スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』が2日(金)から日本公開になる前に、本作に出演したジェレミー・アーヴィンが自身が演じた役や、スピルバーグ監督の魅力について語った特別映像が公開された。『戦火の馬』特別映像『戦火の馬』は、1982年に英国で発表された児童文学を原作に、第一次大戦下の過酷な状況の中で生き抜く“奇跡の馬”ジョーイと、彼を愛する少年アルバートら人間との絆を壮大なスケールで描いた作品。ジェレミー・アーヴィンは、これまでドラマや舞台の端役で活動を続けてきたが、本作で馬のジョーイと心を通わせる少年アルバート役を射止めた新鋭だ。このほど公開された特別映像でアーヴィンは「彼ら(馬と少年)の間に生まれるあたかも兄弟のような強く深い絆は誰も共感できると思う」といい、アルバートの「並はずれた純真さには惹かれずにはいられない」と語る。またアーヴィンは、スピルバーグ監督について「自由に演技をさせてくれた上で、それを彼のビジョンに当てはめ形作っていく。演じる側にとてつもない自由を与えつつ、僕らの演技をストーリーに組み込んでいくんだから本当にスゴい」とコメントしている。スピルバーグ監督はこれまでも、リチャード・ドレイファスやトム・ハンクス、ハリソン・フォードら名優を起用する一方で、子役や新人俳優、さらには映画作家など演技経験の少ない出演者の魅力を引き出してきただけに、アーヴィンが本作でどんな演技を見せてくれるのか気になるところだ。『戦火の馬』3月2日(金)全国ロードショー
2012年02月29日モーガン・フリーマンのスピーチで幕を開けた第84回アカデミー賞。9回目の授賞式司会を務めるビリー・クリスタルによる笑いあふれる歌のパフォーマンスと各作品のパロディ映像で会場を一気にヒートアップさせた。まず最初のプレゼンターとして紹介されたのは、トム・ハンクス。彼の口からまず最初に発表された撮影賞は、『ヒューゴの不思議な発明』に。続く撮影賞も『ヒューゴの不思議な発明』が受賞し、早くも同作が2冠を獲得した。特集:第84回アカデミー賞■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日先週末より日本公開されている映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で主演を務める14歳のトーマス・ホーンが映画PRのために来日し、インタビューに応じた。その他の写真「ご自身の両親に関する印象深い思い出は?」この質問にホーンは、じっと考え込んだ後で「いろいろと思い出そうとしてみたけど、わからないです」と回答した。多くの14歳は“現在”を生きることに精一杯で、“過去”を振り返ることはないだろう。しかし、彼が演じた主人公オスカーは、9歳にして何度も何度も、過去を振り返る。ある事件が原因で父を失ったからだ。オスカーは、亡き父が残した謎の鍵といくつかのヒントを手がかりに、父の遺したメッセージや思い出を求めて街へと飛び出していく。ホーンは、本作が映画デビュー作。演技経験はなかったが、プロデューサーのスコット・ルーディン氏に抜擢され、いきなりトム・ハンクス、サンドラ・ブロックと親子役で共演した。「トム・ハンクスさんは僕が自然に役に入ることができるように“父子の関係づくり”をすべてやってくれました。それはサンドラさんも同じです。オスカーが母親に酷いことを言う場面があるのですが、カメラが止まると彼女は『これはキャラクターが言っていることだから気にしないでいいのよ』と気を使って僕を安心させてくれました。同時にふたりは、自分が最高の演技を見せるための準備を怠らないし、いつも完璧を目指している。その意識の高さは本当に尊敬します」。映画の主人公とは事情が異なるが、ホーンも本作に出演したことで、想像もしなかった世界に足を踏み入れ、予想もしなかった経験を積むことになった。「この作品に出演することができて本当に幸運だったと思うし、自分が世界中の様々な場所に行くなんて想像もしませんでした。この年齢でプロの演技者がどのように振舞うか学べたし、キャンペーンを通じて世界各国の文化を知ることもできました。今後、演技を続けるかどうかはまだ決めていません。まずは大学に入って、しっかりと勉強をしたいと思っています。コンピュータ・サイエンスが好きで、数学や歴史にも興味がありますね」。ホーンが今後、演技の道に進むかはわからないが、早くも彼を“未来のオスカー候補”と呼ぶ声もある。彼の“次回作”は実現するのか? それとも本作がホーン“唯一の出演作”になるのか? 本作で素晴らしい演技を見せているだけに気になるところだ。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』公開中
2012年02月24日映画界最大の祭典のひとつ、アカデミー賞の授賞式まであとわずか。今年も誰がオスカーを手にするか、期待に胸膨らませているの方も多いのでは?期待感と緊張感が高まる中、当日(2月27日)壇上で受賞者たちの名を読み上げるプレゼンターの名前が先日より続々と発表されている。数々のオスカー俳優や豪華ハリウッドスターがプレゼンターとして名を連ねる中で、異彩を放っているのがこのふたり。子供から大人まで大人気の“マペット(操り人形)”で、本年度アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされている『ザ・マペッツ』にも登場するカエルのカーミットと美しきブタのミス・ピギーのコンビである。先日、ひと足先に授賞式が行われた第65回英国アカデミー賞にも登場したこの大人気コンビは会場を大いに沸かせていた。そのほか注目したいところでは、作品賞を含む3部門でノミネートされている『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』に出演するエマ・ストーンに、トム・ハンクス(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)、ローズ・バーン(『ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン』)など、オスカー候補作品に出演するスターたちもプレゼンターとして登場。さらに、トム・クルーズやブラッドリー・クーパー、マイケル・ダグラスといったセクシー俳優勢と、アンジェリーナ・ジョリー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハル・ベリーといった華麗なる女優陣が繰り広げる、ハリウッドスター同士の掛け合いやセレブファッションにも注目したいところ。授賞式で彼らがどんな感動を届けてくれるのか、楽しみに待ちたい。第84回アカデミー賞授賞式は2月27日(日本時間)、ロサンゼルスのコダック・シアターにて開催。特集:第84回アカデミー賞■関連作品:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 2012年2月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン 2012年4月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ザ・マペッツ 2012年5月19日より全国にて公開© Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:一歩を踏み出す勇気『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』試写会に5組10名様ご招待『SATC』を抜いた崖っぷちのアラフォー女子『ブライズメイズ』が日本上陸!『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の意味とは?カップルアンケート発表M・スコセッシ監督の“生講義”に、映画界の未来背負う学生150人が大感激!オスカー俳優を唸らせた15歳、トーマス・ホーン未知なる旅路で見つけた喜び
2012年02月23日「ぴあ」調査による2月17日、18日公開の映画・満足度ランキングは、トム・ハンクス、サンドラ・ブロック出演の『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』がトップに輝いた。2位に人気コミックを松田翔太主演で実写化した『アフロ田中』が、3位に石井聰亙監督が改名し石井岳龍として発表した10年ぶりの新作『生きてるものはいないのか』が入った。その他の写真1位の『ものすごくうるさくて…』は、愛する人の死を突きつけられた少年を主人公に描いたヒューマンドラマ。出口調査では「親と子の関係を見つめ直させる作品」「家族で観たい映画。照れくさいが自分の両親にすすめたい」「男の子の怒りや悲しみが伝わってきてずっと涙がとまらなかった」なども声が挙がった。中には「オスカー候補なので観にきた」「アカデミー賞にノミネートされた意味がわかった」という観客も多く、米アカデミー賞発表を前にさらなる動員増が期待される。2位の『アフロ田中』は、のりつけ雅春の同名漫画を原作に、彼女いない歴24年、天然パーマの主人公の奮闘を描いたラブ・コメディ。アンケート調査では「青春っていいな、と思わずつぶやいてしまった」「男同士の友情に感動!」「松田翔太は意外とアフロが似合っていてカッコイイ」「原作のくだらない笑いを忠実に再現していて満足した」など10~20代の観客から好評だった。(本ランキングは、2012年2月17日(金)、18日(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年02月21日先日発表されたアカデミー賞ノミネーションで作品賞に候補入りを果たした『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』が公開された。9.11文学の金字塔と評されるジョナサン・サフラン・フォアの同名ベストセラー小説を原作に、アメリカ・ニューヨークで起きた同時多発テロによって父を失った少年の喪失と再生を描いた本作。シネマカフェでは公開に先駆けてカップル限定試写会を実施。2001年9月11日、多くの尊い命を奪い、深い悲しみをもたらした同時多発テロ事件。主人公のオスカー少年は、この事件により命を落とした最愛の父の死を受け入れられず、悲しみに暮れていた。