古くなった持ち家や中古の家を購入した場合に、フルリフォームと建て替えをするならどちらのほうがいいのでしょうか?住宅事情の実際の現場に接している視点もふまえ費用面やそれぞれでできることを比較し、ご紹介します!フルリフォームの定義フルリフォームとは枠組みだけを残してすべてを一新するリフォーム工事のことです。簡単にまとめますと、古い住宅をリフォームし、外観からも内観からもその古さが残っている部分をまったく感じさせない工事と考えていただければ大丈夫です。フルリフォームの費用相場は?建て替えと比較大まかにお話しすると、建て替え工事をするのと比較して30%程度安くなるという目安になります。例えば建て替えをすると3000万円かかるとすれば、おおよそ2000万円程度を見ればフルリフォームができるという計算になります。ただ難しいのは、フルリフォームの中身です。築50年の家と築30年の家ではその費用にはばらつきが出て当然だからです。例えば断熱材。築30年程度ですとロックウールと呼ばれる断熱素材が一般的で、この断熱材であれば総交換までは必要がないかもしれません。ところが、築50年となるとグラスウールが主体と考えられるので、建物によってはグラスウールが壁体内で下にズリ落ちて断熱効果が大きく失われているかもしれません。この状態が確認されれば、断熱材そのものをアクアフォームなど最新のものに変える必要も出てくるでしょう。また屋根のケースだと、重厚な瓦が乗った築50年の家とカラーベストの乗った築30年の家では事情が逆転するケースもあります。築50年であっても立派な瓦で重厚感があり、メンテナンスもされてきたとすれば変える必要性がないかもしれません。ところが、築30年であっても、その当時のカラーベストは色落ちが激しいという問題が一部にありました。一見して劣化がわかるような屋根材ならば、屋根そのもののリフォームが必要です。屋根を触るとなると大工事。その分どうしても費用がかさむのは致し方ありません。まず考えなくてはいけないのが解体です。建て替え工事をするということは、その建物を解体しないと始まりません。フルリフォームと比較して価格が高くなる要素の一つなのです。解体相場ですが念のために坪あたり3万円は見たいところ。40坪の住宅解体であれば、120万円は必要となります。一番重要な建て替えそのものの費用ですが、これは千差万別としかいいようがありません。超高級住宅にすれば坪100万を超えるでしょうし、ローコストメーカーに頼めば坪当たり40万円台で可能になります。お金があるのならば建て替えでいいと思います。そのほかの何らかの理由がなければ私もそうするでしょうが、やはりその費用を考えると、フルリフォームを選択するでしょう。最終的にはあなたの判断になりますが、フルリフォームをするのが賢い選択だと私は思います。フルリフォームと建て替えでできることフルリフォームでも新築同様の気分一新感があります。それに加え費用が大幅に安くなるとなれば、こちらを選択する理由ははっきりします。ただ、実際の現場に接している人間から言わせてもらうと、それ以外にもさまざまな理由が存在します。「父が思いを込めて建てた家を壊すのは忍びない」意外に多いケースがこれ。本心としては建替えたいものの、親の想いに影響されてしまうケースです。ただ、フルリフォームであれば、目に見える部分は新築同様でも、隠れている大黒柱などは親の思い出としてしっかり残るので、おすすめです。また、こんなケースもあります。主には古民家リフォームなのですが、重厚に黒光りした梁や柱は、お金を積んでも手に入らないことが多いもの。この貴重な木材を活かしながら、機能性は最先端のものにしたいと思うと、古民家のフルリフォームという選択が浮上します。その逆に建て替えでできることとはなんでしょうか。建て替えのメリットとして案外見逃されがちなことがあるのですが、それはなんだかおわかりでしょうか?それは配置の変更です。配置の変更とは建物の場所を移動すること。現状で全く問題がなければよいのですが、建築当初はお隣は空き地だったのに家が建って日当たりが少し悪くなったらどうしますか?敷地に余裕があることが前提ですが、フルリフォームでは配置はそのままであるのに比べて、建て替えならば基礎を別の場所に打ち直せば移動ができるのです。これは建て替えの大きなメリットと言えるでしょう。もちろんすべてを新しくするので、既存の建物を調査して構造壁などを確認する必要もありません。フルリフォームでも建て替えでも住み心地に大きな差が出るとは考えにくいでしょう。ただ明らかなのはその費用。どうしても譲れない事情があるならば仕方がありませんが、私としてはフルリフォームとの選択が賢いと感じます。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!フルリフォームに向いている戸建総2階住宅という言葉がありますね。1階と2階の面積が同じでシンプルな構造の住宅のことです。フルリフォームを選択する場合は、躯体を残してすべてを入れ替えるので、既存の構造はなるべく単純な総2階住宅が工事をしやすく向いています。また、見逃してはならないのが建築基準法との絡みでしょう。家を新築したり建替えたりするには、建築基準法によって基準が定められています。代表的な事例は接道条件。家を建てる敷地は公道に2m以上接していなければいけない、との法律があります。つまり、中古物件を建て替えようと思っても、この条件を満たさなければ建て替えそのものが不可能なのです。それに対してフルリフォームはこの規制がかかりませんので、心配は無用。お好み通りのリフォームが可能となるのです。建て替えに向いている戸建て建物配置を変えられることが大きなメリットと書きましたが、そのほかにも建て替えに向いている戸建ての条件があります。フルリフォームは現状の躯体を活かしながら再生する工事ですので、その躯体の強度などが一定の条件をクリアーしていることが必須条件となります。ところが、古い住宅が基本となりますので、調査してみて強度の不安がある箇所が見受けられれば、希望通りのプランができないかもしれません。また、現状の建物の形状が極めて複雑な形をしている場合も、フルリフォームが困難になるケースが増えてきます。つまり、当時の設計図がないような住宅、かつ建物構造が複雑なものであると、フルリフォーム自体が厳しい場合や制約で出てきてしまうため全面解体をした方が有利といえるでしょう。建て替えよりもおすすめはフルリフォーム!人それぞれに考え方はあると思います。建て替えかフルリフォームの選択は非常に難しいものがあるのですが、まずは費用を重視すべきでしょう。通常の建て替えより30%近くコストを低減できるのならば、フルリフォームを選択し、その浮いたお金を他のことに使うべきだと思います。部屋の一部を防音仕様にして趣味の音楽を楽しんでもいいですし、お子さんの教育資金として積み立ててもよいでしょう。その一方でフルリフォームにありがちな細々とした調査や打ち合わせを回避したいのならば、気持ちよくすべてを解体して0から作り直すのも良しです。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年04月02日日々、雨風にさらされている外壁は意外とダメージを受けていることも。また、大きくリフォームをする必要がなくとも数年経てばメンテナンスをする必要があります。外壁リフォームの内容や費用、適正時期についてなど詳しく説明します。外壁リフォームとは?数千万円の住宅ローンを組んで購入したマイホーム。しかし、そんなピッカピカの一軒家も、経年劣化には勝てません。とくに外壁は春夏秋冬の変化に耐え、時には台風などによって想像以上のダメージを受けます。そのダメージを放置しておくと、壁の内側に雨がしみ込んで家が傷んでしまう原因にもなりかねません。それを防ぐために必要なのが外壁リフォーム。外壁の塗装を塗りなおすのが一般的なリフォームですが、場合によっては壁そのものを張り替える工事も選択肢に入ります。壁の張替えとなると費用もかさみますが、放置していると大変なことになります。後悔先に立たず。外壁劣化問題には真剣に立ち向かってください。新築で住宅を購入した場合、だいたい10年がリフォーム適性時期となります。10年というのはあっという間で外観上は何ともないように見えますが、基本的には塗りなおすのが家のためには正解だとお考えください。とくに2階部分や屋根の上など、簡単に目視で確認できない箇所はその傷み具合はわかりません。こういう部分こそ、専門家に依頼して調査をしてもらってください。【インスペクター】とネットで検索すればたくさん情報が出てくるので、それをチェックして問い合わせをしてみましょう。外壁リフォームが必要なケース4つまずは、具体的にリフォームが必要な状況を説明していきます。最初にご紹介するのはもっとも深刻なケースです。室内の壁に雨が染み出てくるのは赤信号ですが、その予兆ともいえるのが軽い壁の濡れでしょう。水滴とまでいかなくても、手で触るとなんとなく湿っぽさを感じるというものです。この症状が出始めたら外壁に何らかの問題が発生している可能性があります。本来であればこの段階ですぐにリフォームを検討すべきです。さらに状況が悪化していくとクロスの剥がれが起こります。下地とクロスの間に水分が入り込むと、当然のことながら接着が悪くなり、剥がれてきてしまうのです。この段階は赤信号になる寸前の黄色信号と認識してください。外壁リフォームをすぐにでも検討すべき段階に到達しています。外壁を指先で軽くこすってみたことはありますか?こすった指先を見ると、チョークのような粉が付着することがあります。これは主に外壁の塗装が剥がれることでおこるチョーキング現象といい、外壁リフォームを検討し始める1つの目安となります。ただ、新築直後であっても手で強くこすれば、ある程度の粉がつく可能性はありますので、強くこすり過ぎるのは控えましょう。調べるときは軽くこする程度で十分です。そのやり方で手先に少し粉が付くようであれば、外壁が劣化し始めた兆候といえます。すぐにリフォームまでする必要もないかと思いますが、要チェックです。そして、問題なのは軽くこすっただけなのに、指先にしっかり粉がつくケース。これは赤信号です。すぐに専門業者に自宅を調べてもらいましょう。これはわかりやすい基準です。もし見た目にはなんともない外壁だったとしても、建築後20年間にわたってリフォームはおろか簡単なメンテナンスもしていない外壁であれば、ひとまずリフォームの必要性があるのではないか?と疑ってください。最近建築される住宅の中には【外壁メンテナンスフリー】などをうたうケースも散見されますが、一般的には10年が外壁リフォームの目安であり、少なくとも20年以上経過した住宅に住んでいる方は一度調査をしてもらいましょう。さらにいえば、築30年で赤に近い黄色信号。築40年経過した家ならば完全な赤信号状態ですので要注意です!外壁リフォームの種類1.サイディングセメントに繊維質を混ぜて板状に形作り、それを貼り合わせていくのがサイディングです。材料費や工費はセメントに比べてやすく耐久性もあります。外壁をサイディングに張り替える費用を考えてみましょう。費用は30坪程度の住宅でおおよそ60万円〜200万円。外壁リフォームに関しては、店舗を構える専門業者もいえば、訪問販売の業者もいます。また、家を建てた工務店に相談すれば、取引のある外壁業者に連絡して見積もりを取るでしょう。このようにそれぞれの立場や特色があって、その金額が異なるため、費用の幅もかなり出ます。外壁リフォームの種類2.塗装塗装の材料にはアクリル、ウレタン、シリコンなどいくつかの種類があり、耐久年数が長いものはお値段も高くなる傾向にあります。これも張替えと大きくは変わらない価格になることが多いようですので、60万円~300万円くらいで見てください。上限を高く設定しましたが、塗装材量はその種類によって性能が異なってくるので、価格も大きな幅があるからです。最上級のものはコーティング力が強烈で、その保護性能も群を抜いているのが特徴です。詳しくは塗装業者にご確認を願いたいのですが、とにかく塗装はその金額がピンキリなことは間違いないとお考えください。外壁リフォームの種類3.タイルある大手の優良住宅フランチャイズメーカーがあります。この会社は新築専門ですが、営業マンは「わが社の特徴はこのタイルです!」と大きくうたってきます。このフランチャイズに関して私は昔からよく知っているのですが、実際に性能は極めて高いものがあり、営業マンのセールストークに嘘はありません。このフランチャイズメーカーだけに言えることではなく、タイルは見た目は高級感もあり目を奪われる美しさを兼ね備えています。そのうえ、汚れや傷に強く耐久性があるのが特徴です。ただ、値段がどうしても高くなるのが唯一の欠点と言えます。30坪程度の家で考えますが、外壁をすべてタイルにするリフォームを行いますと、おそらくは180万円~400万円くらいを見なければならないでしょう。外壁リフォームの種類4.モルタル仕上げ最近の新築住宅で見ることは少なくなってきましたが、昔から日本にある壁仕上げ方法となります。モルタルはセメントと砂を混ぜて、それに水を加えて練ったものです。そのモルタルを壁に下地として塗り、その下地に樹脂系の塗料を吹き付けたりすることでそれぞれの特徴を出しています。またセメントとは違う素材ですが、自然素材として有名な漆喰や珪藻土の塗り壁もその風合いに根強い人気があります。特に和風の家や古民家のリフォームをする場合には、サイディングなどの製品はあえて使わずに、この漆喰や珪藻土を外壁リフォームの素材として選ぶ方が増えています。塗装の仕上げやもともとの痛み具合などによりますが、60〜100万くらいの費用でしょう。また、モルタルではありませんが漆喰の壁を漆喰に塗りなおす場合だと、大まかに費用40万円~60万円程度でしょう。外壁リフォームで気持ちいい住居に家の中にいると外壁は見えません。しかし、あなたが安心して暮らすために重要なのが外壁なのです。室内からは見えないと言いましたが、外出先から自宅に帰る時に見上げる我が家の外観がみすぼらしいのはいただけませんよね。やはり、それなりの美しさは保っておきたいところです。余談にはなりますが、新築当時は真っ白な外壁だったのに、2~3年で雨水が伝った後が筋状になって汚れてしまっているお宅をたまに見かけます。これに関しては、早急に汚れを落としてください。すぐに家をダメにするわけではありませんが、その都度掃除をしていかないと、いざ汚れを落とそうとしても頑として取れなくなると思った方がいいですよ。このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年04月02日トイレに限らずですが、どんなにきれいに使っていても年月が経てばどうしても古びてきて汚れが目立つようになってきます。トイレはリフォーム内容によって補助金を活用することができるんです!リフォームの例や費用や相場、補助金制度をはじめ注意するポイントまで紹介していきます。トイレリフォームでトイレを使いやすく!トイレの水が流れないなら大急ぎで修理を依頼しますが、ただ単に「古くなった」「トイレが何となく薄暗い」という程度ではトイレリフォームになかなか踏ん切りがつかないことでしょう。しかし、トイレは毎日しかも複数回必ず使う場所です。ちょっとした不便や不満も回数が重なればストレスになることもありますよね。トイレのリフォームはとんでもなくお金をかけなくとも立派に生まれ変わるので、これを機に検討してみてはいかがでしょうか?トイレリフォームの具体的な内容とその値段は?トイレリフォームはかける値段によって、大きく使い勝手や見栄えが変わってきます。ここでは10万以内から120万までの費用でどんなことができるかの一例をご紹介します!気楽にできるリフォームからご紹介しましょう。いまではもう最低限の仕様ともいえる暖房機能さえない古い様式の便座の交換です。また、せっかく工事をするので、気分を変えるために壁紙もすべて変えるリフォームをしたとしましょう。工事としては非常に簡単ですので、10万円以内でできる工事となります。本来はもっと本格的なリフォームをしたいところですが、安価かつ簡単にできる工事なので冬場に冷たい便座がつらいなと感じている方や、お金をたくさんかけられないけど古くなってきたのが気になっている方におすすめです。最近の便器はとにかく節水型が主流です。毎日流す回数を考えたら相当な水を使用するのですから、早急な交換をおすすめします。もちろん便器代はピンキリですが、一般的な節水型便器を選択すれば10万円程度で済むでしょう。10万円の導入費用であれば、使っているうちにかかる費用で投資分を簡単に回収できますよ。また、節水型トイレは環境型ともいわれます。