2023年2月17日(金) に公開される映画『別れる決心』のジャパンプレミアが、12月26日(月) にTOHOシネマズ 日比谷で開催。パク・チャヌク監督のほかに、解説ゲストとして古家正亨、特別ゲストとして磯村勇斗が登壇した。映画『お嬢さん』以来、5年10カ月ぶりの来日となるパク監督は、新作を待ちわびる日本のファンを前に「今日は寒い中、このように集まっていただきありがとうございます」と感謝しながら「この作品は『お嬢さん』以来となる私の映画監督作であり、コロナ禍を経て初めて作った映画でもあります。とても意味深い作品であり、ベストを尽くして制作した作品です」と挨拶した。古家氏が「映画賞を総なめしているのみならず、作品としての質も高く評価されている。これまでのパク・チャヌク監督作に比べて暴力や性描写が抑えられているけれど官能的。かなり興奮しました」と絶賛するように、『別れる決心』は第75回カンヌ国際映画祭監督賞受賞のほか、青龍賞7冠を初め韓国国内でも数多くの映画賞を受賞。さらに第80回ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされ、第95回アカデミー賞の韓国代表作品にも選ばれている。また韓国では脚本集がベストセラーになり、決めセリフがSNSで流行するなど社会現象的ヒットを記録。BTSのRMも本作にハマっており、Instagramで映画のセリフを話す映像を投稿している。これにパク監督は「RMさんは自分でお金を出して何度も本作を観てくれたようで本当に嬉しいです。次回お会いする際にはお礼を言おうと思います」と笑顔。製作においては古典的スタイルをテーマにしたそうで「それが私がこれまでに作ってきた刺激的な作品よりも好評を博しているということが非常に興味深いです。人を愛する感情や別れの辛さというものはどの国のどの世代でも共通するものであると再確認することができました」と反響に手応えを得ていた。中盤には磯村が監督への花束を抱えて登壇。磯村は自身の出演作『PLAN 75』でパク監督と同じく第75回カンヌ国際映画祭に参加しているが、この日が念願の初対面となった。10代の頃に、パク監督の映画『オールド・ボーイ』を見て衝撃を受けたという磯村は「あの作品を見たときに“俺はこういう作品に出るような俳優になるんだ”と思ったくらい衝撃を受けました。それを手掛けた監督とお会いできているなんて本当に夢のよう」と感無量。これにパク監督は「私も今日こうしてお会いできて嬉しいです。今後磯村さんは大俳優になって簡単にはご挨拶できなくなると思うので、お会いできてよかった」と語り、当の磯村は「そんなことを言われたら……頑張るしかない!」と自らに気合を入れていた。また磯村は『別れる決心』について「中毒性のある映画で面白かったです。過激なシーンを抑えつつも登場人物たちの心情にフォーカスを当てて、刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と容疑者ソレ(タン・ウェイ)の掛け合いに胸がウズウズ。何度も観たくなる大人の危険なラブストーリーだと思いました」と絶賛。古家も「美術セットにもすべて意味があり、セットから聞こえてくるセリフもあって、見ていてドキドキする。あんなにもセクシーなハンドクリームは初めて」とヒントをちりばめながら見どころを上げていた。そして磯村は憧れのパク監督に対して「撮影現場で心掛けていることは?」と質問。これに監督は「対話」と明かし「私の作品を見た方は、私という人間はひとりで色々なことに拘り、周りの意見を聞かないような人間だと思われるかもしれませんが、私は誰よりもキャスト・スタッフと話をして彼らの話をよく聞きます。ディスカッションすることでそこから良いものを選択することができるし、そこから自分の考えが発展成長もする。これはとても重要なこと」と説明。その返答に磯村も「一番大切なことですね。僕も改めて仲間たちと会話をしながら作ることを大切にしたいと思いました」と感銘を受けていた。また司会からパク監督作品への参加の意思を問われた磯村は「出られるものならば出たいですよ!そのためには韓国語を頑張って勉強しようと思う!」と前のめり。するとパク監督も「磯村さんが韓国語をマスターするのではなく、私が日本語を勉強して日本映画でご一緒するのもありかもしれませんね」と日韓合作作品の制作に意欲を見せていた。最後にパク監督は「私にとって幸せな瞬間は、この作品を見て観客の皆さんが笑ってくれた時です。ユーモアとは言語の壁を超えるのが難しいものですが、そのユーモアの部分を外国の皆さんが笑ってくださるということは、この映画で描かれているユーモアが通じたということ。皆さんもこの映画を見て面白いと感じたら、躊躇することなく笑ってくださいね」と日本の観客に呼び掛けた。<作品情報>映画『別れる決心』2023年2月17日(金) 全国公開監督:パク・チャヌク脚本:チョン・ソギョン、パク・チャヌク出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ関連リンク公式HP::
2022年12月27日韓国映画界を牽引し続ける、アジアが誇る鬼才パク・チャヌク監督の最新作『別れる決心』。その5年6か月ぶりの来日を前に、監督の“すごさ”をふり返った。韓国映画界を牽引、アジアを代表する巨匠2000年、南北分断を背景に兵士たちの友情を描く『JSA』が韓国国内で封切られると、当時の観客動員記録 を塗り替える大ヒットを記録し歴代興行収入No.1を獲得。韓国国内の賞を総なめにして社会現象を巻き起こし、第51回ベルリン国際映画祭コンベティション部門にも出品され、世界中にその名を知らしめた。翌年、日本でも公開されると公開当週興行収入第1位を記録。同年に日本公開された『シュリ』の大ヒットに続き、日本国内での“韓国映画ブーム”を巻き起こすことに。さらに2003年に公開された復讐サスペンスの金字塔『オールド・ ボーイ』は日本の漫画を原作にした作品。第57回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出され、審査員特別グランプリを受賞、審査委員長のクエンティン・タランティーノから「できればパルム・ドール(最高賞)を授与したかった」と激賞されたという逸話も。『オールド・ ボーイ』は『復讐者に憐れみを』(02)、『親切なクムジャさん』(05)と並び、“復讐3部作”と称される。2009年『渇き』でも第 62回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、2013年には『イノセント・ガーデン』で韓国監督初のハリウッド進出を果たした(同時期に、『悪魔を見た』『箪笥』キム・ジウン監督の『ラストスタンド』、続いて『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督の『スノーピアサー』もある)。さらに、2016年に公開された前作『お嬢さん』は第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品、第71回英国アカデミー賞にて非英語作品賞を獲得するなど、国内外で多数の賞を受賞した。そんなパク・チャヌク監督の最新作『別れる決心』は、5月の第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門での監督賞受賞を皮切りに、韓国の“アカデミー賞”とも称され、最も権威ある映画祭・青龍映画賞で監督賞をはじめ7冠を獲得。同じく大鐘賞では作品賞、脚本賞、主演男優賞の3冠を受賞。韓国映画制作家協会賞で6冠、韓国映画評論家協会で6冠獲得など、国内の映画賞を軒並み受賞し、社会現象ともいえるブームを巻き起こしている。本年度のアカデミー賞国際長編映画賞部門の韓国代表選出、先日発表された第80回ゴールデン・グローブ賞でも非英語映画賞(旧・外国語映画賞)ノミネ ートなど、国内外の映画界に旋風を巻き起こしている。最新作『別れる決心』はサスペンスとロマンスが溶け合うパク・チャヌク監督といえば、バイオレンスやエロスの描写に定評があるが、6年ぶりの最新作『別れる決心』は、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマ。監督作品で、本国においてR(18歳以上観覧可)の等級がつかないのは、12歳鑑賞可指定の『サイボーグでも大丈夫』以来、実に16 年ぶりという。ただ、これまでの作品のような過激な描写は少なくとも、パク・チャヌク監督らしさは健在だ。監督はカンヌ国際映画祭にて、「この映画にはヌードもバイオレンスも必要がないと感じた。そういった描写がないからと言って、必ずしも進化してないわけではない。ただ、大人の映画を作りたかったんです」と話し、「大人の映画というと、みんなエロティックなものやセクシーなものを期待するけれど、私は全く逆の発想だったんですよ」 とコメント。「今年最もロマンチックな映画」(IndieWire)との呼び声もあり、過激な描写はなくとも官能的なムードを漂わせる点が世界中を熱狂させているようだ。さらに、独特なカメラワークとカットもパク・チャヌク監督の持ち味の1つであり、本作でもいかんなく発揮、観客を本作の世界観へいざなっている。『別れる決心』は2023年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月20日映画『別れる決心』が、2023年2月17日(金)より公開される。監督はパク・チャヌク。パク・チャヌク最新作はサスペンスロマンス映画『別れる決心』は、『オールド・ボーイ』で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞、その後も『渇き』『イノセント・ガーデン』『お嬢さん』を世に送り出してきた韓国の巨匠パク・チャヌク監督の最新作。6年ぶりの最新作『別れる決心』は、サスペンスとロマンスが溶け合うスリリングなドラマ作品となっており、“喪失の物語”を繊細かつエレガントに、そしてユーモアのある表現で映し出している。“刑事と容疑者”が惹かれ合うスリリングなストーリー物語は、刑事ヘジュンが、崖から転落死した男の妻ソレの調査を開始することからスタート。“刑事と容疑者”として出会った2人だが、取り調べが進む中で、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってきて...。二転三転する先の読めないストーリーや、相手の本心を知りたいヘジュンとソレの駆け引きから、目が離せない。■主人公チャン・ヘジュン...パク・ヘイル男が山頂から転落死した事件を追う誠実な刑事。史上最年少で警視に昇格するほどの実力者。いつも服装はきちんとしていて、清潔感にあふれ礼儀正しく親切だが、何よりも犯罪者を捕まえることに真摯に取り組む人物。すべての事件現場の状況をスマートウォッチに記録し、不眠症のため深夜勤務も日常茶飯事。取り調べをする中で、被害者の妻ソレに惹かれていく。主演を務めるのは、『殺人の追憶』『グエムル ~漢江の怪物~』など、ポン・ジュノ監督作品への出演で注目を集め、幅広いジャンルで活躍しているパク・ヘイル。■ソン・ソレ...タン・ウェイ崖から転落死した男の妻。中国人だが、母方の祖父は朝鮮半島の独立運動家であり、自分の先祖の歴史と祖父に誇りを持っている。登山好きだった夫が山で死に、一人残された時、夫の事件を担当する礼儀正しく清廉な刑事ヘジュンに出会い、自分が容疑者扱いされていることを感じながらもへジュンに向かって堂々と自分の意思をはっきりと伝える。ヘジュンに対して特別な想いを抱き始め、夫の死には落ち着いた反応を見せるもののヘジュンに対しては強い関心を示し、大胆にアプローチする。演じるのは、アン・リー監督『ラスト、コーション』でヒロインを演じ、『ブラックハット』でハリウッドにも進出しているタン・ウェイ。■アン・ジョンアン…イ・ジョンヒョンヘジュンの妻。■スワン…コ・ギョンピョヘジュンの部下。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞映画『別れる決心』は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞。第80回ゴールデン・グローブ賞では非英語作品(旧外国語映画賞)にノミネート、アカデミー賞では国際長編映画賞部門の韓国代表に選出されており、今後の賞レースの動向にも注目が集まる。映画『別れる決心』あらすじ男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュンと、被害者の妻ソレは捜査中に出会った。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたへジュンに特別な想いを抱き始める。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”のはじまりだった……。【詳細】映画『別れる決心』公開日:2023年2月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー監督:パク・チャヌク脚本:チョン・ソギョン、パク・チャヌク出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ
2022年12月16日アカデミー賞韓国代表選出、カンヌ映画祭監督賞受賞作『別れる決心』のパク・チャヌク監督が映画公開に先立ち来日することが決定。12月26日(月)にプレミアイベントが開催される。監督を務めるパク・チャヌクは、『オールド・ボーイ』(03)で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。その後『渇き』(09)、『イノセント・ガーデン』(13)、『お嬢さん』(16)など唯一無二の作品で世界中の観客と批評家を唸らせ続けてきた。6年ぶりの最新作となる本作は、刑事と容疑者が互いに惹かれ合うという、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマだ。この度、本作の公開に先立ち『お嬢さん』以来5年10か月ぶりの監督の緊急来日が決定。12月26日(月)にはTOHOシネマズ日比谷にて監督の舞台挨拶付きジャパンプレミアイベントも予定されており、公開を楽しみにしていたファンにとって待望のイベントとなりそうだ。ジャパンプレミアの上映チケットは、12月16日(金)AM11時より発売予定。詳細は映画公式ホームページで確認を。パク・チャヌク監督は「本作は、大人のための映画です。喪失の物語を悲劇的なものとして語るのではなく、繊細さとエレガンスとユーモアをもって表現しようとしました。大人たちに語りかけるような形で・・・」とコメントしている。世界が認めた傑作を監督の貴重なトーク付きで観ることのできる、またとないチャンスとなりそうだ。さらに併せて、場面写真も一挙解禁。刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)がお互いを見つめる情熱的な視線が印象的な1枚や、手錠でつながれた2人の手を切り取ったものなど、その関係性を映し出している。目に涙をたたえたソレとへジュン、旅先のような場所での2人など、その心の距離に変化も感じられる。そのほか、事件を再現しようとするへジュンが後輩を背負い事件現場の岸壁を上る様子からは刑事としての真面目な性格がうかがえる。部屋で佇むソレの姿を切り取ったものは、背景の壁紙も相まって、美しい絵画のよう。さらに、週末に妻と過ごすへジュンや、酔っ払って上司であるへジュンに絡もうとする部下のスワンなど、物語の世界観を垣間見ることができる場面写真の数々となっている。『別れる決心』は2023年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月13日映画『別れる決心』のジャパンプレミアが、12月26日(月) にTOHOシネマズ 日比谷で開催されることが決定した。『別れる決心』は、第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した『オールド・ボーイ』や『渇き』『イノセント・ガーデン』『お嬢さん』などで知られるパク・チャヌク監督の6年ぶりとなる新作で、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマ。主演は、ポン・ジュノ監督作品『殺人の追憶』『グエムル ~漢江の怪物~』への出演で一躍注目を集めたパク・ヘイルと、アン・リー監督『ラスト、コーション』でヒロインを演じ、『ブラックハット』でハリウッドにも進出しているタン・ウェイが務める。2023年2月17日(金) の公開に先立ち行われるジャパンプレミアには、5年10カ月ぶりの来日となるパク・チャヌク監督が登壇。チケットは12月16日(金) 11時より先行受付がスタートする。併せて、本作の場面写真も公開された。刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)がお互いを見つめる情熱的な視線が印象的な写真のほか、手錠でつながれたふたりの手の片方に結婚指輪がはめられている1枚や、目に涙をたたえたソレとへジュン、旅先のような場所でのふたりなど、写真ごとにふたりの心の距離感を感じられる内容となっている。(C)2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED(C)2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED(C)2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVEDそのほか、後輩を背負い事件現場の岸壁を上り、事件を再現しようとするへジュンの刑事としての真面目な性格がうかがえる写真や、週末に妻と過ごすへジュン、酔っ払って上司であるへジュンに絡もうとする部下のスワンなど、物語の世界観を垣間見ることができる。<イベント情報>映画『別れる決心』パク・チャヌク監督来日先行プレミア12月26日(月) TOHOシネマズ 日比谷18:00の回上映前登壇者:パク・チャヌク監督チケット料金:2,100円(税込)■先行プレリザーブ(先行抽選販売受付)受付期間:12月16日(金) 11:00~12月18日(日) 11:00まで■一般販売12月20日(火) 10:00~12月25日(日) 16:00まで【チケット購入に関するお問い合わせ】チケットぴあヘルプ:「チケットぴあ」HP<作品情報>映画『別れる決心』2023年2月17日(金) 全国公開監督:パク・チャヌク脚本:チョン・ソギョン、パク・チャヌク出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ関連リンク公式HP::
2022年12月13日カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞したパク・チャヌク監督最新作で、先日開催された韓国の青龍映画賞で監督賞をはじめ計6冠を獲得した『別れる決心』(英題:Decision to Leave)が2023年2月17日(金)に公開決定。メインビジュアルと予告映像が解禁された。今年5月のカンヌ国際映画祭以来、世界の批評家・映画サイトから絶賛を浴び、本年度アカデミー賞国際長編映画賞部門の韓国代表に選出。韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラー1位を獲得、決めセリフがSNSで流行し、BTSのリーダー・RMも複数回鑑賞するほどハマったと自身のSNSで報告するなど、社会現象といえるブームを巻き起こしている本作。監督を務めるのはパク・チャヌク。『オールド・ボーイ』(03)で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。その後『渇き』(09)、『イノセント・ガーデン』(13)、『お嬢さん』(16)など唯一無二の作品で世界中の観客と批評家を唸らせ続けてきた監督の6年ぶりの最新作は、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマ。パク・チャヌク監督 Photo by Pascal Le Segretain/Getty Images物語は、刑事ヘジュン(パク・ヘイル)が、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)の調査を開始することから始まる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める…。解禁となった予告映像では、山での転落死事件をきっかけに、“刑事と容疑者”として出会った2人が、疑いを抱きつつ惹かれ合っていく様をサスペンスとロマンスが一体となった映像美で表現。「私たちのこと秘密ですよ」とささやくソレ、「どこからどこまで?」と返すヘジュンの言葉が想像をかき立てる先の読めないドラマは”美しくも残酷な結末“に向かって突き進んでいく。ビジュアルは、手錠で繋がれたヘジュンとソレをとらえたもの。控えめに触れ合う指先、交わらない視線…。「疑惑がふたりを惹き寄せ、愛がふたりを引き裂いた」というキャッチコピーと相まって、2人の行く末を想像せずにはいられないビジュアルとなっている。主演は『殺人の追憶』(03)、『グエムル~漢江の怪物~』(06)とポン・ジュノ監督作品への出演で注目を集め、ドラマ、アクション、時代劇などキャリアを通して幅広い分野で活躍しているパク・ヘイル。アン・リー監督『ラスト、コーション』(07)でヒロインを演じ一躍国際的な女優としての地位を確立、『ブラックハット』(15/マイケル・マン監督)でハリウッドにも進出しているタン・ウェイ。パク・チャヌク監督が、盟友でありNetflixシリーズ「シスターズ」も話題のチョン・ソギョンと共に手掛ける、二転三転する先の読めないストーリー、相手の本心を知りたいヘジュンとソレのスリリングな駆け引きには批評家や観客は夢中に。映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では94%フレッシュを記録し、「『パラサイト 半地下の家族』の次はこれ!」(Variety)、「今年最もロマンティックな映画」(IndieWire)、「ミステリーとロマンスが優雅に溶け合っている」(Collider)といった絶賛評が上がっている。『別れる決心』は2023年2月17日(金)よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月01日ゲイの男子高生エディと、レズビアンの女子高生アンバーが、偏見が根強くある田舎町で“ニセモノの恋人”を演じるアイルランドの青春映画『恋人はアンバー』から、場面写真が一挙解禁となった。アイルランド映画というと、『シング・ストリート 未来へのうた』(2016)のジョン・カーニー監督を思い起こす人が多いだろう。アイルランドの都市・ダブリンを舞台に、地元の男とチェコからの移民の女が音楽を通して心を通わせていくラブストーリー『ONCE ダブリンの街角で』(2007)がアカデミー賞受賞をはじめ、サンダンス映画祭、ダブリン国際映画祭など世界各国で称賛を浴びた。同じダブリンを舞台に、ひと目惚れした女の子の気を引くためバンドを結成した男子高校生の心の成長を描いた『シング・ストリート 未来へのうた』も大ヒットを記録した。また、シアーシャ・ローナン主演、ジョン・クローリー監督の『ブルックリン』(2015)は、アイルランドの地方にある小さな町に住む女性が、渡米したニューヨークで出会った男性との恋によって自身の人生を大きく変え、アイルランドに帰郷すると運命的な再会が待ち受けているストーリー。こちらもアカデミー賞など名だたる賞にノミネートされ、絶賛された。ケルト文化のイベント「ケルト市」を主催する音楽プロデューサーの野崎洋子氏が「最後にポジティブなメッセージを受け取れる」と評し、名作揃いのアイルランド映画の流れを汲んだ最新作が本作『恋人はアンバー』。本作もアイルランドを舞台にし、ジョン・カーニー監督作品のように作中で流れる音楽がまた雰囲気を盛り上げるが、カーニー監督作品と大きく違うのは舞台が地方の小さな町であること。同性愛者への差別や偏見が根強く残る町で、“ニセモノの恋人”を演じることにした“男性に恋するエディ”と“女性を愛するアンバー”は、ぶつかり合いながらも、悩みや夢、秘密を打ち明けるうちに、唯一ありのままの自分で胸の内を語れる、かけがえのない存在になっていく。しかし、一緒に訪れた都会・ダブリンで、運命的な出会いによって新たな世界に触れた2人は、“理想的”だったこの関係にも終わりが近づいていることに気づくのだ。国内でもすでに、EUフィルムデーズなど3つの映画祭で上映され、観客たちから絶賛されている本作。本作をアイルランド代表としてEUフィルムデーズに提供した駐日アイルランド大使館からも、以下メッセージが到着。「本作品にはアイルランドの俳優や監督のすばらしい才能が余すところなく発揮されており、元気でユーモアあふれるアイルランドの若者たちの姿が描かれている。また、今年のEUフィルムデーズのテーマであるソーシャル・インクルージョン(※)にぴったりで、友情、他者を受け入れること、平等、多様性、周囲から浮いてしまうことを恐れず自分らしさを追求することの大切さ、といった普遍的な問題に焦点を当てている」。「アイルランドは、国民投票によって同性婚が合法化された世界初の国。アイルランドの価値観を海外に広める重要な要素として、ここ日本をはじめとする世界中でLGBTQの人々の平等な権利の支援にアイルランドが尽力していることを知ってもらいたい」。「また、日本の皆様がこの作品を楽しんでくれて、アイルランドやアイルランド人により親しみをおぼえてくれたらうれしい。作品を見ていただければ、世界中どこの国でも若い人たちが似たような問題を抱えていること、より平等で包括的(インクルーシブ)な世界を築いていく努力がいかに重要であるかということを感じていただけると思う」。『恋人はアンバー』は11月3日(木・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。※ソーシャル・インクルージョン:社会的に弱い立場にある人を排除・孤立させることなく、共に支え合う社会。社会的包摂。(text:cinemacafe.net)■関連作品:恋人はアンバー 2022年11月3日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Atomic 80 Productions Limited/ Wrong Men North 2020, All rights reserved.
