全国5大都市で開催された俳優・佐藤健の写真展「佐藤健写真展2019」が、11月10・11日にアメリカ・ロサンゼルスにて開催されることが8日、わかった。佐藤の写真展としては、初めての海外進出となる。今年、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、TBS系ドラマ『義母と娘のブルース』に出演、10月19日に主演映画『億男』が公開、11月23日には出演映画『ハード・コア』の公開が控えるなど、ドラマ・映画で幅広い活躍を続ける佐藤。そんな佐藤の20代最後を、3名の新進気鋭の若手カメラマンが撮りおろした「佐藤健 2019年カレンダー」と「佐藤健 in 半分、青い。」PHOTO BOOKの発売を記念して、東京・渋谷、名古屋、仙台、大阪、福岡の全国5大都市で「佐藤健写真展2019」が開催された。このたび、佐藤の魅力あふれる展示をそのままに、アメリカ・ロサンゼルスにて開催することが決定。さまざまな顔を見せた日本展と同じく、カレンダーに収まりきらなかった貴重なカットを含め約40点を展示、会場内には特大パネルも設置される予定となっている。「佐藤健写真展2019 in Los Angeles」は、さまざまな日本の魅力を紹介する総合イベント「JAPAN PARKLOS ANGELES」のメインコンテンツとして、2日間限定で開催される。なお、同写真展は、アメリカのみならず、今後アジアでの開催も視野に入れているという。
2018年11月08日舞台『光より前に~夜明けの走者たち~』で円谷幸吉さん役を演じるのは、2.5次元舞台で大活躍して脚光を浴びた宮崎秋人さん。人懐っこい笑顔の裏に隠された演技への真摯な思いと実直さが伝わるインタビューをどうぞ!写真・黒川ひろみ 文・尹 秀姫舞台『光より前に ~夜明けの走者たち~』とは1964年の東京オリンピックをともに走った円谷幸吉さんと君原健二さんという2人のマラソンランナーを描いた物語。この舞台で円谷幸吉さん役を演じるのが、今では舞台からドラマ、映画などジャンルを飛び越えて活躍している宮崎秋人さん。これまでの豊富な舞台経験の中でも「今までで一番、丁寧に作ってると思います」というほどのめり込み、新たな挑戦に臨んでいるそうです。--舞台『光より前に ~夜明けの走者たち~』は東京オリンピックをめざすマラソン走者たちを描いています。円谷幸吉さんといえば悲劇の主人公としても知られていますが、まずはじめにこの作品への出演が決まった時のお気持ちと、どんなふうに演じたいと思われたか教えてください。宮崎さん お話をいただくまで円谷幸吉さんという存在を知らなかったので、調べていくうちにどんどん円谷さんのすごさと重圧を知ることにはなったんですが、最初に話を聞いた時は、次の役はマラソンランナーなんだなくらいの感覚でしたね。今までも走ったり泳いだり自転車漕いだり柔道やったりとかしてきたので(笑)、今度はマラソンなんだなっていう感覚しかなかったです。でもいざ蓋を開けてみたら、今までの作品とは全然違う! 今回はほとんど会話劇と言うか、ランナーの苦悩を描いた物語なので。--実際に円谷幸吉さんのふるさとにも行かれたそうですが、どうでしたか?宮崎さん これまでも資料を読んだりはしてましたけど、実際に円谷さんが過ごした場所に行って、彼が残したものを見ると、実際に生きてた人なんだなっていう息吹を強く感じました。何もない場所でしたけど、当時はもっと何もない場所だったと思うし、そういう場所で走っていたんだなって感じることができたので、行ってよかったです。円谷さんのお兄さんともお話させていただいて、役作りをしていく中でも具体的に思い浮かべることができるようになりましたね。架空の人物でもなく、歴史上の人物でもなく、まだ円谷さんのことを知っている人が生きている中で演じるというのは責任感も伴いますよね。でも今回はあくまで『光より前に』という作品の円谷幸吉っていう男を演じたいと思っているので、そこはハッキリ分けたいと思ってます。--この作品の演出家である谷さんからはどういうふうに演じてほしい、といったお話はありましたか?宮崎さん 台本を読みながら、円谷さんって本当に純粋な人だったんだなっていうのが伝わってくるんですよ。コーチをすごく信頼していた人なので、彼が言う「はい」のひとことも、心の底から言えなきゃいけない。それを、舞台を観ている人に伝えてほしいというのは言われましたね。あとは、悲劇的な側面に注目されがちですけど、実はすごくユーモアのある人でもあるので、そういうところも出していきたいという話はしました。谷さんからは、円谷さんの素朴な感じが僕に合ってるんじゃないかとは言われましたね。--円谷幸吉のライバルでもあった君原健二さんと、君原さんを演じた木村了さんはどんな人でしたか?宮崎さん 円谷幸吉さんと君原健二さんって、2人ともピュアなんだけど、タイプは全然違うんですよ。それがいいコントラストになってると思うし、僕と了くんもまた役者としてのタイプが違うので、そこはちょうどいいんじゃないかと思います。了くんは役者としても頼りになりますし、感覚が優れている人。それをすぐ体現できる人でもあります。それでいてちゃんと裏付けもある人で、常に本を抱えているイメージなんですよね。台本をいろんな角度から読み込む力もある。憧れる面もありますし、自分も負けてられないって思う部分もありますよね。--円谷幸吉さんという人物と自分とで似ている部分はありましたか?宮崎さん それはわからないですね。というより、彼を理解しようと思えば思うだけ、つらいっていうか。彼を演じるにはわからなきゃいけないこともあるけど、その扉を開けるのもちょっと怖い。もちろん彼を演じるには早いうちに扉を開けて自分の体に落とし込む作業が必要なんですけど。今まで役者やってきて、いろんな作品に出させていただいた中で、ここまで演じていて怖いって思った作品はなかったので、それは楽しみでもありますね。役者として新しい自分と出会えるっていう楽しみはあります。--演じていて印象的だったシーンやセリフはありますか?宮崎さん 円谷さんがコーチと友達みたいに仲良くしているシーンがあるんですけど、そこは演じるのが楽しみです。コーチと選手という関係ではあるんですけど、当時のエピソードとして円谷さんがコーチをいじるというか、仲良くしていたというのは実際にあったことなので。円谷さんというと悲劇の部分にばかり注目されがちですけど、実はすごく明るい人だったんだよっていうところも見せたいんですよね。それは畠野コーチ役の和田正人さんとしっかり作り上げていきたいです。--この舞台で宮崎さんが観客のみなさんに届けたい思いとは何ですか?宮崎さん 観に来てくださる方の中には僕みたいに円谷幸吉さんと君原健二さんのことを知らない人がいっぱいいると思うので、まずはお二人の存在を知ってほしいなと思います。当時のスポーツ界に問題提議をして変えてくれた方なので、その事実をまずは伝えたいです。そこから何を感じるかっていうのは人それぞれだと思います。ただ、物語としてはすごくシンプルでわかりやすいお話ですし、これが童話だったらなんて素敵なお話なんだろうって思うんですけど、そういう感覚で観に来ていただけたらいいんじゃないかと。舞台を観てくれた方にはきっとこのタイトルの意味が伝わるんじゃないかと思います!--俳優・宮崎秋人さんについておうかがいします。これまでの役者人生の中でもっともインパクトのある作品はどれでしたか? またその理由も教えてください。宮崎さん すごい質問だなあ(笑)。自分の中で一番大きかったのは『柔道少年』ですね。それまでカッコいい宮崎秋人を求められることが多かった中で、この舞台では10キロ増量して本番に臨みました。太るのはキツかったですけど、太ってる時の自分はすごく楽しかったんですよ(笑)。その頃はやたらおじいちゃん、おばあちゃんに声をかけられたし、おばあちゃんがやってるような小さい商店に行くとたくさんおまけしてくれるし。生きるって楽しいなって思いましたね(笑)。演技でも、今までの宮崎秋人だったら無意識にカッコつけてしまうところを全部削ぎ落とすっていうのを経験できたので、やってよかったなって思いました。それ以降はカッコよさを求められる役であっても、無意識にカッコつけてしまうのではなく、演技としてカッコよさを乗っけてくことができるようになったので、それは『柔道少年』のおかげだと言えますね。--ご自身から見た俳優・宮崎秋人とはどういう人物だと思われますか?宮崎さん 「役者に向いてないやつだな」って思います(笑)。人前も苦手ですし、カメラも苦手ですし、学生時代は本を読むのもあんまり好きじゃなかったし。「それとはどれを指しますか?」という質問をすべて間違える人間でした(笑)。文系、理系で言うなら断然理系なので、ひとの気持ちもわからないですし。自分の性格上、ちょっとでも自分は向いてると思ったら、途端に甘えてサボると思うんですよね。だから常に「自分は向いてない」って言い聞かせてるんです。これまでの人生、他では努力してこなかったけど、役者に関しては一生かけてやってやろうって腹をくくって入った世界なので、中途半端はしたくないですね。自分より上の先輩たちは、それこそいろんな経験をしてこられているわけで、その下の人間がちょっとでも手を緩めたら、上の世代と戦っていけないでしょう?--真面目なんですね! これまでテレビドラマ、映画、舞台と幅広く活躍されていますが、ご自身が一番やっていて楽しいジャンルは何ですか?宮崎さん 今年の3月に初めて海外戯曲をやって、初めて楽しいなって思えた自分がいたので、今後もっとやれたらなとは思いますね。舞台は生で直接届けられるっていう魅力と、1回1回同じものはないっていう儚さが好きですね。特に海外戯曲では今までさんざん自分で武器にしてきた身体能力を封じられるので、それが気持ちいいんです。ただの棒っきれになった気分で(笑)。--俳優という仕事をするうえで、日々の生活で心がけていることは何ですか?宮崎さん 人を好きだと思うことですかね。これは自分の中ですごく大事にしていることです。無理に好きであろうと思ってるわけではないんですよ。それに人見知りはするんですけど、人に興味はありますね。そのせいか違う職種の人とも仲良くしてもらうことも多いです。性格的に合う合わないはありますけど、合わない人でも自分が好きになれてないだけだと思うほうです。別にその人を否定することもなく、ちっちぇーな自分って思うくらいですね(笑)。--今後、どんな作品を演じたい・役柄を演じたいというのはありますか?宮崎さん 今パッと思い浮かんだのは、千利休ですね。急にパッと出てきたんですけど(笑)。これまで元気な役が多かったので、ああいう静かな役をやってみたいですね。ちょっと前に観た映画で、佐藤浩市さんが先の役を演じていて、すごくカッコいいなと思って。一度だけ茶道体験をしてみたことがあるんですけど、その時は茶室への入り方すらわからなかったんですよね(笑)。何回習っても、茶碗を何度まわすのかわからなくなっちゃうし、これ何でまわしてるんだっけ?って考えちゃって(笑)。でも奥深い世界だと思うので、もっと理解したいです。--今、目標として掲げていることは何ですか?宮崎さん シアタートラムに立ちたいです。あの空間は選ばれた人しか立てないっていう感じがします。これまでシアタートラムでの作品は何本か観てますけど、『Being at home with Claude ~クロードと一緒に~』はすごく印象深かったですね。ほぼほぼ2人劇なんですけど、20分以上ひとりで喋るシーンがあるんですよ。瀬戸康史くんが『マーキュリー・ファー Mercury Fur』をやったのもトラムだったし。あそこで観た作品って強烈な印象を放ってるんですよね。なので、いつかシアタートラムの作品に出るのを目標にしたいです。Information宮崎秋人 みやざきしゅうと 1990年9月3日、東京都出身。174センチ。
2018年11月03日上田晋也、藤木直人、森泉の3人がMCを務める日本テレビ系「おしゃれイズム」の10月21日(日)今夜放送回に、俳優の勝地涼がゲスト出演。先日結婚した女優・前田敦子との新婚生活などそのプライベートを明かしてくれる。2005年公開の映画『亡国のイージス』では第29回日本アカデミー賞新人賞を受賞、その後ジョン万次郎役を演じた大河ドラマ「篤姫」、ヘタレなキャリア刑事役で出演した「東京DOGS」、宮崎あおい主演、佐藤浩市やユースケ・サンタマリアなど実力派に囲まれるなか、シンガーソングライター役を好演した『少年メリケンサック』などに出演。宮藤官九郎が脚本を手掛け能年玲奈、橋本愛、松岡茉優、有村架純ら当時注目の若手女優が集結した2013年放送のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」では“前髪クネ男”のTOSHIYA役で出演し、1度の出演にも関わらず大きな印象を残すと、松山ケンイチ主演で原作の16年後を描いたドラマ「ど根性ガエル」では警察官として地元の交番に勤務する五郎役を演じ、前田さんと共演。沢村一樹、藤井流星らと共演した2016年の「レンタル救世主」では黄色のネクタイもインパクト抜群のテクノロジーに強い紀伊ロイ役。今年夏公開の『銀魂2』では“将ちゃん”こと江戸幕府14代将軍の徳川茂茂役で小栗旬らと共演。7月から9月まで放送された「ヒモメン」では窪田正孝演じる“ヒモ男”碑文谷翔から川口春奈演じるヒロイン・ゆり子を奪おうと暗躍する医師・池目亮介役で出演。9月公開の『食べる女』では新婚早々に前田さんとの“夫婦共演”も実現させた勝地さん。そんな勝地さんが今回本番組に出演。7月30日に結婚を発表、現在妊娠中の女優・前田さんとの新婚ホヤホヤおのろけエピソードや、2人で選んだという結婚指輪を番組で披露するほか、結婚を報告した際の俳優仲間の意外な反応に恩人・宮藤官九郎のお祝いコメントも紹介。さらに“人生観が180度変わった”という結婚後のプライベートライフまでボリューム満載でお届けする。2019年1月18日(金)には『マスカレード・ホテル』の公開も控える勝地さんの最新のトークを楽しめる「おしゃれイズム」は10月21日(日)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年10月21日吉田羊が主演を務め、ジェリー・ブラッカイマー製作総指揮で全世界で大ヒットした「コールドケース」の日本版として話題を呼んだドラマの第2シリーズ「連続ドラマW コールドケース2 ~真実の扉~」。先週13日より放送開始となった本作から、今後の展開がさらに楽しみになるスペシャル映像が解禁された。■豪華キャストが続投!本作のオリジナルは、ジェリー・ブラッカイマー製作総指揮で2003年から2010年まで全7シーズンにわたりアメリカで放送され、高視聴率を記録したドラマシリーズ。未解決凶悪犯罪、通称“コールドケース”を扱う捜査チームの活躍を描き、本国アメリカでは全シーズンの平均視聴者数が1000万人を超えるなど人気作品となっている。日本版では神奈川を舞台に、『ハナレイ・ベイ』の公開が控えている吉田羊が主演を務め、神奈川県警捜査一課の中でチームを引っ張る主人公の女性刑事・石川百合役を好演。また、百合を支える年下の相棒で、熱血漢の若手刑事・高木信次郎役を『海辺の生と死』の永山絢斗。チームのムードメーカーである立川大輔役を滝藤賢一。豊富な捜査経験で皆を支える金子徹役を光石研。メンバーから“代理”と呼ばれ、頼られるボス・本木秀俊役を三浦友和など、前作の豪華メンバーが続投している。■新キャストも続々登場!この度公開された特別映像では、宮藤官九郎演じる不気味な男が「私がやったんです」と自首するシーンから始まる。そして、その男をものすごい形相と剣幕で追いつめる石川と高木。さらには上司の本木に反発する、立川の姿まで映し出される。そして佐藤浩市演じる刑務官、吉岡秀隆演じる死刑囚とのパートでは、金子の並々ならぬ熱い決意が垣間見られる。また、これまで演じてきた役とは異なる、ダークでジゴロな田中圭と平岩紙演じる銀行員との間には、何やら危険なラブロマンスも…。さらには成海璃子と早乙女太一、山田杏奈と坂東龍汰、井上芳雄と飯豊まりえ、萩原聖人ら超豪華ゲスト陣の姿も捉えており、この出演者たちがどのように物語に関わってくるのか、気になる映像に仕上がっている。映像終盤では、松本穂香演じる一家の無理心中に巻き込まれた娘の、物語の行方を占う衝撃的なセリフも飛び出している。「コールドケース2」の魅力が詰まった、圧倒的なスケールの特別映像はこちらから確認してみて。「連続ドラマW コールドケース2 ~真実の扉~」はWOWOWプライムにて毎週土曜22時から放送中。(text:cinemacafe.net)
