5月17日に放送された『笑点』(日本テレビ系)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けリモート収録となった。同番組の放送開始から55年目・第2,711回で初のリモート放送。そんな中で特に注目されたのが、座布団運び役である山田たかお(63)の欠席だ。この日の放送はリモート出演の各師匠と共に、「笑点50周年」や「桂歌丸さん勇退回」などの名場面を振り返った。また翌週24日の放送で史上初の“リモート大喜利”が放送されることが発表された。番組冒頭、司会を務める春風亭昇太(60)が「『笑点』もついにこの時がやってきました。なんと!スタジオには私1人。他のメンバーの皆さんは全員、自宅でのリモート放送でお届けしま~す!」と挨拶した。昇太は続けて「こんな形なんでね、不要不急の座布団運びの山田さんはお休みです~!」と笑いを交えて説明。林家たい平(55)も拍手をしながら「もうずっとこれでいいですね~」と合いの手を打つ展開に。スタジオには座布団運びの山田のほぼ等身大パネルが置かれ、「お休み中」と書かれていた。ネットでは、山田くん欠席を悲しむ声が多数あがっている。《リモート笑点で不要不急扱いされる座布団運びの山田くん…》《そうかぁ、リモート笑点だと山田君の仕事がないよな》《リモート笑点、山田くんお休みなの寂しい》本誌は今年3月、山田を取材している。その際に36年の座布団運び歴のなかで、1カ月間だけお休みしたことがあると語っていた。「若い新人プロデューサーが『若手大喜利でいちばんよかった噺家に、次回の大喜利で座布団運びをやらせる』って、師匠たちにきちんと話も通さずにやっちゃったんだよね」だが司会の五代目三遊亭圓楽(享年76)が、「山田くんじゃないとダメだ!」とプロデューサーに直談判。桂歌丸に至っては「山田くんを戻さないなら、もう『笑点』は他局でやることにする」と掛け合い、復活を果たした。また06年には、体調悪化を理由に五代目圓楽が司会を降板。じつは『笑点』は司会が変わるごとに、座布団運びも交代するのが慣例だったという。だが、このときも師匠たちの願いによって続投することになった。36年間で何度も窮地を乗り越えてきた。今回もネット上で、復帰を待ち望む声が。《え、山田くんは?つめないけど山田くんは必要やと思うで。いるだけで関西人のテンション違うやろっ》《山田隆夫の座布団運びは不要不急ではなく番組に必要なスパイスだと思いますよ!いち早い復帰をお待ちしてます!!》果たして、山田くんは復活となるのだろうか。
2020年05月18日新型コロナウイルス感染症の影響でテレビ番組の出演者も自宅から出演する人が増えています。そんな中である男性リポーターがやらかした恥ずかしいミスにネットが騒然となりました。アメリカのテレビ局『ABC』のリポーター、ウィル・リーヴさんは『Good Morning America』という番組にリモート出演。さわやかなブルーのシャツとジャケットを着て登場したウィルさん。この日はドローンを使って薬局から高齢者施設へ処方薬を運ぶ方法について話をしていました。テレビに映る画面上はスクリーンの下の部分にキャプションが表示されているため、椅子に座っているウィルさんの上半身しか見えない状態。ところがある瞬間に彼の下半身が映り、なんと彼がズボンを履いていないことがバレてしまったのです!The perils of working from home - for all of us. @ReeveWill sharing tips on Zoom etiquette this morning. pic.twitter.com/w4OONNn05I — Good Morning America (@GMA) April 29, 2020 このハプニングに視聴者は騒然。たちまちウィルさんの出演シーンの画像がネット上に拡散されてしまいます。するとウィルさんは翌日の番組で、『テレワークのエチケット』という内容でリポート。前日の自らの失敗を自虐的に紹介しながら、自宅でビデオ会議システムを使って仕事をする場合に気を付けるべきこととして、「全身、服を着ましょう」とちょっと恥ずかしそうにコメントしました。この日の番組の動画には、たくさんの同情の声が寄せられています。・みんなしていることだよ。きみはたまたまバレちゃっただけさ!・彼はリアルな現状を伝えた。家でズボンを履いている人なんていないって。・きみのおかげで多くの人が笑わせてもらったと思うよ!ちなみに下半身が映ってしまった時、ウィルさんは番組に出演後すぐに運動するつもりだったため、スポーツ用のショートパンツを履いていたということです。When WFH goes wrong (or, your self-framed live shot goes too wide).Hope everyone got a much needed laugh pic.twitter.com/GbyLBhL7Be — Will Reeve (@ReeveWill) April 28, 2020 パソコンや携帯電話の画面上で誰かと話す時、どうせ上半身しか見えないと思ってトップスと不釣り合いなボトムスを身に付けている人は意外と多いようです。しかしウィルさんのようにうっかり見えてしまう可能性はなきにしもあらず。特に仕事のミーティングなどは全身が見られてもいい恰好をしておいたほうがよさそうですね![文・構成/grape編集部]
2020年05月18日“完全リモート”制作による短編映画『カメラを止めるな! リモート大作戦!』の英語字幕版が15日、YouTubeで公開された。同作は、映画『カメラを止めるな!』(17)の上田慎一郎監督が、製作発表からわずか18日で完成させたリモート短編映画。濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、どんぐり、秋山ゆずきといった『カメ止め』キャストが再集結し、スタッフやキャストが互いに一度も接触せず、ビデオ通話の画面録画や自撮り映像を集めて完成させた。そして今回、『One Cut of the Dead Mission: Remote』のタイトルで、世界に向けて英語字幕版を公開。本編中のタイトルロゴもインターナショナル版として差し替えられている。今月1日に公開した国内版は、約2週間で再生回数35万回を突破。海外からの感想や英語字幕版を求める声も多かったことから、上田監督がイギリス在住の翻訳者に発注し、今回も完全リモートで制作した。■上田慎一郎監督コメント製作中から、本作を国内だけでなく世界中の人に届けたいと思っていました。世界中が同じ脅威と不安に苛まれている今。これほど世界中が同じ気分を共有している事は滅多にないと思います。様々なものが不足している今。世界中で映画もエンターテイメントも不足しています。映画は、エンタメは大きな力を持っています。その力を信じています。人と人が安易に会えない今。飛行機に乗って海を渡る事が難しい今。本作が海を越え、世界中の人達の気分を少しでも明るくする事ができるよう願っています。これを読んでくれた方、海外にいるご友人、日本にいる外国人のご友人に本作を伝えてくれると嬉しいです。映画よ。エンタメよ。届け、世界に。
2020年05月15日流行りはじめているリモート婚活。でも画面越しだと、相手のことがよくわからないと考える人もいませんか?そこで今回は「会話」以外の部分で、重要なポイントを3つ紹介します。文・おおしまりえ【おおしまりえの恋愛道場】vol. 69言葉だけじゃない! リモート婚活&恋活でチェックしておくべきポイント外出自粛が叫ばれるなか、婚活や恋活を頑張る女子にも、リモートの波が来ています。「実際に会わないのに相手を選ぶのはどうなのか?」という疑問の声も聞こえてきますが、ポイントさえ押さえれば、対面だろうが画面越しだろうが、相手選びにおける大切な部分に変化はありません。ではどういった点に注意すべきか。今日は会話以外で見るべき3つのポイントと、逆にリモートで自分が気をつけるべきポイントをご紹介します。「ピンときた!」は、対面でもリモートでも変わらないポイントを解説する前に、ちょっとだけ覚えておいてほしいことがあります。それは「対面でもリモートでも、あなたの“ピンときた”という感覚は変わらない」ということです。逆説的かもしれませんが、いい人を見逃したくなければ、相手の本性を見るテクニックを磨くと同時に、ピンと来る自分の感覚を逃さない努力が必要です。これは一言でいえば、常日頃から「こうしたい」「こう感じた」「こう思う」といった主体的な感覚を持ち続けることです。「こうしたいって言ったら変だと思われるかな」「こう感じる自分は変なのかな」「こう思うけど、相手が嫌な顔するかな」このように、本心を理性で上書きするような行動をいつも取っていると、いざという時の“ピンときた”感覚はどんどん薄れていき、大事な時に気づかなくなっています。この点は今日明日で整う問題ではありませんが、長い目で見てみて大切にしていきましょう。リモート婚活中に重点的に見るべきポイントそれではリモート婚活における、重点的に見るべき「言葉以外のポイント」について、3つご紹介します。対面じゃないからこその“間の努力”を見る画面越しのコミュニケーションで困ることの1つは、言葉と言葉の間の取り方が変わることです。対面なら気にならないちょっとした沈黙も、空気が読みきれない画面越しだと「これでいいのかな?」と迷いが生まれやすくなります。その結果、不安を埋めるために言葉を多めに発してしまい、冷静な判断から遠ざかってしまうことも。でも逆に考えると「リモートは間の取り方に不安を抱きがち」という心理を知ったうえで相手を見ると、画面の先にいる男性がどのくらい気を遣っているか、不安に思っているか、そして自然体かが、手に取るようにわかってくるものです。―矢継ぎ早に質問を投げ続ける彼は、心配が強いタイプかもしれない―こっちの返答を待つ間を取ってくれる彼は、気遣う気持ちが強いかもしれない初対面かつ画面越しだからこその不安を相手がどう表現しているか、それを見るポイントが間なのです。背景は個性! 自分も相手もチェックする続いて気にして見るべきは、背景です。みなさん自然と注目していると思いますが、背景はリモート婚活における個性を添えられる数少ない部分です。きちんと見ると同時にそこから話題を広げると、相手のことを自然な流れで知ることができます。例えば本棚が後ろに映っていたら、どんな本を読んでいるのか聞く。後ろのインテリアがおしゃれなら、その点をきちんと指摘する、といった具合です。実はこれ、水商売における基本だったりします。夜のお店では、スマホの待受やストラップなどが、拾うべきその人のちょっとした個性になります。新規のお客さまが多いお店の場合、自分も待受やストラップなどで話題になりそうなものをつけたり、逆に相手の服装や小物に個性的なものがあれば、どんどんツッコミを入れたりして会話を広げ、共通点を見出していく。親近感や気が合うかを効率的に見ていく1つのテクニックです。カメラアングルは想像力テレワークが推奨になり、多くの人がカメラアングルや部屋の明るさなどに気を遣い始めていることでしょう。だからこそ、きちんと観察しておきたいカメラアングルなのですが、リモート環境をどう整えて参加しているかは、言い換えるならその人の想像力かもしれません。