地球にやさしい暮らしをするには、家庭から出る雑排水を極力減らすことが大事なポイントですので、環境への貢献も考え取り替えるのも素敵ですね。このリフォームでは便器の交換はもちろんですが、便器洗浄やウォシュレットなどの操作ができる壁リモコンも設置します。さらには、トイレットペーパーホルダーをダブルで設置し、バリアフリーも考え手すりも壁につけます。これだけすると、見た目にも明らかに変化があり、リフォーム前とは気分一新です。費用は20万円〜30万円もあれば大丈夫です。また、費用は増えますがトイレ内の明るさを変えられると雰囲気も掃除のしやすさなども変わります。思いっきり明るい人工的な照明をドン!と頭上につけてもいいでしょうし、間接光にするのもいいでしょう。外壁に接していないトイレでは手も足も出ませんが、窓を新たに設置するか窓の位置を変え自然光をうまく取り入れるリフォームもおすすめです。壁一枚を隔てて洗面台とトイレが並んでいるのが一般的パターンだと思いますが、もし家族に車いす生活の方がいる場合、この一般的な間取りでも不便を感じてしまいます。もちろん全体的な広さや間取りによりますが、トイレと洗面台が同じ空間にあればとても便利なのはいうまでもありません。そして、車いすで入ることのできる入り口の幅さえ確保できれば、このリフォームは絶対にすべきといえます。費用面ですが壁を撤去してきれいに仕上げる工事が追加でかかってきますが、便器を10万円、さらには入り口周りのドア交換や仕上げをいれても30万円~50万円でしょう。ここまですれば高級和風ホテルのトイレ並みになりますね。費用面は70万円〜120万円でしょう。とくに上限の120万円までみれば、ドアトイレもすてきなものに変更可能です。ここまでするケースはなかなかないのですが、もしこだわりたいのであれば検討する価値ありです!【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!トイレリフォームって補助金が使えるの?意外かもしれませんが、トイレリフォームの際に活用できる補助金が存在します。持ち家の省エネ性能をアップさせるリフォームに対してもらえる、国土交通省の「住宅ストック循環事業エコリフォーム」です。トイレについては節水型に変更することで24,000円をもらえる制度です。節水型トイレは各メーカーのホームページをご参照ください。totoジャニス工業また、超高齢化社会を迎えるにあたって、トイレのバリアフリー化工事をすれば、最大で20万円の補助金がもらえます。ただし、最低でも10%は自己負担が必要ですので、20万円以内に費用がおさまったからといって全額無料とはなりません。受給対象者資格も存在しますので、これに関してもよくチェックをしてから動いてください。1.介護保険の被保険者で「要支援1または2」、「要介護1~5」に認定されている方2.リフォームを行う住宅が被保険者証の住所と同じで、本人が居住している場合のみ激安のトイレリフォームはやめておこうわたくしの自宅にも激安トイレリフォームのチラシが入ります。さらには、トイレを中心とした訪問販売の営業マンが来訪したこともあります。とても安い値段を提示されたので魅力は感じたのですが、私はこの業界の専門家ですので、極端に安いトイレリフォームには懐疑的です。トイレリフォームは水回りの工事。リフォームにおいて水回りをいじることは慎重な工事が求められます。さらにもし水漏れなどを起こせば大変なことになるのがトイレリフォーム。しっかり工事をする激安業者もいるかもしれませんが、私であれば少し躊躇してしまうでしょう。一概に決めつけるのはよくありませんが、トイレを含めた水回りリフォームの業者選定はしっかり行い、決して金額だけでは選ばないでください。トイレリフォームで毎日のトイレを快適に全体的に老朽化が目立つ自宅。リフォームをしたいのだがどこから手を付けたらいいのかわからない。こういった方は非常に多くいらっしゃいます。最終的には個人の考えと各家庭の事情になりますが、トイレに関してはどの家庭であっても使用頻度は同じで、しかも年齢を重ねれば重ねるほど快適で使い勝手を良くしないと、生活がとても不便になります。高齢者になればトイレの回数も増えてきますし、便座に腰掛けるだけでも一苦労、立ち上がるにはさらに難儀な方もいるでしょう。今は30代と若くて必要がないかもしれない人であっても、毎日使う空間であることは間違いありません。この機会に是非ともトイレのリフォームを検討し、快適かつ安全なトイレに一新してみませんか?このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年04月02日部屋の中で過ごしていても、夏の暑さや冬の寒さが厳しく過ごしにくいなと感じたことはありませんか?夏は冷房をつけないと過ごせないけど電気代がばかにならない……、冬は暖房をつけてもどこからともなく冷気が入ってきて寒い……。その大きな原因が窓にあるんです。窓から入ってくる熱や、出て行ってしまう熱を制御するにはガラスをペアガラスにするのがおすすめ!その効果や費用を詳しくお伝えします。ペアガラスとは?ペアガラスと似たような言葉に二重サッシがあります。これらは似て非なるものなのですが、ペアガラスとは【ガラス+空気層+ガラス】という構造になっているものを言います。これに対して二重サッシはペアガラスではない単層ガラスを使ったサッシが二組ついているものとお考えください。つまり、通常はサッシのレールは2本走っているのですが、二重サッシの場合は4本のレールが必要となり、その幅がかなりの厚みになります。もう一点大事なことがあります。ペアガラスと聞くと断熱性能はもちろんのこと、高い防音性も兼ね備え、さらには防犯性も高いのではないかという気持ちになってしまいます。ただ、これはかなりの誤解があるので要注意。実際には効果があまり期待できない項目もあるので、それらについて次で解説していきましょう。ペアガラスにはどんな効果があるの?魔法瓶をみなさんご存知ですよね。真空層を設けることによって、中に入れた液体の温度の上昇や下降を防ぐものです。ペアガラスは基本的に同じような構造と思ってください。ただし、空間層が真空だと最高の効果を得られますが、アルゴンガスが充填されているケースもあります。また遮熱タイプのLow-E(ろーいー)ペアガラスという商品があるのですが、私がリフォームするのならばこの商品を選びます。これは、ガラスに特殊な金属膜を貼ったものなのですが、この金属膜が太陽光を跳ね返す性質を持っています。もし今お住まいのお宅が単層ガラスを使っているならばお分かりだと思いますが、最高気温が40度近くに達するような灼熱の日に窓ガラスを内側から触ったら、かなりの熱を感じるでしょう。その逆の厳冬期に窓ガラスを触ったら、10秒もしないうちに冷たくて手を離すことになります。夏に屋外から来る熱の74%は窓を通じて入ってくるといわれています。年々高まる日本の亜熱帯化を考えると、この数字は大変深刻なものといえるでしょう。だからこそ、このLow-Eペアガラスの存在意義が注目されるのです。その逆の冬はどうでしょうか。単層ガラスのすぐ傍に枕を置いて寝た経験がある人ならばお判りでしょうが、あまりの寒さに夜中起きたり、朝目覚めたら頭痛でひどい目に合ったということが起こりえます。結論ですがペアガラスの断熱効果は極めて大きいといえます。寒さ暑さを低減させる効果が大きい商品です。窓ガラスのリフォームをご検討の際はペアガラスを使うことをおすすめします。目の前が国道で車の騒音がひどい。こんな悩みを抱える方もいるでしょう。夏場の夜になると隣の公園に若者が集まって騒いで寝られない。こういう話も耳にします。そこで、窓をリフォームしてペアガラスに……というお気持ちはわかるのですが、ペアガラスはそのお悩みを解決する手段には恐らくならないでしょう。一般的なガラスの厚みは5mm程度なのですが、ペアガラスに使用されている厚みは1.2mm程度。つまりこれが2枚合わさっても絶対的な厚み不足となります。この事実だけを見ても、ペアサッシが防音に対して効果が薄いことが理解できるでしょう。結露に悩まされてペアガラスサッシにリフォームした、というケースは数多くあるでしょう。しかし、結果的には結露を防ぐ効果はさほどありません。単層ガラスよりはましかな、程度だと思ってもらえれば当たらずとも遠からずです。結露発生の要因は温度差と湿度。外気と内気の温度差が大きくしかも温度が高い側の湿度が高いと発生しますが、ペアガラスではこの根本的な問題を解決できないのです。シャッターをつければ問題は解決するのですが、シャッターがない一軒家の場合、2階で就寝中にリビングのサッシを割って泥棒が侵入してくるのではないか、と気を揉むことでしょう。ここで考えられるのがサッシをペアガラスにしてみたらどうだろう、ということですね。しかし、泥棒がサッシを突破する定番の焼き破りを想定するに、ペアガラスではほぼ対応能力はないと推測します。1枚のガラスが5mm以上あるか、もしくはガラスとガラスの間の空間が広ければその分だけ焼き破りの手間がかかるので一定の防犯効果はあるかもしれませんが、現状のペアガラスでは単層ガラスを破る手間と変わらないでしょう。ペアガラスに交換する費用はどれくらい?自宅の窓をペアガラスにリフォームするとき普通はリフォーム業者を探して相談しますが、DIYでできないこともありません。そのために、ネットで検索するとペアガラスを通販で販売しています。上で説明したLow-Eペアガラスですが、幅1,870mm高さ2,030mmの引き違いサッシで10万程度の価格で手に入ります。また、この高さが半分程度のいわゆる腰窓であれば半額の5万円程度で手に入れられます。DIYでも可能だと書きましたが、専門業者に依頼してリフォームした場合の値段を見ていきましょう。もっとも一般的だと言えるのは、今ある窓をペアガラスに変えるリフォームです。例えばリビングから外に出られる掃き出し窓を考えてみると、40万円〜50万円程度になります。サッシの値段に大きく左右されますが、Low-Eペアガラスを使った工事でも、この金額+αを見ておけばほぼ大丈夫だと思われます。トイレの窓であれば、もともと大きな窓を使わない場所なのでさらに安価にできます。30cm四方程度の窓の交換であれば、工事費込みでも10万円程度でできるケースもあります。Low-Eペアガラスではない通常のペアガラスを使用すればほかの場所でも比較的安価でできます。クローズド型キッチンの窓で高さ30cm幅90cm程度ならば10万円を切る工事価格でも可能でしょう。また、ペアガラスリフォーム工事はさまざまな種類があって一般の方にはわかりづらいケースがあります。たとえば既存のサッシからガラスだけを取り外して済ますリフォームもあります。この場合ですと、交換費用自体は1万円程度でできますので、この金額に本体格を加えればおおよその金額がわかるでしょう。これは窓ガラスだけを取り外して新しいペアガラスをはめ込む工事ですが、窓枠ごと交換するリフォームもあります。このケースでは、工事費用が10万くらいになりますので、それだけ費用はかさんできます。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!ペアガラスで快適な部屋を造り出そう!エネルギーの無駄をいかになくすか。このキーポイントは窓。とにかく窓から熱が出ていかないように、また窓から熱が入ってこないようにできれば冷暖房効率が上がります。そこで威力を発揮するのがペアガラス。一見すると通常の窓と見分けがつきにくいのですが、その効果はご説明した通りです。現状の窓をペアガラスに交換するリフォームを積極的に行い、地球にも優しいエネルギーロスな生活を実現しましょう。このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年04月01日「親の介護費用を自腹でまかなっていたら、いくらお金があっても足りない」……。こんな事態にならないように、親の財産から介護費用を捻出する準備を始めよう!「2年ぐらいだったらなんとか私のお金で援助ができると思い、母親を有料老人ホームに入れたまではよかったのですが、入居から3年以上が経過。もう出せるお金がありません!」(50代男性)「遠方に住む親が突然倒れて……。親のお金がどこにあるのか、全然見当がつかず、医療費は私が負担しています」(40代主婦)親の介護問題は、突然やって来る――。超高齢社会といわれるなか、このような悲鳴を上げる人たちは多い。一般的に7~8年といわれる介護期間だが、実際には10年以上続くことも珍しくなく、長生きしてくれるぶん、介護費用の負担額は増えていくのだ。「“人生100年時代”で介護期間も長引くことが予想されるなか、親の介護のために自分のお金を使っている場合ではありません。親も自分も100歳まで生きると考えた場合、10年、20年も負担するのは、自分の生活をどんどん苦しくするだけです。介護は“親のため”だから“親のお金”を使う。そういう考えで向き合うべきだと思います」こう語るのは、老親介護の現場を多く取材する、介護・暮らしのジャーナリストの太田差惠子さん。長引く親の介護で子どもが“破綻”しないためにも、親が元気なうちに、やっておくべき「準備」があるという。太田さんは、親のお金を介護費用に充てるためには、まず親の懐ろ事情を知ることが大事だと話す。「介護費用は“いくらかかるか”をむやみに考えるのではなく、“いくらかけられるか”。その額を把握してから、介護内容を逆算していくもの。自分の家庭の経済状況はしっかり把握している人が多いのですが、親がどれだけお金を持っているかという話になると、とたんにわからなくなる人が多くなるのです」■代理人カードを作成してもらう親の財産状況を把握したら、次に考えるべきなのは、親のどのお金を使えばいいか。「理想をいえば、介護のために使う銀行口座のキャッシュカードの所在と暗証番号は知っておきたいですね。もしものときでもスムーズにお金を出し入れすることができます。暗証番号がわからず、親の年金や預金から介護費用に充てるお金を引き出すことができずに、大変な思いをしたという人も多くいます。ただし、いくら親子でも強引に聞き出すのは法に触れるのでダメです」太田さんがおすすめするのは、親の口座のキャッシュカードをもう1枚作ってもらうこと。「本人以外もお金を引き出せる『代理人カード』と呼ばれるものが、各金融機関にはあります。親本人が金融機関で作ることができるので、元気なうちに作ってもらうようにしましょう」■預かり金口座を開設するさらに、親から介護費用の準備金として、まとまったお金を預けてもらう方法もある。たとえば、父親名義の定期預金500万円を解約し、新たに子ども名義の口座を作る。そこに父親からの「預かり金」として、500万円を入金するというものだ。「その際、父親との間でこの500万円は介護費用として使う『預かり金』である旨を記した“覚書”を交わすことが大事です。そしてトラブルを防ぐためにも、介護が始まったら、かかった費用の明細や領収書は必ず残すようにしてください」「預かり金」という名目であれば、その500万円に贈与税はかからない。ただし、父親が亡くなった時点で、残金があれば相続財産となる点に注意。
