大丸東京店には、2018年3月15日(水)から4月10日(火)までの期間、桜をモチーフにした春限定スイーツ全100種が集結。トップスからは、ピンク色のクリームを巻いた、和テイストのロールケーキ「和風ロール さくら」が登場。桜の塩漬けと花形の金箔でデコレーションし、春らしく華やかに仕上げた1品だ。桜葉の香りが溶け込んだ、ねんりん家のバームクーヘン「桜の国のマウントバーム」や、桜の花びらを象った、銀座たまやのクッキー「桜ひとひら」など、洋菓子に桜の風味を取り入れたスイーツの数々が揃う。また、桜の香りを生かした和菓子も登場。葛の中に浮かぶ桜色の餡が見た目にも美しい、銀座鈴屋の「葛よせ 桜」や、塩漬けの桜葉を紅餡に練り込み、もちもちの求肥で包んだ豊島屋の「さくらさくら」など、上品な桜風味の和菓子は、春らしい気分を盛り上げてくれる。花見やギフトにもぴったりなスイーツだ。【詳細】大丸東京店 桜スイーツ販売期間:2018年3月15日(水)~4月10日(火)場所:大丸東京店 地階・1階 ほっぺタウン住所:東京都千代田区丸の内1-9-1■商品例・〈トップス 和風ロール さくら〉 1,080円 ※3月16日(金)発売・〈銀座たまや〉桜ひとひら(18枚入) 1,130円・〈ねんりん家〉桜の国のマウントバーム 756円・〈銀座鈴屋〉葛よせ 桜(3個入) 1,026円・〈豊島屋〉さくらさくら(5個入) 1,080円
2018年03月15日タレントのビートたけし(71)が3月いっぱいで所属事務所「オフィス北野」を退社し独立すると、一部スポーツ紙が報じた。 記事によると、たけしは数年前から着々と独立に向け準備。今後は一部週刊誌で愛人関係にあると報じられた18歳年下の女性と設立した事務所が窓口になる模様。またたけしの独立に伴い「オフィス北野」の森昌行社長(65)は、社名変更や業務縮小の可能性があることを示唆しているという。 「以前は森社長が唯一無二のビジネスパートナーでしたが、今は報道された女性が最良のビジネスパートナーになってしまったようです。たけしさんの独立は、『オフィス北野』にとって大打撃。『たけし軍団』の面々などは、たけしの事務所への移籍を志願するとみられています」(週刊誌記者) 渦中のたけしだが、今月5日に日本テレビ系で放送された「成功の遺伝史世界に誇る25人の日本人」に出演した際に年収を示唆する発言があった。 くりぃむしちゅーの上田晋也(47)から昨年公開映画「アウトレイジ最終章」の大ヒットについて話題を振られると、たけしは「金になんねえんだよ」と苦笑。さらに「全部税金に持っていかれるから。オレ、年間何億……10億もいかねえか、ま、そんぐらいいくんだよ、税金が」と告白したのだ。 「以前は各税務署が1,000万円以上の高額納税者を開示。それを閲覧したマスコミ各社が計算式に基づいて年収を推定し、著名人の『長者番付』として報じていました。その式に基づくと、納税額が10億ぐらいならば年収は少なく見積もっても27億円ほど。たけしさんの取り分を引いたとしても『オフィス北野』には年間数億円が入っていたでしょうから、経営危機に陥ってしまうのではないでしょうか……」(芸能デスク) たけし独立の痛手は大きすぎるようだ。
2018年03月14日この時期になるとカフェや食料品店で桜を使ったメニューが多くなりますよね!今回は桜をテーマに、〔KALDI(カルディ)〕で見つけたティータイムにぴったりなスイーツやお茶の商品をご紹介します♪ぜひチェックしてみてくださいね。桜が香る紅茶♡《スイートサクラティー アールグレイティーバッグ》まずご紹介するのは《スイートサクラティーアールグレイティーバッグ》。封を開けた瞬間に、ほのかに桜の香りが……!春の訪れを感じますね。実際に飲んでみると桜のやさしい香りが広がります。味は桜餅の葉っぱのようなしょっぱさを感じるアールグレイティー。ホッと一息つくのにぴったりです♪桜の花びらが入ってる!《スイートサクラティー 桜花》続いてご紹介するのは《スイートサクラティー桜花》です。まず封を開けてびっくり!ティーバッグではなく桜そのものが入っているんです。ちゃんと見ないで入れたので驚きました(笑)。こちらはそのままだと少ししょっぱいお茶になりました。甘い和菓子と一緒にいただくのにぴったりかもしれません。なによりも桜の花びらが浮かんでいてきれいですよね♡お湯を注いで飲む他に、ワインや温めた日本酒に入れたり、お吸い物、おかし作りにもオススメです!〔KALDI〕の定番のラテシリーズから《SAKURA Latte》登場♪続いては《SAKURALatte》のご紹介です。インスタントのラテといえば〔KALDI〕でも定番の商品ですよね!このインスタントラテはお湯でも作れますが、個人的にミルク感たっぷりなラテが好きなので牛乳で作ってみました。やさしい桜の香りとミルクのまろやかさがたまりません。お店で飲むような桜ラテがおうちでも楽しめちゃいますよ♪まるで桜餅!?《もへじさくら豆》さてお茶をご紹介してきましたが、ここからはお茶菓子のご紹介です!ティータイムには欠かせませんよね。まずは《もへじさくら豆》です。味はまるで桜餅!甘すぎず、葉っぱの部分のしょっぱさも感じる商品なんですよ。落花生のザクザク感もたまりません。和を感じる《もへじさくら豆》でほっこりしませんか?食べたら止まらない!《さくら あずき チョコ》続いてご紹介するのは《さくらあずきチョコ》。あずきの甘納豆をホワイトチョコでコーティングした一品。ホワイトチョコの周りに甘じょっぱい桜葉パウダーがたっぷりまぶしてあって、あずきの甘さがさらに引き立ちます♪食感もふっくらしているので、癒やされること間違いなし!気がついたら食べる手が止まりません(笑)。かなり甘めなので、先ほどご紹介した《スイートサクラティーアールグレイティーバッグ》、《スイートサクラティー桜花》にぴったりですよ。桜の形がキュート♡《さくらマシュマロ》最後にご紹介するのは《さくらマシュマロ》。なんと桜の形をしているんです!かわいいですよね♡このマシュマロは和三盆糖を使用しているので、普通のマシュマロに比べてやさしい甘さなのが特徴です。ほんのり香る桜にさらに癒やされます。まとめ今回は桜をテーマにお茶とお茶菓子をご紹介しました。ぜひ普段のティータイムや、お花見のときの参考にしてみてください♪〔KALDI〕ではこの他にもたくさん桜のアイテムが手に入るので、ぜひお店でチェックしてくださいね!【KALDI】新マスコット「モモめえ」が登場♪春の限定グッズが出ました♡【KALDI】義理チョコにいいかも!かわいいユニークチョコ3選
2018年03月13日桜の開花が待ち遠しい3月。ピンク色の花を見ると、なんだか心がウキウキしてきませんか?実は、花粉に含まれる「エフェドリン」には興奮作用があるんだとか。桜を見ると嬉しくなってしまうのはこのせいかもしれないですね。そんな幸せな気持ちにしてくれる桜のコスメは春しか買えない限定品。新しい季節に向けて、春をハッピーな気持ちで過ごすお守りにしてみては?チェリーブロッサムシリーズ/ロクシタンL’OCCITANE en Provence | 日本公式さん(@loccitane_jp)がシェアした投稿 – 2月 26, 2018 at 6:00午後 PSTチェリーブロッサムの香りは、淡い初恋の思い出を封じ込めた甘く切ないピュアな香り。数量限定のチェリーワンダーランドシリーズは、スキンコンディショニング成分であるリュベロン産の桜を使用。パッケージも可愛くて、贈り物にも喜ばれそう!左上から時計回りに、チェリーワンダーランド ボディミルク 250ml ¥3,800、チェリーワンダーランド シャワージェル 250ml ¥2,900、チェリーワンダーランド オードトワレ 50ml ¥5,900、チェリーワンダーランド ハンドクリーム 30ml ¥1,400(価格は全て税抜)絶妙レシピのハンドクリーム (桜) 30g/まかないこすめ¥1,512(税込)まかないこすめさん(@makanai_official)がシェアした投稿 – 2月 20, 2018 at 12:55午前 PSTまかないこすめの人気No.1アイテム、ハンドクリームの桜コスメ。天然由来成分のみで作られていて、食品主成分の保湿成分が肌の表面にベールを。べたつかず、さらさらでいつでもだれでも使える優秀ハンドクリームです。ジャパニーズチェリーブロッサムシリーズ/ボディショップザ・ボディショップさん(@thebodyshopjp)がシェアした投稿 – 3月 5, 2018 at 7:42午後 PST世界各地の風景や花々にインスパイアされたフレグランスシリーズ「センツオブザワールド」。優美に咲き香るジャパニーズチェリーブロッサムの香りのほか、ジューシーなストロベリーと桜がコラボした、ちょっぴり甘い恋の予感を思わせるジャパニーズチェリーブロッサムストロベリーキスのシリーズも。写真左上から時計回りに、ボディローション ¥2,700、シャワージェル ¥1,944、ボディクリーム ¥3,240、オードトワレ ¥3,780、フレグランスミスト ¥2,700(価格は全て税込) サクラシリーズ/エテュセエテュセ 公式アカウントさん(@ettusaisjp)がシェアした投稿 – 1月 14, 2018 at 10:06午後 PSTエテュセの人気アイテムも、今だけさくらバージョンに。毛穴の奥の汚れをかき出し、優しく洗い上げてくれるジェルムースは桜の香り。すっぴん唇を赤ちゃんリップにしてくれるリップエッセンスは限定でほんのり桜色! パッケージも桜デザインです。左から、ジェルムース 165g ¥1,500、ジェルカラーコート ¥950、リップエッセンスa(カラー)CB 10g ¥1,200(価格は全て税抜)リップティント 09 サクラペタル/オペラ¥1,500(税抜)OPERA公式さん(@opera_cosmetics)がシェアした投稿 – 3月 1, 2018 at 8:08午後 PST人気のオペラのリップティントからは桜色が限定販売。唇の水分に反応する処方だから、綺麗なサクラ色が色落ちせずに、つけたての色をキープ。春らしい、花びらカラーの唇は印象に残りそう。スプリングシャンプー・トリートメント/ボタニストBOTANIST(ボタニスト)さん(@botanist_official)がシェアした投稿 – 2月 8, 2018 at 7:16午後 PST人気のボタニストからは、チェリーブロッサムとピーチの香りのシャンプーと、チェリーブロッサムとストロベリーの香りのトリートメントが限定発売。昨年100本に1本の割合で販売された、スプリングシャンプー・トリートメントの「チェリーブロッサムと月下美人の香り」は、BOTANIST Tokyoのみで「BOTANIST Tokyo 限定ラベル」で手に入るそう。ボタニカルスプリングシャンプー 490mL ¥1,400、ボタニカルスプリングトリートメント 490g ¥1,400(税別)サクラ スイート ブレッシングス/テラクオーレテラクオーレさん(@terracuore_organic)がシェアした投稿 – 1月 25, 2018 at 5:16午後 PST桜をイメージした7種の精油をブレンド。甘酸っぱいベリー系からバニラに、時間が経つとあたたかみがありスモーキーなパチョリ、ベチパーがすっきりと香ります。左から、ポケットアロマ 10ml ¥1,350、ハンドクリーム 35ml ¥2,200、アロマディフューザー 100ml ¥3,200いかがでしたか?桜のピンク色は女性ホルモンを活性化させる色。春は桜コスメでトキメキながら綺麗になりたいですね。
2018年03月10日いつもの景色が春色に。今日は部屋の中が春色に染まる桜の盆栽のお話。毎年この季節になるのが待ち遠しくなるような、アンジェでも人気の桜の盆栽。お部屋の中でふんわりと咲く桜を眺めれば、どこか心もほっこり。テーブルの上でお花見まで楽しめます。そんな桜の盆栽が今年も入荷しました!自分への春のご褒美としてはもちろんのこと、ご高齢でなかなかお花見に行けないお祖母ちゃんや、大切な方への春のご挨拶ギフトにぴったりですよ。■ 今なら選べる2タイプの「桜の盆栽」<旭山桜の盆栽>この春は、ご家庭でお花見を。手軽に桜の美しさを楽しむことが出来る、旭山桜の盆栽が届きました。旭山桜は、江戸時代から続く日本有数の植木産地で生産されたあまり大きくならない扱いやすい品種の桜。職人達が一鉢一鉢丁寧に、瀬戸焼の器に植えこんだものをお届けしています。本物の桜の木だから個体差はあるものの、4月には愛らしいピンクの花を咲かせ、そのまま大事に育てると来年も花をつけてくれるのも魅力のひとつ。春の訪れを告げ、日本人であることを幸せに感じさせてくれる桜との暮らしは、忘れかけていた四季を楽しむ豊かな心を思い出させてくれます。▼ご紹介した商品⇒ 旭山桜の盆栽 <南殿桜の盆栽>日差しが差し込む暖かな部屋で、家族と寛ぎながらお花見を。そんな少し特別な時間を楽しむなら、囲む桜もまた特別なものが良い、そんな想いを叶えるのが南殿桜の盆栽です。まだご家庭に出回っている数が多くない、少し珍しい品種がこちら。京都御所・南庭に植えられていたことから、その名が付けられたとされています。「京都御所の景色をご自宅で。」そんな贅沢な桜を、職人達が丁寧に信楽焼の器に植えこんだ盆栽。4月には繊細な八重咲きの花が春の訪れを告げ、日常で四季を楽しむ「豊かな心」を思い出させてくれます。▼ご紹介した商品⇒ 南殿桜の盆栽 桜の盆栽は2タイプとも、3/24(土)〜3/25(日)にお届け予定です。お届けから1〜2週間ほどで開花する桜たち。ぜひこんなアイテムで、お部屋に春を呼び込んでみませんか?【ご紹介したアイテム】 ⇒ 旭山桜の盆栽【送料無料】 4,319円(税込)⇒ 南殿桜の盆栽【送料無料】 7,559円(税込) 暮らしのはなし ギフトのはなし
2018年03月07日指先から一足早いお花見気分今年も桜の季節がやってきますね。桜を想うだけで胸おどるという方も多いのではないでしょうか? 一足早く、指先から桜を楽しんでみてはいかがでしょう?桜は咲き始めたらあっという間に見頃が終わってしまいますがネイルだったら、たっぷり一か月楽しめますよ♪ピンクと桜で最強の癒しネイル今回はベースカラーも桜もピンクづくしのネイルのご提案です。ピンクには穏やかさや優しさ、幸福感を感じさせるような心理効果があるそう。身に着けているだけで優しい気持ちになれるかもしれません。さらに桜がプラスされれば癒し効果は抜群ですね!ピンクも色々。お好みのピンクで癒しのサクラネイルに今回は目の覚めるようなヴィヴィッドなピンクではなく、癒し効果のある優しいピンクがオススメ。優しいピンクと一言で言っても、肌馴染みのいいピンクベージュやヌーディピンク、ここ数年人気のちょっとくすみのあるスモーキーピンクやグレイッシュピンクに、明るいベビーピンクや少し青みがかったパープルピンクなどなど……挙げればきりがないほど。ご自分の肌の色や気分に合わせて選んであげてもいいですね。春だし、ちょっとキラキラもプラス「ちょっとキラキラさせたい!」という方にはグリッターの入ったピンクもかわいいですよ。あまり派手にしたくない場合は粒子の細かいグリッター、ちょっと目立たせたいときは大きめのグリッターや光をよく反射するホログラムなんかを入れてあげても素敵です。クリアピンクなら透明感があって綺麗ですよ。満開にしたりワンポイントにしたり、桜の入れ方も色々桜のモチーフはさりげなく1、2本の指に入れたり、ぎっしり入れて満開にしたり……。サクラネイルと言っても入れる分量によってイメージは変わるもの。悩んだら縦のラインを意識して斜めに入れてあげると爪や指がすらっと長く見えますよ♪サクラ待ちネイル、ぜひ試してみてくださいね。ネイルアーティスト/松本壽美代(Re-cue)
