編集部:学研キッズネット編集部中学生向けの学習動画を2013年から提供している学習動画サイドの「イークルース」は、新型コロナウイルスによる感染拡大防止のために、自宅学習を余儀なくされている中学生向けに、新規ユーザ登録を行った方に対して、通常1200ポイント(1200円分)の無料ポイントを進呈しているところを、当分の間、無料で6000ポイント(6000円分)を進呈することを発表しました。イークルースとは新学期がスタートしたにもかかわらず、学校が再開されないということで不安な中学生や保護者も多いと思います。イークルースの学習動画は、中学1年から3年までの英文法、数学、理科、社会などの学習項目を、効率よく学習できるように5~10分程度の解説と問題解説の動画で構成されています。イークルースは、2013年から学習動画を配信しており、いままで約5000名の方がユーザ登録を行い、イークルースの学習動画で勉強をしてきた。自宅学習が余儀なくされている状況で、少しでもイークルースの学習動画をご利用頂くことで勉強の遅れが生じないようにできればと思い、今回、新規ユーザ登録された方には通常の5倍の6000ポイント(6000円分)を無料で進呈することを決めた。イークルースはYouTubeから無料の動画をたくさん配信していますが、問題の解説動画は有料になっています。その有料の動画を視聴するには、1動画あたり300ポイントが概ね必要になります。そこで、6000ポイントを無料進呈することで、約20の有料動画を視聴できます。この機会にユーザ登録を行い、無料ポイントを利用し休校中の学習を進めてみるのはどうだろうか。【イークルース公式サイト】【新規ユーザー登録はこちら】学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月06日最近は、学習机の所有率が下がっているという話をよく聞きます。この春から新1年生になる子どもを持つ日刊Sumaiライターの平野直子さんも学習机を購入するかどうか迷い、また、購入を決めてからも学習机選びに悩んだといいます。参考にしたのは身近なママたちの口コミだったそう。平野さんがママたちから聞いた、学習机事情を紹介してもらいましょう。■ 新1年生で学習机を買ったのは半数12人のママに聞いたリアルな声では意外な結果になりました。学習机を買ったのは、半数の6人。個人的にはもっと少ないと思っていたので、ちょっとびっくりです。買った派の理由を聞いてみると「子どもが欲しいと言ったから」「文房具や教科書などの収納が欲しかったから」「自分の場所を与えてあげたかったから」「買って当たり前だと思っていたから」などでした。一方、買わなかった派はというと「まだ必要ないと思った」「リビング学習が良いという話を聞いていたから」「文房具や教科書など自分で整理整頓できないと思ったから」「部屋が狭くなるから」。家庭の教育方針や限られた住環境、子どもの性格など理由は様々でした。中には高学年になったり、中学生になったら購入する予定というママもいました。■ やっぱりリビング学習は効果的⁉学習机は結構大きく、スペースをとります。「買った派」の6人のママたちに学習机をどこに置いているのか聞いてみると、子ども部屋が5人、リビングは1人でした。ということは子ども部屋で勉強させている家庭が多いのかと思いきや、机は子ども部屋に置いて、勉強はリビングでという家庭が多かったです。学習机は勉強で使うものというよりも、収納家具という認識の人が多い印象でした。学習机の有無にかかわらず、12家庭のうち10家庭がリビング学習を実践していました。とくに低学年のうちは1人で子ども部屋で勉強するのは難しく、勉強道具をリビングに運んでママの目が届く環境で勉強させているようでした。勉強でわからないところも、ママと一緒にすぐに解決できるので安心です。子ども部屋で勉強する、という家庭の子どもが2人ほどいましたが、どちらも3人きょうだいの長女でしっかり者。親が言わなくても、いつの間にか自分ですすんで勉強しているそう。兄弟に邪魔されずに勉強したいから、という面もあるようです。リビングに机を置いている家庭では、兄弟用に2つの机を置いているそうです。隣にお兄ちゃんがいてくれると心強いのでしょう。兄弟それぞれの部屋もあるのですが、リビングで並んで勉強することでお互い良い影響を与え合えているようです。■ 学習机は子どもが成長できるツールでもあるリビングで勉強するのに、どうしてわざわざ学習机を買ったママが多くいたのだろう?と最初は不思議でした。でも、ママたちの話を聞いていくうちに「学習机は勉強するためだけのものではない」ということがわかってきました。学習机は、学習用品の自己管理・整頓などのトレーニングをする場でもあるのです。我が家も学習机を買う予定はありませんでしたが、子どもと話し合った結果、学習机を購入することしました。我が家は子ども部屋がありませんから、子どもだけのスペースとして学習机を買うことにしたのです。親離れの第一歩といったところでしょうか。我が家ではリビングの中心部分に学習机を設置しました。■ デザイン性が高いメーカーの学習机が人気もう1つ気になるのが、どこのメーカーやブランドを選んだかです。これはバラバラでした。おしゃれなインテリアショップのアクタス、老舗の技術が詰まった浜本工芸、無垢材を使ったシンプルなデザインで人気の杉工場、値段がお手頃なIKEAや無印良品などの名前が挙がりました。我が家はカリモクのショールームにもお邪魔しました。人気があるのは、すっきりとしたデザインを取り入れているメーカーのようです。「買わなかった派」も子ども専用の収納は用意しているお宅が多いようです。ランドセルと教科書を収納できる専用の棚を買ったり、子どもでも手が届くリビング収納家具の下部に学習道具をまとめられるように工夫している家庭もありました。我が家が選んだのはKEYUCAのデスク(ninos 40,000円+税)とワゴン(Aron 27,000円+税)。お手頃価格で、素材がオーク無垢材だったのが決め手でした。懐かしい雰囲気が漂うデザインも素敵です。ワゴンは3段。金属レールがついているので出し入れがスムーズで奥まで活用できます。デスクとは違うシリーズですが、デザインが気に入ってこちらのAronシリーズのワゴンにしました。椅子はネットで見つけた一世紀(フィオーレ学習チェア 24,800円)に決めました。デスクと同じオーク無垢材です。多くの学習チェアは高さ調節できるようにサイドにネジ穴がたくさん並んでいますが、こちらはスッキリ。これも購入を決めたポイントのひとつです。今回いろいろなメーカーの学習机を比較検討してみて、学習机って実によく考えて作られているなと感じました。小さい子供でも使いやすく機能的、かつ頑丈に作られていて、我が家では購入した方がメリットが多いと判断しました。学習机の購入を検討している方は、参考にしてみてください。
2020年03月21日小学校入学が近づくと、子どもの学習スペースをどこに用意するかで悩むことでしょう。わが家の2人の小学生は、リビング学習派、子ども部屋派とタイプが分かれました。今回の記事では、小学生2人の子ども両方にリビング学習をさせたことで起きたトラブルと、最終的に学習環境を2つ用意した理由を紹介します。わが家が最初に取り入れたのは「リビング学習」小学校に入学すると宿題が毎日出るため、子どもにどこで勉強させるかを考えておくことは大切な準備の1つです。「有名大学入学者にはリビング学習者が多い」という話題を目にする機会も多く、子どもの学習場所にリビングを選ぶ人も増えていると聞きます。例にもれず、わが家でも第1子の娘が小学校に入学した5年前、学習机は購入したものの、上述の理由でリビング学習を取り入れました。娘自身も、親の目の届くところで勉強できる、分からないときにはすぐ質問できるという環境が心地良かったのか、小学5年生の今でもリビング学習を続けています。そんな背景があったため、第2子の息子が今年小学校に入学した際にも、リビング学習を取り入れました。娘がリビング学習派で学習机をまったく使用していなかったこともあり、息子には学習机の購入を見送りました。すると、予想に反して、きょうだい間でちょっとしたトラブルが発生するようになったのです。リビング学習で集中できる姉vs集中できない弟わが家では、毎日の夕食後、1つのダイニングテーブルで子ども2人と私が着席し、それぞれ宿題や家庭学習を進める時間を設けています。その間、第3子の幼稚園児の息子は、ダイニングルームの横にあるおもちゃ部屋で遊んでいます。息子は小学校入学後、この勉強時間に毎日参加するようになったのですが、1年生で家庭学習慣れしていないということも関係あるのか気が散って、宿題がまったく進みません。1つの宿題を終わらせるのに、想像以上の時間がかかります。弟がおもちゃ部屋で自由に遊んでいる姿も気になるようです。しまいには、姉に話しかけたり、笑わせようとしてしまい、姉から「勉強の邪魔しないで!」と叱られる始末。特に顕著だったのは、夏休みの家庭学習でのこと。私の実家に帰省していたこともあり、学習環境が変わったからか、その日のタスクを終えるまで今まで以上に時間がかかるようになりました。学習スペースを子ども部屋に変えて生まれたよい効果「どうして息子はこんなに集中できないんだろう…」と悩んだ私。気が散る材料を減らすためにと代案を考えた結果、リビングではなく別部屋に置いてある私が学生時代に使っていた学習机で勉強させることを思いつきました。その間、私は息子と同じ部屋の中にいて、読書をしたり、自分の勉強をしたりして待つことに。早速取り入れてみると、あら不思議!まわりの音がシャットダウンされたからなのか、「今までの苦労は何だったんだろう?」と感じるくらい、しっかり集中してあっという間に問題を解くことができました。一方、娘はいつも通りリビング学習をしているのですが、ちょっかいをかけてくる弟がいないことで、より集中して学習できるようになりました。そして、末っ子は、姉の横でおもちゃ遊びを楽しんでいます。それ以来、わが家では、娘はリビング学習、息子は子ども部屋学習というスタイルが定着しました。娘が使わなかった学習机は、弟が使っています。最近では、息子も1人で勉強するのに慣れてきたのか、私もずっと付き添う必要はなくなりました。その代わり、15分おきくらいに子ども部屋にいる息子に声をかけ、進捗具合や質問の有無を確認するようにしています。子どもの性格や好みを見極めて学習スペースを用意しようわが家の場合、娘と息子で適している学習スタイルは、どうやらまったく異なっていたようです。・娘:集中力が高く、まわりの音が気にならない。むしろ人がいる環境のほうが勉強がはかどる⇒リビング学習・息子:まわりがザワザワしていると集中できない⇒子ども部屋学習ちなみに、自分の頃を思い出してみると、私は子ども部屋学習派でした。それなのに、娘での経験から「今の時代はリビング学習が主流」という意識が私の中で先行してしまっていました。息子に対して、小学校入学当初からリビング学習を取り入れてしまったのは、申し訳なかったなと反省しています。夏休みに実家で過ごした際、過去の自分が子ども部屋学習派だったというのをふと思い出し、息子にも取り入れられたのは大きな転機でした。息子には子ども部屋での学習スタイルが合っていたようで、今も集中して取り組めています。なお、リビング学習派の娘は、最近では好きな音楽をイヤホンで聴きながら勉強しています。静かな方が集中できる部屋学習派の私にとって、その姿を見たときは、「それで本当に勉強に身が入るの?」と衝撃的でした。しかし、娘いわく「そのほうがテンションが上がって勉強がはかどる」とのことです。実際、テストなどの成績もよいので、「娘にはその方法が合っているんだな」と割りきり、好きなように学習させています。子どもの集中力が続かないなと感じたら、もしかしたら学習スタイルが合っていないのかもしれません。「リビング学習⇔子ども部屋学習」と学習スペースを変えてみるのも、1つの解決策としておすすめです。<文・写真:ライターnanahi>
2020年03月20日スマホやタブレット、パソコンなどのLEDディスプレイのほか、LED照明からも発せられているブルーライト。デジタルデバイスが身近になったことで、子どもたちや働くママが浴びるブルーライトの量がいま急激に増えています。ブルーライトの眼や健康への影響は気になっていても、具体的な対策までしているママはそう多くないのでは? でも実はこのブルーライト、紫外線級にエネルギーが強く、身体への影響が懸念されています。ブルーライト対策って必要なの? みんなはどうしてる?ブルーライトは、パソコンやスマホ、タブレット、テレビなどさまざまなLEDディスプレイから発せられ、子どもたちもママも日々無防備に浴びています。知育アプリを利用したり、動画を見せたり、いまやスマホやタブレットは育児に欠かせない定番ツール。小学生になるとタブレット学習を始める子も増え、2020年度からは小学生のプログラミング教育も必修化します。ママにとっても、スマホはもはや暮らしに欠かせないものになっているはず。仕事でパソコンを使っている人も少なくないでしょう。これからの時代、子どもも親もブルーライトに接する時間がますます長くなるのは確実。だからこそ、ママたちが正しい知識を身につけて、子どもと自分の眼を守ることが大切になってきます。先日、都内で開催されたブルーライトについて知るママ向けのイベントで、ママたちがどうしているか聞いてみました。ayumiさん(6歳の長男・長女(双子))「子どもが春から小学生なので、ひらがなや足し算のスマホアプリを使い始めました。今の時代、デジタルデバイスと距離を置きすぎるのも、逆についていけなくなりそうで心配なので…。私自身は自分の時間が唯一とれるのが寝る前なので、布団の中でスマホを見るのが日課。そのせいか翌朝疲れが残っている日もあるのですが、まだ対策はできていないですね」marikoさん(9歳長女、7歳次女、2歳長男)「子どもたちはゲームや動画サイトが大好き。小3の長女はメガネをかけているので、あまり眼に負担をかけないように、画面と距離をとらせたり、利用時間を制限したりしてきました。でも最近は学校の授業でもパソコンを触るし、来年度はパソコンクラブに入りたいそう。ブルーライトに接する時間が増えているので心配です」「タブレット学習」が当たり前の時代に子どもの眼を守るために、親ができること参加したママたちいわく、ブルーライトの正体や影響がよくわからないのも対策できていない理由だとか。▼そもそも「ブルーライト」って何?ブルーライトとは、名前のとおり、“青い光”のこと。太陽光にも含まれている光で、モノが青く見えるのはブルーライトのおかげ。昔から自然界にあるものなので、ブルーライト自体が悪いものではありません。現代の問題点は、ブルーライトを浴びすぎていること。スマホやゲーム、パソコンなどデジタルデバイスの普及で、より近距離で、長い時間浴びてしまっています。紫外線から眼を守るためにサングラスはかけるというママも、ブルーライト対策はしていない人がほとんど。でも実はブルーライトは紫外線級にエネルギーが強く、その光は網膜にまで到達します。そんな強い光を長時間浴びていることが、眼の疲れや肩こり等につながったり、身体へ影響を及ぼしているのではないかと懸念されています。▼「ブルーライト対策」、何から始めたらよい?さらに怖いのが、子どもへの影響。子どもの眼の水晶体は透明で濁りがないので、大人よりブルーライトの影響を受けやすいと考えられています。とはいえ、子どものタブレット学習も当たり前になりつつあり、ブルーライトを浴びる時間を減らすのは、なかなか難しい時代。そこで取り入れたいのが、眼に浴びるブルーライトの強さをおさえる対策です。具体的な方法としては、イベントに参加したママのうち、何人かが既に実践していた「画面の明るさを抑える」「画面からなるべく距離をとる」「ブルーライトカットフィルタを画面に貼る」などがその一例。また、ブルーライトカットメガネをかけるのも有効です。ファッション感覚で楽しみながらブルーライト対策ができ、子どもでもカンタンにかけたりはずしたりできる “気軽さ” がメリットです。ちなみに、ブルーライトを発するLEDディスプレイ系(テレビ、スマホ等)の平均接触時間は年々増えており、5年間で2時間39分も増えたというデータ(※)もあります。子どもだけでなくパパやママも一緒になって、家族みんなで意識するべき課題といえるでしょう。※April 22, 2014 eMarketer Mobile Continues to Steal Share of US Adults' Daily Time Spent with Mediaブルーライトを浴びる量が増えたのはここ最近のことなので、将来的なブルーライトの眼への影響はまだわかっていないことが多いのも事実。わからないからこそ、後悔しない子どもの未来のために、今できる対策をとってあげたいですね。\ 始めよう、親子でブルーライト対策 /JINS SCREEN(ジンズ スクリーン)手軽なブルーライト対策としておすすめなのが、ブルーライトカットメガネの「JINS SCREEN」。メガネなら必要なときにサッとかけることができ、子どもでも取り扱いがラク。ママもかければ一緒に対策できるし、子どもも喜んでかけてくれるので習慣化しやすくなります。「JINS SCREEN」(パッケージタイプ・度なし)は、ブルーライトカットメガネにありがちなレンズのギラつきがなく、肌になじむのが特長。より自然な見た目の「25%CUT」(大人用、子ども用)、長時間の作業に適した「40%CUT」(大人用のみ)があり、ライフスタイルにあわせて選べます。おしゃれなデザインは、世界的プロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン氏によるもので、形はオーバル・ウェリントン・ボストン・スクエアの4タイプ。(40%にはボストンなし、子ども用はボストンのみ)カラーバリエーションも豊富なので、誰でも必ず似合うメガネが見つかります。度なしのパッケージタイプなら、待ち時間ゼロでそのまま購入できるので、忙しいママでもすぐにブルーライト対策を始めることができます。 \ 25%CUT、40%CUT /JINS SCREENを見る \子ども用 25%CUT/JINS SCREENを見る [PR] 株式会社 ジンズ
