「AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章」が、シーズン3へ更新されたことが分かった。同ドラマは、アメリカでは現在Maxでシーズン2を配信中で、8月24日に最終話が配信される。22日、ショーランナーのマイケル・パトリック・キングは「共感を呼ぶ、向上心のあるキャラクター。素晴らしい俳優たちが演じてくれる彼女たちの新しい物語を、『セックス・アンド・ザ・シティ』の世界でさらに時間をかけて伝えることがとても楽しみです。『AND JUST LIKE THAT…』はシーズン3へと進みます」と「Variety」誌に声明を発表した。同ドラマはシーズン2の配信以降、Maxオリジナル作品として同サービス内で高い人気を誇っており、視聴回数は首位をキープ。Maxオリジナル作品で最も視聴されたドラマシリーズとなった。24日に配信されるシーズン2の最終話には、これまで「AND JUST LIKE THAT…」に出演しなかった「セックス・アンド・ザ・シティ」のメインキャラクター、サマンサ(キム・キャトラル)がカメオ出演し、さらなる盛り上がりを見せそうだ。ファンはシーズン3へ更新されたことに「思わず叫んじゃった。オーマイゴッド!ありがとう、ありがとう!」「最高のニュース。楽しみでしょうがない」「サマンサをレギュラー出演させて!」と喜びの声を上げている。(賀来比呂美)
2023年08月23日長い夫婦生活で、もしセックスレスになったら……?今回は、MOREDOORのオリジナル漫画『近くて遠い、ふたり。』より漫画の展開を予想していただくクイズをお届けします。体の繋がりだけがない……仲良し夫婦の2人。結婚生活は問題ないように見えるものの、妻と夫はセックスレスに悩んでいました。すれ違いはあったものの、2人は話し合いで仲直りし……。仲直りできて……時間をかけて解消し……ここでクイズです!レスになった原因や日ごろ抱えていた不安を打ち明け、心が通じ合った2人。1年という歳月をかけてレスを解消しました。そんな2人がレス解消のために工夫したこととはいったいどんなものだったでしょうか?ヒントは、以前レスになった原因をカバーするためのものです。2人がした工夫とは?正解は「ルールを決めた」!以前、妻に断られ気にしていたことや、妻がモヤモヤをストレートに伝えなかったことが原因でレスに発展した2人。そこでまた同じようなことが起きないために、2人は夫婦の性生活に関してルールを設けたのでした。また同じことが起こらないように……お互いに嫌な気持ちにならないよう、体の繋がりに関するルールを決めた夫婦。親しき中であっても、ルールなどを決めてお互いが快適に過ごしやすいよう工夫をすると、関係性もより良好になるかもしれませんね。この漫画を読んで、あなたはどのように感じましたか?※この物語はフィクションです。■脚本:長月よーこ■作画:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2023年08月21日長い夫婦生活で、もしセックスレスになったら……?今回は、MOREDOORのオリジナル漫画『近くて遠い、ふたり。』より漫画の展開を予想していただくクイズをお届けします。体の繋がりだけがない……仲良し夫婦の2人。しかし、妻は体の繋がりがないことが不安な様子。一方で夫は、以前妻に体の繋がりを断られたことを、トラウマに感じていました。その後、夫婦で会話するも、お互いにすれ違ってしまい……。同僚に話を聞き……話を持ち越され……不満を伝え……ここでクイズです!お互いにレスである事を意識し始め、すれ違いが生じている2人。浮気を疑い夫に対して冷たく当たる妻の態度に限界を迎えた夫は、ついに妻へあることを伝えます。その内容とはいったいどんなものだったでしょうか?ヒントは、2人がレスになった原因の日についてです。夫が妻に伝えたこととは?正解は「妻に断られたこと」を伝えた!レスが続き心まですれ違っていた2人。しかし、妻は夫の話を聞き、レスの原因は自分にもあると知ることに……。ついに本音を伝えあった2人。この後2人は、自分たちなり幸せの形を模索し、お互いに満足のいく結婚生活を営むことになります。すれ違いの原因は……ついに、お互いに不満をぶつけあうことのできた2人。今までは、少し言葉が足りないせいで、すれ違っていたような気がしますよね。大切なパートナーだからこそ、時には思い切って自分の思いを伝えてみてもよいのではないでしょうか?あなたはこの漫画を見てどのように感じましたか?※この物語はフィクションです。■脚本:長月よーこ■作画:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2023年08月19日ママ友との宅飲みで、セックスレス問題の打破に光が見え始めた美咲。一方、大輔は、家に帰りたくなくて……。この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】あれから半年……美咲とレスになって、半年が経った。相変わらず朝はバタバタだし、夕方もヘトヘトみたいだけれど、美咲はもう子育てのイライラを態度に出すことはなくなった。つまり、俺に本当の気持ちをさらけ出すこともなくなった。蓮が二語文を話すようになったとか、新作の化粧品が出たとか、ちょっと痩せたよとか。当たり障りのない話題ばかり。辛いことがあったとか、俺の母との関係とか、その……2人目妊活とか……肝心なことはスルーだ。衝突できるうちが幸せだったのかもしれない。体の関係がなくなって、美咲との大切な何かも失った気がする。話し合うのは怖い、でも……ある土曜日。蓮と美咲がママ友宅に向かったので、溜まった仕事を片付けに休日出勤をしている。「一ノ瀬先輩!いたんですか?土曜日なのに珍しい~!」「うん。妻と子どもが家出してさ」「うそ?私、チャンス?この後ご飯行きましょうよ~」「無理。うそだし。ただママ友と飲み会行ってるだけだから」「あ~あ。ま、私も新しい彼氏とデートなんでいいですけどね」「あれ?昨日ケンカしてなかったっけ?」「もう古いですよ、そのネタ。話し合って仲直りしましたから」もはやネタ化した中野亜美との他愛ない会話。あの夜は正直焦ったが、向こうにも俺にも、恋愛めいた甘い気持ちは一切ない。むしろ、元彼との失敗談や新しい彼氏との恋バナを話す良き相談相手になっている。「そういえば……中野さんはさ、元彼と別れる時、話し合ったの?」中野亜美は半年前、元彼との破局でだいぶ荒れていた。酔ってぶっちゃけていたところによると、セックスに関する温度差も理由だったらしい。「どうしたんです?急に。もちろん話し合いましたよ。その結果別れたんですから」「怖くなかった?」「まあ、怖かったですけど。それでダメならいいかなって思ったので。話し合わなきゃ何にも始まんないでしょ?」“話し合わなきゃ何にも始まらない”か。それがサクッとできれば、苦労しないんだよな。何かきっかけでもないと……。中野亜美がさっさと上がり、俺も企画書をある程度まで整えたので早めに帰ることにした。ただ……まだ午後3時か。そろそろ美咲と蓮が帰ってくる頃だと思うと、家に向かう足取りが重い……。以前は美咲の存在に癒されていた。妊娠がわかったときも、本当にうれしかった。「この癒しの存在がもう一人増えるのか?最高じゃん」あの頃が懐かしい。懐かしい場所でどこか時間が潰せるところ……最寄り駅まで辿り着き、フラついてたら、懐かしい場所に来ていた。かつて美咲とよく来たカフェバーだ。蓮が生まれてご無沙汰だったが、全然変わっていない。懐かしさのあまり、店内を見渡していると、美咲とよく座っていたテーブル席が見えた。すでにカップルが陣取っていて、どうやらケンカをしているようだ。初々しい。よく俺たちもあそこに座ったよな。初めてのデートも、告白も、ケンカをした後の仲直りも……あの席だった。「ホットで」コーヒーを一杯頼むと、パソコンを開く気にもなれず、スマホで適当なニュースアプリを開いた。“夫婦間のセックスレス増加傾向!?”なんて、キャッチーなタイトルが目に入った。タイムリーな内容に、思わずタップして読み進めてみると……。20~40代の夫婦を対象にしたアンケート調査をした結果、夫婦間のセックスレスは、年々増加傾向にあるらしいとのこと。調査によると、20~40代夫婦のこの1年間のセックス頻度は、男女ともに「週1回くらい」「月2~3回くらい」「月1回くらい」という回答者が多かったのだが……。それらを押さえて男女ともにトップだったのは、なんと約3割を占める「1年以上セックスしていない」だったそう。つまり、3組に1組の夫婦は1年以上していないレス状態ってことか?意外と多いと思ったが、もっと印象的だったのは、夫婦の8割が話し合いの場を設けていないということだ。ちなみにレスの原因は、産後クライシスや夫婦間の子育ての負担割合・価値観の違いなどからくる不満が影響していて、「産後は生理的に無理になった」「寝ている子どもが気になってできない」「子育てに参加しない夫に愛情がなくなった」「疲れていて性欲が湧かない」という回答が多かったと書いてある。……俺だって本当はわかっている。美咲がいつからか不満を口に出さなくなったのは、俺に期待しなくなったからだ。もっと、美咲の気持ちを因数分解しないといけないのかもしれない。ふと顔を上げると、さきほどのカップルがもう笑い合っている。俺たちもあんな感じで、喋っているうちにいつのまにか仲直りしてたんだよな。そんなことを考えながらカフェを出ると、意外な姿を発見して思わず立ち尽くした。蓮と美咲がいたからだ。「ぱぱ、いる!」「あ……」「あ……なんでここに……?」家に帰りたくなくて時間をつぶしていたのがバレたような気がして、バツが悪い。美咲もどこかバツが悪そうな顔をしている。俺たちの間に、沈黙が続いた。営業の神様の声が聞こえる。“一ノ瀬大輔。今がそのきっかけなんじゃないか?”って。俺がちゃんとリードしないと。あの時みたいに……。俺は、意を決して口を開いた。「あのさ。今夜、よかったら少し話さない?蓮が寝た後に2人で」ここで出会ったのも、何かの運命だろうからさ。✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼美咲編はこちら!【運命の人とレスになりました。美咲編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月18日Y’s(ワイズ)の「Y’s....」コレクションから、新作ユニセックスウェアが登場。「Y’s....」秋冬新作ユニセックスウェアが登場「Y’s....」は、テーラードやワークテイスト、ミリタリーなどの基本要素にアクティブでモダンなテイストを加えたY’sのコレクション。今季はこれまでブラックを中心とするダークトーンで構成されていたカラーパレットに新鮮な色味をプラス。ジェンダーレスなシルエットを特徴とするテーラードウェアや、デニムウェアなどの厳選されたアイテムを展開する。2WAYで楽しめるショートジャケット&コート新作の中でも注目は、大ぶりなラペルが目を引くショートジャケット。たっぷりと身幅を取ったショート丈のボックスシルエットは、厚手のウールギャバジン素材で仕立てることでボリューム感のある仕上がりに。ラペルをボタンで留めることで、スタンドカラーのようなスタイルも楽しむことができる。同じくボタン付きのラペルを備えた同素材のロングコートも用意。ニットやフーディなど、秋冬のカジュアルアイテムとも相性抜群な、抜け感のあるリラックスシルエットで仕立てた。“朱色”覗くロールアップデニムまた今季の象徴的なアイテムであるオレンジの横糸を使ったデニムウェアからは、パンツ、ブルゾン、オーバーオールが登場。裾が長めに作られたジーンズは、ロールアップすることで、アクセントとなるオレンジを裏側から覗かせる仕様に。ゆったりとしたワイドなシルエットながらも、12オンスのハリのある生地感が上品な印象を加えている。ギャバジン素材のワイドパンツやシューズなどこのほか、裾のタブでシルエット調整が可能なワイドパンツやリブ編みハイネックニット、艶のあるレザーで仕立てたメリージェーンサンダルなど、秋冬に向けてコーディネートの幅を広げる豊富なアイテムが揃う。詳細「Y’s....」新作ユニセックスウェア発売日:2023年8月4日(金)販売店舗:Y’s 日本国内ストア※公式オンラインブティックでは2023年8月9日(水)より順次展開価格:・12oz DENIM PANTS 55,000円・RIB KNIT TURTLENECK 44,000円・HIGH-TWIST GABARDINE TAILORED COAT 165,000円・HIGH TWIST WOOL GABARDINE SHORT JACKET 94,600円【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2023年08月17日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】息子の前ではちゃんとママとパパでいられる。でも……この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】2回連続で大輔が「できなかった」……。セックスレスに突入して半年、自分たち夫婦の関係について悩みを深める美咲。ある日、ママ友の話を聞く機会が訪れて……。大輔がベッドで誘ってこなくなってから、かれこれ半年が過ぎた。その間、こちらから誘うことも、なかった。もちろん、キスやハグのスキンシップもなんとなくしづらいという最悪な状態……。ここまで複雑化したのは、大輔が「一人ではできている」という事実に気づいたからだ。もちろん実際にその場面を見たわけじゃないけど、そこは妻の勘。なんとなくわかる。性欲がないわけじゃないなら……私とは……したくない、いやできないってこと?このあいだ、ネットニュースで「妻だけED」というワードを知った。他の女性には反応するのに、妻にはできないなんて……女としての自信を失くしちゃうよ。こんな状況で、私からなんて誘えるはずもない。ダラダラと時間だけが過ぎていく。2人目妊活は頓挫したままだ。こんなこと……誰にも相談できないよ。優香に相談しようかとも、チラッと思った。でも、できない。だって、「幸せですって顔に書いてある!」と優香に言われるほど幸せだった私が、今ではセックスレスなんて……。ちっぽけなプライドが邪魔をするんだ。そんなことを考えながら蓮のお迎えに行くと、はるとくんママから声をかけられた。はるとくんは、蓮と一番仲良しの子だ。送り迎えでよく立ち話をするようになり、今では母親同士もタメ口で話す仲だ。「蓮くんママ!」「はるとくんママ!お疲れさま」「お疲れ~。ちょうどよかった!