2018年03月07日「第32回中目黒桜まつり」が、2018年4月8日(日)に開催される。目黒川沿いに咲くソメイヨシノの桜並木は、都内有数の桜の名所である。「中目黒桜まつり」は、中目黒エリアの花見を盛り上げるイベントだ。夜桜のライトアップや、地元小・中学生の音楽演奏をはじめ沢山の催し物を楽しむことができる。「中目黒桜まつり」に連動して、MDP GALLERYでは“桜の美・桜色”をテーマにしたアート展示、「Sakura Pink」展を3月23日(金)から4月15日(日)まで開催する。会場では、40名以上の実力派アーティストが各々表現した桜の作品を展示。その美しさが、ギャラリーの空間に広がるだろう。また、中目黒エリアにある飲食店などの店舗にアート作品を展示する「中目黒お花見アートウォーク」を実施。花見しながら、アート鑑賞の散歩を楽しめる。【詳細】第32回中目黒桜まつり日程:2018年4月8日(日)住所:東京都目黒区上目黒1-26-1問い合わせ先TEL:03-3770-3665■「Sakura Pink」展期間:3月23日(金)~4月15日(日)場所:MDP GALLERY住所:東京都目黒区青葉台1-14-18 1階問い合せ先TEL:03-3462-0682(MDP GALLERY)※花見会レセプションパーティは3月30日(金)18:00~20:00。■中目黒お花見アートウォークマップ入手場所MDP GALLERY、SPACE M、ナカメアルカス広場、Alaucalia Coffee Beans Bank、ALOHA TABLE Nakameguro、ウオツネ、伊勢五本店、SOAKS、TAVERN、BACiONE、B.B.S.DINING、Mark Matsuoka Grill、mother esta、Malkovich、屋根裏のパリ食堂、MEAT LAB 他※飲食店入店時はオーダーが必要。
2018年03月04日北野武監督作の『アウトレイジ 最終章』で音楽を担当した鈴木慶一氏が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第41回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、最優秀音楽賞を受賞した。鈴木慶一氏撮影:宮川朋久マイクの前に立った鈴木氏は、「どうもありがとうございます。本当に驚きました」とコメント。「非常にアバンギャルドな音楽で賞をいただき本当にうれしいです。そして、その方向に『向かえー!』と後押ししてくれたのは北野監督です」と感謝の言葉を伝え、「ポップとアバンギャルドの隙間産業ならぬ狭間音楽を作って、灰になるまで走って行きたいと思います」と意気込みを述べた。また、「最後に一言だけお礼を述べさせてください」と前置きし、「音楽の道のチャンスをことあるごとに作ってくれたおふくろに感謝します。今、極楽に向かう3分の1ぐらいだと思います。だから、聞こえるでしょう。ありがとう」と母への思いで締めくくった。
2018年03月02日桜色の光に包まれる幻想的なお花見コンテンツ今年は日本橋仲通りに「NIHONBASHI SAKURA GATE」が新スポットとして登場。映像・光・音の演出で春の小川や満開の桜を表現し、通り一帯が桜の花びらの舞う幻想的な演出に包まれます。中央通り沿いの各施設では桜をテーマにした「桜ライトアップ」が行われ、今年は2016年9月に新設された「福徳の森」も仲間入りしました。桜を楽しむ多種多彩な企画が目白押し!桜を楽しめるプログラムはまだまだあります。日本橋エリアに隠された宝を探すリアル宝探しイベント「ニホンバシ宝探し幻の桜 ~人をつなぐ懸守り~」や、日本橋の桜グルメを食べ歩く「日本橋桜メニューウォーク」など、桜シーズンを思いっきり堪能できる企画が満載です。桜の街・日本橋でひと味違うお花見体験を楽しみましょう!取材・文/五十嵐綾子イベント情報イベント名:日本橋 桜フェスティバル催行期間:2017年03月16日 〜 2017年04月09日住所:東京都中央区日本橋周辺電話番号:03-3242-0010
2018年02月28日とらや(TORAYA)の、桜モチーフの和菓子を紹介。2018年3月より順次発売される。四季折々の自然の情景を表現するとらやの和菓子。春には、日本人が愛してやまない"桜"モチーフの和菓子が勢ぞろいする。桜がテーマの「季節の羊羹」「季節の羊羹」には、桜の花型の羊羹や小豆を散らした「雲井の桜」や、刻み入れた桜の葉が香る「桜の里」が登場。「桜の里」は、道明寺製の桜餅にも似た特徴的な食感に仕上がっている。"桜"仕様春限定パッケージ入り羊羹定番の小倉・黒砂糖・抹茶の小形羊羹は、春限定パッケージ入りで用意される。様々な表情の桜が描かれたパッケージは手土産にもぴったり。3種類の羊羹を桜柄の帯で巻いた箱に入れた詰め合わせセットも販売される。桜をかたどった繊細な和菓子羊羹以外にも桜モチーフの和菓子が多数登場。薯蕷製「嵐山」は、一輪の桜を白や薄ピンクといった清楚な色合いで表した御膳餡入りの饅頭だ。また、ピンクと緑色に染まった羊羹製の生地を茶巾絞りにした「都の春」や、遠くに見える桜の様子を淡い紅と白のそぼろで表した「遠桜」など、この時期にしか食べられない季節感あふれる和菓子が展開される。3月4日(日)から4月上旬まで、春限定デザインの手提げ袋も登場する。虎屋菓寮の桜メニュー虎屋菓寮でも、桜にちなんだ限定メニューが提供される。桜の限定羊羹を盛り合わせた「桜羊羹プレート」や、白餡や寒天に桜の花と葉を散りばめた「桜あんみつ」などを味わうことができる。詳細とらや 桜メニュー展開時期:2018年3月上旬より順次■季節の羊羹「桜の里」(中形)販売期間:3月上旬~4月上旬価格:1本 1,944円(税込)■季節の羊羹「雲井の桜」(中形)販売期間:3月上旬~4月上旬価格:1本 1,944円(税込)■春パッケージ小形羊羹販売期間:2月中旬~4月上旬種類:小倉羊羹「夜の梅」、黒砂糖入羊羹「おもかげ」、抹茶入羊羹「新緑」価格:各1本 260円(税込)■薯蕷製「嵐山」販売期間:3月16日(金)~3月31日(土)価格:1個 519円(税込)※御殿場店を除く、生菓子取扱い店での販売。■羊羹製「都の春」販売期間:3月4日(日)~3月15日(木)価格:1個 486円(税込)※生菓子取扱い店での販売。■きんとん製「遠桜」販売期間:3月16日(金)~3月31日(土)価格:1個 486円(税込)※生菓子取扱い店での販売。<虎屋菓寮の桜メニュー>■桜あんみつ販売期間:3月1日(木)~3月31日(土)販売店:東京ミッドタウン店、銀座店、帝国ホテル店、TORAYA TOKYO、横浜そごう価格:1,512円(税込)※販売店舗により、内容・価格が異なる■桜羊羹プレート販売期間:3月上旬~4月上旬販売店:全店価格:1,350円(税込)~ ※飲み物付き※店舗により内容や価格が異なることがある。
2018年02月25日北野武(71)が2月24日、自身が司会を務める「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)に生出演。「キタノ映画」を支えた大杉漣さん(享年66)の“早すぎる死”について初めて口を開いた。 番組では、大杉さんの特集を組んだ。冒頭では、昨年10月に「ぴったんこカン・カン」(同局)で北野と大杉さんが共演した模様を放映。北野が「浅草キッド」を歌う横で大杉さんがギターを伴奏する様子が流れると、北野は何度も目頭を押さえた。 北野が大杉さんの訃報を受けたのは「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)の収録を終えた直後だったという。 「マネージャーが『大杉漣さんがお亡くなりになりました』って俺に言うのよ。『お亡くなりになりました』はわかる。『誰が(亡くなったのか)?』。大杉漣さんはこれほど知っているのに、真っ白でわからないの。『誰?大杉漣さん?』って言ってるの」 北野は、93年に公開された映画「ソナチネ」に大杉さんを起用した経緯についても明かした。オーディションに遅れてきた大杉さんを数秒見ただけで採用した北野。「勘なんだけど、この人を使うべきだと思った」と当時の心境を語った。そして撮影が始まると、ヤクザ役の大杉さんの演技に魅了されたという。 「『全部アドリブでやって』とお願いしたら、自分でセリフを作っちゃって。それがうまくて延々やれるの」 「HANA-BI」を始め10本もの映画に大杉さんを起用した。北野は「どんな役でもやってくれた」と感謝したが、悔しそうな顔も見せた。 「いくら監督だと威張っていても、役者が支えてくれているものだとよく分かったけど、だけど早いよね」 大杉さんが最後に出演した映画も“キタノ映画”である「アウトレイジ 最終章」。北野は大杉さんの同作での役柄と、役者人生に思いを馳せた。 「申し訳ないけど死ぬ役なんだよね。すごい変な言い方だけど、俺が生かして俺が殺したみたいな妙な気になって。悲しいけど、申し訳ないなって思ってさ……」 Twitterでは北野の、大杉さんへの思いに胸を打たれた視聴者からの声が上がっている。 ≪北野武さんの大杉漣さんに対する涙に打たれてしまったな≫≪北野監督「見抜いた」「見出した」というよりは「惚れた」という感じなんですね≫≪“名匠”北野武さんと“名優”大杉漣さんの間に生まれた友情……ひしひしと伝わって来る≫ 最後まで、北野は大杉さんの死を受け入れられない様子だった。 「(今ごろ)何してるんだろう…」
2018年02月25日ザ・キャピトルホテル 東急の「ザ・キャピトル バー」では、桜をモチーフにした季節限定のカクテル「SAKURAテイスト」が登場。2018年3月1日(木)から4月30日(月)まで発売される。展開されるのは、人気のスタンダードカクテルを春仕様にアレンジした2種類の特別ドリンク。華やかな桜テイストのリキュールにシャンパンを贅沢に注ぎ、ミントやライムを加えた「SAKURAシャンパンモヒート」。仕上げにグラスの中に桜の塩漬けを浮かべ、まるで桜吹雪のようなビジュアルに。ふわっと桜の香りが漂う一杯は、爽やかな口当たりが特徴だ。一方「SAKURAマティーニ」は、桜のアロマティックな香りが漂うジャパニーズクラフトジン「六」と桜テイストのリキュールを混ぜ合わせた一杯。すっきりとしたシャープな味わいとなっている。【詳細】季節限定カクテル「SAKURAテイスト」販売期間:2018年3月1日(木)〜4月30日(月)価格:・SAKURAシャンパンモヒート 2,900円・SAKURAマティーニ 1,960円【取り扱い】ザ・キャピトル バー期間:2018年3月1日(木)〜4月30日(月・祝)場所:ザ・キャピトルホテル 東急 4F住所:東京都千代田区永田町2-10-3時間:16:00〜0:00 (L.O.23:30)TEL:03-3503-0874
2018年02月24日モレスキン(Moleskine)は、“桜”をモチーフにしたノートブック「限定版 サクラエディション ノートブック」を、2018年2月21日(水)より発売する。柔らかな雰囲気のコットンキャンバス地のカバーには、幾重にも舞い散る桜の花びらをデザイン。ゴールドの箔で施したドットをアクセントに、上品で華やかな印象に仕上げている。カバーを開くと、見返し部分には満開の桜が描かれている。最終ページには拡張ポケットを配し、桜の花や花びらのステッカーを付属。ノートの中身を春らしく彩ることができる。【詳細】モレスキン 限定版 サクラエディション ノートブックコレクション〈数量限定〉発売日:2018年2月21日(水)価格:ポケットサイズ 2,300円+税、ラージサイズ 3,300円+税カラー:ホワイト、ピンク仕様:特製ステッカー1枚、拡張ポケット1枚、ゴムバンド1本、紙製帯1枚サイズ:ポケットサイズ:W90mm×H140mm、ラージサイズ:W130mm×H210mm※数量限定発売のため、なくなり次第終了。
2018年02月23日2月21日に急性心不全で亡くなった大杉漣さん(66)。大杉さんといえば、北野武(71)が監督を務める「キタノ映画」の常連だった。 初めてのタッグは93年の映画「ソナチネ」。同作のオーディションはわずか2秒だったという。というのも、大杉さんがオーディションの時間を1時間間違えてしまったためだ。しかし「使ってみないとわからない」と思い、北野は起用に踏み切る。 09年のインタビューで、当時を回想した北野。大杉さんのキャスティングは「成功だった」と明かしている。 「最初はそんなに出番もなかったんですけど、撮ってるうちに『この人いいな』って思って、『漣さん、悪いけど、もうちょっと出て』って言って」 あまり現場では多く言葉を交わすことはなかったというが、北野は大杉さんのことを高く評価していた。キタノ映画は一発撮りが基本。緊張感もあり、リアリティが出る。そういったシチュエーションのなかでも大杉さんにはほとんどNGがないと昨年10月のインタビューで、北野は語っている。 「キレイにセリフが言えなくても、そういう芝居に見える。実際に人がしゃべるとき、全部はっきりした言葉で、きっちり話すことなんてないし」 どんな姿であっても樣になる、大杉さんのその独特の存在感に北野は惹かれていたようだ。 しかし大杉さんの存在感に“光を当てた”のは北野だった。大杉さんは亡くなる直前、22日のインタビューで「ソナチネ」当時を回想している。同作は脚本もなく、ただ「突っ立ってて」と言われただけ。「何もせずただそこにいることは難しい」と痛感したようだが、過去にいた劇団ではそういった「沈黙」での表現を鍛えられていた。 「若い日の経験を映画で生かせた。役者としての今後に明かりが見えました」 訃報を受けた北野の様子を東国原英夫(60)は「全ての動きが止まっていた」とTwitterで表現している。その心痛は、計り知れない。
2018年02月22日日本の美しい風景31選にも選ばれた日本の風物詩イベント世界遺産・富士山と咲き誇る芝桜とともに春の訪れを感じるイベント「2018富士芝桜まつり」が2018年4/14(土)~5/27(日)の期間限定で今年も開催されます。アメリカ・CNNが発表した「日本の美しい風景31選」に毎年選ばれているこのイベントでは、辺り一が美しい花の海となった広大な土地で、恒例のグルメイベント「富士山うまいものフェスタ」などご当地グルメなどを楽しむこともできます。11年目を迎える今年は、見渡すかぎりピンクの世界が広がる「ピンクの海」と、ピンクと白の芝桜でできた縁起の良い「紅白富士」が会場を美しく彩ります。園内中心部に咲き誇る「ピンクの海」色鮮やかなピンクの花がまるで海のように広がる園内中心部には、20万株のマックダニエルクッションが植えられています。大輪の花を咲かせることが特徴のマックダニエルクッションは、園内に咲く花の中でもひときわ存在感のある品種。肌寒い時期にも力強く咲くこの花は、原産が北米のため寒さにとても強いのが特徴とされています。幸福の色・女子力アップの色ともいわれているピンク。マックダニエルクッションが咲き誇る「ピンクの海」では、辺り一面ピンクに囲まれたフォトジェニックな写真を撮ることができます。今年は、昨年から芝桜の種類を1種類増やし、ピンクや赤、紫、白など全8品種の芝桜が表現するコントラスを楽しむことができるでしょう。まつりをさらに盛り上げる2大イベント「富士芝桜まつり」をさらに盛り上げるイベント「富士山うまいものフェスタ」と、昨年に引き続き好評だった「富士山大道芸フェスティバル」も開催されます。今年は、桜にちなんだ新名物「桜海老かき揚げそば」や富士天然水を使った水餅「信玄ぷるん」など、季節や富士山に関連する食材を使ったメニューが多数登場。本格的なものから可愛いメニューまで、幅広く出揃うグルメフェスはここでしか味わうことができません。16組の日本を代表する大道芸人たちが週替わりで登場する「富士山大道芸フェスティバル」では、洗練された自慢のパフォーマンスで会場内を盛り上げてくれます。芝桜まつりに来場されたお客様は無料で観覧することができるので、プロたちの卓越された技をぜひご覧ください。楽しみ方はさまざま!魅力溢れるスポットもたくさん「2018富士芝桜まつり」の魅力は花とグルメだけではありません。芝桜を眺めながら身も心もリラックスできる「展望足湯」や、会場内を一望できるスポットで本格スイーツを食べられる「展望カフェ」など、イベントを楽しめるよう工夫されています。山梨・本栖湖で開催される春の風物詩「2018富士芝桜まつり」は、車では中央自動車道河口湖ICから国道139号経由で25分、電車では、JR中央本線「大月駅」で富士急行線に乗り換え「河口湖駅」下車、会場行きバス乗り換えて会場に向かうことができます。春の魅力感じる花の祭典で、咲き誇る花々を見てみませんか。イベント情報イベント名:2018富士芝桜まつり催行期間:2018年04月14日 〜 2018年05月27日住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212電話番号:0555-89-3031