だって画面から見える情報が判断を大きく左右するのに、カメラの確度や明るさに無頓着な人がいたら、個性が悪目立ちしてしまいますからね。もちろん、これは性格や相性を効率的に見ていくポイントなので、カメラアングルや撮影環境が雑=ダメな人、というわけではありません。会話や感性が合うかを見つつ、補足情報として相手の気質を見る1つのフックにしていきましょう。言葉でのコミュニケーション以外に見るべきポイントを3点ご紹介しました。いいなーと思った男性をより知るためのヒントとして、活用してみてくださいね。見るべきポイントは見られているポイントと心得る今回相手を見るべきポイントを3点紹介していますが、このポイントは全て私たち女性側も気をつけたいポイントです。背景は余裕があれば個性が見えるものを映したり、ドキドキするからこそ、相手を思いやり間を大切に取っていったり。緊張している時には完璧にはできないものですが、だからこそ相手を気遣う心を忘れずに。リモートは相手のことがよくわからないから非効率と考える方もいらっしゃいますが、相性が合わない人と対面の時間を取らなくても済むため、効率性が増しているといえます。過剰に相手をジャッジするのではなく、画面から良い面をたくさん気づける努力をしていきましょう。おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。©Chainarong Prasertthai/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages©Eva-Katalin/Gettyimages
2020年05月14日●編集室に集まる“密”を解消音声コンテンツの制作・編集が“完全リモート”で作業できる新たなパッケージサービス「AIR.」が、11日から提供を開始した。新型コロナウイルスの感染拡大防止で“密”を避けることが求められる中、複数の人数が密閉された編集室に集まる必要がなくなる画期的なシステムだ。このサービスを開発したサウンドデザイナーの清川進也氏に、リモート取材で話を聞いた――。○■音にまつわる制作をすべて非対面で「AIR.」は、CMなどの音の編集、オリジナル楽曲の制作、ナレーションの録音・編集など、「音にまつわるコンテンツ制作をすべて非対面で行う」(清川氏、以下同)というもの。従来は1つの編集室に集まっていた、ミキサー(編集マン)、ディレクター、ナレーター・演奏家、広告出稿するクライアント、広告代理店の担当者らが、複数のオンラインアプリケーションで連携することによって、それぞれ別の場所にいながら編集作業を進行することができる。データを送受信してやり取りするため、確認・フィードバックの作業で、同じ編集室で対面するのに比べてタイムラグが生じるものの、「完全に担当者が分断されるので、各セクションの作業は集中してできる」というメリットがある。なにより自宅で作業できれば、編集所への移動時間も削減される。さらに、「従来は、録音したデータを別室へ運んだりと、実際の人の動きというものが発生してしましたが、ネットを介してすべてデータで送受信するので、距離を超えてスピード感が上がります。また、全員が違う場所で作業をやるという前提で入念に準備をするので、そういった意味での効率化もあると思います」と強調。今後、5Gが普及していけば、この距離感はさらに縮まっていくことが想像される。○■細かいニュアンスは経験値でカバー一方で、「言葉だけのコミュニケーションだと伝えられないニュアンスなど、“かゆいところに手が届く”ケアを考えると、やっぱり最終的には対面でやったほうが良いという部分もあります」と認めるが、それを補うのは清川氏の経験値だ。「サウンドデザイナーとして培った独自の着眼点と経験値を生かして、見えない相手同士でどう“空気を読む”かが重要なポイントです。これまでの経験則に基づいたディレクションや采配で細かいニュアンスをスムーズに伝え、今までの対面やり取り以上のものも生み出せるのではないかと思っているんです」●オーディオCMを2~3日で制作「AIR.」では、福岡屈指の編集スタジオ「auerz」をベースに作業するが、すでにみぞえグループ、株式会社ジェイテック、大分香りの博物館という九州を拠点とする3つのクライアントが、このサービスでオリジナルのオーディオCMを制作した。コロナ禍で従来の広告制作スタイルに変化を求められる中、完全非対面でのCM制作を提案。ゴールデンウィークに入る直前に打ち合わせをしたが、公開されたのはいずれも5月上旬という圧倒的なスピード感だ。一番早い作品は、オリエンテーションの翌日に完成させたという。「1つの作品の例では、まず、リモートのオリエンで課題をヒアリングして、それに対して企画の方向性と根幹部をディスカッションします。そこから細部を詰め、2時間でラフができたら、それに必要なナレーターさんや楽曲制作などのオファーを行って資料化。クライアントさんにその日のうちにリモートでプレゼンします。これでOKを頂いたら、すぐ実制作に入る、という今までにはありえないスピード感で進行します」こうした段取りで、いずれも2~3日で制作。この迅速な仕事に、クライアントからは「もうできたんですか!?」と、驚きの反響が寄せられたそうだ。映像編集でも、共通するタイムコードを付与した素材で関係者全員が時間軸を徹底的に共有することで、細かい指示を出すことが可能になるという。ここ最近では、テレビ番組の収録も制限されている中、「例えば、過去の映像素材やCGにも、表現として足りない部分を“音”で補うことができるので、そうしたところの手助けになれれば」と意欲を示す。○■迅速化・ブッキング・質に強み「AIR.」のもう1つの強みは、清川氏がさまざまなプロジェクトで携わったナレーターたちとの連携だ。『電波少年』『めちゃ×2イケてるッ!』などで知られる木村匡也氏や、『有吉反省会』『『ぷっ』すま』などでおなじみの伊津野亮氏という、広告のナレーションにはなかなか登場しない大御所をはじめ、多彩な面々が起用できるという。清川氏は「オーディオコンテンツの制作が企画からスピーディーに実施できること。ナレーターさんとの連携を密に行って、リッチな声をコンテンツに盛り込むことができること。そして私自身がサウンドデザイナーということもあり、音を使った表現に関しては徹底的にクオリティにこだわること。この3本柱が強みになっています」とアピール。その上で、「これから少しずつ日常生活も経済も回復し、また今まで通りの世界に戻る日が来ると信じています。その時は今までにはなかった、より新しい形の制作環境と表現の自由にあふれ、サウンドデザインという切り口と過去の経験を生かして、あらゆるものづくりのサポートができればうれしく思います。そうした未来に向けて、新しいコンテンツのあり方を模索していくというビジョンを持って取り組んでいきます」と話している。●清川進也1976年生まれ、福岡県出身。環境音を楽曲として再構築する音楽技法(サンプリング)を得意とし、自ら映像撮影と録音を同時に行いながら収録した環境音素材による映像・音楽作品を多数発表。「NTT docomo SH-08C TOUCH WOOD 森の木琴」のCM音楽制作で、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルでのサイバー部門とフィルムクラフト部門でサウンドデザイン金賞を受賞している。音制作以外にも地域創生事業へ精力的に取り組み、別府市『湯~園地計画!』では総合プロデューサーを務めた。
2020年05月11日お笑いコンビのU字工事が4日、リモートでのYouTube生配信に初挑戦したが、そのグダグダぶりが話題となっている。生配信がスタートしても、益子卓郎は「あ、YouTubeに参加中?」とすでに配信されていることに気づいていない様子。相方の福田薫と事務所の社長が登場するものの、3人で混乱し続け、約3分が経過したところで視聴者のコメントが流れてきたことに気づいた益子が「いっけね始まってるよ、これ」と本番モードに切り替わった。その後も、益子がリモートシステムの「Zoom(ズーム)」を何度も「ズォーム」と発音したり、自分たちの音声がディレイで聴こえてきたり、視聴者から「分割の2画面にしたらどうでしょ?」と提案されて試行錯誤しても実行できなかったりというグダグダぶりで、11分が経過したところでようやく本題に入ることができた。それでも、終始アタフタする2人に、コメントでは「グダグダ感が面白いw」「10分経って未だ本題に入れないw」「グダグダしてる様がほのぼのしてて最高におもろい」など、評価の声が上がっている。U字工事のYouTubeチャンネルは、全国のレトルトカレーに点数をつける企画を、なぜか16弾(5日現在)も続けるなど迷走気味。ナイツの塙宣之にも「レトルトカレーの動画しかアップしてないから、再生回数がどんどん減ってる(笑)」(TBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』3月21日放送)とイジられている。
2020年05月06日映画『カメラを止めるな!』(17)の上田慎一郎監督が“完全リモート”で制作する短編映画『カメラを止めるな! リモート大作戦!』が、1日18時からYouTubeで無料公開された。同作には濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、どんぐり、秋山ゆずきといった『カメ止め』キャストが再集結し、スタッフやキャストが互いに一度も接触せず、ビデオ通話の画面録画や自撮り映像を集めた“完全リモート”制作。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛を余儀なくされている人々に向けて、上田監督の「明るいエンタメを届けたい」「こんな状況でも作品や仕事が作れることを示したい」という思いで企画された。制作発表からわずか18日で完成。「応募者全員採用!」と銘打ってSNSで一般募集したエンドロールダンスには、305人が出演した。子どもから年配者まで幅広い層が集まり、日本のみならず、韓国、カナダ、カンボジアなど海外からも応募があった。上田監督は、「1カ月前『今、自分にできることはなんだろう?』と考え、本作の緊急制作を決めました」と経緯を振り返りつつ、「とにかく気分が明るくなる愉快痛快な楽しい映画を!と作ったつもりなんですが…自分自身、編集をしながら涙が止まらなくなってしまった場面が2箇所ありました」と思わぬ感情が込み上げてきた様子。「いつの間にか本作は自分の想像を遥かに超えたものになっていました。半分は誰かの娯楽のために。半分は自分を救うために。この作品を創ったんだと思います。『今』しか創れないものが出来ました」と確かな手応えを感じ、「ぜひ『今』観て下さい。この作品が誰かの気分を少しでも明るくすることが出来ますように」と本作に込めた思いを語る。一方、主演の濱津隆之は、「一足お先にちょろりと拝見させて頂きました」と明かし、「完全リモート、完全自撮りならではの粗さもまた、面白味の一つになっていたり。取り敢えず、何も考えずにただただ笑ってくれたらと思います」と呼び掛けている。(C)カメラを止めるな!リモート大作戦!
