あなたはお子さまのクセで気になっているものはありますか? そのまま大人になってしまうと、人前で恥ずかしい思いをするなら、今のうちになおしておきたいと思う人もいるでしょう。そこでパパとママにアンケートを実施しました。みんなどんな子どものクセが気になっているのでしょうか。Q.お子さまの気になるクセ、ある?1.ある 83.6%2.ない 11.5%3.わからない・どちらとも言えない 4.9%なんと83.6%の親が子どものクセを気にしているようです。人間誰でもクセの1つや2つはあるような気もしますが、具体的にはどのようなことが気になっているのでしょうか。■多いのは爪噛みと鼻ほじり圧倒的に多かったのが爪を噛むクセと鼻をほじるクセでした。小さいうちに強制的になおせば一瞬でやめさせることもできるようですが、年齢を重ねるごとにやめさせるのも大変になるようです。「長男は爪噛み、次男は指しゃぶり。防止用の苦い味のマニュキュアを塗ったら一瞬でやめました。試してみるのはいいと思います」(愛媛県 20代女性)「爪噛み。手が痛々しくてかわいそうなんですが、どうしても気になるらしい」(宮崎県 30代女性)「ボーッとしているときに爪を噛んでいることがあります。娘に言うと暇つぶしと答えます」(神奈川県 50代女性)「女の子なのにすぐ鼻をほじる」(千葉県 30代女性)■男子ならではの大事なところを触るクセ男の子に多かったのが大事なところを触ると言うもの。家の中だけならまだいいのですが、無意識に人前や外でもしてしまっているのではないかと心配になるママが多いようです。「小1です。男の子の大事なところを触る。無意識みたいで回数は減ってきたのですが、本当に困ります」(神奈川県 30代女性)「小3の長男はズボンや下着の上から大事なところを触って、気付くたびに注意してはやめの繰り返しです」(奈良県 30代女性)■自分で自覚しないとなおらないクセをやめさせるためにはどうしたらいいのでしょうか。人に迷惑をかけるようなものでないときには、自分で意識しないとやめられないと思うという親も。「ありますけど、私もあるので言える立場じゃない。差し支えないものは言わない。本人も気づいているし、自分が自覚しないとなおらない」(広島県 40代女性)Q.お子さまの気になるクセ、ある?アンケート回答数:4028件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年02月06日みなさんは「マザコン」と聞くと、どんな人を思い浮かべるでしょうか。母親の言いなりで口を開けば親の自慢、とにかく母親至上主義。そんな親離れできてない「男性」を思い浮かべるのでは?このような人はマザコン、いわゆるマザーコンプレックスを持っていると言えます。ただマザーコンプレックスは、母親あるいは母親的存在に対して強い執着と愛情を抱くことを指すため、実は男性に限った話ではないのです。◆マザコンは男性だけじゃない小さい子どもにとって母親とは、絶対的な存在です。子どもは母親に、何があっても自分の味方でいてくれるような「無償の愛情」と、自分が精神的または肉体的に傷つくことがないように、ただひたすら守ってくれる「一方的な保護」を期待するもの。しかし、精神的に大人になるにつれ、親もやれることやできることに限界がある一介の人間でしかない、という事実を理解します。そうして過剰な期待は徐々に低下し、同時に自分自身が大人にならなければいけない、との自覚が芽生えていくのです。このような過程を踏んで親から精神的に独立するのが、基本的な成長のありかたと言えるでしょう。けれども、中には途中で成長が止まってしまっている人もいます。環境や状況が成長を阻んでいる、本人が成長することを放棄している、など理由は様々です。いずれにしてもそういう人は、自分を無条件で愛し守ってくれる存在に固着したままなんですね。配偶者や恋人を「母親的なもの」と捉え、「親子のような関係」を反復することに執着し、深刻な依存の問題を生んでしまう。これが「マザコン」です。母親へ愛着を持つのは男性だけでなく女性も同様ですから、このような問題は男女問わず発生します。◆マザコンの根底にあるものマザコンの代名詞となったドラマ『ずっとあなたが好きだった』(TBS系)の冬彦さんを覚えている方も多いでしょう。あのくらい見た目でわかりやすければよいのですが、普段、母親を非難し冷たい態度で接しているのに、実は根深いマザコンだった、など、実際にはマザコンであることがわかりづらいというケースもありますよね。また、普段の社会生活の中ではそんな依存性を見せないのに、いざ恋愛関係になった途端に精神的に退行してしまうことも。このように、マザコンは見た目や普段の言動で判断できるとは限りません。ただ、共通して言えるのは「完全なる甘え」を求めているという点です。他者は必ずしも、自分の期待に応えてくれるとは限りません。何かを求めてもそれが叶えられなかったり、拒絶されたり、それどころか批判されたりすることもあるでしょう。思い通りにならない現実に直面し、大概の人は「自分のために相手がいるわけじゃないんだ」と理解します。同時に、お互いに助け合い支え合いながら生きていく必要性を知るのです。でも、マザコンの人は「とにかく甘やかしてくれること」を望みます。何から何まで、無条件に肯定し、受け入れてくれるような存在。そんなエゴイスティックな理想像を押しつけようとするんですね。そこにあるのは、自分しか見ていない、ゆがんだ「自己愛」です。◆まとめマザコンとは何か、ご理解いただけましたでしょうか。マザコンの人は自分で解決すべき問題を相手に押しつけ、うまくいかないとすべての責任を相手に転嫁します。中には、なぜ期待通りにできないのかとののしったり、なぐったりといった攻撃をしてくることも。そんなふうにDV問題へと発展した事例は、過去にいくらでもあります。庇護してくれるだけの存在なんて、いません。人は相互に助け合いながら、信頼と絆を築いていくもの。それに気づくことができたとき、マザコンを卒業して一人の大人として歩き出すことができます。相手が他人とどう向き合おうとしているのか、関係を深めるときはそこを十分に知るよう心がけてくださいね。ライタープロフィール黒木蜜一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。
2017年02月05日2歳に近づいてくるころからはじまる「アレやだ」「コレもいやだ」「やだ・やだ・やだ」のイヤイヤ期。第一次反抗期といわれることもある2歳児は“魔の2歳児”とも呼ばれています。まさにイヤイヤ期真っ盛りのお子さんをもつ方もこれから始まるイヤイヤ期にドキドキしている方も必見の、2歳児のイヤイヤ期を上手に乗り越えるためのコツを6つご紹介します。2歳児のイヤイヤ期とは? 子どもは、2歳前後から、「○○しようね」と促しても「イヤだ」と自己主張するようになってきます。それまでは、素直にママやパパなど周りの大人の言うことを聞いていたのに、反抗しているような様子を見せてくるのが、イヤイヤ期と呼ばれる状態です。▼なんでも自分でやりたがるまだうまく自分でできないことでも、自分でやりたがるようになります。たとえば、“靴下を履く”“お茶をコップに注ぐ”など、これまで大人がやってあげていたようなことを「自分でやる!」と主張しはじめるのはイヤイヤ期の大きな特徴です。主張はするものの、まだまだできないことも多いため、挑戦したもののうまくいかずにイライラして泣いたり、暴れたりします。それでも、自分でやらないと気が済まないのが2歳頃のイヤイヤ期なのです。▼まずイヤがるママやパパから何か提案されると、本当はやりたいことであったとしても、まずは「イヤ」と否定してしまうのもこの時期の特徴です。「お散歩に行こう」「ヤダ」、「ごはん食べようか」「イヤ」と何を聞いても、最初に返ってくる答えは「ヤダ」や「イヤ」なので、一緒にいて疲れてしまうというママやパパも多いのではないでしょうか。「イヤ」と言ったものの、本当はやりたかったことである可能性も高いため少し経ってから「やっぱり行く/やる」と言い出すこともしばしば起こります。そんなときにも「そういう時期だから仕方ない」と割り切った対処法にするようにしましょう。▼夜泣きをすることも授乳することもほとんどなくなり、離乳している子も多い2歳のイヤイヤ期に突然夜泣きがはじまることがあります。2歳過ぎからはじまる夜泣きは、怖い夢を見たり、昼間にあったことを思い出していたりすることが理由だと言われています。特にイヤイヤ期は、日中に「イヤイヤ!」と激しく興奮したことで、夜中にその気持ちを思い出して泣いてしまい、夜泣きしやすくなる時期です。ひどいときには、一度起こして「大丈夫だよ」と安心させてあげると収まることがあるため、試してみてくださいね。▼イヤイヤ期って結局どんなものなの? 早い子で1歳半頃からその兆候が見られるようになってくることがありますが、2歳を過ぎ2語文(2つの単語を組み合わせること)以上の長い文を話せるようになってくると、より主張する機会が増えてきます。それは、それまで「こうしたい」という自我がなかったり、自分の思いを言葉で表現したりできなかった状態から、「ぼく/わたしは、こうしたい」という思いが芽生え、言葉で言い表せられるようになってきた証拠でもあります。イヤイヤ期の様子を“魔の2歳児”と表現し、「言うことを聞かなくなる手のかかる時期」だとする見方も多くありますが、これは“自我の芽生え”という大事な成長過程のひとつです。「イヤイヤ」が出てきたら「自我が芽生えてきたな」「順調に成長している証だ」と考えて受け止めてあげましょう。イヤイヤ期はいつから始まっていつ終わるのかイヤイヤ期は「この日からはじまって、○週間で終わる」という決まった期間はありません。個人差も大きいため、同じ兄弟でもイヤイヤ期があっとう間に終わってしまう子もいれば、「まだ終わらないの」と長く感じてしまう子もいます。一般的に、自我が芽生え、言葉が出てくる2歳頃からはじまり、3〜4歳頃にかけて徐々に収まっていくといわれています。終わるタイミングも、ある日突然「イヤイヤ」と言わなくなるのではなく、徐々に自分でできることが増えていき、自分の思いとそのときしなければならないことの折り合いを心のなかでつけることができるようになっていくことで、少しずつ変化が現れるようになっていきます。「いつかはイヤイヤとの格闘も終わる」と気長に構えておくと、ママやパパの気持ちもラクになっていきます。それまでは、コツを押さえた対処法で乗り切るようにしましょう。2歳児のイヤイヤ期にしつけは必要? 「2歳児のイヤイヤ期でのしつけがその後にかかってくる」と言われることもありますが、2歳の自己主張をすべてわがままと捉えて叱ってしまうと、ママやパパも疲れてしまいます。家庭のルールを決め、主張している内容によって必要なときにはしつけをするスタイルを取れるように、まずはママとパパとで話し合っておくのがおすすめです。具体的には、「自分で何かしたい」という欲求から、大人がやってあげようとしたことを「自分でやる」と主張しているときにはできるだけ聞いてあげるようにしても、夜寝る時間になっても「○○したいから寝ない」という主張を通そうとするのは「いけない」こととして言い聞かせるようにするなどです。イヤイヤ期の自己主張は、成長の過程においては重要なポイントとなるものです。ただのわがままなのか、成長のために必要な自己主張なのかの判断は難しいところもありますが、「言うことを聞かせたいのは、ママやパパの思い通りにしたいからではないか」「家のルールに沿えていないことなのか」を常に意識しながら対応し、必要なときにしつけをするようにしていきましょう。2歳児のイヤイヤ期に上手に対応する6つのコツ2歳児のイヤイヤ期にも上手に対応するためのコツを押さえておくことで、ママやパパも笑顔で気持ちよく過ごすことができるようになっていきます。まずは、そのコツを知り対処法を変えてみるようにしましょう。1.時間に余裕をもつと心のゆとりが生まれる イヤイヤ期に、大人がイライラさせられてしまう原因のひとつが“時間”です。特に朝は、サッと準備をして家を出たいのに「靴下や靴を自分で履きたい!」と主張し、やってあげようとするとイヤイヤされてしまうと、待っている間中、大人はイライラしてしまいます。このイライラを解決するコツは大人が“時間に余裕をもつこと”です。家を出るには15分かかると見込んで計画を立てておけば、スムーズに準備ができて5分で出られたらラッキーと思えるようになります。さまざまな場面で想定の倍以上の時間がかかると予想し行動していると、大人がイライラしてしまう回数も減っていき、心のゆとりができるため笑顔で対応してあげることができます。イヤイヤ期には、とにかく時間に余裕をもてるようにすることを最優先にして考えておくのがおすすめです。2.“急がばまわれ”で気の済むまでまずやらせる 急いでいるときほど、「自分でやる!」と言われても「時間がないからママ/パパがやるね」と、自分でやらせずに手を出したくなってしまいます。自分でやりたいと思っているのに、手を出されると子どもは泣いて暴れることもありますよね。結局、やってあげることもできず時間だけがどんどん過ぎてしまったり、無理やりやってあげてしまったことでその後ずっと子どもが不機嫌になっていつもならできることもできなくなったりというパターンも多く見られます。急いでいるときに、「自分で」と主張されたら、まずは気の済むまでやらせてみましょう。まだ自分でうまくできないことであっても、まずはやりたいという気持ちを受け入れてやらせてあげ、途中で「手伝ってもいい?」と声をかけてから手をだすようにします。子どもが自分から「ママやパパにやってもらいたい」という気持ちになるよう、うまくできなくてイライラしてきそうなタイミングを見計らうのがコツです。 “急がば回れ”と心でつぶやきながら、まずは見守るようにしてみましょう。3.選択肢を提示して”選ばせる”「○○して」と声をかけると「イヤだ」という答えが返ってきてしまいます。そのため、何かをやらせたいときには、「自分でやるのと、ママ/パパがやってあげるの、どっちがいい?」と視点を“すべきこと”をするかしないか、ではなく“だれがやるのか”に変えた質問するようにしましょう。イヤイヤ期の子どもにとって大切なことは「自分で選んだ」という事実です。「○○しなさい」「ママ/パパがやってあげる」と伝えてしまうと、「イヤだ/いいよ」の2択から選ぶことになってしまい、多くの子どもは「イヤ」を選んでしまいます。ところが「自分でやるか、やってもらうか」の2択を提示されると、“自分でママやパパにやってもらうことを選んだ”ことに満足してくれるため、無理やりやってあげようとするよりも、スムーズに受け入れてくれることも多くなるのです。選択肢はどちらも“やってほしいこと”にするか、“自分でやるかやってもらうか”にしておくと失敗せずに促すことができます。4.イライラしたら深呼吸あれこれ対策をたてていても、イヤイヤ期にはどうしてもイライラしてしまうものです。特にひどいイヤイヤ状態に陥って、どこでも寝そべってイヤイヤしてしまうようなときには、イライラも増していきます。イヤイヤ期の子どもと接していて、イライラしてしまったときにはまず深呼吸をするようにしましょう。特に、鼻から息を吸い、口からゆっくり吐き出す深呼吸方法がおすすめです。子どもが危なくない状況であれば目を閉じて深呼吸するのも効果的です。5.多少泣かせてもひとりになって落ち着く時間をつくる家のなかでイヤイヤされてイライラして怒ってしまいそうになったときには、多少泣かせたままにしても、トイレや別の部屋に行って、ひとりになる時間をもちましょう。何十分も離れてしまうのは危険ですが、5分程度であれば安全性を確保している部屋に置いておいても大丈夫です。思わず手が出そうになってしまったときにも落ち着く時間をもつことは効果的です。息が詰まりそうだと感じたときには、別室でひとりになるようにしましょう。6.イヤイヤは大事な成長過程だと理解するイヤイヤ期は、心の成長にとってとても大事な成長過程のひとつです。自己主張をし、自分でやろうとする気持ちが育ってきた証拠でもあり、“自分の気持ちとすべきこととの折り合いをどうつけていくか”や“我慢を覚える”ということにもつながっていきます。イヤイヤ期真っ盛りには、とにかく早く終わってほしいと願うものですが、面倒な時期ではなく、子どもの成長を強く感じられる期間だと考えを変えて対応するようにしてみましょう。イヤイヤしている姿を見て、「自己主張できるようになってきたなんて順調に成長しているな」と思えるようになったら、ママやパパにとってもこの時期が楽しいものとなっていくはずですよ。イヤイヤ期にパパにしてほしいこと子どもと接している時間はママのほうが長いというケースも多く、イヤイヤ期に対応するのもママであることは多いものです。何もかもが一筋縄ではいかないイヤイヤ期には、ママもイライラしたり、フツウに過ごすだけでもぐったり疲れてしまったりします。そんなときに、パパにしてほしいことは「大変だということを理解する」「ママと話し合って家庭のルールを認識しておく」の2つです。まずは、どうしてママがそこまで疲れているのかイヤイヤ期の大変さを理解してあげましょう。子どもと一緒に過ごすことで大変さを知ることもできますが、まずはママの話を聞いてあげるのがおすすめです。日々どんな大変なことがあったのかを聞いておくことで、子どもの姿をイメージしやすくなります。話を聞くときにはアドバイスしようとするよりも、ただママの話を聞いてあげるようにすることもポイントです。また、ママを休ませてあげたいと子どもと一緒に過ごすときに、パパがママとは違った対応をしてしまうと子どもは「どちらが正しいのか」がわからず混乱してしまうことがあります。ママと話し合って家庭のルールを把握し、イヤイヤ期の接し方を身につけておきましょう。2歳児なのにイヤイヤ期がない!? 2歳を過ぎてしばらく経ってもイヤイヤ期が一向にやってこないように思える子もなかにはいます。「イヤイヤ期がなくていい子だな」と思っていたら自己主張がうまくできない子だったということもあるため、まったくないときには注意して見てあげることも必要です。しかし、なかには、ママやパパの自然な対応が子どもに合っていて、自己主張はしっかりしているものの、いわゆるイヤイヤ期と言われる状態になっていなかったり、それをイヤイヤ期だと認識していなかったりするケースも見られます。イヤイヤ期は、絶対あるものでも必ず大変になるものでもありません。「イヤイヤ期がないかも?」と思ったときには、「自分はこうしたい」「自分でやってみたい」という自我がしっかり芽生えているかを見てあげ、問題なく成長している様子が見られれば心配ありません。「ないと思っていたら突然はじまった」ということもあるので、「そのうちはじまるかもしれない」とおおらかな気持ちで構えておくことをおすすめします。イヤイヤ期の子どもと接していると、イライラしたり、つい叱りすぎてしまったりとママやパパも疲れてしまいがちです。今回ご紹介した6つのコツを押さえて上手に乗り越えて、家族みんな笑顔で過ごせるようにしていきましょう!<参考>『乳児保育の実践と子育て支援』榊原洋一・今井和子編著/ミネルヴァ書房/2007年4月20日初版第4刷発行
