高校3年生のセスナ(@sesuna160930)さんは、2021年1月25日が高校生活最後の弁当の日でした。セスナさんが高校に通う3年もの間、一度も休むことなく弁当を作ってくれた母親。セスナさんは感謝の手紙を書き、最後の弁当の中身の写真とともにTwitterに投稿しました。弁当に文句をいったこともあったという、セスナさんがつづった手紙がこちらです。お母さんへ3年間毎日かかすことなく弁当を作ってくれてありがとう。毎朝、俺よりも早く家を出ているのにそんな忙しい中で作ってくれたことにとても感謝しています。もう、お母さんの弁当はほとんどないと思うと、とってもさびしく感じます。たまに量やおかずについて、文句をいってしまった時もありました。せっかく作ってくれたのに生意気をいってごめんなさい。おかずの中では何度もいいましたが、甘い玉子焼きが大好きでした。最後に、直接伝えるのは恥ずかしくて文字にしているので、これを見ても何もいわずにそっとしておいてください。今まで本当にありがとうございました。高校生活最後の弁当だった3年間1度も休むことなくつくってもらったから感謝の気持ちをこめて手紙を書いてみたもう1枚は最後の弁当の中身です! pic.twitter.com/0MHW5mco46 — セスナ (@sesuna160930) January 25, 2021 最後の弁当にも、セスナさんが大好きだという甘い玉子焼きが入っていました。感謝の想いとともに、文句や生意気なことをいってしまったことに反省をしたセスナさん。投稿には、「絶対、お母さん泣いちゃう」「ウルっとした」「あれ、涙が…」といった声が上がっていました。手紙を受け取った母親は、きっと静かに嬉しさをかみしめたことでしょう。感謝の言葉を伝える大切さに気付かされますね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月31日毎年1月から2月にかけては、学校でのお弁当が最後となる時期。友達と囲んで食べたり、親子ゲンカした翌日もちゃんと用意をしてくれたり、弁当にもさまざまな思い出が詰まっているでしょう。Twitterユーザーの@towan___さんも、高校生活最後の弁当の日がやってきました。弁当の中には、母親からの手紙が入っていたといいます。そこに書かれていた内容に多くの人が感動しました。小さなメモ用紙に書かれていたのは…。3年間、お弁当を作らせていただきありがとうございました。冷食、玉子焼きばっかでごめんネ。高校生活最後のお弁当でお母さんが泣かせてきた。 pic.twitter.com/sSqwEPNDrt — #VigorとわにゃんNox CWN (@towan___) January 25, 2021 「作らせていただきありがとう」とつづる母親の言葉に、愛を感じますね。3年間、いろいろな想いがあって弁当を作ってきたに違いありません。投稿には、同じように最後のお弁当に手紙が入っていたという人もいました。・素敵なお母さんですね。とても愛情を感じる。・自分も同じようなことがあり、学校で泣いたな…。・これは泣く。改めて母親に感謝したいね。冷凍食品でも、レパートリーが少なくても、深い愛情は毎回お弁当に詰まっていたはず。きっと高校生活最後のお弁当は、いつも以上においしかったことでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月26日2021年1月8日に放送されたトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、お笑いタレントの、ゆりやんレトリィバァさんが出演。中学生の時のいじめについてのエピソードを吐露しました。いじめを乗り越えた、家族との『ある習慣』中学校の頃、部活動でテニス部に所属していたという、ゆりやんレトリィバァさん。テニス部のキャプテンに名乗り出たことをきっかけに、悪口をいわれたり、ボールを当てられたりしていたといいます。※写真はイメージ部活動で明らかないじめを受け、学校に行くのも嫌だと思っていたゆりやんレトリィバァさんでしたが、それでも毎日登校し続けられたのは家族の支えがあったからだそうです。そして、いじめのことを素直に話せたのは、幼稚園の時から始まったという、父親が発案した家族の習慣でした。父親が会社員で夜9時に帰ってきた時に、みんなが台所に集まって今日何があったかを報告するっていう、今日の出来事をしゃべる『今日でき』っていうのがあったんです。で、「今日幼稚園で何があった」「小学校で何があった」っていうのをお姉ちゃんと2人で報告するんですけど。毎日めんどくさくて「別に何もなかった」っていったら、「そんなわけないやろ」って。「毎日報告すること考えて生活しなさい」って怒られて。そういう習慣があったので、毎日「こういうことがあって…」っていうことを別に恥ずかしさとか、嫌なことあってもチクってるとかそういう気持ちではなくて、「こういうことあって嫌やったわ〜」とかをいえたので、自然と相談に乗ってもらって。徹子の部屋ーより引用『今日でき』という、今日の出来事を家族で報告し合う場があったと語る、ゆりやんレトリィバァさん。幼い頃からの習慣ということもあり、いじめで嫌な思いをした時も自然に親へ相談することができたといいます。番組のMCである黒柳徹子さんが「あなたがいじめられていることを聞いて、お父様はなんとおっしゃったの」と聞くと、ゆりやんレトリィバァさんは次のように回答しました。そうですね。なんといってたかっていうのはちょっと忘れたんですけども。「嫌な思いしてる」って(いったら)「それはなんでや」とかを聞かれて。私が悪い部分に対して私も注意受けましたし、理不尽な部分に関しては私の味方になってくれて、「明日はこういう風にその子にいわれたらこういってみたらどうや」とか。効果はあんまりなかったんですけど。でもそういうのが毎日支えてもらってたなって今思います。徹子の部屋ーより引用ゆりやんレトリィバァさんに対し、父親はダメなところを注意しつつ、一緒になって解決策を考えてくれていたのだとか。「効果はあまりなかったけど、そういうのが毎日支えになっていた」と、父親への感謝の想いを笑顔で話していました。【ネットの声】・家族みんなで共有し合えるって、なかなかそういう家庭って少ないと思う。・喋り方とか、育ちの良さが出ていた。ゆりやんさん一家みたいな、仲のいい家族になりたい。・ゆりやんさん、あんなに明るいのに、いじめられた過去があったんですね…。いじめを乗り越えられた父親発案の習慣、素敵でした。特に子供を中心に社会問題になっている、いじめ。加害者側が深く考えずに行っていたことでも、被害者は心に深い傷を負います。しかし、親の目の届かない学校などで発生していることが多く、そもそも問題に気付けない場合も。自分の大切な子供を守るためにも、ゆりやんレトリィバァさんの家族のように、日頃から面と向かって話す時間を設けるのが大切なのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月10日・テレビで流れるたびに泣いてしまう。・ここ最近で、グッときたCM。・たった1分で泣きそうになった。そんな声が上がっているのは、酒造会社『キリンビール』のCMです。子育てを終えた夫婦の会話に、ほろり動画に登場するのは、とある熟年夫婦。子育てを終えた2人は、1人娘の結婚式でもらった引き出物のグラスで乾杯することにしました。しかし、父親は娘と結婚相手の名前が刻まれたグラスが気に入らない様子。母「いいじゃない、引き出物らしくって」父「余計だろ名前は。まあ…あいつらしいけどな」そういいながら乾杯をした2人は、娘さんとの思い出を笑いながら振り返ります。※写真はイメージ母「急に金髪にしてきたり」父「転職したのも事後報告。挙句の果てに、突然『結婚します』って」母「口下手なのよ」父「よくいうよ。いっつもそこ座ってビール飲みながらペラペラペラペラ…」そういって、娘が座っていた席を顎で差した父親ですが、表情はどこかさびしそうです。少し沈黙した後、母親は…。「あの子がいないと静かね」※写真はイメージそういわれた父親が少しうつむくと、グラスの底に書かれたメッセージに気が付いたのです。「お父さん、これからもよろしく」娘からの思わぬメッセージに、吹き出す父親。「これからってなんだよ!」と、顔をほころばせながらツッコミをいれるのでした。ビールが生み出す喜びを描いたという、キリンビールのCM。またたく間に反響を呼び、YouTubeに投稿されると、わずか2週間で100万回再生を突破しました。大人になって自立し、親元を離れて暮らす多くの人が、愛する家族を想い、胸が熱くなったことでしょう。新型コロナウイルス感染症が流行した影響で、帰省がままならない2021年1月現在。しかし、離れている今だからこそ、伝えられる想いもあるはずです。みなさんも、電話やメール、ギフトなどで、家族と連絡を取り合ってみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2021年01月09日2020年12月7日、asuka tai(@tai_asuka)さんがTwitterに投稿した、『LINE』でのやり取りに14万件以上の『いいね』が付きました。投稿を見た人からは「素敵すぎる」「涙ぐんだ」といった声が寄せられています。しんどい時に、いつもタイミングよく連絡をくれるのは?投稿者さんには、精神的につらい時、いつもタイミングよく連絡をくれる人がいるのだとか。それは恋人…ではなく、弟だといいます。実際に、投稿者さんが入院する際、弟から送られてきたメッセージがコチラ。弟:入院って聞きましたよ…。弟:仕事大変だねぇ…。休んでくださいな…。投稿者さん:1週間入院よ。投稿者さん:ありがとう、ゆっくり休みたいと思います。弟からは、気づかう言葉とともに、計78枚もの『元気が出る写真』が送られてきたのだとか。写真の中には、実家の犬の姿や、弟が撮影した美しい風景などがあったそうです。ほかにも、弟は何気ない会話で笑わせてくれたり、投稿者さんが昔プレゼントしたものをずっと使い続けていてくれたり…。弟:アップルパイ焦げたので見て。投稿者さん:惜しい!けどおいしそう。投稿者さん:「アップルパイ焦げた」ってフレーズ、なんかいいね。投稿者さん:お皿がよい。弟:お目が高い、これは陶器市で一目惚れして買った、お気に入りのお皿。投稿者さん:左下に写ってる筆箱、見たことあるな?弟:好きな本と植物を置いてるよ。弟:姉上に高2のクリスマスで貰った筆箱でございまする。投稿者さん:そういう所だね…。ちょっとしんどいなって時にいつもタイミングよく連絡がきて、あったかい気持ちになる。入院して辛かったときは元気が出る写真。彼氏…ではなく可愛い弟です。 pic.twitter.com/HQulqsRpB2 — asuka tai (@tai_asuka) December 7, 2020 はっきりと「元気を出して」とは言葉にせず、何気ない優しさで寄り添ってくれる弟さんは、いつも投稿者さんを癒してくれているのでしょう。投稿にはさまざまな声が寄せられました。・元気が出る写真、78枚も!素敵な弟ですね。私も兄弟に会いたくなりました。・心が温かくなって涙が出ました。1人っ子なので、こういう姉弟の絆に憧れます。・優しい。投稿を見た私もとても元気をもらいました!・姉である投稿者さんも優しいから、いつも寄り添ってくれるんだろうな。2人のやりとりに癒された。人の優しい思いに触れると、心が温まりますね。