2020年05月01日齊藤工監督が“STAY at HOME”をテーマに、テレワークを舞台にした映画企画『TOKYO TELEWORK FILM』を始動、リモート撮影でクランクインしたことが分かった。東京都の外出自粛要請を受け、自宅環境での“娯楽の選択肢”として特別Webサイト「A TAKUMI SAITOH FILM」を立ち上げ、監督作品や出演関連作、レコメンド作品や映画を随時更新中の齊藤監督。そんな中での立ち上げとなった本企画『TOKYO TELEWORK FILM』は、鬱屈に屈さず、ウイルスショックによって生まれ行く「テレワークカルチャー」を記録し続け、連作を時系列に並べるオムニバス映画となっている。「テレワークセッション」(フェーズ1)、「テレワーク会話劇」(フェーズ2)を経て、「短編・長編を想定した製作」(フェーズ3)へと発展させた3段階(フェーズ)で製作を展開、2020年中の長編公開を予定している。4月20日に撮影が終了した「テレワークセッション」では、テレビ電話で繋がったキャストが本人として実名で登場し、『コーヒー&シガレッツ』(ジム・ジャームッシュ監督)のテレワーク版のようなドキュメンタリー性ある仕上がりに。そんな第1弾の出演は、齊藤監督のほか、伊藤沙莉、大水洋介(ラバーガール)、酒井健太(アルコ&ピース)ら。近日撮影予定の第2弾以降には、秋山ゆずきらが参加予定。長編映画へと更新と進化する間に、Webにて随時公開を予定しているという。そして第1弾として、4月29日(水・祝)にプレオープンするオンライン映画館「STAY HOME MINI THEATER powered by mu-mo Live Theater」にて、齊藤総監督映画『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』との併映でプレミア上映が決定。トークイベントも開催される。<監督:齊藤工コメント>「漁師は漁に出られない時は網を縫う」と言う言葉があります。この"予期せぬ事態"に対し、従順に自主規制をかけながらも、そこから新たな歓びや愉しみを見付ける事はその網の目を密にする事我々人間の進化に繋がると、割と本気で思っています。(人命・医療・インフラ最優先ですが)手探りですが、様々な方々とオンラインで繋がり、お力・才能をお借りし、知恵を絞り合い、共に可動域を広げながら、"今(在宅・遠隔)だからこそ出来る事"を発掘、開拓して行きたいと思います。具体的に、悠々と、迅速に。STAY at HOME 斎藤工(cinemacafe.net)
2020年04月23日『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督とキャストが再結集し、短編映画『カメラを止めるな!リモート大作戦!』を製作することが決定。YouTubeにて公開されることが分かった。現在、4月末~5月初旬の完成を目指して鋭意製作中だという本作は、再集結したスタッフとキャストが一度も会わずに、“完全リモート”で創る短編映画。撮影は、ビデオ通話の画面やキャストがスマートフォンで自撮りを行い、上田監督が受け取って編集、完成させる予定。「完全リモートで映像作品を作った奴らの話」を、現実とフィクションの虚実がないまぜになった、いましかつくれない作品を目指す。本作について上田監督は「新型コロナウイルスの感染拡大。未曾有の事態に世界中が不安に包まれています。外出自粛要請、感染への不安により『人に会えない』状況が続いています。いま、自分にできること。それはやはり『明るいエンターテイメント』を創って、それを楽しんでもらうことだと思いました。いま下を向いている誰かに前を向いてもらいたい。本作で誰かの暗い気分を少しでも明るくできたらと思います」と思いを明かしている。なお、本作の未公開映像や監督・キャストからのメッセージを動画を本日、「MotionGallery」のクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」内に特典として提供される。ストーリー新型ウイルスの感染拡大で外出自粛を余儀なくされている日本。そんな中、自宅待機中の映像ディレクター・日暮の元に笹原、古沢の両プロデューサーからビデオ電話がかかってくる。「今月中に再現ドラマを1本作って欲しい」という無茶ぶり…。「家から出れないこの状況で撮影は出来ませんよ」と渋る日暮に、笹原プロデューサーが答える。「スタッフキャスト全員、自宅から一歩も出ず、一度も会わず、完全リモートで作ります」。かくして、完全リモートでの映像制作が始まる…!『カメラを止めるな!リモート大作戦!』は4月末~5月頭頃、YouTubeにて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2020年04月13日映画『カメラを止めるな!』(17)などで知られる上田慎一郎監督が、短編映画『カメラを止めるな! リモート大作戦!』を制作中であることが13日、明らかになった。完成は「4月末から5月頭」を目指し、YouTubeで無料配信される予定となっている。『カメラを止めるな! リモート大作戦!』は濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、どんぐり、秋山ゆずきといった『カメ止め』キャストが再集結し、スタッフやキャストが互いに一度も接触せずに「完全リモート」で制作するというもの。ビデオ通話の画面やキャストによるスマートフォンの自撮り映像を、上田監督が編集する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外出自粛が余儀なくされている中、上田監督の「明るいエンタメを届けたい」「こんな状況でも作品や仕事が作れることを示したい」という思いから、本企画がスタートした。物語は現実とフィクションの虚実をないまぜにした内容。外出自粛中の映像ディレクター・日暮のもとに、プロデューサーの笹原と古沢から「今月中に再現ドラマを1本作ってほしい」という無茶なオーダーが。「家から出られないこの状況で撮影はできませんよ」と渋る日暮に、笹原プロデューサーは「スタッフ・キャスト全員、自宅から一歩も出ず、一度も会わず、完全リモートで作ります」。果たして、“完全リモート”での映像は完成するのか――。なお、本作には「一般の方がリモートで参加できる」シーンも用意され、詳細や参加の方法については近日中に『カメラを止めるな!』公式ツイッターにて発信される予定。なお、本作の未公開映像、監督・キャストからのメッセージ動画が、13日にMotionGallearyにて立ち上がるクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」内に特典として提供される予定だ。■上田慎一郎監督コメント新型コロナウイルスの感染拡大。未曾有の事態に世界中が不安に包まれています。外出自粛要請、感染への不安により「人に会えない」状況が続いています。いま、自分にできること。それはやはり「明るいエンターテイメント」を創って、それを楽しんでもらうことだと思いました。いま下を向いている誰かに前を向いてもらいたい。本作で誰かの暗い気分を少しでも明るくできたらと思います。現在、仕事を失い生活の危機に瀕しているクリエイターが沢山います。そんな人達に「人と会えない状況でも知恵と工夫でものづくりは出来る」と前を向いてもらいたい。完全リモート制作の本作が、誰かにとって「新たな仕事を創出するヒント」になればとも思っています。現在、絶賛ドタバタと制作中です。どうぞお楽しみに!(C)カメラを止めるな!リモート大作戦!