2018年10月15日映画『万引き家族』で演技が世界的に評価された女優・安藤サクラさん(32)が、ついに連続ドラマ小説『まんぷく』(NHK)に主演として登場した。朝ドラ99作目にして、初めて育児をしながら撮影に挑むヒロインとなった、サクラさん。インスタントラーメンを生み出した夫婦の物語を、明るく逞しく演じている。「サクラが3~4歳のころ、彼女を見ていて、確信したの。ああ、この子は女優になるって」こう語るのは、サクラさんの母でエッセイストの安藤和津さん(70)。その直感は鋭かったが、シャイなサクラさんがその思いを口にすることはなかった。サクラさん誕生のころ、俳優で映画監督の父・奥田瑛二さん(68)は、大ヒットドラマの常連だった。しかし、そんな父の背中を見るまでもなく、サクラさんは生まれながらに、自分の道を一直線に見定めていた感がある。サクラさんは5歳で、父の舞台を見て、指をさしてこう言ったのだ。「ちゃくちゃん(サクラちゃん)あれになる!」奥田さんの思いは複雑だった。「あちゃ~と思った。女優にはならないでくれ。お願いだからって」(奥田さん)奥田さんは、自分のつらい下積み時代の経験から、娘たちを女優にだけはしたくなかったのだ。だが、父の願いもむなしく、幼稚園のお遊戯会から、サクラさんはその才能の片鱗を見せ始めていた。小学校5年の学芸会で『夕鶴』の主役オーディションに受かった。このとき、奥田さんは和津さんに頼まれて、サクラさんの演技指導をしている。「15分だけだぞ。正座してお願いしますと言わなきゃダメだ」と、言って始まった稽古は気づけば20分、30分と過ぎていった。「いや、そうじゃない。違う。小学生みたいな芝居してるんじゃねえよ!」小学生のサクラさん相手に、奥田さんは熱くなった。気づけば1時間半がたっていた。「バカヤロー!学芸会みたいな芝居してんじゃねぇんだよ!」ついにサクラさんが、「だってこれ、学芸会だも~ん」と泣きだした。しかし、このときのサクラさんの演技は後々まで語り草になった。「先生方みんな泣いたんですって。それに妙に色っぽかったのよね(笑)」(和津さん)サクラさんが秘めた思いをぶつけてきたのは、高校卒業のころだ。両親の部屋で、正座をしたサクラさんは、神妙な声でこう言った。「お父さん。お話があります」「うん。なんだ」「女優になりたいんです」シーンとした沈黙がしばらく続いた。奥田さんは観念し、サクラさんにこう言い渡した。「わかった。OKを出す。しかし、何も助けてやることはできない。自分で道を切り開く。そこだけは胆に命じて、親を頼らない」奥田さんはその夜、いろんな思いが錯綜して、眠れなかった。「親の七光り」などと言われるが、七光りで親が面倒を見た子どもが潰れていくのを、奥田さんはその目で何度も見ていた。「生き残るのは、親が手を出さなかった二世です。佐藤浩市、中井貴一、緒方直人もそうですね」(奥田さん)サクラさんは、自分で調べて、ワークショップに通いだし、自分の道を黙々と切り開いていった。「こっちは人づてに、誰々のワークショップに行っていると聞いて、驚くわけですよ。本気度が増して、本人は命がけだったと思います。親としては、正直、もどかしい。手を差し伸べてやりたい。でも、何もしないで無視する強い気持ちを持たなければいけない。そこから静かなる“せつない親子関係”が生まれてくるわけです」(奥田さん)当時、サクラさんに対するネガティブな視線が実際にあった。「『あの顔で女優になるわけ?』とか『親の七光りもどこまで通用するかね』とか。ずいぶんヒドイことを言われました」(和津さん)冷たい世間の風のなか、奥田さんにできるのは、自分の作品の現場を見せることだけだった。そんなころ、奥田さん監督の映画4作目『風の外側』で、主演女優が降板する事態が起きた。クランクインまであと10日。奥田さんは、撮影を延期するつもりだったが、プロデューサーが「サクラさんはどうですか?」と提案してきた。しかし、すぐには首を縦に振れない。このとき初めて和津さんが口を出した。「サクラを主演にするのは、あなたがしたくないと断固、自分で決めたこと。それはわかる。でも、今回は、神様のプレゼントだと思って、やったらどうなの?」と。「それで腑に落ちたんですよ。これは運命的なことだなと思って」(奥田さん)奥田さんは、1人の監督として、サクラさんに出演を要請。サクラさんはそれを受けた。「最初の1週間は、現場で怒鳴りまくっていましたね。でも1週間たったら、サクラがスコンと変わって『あ、こいつ化けやがった』と、思った。残りの20日は一切、注文はつけなかった。顔が役の顔になってるし、本名のさくらというひとりの娘ではなく、女優サクラになっているのがプロの目で見えた。それからは撮影も楽しかったです」(奥田さん)その後、サクラさんは園子温監督作品『愛のむきだし』(’09年)など、話題作に次々出演。その圧倒的な存在感と演技力に、しだいに注目が集まっていった。サクラさんは、スイッチのオン、オフが明確で、自然に役に入り込み、憑依させた役からスルリと抜けて、日常生活に戻ってくるという。「ある人は『人智を超えている』と、言っていたね。僕もサクラを見習って、実践しようと思うけど、なかなかできない。役が憑依しかけたクランクイン10日前がいちばんダメなんですよ。自分で自分が制御できない。ピリピリして、パンパンに張った風船みたいになっちゃうわけです」(奥田さん)若き日の奥田さんは、そんなとき家で暴れた。ちゃぶ台をひっくり返して、亭主関白を演じたり、酒に溺れたり、ときどきは女性スキャンダルも起こしている。「そうしないと、僕は役の自分から元の自分に戻れない。ところが、サクラはピリピリしない。役の咀嚼の仕方が僕とはまったく違う。セリフを咀嚼して、血と肉にしていくスピード感があって、現実に生活している環境が、変わらない。異次元だね、あれは」(奥田さん)
2018年10月13日WOWOWドラマWの人気シリーズ「パンドラ」の最新作「パンドラIV AI戦争」から、この度場面写真が解禁。現在撮影中の本作で主演する向井理からコメントも到着した。本作は、革命的な発明により、“パンドラの箱”を開いた人々の運命を描く社会派ドラマシリーズ。2008年、連続ドラマW第1作目としてスタートした三上博史主演の「パンドラ」では“がんの特効薬”をテーマに、佐藤浩市主演の「パンドラII 飢餓列島」では“遺伝子組み換え食品”を、江口洋介主演の「パンドラIII 革命前夜」では“自殺防止治療法”、堺雅人主演のドラマWスペシャル「パンドラ~永遠の命~」では“クローン人間”を描いてきた。そんなシリーズの今回のテーマは“AI”。多くの分野で注目を集めている人工知能だが、しかしこれらの技術の進歩は、AIが人間の仕事を奪うなど数々の問題を秘めており、AIはすでに開かれている“パンドラの箱”なのだ。医学界を根底から覆す画期的な医療用AIを開発する主人公・鈴木哲郎役を向井さんが演じるほか、AI診断を導入したIT企業「ノックスグループ」代表の蒲生俊平役に渡部篤郎、医師会会長の有薗直子役に黒木瞳、看護師の橋詰奈美役に美村里江、弁護士の東浩一郎役に三浦貴大、メディノックス医療センターの優秀な心臓外科医・上野智津夫役に原田泰造、そして本シリーズに登場する毎朝新聞・記者の太刀川春夫役を再び山本耕史が演じる。到着した場面写真では、険しい表情の豪華キャストたちの姿が公開。また、哲郎が開発した世界の医療論文を蓄積し、学習機能を持った画期的なAI診断システム“ミカエル”を調整する様子、医師たちを従え、総回診を行う直子の姿なども捉えられている。現在、撮影は後半戦に入ったという向井さんからコメントも到着。「まだ僕らも結末を知らないので、いつも新鮮な気持ちで、でも緊張感も持ちながら撮影に臨ませていただいています」と語る向井さんは、「本作の魅力の一つとして、オリジナルの脚本を最初から、それもちゃんとリアリティを持って手掛けられるというのは凄いことだと思いますし、原作が無いからこそ自由に、そして現場での発想も交えながら、キャスト・スタッフ一丸となってドラマを作っていますので、楽しみにしていただければと思います」と放送を待つ視聴者へメッセージを寄せている。「連続ドラマWパンドラIV AI戦争」は11月11日より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全6話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2018年09月26日山下健二郎さん、佐藤大樹さんとともに「HiGH&LOW」シリーズのスピンオフ最新作『DTC‐湯けむり純情篇‐from HiGH&LOW』で主演を務める佐藤寛太さんが語る、映画の魅力と“一歩踏み出した経験”とは?僕が演じるテッツという役は、思ったことをすぐに口走っちゃう真っすぐな性格。特に、愛情からくる言葉をすぐに口に出しちゃうヤツなんです。今回、いちばん印象に残っているシーンは、「働くって、こういうことだよな」ということを話す場面。テッツとしても、佐藤寛太としてもすごく腑に落ちることが多かった大事なセリフだったと思っています。僕ら、この役をもう4年近くやってきているんですが、毎回、健二郎さんが僕らが居やすい雰囲気をつくってくれて、僕らのことを大切にしてくれるんです。健二郎さんのそういうところをすごく尊敬していて、もし自分に後輩ができたら、先輩としてこんなふうに接してあげたいな、と思っています。今まで、勇気を出して一歩を踏み出した経験といったら、なんといっても劇団EXILEに入るきっかけとなったオーディション。自分でやりたいと思ってやった初めてのことでした。今はどんな役をやりたい、というよりもまず自分を磨きたいです。さとう・かんた1996年6月16日生まれ、福岡県出身。「劇団EXILE」メンバー。今後公開の出演映画に『走れ!T校バスケット部』『jam』『家族のはなし』『今日も嫌がらせ弁当』が控えている。シャツ¥96,000カットソー¥18,000スニーカー¥55,000(以上YOHJI YAMAMOTO/ヨウジヤマモト プレスルーム)サスペンダーパンツ¥38,000(nude:masahiko maruyama/NUDE)ネックレス¥48,000(nobu Ikeguchi TEL:03・6438・9036)『DTC‐湯けむり純情篇‐from HiGH&LOW』シリーズNo.1の愛されトリオ、D=ダン(山下健二郎)、T=テッツ(佐藤寛太)、C=チハル(佐藤大樹)の3人がバイクで旅へ。スカッと笑えてホロッと泣ける純情ムービー。9月28日(金)より、3週間限定公開!※『anan』2018年9月26日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・中瀬拓外ヘア&メイク・鵜飼雄輔(TRON)取材、文・菅野綾子古屋美枝(by anan編集部)
2018年09月24日「HiGH&LOW」シリーズのスピンオフ最新作『DTC‐湯けむり純情篇‐from HiGH&LOW』にて、山下健二郎さん、佐藤寛太さんとともに主演を務める佐藤大樹さんに、映画の魅力と“一歩踏み出した経験”についてお聞きしました。今回のHiGH&LOWは、今までと違って、一人一人のキャラクターにスポットが当たる映画になっているんです。だから、3人それぞれの人となりを知ってもらって、かわいい部分とか、憎めない部分をたくさん見つけてもらえるんじゃないかな、と思っています。たとえば、僕が演じるチハルは、今回、旅先で出会った若女将のマリさんに本気で恋をしてしまう。マリさんが抱えている悩みを応援する側にまわろうと決めて、最終的に彼女を幸せにするためにはどうしたらよいかというのを考え、必死に力を振り絞って助けてあげるという役柄です。僕自身が今まで力を振り絞って一歩を踏み出したことといえば、オーディションかな。EXILEを見てダンスを始めたので、HIROさんに目に留めてもらえるチャンスがあるならヘタこいてもいいから受けてみようと思いましたね。今の目標は、ドラマなどで主演を張ること。自分しかできないようなクセのある役をやってみたいと思っています。さとう・たいき1995年1月25日生まれ、埼玉県出身。「EXILE」パフォーマー。2017年1月より「FANTASTICS」としても活動を開始。おもな映画出演作に『ママレード・ボーイ』『センセイ君主』などがある。ニット¥50,000(YOHJI YAMAMOTO/ヨウジヤマモト プレスルーム)シャツ¥21,000(bajra./バジュラ TEL:03・3464・4701)パンツ¥30,000(elephant TRIBAL fabrics TEL:03・5329・0705)ブーツ¥26,000(Dr.Martens/ドクターマーチン・エアウエア ジャパン TEL:03・5428・4981)ウォレットチェーン¥85,000(JAM HOME MADE/JAM HOME MADE 東京店 TEL:03・3478・7113)『DTC‐湯けむり純情篇‐from HiGH&LOW』シリーズNo.1の愛されトリオ、D=ダン(山下健二郎)、T=テッツ(佐藤寛太)、C=チハル(佐藤大樹)の3人がバイクで旅へ。スカッと笑えてホロッと泣ける純情ムービー。9月28日(金)より、3週間限定公開!※『anan』2018年9月26日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・中瀬拓外ヘア&メイク・大木利保取材、文・菅野綾子古屋美枝(by anan編集部)
2018年09月23日機能性を緑茶の味わいを両立コカ・コーラシステムの緑茶ブランド「綾鷹」から、特定保健用食品(トクホ)のお茶でありながら、唯一の“にごり”を実現した「綾鷹 特選茶」が、9月24日に発売される。植物由来の食物繊維・難消化性デキストリンの働きで脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする特定保健用食品でありつつ、急須でいれたような緑茶の“にごり”と旨みのある豊かな味わいの「綾鷹 特選茶」。消費者のニーズにそったトクホのお茶でありながら、創業450年の歴史を誇る京都・宇治の老舗茶舗「上林春松本店」の協力のもと開発された「綾鷹ブランド」の新商品として恥じない、本格的な緑茶のおいしさを実現した。佐藤浩市も納得9月25日からは、俳優・佐藤浩市さんを起用したテレビCMの放送もスタートする。佐藤さんはこの「綾鷹 特選茶」について「特保なのにしっかりとにごりがあり、さらに急須でいれたような味わいに近づいたような、上品な旨みがあるオトナな緑茶だと感じました。」(プレスリリースより引用)とコメント。その味わいに太鼓判を押している。「必ず」もらえるお得キャンペーンもなお9月24日からは、「綾鷹 特選茶」を含む対象のコカ・コーラ社のトクホ・機能性表示食品のバーコードを集めて応募すると、人気有名店の限定ロカボメニューや500円分のQuoカードが必ずもらえるキャンペーンもスタートする。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース
2018年09月22日テレビ東京では開局55周年特別企画として佐藤浩市、天海祐希の共演で薬丸岳の同名小説を映像化したドラマスペシャル「Aではない君と」を9月21日(金)今夜放送する。少年法を扱った「天使のナイフ」や少年犯の“その後”を描いて生田斗真、瑛太共演で映画化もされた「友罪」など“少年犯罪”を扱った数々の作品で知られる薬丸さんによる第37回吉川英治文学新人賞を受賞した同名小説を今回初めてテレビドラマ化した本作。大手建設会社に勤める吉永圭一(佐藤浩市)のもとに前妻・青葉純子(戸田菜穂)から突然の電話が。離れて暮らす中2の息子・青葉翼(杉田雷麟)が同級生への殺人容疑で逮捕されたという。翼の実名や個人情報がネットに晒され困惑した吉永は弁護士の長戸光孝(八嶋智人)を訪ねる。早速接見するも沈黙を貫き通す翼。記者・中尾俊樹(山本耕史)からの情報で翼が少し前に起こした万引き事件を収めたのが被害者の父で弁護士の藤井智康(仲村トオル)だと判明する。沈黙を続ける翼は“逆送”され公開の法廷で刑事審判を受ける可能性が高まっていく。現状を打破すべく長戸はお母さん弁護士の神崎京子(天海祐希)を吉永に紹介。神崎は献身的に吉永親子に向き合うが、翼は反抗的な態度を取り続ける。やがて神崎は保護者が弁護士同様の立場となる「付添人制度」の存在を知る…という物語。『起終点駅 ターミナル』『64-ロクヨン-』などの佐藤さんが突如息子が殺人犯となってしまう父を、映画『チア☆ダン』や「Chef~三ツ星の給食~」などの天海さんが殺人容疑で逮捕された息子の弁護を引き受ける弁護士をそれぞれ演じる。また「高嶺の花」などの戸田さん、『HERO』シリーズなど数々の作品で知られる八嶋さん、「トットちゃん!」などの山本さん、「ラストチャンス 再生請負人」の仲村さんをはじめ、吉永の現在の恋人であり部下でもある野依美咲役には「アンナチュラル」などの市川実日子、吉永の息子が働く居酒屋の店主・井川役に「バイプレイヤーズ」などの寺島進、家庭裁判所調査官の瀬戸役に「正義のセ」などの安田顕といったキャストが共演。そして吉永の息子・青葉翼を演じるのは本作のオーディションで選ばれた杉田さん。初の演技で難役に挑んだ杉田さんにも注目したい。テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「Aではない君と」は9月21日(金)21時~テレビ東京にて放送。(笠緒)
2018年09月21日9月5日の正午過ぎ、都内の神社である結婚式が執り行われていた。神社の職員やスーツを着た関係者が境内を見回る物々しい雰囲気のなか、現れたのは松田翔太(33)・秋元梢(31)夫妻だ。松田は紋付き袴の凜々しい姿で、隣に立つ秋元は美しい白無垢姿。二人は嬉しそうな笑みを浮かべながらも、少し緊張している様子だったという。「境内には外国人観光客と参拝客が数人いるだけでひっそりとしていたのですが、突然のビッグカップル登場に皆さん騒然としていました。厳戒態勢だったのでちらっとしか見られませんでしたが、2人ともとても幸せそうでした」(居合わせた参拝客)台風21号の縦断から一夜明けたこの日、空は青々と晴れ渡っていた――。伝説の名優・松田優作(享年40)を父に持つ松田と、「ウルフ」の愛称で親しまれた先代九重親方(享年61元横綱・千代の富士)を父に持つ秋元。“最強の2世カップル”とあって、披露宴は驚くほどの超豪華ぶり!宴が行われたのは東京・日比谷にある帝国ホテル。実に、5百人以上が出席したという。「芸能界、スポーツ、ファッション業界などの様々な著名人が顔をそろえました。司会を務めたのは芸人の小藪千豊さん(45)。彼が座席を回っての友人挨拶では、北島康介さん(35)や寺島進さん(54)、佐藤浩市さん(57)、佐野史郎さん(63)、夏木マリさん(66)、などがお祝いのコメントをしていました」(ホテル関係者)そんな出席者たちの中でも大きな注目を浴びたのは、05年に放送されたドラマ『花より男子』(TBS系)で松田と共演した嵐の松本潤(35)、小栗旬(35)、阿部力(36)ら『F4』の面々。この日の“再集結”には、会場も沸いた。「松本さんは『おめでとうございます!』と2人を祝福。小栗さんも『花男のときからずっと見てきたけど、本当に立派な役者になった!』と絶賛していました。席次の組み合わせが面白くて、F4のテーブルには瑛太さん(35)や木村カエラさん(33)、永山絢斗さん(29)らが。川谷絵音さん(29)のいるテーブルにはBUMP OF CHICKENの藤原基央さん(39)や米津玄師さん(27)がいっしょ。綾野剛さん(36)と同じテーブルには浅野忠信さん(44)や中村獅童さん(45)、市原隼人さん(31)らが同席していました。北島康介さんと吉田秀彦さん(49)が向かい合うスポーツ選手枠のテーブルもありました」(前出・ホテル関係者)さらに、豪華ミュージシャンによる歌のサプライズも!「松田さんとCMで共演した桐谷健太さん(38)が『海の声』を熱唱。その他にもAIさん(36)が『Story』を、RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎さん(33)が『告白』を熱唱。フェスでも見られないような超豪華ライブに、秋元さんも目を潤ませていました」(披露宴出席者)二度と見られない豪華メンバーが集まった今回の挙式。“平成最後の大披露宴”と語り継がれることだろう――。
2018年09月11日永瀬正敏と菜 葉 菜を主演に迎え、実話を基にしたオリジナルサスペンス映画『赤い雪 Red Snow』の公開が2月に決定。佐藤浩市、井浦新ら豪華俳優陣も出演する。■ストーリー雪が降り続く小さな村で1人の少年が忽然と姿を消した。失踪した少年と一緒にいた兄、白川一希(永瀬正敏)の曖昧な記憶に警察の捜査は混乱。そんな中、誘拐監禁殺人の容疑者として捜査線上に江藤早奈江(夏川結衣)が浮かび上がる。ほかに何件もの殺人容疑がかかる中、早奈江は完全黙秘で無罪となる。30年の年月が経過し、少年失踪事件の容疑者だった早奈江の一人娘、早百合(菜 葉 菜)を見つけ出した事件記者の木立省吾(井浦新)が一希を訪ねてくる。毎夜、雪で弟を見失う悪夢に苛まれ、自分を責め続ける一希。少年が消えた事件の日から被害者の兄と容疑者の娘という、心に傷を持つ男と女が交錯する。「完全黙秘」と「曖昧な記憶」の先には予想できない結末が待ち受けていた…。■永瀬正敏&菜 葉 菜が実話を基にしたミステリーに挑む!本作の主演を務めるのは1983年、相米慎二監督作品「ションベンライダー」でスクリーンデビュー以降、『あん』『光』『Vision』の河瀬直美監督や、『ELECTRIC DRAGON 80000V』『パンク侍、斬られて候』の石井岳龍監督など、作家性の強い作品にも引っ張りだこの永瀬さん。近年ではジム・ジャームッシュ監督作『パターソン』でも高い演技力が評価される中、本作では物語の発端となる、雪の日に失踪した少年の兄、白川一希を演じる。永瀬さん自身、面白い作品であれば大小問わず出演するスタンスもあるが「初めて脚本を読ませて頂いた時、読み進めながらドンドン作品の世界観に引き込まれていきました」と興奮を隠せない様子。「そして最終ページを読み終わった直後、この物語の中に自分の身を置いてみたいと願いました。『赤い雪』この深いタイトルに込められた世界を楽しんで頂ければと思います」と語った。もう1人の主演には、2005年『YUMENO』で初主演後、『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督が手掛けた『ヘヴンズストーリー』での演技が評価され、『ナミヤ雑貨店の奇跡』『追憶』と、近年目覚ましい活躍を見せる菜 葉 菜さん。本作では少年失踪事件の容疑者の娘、江藤小百合を演じる。菜 葉 菜さんは『YUMENO』でも、マイナス30度にもなった極寒の北海道での撮影を経験したこともあり、雪とは切っても切れない縁を持つ。「監督とは何度もデスカッションし思いを共有しあえたつもりでしたが、撮影に入ると全てぶっ飛んでしまうほどとてつもない戦いが待っていました。私が思う早百合とそうではない早百合が脳裏を行き交いもがき苦しみもしました」と本作での苦労を語る。「それでもこの映画に賭ける強い思いが心の中で散らす火花を打ち消し愛すべき早百合と1つになって飛び立てたと思います。全編が絵画のように美しく重い作品に仕上がっています」と自信を持ってアピールした。■豪華出演者のキャスティングを実現させた監督とは?そして、失踪事件から30年後に事件を調べ、江藤小百合を見つけ出し、失踪した少年の兄である白川一希に知らせる事件記者の木立省吾役に『ニワトリ★スター』『菊とギロチン』の井浦新。少年失踪事件の容疑者であり、「完全黙秘」で事件を闇に隠しこんだ江藤早奈江役に『家族はつらいよ』シリーズの夏川結衣。そして早奈江の内縁の夫であり、30年後も早奈江の娘・小百合と同居する宅間隆役に『友罪』『64-ロクヨン-』の佐藤浩市と、豪華俳優陣が出演する。そんなキャスティングを実現させたのは、本作が初の長編作品となる甲斐さやか監督。国内外の映画祭で映像美の高さで高評価を受けている新進気鋭の女性監督だ。甲斐監督は「一級のスタッフが一丸となり『赤い雪』の世界観を追求し、一級のキャストが立ち現れる……とんでもない映画が完成したと思います」と完成に対し、感無量の様子。実話を基にして作られた本作については「人の記憶について突き詰めて考える時、足元の砂が少しずつ吹かれて崩れるような、根源的な怖さを覚えることがあります。曖昧な記憶の上に成り立つ人という存在もまた、非常に曖昧なもの……消しきれない記憶、未解決事件、海原の向こうの叫び、沈黙の人々、降りつづく雪。確かな実感の持ちにくい時代にこそ『赤い雪』の世界に浸って頂き、想いを共有頂けますことを祈っています」と作品に対する強い思いも語ってくれた。重厚で濃密なミステリーサスペンス映画に期待が高まる。『赤い雪 Red Snow』は2019年2月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月30日佐藤浩市と天海祐希の共演で、薬丸岳原作の小説「Aではない君と」を初の映像化。今秋、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャルとして放送する。■ストーリー大手建設会社に勤める吉永圭一(佐藤浩市)に、前妻・青葉純子(戸田菜穂)から突然の電話が入る。離れて暮らす中2の息子・青葉翼(杉田雷麟)が同級生への殺人容疑で逮捕されたという。ネット上には翼の実名や個人情報が晒され、困惑した吉永は弁護士の長戸光孝(八嶋智人)を訪ねる。早速接見するも沈黙を貫き通す翼。記者・中尾俊樹(山本耕史)からの情報で、翼が少し前に起こした万引き事件を収めたのが被害者の父で弁護士の藤井智康(仲村トオル)だと判明。そんな恩人の息子を殺したというのか…。翼の沈黙が災いし“逆送”、つまり公開の法廷で刑事審判を受ける可能性が高まっていくなか、現状を打破すべく長戸はお母さん弁護士の神崎京子(天海祐希)を吉永に紹介する。神崎は献身的に吉永親子に向き合うが、翼は反抗的な態度を取り続ける。やがて神崎は保護者が弁護士同様の立場となる「付添人制度」の存在を知ることに…。■佐藤浩市×天海祐希で第37回吉川英治文学新人賞受賞作品をドラマ化第37回吉川英治文学新人賞を受賞した「Aではない君と」の著者は、映画『友罪』の原作でも知られる、“少年犯罪”をテーマに扱った作品を多く世に生み出してきた作家・薬丸岳。そんな薬丸氏の原作を佐藤浩市と天海祐希の共演で今回初めてテレビドラマ化。本作は「自分の子どもが“殺人の罪”に問われたとき、どう向き合うか?」という、誰の身にも起こりうる、ただただ普遍的な親子の物語を描いた社会派の感動作。佐藤さんはひとり息子が起こした死体遺棄事件により、翻弄されていく会社員・吉永圭一を、また、そんな吉永を支える弁護士・神崎京子を天海さんがそれぞれ演じる。日本を代表する俳優2人が「少年犯罪」「加害者と被害者双方の苦しみ」「贖罪のあり方」など深く重いテーマに向き合っていく。■豪華共演者も決定!佐藤さんと天海さんの共演ですでに話題となっている本作だが、吉永の元妻・青葉純子役には、現在放送中のドラマ「高嶺の花」に出演中の戸田菜穂。吉永の恋人であり部下でもある野依美咲役には、映画『羊の木』やドラマ「アンナチュラル」の市川実日子。吉永家族を追う週刊誌記者・中尾俊樹役には、テレビ、映画、舞台など様々な場所で活躍する山本耕史。吉永が最初に頼る弁護士・長戸光孝役には、数々の映画やドラマで幅広い役をこなしてきた八嶋智人。吉永の息子が働く居酒屋の店主・井川役には、様々な作品に出演し日本のテレビ・映画界を支えてきた寺島進。家庭裁判所調査官・瀬戸調査官役には、各界から引っ張りだこでいま最も旬な俳優・安田顕。被害者少年の父であり弁護士・藤井智康役には、圧倒的な演技と存在感で魅せる仲村トオルと、実力派から個性派まで多彩なメンバーが集結。また、吉永の息子・青葉翼役には、本作の子役オーディションを勝ち抜いた期待の新人、杉田雷麟(らいる)が大抜擢。物語のキーパーソンとなるだけに、その演技に注目が集まる。さらに今回は、この豪華メンバーが勢揃いしたポスタービジュアルも公開となった。この秋一番の感動を呼び起こす、ヒューマン・サスペンスドラマをお見逃しなく。テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「Aではない君と」は9月21日(金)21時~テレビ東京にて放送。(text:cinemacafe.net)
