パリ在住の私が久々に日本へ帰省すると「結婚は? 子供は? 彼氏いないの!? 」と、フランスでは一切聞かれることのない質問が飛んでくる。29歳という年齢もあってか、同世代の独身の女友達は何かと「結婚」のワードを口にする。まるで結婚が人生の幸福を左右するすべてかのように話で進んでいくことにどうも違和感しかない…。たった数年前までは「結婚よりも仕事! 」と一緒に夢に向かって切磋琢磨していた女友達でさえ変わってしまい、どこか寂しい気持ちになった。人生を共有する相手がいることや、愛する人と支え合える生き方はロマンティックだと思うけれど、形式的な“結婚”という戸籍上での契約には何の魅力も感じない私。日本では少数派かもしれないけれど、恋愛大国フランスではそのような考え方を持つ女性はかなり多い。「愛し合っているならそれだけでいいじゃない。どうして世の中に宣言し、契約を交わす必要があるの? 」とパリジェンヌのファニーは笑いながら結婚観について話す。「幸せになるための結婚なんて存在するのかしら。そんな幻想から早く抜け出した方が、ずっと幸せになれると思う」。彼女は8年間ワインの勉強をして、いくつかのバーで働いた後、1年半前パリにバー「ラ・ドゥモワゼル(La Demoiselle)」をオープンさせ、ほぼ一人で店を切り盛りする35歳のビジネスウーマンだ。ちなみに店名はフランス語で「未婚女性」を意味する。今は1年付き合っているパートナーと同棲中で、その前は6年という長い期間付き合った彼氏がいたそう。「結婚をしたいと思ったことはない、必要性を感じないから。感情を共有し、苦しい時支えになり、ともに愛を育んでいける相手に、それ以上何かを求めようと思わないわ。紙切れよりも、心の繋がりの方がもっと大切」と話せば話すほど説得力があるファニー。同世代でも結婚をしていない人はとても多く、家族や親戚に結婚しないことを咎められることは一切ないそう。「結婚歴・離婚歴・子供の有無によってその人への見方が変わったりはしない。“個人主義”なフランスでは、そんな表面上のことはあまり気にしないのだと思う。そんなことよりも、仕事やプライベートどんなシチュエーションでも、相手を知っていく中で、自分が相手をどのように感じるかの方が重要だから、未婚か既婚かなんて大したことじゃない」。フランス女性が持つ恋愛観を語るうえで、“個人主義”というワードを外すことはできない。それは決して一匹狼のような孤独を意味するものではなく、自分の意見を持ち、自分の足でしっかりと自立した生活を送ることが出来るといった、独立心と責任感を持った考え方に基づく。「精神的、金銭的に自立した二人の大人がパートナーしての意思を持ち、助け合って生きていくというのはとても現実的だと思う。永遠の愛を誓ったとしても、絶対的に将来に保証があるわけではない。先は何があるか分からないけれど、“今”をともに生きることの方がずっとロマンを感じるの」。同棲中のパートナーとは、収入の差にかかわらず対等な関係を築くために、家賃や生活費すべて五分五分だという。フランスに事実婚、離婚夫婦、晩婚が多い背景には、フランスで女性の社会進出が進んだことが要因にあるとファニーは説明する。「祖母の世代(80代以上)は、女性は学業よりも、家庭と子育てに専念することが当たり前とされていた。母の世代(50代)から女性も学業を修め、社会に出られるよう変化していった。現在では、フランスは社会的に男女同権、むしろ女性の方が男性よりも優れていると認められている分野もたくさんあるわ。祖母は私を含め10人孫がいるけれど、誰一人として結婚していないことに不満のようだけれど、“個人主義”や仕事第一の考え方には同感みたい」。ファニーは自立したたくましい女性だが、乙女のような一面も見せる。「女性なら誰だって、心の奥底に夢を持っているものよ。愛する男性に愛の言葉を囁かれるのは嬉しいことだし、ウェディングパーティーを開くことはとても素敵で憧れるわ。恋愛大国として知られるフランスは、他国以上に恋愛に対してロマンを持ち、人生においての優先順位は高いと思う。ただ必ずしもそれが、社会的に結婚という形で契約を交わす必要はないと考えているだけ」。子供についての考えを聞くと「今パートナーと話し合っているところ。遠くない未来に、良い報告が出来るといいわ」と微笑んでいた。社会的背景や税制など、フランスと日本では条件が異なる点は多々あるが、賢明で現実的な考え方を持つファニーの話を聞くとやはり、結婚神話に対して疑問が募るばかり。愛の形は十人十色。何かに縛られることなく、二人にしか築くことのできないかけがえのない関係を育んでいくことを“幸せ”と呼びたい。「世間の目を気にしても、世間はあなたを幸せにはしてくれない。気に掛けるべきは、自分の心の声じゃないかしら」。>>フランスは恋愛に年齢制限なし! 月日を重ねてこそ見出せる“異なる愛の形”【プロフィール】ELIE INOUEパリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける。主な寄稿媒体はFASHION HEADLINE、WWD Japan、ELLE Japan等。
2019年02月07日原美術館で19年前に開催し大きな反響を呼んだ、世界的に注目されるフランスの女性現代美術作家・ソフィ カル(Sophie Calle)の個展「限局性激痛」を、フルスケールで展示する再現展『「ソフィ カル―限局性激痛」 原美術館コレクションより』を、2019年1月5日から3月28日まで、原美術館にて開催する。Sophie Calle Exquisite Pain, 1984-2003 © Sophie Calle / ADAGP, Paris 2018 and JASPAR, Tokyo, 2018同展は日本の美術館におけるカルの初個展として開催され、会期終了後、全出品作品がコレクションに加えられた。「限局性激痛」とは、医学用語で身体部位を襲う限局性(狭い範囲)の鋭い痛みや苦しみを意味し、カル自身の失恋体験による痛みとその治癒を、写真と文章で作品化したもの。人生最悪の日までの出来事を、最愛の人への手紙や写真で綴った第一部と、不幸話を他人に語り、代わりに相手の最も辛い経験を聞くことで自身の心の傷を少しずつ癒していく様子を美しい写真と刺繍で綴った第二部で構成されている。Photo : Jean-Baptiste Mondino見知らぬ人々を自宅へ招き、自分のベッドで眠る様子を撮影したものにインタビューを加えた「眠る人々」(1979年)や、ヴェネツィアのホテルでメイドをしながら、宿泊客の部屋の様子を撮影した「ホテル」(1981年)、拾ったアドレス帳に載っていた人物にその持ち主についてのインタビューを行い、日刊紙リベラシオンに連載した「アドレス帳」(1983年)など、常に論争を巻き起こしている彼女の作品。90年代の「本当の話」や「ヴェネツィア組曲」などの初期の代表作を制作する一方で、「盲目の人々」(1986年)から始まった盲人に焦点を当てたシリーズにおいて、美術の根幹に関わる視覚・認識についての深い考察を行っている。また、カルの生き方に感銘を受けたポール オースター(Paul Auster)が、彼女を小説「リヴァイアサン」の登場人物マリア ターナーのモデルとしたことをきっかけに、逆にカルがターナーを演じた作品「ダブル・ゲーム」(1998年)を発表するなど、その活動は現代美術の枠組みを超えて広く注目を集めている。「ソフィ カル―限局性激痛」1999-2000年 原美術館での展示© Sophie Calle / ADAGP, Paris 2018 and JASPAR, Tokyo, 2018日本滞在が契機となって誕生した作品「限局性激痛」は、日本で最初に発表したいという作家の希望を受けて1999年の原美術館での展覧会のためにまず日本語版が制作され、その後フランス語や英語版も世界各国で発表された。フランス語版は、ポンピドゥー国立近代美術館での大個展(2003 - 2004年)に出品された後、同館コレクションに加わった。「限局性激痛」第二部で特徴的なのは、テキストが全て刺繍でつづられている点。「見本と寸分違わず刺繍できる凄腕の職人がフランスにいる」という作家の情報を受けて、当初、日本語のテキストをフランスで手刺繍してもらう予定だったが、新潟にある刺繍工場の方と偶然にも幸福な出会いがあり、まずは膨大な量の日本語版の機械刺繍が完成した。生地は作家こだわりの麻布をベルギーから取り寄せ、作家も出来栄えに大いに満足。その結果、フランス語版と英語版も新潟で制作。ソフィ作品の命ともいえるテキストは、コピーライターの竹内桃子が、原文にあるニュアンスを取り込みながら日本語版テキストを完成させた。「ソフィ カル―限局性激痛」1999-2000年 原美術館での展示© Sophie Calle / ADAGP, Paris 2018 and JASPAR, Tokyo, 2018また15年間封印されていた思い出の品々、例えば行動を記録した手書きのメモ、地図、ポラロイドやコンタクトプリント、(中国の)紙幣、そしてあってはいけない某ホテルの鍵など、全てひとまとめにしまわれていた第一部で被写体となった品々は、作品制作を決めた作家がこれを開封し、メモや記憶をたよりに必要に応じてその地を再訪するなどして、数年をかけてこのシリーズ作品が完成。第二部で、自らの最もつらい体験をカルの失恋体験と交換した相手の中には、哲学者やアーティストもおり、同館にて2012年に個展を開催したフランスの現代美術作家、ジャン=ミシェル オトニエル(Jean-Michel Othoniel)も実はその一人だ。会期中の2月1日には、原美術館のザ・ホールにて、アーティスト・トーク(作家来日予定)が開催。詳細は決まり次第、原美術館ウェブサイトにて掲載。日曜日と祝日には、学芸員によるギャラリーガイドを実施。ザ・ミュージアムショップでは、フランス語版『Douleur Exquise』を、ショップ限定の和訳テキストを付録として販売する。また、緑ゆたかな庭に展示された作品を眺めながら、季節感あふれる菓子や食事、ドリンクを楽しめる館内のカフェ ダールでは、開催中の展覧会にあわせた「イメージケーキ」(755円)を提供する。会期中、都内2箇所でもソフィ カルの個展を同時開催。2019年2月2日から3月5日にギャラリー小柳にて「ソフィ カル «Parce Que »(なぜなら)」が、2月2日から3月11日にはペロタン東京にて「ソフィ カル «Ma mère, mon chat, mon père, dans cet ordre. »(私の母、私の猫、私の父、この順に。)」が開催され、作家も来日する予定。自身の人生をさらけ出し、他人の人生に向き合うカルの制作に触れてみては。【展覧会情報】「ソフィ カル―限局性激痛」 原美術館コレクションより会期:2019年1月5日〜3月28日会場:原美術館住所:東京都品川区北品川4-7-25休館日:月曜日(1月14日、2月11日は開館)、1月15日、2月12日時間:11:00〜17:00(水曜日は20:00まで、入館は閉館時刻の30分前まで)料金:一般1,100円、大高生700円、小中生500円※原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料、20名以上の団体は1人100円引
