそ、性差を理由にした兄弟間の偏愛はカジュアルに表出する。性差に起因していることが、ギリギリ免罪符になるのだ。だから、実際には表に出にくいだけで、姉と妹とか、兄と弟とか、同性の兄弟間にも、親が実感する「可愛い」の差というのは当然あるのだ。今も残っているのかどうか分からないけれど、第二子・夢見を妊娠した12年ほど前、2ちゃんねるの育児板には「長男が可愛いと思えない」というような、過激なタイトルのスレッドがあった。興味本位で覗いてしまった私は、そこに書かれている親達の告白に震えた。親になったからといって、自動的に、どの子にも同じように愛情が芽生えるとは限らないのだということを、そのとき初めて知った。また、共に生活する弱い存在を可愛いと思えないことは、むしろ鬱陶しく思うことと紙一重なのだということも、そのときに知った。もしかして自分も、お腹の子を産んだらその瞬間に、今、こんなに愛しくてたまらない長男・モーを、愛しいと思えなくなったりするのだろうか。モーに愛情を感じなくなってしまう事態を想像して、嗚咽をあげて泣いた。幸いなことにこの心配は杞憂で、夢見が生まれてからも、モーへの思いの何かが変わるということは特になく今に至っている。……と、私は思っているものの、子どもたちが私の愛情をどう受け止めているかというのはまた別の問題なのであって、次回は、自分より妹の方が愛されていると感じながら育った一人の娘と、その母親との話を書こうと思う。イラスト:片岡泉
2017年05月30日<目次> ■発達障害という名前を変えたら、世の中が変わる ■ママに「子どもを見る力」がないのなら ■「良い子」「悪い子」の枠はママが楽している? ■21世紀を生きる力を考える 【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】 ママになると、とたんに子どもについては「プロ」であることを求められてしまいます。だったら「ママのプロになってしまえばいいのではないか?」そんな風に考えて、この連載企画がスタートしました。「みんながつくる みんなの学校」を合言葉に社会から排除されがちな枠からハミ出てしまう子にも居場所を作り続けたプロ教師歴45年の木村 泰子先生に話をうかがいます。お話を聞くのは、自身が親から「みんなができることがどうしてできないの?」と言われ続け、そしていま「枠からハミ出てしまう子(発達障害)」を育てるライターの楢戸ひかるです。■発達障害という名前を変えたら、世の中が変わる?楢戸:発達障害の日本の第一人者である、「NPO法人えじそんくらぶ」代表の高山恵子先生が、いわゆる「グレーゾーン」のことを、「パステルゾーン」と呼んでいらっしゃいます。※「パステルゾーン」を命名したのは、沖縄の名護療育園の泉川ドクターによるもの。※子どもの個性的な部分は、明るくカラフルだから、グレーゾーンではなく、パステルゾーンと呼びませんか? と提案されています。木村:発達障害って名前を変えたら、世の中、きっと変わると思いますよ。その言葉、見つけましょう。みんなで学びを深めていきませんか? ■ママに「子どもを見る力」がないのなら楢戸:「子どもを見る」というのは、センシティブな作業です。ママは、日々、忙しすぎて、「自分の子どもを枠にはめてしまっているかどうか」なんてことを、いちいち考えている暇がないかもしれませんね。木村:ママ自身に「見る力」がないなら、まずは、「余計なことを言わないでおきましょう」っていうことですね。楢戸:もしかしたら、私たち母親が子どもに言っている大半のことが無駄なんでしょうか。先生の言葉を借りれば、「余計なこと」という気もしてきました…。■「良い子」「悪い子」の枠はママが楽している?木村:ここは、すごく大切なところ。学校でも、何度も、何度も、本当に何度も話してきたの。「子どもを枠にいれて評価したらあかんで」と。たとえば、「良い子のAちゃん」「悪い子のBちゃん」みたいに括ってないですか?って。それは、枠にいれていることになるの。「悪い子のBちゃん」も良いことをするときある。「悪い子のBちゃん」だと思って見てしまうと、「いま、褒めてよ」というときを見逃してしまう。それは、子ども自身の人物評価、つまりは「くくり」で見てしまっているから。楢戸:ママとしては、寄りどころがほしいんです。「この子は良い子」「この子は悪い子」みたいに決めつけてしまった方が楽なんですよ。でも、ママが楽しちゃいけないってことですね木村:自分が楽をすることを選んだママの未来は、苦悩に満ちていると思いますよ。一瞬の楽は、未来の苦悩を呼ぶんですよ。一瞬の苦しみは、未来の幸せにつながる。自分が納得して選べばいいことだから。ママたちは、どちらを選びますか? ■21世紀を生きる力を考える6本に渡ってお送りした「ママのプロになる~映画『みんなの学校』の木村先生がママたちに伝えたい20のこと~」も、そろそろ終わり。木村先生からたくさんのダメ出しをされて、正直落ち込みもしました。でも、これは必要な落ち込みだと思います。「私が受けてきた教育では、これからの時代を生き抜く力はつかないのではないか?」と、漠然と感じていました。でもそれは、「次世代に必要な教育」を見つけられないから、自分が受けてきた教育の価値基準にあわせて、子どもを育ててきたように思います。今後も木村先生と話をしながら、「次世代に必要な教育」の姿を、記事という「カタチ」にしながら、「ママのプロ」になるために自分はどうすればいいのかを考えていきたいと思います。■【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】18. ママ自身に「見る力」がないなら、まずは、ママが子どもに余計なことを言わないこと19. 「良い子」「悪い子」で括ってしまうと、「いま、褒めてよ」っていうときを見逃してしまう。子どもを枠にいれて評価してはダメ20. 子どもを枠に入れて、楽をしたママの未来は、苦悩に満ちている。でも一瞬の苦しみを乗り越えたママの未来は幸せにつながります。≫「木村先生がママたちに伝えたい20のこと」については こちら ■今回取材にご協力いただいた木村 泰子先生の著書『 不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力 』木村 泰子,出口 汪/ 水王舎 ¥1,400(税別)木村 泰子先生プロフィール大阪市出身。大阪市立大空小学校初代校長として、「みんながつくるみんなの学校」を合い言葉に、すべての子どもを多方面から見つめながら、全教職員のチーム力で「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。その取り組みを描いたドキュメンタリー映画『みんなの学校』が話題に。2015年に退職後、現在は、全国各地で講演活動を行っている。
2017年05月29日入学やクラス替えでドキドキしている子どもの横で、じつは同じく大きな不安を抱えているママたち。そのストレスの種の一つが「PTA」です。大変そうなイメージから「できればやりたくない」という思いがあったり、仕事をしているママであれば「両立できるのかな…」という不安があったり。そこで、悪いウワサばかりが先行して意外と知られていないPTAの本質や、よりストレスなく乗り切るコツなどをご紹介します。じつはメリットもたくさんあるPTA、怖がらずにきちんと向き合ってみましょう。そもそもPTAって?■活動内容は?PTAとは「Parent Teacher Association」の略語。つまり、保護者と教師が協力して、子どもの学校生活を応援・サポートする組織のことです。PTAは加入している会員によって運営されており、それぞれに役割分担があります。その種類は学校によってさまざま。多くは「運営本部」と「学年委員会」に分かれ、本部役員は立候補または推薦によって会員の納得のうえで就任し、学年委員会は各クラスから数名立候補、場合によっては抽選によって選出されます。運営本部は会長・副会長・会計・書記で構成され、PTA運営委員会の取りまとめを行う重要な役割を担っています。学年委員会の活動内容は学校によって異なりますが、PTAとクラスとをつなぐ「理事」や広報誌を制作する「広報」、生徒の安全を守るための活動を行う「校外」などが主な活動のようです。■参加は任意? 退会はできるの?PTAはあくまでも任意団体のため、参加するかどうかは本人の自由。家庭の事情や仕事の都合などで役員を引き受けることがどうしても難しい、半ば強制的に役員をやらされるしくみが理解できないなどの場合は、退会して役員を回避することもできます。ただし、子どもたちが参加する学校行事はもちろん、安全に登下校できる環境作りなどもPTAの尽力あってこそと言えます。また、学校行事で子どもたちに配られる記念品の多くが、PTA会費から準備されているものです。退会すると自分の子どもだけ受け取れないといったケースもあるようで、何より子ども自身がつらい思いをするかもしれません。子どもはPTAによって温かく守られ、安心して学校生活を送ることができます。その点を十分に考慮したうえで、加入・未加入を決める必要がありますね。PTA役員は6年のうち1回はマスト?PTA役員になるとストレスに、と思われる保護者も多いと思います。PTA役員は「ひとり1回」やるのが一般的なルールのようです。6年間のうち1回は何かしらの役員を担当するという暗黙の了解が多くの学校にあるため、大抵は避けて通れないと認識しておきましょう。役員の選出は、事前アンケートによる立候補制、または保護者会での挙手制が基本。名乗り出る人がいない場合は、教師や元役員による推薦制、あるいはくじ引きやジャンケンといったケースも。高学年で役員未経験の場合は、推薦やくじ引き・ジャンケンの対象者になる可能性大!「小さい子どもがいるから免除」「フルタイムで勤務しているから免除」など、優遇されるかは地域や学校によります。特にシングルマザーや共働きの家庭にとっては、役員活動が大きな負担やストレスになることも。そのため、役員決めがスムーズにいかず、保護者会で異様な空気が漂うといった苦い経験をされている保護者も少なくありません。また、「生徒1人につき」最低1回としている学校が多く、子どもが多い家庭は必然的に役員をやる回数が多くなります。なかには、1年間で複数の役員を掛け持ちするという大変なケースもあるようです。ただし注目したいのが、「2年任期の本部役員を経験すれば2人目以降の役員は免除」としている学校が多いこと。兄弟がたくさんいる場合は、いっそのこと第1子目で本部役員になるのも1つの手でしょう。とはいえ本部役員となると、2年という任期の長さや、学年委員に比べて集まりの頻度や仕事量の多さが気になるところ。でも、子どもが3人、4人いるなかで何回も学年委員を務めることを考えれば、一気に大役を務める方が得策かもしれません。1回やってホッとするのは時期尚早かも…よくあるのが、PTA役員を低学年のうちに経験済みなのに、高学年になって再び選出されたというケース。「え? 1回やれば免除されるんじゃないの!?…」と驚いてしまいますよね。もちろん学校の方針にもよりますが、じつはここ数年、1回で済まないケースが「あるある」になってきています。生徒の数が少なくなってきていることや、たまたまクラス内に本部役員経験者が多いなどの理由によって、2回目が回ってくることは決して珍しいことではありません。高学年になればなるほど立候補が少なくなり、ピリピリした緊張感が漂う役員決め。すでに学年委員を1回経験したという人は多く、本部役員経験者以外は平等に推薦やくじ引き・ジャンケンの対象になってしまうようです。1回やったら達成感とともに「もう大丈夫」とホッとしたいところですが、そうもいかないのが現状のようですね。特に1学年の生徒の数が少ない学校の場合は、あらかじめ覚悟しておくべきと言えるでしょう。PTA役員をやるベストなタイミングはいつ?そこで湧いてくるのが「いつやったらいいの?」という疑問。どうせやるなら、比較的やりやすいタイミングで立候補したいですよね。PTA役員をやるタイミングに関しては「早いうちがベスト」とよく耳にします。その理由は、小学校高学年、特に6年生の役員は、卒業式や謝恩会の準備など多忙な活動になりやすく、その分役員活動に取られる時間や労力が大きくなってしまうからです。その点、低学年では大きなイベントもなく、気軽に活動できると言われています。ただし、入学したての1年生では右も左もわからず、知り合いも少ないため精神的負担が多いでしょう。そう考えると、2~3年生でやるのがおススメです。ただし、2~3年生はPTA選出の激戦区。楽に済ませたいと考えるのはみな同じなので、立候補者が多く、希望通りに選出されない場合があります。もしも外れてしまった場合は高学年でやる可能性が高まりますが、所属する委員によっても集まる日数や仕事量が異なるため、一概に落胆する必要はありません。事前に役員経験者から情報を集めておき、負担が少ないところや自分に合っていて楽しくがんばれそうなところを選ぶとよいでしょう。やると決めたらトコトン楽しむべし何かとささやかれる、PTA役員になるストレスや苦労話。それゆえに「PTA=面倒」というイメージが固定されてしまっています。しかし実際には、メリットもたくさんあります。学校での知り合いが増えたり、参観日以外にも子どもの様子を見られたり、子育てに役立つ情報を得られたり…。何より、ママが頻繁に学校に行くと子ども自身が喜びます!「やる前は憂鬱だったけど、実際やってみたら楽しかった!」という経験者は意外と多いです。あまり気負わずに、やると決めたら子どもと一緒にトコトン楽しみましょう!参照先: 優良PTA文部科学大臣表彰の実践例|文部科学省
2017年05月29日歩いたり言葉を覚えたり、さまざまなことをグングン吸収して成長していく1歳〜3歳の時期。叱ることも多くなってくるけれど、できるだけたくさん褒めてあげたいですよね。でも、まだあまり言葉を理解できないこの時期に、どう褒めてあげたらいいのか迷ってしまうことはありませんか?今回は、1歳〜3歳児の上手な褒め方をご紹介します! 「いい子だね〜」ばかり使ってしまう…という方もぜひチェックしてみてください。“いい”褒め方とは?“いい”子どもの褒め方は、「自信をつけてあげる褒め方」です。いい褒め方をされて育つと、自分に自信をもって行動できる子どもになっていくといわれています。1歳〜3歳の時期は、「まだよく理解できないだろう」と受け答えも適当になりがちですが、大人が思う以上に子どもは多くのことを感じているので、きちんと対応してあげるのが理想です。そんな、新しいことをどんどん吸収していく1歳〜3歳児を褒めるときのポイントは3つあります。■ポイント1:とにかく一緒になって喜ぶまだ言葉を覚えている途中の小さな子どもには、言葉で褒めるよりも態度や表情で示してあげることが大切です。何かできたときには、“一緒に喜ぶ”。これだけで十分“いい”褒め方につながっていきます。この時期に「嬉しい」という感情を共有することで、もう少し大きくなってきたときにも「褒められると嬉しい」「一緒に喜んでもらえることが嬉しい」と思えるようになっていくのです。■ポイント2:「いい子だね」よりも「頑張ったね」「いい子だね」という言葉かけをしたときのことを振り返ってみると、大人の都合に合わせて、静かにできたりじっとしていられたりしたときが多いのではないでしょうか?“いい子”の定義を今一度考えてみて、本当に“いい子”だと褒める場面なのか、それとも“頑張って”くれていたのかを判断して、褒め方を変えるようにしましょう。■ポイント3:同じ言葉も年齢に合わせて進化させていく何かができたときに伝える「できたね」「頑張ったね」の言葉も、1歳台には言葉よりも態度や表情重視で伝え、3歳の言葉がわかるようになってくる頃には、具体的に何が褒められているのかを伝えるといったように、進化させていくのがポイントです。1歳と3歳では、理解できる言葉に大きな差があるため、少しずつ子どもの成長に合わせて切り替えていくようにしましょう。年齢別子どもにかける褒め言葉例■子どもにかける褒め言葉例:1歳何かができたとき:「やったね!」「できたね!」挑戦したけどできなかったとき:「頑張ったね」【コツ】子どもにとって最大のご褒美となるのが、ママやパパの笑顔です。褒めるときには、満面の笑顔で「やったね!」「頑張ったね」と少し大げさなくらいに褒めてあげると子どもにもしっかり伝わります。褒めるときは、短くパッと伝えられる言葉がおすすめです。■褒め言葉例:2歳“自分で”何かが達成できたとき:「できたね!」「よく頑張ったね」静かにしてほしい場面で静かにできた、など大人の言うことが聞けたとき:「ありがとう」【コツ】イヤイヤ期真っ只中の2歳児は、あれこれ自分でやりたがるものの、結局できなくて親子ともにイライラしてしまう場面も多いですが、何かを自分で達成できた時には目一杯褒めてあげると喜びます。また、静かにしてほしい・じっとしていてほしい、という大人の都合に合わせて我慢してくれたときには「いい子だね」よりも、「ありがとう」とお礼を伝えるようにしましょう。「ありがとう」という言葉も、ママやパパから笑顔で言われれば、ステキな褒め言葉になりますよ。■褒め言葉例:3歳上手にできたとき:「上手にできたね!頑張ったんだね」お友だちに親切にできたとき:「◯◯できてえらかったね」【コツ】いろいろなことが上手に自分でできるようになっていく時期には「“上手に”できたね」と褒めてあげるのもおすすめです。同時に、「できた」という結果だけでなく、できるようになるまで頑張ってきた経過に着目してあげると、「できないことも頑張って挑戦してみよう」という意欲につながっていきます。また、言葉も覚えてくる頃なので、具体的に何について褒めているのかを言葉にして、「どの行動が褒められているのか」をしっかり伝えることも大切です。性別によって褒め方に違いはあるの?「男の子だから◯◯」「女の子は△△」といった決めつけはよくありませんが、まだ小さい1歳〜3歳でも男女の性別による違いが見られることも多くあります。ここでは、よく見られる傾向から、男女別の褒め方のコツをご紹介します。■男の子に見られる傾向興味や関心の方向があちこちにいってしまう男の子の場合、褒めたい場面ですぐに褒めてあげることがポイントです。また、かける言葉も「すごいね」「頑張ったね」「えらいね」など一言にまとめて、褒められても嬉しそうにする姿が見られなくても気にしないことも大切です。男の子は、褒められたそばから違うことに興味がいっていて、褒められた余韻に浸る間もなく次のことに集中している様子もよく見られます。でも聞いていないようで、褒めてもらえているとちゃんとわかっています。反応が薄くてもできるかぎり褒めてあげるようにしましょう。■男の子に見られる傾向実は女の子の場合は、基本的な褒め方を押さえておくだけでも十分対応ができるため、女の子特有の褒め方パターンなどはあまり紹介されていません。言葉が出てくるのが早い子が男の子と比較すると多いため、しっかりお話できるようになってきたな、と思ったら2歳頃から「◯◯ができたね、頑張ったね」など具体的に伝えてみるようにしましょう。また、「“わたし”を見て!」という欲求が強い子も多いので、「◯◯ができた〜ちゃん」「△△を頑張った〜ちゃん」というように“できたこと”“頑張った経過”とともに、存在そのものを褒めてあげるのも女の子を褒めるときのコツのひとつです。1歳〜3歳頃は、できることも増えてくる時期ではありますが、イヤイヤ期でもあるため、「どう褒めたらいいかわからない」と悩むことも多いものです。「褒めなきゃ」と気負わず、一緒に成長を喜び、笑顔で接してあげるだけでも十分伝わります。「できたこと」「できるようになった過程」「できなくても挑戦したこと」それぞれのポイントで褒めてあげられるように、子どもの様子を見てあげるようにしましょう!