優しさにあふれた姉弟のやりとりは、多くの人の心を癒したことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年12月10日「暖かいってこういうことなんだな」そんなひと言とともに、小学生時代の思い出を描いた漫画をTwitterに投稿したのは、漫画家の仲曽良ハミ(@nakasorahami)さん。両親と姉の4人家族だった仲曽良さんは、冬の寒い日に出かけようとした際、家族からあることをされたそうです。暖かいってこういう事なんだな pic.twitter.com/8MWWVQTyyS — 仲曽良ハミ@思い出漫画家 (@nakasorahami) December 8, 2020 外に遊びに行こうとする仲曽良さんに対し、父親はニット帽、母親はマフラーを貸してくれたのです。さらに、下校途中の姉には、ピンクの手袋を貸してもらったといいます。きっと家族それぞれが、「今日は寒いから防寒させなきゃ」「風邪を引いてしまうかも…」と、仲曽良さんの身を案じた結果でしょう。家族の愛ある行動で、仲曽良さんは身も心もポカポカになったのでした。作品には、さまざまな感想が寄せられています。・素敵な家族に囲まれて過ごされてきたのですね。こういう家庭だと、子供もすくすく育つんだろうな。・似たような気遣いを全部はねのけた記憶が…。おばあちゃんがわざわざ編んでくれた帽子だったのに。タイムマシンで自分を叱りに行きたい。・家族みんなが優しくて、心が温まる。自分の幼少期を思い出して、涙が出ました。子供の頃、当たり前のように受け取っていた家族からの愛情は、大人になって振り返った時、より一層大きいものに感じるでしょう。家族の思いやりと優しさに、胸がいっぱいになりますね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月10日カトリーヌ・ドヌーヴ主演の、愛おしくもほろ苦い家族ドラマ『ハッピー・バースデー家族のいる時間』が2021年1月8日(金)より公開。監督がフランスの国民的女優といえるドヌーヴを起用した理由を明かした。今年77歳を迎えたカトリーヌ・ドヌーヴ。代表作『シェルブールの雨傘』や『8人の女たち』『真実』など、数多くの映画作品で知られ、最近までコンスタントに約1年に1本のペースで主演し、第一線で活躍し続けている。昨年2019年11月6日、『De Son Vivant』(原題)の撮影中に軽い脳卒中を起こし数週間入院。現在は無事に回復し、退院して自宅で過ごしているという。本作では、一家の中心としてバラバラになった家族をひとつにまとめる優しく頼もしい母親を演じている。物語はドヌーヴ演じるアンドレアの70歳の誕生日を祝うため、いつもは離れて暮らす子どもや孫たちがお祝いに駆け付ける場面からはじまる。そこへ、3年間行方不明だった長女が戻って来たことで、混乱の一日が幕を開ける…。トラブルメーカーの長女クレール役を監督としても活躍する女優のエマニュエル・ベルコが演じ、芸術家肌の次男ロマン役をヴァンサン・マケーニュが、しっかり者だが融通のきかない長男ヴァンサン役を本作の監督を務めているセドリック・カーンが演じている。それぞれに強い個性を持った役者たちが集まった本作だが、そんな個性豊かな役者たちに負けず劣らず、ドヌーヴはずば抜けた存在感を放ち、作品全体をおかしくも愛しい家族物語としてまとめ上げている。カーン監督は本作のキャスティングを決める際に、まず家族の土台となる母親役をドヌーヴに決めたらしく、「彼女のステイタス、オーラ、ファンタジー、人間性、すべてがこの人物と共鳴していました。彼女からすぐにOKの返事をもらえたので、彼女を中心に家族を作っていきました」と語っている。『ハッピー・バースデー家族のいる時間』は2021年1月8日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハッピー・バースデー家族のいる時間 2021年1月8日よりYEBISU GARDEN CINMAほか全国にて公開©Les Films du Worso
2020年12月09日子供の頃や大人になってからなど、家族と旅行に出かけたことがある人は多いでしょう。いつも家で過ごしている時間とは違い、旅館やホテルなどのおいしい料理に舌鼓を打ったり、アクティビティを楽しんだりと、さまざまな経験を共有できますよね。枇杷かな子(@BiwaAmazake)さんも幼い頃、家族旅行に連れて行ってもらったことがあるといいます。しかし、枇杷さんの家族旅行では、父親が機嫌を損ねる場面もあったそうで…。家族旅行と彼2/2 pic.twitter.com/tJxaLs61GN — 枇杷かな子 (@BiwaAmazake) December 2, 2020 結婚したばかりの頃、夫の家族と旅行に行くことになった枇杷さん。穏やかで安心に満ちた夫家族との旅行に涙すると、夫は笑顔でこう語りかけたといいます。「お金貯めてまた行こ」夫の笑顔と言葉に安心したのでしょう。枇杷さんは「家に帰ってもこの人がいるんだ」と、幸せを噛み締めたそうです。枇杷さんは一連の出来事を漫画化し、Twitterに投稿。さまざまな感想が寄せられました。・枇杷さんがいい人に、いい家族に巡り会えて本当によかった…。・素敵な話。「帰りたくない」って泣いちゃった枇杷さんを見たら、夫さんもギュッと抱きしめたくなったでしょうね!・最後のひとコマのセリフがめちゃくちゃ好きです。そう思える人と結婚できるのは幸せですよね。枇杷さんにとって、どちらの家族旅行も大切な思い出になっていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年12月03日元アイドルグループ『SMAP』の木村拓哉さんが、2020年11月13日に48歳の誕生日を迎えました。『キムタク』の愛称で、アイドルとしてだけでなく俳優やモデルなど幅広く活躍している木村さん。2000年に歌手の工藤静香さんと結婚し、2人の娘の父親としても奮闘しています。木村拓哉の誕生日に、工藤静香が『愛』を語る木村さんの誕生日に、工藤さんがInstagramを更新。美しい花の写真とともに、11月生まれの人たちに向けて祝福の言葉を送りました。そして工藤さんは、自身が考える愛の定義について、このように語っています。繰り返し頑張る事や体感などでの「慣れる」は、好ましいですが、「慣れ過ぎる」のはゼロに戻ってしまうというか、注意不足になってしまうというか、その時点で伸び代を失うような気がしていて、何事にも「慣れ過ぎ」に注意をしてきたような気がします。無論、好きという気持ちや、愛するという気持ちには、ほんの少しでも「慣れる」という事は絶対に無いです。寧ろ愛する事も、愛される事も「慣れ」たくはないですねkudo_shizukaーより引用 この投稿をInstagramで見る Kudo_shizuka(@kudo_shizuka)がシェアした投稿 木村さんの名前は出ていませんが、この日に投稿するということは木村さんのことを想った文章なのでしょう。「愛することも、愛されることも慣れたくはない」という言葉からは、愛があることは当たり前ではないという考えが伝わってきます。大切な人をいつまでも尊重し続けることこそが、工藤さんが考える『愛にとって大切なこと』なのかもしれません。また、長女であるモデルのCocomiさんと次女のKōki,さんも、自身のInstagramで木村さんの誕生日を祝福。自身が幼い頃に撮影された写真や動画を投稿し、「いつまでもかっこいい父上でいてください」「いつも家族に笑いと明るさをもたらしてくれてありがとう」とつづりました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る @cocomi_553_officialがシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Kōki,(@koki)がシェアした投稿 工藤さんの文章や娘さんたちの写真から伝わってくる、木村一家の温かさ。きっと今後も、笑顔あふれるしあわせなエピソードを発信してくれることでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年11月15日誕生日は1年の中でも特別な日。子供の場合、親からもらえるプレゼントも誕生日の楽しみの1つでしょう。しかし、欲しいものがたくさんあって決めきれない…なんてことも。OGGU(@yamamadataro)さんの子供もまた、何をプレゼントしてもらうか、決められずにいたといいます。そこで、親であるOGGUさんが提案したのは、現金を渡すこと。「欲しいものが決まったら、好きな時に好きなものを買いなさい」と伝え、子供に5千円を渡したのでした。そして数日後、OGGUさんは子供が選んだプレゼントを見て、驚きで言葉を失ってしまいます。なぜなら…。息子が誕生日プレゼントに何が欲しいか決めかねてたので、数日前に「欲しいものが決まったら好きなときに好きなものを買いなさい」と5,000円渡した。今日仕事から帰ってきたら家族全員にシュークリームを買ってきてた……。— OGGU (@yamamadataro) November 4, 2020 そう、子供が買ってきたのは家族全員分のシュークリーム。自分のプレゼント用に渡された5千円を、家族のために使ったのです。心温まる子供の行いは、親であるOGGUさんだけでなく、投稿を読んだ多くの人の心も打ち「素敵なお子さんですね」と絶賛の声が寄せられています。・お子さんが欲しかったものは『家族の笑顔』だったのでしょうね。・自分だけが楽しむ誕生日より、みんなに感謝して喜んでもらう日のほうが、息子さんにとって価値があるんですね。素敵なことです。・そんなことされたら泣いちゃうかもな。我が子の誕生日は、親にとっても特別な1日です。今回、子供が選んだ『プレゼント』によって、OGGUさん家族全員にとってさらに特別な1日になったことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年11月11日俳優の木村多江さんが、2020年11月8日にInstagramを更新。祖母とのツーショット写真を公開し、話題となっています。木村多江、102歳の祖母とツーショット木村さんは、102歳の誕生日を迎えた祖母と、久しぶりに再会したことを明かしました。見頃を迎えたイチョウの木の下で、祖母と写真を撮る木村さんの姿がこちらです。 この投稿をInstagramで見る 木村多江(@taekimura_official)がシェアした投稿 - 2020年11月月7日午後10時18分PST美しいイチョウの木が見守る中、身を寄せ合う2人の表情からは、再会の喜びがあふれています。木村さんは、祖母への想いを次のようにつづりました。検査してやっと会えた祖母は確実に時間の経過を感じたけれど元気だったぁ。たまに笑う、その笑顔にこちらまで嬉しくなる。会えない間も祖母が元気で幸せでいてくれたこと。それがとっても嬉しい。美しい秋に生まれたんだね、おばあちゃん。taekimura_officialーより引用2020年は、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行にともない、多くの人が遠方への旅行や帰省を断念しています。特に、高齢者に対しては感染のリスクを考えて、面会を控えた人もいるでしょう。