『ロード・オブ・ザ・リング』から続く13年間に及ぶサーガの最終章となる、ピーター・ジャクソン監督作『ホビット 決戦のゆくえ』が、いよいよ12月13日(土)に公開となる。このたび、総製作費約800億円ともいわれる史上最高額を投じてきたシリーズの完結編となる本作の本予告編が完成。今週末11月15日(土)より、全国の劇場にて解禁されることになった。ホビット族のビルボ・バキンズ(マーティン・フリーマン)は、魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)と13人のドワーフたちの仲間とともに、危険な冒険の旅に出た。レゴラス(オーランド・ブルーム)らエルフたちとも出会い、衝突を繰り返しながらも進む彼らの目的は、1頭で国を滅ぼす恐ろしい竜“スマウグ”から、奪われた王国を取り戻すこと。しかし、その先には、さらなる試練が待ち受けていた――。今回解禁となる、世界中が涙した『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』を彷彿とさせる2分28秒もの映像には、ホビットとドワーフ、エルフ、そして人間たちの種族を超えたエモーショナルなドラマと、映画史に残る圧倒的スケールで繰り広げられるラストバトルが凝縮。トーリン(リチャード・アーミティッジ)やバルド(ルーク・エヴァンス)など『ホビット』シリーズのお馴染みのキャラクターはもちろん、オーリー演じるエルフの王子レゴラスを始め、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにも登場したケイト・ブランシェット演じる美しいエルフのガラドリエル、ヒューゴ・ウィーヴィング扮する裂け谷の領主エルロンド、そしてクリストファー・リーが扮する白の魔法使いサルマンの姿も見える。そして、仲間同士の対立が深まり、冥王サウロンが大軍を従えて甦ろうとする中、「始まるぞ…」というレゴラスの決戦の幕開けを知らせる言葉、さらに「共に戦うのだ。命尽きるまで」と呼びかける、イアン・マッケラン演じる灰色の魔法使いガンダルフの姿も捉え、興奮と感動のラストへ向けた期待を高めている。だが、映像の最後には、黄金に輝く“あの指輪”を手にするビルボが。彼の運命は?また、世界を二分する壮大な決戦のゆくえは…!?1995年から企画がスタートしたという本シリーズ。のべ20年間にも渡ってシリーズの世界を創り上げてきたジャクソン監督は、撮影が終わったときは「心を揺さぶられる瞬間だった」とふり返り、特に最も感慨深い瞬間として、マッケランのクランクアップをあげている。「イアン・マッケランとの別れが一番辛かった。彼の最後の日がね。彼とすべてのことを経験した後だからね。ガンダルフとして彼が演じた最後のショットでは、『これで本当に終わりだ』と感じた。『もうその格好をすることはない』とね。『あなたの出番は終わった』って言った。『僕らはまた会うことになるけど、ガンダルフはこれで終わりなんだ』と感じたんだ」と、渾身のシリーズへの深い思いを語る監督。いくつもの出会い、そして数え切れない危機を乗り越え、自分でも気づかない勇気を与えてくれた冒険の旅路。やがて、固い友情で結ばれていた旅の仲間たちとの、心引き裂かれる最後の別れ。長らく読み継がれてきた “物語”のピリオドの瞬間を、こちらから確かめてみて。『ホビット 決戦のゆくえ』は12月13日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて3D/2D/IMAX3D同時公開(一部劇場にてHFR3Dも公開)。(text:cinemacafe.net)
2014年11月12日アカデミー賞11部門の史上最多受賞に輝くピーター・ジャクソン監督が贈る、アクション・アドベンチャー超大作『ホビット』シリーズが遂に完結。このたび、絆で結ばれた仲間たちの冒険物語にピリオドを打つシリーズ集大成『ホビット 決戦のゆくえ』の、主要キャラクターのビジュアルが一挙に発表された。本作の主人公、ビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は平凡で臆病なホビット族。そんなホビットの思いがけなく始まった冒険の最終章は、彼と仲間の魔法使いと13人のドワーフとの冒険を描く。前作でドワーフの故郷や財宝奪還と引き換えに解き放ってしまった、国を滅ぼす力を持つ邪竜“スマウグ”。ビルボは、奪われた王国を取り戻すため、仲間との衝突を繰り返しながらも力を合わせる。しかし、一方では太古からの強大な悪・冥王サウロンが大軍を従えて蘇ろうとしており、彼らにさらなる試練が降り掛かろうとしていた。世界を二分するような壮大な決戦に打ち勝つため、ビルボは自らを犠牲にしてでも仲間を守るための決断をする…。解禁された最新ビジュアルは、マーティン演じるビルボ・バギンズを筆頭に、幅広い世代から注目を集めるオーランド・ブルームによるエルフの王子レゴラス、『ドラキュラZERO』が公開間近のルーク・エヴァンズによる谷の王バルドほか、サー・イアン・マッケラン演じる灰色の魔法使いガンダルフ、リチャード・アーミティッジのドワーフ指導者トーリン・オーケンシールド、エヴァンジェリン・リリーによるエルフ族のタウリエル、リー・ペイス扮する闇の森に住むエルフ王スランドゥイル、そして、オスカー女優ケイト・ブランシェット演じる美しいエルフのガラドリエルと、決戦に向かう8人のキャラクターの“決意の表情”がズラリと揃った。2001年公開の『ロード・オブ・ザ・リング』から始まったジャクソン監督によるこの旅路は、全てが規格外だ。世界興行収入はシリーズ累計約48億越え。先日も『ホビット』シリーズの製作費には約799億円という史上最高額の巨額が投じられたことが明らかになり、世界を震撼させたばかり。また、世界中がシリーズ完結編を待ちきれない様子で、本作予告編のYouTubeでの視聴回数はなんと約1,730万回!監督によれば、45分間連続の戦闘シーンもあるとのことで、すでに本編が公開される前から伝説を叩き出している。ジャクソン監督は、「正直言って、撮影が終わった時が一番心を揺さぶられる瞬間だったよ。この映画を完成させることは、ちょっと変わった感じで興奮させられるものがあった。なぜならそこには、少なくとも3本の映画に繋がる可能性があるからだ。僕自身は、本作にとても興奮しているし、とても満足している。この作品を世の中に出すことを誇りに感じている」とコメントし、実際に伝説が生まれる瞬間を確信している様子。この物語の完結が名残惜しくも、壮絶なラストを予感させる登場人物たちの表情には、本編への期待がいっそう高まる。『ホビット 決戦のゆくえ』は12月13日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて3D/2D/IMAX3D同時公開(一部劇場にてHFR3Dも公開)。(text:cinemacafe.net)
2014年10月30日ピーター・ジャクソン監督による『ホビット』シリーズ最終章『ホビット 決戦のゆくえ』(12月13日公開)の主要キャラクター8人のビジュアルが30日、公開された。大ヒットシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』につながる『ホビット』シリーズは、60年前の"中つ国"という架空の世界を舞台とする物語。小さくて臆病なホビット族の主人公ビルボ・バギンズは、魔法使いと13人のドワーフ族とともに、危険な冒険の旅に出る。彼らの目的は、一頭で国を滅ぼす恐ろしい竜"スマウグ"から、奪われた王国を取り戻すこと。最終章では、サウロン率いる闇の軍勢、仲間同士の対立など困難が待ち受けている。そして、ビルボは自分を犠牲にし、仲間の命を守るために究極の決断をする。このたび公開されたのは、ビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)、灰色の魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)、ドワーフの指導者トーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)、谷の王バルド(ルーク・エヴァンズ)、エルフの王子レゴラス(オーランド・ブルーム)、エルフ族のタウリエル(エヴァンジェリン・リリー)、闇の森に住むエルフ王スランドゥイル(リー・ペイス)、美しいエルフのガラドリエル(ケイト・ブランシェット)の8人のビジュアル。世界を二分する決戦のゆくえを担う彼らが、決意の表情を見せている。2001年の『ロード・オブ・ザ・リング』から始まった同プロジェクトは、アカデミー賞史上最多11部門受賞、世界興行収入シリーズ累計約48億8757万ドル(4887億5700万円)突破などの記録を樹立。さらに、完結編を迎えるに当たって、『ホビット』のシリーズ製作費が史上最高の映画製作費となる約799億円を記録したことが、ニュージーランドで公開された財務諸表で明らかになった。また、YouTubeの発表(第3四半期での発表)によると、今最も見られている映画予告編は『ホビット 決戦のゆくえ』で、その視聴回数は約1,730万回と驚異的な数字を記録している。編集作業が最終段階を迎えるピーター・ジャクソン監督は、「撮影が終わった時が一番心を揺さぶられる瞬間だったよ。この映画を完成させることは、ちょっと変わった感じで興奮させられるものがあった。なぜならそこには、少なくとも3本の映画につながる可能性があるからだ」と語る。そして、「僕自身は、本作にとても興奮しているし、とても満足している。この作品を世の中に出すことに誇りに感じている」と、集大成となる最終章への思いを話している。(C)2014 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2014年10月30日ニュージーランド航空は10月24日、同社機内安全ビデオの最新作となる「壮大すぎる機内安全ビデオ」の日本語版を公開。この新作は、映画「ホビット」シリーズの完結編である「ホビット 決戦のゆくえ」公開にちなんだもので、映画「ホビット」全3作品に出演しているキャラクターたちも登場している。○映画「ホビット」のスタッフも参画本ビデオは6日間をかけて、「ホビット庄」やセントラル・オタゴなど、映画「ホビット」シリーズのロケ地をはじめ「中つ国(ニュージーランド)」各地で撮影。衣装や150以上の特殊メイクを担当したウェタ・ワークショップや、特殊視覚効果の技術をもつウェタ・デジタルなどのクリエイティブスタッフも、本ビデオの制作に関わっている。映画「ホビット」シリーズのピーター・ジャクソン監督は、「この新しい贈り物は、映画の出演者やロケ地と、ニュージーランド航空のユニークなパーソナリティとを上手く結び付けています。私自身、ワイティティ監督やチームのメンバーとともにビデオに出演できて、非常に楽しかったです。機内でこのビデオが観られるのを楽しみにしています」とコメントしている。「壮大すぎる機内安全ビデオ」は、ホビットをテーマに制作したニュージーランド航空の機内安全ビデオ第1弾「思いがけないブリーフィング」の続編。前作は1,200万以上のオンライン視聴を獲得し、メディアやSNS等でも大きく取り上げられた。今回はさらに、ニュージーランド航空の機内安全ビデオに日本人として初めて、横浜ベイスターズの清水直行選手がカメオ出演している。清水氏はニュージーランド野球連盟ゼネラルマネジャー補佐兼ニュージーランド代表統括コーチで、7月にはニュージーランド航空、ニュージーランド政府観光局、オークランド観光局の協力のもと「ニュージーランド観光大使」に就任した。これまでのニュージーランド航空の機内安全ビデオには、冒険家ベア・グリルスを起用した「ベア・エッセンシャルズ」、ベティ・ホワイトが登場する「昔ながらの機内安全説明」、そしてフィットネス番組で知られるリチャード・シモンズ主演の「フィット・トゥー・フライ」などがある。同社の機内安全ビデオに関するオンライン上のヒット数は、これまでのすべての作品を併せると合計で3,000万件以上にもなっている。