2019年03月21日原状回復さえできればいい、機能性だけが満たされれば十分だ、というリフォームもありだと思います。でも、予算をはるかにオーバーしてしまうならば無理ですが、創意工夫を凝らせば低予算でも十分におしゃれなデザインに仕上げることができるのです。今回のコラムは競合住宅会社もそのデザインを参考にすることで知られる、北九州市の〔(株)なかやしき〕さんにご協力を願いおしゃれに仕上げるデザインリフォームのコツを徹底的に伺ってきました。おしゃれなデザインリフォームとは?〔株式会社なかやしき〕は創業130年の老舗会社で新築一戸建てとマンションを主軸にしているのですが、小さなリフォームはもちろんのこと、数千万円クラスのリフォームも行うことで知られています。取材場所は福岡県北九州市にある小倉南住宅展示場ですが、こちらには全国区のハウスメーカーや地場工務店を含めて12社の展示場が建っています。なかやしきさんの展示場はバリ島をイメージしたデザインになっていて、12社の中でもひときわ目を引く建物でした。取材にはリフォームをメインに担当する設計士の石井課長に対応していただきました。おしゃれなデザインにリフォームする4つの秘訣上記の写真は主寝室のベッド部分なのですが、枕元の上を指さす石井課長の先に照明の影が映っています。この影をうまく使うことがおしゃれデザインの秘訣とのこと。「照明とクロスのリフォームにはお金がかかりますが、そこから生み出される影は無料の副産物なんですよね」これが好きか嫌いかは別物ですが、展示場の接客においてもこの説明をお客さんにするそうです。実際には多くのお客さんが「こういうのもいいね!」と反応するとのこと。もう一枚の写真を見てみましょう。これは寝室全体を引きで撮ったものですが、枕元の上部分には鎖状の影は見えません。室内照明を消していると影がでないように工夫されているからです。このように、影を意識することにより昼と夜とで違うイメージを創り出すことができるのです。収納リフォームは水回りリフォームと並んで工事件数が多いといえます。収納不足を感じないという人はまずいませんし、それどころか新築した瞬間からすでに収納不足に陥っているケースすらよく耳にするほどです。次の写真を見てみましょう。さきほどの主寝室写真でお気づきかもしれませんが、奥に4畳程度のスペースウォークスルー方式の収納があります。とにかくこのウォークスルー方式はとてもおすすめ。是非検討してほしいのですが、収納スペースは広さだけを確保すればいいというものではありません。石井課長はこう話してくれました。「こういう洋服が何着、奥さんのワンピースが何着、というように現在持っている服などもしっかり数えて設計士に相談してほしいのです。収納のリフォームでは打ち合わせ時に必ず私は聞きますよ」おしゃれなデザインリフォームの秘訣の一つは、目に付く雑多なものを隠すことでしょう。収納不足ということは、それだけいろいろなものが部屋にあふれて視界に入り込むので、それらをなんとしてでもどこかに押し込みたくなるのです。ただ、押し込むだけでは視界からは除去されるものの、その押し込んだ先が悲惨なことに。単にものを押し込んだだけで隠すことには成功したものの、今度はそこから目的のものを探し出すのに一苦労してしまいます。次に石井課長が指摘したのがこの写真。多くの家庭でその置き場所に苦労しているスーツケースです。写真は比較的小ぶりなスーツケースですが、あなたはどこに置いていますか?おそらくは空いているスペースに押し込んでいるはず。おしゃれなリフォームをしようと思うのであれば、こういったスーツケースの置き場も考えたうえで収納リフォームをするべきと石井課長はアドバイスをします。これも同じく寝室収納です。掃除機とルンバが写っていますが、この手のものは充電を考えるとコンセントの近くにスペースを取るべきでしょう。自立式の掃除機を買ったものの、置き場所にコンセントがないとすこぶる使い勝手が悪くなります。仕方ないのでコードを長く床には這わせる羽目に。いくら見えない収納ないとはいえ、これではおしゃれリフォームとは言えなくなってしまいます。これは脱衣洗面所にある大きめの洗面台です。「通常は2台を並列しておくのですが、これは横に長いタイプです。探すのに苦労したんですよ(笑)」というレアな商品です。ただ、ここで見ていただきたいのは商品ではありません。石井課長が指さししている場所に注目してみましょう。こんなおしゃれな商品を使ってリフォームすれば、毎日の入浴タイムは楽しくなりますし、お化粧するときも力が入りますよね。しかし、問題は意外なところにありました。「この境目の部分がどうしても汚れてしまうのです。四六時中掃除しているわけにはいきませんから」おしゃれなデザインリフォームを目指してステキなレア商品を選ぶところまではいいのですが、問題はそのメンテナンス。きれいに維持するからこそおしゃれデザインを楽しめるのですが、汚くなってしまってはすべてが台無しです。この展示場ではこのような仕様にしていますが、メンテナンスを考えるのならば壁から直接出すタイプにすべきなのです。ただ、これも好き好き。こまめな掃除をいとわない覚悟があるかどうかにかかっています。設計士の立場から石井課長が強く話されていたことを最後の秘訣としましょう。これは実に人間的なことなのですが、あなたが持っているおしゃれ感覚と担当者の持つおしゃれ感覚とのずれをなくすことが肝心なことです。つまり、イメージを正確に伝えることの重要性を理解してほしいのです。筆者も住宅営業出身者ですのでよくわかるのですが、お客さんが打ちあわせ段階で想像した【真っ白な外壁】と実際に出来上がった壁を見た時に見た【真っ白な外壁】では色に微妙なずれが生じます。私の経験談ですが、あるお客さんの強い要望に従って真っ白な外壁に仕上げたところ「私はこんな色を選んだっけ?」と言われてしまったのです。結論から言うとお互いに何のミスもありませんでした。認識のずれというか感覚のずれがあったことに加えて、外壁の色を小さなサンプル板だけを見て決めたことが原因でした。この時は別にトラブルになることもなく済みましたが、こういった失敗を起こさないようにするための鉄則があります。それは、「とにかく商品の実物をあなたの目で確認すること」につきます。単価の高いキッチンなどはさすがに実物をショウルームなどで確認するとは思いますが、最新式でない限り近くのショウルームにないというケースも多々あります。なければ仕方がないのですが、後悔しないためにも多少の距離はいとわない気持ちで実物を確認しに現地まで足を運んでください。結果的におしゃれであったとしても、自分の好みもあってのおしゃれです。イメージと異なってしまっては元も子もありませんからね。リフォーム箇所別、おしゃれデザインのリフォームポイント石井課長がタオルを持っている場所は脱衣洗面所になります。展示場ということもあり、若干のタオルをサンプルとして入れるくらいしか使っていませんが、もし4人家族で脱衣洗面所をリフォームするならこの程度の収納を作るべきでしょう。【秘訣3】で洗面台の写真を掲載したように、おしゃれな洗面所リフォームを目指すならば、収納を増やして下着などの置き場に困らないように気を付けてください。棚の写真を見ていただくと中段が5枚あります。1段の高さは30cmほどは確保されています。これだけあれば4人家族であっても、バスタオルや下着置き場などを十分に収納できます。繰り返しますが、おしゃれなデザインリフォームをするには余分なものが目に入らないことが重要なのです。ついつい壁紙や洗面台を選ぶことだけに目が行ってしまうのですが、せっかくの良い商品を選んでも、脱いだ下着を入れた籠が足元を占拠していたらすべてが台無しです。もう一つの注目ポイントは壁紙。写真をもう一回見てみましょう。奥に写っている棚の話をしましたが、壁にはタイルが貼ってあります。洗面所はご承知のように湿気が非常に高い場所になります。ところが、ほとんどの家では普通のクロスを使っているのではないでしょうか。機能的にはもちろんですが、この部分を写真のようなタイルにすると洗面台が非常に映えるのです。タイルはどうしても高価になりがちですが、貼る面積が少なければ一考の余地がありますし、一部の壁だけをタイルにするリフォームも考えられます。洗面所の話をしましたが、この展示場は洗面所とお風呂がこんな感じでつながっています。一般的なお風呂をここまでリフォームでグレードアップするのは難しいとは思いますが、ここでご覧いただきたいのは次の写真です。「この眺め良いと思いませんか?」と石井課長。全く同感なのですが、たとえユニットバスであってもこの考えは通用します。周囲の家がどのように建っているかが問題ですが、「視線を遮る」ことができる角度を見つけたら、その視線を軸にリフォームをすればよいのです。「視線を遮る」とは以下のようなことです。上の写真では石井課長が外を眺めていますね。見ることができるということは、その逆もしかり。この視線の先がお隣の2階にある窓であればどうでしょうか?当然のことながら、このように外の景色をスリットの間から楽しむなどということは無理です。しかしここはそもそも2階で、隣も大きな空き地ですので覗かれるという心配はありませんが、このように外を眺められるような計画をするのであれば、外から見られないような角度と場所を見つけ出そう、となるのです。次の写真にも注目してください。おそらくはユニットバスを使ってのリフォームになるケースが多いと推測していますが、商品を選ぶ際にはこうして実物に入ってほしいのです。メーカーによる違いはもちろんですが商品によっても座り心地などが微妙に違います。あとで後悔しないように、この点だけは面倒くさがらずに実行するよう気を付けましょう。こんなトイレはいかがですか。「トイレのリフォームまでは手が回らないわ」という声も聞こえてきそうですが、トイレは毎日使う場所ですから何とかしたいですよね。この写真を見ながらおしゃれなデザインのポイントを考えていきましょう。最初にチェックしたいのはこの窓。建物の構造を調べなくてはなりませんが、電気をつけなくても昼間ならばこの程度の明るさを確保できるのです。では、次の写真を見てみましょう。このトイレを掃除するシーンをイメージしてください。便器周りにも簡単に手が届きますし、モップを使えば床も拭き残すことなく掃除ができます。また、おしゃれなトイレを演出するには、自然光と人工光の2つのシーンを楽しめるようにするべきです。女性にとってこの窓の高さは気になるかもしれませんが、おしゃれデザインという観点から考えると一考の余地はあります。今度は天井を見てみましょう。「ここのおしゃれポイントは斜め天井と間接光です」と力説する石井課長。ちょっとした工夫なのですが天井を斜めにしただけで雰囲気は大きく変わります。また、間接照明もおしゃれポイント。トイレはできるだけ明るくこうこうと照らすものという固定概念を振り払うと、こんな落ち着いた空間を造り出せるのです。おしゃれなデザインリフォームの代表格はといえば、何と言ってもキッチンでしょう。とくに女性にとっては絶対に外せない重要ポイントであるはずです。キッチンの配置としては①クローズドキッチン②対面キッチン③アイランドキッチンの3パターンに大別できます。このどれを選択するかはあなたの好みですが、今回のテーマであるおしゃれデザインをキーワードにすると、写真のようなアイランドキッチンをおすすめします。石井課長と一緒に筆者もこのキッチンを前にして立ってみたのですが、やはりアイランドキッチンはいいですね!とにかく見晴らしがいい!ただし、アイランド型キッチンは部屋のどこからも丸見えに。きれいにしておかないと、せっかくのおしゃれキッチンも台無しになってしまうこともあります。女性としては大いに悩むところだと思いますが、アイランドキッチンは一度使うと止められないくらいの満足感があるのは事実。思い切ってチャレンジする価値はありますよ。それでもこの開放感はどうでしょう。ここは展示場ですからキッチンの上に写真やカタログが置いてありますが、実際にはもっとすっきりした空間になるうえに、キッチンが中心になります。LDKの空間の場合、一般的にはいくら豪華なキッチンリフォームを行っても、あくまで中心はリビングとなるはず。しかし、今回のようにアイランド型キッチンにリフォームすると、設計の仕方によってはこれだけ存在感のあるスペースに変えることもできるのです。せっかくリフォームをするのですから常識にとらわれる必要はありません。次は部屋のリフォームに話を移しましょう。最初の写真は展示場の子ども部屋に入ったところです。いかがですか?「来場される奥様の80%以上はここに入られた瞬間に『かわいい!』を連発されるんですよね(笑)」と石井課長。それでは、女性の多くが「かわいい!」と思わず口にする要因はどこにあるのでしょうか?その理由をお尋ねしました。「やはり壁紙だと思いますね。ここは子ども部屋ということもあって少し冒険した壁紙を使いましたが、この柄が女性の心をがっちり捕まえたようです」またもう一つの要因として挙げたのが照明。この星形照明をあなたはどう思いますか?純粋にかわいらしい形をしています。さらに、なんとこれは手で押すとへこむのです。ここは子ども部屋になりますので、小さな子供が怪我をしないような素材を使用しているのです。このように部屋のおしゃれデザインリフォームのコツは壁紙と照明の使い方だそうです。では、次の写真をご覧ください。先ほどは子ども部屋ということもあったのでかわいらしいポップな壁紙でしたが、今度の写真は寝室になります。ご覧のように色のトーンを落とした壁紙を使っていますが、このように部屋のリフォームは壁紙の選択が大きく影響をしているのです。そして次の写真は同じく寝室なのですが、間接照明を使っているのがお判りでしょう。ここは寝室なので、一切の直接照明を排除してすべて間接照明でまとめてあります。直接光とは違い、間接光は微妙な陰影が部屋の中に広がるのが特徴。照明による影の効果がもっとも出るのは寝室です。部屋リフォームのおしゃれポイントをいくつか解説しましたが、やはりTPOというものは存在します。いくら赤色が好きだとしても、寝室に持ってくるのはどうでしょう……先々後悔しないような選択を心がけたいですね。RKB住宅展 小倉南 住宅展示場(引用元:NAKAYASHIKI 戸建て事業部 HOUSING SEC. )一般的には外壁の塗り直しとなるのですが、予算に余裕があるのならばウッドデッキを新設したり、屋根材まで一気に変える選択もあります。ただ、ここでは外壁の塗り直しに話を絞りましょう。通常は新築してから10年が塗り直しの目安とお考えください。30坪程度の住宅でも費用は150万円程度にはなるので、絶対に後悔をしたくないリフォームといえます。「おしゃれな外壁リフォームを目指していたのにイメージが全く違う(泣)」とならないポイントを引き続き石井課長にお聞きしました。「外壁リフォームのトラブルは、打ち合わせ時のイメージと仕上がりが異なるというものが大半です」これには筆者も同感です。外壁の塗り替えリフォームをしたことがあるのですが、その打ち合わせの際に立ち会った女性のインテリアコーディネーターはお客さんにこうアドバイスしていました。「お客さんが選んだこの色で実際に施工した案件がありますのでそこを見て下さい。そのうえで最終的な決断をした方がいいですよ」狭い事務所で見るサンプル版と実際に施工されたものとでは印象が大きく異なることを知っているからです。さらに徹底するのであれば、晴天、荒天、夜間と時間や気象条件が異なる状況で外壁をチェックできるとなおよいでしょう!まとめ現在住んでいる家が古くなったり、あるいは中古住宅を購入したりすると、どうしても古い部分や傷んだ部分に目が行きリフォームをしたくなります。ただ、どうせリフォームをするのであればおしゃれな仕上がりにしたいと願うのは誰しもが同じこと。同じ金額であればデザイン性の高いリフォームをして満足したいものですね。【取材協力福岡県北九州市㈱なかやしき】このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。名古屋市立菊里高校卒業。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年03月12日スケルトンリフォームはリフォーム工事の中でも最大規模の工事です。ここまでくると「いっそのこと建て替えた方がいいかな?」と悩むラインに入ってきます。冷静に考えると建て替えた方がメリットの大きいケースも出てきますが、一般的にはスケルトンリフォームのほうがその工事金額も建て替え工事よりも大きく減額されます。また、古民家リフォームのような骨組みを意図的に残したいと考える場合にはスケルトンリフォームの出番となるのです。メリットやその費用などを詳しく説明していきます。「スケルトンリフォーム」や「フルリフォーム」とは?この2つの言葉について改めて考えたことはなかったのですが、現場を知っている側からいうと以下のようなニュアンスになります。●スケルトン骨組みだけを残すという意味合いですので、ひとまず内装をすべて引っ剥がして工事をスタートさせます。●フルリフォームスケルトンよりは若干弱いニュアンスかな……という程度でしょうか。同じと言えば同じと言ってもいいくらい大きく差があるものではないように感じます。一見すると同じような内容に見えますが、この二つは微妙にニュアンスが異なります。スケルトンリフォームはその名の通り、骨組だけを残して室内を完全に取り払って行う大規模リフォームだとお考えください。感覚的にはほぼ建て替えと認識していいでしょう。それに対してリノベーションは、現在の建物の特性や特徴を生かしながらさらに発展させるものになります。スケルトンリフォームの3つのメリットリフォームをするときに、スケルトンリフォームが選ばれる特長的な理由を3つご紹介します。古民家リフォームがその代表格でしょう。古民家には今では伐採不可能な太くて立派な梁が多数使われているケースが一般的です。建て替えしてはもったないし、単なるリフォームではその木を活かすこともできなければ魅せることにも適していません。このようなときにこそ、立派な梁や柱だけを残すスケルトンリフォームは向いているのです。2つ目の理由はこれ。