2017年05月28日<目次> ■「枠からハミでる子」は、普通のママには異質なのか!? ■「まともな子ども」を評価する社会 ■「発達障害のない子になって欲しい」という気持ちはないか? ■活躍している人は個性的な人が多い 【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】 毎日子育てに悩み、自分の子どもが「普通」になれないことに心を砕いているママがたくさんいます。「素人なのにプロ」を求められてしまうママ業。そこで「どうしたら、ママのプロになれるのか?」を木村 泰子先生にうかがいます。<木村 泰子先生とは>全国で多くの反響をよんだ不登校ゼロをめざした小学校のドキュメンタリー映画『みんなの学校』で初代校長を務める。普通の子と発達障害の子どもを「普通に育てる」ことに悩み続けた3人の子持ちであるライター楢戸ひかるが、木村先生と子育てについて話をします。木村先生が教えてくれる「ママたちに伝えたい20のこと」とは?■「枠からハミでる子」は、普通のママには異質なのか!?「枠からハミ出てしまう子(発達障害)」と「普通の子」を一緒の教室で学ぶことは、はたして本当に良いことなのでしょうか。大人が出す「あの子がいると迷惑」という空気を吸ってしまっている子は、めちゃくちゃ不幸だと木村先生は話します。木村:「枠からハミでた子」と「普通の子」が一緒に育つ良さについて理解するために、『みんなの学校』という映画が存在していると思うの。静かな環境で勉強してつく力と、いつも誰かが動きまわる環境の中、勉強してつく力。どちらの方が、より高い力がつくかを、ママさんたちに問いかけてみたらどう答えると思いますか?楢戸:おそらくいつも誰かが動き回っているうるさい環境で勉強したほうがより高い力がつくと答えると思います。木村:誰が考えても、そういうふうにわかるわけですよね。それだけではダメなの? 楢戸:そういったことを、多くのママたちにどうやって伝えていけばよいのだろうか? と考えています。わが家の場合で言うと、長男は品行方正な普通の子で、次男が発達障害なんです。■「まともな子ども」を評価する社会木村:そうやって、比較されてしまう子どもが不幸なんよ! あなたの次男は、二次障害(被害)、三次障害(被害)を受けているんじゃないかと心配になります。楢戸:でも、普通の子(定型発達の子)と、枠からハミ出た子(発達障害の子)は、「生き物として違うんじゃないか」と思いたくなるときがあるんです。これは実際に育ててみての実感です。木村:本人たちにしか、「自分がまとも」なんてわからないの。いまの世の中は、長男が評価される社会であるっていうだけの話。楢戸:長男は、「俺は、次男みたいなものをもっていないから、次男とずっと暮らしたい」と言っています。長男は、次男のことを、すごく評価しています。■「発達障害のない子になって欲しい」という気持ちはないか?木村:それは、長男がじゅうぶん育っている証拠じゃない。だから、ちゃんと次男を尊敬できる。そうしたら次男は、家庭の中では、絶対に安心して育つ。楢戸:正直に言えば、「長男も次男も安心して家庭で暮らしていられる」というのは、私のコンディション次第、という条件がついちゃうんです。木村:その心の根底にあるのは、発達障害があると診断されている次男に、母として「この子は、発達障害のない子になって欲しい」という気持ちがあるからじゃないの? ■活躍している人は個性的な人が多い楢戸:じつは、意外と、それはないんです。私がマスコミ業界で仕事をしていて、普通の職場でないというのもおおきく影響しているとは思うのですが。私が取材で出会う相手は、みな個性的な人が多いです。だから「あなたの話を聞かせてほしい」と思えるような人は、もしかしたらある意味、発達障害傾向があるんじゃないかと思っています。木村:私も、発達障害あると思いますよ。多動だし。めっちゃ、学習障害だし。みなさん、どう思っているかわからないけれどね。楢戸:ピンで活躍されている人は、普通とはどこかが異なっていると、取材を重ねた実感として言えます。だから、私自身は「発達障害」に対して、あまり悪いイメージはないんです。木村:発達障害という名前を、「素晴らしい能力を持った方々」にするっていうのは、どうでしょうね?次回は、「「この子は良い子」「この子は悪い子」と枠に入れたママの未来は?」 です【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】15. 子ども本人たちにしか、「自分がまともかどうか」なんてわからない。いまの世の中が普通の子が評価されるというだけ。16. 静かな環境で勉強してつく力と、いつも誰かが動きまわって勉強してつく力。どちらの方が、より高い力がつくう?17. 発達障害という名前を、「素晴らしい能力を持った方々」にしませんか?≫「木村先生がママたちに伝えたい20のこと」については こちら ■今回取材にご協力いただいた木村 泰子先生の著書『 不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力 』木村 泰子,出口 汪/ 水王舎 ¥1,400(税別)木村 泰子先生プロフィール大阪市出身。大阪市立大空小学校初代校長として、「みんながつくるみんなの学校」を合い言葉に、すべての子どもを多方面から見つめながら、全教職員のチーム力で「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。その取り組みを描いたドキュメンタリー映画『みんなの学校』が話題に。2015年に退職後、現在は、全国各地で講演活動を行っている。
2017年05月26日先週末(2017年5月21日)、NHKスペシャルで発達障害の特集が放送された。( NHKスペシャル「発達障害 ~解明される未知の世界~」 )番組内では、最新の脳科学研究や当事者への聞き取りにより、発達障害の人にはどんな風に世界が見えているのかを映像化したり、発達障害の人がどんな悩みを抱えているか、ひとつひとつの事例を丁寧に紹介。発達障害でない人にとっても、とてもわかりやすい形で解説していた。筆者は発達障害の子を持つ親として放送を楽しみにしていたが、期待を裏切ることのない、とても良い内容だったと思う。当事者の親として私なりの感想をまとめてみた。■やっぱり映像の力はすごい!まず、「おぉ!」と思ったのは、発達障害当事者の視点を再現した映像力だ。発達障害は外見からはわかりにくい障害だ。それゆえ、よく「我慢が足りない」「わがまま」などと言われ、なかなか理解してもらえないことも多い。だが、今回の番組の映像化により、一般の人にとっても発達障害の人が見ている世界がどんなものかわかり、ずいぶんと認識が変わったのではないだろうか。■もしかして、あれが息子の見ている世界なの…?私自身も、大きな発見があった。自閉症スペクトラムでADHDの傾向もありと言われている筆者の4歳の息子は、集団に向けた一斉指示が入りにくい傾向がある。確かに同世代と比べると、言葉の理解度は低いところもある。だが、決して言葉の意味が分からないというわけでもない。その証拠に、療育などで先生が目の前で1対1で説明すれば、指示に従うことができる。番組では、教室でいろいろなものが気になってしまい黒板に集中できない女の子の例や、カフェの雑踏の中で相手の話がうまく聞き取れない女性の例などが紹介されていたが、あれが息子が見ている世界なのかもしれない……と考えさせられた。今、保育園のクラスで集まる時、息子はたいてい後ろではじっこの方に配置されている(おそらく、もう一人の先生がフォローに入りやすいという配慮でこの場所になったのだと思う)。もちろん先生方がいろいろ考えた上での場所であり、それもありがたいのだが、先生が遠くなると先生の声はますます聞きとりにくくなってしまうし、注意も向けにくくなってしまう。番組を見て、例えば、集まりの時は思い切って席を先生のど真ん前に配置したら、注意力が変わってくる可能性もあるのでは? などと、息子をとりまく環境について、改めて見直すきっかけをもらった気がした。「この子には無理」「この子はやる気がない」ではなく、子どもの状態に合わせて環境を変えてあげれば、解決できることがもっとあるかもしれない。そして、息子ももっと今より楽しい生活が送れるようになるかもしれない。■みんなが楽になれる配慮は、障害にかかわらず真似したいまた、番組にはモデルの栗原類さんをはじめ、発達障害と診断された当事者たちが出演していた。みな、なんらかコミュニケーションに苦手を抱えており、スタジオのセットをより心地よい環境に変えたり、ずっと相手の目を見ないで話してもOKというルールを作ったり、ぬいぐるみを抱っこして気持ちを落ち着かせるという工夫もされていた。これ、発達障害にかかわらず、もっと広げてもいいのでは?だって、程度の差こそあれ、健常の人だってコミュニケーションで苦手なことを抱えていると思うのだ。健常の人だって、思った以上にコミュニケーションで必死に気をつかって戦っていると思うのだ。■どこからが個性で、どこからが障害?自閉症スペクトラムのスペクトラムとは、連続体のことだ。よく、虹に例えられる。虹は微妙に色が変わっていくが、その境界線ははっきりせず、基本的には連続している。 「今(番組で)見てきたような特徴は、どんな人でも多かれ少なかれありますよね。問題は、それがどのくらい程度が大きいのかということと、一番重要なのは、それによって自分やまわりの人にどれくらい生活に支障があるかということだと思うのです。逆に言うと、本人に特徴が強くても、まわりが全面的に受け入れてくれるような生活環境ならばあまり苦痛にならない場合もあるんです。(中略)本人と環境との関係というのが大きいですよね」出典: (NHKスペシャル「発達障害 ~解明される未知の世界~」番組出演者・本田秀夫医師のコメントより) このことは、以前取材した放課後デイを経営されている(株)アイム代表の佐藤典雅さんの「発達障害の子育ても健常児の子育ても、本質的には何ら変わりはない」や「普通って何だろう?」という話に通じるところがあった。 参考:【連載】大変だけど、不幸じゃない。発達障害の豊かな世界 出演者たちも、「発達障害というものでひとくくりにしないでほしいこと。一人一人の特徴は違うということ」を繰り返し伝えていたように思う。発達障害に目を向けるということは、一人一人の特性にきちんと目を向けるということ。それはすべての人へとっての、生きやすい環境作りにつながるのではないだろうか?■「社会の役にたつから認めるっていうのは、ちょっと違う気がする」今回の番組では、自分のことをきちんと話せるような高機能な人たちを中心に、発達障害が紹介されたように思う。後半では、発達障害の人の能力に注目した就労支援の話にまで展開した。もちろん、その取り組み自体はとても素晴らしいことだと思う。だが、今回はあまり紹介されなかったが、発達障害の中にはどんなにがんばっても就労が困難な人たちもいるのに…と、ちょっとモヤッとしたところで、有働由美子アナウンサーのこのひと言。「(発達障害の)能力が注目されると、能力があって社会の役にたつから認めるっていうのがあって、それもまた違うのかな…?と思って」ちょっとめでたしめでたしで終わりそうな流れの中、こういう意見をしっかりはさんでくれる有働さんのコメント、個人的にとてもうれしかった。NHKが1年かけて取り組んでいくという「発達障害プロジェクト」、今後はぜひ、自己表現がまだうまくできない子どもや、知的障害を伴う発達障害、コミュニケーションをとることが難しいような重度の自閉症の世界なども、取り上げてほしいと思っている。そして、司会はぜひ有働由美子アナウンサーとイノッチのコンビに続けてほしいと願っている。文:まちとこ出版社N 【発達障害についての連載一覧】大変だけど、不幸じゃない。発達障害の豊かな世界(全4回)「うちの子、発達障害かも!?」と思ったら(全9回)
2017年05月26日おなかに赤ちゃんが宿っていることがわかり、毎日の生活に、もうひとつの幸せを感じることができる妊娠。赤ちゃんに「早く会いたい」と思う気持ちでワクワクすることも多いでしょう。赤ちゃんの顔を見るまでにはさまざまな準備が必要。赤ちゃんが生まれてから準備不足で困ることがないように、楽しみながら出産準備をしていきましょう。出産準備 いつから始めるの? 妊娠するとつわりや一日中続く眠気などで、何もしたくないと思うときがあります。そのため、出産準備は体調と相談しながら進めていかなくてはなりません。初めての妊娠の場合妊娠がわかったらすぐに情報を集めましょう。体調と相談しつつ、外出したくない気分のときはネットや本を見ながらリストをつくるなど、できることから始めていきます。臨月(妊娠36週0日から39週6日)に入る頃には必要なものすべての購入を済ませておきます。入院用セットをお産用のバッグに入れ、いつ出産してもよいようにしておきましょう。正産期(妊娠37週0日から41週6日)に入ったらいつ出産してもおかくしありません。出産準備品や赤ちゃんが過ごせる環境が整っているか確認しましょう。購入モレしているものは、パパに用意してもらいましょう。 出産準備 何を用意すればいいの? 赤ちゃん用リスト□オムツ、おしりふきおしりふきは水分量の多いものがおすすめです。※夏は通気性のよいオムツを選びましょう。□哺乳瓶、哺乳瓶用消毒液、消毒器季節に限らず清潔にしておくことが必要です。母乳育児でも水分補給に使用することができます。□オムツカバー(布おむつを希望の場合)春夏はメッシュ素材で通気性のよいものを選びましょう。□肌着さまざまな種類の肌着を複数枚。春秋:短肌着、コンビ肌着、ボディ肌着、ラップアップ肌着、長肌着(1日の中でも気温の変化で使い分けましょう)。夏:短肌着、コンビ肌着、ボディ肌着、ラップアップ肌着(暑い日は1枚で過ごしてもよいでしょう)。長肌着(室内のクーラー対策用、梅雨時や肌寒いときに使用できます)。冬:長肌着。赤ちゃんの体温は高いですので、インナーとして使用する肌着は春秋と同じでも大丈夫です。□新生児用衣服季節に適した衣服を複数枚。ベビードレス(ドレスオール)、プレオール、ツーウエイオールなど。春秋はカバーオール、新生児ベスト。夏は半袖ロンパース(通気性など素材で選びましょう)冬はカバーオール(足カバーつき)、ジャンプスーツ(防寒用、外出用には手足カバーつき)、新生児ベスト□布団赤ちゃん専用布団は敷掛布団、布団カバー、枕、防水シーツ、キルトパッド入りなどセットで購入できます。夏冬は以下のものを別で購入しましょう。夏:タオルケットやガーゼケット。冬:毛布(外出用にアフガンなど)。その他□ベビーベッド□枕(絶壁防止用など)□タオル(大中小)□ベビーバス□湯温計□ベビー石けん□ベビー綿棒□ガーゼ□体温計□赤ちゃん用爪切り□スタイ□靴下□手袋□帽子□抱っこ紐(おんぶ紐)□ベビーカー□チャイルドシート□ベビーパウダー きょうだいがいる場合のリストふたり目以降の場合も妊娠がわかった時点で準備を始めましょう。