2017年02月01日こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。通勤電車の中で、ささいなことにイラついて舌打ちをしている人に出くわしたとき。「それについては自分が悪かった。すまん」の一言で済む話なのに、小さなミスを部下のせいだと言わんばかりに悪あがきする社員の様子を会社で見てしまったとき。「自分の子どもにだけは、ああいう器の小さな人間に育ってほしくないな」と、思いますよね。都内でメンタルクリニックを開院する精神科医のT先生(50代・女性)は、『器が小さい人にならないためには器の大きい身近な人のマネをすることを、精神科医の立場からはおすすめしたい』と言います。わが子に“器の大きい人”に育ってほしいと願っているパパやママのみなさん、一緒に考えてみませんか。●まずはパパとママが器の大きな存在であることが大切“器の大きい人”というと私たちは、日本史上の人物なら坂本龍馬や伊達政宗、本田宗一郎などを、世界史上の人物ならリンカーンやエジソン、ヘレン・ケラーなどを一般的には思い起こすかもしれません。ただ、そのような歴史上の人物たちというのは、いくら書物や資料が残っているとはいえ、もう二度と直接目にしたり会話したりすることはできません。また、その人たちが本当に器が大きかったのかどうかを確認する方法もありません。だからこそT先生が言うように、“身近にいる器の大きい人物”のマネをすることが有効 なのです。T先生はさらにつづけます。『子どもにとっていちばん身近な人。それは、言うまでもなくパパとママです。パパとママが器の大きな存在であることこそが、子どもを器の大きい人間に育てるためのもっとも大切な条件であると言うことができるでしょう』(50代女性/都内メンタルクリニック院長・精神科医)●器の大きなパパとママとはどんな人かでは、器の大きなパパとママとはどんなパパとママでしょうか。T先生によるとこうです。『器の大きいパパ・ママとは、一個人として自分の意見ははっきり言うけれど、それを子どもにけっして押しつけないパパ・ママのことです。血のつながった実の親かどうかなどということは関係なく、このような保護者のもとで育った子どもは器の大きな大人になります』(50代女性/都内メンタルクリニック院長・精神科医)筆者なりに補足するのであれば、器の大きいパパとママには・やたらに怒らない・慌てふためかず、落ち着いている・誰とでも話ができ、誰のことも拒絶しない・他人を決して見下さないなどといった特性があると思います。そういった特性を持っている親に共通した“子どもに対する態度”が、「自分を持ちながら自分を押しつけない 」という姿に凝縮しているのではないでしょうか。●父親ではなく、器の大きな叔父のマネをした人の例おしまいに。この話の流れだと両親の器が小さいと器の大きな大人になることは絶望的と思われてしまうかもしれないので、必ずしもそうではないという実例をお話しして締めくくりたいと思います。筆者の中学・高校の同窓生に、有名な政治家の長男と次男がいました。長男は筆者の2年先輩、弟の方は筆者の2年後輩だったため、筆者は運のよいことに二人の実際のその人柄に触れることができたというわけです。その後長男は父親と同じく政治家になり、弟の方はタレントになったのですが、この兄弟、二人のことを知る者の10人中9人から「弟の方が器が大きい」と言われるのでした(お兄さまの方の器が小さいということではありません)。例に漏れず筆者もまたそう思うものですから、二人と共通の知人である先輩や後輩たちにいろいろ聞いてみると、弟の方はどうも政治家の父親ではなく戦後わが国の庶民から圧倒的な人気を博したスター俳優だった叔父さんの立ち振る舞いをマネして大きくなっていったようなのでした。このように、子どもが“器の大きな大人”に成長していく上でのロールモデル(あの人のようになりたいというモデルとなるような人物のこと)は必ずしも親でなくてもいい ようです。「ああいうふうに大きな人間になりたいなあ」と子どもが思い、無意識のうちにその姿をマネしたくなるような大人が身近にいさえすれば、器の大きな大人に育つことは十分可能なのかもしれません。----------いかがでしたでしょうか。みなさんのご家庭ではパパが“器の大きな人”のロールモデルとなるか、それともママがなるのか。はたまたパパでもママでもなく、豪快で優しいおじいちゃんなのか。考えてみると楽しくなってきませんか。●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年01月31日今年こそは!来月こそは!もう少しリラックスをして自分のために過ごしたり、自分と向き合って過ごしてみたい!そう思うことありませんか?よく「メディテーションすると良い」と聞くけれど、実際どうすればいいのかわからない。そんな方に、「メディテーション」を成功させ、自分の思う通りの人生に向かえる方法をご紹介します。「メディテーション」って?毎日忙しいから、少しはリラックスして過ごしたいと思っている人は多いはず。もし自分のことを大切にし、自分のための時間を持つのなら、心の奥まで健康になる方法を試してみましょう。そのために役立つのが「メディテーション」。メディテーションは、宗教的な意味は全くなく、哲学的なことを考えたりなどの難しいことは何もありません。呼吸をしっかりとすることで、落ち着きを取り戻して、自分らしさを見つめなおすきっかけの時間を持つことです。特に、忙しく働く人が取り入れたい「静の時間」。この時間を持つだけで、毎日の時間の中に少しリラックスを見つけることができます。実践すると、健康でいれる「心」と「メンタル」が作れます。でも、なかなかメディテーションを始められないんですよね。いくつかの難しさを感じさせる事があります。日々の生活の問題は?まず1番の問題は、時間がないことでゆっくりと過ごすことができず、時間だけが過ぎて毎日同じことを繰り返し、変化のない日常 が続きます。自分は、人生において中心で主人公でないといけないのに、そうでないことが多いのです。今のあなたの生活の中心はなんですか?少し自分の人生について見直す必要があります。前を向いて歩いていくために自信を持って、いい気分で過ごしていくにはメディテーションが効きます。毎日の難題を乗り越えていくためには「冷静さ」が必要です。「マインドフルネス」と言う言葉を聞いたことがありますか?昔からある1つの気持ちをコントロールする方法ですが、自分の状況に目を向けて現実を受け止めることを目的とし、「考え過ぎをなくし、考えないように努力する」という方法です。頭の中で考える事は、体が健康かどうかで左右されます。「メディテーション」で得たいことメディテーションは、丁寧に落ち着いて周りを見渡し、感覚、気づき、感情、知識を感じながら状況を受け止めることを目的とします。スポーツをすると気分が良くなると言われていますよね。これも正しい方法です。でも疲れている体にスポーツをするなんて鞭を打つようなものですよね。そんな苦労しなくても大丈夫!メディテーションは休息をとりながらできる方法です。ただ1つだけしないといけない事は「注意深さ」を持つこと。「メディテーション」で必要な事は?時間を確保し、何が起こったのか、または何が起こっているのかを考えること。毎日ゆっくりと座って自分の心の声を聞いて、観察することを「1日10分」行ってみましょう。考える事は1日の出来事など、毎日の行動を振り返り、自分の気持ちを考え直して行きます。「疲れ」というものを取り払い、毎日を注意深く繰り返していくことで「メディテーション」の時間が有意義なものになっていきます。少しずつ体も頭の中も整理できてきて、落ち着きと晴れ晴れとした感覚を感じるようになります。とは言ってもメディテーションをし始める時は難しいので、よくある障害を見てみましょう。何も得ない気がするし、何も改善しない…メディテーションは、リラックスや落ち着きを目的とすることがよくありますが、本当の意味は、「Bhàvana」とヴェーダ語で書き「教育、しつけ」という意味があります。メディテーションをしながら、メンタルのしつけや教育をし、それを自覚することが目的とされています。毎日考えることがたくさんあって、仕事の判断、人間関係の中で判断しないといけないことなどがあまりにもたくさんあることで、解決していくことを急いだりしてしまう中で、慌てて答えを出してしまったり、まるで考え事が自分よりも先に走っていって、自分が後から追いかけていくようなことはありませんか?今まで過ごしてきた時間は今持っている覚えてきた知識や心の動きを反映させたものです。一見、メディテーションをするだけでは何も手に入らないように思えますが、そんな事はありません。振り回されている自分にしっかり向き合っているのです。「メディテーション」をしている間、身体または心が違和感を感じる?確かに元は少し緊張してしまったり、飽き飽きしてしまったり、体のどこかが気になったり(かゆくなったり痛みを感じたり)このようなことで気持ちを邪魔してしまいます。実際に、お寺で座禅の体験などをすると、棒を持ったお坊さんが目の前を歩きます。気になって集中できないこともあります。そのたびに集中が途切れてしまうことも自然なことです。でも、少しずつ慣れてくるので大丈夫です。まずはじめの段階で、メディテーションをしたことで落ち着いた感覚を得る事が大切です。リラックスできない。集中できない。1日中忙しく過ごしていると頭も心も疲れています。メディテーションをしていても落ち着けない。なんだかせっかく努力してダイエットしているのに痩せないみたいで嫌になりますよね。ゆっくりと呼吸して自分に問いかけることから始めてみよう。「体で痛いところはない?」「今日はどんな気分だった?」「あの時どんなことを考えた?」「明日はどんな1日にしたい?」
2017年01月30日「電話のジェスチャーの仕方がダサかったから」「映画を観ているときに3回もトイレに行ったから」「カレーにラッキョを5つも乗せていたから・・・」そんな些細なことで、大好きな彼に対しての燃えるような愛情が一気に冷めてしまう、短恋女子。好きになったら一直線なのに、長くは続かずどの交際も3カ月にも満たないなんてことはありませんか?ここでは、短恋女子の特徴について聞いてみました。■■出会ってから付き合うまでの展開が早い「モテるから彼氏もすぐにできるけど、どの人とも1カ月以上続いているのを見たことがない友達。いつも、“一目惚れした”とか“ナンパされた人とデート”とかで盛り上がって、付き合うまでのペースがすごく早い。出会ってすぐに相手を意識して、1~2回のデートで付き合うから、相手のことをあまり知らない状態なんだと思う」(20代/学生)出会ってすぐに恋愛モードになったり、身体の関係を持つのが早かったりする人は、恋も冷めやすくなりがち。「異性」としての魅力だけで付き合ってしまうため、その後になってようやく見えてきた人間性の部分で「合わない」となって別れてしまうのです。まずは相手を異性としての前にひとりの人間として接し、時間をかけてお互いを知っていこうとするスタンスが重要。■■恋愛をしている自分が好き「恋愛が大好きで彼氏は途切れないけど、3カ月もしない間にすぐに別れてしまう友人。彼女は、相手のことが好きというより、恋愛のドキドキ感を楽しんでいる様子。恋に恋しているってこういうことをいうんだと思った」(20代/IT)相手のことを好きというよりは、恋愛をするなかでのドキドキ感やときめき感が好きという女性も、熱しやすく冷めやすい傾向があります。恋に恋するタイプなので、相手との関係性が築けてきて落ち着いてくると、物足りなくなります。そんなときに他の男性がときめかせてくれたら、すぐに心移りしてしまうことも。ドキドキはしなくても、安心感と信頼のある関係には、まだ感じたことのない心地よさがあるはず。ドキドキだけに固執しないように。■■彼に理想を押しつけている「理想が高い友達は付き合ってもすぐに別れている。それも、“寝ぐせがついてた”とか“上と下のコーデが合ってなかった”とか、些細なことですぐに冷めちゃうらしい。いつもイケメンと付き合っているし、彼氏へのハードルが高いんじゃないかと・・・」(20代/広告)男性に対しての期待が大きすぎる女性も、熱しやすく冷めやすい傾向があります。特にイケメン好きの女性に多く、顔の好みで選ぶので少しでもイケメンでないと感じた瞬間に萎えてしまうことも。「靴下に穴があいていた」「靴紐がほどけていた」という小さなことでも「理想と違う」と感じ、恋心がしぼんでしまうのです。この手の女性は、総じて自身に自信がないことが多く、それを補うために相手に理想を押しつけてしまっていることも。まずは自分に自信を持ちましょう。そして、理想はあくまで理想。「理想と近いから付き合う」のではなく「彼自身が好きだから付き合う」ようにしましょう。■■人に気を使いすぎる「相手に合わせることが上手な友達。男性からもモテているけど、付き合ったら温度差を感じるらしく“こんなはずじゃなかった”と言って別れている。無理をするのに疲れちゃうみたい」(20代/コンサル)相手の望むように会話したり行動する人はモテますが、付き合ってから疲弊していきます。乗り気じゃないこともノリノリで相手に合わせたり、趣味でないことも興味があるスタンスで聞くので、相手から気に入られることも多く「運命の相手だ」と盛り上がりやすいですが、付き合ってからもずっと無理をし続けるのはできませんよね。付き合う前からある程度素で接するようにしましょう。モテテクもほどほどに、です。■おわりに熱しやすく冷めやすい人は、恋愛や異性に必要以上に期待を押しつけています。恋愛は自分ひとりではなく、相手との関係性で成り立つもの。自分の思いこみで進めるのではなく、相手と理解し合いながら絆を築いていきましょう。(小林リズム/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年01月19日子どもが学校・社会へ出て行くと、そこではいろいろなマナーが問われます。そして、その基本は家庭で身につくもの。家庭での習慣やパパ・ママのマナーに対する意識は、子どものマナーに大きな影響を与えます。そこで今回は、子どものマナーを育むために家庭で実践したい基本のトレーニングをご紹介。基本中の基本だからこそ、大人も案外忘れがちなので、再確認しておきましょう。■家庭に取り入れたい基本のマナートレーニング今回紹介する基本のマナートレーニングは、次の5つです。1. 基本の「挨拶」を徹底2. 名前を呼ばれたら「はい」3. 脱いだ靴をそろえる4. 食事は「背筋」を伸ばして5. 「次に使う人」のことを考えるどれも本当に基本的なマナーですが、実践できていない大人も多いのではないでしょうか?子どもは小さなうちから大人の行動・振る舞いを一生懸命見て、そこからたくさんのことを学びます。そのため、まずはパパ・ママが「今」実践することが大切。その上で、子どもにもきちんと教えてあげましょう。■その1: 基本の「挨拶」を徹底「おはよう」「おやすみ」や「いただきます」「ごちそうさま」のような、基本の挨拶を徹底することがマナートレーニングの第一歩。ほかにも、「ありがとう」「ごめんなさい」「いってらっしゃい」「いってきます」など、毎日いろいろな基本の挨拶を交わす場面があります。その都度怠ることなく、きちんとお互いの顔を見て挨拶をするよう心がけましょう。最初はできない子もいると思いますので、まずはパパ・ママが毎日お手本を見せてあげることが大切です。■その2: 名前を呼ばれたら「はい」以前、あるマナー講師の方とお話する機会がありました。そのとき、とても印象的だったのが「『はい』という返事が、とっさに出ない学生・社会人がとても多い」という言葉です。名前を呼ばれたら「はい」と返事をする。マナーとしてはもちろん、コミュニケーションの面でも基本中の基本です。返事の習慣がきちんと身についていれば、子どもが外の社会へ出たときに、大いに役立ちます。名前を呼ばれたら『はい』と返事をする。これを徹底し、子どもが小さいうちから家庭での習慣にしておきましょう。親子間だけではなく、パパ・ママ間や家族以外の人と接するときも徹底すると、自然と子どもも真似してくれるはずです。■その3: 脱いだ靴をそろえる玄関で靴を脱いだら、向きを直してそろえるのがマナー。外出先だけではなく自宅でもこれを徹底し、子どもが小さいうちから、その一連の動作を見せておきましょう。ポイントは家の中にお尻を向けて靴を脱がないこと。爪先を家の中に向けて靴を脱ぎ、玄関をあがってから振り返って脱いだ靴をそろえます。■その4: 食事は背筋を伸ばして子どもには正しい食事マナーを身に着けてほしいもの。そのためには、パパ・ママが良きお手本にならなくてはいけません。新聞を読みながら、スマホを見ながら…というのは、やはり子どもには見せたくない姿。いくら時間がなくても、「子どもに見られている」と意識して、美しい食べ方を心がけましょう。食事マナーで特に注意したいのは「姿勢」です。食事の際は、同席者と会話を楽しむこともマナーのひとつ。そのためには、背筋を伸ばして顔を上げることが必要なのです。姿勢を正して顔を見合わせながら食事をすると、食卓の雰囲気もより明るくなります。子どもに食事マナーを教えるときは、まず家族みんなの姿勢に気をつけてみましょう。■その5: 次に使う人のことを考える日本の公衆トイレはキレイだと、外国人観光客などに評判が良いようです。丁寧な清掃はもちろん、利用者がキレイに使うよう心がけていることも、その理由のひとつではないかと思います。次に利用する人のことを考えてキレイに使い、後始末をきちんとしておく。これも、大切なマナーです。たとえば、顔を洗ったあとに洗面台に水滴がとんでいれば拭き取る、トイレの紙が少なければ補充しておく、テレビのリモコンを定位置に戻しておくなど…。主に家事をこなしている人がやれば良いのでは? と思うかもしれませんが、これらは「自分がしたことの後始末」。家庭でも、「次に使う人」のことを考えた行動を心がけましょう。パパ・ママのそんな行動を見ているうちに、子どもにもきっと「後始末」と「次に使う人のことを考える習慣」が身につくはずです。子どもに基本的なマナーを教えるのに、早すぎるということはありません。まだ子どもが理解できない年齢でも、パパ・ママがその姿を見せることには大きな意味があります。幼いころから家庭で身につけてきたマナーは、子どもにとっての大きな財産となるでしょう。