しかしある日、父の部屋で偶然見つけた1本の鍵を、父が遺したメッセージだと信じ、それに合う鍵穴を探して旅に出ることを決意。“調査探索”ゲームをしながらいつも謎かけをしてくれた、優しく聡明だった父との時間が色褪せないようにと懸命に、父が残したであろうヒントを頼りにニューヨーク中を駆け巡る――。オスカーの父親にトム・ハンクス、母親にサンドラ・ブロックとアカデミー賞受賞経験を持つ名優の初競演、さらに本作で本年度アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた、スウェーデンが誇る名優マックス・フォン・シドーの名演技が注目を集めている本作。そんな名優たちを唸らせるのが、主人公・オスカー役として名監督スティーヴン・ダルドリーに見出された天才少年、新星トーマス・ホーンだ。劇中、オスカーは自分自身を「すごく利口だけど、不器用な人」と説明しているが、アスペルガー症候群という一種のコミュニケーション障害を抱える少年。トーマスはこの難役に演技初挑戦とは思えぬ名演で見事に応えている。その演技力に圧倒された人も多く、作品に対する満足度を100点満点で答えてもらったところ、平均80点を超える高評価、さらに120点と満点以上をつけた人も!本作では9.11の悲しみを乗り越えようとする人々の姿が描かれるが、オスカー少年の探検は一種の“修行”のようにも感じられる。対人関係を苦手とするオスカーにとって、父の遺したメモに綴られた“ブラック氏”を一軒ずつ訪ね歩く行為は決して容易ではないはず。そんな苦痛を飲み込みながらも前に進もうとする彼の姿に共感していた人が多く、「ゴールにたどり着くかどうかも分からないのに探す姿に感動した」(女性)、「自分への挑戦をしていてすごいと思った」(30代・女性)と彼の勇気に心打たれたコメントが寄せられた。さらに、本作で一番感情移入したキャラクターを尋ねたところ、オスカーもさることながら、なんと約半数の人がサンドラ・ブロック演じるオスカーの母親を支持。最愛の夫を失った悲しみに沈む姿が涙を誘うが、彼女への共感ポイントとして「(オスカーを)抱きしめて癒してあげることは簡単なのに、あえてオスカーのやりたいようにさせて、成長することで乗り越えさせようとする親の強さに感動した」(20代・男性)、「子供に近づこうと努力する母の姿」(40代・女性)と、母親の深い愛情に心動かされた人が多かった様子。こちらの試写会には男女カップルが集まったが、映画を鑑賞して「相手をもっと大事にしようと思った」(30代・女性)、「大切な人と観ることができて良かった」(20代・女性)と、かけがえのない大切な人と一緒に観ることでより作品のメッセージを強く感じた人も少なくなかった。本作のタイトル『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』という長い言葉が目を引くが、最後にこのタイトルをどう受け止めたか聞いてみた。「大切な人ほど、このタイトルのように感じるのかな。ずっと見守ってくれていることに気づいてない」(30代・女性)、「家族や命、大切な人の存在」(30代・男性)と、大切な人との絆や繋がりをメッセージとして受け取った人が多かったよう。オスカー少年の喪失と再生の旅は、彼を見守る家族の深い愛の発見の旅路でもある。きっと観終わった後には、優しく温かな気持ちに包みこまれるはず。あなたも大切な誰かと劇場に足を運んでみては?『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は<丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 2012年2月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:オスカー俳優を唸らせた15歳、トーマス・ホーン未知なる旅路で見つけた喜び天才少年、トーマス・ホーンが初来日!オスカー俳優との共演語る『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』カップル限定試写会に30組60名様ご招待『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』レビュアー限定試写会に25組50名様ご招待オスカー名優を押しのけポスター全面に抜擢!涙と感動誘う、大人顔負けの天才子役
2012年02月18日『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』『愛を読む人』──これまでに撮った長編映画のすべてが、米アカデミー賞にノミネートされている名監督スティーブン・ダルドリー。4作目となる『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』もまた作品賞と助演男優賞(マックス・フォン・シドー)の2部門にノミネートされ、賞レースに欠かせない監督として脚光を浴びている。また、監督に見出され、本作をきっかけにハリウッド映画界に新しい風を吹き込んだトーマス・ホーンの存在も注目したいところ。現在、高校1年生。自由な時間はほとんど言語の本を読み学んで過ごすという勉強家の15歳の少年の目に、映画の世界はどんなふうに映ったのだろうか。原作は9.11文学の金字塔として世界的なベストセラーを記録したジョナサン・サフラン・フォアの同名小説。大好きな父親を失った少年が、最愛の人の死を乗り越え成長していく、喪失と再生の物語だ。この原作を読んで、主人公の主観的視点に衝撃を受けたという監督は、オスカー少年のキャスティングからスタートさせた。並外れた知能、純粋さと洞察の深さ、過敏さと大胆さ、理解不能な感覚と理解したいという欲求を自然に演じることのできる子役を探し出すことは、当然困難に思われたが、運命の女神は微笑んだ。ある日、プロデューサーの目に止まったのは、人気クイズ番組「Jeopardy!」のキッズ・ウィークに出場していたトーマス・ホーン。4か国語を話すだけでなくユーモアと集中力のあるトーマスは、まさにオスカーそのものだった。まさに運命の出会い。しかし、演技経験のないごく普通の13歳のトーマスにとって、オスカー役のオファーは「ひっくり返るほど驚いた出来事だった」と当時を思い返す。「トム・ハンクスさんとサンドラ・ブロックさんと一緒に仕事ができると聞いて、本当にびっくりしたんだ。最初に彼らに会ったときは、あんなに有名な人たちが僕の目の前に立っている!って、少し怖じ気づいちゃったからね。でも2人ともとても優しくて、5分もしないうちに気持ちが打ち解けたよ。その後、伝説の名優マックス・フォン・シドーさんに会ったときもやっぱり怖じ気づいちゃったけれど、彼も優しい人だった。3人とも数多くの映画に出て、様々なジャンルの演技ができる素晴らしい俳優。彼らとのシーンはどれも大切で、すべてが貴重な体験だったよ」。自分がどう思ったのかをしっかりと伝えるトーマスは確かに知的。監督が彼をオスカー役に選びたくなるのも納得だ。けれど、「僕はオスカーみたいに頭は良くないよ(笑)」と、はにかむ表情はごく普通の少年。あどけない笑顔で、最初はオスカーと自分自身の間に大きな溝(違い)があったと、初めての役作りについて語り出す。「最初に脚本を読んだときは、共感というよりもオスカーと自分との違いを感じることの方が大きかったんだ。この子はこんなにいろいろと考えていて、しかもあんなことこんなことを(平気で)言っちゃって、なんて悪い子なんだろう…って(笑)。そして思ったんだ。僕は『本当にこの役をやりたいのか?』ってね。というのは、僕の現在までの人生は幸せそのもの。オスカーみたいに深い悲しみを抱えているわけでもないし、家族の仲もいい。オスカーと自分の違いが気になってしまったんだ」。たしかに、オスカーはいわゆる“ごく普通”とは言えない少年。他者との関わり方、感じ方、行動に様々な影響を及ぼす障害、アスペルガー症候群の兆候がある。しかも父親との接点が世界のすべてだった少年にとって、9.11の同時多発テロで父親が死んでしまった事実は、想像を超える絶望感があったはずだ。そのオスカーの苦しみを「現実的な自動車の事故とか飛行機の事故とかは僕も怖いけれど、オスカーが抱いている恐怖はそういう恐怖だけではなく、日常のあらゆるものを怖いと感じてしまうものなんだよ…」と真剣な眼差しで代弁する。自分と違うからこそ「難しかった」というその心情を理解するため、トーマスは監督が用意した2か月間のリハーサルに挑み、そこで演技とはどういうものかを学んだ。「監督やスタッフの方たちに演技指導してもらったんだ。このシーンは何を伝えたいのか、このセリフは何を意図しているのか──僕が分かるようにオスカーの言動の理由を説明してくれた。お母さんに対して怒鳴ったり、何かを投げたり、オスカーの感情が激しく爆発するシーンがいくつかあるけれど、そういうシーンの前には、監督がセットの隅に用意してくれた僕専用の小さな部屋に入って、そこでキャラクターが自分の体に入るまでの20~30分を過ごしたんだ。最終的には、オスカーと友達になれるんじゃないかな、というところまで彼を理解することができたよ」。父と息子、母と息子のそれぞれのシーンでトーマスは驚きの演技を披露し、その素晴らしい才能を目の当たりにした父親役のトムは「優れた直感を持っていて、とても集中力がある」、母親役のサンドラは「いくら褒めても褒め足りないくらい、トーマスのプロ意識に感心させられた」と、アカデミー賞に輝くベテラン俳優たちを唸らせた。亡き父親のクローゼットから謎の鍵を見つけたオスカーは、その鍵は父親が自分に遺したメッセージだと思い込み、ニューヨーク中を駆け回り、鍵穴を探す冒険に出る。彼と同じようにトーマス・ホーンにとってこの映画は新しい旅路、俳優という新しい道への一歩となった。また、これまでは数か月に一度劇場に映画を観に行く、数週間に一度DVDで映画を観る程度だった映画への興味は、本作と出会ったことで大きく膨らんだ。「この映画と(賞レースを)競っている映画は気になるんだ。最近は『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』と『アーティスト』を観たよ。どちらも俳優たちの演技がとても素晴らしかった。あと『ダークナイト』シリーズは前の2作品を観ているから新作『ダークナイト ライジング』も楽しみにしているよ!」と瞳を輝かせる。もちろんその輝きの理由は、映画の奥深さ、演じる楽しさを知ったからこその輝きであり──「オスカーを演じたことでたくさんのことを学んだけれど、1つはっきり言えるのは、俳優は大変な仕事だということだね。でも、演じることはとても楽しいんだ!」。今後いくつもの映画のタイトルにその名を刻むであろう新星トーマス・ホーンの記念すべき一歩は、観客に切なくもあたたかな感動を届けてくれるはず。(text:Rie Shintani)■関連作品:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 2012年2月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:天才少年、トーマス・ホーンが初来日!オスカー俳優との共演語る『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』カップル限定試写会に30組60名様ご招待『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』レビュアー限定試写会に25組50名様ご招待オスカー名優を押しのけポスター全面に抜擢!涙と感動誘う、大人顔負けの天才子役被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返り
