ドラマや映画で、眼光鋭く主人公を見つめたり、画面に登場するだけでほっこりさせたり、脇役ながらも気になる存在感を放つ中村靖日さん。「普段の僕は、どちらかというと周りから半歩か1/3歩くらい下がっているのが居心地いいっていう性質なんです。この仕事に関しても、自分ではずっと小石を積み上げている感覚。でも、気づいたら小さな山ができていたってところなのかなと」その中村さんが舞台『8月の家族たち』に出演する。メリル・ストリープ主演の映画でも知られる今作は、ピュリツァー賞やトニー賞を受賞した舞台で、現代アメリカ演劇の金字塔ともいわれている。「ブラックコメディと伺っていたのに、映画を観たらシリアスで重たいんですよね。でも、演出のKERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)さんがブロードウェイの舞台を映像で観たら、現地では観客がどっかんどっかん大笑いしていたそうで。同じ脚本なのにそれだけ違う印象になるんですから、今回は今回でまた別モノになるんじゃないでしょうか」役柄は、物語の中核を担うウェストン家の親戚リトル・チャールズ。常盤貴子さん演じる次女・アイビーとは、従兄弟同士ながら愛を育む。「エキセントリックな人々とニュートラルな人たちの間で、気は優しいけれど少し抜けているっていう、ちょっと違うベクトルの役なんです」家族の物語ながら、薬物依存にアルコール依存、不倫あり。悪口雑言が飛び交い、衝撃の展開へ。「人間って生きていると、まさか自分に降りかかるなんて、というような経験があると思うんです。それを増幅させたのがこの物語。誰しも自分を重ねられるシーンがきっとあるはずです。毒だらけのセリフにも共感する部分があったり。だから、ある種のデトックスみたいな気持ちで、“わかる~”って思いながら観ていただければと思います」◇5月7日(土)~29日(日)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作/トレイシー・レッツ上演台本・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/麻実れい、秋山菜津子、常盤貴子、音月桂、生瀬勝久ほかS 席1万円A 席8000 円コクーンシート5000円BunkamuraチケットセンターTEL:03・3477・9999(10:00~17:30)大阪公演あり。◇なかむら・やすひ武蔵野美術大学在学中に自主映画の制作に関わり俳優の道へ。近作にドラマ『ATARU 』『悪党たちは千里を走る』など。KERA作品は舞台『世田谷カフカ』以来2作目。◇父(村井國夫)が失踪し、家族が久々に集まる。だが薬物の過剰摂取で錯乱状態の母(麻実)と三姉妹(秋山、常盤、音月)との関係はギクシャク。そこに新たな火種が投下され…。※『anan』2016年5月4日‐11日合併号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ
2016年05月03日●53年の歴史で日本人初のレッドカーペット女優の高島礼子がこのほど、ドラマやアニメなど世界中の映像コンテンツが取引される、フランス・カンヌの見本市「MIPTV」(ミップティービー)で、レッドカーペット唯一の日本人ゲストとして登場した。重要な役どころで出演する、綾瀬はるか主演のNHKドラマ『精霊の守り人』を世界に売り出そうと企画された「4Kワールドプレミアスクリーニング」イベントに出席したためだ。アメリカやイギリスなど、世界的に注目度の高い新作ドラマが並ぶ中、日本のドラマもカンヌで行われたPR合戦に加わった。○"MORIBITO(モリビト)"コールで着物姿の高島礼子が登場映画祭で知られるフランス・カンヌでは、毎年春の時期に映像コンテンツ見本市「MIPTV」が行われ、今年は4月4日から7日まで開催されたところだ。参加国数は97カ国にまで及び、ドラマやアニメ、バラエティ、ドキュメンタリーを売り買いするために、世界中の放送局や制作スタジオが参加し、総勢1万人以上が集まった。映像コンテンツマーケットとしては世界最大規模になる。今年は、各国の新作ドラマを、放送に先駆けて集中上映する「ドラマ・スクリーニング」イベントが初めて企画されたこともあり、例年以上にドラマバイヤーやジャーナリストが集結。そんな中、多くのMIPTV参加者が集まる初日のオープニングパーティーで『NHK放送90年 大河ファンタジー「精霊の守り人」』が、アジア初の公式プレミア上映企画を実現した。上映会場はフランス語で「コート・ダ・ジュール(=紺碧の海岸)」と呼ばれる海岸沿いにある一流ホテルやブティックが立ち並ぶ一角、「グランド・ハイアット・カンヌホテル・マルティネス」内。入口にはレッドカーペットが敷かれ、各国の報道陣がそろう中、海外向けタイトルの『MORIBITO(モリビト) : Guardian Of The Spirit(ガーディアン・オブ・ザ・スピリット)』というコールで紹介されると、着物姿の高島が、NHKエンタープライズの海辺潔プロデューサー、同社の片岡敬司監督と共に、トップバッターで登場した。MIPTVはカンヌで53年続く老舗のマーケットだ。日本もNHKや民放キー局が古くから出展し、海外に向けて番組を売り買いしているが、ドラマのセールスPRのために日本の俳優や女優、タレントが来場し、レッドカーペットを歩いたのは、今回の高島が初めて。5年ほど前に、秋元康氏が日本のアイドルフォーマットを世界に売り出すという目的でAKB48を引き連れ、開催中にステージを披露したこともあったが、これまで日本人がレッドカーペットで紹介されることはなかった。インタビューに応じた高島は「カンヌに来られたことを大変光栄に思っています。日本のドラマで初めての試みだということは、それだけこのドラマに関わる方たちの思いがあるということです」と実感。また、会場の印象について尋ねると「日本と違い、段取りが変わってしまうなど、カンヌっぽいのかなと思うところも多く、楽しんでいます。海外でこういう機会に参加できることに、とてもワクワクします」と興奮を語った。上映会前は集まった参加者を前に英語であいさつし、盛り上げている様子も見られた。●4Kでも「アップは怖くありませんでした」○テレビの技術トレンド「4K」で世界に売り出す『精霊の守り人』は今回、ワールドプレミアとして上映された。しかし、カンヌでのこのイベント時には既にシーズン1の放送が始まっており、最終話である第4話もイベント直後に放送されたところである。ディーン・フジオカら新キャストが加わるシーズン2は来年1月から放送がスタートするが、制作はこれからだ。にもかかわらず、シーズン1の上映がワールドプレミアだった訳は、既存の放送では披露されていない「4K」映像だからだ。『精霊の守り人』はテレビの最新技術トレンド「4K」で制作されている。海辺プロデューサーは「始めから4Kありきの中で制作した作品になります。"4K"、"放送90年"、"世界に売れるドラマ"がキーワードにありました。テレビマーケットで普及しつつある4Kで、ジャポニズムを持ち合わせながら、アジアから世界に広がる可能性がある作品になるよう意識し、放送90年に相応しい超大作ドラマを制作しました」と説明する。片岡監督も確固たる構想があった。「イメージにあったのは"もうひとつのアジア"です。見たことのない野性味とスケール感、どこか懐かしいシルクロードの街並みを求めて、撮影のために日本や中国、ネパールの奥地を訪ね、オリジナルな文化を再構築していきました。その作業は、大河ドラマで得たテクニックの応用そのもの。実際にある景色を組み合わせながら、CG合成によって新しい映像を作り出す大河のやり方を『精霊の守り人』で生かすことによって、"もうひとつのアジア"を作り出すことができ、全世界に売れると思いました」。また、役者の立場から高島は「4Kは正直なところ、普通の化粧では困るものもありますが、今回の呪術師・トロガイ役はフル特殊メイクでしたから、アップが来ても怖くはありませんでした」と気さくに話しながら、「どの状況でも演じる側は変わりませんが、4Kで撮られているというプレッシャーはありました。緊張感たるものは無意識のうちに表現されていると思います。こうした役者の空気感は国を越えて伝わるはずです」と海外上映の効果に期待を込めている。○世界のドラマ・ジャーナリストは英国ドラマに集中か上映会は用意していた席数を上回り、海外バイヤーなど200人が集まった。世界展開を計画する『精霊の守り人』の売れ行きを、上映後にNHKの担当者に聞くと、「各国の放送局から引き合いがあり、手応え十分」とのこと。しかし、手放しで喜べない。競合相手は強者(つわもの)ばかりだからだ。『精霊の守り人』とほぼ同時間帯に、かつて爆発的な人気を収めた、黒人奴隷を描く『ルーツ』のリメイク版がワールドプレミア上映されており、「ハリウッド・リポーター」や「VARIETY」など、世界的に知名度のあるエンターテイメント専門雑誌のドラマ・ジャーナリストたちは、こぞってこちらを取り上げていた。レッドカーペットでも、英アマゾン初のオリジナルドラマ『ザ・コレクション』のPRで来場したメリル・ストリープを母に持つメイミー・ガマーや、ユーチューバーから起業して成功したミシェル・ファン、元サッカーブラジル代表のロナウドなどに話題が集中していた。日本のドラマはこうした世界のメジャー級ドラマの中ではどうしてもニッチな存在であることは否めない。しかし、韓国の新作ドラマ『太陽の末裔』(韓国KBS)が現地で世界のドラマ・トレンドとして取り上げられる場面もあり、アジアのドラマに可能性が全くないわけではない。世界のテレビマーケットで日本の可能性を見た場面は、ほかにもあった。後編では、日本のバラエティ番組の世界展開の様子をレポートする。