2018年08月24日俳優の佐藤浩市が主演を務めるテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル『Aではない君と』(9月21日 21:00〜)の出演者が24日、明らかになった。同作は薬丸岳の同名小説を実写化。大手建設会社に勤める吉永圭一(佐藤)は、離れて暮らす中2の息子・青葉翼が同級生への殺人容疑で逮捕されたことから、息子の心の叫びに耳を傾け、事件の真相を探っていく。天海祐希が、翼の起こした事件を担当する弁護士・神崎京子を演じる。殺人容疑で逮捕される息子・翼役には、子役オーディションを勝ち抜いた期待の新人、杉田雷麟(らいる)が決定。杉田は『「この世界で食ってくのか?」主演の佐藤浩市さんに、初対面で聞かれました。〝はい〟と即答しました。そんな僕に「俺と関わる場面ならお前が納得行くまで何度でも付き合ってやる」とも言ってくれました。とにかく嬉しかったです!」と語る。また吉永の元妻・青葉純子役に戸田菜穂、吉永の恋人・部下である野依美咲役に市川実日子が出演。さらに吉永家族を追う週刊誌記者・中尾俊樹役に、プライベートでも佐藤浩市と親交の深い俳優の山本耕史、吉永が最初に頼る弁護士・長戸光孝役に八嶋智人、吉永の息子が働く居酒屋の店主・井川役に寺島進、家庭裁判所調査官・瀬戸調査官役に安田顕、被害者少年の父である弁護士・藤井智康役に仲村トオル、そして吉永の父・吉永克彦役に山﨑努と、映画並の豪華キャストが集合した。稲田秀樹プロデューサーは「正直、今どきのテレビには似合わない内容で、普通ならまず通らない企画です。着想から色々と紆余曲折がありましたが、今回、豪華なキャストと制作陣を得て、ようやく実現にこぎ着けることが出来ました」と振り返る。「撮影前、塚原監督とは、そんな難しい内容だからこそエンタテインメントであることを忘れずに作りましょうとも話しました。今、完成品を前にして、その志は報われたと感じています」と語った。○戸田菜穂コメント何が何でもやりたい役でした!加害者家族を演じることは苦しくて苦しくて毎日がモノクロの世界でした。あらゆる親子に観ていただきたいです。できれば学校でも観てもらいたい。子供と一緒に生きていくということ、あらためて考えさせられる魂の叫びのような作品です!○市川実日子コメント撮影現場で幾度となく聞こえてきたのは、深い溜息と、このドラマで起きる事件や登場人物の選択、台詞についての会話でした。他の現場と違うのは「自分だったら……」という心の奥底まで掘るような尽きない対話が、自然と続いていくことでした。遠くで起きた特別な事件は、自分にとって全く無関係ではないものなのかもしれない。たとえ、ニュースの中や物語のことでも、人は無意識にそう捉えるものなのかもしれない。そんなことを感じる現場のまなざしでした。○山本耕史コメント台本を読んでテレ東らしく攻めているなと感じました。こういう深いテーマのドラマが制作されにくくなっている昨今、僅かでもこの作品に参加できたのは貴重な財産になりました。ぜひ多くの方々にご覧頂けることを願っています。○八嶋智人コメント僕にも小学五年生の息子がいます。現代社会に住む子供達はいろんな意味で窮屈だろうと親として感じる事があります。コンプライアンスなんて言葉が独り歩きし、子供の世界にまで影響を与え、様々な問題はより深く闇の中に潜むようになる。このドラマはそんな場所にいる子供達と大人達を丁寧に結び付ける物語だと僕は思っています。もちろん事件を追う事が軸になっていますが、親子ならば他人事ではない物語として見届けて欲しいです。○寺島進コメント僕がプライベートでもお付き合いしている佐藤浩市さん、この芸能界でも一番信頼できるプロデューサーと、こういう女性監督が増えていくといいドラマがもっと増えるだろうなと思える監督のタッグで作る今作。この作品は、子供、家族を持ってる人間にとってとても大事な事を伝える内容になっていると思います。家族を持ってる人、これから家族を持つ人、結婚する人、家族団欒、幅広くどんな方が見ても、いち人間だったら色々気付き、そして感じる所が沢山ある作品だと思うので、老若男女、一人でも多くの人に観てもらいたいなと思います。○安田顕コメント脚本を拝読し、涙が滲みました。数日の現場への参加でしたが、出演者、スタッフの皆さまの真摯な向き合い方に、作品への思い、意義を感じました。参加できて、光栄です。多くの方々に、届きますように。○仲村トオルコメントもし自分の子供が人を殺す、もしくは人に殺される、そのことを想像しようとしても、脳が拒絶するのかイメージすることはとても難しかったです。これほど重く難しい原作をテレビドラマにしようという志に自分も参加したいと思いました。撮影最終日の佐藤浩市さんのたたずまいにこの作品の重みの凄さを改めて感じました。その重み故に、観てくださった方の心の奥底に深く残る作品になっていると思います。
2018年08月24日車イスの人生を、愛のままに、ワガママに生きた男の“笑いと涙の実話”を大泉洋主演で映画化する『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の公開日が12月28日(金)に決定。併せて、特報とティザービジュアルが解禁となった。■コミカルな特報&ティザービジュアルこの度、解禁となった特報映像では、大泉さん演じる鹿野が「ラーメン!」、「新聞読む」、「背中かゆい」…とワガママを連発。ボランティアの田中(三浦春馬)と美咲(高畑充希)が終始振り回される映像はタイトル通りコミカルな仕上がり。これまで様々な個性豊かなキャラクターに扮してきた大泉さんだが、今まで見たことのない表情で鹿野さんを魅力いっぱいに演じている。また完成したビジュアルには、“ワガママでおしゃべりで自由”に生きた鹿野さんの姿を感じさせる大泉さんが、いかにも気難しそうな表情を見せている。そして鹿野さんに振り回され、バナナを持ちながら「この人、サイテー?!」と怒りの表情を見せる高畑さんと、「もう勘弁してください!!」と困惑の表情を浮かべる三浦さんの表情が、ストーリーへの興味を引くものになっている。■佐藤浩市の出演も決定!鹿野を支えるボランティア役として三浦さんと高畑さんのほか、萩原聖人、渡辺真起子、宇野祥平が出演。また鹿野の両親役には峰竜太と綾戸智恵、鹿野の病状を見守る医師役に原田美枝子、看護師役には韓英恵が決定している。そして今回、田中の父親で大手病院の院長・田中猛役として佐藤浩市が出演していることが明らかとなった。跡取り息子が勉強よりもボランティアに励むことに厳しい態度で接しながらも、鹿野を助けるために協力していく医師を演じる。笑いと涙に溢れる真実の物語は、この冬一番の感動作として日本中をあたたかく包み込む。『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』は12月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月24日映画『楽園』が2019年10月18日(金)に全国ロードショー。ベストセラー作家・吉田修一の「犯罪小説集」を主演・綾野剛、杉咲花、佐藤浩市ほか出演で映画化する。監督は『64-ロクヨン-』の瀬々敬久。ベストセラー作家・吉田修一の「犯罪小説集」が原作原作は、『悪人』『怒り』と映画化が続く吉田修一の「犯罪小説集」。吉田自身「こんなにも物語をコントロールできず、彼らの感情に呑み込まれそうになったのは初めて。」と表現した5つの短編集の中から「青田Y字路」と「万屋善次郎」の2作品を組み合わせ脚色。映画『楽園』では、原作とはひと味違ったオリジナルのストーリーが展開される。Y字路で起こった少女失踪事件物語の舞台は、青田が広がるとある地方都市。屋台や骨董市が溢れ、祭客でごった返したある夏の日、Y字路で少女疾走事件が起こった。必至の捜索活動が行われるもの、少女の行方は知れぬまま。空しくも事件は未解決のままとなり、疾走した少女・愛華と直前まで一緒だった、親友・湯川紡(つむぎ)は、この事件を機に心に傷を抱え、罪悪感を感じながら成長していく。そして12年後のある夜、後方から迫る自動車に動揺して転倒した紡。そんな彼女を助けたのが、青年・中村豪士(たけし)だった。幼き頃、母に連れられ日本へとやって来た豪士もまた、孤独な日々を過ごしていた。紡と豪士はそれぞれ互いの不遇に共感し合い、心を開いていく。しかし、そんな矢先、再び悲劇が。あのY字路で一人の少女の消息が途絶えた。容疑者として名が上がったのは豪士。住民の懸念が一気に豪士へと浴びせられ、追い詰められた彼は街へと逃れるが…。綾野剛×杉咲花主演・豪士を演じるのは、吉田修一原作『横道世之介』『怒り』に続き三作品目の出演となる俳優・綾野剛。そして、Y字路での少女失踪事件をきっかけに心に深い傷を抱えながらもがき生きる少女・湯川紡役は、杉咲花が担当する。杉咲花が演じる紡は、原作「青田Y字路」の登場キャラクターとは一味違った形で描かれる。杉咲花から綾野剛へ、リレーインタビュー映画『楽園』を公開前に、「ずっと共演したいと思っていた」と話す綾野剛、杉咲花にインタビューを実施。後輩俳優から先輩俳優へバトンを繋ぐリレーインタビューを通して、互いの印象や映画『楽園』にまつわるエピソードにフォーカスを当てる。杉咲花「こんな形で現場に行ったのは初めてでした」Q.杉咲さんが演じた紡(つむぎ)は、原作に登場するキャラクターではありますが、映画『楽園』では全く異なる形で描かれていますね。杉咲: はい。台本をいただいた際に、原作を知って、半分くらい読み進めたのですが、台本から感じた紡の印象と、原作の紡をうまくリンクさせることができなくて。台本から受ける印象を大事にしたいなと思い、作品に入る前、敢えて原作を読まずに臨むことにしました。Q.台本を読んだ時に受けた紡のイメージとは?杉咲:正直今回は、紡がわかりそうでわからなかったです。Y字路の写真をいただいてその写真を見るようにしたり、失踪事件でいなくなった愛華ちゃんのことを考えたりとかはもちろんしましたが、理解できそうで紡がすごく遠いところにいる感じがしました。今まで演じる役の気持ちがわからないまま、現場に入ってはいけないと思っていましたし、それは失礼ではないかという考えが自分の中にありました。抽象的なシーンや台詞も多いので、考えれば考えるほど、紡の気持ちや役作りの方法がわからなくなっていきました。そんな時、ふと紡の台詞「わからなくたっていい」という言葉を思い出しました。わからないまま一回やってみようと、こんな形で現場に行ったのは初めてでした。Q.現場に行って気持ちの変化はありましたか?杉咲:こういう考え方、お芝居の入り方もあるんだなと思いました。台本を読んだ時には不安だったシーンも、いざ現場に入ってみると、自分では想像がつかなかった気持ちになって演じることができましたし、不思議な体験をしました。Q.新しいお芝居の仕方を見つけられたのですね。杉咲:はい、今回は現場の過ごし方も新しい方法を試してみました。これまでは、カメラが回っていないときも、役としての感情をずっと持ち続けている方が楽だと思っていたんです。でも、そうじゃないやり方を試してみよう、カメラが回っていないときは、普通でいようと。そうしたら、綾野さんはカメラが回っていないとき、まさに理想の形で過ごしていらっしゃっていて。ものすごく役に入り込まれる方かなと勝手に思っていたので、全然違ってびっくりしました。Q.ずっと願っていた綾野さんとの共演はいかがでしたか。杉咲:こんなに早いタイミングで、一緒にお仕事させていただくことができて、とても嬉しかったです。私自身色々と作品を見させていただき、憧れの人でもありました。ただ、今回綾野さんが演じた豪士は難しい役柄でしたし、どんな感じで現場にいられるかわからないので、話とかはきっとできないだろうなと思いながら、ドキドキして現場入りしました。でも、クランクインの日から一緒に話そうよと声をかけてくださり、色々と話をすることができました。私は、役として気持ちを保ち続けないことでしんどい場面もあったのですが、自然とそれをやられている綾野さんを見て、改めてすごいなと思いましたし、勉強になりました。綾野剛へバトンタッチQ.杉咲さんの印象を教えてください。綾野:初めて会ったのは、日本テレビ系列のテレビドラマ「妖怪人間ベム」。ワンシーンだけですが共演しました。その時から持っているエンジンはすごかったですよ。その後、授賞式などで再会しました。改めてご挨拶して、「何か一緒にやりたいね」って話したら、「はい、やりたいです」って。「共演するならどんな役がいい?」って尋ねたら、「誘拐される話がいいです」って(笑)。「僕が杉咲さんを誘拐するの?」って聞いたら「はい」って答えたんですよ。今でも忘れられないですね。そのときから、着眼点が違う、自分と人の能力を活かそうという考えがズバ抜けて長けていました。元から杉咲さんに対して、敬意を持っていましたが、実際に現場に入ってみると、すごく繊細に時に大胆に、自分の紡という役をちゃんと見つめている杉咲さんの姿を見て、改めて魅力的な女優さんだと確信しました。Q.杉咲さんは綾野さんの現場での姿に感銘を受けたようですが。綾野:杉咲さんは潜在的にちゃんと自分のスイッチを持っている人ですよ。コントロールするっていうあざとさではなくて、その場の空気をちゃんと大切にできる人。ずっと役に入り続けることもできますが、何でもないときは話をしたりコミュニケーションもとれる。今回、僕と杉咲さんは、ちゃんと心を通わせないといけなかった。杉咲花という人と、時に鏡のように照らし合わせて、ちゃんと向き合って作品を作っていけたと感じています。Q.ところで、原作・吉田修一さんの「犯罪小説集」は読まれましたか。綾野:小説が原作の場合、元々読んでしまっている場合は仕方ないのですが、基本的には撮影前には読まないです。台本は設計図のような形で、おおまかなことしか書かれていないのですが、小説は、おおまかだとストーリーが伝わらないので、事細かに書いている。どんな服を着ているか、どんな表情をしているかはわからないのに、感情がたくさん描かれている。なので、良くも悪くも引っ張られてしまうんです。ある種の演出なんですよ、小説って。原作を読んでも引っ張られない人もいるとは思うのですが、僕は単純というか、引っ張られちゃうこともあるんです。豪士(たけし)がどう生きなきゃいけないかっていうのは、ある意味その場の判断でいい。何の恥じらいもなく、感覚で読み取ったニュアンスとディテール。特にこの作品にはこれが重要だと思ったので、なるべく書かれてあることに自分がコントロールされないためにも触れない方がいいなと思っていました。Q.役作りにあたって原作は必要ないということでしょうか。綾野:場合によりますね。漫画原作だとキャラクターが明確なので、原作をしっかりと読んで、そのキャラクターの癖みたいなものだったり、ある程度ルールが決まっている中で、キャラクターに寄せていきながら、心情みたいなものを人物化していくことがとても大切だと思うんです。けれど小説原作の場合、先にも話したように僕は登場人物の感情に惑わされてしまうので。僕が原作を手に取るときは“役柄の取扱説明書”としてですかね。Q.取扱説明書?綾野:今回の場合だと、杉咲さんとのシーンも経て、撮影中盤くらい「もう大丈夫だな」と思ったときに、実は原作を手にしたんです。それは僕が豪士という役柄を生きていて、主観を貫こうとしたときに、これは正しいのかっていう、合っているか合っていないかの確認できる取扱説明書、いわば“精神安定剤”として捉えているからです。Q.実際に新しい発見はありましたか?綾野:読んでみて驚かされたのは、(豪士のシーンで表現されていた)「内股」っていうワード。僕は、脚本の段階で豪士が内省の強い人物なのではかと思い自然と内股で演じていたので、自然と吉田さんが見たい豪士の姿を感じていたんだろうなって、少し安心しました。杉咲さんが演じた紡に関しては、全然違った描かれ方をしていたので、原作の中にある紡のモチーフを自分が捉えてしまっていたら、臆病になってしまったと思います。原作に触れなかったからこそ、杉咲さんが目指す紡を、真正面から受け止められた。Q.小説原作の映画の面白さとは?綾野:いま映画作品の多くは、見る方々にダイレクトに伝わる表現方法が選ばれがち。それでいい作品もたくさんありますが、この作品のように、ダイレクトに語らずとも匂いで醸し出てくる作品も重要だと思います。Q.役作りにおいて大切にしていることはありますか?綾野:土地。土地(=撮影現場)を共演者と捉えていて、最終共演者である土地がどういった存在をしているのか、それをきちんと受け止めるためにも、なるべく真っ新な状態で撮影現場に入っていきたいという感覚を持っています。本作では、土地が持っている魔力や不安定さ、歪みが豪士(たけし)のあの状況を引き起こしている。