2012年02月17日トム・ハンクスが製作・監督・脚本・主演のすべてを手がけ、ジュリア・ロバーツとの豪華共演も果たした話題作『幸せの教室』の予告編が到着した。予告編はこちらハンクスが監督を務めるのは『すべてをあなたに』以来15年ぶり。本作では、岐路に立たされた“やる気だけはある”中年の男性が、ロバーツ演じる“やる気を失った”女性と出会い、互いに影響を与えながら人生に希望を見出していく姿を描いている。このたび公開された予告編は、学歴を理由にリストラされてしまった主人公ラリー(ハンクス)が、再就職するために短期大学のスピーチクラスに入学するところから始まる。そこに自信を失った教師として登場するのがメルセデス(ロバーツ)で、初めはラリーに対していぶかしげだった彼女が、一緒にスクーターに乗るシーンなどを通して印象を改めていく様子を観ることができる。さらに後半では、“新しい生活”に踏み出したラリーの姿も描かれ、勉強や仕事で努力を重ねることでパッとしなかった外見が洗練されていく様子や、そんなラリーの行動に影響を受けて笑顔を見せるようになるメルセデスの変化も収められている。ごく普通の男女を演じるオスカー俳優ふたりの姿から、“人生はいつからでもやり直せる”というポジティブなメッセージが強く伝わってくる今回の予告編。「世界中を旅したとしても、ここで学んだことに勝るものはない」とラリーが語るこの“教室”でいったいどんな人生の授業が行われるのか、期待してみてはいかがだろうか。『幸せの教室』5月11日(金)全国ロードショー(C)2011 Vendome International, LLC. All Rights Reserved.
2012年02月17日オスカー俳優のトム・ハンクス、サンドラ・ブロック出演の映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のモニター試写会が先ごろ行われ、ひと足先に本作を観た映画ファンの声が届いた。その他の写真映画は、父を亡くした9歳の少年・オスカーを主人公に、突然、愛する者を失ってしまった人間たちがいかにして自らと向き合い、去った者を想いながら“現在”を生きていくかを繊細なタッチの映像で描いたヒューマンドラマ。ある事件によってこの世を去った父、その現実をうまく受け入れることができない母、そして父が残した“メッセージ”を懸命に追いかける息子。『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリー監督の最新作は、アメリカで暮らす平凡な家族の姿を通して、“過去”を受け入れながら“現在”を生き、“未来”を見つめる人々を描いた感動作だ。モニター試写会でも、その普遍的な魅力に高い評価が集まっており「涙で字幕が何度も見えなくなった。誰でも大切な人や、大切なものがあることを思い出させてくれる」「自分を見つめ直せる映画」「ものすごく不思議で、ありえないほど素晴らしい映画」などの声が寄せられた。また、若い観客はもちろん、子どもがいると回答した親世代の観客も、ハンクス、ブロックが演じた“親”ではなく、トーマス・ホーン少年が演じた主人公オスカーに「共感した」と回答。アンケートでは「悲しみを乗り越える難しさは大人も子どもも変わらないと感じた」「親の死と向き合い、前を向いて歩こうとする主人公の姿勢がすばらしい」などの感想が寄せられており、本作は少年を主人公にした物語でありながら、幅広い年齢層が共感できるエピソードや感情を描いているようだ。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』2月18日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年02月16日第84回アカデミー賞で作品賞を始め2部門にノミネートされている感動作『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』に出演し、トム・ハンクス&サンドラ・ブロックというオスカー俳優2人に負けない存在感を発揮した天才少年、トーマス・ホーン君(14歳)が初来日。2月14日(火)、都内で記者会見を行い、名優との共演や撮影の舞台裏、作品が描くテーマについて語ってくれた。世界中を悲しみに包んだ「9.11」に、最愛の父親(トム)を失ったオスカー(ホーン君)は、亡き父が残した“鍵”に合う鍵穴を探そうと、わずかな手がかりを頼りにニューヨークの町に飛び出した。まるで心の喪失を埋めるかのように、鍵穴探しに没頭する息子に、悲しみが癒えない母親(サンドラ)はどう接したらいいか分からず…。ホーン君は、プロの演技経験が皆無にも関わらず、スティーヴン・ダルドリー監督(『リトル・ダンサー』)によって主役級のキャラクターに大抜てき。ほぼ全編出ずっぱりで、“魂の旅路”ともいうべきオスカー少年の冒険を繊細かつパワフルに演じきっている。「2か月のリハーサルで、監督やスタッフから演技指導を受け、キャラクターを深く理解したり、感情をより強く表現できるようになったんだ。きっとこの役を演じたかったプロの子役はいっぱいいたはずだけど、僕を選んでもらってとても光栄だと思うよ」とホーン君。トム&サンドラという誰もがうらやむ名優2人との共演に「もちろん素晴らしい体験だった。特に自分が演じる役柄をとても深く理解している姿に感動したよ」。例えば、サンドラは監督の演出指示を受けてから、5秒もしないうちに大粒の涙を流したのだとか。「どんなにスターになっても努力し続け、役に入り込むスピードの速さは本当にすごいなって。おかげで僕自身も、とても演じやすかったよ」とふり返る。役作りのため、実際に「9.11」の悲劇に巻き込まれた人たちから話を聞いたと言い「みんな悲しみを乗り越えて、いまを生きているんだなって感じることができた。今回の経験を通して、他人のことを考えられるようになったかな。昨年は日本でも大きな災害がありましたね。僕も心から同情しています」と劇中のオスカー少年同様、ホーン君も精神的な成長を遂げたようだ。会見には女優の剛力彩芽がゲストとして登場し、バレンタインデーということで、ホーン君にチョコレートをプレゼントしていた。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は2月18日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 2012年2月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』カップル限定試写会に30組60名様ご招待『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』レビュアー限定試写会に25組50名様ご招待オスカー名優を押しのけポスター全面に抜擢!涙と感動誘う、大人顔負けの天才子役被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返りサンドラ・ブロック、日本へラブコール!トム・ハンクス、天才子役と“一家”集結
2012年02月14日トム・ハンクスが製作・監督・脚本・主演のすべてを務め、ジュリア・ロバーツとの豪華共演も果たした『幸せの教室』の日本公開が5月11日(金)に決定し、そのポスター画像が公開された。その他の写真本作は、学歴を理由にリストラされてしまった男性(ハンクス)が、再就職するための技術を身につけようと入学した短期大学で情熱を失った女性教師(ロバーツ)と出会い、お互いに影響を与えながら人生に希望を見出していくというハートフルなラブ・ストーリー。ハンクスにとっては1996年の『すべてをあなたに』以来15年ぶりとなる監督映画で、脚本や製作も同時に務めている。この度公開されたポスター画像では、"学生"トム・ハンクス、"教師"ジュリア・ロバーツという物語上の人間関係が強調されているが、本作の見どころはやはりこのふたりの関係性だろう。ハンクスは『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』で2年連続主演男優賞を獲得、ロバーツは『エリン・ブロコビッチ』で同主演女優賞を受賞と、誰もが認める人気・実力を伴ったオスカー俳優であるふたり。実は2008年に日本公開された『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』でも共演を果たしているのだが、堂々の2大主演俳優としてがっぷり組み合うのはこれが初めてだ。また、ハンクスが監督としてロバーツを演出するのももちろん今回が初めて。学生と教師として、主演俳優同士として、監督と女優として、ふたりが見せてくれるであろう様々な化学反応に期待したい作品だ。『幸せの教室』5月11日(金)TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー(C)2011 Vendome International, LLC. All Rights Reserved.
