音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第16回目に登場するのは、ライブでの熱いパフォーマンスが話題の4人組ロックバンド、BLUE ENCOUNT(ブルーエンカウント)!写真・大内香織学生時代から続く4人でバンド結成15年&デビュー5周年写真左から江口雄也(G)、田邊駿一(Vo、G)、高村佳秀(Dr)、辻村勇太(B)。【音楽通信】vol.16BLUE ENCOUNT は、2004年にバンドを結成、2014年9月にメジャーデビュー、ライブでの熱いパフォーマンスが話題を集めている4人組。今年、メジャーデビュー5周年、バンド結成15周年というアニバーサリーイヤーを迎え、作品リリースとライブ活動も活発に展開しています。9月にリリースしたシングル「バッドパラドックス」は、ドラマ『ボイス110緊急司令室』(日本テレビ系)の主題歌としてオンエアされ、今もなお注目を集めるなか、11月20日にニュー・シングル「ポラリス」をリリース。今回、田邊駿一さん(Vo、G)、江口雄也さん(G)、辻村勇太さん(B)、高村佳秀さん(Dr)のメンバー全員にお話をうかがいました。ーー今年はバンド結成15周年ですが、みなさんの出会いを教えてください。田邊もともとこの3人(田邊、高村、江口)は高校の同級生です。僕らが20歳のときに上京して、音楽専門学校に入学後、辻村と出会いました。辻村とも今年で10年の付き合いになります。ボーカル&ギターの田邊駿一。熊本県出身。高村バンドとしては15年ですが、友人としてはもっと長いですね。僕と江口は高校1年生のときに同じクラスでした。江口付き合いは長いですね。ーーみなさんそれぞれ、学生時代はどんな音楽を聴いていたのですか。田邊当時はそれぞれバンドをやっていたので、それぞれの持つカルチャーがあって、好きな音楽も違いましたね。僕はELLEGARDENが好きで、バンドサウンドが大好きなんです。学生時代は、そういうライブバンドをやりたいと思って、音楽をやっていました。ベースの辻村勇太。神奈川県出身。辻村学生時代はずっと洋楽を聴いていましたね。3人と出会った頃は洋楽のカントリーやR&B、クラブ系のEDMといったさまざまなジャンルを聴きあさっていました。アメリカのバンド、フーバスタンクやスリップノットが好きでよくアルバムを聴いていたんです。ドラムの高村佳秀。熊本県出身。高村僕はブルエン(BLUE ENCOUNTの愛称)を結成するまで、ジャズオルガンをやっていたので、ジャズばかり聴いていましたね。それからヒップホップ、R&Bを好きになって、バイト代全額をR&BのCDのジャケ買いに注ぎ込んで、よく聴いていました。ギターの江口雄也。熊本県出身。江口ブルエンを始めてからは、175RやJUDY AND MARYがクラスですごくはやっていたので、ひたすら聴いていましたね。ーーそれぞれまったく違う系統の音楽を聴いていて、どうやってブルエンの音楽に集約されていったのでしょうか。高村4人の共通する好きなバンドが、ELLEGARDENなんです。その存在をお手本にして、自分たちのバンド像を描きながら、でもそれぞれ好きな音楽は違っていて、それを集約していきました。だから、僕らの音楽にはいろいろなタイプの曲がありますし、ジャンルを絞らずにやるというスタイルになっています。ーー今年は6月にミニアルバム、9月にドラマ主題歌となったシングルをリリース、ホールツアーやライブハウスツアーも実施されています。15周年を意識されているのでしょうか。田邊そうですね。僕らを支えてくれるチームのみなさんのご尽力があって、いろいろなタイアップ曲をやらせていただいていて、さらに今、新作も水面下で作っているものがあるんです。楽曲制作においても、今年は一番忙しいですね。メジャーデビューしたときが一番忙しいと思っていたし、レコード会社の人たちもそう言う人は多いんですが、それを超えるぐらい精力的に活動させていただいています。前は忙しいと疲弊して終わっていたのに、今は「ありがたい」と思うようになれましたし、4人でも「ここからさらに気持ちを引き締めていこう」と話し合いました。ーーインディーズ時代が約10年続いた後、2014年にメジャーデビューされました。今年はデビュー5周年でもありますが、現在、実感されていることはなんでしょうか。田邊アーティストとして、ひとつ何かをレベルアップしなければいけないと感じています。もちろんインディーズを10年経たからこその地力があってメジャーでやれているとは思うのですが、今年は初めてホールツアーをやらせてもらって、そしてライブハウスツアーもやらせてもらって、全国をまわったときに予想外のことがありました。毎回、MCで「初めて来た人、手をあげて」とお客さんにたずねるんですが、どの会場も半分ぐらいは新しく来てくれた人たちだったんです。今年は新作をたくさんリリースしているので、今年、僕らの音楽を知った人が多かったということ。今まではライブ活動で僕らを知ってくれた人が多いと思っていたんですが、今年はドラマ主題歌から知ったという人も多くて、2階席には今までなら来てくれなかった層の年配の方もいらっしゃっていて、楽曲先行でライブに来てくれたお客さんが多くてびっくりしました。目の前の状況を打破するために勢いだけで、ライブというプラットフォームをメインに活動してきたんですが、ずっとやみくもにライブばかりしていろいろなものに迎合したものをやり続けると、僕たちは終わってしまう。これからは“誰もが納得できるアーティストとしてのライブショーをして、作品を世の中に提示していかないといけない”と思っています。辻村今まで培ってきたことが、当たり前のようで、それが当たり前じゃないと思えるような何かをしなきゃないけないと実感しています。毎年ツアーをしてアルバムを出して、自分たちがどういう状況かを見つめ直すんですが、よりいっそうメンバーそれぞれ、バンドの未来を見極めていかなくてはいけないと思っています。4人の意識が形になって、曲になっていかないと、ブルエンが進化していかないから。やっぱり聴き手に飽きられたくないとも思いますし、また新たなスタート地点に立っている気がします。高村年々、バンドに向き合う意識は変わっています。好きなものも年々変わっていて、僕の中ではそれを肯定的にとらえています。以前好きだったものを嫌いになるわけではなく、「これも好き」「あれも好き」と好きなものが年々増えていくので、「これ面白そう」「あれやってみたい」と、今が1番いろいろなものに興味を持っていますね。そういった意識は、バンドにも前向きに取り組める一因になっていると実感しています。江口デビューしてから変わってきた心境の変化は、みんなが言ったこととだいたい同じです。でも、変わらないものは、常に綱渡りする感覚でバンドを続けていることですね。自分たちもそうですし、まわりのバンドも、いつ音楽で飯が食えなくなるかという心配はあります。デビューしてから5年経つ今も、安心して、太い柱を渡っているという感覚はありません。最初は、デビューして3年、5年と経っていけば、安心してバンドを続けていられるのかなと思っていたんですが、そんなことはありませんでした。でも、そういう気持ちが変わらないからこそ、作る音楽は尊い。危機感を持つ人たちが作る音楽をみんなが聴いてくれていて、逆に安心感を持っていると輝けなくなるのかなと思って、日々を大事に生きているんです。危機感があることが、悪いことだとは思わない。それが当たり前なのかなと感じています。ニューシングル「ポラリス」は約30曲から選んだ曲ーー11月20日にシングル「ポラリス」をリリースされます。コミックスのシリーズ累計発行部数が2300万部を突破した大人気コミックが原作のアニメ『僕のヒーローアカデミア』(日本テレビ系 毎週土曜日17:30)の第4期オープニングテーマでもありますね。田邊アニメの主題歌になることがきっかけで作った曲です。春にそのお話をいただきまして、そのときはドラマ主題歌の楽曲制作が佳境になっていて、さらにホールツアーが始まったタイミングでした。僕らの中では、音楽にどっぷりはまって走り続けている時期にお話をいただいたので、脳が音楽にシフトされていて「ポラリス」の制作ははかどりましたね。すぐにアイデアもわいてきましたし、メンバーともスムーズにやりとりできました。歌詞に関しては、アニメの世界観を踏襲したうえで書いたのですが、内容自体はブルエン15年を経た集大成の意味合いが強いんです。ずっとブルエンを聴いてくれている人、これからブルエンを聴く人に聴いてもらえたら、その人が安心して過ごせるだろうなという言葉を詰め込みました。ーー曲を作るにあたって、アニメの製作側からのリクエストはあったのですか。田邊それがなかったんです。自分の書きたいように書かせてもらって、一発OKをいただきました。でも、メンバーも原作は読んでいますし、僕も大好きですし、曲とアニメが逸脱しない方向で作りました。ーーいつも作詞作曲を田邊さんが担当されているようですが、メンバーのみなさんとはどのように曲を完成させていくのでしょうか。田邊まず僕がギターの弾き語りなどで曲を作りまして、それをデータでみんなに送り、曲出しをするんですね。僕、1回の曲出しにつき、候補曲を20~30曲作るんです。ーー例えば「ポラリス」だったら、「ポラリス」候補になる曲を20~30曲も作るのですか。田邊そうです。これだけ作りましたと、20、30曲をみんなに送りまして、仮タイトルは「ポラリス」と書き出していって。それから「江口はどれがいい?よっちゃん(高村さん)はどれがいい?」という感じで、1曲聴くごとに「正」の字をつけていって、多かった曲に決まります。あとは、僕の意向を少しプラスして、そこから肉付けをメンバーがしていって、最終的に全部のオケができあがってから、僕が歌詞を書くんです。ーーそんなに多くの曲を一度に作るのは昔からなのですか。田邊はい。高校生の頃から、誰にやれといわれたわけでもなく、ずっとそうしています。好きなんです、曲作りが単純に。同じようなやり方で作曲をする人は、あまりいないみたいなんですが。メンバー一同(深くうなずく)ーー田邊さん以外のみなさんは、「ポラリス」についてはどのような印象で、どうサウンド面で肉付けされていったのでしょうか。辻村サビを聴いたときに、ストレートな曲だと思いました。例えば、前作「バッドパラドックス」は、4人の線をタテにパッと引いたイメージがあって、だから各々の楽器の絡み方も前面に出てくる多彩な曲なんです。一方、「ポラリス」は、4人の色を出すのではなく、ひとつにまとまって太い線でボンと音を出すイメージ。それだけ歌詞に伝えたい言葉が多かったし、メロディも刺さるし、メロディやボーカルが最大限に活きるようなアレンジにしたいと思ってベースラインを組みましたね。高村僕もそうですね。あとで「やりすぎたな」と思うフレーズはやりたくないと思っていたんです。最近、過去曲を聴いていて、ボーカルがわからなくなる瞬間があって、やりすぎたと思ったときも。ただ、その曲はそれも良さではあったんですが、今回「ボーカルをちゃんと聴きたい」と思うようになりました。もちろんサウンド面での柱となるギターやベースのアレンジを聴いたうえでの、ドラムの差し引きはありますが、後々やりすぎた後悔をしないよう、自分がやりたいことよりも、その楽曲の中でドラムとして縫える隙間を探しました。江口僕は高村とは逆で、ドラムをどっしりと響かせてくれているので、そのぶんギターで攻められるところをひたすらに攻めました。でもやっぱり、聴かせなくちゃいけない大事なサビの部分は控えめに。曲の第一印象となるイントロは、ガッツリとブルエンの色が出て名刺がわりになるようにということも、意識して曲を作りました。ーーカップリング曲の「girl」はどのようにできた曲なのでしょうか。田邊「girl」は、6月に出した『SICK(S)』というミニアルバムを制作しているときにできた曲です。そのときは40、50曲作ったんですが、ミニアルバムの制作に熱心になりすぎていたので、いったんデトックスしたいと思って、ストレスを解消したくてまた曲を作ったんですね。そのときにスタジオで高村と一緒に作業していたのですが、「ちょっとドラム叩いて」と頼んで、全体構成が10分でできた曲です。次のアルバムに入れないとしても、しかるべきときにやろうと話していたら、早くもそのタイミングが来て。「ポラリス」はアニメの世界観のあるポップな楽曲で、「girl」は洋楽らしさがほしくて作った曲です。ーーこれまでも日本語詞の曲と英語詞の曲がありますが、今回は洋楽らしさを意識されたから「girl」は英語詞なのですね。田邊そうです。「ポラリス」とは真逆のものを作りたいと思ったんですね。もちろん日本語を入れることもできたのですが、あえて英語にしました。みんなで夢を叶える“青春”をやっていくーー曲の中にはいろいろなタイプの人物が登場しますが、例えば女性の場合、みなさんはどのような女性が魅力的だと思いますか。田邊2時間ぐらいかかるな〜、カフェのテラス席で話したいです(笑)。この前、ちょうどシンガーソングライターの高橋優くんと「どんなタイプが好き?」という話をしていたのですが、ふたりとも同じだったのが、“僕のことを自分のことのように喜んでくれる女性”がいいということ。僕にうれしいことがあって、相手に話したら、一緒に喜んでくれるような人が好きですね。例えば「ライブでこういうことがあって」とか、「仕事でこうだったよ」と話して、その喜びを分かち合える人。高橋優くんとは、「こちらが女性にサプライズをしたら、素直に喜んでほしいよね」という話もしていました。あと家にふたりでいるようなときに、「今日、洗い物するよ」と僕が言ったときに、「いいよ、それ私がやるから」と言わない人がいいです。「じゃあ、お願い」と言ってくれる人がいいですね。そうじゃないと、僕は「じゃあ、やれば」ってふてくされちゃうから。プレゼントをあげる場合も、「いいよ、いいよ」と遠慮しない人がいいですね(笑)。辻村あるね。ご飯に行って支払おうとしたら、「私、払うから〜」と言わない女性がいいかも(笑)。田邊そうだね。もし女性から支払うと言われたら、「この店の全員分の支払うんだったら、出してね」と言うと思います(笑)。辻村僕は、イエスマンすぎない子が好きですね。イエスマンの子は正直、一緒にいてつまらなくなってしまいます。例えば、女性が年下だったり、女性側が男性を尊敬していたりすると、なんでも言うことを聞いてしまうんですよね。僕としては、等身大の意見をなんでもいいから聞きたいなと思ってしまいます。時には、イエスばかりではなく、イレギュラーな意見を言うような女性がいいです。ーーでも、反発ばかりする女性もいやですよね。辻村そうなんですよ、そこが難しいところなんです(笑)。田邊洗い物をしているときに、「私がやるからいいよ、いいよ」みたいなこともね。辻村そこは大丈夫(笑)。高村僕は甘えてくれる女性が好きです。辻村僕らとは逆だね。高村うん。甘えられたら、「ありがとう」と思うタイプだから(笑)。田邊そうだよね、我が強い女性は苦手だよね。高村苦手ですね。別に僕を転がしてもいいから、上手に甘えてほしい。江口僕は、襟付きのシャツワンピースが似合う女性が好きです。田邊性格じゃなくて、外見の好みだね(笑)。江口うん(笑)。昔はそんなに思わなかったんですが、最近はシャツワンピースが似合う女性が一番いいと思っています。ーーそれはファッションセンスの良い女性ということでもありますか。江口そうとも言えますね。自分の好きな服を相手も好きだといいなという意味もあります。こちらが強要して好きになってもらうのは違うと思うのですが、自分と相手のセンスが自然と合っていて、僕の好きな服を自分で選んで着てくれるのが一番いいですね。ーーでは最後に、今後の抱負を教えてください。田邊4人のマインドとしては、「来年1年、青春しようぜ!」ということですね。僕たち、デビューしてからの5年間、この4人で経験を積んできたなかでできることも増えてきたし、できなかったこともあるからこそ、できないことの先読みの能力もついてきたんです。だからなのか、今年は頭でっかちになって活動していたところが多かったかもしれません。でも、最初に頭で決めつけてしまうと、もう楽しくないんですよね。ライブ中も「あ、今、頭で考えてる」と気づいて、するともう楽しくなくなってしまう。振り返ると、僕らが音楽を始めたときは、楽しくないこと、楽しいことは関係なしに、「やべえ今が最高!」って音楽をやっていたんです。だから、4人で「ちゃんと全員で無垢な音楽の楽しみ方をしよう」と話し合いました。ライブ会場も、アリーナ公演をやりたいですし、地元の九州に向けて新しいことができないかと考えることもあります。自分たちの夢をチームのみんなで共有して、みんなで夢を叶えていくという“青春”をやらなきゃなって、話し合ったんです。とにかく今は計画を立ててやるというよりも、やみくもに青春しようという話に落ち着いて、いい意味でみんな肩が軽くなった気がしましたね。このデビュー5周年、バンド結成15周年という大事な年を経て、みんなで青春した先に、新たな一歩が待っているんだと思っています。取材後記エモーショナルなバンドサウンドを放つBLUE ENCOUNTさんは、学生時代からの友情を音楽に紡ぎ、アニバーサリーイヤーを迎えました。取材中も和気あいあいとした仲の良さを見せてくださった彼らの音楽は、これからも勢いよく全国に発進していくことでしょう。まずは、ニューシングルをチェックしてみてくださいね。BLUE ENCOUNT PROFILE田邊駿一(Vo、G)、江口雄也(G)、辻村勇太(B)、高村佳秀(Dr)からなる4人組ロックバンド。2014年9月にEP『TIMELESS ROOKIE』でメジャーデビュー。2015年1月にリリースしたファーストシングル「もっと光を」は、新人ながら全国35局でのパワープレイを獲得。5月にはアニメ『銀魂(第3期)』(テレビ東京系)のオープニングテーマとなるシングル「DAY×DAY」、7月に1stフルアルバム『≒』をリリース。2016年1月、第94回全国高校サッカー選手権大会の応援歌にもなった「はじまり」、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(日本テレビ系)のオープニングテーマ「Survivor」、「だいじょうぶ」、ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ系)の主題歌「LAST HERO」と4枚のシングルをリリース。10月には日本武道館ワンマン公演を開催。2017年1月には2ndアルバム『THE END』をリリースし、幕張メッセ公演を含む全国ツアーを実施。2018年3月、3rdアルバム『VECTOR』、11月にはTVアニメ『BANANA FISH』(フジテレビ系)第2クール オープニング・テーマとなったシングル「FREEDOM」を発表。2019年、6月から初の全国ホールツアーを開催。6月にミニアルバム『SICK(S)』、9月にドラマ「ボイス110緊急司令室」(日本テレビ系)の主題歌となったシングル「バッドパラドックス」を発表。9月から全国ライブハウスツアーを実施。11月、シングル「ポラリス」をリリース。InformationNew Release「ポラリス」01.ポラリス02.girl11月20日発売KSCL-3202(通常盤)¥1,100(税別)
2019年11月29日これからを「生き抜く」力となるライフスキル。サカイクでは、サッカーを通じて「生き抜く」力を育むことを目的に、2017年の春キャンプより、ライフスキル研究の第一人者である慶應義塾大学・東海林祐子先生の監修のもとライフスキルプログラムに基づいたトレーニングをキャンプで行っています。ライフスキルに共感してキャンプに参加してくれる親御さんから「家庭でもライフスキルを伸ばす方法が知りたい」とのお声をいただくことも多いので、サカイクキャンプのヘッドコーチ・高峯弘樹さんに、家で実践できる5つのライフスキル(考える力、チャレンジ、コミュニケーション、リーダーシップ、感謝の心)を伸ばす方法を教えていただきました。第二回目は、チャレンジする力についての提言です。子どもたち本人はもちろんですが、親がすべきこと、できることを教えていただきました。(取材・文:前田陽子)<<前回|連載一覧|次回>>失敗を恐れてチャレンジしないことは、成長もしないということです(写真はサカイクキャンプ)■成果だけを見ないこと!チャレンジしないのは本末転倒チャレンジできないことの要因のひとつが、「失敗したくない」「ミスをしたらどうしよう」という気持ちです。チャレンジをしなければ失敗することはありませんが、人はミスや失敗からたくさんのことを学んで成長します。成長を望んでいるのにも関わらず、失敗を恐れてチャレンジしないのは本末転倒ということ。「こっちの方がいい」「それは良くない」と、子どもが選んだことを否定したり、親があれこれ関わってしまうと「じゃあいいや」とチャレンジしなくなってしまいます。親は子どもの失敗を避けようとせず、たとえ失敗するとわかっていてもその決断を尊重して背中を押してあげることが大事。そして、子どもと一緒に喜んだり、残念がってあげましょう。そうすることで子どもは「失敗してもいいんだ」と感じることができるはずだと高峯コーチは言います。成功や失敗という結果より、チャレンジしたという過程が大切です。勇気をもって挑戦したこと、その際に考えたことやとった行動を「よくがんばった」「そういう方法があったんだ」とほめてあげます。ほめられてうれしくない子どもはいません。ほめられることで、自分に自信を持つことができ、目の前のことにチャレンジする勇気がでるのです。高峯氏がヘッドコーチを務めるサカイクキャンプでも、コーチたちはチャレンジの過程や、その際に考えていた事を肯定し、子どもたちに自信をつけさせています。■誰かと比較するものではない「できている子」やチームメイト、兄弟など他者と比較して優越感を得たり落ち込んだりするのは親の事情。子どもの「楽しいからやる」気持ちを大事にしましょう(写真はサカイクキャンプ)チャレンジは、誰かと比較をするものではなく、自分の中で完結するものです。「お友だちや兄弟はできるのに......などと他者と比べることは絶対にしないでください。誰かと比べられることで、チャレンジする気持ちが高まることはなく、むしろ子どものやる気を削いでしまうことになります」と高峯コーチは警鐘を鳴らします。お父さんお母さんの中にもついつい周りの子と比較してしまう方がいると思いますが、それで気持ちよくなったり落ち込んだりするのは「親」の事情であり、子どもの成長を阻害するものです。チャレンジする力の基本は、「楽しいからやる」ということ。誰かに何かを言われてやるのではなく、自分がやりたいと思って楽しむことがベースです。なので、「子どものためにとチャレンジする何かを親が用意する必要はありません」とコーチは言います。親は子どもが何に興味を持つか、わが子をよく見て「これやってみたい」と子どもが思ったことを「危ないからやめなさい」などと理由を付けてやめさせないことが大事だそうです。「楽しそうだね」と共感して、一緒にチャレンジするのもいいでしょう。新たなことへのチャレンジに心配はつきものです。親が子どもの心配をするのは当然のこと。ですが、口出しは禁物です。「チャレンジする力を育むためには、考える力と同様、親の我慢が重要なポイント」と高峯コーチ。親が「この子には無理」と子どもの可能性の芽を摘んでしまわないことが、チャレンジする力を身に付けさせる第一歩なのです。<<前回|連載一覧|次回>>
2019年11月21日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第9回は、忙しい女性やママたちが、季節の変わり目に必要になる「衣替え」が簡単にできる段取りやコツを4つご紹介します。1. 着るものと着ないものを仕分ける【ママライフばんざい!】vol. 9独身でばりばり働く女性も、家庭のママも、男性も、誰もが季節の移り変わりを感じるはず。そんなときに必要になってくるのは、「衣替え」です。掃除や整理整頓が趣味というタイプではない限り、用意周到に衣替えをする人は少ないのではないでしょうか。衣替えをしようと決めたら、まずやりたいのは、「仕分け」です。お気に入りだからと、なんとなく何年も取っておくものの実際には出番のない洋服は、すでに流行から外れていたり、人によっては体型が変わって着れなくなっていることも。ここでは迷いなく、キッパリと仕分けることが肝心。洋服は増えやすいものなので、衣替えのタイミングで、本当に必要なものなのか見直すことは大切です。着るものと着ないものを仕分けたうえで、衣替えすると、部屋も気分もすっきり。2. 置き場所を確保して工夫する洋服の仕分けをしていくうちに、タンスや収納ケースなどに、空きが出てくることもあるでしょう。片付けがしやすくなってきたら、まずはクローゼットやタンスの中をきれいに掃除します。密封された場所は湿気があるので、除湿剤を置くのもいいですし、新聞紙を敷くと湿気対策にもなりますよ。もしクローゼットの奥に空きができたときは、そこにどのくらいの高さのタンスや収納ケースが入るのか計算しましょう。どのようなものに入れて洋服を収納しておくのか、そして取り出しやすい入れものは何か、どんな収納アイテムが適切なのかを考えます。洋服を重ねて置くのか、小さいハンガーラックを置いてかけて収納するのかなど、空き場所によって置き方も変わりますよね。そうして置き場所を整えたら、たとえばクローゼットの奥のほうにしまうのならキャスター付きの収納ボックス、手前には出す可能性の高い洋服を入れる浅めのボックスを用意するなど、工夫してみましょう。3. 衣装ケースごと入れ替える洋服の仕分けや置き場所の工夫をしてみても、そこからさらに収納アイテムを考えて用意をしていくというところまで手が回らないときもあるでしょう。そんなときにおすすめなのが、「衣装ケースごと入れ替える」方法です。春夏秋冬にわけて、シーズンごとの収納ケースを用意しておくと、こまごまと洋服を入れ替えずにケースだけしまったり引っ張り出したりすればOK。これなら、ケースごとにその季節に必要な洋服がそろっているわけですから、便利ですよね。四季にわけるほど洋服がない場合、「春夏用」「秋冬用」などで、収納ケースをわけるだけでも、衣替えがしやすくなるでしょう。また、ケースに貼るラベルやケースそのものの色を変えるなど、パッと見てすぐにわかるようにしておくのもポイント。なるべく手間をかけずに、衣替えができるといいですね。4. “1日衣替えDAY”を作って一気にやる人によって、いつ衣替えをする時間があるのか違いがありますから、できるときに、できるタイミングで行うのも良い方法。ですが、ものぐさなタイプや忙しい人ほど、1日で一気にやってしまったほうが集中できて、達成感があるかもしれません。「また今度やろう」と思って放置していると、気づくと半月過ぎているということもあり得るので、「この日に絶対に衣替えをしよう!」と決めて、一気に段取ってしまったほうがラク。できれば朝からやり始めて、休憩しながら、整えていけるといいですね。とくにご家族が多いと、衣類もそれだけありますから、衣替えにけっこう時間がかかるのではないでしょうか。小さいお子さんのいるご家庭は、ママ、パパで子守りを交代しながら、今回ご紹介したコツを試してみてくださいね。©bymuratdeniz/Gettyimages©urfinguss/Gettyimages©tenkende/Gettyimages©Marisa9/Gettyimages
2019年11月19日これからを「生き抜く」力となるライフスキル。サカイクでは、サッカーを通じて「生き抜く」力を育むことを目的に、2017年の春キャンプより、ライフスキル研究の第一人者である慶應義塾大学・東海林祐子先生の監修のもとライフスキルプログラムに基づいたトレーニングをキャンプで行っています。ライフスキルに共感してキャンプに参加してくれる親御さんから「家庭でもライフスキルを伸ばす方法が知りたい」とのお声をいただくことも多いので、サカイクキャンプのヘッドコーチ・高峯弘樹さんに、家で実践できる5つのライフスキル(考える力、チャレンジ、コミュニケーション、リーダーシップ、感謝の心)を伸ばす方法を教えていただきました。第一回目は、ほかのスキルのベースになる「考える力」です。(取材・文:前田陽子)サッカーは自分で考え、判断することが求められるスポーツ(写真はサカイクキャンプ)■「うちの子何も考えてなくて」は親が原因かもサッカーは常に自分で考え、判断することを求められるスポーツです。試合中コーチや他の選手に助言やサインを求めている時間はありません。親御さんの中には「うちの子はプレイ中に何も考えていなくて......」と相談に来る方がいますが、本当にそうでしょうか?と高峯コーチは言います。親御さんには理解できないかもしれませんが、子どもたちは常に考えていると現場のコーチたちは考えているそうです。家でも考える力をつけさせたいなら、親が何も言わないことだと高峯コーチは言います。「勉強をしなさい」「ユニフォームを出しなさい」「お風呂に入りなさい」などなど、忙しい日々の生活の中で親は子どもに指示してばかりになりがちです。しかしそれでは、彼らはその指示を待つのが当然だと思い、自ら考え動くことをしなくなるそうです。考えるきっかけを作るためには、たとえばご飯など毎日の生活の中にあることから始めてみてはどうでしょうか、と高峯コーチは言います。当たり前に親がメニューを決めるのではなく、子どもに「何が食べたい?」と聞いてみましょう。そうして「これが食べたい」と子どもが決めたなら、その意見に従います。もし親の希望と違っても、子どもの意見を尊重することが大事です。ここで子どもの意見を変えてしまうと、子どもはせっかく考えたのに実行されないと「もういいや」となってそれ以降考えなくなってしまいます。■考える力を育むには親の我慢が大切「何を」という漠然とした聞き方で答えられない場合は、選択をさせることから始めましょう(写真はサカイクキャンプのライフスキル講習)「そんなことをしたらうちの子は何もしない」と思う方は、「何を」という漠然とした聞き方ではなく、「今日の夕食はカレーとトンカツどっちがいい?」など選択させるのはどうでしょう。もちろんこの時も、子どもが選んだものを否定してはいけないと高峯コーチは言います。2択、3択と選択肢を増やしながら、「どうしてそうしたいと思ったの?」「どうしてそれを選んだの?」と、理由を考えさせるのも効果的です。子どもの頭がどうやったら動くのか、どうやったら考えられるのかを、親が想像し話しかけ、行動を起こしてみましょう。親御さんが思っているほど、子どもは未熟でも、何もできないわけでもありません。時間がない、子どもに判断をさせるのは不安、親が考えた方が楽......など様々な事情はあるかもしれませんが、日々の生活の中で親が子どもの先手を打つことが、子どもから考える機会を奪ってしまっているのです。考える力を身に付けるには、たくさん考える機会を作ることが一番の近道です。日々、学校や練習、塾などで現代の子どもたちは分刻みのスケジュールをこなしています。しかし、そのなかで自分で考え、行動に移すことはどれ位あるでしょうか。高峯コーチは、1週間のうちの1日、まったく予定のない日を作ってみるのもいいと提案します。朝起きる時間も何をするのかも子どもの自由。親が口出し、手だしはせず、命にかかわること以外はじっと見守ります。最初のうちはずっと寝ていたり、ダラダラと過ごすかもしれませんが、多くの場合は「これでいいのかな」「せっかくだから○○をしよう」と、考えるようになるはずだと言います。そして、その考えを実行に移すのです。子どもの考える力を伸ばすには、親の我慢が不可欠です。「子どものためを思って」や、「良かれと思って」つい口も手も出してしまいがちな親御さんたちにとって何も言えないのはきっと苦しいと思いますが、子どもは何も考えていないわけではありません。じっと見守って自分から動いてくることを待ってあげましょう。