2017年01月18日ゲーム機だけでなく、今ではスマホやタブレットなどでもできるゲーム。一度はじめるとハマってしまってやめられないなど、その悪い影響が気になる親もたくさんいるようです。ゲームはやはり子どもに良くないのでしょうか? パパとママに調査をしてみました。ゲーム機だけでなく、今ではスマホやタブレットなどでもできるゲーム。一度はじめるとハマってしまってやめられないなど、その悪い影響が気になる親もたくさんいるようです。ゲームはやはり子どもに良くないのでしょうか? パパとママに調査をしてみました。 Q.ゲームが子どもに与える「悪い」影響は?1.ある 80.6%2.ない 3.0%3.わからない・その他 16.4%80%以上の人がゲームが子どもに悪い影響を与えると考えているようです。とは言え、今の世の中子どもとゲームは切っても切れない関係になりつつあります。親が抱える悩みとはどんなものなのでしょうか。■やめられなくなるほどの中毒性が危険ゲームのいちばんの問題点は時間を決めても守れなくなるほどの中毒性。ゲームを取り上げればキレられ、さらに視力が悪くなるなどの問題もあるようです。貴重な成長期の時間をゲームばかりに費やすのはムダと考える親も。「挙げたらキリがない。一番は限度がなくなること」(広島県 40代女性)「会話がなくなる。キレやすくなる。隠れてやろうとする。視力が落ちた」(神奈川県 50代女性)「時間を決めても理由をつけては時間をのばし、取り上げると怒り出す。友だちとの遊びと言ってもゲーム。外でお友だちと体を動かして鍛えてほしいのに」(宮崎県 30代女性)■ゲームではなく与える親が悪い親が子どもの行動の管理ができないことやしつけができないことを、全てゲームのせいにするのもよくないという意見もありました。悪いのはゲーム自体ではないのかもしれません。「悪い影響を語るくせに子どもに与えている親が問題。ゲームに熱中して入れば、親はスマホしたり好きなことできますものね」(神奈川県 40代女性)「依存はゲームじゃなくてもなる。刺激が強い作品もそこら中にある。そこを調整や我慢させるのは親のしつけ次第。ゲームのせいではない」(北海道 30代女性)「ゲームは悪くない、悪い影響も与えていない。ゲームを子どもに与えて毅然とした態度をとっていない親が悪い、そんな親が悪い影響を与えている」(神奈川県 40代女性)「親の管理がきちんとできていなければ、全て悪影響だと思う」(神奈川県 40代女性)■子どもの夢はゲームクリエイター子どもの夢であるゲームクリエイターを応援しているという人も。ゲームを介して社会性を学べるという一面もあるようです。もちろんゲームだけでは足りないこともあるのかもしれませんが、付き合い方によっては良い面もあるのかもしれませんね。「昔からずっと言われ続けているけど、ゲームばかり悪者扱いするのもどうなんだろう。我が家では本人の夢・ゲームクリエイターを本気で応援しているので、あえてやらせている。ゲームを通じてさまざまな年代の人たちと交流することで、いつの間にか礼儀やら社会性やら常識を学んでいます」(東京都 40代女性)Q.ゲームが子どもに与える「悪い」影響は?アンケート回答数:3822件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月13日愛しいわが子は、元気で無事に生まれてくれさえすればいい。かつてそう思っていたはずなのに、いざ出産してしまうと、あれやこれやと欲深くなってしまうのが親の業というものです。素直で積極的な子になってほしい、友だちをたくさん作ってほしい、恥ずかしいことをしないでほしい、落ちこぼれないでほしい、いい学校に行って、学歴社会を乗り越え、いい会社に入ってほしい、稼げる仕事について、安寧に暮らしてほしい……。そんな親の願いはすべて、子どもの幸せを思ってのこと。しかし、その願いがあまりにも強すぎると、子どもを自分本位に振り回すことになってしまいます。今回はさまざまな世代のママさんたちに、自分の子育てを振り返ってもらい、今考えたら親のエゴだったと思うことを語ってもらいました。●(1)過剰すぎるしつけまずは、子どもに対する接し方について、後悔や反省を語るママたちの声です。『お花やリボンが好きな、静かでおとなしくかわいらしい女の子になってほしかったんです。だから、外を走ったら危ないからダメ、泥んこ遊びは汚れるからダメ、大きな声は恥ずかしいからダメ、泣くのも怒るのもダメ、いつもニコニコしていなさいと強くしつけすぎました。思春期を過ぎたころ、娘がポツリと「私もほかの子みたいに、泥んこになって暗くなるまで遊びたかったんだよ 」と呟いて、目が覚めました』(50代女性/主婦)『テレビはEテレだけで、民放のアニメや戦隊モノは禁止。オモチャは木製のものだけで、光ったり電子音が鳴ったりするものは禁止。ファストフードも禁止。小さい頃は何度も、「僕もほしい、僕も食べたい」と言って泣いていました。そうやって厳しく育てた息子も、いま大学生ですが……よそのお子さんと何ら変わりません(苦笑)。一人暮らしをして、コンビニのお弁当とカップラーメンを食べ、マンガを読んで生きてます。だったら小さいころからもっと自由にさせてあげればよかった 』(50代女性/パート)●(2)自分本位のファッションおしゃれなママたちからは、子どもを着せ替え人形のように扱ってしまったという反省が聞かれました。『アニメキャラがついてる服や靴が大キライで、ひとつも買ってあげなかった ことかな。どうせ小さいあいだしか身に着けられないものなんだから、こだわることなかったなって今は思います』(30代女性/会社員)『小学校に入るまでずっと、息子をオデコ丸出しのパッツン前髪にカットしてました。完全に私の趣味です 。先日、“二分の一成人式”に必要で昔の写真を出してきたのですが、その髪型が全く似合ってないのもあって、何とも言えない気分になりました。当時の自分を叱りたい(笑)』(40代女性/パート)●(3)行き過ぎた教育お受験やお稽古ごとなど、教育面では親のエゴが強く出てしまうようです。『お受験をさせたことです。まだ年少のうちから土日に塾通いをし、机に向かわせてペーパー問題を山のようにやらせていました。いつもよそのお子さんの成績が気になっていて、少しでもわが子が劣っているとイライラして叱ってしまいました。受験直前は、朝起きてすぐ問題集、夕食後にも勉強をさせていました。その結果、念願かなって希望の小学校に入学することはできました。でも当時のことを考えると、あんなに小さな子にムリヤリ知識を詰め込んでよかったのだろうか と疑問がよぎることがあります。見栄やエゴがあったのは否めません』(30代女性/主婦)『ピアノ、ヴァイオリン、バレエ、水泳、書道、学習塾……気づけばほとんど毎日お稽古ごとに通わせていました。当時は子どもの可能性を少しでも広げてあげたくて、子どものために通わせているつもりでした。でも、よく考えたら全部、私がかつて挫折して、中途半端に投げ出したお稽古ばっかり なんですよね。自分の挫折を、娘を使って乗り越えようとしている。そう気づいたときに、これってすごいエゴイスティックだなってショックを受けました』(40代女性/会社員)----------いかがでしたか?筆者には、このインタビューを経て感じたことがひとつあります。それは、子育てにおいて「コレはエゴだろうか?」と悩み苦しむことそのものも、愛情なのかもしれないということです。愛情のないエゴイストには、悩みなどないはず。もしも悩みが生じたら、じっくりと向き合って問いかけ続けてみてはいかがでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/いちご姫(いちごショートくん)
2017年01月12日一日のほとんどをベビーベッドや布団の上で過ごす赤ちゃんにとって、安全で快適な布団選びはすごく重要です。我が家のベビーベッドから布団になったわけや、ねんねに関しての様々な疑問にお答え致します。ベビーベッド?お布団?どっちがいいの?我が家の体験談ベビーベッドが良いのか、それとも敷き布団が良いのか…悩むママが多いと思います。二人の子を育てた私の経験上、ママの寝る時の環境や目の届きやすい場所がポイントだと思いました。我が家の場合は、上のお兄ちゃんの時に自分たちがベットで寝ていたこともあって、出産後すぐにベビーベッドを購入。初めのうちはベビーベッドで寝てくれてたのですが、そのうち夜泣きなどでなかなか寝てくれず、結局自分たちのベッドで一緒に寝かせることに…。その後、寝返りをするようになってベッドから落ちたこともあって、すぐ敷き布団にシフト。下の妹の場合は、寝相が悪いお兄ちゃんが転がって潰さないようにベビーベッドに寝かせていました。しかし、当時2歳だったお兄ちゃんの寝かしつけとの兼ね合いや、夜の授乳などでお布団から起き上がったりするのが大変で、結局親子4人お布団で川の字に(笑)結局布団になってしまったけれど、ベビーベッドが必要だった期間もあったのは確か。兄弟がいたり、ペットを飼っていたりなど、環境や子どもの成長に合わせてその都度変えていきましょう。移動できるバウンサー&ベビーベッドってしってる?我が家の子どもたちのときは知りませんでしたが、小さな赤ちゃんを寝かせて育児をするときに、これがあったら便利だった!と思ったアイテムがあります。それは、バウンサーとベビーベッドが合体した『クレードル』!新生児~生後6ヶ月頃までの赤ちゃんにオススメの、ゆりかごの様なベビーベッドです。寝かしつけた後にベッドに移したら泣き出してしまった…なんて経験、絶対あるはず。クレードルなら起きかけてもぞもぞし出した時も自然な揺れで再び眠りについてくれるとか。さすが、バウンサーが人気のベビービョルンのアイテム。しかも、大きくて容易に動かせないベビーベッドと比べると、遥かにコンパクトで無駄のないサイズで軽量。家の中の移動も簡単にできます。ベビーベッドと比べると使用期間が短いですが、我が家の場合2人ともベビーベッドで寝てくれたのは新生児~2.3ヶ月のみ。場所を取らず、専用布団の用意の必要もないのでこちらの方が使い勝手が良さそう。これは新しい発見でした!お布団など寝具の疑問に◯✖️でお答え!・ベビーベッドにお気に入りのぬいぐるみは置いてもいいの?→✖️人形などが顔に覆いかぶさったりして、窒息する危険性があります。タオルも置いたり、ベビーサイドに掛けるのも危険。赤ちゃんの上に吊るしているベッドメリーも同様の危険があるので、設置する場所は気をつけましょう。・後頭部がハゲそうなので、うつぶせ寝で寝かしつけた→✖️うつぶせ寝は絶対にダメです!この時期にハゲたとしても絶対に生えてくるので、後頭部の心配はしないで大丈夫。・赤ちゃんの敷き布団はフカフカがいいの?→✖️柔らかな敷き布団は赤ちゃんの体が沈み込み、背骨のゆがみや関節が不自然な形になるなど、正常な発達の恐れがや股関節脱臼の危険性があります。また、うつぶせや横向きになった時に顔が沈み込んで窒息する恐れもあるとか。・ホットカーペットの上で寝ちゃった→✖️まだ動けない赤ちゃんをホットカーペットの上に寝かせると、脱水症や低温やけどになってしまう危険があります。赤ちゃんがホットカーペットの上で寝てしまったら、すぐにベッドに移したり、カーペットの電源を切って、お布団をかけてあげましょう。・ベビー枕って必要?→✖️ベッドお布団セットの中に枕が入っていることもありますが、枕は必要ないそうです。我が家は寝汗を吸収するために、薄いタオルを頭の下に敷いたりしていました。・睡眠中のいきみは心配しなくてもいいの?→◯赤ちゃんは寝ながら、腸の中でうんちをこねて、おしりの穴へと運ぶ運動をしてるので、特に心配しなくて大丈夫とのこと。赤ちゃんにとって眠りはとても大切な時間。赤ちゃんの快適な眠りをサポートできるように、ベビー布団や寝具を選びたいですね。寝る子は育つ!!たくさん寝て、大きくなってほしいですね♡
2017年01月07日新米サンタ代理の皆さま、お子さまへのプレゼントは、もう用意できましたか?我が子は今年で3歳!2歳くらいになると何が欲しいのかリクエストも引き出せますが、まだまだ幼い月齢だとなかなか悩ましいもの。そんなお子さまを持つ代理サンタさんにオススメしたい、「MyPal(マイパル)」をご紹介します。「マイパル」って?カリフォルニアに拠点を置く知育玩具メーカー・ LeapFrog社。「マイパル」はその製品の中でも、歌や数字を数えることを目的としたシリーズのぬいぐるみ版です。対象年齢は6ヵ月~3歳くらい。ふわふわで弾力があり、思わず子どもがギュッと抱きしめたくなるようなぬいぐるみ。緑色の「Scout(スカウト)」と、紫色の「Violet(ヴァイオレット)」の2色を展開しています。マイパルの最大の特徴は、オンラインで子どもの名前をセットアップすると、子どもの名前を呼んでくれる点!子どもにとって、まさに小さな友達となり、情緒をはぐくみながら言葉や数に慣れ親しむことを意図されています。日本では、さらにそれに加えて英語を知るいいきっかけになることが期待できる知育トイです。マイパルの詳しい使いかたはこちらで解説しています♪さあ、遊んでみよう!マイパルには主に3つのモードが備わっていて、手足がそのスイッチになっています。左足が電源、左手がDaytime Song(歌)、右手がActivities(遊び)、右足がLullaby(子守唄)。ギュッと握ると、かわいい声で答えてくれます。実際に3歳の娘にセットアップしたScout(スカウト)くんをプレゼントし、一緒に遊んでみることに。ちなみに、マイパルは製造元がカリフォルニアということもあって、アメリカ英語を話します。電源を入れると…電源をオンにすると、「Hi,○○!」と名前を呼んでくれます。我が家の場合、登録の際に娘の名前がなかったので、絶賛プリンセス・ブーム到来中の娘の琴線に触れるであろうと、ニックネームに「Princess」と入力。「娘ちゃんのこと、Princessって呼んでるよ」と教えてあげると、ぱぁぁっと顔に光が差していました。以来、Princessと呼ばれるたびに、うれしそうにニコニコしています♡Daytime Song(歌)を歌ってくれる!Incy Wincy SpiderやWheels on a Busなど、オーソドックスな英語の歌をはじめ、登録した名前のスペルを用いた歌をリズミカルに歌ってくれます。ひらがなもままならない3歳なので、使用して1週間でスペルを覚えるまでにはいきませんが、繰り返し聞かせることで耳になじんでくれるのではと思いました。事実、名前のスペルの曲が流れると、自分の名前を歌っているのだと理解し、音楽に体を揺らしながら真似しようとしています。どんなActivities(遊び)ができるの?登録した子どもの好きなものを話したり、しゃっくりを数えたり、動物の鳴きマネごっこをしたり、マイパルの気持ちと動作をリンクさせたりして子どもと遊んでくれます。先日私がしゃっくりが止まらなくなってしまったとき、娘が「スカウトくんみたい!」と笑い、「One」と英語でカウントを始めて驚きました。また、娘の好物がフライドポテトなのですが、英語だとFrench Friesで名前が違うんですよね。動物の鳴き声も、英語と日本語では全然違う。最初はちょっと混乱しているようでしたが、「スカウトくんのお国の言葉だと、ブタさんはブーブーじゃなくてOink Oinkなんだって」と教えてあげると、「同じものに対して違う言い方がある」ということを知ったようでした。着実に語彙が増えようとしています。Lullaby(子守唄)で、眠る時も一緒♡このボタンを押すと、マイパルが「フワワァ」とあくびをします。眠くなったマイパルが「Good night, ○○」と言って子どもと一緒に眠る想定で、子守唄の音楽が流れるモードです。1回押すと5分、2回押すと10分、3回で15分、音楽が流れます。音楽再生中に1回押すと、次の曲にスキップできるため、好きな曲を選ぶこともできます。娘にスカウトくんを与えてみて一番驚いたのが、この機能。それまでは寝かしつけにやや手こずっていたのですが、この機能を覚えてから、自分から布団にもぐって音楽を流すようになり、そのうえ寝落ちする時間が早くなったんです!察するに、大好きなスカウトくんが眠くなったのを助けるために、一緒に添い寝してあげているのでしょう。小さな友達との、はじめての異文化交流実際に遊んでみて、予想以上に娘がマイパルを気に入ってくれたことにびっくり。やはり、おもちゃだけれど、自分に向かって、自分だけの呼び名で語りかけてくれることが、相当うれしかったようです。そんな親しみやすさから、小さなプリンセスの新しい扉が開いたように感じます。言うならば、リラックスして交わす、はじめての異文化体験、といったところでしょうか。子どもの心に寄り添って英語を語りかけるのは、スポンジのように言葉を吸収する幼い子どもの発達と言語習得を、より柔軟にしてくれるような気がします。しっかりガッツリ英語学習の高額なキットもいいですが、はじめての英語との出会いはマイパルがおすすめです♪セットアップも簡単!使い方はこちらから♪