2020年04月13日新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークをする人が増える中、海外の掲示板『Reddit』に投稿された1枚の写真が話題となっています。自宅で仕事をしている投稿者さん。本来ならオフィスと違い、同僚や上司の目を気にすることもなくリラックスできる環境のはずです。ところが投稿者さんのノートパソコンのすぐ横には、鋭い目つきで彼を監視する存在が…!Mr. Fred is taking to quarantine just fine. from r/awwボス感がすごい…。まるで上司のように投稿者さんの仕事ぶりを見張っているのは、愛猫の『ミスター・フレッド』!写真を投稿すると、見た人たちからコメントが続々と寄せられました。・「ところできみ、僕らのおやつの状況はどうなっているのかな?」といいたげだね。・彼は半分人間で半分が猫だな。・「キッチンからビール持ってきてくれよ」っていってそう。・うちの親父にそっくりだ。飼い主がリモートワークをするようになると、一日中一緒にいられて喜ぶペットは多いようです。貫禄たっぷりに投稿者さんを見ているミスター・フレッドも、きっと心の中では「嬉しいニャ」と思っているのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年04月13日デジオンは4月5日、パナソニックのブルーレイディスクレコーダー「DIGA」専用のリモート視聴アプリ「DiXiM Play for DIGA Windows版」を発表した。発売は7月で、利用料金は月額200円。インストールはWindowsストアから行う。パナソニックのブルーレイディスクレコーダー「DIGA」で録画した番組を宅外からも再生できる「外からどこでもスマホで視聴」に対応したWindows用ネットワークプレーヤーアプリ。「DiXiM Play Windows ストアアプリ版」をベースに開発された。録画した番組だけでなく放送中の番組も視聴できる。チャプター単位でのスキップ再生や、字幕表示を行える。早見再生に対応し、速度は1.2倍速/1.5倍速/2.0倍速から選択可能。0.8倍速の遅見再生もサポートする。アプリの対応OSはWindows 8.1 / 10。対応するDIGAの機種は「DMR-BRX7020」「DMR-BRX4020」「DMR-BRX2020」だ。
2016年04月05日「リモートワーク」という言葉をご存知でしょうか?クラウドソーシングの急速な発展に伴って注目されるようになったそれは、オフィスに通勤せずに働ける新たなワークスタイルのこと。これまでは、事前に決められた仕事やプロジェクトをフリーランサーが請け負うというかたちが一般的でしたが、ここにきてその可能性が組織にまで広がっているといいます。つまり会社やチームに所属していたとしても、住みたい場所に住んで、通勤せずに働けるようなワークスタイル「リモートチーム」が可能になったということ。そこで、ぜひ読んでおきたいのが、きょうご紹介する『リモートチームでうまくいく マネジメントの“常識”を変える新しいワークスタイル』(倉貫義人著、日本実業出版社)。■どこにいても仕事ができる著者は、リモートチームを取り入れることによって、組織ならではの安定した仕事、仲間と助け合える環境、そして好きな場所で働ける自由をすべて実現できると主張しています。なぜなら、自らが代表を務めるソフトウェア開発会社のソニックガーデンが、まさにリモートチームの有効性を立証しているから。たとえば東京のオフィスに通勤して働いているメンバーがいる一方、全国各地で在宅勤務をしているメンバーも数多く存在しているというのです。しかも在宅勤務だったとしても、仕事内容や働き方、雇用形態も本社勤務の人たちと違いはないのだとか。だとすれば、スキルさえあればどこにいても仕事ができることになり、たしかに可能性のあるワークスタイルだといえるでしょう。■ノンストレスで仕事できるリモートチームを採用することによって得られる最大の効果は、いうまでもなく時間の節約による生産性の向上。なぜなら在宅勤務をすれば、通勤時間がゼロになり、移動時間や待ち時間など、どうしても削ることができなかった時間を削ることが可能になるからです。つまり、その分の時間を生産的な仕事のために利用できるのです。そればかりか、ゼロになるのは時間だけではありません。通勤時間がなくなるということは、通勤時に避けて通れなかった満員電車内での疲労、電車の遅延、車の渋滞などによるストレスもなくなるということ。疲労やストレスとは無縁の状態で1日の仕事をスタートさせることができるのですから、そこには大きな精神的効果が期待できるはずです。■オンラインで会議ができるところで組織やチームなどで仕事をする場合、当然のことながら会議やミーティングは必須です。でも従来のようにオフィスで仕事をする場合、チーム内や顧客とのミーティングを開くためにはいくつものハードルを越える必要がありました。事前に出席者の都合のよい日時を調整し、そのうえで会議室を予約するなど、さまざまな調整が必要だったわけです。でもリモートチームでのミーティングは、各人がパソコンを持っていて、インターネットにつながる環境さえあればOK。オンラインを通じての会議が可能になるため、会議室の予約も必要ないのです。■無駄な時間の節約もできるちなみに会議室を予約して使う場合、仮に1時間の予約をしていたとしたら、要件が早めに終わったとしても、なんとなく時間いっぱいまでミーティングをしてしまうということになりがち。逆に時間がオーバーして次の予約者が来てしまったら、改めて別の場所を探さなければならなくなります。いろんな意味で無駄が生まれるわけですが、オンラインでのミーティングなら、用件が終わった時点でサッと終えることが可能。次の人たちが集まってくることもないので、時間を節約でき、ストレスも軽減できるでしょう。■さらに出張の概念も変わるまた、リモートチームワークが当たり前のものになってくると、出張の概念すら変わるといいます。出先でもインターネットにつなげば、そこには普段のオフィスと同じ労働環境が生まれることになります。つまり出張に行くからといって、チームの仕事に待ち時間などの支障が出ることもなくなるのです。■仕事に対する意識も変わるそしてリモートワークをはじめると、働く人の意識も変わってくるといいます。つまり、「オフィスに行きさえすれば仕事をしているとみなされる」という従来の状態ではなくたるということ。成果を出さない限り、仕事をしていないのと同じだということになるので、“働いているふり”が通用しなくなるのです。それはデメリットのようにも聞こえますが、そうではないというのが著者の考え方。結果的にはよりいっそう成果を意識した働き方をメンバーに促すことになるため、チーム全体の生産性を高めることになるということです。*現代の労働環境は、被雇用者にやさしくないものであると認識されています。それは否定しようのない事実であり、特にあおりを受けやすいのは、シングルマザーなど時間に制約のある方々でしょう。しかし、もしもリモートチームによって自らのスキルを生かすことができるのであれば、そこには従来になかった新たな可能性が生まれることになります。より効率的な働き方へのシフトを実現させるためにも、本書には読むべき価値があると思います。(文/書評家・印南敦史)【参考】※倉貫義人(2015)『リモートチームでうまくいく マネジメントの“常識”を変える新しいワークスタイル』日本実業出版社
2016年01月19日リクルートホールディングスは12月24日、2016年1月より、雇用形態にかかわらず全従業員を対象とした、上限日数のないリモートワークを本格導入すると発表した。会社間の同意および本人の希望があった場合は、派遣社員もリモートワークを選択可能となる。一人ひとりの裁量に任せ、支援することをコンセプトとしているが、従業員の健康や安心・安全、社外で働く際のマナーおよび情報管理の観点から、必要なルールを定めた「リモートワーク規定」を設けるという。モバイルPCや携帯電話など、セキュリティ対策が施されたツールは同社より支給され、個人の評価はこれまで通り成果に基づいて行われる。同社は場所にとらわれない働き方の実現を目指し、今年6月よりリモートワークの実証実験を行ってきた。期間中は、原則週2日の出社を上限とし、週の大半は職場ではない場所で働くことをルールとしたほか、実施対象者を育児や介護などの特別な事情を持つ社員に限らなかった。リモートワークの推進と連動して、実際に顔を合わせたコミュニケーションが行えるオフィスでは、所属組織を超えた社内コミュニケーションの活性化やイノベーションの創出をコンセプトに、一部に各自の席を固定しないフリーアドレスエリアを11月より導入されている。