2019年11月18日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第15回目に登場するのは、60年代から70年代の洋楽をベースに、スモーキーなボーカルを響かせる松尾レミさん(Vo/G)と、エモーショナルなギターを鳴らす亀本寛貴さん(G)のおふたりからなる男女ロックユニット、GLIM SPANKY(グリムスパンキー)さん!写真・大内香織もとは文化祭に出るためのバンドだったGLIM SPANKY写真左から松尾レミ(Vo/G)、亀本寛貴(G)。【音楽通信】vol.15聴き手によって、懐かしくもあり、新しくもあるGLIM SPANKYの音楽。ロックやブルースをベースにしながらも、20代のおふたりの現代感がプラスされたサウンドを放つGLIM SPANKYさんが、11月20日にニューシングル「ストーリーの先に」をリリースされるということで、松尾レミさん(Vo/G)と亀本寛貴さん(G)にお話をうかがいました。ーーおふたりは長野県の同じ高校のご出身で、松尾さんが高校1年生、亀本さんが2年生のときに結成されたバンド(当時は4人組)が活動の始まりですね。当時のお互いの印象を覚えていますか。松尾しゃべったことはなかったのですが、当時サッカー部に亀(亀本さん)がいて、その勧誘によく1年生の教室に来ていたので、「うるさい人だな」と思っていました(笑)。その後、文化祭用のバンドだったGLIM SPANKYに入ることになって、ある教室に楽譜を届けに行ったら、男子たちが集まってカードゲームをしていたんですよ。その中で一番うるさい人がこの人だったんです。松尾レミ(Vo/G)。1991年12月7日、長野県生まれ。亀本うるさいって、おい!(と隣りにいる松尾さんにツッコむ)最初からうるさいと思ってたの?松尾そう。最初からさわがしいイメージだったのですが、バンドの練習でスタジオに入ったら、ひたすら真面目なんです。ギターの練習もちゃんとしてくるし。亀本そう! 真面目なんです、僕(笑)。松尾その姿を見て、音楽を一緒にやるうえでは、信頼できると思いました(笑)。亀本僕は最初、松尾さんは見た目のイメージでおとなしそうだと思っていたんですよ。でも、話していくうちに、男勝りというのはちょっと違うかもしれませんが、「勝ち気な人」だという印象を持ちましたね。亀本寛貴(G)。1990年8月24日、長野県生まれ。ーー現在のおふたりは、どのような印象ですか。松尾亀は精神年齢が小学校5年生ですね。どんどん幼くなってる。亀本そんなことないだろ!松尾アメリカのアニメにも出てきそうなキャラクターですね。亀本『スポンジ・ボブ』とか?松尾そう、『スポンジ・ボブ』にも出てきそうなイメージです。でも、当時と印象はあまり変わっていないかもしれません。亀本松尾さんの印象も変わってないかな。でも、僕を怒るようになったのが変わったところかも。昔はそんなことがなかったからね。だからいまは、僕が変なことを言ってしまったら、とっさに「ヤバい」と思うようにはなりました。松尾昔は「亀本先輩」って呼んでいたんです。ーーそれがいつから変わったのでしょうか。松尾高校を卒業してからですね。もう先輩じゃないし、「先輩」って呼ばなくていいなと。ーーそうなのですね。おふたりとも長野県ご出身ですが、亀本さんは関西の雰囲気があります。おふたりの会話のテンポ感が面白いですね。松尾ほんとですか! 関西だって、都会人だね。亀本うん! 確かに、大阪に行くと僕のテンションの高さが浮かないよね。みんなわりあい元気だから。松尾浮かない。大阪の人は、すごくしゃべるのが早いからね、ぼんぼん言ってくるんです。長野県民は、もう少しおっとりしているかも。ーーところで、おふたりがロックに触れたきっかけはなんだったのでしょうか。松尾ロックにハマったきっかけは、ザ・ホワイト・ストライプスやザ・ビートルズ、バッファロー・スプリングフィールドといったバンドや、60年代後半から70年代の音楽、それをリバイバルとしていまバンドをしているジャック・ホワイトを聴いたことからですね。亀本僕は、親が洋楽ロックを聴いてる環境ではなかったので、普通にその時々にはやっている音楽を聴いていて、それでギターを始めて、その流れで洋楽も聴くようになったんです。初めて聴いた洋楽はレディオヘッドでしたね。それからギターを練習していくなかで、60年代のロックも聴くようになって、それらに影響を受けました。ーー松尾さんは、もともとお父さまが音楽とサブカルに精通していて、たくさんの音楽や文化にふれる環境だったそうですね。ご自身でもお父さまの影響は大きかったと思われますか。松尾いま振り返ると影響を受けていたと思うのですが、物心ついたときからそういう環境だったので、当時は影響を受けてるとはわからず、知らないうちに教え込まれていましたね。たとえば中学生の頃、私はビートルズの音楽だけでなく、彼らのファッションも好きになったのですが、普通だったら自分でいろいろと探していくと思うんです。でも、私の場合は、好きなことを父親に言うと、父親はビートルズのレコードをすでに持っていて、音楽とともにその周辺のカルチャーシーンや映画も一緒に教えてくれたんですね。すごく恵まれた環境だったと思うし、それらがいまの知識に役立っていると思います。ーー亀本さんはサッカー少年だったそうですが、音楽へ移行する違和感はありませんでしたか。亀本そのときは、「音楽をやっていくぞ」というよりも、「趣味を増やしていこう」と思って音楽を始めたんです。ギターの練習をやっていくうちに楽しくなってきて、それからハマりました。毎日学校が終わってから一目散に家に帰って、1、2時間ギターの練習をする生活を送っていたので、「バンドを始めるからサッカーをやめよう」という考えもなく、趣味として始めたのが性に合っていたのか、続きましたね。ーーその後、おふたりで音楽活動をされていくなかで、音楽で生活をする、メジャーデビューを目指すという考えで活動されていたのですか。亀本デビューを目標には、全然考えてなかったよね。松尾「私たちのことを音楽業界が見つけないわけがないだろう」と、勝手に思っていました。でも、実際にはライブのお客さんは0人だったのですが、根拠のない自信だけはあったんです。だから、「メジャーデビューを絶対する!」と意気込んだり、CDを送ったり、会社に売り込んだりしようということもまったくなくて、「見つけたいやつは見つけろ!」くらいに思っていました。亀本僕らの時代は、メジャーデビューしたから売れるという感じでもなかったから。大きなレコード会社や大きな事務所に入ると、お給料をもらえてバイトしなくても生活できるじゃないですか。それって母体がデカいから、上の人たちからのピラミッド式分配で下のほうにもお給料がもらえているわけですが、一定期間が終われば、終了することもある。学生時代からそういうものだとわかっていたんで、デビューを目標にすることは全然なかったですね。松尾そうですね。音楽業界でデビューしても1年、2年で契約解除になる人が当たり前にまわりにいましたし、そういう人たちがまたメジャーデビューしてもライブハウスに戻ってきて、対バンすることもありました。そういう光景を目にしていたので、デビューしてから、いかに自分を貫いてかっこよくやり続けていくかのほうが大事だと思っていたので、その信念だけは曲げないでいきたいと思いながら、「誰か見つけろ」と思っていました。ーー2014年6月に1st ミニアルバム『焦燥』でメジャーデビューされて、日本武道館、FUJI ROCK FESTIVALでは一番大きいGREEN STAGEでも演奏されるなど躍進されていますが、ご自身での手応えはありますか。松尾手応え……まだ全然だと思っているので、満足はまったくしていないですし、昔から「やってやるぞ!」と思っている気持ちは変わっていないです。GREEN STAGEはほかにもいっぱいバンドも出ているし、武道館でライブできたことはとてもうれしかったですしみんなありがとうと思いますが、そこで満足したらいやだなと思うので、手応えはあまり感じていないかもしれないですね。時代とともにかっこいいサウンドや自分の好きなものは変わっていきますし、“そのときにいいものを作る”というのが、ミュージシャンの仕事だと思うので、ふたりで確認し合いながらやっています。亀本常に不足感というか、すごく満たされない感じとか、嫉妬心とか、向上心とかがあって。でもそれはモチベーションを高めるのに必要なものだと思っているので、デビューするまでは他のバンドを見て「なんであいつら人気があるんだろう」と思っていたこともありましたし、いまも「なんでこいつら売れてるんだろう」と思うこともあります。その反対に、家でスポティファイなどを検索していて「めっちゃいい曲だな。自分もこんないい曲を作ろう」と思うことも。なんかそういう気持ちは昔からずっと続いていて、どこに行ったところで、自分より上の人って絶対いるじゃないですか。FUJI ROCK FESTIVALのメインステージでトリをやる人もいるし、さいたまスーパーアリーナや東京ドームでライブをやる人もいるし、さらにワールドツアーをやる人もいる。商業的な面や世間の評価、文化的な価値などで自分よりも上の存在は絶対あるので、不足感を持っていることも原動力になればと思って活動していますね。年齢や世代、国籍も関係なく、かっこいいものがロックーーそして今回、11月20日に5枚目のシングル「ストーリーの先に」がリリースされますね。ドラマ『Re:フォロワー』の主題歌として書き下ろされています。松尾そうですね。ドラマ側からは「どこかしらに希望がある感じで」とリクエストがありました。それって、GLIM SPANKYがいつも作っているものであり、ロックンロールって、どれだけ批判的なものを歌ったとしても、絶対どこかに希望のようなものがあると思って作っているので、私たちの思いとうまく合致していると思いました。「ストーリーの先に」は、目の前にあるものはリアルに感じてしまうけれど、その先にあるものをよく目を凝らして見ると希望の抜け道があるということを伝えています。自分にとっての応援歌でもあるし、みんなにとっての応援歌でもあって、どういうとらえ方をしてもらってもいいような曲にしようと思って作りました。ーードラマのダブル主演の西銘駿さんと塩野瑛久さんらとはお話しされたのですか。亀本話したことはないです。男前なんだよね、一緒に写真とか撮りたいでしょ(と松尾さんを見る)。松尾……(苦笑)。今回の曲は、Aメロは歌とピアノ、ギターだけとシンプルで、歌を聴かせる感じにしました。リードがたくさんあるわけでもないし、その歌心があるけれどアンニュイなウェット感を残しつつ、Aメロで始まってサビに少しの信念が見える歌い方にするという、歌い分けをしています。のどの使い方だったり、ひずみ成分をどこで出すかを考えて歌っているんです。ーーそれは自分でコントロールできるものなのですか。松尾いままではできなかったんですが、だんだんと歌い込んでいくにつれ、のどの地声と裏声の中間にある「ミックスボイス」という微妙な音域を使いこなせるようになってきました。そこを取り入れて、裏声じゃ出せない力強さで、でも裏声にぎりぎり近いけれどひずんでいるという微妙なところを、心は弱いけれど強い、という歌詞にかけあわせて表現したつもりです。ーー難しくはなかったでしょうか。松尾ツアーを30本くらいたくさんやっていると、だんだんとのどの操作ができるようになってきたので、楽しく挑戦できましたね。ーー新曲のミュージックビデオは、AI技術の顔認識システムを使用して、歌詞の世界観に通じる“多重人格”を表現した女性がひとりで登場しています。ドラマとは違う世界観ですね。松尾いままでのミュージックビデオは、全部自分たちが出演していたので、今回のように出演していないものを作るのが初めてで、新しい挑戦でした。(AIで)顔を塗りかえていくという、現代の技術のまだ誰もやっていない試みをミュージックビデオのチーム「PERIMETRON」のみなさんとコラボレーションできたのでよかったです。亀本僕らが出ていないのは初めてだから、どういうリアクションがあるか楽しみですね。ーーなぜ今回のタイミングでおふたりが出なかったのでしょうか。亀本撮ってくれた人たちが若い世代の人たちで、かっこいい映像を撮っているからお願いしたら今回のように撮りたいということで、やってもらいました。松尾同い年だね。亀本そう。もしかしたら観ている人は「なんで亀本が出ていないんだ!」ってなりそうだけど(笑)。まあ全然、そういうことも関係なく、楽しみに思ってくれる人もいるかもしれないしね。松尾でも、スタイリングは私がやっています。いままでは自分たちが出ることで、CDのジャケットとの世界観もぶれないし、共通点を作ることができたんです。今回のように自分が出ないミュージックビデオは、どう世界観をつなげたらいいだろうと考えて、画面の中に共通点がほしいと思ったときに、自分のアイデンティティでもある洋服を着てもらうことがいいのではないかと思いました。言わないとわからないことだけど、もし私たちとは全然違うスタイリングをされたら、自分たちのミュージックビデオじゃなくなる気がして、私の洋服を貸しました。ーー収録曲の3曲目「Tiny Bird」は、内藤剛志さん主演ドラマ『警視庁・捜査一課長新作スペシャル』の主題歌です。以前同ドラマがレギュラー放送されていた際、3度、GLIM SPANKYさんが主題歌を担当してゲスト出演もされていましたが、ドラマに出られたときの印象はいかがでしたか。亀本ドラマの中でライブをしちゃったんだよね。松尾そう。とくに演技指導はなく、内藤さんも「そのままでいてくれたらいいから」と言ってくれたんです。亀本まあ、演技指導されたところでできるかどうか。松尾内藤さんも、ご出演されているキャストのみなさんも、スタッフさんも、すごくあたたかくて。「普通でいいからね」と言ってくれて、演奏もしちゃったし、自分たちとして出たという感じでしたね。亀本そうだね。ただ、今回は同じドラマの主題歌を担当したのが3回目だったので、そこは難しかったですね。音作りやアレンジは、これまでとどこでどう違いを出そうかと考えました。ドラマ側からのリクエストも、「基本的に3回とも曲調を変えない感じがいい」ということで、余計に悩みましたね。「捜査一課長」シリーズは、毎回、同じことが繰り返されることに意味があるから。松尾全部「あたたかいバラードで」というリクエストで、バラードはバラードでも、ちゃんと自分たちのかっこいいと思うルーツのあるロックサウンドを取り入れつつ、みんなに届くメロディであることにもこだわって作りました。ーー2曲目「Breaking Down Blues」は、どのようなメッセージが込められているのでしょうか。松尾私は音楽で生きていて、音楽で世の中を少しでもいい世の中にしたいと思ってやっているわけなんですが、なかなか自分がかっこいいと思う世の中にならないと感じます。たとえば違う視点で、社会でも会社でも学校でもいいですし、そういうところに対して常に挑戦をして、「みんな目を覚ませ」という歌詞を書くことをインディーズの頃からやってきて、今回もいろいろな比喩を入れています。亀本普段いろいろなものを聴いているなかで、ストレートなロックソングを聴くこともあるのですが、60年代、70年代当時のロックのリアルタイムのようなザ・ホワイトストライプスや、ブラックキーズといったものもかっこいいですが、地味だなとも思っていて。最近のすごくシンプルでかっこいいロックをやっているバンドの音楽を聴いたら、かっこいいなと思って、そういうのもやりたいなという、エネルギーだけで作った曲ですね。ーー曲はいつもおふたりでテーマを出し合って作られているのですか。亀本僕は最近、アイデア出しをすることが多いですね。松尾たとえばリフとか、リズムとか、弾き語りだと一辺倒になるんです。たとえば3曲目だと、楽器のバリエーションがほしいですし、ドラムやリフから作ると、より自分たちの聴いているロック的ビートになるというところがあります。亀が最初にリフを作ったり、イントロのリズムで、「ドン、ドン、ドン」からいこうとかアイデアを出してきて、そこから私がコードと、Aメロと、その曲の流れなどを考え、できたらまた亀に投げて、バンドのアレンジにしていくという感じですね。ーーGLIM SPANKYさんの音楽は、60年代・70年代が青春時代だった方から、20代のおふたりと同じ若い世代の人たちまで、幅広い層の方々に支持されていると思いますが、ご自身ではどの世代に響かせたいといった狙いはあるのでしょうか。亀本それは考えていないですね。松尾あまり聴き手を限定したくないと思っています。ザ・ビートルズは60代の人も大好きだし、私たちより年下の人でもファンがいますよね。それこそ、時代に関係なく、いいものはいいとずっと受け継がれていくもので普遍的です。ロックは「年齢や世代、国籍も関係なく、かっこいいものであれ」と思っています。大人の方は懐かしいなと思うかもしれないし、若い人が聞いたら新しいなと思うかもしれないし。そういうところに希望を持って、年代はあまり考えずに、音楽を作っています。かっこいいサウンドを自分たちで作っていきたいーー初回盤には、松尾さんデザインのボディバッグがついていますね。松尾ボディバッグは、亀がけっこう使うんです。亀本松尾さんはトートバッグが好きなんですけど、僕はトートバッグを肩にかけると落ちることが多くて、斜めにさげるボディバッグがほしいと思っていたんです。いまはCDだけを出しても、曲はYouTubeやインターネットでも聴けますし、アップルミュージックやスポティファイなどでも聴けますから、単純に曲を出すだけでは価値がおぼつかない存在になっていると思っていました。僕らだけではなく、ほかのアーティストもやっていることもありますが、こういったグッズ付きCDはフィジカルの新しい形ですよね。フィジカルパッケージのあり方が非常に変わってきているから、ひとつのスタイルです。ーーデザインは松尾さんがされていますね。松尾そうです。シングルレコードの盤面になっているんです。亀本僕は、爬虫類が好きだから、遠くから見ると、このボディバッグの模様が蛇のアナコンダに見えてくる。どう?松尾わかんない(笑)。あと「ストーリーの先に」のジャケット写真の衣装は、いろいろな国を飛び回って探してきたので、個人的にはそこに注目してほしいですね。亀本今日の洋服と似てない?松尾似てる。どっちも70年代ぽいのですが、ジャケット写真のほうがより70年代らしい。ーー松尾さんはファッションを含めた世界観を大事にしていらっしゃいますが、お休みのときはやはり洋服を見にいくことが多いのですか。松尾常に衣装探しをしていますね。あとはコスメも大好きなんです。基本的には、古着を探しに原宿、中目黒、吉祥寺などのヴィンテージショップに行きますね。長期間お休みがあるときは、歌詞のインプットのために海外に行くのですが、その合間も衣装探しのために時間を費やすことが多いです。ーーレトロなものがお好きなのですね。松尾そうですね。レトロといえば、純喫茶も好きで、疲れたらよく行っています。ーーまた、コスメもこだわっているとか。松尾国内コスメも海外コスメも好きなんです。亀本爆買いしてるよね。松尾してないよ。コスメはとにかくいろいろ試して、研究しています。亀本YouTubeとかすごく見てるよね。ある日、松尾さんが携帯をずっと見てるなあと思って、「何見てんの?」と画面を見るとYouTubeで、おねえさんが出てきてメイクグッズの説明をしているという(笑)。松尾海外コスメの紹介動画を見ていますね(笑)。日本のデパートに行ってもわからないコスメ情報とか、プチプラでもいいものはいいし、いろいろと情報収集しています。ーー亀本さんはお休みのときはどうされているのですか。亀本フットサルをしたり、ゲームをやったりしていますね。でも、多くは音楽に関することをやっています。昨日も、ギターを持って、お昼ぐらいから何パターンか短い四小節くらいのアイデアをためておいたり。夕方ぐらいからレコード屋に行って、レコードと写真集を買って、帰ったらまたスポティファイでいろいろな人の曲をチェックして、1日が終わります。松尾レコード屋はお互いによく行きますね。ーー最後に、今後の目標を教えてください。亀本昨年の秋にアルバムを出したんですが、次のアルバムはさらにすごいやつを作ろうとがんばっている最中なので、それがいまの目標ですね。松尾年代は関係なく、みんなに届くロックをやっていくことですね。国籍も問わず、「かっこいいサウンドをちゃんと自分たちで作っていきたい」ということが一番です。普通のことですが、こういうせわしない業界にいると、それを見失うこともあるかもしれないので。見失わないよう、そこだけはちゃんと、いつもデビュー前の自分に戻れるような感覚でいたいですね。取材後記少しハスキーで深みのあるボーカルの松尾さん、存在感のあるギターの亀本さんが放つサウンドからクールな印象を持っていましたが、お会いするとなんとも表情豊かで息の合ったかけ合いをされていたおふたり。地に足をつけて活動するGLIM SPANKYさんの音楽は、これからも幅広い層に浸透していくのでしょう。まずはニューシングルをチェックしてみてくださいね。GLIM SPANKY PROFILE松尾レミ(Vo/G)、亀本寛貴(G)からなるロック・ユニット。2007年、高校1年生だった松尾がメンバーを集め、同じ高校内で初期メンバー4人により結成。2010年、メンバー2人が脱退し、松尾は東京の芸術大学へ進学、亀本は名古屋の大学へ通っていたがバンド活動のために上京を決め、新たに関東の大学に進学。上京後、サポートメンバーを加え、その後、精力的にライブ活動を展開する。2014年6月、1stミニアルバム『焦燥』でメジャーデビューし、以降もライブ活動やリリースをコンスタントに行う。2016年、映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌「怒りをくれよ」、映画『少女』の主題歌「闇に目を凝らせば」などを新人では異例の大抜擢で担当。2018年、映画『不能犯』の主題歌「愚か者たち」がiTunes総合アルバムチャート1位を獲得。5月、初の武道館ワンマンライブが大成功。7月、FUJI ROCK FESTIVALのメインステージとなるGREEN STAGEに出演。2019年、3月から7月にかけて、全国24都市28公演+アジア(香港・台湾)2公演による全国ワンマンツアーを開催。2017年、2018年に続き、ドラマ『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)の『新作スペシャルⅠ・Ⅱ』主題歌を担当し、「Tiny Bird」を配信リリース。10月から11月まで東名阪4公演ワンマンライブを実施。11月20日、ドラマ『Re:フォロワー』(ABC テレビ/テレビ朝日ほか)書き下ろし主題歌 5th シングル「ストーリーの先に」をリリース。InformationNew Release「ストーリーの先に」01.ストーリーの先に02. Breaking Down Blues03. Tiny Bird11月20日発売TYCT-30099(通常盤)¥1,300(税別)
2019年11月14日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第14回目に登場するのは、今年女優デビューを果たした、シンガーソングライターのchayさん!写真・大内香織映画に出演して大切な仲間ができた【音楽通信】vol. 14シンガーソングライターで、モデルでもあるchayさんは、今年の8月に公開された矢口史靖監督の映画『ダンスウィズミー』で女優としてもデビュー。多岐にわたり活躍されるchayさんが、11月13日に3枚目のフルアルバム『Lavender』をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーー映画『ダンスウィズミー』では、謎のストリートミュージシャン・山本洋子役でご出演されていましたね。初めて演技をされてみていかがでしたか。映画に出演できるとは思ってもみませんでした。今回、映画のオーディションのお話をいただいて受けたのですが、決まったときは、「まさか!」と思いました。撮影は、すごく楽しかったです。右も左もわからないまま現場に入ったのですが、毎日が遠足気分で新鮮でした。主演の三吉彩花ちゃん、共演のやしろ優さんともすごく仲良くなって、大切な仲間ができました。充実していましたね。ーー学校のようですね。本当に学校のようでした。撮影が終わったあとも、やしろさんのお部屋にキャストが集まって、おしゃべりやゲームをして過ごしていましたし、プライベートでも、やしろさんたちと一緒にディズニーランドに行ったり、お家に行ったりして、すごく楽しかったです。ーー女優として演技をすることも、歌い手として歌うことも、同じ“表現をする”ことですが、女優経験がシンガーソングライターとしての表現に活きたことはありましたか。たくさんありました。ひとつのものをみんなで一丸となって作る姿勢は、映画に限らず曲作りやCDを作ることとも一緒ですが、映画は規模が全然違いました。関わっている人数もとても多いですし、「すごく大きなものを作っている」と感じました。作品を作る過程を体験して、映画ができあがったときの喜びや達成感、感動は、CDを作っていくときの感動とはちょっと違ったものでした。この経験は、音楽制作にもつなげていけると思っています。ゴージャスで華やかなアルバムが完成ーー11月13日に3枚目のフルアルバム『Lavender』をリリースされます。プロデュースに、日本を代表する音楽プロデューサーの武部聡志さんを迎えたきっかけは何でしょうか。武部さんには数年前からお世話になっていて、歌番組などでもご一緒させていただいています。『Lavender』が20代最後のアルバムなので、自分を出し切るものにしたいと思いました。いままでやってきた音楽がポップスなので、日本のポップス界といえば、私の中で武部さんの存在が大きかったんです。今回、ご縁があってご一緒させていただいて、とても充実したアルバムになりました。ーーchayさんが作ってこられた、いままでのポップスの集大成ということでしょうか。そうですね。武部さんがアレンジを手がけてくださったということもあって、ゴージャスで、華やかなアルバムになったと思うのですが、そういうアルバムを1枚、20代のうちに出せてよかったなと思っています。ネガティブなタイトルはchayらしくないーー収録曲のテーマが、繊細、疑い、期待、許し合う愛など、ラベンダーの花言葉に合うと気づいて『Lavender』というタイトルにされたそうですね。はい。前々作も前作も今回も、最初からコンセプトを決めて作ってはいないんです。いつもアルバムはバラエティに富んだ楽曲を揃えて、すべて完成してから、タイトルをつけているんです。前作から27歳、28歳、29歳と歳を重ねてきて、それぞれの歳で感じたことを描いています。今回のアルバムは、漠然とした焦りや迷い、不安といった同世代の女性の悩みがテーマになっています。最初からそこを意図して書いたわけではなかったのですが、「いま自分がこういう気持ちで、こういうことが書きたかったんだ」と、最後に楽曲を並べて見つけたんです。でも、ネガティブなタイトルにしてしまうと、chayらしくないと思いました。chayらしい言葉でネガティブを表現できないかと思って、いろいろな単語をたくさんあげていくなかで、花言葉に注目していったら、ラベンダーの花言葉がぴったりで。そしてアルバムのタイトルを『Lavender』にしたら、chayらしさも表現できるのではと思いました。ーーchayさんご自身が思う、“chayさんらしさ”というのは、どのようなものですか。きっと、chayといえば、明るいイメージがあるのではと思っています。コーライティングは新しい視野を広げてくれたーーご自身で曲を作るときは、どのように作曲しているのですか。ふと思い浮かんだときに録音したり、メモしたり。基本的にはギターを持って、コードを弾きながらメロディを作って、そこに歌詞をつけていくことが多いですね。ーーアルバムには、4月にリリースされたシングル「大切な色彩(いろ)」も収録されています。この曲はchayさん含む4人の方でコーライティングされていて珍しいと思いました。おひとりで作詞をされるときとの違いや変化はありましたか。ひとりで作詞作曲するものとは、かなり違ったやり方ですし、たくさんの方とディスカッションしながら作り上げていく作業は、すごく勉強になりました。刺激を受けることが多かったです。たとえばメロディでも、「私だったらこのコードの次は、このコードにいって、このメロディの展開にしていきたくなる」と思っても、そうはいきません。自分で冒険するのはかなり勇気がいるのでなかなかできないことなのですが、4人で作り上げたことで新しい視野が広がりました。「伝えたいこと」は思い入れの強い曲ーーアルバムのリード曲「砂漠の花」や「伝えたいこと」は、喪失感のある女性の心情を描いていますが、実際にはどのような思いで作られたのでしょうか。「伝えたいこと」を作ったきっかけは、すごく大切なスタッフさんが亡くなったときの後悔からでした。それこそ暗くネガティブな曲になってしまうのは本意ではなかったので、リスナーの方の受け取り方によってどのようにも捉えてもらえるような普遍的なものにしようと思って作りました。だから、ラブソングともとれるし、家族や親友、友達、恋人、ペットでもいいのですが、そんな大切な人との大切な時間は当たり前だと思っていても、いつその時間がなくなってしまうかわからないから、伝えたいことはいま伝えないと届かないということを言いたくて書きました。思い入れの強い曲です。ーーそうだったのですね。では収録曲の「ブーケの行方」についても教えてください。この曲はchayさんの作詞、武部さんの作曲・編曲の楽曲です。結婚する友達へのメッセージが込められている歌詞で同世代の女性に響く曲ですが、実体験なのでしょうか。これは私の同級生の結婚式の帰りに、お友達と集まったときに、みんながしゃべっていた内容が面白いなと思って、それをテーマにして書いたんです。結婚する友達に対して、「おめでとう」と祝福する思いがあるけれど、自分が独身であることについ焦ってしまう気持ちは、少なからず女性が抱えているテーマだと思って書きました。でも、この感情をテーマにするのはセンシティブな問題でもあったので、それを曲にするのはどうなんだろうという葛藤はあったんです。そんなときに、武部さんの曲を聴いたら、とても明るくて、このサウンド感だったら歌えるんじゃないかなと思って、この歌詞を書きました。あまりウエディングソングでこういう目線の曲もあまり多くないので、面白いかなと思いました。尾崎亜美さんの楽曲で親孝行ができたーー昨年の冬ドラマ『あなたには渡さない』の主題歌で、Crystal Kayさんとコラボレーションされた「あなたの知らない私たち」も収録されていますが、オンエア後はどのような反響がありましたか。Crystal Kayさんと声がマッチしていたという声をいただきましたね。もともとCrystal Kayさんのファンだったので、実際に声が重なり合ったときに、感激しました。ーー「To Shining Shining Days」は、心地よく聴けるグルーヴィンなナンバーで、尾崎亜美さんが詞曲を担当されていますね。収録曲はchayさんが手がけているものもあれば、尾崎さんのように作詞家の方が担当する場合もありますが、他の方にはどのような意図でご依頼されているのですか。「この方が作った曲を歌いたい、届けたい」という思いから、お願いしています。尾崎さんもご縁があり、何年も前からお世話になっていて、ライブにも出演させていただいたり、尾崎さんのセルフカバーアルバムにも呼んでいただいてご一緒したりしました。「尾崎さんの作った曲を歌いたい」という思いが強くて、今回お願いしたんです。尾崎さんが「作るにあたってお話を聞かせてください」と言ってくださって、あらためていま自分がどういう気持ち、状況かをお伝えしたうえで作っていただきました。まさにこのアルバムを象徴する楽曲となって感無量です。両親も尾崎さんのファンなので、親孝行もできてよかったです(笑)。悩んでいる方に聴いていただきたいアルバムーーところで、お休みの日はどのようにして過ごしていますか。出不精なんです。好きな映画を見ながらゴロゴロして、休息についやします。でも、ツアー前や大事な撮影が控えているときなどの前のお休みは、積極的にジムに行ったり、近所を走ったり、体力作りをします。ーーモデルとしてもご活躍されていますが、美容について気をつけていることがあれば教えてください。すごく食べることが大好きで、しかも背脂ラーメンが大好きなんですよ(笑)。本当だったら毎日食べたいぐらいなのですが、いまは何か成し遂げた後のご褒美に食べることにしています。20代前半は何を食べてもわりと平気でしたし、その場しのぎの美容法でなんとかなっていたのですが、25、6歳ぐらいから、その場しのぎだと追いつかなくなりました。お肌も、メイク落としや保湿など、スキンケアの基礎の基礎から見直して、やっと自分の肌に合うものを見つけ出して使っていたら調子がよくなってきました。ひとつひとつ丁寧にやるだけで、全然変わります。とくに20代前半はメイクをしたまま寝落ちして、肌荒れしてもそれを隠すためにさらに厚塗りして、それでもなんとかなっていたイメージなのですが、いまはそんな時期が懐かしいなと思うくらい変わりました。ーーそして来年は2月に全国ツアーがありますね。アルバム『Lavender』を引っ提げたものになります。いままでのツアーはとにかく演出や衣装にも重点を置いて、アグレッシブに華やかに行うツアーが多かったのですが、今回はまだこれから詰めていくので内容の確定はしていません。でも、もちろん今回も耳だけではなく、目で見ても楽しめるライブにしたいという気持ちは変わりません。今回のアルバムはよりメッセージ性があり、ひと言ひと言をちゃんと届けたい曲が多いので、あらためて歌に重点を置いたツアーにしたいと思っています。ーー最後に、このアルバムをどのようにみなさんに聴いてほしいでしょうか。少し大人になった同世代の女性が抱える悩みに寄り添いたいと思いながら作ったアルバムですが、女性に関わらず男性でも、年齢問わずみんなに共通する気持ちや悩みがちりばめられています。多様化して選択肢が多い時代だからこそ、悩みを抱えている方に聴いていただきたいと思います。取材後記モデル活動もされているだけあって、撮影では華麗なポージングを披露してくださったchayさんの20代最後となるポップスの集大成が完成しました。シンガーソングライターとして、モデルとして、女優として、幅広く活躍されているchayさんのニューアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。chay PROFILE1990年10月23日生まれ。幼少の頃から歌手を目指し、小学生の頃からピアノで曲を作り始める。大学に入学すると同時にギターを始め、路上ライブなどを重ね、本格的に音楽活動を開始。2012年10月に「はじめての気持ち」でメジャーデビュー。2013年10月から2014年3月まで恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)に出演し、各方面で話題に。2014年5月より『CanCam』専属モデルとしても活動を始める。2015年2月にリリースされた「あなたに恋をしてみました」は、フジテレビ系 月9ドラマの主題歌となり、50万DLを突破し大ヒット。その後、配信限定リリースを含めた10枚のシングルと、2枚のアルバムを発売。2019年8月、矢口史靖監督最新作、映画『ダンスウィズミー』で女優デビュー。9月、初の単行本『chay’s BEAUTY BOOK』を発売。11月13日に、3枚目のフルアルバム『Lavender』を発売する。2020年2月6日の名古屋ダイアモンドホールから2月16日六本木EX THEATERまで全国4都市でアルバム『Lavender』を提げた全国ツアー「chay LAVENDER TOUR 2020」を開催する。InformationNew Release『Lavender』1.伝えたいこと02.大切な色彩(いろ)03.私が私になるために04.砂漠の花05.Snowflake06.ブーケの行方07.To Shining Shining Days08.ずっと きっと 叶う09.My Fairy Tale10.あなたの知らない私たち(feat.Crystal Kay)11.Girl Friends12.HIKARI13.With14.小さな手11月13日発売WPCL-13116(通常盤)¥3,300(税込)ヘアメイク・sachi、スタイリスト・田臥曜子ワンピース/31 Sons de mode(TEL:03-6450-3522)イヤリング/グロッセ(グロッセ・ジャパンTEL:03-5413-6039)ブレス/グロッセ グラッセ(グロッセ・ジャパンTEL:03-5413-6039)パンプスはスタイリスト私物