2018年12月06日資生堂パーラーより「山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ」「山形県産 ラ・フランスのパフェ」が登場。2018年11月1日(木)から11月30日(金)の期間限定で、「山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ」は銀座本店 サロン・ド・カフェ、「山形県産 ラ・フランスのパフェ」は日本橋店、横浜髙島屋店、横浜そごう店、ラゾーナ川崎店にて販売される。山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ銀座本店 サロン・ド・カフェ限定での提供となる「山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ」は、とろけるような上品な甘さが口いっぱいに広がる山形県東根市岡田果樹園にて収穫されたラ・フランスを使用したパフェ。メープルアイスクリームとアールグレイゼリーの相性が良く、キャラメルソースのコクとメープルシュガーの軽やかな甘みのバランスも絶妙。別添えのプラリネソースをかけて味の変化を楽しむのもおすすめだ。山形県産 ラ・フランスのパフェ「山形県産 ラ・フランスのパフェ」は「山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ」とは違ったアレンジを施した一品。フレッシュのラ・フランスをワインのコンポート、ソルベ、ソースに仕立て、香りと甘さが引き立つようミルクアイスクリームと合わせられた。また、チョコクランチやシナモンの効いたシュトロイゼルの食感もポイント。最後まで飽きることなく、ラ・フランスの豊かな風味を堪能することが出来る。【詳細】資生堂パーラー「ラ・フランスのパフェ」提供期間:2018年11月1日(木)~11月30日(金)メニュー詳細:山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ 1,980円(税込)販売店舗:資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ山形県産 ラ・フランスのパフェ 1,728円(税込)販売店舗:日本橋店/横浜髙島屋店/横浜そごう店/ラゾーナ川崎店<店舗情報>■銀座本店 サロン・ド・カフェ住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル3階営業時間:火~土 11:30~21:00(L.O.20:30)、日・祝 11:30~20:00(L.O.19:30)定休日:月曜(祝日の場合は営業)TEL:03-5537-6231(予約不可)■日本橋店住所:東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋髙島屋S.C.本館8階営業時間:11:00~22:00(フード L.O.21:15/デザート・ドリンク L.O.21:30)定休日:百貨店に準ずるTEL:03-3246-5288■横浜髙島屋店住所:神奈川県横浜市西区南幸1-6-31 高島横浜店6階営業時間:10:00~20:00(L.O.19:15)定休日:百貨店に準ずるTEL:045-311-5111(代)■横浜そごう店住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店2階営業時間:10:00~20:00(L.O.19:15)定休日:百貨店に準ずるTEL:045-465-5733■サロン・ド・カフェ ラゾーナ川崎店住所:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ2階営業時間:10:00~21:00(L.O.20:30/軽食・サンドウィッチ L.O.20:15)定休日:無休(施設に準ずる)TEL:044-874-8593
2018年11月03日創業 150 年以上の歴史を誇るフランスの老舗ウォッチブランド「LIP(リップ)」より、1976 年に発売された発光ダイオードモデルの復刻版である「マッハ 2000 ダイオード」が、2018 年 9 月中旬より TiCTAC で先行発売します。「マッハ 2000 ダイオード」*2018 年 9 月中旬より TiCTAC で先行発売 「マッハ 2000 ダイオード」の歴史1976 年、LIP 社が当時最先端の技術であったダイオードをいち早く取り入れ、フランスのモダン デザインの巨匠である“ロジェ・タロン”によってデザインされた「マッハ 2000 ダイオード」。デザインを手がけた“ロジェ・タロン”は、今や LIP の顔ともいえる「マッハ 2000」やフランスの高速列車 TGV をデザインしたことでも有名です。 1976 年発売当時のモデル スクエアフォルムのケースデザインと表示ディスプレイに点灯するダイオードの光は、どこかレトロフューチャーを感じる、タイムレスで優れたデザイン。発売当時、ダイオードのカラーはレッドのみでしたが、今回のモデルは現代の LED 技術を取り入れ、ブルー・オレンジを採用しました。 デザインはより現代的になった一方で、機能は当時とほとんど変わることなく、ボタンを押したときにだけ時刻が表示される特徴的な仕組みも、今回の復刻の魅力です。 詳細情報■発売時期2018 年 9 月中旬より TiCTAC で先行発売予定 ■メーカー希望小売価格各¥35,000+税 ■LIP(リップ)社についてLIP 社は、1867 年にフランス東部の街、ブザンソンで創業したフランスを代表するウォッチブランドです。フランスを代表する時計ブランドとして、自国のドゴール首相や英国チャーチル首相にも贈呈された歴史があります。クラシックな時計作りに長けていた一方、フランスを代表するデザイナー、ロジェ・タロンによる左右非対称の斬新なデザインの“マッハ 2000”シリーズを 1975 年に発表するなど、フレンチデザインを象徴するプロダクトも生み出しています。時代を経ても色褪せないフレンチデザインと、2017 年に 150 周年を迎えた長い時計製造の歴史に基づいた LIP のコレクションは、近年パリを中心にフランスの幅広い世代に再評価され、フランスの TV 番組でも取り上げられています。 お問い合わせ先LIP/リップ(DKSH ジャパン)TEL:03-5441-4515 ▼LIP(リップ)日本公式ホームページ▼LIP(リップ)日本公式 Instagram
2018年09月16日フランスの名優、ジェラール・ドパルデュー(69)にレイプと性的暴行を受けたとして、22歳の女性が警察に被害届を提出。検察庁が捜査を開始したという。ニュース局「BFM」などが報じた。「BFM」によれば、この22歳の女性はジェラールが教鞭をとる演劇学校の学生で、事件は8月7日と13日、ジェラール宅で劇のリハーサル中に起きたとのことだ。ジェラールの弁護士は、メディアに「ジェラール・ドパルデューと長い時間、話し合いを行いました。私は彼が完全に無実であることを確信しましたし、証明できるでしょう」と語った。ジェラールは1978年に「Film Comment」誌のインタビューで「数えきれないほどのレイプ事件があった」という内容のコメントをしており、1991年に「TIME」誌がこの件について「自分がレイプをしたということか?」と尋ねると肯定。「ああいう環境では完全に普通のことだった。私の子ども時代はね」と答えたという。しかし、後にジェラールは「レイプなんて決してしたことがない。私は女性に敬意を持って接している」と否定し、激怒。「性体験が早かった、レイプ事件を目撃した」とフランス語で言ったことが、英語に翻訳される過程で間違いが生じたに違いないと結論づけた。(Hiromi Kaku)
2018年08月31日6月21日(木)~24(日)まで、13年ぶりに横浜にもどり開催された「フランス映画祭2018」が好評のうちに閉幕。観客の声から選ばれる「エールフランス観客賞」は、結婚式でのドタバタ人間模様を描いた『セラヴィ!』が受賞した。横浜・みなとみらいホールで行われたオープニングセレモニーでは、フランス映画祭団長の名女優ナタリー・バイと、横浜出身でフェスティバル・ミューズを務めた常盤貴子が開会を宣言。『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた是枝裕和監督、本映画祭の特別協賛である日産自動車のカルロス・ゴーン会長も駆けつけていた。そして、満員となったオープニング作品『セラヴィ!』の上映を皮切りに、日本未公開のフランス映画、長編14本と短編1本が上映。上映会場となったイオンシネマみなとみらいには多くの観客が詰めかけ、会期中には『セラヴィ!』ほか、鬼才フランソワ・オゾン監督が登壇した『2重螺旋(らせん)の恋人』、『夜明けの祈り』『ココ・アヴァン・シャネル』のアンヌ・フォンテーヌ監督がLGBTをテーマにした『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』など6作品が満員御礼!会場は連日、フランス映画ファンの熱気でいっぱいとなった。上映後に行われた各回の来日ゲストによるQ&Aやサイン会も大盛況。今年は、会場での一般客の撮影を規制せず、サイン会に移動する前のロビーでは各回のゲストの撮影時間がとられるなど、観客とフランス代表団の交流の場を設ける形に。13年前の横浜時代を彷彿とさせる、横浜ならではのアットホームな映画祭が実現した。また、若い世代にフランス映画と接する場を作るべく、オープニングセレモニーのみ、横浜市民は500円で鑑賞できる割引サービスを実施。横浜市立大学、東京藝術大学、早稲田大学にて授業の一環として学生を対象としたマスタークラスも開催され、フランス映画の作り手と日本の学生たちが接する場が設けられた。横浜市立大学の学生たちは、ボランティアスタッフとして映画祭の各会場にて活躍したという。そんな中、上映時に配布したアンケートによって選ばれる「エールフランス観客賞」を、オープニング作品の『セラヴィ!』が受賞。日本でも大ヒットした『最強のふたり』の監督コンビによる、ベテラン・ウェディングプランナーをとりまく結婚式での人間模様を描いたコメディが観客の心をつかんだ様子だ。『セラヴィ!』は7月6日(金)より渋谷・シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年06月27日子どもを持つフランス女性の多くは、仕事を持っているといわれています。それは、働く母に優しい環境づくりがなされているからなのです。働く女性が憧れる素敵な暮らしは、フランスにあるのかもしれません。フランス女性を取り巻く優しい環境とは?出典:byBirthフランスでは、子育てをしながら働く女性が大半を占めています。日本でも、現在は多くの女性が子育てと仕事を両立しています。しかし、保育所や幼稚園問題、産休・育休制度への理解など、まだまだ問題は山積みです。そこで今回は、子育てと仕事をそつなくこなすフランス女性を取り巻く暮らしについてご紹介します。働く母に優しい環境とは、どのような仕組みなのでしょうか?1. 就業規則が徹底して管理されている出典:byBirthフランスでは、週の労働時間が“35時間”と定められています。そして、この規則が徹底して守られているのです。もちろん、日本と同じく残業をすることもありますが、ほとんどの場合が定時退社。定時に帰ることを後ろめたく思う必要はなく、きちんと管理された就業規則に従って帰宅することができるのです。これは、女性に限った話ではありません。男性も同じく、大抵は決められた時間に帰ります。このように、就業時間や休暇がしっかり守られていることで、仕事と育児を両立することができるのです。仕事を取るか、家庭を取るかではなく、どちらも取ることができる環境だなんて素敵ですよね。2. 子どもの預け先に困らない出典:byBirth日本では、預け先が見つからないがために仕事を諦める女性が少なくありません。一方、フランスでは子どもの預け先に困るということは、まずないようです。フランスでも日本と同じように、幼い子どもは保育園に預けるのが一般的です。そして、その他にも9名まで受け入れ可能な小規模保育園や、保育ママ(ヌヌーと呼ばれる)などの保育サービスが充実しているのです。また、ときには住み込みで人を雇い、自宅で子どもの面倒を見てもらうこともあるそうです。日本でも、ベビーシッターさんを雇うことはできます。しかし、料金がかなり高額なためなかなか依頼することはできません…。その点も、フランスなら補助金でまかなうことができるのです。3. 育児に協力的な男性が多い出典:byBirthどれだけ優しい環境が整っていても、女性ひとりで仕事も、家事も、育児もこなすことは難しいでしょう。日本で“育メン”という言葉が流行るずっと前から、フランスでは男性が育児に協力するのは当たり前だとされてきたようです。フランスでは、子どもが小学校を卒業するまでは、保護者が通学に付き添わなくてはなりません。毎日の送り迎えは、決して楽なものではありませんよね。このようなとき、基本的には母親が送るのが当たり前だという古い考えを持つのは、日本で暮らす私たち特有のものなのかもしれません。フランスでは、当たり前のようにスーツ姿の父親が送り迎えを担当しているのだとか。そもそも、育児に協力的だという考え方自体が間違っているのかもしれません。自分たちの子どもなのだから、2人で育てる。それ以上でも、以下でもないのかもしれませんね。4. 女性が働くことに対して理解がある出典:byBirth日本では、働く女性を支援するとは言っても、まだまだ産休・育休について理解が進んでいないように思えます。企業によりますが、これらの制度を認めようとせず、女性を退社に追い込む企業も少ないとは言えないでしょう。その点、フランスでは働く女性について理解があるため、手厚い補助が受けられます。さらに、復職後は“以前と同等の地位を保障する”と法律で定められているので、安心して職場復帰することができるのです。日本では、復職したはよいものの周囲の理解を得られず、気まずい思いを抱えたまま仕事をしている女性もいるのではないでしょうか?フランスのように、女性が働く権利を主張できる世の中にしなければなりませんね。フランスは“働く母”を受け入れる体制が整っている!出典:byBirthフランス女性が仕事と子育てを両立できる理由は、働く母親を受け入れる体制が整っているからだと分かりました。周囲の理解がなければ、それらの両立は叶わないのです。私たちにできることは、あるのでしょうか?1つだけ確かなことは、日本の現状を嘆くばかりではいけないのだということです。社会の在り方を変えられるのは、私たち当事者だけなのだから。働く女性に優しい環境は、男性にとっても子どもにとっても、誰にも優しい環境なのでしょう。フランス女性の素敵な暮らしは、たくさんの人の協力で成り立っているのですね!