2012年02月06日トム・ハンクス、サンドラ・ブロック出演の映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で主演を務めた14歳のトーマス・ホーン少年が今月中旬にPRのために来日。オスカー俳優たちと対等に渡り合い“若き天才俳優”と称されるホーンが初めて日本の地を踏むことになった。その他の写真映画は、父を亡くした9歳の少年・オスカーを主人公に、突然、愛する者を失ってしまった人間たちがいかにして自らと向き合い、去った者を想いながら“現在”を生きていくかを、3世代に渡る壮大なスケールで描いたヒューマンドラマ。主人公オスカー役に抜擢されたのがホーン少年は、幼少期より読書を愛好し、アメリカの人気クイズ番組に出演して優勝を勝ち取り“天才少年”として注目を集めた経歴をもつ。演技経験はなかったが、『ソーシャル・ネットワーク』『トゥルー・グリット』の製作者スコット・ルーディンの目に止まり、オーディションを突破。デビュー作でハンクス、ブロックらと渡り合う鮮烈なデビューを飾った。ホーン少年の今後はまだ未知数だが、本作を手がけたスティーヴン・ダルドリー監督は、過去に『リトル・ダンサー』で子役だったジェイミー・ベルを抜擢しており、彼が“未来の実力派俳優”になる可能性は高い。ちなみに本作でホーン少年は、名優マックス・フォン・シドーとも共演している。シドーはスウェーデン出身の俳優で、イングマール・ベルイマン、マーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグ、ウィリアム・フリードキンら数々の映画作家の作品に出演してきた。本作ではセリフを一切することなく、主人公オスカーの祖母の家に間借りしている謎の老人を演じ、本年度のアカデミー助演男優賞にノミネートされている。このほど公開された本編映像は、ホーン少年とシドーの共演シーン。一方が言葉を次々と発し、もう一方はセリフをまったく用いずにやりとりする“年の差68歳”のふたりの掛け合いを観賞できる。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』2月18日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年02月02日トム・ハンクス、サンドラ・ブロック出演の映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のポスター画像がこのほど公開された。今回、配給側は当初より“2種類”のポスターを作成。2連貼りによって本作が描く“家族の絆”を伝えるのが狙いだ。その他の写真映画は、父を亡くした9歳の少年・オスカーを主人公に、突然、愛する者を失ってしまった人間たちがいかにして自らと向き合い、去った者を想いながら“現在”を生きていくかを、3世代に渡る壮大なスケールで描いたヒューマンドラマ。『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリーが監督を、『フォレスト・ガンプ/一期一会』のエリック・ロスが脚本を手がけた本作。ダルドリー監督は主人公に新人トーマス・ホーンを抜擢し、彼の両親役をハンクスとブロックが演じることを熱望したという。ダルドリー監督は「トムはその責任をとても重大に受け止め、トーマスと本物の絆を築いてくれた。サンドラはトーマスの面倒を実によく見て、彼と強い絆を結び、それはスクリーン上に反映された」という。またハンクスは「オスカーは彼の人生における唯一の“重し”である父を失う。これは無意味な世界を自分なりの方法で理解しようとする子供の、とても私的で、親密なストーリーなんだ。僕にとって。この映画に出たいと思うのはごく当然だった」と振り返り、久々に女優業に復帰したブロックも「夫の死後、息子との絆を結ぶため、そして、息子の世界に入っていくために彼女自身の人生を立て直すために苦心する。そんな母親を演じることはとても興味深かった」と語る。本作では、父がこの世を去り、母と息子の間に距離ができてしまった中、それぞれが懸命に生きることで“物理的な距離”を乗り越えて“人と人の絆”を見つけ出していく過程を繊細なタッチで描いた感動作だ。それだけに、ポスター画像もあえて“主人公と母”と“主人公と父”の2パターンを作成し、連続して掲出することで1パターン以上に“離れていても消えない家族の絆”が浮かび上がるデザインに仕上がっている。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』2月18日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年01月19日10年前の9.11によりある日突然、最愛の父を亡くした少年・オスカーが父親の遺したメッセージを探しにいく姿を描いた感涙のヒューマンドラマ『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の最新ポスタービジュアルが解禁となり、あわせて特報映像がこのほど到着した。トム・ハンクス&サンドラ・ブロックのオスカー俳優コンビの初共演が実現した本作だが、2人以上に注目を集めているのが、このポスターで彼らを押しのけ全面アップの表情を披露している、天才子役トーマス・ホーンである。世界的ベストセラーとなっているジョナサン・サフラン・フォアの小説「EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE」を原作に、『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』と全てアカデミー賞監督賞候補入りしている名匠スティーヴン・ダルドリーがメガホンを取った本作。9.11で命を落とす父親役を、言わずと知れた名優トム・ハンクス、最愛の夫を失った悲しみから立ち直れないでいる母親役を、昨年『しあわせの隠れ場所』で念願のオスカー受賞を果たしたサンドラ・ブロックが熱演している。そして、2人のオスカー俳優顔負けの演技を見せるのが、主人公・オスカー役のトーマス・ホーン。幼少期から本を読み始め、空いた時間はほぼ小説やノンフィクションを読むことに費やすほどの読書家である彼は、アメリカの人気クイズ番組「ジェパディ!」のキッズ・ウィークに出場し、優勝を勝ち取った天才少年として全米の注目を集めた。同番組がきっかけで、本作のプロデューサーであり、『ノーカントリー』『ソーシャル・ネットワーク』など数多くの話題作を手がけてきたスコット・ルーディンの目に留まり、トーマスはオスカー役のオーディションを受けることに。それまでの演技経験は、小学校の学芸会でのキリギリス役だけという全くの素人であったトーマスだったが、彼の内に輝く原石をダルドリー監督も見出し、主人公に大抜擢したのである。ダルドリー監督といえば、『リトル・ダンサー』で当時全くの無名だった少年、ジェイミー・ベル(『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』)を一躍スターダムへと押し上げた立役者とあって、彼に見出されたトーマスの今後の俳優としての活躍に期待したいところ。今回披露されたポスターで見せる、憂いを帯びた青い瞳と大人びた表情に観る者を惹きこむ力を宿らせるトーマス。同じく到着した特報映像だけでもその天才ぶりを証明しているが、アカデミー賞に縁深い華麗なるスタッフ・キャストたちのバックアップを得て、今後の賞レースに参戦なるか?『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は2012年2月18日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの特報映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 2012年2月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返りサンドラ・ブロック、日本へラブコール!トム・ハンクス、天才子役と“一家”集結
2011年12月29日トム・クルーズが先週、ドイツを極秘訪問。米軍の負傷兵たちに面会していたことが明らかになった。トムと『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の共演者、ポーラ・パットンは11日、ドイツ南西部のラントシュトゥールにある米軍慰問協会(United Service Organisations)の施設をおしのびで訪れ、負傷した兵士たちとその家族に面会した後、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の特別上映を行った。トムは「クリスマスの季節だし、彼らが僕たちの国のため、世界のために活動してくれていることに感謝しています。彼らを訪ねて、直接お礼を言いたかった。実現できて、とても光栄です」と語った。ポーラも「彼らは本物のヒーロー。私は映画で英雄のフリをしているだけです。彼らの勇気と激務に心を打たれました。訪問して、いろいろ考えさせられ、人生が変わりました」と語った。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:トムに負けない!『ミッション:インポッシブル』女たちの壮絶バトル映像が到着シリーズ唯一の昇進?サイモン・ペッグ「腹筋のためにもよかったと感謝してるよ」トム・クルーズ、ドバイでも「日本のツアーは素晴らしかった」の親日家アピールブラッド・バード監督『ミッション・インポッシブル』に見る、スパイアクション“愛”トム・クルーズ、日本のライトノベル人気作の映画化に主演か?