木村さんは、検査をして体調が万全なことを確認した上で、高齢の祖母と久しぶりの再会を果たしたのでした。投稿に対し、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられています。・涙が出そうになりました。大好きなおばあさまに会えてよかったです。・素敵な写真ですね。2人の嬉しそうな笑顔がいいと思います。・102歳の誕生日おめでとうございます!いつまでも元気で長生きしてほしいですね。多くの人が、コロナウイルスの影響で、大切な家族や友人と気軽に会うことが叶わず、さびしい思いやストレスを感じています。以前とは異なる制限がある中で、実際に相手と会って触れ合うことのできる環境が、どれほど貴重で幸せなものか、改めて気付いた人もいるでしょう。大切な人と一緒の時間を過ごせる、何気ない時間を大切にしたくなりますね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月09日タレントの菊地亜美さんが、2020年11月6日にInstagramを更新。子供が産まれてから起きた、写真に対する心境の変化を明かしました。菊地亜美「ぜひ撮ってほしい」同年8月に第1子を出産した菊地さん。娘さんと撮った写真を公開し「いつもは娘単体で写真を撮ってばかりで、ツーショット写真がない」という事情をつづりました。 この投稿をInstagramで見る 菊地亜美 Ami Kikuchi(@amikikuchi0905)がシェアした投稿 - 2020年11月月5日午後5時30分PSTそういった事情を夫に伝えたところ、彼のスマートフォンには、菊地さんと娘さんを不意打ちで撮影したツーショット写真が、複数保存されていたそうです。娘の写真ばっかり撮っててなかなか娘との2ショット写真がなくて夫に言ったら、俺のスマホには沢山入ってるよって言って見せてくれたんだけど私も娘も気付いてない不意打ちショットが沢山入ってて…正直…めっっちゃ嬉しかったぁぁああ❤️笑付き合った当初は変な写りの写真とか不意打ちとか嫌だー!って言ってたのに、今となっては決め決めの写真はいつでも撮れるし、誰に見せるわけでもない家族だけで感じれる幸せの写真が一番好きamikikuchi0905ーより引用菊地さんは、娘さんとの自然体なツーショット写真が複数保存されているのを見て、とても嬉しかったといいます。さらに、夫との交際当初と比べて、今では「ポーズを決めたものではなく、誰に見せるわけでもない家族の幸せを感じられる写真が好きになった」と告白。投稿の最後に、男性に向けて「ぜひ妻や子の写真を撮ってほしい」と呼びかけました。【ネットの声】・素敵な夫ですね。うらやましいです。・分かる!不意打ちで撮られた写真のほうが、幸せが伝わってくるよね。・そうそう、案外自分と子供のツーショット写真ってないから悲しい。夫にこの投稿を見てほしい!子供の成長とは、親が思っている以上に早いものです。親子で過ごす何気ない日常は有限だからこそ、ふとした瞬間を切り取った写真を保存しておけば、歳を取ってから振り返った時に、より懐かしさを感じるでしょう。ともに歩む時間の中で、少しずつ一緒に歳を取っていく家族の姿を収めていけたら素敵ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月06日仕事に家事に育児に奮闘しながら、目まぐるしく1日が過ぎていくと、普段の生活がついおろそかになってしまうもの。子供との時間や、食事などにも、あまり気を回せなくなってしまうことも。こちらの動画に出てくる女性も、やりがいのある仕事に奮闘して毎日大忙しです。近所の実家に住んでいる母に娘・つぐみを預けながら、なんとか家庭との両立をしています。そんなある日…。忙しい母のために、娘がこっそり企てたのは…?「もう時間ないから行くよ!」「いやだ、行かない」今日は母がずっと準備をしてきた、大切なプレゼンの日。いつもは母の仕事中、祖母の家で帰りを待っているつぐみですが、この日に限ってなぜか家で留守番をしたがります。ママとの約束1、部屋を散らかさない!2、キッチンには入らない!3、ママのチョコは絶対に食べない!つぐみのあまりの頑固さに、ついに断念した母は、娘に3つの約束を守るよう伝えて、仕事場に急ぎます。母が出かけたのを確認して、不敵な笑みを浮かべるつぐみ。実は彼女は、こっそりあるサプライズを企てていたのでした…。心温まる続きは、動画でご確認ください。きのこを通して家族愛を描いた短編映画『チョコとキノコ』こちらの動画『チョコとキノコ』は、きのこの開発から生産、販売までを行う国内唯一のきのこ総合企業のホクトが公開したもの。祖母から面白いきのこの話を聞いて、チョコレートが大好きな母にもっと元気になってもらうために、きのこ料理に挑戦するというほっこりする家族愛が描かれています。野菜ではなく菌類であるきのこの歴史は、人と同じ祖先にまでさかのぼり、何億年も変わらず人々の健康を守り、暮らしに寄り添ってきました。長い歴史に裏付けられたきのこの生命力を知っていただき、昔から紡がれてきたきのこのさまざまな価値や、人々に寄り添ってきたその優しさを通して、受け継ぎ受け継がれる物、心の大切さ、また人だけが感じることのできる愛情と温もりを感じていただければ…。作品にはそんな想いが込められています。大切な人へ贈りたい『笑顔を届けるお料理』を大募集!今回、動画の公開を記念して、プレゼントが当たるSNSキャンペーンを実施中です。つぐみが母のために、チョコレートときのこを使ったひと皿をふるまったように、大切な人へ贈りたい『笑顔を届けるお料理』を募集しています。応募期間中に、TwitterまたはInstagramにて、テーマに沿った写真を投稿すると、抽選で合計30名に素敵な賞品が贈られます。ふるってご応募ください!#チョコとキノコ 公開記念SNSキャンペーン大切な人へ贈りたい『笑顔を届けるお料理』を大募集応募受付期間:2020年10月29日(木)0時~11月29日(日)23時59分キャンペーン概要:応募期間中に、TwitterまたはInstagramにて、テーマに沿った写真を投稿された方の中から抽選で合計30名に賞品をプレゼント。※電話やハガキ、封書での応募は不可応募方法:1、Twitterの場合…Twitterアカウントをフォローし、ページ下部応募ボタンより立ち上がるフォームに従い「料理を送りたい相手」「メッセージ」「希望の賞」を記入のうえ、ハッシュタグ「#ホクト」「#チョコとキノコ」「#きのこ料理を送ろう」と付けて『きのこ料理写真』を投稿。2、Instagramの場合…Instagramアカウントをフォローし、ページ下部のボタンよりInstagramが立ち上がるので「料理を送りたい相手」「メッセージ」「希望の賞」を記入のうえ、ハッシュタグ「#ホクト」「#チョコとキノコ」「#きのこ料理を送ろう」と付けて『きのこ料理写真』を投稿。※詳細は特設ページをご確認ください。[文・構成/grape編集部]
2020年11月02日2020年10月31日に、俳優の大竹しのぶさんがInstagramを更新。子育てをしていた時期に撮影された、ハロウィンの仮装を公開しました。大竹しのぶが、子供たちとギャング一家に!同年現在、30代になった2人の子供を持つ母親である、大竹さん。子供たちが幼稚園に通っていた頃、毎年のように友人宅に集まってハロウィンをしていたそうです。大竹さんは、娘でありタレントのIMALUさんについて「この頃の娘は、いつも私の半径503のところにいました」とつづり、懐かしい写真を披露しました。 この投稿をInstagramで見る 大竹しのぶ(@shinobu717_official)がシェアした投稿 - 2020年10月月31日午前6時10分PDT懐かしい写真がありました。幼稚園のお友達のお家に毎年集まってやっていたなあ。私達は、今回はギャングの一家ですこの頃娘はいつも私の半径50センチの所にいましたshinobu717_officialーより引用ハロウィンにノリノリな様子の長男と、心細そうに大竹さんのそばを離れないIMALUさんの対照的な姿にクスッとさせられますね。写真から、楽しそうな笑い声が聞こえてきそうです。さらに、大竹さんは2008年にこの世を去った、タレントの飯島愛さんの誕生日であることについてコメント。そして今日は飯島愛ちゃんのお誕生日でもあります。愛ちゃん、48歳だぁ。shinobu717_officialーより引用飯島さんが生きていたら、2020年で48歳になっていたため、大竹さんは「愛ちゃん、48歳だぁ」と呼びかけるようにつづりました。大竹さんの投稿に対し、ネット上ではさまざまな反応が寄せられています。・ハロウィンの仮装、みんな楽しそう!かわいい。・素敵な家族写真にグッときました。大竹さんの笑顔も最高です。・誕生日を覚えてくれていて、飯島さんも嬉しいと思います。きっと天国で喜んでいますね。懐かしい写真で子育てに励んでいた時期を振り返るとともに、親交のあった飯島さんの誕生日を祝った大竹さん。ハロウィンの日につづられた、愛情のこもった投稿は、多くの人の心を温めました。[文・構成/grape編集部]
2020年11月02日2020年9月21日に、俳優の大竹しのぶさんがInstagramを更新。同月19日に、娘でありモデルのIMALUさんが31歳の誕生日を迎えたことを明かしました。大竹しのぶが、IMALUを出産した時の家族写真を公開大竹さんは、IMALUさんを出産した際の家族写真を公開。そこには元夫であり、IMALUさんの父親である明石家さんまさんが嬉しそうに寄り添う姿が写っていました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 大竹しのぶ(@shinobu717_official)がシェアした投稿 - 2020年 9月月20日午前9時08分PDT19日は娘の31歳の誕生日でした。家族ぐるみでお付き合いしているお寿司屋さんでお祝いしました。あれから31年経ったなんて。さんまさんがまた例のキャンドルを持って来てくれたけど、私達が最初ほど、リアクションしなかったので、なんなぁやあ!と言っていた子供達に、自分の若い頃の話を面白おかしくする彼、その一つ一つに驚く私、お前、これ言うたやろ❣️と言われても、本当に覚えてなかった。まさか、彼がす、す、相撲部だったなんて。shinobu717_officialーより引用「あれから31年経ったなんて」と感慨深く思い出を振り返る大竹さん。IMALUさんの誕生日を、家族みんなで祝ったことを明かしています。投稿に対し、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられました。・家族の絆を感じる、素敵な写真!さんまさんの表情がやわらかい。・IMALUさん、誕生日おめでとうございます。子供の成長は胸にジーンときますよね。・読んで温かい気持ちになりました。さんまさんは、いつも人を楽しませようとしてくれる人だと思います。大竹さんは、明石家さんの誕生日にも、家族で集まってお祝いしたことを告白していました。家族間の仲のよさがうかがえますね。大竹しのぶの息子がプレゼントを渡すと?明石家さんまの『粋な反応』に、グッとくるいつもは離れていても、何かのきっかけで集まれたり、ふとした時に連絡したりできる家族の存在は、時に人を強くさせるものです。どんな形であれ、そこに愛情と確かな信頼関係があれば、絆は続いていくのだと気付かされますね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月21日2020年7月12日、歌舞伎役者の市川海老蔵さんがInstagramを更新。