2016年04月18日<a href="">『レヴェナント:蘇えりし者』</a>で念願の第88回アカデミー賞「主演男優賞」獲得をはじめ、ジャパン・プレミアへの緊急来日など、連日メディアを賑わせているレオナルド・ディカプリオ。彼の代表作といえば『タイタニック』を挙げる人が多いかもしれないが、19歳でアカデミー賞「助演男優賞」に初ノミネートされた『ギルバート・グレイプ』など90年代の作品や、重厚な社会派作品を好む近年の彼には珍しい、明るく軽快な『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』など、“ピュアで美しい”ディカプリオを堪能できる5作品を、シネマカフェではピックアップした。●『ギルバート・グレイプ』(’93)ジョニー・デップの弟役を好演!肉体的、精神的に傷つきやすい家族を守って生きる青年ギルバート・グレイプの姿を通して、家族の絆、兄弟の愛憎、青春の痛み、そして未来への希望を描いたヒューマン・ドラマ。ディカプリオはジョニー・デップ演じる主人公ギルバートの弟で、知的障害を持つアーニーを好演し、アカデミー賞「助演男優賞」にノミネートされた。共演にはジュリエット・ルイス、監督は『ショコラ』『サイダーハウス・ルール』などの名匠ラッセ・ハルストレム。家族愛にあふれ、それでも逞しく生きる若者たちの姿に心打たれる作品。●『ロミオ&ジュリエット』(‘96)ディカプリオのもう1つの恋愛代表作「レオナルド・ディカプリオと言えば、これ!」という人も実は多いかもしれない。ご存知、シェクスピアの戯曲を現代的を舞台に映画化し、とにかく主演の“ロミオ”ディカプリオと“ジュリエット”クレア・デーンズ(<a href="">「HOMELAND/ホームランド」</a>)が美しい。また、いがみ合うモンタギュー家とキャピュレット家を、マフィア同士の抗争という設定に変更するなど、思い切ったアレンジが加えられており、新鮮。本作でディカプリオは、ベルリン国際映画祭「銀熊賞 (男優賞)」を受賞している。●『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(’02)実在の詐欺師を痛快に描く!実在の天才少年詐欺師と、彼を追うFBI捜査官という実話をもとにした作品。ディカプリオ演じる詐欺師のフランク・アバグネイル・ジュニアと、トム・ハンクス演じるベテラン捜査官のカール・ハンラティのテンポの良い掛け合いが痛快なコメディ。軽妙な手口で詐欺を繰り返し、捜査の手を巧みにすり抜けるドキドキのサスペンス要素がありつつ、捜査が進むにつれて、2人の間に芽生えてくる微妙な感情にもグっとくる。監督・製作はスティーヴン・スピルバーグが務めており、ハンクスとともに豪華な顔合わせが実現した。●『ザ・ビーチ』(’00)秘密の孤島で“狂気”に堕ちていくディカプリオアレックス・ガーランドの同名ベストセラー小説を、<a href="">『スティーブ・ジョブズ』</a><a href="">『スラムドッグ$ミリオネア』</a>のダニー・ボイル監督が映画化。現代の若者の倦怠と狂気を、美しい孤島を舞台に描く。『タイタニック』で一世を風靡したディカプリオが、100本以上のオファーを蹴ってまで、出演を決めた異色作と言われている。刺激を求めてバンコクへ向かったディカプリオ演じるリチャードは、現地で出会ったダフィの自殺をきっかけに、日常の全てから解放される夢の楽園を探していくことに。共演にはティルダ・スウィントン、ロバート・カーライル。旅行好きの人は、美しいビーチのある場所に出かけたくなること間違いなし。●『マイ・ルーム』(‘96)メリル・ストリープの多感で反抗的な息子役に白血病で余命いくばくもない姉のために、長年、絶縁状態だった妹とその家族が再会を果たし、新しい絆を築いていくヒューマン・ドラマ。ディカプリオ演じる反抗期の少年ハンクは家に放火し、少年院に入るものの、初めて会った伯母のベッシーと次第に心を通わせていく。“愛”“家族”“思いやり”という普遍的なことを改めて教えてくれる、心温まる作品。母親のリー役にはメリル・ストリープ、その姉ベッシーにはダイアン・キートン、さらにロバート・デ・ニーロも出演している。上記5作品は、スマホ、タブレット、PC、テレビで楽しめる映像配信サービスdTVにて現在配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月10日俳優の渡辺謙が、自身の主演するミュージカルを観劇した女優のメリル・ストリープから賛辞を受けたことを明かした。渡辺さんは9日(日本時間)から米ニューヨークでミュージカル「王様と私」に出演中。2015年に王様(シャム王)役で初主演を務め、トニー賞ミュージカル部門で主演男優賞に日本人として初めてノミネートされた。その再演となる主演舞台を、過去に3度オスカー像を手にしている名女優のメリルが観劇に来場したことを渡辺さんは27日にTwitterで報告。楽屋で撮影したツーショット写真を公開した。普段は滅多に出演者の楽屋を訪ねることはないというメリルだけに、訪問を受けた渡辺さんは「相当楽しんで頂けた様です!!」と感激。「『最後は本当泣けたわ!』と。嬉しい言葉を貰いました」と名女優からの言葉を喜ぶとともに、「バックステージも大騒ぎになってましたよ」と状況を明かした。(花)
2016年03月28日優れたネイチャードキュメンタリーを数多く手がけているディズニーの最新ドキュメンタリーが明日16日(水)から連続リリースされる前に、『ディズニーネイチャー/サルの王国とその掟』の日本語ナレーションを担当したフリーアナウンサーの青木裕子と、『ディズニーネイチャー/クマの親子の物語』のナレーションを担当した俳優の小澤征悦のコメントが公開になった。その他の画像青木がナレーションを担当した『…サルの王国とその掟』は、複雑な階級制度で暮らすマカクザルの親子の生態と絆に迫った作品で、青木は「圧倒的な映像の美しさや登場するサルたちの姿に引き込まれ、楽しみながら読むことができました。息子に絵本を読むようにナレーションを読んでみようと心がけたので、アナウンサー時代のナレーションとはまた違うかんじになったと思います」とコメント。作品に描かれる親子愛に涙したそうで「母は強し! 是非、みなさんにもこの愛を感じていただきたいです!」と呼びかけている。小澤がナレーションを務めた『…クマの親子の物語』は、2年に渡って撮影された作品で、厳しい自然環境下で無償の愛を子にそそぐ母クマの姿が胸をうつ。「母熊と小熊の掛け合いなどは声色を変え、ユーモアを加える事で、少しでも観ている人たちに情景が伝わるよう、頑張った」という小澤は「自然や我々以外の動物達を知ると言う事は、我々自身を知ると言う事だと、自分は思っています」と語り、「『ディズニーネイチャー』を観て、自分の知らなかった世界を知る事によって、観てくれた方の世界が広がることを、願っています」とコメントを寄せている。本シリーズは、ふたりの他にも宮崎あおい、谷原章介、木村多江ら豪華キャストがナレーションを担当。オリジナル版もメリル・ストリープや、サミュエル・L・ジャクソンらがナレーションを務めており、雄大な世界とそこで懸命に生きる動物たちのドラマを、長い時間をかけて撮影された貴重な映像と、豪華俳優陣の声で楽しむことができる。『ディズニーネイチャー/クマの親子の物語』『ディズニーネイチャー/サルの王国とその掟』『ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密』3月16日(水) ブルーレイ+DVDセット発売『ディズニーネイチャー/チンパンジー 愛すべき大家族』『ディズニーネイチャー/サバンナを生きる百獣の王』『ディズニーネイチャー/花粉がつなぐ地球のいのち』4月20日(水) ブルーレイ+DVDセット発売各3800円+税3月16日(水) 全作品一斉デジタル配信開始
2016年03月15日「ぴあ」調査による2016年3月4日、5日のぴあ映画初日満足度ランキングは、『映画ドラえもん』シリーズ通算36作目となるアニメーション『映画ドラえもん新・のび太の日本誕生』がトップに輝いた。2位にメリル・ストリープがロック・スターを演じるヒューマン・ドラマ『幸せをつかむ歌』、3位にボーカロイドの楽曲として発表され、卒業ソングの定番となったヒット曲に基づく青春ストーリー『桜ノ雨』が入った。その他の写真1位の『映画ドラえもん新・のび太の日本誕生』は、家出を決心したのび太たちが、7万年前の日本にタイムスリップしたことから、大冒険を繰り広げる様を描いたアドベンチャー作品。子供から大人まで長く愛されてきた“ファミリー映画の金字塔”とも言うべきシリーズだが、子供たちからは「敵をやっつけるドラえもんがかっこよかった」「面白くてあっという間だった」、親世代からも「物語の流れや構成もわかりやすい」「キャラクターが生き生きしていて感情移入しやすい」と好評を得た。これまでも友情や勇気、親子愛といった普遍的なテーマを描き感動を与えてきた『ドラえもん』シリーズだが、本作でも沢山の感動シーンがあったようで、「ペットたちがのび太を助けるところがよかった」「のび太がペガサスたちと別れるシーンは泣いてしまった」「のび太がペットを手放すシーンで時空パトロール隊に諭されるところに感動した」などの声が寄せられた。(本ランキングは、3/4(金)、5(土)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『映画ドラえもん新・のび太の日本誕生』公開中