2018年06月01日■フランス女性が好む服日射しが徐々に強くなり、薄着のおしゃれが楽しい季節になってきましたね。流行に敏感でありながらも、自分らしいスタイルを貫くフランス女性も、人気ブランドやファッショニスタのSNSをチェックしながら、春夏アイテムをワードローブに少しずつ加え始めているようです。フランス女性のファッションのキーワードとして、最初に浮かんでくるのは「ベーシック」という言葉でしょう。定番&シンプルなアイテムに、小物などをプラスして上手に着こなす彼女たちを、参考にする方は多いと思うのですが、決してそれだけではないのも事実です。■好きなのはプリント柄アイテム私の友人たちが、毎シーズン何かしら購入しているというのが、プリント柄アイテム。ひとりの友人は、プリントものはたくさん持っているから、ワンアイテムだけを選ぶようにしているとのことでした。無地のアイテムと合わせれば、簡単にコーディネートができるという点も、選ぶ理由のひとつだそう。また着こなしのアクセントになるという部分でも、欠かせないアイテムと言えますよね。別の友人は花柄の服が好きでいくつか持っているそうですが、彼女のパートナーは好まないとのこと。その理由はよくわかりませんが、「男性の多くがプリント柄を好まないと思う」と聞き、意外な気がしました。ちなみに彼女がいま狙っているのが、パイナップル柄のアイテムで、夏に向けてのおしゃれのことを、きちんと考えているよう。「トップスに柄を持ってきたら、絶対にボトムスは無地よ!私は柄同士を組み合わせることは絶対にしないの。それにトレンドであっても、ボトムスにトップスをインすることも好きじゃないわ」と、おしゃれに対する自分の意見をいろいろと話してくれました。■注目する春アイテムおしゃれなフランス女性が既に手に入れたり、注目したりしているのは、日本でもトレンディなグリーンカラーのアイテムやエンブロイダリー(刺繍)のチュニックやワンピース、そしてカシュクールタイプのブラウスなど。私の友人も古着などを含めて、3着ほど手に入れたとのことでした。定番のスキニーデニムとシンプルに合わるだけで決まるアイテムですし、夏が近づく頃には、お気に入りのパナマハット&サングラスで味付けを。またいくつかのフレンチブランドが打ち出しているのが、太めストライプ柄の服。ナチュラルなコットン素材のブラウスやリラックス感漂うパンツなど、着心地の良いものが今後、注目されそうな予感です。■フランス女性はサイズ選びに慎重自分のスタイルが良く見えるものをきちんとセレクトしたい彼女たちは、サイズ選びにはとても慎重です。試着室から出てくる彼女たちは、かなり長い時間ミラーとにらめっこ。前後をじっくりチェックします。たとえオーバーサイズのものが主流でも、やはり自分にとって大きすぎるものはNG。エレガント&セクシーさをキープしていたいフランス女性なら、なおさらでしょう。一般的に日本人は少しゆとりのあるサイズを選ぶ傾向にあり、それに慣れてしまうとジャストサイズの服でも、きつく感じることになるのです。服を試着するときは普段のサイズだけでなく、ワンサイズ下にもトライすれば、見た目の違いに気づくはずですよ。■フランス女性らしさが服を際立てているフランス女性はベーシックアイテムとは別に、フレンチな雰囲気の服をいくつかクローゼットに備え、そしてトレンドもしっかりとリサーチしています。「少ない服を小物を使って自分らしく着まわす」。そんな女性も、もちろん健在だとは思いますが、トレンドアイテムをリーズナブルに楽しめる今、彼女たちのファッションも少しずつ変化しているように思えます。なのにいつ着こなしをチェックしても「フランス人っぽいな」と感じるのは、選ぶものだけではなく、着かたや立ち振る舞いも関係しているということ。そしてフランスの街並みや空気感が、より彼女たちのファッションを魅力的に演出しているのだと、街を行く姿を見ていて思うのです。私たちも自分らしさを決して忘れず、好きな服を選び取り、ファッションを思う存分楽しめる女性でありたいですね。Text/KUMICO
2018年04月24日今回のコラボレーションは、日本の女性ファッションブランド「 pas de calais(パドカレ)」の名前の由来となった、フランス北部のパ・ド・カレ地方にあるルーヴル美術館ランス別館と、その周辺の観光促進ならびに伝統産業の発展、地域振興を目的としたプロジェクトALL(Autour de Louvre Lens)の一環です。 フランス北部のパ・ド・カレ地方とは? フランス北部に位置するパ・ド・カレ(Pas-de-Calais)地方は、ベルギーやイギリスに面しており、ロンドンからユーロトンネルで55分、イギリスに面しているオパール海岸、世界で4位を誇るナウシカ水族館などがあります。そこには、日本の建築家ユニットSANAA(西沢立衛・妹島和世)により設計された、ルーヴル美術館ランス別館をはじめとし、約85館にも及ぶ美術館がある文化的地域であり、以前は炭鉱が盛んだったことから世界遺産に登録された炭田地帯など、今でも多くの自然と観光資源が残っています。 ALL(Autour de Louvre Lens)とは? ルーヴル美術館ランス別館周辺ディスティネーションを中心に観光振興をするプロジェクトの総称です。消費者のニーズやウォンツの地域マーケティングし、その土地ならではのオリジナルグッズを生み、文化的アプローチとともに国際的市場を目指しています。今回、海外企業とコラボレーションを展開するのは初めての試みだそうです。 pas de calais(パドカレ)とは? 株式会社ギャラリー・ド・ポップが運営する女性ファッションブランドです。ブランド名の由来となっているフランス北部のパ・ド・カレ地方は、世界でもっとも美しいレースである“ダンテル・ド・カレ”を生む地。繊細でデリケートなレースと、その地に暮らす人々の自然に開かれたライフスタイルをイメージし、ブランドを名付けたのだそうです。pas de calais(パドカレ)は成熟した大人の女性をターゲットととし、ナイーブでどこか懐かしいエッセンスをモダンでカジュアルなデザインに加え、自然素材の優しくコンテンポラリーな世界を展開しています。 コラボレーション商品に大注目! ブランドの由来となり、兼ねてより親交のあった、“パ・ド・カレ”地方の想いに共鳴したファッションブランド「pas de calais(パドカレ)」が、ブランド20周年を迎えるタイミングで今回のコラボレーションが実現。自然の静けさに寄り添いながら自身の経験を反映させたジャン=ミッシェル・アンドレと、パリと東京を中心に活動するビジュアルディレクターでもあるモート・シナベル・アオキによる、パ・ド・カレ地方の風景写真をプリントしたものや、パ・ド・カレ地方の石炭を彷彿とする炭染めで濃淡を表現したものを含めた、全7型のストールを展開しています。リネンやカシミア、シルクといった天然素材を使用し、まるで空気に触れているかのような軽やかに仕上げられた職人の手つむぎ…こちらのストールには伝統産業である世界でもっとも美しい繊細でデリケートなレース“ダンテル・ド・カレ”がアクセントとしてあしらわれています。全ての商品には、コラボレーションネームとスペシャルリーフレットがつき、パ・ド・カレ産のリンネで作ったバックを入れて販売されるそうです。パ・ド・カレ地方の“身に纏うアート”を、ファッションとして取り入れ、自由に表現してみてはいかがでしょうか。 【商品情報】 パドカレ×ルーブル美術館 ランス別館 ストール発売日:2018年3月発売場所:直営店、期間限定ストア価格帯:22,000円+税~ 【店舗情報】コラボレーション商品の発売を記念して、全国6か所の百貨店にて期間限定ストアがオープン! ■札幌大丸期間:2018年3月14日(水)~3月20日(火)住所:北海道札幌市中央区 北5条西4丁目7 ■大阪タカシマヤ期間:3月21日(水)~3月27日(火)住所:大阪市中央区難波5丁目1番5号 ■東京ミッドタウン期間:3月28日(水)~4月8日(日)住所:東京都港区赤坂9丁目7−1 ■立川グランデュオ期間:4月4日(水)~4月10日(火)住所:東京都立川市柴崎町3丁目2−1 ■神戸大丸期間:4月4日(水)~4月10日(火)住所:兵庫県神戸市中央区明石町40 ■玉川タカシマヤ期間:4月13日(金)~4月22日(日)住所:東京都世田谷区玉川3丁目17番1号 【ブランド】pas de calais(パドカレ)
2018年04月08日国によってモテる女性のタイプは違います。日本ではふんわりカワイイ系が好まれますが、フランスではあまり人気がないそう。恋愛が長い間うまくいかない方は、フランス女子のような可愛さを狙ってみてはいかがでしょうか?今すぐ簡単にできるポイントを3つご紹介します。一点特化型メイクベースメイクにアイメイク、リップメイクとどれも気を抜かないのが日本式。ですが、フランスでは一点特化が主流です。ファンデーションを塗らず素肌でお出かけするのも当たり前。目のメイクを強調したらチークは塗らない、リップを華やかにするときは、アイメイクは塗らない、などです。ただし、普段お化粧をあまりしない方には、全く塗らないパーツがあると不安になるので例えば・・・リップを華やかにする時は、アイメイクやチークを控えめに。アイメイクを目立たせたい時は、その他のパーツを控えめに。を実践してみてはいかがでしょうか?フランス式のメイクは、どこか抜け感があるので優しい印象にしたい時にぴったりです。落ち着いた声フランスでは高くて幼い声よりも、穏やかで落ち着いた声が人気です。落ち着いた声の方が説得力や、誠実さが増しますね。ですので好意をアピールするときは、無理して声をワントーンあげる必要がないのです。「えー?!」という甲高い声も不要。共感はゆっくりと深くうなずけば十分です。それと、会話をする際は、相手の目を見ることも忘れずに。共感より話し合い日本では、とにかく男性を褒めて肯定するというテクニックが有効です。でもフランスではあまり良くないんだそう。男女が対等と考えるため、自分の意見や考えをきちんと言えることが求められます。もちろんケンカ腰ではいけません。お互いに意見を言い合い、聞き合えることが大切です。彼に共感するだけでなく、自分の意見もどんどん言いましょう。まとめ可愛さの基準はそれぞれです。もしかしたら気になるカレはフランス式の可愛さにクラっとくるかも。自分や相手に合った方法でアピールしてみてくださいね。
2018年02月03日■初期の風邪にはタイムの「アンフュージョン」寒い冬は体内温度が下がりやすく、免疫力も低下しているため、ウイルス感染しやすい体になっています。喉がイガイガしてきたり、熱っぽくなってきたりと、風邪の初期症状に悩まされることもありますよね。早めに薬で対処するのも良いですが、できれば薬に頼らず回復させたいと思っている方も多いのでは?こんなときフランス女性は、何をどのように取り入れているのでしょうか。私の友人に聞くと、まずタイム(ハーブ)のアンフュージョンを飲むそう。アンフュージョン(infusions)とは、植物の葉や花などからできているお茶のことで、いわゆるハーブティです。タイムには強力な殺菌効果と抗ウイルス作用があるので、風邪に効果的。さらにミントがブレンドされているものを飲めば、メントール効果で呼吸もラクになるとのことでした。ハーブの味が苦手なら、うがい薬として使用するのがおすすめです。■白ネギを風邪予防・対策にネギに含まれている「アリシン」には、殺菌・抗菌作用があるため、風邪の予防・対策が期待できます。さらに疲労回復・血行促進効果もあることから、食べる薬のような存在。中でも白い部分が多い、白ネギには「硫化アリル」が豊富に含まれていて、風邪により有効なのだそう。先日、フランスの友人に「日本では風邪気味で調子が悪いときは、ネギや生姜を摂ると良いとされているのだけど、フランスではどう?」と問いかけると、「ネギには利尿作用があるから、体内の毒素を排除するという部分でも、風邪に有効だと思うわ。特に意識して食べるものはないけれど、食欲がなくても口にしやすいという点では、スープを飲むことが多いかしら」とのことでした。風邪の予防や対策には効果的で美味しくいただけるものを。彼女に教えてもらったフランス流の白ネギ料理レシピを2つ、ご紹介しましょう。白ネギとじゃがいものスープ【材料】(4~5人分)白ネギ 2本じゃがいも 1個玉ねぎ 1個コンソメ 2個水 750mlオリーブオイル 大さじ1塩・こしょう 適量【作り方】1. 鍋にオリーブオイルを熱し、薄切りにした玉ねぎを炒めます。2. 薄切りにした白ネギとじゃがいもを加えて、さらに3~4分ほど炒めます。3. 水とコンソメを加えて、じゃがいもがやわらかくなるまで火にかけます。4. 火からおろして冷めたらミキサーにかけます。5. 再び鍋に戻して火にかけ、塩・こしょうで味を整えたら完成です。白ネギのヴィネグレット【材料】2人分白ネギ 1本(白い部分)塩 適量*ヴィネグレットソースオリーブオイル 大さじ2ワインビネガー 大さじ1(レモン汁でも可)マスタード 小さじ1【作り方】1. 白ネギは5cm幅に切り、沸騰したお湯に塩と一緒に入れて、柔らかくなるまで茹でます。2. ボウルにヴィネグレットソースの材料を入れて、よく混ぜ合わせます。3. 冷ました白ネギをお皿に並べて、ヴィネグレットソースをかけ、ブラックペッパーとバジルで仕上げます。冷蔵庫でしっかり味を馴染ませてからいただいても◎。ネギの茹で汁は美味しいので、捨てずにスープや味噌汁に用いるのがおすすめです。■ハーブと野菜を効果的・積極的に取り入れようハーブや野菜で風邪を予防・対策するメリットは、いつでも気軽にできるということだけではなく、風邪以外の症状にも効果を発揮する点ではないでしょうか。気になる症状をチェックしつつ、今の自分に必要な食材は何かという部分に注目しながら、上手に取り入れたいですね。
