最近子育てについてふと考えました。「子育てってなんだろう?」という問い、答えは人の数だけあると思いますし、正解はないんだろうなとも思います。その時々で変わるものでもあるんやろな…。いまの私の思う子育てについて、自分の備忘録がてら、ちょっとかいてみました!■子どもの人生は子どものもの。ママができることは?■子育てで迷ったときの指針とは…何だか思ったことをつらつらと書きましたが、これがいまの私の思う「子育て」です。これが正解と思っているわけではないですし、「子育てとは」ということをあえて考えたり意識したりしない方がうまくいく場合もあるような気がします。そういう意味でも、難しいですね、子育て…。赤ちゃんのときは「とにかく生かす!」が子育てだったような(子どもたち、大きくなったなぁ…)。これからも変わるんでしょうね!変化が楽しみです!
2019年11月25日1人目を出産するときに購入したさまざまなベビーグッズ。第2子、第3子となるとたいていのものは揃っているため、なかなか新たにグッズを買うこともありませんよね。しかし私が3人の子育てをしながら感じるのは、「1人目買わなかったのに今さら買うのも…」と二の足を踏んでいるものが、実は役に立ったりするということ。そこで私のまわりのママたちに、2人目・3人目で“買い足して正解だったグッズ”とその理由を聞いてみました。電動鼻水吸引機■上の子のときは口で吸うタイプのものを使用。子どももすごくイヤがるし、私も疲れるので、あまり使わなくなり…。その後すぐに2人目が生まれたタイミングで電動を購入。下の子はもちろん、上の子も鼻水がすごいときは使ってる。年中活躍してるよ!(2歳男児・1歳女児のママ)■3人目で初購入。高いし今さらだと思って買ったけど、保育園に行ってる上の子たちから菌をもらって、0歳児なのにすでにいろんな感染症にかかっているので、電動吸引機があって本当によかったと思う(5歳男児・4歳女児・0歳女児のママ)子どもが小さいうちは鼻をかめないため、常に鼻水を拭かなければならなかったり、夜中は鼻が詰まって何度も起きてしまう…そんな苦労をしたことのあるママも多いのではないでしょうか?電動タイプは少々値がはるものの、それだけの価値はある!と買ったママは口をそろえていました。抱っこヒモヒップシートつき抱っこヒモ■2~3年前に発売された抱っこヒモ。腰ベルト部分に台座がついているので、赤ちゃんを座らせることができて、肩と腰がラク!1人目から欲しかった!(5歳女児・1歳女児のママ)■2歳だけど抱っこ大好き甘えん坊。長男を追っかけながら、重くなってきた次男を抱っこするときに、安定感があって重宝している(7歳男児・2歳男児のママ)進化を続ける抱っこヒモ。数年前に登場した赤ちゃんのお尻を支えてくれるシートがついた抱っヒモが人気です。これなら子どもが少々重くなってきても、耐えられそうですね。わが家では、3人目のときには上の2人が使っていた抱っこヒモはすでにボロボロで、とても使える状態ではありませんでした。使用頻度にもよるとは思いますが、3人以上いると買い換えは必要な気がします。新生児から使える抱っこヒモ■1人目を産んだあと、新生児期は外出しなかったから必要なかったけど、2人目のときには長男の保育園の送り迎えがあったので、赤ちゃんの首を支えてくれる抱っこヒモが必要になった(7歳男児・5歳女児・1歳男児のママ)■2人目妊娠中に、新生児用にスリングを購入。首が座ってからは長女が使用していた抱っこヒモを使用するつもりなので、少しの間は安いスリングで対応(7歳女児・0歳女児のママ)こちらは2人目だからこそ、必要なもの。上に子どもがいると、どうしても上の子中心の生活となるため、赤ちゃんとママはつき合わざるをえません。持っている抱っこヒモに使えるインサートや、新生児期用に横抱っこできるスリングを買って対応したという声が上がりました。ハンディーブレンダー■1人目のとき離乳食作りで苦労した覚えがあるので、2人目が生まれたとき、思いきってハンディーブレンダーを購入。離乳食初期にしか使わなかったけど、めちゃくちゃラクだった。しばらく使わなかったけど、最近スムージーづくりに目覚めている(6歳女児・2歳男児のママ)■離乳食を作るのに便利。長女が下の子の世話をしたがり、離乳食を作るのを手伝ってくれるときに、ハンディーブレンダ―なら安心(5歳女児・3歳男児・0歳男児のママ)離乳食作りに活躍するブレンダーですが、離乳食初期くらいにしか使わなかったという意見も多く、「そのわずかな期間のために買うのも…」とためらってしまう人も多いのでは?しかし、ブレンダーは離乳食作り以外にもさまざまな用途に使うことができ、家事の時短やレシピ幅を広げるツールとして人気です。スムージーづくりをしているというママは、野菜を食べてくれない子どもに、ハンディーブレンダーで作った野菜と果物のスムージーを飲ませているんだとか。メリー■1人目が生まれてメリー買おうか悩んだけど買わずに過ごした。2人目はひとりで全然平気なタイプだったので買わず。すると、3人目が1人目と同じ、ひとり遊びが全然できないタイプで…。リサイクルショップでメリーを購入したら、20分くらいは楽しそうに見ている。その間に料理や皿洗いなどの家事ができてよかった(7歳男児・5歳女児・1歳男児のママ)■2人目で購入。下の子の世話をしていると上の子がやきもちを焼くので、赤ちゃんをベビーベッドにおいてメリーを見せておき、上の子と二人だけの時間を作っている(5歳女児・0歳女児のママ)赤ちゃんがメリーを見ている間に、赤ちゃん返りをしている上の子と時間をとっているというママは、その時間を上の子の絵本読み聞かせの時間に使い、自分自身も心落ち着ける時間となっているようです。今回の話と自分の経験から、買おうかどうか迷っているものは、思いきって買ってしまってもいいと思います。それが十分に力を発揮すれば「買ってよかった!」ですし、そうでない場合には身近な人にあげたり、フリマアプリなどを利用して売ってしまうという選択肢があるので。新たに赤ちゃんが生まれると、家族が増えて楽しい反面、大変なことも増えます。利用できるアイテムは活用し、少しでもママの負担を減らせるといいですね。<文・写真:ライター沖田かへ>
2019年07月27日私は現在、9歳・8歳・6歳・2歳の四兄妹を育てています。掃除・洗濯・炊事など、あらゆることに完璧主義だった私が、4人の子どもたちのおかげでおおらかになり、いい意味で「ずぼら」になれました。ゆるーく楽しく子育てをするためにやめてよかったことを紹介します。 完璧を求める以前の私以前の私は、部屋に髪の毛が1本でも落ちていることが許せない、家事全般に完璧を求める性格でした。特に掃除と整理整頓は私のストレス発散方法でもあったので、なかなか変えることができず、育児を後回しにしてでも家中をきれいにし、モデルルームのような部屋を保とうと意地を張っていました。 赤ちゃん時代はなんとかそれでもよかったのですが、子どもが動き回るようになり、子どもの意思が出てくるようになると、「完璧にしたいのにできない」というストレスに変わっていきました。 3人目であきらめを覚えた!1人目・2人目までは、意地でもきれいを保とうと頑張りました。しかし3人目以降、毎朝、完璧に掃除をしても、食べこぼしやおもちゃで夕方には部屋がぐちゃぐちゃ。洗濯物も大量で、たたむ作業が追いつかなくなり、食器洗いも追いつかなくなりました。 手も足りず、目も行き届かなくなるので、次第にあきらめるようになりました。気持ちでは「完璧」にしたいけれど、できないからあきらめるという感じでした。 4人目でついにやめた!4人目が生まれてからは、さらに手も思考も追いつかなくなりました。4人分のスケジュールは考えなければならないことが多すぎて、家事放置でも気になりません。 ついに私は洗濯物をたたむこと・食器を洗うことをやめました。干した服はきれいなカゴにそのまま放りこむ、食器は食洗機を思い切って購入! 衛生面とケガ防止のために掃除は毎日していますが、家事はだいぶラクになりました。空いた時間は、ゴロゴロしたり、子どもたちと遊んだりしています。 器用な人は家事・育児の両立が、「頑張れば」できてしまうので、ついついやってしまいますよね。でも、疲れてしまう場合は頑張りすぎずに、億劫なものを優先してスッパリやめてみると、意外とラクになるかもしれません。著者:武山あゆみ三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年06月26日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)まずは「ファミリーサポート」について。これは、「子育てを経験してる近所のおばちゃんとかが、子どものお迎えに行ったり預かってくれたりする有償ボランティアみたいなもので、1時間800〜900円です。いまは週1でお願いしています」と言う。初めて聞くサービスだけど、使いやすい値段! でも担当の方との相性もあるだろうし、もし家庭の事情に踏み込まれたら、私はけっこう嫌だなあ……。「それが、遠くの親戚より近くの他人って感じで、かなり分かってくれるんです。区のサービスなので研修がしっかりしてたりと安心もできますね。忙しい時は、保育園の延長保育をマックス19時15分まで使って、おばちゃんに保育園にお迎えに行ってもらって、ご飯は彼女の家で手料理を食べさせてもらって、私が20時15分にお迎えに行きます。ちなみに食事代は300円の実費です」食事代300円とはありがたい……! でもでも仕事が遅くなったり、たまには飲み会だったり、その時間にも帰れないこともありそう。そんな時に活用するのが、「ベビーシッター」さんだと言う。「もっと遅くなる時は、シッターさんにファミサポのおばちゃんの家まで迎えに行ってもらって、シャワーと寝かしつけをお願いしています。非常時に備えて、鍵は常に保育園の鞄に入れてあるんです」Kさんが登録しているシッター会社は、 『キッズライン』 と 『スマートシッター』 の2社。金額は1時間1500円程度だそうで、Webを見て自分でどのシッターさんにお願いするのか選べるらしい。「シッターサービスには、女子学生さんや保育士を辞めた方が登録しています。登録してる人のプロフィール画面には、顔写真や評価も載っていて、住んでる場所や時間など条件に当てはまる人を選べます。私は医学部の学生さんにお願いすることが多いです」実際にサイトを見てみたら、「明日来られる!」、「保育士などの資格あり」という条件で選べたり、自己紹介の動画があったり、値段も1500円以下の人もいた。想像より、自分にとってどういう人がいいのかを選びやすいし、顔が見られるからすご く安心だと思った。「シッターさんには基本は23時ぐらいまでいてもらうのですが、遅くなりそうな時は終電までお願いしたり、終電をすぎたらタクシー代を負担してもっと遅くまでお願いすることもあります」ということは、 時間ご飯を食べに行くのに、シッター料金が4500円。自分のご飯代が5000円とすると、結局1万円になるのか……。「そう! だから子どもを産む前と大きく変わったのが、お金を使ってでも会いたい人とか行きたい場所。職場の流れで吞みに行くことは、もうなくなりました」そりゃ、そうだよなあ。いま、私が自由に人と好きな時に遊べているのって、とても贅沢なことなんだと実感。子どもができたら、自分の時間を作るためには、お金を使う必要があるんだ。「あとは 『タスカジ』 っていう家事代行サービスも使っています。週に1度、3時間来てもらって、1回6000円もしてないかな。私がお願いしてるのは、仕事に行ってる間に、掃除洗濯と料理の作りおき。19時に帰ってきて、ご飯作って、お風呂に入れて、寝かしつけまで私にはできないんですよ! その作りおきの料理を小分けに冷凍して、毎日食べてます(笑)」 ええっ、このサービスも知らなかった。なんて便利なんだろう。いますぐにでも使いたいよ! 週1でそれだけやってもらえたら、生活はぐっと楽になるだろうし、気持ちも楽になるだろうな。シッターさんや家事代行は、夫の理解が得られなかったり、家に知らない人が来るのが嫌で躊躇する人も多いと思うけど、いざという時にはきっと助かるから、頭の片隅に入れておいてもらいたいなあ。もちろん、私は赤字が出ても絶対使いますけど!つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月02日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■Kさん(29歳・大手企業勤務・2歳の男の子)の場合私は、子どもができたとしても、仕事はしたいし、生きるためにしなければならない。でも、親は東京にいないし、夫以外でパッと頼れる人もいない。その夫と協力するにしても、彼にも仕事がある……。それに無事に保育園が決まったとしても、子どもを保育園に預けている間にフルで働いて、そのまま子どもを迎えに行って、家事と子育てもして。う〜ん、自分が休める時間がほぼなさそうなんだけど……。 使っているのは、保育園、ファミリーサポート、ベビーシッター、家事代行 Kさんは2013年の冬に出産し、2015年4月に職場復帰した。2歳年上の旦那さんは結婚して数か月後に海外へ単身赴任、そのため妊娠中からずっと一人暮らし。 双方のご両親も地方在住のため、子育ては自分だけでなんとかしないといけないという、私だったらとても一人じゃ抱えられなさそうな状況だ。それなのに現在は時短勤務もせずに、様々なサービスを駆使して、フルタイムで働いているという。しかもKさんの肌は、疲れ知らずのピチピチである(それはKさんの遺伝子のせいかもしれないけど)。 「子どもが11月生まれなので、1歳半になってから次の4月に区立園に入りました。 認可園ですが区が運営しているので、ややお役所的で設備も古め。でもうちは夫婦共 働きっていう基礎点だけだったので、人気の少ない区立園でも入れるかどうか難しかったんです」エーッ! 夫が海外に単身赴任って加算されないの! これは制度としておかしいんじゃなかろうか。男女共に協力して子育てする方向に進んでる世の中で、夫が離れ ていることが考慮されないなんて......。ちなみに区立園の保育料は夫婦の年収で決まるそうだが、Kさんの場合は夫婦共に 若いので、月に2〜3万ほどですむという。認可外保育園の半分以下だ。やはり、認可なのか認可外かで、負担は相当違ってくるんだな。そんなKさんを支えるのが、保育園のほかに利用している複数のサービスだ。でもそれって、高すぎない? 予約は取れるの? 安心して任せられる? ぶっちゃけた本音を聞かせてもらった。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月01日予想していなかった妊娠にビックリ43歳の超高齢出産の思い出女優という仕事に邁進していた水野美紀さんが、俳優でイラストレーターの唐橋充さんと出会い、交際3ヵ月で電撃結婚したのは42歳のとき。翌年、43歳での高齢出産を経て、現在はもうすぐ2歳になるお子さんの子育ての真っ最中である。「結婚したときは、年齢的にも子どもができるとは思っていなかったので、まず妊娠できたことにビックリ。でも、分かったときは、すごく嬉しくって。高齢出産になるので、後から不安もいろいろ出てきたんですけど、病院では『最近は40代で産むのもふつうだから』とあっさり言われて拍子抜けしました。羊水検査とかも、ちょっと頭をよぎったけれど、結局せずに。ただ、体重管理だけは最後まで厳しく言われましたねぇ」妊娠中に体重が増えすぎると、母体にも赤ちゃんにもトラブルが起こるリスクが高くなる。特に、おなかが大きくなって活動量が減り、ぐっと太りやすくなる妊娠後期は要注意だ。「私は食べづわりだったので、最初の3~4ヵ月で一気に体重が増えちゃって。そこからはずーっと節制、節制の日々でした。妊娠後期はもう水を飲むだけで太っていくという感じだったんですが、水泳を始めたら体重増加がピタッと止まったんです。それで、後半はずっと週3でプールに行って、クロールでガンガンに泳いで、たくさん散歩して、食事は家で自炊していました。妊娠中、一番不安だったのは、母乳がちゃんと出るかどうか。母乳で育てると、赤ちゃんに免疫がつくというし、母乳がスムーズに出るための情報をいろいろ調べて。カレンデュラオイルを塗って、マッサージしたりしていましたね」今はさまざまな出産方法を選ぶことができる時代。水野さんの病院にも、水中出産など多くのバースプランがあり、水野さんは和室での出産を選択した。「高齢だし、周囲には無痛分娩をすすめられたんですけど、たまたま私が行った近所の産婦人科では無痛を扱っていなかったんです。和室出産を選んだ理由は、分娩台で仰向けになって足を固定されるよりも、陣痛がきたときに、和室のふとんの上で好きな体勢をとれたほうが楽なんじゃないかと思ったから。実際、和室での出産はすごくよかったです。最終的に陣痛が少しでも楽に感じられると気づいたのが四つん這いの姿勢だったので。和室の天井からは幅の広い長い布が輪になってぶら下がっていて、つらいときはその紐につかまって体重をかけると、痛みを逃がすことができました。産み紐の存在は、頼りになりましたね」出産時にはご主人も立ち会った。付き添いの家族もくつろげて、ゆったり過ごすことができるのも和室出産のメリットのひとつだ。「うちは旦那のほうが子どもをすごく欲しがっていて。旦那の両親にとっても初孫になるんです。だから、子どもが元気に生まれてきてくれたときは本当にホッとしました」産後2ヵ月で仕事に復帰したとき子育ての精神的な重圧に気づいた妊娠中の準備が万端だったおかげか、産後の体調はスムーズに回復。水野さんは出産後、2ヵ月で仕事に復帰した。「2ヵ月間、ほぼ外出もせずに家にこもって育児をしていて。久しぶりに仕事に出かけたときは、子どもと離れる不安もあったし、やっぱり相当緊張したんですよ。でも、子どもと2人きりでいると、自分でも気づかないうちに、ものすごいプレッシャーがかかっていたんですよね。それを実感したのが、迎えに来てくれたマネージャーの車に乗り込んだとき。あ、今は何もしなくていい、何も考えなくていいんだって、ほっとしたんです。仕事の現場に移動するだけの時間が、すっごく贅沢に思えました。出産してから初めて、本当にホッと一息ついたような気がして。“命を預かる” という子育ての緊張と重圧って、切れ目がないですよね。ずっとアイドリングしているような感じ。仕事は仕事で別の緊張感がありますけど、休憩時間もあったりするし、食事する時間も確保されているし、子育ての大変さに比べたら、むしろ楽に感じました」もちろん、乳幼児を育てながらの仕事は、物理的な制約が多い。たとえば、台詞を覚えるためにかけられる時間ひとつとっても、出産前と今とでは全然違う。「復帰したときの最初の仕事が舞台だったので、台詞はすべて録音して、子どもをあやしながら音を流して、耳から覚えるようにしました。あとは現場に移動する時間とか、待ち時間とか、そういうのりしろ的な時間にいろんなことを詰め込んでやるっていう生活スタイルになりましたね。今までより『仕事は現場ですべて終わらせよう!』って、切り替えて集中できるようになったというか。子どもができると、日常の細かいことをはじめ、家でのいろんなタスクが増えるじゃないですか。でもね、その増えた分を細々とやっていくと、そのつど、ちょっとした達成感が得られるんですよ。それがまた次の原動力になっていく。子育てと仕事が、いい感じに相乗効果をもたらしている気がしますね」“生活”が基盤にある上での仕事というスタンスに変わってきた女優として数多くのドラマや映画に出演するだけでなく、舞台をプロデュースしたり、エッセイを執筆したりと、ジャンルを超えて幅広い表現活動を続けている水野さん。母になったことで、仕事に対して何か意識の変化はあったのだろうか。「やっぱり、まず “生活” がドン!と基盤にあった上でのお仕事という感じになりました。一番大事なのがこの “生活” で、プラス仕事、っていうスタンスですかね。“生活” のためのお仕事でもあるわけですし。子育ても、本当におもしろいので。今、日々変化しているんですよね。はじめは人というより、子ザルみたいだったのに、だんだん人間になっていく感じ(笑)。親のことをよく見ていて、マネしたり、新しい言葉をどんどん覚えたり。ひとつひとつ、子どもに新しい発見をするたびに感動します。