2018年02月20日バームクーヘンブランド ねんりん家から、春限定の「桜の国のマウントバーム」が登場。2019年4月中旬まで、ねんりん家全店で発売される。「桜の国のマウントバーム」は、ねんりん家の春恒例バームクーヘン。「桜の国に暮らすうれしさ」をテーマに、桜の葉が香るシロップを溶け込ませ、長時間じっくりと焼き上げた逸品だ。しっとりとした食感のバームクーヘンは、口に入れるとほのかな桜の香りがふわりと広がる。3月1日(金)からは新しく「桜のリース」をイメージしたホールタイプも登場。桜が咲く春らしいボックスに入ったバームクーヘンは、大切な人へ贈るギフトとしてもおすすめだ【詳細】ねんりん家「桜の国のマウントバーム」■桜の国のマウントバーム 1本入価格:756円(税込) ※詰合せもあり。販売期間:2019年2月19日(日)~4月中旬販売店:ねんりん家全店(銀座本店・大丸東京店・西武池袋店・そごう横浜店・阪急うめだ店・東京駅店・羽田空港店)■桜の国のマウントバーム 1山 MM価格:1,620円(税込)販売期間:2019年3月1日(金)~4月中旬販売店:ねんりん家 銀座本店・西武池袋店・そごう横浜店・阪急うめだ店・東京駅店・羽田空港店※ねんりん家大丸東京店では取扱無し。【問い合わせ先】ねんりん家TEL:0120-886-660
2018年02月19日エッグスンシングス(Eggs ’n Things)は、原宿店オープン8周年を記念して、「桜とフレッシュフルーツのエワルパンケーキ」を、2018年3月1日(木)から3月31日(土)まで販売する。販売店舗は原宿店のみの展開だ。「桜とフレッシュフルーツのエワルパンケーキ」のテーマは"春"。苺やバナナといった色どり鮮やかなフルーツに加え、ピンクや紫の花びらをパンケーキの上に飾った。プレートの中心には、桜のソースと組み合わせた、桜のホイップクリームをたっぷりとトッピング。ほんのりとピンクに色付き、春にぴったりな装いに。なお、プレートの中には、バニラアイスが隠されており、桜香るホイップクリームと合わせて食べれば、爽やかな風味を楽しむことが出来る。【詳細】「桜とフレッシュフルーツのエワルパンケーキ」販売期間:2018年3月1日(木)~3月31日(土)価格:1,450円+税取扱店舗:エッグスンシングス 原宿店営業時間:8:00~22:30(ラストオーダー21:30)電話番号:03-5775-5735
2018年02月17日4月8日までの期間・数量限定販売自然志向にこだわった雑貨や化粧品を取り扱う「ハウスオブローゼ」では、4月8日(日)まで、桜をイメージした香りの「桜ほの香」シリーズを数量限定販売する。桜をイメージした「フルーティフローラルグリーンの香り」「桜ほの香」シリーズは、春にふさわしい桜をイメージした「フルーティフローラルグリーンの香り」が楽しめる。ボディケア商品のラインナップは、ボディソープ(300mL・1,300円)、ボディクリーム(140g・1,500円)、ハンドソープ(200mL・1,000円)、ハンドクリーム(50g・1,000円)、バスソルト(30g・200円)、石けん(標準重量43g・200円)、バスビーズ(8g・120円)。他にも、ディフューザー(オイル50mL、リードスティック7本・1,000円)、チーフタオル(約25×25cm・500円)が販売される。セット商品もあり、石けん・バスソルト・バスビーズが入った「バスセット」が500円、ハンドクリーム、石けん、チーフタオルが入った「ハンドセット」が1,500円となっている。価格はいずれも税抜きだ。(画像はハウスオブローゼホームページより)【参考】※ハウスオブローゼ
2018年02月07日パレスホテル東京のペストリーショップ「スイーツ&デリ」から、春に向けた桜スイーツとイースターチョコレートが登場。2018年3月1日(木)より期間限定で発売される。桜ロールケーキや最中桜をイメージした特別スイーツがお目見え。ロールケーキ「ルーレ・オゥ・桜」は、きめ細かくふんわりとしたスポンジ生地に生クリームを合わせ、桜餡と艶やかな大納言を贅沢に使った一品。最後にピンク色のパウダーを振りかけ、春仕様に仕上げた。桜の花びらを象った最中「さくらくらんち」は、中に甘酸っぱい苺風味のホワイトチョコレートクランチをサンドしている。しっとりした口当たりの最中と、サクサクとしたクランチの異なる食感を楽しめる。また、オリジナルの日本酒ケーキ「壱ノ壱ノ壱」に桜葉を加えた「壱ノ壱ノ壱 桜」も展開される。カラフルな“イースターチョコレート”4月1日のイースターに向けて展開されるのは、「イースターチョコレート」。欧米ではイースターの日に、ゆで卵に色づけするイースターエッグを作ったり、隠されたイースターエッグを探すゲームイースターハントなどをするのが恒例だ。そんなイベントにちなみ、パレスホテル東京からは、カラフルなイースターエッグをモチーフにしたチョコレートが登場。小花で飾られた可憐なチョコレートの中には、チョコレートコーティングされたナッツが詰め込まれている。【詳細】パレスホテル東京 桜スイーツ&イースターチョコレート■桜スイーツ販売期間:2018年3月19日(月)〜4月30日(月)価格:・ルーレ・オゥ・桜 1個 550円+税 / 1本 3,300円+税・さくらくらんち 270円+税・壱ノ壱ノ壱 桜 3,400円+税■イースターチョコレート販売期間:3月19日(月)〜4月1日(日)価格:2,500円+税<販売店舗>ペストリーショップ「スイーツ&デリ」場所:パレスホテル東京 B1F住所:東京都千代田区丸の内1-1-1営業時間:10:00〜20:00TEL:03-3211-5315
2018年02月02日「日本橋 桜フェスティバル~新たに出会う、日本橋、八重洲、京橋~」が、2018年3月16日(金)から4月15日(日)まで、東京・日本橋エリアで開催される。江戸桜通りや浜町緑道など、古くから桜の名所が多く存在する日本橋。今年で5回目を迎える「日本橋 桜フェスティバル」は"アーティスティックに楽しむ、春。"をテーマに、5つのイベントを実施する。桜並木アートやライトアップ、グルメも新名所として、江戸切り絵をモチーフにした約25mの桜並木「SAKURA TUNNEL」が福徳神社の参道・仲通りに出現する。ここでは、伝統的な芸術手法"江戸切り絵"をモチーフとした花びらで、満開の桜並木を表現。約100個の桜提灯も並べ、幻想的にライトアップする。また重要文化財 三井本館など中央通り沿いの施設を桜色に染め上げる「桜ライトアップ」や、日本橋エリアに点在する桜の名所を回りながら謎を解くイベント「ニホンバシ宝探し」も行われる。この季節ならではの桜グルメにも注目だ。日本橋、八重洲、京橋エリアで、約150店舗の飲食店の桜メニューが食べ歩きができるのは「日本橋桜メニューウォーク」。マンダリン オリエンタル 東京など、ホテルの桜メニューも味わえる。また、仲通り・浮世小路には、3月31日(土)と4月1日(日)の2日間限定で「ニホンバシ桜屋台」が登場し、日本橋の老舗や外資系ホテルなどのオリジナル屋台メニューを楽しむことができる。錦絵展や音楽会、日本酒利き歩きもまた、連携イベントも実施。日本銀行貨幣博物館の展覧会「春爛漫!桜咲く綿絵―日本橋・江戸桜通りへようこそ―2018」では桜の描かれた錦絵を鑑賞することができる。3月19日(月)の「桜の街の音楽会 in 日本橋」では、ヴァイオリンやピアノ、サックスなどによるクラシック音楽が、日本橋の街を彩る。4月14日(土)には第6回「日本橋エリア 日本酒利き歩き 2018」を開催。その他にも将棋イベントやお絵かきワークショップなどが実施される。【開催概要】日本橋 桜フェスティバル~新たに出会う、日本橋、八重洲、京橋~期間:2018年3月16日(金)~4月15日(日)イベント詳細:1.SAKURA TUNNEL日時:3月16日(金)~4月15日(日) 11:00~23:00(映像演出17:30~20:00)場所:仲通り(コレド室町1・2の間)2.桜ライトアップ日時:3月16日(金)~4月15日(日) 17:00~24:00 ※点灯時間は施設により異なる。場所:三井本館、日本橋三越本店、日本橋三井タワー、江戸桜通り、コレド室町 1~3、YUITO、東京駅八重洲口グランルーフ、グラントウキョウノースタワー等3.ニホンバシ宝探し期間:3月16日(金)~4月15日(日)場所:日本橋・八重洲・京橋エリア料金:無料※エリア内で配布される公式パンフレットを入手すると参加できる。発見報告所は日本橋案内所(コレド室町1 B1F)。受付時間は13:00~19:00。4.日本橋桜メニューウォーク期間:3月16日(金)~4月15日(日) ※店舗により異なる。場所:日本橋、八重洲、京橋エリア5.ニホンバシ桜屋台日時:3月31日(土)~4月1日(日) 12:00~18:00 ※無くなり次第終了。場所:福徳神社周辺 ※雨天決行。荒天の場合は江戸桜通り地下歩道。■連携イベント例:・東京・春・音楽祭~桜の街の音楽会 in 日本橋~日程:3月19日(月)10:45~19:30、4月9日(月)18:30~19:30場所:福徳の森、仲通り、コレド日本橋、日本橋三井タワー料金:無料・春爛漫!桜咲く綿絵―日本橋・江戸桜通りへようこそ―2018期間:3月13日(火)~4月15日(日)9:30~16:30(最終入館16:00)※3月19日(月)は休館。※3月23日(金)~4月15日(木)は開館時間を17:30まで延長(最終入館17:00)。場所:日本銀行貨幣博物館料金:無料・第6回「日本橋エリア 日本酒利き歩き 2018」日程:4月14日(土) 14:00~18:00場所:日本橋地域 各エリア受付時間:前売受付13:00~15:30、当日受付14:00~15:30受付場所:新川屋 佐々木酒店、ダリア食堂、日本橋案内所料金:前売チケット3,000円(税込)、当日チケット3,500円(税込)※飲食代別途。チケットは予定枚数に達し次第終了。チケット販売:新川屋 佐々木酒店、日本橋案内所、参加店(一部を除く)※前売は上記以外にイープラスにて販売。【問い合わせ先】日本橋案内所TEL:03-3242-0010 (10:00~21:00)
2018年01月27日セイコー(SEIKO)ウオッチは、「セイコー ルキア」「セイコー エクセリーヌ」「セイコー セレクション」の3ブランドから、「桜」をイメージした華やかな時計を2018年2月9日(金)より発売する。人気3ブランドから春の風物詩「桜」をモチーフにしたモデルがラインナップ。ブランドごとに異なる「桜」を選び全7型を展開する。「しだれ桜」をイメージしたセイコー ルキアセイコー ルキアは、「しだれ桜」のイメージを文字盤で表現した。白蝶貝ダイヤルを起用したモデルには大きく花開く一輪の桜の花を文字盤全体に忍ばせた。ダイヤル上とりゅうずには輝くダイヤモンドをセットして女性らしい仕上がりに。一方、ピンクのグラデーションカラーで「しだれ桜」を表現したモデルには、淡いピンクのクロコダイルストラップを組み合わせた。文字盤にはフルアラビア数字とピンクのスワロフスキー・クリスタルをあしらっている。いずれもソーラー電波ウオッチなので機能的。オフィスシーンにもマッチする、上品な仕上がりとなっている。「雪桜」を描いたセイコー エクセリーヌセイコー エクセリーヌは、季節外れの雪とともに咲く幻想的な「雪桜」をキーワードに選んだ。ピンクと白の優しいカラーを基調に、ホワイトのダイヤルには9つのピンクサファイアとダイヤモンドを並べた。ケース&ブレスレットもピンクゴールドカラーでまとめることで、時計全体で春の朗らかなムードを表現。こちらもセイコー ルキア同様にソーラー電波ウオッチとなっている。「ソメイヨシノ」香るセイコー セレクションほんのり色づく「ソメイヨシノ」の姿を現したのは、セイコー セレクションの時計。繊細なピンク色のダイヤルに、メイヨシノを思わせる桜模様を散りばめた。6時と12時をのぞくインデックスは桜色のスワロフスキー・クリスタルで示され、華やかな雰囲気に。こちらのラウンドモデルに加えて、オーバル型も登場。こちらは ピンク色のダイヤルに、8個のスワロフスキー・クリスタルが輝く。【アイテム詳細】■セイコー ルキア・チタンモデル SSQV038 100,000円+税<1000本限定>・ステンレススチールモデル SSVW11665,000円+税<2500本限定>■セイコー エクセリーヌ・チタンモデル SWCW130 160,000円+税<300本限定>■セイコー セレクション・ソーラー電波モデル SWFH094 40,000円+税<800本限定>・ソーラーモデル SWFA173 26,000円+税<1000本限定>【問い合わせ先】セイコーウオッチ(株) お客様相談室TEL:0120-061-012
2018年01月19日シチズン(CITIZEN)から「桜空」をテーマにしたウィメンズウオッチが登場。2018年1月18日(木)に数量限定発売される。今回登場する2型のウオッチは、風に優しく揺れる桜の花びらと、薄日が指す日本の春の空「桜空」をイージ。ケースはシルバーとピンクゴールドを組み合わせたフェミニンなデザインで、艶やかな白蝶貝を使用した文字板には、舞い散る桜の花びらがプリントされている。12時〜5時にはローマ数字インデックスを、6時から11時には桜色のスワロフスキー・クリスタルがあしらわれ、繊細な日本の春が表現された。また、ケースサイズが小さい「PD7166-54Y」は7時の位置に、桜モチーフのインデックスを配置し、中央に桜色のスワロフスキー・クリスタルをセット。一方、ケースサイズが大きい「PC1006-50Y」は7時位置が桜の花型にくり抜かれている。どちらもシースルーバックとなっており、時計のメカニカルな動きを見ることができる仕様だ。両モデル共、ステンレスバンドの他、ワインレッドのワニ革の替えバンド付きなので、服装やその日の気分で異なる雰囲気を楽しめるのもポイント。文字板と同じ桜デザインの専用ボックス付きとなっている。【詳細】シチズンコレクション メカニカル 桜限定 2018「桜空」発売日:2018年1月18日(木)価格:・PC1006-50Y 54,000 円+税<2,000本限定>・PD7166-54Y 55,000 円+税<2,000本限定>※価格、発売時期共に予定【問い合わせ先】シチズンお客様時計相談室TEL:0120-78-4807(フリーダイヤル)※受付時間 9:30〜17:30 祝日除く(月〜金)