2014年10月24日12月13日、ついに日本公開となる『ホビット 決戦のゆくえ』と、ニュージーランド航空とのコラボとなる機内ビデオの新バージョンが、世界で一斉解禁。「壮大すぎる機内安全ビデオ」と題された映像には、フロド・バギンズ役のイライジャ・ウッドらお馴染みの面々と共に、ニュージーランドにゆかりの日本人が出演していることが分かった。『ホビット 決戦のゆくえ』は、ピーター・ジャクソン監督が『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前日譚に当たる、“中つ国”を巡る冒険物語を描いた『ホビット』シリーズの最終章。解禁された「壮大すぎる機内安全ビデオ」は、このホビットたちをテーマに先に制作されたニュージーランド航空の機内安全ビデオ「思いがけないブリーフィング」の第2弾にあたるものだ。第1弾のビデオは、“中つ国”ファンのみならず多くの人々の関心を集め、1,200万以上のオンライン視聴を獲得、メディアやSNSでも大きく取り上げられた。撮影は、6日間をかけて「ホビット庄」やセントラル・オタゴなど、『ホビット』シリーズのロケ地をはじめ“中つ国=ニュージーランド”各地で行われ、衣装や150以上の特殊メイクを担当した「ウェタ・ワークショップ」や、世界的な特殊視覚効果の技術をもつ「ウェタ・デジタル」などのクリエイティブスタッフももちろん参加している。今回登場するのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『ホビット』シリーズに出演するフロド・バギンズ役のイライジャ・ウッドと、『ホビット』シリーズで主人公・ビルボ・ビギンズと共に旅をするドワーフ、フィーリ役のディーン・オゴーマン、“茶色の魔法使い”ラダガスト役のシルベスター・マッコイの3人。また、映画本編にも必ず顔を見せるジャクソン監督や、「ウェタ・ワークショップ」共同創立者のリチャード・テイラー氏ほか、本ビデオの監督を務めたニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ監督も“あの魔法使いの役”でカメオ出演を果たすなど、相変わらず遊び心は満載だ。しかも、日本人として初めて、元・プロ野球選手の清水直行氏も機内ビデオに登場。清水氏は現在、ニュージーランド野球連盟ゼネラルマネジャー補佐兼ニュージーランド代表統括コーチであり、2014年7月には「ニュージーランド観光大使」に就任したばかりということから、今回の参加が実現した。ジャクソン監督は、「ニュージーランド航空は、再び映画『ホビット』を記念したすばらしい機内安全ビデオを制作してくれました。この新しい贈り物は、映画の出演者やロケ地と、ニュージーランド航空のユニークなパーソナリティとを上手く結び付けています。私自身、ワイティティ監督やチームのメンバーとともにビデオに出演できて、非常に楽しかった」とコメントを寄せている。『ホビット 決戦のゆくえ』は12月13日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月24日ニュージランド政府観光局とニュージランド航空は10月22日、映画「ホビット 決戦のゆくえ」の日本公開(12月13日)に先立って開催された「ホビット・ファン・コンテスト」の最新情報を公開。中つ国への夢の旅をかけた同コンテストには世界約30カ国から14万人以上が応募し、世界中から最大で75人の勝者が、11月2日より夢の旅へ出発する。○ニュージーランド5日間の探検へコンテストではまず、ピーター・ジャクソン監督にポストカードを送り、自分こそ勝者にふさわしいとアピールすることが求められた。そして、ホビットに関するクイズに答え、ビデオ・メッセージでホビット・ファンとしての熱い思いを語るなど、ホビットにまつわる熱意を示す課題が設けられた。勝者は家族や友人など同伴者ひとりとともに、ニュージーランド航空の中つ国行きの飛行機に搭乗し、11月2日にオークランドに到着、5日間の探検に出発する。旅ではジャクソン監督に会うほか、「ロード・オブ・ザ・リング」と「ホビット」シリーズのロケ地として知られるニュージーランドの北島と南島の各所を巡る。オークランドからニュージーランドの古くからの景勝地ロトルアに向かい、そこでニュージーランドの先住民マオリの文化的パフォーマンスや伝統的なハンギ料理(地面に穴を掘り、そこに食材を入れ蒸し焼きにする料理)を体験。 そして、ワイカト地方のマタマタ近郊にあるホビット庄の撮影に使われたセットにて、ビルボ・バギンズの故郷である「ホビット庄」の美しい風景を満喫する。ホビット族のご馳走に舌鼓を打った後は、南島のクィーンズタウンへ。 クィーンズタウンはニュージーランドの「冒険の首都」とされ、「ホビット」シリーズの数々の戦闘シーンの舞台となっている。ファン一行はパラダイスで憧れのヒーロー達の跡を辿るほか、「王たちの柱」のロケ地を訪れる。旅の締めくくりは、ニュージーランドの首都であり、ジャクソン監督の故郷でもあるウエリントンにおける「ホビット 決戦のゆくえ」のプライベート試写会を実施。「ウエリウッド」として知られるこの街はジャクソン監督の映画製作の拠点であり、中つ国を訪れる映画ファンが必ずと言っていいほど立ち寄るスポットとなっているという。ワーナー・ブラザース映画ワールドワイド・マーケティング&インターナショナル・ディストリビューションのプレジデントのスー・クロール氏は、「世界中のホビット・ファンとこのような草の根レベルで関われることにとても感激しています。ピーター・ジャクソン監督とともに体験する中つ国への素晴らしい最後の旅に、情熱と冒険心あふれるファンたちを招待できることをうれしく思っています」とコメントしている。(C)ニュージーランド政府観光局
2014年10月23日全世界1億人の読者を持つといわれる、J.R.R.トールキンによる冒険物語「ホビットの冒険」を完全映画化したシリーズ最終章『ホビット 決戦のゆくえ』。このほど、13年間に渡って描かれてきた『ロード・オブ・ザ・リング』に繋がる完結編のストーリーに触れた最新ビジュアルとともに、第2弾ポスターが解禁となった。前作『ホビット 竜に奪われた王国』で、邪悪な竜“スマウグ”をはなれ山から世に解き放ってしまったビルボ・ギンズ(マーティン・フリーマン)たち。彼らの行く手に、さらなる強大な魔の手が迫る。復活を遂げた冥王サウロンが、オークの大軍勢を放ち、はなれ山に奇襲を仕掛けていたのだ。取り戻した財宝に執着し、友情と名誉を犠牲にしてようとするドワーフの長トーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)。中つ国を二分する壮絶な戦いが迫る中、対立が深まるドワーフ、レゴラス(オーランド・ブルーム)たちエルフ、そして谷の王バルド(ルーク・エヴァンズ)ら人間たちは、結束するか、滅ぼされるか、究極の決断を迫られる。ビルボはその最終決戦の中で、仲間の命を守るために立ち上がるのだった…。『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』でアカデミー賞史上最多11部門受賞という偉業を成し遂げ、本シリーズも手掛けるピーター・ジャクソン監督は、完結編の編集作業が最終段階を迎え、「正直言って、撮影が終わったときが一番心を揺さぶられる瞬間だったよ」と高揚しながらふり返る。「この映画を完成させることには、ちょっと変わった感じで興奮させられるものがあった。なぜならそこには、少なくとも3本の映画に繋がる可能性があるからだ。僕自身は、本作にとても興奮しているし、とても満足している。この作品を世の中に出すことに誇りに感じている」とコメント。集大成ともいえるシリーズにピリオドを打つ監督は、作品に目下、全力で臨んでいるようだ。解禁となったポスターは、破壊の限りを尽くそうとする恐るべき邪竜“スマウグ”が谷間の町を覆うように迫り、それを阻止するべく対峙する谷の王バルドの後ろ姿を捉えた迫力満点のビジュアル。さらに、横長のビジュアルには、ビルボと旅の仲間たちに待ち受ける最後のアドベンチャーが描かれた、一大絵巻のようなタペストリー仕様となっている。試される旅の仲間たちとの友情と絆、そして訪れる永遠の別れ…。“中つ国”を描く13年に及ぶシリーズ最高のラストがますます楽しみになってきた。『ホビット 決戦のゆくえ』は12月13日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて3D/2D/IMAX3D同時公開(一部劇場にてHFR3Dも公開)。(text:cinemacafe.net)
2014年09月29日『ミリオンダラー・ベイビー』、『クラッシュ』のポール・ハギスが、豪華キャストを迎えて贈る極上の愛のミステリー『サード・パーソン』。本作は、NY、ローマ、パリを舞台に3組の男女が織り成す、愛と信頼、そして裏切りの物語だ。今回注目したいのは、2002年『戦場のピアニスト』で、アカデミー賞「主演男優賞」に史上最年少で輝いた実力派エイドリアン・ブロディ。シリアスな演技で絶賛された彼だが、そのときの授賞式では舞い上がる気持ちを抑えきれず、プレゼンターのハル・ベリーにアツーいキスをするなど情熱的な一面も。その後もキャリアは順調。個性派俳優としてウディ・アレン、ピーター・ジャクソン、ウェス・アンダーソンら名立たる有名監督の作品に立て続けに出演し、作品ごとにまったく違った顔を見せている。本作でエイドリアン演じるのは、出張でローマに訪れたアメリカ人ビジネスマンのスコット。高級デザイナーズスーツに身を包み、“デキる男”風にニヒルな笑顔を浮かべているが、実はそれはうわべだけの姿。イタリアのファッションブランドからデザイン画を盗むことが仕事で、着ているスーツもただのコピー商品なのだ。イタリアのすべてを嫌悪し、早く帰国したがっている彼の目に入ったのは、“バー・アメリカーノ”の看板の文字。故郷アメリカのビールやハンバーガーを期待して店内に入るが、店員は英語を話せず、出されたのもぬるいビールという始末。しかし、そこに美しいロマ族の女性モニカ(モラン・アティアス)が現れ、一瞬にして目を奪われる。お互いの子どもの話で打ち解け、モニカが娘との再会を楽しみにしていることを知るが、彼女は1本の電話を受けて慌てて店を出て行ってしまった。スコットは彼女がバッグを忘れていったことに気づき追いかけるが、もうその姿はなかった。仕方なくバッグをバーに預けてホテルに戻るスコット。その後、モニカはバッグを受け取るが、そこに入っていたはずの金が消えていた。スコットは、それが密輸業者から娘を取り戻す金だったと聞き、彼女を助けたい衝動に駆られる。スコットはお金を用立て、モニカとともに治安の悪い危険地帯へと出発するが――。今回公開されたのは、そんなスコットとモニカのロマンティックなラブシーン。一瞬で心引かれ、彼女の助けになりたいと思うスコットと、自分に近づいてくる男性を信用できないモニカ。行動を共にするうちに恋愛感情が生まれつつあったが、お互いに一歩踏み出せない。お金も寝る場所もないモニカを放っておけないスコットは、自分の宿泊するホテルに呼ぶ。ホテル側はロマ族のモニカの宿泊を拒否するが、スコットは「彼女は僕の妻だ」と言い放って黙らせた。最初はソファーで寝ようとするスコットだが、結局はモニカの足側に頭を預けてベッドで横になる。