この間も、子どもが寝ているときに寝言で『か~し~て』って言っているのが、かわいくて、おもしろかった(笑)。どんな夢を見ているんだろう?誰に言っているのかな?って」お子さんにメロメロなご主人は「今のかわいい~状態から変わっちゃうのがヤダ」と、すくすく速い成長をさみしがる様子も見せるけれど、水野さんは「子どもと会話ができるようになる日が楽しみでしょうがない」と笑う。「最近は『あつい』、『いたい』、『おなかがすいた』、『のどがかわいた』とか、ちょっとずつ自分で主張できるようになってきたので、本当に安心です。赤ちゃんのときって、こっちから察してあげないと何も分からなかったから、何で泣いているんだろう?って、心配で心配で仕方がなかったんです。自己主張が強くなるイヤイヤ期って、大変だけれど、コミュニケーションが取れるようになる時期でもありますよね」水野さんと話していると、初めてのお子さんとは思えないほど、落ち着いて子育てしているという印象を受ける。この絶対的な安定感は、お子さんにとっても居心地がいいはず。「高齢出産でプラスになっているのはそこだと思います。なんか落ち着いて仕事と育児のバランスを取れるっていうか。20代はもうがむしゃらに仕事をやりたい時期だし、30歳になる頃は一番迷う時期でしたし……。20年以上続けてきた仕事だから、ペースをつかみやすいっていうのもありますね。台本を読んで、台詞を覚えるにしても、大体これくらい時間があれば、これくらいできるという経験値があるので。あと、自分がこれからキャリアアップしたい! とかではなく、純粋に子どもとの時間を楽しもうと思える。今まで人生の主役は自分だったのが、子ども主役に自然に入れ替わっている。そこを楽しめますね、何の不満も焦りもなく。子どもに対して、自分の時間を犠牲にするということが惜しみなくできるっていうか。でも、メリットばっかりじゃないですよ。もうちょっと早く産んでいたら、ぜったいに2人目を作っていたと思う。子育てがちょっと落ち着いてくると、やっぱり2人目ほしくなるなぁって。これは高齢出産のマイナスポイントではありますね(苦笑)」後編へつづくPROFILE水野美紀Miki Mizuno1974年、三重県出身。1987年にデビュー。以降、ドラマ『踊る大捜査線』シリーズをはじめ、映画、ドラマ、CMなどに数多く出演。最近では舞台の台本やエッセイの執筆を手がけるなど、活動の幅をますます広げている。2016年に俳優でイラストレーターの唐橋充さんと結婚、2017年に第1子を出産した。現在、AERA dot.にて、育児に奮闘する日々を綴ったエッセイ『子育て奮闘記「余力ゼロで生きてます」』を連載中(毎週木曜日更新)。最新出演作は、NHKドラマ10『ミストレス~女たちの秘密〜』(4月19日放送開始、毎週金曜22時~)、WOWOW連続ドラマW『坂の途中の家』(4月27日放送開始、毎週土曜22時~)。Photo:Nanako HidakaText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年05月03日日々、大学で教壇に立ちながら、憲法の研究をしている木村草太さん。時間の際限なく研究業務に携わる一方、私生活では一男一女の父として、保育園の送り迎えから、炊事、洗濯など、できるかぎりの家事・育児を担当する。自分の好きなペースで研究に没頭できていた頃と比べると、かなり生活スタイルが変わったのではないかと思うのだが、木村さん自身は「仕事に関しては、子どもが生まれる前とさほど意識は変わらないですね」とあっさり。むしろ変わったのは「妻との関係ではないかなと思います」。奥様もフルタイムで仕事をしている共働き家庭。もちろん夫婦ともに、仕事と家事・育児をバランスよく両立させるのが理想なのだが……。子どもに対する心配の度合いはお父さんはお母さんにかなわない「我が家も、最初からうまくいっていたということはないですよね。まぁ、基本的に夫婦で分担をすると、たいていの場合、男に有利な分担になるので。奥さんがキレて、夫が反省をして……という形で調整がおこなわれていくのが一般的ではないでしょうか」今でこそ、積極的に家事・育児に関わっている木村さんだが、新米パパの頃はほとんど何もできず、奥様に離婚を切り出されるなど、夫婦の危機もあったという。「家事・育児の分担もそうですけど、精神面のほうが大きかったんでしょうね。子どもへの配慮とか、心配っていうのは、夫が妻の水準に追いつくのはなかなか難しい。たとえば、子どもが40度の熱を出したときに『この子、もしかしたら重病で、このまま死んでしまうんじゃないか』って心配する割合は、お父さんより、お母さんのほうが大きい。この間もね、下の男の子が『足が痛くて歩けない』って言い出したことがあって。ちょっとふざけた感じの口調で言うので、私は冗談だと思っていたら、妻は『筋肉の病気かもしれない、という可能性は疑わないの?』と。病気以外にも、世の中には心配なことがたくさんありますよね。たとえば、壁紙の化学物質が子どもにどう影響するか、みたいなことを、実際にお父さんがどれくらい悩んでいるか。平均的に、お母さんとお父さんとでは、子どもに対する心配の度合いがずいぶん違うと思いますね」この話、共感するママは多いのではないだろうか。こちらが子どものことを本気で心配しているのに、夫はどうも軽く考えているように見える。そんなことが何度も続くと、夫は子どもへの愛情が薄い人間なのでは?という怒りに似た思いがフツフツとわいてくる。「私も妻に『あなたはなんで心配じゃないの?』と言われるたびに『そうか……』と、毎回反省する。もう日々反省することばかりです。男女でここまで感覚に差がある理由は、やっぱりおおまかな傾向として、女の人より男の人のほうが勝手だからだと思います。ですから、妻に文句を言われて反論するなんて、考えられないですね」家庭においては妻がボスで夫が部下そのくらいのほうがいいと思う常に子どもに対して心労の絶えないお母さん。しかし、お父さんはその心労を100%理解することはなかなかできない。であるならば、せめて単純な家事・育児は全面的に自分が担当したい、というのが木村さんの考えだ。「お父さんが全力を尽くして、ようやくお母さんとトントン……までいかないくらいだと思います(笑)。もちろん父子家庭で、ひとりでお子さんを育てている立派なお父さんもいらっしゃいますから、あくまで一般的な傾向としてですけど」一方、食料品や日用品の買い出しや、子どもの習い事についてなど「高度な政治的判断が必要になる知的な家事・育児」は奥様が担当している。「だって、たとえば、子どもの通うスイミング・スクールをどこにするかを、お父さんが勝手に決めてきたら、お母さん、怒るでしょ(笑)。子どもが生まれて、成長していくと、そういう高度な政治的判断が必要になる物事って、すごく増えるんですよ」妻が政治的判断を下し、そのもとで夫が単純労働をする。人によっては、お母さんがお父さんの上司的存在に見えるかもしれないけれど……。「いや、そっちのほうが正しいというか。そっちのほうがいいと思います(笑)。で、それじゃあ、我が家はずっと今はいいバランスが取れているかといえば、そんなことはないです。子どもも家庭も変化していくものなので、不断の見直しが必要だと思います」子育ての心労は時間では計れない新しい“単位”を考えてみよう現代社会では、男性も女性も同じように仕事をするし、結婚して子どもが生まれれば、夫も妻も同じように家事・育児をするのが当たり前。私たちの親世代とは隔世の感がある。にもかかわらず、妻が「自分のほうが大変」だと感じてしまいがちな理由が、木村さんのお話を聞いているうちに、何となく分かってきたような気がする。「やはり夫と妻の意識の違いなんですよね。家事・育児をやっている時間だけで見ると、夫婦対等っていうお宅は、けっこうあるかもしれない。でも、やっていることの質が全然違うんだと思います。男の人って、一般的な傾向としてルーチンワークが得意なので。何も考えずに洗い物をする、みたいなことは、物理的な量と拘束時間で計算すると、けっこう多いと思うんですけど、洗い物をする1時間よりも、子どもの習い事の教室を決める1時間のほうが疲れるはずなんです。学校での子どもの悩み事を聴く1時間というのも、すごく神経を使う1時間なので、ただ送り迎えをするだけの1時間とは全然違う」だから、時間とか量ではない「子育ての “単位” をちゃんと考えればいいんです」と、木村さんは提案する。程度を示す尺度が難しい事象に “単位” をつけてイラストで解説する『新しい単位』という人気のサブカル本に触発され、木村さんは先日、長女の通う小学校で、とある企画をおこなった。「娘の小学校では、保護者が読み聞かせに行く時間があるんです。その時間を使って、私は “クラスのみんなで単位について考えよう” という企画をやりまして。まず “あちゃ~” の単位を計ったんですよ。失敗しちゃった~っていうときの(笑)。具体的には、うどんを食べていたら、汁が飛んで、着ていた白いシャツにシミができたときの “あちゃ~” っていう気持ちを表す基本単位が1udon。だとすると、遠足の日を間違えて、やる気満々の格好で学校に来たら、ふつうの日だったときの “あちゃ~” は30udonだ、とか(笑)。同じように、子育てに関しても、時間とか量の単位はあるけど、子育てで心が疲れる単位というのはないので、“子育ての心労の単位” を考える。たとえば、学校から帰ってきた子どもの身体にアザを発見したときの心の痛み方が1azaだとすると、洗い物なんて何の心配もないでしょう?(笑)食器洗いを1時間やるのと、子どものアザについて1時間考えるのとでは、全然違いますよね。子育ての分担は、単純にやることリストで考えるのではなくて、心理的な負担を踏まえて計算しないとフェアにならないんです」後編へつづくPROFILE木村草太 Sota Kimura1980年、神奈川県生まれ。2003年、東京大学法学部卒業、同年、同大学大学院法学政治学研究科助手に就任。現在、首都大学東京法学部教授。専門は憲法学。首都大学東京の法科大学院での講義をまとめた『憲法の急所――権利論を組み立てる』(羽鳥書店)は「東大生協で最も売れている本」と話題を集めた。立憲主義を重視する立場から、各種メディアで積極的に発言を続ける。著書に『自衛隊と憲法――これからの改憲論議のために』(晶文社)、『子どもの人権をまもるために』(晶文社)、『AI時代の憲法論人工知能に人権はあるか』(毎日新聞出版)など。Photo:Shin HamadaText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年03月25日将棋のように勝負する習い事では勝って嬉しいという気持ちも大事プライベートでは、大の将棋ファンとしても知られる木村草太さん。基本的に子どもたちの習い事の教室などを決めるのは奥様の担当だが、こと将棋の習い事に関しては、木村さん主導で進めてきた。現在は娘、息子ともに将棋道場に通っている。「将棋道場っていうのは、すごく弱い子どもでも、ちゃんと敬意を払われる場所なんですよ。というのも、将棋道場に通っているおじいちゃんたちは、最初は本当に弱かった子どもが、あっという間に自分を追い抜かして、場合によってはプロになる、みたいなことを体験している。目の前にいる子が1年後には先生になっているかもしれない、という世界なので。子どものことをまったくあなどらないんです。それがけっこうおもしろいですね。これがスポーツだと体格の問題があるので、1年や2年で子どもが大人を追い抜かすっていうことはまずない。でも、将棋は強い子は本当に強いですから。負けて悔しいと感じることも大事ですけど、やっぱり子どもにとっては勝って嬉しいという気持ちも大事ですね」習い事というのは奥が深いものだ。単純に向いている、向いていないではなく、その習い事の場所にどんな意味を見出すかは、子ども個人によって違ってくる。「ここ1本に賭ける!という気持ちで真剣にやっている習い事と、趣味として楽しんでいる習い事とではだいぶ違うので。うちの娘は将棋道場に通っていても、自分で本を読んで勉強したりしないから、あんまり好きじゃないのかな?と思って見ていたんです。でもあるとき、道場に向かう途中で、娘が武者震いをしながら『あー、楽しみだ~』と言っていて。あ、この子はこの子なりに、将棋の時間を楽しんでいるんだなと思いました。で、やっていることも、けっこうおもしろいんですよ。娘がある日『新しい戦法を考えたので、やってみたら勝った』と。そうしたら『まわりの男の子たちが、みんなでその戦法の破り方を会議したから、翌週は負けてしまった』と話してくれたことがあって。これ、非常にプリミティブなんですけど、プロがやっていることと一緒なんです(笑)。もちろんプロや、プロになるような子から見ると、本を読めば1時間で分かることだったりするんですけど。そういうことを自分で考えて、何日か、何週間かというスケールでやっていることに、私はすごく意味があるなと思うんですよね。自分で道なき道を歩むっていう体験。子どもには時間があるので、その時間を大切にしてほしいと思いますね」親の苦手を補うようなことも子どもの習い事を選ぶときのポイント木村さんの娘にとって、純粋な楽しみの時間であり、のびのびと自分のやりたいようにできる習い事が将棋だとすると、その一方で「プレッシャーがかかり、自分のベストを尽くそうとガチンコでやる習い事」はピアノとフランス語とのこと。あらゆる種類の子どもの習い事が存在する中で、これ!と親が選ぶときの決め手は何なのだろう。「自分たちの子どもなので、自分たちの性格がある程度、受け継がれますよね。将来何で困るか、自分の体験を通して予測できるじゃないですか。だから、子どもの習い事を選ぶとしたら、好きなこと、得意なことだけじゃなくて、それを補うようなこともポイントです。運動が苦手だろうから、バレエをやらせるとか。娘の場合、妻も私も外国語がそれほど好きではないので、早めに語学をやらせてあげようとか。ただし、英語を習うと、学校の授業がつまらなくなりすぎる気がしたんです。たとえば、今は小学生で英検2級とか準1級を取る子いますよね。でも、その子、中学校の英語の時間、何やるんだろう?って思うんです。その点、フランス語なら、中学校の英語の時間が無駄にはならない。あと、フランス語やドイツ語は、英語と文法構造が似ているので、実は英語を勉強するときにプラスになるんですよ。しかも、フランス語は女性名詞と男性名詞があって、第一人称、第二人称、第三人称、かつその複数の6項目で動詞が変化するなど、英語より文法がずっと複雑です。それに慣れていれば、きっと英語の勉強はラクになるんじゃないかなと(笑)」子どもの権利を守るためには学校側の管理の都合に流されない木村さんが研究している憲法の役割とは、強大な権力を持っている人々から、私たちの自由や権利を守るためのもの。木村さんは著書『子どもの人権をまもるために』の中で、貧困、虐待、指導死、保育不足など、現代の子どもたちに降りかかる困難から、子どもを守るために何をすればよいかについて論考している。子どもが小学校に通うようになって、学校という場所が抱える問題点も、よりリアルに浮かび上がってきた。「たとえば、小学校では掃除を子どもにやってもらっていますけど、それはちょっと問題があるな、と最近は思っていて。教育としてやるなら、家庭科の授業でやれば十分です。しかも、ちゃんと技能検定もやらなくちゃいけない。でも、掃除の技能が身についたかどうかは見ていないということは、完全に学校の利得のためにやっているんですよね。『でも、掃除をする人を雇うと、すごくお金がかかるんです』って反論されることがあるんですけど、その反論って、致命的だと思うんですよ。だって『お金がかかるから、子どもたちにやらせています』っていう主張になるわけですから。経費節減が目的なら、児童酷使とか、意に反する苦役とかになるんです。そういう視点がないと」また、他の先進国と比べると、小学校だけでなく、中学や高校でも学級制度が導入されているのが日本の大きな特徴だ。「私は “学級” というものが、あまりよくないと思っています。それは、『学校とは勉強するところだ』という大前提に照らして、不合理だからです。今も昔も学級の中で学力の差がすごくある。そうした環境で、みんなで一律に授業をやるのはなかなか大変なんですよ。しかも、今の学校教育では、校則を守らず髪を金髪にする子と授業に追いつけずに勉強をやらなくなる子とでは、『風紀が乱れるから』という理由で金髪の子を問題視する風潮にある。学校=勉強する場所なはずなのに、これっておかしいですよね?全ての子がしっかりと学べるようにしようという目的を置いたときには、どこに基準をおくか、が大事な話だと思います。勉強が得意な子を基準に学校制度を組み立てても、全体としてはあまり学習効果が上がらないと思います。それぞれの子どもに適した学習を目指すなら、できる子にはどんどん自習をしてもらって、本当にできない子に学校の先生のコストを割いていく、というようなことをしたほうがいいんじゃないかなと思います。担任制も、学級制度の弊害ですよ。学級というのは、基本的に1年間、その先生だけに任されます。これをやっちゃうと、変な担任とか、相性の悪い担任にあたったときに、1年間が地獄になってしまうんですよね。だから、学級制度をやめて、大学のような単位制にして、子どもたちが先生も選べるようにする。教える人と成績評価をする人を分けるということもしていくといいですよね。学校側の管理の都合に流されず、“子どもは権利の主体である” という出発点を私たちが意識として強く持つことが大事だと思います」PROFILE木村草太 Sota Kimura1980年、神奈川県生まれ。2003年、東京大学法学部卒業、同年、同大学大学院法学政治学研究科助手に就任。現在、首都大学東京法学部教授。専門は憲法学。首都大学東京の法科大学院での講義をまとめた『憲法の急所――権利論を組み立てる』(羽鳥書店)は「東大生協で最も売れている本」と話題を集めた。立憲主義を重視する立場から、各種メディアで積極的に発言を続ける。著書に『自衛隊と憲法――これからの改憲論議のために』(晶文社)、『子どもの人権をまもるために』(晶文社)、『AI時代の憲法論人工知能に人権はあるか』(毎日新聞出版)など。Photo:Shin HamadaText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年03月22日ウーマンエキサイトをご覧のみな様、こんにちは! どうも、こっさんです。みなさま、ストレス溜まっていませんか?子育て中なんて、何かとストレスが溜まることが多いと思います。うまく発散していかないと、溜まりにたまって爆発するか、もしくは間違った発散方法を覚えてしまう可能性も高いのがストレス。子どもは可愛いといえど、自分の行動全てに制限がかかり、更に色々邪魔されては普段温厚で何も考えてない私だって短気の塊のようにイライラしてしまいますよ。しかもイライラしてしまうと、いつもなら流せる子どもの失敗や悪ふざけなどもぜーんぶ爆発の引き金になってしまいます。出産前の私を思い出しては「こんなに些細なことで怒る人間ではなかったのに…」と落ち込むし、子どもたちに悪いなと罪悪感を感じてしまうことも多々…。このままじゃいかん! と感じた私は、できるだけストレスが溜まる前に発散する方法を模索した結果、見つけたのは、食べることでも、笑うことでも、お出かけすることでもなく…子どもの頃は小学生からかぎっ子で、母もきょうだいも仕事やそれぞれの用事で一人でいる時間が毎日それなりに確保されていたと思います。そのまま大人になって、子育てをして、私はある程度一人の時間がないとダメなんだと気付いたのです。四六時中子どもと一緒で、そのまま寝落ちが続くと、とにかく無性にイライラが募っていってるのが自分でもわかりました。夜更かししたって翌朝は普通に朝起きなければいけない。でも子育て中、唯一一人になれる時間といったら夜しかなかったのです。寝不足になってまでも私はイライラしないように、このストレス発散法を行っています。なんていうのは嘘ですが(笑)家族の誰かが不穏な空気を出していると、その空気がみんなに感染してしまうので、一番それぞれの家族と関わりがある私がそうなると家の中の空気がなんだかどんよりしてしまうんですよね。というわけで、私のストレス発散法は「一人になる」でした!ではまた!
