こんにちは。接客コンサルタントの樋口智香子です。周囲から愛され信頼される、魅力的なビジネスパーソンを育成する人材教育をしています。いま、職場いじめが深刻な社会問題のひとつとなっていますよね。2015年度に全国の労働局に寄せられた労働相談のうち、「いじめ・嫌がらせ」に関するものは6万6,566件もあったと報じられています。なかでも陰湿なのは、先輩から後輩への「無視」。周囲から気づかれにくく、後輩という立場である以上、仕事を教わることができないケースもあるため、実際の業務に大きな支障が出ることになります。無視はとくに、女性同士の職場に多いです。実際、『マイナビウーマン』が後輩社員にやった意地悪をアンケート調査した結果、「無視」「失敗することがわかっていて放置」「冷たい態度」「仕事を押しつけた」の4つが挙げられています。万が一、真面目に仕事をしているにも関わらず、先輩から無視の嫌がらせをされてしまった場合は、いったいどのように対処すればよいのでしょうか。■1:自分から歩み寄って改善の努力をするまずは思いきって、無視をする先輩に理由をきいてみましょう。その理由が「仕事の仕方に問題がある」「きっかけになる出来事があった」など、自分が気づいて正せることなのであれば、お互いにストレスがなくなるからです。先輩としても、一度無視をしてしまった手前、話をするきっかけを失い、決まりの悪い思いをしているかもしれません。こちらから歩み寄って、きっかけをつくりましょう。ポイントは「話をしたい」という意思を礼儀正しく、明確に伝えること。以下の点を意識してください。・ふたりきりになれるタイミングを見計らう・話しかけるときは「○○さん」と名前を呼びかける・相手に聞こえる声で、はっきりと話しかける・「お尋ねしたいことがあります」と、質問をしたい意思をはっきり伝える・本題に入る前に、クッション言葉を添え、語尾は疑問形にする例えば、「申し上げにくいのですが(クッション言葉)私は、○○さんから避けられているのではと感じています。私がなにかご不快な思いをさせてしまっていたら、すぐにあらためますので、理由を教えていただけませんでしょうか(語尾を疑問形に)」と聞くといいでしょう。■2:先輩へのビジネスマナーを見なおす先輩が特定の後輩を嫌う理由のひとつに、「生意気だと感じる」というものがあります。近年、芸能界の先輩に敬語を使わないタレントが人気を博すなど、年長者への礼儀作法が曖昧になってきました。しかしビジネスの世界では、その甘さは通用しません。とくに1970年代以前の世代は、先輩への礼儀作法を厳しくしつけられており、その価値観を大切にしています。もし、先輩から無視されてしまったら、挨拶や言葉遣いなどのビジネスマナーに落ち度がなかったか、もう一度見なおしましょう。会議室の座席の配置ひとつにも、席次のマナーといって、目上の人が座る席、後輩が座る席が決められていることをご存じでしょうか。正しい敬語やビジネスマナーを知らないばかりに、先輩に不快な思いをさせている可能性もあります。社会人としてもう一度、ビジネスマナーをおさらいしておきましょう。■3:理不尽な無視は第三者の力を借りる一方、こちらになんの落ち度もないのに無視をされるケースもあります。「忙しくてイライラしていたから」「昔、嫌いだった人に似ている」「自分より若くてかわいいのが癪にさわる」など、どうしようもない理由で無視する人もいるのが現実です。こうした場合は、上司や他の先輩に相談するなど、第三者の力を借りましょう。ポイントは、「業務にどんな支障があるか」を明確に伝えること。「無視をされた」という感情的な怒りや悲しみを伝えるのではなく、仕事に障りがあることを、事実として伝えます。そのために「いつ」「どこで」「どんなことがあったか」といった、5W2Hをはっきりさせておきましょう。場合によっては、配置転換をしてもらえる可能性もあります。*以上、先輩から無視されたときの対処法でした。いじめにくよくよと悩まず、勇気をもって行動すること。それが、いちばんの突破口です。(文/樋口智香子) 【参考】※樋口智香子(2014)『恋活サプリ「愛されマナー」予習帳 シーン別にわかる! 恋活サプリBOOKS』ブックビヨンド※樋口智香子のきらりと光るオトナ磨き※社員の接客力を高める、ビジネスマナーDVD講座
2016年08月31日【女性からのご相談】室内犬を飼っている友人宅へ遊びに行った際、その犬が吐き戻してしまいました。「どうしたの?大丈夫?」と心配したところ、「最近よくこうなるんだよね〜!ダメでしょ!」と、ペットのワンちゃんをかなり激しく叱り始めました。雑誌で殴ったり、お腹を蹴飛ばしたり……。聞けば、病院にも連れて行っていない様子。「動物病院って、結構お金かかるでしょ?」と笑っていましたが、私は全く笑えませんでした。これって虐待になるのでしょうか?人間の子どもの場合、暴力以外にも精神的攻撃やネグレクトが虐待に含まれていると聞いたことがあります。しかしペットに対しては?友人の行為を虐待だと咎めるには大げさすぎるのかな?と悩んでいます。私は動物を飼育した経験がありませんが、ペットを飼う人にとってはたわいないことなのでしょうか?通報できるのであれば、どこにするべきですか?●A. ペットの虐待は犯罪です。通報は最寄りの警察や動物愛護センターへ。ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。ペットという存在をどう捉えるかには、年齢や地域、家庭ごとに大きな違いが存在しています。たとえば、私は「犬は家族の一員だ」と感じるタイプなのですが、友人の祖母(とても礼儀正しく優しい方です)は、「犬は畜生だ」とお考えであることを聞いたとき、大変ショックを受けました。ペットをパートナーとして扱う価値観は比較的新しい考え方です。動物を畜生だと感じている方にとっては、それが揺るぎない価値観になっているのでしょう。児童虐待についてはほとんど全ての日本人が非難していることに対し、動物虐待についての声は一部の叫びであると感じてしまう背景には、ペットに対する考え方が人それぞれ違いすぎる という事実があるように感じます。とはいえ、相談者様のようなシーンに直面した際には、「人それぞれだから」と片づけられる問題でもないですね。明らかに動物を傷つけている場合は「虐待」だと明確ですが、生き物を追い詰める対応は暴力だけにはとどまりません。今回は、ペットへの虐待について考えてみました。●「それって虐待じゃない?」ペットの虐待を疑うエピソード4選このたびの相談を受け、ペットへの虐待チックな目撃情報を取材しました。皆さん、さまざまなシーンでボーダーラインぎりぎりの虐待を目の当たりにしている様子です。動物たちが強いられている、悲しい日常をご一読ください。●(1)大きくなって欲しくないから……『小型犬ブームのとき、単身暮らしの友人がミニチュアダックスフンドを飼い始めた。何度か遊びに行ったけど、いつまでたっても子犬が成長していない。小柄なタイプなのかな?と思っていたんだけど、「大きくなって欲しくないから、食べさせてない 」と言っていたのを聞いてドン引き!1Kの狭い空間に、お腹を空かせて閉じ込められている犬の人生を思うと悲しくなった』(30代前半・女性)●(2)まさにネズミ算……かわいそうすぎる結末『「仲良しでかわいいんだよ♪」とか言って、ハムスターをつがいで飼い始めた友達。ものすごい短期間のうちに、ポンポン赤ちゃんを産んでいった。最初はちゃんとお世話をしていたけれど、途中で飽きたのか、ゲージはリビングの外に出されるように……。最終的には、完全放置。餌をもらえないハムスターたちは共食いを繰り返して 、ゲージの中は恐ろしくかわいそうすぎる状態になっていた』(20代前半・女性)●(3)過激すぎるしつけ!『知人のペットへのしつけが過激すぎる。室内犬を飼っているんだけど、犬がトイレを間違えると烈火のごとく怒って聞かせる。声を荒げるまではいいんだけど、かなり強く蹴飛ばしたり殴ったり もしている様子。「本気で怒らないと、ダメなことって分からないから」と、さも正しいことをしているように語っているけど、見てる限り正しいとは言えないと思う。“本気で怒る=暴力”という発想は、絶対間違ってる』(30代前半・男性)●(4)放置まではいかないけれど……『近所で飼われている番犬。体はガリガリに痩せていて、小屋の周りはウンチまみれ。小屋も小屋として機能していないほどにボロボロ。散歩に出ている様子を見たこともない。生きていて、ウンチもしているから、きっと餌はもらっているんだろうとは思う。だから虐待とまでは言えない気もする。でも、まともに飼育されている感じではない 。どこかに通報とかしたほうが良いのか、てゆうか、ペット虐待ってどこに通報するのか……。いつも気になっている』(30代後半・女性)----------“ペットを飼う人にとってはたわいないことなのでしょうか?”とのことですが、案外たわいないのかもしれません。言葉が話せないペットたちは、人間の子どもよりもうんと手軽に虐待の対象になってしまう現実があるようです。●じつは……ペットへのネグレクトも犯罪なんです!環境省が定める『動物愛護管理法 』により、ペットを虐待したり捨てたりすることは犯罪であると定められています。「動物への虐待」と聞けば、意図的に体を傷つけたり、殺してしまったり……というイメージが浮かびがちですが、実はそれだけにとどまりません。環境省の公式ホームページでは、『虐待や遺棄の禁止』として以下のように紹介しています。**********『愛護動物を虐待したり捨てる(遺棄する)ことは犯罪です。違反すると、懲役や罰金に処せられます』********************『動物虐待とは、動物を不必要に苦しめる行為のことをいい、正当な理由なく動物を殺したり傷つけたりする積極的な行為だけでなく、必要な世話を怠ったりケガや病気の治療をせずに放置したり、充分な餌や水を与えないなど、いわゆるネグレクトと呼ばれる行為も含まれます』**********●ペットへの虐待、通報は警察や動物愛護センターへ!つまり、病院へ連れて行かず放置する、充分なエサや水を与えないなどの行為も、犯罪に含まれているということ……!ネグレクトを受けているペットを目撃した際には、たとえ物理的な暴力でなかったとしても、通報する という選択肢があるのです。その際の通報は、最寄りの警察や動物愛護センターへ。通報した方の名前が知らされることはありませんので、ぜひ一歩を踏み出してあげてください。【参考リンク】・動物の愛護と適切な管理 虐待や遺棄の禁止 | 環境省()●ライター/木村華子(ママライター)
2016年08月31日エディターであり古書店&ギャラリーを営みながら、1歳半の男の子を育てている赤木真弓さん。 <前編>赤木さんの「やさしさのヒミツ」 に続いて<後編>では、息子の温くんのために愛をこめて選んだという、こだわりの「子育てアイテム」をご紹介します。赤木真弓さん / 息子さん:温(おん)くん(1歳半)ライター、編集者。横浜のショップ「greenpoint books & things」店主。旅好きユニット「auk(オーク)」としても、雑誌の記事や本作りを行っている。著書に『ラトビア、リトアニア、エストニアに伝わる温かな手仕事』(誠文堂新光社)、共著に『ブルックリン・ネイバーフッド』、『オランダ・ショート・トリップ』(ともにスペースシャワーネットワーク)ほか。 やさしいママのモノ選び:手づくりや、素朴で安心素材のおもちゃを選ぶ赤木さん夫婦のお部屋にいると、なぜかついついリラックスしてしまいます。足場板を使ったフローリング、ヴィンテージの家具、蚤の市で見つけた置物など、ひとつひとつに二人の“好き”が感じられるからでしょうか。「新品より、味のあるものが好きなんです。アーティストの友人が作った手作りのモノや絵画など、ここにあるのは趣味で選んだものばかり。子どもができてからは、おもちゃも増えましたが、やっぱり手作りのものを与えて、その感覚を伝えたいと思うんです」赤木さんが子どものために作ったというお手玉は、あずきを布で包んだオリジナルのもの。手にした時の感触も、心地よいおもちゃです。「木の積み木は友人からの贈り物。minä perhonenのデザインで、色使いが気に入っています。積み木は子どもの脳の刺激にもよいと言われていますが、ナチュラルな素材ややさしい色彩の感触は、子どもの五感にもよい刺激になるのではと思います。いつか、子どもがもう少し大きくなったら、一緒に美術館にいって、いい刺激をたくさん吸収して欲しいんです」 やさしいママのモノ選び:「せいろとホーローバット」でつくるシンプルなおやつとごはん温くんのご飯は、野菜中心のヘルシーごはん。「せいろを使って、ごはんも野菜も全部蒸して作ります。おかゆもすべて一緒に作れるので、せいろは重宝しています。蒸した野菜は軽く塩をふってオリーブオイルをかけるだけ」 野菜好きの温くんは、お皿一杯の野菜も、ぱくぱく平らげてしまいます。お菓子も、できる限り手作りにしたいと心がけているそう。「最近、よく作るのはホーローバットを使った簡単デザート。バターを使わずに作るホーローバットのショートブレッドなどは、子どもも大好きです。味付けはきび糖と塩だけのシンプルなものですが、全粒粉を使っているので噛みごたえもあります。他にプリン、アイスなど、ホーローバットで簡単に作れるんです」赤木さんが食べ物にこだわるには理由があります。「子どもの健康を考えたら、やっぱりカラダにやさしい食べ物を手作りするのが一番。味覚は子どものうちに育つといいます。工夫次第で簡単に作れますから、仕事しながらでも手作りご飯にはこだわっています」 やさしいママのモノ選び:使うほど好きになる、自然派の「ヤシノミ洗剤」シリーズお子さんの五感を大切にしたり、肌にやさしい自然素材を選んだりと、「やさしさ」にこだわってモノ選びをしている赤木さんに、“人と地球にやさしい” 「ヤシノミ洗剤」シリーズ3点を体験してもらいました。「今まで、自然派洗剤ってあまりきれいに落ちないんじゃないかと心配していましたが、ヤシノミ洗剤は泡立ちがよく、食器もきれいに洗浄できますね。片手でワンプッシュで使えるのも、使いやすいです。キッチンに置いても絵になるボトルデザイン。コレだったら継続して使いたいなと思いますね」子どもたちの集う本屋さんを夢見て「子どもと一緒に過ごすことで、仕事の価値観も変わってきました」という赤木さん。これまでは自分の好みで、本も、雑貨も選んできたけれど、子どもができてからは、「子どもに喜んでもらえるもの」というものの見方をするようになったそう。「子どもがもう少し大きくなったら、私のお店、greenpoint books & thingsも変わっていくと思います。近所の人たちが集う商店街にある本屋ですから、いつか子どもたちが学校帰りに『ただいま』『遊びに来たよ』と立ち寄ってお店にくるようになったら、嬉しいですね。子どものうちにいろんな本を見て、刺激を受けて、視野を広げてくれるようになって欲しいと願っています」取材/文:東ミチヨ 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2016年08月30日「やさしいママのヒミツ」第一回目は、エディターであり古書店&ギャラリーを営みながら、1歳半の男の子を育てている赤木真弓さんです。赤木真弓さん / 息子さん:温(おん)くん(1歳半)ライター、編集者。横浜のショップ「greenpoint books & things」店主。旅好きユニット「auk(オーク)」としても、雑誌の記事や本作りを行っている。著書に『ラトビア、リトアニア、エストニアに伝わる温かな手仕事』(誠文堂新光社)、共著に『ブルックリン・ネイバーフッド』、『オランダ・ショート・トリップ』(ともにスペースシャワーネットワーク)ほか。 悩みながらもたどり着いた自分らしい子育て、愛を込めて選んだわが子のための厳選アイテムとは? <前編>では、赤木さんの「やさしさのヒミツ」に迫ります。■「絵本」がつなぐ、ママと子どもの大切な時間ひだまりで、ほっこり。子どもと一緒に絵本を読みながら過ごす赤木さん。使い古されたテーブルや、木の温もりがやさしい家具、雑貨など、まるで外国のカフェみたいな和み空間は、書店オーナーの赤木さんならでは。「子どもの頃から本が好きでした。いつか自分の店を持ちたいと思っていましたが、ご縁があり、今は横浜の商店街でギャラリーを併設した書店を営んでいます」昔ながらのお店が今も立ち並ぶ商店街、山元町商店街で、国内外の古書と雑貨を扱うお店「greenpoint books & things」を経営する赤木さん。パリの古本屋さんみたいなお店の感性は、お家のインテリアやキッチンにも生かされています。■おやすみ前の「絵本遊び」で、仕事の疲れも癒される「子どもが生まれる前から、絵本が好きだったんです。