2011年12月20日トム・ハンクス、サンドラ・ブロック出演の映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のNYプレミアが現地時間15日に行われ、ハンクス、ブロックと本作で主人公を演じたトーマス・ホーン、スティーブン・ダルドリー監督が登場した。その他の写真本作は、父を亡くした9歳の少年・オスカーを主人公に、突然、愛する者を失ってしまった人間たちがいかにして自らと向き合い、去った者を想いながら“現在”を生きていくかを、3世代に渡る壮大なスケールで描いたヒューマンドラマ。かつて『リトル・ダンサー』でも少年を主人公したダルドリー監督は、本作で抜擢した子役のホーンについて「トーマスは本当にファンタスティックだった。とっても才能があって、撮影期間中も素晴らしいの一言だった。彼のおかげで随分撮影も楽しかったし、彼とサンドラのシーンは感情表現が難しかったけれど、いいものになったと充実感を感じているよ」とコメント。また、ホーン演じるオスカー少年の母親を演じたブロックは「日本のみなさん愛しています」とレッドカーペットからメッセージをおくった。本作は、ハンクスやブロック、ダルドリー監督だけでなく、『フォレスト・ガンプ/一期一会』の脚本家エリック・ロスら、米アカデミー賞の常連スタッフ&キャストが集結した作品で、日本でも来年2月の公開を前に注目を集めることが予想される。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』2012年2月18日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2011年12月19日世界30か国で翻訳されたジョナサン・サフラン・フォアのベストセラー小説を原作に、9.11で父親を亡くした9歳の少年・オスカーが最愛の父が遺したメッセージを探す旅を描いた、喪失と再生の物語『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』。全米公開を前に、12月15日(現地時間)、映画の舞台にもなっているニューヨークにて、本作のプレミアが開催され、主演のトーマス・ホーンにトム・ハンクス、サンドラ・ブロックら出演陣とスティーヴン・ダルドリー監督が出席した。10年前の9月11日、ニューヨークで起きた悲劇を題材に、ある日突然、愛する者を奪われ、遺された者たちはどう生きるのかを見つめた本作。『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』の名匠スティーヴン・ダルドリー監督のもと、9.11で命を落とす父親役にトム・ハンクス、悲しみから立ち直れないでいる母親役にサンドラ・ブロックのオスカー俳優の初タッグが実現した。オスカー俳優たちと肩を並べ、堂々の名演技で話題を集めているのが、主人公のオスカー少年役で映画デビューを果たしたトーマス・ホーン。ダルドリー監督は「本当にファンタスティックだった。とっても才能があって、撮影期間中も“素晴らしい”の一言だった。彼のおかげで随分撮影も楽しかったし、彼とサンドラのシーンは感情表現が難しかったけれど、いいものになったと充実感を感じているよ」とその類稀なる才能に称賛を贈る。日本では来年2月に公開を控えるが、監督は「早く日本に行きたくてたまらない。日本は大好きさ。2月にお会いできるのが楽しみです」と来日をほのめかすコメント。秘蔵っ子トーマスくんも「日本のマンガは読まないけれど、日本食はとっても好きなんだ。いつか絶対に行きたいな!」と初来日に期待を寄せた。さらに、3.11の東日本大震災の際にいち早く義援金を寄付した事でも知られる、サンドラ・ブロックも「日本のみなさん、愛しています」と日本のファンへメッセージを贈ってくれた。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は2012年2月18日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 2012年2月18日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2011年12月19日トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のワールド・プレミアと記者会見が映画のロケ地にもなったドバイで行われた。その他の写真全世界で累計14億ドル(1120億円)以上の興行収入をたたき出す人気シリーズの会見場は何と映画にも登場する世界一高いビル“ブルジュ・ハリファ”の124階(地上425m)にある展望台。世界から厳選された100人のジャーナリストが集結し、クルーズは劇中の過酷なスタントについて「保険会社は僕がバイクや飛行機の操縦はダメだというのに、こんな高層ビルから飛び降りることに関してはOKするんだよね。全く、彼らは何を基準にしているかわからないよ」と笑顔でコメントに記者団を笑わせると、共演したサイモン・ペッグは「僕があんなスタントができるかって?僕はトム・クルーズじゃないんだ!あんな事は彼しかできないよ」とジョークを交えながらクルーズを讃え、記者たちをわかせた。さらに同日夜には第8回ドバイ国際映画祭公式オープニング作品のレッドカーペットイベントも行われ、クルーズは「日本のツアーは素晴らしかったよ!日本はいつ訪れても素晴らしい国だ。またすぐに戻りたいな」と1日に行われた日本でのファン・ミーティングを振り返り、「イーサン・ハントは不可能を可能にする男だ。困難に立ち向かい解決する彼のその姿に観客は共感し楽しむことが出来るのだと思う」と新作をPRした。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明し、核によるテロを防ぐべく、組織の後ろ盾を失った状態で史上難関のミッションに挑む姿を描く。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年12月09日主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のPRのために来日し昨日、東京で会見とファン・ミーティングに登場したトム・クルーズが、これまで明かしていなかった“ミッション”として東京スカイツリーを訪問していたことが発表された。その他の写真27時間の日本滞在中に記者会見、ファン・ミーティングに登場し、日本のファンと交流したトムだが、わずかな空き時間をつかってスカイツリーを訪問。目的は日本の復興を願う応援メッセージがかかれたフラッグを、東武タワースカイツリー社の鈴木社長に手渡すこと。11月30日遅くに空港に到着、翌朝から稼働し通しだったトムに残された時間は少なかったが、親日家のトムは日本復興の願いを伝えるために今回のミッションに参加したようだ。昨日のファン・ミーティングでもトムは、レッドカーペットに集まった日本のファンと交流を深め、ステージ上では「この映画はあなたのために作りました」と、本作が“ファンを楽しませるため”に製作されたことをアピールしていた。トムは27時間という限られた時間の中で、日本で最も高いタワーである東京スカイツリーを訪問。予定されていたミッションをすべて完了して、日本を旅立った。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明し、核によるテロを防ぐべく、組織の後ろ盾を失った状態で史上難関のミッションに挑む姿を描く。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年12月02日トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の公開を記念したトム・クルーズ出席のファン・ミーティングが12月1日(木)に東京・六本木で開催されるが、本イベントに、本作とのコラボ楽曲を手がけた音楽家でギタリストの布袋寅泰が出演することが決定した。予告編動画はこちら布袋と『ミッション:インポッシブル』のコラボレーションは、映画のメインテーマを布袋が新アレンジして演奏するというもの。コラボ発表時に布袋は「映画ファンだけに止まらず、多くのファンに愛されている名曲中の名曲なので、それを傷つける訳にはいかない」と敬意を表すると同時に「僕にこのミッションを与えていただいたからにはやっぱり“布袋色”に染めたかった」と意気込みを語っていた。そこで翌日に札幌でのライヴがあるにも関わらず、布袋はスケジュールの合間をぬって六本木でのイベントに登場。コラボ楽曲の生演奏も予定されている。