2016年03月07日『世界でひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル!』『アメリカン・スナイパー』と3年連続でアカデミー賞ノミネートされ、演技派としても地位を確立した“世界一セクシーな男”ブラッドリー・クーパーの待望の最新主演作『Burnt』が、邦題『二ツ星の料理人』として6月より日本公開されることが決定。オスカー女優となったアリシア・ヴィキャンデルや、『アメリカン・スナイパー』のシエナ・ミラーら豪華共演で、過去にワケありの元・二ツ星シェフを演じる。3年前、パリの二ツ星レストランから姿を消した人気シェフ、アダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)。一流の腕を持ちながらも大きな問題を抱えたアダムは、トラブルを起こし、すべてを失った。もう一度、料理人として再起をはかるため、ロンドン美食界の友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込む。アダムは「世界一のレストランにしてやる」という約束を取り付け、女性料理人のエレーヌ(シエナ・ミラー)、パリ時代の同僚ミシェル(オマール・シー)など最高のスタッフを集めていく。満を持して、新しくレストランをオープンするアダムだったが、過去のトラブルの代償はまだ解決していなかった…。美食の街を追い出されたワケありの元二ツ星シェフが、ロンドンのフレンチレストランで、新たな仲間たちと世界一のレストランを目指して奮闘する、美食エンタテインメントとなる本作。本格派フランス料理の数々と、迫力の厨房ドラマも見どころだ。すべてを懸けて三ツ星に挑む、熱血シェフを演じるのは、実力派イケメン俳優ブラッドリー。主人公を支えるレストランの仲間には、『アメリカン・スナイパー』で妻役を演じていたシエナ・ミラー、『ラッシュ/プライドと友情』のダニエル・ブリュール、『最強のふたり』のオマール・シーなど、多彩なキャストが出演。さらに、ユマ・サーマンやエマ・トンプソンという大御所女優たちに加え、『リリーのすべて』でアカデミー賞「助演女優賞」を受賞したアリシア・ヴィキャンデル、ディズニー実写版『シンデレラ』のリリー・ジェームズといった新星女優たちも、夢の競演を果たしている。このスターたちをまとめ上げるのは、「ER 緊急救命室」「ザ・ホワイトハウス」など大ヒットTVシリーズを手掛け、メリル・ストリープとジュリア・ロバーツがそろってアカデミー賞にノミネートされた家族の群像劇『8月の家族たち』の監督ジョン・ウェルズ。料理の腕は最高、でも人生は“Burnt”(焦げちゃった・やけどしちゃった)天才シェフの再起を、ぜひ見守っていて。『二ツ星の料理人』は6月より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日メリル・ストリープがロックミュージシャン役としてギター演奏をマスターし、生歌を披露する『幸せをつかむ歌』が、3月5日(土)より公開となった。このほど、親子役で初共演することでも話題のメリルと実娘メイミー・ガマーの超貴重な2ショットインタビュー映像が、シネマカフェにて解禁となった。メリルが本作で演じるのは、ミュージシャンという夢を追いかけ家族を捨てたリッキー。ロサンゼルスの小さなロックバーのハウスバンド「リッキー&ザ・フラッシュ」のヴォーカル&ギター兼リーダーとして、常連客を盛り上げる日々。ある日、元夫のピート(ケビン・クライン)から娘のジュリーが夫に捨てられ、自殺未遂を起こしたと連絡が入り、数十年ぶりに帰郷を果たすことに。このジュリーを演じるのが、メリルの実娘であるメイミーだ。メリル演じるリッキーは、母としてジュリーや家族への想いと再び向き合い始める一方、メイミー演じるジュリーは、かつての母親のみならず、いま夫にも捨てられた絶望の淵から、大嫌いなはずの母の力で徐々に心の元気を取り戻していく。監督のジョナサン・デミは、母娘の2人に、シーンを演じているとき以外は、現場で決して言葉を交わさないように指示していたという。そのことについて、監督は「現実にはとても仲のいい2人だけど、スクリーン上では2人の間の不協和音が、相似性と同じぐらい明らかに感じられると思う。遺伝子が、この作品に希有なほど高いリアリティを持たせているんだ」と語っている。今回のインタビュー映像では、監督の言葉の通り、まさに仲良し親子ぶりがうかがえるが、メイミーは母との共演について「彼女のおかげで正直でいられたわ。嘘をつこうとしてもすぐ見破られてしまうから」と語ると、メリルは「あなたはいい女優だけど嘘が下手なのよ」と娘の性格はお見通しのようで、これには思わずメイミーも苦笑い。一方、メリルは、娘の優れているところについて「フェアで真面目で物怖じしないところ。そしてまっすぐなところ」と語る。また、メリルのギター演奏について、メイミーは「家に帰るとずっと練習していたわ。何か月ものあいだ毎日ね」と、肉親だからこそ分かるエピソードを披露。2人の会話もさることながら、母娘で力を合わせて同じ作品をやりきったという充足感が伝わってくるものとなっている。劇中でたびたび同じ画面に収まる2人の姿は、実の母娘だからこそ出せる唯一無二のリアルさ。この仲良し親子がどんな母娘バトルを見せてくれるのか、期待していて。『幸せをつかむ歌』はBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月06日映画『幸せをつかむ歌』(3月5日公開)でロックミュージシャンの役を務める女優のメリル・ストリープが撮影の裏側を語るインタビュー映像が、このほど公開された。メリルが演じる主人公は、ミュージシャンになるために家族を捨てロサンゼルスの小さなバーのハウスバンドのヴォーカル&ギター兼リーダーとして常連客を盛り上げる日々を送るリッキー。ある日、娘のジュリーが夫と離婚したと知らされたリッキーは、数年ぶりに帰郷を果たし、内からよみがえる母親としての思いに向き合っていく。メリルの実娘メイミー・ガマーがジュリー役を演じ、親子役で共演を果たす。そんなリッキーを演じる難しさについて、映像内でメリルは「リラックスして演じられた」と明言。その理由を「ありのままの飾らない女性だから、偽りなく演じられた。他人の目などまるで気にしてないの。今を生きる女性ね」とキャラクター性を分析しながら打ち明ける。今回が初挑戦となったギター演奏は、事前に6週間アコースティックギターをみっちり習ったそうで、「初心者だったから習うのが楽しかったわ。弾き始めると全身でリズムを感じるからよ。すっかりギターの魅力のとりこになった」と満足気な表情を浮かべながら、右手でコードも披露。そのギターを持ってのバンド演奏については「失敗を恐れなければバンドで演奏できる。バレたら怒られるけど、幸いほとんどメンバーは自分の音しか聞こえていない。間違っても平気よ」と大笑いしながら語る。さらに、本作の魅力を「人の内側からあふれ出るエネルギーが感じられる」と表現。続けて、「リアルで複雑で突拍子もない感情を描いているけど、それを笑いとばせる映画」とも話し、「革新的な映画ではないかもしれないけど、ロックの魂にあふれた誰もが楽しめる映画なの」と説明する。そして、メガホンを取ったジョナサン・デミ監督を「音楽を愛している監督」と称賛。「(カナダ出身の伝説的ロックアーティスト)ニール・ヤングが歌っているところに私を招待してくれたこともあった」と振り返りながら、「ただ聞くだけでなく、音楽をどう捉えているかが分かった。すばらしい感性の持ち主よ」とたたえている。
2016年03月04日女優のメイミー・ガマーが、実の母メリル・ストリープと共演した映画『幸せをつかむ歌』が公開になる。母が誰もが知る大女優であることを「まさに乗り越えようとしているところ」と語るガマーは、本作にどのように取り組んだのだろうか?その他の写真ガマーは大学を卒業後、舞台の世界で活躍し、映画やドラマの世界に進出。ラッセ・ハルストレム監督の『ザ・ホークス』や、スティーヴン・ソダーバーグ監督の『サイド・サイドエフェクト』などに出演。本作で彼女は、ストリープが演じるロック・ミュージシャンの母リッキーに幼い頃に出て行かれ、数十年ぶりに戻ってきた母に反発する娘のジュリーを演じている。ガマーはかつて『いつか眠りにつく前に』で、母が演じた役の若い頃を演じたことがあるが、母と娘を“演じる”のは初めての経験だ。「この脚本が来たときには、突然のことで母も私も驚いたけど、私たちが語ることのできるストーリー、語りたいと思うストーリーであることは、はっきりしていたわ」。監督を務めたのは名匠ジョナサン・デミで、ふたりには撮影中は可能な限り、別々にいるようにリクエストしたという。「最初の頃は、それぞれのキャラクターや、彼女たちの関係性を確立する上で役に立ったわ。ストーリーを理解するにつれて、それほど厳密に守る必要はなくなったけれどね」。「母の仕事ぶりや、彼女が演じることにどれほどの喜びを感じているか、どれほどこの仕事を愛しているのかをずっと見ていたから、影響や刺激を受けた」というガマーは、本作で、久々に再会した母に対して反発し、悪態をつくも、いつしか母の歌とギターに救われる娘ジュリーの心情を見事に演じており、「ずっと演じ続けていたいわ。使ってもらえる限りね。後は、電話を待っている立場ではなく、自分からいろいろな人に声をかけていく仕事もできたら嬉しいわ」と今後の展望を語った。『幸せをつかむ歌』3月5日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
2016年03月01日卒業、入学、就職、転職…出会いと別れが交差する、これからの季節。とくに今年の春は、世界を代表する名監督と名女優のコンビが贈る“家族”の出会いと別れを描く映画が続々とミニシアターに登場。アカデミー賞常連のメリル・ストリープ、日本の名匠・山田洋次監督、イタリアの巨匠ナンニ・モレッティ…国は違えども世界共通の普遍のテーマ“家族”を描く、この春の3作品をピックアップした。まず、『息子の部屋』『ローマ法王の休日』などで知られるナンニ・モレッティ監督の『母よ、』。恋人や年ごろの娘との関係に悩みながら、新作映画の撮影も上手くいかない女性映画監督のマルゲリータ。アメリカから迎えた人気俳優バリー(ジョン・タトゥーロ)は自己主張が強い割に、撮影となるとどうもイマイチ。そんな折、入院中の母の余命宣告を受けたマルゲリータは、母として、娘として、一人の女性として苦悩の上に立たされる…。カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界3大映画祭を制覇しているモレッティの最新作は、仕事と家庭で悩みを抱える働く女性を主人公に母との別れを描き、2015年カンヌ国際映画祭コンペディション部門「エキュメニカル審査員賞」を受賞。主演を務めるのは、『はじまりは5つ星ホテルから』の名女優マルゲリータ・ブイ。母アーダ役を務めるのは『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』のジュリア・ラッツァリーニ。本作は前作『ローマ法王の休日』撮影中に母を亡くしたモレッティ監督の体験が投影された自叙伝的作品となっており、自身もマルゲリータの兄役で出演。