2019年03月15日医療費控除や住宅ローン控除等で確定申告を経験している人も多いのではないでしょうか。実は投資で利益が発生した場合も基本的には確定申告が必要になります。ただし、例外的に手続きが不要になる場合もあり、それぞれの状況に応じて判断することが重要です。また、万が一、確定申告が必要にもかかわらず申告を怠ってしまうと加算税や延滞税のペナルティが発生する可能性もあり、投資を行う上で確定申告に関する知識は必要不可欠と言えるでしょう。そこで今回は、投資に関わる確定申告の基本的な内容について解説します。確定申告の基礎知識確定申告とは、未払い分の税金がある場合には追加の支払いを行い、過払い分の税金がある場合には還付金を受け取るための手続きです。確定申告を行うことで税金が少なくなることもあり、上手に利用すれば効果的に節税することもできます。まずは、確定申告の基本的な内容を紹介します。確定申告を行ったことがある人にとっては当たり前の内容かもしれませんが、重要な内容ばかりなのでこの機会に再確認しておきましょう。対象期間確定申告の対象となる期間は、前年の1月1日〜12月31日までです。手続きできる場所と期間原則として、住民票のある自治体の税務署で行うことになっています。また、e-Taxを利用して申告することもできます。申告期間は基本的に2月16日から3月15日となっていますが、2018年分の場合は2019年の2月18日(月)から3月15日(金)までです。期日直前は混み合うこともあり、できるだけ早めに申告すると良いでしょう。確定申告が必要にも関わらず怠るとペナルティが発生する?確定申告が必要にもかかわらず怠ってしまうと、加算税や延滞税のペナルティが発生する可能性があります。ただし、自主的に申告すればペナルティが軽減される場合もあり、申告漏れが発覚した場合はできるだけ早く税務署に問い合わせることが重要です。ペナルティの具体的な内容としては、決められた期日までに確定申告を行わずに税務署から指摘を受けた場合には無申告加算税が加算されます。さらに、納めるべき期日を超えた分の利息として延滞税が加算されます。投資で確定申告が不要な場合ここからは、投資において確定申告が不要な場合を紹介します。これから投資を始める人には、聞き慣れない用語が多いですが、重要度の高い内容なのでできるだけ正しく理解しておきましょう。①「特定口座」の「源泉徴収あり」で取引した場合株式や投資信託を購入するためには金融機関の口座が必要ですが、実はこの口座には一般口座と特定口座があります。さらに、特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の2つがあり、「源泉徴収あり」の特定口座を利用した場合は、金融機関が税金の計算・納税を代行してくれるので確定申告が不要になります。②年間の給与所得が2,000万円以下で投資等の利益が20万円以下の場合1年間の給与所得が2,000万円以下で給与以外の所得が20万円以下だった場合は、確定申告が不要になります。給与以外の所得が対象なので、投資が20万円以下でも副業等の収入を合算すると20万を超える場合には注意が必要です。③NISA口座で取引した場合NISA口座の利益は制度上のメリットで非課税となっているので、利益が発生しても確定申告は不要です。④損益が確定していない場合損益が確定するまでは確定申告は不要です。例えば、100万円で購入した株式が120万円になっていても売却して利益を確定するまでは確定申告は不要です。投資で確定申告が必要な場合次に、投資において確定申告が必要な場合を紹介します。ここでは最低限知っておきたい内容をピックアップして紹介します。結論からお伝えすると以下2点の場合、確定申告が必要です。特定口座の源泉徴収なしを利用している一般口座を利用している①「特定口座」の「源泉徴収なし」で利益が出た場合「源泉徴収あり」の特定口座の場合とは異なり、「源泉徴収なし」の特定口座の場合は確定申告が必要です。「源泉徴収なし」の特定口座の場合には、金融機関から「年間取引報告書」が郵送されるので、それを使って確定申告することになります。具体的には、年間損益がプラスの場合は税金を支払い、マイナスの場合は株式の配当金や投資信託の分配金等と損益通算して税金の還付を受けます。②「一般口座」で利益が出た場合一般口座で取引したものは確定申告をする必要があります。多くの場合、株式や投資信託の取引は特定口座を利用しますが、例外的に一般口座で取引している場合には注意が必要です。また、FX投資等は一般口座での取引となっているので確定申告が必要となります。具体的な手続きについては、一般口座の場合には特定口座のように年間報告書は送られてこないので、自分自身で損益を計算する必要があります。取引履歴の詳細については、ホームページの取引履歴や取引の都度送られてくる売買報告書で確認すると良いでしょう。ただし、取引数が多くなると手続きも煩雑になるため、投資初心者や忙しい人はできるだけ特定口座を利用した方が良いでしょう。確定申告した方が良い場合次に、確定申告した方が良い場合を紹介します。知らないと損する場合もあるのでしっかりと確認しておきましょう。①損失を翌年以降に繰り越す場合投資で損失が発生してしまった場合は確定申告の必要はありませんが、確定申告することで損失を翌年以降3年間繰り越すことができます。損失を繰り越せば、翌年以降に利益が発生した時に損益通算することができ、税金を抑えることができるため長期的な投資を考えている人には非常に有効な制度と言えるでしょう。例えば、100万円で購入した株式を50万円で売却した場合、この時点では50万円の損失が確定しますが、翌年に株式投資等で30万円の利益が発生すれば前年の50万円と損益通算できるため税金はかかりません。さらに残りの20万円分を翌年に繰り越すこともでき、税制面で非常に優れた制度です。ただし、損失の繰り越しは毎年手続きが必要になる点には注意が必要です。②複数の金融機関の「源泉徴収あり」の特定口座で取引している場合複数の金融機関に「源泉徴収あり」の特定口座がある場合で、「利益の発生した口座」と「損失が発生した口座」がある場合は確定申告することでそれぞれの利益と損失を合算することができます。例えば、A社で50万円の利益・B社で30万円の損失があった場合、本来であれば差額の20万円に対して課税されるべきです。しかし、実際にはA社の特定口座では50万円に対して課税されます。A社にはB社で発生した30万円の損失が通知されないためです。そこで、確定申告することでA社とB社の損益を合算して正しい税金を計算することができます。つまり、この場合であればA社の特定口座で支払っていた税金の一部が還付されます。まとめ:これから投資する人は「源泉徴収あり」の特定口座がベター金融機関の口座には一般口座と特定口座があり、特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」があります。これから投資を始める人は、特段の事情がない限り、「源泉徴収あり」の特定口座を選択すると良いでしょう。「源泉徴収あり」の特定口座であれば、金融機関が税金の計算・納税を代行してくれるため、非常に便利です。ただし、年間損益がマイナスになる場合や複数の金融機関で取引する場合等は確定申告を行った方が良い場合もあります。確定申告の必要性について、判断に迷う場合は取引先の金融機関や税務署に確認すると良いでしょう。また、知らず知らずの間にペナルティの対象になってしまうことがないよう細心の注意を払うようにしましょう。
2018年12月20日仕事をしながらの子育ては大変です。しかし、子育ては一人で行うものではありません。旦那さんと一緒に取り組んでいくべきものです。どうすれば、旦那と一緒に子育てを進めて行けるのでしょうか。パピマミ編集部と、一緒に考えていきましょう。出産前からの教育が大切女性は、自分が子供を産むのもあり、母性も育まれていきますよね。しかし、男性は自分の体が変化することもなく、今までと同じ状態が続き、子どもが生まれた実感がないという意見も。子育てに積極的になりづらいのかもしれません。理解できれば協力できます から、出産前から父親としての教育を心がけましょう。妊娠中から自分の体の変化を旦那に伝えておくことも大切ですし、産婦人科や自治体の子育て教室などに二人で足を運ぶ ことも有効です。妊娠出産がカラダに及ぼす影響や、赤ちゃんのお世話の基本的ついては出産前から認知 させておくと、その後の協力も得やすくなります。お互いの仕事やスケジュールを把握するお互いが自立して輝いている夫婦には、相手のスケジュールを細かく把握していない ケースもあります。子どもがいない状態であれば、それでもやっていけます。しかし子供がいるとそうはいきません。思ってもいなかったトラブルが起きたときに連絡がつかなかったり、連絡不足で保育園への迎えなどができなくなっては、子育てがうまくいかないのです。相手の仕事について知っておくと、頼めることや難しいことも計画を立てやすくなります。旦那の仕事についても今以上に良く知るように し、自分の状況についても伝えていくことで、お互いがどのように子育てにかかわっていけるかを話し合いやすくなるのです。やるべきことは具体的に伝える子育ては、やるべきことがはっきりしているわけでなく、状況を見て必要なことを行っていくという能力が必要です。しかし、必要なことを感じ取れなければ、いくら協力する気持ちがあってもうまくいきません。そこで協力しないと責めてしまうことで、旦那と大きな溝が生まれてしまいがち 。具体的に何をしてほしいかを伝えてみましょう。ふだんの仕事であれば、そのように支持を受けてこなしていくはずですから、男性でも取り組みやすくなります。その積み重ねで自然に協力できるようになれば、働きながらの子育てもぐっと楽になっていくはずです 。ほめて伸ばすことも大切初めてのお子さんの場合、男性は特に何をしていいのかわからずに戸惑ってしまいがち 。仕事でつらい思いをしてきて、さらに家に帰って奥さんに責められるということになれば、子育てに向き合う気持ちが折れてしまいますよね。そうなれば、女性一人で仕事も家事も抱えていかなくてはならない状況 に追い込まれます。育児に前向きになってもらえるように、何かしてもらったらほめてみましょう。仕事でも成果が出ると嬉しく、さらに取り組んでいこうと思えますよね。同様に、子育ても達成感が得られれば前向きに取り組みやすくなるものです。成果が目に見えにくいからこそ、お互いに褒め合ってよい雰囲気 を作り出していきましょう。まとめ仕事をしながらの子育ては、肉体的にも精神的にも大きな負担です。夫婦でともに取り組んでいくことを心がけましょう。うまく協力が得られないときは、旦那への対応を少し変えて前向きに育児にかかわってもらえるようにしてみましょう。
2018年10月30日子育てしない旦那にムカつくのは決して珍しい悩みではありません。多くの女性が同じようなストレスを抱え、日々生活しています。ただ、ストレスばかりでは生活の質が下がるので、どのように対処するべきか紹介します。旦那の状況を理解もし、旦那が早朝に家を出て夜遅くに帰ってくる生活スタイルであれば、子育ての協力を求めて、疲労を理由に断られるのであれば考えを変えましょう。旦那は家庭を支える為に弱音を吐きませんが、心の中では苦しんでいます 。そんな状態で奥さんから怒られて、イライラをぶつけられたら、旦那も我慢できず喧嘩になりかねません。毎日18時頃に帰宅してゴロゴロしているのであれば話は別です。しかし子育てを手伝えないほど忙しいかもしれません 。旦那の状況に応じた態度をとり、子育てするように説得していきましょう。あらゆる方法で旦那を説得旦那が子育てをするように仕向けるには、旦那の性格を把握した上で慎重な言動 を心掛けましょう。強く言うことで渋々動き出すタイプであれば、強めに言うしかありません。優しく言って変わらないのであれば、強く言うという考えです。反対に、強く言えば言うほど反発するようであれば粘り強く説得します。何も考えずに色々発言すると、結局どうすれば良いのか分からなくなって問題が解決しない 可能性があります。とにかく子育てを実践させて、楽しさを実感してもらうのも一つの方法です。楽しいと感じるようになれば率先して行動できますし、それによって褒められれば更に意欲が増します。イライラはどう解消するかイライラが溜まると、普段の言葉や行動が荒々しくなって家庭内の空気が悪くなります。すると喧嘩になったり、子どもにも険悪な空気が伝わってしまいます。親のイライラは子どもとは言えど敏感に感じ取るものです。もちろん、何かを破壊したり暴飲暴食を繰り返すなどの行動は不健全なので会話によってストレスを解消するのが一つの手段。子育て以外の話を旦那と楽しむのも良いですし、友人やパート先の人と愚痴を言い合うだけでも有効です。コミュニケーションは元々男性でも女性でもストレスを解消できます。しかし女性はその効果が大きいとされています。塞ぎ込んで無口になるのではなく、とにかく言葉を放つことがストレス解消の近道 です。子育てを極める旦那を頼る必要のないほど子育てを極める視点も重要です。旦那を見て、アレもしないコレもしないと思ってしまうと更にフラストレーションが溜まってしまうからです。なるべく人に頼らないように考えて行動すると、子育てのスキルも上がって効率が良くなります 。すると、いつの間にか旦那の力を借りなくても子育てできるようになります。それでも100%受け持つのは困難なので、週末だけは任せるなどしてメリハリをつけると上手く分担できます。毎日どちらが率先して子育てするかを考えていると、精神的な疲労が蓄積 しかねません。旦那をムカつくと感じてしまうのは子育てだけでなくあらゆるシーンで発生しがちですが、お互いに頼り過ぎるのも問題 です。まとめ子育ての問題を上手く対処できるのは2人以上育てている夫婦だけで、一人目はあらゆる問題に対処しながら育てていきます。若い夫婦であればお互い未熟であるが故に衝突することもありますが、生涯のパートナーとして共に生きていくという認識をしたいものです。
2018年10月29日赤ちゃんの子育ての悩みは、次々と発生しますよね。初めての子育ては、戸惑うのも仕方ありません。赤ちゃんの子育てを解決する為に、何をすれば良いか、パピマミ編集部が紹介します。周囲の人に助けを求める自分自身は初めての子育てでも、周囲には子育て経験者がたくさんいます。もしかしたら、同じような悩みを経験していたかもしれませんよね。友人や知人に子育ての経験者がいれば、現状を打開するようなヒントを求めてみてもいいでしょう 。もし周囲に子育て経験者がいないのであれば、親に聞いてみるのも一つの手段です。初めての子育てですから、恥ずかしがらずに助けを求める姿勢が大切です。インターネットで情報を集めるのも悪くはありません。ただ、インターネットの情報は場合によって信ぴょう性に欠けるので注意が必要です。すべてが間違っているワケではないものの、しっかり吟味しましょう 。泣き止まない赤ちゃんは泣いて自分の気持ちを伝えます 。伝えたい気持ちが大きいのか、ずっと泣き止まないときもありますよね。いくら抱っこしても一向に泣き止まなかったり、夜泣きがひどかったり。ただ、これは赤ちゃんの個性です。つまり、よく泣く赤ちゃんもいればあまり泣かない赤ちゃんもいるということ。過度に心配したりストレスを感じる必要はないのです。ただ、何らかの病気が原因で泣き止まない可能性も否定できません。なので、病院で何も異常が無いことを確認する必要はあります。泣き声は大きなボリュームですが、今しか聞けない声という認識 を持って乗り越えましょう。様子がおかしい当然ながら赤ちゃんは言葉を話せないので、体調を直接確認できません 。いつもと違う感じがしたり様子がおかしいと不安になりますよね。赤ちゃんは、骨や免疫などあらゆる部分が不完全な弱い存在なので、思わぬ病気になってしまう可能性もあるのだと念頭に置いておきましょう。もしくは、障害があってその症状が徐々に出始めているかもしれません。風邪のような感覚でいつか治ると判断すると、危険な目にあうことも 。もちろんすべての風邪を病気と心配していたら骨が折れますよね。とは言っても、すべての病気は早期発見が大切。極端な話をすれば、診察が遅れただけで命の危機に瀕することもあります。言葉を交わせるくらいに成長するまでは、病院を積極的に頼りましょう 。英才教育をすべきか教育に関する研究は進んでおり、0歳児の赤ちゃんでも色々な教育を受けられます。そこで話題になるのが、英才教育 ですよね。例えば、赤ちゃんの頃から英会話を聞かせたりクラシックを聞かせるなどすると能力が身についたり頭が良くなるというものです。当然、すべての赤ちゃんに有効か定かを判定はできません。ただ、音楽や英語に馴染んでもらう という点では良いと言え流でしょう。もちろん、費用もかかりますから、夫婦間で教育方針を確認しておく必要があります。教育方針の違いは、夫婦喧嘩の一因になりますし、場合によっては夫婦間に大きな亀裂 が生じます。読み書きができるようになった段階から教育に熱を入れるのも、遅すぎではありません。まとめ赤ちゃんは体も弱く、言葉も交わせないので心配は募るばかり。大切な我が子に何かあると思うと、心配になるのも無理はありません。でも安心してください。友人や知人を頼ったり、近くの病院に頼ったりすると、子育ての悩みもだんだんと減っていくでしょう。一人で悩んで一人で解決しようとすると、間違った判断をしがちです。その点に注意して、子育てを楽しんでくださいね。●文/パピマミ編集部