2020年03月19日宮内庁は2月21日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが学習院大学の推薦入試に合格されたことを発表した。愛子さまが進学されるのは、学習院大学の文学部日本語文学科。WEB女性自身ではすでに今年1月10日、「愛子さまの進学先が内定!学習院大学の日本語日本文学科へ」と報じている。学習院大学はホームページで、この学科について次のように紹介している。《本学科では、古代から現代に至る日本語・日本文学を中心とする日本の文化(日本語日本文学系)、及び日本語教育(日本語教育系)に関心のある学生を受け入れ、研究と教育を行っています》天皇陛下と同じ学習院大学文学部への進学となったが、その背景には古典文学への関心があったという。本誌は’14年3月、愛子さまが初等科卒業直前に書かれたレポートについて報じている。タイトルは「藤原道長」。執筆理由について愛子さまは次のようにつづられていた。《授業で藤原道長について学習している時に、「御堂関白記」(※道長の日記)に少し触れ、また、学習する前にも新聞で「御堂関白記」がユネスコの記憶遺産に登録されたという記事を見たので、一度実物を見てみたいと思った。それで、夏休みに、東京国立博物館で開催された特別展「和様の書」に行き、「御堂関白記」を見て、これほど古い日記がよく残っているものだと驚いた》天皇陛下は大学時代に、文学部史学科で中世の水運の歴史を研究されている。「天皇陛下が旅や交通の歴史に関心を持たれたきっかけは、美智子さまとともに松尾芭蕉の『奥の細道』を読まれたことだったそうです。愛子さまが天皇陛下と同じく文学部を選ばれた背景には、日本の古典文学へのご関心があったのでしょう」(宮内庁関係者)当初、愛子さまの志望学部は国際社会科学部とみられていた。「将来の”皇室外交”を見据えれば、語学や海外留学に力を入れた学部はぴったりのはずでした。ただ、雅子さまもハーバード大学留学中に『日本文化クラブ』を設立し、当時はあまり知られていなかった日本の言葉や伝統、音楽や食文化を伝える活動をされていました。国際社会で活躍するには、まず自国の文化を知らなくてはーー。お若いころの雅子さまと同じように、愛子さまはそうお考えになったのかもしれません」(皇室担当記者)愛子さまは現在、卒業リポートの作成に取り組み、忙しい日々を送られているという。雅子さまは、昨年12月9日の誕生日に際して発表されたご感想で、愛子さまの今後についても綴られていた。《これから高校を卒業しますと、今まで以上に、様々な経験を積み重ねながら視野を広げていく時期になると思いますが、これからも感謝と思いやりの気持ちを大切にしながら、いろいろな方からたくさんのことを学び、心豊かに過ごしていってほしいと願っています》天皇陛下と雅子さまのご期待を胸に、愛子さまは新たなステージで輝かれるだろうーー。
2020年02月24日冬休みも終わり、3学期が始まると卒業、入学シーズンも目の前。学習パターンや環境も変化し、学習机を選ぶ基準も変わってきています。新モデル学習家具のすごい所を紹介していきます。リビング学習でも2人使いでも、自由な組合せができる省スペースデスク。最小限の奥行48cm!?デスクの奥行はノートや本を広げることができる最小の48cmに設計されています。省スペースと使いやすさを両立させています。背もたれのないベンチにサッと座って集中。使用しない時はデスクの下にすっきり収納できるのでリビング空間にもマッチします。座面の高さはお子さま成長に合わせて調整でき、ランドセル収納ができる足置き付きです。ベンチで学習!?タブレットは必須アイテムに!?デスクシェルフにはタブレット学習に対応する「スライドタブレットスタンド」が付いています。タブレットを使用しなくても、メモなどを磁石でとめることができるようになっています。デスクが回転!?回転式のデスクは天板を持ち上げて簡単に回転させることができます。壁際で、もしくは部屋を見渡せる向きで、お子さまが落ち着いて学習できる環境づくりを考えていけます。
2020年01月07日冬休みも終わり、3学期が始まると卒業、入学シーズンも目の前。学習パターンや環境も変化し、学習机を選ぶ基準も変わってきています。新モデル学習家具のすごい所を紹介していきます。スチールフレームとビンテージ感のある天然木ホワイトオーク無垢材とスチールを組み合わせた、大人が使っても違和感のないシンプルなデザインです。収納力と機能性同シリーズのシェルフは上棚を分離してデスクの上に置くことが可能です。しかも分離した下棚はデスクと高さが同じなので作業スペースを広げることもできます。また、単独でリビングなどに使用できるデザインです。時代に合わせた魅力あるオプションデスクのうえに設置するブリッジは、タブレットフック付きでタブレット学習にも対応。スチール製の仕切りは可動式です。揃えて使いたい!おしゃれなシェルフ&チェア
2020年01月06日あんふぁんWebで実施した「子どもの教育費」についてのアンケート。328件の回答の中で多かった悩みは、「1人につきかかる大学までの教育費の総額はいくら?」「教育費の貯め時はいつ?」でした。そこで今回は、ファイナンシャルプランナーである筆者が、教育費について解説します。※2019年6月28日〜7月19日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:328件学校に支払うお金だけで、大学までオール国公立でも500万円を超える一般的にかかるとされる「教育費」には、習い事や塾などの金額も含まれていますが、今回は、純粋に幼稚園や学校だけにかかる金額を算出しています。なお、教育費は私立、国公立によって大きく違いがあります。また、給食や通学方法によっても違いが出てきます。今回は、小中学校の項目で給食費は計算に入れていません(給食そのものの有無、お住まいの地域などにより差があるため)。一覧表から分かる通り、幼稚園から大学までオール国公立の場合で500万円を超え、オール私立の場合でおよそ1600万円です。都市部で多い、私立の中高一貫校に進学するパターンでは、およそ1000万円となります。また、入学のための塾や習い事によっても、かかる費用は大きく変わってきます。さらに、大学に進学し一人暮らしをする場合には、これに生活費がプラスされます。月平均10万円程の生活費を補助すると、4年間でかかる費用はプラス480万円必要となります。ただし、きょうだいでの割引や免除や奨学金、特待生など補助もありますので、今回の算出はそのような割引きのない場合と考えてください。細かいところでは給食や通学費によっても変化し、制服など学校で必要なものがお下がりでもらえるかなどでも大きく違ってきますね。みんなはどれくらい貯めているの?「子どもの教育費のために、1人あたり毎月いくら貯めていますか?」のアンケート結果のグラフを見ると、毎月2万円以下が46%で一番多いことがわかります。これをもとに単純に計算すると、だいたい中学卒業までに、2万円×12か月×15歳=360万円は貯蓄できることになりますね。また児童手当を別途教育用の貯金にまわすと、児童手当(※3歳未満は月額1万5000円、3歳〜12歳は月額1万円、中学生は月額1万円/所得により制限あり)によって、約196万5000円は貯蓄できることになります。これらをすべて貯蓄に回すと556万5000円が中学卒業までに貯蓄できる計算となります。安心ラインは、最低あと200万円中学卒業時点ではすでに小中学校の学費を考える必要がないとすると、用意すべきは高校と大学の学費となります。アンケート結果からの試算で、約550万円を中学卒業時点で貯めていたとすると、高校はそれまで貯蓄に回していた分を当てることができそうなので、自宅から通える公立の大学なら十分に賄えることがわかります。ただし、高校・大学が私立の場合、または国公立の大学でも一人暮らしの場合は、少なくともあと200万円は必要となるでしょう。あと月1万円プラスで貯めようとする意識が大切では、貯め時はいつなのか?やはり一番は、子どもが小さい時です。子どもが小・中学生になるとよりお金がかかってくることを考えると、それより以前のできるだけ早いうちに貯め始めることが大切といえます。そして一番お金のかかるのは大学です。大学までは教育資金を崩さずに日々のやりくりで教育費をまかなうとしても、「大学入学までにあと月1万円プラスで貯めること」を目標にするとより安心です。例えば、幼児期の習い事に月1万円、2万円とかけている場合や、大きな学校外教育費となる「塾代」も、本当に必要かを見極めていくことも、教育費の総額を考えると大切です。王道になりますが、大きな固定費の見直しや、レジャーや外食のあり方を見直すことは「あと月1万円プラスで貯めること」への近道になるでしょう。現在の家計を考えて、「これ以上の貯金は難しい!」という場合は、学校選びの段階で、自宅から無理なく通える範囲を検討していくのも一手です。また、学費の免除や奨学金、特待生に当てはまらないかを検討してみること、制服など大きな出費になるものはお下がりがないかなど、「プラス1万円を貯める代わりに、教育費の出費を1万円でも減らす」という工夫をしてみてもいいかもしれません。将来、大学も学費が安くなるのを切に願いますが、今できることは、子どもの選択の幅を広げて応援してあげられる「教育資金」の準備。子どもの学習と同じく、早い時期から無理せずコツコツが大事なポイントです。※参考:文部科学省平成28年度子供の学習費調査<文・写真:ライター結生>
2019年12月20日学習デスクの上置き棚は高価な割に、成長したら取り外す場合も多く、購入を迷われる方も多いのではないでしょうか。でも、目の前に「よく使うモノ」を置いておける棚があると重宝するもの。棚に照明が付いていれば、より便利ですよね。そこで今回は、照明付き学習机用の棚を簡単なDIYで設置する方法を、整理収納アドバイザーのトノエルさんに紹介してもらいます。■ 用意するもの棚は学習机の上部の壁に設置します。用意するものはどれも、ホームセンターや通販などで購入できるはずです。材料・棚板・L型棚受・ネジ・虫ピンタイプのフック・スリムタイプの照明・蜜ろうクリーム(あれば)棚板は置きたいものに合わせたサイズのものを用意してください。虫ピンタイプのフックは「石膏ボード専用Jフック シングル ホワイト(WNP-SW)」を用意しました。虫ピン程度の穴しか開かないのに、耐荷重は7㎏もあります。今回のDIYでは、この商品のフック以外のパーツを使用しました。照明は、両面テープで貼れるスリムタイプの「LED多目的灯ALT-2030IR(D)(エルパ)」を用意しました。設置場所を取らずに、手元を明るく照らすことができます。今回はナチュラルな仕上がりを目指して、蜜ろうクリームを用意しました。希望のカラーに仕上げたい場合などは、塗料などもご用意ください。道具・紙やすり(板の状態によって)・蜜ろうクリーム用の古布・電動ドライバー(なければドライバー)L型棚受を板に取り付けるときはネジでとめるため、ドライバーが必要になります。ネジを6本締めるだけですが、電動ドライバーがあるとラクです。■ 作業はわずか4工程で完成!それでは、設置方法を詳しくご紹介しますね。工程1板にやすりがけをしてクリームを塗る木のケバを紙やすりで擦り落とし、角は危なくないように丸く削ります。表面が整ったら古布で「みつろうクリーム」を塗り込み、しばらく待って馴染ませてから、古布で磨き上げます。お好みのカラーで仕上げたい方は、この段階でクリームではなく塗料などで色付けをしてください。工程2板にL型棚受を取り付ける棚板にL型棚受金具を置いて、ネジどめする部分にペンで印をつけます。棚板を立てて、L型棚受を床に置いて印をつければきちんと直角になります。ネジを真っすぐ締められるように、ドリルビットで先に穴を開けておくといいかもしれません。電動ドリルでネジを締めて、棚板の左右2か所にL型棚受を取り付けます。工程3スリムランプを取り付ける棚板の裏面に、両面テープで照明を貼り付けます。照明を貼り付けるのは、棚を壁に設置した後でも、設置する前でも構わないと思います。工程4棚板を壁に取り付けるいよいよ棚板を壁に設置します。L型棚受の穴に、虫ピンタイプのフックの、フック以外の部分を使って設置します。使うのは、先ほど紹介したピンと半円形のパーツです。この商品の場合、設置できるのは石膏ボードの壁です。虫ピンを押し込むときは、コインがあると便利です。無事に取り付けられました。現在は取り付けてから2か月ほど経過していますが、問題なく使用できています。丁寧な暮らしやDIYに憧れはあっても、毎日、仕事や家事や育児に追われていると、なかなか挑戦できないですよね。今回ご紹介した棚の設置方法は、とても簡単なのにDIY気分を味わうことができました。※荷重や強度に気をつけて使いましょう
2019年12月02日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。中川マナです。今回は、特集「子どもたちの家庭学習」というテーマで子どもたちにどう学習してもらうか、我が家が工夫していることを書きたいと思います。■わたしの家庭学習の思い出わたしが3才くらいのころ、ときどき母が買ってきたドリルを練習する時間がありました。わたしは上手にできず癇癪を起こし、母もイライラ。怒ったり怒られたりで終わることが多かったように記憶しています。そんなわたしが親になり、自分の体験から、勉強は「遊びながらできる方法がいい」と思うようになりました。■「ママは教えない」を心に決めたできごと娘が保育園児だったころ、同じクラスのお子さんで3才になった子たちが習い事を始めだしました。わたしも周りに触発され、なんとなくネットで「線なぞり」や「あいうえおなぞりを」プリントアウトしたことがありました。「やってみよ~!」と娘に声をかけると嬉しそう。隣に座ってやってみたものの、つい口うるさくなってしまうわたし。結果、母子ともにイライラ。まるで30年前のわたしと母の姿です。その時わたしは、可能な限り自分で教えるのはやめようと思いました。家はプライベートで閉ざされた空間。理性が働きにくく、相手が自分の子どもとなると、より感情的になりやすいのです。教員をしていた友人も同じ理由を挙げて「自分の子どもに教えるのは難しい」と言っていました。■未就学児の学習 = 「楽しんでできること」が大切低年齢の学習ほど「楽しさ」「本人の興味」が大切だと思います。楽しくないと自発的にやらず、吸収されないと考えるからです。結局その後、娘のひらがなや線なぞりは「気まぐれ」くらいで、お絵かきの延長線で娘がやりたがるときだけプリントアウトしていました。わたし自身、母の隣でやるドリルはすごくイヤだったのですが、その後入った幼稚園での「おしごと」という学習の時間は大好きだったことを思い出しました。(その幼稚園は「モンテッソーリ教育」を取り入れた教育をしていて「子どもが自分で選んだ教具を使い集中して取り組む」ことを大切にしていました。)また、幸福度の高さで知られる北欧の国を中心に『大人が考える「学習」でないもののほうが、子どもにとって大きな経験である』と、早くから勉強や習い事をさせない国もあるようです。幼児早期教育の考え方はさまざまですが、我が家はそんなに熱くなりすぎることもないかな? と力を抜いていた矢先…■ふとしたきっかけで、ひらがなを勝手に覚えることに…当時第二子妊娠中だったわたしは突如「切迫早産」になってしまいました。「大事をとるなら入院を」と言われたものの、そうなると娘と会えなくなってしまうので、絶対安静を条件に自宅で療養することに。このため絵本を読む程度で、娘と全然遊んであげられなくなってしまいました。徐々にストレスがたまっていった娘に、わたしは独身時代に買ったゲーム機を渡しました。ミニゲームもいっぱいの、キャラクターがひらがなを教えてくれるソフトをつけて。そこからが…早かった…!わたしが出産するころには娘はかなり上手にゲームをプレイできるように。そしてキャラクターに教えてもらって、かなりひらがなを読めるようになっていました。集中力の問題はあるので、絵本を全部読むまではいかなかったのですが、わたしが隣で怒って教える必要はなく…いつのまにかキャラクターが教えてくれてしまっていました。■子どもの学習に対する我が家の姿勢子どもの勉強について、親も子どももネガティブな気持ちを感じないように、工夫することが大切だと思っています。子どもがその気になる環境づくりや、やらなくても、まあいっか~とゆるく捉える形でいます。(親が思っている学習だけが学びではないので)そして現在、4歳になる息子は、娘が使った同じソフトで再びあいうえおを学んでいます。それではまた次回!