2022年10月07日フランスに実在するゲイの水球チームを描いた映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』の新作『La Revanche des Crevettes Pailletees(原題)』が今年、日本公開(4月13日よりフランス公開)。この度、本作の全世界共通エンディング曲に、新進気鋭のシンガーソングライター・ビッケブランカの新曲「Changes」が決定した。クロアチアで開催されたLGBTQ+のスポーツの祭典ゲイゲームズに参加し、最高のゲームを繰り広げたゲイの水球チーム“シャイニー・シュリンプス”。病気を隠していたリーダーを亡くしてから2年が経ち、メンバーたちは追悼の意を込めて東京で開催されるゲイゲームズを目指す――。本作は、個性豊かな“シャイニー・シュリンプス”のメンバーが、LGBTQ+による世界最大のスポーツと文化の祭典「ゲイゲームズ」の開催国である日本へ向かう道中の大騒動を描き、笑いと感動のドラマを生み出すロードムービー。ビッケブランカの個性であるキャッチーなメロディーと美しいファルセットボイスが、映画のポジティブなテーマとどのようにリンクするのか期待が高まる。ビッケブランカのトレードマークである襟足をバッサリと切り、涙を流すジャケット写真も公開された。「Changes」は映画のフランス公開に合わせ、4月13日(水)より全世界配信リリースされる。『La Revanche des Crevettes Pailletees』(原題)は2022年、日本公開(4月13日フランス公開)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち 2021年7月9日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ ほか全国にて公開© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS
2022年04月01日大人気マンガシリーズ、今回はかっぱ太郎(@kappataro3)さんの投稿をご紹介! 「弟が生まれて壊れた母との18年間」第46話です。父に家を出ることを報告したあさこさん。母に家を出ることを伝えた時のリアクションは…?娘に家を出ると言われ、母は…?出典:instagram母の薄い反応に…出典:instagram家を出ると伝えてからの変化出典:instagram最近、調子いい?出典:instagram起きてはいるけど…出典:instagram以前よりはマシ?出典:instagram家事は相変わらずだけど…出典:instagram本当に大丈夫?出典:instagram不安はあっても…!出典:instagramあさこさんの予想を裏切り、あっさり家を出ていくことを認めた母。少しづつ、健康的になる母ですが…?毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@kappataro3)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年01月31日映画『彼女が好きなものは』が12月3日より公開される。自分はゲイであると自覚する一方で、異性と結婚し、子を持ち、家庭を築く夢をあきらめきれない男子高生・純。彼はある日、クラスメイトの紗枝がBL好きの腐女子であることを知る。紗枝はいつしか純に好意を抱き、純もまたもしかしたら自分も異性を好きになれるかもしれないと願って、紗枝と付き合いはじめる。普通ってなんだろうか。人と人が理解し合うとは、どういうことだろうか。さまざまな問いを投げかけながら、純と紗枝の物語は、美しく、優しく、いとおしいラストシーンへと昇華していく。同性愛者の主人公・安藤純を演じるのは、神尾楓珠。さじ加減を誤れば、誰かを傷つけるかもしれない難役に、22歳の若手俳優はどう向き合ったのだろうか。純があきらめていたのは、それが世界を簡単にする方法だったから「この作品を受けるまで、セクシュアルマイノリティに対する自分の意見というのが特になかったんです。なんだろう。誰が誰を好きでも、どっちでもよくない?っていう感覚でした」言葉少なに、そう神尾楓珠は話しはじめる。もちろん今、LGBTQと言われるセクシュアルマイノリティについて、社会的な関心が集められていることは知っている。だけど、当事者ではない自分にとっては、少し遠い出来事のようにも思えた。それが、まだ安藤純を演じる前、ひとりの20代の青年である神尾楓珠のリアルな気持ちだった。「映画の中で、純のクラスメイトたちが同性愛について話す場面があるんですけど、たぶんあそこに純を演じる前の僕がいても何も発言しなかったと思う。別に否定する気もないし肯定する気もない。語る言葉が何もないという感じでした」そんな神尾楓珠が、なぜ安藤純を演じることになったのか。プロデューサーからは「世捨て人感が(純に)似ている」と言われたという。「それを聞いて、確かになと。純ってどっかあきらめているような部分があるじゃないですか。そこは自分にちょっと似ているのかなと思いましたね」無邪気に戯れる高校生たちの中で、普通に擬態して生きる純。その目は、確かにどこか冷めている。なぜ純はあきらめなければいけなかったのか。そう問うと、神尾楓珠はこの作品のキーとなる台詞を引用して答えた。「たぶんそれが純にとって“世界を簡単にする”方法だったんだと思う。純が円滑に人生を歩むための手段だったんじゃないかなって。あの台詞はすごい刺さりました。すごいですよね。そんな表現の仕方があるんだって思いました」演じていると、ありもしない思い出が甦るときがある純を演じる上で、最も大きな山場となったのが、山口紗弥加演じる母との病院の場面。息子が同性愛者であると知った母は、自分も若い頃は同性の先輩に憧れがあったと語る。そんな母に、純は猛反発する。神尾自身が、「今までやってきた中でも、あの感情の大きさは結構上位レベルでした」と振り返るほど迫真のシーンだ。「お母さんは慰めのつもりで言ったのかもしれない。その優しさもきっと純だってわかってないわけじゃないと思うんです。だけど、あの状況で言われたら、最初に出てくるのは怒りだろうなって。なんだよ表面しか見てないじゃんって。そうなる純の気持ちは自然と受け入れられました」もし神尾楓珠として読んでいたら、その母の言葉には引っかからなかったかもしれない?そう尋ねると、「そうかもしれない」とうなずいた。「あのシーンをやっているとき、なんか浮かんできたんですよ。山口さん演じるお母さんと過ごした親子の思い出みたいなのが、頭の中に。もちろん、実際には経験してもいない、台本にも描かれていないことなんですけど。演じていると、そういうありもしない思い出が甦ることがたまにあるんです」それくらい、その瞬間、神尾楓珠は安藤純になっていた。自分は当事者ではない。素の自分とは距離があると思っていた安藤純に、いつしか体と心が同化していた。「僕は演じるときは完全理論先行というか。いろいろ考えて、計算して、やっていることが多いんですけど。親友の萩原利久が感情型で。1回聞いたんです、『なんでそんな感情でいけるの?』って。そしたら『別に考えていないわけじゃない。計算した上での憑依だから』って言ってて。なるほどな、計算だけじゃダメなんだと思いはじめて。特に今回の場合は、計算はするけど、現場に入ったら1回全部忘れて、役に入るっていうことを大切にしていました」きっとあの病院の場面は、理論型の神尾楓珠が完全に安藤純に憑依していた。安藤の叫びに、多くの人が胸を引きちぎられるような気持ちになるだろう。「そのシーンが終わったあと、スタッフさんがモニター越しで泣いていたって聞いて。それはすごいうれしかったです。そんな経験、なかなかできないじゃないですか。ちゃんと没入すれば伝わるんだと思ったし、演じるときにこのぐらいでいいやなんて妥協してたらダメなんだなとも思った。思い出のシーンですね」簡単に理解があるとか言っちゃいけない『彼女が好きなものは』は、ゲイの安藤純と、BL好きの三浦紗枝の物語だ。恋愛とも友情とも違うような、2人の名前のない関係性について、神尾楓珠は何と名づけるだろうか。「最終的には“同志”だなと思います。2人とも周りにわかってもらえないという悩みがあって、本当の自分を隠していて。その1点でつながって、一緒にいる。それをなんて呼ぶんだろうと思ったら、もう“同志”しかないなと」紗枝について語るとき、神尾楓珠の言葉は自然と純の目線になる。それは、神尾楓珠が安藤純の人生を生きた証拠のように思えた。「純からしたら、紗枝は恩人じゃないですか。純は別に紗枝を助けてあげられているわけでもないのに、なんで紗枝はそんなに何回も何回も助けてくれるんだろうって。釣り合ってないんですよね、純がもらうばっかりで、紗枝には何もあげられていない。だからなんで一緒にいるんだろうって、ちょっと不思議だったんです。それはもちろん紗枝が純のことを好きだからというのが大きいかもしれないけど」なぜ純と紗枝は一緒にいるのか。神尾自身が抱いた疑問に、「どうしてだと思いますか」と尋ねてみた。すると神尾は少し考えて、まるで体のどこかに残っている三浦紗枝のぬくもりを探るようにこう話した。「最初は、純も自分が女の子を好きになれるかどうか実験みたいな感じで紗枝を利用したところがあったんですけど。きっと紗枝の見返りを求めないところに惹かれたんだと思うんですよね。確かに紗枝は純にとって恋愛対象ではないかもしれない。だけど、人生におけるターニングポイントというか、純が変わるきっかけをくれた人だと思います」人の関係は、男とか女とか、恋愛とか、友情とか、そういう世界を簡単にする言葉でわかりやすく線を引かれていく。でもきっと、世界はそれだけじゃない。世界はもっと複雑なのだ。「2人を見て思ったのは、性別関係なく、わかり合えることがあるんだなということ。この2人は口だけの理解じゃなく、ちゃんとお互いを理解できたから、ああいう関係になれた。それができたのは、自分のことを理解してもらおうとする気持ちだったり、相手のことを理解したいという気持ちだったり、そういうのが一緒だったからなんじゃないかなって」神尾楓珠は決して口数の多いタイプではない。でも何か自分の言葉で話そうとするときは、不器用そうに、でも真摯に、一生懸命、言葉を紡いでいく。純と紗枝について話す神尾楓珠の言葉には、伝えたいという気持ちが溢れていた。そこにはもう「誰が誰を好きでも、どっちでもよくない?っていう感覚でした」と傍観者の立場でいたかつての自分はいなかった。「この作品をやって思ったのが、簡単に理解があるとか言っちゃいけないなっていうことでした。自分が優しさのつもりで言った言葉が、誰かを傷つける可能性がある。何がトリガーになるかわからないということをわかっていなくちゃダメだなと。でもその上で、純と紗枝みたいに、相手をわかりたい、わかろうとする気持ちがあれば、きっとわからない者同士でも生きていけるんじゃないかなって気がします」楽しいと思える限りは、この仕事を続けていきたい俳優デビューから6年。22歳の神尾楓珠のもとには次々とオファーが舞い込んでいる。けれど、意外なことに本人は「根本的に、性に合ってるとは思ってないんですよ」と役者業について語る。