2018年01月19日本格フレンチをリーズナブルにいただく贅沢本場フランスでフレンチの洗礼を受けた名シェフ・山下敦司氏がオープンした「AIX:S(エックス)」は、高級なイメージのあるフレンチの常識を覆したリーズナブルさが特徴。もちろん食材や料理には一切の妥協をせず、一流店らしい気品に溢れたメニューが並んでいるものの、ランチコースは3,700円、ディナーコースは5,800円、ワインのペアリングも3グラス3,500円と、どれもリーズナブル!店内もラグジュアリーで重厚感があり、オレンジ色のやさしい光に照らされたエントランスを入っていくと、開放感があり心地いいメインダイニングが広がります。もはや芸術品!目も舌も驚く至福のメニュー「人参のスープ抹茶のパスタ添え」は、単なるパスタではありません!ヌードル状に仕上げた抹茶のゼリーで、持ち上げても切れない弾力があり、小気味いい食感を楽しめる新鮮な一皿です。「サーモンの燻製モンブラン仕立て」は、ムース状にしたピンクの紫芋をサーモンの上に絞って美しくあしらった芸術品。燻製の深い旨みと濃厚な芋の甘みが重なり合い、ねっとり甘美な味わいを奏でます。「仔牛のロスティー」は柔らかジューシーな仔牛をまろやかなポテトといっしょに頬張る贅沢な逸品。生命力に満ちた牛の旨みを、繊細でクリーミーなポテトが極限まで引き立てます。文/萩原かおりスポット情報スポット名:AIX:S住所:東京都港区北青山2丁目9-8 セントラルレジデンス北青山アクシルコートB1電話番号:03-6434-0356
2018年01月11日■フランス女性の最愛小物「プリント柄ストール」冬のおしゃれはコートが主役!インナーに着るものは、コートを羽織ってしまえば見えないからと、手抜きになってしまうことも。そんなときに限ってコートを脱ぐシーンが出てきて、ちょっと焦ってしまうことはありませんか?フランス女性の最愛小物である「プリント柄ストール」は、そんな焦りを不要にしてくれる優秀アイテム。ベーシックなニット&パンツのシンプルスタイルにも、プリント柄スカーフを加えるだけで、簡単にフランスっぽい華やかさを演出できるので、バッグに忍ばせておくと頼りになりますよ。フランス流プリント柄ストールの取り入れ方先日カフェで見かけたブロンドヘアのフランス女性は、マスタードカラーのニットの上に、濃紺のプリント柄スカーフをオン。ブロンド×マスタードは、色が同化しやすい傾向にありますが、濃紺を投入することで色彩がおしゃれなスタイルに変身し、フランスマダムらしさが漂っていました。また、あるマダムは、カジュアルなスウェットトレーナーの上からプリント柄スカーフを。一見難しい組み合わせに感じますが、ポイントはボリュームの少ないショートストールを選ぶこと。アクセサリー感覚でつけることができるうえ、上品な雰囲気に仕上がるのです。合わせるボトムスはデニムはもちろん、きれいめパンツにも対応。足元はスニーカーからパンプスまでOKですよ。■粋なストールの巻き方は「こだわりすぎないこと」ストールを取り入れるとき、悩みがちなのが「巻き方」。以前のコラム「ストールのお洒落な巻き方は、無造作がカッコいいパリジェンヌに学ぶ」で、ストールの巻き方についてレクチャーしたように、フランス女性は本当にシンプルに巻いています。工夫して巻いているからおしゃれに見えるのではなく、あまりこだわらず無造作に巻いているからおしゃれに見えると言った方が正しいかもしれません。首にフワッと一重、二重に巻いたり、ループを作って通したりしているだけの女性も多いですよ。どのように巻くかを考えることは、おしゃれをするうえで必要なことだけど、完成形がまわりからどう見えているかが需要なポイントなのです。しかし、無造作に巻くのがおしゃれだからといって、ボリュームのあるストールを首元にぐるりと巻きつけるときは注意が必要です。特に着込みがちな冬は、着膨れを招いてしまうことも……。一度巻いてみて、何だか上半身が窮屈そうに見えると感じたら、薄手のカシミヤやウール素材のものにチェンジするか、「エディター巻き」と呼ばれる一重巻きがおすすめ。首元に余裕をもたせるように、ゆるく巻きましょう。もしストールが長く、野暮ったく感じてしまうのであれば、ストールの両端はコートの首元に入れてしまうのがベスト。重心も上がるので、バランスがグッと良くなりますよ。ストールをコートの襟元にかけたり、内側に忍ばせたりするのも◎。縦のラインが強調されてスタイルアップ効果が期待できます。ただし、長すぎると今度は重心が下がってしまうので、長くても膝上ぐらいにとどめておきましょう。■プリント柄ストールで大人のフレンチエレガンスを叶えるシンプルな装いにこそ映えるプリント柄ストール。無造作に巻いてパリの街を歩けば、きっと「その柄、素敵ね」と声をかけられることでしょう。フランス女性はストールに限らず、プリント柄が好きで、美しい小花柄やエキゾチックなバティック柄、美術的な色彩に魅了されているような気がします。マンネリコーデから脱却したいとき、無難なコーデに華やかさを添えたいとき、彼女たちをお手本に、大人のフレンチエレガンスをまとってみてくださいね。Text/KUMICO
2018年01月11日気取らない家庭風の店内でいただく本格フレンチ田舎風料理が自慢のフレンチレストラン、「ルミエール デュ ソレイユ」。東京・国立にある白っぽい外壁のビル1階に構えるお店です。外には、おすすめのメニューが表記された手書きの看板が出され、フレンチながら親しみやすい雰囲気が漂います。白を基調とした、明るく清潔感あふれる店内。気取り過ぎないインテリアが気持ちを安らがせてくれます。太陽の恵みにあやかって名付けたお店の名前「ルミエール」は「光」、「ドュ ソレイユ」は「太陽」という意味のフランス語です。店名の「ルミエール ドュ ソレイユ」とは、日の光を表現した言葉。この世のすべてのものが太陽の光を浴びて出来ている、という意味で店名に決めたそうです。本当においしいものを提供したいという想いは、食材にも表れています。使う野菜は、地元国立で採れた新鮮野菜や、山梨県の契約農家が作る無農薬野菜ばかり。シェフの故郷仙台からは、鮮度抜群の魚が届きます。ほかにも、北海道のエゾ鹿や岩手県の短角牛など、選りすぐりの食材が勢ぞろい。海の幸が折り重なった、贅沢なスペシャリテをどうぞシェフ自慢のスペシャリテの一つが「自家製スモークサーモンと帆立と蟹のガトー仕立て 地元国立のお野菜たっぷりのサラダ」です。スモークサーモンの下には、帆立と蟹が重なって層を作っています。国立で育った無農薬野菜はどれもみずみずしく、シャキシャキの歯ごたえ。色鮮やかな数種類のソースやジュレで、見た目にも美しい一品です。白ワインとの相性も抜群なので、ぜひ一緒にお楽しみください。上質な鴨肉に深い味わいのソースがベストマッチメイン料理には、「ハンガリー産の鴨のムネ肉のロースト ポルト酒ソース」はいかがでしょう。鴨ムネ肉の皮目をカリッと焼き、中はジューシーにしっとりと火を通し、きれいなロゼ色に仕上げた一皿。鴨肉の絶妙な焼き加減からも、シェフの腕が一流であることが分かります。鴨肉やジビエと甘みのあるソースの組み合わせは、フランスでは定番。さっぱりした味わいの鴨肉に、コクと甘みのポルト酒ソースが見事にマッチしています。世代問わず人気! 敷居が高くないので使いやすい20代の若い人から60代以上の年配まで、幅広い年齢層の人々が利用しています。女性のお客さんが目立ちますが、男性も全体の2割ほど来店。平日のお昼は、女子会やママ会など女性の集まりが多いそう。土日になると、家族連れやデート、記念日で利用する場面が見られます。混雑を避けてゆっくりと過ごしたい人は、平日の夜がおすすめ。品数が少なく気軽に楽しめるプティコースや、手頃な価格で飲めるグラスワインなども揃っています。JR中央線「国立駅」南出口から歩いて約8分、富士見通り公民館の先にあります。2つのフランス国旗を目印に向かってください。ビルの1階部分に入り、階段を四段ほど上がったところから入店できます。気構えせずリラックスした気分で、本格フレンチの味をゆっくりと堪能してください。スポット情報スポット名:ルミエール デュ ソレイユ住所:東京都国立市中1-18-36 S・Iツインビル 1F電話番号:042-574-5537
2017年12月09日■フランス人の朝食は「甘いもの」が定番先日フランスの友人と、どのような朝食をとっているかという話になりました。私が知る一般的なフランス人の朝食は、ヴィエノワズリー(菓子パン)とカフェオレで軽く済ませるというもの。中でもクロワッサンやパン・オ・ショコラが代表的でしょう。パンの代わりに、ビスケットやサブレを食べることも。その菓子類のパッケージには、きちんと「プチ・デジュネ(朝食)」と書かれているのです。朝から甘いものを食べるフランス人ですが、逆に塩気の多いものはとらないそう。特に最近は、健康を考えた朝食を積極的にとっている人も多いと言えそうです。では友人が普段よく食べているという、朝食メニューをご紹介していきましょう。タルティーヌがメインの朝食1.バターとジャムを塗ったタルティーヌ2枚2.シトロンプレッセ(レモンを絞ったジュース)3.カフェオレタルティーヌとは、スライスしたパンにバターやジャムなどを塗ったもの。フランスではバゲットが一般的でしょう。彼女はこんがりと焼いてバターとフランボワーズのジャムを塗るのが好きだそう。以前、それをカフェオレに浸して食べている人を見かけて、衝撃を受けたことがありますが、それもフランスならではだとか。またカフェオレにはコクが出て、甘さも優しいブラウンシュガー(スティックタイプ)を、半量加えて飲むそうです。ミューズリーがメインの朝食1.バニラヨーグルト入りミューズリー2.オレンジプレッセ(オレンジを絞ったジュース)3.カフェオレミューズリーとは、栄養価の高いオーツ麦やドライフルーツ、ナッツ類などを混ぜたシリアルの一種で、砂糖やオイルを使用しておらず、ヘルシーなのが特徴です。さらにヨーグルトと一緒に摂ることで満腹感を得ることができるため、ダイエットに用いられることも多い食材。彼女はバニラが香る、自家製のヨーグルトと合わせて食べているとのことでした。フランスはシリアルの種類が豊富で、スーパーでも目移りするほど。健康を考えた朝食を心がけるフランス人が増えてきていることがわかります。■体を起こす柑橘系のジュース彼女が教えてくれた朝食メニューの中で、気になるのが柑橘系のジュース。レモンやオレンジといった柑橘類には、紫外線の吸収を高める「ソラレン」が多く含まれるため、朝や日中にとると紫外線によるシミを作りやすいとも言われています。しかしこれらのジュースには、体を起こす効果があるようなので、とる時間は考えつつも定期的に取り入れてみると良いでしょう。彼女から教えてもらったジュースの作り方は、とてもシンプルで簡単です。シトロン・プレッセの作り方シトロン・プレッセ(citron pressé)は、レモン1/2個分を絞り、熱湯を注ぐだけ。季節によっては冷たい水を加えても◯。ちなみにカフェで注文すると、グラスに入ったレモン果汁・水・砂糖の3点が運ばれてきます。これらを混ぜ合わせて自分好みの味に作ります。オレンジ・プレッセの作り方オレンジ・プレッセ(orange pressé)は、オレンジ1個分を絞って作るフレッシュなジュース。果肉が入っているので、食感も楽しいですよ。このままでも十分に美味しいけれど、グレープフルーツとレモンの果汁(どちらも1/2個分)を加えるのが彼女のおすすめです。美容面において朝や日中にとるのが不安な方は、日が沈んでからビタミン補給としてお試しくださいね。疲労回復効果もあるので、仕事で疲れて帰ってきた日にもおすすめです。■ときにはフランス流の朝食を楽しんでフランス流の朝食は、ゆっくり食べる時間がない日にもぴったりです。フルーツを絞る手間を省きたいのであれば、市販の果汁100%のストレートオレンジジュースでもOK。慌ただしいときこそ、いつもとは違うメニューで気分を変えてみませんか?お腹と心を満たして1日を心地よくスタートさせましょう。