2019年11月29日プログラミング教育の必修化はいつから?小学校のプログラミング教育は、2020年4月から「全面実施」となります。一部の学校ではすでに取り入れられていましたが、2020年からは文部科学省の新学習指導要領にしたがい、すべての小学校で取り入れられることとなるのです。中学校では現行の学習指導要領でも簡単なプログラミング教育は必修でしたが、2021年からはさらに本格的なプログラミング教育が始まることが決まりました。技術・家庭科(技術分野)においてプログラミングに関する内容を充実させることが決定しています。プログラミング教育が本格化することで、今後は高校入試でもプログラミングに関する問題が出ることが予想されています。知っていた?プログラミング教育、これは勘違い!「プログラミング」という科目が新設されるわけではない「国語」や「算数」などのように「プログラミング」という科目が新設されるわけではありません。現在の各教科の中に、情報技術を活用した学習が組み込まれます。【新学習指導要領の例示】・算数(5年生)プログラミングを通して正多角形をかく・理科(6年生)電気の性質を利用した道具をプログラミングを通して学習する他にも「情報化の進展と生活や社会の変化」「情報技術をいかした生産や人の手によるものづくり」などを全学年を通して総合的に学んでいくことになります。各教科とは別に、実際にプログラミングを体験してプログラミングの楽しさや達成感を味わう学習も始まります。学ぶのは専門的なスキルではなく「考え方」プログラミング教育では、専門的なプログラミング言語の習得を目指すわけではありません。今後のIT社会に必要な「プログラミング的思考」を身につけるのが目的です。プログラミング的思考とは、自分が「こうしたい」という動きを実現させるために、どういう動きの組み合わせが必要で、それらに対応した記号をどのように組み合わせていくかを論理的に考えることを指します。プログラミング的思考を学ぶ過程で、子どもたちは自然とプログラミング言語を覚えたり、プログラミングのスキルを身につけたりしていくことになります。実際の学習事例は?具体的にはどのような授業が始まるのでしょうか。ここでは新学習指導要領に例示された内容を見ていきます。【算数】プログラミングを通じて正三角形をかく【目的】コンピューターで正三角形をかく【学習の流れ】・コンピューターには正三角形をかくという命令は入っていないため、コンピューターに用意されている命令を組み合わせて、正三角形をかく必要がある・紙で作図するときの手順をパソコンで命令する・コンピューターに用意されている命令「長さ○cm 進む(線を引く)」「左に○度曲がる」などを組み合わせていく・順番に命令を組み合わせていくなかで修正、改善・正三角形ができたら「正三角形をかく」プログラムが完成正三角形をかくプログラミングの例としては、「ペンを下ろす」→【「長さ100進む」「左に120度曲がる」】を3回繰り返すなどが考えられます。このような授業によって、図形に関する数学的な知識を活用しながら試行錯誤するプログラミング的思考が身についていきます。【音楽】リズムやパターンを組み合わせて音楽をつくる【目的】リズム・パターンを組み合わせて音楽をつくる【学習の流れ】・プログラミング言語、創作用ソフトなどを用いる・教師が用意しておいた「ドンドン」「ドンドコ」「ドドンコ」といったリズムやパターンを実際に表現する・リズムやパターンを組み合わせていって、まとまりを意識した音楽をつくる・つくった音楽を実際に自分たちで演奏するつくった音楽を聴くなかで「これは意図した音楽ではない」「もっときれいな音楽を作りたい」という意見が出てきます。これが、問題を発見する・解決するといった「プログラムの変更」にあたります。音楽表現を高めると同時に、プログラミング的思考をみがくことができる学習です。プログラミング的思考を身につけよう現代の子どもたちが大人になるころには、IT化によって働き方が大きく変わるといわれています。小さいときからコンピューターを理解し活用する力を身につけることは、将来の可能性を大きく広げてくれるでしょう。プログラミングに詳しいママやパパもいれば、「プログラミングを教えることなんて自分にはできない」と不安に感じるママやパパもいるでしょう。しかし、小学校での必修化のメインはあくまでも「プログラミング的思考を学ぶこと」。プログラミング言語などの専門的なスキルの習得が目的ではないことがポイントです。必修化に向けて準備しておきたい場合は、プログラミング教室や子ども向けのプログラミング教材の利用を検討してみても良いですね。子どもと一緒に未知の分野に挑戦する姿勢で、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
2019年11月26日未就学児の習得って、どのタイミングでやったら良いのか悩みますよね。我が家も子どもたちが年長になってから学習ドリルで頑張っていたのですが、うまくいかず…。本日はそんな我が家の家庭学習について描いてみました。テレビやスマホの検索機能で自然とひらがな・カタカナは読めるようになっていたアリッサですが、書くとなるとうまくいきません。一緒になって教えてあげるのですが、こちらも家事や仕事の合間に付き合うので、なかなかはかどらないものです。ついにアリッサまで習い事を…。お兄ちゃんたちの分も含めると痛い出費です。現代社会において子育てで一番お金がかかるのは食費ではなく教育費かもしれませんね。最初は嫌ならすぐやめればいいと考えていたのですが、文字を書けるようになるのが楽しいようで続いています。最近では絵手紙ばかりだったのが、文字だけのお手紙を沢山くれるようになりました。たまにパパン宛にラブレターをくれることも…。ふふふ…。楽しんでくれているうちはこのまましばらく様子を見てみようかな…と思っています。ただ、集中力が続かない時もあるので、そんな時は休みの日を入れたり、量を減らしたりして学習が嫌いにならないように調整するようにしています。何よりも継続が大事ですからね。
2019年11月22日子どもの成長と共に、家庭学習も重要になってきます。hanaさんの小学生と中学生の子どもは、6年ほどリビング学習を続けているそう。家事をしながらでも目の届きやすいダイニングテーブルで子ども達が勉強するのは、都合が良かったといいます。そんなhanaさんですが、最近になって新たな学習スペースを設置しました。新たな学習スペースの設置理由、学習スペース追加のメリット、そしてリビング学習の今後についてどう考えているのかを聞きました。■ 新たな学習スペースの設置理由は?リビングダイニングの広さは10畳強。コンパクトなリビングダイニングに更なる学習スペースの設置は避けたいところでした。でも、子どもが2人いてリビングダイニングですごす時間が長いとなると、ダイニングテーブルの上には必然的に子どものモノが増えてきます。新たなスペースはモノの移動の効率性を考えて設置しました。場所はテレビの脇。普段は使うことのないコーナーに座卓を置き、学習スペースとしました。このコーナーにはセット購入した歴史漫画や四字熟語などの学習漫画を並べています。気軽に手に取ってラグで寛ぎながら読んでもらえたら、そして自然に内容が頭に残れば良いなという欲張りな思惑で置いています。また、毎週届く子ども新聞、中高生新聞もこの座卓が定位置です。■ 学習スペース追加のメリットは?マック / PIXTA(ピクスタ)一人がダイニングテーブルいっぱいに教科書や問題集などを広げて勉強し始めると、決まってスペースの取り合いになります。そういうときに、もう一人がこの座卓で勉強できるようになったので、いざこざも解消し平和です。また絵を描くのが大好きな子どもなので、すみっこで誰にも邪魔されずに絵を描けるスペースがあるのは落ち着くようです。黙々と絵を描いている様子を見ると、このスペースを作ってよかったと思っています。また、以前はインテリアに馴染むように、本などは緩やかに隠す方法を模索していましたが、今は常に目に入り、必要なときに取れる場所にあるということを優先にしています。ダイニングテーブルの後ろに本棚もあるのですが、そこも入りきらなくなってきているので、読んで欲しいなと思う本はこの学習スペースに意識的に置いておこうと考えています。■ リビング学習スペースの今後家族の成長と共に、その都度柔軟に変化させていくリビング学習スペース。上の子どもは中学生。そろそろ自室での学習に移行してくる時期に差し掛かっている様子です。どんな形であっても、家族の心地良い空間であり続けるリビングダイニングづくりを心掛けたいと考えています。
2019年11月06日年長のお子さんを持つ親は就学時健診が終わると、来年はいよいよ1年生!と 期待や不安が入り混じる時期ではないでしょうか。この時期に、小学校への準備として習い事をはじめたり、家庭学習をはじめる人も多いそう。わが家でも、昨年の今ごろ、年長のときに学習塾に通わせていました。しかし、小学1年生になってみて思うのは、「入学準備学習は必要なかった」ということ。その理由とは?入学準備学習をしようと思った理由年長の秋頃は、ママ友に会えば入学準備学習の話題で持ちきりです。その当時、わが家では学習系の習い事をしていなかったので、まわりの子がしていると聞くと、「何かさせた方がいいのかも」と焦ってしまいました。特に息子は早生まれということもあって、身体能力でまわりにひけを取っていた分、勉強で「できる!わかる!」と自信をつけさせてあげたいという気持ちが強くありました。母子ともに限界…危うく勉強嫌いになるところに10月頃から近所の学習塾に通いはじめ、最初は楽しんでやっていた息子。それが、徐々にトーンダウン。それもそのはず、簡単な計算のプリントを1日10枚。到底楽しみながらできるものではありませんでした。それでも、あの手この手を使って頑張らせていましたが、3か月を過ぎた頃には、プリントを頑なに拒むように。さすがにこのままでは勉強嫌いになると思い、辞めることにしました。入学前に勉強して失敗⁉︎「授業がつまらない」息子は、勉強が「できるから楽しい!」ではなく、「できるのになんでやらないといけないの?」と思うタイプ。実際入学して、勉強がはじまったら、「簡単すぎてつまらない」と話すようになりました。小学1年生の1学期は、ひらがなは1日一文字覚えるペース。算数も数字の読み方を覚えてから、10までの足し算と簡単なことしかやりません。ひらがなの書き方、計算は入学してからでも十分覚えられると感じました。入学前にもっとやっておいた方がよかったと思うこと以前、小学校校長の経験をもつ幼稚園の園長先生から、「幼少時代にしっかり遊ぶことで、自然と勉強に興味をもつようになる」と教えてもらいました。お買い物ごっこなら足し算、引き算の勉強に。お店屋さんごっこでメニューを書けば、ひらがなの勉強に。絵本を読むと国語、積み木やブロック遊びは、算数の立体図形に強くなります。現にブロック遊びが大好きな息子は、算数の積み木問題が大得意でした。子どもは、遊びを通じて勉強に必要なことを学んでいるんだなと実感しています。小学生になると、慣れない学校生活に疲れてぐったり。帰ってきてからも宿題をしたり、習い事をしたりすると、遊ぶ時間も気力もなくなってしまいます。小学校入学を控えたみなさんには、充実した遊びの時間をもつことをおすすめしたいです。<文・写真:ライター三浦麻耶>
2019年10月17日「マネー教育」が遅れていると指摘されることもある日本の教育ですが、間もなくはじまる新学習指導要領による公教育において、ようやくマネー教育が取り入れられる予定です。とはいえ、それもまだ先の話。グローバルに活躍する人の目には、現在の日本人のお金に対する姿勢はどのように映っているのでしょうか。お話を聞いたのは酒井レオさん。ニューヨークで生まれ育ち、アメリカの大手銀行であるバンク・オブ・アメリカでは歴代最年少で全米営業成績1位となった、それこそグローバルに活躍する日系アメリカ人です。酒井さんが考える、家庭でできるマネー教育とはどんなものでしょうか。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)人生をうまくコントロールするにはお金の知識が必要ようやく日本でも「マネー教育」という言葉が聞かれるようになりましたが、それでもやはり日本人のお金に対する知識はまだまだ足りていないように思います。人生においてお金という存在は欠かせないものですから、もう少し自分の人生をうまくコントロールするためにも、お金や経済の勉強をしっかりしてほしいですね。これはもちろん、子どもに限った話ではありません。そもそも、親世代のお金に関する知識が乏しいのです。「あなたが加入している保険はどんなプランですか」。――そう聞かれて、すぐに答えられないという人も多いのではないでしょうか。子どもをきちんとお金とつき合える人間に育てるためにも、まずは親がお金というものに対してもっとアンテナを張る必要があるように思います。もしかしたら、子どものほうがお金に対しては敏感かもしれませんね。僕はコーチとして子どもたちにサッカーを教える活動もしているのですが、そこで教え子からこういう話をされたことがあります。「コーチ、ビル・ゲイツってどれくらい稼いでいると思う?」「1秒で5万円なんだって!」。数字というものはすごくわかりやすくて、なにかと比較するにも使いやすいものですよね?せっかく子どもがお金に興味を持って、そういったお金に関する会話を持ちかけてきてくれたのなら、「ふーん、そうなの」なんて返答で終わらせるのではなく、親もその会話に乗ってあげてほしいのです。子どものまえに親自身がお金の知識を高めるでは、マネー教育が足りないまま大人になると、どういうデメリットがあると考えられるでしょうか。それは「自分の価値を表現できない」ということです。日本では、就職活動をする求職者は「仕事をください!」「お願いします!」という姿勢で面談に臨みますよね?それに対して雇用する側の会社が「うちの給料はこうだから」と提示する。求職者はその提示をただ飲み込むだけ……。それでは、自分の人生をコントロールしているとはいえません。そうではなくて、「自分にはこういう経験やスキルがあるから、給料をいくらにアップしてほしい、こういう部署に配属してほしい」というふうに、自分の価値を売り込めなければならないのです。もしそういう売り込みがきちんとできたのなら、就職初年度から年収が550万円になったかもしれないのに、そうしないがために年収が350万円になったとしたら……悲しいと思いませんか?そういう自分の売り込みをきちんとできる人間に子どもを育ててあげるため、まずは親自身がお金の知識を高めましょう。それも、つねに最新の状況を知り、最新の知識を身につけることが大切でしょう。それはもちろん、お金をめぐる状況というものは、時代によってどんどん変わっていくものだからです。日本だけでなく世界のお金事情にも目を向ける数十年前の日本なら、普通預金でも金利が7%、8%というケースもありました。ところが、いまは0.001%といった超低金利の時代です。子どもの頃に親にいわれたそのままに、いまもただ普通預金にお金を預けているだけという人がいるなら、お金とうまくつきあっているとはいえないでしょう。きちんといまのお金をめぐる状況を知り、親自身の知識を高めるために、自分で勉強したり、あるいはファイナンシャルアドバイザーに相談してみたりすることを考えてみましょう。それも、できれば日本だけじゃなく、世界のお金事情を知ってほしい。お金をめぐる状況というのは、それぞれの国で別々のものだと思われがちですが、実際にはすごく似ているという面があるからです。そして、それぞれの国ではどんな政策を取っているのか、その国の人々はどんな資産管理をしているのか。そういったことにも興味を持ってほしいと思います。その際、海外メディアの記事を読んで勉強することになるかと思いますが、注意してほしいのは、日本人が訳した情報はあまり見ないようにしてほしいということ。翻訳するときには、どうしても元の記事が持っているエッセンスが抜け落ちてしまうからです。そういう翻訳記事を読んでいるだけでは、自分の思考を変えることはできません。思考を変えるためには、現地の思考をそのまま頭に入れることが大切です。家庭でのマネー教育では「コスト」を意識するそして、子どもに対して家庭でできるマネー教育というと、なにより「コスト」というものを教えてあげてほしいですね。そうすることで、ものの価値、お金の価値を子どもは理解していきます。たとえば、子どもがなにかを壊してしまったとします。「大丈夫?」とけがをしていないか心配し、確認してあげることは当然のこと。加えて、それがいくらしたものなのかを教えてあげるのです。小学校中学年になれば四則計算ができます。食事やおやつの時間にただ食べるのではなく、「今日のおやつはいくらかかっていると思う?」と子どもに考えさせてみてください。あるいは、普段から身につけている服や靴下がいくらなのか、そういう身近なものを通じてものの価値を教えてあげましょう。その頃になれば、子どもは新聞の求人欄を見て内容を理解することもできるはずです。アルバイトの時給は1000円程度のものでしょう。求人欄を見て、子どもは自分が欲しいものを買うにもどれだけの労働が必要かということも理解し、数字にうるさい人間に育つはずです。数字にうるさいというと、ケチというか、あまりいいイメージを持たれないかもしれません。でも、お金を適切に扱えるということを思えば、間違いなく、数字にうるさいほうが将来的にちゃんとした人間に育つと思うのです。『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』酒井レオ 著/アスコム(2019)■ 全米No.1バンカー・酒井レオさん インタビュー一覧第1回:「極端な話、英語力は必要ない!」我が子を“世界レベル”に育てるために本当に必要なもの第2回:子どもの教育に「いまはまだ必要ない」は禁句。「いますぐはじめる」のが成功への道!第3回:「数字にうるさい子ども」は将来明るい!全米No.1バンカーが教える“コスト意識”の育み方【プロフィール】酒井レオ(さかい・れお)アメリカ・ニューヨーク出身。NPO法人Pursue Your Dream Foundation創業者。Advanced Millennium Consulting Inc.代表取締役。Little Monster Inc.共同経営者。