余命わずかの母と娘の交流は観る者の心を締め付け、やがて静かな感動の余韻が広がる傑作となっている。また、大女優メリル・ストリープが実娘メイミー・ガマーと母娘役で初共演を果たすことでも話題の『幸せをつかむ歌』(3月5日公開)で監督を務めるのは、『羊たちの沈黙』でアカデミー賞およびベルリン国際映画祭の「監督賞」を受賞したジョナサン・デミ。ロックバンド「リッキー&ザ・フラッシュ」のボーカルのリッキーは、若かりしころ、自分の夢を追いかけるために家族を捨てた。だが、結婚に失敗した傷心の娘のため、家族の元に“何十年ぶり”に戻ることに。かつて手放した子どもたちとの関係を修復しようとするリッキーの奮闘を、時に可笑しく、時に切なく描いた家族ドラマ。『イントゥ・ザ・ウッズ』の魔女役でも歌声を響かせ、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされたメリルが、今作ではエレキギターを手に「U2」からレディー・ガガまで数々の名曲を生歌で披露。家族を捨てた母と、母と夫にも捨てられ、愛を失った娘。すれ違う親子の関係に注目だ。そして、日本が誇る名匠・山田洋次監督が、『男はつらいよ』シリーズ終了から約20年ぶりに手がけた家族喜劇が『家族はつらいよ』(3月12日公開)。橋爪功&吉行和子、妻夫木聡&蒼井優、西村雅彦&夏川結衣、林家正蔵&中嶋朋子と、2013年の『東京家族』で一家を演じた豪華キャストが再集結した。結婚50年を目前に控えた平田夫妻。たまには妻(吉行さん)に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫(橋爪さん)が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと…「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子どもたちは大慌て。すぐに家族会議が開かれるが、それぞれが抱えてきた不満が噴出し…。3つの家族がスクリーンを彩る今春、映画を通して自身の家族と向き合ってみては?『母よ、』は3月12日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月25日女優、歌手として活躍する夏木マリが2月24日(水)、都内のライブハウスで行われた米映画『幸せをつかむ歌』の公開記念イベントに出席。メリル・ストリープが実娘と共演した同作に「何事にも自分らしさが大切。“らしさ”がないと心が折れる」と共感していた。3度のアカデミー賞受賞を誇るメリルが、実娘で女優のメイミー・ガマーと母娘役で初共演を果たした本作。歌を愛し、ミュージシャンになるために家族を捨てた母親と、離婚で傷つく娘の確執と和解を描いたヒューマンドラマで、女性ロックシンガーを演じるメリルが自ら歌唱、ギター演奏に挑んでいる。「歌やギターはもちろん、立ち振る舞いからも主人公のロック好きが伝わる。ロッカーになりきっている」とメリルの熱演を絶賛する夏木さん。夢を追い、幸せも求める主人公の姿に「女性は欲張りで、夢、幸せ、家庭、美しさ…、何でも欲しくなるもの。やっぱり自分らしくいられる場所を見つけるのが勝ちだから」と話していた。この日は自身のバンドを従え、4月リリースのミニアルバムに収録される新曲をフルコーラスで熱唱。「ロクマル(60歳)を過ぎて、人生の残り時間も少ないから、やりたいことをやろうと思って。いまの私にとっての居場所はライブハウスで、楽しく歌わせてもらっている」と充実した笑顔を見せた。プライベートでは2011年に、パーカッショニストで音楽プロデューサーの斉藤ノヴ氏と結婚。この日、手にしていた赤いギターは「彼に買ってもらった」宝物で、「若い頃に会っていたら、3日で別れていたかも(笑)。大人になってからの恋愛もいいものだし、いまは一緒にいるほうがラク」と夫婦円満をアピールしていた。『幸せをつかむ歌』は3月5日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月24日アカデミー賞3度の受賞と19回のノミネートを誇る唯一無二の女優にして、現在開催中のベルリン国際映画祭では審査員長を務めているメリル・ストリープ。その彼女がロックシンガー役として生歌を披露し、実娘と親子役で共演する『幸せをつかむ歌』から、2月14日(日)のバレンタインデーに合わせ、そのバンド仲間役のグラミー賞受賞ミュージシャン、リック・スプリングフィールドとのラブラブな新場面写真が解禁となった。歌を愛し、ミュージシャンになるために私たち家族を捨てた母親。数十年後、私は結婚したけど、旦那に捨てられた。自暴自棄に陥っていたそんなとき、あの母親が帰ってきた。大っ嫌いな母親、大っ嫌いな彼女の歌声…。それでも、私を孤独から救ってくれたのは、彼女の勇気と愛情と、魂の歌声だった――。本作でハリウッド随一の演技派女優メリルが、エレキギターまでマスターして演じるのは、ミュージシャンという夢を追いかけ、家族を捨てたリッキー。ロサンゼルスの小さなロックバーのハウスバンド“リッキー&ザ・フラッシュ”のヴォーカル&ギター、兼リーダーとして連日、常連客を盛り上げる日々だ。そんな彼女にベタ惚れし、公私ともに支えるバンドのギタリスト、グレッグを演じているのが、本作が18年振りの長編映画出演となったグラミー賞受賞のロック・ミュージシャンで俳優のリック・スプリングフィールド。彼の出演映画が日本で公開されるのは、1984年の『ハード・ツー・ホールド』以来、実に32年ぶりとなる。今回初解禁となったのは、グレッグがリッキーの肩に手を回し、2人で寄り添うように夜の街を歩く姿と、ノリノリの様子のグレッグとクールなリッキーが並んだ姿などラブラブ2ショット。グレッグはステージ上でもリッキーへの想いを隠さない情熱的な人物で、たいていのことは大人の余裕で交わす彼女でさえ、そのあまりの“直球”ぶりに困惑することもしばしば。しかし、リッキーのもとに元夫のピート(ケビン・クライン)から娘のジュリー(メイミー・ガマー)が夫に捨てられたと連絡が入り、数十年ぶりに帰郷を果たしたことから状況は一変。母として、娘や家族への想いと向き合い始め、心揺れる彼女は、グレッグの強い後押しを受け、家族ともう一度、向き合う勇気を得ていくことになる。メリルはそんな2人の関係について、「グレッグは、リッキーにとってかけがえのない男でありたいと思っているの。リッキーがためらわずに自分との関係に踏み切ることを願っているのよ。でも、(かつて家族を捨てた)リッキーにとっては、責任を持って誰かと付き合うことが難しく、うそのない関係にできるか不安に思っているの」と解説、大人同士の微妙な関係をそう表現する。やがて、グレッグから揺るぎないサポートを得て、不器用ながら自分の生き方を貫いていくリッキー。この“熟年”カップル2人の恋の行方にも、ぜひ注目してみて。『幸せをつかむ歌』は3月5日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月14日アカデミー賞の前哨戦といわれるトロント国際映画祭で最高賞にあたる「観客賞」を受賞し、日本時間1月11日(月)に発表される第73回ゴールデン・グローブ賞では主要3部門にノミネートされている衝撃と感動の物語『ROOM』(原題)が、『ルーム』として4月より全国順次公開されることが決定した。扉が開くことのないその<部屋>は、母と子ふたりの全世界だった――。突然の監禁から7年の時が経ち、<部屋>で生まれた息子・ジャックは5歳の誕生日を迎えた。やがて“母”はすべてを賭けた脱出を決意する。奪われた自身の人生を取り戻すため、何より、その<部屋>しか知らない息子に<本当の世界>を見せるために…。誘拐され、監禁された少女が母となり、息子とともに極限状態からの脱出と再生を決意する本作。原作はエマ・ドナヒューによるベストセラー小説で、マイケル・ファスベンダー主演『FRANK-フランク-』で注目を集めたレニー・アブラハムソン監督がメガホンをとった。主演を務めるのは、居場所のない少年少女たちの施設を舞台にした前作『ショート・ターム』で才能を開花させた、26歳の若手女優ブリー・ラーソン。<部屋>しか知らない息子を演じたのは、早くも“名子役”の呼び声高いジェイコブ・トレンブレイだ。本作は、ミニシアター作品ながら本年度の賞レースを席巻中で、トロント国際映画祭「観客賞」の後、ナショナル・ボード・オブ・レビュー(NBR)でも主要3部門を受賞するなど、現在143ノミネート・50受賞を誇っている。特に、前途洋々の人生を突然奪われながらも、息子を愛することはあきらめなかった若き母を演じ切ったブリーは、すでに33もの女優賞を獲得。「メリル・ストリープの再来」ともいわれるほどで、次回作にはトム・ヒドルストン共演の『キング・コング』シリーズ最新作『KONG: Skull Island』(原題)、マーティン・スコッセッシ製作総指揮の『FREE FIRE』(原題)など、いまや最もラブコールが多い女優へと飛躍した。まもなく発表になる第73回ゴールデン・グローブ賞では、ドラマ部門「作品賞」「主演女優賞」、「脚本賞」(エマ・ドナヒュー)と3部門にノミネートされており、1月14日(木)に発表されるアカデミー賞のノミネーションにも、大きな期待が寄せられている。『ルーム』は4月、TOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月09日『ライオン・キング』『バンビ』『ジャングル・ブック』、そして最新作『ズートピア』まで、動物を主人公にした数々のアニメーションやドキュメンタリーを製作し続けるディズニーが贈る、大自然のドキュメンタリー映画シリーズ『ディズニーネイチャー』が、3月16日(水)よりリリースされることが決定。ウォルト・ディズニーの遺志を引き継ぎ、動物や自然の現在の姿を深く追いながらも、大人も子どもも楽しめるこのドキュメンタリーシリーズから本邦初公開の予告編映像が到着した。『ディズニーネイチャー』は、1948~60年の間、多くのドキュメンタリー映画を製作し、11作品ものアカデミー賞作品を世に送り出したウォルト・ディズニーの、「自然破壊や希少動物の絶滅が進む現代において、地球は最高のエンターテイメントであり最大のミステリーである」という遺志を受け継いだドキュメンタリー映画シリーズ。