ののとはなというふたりの女性の、約30年にわたる絆を書簡形式で綴った『ののはな通信』が5月に。そして9月は、『愛なき世界』が。2018年は、三浦しをんさんの傑作長編が2冊刊行され、ファンにとっては当たり年だ。『愛なき世界』は、植物学の研究にいそしむ女子院生・本村紗英と料理人見習いの青年・藤丸陽太が淡い交流を深めていく恋愛小説といえるが、読みどころは“恋愛”だけにあらず。「東京大学大学院の塚谷裕一先生から『辞書作りが小説になるんだったら、きっと植物学の院生も小説になると思うんです』とお声がけをいただいたんです。研究室にお邪魔してみて感じたのは、先生や院生のみなさんの知りたい気持ちの強さです」作中に、本村がシロイヌナズナの細胞を光らせ、それを藤丸が顕微鏡でのぞき込む場面がある。「私も見せてもらったんですが、本当にキレイで宇宙みたいでした。ヒトも植物も同じ地球上でそれぞれが進化を遂げた結果、共通した仕組みも全然違うところも持っているけれど、同じように細胞は活動し、一生懸命生きている。そんな植物のことを彼らはもっと知りたいんだなとわかって、私はそんな彼らのことをもっと知りたくなったんです」本村がのめり込む葉っぱの発生遺伝子を調べる実験には、塚谷教授ら研究室のみなさんが全面的にバックアップ。研究者の日常なども参考にしたそう。好きな研究に打ち込みすぎて、本村と藤丸の恋模様など見えていない院生像も何だか好もしい。「でも、恋の空気に鈍感なのは、むしろ私なんですよ。周りは気がついているのに私だけわかっていなかったとか、よくあります(笑)」タイトルは、植物が〈愛なき世界〉を生きていることに由来する。「『植物には感情や思考がないのです』と言われたとき、はっとしたんですね。私たち人間はついつい人間の感覚に引き寄せて彼らの様子を解釈しようとしてしまうけれど、愛とか恋とか言わないと繁殖できない人間の方が、地球上では圧倒的少数派です。面白いのは、植物たちを研究している研究室の彼らは、めちゃめちゃ植物愛に溢れているということ。言葉で説明するならば、やはり世界は愛に溢れた場所だとしか言いようがないなぁと感じますね」『愛なき世界』青井秋さんの植物の挿画に、胞子や実験器具などが箔押しされた、うっとりするほど美しいカバーデザインにも注目!中央公論新社1600円みうら・しをん1976年、東京都生まれ。2006年、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、’12年、『舟を編む』で本屋大賞、’15 年、『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞。※『anan』2018年11月28日号より。写真・土佐麻理子(三浦さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年11月26日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は映画監督の松本花奈さんです。中学生のとき、夕陽や花火を見た感動を、映像表現で伝えたいと思ったのがきっかけで監督の道へ。高校2年生で自身初の映画『真夏の夢』を撮った。「夏休みに同年代の子たちと制作したのはまさに青春!当時のメンバーが今、それぞれの道で活躍しているので、またコラボしたいです」。CMやミュージックビデオでも監督として活躍中。「散歩中にアイデアが浮かんできたり、色のイメージで映像を考え始めたりします。今後は、難易度が高そうですが、“家族”をテーマにした映像を撮ってみたいです!」下北沢のカレー屋さん巡りにハマり中。『風知空知』というお店のココナッツカレー。ここのカレーは格別です!最近、一眼レフカメラを買いました!レンズにハンドクリームを塗ってぼかしたり、工夫して撮るのが楽しい♪フォントをチェックするのが癖。素敵な字体があったら、写真を撮ってストック。手書き風が好きです。まつもと・はな1998年生まれ。『脱脱脱脱17』が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞と観客賞を受賞。若い感性を活かし、HKT48のMVなどを手掛けている。※『anan』2018年11月28日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年11月26日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の新條由芽さんです。フリーでモデル活動をしているときにスカウトされ、いきなり雑誌デビュー。それをきっかけに現在の事務所に所属、とトントン拍子で道を拓いている。「芸能界に入る前は雑誌の編集者に憧れていたので、お仕事しながらその現場を覗けるのも楽しい!今は大学のサークルでフリーペーパーを作っています♪」。他に“おから研究会”にも所属。「月1で、おからを使ったクッキーやマフィンを作る会。たま~に失敗もします(笑)」。今後は「演技をしっかり勉強して女優として頑張ります!」。写真が趣味で一眼がお気に入り。友達と撮り合ったり、風景を撮ったり。高2のときからハマっています。書道は師範免許を取得しています!日本の伝統文化が好きで始めました。今は、大学の授業も受けています。ハラハラドキドキする少年漫画に夢中です。何冊持っているのか分かりません(笑)。『名探偵コナン』が特に好き♪しんじょう・ゆめ1998年生まれ。森永製菓「おいしくモグモグたべるチョコ」CMや、フラワーカンパニーズ「元気ですか-2018 acoustic ver.-」MVに出演するなど、活躍中。※『anan』2018年11月21日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年11月19日今が旬の美容・健康情報をアンアン編集部が徹底リサーチ。ちょっとディープな「カラダにいいこと」をご紹介します。気にしすぎる人も、気づかない人もご注目!“ニオイは可視化する”時代。清潔好きな日本人は、自身のニオイに敏感な国民性。常に体臭を気にして、消臭剤や香りスプレーをエチケットとして愛用している人も多いのでは?一方、周囲が気になるのに本人は気づかない、なんてケースもあるでしょう。気にしすぎも、気にしなさすぎも問題になる、ニオイをめぐる現代の深刻な悩み…。そんな悩み解決の救世主として期待されているのが、お口やカラダのニオイを嗅ぎ分けてくれる、世界初の“ニオイ見える化チェッカー”です。自分のニオイには鼻が慣れてしまったり、好き嫌いの個人差が大きいため、ニオイを定量化するための単位の設定は困難でした。けれどこのアイテムは研究を重ね、複数のガスセンサーを通して機械にニオイを数値化して学習させることでニオイの種類と強さを判別できるように。この仕組みは、人間の嗅覚と同じシステム。機械が学習を続けることで、さらに進化を遂げていきます。ニオイの度合いがわかれば、ピンポイントに効果的なケアが可能!ニオイの悩みは、「可視化」して解消する時代です。事実、科学的にも実証済み!ストレスには断然、“森林歩き”ストレス対策にはたくさんの方法がありますが、今こそ科学的な根拠に基づいた“森林浴”をおすすめします。「自然に触れれば誰だってリラックスするよね。でも、ちゃんと健康への効果的なデータが出ていないと信じられない」なんて言う、理論的でクールな人こそ、ご注目!森林セラピーを生み出したのは「森林セラピー研究会」。森林浴が人に与える効果を測定する生理・心理・物理実験などを行い、森林の持つ“癒し”効果を科学的に解明しました。その結果、森林では唾液中のコルチゾールというストレスホルモンの濃度が低下し、副交感神経が優位になり、脳の前頭前野の活動も沈静化することが判明。さらに、2日間の森林浴により、免疫機能が高まるというデータもあります。確実にカラダにいいわけです。癒しの効果や病気の予防効果について科学的に認められる森が、現在全国で63か所認定されています。以下は関東近郊からセレクトした森。週末の森林セラピーは、エステよりココロとカラダに有効かも?森のチカラを実感して。※『anan』2018年11月21日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE)土佐麻理子スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)モデル・メイ・パクディイラスト・山中玲奈文・板倉ミキコ
2018年11月17日女子が気になるのはいつだって最新の美容・健康情報。アンアン編集部が徹底リサーチしたディープな「カラダにいいこと」をご紹介します。悲報、フルーツは食べすぎ注意!日本全国、“脂肪肝レディ急増”の実態。長年、肝臓の健康に着目し、予防医学を提唱し続けてきた医師・栗原毅さんが、20代、30代のヘルシー志向の女性に警鐘を鳴らしています。それが、脂肪肝の危険性。「脂肪肝は太った人、お酒が好きな人だけがなるものではありません。痩せ型で筋肉もないダイエット好きな女性に、脂肪肝が増えています」脂肪の主な原因は、脂質ではなく糖質。食事で摂った糖質は小腸から吸収され、肝臓で中性脂肪に変化します。「今の若い女性は糖質を摂りすぎです。特に問題なのが、果物を食べすぎること。最近の果物は甘さを優先し、糖度が高くなるよう改良されています。果糖は砂糖よりも早く体内に吸収され、肝臓に直行して中性脂肪に変わります。朝食は果物だけ、おやつもヘルシーだから果物を、なんていうことを繰り返せば、圧倒的に糖質過多。結果、脂肪肝をもたらすのです。脂肪肝になれば、カラダは錆びたり焦げたりして老化が進み、様々な病気の原因になります」万病のもとの脂肪肝は、果物を食べ控えるなど、日々の暮らしで改善すべし!「タンパク質不足も脂肪肝の原因の一つなので、効率よくタンパク質が摂れる卵を1日最低3個食べるのがおすすめ。果物をどうしても食べたければ食後に少しだけにしましょう。おやつには高カカオチョコを食べれば、血糖値の急上昇を防げます」さらに、自覚症状がないのが脂肪肝の厄介な点。疲れやすいというのもサインの一つ。血液検査で血中タンパク質・アルブミンの数値をチェックしてみて。理想は4.6以上。それ以下なら、糖質のコントロールを積極的に行って、体質を改善しましょう。サビ取りドリンク、あなたは“サジー派”?“山ぶどう派”?今回スーパーフルーツドリンクとして注目したのが、ユーラシア大陸原産の“サジー”の果汁と、日本のスーパーフルーツとして期待される“日本山ぶどう”の果汁。サジーは生命力が強く、鉄分はほうれん草の約3.8倍、ビタミンCはレモンの約9倍を誇っている。一方、山ぶどうは一般的なぶどうに比べ、ポリフェノールは約8倍、鉄分を約3倍含むなど、女性が望む、カラダのサビ予防、抗酸化に、両者は互角の力を発揮。さあ、どっちを飲もう!?豊潤サジー栄養価が高い品種“ビコアサジー”を使用。300ml(10日分)¥1,000*税込み(フィネス)ジャパニーズワイルドグレープビューティー&エナジー数少ない日本の在来種、日本山ぶどうの完熟果汁。滋養たっぷり。100ml ¥480(AMRITARA)※『anan』2018年11月21日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE)土佐麻理子スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)モデル・メイ・パクディイラスト・山中玲奈文・板倉ミキコ