「根暗だし、面倒くさがりだし。高校のときとか、声を出すのも面倒くさくて。そんな日は、今日は1日誰とも喋らないって決めて。教室で話しかけられても、無言でリアクションだけするみたいなこととか普通にありました(笑)」だから、華やかなスポットライトを浴びている自分に、今でも違和感を覚えるときもある。「去年、最初の緊急事態宣言が開け、仕事が再開したときとか、もうこの仕事には戻れないって本気で思いました。自粛期間中は完全に仕事を忘れて普通に生活してたから。周りの目も気にせずすんだし、自分のやりたいことだけやって、すごく楽しくて。それが急にまた仕事ですってなったとき、窮屈だなって感じがして。このまま仕事できるかなって悩んだ時期もありました」それでも、神尾楓珠は今日も分刻みのスケジュールをこなしている。彼がまだ俳優・神尾楓珠でいるのは、知ってしまったからだ、この仕事の楽しさを。「僕は普段から自分の感情とかあんまり出ない方なんですけど。それを思い切り出せる場所が、芝居。演じていると、自分の知らない感情が出ますし、自分が今までやったことのないような表現が出てくるときもある。そういうのが楽しくて、辞めずに続けているっていう感じです」今でも自分の演技は「下手くそだなって思う」と言う。でも、経験を積んで「前よりは多少自信を持ってできるようにはなりました」とも。欲や野心はない。焦らず、気張らず、自分のペースで進んでいければいい。素の神尾楓珠は、ミステリアスな外見に不似合いなほどマイペースな22歳だ。「あんまりこんなふうになりたいというのはなくて。それよりも楽しんでやれるのがいちばん。何かになったり、何かをなしとげたりすることよりも、自分の人生が楽しくなることの方が大事だから。楽しんでやれる限りは、この仕事を続けていこうと思っています」ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント神尾さんのサイン入りポラを2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!撮影/奥田耕平、取材・文/横川良明
2021年12月07日話題のドラマや映画への出演が続いている神尾楓珠さん。12月3日には、主演映画『彼女が好きなものは』が全国公開。神尾さんが演じるのは、自分がゲイであることを周りに悟られないように暮らす、高校生の安藤純。この作品は、’19年に『腐女子、うっかりゲイに告る。』のタイトルでドラマ化もされた、浅原ナオトの小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』が原作だ。これまであった感情が、台詞として初めて言語化できた。「純役のお話をいただいた時は、原作を読んだことも、ドラマを見たこともありませんでした。最初は設定を聞いただけだったので、自分がこの役を演じることに対して、当事者の方がどう感じるのだろうとか、正直不安もあって…。でも脚本を読んでみると、純が抱える生きづらさや、社会のリアルな状況などが真摯に描かれていることがわかり、この役ときちんと向き合えばきっと大丈夫と思えるようになったんです」物語は、BL好きの同級生・三浦紗枝(山田杏奈)が、純のセクシュアリティを知らずに彼を好きになることから大きく動きだす。純には、いつか異性と家庭を築けたらという諦めきれない思いもあり、紗枝の好意に戸惑いつつも、付き合うことを決意する。そんな複雑な内面を抱える純を演じた神尾さんについて、草野翔吾監督は「話すまでもないほど純を自分のものにしていて、最初からほぼ完璧だった」と評している。「純は、周りの目を気にしながら生活していて、友達にも心を開ききれずにいます。ともすると、か弱い人物像として演じてしまいそうですが、純は自分の芯をしっかりと持っている人でもあるので、そこを大切に、弱々しく見えないように意識しました。ただ今回の役柄は、自分の中ですぐには定まらなくて…。純は、三浦さん、友達、同性の恋人など、相手によって、目線の送り方とか話し方が変わるんじゃないかと。そう感じていたこともあって、立場が違う人とそれぞれ演じてみて、ようやく完全に『掴めた』と思えました」この作品には、さまざまな立場や価値観の人物が登場し、その違いによる苦しみや、それを超えて互いに理解しようとする姿が描かれる。紗枝が自分を“腐女子”と記号化しようとした時に純が放つ、「複雑なことを無視して、世界を簡単にしたくない」という言葉も印象的だ。「そういう純の気持ち、わかります。僕も誰かを一方的に括ったり、決めつけたりしたくない。これまでもそんなふうになんとなく思っていましたが、今回台詞として言ってみて、初めて言語化されたような感覚です。あと、この役をとおして改めて感じたのは、周りの目が気になるのは仕方ないけれど、それでも自分らしく生きようとすることの大切さです」そんな神尾さんが思う、自分らしさを保つために必要なこととは?「いいところだけでなく、弱い部分も全部含めて、自分自身を受け入れることじゃないでしょうか。あとは、自然体でいること。役者の仕事にしても、あまり肩肘張らずに、やっていけるのが一番かなと思います」『彼女が好きなものは』ゲイであることを隠して生きる高校生の安藤純と、BL好きの三浦紗枝。二人は付き合い始めるが、幸せそうな紗枝に対し、純の思いは複雑で。監督・脚本/草野翔吾出演/神尾楓珠、山田杏奈ほか12月3日より全国公開。©2021「彼女が好きなものは」製作委員会かみお・ふうじゅ1999年1月21日生まれ、東京都出身。2019年、ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』に出演。’21年は本作含め、4作の映画に出演し、’22年には主演映画『20歳のソウル』が公開予定。ニット¥72,600パンツ¥45,100シューズ¥75,900(以上ISABEL MARANT HOMME/ISABEL MARANT TEL:03・5469・7110)※『anan』2021年12月8日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・寒河江 健ヘア&メイク・菅井彩佳インタビュー、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年12月06日こんにちは、宝あり子です。■前回のあらすじ赤ちゃんの母乳拒否が続き、私自身を否定されているような気持ちになってしまい…。里帰り中だったので、搾乳している間は両親が娘をみてくれました。「私の母乳がしっかり出ていれば、搾乳しなくても直接飲んでくれたのかな?」そう思いながら搾乳していました。そんなある日、搾乳が終わったので娘と実父のところへ行きました。そして、ついポロっとこんな言葉がでました。母乳が出ないことに対する負い目から、自然と「ごめん」という言葉が出ていました。すると父が…。「量なんて関係ないじゃん」「ママが頑張ってくれたこと、ひよちゃん嬉しいと思うよ」そう言いました。「ひよこは私のことが嫌いなのかな?」授乳拒否でマイナス思考になっていた私は、この父の言葉に救われました。落ち込んでいた気持ちは、少し落ち着きました。その後も母乳は飲んでくれず、搾乳+粉ミルクの日々でした。しかし、生後20日目にしてついに…。初めて飲んでくれたとき、とても嬉しかったです。「これからは搾乳しなくても直接飲んでくれるかな?」という期待もありました。しかし翌日には…。 再び母乳拒否。そう思うと、搾乳をやめる決心がつきませんでした。搾乳しながら母乳を飲んでくれる日を待ち続けました。そんな中、ついに里帰りが終わりました。里帰り中は私が搾乳している間、父や母が娘をみていてくれました。しかし、里帰りが終了すると、家事育児の合間に搾乳することがむずかしい…!抱っこしないと泣いてしまう娘を膝に乗せて、なんとか搾乳をしていました。しかし、だんだんと搾乳の頻度も減っていき…。搾乳は1日に1~2回くらいになりました。抱っこしないと寝てくれないので、夜中ずっと抱っこしていることもありました。「夜中だし部屋を明るくない方がよいかも…」「テレビの音や光も刺激になってしまうかもしれない…」そう思って暗い部屋で、夜中ひたすら赤ちゃんを抱っこしていました。初めての育児でなにもかもが手探りで、力の抜き方も分かりませんでした。寝不足で疲弊していても粉ミルク一択にする決心がつかず、なんとか搾乳を続けていました。しかし、ついに粉ミルク一択にするきっかけがありました…。次回に続きます。
2021年10月28日実在するゲイの水球チーム“シャイニー・シュリンプス”を題材に作られたフランス映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』。7月9日(金)からの日本公開を目前に、本作の続編の製作が決定。今度は“シャイニー・シュリンプス”たちがドンチャン騒ぎをしながら、日本を目指すことが分かった。実在する“シャイニー・シュリンプス”のメンバーたちが自分らしく人生を謳歌する姿に、早くもSNSでは「彼等に自分らしく人生を謳歌するヒントをもらった」「お調子者で個性豊かなシュリンプたちがとっても可愛くて元気をもらった!」「こんなに楽しくて、最後に良い気分で終われる映画は何年振りだろう!!」と、元気付けられる人が続出。2019年5月、フランスで公開されたフランス語映画(続編を除く/2019年5月8日~12日BOX OFFICE MOJO調べ)で初週動員数No.1を記録した本作。この大ヒットを受けて、早くも続編が始動。「日本で映画を作ることは夢のよう」7月9日(金)公開の1作目と同じく続編のメガホンをとるセドリック・ル・ギャロ監督は、「この映画は、フランスで大成功を収めました。出演者全員とマキシム(監督)を連れて、3ヶ月間、フランス国内のプレミアや映画祭を回りました。たくさんの愛とスタンディングオベーションをいただきました。また、フランスを代表するコメディ映画祭『Festival de l’Alpe d’Huez』では、審査員特別賞を受賞しました」と1作目が公開されたことをふり返る。と同時に、「今回、"The Shiny Shrimps "はゲイゲームのために東京に行くのですが、乗り継ぎ便に乗り遅れてしまい、LGBTQ+にフレンドリーな国ではないロシアの真ん中で立ち往生することになってしまいます」と続編のストーリーを明かした。1作目では、シャイニー・シュリンプスの面々がLGBTQ+が集う世界最大のスポーツと文化の祭典「ゲイゲームズ」の開催国・クロアチアを目指す物語が描かれるが、続編でもシャイニー・シュリンプスの賑やかな面々が再集合し、今度は日本で行われるゲイゲームズに向かいながら様々なトラブルを巻き起こし、またもや彼らのドタバタなストーリーが描かれるようだ。共同で監督を務めるマキシム・ゴヴァールは、「『ロスト・イン・トランスレーション』や『キル・ビル』など、日本で撮影されたアメリカ映画に影響を受けてきた監督としては、日本で映画を作ることは夢のようなことです」とコメント。日本で撮影された数々の名作への思いを馳せ、「何よりも、私たちのシャイニー・シュリンプスのメンバーが地球の裏側に旅をし、彼らの発信するメッセージがあなた方の活気溢れる国に響き渡ることを想像すると、本当に誇りに思います」と、続編への意気込みを語った。この秋には日本での撮影も予定しており、ギャロ監督は「この新しい冒険の一部を撮影するために、秋に日本に行くことを大変楽しみにしています!」と期待のコメントを寄せた。『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ ほか全国にて近日公開© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS
2021年07月07日近年、世界ではセクシュアリティの多様性について理解することの大切さが求められてきています。しかし、自分がLGBTQ+(性的少数者)であることを家族や周りの人に打ち明けるのは、多くの人にとってやはり勇気がいることなのかもしれません。孫がゲイだと知った祖父の思いは同性愛者であるトラヴィスさんは祖父に自分がゲイであることを打ち明けました。彼はカミングアウトをした後に祖父からもらった返信をTwitterに投稿。大きな反響が上がっています。finally came out to my grandpa and his response is so pic.twitter.com/Tec7DarfA2 — trav (@chipotletwink) March 2, 2021 トラヴィス、きみは「ついに打ち明けた」というと思うけど、私たちは何年も前からそうじゃないかと気付き始めていたよ。これは簡単に隠せることではないし、だからといって私たちが聞き出すことでもなかった。ママがいったとおり、私たちは気にしない。きみを愛しているし、きみに幸せでいてほしい。きみが人生で選んだことがどんなことでも、成功を祈って応援するよ。私はただ、きみに自分を過小評価してほしくないんだ。もし私たちにこの話題を切り出すことに不安やストレスを感じていたとしたら、本当にすまなかったね。これまでに何度も、悩みがあったら何でもおじいちゃんに話していいんだよと伝えてきたつもりだったんだ。2021年になっても、きみたちの進む道は厳しいものになるかもしれない。批判や偏見に直面する可能性が少ない異性愛者のほうがずっと生きやすいからね。エンリケはとてもいい人そうだね。うちに連れてくるならいつでも歓迎するよ。愛しているよ。@chipotletwinkーより引用(和訳)この投稿には22万件を超える『いいね』が集まり、トラヴィスさんへの祝福と共感の声が相次ぎました。・おめでとう。幸せになってくれ!・これが無償の愛ね。おじいさんがあなたのことを誇りに思っているのが伝わる。・泣いてしまった。こんなおじいさんが欲しい。トラヴィスさんはおじいさんからのメールを紹介した後、恋人のエンリケさんとのツーショット写真を投稿しました。and this is my amazing boyfriend enrique @Onrickk pic.twitter.com/cE4N3qKViH — trav (@chipotletwink) March 3, 2021 トラヴィスさんによると、父親に打ち明けた時はいい結果にならなかったのだそう。それだけに祖父の思いには感謝しているといいます。かわいい孫へ、どんなことがあっても変わらない愛情とサポートを伝えた祖父。大好きな祖父が味方になってくれたことは、トラヴィスさんにとって自分らしく生きるための大きな支えとなることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年03月10日小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』が『腐女子、うっかりゲイに告る。』の題名でドラマ化され話題となった浅原ナオトさん。新作『#塚森裕太がログアウトしたら』は、高校のバスケ部のエースの塚森裕太がインスタでゲイだと告白、そこから広がる波紋を、さまざまな立場の視点から、同じ時間軸のなかで繰り返し描く青春小説。学校の人気者が突然カミングアウト。周囲、そして本人の心の揺れの行方。「最初の構想として、何か大きな出来事があり、そこから巻き起こる小さな世界の話、というのがありました。カミングアウトって、告白したら終わりではない。そこから後に引く部分を書いてみたかった」視点人物を担うのは彼の告白を迷惑に思う同じ学校の隠れゲイの生徒、学校の教師、塚森のファンの後輩女子、ゲイに嫌悪感を抱くバスケ部の後輩、そして塚森本人だ。「隠れゲイの子は、違う立場の当事者として出しました。大人の視点も入れたくて教師を書きましたが、この人は相手の属性にとらわれているタイプ。ファンの後輩は、自分に自信がなくて塚森の存在に依存してきた子。バスケ部の後輩は、今はカミングアウトを受け入れる人が多いけれど、それができず逆にマイノリティとなって疎外感を抱く人物です」互いと接点を持ち、相互作用しながら自分と向き合っていく彼ら。最後に登場する塚森本人に関しては、「人気キャラだけど、実は無理している。その無理を書きたかった。SNS時代の今はみんながいろんな顔を持っているし、人は場面場面によって違う顔を持っていて当たり前。ただ、ゲイは人より仮面の数が多いというか、仮面に厚みがあって、自分を偽っている感覚がある。それと、塚森は人を好きになることに罪悪感がある。人に弱みを見せたくない部分もありますが、彼にとって人を好きになることは弱みなんです」登場人物みんなにとって大切なのは、人に認められることより、自分で自分を認めること。「自分を認める」と「自分が好き」は少し違って、「自分の手札に納得できなくてもそれで戦おうとするのが“認める”で、最初から強い手札を持っていると思えるのが“好き”という気がします。塚森の場合、強い手札を持っていると見せかけてきたんです」そんな塚森はじめ、脇役も含め、全員の変化に胸が熱くなるはず。『#塚森裕太がログアウトしたら』成績優秀、容姿端麗、性格の良さも評判のバスケ部のエースがSNSで同性愛者だと告白。周囲のさまざまな反応、そして塚森の本心は…。幻冬舎1400円あさはら・なおと小説投稿サイト「カクヨム」に『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』を投稿、’18年に書籍化。『腐女子、うっかりゲイに告る。』としてドラマ化された。他の著作に『御徒町カグヤナイツ』。※『anan』2020年12月23日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2020年12月22日レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどのセクシュアルマイノリティ(性的少数者)を表わす、LGBTQ。日本では、ひと昔前に比べるとLGBTQに対する認知が進んでいるようですが、周囲の人からの偏見や差別に苦しむ当事者はいまだ多くいます。ゲイの少年がサンタへ『願ったこと』アメリカに住む、ゲイの少年がサンタクロース宛てに書いた『手紙』が反響を呼んでいます。USPS(アメリカ合衆国郵便公社)が毎年クリスマスの時期に行っている、サンタ宛ての手紙を子供たちから募集するイベント、『オペレーション・サンタ』。『ウィル』というゲイの少年は、このオペレーション・サンタに1通の手紙を送ります。そこには、少年からサンタへの切実な思いがつづられていました。USPS Operation Santa®スクリーンショットサンタさんはLGBTQを支持してくれる?もしもサンタさんが神様と話すことができたら、「僕は神様を愛している」と伝えてくれますか。そして、僕が『ゲイ』でも神様は愛してくれるのか、聞いてもらえませんか?USPS Operation Santa®ーより引用(和訳)おそらく少年は、ゲイであることに孤独を感じ、神様へ聞くことで『ありのままの自分でも愛されること』を確かめたかったのでしょう。その後、手紙を偶然見つけた女性が「この手紙は、私の心を揺さぶりました」というコメントとともにTwitterへ投稿。すると、投稿はまたたく間に拡散され20万件以上の『いいね』がつき、このような声が多数寄せられました。・今すぐこの子をハグしてあげたい。誰と戦えば、この少年を守れるのかしら…。・もちろんよ。サンタさんはきみのことを愛しているし、神様だってきみを心から愛しているよ。・一番心が痛むのは、この子が必要とする愛情を受け取れていない可能性があること。僕たち大人はこの問題を見逃しちゃいけない。幼い少年の抱えていた『偏見や差別への不安』に、多くの人が考えさせられました。誰が誰を愛そうが、それは個人の自由。本当は、そこに多数派も少数派もないはずなのです。少年と同じ想いの子供たちが、もう二度とサンタへこんなお願いをしなくてもいいような社会を、私たち大人は目指していきたいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年12月03日ごく普通の主婦がドラァグクイーンとゲイバーを再建するハートウォーミングストーリー『Stage Mother』(原題)。この度、邦題を『ステージ・マザー』として日本公開されることが決定、そのメインカットが到着した。ストーリーテキサスの田舎町に住むごく普通の主婦メイベリンは、ある日息子リッキーの訃報を受ける。長らく疎遠だった息子の最後を見届けるため、夫の反対を押し切りサンフランシスコへ。そこで、リッキーのパートナーであるネイサンから、息子がドラァグクイーンでゲイバーを経営していたことを知らされる。さらに、遺言を遺さずに他界したため、バーの経営権は母親のメイベリンにあること、そのバーが破綻寸前の危機にあることが発覚。彼女は困惑しながらも、愛する息子の遺したゲイバーを再建するために立ち上がるが…。実力派キャストが集結本作の主演を務めるのは、『アニマル・キングダム』や『世界にひとつのプレイブック』などで知られるジャッキー・ウィーヴァー。さらに、『キル・ビル』や『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのルーシー・リュー、ドラマ「アントラージュ★オレたちのハリウッド」や『プラダを着た悪魔』のエイドリアン・グレニアーなどが脇を固め、トランス女性の俳優マイア・テイラーが、同じくトランス女性のドラァグクイーン・チェリー役を演じている。プロデューサーは『キッズ・オールライト』やNetflix映画『シカゴ7裁判』を製作したJ・トッド・ハリス。今回届いたメインカットは、メイベリンが両手を上げて歓喜の表情を浮かべている姿を切り取ったもの。自分らしさとは何か、生きるとは何かを見つめ直し、あらゆる偏見を乗り越えてチャレンジすることで見えてくる、新たな希望と友情を描く心温まるストーリーに期待が高まる。『ステージ・マザー』は2021年2月よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ステージ・マザー 2021年2月TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2019 Stage Mother, LLC All Rights Reserved.