上の子との時間も大切ですので、眠っているときや幼稚園などに行っているのであればその時間を利用します。お下がりとして使えるものを確認し、少しずつ足りないものリストを作り始めましょう。■完全お下がりリスト□哺乳瓶□ベビーベッド□湯温計□体温計□赤ちゃん用爪切り□抱っこ紐(おんぶ紐)□ベビーカー、チャイルドシート■保存状態で考えたいお下がりリスト(保存状態がよくない場合は購入しましょう)□消毒器□肌着□洋服□布団□枕□オムツカバー□スタイ□靴下□手袋□帽子□ベビーバス(ビニール製の物は穴が開きやすいなど使用期間が短い可能性があります)■購入リスト□オムツ□おしりふき□哺乳瓶用消毒液□タオル□ベビー石けん□ベビー綿棒□ガーゼ□ベビーパウダーママの出産準備品■常備品リスト□母子手帳□健康保険証□診察券□お金□緊急連絡先リストやメモ(体調不良やお産が始まった時など緊急対応用に)□小さなポーチ(上記をまとめておくと、別のバッグに入れかえるときなどにスムーズです)■出産前準備品リスト□妊婦服□靴(ヒールなし、履きやすく歩きやすいもの)□マタニティブラジャーやハーフトップ□前開きの肌着□産前ショーツ□妊婦帯(種類:腹巻、パンツ、ガードル、ささえ帯タイプ)■入院(お産用のバッグに入れ用意しておきたいもの)用リスト□パジャマ(前開きがおすすめ)□授乳用ブラジャーやハーフトップ□産後サポーター□母乳パッド□産褥ショーツ□産褥ナプキン□清浄綿□洗面セット□タオル□靴下□カーディガンなど防寒服(夏はクーラー対策)□スリッパ□退院時の洋服□マグカップ(産後は暖かい飲み物がおすすめ)□常備品ポーチ一式■出産時パパに持ってきてもらいたいものリスト□赤ちゃんの入院時セット(オムツ、おしりふき、肌着、洋服、タオル、ガーゼなど)病院によっては用意されているものもありますので、確認しましょう。■退院後必要なものリスト□産後リフォーム(種類:ベルト、ニッパー、ガードルタイプ)□授乳口付トップスや授乳ケープなど友だちからのプレゼントやお下がりでいただくこともありますので、上手に準備しましょう。また、きょうだいがいる場合は上の子のものを購入するときに、子どもに選んでもらうことで、きょうだいができるという気持ちを育みながら一緒に買い物を楽しむこともできます。上の子のケアも準備のうちです。ママが突然いなくなると不安になってしまいます。前もって赤ちゃんを産むために入院することを説明し、ママがいなくても過ごせるように慣らす時間をつくることが、心の準備にもつながります。出産まで長いようであっという間。あわてることなく、計画的に準備を進めていくことがポイントです。
2017年05月26日<目次> ■みんなができることが、何でアンタはできないの! ■子ども時代に受け止めてもらえなかったママの子どもは? ■型にはまった教育を受けてきた苦しみ ■発達障害の子は、ママには異質!? 【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】 子どもを生んではじめて、ママとなる。でもママになった瞬間、自分自身もそして周りからも「プロ」であることを求められているような呪縛にとらわれることありませんか?どうしたら本当の「ママのプロ」になれるのか? 木村 泰子先生からプロの極意である「ママたちに伝えたい20のこと」を教えていただきます。<木村 泰子先生とは>ドキュメンタリー映画『みんなの学校』に出演して、不登校ゼロの公立小学校として話題を集めた大空小学校の初代校長。話を聞くのは、「先生の言うとおりにできない自分がダメ」と小学校時代に思いこんで育ちながら、「枠からハミ出てしまう」わが子に対して、「世の中で生きていくためには、フォーマットの中にいれないと」という気持ちにもなってくるライター楢戸ひかる。■みんなができることが、何でアナタはできないの!木村:親の視点で物事を考えているから、自分の価値観にはめよう、はめようとしてしまう。自分が子どもにかけた言葉を、いま振り返ってみてください。楢戸:「ちゃんとして」「何で、そうなの?」「いい加減にして」などです木村:こんな風に言わなかった? 「○○ちゃんをよく見てみなさい。アナタみたいなこと、していないでしょ」「みんなができることが、何でアナタはできないの」楢戸:「みんなができること、何でアナタはできないの」。それ、私も言われていました。木村:みんなができることを、させようとする。ハミ出ている子を、普通にちょっとでも近づけようとする。これって、本人からしたらハタ迷惑な話ではなかった?楢戸:私自身、「みんなができることができない」と言われ続けてきました。私は、「みんなができること」、いわゆる「普通」を目指したのですが、結局、「普通」にはなれなかった。「『普通路線』は無理だ」と思ったので、自分が生き残る道として、得意な書くことを生かしたライターの仕事をすることにしました。■子ども時代に受け止めてもらえなかったママの子どもは?木村:もし30年前に「あなたは、あなたで、いいよ」と、先生や親に言ってもらっていたとしたらどうですか? 「みんなができることができない」で、楢戸さんは誰かに迷惑をかけたと思う? 楢戸:「迷惑をかけている」ということになってしまうんです。先生からは「みんなと同じことができない、あなたが悪い」と言われる。親からも、「学校の先生に怒られたから、あなたは悪い」と言われてしまうんです。木村:それは「親が自分の子どもを丸ごと受け入れて信じろよ!」っていう話でしょ。楢戸:「自分が受け入れてもらってきていないから、子どもを受け入れてやれない」ということに、最近、気がつきました。「息子が普通であって欲しい」と思う根にある問題は、私自身の問題だというところに行きつきます。木村:楢戸さんの話は、「母が変われなかったから、子どもが二次障害(被害)を受けてしまいますよ」ということだと思うの。同じように、このことを集団の場に置き換えて考えてみて。「教員が変わったら、子どもが苦しまない」。もっと言えば、「まわりの子が変わったら、その子は苦しまない」。まったく一緒の仕組みなんですよ。 ■型にはまった教育を受けてきた苦しみ楢戸:「型にはまった教育を受けてきた苦しみ」というものに、みんながそろそろ気がつき始めていると思います。私たちの世代が、心の傷を癒やすことができたのなら、うちの息子のような子も受け入れられていくのではないか? と思うようになってきました。二次障害(被害)を防ぐためには、まずは母である私自身を癒やさないといけないということですね。木村:もし、「自分の子どもとママが世界中で二人だけだったら、苦しまなかった」でしょ?社会の価値観は、化石時代のままなの。だから、ママがこの社会で生きる中、「何が欠けているか?」という理屈に気がついてほしい。そうしたら、「いまのこの瞬間から、人に求めずに、自分が変わろう」ということを考えられるようになると思います。楢戸:「息子と自分が世界中で二人だけだったら、苦しまなかった…」本当にそうかもしれません。■発達障害の子は、ママには異質!?木村:いまだに過去を引きずっている。いまの日本は大間違い。小学校によっては、子どもは分けられて、発達障害の子は別室に連れていかれてしまう。このことは、教室に残される子にとっても、ハタ迷惑な話なの。楢戸:でも、「枠からハミ出てしまっている子」は、大多数のママたちにとって、迷惑な話ではないんでしょうか? 木村:冷静に考えてみて。大人が出している「あの子がいると、迷惑よ」という空気を吸っている子どもは、めちゃくちゃ不幸でしょ。そんなことは、ママさんたちもわかっているんじゃないのかしら。楢戸:でも、木村先生。ママさんたちはわかっていないんじゃないかと思います。大多数のママたちにとって、「枠からハミ出てしまう子(発達障害の子)」と、「普通の子であるわが子」が一緒に育つ良さについて、よく理解していないということを前提に、話をしていただけませんか?次回は、「普通の子が評価される時代。個性的な子どもは「まとも」じゃないの?」 です。■【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】12. 親が自分の子どもを丸ごと受け入れて信じてあげて!13. ママがこの社会で「何が欠けているか?」という理屈に気がついたら、いまのこの瞬間から、人に求めずに、自分が変わろう14. 大人が出している「あの子がいると、迷惑よ」という空気を吸っている子どもは、めちゃくちゃ不幸なの≫「木村先生がママたちに伝えたい20のこと」については こちら ■今回取材にご協力いただいた木村 泰子先生の著書『 不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力 』木村 泰子,出口 汪/ 水王舎 ¥1,400(税別)木村 泰子先生プロフィール大阪市出身。大阪市立大空小学校初代校長として、「みんながつくるみんなの学校」を合い言葉に、すべての子どもを多方面から見つめながら、全教職員のチーム力で「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。その取り組みを描いたドキュメンタリー映画『みんなの学校』が話題に。2015年に退職後、現在は、全国各地で講演活動を行っている。
2017年05月25日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいたんママです。長男小3ちゅんたん、次男年長ゆいたん、三男年少ほーちゃんの三兄弟の母です。私の「こうすればよかった!」私自身、長男が小さかった頃よく思っていたのですが、「自分の子どもの年齢の少し先を子育て中のママの声」ってとても参考になると思いませんか? もちろん、同じ月齢の子のお話を聞くのも参考になるのですが、少し先(一歳上とか二歳上とか)のお話を聞くと「へぇ~あと一年でこういうことができるようになるのか」って予習ができたり、具体的に困ったことを相談してみても(トイトレや離乳食など)「そういう時はこういう風にしたよ!」とアドバイスが貰えたりします。「少し先に経験済みのママ」というのがポイントで、だいぶ前に経験済みだともれなく「どうだったかな」「覚えてない」という回答が返ってきます(笑)。というわけで、8歳、5歳、3歳の子を育てている私から、少し下のお子さまを子育て中のママに、私の「こうすればよかった!」をお伝えしたいと思います。今日のテーマは、小さい頃にもっとさせておけばよかった遊びです。今でも小さいっちゃ小さいんですけどね(笑)。もっと早くにやっておけばよかったな、って思う遊びについてです。集中力を養う遊びは…先日、次男と三男とジグソーパズルをする機会があったのですが、びっくりするほどできなかったんです。 9ピースのパズルでもできない。3歳の三男はもちろん、5歳の次男もパズルの原理が分かっていませんでした。凸(デコ)と凹(ボコ)を合わせようとするばっかりで、柄を合わせるっていうことが全然分かっておらず、むちゃくちゃ!(笑)無理もありません。私、根気よくパズルに付き合ってあげることをしてこなかったのですから。いろんなおもちゃがありますが、その中でもパズルって子どもにとって向き不向きがあるし、好き嫌いが分かれるように思うんです。また教える側の親にとっても向き不向きがあると思います。お友だちのお子さんは2歳ぐらいの時点で相当数のパズルを集中してこなしてたりもしましたが、うちの子の場合は本来の使い方をまったくせず、ただただバラバラにばら蒔くか、組み立てるとしても「ママ、やってみて」と私がひたすら組み立てるばかり。親の私自身もパズルが得意じゃないですし、教えることもまったく向いてません。以前は我が家にもパズル、持ってたんですけど、合わない者同士が取り組んでもうまくいくはずなどなく、組み立てては崩さればら蒔かれの繰り返しに嫌気がさして、ある日処分しちゃいました。パズルができないからといって問題があるわけではないのですが、パズルが好きな子を見ているとやっぱり違うんです。じっと座って取り組める集中力、記憶力、空間認識能力、手先の器用さなど、全然違います。鍛えるべき能力が遊びを通して養われるのであれば、これに越したことはありません。5歳でたった9ピースのパズルをやみくもにギューギュー押し付けてるだけの姿を目の当たりにすると…(笑)オーマイガーー(笑)あぁ…あの時投げ出さずに、根気よく付き合えばよかったなぁって反省しました。外に遊びに行けない雨の日とか、今日はゆっくりしたい日とか、そんな日にパズル、いかがでしょうか。我が家は気づいた時には遅かったですが、まだこれからでもチャレンジしてみようと思います。運動神経のない子になってしまうのか…あともうひとつは、定番ですが「ボール遊び」です。我が家、公園や広場に遊びに行くのは大好きですし、毎日のように外で遊んでいました。が、ボールを使って遊ぶということは少なかったんですよね(遊具や砂場ばかり)。子どもは放っておいても自然とボールに興味を示すものだと思っていたけれど、一向に興味を示さないので放っておいたら、現在小3の長男、見事に球技が苦手な男の子に育ちまして(苦笑)。きっと8歳の段階でここまで苦手だったら、今後急激に得意になるのはかなりの期待薄かと思われます(敬礼)。ボールを受けることももちろんできませんが、投げるフォームがひどいひどい!頭の中では前に投げているつもりなのに、いつも真横に飛んでいってしまいます。ボール遊びができなくて何が困るかっていうと…小学校にあがると、やたらと球技が必要な場面が出てくるんですよね。休み時間にはみんなでドッジボールしよう!とか、今日は特別にキックベースしよう!とか、ボールを使って親睦を深めるという機会が幼稚園より一気に増えます。中学校になるとそれぞれの得意分野で分かれていけるんですけど、小学校はやたらとドッジボールが多い…。長男、球技が苦手なのでおそらく私の知らないところで苦労してると思います。私も球技が大の苦手な子だったので「今日は特別にドッジボールだぞ!イェー!」って日が憂鬱で…キックベースがプレッシャーすぎて泣いたこともあったぐらいです(汗)。大人になった今は笑い話ですが、小学校時代は運動が苦手なことで自分に対する自信もありませんでした。ボールを投げる、蹴る、単純なようで実は難しいんですよね。どう体を動かせばボールが操れるかって分かってないといけないので、体の使い方が分かっていなければできないんです。私も苦手なのでよくわかります。敗因はずばりワンオペ育児パズルは私でもなんとかなったかとは思いますが、ボール遊びに関しては、男親の夫にもっと協力してもらうべきだったなと思っています。我が家は小さい頃の子どもと夫の関わり、一対一の遊びが少なすぎました。反省です。今から取り戻せるものもあるでしょうが、基本的な運動神経って結構早いうちに決まるような気がしています(あくまで私の感覚論)。要するに、長男に関してはもはや手遅れ感満載。我が家の失敗はここですね。ワンオペ育児をやりすぎた。やはり男親にしかできないことを、私がもっと主張して夫に動いてもらうべきでした。「もっと子どもと遊んでほしい」って素直に頼めればよかった。難しいですけどね。他人を動かすわけですから。夫婦で(夫婦でなくても周囲の人やおじいちゃんおばあちゃんでもいいのですが)協力して子どもを育てることの意味、ワンオペ育児の限界を感じる今日この頃です。