2015年12月25日インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月25日、社外から社内ネットワークへ接続する既存サービスの「IIJ GIOリモートアクセスサービス」にWebアクセスに特化した新たな品目として「IIJ GIOリモートアクセスサービス/タイプB」を追加し、2015年12月1日より提供開始することを発表した。価格は個別見積で、初期費用は100端末の場合、月額8万8000円(税別)~。IIJ GIOリモートアクセスサービスは、スマートデバイスやモバイルPCなど端末の種別を問わず、自宅や外出先などからインターネット経由で顧客の社内ネットワークにセキュアに接続できる環境を提供するクラウド型のリモートアクセスサービス。昨今、モバイルデバイスの利用が広がり、紛失による情報漏えいリスクが高まる中で、より安全性と利便性を強化したIIJ GIOリモートアクセスサービス/タイプBをiOS/Android端末向けに提供し、企業におけるモバイルデバイスの業務利用を支援する。新サービスはソリトンシステムズのリモートアクセス製品「Soliton SecureBrowser」および「Soliton SecureGateway」をそれぞれ採用し、VPN機能内蔵のセキュアブラウザによる容易なアクセスと、端末にデータを残さない安全な利用環境を実現している。新サービスの特徴として特長として専用のアプリケーションを起動すると自動的にVPN接続し、ログイン(パスコード、パターン、Touch IDに対応)するだけで即時に社内やクラウド上にあるWebシステムにアクセスできるほか、HTML5やJavaScriptなどによる動的なWebコンテンツの表示にも対応していいる。また、セキュアブラウザは主要なファイル形式に対応した専用のビューアを内蔵しており、ドキュメントファイルは端末へのダウンロードやコピーなどを禁止でき、セキュアブラウザ内の安全領域で表示する。セキュアブラウザの終了時に、閲覧していたドキュメントのデータは自動的に消去されるため、安全にWord、Excel、PowerPoint、PDFなどのドキュメントが閲覧できるという。さらに、IIJのエンジニアがシステムソフトウェア保守や設定管理、障害対応など24時間365日で運用を行い、接続の異常切断、機器の異常動作を検知した際は、障害時連絡先として登録した担当者への通知、または顧客専用ポータルへの障害報告掲載を実施し、迅速な復旧作業を行う。
2015年11月25日○リモートでのPC操作を無料で実現iPhone向けアプリは非常に大量にあるし、iPad向けに大画面を活かしたアプリも数多く存在するが、PCでやっていることをそのままスマートデバイス上でやりたいと考えた時には力不足に感じることも多いのが実情だ。その不満を解決する1つの方法が、リモートデスクトップだ。オフィスや自宅のPCをリモートで直接操作できれば、当然のことながらPCが持つ機能の大半をスマートデバイスから利用可能になる。企業として採用している場合はVDIソリューションなどを導入するわけだが、個人レベルで簡単に利用できるものもある。その1つが、ブラウザであるChromeの拡張機能を利用する方法だ。無料で手軽に利用できる「Chromeリモートデスクトップ」でiPadからWindows PCを利用する場合の手法を紹介しよう。○PCとiPad側の両方で準備利用にあたっては操作されるPC側と、操作するiPad側の両方で下準備が必要となる。PC側が利用できる条件は、ネットに接続した状態でOSとChromeが起動していることだ。この状態のPCに、Chromeの拡張機能としてChromeリモートデスクトップが導入されていれば、操作対象となる。iPad側でも「Chrome Remote Desktop」のアプリをインストールしておく必要がある。さらに、PCとiPadの両方で同じGoogle IDでログインしておこう。ここまでの下準備を済ませた後、最初の接続はPCの前で作業しておく必要がある。PCでChromeの拡張メニューからリモートデスクトップを起動し、利用にあたって必要な各種条件を承認した後、表示された画面で「マイパソコン」の「利用を開始」をクリックする。さらに「リモート接続を有効にする」をクリックするとPINコードの設定画面が表示されるから、任意のコードを指定しておこう。PINコードの指定が終わると「マイパソコン」欄に自分のPC名が表示される。iPad側でアプリを起動した時にも同じPC名が見えるはずだ。もし複数のPCで同じ設定をしていれば、PC名はリストになる。その中から操作したいPC名を指定し、登録してあるPINコードを入力すれば接続されるはずだ。○iPad上でカーソルを動かしてPCを操作リモート接続されている状態でもPCは普通に利用できるが、下部に共有中であることを示すバーが表示される。これはiPad側からも見えているが、邪魔ならばドラッグして表示場所を移動させることも可能だ。もし自分がリモート操作しているつもりがないのに表示されている時には「共有を停止」をクリックして切断できる。iPadの場合、右上に表示されているマウスボタンが青くなっている場合には、マウスと同じようにカーソルを操作して利用することになる。少し動き方が独特ではあるが、カーソルから離れた部分を指で触れると、その指の動きに連動してカーソルが動く。タップすれば左クリックの扱いだ。マウスボタンをタップしてグレーにしている場合、iPad側での直接操作というイメージになり、触れているところが選択され、タップされるようになる。操作対象によってどちらが便利か違うから、上手に切替えながら利用するとよい。2本指でタップすると右クリックメニューが表示される。3本指タップならばマウスの中央ボタンをクリックした状態だ。2本指で上下にスワイプすればウィンドウ内がスクロールされる。PC側が複数ディスプレイの場合もマウスカーソルを移動させてゆけば隣のディスプレイを表示できる。もちろん、右上のキーボードボタンをタップしてキーパッドを表示させれば、文字入力も可能だ。右上の四角いボタンからはフルスクリーン表示への切替えが、メニューボタンからはPCの再起動が行える。PCにログインパスワードが設定されていても、その時点でリモート操作はできるため、一旦接続は切られるが少し待ってから再接続すればログイン画面から操作可能になる。また、iPad側では左上の「X」をタップすると接続を解除できる。またスリープになった時には自動的に接続解除されるから、作業を続けたい時にはスリープへの移行時間を設定しなおすなどしておくとよい。○オンラインストレージなどと組み合わせてより快適にiPadからは通常利用できない、フル機能のMicrosoft OfficeやAdobe製品なども、iPad上から利用できる。出先で資料を少し修正したい時などにも活躍してくれるはずだ。また、オンラインストレージと組み合わせて利用すると、より便利になる。ローカル保存しかしていない資料でも、リモートでPCを操作してオンラインストレージに保存すれば、少し待つだけで手元のデバイスから利用可能になる。もしもに備えて何でもオンラインストレージに保存しておく必要がないから、容量が圧迫されることもなければ、ファイルが多すぎて探しづらくなるという心配もない。ただし、利用にあたっては注意も必要だ。企業によってはセキュリティの関係から利用を制限したいという場合もあるだろう。セキュリティポリシー上問題がないことを事前に確認しておきたい。利用料金:無料制作者:Google, Inc.Chrome Remote Desktop
2015年11月13日デル・ソフトウェアはこのほど、中小規模法人、支店、リモートオフィス向けのネットワークセキュリティ製品「SonicWALL TZシリーズ(TZシリーズ)」の新モデルラインアップを、11月中旬より提供すると発表した。SonicWALL TZ 新シリーズは「SonicWALL TZ600」「SonicWALL TZ500 Wireless」「SonicWALL TZ400 Wireless」「SonicWALL TZ300 Wireless」「SonicWALL SOHO Wireless」。日本ではTZ600以外、ワイヤレスモデルのみの販売となる。新TZシリーズは、ギガビット・イーサネット・ポートやオプションの内蔵802.11acワイヤレス、IPSecおよびSSL VPN、負荷バランシング、高度なネットワーキング機能とセキュリティのニーズを認識するネットワークセグメンテーション機能などを搭載している。DELLのフラッグシップである次世代ファイアウォール「SuperMassive」と同じコードベースと保護機能を備えている。そのため、管理者は同一のユーザーインタフェースから運用・管理が可能となる。また、「Dell SonicWALL Global Management System(GMS)」によって、セントラルオフィスに置かれた単一のシステムからTZシリーズを展開・管理ができる。さらに、Dell SonicWALLのGlobal Response Intelligent Defense(GRID)ネットワークを通じ、継続的に更新を行い、サイバー犯罪を防ぐ強固なネットワーク保護を維持する。VPNリモートアクセスのサポート環境は、Apple iOSやAndroid OS、Amazon Kindle、Windows、Mac OS、Linuxとなる。
2015年11月05日IchiGeki氏は21日、ゲームパッドに対応したWindows版リモートデスクトップ「Ragnarok(ラグナロク)」をリリース、無償で公開した。対応OSは、Windows 2000 / XP / Vista / 7 / 8.x / 10、Windows Server 2003 / 2008 / 2012。Ragnarokは、離れた場所のPCを遠隔操作できるリモートデスクトップソフト。画面転送、音声伝送、暗号化通信、クリップボード転送(テキスト)、ファイル転送、マルチモニタなどに対応する。操作される側のPCは、iOS用アプリ「KeroRemote」からの接続もサポート。iPadやiPhoneから、Windowsマシンをリモート操作できる。ゲームパッドに関しては、アナログ入力に対応。アナログスティック、アナログボタン、アナログ十字ボタン、32個までのボタンを動作させられる。32個のボタンは、設定ファイルを用いて配置の入れ替えが可能だ。例えば、自宅のPCにインストールしたゲームを、外出先のノートPCにつないだゲームパッドでプレイする、といったことを実現できる。なお、操作される側のPCには「vJoy」をインストールしておく必要がある。Ragnarokが受け取ったゲームパッドの信号を、vJoyに送信する仕組み。開発者のIchiGeki氏は、世界で約5,000名のMicrosoftMVP受賞者の一人。日本人で唯一のMicrosoftMVP for RemoteDesktopServicesでもある。