ねえねえ、よかったら今度の土曜日、お昼にうちで宅飲みしない?ゆいちゃんママとそうたくんママ、あおいちゃんママも誘ってさ。もちろん、ノンアルで」「え?いいの?もちろんだよ!うわあ~楽しみ!」……ということで、その夜、大輔に話すと、「いいじゃん!行っておいで」と快諾だった。「じゃあ、俺は休日出勤しようかな。蓮に会えなくて寂しいぞ~?」と言って、蓮のほっぺをスリスリする。「ぱぱ、いない」「お?パパがいなくて寂しいんだな~」蓮は、最近、二語文が出るようになっていた。成長も著しく、いろいろな経験をさせてあげたくて、日曜日は必ず公園やお出かけをして楽しい時間を過ごすようにしている。無邪気な蓮の前では、私たちは夫婦でいられる。でも……。「今日の蓮、楽しそうだったな。俺たちは明日筋肉痛だと思うけど(笑)」「パワフルだったもんね。また行こうね」「そうだな。じゃ……おやすみ」「うん。おやすみ」蓮が眠った後に流れる、まるで他人のような空気にはもう慣れていた。なんとなく、背中を向けてしまうことにも。お互いに。「実はうち、レスなんだよね」あっという間に週末がきた。はるとくん一家が住むタワマンのエントランスをくぐる。ほぼ同時刻に全員が集合して、それぞれに持ち寄った軽食やお菓子、ドリンクをテーブルに広げた。子どもたちには、テッパン人気のアニメDVDをはるとくんママが用意してくれて、プロジェクターでリビングの壁に投影してくれた。これで1時間はおしゃべりできるだろう。ノンアルで乾杯するや否や、ゆいちゃんママが言った。「実は私、2人目できたんだ」「え?おめでとう!」すかさず満面の笑顔で祝福したのは、はるとくんママ。私は、ショックだった。蓮のクラスには、すでに何人か妊婦さんがいるが、まさかゆいちゃんママもだったなんて。この状況下では、「おめでたい」よりも先に「羨ましいな」と思ってしまう。そんな自分がちょっと嫌だ。「全然気づかなかった~。つわりとか大丈夫なの?」とあおいちゃんママ。「うん。ゆいの時もつわりなかったんだ」「楽しみだね~。あ~私もそろそろ2人目考えないと。でも、レスだし無理かな」「え?」あおいちゃんママの何気ない告白に、思わず大きな声が漏れてしまった。「蓮くんママ、どうしたの?大きな声出して……」「ごめん、実は……うちもレスで」つい打ち明けてしまった。私ってば何を言ってるんだろう?アルコールが入ってるわけでもないのに……こんなこと言われても絶対みんな困るよね……。ところが、意外にもみんなが同意してくれた。2人目妊娠中のゆいちゃんママでさえも。「実はうちもずっとレスだったの。ニュースアプリで見たんだけど、1ヵ月以上ないとセックスレスらしいのよ。でも1ヵ月以上しないなんてザラでさ。正直したくなかったけど、2人目が欲しかったから我慢したんだ」ゆいちゃんママの発言を皮切りに、出てくるわ出てくるわ、みんなの夫婦生活事情が……!レスを解消したママ友夫婦の話に、思わず涙「うちの旦那は性欲強いよ。でも私は最近性欲ゼロ!旦那はしたがってるけど、やんわり断ってる。だって生理的に無理だもん。こんなおじさんになっちゃうハズじゃなかったんだけどなー」「友だちは、単純に面倒くさいからしないって言ってたよ。悩んだこともあったけど、家族の仲がうまくいってるならとくにアクション起こさなくてもいいかなって言ってた」「えー、うちは旦那より私の方が性欲強いかも(笑)。旦那は、立ち会い出産をしてするのが怖くなったっていうんだよ。ひどくない?」へぇー……。いろいろな夫婦のかたちがあって、みんなそれぞれ悩んだり折り合いをつけたりしてるんだ。すると、はるとくんママがこう言った。「私もはるとの出産後、旦那に触られたくないってくらい拒絶反応が出ちゃったことがあるんだけどさ。ちゃんと話し合って、今はレスにならないように意識してる」「え……どんなふうに?」「しばらくレスだったところから再開させるのって気まずくなかった?詳しく聞きたい!」みんな好奇心がすごい。もちろん、私もなんだけど……「うーん、もちろん気まずかったんだけど、拒否し続けるのもしんどくなっちゃって。泣きながら『このままでいいと思う?』って切り出したんだよね。そしたら向こうも、せっかく好きで結婚したのにこのままレスなんて悲しいよね、って。だから私も、日頃の不満ーーたとえばはるとと過ごす時間をもっと作ってほしいとか、家事分担の割合増やしてほしいとかね、そういうことも伝えて了承してもらったんだ。今は2人の時間を意識的に持つようにしてて、たまにお義母さんに子ども預けてホテルデートしたりもするよ。キスやハグのスキンシップも日常的にするようになったし、腕枕で寝たりとかね(笑)」腕枕……そういえば妊娠がわかったときから一度も、腕枕してもらってないな。はるとくんママは、最後にこんなことも言っていた。「家族っていっても、もとは他人じゃない?言わなくてもわかれよ、なんて甘えちゃダメなんだよね。お互いを尊重して、コミュニケーションを大切に!いい意味で緊張感を持つように心がけてるよ」……私、思わず涙目になっちゃった。「えっ、蓮くんママ大丈夫!?」「ウン……なんか、驚かせちゃってごめんね。なんか……みんなに話して気持ちが楽になった」「いいよいいよ~。みんな言わないだけで意外と悩んでると思う。いつでも相談してね」「ありがとう」みんなの優しさに、また目頭が熱くなった。帰り道、気分は晴れやかだった。せっかくなので、歩きたい盛りの蓮をベビーカーからおろして散歩をすることにした。住宅街から駅の方へ抜ける。この大通り、懐かしいな。大輔と初めて会った飲み会の後、立ち寄ったカフェバーが見える。気づいたら、ここに来ていた。2年前のあの日。まるで出会うべくして出会った運命の人のように、何時間話しても話が尽きなかったっけ。でも、その運命の人とこんなことになっちゃうなんて……あの時は、考えもしなかった。大輔とちゃんと話そう。何か変わるかもしれないし、何も変わらないかもしれない。でも、何かアクションを起こさなければ、何も変わらない。私たちのセックスレス問題は、ただ単にセックスのことだけじゃない。日常の小さなすれ違いの積み重ねで、苦痛を覚えるようになって、できなくなって……。でも、自分から切り出す勇気がない。どうすれば……。その時ふと、あのカフェバーの前で、蓮がピタッと足を止めた。「どうしたの?蓮」「ぱぱ、いる!」つづきます。▶︎次話「3組に1組の夫婦がセックスレス? 妻ともう一度愛し合うために、夫が踏み出す一歩とは」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月17日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】妻の笑った顔、随分見てないな自分の振る舞いを反省した美咲。大輔が帰って来ないのを心配し、電話をするも連絡がつかない。その頃大輔は……。営業課の飲み会で部下の中野亜美が酔いつぶれたため、自宅の近い俺がタクシーで送ることになったのだが……。「私は、一ノ瀬先輩と相談相手どころか、そういう関係になってもいいな」「そういう関係って……(笑)。中野さん酔いすぎ。俺、既婚者だから」「既婚者だから何なんです?私はOKですよ。うちに来ればいいじゃないですか……」どういうわけか、28歳で独身の彼女に誘惑されている。中野亜美が腕を絡ませてもたれかかってきた。柔軟剤とも石鹸ともつかないような、あのいい香りがフワッとする……。柔らかい感触に「女の子だな」とグラグラする。あまり酔えなかったが、酒を飲んだせいもあって、心が揺らいでしまう……。が。「なんとか言ってくださいよー」「俺、今、営業の神様にめっちゃ見られてる。“一ノ瀬大輔。部下とそういう関係になったら、二度と商品の売れない営業マンにしてやる”って」「あ~あ~。ツレないなー……。先輩のそういう相手を傷つけないように気遣うところ、素敵ですよね~。あ~!奥さんが羨ましい~!」そうかな。美咲とは、あの動物園の日から一度も、キスさえしていない。美咲は幸せなんだろうか。「初めまして。森山美咲です」「大輔!赤ちゃんできたよ!」「大輔、好きだよ」美咲の笑った顔を、もう随分見ていないような気がする。「疲れてるのかも。今日は無理だよ」「こんなんじゃ2人目なんて無理!ていうか……したいと思わないよっ‼」最近は、ずっとイライラしていて、俺なんか必要ないんじゃないかと思っている。だから、冗談を言うことも誘うこともしなくなった。最後にした日から、1ヵ月以上経っている。俺たちの関係って……大丈夫なんだろうか。「大丈夫ですよ」「は?」「私、ちゃんと一人で家に帰りますから!私の誘いを断ったんだから、もちろんタクシー代もってくださいね?」「あ、ああ……もちろん。ゆっくり休めよ」「はあい!早く新しい彼氏見つけよー!一ノ瀬先輩みたいな」「それってどういう……」「なーんてウッソー!私は一ノ瀬先輩にトークスキルを鍛えられた営業マンですから!先輩が悩んでるんじゃないかと思って言ってみただけですぅ!じゃ」不覚にも、部下に元気づけられてしまった。俺も頑張ろう。一人残されたタクシーで、美咲に連絡をしようとスマホを開いた。あれ?着信がある……。車内の揺れで、気づかなかったのか。「今、タクシーの中」とLINEを打ち、帰路についた。なぜ……妻とできなかった「なんで電話に出ないの?いつもすぐに電話とってくれるよね?」家に着くなり、美咲が問い詰めてきた。「ごめん、部下が飲みすぎて、家まで送ってたんだ。タクシーの中だったから気づかなったみたい」「ふうん……すごく心配したんだからね」あれ?なんで蓮を置いて飲み会なんて行けるの?とイライラしてるかと思ったのに……本気で心配してたのか。こんなしおらしい美咲を久しぶりに見た。俺の身長より20㎝も低い美咲の華奢な肩を、思わずギュッと抱きしめたくなった。やば。すごくムラムラしてきた。誘ってみようか?でも……もう1ヵ月以上、触れていないのに。美咲から何のアクションもないってことは、別にしたくないってことじゃないか?ああ、酒が入ると理性がきかなくて困る。そんな俺の本心を見透かしたかのように、美咲は、「どうしたの?」と猫みたいな目で俺を見てきた。この上目遣い、すごく好きなんだよな。「する?」と聞いてみた。どうせ断られるだろ。そう思っていたら、「いいよ」と、意外にもOKをもらった。ソファーに美咲を押し倒す。ぎこちない手つきで、美咲の背中を撫でた。「しよう」の合図だったキス。懐かしい。いい感じに美咲も熱っぽくなっているのがわかる。ところが。あれ?なんかおかしい。以前ならもっとこう……突き動かされるような衝動を感じたはずなのに。なぜか……できない。「ごめん……酒が入ってるせいかも」「うん……大丈夫だよ。こんなこともあるよ。今日はもう休もっか」「ああ」責められはしなかったけれど、明らかに美咲もショックを受けていた。それもそのはず、俺と美咲が不発で終わることなど、蓮がまだ生まれたばかりの頃に泣いて中断したたった1日だけだからだ。「酒を飲みすぎたせいでできない」ということも一度もなかった。むしろ飲んでいるときのほうが、調子がいいくらいだったんだ。なんでだ?一人でしたのは数日前。たまってないはずがない。だけど……なぜか美咲を目の前にして勃たないんだ。誘うのも怖い翌日、もう一度確かめようと思った。「今日も、どうかな?ほら、今日は酒飲んでないし?」帰宅するなり、俺は美咲を後ろから抱きしめて言った。昨夜の失敗は、きっと酒のせいだ。シラフの状態で、濃厚な「しよう」のキス、美咲は潤んだ瞳で見つめてくる……なのに、なぜなんだ?今日もできそうになかった。「ごめん。ちょっと疲れてるのかも。本当にごめんな」「ううん。気にしないで。……私のせいかもしれないし」美咲の言いたいことはわかっている。美咲がこの間、キレたこと。それによって関係がギクシャクしたことが不発の原因になっているんじゃないかってことだ。「それはない(笑)。美咲は何も悪くないよ」とは言ったものの、美咲に対する気持ちが少しずつ、本当に少しずつ変わってきたのは事実だ。妊娠してから。出産してから。子育てが始まって、仕事にも復帰して。いろんなポイントで、美咲と俺との間にズレが生まれてたんじゃないか。翌日もそのまた翌日も、誘えなかった。もしも失敗したら、美咲をもっと傷つけてしまうし、男としての自信もなくなる。どうすればいい?わからない。ただ……一つだけ確かなことがある。「一ノ瀬先輩!これってどうやるんですか?」「これ?えーとね……」中野亜美の香水がフワッと香ると、ムズムズする感じがした。どうやら美咲じゃない女性には、反応するってことだ。一人で果てることもできる。なのに美咲に対してだけは反応しなかった。もしかして、これって“妻だけED”というやつか……?つづきます。▶︎次話「「夫とはレスなんだ」ママ友たちの赤裸々なぶっちゃけ話に、思わず涙が溢れて……」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼美咲編はこちら!【運命の人とレスになりました。美咲編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月16日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】さすがに言い過ぎたかもしれない美咲が積もり積もった不満を爆発させて以来、大輔との関係はさらにギクシャク。そんなある日、大輔が会社の飲み会に行き……。どうしよう……。ふと時計を見ると、24時。もうそろそろ大輔が飲み会から帰ってくる頃だろう。今日は、営業課の飲み会に参加している。正直、ちょっと怖い。大輔はアルコールが入ると性欲が高まる。もしかしたら誘ってくるかもしれない……。急な飲み会の連絡があったのは、今日の18時前だった。「営業課のメンバーで飲み会なんだけど、大丈夫?あ、斎藤さんもいるよ」と電話があった。延長保育料のかかる18時前にギリギリセーフで着いた途端の連絡だったので、(残業がないなら、たまには蓮のお迎えに行ってくれればいいのに!)とモヤモヤした気持ちが広がった。こっちは、最後の飲み会がいつなのかすら覚えてないのに……。何度か出産祝いや自宅で、蓮がお昼寝している間に友人を呼んでお茶……というシチュエーションはあったけど、お酒なんてノンアルでさえ飲んでない。優香の名前を出したのは「みんなに誘われて仕方なく」というアピールのつもり?そういう目的が透けて見えたのでわざと応じなかった。「俺がいなくて今日はゆっくりできるね」って……嫌味?こんなふうに大輔との関係がギクシャクしだしたのは、先月、動物園に行った日曜日からだと思う。心に余裕がないなか、エッチの誘いに応じたのが間違いだった。積もり積もった不満や疲れが爆発してしまったのだ……。「こんなんじゃ2人目なんて無理!ていうか……したいと思わないよっ‼」……さすがに反省してる。あんなふうに理不尽にキレるなんて、ほんと、子どもだよね……。