2018年10月17日子育てと仕事は両立できない?経済状態や子どもの数によってむずかしい場合もありますが、子育てと仕事を両立されている夫婦はたくさんいらっしゃいます。パピマミ編集部では、そんな忙しい生活に奮闘する夫婦へ向けたアドバイスをまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。〜仕事と子育てをがんばるパパ向け〜仕事と子育てを両立するのが大変な労力であることは、小学生でも知っている事実ですよね。仕事と子育ての大変さを比べて、「こっちだって辛いよ!」と言い合うのは、不毛と言わざるを得ません。どちらも大切ですし、どちらも大変なのです から。しかしそれでも、妻が夫に、夫が妻へ、イライラや不満が溜まるのも事実。そこで、今までパピマミで書かれた「育児」と「仕事」から受ける妻の夫へのイライラをご紹介します。仕事で忙しい夫は、「自分はどうだろうか?」と考えながら読んでみてください。●子どもはコントロールできない!日中仕事をしている夫からすると、平日の妻の姿を見る機会はありませんよね。夫が仕事から帰って来ると、ヘトヘトになっている妻を見かけますよね。「何がそんなに大変なの?」と思ったことのある夫も多いでしょう。その発言が元で、喧嘩に発展するケースもありますよね。この記事では、その「何がそんなに大変なの?」の理由が書いてあり、読めば夫もスッキリするはず です。「仕事ばかりのパパ必見! 専業ママの「子育てしんどいポイント」3つ」●パタハラが原因で仕事を休めない?子育てに積極的に参加したいと考えている夫でも、仕事の都合で子育てに参加できない場合があります。その原因の1つが、「パタハラ 」です。「子育ては女の仕事!? 男性の育児参加を妨げる“パタハラ”体験談」を読んでいただくとわかるのですが、2015年の男性の育児休暇は3%未満です。3割ではなく、3% 。95%以上の夫は、育児休暇を取れていないのです。仕事が忙しいけど育児にも参加したい夫は、この現実を受け入れて、対策を練るしかありません。〜子育てしながら仕事をする具体的な方法〜子育てもひと段落。もしくは、ひと段落していないけど、仕事を始めたいと思っている。そんなときに、オススメな記事をご紹介します。●チマチマ稼がず一気に起業?子育てをしながらパートやフルタイムで仕事をするのは、骨が折れますよね。できれば子育てをしていたい…と思うものの、経済的にも厳しいところ。となれば、問題は働き方 ですよね。いろいろな働き方の中から、ここでは起業を紹介します。起業ってむずかしそう…と一般的に思われますよね。しかし少数ながら、子育ての合間に起業されてる方もいらっしゃいます。他の人が持っていない専門性を身につけている のであれば、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。起業を支援するサービスや起業している妻の生の情報を参考にしてみてください。「起業もアリ!? 子育てママの仕事復帰を支援するサービス3つ」「起業したママの体験談! 子育てと仕事を両立させるアイディア4つ 」●地道にお金を稼ぐ方法起業とは別で、お金を稼ぎたい方はこちらを参考にしてみてください。在宅でできる仕事や社会復帰にオススメな資格など、お金を稼ぐためのイロハ がわかります。「子育てと両立しやすいプチ仕事4選」「子育て中でも勉強はできる!社会復帰したい人におすすめの資格取得」「子育てしながら在宅ワークができる“フリーライター”のお仕事とは」〜仕事と子育ての両立で起こる問題〜お金や夫や妻との夫婦関係の問題以外にも、たくさんの問題があります。ここでは、シングルマザーと介護の問題についてご紹介します。●シングルマザーはシェアハウスがオススメシングルマザーは、子育てと仕事、そして家事も行いますよね。考えるだけで倒れそうな労力を必要とします。そこで問題の1つにあがるのが、住宅 です。シングルマザーだと、家を探すのも一苦労 ですよね。そんなときにオススメなのが、シェアハウスです。シェアハウスって若い人ばかりでは?と思われるかもしれませんが、今は中年の方でも入居されている方がたくさんいらっしゃいます。ぜひ、参考にしてみください。「仕事と子育てが両立できる! シングルマザー向けシェアハウス入居のメリット4つ 」●子育てと介護は両立できる?昭和の時代であれば、子育てがひと段落ついてから、介護をする方がほとんどでした。しかし今では、30代後半から40代前半で子どもを出産される方 もいらっしゃいます。そんな方が、どのように仕事をすればいいのか、その点について、「仕事を続けるべき? 子育てと介護に追われる「ダブルケア」の問題点」でまとめていますので、ぜひ読んでみてください。まとめ子育てと仕事は、一言でまとめられるものではありません。楽しい反面、苦しい場面もたくさんあります。お金や夫婦間でのコミュニケーション、介護の問題など、将来起きるであろう問題を見据えて、今から対策を練っておきましょう。
2018年10月11日“ 100年に一人の逸材 ” という華麗なるキャッチコピーをもつ新日本プロレスのエース、棚橋弘至さん。デビューから早20年、幅広い層のファンを熱狂させ続けている大人気プロレスラーは、私生活では女の子と男の子、2児のパパでもある。年間約150試合という、多忙な中でも子育てに奮闘する日々の姿が評価され、2016年には第35回イエロー・リボン賞(ベスト・ファーザー)を受賞。このたび、大ヒット絵本を実写映画化した『パパはわるものチャンピオン』で初主演を果たした彼に、家族のこと、子育てのこと、プロレスへの想いについて話をうかがった。海外遠征に行く前にもらった子どもからの手紙に涙試合のとき、奥さんがかける言葉とは……「プロレスが好きだとか、プロレスをもっといろんな人に知ってもらいたいという初期衝動は今も昔も変わらないんです。ただ、若い頃は『かっこよく見られたい』とか『強くなってモテたい』とか、どこか自分のためにやっているみたいなところがあった。それが、家族ができてからは、自然と『ファンに盛り上がってほしい。楽しんでほしい』という気持ちに変わっていって。人は自分のためじゃなくて、誰かのために……って思ったときのほうがすごく力が出るんだ、と実感できたのは大きな変化でしたね」親の仕事は9時から5時までの定時のものばかりとはかぎらない。どんなに子どもと一緒にいたくても、仕事で長く家を空けなければならない場合もたくさんある。「子どもたちが幼い頃は仕事が9割で、とにかく家にいない父親だったんです。まず試合があって、そのオフの間は地方をまわってプロモーションをやって、海外遠征もあったので。家に帰るたびに『あれ?子どもがもう立って歩いている!』、『あ、もうしゃべるんだ!』っていう状況はさみしかったですね。あるとき、海外遠征に行く前に嫁さんが『ふたりがパパにお手紙書いたよ~』って、娘と息子の手紙をパッと渡してくれて。たどたどしい文字で “ パパがんばってね ” “ ケガしないでね ” って書いてあるのを見たときは、ちょっと泣きましたね。いつも家にいないのに、自分のことを思ってくれているんだなぁと思って嬉しかった。その手紙は今でも宝物として大切に取ってあります」数ある格闘技の中でも、とりわけプロレスは何でもありのハードなもの。ケガに対する恐怖心などは、どのように乗り越えていくのだろうか。「プロとして、試合中に自分の命を守るというのは、最低限、それを身につけたうえでデビューしているので、そのあたり心配はないんです。でも、やっぱりアクシデントなど、防ぎきれない部分はどうしてもある。僕も実際にいろんなケガをしてきたけど、自分では『こういう仕事をやっているんだから仕方ない』っていう開き直りがあったんですね。でも、うちの嫁さんは、僕が試合で家を出るときによく『危ないことしないでね』って言うんですよ。プロレスラーに危ないことしないで、って……。う~ん、これから危ないことをしに行くんだけどなぁって、最初は思っていたんですけど。それは『自分の足で歩いて帰ってきなさいよ』という意味なのかなぁと思うようになりました。確かに試合の後、病院にかつぎこまれて家に帰れないっていうのは、プロの技術以前のことだと思うので。試合終了までじゃなくて、家に帰るまでがプロレスラー、ですね(笑)」夫の身を誰よりも案じながら、それをできるだけ表には出さず、夫がいない間の子育てを一手に担う。プロレスラーの妻には強い精神力が必要だ。「地方巡業やプロモーション、海外遠征……本当にプロレスっていうのは家を空けることが多いので。嫁さんが家をしっかり守ってくれている、ということに心から感謝しています。世のパパさんたちも、丸一日、子どもの世話って、なかなかできないですよね。2時間、3時間はかわいいんですけど、それ以上になると『ママ、早く帰ってきて~』ってなっちゃう(笑)。あと、ら、家の中では仕事の話はしないんです。嫁さんも僕の仕事に対して察しすぎない。自然体でいられるのはいいですね」いつも朗らかな母、無口だけど涙もろい父つらい時期も両親の愛情が心の支えになったプロレスラーと聞いて誰もが思い浮かべる、こわもてのイメージとは反対に、棚橋さんは優しい笑顔が似合う人。「生まれてから一度も疲れたことがない」という名言に象徴されるように、とことんポジティブな陽性のキャラクターが、観る者に元気を与えてくれる。「僕の母がすごくよく笑う人なんです。だから、うちのきょうだいは、みんなよく笑う子どもに育ちました。大人になった今でも笑うことが多いし、苦しいなと思っても、顔だけは笑っていられる。僕、子どもの幼稚園の送り迎えをしていたときに気づいたんですけど、パパやママがよく笑う家庭の子どもは、やっぱりいつもニコニコしているんですよ。逆に親御さんがムスッとした表情をしがちだと、子どもも何となくムスッとしちゃう気がするんです。家族って似てくるのかなぁ、というのは感じましたね」よく笑う一方で、涙もろいのも棚橋さんの特徴。主演映画『パパはわるものチャンピオン』のクランクアップのときも号泣してしまった。「最後の挨拶では、映画の撮影中の思い出がブワッとあふれてきて。子役の寺田心くんがしっかりした挨拶をした後に、僕が涙でしゃべれなくなるっていう……。昔、プロレス仲間にも言われました。『棚橋くんってさ、試合に勝っても負けても泣くよね』って(笑)。涙もろいところは、実は父ちゃんゆずりなんですよ。子どもの頃、テレビの金曜ロードショーでやっていた『ハチ公物語』を家族みんなで観ていたとき、たまたまパッと後ろを振り返ったら、父がボロボロ泣いていて(笑)。ふだんは無口で、怒ると怖い父ちゃんだったので、子ども心にビックリした覚えがあります」おしゃべりではないけれど、子どもたちのことをいつもよく見ていて、ここぞというときにエネルギーのある言葉をかけてくれたのもお父さん。「たとえば、僕が中学生のとき、高校受験でどの学校を受けるべきか悩んでいたことがあって。そうしたら、ある日、父が『ちょっと高校でも見に行くか?』と言って、夜、車で学校に連れて行ってくれたんです。それで『いいか、ひろし。勉強っていうのはな、学校の名前でやるんじゃない。どこに行っても、勉強するのはおまえだからな』って。その言葉はすごく心に残っていますね」棚橋さんが大学を卒業して、プロレスラーを職業にすると決めたとき、両親からは特に賛成も反対もなかった。「ただ、父は『息子がプロレスラーになりたいって言っているんだけど、どう思う?』って、いろんな人に相談していたらしくて。プロレスラーなんて、めずらしいじゃないですか。周囲はおもしろがって『おぉー、いいねぇ。やれよ、やれよ』みたいな反応だったのが、つらかったと後に言っていましたね。悲しくて涙が出たって。どこかで反対してほしかったんじゃないかな」それでも、新日本プロレスに入門するため、新幹線に乗って上京する日には、ちゃんと見送りにきてくれた。「駅で『どうせやるんだったら、日本一になれ』っていう父の言葉で送り出されて。その言葉を心の支えに、すごく苦しいときも耐え抜いてきました。だから10年後、初めてプロレス大賞MVPを受賞したときは、真っ先に父に電話したんですよ。『父ちゃん!MVPもらったよ! 日本一になったよ!』って。でも、ちょうど午後3時くらいだったので『あ、今、仕事中だから後にして』って言われちゃって。そっけなかったですね(笑)」家にいるときは全力で子どもと向き合う!プロレスの真髄には子育てに通じる部分があるふだんは仕事で全国を飛び回っているぶん、家にいるときは、子どもの習い事の送り迎え、お風呂、絵本の読み聞かせ、洗濯など、できるかぎりのことをやってきたという棚橋さん。「子育てする上で心がけているのは、親の気分で怒らないこと。たとえば、トイレに入っているときに、子どもにいたずらで電気をパチンと消されても『このヤロ~』って冗談まじりのリアクションできる。なのに、考え事をしていたり、イライラしているときに同じことをされると、ムカッとして怒っちゃったりする(苦笑)。でもそうすると、子どもにしてみたら、あれ?って。やっていいことと悪いことの判断基準があいまいになりますよね。だから、子どもを迷わせないためにも、気分で怒らないって、すごく大事だなと思います」もうひとつ、棚橋さんが大切にしているのは「母親をぜったいに悪者にしない」こと。「うちはお母さんに怒られた子どもをフォローするのは僕、みたいなところがあるんですね。そういうとき、落ち込んでいる子どもに『コンビニでも行って、お菓子買おうぜ』って声をかけ、歩きながら、なんでママが怒ったのかを分かりやすく説明する。『いやー、さっきのママはひどいよなぁ』みたいに子ども側に立ってママを批判すると、ママが悪者になってしまうので、ママをフォローしながら、ママの本当の気持ちをきちんと伝える。それがベスト・ファーザーの役目ですね(笑)」現在、長女は中3、長男は中1になった。子育てにおけるひとつの時代が終わり、次のステージに進んだところだ。「親として子どもにしてあげられることってたくさんありそうで、実は少ないんですよ。親ができることは、子どもの夢の選択肢を狭めないこと。将来、どんな方向にでも進めるように『勉強もやっておけよ』、『部活もがんばれ』って、選択肢を狭めないための環境を作ってあげることが親の愛情だと思います。夢だったプロレスラーになった自分からしてみれば、子どもがやりたい仕事に就いてくれたら、それが何よりも嬉しいです。人間って、好きなことに全力で向かっていく過程の中で、いろんなものを身につけていくと思うので」学生時代からずっとプロレスを続けてきて、今のプロレス人気の立て役者ともいえる存在になった棚橋さんにとって、プロレスの一番の魅力とは?「プロレスって、人生の縮図みたいなところがあって。やられているほうに声援が集まるんです。人生、いいときばっかりじゃないけど、悪いときばっかりでもないぜ。だから、がんばっていこうぜ、っていうメッセージを試合にこめる。勝つこともあるし、もちろん負けることもあります。でも、その試合までに過ごした時間、試合の中で勝とうとして戦った過程も大事なんですよね。結果だけ見せられても、おもしろくないんです。どういう気持ちで戦い抜いたか。生き様というか、人間としてのエネルギーが問われる。僕の子どもたちも、これから受験もあるし、就職もあるし、挫折ももちろん経験するでしょう。でも、それらをぜんぶ含めて、彼らがどういうふうに生きていくかっていう過程を見ていってあげたいなと思います」映画出演の話に、家族は僕の演技力を心配できれば家族みんなで劇場に観に行きたい9月21日公開の棚橋さんの初主演映画『パパはわるものチャンピオン』は、プロレスラーという一見、特殊な職業を扱っていながら、どんな仕事をしている人も深く共感できる普遍性のある感動作。「プロレスのおもしろさをいろんな人に届けたいなという想いでこれまでやってきて。プロレスというジャンルを飛び越えて、活動の場が広がっているのは僕が望んでいたことなんですけど……さすがに映画の主演の話がくるとは思っていなかったですね(笑)。今、41歳。これだけ報われているレスラーもいないなと思います。本当に幸せです」彼が演じるのは、かつてプロレスの世界でトップまで上りつめながら、ケガのためにすべてを失い、後にマスクをかぶった悪役レスラーとして復活した男という役どころ。「僕はヒールの経験こそないものの、今回の役と同じくらいブーイングを受けていた時代があるんですよ。なので、悪役をやることに関しては、実は免疫があったんです。この映画の脚本を初めて読んだときは、大村孝志という主人公と棚橋弘至というレスラーがすごく重なって見えました。かつてのエースで、でもケガで苦しんで、さらに若い選手が台頭してきて……っていうのが、まんま棚橋だなと思いながら、現在進行形で演じました」妻役は木村佳乃さん、9歳の息子役は天才子役と絶賛される寺田心くん。まさに棚橋さんのために作られたと言っても過言ではない作品テーマに、最高のキャスティング。今回の映画のオファーを聞いたご家族は、さぞかし喜んだのでは、と思いきや……。「心配していましたね。特に嫁さんは『大丈夫?あなたの演技で?』って(笑)。僕、これまでに時代劇や映画『仮面ライダー』に出演したことはあるんですけど、本格的なお芝居は今回が初めてだったんです。ましてや主演だし、セリフは長いし。タイミングが合えば、家族みんなで劇場に観に行こうかなと思っています。え?周囲に気づかれないかって?大丈夫。僕、髪の毛がロングでバサーッとなっていないプライベートでは、棚橋だって、全然気づかれないんですよ(笑)」PROFILE棚橋弘至Hiroshi Tanahashi1976年、岐阜県生まれ。立命館大学法学部卒業。大学時代からアマチュアレスリングを始め、1998年2月に新日本プロレスの入門テストに合格。1999年に大学を卒業し、新日本へ入門。同年10月、後楽園ホールでの真壁伸也(現・刀義)戦でデビューを果たす。日本人離れした肉体で、団体最高峰のベルト、IWGPヘビー級王座に何度も君臨。2009年、プロレス大賞MVPを受賞する。また、バラエティ番組、映画、ドラマへの出演や、執筆業など幅広いジャンルで活躍。著書に『全力で生きる技術』、『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』、『疲れない男・棚橋弘至が教える! 史上最強のメンタル・タフネス どんなことにもびくともしない「心」が手に入る』などがある。『パパはわるものチャンピオン』9月21日(金)より全国ロードショーかつて人気も実力も兼ね備えたエースレスラーだった大村孝志は、膝に大けがを負って、試合から長期離脱してしまう。それから10年、孝志はマスクをつけた悪役レスラーとなり、客席からブーイングを浴びる日々を送っていた。小さな美容院を営む妻は変わらず応援してくれているが、孝志は自分の仕事のことを9歳になった息子・祥太にどうしても打ち明けることができない。そんなある日、孝志はすべてを知ってしまった祥太に「悪者のパパなんて大嫌いだ」と言われてしまう……。父と息子の絆に胸が熱くなる感動の物語。監督・脚本:藤村享平出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、大泉洋(特別出演)、大谷亮平、寺脇康文原作絵本はこちら!成長過程の子どもが親の仕事を理解することの意味カッコ悪くても、嫌われ者でも、やっぱりパパが大好き!『パパのしごとはわるものです』作:板橋雅弘絵:吉田尚令¥1300/岩崎書店)パパの仕事をこっそり調べに行くと、なんと悪者レスラーだった。覆面をかぶった怖い姿で、試合中、ずるいことばかりして、最後は正義の味方にコテンパンにやられてしまうパパ。観客は大喜び。パパのそんな姿、見たくなかった!でも……。『パパはわるものチャンピオン』作:板橋雅弘絵:吉田尚令¥1300/岩崎書店ぼくのパパの仕事は悪者レスラー。パパがめずらしく「今日は観にきてほしい」と言うので、一緒に行くと、そこはタイトルマッチの会場でした。悪のかぎりをつくして勝利するパパ。ぼくは嬉しかったけど、複雑な気持ちに……。Photo:Toru DaimonText:Keiko Ishizuka