絵本ならではの独特の色彩感覚や、シンプルな物語は、眺めているだけでも楽しいですよね。でも子どもが生まれてからは、『どんな本だったら喜んでくれるかな?』と選ぶ基準が変わりました。息子は、気に入った本があると、自分から『ママ、読んで』と言わんばかりにカゴから絵本を持ってきてリクエストするんです。まだ文字は読めない年齢ですが、そのときどきに好きな本があるみたいで」うちの猫、どれ? の問いに大はしゃぎしながら、絵本の猫を指さす1歳半の温(おん)くん。猫の絵本はお気に入りのひとつです。「お風呂上がりの、お休み前のちょっとした時間が絵本タイムなんですが、それは息子とコミュニケーションを楽しむ大切な時間。仕事の疲れも癒されます」そんな温くんとの大切な時間に寄り添うのが、やさしい肌触りのベビー服やタオル。「子どもの洋服やタオルに限らず、家族のお洗濯にはできるだけ肌にやさしい洗剤を使いたいと思っていたんです。だから、植物性で余計なものが入っていないヤシノミの洗濯用洗剤と柔軟剤は、発売された時から気になっていました。洗濯用洗剤は、一般的な洗剤となんら遜色ない洗浄力で不満はありませんし、特に気にいったのは柔軟剤です」「ヤシノミ柔軟剤でふっくら仕上げたベビー服やタオルは、無香料でナチュラルな感触が心地よく感じられます。うちには息子のほかに猫もいますので、香料のない柔軟剤をずっと探していたんです。今までの柔軟剤は、香りが強いものばかりで、子どもの洗濯には使えませんでしたから。これは余計な添加物が入っていないので、子どもの肌に触れても安心ですね。子どもにも動物にもやさしい点が、気に入っています」 ■自分の時間を作ると、子どもにやさしくなれる仕事をしながら子育てする赤木さんにとって、温くんと一緒に過ごす時間は、大切な時間。朝8時半に保育園に送り出したあと、9時から4時まで家事、仕事をこなし、夜の5時から8時半までは子どもの時間。一緒にご飯をたべたり、お風呂に入ったり、遊んだり。「以前は子育てに一生懸命になって、子どもとずっと一緒に過ごしていましたが、保育園に預けるようになってから、私自身、変わりました。いくらかわいい子どもとはいえ、ずっと一緒にいると、イライラしたり、疲れたりってありますよね。でも少し離れることで、愛おしい存在に思えて、少々のわがままも受け入れてあげようという心の余裕が生まれました。だっこしたり、愛情を注げるのも今のうちですしね」自分の時間をつくることで、子どもにもやさしくなれる。それが赤木さん流のやさしいママの秘密。「仕事をしたり、映画を見たり、友人とお茶したり。そういう何気ない自分の時間が、心の余裕となって、子育ても変わるということに気づきました」 ■「本」から学ぶ、 “都合のいい” 子育てそんな心の余裕を学んだのも、本から。「いくつもの育児本を読みましたが、本が言ってることはそれぞれ。だから自分にとって都合の良さそうなものだけを選んで、参考にしました」赤木さんが最近よく読んでいる本は、次の4冊。『子どもはみんな問題児』(新潮社)ぐりとぐらの作者、中川李枝子さんの書いた本。「そうか、子どもってみんなこうなんだ!」とおおらかな気持ちになれる本です。『毎日続くお母さん仕事』(後藤由紀子著/SBクリエイティブ)「静岡県・沼津市で雑貨店『hal』を営む、後藤さん流の家事や子育て術。まだ仕事と子育ての両立が上手くいかない私にとって、無理せず、頑張りすぎないという姿勢がとても参考になります。小学6年生まで抱っこして、愛情を注いでいたというエピソードは、私も真似したいと思います」ほかにも『チョッちゃんはもうじき100歳』(黒柳朝、黒柳徹子 著 / 主婦と生活社)、『子どもと一緒にスローに暮らすおかあさんの本』(藤田ゆみ 著 / アノニマスタジオ)などもおススメだそう。子育てに決まりはなく十人十色、自分らしいやり方を試行錯誤しながら楽しむ心の余裕があれば、働くママもいきいき暮らせそうですね。<後編>では、赤木さんが温くんのために愛をこめて選んだ「子育てアイテム」をご紹介します。 ※今回ご紹介した書籍・ 『ねこ ねこ こねこ』 ・ 『こねこのぴっち』 ・ 『ねこが いっぱい』 ・ 『子どもはみんな問題児』 ・ 『毎日続くお母さん仕事』 ・ 『チョッちゃんはもうじき100歳』 ・ 『子どもと一緒にスローに暮らすおかあさんの本』 取材/文:東ミチヨ 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2016年08月29日皆さんはペットを飼っていますか?ペットは人間にとって“癒し”となる存在です。しかし、場合によっては“ストレスの原因”になってしまうこともあります。とくに飼い主のしつけが悪いとき、そのペットは周囲の人間から嫌われる存在になることでしょう。大抵の場合、しつけの悪いペットを飼っている人は自分のペットが他人に迷惑をかけていることに気づいていません。ペットには何の罪もありませんが、そんな無神経な飼い主に飼われているせいで周りから嫌われ続けるなんてかわいそうですよね。そこで今回は、周囲の人々に“しつけが悪いと思ったペットの行動”について取材してみました!あなたのペット、もしかしたら嫌われ者になっているかもしれませんよ。●(1)無駄吠えが多い『近所に柴犬を飼っている家があるんですけど、そこの犬は人が前を通るたびに吠えまくっててめちゃくちゃウザいです。一回夜に歩いてるときに吠えられて心臓が止まりそうになったことがあります。せっかくかわいいのに、しつけがなってないせいで近所の嫌われ者です 』(26歳女性)無駄吠えが多い犬って結構見かけますよね。せっかく見た目がかわいくても、人が通るたびに吠えまくっていたら嫌われてしまいます。中には「番犬として飼ったのだから、無駄吠えはやめさせない」という飼い主もいるようです。犬の無駄吠えは近所中に響き渡るほど大きいので、近所トラブルのもとになってしまいがち。自分の身勝手な都合でかわいいペットを嫌われ者にしないようにしたいものです。●(2)他人の庭でウンチする『猫なんですけど、うちの庭でウンチするので困っています。最初は首輪もついてるし、飼い猫だからたまたましてしまったんだろうと許していました。でもその後毎日うちの庭でするようになって本当迷惑です。猫のウンチって意外と臭いんですよね 』(32歳男性)犬の場合は道ばたでしてしまうことが多いですが、猫は身軽なので他所の庭に入り込んでウンチすることもありますよね。一回や二回ならかわいいものですが、それが毎日となると話は変わってきます。猫の中にはめちゃめちゃ臭いウンチをする奴がいるからです。あのかわいらしい姿からは想像できないほどのパンチ力です。それを毎日庭にされたんじゃたまったもんじゃないですね。猫のトイレのしつけは比較的簡単ですから、猫を飼っている人はきちんとトイレを用意してしつけておきたいものです。●(3)噛み付いてくる『これは思い出すと今でも怒りが込み上げるんですけど、前に公園で愛犬と散歩をしていたんです。すると向かい側から大型犬を連れた人がやってきました。その大型犬はリードにつながれておらず、うちの犬をみて唸っていたので、「危ないんじゃ?」と思い引き返そうとした瞬間、その犬がこちらへ駆け寄ってきて愛犬に噛み付きました 。必死に助け出してなんとかケガはありませんでしたが、飼い主はニヤニヤしながら「仲良くなりたいんですよ」とかほざいてた。まともにペットのしつけができない人は飼わないでほしい』(36歳男性)これは最悪な体験ですね。まともにしつけをしていない犬をリードなしで散歩させるなんてあり得ません。どんなペットでも飼い主にとってはかわいい存在ですが、自分のペットが何かトラブルを起こしても「やんちゃだから」的な感じで流す人はどうかと思います。場合によっては命に関わる事態に発展する可能性もあるので、しっかりとしつけてほしいものです。----------いかがでしたか?ペットのしつけは飼い主の責任です。自分のかわいいペットが周囲からの鼻つまみ者になってしまわないよう、しっかりとしつけておきたいですね。飼い主からも周囲の人からも愛される、それがペットにとっても一番の幸せなのではないでしょうか。●文章/パピマミ編集部
2016年08月24日睡眠の浅い息子に付き合うも、寝不足で辛い…出典 : 乳幼児を育てていると、夜なかなか寝てくれなくて困る、というお母さんもいると思いますが、息子の寝付きの悪さは、困るというレベルではありませんでした。現在発達障害と診断されている息子は、小さい頃から眠りが浅く、ドアを閉める音や、別の部屋で使用しているドライヤーの音でも、目を覚まして泣いてしまうことが多かったです。随分敏感だなぁとは思いましたが、第1子だったのもあり、乳幼児なんてそんなものだろう、と思っていました。ところが、成長しても寝付きの悪さは変わらず、付き合わされる方の私も、寝不足で辛かったので、児童館・ショッピングモールの赤ちゃん育児相談・市の親子イベントなど、色々なところの育児相談で睡眠の改善について相談する回数が増えていきました。「朝起きたら日光を浴びましょう」「日中体をたくさん動かしたら、夜は眠くなるわよ」「毎日朝起きる時間を決めましょう」などなど、思いつく限りのアドバイスをもらっては、全て実践してきましたが、なかなか効果はみられず…。昼寝などの寝かしつけは、多動の傾向が出ていたのか、お布団に一緒に入っても動いたり、脱出したり、上手に寝かしつけるという感じにはなりませんでした。子どもも親も辛い。些細なことで涙がでるほど精神的に不安定に。出典 : 歳頃までは、夜泣きも2,3時間に1度のペースあり、1度起きると、30分以上泣くこともあったので、私もきちんとした睡眠が取れず、疲れ果てていました。息子も夜うまく眠れないせいか、日中はいつも不機嫌で、しょっちゅう泣いては、あやしてもなかなか泣き止まず、親子でしばらく辛い日々が続きました。私自身も朝起きると、気分が落ち込み、ほんの少しのことでも涙が出るなど、精神面も少し不安定な状態だったと、今振り返ってみて思います。悩んだ末に始めた服薬は、息子が2歳のとき。その決め手は医師の一言。出典 : そんな日々の中、2歳のときに小児精神科のお医者様に、睡眠の診察をして頂く機会がありました。診察の結果、息子は睡眠障害であることがわかりました。先生からは、人間の体の中で作り出されるホルモンで、睡眠導入の効果がある薬を処方しましょうか?とご提案がありました。お話を伺うと、睡眠のリズムが整うと、脳の発達にも良いということだったので、幼児の睡眠薬については服用を悩みましたが、処方してもらうことにしました。息子が処方してもらった薬は、睡眠薬と違い、人の体内でも作られるホルモンと同じ物質なので、お医者様の処方の量をきちんと守れば、副作用もほとんどないそうです。処方の量が多いと、翌日眠くなる副作用もあるそうですが、適量で処方してもらったので、息子に関しては、副作用は感じられなかったです。こちらの薬は保険適用外でしたが、通院していた病院では、自費で3ヶ月1,500円弱と、それほど高額ではありませんでした。就寝前の1時間ほど前に飲用すると、ぐずりはするものの、眠気が早く来るようで、夜中まで寝付けず辛そうな様子がなくなり、早めに寝てくれるようになりました。夜泣きも0にはなりませんでしたが、回数が減っていき、まとまって眠れる時間が長くなりました。飲み忘れると11時くらいまで起きてしまうこともあるので、息子には確かに効果があったようです。睡眠時間が増えると共に、日中の不機嫌も減っていき、親子で穏やかな時間が増えていきました。睡眠薬の適正な使⽤と休薬のための診療ガイドライン息子が眠れるようになったら、子育てが変わっていった出典 : 処方されてしばらしくし、また診察に行った時のことです。「薬を飲んでから、夜しっかり眠れる分、息子さんの顔つきが良くなってきた」と、お話がありました。私も息子の睡眠改善により、夜しっかり眠れる分、精神的にも元気になっていきました。療育に通っていたこともあって、子育てを少しづつ楽しめるようになってきました。保育園に通うようになった3歳頃からは、上手にお昼寝もできるようになりました。小学2年生の現在も、転院して薬は変わりましたが、保険適用の睡眠導入剤を服用しています。困っていたら、まずは相談だけでも!親子の時間がきっとラクになっていく出典 : 生まれたときから眠りが浅い、睡眠リズムが整わない、上手く寝付けないなど、睡眠の問題がありましたが、小さい頃なら誰でもそうだろう思い、息子の辛さに長い間、気が付くことができませんでした。小さい頃から睡眠の問題で困っている場合、もし大きくなっても問題が改善されないときは、一度小児精神科で睡眠について、相談するのも1つの方法かもしれません。
2016年08月23日“きょうだい”っていいですよね。いざというとき助け合えますし、友情を超えた“血のつながり”がありますから、一緒にいるだけで無条件にホッとするものです。しかし、きょうだい構成によっては人一倍苦労を強いられる役割に回ることもあります……。今回はその中でも、少子化の影響で数が少なくなりつつある“真ん中っ子”についてお話ししていきます。●中間子本人が語る! “真ん中っ子あるある”4つ●(1)基本放ったらかしにされる『真ん中っ子は親から放ったらかしにされることが多いです。長子は親からたくさん期待されるし、末っ子はたくさん可愛がられる。真ん中っ子は親から注目されないから損 だと思う』(24歳女性/事務)親の期待を一身に背負う長子、一番年下だから目一杯可愛がられる末っ子。そんな中、中間子はあまり親に干渉されずに育ちます。日頃から親のプレッシャーにさらされている長子からは、「お前は自由でいいな」なんて言われますが、親に構ってもらえないことはとてもツラいことです。そのため、真ん中っ子は寂しがり屋になる傾向があるようです。●(2)世渡り上手になる『きょうだいの真ん中で育つと、嫌でも対人スキルが身につく。目上の人に対してどう接すればいいのか。目下の人にはどう対応すればいいのか。そんなことを日常的に考えるもんだから、自然と世渡り上手になった 』(32歳男性/IT関係)年上と年下に挟まれて育った真ん中っ子は、世渡り上手になる傾向にあるようです。これにはいくつか理由がありますが、その一つに“立場の変化”が挙げられるでしょう。たとえば、長子の場合は「お兄(姉)ちゃんなんだからちゃんとしなさい!」と言われて育ちます。末っ子の場合は「弟(妹)なんだから言うこと聞きなさい」などとしつけられます。しかし、真ん中っ子はその両方を言われるため、どう対応したらいいのか混乱してしまいます。日常的にそのような経験をしていると、その場の状況に合わせて臨機応変に行動することができるようになります。結果、柔軟に他人と接することができるようになるため、世渡り上手になるわけです。●(3)自立心が強い『間っ子は親からの注目が薄い分、好きなことを自由にできるし制約も少ないので早いうちから自立した考え方になっていた気がする 』(27歳女性/営業)真ん中っ子は他のきょうだいと比べて、のびのびと成長できる傾向にあるため、早いうちから自立心を持つようになるそうです。上下からの板挟みや親の一貫しないしつけなど、不安定な人間関係の中で生きているからこそ、“自分”を頼りにするしかないのかもしれません。●(4)ひがみっぽい『親から放置されがちだったから、いつも兄や弟をひがんでいた記憶がある 。他のきょうだいが褒められてるのを見ると、「俺だって!」といつもつっかかってた』(26歳男性/飲食)親からあまり注目されない真ん中っ子は、いつも親の愛情を求めています。それなのに、褒められるのは長子や末っ子ばかり。そんな環境にいれば誰だってひがみっぽくなりますよね。いかに親に褒めてもらえるか、それは真ん中っ子にとって非常に大きなテーマなのです。----------いかがでしたか?なにかと“自由”にみられがちな真ん中っ子ですが、彼らなりの苦労があるんですね。とはいえ、世渡り上手になったり自立心が強くなったりと、得な部分もあるようです。今度きょうだいで話す機会があれば、それぞれの苦労について談笑してみてはいかがでしょうか。●文章/パピマミ編集部