とくに一戸建てをスケルトンリフォームをするケースでは、この理由が多い傾向にあると私は思います。費用については後で詳説しますが、暮らし始めると完全に以前の環境とは一新されますし、外観までリフォームをするので建て替えた場合に受ける印象と相違がなくなるからです。和室だけをリフォームしたいなどの1部屋単位での変更であれば問題ないのですが、3部屋を一つにまとめたいなど間取りを根本的に変更したいケースでは、室内の壁などをすべて取り払って設計する方が合理的だからです。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!スケルトンリフォームが向かない家は?在来工法など一般的な木造住宅の工法で建築された家は問題ないのですが、2×4やその他のプレハブ工法などでの建築物は要注意です。2×4はパネル工法とも言われるのですが、建物がパネルで構成されていて、それが建築物を支える役目もしています。この工法ではすべての壁が壁構造となっているので、その性質からたとえ1枚でも壁を除去するのが極めて困難だからです。ですから、中古物件を購入する際には、その工法をチェックするのは必須事項となります。当初はリフォームの意思がなくても、購入後にスケルトンリフォームに予定が変更することもあるでしょう。部屋の部分リフォームならば大きな問題は発生しないと私は考えますが、スケルトンリフォームをする場合はその内容によっては最新の建築基準を満たさないケースも出てきます。希望の間取りを入れ込もうとしても、それらの負荷に建物が耐えられないわけです。こうなると、我慢をしたリフォームとなり、せっかくのスケルトンリフォームも台無しです。ちなみにこの昭和56年というのは、この年を境に建物の耐震基準が変わったのです。ですから、昭和56年以降の建物であれば、柱などが強化されているのでスケルトンリフォームにも構造上対応しやすいとお考えください。ただ、昭和56年以降建築の中古住宅は耐震性が担保されている分、購入費用も高くなることも覚えておくとよいでしょう。スケルトンリフォームにかかる費用スケルトンリフォームをする場合、戸建てとマンションでそれぞれどのくらいの費用がかかるのでしょうか?30坪~40坪程度の一戸建てを想定しますが、700万〜1500万円がボリュームゾーンと思われます。ただし水回りの位置を大幅に変更するなど、水道の配管変更まで伴う工事を入れると、どうしても費用は上がります。25坪程度のマンションを想定します。戸建てと比較して面積が少なくなるのと、基本的には2階部分がないので工事個所が一か所に集中するので有利に働きます。こういった点から工事費用をいくらか抑えることができ、その費用は700万円~1200万円くらいでしょう。また戸建ての場合は、工事内容によって足場を組む必要があり、特に外壁リフォームをする場合は必ず家の周りに足場を組みますが、この費用がばかにならないのです。内容別のスケルトンリフォームの費用相場一戸建ての主寝室(8畳程度)をスケルトンリフォームした事例を例にとります。比較的簡単な工事でしたが、かかった費用は既存の壁などの撤去費用もすべて込みで55万円でした。一例になりますので基準になりにくいかもしれませんが、実例なのでご紹介しました。また、間取りを少しだけ変更するスケルトンリフォームも考えられますが、間取りを一部変更する程度であれば、大掛かりな工事にはならないのでやはり30万~50万円で収まるケースが多いでしょう。この広さのスケルトンリフォームは、費用と工期がどうしてもかさんできます。面積に換算すると50㎡~80㎡と思われますが、この数字を元に費用を導き出すと、100万円~500万円の相場ではないでしょうか。幅が大きいですが、この広さになると導入する住宅設備機器のグレードで大きく値が変わるからです。水回りが絡むスケルトンリフォームはさらに大掛かりになるので、少しだけ慎重に臨みましょう。費用面で1000万円~1800万円です。先ほど同様に値段の幅が大きくなるのは同じような理由からです。二世帯住宅への変更となると、内容によっては大きな金額になります。もっとも費用が掛かるケースは、玄関、風呂、キッチン、トイレなどを完全に2世帯分作る場合。これを完全二世帯住宅と言いますが、通常はキッチンだけは2世帯共通にします。しかし、このケースではキッチンを余分に1台設置することになるわけです。こうなると水道管の新設工事が発生します。もちろん、上水道に加えて下水道の配管も必要ですよね。さらにシステムキッチン本体の価格も丸々かかってくるのです。簡単に見積もっただけでも、ざっと150万円は増える計算になりますね。50坪の住宅をスケルトンリフォームするのであれば坪単価を3万円上げる要因となります。キッチンだけでもこうなるのですから、トイレ、玄関、風呂となっていけばその費用の上がり方も想像がつくでしょう。ここまで前置きしたうえで申し上げますが、50坪程度の二世帯住宅スケルトンリフォーム価格の目安は、1500万円~3000万円と思われます。ただし、この3000万円を言う数字もとりあえずの上限を切らせていただいただけで、贅沢なものを入れたり、親のことを考えて階段の勾配を緩やかにした特殊な階段を創ればどんどん値が上がってしまいます。また、昔は特殊な事例でしたが、最近では2世帯住宅建築時に室内エレベーターの導入事例も急速に増えてきました。高価なことに加えてメンテナンス費用もかさむのですが、一考の余地はありますのでご検討ください。条件があうなら費用も抑えられるスケルトンリフォームスケルトンリフォームなる言葉を初めて私が聞いたのは1996年のこと。長谷工コーポレーションで専務を務められていた方のご自宅で「マンションも戸建てもスケルトンリフォームが当たり前の時代になりますよ」と、登山が大好きという奥様からこの言葉が出てきました。みなさんに説明した3つのメリットに加えて、安価な中古マンションが将来的にはたくさん市場に流通するということを理論立てて話をされていたので今でも鮮明に覚えています。賃貸ではなく、マンションや戸建の購入を検討されている方にもスケルトンリフォームはおすすめなのです。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。名古屋市立菊里高校卒業。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年03月12日あなたはどんなダイニングで家族と食事を共にしていますか?リフォームなんて考えたことのないステキな空間かもしれません。しかし、普段は意識していなくてもふとしたときに使いにくい、過ごしにくいと思う方は意外に多いのではないでしょうか?また、どうせダイニングリフォームをするのなら、家事の負担が少しでも軽減するような工夫も取り入れたいですよね。そんな視点も織り込んで、おすすめのリフォーム箇所や費用を紹介していきます。ダイニングは家族が集まる大切な空間!いま一度ゆっくりろご自宅のダイニングを見渡してみてください。長年住んでいて汚れが目立ってきたり、収納が少なく片付かないままのものがあったり、移動するたびに誰かとぶつかったり……そういうことはありませんか?ダイニングは食事をするところなので、家族が集まってくる大事な空間です。ダイニングをリフォームすれば家事の負担を軽減するのはもちろん、見た目や雰囲気も変わるため生活が一変しますよ。おすすめリフォーム箇所1. 負担軽減の横綱は「動線の充実」これは当然のことでしょう。水回りに代表されるように、動線が悪い家はとにかく住みにくいことには異論がないでしょう。例えばキッチンからダイニングへ行くのにドアを2回も開けて通らないとだめだったらどうですか?普通はないケースですが、これでは使い勝手が悪くてどうしようもならないはずです。その反対に、一般的によく言われるところの「水回りは一直線の動線」はどんな奥様に聞いても好評です。【水回りは一直線の動線】と何気なく書いてしまいましたが、この言葉の意味を簡単に解説しておきましょう。対面キッチンの前に立つ自分を頭の中で想像してください。前を見るとリビングがあり、そこではご主人やお子さんがくつろいでいます。そんな状況で右を見ると、脱衣洗面所がありその先にはお風呂までもが見通せるとします。こういう設計のことを一直線の水回り動線というのです。つまり、「キッチン⇒脱衣洗面所⇒風呂」と連続していて、最短距離での移動が可能となるわけです。ところで、水回りのリフォーム動線を検討するときに調べてほしいことがあます。今お住まいのお宅において、ダイニングからキッチンへの距離(歩数)、ダイニングから食器棚までの距離(歩数)を計ってほしいのです。そのうえでリフォームプランを練り、そのプランが現況より歩数が少なくて済むかどうかを見てください。やってみるとわかりますが、リフォーム後に「動線がよくなった気がする」と感じるはずです。おすすめリフォーム箇所2. 「壁紙」はかわいく楽しいものにダイニングはテーブルを置いて家族が食事する場所です。そして、それぞれの家族が座る場所もほぼ決まっているのが一般的です。つまり、食事の最中にあなたが見ている景色と、他の家族が見ているのとは違うのです。壁紙の張り替えはダイニングの気分一新にはもってこい。値段も知れていますので是非やっていただきたいリフォームです。まずは家族全員の定位置に座って壁紙を眺めてみましょう。明るい時間に見てみてください。そして夜であれば照明をつけて再び眺めるのです。そうするといろいろと見えてくるもの。「主人の席から見ると壁にいろいろと貼り紙があって落ち着かない感じがするわね」「上のお姉ちゃんの席から見える壁は無味乾燥かしら?」とそれぞれの席から壁紙を見てどんな種類のものを使えばよいのかじっくり考えましょう。壁紙の張替え費用ですが、ダイニングだけならば4~5万円で足りると思います。この程度の費用で気分が一新できるのですから、かなり費用対効果の高いダイニングリフォームだと私は思います。おすすめリフォーム箇所3. 「床」張り替えで気分一新!床暖房も◎壁紙の次は足元に視線を転じてみましょう。今はどんな床になっていますか?一般的なフローリングの方が多いかもしれませんが、古い家になると塩ビのような素材かもしれませんし、また畳の上で座って食事をしているご家庭もあるでしょう。どんな床材を選ぶかはあなたの好みとなりますが、予算が許すのならばやってほしいのが床暖房。この記事を書いているのは2月の厳冬期ですが、あなたの家のダイニングは暖かいですか?足元が深々と冷えるようなことはないですか?いくら暖かい鍋を囲んでいても、足元が寒ければゆったりしていられないとは思いませんか?「今は平気だわよ」という声も聞こえてきそうですが、実際に床暖房を使ったらその圧倒的な威力で手放せなくなるのは間違いないです。費用はおおよそ40万円前後を見てほしいのですが、この経費で冬場の足元はぽっかぽか。リフォームする価値は大いにありでしょう。おすすめリフォーム箇所4. 「窓」もこの際変えてみませんか?ダイニングには窓が欲しいです。特に朝でさえも日が当たらないようなダイニングはちょっと寂しい……と思いませんか?もともと窓がないリビングを使っている方にとっては「リフォームして窓を作ろう!」とはなかなか思いが至らないもの。しかし、設計上許せば、問題なく窓を作ることはできるのです。また、今のダイニングに窓があるとしても、もっと違う窓にするのも一考ではないでしょうか。一般的なリフォームは既存の窓を入れ替えるものだと推測できます。この場合の費用は、凝ったデザインのアーチ型の窓でもない限りさほどのお金は掛かりません。安ければ10万円程度でしょうし、性能の良いものであっても20万円も見ればけっこう良い商品を選べます。筋交いが入っていて大きな窓を取れない状況であっても、小窓程度であれば何とかなります。いずれにしても壁を壊す工事が発生しますので、20万円〜40万円ほどはみてください。ただし50年、60年といった築年数が深い場合は、壁の中がどういう状態になっているのかが予測不能です。壊した結果によってはもう少し費用が掛かるケースもあるので、業者さんと事前にしっかり話し合ってください。おすすめリフォーム箇所5. 手が届く範囲に「収納」を設けよう今暮らしている家のダイニングはすっきりしていますか?ひょっとすると、テーブルのすみに新聞や雑誌が押し込められていたり、その他の細々したものの置き場になっていませんか?もし当てはまると感じるならば、それらをしまうスペースを手の届く範囲に作ることをおすすめします。新聞や雑誌を収納する場所を壁際に設置するだけでダイニングテーブルはすっきり。しかも手の届く範囲にあるというのが肝。ただ、そういった新聞や雑誌を決まった場所に仕舞う癖を付けなければ何の意味のないですがね(笑)それでは、もっともお手軽な収納である、マガジンラックを取り付けた場合の費用目安をお教えしましょう。週刊誌4~5冊、新聞の朝刊を2~3部収納できる程度を想定しますが、工事費込みで3~4万円で済むと思います。マガジンラックの質によって金額は上下しますが、それよりもマガジンラックを埋め込む側の壁の中が気になりますね。中に柱や構造に影響を及ぼすものがあれば触ることはできませんし、壁が薄いとマガジンラックを埋め込みだけの奥行きを確保できないケースも出てきますので業者に相談してみましょう。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!ダイニングリフォームの事例を紹介千葉にお住いのDさんを取材したことがあります。ビデオ取材にも快く応じてくれたのですが、こちらのお宅はとても面白いケースでした。「ダイニングをリフォームする予定など全くなかったんですよ(笑)」奥さんはこう話すのです。よくよく聞いてみると、当初は子ども部屋の壁紙貼り換えのみの予定だったそうです。自宅にやってきたのは、新築をした住宅会社のリフォーム担当営業マン。まずは2階にある娘の部屋に行き現地調査を完了。その後に1階のダイニングテーブルでお茶を飲みながら雑談をしたそうです。「このあたりは結構雑然としちゃうのよね」ダイニングテーブル周りの何とも雑然とした様子をネタに、奥さんが営業マンにこう話したのがきっかけだそうです。あれやこれやと営業マンと話をするうちに「(ダイニングのリフォームも)ちょっと考えてみるかな……」という経緯。ここに写真を掲載できないのが心苦しいのですが、工事前の雑然としたリビングが信じられないくらいに激変。とにかくすっきりと整理されているのに加え、照明を明るくし、壁紙を張り替え、床暖房に床の張替えというフルコースだったこともあり、以前のダイニングとはまったく違っていました。数多くの事例を見ている私はわかるのですが、当初の予定では考えていなかった場所をリフォームするケースが物凄く多いのです。リフォーム業者としても、正直なところそちらへ持っていきたいということを心の中では思っています。ただ、優良業者は心ではそうは思っていても、しっかりとお客さんの意思を尊重するのでご心配なく。その逆に悪徳リフォーム会社ほど無理やりに押し込んでくるので、そのような営業マンはきっぱりと突き放してください。ダイニングを変えれば生活も一変します!ダイニングというのは毎日必ず使う場所ですし、朝食をしっかり摂る家庭ならば、1日のスタートの場でもあります。そんな場所が、暗くて、狭くて、テーブルの上に雑誌が置いてあり、そのうえ照明まで陰気なものだと気が滅入ります。ダイニングリフォームは、生活を一変させるほどの力を秘めたリフォーム箇所だと私は断言します。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年03月11日夫婦関係が破綻した場合、すぐに離婚するのではなく別居期間をおくことは多いと思います。離婚前の別居でも生活費の請求は可能です。ここでは、「婚姻費用」と呼ばれる生活費の請求方法や、生活費の相場がわかる「婚姻費用算定表」について説明します。離婚前に請求できる「婚姻費用」とは?婚姻費用とは結婚生活から生じる費用のことで、主に夫婦が別居したときに問題になります。婚姻費用は結婚している間の生活費婚姻費用は、夫婦と未成年の子供にかかる生活費です。衣食住にかかる費用だけでなく、教育費や医療費、交際費なども婚姻費用に含まれます。夫婦は助け合って生活するのが前提ですから、婚姻費用は、夫と妻で公平に分担しなければなりません。妻が専業主婦の場合には、自分で生活費を稼ぐことができませんから、夫が当然に妻や子供の生活費を払うことになります。妻が働いていても、夫の方が収入が多いなら、妻の生活費をいくらかは負担しなければならないということです。別居しても婚姻費用は分担する必要がある別居しても、夫婦である限り、婚姻費用の分担義務はなくなりません。