2018年09月20日息子に言い続けた「辛いけど頑張ろうね」出典 : 発達障害の息子を育ててきて、今でも忘れられない一つの出来事があります。それは、私にとって、さまざまな価値観を変えてしまうほどの大きな感動をもたらすものでした。今回のコラムでは、そのときの話を書きたいと思います。3歳で発達障害の診断がおりた息子。それと同時に、私自身も発達障害であることが判明しました。これは、私の人生のなかで、一、二を争うほどの大事件でした。そして、私にとっては「息子に私の味わってきた苦しみを味わわせない」という大きな課題を突きつけられた瞬間でもありました。「発達障害」という言葉もなかった私の幼少期。思い出すだけで胸がギュッと痛くなるような、さまざまな困難がてんこ盛りの毎日でした。協調運動ができなくて不器用な手足。女の子同士で遊ぶ「ゴムだん」がいつまでも跳べるようになりません。「前へならえ」はできるのに、「回れ右」や「右へならえ」などになると頭が大混乱。「おまえはふざけているのか」と先生に頭を叩かれたのも、一度や二度ではありません。何よりも私が困ったのは、お喋りが止まらないこと。人の話を聞かずに喋り続ける特性のせいで、まともな人間関係が築けませんでした。同じような特性を譲り受けている息子に、私はさまざまな療育を体験させ、家庭療育や言葉がけなども工夫してきました。そんなときの私の口癖はこれ。「辛いけど、頑張ろうね」私は疑うことなく思っていたのです。息子は発達障害で辛いことばかりなのだと。だって、運動は苦手だし、感情のコントロールができないときもあるし、聴覚や触覚の過敏性でパニックになってしまうことも多いし…。どう考えたって、他の子どもに比べて、生きづらさは多いはず…。私は、いつも「なんとかしてあげなくちゃ」という思いに、がんじがらめになっていました。必死に生活をこなす中で、私は何度か過労で倒れてしまうこともありました。衝撃的だった息子の一言出典 : さて、その衝撃的な出来事は、息子が小学校に入学したあとに起こりました。小学校に入学した息子は、週に何時間かを特別支援学級で過ごすようになりました。勉強に遅れはなかったので、主にソーシャルスキルを学んでいます。週に2回は放課後等デイサービスで運動療育を中心に分刻みのスケジュールをこなします。土曜日は音楽療法に通っています。他の子どもたちと違う日課をこなしているということは、早々に本人も気づいていました。ですから、息子が疑問をぶつけてきたときに、発達障害について告知しました。もちろん、私が当事者であることも、そのときに話をしました。ある日、療育活動が終わった後に、私は息子にこう言いました。「辛いけど頑張ろうね。ママも一緒に頑張るからね」すると驚いたことに、息子がこう返してきたのです。「ママ、僕、辛くないよ」私は一瞬、「え??」と固まってしまいました。「ママは発達障害で、辛かったことしかなかったの?」息子の質問に、私は「そりゃあ当たり前でしょう。辛かったことばっかりだよ」と答えました。すると、息子はこう続けたのです。「そうなのかあ。なんでだろうね。僕は、発達障害で良かったと思うことしかない」私は息子の言っていることの意味が分からず、呆然としてしまいました。私と息子は違う時代を生きている出典 : 私の頭の中は疑問符だらけ。「なんで?なんで良かったと思うことしかないの??」と聞き返しました。すると息子は、「みんなが僕のこと助けてくれる。あと、支援学級の先生を独り占めできる。僕、支援学級の先生大好きなの。それに、療育も放課後デイも楽しいし、先生たちも大好き。それって、僕が発達障害なおかげでしょ?何が辛いの?良いことしかない」と言い切ります。私はただただ驚きました。そして思い知ったのです。私と息子は違う。育っている時代も、発達障害を取り巻く環境も。そしてそれ以上に、「発達障害=不幸」ではないのだと。私は、発達障害の特性が、自分が感じてきた困難の原因だと思っていました。この特性がある限り、困難はずっとつきまとい、発達障害であることを憎み続けるのだと。けれども、息子の言葉で分かったのです。困難の原因は、発達障害の特性そのものではないということ。周りが適切な支援をすれば、それは「ギフト」になり得るのだということ。これは、息子を育てる中での根本的な部分を覆される出来事でした。そして何よりも、息子が幸せに育ってくれていることを実感して、感動しました。なんだか毎日の大変な育児が、報われる思いでした。息子の言葉を聞いたとき、私はある言葉を思い出しました。「障害は、人の側ではなく、『社会』の側にある。」息子との対話によって、私はとても大切なことを教えられた気がします。「発達障害=不幸」という図式にがんじがらめになっていた自分にも気づきました。これからも、息子にとって「発達障害」が「ギフト」になるように、素敵な環境づくりに取り組んでいきたいと心から思います。
2018年09月13日一人一人、好きな食べ物や個性が異なるように、妊娠や出産の仕方、子育てだってみんなと同じじゃなくてもいい。親子の数だけ子育ての仕方もあっていいはず。子どもと向き合う時間は限られているからこそ、子どもの成長を感じて笑い、ときに悩み、ときに泣き。無我夢中で子を育ててきた。毎回、子育てを経験したパパとママに話を聞く「子育て、私の場合」。今回話を伺ったのは日本人で2人目の宇宙飛行士として任務を果たした山崎直子さん。2010年、スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗するまで訓練に費やした年月はざっと11年。その間、結婚、妊娠、第一子の出産といくつかの節目を迎え、生後まもない赤ちゃんと共にアメリカで生活をし、その後は単身ロシアに渡っての訓練……。とその都度、優先順位を考え決断をしながら “宇宙” を目指す日々をおくってきた。周囲の人に協力してもらいながら子育てに奮闘し、自身の夢に邁進してきた山崎さんの信条とは。▼前編はこちら宇宙飛行士に正式認定された後、初めての子どもを妊娠、出産宇宙飛行士を目指すからといって、結婚や出産をあきらめる気持ちは山崎さんにはなかった。宇宙飛行士候補の選抜の面接でも、将来の家族設計について質問された山崎さんは「将来、子どもは欲しいと思っています。子どもを背負いながら、訓練を続けていきます」と即答。宇宙飛行士になることと、家族を持つことの両方とも、当時から人生において同じくらい大事なことだったのだ。「アメリカのNASAでは、すでに宇宙飛行士と家庭を両立している女性が何人かいると聞いていたのは大きかったですね。でも、それ以上に、宇宙飛行士の選抜人数はすごく少なくて、人事を尽くしたら天命を待つしかないので、受かるか、受からないかというのは、正直あんまり気にしていなかったんです。それより、試験でこんなことやるんだ~!と、ひとつひとつが新鮮でおもしろかったです。選抜試験そのものを楽しむようにしていました(笑)」2002年8月、正式に宇宙飛行士に認定されてから約1年後、長女を出産。働く女性のひとりとして、妊娠・出産のタイミングにはかなり悩んだ。「極力、周囲に迷惑がかからず、なおかつ自分も両立しやすいタイミングはいつか?このときがいいよ、とは誰も教えてくれない。だから自分で状況を見ながら考えていくしかない。答えはないんですよね。さらに自分で望んでも、そのタイミングで授かるかどうかもまた別問題なので。ただ、宇宙飛行士の場合だと、最初の2~3年間はとにかく100%訓練で、体力を使うことも多いし、場所も転々とします。だから、この間はちょっと難しいだろうなぁと、正直感じていました。まだ候補生ですし。でも基礎訓練が終わり、正式に宇宙飛行士になると、あとは訓練が3~4割、残りは地上でのサポート業務になるんです。訓練計画も、宇宙飛行士それぞれによって変わってくるので、出産するならその時期かなと」出産の6週間前まで訓練を継続し、2ヵ月の産後休暇を経て、訓練を再開。最初に当時の夫が3ヵ月の育児休暇をとり、その後は山崎さんが交代で3ヵ月の育児休暇をとった。とはいえ、その育児休暇の間も、完全に仕事を休むのではなく「週に1回曜日を決めて、継続した方がいい語学のレッスンを受けたり、組織内の定例会議に出席したり」といったスタンスで仕事を続けていたという。「スケジュール調整とか、まわりにご迷惑をかけたことももちろんあったのですが、いろいろと相談させてもらえたことに感謝しています。今は、働き方のスタイルがよりフレキシブルになっているのかもしれません。逆に言えば、もっと前だと、もっと苦労している方がたくさんいたので、先人たちの努力にも感謝しなければいけないなと思います。振り返ってみれば、結局、家族のことは家族で抱えざるを得なかった点もたくさんあり、反省点も多いですが、試行錯誤の中、人一倍がんばってきた娘の存在、その都度何がいいかを一緒に考えてきた当時の夫の存在、困ったとき、娘の面倒を見てくれてサポートしてくれた両親の存在は本当に大きな支えでした。保育園の先生方、職場の同僚や上司、親戚の皆さん、子どものお友達家族にも、とてもお世話になりました」人生における優先順位はその都度、状況によって判断していく4月からは、生後8ヵ月の長女を保育園に入園させて、周囲のサポートを得ながら、家庭と子育て、それぞれの仕事を両立すべく奮闘。しかし、長女が生後11ヵ月のときに、山崎さんが訓練のために単身でロシアに行くことになり、以降、ロシアやアメリカなど、家族の拠点が定まらない生活が長く続いた。「自分一人だったら平気でも、家族がいると、やっぱりみんなを巻き込んでしまう。ロシアに行くとき、子どもはどうする?アメリカに行くときはどうする?その都度、考えなければいけないので、その様々なマネジメントと判断が一番の悩みでした。単身で外国にいるときは、子どもと離れているため、何かあっても自分では何もできないという怖さと後ろめたさがあります。でもだからこそ、そのぶん、訓練をしっかりやろうと思っていました」断続的に合計約7年の長期滞在となったアメリカのヒューストンでは、近くに頼れる家族や親戚は誰もいない。当初、英語はおろか、まだ日本語もままならなかった長女は、朝の6時半から子どもを預かってくれる現地の保育園に入園することになった。「朝、娘に『保育園に行きたくない。ママ、今日は会社休んで』と言って泣かれると、もうどうしよう……ですよね。泣いちゃいますもん、こっちも。そういうときは『ごめんね、ママも一緒にいたいけど、会社に怖い鬼がいて、今日は仕事に行かないと、鬼に追いかけられちゃうんだよ』とか言って。毎朝、出かける前に何があるか分からないので、常に30分~1時間は時間に余裕を持たせるようにしていました。職場に行けば、気持ちを切り替えて仕事をしているので、こっちは朝のことはすっかり忘れてしまうんですよね。だから、帰りのお迎えのときに娘から『今日、会社で鬼に怒られなかった?』って聞かれると、ずっと心配してくれていたんだ……と胸がじーんとしました」それから何年も経ってからのこと、長女の優しい心遣いに、山崎さんがまたもや泣いてしまった出来事がある。「打ち上げの1ヵ月ちょっと前、当時、小学校低学年だった娘が熱を出したんです。私が看病しようとしたら、ベッドで寝ている娘に『ママ、あっちに行ってて。ママにうつったら、宇宙に行けなくなるから』と言われて……。大人が思う以上に、子どもは子どもなりにいろいろ考えてくれているんだなぁと、しみじみ思いましたね」サイエンス・フェアをきっかけに生まれた娘のちょっとした仮説に宇宙から証明もちろんアメリカでの生活は大変なことばかりではなく、小さな頃から多彩なアメリカ文化に触れ、日本とはまた違う経験ができるというメリットもあった。「アメリカで娘が通った学校では年長から小学校まで、毎年 “サイエンス・フェア” という自由研究をして、みんなの前で発表するという親子参加のイベントが行われていました。題材は自由に選び、『仮説、調べるのに必要なもの、調べる方法、実験結果、考察』と論理的にまとめる点がアメリカならでは。こういう取り組みがあると、子どもが小さいうちから、科学的な考え方を培えるようになって、とてもいいですよね。当時、幼稚園に通っていた長女が、『シャボン玉に色をつけられるか?』というテーマで、『つけられる』という仮説のもとに自由研究をしたことがあります。シャボン玉は一見、透明ですが、一番下のしずくには色がついています。これは地球の引力が色素を下に引っ張っているからではないか?宇宙のように重さがないところだったら、色素がシャボン玉全体にまわり、色つきのシャボン玉になるのでは?と考えたんですね。この実験は後に私が宇宙に行ったときに、ISS(国際宇宙ステーション)の中で実際にやり、娘の予想どおりに色つきのシャボン玉になったことをTV会議で、娘に見せてあげることができました」宇宙から帰還後、40代で第二子を出産子育てでは〝安心感〟を与えることを大切に2001年9月に山崎さんが宇宙飛行士に認定されてから、2010年4月に宇宙に行くまで、実に9年近く。宇宙から帰還した翌年2011年8月、山崎さんは第二子の妊娠を契機に、JAXAを退職。その2ヵ月後、次女を出産した。「授かれるのなら、2人目がほしいなぁという気持ちはずっとありました。結果的に、思っていたより間が空いてしまい、高齢出産でもあったので、大丈夫かな?と、ちょっと勇気は要りましたが、出産することに迷いはなかったですね」山崎さんが宇宙に行ったとき、7歳だった長女は今、高校生。次女は小学生になった。「長女はまわりに気を遣う優しいタイプで、次女は自分の好みにこだわりがあるタイプ。それぞれマイペースで、好きなことには熱中する点は共通していますね。家で宇宙の話をすることもありますし、一緒に宇宙に関するイベントに参加したり、科学館に行ったりすることもあります。家には宇宙の絵本がたくさんあるので、下の子は宇宙に自然に興味を持っているみたいですね。一時期、飛行機の模型をたくさん置いていたときは、飛行機が好きになっていたこともあって。やっぱり身近にいろんなものを置いてみると、子どもの好奇心を刺激するいいきっかけになるんじゃないかなぁと思います」独立心が旺盛で、どんなに大変なときも、自分の力で道を切り拓いてきた山崎さんが自身の子どもの頃を振り返ったときに、何よりも思い出すのが両親のくれた “安心感” だ。駅から家まで徒歩15分の夜道を娘がひとりで歩くことを心配し、高校、大学時代は毎日のように、雨の日も寒い日も、父か母のどちらかが必ず駅まで迎えに来てくれた。「私の母は専業主婦だったこともあり、いつも見守ってもらっているという安心感がありました。そのおかげで自分のやりたいことを、のびのびできたのだと思います。今の私が子育てにかけられる時間は、母とはどうしても違いますが、別の形でも娘たちに安心感を与えてあげられたら、と思っています。夜寝る前には『生まれてきてくれて、ありがとう』と言うことと、1日に1度はギュッとハグすることが毎日の習慣です。将来、娘たちには自立して、自分の軸をしっかり持って生きていってほしい。明確な答えがない時代環境の中、自分で考えられることが大切だと思っています」現在、山崎さんは、大学の先生として教壇に立ったり、科学館で宇宙の授業をするなど、多忙な毎日を送っている。「時間がなく、子どもの習い事や宿題などに丁寧に付き添ってあげられないことが悩みですね。今は自分の時間はほとんどありません。時間があれば、子どもと遊んであげたいというのが願いです。ただ、その中でも自分の好きな公園や科学館に行ったりして、自分の希望もちゃんと取り入れています(笑)。もう少し落ち着いたら、自分の時間を持って、ゆっくり映画鑑賞や読書をしたいですね。仕事では、子どもの頃に思っていた先生の形とはまた違うんですけど、学校で宇宙の話をしたり、科学館で宇宙教室を開いたりと、宇宙教育に携われているのは本当に嬉しいなぁと思っています。日本ではまだ理系に進む女性が少なくて、理系が条件となっている宇宙飛行士の応募も、男女比が9対1だったりするんです。でも、別に宇宙工学じゃなくても、医学でも農学でも、いろんな宇宙飛行士の方がいるので、まずはみなさんに興味を持っていただいて、どんどん挑戦してほしい。そして、いつの日か、理系でなくても宇宙に行けるような時代になってほしいですね」PROFILE山崎直子Naoko Yamazaki1970年、千葉県松戸市生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。同大学航空宇宙工学専攻修士課程修了後、1996年から宇宙開発事業団(現・JAXA)に勤務。’99年2月に宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年に宇宙飛行士として認定。2010年4月、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗、宇宙へ。ISS(国際宇宙ステーション)に110日間滞在する。’11年、JAXAを退職。現在、内閣府宇宙政策委員会委員、女子美術大学客員教授などを務める。Photo:Reiko TohyamaText:Keiko IshizukaComposition:Shiho Kodama