2016年08月18日王様や貴族の住むお城は、限られた人しか入れない贅沢な環境。では、そんなお城で働くお仕事を紹介されたらどうしますか?実際、王国と呼ばれる国は20ヶ国近くありますし、貴族もイギリスその他ヨーロッパ諸国ではおよそ7,000家族はいるといわれています。童話に出てくるようなお城は、いまも世界に存在するのです!とはいえ、なにしろ職場はお城ですから、仕事も並大抵の内容ではないはず。じっくり確認して、働いてみたいかどうかを決めたいのではないでしょうか。果たしてどんな仕事があるのか?ニューヨーク発のビジネスサイト『Business Insider』が発表した、驚愕のお城ワークを確認してみましょう。■1:王様のトイレサポート役王様がトイレに行くのをサポートするお仕事です。もっとはっきりいうと、王様の排便を助け、排泄物を確認する役割です。現代の私たちからすると、とても微妙なお仕事に感じられますが、近代初期のイギリスでは権威あるポジションだったそうです。イギリスは王の機密を秘匿することで有名で(王様の健康状態は、当時は立派な国家機密でした)、王と密着する職務ゆえに、王様のお下がりの服を賜り、宮廷内で権力をふるうことになったのだとか。■2:おまる清掃係これは宮殿のトイレに設置された、トイレのおまるを清掃する女性のお仕事。王様付きにもなると、住みこみOKで高給だったとのこと。当時は水洗トイレなどなく、汲み取り式もまだ整っていない状況です。王様のおまるをきれいにするには時間も手間もかかったでしょうし、それができる人材は貴重だったのかもしれません。ちなみに日本でも、平安時代以降に、宮中の便所の清掃などをした下級身分の女性や子どもがいて、「樋洗(ひすまし)」と呼ばれていたそうです。洋の東西を問わず存在したお城ワークのようですが、どうやら待遇はイギリスの方がよさそうですね。■3:ヘアメイク専門奴隷いまでもヘアセットには手間がかかるものですが、古代ローマ時代はなおさらです。ドライヤーもスタイリング剤もないですしね。貴族が「ちょっと派手なスタイルにしたい」と思うときが、このお仕事の出番です。当時のローマで貴族の間に流行していたのは、奇抜で派手なヘアスタイル。ですから、ヘアメイク専門奴隷はさまざまなアイテムに精通している必要がありました。なんだか、いまとあまり変わりませんね。でも、決定的に違うのはそのアイテムです。たとえばヘアダイ溶液は腐ったヒル、イカの墨、鳩のフン、尿からつくるアルカリ剤だったそうです。せっかくのお城ワークでも、アイテムがこれでは苦労は尽きなさそうですね。■4:お湯汲み係お湯をくんで、貴族のご主人に届けるという、中世のお仕事です。オフィスでお茶くみをしている方もいるかもしれませんが、それよりお湯の量は相当多そうです。なにしろ手を洗うお湯から、お風呂のお湯までくむのだというのですから、体力重視のお城ワークですね。■5:王子様の身代わり役甘やかされた幼い王子様を、きちんとしつけなければならない。「さぁ、どうしよう?」という困り事から生まれたのがこちらのお仕事。王子様が悪いことをしたら、遊び相手の友立ちを身代わりに罰し、罰しているところを王子様に見せてしつける。それが当時の解決策でした。いまなら問題になりそうですね。ちなみにこのお仕事にも、すてきなボーナスがつくことがあります。17世紀の英国王チャールズ1世の少年時代の身代わりの少年は、大きくなって、初代ダイサート公爵に抜擢されています。王子様も大きくなってから、罪滅ぼしをしたいと思ったのかもしれませんね。お城ワークは、雇用者からのおわびもケタ違いです。■6:味見役四六時中、味見をするお仕事があるといわれたら、ラッキーだと思いますか? それともダイエットの敵だと思いますか?しかもお城での味見役だとしたら、山海の珍味が味わい放題かもしれません。とはいえ、気をつける必要のあるお仕事でもあります。なにしろ、味見とはいっても普通の味見ではなく、毒が盛られているかもしれないお食事の味見役、つまり「毒見役」だからです。皇帝や王様など、その人を除けば政治が変わる可能性がある人の食事には、常にこのリスクが伴います。そのリスクヘッジのために生まれたお仕事ですが、働く方は身代わり覚悟です。命がけのお城ワークですね。*6つのお城ワークを見てきましたが、気に入ったお仕事はありましたか?昔の王様や貴族とのお仕事には、いまでは考えられない苦労がありそうですよね。うっかりミスで命を失うかもしれないと思うと、いまのお仕事がいかに恵まれているかを実感できるはずです。(文/粟飯原由布子) 【参考】※Here are 24 of history’s weirdest jobs-Business Insider
2016年08月12日【ママからのご相談】夏休みに主人の実家に帰省するのが、毎年恒例の行事です。主人の実家は子どものしつけには大変厳しい家です。行くと必ず、親戚の方々が多く集まる席に子どもを参加させなければなりません。私は毎年、 わが家のやんちゃな2人の子どもにヒヤヒヤさせられっぱなしです。子どもには、大きくなるにしたがって徐々に“親戚の家でのマナー”も覚えていってほしいと思っています。親として心がけるべき点は何かありますか?●A. 基本的生活習慣をいま一度チェックする、良い機会です。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。普段は遠くに暮らすご主人のご両親に、久しぶりの帰省でお会いするときに気になることといえば、やはり“子どものマナー”ですよね。義理のお母様からの厳しいチェックもママたちの頭を悩ませてしまいます。核家族化が進み、家に祖父母が同居している家庭が少ない現代では、日本人が昔から大切にしてきた礼儀やマナーなどについて注意してもらえる機会が少ないと思います。私も夫と3人の子どもと暮らしております。幸いにして、近所に主人の両親や祖母がおりますので、子どものマナーや礼儀について怒られることがよくあります。よく言われることは、“あいさつ”“食事のマナー”“和室での作法” です。「幸いにして」と思えたのは、少し時間がたってからです。怒られたその場では恥ずかしい気持ちが先行して、とても「怒られて良かった」なんて思えませんが、何かの折に他人から子どものマナーを褒めていただき、結果的にはあのとき怒られて良かったと思うことが多いのです。今回は、子どもの生活科学研究会が編集した『子どもとマスターする49の生活技術(3)』という本を参考に、簡単で子どもにも分かりやすく、親も教えやすい生活習慣に基づくマナーを2つご紹介したいと思います。●(1)あいさつ基本的な生活習慣であるあいさつができる子どもが少なくなったと言われています。前出の『子どもとマスターする49の生活技術(3)』の中に、以下のような記述があります。**********『最近は、幼稚園や学校などで、名前を呼ばれても返事をしない子どもがいるという話をよく聞きます。「はい」という短い受け答えの声を出しおしんでいるのでしょうか?また、アメリカ、イギリス、韓国などの国々の子どもと比べて、日本の子どもは、日常のあいさつができていないともいわれています。日々のあいさつがきちんとできているか、あいさつをかわすゆとりのある生活をしているか、家庭で生活を見直してみる必要がありそうです』**********わが家の子どもたちも、主人の両親の家であいさつができずに注意を受けることがよくあります。注意されて気をつけるので徐々に良くなっていますが、“大きな声で”というのがどうも苦手です。特に主人の祖母にあいさつするときは、大きな声でないと聞こえないということもありますから、大変なのでしょう。しかし、回数を経るごとに徐々に大きな声で「こんにちは」ができるようになってきました。子どもにとってはあいさつひとつでも“訓練” なのかもしれません。もし、あいさつが苦手なお子さんがいらっしゃるならば、地道な作業ではありますが、“あいさつの回数を意識的に多くする生活”で改善していくという方法はどうでしょうか。たとえば、・朝は玄関先を一緒に掃除しながら近所の家の人にあいさつする・買い物に連れて行き、その都度「こんにちは」や「さようなら」を言ってみる・家庭内では、誰かが出かけるときや帰ってきたときに大きな声で「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」を欠かさないなどです。●(2)食事のマナー主に食事のときに注意すべきは、“箸の正しい使い方” であると思います。**********『1995年に子どもの生活科学研究会が行った子どもの正しい箸使いに関する調査では、箸を正しく持って使える子どもが小学6年生で20%ほど、小学1年生では5%にも達していません』(『子どもとマスターする49の生活技術(3)』より)**********箸の正しい使い方や持ち方については、ご家庭でお父さんやお母さんがお手本となって示していくことが基本ですが、どのような箸をお子さんに使わせているかということはいま一度チェックしてみると良いと思います。プラスチック製の箸は食材が滑りやすく子どもは食べ物がつかみにくいと思いますし、また断面が丸いものも同じで食材が滑ってしまいます。長女が通っていた幼稚園では、園児たちがお箸で苦戦する状況に直面し、竹でできた六角箸 の推奨をし始めました。竹の六角箸はとても軽くて持ちやすく、六角の形は食材がつかみやすいのでオススメです。箸の長さも子どもの手のひらの大きさに合ったものでなくては使いにくいということも分かりました。キャラクターものの箸でないとお子さんは喜んでくれないかもしれませんが、箸の練習には使いやすい道具であることが最重要なのではないかと思います。次にご紹介したいのはやってはいけないお箸のルールです。“忌みばし”をご存知でしょうか?大人の方なら、名前まではわからなくてもひとつやふたつは聞いたことがあるはずです。忌みばしは非常に多くの種類があるそうですが、ここに挙げる9つはぜひ覚えておくとお子さまの将来きっと役に立つことでしょう。**********(a)刺しはし……滑りやすい食材を箸で突き刺して食べる行為(b)かきはし……皿のふちに口をあてて食べ物をかき込む行為(c)ねぶりはし……はし先を舐める行為(d)かみはし……はし先をかむ行為(e)寄せはし……はし先で皿などを自分の方に引き寄せてくる行為(f)握りはし……はしを握ったままの手で茶碗などを持つ行為(g)迷いはし……何を食べようか迷って、はしであちこちを指す行為(h)探りはし……底の方に何が入っているかかきまわしてさぐる行為(i)渡しはし……食器の上にはしを渡す、また食器のふちにかける行為(『子どもとマスターする49の生活技術(3)』より)**********これらを日々の生活の中で少しずつ覚えていけるといいですね。帰省先のご主人のご両親と食事をするとき、知っているのといないのとでは印象が違う ように思います。----------いかがでしたか?あいさつも食事のマナーも、私が子どもだったころは自然と近くにいた祖父母が教えてくれたように記憶しています。日々子育てに追われる中、他のことも注意しなくてはならないママたちにとって、細かいマナーをひとつひとつ教えていくのも大変です。親戚の家にお邪魔する機会は、もしかしたらママたちにとっては“わが子のしつけが行き届いていないと指摘される憂鬱な日”かもしれませんが、そういう場にお子さんが実際に居合わせ、そこにいる年配の方々から注意を受けることがあっても、それを機にマナーを身につけることができれば良いと思いませんか?注意されたことが記憶として残り、自然とできるようになるのですから。子育ての一端を親戚の方々にも担っていただき、子どもの成長を楽しみに感じてもらえるといいですね。【参考文献】・『子どもとマスターする49の生活技術(3)(イラスト版 子どものマナー)』子どもの生活科学研究会・編集●ライター/あしださき(元モデル)
2016年08月08日毎日を慌ただしく過ごしていると、自然に触れる機会はなかなかないですよね。ちょっと疲れているときは、自然体験型レジャーがおすすめ。広い青空と豊かな緑、すがすがしい空気に包まれるリフレッシュタイムをぜひ!収穫体験をしたのは読者の片山さんファミリー今回、野菜の収穫体験に挑戦したのは、片山博子さん、剛さん、綾ちゃん(4歳)。綾ちゃんは「ニンジンは好きで、葉っぱ(葉物野菜)は嫌い。畑で蚊に刺されたらイヤだな〜」と、虫よけスプレーを入念にシュッシュッ。収穫、楽しめるかな…?Let’s 収穫体験♪片山さんファミリーが訪れたのは、千葉県木更津市にある「農業公園ぽんぽこ村」。ガイドの三上徳之さんからその日に採れる野菜の説明を受け、手袋と長靴を装着して収穫開始!採れ頃の野菜の見分け方や、収穫方法、おいしい食べ方などを教えてもらいながら、1時間ほどかけて順番に数種類の野菜を収穫していきます。まずはヤングコーンを収穫。「皮を優しくむかないとコーンが折れちゃうよ」と教えてもらいます。3人とも生のヤングコーンを食べるのは初体験。無農薬だけに虫が付いたものもありましたが、取り除いて味見しました。一本ずつ甘さが違い、野菜にも個性があることを発見!「キャベツの根っこはこんなに立派なんだね」と、スーパーでは見る機会のない、野菜のありのままの姿に感動!ママやパパも初めて知ることがたくさん♪「ジャガイモはどこにあると思う?」の問いに「土の中!」と綾ちゃん。宝探しの感覚で掘っていくと、出てきました!自分で採った野菜をいただきまーす!「採れたてを味わおう!」と、 施設のバーベキューセットをレンタル。野菜が焼けていく、甘く香ばしいにおいに、みんなの食が進みます。食べきれなかった分はお持ち帰りに。予想以上の楽しさに大満足でした!始めは虫刺されを気にしていた綾も、だんだん収穫に夢中になって、途中からは虫の存在を忘れるほどでした。大好きなニンジンは抜くのに意外と力が必要だったのですが、一人で頑張って引き抜いている姿にちょっと感心。親子で力を合わせてキャベツを抜いたり、ヤングコーンの味の感想を言い合ったりと、家族みんなの心に残る、とっても楽しい一日になりました!●取材協力農業公園ぽんぽこ村年間を通して約50種類もの野菜を収穫できる観光農園。野菜はすべて無農薬。年に数回訪れるリピーターも多い。旬野菜収穫コースは、大人(中学生以上)2800円、子どもは保護者同伴で無料。この他、バーベキューレンタル(3240円)や、収穫する野菜に応じた別コースもあり。DATA千葉県木更津市牛袋野506TEL090 - 1666 - 2616自然体験は子どもの「生きる力」も育む自然体験は子どもにとって「なんとなくいいイメージ」がある人も多いでしょう。近年では、学術的な研究でも「幼少期からの自然体験は子どもの『生きる力』を育み、将来の『社会に生きる力』にも通じる」という報告があるそう。自然体験で育まれる「生きる力」とは…?【1】感じる力絵や活字で得てきた知識が、自然の中でホンモノに触れて「実感」として結び付きます。この経験が物事を「自分事」として捉える力=「感じる力」を伸ばします。【2】共有する力見て、触れて感じたことを家族と話し合うことが情報を「共有する力」に。いろいろな感じ方があることを受け入れていくことが「協力し合う力」に発展します。【3】チャレンジする力自然の中では初めての体験もたくさん。「挑戦」「失敗」「成功」を繰り返しながらやり遂げる喜びを感じ、いろいろなことに「チャレンジする力」が強まります。【4】発見・工夫する力不思議な現象に触れると、「なぜ」そうなっているのかと、自ら考える機会に。主体的に考えることは、「発見する力・工夫する力」を育みます。【5】思いやる力自然環境はさまざまな生き物と出合う場所。それらが人間と共に生きていることを実感し、お互いに「育ち合う・支え合う」大切さを学ぶことにつながります。【6】自らの身を守る力規則やルールを守って行動することを通して、自然の中の危険だけでなく、日常生活でも危険が潜んでいることに気付き、「自らの身を守る力」が身に付きます。●お話を聞いたのは池田まさみさんいけだまさみ/十文字学園女子大学教授。専門は認知心理学、実験心理学、発達教育工学。幼少期の自然体験と成人後の養育態度との関連等についても研究。読者ママのオススメ! 親子で楽しむ自然体験スポット貴重な休日、「さて、どこに行こう?」と迷ったとき、参考になるのはやっぱり保育園ママの口コミ。ここでは読者アンケートで「子どもと行ってよかった!」とお墨付きがあった自然体験スポットを紹介します。味覚狩り、水遊び、キャンプ…どこもお手軽で魅力的!■旬の味覚を収穫!●山梨南八ヶ岳 花の森公園DATA山梨県北杜市高根町長沢760TEL0551-20-7222年間を通じてさまざまな野菜や果物を収穫8~9月はトウモロコシ、ナス、キュウリなどの夏野菜収穫と、“完熟”トマト狩りが体験できます。押し花を使った工作や、ピザ作り(要予約)などの体験イベントもあり。公園には駐車場からリフトカーに乗っていくので、アトラクション気分も味わえます。ママの声:広々とした園内で、一日中楽しめます。至るところにきれいな花が咲いていて、ステキな家族写真も撮れました!(埼玉県/3歳と5歳のママ)●東京内沼きのこ園DATA東京都青梅市成木1-90TEL0428-74-4528肉厚シイタケを採って食べられる!3月と10月は林の中、その他の時期はハウスでと、通年でシイタケ収穫が楽しめる農園。昔ながらの自然原木栽培にこだわって育てられたシイタケは、味や香り、食感も格別。収穫したてを炭火焼(要予約)で食べれば、うま味がジュワーッと口いっぱいに!併設のカフェでは、園で育てたキノコを使った料理も味わえます。