「あなたは泥棒?」「いや、ビジネスマンさ」「初めて呼ばれたわ、“妻”って」とオトナの会話を楽しむ2人。そのうち会話が途切れ、お互いの感情を確かめるかのように、スコットはモニカに足に触れ、身も心も距離を縮めていく…。「ずっとポール・ハギスと仕事がしたかった」と話すエイドリアン。「彼には、僕が監督に求める知的で芸術的な繊細さがある。彼は経験も豊富だし、頭もよく、才能豊かな人だ。そんな彼の作品に出演できて嬉しい。僕は常に、心に語りかけてくる作品を探し求めていた。簡単に出合えるわけじゃないんだ。この作品では、俳優としてだけでなく、人間としても多くを学ぶことができた」と、ハギス監督を絶賛した。さらにモニカ役のモランは、2人のキャラクターを分析する。「モニカにとってスコットは、これまでの人生で出会ったどの男性とも違う。彼は彼女がずっと避けてきた問いを、遠慮なく投げかけてくるの。彼女には男性を信用しない理由があるし、スコットにはモニカと彼女の娘を助けずにはいられない秘密と理由がある。誰かを信頼するには、自分をさらけ出して、自分を守るために作った壁を取り払わなくてはいけないわ。モニカにとっては、肉体的に裸になるほうが簡単。心を開くことは挑戦なのよ」。果たしてスコットは、本当にモニカの傷ついた心を溶かすことができたのか。モニカの正体とは?超セクシーなエイドリアンのラブシーンを含め、人間の本質をえぐるハギスの最高傑作を劇場で堪能してほしい。『サード・パーソン』は6月20日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サード・パーソン 2014年6月20日よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開(C) Corsan 2013 all rights reserved
2014年05月23日『つぐない』(’07)『アンナ・カレーニナ』(’12)などで知られるジョー・ライト監督がメガホンを取る、「ピーター・パン」の前日譚を描く映画『Pan』(原題)で、主役となるピーター・パンを演じる少年が決定した。ピーター・パンを選考する大掛かりなオーディションが行われると、米映画情報サイト「EmpireOnline」などが報じたのが2月のこと。2月23日の英ウェンブリー・アリーナを使った一般オーディションを経て、ついにライト監督は“ピーター・パン”を見つけたようだ。本作は、米ワーナー・ブラザースが手がける3D作品で、脚本は『アイス・エイジ4 パイレーツ大冒険』(’12)のジェイソン・フックスが執筆することになっている。キャストは、黒ひげ役にヒュー・ジャックマン、フック船長役に『トロン:レガシー』(’10)のギャレット・ヘドランドが決定し、『ドラゴン・タトゥーの女』(’11)のルーニー・マーラがピーター・パンが訪れるネバーランドに住むインディアンの娘・タイガーリリーの役を交渉中だと噂されている。米エンタメ情報サイト「Variety」によると、今回、主人公ピーター・パン役に大抜擢されたのは子役俳優のレヴィ・ミラー。これまでに短編映画『Great Adventure』(原題)、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めたTVシリーズ「Terra Nova ~未来創世記」に出演経験がある。物語は海賊によって誘拐され、ネバーランドに連れられてきた孤児のパンが、悪い海賊に立ち向かいネバーランドを救うさまを描いたものになるという。全米公開は2015年7月17日(現地時間)を予定している。(text:Mieko Nakaarai)
2014年03月20日アカデミー賞史上最多11部門受賞という偉業を成し遂げた、ピーター・ジャクソン監督が贈る胸躍る壮大な冒険物語『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』。世界中で1億人が読んだJ.R.R.トールキンによる、傑作「ホビットの冒険」を完全映画化するジャクソン監督の最新作『ホビット 竜に奪われた王国』がいよいよ今週末公開となる。このほど本作の公開を直前に、レゴラス役で復帰したオーランド・ブルームも太鼓判を押す迫力の本編映像がいち早くシネマカフェに到着した。平和なホビット庄から魔法使い・ガンダルフ(イアン・マッケラン)に誘われて、ビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)が冒険へと旅立った第1章『ホビット 思いがけない冒険』。第2章では巨大な竜“スマウグ”に奪われたドワーフの王国を取り戻すため、ビルボたち一行は、さらなる壮大な冒険へと身を投じていくのだが…。今回公開されたのは、劇中でドワーフたちが最大のピンチを迎えてしまう川下りのシーン。闇の森のエルフたちにとらわれたホビットとドワーフたちは、その小柄ぶりを生かして樽に潜りこみ、脱出をはかるのだが、逃げるドワーフたちをレゴラス率いるエルフたちが追い詰める。さらに恐ろしいオークの首領・アゾグが率いる邪悪な敵たちが現れ、ドワーフたちは絶体絶命のピンチを迎えてしまう。レゴラスと同様に森のエルフの近衛隊長であるタウリエルの両戦士は、オークの一群と直接対決をすることに。このハラハラドキドキのシーンを「オーク退治の圧巻なシーン」と称賛するオーランド。それもそのはず、ニュージーランドにあるタウポ湖の近くで撮影され、CGだけではなく、リアルさを求めるジャクソン監督のこだわりも十分に感じることができるのだ。劇場でこの迫力を味わう前にこちらの映像で予習してみては?『ホビット 竜に奪われた王国』は2月28日(金)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホビット 竜に奪われた王国 2014年2月28日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYERPICTURES INC.
2014年02月26日美しい金髪をなびかせ、颯爽と馬に乗って現れた甘いマスクの王子様。レゴラスがスクリーンに現れた瞬間、彼の弓矢にハートを射抜かれる女子が続出した!当時まだ新人俳優だったオーランド・ブルームに、映画ファンは“あのリアル王子様は誰?”と大騒ぎとなった――。あれから11年。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの60年前を描く、『ホビット』シリーズの第2弾『ホビット 竜に奪われた王国』が、いよいよ2月28日(金)に公開される。今やハリウッドスターの仲間入りを果たしたオーリーが、原点とも言えるレゴラス役に“帰還”。L.A.に滞在するオーリーに取材を敢行。自身が「特別なキャラクター」と話すレゴラス役への並々ならぬアツい思いを語ってくれた。『ロード・オブ・ザ・リング』の原作は、世界中に熱狂的なファンを持つJ.R.Rトールキンの冒険小説「指輪物語」。「映画化は不可能!」との声も多く、キャスティングについても大きな注目を集めた。そんな中、オーリーはイギリスの名門・ギルドホール音楽演劇学校を卒業した2日後に、メインキャラクターであるエルフ族の王子・レゴラス役を射止める。まだ知名度がない俳優の大抜擢は、広く話題となった。「原作でとても愛されているキャラクターのレゴラスを、僕はちゃんと演じたいと思った。『ロード・オブ・ザ・リング』でずっとその責任を感じていたよ。役者としていい仕事をして、映画を観た人や、特に原作ファンが楽しめて喜んでくれるキャラクターにしたかったんだ。不安でもあったよ」と10年前をふり返りながらオーリーは穏やかに語り始める。『ホビット 竜に奪われた王国』で再びレゴラスを演じると決まったときも、「家族のいる場所へ戻るようで興奮した」と喜びを語る反面、原作ファンや映画ファンを裏切らないためにやはり「きちんと演じたい」という思いは強かったという。「レゴラスはいまでも人気があって重要なキャラクターだ。彼を演じられるチャンスをもらえたのは、とても嬉しかったよ!観客がまだ彼のことを好きでいてくれるように、ちゃんと演じたいと思った。レゴラスは、俳優の僕にとっても特別なキャラクターなんだ。『ホビット』シリーズの原作『ホビットの冒険』ではレゴラスは登場しないけどね。でも『ロード・オブ・ザ・リング』に負けないくらい素晴らしいものにしたかった」とブレイクのきっかけとなった大役には、やはり強い思い入れを覗わせる。この10年間で、オーリーは俳優として大きく成長する一方で、私生活でも変化があった。ミランダ・カーと結婚し、そして離婚。しかし2人の間に生まれた長男は今も共同で育てている。「僕の人生はこの10年でドラマチックに変化した。父親にもなったしね。僕にはずっと役者としても人間としても学び続けたい、成長し続けたいという強い思いがあったんだ。僕を夢中にさせてくれるチャレンジなキャラクターを演じたかった。今またレゴラスを演じるのも、そんな思いからなんだ」。『ホビット』シリーズでのレゴラスは、タウリエルへの恋心や、ドワーフのキーリへの嫉妬など、前シリーズに比べて精神的な若さが垣間見える。オーリーは同じレゴラスを演じたわけだが、大きな違いとして「原作に縛られなかった」ことを挙げる。「レゴラスは原作には出てこないけど、僕らは『ロード・オブ・ザ・リング』に続いていくレゴラスの背景を作り上げるライセンスを持っていたんだ。それでピーター・ジャクソン監督たちが、レゴラスの過去やタウリエルのキャラクターを作り出してくれたんだ(タウリエルは映画シリーズにだけ登場するキャラクター)」。「最初はたった2人のエルフが戦っているだけだった。その後、キーリのストーリーを作った。キーリには嫉妬してるわけではないんだ。レゴラスは、仲間のエルフのタウリエルを兄のような目線から心配してる。彼女のことを本当に気にかけているから、常にハッピーでいてもらいたいのさ。タウリエルのドワーフに対する愛情にも違和感を感じている。だからタウリエルとの関係は、それほどロマンチックじゃないと思うよ(笑)。もっと繊細で深いものだよ」と…ファンは思わずホッとしてしまう(?)コメントだ。今回もアクションシーンは満載。相変わらず美しく舞うように弓矢を射るレゴラスは、ため息が出るほど魅力的だ。「僕が最も気にかけていたことは、レゴラスのこの世のものとは思えないエルフらしさだ。優雅で素早い動きや、ズバ抜けた戦闘力とかね。ファンがレゴラスを見て喜ぶようなヒーロー的瞬間や、優れたファイティング・スタイルを与えたかったんだ」。ところで、久々の衣装やメイクを施して、中つ国に立った感想はどうだったのだろうか?「コスチュームは改良されて少し軽量になったけど、もともとのコンセプトは維持していた。金髪のウィッグは今でもピッタリで驚いたね。昔の衣装も着てみたら、それもピッタリだったから嬉しかったよ(笑)」。10年前と同じ衣装を着られるということは、現在37歳のオーリーは20代と同じ体系をキープしているということ。そのためには、食事管理やトレーニングにもみっちり取り組んでいるよう。秘訣が気になるところだが…「僕はクロスフィット・トレーニングが好きなんだ。自転車を漕いだり、泳いだり、ジムでワークアウトしたり、何でもするよ」と体作りさえも楽しんでいるとか。本作のアクションシーンに関して、「新鮮に感じて楽しかった。すぐに勘も戻ったよ。この10年は忙しかったから、弓矢に触れる時間はなかった。でも久しぶりに自転車に乗るみたいな感じだった」。(江﨑仁美(cinema名義))■関連作品:ホビット 竜に奪われた王国 2014年2月28日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYERPICTURES INC.