娘である麗禾(れいか)ちゃんの様子を、写真付きで明かしました。市川海老蔵、娘がパソコンで始めた『あること』海老蔵さんは、「新型コロナウイルス感染症の影響で、麗禾がだいぶパソコンを使えるようになった」と報告。そして、パソコンの操作に慣れてきた麗禾ちゃんが、あることを始めたそうです。その様子を撮影した写真がこちら。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Ebizo Ichikawa 市川海老蔵 TH (@ebizoichikawa.ebizoichikawa) on Jul 11, 2020 at 7:11pm PDT麗禾ちゃんがパソコンで始めたこととは、2017年6月に亡くなった、母親である小林麻央さんの写真を集めることだったのです。小林麻央のブログ『KOKORO.』から闘病生活を振り返る姉・小林麻耶が語った想いとは麗禾ちゃんが操作するパソコンの画面には、海老蔵さんの母・堀越希実子さんの隣で青い着物を身にまとう小林さんの姿や、海老蔵さんとのツーショットが映っています。そんな麗禾ちゃんの行動を見た海老蔵さんは、自身の役目を次のようにつづりました。麗禾、、ママの写真たくさんたくさん集めてます。ママの話を横でしてあげるのが私のお役目です。ebizoichikawa.ebizoichikawaーより引用海老蔵さんは、写真を集める麗禾ちゃんの隣で、小林さんに関するエピソードをたくさん話したのでしょう。心強い父親がいるといえど、麗禾ちゃんはまだ子供。母親の存在を、そばに感じていたいのかもしれません。【ネットの声】・優しい時間が流れている光景に、胸が熱くなりました。・素敵な家族。今もこれからも、麻央さんはそばにいてくれると思います。・自然と涙があふれました。きっと、麗禾ちゃんにとって幸せな時間ですね。ちなみに、1枚目の写真に写るタオルは、生前、小林さんが麗禾ちゃんにあげたもの。少しでも母親の存在を身近に感じられるよう、肌身離さず持ち歩いているそうです。市川海老蔵が『妻の形見』を公開ネットでさまざまな意見相次ぐ小林さんは、海老蔵さん、麗禾ちゃん、息子の勸玄くんの心の中で、ずっと生き続けることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年07月13日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)により制限されていた、県外への移動の解除が発表された2020年6月19日。遠くで暮らす家族や友人、恋人…制限が解除されるまでの間、多くの人が会いたい気持ちを我慢して過ごしてきました。そして、解除から一夜明けた同月20日。一組の家族が久しぶりの再会を果たしました。ぽーきゃぽ(@poukyapo)さんがTwitterに投稿した、再会の瞬間をとらえた1枚をご覧ください。見てやってください!この全身から溢れる喜び!移動自粛解除、パパと3ヶ月ぶりに再会できました。幼いながらによく我慢してくれました。パパも本当にお疲れ様!家族が一緒に居られることに改めて感謝☺️ pic.twitter.com/XlUd7moWC9 — ぽーきゃぽ@3y♂&7m♀ (@poukyapo) June 20, 2020 仕事のため、家族と離れ、単身赴任中の投稿者さんの夫。コロナウイルスの影響で県外への移動が制限されてしまったため、約3か月間、夫は家族が暮らす家に帰ることができなくなっていました。まだ幼い子供にとって、いつ会えるかも分からないまま父親を待ち続けた3か月間は、永遠のように感じたかもしれません。だからこそ、久しぶりの再会を果たし全身で喜びをあらす子供の姿は、見ているだけでこちらまで嬉しくなってしまうほどです。【ネットの声】・涙が出ちゃいました。家族が一緒にいる…普通のことなのに、こんなに感動するなんて。・親にとっても子供にとっても、最高の写真ですね!・スーパーマリオ並のジャンプ!本当に嬉しかったんだね。「家族が一緒にいられることに改めて感謝」と、つづる投稿者さん。これまでの『当たり前』がいかに尊くて、幸せなものだったかを痛感します。19日以降、きっと同じように久しぶりの再会を果たし、笑顔した人は多くいたはず。まだコロナウイルスが完全に終息したわけではないものの、今は久々の再会を喜び、この幸せが続くように、一日いちにちを大切に過ごしていきたいと思わされます。[文・構成/grape編集部]
2020年06月22日歌舞伎役者の市川海老蔵さんが、2020年6月20日にブログを更新。『嘘のような本当の話』と題してつづった出来事に、多くの人が心打たれました。妻・小林麻央さんの墓参りで起こった『奇跡』海老蔵さんの妻であるフリーアナウンサーの小林麻央さんは、がんとの闘病の末、2017年6月22日に34歳という若さで旅立ちました。小林麻央さんについての記事はこちら麻央さんの旅立ちからもうすぐ3年。この日、海老蔵さんは長女の麗禾(れいか)ちゃんと長男の勸玄(かんげん)くんを連れて、墓参りをしました。3人で麻央さんが眠っているお墓にお参りをしようとした時、どこからか水色のアゲハ蝶が飛んで来たといいます。すると、麗禾ちゃんと勸玄くんは大声でこういったのです。「ママだあー!」麻央さんは姿を変えて、愛する家族に会いに来てくれたのかもしれません。きっと、生前の麻央さんのように美しい姿をした蝶だったのでしょう。墓参りで起こった『嘘のような本当の話』に海老蔵さんは驚かされたといいます。海老蔵さんの投稿を読んで、多くの人が「絶対に麻央さんですよ」と感じたようです。心温まる素敵なエピソードに、コメントが寄せられています。・絶対に麻央さんですよ!きっと、家族を見守ってくれているんですね。・泣いちゃう…。お子さんたちには感じる何かがあったのかな。・麻央さんが「来てくれてありがとう」って伝えに来てくれたのだと思います!会えなくなってから3年経っても、きっと海老蔵さんやお子さんの心の中にはずっと麻央さんの笑顔が残っていることでしょう。そして、麻央さんは雲の上から家族のことを優しい笑顔で見守ってくれているのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年06月20日元横綱・貴乃花の貴乃花光司氏(46)が3月20日「ザ・発言X」(日本テレビ系)に出演し、“家族の愛”をテーマにした絵本を製作したと発表した。兄・虎上氏(48)からも反応があり、注目を集めている。貴乃花氏の手掛けた絵本は「光のテーブル とっても大切なカエルのおはなし」といい、「お母さんに叱られたね お父さんに育ててもらったねいっつもお兄ちゃんがいてくれたね」「僕は間違っていたかもしれない 若いから家族の話を聞いてなかったかも知れない」といった言葉が綴られていた。番組内で貴乃花氏は絵本のテーマを“家族の愛”としたことについて、「家族は原点。温かいご飯を作ってくれるお母さんに対する感謝。お父さんには夢持つことの大切さ教えてくれた感謝。引退して、改めて感謝を絵本にして伝えたい」と理由を明かした。さらに「1人で入門していたらここまでこられなかった」と虎上への感謝の思いも述べた。また「15(歳)で入門してから、弱いところを見せられなかった」と明かした貴乃花氏は「46歳で人生折り返し。素直になろうと思いました」と発言。さらに家族関係の修復についても前向きな姿勢を見せた。すると虎上が放送後、自身のブログを更新。「ほんの半年前まで私が出演する番組には写真は疎か名前を使うことさえできませんでした。ほんの3カ月前まで今後も会うことはないと言われていました。そのような中、急変した現状に当惑しています」と明かしながらも、「私の願いは、母がずっと大切に思っている弟と笑顔で逢えることです。これはそう遠くない現実だと感じ嬉しく思っています」と綴った。さらに虎上は「絡み合った糸を解くにはまだ時間がかかりそうです」と語りつつ、こう結んだ。「それぞれに精進して、いつか心交わす。そんな人生の後半が送れるようにと願います。私共の今後を温かく見守って頂けますようお願い申し上げます。いつか逢える日を楽しみに日々邁進して参ります」歩み寄りを見せた貴乃花氏と、待ち望む虎上ーー。Twitterでは花田家の関係修復を期待する声が上がっている。《貴乃花さん、親方を辞めて昔の偏屈にも見える意固地な感じが無くなってお兄ちゃんにも感謝の言葉を言えるようになったのはホント良かった》《家族の情景が浮かんで来る絵本必ず読ませて頂きます 花田家一家が揃ってテレビに出てくれる日が来ます様楽しみにしています》《お兄ちゃんのブログは泣けてくるよ 貴さま、虎上さん、お母様、一日も早く絡み合ってしまった糸がほどけますように!心から願ってます!!!》再びテーブルを囲む日がくるかもしれない。
2019年03月21日こんにちは、ねここあんな。です!わが愛息子のきっくんはもう2歳。息子が産まれてからこの2年、私たちは確実に変わっていったなぁと実感しています。今回はそんな「家族のカタチ」がどう変化していったのかについて描きました。■産後の乳腺炎がつらかったころ最初のころはとにかく夜泣き、睡眠不足、乳腺炎、初めての育児での戸惑い、などなど…とにかくしんどかったです!とくに乳腺炎には何度もなり、高熱と痛みで苦しみました。この「乳腺炎」というピンチが、私たちの「家族のカタチ」に変化をもたらしたのです。めそめそして、完全に察してちゃんでした!!しかし何度か乳腺炎になるうちに…と気づいたんです。 そうなんです。女性は相手の立場になって察するのが得意な方が多いけれど、男性は苦手な方が多いみたいなんですよね。(私調べ)でもきちんと説明したら、率先してやってくれるようになりました。「自分が弱っているのを気付いて!」なんて期待している時間がもったいない!!それに痛みを我慢して無理をしたら、治りも遅くなってしまう。治りが遅くなったらおいしいおっぱいも出ないんだから、これも息子のためです。やって欲しいことをきちんと伝えたら夫はちゃんと変わろうとしてくれたので、大助かりでした。“察してほしい”をやめたら、すっごく楽になりました!!でも強い口調だと(わが家の場合)ケンカになっちゃうから、穏やかなテンションで「こうしてくれたら本当に助かる!」という気持ちを“提案”しています。 ■誕生日の過ごし方にも変化が誕生日のときもそうでした。サプライズとかしてくれないのかな~なんて淡い期待もむなしく、だいたい忘れられる私の誕生日。息子が産まれた最初の年はさみしいな…なんて思ったりもしましたが、考えてみたら自分も相手に何もしてあげてなかったので何も言えず(笑)…ということで、次の年の誕生日にはとガンガン意見を伝えます。夫は察っするのが苦手でも、きちんと説明すれば実行してくれる。なら、最初から計画は私が立ててしまえばいいんだなと気づきました。このおかげで、この年の誕生日は本当に楽で楽しい一日になりました。2人きりだったらお互いの短所に目をつぶってあげていたかもしれませんが、子どもがいればそうはいきません。まして夫へのイライラを子どもに感じ取られたら子どもがかわいそうですからね。だから察してほしい女は封印しました(笑)相手に対して変わってもらいたいと強く思ったことは伝える! (これぐらい許せる! ということはお互いに言いませんが。)それが息子と出会ってから変化していった、私たち家族の新しいカタチです!