ワシントン大学を卒業後、JPモルガンを経てコマース銀行にてマネージメント・デベロップメント・アソシエーツプログラム(MDA)を取得。管理職に就く。その後、バンク・オブ・アメリカに転職し、2007年に歴代最年少で全米営業成績1位となる。同年、アメリカンドリームをつかむために渡米するすべての人を応援するNPO法人Pursue Your Dream Foundation(PYD)を設立。2010年には日本にグローバルスタンダードを獲得するリーダー人材育成のための教育機関PYD JAPANを設立。2018年、ニューヨークを本拠地とする、最新テクノロジーを切り口に、教育支援、メディア運営、投資事業を通して若者を応援するLittle Monster Inc.の共同経営者として始動。著書に『全米No.1バンカーが教える 最強の気くばり』(サンマーク出版)、『NY式「超一流の営業」の基本』(朝日新聞出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年09月04日編集部:学研キッズネット編集部新しい学習指導要領の改訂により、デジタル教育が大きく注目されています。私たち親は、こどもたちにどんな教育を心がけるべきでしょうか。学研でSTEAM教育の事業化に携わっている佐久裕昭さんにお伺いしました。STEAM教育が注目されている理由——佐久さんはSTEAM教育の事業化に携わっているそうですね。あらためてお伺いしたいのですが、STEAM教育が注目されているのはどうしてですか?「STEAM」とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術・感性)、Mathematics(数学)のそれぞれの単語の頭文字をとった造語です。もともとは、アメリカが科学技術分野の人材育成に力を入れる中で出てきた「STEM」という教育のキーワードがあり、そこに世界的に有名なデザイナーであるジョン・前田氏が「Arts」を加えた「STEAM」を提唱しました。私が言うまでもありませんが、昨今では特にITの分野が著しく発展していると思いますよ。ITの進化にともなって社会が大きく変化する世の中になっていますから、それに対応できる総合的な知とイノベーティブな感性を持った人材の育成が必要だと言われているのです。小学校でのプログラミング教育が必修に~親はどうすればいい?——2020年からは小学校でのプログラミング教育が必修となりますね。子どもたちが 「ITとは何か?」ということに興味を持つきっかけとして最適なのではないでしょうか。コンピューターに命令するということが、どのようなことであるかを知ることで、ITがどのような仕組みで動いているかを理解できると思います。またプログラミング教育には、論理的な思考方法が身につくという側面もあります。AIやIoTなど今後ますますIT化する社会に対応し、さらに日本発のイノベーションを起こせるような児童を育てるための教育が始まろうとしているのです。——IT機器というと、スマホ、タブレット、パソコンなどありますが、その違いを聞かれたら親はなんと答えればいいでしょうか。ハードウェア的にはキーボードがあるかないかという違いかなと思います。最近はスマホやタブレットにキーボードをつけることも一般的になっていますから、それほど大きな差はなくなっているような気がしますね。機能という面ではほとんど違いがないのではないでしょうか。ただ、決定的に違うのは「使われ方」だと思います。パソコンがサービスを作り、スマホやタブレットはそのサービスを使うための道具。つまり、今の社会における生産のためのツールはパソコンで、スマホやタブレットはそれを受け取るためのツールという認識になるのではないでしょうか。パソコンの重要性——子どもがスマホやタブレットではなく、パソコンを使う必要性や利点というのはありますか?先ほども言いましたが、現代社会においては生産の大元のツールはパソコンです。そのため、教育の現場でも、子ども達が使用するデジタル機器はパソコンを推奨したいと考えられているんです。新学習指導要領でも子どもたちのタイピングスキルを伸ばしたいと言われていて、小学校に導入する端末の要件として、キーボード機能を有している必要があるんです。今後は大学入試にもCBT方式(Computer Based Testingの略。コンピューターを利用した試験方式を指す)のテストを導入していく予定があるそうなので、パソコンの重要性はますます上がっていくと思います。ただし、スマホやタブレットが重要でないということでは決してありません。個人的にはスマホやタブレットに日常的に触れている子どもの方が、これからのデジタル社会に馴染んでインパクトのあるイノベーションを起こせるんじゃないかと思っているくらいです。こどもを有害な情報から守る——こどもがデジタル機器に触れる際に注意しておくことは?インターネットからITに触れ始める子どもが多いと思いますので、ペアレンタルコントロールはするべきでしょうね。ネットは便利な反面、子供にとって有害なコンテンツが溢れています。また勝手にネットショッピングをしたり、ゲームに課金したりしてしまう危険性もあります。まずは子どもにそう言った危険をしっかり説明して、リスクをつまびらかにし、共有することが大切です。最初は必ず親と一緒に使うようにするとか、自分の部屋ではなくリビングでしか使わせない、ブロッキング機能を使うなど各家庭の対処方法を見つけて可能なかたちで実践するべきだと思います。VRにAR~新しい技術に対する親の心構え——VRや AIなど新しい技術がどんどん登場していくデジタルの世界。親の心構えはどうあるべきでしょうか?私は、これからの社会はITを使わない進化の方向性はないと考えています。それくらい、デジタル技術が現代社会にもたらしたものは大きいのではないでしょうか。コンピューターが現代社会のシステムを支えていると考えても過言ではありませんし、今後さらにそうなっていくと思います。そんな中で大切なのは、大人が怖がらずに子どもをデジタル機器に触れさせることです。大人は自分が子供の頃になかった技術を否定しがちです。テレビだって昔は子どもに観せると有害と言われていましたし、ゲームも子どもへの悪影響ばかり指摘されました。現代ではスマホやタブレットがそれに当たる存在となっています。子どもに使わせないメリットより、使わないままで将来的に受けてしまうデメリットの方が大きいのではないでしょうか。子どもの好奇心を止めずに、どんどんやらせてあげてほしいと思います。まずは親子で一緒に楽しむことから——最後に親子で楽しめるパソコンの活用術を教えてください。大人が普段使っているサービスを一緒に楽しむことから始めてみてはどうでしょうか。「エクセル」や「ワード」といった仕事で使用しているソフトで夏休みの予定表を作ったり、「パワーポイント」で自由研究のレポートを作成したりと、大人が普段行っているパソコンの使い方を一緒に体験させるだけでも、好奇心が湧いてくると思います。おすすめしたいのは、一緒にプログラミングして何かを作ってみることです。残念ながら、できあがる作品は大人よりも子どもの方が間違いなくいいものになると思いますよ(笑)(学研キッズネット編集部)今年のお子さんの夏休みの「自由研究」は、パソコンを使わせてまとめ作りにチャレンジさせてみてはいかがでしょうか。豪華賞品がもらえる「パソコン×自由研究」コンテストも開催中!学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2019年08月14日じつは今、ゲームがもたらす教育的効果や有用性が、さまざまな研究によって明らかにされています。ゲームに対するイメージは、「なんとなく教育に悪いもの」から「学習に有効活用できるツール」へと変わりつつあるのです。今回は、世界ではすでに700億円もの市場規模にまで発展した “eスポーツ” の将来性に関連して、子どもたちの学習にも取り入れられているゲームの教育的効果について考えていきましょう。なりたい職業に「eスポーツのプロ選手」がランクイン!?みなさんも一度は “eスポーツ” という言葉を耳にしたことがあるはずです。でも、それがいったい何を意味するのか、そしてなぜ今注目されているのか、詳しく知っている人はあまりいないのではないでしょうか。「eスポーツって、ただゲームで対戦することでしょ?」「ゲームばかりしていたら不健康だし、コミュニケーション能力が低下しそう」「子どもがプロのゲーマーを目指したいって言い出したらちょっと心配……」ほとんどの親御さんにとって、ゲームやeスポーツへの認識はこの程度だと思います。とくに私たちが子どものころは、大人から「ゲーム=よくないもの」と言い聞かされていましたよね。だからこそ、自分の子どもがゲームに熱中しすぎないように注意を払っているのではないでしょうか。しかし今、ゲームを取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。2019年に株式会社クラレが実施したアンケートによると、小学生男子の「将来就きたい職業」1位の「スポーツ選手」の内訳に大きな変化があったそう。なんと、定番のサッカー(40.9%)、野球(29.6%)、テニス(6.1%)に次いで、新たに “eスポーツ” が4.3%もの支持を得たのです。それは、バスケットボール(3.5%)よりも高い数字でした。このことからも、eスポーツは子どもたちの間でじわじわと人気の高まりを見せていることがわかります。脳科学者の茂木健一郎氏は「2020年の教育改革が目前に迫るなか、親の価値観のアップデートが急がれます」と述べています。親の生きてきた時代と、子どもが生きている時代は違うことを、自覚してほしいですね。僕がおすすめしたいのは、子どもたちに聞き取り調査をすること。たとえば子どもにとっての「スター」の概念が映画俳優からテレビのタレントに代わり、今はユーチューバーがもてはやされているなど、親には想像できない変化があります。(引用元:洋泉社MOOK(2018),『これからの未来を生き抜く できる子の育て方』, 洋泉社.)まずは、今の子どもたちが目指したいと思っているものや憧れているものを知り、その理由を理解する必要があるとのこと。「よくわからないけれど、ユーチューバーやプロゲーマーなんてだめ!」では、もはや時代遅れなのかもしれません。その歴史とeスポーツを取り巻く環境の変化「eスポーツ」とは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称であり、複数人のプレイヤーで対戦するゲームをスポーツと解釈して「eスポーツ」と呼んでいます。海外ではプロスポーツとして賞金や集客もビジネスモデル化されているジャンルですが、日本ではまだそこまで浸透していません。その歴史は意外と古く、1997年にアメリカで設立された「サイバーアスリート・プロフェッショナル・リーグ(CPL)」が、ゲームをして賞金を得る “プロゲーマー” の起源といわれています。CPLをきっかけにプロ化の流れが本格始動し、日本でも2000年ごろにはプロゲーマーが誕生していたようですが、活動は長続きしなかったそう。その後、2010年に梅原大吾さんが日本人初のプロ格闘ゲーマーになったことで、メディアでも少しずつ取り上げられるようになりました。そして2018年、インドネシアで開催された「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・レバノン」で、ついにeスポーツが公開競技として実施されたのです。さらに、アジアオリンピック評議会とAlisportsは、2022年開催予定の「アジア競技大会中国・杭州」において、公式スポーツプログラムにeスポーツを採用することを発表しました。このように、eスポーツは着実にその規模を拡大し、ゲームは「家でひとりでやるもの」から「大勢の観客の前でテクニックを披露して競い合うスポーツ」へと変貌を遂げたのです。ゲーミフィケーションは子どもの能力をぐんぐん伸ばす!人は、努力に対する適切な評価や報酬が得られるとわかると、その行為を持続する傾向があるそう。ほとんどのゲームは課題設定とクリアの繰り返しで進んでいくので、その心理的効果を理解すると、時間を忘れてゲームに夢中になってしまう人が多いこともうなずけます。『ゲーミフィケーション』とは、「ゲームが人を夢中にする仕組みを利用して、さまざまな問題を解決しよう」という考え方です。今、そのゲーミフィケーションを活用して、知識や技能などを学ぶために役立てる流れがあるといいます。海外ではゲーミフィケーションに関する研究がさかんであり、認知的な学習や、物事に対する積極的な態度を身につけるのに効果がある、といった研究結果も出ているそう。また、一般的な教育方法よりも、ゲーム学習のほうが知識や記憶の定着に効果的であるとの結果も出ています。このことからも、ゲームは遊ぶためのものだけではなく、もはや優れた学習ツールとしても評価されていることがわかるでしょう。日本のゲーミフィケーション研究の第一人者、東京大学総合教育研究センター特任講師・藤本徹先生は、「適度なゲームは子どもの発達にポジティブな影響を与える」といいます。その理由として、次の要素を挙げています。○ゲームには「課題をどうやって攻略するのか」という先を見通す力、より良い手順に気づく力、状況を判断する力が必要であることから、それらの能力が自然と身につく。○とくにデジタルゲームは、自分のアクションに対するフィードバック(反応)が即座に行なわれるため、瞬発的な対応能力が鍛えられる。○難易度のレベルが上がると、プレイの仕方を調整したり、すぐに別の解決策を試したりできるので、問題解決の能力が向上する。○ネット上で「ゲームプレイ動画」や「ゲーム実況」などの動画を見ることも、ひとつの “学習” である。なぜなら、上手な人の状態を見て自分のことに “気づき” を得られる「モデリング学習」を自然とこなしているため。過去の研究では、子どもがゲームを通して読解力や問題解決能力がついたという報告もされているそうです。楽しみながら効率的に学ぶ手法は、これからますます活用されていくでしょう。奥深いeスポーツの魅力をもっと広めよう!デジタルゲーム研究の一環としてeスポーツの研究をしている馬場章さんは、まだ研究段階としつつも、「eスポーツプレイヤーは、遂行力、達成力、集中力、瞬発力、思考力、あるいは動体視力といった身体的な能力、さらに整理心理的な能力も優れているということが少しずつわかってきています」と述べています。そして何より、デジタルゲームは内容によっては仲間と協力して勝ち進んでいかなければなりません。隠されたしかけを一緒に探したり、協力してアイテムを手に入れたりと、目的を達成するための協調性や社会性を培う側面もあるといいます。つまり、プレイするのは自分ひとりでも、他者とのコミュニケーションは必須であり、その能力が優れている人がプロとして活躍できるのです。eスポーツが盛んな国では、プロゲーマーはサインを求められるくらい地位が確立されています。その市場規模は約770億円、オーディエンスは2020年には約5億人に達すると予想されているほどです。その一方、ゲーム産業の最先進国でありながら、“eスポーツ後進国” の日本では、いまだに一般的な認知度やプレイヤーの地位が低いのが現実です。その原因として、法律の壁や日本人のゲームに対する価値観、また「スポーツらしくない」という先入観などが複雑に絡み合っていることが指摘されています。その先入観を払拭するためにも「eスポーツプレイヤーの知能的なすごさを正しく伝えることが重要」と述べるのは、立命館大学ゲーム研究センターの中村彰憲教授です。つまり「反射神経や戦略性、先読みや駆け引きのテクニックなど、世界の強豪に勝つ “すごさ” をいかに伝えていくかが今後の課題になる」とのこと。ゲームを身近なコミュニケーションツールとしている子どもたちにとって、eスポーツプレイヤーはもうすでに「憧れの対象」として認識されています。大人は新しいものを柔軟に受け入れることが難しいかもしれませんが、子どもからその魅力や楽しさを教えてもらう良いきっかけになりそうですね。***現代のゲームは、簡単に知らない相手とコミュニケーションをとることができます。「顔が見えない相手には個人情報を教えない・直接連絡をとらない」というルールを徹底しましょう。また、1日1~2時間を目安に、適度に休んだり身体を動かしたりするよう意識させてください。ルールさえ守れば、ゲームは子どもの世界を広げて、さまざまな能力を向上させるのに役立つでしょう。(参考)株式会社クラレ|小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「将来就かせたい職業」|小学6年生の「将来就きたい職業」男の子編洋泉社MOOK(2018),『これからの未来を生き抜く できる子の育て方』,洋泉社.Bauhutte|eスポーツとはどんなスポーツ?話題のオリンピック新種目「eスポーツ」を丸裸!eスポーツ発信プロジェクト|一般社団法人 日本eスポーツ協会(JeSPA)理事「馬場 章」様へのインタビューStudy Hacker|やる気に欠けている人が「ドラクエ感覚」で勉強を楽しむシンプルな方法。日経DUAL|第一人者に聞くゲームが開く新たな学習の可能性Benesse WOMEN’S PARK|デメリットばかりじゃない!子どもがゲームをやるメリットとは?Kodansha Bluebacks|なぜ日本ではプロゲーマーが「アスリート」と呼ばれないのか