2018年11月16日少しでも男女間格差に悩むすべての人に贈りたい一冊がある。白岩玄さんの新作長編『たてがみを捨てたライオンたち』だ。「20代の頃は、僕も恋愛関係の中で相手の女性よりも立場が上でいたいと思ったり、年収を気にしていたりしていました。ずっと“男らしさ”の問題に縛られていたんです。あの頃は男の弱さを語る言葉が見つからなかった。これは30代の今、出すべくして出した本だといえます」世の中に浸透する“男らしさ”の呪縛を、3人の男性の立場から浮き彫りにする本書。勤務先で評価が得られず、妊娠中の妻から「専業主夫になれば」と提案される直樹、離婚して気ままに生きるが孤独を感じる慎一、アイドルオタクであることを職場に隠す幸太郎。それぞれ、著者自身が投影されているという。「直樹はもともと家庭的な人間。でも“男の価値は仕事で決まる”という古い価値観に縛られている。慎一は他人の痛みに鈍感で傲慢。幸太郎は学生時代にモテなかったことがコンプレックス。彼らや僕の世代は、旧来的な男性観、女性観の中で育ってそれをひきずっている。と同時に、男にとっては、そうした価値観をひきずっていたほうが楽、というところもあると思います」ご本人は現在、家庭で育児もしているそうだが、「こうして小説に書くまでは、自分が男性的な生き方を貫くことが奥さんの時間を奪ったり、軽く見ることになるんだとは、頭で分かっていても実感はなかった気がします」本作は女性が読んでも決して押し付けがましく感じないのも美点。「男の生きづらさだけ書いたら、女性から“私たちのほうが生きづらい”と言われるだけだと思って。男性が女性に何を押し付けているかを考えて書いているうちに、3人とも、女性と向き合う話になりました」どのエピソードも、互いを理解する努力が大切なのだと思わせる。「“男らしさ”“女らしさ”を相手に強いるのでなく、“らしさ”を抜いたところで、お互いに納得のいく生き方を探せたら。ただ、自分たちが納得しても、一歩外に出ればまだ“らしさ”を押し付けてくる社会がある。そこについて、もっと世の中で広く議論できて、生き方が選べる段階までもっていきたいですね」『たてがみを捨てたライオンたち』仕事で認められること、弱音を吐かないこと、モテること…“男らしさ”のイメージに縛られる3人は、自分や女性たちの本音に気づけるか。集英社1600円しらいわ・げん作家。1983年生まれ。2004年『野ブタ。をプロデュース』で文藝賞を受賞しデビュー。同作は、その後ドラマ化。著作に『空に唄う』『未婚30』『ヒーロー!』など。※『anan』2018年11月21日号より。写真・土佐麻理子(白岩さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2018年11月16日毎日の生活に生かせるもっとディープな「カラダにいいこと」を知りたい!そこで、最新のウェルネス事情を徹底リサーチ。女子のカラダに必要なニュースを編集部が厳選してご紹介します。幻のキノコから、また新成分発見!“はなびらたけ” が女子の救世主に。古来、食用としてだけでなく、不老長寿や滋養強壮の効果を求めて珍重されてきたキノコ類。特に、含有成分のβグルカンは、免疫機能をアップさせたり、腸内環境を整える作用があるとされ、様々な研究が行われているホットなトピックスです。実は、βグルカンの含有量がキノコ類でトップクラスなのが「はなびらたけ」。栽培が難しいため、日本では“幻のキノコ”とも呼ばれていました。そんな中、日本の最新技術を駆使し自社栽培に成功したメーカーが、安全性の高い国産のはなびらたけ、その名も“ITはなびらたけ”を誕生させました。今年のトレンド、日本初のジャパニーズスーパーフードに認定されて大注目。興味深いのが、研究の結果判明した、新たな有効成分“サイレントエストロゲン”の存在。これは、女性ホルモン“エストロゲン”に似た働きをする植物性エストロゲンの一種。カラダに悪い影響を与えずに(サイレント)、ホルモンの働きを上手にサポートしてくれる成分は、試す価値大!まずは手軽なアイテムで取り入れてみて。ITはなびらたけ玄米がゆITはなびらたけと有機玄米で作ったおかゆ。紀州梅を加えたものもある。各¥398(インタートレードヘルスケア)肩こり、猫背、姿勢の崩れは“人さし指”で改善する?働く女子の共通の悩みは何といっても肩こり。弊誌が取材してきた整体師の皆さん曰く「最近の肩こりは、大きな筋肉ではなく、小さな筋肉を酷使し続けていることが原因。デスクワークなどで同じ姿勢を長時間とっているため、緊張した状態をカラダに与え続けているのも問題」だそう。今回、私たちを悩ます肩こりや首こりを解消する画期的な方法を発見!それはなんと人さし指へのアプローチ。1つ目は理学療法士が開発したこの黒いリング。人さし指に装着するだけで神経を圧迫する腕のねじれが解放されます。その結果、人さし指の動きが普段と変わるので、酷使しがちな筋肉ではなく、いつもと違う筋肉を使った無理のないカラダの動きができるようになる、ユニークなアイテム。使い続けると、肩こり、首こりが生まれにくくなるからすごいんです!2つ目はプラスαのケアにおすすめしたい、関節痛予防の温灸。人さし指と親指の骨が合わさる場所(合谷のツボ)に温膏を貼って。リングと温膏のWケアで、肩こり、関節痛とサヨナラできます。LOCQ(ロック)つけたままパソコン作業もOK 。サイズ:XS、S、M、L色:黒、白。2個入り¥1,500(BJC)鎮痛消炎ミニ温膏Aミニタイプの貼る温感パッチ。血行促進成分、鎮痛消炎成分配合。32枚入り¥880(グラフィコTEL:03・6226・6557)※『anan』2018年11月21日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE)土佐麻理子スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)モデル・メイ・パクディイラスト・山中玲奈文・板倉ミキコ
2018年11月15日アンアン編集部が徹底リサーチした、最新の美容・健康ニュースをご紹介。気になるものはぜひチェックを!世界最小スーパーフードを見逃すな!話題の“テフ”って何?キヌアなどと並び世界で注目されているスーパーフードの“テフ”。エチオピア原産のイネ科の植物で、数千年にわたって国民食とされてきた世界最小の穀物です。その栄養価の高さから欧米で人気が出すぎたため、エチオピアでは2006年から2015年まで禁輸措置をとったほど。タンパク質、鉄分、食物繊維などが豊富で、必須アミノ酸を全て含むテフ。インスタでは多くの調理例が多数アップされています。今後、日本でも人気必至の食材です。目疲れ=脳疲れなんですって!秘策“片目だけで見る”をお試しあれ夕方になると目がショボショボ…。パソコンやスマホ画面の見すぎで、私たちの目は日々疲労困憊。でも、目だけではなく、その結果脳も疲れていると提唱するのが、ボディワーカーの藤本靖さん。「物を見る際、私たちは左右両目を使って見ていますが、奥行きのある3Dの物体を見た時、左右の網膜像には常にわずかな差異が生まれています。パソコンやスマホなど一日中至近距離にある二次元のものを見ていると、左右のアンバランスを調整している脳には相当なストレスがかかっていると考えられます」仕事中眠くなったり、集中力が途絶えるのも、両眼視(左右両眼を使って見ること)のストレスの影響が大。そこで考案したのが目を使った脳のセラピーです。「手で片目を塞ぎ、一方の目だけで一点を見つめる時間を数分でも取ると、両目と脳との関係が1回リセットできます。眼球を動かす神経も休まり、自律神経が整います。心はリラックスしながら、頭は冴えた状態に変わるんです」目の疲れを感じたら1日に2分ほど試してみて!※『anan』2018年11月21日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE)土佐麻理子スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)モデル・メイ・パクディ文・板倉ミキコ#美容の記事をもっと読む!#トレンドについてチェック!※『肝心のチケットは? 注目選手は? アンジャ渡部も応援、ラグビーワールドカップが来年開幕!』
2018年11月14日世の中が混乱状況に陥った時、人は自分の“善”とどう向き合うか。それを克明に描き出す深緑野分さんの『ベルリンは晴れているか』。終戦直後の1945年、他国の占領下となったドイツのベルリンが舞台だ。「5歳くらいの頃、ニュースで人々がベルリンの壁を壊している光景が映って。母に“世界が変わる瞬間だから憶えておきなさい”と言われたことが強烈に印象に残っています」以来、この都市に興味を持ち続けていたところ、ある時、「終戦直後のアメリカ軍の雇用事務所でドイツ人たちがタイムカードを押している写真を見たんです。みんな敗戦を嘆くというより、照れ笑いのような表情で。こういうところに“人”が見えてくるなと思い、この時代のこの場所を書いてみたくなりました。当事者でなければ小説に書いていけないわけではないけれど、書く以上、敬意と責任を持って、調べられることは全部調べました」戦争で天涯孤独となったドイツ人少女アウグステは、恩人の老人の不審な死を知り、訃報を伝えるべく彼の甥を探す旅に出る。偶然、道連れとなったのは陽気な泥棒カフカだ。旅先で彼女は、他国の兵士や戦争孤児ら、様々な人々に出会う。「ロードノベル風にしてたくさんの人を出せば、読者に誰かしらひっかかる人がいるだろうと思って」そこには完全な善人も完全な悪人もいない。ただ、みな、生き抜こうとしているだけだ。幕間にはアウグステの来し方も語られ、当時の市民生活の細やかな描写も読みどころ。執筆前にベルリンを訪れたというが、「博物館でドイツ人のおじいさんに“君はドイツの歴史に興味があるのかね?”と話しかけられ、当時は家の湿気をとるためだけに住む“湿気とり”という仕事があることを教えてもらったりしました(笑)」ユダヤ人をはじめ様々なバックグラウンドを持つ人々の置かれた窮地に胸が痛む。そして後半には、恩人の死に関しても驚きの真実が浮上。そこで突き詰めてくるのは、やはり善悪、そして正義とは何か、である。「人間は弱いなと思う。善良であろうとしている人が、どうしようもない状況の中で過ちを犯してしまうこともある。その現実にひるみそうになっても、ひるまないでいくこと。それが私にとっては希望なんです」ふかみどり・のわき小説家。1983年生まれ。2010年「オーブランの少女」がミステリーズ!新人賞で佳作入選。同タイトルの短編集でデビュー。ほかの著書に『戦場のコックたち』など。