夫婦関係が破綻して別居した場合でも、婚姻関係を継続していれば、婚姻費用の分担を請求できます。たとえば、夫の方が収入が多い場合、夫と妻のどちらが出て行ったとしても、妻は自分や子供にかかる生活費を夫に請求できます。妻が実家に戻ったとしても、離婚していないのであれば、妻から夫に対して婚姻費用を請求することは可能です。夫婦のみの場合でも婚姻費用は請求できる婚姻費用は、養育費のように、子供がいなければ請求できないものではありません。子供がいない夫婦が別居した場合でも、婚姻費用は請求できます。妻が働いていても、夫の方が収入が多ければ、生活費の一部を夫に負担してもらえるということです。婚姻費用の性質とは?婚姻費用の分担は、夫婦が助け合うという相互扶助義務に基づくものです。夫婦が助け合う義務とはどのような義務なのかを知っておきましょう。扶養義務の2つの種類自力で生活できない人に対しては、親族が経済的援助をする義務(扶養義務)を負うことがあります。扶養義務には、「生活保持義務」と「生活扶助義務」の2種類があり、それぞれで求められる援助の程度が違います。生活保持義務を負う場合には、自分の生活に余裕がなくても、相手を援助しなければなりません。一方、扶養義務が生活扶助義務である場合には、自分に余裕がある範囲内で相手を助ければよいとされています。つまり、生活保持義務の方が、生活扶助義務に比べて重いということです。生活が苦しくても婚姻費用を払う義務はある婚姻費用分担義務は、扶養義務のうち重い方の生活保持義務になります。収入が少ないことを理由に婚姻費用の支払いを免れるということはありません。「余裕がないから生活費を払えない」と言われても、あきらめずに請求しましょう。婚姻費用を請求する方法は?婚姻費用を請求する場合、裁判外(話し合い)で請求する方法と、調停を申し立てる方法があります。話し合いで請求婚姻費用を請求したい場合、まずは話し合いを試みましょう。ただし、口約束では不安です。別居する場合には、婚姻費用について合意した内容を「別居合意書」等の書面にしておきましょう。別居合意書を公正証書にしておくとさらに安心です。婚姻費用分担請求調停を申し立てる相手が任意に生活費を払ってくれない場合には、家庭裁判所に婚姻費用分担請求調停を申し立てることができます。婚姻費用分担請求調停では、家庭裁判所の調停委員が夫婦の間に入って意見の調整を行ってくれます。話し合いがまとまれば、調停成立です。調停で合意できない場合には、審判により婚姻費用が決定します。婚姻費用の計算方法婚姻費用を計算するときには、「標準算定方式」と呼ばれる方法を使います。標準算定方式では、生活保持義務の考え方にもとづき、夫婦と子供が同居している状態を仮定して生活費を算出します。算出された生活費を按分する形で、夫、妻の分担額が決まります。標準算定方式による婚姻費用の計算の具体的な流れは、次のとおりです。1. 夫婦の基礎収入を出して合計する基礎収入とは、税込年収に一定の割合をかけたものです。一定の割合とは、給与所得者の場合には0.34~0.42で、年収によって変わります。夫婦それぞれについて基礎収入を出し、合計して世帯収入とします。なお、基礎収入割合の具体的な算出方法について明確な基準はありませんが、以下の計算例では「家庭裁判月報」(62巻11号)に掲載の次の表を引用しています。計算例夫:年収600万円の場合の基礎収入→600万円×0.37=222万円妻:年収120万円の場合の基礎収入→120万円×0.41=49万2,000円世帯収入:222万円+49万2,000円=271万2,000円2. 権利者世帯・義務者世帯の生活指数を出す権利者とは婚姻費用をもらう側(多くは妻)で、義務者とは婚姻費用を払う側(多くは夫)です。生活指数は、成人が必要とする生活費を100とし、0~14歳までは55、15~19歳までは90となります。権利者世帯、義務者世帯のそれぞれの生活指数を計算します。計算例権利者世帯:妻と3歳の子供→100+55=155義務者世帯:夫のみ→100全体の生活指数:155+100=2553. 世帯収入(夫婦の基礎収入合計)を生活指数に応じて振り分ける世帯収入(夫婦の基礎収入合計)を生活指数で按分し、権利者、義務者それぞれの分担額を割り出します。権利者の分担額から、権利者の基礎収入額を差し引きした額が、義務者に請求できる金額です。計算例権利者の分担額=世帯収入 × 権利者世帯の生活指数/全体の生活指数=271万2,000円× 155/255=約164万8,000円(年額)→権利者が請求できる1か月あたりの金額(164万8,000円-49万2,000円)÷12=約9万6,000円婚姻費用の相場を簡単に知るには、婚姻費用算定表を活用しよう!上に書いたとおり、婚姻費用の計算方法はやや複雑です。婚姻費用の相場を簡単に知りたいなら、婚姻費用算定表を活用しましょう。婚姻費用算定表とは?婚姻費用算定表は、婚姻費用を簡易迅速に計算することを目的にした算定表です。東京家庭裁判所と大阪家庭裁判所の裁判官が中心となって組織されている東京・大阪養育費等研究会が平成15年に公表したものですが、現在は実務で幅広く利用されています。婚姻費用算定表は、裁判所のホームページでも見ることができるので、生活費の話し合いの際に活用しましょう。婚姻費用算定表の見方婚姻費用算定表の見方は、次のとおりです。1. 該当する表を選ぶ婚姻費用算定表には、「夫婦のみの表」「子1人表」「子2人表」「子3人表」があります。子がいる場合の表は、子供の年齢によっても種類が分かれます。まず、自分の家庭がどの表に該当するかを選びましょう。なお、子供が4人以上いる場合や、義務者と一緒に住む子供がいる場合には、算定表は使えません。元々の計算式(※上記「婚姻費用の計算方法」参照)に当てはめて計算しましょう。2. 権利者、義務者の年収を確認婚姻費用算定表では、縦軸が義務者の年収、横軸が権利者の年収となっており、給与所得者と自営業者で区別されています。夫婦それぞれの年収がどこの線に該当するかを確認しましょう。給与所得者の年収は、手取りではなく、保険料や税金を差し引く前の税込年収です。源泉徴収票の「支払金額」を見れば確認できます。自営業者の年収は、原則として確定申告書の「課税される所得金額」です。ただし、税法上控除されているけれど実際に支出されていない費用(基礎控除、青色申告控除、現実に支払われていない専従者給与など)については加算する扱いになります。3. 2本の線が交差したところの金額を確認権利者、義務者それぞれの年収の線が交差したところの金額が、権利者から義務者に請求できる金額です。まとめ離婚前に別居する場合、生活費として請求できる金額を知るために、婚姻費用算定表を活用できます。なお、婚姻費用算定表はあくまで標準的なケースを想定した表で、個別の事情については別途考慮した方が良いことがあります。婚姻費用の金額に不安があるなら、弁護士などの専門家に相談するようにしましょう。
2019年03月02日いうまでもなくリビングは家族が最も長い時間集う場所であり、家族全員がくつろぐ場所でもあります。また、親せき、友人、知人を招き入れる空間ともなります。これだけを考えても、リビングを快適な状態に保つことがどれだけ重要で、なおかつどれだけ生活を豊かにするのか明白でしょう。ただし、リビングのリフォームはどうしても大掛かりにもなり、その費用も安くはありません。ここでは、費用面やリフォームのポイントにフォーカスをし紹介していきます。リビングのリフォームでもっと使いやすく快適な生活空間を作り出そう!「今のリビングの使い勝手はいかがですか?」この質問に即答で「はい!」と答えられる方はまれでしょう。ほとんどの方は満足していないはずです。もっとも多い不満な点は動線。とくに昔の住宅におけるリビングは、客間として完全に独立した形式のものが主流でした。築50年以上の物件ではその多くがこれに当てはまります。それより新しくなると、キッチンやダイニングと同じ空間に同じ配置をする間取りも目立ってきましたが、それでも対面キッチンはまだまだ少なく、家族がリビングでくつろいでいるときに奥さんは背中を向けて台所に立つという塩梅です。このほかにも使い勝手の悪いリビングは多いのですが、これを解消するためにやってほしいリフォームは、水回り動線の回遊プランでしょう。一見するとキッチン動線の話をしているように思われそうですが、リビングを快適にする一つの考え方として重要となります。奥さんがお菓子とお茶を家族に出すシーンを想像してください。キッチンからの動線がよくないと、結果的にリビングの使い勝手が悪いと感じるはずですリビングにいるとき来客のチャイムが鳴りました。この時の動きを考えても、やはり動線が重要となります。くつろぎや居心地を重視したリビングのリフォーム絶対に外せない大きなポイントは照明。照明に凝ったリフォームをすれば、リビングはくつろぎの間となり、居心地もその分だけ大幅にアップします。リビングの照明で大事なことがあります。これは「明るい照明」と「暗い照明」を併設して設置することです。暗い照明というのは、薄暗い雰囲気のあるバーのようなイメージで兆候を絞った照明のこと。明るい照明とはごく一般的な天井付けの商品をイメージしてもらえれば大丈夫。予算が許せば天井埋め込み型を検討するのもいいでしょう!そして、間接照明は必須ですね。天井の照明を消しても、壁際の間接照明があればリビングは一転してくつろぎの空間となります。小さな文字を読んだり、家族で食事を摂る時は明るい照明にして、その後の家族団らんや音楽を聴いてまどろむ時などは、トーンをグッと落とした間接照明を使用するのです。リビングの収納を増設してすっきり見せるリフォームリビングがごちゃついて落ち着きがなくなる最大の要因は収納不足。収納がないので仕方なしにものをあちらこちらに置いてしまうのです。例えば新聞や雑誌。これは壁際にマガジンラックを創れば問題解決。簡単なリフォームです。もし、それさえも隠したいのならば、戸を付けたスペースを設ければこれまた問題解決。こうしてどんどんとものを隠していけばいいのです。ここで気を付けたいことがあります。【どんどん隠せばいい】と書きましたが、むやみやたらに収納を作れば良いというものではありません。まず整理してほしいのは、現状のリビングチェック。あなたの自宅のリビングを見渡してください。そこで目に付いたものは何ですか?つまり、そこで目に入ったものの大多数の存在が、リビングをすっきり見せない原因となっているのです。その“もの”たちを片付けられるくらいの収納があればよいのです。リビングの雰囲気を変えられるリフォーム前述したようにやはり照明のリフォームが手っ取り早く雰囲気を変えてくれます。天井付の直接光と壁付の間接光がとても有効と紹介しましたが、もう一点忘れがちなポイントをお伝えしておくと手元に調光器を置いておくことでしょう。いちいち壁際に行って調光するのは億劫ですからね。リビングリフォームの際に「カーテンは後から考えよう」という方が多いのですが、これは大きな間違い。まず意識していただきたいことは、カーテンの選択がリビングのイメージを大きく変えるという事実です。そのための必須工事はカーテンボックス。天井に設置して底から下に長いカーテンを垂らしてください。豪華に見せるコツは通常よりも長めにすることですよ。リビングがごちゃつく原因の一つは壁においてあるさまざまな家具の存在です。何もないリビングは、一般的に長方形の空間ですっきり感じますよね?それは何もなくすべてが面一だからです。ところが生活を始めると家具などを置かざるえないので、この面一が崩れて凸凹面になってしまうのです。それならば、はじめからリフォームをするときに意識して面一を造り出せば、結果としてリビングの雰囲気を大きく変えることができます。具体的には壁一面に造り付けの収納を取り付けることです。ドアを天井までのハイドアにすれば見た目がすっきりする上におしゃれ感も増幅。そしてテレビはもちろん壁掛け。そしてもっともうっとうし配線類もしっかりしまい込めば完璧ですね。リビングリフォームにかかる費用の相場これも一概にはまとめられないのですが、実際に工事を行ったデータを参照すると、50万円~250万円がボリュームゾーンといえるでしょう。50万円以上と書きましたが、もちろんこれ以下でも可能ですのでご安心ください。ただし、50万円以下のケースは壁紙の交換と一般的なフローリング材の交換といったところまでです。これだけでもイメージは変わりますが、できることならば照明を変え、そして収納まで手を伸ばしたいところです。費用は100万円前後からそれを超える金額になってしまいますが、お金をかける価値は十分にあるのでご検討ください。費用に余裕があるのならば、ここまで書いてきたような内容をすべて網羅したリフォームがおすすめです。これには素敵なカーテンももちろん含みますが、このクラスであれば総額で200万円~350万円でしょう。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!過ごす時間の多いリビングこそリフォームで居心地をよくリビングリフォームの計画をしだしたらキリがありません。カーテンもおしゃれなドレープ調にしたいな~などとどんどんイメージは膨らみます。また、小さなお子さんがいる家庭ならば「今は良いけど思春期になって子どもが子ども部屋に引きこもるような事態は避けたい」とお考えの方も多いでしょう。それならなおさらのことリビングを快適にして、子どももリビングに降りてくるような空間を作るべきです。それほど重要な意味を持つのがリビングです。キッチンの交換だけをするリフォームやトイレリフォームで便器だけを交換するような物を取り換えるリフォームも重要ですが、家族が自然と一か所に集まるようなリフォームも大変意味のあるリフォームだとは思いませんか?プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年03月01日日常生活で毎日歩くのが廊下。その床が歩くたびにきしんだり、たわんだりしたらたまりませんね。2階建ての一戸建てを例にとると、平均的に全面積の10%程度が廊下になります。そんな廊下に問題発生となればすぐにリフォームを検討すべきでしょう。リフォームの内容や費用について紹介します!廊下の床がたわむ、きしむなら、リフォームの必要あり!?もし床が歩くたびに感じる、きしみやたわみを放置するとどうなるか?建築後20年程度の家だと仮定すると、この段階で問題が発生するとここから10年もすれば床が抜け落ちても不思議ではありません。「それはオーバーでしょ?」と言う声も聞こえてきそうですが、廊下の床に問題が発生している場合、シロアリ被害のケースも十分に考えられます。そう考えると、最悪のケースでは床が抜け落ちても決して不思議ではないのです。廊下を歩いていつもと違う音がした、あるいはきしみを感じた、たわんだような気がしたら迷わずすぐに相談をしてください。廊下の床リフォームきしみなどの原因はもちろん床にあるのですが、その多くは経年劣化によるものです。根太(ねだ)といわれる木が床を支えているのですが、この木の耐性が弱くなればたわんできますよね。また、床を支えている束(つか)というつっかえ棒のようなものにも着目しましょう。この棒状のものがゆがんだり、場合によっては基礎からすれて横倒しになっているかもしれません。このように、根太と束の異常が問題を発生させている場合は、ここをリフォームすればいいのです。工期ですが4日から2週間を見てください。意外と長くかかるのは、年数の経過した住宅の床下ほど予測できない場所はないからです。リフォーム費用もその幅がとても広くなります。例えば根太などに問題がなく表面に貼ってあるフローリング材の劣化のみであれば、該当箇所を引きはがして新しいフローリングを貼れば終わりです。しかし、根太の腐りがあったり、さらにその下の束に何らかの問題が発生していたら大事。費用は簡単に100万を超えていきます。床鳴りなどの問題は表面的な軽い問題なのか、患部が奥深く床下まで行っているのかが、専門家でも時間をかけなくてはわかりません。人間に置き換えてもらいたいのですが、もし胃痛が長らく続いたとしたらどうしますか?ただの胃痛かもしれませんが、深刻な病かもしれません。こうした場合、私であれば迷わず医者に行って胃カメラを飲みますね。そこで何ともなければ良し。もし重病であったとしても、早期発見にてそれで良し。となるのが普通です。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!あわせてしたい廊下リフォーム●施工内容床リフォームをせっかくしたのならば壁材も変えたいと欲が出てきて当然です。簡単に済ますならば壁紙を変えるだけでもいいでしょう。