2019年11月12日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第13回目に登場するのは、「ポストミレ二アルギャル」と呼ばれる次世代型ギャルで、今年5月にデビューしたばかりのシンガー、安斉かれんさん!写真・大内香織ザ・ローリング・ストーンズのライブで触発される【音楽通信】vol.13渋谷のショップで店員として働きながら、デビュー前からコスメティックブランド『M・A・C』の店頭コレクションビジュアルに抜擢され、注目を集めていた安斉かれんさん。令和元日となる5月1日にデビューし、10月1日にはデジタル3rdシングル「人生は戦場だ」を配信した、20歳になったばかりの安斉さんにお話をうかがいました。ーー音楽に興味を持ちはじめたきっかけを教えてください。幼いころからエレクトーンを習っていたり、父がドライブ中にロックをよくかけていたので、自然と音楽、特に洋楽にも興味を抱き始めたんです。父にザ・ローリング・ストーンズのライブに連れていってもらったのが人生初のライブで、そのバックバンドの人がアルトサックスを吹く姿を見て、ものすごく憧れました。中学に入ってからは、吹奏楽部でアルトサックスを始めて、ずっと楽器に対する興味が強かったんですが、あるとき「喉もひとつの楽器だな」と思うようになって、歌も始めるようになりました。ーーライブではボーカルに注目しがちですが、バックのプレイヤーに目を留めたというのは、小学生ながら着眼点がすごいですね。父が家でずっと趣味のギターを弾いていることが多かったので、興味がわくのは自然と楽器ばかりでしたね。ーー中学生からサックスを始めたのですね。はい。もともとはジャズをやりたかったんですが、吹奏楽部に入ってみたらクラシックでした(笑)。でも、クラシックもそれはそれで楽しいなと思って。ーー楽器にふれていくなかで、「喉もひとつの楽器」だと気づいたということですが、それからは歌うことも意識して行っていったのですか。意識というほどではなく、「ちょっと歌をやってみようかな」というくらいの感覚です。私はもともと洋楽やロックを聴くことが多かったのですが、最近はJ-POPにもすっかりハマり、いまもいろいろと聴いています。ーー昔もいまも、どんなアーティストの曲を聴くことが多いですか。実家ではローリング・ストーンズやグリース・ヘルメットをよく聴いていましたし、いま自分で聴くのはアデルやアリシア・キーズなどの女性ボーカルの曲が多いですね。15歳ごろから歌と作詞を始めるーー今年、5月1日にデジタル・シングル「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」が配信され、デビューされました。高校生になってから音楽のレッスンに励んでいたそうですが、やはりデビューすることを目指していたのですか。音楽が好きでレッスンしていただけで、デビューしたい気持ちはなかったんですが、レッスンに通うなかでいろいろなご縁があって、デビューすることになりました。人生に起きることは、すべて意味があって、その先に縁が繋がるものなんだなって。ーーデビューしてから、心境の変化はありましたか。デビューする前もした後も、全然実感がわきませんでした。とりあえず目の前のことを懸命にやってきたという感じです。「もうやるしかない!」という心境。ようやく実感がわいてきましたね。ーーデビューすることに対してのプレッシャーはなかったのでしょうか。プレッシャーはもちろんありました。「大丈夫かな?」と不安になったこともあります。いまもそれはありますが、何を始めるにしても、プレッシャーはあると思うので、ただ目の前のことを一生懸命するだけです。ーーまわりの方の反響はいかがでしたか。友達にも「音楽をやっている」「芸能をやっている」とは言っていなかったので、みんなびっくりしていました。デビューした瞬間に「え! 音楽やってたの」って(笑)。ーーそうだったのですね(笑)。ところで、安斉さんはご自身で作詞もされていますね。デビュー作は16歳のときに書いた歌詞だそうですが、何歳頃から作詞を始めたのですか。作詞も、歌を始めたのも、15歳の頃からです。歌詞は、思ったことをメモに書き留めるようにしていて、そこから作っています。ーー続く2枚目は、7月1日に「誰かの来世の夢でもいい」が配信されました。1枚目も2枚目も、配信後にタワーレコード限定の無料配布となった8cmシングルがリリースされていますが、平成生まれの安斉さんは、90年代にあった8cmのCDシングルはご存知なかったですよね。そうですね。もしかしたら父が持っていたかなあ、ちらっと見たことはあったかも? 8cmシングル、ちっちゃくて、かわいいです。逆に、新しいですよね。ーー渋谷のショップで店員として働いていたのは、ファッションがお好きだったからなのですか。渋谷のお店で働いていましたし、ファッションについて知ることも好きではありましたが、アパレルの仕事がしたいというよりも、個性的なものだったり、人とかぶらないものだったり、そういうオリジナリティのあるものに囲まれる仕事に携わりたい! という思いのほうが強かったです。ーー次世代型ギャルである「ポストミレニアルギャル」(通称ポスギャル)と呼ばれていますが、そのことについては?大前提としてギャルとは、「うちら、ギャル~」みたいなノリや着飾った見た目だけじゃなく、マインドだと思っています。そういう意味では、(表面上でポスギャルを意識しているわけではないけれど、マインドは)自分もギャルだと思います。ーーデビュー前から『M・A・C』の店頭コレクションビジュアルにも抜擢されていましたが、そのときの心境を教えてください。実はコスメがすごく好きで、もともと『M・A・C』を愛用していたので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。とくに海外のコスメが好きで、日本に入っていないものを取り寄せたりしています。メイクの仕方によって、雰囲気が全然変わってくるじゃないですか。そこがメイクの面白いところで、またさらに、メイクの勉強もがんばろうと思っています。ーーメイクに興味を持ったのはいつですか。メイクを始めたのが小5ぐらいですね(笑)。そのときに人気だったギャル雑誌に憧れて、友達とつけまつげを買いにいって、つけまつげをし始めました。それがきっかけで、メイクもするようになったんです。楽しかったですね。ーー今日はメイクさんがメイクをされているのですか。今日は自分でメイクをしています。恥ずかしいな(笑)。ーーとても透明感のあるお肌ですが、ファンデーションを塗っていますか。いえ、今日は塗っていないです。がっつりメイク顔になるのでファンデーションはせずに、パウダーだけにしています。パウダーの下に、『M・A・C』の「ストロボクリーム(光沢のある下地クリーム)」を入れると、ベースから輝いてきれいに見えるんですよ。ーーそういうコツもあるんですね。いえいえ、自己流なんです(笑)。ありがとうございます。ーーメイクのこだわりはありますか。目もとのメイクは日によって、すごく変えてしまいます。あと、ハイライトの入れ方と、ベースではファンデーションを塗らないようにしていますね。自分に正直に、リアルタイムの気持ちを歌詞にするーー10月1日に3枚目のシングル「人生は戦場だ」を配信され、こちらも1、2枚目と同様にタワーレコード限定の無料配布となる8cmシングルとしてリリースされました。新曲に込めた思いを教えてください。いつもは書きためたメモから、ひとつの歌詞にしていくのですが、「人生は戦場だ」に関しては違いました。曲をいただいたときに、曲からのインスピレーションを受けて、一気に感情があふれて歌詞を書き上げたんです。すごく静かなメロディから1番が始まって、2番からどんどん盛り上がるのですが、1番の音がささやきのように聴こえたから、“人には言わないけれど自分の心の中を語る歌詞”にしました。そして2番では、展開の盛り上がりに合わせて、“少しずつ強くなって決意をしていく気持ち”を歌詞にしてみたんです。ーー一気に歌詞を書き上げたということですが、1枚目と2枚目のときを振り返るとどうでしょうか。1枚目のときは歌詞を書くことにまだ慣れていなかったので、いま思えば、昔の日記を読むような感じになっています。言いたいことをぶわーっと並べていきましたね。2枚目はそのときにしか思わない感情を書きためていたメモから引っ張ってきて、歌詞にしていったという感じでした。ーー書きためたメモからストーリーを紡いでいくのも、だいぶ慣れてきたのでしょうか。そうですね。毎日書いているので、メモもいっぱいたまりました。ひとこと、ふたこと、思いついたことや情景、そのときに見た風景をメモしています。良いことも悪いことも書いて、単語でもいいから残しておいて、そこから広げていきます。ーーストレートにがんばろうという歌詞ではなく、さまざまなことに揺れて葛藤する気持ちを描いていらっしゃいますが、そこに共感する方も多いのではないかと思います。そのあたりは意識して歌詞を書いているのですか。もちろん聴いてくれる方が共感してくれたら、すごくうれしいですね。でも歌詞を書くときは、人に共感してもらいたいというよりも、リアルタイムの気持ちを素直に書くほうが、絶対共感されると思っていて。この世代でしか思わない感情を、自分に正直に、リアルに書いていければと思っています。ーー新曲がテレビアニメ『ブラッククローバー』(テレビ東京系毎週火曜日午後6:25~)のエンディングテーマとして、10月から流れていますね。大好きな作品のエンディング曲を歌わせていただいています。物語に添えて流れたときに、何か伝わることがあればうれしいですね。ーーミュージックビデオでは、1枚目から今回の3枚目まで、「デビュー3部作」として一連の物語を描いています。AR(拡張現実)が進化して、高度なMR(複合現実)が実現した「近未来の渋谷」を舞台にした設定だそうですね。そうなんです。3作でつながっているストーリーがあるので、細かく観ていただけたら、面白いと思います。ーーミュージックビデオの撮影も初めてでしたよね。はい。最初は「こんなにも大変なんだ」と驚きました。セットで撮ることもありますし、ロケに行くこともありますし、ブルーバックで撮影するときもありますし。とくにブルーバックでの演技は難しかったですね。長い時間をかけてミュージックビデオを作り上げていくために、多くのスタッフやキャストの方と一丸となって作っていったので、完成版を見たときは本当にうれしかったですね。最初は何もかもわからないまま撮っていたんですが、何作か撮るうえでいろいろと思うものが出てきました。今後、ミュージックビデオを撮るときは、少しずつ、自分自身のこだわりも強くなっていくのではないかと思います。いろいろなことを吸収して「安斉かれん」を高めていくーー現在20歳になられて、10代の頃と比べて心境の変化はありましたか。そうですね……特に何にも変わらないですね(笑)。お酒が飲めるようになったので、ひとりでバーにでも行ってみようかな。ーー20代は「こうしていきたい」という考えはありますか。先のことを考えるのはあまり好きじゃないんです。だから、常に目の前のことをやっていきます。ーーところで、お休みの日はどのように過ごされていますか。お休みの日は、おうちでずっと動画配信サイトで映画を観ています。歌詞につながると思うと勉強にもなりますし、映画がもともと好きなので映画やミュージックビデオなどをいろいろと観たり、愛犬と遊んだりしています。ーーひとり暮らしだと、犬のお世話をするのは大変じゃないですか。もともと実家に犬と猫、オウムやカメなど、いろいろな種類の動物がいたので、ひとりになると寂しいんです。ひとり暮らしの家でも、帰ったら動物なりの「おかえり」を言ってもらうことが、癒しになります。いま飼っている犬はペキニーズとチワワのハーフなんですが、ちょっとブサカワなところが愛くるしいです(笑)。赤ちゃんのときから飼っていますが、まだ8か月なのに貫禄があるんですよ。お散歩にも毎日行きます。ーーお名前はなんですか。ゼロくんです(と言って、スマートフォンにあるゼロくんの写真を探す安斉さん)。かわいい写真を見てほしいんですよ……。この写真、見てください!ーーかわいいですね! ではお休みの日は、映画を観たり、ゼロくんと遊んだり。はい。あとは、友だちとごはんを食べに行ってゆっくりとカフェで語っています。ーー最後に、シンガーとして今後の目標があれば教えてください。目標というより、こうしていければという思いになるんですが、ずっといまのように、リアルタイムで気持ちを伝え続けていければ。そしてこれは前から言っていることでもあるんですが、いつまでも音楽を好きでいたいです!これからも、いろいろなところからさまざまなものを吸収して、どんどん「安斉かれん」を高めていきたいと思います。取材後記ゼロくんのお話になると笑顔があふれる、キュートな安斉かれんさん。初ステージとなった、10月に開催された渋谷のイベントでは、凝った演出で観客を驚かせていました。そんな安斉さんが発信していく音楽やメイク、ファッションなどのスタイルは、これからの時代にどんな影響を与えていくのか見逃せません。まずはニューシングルをチェックしてみてくださいね。安斉かれん PROFILE1999年生まれ。神奈川県藤沢市出身。渋谷の人気ショップ 『RELECT by RUNWAY CHANNEL Lab.』で店員として働きながら、デビュー前から多くのファッションメディアに登場し、『M・A・C』の店頭コレクションビジュアルに抜擢される。令和元日の5月1日に1stシングル「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」でデビュー。7月1日に2ndシングル「誰かの来世の夢でもいい」、10月1日に3rdシングル「人生は戦場だ」を配信。これらデビュー3部作は配信後に、8cmシングルとしてもリリースされた(タワーレコード限定無料配布)。Information安斉かれんNew Release「人生は戦場だ」10月1日配信(サブスクリプション音楽ストリーミングサービス限定配信シングル)インスタグラム[/hidefeed]
2019年10月31日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第8回は、普段使えるものから季節商品まで、便利でお得な100円ショップ、ダイソー、キャンドゥ、セリアで見つけた「秋の夜長の安眠アイテム5選」をご紹介します。写真・かわむら あみり100円ショップで買える安眠グッズ5選【ママライフばんざい!】vol. 8日々の暮らしに役立つアイテムが豊富な100円ショップ。ひとり暮らしでも、家族がいても、何かと生活を支えてくれる便利なものがたくさんあります。今回は、『ダイソー』『キャンドゥ』『セリア』の100円ショップで見つけた、秋の夜長にぴったりの安眠アイテムをご紹介します。1. セリア「リラックスミニまくら」ドーナツ型の「リラックスミニまくら」セリアの「リラックスミニまくら」です。首ではなく、手首にはめて使うことで、腕枕がより心地いいものになる優れもの! 材質はポリエステル、中材はポリプロピレンでできています。サイズは直径約13cm×高さ10cm。引き出しやデスクの隅のそっとしまっておいても邪魔にならない大きさです。秋の夜長に部屋で読書をしているとき、まだ横にはなりたくないけれど「ちょっと休憩しよう」というときなどにぴったり。うつぶせ寝にも適しています。2. キャンドゥ「5本指ソックス」履き心地のいい「5本指ソックス」キャンドゥの「5本指ソックス」は、ポリエステル、綿、ポリウレタンの混合生地でできています。こちらは男性サイズの25cmから27cmのものですが、ぴったりと足にフィットし、かつ洗うと少し縮むこともあるため、女性の足もOK。履き心地もいいので、就寝時に履いても気になるようなことはありません。指をすっぽり包む一般的な靴下のタイプよりも、5本の指それぞれを包むタイプの「5本指ソックス」はムレにくく冷えにくいのだとか。指1本ずつを動かせるため、血の巡りもよいといわれています。1日家事をして冷えてしまったママの足先を温かくして、ぐっすり眠りたいですね。3. ダイソー「アロマディフューザー」「アロマディフューザー」。写真左はローズの香り、右はシトラスの香りダイソーの「アロマディフューザー」は、室内用の芳香剤です。各50mlで、写真のローズ、シトラスのほか、ホワイトムスク、オーシャンの香りがありました。そのほか、違うメーカーで別の種類の「アロマディフューザー」もあります。100円でこんなにカラフルでかわいい「アロマディフューザー」が手に入るのですから、試してみたくなりますよね。容器に3本のボンボンのついたスティックをさすと、スティックが液体を吸い上げて、香りが部屋に広がります。香りにはリラックスさせる効果もあるので、家族で安眠できそうですね。4. セリア「おやす耳」「おやす耳」で気になる音をシャットアウトセリアの「おやす耳」は、熱可塑性エラストマーという柔らかいゴムのような素材が特徴の耳栓。サイズは最大部の直径が約15mm、最小部の直径が約8mm、長さ27mm。両耳用に2個あって、さらに収納できるコンパクトな透明のケースもついていて便利。耳に入れる部分が3段階の立体スパイラル構造になっていて、耳の大きさにとらわれずにフィットしやすく作られています。水に強いので、汚れたらじゃぶじゃぶ洗えるのもいいですね。耳栓はひとつ持っていると、周囲の音が気になるときに使えて、安眠に役立ちそうです。5. ダイソーの「ナイトソックス」「ナイトソックス」は女性に役立つアイテムダイソーの「ナイトソックス」は、オープントゥタイプの靴下で、ポリエステルとポリウレタンでできています。サイズは23cmから25cm、長さは31cm(履くと膝下くらいまで)。「ナイトソックス」というだけあって、就寝中の足につけておくと、血行がよくなり脚の疲れがとれるのだとか。実際に試してみると、着圧の具合がちょうどよく、ほんのり温かい履き心地。朝になったら、むくみが改善されているかもしれません。1日動いて疲れているママの脚をカバーしながら、美容アイテムにもなり得るのですから、ひとつは持っておくといいですね。便利な安眠アイテム5選をお届けしてきましたが、すべて100円(税別)だなんてうれしい限り。プチプライスで手に入れられる優秀なアイテムは、今後もママライフを助けてくれそうです※2019年10月購入。時期や店舗により商品の有無は変更することがあります。
2019年10月22日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第12回目に登場するのは、キーボード弾き語りスタイルで活動している、シンガーソングライター・ましのみさん!写真・大内香織音楽を始めるきっかけはmiwaさんの存在だった【音楽通信】vol.122016年に音楽コンテストで約3,000組の中からグランプリを獲得し、2018年、女子大生だった20歳のときに、アルバム『ぺっとぼとリテラシー』でメジャーデビューした、ましのみさん。今春大学を卒業して、10月14日に配信シングル「エスパーとスケルトン」をリリースしたましのみさんに、お話をうかがいました。ーーいつから音楽活動をされているのですか。活動を始めたのは4年前ぐらい。高3の終わりの1月頃に、初めてライブハウスでライブをしたのが始まりです。それまでは曲を作ったり、人前で歌ったりしたことはありましたが、ライブ活動は全然ありませんでした。ただの趣味として、吹奏楽やバンドをやって、文化祭で歌うぐらいだったんです。ーーバンドをされていたときはボーカルだったのですか。いえ、ベースです。高校の部活のお遊びバンドで、ベースをやる人がいなかったので担当して。あとはコーラスをしていたぐらいです。ーー2015年1月の18歳のときに、東京の下北沢LOFTで初ライブをされていますね。私が音楽を始めるきっかけが、(シンガーソングライターの)miwaさんの存在なんです。もともと幼稚園のときから「歌手になる」と言っていたのですが、小学生になって物心がついてくると、夢を言うのが恥ずかしくなってしまいました。子どもの頃から心の奥底にあった「歌手になる」という夢は消えなかったものの、ちゃんとお勉強をして大学に行って、キャリアウーマンになってバリバリ働きたいという思いも出てきて、もう歌手になるのは無理だと思っていたんです。そんなときに、miwaさんがシンガーソングライターをしながら、大学にも行かれていることを知って、「あ、そういうこともできるんだ」と思ったのが音楽活動をやろうと思ったきっかけです。miwaさんがどうやって音楽活動を始めたのかを調べると、初めてライブをされたライブハウスが下北沢LOFTでした。個人でも「ライブがしたい」と思ったら、音源を送るとライブができるということも知って、miwaさんが初ライブをした同じライブハウスに応募したんです。ーーそうだったのですね。デビューしてから、miwaさんにお会いしましたか。放送局でご挨拶したことがあります。ーー憧れのmiwaさんにお会いしてみてどうでしたか。緊張しました。イメージしていた通り、ニコニコされていて、かわいらしい方でした。「必死」の二文字で突き進んだインディーズ時代ーー初ライブの翌年、2016 年3 月には、ヤマハグループが開催する音楽コンテストで約3,000 組の中からグランプリを獲得されていますね。はい。ただ、当時は「現状に満足したら大変なことになる」「前に進めなくなる」「グランプリを獲っても、だからといって何かが変わるわけじゃない」と常に思っていました。そのときは、「音楽活動をするうえでの足がかりをなんとか早く手に入れなければ」と焦っていたので、グランプリを獲ったことによって「やっと1個手に入る」と思っていましたね。いまは年数を重ねて価値観が変わって、目の前で起こることをその都度喜んで、それが大きなものになっていく良さも考えられるようになりました。ーー当時は目指すところがもっと高い場所だったのでしょうか。そうですね。あとはポジティブにとらえるよりも、ネガティブに考えることによって、自分を傷つけないようにしていました。ーーグランプリを獲得するまでにも、ほかにもコンテストには応募されていたのですか。もちろんです。2015年に初ライブをやるのと同時に、ツイッターやユーチューブのアカウントを作って、家で適当にやったものをのせて、いろいろなところに手当たり次第に送っていました。ーー学生生活と並行して、将来はアーティストになると決めて動いていたのですか。就活もしていました。音楽活動を始めたのがほぼ大学1年生のときで、「あと3年後に就活が迫っている」と考えると、それまでに音楽でがんばっていけるという確かなものがないと、音楽の道に進めないと思っていたんです。自分としても、親に対しても、ケジメとして形にする気持ちがあったので、焦っていました。メジャーデビューをするには、ライブを常にやり続けていろいろな人に見てもらう、ライブ力を高める、お客さんの目に触れるということを軸に行動しました。さらに、たくさんの音楽関係者に見てもらう機会を増やすということの二軸にして活動したんです。ーー計画的に進めていらしたのですね。そうですね。時間がなくて焦っていたんです。18歳や19歳は、人生の大事な時期ですから、その時間を賭けて音楽活動をするには、がんばりたいと思ってやってきました。ーーキャリアウーマンの道もあったかもしれないのですね。実はまだ、キャリアウーマンの道も消えてはいません。もちろん音楽を中心にやっていきたいのですが、今後いろいろなことをやっていくなかで、自分でビジネスを展開していくことへの興味は消えずにいます。ーーインディーズ時代は初のワンマンライブのチケットが完売し、タワーレコード渋谷の未流通作品コーナーのタワクルで5 週連続売り上げ1 位と順調な活動ですが、ご自身では先ほどお話しされていたように、冷静に活動を進めていたのですか。いえ、「必死」の二文字という感じでしたね(笑)。ただ、すごく縁に恵まれていたと思います。グランプリも選んでくださった審査員の方と相性が良かったということだと思いますし、タワクルもライブ活動をするなかで出会った方が紹介してくださって、そのときに買ってくれたお客さんのおかげで5週連続1位になっているから、周りの方に助けてもらいながらやってこられて、こうして走ることができていて、ありがたいですね。聴く人が幸せになるような、魂を揺さぶる曲を書きたいーー2018 年2 月にアルバム『ぺっとぼとリテラシー』をリリースして、デビューされています。作詞や作曲もされていますが、ずっと書きためていたのですか。詞は、初めの頃は「歌うために書かなきゃ」と考えていました。“シンガー”より、“シンガーソングライター”のほうが、いまの時代はいいだろうと思って書きはじめたのですが、半年くらいで書いているのが楽しくなってきたんです。いまはリリースのために書きためているのではなくて、いまの感情がすぐ消えることがこわい気持ちもあって、そのときどきの思いを楽曲として残すために、曲を書いています。ーー日記のようなところもあるのですか。それもありますね。思ったことをメモに書いて、そこから、いろいろなものが出てくるので、生きているなかで自然に曲がたまっていく感じですね。ーーインディーズ時代とデビュー後では、何か心境が変わったところはありましたか。インディーズのときは渋谷店のみの発売となるタワクルと、ライブハウスの出演のみだったので、楽曲が全国流通していないんです。それがデビューすると、ちゃんと音源が全国に届いて、サブスクリプションなどにも入って、リリースイベントも各地で行えるようになったことが大きな違いですね。私が足を踏み入れたことのない地にも作品が届いて、行ってみると「聴いていますよ」と言ってくださる人がいて、すごくうれしかったです。「またがんばろう!」という燃料になりますね。ーー手応えがあったのですね。はい。それまで世間は壁や巨大な怪物に見えていて、そこに対していかに自分をぶつけて刺さないといけないかという気持ちでいっぱいだったのですが、聴いてくれている人と会うと、うれしい気持ちややさしい気持ちが生まれたんです。よりいっそう、聴いてくださっている人に幸せになってもらえるような、魂を揺さぶれるような曲を書きたいと思いました。ーーLINE LIVEなどで、「通称・ましらっぷ」というラップ、寸劇などもされているそうですが、それはどのような表現活動でしょうか。“いま”を表現するのが好きなので、遊びのような感覚を取り入れながら活動しています。ラップに関しては、正式なラップではないので、ラップ界に失礼のないように「ましらっぷ」と名づけました(笑)。おふざけとして動画で出したり、ライブでやったり。寸劇は、ライブをエンターテインメントとして見せるために取り入れました。私が飽き性なので、見ている方も展開が少ないと飽きるかもしれないということで、曲につながるようなかたちで寸劇をライブに入れていたり。どれも「絶対このスタイルでずっとやっていきます」とは思っていませんが、歌とMCのみというシンガーソングライターとしての形にとらわれずに、活動していきたいとは思っています。ていねいに時間をかけて作った思い入れのある新曲ーー10月14日にデジタルシングル「エスパーとスケルトン」をリリースされましたが、どのような思いでこの曲を作られたのでしょうか。デビューしてからエレクトロのサウンドを取り入れてきて、やることは本能的ですし、作るものはそのときに届けたい音楽を作っているのですが、それを「どうやって届けたいか」という意識が変わってきたんです。ピカピカ、ツルツルに完成されたものを届けるよりも、自由に音楽を作って表現したいというのが、音源でもライブでもあって。音源にしようとすると、コンプレッサーにかけて、エレクトロのサウンドでガッチリかためてピカピカになって世に出されるじゃないですか。そうなると、自由な感覚を届けられないもどかしさもあったので、それをどうにかできないか考えたうえで、今回は制作期間に8か月いただきました。エレクトロを1年やってきて、エレクトロのいいところと、ここだけかいつまみたいという部分もわかってきて。今回でいうと、レコーディングでは、私が生ピアノをグランドピアノで弾いて入れています。ベースは、高等な打ち込みで生っぽく入れてくださって、生のベースでもスラップにも対応していただいたり。生のセッションのような温度感と、耳に引っかかるエレクトロの効果音、踊れるところを良い具合にかいつまんで、音を詰めすぎないで余裕感や隙間感のあるものにしました。本能的に、楽しくて踊りたくなるようなものが音楽だと思っています。ーーそうして新曲が完成したのですね。はい。今回、sasakure.UKさんという方にアレンジしていただいたのですが、私が「こういうふうにしたい」という思いに応えてくださる方なんです。もともと作っていらっしゃる曲が型にとらわれない、拍子とか意味のわからない曲もあって、すごく好きで。何かにとらわれないで作りたい、あとはコンプレッサーなどをかけてキレイになりすぎない、そして粗いところもすてきなんだという感覚を持っていてくださる方です。そして音楽を作るときは、曲とメロディについてはあまり頭を使わないようにしています。というのも、がんばって作ったときは、“がんばって聴かなきゃいけない”雰囲気があるので、気楽に作って気楽に聴けるものにしようと思ったんですね。ただ、届けるところに関しては、頭を使わなきゃいけないなって。ジャンル分けされたくないですが、聴いてくださる人たちには、ビジュアルや音、歌詞などをわかりやすくすることを意識して行いました。そんなふうに丁寧に作ったので時間がかかりましたが、そのぶん、思い入れのあるものになりました。ーー今回の歌詞はどうでしょうか。「迂闊に恋せよ乙女」と歌っているのですが、恋愛の歌ではないんです。たとえば通勤や通学の帰り道にこの曲を聴いて、そのテンポ感や歌詞、メロディなどに「なんか背中を押される」という、さりげない後押しの曲にしました。「迂闊」にというところと、「幸あれ」という歌詞がキーワードなんです。何をするにも心配や不安はあるかもしれないですが、何をやるにも「迂闊にやっちゃえばいいんじゃない?」って。力を入れてがんばるというよりも、何かをやってみたことの結果、結局は祈るしかないのだから、聴いているあなたにいつも「幸あれ」という思いを込めて歌詞を書きました。ずっと音楽を続けてたくさんの人に曲を聴いてもらいたいーー「エスパーとスケルトン」のミュージックビデオも拝見しました。不思議な世界観ですね。ヒサノモトヒロくんという、2ndアルバム『ぺっとぼとレセプション』のジャケ写を撮ってもらったカメラマンに作ってもらいました。ヒサノくんは初めてのミュージックビデオの監督作品になるのですが、感性の部分で面白い、シュールな場面を撮るのが得意な方だと感じていたので、「一緒に作ってくれませんか」とお願いしたんです。ミュージックビデオでも、観ている人に押しつけがましくなく、意味合いが出ないほうがいいと思って作りました。ただ、音に対しても動画に対しても、ある種の“ひっかかり”はあったほうが良いと思っているので、ヘンテコな部分もあります。ーーそうなのですね。ではご自身以外の音楽で、ましのみさんが普段聴いているのはどんなアーティストの楽曲でしょうか。いまはとくに、自分のやりたいことや表現したいことが定まってきたのに、技量の部分で追いつかないジレンマがあるので、いろいろな人の音楽をたくさん聴いて勉強しています。昔のジャクソン5やモータウンなどの時代から、ロックやエレクトロ、フォークといったものを掘るのが楽しいんです。サウンドに対しての自分の理解が広がったからこそ、「この人はこんなふうに曲を作っているんだ」という発見もあるので、これまでより掘りたいと思うようになりました。「これは好き」「これはいまいち」と、だいたい1日か2日で1アーティストを掘っていく作業をやっているところです。ーーおやすみの日はどのように過ごしているのでしょうか。それこそ、おやすみのときのほうが打ち込みの勉強ができたり、アーティストの聴き込みができたりするので、そういうことをやっていますね。sasakure.UKさんやさまざまな人たちとの出会いで、さらに勉強したい意欲がわいています。あとは映画、本、美術館ですね。インプットすることに対して好奇心が深まっているので、何かを得られそうな場所に行くこともあります。ーー友達と遊ぶというよりも、オンオフなく勉強されている印象です。普通に友達と遊びに行って、いろいろな話をして、面白いなと思うこともあります。吸収したことを全部、音楽のために還元するという意気込みもありません。最近、人生においてやりたいことと、音楽に対してやりたいと思っていることを二軸で考えるようにしているんですが、結局どちらも混ざってしまいますね。人生において海外に行ったり、美術を見たり、感性に触れ合えたりしたいと思ったときに「じゃあ海外に行くから英語を勉強しよう」と思ったりしますよね。人生でやりたいことは音楽にも還元されるだろうし、音楽でやりたいことも結局は人生に還元されるので、そこに関してはわけようとしても、わけられないなと思ってきたところです。ーーわかりました。では、今後の目標はどのようなことでしょうか。最終的な目標は、人生の真ん中に音楽を置くこと、たくさんの人たちに曲を聴いてもらうこと、ずっと音楽を続けることにつきますね。取材後記ライブのステージドリンクに2リットルのペットボトルのお水を愛用している、ましのみさんは、取材の際も大きなペットボトルのお水を持参されていました。理知的な印象のましのみさんが作り出す音楽は、これからもさまざまな人たちへと届いていくことでしょう。まずはニューシングルをチェックしてみてくださいね。ましのみ PROFILE1997年2月12日生まれ。2015年1月、下北沢LOFTで初ライブを実施。2016年3月、ヤマハグループが開催する日本最大規模の音楽コンテスト「Music Revolution 第10回 東日本ファイナル」で約3,000組の中からグランプリを獲得。インディーズデビューアルバムが、タワーレコード渋谷の未流通作品コーナー(タワクル)でCDの取り扱いが開始され、5週連続でタワクル売り上げ第1位に。2017年3月、タワーレコード渋谷限定CD発売と同時に、2ndレコ発ワンマンライブを渋谷O-Crestで実施し、ソールドアウト。10月、フリーワンマンライブ@Shibuya WWWを開催し、メジャーデビューを発表する。2018年2月、メジャーデビューアルバム『ぺっとぼとリテラシー』をリリース。3月11日にShibuya WWW Xでワンマンライブを開催。8月、1stシングル「どうせ夏ならバテてみない?」をリリース。9月、代官山UNITでワンマンライブを開催。2019年2月、2ndアルバム『「ぺっとぼとレセプション」をリリース。3月、東京は渋谷ストリームホール、大阪はアメリカ村BEYONでそれぞれリリース記念ワンマンライブを開催。10月14日に配信シングル「エスパーとスケルトン」をリリース。リリース記念イベントを10月19日(土)ポニーキャニオン3Fイベントスペースで開催。11月15日は渋谷TSUTAYA O-WEST、11月20日は大阪アメリカ村 BEYONDでワンマンライブを行う。InformationNew Release「エスパーとスケルトン」10月14日配信¥250(税込)