もちろん、あの日から、一度も誘われていない。それまでは4回に3回は断っていたものの、週に1回はお誘いがあったのに。気づけばもう、1ヵ月以上していない。全然やりたいとは思わないけれど、これはこれで不安になる。こんな状況で、2人目妊活なんて……できるかな?夫のいいところはたくさんあるのに前に優香が旦那さんとのセックスレスに悩んでた。もしかして、私たちって、セックスレス?そもそも、どこからセックスレスって言うんだろう?なんとなくだけど、もしも今夜、大輔としたとしても、「ただセックスをした」という事実だけで、レスが解消されたとは言えない気がする。みんなはどうしてるんだろう?あの時、優香は笑っていたけど……ずっと一人で悩んでいたのかもしれないな。「それにしても、静かだな……」ベッドでスヤスヤと眠る蓮の寝顔は、天使のように可愛い。今日の蓮は、保育園でリズム遊びを楽しんだと聞いた。担任のマリコ先生は、蓮の様子をお迎えのたびに詳しく教えてくれる。「蓮くん、今日のお楽しみ会はとくにノリノリでしたよ~!」「うわぁ~よかったねぇ~!蓮、今夜はぐっすり眠れるね」「ふふ。蓮くん、いつもニコニコなんですよ~!お父さんとお母さんの愛情をたっぷりもらってるんだろうなって蓮くんを見ててわかりますよ」「そんな。先生方が見守ってくださるからです。いつもありがとうございます」“お父さんとお母さんの愛情”か……。もちろん私は蓮のことが一番大事。でも、だからなの?蓮の存在が私の中で大きくなればなるほど、大輔とのちょっとしたズレが許せなくなる。ただ……私の方が子育ての負担が大きいのは確かだけど、マリコ先生が言うように、大輔がいてこそ頑張れている部分もあるんだよね。たとえば、大輔はなんだかんだ冗談を言って和ませてくれる。昔からよく「真面目過ぎる」「肩の力を抜いて」と言われてきた私を、大輔の柔らかさがリラックスさせてくれることは事実なんだ。日付が変わったのに、まだ?そういえば、初めて居酒屋で出会った頃から、持ち前の人当たりの良さとトークスキルで笑わせてくれたっけ。大輔は、わざと人を不快にさせるようなことは絶対に言わなかった。ラブラブだった新婚時代はもちろん、妊娠中のナーバスな時期も、産後の情緒不安定な時期も、イライラする私を和ませようとしてくれた。「美咲さん。うわあ~俺、綺麗な人の前って緊張するんですよね」「良かったら、飲み直しません?2人で」「いつもお疲れ様。ほら、もう寝室に行きな?」「美咲が遠くに行っちゃいそうで怖いというか」「俺は美咲が好きだから、妊活のためだけにするっていうのは考えてないよ」なのに。「俺がいなくて今日はゆっくりできるね」大輔は、あんな嫌味をいうような人じゃなかった。私が大輔を変えてしまったんだ。もう一度スマホを見る。24時半だ。さっきは、大輔が帰ってくるのが怖かったけれど、今は大輔が帰って来ないのが怖い……。「帰る時連絡する」と言っていたけど、全然気配がない。二次会だってそろそろお開きになる時間だろうし……。悩んでもしょうがない、電話してみよう。トゥルルルル……トゥルルルル……。おかしいな。いつもは飲みの席でもすぐに出てくれるのに。諦めて、折り返し電話を待つことにした。でも、10分待っても20分待っても大輔からの連絡はなかった。何かあったのかな。なんか……嫌な予感がする。つづきます。▶︎次話「不倫の誘惑をかわした夫が、妻と仲直りエッチをしようとしたら…まさかの展開【妻だけED?】」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月15日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】「俺の大罪ってなんだろう?」日曜日、動物園で幸せな家族時間を過ごした大輔。しかしその夜、美咲は大声でこれまでの不満をぶちまけ……。どこか変だとは思っていた。でも、動物園では楽しそうだったし、2人目も欲しがっている。回数は少ないながら、定期的に愛し合ってもいる、はずだった。美咲があんな怖い顔をするほど追い詰められていたなんて……。全然わかっていなかった。あの日から1ヶ月。さすがに美咲をベッドに誘うことができずにいる。「先輩、元気ないですね?また小さなモンスタークライアントですか?」盛大なため息をついた俺に、中野亜美が話しかけてきた。「いや。強いて言うなら……モンスターは俺かな」「なんですか、それ。奧さんとケンカでもしたとか?」「ケンカっていうか、キレられた」「男の人は鈍感ですからね~。女性がキレる時って、だいたい積もり積もった不満が爆発した時ですよ?何か心当たりあるんですか?」心当たり……か。いつも優しい美咲をあそこまでキレさせた俺の大罪ってなんだろう?美咲の口ぶりだと、子育てへの不満っぽかったけど、もっと他の原因があるんじゃないのか……?昔は、ケンカをしてもスキンシップさえしていれば、なんとなくチャラになっていたフシがあったけれど。今は、セックスは拒否され気味→ゆえにさらに誘いづらい→お互いのことがわからないという悪循環だ。あの行為の途中で萎えた日から、「美咲としたい」気持ちは、完全には戻らない。ただ性欲は健在なので、一応義務的に週1で誘ってはいた(4回に3回は断られるが)。まあ一人で処理する術だってあるし……。相手が美咲じゃなくても良くなった……ってことだよな……?これって、夫婦としてどうなんだろう?「先輩。聞いてます?」「ああ、ごめん……ていうか、なんか意味深だね。中野さんも心当たりあるの?」「そりゃ、28年も生きてれば……実は、最近彼氏と別れたんですよ」「へえ~」28歳といえば、俺と出会った頃の美咲と同じ年齢だ。あれから3年か。時が経つのは早いな……あれ?またこの香りだ。中野亜美のつけている香水のにおいが、妙に気になる。元彼もこの香りが好きだったんだろうか……おっと!何を考えてたんだ、俺。とにかく!“失敗しても秒で切り替える”それがこの仕事で学んだことだろ?3年前に感じた美咲との運命は嘘じゃない。失敗しても、リカバリーすればいい。俺なりに頑張らねば。後輩の意味深な視線順調に会議をこなし、今日はさほど残業せずに帰れそうだと思っていた18時。部長がデスクにやってきた。「一ノ瀬!飲み会、お前もどうだ?」「え?俺もですか?今日ってB課の打ち上げじゃありませんでしたっけ」「課の垣根をまたいだ交流も大事だからな。一ノ瀬のところは子どもがまだ小さいし、もちろん無理強いはしないが……」蓮と美咲の顔が思い浮かんだ。でも美咲は……笑顔じゃない。昨夜のキレた美咲の顔が忘れられない。これ以上刺激しないために、物理的に距離をとるって方法もアリだよな。「行きます」「おっ、いいね!まあそう遅くはならないから。そのあたりも美人な奧さんにちゃんと言っとけよ?」「はいはい」「一ノ瀬さんの奧さんって美人なんですか?」「化粧品メーカーに勤めてるんだよな。結婚式で見たんだが、綺麗な人だったよ」「そうなんですね……」中野亜美の意味深な視線に、俺は気づかなかった。すぐに美咲に電話をした。LINEでも良かったが、なんとなく声を聞いて美咲の機嫌を知りたかった。「ごめん。営業のメンバーで飲み会で遅くなる。あ、斎藤さんもいるよ」「いいよ。楽しんできてね」斎藤さんの話題をスルーするあたり、なんとなく、冷たさを感じる……。「悪い」「コミュニケーションもお仕事だもん。仕方ないよ」「ありがと。じゃあ、帰る時連絡する。今夜は……俺がいなくてゆっくりできるね」「俺がいなくてって、どういう……」まだ美咲が話している途中だったけれど、電話を切った。なんであんなこと言ってしまったんだろう。わかってる。美咲と思うようにコミュニケーションが取れない不満と、この間の言葉に対する嫌味だ。これじゃ、ただのガキだよな……。「先輩のこと、いつも見てました」モヤモヤとした気持ちで参加したのに、飲み会は意外と楽しかった。「中野さん、飲みすぎじゃないです?」「彼氏と別れたんですよ~!私は毎日会いたかったのに、あっちは月2デートで十分だって。しかも最後の方はデートしててもエッチなしだったんですよ。結婚もしてないのにレスって!あり得ない!」中野さん、酔ってんな~。でも可愛いし、男なんていくらでも……もし結婚してなかったら俺だって……なんて。俺も飲みすぎたみたいだ。「ユウキのバカー‼」「まあまあ、中野さん、落ち着いて」「これ、黒歴史になるやつ……誰か早めに送ってあげた方がよくないですか?」「とはいっても、斎藤はさっさと帰ってしまったしな。誰か中野の家、知ってるか?」「わたしぃー、一ノ瀬先輩がいいです!」「は?俺?」「はい。先輩の家と私の家、近いんで」「なんで俺の家知ってんの?」「だって、一ノ瀬先輩のこといつも見てるもん」「はっ?」「中野。酔いすぎ。既婚者に色目使っちゃダメだぞ?さ、帰ろうな。悪いけど一ノ瀬、帰るついでにタクシーで中野の送り頼んでもいいか?」「わかりました」居酒屋を出てタクシーに乗った。中野亜美と2人で。運転手に住所を告げて、一息ついた。中野亜美は俺の肩にもたれかかって、目を閉じている。目を瞑り、やや気分が悪そうだ。酒と煙と香水のまざった匂いが鼻腔をくすぐる。さっきの元カレとの話、本当かな……?「結婚もしてないのにレスって!あり得ない!」現在、美咲とは月1回あるかないかくらいになっている。そもそも、したとしても出産前のそれとは濃厚さが段違いだ。結婚なんてそんなものだ、といえばそうなのかもしれない。でも1カップルが別れを決断するほど深刻な問題なのも事実だ。これ以上、頻度を下げないようにしたいけれど、お互いにモチベーションが下がってきているのは確か。どうすればいいんだろう。こんな話、誰にも相談できない。この子ももしかしたら、人知れず悩んでいたのかもしれないな。「先輩。悩みがあるでしょう?」唐突に、中野亜美が口を開いた。「え?なんでわかったの?」「いつも見てるって言ったじゃないですか。話、聞きますよ?」「人に話すようなことじゃないから……気持ちだけで嬉しいよ」「遠慮してるんですか?私は、一ノ瀬先輩と相談相手どころか、そういう関係になってもいいな」「そういう関係って……(笑)。中野さん酔いすぎ。俺、既婚者だから」「既婚者だから何なんです?私はOKですよ。うちに来ればいいじゃないですか……」「え?」中野亜美が腕を絡ませてきた。いや、この状況って……。つづきます。▶︎次話「……嫌な予感。飲み会に行った夫から、日付が変わっても連絡がなくて」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼美咲編はこちら!【運命の人とレスになりました。美咲編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月14日長い間一緒にいるからこそ、パートナーへの不満は付き物……。そのなかでも、多くの人が悩まされる”セックスレス”、その原因は分からない場合も多く……。今回はMOREDOORのオリジナル漫画「近くて遠い、ふたり。」から話の展開を予想していただく、クイズをお届けします。漫画のあらすじ結婚して3年、仲睦まじく生活を共にする2人。順調に見える一方で“からだの繋がり”だけがなく、「女を忘れてしまうのでは」と悩む主人公。私たち夫婦に愛が無いわけではないのに、一体なぜ……?体の繋がりがなくなったのは……ここでクイズです!同僚からから夫婦の性問題について相談を受け、自分たちの性問題についても考え始めた夫。実は、数か月セックスをしていないようですが、その原因はある日の奥さんの発言のようです。その発言とはいったいどんなものだったでしょうか。ヒントは、言われたら多くの人が自信がなくなるような言葉です。奥さんの言葉とは?正解は「今日はちょっと……」と理由を濁した!妻の誕生日、という特別な日に断られてしまった夫。しかも、理由を特に言わずに濁されただけだと、不安になってしまいますよね。このあと夫婦は、レスをお互いに意識することですれ違いが生じてしまいます。セックスの頻度は人それぞれ……セックスはデリケートな話題だからこそ、パートナーのセックスに対するお互いの気持ちを確認しあうのは難しいですよね。しかし大きな誤解を生んでしまう前に、自分の気持ちや考えを相手に伝えることが大事かもしれませんね。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語はフィクションです。■脚本:長月よーこ■作画:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2023年08月13日夫とは婚活中に飲み会で出会い、1年足らずのお付き合いで結婚しました。今年で結婚7年目。子どもにも恵まれ、大変なこともあるけれど幸せな生活を送っているのですが……実は私たち、もう何年もレスなのです。交際中は週4で泊まり。結婚後は月1回独身時代の私は、婚活が本業とでも言わんばかりに熱心に飲み会へ参加する日々を過ごしていました。そしてついに出会ったのが夫です。素朴でやさしい性格が好きで、夫も私を気に入ってくれた様子。交際を始めてからは毎日のように自宅へ泊まりに来てくれました。 お互いに結婚願望が強かったので、交際開始から1年もしないうちに両家へあいさつに出向き、とんとん拍子に入籍。2人暮らしがスタートしてからセックスの回数は月1ペースに減ったけれど、仲が悪くなったということはなく、どちらも不満を口にすることはありませんでした。 レスの原因は私のあのひと言…私たちは体外授精で子どもを授かりました。結婚5年目になってからのことです。本当はもっと早く子どもが欲しかったですし、すぐに妊娠できると思っていたのが正直なところ。それだけに、結婚2年目ごろからお互いに妊娠に対して焦りが出てきました。夫婦仲はよかったけれど、子どもの話になると暗い雰囲気に……。思い切って2人で不妊外来を受診したときには、医師から精子の数が少ないと言われたこともありました。 しかし精子の数は日によって変わるため、不妊の原因と決めつけることはできません。夫を責めても仕方がないとわかっていても、妊娠に対する私の焦りは増すばかりでした。そしてついに私は「あなたのせいで子どもができないんだよ!」と言い放ってしまったのです。それから夫は自分を責めて自信をなくし、さらに仕事のストレスも重なって、私たちはセックスをすることが一切なくなりました。 レスでも仲良しな夫婦は変ですか?自然妊娠できない決定的な理由は結局わからなかったものの、わが家は不妊治療で2人の子どもに恵まれました。3人目は予定していないので、妊娠というプレッシャーを感じることなくセックスを楽しめるはずなのですが、それでもレス歴は更新中。 どちらかが求めることも、求められることも、そして浮気の気配もありません。毎晩今日あったことを話し、休日には一緒に外出します。私たちにとっては、体の関係がない今の状態が当たり前になりました。 