『ベルリンは晴れているか』戦後のベルリン。家族を失ったアウグステは米軍の食堂で職を得るが、かつての恩人がソ連領域で謎の死を遂げたことを知り、旅立つことにするのだが…。筑摩書房1900円※『anan』2018年11月14日号より。写真・土佐麻理子(深緑さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2018年11月13日和に関するさまざまな物事を取り上げ、日本の素晴らしさを伝えてきた人気番組『和風総本家』が、放送開始から約10年の節目を機にリニューアル。“和風総本家の二代目”こと跡取り息子として、鈴木福くんが新レギュラーに加わることに。「お芝居以外のお仕事で、レギュラーメンバーとして番組に出演させていただく経験は初めてなので、とても楽しみです。僕は先代の『和風総本家』を見て、日本を支えているプロフェッショナルの人たちのすごさを知りました。“作る”ことは僕自身も大好きなので、番組を通じていろいろな体験がしてみたいです」リニューアルした番組が新しく取り組むテーマは“未来への継承”。実は福くん自身も、日本の伝統文化に深い縁を持っているそうで…。「父が和楽器の仕事をしていて、母と祖父母、親戚にも琴や尺八の演奏家がいます。ただでさえ、小さい頃から“昭和顔”と言われる僕ですが(笑)、最近はそういう和のものにより興味を持つようになりました。日本の職人さんは手作りで、しかも世界に認められる技術を持っているのがすごいと思うところ。もし僕が職人さんになるとしたら、バットやグローブだったり、大好きな野球にまつわる道具を作ってみたいです」ところで、福くんの腕の中でおとなしく抱かれているのは、番組のマスコットキャラクター、豆柴の「豆助」。はじめて対面した感想は…?「耳が垂れててかわいいと思います(笑)。スタジオで共演する機会はないけれど、これから豆助と一緒に番組を盛り上げていきたいです!」『二代目和風総本家』オリジナルメンバーの萬田久子さん、東貴博さん(Take2)に鈴木福くんが加わり、“ニッポンの良さを伝える・語り継ぐ”というテーマで日本の魅力を紹介。毎週木曜21時より、テレビ東京系列にて放送中。すずき・ふく2004年6月17日生まれ、東京都出身。1歳で芸能界デビューし、子役として活躍。ドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)や、『映画 妖怪 人間ベム』など出演作多数。※『anan』2018年11月14日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2018年11月12日元日本テレビアナウンサーでフリーアナウンサーの脊山麻理子が11日、東京・秋葉原の書泉ブックタワーで写真集『S』『M』(ともに発売中 各3,500円税込 ワニブックス刊)の発売記念イベントを行った。2004年から2009年にかけて日本テレビのアナウンサーとして人気を博し、現在はフリーアナウンサーやタレントとして活躍している脊山麻理子。日本テレビ退社後は、グラビア活動にも意欲的で、これまで多くのグラビア作品を発表して世間を騒がせている。そんな彼女の最新写真集は、『S』と『M』の2冊同時発売。タイトルからもイメージできるように、"S"と"M"の両面が見られる内容で、ボンテージ衣装や緊縛されたシーンなど過激なショットも掲載されている。グラビア撮影のために特注したというキャットスーツ姿で登場した脊山は「小さい頃に憧れていた峰不二子ちゃんになった気分です」とルンルン気分で「今回の写真集を出すにあたり、他では見たことのない写真集にしようということで、"S"と"M"に挑戦しました。最近は精神的な"S"や"M"という言葉が使われていますけど、精神的に"S"なのか"M"なのか究極に考えて作りました」と写真集を紹介。お気に入りを前面の局部を隠したカットを上げて「手ブラとかはありますが、手パンツは新しいジャンルです(笑)。普段は(パンツを)しているんですけど、パンツを穿いていない新しいエロの形を提案してみました」と新しいグラビアの形に胸を張るも、「手パンツはさすがに恥ずかしかったですね。これまでお尻は結構お見せしてきましたけど、前を隠すことはなかったので(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。同写真集にはカメラマンに縛られたという緊縛のショットも披露している。「緊縛も初めてで、縄が麻で出来ているのでチクチクしました。体勢が動けないという苦しさみたいなところからくる解放された時の心の解放もあるのかなという感じでしたね」とすっかり緊縛の魅力にとりつかれたようだが、「私は二面性があると思いますよ。撮影中はSの方がいいなと思いましたけど、精神的にMなところもありますので」と告白した。脊山は日テレ退社後、多くのグラビアを発表。今後の方向性については「エロティシズムに向かっているんじゃないんでしょうか。見た人が感じる心まで考えたエロで行きたいですね」と大人のエロスを極めたいそうで、気になる私生活は「まだ鞭で叩きたい人はいません! そういう趣味が合う人が良いですね(笑)」と不敵な笑みを浮かべていた。
2018年11月11日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の古川琴音さんです。デビューしたばかりにもかかわらず、出演作続々。ドラマ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』では野球部のマネージャーを演じている。「同世代の出演者ばかりで、学校のような現場で楽しいです。これまで部活やサークルで演劇をしてきて、舞台に立つと時々アドレナリンが出る感覚があって。その瞬間が好き。女優としての目標は、いつか主役を務めること!」。趣味は散歩だとか。「この前、散歩中に鷹匠のおじさんに出会って、鳥をたくさん見せてもらったんです。不思議で素敵な体験でした」絶滅した鳥“モア”をモチーフに製作中。自分の思い描くぬいぐるみが欲しくて作りました。名前は“クレームモア”。勉強を邪魔する愛猫ぽんちゃん。どやってる顔がかわいくて(笑)。今はもう15歳のおじいちゃん。お父さんが握るお寿司が絶品!趣味なんですけど、味も見た目も本格的。ちゃんと白衣を着て握ります。ふるかわ・ことね1996年生まれ。2月に公開された沖縄市の観光PR動画でデビュー。待機作に映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』や『チワワちゃん』などがある。※『anan』2018年11月14日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年11月09日〔三菱電機〕の〔iNSTICK(インスティック)〕シリーズから新型のコードレススティッククリーナー《ZUBAQ(ズバキュー)》が登場!「吸引力はもちろん、機能やデザインも日本の住環境にあわせてこだわり抜いていて、とにかく便利」そんな噂を聞きつけ、〔三菱電機ホーム機器〕家電営業課の丁子(ちょうじ)裕樹さんを直撃!《ZUBAQ》の開発秘話や、独自の画期的な機能について伺いました!〔iNSTICK〕シリーズの新モデルが登場!——今まで〔三菱電機〕の掃除機といえば、キャニスタータイプが主流でしたが、現在はコードレススティッククリーナーに力を入れていますね。丁子裕樹さん(以下、丁子さん):今まで、〔三菱電機〕のコードレススティッククリーナー〔iNSTICK〕シリーズは1系統のみでしたが、ラインアップを拡充するため、シリーズの新モデルとして《ZUBAQ》が誕生したんです。忙しい女性をターゲットに、日本の住環境で女性だけでなく家族全員も使いやすくなるよう、細部までこだわって設計しました。——仕事に家事に子育てに……と、忙しいとキャニスタータイプの掃除機を出すのがおっくうで、週末にまとめて掃除することが多いです。丁子さん:そうですね、忙しいときにキャニスタータイプの掃除機を出していちいち掃除してる暇がないんですよね。このように、なかなか平日に掃除の時間を持てない人が多いことから、気づいたらさっと掃除ができる「ちょこっと掃除」がしやすい掃除機を目指しました。——今まで重労働だった掃除機がけを「ちょこっと掃除」にシフトすることで、どのようにライフスタイルが変わるのかが気になります!丁子さん:現在、市場に出ている人気のスティッククリーナーも、出したままにしておけるものは意外と少ない。そこで「ちょこっと掃除」を実現するために〔三菱電機〕が考えたのが、「収納を考えずに出しておけるコードレススティッククリーナー」です。——〔iNSTICK〕シリーズから2015年発売のコードレススティッククリーナーも、出したままにしておけて、しかも空気清浄機能付きでしたよね。新モデルの《ZUBAQ》はどのように違うのでしょうか?丁子さん:前のモデルでは空気清浄機能付きという物珍しさが注目されがちでしたが、やはり掃除機といえば吸引力だろうということで、《ZUBAQ》ではそこにこだわりました。空気清浄機能は無くしています。また、操作性としては「ワンモーション」ですね。《ZUBAQ》はワンタッチ着脱で、思い立ったらワンモーションでお掃除がはじめられる。より「お掃除のしやすさ」に特化し、クリーナー本来のお掃除機能の高さを実感できるモデルです。——そう聞くと、どれだけお掃除機能が高いのか気になります!丁子さん:それでは、実際に《ZUBAQ》を使ってみましょう。日本の住環境に寄り添った充実の機能手前にでスッと引くだけで取り出すことができるんです!——実物をみると、意外と本体が小さくてびっくりしますね。色もインテリアになじみやすそうです!丁子さん:本体は日本の女性も使いやすい高さになるよう設計しました。色はシャインブロンズというカラーで、地味な感じもしますが、リビングのインテリアにもマッチしやすい色なんです。——リビングに常に置いておけるデザインだと、ちょっとしたときにサッと使えますよね。丁子さん:持ち手の部分もより持ちやすくなるように、ラウンド形状にしました。こうすることで、どこで持っても使いやすく、重さも感じさせません。——たしかに、手前の方や奥の方……どこを持っても違和感がないですね。これが他ではなかなかないラウンド形状だからこそなんですね。丁子さん:スタンドからクリーナーを取り出すときも、手前に引き出すだけのワンモーションでできます。——片手でサッと取り出せるのが嬉しいですね。しかも軽い!丁子さん:見た目はスマートですが、吸引力は抜群ですよ。カーペットに入り込んだ微細なゴミも、この通り……——すごい。一発でほとんど吸い取れていますね!しかもかけ心地が軽いです。丁子さん:その秘密は「自走式パワーブラシ」にあります。3種類の異なる毛質のブラシを使った新構造を採用しているので、ゴミをぐんぐんかき出してくれて、拭き取りもしてくれるんです。——最初、ブラシのヘッドがコンパクトだな……と思いましたが、一発でしっかり吸引してくれるから、なんどもかけ直す必要もないんですね!