2017年12月22日●会議の末席で物語の構築をサポート映画『アウトレイジ 最終章』(公開中)に携わるスタッフたちの言葉を記録し、「アウトレイジ」シリーズ、及び北野武監督率いる北野組の魅力を探る短期集中連載「暴走の黒幕」(第1回:北野武第2回:森昌行プロデューサー第3回:音楽・鈴木慶一第4回:美術・磯田典宏)。最終回となる第5回は、『BROTHER』(01)から参加し、「アウトレイジ」シリーズ以降の北野映画でチーフ助監督を務めている稲葉博文氏。『アウトレイジ ビヨンド』(12)のラストをどのように締めくくるべきか。助監督として監督に伝えた「それだと『仁義なき戦い』ですよ」という一言がシリーズの方向性に影響を与え、大友の暴走は『最終章』で決着することとなる。北野監督が「優秀」と一目置く“右腕”が、メディア初のインタビュー取材で「北野組」と「監督・北野武」の魅力を語り尽くす。○口述の書き起こしから始まる助監督の仕事――先日、北野監督にスタッフとの接し方について話をうかがったのですが、その時に「うちの助監督は優秀だからね」とおっしゃっていました。とんでもないです。やめてください(笑)。――本当ですよ(笑)。具体的には、セリフを直してもうこともあると。お聞きになってると思うんですけど、監督は口述されるんですよ。これは本当にすごいことで。1本の作品を頭からすべて語っていくわけです。もちろんメモのようなものはいただいたりするんですが、僕が立ち会わせていただく打ち合わせでは、シーン1からすべてセリフも含めて説明されます。僕はそれを文字に起こして、齟齬があるセリフは少し直させていただいています。――まさに私のような仕事というか。言ってみればそういうことですね。聞き漏らせないので、録音もします。監督の説明が2時間ぐらいだったりすると、「今回の映画の尺はそのくらいなんだな」というのも何となく分かります。――音楽の鈴木慶一さんもおっしゃっていましたが、一堂に会しての打ち合わせなので、たまに監督のコメントが自分の担当分野についてのものなのか分からない時があると。各担当の方々もそうやって参加されているんですね。そうですね。僕も録音を後で聞き直したりしています。――具体的にどんな作業からスタートするんですか?「アウトレイジ」シリーズ、『龍三と七人の子分たち』(15)でチーフをやらせていただいています。企画が立ち上がって監督とプロデューサーが台本を作っていく過程で会議の末席に座らせてもらって、監督の話を聞いて物語の構築をサポートする役割です。1回目の打ち合わせでまとめた資料をもとに、2回目からは頭から確認していく流れです。月に1回ぐらいのペースで4~5回。そうやってシナリオを練っていきます。――北野組ならではの手法なんですか?他の映画ではあまりないと思います。――初めて担当された時、率直にどう思われましたか?北野組には『BROTHER』から参加させていただいているんですが、チーフになる前は僕の代わりをされている方がいて、そのやり方を引き継いでいます。――監督のやり方は変わってないということですね。そうですね。ただ、台本を作り上げずにその場でやっていくのが長きにわたって北野組で行われてきたことなので。僕は『BROTHER』からなんですが、その時からちゃんと台本は用意されていました。もちろん薄いんですが(笑)。――準備できることも限られていそうですね。不安になりませんか?そうですね。突然思いつかれたりすることに対応が求められる現場です。1週間で焦って準備したり(笑)。180度異なる方向転換でも、みんなついていきます。○スケジュール完了で「終わった」――音楽の鈴木さんは「引き算」の表現方法を学んだとおっしゃっていました。セリフも無駄なところはカットしていくそうですね。防波堤で軽トラが走っていくシーンがあるんですけど、軽トラの音が入ってないんですよ。これは監督が「外してくれ」と言ったから。防波堤を描く一枚画の中でいらないのは軽トラの音。つまり、音に限らず、要素として必要のないものは「画の中に存在するものでも省く」。それが北野監督のやり方です。普通なら、画の中にあるものはすべて入れたいと思いますよね。●『ビヨンド』ラストシーンで北野武に進言したこと――以前からそうなんですか?そうですね。撮り方もそうですが、常に「シンプル」を意識していらっしゃると思います。――「アウトレイジ」は北野映画で初のシリーズ。多少やりやすくなることも?ロケ場所が同じ場所になったりすると多少は楽になります。あとは「物差し」ができる。山王会の事務所がこのぐらいの広さだったら、花菱会の広さをどうすべきかとか。――北野監督は編集がいちばん楽しいとおっしゃっていました。別の作品なのですが、あるスタッフの方は試写を観てようやく自分の仕事が終わると。助監督としてはどのあたりで肩の荷が下りるんですか?どのあたりでしょうね(笑)。スケジュールを切っている立場からすると、それがすべて完了した時に「終わった」とは感じます。文字通りのクランクアップ。ただ、スケジュールは他の組よりわりと楽だと思います。みなさん空けてくださるので。そういう意味では恵まれています。――それでは助監督として一番のご苦労は?大変なこと……やっぱり天気ですね(笑)。晴れてくれればいいなといつも願っています。ただ、北野組はツイてるのでいつも晴れるんですよ。――確かに防波堤での釣りのシーンも好天。いいロケーションでしたね。防波堤は最終日の撮影でした。監督は晴れ男ですからね(笑)。とはいえ、雨が降ることも想定しないといけないので、そこの準備も含めると大変ではあります。――『ビヨンド』の時に『最終章』の構想は固まっていたそうですね。そうですね。撮影の中盤あたりから、だいたい次の作品の話がはじまります。でも僕は、「監督、まだ撮影終わってませんよ(笑)」という役割です。○「それだと『仁義なき戦い』ですよ。菅原文太と同じです」――監督はご自身を介護老人タイプとおっしゃっています(『全思考』幻冬舎文庫より)。これだけの作品を一緒に作っていくとどこかでお友だち感覚になるので、仕事上の付き合いであることを意識していると。僕もどちらかというと考え方は同じで。他の監督でもそうなんですが、シンクロすることは大事なんですが、一方で批評の目も大事だと思います。絶対的に他者の目でその作品に臨む。なあなあで監督を褒めて監督の望むことを100%やるのは実は正しくないのではないかと。僕等が加わったことで、その作品に何かしらの良い影響をもたらした時に、初めて僕らの存在価値が生まれる。どういう場所でもそうですが、「こういう考えもありますよ」と問いかけることができるのが僕の立場。それは忘れてはならないポイントです。みなさんプロの方々なので、基本的には北野組の求心力でまとまっているんですが、「一歩立ち止まって見る」という一貫した視点があります。――監督に問いかけたことで覚えていらっしゃることは?『ビヨンド』のラストシーンですね。もともと大友は、片岡の銃を受け取って葬儀会場に入っていく予定でした。僕からは、「それだと『仁義なき戦い』ですよ。菅原文太と同じです」と言わせていただいて。ロケハン先で『仁義なき戦い』を観てもらって、「こうなってます」と。――ロケハンで(笑)。どんな反応でしたか?「もう一度考えてみよう」みたいなことをおっしゃっていました。――北野監督を取材してあらためて思ったんですが、自分たちが小さい頃から観てきた方が目の前にいて、いつもなら仕事に徹することができても、そういう平常心を突き破ってくるような存在感があるというか。ただ、北野組に入ったらそんなこと言ってられないということですよね。そうですね。もちろん緊張しますよ。でも、それは置いといて(笑)。――でも、北野監督に進言するのは相当な勇気を伴いそうですね。なかなかシビレますよ(笑)。でも、監督は立場関係なく意見は聞いてくださるので。――あとはあまり怒らないとも。そうですね(笑)。基本的にはすべてスムーズです。●「アレどこにやった?」の理解力――『BROTHER』から加わると決まった時はどう思われましたか?学生時代から観ている映画監督ですし、北野組は前から参加したいと思っていたのでうれしかったです。学生時代から映画作りに関わって、いろいろな現場のお手伝いをしていたんですよね。その時にカメラマンさんに「好きな映画監督は誰なんだ」と言われて、亡くなられた監督を数名挙げたんですが、「そうじゃなくて、お前が仕事をしてみたいのは誰なんだ」と。そこで答えた方の一人が北野監督でした。――なぜ一緒に仕事をしてみたいと?それはもちろん、映画が面白いから。どうやって撮ってるんだろうとか。実際にこうして現場に入らせていただくようになって、その場その場で変わっていくのを目の当たりにした時は衝撃でしたね。今でも覚えているのは、加わって間もない頃。ものすごく前から大きなクレーンを準備していたんですよね。でも、監督が入ってきていきなり「それ、いらない」。もうね、「えっ!?」ですよ(笑)。それはすごく覚えていますね。衝撃的でした。もちろん上では話し合われていたことですけど、当時の僕はペーペーだったので。今の僕は監督の傍について、変更があってもその過程を把握しているから驚かないですけど、下の人間にとってみれば「なんでいらなくなったの?」と思うことはあると思います。今回の『最終章』でいうと、部下の2人が急きょ殺されることになったんですが、それも撮影中に決まったこと。事前に渡された台本には書かれていないことですから、当然驚きますよね。セリフも現場判断で変わって、変更があるセリフは紙に書いてキャストのみなさんに渡しています。○老夫婦のような関係を追い求めて――北野組初のシリーズものが完結。クランクアップはどのような雰囲気でしたか?通常だったらスタッフが声がけをして拍手みたいな感じですよね。花束を渡したり。それは普通にやりますよ。でも、昔から打ち上げはないんですよね。少なくとも僕が加わった時からありません。もちろん、メインスタッフと一緒に地方に行ったりした時にたまにお酒を飲むことはあります。監督も連れて行ってくださいます。これがね、緊張して酔うんですよ(笑)。そういう緊張感は作品を重ねても変わりません。――それでは最後に。助監督から見て、北野監督の魅力とは?とにかく処理能力がすごい。その上、映画以外の分野にも手を広げている守備範囲の広さというか。台本を作るときに口述で全部言ってみせるというのも、常人ではマネできません。助監督はみんなそうだと思うんですけど、監督が「アレどこにやった?」とかの「アレ」がだいたい分かる。それは老夫婦のような関係。そういうことは、助監督にとってとても大切なことだと思っています。つまり、「アレ」までには流れがあって、何が必要なのかというのを一緒にシンクロして理解している状態。それが監督と助監督の良好な関係性です。■プロフィール助監督 稲葉博文(いなば・ひろふみ)1973年2月16日生まれ。神奈川県出身。北野組には『BROTHER』(01)以降参加し、助監督としては『アウトレイジ』(10)『アウトレイジ ビヨンド』(12)『龍三と七人の子分たち』(15)に続き4作目。北野武以外にもこれまでに携わってきた監督は、廣木隆一、中田秀夫、三池崇史、滝田洋二郎、黒沢清、塩田明彦、万田邦敏、青山真治、冨永昌敬、水田伸生、瀬々敬久など多岐にわたる。近作は、『ミュージアム』(16/監督:大友啓史)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17/監督:廣木隆一)など。
2017年11月13日●事故後『キッズ・リターン』の色に変化映画『アウトレイジ 最終章』(公開中)に携わるスタッフたちの言葉を記録し、「アウトレイジ」シリーズ、及び北野武監督率いる北野組の魅力を探る短期集中連載「暴走の黒幕」(第1回:北野武第2回:森昌行プロデューサー第3回:音楽・鈴木慶一)。第4回は『みんな~やってるか!』(95)以降、北野映画の世界観を担ってきた美術・磯田典宏氏。セリフや編集、音楽に対する「引き算」的思考。徹底して無駄を省く中でメッセージ性を際立たせる北野イズムは、『アウトレイジ』(10)、『アウトレイジ ビヨンド』(12)に続いて完結する3部作の美術にどのように落とし込まれているのか。監督を"異業種"時代から支え続け、『BROTHER』(01)では異国の架け橋にもなって「引き算」を貫いた磯田氏。「まぁ、いいか」の逃げ道を選ばず、「片目つぶって、やっちゃえ」の覚悟には美術部の矜持が光る。○キアヌ・リーブス共演『JM』で「これでいいのか?」――北野監督作は『みんな~やってるか!』から参加されたそうですね。そうです。その前に、監督が出演した『教祖誕生』(93)を担当したことがきっかけです。『みんな~やってるか!』はシチュエーションがとにかく多かったので、助手さんをシーンごとに担当を割り当てて、その全体を統括するのが私の役目でした。「時代劇とSFはこの人で、ハエ男はこの人」みたいに。――「監督から具体的なオーダーはない」ということが複数の方の取材から分かりました。当時はいかがでしたか?『みんな~やってるか!』の撮影中、『JM』(95)というキアヌ・リーブス主演のハリウッド映画に出演されるため監督が一度抜けたことがありました。帰ってきて、美術に関して若干のイメージ変更があったのは、ハリウッドの影響を多少受けた部分もあったのではないかと思います。『JM』はほとんどがスタジオセット。日本の貧相なセットと比較すると「これでいいのか?」と思われたんでしょう。そのような経緯でイメージ変更していったような記憶があります。当時、監督は「自分は異業種」と感じていらっしゃった頃ではないかと。監督以外のメインスタッフは、映画でそれなりに実績があるスタッフばかり。そういう人たちが用意してくれたものに対して、「文句を言うべきではない」という思いもあったのではないかと。あれだけギャグ満載の映画なので、作り込んでいくのは相当な時間がかかります。コメディ要素が強いからこそセットは中途半端なものではなくて、よりリアルに作り込まないと面白くなりません。ハエ男は当時の特撮技術でどれだけのことができるのかも踏まえて、こだわり抜きました。――これまで14作を共にされていますが、どのあたりから監督が「異業種」ではなくなったと感じていらっしゃいますか?『みんな~やってるか!』が終わって、監督は事故に遭ってしまいました。その時のリハビリで絵を描きはじめて、イラストからはじまってどんどん大きいサイズになっていって。そうやって絵を描き続けていくと、「色」にこだわりが出てくる。『みんな~やってるか!』の時は完全にわれわれにお任せというか、相談ではなくて「これでいきます」という報告みたいなやりとりでした。事故後、『キッズ・リターン』(96)は「色」へのこだわりが出た作品です。「こういう色を使いたい」みたいな、具体的な注文もありました。――北野映画には、そうしたご自身の体験が映し出されているわけですね。その後も数々の作品を経て、『アウトレイジ』ではどのようなオーダーがあったのでしょうか。もう7年も前ですからね(笑)。登場人物たちは黒系統の衣裳なので、寄り画の時に違いが出るように気をつけました。北野映画にはたくさんのヤクザが登場しますが、必ずその事務所も出てきます。組長のデスクがあれば、その背景には代紋があって。飾りも含めて、過去の映画作品などを徹底的に調べ上げて、「これまでにないもの」を目指しました。監督と美術の関係は監督からの一方的な指示ではなく、美術パートが美術設定をしていきます。関西と関東で衣裳のトーンを変えて、それにともなってバックグラウンドをどれぐらいの色に持っていこうとか。例えば寄りの画でも、「花菱会のヤクザ」というのが伝わらないといけない。すべてセットでまかないきれないので、ロケセットで内部を加工することも想定したりするので衣裳合わせのやりとりもとても重要です。○たけし絵画をすべて使った『アキレスと亀』――『ビヨンド』『最終章』で登場する張会長(金田時男)の大豪邸。彼の権力の象徴しているような画力がありました。あれ、結婚式場なんです。――えっ!? そうなんですか。張会長が韓国のフィクサーでそれなりの権力を持っているとなると、相当な広い空間を贅沢に使うというのが課題になりました。それをセットで作るとなると難しいので、撮影が可能な大豪邸、並行して結婚式場のような施設も相当な数を見ました。あの長いテーブルと細長い部屋で会長の権力を象徴的に見せたかったんです。●"引き算"の許可が必要だった『BROTHER』――北野監督はどのタイミングで現場を確認されるんですか?事前に監督と製作部が話し合って、各担当はその監督イメージをもとに候補案を上げます。監督抜きのメインスタッフで話し合ってから、ロケハンに。大豪邸で芝居に使えそうなのがどこなのか。美術のアイデアを固めたら、監督抜きで撮影や照明も含めて見に行って、最終的には「A案、B案のどちらか」みたいに絞り込み、それから監督とのロケハン。監督には私が用意したイメージスケッチを片手に現場に立ってもらいます。一連の流れは結構時間をかけてますね。披露宴会場だけを見せるわけにもいかないですから。イメージスケッチを元にそこで監督のやりたい芝居も何となく見えてきます。これまでの14本の中で印象的だったのは『アキレスと亀』(08)。監督自身が描いた絵を全部使ってあるんですよ。少年期から年代ごとに3つの画廊が出てくるんですが、監督からは「各時代の違いを出したい」というお話があって、全部任せてくださいました。各時代に合った絵の額縁を業者さんに相談して、監督からもその都度リクエストが出て。もっとも効果的なものが何なのかをじっくり監督と話し合えたのは面白かったです。それから、監督が描かれた完成形の絵とは別に途中経過の絵も用意する必要がありました。監督は自分で描くとおっしゃっていたんですが、当然作る時間がない。最終的には美術部で用意することになりました。あの作品は美術装飾的にも面白い仕事でしたね。――北野組の現場では、監督のインスピレーション次第で変更になることもあると聞きました。美術周りでそのようなことはありましたか?急きょ変更になったことで思い出されるのは、『みんな~やってるか!』の銀行強盗。