子どもができない焦りから、夫に浴びせてしまった心ない言葉。それが引き金となって、もともと少なかったセックスの回数はゼロになりました。子どもが生まれた今でも夜の営みはまったくありません。けれど、私たち夫婦は親友のように何でも話すことができて、同じ布団に入っているだけで心安らぐ関係。このくらいの距離感が私たちには合っているようです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:原 かすみ2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年08月13日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】「週1はしたい」って言われてもね……育休を終えて職場に復帰した美咲。大輔は仕事が忙しく、子どもの送迎も保育園の準備も食事も寝かしつけも、ほとんどワンオペ状態の美咲は、心が疲弊して……。職場復帰をして5ヵ月目。蓮は来月、1歳になる。スクスク成長してくれてとても嬉しいけれど……ママはフラフラだよ。だって、共働きなのに、私の子育ての負担割合がハンパないからっ‼具体的には、朝と夕の送り迎えはもちろん、蓮の離乳食、入浴、寝かしつけ、体調管理や発達段階に合わせた知育・読み聞かせまで、ぜーんぶ私。これに仕事や義母への気遣いもプラスされるので、完全に身体的にも精神的にもキャパシティーを超えてるよ。会議中に急に園から連絡があった時の恐怖とか、「蓮くんと一緒にいられて嬉しい!」と快くOKしてくれる義母にちょっとしたものを渡す面倒とかが、イマイチ理解できてない大輔は、「またイライラしてる?」程度にしか思っていない。説明したって「ふーん」だし……最近あんまり笑顔で大輔と喋ってないな……。でもこんな状況で、大輔とスキンシップしたいなんて思うはずないじゃん。だから、夜のお誘いがあっても、角が立たないように、4回に3回はやんわりと断っている。「まーた断られた(笑)。俺は週に1回はしたいんだけどな~」週に1回って多くない?耐えられない……。ちなみに私は、月に1~2回が理想だ。本当はあまりしたくないけれど、それも妻の務めだと思うし、いずれは2人目も……と考えているから、雰囲気が悪くならないよう月に1回は頑張っている。仕事、家事、子育て、義実家との付き合い、大輔の相手。多少の不満はあるけれど、私さえ頑張れば、家庭はうまくいくんだから。でも、この積もり積もった不満が爆発してしまうのは、わりとすぐだった。確かに2人目は欲しいんだけど……今日は、雲一つない快晴っ!ということで、3人で動物園に来ています!……が、すでにイライラしている私。だって、大輔ったら出発ギリギリまで寝て、さらにモタモタしてるんだもん。気を利かせてしてくれた皿洗いも、スローペースだし、何度言っても水は出しっぱなしだし。大きな子どもがいる気分だよ。今もイライラするけど、家族の前では、ちゃんと“母親”の役割を果たさないと。「蓮~!ゾウさんだよ~!赤ちゃんが2頭いるね。きょうだいみたいだね」「きょうだいかあ。そういえば、いつから妊活始める?2人目の」こういう話になると急に嬉しそうになるのが、ちょっとイラつく。「だいたい1年半~2年は空けた方が母体にはいいらしいよ」「じゃあ、来月で蓮も1歳だから……」「職場の事情を考えると、私は2年後くらいがいいかなぁ」「OK。じゃ、心の準備しとくよ。じゃ、さっそく今夜予習しようか?」「え?今夜するってこと?」「ダメ?……俺は美咲が好きだから、妊活のためだけにするっていうのは考えてないよ」「……わかった」真昼間の動物園で、なんつー話をしてるんだコイツ……。正直引いたけど、ここで断って、いざ2人目が欲しいタイミングで妊活できないなんて事態だけは避けたい……。私、子どもは2人って決めてたんだ。我慢しなきゃね。その夜。蓮を寝かしつけた後リビングに戻ると、待ってましたと言わんばかりに大輔がキスしてきた。お姫様抱っこで大きなソファに私を運ぶ大輔。最近は蓮が起きないように寝室でするのを避け、リビングで事に及ぶようにしている。全身にキスを浴びても、心は上の空だ。大輔と出会った頃は、お姫様抱っこも、こうしてつながっていることも幸せでしかなかったのに。今は、大輔とつながればつながるほど、憎いような気持ちが湧いてくる。事が済むと、大輔はすごく満たされた表情で撫でてくる。「好きだよ」「私も好きだよ」いつしか、セックスのときだけじゃなく、大輔に対して演技をするようになった気がする。正直、イチャイチャする時間さえ生理的に嫌だなと思ってしまうことがある……。ああ、もう全部、無理!!!終わった後、すっきりした顔の大輔が「最近、元気がなかったみたいで心配してたけど、安心したよ。またしようね!」と言った。“また”……というワードにカチンときた。こちらの気も知らないで、自分のしたいようにしている大輔にイライラした。「美咲、次の日曜はどこ行く?」「え?次の日曜日もどこか行くの?」「うん!だって今日すごく楽しかったし。4人家族になったら大変だから今のうちにさ?」今度は、“楽しかった”というワードにすごくイライラした。大輔がすごく楽しかったのは、大輔がしなくて済んでいることを、ぜーんぶ私がやってるからだよ?なんでそんなことにも気づかないんだろう?無理。普段の疲れに外出の疲労も重なっていた私の口から、とっさに大きな声が出た。「無理っ‼」「どうした?急に大きな声出して……来週は出かけたくない?」「無理!こっちは、家のこともしなきゃいけないし、蓮のお世話や仕事だってあるんだよ⁉日曜日くらい休ませてよ!」「どうしたんだよ?今、それとこれとは関係ないだろ?日曜日に出かけるだけじゃん」「大輔にとっては“出かけるだけ”だからいいよね?外出するのに準備もしたことないし、帰ったらソファに寝転がっていられるもんね?」「なんでそんなにつっかかってくるの?俺、子育ても家事もちゃんと手伝ってるじゃん」「その“手伝う”っていうのが嫌なの!」「美咲、今日は疲れちゃったんだね。明日になれば落ち着くよ。今日はもう寝て……」「“明日になれば落ち着く”⁉その程度のことしかしてない大輔と一緒に出かけたくない!こんなんじゃ2人目なんて無理!ていうか……したいと思わないよっ‼」「美咲っ!ちょっと待っ……」大輔の言葉が追いかけてきたけれど、遮るようにトイレへ逃げた。今のは、さすがに言い過ぎた。自分で望んだ結婚と子育てなのに……。うまくできない自分に一番イライラする。大輔に気づかれないように、トイレの中で声を殺して泣いた。寝室のベビーベッドでは、蓮がスヤスヤと眠っている。少し泣いたら、また日常に戻らなきゃ……。つづきます。▶︎次話「「既婚者だから何なんです?」飲み会で酔いつぶれた後輩にタクシーで迫られて俺は……」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月13日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】妻の職場復帰、早すぎるんじゃない? と思ったが……息子の蓮が生まれて3ヶ月が経った頃、およそ半年ぶりに夫婦生活を再開した美咲と大輔。しかし以前とはまったく異なる美咲の様子が気になって……。「先輩。なんか朝から疲れてません?」出勤早々、机に突っ伏していると、部下の中野亜美が話しかけてきた。「わかる?ヘトヘトだよ」「早朝から大口の契約とって来たんですか?」「違うよ。厄介なクライアントがいてさ。泣くわ、イヤイヤするわ、まさにモンスタークライアントだよ。まだ生後7ヶ月で、バブバブしか言わなくてさ。意思疎通ができなくて困ってる……」「息子さんですね~!可愛い!」蓮が生後半年を迎えた頃、美咲が仕事に復帰した。朝はバッタバタだ。まず、起床してから園に着くまで、蓮がずっとゴキゲンを保ってくれることはほとんどない……らしい。保育園でお昼寝の時間があるとはいえ、夕飯・お風呂と、常に俺たち大人の生活リズムに合わせているような状態なのだから、蓮の機嫌が悪いとしても無理はないんじゃないかと思う。だから俺としては、まだ職場復帰せず、1歳すぎまで自宅で保育すればいいと思っていたんだけど……美咲が「0歳児クラスで保育園に入れなかったら遅い、1歳になってからじゃどこも入れるわけない!」と言うので、まあ仕方ないんだろう。ともかく、美咲はなんとか蓮をなだめすかし、ごはんを食べさせ、身支度をさせ、大きな荷物を抱えて出勤している、ようだ。ようだ……とは、保育園へ送るのは、俺の出勤時刻の都合で、美咲の担当だから。じゃあ夕方のお迎えは俺の担当……と言いたいところだけど、仕事の都合上、保育園の時間には間に合わないので、時短勤務の美咲がやってくれている。実は新規プロジェクトのリーダーにアサインされて、やりがいはあるけれど残業時間も増えてしまっている。帰宅は21時をまわることも多く、蓮の寝かしつけまで終わっている時間だ。さすがの優しい美咲も、帰宅後はかなり疲れてイライラしているので、シンクにたまった皿を洗うとか、洗濯物を畳むとか、できるだけ家事を手伝うようにしている。昨夜だって……。「ただいまー」「おかえりー。今、お義母さんにLINEしてるから、悪いんだけど自分でごはん温めてもらえるかな?」「うん……なんか、朝の食器がたまってるね。先に皿洗いするよ」「助かる~」最近、美咲は母ともよくLINEをしているみたいだ。蓮の急な体調不良時は、基本的に時短勤務の美咲が対応するが、仕事を抜けられない時は母が対応しなきゃならないからだ。思えば、妊娠・出産・職場復帰を経ても、俺の生活スタイルはあまり変わっていない。文句も言わず、俺の母とも良好な関係を築いてくれる美咲には、本当に感謝しないとな。そんなことをボーっと考えながらガシャガシャと皿を洗っていたら、美咲の冷たい視線に気づく。「え?どうした?ちゃんと洗ってるから大丈夫だよ!」「……知ってるよ。でも、できればもうちょっと手早くやってくれると助かる。あと、水の出しっぱなしはやめて」「あ、ごめんごめん」キュッと水道の蛇口をしめる。あれ?なんか不機嫌だ。何かしたかな?忙しそうに洗濯物を干し始めた美咲は、それ以上何かを言うつもりはないらしい。夜泣きは仕方ないけど、それより……妊娠中からおよそ半年ほど夜の営みを控えていたが、蓮が生後3ヶ月になった頃、「セックスしていない期間」に終止符を打った。玉砕覚悟で誘い続けていたある日、唇を重ねたらいつものように拒否されることはなく、深く受け入れてくれて……半年ぶりのスキンシップは、すごく幸せだった。ただ、完璧に満たされたとは言えない。正直、美咲はあまり嬉しそうじゃなかったからだ。その後も月に一回ほどのタイミングで美咲は不意に受け入れてくれる。今夜はそろそろ前回から1ヶ月。さっきはうっすら機嫌が悪そうだったけれど、ベッドに入って抱き寄せてみたら、拒絶はされなかった。このままイケるだろうか?しかし……。「ほぎゃあっ!ほぎゃあっ!」あともう少し、というタイミングで蓮が起きてしまった。俺が動くより先に、素早く美咲が動いて、蓮を抱きあげた。マジかよ、中断か……。蓮がおっぱいを吸い始めたので、俺はパジャマを羽織りトイレへ行った。そのまましばらくリビングで時間をつぶしていた。約30分後、寝室に戻ると蓮はスヤスヤ眠っていて、美咲はまだ起きていてくれた。「再開……する?」と言ってくれたが……明らかにやりたくなさそうなのはわかった。「大丈夫だよ、また今度にしよう。おやすみ」盛り上がっていた気分はすでに萎えてしまった。ただ……昔の美咲は貪欲だった。昼間から何回も求めてきて、Uberでとったピザでも食べながらまたしてさ。あんなに奔放で可愛かった美咲はもうどこかへ行ってしまった。今の美咲はどう見てもしたくなさそうだった。それどころか、「俺とのセックスが終わってホッとした」と顔に書いてある。あの日、プツリと糸が切れたこの日をきっかけに、俺の中で何かが決定的に変わった。営業で鍛えられた打たれ強い俺のメンタルも、さすがに傷ついた。あんなに「美咲としたい」という強い気持ちがあったのに、糸が切れたようだ。それでも性欲はあるので、最近では隠れてこっそり一人で処理している。その方が、美咲にとっては幸せだろうから。そんなある日。「先輩……これ、よくわからないんですけど……」「ああ。ちゃんと前提を共有できてなかったな。見ながら説明したいから今日、帰り残れる?」「はい!でも先輩、最近いつも一番遅くまで残ってますよね。お子さん小さいのに、大丈夫なんですかぁ?」「うちは妻がちゃんとしてくれるから大丈夫だよ……」「えー、ほんと先輩の奥さんって“デキる妻”って感じですよね。じゃあ19時半で会議室Aとっておきます」振り向きざま、中野亜美の手元から香水がふわっと香る。柔軟剤の匂い?石鹸の匂い?よくわからないけれど、すごくそそられる匂いだ。…………人肌恋しいな。思わず、後ろ姿を目で追ってしまった……。つづきます。▶︎次話「え? 今夜エッチするってこと? 無神経な夫に妻がブチギレ「こんなんじゃ2人目なんて無理!」」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼美咲編はこちら!【運命の人とレスになりました。美咲編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月12日もしかしてわが家はセックスレス!? そう思ってもデリケートな話題のため、身近な家族や友人に相談するなんて考えられず、当事者である夫にはさらに話すことができませんでした。ネットなどを調べて見ていると、レスでも夫婦仲が良好でうまくいっている家庭もあるようです。なので、あくまでもわが家のレス克服方法をご紹介したいと思います。★関連記事:40代のセックス「したいのにしてくれない…」夜の悩みはどう解決?【医師監修】レスだと自覚したときはショックだったけど…3度目の妊娠・出産を機にレスに以前に比べれば回数は減ってはいましたが、それまではレスではありませんでした。しかし3度目の妊娠・出産を機に、私たち夫婦はレスになっていました。私37歳、夫46歳のときのことです。調べてみると、セックスレスとは「病気などの特別な事情がないカップルがセックスやセクシャルコンタクトが1カ月以上ないこと」と言うようです。わが家は気が付けば半年以上していませんでした。最初のうちは子どもたちの世話で頭がいっぱいであまり気にしていませんでしたが、気になり始めると、どうして求めてもらえないのだろうか? まさか浮気? と何だかつい悪い方向へ……。なんとか夫との関係を変えたくて、私はアプローチを始めました。ますはスキンシップをと思いましたが、年を重ねていくうちに普段夫とスキンシップを取ることもほとんどなくなっていました。最初は子どももいるので照れくさく、なかなかうまくいきませんでした。