2017年11月22日■フランスではデリケートゾーンのケアアイテムが充実スキンケアやボディケア情報に敏感な日本の女性たち。新商品はいち早くチェックし、話題のお手入れ方法は、必ず試してみるという方も多いのでは?さらに年齢を重ねた大人の女性は、アンチエイジングにも積極的。これはたるみやシワが目に見えてわかるようになってくるからですが、見えない部分のケアはどうしても忘れがち。その中のひとつがデリケートゾーンではないでしょうか。これはまだ日本に、専用のケアアイテムが少ないからかもしれません。アイテムの種類が増え、店頭に並んでいるのを目にする機会が多くなれば、もっとポジティブにお手入れをするのではないかと思うのです。現に私のまわりの女性たちも、デリケートゾーンのかゆみや蒸れを経験していますが、専用のケアアイテムの存在を知らないことも。そのうえで使用してみたいかと聞いたところ、ほとんどの女性が興味を示しました。実際、フランスのファーマシーには、デリケートゾーン専用のケアアイテムがたくさん並んでいます。固形ソープをはじめ、クレンジングジェルやデオドラントミスト、保湿クリームなどさまざま。フランス女性がデリケートゾーンを、積極的にケアしていることがうかがえます。先日、その中にある「ラクタシード(Lactacyd)」というブランドの「オールディフレッシュ(ボディ用洗浄料)」を、友人宅に宿泊した際にバスルームで発見。早速使わせてもらうことにしました。爽やかなハーブの香りと優しい泡でしみることなく、スッキリと洗えます。洗浄力が強すぎないので安心して使用できるのも◎。特に生理中はナプキンの使用による蒸れが生じやすく、臭いやかゆみが気になりがちなので、悩んでいる方にはぜひ試してほしいアイテムです。■フランス女性はアンダーヘアをきれいに処理しているデリケートゾーン同様、きちんとケアしたいのがアンダーヘア。大切な部分を雑菌から守る役割があるものの、おりものなどが付着し不衛生になっていることも。また下着の中で蒸れ、かゆみや臭いが発生してしまうのも事実です。日本女性のアンダーヘアは、フランス女性に比べるとかなりナチュラル。丁寧に洗うのはもちろんですが、2~3cm程度にカットしたり、アウトラインを逆三角形に整えたりすることも、清潔さを保つために必要なことでしょう。フランス女性はきちんと処理していることがほとんどで、某メディアでの近年のアンケート調査によると、35歳以上の女性がビキニ(小さめの逆三角形に処理)を選択するというのに対し、それ以下の女性の大多数がアンテグラル(完全にヘアを処理)を好むと回答したそうです。世代で異なるのは日本も同様と言えそうですが、処理の度合いについては、時代によって変化するのかもしれません。ちなみにフランス人の友人は、クラシック(ショーツからはみ出さない程度に処理)かビキニ。アウトラインはカミソリを使用し、そのほかはシェーバーで仕上げるそう。以前はエステに通っていたけれど、今はセルフケアで満足しているようでした。また気になるのが、処理しきれない埋没毛(埋もれ毛)。毛抜きで無理に抜くと皮膚を傷つけてしまうので、クリームなどを塗って角質をやわらかくし、毛が外側に出てきてから処理するのがベター。フランスのメディアによると、汗や細菌を外に逃す、通気性の良いコットンのショーツを身につけることが埋没毛の予防に。また週に2回ほど恥骨を植物性のスポンジで優しく擦り、肌表面の古い細胞を除去することも、埋没毛を減少させることにつながるそう。■フランス女性のように、デリケートゾーンをケアしてみてデリケートゾーンを丁寧にケアすれば、自分の体に自信が持てるようになるかもしれません。パートナーとの夜のスキンシップも積極的になれそうですし、感度も高まりそう。フランス女性のようにケアを習慣化して、健康ときれいを同時に手に入れたいものですね。
2017年11月11日■フランス女性はセルフネイル派が多数日本では多くの女性がネイルに注目していますよね。自由気ままにセルフネイルを楽しむ人もいれば、定期的にサロンに足を運んで、お気に入りのデザインにしてもらう人も。プロにおまかせすると自分ではできないデザインに仕上がりますし、長持ちするのも魅力ですよね。現在はフランスにもネイルサロンがたくさんあるようです。パリがメインなのでは?と思いきや、友人が暮らす南仏にもあるとのことでした。ただ、日本と同様に金額は決して安くはないようで、友人も試したのは一度だけといいます。基本的にフランス女性はセルフネイル派が多いみたい。では、どのようなネイルを好むのでしょうか?■フランス女性は濃い色のネイルカラーを好む先日フランス女性とネイルカラーの話をしているとき、どのような色が好きか聞いてみたところ、シックな赤や茶色、黒といった濃い色が好みとのことでした。茶色や黒というのは意外だったのですが、フランス女性は一般的に「濃い色」を好む傾向にあるよう。また、赤というのが彼女たちらしいですよね。フランス女性がポイントに赤を加えるのが好きだというのは、リップを見れば一目瞭然。しかしそのネイルカラーを、手の爪に塗るということはあまりないよう。それは街行く女性の手元をチェックするとわかります。たいていの女性はネイルカラーを塗らないナチュラルな手元。どちらかといえば、ブレスレットなどのアクセサリーに目がいきます。そして爪は、きれいに切り揃えられていることが多いのです。長い爪に派手なネイルカラーを施しているフランス女性には、未だ出会ったことがありません。アクセサリー効果で十分女性らしさをアピールできているのです。■フランス女性はフットネイルを楽しむフランスの友人にネイルカラーを塗っているかどうかを聞いたところ、ハンドネイルはすぐに剥げてしまうので、ときどき塗るとのことでした。きれいを保つためにケアできれば良いのだけれど、それをすることが自体が苦手だから……といいます。ただし、フットネイルは好きで、夏の間はずっと塗っているそう。その理由はシンプルに素敵だから。また色に関しては、「フランス女性は濃い色や、鮮やかな色が好きだと思うけれど、私はやさしげなピンクも好きよ」とのことでした。実際、夏のフランス女性の足元を観察していると、鮮やかなネイルカラーが目立ちます。フラットなサンダルに、赤やオレンジ、イエローなどのネイル。そしてそれらは、シンプルシックな装いのポイントにもなっているのです。私が夏になると無性にフットネイルを楽しみたくなるのは、彼女たちから影響を受けているからかもしれません。■フランス女性のネイルに宿るエレガンスまた友人は長く尖った爪や、ラメ入りのネイルカラーが苦手。ゴールドなどの煌めきは好きなようですが、ラメがびっしりのデコラティブなものはNOだといいます。ハンドネイルなら、短めの爪にナチュラルなネイルカラーを塗るのが好みだそう。ヘアメイクの友人曰く、目立たないクリアなネイルカラーであっても、塗るのと塗らないのとでは人に与える印象が変わるとのこと。さらに微妙に先が剥げてしまっても、目立ちにくいのがポイントといえるでしょう。フットネイルは鮮やかな色を好んでも、ハンドネイルは上品に。これは手元でアクセサリーを楽しむ分、ネイルは控えめにするということなのかもしれません。ここにもフランス女性らしさが見えてくるような気がしませんか?理想的な手の爪の長さは白い部分が2~3mmほどといわれています。清潔感があり、そのままはもちろん、ネイルを塗っても美しく見える長さ。この理想的な爪の長さとフランス女性のネイルは、一致しているのではないでしょうか。彼女たちのネイルには、まるで計算されたかのようなエレガンスが宿っているようです。
2017年10月12日遊び心あふれる本格フランス料理のお店神楽坂の一角にある、赤い外観が目印の「WINE BAZAR PETIT PARIS(ワインバザール プチパリ)」。店内には、シンプルな素材を使ったウッディなインテリアやカラフルなチェア、ワイン箱などが配置されて、遊び心あふれる演出が施されています。オープンキッチンやテラス席なども設置され、解放感もたっぷりです。あえて日本人好みにアレンジするのではなく、ベーシックでフランス人好みの本格的なフランス料理にこだわっています。フランスの雰囲気をたっぷり感じられる”小さなパリ”フランス産を中心としたワインやシャンパンを100種類以上取りそろえており、ワインなどのアルコールをメインに楽しみたい方にもおすすめです。もちろん、料理も本場フランスで楽しまれている本格的な味が楽しめます。ワイン箱などがちりばめられた店内と、本格的なフランス料理で、まるでフランス旅行をしているかのような気分に浸ってみてください。お肉好きにおすすめの「牛ランプ肉のステーキ」お店の人気メニューは「牛ランプ肉のステーキ ヘミングウェイが愛したレシピで」です。肉厚にカットされた牛ランプ肉はほどよい焼き加減で、ジューシーに仕上げられています。ピリッとしたブラックペッパーが効いた特製のソースは、お肉との相性抜群です。しっかりとお肉の味が楽しめるお店の人気メニューです。名前の通り、あの有名な小説家アーネスト・ヘミングウェイが愛した味を、ぜひお楽しみください。一押しは「スズキのポワレとじゃがいものヴァプール」さっぱりとしたメイン料理を楽しみたい方には「スズキのポワレとじゃがいものヴァプール レモン、バター、ケッパーのムニエル」がおすすめです。ふわっとしたスズキと蒸されたほくほくのじゃがいもは、濃厚なのにさっぱりといただくことができます。フランス料理らしい繊細で華やかな見た目は、女性からも大人気。お肉より魚派という方にもおすすめの一押しメニューです。本場フランスの味を堪能しよう!本場フランスのエッセンスをたっぷり取り入れたこの店は、非日常が味わえる素敵なお店です。フランスを感じるインテリアなど、いつもとは違う雰囲気の中で、本格的なフランス料理と、ぴったりなマリアージュのワインを堪能できます。フラっとひとりで立ち寄るにも、デートや友人同士で楽しむのにもおすすめのお店です。都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」から歩いて2分ほどの場所にあるお店です。A3出口より右手に進み、交差点を越えて一つ目の路地を右折した先にあります。本格的なフランス料理を楽しみたくなったら、ぜひ「プチパリ」を訪れてみてください。スポット情報スポット名:WINE BAZAR PETIT PARIS住所:東京都新宿区神楽坂5-7-3 山桝ハウス 1F電話番号:03-6475-5585
2017年10月01日フランスのパリをテーマにしたこだわりの店舗札幌にある、ブラウンで統一したおしゃれな外観が特徴の「カトルフィーユ」は、パリの街並みを思わせるレンガ造りの建物が目印です。屋根とドアのカラーを統一し、スタイリッシュな雰囲気を演出。建物の1階にあるので、ふらっと気軽に立ち寄れるところが魅力。店内はパリをイメージしたインテリアで、シャンデリアやエッフェル塔の壁画などがあります。かわいいパンダが出迎えてくれる、フランス・パリの雰囲気溢れるお店です。自慢のフランスパンで人々に幸せを届けるお店閑静な住宅街に佇むカトルフィーユは、大人が毎日通いたくなる小さなお店です。パリのパン屋をイメージしたフランスパンの専門店で、お店に並ぶパンだけでなく外観と内観にもこだわっています。店名のカトルフィーユは、フランス語で四つ葉を意味する言葉。「四つ葉を見つけたときのような小さな幸せを届けたい」という想いを込めた店名からは、訪れる人々の幸せを願うシェフの気持ちが伝わってきます。こだわり素材で一味違う仕上がりに。絶品パンメニュー「カトルフィーユ」に並ぶフランスパンには、全てこだわりの素材を使用しています。フランス産最高級小麦と十勝産全粒粉を主体とし、マーガリン、イーストフード、ショートニングは不使用という本格的なフランスパンです。素材の良さを生かしたパンはどれも一味違う仕上がりが特徴。フランスパンの新しいおいしさに気づくきっかけにもなります。絶品メニューをお得に楽しむおいしいパンをお得にゲットしたいなら、当日焼き立てのパンが入った「おまかせパンセット」(1,080円)がおすすめ。一流店で修業したシェフが焼く、美しくおいしいパンを気軽に楽しむことができます。魅力的なパンばかりで選びきれないときに、選択肢に入れるのもひとつの方法です。予約不可なので、お店で見かけたらぜひ挑戦してみてください。店内の雰囲気にも注目! フランスの雰囲気を味わって店内が明るいイメージのパン屋と違い、カトルフィーユは照明を控えています。スポットライトで主役となるパンが照らし出されていて、パンの印象とシャンデリアの輝きを強めています。訪れる人々のパンを選ぶ時間をより楽しいものにする、フランスの雰囲気溢れるおしゃれなパン屋をイメージした工夫です。東西線の円山公園駅から徒歩7分程。5番出口から出て、高級住宅街の中にある一軒家を目指すルートです。朝食やおやつにぴったりなパンを求めて、ぜひ行ってみてください。スポット情報スポット名:Quatre Feuilles住所:北海道札幌市中央区南3条西23丁目1-6電話番号:011-688-6246