2014年02月25日J.R.R.トールキンによる名作「ホビットの冒険」を、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が再び完全映画化するシリーズ第2章『ホビット 竜に奪われた王国』。このほど、本作のエンディング・テーマソングを担当した、どことなく“ホビット”を思わせる雰囲気漂う英国歌手エド・シーランのミュージック・ビデオ「I See Fire(アイ・シー・ファイア)」が公開となった。第1章では平和なホビット庄から魔法使い・ガンダルフ(イアン・マッケラン)に誘われて、思いがけない冒険へと旅立ったビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)。今回の第2章では、巨大な邪竜“スマウグ”(ベネディクト・カンバーバッチ)に奪われたドワーフの王国を取り戻すため、ビルボたち一行はさらなる壮大な冒険を繰り広げることとなる――。このたび公開されたミュージック・ビデオは、映画本編のシーン映像をフィーチャーし、壮大な世界観を表現したもの。まるで一大叙事詩のような楽曲と歌声で、本作への期待をいっそう高めるものに仕上がっている。映し出されたレコーディング風景には、監督のピーター・ジャクソンの姿も。「I See Fire」を歌うエド・シーランは、ホビット族の主人公・ビルボに似た雰囲気を持つ22歳の若手シンガー・ソングライター。卓越したメロディーメイクのセンスと、ずば抜けたグライム(ラップ)のスキルを携えた彼のメジャー・デビュー・アルバム「+(プラス)」は、新人アーティストでありながら初回出荷が10万枚を越え、発売前にもかかわらず「ゴールド・ディスク」を獲得、全英アルバム・チャートで堂々の初登場1位を飾った。2012年にはフジロック・フェスティバルで来日しており、先日発表された第56回グラミー賞では、見事「最優秀新人賞」のノミネートも果たし、プライベートではテイラー・スウィフトの恋のお相手としても一時期注目を集めるなど公私共に人気者だ。本作の劇場公開を前に2月26日(水)には、この「I See Fire」も含む、全15曲を収録したオリジナル・サウンドトラックも発売決定。『ホビット』3部作の音楽を担当するハワード・ショアは、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で米アカデミー賞を3度受賞した映画界の重鎮でもある。ピーター・ジャクソン監督は、ハワード・ショアについて「高揚し、豊かに鳴り響く彼の音楽は、単なる映像の伴奏以上の役割を果たしている。ほかに類を見ない、ユニークなサウンドだ」と敬意を込めて絶賛。さらに、「あと1年も経てば、『ホビット 思いがけない冒険』から始まり『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』で幕を閉じる、総計20時間に及ぶ音楽物語のすべてを聴くことができるはずだ」と、全6部からなるトールキンの世界の映像化にはショアの音楽も重要な要素であったことをコメントを寄せている。すでに全世界で800億円以上の大ヒットとなっている本作。壮大なスケールと革新的な映像で描かれるアクション・アドベンチャーを、新旧の実力派が奏でる音楽からも注目してみて。『ホビット 竜に奪われた王国』は2月28日(金)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:ホビット 竜に奪われた王国 2014年2月28日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYERPICTURES INC.
2014年02月05日「ラコステ(LACOSTE)」は、ブランドが80周年を迎えるのを記念して、アートディレクターのピーター・サヴィル(Peter Saville)デザインの限定ポロシャツを11月末に発売する。ベースのモデルはブランドを代表するポロシャツ「L.12.12.」。8種類から選べる「クレイジーなワニ」のロゴは、サヴィルによりワニだと認識できなくなるほどシンプルに抽象化されたデザイン。メンズとウィメンズを800枚ずつ用意しており、カラーはホワイトのみ。価格は2万4,150円。また、メンズとウィメンズ各80枚限定のリミテッド・エディションも登場。それぞれに付けられたロゴはすべて異なり、サヴィルのサインとシリアルナンバー入り。こちらは日本未展開。英国出身のサヴィルは、1979年から1993年までの間、ファクトリー・レコードの共同創立者として、ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーなど数多くの有名なレコード・ジャケットを制作。その後、山本耀司やマルティーヌ・シットボン(Martine Sitbon)、ジル・サンダー(Jil Sander)、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)、ジバンシィ(Givenchy)ともコラボレーションしてきた。2004年にはイギリス・マンチェスター市のクリエーティブディレクターに任命され、10年にはサッカー・イングランド代表チームの新ユニフォームのデザインを担当。ラコステの80周年ロゴデザインも手掛けている。
2013年11月14日神の血を引くヒーロー、パーシー・ジャクソンが、仲間たちと共に壮大な冒険の旅に出るシリーズ最新作『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』。本作はラブストーリーではないが、なぜか、一緒に観た男女の仲が急接近する可能性が高いことが明らかになった。本作は、ギリシャ神話に登場する“海神”ポセイドンと人間の間に生まれた半神、パーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)が、破壊神クロノスの邪悪な力を止めるため、魔物が巣食う“魔の海”に隠された黄金の毛皮を探す、というスペクタクル・アドベンチャー。生粋の恋愛映画ではないはずなのだが、かつて、カナダの心理学者によって実証された“吊り橋理論”と呼ばれる学説によれば、デートで観ると男女の距離が縮まるタイプの映画のようだ。“吊り橋理論”とは、吊り橋の上にいるようなハラハラ、ドキドキの興奮状態が続いていると、人は自分が恋愛しているかのように認識してしまうこと。通常は恐怖のあまり興奮状態になるホラー映画の鑑賞が効果的だと言われているが、本作でパーシーの親友・アナベスを演じたアレクサンドラ・ダダリオが、「モンスターがいる魔海に行くから、そこで信じられないようなことが起こるの。ハラハラする瞬間が、今回は別のレベルになっているわ」と話しているように、本作でのパーシーたちのクエストはさらなるドキドキとハラハラの連続なのだ。また、吹き替え版では前作に引き続き人気声優の宮野真守、本作でハリウッド映画デビューを果たした渡辺麻友、ふなっしーが担当していることでも話題だが、現在「BeeTV」で好評配信中の「声感☆ラブメッセージ」を監修した恋愛科学研究所所長・荒牧佳代さんによれば、女性は吹き替え版での映画鑑賞でより女子力をアップできるという。「もともとイメージング能力の高い女性は、ファンタジーものが大好き。素敵な男性の声を聞くだけで脳がときめきを感じ、快感ホルモンであるドーパミンが大量に分泌されます。ときめきの快感は、恋愛の感性が磨かれますので、女性をより女らしくさせるでしょう」と語った。さらに、“吊り橋理論”に対しても、本作を観た荒牧さんは「終始、まるで遊園地のアトラクションに乗っているような体験ができるので、観ているだけで緊張感が高まり、イメージング能力の高まりと合わされば、恋の媚薬ホルモンPEAの分泌を促進させ、ときめきのボルテージもますますアップ」と、解説する。特に本作では、パーシーがアナベスや仲間たちを守るべく男らしい台詞を、声までイケメンの宮野さんが多数吹き替えているため、そのことだけでも女子力アップが期待できそう。ほの暗い映画館から出てきた後も、ハラハラ、ドキドキの展開が待っているかもしれない。『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』は全国にて公開中。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海 2013年11月1日より全国にて3D/2Dで同時公開(C) 2013 Twentieth Century Fox
2013年11月01日ギリシャ神話の世界と現代を融合させ、大ヒットを記録した『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』から、早3年。『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』で、主人公のパーシー・ジャクソンの親友であり、知恵の神アテナの“半神”の娘・アナベスを演じたアレクサンドラ・ダダリオに、いま熱い視線が集まっている。シリーズ第2作目となる本作では、主人公・パーシー(ローガン・ラーマン)たちが通う“半神”=ハーフ訓練所の安全が侵され、世界が危機にあることを知り、アテナの娘・アナベスはパーシーたちと共に、世界の破滅を止めることのできる黄金の毛皮を求めてギリシャ神話の魔物たちが跋扈する魔の海へと乗り出していく…。再びアナベス役に挑んだダダリオは、米映画専門サイト「インディペンデント・クリティクス」主催の2012年美女顔ランキングで、なんとクロエ・グレース・モレッツ(4位)や、エマ・ワトソン(7位)というホットな女優たちを抜いて、堂々の3位に選ばれた。女優デビューは16歳のとき、長寿を誇る昼ドラ「All My Children」。その後、人気TVシリーズにゲスト出演した後、「ホワイトカラー“知的”犯罪ファイル」で主人公の恋人役を好演し、ブレイクを果たすなど、最も今後が気になる若手女優としてファッション誌などでも注目され続けているダダリオ。『ハリーポッター』シリーズを卒業し、華麗にハリウッドで活躍を続けているエマ・ワトソンに匹敵する勢いで“ポスト、エマ・ワトソン”との声も聞こえてくる存在だ。奇しくもダダリオとエマには、両親共に弁護士であるという共通点が…。さらに、本作の主人公パーシー・ジャクソンを演じたローガンは、ダダリオとエマ(『ウォールフラワー』)、2人の美女と競演している。大ヒットシリーズと共通点の多い本シリーズの日本公開と、エマに続くダダリオの演技に大注目だ。『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』は11月1日(金)より3D/2D字幕・吹替同時公開。(小泉浩子(cinema名義))■関連作品:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海 2013年11月1日より全国にて3D/2Dで同時公開(C) 2013 Twentieth Century Fox
2013年10月15日ギリシャ神話の世界と現代を融合させたアクション大作『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』で主演を務めるローガン・ラーマンと共演のアレクサンドラ・ダダリオのインタビュー映像が公開された。インタビュー映像映画は、海の神・ポセイドンと人間の間に生まれた“半神(ハーフゴッド)”の少年パーシー・ジャクソンの冒険を描いた人気作の第2弾。新作では、邪悪な神々の王クロノスの復活を阻止するべく、パーシーが弟を名乗るひとつ目のキュクロプスと極めて危険な“魔の海”に隠された“黄金の毛皮”を探す旅に出る。前作に続いて主人公パーシーを演じるラーマンは新作について「とにかく、見所満載だ。巨大な海の魔物をはじめとするモンスターたち。アクションも満載だ」と言い、新作でパーシーに弟が登場することで「これは兄弟を持つことや家族の大切さを描く物語なんだ」と説明する。一方、“知恵の神”アテナの半神半人の娘アナベスを演じたダダリオも前作からの出演になるが「同じキャラクターではあるけど、アナベスが抱くのは前作とは違う感情だから新たな一面が演じられた」と言い、「本作のモチーフはギリシア神話で現実にはあり得ない魔法のような出来事が起こるわ。それでも子どもたちがこの作品に共感するのは、キャラクターの抱える苦悩がわかるから。様々な経験を通じて苦しみを乗り越える彼らの姿に自分を重ねているのよ」と分析している。本作は壮大なアドベンチャー大作で、手に汗握るアクションが数多く登場するが、観客の“共感”を集めるキャラクターも大きな見どころになっているようだ。『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』11月1日(金) 3D/2D 字幕・吹替同時公開