2015年10月22日ディラックは2日、台湾SilverStone製のリモートスイッチ「SSTES01-PCIe」の取り扱い開始を発表した。10月16日より発売する。価格はオープン。店頭予想価格(税別)は3,700円前後。2.4GHzワイヤレス技術を用いた電源 / リセットスイッチ。リモコンスイッチとPCI Express x1用レシーバーカードで構成されており、レシーバーをPCに組み込むことで、離れた場所や手の届きづらい場所にあるPCを手軽に起動できる。リモコンにはリセットスイッチも搭載。レシーバーカードはロープロファイルに対応。動作範囲は20m。動作周波数帯は2.4GHz。標準 / ロープロファイル用ブラケットなどが付属する。
2015年10月02日オーシャンブリッジは9月7日、同社のリモートコントロールツール「ISL Online(アイエスエル・オンライン)」で、ワンタイム接続と常駐接続を備えたリモートコントロールツールである「プライベートクラウドライセンス」の提供を開始した。同社によると、この機能の提供は日本初だという。ISL Onlineは、離れた場所のPC同士で画面共有を行う「ワンタイム接続」、遠隔地にあるサーバーや出先でiPhone/iPadなどから社内のPCに接続可能な「常駐接続」と「Web会議機能」を1ライセンスで利用できるリモートコントロールツール。セキュリティポリシーに合わせて、オンプレミスライセンス、プライベートクラウドライセンス、パブリッククラウドライセンスの3つのライセンスから選択できる。提供が始まったプライベートクラウドライセンスは、LinuxOSベースのISL Online中継サーバーがAWS上にセットアップされた状態のサービスで、企業のサーバー構築やサーバー管理が不要となっている。また、複数の企業で共用するマルチテナントと異なり、契約企業専用のシングルテナントでのサービスとなる。オンプレミスサーバー台数は、契約接続数に応じて追加し、さらに、サーバー台数に応じてインスタンスも追加するため、高い障害耐性を実現。これに加え、Active-Activeバックアップにより、接続サーバーが故障しても別のサーバーが自動で継続運用するとともに、一部サーバーに偏った負荷も全体で分散処し効率運用を実現した、冗長構成での提供となる。プログラムアップデートやセキュリティパッチなどの適用などは、その都度契約企業と相談の上で実施し、サービスが停止するほどのサーバー障害が発生した場合には、契約企業の了承のもと、遠隔での緊急メンテナンスを行う。ISL Online プライベートクラウドライセンスの税別年間価格は、同時接続数10で300万円、20で400万円、50で750万円、100で1,300万円、200で2,400万円、300で3,000万円、無制限では5,000万円となる。
2015年09月08日インターコムは31日、遠隔地からPCのメンテナンスやサポートが可能なリモートコントロールソフト「LAPLINK 14」を発表した。9月16日に発売し、価格(税別)はパッケージ版1ライセンスパックが9,800円、2ライセンスパックが15,800円、5ライセンスパックが39,500円。LAPLINK 14を使用することで、現地で行う作業と同等の作業を、自分のPCからリモートで実行可能。主な用途として、遠隔地にあるPCのトラブル解決や、顧客へ納品した製品やシステムの保守業務などを挙げている。今回のバージョンアップでWindows 10に正式対応し、相手先のPCがWindows 10を使用していても問題なくリモートコントロールできる。前バージョンでは有償提供だった保守サポートサービスが、1年間分無償で付与されようになった(最大5年間への拡張も可能)。保守サポートサービスでは、最新プログラムの提供や電話サポートサービスなどを提供する。セキュリティは256bit暗号化に対応。通信回線としては、LANや電話回線などを使う。プッシュインストールをサポートしており、ホストPCからLAN上にある複数のPCへと、プログラムを自動インストール可能。大量のPCを更新する手間を省き、作業を効率化する。「バックグラウンド機能」では、リモート先のPC画面に表示することなく、DOSコマンドの実行やファイル転送などが行える。リモートコントロール補助機能では、デスクトップペン、レーザーポインター、ホストPCマウスカーソルといった表示機能を搭載。また、ファイル転送が途中で切れても、中断箇所からデータ転送を再開することも可能だ。対応OSはWindows Vista(SP2) / 7(SP1) / 8 / 8.1 / 10、Windows Server 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2。
2015年08月31日ソリトンシステムズは8月27日、リモートデスクトップサービス「Soliton SecureDesktopサービス」の提供を開始した。同サービスは、現在アプライアンスとして販売している「Soliton SecureDesktop」のクラウドサービス版で、社外のPCやスマートデバイスからクラウドを介して社内のPCを安全かつ快適にリモート操作することを可能にする。クラウドサービス版では、「少人数から始めたい」「運用管理に手間をかけたくない」「自社でサーバを管理したくない」といったニーズにこたえる。同サービスを利用するにあたっては、専用ソフトウェアを端末にインストールするだけでよく、すぐに利用を開始できる。また、アプライアンスでは別途用意が必要な電子証明書認証を、クラウドサービス版では標準で提供することでセキュリティを強化。同サービスはセキュアな在宅勤務やモバイルワーク環境を、サーバを持たず手軽にスタートしたい利用者に適している。そのほか、通信は端末間の画面転送のみに制限され、端末には一切ファイルやデータが残らない。一般的なVPNのようなネットワーク接続をしないことで、マルウェア感染のリスクも軽減する。サービス料金は、初期費用が3万円、月額費用が10ユーザー込みで1万円、10ユーザー追加で月額費用が1万円となっている(いずれも税別)。
2015年08月28日Avid Technologyは、同社Pro Toolsなどのオーディオおよびビデオソフトウェアを、iPadを使ってワイヤレスでリモートコントロール可能なアプリ「Pro Tools | Control」を公開した。価格は無料。同アプリは、マルチタッチ操作に最適化されたユーザーインタフェースにより、快適かつ高度なリモート環境を簡単に構築できるよう設計されている。iPadアプリによる直感的なセッションのレコーディングやミキシング、各種トラックセッティングなどを実現するMixer viewを搭載。また、Tracks viewでは同時に40トラックもの視認が迅速に行える。さらに、1タップで複数のキーストロークおよびショートカットを実行するカスタマイズ可能なボタンなども装備し、同社S3やArtist Mixのワークフローの強化・拡張にも適する。対応ソフトウェアは、Avid Pro Tools 12.1以降、Avid Pro Tools | HD 12.1以降、Avid Media Composer 8以降、Apple Logic Pro X、Steinberg Cubase 8、Steinberg Nuendo 6.5など。その他、EUCON(EuControl 3.3)に対応したソフトウェアをサポート。なお、5GhzのWi-Fiネットワーク利用が推奨されている。
2015年08月24日ソリトンシステムズは、Webに特化したリモートアクセスサービス「Soliton SecureBrowserサービス」の販売を7月31日より開始すると発表した。同サービスは、「社内へのリモートアクセス環境」、「クラウドアクセスのセキュリティ強化」、「端末からの情報漏洩の防止」の3つを提供する。社内へのリモートアクセスでは、VPN機能内蔵のセキュアブラウザ「Soliton SecureBrowser」を利用。セキュアブラウザアプリにログインするだけでリモートアクセスが開始され、リモート接続が完了すると指定のWebサイトがダイレクトに表示される。接続できるWebサイトはホワイトリスト方式を採用し、管理者指定のWebサービスのみが利用可能。また、標準機能として電子証明書による端末認証が利用できる。クラウドアクセスのセキュリティでは、電子証明書による端末認証により、不正端末からの接続をブロックし、クラウドシステム側の接続元IPアドレス制御機能により、リモートアクセスの経路の一本化を行うことができる。今後、アクセスコントロールサービス、シングルサインオンサービス等も提供予定だという。端末からの情報漏洩の防止では「Soliton SecureBrowser」の利用により、業務以外のサイト利用を制限し、セキュアブラウザのサンドボックス機能によりネットワークを経由して広がるマルウェア感染リスクを軽減する。さらに閲覧ファイルやデータのキャッシュは自動消去され、端末にデータは残らない。サービス料金は、クラウド プランが初期費用10万円、月額基本費用(100ユーザー込) が3万円。クラウド・イントラ プランは初期費用が30万円、月額基本費用(100ユーザー込) :5万円。
2015年07月31日キヤノンは7月8日、レンズ交換式デジタルカメラ「EOS」シリーズなどで使用できるリモートコントローラーアダプター「RA-E3」を発表した。発売は11月。キヤノンオンラインショップでの直販価格は4,500円(税別)。N3タイプではないリモコン端子を備えたカメラで、タイマーリモートコントローラー「TC-80N3」を使用するための変換アダプター。もともとは「EOS 60Da」でインターバルタイマー撮影などを行うための同梱品だったが、このたび単品販売されることになった。対応カメラは2010年以降に発売された、N3タイプではないリモコン端子を持つEOSデジタルカメラとなる。