2019年08月05日「愛子さまが通われている学習院女子高等科では、約3割の生徒が学習院以外の大学を受験します。夏休み前に“外部受験”希望者のための説明会があったのですが、愛子さまは出席されていなかったのです」そう語る学習院関係者。すなわち、愛子さまは学習院大学に内部進学されることが確実になったのだ。「愛子さまがこれからの皇室で重要な役割を担われることは、間違いありません。そんな中で雅子さまは、愛子さまに『陛下と同じ経験を』と願われたのではないでしょうか」(宮内庁関係者)天皇陛下は学習院高等科を卒業後、学習院大学文学部史学科に進学された。皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんはこう語る。「愛子さまは、初等科のころから歴史について深いご関心がおありです。藤原道長をテーマにした詳細なレポートを書かれたこともありました。尊敬されているお父さまと同じ史学科への進学も検討されているのかもしれませんね」(前出・皇室担当記者)陛下はさらに学習院大学大学院に進学、そしてイギリスのオックスフォード大学に留学されている。初めて学生寮で生活された陛下は、洗濯機に下着を詰め込みすぎて水を溢れさせたことも。イギリス伝統の酒場・パブにも通い、現地の人々と交流された。のちに陛下はこの留学を振り返り《自分でものを考え、決定し、そしてそれを行動に移すことができるようになったのではないか》と語られている。イギリスで自由で自立した生活を送られたことが、陛下にとって貴重な経験となったのだ。「両陛下とも長期海外留学の経験をお持ちです。最近でも国賓をもてなされた際に、語学力だけではなく他国の文化に精通されていることも、海外で好意的に報じられました。愛子さまが天皇陛下をお手本に2年ほどイギリスへ留学されれば、皇族としても、おひとりの女性としても、かけがえのない経験になると思います」(前出・渡邉さん)天皇陛下が卒業された学習院大、そしてイギリス留学へ……。雅子さまが願われた「陛下と同じ進路」をたどり、愛子さまは一段と成長されるはずだ――。
2019年08月02日最近、新聞やテレビなどの報道で「教育虐待」が取り上げられ、特に中学受験をする子供の話として、注目を集めています。しかし、どの年齢の子供にも起きる可能性があるとも言われています。筆者も子供を中学受験させた経験者ですが、「教育虐待をしていたかも」という方の話を元に「教育虐待」について考えてみました。■ 教育虐待って一体どういうこと?makaron* / PIXTA(ピクスタ)最近は中学受験が盛んで「塾以外で過度に両親のいずれかが勉強を押し付ける」現象が起きています。これが「教育虐待」になりやすいとも言われています。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)また、中学受験に関する本も多く出版されていて、中でも「親の力が9割」という内容の本が多く出ていますが、「親がリードしなければ、子供の将来はダメになる」と誤解してしまう親もいるのでしょう。今回、ご近所に住んでいた方で「中学受験」がらみで離婚にまで発展した母親と連絡を取ることができ、実際にあった「教育虐待」について話を聞きました。■ 教育虐待は母親がしてしまうケースもあるNOV / PIXTA(ピクスタ)夫婦共働きで母親はウェブデザイナーとして在宅で仕事をしていて、父親は会社員というご家庭でした。近くに引越したのを機に仲良くさせていただいたのですが、子供3人全員を将来中学受験させるという方針のご家庭で、お付き合いに少し困りました。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)子供3人が全員とも幼稚園年長時から地元の小さな塾に通い、スイミングや習字、体操、空手と塾以外にもたくさんの習い事をしていました。筆者の子供とスイミングスクールが一緒で同じ時間帯に授業があり、しきりに「中学受験」について話をしてくるので、少し距離をおいた時期もあります。■ その家庭で起きた教育虐待の連鎖あんみつ姫 / PIXTA(ピクスタ)その後、年齢順に有名中学受験専門塾に通わせるようになり、会うたびに「有名校に3人とも通わせる」と話していました。ひとり目の子は中学受験をしましたが、全て不合格で地元の公立中学に通わせました。ふたり目の子は、上の子の様子を反面教師にしたのか、母親の目を気にしながらも、塾で上位クラスにいるように勉強をしていました。しかし、少しでも順位が下がれば、母親が「どうしてできないの!」と怒鳴り、必要以上にドリルをするようにしました。Graphs / PIXTA(ピクスタ)ふたり目の子供は、母親も満足する超難関校に合格し、その他の学校にも合格したのですが、母親が一番気に入った学校へ入学しました。一番下の子で、ついに問題が起きました。ふたり目の子と同じ学校への受験を考えて、中学受験の準備に入りました。成績は一時よかったものの、成績が落ち始めました。過度に独自のドリルをさせたり「なぜできないの!」としつこく説教したり勉強を強いるようになりました。父親が止めても、父親に「私にまかせて!」と怒鳴るようになったといいます。さらに成績が落ちることにもつながったのです。■ ついに子供の体に異変が…OrangeMoon / PIXTA(ピクスタ)ある日、母親が子供たちを起こしにいくと、一番下の子が激しい腹痛を起こしていて、慌てて病院に連れていきました。検査の結果、特に異常はなく、医師から「何か学校や習い事でつらそうにしているとかありますか?」と聞かれたそうです。母親は黙っていましたが、父親から「実は妻が子供に中学受験の勉強をきつくさせていた」と話し、医師から注意を受けることになりました。親から教育虐待を受けると、場合によっては「助けて!」という心の叫びとして、体の症状として出てくることもあるようです。医師からは強く「教育で子供を追いつめてどうするの?」とお叱りも受けたとか。その子供は「塾は嫌い。ママもパパも嫌い。勉強はいや」と泣きながら訴えて、母親は「教育で虐待をしていた」と気づき、父親も止めなかった自分を責め、中学受験をやめる決心をしました。このことで夫婦間の溝が生まれて離婚されたのですが、「自分の学歴コンプレックスから子供を苦しめた」と話していました。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)その母親が「こういう傾向の人が教育虐待をしやすいのでは」話してくれました。1.両親のどちらかに学歴コンプレックスがある2.父親もしくは母親の卒業校に通わせたいという強い希望がある3.共働きで金銭的余裕があるので、教育に力を入れたい4.両親ともに高学歴すべての家庭に当てはまるとはいいきれませんが、父親が教育虐待をしているケースも多いと教えてくれました。■ まとめmaroke / PIXTA(ピクスタ)最近は早期教育が盛んですが、教育虐待の始まりになっている可能性も少なくありません。高校や大学への進学後も、教育虐待によって心の傷を負っている子もいるようです。「子供には苦労させたくない」という考えの家庭は多く、教育方針が厳しい家庭は見かけます。しかし、ひとつ間違えると、家庭崩壊へ繋がります。親が歩んだ人生と、子供の歩む人生は違います。「子供が自分で将来を決めて進む」ということを大切にしながら、子供と接していきたいものです。
2019年07月30日今春から3歳の娘は保育園から幼稚園(年少組)に通い出しました。3歳からは、幼稚園という選択肢が増えるため、2歳児クラスの春から保育園で継続するか、幼稚園へ転園するかを検討できます。最近は保育園から幼稚園への転園を決めたという方も増えているようですね。ここでは、わが家の娘が保育園から幼稚園に転園した理由と、幼稚園に通うことのメリットと保育園にはなかった驚きの方針をお伝えします。■ 保育園から幼稚園に転園した理由娘が1歳〜2歳の時は私が正社員だったので、認可保育園に通っていました。そして3歳からは、幼稚園という選択肢が増えます。(2歳から通える幼稚園もありますが)我が家も2歳児クラスの春から保育園を継続するか、幼稚園へ転園するかを検討しはじめました。保育園と幼稚園の違いまずはそれぞれの違いについて。保育園は「保育を必要とする子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設」*幼稚園は「義務教育及びその後の教育の基礎を培うもの」*我が家が保育園を転園した理由では、我が家が保育園の転園を考えた理由です。①教育カリキュラムの差最近の保育園では、英会話や体操などの教育カリキュラムを組んでいるところも多く、幼稚園教育と変わらない園もあるそうですね。当時通っていた保育園でも英会話が始まり、多少教育にも力を入れて始めているようでしたが、もう少し教育的な事をやってほしいなと感じていました。また通っていた園は昨今の保育園問題で園庭が狭く、公園も遠い立地のため散歩は午前中だけだったり、外遊び、砂遊びが少ないことも懸念でした。2歳児まではまだ良いけれど、これから大きくなっていくと体力を持て余してしまいそうな予感。②保育園が家から遠かった実は我が家、ある認可保育園の真横に住んでいます。妊娠中はその園に入れるものだと思っていました。ですが、ご存知の通り認可保育園は希望したからといって希望の園に入れるわけではなく、ポイントの順で決まります。結果、娘が通うことになったのは少し家から離れた新規設立の保育園でした。通える範囲内の距離ではあったものの、やはり雨や雪の日の送迎は辛かったです。③安定しない保育士問題最近の社会問題でもある保育士不足や保育士の退職問題。娘の保育園は新設園ということもあり、そのことを目の当たりにしました。そして、2年通いながら安定した保育を求めるようになり、通っていた保育園よりも家から近くて広い園庭のある幼稚園も視野に入れ始めました。(家の隣の保育園も含めて他の認可保育園への転園は申請していましたが、なかなか叶わず半ば諦めモード)そして同じ頃、私自身もフリーランスに転向することを決めました。フリーランスのフレキシブルな働き方になれば、幼稚園に通わせて教育を受けさせることができるのではないか、と考えるようにもなりました。■ 迷ったらまず幼稚園説明会へ行ってみよう幼稚園の説明会には4園ほど行きました。どこの幼稚園も延長保育が充実していて保育園並みに預けられることが分かり、働きながら通うこともできそう!と確信。また各園ごとに教育や保育方針は様々でした。何園か比べてみることをオススメします。その中で選んだ園の決め手は、「広い園庭を生かして体を動かす」、「工作をたくさんする」、「菜園で野菜を作る」、「劇なども自分たちで考えて行う」など。のびのびした環境で生活ができそう!通っている姿が想像できました。そして晴れて保育園から幼稚園へ転園を決めたのでした。保育園で仲の良いお友達も同じ幼稚園に転園するのことが最後の決め手になりました。日々ワーママ同士、常に支え合っております。■ 幼稚園のメリットと保育園にはない驚きのシステムそんな経緯で、今春から幼稚園に通い始めたワケですが、実際通い始めて分かったメリットと保育園にはない驚きの方針をご紹介します。(あくまで私の感想です)幼稚園に通い始めて分かったメリット礼儀や身だしなみが身に付く1クラス20人超の集団生活が身に付き、自立を促してくれる子供達が幼稚園って楽しいと思うような雰囲気作りをしてくれている(例:おたまじゃくし、蝶のサナギが園庭で観察できるなど)保育カリキュラムが計画的に組まれていて安心歴史が長い幼稚園なので、行事全てが安定している参観など普段の生活を見に行ける機会が多い質問に対する返答や対応が早い課外活動があり、幼稚園で習い事ができる習い事が平日にできるようになったので土日が空いた集まりが多いので、お母さん同士が仲良くなりやすい制服なので朝の用意が楽制服姿にキュンとする(笑)お弁当は大変だけど、完食してくれた時の喜びったらもう!保育園にはなかった幼稚園の方針にびっくり!お手紙が多い!(これには本当にびっくり)提出するお手紙も多い!(2日後に提出してください。など何かと焦る)行事が多い!(逆を返せば様子を見られて嬉しいのですが)行事が多いので、仕事のスケジュールと常ににらめっっこ休日が多い!(振替休日、創立記念日、入園面接日もお休み)長期休みがある(その間は民間の学童保育を利用することにしました)PTA活動がある(仕事をしているので軽めの役にしてもらえています)延長保育を利用しているので、他のお母さんたちと顔を合わせる日が少ない(でもたまに会うと気さくに声を掛けてくれる)持ち物が多いので手紙を確認しないとうっかり忘れる日も週2回の給食が仕出し弁当なのが少し残念(温かいものが食べられない)保育園よりも保育料が上がったこれらのことから、お弁当の日を把握するためや、プールカードを書き忘れないために、今まで何も貼っていなかった冷蔵庫扉には色々なものが貼られるようになりました(笑)。さらばシンプルライフ!(笑)■ まとめ保育園でも幼稚園並みに教育カリキュラムを組まれていたり、こども園が増加しているので、この限りでは無いとは思いますが、少なくとも娘が通っていた保育園ではこのようなメリットは受けられなかっただろうと思います。IYO / PIXTA(ピクスタ)金銭的なところでいうと、やはり「幼稚園+延長保育+民間学童」を利用すると保育園時代よりも金額はかなり上がりました。10月からの幼児教育無償化で少し負担は楽になる予定です(希望)。この金銭的な負担は子供への投資だと捉え、もっと仕事を頑張ろう!と夫婦で励みにもなっています。幼稚園へ通い始めて4か月経ち、転園してよかったことの方が多いと感じています。娘も幼稚園が大好きで、家でもよく先生の真似をしてピアノを弾いたり、「さあ○○遊びをしますよー」とごっこ遊びをしています。心配していた延長保育や学童にも楽しく通っていて、むしろ「14時に迎えに来ないで。」と言われるほど。延長保育は小規模保育園のようなアットホームさで娘ものびのび遊んでいるようです。この働きながらの幼稚園生活は私がフリーランスだからできるのかと思いきや、一緒に保育園から転園した友人はフルタイムのワーママです。仕事で出られなかった説明会があれば、情報共有し合ったりしています。お迎えに少し間に合わない!という時は一緒に待ってもらったりすることも。同じ保育園だったワーママで幼稚園を検討したけれども、やっぱり行事の多さや長期休み問題、金銭負担問題で保育園を選んだ人が多いのも事実。家族の協力があるかないか、生活スタイルに合うかを想像しながら考えてみてもいいでしょう。保育園か幼稚園かを迷われているなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。*参考厚生労働省文部科学省
2019年07月29日最近の学校では、学習教科や自由研究などさまざまな場面で、アクティブラーニングの一環としての「調べ学習」が取り入れられています。でも、親世代にはあまり馴染みがないので、どうサポートすれば良いのか戸惑う方も多いかもしれません。調べ学習についての基本的な知識とテーマの見つけ方について『調べ学習の基礎の基礎』(ポプラ社)などの本を数多く書いていらっしゃる赤木かん子さんにお聞きしました。編集/木原昌子(ハイキックス)取材・文/田中祥子写真/児玉大輔(インタビューカットのみ)「調べ学習」は、生き抜くためのツールを手に入れる訓練調べ学習の目的は、単に子どもが「何かを調べられるようになる」ことではありません。子どもたちには、将来成長して社会に出て、親にも先生にも頼れなくなったとき、問題だということを認識でき、何が問題なのかを突き止め、必要な情報を収集し、解決できる人になってほしい!調べ学習は、つまり生き抜くためのツールを手に入れる訓練なのです。これからの社会では、“イノベーション” を起こす能力が求められます。“イノベーション” とは、AとBというまったく違う2つのものをドッキングさせて、新たなCというものを作り出すこと。このイノベーションをするには、いますぐ直接には役に立たない知識を豊富に持っていることと、必要な情報を検索できる能力の両方が必要になります。知らないことはドッキングできませんから。情報収集をして、自分の目的を導き出し、さらに新しいものに組み立てていく能力を育成するために、調べ学習をするんです。小学校の3年生くらいまでは、しっかりした知識の土台作りの期間です。本物の論文を書くには世界の誰もが知らなかったこと、つまりオリジナリティが必要ですが、小学生はもうすでに誰かがクリアした謎(ですからこの答えは本に書いてあるわけです)の答えを探しだし、「わかった!」と満足できればいい。大人は本物の論文を知っていますから、最終的に完成したものに目を向けがちですが、それは泳いだことのない子に25メートル泳げ、といっているようなものです。まずは水に浮こう、次は蹴って5メートル進もうね、次はバタ足……、というように順番に練習すれば泳げるようになる。同じように、調べ方も順番に覚えていけばできるようになります。小学生の調べ学習では、途中経過を確かめながら知識の土台作りに目を向けてあげましょう。テーマが見つかる、決められる!「3つのキーワード」手法調べ学習を始めるとき、一番最初に悩むのは、「謎」「テーマ」を何にしようか、ということでしょう。でもこれには簡単なやり方があるのです。まずは3つのキーワードを決めます。先生が「食べものについて調べなさい」と指示したのなら、1つ目のキーワードはもちろん「食べもの」になりますね。次に「食べもの」に関係した言葉で、より範囲の狭い言葉を決めます。たとえば、食べもののなかの「野菜」にしよう。これが2つ目のキーワード。さらに子ども自身が大好きな「トウモロコシ」にしよう、と決めれば3つ目のキーワードができます。そうしてそのあとに、「いつ?」「どこで?」「なにが?」「どうした?」「なぜ?」「いくつ?」の疑問の1つをくっつけます。たとえば、同じ「いつ?」でも“食べ物のなかの野菜のトウモロコシはいつできますか?”“いつ日本に入ってきたのですか?”“いつから人類はトウモロコシをたべているのですか?”と、いくつも考えることができますね。このやり方を知っていれば、テーマを決めるのに苦しむことはなくなります。子どもにも説明してあげましょう。しかし、こうやっていつも自分の知っている知識だけでテーマを決められるとは限りません。もしも先生が「縄文時代について調べなさい」と言ったら、もともと縄文時代の知識がないとお手上げですね。となると、これはいうなれば調べ方の中級編……。中級編は「百科事典を引いて、基本の知識を知ろう」です。最初のキーワードの「縄文時代」を百科事典で引くと、そこには詳しい解説文が書いてあるので、その文中から2つ目のキーワードを選ぶことにすれば簡単ですね。同時に基礎知識も頭に入るので、その後の調べ学習にも役立ちます。3つ目のキーワードは、さっきの “?” がつく言葉を選びます。2番目のキーワードが「土器」だったら、3番目は「どうやって作るの?」「だれが発見したの?」「どんな模様がついてるの?」など、いくらでも考えられますね。百科事典は答えを調べるためだけてはなく、テーマを決めるためにも使うのです。さらに上級編としては、「百科事典で概略がわかったら、その次の段階で専門書やネットで調べて、さらに細かい知識を増やす」ということになります。夏休みの自由研究のように、先生の指示が何もなく自分でテーマを決める場合、子どもにどれだけ雑学が入っているかがポイントになります。それまで聞いたことも見たこともない言葉を、思いつくことはできないからです。さまざまな雑学を入れるには学習まんがを読むと良いでしょう。『名探偵コナンの学習まんがシリーズ』(小学館)は、地理や物理などの難しい知識もわかりやすく学べるので大変おすすめですよ。テーマは途中で変えてもいいでも、実は最初に決めたテーマは “仮の” テーマです。本当にそれを研究できるのかというのは、実際にやってみないとわかりません。調べてみようとしても資料を手に入れるのが難しいものや、実験をやってみようとすると多額の費用がかかるものもあります。もしかしたら、調べているうちにもっとおもしろそうなテーマを思いつくこともあります。難しそうだなと思ったら、テーマを変えるように促してあげると良いかもしれません。次のテーマは最初のテーマに関連したものを選べば、一からやり直す必要がなく、スムーズに移行できるはずですよ。***大きなテーマのままでは調べる範囲が広くて大変ですが、3つの言葉でピンポイントに絞ればその部分を深掘りすることができますね。テーマに迷ったときには、子どもが興味を持って取り組めるように、普段から好きな分野について調べることを提案してあげてはいかがでしょうか。次回は、子どもが実際に調べて、まとめる方法をお聞きします。■ 児童文学評論家・赤木かん子さん インタビュー一覧第1回:自由研究のテーマが簡単に見つかる「3つのキーワード」手法~調べ学習のコツ・前編第2回:自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編(※近日公開)第3回:図書館の本の9割は○○系!子どもに物語をすすめる親が図書館を活用しきれていない理由(※近日公開)第4回:「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの(※近日公開)【プロフィール】赤木かん子(あかぎ・かんこ)児童文学評論家。長野県松本市生まれ。法政大学英文学科卒業。子どもの頃に読んだけれどタイトルや作者名が分からなくなってしまった本を探し出す「本の探偵」としてデビュー。現在は、児童文学やミステリーの評論、子どもの文化の研究を始め、図書館の改善活動にも積極的に取り組む。主な著書に『改訂版調べ学習の基礎の基礎 (かんたん!たのしい!調べ学習)』『本で調べてほうこくしよう』(ともにポプラ社)、小学校1年生から使える科学のシリーズとして『ヒマワリ』『アサガオ』『タンポポ』『イネ』ほか(新樹社)、『お父さんが教える図書館の使いかた』(自由国民社)など。