大自然の中に生きる動物の家族を中心に、その親子の愛情、仲間、外敵たちとの闘いなど、知られざる彼らの生態を細かく撮影し、美しい映像で生命の営みを綴っていく。ナレーションは、オリジナル版ではメリル・ストリープ、サミュエル・L・ジャクソンらハリウッド俳優陣が担当、日本語版では宮崎あおい、谷原章介、木村多江、小澤征悦、青木裕子といった豪華俳優&タレントが担当している。今回、初解禁となったのは、『ディズニーネイチャー/サバンナを生きる百獣の王』と『ディズニーネイチャー/クマの親子の物語』の2本の予告編映像。まず、大自然で繰り広げられるチーターやライオンの親子愛に迫った『サバンナを生きる百獣の王』では、シングルマザーで5匹の子どもを抱える勇敢なチーター・シタと、5匹の息子を持つライオン・カリを中心に、“家族を守る”という使命をまっとうする勇敢な母親の姿が映し出されていく。常に危険と隣合わせの日々を生きる動物たちの緊迫感、美しくも厳しい大自然、そして、命の尊さや、百獣の王たちの誇りなどを余すところなく収めおり、壮大なサバンナの映像は息を飲むほど圧巻!また、『クマの親子の物語』では、過酷な環境で成長する新米ママのスカイと幼い2匹の小熊スカウトとアンバー。彼らの四季の折々の姿を、足かけ2年をかけて撮影した貴重な映像が到着。厳しい大自然を舞台に、無償の愛を注ぐ母親クマに迫っていく。美しくも厳しい大自然に生きる、動物たちの親子愛を捉えた大迫力の映像を、まずはこちらから確かめてみて。『ディズニーネイチャー』 シリーズ ブルーレイ+DVDセットは3月16日(水)より発売開始(※全作品一斉デジタル配信開始)。(text:cinemacafe.net)
2016年01月06日ディズニーが最新撮影機器を駆使して捉えた驚異的な映像をおさめたドキュメンタリー“ディズニーネイチャー”シリーズ6作品のブルーレイとDVDが3月と4月に連続でリリースされることが決定した。予告編映像ウォルト・ディズニーは生前、「自然破壊や希少動物の絶滅が進む現代において、地球は最高のエンターテイメントであり最大のミステリーである」という想いから数々の傑作ドキュメンタリーを製作したが、“ディズニーネイチャー”はウォルトの遺志を継いで製作されたシリーズだ。3月16日(水)には母子クマの姿を2年に渡って追った『ディズニーネイチャー/クマの親子の物語』をはじめ、『ディズニーネイチャー/サルの王国とその掟』と『ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密』がリリース。4月20日(水)にはチーターやライオンの親子愛を描く『ディズニーネイチャー/サバンナを生きる百獣の王』『ディズニーネイチャー/チンパンジー 愛すべき大家族』『ディズニーネイチャー/花粉がつなぐ地球のいのち』が発売される。どの作品も自然のありのままの姿、そこで暮らす生き物たちのダイナミックな姿を高精細な映像で描いており、メリル・ストリープ、サミュエル・L・ジャクソンらがナレーションを担当。日本語版では宮崎あおい、谷原章介、木村多江、小澤征悦、青木裕子らがナレーターを務めている。『ディズニーネイチャー/クマの親子の物語』『ディズニーネイチャー/サルの王国とその掟』『ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密』3月16日(水)発売『ディズニーネイチャー/サバンナを生きる百獣の王』『ディズニーネイチャー/チンパンジー 愛すべき大家族』『ディズニーネイチャー/花粉がつなぐ地球のいのち』4月20日(水)発売ブルーレイ+DVDセット 各3800円+税3月16日(水)に全作品一斉デジタル配信開始
2016年01月06日“伝説の音痴”といわれたオペラ歌手をモデルに、『大統領の料理人』のカトリーヌ・フロが主演を務める『偉大なるマルグリット』。このほど、“伝説”と呼ばれるのも納得(!?)な、主人公・マルグリットがオペラ「魔笛」の有名楽曲「夜の女王のアリア」を丸々熱唱する本編シーンがシネマカフェに到着した。1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅で開かれたサロン音楽会。参加した新聞記者のボーモンは、登場したマルグリット夫人の歌声にあ然とする。彼女の歌声には、本人だけが知らない“秘密”があった…。野心家のボーモンはマルグリットに近付こうと翌日の新聞で絶賛、彼女をパリの音楽会に招待する。本物の観客の前で歌う喜びに目覚めたマルグリットは、リサイタルを開くと決意、真実を告げられない夫ジョルジュが止めるのも聞かず、有名歌手から特訓を受け始めるが――。実在の“伝説の音痴”と呼ばれた歌姫フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにし、本国フランスで動員100万人を突破する大ヒットを記録した本作。「なぜ歌い続けるのか」と問わずにはいられない強烈なキャラクター、マルグリットを、フランスの名女優カトリーヌ・フロが渾身のなりきりぶりで熱演する。今回到着したのは、そんな彼女が、モーツァルト作曲のオペラ「魔笛」の中で歌われる「夜の女王のアリア」を丸々1曲、歌いきる本編シーン。高音部が綱渡りのように続くあの独特のフレーズを、マルグリットが歌うと…。本作のモデルとなったフローレンス・フォスター・ジェンキンスとは、歌唱能力が完全に欠落していたといわれる米国のソプラノ歌手。本国では知らない人はいないと言われ、レコード店で「音痴のレコードください」と言えば買えたという話も残るほど。なお、彼女の実話を基にした『Florence Foster Jenkins』(原題)がハリウッドで製作中で、メリル・ストリープとヒュー・グラント、レベッカ・ファーガソン共演、『クィーン』『あなたを抱きしめる日まで』などの名匠スティーブン・フリアーズ監督で2016年公開予定だという。まずはこちらの映像から、その“伝説”ぶりを確かめてみて。『偉大なるマルグリット』は2月、シネスイッチ銀座、YEBISUGARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月05日3度のアカデミー賞受賞を誇るメリル・ストリープが、実娘メイミー・ガマーと母娘役で初共演を果たす『幸せをつかむ歌』。このほど、どこまでも破天荒で“ロック”なママぶりが伺える予告編と、ポスタービジュアルが解禁となった。歌を愛し、ミュージシャンになるために家族を捨てた母親。数十年後、“私”は結婚したけど、旦那に捨てられ、また一人になった。自暴自棄に陥っていたとき、あの母親が帰ってきた。大っ嫌いな母親、大っ嫌いな彼女の歌声…。だけど、“私”を孤独から救ってくれたのは、彼女の勇気と愛情と、その魂の歌声だった――。昨年『イントゥ・ザ・ウッズ』で美しい歌声を披露したことも記憶に新しい名女優メリル・ストリープが、実の娘であるメイミー・ガマーと母娘役で共演。破天荒なロック・ミュージシャン役に挑戦し、グラミー歌手リック・スプリングフィールドとともに数々の名曲を生声で披露する本作。解禁となった予告編映像で描かれるのは、夢を捨てられず家族を捨ててミュージシャンになったリンダ(メリル)が、元夫(ケビン・クライン)からの電話で娘のジュリー(メイミー)が夫に捨てられたことを知り、いてもたってもいられず彼女に会いに戻った日々。娘や家族との久しぶりのひととき…のはずが、なかなかその溝は埋まらない。また、バンドメンバー・グレッグ(リック)とは息の合ったプレイも見せているが、この映像にも使われている、リンダが歌い上げるオリジナル曲「Cold One」は、劇中にも度々登場し、娘のみならず家族との絆を再び取り戻すための鍵となっていく。アカデミー賞前哨戦の中でもとりわけ注目される、サテライト賞の「主題歌賞」にノミネートされている楽曲だ。なお、メリルは、次回作『Florence Foster Jenkins』(原題)でも“史上まれに見る音痴なオペラ歌手”役で歌を披露することになっており、これからも、天才的ななりきり演技のみならず、“歌うメリル”が注目の的となりそうだ。『幸せをつかむ歌』は2016年3月5日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月20日女優のメリル・ストリープがミュージシャンを演じ、実娘メイミー・ガマーと親子役で共演する『Ricki and the Flash』(原題)の邦題が『幸せをつかむ歌』に決定し、来年3月初旬に日本公開されることが3日、明らかになった。同作は、ミュージシャンになるために家族を捨てて家を出た主人公リッキー(メリル)が、娘(メイミー)の離婚をきっかけに久しぶりに家に戻るところから始まる物語。実の母娘が共演を果たし、微妙にすれ違う母と娘の関係を、リアルに繊細に演じ切った。昨年『イントゥ・ザ・ウッズ』で美しい歌声を披露し、アカデミー助演女優賞、ゴールデングローブ助演女優賞にノミネートされたメリルは、今回ミュージシャン役に挑戦。エレキギターを手に数々の名曲を生歌で披露する。また、メリル演じるリッキーのバンド仲間役として、グラミー賞受賞のロックミュージシャン、リック・スプリングフィールドが出演。そして、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したケビン・クラインが、元夫役を演じる。監督は、『羊たちの沈黙』でアカデミー賞とベルリン国際映画祭で監督賞を受賞したジョナサン・デミ。脚本は、『JUNO/ジュノ』でアカデミー賞脚本賞を受賞したディアブロ・コディが担当した。