そこで寝る前に子どもたちを「おやすみなさいのギュー」と言ってたまに抱きしめるのでその流れを利用することにしました。子どもたちを抱きしめたあとに「パパにもギューしよう!」と言って、子どもたちと一緒に夫にもハグをするようになりました。夫婦でレスについて話し合いマンガやドラマで見たことがあるセクシーランジェリーを試してみたこともありました。夫に内緒で購入して着てみたのですが、結局、うまくいかず。これらのレス脱却作戦をしばらく続けていましたが、そのうち自分だけが焦って空回りしていると感じるように……。そこで思い切って夫に私の気持ちを話して、夫婦で自分たちのレスについて話し合うことにしました。話し合うというと何だか大げさですが、2人のセックスについて丁寧に確認することにしたのです。最初にどうして求めてくれないのか?と夫に聞くと、以前断られたときに育児が少し落ち着くまで待とうと思ったとのことでした。それから子どもがいるなかでいつならできるか、どうやったらそういうムードになれるかといった「今さらだけど……」ということを2人で話しました。そのなかでセクシーランジェリーのことも聞いてみたのですが、夫にとってはプレッシャーを感じたらしく逆効果だったようでした。そうやって話していくうちにセックス自体ではなく、2人の時間を確保するというのが、お互いに1番求めているものだとわかりました。それからスキンシップも続けようということになりました。レス脱却のため週1回30分、2人の時間を確保子どもと一緒に寝落ちしてしまったり夫の帰宅時間が遅かったりと、2人の時間を作るのは簡単ではありませんでした。でも1週間に1回、せめて30分だけでも2人の時間を作ろうということになりました。そのときにお互いの顔を見て話すようにしました。今までは話していても、私はごはんを食べながら、子どものお世話をしながらの“ながら会話”だったことに気が付きましたし、夫もテレビや携帯を見ながらだったことに気付いたそうです。そしてスキンシップにはマッサージも加わっていき、手や肩などをお互いにマッサージして日ごろのねぎらいと感謝を伝え合うようになりました。まとめ自分がセックスレスなのだと自覚したときは正直ショックでした。1カ月以上しないとレスという定義にも短くて驚きました。でも夫との話し合いにより、セックスはコミュニケーションの一種で、行為自体がしたいわけではなく、2人で話したりマッサージをしたりすることもその一環だという気持ちになりました。結果としてレスではなくなりましたが、回数にはあまりこだわらなくなりました。3人目が高齢出産だったこともあり、普段は日々の体力をほとんど育児に使ってしまいます。それでも夫との2人の時間は、たとえ短くても私にとって大切なものだと改めて感じました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/山口がたこ著者/satomi (46歳)最近お肌のことが気になってきたアラフォーライター。アラフォーになってからハマったK-POPアイドルの「推し活」に日々癒されている。
2023年08月11日長い間パートナーと連れ添っていれば、問題に直面することもあるはず。その中でも多くの人が悩まされている、”セックスレス”、原因がはっきりしないケースも多く……。今回はMOREDOORのオリジナル漫画「近くて遠い、ふたり。」から話の展開を予想していただく、クイズをお届けします。漫画のあらすじ結婚して3年、仲睦まじく生活を共にする2人。順調に見える一方で“からだの繋がり”だけがなく、「女を忘れてしまうのでは」と悩む主人公。私たち夫婦に愛が無いわけではないのに、一体なぜ……?同僚からの相談は他人ごとではなく……ここでクイズです!同僚から夫婦間の性問題に対し、相談を受けていた夫。ここで、同僚はセックスレスが起きた原因について言及します。その原因とはなんだったでしょうか?ヒントは、セックスレスを完全に奥さんの責任と捉えるような発言です。セックスレスの原因とは?正解は「体型」!奥さんのことを「女として見れない」発言をした同僚。挙句の果て、命がけの出産を経た奥さんの体型をセックスレスの原因に挙げました。一方、夫は同僚の性問題について聞き、他人ごとではない、と焦りを実感するように……。同じ悩みを持つ人は多くいる……同僚から夫婦間の性に関する相談を受け、自分の性事情についても考えるようになった夫。原因は人それぞれでも、同じ悩みを抱える人は意外と多いようですね……。セックスはデリケートな話題で、自分の気持ちを明かすのは勇気のいることですが、「ふたを開けてみると……」ということがあるかもしれません。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語はフィクションです。■脚本・監修:華丘侑果■作画:長月よーこ(MOREDOOR編集部。
2023年08月11日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】正直、まだ再開したくない無事に産後一ヵ月健診を終えた美咲。医者に「夫婦生活を再開してもいいですよ」と言われ、さっそく大輔が誘ってくるが……。「今日、どうかな?」ま、またぁ⁉イッラ~~~!「ごめん。やっと蓮が眠ったところで。もうちょっと休みたいかな……」「そっか……」んも~!ちょっと私がゆっくりしてたらすぐ誘ってくるんだから!つい、心の中で毒づく。妊娠後期に私の誘いを断った大輔はどこへやら!1ヶ月健診で「セックス再開しても大丈夫」とわかってから、何度撃沈しても大輔はしつこく誘ってくる。ただただメンタルの強さに感心。「ねぇ、毎回断ってばかりで私も悪いとは思ってるけど……。大輔はさ、断られてへこんだりしないの?」「そりゃへこむよ!でも……蓮が生まれてから、美咲が俺に冷たいからさ。いつも怒ってるみたいだし……美咲が遠くに行っちゃいそうで怖いというか。夫婦のスキンシップは大切だなって思ってさ」そんな風に思われてたんだ……。思えば、妊娠中にした最後のセックスから、もう半年近く経つっけ……。いくら子育てで余裕がないとはいえ、夫の大輔を不安にさせるのは妻としてどうなの?ここは、たまにはお誘いを受け入れて、スキンシップをとるべきなのかもしれない。寝ている子の隣では、やっぱりできない……産後3ヶ月を少し過ぎたある夜、また大輔に誘われた。久しぶりにそのキスを拒まずにいたら、徐々に長く、濃厚なキスになっていった。もしかしたらまた昔みたいに、体で愛し合うことができるのかもしれない。久々の感覚に、期待が高まっていく。でも……結果は最悪としか言いようがなかった。出産から3ヶ月が経ったのに、蓮を産んだ時の痛みが今も下半身に残っているみたい。率直に言って、大輔を受け入れるのが辛い。「気持ちいい」なんて感じる余裕も全くなく、ただただ早く終わって欲しいと思いながらやり過ごした……。そもそも、まだ蓮の授乳や睡眠時間に左右されて、美味しいご飯をゆっくり食べる時間もないし、睡眠もこまぎれ。気持ち的にもセックスどころじゃない。食欲と睡眠欲が満たされていないのに、性欲なんてあるはずないよ。何より……横でスヤスヤと寝息を立てている蓮のことが気がかりで、行為に集中できない。起きないかな?とか、声が聞こえてないかな?とか、過剰に心配しちゃうよ。実際に大輔が相当気を遣ってるから起きないと思うし、もし目を覚ましたとしてもまだ赤ちゃんだから意味が分からないとは思うんだけど。母親として、子どもの前でするのは、ちょっと、いやかなり抵抗を感じてしまう……。大輔は、こんな気持ちにならないのかな?それって、父親としてどうなのかな?わからないよ。これは私だけの感情なのかもしれないけれど……。すぐ隣に我が子が寝ていて気持ちはすっかり「母親」モードなのに、夫という存在のために、無理矢理「女」になるよう強制されているようで、すごく嫌な気分になってしまった。(早く、早く終われ!)そんな本心を隠して、気持ちいいかのような演技をしてしまった。義務的で、無感情で、やっつけ仕事のようで、最悪だった。でも、大輔は久しぶりの行為に興奮して、演技だなんてちっとも気が付かなかったみたい。「美咲~!やっぱり美咲は最高だ~~~!愛してるぜっ!」半年ぶりに願いが叶い、超ハイテンション&超ハッピーな大輔。無防備に笑う大輔を見ていると、本当のことはさすがに言えなくて、「うん……私も愛してる」と微笑むしかなかった。もちろん運命の相手だと思って結婚したし、大好きだったのは本当。でも今は……心の中はまったく違うことを考えてた。なんで。なんで、私がこんな思いをしなくちゃいけないんだろう。なんで、しんどいのに、眠いのに、痛いのに、大輔の相手をしなくちゃいけないんだろう?大輔は、スッキリした顔で、ポチポチとスマホをいじっている……。急に泣きそうになった。私は、日中は家事と育児に追われて、息をつく暇もないのに……夜でさえ、夫のために我慢しなきゃいけないの?私、まだ頑張らなくちゃいけない?これから保育園の入園手続きをしなくちゃいけないし、職場復帰のための準備もいる。保育園に入ったら入ったで、最初のうちは蓮が熱を出して急に呼び出されることも多いだろう。イレギュラーな事態に備えて、義母との関係を良好しておくための根回しもしておきたい。だけどこういうこと、大輔は何もしようとしない。私一人が、いろいろな役割を担っていて、しんどいよ。本当は大輔にもっと家事育児を担ってもらいたい。「夫育て」が大事だなんて話も聞く。でも大輔は新しいプロジェクトのリーダーになる話が持ち上がっていて、これからもっと忙しくなるらしい。私は復帰しても当面は時短勤務で給料もダウンするし、あまり強く主張できない。私が家事も育児もやったほうが効率的だってことは、考えるまでもないことだよね……。職場復帰の日が近づく「お義母さん、いつもありがとうございます。いただいてばかりで」「いいのよぉ~!蓮くんに会えて嬉しいわぁ~。もうすぐ保育園なんだから、いつでも頼ってね!」「ありがとうございます。助かります」近くに住む義母と、赤ちゃん用品店へ行き、蓮のお洋服などを買ってもらった。職場復帰をしたら協力してほしいという打診をするつもりが、「お仕事が始まったら絶対に大変だから。頑張りすぎないで、なんでも連絡してね」と先回りして配慮の言葉をもらい、食事をごちそうになったうえ、食材までいただいてしまったところだ。理解のある義母でよかった。私の実家は飛行機の距離のため、義母が近くにいてくれてありがたい。でも……ちょっと無理しすぎたかも。食欲不振と寝不足で疲れていたところに、元気な義母とあちこち歩いて回ったせいか、体調がすぐれない。こんな調子で職場復帰なんてやっていけるのかな……。不安だよ。つづきます。▶︎次話「子どもの泣き声で夫婦の営みを中断。「再開…する?」明らかにやりたくなさそうな妻の顔……こんなの拒絶と一緒だろ」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月11日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】妻の代わりに子どもを見てるぞ!愛する美咲と結婚して息子が誕生。仕事もプライベートも絶好調……なはずの大輔だが、育児疲れなのか美咲の態度はどこかよそよそしくて……。蓮が生まれて、もうすぐ1ヶ月が経とうとしている。「蓮~。美咲~。ただいまー!」「ふぇっ……ふぇ~ん」「おかえりなさい……蓮、起きちゃった」「ごめん、俺が大声出したから……寝かしつけるよ」「お酒飲んでるでしょ?危ないから私がするよ」蓮を起こしてしまった。しかも、接待とはいえ飲み会帰りだし……美咲がムッとするのも無理はない。ここ最近、美咲の元気がない気がしている。蓮はあまり寝ない子で、「背中スイッチ」というものを発動させては、美咲を困らせている。退院後は、3時間おきの授乳、母乳トラブル、体の痛みもあってヘトヘトのようだ。数ヶ月前まで化粧品メーカーの広報として肌はピカピカでメイクもバッチリだったのが嘘のように疲れた顔をしている。よし!ここは、俺の出番だよな。次の日曜日。「美咲。今日は俺が蓮を見てるから、寝てなよ」「え?いいの……?」「うん。いつもお疲れ様。ほら、もう寝室に行きな?」「ありがとう!嬉しいな!じゃあ、準備するね!」準備……?何を準備するっていうんだろう。しばらくして、俺は蓮と、美咲が持ってきたバッグを渡された。「じゃあ、よろしくね」そう言って、美咲は寝室に入っていった。初めての2人きりの蓮との時間で、ドキドキしている……。俺は、蓮の寝顔をおそるおそる見た。二重の目は、美咲に似ているな。赤ちゃんなのにしっかりした眉と鼻は、俺に似ている。可愛いな~。起きたらいっぱい抱っこしてあげよう。しかし、思いのほか蓮はスヤスヤ寝ていた。育児は大変だと聞いていたけど、拍子抜けだな……暇だ。とはいえ、「おむつ交換サイン」とやらの色が変われば、新しいものに替えなければならない。替えのおむつはどこか探そうとすると、バッグの中におむつ・おしりふき・おむつシートなどがすべて用意されていた。へぇ~。おむつ替えって意外と簡単なんだな。替え終えたタイミングで、蓮が起き、美咲も起きてきた。さっきより、心なしか肌ツヤがいい。「よく眠れた~!ありがと~!蓮の様子どうだった?」「ずっと寝てたよ。ほんと可愛いよな。癒された~。こんな感じなら、いつでも手伝うよ」そう答えながら、スマホにおさめたいくつかの写真を見せる。すると美咲は、さっきまでの笑顔が嘘のように、ムッとしていた。「どうしたの?」「ううん……なんでもない。大丈夫だよ」なんだろう?おかしいな。また何かあったのかなと思ったけれど、美咲自身が「大丈夫」だと言っているんだ。俺はそれ以上踏み込まなかった。産後1ヶ月、順調に回復してるって次の土曜日。今日は、蓮の1ヶ月健診だ。そのあと、美咲の産後1ヶ月健診も受けるため、蓮を抱っこ紐で抱えて一緒に病院へ行った。「お母さん頑張りましたね!蓮くんの体重は順調に増えてるし、元気にすくすくと育ってますよ」「よかった。先生、いろいろとありがとうございました」美咲はこの1ヶ月、本当に頑張っていたと思う。その瞳にうっすら涙が浮かんでいた。その後、産婦人科で美咲が診察を受けている間、待合室で蓮を抱いていると、急にギャン泣き。「パパもどうぞ、いいですよ~」と促されて、診察室へ入らせてもらった。美咲に抱っこを代わると蓮は安心するようで泣き止んだ。やっぱり美咲はすごいな。……なんて感心していると、お医者さんが「会陰切開の傷もきれいになっているので、夫婦生活を再開して問題ないですよ」と言ったので、俺は驚いた。産後1ヵ月を過ぎると、もう普通の生活に戻ってもいいんだな。もちろん、あくまで目安なのは知っている。美咲の体調を考慮しながらになるが……正直、そろそろしたいと思っていた。今夜、早速美咲を誘ってみようか……。そう思うと、心が躍った。帰り道。「よかったな。