2017年09月24日■フランス女性に「夜のランジェリー」について聞いてみた昔のフランス映画でベッドに入った夫婦が、それぞれ本を読みつつ、会話をするシーンがありました。観たのは10年ほど前になりますが、女性が身につけていた白いネグリジェがずっと頭の中にあり、フランス女性は寝るとき、ネグリジェを着用するのだと思っていた時期がありました。しかし後になって、就寝時は何も身につけないということを耳にするのです。就寝時の服装は人によって異なるかもしれませんが、それが多数を占めるのであれば、本当に何ひとつ身につけないの?と聞きたくなってしまいますよね。今回は夜のランジェリーについて、フランス女性に聞いてみました。■就寝時にショーツをはかないのは普通のことどうやらフランスでは、ショーツをはかずに寝ることが多いそう。これは幼少期からなので、はかないのが一般的といえるかもしれません。そうすると、やはり全裸でベッドに入るということなのでしょうか?以前フランスのサイトで、「なぜ就寝時にショーツをはいてはいけないのか?」というコラムを読んだことがあります。はかないで寝るのは衛生的にどうなのかと、疑問に思う方もいるでしょう。しかしショーツをはいて寝ると蒸れが生じ、かえって不衛生であるとも考えられるのです。このことから、もし着用するのであれば肌にやさしいコットン素材で、ゆったりとしたものを選ぶのがベストだとわかりました。フランス女性は体を締めつけないという開放感や、心地良さだけを求めているわけではないのです。実際私の友人(フランス人)も、夜はゆったりとしたショーツ1枚で寝ることが多いといいます。基本的にタンガやストリングといったTバックを好む彼女ですが、就寝時はヒップ全体を包み込むキュロットタイプを選んでいるのだそう。彼女がショーツをはいて就寝する理由は、幼い子供がいるから。「夜中に娘が泣き出してしまったら、部屋に様子を見に行かなきゃいけないじゃない?そのときにショーツをはいていなかったら、なんだか滑稽よね」と、笑いながら話してくれました。■パジャマはベッドに入るまでのアイテム全裸で寝る人が多いとはいえ、フランスにもパジャマは存在します。しかしそれは、就寝時に着るものではなく、ベッドに入る直前までのアイテム。夜はパジャマやルームウェアで過ごし、ベッドに入るときには脱ぐ。さらにショーツまでとなれば、その光景は私たちからすると、ちょっと不思議なものに映るかもしれません。ちなみに友人のお気に入りは「Kimono」というネーミングがついた、日本の着物をイメージしたナイトガウン。素材は光沢が美しいサテンで、サイドに透け感のあるセクシーなネグリジェがセットになっているそうです。また彼女がこだわっているのが肌触りで、滑らかなものを選ぶようにしているのだとか。それは肌寒くなった季節のパジャマ選びにおいても同じです。たとえそれが長袖Tシャツ&パンツといった、比較的カジュアルなものだとしても。フランス女性の夜のランジェリー事情には、新鮮な驚きがある一方で、考え方は理にかなっていて、興味を引く部分がたくさんあります。今回は、パジャマについてもお話ししましたが、デザインだけでなく、着心地や肌触りにもこだわること。それがフランス女性のエレガンスを高めているのだと、改めて感じるのです。
2017年09月21日2017年1月に発売以来、エコナチュラルシャンプーとして人気沸騰のエコロヴィスタから、9月5日より「モイスト スパ」シリーズが新登場します。エコロヴィスタは、フランスをはじめ、アメリカやイギリスといった美容とエコ先進国の3カ国で発売すぐに売上げNo.1を受賞。第4次世代のナチュラルシャンプーとしてエコに着目し、バイオ原料を使用した植物由来のエコ容器は、従来品と比べてプラスチック使用量及びCO₂排出量を約30%カットした、髪だけでなく地球にも優しいエコナチュラルシャンプーです。この度、新登場の「モイスト スパシリーズ」は、既存の「スムース リペアシリーズ」と比較し、「まとまり」や「潤い感」を重視した仕上がりで、髪に潤いを与えながら地肌ケアもできる処方設計となっています。特に頭皮の乾燥やニオイが気になる方には、シャンプー後、頭皮にヘアパックをつけ頭皮をマッサージ。そのまま洗い流さずトリートメントをご使用していただくことで、地肌からの潤いケアをしていただけます。■製品概要商品名:ECOLOVISTA MOIST SPA (エコロヴィスタ モイスト スパ)シャンプー・トリートメント・ヘアパック内容量:500mL・500g・180g価格 各1300円(税抜)(お問い合わせ先)株式会社ヴィークレアTEL 03-6804-5033
2017年09月05日夏のスキンケア、皆さんはどうされていますか?汗や皮脂でベタつきがちな季節は、洗顔をしてすっきり、化粧水で潤いをチャージして乳液でしっとり仕上げたいところ。しかし、年齢を重ねるにつれて、夏でもプラスワンアイテムが欠かせなくなります。そんなとき、何かと話題になるのが「オイル」。いつものお手入れに植物由来のオイルを塗布すれば保湿効果がアップ。ボディケアや頭皮マッサージにも最適です。オイルひとつでさまざまなキレイが叶うオイル美容。フランス女性はどのように見ているのでしょうか?■フランス女性に愛される「肌と心を満たす」オイル私のオイル美容デビューは、10年ほど前にパリのファーマシーで出会った、NUXE(ニュクス)の「プロディジューオイル」がきっかけでした。店頭で手に取るパリジェンヌが多く、人気がある商品だと確信。肌だけでなく体や髪に使える点も購入の決め手となりました。現在も愛用していますが、年齢と共に使い方に変化が。以前はスキンケアの最後に取り入れていたのですが、今は最初にプラスするように。化粧水の浸透が良くなりましたし、肌もやわらかくなった気がします。またバスタイム後にボディオイルとして使用すると、保湿効果はもちろん良い香りに包まれ、心も穏やかに。私の友人(フランス女性)の夏のおすすめオイルは、同ブランドの「プロディジューゴールドオイル」。デコルテや腕に塗布すると、保湿ができるうえにゴールドパールの輝きで、肌が美しく見えるのだそう。■オイル美容を目的・効果別に取り入れるフランス人フランスで暮らす知人によると、フランス女性の間でもオイル美容は一般的とのこと。これは空気の乾燥や水の質が大きく関係しているといえますね。肌の保湿力を高めるために、オイルは必要不可欠な存在なのかもしれません。しかし、それだけではないことも見えてきます。フランスのスキンケアブランドMelvita(メルヴィータ)には、「ニゲルオイル」というニキビに有効なものがあります。ニキビにオイルというのは驚きですが、その効果はとても評価されているそうです。またアボカドオイルは目元のクマに有効的で、リリーオイルには美白効果があります。そして面白いのが「キャロットオイル」。このオイルは日焼け肌のように色づくそうで、日焼けが好きなフランス人にぴったりなのです。このようにフランスでのオイル美容は、保湿目的だけではなく、オイルの植物有効成分を目的別・効果別に積極的に取り入れていることが伺えます。日本未入荷のものもありますが、チェックしてみてくださいね。■オイル美容による「油焼け」はあるのか?私がオイルを使用するうえで疑問に思っていたのは、肌に塗布して外出すると「油焼け」するのでは?という点。そのためスキンケアにオイルを取り入れるのは基本的に夜でした。気になりながらも後回しにしていたのですが、先日フランスのスキンケア商品を取り扱うお店へ行く機会があり、油焼けについて尋ねてみることに。すると、最近のオイルは皮脂に近い成分のものを使用しているため、油焼けを起こす心配はないことがわかりました。またNUXE(ニュクス)とMelvita(メルヴィータ)に関しても、植物から抽出されるオイルを使用しているため問題ないそうです。■オイル美容は肌質に合わせて行うことが大切しかし、オイル美容はそれぞれの肌質に合わせて行うことが大切です。フランスの友人(フランス女性)は、顔にはオイルを使用しないとのこと。理由はオイリー肌で、つけると吹き出物ができてしまうから。肌質は、オイル美容によって改善される場合もあるそうですが、やはり自分のケア方法に合うかどうか見極めることも重要でしょう。そんな彼女がスポーツ後のバスタイムに使用しているのが、アーモンド&オレンジフラワーのシャワーオイル。適量を手に取り軽く泡立て、洗い終えた体に塗布し、洗い流すというもの。アーモンドオイルは保湿に効果的。オレンジフラワーオイルは気持ちを安らかにするだけでなく、日焼けの炎症をおさめる効果もあるそうです。このような形でオイル美容を取り入れるのもおすすめ。ちなみに彼女が愛用しているシャワーオイルは、YVES ROCHER(イヴロシェ)のものでした。オイル美容は肌・体へのアプローチはもちろん、リラクゼーション効果もあります。目的に合ったオイルをフランス女性のように積極的に取り入れて、きれいを磨いていきたいですね。
2017年07月23日最近はフランス婚ともいわれるようになっている「事実婚」。日本では「あえて結婚しない」を選択をするカップルは少ないですよね。フランスでは2015年に生まれた子供の両親が、婚姻関係のない状態=事実婚が、全体の58%を占めていることがわかりました。どうしてフランスはそんなに事実婚が多いのか、その実情について解説します。事実婚とは?日本では「事実婚=婚姻状態のないカップル」というイメージですが、フランスではもう少し細かく分かれています。・結婚・・・法的に婚姻関係にあるカップル・パックス(PACS)・・・法的な婚姻関係はないけれど、税制など優遇してもらえる・ユニオンリーブル(Union Libre)・・・一緒に暮らしているカップル(同棲と同じ位置づけ)前述の事実婚が占めている「58%」というのは、パックスとユニオンリーブルが混ざっている状態です。事実婚というと「自由なカップルのスタイル」のような気がしますが、実際はもっと現実的な問題があるのです。結婚する手続きがめんどうフランスの結婚制度は、日本の入籍みたいに紙一枚で役所にいけば済むものではありません。結婚するには、書類の準備がまず必要です。・出生証明書(Acte de Naissance)・独身証明書(Certificat de Capacité Matrimoniale)・慣習証明書(Certificat de Coutume)などを市役所に提出し、役所での書類チェックのあと、「この二人で結婚しますが反対する人はいませんか?」という紙が役所の前に張り出されます。形式的なもので実際反対することはありませんが、これを張り出してから10日間は何もできません。10日が過ぎたら、やっと結婚の手続き。結婚の手続きも、紙一枚ではなくて、市役所で市長による結婚式を行います。教会で結婚式を挙げない人も、こちらは必須です。きちんとアポイントをとるので、前もっての準備が必要なのです。20〜30分くらいで終わるものですが、この入籍式というのが「本当の結婚式」。日本のように、結婚記念日が入籍日と結婚した日が異なることはないわけです。実際は、このあと教会で宗教上の結婚式を挙げ(しない人もいます)、そのあと披露パーティという流れになることが多いのです。思い立ったらすぐ結婚!というわけはいかず、結婚式をしたくない人でも市役所で式をしないといけないわけで、こういう手続きそのものがめんどうになってしまうことも……。離婚はもっと大変離婚も、結婚同様、日本みたいに紙一枚で済むものではありません。もともとはカトリックに則っているわけですから、離婚そのものが認められていたわけではなかったので、離婚の手続きはさらに厳しいのです。昔に比べると書類などの手続きはかなり簡素化されましたが、お互いが弁護士をたてて裁判所に出向かないといけないのです。子供がいるとさらに複雑になり、離婚するのに2、3年かかるのも普通。フランスでは親権は両親にあるので、どちらが養育することになっても両者の同意がないとなかなか決まらないのです。これなら、最初から結婚せずにパックスのほうがいい、ということになります。婚姻関係があるかは誰も気にしない「あの二人はカップルだよね!」といったときに、彼らが結婚しているかどうか表からはわかりません。子供が生まれたあとでも同じです。わからないし、実際は誰も気にしていません。結婚していなくても左手にリングをしている人たちもいるので、実際は誰もわからないものです。結婚にこだわるとするならば税制上優遇されることもありえることと、子供たちへの法的な保護がより強くなるということでしょうか。そこを意識しなければ「結婚制度」にこだわる必要がないのです(滞在許可書の問題があるので、EU以外の国との国際結婚は別です)。日本人女性は結婚そのものに憧れている、というところもあり、何とか結婚するために婚活をしている人も少なくないのではないでしょうか。フランスの女性はどちらかというと「長期的にカップルでいたい」「シングルでいたくない」という観点から相手を探すところはあります。しかしそれは結婚したいからというよりは「子供が欲しいから」という理由のほうが強くある気がします。出産には期間が限定されているところがありますから。でも「結婚という制度」が目的ではありません。結婚してもしなくても、子供は産めますし、家族でいることもできるのです。フランスは日本の戸籍制度はないですし別姓も認められているので、日本と同じに考えることはできないのは事実。どんな形で生まれた子供も権利は一緒で守られているので、いわゆる「婚外子差別」もありません。結婚するほうが税制上優遇されることもあり、どちらをとるかはカップル次第。でも「自由の国だから」というよりは、実質的な理由からなのですね。参照:在フランス日本国大使館