2015年12月04日『イントゥ・ザ・ウッズ』で美声を披露し、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞「助演女優賞」にノミネートされたメリル・ストリープ。その名女優が破天荒なロック・ミュージシャンを演じ、実娘のメイミー・ガマーと親子役で共演する『Ricki and the Flash』の邦題が『幸せをつかむ歌』に決定、2016年3月、日本公開されることが決まった。本作は、ミュージシャンになるために家族を捨てて家を出た主人公・リッキー(メリル)が、娘(メイミー)の離婚をきっかけに、久しぶりに家に戻るところから始まる物語。ボロボロで自暴自棄に陥っていたときに帰ってきた大っ嫌いな母親。そして大っ嫌いな彼女の歌声…。それでも、私を孤独から救ってくれたのは、彼女の勇気と愛情と、魂の歌声だった――。3つのオスカーはもちろん、数々の受賞歴をもつハリウッド随一の演技派女優メリルが、エレキギターを手に数々の名曲を生歌で披露するのも大きな見どころとなる本作。そんな夢を追い続けるロック・ミュージシャン、リッキーをメリルが熱演する一方、実の娘メイミー・ガマーが娘役で出演、微妙にすれ違う母と娘の関係をリアル、かつ繊細に演じきり、見事、母娘競演を果たしている。監督は、『羊たちの沈黙』でアカデミー賞とベルリン国際映画祭で「監督賞」を受賞し、アン・ハサウェイと組んだ『ブルックリンの恋人たち』『レイチェルの結婚』でも知られるジョナサン・デミ。さらに、『JUNO/ジュノ』でアカデミー賞「脚本賞」を受賞したディアブロ・コディが、女性たちのリアルな感情を脚本に落とし込んでいる。また、リッキーのバンド仲間にはグラミー賞受賞のロックミュージシャン、リック・スプリングフィールド、元夫役には『ワンダとダイヤと優しい奴ら』でアカデミー賞「助演男優賞」を受賞した名優ケビン・クライン、結婚を控えた息子役には『キャプテン・アメリカ』シリーズや『オデッセイ』のセバスチャン・スタンらが脇を固める。自らギターを弾きながら魂を込めて歌い上げる芸達者ぶりのみならず、家族と離れ、夢を追いながらも、子どもたちを思う心は決して捨てないリッキーの複雑な内面を表現したメリルの演技に注目していて。『幸せをつかむ歌』は2016年3月初旬、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月04日昨年メリル・ストリープやジュリア・ロバーツら錚々たるメンバーで映画化され数々の賞を受賞した『8月の家族たち』が「8月の家族たちAugast:Osage County」として舞台化が決定。「わが闇」や「三人姉妹」などを演出し、“三姉妹おのの名手”として呼び名の高いケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が演出を担当し、麻実れい、秋山菜津子、常盤貴子、音月桂、生瀬勝久ら豪華キャストが出演するこが明らかとなった。詩人でアルコール中毒の父ベバリーが突如失踪。その知らせを受け、8月酷暑のオクラホマ州の実家には、両親思いの次女アイビー、5年ぶりの訪問となる母方の叔母マティ・フェイと夫のチャーリー、そして長女バーバラと夫ビル、その娘ジーンが帰省してくる。久しぶりに集まった家族が目の当たりにしたのは、夫の失踪と薬物の過剰摂取で半錯乱状態となった母バイオレットの姿。そしてある衝撃的な事件が起こる。やがて三女のカレンが婚約者スティーブを連れてやってくる。叔母の息子リトル・チャールズもあたふたと現れ、ようやく一族全員がそろい楽しいディナーを迎えるはずが…。本作は、2007年シカゴの小さな地下劇場で産声をあげ、瞬く間に脚光を浴び、同年ブロードウェイに進出し、2013年には映画化され、翌年には日本でも公開され各国の映画賞を受賞したトレイシー・レッツの幼少期の実体験を元に描かれた、三姉妹と家族たちの不協和音の物語。今回この舞台のキャストには、映画版でストリープの怪演が注目を集めた、薬が手放せない毒舌の母バイオレット役を元宝塚歌劇団雪組トップスターで退団後「シカゴ」や「ハムレット」など舞台で活躍する麻実さん。母とは言い争いが絶えない長女バーバラ役には「砂の器」(TBS)や「ミュージカル・キャバレー」などテレビや舞台に出演するする秋山さん、ジュリアン・ニコルソン演じる次女アイビー役には「眉山」(フジテレビ)、『間宮兄弟』の常盤さん、三女カレン役に「ハニー・トラップ」(フジテレビ)、『劇場版 MOZU』に出演する元宝塚歌劇団雪組トップスター音月さんという美しくも力強い母と三姉妹のキャストが顔を揃えた。また、生瀬さん、橋本さとし、中村靖日、村井國夫、木場勝己など実力派男優陣も顔を揃えている。そして本作に向けて上演台本と演出を手掛けるKERAさんは「プロデューサーから『他人の戯曲で演出してみたいものはありませんか』という提案を受けたので、必死に探したのです」「観る人によって反応は大きく変わるというのは、すなわち作品の幅を示しているのであり、こいつぁやりががあると感じ、すぐに上演権の獲得を依頼しました」と経緯を語り「私にとって未知の俳優さんを含めた、新鮮な顔ぶれが集結。楽しみです」とキャスティングについても語った。またKERAさんの作品に初参加となる麻実さんは「KERAさんと初めて御一緒に創るこの舞台、何か素敵な予感がしていまから胸がワクワクしています」と期待に胸膨らませたコメントを寄せた。“家族とは”“愛とは”なんなのか、驚愕のホームドラマに期待したい。舞台「8月の家族たちAugust: Osage County」は2016年5月7日(土)~29日(日)、Bunkamuraシアターコクーンにて公演。(cinemacafe.net)
2015年11月12日代表作『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の舞台となった2015年10月21日(水)、監督のロバート・ゼメキスは日本にいた。最新作『ザ・ウォーク』を引っさげ、プロモーション来日を果たしたのだ。同日、都内で会見を行い、映画が進むべき“未来”について語った。「今後、ますますデジタル技術が本領を発揮し、より効率的かつ経済的…つまり製作費を抑えた映画製作が可能になるはず。私自身、最新のテクノロジーを駆使するのは大好きです。ただし、あくまで伝えたいストーリー、描きたいキャラクターあっての話であり、『この技術を使いたいから、こんな映画を作ろう』という発想は本末転倒。アートの領域において、デジタル技術はより良い作品づくりを手助けしてくれるツールだと思っている」その言葉通り、ゼメキス監督は先端技術を武器に、映画の可能性を切り開く“開拓者”である。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作はもちろん、実写とアニメが見事に融合した『ロジャー・ラビット』(1988)や当時のVFW技術を駆使し、メリル・ストリープをイジり倒したコメディ作品『永遠に美しく…』(1992)。巧みな語り手としても評価が高く、『フォレスト・ガンプ/一期一会』『コンタクト』『キャスト・アウェイ』と秀作を連打する。21世紀に入ると、モーションキャプチャに執心し『ポーラー・エクスプレス』『ベオウルフ/呪われし勇者』といった3DCG長編アニメーションを発表した。久々の実写復帰作となった、デンゼル・ワシントン主演の『フライト』(2012)は依存症というシリアスな題材を扱ったヒューマンドラマ。重厚かつスリリングな演出が、熱心な映画ファンの支持を集めたのは記憶に新しい。第85回アカデミー賞では、脚本賞と主演男優賞にノミネートされた。最新作『ザ・ウォーク』は1974年、フランス人の大道芸人、フィリップ・プティが、当時世界一の高さを誇ったニューヨークのワールドトレードセンターのツインタワー間で、命綱なしの“綱渡り”に挑んだ実話を映画した。意外にも実在の人物が主人公になるのは、ゼメキス作品では初めて。見どころは思わず足がすくむ驚異の3D映像だが、プティの数奇な人生を描くファンタジックな語り口は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』を連想させる。ちなみに来日会見で、ゼメキス監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの新作やリブートに関して「すでに完結しているから、作る予定はない」と断言。常に“未来”を見続けるゼメキス監督にとっては、当然の見解であると同時に、過去のヒット作を資産運用するフランチャイズ映画だらけのハリウッドへの警鐘にも受け取れる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』第1作から30年。次の30年は映画にどんな未来をもたらすのか?『ザ・ウォーク』は2016年1月23日(土)より公開される。(photo / text:Ryo Uchida)
2015年10月30日ストップモーション・アニメーション『ファンタスティック Mr.FOX』のメイキングブック『ウェス・アンダーソンの世界 ファンタスティック Mr.FOX』が11月13日より限定3,000部販売される。2009年に公開された『ファンタスティック Mr.FOX』は、ロアルド・ダールの児童文学『すばらしき父さん狐』を映像化したアニメ-ション映画。狐とそれを狩る人間の攻防を描いた作品で、パペットの声優にはジョージ・クルーニー、メリル・ストリープ、ジェイソン・シュワルツマンらが起用されている。監督は14年に『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞4部門に輝き、今年12月にはピーター・ボグダノヴィッチ監督とのコラボ作品『マイ・ファニー・レディ』が公開となるウェス・アンダーソン。同書籍は監督本人監修の下、細部までこだわって制作されたミニチュアの世界にどっぷり浸れる1冊となっている。メイキングのみならず、キャストのインタビュー、パペットのデザインや衣装案、ウェス自らのスケッチや、スタッフとのメールのやり取りなども公開される。【書籍情報】『ウェス・アンダーソンの世界 ファンタスティック Mr.FOX』著者:ウェス・アンダーソン翻訳:篠儀直子出版社:DU BOOKS200ページ/B5変形発刊:2015年11月13日価格:3,800円(予価)