銀行の中で全員警察官のシーンがありますよね。あれ、当初は予定されてなかったんです。たしか、撮影当日だったかな。監督から「全員を警察官にしたい」というアイデアがあって、警察の衣裳装具が間に合うかの勝負でした。そういう、突然のひらめき。「すぐに撮りたい」ということではなくて、「こういうことをやりたいけど、今日中に間に合うならばやりたい」みたいに気を使っていただいています。――「アウトレイジ」では?比較的スムーズでした。『ビヨンド』の花菱会は神戸でロケをやっていて、実際の建物を使っています。『最終章』の事務所はすべてセット。セットを組んだ後、芝居の都合によっての変更案は監督からいくつかありました。――大友がマシンガンで蜂の巣にするシーンがありますが、あれもセットですか?あれは実際にあるホテルです。本当はスタジオで撮った方がもっといろいろなことができるんです。消え物といわれるテーブルの上のオードブルは床に落ちるとシミになるので水っぽいものは使えません。ロケセットでは、そういう制約も出てきます。○ハリウッドスタッフ「なぜ省くのか?」――音楽の鈴木慶一さんは監督との仕事の中で「引き算」を学んだとおっしゃっていました。不自然なもの、無駄を省いていくのは今回のシリーズでも踏襲されていると思うのですが、美術において「引き算」的なやりとりはありましたか?『HANA-BI』(98)は、たしかにどんどん引いていきましたね。引き算の美術。キャラクターの個性を出すには、いろいろなものを飾っていく、つまり足していくと出やすくなるし、引いていくことによって出にくくなる。引いていった場合、個性として見せたいポイントに何を置くのかが重要になるわけです。『BROTHER』もそうです。逆に『龍三と七人の子分たち』(15)はコテコテ(笑)。龍三のキャラクターを強く出すためには必要だったんです。それぞれの世界観にもよりますが、やっぱり全体的に見ても「引き算」的なやり方だと思います。必要以上に物を飾らない。『BROTHER』の時、ハリウッドで向こうのデコレーターに「とりあえず飾ってくれ」とお願いをしましたが、加えて「引き算」があることはあらかじめ言っておかないと対応してくれません。「なぜ省くのか?」となるわけです。つまり、置かれた物をいじる許可が必要なんです。――日米合作では、そういう違いもあるんですね。そうですね。プロダクションデザイナーという肩書きで現場に立つ以上、責任もあるし権利もある。私の一言ですべてが変わることもあるんですが、向こうは各ポジションでの責任がある。「飾り終えたもの」を確認してOKだったら、もうそれは動かせないんですよ。撮影中にやむを得ず動かさなきゃいけないとなった時に、そこに置いた人から「動かす」許可をもらうことが必要なんです。でもその人は現場にいない。僕らは触れられないから、現場担当者からデコレーターに電話してもらいます。「なぜ動かすのか?」「前もって決めてたじゃないか?」みたいにこじれるわけですが(笑)。ハリウッドは、そういうシステムみたいです。最終的には北野組のやり方に従っていただきましたけどね。「もう、しょうがないね」ということなんでしょうね。●「歩いたら終わり」「やっちゃえ」の境界線――どのような流れで日米のスタッフが結集したんですか?まずは、ユニオン(ハリウッドにおける俳優やスタッフなどの労働組合)を通して助手さんを手配します。美術部は面接をして、アートディレクターとセットデザイナーを何人か。合作映画は注目度が高いから、みんな参加したがるわけですよ。そうやってみなさん実績を作って、後の仕事をとっていく。1999年当時、北野組はヨーロッパの方では有名でしたが、ハリウッドではそこまでじゃなかったと思います。面接で対象となるのは、最低でも5人。こちらからお願いしていたのは「日本人を2人、残りを外国人」だったんですが、これは通訳的な人材も必要だったから。ところが、現地スタッフは「仕事に集中したい」「私は通訳じゃない」と言うわけです。そういう流れで、全員外国人のスタッフを起用することになりました。ユニオンには各作品の撮影案内が貼り出されています。各スタッフは、それを見て自分が参加したい作品に応募します。面接は、1人につきだいたい1時間。『GODZILLA』、『スターウォーズ』、『ターミネーター』など、有名作品を手掛けてきたスタッフもいました。その中で、2人が『キッズ・リターン』を観てきて、きちんと分析していたんですよね。赤と青のジャージを着ているけど、それはどういう意味なのかとか、すごく熱心に質問されました。ただし、プライベートな質問は一切禁じられています。――それだけの文化の違いがあるわけですが、また合作映画をやりたいというお気持ちは?やりたいですね。しがらみが一切なくて、本人が自ら選んで来ているわけですから。逆にプロデューサーからは「できなかったらクビにして構わない」と。一方で、仕事ができなかったら僕のこともクビにすると宣告されていました。たしか……美術予算をオーバーしたら即クビだったかな? セットデザイナーとの打ち合わせで僕のプランを伝えて、大道具さんも決まっているからそのまま予算内にできるのかを調整してもらいます。映画のためにプロダクションの1フロアーが貸し切ってあって、撮影が進むにつれて予算が膨らんでいくと呼ばれてチェックされます。美術はお金かかりますからね。考え方次第で結果が違うのはよくある話なんですけど。全部が全部100%の力でやるとお金が足りなくなるのは日本でも同じこと。ただし、「ここぞ」という時には装飾、美術にお金をかけるタイミングが絶対に来る。片目つぶって、やっちゃえみたいな(笑)。○「監督が歩いたら終わり」の緊張感――「アウトレイジ」シリーズでもそんな場面はありましたか?張会長の長テーブルでしょうね。僕が最初に考えていた長さに、さらに2メートル足しましたから(笑)。最初は「これでなんとか行けるだろう」からスタートするんですよね。大道具との打ち合わせでも常に考えていて、何度も下見をする。「予算オーバーするかもしれない」という危機感があっても、ここで2メートル足すことによって効果的になるのであれば思い切りも必要。椅子と床の敷物を増やしたりとか、別の問題も出てくるんですけどね。ただ、ここでの「まぁ、いいか」は後々自分が後悔することになる。後悔するくらいだったら、別のセットで節約したり、調整すればいいわけです。大切なのは、「張会長をどれだけ大きく見せられるか」「空間をどのように切り取るか」です。――決められた予算内でやりくりするのは、日米問わず同じということですね。ただ、美術的には「ここはこだわらないと」というポイントが必ずある。「お金がないからしょうがない」で諦めてしまうこともありますが、結果的に映画を観た時に残念な気持ちになる。もうちょっと考えられることがあったんじゃないかな、と。美術はいちばんお金を使うところでもありますから、「金食い虫」なんて言われることもありますけどね(笑)。――監督はあまり感想や評価などを口にしないとも聞きましたが、美術に対してはいかがですか?たしかにありません(笑)。昔、監督と一緒にロケハンした時のことなんですが、車から降りた時に「ここですよ」と案内した時の反応。それがヒントでした。監督がどんどん歩いていくと画角を狭くしているということなので、監督の中では納得していない。当然、われわれは納得してもらえる場所を探すつもりではあるんですが、監督はそこで何とかしようと整理する。一時期言われていたのは、「監督が歩いたら終わり」でした(笑)。――車から降りた時が運命の瞬間なわけですね。そうそう。「監督、違う方を見てます!」とかハラハラしたのを覚えています(笑)。■プロフィール磯田典宏北野武監督作品には『みんな~やってるか!』(94)以降、14作目の参加。『のぼうの城』(11/監督:犬童一心、樋口真嗣)で日本アカデミー賞最優秀美術賞、『Dolls [ドールズ]』(02)、『座頭市』(03)で同賞優秀美術賞を受賞。近作は、『想いのこし』(14/監督:平川雄一朗)、『おかあさんの木』(15/監督:磯村一路)、『四月は君の嘘』(16/監督:新城毅彦)、『ReLIFE リライフ』(17/監督:古澤健)、『ピーチガール』(17/監督:神徳幸治)など。(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会
2017年10月27日●『最終章』でも「この音いらない」映画『アウトレイジ 最終章』(公開中)のスタッフたちの言葉を記録し、「アウトレイジ」シリーズ、及び北野武監督率いる北野組の魅力を探る短期集中連載「暴走の黒幕」(第1回:北野武 第2回:森昌行P)。第3回は『座頭市』(03)以降、北野映画の"音"を担う音楽家・鈴木慶一に迫る。はちみつぱい、ムーンライダーズ、THE BEATNIKSなど音楽界のレジェンドともいわれる鈴木は、『アウトレイジ』(10)、『アウトレイジ ビヨンド』(12)、『アウトレイジ 最終章』の3部作で「恐怖」の新境地へとたどり着いていた。北野監督との出会いは80年代までさかのぼる。『ひょうきんスペシャル』(フジテレビ系)の侍コントに山賊役で出演。奇しくも時代劇つながりでもある『座頭市』で日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を受賞し、「恐怖」の扉はゆっくりと開かれた。北野監督の"引き算"によって導き出された楽曲がサントラへと集約された時。鈴木は「なんだ、これは」と自ら驚愕しつつ、音楽家としての喜びも噛みしめる。○イメージは「哀しいよね」の雑談から――ついに「アウトレイジ」シリーズが完結を迎えました。鈴木さんの耳には、どのように伝わっていたんですか?世の中には「3部作」といわれるものが沢山あるので、なんとなく3作目で終わるのかなと思ってましたね。台本を頂いて、そこに「最終章」と書いてあったので「あ、終わるんだ」と。『ビヨンド』の時には何も聞いていなかったんですよ。1作目のラストで大友が刑務所で刺されたから、「これで終わり」と思いました。でも、『ビヨンド』で生きていた(笑)。次から次へと出演者が死んでいって、『ビヨンド』では大友が間違いなく生き残った。だから、次も作るのかなという予感はしていました(笑)。――ということは『最終章』よりも、『ビヨンド』の話が来た時の方が衝撃は大きかったんですね。そうですね(笑)。――そんな中で迎えた『最終章』。シリーズが終わるということに加えて、裏社会に生きる男たちの哀しみを象徴したようなメインテーマ曲でした。確かに「哀しさ」は共通認識ですね。北野監督や森昌行プロデューサーをはじめ、スタッフの間では「哀しいよね」みたいな雑談がありました。――毎作品、そのようにテーマを設定して楽曲制作に入るんですか?特に具体的な指示はないんですよ。あったとしても、例えば『龍三と七人の子分たち』(15)では「タンゴでいきたい」ぐらい。いつもイメージの元となる一言は頂いて、それに即した3~4曲を作ります。ただ、監督の耳は別のところに向いていることもあって。監督の言葉をヒントに作った数パターンの曲でも、選ばれるのは最初の一言と違っていたりもします。でも、それがいいんですよ。具体的な音を聴いてイメージされるので。――「哀しみ」といっても、かなり抽象的ですね。「哀しみ」の感じ方は人それぞれですからね。言葉にできない。だから、監督もイメージを伝えるのは難しいと思うんですよ。当然、こちらも。ではどうすればいいのか。実際に作った曲を聴いてもらうしかない。3作で共通しているのは、メインテーマがオープニングタイトル周りに使われることです。まずはそれを数曲作ることから取り掛かります。そのうちの1曲を別の場所に使ったり、結局は使わなかったりすることもあって、また作り直す時もあります。最初に台本を読んでラッシュを観る。その中で、いろいろなパターンをイメージします。こちらの考えを数種類で提示して、そのうち監督の中でヒットすれば決まる。そこから発展させています。――監督の心に響いた時は分かるものなんですか?わかりますよ。「いいね」って。――ずいぶんとあっさりですね(笑)。そうですね。1作目は今から7年前になりますが、確認の仕方も技術的にかなり進歩しました。最初はCDプレイヤーを渡して、モニターで流す映像に合わせていました。今はPCを持ち込んで、映像に貼り付けたものを流してチェックしてもらっています。そして、その場で「この音いらないかな」で間引いて消したり、伸ばしたり、繰り返したり。そうやって最終テイクに近いものを早い段階から聴いていただいています。○監督立ち会いの確認「ヒリヒリします」――北野作品は5作目ですが、監督のイメージしていることも掴みやすくなりましたか?過剰なメロディやリズムは必要ない。トゥーマッチなものは不要なんです。ドラムとベースで作るリズムを寸断してしまったりとか。あとは音響効果の柴崎(憲治)さんが、車の走る音を低音でいれたりするので、ベースもいらなくなるんですよね。通常、ベースでリズム的なノリを出すんですけど、結局はなくなるから最初から入れなくなりました(笑)。――柴崎さんとは『座頭市』(03)以降、5作品でタッグを組まれていますね。私は音楽的なところから外れて音響効果さんの領域も作ってしまうので、柴崎さんとのやり取りがとても重要なんです。作品を重ねるにつれて、柴崎さんも「この人、ここまでノイズのような音を作ってきたのか」と思われているんじゃないかな(笑)。効果音が完成するのは、制作過程での終盤です。映画は、最終ダビングでセリフと効果音と音楽を重ね合わせて、1つのサラウンドミックスを完成させるイメージ。具体的に効果音をハメていくのはそこなんです。最後の最後。そこで修正が発生するので、PCを持ち込んでその場で手直しをする必要があります。●「おしゃべりではない音楽」とは――北野作品以外では、あまりない手法なんですか?ないですね。他の映画の場合は、「これでどうでしょう」に「いいですね」みたいなやりとり。ダビングの時に当ててみて、あとは音量で調節したりしています。北野映画の場合は、音量ではなくて「この音いらない」なんです。音を除くためには、オリジナルのマルチトラックのデータ(パートごとに個別の音が収録されたもの)を持ち込まないといけない。多くの映画の場合はシステムミックスといって、リズムはリズムでバラバラに渡して「抜きたいところは抜いてください」。それを音響効果さんに任せたりすることもありますが、北野映画の場合は私やエンジニアがいて、柴崎さんともやりとりする。試行錯誤しつつ、音楽のOKが出たとしても最終的な音響効果さんとのやりとりで変更が出る場合もあるからです。最終確認にはもちろん監督も立ち会われます。30分ぐらいの1ロールを見て、修正点の指示があって、1時間ぐらいの休憩時間中にみんなでバーっと直す。ヒリヒリします。監督が私の隣に座っていて、緊張感ありますね(笑)。そうやって最終段階で急速にブラッシュアップされるのが北野映画です。――先月発売された『最終章』のサントラには、そのような苦労の末に生み出された楽曲が収録されているわけですね。サントラの収録曲で、映画に使われたのは17曲。アウトテイクが11曲です。もっとあるけど、似たような曲のアウトテイクなので。ピアノが入っているだけのようなものは省きました。本編とアウトテイクを聴き比べて「この曲が使われたのか!」みたいに楽しんでほしいですね。これまで通り、オープニングに流れるメインテーマのアレンジバージョンがエンドロールに使われています。実はメインテーマにはもっとメロディがあったんです。エンドロールに使われた曲になりましたが、「♪パパ~ン」の後にすごく隙間があるでしょ? あれは最初、繋がっていたんですよ。でも、念のためにすごく隙間がある別パターンの曲を作って聴き比べてもらいました。これは『ビヨンド』のエンディングテーマのトランペットもそうだけど、すごく間がある。同じ手法ではあるんだけど、監督はそっちを選ばれた。要するに、メロディが少ないもの。より抽象的ですし、「おしゃべりではない音楽」とでもいいましょうか。――無音にすることは勇気がいることですよね。本当にそうです。音楽を作っている身としては、無音になることが一番恐いわけで(笑)。次に出る音がどのような映像と重なるのかも重要ですから。無音とはいえ、「音」はつながっているわけですよ。そういった無音の間が湿り気のなさを演出しています。