蓮も美咲も順調で」「うん」「これからは元の生活に戻れるな。何か困ったことがあったら言ってね。何でも手伝うからさ」「うん……」あれ?なんか美咲の表情が暗い……。「具合悪い?」「そんなことないよ。ごめん、ボーっとしてた」どうしたんだろう。きっと蓮のお世話で疲れてるんだろうな。最近、美咲のことがイマイチつかめない。おそらく、長いことスキンシップをしていないせいではないかと思う。育児でヘトヘトな美咲の小さな変化を知るためにも、夫婦のスキンシップは大切だと思わされる。医者はいいって言ってたのに「今日、どうかな?」妊娠後期からしていないから……数ヵ月ぶりのお誘いだ。「しよう」の合図になるキスすら久しぶり過ぎて、ちょっと照れる。きっと美咲も同じだろう。大好きな美咲とようやく愛を確かめ合える……。しかし、そんな俺に返された美咲の言葉は、意外なものだった。「いや……っ!」「え?」「あ、ごめん……びっくりして。疲れてるのかも。今日は無理だよ」今日は無理?なんでだ?医者が再開していいって言ってるのに……なんでだろう?美咲にくるりと背を向けられてしまい、それ以上聞ける雰囲気じゃなかった。頭の中は疑問符だらけ。疲れてるって……今日はほとんど俺が家事を手伝ってたじゃん?いつもはグズっている蓮も、今夜はぐっすり眠っているし……外出だって俺が付き添って、蓮はずっと俺が抱っこしてた。疲れるようなことは何もしてないはずだろ?疲れの蓄積なのかもしれないけれど、今は専業主婦みたいなもんだし、やることって子育てと家事しかないよな?それに……たとえ疲れていたとしても、普通は、その「疲れ」を俺とのスキンシップで癒したいと考えるもんじゃないのか?はあ。出産したのに、これじゃ何も変わらない。もしかしてもう俺たち、前みたいにセックスできないのか……?つづきます。▶︎次話「夫との行為中ずっと「早く終われ」って思ってた。でもベッドでは嘘をついたんだ「うん……私も愛してる」」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼美咲編はこちら!【運命の人とレスになりました。美咲編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月10日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】育児なんて楽勝、って思ってる?妊娠してから大輔との夜の営みが激減した美咲。体調が悪かったのはあるけれど、理由はどうもそれだけではなく……。「ふぇっ……ふぇっ……」「蓮~。おむつかなー?ミルクかなー?」七転八倒の陣痛を経て、なんとか無事に元気な男の子を出産した私。蓮と書いて、レンと読む。大輔と2人で考えた名前だ。人生最大級の激痛だった長時間の陣痛に耐えた後の、我が子との初対面は……んもー!かわいいっ♡もみじみたいな手、ふにゃふにゃの体、ミルクの匂い……。この子を私が産んだんだと思ったら何だか泣けてきた。でも……優香や同僚のみんなが言っていたように、育児は本当に大変だ。大げさではなく、1日中抱っこしているから肩や腰がパンパンだし、自分の睡眠や食事もままならない。母乳も一応出ているけど、まだ軌道に乗ってない感じで痛い……蓮がちゃんと飲めているのかも心配になる。出産からそろそろ1ヶ月が経つけど、慢性的な睡眠不足で、全然体が回復してる気がしない。それに頭の中は9割方、蓮のことでいっぱいだ。蓮がスヤスヤと寝ている時だけ、ゆっくりできる。でも、あと1割の余力で、半年後の職場復帰に備えて、保育園のことも考えなきゃいけないのが現実……。正直、精神的にも身体的にもギリギリです。なのに……大輔はといえば、夜ものんきに寝てて一度も起きないし、朝はギリギリに起きて慌ただしく会社へ行き、帰る時間も前とそんなに変わらない。あげく、このあいだは「出産おめでとう飲み会」だって!!!なんで?と、ほんの少しだけ黒い感情が芽生える。この感情って……何かに似てる。そう、妊娠初期のあの夜だ。つわりに苦しんでいたのに、酔っぱらった大輔に強引に誘われた日。同じモヤモヤだ。こっちは朝から晩まで、っていうか深夜までてんてこ舞い。それなのに、週2のゴミ捨て、たまの皿洗い、週末は2~3時間の蓮の子守りで「子育て参加」したと思ってる。おまけに職場の上司に「子どもが生まれたなら、もっと仕事を頑張ってオムツ代稼がなきゃな!」ってハッパかけられたとか言って、当たり前のように残業もしてくるし。はあ……でもこれって普通のこと?イライラしちゃう私はダメなのかな。しかもね……。蓮のお世話と夜泣きで睡眠不足の私を心配して、大輔が3時間の子守りをしてくれたんだけど……。「よく眠れた~!ありがと~!蓮の様子どうだった?」と、リビングへ戻ると、大輔はこう言ったんだ。「ずっと寝てたよ。癒された~。こんな感じなら、いつでも手伝うよ」だって。「こんな感じ」というワードに、ちょっと違和感。そもそも、私への気遣いで提案してくれたのは、とてもありがたいと思ってる。でも……大輔は、蓮の本当の大変な場面を経験してないじゃない?「こんな感じ」で3時間を終えられたのは、大輔も仕事で疲れているだろうからと、私が気を遣っておむつやミルクなんかの準備を整えていたからこそ。あえて蓮のお昼寝に合わせた時間でもあるんだよ?極めつきは、「手伝うよ」?なんで、ボランティアのようなスタンスなんだろう。蓮は2人の子どもなのに。……なんて、どんどん湧いてくるモヤモヤが止まらず、自分でも引いてしまう。産後クライシスってやつだろうか。いずれにせよ、絶対に言えないよ。だって、今の私は育休中の身なんだもん。大輔は働いてるし、育児も家事も私がちゃんとやらなきゃいけないんだよね……?「夫婦生活を再開しても問題ないですよ」次の土曜日、蓮の1ヶ月健診と私の産後1ヶ月健診に、大輔も同行してもらった。「お母さん頑張りましたね!蓮くんの体重は順調に増えてるし、元気にすくすくと育ってますよ」そう先生に言われて、泣きそうになっちゃった。その足で産婦人科に移動して、産後の経過をチェックしてもらう。悪露もほとんど出なくなったし、母体の回復は順調だと言われた。と、待合室から耳をつんざくようなギャン泣きが聞こえてきた。たぶん蓮だ。「パパもどうぞ、いいですよ~」助産師さんがドアを開けて促すと、大輔が入ってきたので蓮の抱っこを代わる。先生はそのまま話を続けた。「あとは、会陰切開の傷もきれいになっているので、夫婦生活を再開しても問題ないですよ」「あ……はい」そんなこと言われるんだ。ふと横を見ると、照れくさそうに笑う大輔。なんか複雑な気持ちになった。「他に何か気になるところや悩みなどはありますか?お母さん?」「えっと……」“夫と赤ちゃんとの関わり方に、イライラしてしまうんです。”なんて、まさかこの場で言えるわけない。「特にありません」病院を出ると、嬉しそうに大輔が話しかけてきた。「よかったな。蓮も美咲も順調で」「うん」「これからは元の生活に戻れるな」元の生活……。確かに、新生児の「大変な時期」は終わったかもしれないけれど……。子育てはまだ始まったばかり。大輔と私に、子育てに対する温度感の差があるように感じるのは、気のせいかな……。今夜いきなり? 絶対無理!その夜。初めての外出で疲れたのか、蓮はすぐに寝てくれた。私も久しぶりにゆっくり眠れそう。ダブルベッドに入り、さあ寝ようと目をつむった矢先だった。「今日……どうかな?」大輔がキスをしてきたのは。数ヶ月前、妊娠後期に私が拒否をされて以来の「しよう」の合図だ。「いや……っ!」「え?」とっさの出来事に、拒否反応を示してしまった私……。「あ、ごめん……びっくりして。疲れてるのかも。今日は無理だよ」「そ、そっか」大輔の顔を見たくなくて、私は背中を向けた。医者からOKが出たからと言って、すぐに誘ってくるなんて。信じられない!昼間のアレは、気のせいなんかじゃない。セックスに対する温度感も、子育ての温度感も違う気がするよ。出産の大変さも、産後の体の不自由さも、睡眠不足がつらいことも、子どもの成長が心配でいつも緊張していることも、そして、保活の焦りも。大輔はわかっていない気がする。そういう大輔と、愛を確かめ合うためにセックスしたいとは、とても思えないよ……。つづきます。▶︎次話「医者はいいって言ったよな? 体は回復したはずなのにセックスを拒む妻、一体なぜ……?」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月09日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】深夜に泥酔して帰ってきた夫は……運命の相手・大輔と結婚した美咲は、ラブラブな新婚生活を経て希望通り妊娠。何もかもが順調に思えたが、重いつわりに苦しみ……。はあ。ダメダメだ。私。匂いつわりと吐き気で、ろくにごはんも作れないし、部屋の中はぐちゃぐちゃ。ほとんど食べられないから体が弱っているのを感じる。こんな状態でお腹の赤ちゃんは大丈夫なのか、不安にもなる。ずっと横になっているから、大輔とのスキンシップどころか会話も減っている。それでもいつも気遣ってくれて、食べやすいものを買ってきてくれたり、大輔は相変わらず優しい。「ただいまー」「おかえりー……うっ……!」「美咲!大丈夫?料理も掃除もいいから寝てな」「うん。ありがと」大輔が十分すぎるほど気遣ってくれても、楽になるのはほんの一瞬。容赦なく襲ってくる吐き気で、もうトイレに住んじゃいたいくらいだ。でも、これも愛する大輔との赤ちゃんのため。頑張らなきゃ!そんなある夜のこと。リモートで業務を終えて、ソファでウトウトしていると、着信音が鳴った。大輔からだ。「美咲~!ごめん!今夜飲み会になった」「いいよ~。付き合いもあるでしょ?むしろ、ごはん済ませてきてくれると嬉しいな」「ごめんな」「ううん、お仕事だもん。頑張ってね」電話越しに大輔を送り出して、再度ベッドに横たわった。何時間くらい経ったのだろうか……。ガチャンッ!と玄関先から無遠慮な音がして、跳び起きた。ヨロヨロと迎え出ると、いきなり黒い影が襲ってきた。「ただいまぁ~!みさきぃ~!」「きゃっ‼だ、大輔⁉」うっ……‼な、なにこの匂い⁉お酒くさっ……‼酔っぱらった大輔が、今にも服を脱がさんばかりに抱きついてきたのだ。しかも、シャワーも浴びずに……‼アルコールと、どこかの誰かのタバコの残り香と、ギトギトの油の匂いがモワッと襲ってきて、一気に吐きそうになった。うううっ‼アルコールが入るといつもより積極的になるのは知っているけど……最低……!「みさき~。今日も可愛いな~」「ね、ねえ……離れてくれない?お酒くさいの耐えられないんだけど……!」「愛してるよ、みさきぃ~~~♡」「え、やめ……やめて……!」結局、ひたすら拒み通したものの、納得してくれるまで相当の時間を要した。翌朝、何にも覚えておらず、ケロッとしている大輔を見ると、憎しみが込み上げてきた。イライラして何か言ってやりたかったけれど、話し合いもままならないほど、体調は絶不調。大輔への黒い感情で、モヤモヤするよ……。体が拒否しちゃう…数週間後。嘘のようにつわりがおさまり、ようやく体調が安定してきた。食欲も出てきたし、女友達が妊娠を祝う会を開いてくれて、久しぶりに涙が出るほど笑った。そんな私の様子を見てか、あの夜以来、夜のお誘いを控えていた大輔も「解禁」したいみたいだ。「医学的には問題ないみたいだよ。妊娠中のセックス」なんて、ネットで検索したソースまで見せてきて、したそうにしている。妊娠して数ヵ月はしてないんだから、無理もないんだけど……。でも……したくない。なんでだろう?自分でもわかっていた。それは、胎動をポコポコと感じるようになったから。今は、赤ちゃんが心配でセックスをする気になれないのだ。あんなに大輔としていたし、したかったのに、どういうわけか性欲も湧かない。だから、「今日、どうかな?」と、寝る前にキスをされると、体が拒否してしまう。このキスは、私たち夫婦の「しよう」の合図だから。「できないことはないけど……お腹の赤ちゃんが心配だし」「そっか。じゃあ、やめとこう。美咲の体と赤ちゃんが一番大事だもんな」あの夜のことが嘘のように、優しい大輔。私に気を遣って平気なフリをしているけれど、へこんでいることは知っている。かわいそうに思い、たまにOKすることもあった。でも……。「痛いっ!」「あ、ごめん」「なんか胸が張ってるみたい」触られても前みたいに気持ちよくなれないし、お腹の張りも心配だしで、気を遣わせてばかりのセックスになってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱい……。私に、性欲があまりないのも原因だろう。心なしか、大輔が落ち込んでいるような気がする。大輔はどう思ってるのかな?キスは「しよう」の合図だったのに数ヵ月後、仕事の引き継ぎを全部終えて産休に入った。「子育ては大変よ~!でも、美咲さんなら大丈夫!」「かっこいい旦那さんと美咲さんのお子さん、楽しみです!」同僚や後輩に励まされながら、会社を後にした。仕事では辛いことや悔しいこともたくさんあったけれど、職場環境に恵まれた私は、本当に幸せ者だと改めて思った。これからしばらくは、愛する大輔との赤ちゃんを守るのが仕事だ。一緒に頑張ろうね。赤ちゃん。翌週。私は1人で、赤ちゃん用品店へ出かけた。「よぉし!生まれたらお世話で買い物も大変って聞くから、今のうちに巣ごもり対策するぞー!」赤ちゃん用品のお買い物、消耗品、あとは……授乳ブラや産後のショーツかな。そういえば、妊娠後期に入ってから、大輔に求められることがなくなったっけ……?ずっと断ってばかりだったから、傷つけてしまったのかもしれないな。赤ちゃんが心配な気持ちはわかってほしいけど、いつも断られたら悲しくもなるよね……。思えば、妊娠初期のあの夜のことも、私がナーバスになっていただけかもしれない。なんか冷静になれてない?産休に入って、気持ちに余裕が出てきたからかな?たまには……私から誘ってみようかな。「ねえ……大輔」その夜。私は遠慮がちにベッドに腰掛けて、ベッドに横たわってスマホをいじる大輔に、そっとキスをしてみた。大輔にはわかるはず。だって、キスが私たちの「しよう」の合図なのだから。でも……。「美咲。ごめん。今はそんな気分じゃないんだ」「え……?」なんで?私の質問を遮るように、背中を向ける大輔。なんとも言えない不安に襲われた。あれ……?なんでだろう?この気持ち。何かが、何か大切なものが、音を立てて崩れていく気がする……。つづきます。▶︎次話「ごめん押し倒したとか覚えてないわ。セックスを拒否し続けた妻が、ある夜いきなりキスしてきて…」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月07日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。