2018年08月16日一人一人、好きな食べ物や個性が異なるように、妊娠や出産の仕方、子育てだってみんなと同じじゃなくてもいい。親子の数だけ子育ての仕方もあっていいはず。子どもと向き合う時間は限られているからこそ、子どもの成長を感じて笑い、ときに悩み、ときに泣き。無我夢中で子を育ててきた。毎回、子育てを経験したパパとママに話を聞く「子育て、私の場合」。今回話を伺ったのは日本人で2人目の宇宙飛行士として任務を果たした山崎直子さん。2010年、スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗するまで訓練に費やした年月はざっと11年。その間、結婚、妊娠、第一子の出産といくつかの節目を迎え、生後まもない赤ちゃんと共にアメリカで生活をし、その後は単身ロシアに渡っての訓練……。とその都度、優先順位を考え決断をしながら“宇宙”を目指す日々をおくってきた。周囲の人に協力してもらいながら子育てに奮闘し、自身の夢に邁進してきた山崎さんの信条とは。子どもの頃は自分専用の部屋も勉強机もなし!いくつもの小さなきっかけが外国への夢を育んだ世の中に星の数ほど存在する職種の中でも、格段にスペシャルな位置づけにあるのが “宇宙飛行士” ではないだろうか。知力、体力ともに世界最高のレベルを要求される選ばれた人たち、きっと幼い頃から英才教育を受けて育ってきたに違いない――。そんな私たちの思い込みを、日本で2人目の女性宇宙飛行士、山崎直子さんは笑って否定する。「両親からは『勉強しなさい』と言われたことはなかったですね。放任だったのかな(笑)。小・中学生の間は自分用の勉強机すらなかったんです。勉強はいつも居間のちゃぶ台で。その横では父がよくテレビで野球の中継を見ていたので、うるさいなぁと思いつつ(笑)。でも、高校生になると、さすがにパーソナル・スペースがほしいなと思うようになりますよね。それで、廊下の隅に机を置いて、父が仕切りのためのカーテンをつけてくれました。ちょっとした半畳くらいのスペースなので “部屋” じゃないですね(笑)。親とケンカして『入ってこないで!』と言ってこもっても、『ごはんだよ』って、カーテンをパッと開けられちゃいますから(笑)」小学校卒業後は、小学校のすぐ近くにあった公立中学に進学。中学校で初めて習う英語は、まだ見ぬ広い世界への新しい扉を開けてくれた。山崎さんが外国への興味を持つようになったきっかけとして、今でも忘れられない出来事がある。「変な話なんですけど……(笑)、小学6年生のとき、家族で近所のラーメン屋さんに行ったら、インド系の女性のお客さんがいたんですね。お箸を使って上手にラーメンを食べていて。当時、家の近所で外国の方に会うなんて、すごくめずらしかったので、思わずジロジロ見てしまったんです。彼女が帰り際に近づいてきたときは、(怒られるかな?)と思って緊張したんですが、そうじゃなくて。彼女はニコッと微笑んで、日本語で『世界は広いから、あなたもがんばってね』と声をかけてくれたんです。いい方ですよね。その後、彼女はすぐお店を出て行ってしまったので、お礼も何も言えなかったんですけど。テレビのニュースやクイズ番組などで、いろいろな外国の映像を見ていても、実際に外国の人と触れ合うとまた違いますよね。やっぱり世界にはたくさんの国があって、いろんな人がいるんだなぁと実感しました」中学校の部活動では英語部を選択した山崎さんは、アメリカのオハイオ州に住む同い年の女の子と文通も始めた。「市の広報誌でペンフレンドを募集している記事をたまたま見つけたので、じゃあ、やってみようかなと。英語の文章が全然書けないのがもどかしく、英語が書けるようになりたいなぁと思いました。学校の先生が手紙を添削してくれたのも、ありがたかったですね。いつか外国に留学したいと思ったのも、この頃でした」妻であり、母であり、教師であったチャレンジャー号の女性宇宙飛行士の想い外国に憧れる、ごくふつうの日本の女の子が “宇宙飛行士” という職業を初めて現実的に意識したのは、中学3年生のとき。1986年1月28日、テレビ中継で見たスペースシャトル・チャレンジャー号の打ち上げ直後の事故に胸を激しく揺さぶられた。「子どもの頃から『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』、『スター・ウォーズ』など、大好きだったアニメや映画に感化されて、宇宙が好きだなぁと思っていました。でも、当時は宇宙飛行士という言葉すら、よく分かっていなかったんですよね。それがチャレンジャー号のニュースで、現実に本物の宇宙飛行士がいて、スペースシャトルという宇宙船があることが分かったんです。チャレンジャー号の7人の乗組員の中にいた、クリスタ・マコーリフさんという高校の先生だった女性は、NASA TVを通じて、宇宙から数百万人の子どもたちに向けて授業をおこなう予定だったそうなんです。クリスタさんは母でもあり、あとには9歳と6歳の2人の子どもが遺されたことも後の報道で知りました。その頃の私の将来の夢は、学校の先生でした。だから、チャレンジャー号の爆発はもちろんショックでしたが、それ以上に『学校の先生も宇宙に行けるんだ!』という驚きが大きかったですね。今までSFの世界の話だと思っていた宇宙は〝現実〟なんだというのが、自分にとっては大きな気づきでした」文系か理系か、進路に迷った高校時代物理の数式のシンプルな美しさに感動高校は、中学生のとき通っていた塾の先生の勧めで国立の女子校、お茶の水女子大学附属高校へ。自由な校風の中、活発で何事も積極的にがんばる仲間たちとの刺激的な生活は、後の山崎さんの人生を支えるチャレンジ精神を培ってくれた。「勉強を好きだと思うようになったのは、高校時代ですね。それまでは、学校に行けば何となくやるものかなぁという程度で、あまり意識していなかったんです。もともと宇宙が好きだったので、中学生のときは単純に理系に進みたいなぁとは思っていました。それが高校に行くと、留学したいなぁとか、海外で働きたいなぁとか、もっといろいろな選択肢が出てきて……。当時の乏しい知識だと、文系のほうが海外で働ける仕事が多いのかなぁと思ったりもして。文系にしようか、理系にしようか、進路に迷っていましたね。ただ、英語は好きでしたけど、高校には帰国子女のお友達が何人もいたので『彼女たちのほうがすごいなぁ。これはちょっとかなわないかなぁ』というのがあって(笑)。やっぱり私は宇宙のことが好きだし、宇宙を学びながら、どこかで機会があったら留学したいなと思うようになりました」意外にも、中学生までは理科という科目は「大好き」ではなかったという山崎さん。特に暗記するものが多い生物はどちらかというと苦手。一方、高校の授業では、数学や物理のおもしろさにぐんぐん目覚めていった。「アインシュタインの解いた数式など、宇宙の摂理がけっこうシンプルな式で表せてしまうことに感動しました。絵画を見たり、音楽を聴いたりして美しいなと感じるのと一緒で。数学や物理の公式というのも、世の中のひとつの表現方法であり、それを極めていくのは本当に美しいなぁと。もちろん高校時代にそこまで極めていたわけでは全然なくて、あくまでも教科書レベルですけど、でもすごいなぁと思いました」やりたいことを反対されたときこそ自分の意志を見つめ直す絶好の機会女子校でも理系と文系はほぼ半々という環境の中、理系を選んだ山崎さんが目指したのは東京大学理科I類。モノ作りが好きだったこともあり、入学した工学部航空学科では宇宙工学コースに進んだ。さらに大学卒業後、大学院時代の1年間、ロボット工学や人工知能の研究で全米屈指のメリーランド大学に留学する。「留学したいと両親に切り出したときは、猛反対されました。湾岸戦争があったばかりの頃だったので、とにかく危ないと。でも、留学は中学からの夢でしたから、親を納得させるために、まずロータリー奨学金を受ける資格を得て、経済的負担を減らし、留学先の大学を選んで、留学の意義を明確にするなど、1年かけて準備をしていきました。両親も最後は『そこまでがんばったんだったら、行ってきなさい』と応援してくれたので、ありがたかったですね」子どもがやりたいことを全面的に応援し、常にサポートすることだけが親の仕事では決してない。親が疑問を感じたときには、率直に反対意見を伝えることもまた、山崎さんのように、子どもが自らの意志を再確認し、努力することにつながる場合もあるのだ。「その留学中に、出会った方たちから刺激を受け、宇宙飛行士の試験に挑戦したのですが、その時は不合格で、宇宙開発事業団(現・JAXA)に入社し、職員として働きながら、再び挑戦しました。実は、子どもの頃から宇宙飛行士という職業を一直線に目指して、準備を進めてきたわけではなく、子どもの頃の漠然とした宇宙そのものへの憧れが、いろいろなことに出会い、少しずつ形になっていった。その時々で好きなことを続けていたら、自然と道が見えてきた――という感じです。ですから、理系に進むためには、子どもの頃から算数や理科ができなくてはいけない、というわけではありません。特に科学技術は、今、日常生活の衣食住さまざまなこととつながりがあるので、まずはお子さんが興味を持ちそうな観点から、親子で話題を広げていくといいと思います。これを勉強すると、こんなことができるようになるんだ!とか、そういったことが分かるいろんな体験を、身近なところで積んでいってほしいなと思いますね」後編へ続く……PROFILE山崎直子Naoko Yamazaki1970年、千葉県松戸市生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。同大学航空宇宙工学専攻修士課程修了後、1996年から宇宙開発事業団(現・JAXA)に勤務。’99年2月に宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年に宇宙飛行士として認定。2010年4月、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗、宇宙へ。ISS(国際宇宙ステーション)に110日間滞在する。’11年、JAXAを退職。現在、内閣府宇宙政策委員会委員、女子美術大学客員教授などを務める。Photo:Reiko TohyamaText:Keiko IshizukaComposition:Shiho Kodama
2018年08月02日インターネットやSNSなどのコミュニケーションツールの発達で、外国がより近いものになってきましたが、子どもには実際に肌で感じてグローバルな感覚を身に着けてもらいたい。しかし、頻繁に外国に行くことはなかなか難しいものです。日本にいながらにして子どもが異国の文化に触れられる機会を与えてあげることはできないでしょうか。外国人留学生を受け入れるホストファミリーはよく知られていますが、今回は少し違った受け入れ方をご紹介しましょう。有機農家が働き手として外国人を受け入れるシステム「WWOOF(ウーフ)」を通じ、海外のボランティアワーカー「WWOOFer(ウーファー)」を受け入れているファミリーに体験談を聞きました。■海外ボランティアワーカー「WWOOF」って何?「World Wide Opportunities on Organic Farms(世界に広がる有機農場での機会)」の頭文字を取ったWWOOF=ウーフ。有機農家などが働きたい人を受け入れ、作業を手伝ってもらう代わりに、食事と宿泊を提供するシステムです。京都府綾部市で農業と農家民泊を営む水田裕之さんは、2009年からウーフのホストをスタートし、奥様と8歳になるお嬢さんと一緒にウーファーを迎えています。ホストを始めた理由は、「小さくとも世界に開かれた農場でありたい」という思いでした。「私が農業を始めたいと思った頃はウーフのことを知らず、あまり研修などをせずに経験不足、技術不足のまま就農したので、ウーフのように気軽に体験や研修ができる仕組みは素晴らしいと思います」と、手伝いながら農業を知る機会をウーファーに提供しています。「ウーファーの手伝う内容は、季節によって異なりますが、わが家は田植えや稲刈りなどが中心。特に人手が必要な時に来てもらっています。田んぼや畑の仕事以外では、イベントなどの出店準備なども手伝ってもらっています」■受け入れ人数延べ100人! 日本にいながら世界を感じるウーフ・ホスト今まで水田さんが受け入れたウーファーは、年間5~10人、延べ人数は100人ほど。出身国は、台湾、香港、シンガポール、タイ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、フランスなどアジアや欧米が多く、日本人のウーファーもいるそうです。「アジアの方は旅行がてら日本を体験、楽しみたいという方。欧米の方は環境や食事、農業に関心のある方が多い気がします。日本の方はこれからの生き方を探している人が多いようです」と、ウーファーにより目的や思いはさまざま。初めて会う人と、いきなり生活を共にする。ハードルが高いことのように思えますが、水田さんに不安はなかったそう。むしろ「家族の一員のように食事を共にして、話したり作業したりすることはいつも新鮮な喜びです」と返ってきました。「うちでは、日常の暮らしと仕事がはっきりと分かれていない部分があるので、公私はあまり意識はしていないです。もちろん、日が暮れてその日の作業が終われば部屋で話したり、食事をしたりします。海外の方であれば、お互いの国のことをいろいろたずねあったり。日本の方だと、人生の話をすることも多いですね」1週間から10日程度、寝食を共にするウーファー。帰国後もSNSで連絡を取り合ったり、年賀状を出したりして交流を続けています。なかには、水田さんのところが気に入って再びやってくる人もいるそう。「いつか、来てくれたウーファーの国々を周りたいです」と水田さんの夢は広がります。 ■中学英語で大丈夫! 「認める・受け入れる」子どもの変化ウーファーとの会話は基本的に英語。「私は、中学校で学んだ程度の英語をなんとか駆使して、意思疎通ができている感じです。家内は英語がまったくだめ、娘はまだ英語は話しません」と言いながらも、ウーファーと楽しい時間を過ごしている水田さんご家族。お子さんにとっては、小さな頃から外国人が身近にいるという生活環境。すぐにウーファーと仲良くなり、遊んでもらえることを楽しみにしているそうです。「もともとの性格なのか人見知りはあまりせず、来てくれたウーファーにはすぐになつきます。自分が子どもの時の性格とは違うなと感じますね(笑)」ホストを始めてよかったことは、「広く世界の方々と交流できることです。草の根の国際交流で、人と人の相互理解につながると思います」と水田さん。それは、水田さんのお子さんにとっても同じ。さまざまな国のさまざまな人が訪れる環境で、「小さな頃から個々の違いを認めることができる」ように育っているそうです。「娘は、髪の色や肌の色など違ういろいろな方とも意識することなく接して、仲良く過ごしています。日本はまだまだ海外の人と交流する機会が少ないので、普段、外国人と出会った時に、違和感をもってしまうことがあるかもしれません。小さな頃から、人は皆違うということに慣れておくのは良いと思います。先日、日本の方ですが、耳の不自由なウーファーがいらっしゃったんです。娘は知っている手話を使い、楽しそうにコミュニケーションを取っていました」そんなお子さんの成長する姿を水田さんは「どんな人とも分け隔てなく優しく接することができる人、そして、多くの人に喜びを与えられるような人になってくれるとうれしいですね」と優しく見守っています。さらに、「お米や野菜をなるべく自給できるようにしているため、季節ごとの新鮮な食材があり、日々、安心安全な食事を心がけられること。良い自然環境に触れる機会が多いこと」と、有機農家で子育てをするメリットはたくさんあると語ります。「就農前にウーフの存在を知っていれば、きっとしていたと思います」と水田さん。ウーフのホストになるには、水田さんのように、まず有機農業を始めなければいけないのでハードルが高いですが、ウーファーなら簡単に体験できます。中には、親子で数日間からと、家族で短期間の受け入れをしてくれるホストもいるので、長期休暇を利用し、国内や海外でお子さんと一緒に農業と異文化を体験してはいかがですか? きっとお子さんの見ている世界がぐんと広がることでしょう。プロフィール 『水田家の食卓』 毎日食べるお米や野菜をできるだけ自分たちで作ってみたいと京都府綾部市で農業をスタート。農薬や化学肥料を使わない栽培を心がける。収穫した農作物は無農薬野菜の宅配や農産加工品としてオーガニックマーケットで販売。農家の暮らしをまるごと体験できる農家民泊も運営している。 ・WWOOF ・WWOOF ジャパン 取材・文/河部紀子写真提供/水田家の食卓