2019年02月26日主演・斎藤工、共演に松田聖子を迎え“家族愛”を描いたシンガポール・日本・フランス合作映画『家族のレシピ』。この度、シシド・カフカによる主題歌「Hold my Hand」が初披露される予告編が到着した。本作は日本とシンガポール、両国のソウルフードがつなぐ家族愛を描いた感動作。斎藤さん演じる主人公・真人が、父親の死をきっかけに、幼いときに亡くした母の地元・シンガポールに旅立ち、一度はバラバラになってしまった家族の絆を取り戻すために奔走する。日本とシンガポールの食文化の架け橋となる主人公・真人役の斎藤さんのほか、真人にシンガポールを案内する現地在住のフードブロガー・美樹役を松田さん。そのほか、伊原剛志、別所哲也ら日本人キャストに加え、シンガポールから人気コメディアンのマーク・リーや国民的女優のジネット・アウらが出演した。また昨年、ベルリン国際映画祭とサン・セバスチャン国際映画祭の両方のキュリナリー・シネマ(美食と映画)部門に正式招待され、料理がテーマの美食映画として世界から注目を受けている本作。今回到着した予告編でも、美味しそうな料理が登場している。両親のルーツを求めて、真人が母の故郷でもあるシンガポールへ旅立つところから始まる映像には、美樹の助けを借りてシンガポールのローカルフードのお店を訪ね、真人の思い出の味を頼りに、母の家族探しを始める様子が映し出されている。なお、1月19日(土)より特典(海外ポスターアートのポストカードセット)付き鑑賞券が、前売り券ネット通販(メイジャー)にて発売される。『家族のレシピ』は3月9日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:家族のレシピ 2019年3月、シネマート新宿ほか全国にて順次公開(C)Zhao Wei Films/Wild Orange Artists
2019年01月18日第76回ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされ、いま世界中が注目する日本映画『万引き家族』と『未来のミライ』。この日本を代表する2作品の共通点は“家族”。実は2018年は家族映画がヒットを導くポイントとなっており、洋画でも『グレイテスト・ショーマン』『リメンバー・ミ―』『インクレディブル・ファミリー』、さらに『クワイエット・プレイス』など家族愛をテーマに描かれた作品が多数ヒットした。そして今後も、家族愛をテーマにした良質作品が数多く公開される。家族の温かさにくすっと笑える作品から、胸を締めつけられるような愛に泣ける作品まで多彩なランナップが揃う2019年の“家族映画”。年末年始は普段離れて生活している家族が一堂に会する、1年の中でも貴重な機会。ぜひ家族のみんなで映画の鑑賞計画を立ててみては?『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(2月22日公開)2013年にWEB漫画サイト「くらげバンチ」にて連載がスタートした宮川サトシの大人気エッセイ漫画を映画化。『さよなら渓谷』『日日是好日』などで高い評価を得ている大森立嗣監督がメガホンを取り、『愛しのアイリーン』「下町ロケット」などの話題作で、硬派な役から個性的な役まで幅広く演じる安田顕が主演を務める。主人公の母・明子役には倍賞美津子、主人公の恋人・真里役には松下奈緒、父と兄には石橋蓮司&村上淳と、日本映画界を代表する実力派俳優が脇を固める。いつか誰もが向き合わなければならないこととなる“親との別れ”というシリアスなテーマを扱いながらも、くすっと笑える温かな愛に包まれた作品に仕上がった。観る者すべての心を打つ母と子の関係は、自分の家族を顧みずにはいられない。STORY頼りないが優しい息子・サトシと明るくてパワフルな母・明子。平凡でユーモラスな宮川一家の日常は、母ががんを宣告されたことによって変化していく。サトシは恋人の真里に励まされながら母のために奔走し、家族は戸惑いながらも支えていく。やがて、母と別れて1年後、やっと家族それぞれが新たな人生へのスタートをきったころ、サトシの元に突然、母からプレゼントが届く。それは、想像をはるかに超えた特別な贈り物だった――。『レッスル!』(1月5日公開)2018年度ロングランのヒットを記録した『タクシー運転手~約束は海を越えて~』にも出演し、韓国映画界を代表する名バイプレイヤーとして知られるユ・ヘジン主演最新作。父と息子の絆を軸に夢をあきらめない大切さを描いた、笑って泣けるスポ根コメディ。STORY元レスリングの代表選手のギボは息子ソンウンを男手ひとつで育てるシングルファーザー。父と同じくレスラーとしてトレーニングを積むソンウンが金メダリストになることを夢見て、家事の合間にレスリングジムで近所の主夫たちにエアロビクスを教えながら生計を立てる冴えない日々。ところが、国家代表選抜戦を目前に、ソンウンは「レスリングを辞めたい」と言い出し、戸惑うギボ。それと同時にギボを取り囲む環境が少しずつ騒がしくなり、とんでもないトラブルに巻き込まれ…。『そらのレストラン』(1月25日公開)『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』に続く、大泉洋主演の北海道映画シリーズ第3弾。地域と人と食を描いてきた同シリーズの見どころといえば、心温まる人間ドラマと観るも美味しい料理。本作ではチーズづくりを通して、家族、仲間と町の人々との絆を描く。STORY北海道・せたな町で酪農を営む亘理は、妻と一人娘と幸せな3人暮らしを送っていた。自分の牧場の牛乳でチーズを作ること夢を持つ亘理は地元のチーズ職人・大谷のもとで修行を積む日々。ある日、札幌から訪れた有名シェフに自分たちの食材を激賛され、亘理は一日限定のレストランを開くことを思いつく。納得のゆくチーズを作るため奮闘する亘理だが、そんな最中、大谷が倒れてしまう――。『メリー・ポピンズ リターンズ』(2月1日公開)P・L・トラヴァースの小説を基に1964年に公開され、アカデミー賞13部門ノミネート&5部門受賞した映画『メリー・ポピンズ』の続編となる最新作。実写とアニメーションが織り交ぜられた革新的な映像と印象的な音楽やダンスで観る者の心を掴み、いまもなお世界中で愛され続けている物語とキャラクターが、エミリー・ブラントを主演に迎え新たなエンターテインメント作品として生まれ変わる。前作同様、老若男女問わず楽しめる魔法の数々に注目。STORY舞台は前作から20年後の大恐慌時代のロンドン。バンクス家の長男マイケルは家族を持つ親となり、父や祖父が働いていた銀行で臨時の仕事に就いていた。しかし、ロンドンは大暴落の真っただ中で金銭的な余裕がなく、さらに妻を亡くしたばかりで家は荒れ放題。そんなバンクス家の面々の前に現れたのは、20年前と変わらぬ容姿の“ほぼ完璧な魔法使い”メリー・ポピンズ。彼女が起こす奇跡で、バンクス一家は幸せを取り戻すことができるのか――。『ファースト・マン』(2月8日公開)『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングが再びタッグを組んで挑むのは、世界中の誰もが知る人類史上初にして最も危険なミッション “アポロ11号”の裏側。前人未到の未知なるミッションの立ち上がりから、過酷すぎる訓練の実態、それを乗り越えて結ばれた飛行士たちの絆、様々なトラブルやミスによって道半ばで散った仲間の命、そして支え続ける家族の葛藤を描きだす。地上で待つことしかできない家族の切なる祈りは届くのか、あまりにも有名な奇跡が歴史に刻まれるまでのすべてが明かされる。STORY1961年、空軍でテストパイロットを務めていたニール・アームストロングは、愛娘カレンの病死をきっかけにNASAの宇宙飛行士に応募。やがて、世界の宇宙計画で圧勝していたソ連も未だ成し遂げていない、月への到達を目指す“アポロ計画”を遂行する飛行士として選ばれる。過酷すぎるトレーニングの中で次第にニールは他の訓練生たちと心を通わせるようになるが、次々と仲間たちが事故で命を落としてしまう。1969年、ついにアポロ11号の船長に選ばれたニール。家族が彼の身を案じる中、宇宙服に身を包み、ついに“未知”へと旅立つ――。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メリー・ポピンズ リターンズ 2019年2月1日より全国にて公開Ⓒ2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ファースト・マン 2019年2月8日より全国にて公開そらのレストラン 2019年初春、全国にて公開予定©2019『そらのレストラン』製作委員会母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 2019年2月22日より全国にて公開©宮川サトシ/新潮社 ©2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会
2019年01月03日鉄拳のパラパラ漫画原作を岡田将生主演で映画化した『家族のはなし』から、原作のパラパラ漫画と実写映像が融合した予告が公開となった。主人公・拓也役に岡田さん、拓也の父親・小林徹役を時任三郎、そんな父と息子を見守る優しい母親・小林愛子役に財前直見、また拓也の同級生・明日香役に成海璃子と豪華共演者がそろい、ほかにも金子大地、佐藤寛太、水田信二(和牛)、渡辺憲吉が脇を固めている本作。原作の鉄拳がアートディレクターとしても参加し、主題歌&劇中楽曲を新進気鋭のバンド「サイダーガール」が担当していることでも注目を集めている。そして、この度解禁された予告編には、主演の岡田さんが演じる拓也が3年ぶりに帰郷するところからスタート。大学進学のために上京するも、両親には言わずに始めたバンド活動で芽が出ず、荒んだままの拓也。過去には足を怪我して期待されていた陸上の道が閉ざされた過去もあり、これまで重なってきた負の感情で、仲間や父親に辛く当たってしまう…。いつもは優しく隣で接してくれる、成海璃子演じる地元の同級生明日香も、そんな姿の拓也に向かって「負け犬じゃん」と厳しい言葉を放つ場面も。そんな拓也でも父親は変わらず接してくれ、拓也がバンドで作詞した歌詞を読むと「才能あるんじゃないか」と言葉をかける。自分勝手に生き、バンドデビューを秘密にしていた自分をずっと両親は密かに応援していてくれたことを知り、それをきっかけに、拓也にある奇跡が起こる――。挫折を経験しながらも人生を必死に生きる拓也と、そんな彼をそっと見守る両親の不器用だけど温かい愛に、変わらぬ家族のカタチを再確認させてくれる。さらに予告内には鉄拳によるイラストのアニメシーンも挿入されており、本作をよりほろ苦くも温かい内容となっている。『家族のはなし』は11月23日(金・祝)よりイオンシネマにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家族のはなし 2018年11月23日よりイオンシネマにて公開Ⓒ「家族のはなし」製作委員会