また、コラボ楽曲が使用された60秒のスペシャルTVCM動画もこのほど公開された。現在、映画館などで上映されている『…ゴースト・プロトコル』の予告編映像に登場する場面をさらに厳選した映像に、布袋のギターサウンドが鳴り響く内容で、注目のコラボ楽曲は、ロックだけでなく映画音楽やニューウェイヴ、ファンクなど多彩な音楽ジャンルに造詣の深い布袋らしいダイナミックにして繊細な“ミッション:インポッシブルのテーマ”に仕上がっている。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明するべく、国や組織の後ろ盾を失った状態で“ゴースト・プロトコル(架空任務)”と名付けられた史上難関のミッションに挑む姿を描く。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年11月29日2005年に発刊され、全世界でロングセラーを記録してる同名小説をトム・ハンクス、サンドラ・ブロックの出演で映画化した『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』が全米公開前より、本年度の賞レースの“本命”として注目を集めている。その他の写真&予告編動画本作は、父を亡くした9歳の少年・オスカーを主人公に、突然、愛する者を失ってしまった人間たちがいかにして自らと向き合い、去った者を想いながら“現在”を生きていくかを、3世代に渡る壮大なスケールで描いたヒューマンドラマだ。本作の監督を務めるのは、同じく3世代の女性たちの喪失の物語を巧みなストーリーテリングで描いた『めぐりあう時間たち』を手がけ、『リトル・ダンサー』では名もなき子役のジェイミー・ベルを観客から愛される主人公へと導いたスティーヴン・ダルドリー監督。これまでの作品は、アカデミー賞をはじめとする数々の賞にノミネートされており、本作で念願のアカデミー作品&監督賞に輝くのではないかと期待されている。また、ハンクスとブロックはもちろんのこと、ダルドリー監督が抜擢した新人トーマス・ホーンがどんな演技を見せるのかも気になるところだ。さらに、『ソーシャル・ネットワーク』『トゥルー・グリット』のスコット・ルーディンが製作を、『フォレスト・ガンプ/一期一会』のエリック・ロスが脚本を、『愛を読むひと』に続いてダルドリー監督とコンビを組むクリス・メンゲスが撮影を担当。本作の主要スタッフは、過去にオスカー候補/受賞経験のある映画人で構成されており、本作がこれから始まる賞レースで“本命”として注目を集める可能性は極めて高いといえるのではないだろうか。本作は、来年1月20日(現地時間)に全米公開され、2月18日(土)から日本公開される。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』2012年2月18日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2011年11月25日第15回ハリウッド映画祭でジョージ・クルーニーが最新主演作『ザ・ディセンダンツ(原題)』での演技を高く評価され、主演男優賞受賞を獲得することが発表された。その他の写真ハリウッド映画祭はインディペンデント・フィルムメーカーとハリウッド・メジャースタジオの架け橋となることを目的とした映画祭で、今年は10月20日(木)より24日(月)まで、アメリカのロサンゼルス・ハリウッドで開催される。『ザ・ディセンダンツ(原題)』(アレクサンダー・ペイン監督)は、ハワイを舞台に時に切なくユーモラスに、再生していく家族の姿を描いた作品。クルーニーは不慮の事故をきっかけに妻の秘密を知り苦悩する主人公を演じている。自らの家庭と二人の娘と向き合う父親役を演じたクルーニーについて、ハリウッド映画祭の主催者カルロス・デ・アブロウ氏は「クルーニーは『ザ・ディセンダンツ(原題)』で非の打ちどころのない、情熱的な演技を見せている。彼はハリウッドで最も才能のあふれる俳優の一人として、これからも輝き続けるだろう」とコメントしている。なおクルーニーは24日(月)に行われる授賞式でトロフィーを手にする予定。またハリウッド映画祭では、過去にラッセル・クロウ、トム・ハンクス、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオなど、そうそうたる俳優達が主演男優賞を受賞しており、そのほとんどがアカデミー賞にノミネートをされていることから、アカデミー賞前哨戦としても注目されている。2005年度のアカデミー賞で助演男優賞(『シリアナ』)を受賞した経歴を持つ実力派クルーニーが、アカデミー賞主演男優賞でオスカーを手にすることができるのか期待がかかる。『ザ・ディセンダンツ(原題)』2012年 TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー(C)2011 Twentieth Century Fox
2011年10月14日トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が12月16日(金)から公開になるのを前に、10月6日の"トムの日"に、『M:I』シリーズの主人公であるイーサン・ハントそっくりのスパイが日本に潜入し、渋谷の街を賑わせた。その他の写真6日の18時に、全国の43の街頭ビジョンが一斉ジャックされ、本物のトム・クルーズがイーサン・ハントとなって、「渋谷に潜入しているスパイを探してほしい」とうメッセージ映像が流れたが、実は、イーサン・ハントを名乗る張本人は、クルーズのそっくりさんの琉球トムで、この日、渋谷の駅前で行なわれたイベントに登場したあと、TOHOシネマズ渋谷前で、SPとともに本作の小冊子を配布したり、渋谷TSUTAYAで店員となってパッケージをリニューアルした過去作DVDの宣伝や記念撮影を敢行。さらにはWOWOWの『ザ・プライムショー』に生出演し、その後、センター街付近で本作を宣伝して歩いた。行く先々で記念撮影を求められるなど、盛り上がりを見せたこの日。イーサン・ハントが語る公式ツイッターでも、"スパイ大作戦"なるスパイ探しイベントが行なわれ、ツイッターで琉球トムの居場所を確認したファンがかけつけるなど、盛り上がりを見せた。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明するべく、国や組織の後ろ盾を失った状態で"ゴースト・プロトコル(架空任務)"と名付けられた 史上難関のミッションに挑む姿を描く。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年10月07日トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が12月に全世界公開されるのを前に、“トムの日”である10月6日18時にクルーズが東京・渋谷、六本木を始めとする全国43箇所の街頭ビジョンをジャックし、日本のファンに“ミッション”を発令した。その他の写真当日、街頭ビジョンで流された映像は、クルーズは本作の主人公、イーサン・ハントになりきって日本のファンにミッションを伝える47秒の映像と、新映像を含む特別映像60秒で構成。映像の中でイーサンは「君の助けが必要になった。誰かが我々を罠にはめ、テロの汚名をきせられてしまった。もちろん事実無根だ。この事件の黒幕を探し出すしかない。そこで君に頼みがある。渋谷にスパイが潜伏中だ。事件に関与しているだろう。そいつを探し出してくれ。そしてこのミッションを引き受けてほしい」と語りかけた。これまでもクルーズは大の親日家として知られ、他の国では“不可能”だったキャンペーンや、ファンとの交流の数々を実現してきた。今回の大規模なビジョンジャックもクルーズの快諾があって実現したもので、映像の最後には「また接触を試みる」とコメント。映画公式サイトで展開中の“イーサン・ハントを追え! キャンペーン”では、イーサンの追跡ポイントのひとつに“東京”が含まれており、果たして日本のファンとクルーズが次に接触するタイミングはいつになるのか? そして接触ポイントは日本なのか? 映画公開を間近に控え、さらにクルーズ=イーサンを呼ぶ声が高まりそうだ。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明するべく、国や組織の後ろ盾を失った状態で“ゴースト・プロトコル(架空任務)”と名付けられた史上難関のミッションに挑む姿を描く。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開