2019年10月18日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第11回目は、EXILE SHOKICHIさんのライブレポートをお届けします!初の単独アリーナツアー全国6都市8公演を開催【音楽通信】vol. 11EXILE&EXILE THE SECONDのボーカル&パフォーマー・SHOKICHIさんが、2019年6月29日から9月15日まで、全国6都市8公演にわたり開催した自身初の単独アリーナツアー『EXILE SHOKICHI LIVE TOUR 2019“UNDERDOGG”』。2ndソロアルバム『1114』を引っさげて行われた同ツアーの7月3日さいたまスーパーアリーナ公演では、オープニングでステージ上の高台に組み立てられたドラムセットにSHOKICHIさんが登場。華麗なるドラムさばきを披露し、会場は「キャーッ」という割れんばかりの歓声に包まれます。演出の炎が上がり、ダンサーも現れて場内のボルテージは一気に上昇。新作から「マボロシ」、1stアルバムから「Don’t Stop the Music」と、新旧織り交ぜたナンバーをパフォーマンス。ノリにのる観客とのコール&レスポンスも軽快で、アリーナの椅子がおおいに揺れます。キャッチーな「Futen Boyz」では、上のステージから客席にのびる花道へと歩いて近づいてくるSHOKICHIさんに、観客はすっかりメロメロ。「Ooo!」では、口にくわえたホースをシンセサイザーにつなぎ音を加工させる“トークボックス”を使用する姿も。続いてアッパーな「HERE WE GO」では躍動感あふれるダンスで魅了します。そしてアッという間にバックヤードに消えたSHOKICHIさんですが、裏で汗を拭いたり、水を飲んだりする様子をすべてカメラがとらえて、会場のスクリーンに映し出しています。休憩があと何分で終わるのかを示す数字が、スクリーンの右上にカウントされ、衣装チェンジをして準備完了。SHOKICHIさんがステージに再登場すると、待ってましたとばかりに高揚する場内に「Underdog」が浸透し、トロピカルな「サイケデリックロマンス feat.SALU」では、ショッピングカートに入ったSALUさんが呼び込まれ、チアフルなムード一色に。「Rock City」ではSHOKICHIさんがバンドメンバーを紹介し、バンド&ダンスメンバーとのぴったりと息の合ったチームワークを披露。続いてSALUさんと「Good Vibes Only」、SALUさんひとりで、自身の強い思いが込められた「RAP GAME」へ。ここで、それまでの空気とは一転し、映画スターのように白い螺旋階段から現れたSHOKICHIさん。女性ダンサーとのパフォーマンスはなんとも艶やか。バラードの「白夜」で花道から中央のステージへと降り、身につけていた白いタンクトップを破り捨てて、見事に鍛え上げられた肉体美をさらして会場の女性たちをノックダウン。そんな興奮をさますかのように、上のステージへと戻って、真っ赤なピアノの前に座るSHOKICHIさん。「こんなにたくさん集まってくれてありがとうございます!」と感謝を伝え、ツアーグッズのフラッグ&ピンクに光るライトブレスレットがきらめく場内を見て、「ピンク、きれいですね」と笑顔。ここからは「青の日々」でしっとりと歌声を聴かせ、ピアノを演奏するSHOKICHIさん。自身の歌に聴き入る観客に「あったかいなあ」と喜びもひとしおの様子。さらに、7月生まれのファンクラブ会員を募り、応募者の中から抽選で選ばれたひとりがステージに上がれるという企画も。当選した「山形から来た」という女性とのコミカルなやり取りに、場内は大爆笑。アリーナという大会場なのに、アットホームであたたかい空間が生まれるなか、この女性へ向けてバラード「君に会うために僕は生まれてきたんだ」を歌い上げて、誕生日を祝福します。最後にはスクリーンに、応募した7月生まれのファンクラブ会員のかた全員のお名前が紹介されていました。そんなひとときを経て、またガラリとムードが変わります。激しいビートが鳴り響き、「Bad Speed Play」「WHITEOUT」「Cult Personality feat.EXILE SHOKICHI」「BACK TO THE FUTURE」とたたみかけるように展開。そして衣装チェンジをしたSHOKICHIさんがステージに登場し、hideさんの曲「ROCKET DIVE」をギターで弾き語り、さらに「Giver」「GENERATION」「GOING ON」「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」「Going Crazy」といったこれまでの自身の音楽活動に沿ったナンバーを繰り広げます。その際、初めてオリジナルの曲を作り始めた中学3年生の頃やオーディションの様子、以前のツアー映像などもスクリーンに流れ、それぞれの楽曲にまつわるSHOKICHIさんのヒストリーが一目でわかる構成になっていました。SHOKICHIさんは、「初のソロツアーなので、これまでこういうことがあって、こんな思いがあってここに立っているんだということをわかっていただきたくて。楽しんでいただけていたら、本当にうれしく思います」としみじみ。さらに、「葛藤やくじけそうな思いも自分の糧になって、ここにつながっていると今は思います。みなさんが応援してくださって、音楽を聴いてくださっているからこそ、自分のチョイスした道に、誇りを持てます。ありがとうございます!」と語り、「必死に生きている男の音楽があることを忘れないでいただきたいと思います。これからもよろしくお願いします!」と感無量のようでした。本編のラストは、ラブバラード「The One」。SHOKICHIさんと一緒に、歌を口ずさむ観客ら、さいたまスーパーアリーナが一体となった瞬間です。ハートフルな空気のなか、「みんな最高!」と言ってステージを去ったSHOKICHIさんに、なりやまないアンコール。真っ暗な会場に輝くたくさんのピンクの光がウェーブをしながら、拍手の音はどんどん大きくなります。しばらくするとアンコールがスタート。マジックショーのようなステージセットが組まれた箱の中から、衣装チェンジしたSHOKICHIさんが登場し、「Back 2U」を披露。「アンコールありがとうございます! SHOちゃんコールとビッグウェーブでしたね」と語り、「ありがとうを超す言葉が見当たらない」と大感謝。また、自身のソロプロジェクトをするに至った経緯を説明し、「これからもたくさん音楽を作っていきたいです。今もツアー中だけど(曲を)作っています」と発表して場内を沸かせます。さらに「来年はPERFECT YEARもありますから忙しいですよ!楽しい地獄(笑)」と、これからも楽しさを提供してくれることを約束したSHOKICHIさんは、ツアーの「最後はこの曲だと決めていた」というドラマチックなバラード「Future」をピアノで弾き語り、大盛況のうちにライブは幕を閉じました。会場には、友人やグループで来ている女性のほか、ご夫婦やお子さんを連れたママ、家族と幅広い年代のファンのかたが集合。SHOKICHIさんの音楽が、たくさんの人たちを元気づけた夜でした。取材後記アッパーチューンからバラードまで、変幻自在に魅せてくれたEXILE SHOKICHIさん。X JAPANのhideさんのカバーなど、意外ながらも、斬新なセットリスト。ヒップホップ、オルタナティブR&B、ロックとさまざまな音楽がジャンルレスに響き合い、SHOKICHIさんの音楽への熱い思いが存分にほとばしっていたアリーナ公演でした。セットリスト01.1114 Miracles02.マボロシ03.Don’t Stop the Music04.Futen Boyz05.Ooo!06.HERE WE GO07.Underdog08.サイケデリックロマンス feat. SALU09.Rock City feat. SWAY & Crystal Kay10.Good Vibes Only feat. JP THE WAVY, EXILE SHOKICHI11.Never Say Goodbye feat. EXILE SHOKICHI & SALU12.RAP GAME13.白夜14.Diamond Dust feat. EXILE SHOKICHI15.青の日々16.君に会うために僕は生まれてきたんだ17.Bad Speed Play18.WHITEOUT19.Y.L.S.S. Remix feat. (PKCZ & CrazyBoy)20.Cult of Personality feat. EXILE SHOKICHI21.BACK TO THE FUTURE22.ROCKET DIVE23.Giver24.GENERATION25.Going On26.YEAH!! YEAH!! YEAH!!27.Going Crazy28.The One29.Back 2U30.FutureInformation
2019年10月10日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第10回目に登場するのは、秋元康さんが総合プロデュースするオーディション番組から誕生した、究極のアイドルグループ、ラストアイドル!写真・黒川ひろみ ヘアメイク・高尾美紀7チームある「ラストアイドル」写真左から安田愛里、阿部菜々実、長月翠。【音楽通信】vol. 10オーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系毎週水曜日深夜1:56)では、「LaLuce(ラルーチェ)」「シュークリームロケッツ」など5組のユニットが生まれ、現在は2期生が加わり、さらに2つのユニットが誕生しています。番組名でもあるラストアイドルは、これら全7ユニットで構成されているアイドルグループ。今回は、その中の5人組ユニット、LaLuceから、阿部菜々実さん、安田愛里さん、長月翠さんの3人にお話をうかがいました。ーーまずは、おひとりずつ自己紹介をお願いします。阿部山形県出身の高校2年生、17歳の阿部菜々実です。好きな食べ物は、ビーフジャーキーとフルーツとコーラです。3歳からダンスと芸能活動をしていて、小3でアイドル活動を始めたので、アイドル歴はけっこう長いです。阿部菜々実。 2002年5月17日生まれ。168cmの長身。3人組ユニット「パクスプエラ」も兼任。安田LaLuce最年長の安田愛里です。年齢は20歳です。好きな食べ物は、焼肉が大好きなのと、最近はおそばにハマっています。安田愛里。1999年6月24日生まれ。特技はバスケットボール。スポーツ万能。長月LaLuceのみーたんこと、長月翠です。19歳です。好きな食べ物は、いままではカニでしたが、最近になってかなりカニカマの味がカニに近いことに気づきました。私はカニカマで十分な味覚なので、いまはカニカマにハマっています。アイドルは5年目になります。長月翠。2000年5月17日生まれ。ラストアイドルの「シュークリームロケッツ」も兼任。ーー「LaLuce」は、どのようなグループですか。安田ラストアイドルの中でも、一番強そうなグループです。長月なんか顔が強そう。「Good Tears」というグループもあって、そっちも強そうなんですが、またちょっと違う強さがあります。ーーそれは初期メンバーだからこその強さということでしょうか。長月いえ、5人いると圧があるんですよ(笑)。ほかのチームは、かわいい系やかっこいい系など、系統がまとまっていたりするのですが、「LaLuce」はみんないい意味でバラバラ。5人とも個性があって、でも集まるとひとつにまとまるんです。安田いいグループです。ーー今日はメンバー5人中、3人いらっしゃいますが、グループみんなで集まって行動することもあるのですか。長月ないです。おたがいに干渉しすぎないところが私たちのよさです。私たちは用事があるときに一緒にいたり、話しかけたり。安田楽屋で5人でいても、みんな自由に個々にしたいことをしています。落ち着いているし、家族みたいです。「ラストアイドル」に応募したきっかけーーではデビューのときのことから、おひとりずつ振り返らせてください。阿部さんはもともと仙台を中心に展開するアイドルグループの「パクスプエラ」でも活動されていますが、お忙しいのではないですか。阿部はい。とくに夏はイベントが多くて忙しいです。ーー「ラストアイドル」に応募したきっかけは何だったのでしょうか。阿部応募したのが中3のときだったんですが、ずっとアイドル活動をしていて、受験して高校へ行くか、アイドルを続けるかですごく悩んでいました。周りからは「いまは1回アイドルをやめて高校に行って、またやりたくなったらやればいい」と言われたんですけど、両親と私は「今までアイドルしかやってこなかったから、ほかのことはできないし、アイドルは続けたい」と思っていたんです。でも、そのときの状況では周りの人たちから認めてもらえないし、反対されると思っていたら、ちょうど「ラストアイドル」というグループの募集があることを知って。「これに合格すればテレビにも出られるし、周りから認めてもらえるんじゃないかな」と。受験をするか、アイドルをするかの二択で、ラストチャンスと思って受けました。安田応募したのは、高3のときでした。ちょうど大学受験やこれからの進路を決めないといけない時期で、このまま芸能活動を続けるか、きっぱりやめて大学に行って普通の女の子になるか、悩んでいました。すでに事務所に入って芸能活動を始めて4年ぐらい経っていたのですが、アイドルのオーディションは受けたことがなかったんです。アイドルになりたくて事務所に入ったものの、「女優向きだね」と事務所の人に言われて、女優メインのオーディションばかり受けていました。なので、アイドルのオーディション情報はもらえず、チャンスがありませんでした。そんな中途半端な状況がいやで、何か行動に起こしたいと悩んでいたときに、お母さんが『ラストアイドル』のオーディションの情報を教えてくれて。とはいえ当時の私は、一般的なアイドル像とはほど遠い、日焼けした少年みたいなスポーツ少女でした。でも、ラストアイドルのオーディションは受けないと後悔すると思ったんです。それでマネージャーさんに2週間ぐらいお願いし続けて、応募できることになったんです。「受かったら大学へ行かないでアイドルに専念しよう」と決めて、応募して、なんとかここまで生きてきました(笑)。長月前にやっていたグループにいたときに、「乃木坂48になりたいからやめよう」と決断したんですが、乃木坂さんはオーディションをやっていなかったんです。でも、そのときが来るまで自分を磨いていようと思って、グループを「やめる」と言ったら、解散することになったんですよ。解散前に、たまたまグループのメンバーから「ラストアイドルのオーディションが始まる」と聞いて、「秋元康」と「兼任OK」という情報に惹かれたのと、メンバーにも「これは翠ちゃんに受けてほしい」と勧められたこともあって、応募しました。最初は事務所に「勝手にどうぞ」と反対されていて、いざ受かったときも周りはコトの重大さを理解していませんでした。合格した週の土曜日には、もう番組の収録があったんです。ーー合格してすぐなんですね。そうなんです。しかもそのとき、収録のために、グループの解散前のライブを3回休むことになって、すごく怒られました。でも「私、絶対に上に行ってやるから!」という気持ちで『ラストアイドル』に賭けて、今に至ります。合格しなかったら、ネイリストかヘアメイクの勉強をしようと思っていたんですが、合格させていただいたので、こちらの道を選びました。総合プロデュース担当の秋元康さんのヒミツーー総合プロデュースは秋元康さんですが、やはり秋元さんはアイドルの可能性を広げてくれそうだという思いがありましたか。長月はい。私は、AKBさんや乃木坂46さんがすごく好きで、秋元康さんを尊敬しています。“アイドルのプロデュースの頂点”みたいな方だと思っています。ーー実際に秋元さんとお話されたことはありますか。長月年に1回くらい。まだ2回しかお会いしていません。1度目は秋元さんの会社で、兼任しているグループの「シュークリームロケッツ」としてご挨拶させていただきました。秋元さんが座られている後ろ側の狭い部屋に大人が30人ぐらいいて、圧がすごかったです(笑)。「絶対失礼なことは言っちゃいけない」と思っていたんですが、もともと物事をはっきり言うタイプなのでいろんなことを言ってしまって。でも、怒らないし、優しい方なんです。ーー上の立場になるほど、周りから言われることが少なくなることもあるので、思ったことをはっきり言われてむしろ新鮮だったのかもしれないですね。長月私、言っちゃうんですよ。ーーみなさんも2回、会っているんですか。安田みんなバラバラです。阿部私は会ったことないです。長月私たちがワンマンライブをするときに、「そろそろ秋元さん来るよ」と聞いて、「え、まじかー!」と思って駐車場に走って行ったら、ちょうど秋元さんがいらして、「頑張ってね」と言っていただいたことがあります。(阿部さんに向かって)来るのを待ちかまえてみてください、今度(笑)。阿部(笑)。わかりました。安田『無料屋(ただや)』(テレビ朝日系毎月最終木曜日深夜0時50分)という番組に、ラストアイドルから何名か出させていただいているんですが、そこにたまたま秋元さんがいらしていたときに、ご挨拶させていただいたことがあります。ーーそれまでイメージしていた秋元さん像と、実際とは違ったところがありましたか。安田華奢だなと。長月そう。でも、言っていいのかな(笑)?安田秋元さんは、(スナック菓子の)「じゃがりこ」が好きだという都市伝説レベルの噂を聞いたんですけど、「まさか食べないでしょ」と思っていたら、楽屋に2個置いてありました(笑)。ーー(笑)。本当だったんですね!安田食べていましたね。新曲「青春トレイン」への思いーー9月11日に7枚目のシングル「青春トレイン」がリリースされました。歌詞には心の葛藤が描かれていますが、どのような思いで歌っていますか。阿部この曲は、「大人になるかならないか」を「電車に乗るか乗らないか」で表現しているんです。大人といっても、年齢的なものではなく、“人に流されて楽をする大人”ではなく“自分の意思をちゃんと持って流されない大人になりたい”という歌だと思っていて。私はけっこう流されて、楽しちゃうタイプで、それを変えられない自分がいやで、歌詞に出てくる人に憧れます。共感というより、「こうなりたい」という感じで歌っています。安田私は阿部ちゃんとは逆です。言いたいことがあったら、相手が大人だろうが、えらい人だろうが、関係ありません。思ったことはちゃんと伝えたいし、自分を犠牲にしてまで黙っている必要があるのかを考えて、言っちゃうタイプなんですよ。でも小学校、中学校、高校と集団生活をしていくなかで、思ったことを口にするタイプの人間は、大人からあしらわれます。大人からしたら、めんどくさいじゃないですか。みんな同じほうを向いていたらいいのに、外れるってけっこう勇気もいるんです。だから、納得のいかないときは葛藤することが多くて。「なんでみんな同じ方向を向かなきゃいけないんだろう」「個性を消さなきゃいけないんだろう」と、生きていくうえでモヤモヤが多かったんですよ。この曲は「そういう考えでもいいんだよ」と包み込んでくれるようで、聴いていると自分の生きてきた道を貫いていい気がするんです。だから、どんな道を歩いていても、許される曲になっていると思って歌っています。長月2番に「希望持たずに自分捨てればここもそんなに悪くない」という歌詞があるのですが、ラストアイドルは売れてもいないのに、「ああしたい、こうしたい」という思いがけっこうあって。自分の希望ばかりを持って、もがいている気がするんですよ。それを1回捨ててみたら、「ここもそんなに悪くないじゃん」って。自分の欲望の塊具合に嫌気がさしていたんですが、「もっと売れたい」と思うのはいいけれど、いったんその思いを全部捨てて、「今のこの状況を見直してみよう」という気持ちになりましたね。また、この曲は、誰かの支えになる曲でもありますが、「どうしようもないことはどうしようもないことで終わらせよう」という気持ちでもいさせてくれて。大人にならないといけないんですが、良くも悪くも、まだ子どもの気持ちのままでいさせてもらおうと思って歌っています。ーー歌詞の意味を解釈されるにあたって、ご自身の気持ちとも向き合われたのですね。長月そうですね。普段から、「ここはこういう歌詞だからこういう顔をしよう」「こんな歌い方にしよう」と考えています。さっきの歌詞の部分は、私の歌うパートではないんですけど、後ろにいても顔だけは作るようにしていて、毎回歌詞は何回も読み返しています。「ラストアイドル」が青春ーー現在は阿部さん17歳、長月さん19歳、安田さん20歳ですが、みなさんにとっての「青春」とはひとことで言うと、何でしょうか。長月中学や高校生活をまともに送ってこなかったので、いまが一番青春。自分の気持ちを込めてアイドル活動をしているので、ラストアイドルが青春です。阿部私も学校があまり好きじゃなくて、青春という青春はなかったんですよ。だから、ラストアイドルに入って、団体行動やダンスの合宿をやっているときに、「青春だな」と感じています。安田青春といえば、小学校も中学校も部活でバスケをやっていました。親は勉強しろとは一切言わなくて、「自分の好きなことをして」という感じだったので、小中高と学生時代は自分のしたいことに時間を使いましたね。卒業し、自分の好きなことで、こうしてひとつの目標に向かって突き進めているいまも、ずっと青春です。ーー「青春トレイン」は“僕”、「潮騒よ」(LaLuceのカップリング曲)は“私”で女性の気持ちを歌っています。“僕”の気持ちを歌うときと“私”の気持ちを歌うときの違いはありますか。長月(デビューシングルの)「バンドワゴン」も一人称が“僕”なんですよ。“私”の歌詞のほうがぶりっこしている気がします。安田いままではレコーディングでも、自分なりにクールなイメージで歌っていたんですが、「潮騒よ」のときはかわいく歌いたいと思いました。そのときは歌詞の一人称を気にしなかったんですが、そういうことだったのかもと思います。長月自然とね、女の子らしくなっています。安田うん、女の子になっていました。恋の歌も初めてだから、LaLuceの違う顔をみなさんに見せられるのかなと思います。阿部カッコいい歌い方が好きだったんですけど、「潮騒よ」はアイドルっぽさを意識して歌いました。夏のアルバイトが終わって別れる歌なんですが、曲調に合わせて、いつもよりかわいくレコーディングして。ライブでも、いつもと違うLaLuceを表現できると思っています。ーーミュージックビデオや出演されていた歌番組なども拝見しましたが、「青春トレイン」では、バブリーダンスの仕掛け人で有名な大阪、登美丘高校ダンス部総監督のakaneさんの振り付けによる、最高難度のダンスを披露されています。3か月の猛特訓をされたそうですね。長月いつもは3か月も練習しないんです。安田1週間とか。長月ミュージックビデオを撮る前日だけのときもありました。安田完璧じゃない状態でミュージックビデオを撮り始めることが多くて、回を重ねるごとに完成していくんです。今回のように、しっかりとダンスを詰めたのは初めてです。ーー練習が厳しそうです。長月そうでもなかったです。akaneさんは怒るときも、「ここはこうだから、こうして」と具体的に言ってくださったり。ひとりひとりにしっかりと向き合ってくれました。阿部3か月を1曲に使ったのは初めてだったんですが、最初は曲もできていない状態で、みんなのダンスのレベルをあげるところから始まりました。ABCというグループ分けをされて、基礎の部分からダンスを学べたし、こんなに曲に時間をかけることがなかったので、自分たちでいま見ても「すごいな」と思う感じがあります。akane先生は天才だと思います。安田3か月間よくがんばったなぁと(笑)。でも、思い返したら、笑っている時間のほうが長かったです。みんなが心配なときこそakane先生が明るくしてくれたので、肉体的な疲れはあったんですが、精神的な疲労はなかったですね。最初のダンスのオーディションのときに、私は底辺にいることにあらためて気づけたから、もっと上がるには頑張るしかないと思いました。「地に足を着けてついていかなきゃ」という思いでここまで来たので、ダンスが大変だったという気持ちはなかったです。長月ひとりも同じ動きをしてないというか、ひとりひとりがちゃんと覚えて考えて動かないと、全体がめちゃくちゃになるような振り付けなんです。ーー確かに、スキのない振り付けですし、見ていても緊張感があります。長月 “どういう意味で、誰がどの場所にいるのか”というのを考えながら見ると、面白いんじゃないかなと思います。「森のくまさん」を歌うとすごい効果がある!?ーーお休みの日は、みなさん、どのように過ごしていますか。安田思いきりリラックスできるように、あえて外に出ずに動画配信サービスで大好きな映画を観ます。とはいえ、カフェ巡りも好きで、パンが好きなんですよ。だから、パンのおいしいお店をインスタグラムなどでチェックして、新しいところに行ったりします。ーーどんなパンが一番好きなのですか。安田トーストが一番好きです。長月私は最近、部屋の片付けにハマっています。以前は本当に部屋が汚かったんですよ。最近、きれいにすることの良さに気づいて、ついに鏡まで磨き始めました。お休みの日だと、お昼ぐらいに起きて、テレビをぼーっと見ながら、鏡を拭いている生活です(笑)。といっても、愛里ちゃんちの半分くらいのきれいさ。安田いやいやいやいや(笑)。長月愛里ちゃんとこのきれいさにまでは、まだたどりつけていないんですが、片付けを始めました。阿部昨日まで3日間お休みだったんですが、ずっとソファで寝ていて、お昼ごはんになったら起きて食べてという生活をしていました。あと実家に帰ると、妹と遊んでいます。ーー妹さんは、おいくつなんですか。阿部7歳と4歳です。一緒にいると楽しいです。ーーメンバーだから知っているヒミツの「こっそりエピソード」が知りたいのですが、まずは阿部さんの「こっそりエピソード」があれば、ご本人以外の長月さん、安田さんから教えてください。長月あります!阿部ちゃんは、こう見えてけっこうガサツなんです。私ではなくスタッフさんからの情報なんですけど、充電器のコードを抜くときにちゃんと根もとから抜かないで、ガンッて引っ張るらしいですよ。安田へぇ〜! そうなんだ(笑)。阿部コンセントのところまで行って抜くのがめんどくさいから(笑)。長月手、長いじゃん(笑)。安田(笑)届くんじゃない?あと阿部ちゃん、めちゃめちゃドジです。背が高くてぶつかることが多いんですが、動じない。普通は「いて!」とか言うけど、言わない。でも、行動は機敏です。ーー続いて、安田さんの「こっそりエピソード」をご本人以外のおふたりから、教えてください。長月気にしすぎるところがあるんです。画面写りを気にしすぎで、人から見たら何が違うかわからないのに、「今日、顔四角いわー」と言っているときがあるから、「大丈夫ですよ」ってお伝えしたいです(笑)。安田映像は残るんで気にしちゃう。じいちゃんばあちゃんに、かわいい状態の孫を見てもらいたいと思って、気にしているんです(笑)。ーーそうなのですね(笑)。では阿部さん、安田さんの「こっそりエピソード」は……。阿部長くなりますけど……。安田えっ!長月なんの話!?阿部私、コーラが好きなんですけど、一度、コーラを落としたことがあって。落としたコーラの蓋をすぐあけると、バッと炭酸が出てくるじゃないですか。安田あ!阿部コーラを落とした私に、愛里ちゃんが「対策があるよ」って教えてくれたのが、コーラをここに(首と顎の間)あてて、「森のくまさん」を歌うと泡が出なくておさまるという……。ーー本当ですか?阿部いや、絶対ウソじゃないですか(笑)。でもやってみたんです。「森のくまさん」の1番を歌い終わって蓋を開けたら、バババッと、炭酸の泡が吹き出しました(笑)。安田ずっと信じていたんですよ!もはや得意げに言います(笑)。長月どこで知った情報(笑)!?安田ネットか何かで見た情報。しかも、絶対泡が出ない理由が、歌っているときの振動が炭酸に伝わって、泡が出なくなるとかで。その話を信じていたから、私もコーラを落としたときに、同じようにしたんですよ。蓋をのんきに開けたら……ブワッて泡が出ました。ーー面白いですね。では長月さんの「こっそりエピソード」はありますか。安田さっきも話に出ましたけど、私、気にしすぎる性格なんです。私のほうが1歳年上なんですが、(長月さんは)私より落ち着いてます。いつも「大丈夫だから」って言ってくれて。長月しかもけっこうひどいこと言っちゃうんです、私。「こんなのどうでもよくない!? 人生のほんの1日にしか過ぎないよ」ってね。安田なんか根拠のない軽い「大丈夫」だと心配にしかならないけど、(長月さんは)けっこうしっかりと壮大な感じで言ってくれるんで、「そうだよね」って納得できて落ち着くんです。だからだいたい焦っちゃうと、みーたんを探すんです。長月私も緊張しちゃうとつい言っちゃうんですよ。そんなの「人生の1日に過ぎないよな」と自分に言い聞かせていることなんです。だから、人にも言って、これでしのぐしかない! って。安田その言葉に、いつも救われています。ーー頼り甲斐がありますね。阿部さんは、長月さんの「こっそりエピソード」はありますか。阿部私が「写真を撮ろう」って言うと、喜んでくれてうれしいです(笑)。長月私、もともとあまり写真を撮らないんですよ。自撮りも好きじゃなくて。でも、(阿部さんと)誕生日が一緒なんですけど、そういうときに写真を「一緒に撮ろう」って言ってくれて。とくに菜々実から来てくれるというのがうれしくて、「1ミリでも私のことを考えてくれてたんだ!」って泣きそうなくらい感動するんです。普段は全然、私のことは何にも考えていなさそうなのに、誕生日のような大きなイベントのときには「翠ちゃん!」って来てくれるから、すごくドキドキします(笑)。たくさんの人に知ってもらえるグループになるーー最後に、今後こういうふうになりたいという目標があれば教えてください。阿部ラストアイドルが、いろいろと大きなイベントに出させてもらったり、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系金曜日午後9時)に出演させてもらったり、普通だったらいまの私たちにはできないことをさせてもらっている感じがするんです。そういう環境に私たちが追いついていきたいと思うし、たくさんの人たちに知ってもらうことが大事だと思っていて。存在を知ってもらえたら、興味を示してくださる方がきっとたくさんいると思っているので、多くの人に知ってもらえるように、まずは頑張りたいと思います。安田大きなステージに出させてもらうとか、ダンスをするとか、『ラストアイドル』の番組以外でも、いろいろな企画に挑戦させてもらっています。そういう意味では、今までにないようなアイドルです。大きなところに出していただいたときにも恥ずかしくないように、デビューしてからもみんな下積みをしてきていると思うので、あとはここで満足せずにさまざまなことに挑戦して上を目指していけば、きっといつか見てくださる方はいると思うんです。現状に満足しないで、周りの方々に感謝しながら、これからも活動していきたいと思います。長月だいたいはふたりと一緒ですが、周りの人たちのおかげでやってこれたので、本当にいつもありがたいと思っています。私たちひとりひとりじゃまだ小さい存在なんですが、もっと個人で考えて、勉強して、ひとりでもどんどん外に出て活躍していくタレントになっていきたい。そしてまた戻ってきて、全員で集まったときに、すごい力が出せるようなグループになりたいと思います。取材後記物静かな印象ながら意志の強そうな阿部さん、表情豊かでサービス精神旺盛な長月さん、凛とした雰囲気で穏やかに会話する安田さん。夢と希望を叶えるために努力を続けるラストアイドルのみなさんは、実にキラキラと輝いていました。彼女たちの思いがぎゅっと詰まったニューシングルをぜひチェックしてみてくださいね。【ラストアイドル PROFILE】2017年8月にスタートしたオーディション番組『ラストアイドル』から生まれた、7つのユニットで構成されているアイドルグループ。ユニットは、まず「LaLuce」「Good Tears」「シュークリームロケッツ」「Someday Somewhere」「Love Cocchi」の計5組が誕生。2018年4月から始まった同番組の3rdシーズンで、新たにラストアイドル2期生と2期生アンダーの2ユニットが生まれた。2019年4月にリリースした6thシングル「大人サバイバー」はオリコン週間シングルランキング1位、オリコン週間合算シングルランキング1位、Billboard JAPAN HOT 100総合首位と3冠を達成。9月11日、7thシングル「青春トレイン」をリリース。InformationNew Release「青春トレイン」(CD+DVD)CD1.青春トレイン2.現実(共通カップリング曲)3.青春トレインInstrumental4.現実InstrumentalDVDプレミアムライブ@マイナビBLITZ赤坂映像&オフショット映像(オーディオコメンタリーも収録)9月11日発売(初回生産限定盤)TYCT-39111¥1,800(税込み)
2019年10月05日サラダと言えば、レタスやキュウリ、トマトが定番ですが、たまには趣の違うサラダを作ってみませんか?たとえば、デザートで食べている梨を使ったサラダをオススメします。こちらのレシピは、みずみずしい梨、シャキシャキの水菜、サクッとした油揚げを合わせた食感が楽しいサラダ。ドレッシングのポイントはユズコショウ。ぜひ一度味わってもらいたい組み合わせです。新鮮な組合せなので、おもてなし料理にすると会話が弾むこと間違いなし!■京のおばんざい 梨と水菜のサラダ調理時間 25分l<材料 2~3人分>梨 1/2個水菜 1/3~1/2束油揚げ 1/2枚 砂糖 小さじ2 レモン汁 1/2個分 しょうゆ 大さじ1 すり白ゴマ 大さじ1 ユズコショウ 小さじ1/2 コショウ 少々 サラダ油 大さじ1<下準備>・梨は3~4つのくし切りにし、皮をむいて芯を取り、細切りにする。・水菜は根元を切り落として長さ3cmに切り、水に放つ。パリッとしたらザルに上げ、しっかり水気をきる。・油揚げは強火で熱したフライパンで両面焼き色をつけ、細切りにする。・大きめのボウルで<ドレッシング>の材料を混ぜ合わせる。<作り方>1、<ドレッシング>のボウルに梨、水菜、油揚げを入れて全体に和え、器に盛る。ぜひ他の野菜にもこちらのドレッシングを合わせてみて下さいね!