2018年10月09日嵐の二宮和也を主演に迎え、『おくりびと』(08)の滝田洋二郎監督がメガホンをとった『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』が11月3日(祝)より公開されます。本作は二宮くん演じる天才料理人が、消えたレシピの解明に挑むミステリーですが、その謎をひもとくと、かけがえのない夫婦愛や家族愛の結晶がちりばめられていました。■西島秀俊と宮崎あおいが織りなす夫婦愛二宮くんが演じたのは、一度食べた味を完全に再現できる絶対味覚“麒麟の舌”を持つ料理人・佐々木充。ある日、中国料理界の重鎮からの依頼で、幻のフルコース「大日本帝国食菜全席」の復元を依頼されます。そのレシピは、1930年代の満州にいたもう1人の天才料理人・山形直太朗(西島秀俊)があみ出したものでした。もと天皇の料理番だった彼は、まさに身を粉にして、日本と他国の料理を融合させた新しいレシピ作りに挑みます。その山形にずっと寄り添うのが、宮崎あおい演じる妻の千鶴です。身重な体でありながら、夫について満州国に移住。完ぺき主義者の山形が、自分を追い込みすぎたり、助手に当たったりした時、千鶴は周りの気づかいもしながら夫が働きやすい環境を整えようとします。当時はまだ珍しかった、レシピを写真に残すことを思いついたのも千鶴でした。千鶴は才能をもつ夫の一番の理解者で、常に天才料理人の妻として腹をくくっています。夫に従順でありながらもでしゃばりすぎず、陰で支えていくという絶妙な距離感は、まさに内助の功の鏡かと。あおいちゃんは、『神様のカルテ』のシリーズ2作や、同じく滝田洋二郎作『天地明察』など、数多くの作品で夫を立てる賢い妻役を好演してきました。今回は妻としての献身ぶりはもとより、母としての深い愛も紡いでいます。■服部幸應監修の豪華けんらんなメニューたち原作は、伝説のTV番組「料理の鉄人」を手がけた作家・田中経一。そしてスクリーンからにおい立って来そうな数々のメニューを監修したのは、同番組で解説を務めた料理界の重鎮・服部幸應です。もはや芸術の域にあると言いたい「大日本帝国食菜全席」のメニューは、見ているだけでうっとり。味覚だけではなく、視覚にも訴えかけてきます。また、充が作るオムライスや、綾野剛演じる充の幼なじみ柳沢健が豪快に中華鍋を振るチャーハンなども見るからにおいしそう。空腹で観ると、間違いなくおなかがなる映画となっています。■料理の最大のスパイスとなるのは愛現代と1930年代というふたつの時代を行き来しながら、レシピのルーツが解き明かされていく本作。ミステリーとしてのストーリーテリングの巧みさはもとより、本作で特筆すべきなのは、クライマックスの落としどころが、壮大な愛という点です。愛を渇望していた充と、愛の深さをかみしめた山形。その愛は、料理を介してひとつの大きな愛に結実します。そこで豪華けんらんな料理だけではなく、愛する家族のために作る家庭料理の素晴らしさもあらためて実感。料理の最大のスパイスとなるのは、愛なのかもしれません。確かに心に残る料理は、作った人や作ってくれた人、いっしょに食べた人などの思い出とセットになっていることが多いですよね。映画を観終わった後、日頃作る家庭料理への向き合い方も少しだけ変わるかもしれません。『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』11月3日(金)公開 公式サイト:
2017年11月01日大ヒットした「かもめ食堂」や「めがね」で、日本映画の新たな頁を開いた荻上直子監督の最新作「彼らが本気で編むときは、」は、“もう癒し系とは言わせない”と監督自らが語る“真骨頂”と呼べる映画です。南カリフォルニア大学大学院の映画学科に留学していた20代の6年間、それから12年後、夫と生後間もない双子とともに再びアメリカ生活を送った1年間も、アパートの大家さんはじめ、周囲にはゲイ、レズビアン、トランスジェンダーの人たちが普通に暮らしていたのに、日本ではそうでないことに違和感を感じた荻上監督。ある新聞記事で、中学生の息子に「おっぱいがほしい」と打ち明けられ、彼に “ニセ乳” を作ってあげた母親の存在を知った監督は、このお母さんに会いに行きます。女の子になった息子を自然のこととして受けとめ、我が子を大切に思う気持ちを知り、自分の双子への愛情と変わらないと思った監督が、映画にしたいと切望したのがこの作品なのです。トランスジェンダーの女性・リンコ(生田斗真) の恋人・マキオを演じているのが、桐谷健太さん。普通の男性役ながら、セクシュアル・マイノリティであるリンコを、あくまで一人の女性として守り抜く姿勢の男らしいこと! そんな桐谷さんに、映画を作り上げるまでの熱い思い、この映画で到達した新境地についても、たっぷり語っていただきました。■小学校5年生のトモ。テーブルにコンビニのおにぎりが置かれている生活―― この映画に出演しようと思われたのは、なぜですか?「最初、マネージャーから電話があって、すごくいい脚本だと。母親が家を出て行ってしまった姪っ子が、元は男性だった女性と暮らしてる母親の弟と同居することになって…と聞いて、『ええっ、どういう話?』みたいにはなりましたけど(笑)。でも、実際に読んでみて、すごくええ脚本やなあと思ったし、今、オリジナル脚本で製作する映画は減っているから、これは映画らしい映画になるんじゃないかって、すごく感じた。監督の作品も観ていて、『ああ、空気を撮る監督やな』って感じたから、めっちゃ楽しみでしたね、はい」母・ヒロミ(ミムラ)と二人暮らしのトモ(柿原りんか)は、小学校5年生。帰宅すると、テーブルにコンビニのおにぎりが置かれている生活でしたが、ある日、母が男性と出奔してしまい、仕方なく書店勤務の叔父・マキオを訪ねます。マキオは、彼らの母親(りりィ)が暮らす施設で働く恋人のリンコと同棲しており、三人の共同生活が始まりますが…。―― この映画に出演する前と後で、トランスジェンダーに関する感じ方、恋愛観に変化がありましたか?「俺は東京に出てきたばっかりの時、ゲイの方にナンパされ、そこからこの業界、モデル事務所に紹介してもらったりして、ゲイやトランスジェンダーの友達がすごく多かったんです。いうたら僕も、大阪から出てきてマイノリティだったわけですよ。誰も知らない中、彼らはすごく優しくしてくれたし、中には下心あった人もいるかもしれないけど(笑)、でも、すごく仲良くて。その頃からの友達に『こういう映画やるけど、聞いてもいい?』って、いろいろ話を聞かせてもらって。だから、俺の中ではトランスジェンダーって言葉は、この映画をやるまで知らなかったっていうぐらい、あたりまえの日常やったから、よくいう “認める” とか “認めない” とか、そういうことじゃなくて、いろんな考え方があってそれでええやん…っていう考え方なんです」―― 当事者になってみて、初めてわかる差別があると思うのですが…。「当事者ということでいうなら、中学生の頃、自分はトランスジェンダーだと気づいた時が、思うことはすごく大きいんやないかと思う。だからこの映画を観ながら、その友達たちは俺には何も言わなかったけれど、世間に対する苦しみや悲しさを経験してきたのかなと、想いを馳せたりしました。役を構築する上で、友達に『トランスジェンダーの女性が、つきあう男性の共通点って、あったりするの?』って聞いたら、『それは健太、人それぞれだよ』と。普通、 “人それぞれ” っていうのはヒントにならないじゃないですか、ある種漠然としていて。でも俺、それですごい腑に落ちたんですよ。もちろん結婚を考えてるとしたら、すごく覚悟をちゃんとしてる人だと思う。で、その時に、『そうか、マキオってすげえ男らしい男なんやな』と感じた」じっとこちらの目を見つめながら、丁寧に真摯に言葉を紡ぐ桐谷さん。ワイルドな印象が強いけれど、大きいのにとても繊細な手をしていて、美しい指を組んだり解いたりしながら、時に笑いを取り、時にガキ大将のように豪快に笑い、時にホロリとさせるのです。■一番目立ちたい!よりも「斗真がきれいに見えるように」変化した新境地―― マキオは普通の男性ですが、母親は夫が他の女性と駆け落ちした辛い過去があり、姉は好きになった男を追って家を出てしまう…という環境。そんな中でトランスジェンダーの恋人と暮らす彼を演じるのは、なかなか難しかったのではないでしょうか?「マキオを演じる上で、いろんなリサーチをしたり、監督からは、監督の旦那さんのイメージなんだって聞いたり…。ダサくて話もおもしろくなくて…って、旦那さんのことをガーッて文句言った後、『でも、すごく優しいんです』と。それ、聞いた時に俺、すごく愛情を感じて、『何か、グッとくるなあ』みたいな…。それでまた、イメージもらったんですよ。でも、人を愛する気持ちとか傍にいたい気持ちは、別に俺と何ら変わんないって感じたから、それを核にして、無垢なマキオ像というか、マキオを生きられたと思ってますけどね」最初は馴染めなかったトモも、お弁当を作ってくれたりする優しいリンコに、少しずつ心を開いていきます。リンコはリンコで、世の中から哀しい差別を受けながらも、辛い気持ちを編み物で紛らわせ、トモの愛らしさにだんだんと母性が目覚めていき…。―― 生田さんの女性役、現場ではいかがでしたか?「斗真も、最初は苦労したと思う。メンタルな部分を作り上げながら、フィジカルな部分で肩幅が大きく見えないように、手がお兄ちゃんみたいにならないように…。やっぱりそこって重要じゃないですか。そういう意味ではすごく苦労していたし、撮影中、今回は女性陣が多かったから、みんなが注文を言いにくるわけですよ、そこはちょっと…みたいに。だから、俺は傍にいて支えることができたら…と、ホンマに今回、強く感じた。やっぱり斗真が美しく見えることが、この映画にとってすごく重要なわけですから。それと、監督も撮影前、『私もこれに賭けてます』と。『私の人生の第2章なんです』と言うてくれたんで、その監督のお手伝いを全力でしたいな、という思い。今までは、『自分が一番目立ったる!』としか思ってなかったわけですよ。まあ、それが作品のためにもなると思ってやってたわけですけど。でも、今回はそうじゃなくて、斗真がきれいに見えるように、斗真が心折れないように…と思ってて。現場にいた時に俺、今までと違う感覚に『アレ?』って思いました。でも、それはマキオがリンコさんを支えてることとシンクロしていたと思う」―― マキオはリンコさんの心の美しさに惹かれ、それ以外の部分はどうでもいいと選んだ人。内面の美しさが外側にも出ている女性ですが、生田さん、本当にきれいでしたね。「斗真はものすごい一生懸命やってて、俺は最初に脚本見た時から、合うやろなあとも思ったし、本当に可愛いかったし、だから、『可愛いよ』って常に声かけてた。斗真が言ってたのが、斗真もトランスジェンダーの友達がいて、話を聞いた時に、もちろんフィジカルな見え方も大事だけど、やっぱり気持ちだと。籍を変えてる人は、籍を変えてない人よりも自信を持ってて、自分はもう女性なんだっていう…、それだけで全然違うとか、そんな話を教えてもらったのかな。その時、気持ちをちゃんと持っていけばいいんだって思えた、って言ってた。俺もそれを聞いて、すごく腑に落ちたというか、斗真が、後半に向けてどんどんきれいになっていったし。だから、監督が長になって、みんなで一緒に世界観を作っていけたからよかったのかな、と俺は思うんですよね」■リンコさんと「キスしたい」「抱きしめたい」と、自分から監督に提案―― 生田さんとのシーンでは、いろいろ苦労話もあるのでは?「恋人同士の役なのに、監督に『男同士の友情に見えます。ちゃんと抱き合って、今!』とか言われながらっていうのが、最初の頃はありましたよ。でも、それがみんなで作っていく映画の醍醐味っていうか。あと、監督は空気を撮る人なんで、『この台詞をちょっと強く言ってください』とか『ここはこういう表情で…』っていう演出をしない。ドラマとかだとあるじゃないですか、カットがけっこうあるから。ここは強めで、ここは弱めでいきますか、みたいの…。お芝居によって役によって、いろいろあっていいと思うんですけど、監督の場合は、丸々無垢なこの人間そのもの、たとえばマキオが後ろ姿で、座ってるだけの背中だとしても、この人ってこういう人なんだな、と説得できるくらいの力量が求められてる、と俺は思ったんですね。だから、人を愛する気持ちってのを確認して、ただ表面的なんじゃなくて、無垢なマキオを生きるんだっていうんで、そこにいるんだってことで努力して。でも、俺はやれたと思っています、はい」―― 結婚してトモを養子にしたいと願うリンコさんに、「受け入れます、全部。真剣に考えよう、一緒に」と答えるマキオさん。男らしいなあ! と感動しました。「その後のキスシーン、実は台本になかったんですよ。俺が、『あそこは俺、キスしたい。抱きしめたいんですけど…』って言ったら、監督も、そういうシーンがないからどうしようかなって思ってたみたいで、『もしできるなら、ぜひやってみてください』と。斗真にも『ちょっとキスしたいねん』って話したら、『わかった』って。斗真とは、その前の連ドラの打ち上げでキスしてたからね。経験済みやったから(笑)」―― キスは本当にしてるんですか? よく見えなかったんですけど…(笑)。「してる、してる(笑)。そこも、荻上監督っておもしろいなぁと思ったんですよ。普通だったら見せたいじゃないですか。でも、唇重ねてるとこ、撮ってないし。この人っておもしろいな、すごいなって思った。監督はワンカットでずーっと撮るんですよ。お姉ちゃんが帰ってきて、トモが殴りかかって、みんなで話し合うシーンは、ものすごい回数を重ねたシーンなんです。普通だったら、撮り方ちょっと変えたりとかするかもしれないんですけど、監督はずーっと撮ってる。