9月下旬頃から期間、数量限定でさまざまなキノコの直売もあるのでチェックしてみて!ママの声:わが子はキノコが苦手ですが、自分で採ったものはうれしそうに食べていました。収穫後は併設のキノコ専門カフェでランチや休憩ができます。(東京都/4歳のママ)■川や海で遊ぶ●千葉九十九里 海釣りセンターDATA千葉県山武郡九十九里町細屋敷663-5TEL0475-76-8678釣り初心者でも高級魚が釣れるかも!?マダイ、カンパチ、ヒラメなどの高級魚を含め、50 種以上を放流している“海の釣り堀”。エサや持ち帰り用の箱もその場で購入でき、貸し竿もあります。釣った魚は全て持ち帰りOK、釣れなければマダイ1匹をプレゼント。潮風を感じながら、家族で釣果を競ってみては?ママの声:手ぶらで釣りが楽しめます。初心者ですが、マダイが3匹釣れました!(千葉県/2歳のママ)●埼玉ケニーズ・ファミリー・ビレッジDATA埼玉県飯能市上名栗3196TEL042-979-0300都心から1時間で川遊びを満喫利用者の多くがファミリーという人気スポット。遊び広場や温水シャワー、炊事場など、子連れにうれしい設備が充実しています。夏季の目玉は、名栗川をせき止めた天然プール! 水深は深いところでも70cm 程度です。ニジマス釣り&炭火焼きも人気。ママの声:川をせき止めてつくった天然プールがスゴイ!水が透き通っていて、魚が見られることも!(東京都/3歳のママ)■手軽にキャンプ♪●神奈川パディントン・ベア・キャンプグラウンドDATA神奈川県相模原市緑区若柳1634TEL0555-30-4580(PICA 予約センター)遊園地・キャンプ場・温泉を備えた複合施設「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」の敷地内にあるキャンプ場。宿泊施設はコテージやトレーラー、オートキャンプサイト、常設テントサイトなど多種多様。園内にはプールや遊園地、アスレチックもあるので、子どもも一日中遊べます。夜は温泉で日頃の疲れを癒やすのも◎。ママの声:宿泊施設はきれいで設備も整っているので、小さな子どもでも安心して楽しめます!(埼玉県/2歳と5歳のママ)●栃木日光だいや川公園オートキャンプ場DATA栃木県日光市瀬川773-3TEL0288-23-0201キャンプデビューにおすすめ!宿泊用のトレーラーハウスには冷蔵庫や寝具などの装備が充実していて、初心者でも気軽に利用できます。フィールドアスレチックや、キャンプ場では珍しいキッズコーナーもあり、子どももたっぷり遊べます。稲刈りや燻製作りなどの体験学習(要予約)にもチャレンジしてみて。ママの声:ちょっと足を延ばせば日光江戸村などもあり、観光の拠点としてもおすすめです。(東京都/1歳と4歳のママ)●神奈川BOSCOオートキャンプベースDATA神奈川県秦野市丹沢寺山75TEL0463-75-3273ビギナーからもベテランキャンパーからも人気人工的な造成をしていない、本来の森林を満喫できるキャンプ場。水汲み場は天然の湧き水で、飲用OK。自然が維持されているから味わえる、このスポットの魅力の一つです。常設のピザ釜を使えば、手作りピザや肉料理なども調理可能。おいしい料理と冷たい天然水、澄み切った空気を存分に味わって。ママの声:キャンプ仲間の家族と行きました。遠すぎず、集まりやすい程よい距離です。ピザ釜で作るピザがとてもおいしい!(神奈川県/3歳のママ)●栃木ツインリンクもてぎ森と星空のキャンプヴィレッジDATA栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1TEL0285-64-0001(代表)森の中で贅沢なグランピング体験をしよう!今年3月にグランピングエリアを導入し、リニューアルオープンしたニュースポット。ソファやベッドなど、ホテル並みの設備が整ったテントでキャンプをする“グランピング”が楽しめます。バーベキューもホテルのシェフが厳選した食材を使う贅沢仕様。おしゃれな空間でリッチに過ごすキャンプは、いつもとはひと味違った思い出になりそう!ママの声:施設内の「ハローウッズ“遊びの森”」には、アスレチックや迷路、探検コースなど子どもの好奇心を刺激するアクティビティ̶が充実!(埼玉県/4歳のママ)
2016年08月03日『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』(立石美津子著、日本実業出版社)の著者は、子育てに関する著者、講演家として精力的に活動している人物。教育現場での経験に基づいた講演には定評があり、自身が自閉症児を育てる母親でもあります。前作『『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』も話題を呼びましたが、新作である今回も、テーマにしているのは子育てにおける“テキトー”の重要性。というのも、著者が“テキトー”を強調することには大きな理由があるのです。■子育てはテキトーなくらいがちょうどいい子育て経験のある方ならおわかりになると思いますが、子どもに向き合って一生懸命になればなるほど、「いいママにならなくちゃ」「いい子に育てなくちゃ」という“いいママプレッシャー”にがんじがらめになってしまうもの。理想を追い求め続け、つい完璧主義になってしまうわけです。事実、かつては著者もそうだったといいます。しかし、そんな状態だと、親も子どもも不幸になってしまって当然。そのことに気づいてから、“テキトー”な子育ての重要性を実感したというのです。つまり“テキトー”とは“いいかげん”ということではなく、肩の力を抜いた“ちょうどよい状態”だということ。そして、そのような考え方をもとに、本書では6歳までの子育てアドバイスを紹介しています。■ちょうどよい状態のテキトー母さんタイプとはいえ、“テキトー”になるのは、そうそう簡単なことではありません。そもそも、どんな人が「テキトー母さん」なのか、基準がよくわからないという方もいらっしゃることでしょう。では、どうすればちょうどいい「テキトー母さん」になれるのでしょうか?著者によれば、テキトー母さんとは次のような人だそうです。(1)期待しない人期待しすぎてハードルを上げると、子どもも親もしんどくなってしまってしまうもの。だからこそ、過度に期待しない人になることが大切だというわけです。(2)くらべない人親としては、つい他の子のことが気になってしまいます。とはいえ、よその子やきょうだいとくらべずに、子ども自身の昔といまを比較することができる人になることも重要。(3)あるがままを受け入れる人たとえいい子でなかったとしても、わがままをいっても、子どものあるがままを受け入れることが大切。つまり、世界中を敵に回してでも子どもの味方になる人になるべきだということ。■子育ての成功は子どもが自分を好きか否かでは、子育てに成功と失敗はあるのでしょうか?このことについて著者は、「子育てが成功したかどうかは、その子が“自分のことが好きかどうか、自尊感情が育っているかどうか”に尽きるのではないか」と記しています。よくないのは、親が自分の理想像を追って「まだうちの子にはこれが不足だ。あれもできない、これもできない」と引っ張りまわしたり、追い立てたりしてばかりいる状態。そんな状況のなかにいると、子どもは「どうせ自分なんかダメな人間なんだ……」と自分自身を好きになれず、人生を楽しめなくなってしまうというのです。いってみればテキトー母さんは、その逆。親の価値観を一方的に押しつけることなく、子どもにないものを嘆くこともせず、あるがままをすべて受け入れる子育てだということ。そうやって育てられた子どもは、大人になったとき、他人を妬んだりすることなく、「自分は自分、生きているだけで幸せ」と思えるようになるといいます。そして、人生でどんな壁にぶち当たったとしても、乗り越えられる力がつくとも言います。つまりテキトー母さんになると、子どもも親も幸せになれるということです。■テキトー子育てなら自分自身も苦しまない著者は幼児教育の仕事を通じ、30年以上にわたり、多くの子どもたちと接してきたそうです。そしてそんななかで、「こうあるべき」「こうあらねば」と、子どもに自分の理想を押しつけ、子どもの成長の芽を摘んでしまっているママを数多く見てきたのだといいますしかし、立派な花を咲かせようと鉢に水をやりすぎてしまうと、根腐れして枯れてしまうもの。子育ても同じで、あれこれ手をかけすぎると、子どもの可能性を潰してしまうということです。だからこそ著者は、「どこへ出しても恥ずかしくない子に育てなきゃ」「人に迷惑をかけない、いい子に育てないと」、だから、そのために「自分もいいママにならないと」という完璧な子育てを目指し、子どもだけではなく自分も苦しめているママに、「テキトー」な子育ての大切さを伝えたいのだそうです。*Q&A形式になっているのでわかりやすく、自分の子どもに当てはめて考えることができるはず。子育てのストレスに悩んでいる方にとって、本書は大きな力になってくれることでしょう。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※立石美津子(2016)『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』日本実業出版社
2016年08月02日運動の発達も遅かった長男Upload By モンズースー息子が3歳頃のことです。もともと発達が遅く、療育を受けながら言葉が増え、他の人と少しづつ話せるようになってきたとき、運動面の発達の遅れが目立ってきました。トランポリンの上では立てず平均台は登れません。走り方も独特でダバダバ走るので遅いのです。ジャンプができない、体育座りができない…どれもそれほど気にすることでもないかな、と様子を見ながらも「しつけの問題」なのか「療育が必要」なのか迷いました。姿勢が維持できず食事中に机に脚を上げたり、顔を乗せるようになり、このままでは小学校に入ったら困るのでは…と思い主治医に相談しました。すると、理学療法を勧められました。理学療法士の先生に見て頂くと、筋力が弱く姿勢の維持が困難であることがわかりました。坂道や階段を上ったり下りたりする練習や、やわらかい素材のマットを踏み込む練習などをして体の使い方を教えてもらいました。Upload By モンズースー運動は不得意なことなので本人も積極的ではありませんでしたが、少しづつですができることが増え、4歳頃には両足のジャンプができるようになりました。姿勢が悪いと「なまけている」「しつけが悪い」ように見えてしまいますが、中には姿勢の維持が困難な子もいるのです。
2016年07月29日平成ママ vs 昭和かあちゃん 食い違う子育てセオリー!?お義母さまとの子育てギャップエピソードお義母さまの時代では「しつけ」で通ったことも、今の時代は虐待やネグレクトなどと言われかねません。「風邪引いたら厚着をさせる」「夏でも外で遊ばせる」などの考えも、今では古いとされていますよね。このように時代とともに子育て法も変化しているため、お義母さまと平成ママの間にギャップが生じてしまうこともしばしば。今回はみなさまから寄せられた「平成ママ vs 昭和かあちゃん! お義母さまとの子育てギャップエピソード」を紹介します。イラスト:春吉86%《昭和 vs 平成》時代が違いますからー!!赤ちゃんへのご飯の食べさせ方。昔は白飯を親が噛み砕いて赤ちゃんに口移しで食べさせていたとのことで、やりたがって困った。虫歯がうつるから絶対にやめて!と言っても、「私は虫歯ないわよ」と言い張る始末(そういう問題じゃないよ…)。後になって、義母がピロリ菌の保菌者であることがわかって戦慄した…!(オレンジ)昔はおむつがとれるのが早ければ早いほど優秀という考えだったらしく、1人目の子育て中は毎回電話のたびに、「おむつは外れたか、トイレトレーニングはまだか」と生後3カ月(!)の頃から言われ続け、ホトホトうんざりした(オレンジ)子どもの手足が冷たいと「風邪をひくわ。何か着せてやって!」と言う義母。最近は「子どもは薄着させて健康に!」という流れなのに…(ひーちゃん)風邪の時にお風呂は絶対ダメだと思っている。「熱が高くなければ衛生を保つために汗を流した方がいいんですよ〜」と言っても聞く耳もたず。薬も飲めば飲むほどいいと思っていて、自分が病院にかかった時に多めにもらった抗生剤を溜めておき、子どもが風邪を引いた時に飲ませようとする。ビタミン剤や胃薬も一緒に勝手に調合して… 危ないから本当に止めてほしい!(ぽこ)孫にはとにかくあま〜いお義母さま夫の実家に行った時、何度言っても子どもたちがソファーで跳び跳ねたりドタドタ走り回ったりしていたので、きつめに叱ったところ、「ちょっと退屈して動きたかっただけなのにね〜」と義母が子どもの味方アピール。子どもたちがせっかくおとなしくなったところだったのに、すべてが水の泡になった(匿名)やってはいけないことや約束ごとを守らないので叱ると、「そんなことで怒らなくもいい」と義父母に止められる。約束ごとは大事だし、危ないこと・人に迷惑になることはしてはいけないと教えてるのに、それを止める理由がわからない…(わんぱく3人の頑張りママ)子どもがどんなに悪いことをしても絶対にダメと言わない義母。いたずらをしてる我が子に私が注意をしているそばから「いいのよ〜、元気な証拠よ〜」と。おかげで義父母の家にいる時の子どもは、やりたい放題。寛大なのはいいけど、危険なことも「いいのよ〜」なので子どもを預けることは絶対に出来ないと思っている(ぽこ)しつけは大事だけれど… それってどうなの?子どもが1歳の時、冷蔵庫を開けたら無言で手の甲をつねられた。理由は「電気代がかかるから、二度とあけないように。痛い思いをしたらもうしなくなる」と言ったことに驚愕。開けてはいけない理由を子どもに話していると「言ってもわからない年だから、体で覚えさせるのよ」と言い放った(ポン子)子どもが小さい頃、義母から「悪いことしたときは手を叩いてでもわからせるように」と言われたが、私は叩くよりも悪いことを言葉で伝えることを選んだ。子どもは小学生になったが、いまだに小さい頃のことを言われる(こうあゆママ)義母の甘やかしのせいで子どもがわがままに…義母は危ないことをしない限り何でも言うことを聞くというスタンスなので、娘は義母と一緒にいるとわがまま三昧。義母の家でイチゴを食べた時、ヘタが上手に取れないと娘が駄々をこねたら、すべてのイチゴのヘタを包丁でそぎ落として出してくれた。それ以来、我が家でもヘタを包丁でそぎ落としてから出せと娘が言い、ヘタくらい自分で取りなさいと毎回私が怒っている(りっちゃん)義母の家に遊びに行った時、3歳の息子に「遊んだものを片付けなさい」と注意したら、義母に「まだ片付けなんて無理や」と言われた。それ以降、家で「片付けなさい」と息子に言うと、「おばあちゃんがしなくていいと言ってた」と返され、片付けをしなくなった(ももこ)おかあさまは孫にとにかく甘く、私が子どもを叱ったり「ダメでしょ!」と軽く頭を叩くと理由がどうであれ「何でそんなことするの!?」と子どもをかばう。そのため、おばあちゃんのところに行けば自分を守ってもらえるという意識が強く、甘やかされ過ぎないかが心配(まなを)そのしつけ、ちょっと待った—!!子どもがいうことをきかない時、なぜダメなのかを根気良く話してほしいが、「いうことをきかないのなら、〇〇買ってあげないよ」と物で釣ってみたり、脅す様な話し方が困ったなあと思う(アリス)義母が非常識すぎる。なんでもグズったら買い与え、疲れたと言えば買い物カートのカゴに小学生にもなる子を入れる。後で払うからと精算前に子どもが開けてしまったお菓子を取り上げず食べさせる。外食先での子どもたちのマナー違反にも、子どもだからと知らん顔(あー)子どもが悪さをしたとき「○○に怒られるよ!」という叱り方をするのは、何が悪いのかが伝わりにくく良くないので止めていただきたい(ぽんせん)食べ物にまつわる子育てギャップ食事の時、子どもが嫌いなおかずも食べさせたいが、義母は「無理に食べる必要はない」という考え(みうたろう)アレルギー持ちの子にアレルギーのある食べ物を与えること。昔はそんなの関係ないし、アレルギーの物を食べたら抗体が出来てアレルギーがなくなると言ってきかない(わんぱく3人の頑張りママ)離乳食を張り切りすぎて、塩でまぶした塩辛い魚を与えようとしたり、たくあんを与えようとしたり、サジを舐めて口移ししたり、ダメなことをしてくれる! 「やめて」というと不機嫌になる(てやんでい)これは参考になった!お義母さまの子育て法子どもがごはんを食べなかった時、義母が「私が食べちゃうよ」とうまく競争心を煽って食べさせていた(みい)「もしあなたが逆の立場だったらどう思う?」と子どもに直接問いかけること(あんふぁん大好きふみこ)高価なおもちゃなんてなくても、家にあるもので親が子と一緒に楽しんで遊ぶだけで子どもはとっても楽しい!ということ。義母はアイデアマンで家の中のいろいろな物がおもちゃに変身する(りっちゃん)お礼はその時に言ってもまた次の日に会った時にもう一度言うことを学んだ。子どもたちもちゃんとそれができるようになった(PAN)子どもが何かたずねてきたら、まずはやさしく「はあい」と返事をして相手を受け入れてあげることが大事だと身をもって教えてくれた。話をしっかり頷いて聞いてあげることの大切さを学んだ(ブーやん)