2016年12月19日こんにちは、ママライターのましゅままです。多くのママが困難に感じる赤ちゃんのねかしつけ。寝たと思っても置いたら泣いてしまったり、やっと寝かしたと思いきや、夜中に何回も起きられたりするとママもつらいですよね。しかし、赤ちゃんのねんねをママが意図的にトレーニングし、寝かしつけや夜泣きを赤ちゃん1人で解決できるように仕向けて行く方法 があります。それが“ねんトレ ”という入眠のトレーニングです。今回は、ねんねトレーニング、略して“ねんトレ”の方法やメリット・デメリットをご紹介します。●ねんトレの方法・起床時間、活動時間、離乳食などの時間を規則正しく整える・授乳は寝付く前に終わらせておき、30分ほど赤ちゃんとスキンシップを取ったり絵本を読んだりして過ごし、「ねんねする」ことを言い聞かせ退室する・赤ちゃんが寝ぐずりや夜泣きで泣いてもすぐに抱っこや授乳をせず時間を決めて見守る・初めは5分程度見守り、声をかけたり少しとんとんしてあげたり、おむつを替えたりして「見捨ててないよ」ということを赤ちゃんに伝える・「ねんねしようね」と根気よく声掛けをする・徐々に声をかけるタイミングの間隔を開けていく・早い子で1日、遅くとも1週間ほどで独り寝できるようになる夜中に目を覚ましても抱っこや授乳を必要以上にせず、この要領で自力で再び眠ってもらいます。また、ねんトレは生後6か月からの開始が推奨されている そうです。和歌山県の小児科『生馬医院』のHPに、下記の表記があります。**********『適度(昼間のかんしゃくを起こさない程度の)に欲求を我慢するという練習も必要となります。6~8ヶ月以降は、適度に精神的夜泣きを放置する(1人で眠る)練習が徐々に可能となってきます』**********その点と、後にデメリットとして挙げる母乳分泌低下のリスクを踏まえて、6か月以降の開始をおすすめしているのです。●ねんトレのメリット・デメリット●ねんトレのメリット3つ(1)寝かしつけが安易になる。(2)夜中に熟睡できるようになるため、母子ともに質のいい睡眠 が取れるようになる。(3)日中と夜間の区別を付けさせるしつけができる(夜は、目覚めても1人で静かに寝るもの、という刷り込みができる)。●ねんトレのデメリット3つ(1)「ねんねのときは泣けばママが寝かしつけてくれる」というひとつの信頼関係をなくすことになる。(2)夜間の授乳回数が必然的に減るので、母乳分泌が減ったり ママの生理が再開するタイミングが早まったりする。(3)人肌があると興奮して眠れなくなる子も出てくるため、きょうだいができて添い寝するようになると眠れなくなってしまうリスクがある。●ねんトレは一度決意したら方針を変えないことが必須いかがですか?添い寝の文化が主流の日本は、ねんトレする家庭の方が少ないと思います。泣き声に慣れないママは、泣かせっぱなしにするのはつらすぎてつい手を差し伸べてしまいますよね。筆者も、長女育児のときは泣かせっぱなしにすることはとてもじゃないですが耐えられず、すぐに抱っこして授乳し寝かしつけていました。泣かせっぱなしにさせるくらいなら自分が苦労してでもとことん寝かしつけをしようと覚悟を決めていました。その後、寝かしつけには苦労しましたが、月齢が進んでいくうちに徐々に楽にはなっています。しかし、満6か月になろうとしている次女には、ねんトレを意識した寝かしつけをしています。というよりも長女の世話があるためやむを得ず泣かせっぱなしにする場面が多く、眠れる環境さえきちんと整えれば、後はひとりで寝付いてくれるようになってきたのです。寝かしつけがないだけでママの負担がグッと減る ことを実感しています。泣き声を聞くと心が痛いのですが、そこで抱っこしたり授乳したりしてしまうと赤ちゃんも混乱します。ねんトレを始めたら、ママは強い意思で、しかし柔らかな気持ちで、赤ちゃんが安心して眠れるようにサポートしてあげることが大切。ねんトレは完全放置である『ネグレクト』とは違います。泣かせてしまうことはつらいですが、赤ちゃんに「夜は1人で静かに寝るもの」という親としてのしつけをしているのです。ねんトレで泣いてる赤ちゃんをなだめるときは優しい声掛けをし、笑顔で肌に触れてあげてくださいね。【参考リンク】・赤ちゃんが泣く時、不快を感じている | 和歌山市の小児科 生馬(いこま)医院()●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年12月19日「上の子のように手がかかるんじゃないか」「1人でも大変なのに、2人なんてとても無理」「またしつけし直すのは大変」「夫の協力が得られないのでは」など…2人目不安は考え出したらきりがないほど、浮かび上がります。ところが実際2人目を産んでみるとどれも心配する必要はなく、むしろ事態は好転しました。今回は6つの不安を例にご紹介します。上の子のように手がかかる不安上と下は正反対。きょうだい同じとは限らない「1人目の子育てが大変過ぎて、2人目が怖い」という人も多いでしょう。筆者の長男も生後4ヶ月まで毎日2時間の黄昏泣き、2歳まで夜も2〜3時間ごとに起きる、離乳食を食べない(30分かけて食べても3分の1)、成長がゆっくり、アレルギーやアトピーなど、不安に思うことが多くありました。ところが次男は、長男とは体質も性格も正反対。よく食べ、よく動き、よく寝て、アレルギーもアトピーもありません(黄昏泣きだけ同じ)。逆にヤンチャ過ぎて、長男ではなかったケガの心配をする日々です。きょうだいだからといって、性格も体質も同じとは限りません。よく「上は大人しく、下はヤンチャ」と言いますし、その逆もあるでしょう。自分や周りのきょうだいを見ても分かると思います。こればかりは産まないとわかりませんが、最初から決めつけられるものでもありません。ギャン泣きや愚図りが怖く、対応も辛い不安や動揺が消え、終わりが見えているので気も手も抜ける赤ちゃんが言葉を話せない分辛いのが、ギャン泣きや愚図りへの対応。理由が分からないので不安だし、抱っこし続けるのも大変ですよね。次男のときも黄昏泣きはありましたが、2回目なので「またきた」と慣れたものでした。1人目のときは「こんなに泣いて病院に行かなくても大丈夫かという不安と動揺」「終わりが見えない不安」が辛かったですが、2人目はそれがない分、対応もラクに感じます。また2人目は愚図りの理由も見当がつきやすいですし、理由がわからなくても「大事には至らない」と判断がつくもの。「ちょっとぐらい泣かしても大丈夫」と気も手も抜けてきます。赤ちゃん特有の行動が辛い懐かしいし、見逃したくない1人なら15分で歩ける道も、赤ちゃんと散歩すると1時間かかったりしますよね。他にも延々と水で遊び続けるなど、大人には理解し難い「赤ちゃん特有の行動」に付き合うのは辛いところ。初めて育児だと「何で赤ちゃんってこうなの!?」とイライラしがちです。2人目になると「赤ちゃんはこういうものだ」と受け入れているので、親も予め予測して行動したり、いつまで待つべきか、どう声かけをすればいいかなどがわかっています。上の子はもう下の子のような行動はしないので、懐かしく思っては「今の成長をよく見ておこう」と思うほどになるでしょう。しつけの教え直しがしんどい自然と上の子の真似をするので手がかからない赤ちゃんが1人で一通りの生活ができるようになるまでは、教えるママの方も大変。「また離乳食や歯磨きやトイトレか…」と思うと、ドッと疲れますよね。ところが下の子は、上の子大好き。何でも上の子の真似をするので、大抵は教える前にやっています。もちろん危ないこともあるので介助しますが、できるのも早いし、嫌だと愚図ることも少なめ。歯磨きをする際にママが言ってダメでもお兄ちゃんがやると真似して素直にやるなど、上の子に助けられる部分は多いです。1人だって大変なのに、2人なんて無理産後1年は大変なので対策を。その後はむしろラクになる2人目産後1年間は、「子育て」には慣れても「2人育児」には慣れていません。寝たきり赤ちゃんの間は、やはり物理的に大変。筆者は黄昏泣きの時期に長男の相手ができないことと、歩きたてで目が離せない時期に人手がほしいと思いました。産後1年はTVやお惣菜、一時保育や便利家電に頼ると決めておきましょう。ただ、1歳過ぎから徐々にラクに。むしろきょうだい2人で遊ぶ間に家事ができるなど、1人目のときよりも心身ともにラクになりました。どっちか片方だけのほうが、付きっ切りで一緒に遊ぶので大変。「きょうだい多いほうがラク説」は、年齢が上がるほどその通りだと感じます。夫の協力を得られるか不安イクメンが増えたとはいえ、子ども1人だと育児はママ担当というパパも少なくありません。「産後クライシス」とも言われるように、1人目の産後、育児にあまり協力しないパパへの愛情が下がったママもいるのでは。筆者の夫も1人目のときは非協力的でしたし、そんな夫へイライラもしました。子どもが2人になると物理的に「片方の子を夫に頼まなければいけないケース」が増えるので、夫の協力は必要不可欠に。筆者は子どもが2人になってやっと「家族になった」と感じましたし、2人目産後は産後クライシスはありませんでした。そのためにも、2人目産後はしっかり夫を頼ること。ある意味、夫が育児協力をするチャンスでもあります。子ども2人だと片方を病院に連れて行くなどどうしても夫に頼ることがあるので、最初から慣れてもらうと預けるときにお互いがラクです。ライター:宮野 茉莉子
2016年12月01日次男も1歳半を過ぎ、食事など自分1人でしたがることが増えてきました。これからおおよそ3歳までに食事、トイレ、着替え、靴を履くなど一通り自分でできるようになります。同時並行で、イヤイヤ期も到来しますよね。この頃、子どもへのイライラが増えるママも多いのでは?1人でやらせると時間がかかるし、やり直しが必要だし、汚すし、できたと思ったらまたできなくて後戻り…など、かなり根気のいるもの。どうしてもイライラしてしまいがちですが、対処法はないか探してみました。親は「楽しみに待つ」しかない児童精神科医である佐々木正美先生著書の『子どもへのまなざし』(福音館書店)に、その答えがありました。佐々木先生はしつけをする上で大切なことを、「くり返しそのこと(しつけの内容)を伝えながら、本当にあなたがここで上手にできるようになるのはいつか、楽しみに待っていてあげるからという気持ちですね。そしてその時期は自分で決めなさい、自分で決めればいいのですよといってあげることです」と伝えています。とは言っても「早くできるようになってもらわないと困る」というのも親の本音。もちろん佐々木先生も親側の意見を承知の上で書いていますし、私自身「楽しみに待つなんて正直ムリ…」と思いました。でも親が子どものしつけにイライラするのは、「何十回言っても理解しない子どものせい」ではなく、「子育て環境にも問題がある」と気付いたのです。親が1人きりで忙しいからイライラするたとえば、子どもが食事中に味噌汁をこぼしたとします。ママが1人の場合、「も〜味噌汁は片付けるのが大変なのに…早くタオルを持ってきて、机を拭いて、タオルを洗って、着替えもさせなきゃ。代わりの味噌汁も持ってきて、今度はこぼさないように私が食べさせないと。寝かせる時間がまた遅くなる…」など考えるでしょう。これが夫や祖父母がいる場合、「タオルを持ってきて」「代わりの味噌汁を温め直すから、着替えさせて」「タオルを洗うから食べさせてあげて」と頼めます。ママがイラっとしても、「ありゃーまたやっちゃたね〜(笑)」という場の空気を和ませる笑いや、「でも今日は昨日よりも沢山食べてからこぼしたね」と成長に目を向けるフォローがすぐさます。イライラしたことさえ忘れ去ることができるでしょう。1人で全てをやろうとするのではなく、積極的に夫や祖父母など、身近な人に助けを求めていくのがおすすめです。親として覚悟を決めてしつけようどんなにイライラしたとしても、結局しつけを完了するためには、親は何百回と言って聞かせ、その子ができるようになるまで待つしかありません。それなら同じ時間を過ごすのに一日中イライラして子どもに怒り、子どもが萎縮したり泣いてしまう状況も、楽しみに待つ選択をとりませんか?それには「親としての覚悟」が必要。親が覚悟をきっちり決めないと、またイライラの毎日に逆戻りです。佐々木先生が言うように、「楽しみに待ってあげる」という目線や、「できる時期は自分で決めればいいよ」という心でいられているか。常に自分に問い直したいものです。そのためにあらかじめイライラしない環境作りをしたり、家事負担を減らして親側の心の余裕を保ったり、時には実母やママ友などに愚痴を言ったり、できるようになったことを紙に貼って楽しみにするなどの「環境作り」も大切。しつけが終わってしまえば、逆にしつけ中を懐かしく思うものです。二度と戻らない時間だからこそ、楽しみに待つ視点を持てるよう見直してみてください。ライター:宮野 茉莉子
2016年11月28日こんにちは。去年まで意識していなかった場所に乾燥を感じるようになりました。年齢のせいですかね……フリーママライターの横山かおりです。ママたちは育児や仕事に日々追われ、自分のことはついつい後回し。休日に遅くまで寝ているパパを見てイライラしてしまうこともありますよね。「主婦には休日がないのに!」って、気づけばストレスがたまっていませんか?ちゃんと発散できていますか?今回は実際にママたちに「オススメのストレス発散方法」を聞いてみましたのでご紹介します。●気を使わないメンバーでママ会開催『本当に仲の良いママ友メンバー数人で集まり、日頃のストレスをおしゃべりで発散 します。いろいろ愚痴って本当にスッキリします』(5歳女の子と9歳男の子のママ)『子どもたちを早めに寝かしつけ、パパに家にいてもらい近所のママ友と飲みに行く !寝かしつけた後だと罪悪感もないし、たまの夜遊び気分で楽しめます』(2歳女の子と5歳男の子のママ)やっぱりストレス発散にはおしゃべりが有効なんですね!それも“気を使わないママ友”っていうところが重要なポイント。気を使うような人がいるとストレス発散しにくいですからね。子どもが寝たあとに飲みに行くというママ、最近増えているようです。自分の仕事が一段落した後のお出かけは気兼ねなく出かけられるのでしょう。●二次元に逃避行『大好きなマンガ に夜な夜な読みふけっています。地味ですがストレス発散できています』(0歳と5歳男の子のママ)『好きなイケメン俳優が出ている映画 などを見て現実逃避。トキメキも補充されるので幸せな気分になります』(1歳女の子と5歳男の子のママ)自分の好きな映画やマンガ、本にとことん没頭するというストレス発散方法。内容は人によりますが、“趣味に没頭する”ということになりますね。二次元の世界に逃げて現実をしばし忘れるのが良いストレス発散になるのでしょう。トキメキを求めている人にはオススメの方法です。●その他いろいろ『息子とふたりでカラオケに。ふたりで大熱唱してたくさん声を出して歌う と、家に帰ったときには不思議とスッキリ。ストレスがたまったらこれからカラオケに行こうと決めました』(7歳男の子のママ)『子どもは夫に少しだけまかせ、“何もしない時間 ”をつくるようにしました。家事も育児もせずにただゴロゴロしているだけ。2〜3時間でも心身共にゆとりが持て、回復することができます』(1歳女の子と4歳男の子のママ)大きな声を出したり、運動したり、動いてストレスを発散する人。ただ静かにして落ち着くことでストレスを発散する人。どちらのタイプもいるはずです。自分はどっちかな?いまの自分は何がしたいかな?と自分の心に耳を傾け聞いてみましょう。きっと自分が求めている何かがあるはずです。----------ここにご紹介してきたものは比較的簡単にしやすいもの。旅行に行ったりマッサージに行ったり、もちろんそれはステキですがお金もかかりますからね。自分にできる範囲で、自分に合ったストレス発散をしてくださいね。ママの笑顔が家族の笑顔につながります!●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)●モデル/神山みき(れんくん)
2016年11月27日こんにちは、ママライターのパピルスです。先日、あるイベントでママになりたての方とお話しする機会がありました。話題になったのは、「初めてできたママ友達とのLINEでのやりとりの距離感の難しさ 」。仕事先の同僚とも学生時代の友達とも少し違う、ママ友との距離感に慣れるまでは気を使いますね。特にママ友との連絡手段として必須のLINEではトラブルもよく耳にします。今回は、パピマミで実施した「ママ友とのLINEで迷惑だと思う行為は?」というアンケート結果をもとに、ママ友との気持ち良い距離感を考えてみたいと思います。●実はその行為が「迷惑」と思われているかも!?パピマミの行ったアンケート調査「ママ友とのLINEで迷惑だと思う行為は?」によると、「ママ友とのLINEでこれはやめてほしい」と思う行為のランキングは次のような結果になっています。・1位:用事はないのに、毎日雑談メッセージを送ってくる……23%(54人)・2位:グループラインで、一部の人にしかわからない発言をする……23%(53人)・3位:深夜早朝にメッセージを送ってくる……21%(48人)・4位:既読スルーについて文句を言ってくる……19%(44人)・5位:ギャル文字でのメッセージ……7%(16人)・6位:メッセージをなかなか開かない(未読)ことに文句を言ってくる……7%(15人)※有効回答者数:230人/集計期間:2016年10月24日〜2016年10月26日(パピマミ調べ)----------まず、目を引くのは「用事はないのに、毎日雑談メッセージを送ってくる」という回答が1位になっている点です。学生時代の友人とのLINEは「雑談」がメインでしたよね?それが、ママ友とのLINEでは「迷惑行為」と思われることもあるということ。これは、大きな違いではないでしょうか。ママ友同士で、ちょっとした心配事を相談したり、されたり、面白エピソードを共有しあったりすることで、不安に陥りがちな初めての育児を乗り切れる場合も多いですよね。ただし、“毎日”際限なく続く……というようなことになると、相手もしんどくなってきます。『朝の「おはよう!」に始まり、授乳がどうだったとか子どもの機嫌がどうだとか1日中途切れないやり取り が毎日続いて、ノイローゼになりそうだった』(20代ママ)乳幼児と二人の時間が長いと、話し相手が欲しくなり、つい気軽にママ友にメッセージを送ってしまうのかもしれません。律儀にすぐ返信してくれる方が相手だと、「相手も自分とのやり取りを喜んでいる」と思い込んでしまう場合もあります。もし、しんどいと思うくらいの頻度でメッセージが送られてくるなら、早めにペースの修正をした方がよいですね。「子どもが小さな音でもすぐに起きちゃうから、携帯はマナーモードにしている。