2011年10月06日アメリカを訪問中のイギリスのウィリアム王子とキャサリン妃が9日、ロサンゼルスのベラスコ劇場で行われたガラ・パーティ「2011 BAFTA Brits To Watch」に出席、トム・ハンクスやニコール・キッドマンをはじめとするハリウッド・スターや映画関係者と交流した。ウィリアム王子はイギリス映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)の会長を務めていて、同国出身の才能ある若手の監督や俳優をハリウッドの映画関係者に紹介するのが本パーティの目的のひとつ。ウィリアム王子はスピーチで本年度オスカー受賞作『英国王のスピーチ』を話題に挙げて「まず始めにコリン・ファース(同作でウィリアム王子の曽祖父にあたる主役のジョージ6世を演じた)に感謝します」と語り、「彼のおかげで私のスピーチの第一声は完璧です。『私は声がある(I have a voice)』」とオスカー受賞作と自身の境遇を絡めた絶妙なスピーチで場内を湧かせた。会場にはジェニファー・ロペス、ジャック・ブラック、クリス・エヴァンス、ジェームズ・ガンドルフィーニなど多くのスターが集まり、レオナルド・ディカプリオとの恋がうわさされているブレイク・ライヴリーも出席。ちなみにレオはイタリアのカプリ島で母親と休暇中で会場に姿はなかった。ニコール・キッドマンやバーブラ・ストライザンド夫妻はパーティでウィリアム王子夫妻と同じテーブルについた。ニコールはウィリアム王子夫妻について「とても素敵なカップルで、お2人を見ているこちらが笑顔になるわ」と語った。(text:Yuki Tominaga)写真はガラ・パーティの様子。左はウィリアム王子、右はニコール・キッドマン。© KCS/AFLO■関連作品:英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:アカデミー協会が新会員候補に招待状を発送B・クーパー、『おくりびと』監督の名も好みに合った映画を探せるSNSサイト「Gacchi」で秋公開の新作の“極秘試写会”開催アンジェリーナ・ジョリーがクレオパトラ役に挑戦。相手役にふさわしい男優は誰?【ハリウッドより愛をこめて】ミシェル・ウィリアムズ、次作でマリリン・モンローに?『ナルニア』初登場1位!オスカー4冠『英国王のスピーチ』も異例の大ヒットスタート
2011年07月11日一見クールで、それでいてどこか挑みかかってくるような瞳が印象的だ。モデルとしての活躍を経て、「侍戦隊シンケンジャー」(テレビ朝日)で俳優デビューにして初主演。その後もドラマ「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」(フジテレビ)では冷静沈着な研修医、「GOLD」(フジテレビ)では繊細な一面を持つ五輪候補の競泳選手の青年を好演し、人気、そして俳優としての存在感を高めつつある松坂桃李。現在BeeTVにて配信中のドラマ「女神のイタズラ 〜キミになったボク〜」では、何と9歳の少年の魂が乗り移った青年(?)という難しい役柄に挑戦している。「役に向き合うことが楽しい」と語る22歳の素顔に迫る。俳優を目指すきっかけは、親の反対から?留学先のアメリカから、大工の親方の訃報を聞いて帰国した秀之。その秀之の身体に9歳の少年・タクミの精神が乗り移る――。この奇想天外の設定を「一生のうちに一度あるかどうかという役」と楽しんで演じたという松坂さん。だが、少年を演じるというのはそう容易ではない。「まずは自分の子供の頃を思い返して、それから自分の周りにいる子供を観察して…。あと、トム・ハンクス主演の『ビッグ』(※本作同様、大人の身体を手に入れた少年の物語が展開)は役作りの参考に観ましたね。“子供らしさ”という部分で特に意識したのは動きと表情。嬉しいときは飛び跳ねるくらい喜ぶし、無邪気さやかわいらしさを表情の中に取り入れていきました。(実際のタクミ役の)山崎竜太郎くんも参考にしましたよ。自分で話を振ってきといて答えたら話聞いてない!『子供って人の話聞かねぇな』って(笑)」。ちなみに松坂さん自身、子供の頃はどんな子だったかというと「タクミと似たとこはあってイタズラばっかりのやんちゃな子だった」とのこと。「大人になったら人見知りになってしまった…」と苦笑するが、いまでも自分が子供っぽいと感じる部分は?「そうですね…こう見えて割と、負けず嫌いなところかな。あと大人になって、子供の頃は買えなかったフィギュアとかおもちゃが買えるようになった。そこで買うべきか否か悩んでるところですね(笑)」。劇中に登場する男たちは、大工に憧れ、これを男の一生の仕事にすべく挑み続ける。松坂さんの子供の頃の将来の夢は「消防士!」。俳優という選択肢は「全く頭になかった(笑)」という。大学在学中にモデルとしての仕事を開始。その後、「シンケンジャー」で初めて俳優の仕事が舞い込んできたときが転機となった。「そこで親の反対に遭って、話をする中で、自分の中の意志が強くなっていきましたね。『この世界でやっていく!』と自分で口にして、そこで後に引けなくなったときに覚悟が固まった。正直、先のことを考えてたわけではないんですけど(苦笑)」。「ストレス?好きでやってるから感じません」それから2年。そう、わずか2年である。徐々に、しかし確実にこの世界での自分の居場所を築き上げてきた。「2年と言われると短いようで…でもいろんなことをしたな、という感じです。自分自身の成長としては、メンタルが強くなったとは思います。プレッシャーで押しつぶされるようなことはなくなりましたね。映画であれ、ドラマであれ、役と向き合って、役のことを考えながら生活するのが楽しいんですよ。ふとある瞬間に『あ、こいつはここではこういうことはしないな』とか次々と新しい発見がある。そこで生まれたアイディアを現場に持って行って、それが映像になるって面白いですね。ストレス?好きでやってるから感じません」。俳優としての目標を尋ねると堤真一、阿部寛、大沢たかおなど憧れの俳優の名を挙げ「男から見てかっこいい俳優になりたい」。さらに、自分自身への“宿題”としてこんなことも。「いまは、たくさん本を読みたいと思ってます。正直これまで、あまり小説を読むことはなかったんですが、俳優としてそれはすごく大事なことだなと気づいたんで。そのうち、『演じてみたい!』って思える役柄が出てくるかもしれないですね」。「この世界でやっていく!」――二十歳のときの熱い思いを胸に、楽しみつつ、突き進む。まだまだこれからいろんな顔を見せてくれそうだ。(text:Naoki Kurozu)「女神のイタズラ 〜キミになったボク〜」公式サイト
2011年04月05日映画『ソーシャル・ネットワーク』のトークイベント付き上映会が3月7日(月)に都内劇場で開催され、招待された学生約800人を前に、脳科学者の茂木健一郎と映画監督の三池崇史が熱いトークを繰り広げた。アカデミー賞で脚色賞を含む3部門を受賞した本作について、三池監督は「最初がよかった。タランティーノの映画と同じで、会話だけで2人の関係性や主人公の性格――しかも嫌な部分が見えてくる。映画としては、繋がろうとしている人間が自分の孤独を自覚するという部分で怖さやグロテスクさを感じた。ジャンルとしてはホラーに近い」と監督らしい言葉で称賛を送った。パソコンオタクの学生だったマーク・ザッカーバーグが、いまや世界中の人々が使用するFacebookを作り上げていく過程を描いた本作について、茂木さんは「希望を見た」と語る。先日の京大不正入試事件について、警察に被害届を出した京大総長や報道陣の姿勢を、自身のブログなどでかなり激しく批判していた茂木さんだが、この日も「日本はどうしようもない」とバッサリ。そんな中で、劇中でハーバード大学の学長が、陳情に来た学生に見せる強い態度を絶賛し「この映画で日本が変わるかもしれない」、「ルールの適用に人間の血を通わせない限り、日本でFacebookは生まれない」と語り、学生たちを前に日本のマーク・ザッカーバーグの出現の必要性を訴えた。さらに「マーク・ザッカーバーグになったら、(映画製作費として)30億円ぐらい、三池さんに渡してほしい」と語り、これには三池監督も大喜びだった。『ソーシャル・ネットワーク』は全国にて公開中。■関連作品:ソーシャル・ネットワーク 2011年1月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【アカデミー賞】『ソーシャル・ネットワーク』脚色賞受賞でまず1冠!【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞のアフターパーティの一部を紹介!シネマカフェ的海外ドラマvol.186オスカー直前!今こそ観たいドラマ 最終回【ハリウッドより愛をこめて】オスカーに輝くのは…トム・ハンクスがスピーチの指導?