壁紙の変更ならばさほど費用はかかりませんので、気分一新のためにもやってみてはいかがですか。そして、通常のクロスでもいいのですが、もともとの壁材が土壁や塗り壁の類であるならば、そのテイストをそのまま生かして漆喰の壁にしたりここ数年来話題の珪藻土に変えるのもいいでしょう。特に珪藻土は私のおすすめ。最近はバスマットとして珪藻土がホームセンターなどで普通に販売されています。我が家も珪藻土バスマットを使用していますが、驚異の吸水力には脱帽です。その吸水力(調湿力)をもった珪藻土を廊下の壁に使用すると、明らかに体感湿度が適正化され、快適な生活空間を作り出します。●費用20mもあるような廊下は想定していませんが、玄関を入って見える範囲の一般的な面積を、珪藻土を使った壁にリフォームする場合を考えますと、おおよそ8万円~15万円でしょう。●ポイント玄関ホールだけではなく見えない部分や2階にも廊下はあると思います。しかし、1階廊下は来客の目にも触れますし、家族として毎日の帰宅すぐに目にする空間です。この空間にある壁が珪藻土の壁に生まれ変わったら、見た目もそうですが体感としても実に爽やかな感じを受けるでしょう。また、廊下の床材だけを新調しても、古い壁材との同居となりますので、その違和感はどうしてもぬぐえません。ここは、一念発起して床鳴りをこれ幸いとして、壁のリフォームまでもやりましょう。●施工内容手すりは廊下の長さ分をつけるのが基本的ですが、廊下幅がある玄関であれば、両側につけるのがおすすめ。実際に暮らしている方の意見を聞いても明らかなことです。また、足元灯の設置を並行して工事すると、転倒の危険性を激減させますので、廊下のリフォーム時にはぜひ一緒に検討をしてほしい工事です。足元灯と同じくらい重要なのが手元灯です。足元がふらついて転倒する危険性は理解できるのですが、実際には手すりの掴みそこないも隠れた転倒要因なのです。ですから、手すりの位置を明確にする光源と、足元を照らす光源の2つを押さえるとよりよいでしょう!●費用8万円〜20万円でお考えください。ただ、昔と違って手すりにもさまざまな工夫を凝らした手すりが増えてきました。持ち手の滑り止めもいろいろ。ショウルームなどでの体感してみてください。●ポイント手すりと灯りはとても有効なバリアフリーリフォームの一つ。年を取ればわかるのですが、手元足元を照らす光があり、手すりが廊下の両側についている安心感は半端ないものがあります。ただ、一番注意してほしいのがその高さ。身長はもちろんですが、利き腕も違いますよね。さらには、手すりの握り方によっては、痛くてしかたない体の部位があるかもしれません。工事を発注する前に、廊下に実際に立ちどの高さが適切な手すり位置なのかをシミュレーションしてください。手すりで失敗しないコツは、現場でのシミュレーションがすべてです。・施工内容あなたの家には土間がありますか?玄関も土間の一種です。ただ、一般的な家では【土間=玄関】となり、その他の部分で土間は見受けられません。でも、この土間というのは考え方によっては実に使いやすい空間となります。【土足で入れる収納】と私は位置づけていますが、たとえば大事な自転車をあなたが持っていたら、これをどこに置きますか?雨ざらしにしたくないので室内に入れたいところですが、あいにく玄関に置くのはいくら何でも邪魔すぎます。ではどうすればいいのか……答えは簡単です。廊下に余裕があることが条件とはなりますが、廊下の一部を玄関の土間にリフォームしてしまえばいいのです。つまり、廊下の面積を減らして玄関土間の面積を広げるのです。こうすれば、大事な自転車を雨ざらしにすることもなく、盗難の可能性もなくなり、なおかつ劣化速度も落とすことができます。●費用3畳程度の広さを拡張するのであれば20万円〜30万円で済みます。●ポイント最近の新築住宅でも玄関土間を広くとったプランが顕著に目立ってきました。その使い勝手の良さが浸透してきた結果といえるでしょう。中古住宅を購入したから、家は築40年の古い家だからあきらめるのではなく、専門家に是非相談してください。費用も安価で済みますので現実的なリフォームです。廊下の修復だけではなく、雰囲気も一新してしまうのがおすすめです廊下のきしみはついつい見て見ぬふりをする場所です。居室ではないので「まぁ、いいか」となりがちなのですが、それが思いもよらぬ大失敗につながるスタートかもしれません。けっして甘く見ることなくリフォームを検討するとともに、どうせならば、土間の拡張や玄関収納の増設などいろいろと考えてはいかがでしょうか?【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年03月01日陽の光や電気の光、音などで寝付けなかったり、目覚めてしまう人は意外と多いですよね。快適な睡眠がとれない……そんなお悩みの人には寝室のリフォームがとってもおすすめです。少しでも悩んでいるならまず検討をはじめてみてはどうでしょうか?寝室のリフォームをするときのポイントや費用についてご紹介します。寝室リフォームのすすめ|寝室は1日の3分の1を過ごす大切な場所あなたはしっかりとした睡眠をとれていますか?マットレス自体が体に合わないならば、寝具店や家具店に行けば問題は解決するでしょう。しかし、廊下やほかの部屋から聞こえる生活音やトイレを流す音で眠れない。あるいは、その物音で簡単に目覚めてしまう。これではかないませんね。さらには、日の出とともに部屋に漏れこんだ朝日で、予定していたよりも早く目覚めてしまうということもあるでしょう。こういう悩みを解消するのが寝室リフォーム。マットレスの交換では対処できない寝室のお悩みを抱えるならば、寝室リフォームをおすすめします。寝室リフォームを失敗しないための3つのポイント寝室をリフォームするときに気をつけてほしいポイントを3つご紹介します。これは基本中の基本になるのですが、寝室を何となくリフォームするのだけは避けてください。今現在寝室で困っていることを箇条書きにして、さらにその優先順もつけることが肝要です。ここで質問です。お風呂に入って出た時、脱衣洗面所で下着を着ますか?そのままパジャマに着替えたりしますか?人によってはお風呂から上がるとひとまずバスタオルを巻いて自分の寝室まで行き、それからゆっくり着替えるパターンもあるでしょうね。つまり、下着などの置き場を脱衣洗面所に設定した方が都合のいい人もいれば、寝室にすべて置いた方が好都合の人もいるわけです。寝室のリフォームを考えるときは、このように普段の生活動線を徹底的に見つめなおしてから取り掛からないとリフォームしてから後悔することが多くなってしまいますよ。私のコンサルタント先の専務さんは、寝室では背中をベッドの頭側にもたれかかるような体制をとりテレビを見るそうです。この場合、背中にベッドの木枠が当たったらどうですか?痛くて不快で長時間なんて持ちませんよね。だから、背中が当たる部分をクッション性のあるものに変えたり、頭が当たる壁部分だけを柔らかいものにした方が好都合となります。これがただ単に寝るだけのスペースだったらこんな工夫は不要でしょう。寝室が寝るだけのスペースなのか過ごす場所なのか……重要なポイントであることがお分かりになったでしょうか。寝室のリフォームにかかる費用の相場費用としては100万円前後がボリュームゾーンだと考えられます。ただ、クロスを変えるなどの工事であれば10万円で済みますし、クロスに加えて落ち着いた間接照明に変える工事であっても、そのリフォーム工事費用は50万円くらいでも可能です。150万円程度を費用として捻出できるのであれば、どの程度の工事ができるのでしょうか。クロスの交換はもちろんですが、照明を一新できるのが大きなポイント。今ある照明を完全に撤去し、壁際を利用した間接照明をちりばめたリフォームもできます。さらには、バリのホテルを思わせるようなしつらえや、ウォークインクローゼット(WIC)を取り付けるといった収納の充実まで実現できそうです。イメージとしては、寝室に入るとすっきりとしたベッドルームになっており、隠れた部分にWICの入り口を設けたリフォームです。さらに上を見ればきりがありませんが、150万円~200万円を出せば、高級ホテルの寝室を思わせるようなインテリアに近い雰囲気を十分に出せるとお考えください。高級ホテルのポイントの一つが床の素材。一般的な寝室の床材はフローリングだと思いますが、これを思い切って絨毯(じゅうたん)にする工事も視野に入ってきます。決して安い費用とはいえませんが、人生に占める睡眠の時間を考えると、実はもっとも贅沢が許される部屋こそが寝室なのではないでしょうか。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!よくある寝室リフォームを3つご紹介寝室に入ると同時に消灯する生活習慣の方には関係ないかもしれませんが、いきなり暗くすると寝つきが悪い人や少しの時間だけスマホをのぞき込んだりテレビを見ることが多い人であれば、睡眠導入の意味からも淡くて暗いトーンの照明リフォームをしてもいいでしょう。また、思い切って間接照明だけの部屋にするのも一案。本などの細かい文字を読む人には向きませんが、ベッドに潜り込んでから睡眠状態に入るまでの時間が30分~60分程度必要とする方にとっては間接照明がいいと思います。また、当然ですが赤色などの刺激的な色は寝室には不可。心理学の面からも適さないと言われています。やはり、それなりの落ち着いた色目の照明を選びたいところですね。一般的にウォーキングクローゼット(WIC)などと建築業界では呼ばれますが、寝室リフォームの定番中の定番が収納改善です。収納量の不足を解消するのが根本的な考え方ですが、ただ収納量を増やすリフォームでは意味がありません。収納の考え方は【たくさん収納出来て簡単に探し出すこともできる】が重要なのです。大空間を作るだけの寝室収納リフォームは、ひとまず目の前の細々したものを隠す効果はあります。しかし、それはものを押し込めたにすぎません。「ロングコート5着分をかける分が足りない」「コードレス式の掃除機を空く場所がない」といった感じで具体的にあげていくのです。こうして今収納で困っているものを、どこに置くかのシミュレーションを行いながら収納リフォームの概要を決めていくのです。ひょっとすると特異な話かもしれませんが、この項目は私にとって絶対に外せない重要ポイントです。昔と違い今の家は空調管理にうるさくなってきました。いわゆる24時間換気というものですが、寝る時こそ空気環境は重要視されるべきことでしょう。私は重度の花粉症なのですが、シーズン中はものすごく気を使います。とくに寝るとき。花粉が寝室に舞っているようでは快眠には程遠い状態になります。こう考えると、花粉症の方にとっては寝室のリフォーム時に空気環境を快適に保つリフォームは欠かせなくなるわけです。もっとも空気清浄機を置けばある程度は解決されますが、今ではしっかりした空気循環システムの導入で、空気清浄機とは比較にならないほどの快眠を手に入れられるのです。寝室をリフォームして快適な睡眠をここまでポイントを列挙して解説をしてきましたが、寝室リフォームはあなたの生活を充実させる可能性が非常に高いリフォームになります。同じような経験を持つ方であれば思わずうなずいてくれると思いますが、私の妻は寝室を暗室のようにしないと、カーテンから漏れるわずかな朝陽で目が覚めてしまいます。このような状態を我慢し続ければ、睡眠不足が続き健康に影響がでるのは明白ですよね。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月28日みなさんのお宅で余った和室、使ってはいるもののベッドを置いたりして洋室的な使い方をしてはいませんか?もし思い当たるようであれば、使い勝手がぐんと上がるよう洋室へのリフォームをおすすめします。少しでも違和感を感じたならば、その時がリフォームのタイミングなのです。和室を洋室にリフォームするときのポイントや費用についてご紹介します!和室から洋室へのリフォームを考える人は多い「親が他界した。30年前に新築した時は特に考えることもなく『和室はとりあえず必要だろう』と設計して建築した」このようなケースがとても多いのです。ところが、今の生活ではその和室はまったく使っていないことに気づいて「無駄な空間だな……」と思いつつ日々の生活を続けているわけです。ここ数年は減築という言葉が市民権を得るほどに広まりつつあります。家族の減少で部屋が余ったりすると、その部屋をつぶして家そのものを小さくしてしまうことを減築というのですが、せっかく建てた家ですから、減築ではなく余った和室を洋室にリフォームして活用しようと考える人も増えてきました。和室を洋室にリフォームする上での大切な5つのポイント私がいつも気にかかるのがこの問題。和室から洋室へリフォームをする決断をしたのはいいですが、皆さん必ず悩むのが「和室をどこまで洋室にリフォームするか?」ということです。もっとも簡単な事例を挙げると、畳をフローリングに張り替えるだけのリフォーム。これも列記とした和室⇒洋室へのリフォームにはほかなりません。これに対して完全な洋室へ衣替えするのであれば、畳をフローリングにするのはもちろんですが、押入れをクローゼットに変更しなくてはなりませんし、床の間も撤去しなくてはおかしいですよね。これには予算が絡んでくるわけですが、和室から洋室へのリフォームを検討する場合には、はじめに「どの場所をどこまでリフォームするのか」の方向性や優先度をしっかりと決めることから始めてください。分譲マンションの和室を洋室に変えるリフォームも大変ポピュラーな工事の一つといえるでしょう。物置同然の和室を何とか活用しようと考えるのは、ごく自然なことだと私は思います。ただ、戸建てであれば何をしようと構わないのですが、マンションの和室を洋室へリフォームする場合は要注意です。問題となるのは階下への騒音問題。1階ならば良いと思いますが、2階以上に住んでいる方は注意を払うポイントがあります。畳はその見た目や感触からわかるようにクッション性があるので、その上を歩く音などはある程度吸収されます。しかし、これがフローリングとなると畳と違うので、その音はそのまま階下へ響くこととなります。もちろん、それを押さえるために一定の厚みをもったコンクリート層があるのですが、それでも畳と比べれば音が響きやすいことは容易に想像できるでしょう。また、マンションにおいてリフォームする場合には、管理組合規約にのっとって工事をしなくてはならないケースが多いでしょう。勝手に工事をするわけにはいかないことが、マンションリフォームにとって若干の足かせになるのです。畳を横から見たことはありますか?通常そのような機会はないのですが、実は6cmとけっこうな厚みがあります。ところが、フローリングはこんな厚みはありません。畳の厚みが6cmでフローリングのそれが1cmと仮定しましょうか。この場合、6cmの畳を剥がして1cmのフローリングを貼ればその差は5cmもあります。つまり、洋室に入ると5cmの段差ができてしまうことになります。もちろんリフォーム業者はそこを合わせて工事をしてくれるのですが、そこで問題が発生することも少なからずあるのです。床のかさ上げをして段差をなくすために、それを支える工事をするのですが、この工事内容がずさんで床鳴りを起こすケースがたまにあるのです。ただ、これはレアケースではあります。そうそうこのようなことは起こらないのですが、ごくたまに聴くことがある事例なので注意をしてください。「どこまでのリフォームをするか?」と前述しました。これは工事金額にも大きく影響するのでこの問題をはっきりとさせましょう、とお話ししたのですが、金銭的な問題と並んで大事なのはその見栄えですね。フローリングだけ貼って終わりにするリフォームも選択としてはありますが、見た目のバランスとしては最悪です。床が板張りなのに目線を上にやると純和風。やはり変ですよね。何らかの意図があるとか、予算上どうしようもないのであれば致し方ありませんが、本来ならば避けたいところでしょう。これが意外な盲点。和室の入り口は基本的には引き戸。板張りのドアか襖かはわかりませんが、横に引く引き戸には変わりありません。ところが、洋室に変更すると一般的には開き戸になります。想像してほしいのですが、引き戸から開き戸になると、その扉を開く分だけスペースが必要になりますよね。ところが、古い住宅の場合このスペースが取り切れないこともあるので注意をしてください。また、扉を廊下側に開くことは可能であっても、それが廊下の動線を完全に遮断するようなこともあります。一人で住む家ならば問題ないのですが、複数の家族で住む場合には、この開いたドアが邪魔になったり、ときには思い切り顔を強打して怪我をすることにもなりかねません。