2019年07月22日編集部:学研キッズネット編集部2020年教育改革まであと1年を切り、多くの小学校でプログラミング教育がスタートしています。小学校だけでなく、今後は中学校、高校でもプログラミング教育が必修・拡充化され、大学入試にもプログラミングなどの情報科目の導入が検討されています。まずは今後の教育改革への理解を深め、早めの準備を検討してみてはいかがでしょうか?教育改革はこう進む90秒でわかる今後の教育改革ムービーパソコン学習、関心はあるけどお子さんに使わせるのはやっぱり不安…?お子さんがパソコンを使うことに不安を感じられる親御さまがいらっしゃるのも事実。有害サイト、課金、パソコンばかりで外で遊ばなくなる…確かにそんな話を聞いたら消極的になってしまうかもしれません。でも、その不安もかんたんな設定でクリアできます。パソコンから広がるお子さんの可能性に、安心して期待できる環境をつくってはいかがでしょうか?その不安、「ファミリー機能」で解決できます。「ファミリー機能」の安心ポイント【ポイント01】フィルタリング機能で有害サイトへのアクセスを制限できます「ファミリー機能」の「フィルタリング機能」を使えば、お子さまが有害なサイトにアクセスするのを防ぐことができます。また制限のレベルやコンテンツのカテゴリー別に制限をかけるなど、より細かな設定も可能です。【ポイント02】使えるアプリとゲームを制限できます「ファミリー機能」を使えば、アプリやゲームへのアクセスを制限したり、特定のアプリやゲームの利用を禁止することができます。またクレジットカード番号の入力の際に暗証番号を設定しておけば、不用意にお子さまが課金できなくなります。【ポイント03】パソコンの使用時間を制限できますお子さまがバーチャルの世界で時間を費やしすぎないように、使用時間を制限することができます。方法は2つ。パソコンを使用できる時間帯を設定する方法と、パソコンを1日何時間まで使用できるかを決める最大時間数を設定する方法です。たとえば平日は1日2時間までに制限し、週末はもっと長く使えるようにすることも可能です。今年の夏休みの自由研究で、パソコンにチャレンジしませんか?タイピング、プログラミングなど、パソコン学習にもいろいろとありますが、今年はパソコンを使った自由研究にチャレンジするのはいかがでしょうか?学研キッズネットの自由研究プロジェクトなら、豊富なテーマの中から自分の研究したいテーマが選べ、自由研究に必要な要素が予めデザインされたテンプレートを使えば、簡単にきれいな作品が作れます。夏休み限定で、「パソコンでつくる自由研究コンテスト」も実施していますので、この機会に是非ご参加ください!学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2019年07月19日もうすぐ夏休み。子どもたちだけで遊びに行く際のオシャレのレベルや服装なども気になりますよね。最近は、筆者が子どもの頃に比べてオシャレに興味を持ち始めるのが早くなっている気がします。筆者が塾の講師をしているときにも、小学校中学年以上の多くの女の子がネイルシールやマニキュア、ペディキュア、手の込んだヘアアレンジなどをしてきていました。中にはボディタトゥーの転写シールやマスカラをしてきている子も。女子のオシャレ探究心を止めることはできませんが、行き過ぎは良くありません。最近のお母さんたちはどこまで許しているのかをリサーチしました。■ 子どもの身体に悪影響と思われるもはNG・ピアスGraphs / PIXTA(ピクスタ)「娘は穴をあけたがりますが、化膿したり洋服に引っ掛けたりしてしまう危険性があるから、とうちでは禁止しています」(38歳/専業主婦)・タトゥー髙橋義雄 / PIXTA(ピクスタ)「プールや温泉に入れなくなるよと言って、禁止しています」(40歳/パート)・カラーコンタクトGraphs / PIXTA(ピクスタ)「きちんとケアできるか心配だし、それによって目に悪い影響があるかもしれないので」(31歳/パート)・マスカラナオ / PIXTA(ピクスタ)「目に入ってしまったら大変なので、お友だちはしている子もいるようですが、うちでは禁止です」(45歳/フルタイム)・染髪perming / PIXTA(ピクスタ)「髪が傷みやすくなることと、染めたらすぐには元に戻せないのが禁止の理由です」(35歳/パート)■ ルールを決めて許しているものは?・ネイルRhetorica / PIXTA(ピクスタ)「ジェルネイルではなく、ネイルポリッシュならすぐに落とせるので許しています」(32歳/パート)・リップグロスZaiachin / PIXTA(ピクスタ)「リップグロスや色つきのリップクリームはOKということにしています」(34歳/専業主婦)・アクセサリーナオ / PIXTA(ピクスタ)「おもちゃの指輪やブレスレット、ヘアアクセサリーなどはつけていいことにしています」(38歳/パート)・露出の低いオシャレFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)「好きなオシャレを楽しむかわりに、露出の高いファッションはさせないと決めています。モラルのない行動はさせないよう気をつけています」(35歳/フルタイム)そういえば筆者も、幼いころに母の口紅をこっそり使ってみたりしたことがあります。また叔父の結婚式に参列するときに初めてフルメイクを施してもらい、かなり嬉しかった記憶があります。昔はメイクをしている子どもは少なかったとはいえ、今も昔も女の子はやっぱりオシャレが大好き。昔よりも今のほうがオシャレを個性のひとつとして認める風潮になったことが小学生のオシャレが目立つようになったキッカケなのかも、と思います。
2019年07月16日最近、「ユーチューバー」や「インスタグラマー」など、一昔前までは耳にしなかった新しい職業が続々と誕生しています。イマドキの小学生の将来の夢は、どんなふうに変化しているのでしょうか。株式会社クラレが行った小学6年生の「将来就きたい職業」と、親が思う「就いてほしい職業」の調査結果をご紹介します!■ 「就きたい職業」はどう変わった?注目のランキング結果!2019年3月に小学校を卒業した子どもを対象に、「将来就きたい職業」を尋ねた結果がこちら。男の子は1位が「スポーツ選手」(18.0%)、2位が「研究者」(7.2%)、3位が「医師」(5.2%)。女の子は1位が「教員」(6.9%)、2位が「保育士」(6.7%)、3位が「看護師」(6.4%)でした。MakiEni / PIXTA(ピクスタ)ぱっと見ると、やはり子どもらしい回答結果だなあという気もします。しかし、よく見ていくと、最近の世の中の動きを子どもが敏感に感じ取っている様子が浮かび上がってきました。さて、一体それはどういう点なのでしょうか。男の子と女の子、それぞれについて詳しくみていきましょう!■ 男の子の1位には最新の職業が含まれている!男の子の方で注目したいのは、1位のスポーツ選手の競技内容です。「サッカー選手」や「野球選手」など、定番の職業が多く票を獲得する中で、今年初めて「eスポーツ選手」に票が入りました。eスポーツの正式名称は「エレクトロニック・スポーツ」。オンラインなどで複数の人と一緒に行う対戦型スポーツゲームのことです。あんころもち / PIXTA(ピクスタ)国内でもプロリーグが発足し、10月には全国初の都道府県対抗eスポーツ大会が開催される予定で、まさにこれからどんどん注目度が上がる職業です。また、4位には「ゲームクリエイター」(4.7%)、5位には「エンジニア」(4.7%)もランクイン。6位の「大工・職人」(3.9%)は、ブロックを積み上げて仮想空間を設計・建築するゲームが発売された影響からか、昨年度の16位から大幅に人気がアップ。このことから、IT系の職業への注目度の高さが伺えます。■ 女の子のランキングは大変動。その理由はあのニュース!女の子のランキングでは、定番ともいえる人気の職業がずらりと並んでいます。しかし、実は9位の「医師」(3.8%)は昨年度1位だった職業です。Mugimaki / PIXTA(ピクスタ)人気が急降下した理由は、おそらく、2018年に発覚した医学部の不正入試問題でしょう。複数の医学部で、女子に不利な条件で入試が行われていたことが明らかになり、大きな社会問題となりました。受験生はもちろん、将来医師を志していた小学生の女の子にとっても、きっと大きなショックだったことでしょう。この騒動を受け、受験方法を見直した一部の医学部では、今年、女子の合格率が男子を上回ったところもあったそうです。今後、すべての大学で公平な入試が行われることを願ってやみません。■ 保護者が「就いてほしい」職業とは?新しい職業の登場や、時代の流れに、保護者はどんな思いなのでしょうか。親が子どもに就いて欲しい職業のランキングがこちら。男の子は1位が「公務員」(13.1%)、2位が「会社員」(8.1%)、3位が「研究者」(7.3%)となりました。女の子は1位が「看護師」(12.5%)、2位が「医療関係」(7.5%)、3位が「薬剤師」(7.2%)でした。男の子には“安定した職業”を求める声が強く、また、女の子には子育てをしながら働き続けられる“専門職”が上位を占め、どちらも親心が反映される結果となりました。8×10 / PIXTA(ピクスタ)技術の発展が目覚ましい今、新しい職業の開拓や、起業のチャンスもこれまで以上に恵まれた環境となっていくかもしれません。ニュースや新聞で世の中の動きをチェックしながら、親子で将来の夢について語り合うのも良さそうですね!【参考】小学6年生の「将来就きたい職業」男の子1位「スポーツ選手」~競技に“eスポーツ”が初登場女の子1位「教員」~「医師」は順位落とす
2019年07月15日小学校入学前の子どもを持つ親であれば、いわゆる「先取り学習」を子どもにさせるべきかといちどは考えたことがあると思います。子どもが小学生になるときには、親の側もいろいろと不安を抱えているものです。それらの不安を取り除いてもらうべく、屈指の名門校、麻布中学・高校の中島克治先生にアドバイスをしてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)就学前の「先取り学習」は必要ない有名小学校の「お受験」を考える場合は別ですが、基本的には就学前の先取り学習は必要ないとわたしは考えています。わざわざ先取り学習というかたちを取らなくても、ひらがなや数字は絵本のなかにも出てきますよね?親が絵本を読み聞かせをするだけでも、結果的に子どもはひらがなや数字がだいたいわかるようになります。また、単語についても、いろいろな出版社が出版している「ことばと絵じてん」といった本を与えるだけで十分。子どもは自分の好奇心に従って、自然と語彙を増やしていきます。それから、幼児の頃から英語を学ばせている家庭もあるでしょう。でも、ずっと続けられるならともかく、やめてしまうと学んだ英語も綺麗に忘れていくものです。わたしの子どもも幼いときに英語塾に通わせませましたが、やめたらやっぱりすぐに忘れてしまいましたからね……(苦笑)。もちろん、子どもが英語を学んでいるあいだの時間はすごく充実しているのでしょうし、それが悪い時間ということではない。「定着」ということを前提とせず「楽しむ時間」と考えるのなら、英語塾に通わせてもいいかもしれません。「知育」ではなく「体育」の先取り学習が大切そもそも、小学校に入学した時点での学力の差というものにはあまり大きな意味はありません。入学直後には、たしかに先取り学習をした子どものほうが成績は優秀です。でも、その後は成績が逆転してしまうことも珍しくありません。というのも、先取り学習をした子どもは、「これは勉強したことがある」なんて思って先生の話をまともに聞いていないことがあるのに対し、先取り学習をしていない子どもは一生懸命に先生の話を聞くからです。そうして、先取り学習をしなかった子どもが先取り学習をした子どもにただ追いつくだけではなく、加速度がついて追い抜いてしまうのです。そういう意味では、下手に先取り学習をさせることは危険だと見ることもできる。先生の話を上の空で聞くことが学習態度として定着することも考えられますし、最初に成績が良かった子どもが後からどんどん抜かれてしまうと、劣等感を持ってしまうかもしれないからです。先取り学習をさせるにしても、小学校入学後にはこれらの点に注意すべきではないでしょうか。わたしとしては、そういった「知育」の先取り学習ではなく、「体育」の先取り学習をすることをおすすめします。小学校に入学した直後は、まずは友だちと一緒に動けることが大事です。友だちから鬼ごっこやキャッチボールに誘われたらすぐに動けるか、あるいは逆に自分からなにかを提案できるか。それが、友だちと適切な関係を築き、すんなり学校生活になじんでいくことにつながるからです。大切になるのは、運動能力の高さではなくて、人に合わせられる感覚です。ですから、なにかのスポーツ教室に通わせるような必要はありません。子どもと一緒になってキャッチボールやサッカーをして遊んだり、公園で鉄棒などに触れさせたりというふうに、子どもの体の「経験値」を増やしてあげることをおすすめします。いまの親はとにかく「不安」でいっぱいそもそも、先取り学習に注目が集まるのも、いまの親の多くが「不安」だからなのでしょう。核家族化が進んだうえ、隣近所との関係性もかつてより薄まっているので、親は自分たちだけで家庭教育をしなければなりません。しかも、教育に関するたくさんの情報が入ってくるにもかかわらず、その多くは「こうしちゃいけない」「こうしなければならない」という内容のものがほとんど……。そんな時代ですから、親が不安になるのも仕方ありません。不安を抱えている親なら、小学校に上がった子どもの学校生活のことも気になることでしょう。学校から帰ってきた子どもに、学校での出来事をつい根掘り葉掘り聞きたくなるかもしれません。ただ、そういう聞き方だと子どもはなかなか話してくれないということもありますから、「待つ」ことをおすすめします。聞きたい気持ちをぐっと我慢して家事をしたりくつろいでいたりすれば、子どもは「ねえねえ」なんていって自分から話をしてくれるものですよ。そして、そんな不安に駆られている親にこそ「なにがあっても大丈夫」という気持ちを子どもに対して持ってほしいですね。『だいじょうぶ だいじょうぶ』(講談社)という絵本があります。これは、お子さんというより親に読んでほしい内容です。その絵本に登場する子どもは、自分の世界が広がるにつれて新しいことや楽しいことに出会う一方で、困ったことや怖いことにも出会います。そのたびにおじいちゃんがその子の手を握って「だいじょうぶ だいじょうぶ」とつぶやいてくれる。その瞬間は困ったり怖かったりしても、時間が経つにつれて状況が好転していくことを、おじいちゃんは人生経験を通じて知っているからです。親まで不安になっていれば、子どもも不安になります。みなさんにはそのおじいちゃんのように子どもに対して接してあげてほしいと思うのです。『本物の読解力をつけることばパズル 入門編』中島克治 著/小学館(2019)■ 麻布中学・高校国語科教諭・中島克治先生 インタビュー一覧第1回:子どもの「言葉の力」を伸ばすには?名門麻布の国語教師が説く“親の心得3か条”第2回:先取り学習はこんなに危険。「した子」の成績が「しなかった子」に抜かれるのはなぜ?第3回:麻布中高の国語教師が断言。「絵本の読み聞かせ」の教育効果はやっぱり絶大だった!(※近日公開)第4回:我が子に“読書好き”になってほしいなら。ぜひ身につけさせたい「読み癖」とは(※近日公開)【プロフィール】中島克治(なかじま・かつじ)1962年生まれ、東京都出身。麻布中学・高校を経て東京大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程修了。