2019年09月24日〔ダイソー〕でお買い物をしていると、ばんそうこうを入れるのにピッタリだというマルチケースを発見。モノトーンカラーがおしゃれで使いやすそうだったので、その使い心地をチェックしてみました。ちょっとしたものを入れるのに便利で、1つは持っておきたいアイテムでしたよ!ポーチの中がキレイになる《マルチケース》で清潔感アップ●価格:100円(税別)●入り数:2個●サイズ(内寸):約32×90mm(LIMIAお買い物部調べ)みなさんはばんそうこうを持ち歩くとき、どんな風にカバンの中に入れていますか?今回ご紹介するこちらの《マルチケース》は、ばんそうこうを入れるのにピッタリなサイズのケースなんです。※ばんそうこうのサイズによって入らない場合があります。こうして収納しておけば、ポーチの中でばんそうこうが行方不明になったり、汚くなってしまうこともありません。せっかくばんそうこうを持ち歩くなら、こうして清潔な状態を保っておきたいですよね。また、歯間ブラシやデンタルフロスを入れてみたところ、こちらもちょうどいい具合に収まってくれました♪ものによって入るものと入らないものがあるので、サイズを確認してみてください。アクセサリーや薬、めん棒、ヘアピンやヘアゴムなどを入れておくのにも便利ですよ。いろいろな小物を入れておくのにちょうどいいので、いくつか持っておくとよさそうです!いくつあっても便利で助かる《マルチケース》を手に入れよう黒のケースは不透明で中身が見えず、白のケースは半透明なので中身がぼんやり透けて見えます。とてもシンプルなケースなので、シールなどを貼ってオリジナルにアレンジしてみてもいいかもしれませんね。《マルチケース》を使ってポーチの中身をキレイに整頓できると、とても気持ちがいいですよ!みなさんもぜひチェックしてみてくださいね♪【セリア】モノトーン雑貨といえば〔セリア〕!大小収納ケースをそれぞれご紹介♪
2019年09月22日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第9回目に登場するのは、幼少の頃からブラックミュージックを聴いて育ったシンガーソングライターの向井太一さん!写真・大内香織オン・オフなく常に作りたいものを作っている【音楽通信】vol.92010年に福岡から上京し、バンド活動を経て、2013年よりソロ活動をスタートした向井太一さん。デビューから3年を迎える今年2019年、9月18日にリリースされた3rdアルバム『SAVAGE』でオルタナティブサウンドを響かせる向井さんに、新作のお話をうかがいました。ーー「ananweb」初登場なので、向井さんのこれまでのことも少し振り返らせてください。幼少期からご家族の影響でブラックミュージックを聴いていた環境で、音楽が身近にあったそうですね。はい。両親がミュージシャンというわけではないのですが、車や家の中でブラックミュージックなどの音楽が常に流れていました。だから、いまでもその頃の音楽を耳にすると、幼かった頃を思い出します。ーー音楽好きのご両親の影響で、向井さんも音楽を好きになったのですね。そうですね。もともと引っ込み思案な子どもだったので、家でおとなしく好きな漫画を読みながら、ゴリゴリのヒップホップを聴くような子どもでしたね(笑)。ーー(笑)なかなかない感じがします。6歳上の兄がヒップホップ好きだった影響ですね。小学生ぐらいまでは漫画家になりたくて、漫画を描いていたこともあります。でも、自分の中で“好きな音楽”という意識が芽生えはじめて、興味を持って音楽を聴きはじめました。ーー以前バンド活動をされてから、ソロ活動へとシフトされていますが、もともと将来は音楽の世界を目指していたのですか。子どものときはほかの夢もありましたが、全部だめだなと思ったときに、常に自分がふれていたものが音楽だと気づいて。すぐ鼻歌を歌ったり、歌が好きだったり、あらためて音楽について振り返ってみたときに、将来の道としても興味が出てきました。中学校3年生のときに、地元の福岡にボーカルやダンスなどの専門教科のある高校があって、「通ってみたいな」と思ったのもきっかけです。入学してからは人前で歌うことの気持ちよさや、音楽を意識して伝えることで人との出会いを感じて、自分の将来の夢がはっきりできました。高校卒業に上京して、自分でバンドメンバーを探して、1年半ぐらいはバンドのボーカルをやっていました。ーーやはり歌うポジションなのですね。そうですね。そのときはそこまでオリジナルソングはやっていなくて、自分で曲を作るよりは、歌うことに重きを置いていました。ーーその後ソロで活動され、今回、3枚目のアルバム『SAVAGE』をリリースされます。前作から1年たたずにリリースということで、楽曲制作のペースははやいほうですか。常に楽曲制作は続けています。前作と今作との間に、デジタルでEPも出していますし、すでにライブもいっぱいやっていて。ライブをしているか、制作しているかみたいな感じがずっと続いていました。ーーそういう日常生活だとお忙しいですね。あんまりオン・オフがなくて、常に作りたいものがあれば作っていますね。今回は最初から「アルバムを作る」と決めていたので、けっこうスピード感を重視して制作していました。葛藤を「曲にしよう」と思ったーー日常的に楽曲制作をされているとたくさん曲があるかと思いますが、今回のアルバムに収録した曲は、どのような思いで制作されたのでしょうか。デビューして何年か経って、この3枚目を出すときに、当初自分がミュージシャンとしてイメージしていた場所とはちょっと違うところにいると思いました。もっとできたこともあったし、もっとやりたいこともたくさんあるなという、もどかしさとか葛藤がすごく大きくて。デビューからスピード感を持って制作してきたんですが、いつまでこのスピード感を保てるんだろうとか、自分が音楽家として本当に才能があるのかという、自問する期間がすごく長かったんです。落ち込んだり気持ちの揺れが大きかったりするんですが、『SAVAGE』をリリースすると決まったときに、自分の中にずっとあったモヤモヤや葛藤、まわりへの嫉妬を「曲にしよう」と思いました。自分が隠したいであろうネガティブな感情が、制作へのパワーにすごく強く出るようになったんです。僕は子どものときからすごく負けず嫌いで仕切りたがりだし、そういう悔しさとか、自分への葛藤みたいなものをいままで行動するときのパワーに変えていたことをあらためて思い出しました。だから、いろいろな気持ちをネガティブにとらえるだけじゃなく、それを先に進む糧としてとらえることをテーマに、アルバム制作を始めました。ーーでは、最初はタイトル曲の「Savage」からできたのですか。最初は、チームのみんなに、アルバムのコンセプトから提示したんですよ。『SAVEGE』というタイトルで、ぼくが抱えている不安や悔しさを近くでいっぱい見てきた人たちだから共感してくれました。タイトル曲をどの曲にするのかはまだ決まっていなくて、どういうサウンドにしていこうかという話し合いから始まって。今回は、2枚目のアルバム『PURE』とはサウンドの毛色も違って、どちらかというとデビューした頃の『24』というEPに近いオルタナティブサウンドで、でも昔のことをただやっているだけじゃなくて、どう新しい展開で見せていこうかと考えつつ、よりバランスを意識して作った曲が多いです。ーーやはり前作の存在があったからこその今回のこのサウンドになったのですか。そうですね。単純に、こういう楽曲をまた作りたいという気分だったのもあります。あとは日本の人気のある楽曲は、まわりの人たちもチルアウトする曲が多いんです。みんなで揺れて楽しんでいこうというよりは、自分のアルバムのコンセプトもあって、チルアウトで気持ちよくなるだけじゃなくて、もっと刺激的なものを作りたいと思ったんです。ーー収録曲の「道」はアニメ「風が強く吹いている」(日本テレビ系 火曜深夜1:29)の第2クールエンディングテーマですが、アルバムでは違うテイストのように感じます。「道」は、最初、ボーナストラックにする予定だったんです。アルバム制作を決めてから作った曲じゃないからと思っていたんですが、歌詞を聴き返したときにいまの自分にあてはまって、自分がこうありたいなと思える楽曲だと感じました。アニメのストーリーを展開している楽曲なんですが、それがいま自分に返ってきたというか、響いてくる、あてはまる歌詞で、これはメインに入れたいと思い、ボーナストラックではなくメインの楽曲にしました。ーープロデュース陣は、新しい方もいれば以前からの方もいますね。2017年にグラミー賞にノミネートされたプロデューサーでレーベルメイトのstarRoさん、インディーズ時代からご一緒のCELSIOR COUPEさんらとは、すでに阿吽の呼吸のような感じで作られているんですか。そうですね。CELSIOR COUPEはデビュー前からずっと一緒に作っているし、「いまこれを作りたい」というスピード感がすごくて、なくてはならない存在です。starRoさんはデビューからずっと一緒に作っていますし、starRoさんの曲はライブですごく映えるんです。starRoさんには「ジャム的にもメインストリームから少しはずれるような曲でも、お客さんとのライブでの一体感が生まれるような曲にしたい」とお話していました。「ほかのアーティストにはやっていない方向性だよね」と確認していただいて、アルバム収録曲の「ICBU」はstarRoさんの曲なんですけど、ほかの曲とはメッセージの毛色も違って、「ちょっと違った目線で聴ける曲を作りたい」ということで制作しました。制作中はすごく楽しくて、みんなで踊りながら作っていたんです。starRoさんは世代も違いますが、楽しむこと、単純に音楽が好きだということ、熱量が第一だということ、客観視することがすごく上手なこと、すべてが共感できました。海外も見つつ、日本の音楽もリスペクトしている人だから、アーティストとして僕にどういう楽曲がいいか、どのようにミックスして新しいものを見せていこうかを考えるのが、すごいうまい人だなって、一緒に制作していて、すごく刺激になります。ジャケットはより自分の好みに合わせた仕上がりーーアルバムのジャケットのアートワークもすごく凝っていますね。ご自身でプロデュースをされたのでしょうか。はい。最初からジャケットにコラージュを使いたいと思っていました。Sang-Hun LEEという以前から僕の作品を撮ってくださっている方がいるんですけど、彼はもともとファッションフォトグラファーなので、今回僕のビジュアルのイメージや楽曲をガラッと変えたいとお伝えしました。そこで、彼が紹介してくれた韓国のデザイナーのSangwook Parkさんが、僕のイメージをもとに展開してくださいました。自分でイメージした以上のものを出してくださったので、今回も好きな人と好きなように、一緒にやらせていただきました。ーーこのジャケットは、アートとしてこのまま飾っておけるくらいの作品性ですよね。そうですね、それはずっと考えています。たとえばスマートフォンで表示されたときに聴いている人が恥ずかしいと思うジャケットはいやだし、極力情報量を少なくして、ジャンルや音楽性を切り離して、自分の想像で展開できるようなものを作りたいと思っていて。いままでジャケットはポートレートだったり、シンプルなものが多かったんですが、今回はとくにデザインを取り入れて、より自分の好みに合わせた仕上がりにしています。ーー秋にアルバムのツアーもありますが、今年はこれで何回目のツアーになるのですか。これで4回目ぐらい?いっぱいありすぎて(笑)。前作のアルバムのツアーやアジアツアーだったり、ビルボードツアーだったり、配信だったり、対バンだったり……(笑)。ーー(笑)疲れたりはしないんですか。全然。思い返すと疲れたときもあったかもという感じなんです。ひとつひとつが濃密で、最終的にはすごく楽しかったという思いが強いですね。ーー秋のアルバムのツアーは『SAVAGE』がメインになるのですか。ただアルバムを全曲やるというよりは、昔の楽曲も歌って、今まで聴いてくれた人たちもみんな楽しめる内容にしようと思っています。会場も広くなるので、できることもけっこう増えてきました。恩返しできるように音楽で有名になりたいーー普段は音楽制作をずっとされているということでしたが、空いているお時間は何をされていますか。あんまり家にはいなくて、基本外に出ている気がします。ーー小さい時は漫画を読んでいたということでしたが。いまも漫画はしょっちゅう読んでいます(笑)。漫画もそうですし、動画配信サービスはほとんど登録していて、プライベートの趣味ですごく寝不足です(笑)。ドラマだと吹き替え版を観ながら字幕も見たり、ドライヤーをしながらドラマを観たり。24時間じゃ足りないなと思います。ーーいろいろなところにアンテナを張っていらっしゃるんですね。そうですね。結局仕事でも音楽やアートワークといった、自分の好きなものを発展させていっているので、普段から、面白いものがないかと無意識に好きなものを探しているんだと思います。ーー好きなものというと、いま「これ」と明確に言葉にすると何になるのでしょうか。ぼくの中では、音楽・ファッション・食べ物ですね。ーーでは、向井さんが好きな女性のタイプはどのような方ですか。仕事にすごく取り組んでいる人とか、自分で未来を切り開いていこうとする人が好きです。環境のせいにして言いわけばかりしていたり、まわりの人のせいにする人は嫌い。同じ場所にいても新しいことをやっていこうとか、向上心のある人がすごく好きですね。ーーそれは男性でも同じでしょうか。僕のまわりにいる人は、楽しみながらいろいろなことをやっている人が多い気がします。ーー向井さんも向上心のある方なので、同じタイプの人を引き寄せるのでは。そうかもしれませんし、ぼくがそういった人のところに行こうとしているのかも。ぼくは今回、ネガティブなものを作っているんですけど、ただネガティブなだけじゃなく、前に進もうというポジティブな気持ちでも作っています。ーーでは最後に、シンガーソングライターとして、今後こうなりたいという目標があったら教えてください。ずっと変わらずに思っていることなんですが、好きなものや好きなことをやりつつ、ポップスでいたいです。みんなが知っているような人になりたいと思うし、常にバランスを意識しつつ、それをどう発展していくかを考えてやり続けていきます。僕のまわりにはたくさん支えてくれる人がいますが、そういう人たちに恩返しできるような音楽がしたいといつも思っているので、ひとりよがりにならないように、やっていきたい。有名になりたいですね。取材後記そのたたずまいからして、アーティスティックな雰囲気を放っていた向井太一さん。ファンクやソウル、ジャズといったブラックミュージックをルーツにしながらも“いま”の思いを音楽に昇華しているニューアルバムをまずはチェックしてみてくださいね。向井太一 PROFILE1992年、福岡県生まれ。シンガーソングライター。2013年よりソロ活動をスタート。2016年3月、1st EP「POOL」をリリースし、発売日に即完。2017年11月、1stアルバム『BLUE』でメジャーデビュー。2018年末から2019年2月まで全国ツアー、3月から4月は台湾・中国3都市・韓国をまわる初のアジアツアー、ワンマンツアーなどを精力的に実施。3rdアルバム『SAVAGE』を提げた全国ツアー「ONE MAN TOUR 2019 -SAVAGE-」を10月18日名古屋ボトムラインから11月14日Zepp Tokyoまで行う。InformationNew Release『SAVAGE』1.Confession2.Runnin’3.Savage4.ICBU5.君へ6.Can’t breathe7.Voice Mail8.最後は勝つ9.道10.Dying YoungBonus Track:I Like It9月18日発売(通常盤)TFCC-86693¥2,700(税別)
2019年09月21日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第7回は、赤ちゃん連れのママにオススメしたいお店選びのポイント4つをご紹介します。1・ベビーカーで入店できるお店【ママライフばんざい!】vol. 7子どものいるママは、日頃から家の中でも外でも、何かと気を配ることが多いですよね。大人だけで過ごしていると気づかないようなほんの小さなことでも、子どもの目線や動きで考えると危ないものや食べられない食材などもありますから、育児中に気を張っているママはたくさんいます。なかでも、自分で動けない時期や動けてもハイハイやヨチヨチ歩きぐらいの赤ちゃんのときは、よりいっそう目が離せません。そんな時期でも、たまにある外出の機会に行く「お店選び」は意外と難しいことも。駅などでも、歩けるならなんてことのない場所でも、ベビーカーの乗り降りに必要なエレベーターを探して、ぐるりと遠回りして歩くこともあるのではないでしょうか。赤ちゃんを抱えるママがお店を選ぶときのひとつめのポイントは、「ベビーカーで入店できるお店」です。遠出するほど赤ちゃんにまつわるオムツなどの用意を入れた荷物は多くなるので、ベビーカーを使うと移動に便利です。ベビーカーで入店OKだとスムーズに中へ入れますし、もし寝てしまってもベビーカーでそのまま寝かせてフードをかぶせて暗くしてあげることもできます。ベビーカーOKのお店は入り口で預かってくれるなど、赤ちゃん連れのお客さんに慣れていることも考えられますから、安心です。2・禁煙のお店大人であっても、本人はタバコを吸わなくても、横でタバコを吸っている人がいたら、受動喫煙してしまうことがあります。それが免疫力の低い赤ちゃんだった場合、おとなが吸うタバコの煙の影響でより健康に悪影響を及ぼすため、「禁煙のお店」であることは必須だといえるでしょう。もし禁煙ではないお店でも、最近では喫煙マナーが見直され、禁煙と喫煙の席がしっかりとわけられているところもありますから、対策がされているお店ならいいかもしれませんね。ただその場合も、喫煙席が囲いなどで仕切られておらず、オープンな空間で禁煙と喫煙とわけているだけだと、煙が禁煙席に流れてくる可能性があるのでよくチェックしてみましょう。また、東京都では受動喫煙防止条例案が可決され、2020年4月より、従業員のいる飲食店は原則屋内禁煙となります。ですから、来年春以降に都内で飲食する場合は、受動喫煙の心配はぐっと減ることになるので安心ですね。3・キッズメニューがあるお店「キッズメニューがあるお店」は、子どものことを考えているお店ともいえるため、子どもイスが置いてあるところも多く、家族に配慮されたお店です。幼児向けのメニューはもちろん、離乳食メニューがあるところなら、乳児もママもうれしいですよね。また、離乳食メニューまではなくても、持参した離乳食を「食べてもOK」と言ってくれるお店もありますから、そのあたりを確認しておくといいでしょう。4・畳の部屋や個室があるお店テーブルとイスだけの洋式スタイルだと、ベビーカーOKのお店なら赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま、または抱っこ紐での抱っこや膝に乗せたままで、おとなは食事をすることになります。ですが、抱っこ紐に赤ちゃんを抱えたまま、膝に乗せた状態やそのまま抱っこしながらママが食事をするのはとても危険ですよね。熱い汁物や食べ物が赤ちゃんにかかるとヤケドの原因にもなり、いつどのような動きをするかわからないので、ゆっくりごはんを食べる状況にはならないでしょう。そういった意味では、和食のお店など「畳の部屋があるお店」は、ゴロンと赤ちゃんを寝かせておくこともできて、まだ安心です。さらに個室があると、ほかのお客さんの目をそれほどは気にしなくてもすむので、気兼ねなく過ごせるでしょう。赤ちゃんや小さい子どもの来店に慣れているお店は、従業員の方も優しく対応してくださることが多いです。せっかくの母子の外出ですから、快適に過ごせるお店で、楽しい時間を過ごしてくださいね。©Westend61/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©Blend Images - Inti St Clair/Gettyimages©Fancy Yan/Gettyimages
2019年09月13日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第8回目に登場するのは、Mr.Childrenの桜井和寿さんとGAKU-MCさんのユニット「ウカスカジー」から、ラッパーのGAKU-MCさん!写真・黒川ひろみサッカーから始まった音楽ユニット【音楽通信】vol.8“音楽”と“サッカー”を愛する、Mr.Childrenの桜井和寿さんとラッパーのGAKU-MCさんによって結成されたユニットの「ウカスカジー」。桜井さんとGAKU-MCさんはそれぞれの活動を行いながらも、並行してウカスカジーとしても活躍されています。8月19日に配信限定ミニ・アルバム『金色BITTER』をリリースしたウカスカジーのGAKU-MCさんに、新作のお話をうかがいました。ーー『ananweb』には初登場なので、ウカスカジーさんの結成のときのお話から振り返らせてください。Mr.Childrenの桜井さんとGAKUさんがユニットを結成されたきっかけはなんですか。そもそもは桜井和寿の作る作品が好きでしたし、僕の作品も聴いてくださっていたこともあって、2001年ごろにあるタイミングで出会ったときに、お互いにサッカーをやっているのは知っていたので「サッカーを一緒にやりましょう」と伝えたことがありました。そして定期的にサッカーを一緒にやるようになりまして、彼が別でやっているプロジェクトのBank Bandで、僕の曲をカバーしてもらったことから、音楽の話をよくするようになったんです。そうこうするうちに「音楽を一緒に作ろうよ」という話になって、最初に出したのが2006年の「手を出すな!」という曲。その当時はまだウカスカジー名義ではなく、GAKU-MC / 桜井和寿(Mr.Children)という名前で活動していて、その後定期的にフェスなどで歌うようになりました。2013年になって、翌年に開催されるサッカーのFIFAワールドカップブラジル大会に向けて、以前発表した「手を出すな!」の新しいバージョンを作ってあらためて日本代表を応援しようということで「ウカスカジー」になって、ユニット名で初の楽曲となる「でも、手を出すな!」を出したんです。ーーではあらためて、ウカスカジーというユニット名の意味も教えてください。これはですね、ローマ字で書いていただけるとわかるかと。UKASUKAG。逆から読むと……。ーーガク、サク……! おふたりのお名前からきているのですね。そうですね!最初はローマ字表記で「UKASUKA-G」だったんですけど、そのうちカタカナになって、造語っぽくていいやって。桜井和寿はチームメイトのような存在ーーGAKUさんご自身は、今年、ソロデビュー20周年ですよね。ご自身の活動と、このウカスカジーというユニットの活動、どのように考えていますか。「GAKU-MC」は本業で、これをちゃんとやる。サッカーでいうところの「リーグ戦」みたいなところですね。「ウカスカジー」は、どっちかっていうと「代表戦」みたいな感じ。ちゃんとやっていると、結果を出すと呼ばれる。定期的に試合があるみたいなところですかね。よく我々は「ウカスカジーはバイトです」っていう言い方をすることもあるんですけど、でもぼくは“代表戦”みたいな印象が強いかな。彼は彼で本業がありまして、お互いに本業をちゃんとやっているからこそ、ウカスカジーもあっていいなと。こうしてウカスカジーをこの先も続けていくためには、GAKU-MCとしてもちゃんと闘い続けていかないとと思っています。ソロの20周年ツアーが秋にあって、二十歳だから「ハタチ旅」と題して、キャンピングカーで全国に行くんですよ。みなさんからリクエストを受け付けていて、その中から選んだ曲を歌うぞという旅。ウカスカジーも、ソロのツアーにも、ぜひ来ていただきたいです。ウカスカジーはいまツアーが始まったばっかりなんですけど、すごく楽しい。ふたりだと頼れるところもあるし、ステージもすんごく気楽だし、それは桜井もきっとそう思ってくれていると思っています。「MC、これやってください」って言うと、「えー! 俺、これやるの!?」みたいな感じで、自分のステージだと絶対にそんな気持ちにはならないはずだから。日本代表のメンバーが集まっているようなイメージですから、バンドメンバーは演奏が上手ですし、照明さん、音響さん、すべての人たちが代表クラスなので、ありがたいです。ーー桜井さんは、すでに家族のような存在なのでしょうか。家族というか、チームメイトですよね、完全に。家族同士ももちろん仲良いですし、年に何回一緒にバーベキューをやってるんだって話もありますけど(笑)。サッカーでもしょっちゅう一緒ですし、家族でありチームメイトでもありますし、もちろん尊敬するミュージシャンでもありますし。いい間柄だと思います。甘いけどほろ苦さもある『金色BITTER』ーーでは曲については、ラップのパートはGAKUさん、歌のところは桜井さんということで、どちらかがテーマを持ち込んで共作されているのでしょうか。ケースバイケースですけど、たとえばぼくが「こういう曲が作りたい」というのを投げて、それを桜井が「じゃこういう楽曲にして、トラックはどうするか」というのをふたりきりで作り始めたりすることも。桜井邸にある日、午前中行きまして、午後になってもふたりで「ああでもない、こうでもない」とピザをとりながらずっと曲作りをやるみたいな日が何日間かあるんです。時には「もっと違うやり方でやってみよう」と試みることもあります。今回のアルバムの中にある「雪物語」という曲は、前々回のツアーで行った「20分で曲を作ってみよう」というコーナーから生まれた曲です。このコーナーは、お客さんに、どんな曲がいいかという希望を書いてもらい、その紙が入ったアンケートボックスの中から、無造作にいくつか紙を引くというものです。そこには「テンポはどれくらい」「コードはメジャーか、マイナーか」「歌い出しはGAKUか、SAKUか」みたいなものが書かれていて。それで毎回、お客さんの前で曲を作って、20分で必ず着地しています。ーー大喜利みたいですね。そうそう、そうですね。このコーナーが好評でしたね。何公演かで集まったモチーフから、北海道でできたものを選んで、それをバンドメンバーで清書して歌詞も書き足して、そうやって作った曲が「雪物語」です。ーー「雪物語」は失恋ソングのようですが、基本的には元気をもらえる曲が多い印象です。そのあたりは念頭に置かれて制作されているのでしょうか。ウカスカジーは、ふたりともサッカーが好きなので、日本代表の応援歌を作ったりとか、背中を押すような応援曲というのが今まで多かったんです。今回もそうなるのかなという思いで作業を始めたんですけど、意外と「光があるのは影があるおかげ」「ポジティブなのはネガティブがあるおかげ」という、そういう影の部分にもどんどんフォーカスしていくようになりました。そういう部分にもうちょっと光を照らしてもいいんじゃないかっていうことでね、今回は幅が広がっていったんですよね。アルバムタイトルも、もうちょっとほかのものもあったんですけど、最終的に『金色BITTER』に。甘いんですけど、ほろ苦さもちゃんとある、チョコレートみたいなタイトルになりました。ーージャケ写には、金色のアルミで包まれたコインチョコレートが使われていますね。これわざわざ作ったんですよ。チョコのアルミがちょうどいい破れ加減なんです。破れてなかったら、ただの金貨だから。ーーいま行われているツアーの東京公演として、9月29日に豊洲PITでの追加公演と、「〜MIFA秋祭り〜」のふたつがあるんですね。ツアーのファイナルと同時に、実は豊洲PITの隣りに僕らが立ち上げた「MIFA(Music Interact Football for All)」という団体が運営するサッカー場があるんです。そのサッカー場の5周年運営記念パーティとして「〜MIFA秋祭り〜」をやるんですが、お祭り自体は毎年やっています。サッカー教室があったり、子どもたち相手に縁日みたいな金魚すくいがあったり、サッカー選手みたいに髪の毛を切ってあげる床屋さんが入ったり、盆踊りをやったり。そういう楽しめるコンテンツがあるので、それと一緒にウカスカジーのライブもあると。ライブはチケットがないとだめなんですけど、お祭りは無料で来ていただいても、楽しめるようになっているんですよ。ーーMIFAは、2012年に「音楽とフットボール」を柱に、人と人をつなげていくという目的で立ち上げられた団体ですよね。こういった活動をしたいと考えても、現実ではなかなか実行できない方もいるかもしれません。GAKUさんのように、実際に団体を立ち上げるというパワーがすごいと思います。MIFAを立ち上げることができたのも、いろいろないい出会いがあったからこそです。音楽をやめてしまった同業者はいっぱいいますけれども、ぼくはサッカーを続けているからこそ元気になれて、こうして何年も音楽を続けることができているんじゃないかなと。音楽家だけれど感謝すべきは音楽だけじゃなくて、サッカーにも感謝しなきゃという思いがありまして、そういう「サッカーと音楽でみなさんに還元できるようなものを作りたい」と、MIFAという団体を立ち上げました。音楽だけじゃなく、サッカーを応援するにはどうしたらいいかと考えると「サッカー場の運営」ということになって、不動産屋を巡って、いい土地が見つかってこういう感じになったんです。ラップが好きな人もミスチルが好きな人も楽しめる音楽ーーGAKUさんにとって、音楽以外にサッカーが重要なものなのだと思うのですが、いつ頃からサッカーをされているのですか。小・中・高とやって、挫折してやめて、それで音楽にいきました。ーーいま好きなサッカーチームはいますか。いまは日本代表が好きで、応援することが生きがいですね。ウカスカジーは応援歌に特化した曲もありますし、それこそスタジアムでぼくらの曲をサポーターの人が歌ってくれることもあります。2018 FIFAワールドカップ のロシアの大会にも、ひとりでリュックサックを背負って観に行ってきました。ロシアの会場でもウカスカジーの曲を流してくれていて、自分たちの曲を聴くのは感慨深かったです。ーーそうだったのですね。GAKUさんは音楽活動以外のときは、普段はやはりサッカーをされているのでしょうか。サッカーは週2でちゃんとやる感じですけど、最近は子どもを連れて区民プールに行ったりして、子育てもしています。ーーGAKUさんは以前、家族で世界一周をされたこともありましたよね。子ども2人と妻を連れて、4人で行きましたね。「アフリカ行ってきました」「海外行ってきました」もいいけど、「世界一周行ってきました」のほうがインパクトあるなと思って。関係各所にいろいろ頭下げて、調整には時間がかかりました。ーーご家族で長期間海外に行くことについて、奥さまは反対されなかったのですか。むしろ「絶対行きたいー!」って言ってました。(笑)ーー(笑)そうなんですね。では好きな女性のタイプというと、愛する奥さまのように理解のある人でしょうか。そうですね……そうだと、言っておくべきだと思います(笑)。妻です!ーー奥さまが一番ですよね。では女性全体として考えたときに、魅力的に思える女性像は。健康的な人がいいですよね。なんでも一緒に楽しめるような人かな。ーーたとえば女性も一緒にサッカーをするようなイメージでしょうか。いいと思いますよ! 妻もママさんサッカーを始めましたから。MIFAでやっているイケメンコーチによるママさんサッカー教室に行って、だいぶ僕に対する見方が変わってきました。年がら年中サッカーを観ていると、前は「またサッカー?」と言われていたのに、いまは「このパス、いいわね」と言うようになってますから。そんなふうに、一緒に外に出て、汗を流すことができる女性がいいですね。ーーわかりました。では最後に、あらためてウカスカジーの魅力と、『金色BITTER』をみなさんにこんなふうに聴いてほしいという思いを教えてください。そもそもウカスカジーが、Mr.Chirdlenのひとりと、ひとりのラッパーがかけあわさっているケミストリーだというものを感じてもらえれば。ラップが好きな人も、Mr.Childrenが好きな人も、どちらも楽しんでいただけると思います。アルバムも、金色であり、ビターであると。元気でやってるやつも疲れることがありますし、悪いことが続いたら必ずいいことがありますし。モノにはいろんな側面があるから、みんなそういうような面持ちでいけるように、『金色BITTER』を聴いてほしいなと思います。取材後記「朝からサッカーをしてきました」と、颯爽と取材現場に登場されたGAKUさん。私たち取材陣に握手をされて、まっすぐに澄んだ瞳でインタビューに応えてくださいました。精力的に活動されるポジティブさで、ソロでもユニットでも多くの人たちにその思いが届いていくのでしょう。まずはニュー・ミニ・アルバムをチェックしてみてくださいね。ウカスカジー PROFILE日本を代表するロックバンド、Mr.Childrenのボーカリストの桜井和寿と、アコースティックギターを弾きながらラップする日本ヒップホップ界のリビングレジェンドのGAKU-MCからなるユニット。2006年、GAKU-MC / 桜井和寿(Mr.Children)名義での「手を出すな!」を発表後、フェスなどでも活動。2013年3月、「ウカスカジー」として初の楽曲となる「でも、手を出すな!」を配信リリース。2014年5月、サッカー日本代表公式応援ソング「勝利の笑みを 君と」配信リリース。6月、1st ALBUM「AMIGO」、2016年7月、2nd ALBUM「Tシャツと私たち」リリースなど、ウカスカジーとしてのフェスへの参加や全国ツアーの開催、楽曲発表などを行う。2019年、8月19日リリースの配信限定ミニ・アルバム『金色BITTER』をリリース、さらにリリース同日、福岡から全国ツアー「ウカスカジーTOUR 2019 WE ARE NOT AFRAID!!」を開催。ファイナルとなる9月29日(日)豊洲PITでは、「MIFA Football Park 5th anniversary party 〜MIFA秋祭り〜」も行う。InformationNew Release『金色BITTER』1.We are not afraid2. 敗戦の夜に3. 言葉4.Hi-Five5. 雪物語6. 時代7. また会う日まで8月19日配信ダウンロード単曲:250円(税込み)バンドル価格:1,650円(税込み)