2015年07月08日PreSonus Audio Electronicsは、同社DAWソフトウェア「Studio One 3 Professional」のiPad用リモート・コントロールアプリ「Studio One Remote」を発表した。価格は無料。同アプリでは、Studio One 3 Professionalに対する一般的なトランスポートやミキサーのコントロールのみならず、編集/エフェクト/オートメーション/イベント/インストゥルメント、そしてマクロ機能などの各コマンドの実行、パワフルなXYベクターパッドでエフェクトチェーンの制御なども行える。さらに、マクロコントロールにより、エフェクトチェーン内のプラグインの重要なパラメーターのほとんどに素早くアクセス可能。アサイン可能な8系統のノブ、8系統のボタン、2系統のXYベクターパッドを使用しての、個々のプラグインのコントロールにも対応する。なお、Studio One純正のネイティブエフェクトについては、あらかじめプログラムされており、サードパーティ製AU/VSTプラグイン・パラメーターはStudio OneのControl Link機能を使用して簡単にアサインできる。
2015年07月08日●SiegfriedをホストPCに導入する○独自の映像圧縮エンジンで高画質・高圧縮を実現手元にないPCをネットワーク経由で操作する「リモートデスクトップ」のニーズは高い。Windowsも標準でRDP(Remote Desktop Protocol)を実装しているが、低速なネットワーク環境での高速化はもちろん、さらなる応答性の向上など改善を求める声は少なくない。そのような要望を持つユーザーに試してほしいのが、個人や法人(営利/非営利)を問わずに使用できるフリーソフトウェアとして、2015年4月2日に正式リリースを迎えた「Siegfried(ジークフリード)」である。Siegfriedを開発したIchiGeki氏は、2012年4月からMicrosoft MVP for RemoteDesktopServicesを受賞し続け、iOSからWindowsを遠隔操作する「KeroRemote」などをリリースしてきた。使用した経験をお持ちの方ならご承知のとおり、いずれのアプリケーションも高い応答性を備えている。その背景にあるのは、On2 Technologies(現在はGoogleが買収済み)が開発したビデオコーデック「VP8」をベースに、独自開発した映像圧縮エンジン「KUGA」だ。KUGAは動き判定をもとに、内部でVP8と、これも独自開発のビデオコーデック「GBVC(GaeBolgVideoCodec)」を内部的に切り替えることで、高画質と高圧縮を実現。IchiGeki氏のブログを参照すると、2013年8月頃に1つの完成を迎えたKUGAは、その後もパラメーター調整など改善を重ねてきた(技術的な部分は割愛する)。○ホストPCとなるWindowsマシンにSiegfriedを導入それでは、Siegfriedの使い方から解説しよう。ダウンロードリンクに用意されているのはZIPファイルのため、任意のツールを使って展開すると、実行形式を含めた3つのファイルが現れる。この中の「siegfried.exe」を実行し、ドロップダウンリストから「ServerMode」(サーバーモード)か「ClientMode」(クライアントモード)を選択して、リモートデスクトップのサーバーとクライアントを起動する仕組みだ。なお、Windowsのサービスとして動作させる場合は、管理者として実行すれば選択可能になる。サーバーモードで起動する場合は、最大64文字のパスワード設定が可能だ。空欄のままサーバーを起動しても構わないが、セキュリティリスクが発生することは理解しておこう。初回起動時はWindowsファイアウォールによるブロック解除をうながされるので、必要に応じてネットワークプレースを取捨選択してブロックを解除すれば、サーバーの準備は完了。サーバーの稼働中は、デスクトップ画面右下の通知領域にアイコンが加わる。また、通知領域アイコンを右クリックすると現れるメニューからは、リモートデスクトップ描画のフレームレート変更や、ファイルの送受信を行う項目を設定できる。共有フォルダーを未作成の環境でも、ファイルのやり取りができるのは何気なく便利だ。●SiegfriedクライアントPCから、ホストPCをリモート操作○SiegfriedクライアントPCから、ホストPCをリモート操作続いて、クライアント側の準備に取りかかろう。ClientModeに変更すると、設定項目が大きく変化する。「IP」はサーバー側で使用するIPアドレスを入力し、「Port」はサーバー側で変更しない限りは初期値の「49900」で構わないだろう。「Control」はリモートデスクトップ接続時にキーボードやマウス操作を行うか否かの設定だが、サーバー側で有効にしないと動作しない。「VideoQuality」は描画画質を5段階から選択できるが、接続後も変更できるので、まずは変更せずに接続してみよう。下図は、Windows 8.1から別PCのWindows 8.1へ接続した状態だ。実行スループットが約17Mbpsの無線LANでも(「LAN Speed Test Lite」で測定)、十分実用レベルである。さすがに画像クオリティやフレームレートを上げるともたつく場面があったため、有線LAN(実行スループットは約700Mbps)を試したところ、こちらは各種設定を変更しても遅延するような場面は皆無だった。Siegfriedで興味深いのが、マルチディスプレイに標準対応している点だ。筆者はデスクトップPCに4台のディスプレイを接続して普段から使用しているが、クライアント側からリモート表示/操作するディスプレイを自由に選択できるのはありがたかった。また、すべてのディスプレイを表示する項目も用意している。下図はディスプレイを横/縦/縦/横を配置しているため"いびつ"な形だが、さまざまな用途で活用できそうだ。●iOSデバイスから、ホストPCをリモート操作○iOSデバイスから、ホストPCをリモート操作冒頭で述べたようにIchiGeki氏は、iOS用リモートデスクトップアプリケーションとして、KeroRemote以外にも「Orthros」をリリースしている。WindowsマシンでSiegfriedサーバーを起動しておくと、いずれのクライアントからも接続できる。今回はKeroRemoteをiPadにインストールして接続を試みたところ、拍子抜けするほど簡単にリモート操作が可能だった。スワイプ操作でソフトウェアキーボードや操作ボタンを呼び出せば各種の操作を実現できるが、アプリケーション内にヘルプなどが用意されていないため、各種コントロールの消し方に慣れるまで時間を要するのは少々残念だ。Siegfriedを使用する上で留意すべきは、Windows標準のリモートデスクトップ接続とは、接続方法が異なる点である。リモートデスクトップ接続はWindowsのセッションを利用しているため、サーバーがWindows 8.1などクライアントOSの場合、同時接続可能セッション数が制限されてロック状態となる。一方でSiegfriedは、デスクトップの映像や音声などを圧縮転送しているため、クライアント側の操作はそのままサーバー側に逐一反映する仕組みだ。そのためSiegfriedによるリモート接続時は、サーバー側の負荷も高まり、アプリケーションによっては応答性が低下する場合もあることを踏まえて使ってほしい。○「ルーター超え」のリモート接続も可能最後に外出先からSiegfriedの接続を確認してほしいと編集部から指示を受けたため、検証結果を報告しよう。SiegfriedはIPアドレスとTCPポートさえあれば接続できるため、ルーター側でNAT(Network Address Translation)設定を行えば簡単そうだが、今回は集合住宅向けISPからVPN経由でフレッツ光接続したルーターへ接続。その上でSiegfriedのリモート接続を行ったが、もちろん問題はない。試しにスマートフォンとノートPCをBluetoothでつなぎ、通信キャリアのネットワークでNAT設定を行ったルーター経由で接続したが、こちらもリモート接続の成功を確認している。もっともNAT設定はセキュリティリスクも発生するため、特に問題がなければVPN接続を用いることをおすすめしたい。なお、今回取り上げたSiegfriedは圧縮率に特化しており、パフォーマンスを優先するのであれば「Brynhildr(ブリュンヒルデ)」と試してほしいとIchiGeki氏は説明している。阿久津良和(Cactus)
2015年04月06日Microsoft MVP受賞者でフリープログラマーのIchiGeki氏が、Windows用リモートデスクトップソフト「Siegfried」(ジークフリード)の正式版となるバージョン「1.0.0」を公開した。対応OSはWindows 2000 / XP / Vista / 7 / 8、Windows Server 2003 / 2008 / 2012となっている。Siegfriedは、個人や法人、営利や非営利を問わず、無償で利用できるフリーソフトウェア。画面転送、音声伝送、暗号化通信、クリップボード転送(テキスト)、ファイル転送、マルチモニターなどに対応している。また、iOSからWindowsマシンを遠隔操作できるリモートデスクトップアプリ「KeroRemote」(同じくIchiGeki氏がリリースしているソフトウェア)からの接続もサポートしており、iPhoneやiPadからWindowsマシンをリモート操作できる。特徴としては、VP8をベースとした映像圧縮コーデック「KUGA」を実装していること。高画質と高圧縮を自動的に判断して切り替える。YUV444の色空間に対応しており、リモート環境でもほぼ無劣化の状態まで画質を高めることが可能だ。自動判定や色空間変換はアセンブラで開発され、同種のコーデックと比較しても処理が高速という。音声圧縮は、高音質で低レンテンシのCELTを採用している。