彼がもっと違う環境で育っていれば、違った未来があった。今の豪士を生み出した土地は、いかほど歪んでいるのか。どれほど閉塞感があるのか。行ってみたら強烈で、どこにも自分の所在がない、何もないっていう感覚に襲われて。自発的に役作りを行ったというよりは、土地や環境から吸収し土地から吸い上げて役作りを行ったっていう感覚に等しいですね。インタービューの最後、綾野剛、杉咲花に同じ質問を聞いた。不遇な運命をたどる青年と少女を描きながらも作品のタイトルは「楽園」。原作タイトルとも異なる、映画タイトル「楽園」をどう思いますか?杉咲:なぜ「楽園」かはわからなかったのですが、瀬々敬久監督の「人はみんな生きていれば、楽園を探している気がする。」というコメントを読んで、なるほどなと思いました。たしかに紡もきっと楽園を探していたと思いますし、(登場人物)みんな楽園がないからどうしていいかわからなくて。でも、紡はきっと自分の力で楽園を作っていくんだと思います。綾野:豪士にとっての楽園は明日が来ること。僕達は生活をしていて、明日が来ることって当たり前になっていますが、彼は「今日も生かされた」と朝日を見て感じていた。愛華ちゃんには明日がこない。あの日から環境が全く変わっていない、そんな中でも豪士には残酷なほど明日が向かって来る。それでも、自分が明日を迎えられたという証明は、明日が来てくれることでしか生まれない。彼にとっての楽園は、朝日が昇るということだったのではないか?と思うんです。それくらい豪士はギリギリだったと思いますよ。映画『楽園』を観て、豪士のような人たちが世の中にはたくさんいることに気付いてもらいたい。気付いていても何もできないことが多く、もっと言ったら、気付かれることないまま終わってしまことがたくさんある。豪士を含めて登場人物に共通しているのは、誰も抱きしめられていないこと、誰にも見つめられていないこと。やっぱり本質的に大事なのは、人と人が見つめ合う、認知し合うということだと思います。人は人に見つめられ初めて人になりますから。こういう人達を見かけたら、その人たちの存在に気付いて欲しい。あまりに近くにいるのであれば、抱きしめて欲しいし寄り添ってあげてほしいと思います。未来はそこからです。村八分になった孤独な男が登場し、衝撃のラストへまた、映画『楽園』では、綾野剛演じる豪士、杉咲花演じる紡に加えて、Y字路につづく集落で暮らす養蜂家・田中善次郎にもフォーカス。亡き妻を想いながら、愛犬レオと穏やかな日々を送っていた善次郎だが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり村八分に。村人から拒絶され、孤立を深めた善次郎は、次第に正気を失い、想像もしなかった事件へと発展する。そして、Y字路で起こった2つの事件、容疑者となった青年、傷ついた少女、追い込まれる男、3人の運命が繋がるとき、物語は衝撃のラストへと導かれる。「楽園」を求めるものたちに突き付けられる、衝撃の事実とは…。田中善次郎を演じるのは、瀬々敬久監督作品『64-ロクヨン-』で圧巻の演技力を見せつけた佐藤浩市だ。映画『楽園』そのほか登場人物藤木五郎:柄本明幼女誘拐事件の被害少女の祖父。野上広呂(ひろ):村上虹郎紡に想いを寄せる幼馴染。久子:片岡礼子善次郎の身を案じる女性。そのほか、豪士の母・中村洋子役に黒沢あすか、五郎の妻・藤木朝子役に根岸季衣、善次郎の亡き妻・田中紀子役に石橋静河と、豪華かつ個性溢れるキャスト陣が集結する。原作者・吉田修一吉田修一は、1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞し作家デビューを果たし、その後も「パーク・ライフ」で第127回芥川賞、「悪人」で第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞を受賞するなど多数の受賞歴を持つ、ベストセラー作家だ。彼の作品は今までも多数映像化されており、2007年には妻夫木聡と深津絵里主演で『悪人』、2014年には渡辺謙主演で『怒り』が映画化。いずれも大ヒットを記録した。上白石萌音が主題歌を担当、RADWIMPSの野田洋次郎が作詞・作曲主題歌「一縷(いちる)」を歌い上げるのは、上白石萌音。また作詞・作曲は、RADWIMPSの野田洋次郎が手掛けた。映画『君の名は。』でRADWIMPSによる主題歌「なんでもないや」を上白石がカバーして以来親交のある2人だが、野田が上白石の為に楽曲を提供するのは初となる出来事。そのタイトル通り、登場人物たちが探し求める“ひとすじの光”をイメージした「一縷」は、美しい旋律で作品の世界観を盛り上げていく。『楽園』あらすじある地方都市で起きた少女失踪事件。家族と周辺住民に深い影を落とした出来事をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士と、失踪した少女の親友だった紡。不幸な生い立ち、過去に受けた心の傷、それぞれの不遇に共感しあうふたり。だが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して事態は急変する。一方、そ の場所にほど近い集落で暮らす善次郎は、亡き妻の忘れ形見である愛犬と穏やかな日々を過ごしていた。だが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり、孤独を深める 次第に正気は失われ、誰もが想像つかなかった事件に発展する。2つの事件、3つの運命、粗衣の陰に隠される真実とはー。“楽園”を求め、戻ることができない道を進んだもの の運命とはー。【作品情報】映画『楽園』公開日:2019年10月18日(金)原作:吉田修一「犯罪小説集」(KADOKAWA刊)監督・脚本:瀬々敬久出演:綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、石橋静河、根岸季衣、柄本明主題歌:上白石萌音「一縷」(ユニバーサル J) /作詞・作曲・プロデュース:野田洋次郎配給:KADOKAWA
2018年08月24日「悪人」「怒り」など、多数の著書が映像化されるベストセラー作家・吉田修一の「犯罪小説集」が、『64-ロクヨン-』『友罪』の瀬々敬久監督により『楽園』のタイトルで映画化されることが決定。綾野剛、杉咲花、佐藤浩市という豪華俳優陣が出演する。■あらすじ青田に囲まれたY字路。ある夏の日、幼女誘拐事件が起こった。未解決のまま、住民の胸には罪悪感だけがしこりのように残り、事件直前まで被害者と一緒にいた仲良しの紡は心に深い傷を負う。12年後、高校を卒業した紡(杉咲花)は、街のホームセンターで働いていた。祭りの前日、準備で集まった公民館で紡は豪士(綾野剛)と出会い、孤独な豪士に対して感情が芽生える。そして祭りの日、12年前と同じY字路で再び、2つの悲劇が起こる。少女が行方不明となり、町営住宅で暮らす豪士が容疑者として疑われた。追い詰められ、街へと逃れるが、そこで豪士は驚愕の行動に出る。そしてY字路に続く集落、愛犬と暮らす養蜂家の善次郎(佐藤浩市)は、村おこしの事業を進めていたが、話のこじれから非難を受け、村八分状態に。善次郎は狂気に陥り、恐るべき事件へと発展する――。被害者の親友だった少女、容疑者の青年、そして限界集落で暮らす男。なぜ、人は罪を犯すのか?なぜ自分だけ生き残ってしまったのか?それぞれの人生が交錯するとき、物語は衝撃のラストへと導かれることに。■綾野剛×杉咲花×佐藤浩市、犯罪者と彼らを取り巻く人々の業と哀しみとは――原作者の吉田氏自身、「こんなにも物語をコントロールできず、彼らの感情に呑み込まれそうになったのは初めて」と明かす、新たな最高傑作といわれる短篇集「犯罪小説集」を映画化。母親と共にリサイクル品販売をする主人公・中村豪士役には、演じる役柄の幅広さとその演技力が高く評価される人気実力派俳優・綾野剛。『怒り』でも好演を見せた綾野さんが、本作では容疑者の孤独な青年という難しい役どころに挑戦する。12年前の未解決幼女誘拐事件の被害者と事件直前まで一緒にいた湯川紡(つむぎ)には、TV・映画で幅広く活躍し、急成長を遂げている杉咲花。心に負った深い傷を抱えながら、もがき生きる少女を熱演。そして、父親の介護のため村へと戻り、愛犬レオと暮らす養蜂家・善次郎には、その存在感で作品世界を支える日本を代表する俳優・佐藤浩市。狂気へと転落していく男の心情を安定の演技力で表現する。■キャスト&原作者&監督コメント綾野剛「愛おしく抱きしめながら過ごしたい」ただただ、そこに存在すること。映るのではなく、居る。それだけです。杉咲さん、浩市さん、お2人との大切な時間を、愛おしく抱きしめながら過ごしたいと思います。杉咲花「映画の中の一筋の光になりますように」綾野さんとは、これまで何度か映画の授賞式などでお会いする機会があり、その度に「いつか一緒にやろうね」と声を掛けてくださっていたので、今回ついにご一緒させていただけることをとても嬉しく思います。そして4年前、映画の世界にほぼ初めて足を踏み入れたあの頃の私に、格好良くて優しいお人柄で、その背中で、色々なことを教えてくださった尊敬する佐藤さんとまたご一緒させていただけること、心から幸せに思います。紡は難しい役ですが、どうか彼女がこの映画の中の一筋の光になりますように。初めての瀬々組、心して臨みたいと思います!佐藤浩市「人間の脆さ、怖さに目を向けていきたい」人種、宗教、個人で心の折れ方バランスの崩れ方は多様です、人の数だけある。他人がそれを解りたいと思うのは日常の生活に余計な不安を取り除きたい、安心に暮らしていきたいという当然の思いです。しかし最後のスイッチが何処に在るのか?それは壊れていくその人自身にも分からない。作者の吉田さんも監督の瀬々さんも、そして僕自身も、最後に背中を押されるその瞬間の人間の脆さ、怖さに目を向けていきたい。『楽園』はそれを体現する作品です。原作:吉田修一「どのような『人間』のドラマを見せてくれるのか」私が描いた「犯罪」と、瀬々監督が思い描く「楽園」が、スクリーンの中でどのように響き合い、どのような「人間」のドラマを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。原作となる2つの短編から飛躍した大きな物語が、そこに生まれることを信じております。監督・脚本:瀬々敬久「今までにない犯罪と人生の映画になる」人はどこかに楽園を探して生きているような気がする。一方で、日常は犯罪事件で覆われ、人々はそれを見聞きし、生活している。罪を犯す人も、それをワイドショーで追う自分らも、実はどこかで楽園を探しているのではないか。吉田さんの「犯罪小説集」を初めて読んだ時、そんな印象を与えられた。長年のファンである吉田さんの小説は、今回も犯罪を通して、生きる意味を問うていたのだ。何とか映画にしたいと思った。短編集を1本の長編映画の脚本にするには様々な格闘があったが、何とか形に出来たと思う。さらに俳優たちの参加。綾野剛さんの持つ繊細さと危うさ、杉咲花さんの凛とした純粋さ、映画に生々しい力を与えてくれると思う。そして今回は佐藤浩市さんに静謐な狂気を。そんな震える魂を共に描き、今までにない犯罪と人生の映画になることを目指し、現場に臨もうと思っています。罪を犯した人間と、取り巻く人々の業と哀しみを真っ向から描く本作。犯罪をめぐる“喪失”と“再生”を描く慟哭のヒューマン・サスペンスに、期待していて。『楽園』は2019年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月21日小栗旬主演×福田雄一監督のタッグで贈る、痛快なSF時代劇エンターテインメント『銀魂2掟は破るためにこそある』。超豪華な俳優たちが“限界突破”で挑むギャグと人情味たっぷりのドラマ、意外と本気なアクションのハイブリッドとなっている本作には、早くも期待値爆上がり。その中で、真選組「鬼の副長」と言われながら、もう1つの人格・ヘタレオタクのトッシーが出現してしまう土方十四郎を演じた柳楽優弥に、とりわけ熱い視線が送られている。先日の『銀魂2』完成披露試写会で、「トッシーのほうが楽しかったし、演じやすかった」と自身はむしろ“オタクサイド”だと明かしていた柳楽さん。その一方で、小栗さんや菅田将暉、橋本環奈からは「真選組動乱篇」が怒涛のごとく展開する本編後半について「あまりに真選組がカッコよすぎる」との声も上がるほど。土方からトッシー、トッシーから土方へ!?そんな柳楽さんの“振り幅”演技に改めて注目した。カンヌ最年少の男優賞から実力派俳優へ是枝裕和監督の『誰も知らない』(’04)で母親に育児放棄された一家の長男を演じ、当時14歳にして第57回カンヌ国際映画祭男優賞を日本人初、史上最年少で受賞した柳楽さん。今年、第71回の同映画祭でパルム・ドールを受賞した『万引き家族』で注目されている城桧吏にとっても憧れの存在だそうで、シネマアカフェのインタビューでも「いつか共演したい」と語っている。柳楽さんは時の人となった後も、『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』『シュガー&スパイス 風味絶佳』『包帯クラブ』などに出演してきたが、一時は俳優という仕事から心が離れていた時期もあったという。だが、こうした紆余曲折があったからこそ、いまや引く手あまたの実力派となった現在の柳楽さんがある。その演技力は、主演に渡辺謙、共演に柄本明、佐藤浩市、監督は李相日と、日本を代表する映画人が集結した『許されざる者』(’13)や、2014年の宮本亜門演出の舞台「金閣寺」などを機に再び注目を集め始め、菅田さんや窪田正孝らも参加した山田孝之主演の『闇金ウシジマくん Part2』ではストーカー役を怪演。NHK連続テレビ小説「まれ」ではヒロイン・土屋太鳳と山崎賢人の間に割って入る、マイペースでチャラいが、実は優しい大輔役でファン層を拡大。話題作への抜擢が続く中、2017年の上半期には綾野剛主演ドラマ「フランケンシュタインの恋」と大河ドラマ「おんな城主 直虎」のかけ持ちで多忙を極めた。「直虎」で演じた盗賊の龍雲丸は、野性味溢れる彼の新たな魅力をさらに広めることにもなった。鋭い眼光で相手を圧倒『クローズEXPLODE』小栗さんや山田さんが出演した『クローズZERO』シリーズの新章『クローズEXPLODE』(’14)は、東出昌大や早乙女太一、勝地涼、永山絢斗ら新たな“ワルメン”が集結した。前作の主人公たちが卒業した後の鈴蘭高校において“頂上(てっぺん)”争いが激化。その中で頂上に最も近い男であり、最大派閥を率いるリーダー・強羅徹を演じたのが柳楽さん。まるで狂犬のような鋭い視線で相手をにらみつけ、キレッキレで荒ぶる姿に「これが、あの柳楽優弥?」と観客たちに言わしめた。男気たっぷりに幕末時代劇!『合葬』杉浦日向子による人気漫画を原作にした『合葬』(’15)は、幕末、慶応から明治へと元号が変わる激動の時期に、江戸の街と最後の将軍・徳川慶喜を守るために結成された彰義隊の青年たちの姿を描く。柳楽さんが演じた秋津極(きわむ)は、将軍・慶喜の退城を目の当たりにしたことから許嫁(門脇麦)との縁談を破談にしてまで彰義隊に加わることを決意する。柳楽さんにとっては初めての時代劇。当時のインタビューでは「慢心せずに未来に向かって、いい作品に参加したいという欲がある。“これでいいじゃん”と思ったら終わりだし、そう思ってしまう事が一番怖い。これは10代の時に身を持って知ったことです」と明かし、「役者業に対してもっと貪欲でいたい」と熱い胸の内を語っている。