丁子さん:ヘッドはコンパクトですが、ブラシ部分の幅を広くとっているので、効率よく掃除できます。小回りも抜群で、家具の隙間の掃除もしやすいですよ。この通り、まるでぴたっと床を這うような動きもできます。それでいて、ヘッドの小回りが効くんです!丁子さん:《ZUBAQ》のダストボックス部分は、普通のスティッククリーナーと違って、パイプの上側についています。この設計にすることで、床にギリギリまで近づけることができるフラッドヘッド機構で、ベッドやソファの下を奥まで楽に掃除できます。——持ち手がラウンド型だと、本体を寝かせて掃除するときも、スルっと手を移動させて自分が楽なところで持てるのが良いですね。ノズルの付け替えも片手でラクラク♪手前ではなく、上に引き上げると……——ハンディクリーナーとして使うときは、どのように取り出すのでしょうか?丁子さん:《ZUBAQ》をハンディクリーナーとして使うときは、上に引き上げる。これだけで取り出せます。——こちらも片手でワンモーションでできるんですね!ヘッドがぴたっとハマる感覚はやみつきになるかも!?丁子さん:ヘッド部分もこの通り、スタンドの横にセットした毛ブラシに引っ掛けるだけで装着できますよ。——すごい!クリーナーのヘッドの付け替えは両手を使う必要があって地味にストレスを感じるんですが、ここでもワンモーションなのが嬉しいですね♪丁子さん:それだけじゃありません。溜まったゴミを捨てるときも、ワンタッチで簡単に取り外せます。水洗いもできるので、いつでも清潔に保てますよ。——普段掃除機を使うときに感じていた、ちょっとしたストレスを全部解消してくれるような設計。これなら「ちょこ掃」もしやすくなりますね!お部屋の外も車の中も、いろいろなシチュエーションに対応——ところで、スタンドの横に付いていたこのノズルはどのように使うのでしょうか?丁子さん:これはエアブローノズルといって、キレイな排気を利用して、ゴミを掃き出すために使います。玄関付近に落ちている葉っぱや、車の中に入ってしまったゴミも一掃できますよ。——おうちの外の掃除にも活躍してくれるんですね!丁子さん:ハンディクリーナーに通常のヘッドをつければ、階段の掃除も楽にできますし、お子さんでも使いやすい高さになります。——お部屋の中心のリビングに置いておくことで、ママだけでなく、パパや子どももお掃除に参加できるライフスタイルが実現できそうですね!《ZUBAQ》が叶える、新しいお掃除習慣を手に入れよう!国内メーカーだからこそできる、細やかな機能が満載のコードレススティッククリーナー《ZUBAQ》。これを使って家族全員が「ちょこっと掃除」すれば、週末のお掃除時間も家族の時間に変えることができそうです♪私たちの暮らしに寄り添う《ZUBAQ》で、思い立ったらすぐ「ちょこっと掃除」をしてみませんか?●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2018年11月09日今、注目の女の子を紹介する『anan』の「イットガール」。今回はシンガーソングライターのBaby Kiyさんです。アーティストとして活躍し、インスタグラムでも大人気のBaby Kiyさん。作詞は実体験や映画などにインスピレーションを受けて。ハッピーなルックスとは裏腹に、切ない恋愛ソングが多い。「作詞メモとして思ったことや感じたことを毎日残しているのですが、切ない気持ちは自然とペンが進んじゃうし、こう見えて感傷に浸る時間も好きなんです(笑)。夢はもっと大勢の人に観てもらえるLIVEをすること。ステージセットも自分で組んでいるので、大きな会場で自由に表現してみたい!」宮古島の海に10年通っています。ボンベなしで泳ぐ“スキンダイビング”が趣味。マーメイドの気分に!ビジュアル作りもとことんこだわります。信頼するスタッフたちと、思い描いた世界観をカタチにするのが楽しい!いつも一緒!大事な相棒のラル。シェパードのミックス犬。この子がいるから仕事が終わったら即帰宅。ベイビー・キイ1992年生まれ。インスタグラム(@babykiy)から人気に火がつき、2017年から本格的に音楽活動を開始。今年9月には2枚目のアルバム『Never get enough』をリリース。※『anan』2018年11月7日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年11月03日日本人にとっての主食といえばお米。ところが、パンやパスタなど食の欧米化が進んだことで、その消費量は年々減少していることをご存知でしょうか。日本人にとってのソウルフードとも言えるお米の可能性を切り開き、消費拡大と農業をサポートしたいという思いから商品化された《ライスジュレ》について、農業機械メーカー〔ヤンマー〕のブランドコミュニケーション部広報グループの古本舞唯さんに開発秘話や製品の特徴をお聞きしました!可能性は無限大。新食感《ライスジュレ》で日本の食卓が変わる!――〔ヤンマー〕といえば、日本を代表する発動機や農業用機械のメーカーですが、なぜ、食品を販売することになったのでしょう。古本舞唯さん(以下、古本さん):農業用機械の製造・販売を通して、わたしたちは長きに渡って日本の農業や農家のみなさんと深く関わってきました。ところが、時代の移り変わりと共に食の欧米化が進み、お米の代わりにパンやパスタなどを食べる人が増えたことからお米の消費量は減少傾向に。お米の消費拡大と日本農業の活性化に何かできることはないかと模索する中、《米ゲル》いう食品に出会いました。――《米ゲル》とはどんな食品なのでしょう。古本さん:《米ゲル》は、2013年に農研機構が開発した高アミロース米を原料とする食品素材です。高アミロース米は粘りが少ないため、日本の食卓で「ご飯」として食べるのには向かないとされています。ところが、高アミロース米に水を加えて攪拌し、おかゆのような状態で一定期間放置していたところ、ジェル状になることが判明。これが《米ゲル》です。特徴としては保水性が高く、時間が立っても離水しにくいため、パンやお菓子など小麦粉や米粉の代わりに使うことでもっちり感が持続します。――それは、米粉ユーザーとしては気になります!古本さん:この《米ゲル》を量産化することでお米の新たな付加価値を創出できれば農家支援に繋がる、という発想から《ライスジュレ》のプロジェクトが立ち上がりました。生産工場を作り、契約農家さんに原料となる米づくりをお願いし、ようやく商品名《ライスジュレ》として販売できるようになりました。――米粉で作るパンはすぐにパサパサしてしまうという印象ですが《ライスジュレ》を使えばしっとりとしたお米のパンを作ることができるというわけですね!では、《ライスジュレ》の具体的な使い方を教えてください。古本:《ライスジュレ》は、加水量の調整により、柔らかいゼリー状から弾力のあるゴム状のものまで物性を変化させることができるので、いろいろな料理に応用することができます。パンやケーキなどはもちろん、ハンバーグのつなぎに《ライスジュレ》をパン粉の代わりに使うことで、肉汁を閉じ込め、よりジューシーかつ、ふっくらとした仕上がりに。ソースのとろみ付けにも適していますし、クリームシチューに入れたり、小麦粉の代わりにさまざまな料理に応用できます。――すごい!古本:原材料はすごくシンプルにお米と水のみ。無添加、グルテンフリーなので、健康志向が高い方にもお使いいただけるのではないかと思っています。プレミアムマルシェで新しいお米の魅力を再発見!ECサイト〔premuimmarche.com(プレマル.com)〕で購入できる《おうちdeプレマルセット》――《ライスジュレ》はどこで購入することができますか?古本さん:当社が運営するECサイト〔プレミアムマルシェpremiummarche.com〕でご購入いただけます。サイト内では《ライスジュレ》を使ったレシピの公開や、自社農場で採れた野菜を使ったオリジナルドレッシングなども販売しています。〔プレミアムマルシェ〕では、つくり手が手間をかけてこだわり抜いた食材をみなさまにお届けすることで、ワクワクするような食の体験を通じた新しい豊かさを提案しています。――《ライスジュレ》に興味はあるけれど、今までなかった食品なだけに、どうやって使って良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。古本さん:実はそこがもっとも苦労した点で、今までなかった食品なだけに、どうやって知ってもらうかが大きな課題でした。そこでまず、パンメーカーやお菓子メーカーなどにアプローチをし、小麦粉の代わりなどに使っていただくことを提案させていただきました。――なるほど、業務用として!古本さん:《白い恋人》でおなじみの〔石屋製菓〕さんでは、《ライスジュレ》と小麦粉を組み合わせて新しい食感を実現した《SitoliGATEAU(シトリガトー)》を商品化され、ご好評いただいているとのことです。また、お好み焼きの〔千房〕さんは、もともと米粉のみを使ったお好み焼きの開発を検討していたそうですが、食感のパサつきと、ふんわり感がでないという課題があったそうなんです。米粉に《ライスジュレ》を加えたところ、もっちりとした食感が出たとおしゃっていただきました。〔石屋製菓〕のISHIYA GINZAで販売されている、《ライスジュレ》を使った《Sitoli GATEAU(シトリ ガトー)》●提供:石屋製菓古本さん:〔プレミアムマルシェ〕では、ヤンマー大阪本社の社員食堂を週末ランチ限定で一般の方に開放し、生産者の顔が見える新鮮食材を使用したスペシャルメニューを提供しているほか、食べていただいたメニューがお家でも作れるように、レシピの提案や農産物・加工品の店頭販売も行っています。ヤンマー大阪本社の社員食堂では週末のランチ限定で一般に開放し、プレミアムマルシェ特選の食材を使った料理を提供。「お米も野菜もおいしい!」と評判。添加物フリーの食事で、食卓に新しい豊かさを――《ライスジュレ》の今後の展望をお聞かせください古本:食品素材として、塩や砂糖と同じ感覚でご家庭でも使っていただくことが目標です。その先にあるのは、誰もが安心して食べることができる食材の創出です。食べることにストレスを感じず、自然の恵みやおいしさを感じながら食事を楽しんでいただきたいですね。まとめ10月下旬に開催される世界最大級の食品見本市『SIALParis2018』に出展した《ライスジュレ》。BIO(オーガニック食材)に関心が高い欧米の国々からも注目を集めそうですね。日本人のソウルフード、お米の可能性を最大限に引き出した《ライスジュレ》。新食感の食品素材は、毎日の食卓をより豊かにしてくれることでしょう。ライスジュレプレミアムマルシェpremiummarche.com●インタビュー、文ねこりょうこ●写真土佐麻理子