2017年05月25日<目次> ■ベテラン教員でも「保護者」になると迷う ■子どもの味方だけが学校にいる時代ではない ■「良い大学を出ることが幸せじゃない」時代のママの役目は? ■「一般的な子どもになって欲しい」と願う親がすべきこと ■「子どもを、枠にはめること」が教育なのか? 【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】 子どもが生まれて、はじめて「ママ業」を始めるママたち。でも自分自身でも、そしてまわりからも「素人なのにプロ」を求められているように感じていませんか?ママたちの心の中にある「どうしたら、ママのプロになれる?」という気持ちに、少しでもこたえたいと思い、プロ教師歴40年の木村 泰子先生から「ママたちに伝えたい20のこと」をききます。<木村 泰子先生とは>木村先生は、すべての子に居場所のある「大空小学校」の初代校長先生を務め、その様子が映画『みんなの学校』として公開されました。そして今回お話をさせていただくのは、「育てにくい子」とされる息子を持ち、「まわりに迷惑をかけているのではないか」と考えながら子育てを行ってきたライターの楢戸ひかるです。■ベテラン教員でも「保護者」になると迷う前回、木村先生の元同僚であるベテラン教員から、発達障害のある孫の就学前教育相談で、どこまで話すべきか相談を受けたというお話がありました。●木村先生の同僚の教員(Aさん)から受けた相談内容Aさんは、発達障害の子とたくさん接してきたベテラン教員。そんなAさんの孫は、幼稚園で先生の言うことをまったく聞かない子で、Aさんも幼稚園での参観日やお迎えで孫の様子は理解しています。この孫が小学校就学前相談を受けることになります。そこでAさんの娘さんから「就学相談で、息子の現状をきちんと伝えるべきか? 伝えないべきか?」と相談を受けたそうです。どんなに「ベテラン教員」であっても、「保護者(祖母)」となると、どうすればいいのか判断することができなかった。そこで、Aさんは木村先生に相談することに…。木村先生は、どのような回答をAさんに送ったのでしょうか。■子どもの味方だけが学校にいる時代ではない木村:環境が整えば、子どもは育つ。でも、「整っていない環境に子どもを送りこまなければならないとき、保護者は、どうフォローすればいいのか?」というのは大きな課題ですよね。楢戸:「親は手も足も出ない」と、私だったら思ってしまいます。木村先生は、ベテラン教員であるAさんにどのような言葉を返したのでしょうか? 木村:周囲は、「その子は、発達障害なんでしょ」と、決めたがる。Aさんの娘であるママも、「発達障害の診断を受けた方が良いのかな?」と迷う。校長室に行って、「うちの子は、もしかしたら発達障害なんです」と言うほうが良いのか、言わないほうが良いのか、迷う。すごく、迷うと思います。楢戸:わかります。木村:私は、即答でした。「何も言わんとき。一切相談せんとき」って。「相談する相手が信用できる相手か、わかってる? わからんやろ?」って。子どもの味方だけが、学校にいる時代ではありません。「学校の先生は、すべての子どもたちを守ってくれるっていう時代じゃないやろ」って返しました。■「良い大学を出ることが幸せじゃない」時代のママの役目は?楢戸:とても現実に即したお話ですね。木村:「学校は立派」「先生の言うことは聞け」「たたいてでも、先生の言うことを聞かせる」それは化石時代の話。いままでは、ひとつの価値観を信じたら、みんなが幸せになれると信じられた、イケイケ・ドンドンの時代だったでしょ?その当時の学校や学校を取り巻く社会と、いまは、全然違う。そういう世の中から、いま、向かっている世の中は、「良い大学を出ることが幸せじゃないよ」ということに、みんな気がつきはじめた時代だと思うの。 「幸せは、自分がなりたい自分になることだよ。幸せは、人が決めない。自分が決めるものやで」。だからそのフォローは、まわりがしなさいよってこと。それが、これからの教育だと思うの。昔と今では、教育の目指す方向が全然違う。違うのに、過去の価値観だけを引きずっている。楢戸:つまりは、ママの役目は、子どもが決めた幸せをフォローすることですか? もっと言えば、何が幸せかを自分で決められるような子どもを育てることなんでしょうか。何というか、子育てについてコペルニクス的な発想の転換が求められている気がします。■「一般的な子どもになって欲しい」と願う親がすべきこと楢戸:では、「普通からハミ出てしまう子」の母親として、まず、私は何をすべきなのでしょうか?木村:まず、自分の子どもを「発達障害」という言葉で括らないということ。親が自分の子どもを信じないとね。楢戸:「普通からハミ出てしまう子」を育てることは、毎日が戦いなんです。そんな日々の中で子育てをしていると、疲れてきちゃって。「子どもを信じる」ということが、正直、厳しいです。木村:それって、「わが子が、一般的な子どもに近づいて欲しい」って思うからじゃないの?楢戸:そういうことなのかもしれないですね。木村:でもいまは、反省しているんですよね? 楢戸:反省していますね。(はじめて取材で)木村先生にお会いした2016年の7月以降、さほど、子どもを怒らなくなりました。■「子どもを、枠にはめること」が教育なのか?木村:すばらしい! いま、「親の立場」で、「苦しかった」と楢戸さんは言うけれど、子どもの立場になって、そのときのことを振り返ってみたことがある?子どもは、どんな暴れている子でも、芋虫みたいにゴロゴロしている子でも、反抗したくてやっているのとは、違うの! これは、私が子どもから学んだことだから、確信を持って言える。親の価値観は、「何で、私の言うことを聞かないの!」ってことだと思うけど、そうやって、ゴロゴロしている中で、その子は、その子なりの学びの時間をもっている。だからその場所を、安心して「学びの場」にしてあげたら、その子自身、傷つかないでしょ。「みんなはできているのに、どうして、アナタはできないの?」と、「こういう子であって欲しい」という枠に、無理やり子どもをはめないで、子どもを信じることが、とても大切です。楢戸:「子どもを、枠にはめること」。それが教育だと、先生と出会うまで思っていました。次回は、「「みんなができることが、アナタはできないの!」と言ってしまうママへ」 です。■【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】8. 学校の先生は、すべての子どもたちを守ってくれる時代じゃない9. 幸せは、自分がなりたい自分になることだよ。幸せは、人が決めない。自分が決めるもの10. 昔と今では、教育の目指す方向が全然違う。過去の価値観にママは引きずられないで11. 「どうしてアナタはできないの?」という枠に子どもをはめないで。子どもを信じてあげて≫「木村先生がママたちに伝えたい20のこと」については こちら ■今回取材にご協力いただいた木村 泰子先生の著書『 不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力 』木村 泰子,出口 汪/ 水王舎 ¥1,400(税別)木村 泰子先生プロフィール大阪市出身。大阪市立大空小学校初代校長として、「みんながつくるみんなの学校」を合い言葉に、すべての子どもを多方面から見つめながら、全教職員のチーム力で「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。その取り組みを描いたドキュメンタリー映画『みんなの学校』が話題に。2015年に退職後、現在は、全国各地で講演活動を行っている。
2017年05月24日子どもの暮らしを彩るモノ・コトづくりに愛をもって携わる達人に、その舞台裏を余すところなく語っていただく本連載。4回目は、人と環境にやさしいシンプルで良いものを発信し続けるブランド、無印良品が行っている子育て世代に向けた取り組みについてお聞きしました。<お話をうかがった達人さん>木村夏美さん 無印良品 渋谷西武スタッフ。5歳の男の子のママ。<無印良品の「木育広場」「木育ルーム」について>「木育広場」は、子ども服売り場のある無印良品の店舗を中心に設置している子どもの遊び場。国産の木材をふんだんに使ったあたたかみのある空間で、子どもたちが自由に遊ぶことができる。全国の無印良品50店舗以上に導入。また、渋谷西武では、親が店内で買い物やインテリア相談をしている間、専任スタッフが子どもの面倒をみてくれる一時預かりサービス「木育ルーム」を開設している(2017年4月現在)。無印良品「木育広場」「木育ルーム」の詳細はこちらから。 ■渋谷にも、親子がほっと一息つける空間を無印良品では、子育て世代にもっと快適なくらしをご提案する取り組みのひとつとして、店舗内に子どもが遊べるスペース「木育広場」の設置を進めています。もともと、無印良品では人や環境へのやさしさにこだわったものづくりをしており、子どものおもちゃも国産の木材を中心に、シンプルであたたかみのあるアイテムを多く取りそろえてきました。そんななか、東京おもちゃ美術館が推進している木の大切さとぬくもりを伝える活動「木育(もくいく)」に出合いました。無印良品が大切にしている考えと通じるところが多く、ともに木育活動を進めたいと、ファミリー層が多く来店する店舗への木育広場の設置をスタートしました。木育広場は、東京おもちゃ美術館の監修のもと、国産のスギの囲いやヒノキの床材を取り入れたやさしくも落ち着きのある空間にデザインされています。子どもたちはおもちゃで遊んだり、絵本を読んだり。フロアには靴を脱いで上がりますので、ハイハイ期の赤ちゃんでも安心です。無印良品渋谷西武の「木育広場」。囲いや床はもちろん、机、いす、おもちゃも木製のものが中心。親の目が行き届きやすいスペースで、子どもはのびのび、ママはちょっと一息入れられます。渋谷西武の無印良品では、2013年のリニューアルを機に、子ども服売り場と同フロアに木育広場を設置しました。最近では再開発の影響もあってか親子連れの姿も多く見かけるようになりましたが、当時の渋谷は、まだ「若者の街」のイメージが残っている頃でした。子ども服をそろえているショップやベビーカーで入れるお店もあまりなかったので、とくに小さい子のいるファミリーにとっての渋谷は、ちょっと足を運ぶのがためらわれるエリアだったかもしれません。渋谷へ遊びに来たり、近辺にお住まいの親子が、気軽に立ち寄れてほっと一息つけるようなスペースをつくりたい。渋谷西武での木育広場づくりには、そんな想いもあったんです。木育広場に置いてあるおもちゃのほとんども、木でできています。なかでも子どもたちに人気なのが、木のたまごがたくさん入った木製プール。なかに入ったときの、体や足にたまごがポコポコ触れる感覚が楽しいんでしょうね。遊びに来たお子さんは、みんな夢中になっていますよ。お子さんが遊んでいる様子を見ながら同フロアでのショッピングを楽しんでいる方もいれば、お子さんと一緒に木育広場で過ごし、ママ同士で情報交換をしたり、くつろいでいるママの姿も多く見かけます。毎週のように通ってくださる親子もいて、私たちの想いのとおり、育児のちょっとした息抜きの場としてお役立ていただけていることを、とてもうれしく思っています。■一時預かりサービスで、たまにはじっくり買い物を楽しんで渋谷西武の無印良品では、一時預かりサービス「木育ルーム」も開設しています。こちらは、もっと店内でじっくりと買い物したいというお客さまのご要望もあって、サービスを開始しました。 木育ルーム(※)では、生後6ヵ月の赤ちゃんから6歳(未就学児)のお子さんを、保育のプロがお預かりしています。落ち着いて店内を回りたい方やインテリア相談をしたいときはもちろん、併設のカフェCafe & Meal MUJIでたまにはひとりでゆっくりお茶をしたいときにもご利用いただけます。木育広場と木育ルームは隣り合っていて、通常時は扉で仕切っていますが、毎週水曜日には扉を外してオープンスペースにし、東京おもちゃ博物館のおもちゃコンサルタントと一緒に遊べる時間を設けています。このときは普段は出していないおもちゃでも遊べますので、よく遊びにいらしてくれるお子さんも、いつもとはまた違った新鮮な時間を過ごせるのではないかと思います。また、おもちゃコンサルタントのみなさんは育児経験が豊富な方々ばかりなので、ママのちょっとした子育てのお悩みを聞いてくれたりもするんですよ。(※)木育ルームの利用には、MUJI Passport会員登録が必要です。■ショッピングだけじゃない! 好奇心を刺激するワークショップも充実無印良品では、企業の目指すところである「感じ良いくらし」に共感いただけるクリエイターのご協力のもと、各店舗独自のワークショップやイベントも定期的に開催しています。これまでに開催したワークショップのなかで子どもたちに人気だったのが、麦みそづくりです。九州産の無農薬・無化学肥料で育てられた大豆と小麦を使い、仕込みをするワークショップだったのですが、普段はなかなかできない体験をとても楽しんでいる様子でした。このほかでは、焼き物の器づくりや、こけ玉づくりといった、ちょっと大人向けかな? と思うワークショップも意外と子どもにも好評だったんです。このようなワークショップを通して、ものづくりの面白さや、さまざまな文化に触れられる機会を増やしていくことが、ひいては子どもたちのすこやかな成長のお手伝いになるのではないかと考えています。今後も、たくさんのクリエイターとコラボレーションしながら、できるだけ国産のものを使用して、無印良品ならではのワークショップを企画していくつもりです。ワークショップやイベント情報は、無印良品のサイトやアプリ「MUJI Passport」で告知していますので、チェックしてみてください。おもちゃコンサルタントやクリエイターをはじめとするその道のプロフェッショナルのお力を借りながら、環境に配慮したよりよいものづくりをしていくと同時に、子育て世代はもちろん、無印良品にいらっしゃるみなさんに「無印良品に行くと、なんだかほっとできるね」と思ってもらえるような空間づくりを、これからも進めていきたいと思っています。■無印良品では、ほかにもこんな取り組みが!■ベビーベッドレンタル使用期間は短いけれど、信頼できるベッドを使いたい。そんな子育て世代のニーズから生まれたサービスです。必要な期間だけ使えるからむだがない、うれしいサービスです。■キッズサマーキャンプ無印良品キャンプ場で毎年開催されている、子どもだけ(小学生)が参加できるキッズサマーキャンプ。大自然のなか、初めて会う仲間同士で山歩きをしたり、カヤック・カヌー体験をしたり、料理をしたり。子どもにとってまたとない経験の場となりそうです。■子どもの絵のマイバッグ無印良品で販売されている「子どもの絵のマイバッグ」は、子どもたちが子どもたちのために描いた絵がプリントされています。このバッグの売り上げの一部(1点につき15円)が、病気や戦争、災害などで心のケアが必要な子どもたちの支援を続けている特定非営利活動法人 子供地球基金に寄付されます。<木村さんの一押し!>無印良品渋谷西武には、Tシャツやハンカチ、バッグなどに刺しゅうや写真プリントを施してオリジナル商品がつくれる「カスタマイズ工房」があります。入園・入学グッズへの名入れ、運動会のクラスTシャツや卒園・卒業の記念品はもちろん、子どもが描いたパパの似顔絵をTシャツにプリントして父の日に贈るなど、子どもとのくらしをもっと楽しむためにお役立ていただければと思います。無印良品 HP: 文:コミヤカホル