2013年10月02日「そこに俳優さえいれば劇空間は生まれる」──“何もない空間”に豊穣な時間を創り出す現代演劇の巨匠、演出家ピーター・ブルックの『ザ・スーツ』が、11月にパルコ劇場にやってくる。昨年の来日公演でも絶賛された『魔笛』のクリエーションチームによる最新作(2012年4月パリで初演)である。ピーター・ブルックの『ザ・スーツ』チケット情報舞台のもととなっている南アフリカ出身の作家キャン・センバの小説は、奇妙な味わいの物語だ。妻の浮気現場に遭遇した主人公は、愛人が残した“スーツ”を、まるでお客でもあるかごとくに遇するよう、妻に命じる。裏切りの記憶をけして忘れないように。数客の椅子とテーブル、スチールの洋服かけだけというミニマムな装置。修練を積んだ俳優たちが、目の前の空間で生き生きと生き始める。椅子や洋服かけがあるときは空を見上げる窓なり、混雑するバス停となって、南アフリカの中流市民の、何気ない生活の断片が浮かび上がっていく。そこで起こる小さな悲劇──。罪のために、食事の時も散歩の時も“スーツ”をもてなし続けねばならない妻は、次第に追い詰められていく。愛したり、怒ったり、傷ついたり、そして孤独でもある人間。それゆえに起こる小さな悲劇を、ブルックは繊細な手つきでクローズアップしてみせる。遠い宇宙の彼方から未知なる生物の営みを観察するような、不思議な感動におそわれるステージだ。間違いをおかしてしまう人間のいとおしさを際立たせるところに、ブルック・マジックの真髄がある。物悲しい中にも時にユーモアを交えて進行する物語を、俳優の歌と3人のミュージシャンの生演奏が彩る。とりわけ生へのパッションを感じさせる、南ア出身の女優ノンランラ・ケズワの歌声が魅力的だ。ピーター・ブルックの『ザ・スーツ』は11月6日(水)から17日(日)まで、東京・PARCO劇場にて。チケット発売中。取材・文:進藤 芳
2013年09月09日新人女優の唯月ふうかが主演するミュージカル『ピーターパン』が7月18日、東京国際フォーラム ホールCで東京公演の幕を開けた。ミュージカル『ピーターパン』チケット情報唯月は2012年ホリプロタレントスカウトキャラバンで歌唱力が高く評価され、審査員特別賞を受賞、9代目ピーターパンに大抜擢された。『ピーターパン』は7月14日からKAAT神奈川芸術劇場で公演をスタート、唯月は「自分にとって初めての主役で初めての舞台、初めてづくしだった」と振り返りながらも「KAATでたくさん拍手をもらえたので、KAATでやってきたことを生かして、素敵な舞台を作り上げられたら」と気負いはない。舞台の見どころのひとつ、フライングについては「ジェットコースターが苦手で、内臓が浮く感覚が嫌い」だったというが、「歴代のピーターパンのDVDを見て飛んでいる姿を研究して」苦手を克服。「バランスを取りながら歌を歌うのは難しいが、フライング中はお腹が締まるので声が出やすく、フライング中の方がむしろ歌いやすい」と余裕のコメント。そんな唯月に対し、共演者は絶賛。ウェンディ役の仁藤萌乃は「本番中も引っ張ってもらってます」。フック船長役の橋本じゅんは「初めてとは思えない堂々たる演技。『ピーターに慣れてきた』と本人はいうが、最初からピーターだった」「ピーター頼むで」と話すと、唯月は「任せて!っていう気持ちです」「『ピーターパン』を大成功させて、来年もこの舞台に立てたらいいなと思っています」と意気込みを語った。公演は7月28日(日)まで東京国際フォーラム ホールC、8月3日(土)・4日(日)に梅田芸術劇場 メインホールにて。チケット発売中。
2013年07月22日アカデミー史上最多受賞を果たした巨匠ピーター・ジャクソン監督が放つ、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の前日譚を描く3部作『ホビット』シリーズ。その第2弾となる『ホビット スマウグの荒らし場』(原題)から、『ロード・オブ・ザ・リング』でお馴染みのキャラクター、オーランド・ブルーム演じるレゴラスのビジュアルがついに初公開となった。平和なホビット庄から魔法使い・ガンダルフに誘われて、ビルボ・バギンズが思いがけない冒険へと旅立つ第1弾『ホビット 思いがけない冒険』は、アトラクションのような爽快感あふれるダイナミックなアクションの連続、細部まで作り込まれた“中つ国”の世界観と最新のVFX、13人のドワーフたちの勇気と熱い友情のドラマが世界中の観客の胸を打ち、大ヒットを遂げた。第2部の本作では、恐るべき巨大な邪竜“スマウグ”に奪われたドワーフの王国を取り戻すため、“小さな巨人”ビルボとドワーフの一行は、さらなる冒険を繰り広げることに――。オーランドが演じるレゴラスといえば、『ロード・オブ・ザ・リング』で指輪を持つフロドを導いた、シリーズ屈指の人気キャラクター。12年前当時と変わらぬ美しい姿が印象的なレゴラスが、本作でビルボとどのような旅を繰り広げるのか、早くもファンだけでなく世界中から注目が集まっている。先日、ニュージーランドでの追加撮影のクランクアップを無事迎えたオーランドだが、ピーター・ジャクソン監督は彼に敬意を表し、トリビュート・ビデオ「Goodbye Orlando」を製作し、YouTubeにアップ。ノリノリで無邪気に喜ぶオーランドの姿が収められた動画は、すでに約800万回を越えて視聴されている。主人公ビルボのマーティン・フリーマン、灰色の魔法使い・ガンダルフのイアン・マッケランに加え、リー・ペイス演じる闇の森に住むエルフの王・スランドゥイル、エヴァンジェリン・リリー演じるエルフ族のタウリエル、ルーク・エヴァンズ演じる谷の王・バルドなど、新たなキャラクターも登場することが判明している本作。全世界待望のファンタジー・アドベンチャーに帰ってきたオーランドの勇姿は、まずはこちらの特報からチェックしてみて。『ホビット スマウグの荒らし場』(原題)は2014年3月、全国にて公開。『ホビット ゆきて帰りし物語』は2014年12月17日(現地時間)より全米公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホビット スマウグの荒らし場 2013年12月13日全国にて公開
2013年07月18日先日、自身の手首をナイフで切って自殺を図り、現在も治療中のマイケル・ジャクソンの娘、パリス・ジャクソンがアイドル・シンガーのジャスティン・ビーバーを非難していることが、米ゴシップサイト「TMZ」の取材で明らかになった。パリスいわく、ジャスティンは自分の手首を切る、いわゆるリスト・カットを繰り返すティーンエイジャーたちに助けの手を差し出してくれないというのだ。パリスの激怒は、ジャスティンの熱狂的ファンの少女たちが、彼への愛情を示すためにリスト・カットをしているとツイートしているのを見つけたときに爆発した。現在、亡き父マイケル・ジャクソンが死亡時に運ばれたUCLAメディカル・センターで治療を受けているパリスと家族に近い関係者の話によると、そうした行動をとっているファンの存在を知りながら、彼女らにやめるように諭さないばかりか、沈黙を続けているのが許せないらしい。パリスがジャスティンに激怒したのはこれが初めてではなく、1月初旬にジャスティンがホテルの部屋でたばこを吸っている報道がなされたときも、彼女はジャスティンは、本来なら多くのティーンエイジャーの手本となるべき存在なのに、彼が行ってきた奇行やティーンにあるまじき行動を「(ティーンの)恥だ」と考えているようだ。たまたまジャスティンが住居を構えるカラバサスに住んでいるパリスは、いまはジャスティンを憎悪しているという。ジャスティン本人のティーンらしからぬ様々な行動はともかくとして、彼への愛情のしるしとしてリスト・カットをしている少女たちに対しては、何らかの救いの手が必要なのではないだろうか。(C) Getty Images(text:Mieko Nakaarai)
2013年06月17日シルク・ドゥ・ソレイユによる「マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー」は、これまでに北米・ヨーロッパを廻り、240万人以上の動員を記録。その話題のショーがついに日本上陸したことで注目を浴びている。「ジャパンプレミア(日本開幕公演)」と題された5月9日のさいたまスーパーアリーナ公演には、マイケル・ジャクソンおよびシルク・ドゥ・ソレイユのフリークとして知られる著名人が来場し、記念すべき初日を盛大に盛り上げた。会場オープン前には、豪華ゲストが、会場入り口付近に設置された特設ステージまでの道のりをレッドカーペットを歩いて登場! トップバッターは映画コメンテーターのLiLiCoさんとオフィシャル・オブザーバーの西寺郷太さん。マイケル・ジャクソン研究家として知られる西寺さんは、「今回のショーには日本人のダンサーや演奏家の方がたくさん出ています。僕はモスクワ公演も見させてもらったんですが、彼らは日本人の誇りとも言える素晴らしいダンスを見せてくれます」とコメント。LiLiCoさんも、「衣装デザイナーさんを始め、マイケルと一緒にお仕事をして来たスタッフさんが今回のステージを手がけているという本物感がスゴイ」と興奮気味だった。続いて登場したのは、パパイヤ鈴木with電撃チョモランマ隊。マイケルばりの衣装に身を包んだパパイヤ鈴木さんは、司会の川端健嗣アナウンサー(フジテレビ)の“ダンスで今の気持ちを表現してください”というムチャ振りに答えてキレのあるダンスを見せてくれた。次に現われたのは、小倉智昭さんと菊川怜さんの「とくダネ!」コンビ。シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演はすべて観覧しているというシルクマニアの小倉さんは、3泊5日の弾丸ツアーでチェコまで飛び、「マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー」を観覧して来たそう。「瞬きしちゃダメよ。マイケル・ジャクソンを知らない人でも、マイケルの才能に驚き、シルクの演技にぶっ飛ぶんじゃないかな」と絶賛。菊川さんは、小倉さんからその素晴らしさを何度も聞かされていたそうで、「“本当にスゴイから”と小倉さんにチェコで見たステージの話を聞いていたので。楽しみです」と開演に向けたワクワクする気持ちを語っていた。最後にレッドカーペットを踏んだのは、本公演スペシャルサポーターのEXILEより、MATSU・USA・MAKIDAI・TETSUYA。4人を代表して、MAKIDAIは、「自分たちも楽曲をどのように輝かせるかを考えながらパフォーマンスすることをポイントにしているので。今日、シルク・ドゥ・ソレイユのみなさんがどのようにマイケルの曲をパフォーマンスするかを見たいと思います」と公演への楽しみを語ってくれた。そして、満員の観客を飲み込んださいたまスーパーアリーナで繰り広げられたのは、世界を魅了した圧巻のパフォーマンス。マイケル・ジャクソンは生前、シルク・ドゥ・ソレイユとのコラボレーションを熱望していたという。また、シルクはマイケルの音楽や人間性に感銘を受けた。そんな互いのリスペクトから生まれたステージだからこそ、単純にマイケルの楽曲を使っただけの構成ではない。Photo: OSA Images Costumes: Zaldy Goco (C) 2011 Cirque Jackson I.P., LLC.マイケルが信頼していたクリエイティブスタッフがシルクのもとに集結し、彼の生き様や精神性までを見事にパフォーマンスとして表現したこれまでにないステージを作り上げてみせた。マイケルが遺した45曲の楽曲を精鋭のパフォーマーたちが体を張って表現し、マイケルと親交のあったミュージシャン達が迫力ある演奏を聴かせる。