2018年02月26日運動会シーズンですね!私4人の子育てしてきまして、小学校の運動会だけで15回参加してきました。今回は私がそこで出会ったびっくりな親御さんたちのエピソードです。 誰だか分からない方とまるで家族のようにくっついて座るというなんとも不思議な感じに(笑)シートにシートの端がちょっと重なる…くらいの話ではないという経験2回。話をしても周りに余分なスペースはなく解決しない場合もあるので、未然に防ぎたい方は四隅になにか厚みのある私物を置いておくのがいいかと思います。 これは先ほどのとは違って直接的な被害は感じませんが、結果、他の方が窮屈な思いをしてるというということですね。運動会に応援に来る予定の方が来れなくなったのかもしれませんから一概には言えませんが、お互いに譲り合いの気持ちを持てるといいなと思います。 これ運動会あるあるなんです!小さい子やご高齢のかたが居らっしゃるご家庭だとテントなど使いたいと思うのですが、そういう方には学校が用意した本部テントがあると思いますので、前方スペースならば後ろへの配慮もしていただきたいな~というのが本音です。畳んでくださいとはなかなか言い辛いので、我が子の出番にお邪魔させていただくスタイルでいきました! 私が一番驚いたのがこれ!どうして学校内で飲酒や喫煙などということができるのか。近くに陣取っていたわけではないので私は気が付かなかったエピソードですが、さすがに学校側から注意を受けていたようです。「運動会は授業の一環です。授業参観と同じですよ」という先生のお言葉にビックリされてたとか。私はわりと直接話してしまうのですが、同じ学校に通う保護者としては注意しにくいですよね。学校へ苦情が相次いだのか、年々学校からの事前のお手紙に変化が…。我が家のアホな会話は置いといて(笑)学校からのマナーについての注意書きが柔らかい表現からズバッとした表現に変わり、また項目もどんどん増えていきました。気が付かなかっただけな方はすぐ辞めますし、保護者の周知によってそういうことがやりにくくなった効果もあると思います。また、ただ「こういう行為は止めてください」だけでなく、テントやテーブルなど設置できるスペースを設けてくれたので、おそらく一番多かったであろうストレスはほぼ無くなりました。 学校によっては、我が子の出番のときには撮影用スペース(最前列)に移動できる、という方法を取り入れてるところもあるそうです。 以上、ビックリ体験書いてきましたが、運動会は子どもががんばってきた成果や姿を見れるせっかくの機会です。また小学校には幼い1年生からぐっと大きく立派になる6年生まで著しく子どもが成長する過程を感じられる場だと思います。我が子だけでなく、全体に目を向けてみるとまた感慨深いものがあったりします。もしかしたら自分も気が付かないうちに周囲に迷惑をかけてしまってることがあるのかもしれないので、お互い気持ちよく過ごせるための配慮は忘れないで楽しみたいなと思います。
2017年09月30日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは、ぺぷりです。5歳の娘と2歳の息子と夫(現在単身赴任中)とマイペースに暮らしています。産後は体質が変わるといいますが、私の場合とても顕著に感じるのが、ものすごく涙もろくなったということです。今回は、そんな私の涙もろもろエピソードを2つご紹介します。■その1. テーマパークのパレード1つ目は、テーマパークのパレードを見た時のお話です。どちらかというと子ども向けのパレードだったのですが、涙が止まらず、ごまかすのが大変でした。(周りにパレードで涙している人は1人もいなかったのでなおさら)■その2. 友人の結婚式そして2つ目は、結婚式に参列した時のお話です。人生の門出を一緒にお祝いできる結婚式は、何度出席しても感動しますね。以前は花嫁の晴れ姿やすてきなお式、そして仲睦まじい新郎新婦の姿に感動していました。でも子どもを産んでからは、ご両親の心境になって「いつかこんな日が、わが子を送り出す日が来るんだ」と思うと、激しく心が震えるようになりました。■他にも毎日のこんなシーンでも大号泣!もともと涙腺がゆるめだったのですが、子どもを産んでからさらに涙腺がガバガバに…。特に、人が一生懸命な場面や、成長する場面に弱い。朝からみんなのうたで泣き、教育テレビの道徳っぽいVTRで泣き、ニュースで泣き、寝かしつけ中の絵本で泣き、子どもの優しい言葉で泣き。泣くのに忙しい毎日です。(もちろん子どもがいる時はびっくりされるので、こっそり泣きますが)もうすぐ開催される幼稚園の運動会でも、ダダ泣きすること間違いなしなので、ハンカチではなくタオルを持っていく予定です。
2017年09月22日こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。私は子育てや幼児教育に関するお話をさせていただく機会が多いのですが、ママたちから「もっと早く知って、そうすればよかった……」といった感想をよくいただきます。私自身、専門家ではありますが、自分の子育てでも「もっと早く知っていたら……」と思うことがあります。そこで今回は、先輩ママたちが後悔していることを取りあげ、心理学的な解決策などについて考えてみたいと思います。●家事が忙しく、子どもとあまり遊ばなかったこと子育ての後悔としてよくお聞きするのは、“お子さんとあまり遊ばなかった”というものです。今も昔もママは日々の生活に忙しく、ある程度大きくなると、一緒に遊ぶことも少なくなってしまうようです。ベネッセ教育総合研究所の調査(2015)によると、平日の家事を自分が8割以上分担していると感じているママが88.1% もいることがわかりました。このような調査結果からも明らかなように、ママの家事負担は重く、子どもと遊ぶには体力的にも精神的にも厳しい状況がうかがえます。また、最近では子育て中であっても、モデルルームのように片づけられている部屋が理想的であるかのようにメディアで取りあげられることもあり、家事に対してますますプレッシャーを感じているママも多いように感じます。児童精神科医の佐々木正美先生の著書『ママの心がふわりと軽くなる子育てサプリ』の中では、“子どもがいる家は散らかっているのが当たり前 ”と述べられています。また、佐々木先生は“家事も大事だが、子どもや夫を笑顔にすることのほうがはるかに大切”といったようなことも語られています。私自身、部屋が散らかっているとイライラしてしまいがちですが……佐々木先生のお言葉を胸に、自信をもって片づけないときもあります(笑)。そして、日々忙しく遊ぶ時間がないと悩むママにお伝えしたいのは、子どもにとってはママとの家事は“遊び”にもなるということです。どうやったらお子さんが家事を“遊び”として楽しめるかをぜひ考えてみましょう。たとえば、わが子が喜ぶ“家事遊び”は、洗濯物を畳めた数を競う遊び です。うれしそうに目を輝かせながら必死に畳んでいます。ポイントは、ママが畳みなおしたり、ダメ出ししたりしないことです(回数を重ねると大人よりも丁寧な仕事をしてくれます笑)。あとは、何分で片づけられるかを競う“片づけ競争 ”も大好きです。「何分でできるかを数えよう!」と言うと、笑顔で必死に片づけ始めます。私がロボットのように高速で片づけると、それを見て楽しそうにゲラゲラ笑っています。成長するにつれて、子どもは親との遊びよりも友達との遊びを好むようになります。「一緒に出かけよう!」と誘ってもついてきてくれない……と悲しそうに話すママもいます。子どもが親との遊びを求める期間は、案外短いものです。もし後悔しそうなら……今からでも子どもたちと思いっきり遊びましょう!●自立できる子に育てられなかったことママたちから相談を伺っていると、子育ての最終ゴールとして、“自立”を意識していることがほとんどです。「しっかりと自立できる子どもに育てたい」というママの思いがひしひしと伝わってきます。ただ、それと同時に、自立できる子に育てることの難しさも感じます。“お子さんを自立させられなかったこと”について後悔するママも多いのです。お子さんの自立を拒む要因の1つは、お子さんがかわいいがゆえに“口出し”をしすぎてしまうことです。この傾向は私にも少なからずあるため、ママたちの気持ちはとてもよくわかります。でも、お子さんが行動する前に、ママが先回りしてあれこれ口を出してしまうと、お子さんが“自ら考える機会”をどんどん奪ってしまうことにつながります。その結果、誰かがそばにいないと1人で行動することができなくなりますし、指示待ち人間 になってしまいます。自立するためには、自分に対する“自信”が必要だと心理学的にはいわれます。そして、自信をもつためには、少しずつ“成功体験”を重ねる必要があります。もちろん難しいことにチャレンジするときは、「ママとやったらできた!」といった状態からスタートするのもよいでしょう。ただ、いつまでもその状態だと真の自信にはつながりません。“しっかりと自立できる子どもに育てたい”と思うのであれば、“ママとならできた”といった状態から、“自分1人でもできた”といった状態につなげることをぜひ意識してみましょう。心配かもしれませんが……、ママにはお子さんの成長に合わせて、少しずつ手を離す覚悟も必要だと思います。----------いかがでしたか?今回は、ママが育児で後悔していることについてご紹介しました。皆さんの子育てのヒントになればうれしいです。【参考文献】・『ママの心がふわりと軽くなる 子育てサプリ―そのままのあなたで大丈夫!』佐々木正美/松本ぷりっつ(著)【参考リンク】・第5回 幼児の生活アンケート | ベネッセ教育総合研究所(PDF)()●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年09月05日結婚、出産・子育てを経て、生活や仕事が変わった人も多いはず。独身の頃を思い出し、「あの頃は自由でよかった」「あの時のほうが幸せだったかも…」と思う人もいるかもしれません。そんな人にぜひ読んで欲しいのが、やまもとりえさんのマンガ『Aさんの場合。』(祥伝社刊)です。祥伝社のWEBマガジン『コフレ』で連載されているマンガで、昨年末に書籍化されました。やまもとりえさん自身が、2歳と0歳の男の子のママです。主人公は、独身のAさんと既婚で子どもがいるBさんマンガの主人公は同じ会社にいる2人の女性、Aさん(30代独身、ひとりがラク)とBさん(30代既婚で娘が1人、人づきあいが上手なタイプ)。会社でのちょっとしたやり取り、産休や育休時のこと、クリスマスやお正月の過ごし方などを、Aさんの視点、Bさんの視点からそれぞれ綴ります。Bさんが感じていることは、まさにワーキングママ的な共感がずらり。たとえば、------------------------------------〈Bさんの本音〉・ 時短で会社から早く帰るのに、まわりに気を遣ってしまう。本当はもっと仕事していたい・ 保育園に寄って急いで夕食を作ったのに、パパは「夕飯はいらない、飲み会になってしまった」とメールを送るだけで気楽・ 実家での帰省時に、やたら息子を「優秀だった」と言う義母が面倒くさい・ SNSを見ていると、まわりみんなが自由で楽しそうな写真ばかりをアップし、憂鬱になる・ ------------------------------------など、どれも「わかる」「私もそう思ってた!」と感じるエピソードが並びます。結婚や仕事への考え、SNSの感じ方の違いがおもしろい一方、Aさんが感じていることは、結婚する前に自分が悩んでいたことだったり、ママになった今でもふと感じることだったりに近いものがあります。------------------------------------〈Aさんの本音〉・子どもがいる人は、会社から早く帰れてうらやましい。仕事も気楽な気持ちでやっているんだろうと思う・ 正月に帰省するたびに、親から同級生や友人の結婚、出産話を聞かされる・ SNSには結婚・出産をした友人たちの、子ども自慢・幸せ自慢ばかり・ クリスマスは、一番孤独を感じる時。ひとりでいるのは良いが、「かわいそう」と思われるのがイヤ------------------------------------など、すっかり忘れていた独身時代に悩んでいたこと、ひとり暮らしのときに感じていたことが、ありありと描かれていてビックリします。職場の上司、パパなど、まわりの人の本音もAさん、Bさん以外にも、ふたりの上司である課長や、Bさんの夫の本音も描かれています。---------------------〈課長〉・Aさん、Bさんそれぞれに良いところ、良くないところがあり、それぞれの扱いが難しい〈パパ〉・子育てに理解がない上司との間で板ばさみ。子育てや家事をひとりで背負いこんでいるBさんを察し、「もっとふたりで話し合わなくては」と提案する---------------------どの人の視点も、とても共感できて納得できるものばかりで、ひとつの出来事に対し、いろいろな立場から想像してみることの大切さを感じます。仕事と子育て、家事をしていると、「自分ばっかりが大変」「だれも助けてくれない」と辛かったり、孤独を感じたりすることも多いと思います。しかし、ちょっと視点を変えることで、悩んでいることが解消されたり、孤独感や不安感が少しラクになることもあります。いわゆる「子育てマンガ」は、子育てのエピソードが中心になり、ママや子どもが主人公になって描かれることが多いのですが、このマンガでは、実際はそれだけでなく多くの人が関わっていることにも気づかされます。私自身も『Aさんの場合。』を読んでから、会社や家庭で、それぞれ仕事や子育てをしていると、「相手はこう思っているかもしれない」とか「言い方を変えても良いかも」と少し配慮するようになりました。今の暮らしに、ちょっとした“気づき”を与えてくれる『Aさんの場合。』、ママはもちろん、独身の女性やパパにもおすすめ。試し読みもあるので、ぜひ読んでみてください。『Aさんの場合。』(祥伝社刊)試し読みはこちら→<文:フリーランス記者武田由紀子>
2017年07月17日発達障害児の子育てに、親の相談の場は不可欠。しかし、子どもにとってはどうだろうか出典 : 発達障害児を育てていると、診断されてから何度も何度も、様々な相談に赴くことになります。私の場合、1番最初の相談は市の発達相談でした。その次は病院の発達外来、そして言語療法や音楽療法などでは、その後に先生方との面談もあります。他にも、幼稚園や小学校の先生との面談…。実は1ヶ月に数回は、「子どもの状態」について相談しています。この相談は、親にとってとても大切なことです。どうしていいのか分からなくなったとき、何度となくこの相談に私は救われました。「ちょっとこんなことで困っていて…」と、相談できる場が沢山あるありがたさ。発達障害児を育てている親が、追い詰められないためにも、このような相談の場は絶対に必要だと私は思います。一方で、子どもが少しずつ大きくなり、理解力がついてくると共に、考えなければならないことがあります。それは、この相談の場には子どもも常に一緒にいて、内容を聞いているということ。そして、それはその子にとって、必ずしも嬉しい内容ではないということを。発達検査の報告で息子の様子が急変。「もうやめて…」出典 : ある日のことです。発達外来で担当医と話をした後に、息子が私の手を掴んで言ったのです。息子「おかあさん、僕、ドキドキする」私「え?なんで?」息子「僕のテストの結果をお母さんが誰かと話すたびにドキドキする。もうやめて。」これを聞いて、私は心の底から「やってしまった!」と反省しました。私は相談することに追われ、側でいつも息子が聞いているという事実をすっかり忘れていたのでした。その頃はちょうど、小学校就学に向けて発達検査を受けたあと。発達外来や言語療法、そして就学相談など、あらゆる場所で私は、検査結果についての相談に追われていたのです。子どもの将来への不安で頭が一杯だった私、息子の気持ちに気付けなかった出典 : そもそも発達検査には、その子の苦手な部分を知り、支援することで日常生活を円滑に送れるようにする、という目的があります。ですから、検査結果の話をするときは、大抵「この子はこういうことが苦手なんですね」というように、その子の苦手について話すことが多くなります。大きくなって理解力のついてきた息子は、これを聞いてどう思ったでしょうか。いつもお母さんは、僕の苦手なことを話している、いつもいつもお母さんは僕のことで困っている…そう思ったに違いありません。ただでさえ、発達検査は子どもにとっては大変なストレスです。頑張って検査を受けたのに、その後にいつも目の前で「自分の苦手な部分」について話をされる息子は、一体どんな気持ちだったのでしょうか。このときは本当に、自分の無神経さに落ち込みました。とはいえ、子育ての不安をそのままにもできない。ではどうしたらいいのだろう?出典 : 実はこれはとても難しい問題で、発達相談にせよ就学相談にせよ、「相談」と言われる場所には、本人同伴が基本です。それは、本人の態度なども、その場で行動観察として見られているからです。また、そこで本人を慮って、良い話だけで終わらせるというのも、なかなか難しいのが現実です。相談に来るということは、親も少なからず、追い詰められている状態だからです。とはいえ、このままでは息子の不安は増すばかりです。出典 : 最近、私が工夫しているのは、相談ごとをあらかじめ書面にまとめておくことです。発達検査の結果を関係機関に伝えるときには、解説や支援方法などを自宅でレポートにし、封筒に入れて渡すことにしました。医師や相談員の方には、後で目を通してもらうようにして、子どもに聞こえる場所では、得意な部分や成長した部分についての話題を中心に話しています。子どもの成長と共にこうして、いろいろと配慮しなければならないことも増えていくのかもしれません。