2011年03月07日第83回アカデミー賞脚色賞には『ソーシャル・ネットワーク』(アーロン・ソーキン)が輝いた。作品賞の行方を占う上でも重要視されるこの脚本部門だが、今年は作品賞を引っ張る2作『ソーシャル・ネットワーク』と『英国王のスピーチ』がそれぞれ脚色賞とオリジナル脚本賞で別の部門でのノミネート。特に脚色賞に関しては、早くから“受賞当確”ランプが点灯していたと言えるが、予想通りの結果となった。アーロン・ソーキンは映画『ア・フュー・グッドメン』の原作・脚本を手掛けて注目を集め、ドラマ「ザ・ホワイトハウス」にも脚本、制作総指揮として携わり、4年連続エミー賞受賞などの実績を誇る。『ソーシャル・ネットワーク』はこれでまず1冠となった。監督賞および作品賞の受賞にも期待がかかる。特集 2011アカデミー賞■関連作品:ソーシャル・ネットワーク 2011年1月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞のアフターパーティの一部を紹介!シネマカフェ的海外ドラマvol.186オスカー直前!今こそ観たいドラマ 最終回【ハリウッドより愛をこめて】オスカーに輝くのは…トム・ハンクスがスピーチの指導?シネマカフェ的海外ドラマvol.185オスカー直前!今こそ観たいドラマ 第2回
2011年02月28日いよいよ現地時間の日曜夜にアカデミー賞授賞式が開催されますが、『ソーシャル・ネットワーク』の運命は…?という中、『ソーシャル・ネットワーク』に感動したアナタにいまこそ観てほしい傑作ドラマ、「ザ・ホワイトハウス」で描かれる人間ドラマに迫っていきます。ここまで、『ソーシャル・ネットワーク』と「ザ・ホワイトハウス」の共通項に着目してきましたが、もちろん深遠な人間ドラマが展開するストーリーにも大きな共通項が。『ソーシャル・ネットワーク』ではハーバード大学に在籍するエリート大学生、「ザ・ホワイトハウス」では国の中枢で働くエリート社会人が物語の主人公になっており、そんなエリートな主人公たちのキャラこそがずばり共通項だと言えます。しかも、『ソーシャル・ネットワーク』のマークが人間関係にものすごく不器用なら、「ザ・ホワイトハウス」の職員たちも恋愛に家庭問題に友情に日々悶々。なぜ、政治的な駆け引きで見せる華麗な手腕を対人関係に活かせない?と、歯がゆくなることもしばしば。例えば、大統領のことを思うあまり、仕事中毒に陥りがちな首席補佐官のレオや、皮肉屋のあまり周囲を戦々恐々とさせる広報部部長のトビーは私生活に問題あり。また、政府職員としての切れ味は素晴らしい次席補佐官のジョシュも、恋愛にはとことん不器用なトホホくんで、頼れる秘書のドナとは互いに想い合っているにもかかわらず、何とももどかしい関係を繰り広げています。つまり、アーロン・ソーキン脚本に登場する主人公たちは、学問や仕事において優秀なエリートではあるけど、いまいち格好悪い面もちらほら。“スマートになりきれないエリート”こそがキーワードになっています。これについて、ソーキン氏に聞いてみました。「なぜだか僕は、そういった人々をセクシーに見せることに生きがいを見出してきたんだ(笑)。僕は『ソーシャル・ネットワーク』のマークのような天才ではないし、学生時代は(『ソーシャル・ネットワーク』のエドゥアルドのような)友愛会に誘われるタイプでもなかった。でも、決して好感を持てない彼らのストーリーに好意的な態度で耳を傾けたつもりだし、シャイで社会からはみ出しているマークには共感すら覚える。『ザ・ホワイトハウス』の場合も同じだね。そんな不完全な彼らをセクシーとまでは思わないにせよ(笑)、物語の最後には好きになってくれていたら僕の仕事は成功だと言えるんじゃないかな」。スマートになりきれないエリートたちの物語の裏には、“愛すべきエリート”という一種の矛盾を成立させ、共感を呼ぶ主人公として生み落とそうとするソーキン氏の挑戦がある様子。だからこそ、『ソーシャル・ネットワーク』のラストシーンに心を痛めた観客は多いと思いますし、全7シーズンを通して様々な人間ドラマを繰り広げ、視聴者をキュンとさせたり、ホロリとさせてきた「ザ・ホワイトハウス」の面々の物語にも受け手を魅了する力があるのでしょう。ちなみに、『ソーシャル・ネットワーク』の上映時間は約2時間ですが、「ザ・ホワイトハウス」は1シーズン約22話(1話約45分)×7シーズン!2時間から感動を得た方は、ぜひぜひ約115時間30分の壮大な感動も味わってみてください。(text:Hikaru Watanabe)「ザ・ホワイトハウス<セブンス・シーズン>コレクターズ・ボックス」[DVD](6枚組)価格:15,750円(税込)発売日:5月11日(水)※同日レンタル開始発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ© 2011 Warner Bros Entertainment Inc. All rights reserved.■関連作品:ザ・ホワイトハウス [海外TVドラマ]ソーシャル・ネットワーク 2011年1月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】オスカーに輝くのは…トム・ハンクスがスピーチの指導?シネマカフェ的海外ドラマvol.185オスカー直前!今こそ観たいドラマ 第2回英国アカデミー賞開催。やはり強い『英国王のスピーチ』が7部門を制覇シネマカフェ的海外ドラマvol.184オスカー直前!今こそ観たいドラマ 第1回サバンナ高橋激似?のフェイスブック創業者に「3月までに会いに行く」
2011年02月24日いよいよ、近づいてきましたね、アカデミー賞授賞式。毎年、ノミネートされる作品や俳優、スタッフたちは違えども(いや、俳優やスタッフには常連もいますが…)、常に気になってしまうのが女優賞。男同士の闘いよりも、女同士の闘いの方が、どうしても大きな火花が散っていそうなイメージがあるもので、つい舞台裏を面白く想像してしまうのです。誰かが、誰かのドレスの裾をふんづけていたりしないのかなとか(笑)。でも、以前公開されたドキュメンタリー映画『デブラ・ウィンガーを探して』で、キアラ・マストロヤンニが「女優同士でも、結構仲がいい」というような発言をしていたけれど、それも本当なのでしょう。女優たちは、互いに競う心は持ちながらも、尊敬し合い、共演したいと思いながら、切磋琢磨して素晴らしい演技を見せ、ひいては素晴らしい作品を作っていくのでしょう。例えば、今回アカデミー賞の主要4部門にノミネートされた『キッズ・オールライト』。製作の初期段階から参加していた主演女優、ジュリアン・ムーアが、相手役としてぜひにと、直接e-mailを送った相手がもうひとりの主演女優、アネット・ベニング。監督、そしてジュリアンの期待に応え、アネットは2人の子供を持つレズビアンのカップルの大黒柱を堂々と演じ、どんな家族にも起こりうる問題を抱えながらも、家族を守ろうとする母ライオンのような強さと、愛する者を失いそうになる現実に怯える繊細な女性の両面を表現しました。特に後半の演技は、恐ろしいほどの迫力に満ちていて、ちょっとゾッとしたほど。そして、見事に4度目のアカデミー賞ノミネートとなりました。ゴールデン・グローブ賞では、アネット、ジュリアンともに主演女優賞候補になりましたが、アカデミー賞ではアネットのみが候補に。それでもジュリアンはアネットを誘ったことを後悔などせず、アネットのノミネートを心から喜んでいるのでは、と勝手に思っています。ノミネートの常連ではあるものの、未だ無冠のアネットが受賞したら、やはり無冠のジュリアンとどのように喜びを分かち合うのかも見ものでしょう。一方、彼女の強力なライバルとなるのが、ナタリー・ポートマン。『ブラック・スワン』でバレエダンサー役に挑んだ彼女。「白鳥の湖」で、白鳥役と黒鳥役を演じわける難しさを体現しました。少女のような純真さを残した女性が、孤独な闘い、表現の可能性への挑戦に明け暮れる中で、あせり、ライバルへの憧れと嫉妬、芸術への献身によって我を失っていく様を、壮絶な心理劇として極限のレベルで表現しています。観ているうちに、役になりきれず追い詰められながら、やがて狂気に囚われていくヒロインの心に次第に魅せられていくのですが、クライマックスでは言いようもない感情の波に襲われます。ひとことで言うと、とにかく臨場感のすさまじい作品。この作品が持つ独自性、独創性、映画的表現力が場面を追うごとに心をぐいぐいと掴んでくるのです。そのすさまじさには、ナタリーの存在なしには到達できなかったはず。バレエダンサー役として説得力を持つ体づくりや動きはもちろん、自らが持つ純真なイメージを払拭するそら恐ろしいほどの捨て身の演技は、文句なくオスカー級。注目の2人、どちらが獲っても文句なしです。また、助演女優賞でのノミネートではありますが、私が気になる女優がひとり。ヘレナ・ボナム=カーターです。ここのところ、こってりとした化粧や妙な仮装がお似合いだった彼女ですが、今回『英国王のスピーチ』で見せたのは、英国史上最も内気な国王・ジョージ6世を優しく支える妻・エリザベス役。最初に登場したシーンでは、「そうそう、普通の役もできる人だったんだ」と思ってしまいました。ロンドン生まれ、上流階級出身として知られる彼女ですが、ぴったりすぎる英国淑女役は、決して“普通”ではないのですが、久々に正統派の演技を見せられて、しみじみと彼女が良い女優だったことを思い出したのでした。先日、とあるメディアで「オスカー女優たちの離婚率が高い」という記事を見つけて、なるほどと思ったのですが、私が今回注目したアネット、ナタリー、ヘレナ・ボナム(ティム・バートンとパートナー)が受賞した際には、ぜひそんなことにならないようにと願いつつ、賞レースのゆくえを見守ることといたしましょう。(text:June Makiguchi)© Todd Wawrychuk / cA.M.P.A.S.特集「2011年 第83回アカデミー賞」■関連作品:キッズ・オールライト 2011年4月29日より、渋谷シネクイント、TOHOシネマズ シャンテ、シネリーブル池袋ほか全国にて公開© 2010 TKA Alright, LLC All Rights Reservedブラック・スワン 2011年5月13日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:コリン・ファース、『マンマ・ミーア!』は「出演作ベスト3の1本」と発言【ハリウッドより愛をこめて】オスカーに輝くのは…トム・ハンクスがスピーチの指導?働き女子の心得vol.3英国王室ロマンスに胸キュン、その“裏側”をお勉強!英国大使館で『英国王のスピーチ』上映!王子婚約で沸く英国王室も本作に感動英国アカデミー賞開催。やはり強い『英国王のスピーチ』が7部門を制覇
2011年02月23日