ライブ・ダンス・アクロバットと、多種多様なステージングを一挙に楽しめるステージは、他に類を見ないスケールといえるだろう。終演後には、EXILEの4人が登壇しての取材会が。ショーを見たばかりの興奮と感動を胸に、彼らはあらためて「マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー」の魅力をこうアピールした。MATSU「明日への活力をもらえるステージだと思いました。その活力が日本の元気につながって、さらには世界の平和につながったらいいですね」USA「『Black Or Whtie』で世界各国の国旗がたくさん出てきて、アフリカンダンスやフラメンコといったいろいろな国のダンスが披露されて。マイケル・ジャクソンが思い描いていた愛があふれる平和な世界が表現されていて感動しました」MAKIDAI「今日は、マイケル・ジャクソンを知らない世代の子どもを連れた家族連れのお客さんもいらっしゃっていて。マイケルが持つファンタジー性が見ている人たちを夢の世界に連れて行ってくれるので、家族が同じ気持ちになって楽しめる空間だと思うんです。マイケルを知らない方にもぜひ見ていただきたいですね」TETSUYA「同じステージに立つ人間としてあのステージを見た時、ものすごい練習量のリハーサルをしたんだろうなとか、いろいろなことが感じられました。とても高いレベルのダンスと表現が見られるステージなので、ぜひ、たくさんの人に見ていただきたいと思います」トップクラスの現役パフォーマーも心からの賛辞を送る世界レベルのステージ。日本で楽しめるこのチャンスを見逃さないで!・ダイハツ プレゼンツ マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー日本公演 公式サイト 【開催概要】公演期間: 2013年5月9日(木)~6月16日(日) 全36公演◆横浜公演 5月16日(木)~ 5月19日(日) 全6公演 / 会場:横浜アリーナお問い合わせ:インフォメーションデスク 0570-02-2002 (全日10:00~18:00/オペレーター対応)◆名古屋公演 5月23日(木)~ 5月26日(日) 全6公演 / 会場:名古屋 日本ガイシホールお問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100 (全日10:00~18:00)◆福岡公演 5月30日(木)~ 6月 2 日(日) 全6公演 / 会場:マリンメッセ福岡お問い合わせ:キョードー西日本 092-714-0159 (平日10:00~19:00/土曜10:00~17:00)◆大阪公演 6月 6 日(木)~ 6月16日(日) 全12公演 / 会場:大坂城ホールお問い合わせ:大阪公演事務局 06-7732-8890 (全日10:00~19:00/オペレーター対応)
2013年05月16日ディズニーの名作『ピーター・パン』が“ダイヤモンド・コレクション”として20日(水)にリリースされる。今回のブルーレイは生誕から60年を経たフィルムを丁寧に修復し、臨場感のある音声を蘇らせた高画質・音質のディスクになるという。その他の写真全米では1953年に、日本では1955年に公開された本作は、美しい映像や、ピーター・パン、ティンカー・ベル、フック船長、チクタクワニなどの魅力的なキャラクター、そしてファンタジックなストーリーで世界中を魅了した。今回、ブルーレイをリリースするためにスタッフたちは“公開時の状態を蘇らせる”ことにこだわった。そこでまず、保管庫で眠っていたオリジナルのネガフィルムをフルハイビジョンの4倍ある4Kで1コマずつスキャンした後、フィルムについているホコリやゴミ、変色や消えてしまったインク線を1コマずつチェックして完全に修復。スタッフがチェックしたフレーム数は11万880フレームに及んだ。さらに同じく保管されていたオリジナルの磁気音声マスターも同様にデジタル化され、最新の音響技術を駆使して臨場感のある音響を再現している。さらに本作にはディズニーの中でも伝説的な存在となっている“ナイン・オールド・メン”の素顔をさぐるドキュメンタリーや未公開シーンなど豊富な特典映像が収録されている。『ピーター・パン』ダイヤモンド・コレクションブルーレイ1枚+DVD1枚セット3990円(税込)『ピーター・パン&ピーター・パン2』Movie Collectionブルーレイ2枚組 6090円(税込)3月20日(水)発売発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2013年03月05日世界を魅了し続けているエンターテインメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユの日本初上陸公演『 ダイハツ プレゼンツ マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー 』。そう、世界中の人々の記憶に刻まれた“キング・オブ・ポップ”、マイケル・ジャクソンとのコラボレーションが2013年、いよいよ開催が決定!Photo: OSA Images Costumes: Zaldy Goco(c)2011 CirqueJackson I.P., LLC.生前、シルクとのコラボレーションを熱望していたと知られるマイケル。そして彼の人間性、音楽に感銘を受けたシルク。互いへのリスペクトから生まれた夢の公演が実現したと、世界が歓喜した公演だ。2011年の初演以来、既に北米・ヨーロッパで200万枚以上のチケットセールスを記録中。シルクが一人のアーティストの魅力と存在感を、様々な手法で引き出していると世界中で話題になっている本作。日本での開催は2013年5月9日(木)より、さいたま、横浜、名古屋、福岡、大阪にて。マイケルが創る素晴らしい楽曲と、シルクの創造的かつアクロバティックな世界が融合。互いのファンはもちろん、老若男女が楽しみ、感動する、全く新しいライブエンターテインメントだと世界中で大好評。シルクが表現するのは、マイケルの半生を巡る音楽とダンスに主軸を置いた、エネルギッシュで躍動感溢れる世界。決して言葉で表現し尽くせるものではないので、公演へ足を運びあなたの目で確かめてほしい。ここでは音楽とダンス、衣装の見所をお伝えしよう。■音楽・ダンス 使用されるマイケルの楽曲は全45曲。単なるカバーではなく、マイケルの魅力が凝縮された“このショーのためだけの新しい音”に仕上がった。Photo: OSA Images Costumes: Zaldy Goco(c)2012 CirqueJackson I.P., LLC.マイケルの歌声を抽出しそのエッセンスを尊重しながら、これまでにないアレンジを取り入れた生演奏。マイケル本人とともにツアーを廻ったミュージシャンも数多く参加する。また、大きな見所はダンス。アクロバティックなサーカスのみならず、マイケルを象徴する「ゼロ・グラビティ」や「スリラー」の振付を新たな切り口で捉えた動きなど、シルクにしか表現できないアレンジが見逃せない。 ■衣装 衣装デザイナーは「THIS IS IT」で専属デザイナーを務めたザルディ・ゴコ。すべてマイケルの伝説的な衣装を参考に作り上げられた。活き活きとした色使いと革新的な素材・技術、特に3DプリンティングやLEDを取り入れた煌びやかな衣装が、ショーを華麗に彩る。マイケルとともに歩んできたクリエイターたちがシルクのもとに結集し創り上げた、最高のトリビュートショー。フジテレビダイレクト最速先行券売は本日から、一般発売は来月23日(土)から。申し込みの殺到が予想されるが、せっかくの日本公演なら、このチャンスはモノにしておきたいところだ。マイケルが遺した歌そして想いが、公演名でもあるように、世界中の人々の胸に“イモータル”(永遠)に刻まれるに違いない。イベント詳細「ダイハツ プレゼンツ マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー」日本公演公演期間:2013年5月9日(木)~6月16日(日)全36公演・さいたま公演:5月9日(木)~5月12日(日)全6公演 会場:さいたまスーパーアリーナ お問い合わせ:インフォメーションデスク tel.0570-02-2002・横浜公演:5月16日(木)~5月19日(日)全6公演 会場:横浜アリーナ お問い合わせ:インフォメーションデスク0570-02-2002・名古屋公演:5月23日(木)~5月26日(日)全6公演 会場:名古屋 日本ガイシホール お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100・福岡公演:5月30日(木)~6月2日(日)全6公演 会場:マリンメッセ福岡 お問い合わせ:キョードー西日本 092-714-0159・大阪公演:6月6日(木)~6月16日(日)全12公演 会場:大坂城ホール お問い合わせ:大阪公演事務局 06-7732-8890お問い合わせ:「ダイハツ プレゼンツ マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー」日本公演 オフィシャルホームページ 券売開始:2013年2月23日(土)・ フジテレビダイレクト最速先行は2013年1月10日(木)から
2013年01月10日俳優になったきっかけは「読書」、性格はというと「僕はシャイだし、大勢の前で話すのが元々苦手なんだ…(苦笑)」と語る男が、世紀の冒険ファンタジーを描いた『ホビット 思いがけない冒険』では一転、屈強なオークやドラゴンと戦いを繰り広げる勇敢で猛々しい“戦士の王”を演じている。リチャード・アーミティッジ、全世界で大ヒットを記録している本作で一躍スターへの道を駆け上がっている真っ最中の彼に話を聞いた。J・R・R・トールキンの不朽の名作を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で、世界中で空前のファンタジー・ブームを巻き起こしたピーター・ジャクソン監督が、その60年前の中つ国を舞台に新たなる指輪物語を描いた新シリーズの第一弾『ホビット 思いがけない冒険』。本作でリチャードが演じたのは、恐るべきドラゴン“スマウグ”に奪われた王国を取り戻すため立ち上がる12人の個性豊かなドワーフ戦士たちを率いる頼もしきリーダー、トーリン・オーケンシールド。しかし、前述の通り「読書」が趣味という彼は、この壮大なファンタジーの世界に入っていくことはそれほど難しくなかったと語る。「いまほど詳しくはなかったけど、でも(原作の)本は読んでいたよ。『ホビット』は子供の頃に読んでいたし、その歴史的な側面から得た知識は、魔法のようだと思っていたし、彼が作り上げたイマジネーションの世界には夢中になっていたんだよね。11歳のときに読んだんだけど、本当に感動して、秘密のドアがあったりとか、コードとか、カギとか、そういう物はどんな子供達も大好きだと思うからね。だけど、この映画にキャスティングされたから、もう一度細かいところまで調べてみたんだけど、彼がこの本を書くにあたってどんなところからインスピエーションを得たのかとか、北欧の影響を受けて付けた名前とか、そういうことを調べてすごく面白いと思ったんだよね。いまでも彼の伝記を読んだりして、彼がどんな人生を送ったのかとか、どうして彼がこういう本を彼の子供たちに書くことになったのかとか。そういうことを知ると、いまだに感動するよ」。役になりきるうえで、100人の俳優がいれば、100通りの方法がある。この読書好きのインドア男子は、どのように“戦士の王”トーリンに近づいていったのだろうか?「読書をたくさんしていたことで、想像力が常に刺激されていたんだと思うんだ。人によっては、俳優になるためには、人生で辛い経験しなくてはいけない、という人もいるけど、でも僕は必ずしもそうである必要はないと思っているんだ。僕の場合は、非常に豊かなイマジネーションを持っていたことが俳優になるきっかけだった。トーリンという名前は、北欧の神話の中では“雷”を意味することを知ってびっくりしたりとかね。さらに、イギリスの民話においては、“刺のある茂みの隣に住んでいるような人”という意味でもあるんだ。だから、この男(トーリン)は心に雷を抱えているような人なんだ、と知るだけでも、たくさんのインスピレーションを得られるからね。