2016年07月20日「うちの子、寝付きが悪くて」とお悩みのママさん・パパさんは多いことでしょう。子どもにとって睡眠時間は成長のための大切なもの。なかなか眠ってくれないと大きくならないのではないか? 健康を害してしまうのではないか?と心配になってしまいますよね。ガンコな寝グズリや夜泣きにつきあい続け、気づいたらずっと睡眠不足だった。いつもイライラしているし、いつか子どもにあたってしまいそうで怖い……という話もよく聞きます。簡単に子どもを寝かし付けられるテクニックがあればぜひ知りたい!そんな声にお応えして、今回は寝かしつけのコツや小ネタを、街の保育士さんたちに聞いてみました。さて、プロはいったいどのようなスゴ技で子どもたちを眠りに導いているのでしょうか?●(1)小ワザその1:足マッサージ作戦『足をマッサージすることですね。土ふまずの柔らかい部分を親指の腹でやさしく押してあげるといいです』(28歳保育士)『足の指を軽くつまんで、ゆっくり5〜10回程度くるくるとまわします。親指から小指まで順番に行いましょう。とても気持ちいいようで、全部の指が終わるころには眠ってしまっている子もいるほどですよ』(32歳保育士)子どもは眠たくなると手足の先があたたかくなります。裏を返せば、体の末端をあたためると眠ってしまうのです。マッサージで手足をポカポカにしてあげましょう 。きっとすぐに夢の中にいざなわれているはずです。もちろん、ギュッと強く押さないように気をつけなければなりません。子どもはオトナよりもずっと刺激に弱くできています。あくまでも様子をみながら続け、痛そうな素振りを見せたらすぐに力を弱めましょう。●(2)小ワザその2:眉間グルグル作戦『仰向けに寝かせ、指の腹で眉間をそっとなでます。そうすると自然に目が閉じるんですよね。そのまま円を描くようにグルグルこすり続けているとコロっと寝ちゃいますよ。力もいらないしすごくラクな方法です』(32歳保育士)『鼻筋からおでこまでのラインをなでなで するといいです。かわいいねっていう気持ちを込めることが大事かな(笑)』(29歳保育士)こちらも多くの先生があげた小ワザでした。眠くないと主張してなかなか目を閉じないお子さんたちによく使われているようです。マッサージと同様、力の加減には注意しましょう。ソフトなタッチでリズムよくなでてあげるのが効果的なんだそうです。●(3)小ワザその3:相手と呼吸を合わせちゃう作戦『どんなに寝グズリしている赤ちゃんでも、呼吸を合わせれば眠りに誘うことができるんですよ』(45歳保育士)自信たっぷりにそう言ったのは、この道20年以上の先生です。いったいどういうことなのでしょうか?『やり方は簡単。まずは顔を寄せて、子どもの呼吸をよく聞いてください。そして自分の呼吸を、その子の呼吸に合わせるんです。そのまましばらく、子どもの呼吸と同じタイミングで吸ったり吐いたりを続けます。このとき、自分の呼吸を子どもに聞かせるように、耳元で息をするのがポイントです。しばらくそれを続けたら、自分の呼吸をだんだん遅く、深くしていきます。するとなぜか、それにつられて子どもの呼吸もゆっくりになっていくんですよ。そうなればシメたもの。ゆっくりした呼吸を繰り返しているうちに、早ければ数分で子どもは眠ってしまいますよ』これは聞いているうちに呼吸が同調していくという人間のふしぎな性質 を使ったテクニック。言葉が通じず、なぜ早く寝なくてはいけないのか頭で理解できない赤ちゃんには、この小ワザがぴったりだそうです。●焦りは禁物!寝かしつけは大らかな心ですべての先生が共通して言っていたのは、『寝かし付けるときに焦りは禁物』ということ。『私たちプロでも、会議が迫っていて1分1秒でも早く眠って欲しいと焦っているときに限ってうまくいきません 。いっしょに寝ちゃってもいいや、くらいの大らかな気持ちであるほうが、子どもも安心しているのかすぐに寝付いてくれますね』いつまでも眠ってくれないとイライラしてしまいがちですが、そんなときこそいったん深呼吸。ゆったりした気持ちでお子さんに寄り添ってみましょう。----------いかがでしたか?特別な道具もいらず、誰でもすぐにできる寝かしつけの小ワザ、子育てに早速取り入れてみてくださいね。●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)●文/パピマミ編集部
2016年07月12日先日、しつけで置き去りにされた子どもが行方不明になるというニュースが報道されました。しつけや叱り方について様々な議論がされていますが、何が正しくて何が間違っているのかに悩むママも多いことでしょう。「こうすれば正解」というものはありませんが、やってはいけない叱り方や、叱る時のコツを知っておけば子どもへの対応も変わってくるかと思います。感情的にただ叱るのではなく、より効果的な方法を探ってみましょう。しつけに悪影響のNGワード「ママ怒るよ」「ごめんなさいは?」「ママもう知らない・勝手にしなさい」などは、しつけによくないNGワードです。知らず知らずの内に親の権力をかざしてしまう言葉は、単に「怖いから、ママに嫌われたくないから」と一時的に言うことを聞くだけでしつけとしての効果はないでしょう。どうしても感情的な言葉を発してしまいそうな時は、冷静になるために時間や距離を少し置くということも大切です。しつけによくないNGワードとしては叱る時に注意したい態度と言葉親が叱る時に少し気を付けると子どもが受け入れやすくなるポイントをまとめました。すべてを実践しなければいけない、ということではなく、まず1つでも良いので取り入ることから始めましょう。・理由をしっかり説明する「降りなさい」だけではなぜそうするのかが分からず反発を招くだけです。「それ以上登ると頭をごっつんして痛くなるから降りなさい」など理由をしっかりと伝えた上で言うと素直に受け入れやすいでしょう。2歳児などまだ言葉が分からない内であっても「言葉が分からないから説明しない」のではなく、説明を続けることで徐々に理解が深まります。説明する時はくどくどと長く言うのではなく、短く簡潔に伝えましょう。・共感する子どもがなぜその行動をとるのか、を考えた言葉かけをして共感する態度をしめしましょう。「自分の気持ちをわかってくれている」と子どもが思うことが大切です。「まだ遊びたいよね、でも・・・」などの前置きをするだけで、子どもがその後の言葉を素直に聞き入れやすくなるでしょう。・自主性を育てる言い方「~しなさい!」を「~しようね」に変えることで、自主性が育ちます。やらされた感がなく、自分で頑張った気持ちが残るので行動に移しやすくなります。・ワクワクする言葉を使う「掃除しよう」→「掃除したらピカピカになるね」、「野菜も食べなさい」→「野菜を食べたら強く(大きく)なれるよ」など、子どもがワクワクするような言葉を付け足しましょう。子どもにもイメージしやすくなりますし、「それならやってみたい」という気持ちが育ちます。・褒めることも忘れずに一番大事なのに一番忘れがちなのが褒めるということです。普段から行動を褒めてもらっている子どもの方が、親からの注意を素直に聞き入れやすくなります。いいことができた時はもちろん、普段できないことをできた時、自主的に行動した時などにも褒めてあげましょう。頑張りを認めてもらったことは自信へとつながります。執筆していて、「ママもう知らない」などは、私も言ってしまうことがあると反省しました。逆に「ご飯を食べたら強くなれるよ」などと言うと、確かに頑張って食べようとすることが多いと感じます。頑張って食べた時はその場で褒める、ということも大切ですね。悪いことは悪いと教えながらも、子どもの気持ちを大切に、感情的に叱らないということを肝に銘じていきたいと思いました。少し言葉を変えるだけでも印象は変わります。普段から意識してみましょう。
2016年06月24日人とコミュニケーションを取る上で、話す・聞く力は大切なもの。臨床心理士の伊志嶺美津子さんが答えます。illustrationKAWAZOE MutsumiQ.話をしっかり聞ける子になるにはどうしたらいいですか?4歳の息子は人の話をしっかり聞いて行動するのが苦手です。園でも先生の話をよく聞いていないため、工作活動が特に苦手です。絵本を読み聞かせるときも聞いていないことがあります。[東京都・よもぎこ]A.家庭でのコミュニケーションを丁寧に行いましょう4歳はまだ自己中心性が抜けていないので、自分の興味がない話には注意が向きにくい年齢です。また不安なことがあるときも、人の話に集中できない場合があります。話をしっかり聞ける子になるためには、まず家庭でのコミュニケーションを丁寧に行うことがとても大事です。日頃からママが一方的に話して、「分かった」と言えば済んでしまうようなやりとりが多いと、人の話を聞き流すようになってしまいます。また、子どもの顔を見て、子どもの興味や関心に合った話をすることも大切です。自分のことを分かってもらえたという経験をたくさん積み重ねて、子どもは人の話を聞く姿勢を身に付けていくものなのです。工作が苦手なのは、手先が不器用だったり、空間を把握する力が発達途中なせいかもしれません。褒め過ぎる必要はありませんが、「ここはよくできたね」「すごいね」とお子さんの作品を認めて自信を育てていきましょう。園の先生はお子さんの個性を理解しているはずですから、相談してみるのもいいと思います。お子さんがやりたいことや、泥んこになって遊ぶなど、園でさまざまな経験ができるといいですね。そしておうちでも、興味を持ったことに取り組める環境を用意して、お子さんが自分の意思で選び、行動できるように見守っていきましょう。
2016年06月22日きょうは、『赤ちゃんがぐっすり寝てくれる奇跡の7日間プログラム』(山本ユキコ著、あさ出版)をご紹介したいと思います。著者は、女の子2人を育てた自らの育児経験と心理学の知識を合わせ、子育てに関する独自のメソッドを確立したという人物。これまで、2,000人以上のママ&赤ちゃんを指導してきたそうです。つまり本書ではタイトルどおり、楽に赤ちゃんを寝かしつけることのできる方法を紹介しているわけです。それは、寝かしつけるコツを毎日1つずつ取り入れていく「奇跡の7日間プログラム」。しかも「一週間も待てない」という場合は、7つのコツを1日で一気に試してみてもいいのだそうです。■1日目:寝室から音と光を締め出しましょう赤ちゃんを寝かしつけるとき、大切なのは家の電気をすべて消すこと。寝室だけではなく、家中の“すべての電気”を消すことが大切だといいます。なぜなら家全体を暗くすると、メラトニンというホルモンが分泌され、体を眠りやすい状態にしてくれるから。その一方でメラトニンは、朝日などの光を浴びると分泌が抑えられるのだとか。つまり、たとえ蛍光灯や電球の明かりであっても、体に光が当たっているとメラトニンの分泌が少なくなり、眠気を感じなくなってしまうわけです。だからこそ寝かしつけの際には、家族みんなが寝るときのように家中を暗くすることを心がけるべきだということ。■2日目:泣いたら少し様子を見ましょうなかなか寝てくれない赤ちゃんは、次のどちらかに当てはまるそうです。(1)産まれてからずっと、長い時間寝たことがない(2)生後3か月は寝ていたのに、6カ月あたりから夜中に起きるようになったこのうち多いのは(2)のパターン。理由は、生後6カ月の赤ちゃんには、2つの大きな変化が現れるから。ひとつは、ひとり座りができるようになり、寝返りも上手になること。もうひとつは、睡眠パターンが、浅い眠りを繰り返す「赤ちゃん型の睡眠」から、浅い眠りと深い眠りを繰り返す「大人型の睡眠」に近づいていくこと。こうした変化から、生後6ヶ月の赤ちゃんは、寝ていると思ったら急に泣き出したり、布団の端から端まで移動したりするなど、睡眠中にさまざまな行動を見せるようになるというのです。そこで、少し様子を見てみるべき。しばらくすると深い睡眠に戻る可能性が高いそうです。■3日目:寝る「場所」を決めましょう赤ちゃんにとって、ベッドの上は1日の大半を過ごす大切な生活空間。ところが、寝る場所と遊ぶ場所が同じだと、なかなか寝てくれないのだそうです。つまり赤ちゃんに夜ぐっすりと寝てもらうためには、ベッド=寝る場所だと認識させ、居間に遊ばせるスペースをつくることが大切。■4日目:寝る「時間」を決めましょうこの「寝る時間」とは、あくまでも布団に入る時間のこと。子どものペースで眠くなるまで起こしておくと、いつまでたっても寝てくれなくて当然。そこで就寝時間がずるずる後ろにいかないように、「この時間には寝かせる」という目標をつくることが大切だというのです。なお子育てのプロがいる乳児院などでは、就寝時間を7時に設定しているのだとか。難しそうにも思えますが、心がけ次第で不可能はことではないそうです。■5日目:寝るまでの流れを決めましょう「寝る前に絵本を読むといい」理由は、知育によいということだけでなく、読み聞かせが「就寝儀式」に最適だから。就寝儀式とは、「夜、これをすると必ず寝てしまう」というもので、寝る癖をつけるために繰り返す習慣のこと。これが、寝るためのリズムを生み出すわけです。■6日目:母乳・ミルクの飲ませ方をコントロールしましょう授乳で寝かしつける際に気をつけるべきは、寝る前の3時間はおっぱいを飲ませないこと。中途半端な時間に授乳をしてしまうと、その時点でお腹が満たされ、寝る前のいちばん飲んでほしいときにおっぱいを飲んでくれず、寝かしつけることが困難になるからだそうです。しかし「飲ませる時間」と「飲ませない時間」のメリハリをつけると、1回の授乳量が多くなって赤ちゃんのお腹を満たせるため、スムーズに寝かしつけられるわけです。■7日目:寝かしつけ前の“夕寝”を防ぎましょう7日目に目指すべきは「眠らせない」こと。生後3カ月ごろから約半数の赤ちゃんが、夕方、理由もなく泣くようになるのだそうです。これは、「コリック(たそがれ泣き)」と呼ばれる現象。しかし、それは朝起きて、昼に活動的になり、夕方疲れて眠りにつくという生活リズムができた証拠。そこでコリックをするようになっても、寝る前の3~4時間は寝かせないようにすること。もし夜7時に寝かせたいなら、3時にはお昼寝を切り上げ、その後、夜までは夕寝をさせないようにすることが大切であるわけです。*本書内ではこれら7つのコツについて、より深く、そしてわかりやすい解説がなされています。いうまでもなく、どれもすぐに実践できることばかり。赤ちゃんがなかなか寝ついてくれず、困っているというママ、パパにとっては必読の一冊であるといえるでしょう。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※山本ユキコ(2016)『赤ちゃんがぐっすり寝てくれる奇跡の7日間プログラム』あさ出版