メッセージに気がつかないこともあるかもしれないけど、ごめんね」「夜中に何回も起きていて睡眠不足が続いてるから、子どもと一緒に眠れるときに眠るようにしてるの。すぐに返信できないかもしれないけど、ごめんね」といったように、一言ことわりを入れておき、自分の無理のないペースで返信するようにした方がいい関係が長く続きます。●時間帯にも配慮を!これに関連して、3位にランクインした「深夜早朝にメッセージを送ってくる」という回答にも注目です。深夜や早朝にメッセージを送っても、相手がマナーモードにしていれば問題ないという考え方もありますが、まだ付き合いが短い相手からこの時間帯に頻繁に送られてくると非常識と思われる場合も。また、大人だけの生活では夜の8~9時台というのはまだ「深夜」という感覚ではないですが、幼稚園児や小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんがいる家庭だと、8~9時台というのはちょうど子どもが寝るか寝ないかという微妙な時間帯です。家庭によっては子どもの寝かしつけとパパの帰宅が重なっててんやわんやしている場合も……。乳幼児だけの家庭と、お兄ちゃんお姉ちゃんがいる家庭では生活サイクルが違うことが多いので、注意が必要ですね。『夜の9時前後にメッセージが来ても、上の子の寝かしつけや明日の用意、パパの帰宅などバタバタしていて、メッセージを開けないことも多々ある。そうしているうちに、10時11時になってしまって、結局翌朝、上の子どもを幼稚園に送り出してから返信することも多い』(30代ママ)「深夜早朝」のメッセージはママ友同士のやり取りでは不向きな時間帯であることに加えて、家族構成によっては、8時~9時台のやり取りにも配慮が必要 ですね。もちろん、急ぎの用事の場合はやむを得ないですが。2位の「グループラインで、一部の人にしかわからない発言をする」は、どの間柄でもひんしゅくを買う行為ですから説明は不要でしょう。特にママ友グループではママ同士の親しさや会う頻度に差がある場合もあるので、一部の人にしかわからない話題で長々と盛り上がるのは考え物ですよね。----------いかがでしょうか?子どもを介して知り合う“ママ友”が必ずしも自分と気が合う方ばかりとは限りません。しかし、中には子ども同士が一緒に遊ばなくなっても気の合うママとの関係が続くこともあります。そうなれば育児を共に乗り切った戦友のような友情が芽生えたりもします。そんな素敵な出会いもありますから、ほどよい距離感を持って大切に関係を育んでいきたいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】ママ友とのLINEで迷惑だと思う行為は? | パピマミ()●ライター/パピルス(フリーライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2016年11月22日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。最近は「体罰を根絶しよう」という動きが世間で大きくなっており、学校で教師が生徒に手をあげることがかなり少なくなりました。それどころか、教師の方が生徒に近づくことを怖がっている様子さえ見え隠れしています。大人と子どもの関係は少しずつ変わりつつあるのかもしれません。一方、家庭内ではどうなのでしょうか。各家庭によって教育方針は大きく異なるため、一概に“体罰はいけないこと”だと言いきることは難しいです。そこで今回は、家庭内で子どもに手を上げることへの賛否と、日本と海外の認識の違いについてご紹介します。●手を上げるのはしつけの一部派わんぱくな子ども、口が達者な子どもを持つ親にとって、手を上げることは“最後の手段”的なしつけとの認識もあるようです。『いくら口で言って聞かせても、右から左に抜けていくんだもの』と言うのは、7歳の双子の男の子のママUさん(39歳)。二人そろってのわんぱくぶりにいくら叱っても追いつかず、『これは絶対にダメ!っていうポイントでゴチンとげんこつ。だけど、子どもが泣くくらいの強さで1発だけにするのがマイルール 。自分のげんこつもかなり痛くて、みんなで涙目になるのよ。息子たちも痛い目にあって、さらにママが半泣きになれば、さすがにマズイことをしたって思うみたいで反省するし』と付け加えました。いくら声をからして叱っても、相手に伝わらなければ意味がありません。口で言っても効き目がない以上、げんこつ一発は愛の鉄拳というわけです。『ひょっとしたら、私の口での叱り方が下手なだけかもしれないけど、どうせ叱るならその場でしっかり伝わる方法を取るべきでしょう?それにげんこつゴチンのほうが、その場で反省して謝って、お互いに後をひかないの 』とも教えてくれました。どんな子どもにも当てはまるとは限りませんが、Uさんの自宅でこの話を聞いている間も、Uさんの「こらっ!」の声に耳を貸すことなく、階段を駆け上り駆け下りを繰り返す双子を見て、「なるほど、確かに小言よりもげんこつの方がきく子どももいるかもしれない」と思わされました。●絶対に手をあげない派暴力を使わなくてもちゃんとしつけはできるとして、決して子どもに手をあげない親もいます。小学3年生の男の子と年中の女の子のママEさん(37歳)は、『一度も手をあげたことはない し、これからもあげることは絶対にない』と言い切ります。「子どもが悪いことをしたときはどうやって叱りますか?」と質問すると、『何がどうして悪いのかを言って聞かせればわかってくれる』との答えです。お邪魔したEさん宅では、最初、子どもたち2人は子ども部屋で静かに遊んでいて、その気配もほとんど感じられませんでした。それというのも、大人同士の会話は子どもに聞かせるべきではないからという理由でEさんが2人に『ママたちは大事なお話があるから、部屋で静かに遊んでいてね』と言ったから。お茶をいただく段になって現れた2人でしたが、それでも、お行儀の良さには驚かされました。果たして、生来おとなしい性質だから言い聞かせるだけで済むのか、言い聞かせるというしつけ方がおとなしい子どもを育てたのか?と考えさせられました。●海外における“手を上げるしつけ”への認識海外における認識は国によって大きく異なります。非常におおまかな区別ですが、経済的な余裕がある欧米諸国などでは、子どものしつけは緩やか です。親や大人たちが大まかで幅の広いガイドラインを敷き、子どもたちはその広い道の上を自由に進んでいきます。日本ほど礼儀作法などに重きを置かないため、“しつけ”は日常生活を送るためのものというハードルの低さです。そのため、一般家庭では手を上げるような機会があまりないのです。それどころか、「手を上げることは犯罪」との認識が強く、手を上げた事実が発見されれば通報されて逮捕される 可能性のある国もあります。そんなときに「これは愛の鉄拳だ」と主張しても通りません。日本人などのモンゴル系人種の子どものお尻に浮かぶ蒙古斑。この存在があまり知られていなかったころは、親が幼児のお尻を叩いた証拠だとして通報逮捕されることも少なからずあったほどです。ニュージーランド人のLさんとは、同年代の子どもがいる隣人として親しく付き合っています。彼女が言うには、『ニュージーランドでは、どこかの家で子どもの泣き声が続くと、体罰かネグレクトが行われているかもと隣人たちが様子を見に行くのが当たり前』とのこと。彼女自身、子どもに手をあげることに対して絶対反対の姿勢を持ち、公園やスーパーなどで子どもを乱暴に扱う親を見かけると、直接声をかけたり、警備員などに知らせたりなどの行動を取ります。その徹底ぶりには頭が下がります。一方で、経済的な余裕がなく、家庭における子どもの数が多い国では、子どものしつけには最初からそれほど大きな比重を置いていません。ただし、悪いことをしたときには、口で言うより一発殴るといった叱り方が優勢 なようです。●まとめとして日本と海外の国を比較したときに感じるのは、日本における“しつけのスタンダードの高さ”です。これが、しつけに熱が入り、手を上げるかどうかの議論へもつながっているように思われます。このように、日本では原則として“しつけ”は必要だとの認識があります。その方法としての“手をあげる行為”を認めるかどうかは、論理的には“良くない”けれど、実際の子育ての中では“そうも言っていられない”ことがあるというのが現実かもしれません。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年11月12日子育てをしていると、「何度言ったら分かるの?」と思うことはたくさんありますね。良い行動を認めていくとその行動は変わる、と言う臨床心理士の高木紀子さんにお話を聞きましたQ.注意されても忘れて同じことを繰り返します5歳の息子は、帰りの園バスから降りるとすぐに走り出します。「自転車とぶつかったら危ないから歩こう」と言っても毎日走ろうとします。最近はバスから降りたら子どものかばんをつかんで走るのを阻止していますが…。食事中に歩き回り、目を離すとフラフラするのも直りません。同じことを毎日何度も言うのは本当に疲れます。[埼玉県・ずくなしあこほ]illustrationATFT GRAPHICS.A.良い行動は4度褒め駄目なことは駄目と伝えてかばんをつかんで走るのを阻止するのは良いですね。大事なのは走らない経験を積むこと。「例外を褒める」と言いますが、かばんをつかんで阻止しても、たまたま眠くて走らなかったのだとしても、その例外を「すごいね。走らなかったね」と褒めていくと、できたことがクローズアップされてお子さんの脳に記憶されやすくなります。以前の記事で紹介した4つのステップを実践するのもお薦めですし、「4度褒める」という方法もあります。1度目はその場で「走らなかったね。すごいね」と褒める。2度目は少し経ってから、「それにしても、今日はびっくりしちゃった。うれしかったな」と褒める。3度目は「今日、◯◯くんがね」と人に聞かせながら褒める。パパやばぁばに「やるなぁ」「すごいね」と言ってもらいましょう。4度目は睡眠を挟んでから褒める。睡眠を挟むといつまでも褒められている感じがするので、良い行動が強化されます。そして良い行動が続くようになっても、忘れずに「手入れ」をするとだんだん定着していくと思いますよ。食事中に歩き回るようなら、「食事中は立ちません」と約束をして、子どもが立った瞬間に「『ごちそうさま』なんだね」と言って片付けてしまいましょう。「まだ食べる」と駄々をこねても、毅然(きぜん)とした態度で淡々と「残念」と伝えればOKです。
2016年11月09日双子は可愛さ2倍!でも双子の育児って大変そう…幸せ2倍ならやっぱり苦労も2倍?そんなわからないことだらけの双子育児をご紹介します。双子はやっぱり可愛さ2倍!「双子」と聞くとやはり珍しさがあり、出先などでも双子を連れていると「双子?かわいい~!」なんて声をかけられることもよくある通り、やっぱり双子は可愛さ2倍!お腹の中にいるときから仲良く寄り添っている姿をエコーで見れたり、産まれたときの喜びも愛しい我が子の顔が一気に二人も見れる!なんて、なかなか味会う事のできないとても幸せなことですよね。同じ格好で寝たり、くしゃみが同時にでた!なんてこともよくあります。二人の顔の特徴を見比べて違いを探してみたり、興味を持つ物の違いを見つけてみるのも育児の楽しみ方の一つですよね。二人が寄り添いながら寝ている寝顔を見ているときは、本当に至福のひと時です。大変さもやっぱり2倍?可愛さも2倍!しかし、やっぱり双子は大変さも2倍なんです!双子育児はとにかく人手が必要、周りの手助けが重要になってきます。「出産」という大仕事を終えたママは、休む間もなく「育児」という大仕事に挑戦しなければいけません。慣れない育児に身体的にも精神的にもストレスが溜まり、疲れ切ってしまうママさんも多いと思います。更に双子はなんでも2倍。オムツ替えや授乳、お風呂・寝かしつけも2人分しなければなりません。とくにお風呂は一人入れて、また一人…と結構体力を使います。「双子は年子より楽」なんて言葉をよく耳にしますが、実際 児は一人でも二人でも大変!子供によって手のかかる子・かからない子いろいろな子供たちがいます。「双子だから大変」とは言い切れませんが、やっぱり何かと苦労する双子育児、そんな双子育児を楽しく効率よくできる方法をご紹介します。双子育児はとにかく人手確保を!双子育児はやはり手助けしてくれる人の確保が重要になります。例えば赤ちゃんの沐浴では、赤ちゃんをお風呂に入れ体が冷えないように素早く着替えさせ、もう一人をまたお風呂に…ととにかく時間が勝負になってきます。一人ではやはり無理があるので、パートナーやご家族・兄弟や友人など手伝ってくれる人を確保し、遠慮せずに手伝ってもらいましょう。また、育児はママが行い、家事はパパに任せる。授乳やオムツ替え等はママが行いその他の沐浴や寝かしつけ等はパパに任せる。一人はママが面倒を見て、もう一人はパパに面倒を見てもらう。等の役割分担を決めるのもいいかもしれませんね。外出時も双子はとにかく大変なので、赤ちゃんの健診の時なども看護師さんや助産師さんに声をかけ、率先して手伝ってもらいましょう。寝かしつけにはちょっとした工夫を双子育児で最も大変だと思われるのが「寝かしつけ」です。夜泣きが始まれば更に大変さも増しますよね…。一人でも辛い赤ちゃんの夜泣きに、寝不足が続き心が折れそうになるママさんもたくさんいます。それが二人分だなんて… 二人も抱っこなんてできないし…そんな不安があるママさんは、少しでも寝かしつけが楽になるように工夫をしてみましょう。・お気に入りを見つけてあげる「小さい頃 ずっと同じタオルを使って寝ていた」「あの人形がないと寝られなかった」そんな経験ありませんか?赤ちゃんがママの添い寝でよく眠るのは、大好きなママの香りや寝息・心臓の音など安心して眠れる要素がたくさんあるからなのです。赤ちゃんのお気に入りを見つけてあげると、寝かしつけの時にそれを与えるだけで嘘のようにすんなりと寝た。なんてこともよくあるんです。その子によってお気に入りの物は様々ですが、いつも使っているタオルやぬいぐるみ、クッションやいつも聴いているオルゴール等、様々な物があるので日々の生活の中で赤ちゃんが好んで持っている物や与えると喜ぶ物を見つけてみましょう。・バウンサーや抱っこ紐を活用する双子を同時に抱っこして寝かせる…想像しただけでも大変そうですよね。そんなときは、バウンサーや抱っこ紐等を上手く活用してみましょう。バウンサーは手動のものや自動で動くものもあるので、一人は抱っこしてゆらゆらし、もう一人はバウンサーで寝かしつけるのも画期的です。また、バウンサー+抱っこ紐なら手が空くので忙しいママにもオススメです。ただし、バウンサーで寝かしつける際には赤ちゃんが眠った後、寝室に連れていき布団の上で寝かせてあげるようにしましょう。お昼寝程度ならいいですが、あまりバウンサーの上で長時間寝かせてしまうと、まだ骨の柔らかい赤ちゃんは背中が曲がってしまったり、首を痛めてしまう可能性があるので、十分に気を付けましょう。生後間もない赤ちゃんには使用できない抱っこ紐もあるので「横抱き」のできるタイプを選ぶといいでしょう。・一人ずつ分担するママとパパで一人ずつ分担して寝かしつけをするのも効果的です。これはもちろんパパの協力がないとできないので、一人で寝かしつけるのは大変だから手伝って欲しい。と素直にパパに相談してみましょう。男性は女性と違い、母性本能が低いため夜中の夜泣きにも気づかずに朝まで爆睡…なんてこともよくあります。そんな時は遠慮せずに起こして手伝ってもらうのも有りですし、赤ちゃんの夜泣きを録音してパパに聞かせ、「夜中はこんなに大変なんだよ…」と伝え、上手く自発的に手伝ってもらえるようにするのも有りですね。・どうしても辛いときは少し離れる赤ちゃんの夜泣きがひどい時、どうしても「早く泣き止ませなきゃ」と焦ってしまってかえってもっと泣いてしまうことがあります。更に双子が同時に夜泣きをすると、泣き声も二人分でいつ泣き止むのかもわからない我が子をあやし、途方に暮れてしまうママがたくさんいます。赤ちゃんは実はママの感情を読み取る能力がとても優れていて、焦ってイライラしているママの感情を読み取り、余計に泣いてしまうことがあるんです。なので夜泣きがひどく、どうしても辛い時は少しだけ赤ちゃんから離れてみましょう。赤ちゃんのいる寝室から出て、今で少し深呼吸をする。水を一杯飲んで一息つく。など、少しその場から離れてみましょう。赤ちゃんを泣かせっぱなしにするのはよくないことですが「具合が悪い・熱がある」等の時以外は少し泣かせておいても大丈夫。赤ちゃんも泣いて気が済めば、ぐっすりと眠ることもあります。イライラしたまま赤ちゃんに接しても逆効果。そんな時は少しリラックスしてから、また赤ちゃんに向き合いましょう。成長は焦らずその子のペースで「この子はもうハイハイできるのに、この子はどうして遅いの?!」成長に差があると、やはり不安になるママさんが多いと思いますが、双子育児には成長の差はつきものだと考えてくとよいでしょう。その子のペースで成長していくので、あまり深く悩まずに「そのうちできる」くらいの気持ちで見守ってあげると、ママさんの気も楽になるし、赤ちゃんもプレッシャーを感じずにスクスク育てられるでしょう。「個人」を尊重してあげて!「双子」と言っても何から何まですべてが一緒なわけではありません。「双子だからお揃いの服を着させる・色違いの服を着せる」確かに可愛いですが、それは単なる親のエゴだとも言われています。双子だからとなんでもお揃いにするのではなく、その子が好むものを与えてあげるほうが子供にとって自我の芽生えになり、とてもよいことなのです。自分でちゃんと意思表示ができるようになれば、自分で着たい服や欲しいおもちゃを選ばせてあげるのもいいですね。「双子」ではなく、ちゃんと「個人」として一人ひとりを尊重してあげましょう。双子育児は自分が成長するチャンス!育児は子供を成長させるだけでなく、自分も母親として成長するチャンスです!双子育児は大変なことも多いですが、その分自分が大きく成長する糧となります。不安に押しつぶされそうになっても、辛い日々が続いても、いつか必ず終わりがきます。「私は双子をここまで育ててきたんだから!」と自信を持って、いつか胸を張って誇りに思える日が必ずきます。誰でも初めはわからないことだらけで不安もいっぱいです。一人で悩まず、たくさんの人たちに助けてもらいながら双子との楽しい育児ライフを送りましょう!