2018年10月29日作家の伊藤朱里さんの小説『緑の花と赤い芝生』は、対照的な2人の27歳女性を描いた作品。立場の違う2人それぞれの本音が、胸に刺さる一冊です。「“隣の芝生は青い”や“隣の花は赤い”という言葉は、芝生は青いほうがいい、花は赤いほうがいいという価値観で成立していますよね。でも緑の花や赤い芝生だってある。多数派は“そういう花や芝生があってもいいよね”と言いがちですが、そんなふうに他人に認められなくたって、すでに“ある”んですよね」誰かの存在や価値観は他人がジャッジしていいものではない―そんな思いが表れたタイトルが、伊藤朱里さんの『緑の花と赤い芝生』だ。「価値観が多様化する中で、まったく違う二人が同じ空間にいたらどうなるだろう、という着想でした」飲料メーカーで研究開発にいそしむ志穂子と、結婚して良き妻として振る舞う杏梨。共に27歳、義理の姉妹となった二人が同居することに。「彼女たちをそういう状態に追い込むものがなんなのかを考えずに“女同士はケンカする”という言説がありますが、私はそれに違和感があって。“女ってこういうもの”という枠組みの中に閉じ込められたら何も解決しない。それに価値観が相容れない相手がいたとして、手を取り合って仲良くまではできないにしても、争わずに共生できるのが多様性のある世界だと思うんです」リケジョと主婦という分かりやすい対照性を出しつつ、ステレオタイプにしていないのが本作の美点。「バリキャリの志穂子にも怖いものはあるし、女の子らしい杏梨の中にも気が強い部分もある。その人の中の揺らぎやグラデーションは書きたかった。そうした本人のオリジナルな性格は本人が折り合いをつけるしかない。他人がジャッジしていいものではないと思うんです。ただ、私自身も、無自覚に人をジャッジするような言葉を言っているかもしれません。自分の中の加害者性を意識して気を付けなくてはと思います」二人の関係だけでなく、それぞれの母親との関係など、周囲の人間模様もリアル。さらに志穂子が恩師の女性に強烈な一言を言われる場面も。「誰かをロールモデルにして生きるのは、“この人を真似していれば大丈夫”と、自分の頭で考えることを放棄している気がする。自分の生き方は自分で考えないといけないし、傷つかないといけないですよね」志穂子と杏梨の本音の数々、きっと胸に刺さるはずです。いとう・あかり1986年生まれ。静岡県出身。2015年「変わらざる喜び」で太宰治賞を受賞、同作を改題した『名前も呼べない』を刊行して小説家デビュー。ほかの著作に『稽古とプラリネ』。『緑の花と赤い芝生』理系女子のバリキャリ・志穂子の兄の妻・杏梨は女らしさを重んじるタイプ。対照的な二人が一時的に同居することになるのだが…。中央公論新社1600円※『anan』2018年10月31日号より。写真・土佐麻理子(伊藤さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2018年10月28日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の小野莉奈さんです。切ない恋心を抱く女子高生役に共感する人が続出中!小学校のお遊戯会がきっかけで演技に興味を持ったという小野さん。「高2のときに親に内緒で事務所に書類を送りました。体重も5kg落として、死ぬ気で頑張りました!」。現在は連続ドラマに出演中。切ない片思いをする岩崎るな役を演じている。「るなはピュアで自分に正直な女の子。私と違って、提出物を期限内に出すようなしっかりした性格は見習いたい(笑)」。今後演じてみたい役は「ハッピーな恋をする女の子。今まで報われない恋をする役が多いので(笑)。両思いでキュンキュンする役に憧れます」。学校の授業で華道を習っています!ルールがいっぱいあって難しいけど、心を無にして集中できます…!むぅちゃんとの出合いは雨の日の公園です。野良猫だったのを保護。ツンデレな性格で、これは奇跡の一枚です(笑)。食べることが好きで、料理にもハマり中。家で親友のお誕生日会をしたときのサプライズ♪目分量で作っちゃいます。おの・りな2000年生まれ。‘17年、LINEのWeb動画で片思いをする女子高生役の演技が話題に。『中学聖日記』で連続ドラマ初レギュラー出演を果たし、岩崎るな役を熱演中。※『anan』2018年10月31日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花
2018年10月24日映画化され、原作ともども大ヒットとなった『クレイジー・リッチ・アジアンズ』。その邦訳を担当した山縣みどりさんにお話を伺いました。究極に大切なのは、愛かお金か家族か。アジア版「SATC(セックス・アンド・ザ・シティ)」がいま熱い。15世紀後半、まだ欧米の統治下にあったマレーシアやシンガポールなど東南アジア各地に渡り、その地に根づいた中華系移民の末裔を「プラナカン」と呼ぶ。アジアの政財界で多大な影響力を発揮し、富を築いてきた一部の富裕層一族が、本書の主な登場人物たち。世界各国に高級物件を所有し、自家用ジェットで社交やチャリティに飛び回る。そんな家柄の御曹司とは知らずにニックと恋に落ちたレイチェルは、セレブ界のハードな洗礼を受けるはめに。映画化もされ、欧米ではアジア版「SATC」とも呼ばれ、原作ともども大ヒットとなった。その邦訳を担当したのが、山縣みどりさん。「ニックの一族は〈クレイジー・リッチ〉と呼ばれる格式高い名家です。富をひけらかす新興財閥とは一線を画す、アジア版ロスチャイルド家のような設定ですね。実は、著者のケビン・クワンはそうした血筋の出で、幼いころから自身が育った環境が創作のベースにあるそうです」軸になっているのは、レイチェルとニックによる王道のラブストーリー。ふたりは熱烈に愛し合っているが、ニックの母親のエレノアは、家柄を重んじるあまり、レイチェルにキツく当たる。「若いニックはエレノアとは違う考えの持ち主。ジェネレーションギャップや見えない階級の壁など、新旧の価値観の対立も読みどころです」アストリッドは、結婚をめぐり名門出身女性ならではの悩みを持ち、ペク・リンは、自立する道を突き進む。女性の描かれ方も多様だ。「共感できる脇役に注目して読むのも一興だと思います」また、作中に登場する固有名詞やその注釈などによって、彼らの絢爛豪華なライフスタイルや、愛用のブランドなどを知ることもできる。「レストランや高級ブランドなどの名前に、実在するものが頻出するので、これまであまり知ることのなかったプラナカンの超富裕層の生活を、リアルに感じてもらえるかも。ただし、ミシュランなどには載らない会員制クラブのレストランだとか、日本ではまだ紹介されたことがない知る人ぞ知る有名ブランドも多くて、翻訳する過程では、その確認やリサーチがひと苦労でしたね(笑)」実は本書は三部作になっているのだそう。続きも読みたい!『クレイジー・リッチ・アジアンズ』上・下ケビン・クワン 著山縣みどり 訳29歳のレイチェルは、学者仲間で、ハンサムで優しいニックと交際中。彼が桁外れにリッチな出自とは知らなかったがために、大騒動に。竹書房各1400円やまがた・みどりライター、翻訳家。小誌や『ELLE』などで記事の翻訳やインタビュー、映画評を手がける。著書に『恋と幸せのヒントがたくさんつまった恋愛STYLE BOOK』がある。※『anan』2018年10月24日号より。写真・土佐麻理子(山縣さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年10月20日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の喜多乃愛さんです。素顔はまじめ気質な長女タイプ。デビュー2年目にして、ドラマや舞台に立て続けに出演する人気者。10月からは連続ドラマ2本に出演中。「『ハラスメントゲーム』では、お父さんのことが本当は好きだけど、ときに雑な扱いをしてしまうという菜摘役を演じています。共感できる部分もあって、リアル!あと、しっかりした性格も似ているかも。友達からよく相談されるし、聞き役になることも多いんです」。好きなものを尋ねると、「音楽番組です。ライブの雰囲気が好きなので、生放送だとなおさら!知らない曲でも盛り上がれます♪」。ついつい集めちゃう癒しのお風呂グッズ。見た目が可愛くてイイ香りのものばかり。毎日入浴剤を変えています。小さい頃から食べている魚沼産コシヒカリ。新潟県にいるおばあちゃんが送ってくれるんです。白米といえば、この味!取材がきっかけでキャップにドハマり!帽子をメインにコーデを考えることもあります!青い帽子はヘビロテ中♪きた・のあ2000年生まれ。現在、連続ドラマ『ハラスメントゲーム』で秋津菜摘役、『僕とシッポと神楽坂』では大沢香子役を熱演中。Instagram(@kitanoa_official)もチェック!※『anan』2018年10月24日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年10月17日『コンビニ人間』で芥川賞を受賞して話題となった村田沙耶香さんが待望の新作を上梓。『地球星人』は、家族から疎まれ、自分は宇宙人から使命を課せられた魔法少女だと信じる少女・奈月(なつき)が主人公。毎夏、祖父の長野の家に親戚が集まる際に会ういとこの由宇(ゆう)と「生き延びよう」と約束をするが…。「幼い頃、毎年長野の祖父母の家に親戚が集まっていたんです。いとこたちと庭のテントで寝たり、川で遊んだり…。あの家について書きたいなというのが始まりでした」由宇も家庭では不遇な目にあっており、自分を宇宙人だと信じている。「子どもの頃の恋って、孤独であればあるほどのめりこむ気がしていて。妄想の部分がすごく膨らむんだと思います」ある事件により二人は引き離され、成長した奈月は社会に馴染めないまま。だが、周囲を安心させるために、ネットで自分と似た男性を見つけ偽装結婚を企む。「ちゃんと就職して、ちゃんと結婚して、ちゃんと家庭を作れという、“ちゃんと”の圧力ってしんどい。そこをうまくできている人になりたいと思っていましたが、そういう人たちのほうが変わっているようにも思えて。その不思議さを宇宙人の目で見たらどうなんだろう、という気持ちがありました」地球の他の人々、つまり“地球星人”とうまく折り合えない彼らの行動は暴走していく。その行動はぎょっとする域にまで達するのだが、「社会の価値観に染まれないことを突き詰めたらどうなるか自分でも知りたくて書いていますね。突き破った先に居場所みたいなものがあるような気が、ずっとしているんです」他にも書きたかったテーマがある。幼い子の性的被害だ。「たとえば、私も変な人に抱きつかれたことがあるんです。でも“悪気はなかったんだ”と自分に言い聞かせることで自分の心を守り、声をあげようとしなかった。そういう時に声をあげることで、何かが変わったかもしれないのに。今もひどいニュースがたくさんありますが、世界を悪いまま次の世代に手渡さないように、自分も書かなければ、という気持ちがありました」こちらもまた、突き抜けた展開が待っているのである。むらた・さやか作家。2003年「授乳」で群像新人文学賞優秀賞を受賞しデビュー。’13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、’16年『コンビニ人間』で芥川賞を受賞。