2017年05月24日息子は今のところ特別お絵描きが好きでは無い。それよりもブロック遊びがダントツで好きだ。僕がイラストの仕事をしているせいで、友達と子どもの話になると意外だと言われることが多い。でも本人が興味を示さないのであれば無理に教えることはしたくないので、好きなモノで遊ばせる。そんな息子だからこれまでに手掛けた絵画作品は少なく、たまに筆をとった時には妻と共に固唾を呑んで制作を見守る。そうして出来上がった作品は家宝としてファイリングされる。と、ここまでは良い。とても良い。息子のタチの悪さはここからで、自分で何かを描くよりも父母に指示通りの絵を描かせることに楽しみを見出し始めた。そもそもこのイラストコラムのタイトルになっている「下請け」とは息子の発注者気質に由来している。それでは、息子の発注を5つのステップで紹介します。(なんのこっちゃ)ステップ1「動物を描く」親に絵を描かせることを覚え始めた頃は、動物やキャラクターを発注してきた。誕生日に息子にあげたスケッチブックを手渡される。そして息子の記憶にある動物の容姿を描くことが求められるので、イメージを近づけるため注文を聞いて修正を重ねる。ステップ2「シーンを描く」動物単体に飽きるとシーンを描かせるようになった。長い線路を走る電車、窓からはカエルやキリンが顔を出す。空席が目立つとNGなので、窓という窓に動物たちを配置する。。。仕事かっ!これでは仕事じゃないか!何だ!?イメージを近づけるって!と僕は発狂寸前。時々息子もマ−カーを握って僕が描いた動物の顔を紙に穴が開くまで塗りつぶす。ステップ3「ゲームの舞台を描く」次に池を泳ぐ魚の群れを描いてその池の周りに僕と妻と息子の3人が立っているという絵の発注が来た。注文通りに描き終えると息子がおもむろにマジックを手に取り、「釣りしよっと」と言って池の周りに立っている3人の釣り竿に糸を描き足して魚につなぐというゲームを始めた。どこまでも良いとこ取りをする息子だが、遊び方の引き出しは多い。ステップ4「知らない友達の顔を描く」この辺りまで来るともっと雲行きが怪しくなってくる。息子が保育園で出会った友達の顔を描けと言うのだ。4月に転園したばかりでも息子はあっという間に友達の顔と名前を覚えてしまった。自分のクラスどころか年長さんまで覚え始めているので「〇〇君のお姉ちゃん描いて」などと言われて手も足も出ない。。。というか知らないから描けない。想像でいい加減に描くと大変怒る。ステップ5「絵本を描く」息子からの発注の最終形態。息子お気に入りの絵本のストーリーを絵で再現していく(再現しろ)という悪魔のような命令。仕事並(否、仕事以上)にハードなご依頼である。それでも「そんなもん描けるかあ!ぼっけえ!」とは言いたくない変なプライドがあり、こちらも意地になって食らいつく。保育園の懇親会の日、親子で街のフリースペースに食べ物を持ち寄って遊んだ。施設のおもちゃで思い思いに遊び始める子ども達。一人の女の子が僕の所におもちゃを持って近寄ってきた。「ねえねえ、ウサギ描いて」ここでも始まってしまった悪夢のイラスト受注会。この娘が中学生だったら「ご予算は?」と制作費の話でもしてあげたいところだが、相手は3歳。磁石で絵が描けるお絵かきボードを手渡された僕は引きつっていたかもしれない満面の笑みでウサギを描いた。僕の前に子どもが2人3人と集まりだして、背後からはママさん達ものぞき込んでいる。やってきた男の子が「今度はカーズのスポーツカー!」とリクエストしてきた。「まずは下描きを…」というわけにもいかず、一発描きに自信が無かった僕は辺りを見回した。窓際の棚にスポーツカーのおもちゃを発見。絶対にばれないように思いっきりカンニングした。つづく
2017年05月23日<目次> ■「うちの子が迷惑をかけている」と思ってしまう ■「迷惑をかけている」というのはママの思い込み ■失敗体験が続いているから傷つかないようにしている ■ベテラン教員でも「いち保護者」になると迷う 【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】 ママ業は、「素人なのにプロ」を求められる仕事。どうしたら、ママのプロになれるのか? 「ママのプロ」になるために必要な極意「ママに伝えたい20のこと」を教えてくれるのは、プロ教師歴45年の木村 泰子先生。<木村 泰子先生とは>木村先生は、映画『みんなの学校』の舞台となった大空小学校の初代校長。大空小学校は、特別な支援が必要な子が全校児童220人中30人を超えていたが(映画撮影時)、特別支援教室はつくらず、みんなが同じ教室で学び、「不登校児0人」を実現。お話をきくのは、自身が小学校時代に「ダメな子」だと思いながら学校に通った経験があり、いま現在「まわりに理解されにくい子」を育てるライターの楢戸ひかる。「うちの子が周りに迷惑をかけている」と思っているママに送るメッセージです。■「うちの子が迷惑をかけている」と思ってしまうママ前回、木村先生からは、ママである私の価値観が変わっていたら、息子が通常の学級で学んでいたかもしれないというお話までお伝えしました。楢戸:実際には、小学校6年生現在(取材時)、息子は通常学級で学べています。だから、私自身の「ダメ」という気持ちはだいぶ緩和されてきています。でも「うちの子がまわりに迷惑をかけているんじゃないか」といった悩みは、普遍的だと思うので、木村先生のお話を聞かせてください。木村:「自分がやってしまった失敗を、他人に少しでもさせない。自分の失敗を学びに変えて一緒に考えていきましょう」というのが、今回の連載の趣旨だと思っています。楢戸さんの息子さんのような、「まわりには理解されにくい子」がいるとします。そういった子が同じ教室の中にいるのと、いないのだったら、どちらがまわりにいる子は、成長すると思いますか?楢戸:「『理解されにくい子』いる方が成長する」と言える世の中だったとしたら、うちの息子のような子が生きやすくなると思います。でも、実際には普通のママさんたちは、「いると邪魔だ」と思っていると、私自身が思ってしまうんです。本当は、そんなことまわりのママさんたちは思っていないのかもしれないのですが…。■「迷惑をかけている」というのはママの思い込み木村:それよ! それは、楢戸さんの偏見じゃないの?「ほかのママさんたちがそう思っている」っていうのは、事実ではないわけです。そんなふうに思わないと、自分が生きていけないっていう、ママ自身が立ち向かってきた壁。その壁に対して持っている偏見なだけなんですよ。それは結局、ママ自身、楢戸さん自身が持っている偏見なんですよ。楢戸:私自身がこれまで持ってきた自分の傷を見ているだけということですか?木村:自分のことを「まわりに迷惑をかけている存在だ」と思っていると、相手側の方が悪いように感じてきませんか?楢戸:相手のママさんたちを悪いとまでは思わないけれど、「気をつけなければいけない集団」だと思って緊張します。もしかすると、ちょっと恐れているのかもしれないですね。木村:楢戸さんがそんなふうに感じているから、まわりからも「気を使わなければいけない存在」となるわけ。そこがね、そうではないの。「みんなに悪く思われている」と思ってしまっているママに、「まず自分が変わりなさいよ」というメッセージを出してあげないといけないと思います。■失敗体験が続いているから傷つかないようにしている楢戸:枠からはみ出てしまっている子のママからすると、「自分の子どもは、上手に育っていない」という劣等感があると思います。木村:ママが失敗体験を続けてきてしまった。だから自分が傷つかない方法を選んでいるっていうことですよね?楢戸:ママ自身が、「向こう」をシャットアウトしちゃっているっていうことです。木村:そこに至る過程を、少し考えてみて欲しいのです。小学校6年間も大事だけれど、「幼児期にママと子どもの関わりがどうであったのか?」がとても大切で、ママ自身が問わないといけないと思うの。幼児期は、はじめて集団の中に入る時期。そんなときに、ママ自身が子どもに対して、「どんな立場でいてあげるか」を考えることが大切なことです。この「ママの立場はどうあるべきか」を考えるために、ひとつの事例を紹介しますね。じつは、今日、ここに来る前に、親しくしている教員の同僚から「相談したいことがある」とメールがきたんです。■ベテラン教員でも「保護者」になると迷う●木村先生の同僚の教員(Aさん)から受けた相談内容Aさんは、発達障害の子とたくさん接してきたベテラン教員。そんなAさんの孫は、幼稚園で先生の言うことをまったく聞かない子で、Aさんも幼稚園での参観日やお迎えで孫の様子は理解しています。この孫が小学校就学前相談を受けることになります。そこでAさんの娘さんから「就学相談で、息子の現状をきちんと伝えるべきか? 伝えないべきか?」と相談を受けたそうです。どんなに「ベテラン教員」であっても、「保護者(祖母)」となると、どうすればいいのか判断することができなかった。そこで、Aさんは木村先生に相談することに…。楢戸:何だか安心しました。「ベテラン教員」でも、「ひとりの祖母」となるとブレるんですね。だったら、何の知識も経験もない私がブレてしまうのは、仕方がないと思えます。それで、木村先生は、Aさんにどんな回答をされたんですか?木村:聞きたい? 楢戸:もちろん!!!!木村先生が、ベテラン教員にどんなふうに答えたかについては、次回お送りします。次回は、「学校が子どもを守ってくれない時代。「ママの仕事」はなんですか?」 です。■【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】4. 自分がやってしまった失敗を、他人(子ども)に少しでもさせない5. ママ自身が立ち向かってきた壁に対して持っているのは、結局自分の偏見6. 「みんなに悪く思われている」と思ってしまっているママは、「まず自分が変わりなさい」7. はじめて集団の中に入る時期に、ママが子どもに対して、「どんな立場でいてあげるか」を考えることが大切≫「木村先生がママたちに伝えたい20のこと」については こちら ■今回取材にご協力いただいた木村 泰子先生の著書『 不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力 』木村 泰子,出口 汪/ 水王舎 ¥1,400(税別)
2017年05月23日ある日息子が「ジェネギャ」と言った。それは一体なんだ。バンギャの亜種か何かかと思いきや、ジェネレーションギャップの略らしい。今のティーンの言語センスに、母はうなった。実際このところ、子ども達との“ジェネギャ”を、ひしひしと感じさせられる。何しろ子ども達は、私が知らない歌を、どこからともなく覚えてきては、当然のように口ずさむのだ。世の中の一部の世代が当たり前のように歌う歌を、自分がまるで知らない。そんなことが自分の身に起こるようになろうとは、10代のころは思ってもみなかった。高校生のころは、特にファンというわけでなくても、モーニング娘。のメンバーの名前を全員言えた。辻ちゃん加護ちゃんの区別もついたし、次々と誕生する小室哲哉プロデュースのグループ名も全部覚えられた。と同時に、私が生まれる前にピンクレディというアイドルがいたことも、山口百恵が引退コンサートでどのようにマイクを置いたのかも知っていた。私が知ったときにはすでに亡き人になっていた尾崎豊にも、高校生のとき一時ハマった。自分との世代と、それより上の世代のエンタメの知識は10代のころには当たり前に持っていたし、一般教養だろうと思っていたから、言えない大人は一体どこにどんなアンテナ張って生きてるんだ、怠慢が過ぎるんじゃないか、とさえ思っていた。ところが30歳を過ぎ、ふと気がつけば私も立派に“知らない大人”になってしまっていたのである。自分がそうなってみてようやく、10代のころの疑問に答えが出た。大人は決してアンテナを張るのを怠っているわけではない。ただ、長年大事に使い続けてきた持ち前のアンテナそのものが時間とともに自然と型遅れになり、世界には、このアンテナで拾えない電波が飛び始めるのだ。過去に流行ったものについては古い電波で飛んでいるから受信可能なのだ。だからこそ私は懐メロを知っていたし、娘の夢見は今、ボカロ曲とともに、ジュディマリや広末涼子や川本真琴などを好んで聴いている。けれども、新しく誕生するものをキャッチするには、受信するアンテナそのものを刷新していく必要があって、これがなかなか難しいのだ。ついでに言えば、カルチャーそのもののあり方も、私たちの世代と子どもたちの世代では、どうやら大きく変わっているらしい。昔は、流行りの歌は全員が知っていて当然だった。浜崎あゆみ好き、宇多田ヒカル好きなど好みが別れても、だいたいみんな、売れてる歌は知っていた。けれど今、子どもたちの様子を見ていると、どうもそんな風にはなっていないようだ。GReeeeNとかゆずとか、一部の歌手の一部のエモい歌は、運動会や文化祭でクラスの一体感を彩る応援歌として共有されているものの、日常的にはJ-pop好き、韓流アイドル好き、洋楽好き、ボカロ好きといった具合に好みが細分化されていて、うちの子どもたちが当たり前に口ずさむボカロ曲を知らない同世代の子どもも当然のようにいるらしい。これがメインカルチャーだから抑えていて当然、というような圧力は、今はどうやらなさそう。この違いは何かと言うと、やっぱりテレビ。テレビがすべての情報の発信源になっていないことに起因していると思う。私のまったく知らない歌を覚えてくる子どもに、「どこでその歌を知ったの?」と尋ねると、決まってYouTubeやニコ動のMAD動画だと答える。好きなアニメや好きな音楽、好きな動画配信者などをきっかけに、機械が自動的にサジェストしてくれるオススメ動画のリンクを次々と辿ることで、彼らは自分の世界を深めているようなのだ。先日、娘が突如「俺ら東京さ行くだ」を口ずさみだしたのでギョッとした。なぜ吉幾三を知っているのかと尋ねると、やはりそれもMAD動画で知ったのだという。子どもが今どんなことに関心があるのか、何を面白いと感じて、何に心を動かされているのか。親としてはなんとなくでも把握しておきたいと思ったりするものだが、彼らの情報源がパソコンやスマホなど、プライベートな空間の中にあるものとなった今、その足がかりをつかむことがかなり難しくなっている。大人の監視や助言が必ずしも望めるとは限らない中で、子ども達が情報の取捨選択をそんなに大きく外さないために、何を教えていくべきなのか。悩ましいところである。イラスト:片岡泉