2015年10月09日アン・ハサウェイがニューヨークのファッションサイトの若き社長に、ロバート・デ・ニーロが70歳の新人インターンに扮し、年齢や性別を超えた2人の友情と、“現代女性”の仕事とプライベートの両立をリアルに描いた『マイ・インターン』。このほど、『プラダを着た悪魔』から9年ぶりにファッション業界に舞い戻り、仕事に、プライベートに奮闘する女性ジュールスを好演したアンが、役作りや名優ロバートとの共演で得たことについてシネマカフェに語ってくれた。仕事を分刻みでテキパキこなし、オフィスでは“時短”のために自転車で移動、家に帰れば専業主夫の夫と可愛い娘が迎えてくれるという、誰もがうらやむ充実した生活を送っているアン演じるジュールス。だが、やがて大切な会社とジュールス自身が、ある岐路に立たされる…。本作では、仕事で成功し、結婚してプライベートも充実しているジュールスを演じたアン。『プラダを着た悪魔』で彼女自身が演じたアシスタントが、さながら大出世を遂げたような形だ。この役柄を演じるため、アンには心に留めていたことがあるという。「タフでありながらも、感じ悪い人物にならないように気をつけたわ。嫌なオンナにならないようにね。だけど、それと同時に、彼女があまりにも愛らしくて憎めない人物になってしまうと現実的でなくなるから、それも避けたいと思ったの」。「ときにはタフにならなきゃならないときもある。でも、彼女はひと昔の女性のように、タフでないと権力の頂点に這い上がれないような時代、あまりにも機会が少なくて、競争率が激しいという過去の時代には生きていない。だから今回は、彼女が抱く経験の少なさと自信というもののバランスが大切だと思ったの」。確かに、本作でのアンは、かつてメリル・ストリープが演じていたような威圧的なトップ像とはまるで違う。時代の波に乗り急成長してきた会社に戸惑う一面もありつつ、常に“どうしたら、よりよくなるのか”を考え、自らどんどん動いていく姿は、「あの人が頑張っているから、私も頑張ろう」という気にさせてくれる身近な上司だ。今回、それはしっかり表現されていたことを伝えると、「ありがとう!」と、アンは嬉しそうに笑みを見せる。そして、そんな社長・ジュールスを、仕事でも、プライベートでも支えたのは、意外にも70歳のシニアインターン、ベンだった。演じたロバート・デ・ニーロとアンは、本作が初共演。「学んだことはいろいろあるわ。ボブ(ロバートの愛称)と一緒に仕事できる機会なのに、ちゃんと彼の仕事ぶりを見ていないというのは俳優としては愚かよ。ボブの魔法と才能をね」と彼女は言う。そして、「何に感動したかって、これは私が女優を辞めてしまうまでずっと心に刻んでおきたいことなんだけど、撮影現場でのボブの佇まいがあるのは、俳優として惜しみない努力を続けてきたから。現場でのスタッフに対する態度も素敵よ。撮影で忙しい週が終わるとスタッフみんなにご馳走をしてくれたこともあったわ。世界一美味しいモツァレラチーズサンドイッチが知らない間に用意されていたりしてね」と明かす。「何にも代え難い体験だった」という名優との共演は、アン自身にとっても大きな指針となり、尊敬の対象となったようだ。特に印象に残っているシーンは?というと、「2人でベッドで横になるシーンは私たち2人にとってすごくエモーショナルなシーンだった」とアン。「あのシーンは完璧なものにしたかったから、台詞を間違わないように何度も確認した。ナンシー(・マイヤーズ)の脚本は本当に美しいから、完璧に台詞を言う必要があるの。ナンシーのためにも努力したかった」。だが、ロバートの目の前でバスタブに浸かって泣く演技をするシーンは、なかなか難しいものがあったようで、「プレッシャーだったわ。撮影はうまく進んでいたと思っていたんだけど…」とふり返る。「そのときボブを見上げたら、ロバート・デ・ニーロとベン・ウィテカーが1つになったかのような美しい瞬間だったとしか言いようがないんだけど、ベンが映画の中でやるように『君ならできる』っていう目線をくれたの。彼のことはそのシーンをやる前から大好きだったけど、私のことを気遣ってくれたことには本当に感謝しているわ。たくさんサポートしてくれたから」。映画デビュー作『プリティ・プリンセス』(ジュリー・アンドリュース共演)や『プラダを着た悪魔』(メリル・ストリープ共演)、『レ・ミゼラブル』(ヒュー・ジャックマン共演)など、これまでも多くの作品に出演し、名優と共演してきたアンは、ベン=ロバートのように先輩から人生を変えるようなアドバイスを実際にもらったことはあるのだろうか?「彼らをお手本に“頑張れる”という状況が得られたと思うわ」と、アンは言う。「彼らとの共演は、私がやっていること(仕事)に敬意の念を持って自分の人生を生きたい、という気持ちにさせてくれた。彼らが優雅さを持って人生を生きているように、私もそうでありたいとね。そして、彼らが自分のプライバシーを守っていることにも感銘を受けたわ」。人生を豊かに生きるために、仕事とプライベートにしっかりと線引きすることは“現代女性”にとっても最重要事項の1つ。しかし、“現代女性”だからこそ、そこのやりくりが最も困難なようにも思えるが…。「“現代女性”という言葉を聞くと、それぞれ個人のことを思うの。昔は、一般に女性の役割というものが言われていたけれどね。外で働く女性であっても、家にいる母親であっても、いまの世の中はそれらの女性の人生を見るレンズが大きくなっている。どんな人生でも大きな共通点があって、それと同時にどの人たちもそれなりにユニークで違う人物なの。だから“現代女性”という言葉を聞くと、個人個人のひとりの女性のことを心に描くわ」。そして、「その一方で」とアンは続ける。「女性がすべてを完璧にやり遂げたとしても、社会は、男性がやり遂げた場合と同じようには報酬を与えないかもしれない、という現実がある。それは、本当に卑屈よね。そんな状況がベターになっていくことを、男性も女性も望むべき」と指摘。「世が女性に対して『あなたは何でもなりたいものになれるし、何でもできる』と言っていても、『だけど、少ない稼ぎで働いてくれるのならば』と付け足したら、本末転倒よ」。さらに、日々頑張っている(頑張りすぎてしまう?)日本の女性たちにも、「みんな、ずっと一生懸命、ハードに働いていきましょう、そして、もし不平等な境遇を目にしたら意見を発言していきましょう。私たち女性が、公平に扱われる職場にしていきましょう」と、エールを送る。人生の師たちの背中を見ながら、現在、女優業と並行して女性支援活動など数多くのチャリティにも力を入れているアン。やっぱり彼女は、どこまでもスマートでカッコイイ、私たちにとっての憧れの存在なのだ。『マイ・インターン』は10月10日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイ・インターン 10月10日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国(C) 2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年10月09日アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロが出演し、『恋愛適齢期』『ホリデイ』など名作を次々に手がけてきたナンシー・マイヤーズが脚本と監督を手がけた『マイ・インターン』の特別映像が公開になった。数多くの名作を手がけ、名優たちから絶大な信頼を集めるマイヤーズ監督の魅力に迫った映画ファン必見の映像だ。『マイ・インターン』特別映像本作の主人公は、ニューヨークのファッション業界でオンラインサイトのCEOとして活動する女性ジュールス。華やかな世界で暮らし、多くの人から羨望のまなざしで見られる立場にある彼女の前に、40歳も年上の“シニア”インターンの男性ベンが現れるところから物語が始まる。あまりに年齢の離れたベンを前に、ジュールスは戸惑うが、ふたりは次第に心を通わせていき、ジュールスは実は気づかないままでいた人生の難問の数々に立ち向かっていく。自分で脚本を執筆し、監督もする映画作家は数多く存在するが、マイヤーズ監督はその中でもトップ・クラスの人物だ。彼女は脚本家、映画製作者として『プライベート・ベンジャミン』『赤ちゃんはトップレディがお好き』などを手がけ、監督業に進出。『恋愛適齢期』『ホリデイ』など数多くのヒット作をおくりだしている。彼女の最大の魅力は、現代を舞台にしたドラマづくりと、クラシカルな映画づくりを両立させ、商業的な成功をおさめていることだ。ムダなVFXや、激しいアクション、観客を煽るためだけの撮影や編集、物語を進めるためだけのセリフはマイヤーズの映画にはない。このほど公開された映像でデ・ニーロが「彼女のこだわりは、クラシック映画のコメディに通じる」と分析する通り、すべてが正攻法で、観客を楽しませてくれる表現になっている。魅力のあるキャラクター、思わずニヤリとするセリフ、流れるようなカメラワーク……デ・ニーロは彼女の作品を“小細工のない映画”と評する。このほど公開された映像では、これまでにマイヤーズ監督が手がけた作品の映像が次々に登場。メリル・ストリープやジャック・ニコルソンら名だたる俳優たちからラブ・コールを受けてきた監督の軌跡が描かれる。映像には監督のインタビューも収録されており、彼女は「(前作の)『恋するベーカリー』の後で、恋愛以外の人間関係が描きたくなった」と発言。本作では、40歳も離れた男女が共に行動し、友情を築き上げ、それぞれが人生の問題に向き合って、少しだけ前を向こうとする過程がコミカルに描れるが、もちろん、その完成度は高く、本作に出演したレネ・ルッソは「ナンシーの映画は完璧」と断言している。『マイ・インターン』10月10日(土) 新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年10月06日2006年、『プラダを着た悪魔』で仕事に恋に奮闘し、自分自身と向き合いながらキャリアアップしていく姿を等身大で演じて、世界中の女性の憧れの的となったアン・ハサウェイ。あれから9年、今度はアンがニューヨークのファッションサイトの社長を演じる最新作『マイ・インターン』が公開される。どちらもファッション業界を舞台に、有名誌のアシスタントから、人気ファッションサイトの社長まで、ファッション業界で働く女性のリアルな姿を演じられたのは、自身の“インターン”経験があったからと、アンが明かしていることが分かった。