「アウトレイジ」の登場人物たちは、たまたまヤクザになってしまった人もいるでしょう。立場上、誰かを殺さなきゃいけなくなるし、どこかで責任をとらなきゃいけないところがある。何よりも大事なのは義理と人情。そういった哀しさに満ちています。打ち合わせでみんなが「哀しいよね」と言っていたのはこれで。ドライな感じを出すためには、「音を引いた方がいい」ということが分かりました。監督の言うとおりなんです。○『ひょうきんスペシャル』共演の縁――北野監督から音楽について感想を言われたことはありますか?そういう話をどこかでされているみたいですが、私に直接はないんですよ。不安ではあるんですが(笑)。確認するために映像を見ながら、監督は同時にいろいろなことを考えています。セリフ、音楽、音響効果、編集。「この車の音違うな」とか、そんな一言があるとそれが何のことを指しているのか考えます。音楽について言っているのか、音響効果について言っているのか、セリフに対して言っているのか。それを同時にしゃべる方なので。スタジオでバーっといろいろなコメントがあって、それを「俺の担当部分かな?」と気にしながら直しています(笑)。――そこで監督が話したことは何かに記録しているんですか?レコーダーに録音してあります(笑)。――最初の『座頭市』の頃からですか?いや。『ビヨンド』から録音するようになった。「監督すみません、録音していいですか」と確認して。でも、その時に言ったことでも、後日変わることもありますからね。あまり意味はないのかもしれないけど(笑)。――なぜ、『ビヨンド』から録音しようと思ったんですか?何に対しての意見やアイデアなのかをはっきりさせるために。1作目の『アウトレイジ』の時は、音楽を聴いていただいて、監督がいろいろなことをおっしゃって帰られた後に、スタッフみんなで集まって、「あのことは何に対して言っていたのか」を確認し合っていたんですよ。そんなことがあったから、録音しといた方がいいかなと。ただ、『最終章』で聞き返すことはなかったですね。ただ、セーフティーのためです(笑)。●完成したサントラ「とんでもないものを作ってしまった」――『ほぼ日刊イトイ新聞』の取材で、北野監督との出会いについて話されていましたね。『ひょうきんスペシャル』の出演が初対面だったそうですね。それ以降、ご一緒することはありませんでした。『座頭市』の時に、(オフィス北野)の森(昌行)社長が「『ひょうきんスペシャル』に出ていた鈴木さんです」と紹介してくれたんですが、「そうだった?」と言われました(笑)。『チキン・ハート』(02)という映画の音楽を担当したことがあって、その監督がかつて北野組で助監督をされていた清水浩さんだったんですが、プロデューサーでもある森社長からお声掛けいただいて、そこからオフィス北野とのおつき合いが始まりました。――北野監督との最初のタッグとなった『座頭市』は、第27回アカデミー賞の最優秀音楽賞、第36回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀音楽賞を受賞。何か変化はありましたか?世間の評価が高まろうと、自分が次に担当する映画にどんな音楽をつけるのかが最重要で。どれだけ高く評価されたとしても、音楽というのは因果な職業なんです。次の仕事で「この人ダメだ」と言われたら、もう「ダメな人」になっちゃう。目前の映画に対してどんな音楽をつけるのか。それで手一杯だね。――なるほど。これまでバイオレンス系のヤクザ映画を担当されたことはなかったと思いますが、率直にどう思われましたか?うーん……わたしは普段からスプラッター系やホラー系ばかりを観ているので(笑)。ハッピーエンドの映画はあまり観ないんですよね。それは慣れているんですが、日本のヤクザ映画は若い時以降はあまり観てなかったので、新鮮な気持ちでした。残酷なシーンがいっぱい出てきますけど、全然平気なんですよ。痛そうだなと思うくらい(笑)。○北野武と出会って変化したこと――こうして結末を迎えたわけですが、あらためてシリーズの魅力は?バイオレンスなんだけど、脚本が非常に込み入っていていろいろな人が出てくる。覇権争いの中で、最終的に誰が残るのか。結局、インテリヤクザが残ったりして、経済が絡み合ってるよね。調子に乗ると死んじゃうし。それから、大友という人は『座頭市』の盲目の剣士・市と近いと思う。市があの宿場町に来なかったら、あんなことにはならなかった。――そうですね。大友と関わると、結果的に死んでしまう人がほとんどですからね。そうそう(笑)。殺されたり、企んでいたことが暴かれて破滅したり。大友という人がいることによって、起きなくてもいいことが起きる。でも、そこが面白いところですよね。3作目に臨む時、台本を読んで思ったのは、登場人物を思い出さなきゃいけない(笑)。誰が死んで、誰が生き残ったのか。あとは組も沢山出てきますからね。――大友じゃないですが、北野監督と出会って音楽面で変化、影響はありましたか?それはマイナスするということ。引き算。監督はひたすらマイナスしていく。私が個人的にソロで作る時も、極力過剰にならないようにしています。もちろん、過剰なものを意識する時もありますけど。常に過剰なものを作っていた気がするので、それが変わったかな。マイナスしていくことは、さっきも言ったけど恐いことなんです。ここにこんなに空間があっていいものだろうかと。例えば、湖に車が落ちるシーンありますよね? 西田(敏行)さんが「寿司でええんや」みたいにぼやいているとこ。そこはベースしか入ってない。もうちょっといろいろな音が入っていたんですけど、どんどん抜いていって、残ったのは低音のベース。サントラ盤のマスタリングで「なんだ、これは」って毎回思うんだよね。3作目のサントラは本当にアバンギャルドになってしまった。映画で使われた17曲を聴いても、「なんだこれは?」となってしまう(笑)。――確かに、1曲だけ聴いてもなかなかその場面が思い浮かびません。うん。ディテールにこだわったものが積み重なって映画になる。音楽もそうなんだけど、音楽は音だけなんだよね。音で空間を作って想像を働かせる。もともと音楽の中でもそういうことをやります。それがセリフや柴崎さんの音と絡み合って1つの作品になる。サントラではその一部分を聴けるわけで、だからものすごいアバンギャルドなんです。――ほかの映画と何かが違うと感じるのは、音楽の独特の手法も関係しているんですかね。そうだね。音楽ではない音楽。映画を作るときは共同作業なので夢中になって気づかないんだけど、サントラを作っている時にハッと気づく(笑)。これは恐ろしいものができてしまったなと(笑)。『ビヨンド』も頭のところなんて、ギターのフィードバックしか入ってないので。マイナスした結果、そうなった。でも、それこそがサントラなんですよね。――恐ろしいサントラが完成してしまったわけですね(笑)。そうそうそう(笑)。マスタリングの最終作業で、曲順を並べ変えてバランスをとって、レベルを一定にして。そんな時にハッと気づく。とんでもないものを作ってしまったと(笑)。(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会■プロフィール鈴木慶一1951年8月28日生まれ。東京都出身。1972年にロックバンド・はちみつぱいを結成。1975年には、ロックバンド・ムーンライダーズを結成し、アルバム『火の玉ボーイ』(76)でデビューした。以後、30年以上にわたって精力的に活動するが、2011年に無期限活動休止を発表。2013年7月、新バンド・Controversial Sparkを結成。北野作品では『座頭市』(03)、「アウトレイジ」シリーズ、『龍三と七人の子分たち』(15)で音楽を担当している。
2017年10月20日●「何を撮るべきか」混迷期の3作を経て映画『アウトレイジ 最終章』(公開中)に携わるスタッフたちの言葉を記録し、「アウトレイジ」シリーズ、及び北野武監督率いる北野組の魅力を探る短期集中連載「暴走の黒幕」。第2回は『その男、凶暴につき』(89)以降、全ての北野作品のプロデューサーを務めている森昌行氏(第1回:北野武監督)。『アウトレイジ』(10)、『アウトレイジ ビヨンド』(12)に続いて完結する3部作は、どのような経緯で生まれたのか。出演者と番組スタッフの関係から、やがては18作もの映画を生み出す監督とプロデューサーの関係に。北野監督と森氏は30年以上のつき合いがある中で自然と距離を取り始め、「友人」ではなく「同志」となることを選んだ。北野武の作家性を「振り子」と表現する森氏。北野映画の“黒幕”ともいえるプロデューサーは、摩擦や抵抗、重力の中で揺れ動く振り子を冷静に見つめながら、自らの喉元に刃を突きつけるがごとく決断を下していた。○「本当に撮りたいものが分からない」――作家性の強い作品からの転換が『アウトレイジ』だったと聞いています。そもそも、『アウトレイジ』はどのような経緯で生まれたなのでしょうか?敢えてプロデューサー的な発言に徹しての発言をしようと思いますが(笑)、もちろん今でも作家性は最重要視していますし、だからこそ映画祭に行くわけで。単純にエンターテイメント性を追求する映画であれば、職業監督になってしまいますよね。『座頭市』(03)以外はオリジナルで、やっぱりそこにはこだわっています。『座頭市』の後が、『TAKESHIS’』(05)、『監督・ばんざい!』(07)、『アキレスと亀』(08)。作家性といえばこれらもまさしく作家性の強い3作なのですが、もちろん評価は観る人によって変わると思います。プロデューサーというものは、ビジネスサイドとクリエイティブサイドのブリッジの役割と位置づけています。クリエイティブ面においては、この3作は私にとって決して不満足なものではなかったのですが、ビジネス的な側面から言うと、正直言って興行的な成功には至らなかった。――そうだったんですね。監督はムッとするかも知れませんし、「俺の知ったこっちゃない」と言われるかもしれないんですけど(笑)。リクープメント(費用の回収)が果たせていない。いわゆる、ビジネス面においては、正直言うと合格点が貰える状態じゃなかった。「監督・北野武の混迷期」というか。「何を撮るべきか」という、一種の模索を展開していた時期だったと思います。要するに本当に撮りたいものが分からない中で、それを探りながら作ったのがあの3作。ただし、本人がそれを3部作と言いはじめたのは、2作目の『監督・ばんざい!』が終わったあたりからで、それを聞いて「3本で終わるんだ」「何か出口が見えたんだな」と何となく予感しました。――映画作りの中で方向性が見えたと。『アキレスと亀』の主人公は、絵の才能がないのに、あると信じ込んでいた。少年期から始まって、暗中模索しながら苦しむ姿が描かれていました。あれはまさしく北野武自身でもあったのかなと。その姿こそが「出口」。成功を求めることが目的ではなくていいんじゃないか。つまり、好きなことをやっている今こそ、好きなことをやって生きていこうとしているそのことこそが許されるとしたら、それは最高の贅沢ではないかということに気づいた。つまり、生きていてなおかつやることがあるということをもってよしとするべし。いちばん大事なことは商業的な成功や、有名になること以上に、自分のやりたいことができている幸せを実感すべきじゃないか。そういう1つの結論にたどり着いたのではないでしょうか。たけしさんにそのまま同じことが言えるとは思いませんが、映画を撮れる、続けられることが「監督・北野武」にとってはいちばん重要なことなんです。混迷期の中で何を撮るべきかを探ってきた北野武自身がそこにたどりついたのではないか。これが私の推察です。そこで改めてたけしさんからアイデアがたくさん出たんですが、私としてはそこでこそ「バイオレンス・エンターテイメント」を提案したわけです。――どのような狙いがあったんですか?北野映画の出発点は『その男、凶暴につき』(89)。そして、代表作といわれるのは『ソナチネ』(93)や『HANA-BI』(98)で、ヤクザとか暴力のバイオレンス・アクションが少なからずある作品を通して北野武は1つのスタイルを確立していきました。ただ、十八番のバイオレンス・アクションを作って貰うといっても、『その男、凶暴につき』や『ソナチネ』に回帰することではありません。監督はありとあらゆるチャレンジをしてきました。しかも、『座頭市』を除いてすべてオリジナルにこだわった作品です。『キッズ・リターン』(96)や『あの夏、いちばん静かな海』(91)のように、オリジナルの様々な作風を経て築き上げられるバイオレンス・エンターテイメントは、おそらくそれまでとは別のものになるんじゃないかと。その期待感を込めて、バイオレンス・エンターテイメントを、得意のヤクザ映画という範疇に求めたわけです。ただし、監督にお願いしたのは、『ソナチネ』を作ることが目的じゃない。だから、過去作に出演してきた北野組の印象が強い役者を外すことからスタートしました。――キャスティングが重要なわけですね。たけしさんには「役者の演技を褒められても映画の価値に繋がらない」という頑なな姿勢が、初期に見られました。でもそれは逆に言うと、役者に任せられなかったということ。撮りたいものを実現するために役者に芝居されちゃかなわないという一種の、作家性たるゆえんみたいなところでのこだわりがあったと思うんですね。そこに戻らず、役者然とした人を起用してみようと、今さら北野映画が遠慮する必要もない。「『ソナチネ』のような映画を作るのではない」というのも含め、キャスティングを全面的に変えることもお願いしつつ、バイオレンス・エンターテイメントを提案したのが『アウトレイジ』でした。●「なんとかしないと」で生まれた『ビヨンド』――プロデューサーの立場がよく分かるエピソードですね。4本もリクープメントできない作品を続けてしまうと、監督が滅びてしまう。つまり、もうチャンスが与えられない。監督生命が、ひょっとしたらそこで絶たれてしまうんじゃないか。そんな危機感がありました。出資社には3本も、宣伝費が回収できるかどうかというようなギリギリの状態でも続けさせて貰えたんです。本当は2作で「待った」をかけるべきだったのかもしれない。『座頭市』後が『TAKESHIS’』。あれは「フラクタル」というたけしさんがもともと持っていたアイデアの映画化だったんですが、その脚本を衣裳担当のヨウジヤマモトさんにお見せした時に、ヨウジさんがこうおっしゃったんです。「やっぱり、アーティスティックな人はこういう作品を経ないと次のステップに行けないものなんでしょうね」。つまり混迷期を乗り越えるためには、作品を撮り続けることでしか、出口は見えない。あの3作は、出資者の方々に耐えて貰った3部作でもありました。従って4作目でもそれを繰り返すことは、「待ったなし」の崖っぷちなんですよ。いくらメディアが「世界のキタノ」と持ち上げても、あるいは映画祭に出ていようとも、ビジネスという面においての成功者ではなくなってしまう。むしろ、敗者です。これだと監督生命が絶たれてしまいます。だからこそ、エンターテイメント作品を撮るのは必然。絶対にヒットさせなければならなかったんです。もう1つつけ加えると、『アウトレイジ』はもともと3部作として構成されたものではもちろんないわけで。1作で終わる予定でした。ところが、『アウトレイジ』を公開してそれまでの3作よりは客が入ったんですが、観客動員数は『BROTHER』(01)と同じぐらいの80万人ぐらいで100万人に届かなかった。ということは、リクープメントが難しいということ。興行が終わって数字を見た瞬間に、「なんとかしないと本当に監督業が続行できなくなってしまう」という危機感があったので、『アウトレイジ』のDVDを発売する直前に監督に「2作目作りませんか?」と提案しました。これを聞いた監督は、大ヒットしたおかげだと当然思いますよね。――これは書いても大丈夫ですか(笑)?大丈夫です(笑)。これは、プロデューサーとしての発言ですから。監督を騙したわけじゃなくて、興行成績の話なので。つまり、スマッシュヒットには違いないんです。決して失敗したわけではないので。1作しか作るつもりはなかったので、大友は最後に刺されるわけですよ。あそこで映画は終わった。ただ、私が申し上げたのは、「大友の死体は映ってませんよ」と(笑)。――たしかにそうですね。見事に騙されてしまいました(笑)。大友が生きていたというスタートでも、十分成り立つんじゃないか。