2016年11月04日抱っこや授乳中に寝てしまった赤ちゃんを、ベッドやふとんに置くと、置いた瞬間に起きてしまうこと、よくありますよね?そんな“寝かしつけあるある”のお悩みにぴったりのベビーグッズを、先日取材した子育てママさんに教えてもらいました。その名も「トッポンチーノ」。異国のお菓子のような名前ですが、イタリア生まれの赤ちゃん用の小さなおふとん、おくるみのこと。イタリアの教育者マリア・モンテッソーリが考案した教育手法、モンテッソーリ教育に基づき考えられたものです。寝かしつけはもちろん、新米ママ&パパ、小さな子どもの抱っこサポートにも「トッポンチーノ」を用意したら、ママが寝るときの抱き枕にするなど、肌身離さず持っておきます。赤ちゃんが産まれたら、抱っこするときや寝かしつけのときに「トッポンチーノ」を使います。すると、ママや赤ちゃん(自分)のにおいがついた「トッポンチーノ」に包まれ、赤ちゃんは安心して眠ることができるのだそう。抱っこや授乳のときは、トッポンチーノごと赤ちゃんを抱えて、寝てしまったら、トッポンチーノごとベッドやふとんの上に置けば、置いたとたんに起きたり、泣いたりすることも少ないとか。また小さな子どもや、赤ちゃんの抱っこに慣れない新米ママ・パパが抱っこをするときも、「トッポンチーノ」ごと抱っこすれば安心です。ちなみに教えていただいたママさんは、兄弟がいて、クーファンに入れるときのおふとんとして作ったということでした。取材に行った日も、赤ちゃんは「トッポンチーノ」の上で、ニコニコご機嫌。安心して、居心地が良いのが伝わってきました。ベビー期を卒業しても、おむつ替えマットやクッションとしても便利教えてもらったお母さんによれば、使える時期は、寝返りをする頃までということですが、その後も、おむつ替え用のマットや子ども用のクッションとしても活躍しそうです。市販で売っているものもいくつかありますが、手作りもできるということで、「トッポンチーノ」の魅力にいち早く気づき、息子さんのために「トッポンチーノ」を手作りし、自身のホームページで作り方を紹介している朝倉由美さんに教えてもらいました。「トッポンチーノ」の作り方「トッポンチーノ」を手づくりしてみよう! 材料と作り方をご紹介【材料】(内袋用)ダブルガーゼ110cm幅×70cm中綿200g(カバー用)トリプルガーゼ110cm幅×70cmコットンレースリボン 80cm※いずれもオーガニックコットンがおすすめ【参考型紙】「トッポンチーノ」の作り方を参照。-----------------【作り方】1.型紙に縫い代1cmをつけて、布を裁つ。2.カバー裏用の布を50cm、30cmに切り分ける。(内袋を作る)3.内袋を中表にし、直線部分を20cm残して、ぐるりと縫う。表に裏返す。4.綿を、中袋と同じ大きさになるように切ったり重ねたりし、形を整える。5.綿がずれないように、12カ所ほど均等に糸で縫い止める。6.5の綿を3の袋に詰めて、入り口を縫う。中綿がずれないように、袋ごと6カ所ほど縫い止める。(カバーを作る)7.裏用の内袋の入り口になる、直線2カ所を2つ折りか3つ折りにして縫う。8.裏用の30cmの表面カーブ部分に、レースが内側になるように待ち針で止める。(レースをギャザーにしておくと、より縫いやすい。レースの端は、カーブ終わりに高さが合うようにする)レースが動かないよう、布とレースの端から1cmほどのところを縫い留める。9.表用の布と、裏用の30cmの布を中表に重ねて縫う。次に裏用の50cmの布を重ねて縫う。-----------------作り方もシンプルで簡単なので、ミシンがない人は、手縫いで作ることもできます。家族みんなで使える便利な子育てグッズ。「トッポンチーノ」に注目!赤ちゃんとの暮らしを楽しく、快適にしてくれる「トッポンチーノ」。これがあればママの寝かしつけが楽になるのはもちろん、小さな子どもやおじいちゃんおばあちゃんも、赤ちゃんを安心して抱っこできて、家族みんなで子育てできるのがうれしいですね。ぜひお気に入りの布や柄で、「トッポンチーノ」を手作りしてみてください。<文:フリーランス記者武田 由紀子>
2016年10月27日現代の子育て世代が、育児書を開くと必ずと言って良いほど目にする「自己肯定感」という言葉。子どもの頃に育んだ自己肯定感が、大人になってからの意欲や意志決定能力に影響してくるということで、親としては何としてでも子どもの自己肯定感を高める子育てをしたいものです。しかし、内閣府発表の「平成26年版 子ども・若者白書」によれば、アメリカやイギリスの自己肯定感の高い若者の割合が80%を超えているのに対し、日本の若者で自己肯定感の高い人の割合はわずか45%。各国と比べて最も低い割合になっています。自己肯定感の低い親に育てられた子どもは自己肯定感が低くなる、という説もある中、日本人の私たちが自己肯定感の高い子どもを育てるにはどうすればいいのでしょうか?今回は、『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』(かざひの文庫)の著書、カウンセラーで一般社団法人自然治癒力学校の理事長でもあるおのころ心平さんにお聞きしました。■自己肯定感を高めるには9歳までの子育てが最重要!おのころ心平さんは、「子どもの自己肯定感を高めるためにとにかくすべきことは褒める、ということです。とくに9歳まではしつけよりも褒めることに重点を置いて子育てすべきです」と語ります。人間の脳は9歳までに約80%が出来上がってしまうのだそう。逆に言えば、9歳までが脳の成長ピーク。9歳までの、フィルターをかけることなく親の言葉にダイレクトに影響される時期に、褒めて育てることで「自分はこのままでも大丈夫な人間だ!」という認識が子どもに根付くそうです。よく、英語などでも9歳までに何らかの形で勉強しておくと、その後の英語の習得が楽になるという話はよく聞きますよね。英語や音楽などを習得するのと同じように、脳が急成長する9歳までのうちに、より多く褒められて育ったか、怒られて育ったか、ということがのちの人生に大きく影響してきます。子どもの自己肯定感を高めたいと思っているなら、9歳まではとにかく褒める!これをすることによって、のちのちしつけに重点を置かなければならない場面に直面しても、子どもの理解に差が出てくるそうです。■親が子どもを褒めないと一体どんな悪影響があるのかでは、褒められることが少なく自己肯定感の低い子どもになってしまうと、具体的にはどのような影響が出てしまうのでしょうか?おのころ心平さんにお聞きしたところ、やはり褒めるよりも、怒られることが多かったり、頻繁にダメだしをされたりしている子は、自分自身を「怒られても仕方のない存在だ」と感じながら自信を失って生きてしまうことが多いのだそう。「9歳以降は自分自身の価値観というフィルターを通して人の言葉を解釈することが多いのですが、そのフィルターが自信のなさというくぐもったフィルターを通ってしまうことで、マイナスな方向に解釈してしまうという影響があります」と話すおのころ心平さん。9歳までに褒められることが少なく、自己肯定感が育まれないことで、大人になっても自分自身がやろうとしていること、やりたいことに関しても、本当にやっていいのか自信を持つことができず、結果的に無気力で自己決定能力に欠ける人間になってしまうのだとか。おのころ心平さんは日々カウンセラーとして多くの人と関わる中、子どものころにたくさん褒められて育ち、自己肯定感の高い人はカウンセリングにかかる比率も少ないと感じるそうです。■我が子を褒めることは子育てを楽しむきっかけになる日本では皆と同じく横並びに規則を守ることや、自分自身を過度に主張しないことが美徳とされることから、どうしても親は子どもに対してしつけという目線で言葉をかけがち。もしかしたらこの日本という国の思想が、日本人の自己肯定感の低さにつながっているのかもしれません。ゆえに、自分が子どもに対してダメ出しばかりしていて褒めることをしていない、ということを認識している親は少ないものです。おのころ心平さんも「日本って人を褒める言葉が少ないんですよね。すごいね!頑張ってるね!という言葉だけではすぐボキャブラリーが尽きてしまうんです」と語ります。このような環境だからこそ、親は子どもに対して意識的に褒める言葉をかける必要があるのだそう。「イケてるね!」「天才じゃん!」など、言葉を工夫して言葉を伝えることによって、子どもも親が褒めていることを作業的に感じることなく受け入れることができるのだそうです。褒めることに重点を置くと、次はどんな言葉で褒めようかと考えたり、小さなことでも子どもの良いところを探そうという目線で子どもを見ることができたり、親自身にも子育てを楽しむことができるメリットが詰まっているように感じますね。「たくさん褒めてあげることって、自己肯定感を育てることでその後の人生に影響する、ということももちろんあるけれど、子ども自身が人生で何度も訪れる辛い場面で“自分にはこれがあるから大丈夫だ”と感じることができる逃げ場を作ってあげることでもあるんですよね」と話すおのころ心平さん。子どもの自己肯定感を育てることは、周囲の言葉や環境で自分自身の軸をぶらすことなく生きていける子どもを育てるということなのですね。*子育てに対してプレッシャーの多い現代。私たち日本人はどうしても周りの目を気にして、あれもダメ、これもダメ、と言ってしまいがち。一度、自分が普段子どもに対して投げかけている言葉を思い返してみませんか?してはいけないこと、できていないことを教えるには多くの言葉が必要ですが、「褒める」ということはたった一言でも気持ちが通じる親子にとって最高のコミュニケーション。「褒める、これだけやれば大丈夫」そう考えて実行するだけで、親自身の自己肯定感も高めることができるはずです。(文/Rina Onodera) 【取材協力】※おのころ心平・・・一般社団法人自然治癒力学校理事長。カウンセラー。著書は『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』(かざひの文庫)、『最強のココロ整理術ibマッピング』(マガジンハウス)など。 【参考】※おのころ心平(2016)『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』かざひの文庫
2016年10月24日【ママからのご相談】深刻な状態になる前に投稿してみました。4人の子どもの母で、夫は出張が多く不在がち。近くに助けてくれる親類もいません。日常的に、2番目と3番目の子どもに手をあげてしまいます。2人とも男の子で、性格的にもやや落ち着きのない子たちです。最初は軽くぱちんとやる程度だったのですが、自分でも少しずつ叩き方が強くなってきているような気がします。子どもが言うことを聞かず騒ぐとき、癇癪を起こしたときなどに怒りを込めて叩いてしまいます。自分が子どものときはこれくらいされていた気がするのですが、今は人前でやると虐待と言われてしまいそうです。自分は叩きすぎなのかな?と心配になっていますが、たまに会うママ同士だと引かれてしまいそうで打ち明けられません。休みたいときもありますが、友達には悪くて頼れません。●A. 「しつけ」が「虐待」に変わってしまわないようにはじめまして、ライターの月極姫です。深刻になる前にご自分からアクションしていただきありがとうございます。少なくとも「このままではいけないかもしれない」と問題意識を持ち、抱え込まずにここで吐露している時点で、今の状況を改善できる方向へ向かっている と思います。子だくさんで旦那様が不在がち、ご両親、義両親も近くにいない状況で、さぞかし大変な毎日を送られていると思います。お友達もいるということですが、いくらお付き合いがあるとはいえ、ママ友はママ友で自分の家庭を守るのに一生懸命。頼り過ぎることで距離を置かれてしまったり、陰口を叩かれてしまったりするようになるのでは……?と心配になってしまいますよね。そんな中、やんちゃ盛りの子どもが言うことを聞かないと、ついカッとなって手をあげてしまうこともあるでしょう。しかし、叩くことが日常的になりエスカレートしていくと、徐々に親の方も拳に怒りや苛立ちの感情を込めるようになり、放置するとしつけの域を超えた“虐待”に姿を変えます 。法務省による児童虐待に関する研究報告書で、国立成育医療センターの奥山眞紀子さんは『うつ、依存症、食行動異常、解離性障害、境界型人格障害、反社会的人格障害などの問題を持っている人に、過去の被虐待体験が多い』と述べられています。幼いころに親とのあいだに信頼関係と愛着が十分に築かれないと、生涯にわたってトラウマに苦しむ可能性もあるのです。わが子の幸せを願うなら叩いてはいけない。とはいえ、どう対処すれば“今このときの怒り”に関して子どもに手をあげずに済むのでしょうか?まず、“つい叩きたくなったとき”の対策を挙げますが、これらはあくまで応急処置であり、根本治療ではありません。●(1)別の部屋へ行き子どもから離れるカッとしていまにも子どもを殴りそうになったとき、ドア一枚隔ててでも構わないので、とにかく子どもとお互いの姿が見えなくなるところに移動します。住宅事情にもよると思いますが、トイレや浴室などでももちろんOK です。もし振り上げた手のおさまりがつかなかったら、けがをしない程度にクッションなどを殴るのもいいでしょう。物に八つ当たりする姿を子どもに見せるのはNGですが、離れてならスッキリするまでやってください。発散したら、(2)でも説明しますが深呼吸して心を落ち着けます。子どもが心配しても、ドアを叩いても、危険がない限りひとりの空間をキープして放っておきます。「もう叩かなくて済みそう」「今なら落ち着いて話せそう」と思ったら、子どもの元に戻って冷静に叱ります。この方法は筆者も実行したことがあるのですが、意外なことに大声で叱るよりも子どもが大人しくなりました 。“ママが叩かずに向こうへ行ってしまって出てこない”という状況が「自分は大変なことをしてしまったのでは?」という気づきのきっかけになったようです。ちなみに、家の外に飛び出して子どもだけにするのは危険ですし、「ママに捨てられた」という誤解を与えてしまい逆効果なので避けてください。●(2)深呼吸するその場でも、子どもから離れても構いません。両手を大きく広げて、落ち着くまで腹式呼吸を繰り返します。焦らず、自分の気持ちが落ち着くまでゆっくり行いましょう。これは単なる“気の持ちよう”ではなく、医学的根拠があるものです。腹式呼吸は下腹部を意識して動かす呼吸ですが、正しく行うと横隔膜の動きが活発になり、血流の促進 、自律神経の正常化 につながるのです。育児中は自分の時間も持てないため、心身のメンテナンスが行き届かずいら立つことが多いものです。深呼吸は、この不調を手っ取り早く和らげるテクニックです。これもじつは筆者は実行済みですが、子どもの目の前で行うとなぜか大笑いされてしまい、なぜ怒っていたのかお互いよく分からなくなって複雑な気持ちでした。親には怒るべき理由があり、子どもにも怒られて仕方がない理由があったならば、途中でゲラゲラ笑いだすのもどうかと思いますよね。(1)と(2)を組み合わせ、“子どもと離れて深呼吸”がベストと思われます。●(3)電話する●理解ある家族・知人への電話ご相談者様は身近に頼れる親類がいないとのことですが、たまに会ったり電話したりでもいいので、育児の悩みを話せるご家族はいらっしゃいますか?ご多忙のようですが旦那様が理解のある方なら、父親である旦那様がベストです。無理であれば、ご相談者様のご両親やご兄弟などでもかまいません。とにかく、頭ごなしに「子どもに手をあげるなんて!」と責める人ではなく、一旦あなたの大変さを受容してくれる相手 が必要です。会える距離にいないなら、子どもに手をあげそうになったときに電話できるようにしておいてください。「今イライラして、子どもを叩きそうになっちゃった」「言ってもわかってくれないから、殴るところだった」。こんな訴えを、否定せずに「あんたも大変だね」と受け入れてもらえるだけで、親の気持ちは落ち着くものです。同じ立場のお友達同士でもこの方法は可能です。しかし、素人同士だとどうしても責める気持ちや厳しい気持ちが生まれがちです。難しい場合は、次にあげる相談機関に電話してください。●相談機関への電話各自治体に設置されている虐待相談機関、または民間の相談機関は、虐待を受けている子どものためだけではなく虐待しそうになってしまう親たちの味方 でもあります。電話の向こうにいるのは、虐待問題や育児の悩みに精通した専門家です。あなたの大変な環境についても話を聞いてくれ、やみくもに「もっと頑張りなさい」と言ったり、「無計画」「最近の親は」といったありがちな批判をしたりすることも決してしません。状況によっては、来所や訪問によるカウンセリングを受けられるようアドバイスしてくれます。子育ての悩みは、素人同士だとつい余計な感情が混じり、不本意に厳しいことを言われたり、結局なんの解決にもならなかったりしてがっかりすることが多いものです。文末にリンクを掲載していますので、ぜひブックマークして活用してください。●“叩いてしまう理由”を乗り越えることが根本治療ここまであげてきたのは、咄嗟の「叩きたい」を抑える技術です。しかし、「どうしても叩きたくなる」という衝動を根治しないと、嫌悪感は繰り返しやってきます。前述した法務省の研究報告書の中には、虐待の連鎖に関する調査結果も掲載されていますが、全員でないにしろ“頻繁に叩かれて育つと暴力的になる” という傾向はあるようです。逆に、“甘やかされ過ぎて痛みが分からないから強く殴ってしまう”というケースもあり、手をあげてしまう原因はひとつではありません。どちらにしても、叩いてしまう背景には自分の親の育児法や愛情表現が深く関わっています。現在の自分があまりに深刻に親の影響を受けていると自覚している場合は、やはり専門家によるカウンセリングが有効だと思います。