とにかく、(原作者の)トールキンからすごくたくさんのインスピレーションを得たんだ」。徹底的に物語そして言葉の中に隠された意味を、研究学者のようなアプローチで紐解いていく。新たな知識を得て、どんどんとその力は増していく。役者リチャード・アーミティッジは戦士というよりも、どちらかと言えばガンダルフのような魔法使いのようだ。今回彼が演じたトーリンは、仲間たちを先導する、頼りがいのあるリーダーである。『スター・ウォーズ』でいうところのハン・ソロのような、主人公ではないが俗にいう“おいしい”役どころだ。彼自身、そんなおいしい役柄を存分に楽しんだと明かす。「彼は戦士だし、僕が役づくりのときに一番中心に考えたこともそれだった。戦士の王であるというところが一番面白いと思えたところなんだ。でも僕の役は、経験によって年を取っていくわけで、つまり、年を取っていればいるほど、戦場では優れた才能を持っているという風に描かれているんだ。ピーターは、僕をキャスティングしたことで、実際より若くしてしまった。年を取った戦士は、経験を重ねたことでより優れた戦士になっているから、エネルギーを使わずに効率的に戦うことができるんだよ。でも、僕はより若い男としてトーリンを演じなくてはいけなかったら、彼の戦い方はバズーカのような感じだっただろうなと思ったんだ。それで、実際に戦闘シーンを演じたときも、そういうことを自覚しながら演じられたから、とても楽しかったんだよね。僕が暴力的になれるから、という訳ではないよ(笑)」。さらに、トーリンへの役づくりの際には意外な人物を参考にしたとも。「実はピーター(・ジャクソン監督)自身を参考にしたんだ。彼は、権威のある存在でありながらも、絶対大きな声で怒鳴ったりしないし、それに、彼と仕事した人たちというのは、必ず再び彼と仕事したいと思うもので、つまり彼は、人が忠誠心を抱くタイプの人なんだよね。僕もそれを全部真似てやれと思ったわけではないんだけど、彼の仕事の仕方を見て、トーリンもああいう人物なはずだと思ったんだ。非常に静粛でありながらも、権威があるというね。そして、いざ戦地で戦うときが来て、『オレと一緒に戦ってくれ!』と言ったときに、みんなが付いて来てくれるような。毎日静かにしている人が、いざ大きな声を上げたら、みんな聞いてくれるというね」。最後に、こんな質問を投げかけてみた。『ロード・オブ・ザ・リング』に出演したイライジャ・ウッドやオーランド・ブルームらは、その後、話題作に引っ張りだこのスターとなったが、リチャードもそんなスターダムを駆け上がる心の準備はしているのだろうか?「うーん…僕はとにかく作品を観た人たちが映画を楽しんでくれたらいいな、とそれだけを願っているんだ。一度観て、気に入って、またほかの友達や家族を連れて観に来てくれたら嬉しいしね。僕はゲイリー・オールドマンが大好きなんだけど、彼がその役を演じているのを忘れてしまうくらい、その役になりきっているのを観るのが大好きなんだよね。僕も彼みたいな演技をすることを目指しているんだ」。© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホビット 思いがけない冒険 2012年12月14日より全国にて公開(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
2012年12月26日『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に続いてJ.R.R.トルーキンの原作を映画化する3部作の第1弾『ホビット 思いがけない冒険』を手がけたピーター・ジャクソン監督と共同脚本のフィリッパ・ボウエンのインタビュー映像が届いた。特別映像本作は、大著『指輪物語』を実写映画化し、最終章『王の帰還』で米アカデミー賞で11部門を受賞したジャクソン監督とスタッフたちが挑む超大作。『ロード…』の60年前の“中つ国”を舞台に、ホビット族のビルボが、魔法使いのガンダルフ、13人からなるドワーフの一団らと壮大な冒険に出る姿を描く3部作で、マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、ケイト・ブランシェット、イライジャ・ウッド、アンディ・サーキスらが出演する。「すべての工程を3人で一緒に作っているんです。彼女たちも監督の隣にいて、一緒に演出をします。常に3人で行動していて、誰かひとり欠けてもダメなんです」。ジャクソン監督の前作『ラブリー・ボーン』のPRのために来日した女優シアーシャ・ローナンは繰り返し「“ピーター・ジャクソン”とは、ジャクソンと共同脚本のフラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエンの3人のことを指す」と説明した。確かに『ロード…』以降のすべてのジャクソン作品にはふたりの女性が参加している。さらに『ホビット』シリーズではギレルモ・デル・トロが脚本に加わり、4人が“旅の仲間”として共同で脚本執筆にあたったようだ。それだけではない。撮影のアンドリュー・レスニー、音楽のハワード・ショア、映像工房WETAのリチャード・テイラーらも『ロード…』に続いて『ホビット』に参加。インタビュー映像でジャクソン監督は「旧知の友が集まって和やかな現場だった」と振り返る。しかし、本作は『ロード…』を観ていなくても存分に楽しめる“新作”だ。ジャクソン監督は本シリーズを「これは別の物語なんだ。作品の雰囲気も全然違う」と強調する。ちなみに本作は世界各国で公開を開始し、多くの観客から高い評価を集めており、ジャクソン監督と仲間たちが描いた“新たな冒険”は、『ロード…』のファンだけでなく、本作から観賞した観客をも魅了しているようだ。『ホビット 思いがけない冒険』公開中
2012年12月21日フロドとゴラム。多くのファンにとっては彼らの復帰が何より嬉しい。たとえ今回、新たに製作された『ホビット』シリーズの主要キャラクターではなくても、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作公開から8年が過ぎようとフロドとゴラムなしでは“中つ国”の物語は始まらないのだ。イライジャ・ウッドは『ロード・オブ・ザ・リング』の物語から60年も前の出来事が中心に描かれるとあって「フロドはまだ生まれてもないわけだから、僕にとってはまさに“思いがけない”ことだし、贈り物のような機会をもらえたと思ってるよ」と笑顔で出演の喜びを語る。アンディ・サーキスも『ホビット』シリーズ製作の可能性がささやかれる中で「当然、そのときは原作にも出てくるゴラムは戻ってくると思ってたけど、実際に知らせをもらったときは興奮したよ」と明かす。この新たな冒険三部作を2人はどのような思いで見つめているのか?公開を前に話を聞いた。フロドや仲間たちが命を賭けた旅に出るきっかけであり、ゴラムの人生を永遠に変えることになったあの指輪はそもそもどのような経緯でフロドの養父・ビルボの手に渡ったのか?『ホビット』シリーズではその詳細が描かれ、若き日のビルボが仲間たちと共に冒険を繰り広げる。イライジャにとっては、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』で別れを告げたはずの中つ国。2年ほど前にこの新シリーズのオファーを受けたが、自身の出演に関して「素晴らしいアイディアだし、美しいことだなと感じた」と語る。「観客も含めてみんなが前三部作の記憶を持っている。それをうまく使いながら、老いたビルボが昔を思い出して語り出すことで物語の信憑性が増したと思う。みんなが慣れ親しんだフロドやビルボに再び出会い、その後で新しい冒険に飛び出していくというのは素晴らしい流れだなと思ったよ」。アンディが「原作者の(J・R・R・)トールキンは最初に『ホビットの冒険』を執筆した後に『ロード・オブ・ザ・リング』を書いたけど、彼はまた『ホビット』に戻って詳細を書き足したりしてるんだよね」と語ると、イライジャが「ホントに?ジョージ・ルーカス(の『スター・ウォーズ』)みたいだね!」と大興奮。さらにアンディが続ける。「僕にとっては初めてまともに読んだ本が『ホビット』だったんだ。子供心に一番興奮したのがビルボとゴラムの指輪をめぐるやりとりだったから、そのシーンを演じられるというのはすごく嬉しいことだったよ」。それにしても、『王の帰還』公開からイライジャにオファーが届くまで約7年もの月日が流れていたのだ。アカデミー賞では史上最多タイの11部門(※『王の帰還』)を制したこの世界的な三部作を終えた後で、彼はこのキャラクターとどのような距離を取り、フロドではない7年を過ごしてきたのだろうか?「そうだね、シリーズで4年も演じたフロドだったからもう皮膚の奥まで知り尽くしてる存在だったし、だからこそ僕にとって役者としての一つの章が終わったという感じで少し距離を置いてたところはあったかな。でも、全ての役に言えるけど自分で演じたキャラクターの“影”というのは自分の背後にゴーストのように残っているものなんだ。特にこの三部作もフロドというキャラクターも映画を超えたある種のポップカルチャーとなってある意味で、僕だけのものではないみんなのものになってしまってるんだ。毎日とは言わないけど、頻繁に思い出されることがあったよ。特に自分の役者人生においても最高に素晴らしい時期の経験だったし、それだけ特別な存在だからね。いい意味でフロドの“コダマ”が僕の中にいるような感じだったよ」。では、もう一度フロドになることは難しいことじゃなかった?「今回演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』の1作目よりも以前のほんの一部分ということで、いろんな重みをまだ抱えていないイノセントな時期のフロドだったから気持ちは楽だったよ。でも撮影の初日、あの衣裳を着て『もうバッチリだ』という気持ちになって鏡を見て『お、フロドがいるよ』なんて思ったんだけど(笑)、いざ撮影が始まったらナーバスになっちゃったんだ。あまりに慣れ親しみ過ぎていたから、スッと役に入れたのはよかったんだけど、やるとなったら『いい演技をしなくちゃ』って思い始めてしまったんだ。そこからフロドを再発見した感じかな?ちゃんと戻ってきてくれたよ」。アンディもフロドの言葉に頷きつつ「イライジャの言うとおり、これだけポップカルチャーの一部になったことで声をかけられたり、『ゴラムの声で何か言ってくれ』と頼まれることも多かったから常に思い出される微妙な距離感だったよ(笑)」とニヤリ。一方で新たな三部作でゴラムを演じて強く感じたのは、数年の間における撮影の技術的な部分での進化だったという。「12年前の撮影では1度演じたら今度はモーションキャプチャー用の演技をもう一度スタジオで撮り直す必要があったんだけど、いまの技術なら1度で全てが済むんだ。カメラを僕につけて顔の筋肉の動きを収めることもできるからビルボとの“対決”も1回きりだったんだ。それは演じながら面白さを感じたところだったね」。だが技術が進化しても変わらないのはピーター・ジャクソン監督の作品づくりの姿勢であるという。アンディは今回、役者としてのみならずスタッフとしても参加し、セカンドユニットのディレクターを任された。そこで改めてジャクソン監督から多くのことを学んだという。「僕にゴラムを演じてほしいというのは、彼が単にSFX(特殊効果)を使って『どうだ?この映像はすごいだろう!』というものを作りたいってわけじゃないことの証左と言えるだろうね。ストーリーテリングであれ、キャラクターであれ、常に真実を追求する監督なんだ。そこにはフロドが(ゴラムに対するときに)テニスボールを相手に演技しなくていいようにという思いもあるだろうし、どんな派手な演出をしようと感情移入や思い入れを持つことができなければ観客が付いて来ないってことも知ってるんだ」。イライジャもまた「語るべきことが多すぎて一つを選べないけど」と前置きし、ジャクソン監督の現場についてこう証言する。「現場にヒエラルキーがないんだ。助手や使い走りのスタッフだろうが、良いアイディアなら誰の言葉にも耳を貸すし賛同もする。関わっている者全員に『参加している』という感覚を深いレベルで味わわせてくれるんだ。それはこれだけの大作では珍しいことだと思う。そういう現場だからこそ、俳優として、共同で仕事をする仲間として『最高のものを提供しなくちゃ』という気持ちにさせられるんだ」。アンディは言う。「ストーリーテリングが人間にとって重要であるというのは不変だけど、いまの時代にその重要性や意味は増したと言えるかもしれない。政治や心情の変化、宗教観念も変化していく世の中で物語にモラルや指針を語ってほしいという欲求は高まっているのかもしれないね。だからこそ、いまの時代はファンタジーのルネサンス(再生・復興)の時期と言えるのかも」。『ホビット 思いがけない冒険』を皮切りに、『ホビット スマウグの荒らし場』が2013年、そして『ホビット ゆきて帰りし物語』が2014年に公開となる。この新たな三部作は世の中にどのように求められ、そして何をもたらすことになるのか?楽しみに待ちたい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:ホビット ゆきて帰りし物語 2014年7月18日より全国にて公開ホビット スマウグの荒らし場 2013年12月13日全国にて公開ホビット 思いがけない冒険 2012年12月14日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