それが、俺はすごいな、監督には見えてるんだな、と思いましたね」桐谷さんも何度も語っているように、“空気を撮る”荻上監督のこの映画は、問題意識の強い作品ながら、映像が非常に美しく、音楽も登場人物の心象風景に伴走していて、決して途切れさせない時間の描き方が見事。思わず、「うーん」と唸ってしまう、心に余韻を漂わせる名場面がいくつもありました。―― 桐谷さんも、マキオになりきってリンコさんを受けとめていらっしゃいました。「マキオはきっと、お父さんが出て行ってからすごく傷ついて、お母さんももちろん荒れただろうし、その中で、女の人の怖さとか弱さとか嫌なところもいっぱい見てきて、もしかしたら、自分はもう誰かとおつきあいすることはないかもな…、ってあったと思う。そんな中、自分の想像を軽く超えた美しさに出会ったわけなんですよ。リンコさんとの出会いって、それまでは白黒だった世界がカラーになったくらいのこと。自分の人生を、輝く方向に変えてくれた人なんですよ。彼女がトモの母親になりたいって言った時、最初はびっくりした部分もあったかもしれないけど、でもマキオは揺るがず、この人が幸せなら、と思っただろうし。自分の人生を、丸々変えるような出会いだったわけですから」―― トモを一人置いて出ていってしまうお姉さんについては、どう思われますか? 『私は母親である前に、一人の女よ』という台詞がありますが…。「マキオから言わせてもらうと、お姉ちゃんの気持ちもわかるんですよね。だから、マキオは、大声で怒鳴ったりしないし、ボソッと『トモは、コンビニのおにぎりが嫌いなんだ』っていうような言い方で、相手に伝えようとする。それはきっと、マキオが痛みを優しさに変えることができた人だから。お姉さんはそうじゃなかった。でも、お姉さん役のミムラちゃんも言ってたけど、お姉ちゃんにもマキオのような男性がいてくれたら、そうはなってなかったと思うと。だから、単純にアカンとかって言えない。そりゃ自分の子供なんやから、一緒にいてあげるほうがいいに決まってる。そういう人を見ると、俺は感動する。家計や精神的とかも大変やけど、子供をグッと支えてる人を見たら、ええなあって思う。そんな人に、俺は感動するわけですよ」―― 桐谷さんご自身は、どんな家庭が理想ですか?「明るく楽しく、思ったことはちゃんとみんなで言い合うような…。みんなが、最初からデッカイ木を望んでるんじゃなくて、芽から育てていくのを楽しんでいけたら、そう、愛情の過程もじっくり楽しんでいけたらいいなあ、と思いますね」テレ臭そうに、そう語ってくださった桐谷さん。長身でたくましく、でも、繊細な感性で穏やかに包み込まれるような雰囲気は、“ダンナにしたい!”と、この映画からさらに人気急上昇中。“普通の男”の魅力を余すところなく描ききった、桐谷さん演じるマキオに、今すぐ会いに行ってください!第67回ベルリン国際映画祭 テディ審査員特別賞受賞(パノラマ部門、ジェネレーション部門 正式出品作品)「彼らが本気で編むときは、」脚本・監督:荻上直子出演:生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりィ、田中美佐子/桐谷健太フードスタイリスト:飯島奈美配給:スールキートス 2017年2月25日(土)から全国ロードショー
2017年02月22日亡き母から、誕生日ごとに届く10通のバースデーカードを通して、母の愛、子への想い、そしてそれを受け取る子どもたちの成長を、温かい視点で描いた家族愛の物語『バースデーカード』。脚本を通して役が語りかけてきたと話す、娘・紀子を演じた橋本愛と、作品を観たばかりで感動が抑えきれないという父親役ユースケ・サンタマリアが、映画の魅力、そしてここだけの裏話を披露してくれた。父と娘を演じた2人。賑やかで楽しい父親の横で、その話を笑いながら聞いている美しい娘という、スクリーンで見せる父娘とはひと味違った表情を見せてくれる。まずは、出演作を観てからインタビューを受けるのはあまりないというユースケさんが、“例外的”な思いを寄せることになった理由から。ユースケ:実は、自分が出たものを観られないという病にかかっていて(笑)、撮影が終わるとそのお仕事は終わりというのが普通。でも、この作品はPRのために愛ちゃんが僕の番組にも出演してくれたとき、主演を務めた女優さんが、これほど満足しているなんてどんな作品なんだろうと興味がわいた。この物語がとても好きだったこともあって、これはと思い、珍しく出演作を観たんです。いま、すごく温かい気持ちに包まれていて。もし自分が出演していなくても、何度も観返すような大事な作品になるだろうな。橋本:私の気持ちが伝わったことも、主演作をそこまで言ってもらえることも、すごく嬉しいです。ユースケ:ぜひ観てくださいという気持ちが伝わって来たよ。橋本:私は正直だから(笑)。ユースケ:そうなんだよ、愛ちゃんは正直者だからね。きっと作品が嫌いだったら、そもそもPRのために僕の番組に来てくれないよね(笑)。そこで思わず大笑いする橋本さんを見ながら、ユースケさんが続ける。ユースケ:だって、今日も服装からして気合いが違うでしょ。一緒にばっちり決めたしね。お母さんが若くして亡くなる話なんて、あざとくなりがち。宣伝だって、感動作とか、泣けるとかを強調しがちだけど、この映画に絶対にそういうのはいらないよ。橋本さんは、脚本が完成する前の早い段階から、映画の制作にかかわっていたそう。橋本:家族の愛を描いた、こういう王道の物語に出演するのは自分の中ではとても珍しいと感じましたし、未知の世界だったので怖さもありました。でも、その恐怖を慎重に取り除いて臨んだんです。王道の映画なのだけれど、斜めから見る隙も与えない。ひとつの感動的な愛を伝えるという目的にみんなが一緒に向かっていった結果、ちゃんと思いが伝わる作品になったと思える仕上がりになりました。ユースケ:共感できない人なんていないんじゃないかというほど普遍的。2時間ちょっとの上映時間ってけっこうな長さなのに一切飽きさせない。すべて必要なシーンだけでできている作品。それでもけっこう切っているんですけどね。僕が気に入っていたセリフなんかなくなっていたけど。橋本:そうなんですか!ユースケ:でも、それは必然だと思える。俳優である僕が“このセリフが好きだから残して”というのはエゴだからね。監督のセンスは素晴らしいし、完成作品を観て改めて実感したよ。橋本:私は、出演が決まる前に脚本を読ませて頂いて、亡き母からの手紙をこれだけ従順に受け入れていると、手紙がもらえなくなったとき、紀子が自分の足で立って生きていけるのかが分からなくて怖いという感想は監督に伝えました。それで、19歳で手紙を読まずに反抗するというシーンを作ってもらったんです。最初にいただいた脚本はかなり余白があったし、オリジナル脚本なので、変えていただいたところもありますね。ユースケ:知らなかった。そうだったんだ。愛ちゃんの意見でこういう物語になったんだ。反抗するシーンはとても大事だよね。そこで初めて亡き母からもらう手紙に疑問を抱く。19歳ってそういう年代。手紙が亡き母と自分を繋ぐとても大切な存在なだけに、手紙が来なくなったときどうなってしまうんだろうという不安の表れ。このエピソードがあるとないとでは全然違ったと思うな。橋本:実は最初の脚本を読んで、結婚相手がこういう男性では、とても好きになれないという、わがままも言いました(笑)。ユースケ:そうなの!中村蒼くんが演じた相手役の立石純くん、愛ちゃんの意見でああいう素敵な青年になったんだ。だって、父親としてアイツだったら娘をとられてもしょうがないもん。まあ、それでも嫌だけど(笑)。亡き愛妻の忘れ形見にして、男手ひとつで育て上げてきた愛娘。幸せを願っているけれど、本心では嫁にやりたくないという父の複雑な親心を、ユースケさんは見事に表現している。ユースケ:実は、不思議なくらい葛藤があった。僕、けっこうドライなほうなんだけどな。作品を観てびっくりしたのは、紀子の結婚式のシーン。バージンロードで娘を花婿に渡した後、幸せそうにしている新郎新婦の後ろで、僕がすごく苦しそうな顔をしてるの(笑)。あんな顔をしてるつもりなかったんだよね。ちょっと微笑んでいるぐらいのつもりだったのに。監督から、“紀子がついに嫁に行くというシーンですから”と念を押されていて、どっぷり入り込んでいたら、あんな顔になっていて。すっかり寂しい父親になっていました。僕としては、珍しいくらい。橋本:私も自然に紀子になっていましたね。脚本が完成する過程も観てきたこともよかった。すぐれた脚本だったので、人と人との会話がちゃんと成り立っていたし。脚本からキャラクターの声がきこえてきたから、その声を代弁して喋っていたという感じですね。こんなときに女の子はこうするということが、とてもよく描かれていたんです。それに、撮影当時、私自身が19歳だったので、同じ年代の紀子はとても親しみが持てたし、年齢による変化もよく分かったから、無理やり納得できないところを力技でもっていったというシーンはひとつもないですね。ユースケ:完成した脚本を現場で大幅に変えることはなかったけれど、ちょっとした言葉を付け足したり、語尾を除いたりとか、そういうちょっとしたことはあったよね。ただ、それが許されていたのは有難かった。たかだかひとことの違いでも、これでこのシーンは完成した、と思える理由になるものだから。そういうところからも、監督が俳優を尊重し信頼してくれていたのは分かった。もちろん僕らも監督はじめスタッフを信頼していたし。そういうものの積み重ねが、作品を作っていくと実感できる作品だった。そんな制作途中でのやりとりについて語り合ううち、話はいつしかタイトルへ。ユースケ:いまでこそ『バースデーカード』というタイトルに落ち着いたけれど、ほかにも案があったんだよね。愛ちゃんはどれがよかったの?橋本:ほかにありました?ユースケ:あったよ。『バースデーカード紀子の〇〇』とか、『バースデーカード君のまわりには何がある?』とかさ。副題を入れるのは、日本映画界の悪しき習慣で。橋本:そう、君のまわりに…(笑)。現場では『バースデイ・カード(仮)』だったんですよね。ユースケ:そう、『バースデーカード君のまわりには何がある?』もいいタイトルだけど、なんだか想像できちゃう。だから、僕は絶対に『バースデーカード』がいいと押していたんです。これでいくんですよねって念押しして。日本の映画もドラマも、タイトルで説明し過ぎ。ヒントだけで、ちょっと謎めいていたほうが絶対潔いし、お客さんの興味をそそるよって、俺はずっと言っていたんです。あんまりしつこく言うものだから、製作サイドが“じゃあ、これでいきます”と(笑)。橋本:じゃあ、これはユースケさんが推薦したタイトルだったんですね!(笑)ユースケ:ロビー活動をずっとやっていたの、待ち時間に。橋本:確かに、日本ではサブタイトルをつける傾向にありますからね。素晴らしい作品ほど、いろいろな細工をしなくても観客にきちんと伝わるはずだという、ユースケさんの強い思いが感じられるエピソード。感動させるための映画ではなく、感動を呼び起こすことのできる力を持った作品だという自負があるからこそ、余計なものは付け加えたくないという気持ちになったのだろう。母との死別という悲しい話がベースにある作品だが、本作を観ていると、別れる悲しみ以上に、人生で愛すべき人と出会えた喜びというものを感じる。橋本:私は人の死に立ち会ったことがまだないんです。家族が存在していることが当たり前になっている。だから、もし大事な人たちが明日居なくなったら、後悔することがあるかもしれないと考えてしまって。でも、後悔することがあるだろうと知っているのに、じゃあそうならないようにいま、愛や感謝を伝えておくことができるかというとそれはちょっと恥ずかしいと思ってしまう。自分の中にある、そんな愚かさを痛感するきっかけになりました。劇中には、紀子がとある質問をして母を悲しませてしまったことをずっと後悔しているというくだりがあるんです。それは当たり前の幸せがある毎日がいつまでも続くと思ってしまう、人間の普遍的な愚かさを映し出してもいるんでしょうね。ユースケ:でも、単なる悲しい物語じゃないのが、この作品の凄いところだよね。愛する人が亡くなる。そんな大きな出来事が冒頭にあるけれど、遺された家族は大きな悲しみを共有しているからこそ、すごく強く結びついていて、その中心には亡き母がいる。母が遺したものが家族にとってはものすごく大きくて、常に近くにいてくれると感じられる。常に彼女の気配があるんだよね。最後には、そんな母と家族の思いが繋がるシーンも待っている。ユースケ:それを表現できるのが映画のマジックであり、本作のマジックでもあるんだと思う。実はそのシーン、すごく待たされたんですよ。最初は1時間待ちですって言われていたのに、“何ならどこかに出かけてもOKです”と言われるぐらいの待ちになって(笑)。昼寝して起きてぶらぶらしていたのに、まだ撮ってる。何やっているんだろう?と不思議だったんですが実際に映画を観て、これは時間がかかって当然だし、待つ価値があったなと思うほどグッとくるいいシーンだった。そこもぜひ注目してもらいたいです。橋本:そうですね。できることはやったので、あとは多くの方に観てもらうことに勝負をかけています!愛する人との別れと、そこから生まれる喪失から、人は決して避けらない。そんな運命ゆえ、どうしても生まれる悲しみや後悔。でも、終盤に亡き母から届いた1通の手紙には、「思い通りじゃなく、後悔があっても、人生に満足している」と書かれている。すべてを抱えて生きていく…そんな人間の強さや愛しさがこの作品には詰まっている。(text:June Makiguchi/photo:Nahoko Suzuki)