ロバート・デ・ニーロと初共演を果たした本作『マイ・インターン』でアンが演じるのは、ニューヨークのファッションサイトの女性社長ジュールズ。自身の会社に40歳年上の“シニア”インターンのベン(ロバート・デ・ニーロ)を迎え、初めは戸惑いながらも、やがて二人が年の差を超えて心を通わせていく姿を描いている。仕事と家庭に奮闘しながら成長していく等身大の女性を好演しており、まるで『プラダを着た悪魔』の続編かのような設定で、話題を呼んでいる。一方、その『プラダを着た悪魔』では、大学卒業後、ファッション誌「ランウェイ」編集部でアシスタントとして働くアンドレアを熱演。鬼編集長(メリル・ストリープ)の厳しい要求に耐えながらも、前向きでひたむきに頑張る姿には全世界中の女性が夢中になった。同作ではファッション誌編集部のアシスタントを演じたアンが、本作ではファッションサイトの社長で逆にインターンを雇うという立場を演じているのが、実に興味深い。ファッション業界で働く女性を演じるに当たり、役作りをしたことがあるかと聞かれたアンは、「『プラダを着た悪魔』の役作りのために、数週間『クリスティーズ』でインターンをやったの」と明かしている。「クリスティーズ」とは、ピカソやダイアナ妃、マリリン・モンローなど歴史に残る人物に関連した芸術品や財産などを競売にかける、世界最大級のオークションハウスだ。アンは、そのときのインターン経験について、「みんな優しかったわ。どこでインターンをやるかでかなり経験は違ってくると思うんだけど、私はすごく良い経験ができた。素晴らしいアートに触れることができたし、刺激的な人たちとも話すことができたから。とくに書庫を整理させてもらったときはオタクの血が騒いだわ」と話している。ゴッホやナポレオンなど、誰もが知っている歴史上の人物の貴重な品々に実際に触れた経験が、感性を試されるファッション業界で働く女性のリアルな演技に活かされていたのだ。さらにこの「クリスティーズ」には、実は本作の監督ナンシー・マイヤーズとも深いつながりがあった。マイヤーズ監督作『恋愛適齢期』をニューヨークで撮影しているとき、「クリスティーズ・ニューヨーク」の外観を撮影するため看板が作られたが、それを「クリスティーズ」側がとても気に入り、映画の撮影後もそのまま使用しているという。アンと監督にはそんな意外なつながりもあり、本作での最強タッグは運命だったのかもしれない。現代女性が共感できる作品を次々世に送り出している監督が手がけた本作で、家庭を持ちながら夢を実現し、ファッション業界で奮闘するアンの成長を改めて確かめることができそうだ。『マイ・インターン』は10月10日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月19日『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のレベッカ・ファーガソンが、スリラー『The Girl on the Train』への出演を交渉している。共演はエミリー・ブラント。『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のテイト・テイラーが監督する。その他の情報離婚をし、心に大きな傷を受けた女性が、通勤の途中に電車の窓から毎日見る家に住む、幸せそうな夫婦を気にとめるようになる。ブラントは離婚をした女性、ファーガソンは、結婚している女性を演じるらしい。ファーガソンは、スウェーデン生まれの31歳。最近は、スティーブン・フリアーズ監督のコメディ『Florence Foster Jenkins』を撮り終わったところだ。共演は、メリル・ストリープとヒュー・グラント。文:猿渡由紀
2015年08月19日『メイズ・ランナー 砂漠の迷宮』にも出演するパトリシア・クラークソンと、『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』などのベン・キングズレーという、ベテラン俳優が共演を果たす『しあわせへのまわり道』。実は本作で、パトリシア演じる主人公ウェンディの娘役を演じているのが、大女優メリル・ストリープの実娘、グレース・ガマー。このほど、彼女が登場する本編シーンの映像とコメントが、シネマカフェに到着した。2014年、トロント国際映画祭で「観客賞」次点を獲得した本作は、主演のパトリシアがニューヨーカー誌に掲載されたエッセイを原作とした脚本に惚れ込み、映画化が実現。ニューヨークの売れっ子書評家ウェンディの順風満帆の人生が突如崩壊、インド人タクシー運転手ダルワーンから“車の運転”のレッスンを受けながら、もう一度、人生をやり直していく、大人のためのハートフルストーリーだ。パトリシアとベン、2人のベテラン俳優との共演でも臆することなく存在感をみせるのが、主人公ウェンディの娘・ターシャを演じるグレース・ガマ―。劇中では、ウェンディに車の免許をとるように勧める重要な役どころを演じている。約10年前、女優になる前にもかかわらず、「あなたは私の娘を演じるべきよ」とパトリシアに言わしめただけあり、実に息のあった母娘の演技を見みせている。1986年、ニューヨーク生まれのグレースだが、母は3度のアカデミー賞に輝くメリル・ストリープ。姉のメイミー・ガマーも女優として活躍している。オフ・ブロードウェイで初めて舞台に立ち、トム・ストッパードが手がけた「Arcadia」でブロードウェイ・デビュー、クロエ・カバリー役で「シアター・ワールド賞」を受賞した。また、『幸せの教室』『フランシス・ハ』といった作品のほか、「SMASH/スマッシュ」、「アメリカン・ホラー・ストーリー」シリーズ、「ニュースルーム」シリーズ、「エクスタント」と人気海外ドラマにも出演している。今回届いた本編映像は、父・テッドが家を出て行ったことを知り、ウェンディの元を訪れるターシャが、孤独な母親を心配するあまり、“車の運転ができない”という現実問題をつきつけ、免許を取るように勧めるというシーンだ。グレースは、「“パティ”に会ったのは17~18歳のときだから、ずいぶん前のことです。まだ私が女優になる前でした。それなのに彼女は『あなたは私の娘を演じるべきよ。そして私があなたの母親を演じるの。きっと実現する。きっとそうなるわ』と言いました」と、パトリシアの“予言”をふり返る。その後、本作への打診があった際には「もちろん」と応じたというグレース。「なぜなら、まずパティが大好きだし、それに、この映画が制作に入るまでに長い時間がかかっていますから。多くの人の心に寄り添う映画だと思います」と語り、本作に手応えを覗かせている。『しあわせへのまわり道』は8月28日(金)よりTOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月17日米BOX OFFICE MOJOは8月7日~8月9日の全米週末興業成績を発表した。前週に続いて『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が首位。累計興行収入は1億865万4,000ドルと公開から1週間で1億ドルを突破した。2位はマーベル・コミックの同名ヒーロー部隊の実写化映画『ファンタスティック・フォー』が初登場。2005年の『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』のリブート版だ。『セッション』で主役を務め、高い演技力が評価されたマイルズ・テラーが主人公のミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズを演じている他、ケイト・マーラ、マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・ベル、トビー・ケベルが主要キャラクターとしてキャスティングされている。監督は『クロニクル』のジョシュ・トランク。『エクソダス:神と王』のジョエル・エドガートンの長編映画監督デビュー作となる『The Gift (2015) (原題)』も3位に初登場。L.A.に家を購入したジェイソン・ベイトマン演じるコンピュター・セキュリティー会社に勤める主人公が高校時代のクラスメートの怪しい男と再会し、妻とともに悪夢のような人間関係に巻き込まれていくスリラー作品。その他7位の『Ricki and the Flash(原題)』も初登場作品。『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督の最新作で、メリル・ストリープがヒロインのロックギタリスト役に挑み、家族を捨てた女性が再び娘との関係を修復しようとする人間ドラマ。
2015年08月10日誰もが知るおとぎ話の主人公たちが登場するディズニーの最新ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』のブルーレイやDVDがおさめられたMovieNEXが本日リリースされたのを記念して、特別映像が公開になった。劇中では使用されなかった未発表曲やメリル・ストリープの出演シーンなど貴重な映像が収録されている。特別映像本作は、『ウェスト・サイド物語』で知られるスティーヴン・ソンドハイムのロングラン・ミュージカルを基に映画化したもので、ストリープが魔女を演じるほか、アナ・ケンドリックがシンデレラを、マッケンジー・マウジーがラプンツェルを、クリス・パインが王子役を演じ、『シカゴ』のロブ・マーシャルが監督を務める。『シール・ビー・バック』とタイトルの楽曲は、ソンドハイムがストリープのために書き下ろした楽曲だ。自分を残して王子と姿を消してしまた娘のラプンツェルに対して、いつかきっと娘は戻ってくるはず……と歌う切ない楽曲だったが、映像でマーシャル監督は「涙をのんでカットした」という。しかし、MovieNEXにはこのシーンの映像がボーナス・コンテンツとして収録。映像で監督は「初期のバージョンを楽しんでくれ」と笑顔を見せている。続いて、映像にはストリープ演じる魔女が登場。彼女が歌う『シール・ビー・バック』とは一体、どんなメロディなのか? 映画を楽しんだ人も気になる映像になっている。『イントゥ・ザ・ウッズ』MovieNEX 発売中4000円+税デジタルも配信中
2015年07月17日