2017年05月23日子ども達の夕食は大体いつも6時半~7時頃。夫は帰宅後に食べるので、必然的に子ども達よりも遅くなります。夕食から数時間たっているので、夫が食事をする頃には少し小腹がすいている子ども達。夫に『一口だけちょうだい!』とおねだり。ほとんどの場合、一口だけ分けてあげるんですが貰えなかった場合、末っ子三男だけは諦めないのです(笑)。至近距離でおかずを見つめたり、そしてなぜか目を合わせながら頷いたり…(笑)。夫の手をハムハムしたり。あの手この手で貰おうとするのですが、『けいちゃん~! けいちゃんはもう食べたからね! それは父ちゃんのごはんだから。けいちゃんはもうねんねだよ~!』と私に強制連行され、その度に『まんまあああぁぁぁ!』と号泣する三男なのでした。
2017年05月23日<目次> ■ママのプロになるために! 極意を教えてくれるのはこんな人 ■「先生の言うことを聞きなさい」とママである私は言うけれど ■わが子が先生の言うことを聞けない子だったら ■「子どもを枠の中に押し込める大人」は、子どもの敵だった? ■自分の中の「排除される要因」を隠せない子が生きにくい世の中 【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】 ■ママのプロになるために! 極意を教えてくれるのはこんな人子どもを産んだら、ママになる。あたり前のことなのだが、「ママ業」は、デビューしたての素人も、「プロであること」を求められる仕事なんだと思います。知識も、経験値もないのに、自分が無意識にイメージしている「ママ」は、じつは「プロレベル」のスーパーママなのではないか? と、気がついたのは、わりと最近のこと。周囲からも、「ちゃんとしたママであること」を求められているような気がして、「そんなの、できるわけないじゃん!」と、叫びたいけど、叫べない。そんな、ひとりのママである私が、プロ教師歴45年の木村 泰子先生と、子育ての話で対談をさせていただきました。木村 泰子先生プロフィール大阪市出身。大阪市立大空小学校初代校長として、「みんながつくるみんなの学校」を合い言葉に、すべての子どもを多方面から見つめながら、全教職員のチーム力で「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことに情熱を注ぐ。その取り組みを描いたドキュメンタリー映画『みんなの学校』が話題に。2015年に退職後、現在は、全国各地で講演活動を行っている。木村先生については、「 『みんなの学校』流 親子関係のつくり方 」もぜひご覧ください。今回、この対談を担当させていただくのは、ライターの楢戸ひかる。3人の子持ちの母であり、うちひとりの息子には、発達障害があります。プロ教師の木村先生と、素人ママの私が対談することで、木村先生が教育実践の中で得てきた「プロの極意(知恵)」を、普通のママたちが日常の子育てで使える「ママたちに伝えたい20のこと」としてお届けします。目指せ! ママのプロ!■「先生の言うことを聞きなさい」とママである私は言うけれど楢戸:木村先生は、「学校の授業で正解のあることなんて、6時間の授業があるうち1時間も教えていない」と、おっしゃいました。「学校で教えてもらうことには正解があり、正解を教えてもらうのが学校だ」と思っていたので、とても驚いたのですが…。木村:もし学校が正解だけを教えているとしたら、先生は給料を1千万円くらいもらわないと割にあいません。そんな人間離れしたこと、できるわけないと思いません?それって、じつはママたちが「学校をどう見ているか」という話だと思うんです。ママたちの「学校観」は、ママたちが受けてきた学校教育がベースになっていると思います。「学校で先生の言うことを聞いている子が『良い子』」と、思っている。だから、「先生の言うことを聞きなさい」と、子どもに言い聞かせて、小学校にいれているわけでしょ?■わが子が先生の言うことを聞けない子だったら楢戸:わが子は、「先生の言うこと」をきちんと聞くことができない、つまりは「普通」からハミ出てしまう子です。だから学校生活では、「うちの子が悪い。申し訳ありません」という気持ちでいっぱいになります。木村:では、楢戸さんは小学校時代、本当にすばらしい学びを得たなぁと思っている?楢戸:じつは、1ミクロンも思っていなくて。「小学校」と聞くだけでイヤな気持ちになります。木村:それなのに、何で、自分の子が小学校に行ったら、「うちの子、迷惑かけてすみません」って言うの? そういうものだと思ってしまう根拠はどこにあるの? ■子どもを「枠の中」に押し込める大人は、子どもの敵だった?楢戸:諦めているわけです。「学校なんて、しょせん、そういうところなのだから」と。木村:小学校のときにそう思いながら、乗り越えられたの?楢戸:ただ、ただ、「自分はダメな人間だ」と思いながら、小学校に6年間通いました。木村:「学校なんて、そんなもん」と思ってしまうのは、卒業したあとの価値観でしょ? 小学校生活を送っている6年間は、「何で、こうなんだろう」「学校って、おもしろくない」の繰り返しだったわけでしょ?楢戸:いえ、実際にはもっとダメで。私は「先生の言うとおりにできない自分がダメ」と思いこんでいました。木村:自分が経験したことを、もう1回、自分の子どもにさせたいの?楢戸:そこが大きなジレンマで。「させたくない」。それが本音です。けれども、親としては「世の中で生きていくためには、フォーマットの中にいれないと」という気持ちにもなってくるんです。木村:こういう考え方をする大人が、一番、子どもの敵なの。「普通にやってきた自分」が、異質なものを排除する。その差別する感情を自分自身が持っていないか、省みなければ。■自分の中の「排除される要因」を隠せない子が生きにくい世の中楢戸:「自分は、排除されないようにしよう」。これが、いまの世の中にはびこる空気だと思っています。どんな人の中にも「排除されるようなもの」は、必ずある。でも、自分の中の「排除されるようなもの」を隠さなければいけない。そんな圧力があるのかな、と。木村:それを隠せる子は、いいの。隠せない子が、「育てにくい子」とか発達障害と呼ばれる子になるわけでしょ? 隠せない子が生きにくい世の中でしょ? でも「隠せる子」は、「隠すことで」生きている。そんな世の中、みんなにとって間違っていますよね。楢戸:そうだとは思います。でも、一方で「今日、うちの息子が、学校で迷惑をかけている」という現実もあります。そういう現実と理想の間で、ひとりの母親として戦っていると感じているんです。 木村:卵が先か、鶏が先かの話。息子さんが幼稚園の段階で、楢戸さんの価値観が変わっていたら、息子さんはいま、通常の学級で学んでいたかもしれないですよ。次回は、「自分の子どもがうまく育っていないと劣等感を感じているママへ」 です。【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】1. 学校の授業で正解のあることなんて、1時間も教えていない2. 「普通にやってきた自分(ママ)」が、異質な子どもを排除しようとしている3. 自分の中にある「排除される要因」を隠せない子が、生きにくい世の中になっている。でもそんなの間違っている≫「木村先生がママたちに伝えたい20のこと」については こちら ■今回取材にご協力いただいた木村 泰子先生の著書『 不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力 』木村 泰子,出口 汪/ 水王舎 ¥1,400(税別)
2017年05月22日「子どもの“やる気”を伸ばしたい」「口うるさくなるばかりで、どうにかなるのだろうか?」と思うことはありませんか。子どもの将来を考えている親の気持ちが伝わらず、ため息が出てしまうこともあるでしょう。では、やる気を出す方法、子どもに合った勉強法にはどのようなものがあるのでしょうか。筆者の経験をもとに、未就学、小学生、中学生とそのときどきの勉強方方法を振り返ってみたいと思います。子どものやる気に火をつけよう!まず、自分自身のやる気が出るのはどんなときなのかを考えてみましょう。目標や夢を持ったとき、認められたとき、褒められたとき、人によっては悔しいときという方もいるのではないでしょうか。私の場合は、認められ、苦労したことが報われることで達成感が得られたときに、また頑張ろうと思います。子どもたちも大人と同じです。褒められることで喜び、認められることで自信がつきます。できたという喜びや目標を達成することも自信につながります。目標は小さなものでOKです。一つひとつクリアしていくことで達成感を得やすくなります。それがつぎへのやる気につながります。失敗や悔しさも大切です。その気持ちが新たなやる気に火をつけるのです。だから、大人も一緒に悔しがりましょう。共感してもらうことで、さらにやる気が出てきます。小さなことでも親子で一緒に喜び、褒めることでやる気に火をつけてあげましょう。子どもに合った勉強法とは? 子どもを知ることから始めよう!では子どもに合った勉強法とはいったいどのようなものでしょうか。■未就学児この時期は勉強法というよりは体を動かし、思いきり遊ぶことが大切です。遊びを通して体の使い方を知り、遊び方を工夫したり楽しさを広げたりしながら、さまざまなことを学んでいます。思いきり体を動かしたあとは、絵本やお絵描きなどに集中できるようになります。この時期はのびのびと遊ばせてあげましょう。■小学生小学生になると本格的に勉強が始まります。まずは、親が子どもの勉強への向き合い方を理解することが必要です。先に遊んでから宿題をする子もいるでしょうし、宿題を終わらせてから遊ぶ子、ごはん・おふろが終わり、寝る前にやる気が出る子、朝早く起きて勉強するタイプの子もいるでしょう。それぞれ子どもたちにはタイミングがあります。親のやってほしいタイミングと子どもがやる気になるタイミングが違う場合もあるのです。子どもの勉強するタイミングを探りましょう。また、声かけのタイミングや言い方もポイントです。例えば「勉強したくない」と言ったときに、「ふーん」と親に受けながされたら、そのままやらない子もいれば、反対に勉強をし始める子もいます。いつも口うるさかった親から宿題や勉強という言葉がまったく出なくなったとき、急に自発的に勉強をし始めるという子もいるかもしれません。さまざまなパターンを試し、親に言われていやなことはなにか、親のどんな態度で勉強する気になるのかを見きわめてみましょう。■中学生中学生になると部活動が始まります。また、受験へ向け本格的に受験勉強を始める子も増えてきます。身近な友だちや先輩の意識にも変化がみられるようになりますので、そんな姿に影響され、子ども自身に自覚が生まれてくるようになります。親として、子どもがやる気をなくしてしまうような言動は避けたいですが、つい口うるさく言ってしまいけんかになることや、やる気に水を差すということもあるかと思います。思春期に入り、子どもでありながらも大人の感情が芽生えていますので、自分の置かれている立場をよく理解しています。ときには言いたい気持ちをおさえ、見守ることを心がけるようにしましょう。家庭での勉強法は?■小学生・家での勉強時間は?学校から学年別の学習時間を指定されることがあります。息子の行っていた小学校は宿題も含め「学年×10+10分」でした。1年生ならば20分間の家庭学習が必要ということになります。学校により、家庭学習に対する指導はさまざまですので、小学校からのお知らせや先生からの指導などを目安に勉強時間を考えるとよいでしょう。・宿題は?息子の小学校からは、3年生までは音読の聞き手や丸つけなどを親がやるように言われていました。親にしてみると大変でしたが、一緒にやることで子どもの意欲がみられ、親子のかかわりも深まるきっかけになったのでよかったです。親子で本を読み合うという課題も年に1回ありました。お互いに読み聞かせてもよし、同じ本をそれぞれで読んで感想を話し合ってもよしというものでした。親子で本に関心を持つことで、本を読むきっかけにすることが目的でしたが、読書は文章力、読解力など国語にかかわらず、どの教科にもつながっていくことですので、ときどき、一緒に読書をする機会を設けるのもいいかもしれません。■中学生・どんな勉強の進め方?中学に入ると自分のやり方で勉強ができるようになりますが、毎日コツコツ覚えていくことが大切です。「ノートづくり=家庭学習」ではなく、ノートを元に家で復習し覚えるようにします。わからない問題があると勉強意欲がなくなってしまいがち。わからない問題をそのままにせず、次の日などに先生や友だち、先輩に教えてもらう習慣がつけられるとよいでしょう。信頼できる相手からなら素直な気持ちで教えてもらえますので、理解しやすくなります。・いつ、どこで勉強すべき?部活動で疲れ、家ではゆっくりしたいと思うこともあるでしょう。できれば朝型勉強法に変えられるといいですね。朝型にするメリットはたくさんあります。■朝方勉強法のメリット◇朝ごはんがしっかり食べられるようになる◇受験に向けて朝から頭を働かせる習慣がつくようになる◇朝は睡眠で疲れが癒されているので、復習、暗記や問題を解くには効率がよい◇学校へ行く前の限られた時間なので、集中力がつくどうしても朝は苦手という子どももいます。その場合は、その子の一番効率のよい勉強方法を理解し、否定せずに認めてあげましょう。勉強する場所についても同じです。私の息子のように、リビングなど少し騒々しいところのほうが集中できるという子もいますので、子どもが集中できるところならば、勉強部屋でもリビングでもよいでしょう。勉強法を身につけるために塾には行ったほうがいいの? 行くならいつから?塾に関してはそれぞれの家庭で考え方がさまざまあると思います。幼稚園のときから英語や勉強の塾に行っている子もいれば、塾に行ったことがないという子もいるでしょう。その子にやる気があるのかどうかが大切ですので、まずは本人の気持ちを確認することから始めましょう。塾へ行くならいつからがいいの?子ども自身にやる気がないのに塾に入れても伸び悩んでしまうでしょうし、塾に入れることが親の安心感だけになってしまうのであれば、もったいないですね。しかし、塾をきっかけにやる気を出す子もいます。どのような塾なのか、子どもに合っているのか、ということが重要になりますので、塾に入る目的や子どもの気持ちを大切にして親子で話し合いましょう。子どもにやる気があるなら、いつから始めても成果は出ます。塾ではなにを習うといいの?ある先生から聞いた話です。「理科と社会は暗記が主なので慌てなくても大丈夫。英・数・国の3教科はわからないままでいると、ついていけなくなります」子どもの不得意教科に英・数・国があるのであれば、子どもとしっかり相談し、塾を考えてみるのもいいかもしれません。子どものやる気を育てるための親の心構え勉強は、本人にやる気があることが一番大切です。子どものやる気を伸ばすことを意識しつつ、親も子どもと一緒に喜んだり、悔しがったりしましょう。もし子どもが失敗しても、一緒に悔しがってくれる人がいるだけで励みになります。子どもにとって言うべきことと見守るべきことを見きわめ、口うるさく言うことがあっても、やる気が失われることがないようにするのもポイントです。きちんと納得できる説明をするといいですよ。じつは、このように書きながら、改めて私も実感しています。