『地球星人』家族の中で疎外感を抱く奈月は、自分が魔法少女だと信じている。毎年祖父の家で会ういとこの由宇にだけは心を許してきたのだが…。新潮社1600円※『anan』2018年10月17日号より。写真・土佐麻理子(村田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2018年10月10日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の秋山ゆずきさんです。叫ぶ演技が印象的!あの話題作のヒロイン役。映画『カメラを止めるな!』でヒロインを演じた秋山さん。「前半は37分ワンカット。弾丸撮影で時間が限られていたのでプレッシャーはありましたが、撮っている間は無我夢中でした」。その作品のヒットで仕事の数が急増。「今年でデビュー10周年なんです。10年目にして初めて見る景色に日々遭遇し、現場では平常心を保とうと必死(笑)。正直なところ売れたいとかあまり考えたことがなく、ただお芝居が好きで舞台中心に活動していたのですが、続けてきてよかったなあって、噛みしめています」トレーニングで汗をかくのが日課。家でできる筋トレ方法(#タクトレ)をインスタで探して真似してます。今さらながら、ハマってます!いろんなお店のタピオカを飲み比べ。流行にのるのが遅いんです(笑)。お風呂上がりのマストアイテム。ボディクリームが好きで集めています。一番のお気に入りはバニラの香り。あきやま・ゆずき1993年生まれ。15歳の時にアイドルとしてデビュー。『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督作品の映画『恋する小説家』『ナポリタン』にも出演。※『anan』2018年10月17日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年10月10日今、注目の女の子を紹介する『anan』の「イットガール」。今回は女優の片山友希さんです。映画にドラマと出演作続々。素顔は京都弁の愛されキャラ!10月19日公開の映画『ここは退屈迎えに来て』など数々の話題作に出演。「中学生の時に劇団に入り、10代は関西ベースで女優をやっていました。仕事がなくてくすぶっていた時もあるので、今めっちゃ楽しい!上京したばかりの頃はホームシックで泣き続けていたんですけどね、ずっと東京行きたがっていたくせに。でも仕事が決まったらすっと涙がひきました。単純(笑)」。今ハマっているのは、絵を描くことだとか。「道行くおじさんばかり描いています。イラストの連載をやるのが目標です」オフの日のお供は本とマンガとDVD。渋谷直角さんのマンガ『デザイナー 渋井直人の休日』が最近のヒット。真心ブラザーズにハマっています。失恋した時、歌詞に共感して以来のファン。CDを全部集めたいんです電車で見かけたおじさん3人組。「スマホができひん」って話していて。味があってかわいかった(笑)。かたやま・ゆき1996年生まれ。10月12日公開の映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』や来年2月22日公開の映画『ねことじいちゃん』にも出演。※『anan』2018年10月10日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年10月09日au“三太郎シリーズ”「笑おう」編のTVCM曲「笑おう」で、知名度をグンと上げたyonige。待望のミニアルバムは今までのイメージを一新する仕上がりで、2人は手応えを感じているという。夢とか青春じゃなく、やるべきことをただやっているだけ。「過去の曲では自分の内側の感情ばかり書いてきたけど、今回は外を見た。景色や、家の中のような生活感に目を向けてみたんです」(牛丸)「ある日、牛丸から“チャリの曲(『顔で虫が死ぬ』)できた”って連絡がきました。聴いてみたら、今までのように感情的でヘイト感の強い楽曲ではなく、日常の中からいい具合に題材を引っ張り出してきたな、と思った。これでバンドとしてうちら大人になれるじゃんって。だから、うちもベースで余計なことはせんと、潔く引き算して、ただルート弾きしようって思いました」(ごっきん)恋愛がうまくいっていると幸せと話す牛丸さんに対し、「最近の牛丸は幸せそうだった」とごっきんさん。確かに、今回の楽曲は、力強いサウンドの向こうに優しさや女性らしさがにじんでいるようにも感じる。「環境の変化もありました。上京したての頃は音楽を通じて知り合ったバンドマン、俳優、芸人と、とにかく人に会っていたけど、最近は好きな人たちだけと濃い付き合いをするようになったんです」(牛丸)ふと生まれた言葉は、すぐに携帯にメモしておき、点と点をつなぐように言葉を紡ぐのが、作詞と作曲を担当する牛丸さんのスタイル。「以前、締め切りが迫っていて、ドトールにこもって歌詞を書いた時があったんです。いい歌詞が書けたという実感があったから、今回もカフェでと思ったけど、追い込まれる感じが嫌いで、結局いつも通り、家でダラダラ書きました」(牛丸)「作曲に関して私は一切口出ししません。バンド結成時から、私には異様な無敵感があって。おかんにも牛丸と一緒なら絶対売れるって言ってたらしいです(笑)」(ごっきん)その予感通り、日ごとに加速する周囲の熱狂にも、本人たちは冷静だ。「私にとっての音楽って夢とか青春じゃなくて、“これしかできない”もので、やるべきことをただやっているだけ。曲を作るのは辛いけど、出来上がってマスタリングしている時は、めっちゃ幸せです」(牛丸)今年の夏フェス会場で先行限定発売されたシングル「リボルバー」など新曲6 曲に加え、a u“三太郎シリーズ”「笑おう」編のTVCM曲「笑おう」を収録したミニアルバム『HOUSE』¥2,000は10月3日リリース。よにげ2013 年、大阪府寝屋川市で結成した2人組ガールズバンド。’17年、アルバム『girlslike girls』でメジャーデビュー。牛丸ありさ(Vo&Gt)、ごっきん(Ba&Chor)。※『anan』2018年10月10日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・若山あや(byanan編集部)
2018年10月03日今回訪れたのは、世田谷区にある築42年のマンションをリノベーションして暮らす、Aさんご夫婦のお宅です。旦那さまがグラフィックデザイナー、奥さまはグリーンコーディネーターというクリエイティブなご夫婦が設計を依頼したのは、建築家・松島潤平さん。こだわりを共有しながら作り上げたおうちは、2人の美意識が詰まったステキな空間に仕上がっていました。さらに、奥様から教えていただいた、インテリアを彩る「グリーンのコーデポイント」も必見です♪クリエイティブな夫婦が求めた理想の住まいスケルトンにした部分を残しながら、広々とした温もりのある空間に壁を取り払った広々とした空間に、温もりのある木材と、コンクリート、瑞々しいグリーンの質感が共存し、居心地のいい空間に仕上がっているA邸。ご夫婦ともども、以前から「自分の住むところを自分でデザインしたい」という思いがあったといいます。まずは、ご夫婦がリノベーションを決めたきっかけを伺いました。「いままで賃貸の部屋に住んできて、引越しの度に不満点を解消する部屋を選んでも『ここが嫌だ』と気になるところがどうしても出てきて。『賃貸だと満足のできる部屋には住めないな』という実感がありました。かなり前から中古マンションのリノベーションには興味があって、たまたまこのマンションが売りに出ていたのを見つけた時に、これならやりたいことが色々できるんじゃないかと思って購入を決めたんです」(ご主人)「ほしい条件がそろっているこの物件と出会えたのが大きかったです。壁を取り払ったワンルームの部屋にしたいと思っていて、もともとは3LDKの部屋でしたが、壁を取り払った後の想像がしやすい間取りでした。さらに、近所に住んでいたので、生活圏も一緒で、リノベーション後の暮らしのイメージもしやすかったんです。古いマンションですが、修繕工事もされていて、新耐震マンションだったのも決め手でしたね」(奥さま)インダストリアル系のインテリアが2人そろって好きだというAさんご夫婦。リノベーションにおいても、必要最低限の状態に、暮らしに必要なものを少しずつ足していける、機能的なお部屋が理想だったそうです。理想を叶えてくれる頼もしい相棒として、建築家に依頼ご主人が自ら作成した内装イメージイメージが明確にあったこともあり、ご主人はなんとお部屋の内装イメージを作成。そのイメージを元に、設計を建築家の松島潤平さんに依頼したそう。「中古マンションって、実はスケルトンにしてみないとわからないことが沢山あるんです。例えば、天井からハンモックや植物などを吊るせるようにしたいと思っても、工事を始めてみないと吊るせるのかわからないし、予算が変動する可能性もある。そういった場合のプランも松島さんに考えていただきました」(奥さま)Aさんの住むマンションは築42年。古いマンションをスケルトンにすると、ボルトが躯体壁面全体に等間隔に突き出ていたり、窓枠の処理が甘かったりと、思いがけないところの対処に迫られることも。そういった「開けてみないとわからない」中古マンションのリノベーションは、途中途中で臨機応変に対処する必要があったといいます。さらに、建築家ならではの提案に驚いたこともあるそう。「最初、来客用に部屋を作ることも考えていたんですけど、それだとあまり間取りが変わらないので、結局全て取り払うことにしました。でも寝る場所と生活スペースは気分を変えたかったりもする。そこで、壁と床の色を変えてゾーンを分けるという方法を提案してもらったんです。このアイデアは目からうろこでしたね」(ご主人)壁や床の色の塗り分けで「見えない壁」を作るという手法は、同じくキッチン部分にも生かされています。遊び心と機能性。あらゆるところに意匠が凝らされたおうちもともと水回りが1箇所に集約された間取りの物件を選んだこともあり、配置をそのままにリノベーション。清潔感のある真っ白な浴室は、既存のユニットバスを撤去したあとの空間をFRP防水材で塗りこめることで、コストを抑えながら、広さと高い防水性を確保しています。部屋の中心部にあるフラットな木の壁は、裏側にあるキッチンや浴室、トイレの水回り部分を目隠ししつつ、収納スペースとして活用。お部屋を美しく見せながら、機能性も追求しています。照明のスイッチは、一点ものの真空管アンプを制作している知人に特注で作ってもらったそう。フラットな木の壁と金属パーツとのコントラストが映えます。キッチンは料理好きのご主人仕様に!料理が得意だというご主人。カウンターテーブルがついたキッチンにもこだわりが詰まっています。「設計はプロである松島さんに任せながら、インテリア的な部分は全体的にかなりこだわりましたね。キッチンの壁には、ニューヨークの地下鉄構内に使われている『サブウェイタイル』を意識して選びました」(ご主人)コンロとオーブンは火力の強い業務用を導入。