それで考えて貰えるのであれば、良い方向に行くはず。きっと監督も思うところがあったんでしょう。「それはそれでありだね」と、わりとすんなり受け入れてくださった。そして、DVDの発売前に『アウトレイジ2』の制作決定情報をリリースしました。一種ヒット感の醸成ですね。するとDVDの売り上げに火がつき、なおかつ『アウトレイジ ビヨンド』にまでその影響力が及んで、『アウトレイジ』を超えるヒットになりました。それこそ、”ビヨンド”したわけです。監督の中では「第3作も」となるわけですが、そこは踏みとどまって貰いました。――舵取りが細かいですね。シリーズ物の一種の宿命で、3作目は落ちるんじゃないかと。ただ何となく続けていけば、人々の関心はどんどん離れていく。そうではなくて、違う方向に一旦振った方がよろしいのでは伝えました。監督からは、いろいろ提案があったのですが。かつてたけしさんがWEBだけで公開した『ヤクザ名球会』という短編小説があって、それをベースに『龍三と七人の子分たち』(15)が生まれました。同じヤクザ映画でも「新」「旧」の話で、半グレの若造と元ヤクザの老人が戦う。そちらをやったらどうでしょうと監督にお話して納得して貰いました。でも、監督としてはそれを終えると、やっぱり「アウトレイジ」に決着をつけたいと。私は『ビヨンド』で終わっても全然問題なかった。ものすごい余韻を残した終わり方ですよね。いろいろな想像をかき立てる、北野映画らしい終わり方でした。でも、監督は大友のその後を描いて「けじめ」をつけたくなった。一種の終止符を打つという意味での「最終章」だったわけです。そうして「アウトレイジ」は、結果的に3部作のシリーズになりました。それは監督にとって都合の悪い話ではなくて、あくまでプロデューサー的な視点があってご提案申し上げたこと。監督はそれを受け入れてくださった。お互いウソをついたわけではなく、このような事情をそんなに多くの言葉を交わさず理解し合って、監督は監督の解釈をされて制作に入りました。○オリジナルで勝負する気概――まずは監督からのアイデアがあって、それに対してプロデューサーの立場から意見する。これまでの北野映画はそうやって作られてきたんですか?できれば監督がおっしゃるものをすべて叶えたいんですが、ビジネス行為である以上、ビジネスパートナーたちの同意を得ることが重要です。この作品であればなにゆえに勝算ありかというビジネススキームが、今のプロデューサーには当然求められますから。だから、保険をかける意味で原作ものが増えていると思うんですよね。ただ、うちはオリジナルで勝負しています。一からプレゼンしないといけないわけですから、それなりの説得力がないといけない。そういう意味においては私が提案したものは比較的同意の得やすい、短く説明して同意が得られるものです。そういう流れの中でものを作らざるを得ないわけです。――白竜さんがジャパンプレミアの舞台挨拶で感極まっていらっしゃるのが印象的で。監督から「北野組やってよかったね」と言われたことへの感謝の気持ちが滲み出ていました。そうですね。「アウトレイジ」シリーズを経て、『ソナチネ』とは違う色がつきました。『アウトレイジ』のキャスティングにおいて、かつて『ソナチネ』や『BROTHER』に出演した寺島進の名前が出たこともありました。私が監督にお願いしたのは、「寺島を出すのであれば、反目で出してください」と。たけしさんと相対する勢力に置くのであれば、それは新しいかもしれない。でも、たけしさん側だったら『BROTHER』に勝てない。『BROTHER』では、兄貴と慕っていたわけですから。そのインパクトを思い出させることはあっても、それ以上のインパクトは得られない。だから、寺島の起用はあきらめて頂きました。白竜さんは『その男、凶暴につき』に出て頂きましたが「アウトレイジ」とは全く異なる殺し屋(というキャラクター)。大杉(漣)さんもたくさん出ていただいてきた方ではありますが、『最終章』では見事な反目として大変なことになってしまいます(笑)。●次作でプロデューサーから外れる極論――監督とプロデューサーの関係性は、作品を重ねるごとに変わっていったんですか?私は「常に新規」のつもりです。前がどうだったからとか、それは監督としての思いが継続していても、作り手たちは「これが最後かもしれない」という気持ちで臨まないといけません。「次があるさ」的な発想でものを作るのは、クリエイティブじゃない。だから、私たちにとっては毎回が新規。たとえば今回の『最終章』においても、いろいろな面を再考します。もちろん、別の作品に繋がることもあると思いますが、作り手には「新しい映画を作る」という重みを忘れないでほしいと思っています。――先ほど、混迷期を経てのシリーズとおっしゃっていましたが、「アウトレイジ」シリーズは監督にとって何期になるとお考えですか?エンターテイメント色、観客ありきという点においては、『ソナチネ』の時代にはなかったスタンスです。ただ、もともとエンターテイナーですからね。それをそのまま素直に表現する人ではなかったという意味では、やっぱり何か吹っ切れたんじゃないかと私は思います。やっぱり客が入らないと、始まらないよねと。監督特有の頑固さは今でもありますけど、人の意見を聞かない方ではないですし、やっぱりプラスアルファの方向でみんなが出すアイデアについては、採用するかどうかはともかくとして、ちゃんと聞き耳を傾け、良いものは採用して採り入れるようになりましたから。18本もの映画を通して、作家としてのたけしさんの変化ともいえると思います。○あえて埋めない距離感――最初は番組スタッフと出演者の関係で飲みに行ったりもしていたそうですが、徐々に距離を置くようになったと聞きました。仕事上のつき合いだけでも、同志になれると。今でもその関係性は変わらないんですか?変わらないですね。ますます一緒に動かなくなりました(笑)。オフィス北野ができて30年になりますが、ずっと変わりません。その前からのつき合いもありますが、そこの距離感が埋まることはないと思います。――それはたけしさんだけですか?一種の教訓みたいになっています。同志の付き合いは、「酒を酌み交わしてこそ」ということではない。誰であれ、私はそう思っています。仕事の話をするときは、仕事のスタンス。それはどれだけ親しくても関係ありませんよね。私は、たけしさんという人と仕事においてはパートナシップは守り続けると思いますけど、それ以外のことはあまり考えないようにしています。だから続けられてるんじゃないでしょうかね。そこを一緒くたにしてしまうと、会話も成り立たなくなる。「こう言ったじゃないか」「いいってことにしようよ」と変なところで予定調和が生まれる。基本的にマネージメントする立場では「ノー」ではなく「イエス」ではあるんです。本人がやりたいことをどう実現させるか。あるいは、どういうステージを作るかというのは基本だとは思うんですが、決して「イエスマン」になってはいけない。だから、すべてにおいて「ウェルカム」ではダメなんです。もちろん、才能に対する尊敬の念はありますけども、人間同士ですからね。やっぱりすべてに肯定的ではお互いのためにならない。たけしさんは仕事に対してはハッキリものを言う方で、なあなあを許さない方。適当な説明をしていると、「ごまかすな」とお叱りを受けます。そんなことは通用しない方なので。「アウトレイジ」は結果として3作になって、本人は「『アウトレイジ リボーン』もできる」とか言ってますけど、それは冗談として(笑)。プロデューサーの立場から区切っていくことが私の仕事です。○振り子の先を見据える観察眼――過去のインタビュー(キネ旬ムック フィルムメーカーズ『北野武 TAKESHI KITANO』98年)では、監督の世界観の幅を「振り子」と表現されていましたが、これから監督としての北野武にどのようなことを期待されていますか? 「アウトレイジ」が終わる寂しさも感じつつ、今後も楽しみです。本人は「バイオレンスをやったから、次は違うもの(恋愛映画)を撮りたい」と言ってますけど、「バイオレンス」と「愛」は実は振り子の関係で、また「バイオレンス」を描く時の表現の幅にも繋がる。今でも私の中での「監督・北野武」は振り子の人です。ただし、私が「振り子」と図式化した時点で、本人にとっては嫌悪感も抱く時期なのかなと思っています。ですから、振り子に変わる、なんというか「違う宇宙を作りたい」ぐらいの気持ちでいるんじゃないかと。「掴ませない」というのは、たけしさんが昔から言っていることなんです。「例え掴まれても、俺は逃げ切る」と。だから、逃げ切った先に、どのような景色が広がっているのか、もちろん私にも読めません。ただ、再び混迷期に入るとは思ってないです。たぶん何かを掴みとって、答えを出してくれるんじゃないか。ただ、今日言っていることと、明日言っていることが違う人ですからね(笑)。そういう意味では、宇宙がいくつもある人なんです。その掴みきれない面白さというか。今まで映画に限らずいろいろな話をしてきたんですが、そこの流れにはないものを、私としては期待しています。ただし、もちろん実現可能な範囲という条件で。プロデューサーという人種の限界のようなものがあるんですよね。ビジネスサイドに片足つっこんでますから。単なるパートナーであれば、「やっちゃえ! やっちゃえ!」なんですけどね。そうはいかない。ものすごい極論ですけど、次に何かをやるとういときに、私がプロデューサーであるべきかどうかまで含めて、考えることもあるかもしれないですね。――それも新たな挑戦領域ということですね。そうです。私はそこにこだわるわけじゃないですから。次なる宇宙のためには、そんなことがあってもおかしくないんじゃないでしょうか。(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会
2017年10月13日●音楽・鈴木慶一に頼んだ「失礼なこと」「全員悪人」の『アウトレイジ』(10)、「一番悪い奴は誰だ?」の『アウトレイジ ビヨンド』(12)。そして、北野武監督にとって18作目にしてシリーズ完結作となる映画『アウトレイジ 最終章』のキャッチコピーは「全員暴走」。日本の二大勢力だった関東・山王組と関西・花菱会の抗争後、韓国の済州島に渡った元大友組の組長・大友(ビートたけし)。日韓を牛耳るフィクサー・張会長(金田時男)のもとで平穏な日々を過ごしていたが、花菱会の花田(ピエール瀧)がトラブルを起こし、「全員暴走」の渦中へと巻き込まれていく。人気シリーズの登場人物たちを暴走させていく一方、『アウトレイジ 最終章』は18作という北野組の歴史、そして暴走とは対極にある監督論が支柱となっている。短期集中連載「暴走の黒幕」では、本作に携わったスタッフたちの言葉を記録し、シリーズと北野組の魅力を探る。第1回は監督・脚本・編集の北野武(70)。アイデアノートから生まれた描写を、"引き算"と"リアル"の音と掛け合わせて"みんな"に委ね、最後は"俺"が自由に決める。○"引き算"の選択――音楽を担当された鈴木慶一さんは、監督との仕事を通じて「引き算」を学んだと。メインテーマで数秒無音の箇所がありますが、制作者としては「恐怖もあった」とおっしゃっていました。鈴木さんが怒ってなきゃいいけど。失礼なこと言ってるんだよね。音楽を聴いて、映像を思い出す映画ってあるじゃない? そうならないようにしてくれって(笑)。「これは音かな?」でいいと。『菊次郎の夏』(99)なんかは、あの曲を聴くとすぐに映画を思い出す。『ソナチネ』(93)の曲が何かに使われてても、映画を思い出すじゃない? そうじゃなくて、ただの「音」がよかった。だから、すごく失礼なの(笑)。――サントラを聴いても、どの場面なのかすぐに分からないですよね(笑)。うん、雑音に近くてすごくよかったね。――メインテーマの「無音」はテレビでいえば「放送事故」にもなると思うんですが、鈴木さんにはどのようにオーダーされたんですか?ある程度編集が終わると、タイムカウンターが下に出るから、「何秒から何秒までの間で音楽を付けて」と伝えて、「その後は雑音で」みたいに。音楽家としては面白くなかっただろうね(笑)。腕の見せどころがないというのは、つらいんじゃないかな。――鈴木さんは、表現の幅が広がったとおっしゃっていました。ただ、監督からの感想を聞いてないから不安だとも(笑)。バイオレンス映画なので、心地良いメロディーラインとリズムは必要なかったんだよね。マシンガン撃ちまくる時に良い曲がかかっちゃうと、「遊び」になっちゃうから。もっと、「ガッシャン!」「ドッカン!」でいい。なんだか分からない音。何て言うんだろ。ソフィスティケートって言うのかな。キレイに観せるような画の映画ではないから。「この野郎!」「バカ野郎!」と言ってるだけの映画。キレイな音楽は店内で流れる音楽ぐらい。だから、雑音でいいんだよね。――「アウトレイジ」シリーズだからこそ、その「雑音」が必要だったと。映画によっては、「ここでキレイな曲」というのはあってもいいけど。「アウトレイジ」は「音」が気になると、映像にも影響してしまう。相乗効果にならないんだよ。例えば、昔だったら勧善懲悪もので善良なヤツが車で乗りつけてきたら、そこでキレイな音楽かけてもいいんだろうけど。○本物の銃声にこだわるワケ――先ほどのマシンガンのシーンにもつながるのですが、「アウトレイジ」シリーズの銃声はすべて本物と聞きました。『BROTHER』(01)の時に録音したものが使われているそうですね。アメリカで『BROTHER』を撮影した時でも、拳銃には実弾が入ってない。火薬も3分の2とか、半分とか指定があるので、実際に撃ってみても銃を撃ってる実感がない。その音がリアルじゃないからね。それで音を録り直すことになった。音効さんも凝る人だからね。トカレフとかワルサーとか全部弾詰めて、それを撃った音を録音したんだよね。――観客は実弾の音を無意識に聞いているわけですね。うん。(ガンエフェクト師の)納富(貴久男)さんと拳銃の音を聴き比べて。マニアックな人は、みんな音を聞けば分かるんだよね。結局は弾入ってないし、相手が死ぬわけじゃないんだけど、どこかで凝りたいじゃない? 音まで偽物だとつまらないよね。だから、リアルにできるものはした方がいいと思って。●スタッフの意見を聞く「俺のやり方」――それが臨場感に繋がっているんですね。こうしてシリーズを完走されたわけですが、今後の作品作りにおいてどのような影響がありそうですか?「アウトレイジ」というか、バイオレンスには結局慣れてしまったのかな。他のラーメンが売れなければ、また売れてた担々麺やればいいんだみたいなところがあって。でも、ずーっとその専門店は嫌だし。だから、「アウトレイジ」は一応3部作で終わったけど、『アウトレイジ リボーン』みたいに続けることもできる(笑)。もしやるんだったら、すごいビッグな俳優ばかりでやるけど。それはそれで面白いと思うんだよね。うまい役者の掛け合い。ただね、世界的な傾向もあって。やっぱり時代がテロとかで落ち着かない時にこういう映画はあまり向かないとも思うんだよね。ベネチアなんかでも評判良いんだけど、それは「変わりモノ」としての扱いだと思う。だから、次はあまりやったことのない、男と女の話にしようかな、なんて考えてる。○"北野ノート"に書かれていた描写――楽しみにしています。いつもアイデアをノートに書き留めているそうですね(ロッキング・オン刊行『物語』より)。「アウトレイジ」のアイデアノートには、どのようなキーワードがあったのでしょうか。相手を痛めつける描写。たとえば、水野(椎名桔平『アウトレイジ』に登場)が菜箸を耳に指したりとか。今回やろうと思ってボツにしたけど(大杉)漣さんにハチミツをかけて、山の中に置いといて虫だらけにしちゃうとか(笑)。あとは、ピアノ線引いといて首ハネるとか、いろいろそういうことを考えてる。基本的に、最終章で花菱会の会長は神山(繁)さんの予定だったの。でも、神山さんが亡くなられて(今年1月に急逝)。だから、全然関係のない娘婿を会長にしちゃうのは、わりかし前から書いてあった。直参で体張ったヤツが相変わらず頭(かしら)で、会長の座に急に関係のない野村(大杉漣)が就いて揉め出す。あとは、大友が刑事を撃ち殺して張会長(金田時男)のシマの済州島に逃げるというのは『ビヨンド』の時に決まってて。張会長は、『ビヨンド』ではあまり出番がなかったけど、最終章ではまだ使えると思ってね。