その人の資質にもよりますが、中には自力で心理学を学んで乗り越える方もいます。いずれにしても、自分の親の間違った育児法を客観視し、恨む段階を過ぎたら、「私の親だって完璧じゃなかったのだ」と乗り越えてしまう気概が必要です。あなたがご自分のお子さんに、「自分よりも幸せに育ってほしい」と願うように、あなた自身も親御さんを超えてもっと幸せになっていいのですから。【参考文献】・『子ども虐待悲劇の連鎖を断つために』いのうえせつこ・著【参考リンク】・相談窓口 | オレンジリボン運動()・児童虐待に関する研究 | 法務省()●ライター/月極姫(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年10月20日台湾でもうすぐ2歳になる娘を子育て中のママライター、なかやまあぽろです。こちらで生活していると、自然と台湾人ママや日本人ママと知り合うことが多くなるのですが、特にわたしは台湾にお嫁に行った日本人ママのお話に興味深々。日本と台湾は距離的に近いとはいえ、やはり文化は全く違います。2016年の秋に公開の映画『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』では、日本人男性と台湾人女性の国境を越えたリアルラブが眩しいストーリーですが、その逆パターンの、台湾人男性と日本人女性カップルの様子も気になりますね。今回は、台湾にお嫁に行った日本人ママに教えてもらった、“台湾でのリアル子育て”にスポットライトを当て、いくつかのぞいてみましょう!●旦那様は、子どものしつけに意外に厳しい!?台湾人男性と言えば優しいイメージがあり、女性にとことん尽くしてくれる 、なんて聞いたことがある方も多いはず。特に、日本人女性は台湾人男性にとても人気があり、結婚後もずっと奥さんにメロメロ……なんて話も。では、そんな二人の間に生まれた子どもにもさぞかし甘いのかな……?と在台ママに聞くと、びっくり!意外にも子どものしつけには厳しい のだとか。『台湾人の夫の両親と同居していますが、夫をはじめ、家族総出でテレビは幼稚園に入るまでは子どもに見せちゃダメと徹底しています。でも、わたしと子どもが出掛けているあいだに、皆こっそり見ているみたいです』(1歳の女の子のママ)『市販のおかしや菓子パンを与えるのを禁じられています 。ジュースなんてもってのほかです。食生活はかなり厳しいのに、深夜近くまで起きていても何も言わない主人……。どういうこと!?』(3歳の女の子のママ)●パパをはじめ、周りの家族が育児に積極的わたしが台湾で子育てをしていて一番驚いたのは……平日の公園や児童館にたくさんのパパがいること !日本ではあまり見られない光景ですよね。その理由を掘り下げていくと、台湾では2016年に、初の女性総統が誕生したように、女性が活躍する社会が成り立っている ことが挙げられます。産後3か月前後で社会復帰をし、それぞれの両親に子どもを預けて働くことを選択する女性は日本よりも断然多いです。祖父母はもちろん、パパも働くママの味方。お休みの日は自ら進んで抱っこひもを下げて公園や児童館へ子どもを連れて行き、その姿に「恥ずかしい」などといった雰囲気は全く感じられません。“イクメン”が非常に多い国 なのです!『息子が産まれてから、夫が積極的に家事をしてくれるようになったのはもちろん、台湾は外食が盛んなので、産後半年間は食事を一切作らなくてもよい という、びっくりルールを作ってくれました。たまに義両親が夕食を持ってきてくれることもあり、当時は皆に助けられていました』(2歳の女の子のママ)『台湾では“月子”と言う、産後1か月間入院できるシステムがあるのですが、2人目の子を台湾で出産する際は、さすがに上の子をおいて1か月も家を空けられないな、と諦めていました。このことを主人に相談すると、意外な返答が。主人はわたしが入院中の1か月間、義母に自宅まで通ってもらうように説得してくれ、さらに基本的な家事は僕がやるから心配しないでゆっくり休んでね 、と言葉をかけてくれたのです。これには感動し、思わず泣いてしまいました』(5歳・1歳の男の子のママ)●家族や親戚との絆を大切にすることで、子育てがしやすい環境へ台湾での家族、親戚関係はとても親密。月に一度は必ず集まり食事会を開いたり、通信アプリでのグループで、ささいなことでも報告し合ったりなんていうところも。日本人にとっては、いくら親戚とは言え、ここまで立ち入った話をするの!? と、びっくりすることも多々あります……。でも、何か困ったことがあったらすぐに問題解決に協力してくれるというメリットもあるようです。『娘を保育園に預けようと情報を集めていたのですが、語学力が足りずなかなか理想の保育園が見つかりませんでした。それを義母に相談すると、義母の近所の奥さまたちや親戚中に聞いていただけたらしく、一度にたくさんの保育園の情報が集まり 、助かりました』(2歳の男の子のママ)『主人の兄弟は5人ととても多く、それぞれ結婚していて子どももいるので、毎月恒例の親戚の集まりはびっくりするほど大人数 。わたしの息子と同じくらいに誕生した子どもが何人かいるので、家の付近の児童館や、子ども向けイベントの情報を交換しあったりしています。子どもの洋服も、サイズアウトしたものは親戚中の下の子にどんどん回ってくるので、なんだか仲良し大家族みたい』(3歳・1歳の女の子のママ)----------「異文化の中で子育てして行くのは大変」と言うイメージがあったのですが、台湾の方はとても情に厚く、子育てがしやすい国ということが、今回のお話で伝わってきました。でも、きっと日本でする育児とは違うご苦労もされているはず。台湾だけではなく、世界中で子育てを楽しむママたちに拍手!●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年10月15日睡眠は、健やかな成長に欠かせないもの。子どもが寝ようとアドバイザーしないと心配になりますね。自身も子どもの睡眠で悩んだ経験がある、夜泣き専門保育士の清水悦子さんに話を聞きました。Q、なかなか寝ない長女の寝かしつけが苦痛です2歳の娘は、電気を消すなど環境を整えてもなかなか寝てくれず、寝たふりをしていた大人が寝落ちしてしまいます。夜もテンションが高いので、下の子が目を覚ましてしまうことも。寝かしつけが毎日苦痛で、疲れて余裕がないときは怒ってしまいます。[愛知県・とろまる]illustrationATFT GRAPHICS.A、思い切って子どもと早寝をしてみませんか?好奇心旺盛で活発なお子さんのようですね。このくらいの年齢に効果的な寝かしつけとして、布団に入る前にトイレや洗面所、おもちゃなどに「おやすみ」を言って回る入眠儀式があります。また、絵本を何冊読んだら静かに寝ようね、と子どもと約束する方法もあります。日中の運動量も増やし、寝る前の心の準備や習慣を付けていきましょう。それでも難しい場合は、やはりママが一緒に寝たふりをして寝かしつけるのが一番良い対策だと思います。実は私も娘が2、3歳のころはまさに同じ状況でした。寝かしつけていると一緒に寝落ちしてしまい、1時間後にハッと気付いて残りの家事をこなし、翌日はなかなか疲労感が抜けなくて…。こんなに寝落ちするならと20時半に娘と一緒に布団に入り、4時ごろに起きて自分の時間にするように切り替えました。早く寝かせようと焦る気持ちは子どもに伝わってしまうので、思い切って家族で早寝早起きの生活にシフトするのをおすすめします。1 ~ 5歳は、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌量が大人の20倍もあり、このメラトニンは子どもの将来に大きく影響することが分かっています。最初は大変かもしれませんが、ママも子どもも「良かった!」と思う日が来ると思いますよ。
2016年09月28日子育ては、退院した日から、暇なし!カットにも満足に行けませんよね。でも、いつでもキレイなママでいたい。忙しいママにお薦めのヘアスタイルをご紹介します。髪さえ洗えない日々……私が第一子を出産した時には、退院して2、3週間は、朝起きて、顔も洗わず、着替えもせず、授乳、オムツ替え、寝かしつけ、抱っこの繰り返しでした。ほとんど外出しないので、髪はずっとトップで結んだまま。赤ちゃんを毎日入浴させるので、かろうじて、自分もお風呂には毎日入りましたが。でも、2人目、3人目の出産後は、子ども全員入浴させると、自分が洗う時間もなく、子どもを全員寝かしつけてから、夜な夜な洗面所で洗髪することも、しばしば。こんな時期は、ロングからセミロングにしておきましょう。1日くらい洗髪できなくても、シニヨンや後ろでひとつで結んでしまえば、顔にかからず、比較的、気になりませんよね。その際には、前髪やサイドなどの顔まわりの髪を、ふんわりとゆるめに仕上げるのがポイント、カチューシャを使ったり、ポンパドールにするのもよいでしょう。顔まわりの髪がぴったりしていて、ボリュームがないと、老けて見えちゃいますので、ご注意!産後の抜け毛産後は、多くの方が抜け毛に悩まされます。個人差がありますが、産後すぐから半年くらいで抜け毛が増えるようです。髪の抜けが落ち着いても、今度は抜けた毛が生え始める時に、顔まわりに生え始めの短い髪の毛が集中し、ツンツンはみ出したようになって、だらしなく見えます。ロングからセミロングの方は、先に説明したように、顔まわりの髪を、ふんわりとゆるめに仕上げるのがポイントです。ふんわり感がツンツン毛もごまかしてくれます。ボブスタイルは、生え際や根元が自然に立ち上がるスタイルですので、ツンツン毛が隠れて目立たなくなります。ショートカットは、産後の忙しい時期は、お薦めしません。カットも頻繁にしてもらわなくてはならないし、抜け毛によるボリュームダウンで、貧相に見えてしまいます。産後の抜け毛、心配ですよね、でも、産後10か月から1年くらには元通りに。過度に心配せず、一時的なものと割り切って、その時期に出来るヘアスタイルを楽しんでください。
2016年09月21日「お父さんからも言ってやってよ!」と、妻からお願いされたことはありませんか?子どもの叱りかたにも方法があり、誤った方法では子どもにとってよくないこともあります。父としての威厳を保つためにも、子どもにとって良い方法で叱りましょう。むやみやたらに叱ることは避けようまず前提として、父がむやみやたらと叱ることは避けたほうがいいかもしれません。基本的に子どもを叱るのは母の役目。家庭によって異なりますが、これは母のほうが子どもと接している時間が長いことが多いために子どもの日常的な間違いに気づきやすいからです。また、父と母の家庭内での役割がはっきりと分かれているほうが、子どものメンタルヘルスに良好であるともいわれています。では、父親がしつけの面でどういった役割を果たせるのかというと、子どもに「事前に」してはいけないことを伝えておくこと。例えば、家族で電車に乗る用事があるとき、乗車する前に「電車の中は人がたくさんいるから、騒いだらいけないよ」と注意しておくのです。すると、車内で子どもが騒いでしまった際に、母は「さっきお父さんもダメって言ったでしょう?」という風に言うことができ、叱ることによる効果が上がります。どうしても叱らなければならない場合は?しかし、ときには父としてどうしても子どもを叱らなければいけない場面も出てくるでしょう。例えば、他人を傷つけてしまったときや自分を傷つけてしまったときは必ず叱らなければなりませんよね。実は幼児期にきちんと叱られなかった子どもは攻撃的になる傾向がある、という実験もある(『「学力」と「社会力」を伸ばす脳教育』澤口俊之著より)ので、適切な場面で叱ることは大切なことです。叱る際には“怒る”と“叱る”をしっかりと区別することを意識しましょう。感情を剥き出しにして怒っても、子どもには響きません。まず1~3語ほどで一喝してから、何がダメなのかという理由をはっきりと説明することで、子どもは怒られた理由をきちんと理解することができます。また、暴力に訴えない、できるだけ簡潔に叱る、言ったことが矛盾しないようにする、人格否定をしない、叱った後のコミュニケーションを疎かにしない…などの点にも注意し、子どもが叱られただけでなく、改善する努力ができるような環境を作りましょう。子育てをする上で、子どもを叱ることは決して避けられません。適切な叱りかたはそのまま適切な子育てに繋がりますから、叱ることは子どもとのコミュニケーションの一環だと捉え、効果的な方法で行うことを心がけましょう。ライター:メオトーク編集部
2016年09月16日こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。みなさんの職場に、“真面目で仕事熱心ではあるのだけれど部下が働く職場環境の改善などには関心がなく、 本社の役員陣を喜ばすことばかり考えていて有力者たちが望むことを権威主義的な方法で現場に押し付けてくる管理職”はいませんか?都内でメンタルクリニックを開業する精神科医のT先生(50代女性)は、『そのような上司は強迫性パーソナリティ障害の患者さんかもしれませんよ』と言います。『価値観が固定的であるため耳の痛いアドバイスをしてくる人を排除しようとする傾向があり、運悪く部下となってしまった人たちにとってはこの上なく迷惑かつ頭の痛い存在となります』とのことです。この『強迫性パーソナリティ障害』 について、もう少し考えてみましょう。目次1 「失礼ではありませんか」が口癖。不毛な夫婦生活。女性よりも男性に有病率が高い2 いっそ中間管理職よりもトップリーダーに向くかというと、そういうわけでもない3 強迫性パーソナリティ障害の上司に当たってしまったら●「失礼ではありませんか」が口癖。不毛な夫婦生活。女性よりも男性に有病率が高い『強迫性パーソナリティ障害は流儀や礼儀、秩序、特定の美意識・価値観といったものへのこだわりが強すぎ、それを完璧に遂行しようとして支障をきたす、こころの病気です。真面目なのは悪いことではないのですが、自分の基準を相手にも押しつけてしまうため、自分も苦しみますが周囲のことも不必要に苦しめる ため、専門医による治療を受けることが望ましいと言えます。この病気になる原因はいまだにはっきりとはわかっていませんが、幼少期に厳しすぎるしつけを受け、「こんなに頑張ってるのになかなか褒めてもらえない」といった生活背景が影響しているのではないかとされていて、診断には成年早期までにこのような様式を呈していたという証拠が必要となります。女性より男性に有病率が高く、「そういう言い方は失礼ではありませんか」というのが口癖で、自分の家庭を持っている場合でも、一般的に私生活・夫婦生活は不毛なものになりがち という特徴があります』(50代女性/前出・精神科医)●いっそ中間管理職よりもトップリーダーに向くかというと、そういうわけでもないこころの病気の専門家からこのようなお話を聞くと、「それならいっそこのような人は中間管理職というよりもトップリーダーになってしまえば、上からよく思われたいといった強迫観念にとらわれずに、のびのびと良い仕事ができるのではないか」と仰る方もいるでしょう。でもちょっと考えてみれば、そういうわけでもないということが分かると思います。社長になったからといって、気を使うべき有力者や目上の存在が皆無になるわけではない からです。会社内ではトップでも、親会社のオーナーに気に入られたいばかりに社員に理不尽な要求をする経営者はいたるところに見られます。計画が少しでも狂うと異様な厳しさで部下にあたったり、仕事全般の完璧な遂行を強いたりするといった症状がこれに該当します。このように、“自分よりも力の強い者”や“自分が絶対と信ずる価値観や美意識”に対する強迫観念が強すぎるがために、自分自身の日常生活のみならず周囲をも無用な混乱に陥れてしまっている人 は、一般的な企業社会だけではなく学校の中にも自治体の中にも行政の世界にも存在するものです。●強迫性パーソナリティ障害の上司に当たってしまったらこのような特徴をもつ強迫性パーソナリティ障害ですが、有病率は一般人口の1%もあり、精神科を訪れる外来患者の3~10%もの人がこれに該当する と言われています。つまり、この障害をもつ人は誰にとっても身近に普通にいるということなのです。したがって、配属された部署の直属上司が強迫性パーソナリティ障害の有病者であるという事態は、読者のみなさんにとっても一定の確率で起こり得ることです。『強迫性パーソナリティ障害の患者さんは個人差が大きいため、全ての人が精神科の治療を要するというわけではありません。また、治療を要する場合でもカウンセリングなどの心理療法と薬物療法で症状を改善することは期待できます。自分に対しても周囲に対しても細かいことにこだわりすぎるような点は、やはり円滑な人間関係と日常生活に支障をきたす原因となりますので、精神科の専門医を受診された方がベターです』(50代女性/前出・精神科医)ただ、そうは言っても自分の上司が強迫性パーソナリティ障害の有病者だった場合に、本人に直接「精神科を受診した方が良いですよ」とは言えません。そのため、社内にハラスメント対策委員会のような部署がある場合にはそういった部署に相談したり、ない場合には一階級上の上司に直接相談したりするという方法もアリかと思います。●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