2017年06月24日フランス=ファッションの街、オシャレな街というイメージが強いせいか、フランス人女性はいつも流行に乗っている印象があるかもしれません。また最近では、ベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』(ジェニファー・L・スコット著、大和書房)で、少ない洋服の数でオシャレを楽しんでいるイメージがあるかもしれませんね。日本とフランスで、オシャレについての考え方の違いはあるのでしょうか?実際にはどうなのか、フランス在住者の立場で考察してみます。トレンド、なにそれ?ショップのウインドウを見れば、今シーズンの流行りはある程度わかります。しかし実際に街を歩いても、今フランスで流行っているものが実はよくわかりません。「流行りだから着よう」という発想そのものがフランス人にはあまりないように感じられます。むしろ日本の女性の方がトレンドにとても敏感です。東京に行くと1〜2日電車に乗り街中を歩いていると「今なにが流行っているのか」すぐわかります。そういう意味では日本の女性の方がトレンドにとても敏感であるでしょう。ファッションに携わっている人はともかく一般的な女性たちは、そこまで「今年のトレンドがなにか?」を気にしようとも思っていないのが現状です。トレンドよりも自分のスタイルトレンドよりも彼女たちが気にするのが、「自分らしいスタイルとはなにか?」ということです。自分の肌の色、髪の色、質感、骨格など、みんな違います。自分の個性をどのように活かすかが大切なので、小さい頃からなにが「自分のスタイル」か考えているし、よくわかっているようです。もし自分に関するキーワードが「黒、カジュアルシック」だとしたら、たとえそのときに流行が「白」だったとしても自分のスタイルにあった色を着続けます。黒中心だとしても素材を変えたり小物でアレンジしつつ、季節やトレンドを楽しみ自分のスタイルを貫くのです。あくまでのこだわるのは、トレンドよりも自分のスタイル。街にいても全体のトレンドはわかりませんが、同じ人をずっと追って見ていくと「その人のスタイルやテーマ、こだわっていること」がわかります。わたしも、フランスに来てから「トレンドは追わなくちゃ!」から「トレンドを自分の好きなスタイル」に取り入れるとしたら?という発想に変わりました。今は白とグレーが基調、どんなにカジュアルでも「シックでフェミニン」というスタイルから離れないように気をつけています。衣替えがない衣替えという発想がないフランスでは、基本クローゼットには夏物も冬物も一緒が普通です。着たいときに好きなものを着るのが基本なので5月でも寒ければ薄いダウンを着ることもあるし、3月でも急に暑くなればサンダルを履くこともあるので、すぐ取り出せるところにものがある、という前提です。つまり収納のことを考えれば、実質的に洋服の数は日本の女性よりは少ないはずです。プチプラブランドが台頭して、ファッションアイテムの数は増えたと思いますが、概してコーディネート力や自分スタイルを貫くことが大切、という発想なわけです。極端な話、自分のスタイルに合致しているものならプチプラでも流行が過ぎても何年でも着続けるのが特徴です。おもしろいことにフランスの女性雑誌には、日本の雑誌ようなトレンドアイテムを使った1週間、1ヶ月コーディネイトなどはまったく存在しません。「トレンドアイテム」を自分だったらどう取り入れるか?という発想でオシャレを楽しむのです。自分のスタイルを貫くために「自分はどうオシャレをしたいのか」自分で考えるのがあたりまえの環境なのです。「オシャレをしたい気持ちがあるからこそ服の数が増えてしまう」という悩みは日本もフランスも一緒。何気なく買ったものにまったく手を通さないのは「自分のスタイルではない、自分のスタイルと合わない」ということ。ただ流行を追うだけではなく、自分に徹底的に似合うもの、自分が着たいものを考えてみるきっかけにしてはいかがでしょうか。
2017年06月22日食後にデザートの習慣があるフランス。当地で暮らして3年になりますが、フランス人女性の胃袋の大きさには驚かされるばかり!そんなフランスの定番スイーツといえば、卵とミルクたっぷりのクラフティ。フルーツをたっぷり混ぜ込んで作る、もっちりした食感のお菓子です。オシャレな時短レシピが得意な友人Maelys(マイリス)に教えてもらった、とっておきのレシピをご紹介します。とても簡単に作れるので、みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね!クラフティはダイエット中でも安心なめらかな口当たりが楽しめるクラフティ。ビタミンCや食物繊維たっぷりのフルーツを混ぜ込んで作るため、便秘がちな人や美容を気にする人にもぴったりです。使用するフルーツは、さくらんぼや「フリュイ・ルージュ(イチゴやラズベリーなど、赤い実のフルーツをまとめた呼び名)」が定番。おいしくて美肌効果も期待できる、優秀なスイーツなのです。牛乳と卵の相乗効果で、腹持ちのよさも抜群!アーモンドミルクとブルーベリーの相乗効果!通常は牛乳で作るクラフティですが、友人のレシピではアーモンドミルクを使います。実はフランスでも、アーモンドミルクは美容に関心の強い女性たちに人気!無糖のものは牛乳と比べてカロリー半分、コレステロールゼロのドリンクです。クラフティに混ぜ込むフルーツは、初夏に旬を迎える、ポリフェノールたっぷりのブルーベリーを使います。アンチエイジングや美肌効果があることが知られていますよね。食物繊維も豊富で、腸内環境を助けるはたらきもあります。クラフティのレシピPhoto by sweetsholicそれでは早速、甘酸っぱいブルーベリーたっぷりのクラフティの作り方をご紹介しましょう!【材料】(直径21〜23cmのタルト皿または丸型1台分)薄力粉・・・1カップアーモンドミルク(無糖)・・・1カップグラニュー糖・・・1/2カップ卵(Lサイズ)・・・3コブルーベリー・・・300g粉砂糖(飾り用)・・・お好みで【作り方】1. ボウルに卵を割り入れ、グラニュー糖、薄力粉の順に加えて、泡立て器でダマがなくなるまで混ぜます。アーモンドミルクを加え、滑らかになるまでよく混ぜましょう。2. タルト皿にオーブンシートを敷き、1の生地を流し入れます。ブルーベリーを散らし、200度に予熱しておいたオーブンで35〜40分間焼成。ほんのり温かい状態または、冷やしていただきましょう。青空の下で食べるクラフティは最高!食後のデザートやおやつにいただくことの多いクラフティですが、甘すぎず腹持ちもよいので朝食にも最適です。また、崩れることなく持ち運べるので、持ち寄りパーティーやBBQのデザートにもぴったり!おいしくてヘルシーなフランスおやつ、みなさんも味わってみてくださいね。参考:TIME、わかさ生活
2017年06月16日恋愛をしたいと思ったときどうしても気になるのが、男性は女性のどの部分を見て何を評価しているのか、ということ。今回はアムール(愛)の国フランスから、男性が女性のどんなところを重要視しているか、4つのポイントを教えます!1.女性のセンシュアルさが一番大切!センシュアルは日本語に訳すと官能性という言葉がでてきますが、セクシュアルという「性的魅力」とは違います。その人のもつ香りたつ雰囲気、五感や感性を駆使したもの。「艶」という言葉が近いかもしれません。例えば、胸元の谷間が見えるくらいバーンと開けていたり、超ミニスカートをはいていたり、というわかりやすい色っぽさは、センシュアルとは言いません。フランス人は比較的に露出が少なめで、あっても一部。ジーンズでカジュアルなのに、上半身のニットはデコルテがかなり開いているとか、前から見ると普通の服なのに、後ろから見ると背中が開いているなど。格好自体は普通なのに、なんか艶っぽい。それがセンシュアルな女性です。これは「五感にどれだけ素直かどうか」、にかかっています。例えば、美術館や展示会などアート観賞、映画、友人たちとの語らいや食事のとき、目、耳、舌、鼻、体感など全てのセンサーをオープンにする、ということ。無機質で感性に乏しいロボットみたいな女性は、つまらないと感じます。思ったことを心に秘めてしまうのではなく、「おいしい」「美しい」「いい香り」など体全体で感じたものを素直に表現することが「センシュアル」を構築する要素になってくるのです。2.自分に自信を持っている自信を持っているということは、自分を信じているということ。自分自身を信じることができず、満足できない人が男性を満足させることはできません。また、自信を持っているということは独立心のある女性であるとも言えます。自分を持っている「自立した女性」は魅力的に見えるのです。自分に自信を持つためには、自分のいいところを徹底的に自分が認めることが重要。恥ずかしい、とか、わたしなんか……と遠慮する必要はないのです。わたしは、グループになって1人1分ずつ、みんながその人のことを本気でほめまくる……というワークをやったことがあります。相手からいいところを指摘されることは照れますし、こそばゆいのですが、何度もくりかえすとテンションが上がりますし、本人もその気になってきます。3.柔らかく、優しく甘えられる自分に自信を持っていて自立している女性は魅力的ですが、これが極端にでてしまうと「強くてなんか怖そう」な人になってしまいます。douceur(甘美な)というフランス語の女性らしい柔らかさ、優しさを持って、男性に甘えることも女性の部分ではとっても大切な要素。ただし、甘えるかわいらしい女性になろうとして、依存しすぎないことがポイント。自立していて自信を持っていながらも、男性に甘えるかわいい一面があるからこそ男性はうれしいのです。4.あなたらしさがある男性の話をきちんと耳を傾け、理解しようとし、二人でいる時間を心地よくいられるための努力をしている。そんな理想的な女性でも、それがただ「彼の理想の彼女」の役割を演じているだけで、あなたらしさを殺していては意味がないのです。あなたがあなたらしく、自然でいる、それが男性にとってはとても大切なこと。無理に「理想の女性になろう」と自分を偽ろうとするのはやめましょう。相手に合わせようとなりきろうとして不自然になってしまっては、最終的には男性にもバレますし、関係は長続きしません。「自分らしさ」をどこまで魅力に変えるか、ということにかかっていると言えますね。自分らしさを大切にし自立していながら、女性としてのかわいらしさもあり、同時に艶っぽさもある、それがフランスの男性が女性に求めていることのようです。「どうせフランス人の話でしょう?わたし日本人だから……」と思っていますか?でもこれって強弱の差はあるものの、国籍を問わずどの男性も女性に求めていることだと思うのです。他人事では片づけられません。相手の望む通りの女性になろうと必死に努力することではなく、「あなたが女性として、あなたらしく魅力的に輝くためにはどうしたらいいか」にフォーカスすることが大切なのではないでしょうか。(参照)「セドゥクション・バイ・カメル」
2017年05月22日「フランス展」が、伊勢丹新宿店本館にて2017年4月12日(水)から18日(火)まで開催される。自由で奔放に生活を楽しむフランス人の生き方は、”永遠の理想”として世界中の人々を魅了してやまない。本イベントでは、そんなフランス人の「こころ豊かに生きるコツ」を紹介しながら、地元でも愛されている「衣食住」を彩るアイテムを販売する。味わって、触れて、買い物をして…と、全身でフランスの空気を堪能して、まるで旅行しているような気分を味わうことができる。会場ではハムやソーセージ、パン、チーズ、ワインなど、フランス各地の美食が集まる。パリ随一のパン職人であるクリストフ・ヴァスールと、行列の耐えないパリの精肉店「メゾン・ヴェロ」がコラボレーションしたメニューも用意。絶妙な塩みの聞いたハムをのせたタルティーヌ「ジャンボンブール」はここでしか味わえない1品だ。また、「メゾン・ヴェロ」と芦屋の肉屋「メツゲライ・クスダ」がタッグを組み、ヴェロ家に伝わる豚肉や鶏のレシピを再現した「パテ・ショー」も。パリの三大肉職人と言われるジル・ヴェロの舌を育てた料理は、レストランなどではなかなか味わえない本場のフランスの味だ。是非、試してみてはいかがだろう。食の他にも、職人技に触れる体験や、日々を彩る暮らしの芸術たちも紹介する。「アート オブ スール」のシンプルながらも温かみのある麻のシューズや、南フランスらしい色使いや柄が可愛らしい「ティサージュ・ムテ」のエプロンなども販売する。決して派手に飾らず、さりげなさの中に独特の美意識を感じさせるフランス人の装いや佇まいのヒントが見つかるかもしれない。【詳細】「フランス展」会期:2017年4月12日(水)〜18日(火)会場:伊勢丹新宿店本館 6F、7F住所:東京都新宿区新宿3-14-1■メゾン・ヴェロ×クリストフ・ヴァスール「デュ・パン・エ・デジデ」メニュー:ジャンボンブール 各日200点限り 580円(1個)、パン・デ・ザミ 各日200点限り 491円(1カット)■メゾン・ヴェロ×メツゲライ・クスダメニュー:パテ・ド・グラン・メール 1,080円(100gあたり)、ジャンボン・ド・パリ 864円(100gあたり)、パテ・ショー 各日300点限り 1,080円(1個)■ティサージュ・ムテアイテム:ギャルソンエプロン 4,320円、ティータオル 2,970円■アート オブ スールシューズ 6,264円〜※価格はすべて税込み。