2016年09月22日悩み相談の中でも、アドバイスしやすいものとしにくいものがありますよね。特に女性の場合、難しいのが結婚や妊娠、子育てなどのテーマ。相手と自分の立場によって(未婚か既婚か、子なしか子持ちかなど…)、言いかたやどこまで言うべきかの判断も非常に難しいところがあります。今回は、その境界線の考えかたについてご紹介します。どの立場にいても難しい筆者は既婚で子持ち。個人的には「30代で結婚しないとヤバい」というような、人間を単純に比較する思考を持ち合わせていません。母子家庭育ちだからでしょう、自分がマイノリティな環境で育っているので、両親揃っている家族とは比較したら違うことばかり。次第に比較をやめていきましたし、特に結婚ほどモロ感情・性格・相性…という「目に見えない、形にできない」ものほど、比較すべきではないと思っています。それでも、既婚・子持ちといえばよくネットなどで「既婚友人のアドバイスがムカつく」と言われる立場。「上から目線」と捉えられたり、「既婚者が言うことだからね」と意見をまともに聞き入れてもらえないこともあります。アラサーを過ぎてからは、どの立場にいても女子は悩み相談が難しくなってくると感じています。そこで心がけてきたのは、以下のことでした。アドバイスしないまずはアドバイスをしないことです。相手の話をよく聞いていると、「自分はどうしたいか」「何を言ってほしいか」という答えは相手自身が持っていることが多々。話を聞いているうちに、本人もそちらの方向へ話を持っていきます。アドバイスしたくなるときもありますが、それが「相手にとってのベストタイミング」かはわかりません。「アドバイスをしても結局話は聞かず、言われたのと同じ失敗をしてやっと聞く耳を持った」という経験が筆者自身にもあり、話を聞いても実際に体験しなければ納得できないところが人間にはあります。相手のタイミングを見守るのも、友人の務めのひとつでしょう。言うことで分かることとはいえ、一方で友人がいつも同じことで悩んでるけど何も行動せず、タイムリミットも近そうだという場合もあります。相手のためを思えば、やっぱりアドバイスすべきという場合もあるでしょう。そういうときにはアドバイスも大切。大切なのは言いかた・表現です。「こうすべきでしょ」などの断定的な表現や、上から・下から目線と取られそうな表現には気をつけます。あくまで中立的な立場で、相手を思う言葉も付け加えて伝えましょう。そこで相手が話を聞き入れるか、それとも距離を置かれるかは、友人関係の分かれ道。信頼関係が築かれていればその後も関係は続きますし、それが別れるタイミングだったということもあります。分かれ道となると悲しいものですが、言わないでユルく関係を続けていても、いずれ分かれ道はやってきます。あとは自分の発言に自信を持てるかが大事。相手のためを思った発言だと自信が持てれば、後悔することはないでしょう。ライター:宮野 茉莉子
2016年09月21日どうすれば考えがまとまるのだろう…Upload By モンズースー頭の中が多動と表現させることもある、ADHDの頭の中。私も、沢山の課題や悩みを同時に抱えると考えがまとまらず、何をしたらいいのかわらなくなったり、不安になってしまうことがあります。そんな時、私なりの解決方法の1つが、頭の中の考え事を紙に書き、紙の上でまとめる方法です。頭の中だと考えていたことが動いてしまったり、他のことに邪魔され、集中して考えられない時でも、紙の上に書けば落ち着いて考えられるからです。忙しい時にはなかなかできませんが、1人で落ち着ける環境がある時にやると、ずっと悩んでいたことが数分で解決することもありました。もし、同じようなことでお困りの方がいましたら、ご参考までに。
2016年09月02日「選挙」というと、どうも「めんどくさい」「誰がなっても変わらない」という声が毎回多数上がるように思います。しかし、本当にそうなのでしょうか? 私たち、子育て世代が選挙に行かないことで、実はすごく損をしていると私は思うのです。■ベビーカー優先車両が廃止になった理由少し前、電車でベビーカー優先車両設置案が進んでいました。けれども、おもに年配の方から「私たちの時代は抱っこで頑張ったんだから、そんなものはいらない!」という声が多数あったことから廃止になったのは知っていますか?私はこのニュースを見たとき、思わず「嘘でしょ!?」と声に出してしまいましたが、実際に今も見送りになっています。また、「イクメン」という言葉が定着したにもかかわらず、男性の育休はなかなか上司が認めてくれない。もしくは、認めてもらっても出世が遠のく…なんていうことが実際に起きているのを、知らない、または気づいていない人も多いのではないでしょうか。「海外はもっと進んでいるのに」「これだから日本は遅れてる…」なんて言ってしまいたくなりますが、子育てに優しい環境を望んでいるはずの私たち「子育て世代」の投票率は半数にも満たない中、年配層の投票率はとっても高いのですから、年配層を考慮した政策が通っても、それは仕方がないというものなのかもしれません。■投票に行きもしないで文句ばかり言っている場合じゃない最近ではイギリスのEU離脱も年配層の指示多数で決まってしまい、若者たちからは「自分たちの未来を年配層が決めてしまった」という声も噴出していました。今の時代、未来を決める選挙の投票に行きもしないで、将来に不満を言っている場合ではないと思うのです。私たちの世代こそが選挙にいかなければ、時代を変えることはできないのですから。 ■匿名ブログでも国は動き出すとはいえ「誰に投票しても変わらない」と言いたくなりますよね。実際多くの報道がスキャンダルや不祥事ばかり取り上げるので、私たちはそちらに目がいきがちです。そこで「またか…」と、うんざりしてしまうこともあるでしょう。しかし、匿名の人が書いた、たった1つの「日本死ね」というブログだけで国が動きだしたのも事実です。私たち世代は拡散する力を持っているし、良いニュースも悪いニュースも、報道されようとされまいと身近なスマホやSNSで簡単に知ることができるし、伝えることができます。「いつか国が保育園を作るだろう」「いつか子どもの学費がタダになるかもね」ではなく、私たちが望むことを達成させようとしている人を選ぶのは、私たちに課せられた責任だと思うのです。まもなく参院選があります。そして、東京都に住む人は、知事を決める都知事選も控えています。まずは選挙ポスターや選挙公報を、いま一度見直すところから始めてみてはいかがでしょう。
2016年07月07日子育てをしていると「0ヵ月~6ヵ月まで」「1歳~2歳まで」など、時期によってそれぞれ使うものが大きく様変わりしますよね。「1ヵ月前までは頻繁に使用していたのに、今はもうまったく使わない!」なんてことも珍しくありません。このように、使用期間の短い子育てグッズが大半の中、1年以上長く使える子育てグッズもあります。そこで、6歳の子どもをもつ私が「これは使用頻度が高かった」と思う上位3つのアイテムをご紹介します!使用頻度が高かった子育てアイテム(1)食事時に大活躍のハイチェアこれまでにもっとも活躍し、現在も使用しているのがハイチェアです。いとこからのお下がりという歴史あるハイチェアですが、木でできているために丈夫で安定感があり、子どもがよじのぼっても重みで倒れたことがありません。子どもが赤ちゃんの時にはローテーブルで食事をとっていましたが、歩き回るようになり、ものを触るようになったのでダイニングテーブルを購入。それに合わせてハイチェアを利用し始めました。ハイチェアなら、座高の低い子どもでも親と同じ目線で一緒に食事ができるので、とても便利でした。ツヤ加工してあると食べこぼしも拭きやすいのでおすすめです。使用頻度が高かった子育てアイテム(2)トイトレスタート時に必要な補助便座補助便座は、子どもがトイレトレーニングを始めた時期にお下がりをもらいました。以来、トイレ内に補助便座を置き、使用の際に子どもが1人で取り付け、使用しています。補助便座は「補助」と名がつくようにサポートアイテムです。私は、子どもが1人でトイレができるようになった時に一度取り外しましたが、子どもから「落ちそうで不安」と言われたので、いまだに置いています。プラスチック製の補助便座ですが、割れてしまうこともなかったので、意外と丈夫なことにも驚きました。使用頻度が高かった子育てアイテム(3)頭が大きくなっても対応可能なキャップわが子は帽子をひどく嫌がる子でしたが、3歳を過ぎてから被ってくれるようになったので、夏仕様のものを購入しました。こちらはメッシュ部分が多いので蒸れにくく、洗濯機でガシガシ洗えて扱いやすいのが特徴。そのため、毎年買い替えることもありません。頭の大きさに応じて調整出来るアジャスターの調整幅が広いので、小学生になって頭が大きくなっても、まだまだ被れそうです。「このキャップ、デザインが赤ちゃんぽいからもう被りたくない!」と本人が嫌がるまでは、使い続けたいです。今でも使用中のこの3つのアイテムは、子育てグッズの中では使用期間が長いものと言えるでしょう。使う期間の長さを考えると、特にハイチェアは、値段ではなく丈夫さを重視したほうがいいかもしれませんね!
2015年08月21日結婚して、これから子どもを作ろうと思っているカップルや、これから子育てを始めるファミリーにとって、住まう街の子育て環境は気になるところ。「マイナビ賃貸」では、幼稚園や小中学校などの教育環境や事件、事故の発生件数、自治体の子育て支援制度などを元に、東京都内の各市区町村における子育て事情を調査しました。これからお部屋探しをする人は、参考にしてみては?●教育環境を重視したい方にオススメ「文京区」夏目漱石や森鴎外も住んだ歴史と文化の街。東大など15の大学が集まり、アカデミックな雰囲気が魅力です。お茶の水女子大付属、東京学芸大付属、筑波大付属と、国立幼稚園・小中高校が集まっているだけでなく、有名私立校も多数。都内では珍しく区立幼稚園も10カ所(うち6園が3年保育)と多く、教育環境を重視したい方にお勧めです。刑法犯発生件数が23区で最も少なく、交通人身事故発生件数も23区で下から2番目(いずれも警視庁調べ、2011年)という安全性もポイントが高いですね。ただ、坂が多いのでベビーカーで移動しやすいかどうかはチェックが必要かもしれません。区長自らが育児休暇を取ったことも話題になりました。●豊かな自然環境や子育て支援が充実「武蔵野市」人気の吉祥寺を抱える武蔵野市は、動物園もある井の頭公園をはじめ、豊かな自然に恵まれています。子供を思い切り遊ばせられる環境は抜群で、のびのび子育てができそうです。自治体の子育て支援も充実しており、市としては珍しく中学卒業までの医療費自己負担分は全額補助ですし、「0123吉祥寺」「0123はらっぱ」「おもちゃのぐるりん」といった親子で遊べる公的施設は、満足度の高いものばかり。また、全小学校で放課後、スタッフを付けて教室・校庭・図書館開放をしており、学童保育でなくても安心してフルタイムで働けると評判です。全国で初めてコミュニティーバスを導入したように、子供やお年寄りに配慮した街づくりが光ります。●都心へアクセスの良さと閑静な住宅街「杉並区」「世田谷区」どちらも都心へのアクセスが便利なのに、緑が多く閑静な住宅街。適度な華やぎもあり、子連れでのお買い物やお散歩が楽しいのも、ママには嬉しい点です。教育熱心な家庭が多い印象で、公立学校のレベルも高いよう。独自の子育て支援策として、杉並区では、一時保育や習い事などに使える「子育て応援券」(出生時に4万円分、2歳まで年1回2万円分を配布、5歳まで一部負担で購入可)が便利。世田谷区には、普通の公園ではなかなかできないたき火や泥遊び、木登りなどができる「プレーパーク」が4カ所もあります。ただ、ワーキングマザーにとって気になる待機児童数(2012年4月1日付)は、杉並区が52人と比較的少なく、世田谷区は都内で最も多い786人でした。働くママの場合、その点の考慮が必要かもしれません。このほか、出生率が23区トップの江戸川区は、都内有数の子育て支援制度を誇り、面積に対する公園の割合も都内一。18歳まで医療費の助成制度がある千代田区と北区、出産時に上限60万円の助成がある港区も、子育て関連の予算が潤沢な街です。共働きの家庭なら思い切って都心に住み、職住近接にするという方法も。土日も静かで、過ごしやすいそうですよ。“子育てしやすい街”というと、緑が多くて近くに遊べる公園や施設があって、教育環境がよく、安全で、公的支援も充実していて、なおかつお買い物も便利で……と、挙げればきりがないほどいろいろな条件があります。なんといっても家族みんなが無理せず楽しく過ごせる場所が一番。まずは優先順位を決めて、より良い環境を見つけたいものですね。(文・エフスタイル)参考資料・刑法犯認知件数、交通事故発生件数(警視庁HP)・待機児童数、公園面積・人口割比率、出生率(東京都HP)・子育て支援施設(武蔵野市HP)・子育て支援について(北区HP)(千代田区HP)(港区HP)(世田谷区HP)・武蔵野市HP子供のいる家庭への手当・助成(平成24年7月26日更新)・杉並区HP「杉並子育て応援券」の概要(平成19年6月より事業実施)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月26日結婚して、これから子どもを作ろうと思っているカップルや、これから子育てを始めるファミリーにとって、住まう街の子育て環境は気になるところ。「マイナビ賃貸」では、幼稚園や小中学校などの教育環境や事件、事故の発生件数、自治体の子育て支援制度などを元に、東京都内の各市区町村における子育て事情を調査しました。これからお部屋探しをする人は、参考にしてみては?●教育環境を重視したい方にオススメ「文京区」夏目漱石や森鴎外も住んだ歴史と文化の街。東大など15の大学が集まり、アカデミックな雰囲気が魅力です。お茶の水女子大付属、東京学芸大付属、筑波大付属と、国立幼稚園・小中高校が集まっているだけでなく、有名私立校も多数。都内では珍しく区立幼稚園も10カ所(うち6園が3年保育)と多く、教育環境を重視したい方にお勧めです。刑法犯発生件数が23区で最も少なく、交通人身事故発生件数も23区で下から2番目(いずれも警視庁調べ、2011年)という安全性もポイントが高いですね。ただ、坂が多いのでベビーカーで移動しやすいかどうかはチェックが必要かもしれません。区長自らが育児休暇を取ったことも話題になりました。●豊かな自然環境や子育て支援が充実「武蔵野市」人気の吉祥寺を抱える武蔵野市は、動物園もある井の頭公園をはじめ、豊かな自然に恵まれています。子供を思い切り遊ばせられる環境は抜群で、のびのび子育てができそうです。自治体の子育て支援も充実しており、市としては珍しく中学卒業までの医療費自己負担分は全額補助ですし、「0123吉祥寺」「0123はらっぱ」「おもちゃのぐるりん」といった親子で遊べる公的施設は、満足度の高いものばかり。また、全小学校で放課後、スタッフを付けて教室・校庭・図書館開放をしており、学童保育でなくても安心してフルタイムで働けると評判です。全国で初めてコミュニティーバスを導入したように、子供やお年寄りに配慮した街づくりが光ります。●都心へアクセスの良さと閑静な住宅街「杉並区」「世田谷区」どちらも都心へのアクセスが便利なのに、緑が多く閑静な住宅街。適度な華やぎもあり、子連れでのお買い物やお散歩が楽しいのも、ママには嬉しい点です。教育熱心な家庭が多い印象で、公立学校のレベルも高いよう。独自の子育て支援策として、杉並区では、一時保育や習い事などに使える「子育て応援券」(出生時に4万円分、2歳まで年1回2万円分を配布、5歳まで一部負担で購入可)が便利。世田谷区には、普通の公園ではなかなかできないたき火や泥遊び、木登りなどができる「プレーパーク」が4カ所もあります。ただ、ワーキングマザーにとって気になる待機児童数(2012年4月1日付)は、杉並区が52人と比較的少なく、世田谷区は都内で最も多い786人でした。働くママの場合、その点の考慮が必要かもしれません。このほか、出生率が23区トップの江戸川区は、都内有数の子育て支援制度を誇り、面積に対する公園の割合も都内一。18歳まで医療費の助成制度がある千代田区と北区、出産時に上限60万円の助成がある港区も、子育て関連の予算が潤沢な街です。共働きの家庭なら思い切って都心に住み、職住近接にするという方法も。土日も静かで、過ごしやすいそうですよ。“子育てしやすい街”というと、緑が多くて近くに遊べる公園や施設があって、教育環境がよく、安全で、公的支援も充実していて、なおかつお買い物も便利で……と、挙げればきりがないほどいろいろな条件があります。なんといっても家族みんなが無理せず楽しく過ごせる場所が一番。まずは優先順位を決めて、より良い環境を見つけたいものですね。(文・エフスタイル)参考資料・刑法犯認知件数、交通事故発生件数(警視庁HP)・待機児童数、公園面積・人口割比率、出生率(東京都HP)・子育て支援施設(武蔵野市HP)・子育て支援について(北区HP)(千代田区HP)(港区HP)(世田谷区HP)・武蔵野市HP子供のいる家庭への手当・助成(平成24年7月26日更新)・杉並区HP「杉並子育て応援券」の概要(平成19年6月より事業実施)
2012年10月26日