2017年05月21日みなさんは子どものころの夢を覚えていますか? 私が小さいころの人気な将来の夢は、パン屋さん、花屋さん、アイドルにお嫁さんでした。でも、夢は成長するにつれ変化するもの。小学生・中学生になったとき、どのように変わっているものなのでしょうか。このほど実施されたアンケート調査により「親が子どもに就いてほしい仕事」と「子どもが就きたい仕事」がそれぞれ明らかになりました。■親の希望は堅実的! 子どもに就いてほしい職業No.1は?アデコ株式会社が、全国の小・中学生の子を持つ父母1000人と、その子ども1000人を対象に「就いてほしい・就きたい仕事」についてアンケートをおこないました。<親(父親・母親)が「将来子ども(男女)に就いてもらいたい仕事」(n=1000)>「将来就いてもらいたい仕事」および「将来就きたい仕事」(アデコ株式会社)その結果、親が子どもに就いてほしい仕事第1位は「公務員」。第2位は「会社員(サラリーマン・OL)」、第3位は「医者」という結果となりました。去年実際レた同様アンケートと、7位までが同じ結果に。しかし、昨年8位だった「経営者」が10位にランクダウン。かわりに「自営業・個人事業主・フリーランス」が8位にランクアップしました。また昨年はランク外だった「パティシエ(お菓子職人)」が9位にランクインする結果となりました。■親と子どもの希望は一致する? 子どもの就きたい仕事No.1は?<小・中学生が「将来就きたい仕事」(n=1000)>「将来就いてもらいたい仕事」および「将来就きたい仕事」(アデコ株式会社)親の希望と子ども自身が就きたい仕事は、どのくらい一致しているものなのでしょうか。小・中学生が就きたい仕事の男子・女子総合ランキング1位は昨年同様「会社員」。2位は「医者」、3位は「パティシエ(お菓子職人)」、4位は「公務員」と続きます。男女別にわけたランキングでみると、女子はあらたに「専業主婦」が、男子は「ゲームクリエイター」がランクイン。「自営業・個人事業主・フリーランス」は男女両方でランクインする結果となっています。■今年の傾向、今後の傾向子どもが就きたい仕事は、親の希望第2位にもなっている会社員。親の希望を感じとって応えようとしているのか、「会社員が妥当だよね」とリアルに考えているのか…。ランク外だったものの今年からランクインした「自営業・個人事業主・フリーランス」は会社に雇われることなく、自由に仕事するイメージを高く評価する子どもが多いのかもしれません。男子にランクインしている「ゲームクリエイター」は、別の調査でも男子中学生がなりたい職業として上位にランクアップされています。『Pokémon GO』のようなゲームが一大ブームとなった2016年の結果が反映されているのかもしれませんが、子どもにとっては身近なゲームが将来の夢につながるのかもしれませんね。そんな独立志向、起業思考を持つ子どもがいる一方で、専業主婦(主夫)として家庭にはいりたい、と考える子どもが多いのもおもしろい結果。小学校では今後プログラミング教育が必修となってきます。そうなると「プログラマー」などのIT関連が小学生の夢に登場する日もくるかも。仕事をとおして「なりたい自分」になることが大切なのかもしれませんね。ちなみに将来の夢を私の7歳の息子に聞いてみたところ「魔王」という回答が…。「世界征服したい」という野心あふれる心意気をこれからも見守っていきたいと思います。<参考サイト>アデコ株式会社 「将来就いてもらいたい仕事」および「将来就きたい仕事」に関する調査の結果
2017年05月21日「○○ちゃんはもう字が書けるのに、うちの子は読むこともできない」「○○くんは上手に縄跳びが飛べるのに、うちの子は全然できない」「えっ、○○ちゃんってトランプで遊べるの!?」そんなふうに、子供を他の子と比較して焦ってしまうこと、ありませんか? 「できる子」は、本当に最初から「できる」のでしょうか?■「いきなりできる」は幻想!?子どもはうまくできるようになると、「見て見て!」とアピールしたがりますよね。はた目にはそこに至るまでの努力や失敗はわからないので、ついそれを見た大人が「この子、いきなりできてる!」と勘違いして焦ってしまうことがあります。何を隠そう、筆者もそのひとりです。ある幼稚園児が、縄跳びを100回連続で跳んだことがありました。それに比べて同じ年のわが子は一度も跳べません。何度もひっかかってしまうわが子の横で、ボクサーのように軽々と縄跳びを飛び続けるお友達…。その光景を見て、「○○ちゃんは運動神経がいいからうまいんだ。うちの子は(私に似て)どんくさいから下手なんだ。教えるだけムダかも…」と思ってしまいました。■子どもだって「ローマは一日にしてならず」ところが、その子のママに聞くと意外な答えが! 最初はまったく跳べず、1年ぐらい前からパパがつきっきりで練習して、最近ようやくうまく跳べるようになったとのこと。その子は、手首をぐるぐる回す動きができなくて、棒状にしたタオルを両手に持たせて、エア縄跳びするところから始めたという話でした。本当に気の長くなる努力の末だったんですね。「親が子どもに何度も教えてあげることによって、習得していた」というケースは案外多いものなのです。わが子の能力を疑う前に、まずは親が根気強さを持つことが重要だったのです。子どもの「できる」は、いかに経験を積ませるかで大きく変わるもの。「わが子の苦手分野だから」「まだ教えるには早すぎる」などと決めつけて、機会を奪ってしまうのはとてももったいないことです。■「繰り返せばきっとうまくできる」と信じる!筆者も、この経験を機に「じっくり子どもにつきあおう!」と決意。「何度も繰り返しやればきっとうまくできる」と信じて、待つことができるようになりました。たとえばトランプ。幼稚園ではやっているからと、子どもも仲間に入りたいと言い出しました。そこで毎日1時間以上も相手をし続けました。数ヶ月たったいまでは、親と対等に勝負できるほどに!最初は神経衰弱やババ抜きなどルールが単純なものから。カードの扱いに慣れさせることから始めました。完全な“接待トランプ”で「うわ~、強いなあ!」などとおだてまくる。その気になってきたら「前より早く出せるようになったね」などと、進歩・上達の快感をおぼえさせる。そしてときには本気でコテンパンにやっつけて「負けるくやしさ」も経験させるようにしました。その3ステップでかなり上達した気がします。子どもは知らないうちにどんどん成長していきますが、親が関わり方を工夫すれば、さらに成長が加速するもの。できないとついイライラしてしまいますが、そこはじっと我慢。うまくやる気を引き出しつつ、経験を積ませてあげられるといいですね。
2017年05月20日「子役」の演技に泣いた、笑った、感動した! ということや、「子役」が見たくてドラマを見つづけたことがある、ということはありませんか。毎年新しい「子役」が現れ、誰だろうと思うことや小さかった「子役」が成長した姿を見て驚いた、ということもあるでしょう。そんな「これからが楽しみ」「このまま見つづけていたい」と思わせてくれる今後の活躍が楽しみな、気になる子役たちをまとめてみました。ドラマ「母になる」息子 柏崎広(こう)役のふたりの子役たち■吉武歓(よしたけ・かん)男の子2012年2月21日生まれ セントラル所属・TVドラマ日本TV『母になる』TBS『砂の塔』NTV24時間テレビドラマスペシャル『母さん、俺は大丈夫』関西TV『GTOお正月スペシャル』・雑誌広告花王『メリーズパンツ』たまごクラブ・ひよこクラブ(通販コスメ)2013年7月号など『母になる』出演の吉武歓くん。かわいいと評判です。ドラマの仕事から認知度も高まり、仕事が増えていく可能性もあります。期待の高まる子役のひとりでしょう。 吉武歓くんプロフィール(セントラル) ■道枝駿佑(みちえだ・しゅんすけ)男の子2002年7月25日生まれ ジャニーズ事務所所属・TVドラマ日本TV『母になる』・映画『関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生』・舞台『少年たち 世界の夢が…戦争を知らない子供たち』『ANOTHER & Summer Show』・コンサート関西ジャニーズJr.として多数出演2014年11月にジャニーズ事務所に入ったという道枝駿佑くん。プロフィールを見ると芸能界に入り、1年もしないうちに舞台の仕事を始めています。ジャニーズ事務所のタレントは多才な子も多いので、これからどんな才能がみられるのか楽しみですね。CM「Y!mobile」SIM太郎役の子役■早坂ひらら(はやさか・ひらら)女の子2011年10月8日生まれ テアトルアカデミー所属・TVドラマ日本TV『天才!バカボン2 ~世界にひとつだけの家族~』NHK『真田丸』第25回日本TV『天才バカボン ~家族の絆』など、多数出演・映画『横道世之介』・CMCM『Y!mobile』ライオン『ソフラン』協和『ふわりぃランドセル』などCM『Y!mobile』SIM太郎役のあの子はだれ?と思った方もいるのではないでしょうか。あのSIM太郎は早坂ひららちゃんという女の子でした。『天才バカボン』でハジメちゃん役も演じています。これからもびっくりさせてくれる役柄を演じていくのでしょうか。 早坂ひららちゃんプロフィール(テアトルアカデミー) ドラマ『下剋上受験』佳織役の子役■山田美紅羽(やまだ・みくう)女の子2005年11月14日生まれ ベリーベリープロダクション所属・ユニット『ミラクルキャンディーベリー』2016年4月~・TVドラマTBS『下剋上受験』テレビ朝日スペシャルドラマ『瀬戸内少年野球団』など・映画『母と暮らせば』『ボクの妻と結婚していください』など・他、舞台・CM・雑誌など、多数出演『下剋上受験』で素直な心の優しい「佳織」役を演じた山田美紅羽ちゃん。4人組アイドルユニット『ミラクルキャンディーベリー』として活動中。ホームページによると「平成のアイドルユニットが昭和の良きテイストを織り交ぜながら活動を開始する」とあります。どんなユニットになるのか、これからの活躍にも注目ですね。 『ミラクルキャンディーベリー』ウェブサイト 老若男女に愛される「NHKドラマ」注目の子役たちNHKの大河ドラマや朝ドラからは、過去にもたくさんの子役が人気者になっています。NHKは子どもからお年寄りまで幅広い方たちが見ています。そのなかでひときわ目をひく存在になれば、人気子役の座も間違いないでしょう。■新井美羽(あらい・みう)女の子2006年9月17日生まれ スマイルモンキー所属・TVドラマNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』テレビ朝日『家政夫のミタゾノ』など、多数出演・映画『謝罪の王様』など・CMAGF『ブレンディコーヒー』など、多数出演多くのドラマやCMに出演している新井美羽ちゃん。『おんな城主 直虎』では直虎の幼少期「おとわ」を演じました。事務所のホームページには「乗馬(かけあし)」が得意とあります。だから、おとわ役では馬に乗るシーンも上手にこなしていたんですね。原田知世さんとのAGF「ブレンディコーヒー」のCMでは女の子らしい表情ものぞかせています。これからも仕事の幅を広げ、お茶の間を楽しませてくれそうです。 新井美羽ちゃんプロフィール(スマイルモンキー) ■藤本哉汰(ふじもと・かなた)男の子2003年7月14日生まれ ジョビィキッズプロダクション所属・TVドラマNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』『平清盛』日本TV『家政婦のミタ』、『明日、ママがいない』など、多数出演・映画『ひまわりと子犬の7日間』・CMセイバン『天使のはね』モデルロイヤル2011年版など『おんな城主 直虎』では、おとわの許嫁(いいなずけ)である「亀之丞」役を演じた藤本哉汰くん。優しくてかわいい表情が病弱な役にはまっていました。ほくろが印象的なイケメン候補です。 藤本哉汰くんプロフィール(ジョビィキッズプロダクション) ■小林颯(こばやし・かい)男の子2005年11月12日生まれ キャロット所属・TVドラマNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』NHK放送90年大河ファンタジー『精霊の守り人』関西テレビ『嘘の戦争』など、多数出演・映画『呪怨―ザ・ファイナル―』、『呪怨―終わりの始まり―』『脳男』など・CM富士通『Tech Shop篇』ベネッセ『小学1年生』など、多数出演『おんな城主 直虎』ではおとわの幼なじみ「鶴丸」役を演じた小林颯くん。映画『呪怨』では存在感のある「としお」役も演じていました。公式ツイッターによると、将来はアクションもできる俳優を目指しているとか。これから、どんな風に成長していくのか楽しみです。 小林颯くんプロフィール(キャロット) ■宮原和(みやはら・かなう)女の子2004年11月10日生まれ キャロット所属・TVドラマNHK連続テレビ小説『ひよっこ』テレビ朝日スペシャルドラマ『瀬戸内少年野球団』NHKEテレ『エイゴビート』、NHKBS『花咲くあした』など、多数出演・映画『潔く柔く』・舞台『真夏の夜の夢』『ひよっこ』で、主人公みね子の妹「ちよ子」役を演じています。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍してるようです。 宮原和ちゃんプロフィール(キャロット) ■高橋來(たかはし・らい)男の子2009年2月4日生まれ テアトルアカデミー所属・TVドラマNHK連続テレビ小説『ひよっこ』、『まれ』テレビ朝日『アイムホーム』など、多数出演・映画『海賊と呼ばれた男』・CM永谷園『すし太郎 パーティ<ハロウィン篇>』大正製薬『ヴィックスヴェポラッブ 塗るかぜ薬篇』など『ひよっこ』で、主人公みね子の弟「進」役の高橋來くん。『アイムホーム』放送前の番組宣伝でよく見かけました。その頃よりも少し大きくなり「進」役を自然に演じています。 高橋來くんプロフィール(テアトルアカデミー) 見逃せない! 2017年話題の演技派子役■住田萌乃(すみだ・もえの)女の子2008年3月29日生まれ ジョビィキッズプロダクション所属・TVドラマNHK連続テレビ小説『マッサン』、NHKBSプレミアム『奇跡の人』日本TV『視覚探偵 日暮旅人』、『明日、ママがいない』など、多数出演・映画『湯を沸かすほどの熱い愛』・CMSHARP『プラズマクラスター』花王『リセッシュ』『キュキュット』などハキハキとした話し方が印象的な住田萌乃ちゃん。『マッサン』の「エマ」役では、画面のこちら側が釘付けになってしまうほどの演技力で、バツグンの存在感でした。 住田萌乃ちゃんプロフィール(ジョビィキッズプロダクション) ■横山歩(よこやま・あゆむ)男の子2008年7月31日生まれ テアトルアカデミー所属・TVドラマ日本TV『スーパーサラリーマン左江内氏』NHK『あなたにドロップキックを』テレビ朝日『はじめまして、愛しています』日本TV『ドクターカー~絶対絶命を救え~』、『ぼくのいのち』TBS『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』NHK連続テレビ小説『花子とアン』NHK『サイレント・プア』など、多数出演・映画『星ガ丘ワンダーランド』『おかあさんの木』・CMアース製薬『アース渦巻香』コカ・コーラ『アクエリアス』『花子とアン』では病気で亡くなってしまう「あゆむ」役を熱演。かわいらしさと切ない演技が、多くの人の胸を打ちました。『はじめまして、愛しています』では、親に捨てられ施設で暮らす「ハジメ」役に挑戦。里親制度となる新しい両親との暮らしのなかで、変化する気持ちの過程や切なさなど繊細な心の葛藤を表現していて、引きこまれる演技でした。横山歩くんが出演するドラマは、これからも要チェックです。 横山歩くんプロフィール(テアトルアカデミー) 2017年もたくさんの子役が注目されています。気になるかわいい子役、将来が楽しみな子役、縁起が光る子役。お気に入りの「子役」の今後の活躍に期待です。