和室から洋室へのリフォームにかかる費用畳をフローリングに変えるだけのリフォームであれば20万円~30万円で十分にできるでしょう。ただ、マンションの場合は階下への防音性も考慮しなくてはなりませんので、対策仕様として若干費用が上がるかもしれません。また、和室を全面的に洋室へ変更するリフォームを行う場合は、50万円~100万円をみなくてはなりません。実際のデータを見ても50万円を超える工事が全体の50%以上を占めています。もちろん上を見ればきりがありませんが、150万円程度を見込めば、凝った照明を選ぶ余裕も生まれて素晴らしい洋室に生まれ変わらせることが可能となります。ただ、そうは言っても費用をなるべく抑えたいと考える方が圧倒的に多いと思います。和室から洋室へのリフォームにおいて、その工事費用を少しでも安く抑えるポイントがあるのでご紹介します。費用を安く抑えるうえで最も大事なのは、入り口の位置を変えたり、収納の位置を変えたりしないことでしょう。入り口の場所を変える人は実際にはあまり聞かないケースですが、ひとまず頭に入れておいてください。使わない和室は洋室にリフォームしてしまいましょう!新築の住宅に和室を設定しない人は年々増えてきています。和室を作るにしても、畳が敷いてあるだけの部屋であり、和室ではないケースも増えてきています。日本古来の素晴らしい空間ではありますが、現状の生活とはある程度の乖離がみられるのが和室ではないでしょうか。とくに、親世帯と一緒に暮らしていた方で、その親が他界した時にこの和室の処理に困るケースが多いようです。また、親は存命なものの、足腰が弱くなり和室の生活が厳しくなるケースもここ最近は激増しています。こういった事情を考えてみると、余った和室を使い勝手の良い洋室にリフォームする需要は今後ますます増えることが予想されています。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月28日天井までの空間や屋根裏の空間を活用してロフトをつけてもいいのではと思ったことがある人は少なくないと思います。しかし、ロフトのリフォームは、実はいろいろと条件があったり、注意しないと後悔するポイントがあったりすることをご存知ですか?今回は、ロフトリフォームができる条件やポイント、さらに失敗事例もご紹介します。ロフトリフォームができる戸建ての条件とは?陸屋根という言葉は一般的ではないですね。簡単に言うと平らな屋根という意味です。当たり前のことですが、天井の上にロフトを作るには、そこに一定の空間がないと物理的にロフトを設置できません。また、陸屋根ではないにしても、極端に空間が狭ければ、やはり実用性がありませんので、それはロフトではなく単なる屋根裏収納にすぎないでしょう。ロフトは高さを1.4m以内に納めなくてはいけません。また、その直下階の面積の二分の一未満でなくてはならない、との法律も存在します。もし、この基準にそぐわないと、それはロフト扱いではなく3階扱いになってしまいます。3階扱いになると、その分だけ固定資産税が上がることになりますのでご注意を。ロフトリフォームする上での失敗事例とは?ここではロフトリフォームをした場合の起こりがちな4つの失敗事例をご紹介します。これがもっとも多い失敗事例でしょう。戸建ての天井部分は室内の熱がもっとも集中する場所です。つまり、そんな場所にロフトを作ったら暑くていられない可能性が出てくるわけです。ところがその対策をしっかりしないというか甘く見てしまうと、作ったものの、事実上使用できない空間となってしまいます。福岡県の事例ですが、ロフトリフォームの際にしっかりとした断熱工事を施さなかったために、天井からの熱がダイレクトに来てしまって灼熱地獄になってしまいました。また、灼熱地獄だけではなく、湿度も常軌を逸していました。具体的に測ったわけではありませんが、ロフトに上がった瞬間に額から汗がしたたり落ちる状況だった記憶があります。こういったことがないようにエアコンは必須なのですが、適切な断熱工事がされないと、エアコンでは歯が立ちません。屋根と壁から入る熱をしっかり遮断するための工事をしっかり行いましょう。ロフトに上るにははしごが必要です。しかし、作り付けのはしごは3階扱いになりますので使用不可。そうなると、かけはしごを使用するしかないのですが、作り付けとは違うので安定性がどうしても欠けてしまいます。私は平気なのですが、中にはそれが怖いと感じる人もいるでしょうし、昇りは良くても降りが怖くて……という声もたまに耳にしますね。また、そのかけ梯子の置き場がないというケースもありましたし、もっとも問題なのは階段からの転落事故もあり得ることでしょう。転落事故はその原因が不注意によるものが多いのですが、実際に転落した事例はちょくちょくあります。ロフトの天井高は1.4m未満とお話ししましたが、その逆に天井高を取りたくても取れないケースもあります。ご主人がライフワークにしている鉄道模型部屋にしようとロフトを作ったケースがありました。その当時60歳の方だったのですが、住宅相談を受けてご自宅に伺いました。実際にロフトへ上がったのですが、その天井高があまりに低くしゃがんでもさらに頭を横に傾げなくてはいけないほどだったのです。ただ、工事業者からはこの点を事前に聞いていたとのことで、覚悟のうえでのリフォームだったようです。しかし、実際にはかなり後悔しているようでしたね。この問題は全国各地で見聞きする事例です。ロフトリフォームをする際には、施工業者との打ち合わせで図面を確認しながら使用可能面積を見るわけですが、実際にできあがったロフトに上がってみると「あれ?狭いな~」となるのです。通常の居室であっても2次元の図面と3次元のリアル空間ではその感覚はまったく異なりますね。それがロフトとなると、屋根の傾斜が出たりするうえ、高さがない分だけ圧迫感を受けるためこう感じるわけです。名古屋在住のKさんは中古で購入した築34年の戸建てに、念願だったロフトを作りました。ところが、屋根の傾斜があるのに加えて構造材である柱もあり、物も置きにくく、何よりその柱が邪魔をして移動そのものがしにくい状態になっていたのです。「こんな使い勝手が悪いと思わなかった。今ではとうとう物置になってしまいました」と話していたのを今でもはっきり覚えています。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!ロフトリフォームの費用&工期●費用書斎にするのですから、ロフトに長時間滞在することを前提としていますし、居心地の良い空間にしなくてなりませんね。また、書斎という響きからイメージできるものとして、フローリングに加えて畳を敷く選択も考えられます。さらには照明。一定の光がないと問題ですから、照明をつけるのと同時に自然光を取り入れるための窓の設置ができないかも考えるべきでしょう。そして絶対に必要なのがエアコン。さすがにエアコンなしではロフトを書斎として使うことはできないと考えていいと思います。このような条件で実面積4畳程度のロフト工事をすると、100万円~300万円となるでしょう。ただ、内容によって幅が大きい工事だとお考えください。●工期最低でも1週間。やはり、書斎は長時間いてくつろぐ環境となりますので、細かい作業が必要となります。●費用書斎と違って収納部屋ですから、細かいところまで気にかける必要はないと思います。凝ったおしゃれなクロスを貼る必要もなければ、エアコンをつけることもありません。費用は6畳程度の収納で考えると30万円前後みればよいと思います。●工期早ければ1日、かかっても2日でしょう。●費用プレイルームを多目的空間と置き換えてもいいでしょう。つまりはなんでも部屋。くつろぐまでのスペースではないものの、断熱材や柱がむき出しの状態では落ち着かないというイメージです。つまりは、クロスはきれいに貼って、照明も高価である必要はないがしっかりと明るさを確保できるものを付けることとなります。この場合の費用ですが、6畳程度で50万円~90万円くらいです。●工期2日~3日をみてください。業者選びは慎重に!子どものころにあこがれた秘密基地を大人になって実現する。屋根裏活用はこういった夢を具現化したものの最たるものでしょう。また単なる収納にするのか、そこで生活できるくらいの快適性を造り出すかなどという選択の幅が大きいのも魅力です。ただ盲点であるのが法的制限。高さや面積基準をしっかり確認しないと課税多少となり、思わぬ出費を強いられることになります。それを防ぐためにも業者選びを慎重に行いましょう。業者の中には「黙ってやれば役所にはわかりませんよ」などと甘言をもって迫って来るケースもあるでしょう。でも、そういう悪徳業者に乗ってはいけません。適法な工事をする業者を選んで夢を実現してください。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月27日壁紙の張り替えや部屋のバリアフリー化など、マンションのリフォームにかどれくらいの費用がかかるか気になりますよね。戸建てと違い、管理規約に基づいた工事を行うことも大切です。よい業者を見分ける方法や相談窓口についても確認しておきましょう。マンションリフォームの基礎知識マンションのリフォームは一戸建てとは違ったさまざまなルールがあり、工事の騒音に伴う隣人とのトラブルも心配です。まずは、トラブルなくリフォームを進めるための注意点を確認していきましょう♪マンションの部屋のリフォームを行うときは、工事ができる部分とそうでない部分を明確にしておく必要があります。『専有部分』はその部屋の所有者が独占して使用できますが、リフォームや修繕に関しては、管理組合などが定めた『リフォームガイドライン』によって制限が設けられている場合があるのです。たとえば、壁面改装に際しては、建物全体の構造を知り、耐震性などに影響を及ぼさないことも重要でしょう。協定・細則に違反する工事を行った場合、自己負担で原状回復を強いられるケースもあるようです。まずは、リフォーム計画前に、管理組合の規約およびガイドラインの内容を把握し、工事の委託業者にも確認してもらいましょう♪大きな騒音が発生し、工事車両が多く出入りするリフォーム工事では、ご近所トラブルが多発する可能性があります。必ず管理人および近所への挨拶まわりを行い、トラブルを未然に防ぐようにしましょう。挨拶は工事がはじまる1週間前までには済ませておくのが理想です。工事の日程が相手の予定に影響する場合があるため、直前ギリギリでの報告は控えます。訪問するタイミングは、仕事や家事で忙しい時間を避けた『土日の午前中』をおすすめします。留守が続くときは、ポストに手紙を投函して工事があることを伝えましょう。工事が長期間にわたり、近所に不便を強いる場合は、菓子折りやタオル、洗剤などを準備するのもよい方法です。また、自身の挨拶まわりとは別に、リフォーム業者も挨拶まわりを行うため、日時がかぶってしまわないように、事前の打ち合わせを忘れないでくださいね。部位ごとのリフォームにかかる費用ほとんどのリフォーム費用は『材料費+作業費』で構成され、工事の範囲や面積、傷み具合、使用する素材などによって価格は大きく変わります。部位ごとのリフォーム費用と気をつけるべきポイントを説明します!壁紙の張り替えには、具体的にどのような費用がかかるのか、気になりますよね。材料費に作業費が含まれているケースもあるので、見積り時にしっかり確認しましょう。●材料費:接着剤・クロス材料・副資材●作業費:養生・下地調整・貼り付け・残材処理6畳の場合、作業費は2万2,000円~、材料費は3万3,000円~が相場ですが、クロスのグレードによって費用は大きく変わります。『スタンダードクロス(量産品)』は最もポピュラーでリーズナブルなタイプです。『ハイグレードクロス(1000番台)』は、高いですが、色や素材が豊富で、汚れ防止などの機能性も持ち合わせています。料金の表示方法は『平米単価』と『メートル単価』の2つがあり、メートル単価のほうがお得に見えますが、計算してみると、平米単価のほうが安く済むケースもあるようです♪床の張り替え費用は、もとの床の素材によって費用が変わります。ここでは、6畳のフローリングに張り替えをすると想定しましょう。カーペットをフローリングにする場合は、合板で12~15万円、無垢板で13~17万円が相場です。はがし作業に手間がかからないため、費用は比較的安価でしょう◎一方、畳をフローリングにする場合は、床面の高さを合わせる『下地調整』が必要です。合板で15~18万円、無垢板は16~20万円が相場です。そして、フローリングからフローリングへの張り替えは、張り方によって費用が変わります。もとの板をはがさない『上張り』は合板で11~14万円、無垢板は15~18万円です。板をはがす『張り替え』は、上張りよりも4~5万円ほど高くなるケースが多いです。給湯器タイプを変更しない場合は、交換工事費用のみになるので、5万円以内におさまることがほとんどです。他のタイプのガス給湯器を付け替える場合は熱源によって価格が異なります。以下は本体に設置費用を含めた目安ですが、便利機能をどこまで付帯するかでも価格は変わってくるでしょう。●ガス給湯器:数万~35万円●電気温水器:30~50万円●石油給湯器:数万~45万円●エコキュート:70~100万円交換時は、まず管理組合に交換の意思を伝え、機種・号数・設置形態などの確認を行います。マンションによっては設置できない機種もあるので注意が必要です。取り付け工事は、資格を持った専門業者が行います。追加費用の有無も忘れずにチェックしてください♪【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!水回りリフォームの相場マンションの水回りのリフォームは、戸建ての場合と異なり、管理規約上で細かくルールが定められているケースが多いです。トラブルを防ぐためにも、できることとできないことを事前にチェックしておくのが、リフォーム成功のポイントです!リフォームをする前に、ダクトや排水溝、配管などの位置が動かせるかどうかや、電気供給量の制限などを管理組合に確認します。マンションのつくりによっては、位置が自由に動かせないケースや、IHヒーターにできないケースも少なくありません。配管やダクトなどを移動せず、もとからあるキッチンをリフォームする場合の費用相場は以下の通りです。●I型キッチン:60~90万円●L型キッチン:75~120万円●対面型キッチン:80~130万円キッチンはさらに、シンプル・スタンダード・ハイグレードの階級に分けられます。必要最低限のリフォームであれば上記よりも10万円ほど安く、素材にこだわったハイグレードであれば10万円ほど高くなると見込んでおきましょう。マンションのお風呂リフォームというと、ユニットバスの交換が一般的です。価格は、素材とサイズによって決まり、ジェットバスやミストサウナ、テレビなどをオプションで追加できます。業者にもよりますが、ユニットバスの標準仕様に含まれるものは、バスタブ・天井・カウンター・壁面パネル・床・ドア・水栓・収納棚などです。キッチン同様、3段階のグレードがあると考えましょう。以下は工事費込みの相場です。●ベーシッククラス:50万円~●ミドルクラス:70万円~●トップクラス:100万円~上記に、ジェットバスを付けると25万円~、換気暖房乾燥機は10万円~、テレビは5万円~の追加料金がかかります。トイレのリフォームは、便器や壁の解体工事を行った後に、内装工事をし、最後に便器を設置するという流れになります。便器の撤去やクロスなどの剥離作業には、1万5,000円~、クロス張りなどの内装工事には、2万円~ほどがかかるとみておきましょう♪便器本体は、タンク式とタンクレスがあり、グレードや種類によって料金が変わります。タンク式の場合は、工事費用も含めて23万円~、タンクレスの場合は30万円前後が相場です。タンクレストイレはタンクがない分、スペースが広く使えますが、水道管の水圧を使って排水をするため、低い水圧のマンションでは十分な洗浄ができません。設置前に水圧を確認しておくのがポイントです。暮らしを快適にする改修費用普段の暮らしをより快適にするリフォームには、段差を解消するバリアフリーや収納スペースの増設などが挙げられます。子どもの成長や介護など、未来の必要性を考えて設計してみましょう。壁を撤去して、2室を1室にまとめる『間取り変更』では、壁を撤去し、壁や天井の補修をした後、ドアの設置をするという流れになります。壁撤去後の補修の具合や、フローリングの張り替え範囲などによって費用は大きく変わってくるでしょう。50~80万円ほどが目安で、壁撤去と簡単な補修のみであれば、30万円以内に抑えることも可能ですよ♪家族に介護が必要な人や小さな子どもがいる場合、段差をなくす『バリアフリー仕様』にすると日常生活がより快適になるでしょう◎隣の部屋との段差をフラットにする方法は主に2つあります。