以外にも、お手頃価格なのだとか。料理好きだけでなく、インダストリアル好きにもたまらないキッチンです。インテリアもステキ!奥さま直伝、グリーンコーデのポイントお部屋を見渡すと、グリーンがいたるところにセンス良く置かれています。実際に仕事でオフィスやお部屋のグリーンコーディネートをしているという奥様に、センス良くグリーンを置くポイントや、植物の選び方についてアドバイスをしていただきました♪「まずは、『シンボルになるもの』『風景になるもの』『趣味性のあるもの』『機能性があるもの』といったふうに、植物に意味合いを持たせると選びやすくなります」(奥さま)例えば、棚に置かれたグリーンは「風景になるもの」。さらに、下に垂れるタイプのグリーンを使うことで縦のラインが生まれ、空間の印象をがらりと変える「機能性」もあわせ持っています。一方で、壁にかけられたグリーンは、「趣味性のあるもの」として、アートのような主張の強いグリーンを選んでいます。寝室のパーテーションに置かれた、全方向に広がる3つのグリーンは、目隠しの「機能性」が。「グリーンは置き場所によって、上に伸びるものがいい、下に伸びるものがいいと、適している品種が決まってきます。それを知っているだけでも、ひと部屋全体をコーディネートできますよ」(奥さま)難しい印象があるグリーンコーディネートも、グリーンにどういう役割を持って欲しいか、植物がどう成長するかを抑えれば挑戦できそうです!植物とくらしながら、一緒に成長していく。そんなグリーンのあるくらしを実現してみましょう。満足のいく住まいづくりは、自分の「好き」を大切に「スケルトンにしてみたら、いい意味でも悪い意味でも、想定外なことが沢山あった」というAさん宅のリノベーション。施工費も当初の想定費用から+100万円ほどかかったそうですが、しっかりと話し合いながら細かい部分も決めていったことで、納得の仕上がりに。「賃貸に住んでいた時に感じていた『この部分はちょっとな......』と気になる気持ちも完全に消滅して、ストレスフリーになりました(笑)」(ご主人)「この家、実は春には桜の花が楽しめるんです。これから20年住む家として、色々な使い方ができる家にすることができたので、気に入っています」(奥さま)自分たちの「好き」を大切にしながら、物件の状態や予算など、現実的な問題をうまくすり合わせて決めていく。そのバランス感覚が、理想の住まいを実現させたのかもしれません。世の中のノイズが建築を面白くする。建築家 松島潤平氏インタビュー松島潤平建築設計事務所ウェブサイト●取材協力松島潤平建築設計事務所●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2018年10月03日現在、話題沸騰中の長編小説『青少年のための小説入門』。著者の久保寺健彦さんの7年ぶりの新刊だ。奇妙なコンビが作家を目指す!小説愛に溢れた熱い成長物語。「書いては捨て、書いては捨てを繰り返して、ずっと小説を完成させられない時期があったんです。あとから考えると、小説がなぜ世の中に必要なのかが自分の中にひっかかっていたからかもしれません。自分で自分を納得させるために、この本を書いたのかもしれないです」文字の読み書きが苦手なディスレクシアという学習障害を持つヤンキー青年・登さんが、中学生の一真に小説の朗読を頼む。「以前から人に本を読んでもらって作品世界に浸るという行為自体がすごくいいなと思っていて。それに、人と一緒に読むと感想を語り合えますよね。僕も仲がいい人と本について話し合う楽しみを知っているので、それが反映されていますね」実は登さん、無謀にも作家になろうと決意している。朗読は作品研究の一環であり、一真は登さんに代わって文章を書くため、表現力の訓練をする。具体的なトレーニング方法も出てくるのだが、「これらは実際に小説を書く上で役立つかもしれませんが、彼らがやっているのはまっとうな努力なので、決して近道ではないですよね(苦笑)。作中で二人が創作において悪戦苦闘するところは、僕自身が経験したことなので、リアリティが出ているのではないかと思います」実在の名作タイトルも多数登場して読書欲がそそられるうえ、彼らが創作する物語の冒頭やあらすじが紹介され、これがまた非常に面白そうで読みたくなる。小説の魅力が溢れた本作は、「小説がなぜ世の中に必要なのか」の答えそのものだ。「この小説を書いてみて、自分はまだまだ小説をなめていたなと思って。こっちが思っているよりもっと手ごわいし、自由でなんでもありなんだなと実感しました」では、ご自身にとって面白い作品とはどんなものになるのだろう。「こんなもの読んだことがないという新鮮味のあるものですね。物語のパターンは出尽くしているともいわれるけれど、僕はそれは怪しいと思う。同じ話でも角度を変えれば違うものになるし、新しい物語が生まれると読み手側の感性も変容していく。小説って、本当に面白いんですよ」『青少年のための小説入門』いじめられっ子の一真は、ある日助けてくれた青年・登さんから小説の朗読を頼まれる。実は彼は読み書きが困難だが、作家を目指していて…。集英社1650円くぼでら・たけひこ1969年生まれ。2007年に『みなさん、さようなら』でパピルス新人賞、『ブラック・ジャック・キッド』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞などを受賞し作家デビュー。※『anan』2018年10月10日号より。写真・土佐麻理子(久保寺さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(byanan編集部)
2018年10月03日疲労を解消したいなら、呼吸を見直すべし!と、その大切さが再評価されている昨今。ポーズをとれば深い呼吸が自然にできると評判の新エクササイズ「深呼吸体操」に注目!乃木坂46の樋口日奈さん、新内眞衣さんが実際に体験し、その効果について語ります。ヨガやピラティスなど、人気のエクササイズが重要視しているのが呼吸。深く呼吸をすれば、体内に酸素をたっぷり取り込めるので、血液循環は良くなり、自律神経が整い、脳も活性化されるので、代謝の良い、疲れにくい体が手に入る。もっと簡単に、誰でも楽に深呼吸ができる体を作る方法を、と呼吸整体師の森田愛子さんが考案したのが「深呼吸体操」だ。「普段、無意識に繰り返している呼吸は1日約3万回といわれますが、ほとんどの人の呼吸は浅く、しっかり息を吸えていないんです。それでは慢性的に酸欠状態に陥っているようなもの。ただ、意識して深呼吸しようとすると、誰もが力んでしまいます。そこで体を伸ばしたり曲げたり、力みやすい体の部位を緩めて、自然と深い呼吸ができる体操を考えました」疲労を上手にリセットでき、心身がスッキリする「深呼吸体操」に、新内眞衣さんも樋口日奈さんも興味津々。体操をしてみての感想は?新内:つい最近、整体で呼吸が浅いから直したほうがいいって言われたんだけど、呼吸ってどうやって直せばいいのって思ってたから、今回、深呼吸の方法がわかってすごく良かった。今までやってた呼吸と、体の使い方が全然違ったんだよね~。樋口:まいちゅん、食いしばりの癖もあるって言われてたでしょう。新内:そうそう。立っている時も足の親指が浮いてて、「全身力んでますよ。これじゃあ、吸った息は胸で止まってしまって、お腹に入るわけないです」って教えてもらった。でも、自分ではそこまで意識したことがなかったから大発見。猫背や肩こりも力みのせいってことがわかったし、深呼吸体操をした後は、食いしばりがなくなって、すごく体が楽になったよ。樋口:先生に聞いてびっくりしたのは、物を取ったり、椅子から立ち上がる時とか、何か行動する時に息を止めがちってこと。姿勢を良くしようとか、頑張ろうとしてやることって全部息が止まるって言われて、確かにそうかもって。体操をする前に先生に手を触ってもらって、手を緩める動きをしただけで、体の緊張がスッと解けた。新内:うん。体を緩めるのって難しいと思っていたんだけど、深呼吸体操をすると、自然に緩むんだよね。ポーズをとると「もっといっぱい吸い込みたい」って思うの。樋口:いつもは届いていない場所まで、空気が入っていくのがわかったよ。体操した後は体がポカポカして、頭も軽くなった気がする。呼吸だけですごい効果~。新内:ひなちま、顔色も良くなってるもん。張り詰めていた糸が抜けるって感じがわかって、あ~普段の体の使い方だと、そりゃ疲れるよねって思ったな。樋口:疲れている時でもなかなか長時間眠れなかったけど、この体操をすれば、ぐっすり眠れそうだし、疲れも取れそう。新内:もう今すぐ寝たいくらい(笑)。湯船に入らないと疲れは取れないと思っていたけど、お風呂よりリラックスできたかも。樋口:おはよう深呼吸は、立ったままでどこでもできるから、仕事の前にやるのもいいかもね。頭が冴えて、やる気も出るし。新内:自分の呼吸がどんな状態かをチェックすれば、体が緊張してるってこともわかるし、呼吸を変えればリラックスできる…。深呼吸でこんなに体が変わるなんて!呼吸って本当に大事だね~。以下では樋口さん、新内さんが体験したストレッチの一部をご紹介。おはよう深呼吸1. 股関節の真下に足の裏がくるように肩幅に開いて立つ。両手を腰骨のあたりに置く。股関節と膝のロックを外すような感覚で全身楽にして。2. 左右の腰骨に両手を当てたまま息を吸う。息を吐きながら体を前に倒す。腰を少し引くようにすれば力まず上体が倒れる。3. 息を吐いたまま腰をさらに引き、上体をさらに倒す。4. 膝を緩め、両腕、肘、背中の力を抜いていく。息を吐き続ける。2~4の動きは、連続して流れるように。5. 頭の力も抜き、脱力。その状態で自然な呼吸を何回か繰り返す。6. 吸いながらスッと元の位置に戻る。ひぐち・ひな1998年1月31日生まれ、東京都出身。「実は私、ショートスリーパー。母には心配されるし健康にも悪いから、もっと深く眠れるようになりたいです」しんうち・まい1992年1月22日生まれ、埼玉県出身。「最近、整体の人に呼吸が浅いって指摘されたばかりなんです。まさに私にぴったりな企画の担当に当たって嬉しい」樋口さん・ボレロ¥6,500キャミソール¥12,000パンツ¥9,800ソックス¥1,800(以上suria/インターテック)新内さん・トップス¥8,000キャミソール¥9,500ボトムス¥12,000ソックス¥1,800(以上suria/インターテックTEL:050・3821・2953)深呼吸体操の先生・森田愛子さん呼吸整体師。“呼吸で体を育て直す”をコンセプトに、鍼灸理学治療室「K-Raku Style」を主宰。セミナーやワークショップも開催。「深呼吸体操」のポイントをまとめたDVD『深呼吸のまほう』(ワニブックス)発売中。※『anan』2018年10月3日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・白男川清美ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)取材、文・板倉ミキコ