2016年09月13日子育てに奮闘するママたちにとって「笑顔で育児をすること」は永遠の課題ですよね。「今日はニコニコママでいよう!」と毎日決意するのですが、結局は毎日のバタバタ生活にイライラが収まらず、わが子のちょっとしたイタズラや反抗に「もう!何やってるの!」と声を荒げてしまうことも。できることなら穏やかで優しいママでいたいのに、怒りがコントロールできない!ということ、ありませんか?そんなママのイライラを上手にコントロールし、ママがもっと笑顔で育児をするにはどうすればいいのか、アンガーマネジメント講師、心理カウンセラーでもある朴澤和歌子さんに聞いてみました。アンガーマネジメントとは?アンガーマネジメントとは、アメリカで生まれた心理トレーニングで、 日本での初めは、スポーツ選手や企業で働く社員が、自分の怒りの感情をコントロールして、生活や仕事や人間関係をよりよくするために学んでいたこと。それを育児ママ向けに日々の育児のあるある!な例を題材にアレンジし、ママの怒りの感情をコントロールする方法を学ぶのが、朴澤さんの講座です。現在3歳と1歳の母である私も、毎日の育児にイライラの感情をコントロールしきれない1人。今まさに抱えている悩みをぶつけてみました。怒鳴りつけたことを、子どもたちが寝た後に後悔してしまう…育児と家事にいっぱいいっぱいな日々。疲れや焦りでママがイライラしてしまっているとき、子どもが思ったように行動してくれなかったり、思わぬイタズラでまた家事が増えたりして、つい子どもを怒鳴ってしまった経験はありませんか?先日こんなことがありました。保育園から帰宅後、慌ただしく洗濯物を整理していると、子どもたちがボールペンで壁に落書きをしているではありませんか!「何を考えてるの!?」と、思わず怒鳴りつけてしまいました。そればかりでなく、怒りをコントロールしきれず「これ、もう落ちないかもしれないよ」と責め立て、子どもは恐怖で涙ぐんで黙ってしまう展開に。落ち着いた後に食事をし、お風呂に入れ、寝かしつけまで猛スピードで過ぎていき、眠った子どもの顔を見て「また今日も叱るだけで終わってしまった」と後悔してしまいました。もう少し落ち着いて、子どもが「怖い」と感じるだけではない叱り方ができれば…と思うのですが、その瞬間はなかなか怒りをコントロールできません。ママの罪悪感・自己嫌悪こそが育児の悪循環にしかし、朴澤さんによると、このママたちの後悔する気持ちや自己嫌悪する気持ちこそが、育児にとっては悪影響になってしまうそう。ママの自己肯定感が下がることでストレスがたまり、余計イライラしやすくなり、また子どもに対して大声を出してしまうきっかけになりかねないのです。それを防ぐには、まずは罪悪感のもとになっている「衝動的・反射的に大声で叱ってしまう」ことを防ぐのが大切です。反射的な怒りをコントロールするには、どんな方法があるのでしょうか。呪文を唱えて6~10秒待つよく「叱る前に深呼吸」と言いますが、まさにその通りで、人間の怒りが最高潮に達してから落ち着くまで、だいたい6~10秒ほどかかるのだそうです。その6~10秒をどうしのぐかが問題なのですが、その技術を身につけるには、まずは意識をそらすために「数を数えること」の他に「呪文を唱える」のも効果的なのだそう。呪文は自身が言いやすい言葉、落ち着ける言葉など、どんな言葉でも大丈夫です。実際に今、2人の男の子を育児中の朴澤さんは「子育てバンザーイ!」と唱えるのだそう。どんなイタズラでも、その言葉でなんだか笑えてきてしまうこともあるのだとか。怒りのピークが去ったら、まずは「聴いて」それから「伝える」6~10秒待ったら「よし!10秒経ったぞ!」とばかりに怒り始めるのではなく、少しクールダウンの状態になったところで、まずは子どもの気持ちを聴いてみましょう。「どうしてこれをしたの?」「なんでやろうと思った?」と、子どもの思いに耳を傾けます。人間は誰でも「自分の思いを聴いてほしい」「自分は大切にされたい」という思いを持っているもので、それを満たされることで、子どもたちはとても安心できるのだそう。その上で「でも、これはやってはいけないよ」と行動を叱ります。本人の人格を否定するのではなく、「行動を叱る」のがポイント。 「あなたはダメな子ね」というように、本人の人格を否定する言葉を使ってしまうと、子どもの自己肯定感が低くなってしまいます。「こういう行動がダメなのよ」と、行動に焦点を当てるように気を付けましょう。怒りそのものを減らす「体質改善」も同時に取り組んで叱り方の理想はわかっていても、それでもイライラを処理しきれないこともありますよね。子どもに伝わり切っていないと感じると、どんどん語気が強くなって、最後にはやっぱり怒鳴ってしまうこともあるでしょう。そうした「怒りの気持ち」そのものが出てくる機会を減らすことも、アンガーマネジメントの1つ。それを「体質改善」と言うのだそうです。■自分は何について怒るのかを分析する「怒り日記」体質改善のためには、まずは自分が「何について」「いつ」怒りやすいのかを分析する「怒り日記」をつけるのがおすすめなのだそう。怒り日記には、その日にイライラした時間と原因を記入します。そうしたことで、自分が怒りやすい時間帯や、その原因を客観的に見ることができるのです。朴澤さんの生徒の中には、この日記をつけただけで「自分の怒りの原因のくだらなさに笑えてきた…」と、怒るタイミングを減らすことに成功した人もいるのだそうです。■怒る原因は自分の中の「べき」人が怒る原因は、その人の中の「べき」にあるという朴澤さん。人それぞれが持っている「べき」に反することが起きたとき、裏切られたとき、人は怒りの感情を持つのだそうです。たとえば「おもちゃはすべて片付けるべき」「母親は子どもに野菜を食べさせるべき」という考えがあるから、片付けない子どもにイライラしたり、食べない子どもに「食べてよ!」と怒鳴ってしまったりするわけです。怒るタイミングを減らし、怒りの「体質改善」をするには、自分の中の「べき」と向き合い、その中で大事にしたいもの、逆に減らしたり、ゆるめることができるものがないかを検討します。たとえば「おもちゃはすべて片付ける」のではなく「お気に入りのおもちゃだけは自分で元の場所に」とすることや「野菜をすべて食べる」のではなく「3食のうちどこかでどれか食べられたらOK」とすることで、怒りの臨界点が下がり、結果的に体質改善につながりますね。「カウンセラーだった私でさえ、育児中にはイライラした」今回お話を聞いた朴澤さんは、もともと企業で従業員の方をケアするカウンセラーでした。職業柄、どんな人の話でも受容的に冷静に聴く練習を積んでいることもあり「自分は怒りっぽい方ではない」という自負があったそうです。しかし、長男を出産してから、はじめて子育てのイライラを経験します。毎日の忙しさに、無表情で家事に取り組んでいると、3歳ごろだった長男にふと「ママ、顔怖い...」と言われたのだそう。それを聞き「一番笑顔を見せたい人に笑顔を見せられていないなんて、悲しい、何か違う」と気がつき、自らもアンガーマネジメントを学ぶことを決めたのだそうです。「怒り」は必要な感情上手に付き合おうアンガーマネジメントは、先生から教えてもらうことはもちろん大切ですが、それ以上に自分自身が自分の「怒り」と向き合うことが大切なのだと強く感じました。怒りは、自分の身を守るために備わっている、なくてはならない感情です。怒ることは決して悪いことではなく、気持ちを発散することは生きる上で必要なこと。しかし、その怒りをむやみに放出するのではなく、自分でコントロールすることが、自分自身の生きやすさにつながっていくのです。取材協力:アンガーマネジメントファシリエーターカウンセラー朴澤和歌子さん日本アンガーマネジメント協会<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>
2016年09月05日こんにちは。接客コンサルタントの樋口智香子です。周囲から愛され信頼される、魅力的なビジネスパーソンを育成する人材教育をしています。いま、職場いじめが深刻な社会問題のひとつとなっていますよね。2015年度に全国の労働局に寄せられた労働相談のうち、「いじめ・嫌がらせ」に関するものは6万6,566件もあったと報じられています。なかでも陰湿なのは、先輩から後輩への「無視」。周囲から気づかれにくく、後輩という立場である以上、仕事を教わることができないケースもあるため、実際の業務に大きな支障が出ることになります。無視はとくに、女性同士の職場に多いです。実際、『マイナビウーマン』が後輩社員にやった意地悪をアンケート調査した結果、「無視」「失敗することがわかっていて放置」「冷たい態度」「仕事を押しつけた」の4つが挙げられています。万が一、真面目に仕事をしているにも関わらず、先輩から無視の嫌がらせをされてしまった場合は、いったいどのように対処すればよいのでしょうか。■1:自分から歩み寄って改善の努力をするまずは思いきって、無視をする先輩に理由をきいてみましょう。その理由が「仕事の仕方に問題がある」「きっかけになる出来事があった」など、自分が気づいて正せることなのであれば、お互いにストレスがなくなるからです。先輩としても、一度無視をしてしまった手前、話をするきっかけを失い、決まりの悪い思いをしているかもしれません。こちらから歩み寄って、きっかけをつくりましょう。ポイントは「話をしたい」という意思を礼儀正しく、明確に伝えること。以下の点を意識してください。・ふたりきりになれるタイミングを見計らう・話しかけるときは「○○さん」と名前を呼びかける・相手に聞こえる声で、はっきりと話しかける・「お尋ねしたいことがあります」と、質問をしたい意思をはっきり伝える・本題に入る前に、クッション言葉を添え、語尾は疑問形にする例えば、「申し上げにくいのですが(クッション言葉)私は、○○さんから避けられているのではと感じています。私がなにかご不快な思いをさせてしまっていたら、すぐにあらためますので、理由を教えていただけませんでしょうか(語尾を疑問形に)」と聞くといいでしょう。■2:先輩へのビジネスマナーを見なおす先輩が特定の後輩を嫌う理由のひとつに、「生意気だと感じる」というものがあります。近年、芸能界の先輩に敬語を使わないタレントが人気を博すなど、年長者への礼儀作法が曖昧になってきました。しかしビジネスの世界では、その甘さは通用しません。とくに1970年代以前の世代は、先輩への礼儀作法を厳しくしつけられており、その価値観を大切にしています。もし、先輩から無視されてしまったら、挨拶や言葉遣いなどのビジネスマナーに落ち度がなかったか、もう一度見なおしましょう。会議室の座席の配置ひとつにも、席次のマナーといって、目上の人が座る席、後輩が座る席が決められていることをご存じでしょうか。正しい敬語やビジネスマナーを知らないばかりに、先輩に不快な思いをさせている可能性もあります。社会人としてもう一度、ビジネスマナーをおさらいしておきましょう。■3:理不尽な無視は第三者の力を借りる一方、こちらになんの落ち度もないのに無視をされるケースもあります。「忙しくてイライラしていたから」「昔、嫌いだった人に似ている」「自分より若くてかわいいのが癪にさわる」など、どうしようもない理由で無視する人もいるのが現実です。こうした場合は、上司や他の先輩に相談するなど、第三者の力を借りましょう。ポイントは、「業務にどんな支障があるか」を明確に伝えること。「無視をされた」という感情的な怒りや悲しみを伝えるのではなく、仕事に障りがあることを、事実として伝えます。そのために「いつ」「どこで」「どんなことがあったか」といった、5W2Hをはっきりさせておきましょう。場合によっては、配置転換をしてもらえる可能性もあります。*以上、先輩から無視されたときの対処法でした。いじめにくよくよと悩まず、勇気をもって行動すること。それが、いちばんの突破口です。(文/樋口智香子) 【参考】※樋口智香子(2014)『恋活サプリ「愛されマナー」予習帳 シーン別にわかる! 恋活サプリBOOKS』ブックビヨンド※樋口智香子のきらりと光るオトナ磨き※社員の接客力を高める、ビジネスマナーDVD講座
2016年08月31日【女性からのご相談】室内犬を飼っている友人宅へ遊びに行った際、その犬が吐き戻してしまいました。「どうしたの?大丈夫?」と心配したところ、「最近よくこうなるんだよね〜!ダメでしょ!」と、ペットのワンちゃんをかなり激しく叱り始めました。雑誌で殴ったり、お腹を蹴飛ばしたり……。聞けば、病院にも連れて行っていない様子。「動物病院って、結構お金かかるでしょ?」と笑っていましたが、私は全く笑えませんでした。これって虐待になるのでしょうか?人間の子どもの場合、暴力以外にも精神的攻撃やネグレクトが虐待に含まれていると聞いたことがあります。しかしペットに対しては?友人の行為を虐待だと咎めるには大げさすぎるのかな?と悩んでいます。私は動物を飼育した経験がありませんが、ペットを飼う人にとってはたわいないことなのでしょうか?通報できるのであれば、どこにするべきですか?●A. ペットの虐待は犯罪です。通報は最寄りの警察や動物愛護センターへ。ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。ペットという存在をどう捉えるかには、年齢や地域、家庭ごとに大きな違いが存在しています。たとえば、私は「犬は家族の一員だ」と感じるタイプなのですが、友人の祖母(とても礼儀正しく優しい方です)は、「犬は畜生だ」とお考えであることを聞いたとき、大変ショックを受けました。ペットをパートナーとして扱う価値観は比較的新しい考え方です。動物を畜生だと感じている方にとっては、それが揺るぎない価値観になっているのでしょう。児童虐待についてはほとんど全ての日本人が非難していることに対し、動物虐待についての声は一部の叫びであると感じてしまう背景には、ペットに対する考え方が人それぞれ違いすぎる という事実があるように感じます。とはいえ、相談者様のようなシーンに直面した際には、「人それぞれだから」と片づけられる問題でもないですね。明らかに動物を傷つけている場合は「虐待」だと明確ですが、生き物を追い詰める対応は暴力だけにはとどまりません。今回は、ペットへの虐待について考えてみました。●「それって虐待じゃない?」ペットの虐待を疑うエピソード4選このたびの相談を受け、ペットへの虐待チックな目撃情報を取材しました。皆さん、さまざまなシーンでボーダーラインぎりぎりの虐待を目の当たりにしている様子です。動物たちが強いられている、悲しい日常をご一読ください。●(1)大きくなって欲しくないから……『小型犬ブームのとき、単身暮らしの友人がミニチュアダックスフンドを飼い始めた。何度か遊びに行ったけど、いつまでたっても子犬が成長していない。小柄なタイプなのかな?と思っていたんだけど、「大きくなって欲しくないから、食べさせてない 」と言っていたのを聞いてドン引き!1Kの狭い空間に、お腹を空かせて閉じ込められている犬の人生を思うと悲しくなった』(30代前半・女性)●(2)まさにネズミ算……かわいそうすぎる結末『「仲良しでかわいいんだよ♪」とか言って、ハムスターをつがいで飼い始めた友達。ものすごい短期間のうちに、ポンポン赤ちゃんを産んでいった。最初はちゃんとお世話をしていたけれど、途中で飽きたのか、ゲージはリビングの外に出されるように……。最終的には、完全放置。餌をもらえないハムスターたちは共食いを繰り返して 、ゲージの中は恐ろしくかわいそうすぎる状態になっていた』(20代前半・女性)●(3)過激すぎるしつけ!『知人のペットへのしつけが過激すぎる。室内犬を飼っているんだけど、犬がトイレを間違えると烈火のごとく怒って聞かせる。声を荒げるまではいいんだけど、かなり強く蹴飛ばしたり殴ったり もしている様子。「本気で怒らないと、ダメなことって分からないから」と、さも正しいことをしているように語っているけど、見てる限り正しいとは言えないと思う。“本気で怒る=暴力”という発想は、絶対間違ってる』(30代前半・男性)●(4)放置まではいかないけれど……『近所で飼われている番犬。体はガリガリに痩せていて、小屋の周りはウンチまみれ。小屋も小屋として機能していないほどにボロボロ。散歩に出ている様子を見たこともない。生きていて、ウンチもしているから、きっと餌はもらっているんだろうとは思う。だから虐待とまでは言えない気もする。でも、まともに飼育されている感じではない 。どこかに通報とかしたほうが良いのか、てゆうか、ペット虐待ってどこに通報するのか……。いつも気になっている』(30代後半・女性)----------“ペットを飼う人にとってはたわいないことなのでしょうか?”とのことですが、案外たわいないのかもしれません。言葉が話せないペットたちは、人間の子どもよりもうんと手軽に虐待の対象になってしまう現実があるようです。●じつは……ペットへのネグレクトも犯罪なんです!環境省が定める『動物愛護管理法 』により、ペットを虐待したり捨てたりすることは犯罪であると定められています。「動物への虐待」と聞けば、意図的に体を傷つけたり、殺してしまったり……というイメージが浮かびがちですが、実はそれだけにとどまりません。環境省の公式ホームページでは、『虐待や遺棄の禁止』として以下のように紹介しています。**********『愛護動物を虐待したり捨てる(遺棄する)ことは犯罪です。違反すると、懲役や罰金に処せられます』********************『動物虐待とは、動物を不必要に苦しめる行為のことをいい、正当な理由なく動物を殺したり傷つけたりする積極的な行為だけでなく、必要な世話を怠ったりケガや病気の治療をせずに放置したり、充分な餌や水を与えないなど、いわゆるネグレクトと呼ばれる行為も含まれます』**********●ペットへの虐待、通報は警察や動物愛護センターへ!つまり、病院へ連れて行かず放置する、充分なエサや水を与えないなどの行為も、犯罪に含まれているということ……!ネグレクトを受けているペットを目撃した際には、たとえ物理的な暴力でなかったとしても、通報する という選択肢があるのです。その際の通報は、最寄りの警察や動物愛護センターへ。通報した方の名前が知らされることはありませんので、ぜひ一歩を踏み出してあげてください。【参考リンク】・動物の愛護と適切な管理 虐待や遺棄の禁止 | 環境省()●ライター/木村華子(ママライター)
2016年08月31日