2016年06月20日子どもはかわいいはずなのに、子育てをしているとイライラして、つい大声を出してしまったり、手を上げてしまったり。そんな自分に自己嫌悪におちいっているママも多いのではないでしょうか。さら助産院(埼玉県)のベビーマッサージクラスで開催されたミニ講座「たたかない・どならない子育て」にて、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事などを務める高祖常子さんに話を聞きました。子育て中はイライラするのが当たり前講座に集まったのは0歳児の赤ちゃんとママ12組。講座は、ママたちに、「たたかない、どならない育児」と聞いて思うことを、一言ずつ話してもらうところからスタート。「しつけに厳しい父にたたかれて育った。子どもとどう向き合ってよいのかわからない」、「よその親が怒鳴っているのを見ると、将来ああなるのはイヤだなと思ってしまう」、「上の子がイヤイヤ期。毎朝、『今日は怒らない』と決意するのに、夕方には怒ってしまい、自己嫌悪になる」などの意見が出ました。うなずきながら聞いていた高祖さんは、「これから子どもが成長する過程で、イライラする瞬間は絶対にあります。そのときの対処方法を知っておくと、どなったり、たたいたりすることを避けられます」。赤ちゃんが泣き止まないときは?~これだけはやらないで!「0歳時の赤ちゃんに対しても、『泣き止まない』などの理由でイライラすることはありますよね。未熟な状態で生まれてくる人間の赤ちゃんにとって、泣くことは生きるための手段なのです。お腹がすいた、眠いといった理由だけでなく、なんとく気分がすっきりしない、という理由で泣くこともあるでしょう。何をしても泣きやまないときは、『泣きたい気分なのね』と泣かせてあげればいいのです」。高祖さんが挙げた、赤ちゃんが泣き止まないときでも、やってはいけないこと。・強く揺さぶる・投げる・口をふさぐ・たたく以上は、赤ちゃんの命を守るためにも、絶対にやめてくださいとのこと。イヤイヤ期はどうする?~「たたかない」と決める「自我が出る2~3歳は、『イヤイヤ期』と言われますが、これは成長のステップ。自分の気持ちを表現できるようになったということです。ただ、相手のことを考えたり、場の雰囲気を察したりすることはできない、気持ちを切り替えることも難しいので、大人にとって大変な時期であることは確かです。でも、子どもの主張を『ダメ!』と押さえつけてしまうと、自己表現の機会を奪ってしまいますし、たたいて言うことを聞かせる方法を取ると、親の顔色を見て行動する子になってしまうかもしれません。『軽くたたく』のつもりが、エスカレートする危険性もあります。とにかく、『たたかない』と決めてください」。子どもの困った行動には?~まずは子どもの気持ちを受け止めるでは、子どもが自分勝手なことを言ったり、迷惑な行動を取ったりした場合、どうすればいいのでしょうか。「怒る前に子どもの感情を受け止めることが大事です。たとえば、靴を履かない子に、頭ごなしに『履きなさい!』とどなるのではなく、『そうなんだね。履きたくないんだね』と気持ちを代弁してあげる。『じゃあ、これとこれ、どっちを履きたい?』と本人に選択肢を与えてあげるのもいいですね。部屋で棒を振り回そうとする子に、『ここでは危ないからやめてね』と制止するのはもちろん。でも、何度もやるのなら、それはやっぱりやってみたいから。『ここは危ないけど、人がいない公園ならいいよ』、『風船で作った棒ならいいよ』など、代替案や条件を示してあげたり、『どこならいいかな?』と一緒に考えたりするのもいいですね。威圧するのではなく、自分で考えて行動するように導いてあげることができれば、社会に出てからも、自分で判断・行動できる子になります」。上の子に厳しく当たってしまう場合は?~上の子に向き合う時間を作る「ママが赤ちゃんのお世話で大変なときに、上の子にわがままを言われて、イライラして当たってしまうことも多いですよね。そういう場合は、たとえば、『おっぱいが終わったら、二人で絵本を読もうね』のように、具体的な約束をしてみましょう。月一回でもいいので、下の子をパパに任せて上の子に向き合う時間を作ってあげるのもいいですね。おいしいおやつを食べて『ママと○○ちゃんとの秘密だね』と伝えたら、上の子はきっとうれしいはず。頭をなでたり、下の子に優しくしてくれたら『ありがとう。うれしそうだよ!』とほめて、下の子の気持ちを伝えましょう。心を満たされると、下の子にも優しくできるようになります」。ママのイライラを逃す方法を知っておこう「イライラしてたたいたり怒鳴ったりしそうになったときに、クールダウンする方法を知っておくといい」ということで、高祖さんのおすすめは、たとえばこんなこと。・子どもから離れる・深呼吸する・数を数える・お皿洗いなどで心を浄化する「触ってはいけないものは高い場所に片づけておく、お菓子売り場を通らない工夫をするなど、イライラする要因を排除することも大切ですね。また、日頃から少しでもリラックスする時間を作って、ガス抜きすることも必要です。一時託児サービス利用したり、パパに預けたりして、1時間でも2時間でも、一人になる時間を作ってください。家事もがんばりすぎないで、疲れた日はお惣菜を買うなど、手抜きをしてもいいのです」。相談できる人を見つけよう「日中一人でがんばっているママには、大人の会話をしたり、小さなことを相談したりできる人が必要」と高祖さん。「まずは、パパと向き合うことをあきらめないで。二人で、『子どもにはどんな大人になって欲しいか』を話し合ってみることも必要です。一時的な感情を子どもにぶつける対応が、思い描く将来のわが子の姿につながるのか、ということも見えてきます。でも、パパは帰りが遅かったり、話を聞いてもらえなかったりすることがあるかも。そういう場合は、両親でも、ママ友でも、行政の担当者でもいいので、とにかく相談できる人を見つけて欲しいですね」。私も7歳と3歳の育児中。毎日、仕事も家事もするべきことは山ほどあって、そのうえ子どもたちが思い通りにいかないと、ついつい大きな声に。子どものためにはならないと、わかってはいるのですが。早速、「どなりそうになったら深呼吸」を実践してみようと思います。取材協力:さら助産院特定非営利活動法人児童虐待防止全国ネットワーク<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年06月20日長男5歳。小学校入学も控え、いよいよ本格的に「しつけ」を考える年齢になってきました。以前より口うるさく言う機会が増えてきたのですが、正直、心の中はモヤモヤでいっぱいです。子どもが言うことを聞いても嫌なムードが残り、何だかスッキリしない…。そもそも「しつけ」って、何だろう?子どもに偉そうに指示を下し、「あなたのためよ」とお決まりのセリフで押し付けるのが、本当のしつけなんだろうか?そもそも私って、子どもをしつけられるほど立派な人間だったっけ…そう、悩み始めたのです。 ほんとうに「子どものため」?悩みながら気付いたのが、まず自分が「しつけ」という言葉をうまく飲み込めていないということ。それは、子ども時代の記憶があるから。子どもの頃は、「しつけと称して偉そうにしたり、怒る大人」に嫌悪感を感じていたのです。同時に思い出されるのが、「あなたのため」と口うるさく言われた記憶。たしかに親になってみれば子どものためを思って言うのですが、子どもの頃を思い出すと、親の言う「あなたのため」が時々「押し付け」に感じるときもありました。そういうときに限って、よく考えると「親のため」も絡んでいるのです。たとえば「親の体裁のために勉強してほしい」というように。では、本来のしつけって何でしょうか?それは「子どもが自分で自分の身を守り、また他人と社会でうまくやっていくための習慣作りの基盤」となるものです。たとえば、子どもが健康で、安全に生きていくために。友達と遊んだり、ケンカをしても仲直りして、信頼関係を築いていくために。社会に出て周囲と協力して夢を叶え、恋人や家庭を作り、やがて我が子を育てていくために。そうやって子どもが自分らしい人生を歩める基盤を、いま形作ることがしつけなのです。子どもにどう育ってほしいのかじっくり考え、しつけの定義をしっかり定めておくと、「しつけと称して偉そうになる」ことは防げると気付きました。本来の自分とのギャップもう一つ引っかかるのが、「自分は子どもをしつけられるほど、きちんとしていたかな?」ということ。そこまでひどい人間だとも思いませんが、独身時代は夜更かしが好きでしたし、休日はパジャマのままダラダラ、テレビだって付けっぱなしでした。「本来の自分」だって、子どもに威張れるほど立派な人間ではないのです。だからさも偉そうに口うるさく言う「ママとしての自分」とのギャップを、気持ち悪く感じていたのでしょう。そして子どもはその違和感にも、必ず気付くものです。そのギャップをなくすためには、まず本来の自分がしっかり生活することです。早く寝てもらいたいなら、自分が早く寝る。勉強して欲しいなら、自分が勉強する、という風に。子どもは親の真似が大好きですし、親の背中を見て育ちますから、効果はあるでしょう。基本は自分がしっかり生活をし、子どもに声をかけるときはしつけの定義を思い出すこと。そうすることで「偉そうに」「口うるさく」「押し付けるように」ならず、自然としつけることができると思うのです。ライター:宮野 茉莉子
2016年06月17日ぶっちゃけうまくいってる? 困った? 助かった?実録! お義母さまとの同居・近居エピソード「スープの冷めない距離」とはよく言ったもので、同居・二世帯同居・敷地内別居・近居など、さまざまな形態でおかあさまと暮らしているヨメのみなさま、いつもおつかれさまです! 今回はそんなみなさまに「お義母さまとの同居・近居で困ったコト、助かったコト」を教えてもらいました。近い将来、そうなるかもしれないママたちも、そうではない人も必見のエピソードをたっぷり紹介します。イラスト:春吉86%近くてヨカッタ! お義母さまに感謝家族みんなでインフルエンザにかかった時、自分が動けなかったのですごく助かった(、p、p)私が大病を患って緊急入院し、2カ月病院から出られず。子ども3人と夫は、実家で食事をしてなんとか乗り切ってくれた。退院後も、お裾分けをくれたり食事に呼んでくれたりしたので、リハビリや療養に専念することができ、本当にありがたかった(あのしゃ)仕事中に子どもが体調が悪いと連絡があると、私の代わりに迎えに行ってくれるのでとても助かる(モコモコ)こ、こ、怖すぎる〜! 監視しないでっ夜、窓の外が気になったので窓のカーテンを開けたら、白い顔がボーっと浮かび上がり思わず悲鳴をあげてしまった! 義母がうちの様子を覗いていたことがわかった…(nana)自転車ですぐに来られる距離なので、監視されている感じ。「こないだ通ったけど、夕方は出掛けていたみたいね」など常々言われる(ここてぃ)義理の家族が隣に住んでいる。最初の頃はやたらと玄関チャイムを鳴らされたり、まだ赤ちゃんだった長女を勝手に連れて行かれたりした…。また、窓から覗かれることもよくあり、とても怖かった(つぼゆ)何は無くとも同居はツライよ…義母はいつも自分の部屋ではなくリビングでテレビを見ながら着替える。下着姿でウロウロしている時があり、見たくないし困る…(ぽとと)子どもが悪いことをすると、義母と夫が一緒になって叱るので、私が子どもの逃げ場になってあげないと…と思い子どもをかばうと、「そんな甘い態度ではだめだ」とWで説教をされる。トホホ…(よっしー)とにかく過保護で心配性な義母。娘が幼稚園の頃、冬は風邪を引くからと公園遊びを禁止された。母親の私の意見は全く聞き入れてもらえず、かなりストレスが溜まった(くいしんぼ)私の子育て方法にケチをつけてくる!(あひと)突然の訪問はヤ・メ・テ・ッ!!よく孫に会いに来るのはいいが、事前に知らせてほしい。突然だと慌ててしまうので…(みうみう)歩いて15分の距離に住んでいて、毎週一度は必ず会う。土日はアポなしで来るので困る。部屋がハチャメチャで家族全員パジャマでダラダラしている時でも突然来るので、土日は朝からいつ来るかとドキドキする(みーぶ)雨が降った時に洗濯物が干しっぱなしだと、頼んでもいないのに家に入って取り込んでくれる。それはそれでありがたいけど、勝手に入られるのは微妙な気がする…(あっちゃん)同居・近居も悪いことばかりじゃない食費をかなり負担してもらい助かっている。メニューを考えて買い物してきてくれることも多い(はるタン)野菜をたくさんお裾分けしてくれて家計が助かる。晩御飯のおかずを分けてくれたりする(ハセ)子どものお弁当作りとか家事を手伝ってくれるので本当に助かる(リンリンちゃん)雑草が生え放題の庭の草抜きをしてくれたり、垣根を切ってくれたりする。指定のごみ袋も同じなので、ゴミ袋に入れてあとは捨てるだけの状態にしてくれるので、とっても助かっている(hani)いくら近いからって頻繁に呼び出さないで!電車1本で行ける距離なので、「おいしいお肉いただいたのよー食べにきて!」とか「庭のお花がきれいに咲いているのよ〜」などしょっちゅう呼び出しがある(汗)(たか)「家に来て〇〇を入力してほしいんだけど」「プリンターを買っておいてくれない?」「ワインを注文してくれない?」などなど、やたらと使われる。私も仕事が忙しい時は断るけれど、年に数回子どもを預かってもらうこともあるので、無理して頼みを聞いたりもする(なお)ちょっとしたことで呼び出されることがツライ。体調が悪いと夫に電話してきて、結局私が様子を見に行くことになる。行ってみると意外と元気だったりして…(大ママ)気を遣わないはずの実母との同居でもトラブル多発!?実母と毎日のようにケンカになる。母は私(1人っ子)を育てた経験しかないが、孫は男の子2人兄弟。子育ての大変さに驚いている。子育ては口を出さないでほしい(MO2)留守番をしてほしい時に自分の用事をどんどん入れてしまっていたり、お願いした日を忘れてしまっていて出かけてしまう。母がいるものと思って子どもにカギを持たせていない日に母はそれを忘れて出かけてしまい、子どもたちが家に入れなかったことがある(こだぬき)うまくいく秘訣は“つかず離れず”近くに住んでいるが、お互いあまり干渉しないように心がけている(はずきさん)家が近くお互い行き来していることもあり、義母は我が家の合いカギをほしがる。夫にも言っているようだが、私は断固拒否! 合鍵が作れない特殊なカギなのでと説明しているがどう思っているのか…。カギは渡さない、それだけは譲れない!(そらてり)同居は無理だと判断し近居にした。週末は気軽に遊びに行ける距離なので、子どもと夫だけで行くことも。お互い干渉しすぎないし、自分の生活のペースが保てるので、仲良くできているのだと思う(ぴっころりん)
2016年06月15日こんにちは、ママライターの木村華子です。北海道七飯(ななえ)町東大沼付近の林で、田野岡大和君(7歳)が行方不明になっていた事件は、2016年6月3日朝、陸上自衛隊駒ケ岳演習場内の小屋で雨宿りする大和君を隊員が発見する、という嬉しいニュースで幕を閉じました。大和君の無事が確認され、同じ世代のお子様を持つパパ・ママたちの中には、ホッと胸をなでおろした方も多いのではないでしょうか。私自身、もしも山中で一人きりになっているのがわが子だったら……と、遭難中の大和君が抱く心細さや恐怖を思い、他人事とは思えない1週間を過ごしました。大和君の行方が分からなくなった時点から、ちまたでは“置き去り”を虐待だとする意見 が飛び交っています。『山の中に子どもを置き去りにするのは、しつけではなく殺人同等!』『あきらかに虐待。または、ネグレクトの一つだと思う』などなど……。と同時に、ネット上では「自分も子ども時代、置き去りにされたことがある……」という声も少なくはない様子。大和君と同じく、ドライブ中に車から降ろされた経験談や、ソフトなものでは買い物中にスーパーで置き去りにされたなど、これらのエピソードを見ていると、確かにありがちなしつけ方法であるかのようにも思えます。「私もそうだった!」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?児童虐待が叫ばれるようになった現代だからこそ問題視されるしつけ方法ですが、一昔前までは決して珍しい行為ではなかったのかもしれません。そこで今回は、現在子育て中のママたちが幼少期に受けた“自分の子どもにはしたくないしつけ体験” を取材いたしました。●自分の子どもには絶対にしたくない“しつけ”の体験談●(1)おばあちゃんにお灸を据えられた『おばあちゃんちでイタズラすると、文字通り“お灸を据えられていた”。指のつけねにモグサを据えて、そこに火をつけるんだけど、子ども心にスゴい恐怖だった……。あんな教育法が、古き良き風習っぽくなっているのが理解できない!完全な体罰で、虐待だと思う』(30代・小2のママ)●(2)先生に全力でビンタされた『小学校に、怒ると全力でビンタしてくる先生がいた。でも、なぜか生徒には懐かれていた。怒るととても怖いけど、褒めるべきときにはしっかり認めてくれる先生だった。今では考えられない。たとえ良い先生だとしても、私なら一発でもわが子をビンタした時点で訴えそう。当時の先生はスゴいけど、全てを任せていた親もスゴい』(30代・3歳児のママ)●(3)父親に木刀を持って追いかけられた『わが家の父は、怒ると木刀を持って追っかけてきてた。実際に木刀で殴られた記憶はないから、多分追っかけていただけなんだけど、今考えれば、子どもをしつけるのに“脅す”って必要かな? と疑問に思う。下手な体罰よりも悪質な感じがする』(40代・小2のママ)●(4)母親に無視されたり悪口を言われたりした『体罰はまったくない家庭だったけど、悪いことをしたときの母親による精神的な攻撃がキツかった。「そんな子は私の娘じゃない!」と言って、ずーっと無視されたり、聞こえる場所で父親に私の悪口を言ったり……。それが虐待だったとわかるまで、結構な時間がかかった。自分が30代になった今、当時の母親がいかに幼稚だったか痛感している。ああはなるまい、と思う』(20代・6歳児のママ)●(5)置き去りや閉め出しが日常茶飯事だった『今回の事件と同じように置き去りにされたり、押入れに閉じ込められたり、玄関から閉め出されたり……というのは日常茶飯事だった。自分が親になって思うのは、正直わからんでもない……ということ。イラッとして、ベランダに子どもを出してしまいたくなることもある。でもそういうときって、しつけとかとは別の感情に支配されてるから、理解はできるけど正しいとは言えない 』(30代・5歳児のママ)●自身が受けたしつけを振り返り、子育てを見つめ直してみては?実際に子育てをしていると、虐待としつけの線引きに悩まされる瞬間は多々あります。そしてその答えはとても主観的で、個人差が生じやすいものでしょう。しかも、時代によって変化しやすいものでもあります。ある親子にとっては些細な教育方法の一つであったとしても、別の親子にそれが適応されるとは限りません。それぞれの親子に、それぞれの経験に、その答えがあるのだとすれば、「どこからが虐待なのか」を問い続けることに意味があるように感じます。ママたちが経験した「子どもにはしたくない!」エピソードは、それぞれの親子の答えが見え隠れするヒントのようにも感じられました。時には自身の幼少期を振り返って、当時どう感じたかを思い返し、現在の子育てを見つめ直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。●ライター/木村華子(ママライター)