夜のお誘いをするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界で体調不良に。病院へ行くと左耳が聞こえていないことが発覚し、べるは頼り切っていた過去の行いを反省。ポメは流れではぐらかされた理由を追求すると理由はまさかの「眠気」と判明し愕然。はぐらかされたときの気持ちを伝えると、べるが寄り添ってくれ号泣してしまい…。「ずるいんだよ、いまさら…」 感謝の気持ちを伝えてくれたり、ハグしてくれたりするだけで大事にされてると改めて実感。もっと早くそうしてくれたら営みに執着することはないと伝えます。 営み自体が目的なら離婚して彼氏を見つければいいけど、そうじゃない。「相手がべるさんだから悩むし不安になる」と泣きながら伝えると「もしかして、俺のことすごい好き?」とべるが質問。 「好きだから浮気してないか不安になっちゃう」と言うと、なんだか妙な間が…。 話していくとふたりは浮気について認識のズレがあったよう。するとポメは「よし!」と腹をくくり…。 はぐらかす行為をやめて欲しかったポメですが… 休日に営みのお誘いをしてほしいと提案したポメさん。毎週いたすということではなく、それくらい気にかけてほしい気持ちを伝えます。はぐらかすのをやめてもらうより、多少義務感があっても前向きな行動かもしれません。 みなさんはパートナーに何かしてほしいとき、どんなふうに提案しますか?何か工夫していることはありますか。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月06日この作品を一気読み!【第1話から最終話まで公開中】運命の出会い大手総合化学メーカーで営業マンとして働く30歳の大輔。一目惚れした美咲に猛アプローチして交際、幸せな結婚生活を手に入れた……そう思っていたけれど。控えめに言っても、どストライク。それが、美咲の第一印象だった。新卒で入った会社で、がむしゃらに営業畑を突っ走って8年。「向いてないんじゃないか」と悩んだことも多々あるが、試行錯誤を重ねた結果、それなりの好成績も出せるようになり、部下もついてマネジメントを任されるまでになった。今では天職だと思ってる。でも20代は少々仕事を頑張りすぎたのかもしれない。彼女ができてもすぐにフラれてさ……「えっ?斉藤さんたち、結婚するの⁉」「はい。あれ?大輔さん、知りませんでした?」気づけば同じ大学の友人だけでなく、後輩や部下までもが結婚ラッシュというオチだ。そろそろ、結婚もいいかもしれないな。周りに触発されて、そう思った矢先だった。斉藤さんに美咲を紹介されたのは。「斉藤さん。上がり?いいなあ。帰ったら誰かがいる生活って」「え?大輔さん、彼女欲しいんですか?仕事一筋なのに?」「そりゃ、まあ。俺ももう30だし?考えるよ。あ~!出会いないかなあ」「じゃあ……今から私の友だちに会います?」「はっ?え?ちょ……」斉藤さんには悪いが、俺は全然乗り気じゃなかった。というのも、結婚もいいなと思ったのは、営業という仕事柄、話のネタになるとチラッと思っただけ。それに、そろそろ人肌恋しい……なんて単純な性欲が大半かもしれない。そんな不純な動機だったからこそ、美咲との出会いは衝撃的だった。「初めまして。美咲です」控えめに言っても、どストライク。素朴で可愛い。化粧品メーカーに勤めているせいか、肌がすごく綺麗だし、凛とした雰囲気が自立した女性……という感じだ。誰でもいいとかじゃなくて、結婚するならこの子がいい、俺がこの子を守りたい。そう強く思い、気づけば声をかけていた……。「良かったら飲み直しませんか?」「えっ?」驚いた顔がまた可愛い。「……すみません。私、男の人に慣れてなくて。飲み直しじゃなくて行ってみたいカフェバーでもいいですか?」「もちろん!俺も、女性とこうして2人でどこかに行くのは3年ぶりですよ」「そうなんですか!意外」「俺の方こそ意外ですよ(笑)」営業でトークスキルを学んでおいてよかったと、これほど強く思ったことはない。その夜は、終電ギリギリまで話し込んだ。話せば話すほど好きになるとはこういうこと。それから、恋人まで発展するのに時間はかからなかった。告白も、デートも、ケンカした時の仲直りも、そしてプロポーズも……美咲のお気に入りのカフェバーだった。俺にとって、最高の女性だ。体の相性も抜群で、初めてしたときはちょっと驚いた。いつでも受け入れ態勢でいてくれるし、ときにはびっくりするほど積極的なところも可愛い。俺は酒を飲むと性欲が湧くタチだが、そこも快く受け入れてくれ、お互いに満足しているのがわかった。でも、この頃の俺は、数年後に美咲とあんなことになるなんて予想だにしなかった……。妊娠は嬉しい。でもセックスは……できない?1年後、俺たちは結婚した。「おかえり~!」帰宅すると、当たり前に美咲がいる。それが、営業で疲れた俺の唯一の癒しだった。毎週日曜日は、なんとなく「一週間頑張ろう!」の意味を込めて、セックスしている。そんな週末の夜、美咲がこう切り出した。「ねえ、そろそろ赤ちゃん欲しいな」「この癒しの存在がもう一人増えるのか?最高じゃん」「癒しの存在?」「なんでもない(笑)」それからというもの、美咲は以前よりもっと積極的に求めてくるようになった。この頃の俺は、「幸せ過ぎる~」と、美咲の前で心の声が漏れることもしばしば。最愛の女性と結婚して愛し合い、仕事も充実している。こんな幸せがあるだろうか。しばらくすると……「陽性だ!大輔、赤ちゃんできたよっ!」「やったな!美咲!」俺たちの赤ちゃんはどんな顔なんだろう?美咲に似て色白な女の子か?それとも、俺似の男の子か?どっちに似てもかまわない、絶対に可愛い子が生まれるだろう。ただ……妊娠が判明してから、1ヶ月以上ご無沙汰になっている。妊娠初期はまだ不安定な状態だと聞いた。まだ見た目には何の変化もないけれど、美咲のお腹には赤ちゃんがいるのだ。前みたいにセックスして大丈夫なのか?つい心配になってしまう。思わず、仕事の休憩中に「妊娠中セックス」で検索していた。そのときだった。「赤ちゃんできたんですよね?美咲から聞きましたよ!」「うわああっ!」部下の斉藤優香だ。急に話しかけるから……「スマホ落ちましたよ。ん?」「あ……これはその……」やば……。「妊娠中セックス」の検索結果が表示されたスマホ画面を、斉藤さんが凝視している。あ~……穴があったら入りたい……!でも、そこは既婚者で、すでに一児の母である彼女。しかも、美咲の親友だ。妊娠判明後に美咲はすぐ彼女に報告していたから、秒で察したようだ。「医学的には大丈夫みたいですよ。妊娠初期の流産は、ほとんど赤ちゃん側の原因が多いっていうし」「へえ……」「でも、妊娠初期っていろいろと不安定だから、もしセックスして流産したら“セックスが原因なんだ”って自分を責める人が多いらしいですよ」「じゃあ、やめとこ。美咲と赤ちゃんにもしものことがあった時、美咲に自分のこと責めて欲しくないし」「さすが先輩。もう心はパパですね!」とは言ってみせたものの……見た目には何の変わりもなく可愛い美咲を見ていると、どうしてもソワソワするのが正直なところなのは、黙っておこう。つづきます。▶︎次話「「え、やめ…やめて…!」飲み会帰りで酔った旦那が妊娠中の妻を押し倒して…う、酒クサッ!!」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼美咲編はこちら!【運命の人とレスになりました。美咲編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月06日28歳の夏、私たちは出会った化粧品メーカーの広報を担当して6年の美咲は、今年で28歳。そろそろ恋も充実させたい……と思っていた夏、友人から紹介されて出会ったのは、何もかも相性がぴったりな2つ年上の彼・大輔だった。初めて大輔に会ったのは、28歳の夏だった。「美咲ー!お待たせー!」「優香。もう~!5分遅刻だよ?」私は美咲。とある化粧品メーカーの広報を担当して6年になる。華の金曜日の今夜は、最近結婚した大学の友人、優香とのサシ飲みだ。人並みに人生経験とキャリアを積み、後輩と部下も増えてきた20代後半……。とても充実していたけれど、一つだけ足りないものがあった。それは……「あ……初めまして。一ノ瀬大輔といいます」「え……初めまして。森山美咲です」優子と一緒に座っていたのは、スーツ姿のイケメン。「私の先輩なの!びっくりした?」……って優子ったらなに~⁉サラッと先輩なんて連れてきちゃって‼しかも男の人っ‼どうしよう…っ!というのも、この数年は、仕事にかこつけて恋愛から離れていた私。化粧品メーカーという職業柄、男性と接する機会も少ないため、心の準備なくして男性には挑めませんっ!優子ってば、自分が新婚だからって…と、毒づきたかったけれど、そんなことはどうでもよかった。だって、目の前の男性……大輔さんに見惚れていたから。かっこいい……。優香の先輩なら、営業課か。優しそうな人。仕事もできそうだし、さわやかだし、こんな素敵な人が彼氏だったらいいなあ。しかも、手の指がきれいなのもフェチ心をくすぐられる。「美咲さん。うわあ~俺、綺麗な人の前って緊張するんですよね」と向こうも言ってくれるけど、営業マンだもん、どうせお世辞だろう。そう高を括っていたから、帰り際、優香と別れた後に肩を叩かれた時は、驚いた。「あの。LINE教えてもらっていいですか?ていうか……良かったら、飲み直しません?2人で」「え?」それから、交際に発展するのはあっという間だった。告白は、大輔から。以前から、行ってみたかった可愛いカフェバーで。はじめは大輔からの誘いだったけれど、大輔という沼にハマっていったのは、実は私の方だ。デートでは、私の意見を聞きながらスマートにリードしてくれる。決して不安にさせるような言動はしない。晴れてカップルになっても、私の気持ちを尊重しながら、ゆっくりと関係を築いてくれたんだから……!ハマったのはこれだけじゃない。大輔と体を重ねるまで、自分が性にこれほど積極的になれるとは思わなかった。もしかして私はこの人と出会うために生まれたんじゃないかと思うほど相性が良すぎて、デートのたびに離れがたい気持ちになる。付き合いが長くなると回数は落ち着いたけれど、いつも精一杯ご奉仕してくれるのは出会った当初と全く変わらない。そして、付き合って1年が経つ頃……。「美咲……俺と結婚してほしい」「そもそも……どのくらいしないとレスなの?」私は大輔と結婚した。私が「いってらっしゃい」のキスやハグが毎日できるのがただただ嬉しいなんて、大輔は知らないだろうな~♡とんとん拍子に挙式と披露宴、新婚旅行を終え、まさに幸せの絶頂のある日のことだ。大学時代の友人の4人で結婚祝いの飲み会に参加した。もちろん、優香もいる。「おめでとう~美咲!羨ましいな~!式の時の2人、すごく幸せそうだったよ!」「ありがとう。みんなが来てくれたお陰だよ」「当たり前じゃん!あんなに仕事一筋だった美咲が結婚するんだもん。旦那見とかなきゃ(笑)」「ねえねえ、なんか美咲の肌、すごく綺麗じゃない?新作の化粧品?」実は、大輔と話し合った結果、すぐにでも赤ちゃんを望んでおり、本格的に排卵日にタイミングをとっていた。週に2~3回はしているお陰か、お肌の調子も良い……なんて。「いいなあ。美咲は!もう!幸せですって顔に書いてある。うちなんて……もう半年もしてないよ」「え?優香……」「あ……言ってなかったっけ?その……いわゆる、セックスレスってやつ?」驚いた。というのも、優香は私に大輔を紹介した後、1人目を授かり、今は2人目妊活をしていると聞いていたからだ。そういえば、あの報告ってもう半年以上前になるっけ……?「そうなんだ……最近、よくテレビとかでも聞くよね?レスって」「そもそも……どのくらいしないとレスなの?」「一応、セックスレスの定義は、“特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが一ヵ月以上ないこと”らしい。うち、最後にしたの半年くらい前なんだよね。しかもその時、旦那が途中で萎えちゃって」「あー。それ、次に誘うの、怖いやつ」「お互いになんとなく話し合いたいムードなんだけど……何から話せばいいかわからなくて」「元気出しなよ?私にとっては旦那さんと子どもがいるだけでも最高だよ!」「ホントだよ~!羨ましい!」「そう?なんか、こうしてみんなに話すとちょっとラクになったよ!だって、誰にもこんなこと相談できないからさ……」セックスレス、かあ。大輔と私にも、いつかそんな日が来るのかな……?そんなことを考えながら帰宅すると、大輔がお酒を飲んでいた。「美咲~!寂しかったよ~」「わっ!ちょっとやめてよ~!」大輔は、アルコールが入ると、したくなるタイプだ。私はそんな大輔を可愛いと思う。そのままお姫様抱っこで抱えあげられてダブルベッドになだれ込む。私たちにセックスレスはあり得ない話だよね……と思った。それが、あんなことになるなんて。待望の妊娠。そして……数ヵ月後。生理が遅れていることに気づいた私は、すぐさま妊娠検査薬を買ってきた。そして、ドキドキしながら結果を見ると……。陽性……!「大輔!赤ちゃんできたよ!」「!!やったな!美咲!」ギュッとハグをして、大輔は私のお腹にいるベビーに向けてチュッとキスをした。その週末、大輔と一緒に産婦人科を受診すると、妊娠2ヵ月目だと言われた。嬉しいな。1人目は男の子かな?それとも女の子かな?大輔との子なら、どっちでも嬉しいよ♡そんなのんきなことを考えていたのもつかの間。「うっ……気持ち悪い、かも……」はじめはちょっとした車酔い?くらいだったつわりが、だんだんハードになり、仕事を休まざるを得ないほど体調の悪い日が続いた。辛かったけど、赤ちゃんに会えると思うと耐えられた。そんな私の様子を見て、いつもは誘ってくる大輔も遠慮がち。日曜日の夜は、「1週間、頑張ろう!」とセックスをするのが習慣になっていたけど、しばらくは無理そうだなぁ。ごめんね、大輔。つづきます。▶︎次話「ベッドでも可愛すぎる! 最高の彼女と出会ってドハマり、そして…えっ妊娠中のセックスはダメ⁉」を読む✅『運命の人とレスになりました。』をすべて読む▼大輔編はこちら!【運命の人とレスになりました。大輔編】この記事の執筆者シナリオライターゆう男の子2人の母。文章を書くことと甘いものが大好き♪さまざまなメディアでライティングをしています。→記事一覧へ