2019年09月11日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第7回目に登場するのは、2017年にE-girlsを卒業し、ソロ・シンガーとしてさらに活躍中のDream Amiさん!写真・大内香織初めての邦楽カバーは新しい挑戦【音楽通信】vol.7音楽活動以外にも、テレビやラジオなどメディアで幅広く活躍しているDream Amiさん。ソロ・シンガーとして着実にステップアップしている今年、9月17日にFODオリジナル連続ドラマ『ブスの瞳に恋してる 2019』の主題歌で、倖田來未さんのカバーとなる配信シングル「恋のつぼみ」をリリースされます。ーー今回、倖田來未さんが2006年にリリースされた「恋のつぼみ」をカバーされるそうですが、そのお話が決まった経緯から教えてください。きっかけは、2006年に放送されたドラマ『ブスの瞳に恋してる』(カンテレ・フジテレビ系)が13年ぶりにリメイクされて、秋から始まることです。以前このドラマが放送されていたときの主題歌が「恋のつぼみ」だったので、今回のドラマでもこの曲をカバーして主題歌にするということで、オファーをいただきました。ーーカバーというと、以前はスウェーデンのバンド、カーディガンズのカバー曲「Lovefool -好きだって言って-」なども歌われていましたが、カバーとオリジナルを歌う面で、違いはありましたか。違いはありましたね。いままで洋楽をカバーすることはあったのですが、ソロで日本のJ-POPをカバーするのは今回が初めてです。「恋のつぼみ」がヒットしていた当時に、よくこの曲を聴いていましたし、そのときのイメージがすごく強かったので、カバーする際にはどうやって自分の色を出そうかと考えました。まねするつもりはなくても原曲を聴きなれていたので、無意識にちょっと寄せて歌ってしまいそうになることもありました。自分のカラーもちゃんと表現しつつ、カバーできたらいいなと。今回は、自分のなかでも、新しい挑戦でした。ーー「恋のつぼみ」のようなラブソングは、これまでにもたくさん歌ってこられたと思いますが、歌うときは誰か特定の人を思い浮かべて歌うのですか。「この人」と思い浮かべるというよりは、歌詞の気持ちになって、自分の経験を思い出しつつ、想像しながら歌うことが多いですね。関西弁になるのはテンションが上がったときーー歌詞にはかわいい関西弁が出てきますが、大阪出身のAmiさんが歌うということで、意識したところはありますか。大阪出身ですから、普段は関西弁もしゃべりますが、この歌詞はけっこうコテコテです。(歌詞にある)「好きやっちゅうねん」は、普段使ったことがないので、ちょっと照れくさかったです。この歌詞は、関西以外の人から見た、典型的な関西のイメージなのかもしれません。ーーAmiさんは、関西のイメージがあまりわかないです。テレビなど人前に出るときは、標準語でしゃべるように心がけています。関西弁になるのは、友達といるときやちょっとテンションが上がったときかな(笑)。自然に使いわけているところもありますね。ーーそういう意味では、地元の言葉での歌詞で歌いやすかったのでしょうか。そうですね。これが別の方言だったら、混乱していたと思うんですけど、関西弁だったので歌いやすかったです。常に輝いていたいという理想があるーー今後は、こんなタイプの曲を歌っていきたいという、ビジョンはありますか。チャンスがあれば、ジャンルを問わず、常にいろいろなことに挑戦したいです。今回のカバーでも、新たな挑戦をさせてもらいましたし、さまざまな経験をして、幅を広げていきたいです。ーーそのいろいろなことのなかには、歌以外のこともあるんでしょうか。そうですね。でも、音楽活動を軸にしつつ、チャンスがあればなんでも挑戦したいと思っています。ーーなんにでも挑戦するという前向きさと、明るいイメージがAmiさんにはあります。普段から、明るい存在でいようと意識されていますか。全然ないです(笑)。普段から、まわりの人には、「ネガティブだね」って言われることが多いです。みなさんに思ってもらっているイメージとは、少し違う部分もあるかもしれないです。ただ、ステージに立つときや、テレビに出るときは、自分のなかで自然と切り替えているところがあって、「元気でいなきゃ」と意識はしています。「常に輝いていたい」という理想があるので、自然とその理想に近づくようにしているのかも(照れ笑い)。ソロでは仕事とプライベートが両立できているーー音楽活動以外のときは、普段何をされていますか。小さいころからテレビを観るのがすごく好きなんです。お休みの日や空き時間に、バラエティ番組やドラマを観ています。ーーインドア派ですか。そうでもないです。外に行くのもすごく好きで、フットワークは軽いほうだと思います。お休みがあれば、夏は海や川など、いろいろなところに行きます。今まで、E-girlsやDream、グループで活動していた時はスケジュールが変更になることも多かったので、前もってスケジュールを決められなかったんです。ソロになってからは、スケジュールもある程度、自分で決められるようになってきました。遊びの予定も決めやすくなったので、今では仕事とプライベートどちらも両立させることができている気がします。ーー外に出ると日焼けすることもあると思うのですが、紫外線対策や美容法で気をつけていることはありますか。以前は、美容にはあまり興味がなかったので、特に何もしていませんでしたが、ここ数年で美容にも興味を持ち始め、いまはいろいろ試してやっています。特に日焼け対策に力を入れるようになりました。日差しが強い日には日焼け止めを塗りつつ、日焼け止めの薬を飲んだりしています。ーーソロになられてから、いろいろな美容法を試す時間ができたんでしょうか。そうですね、一度やりだすと楽しいです。家でスキンケアをしている時間はリラックスできますね。明るい色のファッションとかわいいメイクが好きーーでは、メイクやファッションのこだわりはありますか。ファッションは、暗い色より明るい色が好きなので、ポイントで黒いアイテムを持つことはあっても、全身黒のコーディネイトという日はほとんどありません。フォーマルに決めるときも、黒はあまり使わないです。衣装も明るい色を選ぶし、私服も柄物や明るい色の服を着ることが多いです。メイクは大人っぽくならないようにしています。チークを頰の外側に入れると大人っぽくなりますが、内側に入れると“きれい”より“かわいい”寄りになるんです。かわいい系のほうが好きなので、そういうメイクをします。ーーおすすめの美容法があれば教えてください。最近は、友人にプレゼントでもらった洗顔ブラシを使うようになりました。時間をかけてブラシをすると気分がいいですし、肌もきめ細かくなってきた気がします。夏は、化粧水が染み込んだパックを1日5~10分するといいですね。あとは美顔器で肌の汚れを取るのもおすすめです。ーーいろいろ試せそうですね。ところで、9月15日には音楽イベント『桃太郎フェス』にご出演されるのですね。どんなステージになりそうでしょうか。まだ内容は全然決まっていないのですが、他の出演者さんも豪華な方ばかりで、みなさん盛り上がると思うので、自分もしっかり盛り上げていけたらいいなと思います。ーーパフォーマンスするときは、気分が上がるものですか。長い間グループでの活動をしていたので、いまだにソロでステージに上がることに対して、緊張やプレッシャーがあります。「ちゃんとできるのかな」と不安になることもあります。楽しいですが、100パーセント楽しむというよりは、ちょっとした挑戦みたいな感覚はありますね。イベントのように、他の方も出られるようなステージだと特に、初めて自分を見てくださる方が大半の環境だと思うので、そういう方たちに「どうやったら楽しんでもらえるか、応援してもらえるか」ということを考えます。ーー「恋のつぼみ」も歌われるのですね。そうですね!歌わせていただこうと思っています!イベントで初披露になると思うので、とても楽しみです!自分の恋愛と重ねて聴いてもらえたらうれしいーー最後に、みなさんに新曲をどのように聴いてほしいでしょうか。倖田さんが歌った原曲を知っている方は、懐かしむ気持ちもありつつ、また新たなバージョンとして楽しんでもらいたいです。世代が若い方からすると、オリジナルの曲をあまり知らない方もいるかもしれないので、そういう方には新鮮な気持ちで聴いてもらいたいです。歌詞では、恋するかわいい女の子の気持ちを歌っているので、自分の恋愛と重ねて聴いてもらえたら、うれしいです。取材後記真夏に咲くひまわりのように、まわりの人たちのことも明るい気持ちにさせるようなDream Amiさん。ソロ・シンガーとして充実した音楽活動を展開されているAmiさんが歌う新曲は、さまざまな世代の方へと届いていくはず。まずはニュー・配信シングルをチェックしてみてくださいね。Dream Ami PROFILE2002年、dreamに加入しデビュー。2011年からガールズ・エンタテインメント・プロジェクト“E-girls”の中心メンバーとしても活動。2015年、1stシングル「ドレスを脱いだシンデレラ」でE-girlsでは初のソロデビューを果たす。以降、音楽活動のみならず、テレビ活動やラジオのレギュラーパーソナリティを務めるなど幅広く活躍。2017年6月、E-girlsを卒業し、ソロ活動に専念することを発表。今年、放送作家・鈴木おさむの原作『ブスの瞳に恋してる』(マガジンハウス刊)を新たな設定で書き下ろした、EXILE NAOTO主演のFODオリジナル連続ドラマ『ブスの瞳に恋してる 2019』(9月17日0時から配信)の主題歌「恋のつぼみ」を9月17日に配信リリースする。9月15日には、岡山県・マスカットスタジアムで初開催される音楽イベント『桃太郎フェス』に参加する。InformationNew Release『恋のつぼみ』・「恋のつぼみ」(音源)・「恋のつぼみ」(MV)9月17日配信1,080円(税込)
2019年09月09日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第6回目に登場するのは、歌だけでなく声優やミュージカルなどでも実力を発揮されているシンガー・平原綾香さん!写真・大内香織願いは口に出してみるもの【音楽通信】vol.62003年にリリースした、ホルストの組曲『惑星』の中の「木星」に日本語詞をつけたデビュー曲「Jupiter」が大ヒット後、デュエット含むシングル32枚、カバーとベスト盤を含む21枚のアルバムを発表してきた平原綾香さん。昨年デビュー15周年を迎え、今年は吹き替え声優やフィギュアスケートをしながらの氷上ミュージカルなどにも挑戦。今回は、8月21日にリリースされたニュー・アルバム『はじめまして』について、お話をうかがいました。ーー今年はデビュー16年目となりますが、7月には源氏物語の氷上ミュージカル(宮本亜門さん演出・髙橋大輔さん主演『氷艶 hyoen2019ー月光かりの如くー』)に出演されて、十二単衣を着ながら演じられたそうですね。新しい挑戦で、猛特訓されたのでしょうか。そうなんです。ツアーの最中でアルバムの制作もあったので、1か月くらいしか練習できなかったのですが、練習するにつれてどんどん滑ることができるようになるとうれしくて。まさかメダリストの高橋大輔くんや荒川静香さんと一緒に滑る日が来るなんて思っていなかったです。もともとフィギュアスケートが大好きで、選手のように滑って歌が歌えたら最高なんじゃないかと思っていて、「いつかスケートを滑りながら歌うのが夢です」と19歳のデビューのときから言い続けていたら、今世で叶ってしまいました。だから、願いって口に出してみるものだと思います。ーー高橋さんからはアドバイスをいただいたのですか。はい。「こうすればうまく滑れるよ」とやり方を教えてくれましたね。いつでも「はじめまして」の気持ちを持って生活したいーーその前の2月に公開されたディズニー映画『メリー・ポピンズ リターンズ』日本版では吹き替えを担当されて、そのときにエンドソングだった「幸せのありか」が、ニュー・アルバムに収録されていますね。はい。アルバムを作って収録してみると、一段とまた曲の良さが引き立つというか。以前震災や災害があったときに、励ましたいと思っても、どうやって曲を作っていいかわからないときがあったんです。でもこの曲は「がんばれ」とか「信じて」も言わないし、すごい角度から歌詞を紡いでいる曲ですが、それでも応援する気持ちは伝わることがわかりました。すごくいい曲です。ーーアルバムのタイトルは『はじめまして』ですが、どのような思いでつけられたのですか。15年間歌ってきて今年16年目で「はじめまして」とつけたのは、タイトル通り、今回「はじめまして」と、初めて聴いてくださっている方もたくさんいると思うんです。一方で、歌うときにどこか慣れてしまっているところやありきたりになっているところがあったとして、やはり初めて歌ったときの感動を常に持ち続けることがすごく大事だと思ったんですね。というのも、森下洋子さんという尊敬するバレエの先生がいて、先生の踊りを見るとすごく泣けるんです。なぜなら、技術がすごいだけじゃなくて、先生は初めて踊った時の少女のような感動を忘れていないから。だから、私もそういうふうに、いつでも「はじめまして」の気持ちを持って生活したいなと。そう思うと、わたしたちの生活には、実にたくさんの「はじめまして」があふれているんです。目が覚めた時に「ありがとう」と思うのと、「また今日が来たのか……」と思うのとでは、全然違う日になる。そういったことを伝えたかったのと、あとは槇原敬之さんの曲があったからですね。ーーということは、アルバムタイトルをつけるよりも先に、槇原さんのタイトル曲「はじめまして」があったんですね。そうです。“生まれ変わり”がキーワードーー槇原さんのこの曲は争い合う国に住む男女の物語で、一見悲しいようだけれど「もしも生まれ変わったら」と歌い、また会おうという曲ですね。とくに「君の髪の色が好きだ君の瞳の色が好きだ君の話す言葉が好きだ」という2番の歌詞が好きです。違いを認め合えずに争う人間たちが描かれているのですが、いまの日本に置きかえても通じる歌だと思うんです。これからオリンピックもあって、世界中の人たちが日本にやってくるときに、お互いに認め合って譲り合うことができるかできないかで、いいオリンピックになるかが決まると思うんですよね。ーーそんな楽曲を作られた槇原さんは、平原さんにとって、どんな存在ですか。マッキーは……とにかく多彩な人で、人間的にもすばらしいです。今回、歌入れ、レコーディングにも立ち会ってくれたんですけど、すごく楽しかったですね。とことんこだわってくれるという、その心意気がすごくうれしかったです。ーー槇原さんのほかにも、藤井フミヤさん、Coccoさんの書き下ろしによる新曲もありますが、おふたりとも以前から交流があったのですか。そうですね。どちらもじっくり話したことはまだないんですけど、憧れの人たちです。ーー槇原さんの曲とフミヤさんの曲、どちらも「ラブソング」で「生まれ変わっても」という歌詞が両方に出てきますが、どちらも違うアプローチでの曲です。いまの私がそういうイメージに思えたんですかね。今回、“生まれ変わり”がキーワードになっています。自分が語り部になって歌うーーCoccoさんの曲はいかがでしょうか。女性に特に聴いてほしい曲です。女性がどれだけ傷ついて、そしてまた立ち上がっていくのかという心の繊細な部分が描かれていて、でも決して相手を責めない、人を愛する思いや切なさみたいなものがこの曲にぎゅーっと込められていますね。強くて繊細ではかなくてという、Coccoさんそのものが曲に表れています。とにかくみなさんに書き下ろしていただいた曲というのは、全部、自分が語り部になっています。平原綾香が歌うからというのではなく、どれだけ曲の良さを伝えられるかというのを意識して大切に歌いました。ーーそうなんですね。それは今回に限ってですか、毎回ですか。毎回そうですね。自分が作る曲もそうですけど、「うまく見せよう」として歌を歌うと、まったく伝わらないんです。だけど、ただひたすらに「歌を届けたい、歌詞を届けたい」と思うと、思いも伝わるし、自分自身も出てくる。結局は、とても個性的な歌になるんです。ーーお父さまはサックス・プレーヤーの平原まことさんですが、今回もアルバムに参加されていて、聴いているとすぐ耳に飛び込んでくる音色でした。親子での収録はいかがでしたか。15年間ずっと、父にはサックスのレコーディングをしてもらっています。私にとってのサックスの師匠でもあるんですけど、ちょっと生意気に「ここはもうちょっとこう吹いてほしい」と言ってみたり(笑)。父も「わかった」と言ってくれて、血の繋がりのなかでの阿吽の呼吸もあるけれども、音楽家として接してくれています。刺激的で個性的で聴き応えのあるアルバムーー先日、スタッフサービスさんのテレビCM「オー人事のうた篇」を観てびっくりしました。チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」に歌詞をつけて歌う平原さんがご出演されていましたが、クラシックの曲を歌うイメージから、お話がきたのですか。はい。お話がきて、わたしもびっくりしたんですけど(笑)、実はけっこう悩んだんです。クラシックの曲に歌詞をつけるということは、クラシック好きな人にとって大切なものにさわってほしくない気持ちがあって、すごくよくわかるんです。だからこそ、その人たちにも納得してもらえるようなものを作ろうというのが、クラシックをカバーするときのコンセプトなんですが、今回はどう表現しようかと。CMを撮影し、歌をレコーディングし、そしてストリングスを弾いていた人たちもみんな本物の演奏者です。ーーそうだったのですね。ところで、現在はツアー中でおやすみがないように思いますが、お仕事以外の時間はどのように過ごしていますか。部屋の掃除ですね。すごく清潔好きというわけでもないんですが、掃除が大好きです。これはいるもの、これはいらないもの、これはわけるものと整理するのが“癒し”なんです(笑)。なんでそれが始まったかというと、ゲッターズ飯田さんが、「神社に行って恋愛成就・金運アップ・仕事運アップを願っても無駄です。まずは自分の部屋をきれいにしてください。それがゼロ地点。きれいにしてから神社に行ってください」と言っていたのを聞いて。だから、まずは部屋をきれいにしています。ーー部屋は心の中を表すとも言いますよね。そうなんです。部屋を片づけた日に、外国の人限定なんですけど、声をかけられたこともあって。どういう片づけ方をしたら、外国の方を引き寄せるのかわからないですけど。ーーきっと日本人の方には、平原さんとわかってしまうでしょうから、恐れ多くて声をかけられず、外国人の方に限定されるのでしょうね。そういうのもあるんでしょうか……なので、「あ、こういうことか」と。(笑)ーー(笑)すごい効果ですね。では最後に、あらためて新作を全国のみなさんにどのように聴いてほしいでしょうか。新作は、自分でアレンジした曲が入っていたり、槇原さんやフミヤさん、Coccoさんの曲が入っていたり。そして、さだまさしさんの「いのちの理由」という曲をテレビで歌って、ぜひ音源化してほしいという声があって、今回実現化したものがあったり、長岡市立高等総合支援学校の校歌があったり。とにかくさまざまな楽曲が入っているんですけど、すべてが刺激的で個性的で聴き応えのある作品に仕上がっています。いつも私の歌を聴いてくださっている人も、初めて平原綾香の歌を聴く「はじめまして」の人にも届けたいです。一生懸命作ったアルバムなので、聴いてもらえるのが、一番幸せですね。取材後記深みのある美声で幅広い音域を歌う平原綾香さん。インタビューでお話しになるときも、芯の通った声で、さまざまな質問に応えてくださいました。まずは、デビュー16年目を迎えた平原さんのいまが詰まったニュー・アルバムをチェックしてみてくださいね。平原綾香 PROFILE2003年12月、「Jupiter」でデビュー。2004年の日本レコード大賞新人賞や、2005年の日本ゴールドディスク大賞特別賞をはじめ、数々の賞を獲得。2015年12月、音楽を通じての社会貢献や支援のために『平原綾香 Jupiter 基金』を設立。2019年1月・2月、5年ぶりの再演ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」で再びクリスティーヌ・ダーエ役に。2月公開の映画『メリー・ポピンズ リターンズ』日本版で吹替声優とエンドソングを担当。吹替声優とエンドソングを同一人物が担当するのは、ディズニー映画史上初の快挙。6月から10月まで、15度目の全国ツアー「平原綾香 CONCERT TOUR 2019 ~幸せのありか~」全21公演を開催中。InformationNew Release『はじめまして』1.THAT’S THE WAY IT IS2.I Love You3.幸せのありか4.はじめまして5.5つの魔法6.Radio Radio7.世界でたったひとつの絵8.風凜雪花9.きずな10.いのちの理由11.恋12.はじめまして〜Acoustic Version〜Piano by Noriyuki Makihara8月21日発売UPCH-20529¥3,240(税込)
2019年09月08日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第4回目に登場するのは、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』や『凪のお暇』などのドラマでも活躍している女優・歌手の水谷果穂さん!写真・大内香織葛藤を乗り越えた歌手活動【音楽通信】vol.4現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』で夢見る女の子・三橋佐知子役、そして『凪のお暇』でクラブ通いをするパフォーマー・エリィ役を演じている水谷果穂さん。女優としてだけでなく、8月28日に1stアルバム『深呼吸』をリリースし、歌手としてもフレッシュな風を吹かせてくれています。歌手活動から趣味の“紙集め”のことまで、お話をうかがいました。ーー『ananweb』初登場なので、デビューの頃から振り返らせてください。水谷さんは2013年にテレビCMでデビューされていますが、女優を目指しているなかで、歌うことも好きだったのでしょうか。もともと歌うことは好きでした。小さい時はアニメやアイドルが好きだったので、まねっこして歌っていました。ーーアイドルというと?幼稚園ぐらいのときはミニモニ。が流行っていて、教室でミニモニ。の曲を歌ったり踊ったり、楽しかったです。ーーではいま、好きな女優や歌手のかたはいますか。女優さんだと、綾瀬はるかさんがすごく好きです。どんな役柄でも演技がすばらしくて、あこがれています。ーー透明感のある雰囲気は、綾瀬さんも水谷さんも同じ感じがします。いえいえ。昨年、綾瀬さんとドラマで共演することができて(TBS系『義母と娘のブルース』)、またすごく好きになりました。ーーそうなのですね。歌手でいいなと思う人はいますか。歌を始めたときに、ZARDさんの歌がわたしの声にも合うんじゃないかというアドバイスがあって、練習曲として歌っていました。ZARDの坂井泉水さんが好きですね。ーー現在21歳ということで、20歳を過ぎて心境の変化はありましたか。以前と比べると、少しずつ余裕が出てきました。歌を始めたころは、まず声が出るのか、ステージに立つときは人前でちゃんと歌えるのかという、自分との葛藤があって。そこを乗り越えての歌手活動だったので、いまよりもうワンステップ多かったんです。やっていくうちに、だんだんと葛藤がなくなってきて、いまはダイレクトに歌いたいものにチャレンジできるようになりました。歌いながら歌詞が入ってくる感覚がわかるようになったのが、変わったところかなと思います。ーー歌いながら歌詞が自然と体に入ってくるというのは、うまく葛藤を乗り越えたのですね。不安が少しずつなくなってきているので、それがこれからもっとなくなってくると、よりいっそう人前で歌うのも楽しくなってくる感じがしています。1stアルバムはもっと聴きたい大好きな1枚ーー今回、1stアルバム『深呼吸』をリリースされますが、歌ってみての手応えはいかがでしたか。本当にとても納得のいく感じで、自分自身でももっと聴きたいなと思うくらい、大好きな1枚です。ーー自信作ということですね。はい。——きれいな声で、表現力豊かに歌われていますが、ご自身のなかで歌いやすかった曲や難しかった曲はありましたか。歌いやすくて、曲調や歌詞も好きで、レコーディングも楽しかったのは「あしあと」「明日への扉」ですね。すごく好きな曲です。その逆に、難しかった曲は「気まぐれ王子様」。アルバムの収録曲のなかでは、雰囲気の異なる曲でした。ーー「気まぐれ王子様」は少し変わったメロディラインの面白い曲ですよね。そうですね。ずんちゃかちゃん という感じで(笑)。これまでもライブでは披露していて、楽に歌っていた曲なんですけど、いざレコーディングになると「どうやって歌おう」「この歌い方だと幼くなりすぎるかな」と考えて、いろいろ試しながら歌いました。ーーそれぞれの曲でストーリーが違いますが、歌詞の世界に入り込んで歌うのでしょうか。はい。そのまま等身大で歌うときもあるし、過去の思い出や記憶を頼りに歌うときもあるし、ほんとにもう、それぞれですね。ーーリードトラックの「朝が来るまで」が主題歌となっているドラマ(テレビ東京系 ドラマBiz『リーガル・ハート〜いのちの再建弁護士〜』)も拝見しましたが、こうしたタイアップの曲は、ドラマを意識して歌うのでしょうか。そうですね。主題歌になるということで、どこか迫力というか、優しさと力強い部分をうまく出せたらいいなと。ドラマの温かさや強く生きていく感じと合うようにイメージして歌いました。ーーさらにこの「朝が来るまで」は、ピアニストの清塚信也さんが弾くピアノバージョンも収録されていますね。ピアノバージョンのほうは、清塚さんのピアノの横で、同時にわたしが歌うというレコーディング方法でした。「自由に歌って大丈夫」と言ってくださったので、アイコンタクトで歌い始めました。1発録りだったので、より気持ちがのってきてのびのびと歌わせていただき、すごく楽しかったです。ーーちょっとライブ感があったんでしょうか。はい。ライブ感もスタジオの空気感もそのまま収録されています。ーー同じ曲ですが、どちらも全然違うアレンジで楽しめますね。ピアノバージョンは曲の世界に浸ることができるので、すごく好きです。「紙」を集めるのが趣味ーー歌手としてもご活躍中ですが、女優としても現在NHK連続テレビ小説『なつぞら』と『凪のお暇』の2本のドラマにご出演中ですね。両方ともまったく違うタイプの女性を演じていらっしゃいます。けっこうそのふたつの役が対照的で、『なつぞら』は監督から「(役作りをしすぎずに)なるべくそのままのほうがいい」とアドバイスをもらいました。その逆に『凪のお暇』のほうは、普段しゃべっているスピードとは違うスパッとした強さを求められるので、どちらも違いを出しながらがんばっています。ーー女優としての声の出し方と、歌手としての声の出し方では、違うところがありますか。実は、歌うときもお芝居のときも、発生練習は同じなので、共通してやっています。声出しするのとしないのとでは、全然違いますね。ドラマの前は家で発声練習をやっていたり、歌のときも事前にやっていたりします。お休みの日にずっとひとりでいるとしゃべらなくなるので、発声練習をしておいて、声をならすようにしています。ーー休みの日はしゃべらないということですが、どのように過ごしていますか。家にいることが多いですね。もともとそんなに遊びに行ったりしないので、どちらかというと、インドアなタイプです。ーーでは自宅にいるときにする趣味があったら教えてください。趣味としては、紙をずっと集めてるんです。この間は、「紙博」というたくさんの紙が集まるイベントに行きました。定期的に行く雑貨屋さんがあって、紙を見に行くことも。ーーなぜ紙を好きになったのですか。うすっぺらいものをとっておくのが昔から好きなんです。小さいときは便箋の最後の1枚をずっと取って置いていて、そいういうことの延長線上ですね。封筒なども好きで、とくに銀行の封筒が好きです。それを公言していたら、地方に行かれたファンの方が珍しい封筒を送ってくれることもあります。ーーファンの方の間ではメジャーな話なんですね。(笑)はい(笑)。「紙博」に行くと、同じように紙好きな方がすごくいっぱいいます。私が知らないような専門用語というのかな……紙の名前を言いながら、「これいいよね」「廃番になってるよ」とか話しているのを見ていて、楽しい!ーー紙が好きというのはいいですね。では紙以外のことで、普段されている美容法などはありますか。毎日、お風呂上がりにスキンケアをしています。化粧水系のパックをしてから、ボディクリームをぬって、パックをはずしてからもう一度化粧水をぬっています。効率もよくて気に入ってやっていますね。共感してもらえる曲を歌っていきたいーーでは今後、アルバムを出されてからは、ライブの予定は?11月3日に東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブがあるんです。アルバム・リリースのイベントはちょくちょくあるんですけど、11月のライブはしっかりとワンマンで歌うものになります。ーー直接ファンの方と触れ合う機会は、なかなかないですよね。そうですよね。歌をやっていないときは、写真集のイベントがファンの方にお会いできる貴重な機会でしたが、いまは歌のイベントなど、会える場が増えました。ーー歌手としての今後の目標があれば教えてください。今回、ドラマの主題歌も歌わせてもらえて光栄でした。今後もそういうチャンスがあればどんどんやっていきたいですし、これからもいろいろな新しい曲にチャレンジしていって、共感してもらえる曲を歌っていきたいです。取材後記きらきらとした瞳を輝かせながら、まっすぐにこちらを見つめながらインタビューに応えてくれた水谷果穂さん。女優としての表現力が、歌手としても豊かな歌声として発揮されている1stアルバムには、21歳の水谷さんの魅力がぎっしりと詰まっています。まずは1stアルバムをチェックしてみてくださいね。「朝が来るまで」Music Video水谷果穂 PROFILE1997年11月3日、静岡県生まれ。2013年4月にTVCMで芸能界デビューし、7月にテレビドラマ『リアル脱出ゲーム 密室美少女』(テレビ東京系)でドラマデビュー。2017年7月に主演短編映画『明日、アリゼの浜辺で』の主題歌である1stシングル「青い涙」で歌手デビューし、新人としては異例のチャート初登場6位を記録する。女優としては『ブラックペアン』(TBS系)ほか数々の作品に出演。2018年3月から1年間、『Going! Sports&News』(日本テレビ系)でお天気キャスターにも挑戦。2019年現在、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合 月〜土午前8:00)、『凪のお暇』(TBS系 金曜午後10時)に出演中。「1stアルバム『深呼吸』発売記念イベント」を8月28日・31日、9月 1日に東京と大阪で実施。22歳の誕生日となる11月3日(日)には、東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブを開催する。InformationNew Release『深呼吸』1.朝が来るまで2.君のステージへ3.あしあと4.恋のレシピ5.いつだって6.ナナイロ7.青い涙8.スプラウト9.気まぐれ王子様10.タカラモノ11.空想トレイン12.明日への扉13.朝が来るまで(Piano Session version)(通常盤)8月28日発売WPCL-13081¥3,000(税別)