2016年06月14日こすらないメイク落とし発売2016年8月4日、、炭酸泡を顔に乗せるだけでメイクが落とすことができる、こすらないメイク落とし「クレンジング泡パック」がスキンケアブランド「美肌しつけ」より発売される。発売元は、ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社。摩擦ストレス」無し「クレンジング泡パック」は、常盤薬品が行った調査結果から、94パーセントの女性がメイクを落とす際のクレンジングによる負担である「摩擦ストレス」を感じていることがわかり、その「摩擦ストレス」を無くすために開発されたメイク落としだ。【商品特長】(1)3ステップで完了「摩擦レス」クレンジングステップ1:泡を顔にのせる。泡が、メイク・古い角質にしっかり吸着。ステップ2:泡をおさえてつぶし、そのまま20秒待つ。メイク・古い角質がじゅわっと浮きます。ステップ3:洗い流す。泡がオイル状に変化したら、洗い流して完了。(2)炭酸泡パックで、くすみオフ古い角質、毛穴汚れ、角栓をオフします。クレンジングのたびにクリアで美しい素肌へ。(3)贅沢な美容成分配合で、洗い上がりもうるおう・天然由来の贅沢オイル配合アルガンオイル、ホホバオイル、オリーブスクワラン・うるおう美容保湿成分配合ヒアルロン酸、ユズセラミドアロエエキス(プレスリリースより)また、1本4役を担い、メイク落とし、洗顔、毛穴・角栓クリアパック、うるおいマスクがW洗顔も不要となっている。販売チャネルは、全国のドラッグストア、量販店、常盤薬品化粧品ブランドオンラインショップ「SANA」など。「摩擦ストレス」を感じている皆さん、是非「クレンジング泡パック」をお試しあれ。なお、常盤薬品化粧品ブランドオンラインショップ「SANA」では、「ふっくらもち肌」へ導くスキンケア「なめらか本舗」や毛穴のデコボコをなめらかにするベースメイク「毛穴パテ職人」など豊富な化粧品ブランドが発売されている。要チェックだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・プレスリリース メイク落とし「クレンジング泡パック」発売・常盤薬品化粧品ブランド公式HP
2016年06月14日【ママからのご相談】最近戸建てを新築し、同時に夫の両親との同居が始まりました。6歳の娘と、もうすぐ1歳の息子がいます。同居前は気づかなかったのですが、夫の両親が男子ばかりを構いたがり、かわいがる傾向が強くて参ってしまいます。それだけならまだいいのですが、育児についてことごとく口を出してきて、しかもその内容が時代錯誤で……。「1歳過ぎたら、お尻を叩いてでもオムツをやめさせなさい」と言われたり、「母乳があまり出なかったから、この子は体が弱くなるかも」という嫌味まで言われて、はっきり言って同居を後悔しています。夫に訴えても「年寄りに、いちいち目くじら立てるなよ」のひと言で、まったく頼りにならないです。もうそろそろ精神的に限界で、義父母相手にキレてしまいそうな自分がいます。●A. “育児の世代間ギャップ”を感じているのはあなただけではありません!初めまして、ライターの月極姫です。2人のお子さんを育てるだけでも大仕事なのに、同居をきっかけにストレスが増えて大変な状況ですね。旦那様も頼ってみたとのことですが、今のところ義父母さんの味方のようでちょっとお気の毒です。気を取り直して、同じ悩みを持つ方々のデータを見てみましょう。●ママが育児の世代間ギャップを感じる相手は、“義母”が1位【アンケート(1):古い育児法を押しつけてくるのは誰ですか?】・1位:義母……35%(43人)・2位:実母……27%(33人)・3位:義父……9%(11人)・4位:近所の方……8%(10人)・5位:祖母……7%(8人)・6位:その他……5%(6人)・7位:実父……4%(5人)・8位:その他の親戚……3%(4人)・同率9位:お世話になった恩師……1%(1人)・同率9位:祖父……1%(1人)※有効回答者数:122人/集計期間:2016年5月13日〜2016年5月18日(パピマミ調べ)このアンケート結果では、育児の世代間ギャップを感じる相手は圧倒的に義母さんが多く、次に実母、義父さんと続いています。ご相談者様のように同居だと、そのストレスも煮詰まる一方かもしれませんね。●どうして押し付けるの? しつけ、出産に関する世代間ギャップにお悩み多数次に、どんなことに関して“育児の世代間ギャップ”を感じるのかを見てみましょう。【アンケート(2):父母・義父母・親戚の育児法に対して、世代間ギャップを感じたことはありますか?ある場合、特に感じたことはなんですか?】・1位:ある/しつけに関すること (厳しすぎる、甘すぎる、昔風のしつけを押し付けてくるなど)……32%(24人)・2位:ある/子どもの人数や性別、出産に関すること(男子を好む、一人っ子に対して否定的など)……17%(13人)・3位:ある/授乳に関すること(母乳にこだわる、授乳中に高カロリーな物を食べさせようとするなど)……16%(12人)・4位:ある/その他……12%(9人)・同率5位:ない……8%(6人)・同率5位:ある/食べ物、飲み物のことに関すること(アレルギーや好き嫌いに対する無理解、栄養バランスよりカロリーを重視するなど)……8%(6人)・同率5位:ある/遊びや勉強に関すること(早期教育に否定的、塾や習い事への無理解など)……8%(6人)※有効回答者数:76人/集計期間:2016年5月13日〜2016年5月18日(パピマミ調べ)しつけに関すること、子どもの人数や性別に関する干渉も多いようですね。最近のパパさん、ママさんには女の子を欲しがる傾向が強いようですが、古い世代では男子の誕生を極端に喜ぶケースも多い のです。●いっしょくたに「古い」と決めつけないで! じーじ&ばーばタイプ別対応法筆者は以前、介護療養型病棟に勤務していた時期があり、そこでたくさんの高齢者の方々とお会いしました。「高齢者は押しつけがましい」といっしょくたにまとめてしまうのもまた乱暴であり、当然ながらお年寄りにもさまざまなタイプの方がいらっしゃいます。90歳を過ぎても若々しく、柔軟で、若い職員たちにも人気があり、タブレットやスマホを華麗に操るオシャレなおばあちゃん。昔の苦労話を切々と語るのが日課の、ちょっと近寄りがたい雰囲気のおじいちゃん。現役時代大企業の社長さんだったせいか、いまだに誰に対しても命令口調のおじいちゃん。定年まで看護師として勤め上げ、介護を受けるようになった現在もできる限り体を動かそうとし、職員の手伝いをしたくてたまらない様子の活発なおばあちゃん。当然職員はすべてのお年寄りに対して平等に接しなければいけないのですが、タイプに合わせて“接し方”を変えなければうまく信頼関係が築けない ということも痛感しました。古い育児法を押し付けられそうになったとき「そんなの古いから」だけでは角が立ちますよね。人間ある程度年齢を重ねると、性格が激変することはまずありません。お相手の個性と人格を受け入れて、上手に接していくことで世代間ギャップによるストレスも軽減されることでしょう。タイプ別の対応法を少しご紹介します。●時代感覚高めのイマドキタイプ一緒にいて最もラクで、楽しいタイプかもしれませんね。こういう方は精神的に自立しているので、古い育児法を押し付けたりはしません が、不安になったときは喜んで相談に乗ってくれます。ぜひママの方からどんどん質問して、先輩の叡智を積極的に吸収しましょう。●頼られるのが大好きなハイスペックタイプ高い地位を築いた方には、揺るぎない自信とリーダーシップがあるものです。接し方としてはとにかく尊重し、立て、同時に媚びない こと。こうした積み重ねで信頼関係を築くと、逆にご相談者さまの“時代感覚”を受け入れてくれるようになります。「うちの嫁が言うなら、最近の育児はそうなのかもな」と思っていただけたら、しめたものです!●記憶と共に生きる生き証人タイプ苦労人タイプの方は、ある意味もっとも接し方が難しいかもしれません。『義父はすごく貧しい環境から這い上がった人で、尊敬はしているんですが、子どもにフルーツ缶のシロップを全部飲ませようとしたり、ラーメンの汁を残させないとか、とにかくもったいない精神が極端で困ってます…… 』(20代ママさん)『義母の生家が極端に男子を尊重する家だったらしく、今義母は私の息子ばかり溺愛するので、はっきり言って気持ち悪い です。自分が女子として生まれてツラい思いをされたなら、逆にどの孫にも平等に接して欲しいと思ってしまう』(40代ママさん)『義父母が、紙オムツを「不経済だ」と……無理やり布オムツにさせられました。布オムツにも良いところはたくさんあるのですが、正直面倒で疲れました』(30代ママさん)このような悩みも多く聞かれるタイプですが、真っ向から反発してもあまり良いことはありません。自分の親であれば意見しやすいかもしれませんが、義父母さんの場合は旦那様に上手にお願いし、間に立ってもらいましょう。また、日ごろからママさんが義父母さんの苦労話をよく聞き、受け入れることでお相手の態度もかなり軟化するはず です。育児に関して何か押し付けられた場合、子どものためにはっきり断るべきこともあるでしょう。しかし、“日ごろから信頼関係ができていて断る”のと、“日ごろの関係が険悪な状態で断る”のではまるで違ってきます。●まだまだ活躍したい張り切りタイプ家事、育児に関して「手伝うわよ!」と言ってくれる頼もしいタイプ。孫を外に連れだして遊ばせたり、預かってくれたりということにも積極的ですが、子どもに積極的に関わってくれるぶん衝突も多い 傾向があります。注意すべきは、衝突を面倒くさがるあまり、調子に乗ってお任せし過ぎないことです。気持ちは現役のおじいちゃん、おばあちゃんでも、無理をすると急に心身の調子を崩してしまう こともあり得ます。たとえば元気な義母さんが「ゲームばかりさせてないで外で遊ばせなさい。私が連れて行くから」とおっしゃったとします。たまに近くの公園ならお任せしてもいいでしょうが、頻繁な場合は疲れを考慮してママさんが自分で行く、または「私も外に出たいので一緒に行きます」とみんなで出かける。基本、子どもの安全を守る責任者は親です。父母や義父母さんにお任せする場合も、お気持ちとプライドを尊重しながら“任せて任せず”の精神で、遠くから見守ることをお忘れなく。毎回任せすぎるのは疲労の元、毎回お断りするのは関係悪化の元と心がけましょう。“孫疲れ”が社会問題にもなっている今、自分たちの都合でじーじ&ばーばを酷使しない配慮も必要です。●不変の真理もたくさん! 先輩の子育て論を上手に生かしていこう世代が異なると感覚や価値観も違い、どんな分野でも衝突が起こるのは当然かもしれません。しかし、世の中は先輩なくして成り立たないもの 。子どもの安全や権利を最優先にしながらも、やはりおじいちゃん、おばあちゃん世代とうまくやっていく方法を考えなければなりません。もちろん子どもの健康が脅かされるような極端なケース(アレルギーに対する無理解、危険な遊ばせ方など)では、ママが戦わなければいけない場面もあります。その場合は自分の意思を貫きましょう。そして、アフターフォローと寛容な態度をお忘れなく 。「相手に完璧を期待するから、腹が立つ」という面もあるかもしれませんね。「いろいろあるけど、最後にこの子を守れるのは私」と腹をくくれば、さまざまな価値観を受け入れる余裕も出てくるものです。【参考文献】・『年寄りの話はなぜ長いのか』高田明和・著●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年06月09日音楽教育が、子供の情緒や感受性、社会性や知能の発達にとても良い影響を及ぼすことは、すでに広く知られている事実です。また、子供たちが音楽を集中して聞くことで、言語を聞き取る能力もアップし、語彙力や語学力がつきやすくなるとも言われており、昨今ますます幼児のための音楽教室の人気があがっているようです。「音楽教室に通わせたいけれど、経済的な事情や、時間的な問題で難しい」というご家庭は、ぜひ家庭で音楽教育をしてみてはいかがでしょうか。今回は、家庭でもできる音楽教育についてご紹介したいと思います。つけっぱなしのテレビを消して、良い音楽を聞かせよう音楽教育というと楽譜を読んだり、楽器を弾いたりすることを想像しますが、 幼児期の子供にはまだまだ難しいもの。さらに楽器を演奏するにも、手が小さすぎますよね。ですから、乳幼児期はよい音楽をたくさん聞かせて、「耳つくり」をしてあげることが最も重要な音楽教育なのです。普段、リビングで子供と過ごすときなど、テレビをつけっぱなしにしているママも多いかもしれませんが、これからはテレビの代わりに良い音楽を流してみませんか。では、どんな音楽が子供にとって「良い音楽」なのでしょうか。クラシック音楽やジャズ・ポピュラー・日本の伝統音楽・童謡など、音楽といってもさまざまなジャンルがあります。もちろん、どのジャンルにもすばらしい音楽は存在していますが、子供におすすめなのが、それぞれの国の歴史とともに、長く生き続けてきたような音楽です。いくら流行しているとしても、機械的な音楽では、子供の想像力や情緒を育てることは難しいのです。手始めに、ママやパパが小さいころから聞いていた日本の昔ながらの童謡や、モーツアルトのクラシックなどの歴史ある音楽を選んで、部屋でゆっくりするときや、食事中のBGMとして流してみませんか?日常生活や遊びの中に音楽に取り入れる音楽教室ではなく、家庭で音楽教育をするメリットは、遊びや生活の一部として自然に音楽に親しめる点ではないでしょうか。子供が遊んでいるときに音楽を流してあげていると、無意識に子供の心に音楽が刻まれていきます。他にも食事中、寝かしつけの際、朝起きるときなど、その状況に相応しい音楽を選んで、自然な形で生活に取り入れていきましょう。また、子供が元気のないとき、イライラしているときは、まずは静かな音楽を流し、気持ちを落ち着けてから、活発な音楽を流すようにすると、子供たちの気持ちが明るくなったり いらだちをやわらげたりする効果があるとも言われています。このように、子供の気分を変えたり、気を紛らわせたりする手段として音楽を使ってみても良いでしょう。家族で一緒に音楽を楽しもう!子供の情緒や知能の発達に役に立つからと、一方的に子供に音楽環境を与えるだけでは、家庭での音楽教育は物足りないものになってしまいます。大切なのは、ママやパパの心にも、音楽を楽しむ余裕を持ってもらうことなのです。親子一緒に、童謡を歌ったり、音楽を聞きながらリズムを取ったりして、「音楽は楽しいものだ!」と子供が思えるようにしてあげましょう。ママやパパがピアノなどの楽器が弾けるのであれば、童謡やクラシックを演奏して子供に聴かせてあげることができますが、楽器が苦手だったとしてもハーモニカや鈴など、かんたんに演奏できる楽器を用いて、家族で歌いながら合奏するのもおすすめです。また「とんとんとんとんひげじいさん」や「いとまきまき」など、子供たちが大好きな手遊び歌を一緒に歌ったり、音楽に合わせて飛んだり跳ねたりすることも、立派な音楽教育です。このように、家族で音楽に親しみ、楽しんでいるという環境こそが、子供の音楽的感受性を育ててくれるのです。いかがでしたか?音楽が子供の心や脳に良い影響を及ぼすからといって、一方的に楽器を与えたり、子供が嫌がる音楽を聞かせようとしたりするなど、やみくもに「音楽」を押しつけることはやめましょう。子供たちが音楽に親しみを感じ、楽しめるようになってこそ、音楽が子供に良い影響を与えてくれるのです。まずは、親子で音楽を楽しみながら、子供が音楽に興味が持てるような環境づくりから始めてみましょう!