大友が日本に帰って、それから復讐戦が始まる。『ビヨンド』と『最終章』の脚本は、だいたい同時にできてたんだよね。――『最終章』は、大友が釣りを楽しんでいるシーンから始まります。個人的には「大友さん、やっと平穏な日々を過ごすことができたんだ……」と感慨深いものがありました。それからいつものように面倒なことに巻き込まれていくわけですが(笑)。うん(笑)。花菱会の花田(ピエール瀧)が済州島に遊びに来て暴れて。最初は放っとくつもりだったんだけど、今度は日本で張会長が狙われはじめたからそうはいかなくなって、大友の中では「これはやんなきゃいけないな」という感じだよね。――まずは暴力描写が浮かんで「アウトレイジ」シリーズが誕生したように、『ソナチネ』もエレベーターでの襲撃や、浜辺での相撲のシーンを最初に思いついたそうですね。うん。今回でいえば、マイクロバスの中での銃撃シーンは難しかったなぁ。あれ、「誰撃ったっけ?」みたいなシーンだよね。誰が動いて、誰が撃たれたのか。画像が暗くてね。だいたい台本通りになってるんだけど、パッと見た瞬間に誰が誰を撃ったのか分からない(笑)。――わずか数秒の出来事でしたね。大杉漣さんと松重豊さんが怒り狂うシーンがツボでした。何度観ても笑ってしまいます(笑)。お笑いっていうのは、自分に関係がなければ、ものすごい怒ってる人がいると笑っちゃうからね(笑)。自分に危害さえなければ絶対面白いんだよね。ところがその矛先が自分に向くと、恐怖で逃げたくなる。ヤクザが喧嘩して殴り合っているのはついつい見てしまう。でも、「何見てんだ! この野郎!」って言われたらみんな逃げる(笑)。そういうものだね。○北野組スタッフとの距離感――『全思考』(幻冬舎文庫)には、「俺は介護老人タイプ」「怒ったり、命令したりはしない。まずスタッフに聞く」「スタッフの能力を最大限に引き出すには、これがいちばん」とあったのですが、これは今も変わらずですか?やりたいことは、ほとんど決まってるんだよね。もちろん、もっといい意見があれば採用するんだけどね。「ああ、わかった。じゃあ、そうするよ」と言いながら、俺のやり方でやる。でも、今は半々ぐらいかな。結局、カメラマンとか照明の技術的な話もあるから、「これはできませんよ」となると、それに変わる方法を聞いて「こういうのはどうでしょう?」と言われれば、「じゃあ、それで」みたいに。そんな感じで相手の意見を聞いてる。助監(督)なんか優秀だから、言葉を直してもらったりもするけどね。「ちょっと、言葉尻ヘンです」って言われることもあってね。●なぜ編集が一番楽しいのか?――スタッフとの接し方は、作品を重ねるごとにそうなっていったんですか?最初の頃は「俺に何か言うんじゃねえ」みたいな感じでやってたけど、もう18本も一緒にやってるとね。お友だち状態になっちゃってるから、「たけしさんをみんなで支えなきゃ」という感じにできるだけなるようにしてる、それで手を抜きたい(笑)。「あー、調子悪い」ってボヤきながら何もしないで、「リハーサルも見ないから勝手にやってくれ!」と言いながら、横目でチラッと見たり(笑)。そうなるといいね。――先日のジャパンプレミアのときにも、台本を渡せばみんなが見事に演じてくれるとおっしゃっていたのも、同じようなことですかね(笑)。うん。役者さんたちは、まぁスタッフもそうなんだけど「良いところ」を見せたがるんだよね。だから、渡した台本以上の演技をしようとして努力する。照明さんでも夜の撮影の時に、違う機材を持って来て、「どうですかこれ?」「明かりが柔らかくなりましたよね?」って。「こういうこと考えてたの?」と聞くと、「もう、大変でしたよ(笑)」。そういうふうに勝手に自分たちで良いものを作ろうとしてくれる。最近は、ありがたいですよ。西田(敏行)さんも塩見(三省)さんも、思った以上に役を作ってきてくれる。時々、作りすぎて間違えちゃう人もいるけどね(笑)。――映画作り以外においても、そのような接し方を心掛けていらっしゃるんですか?お笑いなんかの方では、仕事の話じゃないんだけど。真面目な話なんかしなくて、くだらねぇことばっかり言ってて、それがいつの間にかネタになったり、次の仕事のアイデアになったり。生活自体が、映画を作ったり、ライブをやったり、いろんなところに繋がってるんだよね。「晩飯」がライブで、「朝飯」が映画みたいな。そうやって生活の中に入り込んじゃってる。あまり、客観的に見ることがないんだよね。だから、いろいろな仕事をやってるんだろうね。これが疲れねーんだよなぁ(笑)。「あー! この仕事疲れた」と思うのは、たぶん時間が長い時だけ。あとは何とも思わない。――どんな仕事でもですか?うん、だいたい。まぁ、体張ってケガする可能性があるのは別だけど。もう歳だからね。――火薬田ドンとか(笑)。うん。アレなんか、結構間抜けでくだらないことが一番神経使うよね。ケガしちゃいけないから。一番真剣な演技が、一番楽だったりね。ただ真剣にしゃべればいいじゃない? 不思議なもんだよなぁ。○一番の楽しみは撮り終わってから――同じく『全思考』(幻冬舎文庫)には、「いちばん面白いのは編集」とありました。どのようなところに魅力を感じていらっしゃるんですか?子供の頃、プラモデルのキットを買うと、解説書と部品が入ってたでしょ? あれが映画でいうところの「ラッシュ」(未編集映像)。「ラッシュ」を買ってきて、それを編集することがうれしいんだよね。俺らはその部品を撮るところからやってるから、だから「早く撮っちゃえ!」と。それを編集で組み立ててるわけだから、それは面白いよね。でもね、部品の「タイヤ」がないことに気づいたりするわけよ。「タイヤがないぞ!」となれば、その代わりにハンドルをくっつけたりなんかして(笑)。わかりゃしないよそんなもんって(笑)。そんなことが結構ある。「あっ、いけね!」となっても、「どうやってごまかそうか」というのも面白い。その前のシーンから「引っ張ってきちゃえ!」みたいなこととか、編集で強調したいところを無理やりトリミングしてもうちょっと大きくならないかなとか。今は(撮影した映像を)デジタル(データにして編集)して、それをまたフィルムに直すんだよ。見切れてるところも、少しだけずらしたり。やっぱり編集がいちばん面白いよね。――撮り終わってからの方が楽しみということですね(笑)。そうそう。こいつのセリフ気に入らないから取っちゃえ! とかね(笑)。カットして、こっちのセリフから始めちゃおうとかね。自由にできる。(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会■プロフィール北野武1947年1月18日生まれ。東京都出身。身長168センチ。O型。主演も務めた『その男、凶暴につき』(89)で映画監督デビュー。その後も、『3-4x10月』(90)、『あの夏、いちばん静かな海。』(91)、『ソナチネ』(93)、『みんな~やってるか!』(95)、『キッズ・リターン』(96)を世に送り、『HANA-BI』(98)は、第54回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。『菊次郎の夏』(99)、『BROTHER』(01)、『Dolls[ドールズ]』(02)に続いて、初の時代劇に挑んだ『座頭市』(03)は第60回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞。芸術家としての自己を投影した『TAKESHIS’』(05)、『監督・ばんざい!』(07)、『アキレスと亀』(08)の後、『アウトレイジ』(10)と続編の『アウトレイジ ビヨンド』(12)、『龍三と七人の子分たち』(15)。『アウトレイジ 最終章』は、18本目の監督作となる。
2017年10月08日北野武監督が裏社会の男たちの抗争を描く『アウトレイジ』シリーズの最新作『アウトレイジ 最終章』の初日舞台挨拶が10月7日(土)に都内で行われ、北野監督をはじめ、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、金田時男が出席した。人気シリーズの5年ぶりの最新作にして、最終章となる本作。関東「山王会」と関西「花菱会」の巨大抗争後、韓国に渡った大友(ビートたけし)が帰国。権力争いの真っ只中に突っ込んで行く姿を描く。シリーズへ初参加を果たした大森さんは「夢にまで見た『アウトレイジ』。いつ出番が回ってくるのかと。『アウトレイジ』『ビヨンド』と出番がなかったぞ、どうしようと思っていた」と念願だったことを告白。「ついに最終章でお呼びいただきまして、非常に感動しました」と喜びをかみしめた。「すべてのシーンに思い出がある」という西田さんは、「塩見三省とのシーンを初日に撮ったんですが」と共演者の塩見さんについて言及。「塩見は脳出血の後遺症があって、歩行も自由じゃなかった。私も頚椎を亜脱臼して、歩行が定かじゃなかった。2人とも4人くらいの人に抱えられながら対峙するシーンを撮った」と、病と戦いながらの撮影だったそう。西田さんは「監督が“大丈夫、大丈夫。ホンを変えちゃおうか”と、優しい言葉をかけてくださった。監督に恩を感じた」と北野監督の気遣いを思い出してしみじみ。北野監督は「体の悪さ具合が、撮ったときにものすごい迫力になって。これは活かさなきゃと思った」と西田さんと塩見さんの渾身の演技に心を打たれたことを明かしていた。いよいよ最終章を迎えた本シリーズ。北野監督は「恋愛ものを撮って、ちょっと俯瞰的、客観的にバイオレンス映画を見直して、次にやるときは、日本のオールスターズで(バイオレンス映画を)やりたい。全員、車代くらいで出てもらう」とさらなる意欲を吐露。完成作について「うまいまとまり方をしている。自分で編集していても、映像的にも“これはいいなぁ”と思うかなりの自信作」と晴れやかな表情を見せていた。『アウトレイジ 最終章』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年10月07日公開初日を迎えた映画『アウトレイジ 最終章』の舞台あいさつが7日、東京・新宿ピカデリーで行われ、北野武監督、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、金田時男が出席した。北野武監督をはじめ、西田敏行らキャスト陣が勢揃いして行われた初日の舞台あいさつ。西田が「本日は小説『アナログ』(9月に発売されたビートたけしの長編小説)の販売促進会にお出でいただきましてありがとうございます」とあいさつして会場の笑いを誘い、「毎回すべてのシーンで思い出がありますが、初日の時に塩見三省さんと2人の絡みがあって、塩見さんも脳出血の後遺症があって歩行が自由じゃなかったし、私も頚椎を亜脱臼して歩行が定かではない状況で、2人を4人の人に抱えながら対峙しました」と振り返り、塩見は「その時に監督が気を遣ってくれて、優しい言葉を掛けてくださって恩を感じました」と北野監督に感謝。『アウトレイジ』シリーズ初登場となった大森南朋は「もう夢にまで見た『アウトレイジ』にいつ出番が回ってくるのかと思いましたよ。最終章でお呼びいただいて非常に感動しました」と出演を喜び、北野作品の魅力について「今この現代でここまでヤクザをしっかりと描いている映画はないと思います」と熱く語った。最後にあいさつした北野監督は「今回は西田さんがケガをしたり塩見さんも病気になったりしましたが、最初撮った時にモノ凄い迫力で、これは生かさなければいけないなと思いました。それを見た自分が首を動かすなど、この3人は一体なんなんだと。病気グループになっちゃったよ」と笑わせるも、「上手いまとめ具合だと思っています。私の場合、評論家と喧嘩して人気がありませんが、あまり文句言う奴もいないし、自分で編集していて映像的な面でもいいなと、かなりの自信作です」と胸を張った。続けて「次の映画で恋愛ものとか息抜きではないですが、客観的にバイオレンスの映画を見直して、次やる時は日本の役者オールスターでやろうと思います。全員"車代"だけで。仲代達矢さんには500円で出てもらおうという作戦でいきますよ」と笑いを交えながらも次回作の構想を明かしていた。
2017年10月07日テレビで思い切りバカなことをやり倒す偉大なお笑い芸人「ビートたけし」として、また世界から評価される映画監督、そして文化人として大人気の、北野武さん。10月7日より公開される18作目の監督作品『アウトレイジ 最終章』は、ヤクザの世界を描いた物語の第3弾。笑いと映画、両方で頂点を極めた武さんならではの、独特な世界観が拡がる作品です。――『アウトレイジ』は、毎回誰かが衝撃的な方法で殺されるのが、ある種観どころになっています。今回の予告編でも、とてつもないシーンが公開されていました。どれも残酷なのに、どこかにたけしさんの作るコントに通じる笑いがあるような気が…。北野:そうだね。2作目のときの、加瀬亮くんが、バッティングセンターで椅子に固定された状態で野球のボールを延々投げつけられて死ぬのなんて、おいら実際、昔『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』でやったやつだからね。ていうか、この映画に出てくる殺され方、だいたいみんなコントでやってんじゃない?(笑)――描き方が、おもしろいか、シリアスかってことですか?北野:命にかかわらないレベルで「痛い!」で終わればコントで、本当に死んでしまえば…って、死んだって描けば、殺人になるってこと。違いはそれだけなんだよ。あのね、お笑いって悪魔のようなもので、シリアスな部分には、必ず笑いが忍び寄るんだよ。分かりやすいところで言うと、例えば結婚式でブーケトスでスカートが脱げちゃったり、ケーキが落っこちちゃったり。あるいは葬式で、足がしびれて倒れたり、とか。厳粛さと笑いって、隣り合わせなんだ。――場が厳粛であればあるほど、実は笑いが忍び寄っている?北野:うん。それは死に対しても同じことで、ヤクザ映画だったら、「てめぇ、殺すぞ、この野郎!」って銃口を突きつけて、引き金を引いたら、カチャッ、カチャッ。「あれ?弾がない!」って、完全にコントだよね。笑いは常に、緊迫感とか緊張感を壊してやろうと狙ってるわけだ。――ということは、殺人場面で笑うのは不謹慎?と思っていたんですが、笑っていいんですね。北野:うん、いいのいいの。――ちなみに、北野組というのは厳粛な雰囲気なんですか?北野:うちの場合はね、俺はすごく穏やかなんだけど、スタッフが怖い(笑)。なかにはすごい迫力ある人もいるから、初めて来た役者さんとか、震え上がるみたい。で、俺が「いいよいいよ、適当で」って場を和ませたりするんだけど、なかなか緊張はほぐれない(笑)。――そういえば、『アウトレイジ』は顔のアップが多いので、顔の緊迫感も半端ないです。北野:実は、この映画に出てる人ってみんな、他の作品ではヤクザ役をやっていない人ばっかり。そういう役者がヤクザを演じて、どアップで凄むからこそ怖いし、インパクトがあるんじゃない?俺が描いているのはいわゆる現代ヤクザだから、わかりやすいヤクザ顔より、普通の顔のほうがいいわけ。今回で言うと、西田敏行さんなんて、『釣りバカ日誌』で見せている顔と全然違うじゃない。だからおもしろい。でも、もちろん顔だけで選んでるわけじゃないよ?雰囲気も大事。岸部一徳さんの場合は、とあるセリフを言わせたいっていうその1点で、出てもらったの。結果、すごく良かった。――ネタバレになるので言えませんが、落差に驚きました。北野:へへっ、そうでしょ。『アウトレイジ 最終章』関西の〈花菱会〉と、国際的フィクサー〈張グループ〉が一触即発状態に。済州島にいた大友(ビートたけし)は、決着をつけるべく帰国する。怒号と銃声が唸るバイオレンス映画の最終章。監督、脚本、編集は北野武。共演に西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、岸部一徳ら。10/7より全国ロードショー(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会きたの・たけし1947年生まれ、東京都出身。’80年代より日本のお笑い界を牽引、俳優などでも活躍するエンターテイナー。また映画監督としては、海外でも評価が高い。※『anan』2017年10月11日号より。写真・矢吹健巳(W)(by anan編集部)
2017年10月07日