現在、私立麻布学園麻布中学・高校国語科教諭。『本物の読解力をつけることばパズル 初級編』(小学館)、『一生役立つ! 子どもの本当の読解力をグッと引き出す方法』(PHP研究所)、『1話5分! 12歳までに読みたい名作100』(新星出版社)、『小学生クロスワードBOOK 1・2・3年生』(星雲社)、『本物の国語力をつけることばパズル 中級編』(小学館)、『本物の国語力をつけることばパズル 入門編』(小学館)、『本物の国語力をつけることばパズル 初級編』(小学館)、『夏目漱石ほか文豪名著 書き写しノート』(朝日新聞出版)、『小学校入学前にことばの力をつける魔法の本棚』(小学館)など著書多数。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年06月25日教育先進国として名高いフィンランド。そのメソッドが優れていることは世界的に有名ですが、実際にどのような教育や政策が実施されているかご存じですか?日本で行なわれている教育との差は、いったい何なのでしょうか?今回は、日本とフィンランドの教育を徹底比較していきましょう。フィンランドの学校教育フィンランドの教育が世界から注目されるようになったのは、1968年に行なわれた大々的な教育改革がきっかけでした。この改革により、フィンランドは「持てる資源のほとんどを教育に投資する」「男女、家族の背景、財力は関係なく、万人に教育の機会を与える」という方針のもと、1972年には初等学校・中等学校を総合学校として統合し、義務教育をこれまでの6年から9年に延長します。この総合学校とは、日本の小学校と中学校にあたるものです。9学年全てが同じ校舎で学ぶ場合と、1~6学年と7~9学年の校舎が分かれている場合があります。総合学校を卒業した後、子どもの約半数は普通高校に進み、大学または応用化学大学への進学を目指します。それ以外の子どもは職業高校へ進み、実際の現場や学校などで職業訓練を受け、職業資格、上級職業資格、専門職業資格という3段階の資格を取得するのだそう。いずれの学校も、卒業までに2~4年かかります。待機児童問題とは無縁なフィンランド日本ではここ数年、保育園不足や待機児童問題が深刻化しています。厚生労働省の調査によると、平成29年度の待機児童数は全国で26,081人。前年比2,528人の増加でした。一方、フィンランドでは保育が必要な全ての子どもに保育施設を24時間確保することが各自治体に義務づけられており、違反した場合は罰則があります。そして、親の就労状況に関係なく、0歳から保育園(日本の保育園・幼稚園に相当)を利用することができるのです。また、総合学校での初等教育が始まる前の1年間は、保育園もしくは学校内でのプレスクール(就学前教育)に通って社会性を育てることが義務教育に含まれています。フィンランドと日本の教育比較日本とフィンランドには、幼児教育や義務教育のシステム以外にも、さまざまな違いがあります。・教育費日本では、認可保育園の場合は保護者の収入に応じた保育料がかかり、高校や大学では学費などの負担があります。しかしフィンランドでは、プレスクールから大学・大学院まで無料で通うことが可能です。総合学校では、教科書や給食も無料。高校では、教科書代の負担はありますが、給食は無料です。家庭の経済状況にかかわらず、学びたい子どもはしっかり学べるという体制が整っているのです。昨今日本で増えている、大学卒業後の奨学金返済が生活を圧迫しているという問題も、フィンランドであれば起こることがなさそうですね。・読書量フィンランドの読書量は世界1位。図書館の数はもちろん、図書館を利用しにくい地域を巡回する移動式図書館の数も多く、国民が図書館利用に熱心であることで知られています。昨今読書離れが指摘されている日本とは対照的ですね。ところで、「読書量が算数の成績を左右する」ことはご存知ですか?「読書量の多い人は国語の成績が良い」というイメージを抱いている方は多いかもしれませんが、「読書量が多いほど算数の偏差値が高い」という研究結果も出ているのです。2016年から2017年にかけてベネッセが行なった調査によると、読書量の多いグループと全く読書をしないグループとでは、読書量の多いグループのほうが全ての科目において成績が良く、中でも算数の偏差値において最も大きな差が開いたのだそう。フィンランドが教育先進国として成績を残している理由には、読書量も関係しているかもしれませんね。・授業や休みの日数フィンランドの年間授業日数は190日程度で、日本よりも40日程度少なくなっています。加えて、夏休みが2ヶ月。さらに、小学生のうちは宿題やテストもほとんどなく、塾もないので、学習時間そのものが他の国と比べて短い傾向にあります。小学生のうちから塾に通うことが当たり前になっている場合も多い日本からすると「そんなに休んで、勉強は大丈夫なの?」と不安になってしまいそうですが、逆に遊びと勉強の切り替えがしっかりとできるようになり、限られた時間で集中して学習に取り組むようになるのです。・PISAテストの結果フィンランドは、経済協力開発機構(OECD)が3年に1回、世界各国の15歳の子どもを対象に実施している「国際学習到達度調査(PISA)」で常に上位となっていましたが、2016年には数学の結果が12位と順位を落としています。一方で日本の数学の成績は5位でした。しかし、フィンランドではこの結果を受けても教育制度の改革をする予定はないそうです。その理由は、フィンランドの教育指針は生徒の勉強時間を多くすること“ではなく”、「学校を楽しくおもしろい場所にすること」だから。順位という数字に一喜一憂することなく、教育の本当の目的をしっかりと見定めているのです。・地域の子育て支援日本では、ワーキングマザーや、子どもがいる共働き家庭に対する理解や支援が、まだまだ充分ではありませんよね。一方、フィンランドのヘルシンキ市には、「レイッキプイスト」という日本の学童保育と子育て支援センターを併せたような施設があります。ここでは、おやつ代のみという格安の料金で放課後の学童保育を利用できるほか、夏休み期間は子どもに無料で昼食を提供するサービスを行なっているそう。このように、社会全体で子育てをする文化があり、子育てと仕事が両立できる体制が整っているのです。フィンランド式教育のメリット日本に比べて授業時間が少なく、休暇を十分に取っているフィンランドの教育ですが、さまざまなメリットがあります。一般財団法人基礎力財団理事長の陰山英男氏いわく、勉強は短時間で済ませたほうが学力が上がるのだそう。小学校高学年では、2時間程度をピークに、3時間、4時間と学習時間が増えるにつれて成績が落ちていったという結果が出ていると言います。反対に、学習時間が短ければ、そのぶん集中して学習することができるようになり、脳が鍛えられていくのだそう。「○分だけ」と時間を決めて行なうことで、毎日続けやすくなる効果もあるため、勉強の習慣も身につきやすくなります。また、自由時間がきちんと確保されていることから、自分の得意分野を見つけたり個性や能力を伸ばしたりする機会につながり、子どもの自己肯定感を伸ばすきっかけになるのも利点です。幼少期から習い事や塾などの教育に熱心になるケースが多い日本ですが、たまにはフィンランドのように、「遊ぶ時間を十分確保して、限られた時間で集中して勉強する」ことを実践してはいかがでしょうか。***フィンランドと日本の教育には、それぞれ優れた面があります。子どもの性格や生活環境に合わせて、適宜使い分けてみるのもいいかもしれませんね。文/田口るい(参考)Compathy Magazine|日本も後に続け!世界一の学力を誇るフィンランドの教育とは?こどもまなび☆ラボ|「フィンランド教育」の特徴とは?「教育費無料」にとどまらない、教育大国のシステムホンシェルジュ|ゆとり教育風のフィンランド教育?特徴と課題、日本の教育との違いに迫るクーリエ・ジャポン|子供を高い私学に入れるのはカネの無駄?「PISA」の結果を各国メディアはこう報じた東洋経済オンライン|フィンランドのワーママに「罪悪感」などない厚生労働省|「保育所等関連状況取りまとめ(平成 29 年4月1日)」カレントアウェアネス・ポータル|フィンランドの公共図書HugKum|小1は15分、小2は30分。勉強は短時間で済ませるほうが、学力が上がる!【隂山英男の家で伸ばす! 子どもの学力】こどもまなび☆ラボ|読書量が算数の成績を左右する!?子どもの学力を上げるために「1日数分」からできること影山ラボ|子どもは無限に育つ
2019年06月22日筆者の長女は、現在私立中高一貫校の中3年生です。中学受験専門塾に入るには、新小3(小2)の2月がちょうどよいといわれています。詳しい中学受験事情を知らなかったため、小1から小3の5月まで地元の小さなプリント学習塾に通わせていましたが、トラブルがあって退塾しました。その後、気持ちが落ち着いた小4から中学受験専門塾へ入塾。そのときのトラブルがどういったものだったのか、参考までにご紹介いたします。■ 新学期から起きた子どもの異変ocsa / PIXTA(ピクスタ)筆者は、小1から中学受験専門塾への通塾は早いと考えていました。そこで、小3までは「勉強のくせづけ」として地元の小さなプリント学習塾に入塾させました。お試し期間があったので、おおよその退出時間がわかりました。塾へ行った時間から逆算してお迎えに出ていたのですが、小3の4月から長女の表情に変化が起きました。少し泣きそうになりながらも、「何もないよ、ママ」と子どもはいうので、少し気になりながら、家へ帰る日が続きました。makaron* / PIXTA(ピクスタ)4月下旬に入り、手の甲が腫れ上がった痕や、消しゴムがないことに気が付き「塾で何かあったのではないか」と、塾に問い合わせをしました。責任者の先生からは「特に担当の先生から報告はないです」との回答でした。ところが、毎回教室から泣きながら出てくるので、長女から話を聞き出しました。■ いたずらを通り越した行為が…しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)長女から聞き出せたことは、1学年上の男子が入塾してから筆箱の中身をばらまかれた同じ子に学習中のプリントを取り上げられて、勉強ができなかった先生に見つからないように、手の甲をつねられたといういたずらを通り越した行為が行われていました。主人にも相談して、一度長女へのいたずらのことと、今後の対応を塾と話し合うことにしました。■ 責任者の先生と担当の先生に温度差が…Gallardo / PIXTA(ピクスタ)まず長女から聞いた内容を全て話しました。責任者の先生は、一生懸命謝って「該当の生徒とお母さんとは、後日話し合って対応を決める」と話してくれました。担当の先生は、軽く「すみません」の一言のみです。その後塾側は、相手の子どもや親を交えた面談はなく、塾へ通う日をずらすことで対応することになりました。結局、この子どもは退塾しています。一方で、「もう塾を切り替えようか」と考えていた矢先に、担当の先生が、長女への添削や指導を行わないようになりました。■ 話し合いをしたものの、退塾することにmuu / PIXTA(ピクスタ)話し合いを始めると、担当の先生は以前のいたずらについては「記憶にないです」の一点張りで、長女への指導を拒否したことは、「気に入らないからです」と驚く発言をしました。さすがに、責任者の先生も驚いていて、筆者と主人は「これでは安心してここへ子どもを預けられない」と、退塾の手続きをすぐ取ると伝え、その場で手続きをしました。後日、責任者の先生から連絡があり、事前研修での教育が甘かったことの詫びがありました。担当の先生はその後退職したそうです。また、特別にということで学費返金の申し出がありましたがお断りしました。それよりも、長女の心の傷にならないか、心配でなりませんでした。■ その後の長女の進路は…ryuukikou / PIXTA(ピクスタ)トラブル後、すぐ中学受験専門塾へとは考えず、しばらくは自宅でドリルをさせて、小4になる前に「そろそろ塾通いしてみる?」と聞いて、長女の反応を見ながら塾探しを始めました。塾選びは迷いましたが、筆者が高校受験で通っていた塾で中学受験対応をしていると知り、問い合わせて長女と一緒に面談と見学をしました。見学後の面談で、プリント学習塾でのトラブルのことを話して、「それなら2対1の個別指導コースはどうでしょう?」という提案があり、お試し授業を2回受けてから、通塾を始めました。校舎の責任者の先生や各教科の先生が、丁寧かつ非常に面倒見がよい方ばかりでしたので、安心して子供を預けることができました。YsPhoto / PIXTA(ピクスタ)その結果、中学受験をし、志望校に合格して、毎日元気に通学しています。家計から学費を捻出し、子供に勉強を教えてもらうために預けているのに、いたずらをしている生徒への注意を怠り、その後叱られた腹いせに長女の指導拒否をされたのは、今でも驚くばかりです。長女は、うっすらと記憶にはあるのですが、今では元気に学校に通っています。嫌な思いはしたけれど、その後、いい先生方に恵まれて無事合格したので、結果としてかたのかもしれません。
2019年06月19日ICT教育とは、簡単に言うと「デジタル機器(タブレットやパソコン)を使った教育」のことを指しますが、そのメリットや注意点を正しく理解しているでしょうか。ICT教育は、国もその重要性を認識し、ガイドラインが策定されています。そのため、今後多くの学校でICT教育が取り入れられると予想されているのです。この記事では、ICT教育の代表的なメリットや、ICT教育を受ける際に注意しておきたいことも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。そもそもICT教育とは?そもそもICT教育とは、インターネット、パソコンやタブレットを利用した教育のことです。「ICT」は、「Information and Communication Technology」の頭文字をとった言葉で、「情報通信技術」という意味で、現在非常に注目されています。ICT教育では生徒1人ひとりに端末を配布し、紙ではなくデジタルを媒体とした授業を行います。事前に作成したデータや動画を用いて授業を行うため、紙を使った授業ではできなかった五感を刺激する授業が可能です。特に、紙では伝えづらかった英会話や図形問題では、理解を深めるのに役立つでしょう。今後は情報通信技術が益々重要になっていくことが考えられているので、総務省や文部科学省もガイドラインを策定するほど重要でありと認識されています。しかし、現在はすべての学校でICT教育を受けられるわけではありません。子どもにICT教育を受けさせたいのであれば、ICT教育を導入している学校を探す必要があります。ICT教育のメリットとは?ICT教育のメリットには、代表的なものに以下の3つがあります。授業が分かりやすくなる効率的に授業の準備ができるデジタル機器が身近な存在になるひとつずつ解説していきます。●授業が分かりやすくなるICT教育を導入することにより、インターネット環境や映像を使うことで授業が理解しやすくなります。具体的な例を挙げると英会話がイメージしやすいのではないでしょうか。英語の授業は、英語が話せない日本人教師が教えています。そのため、ネイティブな発音による授業が難しく、文法ばかりの授業で英会話が身につきにくい環境です。しかし、ICT教育を取り入れることで、インターネットを通じてネイティブに話せる講師が授業を受け持てるため、子ども達は日頃からネイティブな英語に慣れ親しめます。幼いころからこの環境が整っていれば英会話が身近なものになり、今以上に実用的な英語力が身につくことに期待ができるのです。他にも、アニメーションを使った授業を行えば、図形を立体的に認識する手伝いができたり、歴史に興味を持ちやすくなったりすることに期待できます。また、端末を使った授業なので、何度も同じ授業を見直せるため、自習がしやすくなり理解度の向上にも役立つでしょう。ICT教育を取り入れれば、再生するだけで教師の授業を何度でも受けられます。興味が持ちやすく分かりやすい授業を受けることが可能なので、子ども達の理解度を高められる可能性があるのです。●効率的に授業の準備ができるこちらは教員側のメリットになりますが、ICT教育を取り入れることで効率的に授業の準備ができるため、教師の負担を軽減することができます。というのも、紙が媒体の授業を行う場合はプリントを作ったり、1人ひとりのテストの採点を教師が行ったりする必要がありました。授業の準備やテストの採点は教師への負担が大きく、退職する理由のひとつでもあったのです。しかし、ICT教育ならデジタル機器を使った授業になるので、授業の準備はデータの必要な箇所の修正や追加で済みます。小テストのような頻繁なテストもデジタル化することで、準備が簡単になるだけではなく、採点の時間を大幅に削られるようにもなるでしょう。その結果、ICT教育は残業や休日での仕事を減らせるので、教師の負担を大きく軽減させることができます。●デジタル機器が身近な存在になる日本に限らず、世界的にパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器が身近な存在になりつつあります。一昔前まで、パソコンやスマートフォンを持っている人は多くありませんでしたが、現在は仕事や大学でも使用する場面が増えたため、デジタル機器を取り扱えるスキルが必須になってきています。このような流れからも、パソコンやスマートフォンが使えなくては、社会に出てから戦力になりづらくなってきています。そのため、これからの子ども達は今までの授業と同時に、デジタル機器の取り扱いについても理解することが必要と言えるのです。ICT教育を導入することで幼いころからデジタル機器の扱いに慣れさせることができるため、デジタル機器の導入による授業の効率化に加え取り扱いも学ぶことができるため一石二鳥です。さらに、デジタル機器は非常に高価なので、家庭の収入差によるデジタル機器を取り扱う機会に差がありましたが、ICT教育を受けることによりすべての子ども達が平等にデジタル機器を身近な存在にできるようになるのもメリットの一つです。仕事の自動化やビッグデータの取り扱いなど、今後益々デジタル機器を使った仕事が増えていくことが考えられており、ICT教育はそんな状況になっても対応できるような教育が期待できるのです。ICT教育の注意点生徒の理解度を深めたり教師の負担を軽減させたりと、ICT教育には大きなメリットがあります。