2016年06月08日あんふぁんママの質問箱とにかくおしゃべりで作り話も多い息子が心配です人とコミュニケーションを取る上で、話す・聞く力は大切なもの。臨床心理士の伊志嶺美津子さんが答えます。illustrationKAWAZOE MutsumiQ1. 4歳の息子はおしゃべりで、寝るまでずっとしゃべり続けています。作り話が多いのも心配です。[埼玉県・りんれい]A .ママがお話をしたり全て子どもに聞いてみて大人は言葉に出さずに頭の中で考えることができますが、4歳くらいの子どもは、しゃべることによって考えます。とはいえ、こんなにもしゃべり続けるのは何か理由があるのかもしれませんね。例えば、何らかの不安感からママを独占したい場合、おしゃべりはママを自分に引きつけておけるツールになります。もしくは、単に話をするのが楽しくて口から言葉がどんどんあふれてきているのかもしれません。子どもの行動には必ず意味があります。ママも自分の子ども時代を思い出して、お子さんの気持ちを考えてみてください。作り話も度重なると心配になりますね。でも今はまだ、現実とそうではないものが混同する時期なので心配ないですよ。「そういうこともあるのかな」「不思議だね」と半分は認めつつ、「ママは見たことないな」「ママもそういう夢を見たよ」というように、「あれ?」と子どもが思うような言葉掛けをしてあげるといいと思います。それとなく現実は伝えても、全否定はよくありません。普段の生活の中で、ママが作った物語を話したり、童話を読んであげるのもいいと思います。同じ年頃の男の子が主人公のお話や、お子さんが好きそうな本を探してみましょう。時には面白そうな遊びに誘ったりして、外に連れ出すのもいいかもしれません。おしゃべりに対するエネルギーを他の方向に向けられるといいですね。
2016年06月08日いまや人間にとってなくてはならない存在となったペット。とはいえ、自宅で飼うことができなかったり、日中家をあけるために世話ができなかったりと、飼いたくても飼えないという人たちもいるはずです。そんななか最近人気を集めているサービスが“レンタル犬”。 数時間という短い時間から、家に連れ帰って数日間など、希望に合わせて犬をレンタルできる というものです。かわいい犬との触れ合いを手軽に楽しめるということから利用者が増えているようですが、決して良いことばかりではない様子。ここでは、レンタル犬を利用した人たちの声を紹介したいと思います。●レンタルして良かったと感じた人の声『夫婦で働いているので日中にお世話をすることができなくて……。犬につらい思いをさせるのは嫌だから、休みの日だけレンタルで楽しむようにしています。短い時間ですが本当に癒されますよ』(30代男性/塾講師)『本当に子どもたちが世話をできるのか、練習のつもりで2週間ほどレンタルしました。きちんと役割分担して最後まで面倒を見てくれたので、安心してワンちゃんをお迎えすることができましたよ。今でもきちんと世話してくれています』(40代女性/主婦)一人暮らしの人や共働き世帯などであれば、日中に面倒を見ることができないため犬を飼うことを諦めなければならないでしょう。そんなときでも、レンタル犬であれば都合のいい時間に思う存分かわいがることができます。また、レンタル犬を扱うお店のなかには、気に入った犬がいればそのまま購入することができる というところもあるようです。子どもたちとの相性に不安をかかえる場合であれば、事前のトレーニングの場として利用するのもいいのではないでしょうか。●レンタルに疑問を感じた人の声『子どもたちが気に入ってしまって、お別れさせるのが心苦しかったです。「今日だけだよ」と言ってレンタルしたのですが、泣きわめく子どもたちから引き離さなければいけないことを考えると安易に利用できないですね』(30代男性/不動産)『ペットをレンタルするって、ちょっと考えられません。最近飼い主の無責任な行動が問題になっていますが、レンタルなんてやると余計に無責任な感覚が生まれそうで怖いですね。世話やしつけなどの大変な部分は無視して、かわいいという良い面しか見ていない気がします』(20代女性/大学生)『一緒に遊んでいるときはすごく楽しかったです。でも後から考えてみると、毎日のように違う場所に連れて行かれて、違う人に連れ回されて、犬にとってはものすごいストレスなんじゃないかなと。レンタルする側が楽しければいいという考えには少し疑問を感じます』(30代女性/美容師)レンタルという手軽さが、生き物の尊さを失わせる可能性もあるでしょう。また、レンタルされる犬はきちんとしつけられているため、「ペットを飼うって簡単なことなんだ」と勘違いしてしまう人もいるようです。実際に犬を飼えば、トイレをはじめとしたしつけをする必要もあります。レンタル犬がかわいかったから犬を飼おう!と思って安易に考えていると、「思っていたのとは違った」 ということにもなりかねません。----------レンタルというサービスは、犬と触れ合うハードルを低くしてくれる反面、本当の意味で命の大切さを学ぶ機会になるのかは疑問が残るところです。飼い犬として迎え入れるにせよ、レンタル犬として交流するにせよ、相手が生き物であるということは深く心に刻んでおかなければならないでしょう。●文章/パピマミ編集部
2016年06月07日タレントのビートたけし(69)が、4日に放送されたTBS系ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』(毎週土曜22:00~)で、"しつけ"という言葉について持論を展開した。番組では、しつけとして父親が北海道の林道に置き去りにして行方不明になっていた小学2年の男児が無事保護されたニュースを特集。それに関連して、「保育園の教育に見る"しつけ"って何だ?」と題して、あいさつや作法などを徹底する大阪・堺市内の保育園の教育を紹介しながら、しつけについてトークを展開した。たけしは、「"しつけ"って、犬とか猫を調教するような言葉。子供に"しつけ"っていうのはどうなんだろう」と疑問を投げかけ、「作法とか礼儀とか、そういう名前で区別したらいい」と提案。「しつけをしてるんだっていうと、犬のおしっこの場所を教えているような感じがする」と語った。また、「この子たちが大きくなったら、なぜこうしないといけないのかまでわかるといいよね。自分のやっていることのね」と、それぞれの作法にはどういう意味があるのかまで理解することが大切だとの考えを示した。
2016年06月06日お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、5日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、両親がしつけとして小学校2年生の男児を北海道・七飯町の林道に置き去りにし、その後無事に保護された一連の出来事についてコメントした。虐待としつけの線引きが難しいとする意見に対して「そんなに難しいとは思っていなくて」と反論した上で、「叱る方に信念があるかどうか」が重要と説く松本。「家族構成も違えば子どもの性格も違う。やり方はいろいろあるので人の家族をとやかく言うことではなくて、『私はこの信念で叱っています』があれば全然問題はない」と主張した。男児の父が世間体を気にして「山菜採り中に、はぐれた」と嘘の証言をしてしまったことから、「信念がなかったのかな」と察し、「どこかで後ろめたさがあったのでは」と推測。自身の6歳の娘には「ほとんど怒ったことがない」と言い、その理由を「(自分の)信念がないんですよ」。「勉強しなさい、習い事をしっかりしなさい、テーブルマナーがどうとか……どの口が言うんですか?」と問いかけた。そんな松本が信念を持って娘に教えていることは、「人に迷惑をかけない」と「ずるいことをしない」の2つ。「それ以外のことに関しては、自分のことを棚に上げて怒れない」と正直に打ち明け、「この2つのことを、(男児の)お父さんは守れてないよね」と指摘し、「そういう意味で、僕はこのお父さんをしつけることはできますよ。『コラッ!』と言えます」と断言して笑いを誘った。一方で、「この家族のこの先が心配」とも。「パワーバランスがどうなっちゃうんだろう。この子に対して、お父さんが今後怒れなくなるんじゃないか」と語っていた。
2016年06月05日『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』で主演を務める鈴木亮平が、5月27日(金)からの台湾公開に併せ、現地からの熱烈オファーを受けてキャンペーンを実施。台湾で空港や街頭、舞台挨拶に登場し熱い歓迎を受けた。パンティを被った興奮の力で悪を倒すヒーローを、鈴木さんが驚異の肉体美と身体能力で演じ切って大ヒット、そのまさかの続編に清水富美加、柳楽優弥、ムロツヨシを迎えて実現した本作。欧米含め世界20か国以上から上映オファーが続々届いているという中、台湾での公開に合わせて“降臨”した鈴木さん。台湾では、前作『HK/変態仮面』が映画祭で上映された際、チケットは即売に。原作「究極!!変態仮面」が現地で大人気だったこともあり、映画も高い注目を集め、当時も鈴木さんが現地で舞台挨拶を行い、大歓迎を受けた。今回の続編の公開規模は、今年台湾で公開された日本映画でも最大の52館。満を持しての台湾公開となり、台北市内から遠い桃園空港に22時ごろの到着にもかかわらず、待ち望んでいたファンからは歓声が上がり、鈴木さんも快くサインや握手に応じていた。翌5月28日(土)は、現地メディアの取材からスタート。開始前に「前作は台湾で大ヒットしましたが、今作品もそれ以上に向けて自身のキャンペーンにかかってるので、がんばります」とコメントをしていた鈴木さん。50万部発行の現地日刊紙「Apple Dairy」や、朝ドラ「花子とアン」も放送したケーブル局「ビデオランド」などの取材を受けた。その後はランチの予定だったが、移動中に街頭ビジョン(台北市内10か所、台湾全土で32か所)を発見。また、前回は実施していなかったアドトラックを“台北の原宿”といわれる西門町で、偶然見つけた鈴木さんは、体感温度40度を超える猛暑にも関わらず、自ら走ってアドトラックを停めてもらい、その前で変態仮面さながらのポーズで緊急撮影会を行った。その後、Regent Hotelで行われた記者会見には、テレビ8社、WEB5社、新聞4社(※台湾の新聞全紙)、雑誌3社の計20社が参加。台湾の印象を聞かれ、鈴木さんは「人が温かい、そして文化に寛容な国だなと感じています」とコメント。その理由を尋ねられると、「先ほど見たアドトラックが、おしり丸出しのビジュアルで、これを街中で走らせる。日本でもそこまではさすがにできなかった」と応じ、集まった記者たちからも笑いが起きた。そのアドトラックは、前回を超える115台が台湾全土で走行しているというのだから尚驚きだ。最後に、「台湾は来るたびに優しく迎えてくれるし、応援してくれるので、またぜひ戻ってきたいと思います。できれば『変態仮面3』で。今作品はパワーアップしているし、ただ笑うだけではなくかっこいい。変態だけどかっこいいので、皆さんぜひ見に来てもらって、“変態仮面“がアジアを代表するHEROになっていければと思っています。ありがとうございました」と挨拶して会見を締めくくった。5月29日(日)のキャンペーン最終日も、朝から現地雑誌メディアの取材からスタート。その後、SHOWTIME CINEMAに移動し、2度目の舞台挨拶を実施。自己紹介と作品名を現地語で披露すると観客から歓声が上がった。その後のQ&Aでは、「次の作品が引退前の最後の作品になるとしたらどんな役が良いですか?」という質問に対し、「『変態仮面3』です!」との堂々発言にも歓声が巻き起こった。また、共演の柳楽さんに“おいなりさん”を押しつけるシーンが多かった本作。撮影でそのシーンがあると、まずは柳楽さんに「今日は“おいなりさん”をくっつけるけどごめんね…」と謝っていたが、実は「柳楽くんは(カンヌで)主演男優賞を獲った俳優なんですが、そんな俳優に押しつけるなんて嬉しかったです」と告白、会場は爆笑に包まれた。上映後、ドラマをずっと観ていたという20代の女性ファンは「映画を見て、すごく面白かったです。こんな変態なヒーローを演じられるのは鈴木亮平さんだけだと思います」とコメント。また10代の男性は、「皆にオススメしたい映画です。鈴木亮平さんは前作からすごく良かったです。ほかの正統派ヒーローとは全然違っていて面白いです」と感想を語ってくれた。その後、鈴木さんは、台北のシンボルタワーでもある「台北101」近辺でもアドトラックを見つけ、101タワーをバックに変態仮面をさらにアピール。帰りの松山空港でも、100人ほどのファンがすでに“花道“を作って待機しており、その花道を通って、鈴木さんは熱烈歓迎の台湾を後にした。『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月30日お子さんと焚き火をしたことはありますか?最近は、焚き火ができる場所も少なくなり、火を見たことがないという子どもも珍しくありません。「子どもが焚き火体験から学べることは多い」という日本焚き火コミュニケーション協会代表理事の三宅哲之さんに、「焚き火の効用」「手軽に楽しむ方法」を聞きました。効用1:焚き火を囲むと親子の絆が深まる三宅さんは、3年前に「日本焚き火コミュニケーション協会」を設立し、チームや仲間の大切さを学ぶ「焚き火研修」などの企画運営を行っています。そもそも、どうして焚き火を広めようと思ったのでしょうか。大学時代は野外活動研究会に所属し、仲間と焚き火をする機会が多かったという三宅さん。「数人で車座になって焚き火を囲んでいると、なぜかみんな普段は口にしないような本音を話し出す。焚き火がつくり出す独特の空気感が好きだった」と振り返ります。その後、社会人になって人間関係の問題に直面することもあり、本音でコミュニケーションすることの重要性を痛感。そのときに思い出したのが、焚き火。協会を設立し、焚き火を囲む場を提供する中で、焚き火の効用を再認識し、「ぜひ親子のコミュニケーションにも活用してほしい」と三宅さん。「毎日忙しい中で、親子が向き合ってフラットにふれあう機会は少ないのではないでしょうか。親子で焚き火を囲むと、普段できないような体験や会話ができて、絆が深まります」効用2:大人も童心に帰って、親子が同じ目線で遊べる最近は、親も焚き火をしたことがないということも珍しくありません。火のつけ方がわからない人もいるそうです。「一度体験すると、親の方が夢中になることが多い」と三宅さんは笑います。大人が焚き火にはまるのは、童心に帰ることができるから。夢中で枝を組み、火がついたら歓声をあげたり、子どもと一緒に走り回ったり。普段の親としての立ち位置から解放されて、子どもと同じ目線で遊ぶことができるそうです。子どもをガミガミと怒る必要もないし、自然の中で仕事や育児のストレスも解消されます。焚き火の場は、親子が声をそろえて笑うことができる、そういう場所なのです。効用3:自然体験で生きる力を育む三宅さんが主宰する親子向けの「きこり&焚き火体験」では、森の中に入って木を切る場面を見学したり、薪を割ったりという準備段階から始まります。子どもたちはみんなで声をかけながら協力して薪を運んだり、手のこぎりで枝を切ったりします。そんな体験を通して、人と協力すること、相手を思いやることなどを学んでいきます。もちろん、火を知ることも大事なこと。着火にはあえてバーナーではなくマッチを使うそうです。日常生活で火を見る機会がない子どもたちは、焚き火の中でできた焼き芋を棒でかき出すときも、どうしていいかわからないことが多いとか。「どこまで火に近づけば熱いと感じるのか、自分で体感するしかない」と三宅さん。「生きていくために人と協力することも、火の熱さを知ることも、昔は当たり前に体験していたことですが、今の子どもたちにとっては、当たり前ではなくなってしまっている」と言います。三宅さんは、参加者にルールを課すことはしていません。大人が「危ないからだめ!」と言っていては、子どもは成長できないからです。「焚き火体験では、自由な環境の中で、子どもたちが自身に必要なことを自主的に感じてほしい」という思いがあるのです。手軽に焚き火体験をするには?さて、焚き火はどこでできるのでしょうか。三宅さんによれば、一番お手軽なのが、大きな公園にあるバーベキュー場。バーベキューコンロを使い、木炭ではなく、小枝や薪を組んで火をつければ、焚き火体験ができるそうです。あるいは、キャンプ場。焚き火台を持参すれば、焚き火ができます。とはいえ、「本当の焚き火の醍醐味は直火ですること(地面の上で直接火をおこすこと)」。ただ、直火で焚き火ができるキャンプ場は非常に限られています。「直火・キャンプ場」などのキーワードで探してみてくださいね。私も子どもの頃は、よく庭で両親と焚き火をしていました。焼き芋を入れたり、落ち葉を拾ってきたり、本当に楽しかった思い出があります。今は条例ができて、焚き火は禁止されていますが、三宅さんの話を聞きながら、子どもたちと焚き火をしたくなりました。怒ってばかりの毎日ですが、焚き火を囲って、ゆっくり話を聞いてあげようと思います。一般社団法人日本焚き火コミュニケーション協会<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年05月30日