渡辺謙らとの共演が刺激に『許されざる者』アカデミー賞に輝くクリント・イーストウッドの監督・主演作を、舞台を明治初期の北海道に移して映画化した『許されざる者』(’13)。柳楽さんは、渡辺さん演じる十兵衛と柄本さんの演じる金吾と共に賞金稼ぎの旅に出るアイヌの出自を持つ五郎を熱演した。「俺だって5人殺してる」と息巻く、口の減らない酔っ払いで、粗野な若者だ。李監督と名優たちに囲まれた北海道ロケでは相当揉まれた様子で、シネマカフェのインタビューでは「間違いなく、この作品をきっかけに前に進むことができていると感じています」と力強い言葉を残している。野獣のような狂気がヤバい!『ディストラクション・ベイビーズ』柳楽さんに菅田さん、小松菜奈、村上虹郎、北村匠海ら人気若手俳優が、国内外で注目を集める真利子哲也監督のもとに集結。『桐島、部活やめるってよ』喜安浩平とともに真利子監督が手がけたオリジナルの物語『ディストラクション・ベイビーズ』(’16)は、愛媛県松山市西部の小さな港町を舞台に「楽しければいい」と路上でいきなり人に殴りかかり、気晴らしのような破壊行動を繰り返す若者・泰良と、彼を取り巻く現代の若者たちの姿が衝撃を呼んだ。柳楽さんの入り込み方はハンパなく、弟役を演じた村上さんも、初日舞台挨拶で「会った時は役に入っているというのもあって怖かった」と吐露するほど。「キネマ旬報ベスト・テン表彰式」など各賞で評価を集めた柳楽さんは、第8回TAMA映画賞にて映画ファンを魅了した事象に対し表彰する「特別賞」を監督らスタッフ・キャスト一同で受賞、「12年間悩んだり、いろいろやっていたんですけど、光栄です。演技に対してしっかりと真面目に向き合って、いい作品に出れるような人でありたいと思います」と真摯に語っていた。地上波連ドラ初主演で“福田ワールド”「アオイホノオ」かと思えば、福田監督が手がけたドラマ24「アオイホノオ」(’14)で、地上波連続ドラマ初主演にしてコメディに初挑戦。80年代を舞台に、庵野秀明(安田顕)、岡田斗司夫(濱田岳)など実在の人物が多数登場、小学館に円谷プロ、ガイナックスなどの協力を得て、漫画家・島本和彦の大学時代をベースに描かれたコミックをドラマ化した。製作時には「福田雄一さんワールドに入れることを楽しみにしています」と語っていた柳楽さん。柳楽さんが演じた漫画家志望の主人公・焔(ホノオ)モユルは、濃いめのルックス、テンション高い変顔に、どこまでも自己評価の高い熱苦しいモノローグがハマり、カルト的ともいえる人気を獲得。ちなみに、モユルに「才能ある」と言い続ける憧れの先輩・森永とんこを務めた山本美月は、今作に続いてdTVオリジナルドラマ「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん- 」でもメーテルのコスプレを披露する。破天荒でも1本筋が通った男「ゆとりですがなにか」脚本・宮藤官九郎×監督・水田伸生(『謝罪の王様』)のタッグで、“ゆとり第一世代”と呼ばれるアラサー男子3人が仕事や家族の問題、恋愛、友情に迷い、奮闘する姿を描いた「ゆとりですがなにか」(’16)は、スピンオフドラマやスペシャルドラマが製作された。柳楽さん演じる道上まりぶ、坂間正和(岡田将生)、山路一豊(松坂桃李)の3人は、2002年の教育改正により完全週休2日制、授業内容・時間数の削減、就職氷河期などを経てきた、いわゆる“ゆとり”。特に、まりぶは東大を11浪中で、妻子を抱えながらもぼったくりバーのポン引きを行う身。劇中で何度「○っぱい」と叫んでいたことか…。とはいえ、坂間やその妹ゆとり(島崎はるか)などには「それでいいのか」と正論をぶつけるなど、破天荒ながらも1本筋が通った“まっとうな”男を好演した。CMでもキャラが濃い“NEW柳楽優弥”に!さらに、柳楽さんといえば、最近のCMでの活躍も外せない。明星「一平ちゃん夜店の焼きそば」のCMでは、白スーツに羽根マフラーのバブリーなディスコスタイルの“マヨネーザー“に。カーニバルのパレードのようなド派手な乗り物で登場、「マヨビーム、バーン!」と悩みを抱えた社会人や学生に一喝!ちなみに、『銀魂』シリーズで柳楽さんが演じる土方も、重度の“マヨラー”としてお馴染み。また、最近注目を集めているのが、女優・有村架純との出会いからの恋愛ストーリー(?)を描き続けるWOWOWのCMだ。第5弾「喧嘩篇」では、喧嘩をして家を飛び出した有村さんをタツヤ(柳楽さん)が追いかけ、「最後にこれだけは言わせてほしい」と立ち止まり抱きしめる…とう、これまでとはひと味違う、まるでトレンディードラマのような展開に。メイキングでは「いい感じだよね」「居心地が良い」と2人で言い合う仲睦まじい姿もあり、こちらの続編はもちろん、CMさながらの本格ラブストーリー出演にも期待が高まる。仲睦まじいといえば、チームワークの良さが伝わる『銀魂』キャストとのオフショットでは、子どものような弾ける笑顔を見せる柳楽さん。その振り幅とギャップに、今回もぜひ萌えてほしい。(text:Reiko Uehara)■関連作品:銀魂2掟は破るためにこそある 2018年8月17日より全国にて公開©空知英秋/集英社 ©2018 映画「銀魂2」製作委員会
2018年08月18日国民的脚本家・演出家・映画監督として『THE 有頂天ホテル』や『清須会議』、NHK大河ドラマ「真田丸」などを手がけてきた三谷幸喜監督の最新映画の製作が決定。政界を舞台に、中井貴一が主人公の“総理大臣”役を務め、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市を迎えた『記憶にございません!』が2019年に公開されることになった。2006年には、役所広司がホテルの支配人を務め、観客動員470万人、興行収入60.8億円という映画史に燦然と輝く成績を挙げた『THE 有頂天ホテル』。2008年には架空の港街・守加護(すかご)を舞台に繰り広げられるノンストップコメディに、各界から絶賛の声が上がった『ザ・マジックアワー』。2011年には落ち武者の幽霊が証言台に立つという奇想天外なストーリーでの“三谷流”裁判で、NYをも笑いの渦に巻き込み、同年の邦画実写NO.1の大ヒットを記録した『ステキな金縛り』。そして2013年には、史上空前の豪華キャスト陣が集結した、初の時代劇『清須会議』が大ヒットを記録、2015年には西暦2265年の“宇宙人”模様を描いた初のSF作品『ギャラクシー街道』を発表した三谷幸喜監督。映画監督作品8作目となる本作の舞台は、なんと“政界”!国民から嫌われ、史上最低の支持率を叩き出した総理大臣・黒田啓介を演じるのは、『みんなのいえ』『竜馬の妻とその夫と愛人』(脚色)『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』に出演してきた三谷作品の常連・中井貴一。ある日、一般市民の投げた石が頭に当たり、総理は記憶喪失に。金と権力に目がない悪徳政治家から、一夜にして善良で純朴な普通の“おじさん”に変貌してしまう。国政の混乱を避けるため、国民はもちろん、大臣たち、家族にさえ、記憶を失ったことを隠し、直近の秘書官たちに助けられながら、ギリギリなんとか日々の公務をこなしていく。やがて、あらゆるしがらみから開放され、真摯に政治と向かい合うことになった啓介は、次第に本気でこの国を変えたいと思い始める…というストーリーだ。そんな黒田総理を支える(?)怪しい首相秘書官・井坂には、三谷作品初参加となるディーン・フジオカ。“訳あり”な総理の妻・聡子には、同じく三谷映画には初出演となる石田ゆり子。さらに政界を牛耳る官房長官・鶴丸大悟に、三谷監督が脚本を担当した大河ドラマ「真田丸」での好演が記憶に新しい草刈正雄。そして、裏社会に通じ、総理をゆするタブロイド紙のフリーライター・古郡には、『THE有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』、大河ドラマ「新選組!」や「オリエント急行殺人事件」など、三谷作品には欠かせない存在の佐藤浩市と、日本映画界屈指の俳優陣が三谷監督のもとに集結。2019年、三谷映画でしか見られない、オールスターキャストによる笑いの競演が実現する。三谷さんは「舞台は<政界>です!といっても、政治風刺がしたいわけではありません。あえて言うなら政治ファンタジーでしょうか」と語り、主人公の総理大臣が記憶喪失という設定に、「どうやら自分は一国の首相で、しかも国民から嫌われている史上最悪のダメ総理だったとしたら、あなたはどうしますか?ね、ちょっと面白そうでしょ?」と期待を込めてコメント。今回の発表以外にも「超豪華キャストが多数出演しますが、いまはまだ内緒。今回は小出しにしていきますよ。今後の発表を楽しみにしていて下さい。政治を扱ったコメディというのはとても難しくて、邦画だとあまり記憶がありません。でも、僕には自信があります! ご期待下さい、必ず、勝ちます!!!」と高らかに宣言した。なお、今回初出しとなる三谷監督の写真は、東宝スタジオ内での官邸・執務室セット内で撮影されたもの。7月10日よりクランクインしており、現在、東宝スタジオ、湾岸スタジオにて撮影中、8月末にクランクアップする予定。豪華キャストからコメント到着!中井貴一久しぶりに三谷さんとタッグを組ませていただきます。日本のエンターテイメントコメディの傑作を目指し、毎日酷暑の中撮影に取り組んでおります。大人が楽しめるジャパニーズコメディ、ぜひお楽しみに!!ディーン・フジオカ1997年から続く歴史ある三谷監督作品に、今回初めて参加させて頂くこと事となりました。中井貴一さん演じる総理大臣を陰で支える首相秘書官、井坂役を演じさせて頂いていますが、日本を代表するキャストの方々、制作スタッフの方々との撮影は、とても貴重な経験となっています。この大作コメディ映画の一員として、本作品に貢献できればと思っています。石田ゆり子初めて参加する三谷幸喜さんの映画。お話をいただいた時から嬉しくて嬉しくてたまりませんでした!「記憶喪失の総理」の妻…その役どころを聞いただけで、なんだかすでに、心楽しいのは何故なのでしょう。中井貴一さんはじめとする素晴らしいキャストの皆さんと共に、三谷さんの世界を生きたいと思います。スピード感のある現場なので、日々集中、気合いです。頑張ります。草刈正雄久々の三谷作品でとてもワクワクしています。三谷さんとまた、一緒に仕事ができることがとても嬉しいです。中井さんとの共演も久しぶりで楽しみです。久々の三谷ワールド、思いっきり楽しみたいと思います。佐藤浩市三谷監督ならではの長回しがあり、いい意味での緊張感の中、中井貴一さんとの互いの信頼感から生まれる心地よい間合いの芝居を楽しんでいます。今回は政界が舞台ですが、地面から少しだけ浮いているような、不思議とリアル過ぎない三谷ファンタジーを楽しんで頂けたら嬉しいです。『記憶にございません!』は2019年、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月06日女優の篠原涼子が主演を務める映画『今日も嫌がらせ弁当』(2019年初夏公開)に佐藤隆太、松井玲奈、佐藤寛太が出演することが8日、明らかになった。同作は、反抗期のと母のバトルを綴った実話エッセイ『今日も嫌がらせ弁当』を映画化。映画オリジナルの物語で脚色されたストーリーとなる。八丈島に住むシングルマザー・かおり(篠原)が、反抗期が来た高校生の娘・双葉(芳根京子)に、キャラ弁を仕掛けていく。塚本連平が脚本・監督を務めた。佐藤隆太が演じるのは、東京に住むシングルファーザーの岡野信介。妻に先立たれ幼稚園になる息子を男手ひとつで育てる信介は、かおりのお弁当ブログの読者という役どころだ。松井は、かおりの娘で双葉の姉・若葉を演じ、母と妹の壮絶バトルの間で2人の橋渡しをしていく。佐藤寛太は双葉の幼馴染で八丈太鼓が大好きな天然ボーイ・山下達雄を演じ、双葉との恋の行方も見所となる。○佐藤隆太コメント母娘のやりとりがとにかく可愛らしくて、可笑しくて……そのなんとも言えない愛らしさに、最後はウルっときてしまいました。そしてやはり、自分が学生の頃に母が毎日朝早くから作ってくれていたお弁当を思い 出しました。今では自分も父親になり、どちらかと言うと作る立場なので、ちょっと不思議な感覚もあって。渡す側の愛情と、受け取る側のちょっとした照れ、そしてワンテンポ遅れて伝わる感謝の気持ち。そんなお弁当を使ったキャッチボールの、どちら側の立場の方にも……それが現在進行形の方も、懐かしい思い出となっている方も共感して楽しんで頂ける作品になると思います!!○松井玲奈コメント私は春先に八丈島でクランクインしました。私が演じた若葉は、母と妹がやりあう中、一種のムードメーカーとして明るく楽しく演じさせていただきました。篠原さんの娘役ということで、撮影前はどんな親子関係を作れるだろうかと少し不安もありましたが、一緒にお弁当を食べるシーンでご飯粒やのりを付けながら笑いあっていたら、いつのまにか本当の親子のような気持ちになれていたような気がします。妹である芳根京子ちゃんとのシーンでは、監督から「姉妹に見えた」と言ってもらえて、ホッと安心もしました。物語が自分と重なるところもあり、多くの人に共感してもらえる作品になっていると思います。○佐藤寛太コメント今作で、山下達雄役を務めさせていただきました佐藤寛太です。僕のシーンの撮影は全編八丈島で行わせていただきました。春の島風に吹かれ、天候にも恵まれ達雄というどこまでも真っ直ぐなキャラクターを演じさせていただくにあたり、これ以上無いという環境で塚本監督のもとノビノビとやらせていただきま した。劇中で叩いている八丈太鼓は地元の太鼓チーム’よされ会’に撮影期間中毎日通い直接ご指導していただき、太鼓を通じて地元の方と繋がることができたのもとても思い出深いです。是非劇場でご覧ください!(C)映画「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会