しかし、ICT教育は大きなメリットと同時に、注意したほうが良いこともあるのです。ICT教育で注意しておきたいことは、主に以下の3つです。時代とともにトレンドが変化するVDT症候群になる可能性がある想像力が低下する可能性もある子どもにICT教育を受けさせたいのならば、情報収集してよく注意しておきましょう。●時代とともにトレンドが変化するデジタル機器や情報通信技術というものは、進化が非常に早いです。つい最近出たデジタル機器や技術でも、数年後には古くて誰も使わなくなっている可能性があります。せっかく学校で習得したことや慣れた端末がトレンドではなくなり、将来役に立たない知識や技術になるかもしれません。そのため、ICT教育を受ける際はトレンド色の強い知識や技術だけではなく、ワードやエクセルなど凡庸性が高い教育も受けることをおすすめします。●VDT症候群になる可能性があるデジタル機器を使いすぎると、VDT症候群になる可能性があります。VDT症候群とは、パソコンやスマートフォンのディスプレイやキーボードの使いすぎで、肉体的・精神的に疲労をすることで起こる症状です。VDT症候群には、以下のような症状が確認されています。眼球……ドライアイ、視力低下、頭痛体……肩こり、腰痛、手のしびれ精神……イライラ、耳鳴り、頭痛VDT症候群を予防するためには、連続作業時間を60分以内にして定期的に休憩をするようにしてください。また、正しい姿勢で作業することも重要です。ICT教育を取り入れる場合は、自然とパソコンやスマートフォント接触する時間が増加しますので、子どもがVDT症候群にならないように常に注意してあげましょう。●想像力が低下する可能性もあるICT教育では、視覚から得られる情報量が非常に多くなります。調べれば解決してしまうため自分で考える機会が減ってしまい、その結果想像力が低下するかもしれないと考えられているのです。もし、ICT教育を取り入れるのなら、五感を使う教育をしたり、自分で考える時間を作ったりと、子どもの想像力を向上させる工夫をする必要があるでしょう。モバイル機器を禁止する時間を設けたり、親子で会話するときは調べることを禁止したり、子どもが想像力を働かせられる環境を整えることをおすすめします。まとめICT教育は学習効率を上げられるため、子どもには大きなメリットがあります。また、世界的にモバイル機器の取り扱いスキルや情報通信技術は必須スキルとなっていくことが予想されているので、社会に出てから苦労しないようにぜひとも取り入れておきたい教育方法です。しかし、ICT教育には気をつけなければいけないことが多々あります。もし子どもにICT教育を受けさせるのならばデメリットに関して把握しておき、ICT教育によるデメリットを最小限にする努力が必要になるでしょう。●ライター/高須 亮
2019年06月06日先行き不透明なこの時代、子どもの将来に不安を感じる親が、わが子になるべくたくさんの教育をほどこそうとする風潮があります。ですが中には、子どもが大きな負担を強いられているようなケースや、課題をさぼったり期待通りの成果を出さない時に、つい強く叱りすぎてしまったり、時には罰を与えてしまったり…。そんな話を聞くことも決して少なくはありません。どこまでが教育で、どこからが虐待なのか? 何が親をそこまで駆り立ててしまうのか?『追いつめる親』『習い事狂騒曲』の著者であり、教育ジャーナリストのおおたとしまささんにインタビュー。第2回は、「教育」と「虐待」の境目についておうかがいします。お話をうかがったのは… おおたとしまささん教育ジャーナリスト。麻布中高卒業、東京外国語大学中退、上智大学卒業後、リクルートにて雑誌編集。独立後、多数の育児・教育関連媒体の編集・企画に関わる。学校や塾などの教育現場を丹念に取材し、斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。しつけから中学受験、夫婦関係までをテーマに、講演・メディア出演も多数。中高教育の資格、カウンセラーの資格。小学校教育の経験もある。『ルポ塾歴社会』『名門校とは何か?』『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』など著書は50冊以上。 『追いつめる親「あなたのため」は呪いの言葉』 の改訂版が2019年7月に出版予定。■教育と虐待、その境い目の見極め方法――明確な線引きは難しいと思うのですが、「教育的指導」と「虐待」の境目をきちんと知っておきたいです。おおたとしまささん(以下、おおたさん):概念的な線引きとしては、「子どもの人権を尊重しているか」というところです。子どもを親の所有物ではなく、自分と同じひとりの人間だと思うことができているかどうか、それが「教育的指導」と「虐待」の境目だと思います。――具体的な目安はありますか?おおたさん:例えば、1日5時間勉強させても全然平気な子もいるのですが、普通の子にさせたら大抵はつぶれてしまいます。それと同じで、負荷はその子にとっての相対的なものである、ということがまず大前提です。そして、その相対的な負荷が子どもの受忍限度を超えていることに気づくには、なんらかの負荷(勉強や習い事など)をかけた後の子どもの表情を見ればわかると思います。例えば、勉強が終わった後、「つらかったけどやっと終わったぜー!」というふうに晴ればれとした明るい表情になっているのか。それとも宿題が終わった後も「また明日もあるのか…」というふうに全然表情が輝かないのか。それが、ひとつの判断材料になると思います。負荷が終わった後にショボンとしているようでしたら、それは明らかに「これ以上やったらマズイ」というサインです。■「どうしてできないの?」「約束したでしょう?」2つの言葉が子どもを追いつめる――教育熱心すぎる親がやってしまいがちなNG対応はありますか? おおたさん:2つのパターンがあります。1つは、「どうしてできないの?」という言い方。そう言われても、わからないものはわからないのだからどうしようもないですよね。追いつめられれば追いつめられるほど、子どもの頭は真っ白になってしまいますし、「こんな問題ができないあなたはバカ」という含意が子どもを直撃します。――確かに…。ですが、親がつい言ってしまいがちな言葉です…。おおたさん:もう1つは「約束」です。例えば、テストで悪い点を取ると、教育熱心な親御さんは「どうしてこうなったのか?」「これからどうするか?」と冷静に原因と対策について話します。そして、「じゃあ具体的にどうするんだ?」と問いつめます。ヘビににらまれたカエル状態の子どもは、「これからはゲームの時間を減らして毎日勉強する」などと言わざるを得ません。ほとんど誘導尋問なのですが、こうして子どもは約束させられるわけです。でも、約束した時は本気でも、人間はそんなに強くありませんし、ましてや子どもです。ですが、約束が破られた時、「やるって約束したのに! 約束を破ったのか!」と親は理論武装して責め、子どもは言い逃れができず、追いつめられてしまうのです。――身に覚えがあるような…(苦笑)。おおたさん:実は、むやみに怒鳴ったりたたいたりする親御さんは少数で。最近の多くの親御さんは、こうして子どもを叱るに十分な理由をみつけてから、その正論を振りかざして、子どもを追いつめるのです。でも、たとえ、そこに正論があったとしても、相手を傷つけすぎて良いわけがないのです。親がやるべきことは、どうしたら子どもが悪かったと理解してくれるのか、次から改善してくれるのかを考えること。なのに、目的が自分のネガティブな感情を全部吐き出して、子どもにぶつけることに変わってしまっているのです。■体罰は愛ではない! 指導者としての未熟さが原因――「時には、ビシッと親の力を見せつけてやらないとなめられる」という厳しい親の意見も耳にしますが、どう思われますか?おおたさん:家庭において、親は絶対的な強者で子どもは弱者です。親という圧倒的に強い立場を利用して、逃げ場がない子どもを追い込むのは、穴に落ちた犬に石を投げるような卑怯(ひきょう)なことだと思いますけどね。以前、北海道で、親がしつけと称して山中に7歳の子どもを置き去りにした事件(※)がありましたよね? 当時も「親の行為はしつけか、虐待か?」と話題になりましたが、山中に幼い子どもを置いていくなどということがしつけのわけがない。あれは命に関わるような暴力的な行為で、たとえどんな理由があっても絶対にやってはいけないのです。――当時、「似たようなことをやってしまったことがある」という親御さんも少なくなかったですよね。おおたさん:中には、しつけと称して、愛があればたたいていいと体罰を容認する人もいますが、私は、体罰を生むのは愛ではなく、指導者としての未熟さだと思っています。言葉や態度による罵倒も同じです。スパルタ的な指導で子どもが伸びるという人もいますが、罰による成長は一時的なものであり、本質的な成長にはなりません。人は変えられる(外的動機づけ)のではなく、自ら変わる(内的動機づけ)のですから。 ■子どもの言動にイラッ「どうしても怒りが抑えられない時は?」――でも、親も未熟で、怒りの感情が抑えられない時もあります。そんな時はどうしたらよいのでしょう?おおたさん:ひとつ提案があります。子どもの言動にイラッとしてしまった時は、「今、自分は溺れかけているんだ」と考えてみてください。溺れている時、あなたはまず何をしますか? まず、口を閉じますよね? 次に、ジタバタするのをやめますよね? そうやって溺れた時と同じようにふるまったうえで、自分の感じていることをただ言葉にするのではなく、どうやったら子どもが前向きな気持ちで、自らの行動を改めようと思えるようになるか、翻訳するひと手間を考えましょう。いい翻訳が思いつかない時は、そのまま口を閉じていることが最善の策であることも少なくありません。――すでにやってしまった(手を出してしまったり暴言を吐いてしまったり)場合、親はどうやってリカバリーしたらいいのでしょう?おおたさん:間違いに気づいた瞬間から、親子関係をどうつくっていくのか、どんな親になりたいのか、それを考えればいいと思います。大切なことは、起きてしまったことを否定するのではなく、それを糧にするにはどうしたらいいかを考えること。望ましくないことが生じてしまった時、それを今後の糧にすることができるかどうかが、その人の強さだと思います。親も強くならなければいけないし、子どもにもその強さを学んでもらわなければならない。親も子どもも成長しています。親子関係も修復可能です。取り返しがつかないなんてことはないのですから。友人や仕事関係の相手にはきちんと配慮できるのに、わが子となると遠慮なく追いつめてしまう。子どもなら許されると思ってしまう。そこには、どんなに傷つけても結局、子どもは親以外には頼れない、という親のおごりや甘えがあるのかもしれません。でも、おおたさんが言うように、「たとえ、正論だとして相手を傷つけすぎて良いわけがない」のです。怒りが抑えられない時は、せめて「口を閉じる」こと。心に留めておきたいと思いました。次回は、おおたさんが考える「これからの時代に必要な力」についてうかがいます。※2016年、北海道の山中で、親が子どもをしつけのために車から降ろし、置き去りにした事件。7日後、子どもは無事発見された。取材・文/まちとこ出版社N
2019年05月29日先行き不透明なこの時代、子どもの将来に不安を感じる親が、わが子になるべくたくさんの教育をほどこそうとする風潮があります。著者の周囲でも、幼児期から塾に通ったり、毎日が習い事で埋まっているという話はざらです。もちろん、子どもが楽しんでいるなら良いのですが、中には、大きな負担を強いられているようなケースも見受けられます。さらに、子どもが宿題や習い事の練習をさぼったり、成績がふるわなかった時、つい強く叱りすぎてしまったり、時には罰を与えてしまったり…。そんな話を聞くことも、決して少なくはありません。そんな時に知ったのが、「教育虐待」という言葉でした。教育虐待とは、「子どもの受忍限度を超えて勉強させること」、「親の所得格差が子どもの学習権に大きく影響する」状態も教育虐待とされています。もし、上記の話に少しでも引っかかる方がいたら、一度立ち止まって考えてほしい。そんな思いで、『追いつめる親』『習い事狂騒曲』の著者であり、教育ジャーナリストのおおたとしまささんにお話をうかがってきました。著書には、驚くような悲惨な教育虐待のケースも紹介されていますが、それは決してひとごとではありません。本書を読んでいくと、この問題が親個人の問題ではないこと、そして程度の差こそあれ、親であれば誰もが陥る危険性があることがよくわかります。どこまでが教育で、どこからが虐待なのか? 何が親をそこまで駆り立ててしまうのでしょうか?お話をうかがったのは… おおたとしまささん教育ジャーナリスト。麻布中高卒業、東京外国語大学中退、上智大学卒業後、リクルートにて雑誌編集。独立後、多数の育児・教育関連媒体の編集・企画に関わる。学校や塾などの教育現場を丹念に取材し、斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。しつけから中学受験、夫婦関係までをテーマに、講演・メディア出演も多数。中高教育の資格、カウンセラーの資格。小学校教育の経験もある。『ルポ塾歴社会』『名門校とは何か?』『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』など著書は50冊以上。 『追いつめる親「あなたのため」は呪いの言葉』 の改訂版が2019年7月に出版予定。■「子どもをスーパーマンに」求め過ぎる親たちおおたとしまささん(以下、おおたさん):教育熱心な親が子どもを追い詰めてしまうのは、今にはじまったことではありません。教育虐待という言葉ができる前の1970年代から、教育虐待に関する事件は起きています。ただ、昨今の教育虐待の状況は、以前とは少し変わってきたところがあると感じています。――どこらへんが変わってきているのでしょうか?おおたさん:高度経済成長期はテストで良い点がとれる子を育て、「高学歴」というパッケージ商品さえ手にすれば、それで親は満足でした。いい大学にさえ入れば、そこから先の将来は良い会社に入って終身雇用というレールができていたからです。ですが昨今、高学歴はもう役に立たないと言われるようになりました。とはいえ、学歴が要らなくなったというわけではなく、高学歴があることはもう大前提。それプラス、スポーツも音楽もといった、ほかのオプションもできなくてはいけないという、まるでスーパーマンのような人間を育てなければならないという、ある種の暴走が社会にはびこっているように感じます。それを真に受けてしまった親御さんが、幼児期からいろいろな習い事をさせたり、何かの役に立ちそうなスキルを身に着けさせたりと、躍起になっている傾向があります。――求められるハードルがどんどん上がっているのですね。おおたさん:子どもの特技や強みを伸ばすための習い事ならまだ良いのですが、例えば、英語やプログラミングの場合は、将来の職業スキルとして、幼児期からやらせているわけですよね? 「このスキルを身につけておかないと、将来仕事に就けない」というふうに。そういう面が目立ってきているように感じます。■「教育」とは何? 「人材育成」との混同が引き起こす虐待――子どもの将来に対する、親の不安が押しつけられてしまっているのでしょうか?おおたさん:現在の教育虐待の構造の前提として、教育そのものがビジネスの原理に汚染されている、というところがあります。そもそも、教育とビジネスというのは、全く違う力学として働くものですが、経済至上主義的な現在の価値観で、教育がビジネス的な論理に当てはめて語られるようになってしまったのです。――具体的に、どういうことなのでしょう?おおたさん:「教育」と「人材育成」がごっちゃになっているのですよ。そもそも教育とは、子どもの持つ能力を、その子らしく最大化して自己実現し、かつ、余った力を社会に還元してより良い社会を作ること。つまり、「教育はまずその子ありき」なのです。一方で、人材育成というのは、なんらかの目的に合致した人を育てることです。例えば、「わが社にはプログラムができる人材が必要」というふうに。つまり、「人材は目的ありき」なのです。本来「教育」とは、「どうしたらこの子が輝けるよう育つのだろう?」と、その子を見て考えるべきものなのに、その子を見ずに「これからの時代はこんな人材が求められているから、そういう人材にするためにどうしたらいいのか?」と、型にはめていく発想になってしまっているわけです。■子どもだけではない「追いつめられる親」――時代に求められる「型」に、親が子どもをはめようと躍起になってしまう。その焦りや不安が教育虐待の引き金になっていくのですね?おおたさん:それ以外にも、親が脅迫概念にかられる背景がもうひとつあります。それは、「子どものできは親次第」という社会的通念があることです。例えば、東大に子どもを合格させた親がメディアでチヤホヤされるなど。子育てにおける成功事例は、その子、その親、その関係性があったうえで、その場限りのものでしかないのに、たまたまうまくいった例をあたかも親の手柄のようにいう風潮がおかしいのです。逆に、子どもがひきこもりやニートになってしまった親が「自分の子育てが間違っていたのではないか?」と自分を責めてしまったり、周囲から非難されたり…。本来、親の関わり方と子どもの人生の在り方とは、直線的因果律(結果が生じるには、ある特定された原因が存在するという考え方)で結びつけることはできないのですが。これは、マスメディアの責任も大きいと思います。――確かに、核家族で子育てしていると、子どもの責任が全部親の肩にかかってくるような、そんなプレッシャーは感じます。おおたさん:現代の子育てでは親の責任が大きすぎて、親の方に力が入りすぎているのかもしれません。親こそが、すでに追い詰められているのかもしれません。だとすれば、教育虐待は単なる親の人格的な問題として片づけることはできないのです。「教育」と「人材育成」は似て非なるもの。「本来の意味での教育が、虐待に直結することはありえず、教育虐待のように見えるものの本質は、『人材育成虐待』なのではないか?」とおおさたんは言います。自分が子どもにしているのは、本当に教育なのか? それとも、人材育成なのか? 非常に考えさせられるお話でした。 次回 は、「教育」と「虐待」の境い目についておうかがいします。取材・文/まちとこ出版社N
2019年05月28日