2019年08月30日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第3回目に登場するのは、日本・アメリカ・キューバといった国際色豊かなカルチャーをまとう、橋爪ミカさん、青山ウィリアムさん、ミッチェル和馬さん、モリアティー慶怜(ケーレン)さんの4人からなるボーイズグループ・INTERSECTION(インターセクション)!写真・大内香織個性豊かなINTERSECTION写真左からミカ、ウィリアム、ケーレン、カズマ【音楽通信】Vol. 32018年10月に限定配信された1stシングル「Heart of Gold」でデビュー後、グループだけでなく、ソロ活動も行っている、18歳から20歳で構成されたINTERSECTION。取材中もフレッシュな感性を輝かせ、何よりみなさん楽しそう。8月21日に配信される1stアルバム『INTERSECTION』について、お話をうかがいました。ーー『ananweb』初登場ですね。結成のいきさつを教えてください。カズマみんなスカウトされて、その後に歌のオーディションを受けて集まりました。最初にウィリアムがいて、ぼくはその次に加わりました。そしてふたり(ケーレン、ミカ)が入り、4人でレッスンを重ねて、グループとしての絆も深まりデビューすることができました。ーーそうしてグループが形作られてきたわけですが、それぞれのキャラクターはいかがでしょう。ケーレンぼくは弟キャラです。常にポジティブで、エネルギーがあるので、ずっと話しています(笑)。あとアートが好きで、クリエイティブな一面もあるんですよ。モリアティー慶怜(ケーレン)。2001年4月12日キューバ生まれ。グループの最年少メンバー。カズマぼくはまとめ役ですね。みんなのいろいろな個性をぼくが仕切る感じ。こうして日本語を話す機会とか、ビジネス的なこととか、日本のファンのみなさんと話すときも、メンバーの意見を聞いてぼくがリーダーシップを取っている感じがあります。ミッチェル和馬。2000年5月15日ニューヨーク生まれ。現役ハーバード大生でモデル。ミカほかのメンバーにとって、ぼくは兄のような存在。みんなの悩みを聞きます。まわりに合わせることも得意ですね。橋爪ミカ。1998年12月21日ハワイ生まれ。グループのリーダー。ウィリアムとにかく音楽が好きで、音楽を作っています。メンバーによると、ぼくはクールでミステリアスな感じらしいです。青山ウィリアム。2000年5月19日カリフォルニア生まれ。グループの作曲担当。多面的な音楽性を見せていくーーカズマさんとミカさんはソロ・シングルも配信されていますが、ソロとグループでは意気込みは違いますか。カズマそうですね。小さい頃からクラシックの楽器をやっていて、ジャズが好きで、ソロではそういう要素を出していきたいと思っていて。グループは、聴いてくれているみなさんが好きな音楽とか、いまはやっている音楽とかも全部取り入れて作っているものという違いがありますね。ミカグループでの音楽は、ファンのみなさんに、自分たちのいろいろな面を見せられる機会だと思っています。ソロの音楽では、それぞれのメンバーの個性を知ってもらえたらと。ーー楽曲では、普段みなさんが使われている英語のほうがのびのびと歌っている印象ですが、日本語だと歌いづらいこともあるのでしょうか。ケーレン最初は日本語が難しくて苦戦しましたが、練習やパフォーマンスを繰り返すうちに、歌詞の意味を考えて感情を込めて歌えるようになりました。ウィリアムぼくは普段の生活で日本語もよく使っているのですが、歌になるとなぜかイントネーションがおかしくなっちゃって、レコーディングでは何度も録り直しました。でも、これからもっと日本語の曲も歌っていきたいと思っています。ーーアルバムでは英語の歌詞が多い中、収録曲の「One Step Closer」は日本語で歌われているナンバーです。日本の女の子にも届きやすい歌かと思いますが、そのあたりは意識して作っているのですか。ウィリアム日本とアメリカのふたつのカルチャーを持っているので、両方からの要素を音楽へと引き出せたらいいなと。この曲は(現在放送中の)アニメ『フルーツバスケット』(テレビ東京 金曜深夜1:23)のエンディングテーマで、原作の漫画も読んで、世界観に合う、日本の女の子にも届くようなものを書いています。ーー難しくなかったですか?ウィリアム難しかったです。ケーレン天才!(と隣りに座るウィリアムさんを指差す)ウィリアム自分で曲を作ったり、歌詞を書いたりするときはだいたい英語で、日本語の歌詞を書くのは2回目です。英語と日本語はフロウが違って曲にはめづらくて。日本語のボキャブラリーが豊富じゃないということもあるんですけど、伝えたいことと、音のバランスを取るのがとくに難しかったんですよね。ーーアルバムリリースの後に、ツアーのご予定は?ウィリアム来年の春くらいにやれたら良いですね。デビューしてから応援してくれる人が増えたーーみなさん、歌うときに気をつけていることはありますか。カズマお水をたくさん飲むようにしていて、みんなも、毎日発声の練習をしていますね。ミカ風邪をひきやすいので、ビタミンを毎日採るようにしています。ケーレン熱いお茶をたくさん飲んでいますね。まだ変声期なので、ときどき喉をマッサージしてほぐすことも。ーーデビューしてから現在までの約1年間、みなさんの中でファンの方からの手応えのようなものは感じていますか。ミカパフォーマンスを何度かしていく中でファンの人たちがだんだん増えてきて、前回のライブのときにも来てくれていた人たちが毎回来てくれているんだと思うと、グッときて感動しました。ケーレン家の近くの飲食店で、従業員の人に「サインが欲しい」と声をかけられました。ウィリアムぼくたちの音楽がぼくたちの知らないところで広がっていってくれて、ライブを観に来てくれる人が増えたり、コメントが増えていったりしているのを見るととてもうれしいし、充実した気持ちになります。ーーインスタなどでも発信されていますが、女性ファンのかたも多いんでしょうか。カズマそうですね。ケーレンインスタでファンが作ってくれたアートとかを見て、喜んでいます。世界中で活躍していきたいーーみなさん、普段はどのように過ごしていますか。カズマ最近は音楽活動のほかに、AbemaTV『オオカミちゃんには騙されない』(女子高生の70%が観ているという恋愛リアリティ番組)の収録などが入っていて、ほぼ休みなくがんばっています。(笑)ーー観させていただいています。女子がキュンキュンする番組ですよね。カズマ(照れながら)ありがとうございます。それとか、雑誌の撮影などがほとんどです。たまにある休日は、映画を観ています。ーーどんな映画をご覧になるのですか。カズマ『天気の子』という映画を観ました。めちゃくちゃ良かったです、感動しました。ウィリアム音楽作りに没頭しながら、大学が始まるのでその準備もしています。ケーレン友達や家族と過ごしたり、映画を観たり、食べたり、ダンスしたり、音楽聴いたり。ミカとりあえずやってること全部言ってるよね。(笑)ケーレン(笑)フォトショップで写真を加工したり。アートが好きだから。ーーいつか個展などをされるかもしれませんね。ケーレンそうですね! やるしかないです。アートのために、フォトショップで写真を加工するんですけど、おもにギャグの写真で(笑)。ギャグと、真剣なアートのふたつです。ミカいつも予定を立てて、外に出ます。ジムに行ったり、家族と過ごしたり、時間があったら旅行やサーフィンも。カズマ楽屋では、みんなでゲームをすることもあります。あとは漫画を読みますね。ーーそうなんですね。では、みなさんの好きな女性のタイプはありますか。カズマかわいいストリートファッションとか着ていて、自分のスタイルがある人。あとメッセージの返信が早い人ですね。ウィリアムぼくの世話をしてくれる人。基本的に自分のことばかりしているので、それをわかってくれる人。ミカ自分のプライオリティがきちんとしている、自立している人がいいです。そこから自分も学べるから。ケーレンファッションも大事だし、一緒にいてノリがいい人も。でも一番は、信頼してくれる人。信頼関係が一番大事ですね。あと、かわいい子です。(笑)ーー(笑)わかりました。INTERSECTIONとしての今後の目標を教えてください。カズマぼくたちのベーシックな考えとして、日本とそのほかの海外を隔てて考えていないので、世界中にファンを広げられたらいいなと思っているし、ワールドツアーもできたら最高だなって思っています。ケーレン好きなアーティストともコラボしたい。ジャスティン・ビーバー、リアーナ、ONE OK ROCK……。ウィリアムこの間、タイの番組に出させていただくことがあったのですが、今後タイでファンクラブイベントも定期的にやっていきたいですし、日本だけでなく、アジアからもファンを広げていきたいですね。ーー最後に、『ananweb』を読んでいるみなさんにメッセージをお願いします。ウィリアム自分たちでも楽曲をいっぱい作っているので、ぼくたちの世界観やアイデンティティに注目してほしいです。そして、これからINTERSECTIONをよろしくお願いします。カズマ『ananweb』の読者のみなさん、ぼくたちの記事を読んでくれてありがとうございます。これからもたくさん活動を続けていきたいと思うので、ぼくたちの音楽を聴いてもらって、応援よろしくお願いします!取材後記普段は英語で交流しているINTERSECTION。インタビューでは、日本語も得意なカズマさんが、難しい日本語をほかのメンバーに通訳してくださって、取材がスムーズに進行できました。そんなカズマさん、ウィリアムさん、ミカさん、ケーレンさんは、今後、東京から世界へと羽ばたいていくはず。まずは1stアルバムをチェックしてみてくださいね。【INTERSECTION PROFILE】橋爪ミカ、青山ウィリアム、ミッチェル和馬、モリアティー慶怜の4人からなるボーイズグループ。2018年10月に配信限定の1stシングル「Heart of Gold」でデビュー。これまで配信シングルを合計5作、カズマとミカそれぞれがソロを2作発表、イベントなどにも参加しパフォーマンスを磨く。今夏は「SUMMER SONIC」や「a-nation 2019」など大型フェスに出演した。ヘアメイク・向井大輔/スタイリスト・百瀬豪衣装協力・ALMOSTBLACK/DELUXEInformationNew Release『INTERSECTION』1.You’re The Reason2.Body Language3.Falling4.Lost Boy5.Who Do You Love6.Hot Water7.Love Alone8.Heart of Gold9.Twisted10.One Step Closer11.Starting Over8月21日配信リリース¥ 2,000(税込)
2019年08月20日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第2回目に登場するのは、“東洋一のサウンド・マシーン”ことCRAZY KEN BANDから、名言「イイネ!」でおなじみの横山剣さん!写真・黒川ひろみこれまでで一番気に入っているアルバムCRAZY KEN BANDのフロントマン・横山剣【音楽通信】vol. 21997年春、横浜本牧で結成されたCRAZY KEN BAND(通称CKB)。2018年にデビュー20周年を迎え、さらに円熟味を増して磨きのかかったCKBが、今年、8月7日にニュー・アルバム『PACIFIC』をリリースします。“歌うメロディー・メイカー”でもあるボーカル・横山剣さんに、新作のお話をうかがいました。ーー昨年、デビュー20周年おめでとうございます。ありがとうございます。ーーニュー・アルバム『PACIFIC』がリリースされるということで、聴かせていただきまして、すごくかっこいいアルバムですね。自分でもこれまでで一番気に入っているんです。ーーそうなんですね。今回のアルバムのテーマは「港町」ですが、その理由を教えてください。頭に浮かんだ順にどんどんレコーディングしていくんですけど、全体の傾向として、歌詞や曲調が港っぽい、本牧埠頭っぽいなと思ったんですね。テーマはいつも先に決めるんじゃなくて、途中からなんです。楽曲が半分ぐらいそろったときに全体のテーマが見えてくるので、毎回、後出しジャンケン的にテーマを決めています。今回は「港町」という、ぼくにとって当たり前の風景が、たとえばコンテナ埠頭を見ていたり、普段通る道でふっと思い出とともに頭によぎったりしたんです。ーーコンテナはお好きなのですか。コンテナとか、タクシーとか、飛行機会社のマークとか、記号のあるものに弱いんです。国旗も好きだし、世界のホテルを見るのも好きです。実際にコンテナ周辺で8年ぐらい検査の仕事をしていたので、けっこうコンテナとは親しいつきあいがあるんです。ーーそうだったんですか。わりと長くお仕事されていたのですね。はい。もうその頃はCKBをやっていましたけれど、1994年から2002年まで貿易検査の仕事をやってましたから、港は庭みたいな感じです。19枚目だけどファースト・アルバムみたいな気分ーーところで、剣さんが作詞作曲されるときは、どのようなときに楽曲が生まれるのですか。だいたい運転中が多いですね。ーー運転中に思い浮かんだものを家に帰ってから、曲に書き起こすんですか。そうですね。忘れちゃったらアウトなんですけど、覚えていれば録音しています。ーー小学校の頃から独学でピアノで作曲をされていたそうですが、これまでだいたいは1年ごとのペースでアルバムをリリースされていて、自然と曲がたくさん生まれているのですか。楽器を弾いていて曲が生まれることもありますし、基本的に半分以上は、運転しながらとか、歩きながらとか、飛行機に乗っているときとか。移動空間の景色によって押し出される感じです。ーーでは逆に、じっとしているとあまり曲作りは進まないのですね。そうですね、たとえば作曲のために1か月とか1週間とかお休みもらって部屋にこもっていても、何も出てこない。前にホテルの部屋を借りて作曲してみようとしたけど、全然だめだったことがあって、遊びに行っちゃった。(笑)ーー(笑)。では曲ができてから、メンバーにお渡ししてみんなで作る感じなのでしょうか。いまは曲ができたら、音源をデータで送ったりしています。ーー新作『PACIFIC』で、「このあたりを聴いてほしい!」というところはありますか。1曲目から18曲目まで全部を聴いてほしいです!ーーそうですよね。とくにこだわったところはありますか。こだわったのは“ベース”ですね。あと、なんていうのかな、メッセージにしにくいことをメッセージにしているので、“質感”だったり、“湿度”だったり。聴いている人に曲の情景が勝手に浮かぶようなもの。ぼくは他の人にはなれないので、自分の感覚でしかできないので、みんなに向けてというのは無理があるんですが、つきつめたものはポピュラーになっていると思うんです。いまも手探りで作ってますけどね。そういう意味では、過去のアルバム18枚よりは、具体的に今回それができた感じなので、19枚目のアルバムだけど、ファースト・アルバムみたいな気分です。ーーすごくフレッシュな感覚ですね。歌われるときに、気をつけていることはありますか。たばこですかね。実は、たばこをやめてから、声が枯れやすくなったんです。たばこを吸っているときのほうが声が強かったんで、一概に禁煙がいいとは思えないんですけど、ステージでのアクションには、禁煙は確かにいいですね。ーーいつから禁煙なさっているのですか。2008年ですね。なんかたばこが苦手になっちゃったんですよ。もともと好きじゃなかったんでしょうね。物事はインスピレーションで決めるーーアルバムの収録曲「何もいらない」「風洞実験」など、詞の中にいろいろな“女性”が登場しますが、剣さんご自身が一番好きな女性のタイプを教えてください。女性らしい女性。たくさんすてきな女性がいるので目移りしちゃうんですけど。かわいらしくて、おもしろくて……とはいえ、とくにないですね。そのとき好きになった人が、好きな人。ーーインスピレーションですね。そうですね。車もそんな感じで、次から次に車を買うんですけど、いろいろな車を見る必要ないっていうか。「これだ!」と思ったら、その情報だけをパッと直感で集める。ーー結果的にそれは良い結果に?たまに失敗するときもあるんですけど(笑)。女性とのおつきあいも、失敗があるように、物事はなんでもやってみないとわからないです。迷って躊躇してるよりはね。実行したほうがいいんじゃないかなと。女性のことはいまじゃなくて、過去の話ですけど。(汗)ーー(笑)。音楽活動がお忙しいかと思いますが、それ以外の普段されている趣味というと、お車ですか。車、バイク、さらに植物をいじったりするのもあります。子どものときに植木屋さんでアルバイトしていたんで、多少好きだったんですね。あと、小学校のときにシュロとかフェニックスとか、南国っぽい植物の写真を撮っていたんです。そういうものをいまも欲しいなと思いまして。手入れが大変だから、楽な範囲ですけど。ーーガーデニングされるんですか。ガーデニングというほどではないですね。でも、あんまりそういうのはやらないんで、自分にしては珍しい趣味です。あとは犬を飼ったりとか。ーーワンちゃんは1匹ですか。1匹。チワワです。たまたまホームセンターで見たときに「これだ!」と。シュナウザーとけんかしてたんですよ。チワワが圧勝していて。ーーシュナウザーのほうが大きいのに!そうなんですよ。ほんとは犬を飼うつもりじゃなくて、接着剤かなんかを買いに行ったんですよ。そのときペットショップの周りにギャラリーができていて、見に行ったら犬がけんかしていて、決めました。ーー剣さんは、女性も車もワンちゃんも、インスピレーションで「これだ!」と決められるのですね。そう(笑)。「これだ!」ってね。過去や未来を考えないで瞬間、瞬間でスパークしようーー8月からはアルバムのツアーも始まります。どんなライブになりそうでしょうか。新譜からもけっこうやると思います。いまもう選曲もやっているのですが、日に日に変わります。新曲と、18枚もアルバムがあるんでその中から選りすぐりと、お客さんが2、3曲決めるリクエストコーナー。あとは出たとこ勝負です。パッケージツアーという感じじゃなく、ライブは25本あるので、25ぶんの1というか。どれも“一点物”です。ーー『ananweb』の読者のかたは女性が多いのですが、最後にメッセージをお願いします。年を重ねるっていうことはね、ネガティブなことじゃないです。毎年加齢していきますが、ポジティブに考えてほしいですね。ぼくは59歳ですけど、いまだから思えることとか、発見とかがあるので、「いついつまでにどうしないと」とか、過去とか未来とか考えないで、瞬間、瞬間でスパークしていただきたいと思います。取材後記デビュー21年目となるCKBですが、剣さんはとてもジェントルマンですてきな方でした。これまでもこれからも、ファンク、ロック、ソウル……と表情豊かな歌とサウンドを私たちに届けてくれるでしょう。まずはニュー・アルバムをチェックしてみてくださいね。CRAZY KEN BAND PROFILEリーダーで作曲・編曲・作詞・Keyboards・Vocalを担当する横山剣を中心に、1997年の春頃、横浜本牧の伝説的スポット「イタリアンガーデン」でCKBが誕生。1998年にアルバム『Punch ! Punch ! Punch !』でメジャーデビュー。横山は作曲家として、和田アキ子、SMAP、松崎しげる、グループ魂ほか、数多くのアーティストに楽曲提供も行い、m-flo、ライムスター、マイティー・クラウン・ファミリーなど、ジャンルレスのコラボレーションを実現するなど、その音楽活動は多岐にわたる。今年、8月24日から「CRAZY KEN BAND TOUR PACIFIC 2019」と題した全国ツアーを開催。InformationNew Release『PACIFIC』1. Night Table2. Tampopo3. クレイジーの中華街大作戦!4. ひとり5. Disc Jockey * Part 1&26. KARAOKE International7. 何もいらない8. GET9. 北京10. Stay at Bund Hotel - シェルルームの夜は更けて-11. 場末の天使12. 風洞実験13. 車と女14. エルヴィス顔のタイムトラベラー15. さざえ16. 南国列車17. 南国列車 * VIDEOTAPEMUSIC Remix18. Stay at Bund Hotel - 夜明けのチェックアウト ‒8月7日発売(通常盤)UMCK-1633¥ 3,000(税別)
2019年08月07日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第6回は、暑くなってきたこの時季に最適な“100円ショップ”の優秀アイテム5つをご紹介します。写真・かわむら あみり季節物こそ100円ショップで手軽に揃える【ママライフばんざい!】vol.6私たちの生活に役立つアイテムが豊富な100円ショップ。ひとり暮らしでも、家族がいても、何かと生活を支えてくれる便利なものがたくさんありますよね。今回は、「ダイソー」「キャンドゥ」「セリア」の人気100円ショップで見つけた、この夏を乗り越えるのに最適なアイテムをご紹介します。1. セリア「クールタオルマフラー」写真上:「クールタオルマフラー」をたたんだ状態/写真下:のばした状態上の写真は、セリアの「クールタオルマフラー」です。こちらは写真のネイビー&ホワイト柄、ほかにグレー&ホワイト柄があり、合計2色がありました。両方とも、材質はポリエステル100%、サイズは長さ約75cm×横10cmです。この「クールタオルマフラー」をしっかりと水にぬらしたあと、水分がしたたらない程度にしぼり、約3〜5秒ほど強めに振るだけで、生地温度が低下して冷たくなるというスグレモノ。乾いてもまた水にぬらせば、何度でも使えて便利です。小さなバッグにも折りたたんで入れておけるので、子どもと公園へ行くときなどに、ひとつ持っておいてもいいですよね。2. キャンドゥ「クール背中パッド(リュック用)」写真上:「クール背中パッド(リュック用)」の袋に入った状態/写真左下:取り出した状態(グレー部分がポケット)/写真右下:開いた状態(背中側)(次にご紹介するのは、キャンドゥの「クール背中パッド(リュック用)」です。材質はポリエステル100%で、サイズは約縦30cm×横20cm。暑いなかリュックサックを背負うと、背中に汗をたくさんかきやすくなりますよね。そんなときにこの「クール背中パッド(リュック用)」を背中とリュックサックの間に挟んで使用します。保冷剤を布などで包んで、パッドの上部にあるポケットに入れると、密着する部分がひんやり。背中にあたるパッド部分はメッシュ素材なので、通気性もバツグンです。3. ダイソー「日よけうでカバー」写真上:「日よけうでカバー」が2枚重なった状態/写真下:1枚ずつ並べた状態次はダイソーの「日よけうでカバー」です。材質はポリエステル100%で、長さは約48cm。こちらはグレーに白いドット柄で、袖口のフリルにワンポイントでリボンが付いているかわいいデザイン。腕に通すと、手の甲まで隠れて、親指を出す穴があいています。腕の内側にあたる部分はメッシュになっているため、機能性と見た目ともにバランスのとれたアイテムといえそう。羽織るものを持っていくほどではないけれど、半袖を着ていて肌は焼きたくない場合などに日よけカバーが活躍。また、カバーの中に小さい保冷剤を入れると、ひんやりアイテムとしても使えます。日よけうでカバーは、色も柄もいろいろなものがありますので、お好みのものを選んでみてください。4. セリア「やわらかアイスパック ヘッド用」写真上:「やわらかアイスパック ヘッド用」/写真下:袋から取り出した状態次はセリアの「やわらかアイスパック ヘッド用」です。材質はPVC、内容物はカルボキシメチルセルロースとグリセリン・精製水で、サイズは直径約13cm。3〜5時間、冷凍庫でアイスパックを冷やし、タオルなどで包んでから帽子に入れると、頭部を冷やすことができます。帽子をかぶって日よけはできても熱をもってしまいがちなときや頭部に汗をかきやすい子どもに、ぴったりのアイテム。凍らせてもカチカチに固まらないので、ほどよい冷却効果を感じられます。キャンプなどのアウトドアレジャーに行く際に、持参すると便利ですね。5. ダイソー「首もとひんやり! ジェルパッド付」写真上:「首もとひんやり! ジェルパッド付」/写真左下:袋から出した状態/写真右下:首用ミニタオルの細長いポケットにジェルパッドを半分入れた状態次はダイソーの「首もとひんやり! ジェルパッド付」です。材質は、タオルがポリエステルとナイロン、ジェルパッドはポリエチレンと水。サイズは、首用ミニタオルが長さ約64cm×横7.5cm、ジェルパッドが長さ46cm×横5.5cmです。ジェルパッドを冷蔵庫で4時間以上冷やし、首用ミニタオルのポケットに入れると、首もとがひんやりしてクールダウンできます。この首用ミニタオルはマジックテープが付いているので、首からずり落ちることなく、涼しさをキープ。首用ミニタオルは肌にもふんわりとやさしく、さらにジェルパッドでひんやりできて、子どもからおとなまで使いやすいアイテムだといえるでしょう。以上、暑さをしのぐのに最適なアイテム5選をお届けしましたが、すべて100円(税別)だなんてうれしい限り。プチプライスで手に入れられる季節商品は、この夏のママライフを助けてくれそうです※2019年7月購入。時期や店舗により商品の有無はかわることがあります。
2019年08月06日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。新連載【音楽通信】では、音楽を発信するアーティストたちの新作のお話からライブレポートまで、楽しい音楽情報をお届けしていきます。第1回目に登場するのは、とくに関西で大人気のベリーグッドマン!写真・黒川ひろみ中学校の同級生、そしてクラブでの出会い写真左からRover、MOCA【音楽通信】vol. 12013年に結成されたRoverさん、MOCAさん、HiDEXさんからなる大阪出身の3人組ボーカルユニット・ベリーグッドマン。今年、念願の大阪城ホールでのライブを1万人即日ソールドアウトさせた彼らが7月31日にニュー・アルバム『SING SING SING 7』をリリースしました。結成のいきさつから新作まで、RoverさんとMOCAさんにお話をうかがいました。ーーベリーグッドマンさんは「音楽通信」第1回目の登場となります。Roverおお! それ、あれですよ。あとでいっぱいインタビューしても、ぼくらのこと思い出して「一番楽しかったな〜!」ってなりますよ。2回目からは格下げられないですね。(笑)ーー(笑)。そうかもしれませんね。『ananweb』としても初登場なので、結成のいきさつから教えてほしいのですが、もともとお友達から始められたんですよね。Roverそうですね。僕とHiDEXが中学校の同級生で、高校卒業くらいのタイミングで最初はふたりで組んで、音楽をやりだしたんです。4年くらいふたりで音楽をやって、けんか別れしたときにクラブで出会ったのが、MOCAですね。それでアコースティックイベントにMOCAを誘って、路上ライブをやるようになってという感じで、いまに至ります。ーーまだ大阪に住んでいるのですか。Rover、MOCA住んでいます。「大阪のでっかいとこでワンマンライブをやる」目標ーーもともと、デビューしようと考えて活動されていたのですか。Roverもともと「大阪のでっかいとこでワンマンライブやろう!」という目標があったんです。MOCAのソロのときに、大阪のアメリカ村という場所にある『BIGCAT』というライブハウスでライブをすることを目標にしていて。全国というより、「大阪で有名になってやろう!」っていうのはありましたね。MOCA大阪城ホールみたいなでかいとこでライブをやりたいと思ったのは、結成して2年目ぐらいのときやったと思っているんですけど、でかいところでやりたいというのは、事務所の社長とも話してて、“3か年計画”というか。3年後の自分たちがどこにおりたいかを想像していないと、夢なんて実現できへんということで、そこから「でかいところでなんかできるんちゃうか」というマインドにシフトしていったというのはありますね。ただやみくもに何かをやりたいという感覚ではなくて……。そこはもう、『anan』さんとともに成長していきたいなっていうのはあります!ーーありがとうございます(笑)。大阪城ホールでのライブは大成功でしたが、ライブをしていても関西地方とほかの場所では温度感が違うことはあるのでしょうか。Roverそれはありますね。MOCA九州のほうは、関西の波動を持っている感じがあって。関東のかたも、みんなが関東で生まれているわけではないと思うんですが、ちょっとおとなしいかなという感じはあるんですけど、でも楽しんでくれている感覚はあまり変わらないかなと思います。新作は「自伝」のようなものーー地域が違っても、あまり意識せずライブをされているのですか。Roverめちゃめちゃ意識していますよ(笑)。「これやったらスベるやろな」というところで、狙っていって、「あ、今日はこっちやったな」とか。MOCA顔色めっちゃうかがいます。(笑)RoverMCもトークも、これでいいのだろうかと思いながら。曲振りのときだって、ちょっといきってかっこつけたほうが「おお!」ってなるときもあるし、照れ隠しで冗談っぽくやったほうがいいときもあるし。ーーそしてアルバム『SING SING SING 7』が完成しましたが、どのような思いで作られたのでしょうか。Roverそうですね、「作れ」と言われたから作ったアルバムです。MOCAそういうこというな!Rover(笑)。内から出てくるものですよね。僕らのアルバムに『SING SING SING』っていうシリーズっていうのがあって。僕ら「ベリーグッドマン」っていう名前ですけど、もとは(スウィング・ジャズの代表的存在の)「ベニー・グッドマン」というジャズクラリネッターの人をリスペクトして、名前をつけてるんです。そのベニー・グッドマンの名盤「SING SING SING」から、僕らのシリーズでも名前をつけさせてもらって。もとのほうはスウィング・ジャズの王道なんで、たぶん“スウィング“と“SING”をかけてるんだと思うんですけど。僕らの「SING SING SING」は“3人でSINGしてる”っていう意味もあるんです。僕たちはいい歌をみっつもよっつも入れていこうというテーマなんで、今回7枚目ですごいハイペースではあるんですけど、僕たちとしては当然のように作っていくという、「自伝」みたいな感じですね。『SING SING SING 7』は「幸せ」のアルバムーートラックメーカーはHiDEXさんですが、基本はメンバー3人で作詞作曲をされているのですか。Roverそうです。それぞれ「こんな曲が作りたい」って自発的に思ったものを尊重するという感じですかね。たとえば、いろいろな音楽を作るって、ひとつの発明じゃないですか。難しいときもあれば簡単にできるときもあるんですけど。MOCAが「こういう曲をやりたい」ってサビを書いてきたとしたら、「それいいやん」ってHiDEXがピアノ弾いたりして、トラックっていうものができて。そこに自分たちが歌うAメロとかBメロとかのバースを自分たちで、家とかどこかで作って持ってくるんです。ほとんどセッションみたいな作り方で作りました。ーー今までの作品と今回で、作り方に違いはあるのですか。Rover今までは狙い打ちというか、タイアップとかだと縛りもありますし。でも僕たちやっぱり、ワントラックでずっと同じコード進行がずっと鳴っているところに、違う歌をのせていく作り方というか。自分たちが、ソロでやってたころ、ディレイしてのせていくっていう「ラバタブ」という、レゲエの文化があるんですけど。実はそれに近いようなことを基本でやっていて、あとはそこにドラマとか色をつけていくっていうことですね。ーー『SING SING SING 7』をひとことで表現すると、何になりますか。Rover「幸せ」じゃないですか。(シリーズの)“7”というのはそういうことかなと思うし、「Happy 7」という曲も入れたりとか、「幸せになるためにがんばろうぜ」「幸せじゃなくても大丈夫」という曲も入っていたり。失恋したけど相手の「幸せ」を願っているような曲も入っています。ーー野球選手の登場曲として使用されている楽曲もたくさんありますが、そのきっかけは何でしょうか。MOCAやっぱり「才能」じゃないですかね。Roverおい!違うやろ(笑)。(取材日の前日に)メットライフドームで行われた「西武ライオンズ対日本ハム戦」の試合後に、ライブやったんですよ。いま、西武ライオンズ選手会長の増田達至っていう投手がいて、同い年なんですけど、僕らが知ってる限りでは、初めて僕らの曲を使ってくれたのはその増田投手。それで元広島東洋カープ(現在MLB・ロサンゼルス・ドジャース)の前田健太投手が『SING SING SING 2』のときに僕らのことをブログに書いてくださって、連絡を取って始球式に行って、オリジナルバージョンを作るっていうことがあったんです。アッパーチューンを使ってくれる方もいたり、落ち着いた曲や鼓舞される曲を使ってくれる方もいたり。ぼくらは曲を出したらもう、その人のものになっちゃうんで、野球選手に使用される理由は正直、わからないです。ーーでは、音楽活動以外のこととして、おふたりが好きな女性のタイプを教えてください。MOCA昔はギャルが好きやったんですけど、“昇天ペガサスMIX盛り”みたいな。年取ってからはNikiさんみたいなハーフ顔が好きだけど、川栄李奈さんも佐々木希さんも、デーモン小暮さんもかわいいと思いますし! でも、嫁が一番です!絶対それ書いといてください。小遣い制でやらせてもらっています。(笑)ーー(笑)。わかりました、Roverさんは。Rover吉田羊さんみたいな人がいいですね。年上も、見た目も、容姿も、性格的なところも。安藤サクラさんも好きです。ああいうちょっとこう、天才がかった人がめっちゃ好きですね。あとはムッシュかまやつさん。あ、男か!目指すは甲子園球場と京セラドームでのライブーー今後はどのようなベリーグッドマンを目指していますか。MOCA規模的にでかいとこでライブやりたいっていうのがあって。希望をどんどん口に出して、夢を実現することで、お客さんが勇気をもらうところもあると思うんです。甲子園球場でライブをやりたいっていうのと、人間的にどんだけ成長できるかっていうのが、自分たちの音楽人生の息の長さでもあるかなあと思っています。Roverぼくたち「ベリーグッドマン」と言っているんで、ベリーグッドなおにいちゃんたちからおやじになっても、ぼくたち「ベリーグッドなおやじになろうぜ」って。京セラドームでもライブをやりたいし、甲子園球場もやりたいし、「大阪、関西に恩返しする」という気持ちでやっているのが勝手に全国に飛び出ていってるんです。(元高校球児のMOCAさんが)野球で叶わなかった夢を、音楽でメジャーデビューしてがんばりますと言ったのも、ひとつの着地点は甲子園球場。甲子園球場、京セラドームでのライブを目指したいです。ーーやっぱり“ライブ”に一番の目標を置くというのは、お客さんに歌をしっかり届けたいという思いが強いのでしょうか。MOCAそうですね、ライブはやっぱり嘘をつけないですから。CDってある種ちょっとごまかせたりとかするんですけれど、自分たちも一番うれしいのは、ライブを観て「めっちゃ良かった」と言われること。「ほんまのパッションがちゃんと伝わってんねや」というのが再確認できる瞬間なので、ライブのほうがいいと言われるのがいちばんうれしいです。Roverうれしいですね。取材後記時にお笑い芸人のように笑いをちりばめながらも、しっかりと音楽へ向き合う熱い気持ちを語ってくれたRoverさんとMOCAさん。ベリーグッドマンが三者三様のハーモニーを響かせる楽曲は、アスリートを含む多くの人たちのもとへと届いています。まずはニュー・アルバムをチェックしてみてくださいね。ベリーグッドマン PROFILE2013年11月に結成された、Rover(Vo・G・Trumpet)、MOCA(Vo・MC)、HiDEX(Vo・TrackMaker・Pianoforte・G・Percussion)からなる大阪出身の3人組ボーカルユニット。2016年3月「ありがとう〜旅立ちの声〜」でメジャーデビュー。2019年1月には大阪城ホールでのライブが即日ソールドアウト。5月から7月に開催した全国ホールツアーもソールドアウト会場が続出。現在、Osaka Metroとコラボした5駅10箇所で9月30日まで期間限定のキャンペーンを展開中。9月は大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの初野外ワンマンライブも開催する。InformationNew Release『SING SING SING 7』1.イントロ 72.スタートライン3.夢のまた夢4.My Line5.大丈夫6.Good Day7.Happy 78.とにかくこの瞬間だけはぐっすり眠るために爪弾きたくて9.線香花火10.Secret Drive発売中(通常盤)UPCH-2187¥ 2,700