2018年07月08日フジテレビが運営する動画配信サービス「FOD」にて、今年3月に日時限定で配信した「青と僕」。この度、本作品が地上波にて7月9日(月)より6週にわたって放送されることが決定した。■あらすじ都内のITベンダーに務めるぼく(井之脇海)は日々仕事に追われている。ある日突然、5年前に謎の死を遂げた親友のあいつ(寛一郎)から、届くはずもないメールが届く。その内容は、「自分のことを忘れるなんて許さない」という、ぼくへの憎しみがこもったメールだった。その謎のメールを皮切りにオフィスや自宅に嫌がらせが始まり、ぼくの周りで事件が起き始める。親友の死と身の回りに起きている事件はどんな関係があるのか、かつての高校時代の同級生の紫織(池田エライザ)と共に、事件の真相と、かつての高校時代を思い返していくなかで親友の死の真相を探り始める…。池田エライザ×吉沢亮共演で話題を呼んだドラマ「ぼくは麻理のなか」制作チームで贈る、オリジナル青春ミステリーとなる本作。主人公の“ぼく”を演じるのは、12歳で出演した黒沢清監督の『トウキョウソナタ』で数々の新人賞を受賞した井之脇さん。大河ドラマ「おんな城主 直虎」や連続テレビ小説「ひよっこ」などに出演し注目を集める中、本作が連続ドラマ初主演となる。また、謎の死を遂げてしまう“あいつ”役には、祖父に三國連太郎、父に佐藤浩市を持つ三世俳優としてデビューし、映画『心が叫びたがってるんだ。』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などへ出演、7月7日(土)に『菊とギロチン』の公開を控えている寛一郎さんが抜擢された。そして、“ぼく”と共に“あいつ”の死の真相や事件の真実を探る“紫織”役を、「ぼくは麻理のなか」や、7月7日(土)公開の『ルームロンダリング』主演、8月31日(金)公開の『SUNNY 強い気持ち・強い愛』など、話題作への出演が続々と決定している池田さんが演じる。井之脇さんは「短い撮影期間の中、若いチームの勢いと集中力で撮りきりました。その熱量が作品にも出ていて、出来上がった作品を見て、僕もグッと引き込まれました。映像も音楽も編集も、全てがかっこよく、従来とは少し違ったドラマになっています」と、これまでにないドラマの誕生に感動を隠せない様子。「初共演だった寛一郎とは男同士ということもあり、いまでも仲が良く、ロケ地に再訪し思い出話に花を咲かせています(笑)」と告白すると、寛一郎さんも「撮影期間は短かったですが同世代の人達との現場は新鮮で楽しかったです。作品も面白いものになってると思います!」とコメント。池田さんも、「3人がどこまでも青く美しかったお話と、3人がどこまでも不器用で下手くそだったお話。10数年の時を行き来しながら紐解かれていく“とある事件”を、是非目撃して下さい」と期待をさせるコメントを寄せた。さらにこのドラマを盛り上げるべく、製作サイドも次世代のトップクリエイターが集結。監督には、「サカナクション」や「水曜日のカンパネラ」などのミュージックビデオを監督した山田智和が、初の連続ドラマチーフ監督を務める。加えて「ぼくは麻理のなか」「下北沢ダイハード」を演出したスミスも参加し、他のドラマにはない、映像センス光る作品が仕上がった。脚本は岸田國士戯曲賞を受賞した「劇団ままごと」の柴幸男が務め、音楽はアニメ『ピンポン THE ANIMATION』「DEVILMAN crybaby」で劇伴を務めた牛尾憲輔が、初めて連続ドラマに楽曲を書き下ろした。繊細で美しい劇伴が、本作をよりドラマチックに彩る。劇中に使用されるイラストには、注目のイラストレーターのwatabokuが参加するなど、様々なジャンルのクリエイターが集結した意欲作が完成した。また、本作は動画配信サービスFODにて、7月9日(月)24時より全6話を一挙配信、さらに毎週放送話を「FOD見逃し無料」にて期間限定無料配信する。人生の限られた瞬間にしか感じ得ない、“青さ”をテーマに紡がれた青春ミステリーを是非チェックして。「青と僕」は7月9日(月)深夜25時30分~ほか毎週月曜フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2018年07月03日アイドルグループ・V6の岡田准一が、映画『ザ・ファブル』(2019年公開)の主演を務めることが23日、明らかになった。同作は、単行本累計部数200万部突破、2017年度講談社漫画賞<一般部門賞>を受賞した、南勝久による人気漫画を映画化。圧倒的な強さと的確な手腕で狙った相手を6秒以内で必ず仕留める「天才的な殺し屋」として裏社会で恐れられる通称“ファブル”(岡田)が「1年間殺し屋を休業し、大阪で一般人・佐藤アキラとして普通の生活を送ること」を命令され、日常世界で暮らさなければならなくなる。主人公のファブル(佐藤アキラ)役となった岡田は、自らも数種の武術や格闘技のインストラクター資格を持ち、今回初めての「殺し屋」の役に挑戦する。またアキラの相棒で不幸な生い立ちを持ちながらも楽天的でお酒大好き、刺激大好きなヨウコ役に木村文乃、ファブルを幼い頃から指導し、プロの殺し屋に育てあげたボス役に佐藤浩市が決定した。さらに、アキラが大阪で出会う初めての一般人の女性で、親の借金を返すために真面目に働くミサキ役として山本美月が出演。穏やかな普通の生活を送ろうとするアキラだったが、ミサキが巻き込まれた事件をきっかけに、彼女を助けるため、再び裏社会に乗り込むことになっていく。他、真黒カンパニー社長でファブルの世話人を請け負う海老原役に安田顕、海老原の弟分でミサキを追い詰める小島役に柳楽優弥、真黒カンパニーの専務だが海老原と敵対する派閥を率いる砂川役に向井理、砂川に雇われ裏社会で伝説の存在のファブルを倒して名を上げようとする殺し屋・フード役に福士蒼汰と豪華キャストが集まった。監督を務めるのは、CM界の巨匠で、カンヌをはじめ数々の広告祭の受賞歴があり、映画やドラマも手掛ける江口カン。脚本には『20世紀少年』シリーズや『GANTZ』『進撃の巨人』など、スケール感のあるエンタテインメント作品を得意とする渡辺雄介が決定した。関東近郊を中心に、6月13日から8月中旬までの撮影を予定している。○岡田准一コメント今回、初めて大人気漫画原作の映画化作品にチャレンジします。江口カン監督を信じて、キャスト、スタッフの皆様と力を合わせて撮影に臨みたいと思います。初の「殺し屋」役となりますが、殺してはいけないという設定の中でのアクションを全力で楽しみたいです○江口カン監督映画「ザ・ファブル」は笑えてカッコいいエンターテインメント映画!僕はこんな映画が撮りたかった!!原作の面白さを大切に、映画ならではの大掛かりなアクション、クールな映像表現、そして大笑いのコメディシーンの連続です。岡田准一さんをはじめとする素晴らしいキャストとの現場は超エキサイティング。この熱を、ぜひスクリーンで感じてください!
2018年06月23日「週刊ヤングマガジン」にて連載中の南勝久による「ザ・ファブル」が、「V6」岡田准一主演で映画化されることが決定。岡田さんは初の“殺し屋役”に挑むほか、共演に木村文乃、福士蒼汰、柳楽優弥、佐藤浩市ら豪華俳優陣が顔を揃えることも分かった。■いま一番面白い作品が映画化!「天才殺し屋」として恐れられる通称“ファブル”(岡田さん)は、超人的な戦闘能力を持ち、狙った標的を必ず倒す伝説の男。だが、育ての親のボス(佐藤浩市)から与えられた次なるミッションは、「1年間殺し屋を休業して普通の人間として生活すること」だった。もしも誰かを殺したら、ボスにより処分されてしまう。こうしてボスの口利きで真黒カンパニーが世話役となり、ファブルは「佐藤アキラ」という偽名を使い、相棒のヨウコ(木村文乃)と兄妹という設定で大阪で普通の生活を始めることに。そんなある日、普通の生活を始めたアキラは暴漢に襲われ、そこに通りかかり介抱してくれた女性・ミサキ(山本美月)と知り合い、同じ会社で時給800円でバイトをさせてもらうことに。だが、ミサキは親の借金のために背負った隠したい過去を持っていた。その秘密を知った真黒カンパニーの小島(柳楽優弥)は彼女を脅し、連れ去ってしまう…。原作は「週刊ヤングマガジン」にて連載中。単行本累計部数は200万部を突破、2017年度講談社漫画賞・一般部門賞を受賞し、“いま一番面白い作品”と呼び名が高い漫画だ。■主演は岡田准一、相棒に木村文乃!「殺しの天才」と呼ばれ、狙った標的は6秒以内に必ず仕留める伝説の殺し屋で本作の主人公・ファブル(佐藤アキラ)を演じるのは、アイドルでありながら、『永遠の0』『蜩ノ記』『海賊とよばれた男』などにも出演する演技派俳優の岡田准一。自らも数種の武術や格闘技のインストラクター資格を持つ彼が、今回本作で初の殺し屋役に挑戦!「監督を信じて、キャスト、スタッフの皆様と力を合わせて撮影に臨みたいと思います」と本作への意気込みを語った岡田さんは、「初の『殺し屋』役となりますが、殺してはいけないという設定の中でのアクションを全力で楽しみたいです」とコメントしている。またアキラの相棒で、世間体は兄妹という設定で大阪で一緒に生活するヨウコを演じるのは、「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」『伊藤くん A to E』や、現在、松田翔太とコンビを組んだ「SPEC サーガ完結篇『SICK’S 恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」が配信中の木村文乃。幼い頃に両親を亡くした過去を持つが、楽天的でお酒大好き、刺激大好きなぶっ飛んだ性格という、これまで演じたことのない役に挑戦する。■ほかにも豪華俳優陣が参加!ファブルを幼い頃から指導し、プロの殺し屋に育てあげるボス役に佐藤浩市。アキラが大阪で出会う初めての一般人の女性・ミサキ役に山本美月。真黒カンパニー社長でファブルの世話人を請け負う海老原役に安田顕。海老原の弟分・小島役に柳楽優弥。真黒カンパニーの専務だが、海老原と敵対する派閥を率いる砂川役に向井理。そして、殺し屋・フード役に福士蒼汰が決定した。監督を務めるのは、カンヌをはじめ数々の広告祭での受賞歴があり、広告界でトップを走り続ける江口カン。また脚本は『20世紀少年』シリーズや『GANTZ』『進撃の巨人』の渡辺雄介が手掛ける。「こんな映画が撮りたかった!!」と言う江口監督は、「原作の面白さを大切に、映画ならではの大掛かりなアクション、クールな映像表現、そして大笑いのコメディシーンの連続です。岡田准一さんをはじめとする素晴らしいキャストとの現場は超エキサイティング。この熱を、ぜひスクリーンで感じてください!」とメッセージを寄せ、原作の南氏は「これまたもうひとつの『ザ・ファブル』として面白いものになると脚本を読んで感じております。公開は来年との事ですが、映画ファンとして僕自身も楽しみに完成を待ち望んでおります」と期待している。先日クランクインしたという本作は、関東近郊での撮影を経て8月中旬にクランクアップ予定。本作の見せ場であるアクションシーンには海外からもスタッフを招聘し、世界水準の度肝を抜くアクションシーンを目指していくという。『ザ・ファブル』は2019年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年06月23日企画・プロデュースを明石家さんまが務めたNetflixオリジナルドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」。7月20日(金)から全世界190ヵ国にて独占配信される本作の予告編、場面写真が解禁され、ジミー大西を演じる中尾明慶、明石家さんまを演じる玉山鉄二の姿が明らかになった。■あらすじ1980年代の大阪。突拍子もない言動を繰り返し、幼い頃から失敗ばかりの大西秀明(中尾さん)は高校卒業後どこにも就職できず、吉本興業の舞台進行の見習いとして「なんば花月」に出入りしていた。ある日、大失敗した大西は反省を示すべく自ら裸になって階段にチンチンを紐で括りつけ、大騒ぎに。そこにやって来たのが人気絶頂の芸人・明石家さんま(玉山さん)。ふたりはこうして衝撃の出会いを果たすのだった。さんまは大西を面白がり、身の回りの世話を許すことに。以降大西は、さんまやその芸人仲間の村上ショージ(尾上寛之)、Mr.オクレ(六角慎司)、なんば花月の世話係であるおちゃこのおばちゃん(濱田マリ)らと共に笑い溢れる日々を過ごすようになる。そんなある日、新喜劇の舞台に立つことになった大西は舞台上で大失敗してしまう。クビになりかけた大西を、さんまは自らの進退をかけて救う。そして、ひどいイジメを受けてきたと吐露する大西に“ミジメな過去は笑い飛ばせ”と伝え、この強烈なキャラクターを持った青年を人気芸人に育て上げようとさんまは決意。大西はその後、さんまによって「ジミー大西」と名付けられ、師に導かれるまま、高宮京子(木南晴夏)という専任マネージャーも付くほどの売れっ子芸人になっていく。数年後、“お笑い”という自分の居場所を見つけた大西だったが、それはさんまから与えられたものでしかないということにも気づき始めていた。芸人としての力のなさに悩み、引退も考える最中、テレビ番組の企画で絵を描くことになり、大西の思わぬ絵の才能が知れ渡り…。■“アホ”みたいな“ホンマ”のエピソードが続々登場!稀代のエンターテイナー・さんまさんが初プロデュースする連続ドラマは、ジミー大西役を中尾明慶、明石家さんま役を玉山鉄二が演じ、喋り方から佇まいまで本人とシンクロさせつつ、その心の内を豊かに彩り、魅力的なキャラクターを作り上げている。今回解禁された予告編では、吉本興業に舞台進行見習いとして就職したジミーが、大失敗の反省を示すため、股間をひもで階段にくくり付け大騒ぎになるという、衝撃的シーンからスタート。騒動を聞きつけてやってきたさんまさんが思わず、「お前誰や?」と怪訝そうに聞くのが2人の出会いのシーンだ。ほかにもジミーさんが巻き起こす“ありえへん”エピソードが目白押し。運転する車がなかなか進まず、「渋滞なんですわ」と嘆くジミーに、「ちゃうがな!前の車、駐車しとんねんて!」と突っ込むさんまや、初出演の吉本新喜劇で放送禁止用語を言ってしまい番組中断の大事故になったりと、「アホみたいなホンマの話」の数々が次々と登場、予告編だけでも存分に笑える内容となっている。■豪華キャスト陣が盛り立てる!また、予告編後半ではMISIAの歌うムード満点の主題歌「最後の夜汽車」とともに豪華キャスト陣も登場。佐藤浩市演じるTV局の名物プロデューサーをはじめ、池脇千鶴演じる大竹しのぶ、生瀬勝久演じるジミー大西の恩師とも言える野球部顧問の先生、宇野祥平演じるさんまさんの運転手など、運命的に出会い、笑いという絆で結ばれた仲間たちが時にツッコミ役、時にスパイスとなり物語を彩っていく。そして最後に、さんまさんと、ジミーさん本人が登場。“ありえへん”エピソードの数々を「このドラマ、内容はほぼホンマやな」「はい、ホンマです」と証言。ジミーがさんまとたどった数奇な人生、ジミーを支える人々の愛と友情が、大いに笑ってホロリとさせるだろう。「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」は、7月20日(金)よりNetflixにて独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年06月22日ライザップの3か月ダイエットに挑戦し、美しく痩せたと話題の佐藤仁美さん。12.2kgの減量に成功したプロセスから、佐藤さんの人柄に合わせたプログラム内容、厳しいダイエット中のモチベーションのあり方まで、その舞台裏を伺いました。「痩せただけで、こんなに反響があるなんてびっくり。中身は全然変わってないんですけどね(笑)」10代からドラマや映画で活躍する実力派女優でありながら、お酒とオカマバーが大好きと公言するなどオープンなキャラで愛される佐藤仁美さん。昨年放送の朝ドラ『ひよっこ』では、ふくよかな姿で親しみあふれる“高ちゃん”を好演していただけに、美しく痩せた姿で登場した時には驚いた。「25歳頃から太りはじめ、30代でお腹まわりの脂肪が増加。衣装のウエストはゴムになり、体重は過去最大の61.6kgに。ダイエットを決めたのはそんな時。週2~3回の筋トレや有酸素運動と低糖質の食事を3か月続けました」運動経験ゼロだった佐藤さん、苦労したのは意外にも食事面だ。「低糖質の食事をと言われても、最初は食べちゃダメなものがわからなくて。まさか根菜や、みりん、料理酒の調味料もダメだとは。お米はあまり好きじゃなかったから助かったけど、大好きなパンが食べられないのは辛かったですね」大好物のお酒を断つのも、さぞ大変だったろうと思いきや…。「食事制限に加えてお酒もダメだなんて耐えられなくて、実はこっそり飲んでたんです(笑)。でも体重が停滞してきて、カミングアウトしました。そうしたら、私の場合はストレスが一番痩せにくいというトレーナーの意見で、週2~3回ならお酒を飲んでいいことに。