2017年05月19日子どもが好き。だから仕事を続けたい。そう考える保育士さんがたくさんいます。「待機児童問題」は保育士不足が原因のひとつといわれていますが、それにはきちんとした理由があるようです。このほどおこなわれた保育士資格を持つ300名を対象にした調査で、保育士の抱く理想と現実のギャップが明らかになりました。■現役保育士の8割「続けたい」 その理由は?株式会社マクロミルがおこなった調査によれば、現在保育園で働いている保育士150名に「保育園で働き続けたいか」と聞いたところ、約8割が「働き続けたい」と回答。その理由はダントツで「子どもが好きだから」。2位は「やりがいを感じるから」「子どもの成長に携われるから」が同率で、3位が「保育士に誇りを持っているから」となっています。これから育っていく過程の子どもたちに関わり、その成長を見守ることをやりがいに感じ、何より子どもたちに愛情を感じていることが仕事をする理由となっているようです。■退職した保育士に聞いた「辞めたワケ」現在は働いていない有保育士資格者150名に保育園を辞めた理由を聞いてみると「給与が安すぎる」「労働時間と給与が見合っていない」など給与に関する理由をあげた人が最も多く、2位が「専業主婦・夫になった」、3位が「労働時間が長すぎる」「勤務時間が不規則」などの労働・勤務時間に関するものとなっていることが判明しています。待機児童問題解消は、保育士の給与設定見直しが優先事項といえそうです。■理想と現実に差をつける「9万円」のギャップでは実際に保育士さんはどのくらいのお給料をもらいたい、と思っているのでしょうか。現在会社員・公務員として働く保育士70名に理想の給与額と実際の給与額を聞いてみると、理想の平均給与額が月28万円に対し、実際は19万円であることがわかりました。この差は実に9万円! 給与はやりがいと同じように仕事のモチベーションを維持するのに必要不可欠な要素です。今の給与体制が離職を招いてしまうのも、自然な成り行きといえるのかもしれません。友人は子どもが急に甘えるようになり「なんだかおかしいな」と保育士さんに相談したところ「妊娠してませんか?」といわれ、検査。すると、なんと第2子を妊娠していることが判明!「ママのおなかに赤ちゃんができると、子どもってわかるんですよね。園でもケアしていきますので安心してください」といわれ、先生が神さまに見えたそう…。豊富な経験と知識をもとに、子どものケアを優先してくれる保育士さんの存在はママにとって心のよりどころでもあります。適正な給与体制への見直しが一刻も早く実現するよう、願わずにはいられません。<参考サイト> 株式会社マクロミル「保育園問題」
2017年05月19日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいたんママです。長男小3ちゅんたん、次男年長ゆいたん、三男年少ほーちゃんの三兄弟の母です。世のパパに告ぐ! 妻が激怒間違いなしの言葉さて、ここはウーマンがエキサイトする場ではございますが、今日は世のメンズたちにお伝えしたいことがございます。かつて可憐でか弱かった乙女でも、子どもが産まれたらぐんと変わるもの。(最強化)愛する妻を励まそう、元気付けようと思ったのに、なぜか急に不機嫌に…。面白いとネタにするつもりが、ウケないどころか怒られる…。そんなこと、ありませんか? そうなんです。口は災いのもと。すべて私が実際に夫に言われたことを引き合いに出して、「妻に言ってはいけない四つの言葉」をご紹介したいと思います。特に妻が産後や育児でてんてこ舞いな時期には細心の注意が必要です!励ますつもり、笑わせるつもりで発したその一言が、逆に一生恨まれかねません。陣痛の何がわかるのか! 言ってはいけない発言1一つ目。ご注意ください。この一言。ニュアンス的には「難なく産めてよかったね!」といったニュアンスです。これのどこが悪いの? っと思いますよね。お医者さんや助産師さんが「安産だったね!」と言うのはまったく問題ないのですが、この手の発言を、夫に言われるとイラッと来るんです。安産だろうがなんだろうがむっっっっちゃくちゃ痛いものは痛いんです。どんだけ痛いか知ってます? ねぇあなた。何の痛みも経験していない夫に言われることがイラッと来るんです。女性しか産めないから、そんなこと言ったってどうしようもないのにイラッとくるものはくる。周りのみんなが「安産でよかった!」と言っていたとしても、仮に奥さん本人が「安産でよかった!」と言ったとしても、旦那さんは決して賛同してはなりません(笑)。「安産だろうが時間が短かろうが、命がけで産む事には変わりないんだよ。ほんとよく頑張ってくれた!ありがとう!」ぐらいまで言っておくのがベスト…いや、こう言っていただきたいです。ちなみに私の夫は陣痛に耐えてる最中に、「おっ。今回ラクそうやん♪」とのたまいました。(論外)助産師さんに怒られてました。もちろん私も一生忘れません(恨)気づかなかっただけですよね…? 言ってはいけない発言2続きまして、二つ目。ありませんか? 「おや? 今夜はあんまり泣き声が聞こえなかったような気がするぞ?」っていう日。そんな朝に、言ってしまいがちな一言です。これ!!!夫は妻を労おうと思って言ってると思うんですよね。うちの夫も何度も言ってました。「今日、そんなに泣いてなかったんじゃない?よく寝れたんじゃない!?」的な意味合いで。が、しかし。いーーーやいやいや、何言うてますのん。泣いてましたけど!?(睨)ただあなたが起きなかっただけですヨッ!母親は子どもが「ふにゃぁ」とでも言おうもんなら不思議と目が覚めるのに、夫はというと「ぎゃーぎゃー」泣いてても起きない。もしかしたら、昨夜もあなたの枕元で奥さんが殺意を覚えて立っていたかもしれませんよ。旦那さんが思っている以上に、こういう奥さん多いということをお忘れなく。この励ましはイラッとしかしません。お口チャックが一番平和です。もしも、どーーーーしても夜泣きしてたかしてなかったかが気になる場合は、(そんな奴いるか)「昨日夜泣きしてなかったように思うけど、もしかして俺が気づいてなかっただけなのかな?そうだとしたらごめんね!いつもありがとう。」という聞き方をすればよいかと思われます。(めんどくさいわ)そのアピール、妻の気持ちを逆撫でるだけ! 言ってはいけない発言3そして、三つ目はこれ。夫の寝不足アピール。 体調不良はまだいいんです。腰が痛いとか体がダルいとかそんなのはアピールしても全然いいんですけど、寝不足アピールはダメ!何度イラッとしたことか。はぁ?「私、年単位で寝不足ですけども」って。うちの子はだいたい2歳差で続けて3人産んだ上に、夜泣きだったり、夜中に起きる回数もひどかったもんで、朝まで熟睡できる状態なんて何年もないのに比べて夫は一人で広い寝室で寝てるんですよね。(夫婦別寝)いやいや、普段ぐっすり朝まで寝てますやん。どの口が言うか!となりますので、特に乳幼児期の寝不足アピールはくれぐれもご注意ください。もしも寝不足だということを伝えたい場合は、「今日は寝不足だ。でも君はいつもこんな状態で毎日過ごしてるかと思うと敬服するよ超ヤバイ。」(ふざけてんのか)と言っていただけると、嫁の怒りを治めることができるかと思われます(地鎮祭)。子どもが大きくなっても油断は禁物! 言ってはいけない発言4そして最後、四つ目。子どもが幼稚園や小学校に入るタイミングで悪気なく発せられるこの言葉。これも妙に腹立つんですよねぇ~~~。女性っていうのは基本ややこしい生き物だと思ってください。たしかに以前に比べたら余裕が出るのはたしかなのですが、それを夫に言われると素直に認めたくなくなるんです。(ややこしい!)暇ってほどでもないんですけど!? 思ってる以上にそんなに時間なんてないし、結構忙しいんですけどね!!実際、幼稚園なんて行ったと思ったらあっちゅー間に帰ってきたりするんですけどね、ごにょごにょ。これもお口チャックがよろしい案件です。「子どもがいない間暇してんだろうな」そう思うのも無理ないと思うんです。実際暇してる時もありますし(あるんかい。)でもここはぐっとこらえて、何も言わない。もしくは、「幼稚園に行ってる間もなんだかんだで忙しいよね!」と忙しいの分かってるよという体裁でいてくれると、妻の心は大変穏やかです。要するに、すべてに共通するのは「わかってるよ、君の大変さ」という姿勢ですね。わかってもらいたいんです、あなたに。あなたがわかってくれてるって思うだけでがんばれるんです。逆にいえば、そこさえ押さえていてくれればたいていの争いごとは防げますし、修復も早いです。我が家は夫の発言の数々でずいぶんとイライラさせられましたが、今では夫自身も学び、ずいぶんと改善されました。夫が学んだのは「思ったことをすぐに口にしない」という技術ですが(笑)君の頑張りは誰よりも僕が知ってるよ! 嘘でも演技でもいいからそこを忘れずに声かけをしていただけると妻は大変癒されます。どうぞよろしくお願いいたします。
2017年05月18日誰かに伝える感謝の気持ち。「ありがとう」は人をあたたかく、やさしい気持ちにする魔法の言葉ではないでしょうか。けれど、まだ小さなうちは「ありがとう」がどんなものか、どんなときにいえばいいのか、いまいちピンとこないこともありますよね。そこで今回は「ありがとう」にちなんだ絵本を集めてみました。絵本の登場人物たちと一緒に、ありがとうの気持ちを感じてみましょう!ありがとまと作:わたなべ あや/出版社:ひかりのくに 「ありがとまと」(絵本ナビ紹介ページ) 水色のアイマスクと手袋に黄色のマントをひるがえし、困っている野菜たちを助けるニューヒーロー。それがトマトマン! 泥だらけになってしまっただいこんちゃん、木から降りられなくなってしまったブロッコリーちゃん、池におもちゃを落としてしまったたまねぎちゃん。ピンチを救ってくれたトマトマンにみんなは感謝の言葉を伝えます。「ありがとう」ってどんな気持ちかな? を考えるのにピッタリな一冊。野菜の名前もついでに覚えることができますよ。おさるのジョージ イルカさんありがとう原作:マーガレット・レイ&ハンス・アウグスト・レイ/訳:山北 めぐみ/翻案:ボラナ・グレク&アレッサンドラ・プレジオーシ/テレビアニメ脚本:ジャスティン・トリー& レイ・ランクフォード/出版社:金の星社 「おさるのジョージ イルカさんありがとう」(絵本ナビ紹介ページ) 仕草が愛らしいおさるのジョージシリーズの一冊。海へやってきたジョージは友だちのマルコと一緒に砂浜に宝物をうめることに。でも潮が満ちてきて、宝物は海の底へ…。「ひきしお」「みちしお」「月のいんりょく」といった説明が難しい話も自然にストーリーに盛り込まれているのがうれしい! 知りたがりのジョージと一緒なら、遊びながら世の中の不思議を感じることができそうです。ありがとうっていいもんだ作:森山 京/絵:ささめや ゆき 「ありがとうっていいもんだ」(絵本ナビ紹介ページ) 公園にいく途中、ころがってきたボールをひろってあげたブタの子。いわれた「ありがとね」の言葉がかっこよくて、自分もマネしてみたくなりました。でもうまくいかず、行き違いで友だちにそっぽをむかれてしまって…。「ありがとう」をかっこよくいいたかっただけのブタの子。やさしいイラストとほっこりするストーリーに、子どもではなく自分があたたかい気持ちになれたという人も。自分が伝えたい「ありいがとう」の気持ちが見つかる一冊。ありがとうもぐらのゲンさん作:内田 麟太郎/絵:古川 麻澄/出版社: 童心社 「ありがとうもぐらのゲンさん」(絵本ナビ紹介ページ) 自信がなく、恥ずかしがり屋の子牛のモー。そんなモーの前にあらわれたもぐらのゲンさん。遠くにいるお母さんが病気だと知ったモーは会いにいきたいと願いますが、道中通らなければならない夜の森はとってもおそろしい。でもモーは決心します。ゲンさんはモーをそばではげまし、ずっと声をかけ続けてくれました。頼もしく、動じないゲンさんと一緒に過ごしたことで自分に自信がもてるようになったモー。子どもの「自己肯定感」を高めるにもおすすめの一冊。あいしてくれてありがとう作・絵:宮西 達也/出版社:ポプラ社 「あいしてくれてありがとう」(絵本ナビ紹介ページ) 涙なしに読めないと話題の「ティラノサウルスシリーズ」第7弾がこちら。穴のなかに閉じこもっていたひとりぼっちのティラノサウルスのもとへ、ある日あらわれた目の見えないパウパウサウルス。2匹の間には確かな友情が芽生え、楽しい時間を過ごします。けれど、パウパウサウルスの目が見えるようになって…。愛されるだけじゃなく愛すること。先入観なく人をみること。気持ちを伝えること。一瞬の出会いで人生はかえられること。絵本から受け取るメッセージは人それぞれですが、誰しも胸に残るものがあるはずです。助けてくれてありがとう、そばにいてくれてありがとう、愛をありがとう。いったほう、いわれたほう。その両方を幸せにしてくれるのが感謝の言葉なのかもしれませんね。データ協力: 絵本ナビ
2017年05月18日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
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