2019年08月02日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第5回は、子どもを連れて旅行へ行くとき、旅がうまくいく心がけを5つご紹介します。日よけ対策で直射日光をシャットアウト【ママライフばんざい!】vol. 5梅雨が明けて、本格的な暑さとなってきましたね。そんな時季に、ママが子どもとおでかけするときに心がけておきたい3つのことをご紹介します。太陽の日差しがまぶしい季節は、デリケートな子どもの肌にダイレクトに影響します。お天気だからこそ外遊びも多くなるため、しっかりと日よけ対策をしておきましょう。外出するときに帽子をかぶるのは必須といえますが、子どもには首の後ろに日よけの付いたタイプが最適。日よけが付いていない帽子でも、かぶらないよりはかぶったほうがよいのですが、後方から浴びる直射日光を避けることができるため、日よけ付きを選びましょう。帽子以外には、子ども用のサングラスもあります。紫外線をカットするタイプのサングラスなら、さらに子どもの目を守ることができそう。もしも慌てて家を出てきて、帽子もサングラスもないときは、せめてタオルをいつも持参しているといいですね。子どもの頭や顔まわりに巻いて、暑い日差しを防げるので便利です。水分補給で脱水症を予防大人でも水分が不足しがちな夏は、子どもの脱水症状に気をつけたいところ。喉が乾ききる前にすすんで水分補給をとるようにしましょう。外出する際は、子ども用の水筒を持参しておくか、出先で飲み物を購入する場合におすすめの飲み物は、水です。子どもは甘いジュースを飲みたがるかもしれませんが、ジュースは砂糖が多く虫歯の原因に。また、緑茶や紅茶などカフェインの入った飲み物は利尿作用もあるため、おすすめできません。お茶を飲むならノンカフェインの麦茶やルイボスティーなどがよいでしょう。いずれの場合も、水分補給をするとトイレが近くなることもあります。いざというときのために、外出先でのトイレの場所は、事前に確認しておくと安心です。虫よけ対策で不快なかゆみを予防夏場の野外にキャンプに出かけたり、バーベキューをしたり、外遊びをしたりすることがあるかもしれませんね。そんなときに厄介なのが、蚊です。大人でも刺されると不快になりますが、小さな子どもが刺されると、かきむしって悪化することも。外出するときは、虫よけ対策をして出かけたいものですね。ブレスレットのかたちになっている子ども用の虫よけリングやシール型の虫よけも販売されているので、活用するといいでしょう。市販の虫よけスプレーが子どもには強すぎると思う場合、自分で作ることも可能です。天然成分のレモンユーカリ、ラベンダーなど、虫が嫌う香りのアロマオイルと、無水エタノールや精製水をまぜて自家製スプレーの完成です。どのアロマがいいか、材料は何がよいかは諸説あるので作る場合は調べてみてくださいね。また、虫の多そうな場所では長袖・長ズボンを着用させるのも手。薄手のカーディガンなどを一枚用意しておくだけでもいいでしょう。夏の晴れた日は、おとなも子どもも、太陽の下で元気に過ごせるといいですよね。日よけ対策・水分補給・虫よけ対策を万全にして、快適な夏をお過ごしください!©Elena Batkova/Gettyimages©Peter Cade/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年07月30日「14ひきのシリーズ」(童心社)でおなじみの、人気絵本作家のいわむらかずおさん。いわむらさんが、子どもたちに「絵本」と「自然」を同時に楽しんでもらいたいという想いで開設した「いわむらかずお絵本の丘美術館」を知っていますか?栃木県那須郡那珂川町の雄大な自然の中に佇む美術館で、その周辺には作品の舞台となる里山の自然が楽しめるフィールドが広がっています。その名も「えほんの丘」。今回は、えほんの丘に込めた想いを、美術館館長・絵本作家のいわむらかずおさんにうかがいました。自然の中で暮らす生きものたちを描く私は1970年に絵本作家として仕事を始めました。その5年後の1975年に、東京を引き払うことにしたんです。「14ひきのシリーズ」のような、自然の中で暮らす生きものたちが主人公の絵本を作ろうという発想が生まれたんですね。そのためには、作者である私自身も、主人公たちと同じように家族と自然の中で生活しながら、描いていこうと考えたんです。そこで栃木県の益子町に移り住み、雑木林の中に家を建てて、家族と暮らしながら創作をしてきました。作品を見ればわかるように、周りの自然をよく見ながら描いていく、そういう仕事をしてきたわけなんですね。「絵本・自然・こども」がテーマの美術館ここで創作を始めた当初は、雑木林で子どもたちが遊んでいる姿がよく見られました。でも、1980年代後半から1990年代にかけて、自然の中から子どもの姿がだんだん消えていったんです。子どもたちが自然体験から離れていくことが心配になり、家族と話をしているうちに、自然の中に美術館を作ろう、と考えるようになりました。街ではなくて、自然の中にある美術館。キーワードは「絵本・自然・こども」。そんな、広いフィールドや農場のある絵本美術館を作ることにしたわけです。1993年に計画を立て始め、5年の準備期間を経て、1998年に「いわむらかずお絵本の丘美術館」が開館しました。絵本作家として、今までは栃木県益子町の住まいの周りをイメージしながら描いてきましたけれども、今度はそのフィールドを北に40kmくらい広げて、美術館の周りの自然を舞台にしながら、さらに創作を続けようと考えたわけです。「えほんの丘」のフィールドから生まれた作品たち読み物が主体となる『ゆうひの丘のなかま』(理論社)のシリーズは、物語の舞台が、えほんの丘のフィールドの中に具体的にあるんです。例えば、うさぎと野ネズミが会って話した場所はあの坂を登った上だよ、というのが、全部あるんですね。『ふうとはな』(童心社)も、美術館周辺で野うさぎの赤ちゃんと出会ったことがきっかけで、イメージが広がったシリーズです。「14ひきのシリーズ」(童心社)に出てくるとっくんのトラックをモチーフに描いている『とっくんトラック』(ひさかたチャイルド)も、えほんの丘で生まれた作品ですね。こんなふうに、えほんの丘をフィールドとして、そこから生まれてきた絵本はたくさんあります。えほんの丘は、遊具もなく、草はらと雑木林と農場が広がっているだけの場所。そこに興味がわかない人には、おもしろくもなんともないかもしれません。でも、私の作品と一緒に周りの自然を歩くことで、伝わるものがあるんじゃないでしょうか。自然に絵本の世界を重ねることでイメージが広がる作品の舞台となる場所を訪れ、作品に描かれていることを体験することで、絵本の世界がふくらむでしょう。フィールドの自然に、物語が重なってくることで、イメージが広がりますね。すごくふくよかな、奥行きのある自然に感じられるはずです。『14ひきのとんぼいけ』(童心社)の舞台となったとんぼ池も、ただのため池があるわけではないんです。もちろん、ただのため池が存在するだけでも価値はあるんですけれども(笑)。ため池に絵本のお話を重ねることで、作品の主人公であるねずみの子どもたちが、いかだで漕ぎ出していった様子が、ありありとイメージできるようになるんですね。フィールドの自然と絵本を味わう「朗読とおはなし会」美術館では、毎月2回「朗読とおはなし会」を行なっています。おはなし会では、季節の自然の中での植物の営みや生きものたちの様子について話をしています。その日の午前中、えほんの丘を自分で歩いて、いろんなものを見つけてくるんです。例えば、今の時期は外をちょっと回っただけでも10種類以上の木の実が見つかりますから、それを少し取ってきて、ひとつひとつ見せるだけで、おもしろい話ができます。その後、木の実が出てくる絵本を読むんです。カエルの卵を見せたあと、それが登場する『14ひきのぴくにっく』(童心社)を読んだこともありますね。こんなふうに、まずフィールドの話をして、それとつながるような作品を読む、ということを主にやっています。その季節のフィールドの話をすれば、何かの絵本とつながりますからね。そうすると、絵本と自然が結びつくでしょ。絵本の舞台になった場所があり、絵本が生まれた背景を作者の肉声で聞くことができる。読み手と聞き手の間に、特別な関係が生まれてくる。それは価値のあることだと思います。自分で言うのは変だけれども、今なら作者が生きていて、来てくだされば会えますからね(笑)。たくさんの生きものと出会う体験をしてほしい「14ひきのシリーズ」は1983年から描き始めたから、もう35年になります。35年もたつと、描きはじめた頃に読んでくれた子どもたちの多くは、お母さん、お父さんになっているんです。最近は美術館を訪れる人たちの中にもそういう読者がたくさんいて、作者としては本当に嬉しいことです。子どもを連れてきたお母さんが「小さいときに大好きだったんです」と言って、ところどころ破れ、カバーもなくなった、ボロボロの絵本を大事に持ってきて見せてくれることもあって。子どもが主たる読者である、絵本ならではのことですよね。こんな田舎に、たくさんの方々が来てくださること自体が、すごいことなんです。本当に読者の方たちに支えられて、ここまでこれました。そんな読者の皆さんに、せめて少しはお返しができたら、という思いで、活動を続けています。子どもたちには、もっともっと、自然体験をしてほしいですね。フィールドの自然の中で、たくさんの生きものたちと出会ってほしい。そう願っています。【プロフィール】いわむら かずお1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひき」シリーズ、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。
2019年07月25日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第4回は、子どもを連れて旅行へ行くとき、旅がうまくいく心がけを5つご紹介します。1. 新幹線は多目的室の近くの席を予約【ママライフばんざい!】vol. 4日々の暮らしの中でも、子どもと一緒にどこかへ出かけるとなったら、それなりの用意が必要になりますよね。夏休みを迎えると、家庭によっては帰省をしたり、旅行に出かけたりすることもあるでしょう。そんな夏休みシーズンを前に、いざというときに慌てないように、ママが快適な子連れ旅ができる心がけを5つご紹介していきます。ひとつめは、新幹線移動の場合。自由席に並ぶよりも、確実に座席がある指定席がベストです。もしも自由席に座れなかった場合、移動時間が長いほど、疲れやすい子どもをずっと立たせることで相当な負荷がかかってしまうリスクを避けましょう。指定席だと、6歳の小学生から大人の半額分の座席料金が必要になりますが、それまではママの膝の上に座れる場合、無料となります。とはいえ、子どもがママの膝の上でじっとしていられることは少なく、お弁当などを食べる場合はやはり座席があったほうが、テーブルもあって安心。ある程度の年齢になったら、子どもにも座席を用意してあげられるといいですね。席を予約する際は、子どもが騒ぐことも想定し、一番前か後ろの席ですぐに廊下に出られる場所がおすすめ。赤ちゃんだと泣き声が響き渡ることもあるかもしれませんし、折りたたみ式のベビーベッドが付いた、オムツ替えができるトイレに近い場所、多目的室の近くの席も安心です。多目的室は乗務員さんに声をかけて、空いていれば無料で使用できるため、オムツ替えや授乳に便利です。2. 子連れの飛行機は上手に耳抜きするちょっと遠い場所へ行く場合、飛行機に乗ることもあるかもしれませんね。そんなときに気になるのは“耳抜き”です。とくに飛行機の離陸時や着陸時は、気圧の変化で耳に違和感を覚えることがあるでしょう。大人は耳抜きができますが、子どもや赤ちゃんだと、説明してもうまく耳抜きをすることは難しいもの。そのため、乳児ならミルクをあげるタイミングを離陸時や着陸時に合わせたり、幼児ならお茶やおやつをそのタイミングで食べさせたりするといいですね。飲み物や食べ物を飲み込むことで、自然と耳抜きをすることになります。ただ、授乳をする場合は、乳児が気圧の変化を敏感に感じ取って、おっぱいを強くかんでしまうこともあるかもしれません。子どもの様子をよく見ながら、対応してみてください。座席も、乗り降りで急ぐ人が座りがちな前方よりも、後方の座席が良いかもしれません。もしも急なトラブルで困ってしまったときは、キャビンアテンダントさんに相談してみると適切にサポートしてくれるはず。3. 車の移動は事前に休憩場所を確認公共の乗り物を利用しない場合、自家用車で旅行に出かけることもあるでしょう。車は個室でもありますから、周りの目を気にしないで、家族だけの空間を作ることができるのが便利なところです。とはいえ、事前に必ず確認しておきたいのは、目的地に着くまでには、どのあたりにサービスエリアやパーキングエリアがあるかということ。大人と違って尿意を我慢しづらい子どもの場合、トイレに行きたくなってもすぐにトイレがあるとは限りません。車中でも携帯用のトイレで用を足したり、赤ちゃんならオムツ替えもできますが、できれば休憩所できちんと対処できるといいですね。また、施設内はその土地ならではのお菓子やグルメがあるなど、息抜きできるスポットでもあります。気分転換に活用しましょう。4. 準備万端&乗車前に疲れさせる新幹線、飛行機、車とさまざまな交通手段をとるとしても、できれば乗車前に子どもとたくさん遊んで、少し疲れさせておくのもいいかもしれません。また、お昼寝をする時間に乗車時間を合わせるのもいいですね。そうすると、乗車中は子どもが寝てしまうので、静かに移動することができます。旅行するときは、子どもの用意も準備万端にしていくと思いますが、移動中のグッズも忘れないでおきたいところ。起きたまま移動することになると、子どもは飽きてしまいがちですから、お気に入りのオモチャや退屈しのぎのグッズを持参しましょう。5. 子どもの体調を最優先する実は何よりも一番大切なのは、子どもの体調をよく見るということです。おとなと違って、ちょっとした気候の変化や環境の違いでも、ダイレクトに影響を受けやすい子どもの体調。おとななら、少し風邪気味なくらいでもなんとか乗り切ることができても、子どもの場合はすぐに熱が出てしまうこともあります。旅行に行く計画を立てたら、健康に出発できるように、ある程度前からより体調管理に気をつけて、無理のないスケジュールを立てたいもの。もしも出発の朝になって、子どもの体調が悪いようなら、行くのをやめるという判断も必要になります。子どもと一緒の旅行は、家族で過ごすかけがえのない時間を作れますから、心配事のないよう準備万端にして、楽しい思い出になるといいですよね。©ArtMarie/Gettyimages©Caiaimage/Agnieszka Olek/Gettyimages©Luxy Images/Gettyimages©Jerry Driendl/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年07月17日6月24日、お笑い芸人のたむらけんじ(46)と月亭方正(51)が関西のニュース番組「ミント!」(MBS毎日放送)に出演。雨上がり決死隊・宮迫博之(49)らの謹慎処分についてコメントした。発端は写真週刊誌「フライデー」が7日に「宮迫ら人気芸人が事務所を通さず、振り込め詐欺集団の忘年会に参加した」と報道したことだった。同誌の直撃に宮迫は「反社会的勢力とは知らなかった、ギャラはもらっていない」と弁明していた。だが24日、吉本興業は公式ホームページで宮迫ら11名の芸人を「本日をもって、当面の間、活動を停止し、謹慎処分とする旨を決定致しました」と発表。芸人らが否定していたギャラの受け取りについては「弊社が、複数回にわたり、該当タレントへのヒアリングや各自の記憶の整理、確認を丁寧に行った結果、(中略)、一定の金銭を受領していたことが認められました」と撤回した。たむらは宮迫が直撃を受けた3~4日後に直接話を聞いたと明かし、「『反社会的勢力だと直撃されて初めて知った』と聞いた。正直に『お金もらってしまってた。でも反社会的勢力とは知らなかった』と言っておけば、ここまで大きくはならなかったと思う」とコメント。涙を流し、こう続けた。「『お金をもらってないと嘘ついてた』ってなると、世間の皆さんは『じゃあ反社会的勢力って知ってたんじゃないですか』と、そこまで疑われてしまう。やっぱり嘘ってほころびを生む。なんで最初に言えなかったのかっていうのが、本当に悔しい」また方正は「人間嘘ついたら絶対あかん。11人をよく知っているけど、反社会的勢力と知らなかったというのは、絶対本当やと思う。嘘をついたこと、周りに迷惑をかけたことは本当に反省してほしい」と冷静にコメント。「今言うことではないですが」と前置きしつつ、「また戻ってきてほしい。先輩としてできる限り応援はしようと思っています」と語った。また、たむらは芸人と反社会的勢力の関係について「吉本はコンプライアンスの冊子を配って研修もし、定期的に楽屋にきて確認もしている。トラブルがあれば連絡できる24時間ホットラインもある。反社会的勢力だとわかっていたら絶対に仕事は受けない。いくらお金がもらえてもリスクが大きすぎる。芸人みんな行かないです」と強調した。
2019年06月24日1児のママでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第3回は、普段使えるものから季節商品まで、便利でお得な“100円ショップ”の優秀アイテム5つをご紹介します。写真・かわむら あみり100円ショップで買える! 便利グッズ・季節商品5選【ママライフばんざい!】vol. 3日々の暮らしに役立つアイテムが多彩な100円ショップ。ひとり暮らしでも、家族がいても、何かと生活を支えてくれる便利なものがたくさんあります。今回は、『ダイソー』『キャンドゥ』『セリア』と複数の100円ショップで見つけた、普段使えるものから季節の商品まで、優秀なアイテムをご紹介します。自立型の「水切りゴミ袋」はメッシュ底面写真上:「自立型 水切りゴミ袋」。写真下:水切りゴミ袋を広げて自立した状態上の写真は、ダイソーの「自立型 水切りゴミ袋」です。ゴミ袋にもいろいろなタイプがありますが、こちらは緑色に英字柄と白色にフルーツ柄の2色がありました。両方とも、サイズは高さ160mm×横220mm×底マチ110mmで、15枚入りです。シンクに三角コーナーを置く場合、袋を取りかえたり、三角コーナーを洗浄したりする手間が必要ですが、このゴミ袋を使えばラクチン!袋を広げて置くだけで自立するので、ゴミがいっぱいになったら、あとは捨てるだけです。さらに、ゴミ袋の底面がメッシュになっているので、水切れもすばやいという優秀アイテム。水切れがいいので、スポンジ入れとして代用することもできます。2. 文庫本やCDの整理に活用できる「お助け本棚」写真上:「お助け本棚」。/写真左下:使用例/写真右下:組み立てた状態(前後に収納するパターン)次にご紹介するのは、ダイソーの「お助け本棚」です。組み立てると、高さ21cm×横13.5cm×奥行き10.5cmとなるように設計された、ポリスチレンでできた白色の大小4つのパーツが入っています。このサイズは、文庫本を収納するのにぴったりに作られていて、写真左下に使用例がありますが、自宅の本棚にあわせて活用できるすぐれもの。「本を前後に収納する場合」と「本を上下に収納する場合」の2パターンに対応できます。本棚のスペースをうまく活用できるため、本好きの人にはうってつけのアイテムといえそう。文庫本だけでなく、マニキュアなどの小物を並べてみたり、CDやDVDの整理に使用したりと使い方のバリエーションも豊富です。3. カワウソがかわいい「衣類圧縮袋」写真上:“KAWAUSO CAFE”の「衣類圧縮袋」。/写真下:袋を広げた状態(Lサイズ)次はキャンドゥの「衣類圧縮袋」です。写真はLサイズ(縦約60cm×横約45cm)で“カワウソの顔”の柄(カワウソの全身柄もあります)。ほかにMサイズもありました。こちらは“KAWAUSO CAFE”という、カワウソをモチーフにしたシリーズのひとつです。「衣類圧縮袋」以外にも、靴下やポーチ、シール、お箸など、アイテムはさまざま。近年人気となっているカワウソに着目したこのシリーズは、カワウソの愛らしさにひきつけられている女性に好評のようです。それに、あまり見ないカワウソ柄は、子どもも喜ぶイラストかもしれませんね。この「衣類圧縮袋」は長期保存用ではないですが、逆止弁付きで、旅行のときなどの短期用として荷物をしっかりとまとめられます。また、圧縮袋として使用しなくても、たとえば子どもの着替えや水着入れなどに利用してもいいですよね。4. 夏に必携の「扇子」は種類が豊富写真上:(左)Hello Kittyの「水をはじく扇子」・(中)シェル型の「扇子(桜玉)」・(右)「扇子(花火)」。/写真下:3種類の扇子を開いた状態次はダイソーの「扇子」です。梅雨が明けると、本格的な夏が到来しますが、プチプライスなうえに場所もとらない扇子は、ひとつは持っておきたいアイテム。写真の扇子は3種類ですが、ほかにもいろいろな柄や素材の扇子がたくさんあるので、好みのものがきっと見つかるはず。写真の右側のスタンダードなかたちの扇子は夜空に浮かぶ花火がシックな柄、真ん中の扇子は白地にまるい桜玉がさわやかな柄で、シェル型なのが新鮮(ともに綿混素材、長さ21cm)。子どもにおすすめなのは、写真左側のHello Kittyの扇子(長さ22cm)。水をはじくポリプロピレン素材なので、もしもお茶やアイスをこぼしてもふきとりやすく助かりますね。ほかにもキャラクター柄の扇子がありますから、お気に入りのものを探せます。バッグにひとつ扇子をしのばせておけば、暑さ対策にはもちろん、公園などで虫を払うときにも使えます。5. 便利な「ソフトウォーターボトル」写真上:「ソフトウォーターボトル」。/写真下:袋から出した状態次はセリアの「ソフトウォーターボトル」(容量約400ml・本体はポリエチレン/PET樹脂素材)です。サイズは縦約21cm×横15.5cm×底マチ6cm。写真のフルーツ柄の黄色以外に、オレンジ色もありました。暑い時期には汗をかいて喉も乾きがちになりますが、そのたびに自動販売機を探したり、飲み物を購入したりしていると、お金も時間もかかります。そこでおすすめなのは、飲み物を持ち歩くこと。この「ソフトウォーターボトル」は、持ち運びに便利なフックが付いていて、冷凍して持ち運ぶことができます。水以外の飲み物を入れるのには向いていませんが、ミネラルウォーターなどを入れて冷凍しておくといいですね。そして飲み終わった後はコンパクトにたためるので、場所もとりません。飲む用以外に、「保冷剤」として利用する手もありますよ。以上、便利なアイテム5選をお届けしてきましたが、すべて100円(税別)だなんてうれしい限り。プチプライスで手に入れられる優秀なアイテムは、今後もママライフを助けてくれそうです!※2019年6月購入。時期や店舗により商品の有無はかわることがあります。©PeopleImages/Gettyimages
2019年06月16日1児のママでもある大阪出身のライター・かわむらあみりがお届けするコラム【ママライフばんざい!】連載第2回は、関西生まれの筆者がおすすめする「京都のお取り寄せできるお土産」を3つご紹介します。第2回は、見て楽しく食べておいしい「京都の和菓子3選」zarameの京綿菓子。写真上段左から、最新の人気1位・桜みるく、2位・京抹茶ラテ、3位・綿灯華-strawberry mix-。写真下段左から、抹茶金時、錦八ッ橋、ほうじ茶ラテ。すべて¥600(税別)【ママライフばんざい!】vol. 2国内外からの観光客で賑わう街・京都。古都ならではの街並みや観光スポットも多く、誰もが一度は訪れたことがある場所かもしれませんね。東京に住んでいるわたしは出身地の大阪へ帰省する際に、目と鼻の先にある京都に行く機会も多く、子どもの頃から遠足で京都に行くなど、なじみの深い街です。そんな京都で今回、おすすめしたいお土産のひとつめは、京都嵐山の京綿菓子専門店『zarame』の綿菓子。砂糖から独自の味を開発し、京都産の抹茶など、国産にこだわったオーガニックな素材が特徴で、とってもかわいい綿菓子です。綿菓子の棒も、京都の竹を使用しているそうです。スタイリッシュで雅な京綿菓子綿菓子が入るパッケージのデザインもおしゃれ綿菓子は、シンプルな「プレーン」のほか、「桜みるく」や「ほうじ茶ラテ」など、全部で7種類の味があります。実際にいくつか綿菓子を食べましたが、なかでも「錦八ッ橋」の綿菓子は、しっかりと八ッ橋の味がするのにふわっと口の中で綿菓子がとけて、なんとも不思議な食感でおいしかったです。綿菓子は、店舗で購入可能ですが、オンラインショップでの販売はありません。電話でのお問い合わせのみ、お取り寄せが可能です(送料はお客様のご負担・着払い対応)。ふわふわの京綿菓子を食べて、京都を感じてみませんか。カラフルな落雁でイマジネーションが広がる自分で自由に落雁をデザインできる「drawing」。扇型のピースが特徴『UCHU wagashi』の落雁は、選びぬいた素材と伝統ある純日本糖の和三盆糖で、ひとつずつていねいに手作りされています。風味と口どけを重視した和三盆糖の良さをそのままに、さまざまな素材と組み合わせた、現代的で新しい落雁。なかでも、色とりどりの落雁のピースをいろいろなかたちに並べて楽しめる、新発想の落雁キット「drawing」は、お子さんと一緒に遊んでから食べることができるのがおもしろいところ。新発想の落雁は職人技の結集品まるでオモチャ箱のよう。キュートな「drawing」の箱。20個入り・¥780(税込)青、ピンク、紫、白、黄、緑の6色のパステルカラーで彩られた落雁は、壊れにくい固さと口どけの良さ、ギリギリの固さを職人の技術で実現した、繊細でチャーミングなもの。『UCHU wagashi』がいちばん初めに作ったお菓子だそうです。この「drawing」以外にも、さまざまなフレーバーの季節商品やギフト商品などもあります。店舗とオンラインショッピングで購入できますよ。あぶらとり紙で有名な「よーじや」の和菓子スイーツシリーズの人気商品「よーじや製もなか」“京の美意識”の伝統を守り育ててきた『よーじや』が生み出したスイーツは、「よーじや」のロゴマークがもなかになった「よーじや製もなか」です。伝統的な和スイーツのもなかに、コラーゲン配合の求肥が入った「よーじや製もなか」は、お肌にもよさそうで、女性にはうれしい和菓子ですよね。女性にうれしい香ばしいもなか「よーじや製もなか」は一箱に4個も入っていて配りやすいですね。¥954(税別)厳選されたもなかのたね(皮)で、あんことおもちを食べる直前に包むという、ハンドメイドスタイル。香ばしいもなかのたねを味わえます。数あるスイーツシリーズのなかでも、人気の商品となる「よーじや製もなか」は、「よーじやカフェ」の店舗とオンラインショップで購入できますよ。今回、「京都のお取り寄せできるお土産3選」をご紹介しました。自分だけのものではなく、誰かのために購入するお土産は、ちょっとした工夫をこらしたものを届けたいですよね。気になる和菓子があったら、チェックしてみてくださいね。Informationzarame嵐山本店:京都市右京区嵯峨天龍寺車道町110:00〜18:00(春・秋・土日祝のみ9:00〜19:00)無休お取り寄せのお問い合わせ先:075-600-2959UCHU wagashi寺町本店:京都市上京区寺町通丸太町上ル信富町30710:00〜18:00金・土・日・祝のみ営業075-754-8538よーじや嵯峨野嵐山店 ショップ&カフェ京都市右京区嵯峨天龍寺立石町2-1310:00~18:00無休(ラストオーダー:17:30、季節により変更あり)075-865-2213(カフェ)
2019年05月24日はじめまして! ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。今回から、【ママライフばんざい!】というコラム連載を始めさせていただくことになりました。わが家は13歳年下の夫と愛する子どもとの3人家族です ママとして奮闘しながら、生活の中で気づいたアレコレを情報収集。すべてのママへのエールを込めて、そしていずれママになる女性への前情報として、ママライフに役立つお話をお届けしていきたいと思います。初回は、人気100円ショップ『Seria(セリア)』の超便利アイテム5つをご紹介します!写真・かわむら あみり第1回目は、「100均の使ってトクする優秀アイテム5選」【ママライフばんざい!】vol. 1日常生活の中で、リーズナブルに購入できて、機能性の高い商品があると助かりますよね。さらに見た目もすてきなものだったら、なおさら欲しくなってしまうものです。第1回目は、100円ショップの中でもおしゃれなものが豊富な『Seria(セリア)』で見つけた、便利なアイテム5つをご紹介します。1. ランドリーバスケット写真上:ランドリーバスケットをたたんだ状態/写真下:物を収納した状態(左はL・右はM)上の写真は、「ランドリーバスケット」です。グレーとホワイトの2色があって、それぞれL(高さ約44cm×横40cm×奥行き25cm)とM(高さ約40cm×横30cm×奥行き20cm)の2サイズがあります。軽くて強いポリプロピレン材質のこの紙袋は、“洗濯かご”という名の通り、洗濯物を入れるのに最適。それに、部屋にもなじむデザインなので、洗濯物以外のものを入れることにも役立ちます。部屋の中でちらかってしまった洋服や小物などをサッと収納したり、子どものおもちゃを入れておいたりするのにも便利。トイレットペーパーや毎日溜まる新聞、掃除道具や食料品なども、ランドリーバスケットに収納しておけば、部屋がスッキリと片付きます。ばらばらになったものをとりあえずランドリーバスケットに入れておけば、見た目はおしゃれに整います。また、ランドリーバスケットの横の部分(両脇)には取っ手もついているので、持ち運びもしやすいアイテム。写真上のように、たたむととっても薄くなるので、置き場所もとりません。2. インデックス付きフリーザーバッグ写真上:インデックス付きフリーザーバッグ モノトーン(上がM・下がS)/写真下中身。各3色次にご紹介するのは、「インデックス付きフリーザーバッグ モノトーン」です。S(ジッパー下:縦14cm×横16cm)とM(ジッパー下:縦18cm×横22cm)の2サイズがあります。それぞれホワイト、グレー、ブラックの3色があって、Sサイズは12枚入り(3色×4枚)、Mサイズは9枚入り(3色×3枚)です。これまであったフリーザーバッグだと、中身や日付を書くのに袋の表面にしか書けませんでしたが、こちらは表面とインデックス部分の両方に書き込みスペースがあります。重ねて冷凍していると、インデックス部分でパッと見て取り出せますし、色によって使い分けすることもできますよね。冷凍・冷蔵・電子レンジでの解凍もできます。モノトーンでシンプルな作りなので、食材以外にも、バラバラになりがちなヘアゴムやお薬入れなどにも代用可能。子どもがお絵描きした用紙を保管しておくこともできますし、お風呂で遊ぶおもちゃをまとめて入れておくのにも便利です。3. カンタン!! かわいいおにぎりデコパック写真上:左はおにぎりデコパックのアニマル柄・右はサッカーボール柄/写真下中身。各3種類次は「おにぎりデコパック」です。ごはんをにぎって、このおにぎりフィルムに入れ、付属のシールでとめるだけで、カンタンにおにぎりが彩られます。アニマル柄(三角型)はピンクのウサギ・パンダ・茶色のクマ、サッカーボール柄(丸型)はブラック×ホワイト・レッド×ホワイト・ブルー×ホワイトのそれぞれ3種類です。ほかに英字新聞の柄(三角型)もありました。まるでコンビニエンスストアで販売されているおにぎりのように、食べるときは左右にあるOPENマークをひっぱるだけで、手を汚さずに食べられてとっても衛生的。袋には、おにぎりの具を書く表記スペースもありますから、中身がわからなくて迷うこともありません。子どものおやつやお弁当におにぎりを入れるときは、このデコパックを使ってみると、きっと喜んでくれるでしょう。子どもに限らず大人でも、お弁当や彼氏への差し入れなどに、ときどき使ってみるのも手。また、クッキーやフルーツなどを小分けにしたいときも、このデコパックを活用できます。まわりにお菓子を配りたいとき、デコパックに入れて配布するのもいいかもしれませんね。4. さまざまな柄のアルミホイル写真上:パンダ柄アルミホイル、星屑 デザインアルミホイル/写真下中身。広げるとこんなにキュート次は「アルミホイル」です。夜空にきらめくゴールドの星たちがおしゃれな「星屑 デザインアルミホイル」、(アンアンといえばおなじみの)パンダのイラストがかわいい「パンダ柄アルミホイル」(どちらも幅約20cm×長さ2m)。ほかにもフルーツ柄や英字のメッセージ柄などもありました。お料理するのが楽しくなるような柄ですし、サンドイッチやパンをこのアルミホイルで包んでお弁当にすれば、容器がなくてもチャーミングに仕上がります。また、ランチョンマットがわりに敷くと、おかずがこぼれてもそのまままるめてポイっと捨てられて便利。キッチンや部屋の中でも、汚れたら困る場所や目隠しに、このアルミホイルを使えばおしゃれにデコレーションできますよ。5. ちいさくてかわいいLEDのランタン写真上:LED ミニランタン アウトドアの箱/写真下中身。暗いところでもしっかり光ります次は「LED ミニランタン アウトドア」(テスト用ボタン電池(LR1130)3個付き)です。レッドとグリーンの2色があります。持ち手を含めた高さが約11cm、ランプのカサの直径が7cm・底の直径が5cmと、手のひらに乗るくらいコンパクト。“アウトドア”と名がつくくらいですから、もちろんキャンプで使用できます。底についているスイッチを入れると、LEDランプがやさしく光って、いい感じです。使用状況にもよりますが、連続使用は約48時間可能です。アウトドア以外にも、部屋の中のインテリアにもなるデザインですよね。ちょっとしたベッドサイドランプにも使えますし、夜に子どもがトイレに行くときに、通路に点在させておくのもいいかもしれません。また、夕方以降に夜道を歩くときは、バッグにひとつ入れておいても軽いのでじゃまになりません。優秀アイテム5選をお届けしましたが、すべて¥100(税別)というところが、なんともスゴいですよね! プチプライスで生活に便利なアイテムは、今後もママライフを助けてくれそうです※2019年4月時点購入情報。時期や店舗により商品の有無はかわることがあります。©PeopleImages/Gettyimages
2019年04月14日