糖質の少ないハイボールとウォッカでストレス発散していました」1か月半後には自然と早寝早起きや散歩をするようになるなど、意識の変化も生まれてきた。「1回は逃げてもいいと思ってたけど、結局最後までくじけなかったですね。トレーナーが親身になって、私に適した指導をしてくれたおかげでもあります。結果、体重も49.4kgまで落とせました。今は、この痩せた私にどんな役がもらえるのか、楽しみなんです」さとう・ひとみ1979年10月10日生まれ。’95年、ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、同年女優デビュー。スリムになり現在ドラマ、バラエティ、舞台で注目を集めている。ブラレット¥6,800(CALVIN KLEIN UNDERWEAR/カルバン・クライン カスタマーサービス TEL:0120・657・889)スカートはスタイリスト私物※『anan』2018年6月13日号より。写真・中村和孝(まきうらオフィス)スタイリスト・西脇智代ヘア&メイク・藤田響子インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2018年06月06日6月7日に初日を迎える舞台『肉の海』(17日まで、下北沢・本多劇場)は、渡辺えり(63)が主宰するオフィス「3〇〇」40周年記念公演。優しいお母さん役からコミカルな役柄まで、幅広い演技で舞台、ドラマ、映画に活躍中のえりさんだが、その演劇人生には、数えきれないほどの豪快で華やかなエピソードが――。 「酔っぱらって、劇団員みんなにキスをしちゃったこともありますね(笑)。若いころは飲んで失敗したり、ケンカしちゃったりといろいろと。飲み仲間の(笑福亭)鶴瓶さんや(十八代目)中村勘三郎さんたちは“キャンディ・キャンディ”の格好をして笑わせてくれたり、椅子の影から急に出て驚かせたりする楽しいお酒でした。小泉今日子さんはアネゴ肌で、気前がよくて、カラオケも得意。『あまちゃん』の撮影のときは、次の日5時起きでも朝の4時まで飲んでいたの。私たちが『明日早いからもう帰ろうよ』って言っても、『何言ってるの、私は小泉今日子よ!』ってカッコよく啖呵切ってましたね(笑)。 『あまちゃん』のロケ地である、久慈の飲み屋さんは全部網羅した、と懐かしむ。 「佐藤浩市さんと映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』を撮っていたときも、石橋蓮司さんと3人で毎日一緒に朝まで飲んでました。私は白塗りの役だったので、翌朝、顔が赤くても大丈夫だったから(笑)」 放送中の朝ドラ『半分、青い。』で存在感を放っている人気俳優も、えりさんの舞台で演技力を養った一人。 「当時うちの劇団員だった豊川悦司さんも、お酒が強かった。彼は私のアシスタントもやってくれていて、私が忙しいときは代理で取材を受けてくれたりもしました」 日本を代表する俳優たちと飲み歩くなんて、うらやましいかぎりだけれど――。 「でもね、私は男女の関係にはいっさいならなかったです。損なタイプなの(苦笑)」
2018年06月06日現在公開中の映画『友罪』に出演している俳優の生田斗真が5月30日(水)今夜放送の「TOKIOカケル」にゲスト出演。「TOKIO」と同じジャニーズの後輩としては番組最多出演を誇る生田さんが大好きな松岡昌宏をリスペクトする企画を実施する。ジャニーズJr.時代にNHK教育テレビ「天才てれびくん」に出演、NHK連続テレビ小説「あぐり」で子役としてデビューすると、ジャニーズでは珍しい俳優メインの活動を続け、2007年に「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」で大きな注目を集めた生田さん。その後ドラマだけでなく映画へも活動の幅を広げ『人間失格』に主演、『源氏物語 千年の謎』では主人公・光源氏を演じ、『僕等がいた』『脳男』『土竜の唄』シリーズなど立て続けに主演作を世に送り出し、そのルックスだけでなく演技力でも魅せる俳優として評価されるように。昨年公開の『彼らが本気で編むときは、』ではトランスジェンダーの介護士という難役を見事にこなすなど、常に進化を続ける俳優として知られるようになった。今回生田さんはまず恒例の「ジャニーズ年表」をしっかり整理。続いて、大好きな松岡さんをリスペクトした「生田斗真プレゼンツ僕の好きな松岡くんベスト5」では、“松岡モノマネベスト5”を披露し、スタジオを大きく盛り上げる。現在、親友がかつて少年犯罪を犯した“少年A”だったら…というテーマを描く『友罪』が公開中の生田さん。瑛太、夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市らと共演している。ジャーナリストの夢に破れて町工場で働き始める益田(生田さん)と、同じタイミングで工場勤務につく鈴木(瑛太さん)。鈴木は周囲との交流を避け、過去を語りたがらない影のある人物だが、同い年の2人は次第に打ち解け、心を通わせていく。だが、あるきっかけと行動で、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑い始める…。「TOKIOカケル」は5月30日(水)今夜23時~フジテレビで放送。(笠緒)■関連作品:友罪 2018年5月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2017映画「友罪」製作委員会 ⓒ 薬丸岳/集英社
2018年05月30日『ラプラスの魔女』『兄友』など、5月も“イケメン若手俳優”が出演する新作映画が続々公開。しかし、注目すべきは若手だけじゃない!今回は、現在公開中のオジ様好き女子たちにはたまらない、“オジ充”なラインナップをご紹介。■佐藤浩市、未だかつてない哀愁と存在感を放つ――『友罪』キャリア史上最難の役に挑む生田斗真と瑛太を主演に、『64-ロクヨン-』チームが再び集結し、かつて世間を震撼させた事件を起こした少年Aの“その後”を描く問題作『友罪』(瀬々敬久監督)。本作で注目のオジ様は、交通事故を起こして人の命を奪ってしまった息子を持つ、タクシードライバーの山内に扮する佐藤浩市。“加害者の父”である山内は、その罪を償うために家族を解散するという苦渋の決断を下すが、そんな山内をよそに、息子が結婚しようとしていると知り、また苦悩する…という役どころ。『64-ロクヨン-』の熱演で多くの人の心を掴んだ佐藤さんが、再び瀬々監督作に出演し、前作を上回るほどの難役に挑戦した本作。また2人は年齢が同じということもあり、枯れた雰囲気を出した白髪のアイデアなど、現場では衣装合わせの段階から役柄について深く話し合う光景が見られたそうだ。そんな難役を見事に演じきり、主演2人を陰ながらも力強く支えた佐藤さんの熱演も必見だ。<STORY>ジャーナリストの夢に破れた益田(生田斗真)と、他人との交流を避ける無口な鈴木(瑛太)は町工場で出会い、同じ寮で暮らし始める。やがて少しずつ友情が芽生えていく2人だが、ある事件をきっかけに、益田は鈴木が17年前の連続児童殺害事件の犯人だった“少年A”ではないかと疑い始める…。■続編も決定! 役所広司、ヤクザ映画で激シブ刑事を熱演! 『孤狼の血』広島の架空都市・呉原を舞台にした、「警察小説×仁義なき戦い」と評された柚月裕子の小説を映画化した作品『孤狼の血』(白石和彌監督)。決して地上波では許されない暴力描写とエロス、耳にこびりつく怒号と銃声…。そんなハードボイルドな世界で主演を務めたのが、『渇き。』でもハードボイルドな元刑事役を熱演し話題となった役所広司だ。本作で役所さんが演じているのは、「警察じゃけ、何をしてもええんじゃ」と、手段を選ばない捜査方法から、やくざとの癒着など黒いうわさが絶えない刑事・大上章吾。荒々しく強烈な存在感で、観る者を強く惹きつける。劇中では、警察と暴力団組織による激しい抗争が描かれている。ほかにも、松坂桃李、江口洋介、石橋蓮司など豪華キャストが集結した。なお、本作は先ほど続編製作も決定し、今後の動向にも注目が集まっている。喰うか喰われるか…そんな世界で生きる大上ら男たちの生き様をぜひ劇場で!<STORY>昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島。所轄署に配属となった日岡秀一(松坂桃李)は、暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾(役所広司)と共に、金融会社社員失踪事件の捜査を担当する。常軌を逸した大上の捜査に戸惑う日岡。失踪事件を発端に、対立する暴力団組同士の抗争が激化し…。■阿部寛、女性に愛を奉仕!? 『のみとり侍』表向きは家庭で飼われる猫の“のみ”を取る商売だが、実態は「床」で女性に愛を届ける裏稼業として、江戸時代に実在した「のみとり」をモチーフにした時代劇コメディ『のみとり侍』(鶴橋康夫監督)。主演・阿部寛が演じるのは、“のみとり”に転落してしまった、長所も短所も真面目過ぎるエリート藩士・寛之進。劇中では『テルマエ・ロマエ』で鍛えられたあの彫刻のような肉体美を余すことなく披露。生真面目すぎる寛之進らを始めとする侍たちが巻き起こす、“床の間”の戦いは爆笑必至…?<STORY>越後長岡藩藩士の小林寛之進(阿部寛)は、運悪く忠精の機嫌を損ね、江戸の裏稼業・猫ののみとりを命じられる。途方に暮れていた寛之進は、長屋で暮らすのみとりの親分・甚兵衛とその妻・お鈴の元で働くことに。猫の“のみとり”とは文字通り、猫ののみを取って日銭を稼ぐ職業。しかしその実態は、女性に愛をお届けする裏稼業であった…。若手俳優もいいけど…年齢を重ねたからこそ溢れ出る、名優たちの熱演も必見! この3作品でぜひ、“オジチャージ”してみては?『友罪』『孤狼の血』『のみとり侍』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 2018年5月12日より全国にて公開ⓒ 2018「孤狼の血」製作委員会友罪 2018年5月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2017映画「友罪」製作委員会 ⓒ 薬丸岳/集英社のみとり侍 2018年5月18日より全国東宝系にて公開© 2018「のみとり侍」製作委員会
2018年05月27日映画『友罪』(5月25日公開)の公開記念舞台挨拶が26日、都内映画館で行われ、生田斗真、瑛太、夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市、瀬々敬久監督が登場した。同作は薬丸岳による同名小説を実写映画化し、『64-ロクヨンー前編/後編』の瀬々敬久監督がメガホンを取る。ジャーナリストの夢に破れて町工場で働く益田(生田)と、同じタイミングで工場勤務につく鈴木(瑛太)。2人は心を通わせていくが、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑い始める。少年犯罪の"その後"、そして極限の友情を描く物語となる。生田は冒頭から「この作品には僕たちの願いというものがたくさん込められています。たくさんの方に届いて欲しいと思いますし、特にこれから日本の社会を支えていくような若い世代の方々にご覧になっていただいて、友情とは何か、そういったことを議論するきっかけになっていたければ」と熱い思いを語る。佐藤はW主演の2人について「この役を自分の中に一回入れて吐き出すという瞬間の吐き気、そんなものを2人とも重々わかって吐き出してるんじゃないのかなというのは、完成した時に思いました」と表現した。対して生田が「浩市さんは撮影が終わられても、撮影現場にずっと残って本当に楽しそうにしてらっしゃって……」と明かすと、佐藤は「アホみたいじゃない!」と苦笑。生田「映画の世界が大好きな方なんだなと思ってすごく嬉しかったんですよ。ずっとウロウロしてる」と振り返り、和やかな様子を見せた。一方、瑛太は「達成感のようなものはないですけど、吐き出すことはできました」と振り返る。「結構、暴力を受けるシーンが多かったんですけど、本当にパンチが当たったりとか……」と撮影中の苦労を語った。もしこの2人で次回作を撮るとしたら? という質問に、瀬々監督は「次は立場を逆転して、ショーン・ペンの『デッドマン・ウォーキング』という映画が好きなんですけど、生田斗真さんが死刑囚で、それを見る拘置所の刑務官を瑛太さんにやってほしい」と希望。また重厚なテーマに、生田が「2人でよく話すんですけど、次やるならもう少しポップなものがいいね、と。ちなみにですけど! ありがたいんですけど!」とささやかに希望を述べると、会場からも笑いが起こっていた。
2018年05月26日「嵐」がゲストとともにトークやゲームで盛り上がるバラエティー「嵐にしやがれ」の5月26日(土)放送回は、ゲストに『友罪』映画で共演した俳優の生田斗真と瑛太を迎えてお届け。2人が松本潤の「MJ倶楽部」で“究極のラーメン”作りに挑戦する。俳優メインの“異色ジャニーズ”として『人間失格』『源氏物語 千年の謎』『僕等がいた』シリーズに『脳男』と多彩な作品に出演。同じ刑事役でも『土竜の唄』シリーズの泥臭い潜入捜査官から『秘密 THE TOP SECRET』で演じた最先端の科学捜査に携わる警視正まで幅広く演じ、『予告犯』では一転してサイバー犯罪集団の主犯を演じるなど、確かな演技力で作品に深みをもたらす俳優・生田さん。『余命1ヶ月の花嫁』では乳がんに侵されたヒロインの恋人を演じ多くの観客を感涙させ、『ディア・ドクター』では日本アカデミー賞優秀助演男優賞に輝くなどその実力を内外に知らしめた。また「のだめカンタービレ」や「まほろ駅前」シリーズなどの人気シリーズの立役者として、また今年の大河ドラマ「西郷どん」では大久保利通を演じるなど活躍の場を広げ続ける瑛太さん。今回2人は松本さんの人気企画「MJ倶楽部」に出演。超一級の食材を集めた究極のラーメン作りに挑む。コスト度外視で最高の食材を集めれば本当においしいラーメンができるのか…というわけで男三人が築地出没、最高の食材を探すことに。果たして彼らが作り上げるラーメンの味は!?またデビュー25周年を迎えた「TRF」はメンバーも仰天する意外すぎる過去映像や、プロデューサー・小室哲哉氏の秘話などを明かしてくれる。さらに誰が一番盛り上げられるかDJバトルでは「嵐」が赤っ恥。こちらもお楽しみに。生田さん、瑛太さんが共演し、凶悪犯罪を犯した少年犯罪者のその後に深く切り込む映画『友罪』は全国公開中。ジャーナリストの夢に破れて町工場で働き始める益田(生田さん)と、同じタイミングで工場勤務につく鈴木(瑛太さん)。鈴木は周囲との交流を避け、過去を語りたがらない影のある人物だが、同い年の2人は次第に打ち解け、心を通わせていく。だが、あるきっかけと行動で、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑い始め…という物語で、夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市らも脇をかため重厚感ある映像を生み出した。「嵐にしやがれ」は5月26日(土)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:友罪 2018年5月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2017映画「友罪」製作委員会 ⓒ 薬丸岳/集英社
2018年05月26日