2020年11月05日12月にオンライン開催される「東京コミックコンベンション 2020」にゲイテン・マタラッツォとケイレブ・マクラフリンが参加することが決定した。今回2人が参加するのは、セレブエリアにて行われるサイン会。ゲイテンは、Netflixで配信中の「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で主要キャラクターのひとり、ダスティン・ヘンダーソンを演じている18歳。インディーバンドの「Work In Progress」ではリードボーカルを担当しており、まさにいま注目すべき俳優のひとり。そしてケイレブもゲイテンと同じく、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」にて主要キャラクター、ルーカス・シンクレアを演じており、舞台経験も豊富な近年、注目を集めている若手俳優だ。「Tokyo Comic Con World」セレブエリアで直筆サイン予約を行うほか、録画による日本のファンに向けたコメントムービーの公開も予定されている。なお、直筆サイン予約チケットの発売は、それぞれ10月20日(火)を予定している。「東京コミックコンベンション 2020」は12月4日(金)12時~オンラインにて開催(一部中継先で幕張メッセを予定)。(cinemacafe.net)
2020年10月19日悩める女性たちからのリアルなSOSに、ゲイの精神科医・Tomyさんがお答えします!オネエ口調でズバッと切り込み、解決へ導いてくれる言葉の数々には、自分らしく生きるヒントがいっぱい。他人で穴埋めしない。そして執着を手放す。生きていると悩みや不安は尽きない。“自分はダメ人間”と、存在を否定したくなることも。「なーに言ってるの、本当にダメな人は自覚も反省もないわ。自覚してる時点でもう、アナタが思うより、アナタはずっと素敵よ」と、精神科医のTomyさん。悩みを吹き飛ばすつぶやきが評判のツイッターは17万フォロワー超。一人一人の心に寄り添い勇気を与えている、新時代の聖母的存在!「自己肯定感を高めるには、自分の足りない部分を他人で埋めないこと。自ら試行錯誤するのはいい。でも他人の存在で穴埋めしちゃ絶対ダメ。自分の本心とガチで向き合うのよ。そして、生きるって、いろんなことを処理しながらバランスとってやっとできること。たとえ努力が実らなくても、精一杯やるだけでスゴイの。執着心が不安や不満を生むわ。時には手放すことも必要なの。なるようになると思うだけで、少しラクになるわよ。今を大切に、自分に素直に生きることから始めてみて。これは誰にでもできることよ」メンタル強化のカンフル剤。精神科医Tomyのお悩み相談室HELP1家庭環境を考慮してもらい、地方から東京へ転勤。そのことで、仕事内容は大好きなことから離れてしまうことに。でも、半年経った今も、地方でやっていた仕事をもう一度やりたい気持ちが増すばかり。自分がなぜここにいるのか、モヤモヤが消えず悩んでいます。(31歳・会社員)【ANSWER】半年で決めつけるのはあまりに時期尚早。石の上にも三年よ。「やりたいことを仕事にできるって、実はとても珍しいことなの。まずは目の前にある仕事をしっかりやらないと、本当にやりたいことって見えてこないものよ。それにその試練は、今の自分に必要なご縁やタイミングで巡ってきたものかもしれないし、学べることは必ずあるから、ある程度向き合ってみてもいいと思うの。石の上にも三年ってよく言うように、もうちょっと粘って吸収し尽くしてみては。やりたい、やりたくないは抜きにして、新しいことにチャレンジしているんだとモチベーションを上げながら楽しんでみるの。それができないなら、転職するくらい思い切ったことをやってみてもいいけれど、時には成り行きを眺めたり、流れに任せるってことも必要よ」HELP2同じような仕事内容なのに、SNSで過度にアピールする同僚がウザいと思ってしまいます。みんなで頑張った成果物も一人でやったかのような横取りアピール。会社の人からは見破られていますが、フォロワーから称えられている状況が心地よくありません。(25歳・会社員)【ANSWER】一呼吸置いて俯瞰してみて。大人の対応を。「会社の人が分かっているなら、気にしなくていいんじゃないの。SNSにアップすることで、彼女の評価が上がっているわけじゃないんだし。フォロワーは、表面的なところだけを見て軽い気持ちで“いいね”するものよ。手っ取り早い解決策は、彼女のSNSをチェックするのをやめることだけど、でも見ちゃうんでしょ、困った子ね~(笑)。それなら発想の転換しましょ。本当に日常が充実している人は、わざわざ自慢しないわよ。SNSでアピールしている人は、ほぼリア充じゃないわ。承認欲求が強いだけ。だから一呼吸置いて“認められたいのね、よしよし”と俯瞰して受け止めてあげるの。そうすると、逆に可愛く思えてきちゃったりするわ、アテクシの場合(笑)」HELP3新しい部署のあるプロジェクトで、先輩と私が案を出し合ったのですが、先輩の企画が採用に。いいものに決まればそれでいいのは頭では分かっているのですが、自分の案が採用されなかったことに心は嫉妬や焦りでいっぱいです。(31歳・会社員)【ANSWER】嫉妬や焦りのエネルギーを学びに転換して!「先輩のほうが、経験豊富なんだから、いい仕事するのは当たり前じゃないかしら。向上心が強いのはイイこと。でもすぐに結果を求めちゃダメよ。こういう経験をたくさん積んで、人は成長していくの。もし自分の案が採用されなかったことを失敗だと思っているなら、失敗は次の成功へのヒントになるから、良い勉強のチャンスだと心得て。先輩の案が採用された理由を周りの人に聞いてみたり、先輩本人にコツを教えてもらったり、とことん追求してみるの。自分がうまくいかなかったことを材料にして学ぶのって、効率いいと思わない?嫉妬や焦りにエネルギーを使っているなんてもったいないわよ。先輩に食らいついて、悔しさをぶつけてみたらいい関係になれるかも」HELP4今の勤め先はかなりラクで給料もそこそこいいです。ただ、やりがいがなく毎日会社の文句しか出ません。このまま我慢して働くことがいいのか、給料が下がってでもやりがいを求めるべきかで、日々悶々と悩んでます。(29歳・会社員)【ANSWER】やりがいは、いろんな方法で見つけられるわ。「隣の芝生は、青く見えるもの。やりがいを求めて転職したとしても、今度は給料が低いことや会社への不満が出てくるんじゃないかしら。我慢はどこへ行っても必ず生じるものだから、時には割り切ることも必要よ。かなりラクで給料もそこそこいいなら、最高じゃないの~。やりがいは、仕事だけでなく、いろんなことで見出せるものよ。物足りないと思ったら何か始めてみれば?自由に使える時間があるなら、趣味に没頭してもいいし、副業してみてもいいし、そっちで達成感を得ればいいじゃない。お金とやりがいってよく比べられるけれど、お金がないと、やりたいことも始められないものよ。今の勤め先で生活基盤を守りつつ、やりがいのあることを探してみて」Tomy精神科医。Twitter「ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き」が話題を呼び、半年ほどで13万フォロワー突破。それを書籍化した『精神科医Tomyが教える1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)が発売中。※『anan』2020年6月10日号より。イラスト・カツヤマケイコ取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2020年06月09日男子を好きでも息子は息子。母親目線で温かな家族の姿を描くのは、おくらさんによるコミック『うちの息子はたぶんゲイ』。ズバリなタイトルなのだが、当事者ではなく周辺からゲイの物語を描きたかった、とおくらさんは言う。「ゲイに限らず中高生くらいのときは、家族は重要な存在ですよね。当事者目線だと自分語りで重くなりがちなので、母親の視点から客観的に描いてみたかったのです」夫が単身赴任で、普段は息子2人と主人公の母親の3人で暮らしている青山家。高1の浩希は素直でよい子なのだが、同級生の男子を好きっぽいことが、素直すぎるあまり隠しきれていない。そんな息子の姿を、母親は愛情たっぷりに見守っている。「母親はある意味、理想的なキャラクターですが、自分が浩希を目の前にしたらどうしてあげたいかな、という思いで描いています。作者として絶対にやらせないと決めているのは、息子に対して『なんで?』と聞くこと。セクシュアリティはそもそも説明できることではないし、理由なんて別になくていいと思うので」一方で、たまに帰ってくる父親は家族思いなのだが、悪意なしにゲイをディスるような発言をしたり、恋愛観を押し付け気味だったりして、息子の心に揺さぶりをかけてくる。「父親は、普通によしとされていることを疑わない人。ごく一般的な視点のつもりなんですけど、事情を知っている側からすると、こんなにもきつい言葉になるというのを一身に体現しているキャラクターですね」父親の言動はセクシュアリティの問題に限らず、自分の思い込みや常識が他者を傷つける可能性があることを教えてくれる。そんな父と長男の傍らで、感情の読めない中2の次男がいろいろ察しているっぽい描写もまたよくて……。全体的には軽やかなノリで、好きな人への思いがダダ漏れしている息子や母親の大きな愛に、笑ったり優しい気持ちに。そして時折、ハッとさせられるエピソードがスパイスのように入り込む。「大きな問題提起をするつもりはまったくありません。ゲイを題材にすると苦悩やつらい部分がフィーチャーされがちだけど、単純に明るい話があってもいいと思うんです。みなさんと一緒でゲイの人も普通に生きているし、そういう状況を想像するきっかけになれば、この物語を描いた意味があるのかなと思います」『うちの息子はたぶんゲイ』140歳の母・知子の視点で、ゲイかもしれないうっかり者の長男、何となく気づいているっぽい次男、優しいけど鈍感な夫を描く、家族コメディ。スクウェア・エニックス818円©2019 Okura/SQUARE ENIXおくらマンガ家。ノンケとゲイの高校生による青春恋物語『そらいろフラッター』(全3巻)の原作を担当。『うちの息子はたぶんゲイ』は本人のTwitter(@okura_yp)やpixivでも公開。※『anan』2019年11月13日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2019年11月11日自分に気がある素振りはしていても、なかなか告白してくれない男性も多いものです。そんな男性が告白するのはどんなタイミングなのでしょうか?自分が振られることはない、と確信したとき男性でも女性でも告白して振られるのはイヤなものです。だから「この人、絶対自分のことが好きだ」と確信したとき始めて告白する男性は多いでしょう。女性の目が自分を見て輝いている、一生懸命自分をアピールしている、ということが分かったとき、自分の気持ちを伝えてくれるはずです。また、ライバルが本気で意中の女性を“もの”にしようと動いたとき、男性は焦ってしまいます。まだ恋人になっていない場合、女性があちらに行ってしまう可能性もありますもんね。自分に自信を持っている男性でも不安な気持ちになるものです。女性がライバルの男性とデートをした、などと聞いたら慌てて自分の立場をはっきりさせようとします。守ってあげたい、と思ったとき男性は女性を守りたい本能があります。女性が何かに苦しんでいたり、悲しんでいたりするとき、「コイツには俺が必要だ」と思うもの。いつも笑ってばかりいる女性が涙を見せたとき、男性は「俺がついているから泣くな」と自分の気持ちを伝えてくれるはずです。自分にはこの女しかいない、と確信したとき一緒にいて楽しく、気持ちがリラックスする女性とはずっと一緒にいたいと思うものです。自分が落ち込んだときにそっとそばにいてくれて心強いと感じたり、自分の気持ちを理解して支えてくれる女性、と認識したりすれば、迷わず告白してくれるでしょう。気が付けばいつもその女性のことばかり考えていたり、一緒にいると楽しいと感じたりする、そしてこんな女性を離したくない、と気持ちが高ぶったとき、自分の気持ちを告白するでしょう。イベントのときは告白しやすい!誕生日やクリスマスなど、特別な日は告白しやすいものです。美しい夜景を見たり、素敵なプレゼントをもらったりすると雰囲気もロマンチックになりますよね。そんないい雰囲気の中なら女性も告白を受け入れてくれやすくなると考えて、何かのイベントを待って告白をする男性は多いようですよ。