2018年10月01日大学の同級生で結成し、昨年、10周年を迎えたきのこ帝国。全公演ソールドアウトした全国ツアーを終え、アニバーサリーイヤーの最後を締めくくるアルバム『タイム・ラプス』が9月12日にリリースされたばかり。試行錯誤の10年間が詰まった集大成的アルバム。――どんなテーマで作ったアルバムですか?佐藤:前作を作っているときから、次はキラキラしたものをとみんなで話していたんです。でも、人生ってキラキラしてるばかりじゃなくて、苦しかったり痛かったりもする。そうした部分も楽曲になっていって、深みのある作品になりました。――節目となる本作ですが、この10年での経験はどう影響しましたか?佐藤:昔はカッコつけたりオシャレにしたり、付加価値をつけたかったんですけど、10年間という積み重ねによって自分たちのサウンドにも自信が生まれて、シンプルに表現することが怖くなくなりましたね。西村:僕は、楽曲の持つ世界観や景色をより的確なアプローチで伝えられるようになったかなと思います。谷口:結果、今までの積み重ねを振り返る集大成的な作品になった。あーちゃん:これまで作ってきた楽曲が葉っぱやお花だとすると、このアルバムで、きのこ帝国という“木”を作れたんじゃないかと。西村:すごくいい喩え!佐藤:年輪は10個だね。個々の葉や花は色とりどり形も違うけど、バンドとしてはまとまっている1本の木。――お薦めの一曲は?西村:「金木犀の夜」。これまでの恋愛で見た情景が浮かぶと思います。あーちゃん:「中央線」の切ない歌詞は、恋愛脳の私に響きます(笑)。谷口:「ヒーローにはなれないけど」の1行目は、佐藤さんが書かなそうな歌詞なんです。その驚きを僕なりのアンサーとしてフレーズにのせました。佐藤:「夢みる頃を過ぎても」かな。読者の方々も私たちも、夢を追い続けるか諦めるか、岐路に立つ年齢ですよね。聴く人によって“夢を追い続けよう”とも“違う扉を開いて一歩を踏み出そう”ともとれる曲に仕上がって、大人と子供の狭間にいる人たちの心に届く曲になったと思います。メジャー3rdアルバム『タイム・ラプス』【初回限定盤CD+ボーナスCD】¥3,500インディーズデビュー前のアルバム『夜が明けたら』CD付き。【通常盤CD】¥2,800(Universal Music)きのこていこくあーちゃん(G)、佐藤千亜妃(V&G)、谷口滋昭(B)、西村“コン”( D )。大学在学中の2007年結成。’15年、シングル『桜が咲く前に』でメジャーデビュー。※『anan』2018年10月3日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・森山優花(S-14)ヘア&メイク・SAKURAtakane(共にアルール)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年09月29日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデルで女優の宮本茉由さんです。女優活動を本格化!新たな才能が輝くクール美女。「以前は目立つことが苦手でした」という宮本さん。「大学生でモデルの仕事を始めたときは、注目されるのに慣れなくて、学校ではあえてダサイ服装に丸メガネをかけていたんです(笑)」。今後は女優業も本格的にスタート。10月から始まるドラマがデビュー作に。「好きなことは究める性格で、演技に夢中!出番直前に緊張してしまうタイプなので、きちんと準備をして臨みます」。今後の目標は「バラエティに出ることも増えてきたので、トーク力も身につけたい。プライベートでは趣味を何か見つけたいな」。ウーバーイーツでも頼んじゃいます。『UMAMI BURGER』のマンリーバーガーが絶品で、リピート中です!冷麺を食べるために焼肉に行くほど大好き!透明より茶色の麺、キムチたっぷりが好み。お酢もいっぱいかけます!時間ができたらふらっと映画館へ♪観るのは洋画が中心。ポップコーンを片手に、友達とよく観に行きます。みやもと・まゆ1995年生まれ。新ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子』(テレビ朝日系)で女優デビュー。オフの姿がわかるInstagram(@mayu_miyamoto_official)も必見!※『anan』2018年10月3日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年09月28日毎日少しずつ貯める「365日貯金」や「500円貯金」など、小銭貯金を実践している方は多いですよね。でも貯金の目的ではなく、なんとなく箱や瓶に小銭を溜めているだけ……というケースもあるのでは?そこで今回ご紹介するのがアメリカ発の換金機《コインスター》です。スーパーで買い物ついでに小銭を紙幣に変換できるその仕組みやいかに!?銀行より手軽!《コインスター》 ってどんなサービス?アメリカ・コインスター社のジム・ギャリティCEO《コインスター》とは、1991年でアメリカに誕生した硬貨を紙幣にするサービスです。紙幣を小銭に両替することに対し、小銭を紙幣に変換するいわゆる「逆両替」という発想から生まれました。現在、アメリカ全土の小売店やヨーロッパの大手小売店に約2万台が設置され、年間430億枚の硬貨を両替・換金しています。貯まった小銭を紙幣にするなら銀行に持って行けばよいのでは?と思われがちですが、大量の小銭を持って行くのってちょっと恥ずかしいというのが正直なところ。また、銀行での両替は、枚数に応じて手数料が発生したり、営業時間が限られていたりと、忙しい主婦にとってはなかなかハードルが高いというのが現状です。銀行によっては事前に小銭を数えてから両替機にかけることを義務づけているところも!これでは出かけるのが面倒で、小銭は貯まる一方ですよね。《コインスター》の設置場所は小売店やスーパーなので、買い物ついでに小銭を紙幣に変換することができます。利便性の面から見ても銀行より手軽。さらに手数料は枚数に関係なく9.9%と一律なんです!もちろん、事前に小銭を数える必要もありません。実際に《コインスター》を使ってみた!家中の小銭を集めて《コインスター》で実際に紙幣に変換してみましょう。集めてみると想像以上にたくさんの小銭が集まるはず!いくらになるのか、ワクワク……。こちらが《コインスター》の実機です。使い方は銀行のATMと比べてもとっても簡単。画面に沿ってコインをマシンに投入するだけで、あとは自動的にマシンが計算してくれるという仕組みです。投入口が大きいため、容器からそのままコインを一気に入れることができます。万が一、外国のコインやゴミなどが混ざっていても自動的に弾いてくれるので安心です。あっという間に変換完了!画面には小銭の枚数と合計金額が表示されます。容器に入っていた小銭の総額は5,141円。思った以上にたくさん貯まっていたと思いませんか?手数料を引いた金額が表示された引換券をサービスカウンターに持参し、紙幣を受け取ります。同じお金に変わりはないけれど、紙幣にすることで得した気分に!ハードルの高い「逆両替」も、《コインスター》ならとっても簡単現在、《コインスター》は、〔アピタテラス横浜綱島〕〔アピタ長津田店〕〔アピタ戸塚店〕の3店舗に導入されています。今後はさらに設置店舗が増える予定です。お買い物のついでに手軽に利用できることから、主婦層を中心に大人気の「逆両替」。今後は紙幣のほか、お買い物券やギフト券に交換できるサービスも検討中とのこと。現金の扱いをもっとスマートに!《コインスター》があれば、お財布に貯まった小銭を消費しようとするあまり、レジでもたつく心配もありません。貯まったらすぐに変換できるので、お財布がスッキリ軽くなること請け合い。また、使われずに眠っていた硬貨が流通すると新たに硬貨を作る必要がなくなるため、環境にも優しいというメリットも。自宅に眠ったままの小銭を集めて、《コインスター》で賢く、手軽に紙幣をゲットしましょう!コインスター●ライターねこりょうこ●写真土佐麻理子
2018年09月26日直木賞作家の桜木紫乃さんが新作『ふたりぐらし』を上梓。夫婦の“裏切り”がテーマだという同作について、桜木さんに聞きました。「イメージとしては、水色を塗り重ねて暮らす二人のところに誰かが突然藍色を差しはさんでくる感じ」一組の男女の日常を、そんなふうに表現する桜木紫乃さん。新作『ふたりぐらし』に登場する、北海道で静かに暮らす夫婦の話だ。「直木賞をいただいた後の連載依頼で、“裏切り”というテーマを打診されたんです。たぶん、私が原稿で一回も使ったことのない言葉だと思う。“裏切り”は難しいけれど、日常の中で小さな嘘を重ねる話なら書けるかもしれない、と考えた時に、夫婦の話だなと思いました」映写技師だったが映画のデジタル化が進み仕事にあぶれてしまった夫・信好と、看護師の紗弓。子どもはおらず、生活は倹しいが仲の良い夫婦だ。たまに外出先を偽るくらいの嘘はあるが、「夫婦の間にはこれくらいの嘘はある。それは相手を傷つけない嘘、自分のためじゃない嘘でもある。二人ともそうしたことは話さず静かに暮らし、一日が無事に終わったらああよかったと思う。私もこんな満足を手に入れたい」そこに、互いの家族や隣人らが関わり、彼らの日常を少しだけ揺らす。全10話の本作は、1編が原稿用紙30枚の短編。比較的短いなかに、「一編ずつ、夫婦のやりとりを証明問題を解くように書いていき、全体を見た時に二人の間に流れている時間が分かればいいなと思いました」ささやかな波乱はあっても、二人の生活は続く。こうして人と人は一緒に暮らしていくのだという事実に、豊かさすら感じさせる。互いに支えあっている彼らについて、「責任って取るものでなく、持つものだと思う。この二人は、同じだけ二人で責任を持っている。それは継続から生まれたものでしょうね。ただ、夫婦って、毎日ちゃんと出会って、ちゃんと別れないとうまく時間が流れないから難しいですよね」それは“おはよう”“おやすみ”をちゃんと言う、なんてことではない。「毎日上手に別れるというのは上手に忘れる、流す、ということ。毎日出がけにハグする習慣の夫婦もいますが、そうやってリセットできるといいでしょうね。水色を塗り重ねて、同じ景色を見続ける経験が、もし気まずい状況が訪れた時に、救いになるのではないかなと思います」『ふたりぐらし』北海道に暮らす信好と紗弓の夫婦。札幌に住んでいた彼らだが、信好の母が亡くなったことから、実家の江別に移り住むことにして…。新潮社1450円さくらぎ・しの作家。1965年、北海道生まれ。2002年に「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞。’13年『ラブレス』で島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で直木賞受賞。※『anan』2018年9月26日号より。写真・土佐麻理子(桜木さん)大嶋千尋(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2018年09月20日