2015年04月02日3月18日、デジタルライフ推進協会(DLPA)は、リモート視聴についての説明会「リモートアクセスDay 2015」を開催した。DLPAは、デジタルコンテンツ使用の利便性を高める目的で2010年2月に設立された一般社団法人。録画したテレビ番組をDLNA機器を使用してホームネットワーク内で視聴するというスタイルは、当たり前のものになりつつある。その次の段階となるのが、リモートアクセスによる宅外での番組視聴だ。会場では、DLPAの代表理事でアイ・オー・データ機器の代表取締役でもある細野昭雄氏から、DLPAの活動についての説明が行われた。また、前回の「リモートアクセスDay」が開催されたのは2013年6月10日。それから約2年が経過しており、その間に起こった変化や今後目指す方向についての説明も行われた。DLPAでは、2013年1月に「リモートアクセスガイドライン1.0」を策定している。同ガイドラインは、NASに保存されている録画番組を宅外から視聴するための要件を定めたものだ。さらに、2014年8月には「リモートアクセスガイドライン2.0」を策定した。リモートアクセスガイドライン2.0では、これまでのNASからのリモート視聴だけでなく、レコーダーや録画機能付きテレビからのリモート視聴を可能にするための要件と、放送中の番組を外出先で視聴するための要件を定めている。リモートアクセスガイドライン2.0は、次世代放送技術フォーラム(NexTV-F)が策定した「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件」にも準拠している。リモートアクセスガイドラインに対応した機器にはDLPAのロゴが付けられており、他メーカーの製品であっても相互接続が可能だ。細野氏はDLPAの今後の取り組みとして、パーソナルコンテンツをリモート視聴する方法の共通化と、リモート視聴の認証のシンプル化の2点を掲げた。なかでも後者に関しては、リモート視聴を行う場合、レコーダーとモバイル機器を3カ月に1回認証させる必要があり、これをシンプルな形で共通化できるようにしたいと語っている。そのための方法として、NFCによる認証をあげている。NFCの扱いに関しては、iOSとAndroid OSで差があるが、どちらの端末からでも同じ手順で利用できるように、共通化を目指すとしている。説明会の後半では、DLPA技術ワーキンググループ長でデジオン戦略企画部長の三上英一氏のデモと水道橋博士氏のトークを交えた、「デジタルライフトーク デモンストレーション」も行われた。
2015年03月19日モバイルワークやBYODなど柔軟な働き方を実現するうえで欠かせないリモートアクセス環境。前回は、リモートアクセス環境を整備するために、既存のネットワーク環境と標準ソフトを活用するアプローチを紹介した。今回は、それを効率的に実現できる「DesktopDirect」の特徴や機能を紹介する。○リモートデスクトップ接続をパワーアップして使いやすくDesktopDirectは、アレイ・ネットワークスが提供している社外から社内の個人PCにリモートデスクトップ接続を行うためのソリューションだ。リモートデスクトップ接続にはマイクロソフトのRDPを利用しており、Windows PCだけではなく、OS X、iOS、Androidといったさまざまなクライアントからアクセスすることが可能だ。リモートデスクトップ接続を使ったことのある方はご存知だろうが、一度接続を確立してしまえば、Windows PCを普段通りに使用している場合と、基本的には同じ操作を行うことができる。低速回線でも快適に利用できるように設計されており、業務文書の作成や業務アプリケーションの操作などはほとんどストレスを感じることなく作業を行うことができる。また、ホストとなるWindows PCの画面をクライアント側に転送する仕組みであるため、ホスト側のデータがクライアント側のストレージやキャッシュに保存されることがないなどセキュリティ面でのメリットもある。とはいえ、社外からアクセスできるようにするにはIPやTCPポートなどのネットワーク設定の変更が必要になる。そうした設定なしでは、社員個人が社内に置かれた自分のPCにアクセスすることは基本的にはできない。また、セキュリティ上の問題が発生することから、事前にVPNなどのセキュリティ設定や適切なアクセスコントロールなどを施す必要がある。例えば、標準のリモートデスクトップ接続では、クリップボードを使ったホストとクライアント間でのコピー&ペーストやファイルの転送なども可能だが、そうした機能の私用を許可してしまうと、情報漏洩のリスクを招きかねない。標準のリモートデスクトップ接続は、便利ではあるものの、セキュリティポリシーやガバナンスを保った状態で社外から利用するには課題が多い。アレイ・ネットワークスの代表取締役である岡本恭一氏は、「リモートアクセス環境を構築する際のさまざまな課題を解決し、ユーザが簡単に社内のPCをリモートから利用できるようにするのがDesktopDirectです」と話す。○「AGシリーズ」1台を設置するだけで導入完了実際に、ユーザが普段どのようにDesktopDirectを利用するのか、順を追って見ていこう。リモートアクセスを行いたいユーザはまず、Webブラウザを使って、アクセスする。この時アクセスするURLは、企業側が任意に指定するアドレスだ。例えば、remoteaccess.xxx.co.jpなど、企業サイトのサブドメインなどをリモートアクセス専用のアドレスに指定できる。この際の通信はhttps(SSL通信)による暗号化が必須となる。これにより、通信内容が途中で盗み取られることを防ぐ仕組みだ。指定のURLにアクセスすると、次のようなDesktopDirectのログイン画面が表示される。ここで入力するユーザ名とパスワードは、普段、Windows PCのログインに使っているユーザ名とパスワードと同じものを利用する。ユーザは普段のPCにログインするのと変わらない手順でアクセスすることができるわけだ。この認証が通ると、自分のPC名とアイコンが表示された画面が表示される。ここでアイコンをクリックすると、自動的にリモートデスクトップ接続が呼び出され、接続が確立する。接続されれば、普段のPCと同じように仕事を進めることができる。なお、Wake On LANに対応しているので、スリープ状態になっているPCを社外から起動して接続することも可能だ。このように、ユーザはわずか3ステップで、社外のPCから、会社のPCにリモートデスクトップ接続ができるようになるのだ。これならユーザの操作教育などは最小限で済むことだろう。ユーザ認証用の新たなパスワードの設定や、USBキーなど特別な機器を用意する必要もない。導入したその日から運用を開始することができる。さらに注目すべき点は、ソリューション導入が非常にシンプルなことだ。導入は、アレイ・ネットワークスが提供するセキュア・アクセス・ゲートウェイ「Array AGシリーズ」1台を設置するだけで済む。AGシリーズ 1台に、Webブラウザでアクセスするためのポータル機能、通信を秘匿化し安全に社外と社内をつなぐSSL-VPN機能、社内のPCをつなぐためのIPやポートの設定機能、リモートデスクトップ接続の機能制限などが一括で含まれている。管理者は、VPNを構築したり、アクセスコントロールのために特別なソフトを導入したりといった手間がない。既存のインフラやセキュリティポリシーをそのまま生かした導入と運用が可能なのだ。○独自の端末識別の仕組みと、既存の認証基盤との連携どのようにして、こうした簡単な仕組みを構築しているのか、もう少し踏み込んで見てみよう。気になった方も多いと思うが、先ほどの3ステップを実現するのは実は簡単ではない。例えば、ユーザ名とパスワードの組み合わせが1つだけでは、漏洩の危険も大きく、なりすましに対応できなくなる懸念もある。そのため、二段階認証を導入したり、不正なアクセスを検知するようなソリューションを別途組み合わせたり、さらに、利便性を損なわないようにシングルサインオンの仕組みなどを導入したりする。結果として、コスト増につながることも少なくない。この点、DesktopDirectでは、Active Directoryなどの認証基盤と連携することができるようになっており、これによりWindowsのユーザ名とパスワードを使ったシングルサインオンが可能だ。また、不正な認証を検知するアクセスコントロールについても、「ハードウェアID」と呼ばれる認証情報を自動的に生成し、それをチェックすることで、不正なアクセスを検知することができるようになっている。岡本氏によると、ハードウェアIDとは、ユーザ名やOS、PC固有の情報などから生成される端末識別情報のことだ。「ハードウェアIDを利用すると、状況に応じてアクセスを動的に管理することもできます。例えば、正しいユーザであっても、ウイルス対策ソフトが最新のものでなかった場合は、アクセスを遮断したり、状況に応じて利用可能なリソースを割り当てたりといった運用が可能」(同氏)という。また、標準のリモートデスクトップ接続が提供している機能の制限も細かく設定できる。例えば、クリップボードを経由したコピー&ペーストやファイルの転送、ローカルプリンタを使った印刷といったような、情報漏洩につながるような機能を禁止することができる。「データをローカルに一切保存させないシンクライアントのような運用が可能」になるのだ。実際、こうしたセキュリティ面を評価して、持ち出し用のモバイルPCをシンクライアントのように利用したりする医療機関やメーカーは多いという。社内PCへのアクセスのため、OSやソフトウェアのライセンス数が増えないというメリットもある。「リモートデスクトップ接続は歴史がありなじみのあるソフトだけに、機能やメリットが見過ごされがちです。リモートワークが当たり前になった今だからこそ、再評価すべきです。DesktopDirectを利用することで、これまでの投資を保護しつつ、効果的なリモートアクセス環境を構築してほしい」(岡本氏)***DesktopDirectが真の価値を発揮するのは、タブレットやスマートフォンといったモバイル端末からアクセスされたときだ。次回は、それを実現するアプリケーションである「MotionPro」を紹介しよう。
2015年02月05日