2023年08月05日主人公のポメは4人家族。夫婦関係は良好ですが少々レス気味。自分から“したい”気持ちをアピールするとはぐらかされ、大ゲンカを乗り越えて愛し合うも、誕生日を忘れられ不信感が募ります。子ども2人を出産した今、べるとは会話も行為もなく、ワンオペ育児も限界で体調不良に。病院へ行くと左耳が聞こえていないことが発覚し、べるは頼り切っていた過去の行いを反省。ポメは流れで、営みをはぐらかされた理由を追求すると理由はまさかの「眠たかった」と判明し愕然…。「は?どう反応するのが正解?」 下手な反応したらべるは貝になってしまうだろうし、かといって「それならそうと言ってよ〜」というテンションも自分的には違う。 そして本当のことを言ってくれたからといって、散々悩んで出した「離婚する」という気持ちも簡単にはリセットできません。 「ずるくない?」離れようと思ったら優しくしてくるとかどういうつもり? 「不安だったよね」と急に寄り添う姿勢を見せるべるさん。子どもたちのことも任せっきりでごめんね、と謝罪と感謝の気持ちを伝えます。今まで欲しかった言葉の嵐にポメさんは号泣。「ずるいよ」と反論しながらも嬉し涙が止まりません。 べるさんの言動が、ポメさんがいなくなると困るから優しくしてるのではないことを祈ります。 著者:マンガ家・イラストレーター ポメ
2023年08月04日結婚した後、パートナーとセックスレス状態になってしまう方もいるのではないでしょうか。なかには、拒まれたことでお互いの気持ちがすれ違ってしまうケースもあるようで……。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画「近くて遠い、ふたり。」をご紹介します。漫画のあらすじ結婚して3年、仲睦まじく生活を共にする2人。順調に見える一方で“からだの繋がり”だけがなく、「女を忘れてしまうのでは」と悩む主人公。私たち夫婦に愛が無いわけではないのに、一体なぜ……?どこか気まずい2人……この漫画に読者は……『お互い思っていることをしっかり話さないとわからないよね』『正直に伝えられない人もいるから難しい』『コミュニケーションって本当に大切』など様々な意見が寄せられました。本音を伝えることで……本作では、すれ違いが起きてしまい、互いに辛い思いをしてしまいます。読者からは「言葉で伝えることが大切」というコメントを多くいただきました。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語はフィクションです。■脚本:長月よーこ■作画:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2023年07月29日今回は、「彼とレスになってしまった」とのお悩みに、ダンディな恋愛スペシャリストが愛のアドバイス。彼とレスになってしまった4年付き合っている彼がいます。彼とは一緒にいてすごく楽しいし普段は良好な関係だと思っています。でも、そんな彼とここ1年ほどレスな関係が続いています。私から誘っても「ごめん、疲れてる」と断られることが続き、最近では誘うことさえも怖くなってしまいました。レスを解消するいい方法はないでしょうか。(29歳/埼玉県)この悩みを抱えてる子羊ちゃんは意外と多いんじゃないかな。性行為は、ただ快楽だけのためじゃなく、2人の愛を確かめ合うという意味合いもある。今回の子羊ちゃんのように交際期間が長くなるにつれてレスに陥りやすいカップルは多い。またレス期間が長くなりすぎると再開するタイミングが難しいのも事実。これは男性側の意見でも多い。なぜレスになってしまったのか、どう解消していけばいいのかを男性側の本音も交えてアドバイスしていこう。■「疲れてる」を理由に断る男性には2つのタイプがいる彼のように「疲れてる」といった理由で断る男性には2つのタイプがいる。ひとつは、本当に仕事などで疲れ切ってしまい一刻も早く体を休めたいと思っているタイプ。このタイプは、日常の忙しさから解放されない限りなかなか解消は難しいだろう。でも意外と男性は疲れている時ほど彼女と触れ合いたくなるもの。だからもうひとつは、他に理由があるけど「疲れてる」とうそをついているタイプになる。となると、その理由に考えられるものは何なのかを考えていこう。■なぜスレスになってしまったのか?レスになったカップルに多い理由に、はじめからハイペース過ぎたということがあげられる。ペースとは体を重ねる回数のこと。付き合い当初、大体どのカップルも盛り上がってるから会えば必ずと言っていいほど愛し合う。しかも1回会えば何回も体を重ね合うことだってある。このハイペース感はマラソンと同じように最初に飛ばしすぎると最後まで完走できないのと同じ。単純にそのハイペースに疲れてしまうことだってあるし、このペースを維持しなきゃいけないというプレッシャーが男性に襲ってきて意欲をだんだん喪失してしまうこともある。もう一つの理由は、当たり前だけど同じ相手とワンパターンな行為を繰り返すことでのマンネリ感、刺激の無さ。これは一緒にいる時間が長くなるほど起こり得る難しい問題でもある。■レスを解消するには非日常感を演出飽きてきた同じ料理でもスパイスをプラスして味を変化させると全く別の食べ物になって食べられたりする。性行為も同じで、当たり前のように夜、家のベットで間接照明の下でキスから始まり、お決まりの流れ。こんなルーティーンを繰り返していれば飽きるのも当然。だからマンネリした時はスパイスを加える必要がある。じゃあスパイスとは。簡単な方法を紹介すると、いつものルーティーンの逆をまずはやってみる。例えば、いつも夜にしているなら朝。いつも家ならホテルとか。全くトイを使わないなら、使ってみるとか。もし、自分から彼に提案するのが恥ずかしい時は「友達が言ってたんだけど……」「友達から聞いたんだけど……」と枕言葉をつけて、あたかも自分発信ではないような雰囲気で提案してみるのが自然でおすすめ。こうしたスパイスを一気に全部やろうとするのではなく、少しずつ取り入れてみるといい。最後に、どちらか一方が我慢をしたり、強制させられたりする関係ではなく、お互いが納得できる自分たちなりの頻度ややり方で行うことが何よりも大事。そのためには2人でよく話し合うことを忘れずにね。悩める子羊に送る。今回の“ココロに染みるボイスメッセージ”(TETUYA)
2023年07月19日セックスレスの問題は、一体どうして起こるのでしょうか?また、セックスレスの“何が”問題なのでしょうか?今回のMOREDOORは、セックスレスに悩む夫婦が数々のカップルカウンセリングを担ってきた“カップルセラピスト”の言葉によって少しずつ変わっていく漫画をご紹介します。登場人物子どもが生まれてからずっとレスで……レス問題に悩む妻と、そんな妻をなだめて話題をそらしてきた夫。ついに妻は夫へ「そもそも私が何に怒ってるかわかってる?」と本音をぶつけます。同棲していた頃とは違い、共働きで子どもの面倒を見ながらセックスレスを解消するためには、たくさんの現実的な工夫が必要だと説く妻。妻の言葉で、ようやく夫は「自然な流れなんて来るわけがない」ことを悟り……?そして夫は……この漫画に読者からは……『こういう会話でも満たされて良かったです。』『セックスレスの原因や気持ちの奥の奥まで話ができただけでも前進した気がします。』『私もまず、心を通わせる会話を持つところから始めたいです。』『たとえ睡眠時間が短くなってもしたいという気持ちはとてもわかります。やっぱり2人でしか出来ない大切な行為だからこそ、そこに時間をあえて使うことを疎かににしてほしくないんですよね。』『なかなか自分から切り出すのは難しいけど、気持ちを確かめるためにも話すことをやめてはいけないと思いました。』と心を通わす会話の重要性や、「素敵な夫婦」「良かった」と夫婦の関係改善に安堵する声が多く寄せられました。一番大切なことは夫からの愛情表現が欲しかった妻と、妻の健康を最優先にしたかった夫。セックスレスに陥った2人が少しずつ変わっていったキッカケは、カップルセラピストからのアドバイスでした。あなたが考える“パートナー間で一番大切なこと”は、何ですか……?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。イラスト:わたなべこ様(MOREDOOR編集部)
2023年07月18日セックスレスの問題は、一体どうして起こるのでしょうか?また、セックスレスの“何が”問題なのでしょうか?今回のMOREDOORは、セックスレスに悩む夫婦が数々のカップルカウンセリングを担ってきた“カップルセラピスト”の言葉によって少しずつ変わっていく漫画をご紹介します。登場人物ずっとレスで……子どもが生まれてからずっとセックスレスの夫婦。妻が何度も話し合おうと試みるも、夫になだめられ話をそらされてしまいます。そんな時、たまたま夫が出会ったのはカップルセラピストのべべさん。べべさんは夫に、「感情のコミュニケーションは取れているかの?」とアドバイス。そこで夫は……「する日を決めよう」と妻に提案し、次の金曜の夜にと約束します。ところが夫は、連絡もせず深夜まで呑んできて……傷ついた妻……そのまま、その日は無視されてしまう夫。結局レス解消とはならず、またいつも通りの日常を過ごすことに。そしてある日、夫からあのことを切り出して……?この漫画に読者からは……『愛されたいというもどかしさはあるけど、こればっかりは強制できないことです。』『夫は妻の大変さを全然わかってないし、自然な愛情表現の中での流れでしたいのは当然。』『これくらい物わかりのいい旦那さんはほとんどいない……正直妻に愛想つかすと思います。』『子どもがいるので場所的にも難しい……スキンシップや優しい言葉がけだけでも、気持ちは伝わると思います。』など現実的なレス問題解消の難しさや、夫婦どちらにも共感する声が寄せられました。レス問題は……皆さんは、レスの何が問題だと思いますか?またこの後、パートナーにどんな言葉をかけますか……?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。イラスト:わたなべこ様(MOREDOOR編集部)
2023年07月17日セックスレスの問題は、一体どうして起こるのでしょうか?また、セックスレスの“何が”問題なのでしょうか?今回のMOREDOORは、セックスレスに悩む夫婦が数々のカップルカウンセリングを担ってきた“カップルセラピスト”の言葉によって少しずつ変わっていく漫画をご紹介します。登場人物子どもができてからずっとレスで……何度か夫と話し合いの場を設けようと妻は頑張りますが、その度になだめる夫。ついには妻にブチギレされてしまい、2人の関係にしんどさを感じるように。そこへたまたま出会ったカップルセラピストのべべさんから、「まずは感情の交流から始めてみたらどうかの?」とアドバイスが。そして後日……気持ちを整理した夫は、妻へ明るくある“提案”を持ちかけます。その提案とは……?この漫画に読者からは……『まあこれは腹がたちますね。奥さんに同情。旦那さん、遅くなるなら連絡を。』『いや、する日決めるとかそういう事じゃないんだよなぁ……と思います。』『まずどっちもどっちです。とにかく連絡をしてくれなかったことを自分なら責めまくるかも』『妻も無視するのはあまり良くない』『接待なら仕方なくない?』など妻側にも夫側にも共感する声が多く寄せられました。レス問題の本質とは“レス解消日”を設けて関係の再構築にもがいた夫と妻。でも結局、すれ違いさらに溝を深める結果となってしまいました。皆さんなら、この後パートナーにどんな声をかけますか……?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。イラスト:わたなべこ様(MOREDOOR編集部)
2023年07月16日セックスレスの問題は、一体どうして起こるのでしょうか?また、セックスレスの“何が”問題なのでしょうか?今回のMOREDOORは、セックスレスに悩む夫婦が数々のカップルカウンセリングを担ってきた“カップルセラピスト”の言葉によって少しずつ変わっていく漫画をご紹介します。登場人物妻がピリピリ……子どもが生まれてからずっとレスに悩んできた妻。何度か夫と話し合いの場を設けようと頑張りますが、その度に優しくなだめられてしまいます。そしてついにイライラを爆発させてしまう妻。「私に無関心じゃん!話聞いてなくない!?」と夫へ思いの丈をぶつけると……?夫も気疲れし……この漫画に読者からは……『なかなか思ったようにいかないですよね。特に日本は悩んでいる人が多そうです。』『夫婦生活長いときちんと向き合って会話とかも難しくなるんだよな〜特に子どもいると』『これ、あります。タスクの確認のような会話。感情の会話がしたいんですよね。』『私が夫の立場だったら、疲れて帰ってきてるのにちょっと面倒くさいと思う。』などレス問題の難しさや夫婦両方に共感する声が寄せられました。ビジネスの正解は夫婦の不正解……?まるで部下と接するかのように、“相手の気持ちを受け止めて”、自分の考えを提示してきた夫。一見、問題はなさそうに見えますが、カップルセラピストからは「感情のコミュニケーションは取れているかの?」と指摘がありました。……皆さんが夫の立場だったら、この後、妻にどんな言葉をかけますか?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。イラスト:わたなべこ様(MOREDOOR編集部)
2023年07月15日20代〜50代の既婚者1000人に聞いたアンケートの結果、実に655人が「セックスレス」だと答えた日本。(クーミル株式会社調査)セックスレスの問題は、一体どうして起こるのでしょうか?また、セックスレスの“何が”問題なのでしょうか?今回のMOREDOORは、セックスレスに悩む夫婦が数々のカップルカウンセリングを担ってきた“カップルセラピスト”の言葉によって少しずつ変わっていく漫画をご紹介します。登場人物妻が頑張ってセックスレスの話題を……この話に読者からは……『どんなに好きな相手でも飽きが来てレスになるのは当然。』『旦那さんに話をはぐらかされるのは辛い。』『両方の価値観を満たすことが大事、すごく良い言葉ですね。納得です。』『私なら一人で抱えてしまいます。だからこそ、カウンセリングの方の必要性はありますね。』など夫にも妻にも共感が集まり、またカップルセラピストべべさんの存在に言及する声も多く寄せられました。両方の価値観を満たすことが大切セックスレスに悩む妻にカップルセラピストのべべさんは、「むしろ他の部分で満たされているのかもよ」とアドバイスを送りました。皆さんが妻の立場だったら、この後、夫へどんな言葉をかけますか……?監修者:坂﨑 崇正(さかざき たかまさ)臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。2010年鳴門教育大学大学院修了。スクールカウンセラー、男性相談員、就労支援相談員、専門学校講師等を経て、2021年よりCOBEYAにカップルセラピストとして参画。これまでの3,000件以上に及ぶ臨床経験を活かし、パートナー間の課題解決をサポート。イラスト:わたなべこ様(MOREDOOR編集部)
2023年07月14日