2016年10月20日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。最近、私のまわりでは出産ラッシュです。幸せのご報告をたくさんいただいております。そして、その多くが働くママたち。2人目のお子さんという人もいます。家事、育児、仕事の両立は大変かもしれませんが、家族ができることに対するママたちの笑顔は本当に美しいんですよね。大変であっても、そこには頑張れる何かがある。それは家族として築き上げてきた形にはあらわせないくらいの大きな愛情があるからだと思います。今回はそんな「家族として “ダンナ” と築き上げる愛」についてお伝えしましょう。■「ダンナへの気遣い」の方向性、間違っていませんか「夫に(家事などを)頼むことが悪くて1人で頑張ってしまう」「夫が助けてくれることはありがたいのですが、気をつかってしまう」こういった子育てママからのご相談がよく寄せられます。親しき中にも礼儀ありです。しかし、ご主人とは家族です。変に気をつかいすぎてしまっていると自然な流れで愛を育むことはできませんからね。話すタイミングや言い方にもよりますが、友だちでもなく恋人でもない家族としてのコミュニケーション方法をみつめてみることが大切です。“ダンナ”への気遣いの方向性は、間違っていませんか? ■ダンナができること、できないことほどよいバランスで夫婦の協力関係ができている方も少なく、頑張りすぎているか頼りすぎているか。どちらかに偏り過ぎている傾向が多く見られます。男性は言葉で伝えないとわかりません。つい、“面倒くさい”“言ってもわかってくれない”といったような先入観などから「伝えなくても気づいて欲しい」と思ってしまいがちですが、まずは歩み寄りが大切。そして、ご主人がどこまで協力してくれるのか? 何を率先してやってくれるのか? そのさじ加減を知るためには身体動作を伴う行動あるのみです。ダンナができること。できないこと。ダンナがやってくれること。やってくれないこと。ダンナの興味があること。ないこと。様々なことが具体的かつ明確になってくると、妻であるみなさんの気持ちの振れ幅が少しずつ少なくなり、バランスの取れた、そのご夫婦、ご家族だからこその協力関係が築けます。 ■自尊心を傷つけず、長期戦で「自己主張」協力関係が築けたあとには、少しずつ気遣いをしながらもご自身の主張をしていくことです。それはワガママということではなく、お互いを心から理解しあい、本当の愛で繋がる、よりよい家族関係のためだと思ってくださいね。冒頭でご紹介した、出産をした友人たちや子育てを楽しんでいるママたちが、笑顔でいられる環境。その中には、ご主人の “妻に対する理解の深さ” がみられます。ただ、はじめから理解があったということではありません。“ダンナ”という生態を分析し、長期戦で上手にタイミングみて自己主張をしているんです。ご主人の自尊心を傷つけないように… そっと。潜在意識に刷り込ませるような感覚で、焦らずに少しずつお互いの理解を深めていきましょう。気が付くと、お二人だからこその愛情表現。このダンナにこの妻あり。当たり前だけど、素直に「幸せだな」と愛を感じる関係になっていることでしょう。
2016年09月13日宮沢りえが死にゆく母の熱い想いを体現する、家族の愛の物語『湯を沸かすほどの熱い愛』。このほど、本作から、頼りないけど、なぜか憎めない愛すべき“お父ちゃん”を好演するオダギリジョーの、ピンクのエプロン姿が解禁となった。自主製作映画『チチを撮りに』が、国内外10を超える映画祭で絶賛された中野量太監督の待望の商業映画デビューとなる本作。主演に『紙の月』で日本アカデミー賞ほか各主演女優賞を総なめにした宮沢さんを迎え、余命わずかの“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”という普遍のテーマを、想像できない展開と驚きのラストで紡ぎだし、涙と生きる力がほとばしる物語を作り上げた。そんな本作で、会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持つ“お母ちゃん”である双葉を熱演する宮沢さんに対し、銭湯「幸の湯」の主でありながら、家業も家族もほったらかしにしてどこかへ消えてしまったダメ夫の“お父ちゃん”の幸野一浩を演じているのが、オダギリさん。今回解禁となったのは、夫の行方を追う双葉が、ついにその居所を突き止め、突然、訪問するシーンだ。1年も会っていない夫との対面に、緊張を隠せない双葉。しかし、扉を開けて出てきたのは、なんとも気が抜ける、おたま片手にピンクの可愛らしいエプロンをまとった夫の姿!この後、双葉がどんな行動をとったのかはご想像におまかせするが、余命わずかと宣告され、やりのこしたことを全てやりきるために行動を起こす双葉が、ようやく見つけた夫はなぜ、こんな姿なのだろうか…?この9月には孤高の作家・佐藤泰志原作、山下敦弘監督の『オーバー・フェンス』公開も控えているオダギリさん。俳優として常に新しい役柄に挑戦し続け、時には三枚目キャラも見事に演じ切る彼は、40代をむかえて、いまや日本映画界になくてはならない存在となっている。そんなオダギリさん演じるダメ男の一浩をなぜか憎めないのは、その根底に、やはり家族への熱い愛情を感じるから。中野監督は、オダギリさんとの撮影をふりかえり「現場でのオダギリさんとのやり取りは、とても面白かったです。演出するというより、次はどんな演技プランでいくかを、2人でほくそ笑みながら企んでいた感じです。オダギリさんは、二枚目でも、三枚目でも、その人間の魅力を醸し出せる特別な俳優だと思っています」と語る。「余命わずか」と宣告された“お母ちゃん”のため、頼りないけど愛すべきお父ちゃんが再び家族と繋がっていく奮闘の日々には、エールを贈りたくなるはずだ。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月23日宮沢りえが主演を務め、オダギリジョー、杉咲花らとともに、“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”を描く『湯を沸かすほどの熱い愛』。このほど、余命を宣告されたものの、やり残したことをいくつも成し遂げようとする、宮沢さんの熱い“お母ちゃん”に目頭が熱くなる予告編映像が解禁となった。脚本に惹かれ、「心が沸かされた」と出演を決めた宮沢さんを筆頭に、頼りないけどなぜか憎めないお父ちゃんにオダギリさん、その娘・安澄に杉咲さん、さらに旅先で双葉たちと出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年・拓海役に松坂桃李、そして家族と関わる人物に篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた驚きの新人子役・伊東蒼が集い、新進気鋭・中野量太監督による新たな家族の物語を紡ぐ本作。このたび解禁となった予告編では、余命2か月と宣告されたものの、やり残したことをいくつも成し遂げようと力強く生きる幸野家の母・双葉(宮沢さん)の姿が映し出されていく。まずは、家出した夫(オダギリさん)を見つけ、おたまで叱咤して(?)連れ戻し、家業の銭湯・幸の湯を再開。そして、学校でいじめられ引きこもり寸前の安澄(杉咲さん)を独り立ちさせるため奔走する。「逃げちゃだめ」とゲキを飛ばす母に、娘は「なんにもわかってない」と下唇をかみしめ抵抗する。一見反発し合っているように見えても、大切な存在だからこそ真正面から向き合うこの家族には、どこか憧れを感じずにはいられない。さらに、母の大きく深く熱い愛によって、家族が一つになっていく姿に、涙をこらえているかのような“娘”杉咲さんのナレーションが重なり、涙腺を刺激。同時に、映像内でお披露目された「きのこ帝国」が歌う主題歌「愛のゆくえ」のハイトーンヴォイスの響きに、切なさがいっそう込み上げてくる。予告編のラストでは、家族がお母ちゃんにしたある“秘密”の存在が一瞬明かされ、物語をさらに想像もつかない展開へと誘うことを暗示させている。さながら『おくりびと』のように、観た者の心と日本映画史に残り続けるであろう家族の熱い愛の物語を、まずはこちらから確かめてみて。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月10日宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョーが、銭湯“幸の湯”を舞台に“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”を描く『湯を沸かすほどの熱い愛』。このほど、生気にあふれた宮沢さんの仁王立ちが目を引く、ティザーポスタービジュアルが解禁された。父(オダギリジョー)が1年前に出奔したことから、銭湯「幸の湯」を休業状態になっていた幸野家。母・双葉(宮沢りえ)は、持ち前の明るさと強さで、娘・安澄(杉咲花)を育て、日々を送っていた。そんなある日、双葉は突然、自分の余命が残りわずかであるという宣告を受ける。その日から、彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め実行していく。家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる、気が優しすぎる娘を独り立ちさせる、娘をある人に合わせる…。双葉の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。ぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく家族。そして母から受けた大きな愛で繋がった家族は、究極の愛を込めて母をおくることを決意するーー。監督は、自主制作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭ほか、国内外10を超える映画祭で絶賛された中野量太。待望の商業デビューとなる本作は、”死にゆく母と、残される家族の愛と絆”という普遍的なテーマを、想像を超える展開と結末で紡ぎ、観る者に涙と生きる力をたぎらせる意欲作。今回解禁されたティザービジュアルポスターには、デッキブラシをかついだ宮沢さんが、生き生きとした表情で登場。「余命2ヶ月、何ができる?」というコピーが躍っているものの、作品タイトルと同じ真っ赤なエプロンを身に着けて仁王立ちするその姿からは、死期が迫りつつある悲壮感は微塵も感じさせない。また、本作では篠原ゆき子、駿河太郎、松坂桃李、そしてオーディションで大抜擢を受けた“驚きの新人子役”・伊東蒼らが、宮沢さん、杉咲さん、オダギリさんによる幸野家を取り巻く面々として登場する。会う人すべてを優しさと強さで包み込む、宮沢さん演じる双葉と、一体どのような関係を築いていくのか、という点にも要注目。実力派俳優たちが贈る家族の愛の物語を、楽しみにしていて。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月27日