2019年10月15日近年、耳にする機会が多くなった「LGBTQ」という言葉。それぞれに、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング・クィアを表すセクシュアルマイノリティの総称であり、今の時代、理解していてもはや当然。そんな中、より深く、きちんと学ぶための教科書となるのが、LGBTQの人物が登場する映画。実際、現代の状況を反映してか、セクシュアルマイノリティの主人公が登場する映画が時を超えて公開されたり、ヒットするケースが増加。その実情を、映画ライターのよしひろまさみちさんに伺った。対話をして相手を知る大切さを映画で学べます。「9月末に公開されるアンドリュー・ヘイ監督の『ウィークエンド』は、2011年の作品です。第21回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭などのイベントで上映されたことはありますが、いよいよ日本で初めて劇場公開されることになりました。これは実は、ゲイを主人公にした作品の作風が大きく変わった、ターニングポイントとなる映画です。それまでは、『ブロークバック・マウンテン』に代表されるように、結ばれてもそうでなくても最後には死ぬといったドラマティックな悲恋ものがほとんどでした。でも、『ウィークエンド』で描かれていたのは、クラブで出会った二人の週末だけの物語。お持ち帰りや年齢差のあるカップル、意見の食い違いなど、ゲイの出会い系における“あるある”が満載で、これまでになかった日常を描くということに切り込んだのです。以降、市井のセクシュアルマイノリティや、異性愛者の社会保障に入りにくいなど現実的な悩みが登場する作品が主流となっています」昨年公開された『ゴッズ・オウン・カントリー』も、その一つ。「牧場を営むジョニーと季節労働者のゲオルゲの男性同士の恋物語です。イベントや映画館での限定上映からスタートし、口コミやSNSでその評判が広がって、全国公開にまで拡大しました。ただ、日本映画にそういったムーブメントがあるかというと、まだないのが実情です。『俺のスカート、どこ行った?』『きのう何食べた?』『腐女子、うっかりゲイに告る。』が同時期に放送されたように、ドラマ界には新しい動きが起こっているだけに残念といえます。今後に期待したいところです」先述の2作以外にも、セクシュアルマイノリティが登場する名作は、数多く存在する。そこには、LGBTQの現状を知るヒントがたくさんあると、よしひろさん。「例えば、1980年代イギリスを舞台にした『パレードへようこそ』は、サッチャー首相と警官という共通の敵を持つ炭鉱町とLGBTQコミュニティが手を組む物語です。最初はセクシュアルマイノリティに偏見を持っていた人たちが、対話をし、一緒に戦うにつれて、相手を理解し始める姿には感動してしまいます。また、ゲイであることを告白した父と戸惑う息子を描く『人生はビギナーズ』は、監督であるマイク・ミルズの実体験がもとになっており、カミングアウトをする方とされる方の気持ちが繊細につづられています。それぞれの映画を観ると、自分とは違うセクシュアリティを持つ人を異質なものとして突っぱねるのではなく、対話をして理解し合うことの大切さを教えてくれます。それは、性にまつわることはもちろん、どんな問題と向き合ううえでも大切なことですよね。映画は、“違う人がいるのが社会”ということを、理解のない人に知ってもらうための良きツールだと思います」よしひろさんおすすめの注目作品をピックアップ。観て、さらに理解を深めてみよう。『WEEKEND ウィークエンド』ライフガードのラッセルは、一夜限りの相手を求めて訪れたクラブで、アーティストを目指すグレンと出会う。年の離れた二人は会話を通じて、お互いの秘密やこだわりについて知っていくが…。9/27~、YEBISU GARDEN CINEMAほかで公開。『ゴッズ・オウン・カントリー』イギリスのヨークシャーを舞台に、2人の青年の出会いから愛が生まれる瞬間までをつづった名作。ベルリン国際映画祭やサンダンス映画祭など、多数の映画祭で賞を受賞。監督はフランシス・リー。Blu-ray&DVD発売中発売・販売元:ファインフィルムズ『キャロル』デパートで働くテレーズと、そこへ買い物に来たキャロル。同性ながらも強く心惹かれ合い、異性のパートナーがいながらも逢瀬を重ねるようになる。「キャロルの眼差しから、その思いが伝わってくる。演じるケイト・ブランシェットの美しさに魅了されます」DVD¥3,800発売・販売元:KADOKAWA『人生はビギナーズ』75歳の父親・ハルに、ゲイであることを告白されたオリヴァー。内気な彼だったが、父が亡くなった後に行ったパーティで運命の女性と出会う。「余生を若い恋人と過ごすハルを見ると、親には、彼のように幸せに、自由に暮らしてほしいと感じるはずです」DVD¥1,500発売元:クロックワークス販売元:アミューズソフト©2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.よしひろまさみちオネエ系映画ライター、編集者。小誌をはじめ『otona MUSE』『sweet』など、様々な媒体で執筆を行う。『スッキリ』(日本テレビ系)では、月1オススメ映画紹介を担当している。※『anan』2019年8月14日-21日合併号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2019年08月18日ゲイアートの先駆者である、フィンランドの国民的芸術家トム・オブ・フィンランドの波乱の半生を描いた映画『トム・オブ・フィンランド』の本ビジュアルと予告編が解禁となった。「クイーン」のフレディ・マーキュリー、ファションデザイナーのトム・フォード、写真家のロバート・メイプルソープをはじめ、無数の人々に勇気とインスピレーションを与えた伝説のアーティストの知らざれる生涯を描く本作。今回届いた予告編では、同性愛者に対しての軽蔑や無理解がまだまだ強かった時代、たった1本の筆やペンで勇敢に立ち向かった芸術家トウコ・ラークソネンの苦難、そして生涯のパートナーとの出会い、自らの信念を貫き栄光をつかんでいく姿を活写。上下のレザーに身を包み、ワイルドな髭をたくわえた筋骨隆々の男たちなど、身内にも隠れて自らの本能的な欲望をドローイングとして表現し続けていたトウコが、やがてトムと名乗り、アメリカの雑誌で表紙を飾ったことをきっかけに、その名がアンダーグラウンドからアートの表舞台へと一気に知れ渡っていく様子を垣間見ることができる。フィンランドを代表する監督が没後に評価された母国のヒーローを映画化監督を務めたのは、ニコラス・ホルトが主演するJ・R・R・トールキンの伝記映画『トールキン 旅のはじまり』の公開が控えるドメ・カルコスキ。2000年代半ばに長編デビューして以来、これまで監督した長編7本全てが興行と批評の両面で大成功を収め、本作を含む2本が米アカデミー賞外国語映画部門フィンランド代表作品に選ばれるなど、いま最も勢いに乗る監督。2014年にトム・オブ・フィンランドの絵は記念切手になり、国の先進性を象徴する英雄に。これまでの作品でもアウトサイダーの視点から社会を描いてきたカルコスキ監督は、綿密なリサーチをもとにトウコ・ラークソネンの知られざる内面に光をあてながら、歴史背景をも鮮やかに描き出している。『トム・オブ・フィンランド』は8月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トム・オブ・フィンランド 2019年8月2日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© Helsinki-filmi Oy, 2017
2019年06月20日フレディ・マーキュリーに大きな影響を与え、“ゲイカルチャー界のウォルト・ディズニー”と呼ばれたゲイアートの先駆者の波乱の半生を描いた映画『トム・オブ・フィンランド』の日本公開が決定した。本作で描かれるのは、まだ同性愛が厳しく罰せられていた第二次世界大戦後のフィンランドを舞台に、身内にも隠れて自らの本能的な欲望をドローイングとして表現し続けていたトウコ・ラークソネン。本名から海外でも覚えやすい「トム」と名乗り、描いた絵がアメリカの雑誌で表紙を飾ったことをきっかけに、その名がアンダーグラウンドからアートの表舞台へと一気に知れ渡り、栄光を手にするまでの波乱に満ちた半生を描いている。監督は、ニコラス・ホルトが主演を務める、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作の原作者J・R・R・トールキンの伝記映画『TOLKIEN』(原題)の公開が控えるドメ・カルコスキ。フィンランドで最も成功した映画監督といわれており、本作は昨年度米アカデミー賞外国語映画賞のフィンランド代表作品にも選ばれている。日本でも、“漫画のアカデミー賞”といわれるアイズナー賞を受賞し、NHKでドラマ化もされた田亀源五郎原作「弟の夫」や、昨年度テレビドラマで高視聴率をたたき出し映画化もされる「おっさんずラブ」、男性カップルの日々の食卓を描いた、よしながふみ原作の大人気マンガを西島秀俊&内野聖陽のW主演でドラマ化し早くも話題沸騰中の「きのう何食べた?」、そして大倉忠義と成田凌の共演で2020年の公開を控える漫画「窮鼠はチーズの夢を見る」実写化など、近年、同性カップルをテーマにした作品が大きな注目を集めているさなか。“ゲイカルチャー界のウォルト・ディズニー”とも呼ばれ、「クイーン」のフレディ・マーキュリーをはじめ、アンディ・ウォーホル、ロバート・メイプルソープ、デイヴィッド・ホックニー、ジャン=ポール・ゴルチエ、トム・フォードといった数多のアーティストたちに影響を与えたトム・オブ・フィンランド。LGBTに対しての軽蔑や無理解と闘った芸術家が、何十年もの苦難の末につかみ取った愛と栄光の物語に、期待していて。『トム・オブ・フィンランド』は8月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年04月22日『ゲイだけど質問ある?』の著者・鈴掛真さんにお話を伺いました。歌人の著者が明るく丁寧に回答、LGBTがぐっと身近になる一冊。「なんで男なのに男を好きになるの?」「ゲイの友情と恋愛の境目はどこ?」「ゲイの息子を持つ親として大切なことは?」……ぶしつけな質問の数々に、明るく分かりやすく回答する話題の書、『ゲイだけど質問ある?』。著者は歌人としても活動する鈴掛真さん。「いつもは硬めの文章を書くんですけれど、普段本を読まない人にも手にとってもらいたくて、あえて軽い文体で書きました」もともとは2年半ほど前からWEBの2つの媒体で連載していたもの。「それまで短歌の中で同性愛をさりげなく表現することはありましたが、そろそろしっかり書いてもいいという社会の風潮を感じたんです。同性愛者と話してみたいけれど身近にいない人に向けて書きましたが、自分がゲイであることに悩んでいる子にも、こんなふうにオープンにできる人間もいるんだよと伝えたかった。本来、アンタッチャブルなものではなく明るく話せるものなんだ、ということを表現できた気がします」“絶対に手の届かないあの星にあなたと同じ名前を付けた”などぐっとくる短歌も多数掲載、昔の片思いを振り返ったりSexy Zoneについて熱く語ったり、胸襟を開いていて親しみがもてる。「同性愛者でもいろんな考えの人がいるので、僕がゲイを代表して書いているわけでないです。これは“僕みたいなゲイもいるんですよ”という本だと思ってもらえたら」時には、知人から「何のためにそんなこと書いているの」と冷たく言われたこともあるという。