2017年04月14日「好き嫌いには味見作戦を! フランス式・好き嫌い克服法とは」 のつづきです。『 フランスの子どもはなんでも食べる 』という本を読み、「なるほど」と思う方針を取り入れているうちに、意外な効果があったのは、生活全般で子供のわがままや主張に振り回されない、ということでした。本によると、フランス人は食に対しては確固たる考えを持ち、子供がどんなに騒いでもそれが揺らぐことはないようです。この本のなかから、フランス式の食育、おもな3つのルールをご紹介しましょう。■その1: 食べ物は「決まった時間」に食卓で食べるフランス式食育では、食べ物は決まった時間に食卓でのみ食べるもので、時間を決めずにお腹が空いた時にダラダラ食べるようなことはしないようです。基本的には、朝食、昼食、グテ(おやつ)、夕食の4回で、お腹が空いても次の時間まで待たせるのです。筆者の次女育てで一番役立ったのは「子供はお腹を空かせても食事時間まで我慢すればいい」ということでした。食への執着が強かった次女は、保育園から帰宅した6時過ぎから大騒ぎ。前もって夕食を準備しておけばよかったのですが、その余裕もなく、とりあえずパンやバナナを食べさせて静かにさせていました。そうすると、当然夕食の準備ができたころにはお腹も満足し、夕食は食べたい物だけを食べる、という悪循環でした。どう考えても夕食前に重たい食べ物をあげすぎだとわかっていたのですが、仕事を終えて疲れた夕方に次女の主張と戦う気力がなかったのです。そんな時に、「子供がお腹を空かせるのは悪いことではない。お腹が空くと次の食事が楽しみになる」という記述を読みました。そして「お腹が空いても子供は我慢ができる」とも書いてありました。あのうるさい次女に我慢させる、ということを考えたこともなかったけれど、とりあえず本の受け売りを試してみました。次女:「お腹空いたー」(ぎゃーぎゃー)筆者:「お腹が空いたの? よかったねー。あと30分でごはんができるから楽しみに待ってて」次女はいつもとは違う筆者の対応に最初は不満そうでしたが、それでもじょじょに前ほど騒ぐことはなくなりました。「お腹を空かせたらかわいそう」という考えで頭がいっぱいだった筆者も、「子供がお腹を空かせれば次のごはんをしっかり食べるから悪いことではない」と少し気持ちが楽になったのを思い出します。そして、次女はちゃんと空腹を我慢することもできる、という発見もありました。 ■その2: 食べ物の決定権は大人が持ち、大人が子供の食に責任を持つ次に大きく変わったのは、食ベ物の主導権。今まではついつい「何が食べたい?」と聞いて子供の食べたい物に合わせがちでした。今でも子供のリクエストは聞くけれど、基本的に決めるのは大人。「えー! 今日魚?」と言われても気にせず、「今日は魚だよ」と答えています。ここでも淡々と答えるようにしていると、意外と子供もあきらめます。カナダ人著者によると北米では「選ぶ知恵をつけること」はよいこととされ、食べる物を子供が自分の責任で決める機会も多いそう。だけど基本的にフランスでは食べる時間も食べる物も大人が決め、大人が子供の食に責任を持つ、という姿勢が強いようです。子どもに甘い日本は、残念ながらやや北米よりでしょうか? 特に、子供が小学生になると、放課後友達の家や公園で何を食べているかは全く親の管理外になってしまいます。ただ、自分の目が届く範囲では、できるだけダラダラとは食べさせず、なるべく食べる時は食卓につくようさせています。(自分は仕事しながらダラダラ食べたりするし、自分がおやつを食べたい時は、おやつ時間でなくてもつい、「これ食べる?」と食べさせ、全く完璧にはできませんが・・・) ■その3: とにかく「食」を楽しむ正直言うと、子供が生まれてから「食は楽しむもの」ということはすっかり忘れていました。手際が悪いからか、なかなかきちんと食卓を完璧に用意してから「さあ食べよう」とはならず、子供や夫に「先に食べていて」といいながら、自分はもう一品作ったり、足りない物を取りに行ったり…。でも食事は「できるだけみんな一緒に食べて楽しむもの」ということを改めて思い出させてくれたのもこの本でした。今でも家族そろって食べられるのは、休日か慌ただしい朝食くらいだけど、そろう時はできるだけ全員食卓について、そこで子供の話を聞いたり、家族で何かを計画したりと、「食事」や「食卓」を中心に家族の絆を強くするのも悪くないな、と思っています。これは著者が編み出した、フランス式の食事ルールです。『 フランスの子どもはなんでも食べる 』カレン・ル・ビロン著/まちとこ:石塚由香子、狩野綾子 翻訳(WAVE出版)カレン・ル・ビロン Karen Le Billionブリティッシュコロンビア大学教授。2011年には、40歳以下にして意義深い成功を収めたカナダ人リーダーを称える国家プログラム「Top 40 Under 40 Award」を受賞。オックスフォード大学で博士号を取得。5冊の学術書と、子どもの味覚のトレーニング・ガイド&料理本『Getting to Yum(美味しく食べ始める)』を出版。家族とともに、カナダとフランスを行き来する生活を送る。ホームページは、「ジェイミー・オリバーの今月の食革命ブログ」にも選ばれた。
2017年04月07日「好き嫌いが多い」「野菜を食べてくれない」「お菓子ばかり欲しがる」・・・。小さな子供を持つママで食について悩んでいる方は少なくないでしょう。そこでとりいれたいのは、フランス人の食に対する考え方です。今回は、フランス式好き嫌い克服法をご紹介します。■偏食、少食 … 子どもの食の悩みはフランス式で解決 せっかくがんばって作っても嫌がって食べなかったり、体にいいから食べてほしい野菜などを食べなかったりすると、ついつい子供に「食べなさい!」とガミガミ。怒られながらおいしく食べられるはずもなく、むしろ逆効果だとわかっているのに怒るのをやめられないママも多いはず。実は筆者も次女が3歳の頃、偏食に悩んでいました。そんな時に出会ったのが、『 フランスの子どもはなんでも食べる 』(カレン・ル・ビロン著)という本。「あ、なるほど」と考え方を変えるきっかけになり、この本を読んでからずい分と気が楽になりました。そのなかから、子どもの好き嫌いを克服するためのコツを3つご紹介します。■コツ1:「食べ物」と「感情」を切り離すまず大切なのは、食べ物に感情を結びつけないことだそうです。つまり、子供が食べないからって、感情的に「食べなさい!」と怒るのはNG。怒ったことで例え子供が食べたとしても、母親が恐くて噛まずにのみこむのが関の山で、その食べ物を好きになるどころか、嫌な感情を思い起こすものになりそうです。食べることを強要しないのはもちろんのこと、食べてほしいものを子供が食べようが、残そうが、感情的に一喜一憂しないことがポイントです。■コツ2:慣れない食べ物は、「味見」だけさせるフランスでは新しい食べ物に子供が拒否反応を起こすことは当たり前で、まず「慣れる」ことが大切だと考えます。だから、見慣れない食べ物を食べないのはまだその食べ物に慣れていないだけ。怒ったり、大騒ぎしたりせずに、「味見だけしてみたら」とひと口だけ食べてみることを子供に勧めます。例えひと口食べることさえ拒絶されても感情的にならず、淡々とお皿を下げます。フランスの育児書では、7回程度、多ければ10回から15回程度、この「ひと口お味見」をして慣れさせていくことを推奨しているそうです。 ■コツ3:食べなくても「代わりのもの」を出さない食べてくれないとつい「じゃあ冷蔵庫にあれがあったからあれなら食べる?」と代わりのものを出したくなってしまいますが、そうすると子供は「これを食べなくてもほかの食べ物が出てくる」と考えてしまいます。出したものを食べなくてもフランス人の親は怒らないけれど、代わりの物は決して出さないので、食べなかったら次の食事までお腹が空くだけ。子供はそのことを、身を持って学びます。そしてお腹が空いたら次の食事を待ち望み、次の食事ではきっとたくさん食べるでしょう。子供の食が細いと気になって、ついつい「食べるか食べないか」と一喜一憂してしまいがちです。一生懸命作ったら、食べて欲しいのは当たり前。だけど、「子供が食べなくても別に気にしない。でも、できるだけひと口だけでも味見させる。そして、食べなくても代わりの物は用意しない」と決めてしまえば、子供が食べても食べなくても、迷ったり、困ったりする必要もないので、なんだか気が楽になります。感情的にならず、そして揺るがないのもフランス式。ブレずに同じ態度を続けていくうちに、子供も「これを食べなくてもいいけれど、食べないからといって代わりに好きなものが出るわけではない」ということを理解します。ここ数年日本では「フランス人の知恵」的なものが流行っていますが、食にお悩みのママ、ぜひ一度試してみてください。『 フランスの子どもはなんでも食べる 』カレン・ル・ビロン著/まちとこ:石塚由香子、狩野綾子 翻訳(WAVE出版)カレン・ル・ビロン Karen Le Billionブリティッシュコロンビア大学教授。2011年には、40歳以下にして意義深い成功を収めたカナダ人リーダーを称える国家プログラム「Top 40 Under 40 Award」を受賞。オックスフォード大学で博士号を取得。5冊の学術書と、子どもの味覚のトレーニング・ガイド&料理本『Getting to Yum(美味しく食べ始める)』を出版。家族とともに、カナダとフランスを行き来する生活を送る。ホームページは、「ジェイミー・オリバーの今月の食革命ブログ」にも選ばれた。
2017年04月06日寒い日に飲めば、体の芯まで温まるスープ。 私の暮らしているフランスでも、この時期にはよくスープが作られています。健康を気遣うフランス人女性たちの間で特に人気なのが、カボチャにニンジン、甘味の強いポロ葱にジャガイモなど、好みのお野菜をたっぷり使った美容スープ。スパイスをプラスして、味に広がりを持たせるのがフランス流です。口当たりの良いクリーミーな、フレンチスタイルの美容スープのレシピをご紹介しましょう!食べてキレイに! 美容スープの美肌効果レシピに入る前に、今回紹介する「サツマイモとニンジンの美容スープ」の栄養についてご紹介しましょう。食物繊維たっぷりで腹持ちのよいサツマイモは、腸内環境の改善に役立つお野菜です。美肌を作るビタミンCはもちろん、強い抗酸化作用のあるビタミンEやベータカロテンも豊富。ニンジンもサツマイモと同様、美肌にはたらきかけるベータカロテンがたっぷり!ニンジンに含まれるベータカロテンは、油と一緒に摂ると吸収率がアップ。今回はバターを使って、より美肌に効果的なスープを作ってみましょう。いずれのお野菜にも、体内の酸化を防ぐアンチエイジング効果や、免疫力を高める効果が期待できます。そんな美容野菜に加え、代謝を促し、美肌を作る”唐辛子”と、ダイエット効果の期待できる”クミン”をプラスしているのもポイント。クミンには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあることは、研究でもわかっています。サツマイモとニンジンの美容スープPhoto by 鈴木香穂里サツマイモとニンジンのスイートな味を主役にしつつ、ピリリとした一味唐辛子とクミンをアクセントにしているのがポイントですよ!【材料】(4食分)サツマイモ・・・1本ニンジン・・・1本玉ねぎ・・・1/2コクミンパウダー・・・小さじ2~3一味唐辛子・・・小さじ1/2塩・・・適宜牛乳・・・400~500ccバター・・・20g生クリーム・・・適宜ハチミツ・・・適宜パセリ・・・適宜【作り方】1. サツマイモとニンジンはよく洗い、皮ごと一口大にカットします。玉ねぎは皮をむいてから、一口大に切りましょう。2. 鍋に水を張り強火にかけて、サツマイモ、ニンジン、玉ねぎを茹でましょう。水から茹でることで、甘みが増しておいしくなりますよ。沸騰したら中火で15~20分、柔らかくなるまでじっくり煮ます。3.ミキサーに2と、2の茹で汁200cc、クミンパウダー、一味唐辛子、塩を入れて撹拌し、ピューレを作ります。すぐに食べないようでしたら、ピューレの状態で冷凍保存しても◎。4.鍋に3を入れて弱火にかけ、牛乳を少しずつ加えながらよく混ぜます。牛乳の量はお好みの濃さになるように調整してください。火を止めてからバターを加え、よく混ぜながら溶かしていきます。味が足りないようなら、塩を加えてください。より濃厚に仕上げたい場合は、生クリーム大さじ2を加えて。甘さが足りないようでしたら、ハチミツ大さじ1を加えてくださいね。5. 器に盛り、一味唐辛子(分量外)を振りかければ完成です。お好みで軽く泡立てた生クリームとパセリを飾ると、より美味しそうな見た目になりますよ。冷凍すれば、好きなときに楽しめる!牛乳を入れてしまうと長持ちしなくなるので、サツマイモとニンジンをピューレにした状態で冷凍保存しましょう。そうすれば、約1ヶ月はもちますよ。食べるときは、プロセス4からはじめればいいので、短い調理時間でスープが完成!このスープ、1食分をパンと一緒にいただけば、かなりお腹にたまります。お腹に優しいので、朝食や夜食にもいいですよ。お好きなパンを添えて、ボナペティ!参考:Complementary Therapies in Clinical Practice(レシピ製作・トップ画像:鈴木香穂里)
2017年02月05日