2012年12月14日全米公開から60周年を迎えるディズニーの名作『ピーター・パン』が“ダイヤモンド・コレクション”として、来年3月20日(水)に初のブルーレイとなって発売される。『ピーター・パン』予告編全米では1953年に、日本では1955年に公開された本作は、美しい映像や、ピーター・パン、ティンカー・ベル、フック船長、チクタクワニなどの魅力的なキャラクター、そしてファンタジックなストーリーで世界中を魅了した。2008年からは、ティンカー・ベルを主人公とした作品がシリーズとして製作されるなど、時代を越えて愛され続けるディズニーの代表作だ。このたび発売される“ダイヤモンド・コレクション”は、最新のデジタル修復技術によって、製作当時の美しい映像や臨場感あふれる音声を再現しているほか、ボーナス・コンテンツとして、『ピーター・パン』の未公開シーン&未発表曲の数々が収録される。さらに、ウォルト・ディズニー・スタジオに在籍し、多大なる貢献を果たした伝説的なアニメーターたち“ナイン・オールド・メン”のインタビュー映像『素顔のナイン・オールド・メン』や、製作の舞台裏に迫る『メイキング・オブ ピーター・パン』などが盛り込まれ、名作をより深く楽しむことのできる内容となっている。『ピーター・パン』ダイヤモンド・コレクション2013年3月20日(水)発売ブルーレイ1枚+DVD1枚セット3990円(税込)『ピーター・パン&ピーター・パン2』Movie Collection2013年3月20日(水)発売ブルーレイ2枚組 6090円(税込)発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2012年12月12日『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が、世界中で1億人が読んだと言われるJ.R.R.トールキンによる伝説の冒険小説を映画化した『ホビット 思いがけない冒険』がまもなく日本でも公開を迎える。先日“ジャパン・ホビット・フェスティバル”と銘打ち、キャスト陣と共に来日を果たしたピーター・ジャクソン監督だが、その来日イベント中に、国民的ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親として知られる堀井雄二氏と対談を行っていたことが明らかとなった。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの60年前を描いた本作。ホビット族のビルボが魔法使いの誘いに乗ってドラゴン退治の旅の一行に加入し、様々な困難を乗り越えて成長していくさまを描く。“ドラクエ”の愛称で1986年の第1作発売以来26年もの間、不動の人気を誇り、シリーズ累計約4,000万本の国内出荷本数を記録する国民的RPGゲームの生みの親である掘井氏。片や、日本国内興行収入シリーズ累計272億円を突破した『ロード・オブ・ザ・リング』を手がけた名監督ピーター・ジャクソン。一流の作り手2人による今回の夢のような対談は、先日発売された最新作「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」が、壮大なストーリーや手に汗握る戦闘だけでなく、運命に翻弄される主人公、そしてその仲間たちとして登場するエルフ族やドワーフ族といった、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』シリーズに通じる世界観を持つことから実現したもの。20代の頃にJ.R.R.トールキンの冒険小説に触れたという堀井氏は、今回一足先に本作を鑑賞したが、「素晴らしい映像でした。トールキンの世界観を、誰もが納得できる映像にしたな」と大満足の表情。さらに、主人公・ビルボに対しても「『ドラゴンクエスト』の中でも、ごく普通の少年が突然主人公に選ばれて冒険に出るという設定が結構多いんですよね。『ホビット』と、とても近いものがあると思います」と「ドラゴンクエスト」との共通点を解説する。ジャクソン監督も「私が好きなストーリーは“思いがけないヒーロー”がいるものなんです。正にビルボがそうなんですが、彼は好んで冒険するわけでもないし、戦士でもなければ剣も使えない。本当は家に居たいというキャラクターなのに旅に連れて行かれてしまいます。彼に共感しながら一緒に冒険ができる。私たち自身がビルボの気持ちになれると思います」と本作に込めた自信を伺わせていた。今回の対談企画の全文は、12月20日(木)発売のエンタメ誌「オトナファミ」で掲載される。『ホビット 思いがけない冒険』は12月14日(金)より全国にて公開。■関連作品:ホビット 思いがけない冒険 2012年12月14日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
2012年12月11日ピーター・ジャクソン監督が世界中を席巻した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に続き、英文学者J・R・R・トールキンのベストセラーを映画化した『ホビット 思いがけない冒険』がついに完成。1日に“ジャパン・ホビット・フェスティバル”と銘打ち、都内で来日記者会見とジャパンプレミアが開催され、来日したジャクソン監督をはじめ、主人公ビルボ・バキンズ役のマーティン・フリーマン、ドワーフのトーリン・オーケンシールドを演じるリチャード・アーミテージ、ゴラム役のアンディ・サーキス、フロド・バキンズに扮するイライジャ・ウッドが新たな“冒険”の幕開けをファンと祝した。その他の写真トールキンの『ホビットの冒険』を原作に、『ロード…』から60年前の“中つ国”を舞台にした壮大な冒険を描くファンタジー巨編。「再び冒険に出た理由? それは他の誰にも『ホビット』は渡したくなかったからさ(笑)。私が再び中つ国に戻る方法は、この映画を撮る以外ない。実際、今までで一番楽しい冒険だったよ」(ジャクソン監督)。ホビット族のビルボが、魔法使いのガンダルフ、13人からなるドワーフの一団らと挑む旅路が、最新鋭の3D技術、HFR3D(ハイ・フレーム・レート3D)で撮影され、「映画鑑賞の手段が増えた現在、映画館で映画を観る理由を求めていた。観客の皆さんを映画館に呼び戻す機会になれば」と期待を寄せていた。大役に抜擢されたフリーマンは、「世界レベルの大がかりな作品なのに、まるで学生映画を撮っているような和気あいあいとした雰囲気。僕が迷ったときには、常に誰かが手を差し伸べてくれる親密な現場だった」。アーミテージはもともと『ロード・オブ・ザ・リング』のファンだったといい、「責任や期待の重さも感じたのは事実。それでも(ロケ地)ニュージーランドでの18か月は人生で最も思い出深い、貴重な時間だった」と振り返った。一方、『ロード…』3部作から続投したサーキスとウッドは、「ニュージーランドの旧友との再会ほどうれしいことはない。それに僕にとってゴラムは一生の友人だからね」(サーキス)、「フロドは原作には登場しないから、今回映画に出演できるのは文字通り“思いがけない”こと。フロドとして戻れたことが大きな贈り物になったよ」(ウッド)と感無量の面持ちだった。『ホビット 思いがけない冒険』12月14日(金)、丸の内ピカデリー他全国ロードショー『ホビット スマウグの荒らし場』2013年12月13日(金)、全国ロードショー『ホビット ゆきて帰りし物語』2014年7月18日(金)、全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2012年12月03日映画『ホビット 思いがけない冒険』のプロモーションで来日中のピーター・ジャクソン監督、マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、イライジャ・ウッド、アンディ・サーキスが12月1日(土)、都内で開催されたジャパン・プレミアイベントに登場。2,000人のファンを熱狂させた。師走に入ったこの日、東京もかなりの冷え込みで、屋外の会場には冷たい風が吹きつけたが、会場外の沿道に約500人、招待客用のアリーナ席には1,500人(配給会社発表)もの観客が来場。中には映画に合わせた手作りの衣裳を身にまといイベント開始の数時間前から並ぶ熱烈なファンの姿も。監督、キャストを乗せた車が到着すると会場はヒートアップ!本作のみならずイライジャ、アンディが出演した前シリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』のパンフレットなどを手にサインや握手を求めるファンが多く見られ、キャスト陣、監督はじっくり時間をかけてファンの求めに気さくに応じていた。壇上に上がったジャクソン監督は「世界で一番素晴らしいもてなしをしてくれる国、それが日本です!」と感激の面持ちで客席に向けてスマートフォンを向けファンの熱狂をカメラに収めていた。パートナー同伴で来場したマーティンは「コンニチハ!」と日本語で挨拶。「(撮影が行われたニュージーランドの首都)ウェリントンで行われたプレミアと同じくらい素晴らしいかも」と満面の笑み。客席を見渡し「寒い中をエルフになったり、ホビットになったりしながら2時間も経って待っててくださってありがとうございます!」とファンに感謝の思いを伝えた。ジャクソン監督は挨拶をするマーティンを撮ろうとスマートフォンを向けたがマーティンは「いっつもこうなんだよ!」と苦笑しつつも、ノリノリでポーズを取って会場を沸かせていた。イライジャも「元気ですか?」と日本語で挨拶し、「東京、大好きです!」とニッコリ。自らが主演した『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで演じたフロド役を再び演じることに「特別な思いがあった」と明かす。前シリーズの撮影を「4年の撮影で友情が生まれ、ニュージーランドにファミリーと言える存在ができました」とふり返りつつ、今回の出演に関しては「タイトル通り“思いがけない”ことでした(笑)」と告白。「僕にとってはギフトのようなものです」と喜びを明かした。同じく前シリーズに続いて出演し異形の人気キャラ“ゴラム”を演じたアンディは、昼の会見に続いてここでも「こんにちは…」とゴラムの声色で日本語を披露し、客席はこの日一番の大歓声。「僕の中にゴラムは一生居る。生きている限り、常に一緒にいる存在だと思います」と改めて愛着を語った。なお、アンディはセカンド・ユニットのディレクターとしても本作に関わっているが、リチャードが「アンディのユニットのときに6人もの敵に攻撃されるシーンを撮ったら、盾のせいで傷ができて血まで出たんだ。でもアンディは『これはイケる!』と思ったみたいで、実際に本編でも登場してました」と暴露し、凄まじい撮影の一端を明かした。『ホビット 思いがけない冒険』は12月14日(金)より公開。■関連作品:ホビット 思いがけない冒険 2012年12月14日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
2012年12月01日