「やはり、これまで差別に対して頑張ってきた人がいて今があるのだから、自分も何か未来を作るきっかけを生み出せたら、と思いました」また、連載中に気づいたことも。「“ゲイは女の気持ちが分かる”と言われるなど、男性を好きになる男性はフェミニンだという固定観念ってありますよね。僕自身も自分は中性的だと思っていたんです。でも連載中に女性編集者に『鈴掛さんってすごく“男”ですよね』と言われて、はっとしました。同性愛のことに限らず、周りの影響で自分自身にも暗示をかけていることっていろいろあるんでしょうね」先入観を解かすこの一冊から、あなたの中で始まることがきっとある。鈴掛真『ゲイだけど質問ある?』同性愛者であることをオープンにしている歌人の著者が、さまざまな素朴な質問に丁寧に回答する入門書。恋心の滲む短歌の数々も魅力的。講談社1500円すずかけ・しん歌人。1986年生まれ。大学時代から短歌を始め、広告会社でコピーライターとして3年勤務ののち、本格的に作家活動を開始。著書に『好きと言えたらよかったのに。』ほか。※『anan』2019年2月6日号より。写真・土佐麻理子(鈴掛さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年02月02日【今週の悩めるマダム】東京で一人暮らしをしている27歳の息子がゲイかもしれません。新宿二丁目のゲイバーで働いているようです。以前男友達を紹介されたので、その子が彼氏なのだと思います。私は彼の生き方を応援したいのですが、LGBTには詳しくなく、母親としてどのように対応してあげればいいかわかりません。(大阪府在住・50代女性)お母さんのご心配はよくわかりますが、その前にちょっと苦言を呈したいことがございます。まず、「息子がゲイかもしれません」「LGBTに詳しくなく」と続き最後に「どう対応していいのかわかりません」で締めくくられています。この文脈から思うのは、息子さんではなくお母さんご自身の問題です。お母さんがお腹を痛めて産んだ我が子なのですから、もう少し対話があってもいいんじゃないですか?聞きにくいというのはよ〜くわかっています。でも、「かもしれない」ばかりじゃ、お答えしようがない。もし彼がそのことを“いつ打ちあけようか”とずっと悩んでいるのであれば、なおさら大切なことです。「あなた、二丁目のゲイバーで働いてるの?」「え?ああ、働いてるよ」「え〜、あなたもしかしてLGBTなの?」「ま、そうだよ。言おうと思ってたんだけど、言えなかった」「じゃあ、この間連れてきた子、彼氏?」「うん、パパと話す前にママにはちゃんと話をしておきたいことがあるんだけど……」となるんじゃないでしょうか!ここまでものごとが進んだならば、私の出番です。まず申し上げたいのは、やはり対話の重要性。彼が本当にLGBTであれば、周りが反対をしたところでどうにかなることではありませんね。ご両親が反対をしても自分の生まれながらに持ったものを他人が強制的に変更することはできませんし、絶対にしてはいけません。今日の親子問題の原因は、子どもの心の核心に耳を傾けてあげられない親が増えていることにこそあり、それが大きな流れとしてLGBTへの無理解へと繋がっているのです。LGBTと名乗ることでマイノリティの方々は結束されたのだと思いますからとやかく言うことはできませんが、実は私、個人的には「LGBT」という言葉が嫌いです。その枠の中に入りきれないジェンダーや意識や命が他にも多く存在するからです。LGBTABCDEFGHI……みたいには出来ないからLGBTでも今はいいんでしょうが。ともかく、お子さんと率直に話し合うチャンスを作ってください。とっても簡単なことです。かしこまらずキッチンですれ違いざまに「あの、ほら、あんたに聞きたいことがあるんだけど、ちょっといい?」だけで大丈夫。わからないことはお子さんに直接聞いてみましょう。「ちょっと辻さん、息子に聞けないからあんたに聞いてるんじゃない」というのでは埒があきません。お子さんがもしLGBTならば話をしたいはずです。お母さんは愛する息子の声に耳を傾けることからまずは始められたらいいと思います。その後、またわからないことがあれば私メにお申し付けください。私はここにおりますから。はい、私からは以上です。【JINSEIの格言】お腹を痛めて産んだ我が子なのですから、もう少し対話があってもいいのでは?その後、またわからないことがあれば私メにお申し付けください。私はここにおりますから。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2018年11月06日ハリウッドにある有名なゲイバー「The Abbey Food&Bar」のオーナー、デヴィッド・クーリーが29日にFacebookに投稿した体験談が波紋を拡げている。クーリーは同性のパートナーと共に、アラスカ航空ニューヨーク発ロサンゼルス行きの便に搭乗した。予約していたプレミアムシートに座り、しばらくすると客室乗務員がやってきて、男女のカップルを隣り合って座らせるために、クーリーとパートナーのどちらか1人に普通席へ移動するよう願い出たという。「僕らも一緒に座りたい、と説明した。しかし、乗務員はプレミアムシートを諦めて普通席に移るか、飛行機を降りるかの選択を迫った。僕らは国を横断する長旅の間中、こんな屈辱に耐えられそうもなかったから飛行機を降りた。このご時世に、ゲイのカップルに去るように言うほど、ストレートのカップルを優先することがあるなんて信じられない。僕らは2度とアラスカ航空と、最近この会社が買収したヴァージングループ(のLCC)を利用しない」(デヴィッド・クーリーのFacebookより)失意の2人は、デルタ航空で無事ロサンゼルスへの帰途についた。クーリーは、LGBTの人々に向けて、デルタ航空のようなLGBTフレンドリーな航空会社を使うよう提言した。この投稿は広くシェアされ、非難の集中砲火を浴びたアラスカ航空は31日、謝罪の声明を発表した。「この不幸な事故は、座席システムのエラーによるものです。弊社は可能な限り家族が一緒に座れるようにする方針ですが、今回の件ではそれが適用されませんでした。クーリー氏に深くお詫び致します。彼とパートナーに不快な思いをさせる意図は全くありませんでした。私どもはクーリー氏に謝罪を申し入れ、今後の是正をお約束しました。アラスカ航空は、あらゆる差別を一切容認しない方針を取っています。私たちはみな、あらゆる多様性を受け入れ、尊重します」今回の件は単なるエラー以外の何物でもなく、差別の意図は微塵もなかったという主張だ。「LGBTの人々の完全なる平等は、アラスカ航空という組織の骨子です」とも表明し、懸命に火消しを行っている。クーリーはアラスカ航空からの謝罪を受け入れたとFacebookで発表した。
2018年08月01日同性愛者のイアン・マッケランが、今年公開になる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のダンブルドアが、“あからさまには”ゲイとして描かれないと聞き、「悲しいことだ」と嘆いたという。「Time Out」誌のインタビューで語った。イアンといえば、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ホビット』シリーズの魔法使いガンダルフ役でおなじみだが、その風貌や魔法使いのイメージから、『ハリー・ポッター』シリーズのダンブルドアだと思われることが多々あるそうだ。そんな話から、話題は『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に。なぜ、同作のダンブルドアをはじめ、大作には同性愛者のキャラクターが少ないのか意見を問われたイアンは、「ハリウッドでは社会的な主張に目を向ける人はいないからね。だって、彼らはこの世界に黒人がいるってことを最近知ったし、いままでの歴史の中で、あらゆる方法を駆使して女性を虐げてきた。ゲイの男性なんか、存在しないんだよ」と皮肉たっぷりにハリウッドを痛烈批判。「私が思うに、『ゴッド・アンド・モンスター』(’98)をきっかけに、ハリウッドがついにゲイというのもいるんだと認め始めたんじゃないかな。ハリウッドなんて、半分がゲイなのに」と自身の主演作を挙げて説明した。イアンによればここ数年、ロンドンでは若いゲイの役者たちが「みんな、カミングアウトしている」とのこと。カミングアウトの先駆者イアンは、「これぞ未来だよね」と時代が変わりつつあることを喜んだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 2018年11月23日より全国にて公開© 2017 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights © JKR.
2018年05月30日全米でまもなく公開、日本では3月1日(木)から公開される『ブラックパンサー』。早い段階での試写ではマーベル史上初となる“ゲイシーン”が盛り込まれていたとのことだが、公開時には削除されていたという。そのゲイシーンとは、オコエ(ダナイ・グリラ)とアヨー(フローレンス・カサンバ)のちょっとしたいちゃつきシーン。ファンは『ブラックパンサー』のコミックシリーズ「World of Wakanda」で描かれている同性間の恋物語にインスピレーションを受けているのだとうわさし、マーベル映画で初めて明らかなゲイキャラクターが登場すると喜んだが、結局そのシーンはカットになった。マーベル側は映画のオコエとアヨーは恋愛関係になく、「World of Wakanda」の物語とも関連性はないとコメントしているが、脚本家のジョー・ロバート・コールは「Screen Crush」の「オコエとアヨーのロマンスを意識して書いたか」という問いに対し、「短い答え方をするなら『イエス』だね」と答えている。ただし、カットされたシーンは「本当に短かかったし、映画の物語においてキーになるものでもなかった」と語っている。昨年、マーベル映画の『マイティ・ソー バトルロイヤル』に出演したヴァルキリー役のテッサ・トンプソンが「ヴァルキリーはコミックではバイセクシャルだし、私も忠実に演じたつもりだけど、映画ではわかるようには描かれていなかったわ」と明かした。だからこそ、「『ブラックパンサー』ではついに…!」と期待していたファンが多かったようだ。(Hiromi Kaku)
2018年02月14日Twitterフォロワー数、約7万人!新感覚の「ぶす占い」が大人気で、多くのファンを持つTwitterアカウント「きょうのゲイバー」。ママに血液型別、来年の運勢を占ってもらいました!「きょうのゲイバー」のママ&仲間による、胸に刺さるユニークな占いとイラストにハマる人が続出中の「ぶす占い」。ついには書籍化され(1000円、キノブックス)、こちらは1~199のなかで頭に浮かんだ数字のページor好きなページを開いて鑑定する。アンアンのために、血液型別に来年の運勢を占ってもらいました!愛と毒のあるメッセージは毎日の戒めにぴったり…!?「きょうのゲイバー」のママ&仲間紹介・「きょうのゲイバー」のママ新宿2丁目に店を持つ。独学で身につけた水晶占いが得意で、酔いどれを相手に運命を鑑定。・黄身仔(きみこ)幼い頃から自分が卑弥呼の生まれ変わりだと信じる。ママにスカウトされ占星術に挑戦中。・化けの皮クリステルママの昔からのなじみ。おもてなしの精神を大事にしながら、カード占いで迷える人を観る。「きょうのゲイバー」のママが占う血液型別2018年の運勢・A型下着を覗かせたファッションで出勤。あなたの下心が思わぬところで露呈しそう。自分の得ばかり考えてないかしら、要注意よ。・B型フェロモンが種族を超えそう。世間でいうモテ期がきそう。ただし、集まるのは悪い男ばかり。遊びならいいけど、火傷には注意。・O型酔っ払い、起きたら怒りのデスロードを激走。短気を起こして暴走してしまいそう。暴走するならレールの上で。脱線に気をつけなさい。・AB型あなたの研究熱が想い人に評価されそう。来年はさらに性に目覚めそう。周りの男や大切な人が喜ぶわよ、グッジョブ!※『anan』2017年12月27日号より。文・重信 綾(by anan編集部)
2017年12月25日