1つは、床組みをすべて撤去し、新たに組み直す方法、もう1つは板を重ね張りしてフラットな床面にする方法です。撤去して組み直す場合は6畳で30万円~、重ね張りする場合は10万円~が相場でしょう。限られたマンションのスペースを使って、収納を増設する場合を考えてみましょう。最もポピュラーなのは、押し入れにクローゼットを設置する方法です。材質やドアのデザインなどによって価格は変動しますが、相場は15~20万円です♪『壁面クローゼット』を新設する場合は40~80万円、使わなくなった部屋を『ウォークインクローゼット』に改装する場合は、面積や床材に応じて40~200万円ほどかかります。玄関やトイレに収納スペースを設ける場合は、水回り工事や壁の撤去が必要になる可能性があるため、管理会社や専門家に相談しましょう。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!ココが重要。業者の選び方リフォームをする前は、必ず業者に相談し、見積もりをとります。1社だけでなく、できるだけ多くの業者を比較してみましょう。よい業者とそうでない業者の見分け方や、見るべきポイントを解説します。見積もりは1社だけでなく、複数に相見積もりをとることが基本です。1社だけでは工事費用が適正であるかどうかがわかりません。工事費用や材料費に含まれていないものや、追加費用の有無もしっかりと確認しておきましょう。おすすめは、見積もりの『比較表』をつくることです◎業者ごとに数量の積算方法が異なるので、比較できる形に計算し直してみると、わかりやすいですよ。見積もりをする業者の数は、2~3社が理想で、それより多すぎると迷いが生じ、時間のロスにつながる可能性があります。信頼できる業者は、『アフターサービス』が充実しています。リフォーム後に欠陥や不備が出た場合はどんな対応をしてくれるのでしょうか?たとえば、一定期間内に欠陥が出た場合、無料で修理をしてくれるなど、ほとんどのリフォーム契約には保証が付いています。『リフォーム瑕疵(かし)保険』に加入しているかどうかをチェックするのもおすすめです。もしくは、メンテナンスの保証期間が長い業者や積極的に定期点検をしてくれる業者を選択するのも1つの方法ですよ♪見積内容が適正かどうか、後で不当な請求をされないかなど、はじめてのリフォームは不安ですよね。また、見積書に書かれた工事の内容や価格の計算方法が専門的でわからないといったケースもあるでしょう。リフォームで不安なことがあれば『住宅リフォーム・紛争処理支援センター』への相談をおすすめします。無料のリフォーム見積チェックサービスを実施しているので、気軽に利用してみましょう♪公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターはじめてのリフォームでも大丈夫!マンションのリフォームでは、隣人への挨拶や管理規則の確認など、細かい部分まで気を配る必要があります。十分な確認をせずに進めると、思わぬトラブルや出費につながってしまうためです。リフォームがはじめての人は、リフォームの窓口に相談し、情報を収集することをおすすめします♪【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年02月23日地震大国である日本に住んでいるいじょう、考えないといけないことの1つが住宅の耐震性。自分や大切な家族の命に関わるところですので、今一度チェックをしてみましょう。専門的な知識がなくとも簡易的に確認できる手段や、耐震リフォームの種類に費用などを詳しく紹介しています!耐震リフォームの重要性私が家に求める最重要事項とは……耐震性です。20年以上にわたってこの業界に籍を置く筆者ですが、この質問に対しては一瞬の迷いもなくこう答えます。快適性、デザイン性、間取りの工夫などさまざまなポイントがありますが、家に求められる最も重要な事項は、家族の命を守ることなのです。地震のほかにも火災や洪水なども考えられますが、やはり大地震にあう確率の方が圧倒的に多いでしょう。ですから、どんな住宅に住むのであれ、家の耐震性の強化は絶対不可欠なことといえるのです。柱と柱を鉄具で補強するだけで耐震性は簡単に向上します。真剣に検討を始めましょう。まずは自宅の耐震性を調べてみよう家の耐震性強化が重要なのは皆さんお分かりだと思いますが、建築の知識がないのに自宅の耐震性などを調べられない、と思っていることでしょう。ところが、簡易的ではありますが、自分で簡単に耐震性をチェックできるやり方がありますのでお教えします。「簡易耐震診断」という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?これはその名の通り、簡単かつ簡易的に自宅の耐震性を診断できるものです。しかも、建築の知識は一切不要。与えられた簡単な選択式の質問に答えていけば、ものの数分で判定結果を得られるのです。その一部をご紹介します。【Q建物の形は次のどれに当てはまりますか?】1.整形2.平面的に不整形3.立面的に不整形外から建物を見て2階部分が大きくて頭でっかちの家だな、と感じれば3番ということです。細かく鑑定する必要はありません。あくまで「何となく」でいいのです。こんな感じでチェックすればいいくらいの内容ばかりなので、数分もあればすべて答えられるでしょう。この質問に答えた結果を次の表に当てはめて結果を出します。築30年以上の住宅でこの簡易診断を行うと、80%はもっとも耐震性の低い総合評点0.7未満に該当するでしょう。筆者の経験からこう判断できます。そして、0.7未満の判定文言には「倒壊又は大破壊の危険があります」ので皆さん驚かれます。すぐに倒壊するわけではありませんが、大きな地震に対しては極めて危険な状態であることには違いありません。もっとも確実なのは建築設計事務所へ問い合わせることです。でも、普通は知り合いの中に設計士がいることはないでしょう。その場合はインターネットで最寄りの建築事務所を探してメールで問い合わせれば大丈夫です。また、ホームインスペクターという制度があり、この言葉をインターネットで検索すれば、どこに問い合わせをすればいいかがすぐにわかります。耐震リフォームの種類とそれぞれにかかる費用耐震リフォームと聞くと何やら大工事のように感じますが、家全体を要塞のようにパワーアップしなくても、寝室だけを耐震化するなどの部分工事もあります。起きていれば何らかの逃避行動をとれますが、寝ていてはどうしようもありません。家が万が一にでも倒壊した場合、寝室部分だけがクラッシュ現象を起こさない補強がしてあれば、命が助かる可能性がグンと高まるでしょう。代表的な耐震リフォームと言えます。マッチでできたサイコロ状の物体をイメージしてください。横から軽く押すと、マッチ棒とマッチ棒が交差した部分に力が加わり、あっけなく壊れてしまうでしょう。これを防ぐために、交点部分に金物の補強を施すのです。形はいろいろあるのですが、この金物はかなり強力で一定の耐震性を発揮します。ポピュラーなものはL字型の金具を取り付けるものですが、この他にもホールダウン金物という、外壁と基礎とを連結する工法もあります。いくら建物を金具によって補強しても、基礎部分と建物がしっかり連結されていなければ危険です。その危険性をなくすために行われます。費用ですが補強金物をメインに工事をした場合には80万円~150万円程度と思われます。また、ホールダウン金物を使って建物を補強する工事のケースでは、30万円~80万円程度です。2×4工法をご存知でしょうか。名前だけは耳にしたことがあると思いますが、具体的に説明できる人は少ないでしょう。この工法は簡単に言うと「面で建物を支える」構造で、数多くあるさまざまな工法の中でもっとも耐震性に優れたものと言われています。そして、今住んでいる家の工法が木造軸組みだったとしても、パネルを構造に張り付けていくことにより、2×4工法と同じ強度をその部分にもたらすことができるのです。理想としてはすべての面をパネルで覆えばいいのですが、実際には計算をして必要な個所をパネル補強していけば相当の強度アップになります。費用ですが1か所だけの施工であれば10万円以内で可能でしょう。ただ、補強のパネルを設置する場合、1枚だけの施工というのはあまりないので、複数個所を想定しておいたほうが良いでしょう。屋根補強というのは誤解が生じる言葉かもしれません。正確に言うと、重い屋根を軽い屋根に交換するリフォームになります。和瓦のような重い瓦は重厚感があり、日本人である私は大好きな瓦です。ところが、そんな重厚感ある瓦はその重さゆえに地震に関してはマイナスの要素になってしまいます。耐震性の観点から考えると、屋根材はなるべく軽いことが重要と言えます。ですから、重い和瓦などを使った住宅に住んでいる方で地震が心配というならば、早急にスレートなどの軽い屋根材に変えるリフォームをおすすめします。屋根のリフォームはさすがに費用が掛かります。例えば30坪程度の家の場合、重い和瓦から軽いセメント系の屋根に変えたとすれば、おおよそ200万円~250万円は見た方がよいでしょう。建物を地震から守るリフォームの一つに、基礎を補強する方法があります。とくに築50年以上の住宅では基礎が現在と比べるとかなり脆弱なケースがよく見られます。いくら壁や梁を補強しても、肝心の土台が地震に弱ければ意味がありません。基礎と外壁を連結したり、基礎そのものの幅を増すような補強をするのです。問題の費用ですが30坪程度の住宅の場合100万円~150万円程度を見てください。この金額が目安になりますが、基礎というのは専門家であってもなかなか劣化具合を判定するのが難しい箇所です。目視でクラックを見つけたとしても、それが表面的なものかそれとも深刻なものかを判断するのは至難の業です。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!耐震リフォームに使える補助金や助成金耐震リフォームをする場合、自治体から補助金や助成金があるので大いに活用しましょう。具体的な金額は各自治体によって微妙に違うので、詳細はホームページで調べてください。ある自治体では工事金額300万円以上だと定額で130万円の補助というように工事代金によって金額が変わってきますし、所得制限として年収800万円以下と規定している自治体もあります。しっかりと耐震リフォームをして万が一に備えよう冒頭でも書いたように、住宅で最も大事なことは家族の命を守ることです。そして、災害国日本に住んでいる以上、地震から逃れることはほぼ不可能です。だからこそ、住宅の耐震リフォームは重要なのです。家全体のフル耐震リフォームをするのは費用面で大変ですが、優先順位を決めてリフォームをすれば、十分に対応できます。プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年02月22日バリアフリーリフォームは国が後押ししている工事になるので、補助金だけではなく税制上の優遇まであるのです。知らなかった方が多いと思いますが、ケースによってはかなりの金額が浮く計算になります。バリアリフォームの種類やそれに対する優遇制度をご紹介します。バリアフリーのリフォーム費用を抑える方法とは?バリアフリーという言葉が一般的になってから30年以上はすでに経過しています。しかし、バリアフリー対応の住宅に住んでいる人は……と言えば、実はまだまだ多くの人が十分な環境で住んでいるのが実状でしょう。「廊下に手すりを付けたいわ」「おじいちゃんが車椅子だから玄関スロープを付けてあげたいのだけど」などのバリアフリーの要望はあるものの、やはり二の足を踏む大きな理由はお金ですよね。でも、超高齢化を迎える日本において、国はさまざまな減税制度や補助金を準備しています。これらの制度を有効に活用すれば、比較的小さな負担でバリアフリーリフォームを行えるのです。バリアフリーリフォームの減税とは?新築の住宅をローンで購入すると減税の恩恵を受けられるケースがあります。この制度は一般的に知られたものなのですが、実はリフォームの場合でも同じようなメリットを享受できます。あなたが一般企業に勤めているとしましょう。そしてある一定以上の収入があると仮定すると、その収入の中から所得税を支払っているはずです。その本来支払うべき所得税の範囲内でお金が戻ります。50万円の所得税を支払っている人であれば、その範囲内で10万円とか15万円とかが戻るのです。そこで気になるのは戻ってくる金額です。年末のローン残高を上限としますが、250万円を上限に所得税から控除となります。さまざまな条件があるのですが、ひとまずこの金額を覚えておきましょう。100万円のリフォームローンを3年で組んだとしましょう。この場合ですが残念ながら減税は受けられません。減税を受ける条件の一つとして、5年以上の償還期間が必要になります。少しでも早く返したいという考えならば仕方がないのですが、4年間で組もうと考えているならば、5年以上のローンにした方が結果的に特をする場合がありますので注意しましょう。100万円のローン残高が年末にあったとしましょう。頭金なしのフルローンを組んだので、工事代金もほぼ100万円です。控除金額は工事代金の2%が上限と定められているので、たとえば、100万円のリフォームローンを組み、5年以上のローン期間などを満たしていても、控除される金額は2万円ということになります。100万円のリフォームローンを10年で組んだとします。この場合でも、10年間にわたってこの控除を受けられるわけではありません。控除期間は5年と決められていますので、6年目以降は所得税の還付金はありませんので気をつけましょう。まれな事例ですが3000万円のリフォームローンを10年で組んだとしましょう。この場合、工事代金の2%は60万円にもなりますので、5年間の総額はおそらくかなりの金額になるでしょう。しかしこの控除金額にも限度があり、250万円と定められています。ここで疑問となるのは「ローンを組まずに自己資金でまかなったら減税はないの?」ということ。手持ちの現金を出して余裕がなくなるのに加えて減税もない、というのは不公平な気がします。でも、自己資金の方も安心してください。自己資金でリフォームをした場合もしっかりと減税の恩恵を受けられます。控除期間は居住を開始してから1年間で、控除対象額も200万円と少し少なくなりますが、控除率が工事費の10%となるのが魅力です。バリアフリーリフォームで受けられる助成金制度とは?自治体によって金額にはばらつきがあるのですが、バリアフリーリフォームを行うと一定の助成金がもらえます。東京都の事例ですが、耐震リフォームを行うとその費用の50%~100%が補助金として出ます。ただ実際に補助される金額は50万円~300万円と決められているので注意をしてください。全体的にみると地震に対するリフォームは手厚い傾向があり、やはり東日本大震災から続く各地の大震災が大きく影響しているのではないでしょうか。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!バリアフリーリフォームの減税・補助金の事例を5つ紹介!場所によって若干費用が変動しますが、よくある階段の手すり設置の目安は以下のような感じです。1階から踊り場を経て昇っていく形式の階段の場合、おおよそ6万円みれば大丈夫です。また、一直線に昇っていく鉄砲階段の場合ではここから10%ほど安くなるでしょう。この工事で6万円かかったとしましょう。この場合の補助金は三分の一にあたる2万円となります。浴室の改良で一般的なバリアフリーリフォームは手すりの設置ですが、事故で全身まひに近い障害を負った方がお風呂にリフトを付けるバリアフリーリフォームをしたケースを取材したことがあります。この時に掛かった工事費用は80万円。三分の一を目安とすると26万円なのですが、補助金の上限があったので実際の補助金額は18万円でした。車いす生活になると従来のトイレでは不都合が生じます。車いすで室内のトイレを使用するには、入り口の幅を広くする必要がありますし、入り口のドアも引き戸にしないと使えません。さらには、トイレ内で車いすごと転回できるスペースを確保しないと、使い物ならないと考えられます。このようにどうしても大掛かりな工事になるのがトイレのバリアフリーリフォームなのです。でも、このような全面リフォームをすると、その費用はふくらむのですが、バリアフリーリフォームには工事代金への補助金支給という恩恵だけではなく、税制上の優遇もあるのです。たとえば200万円をかけてトイレのバリアフリーリフォームを行ったとしましょう。そして、この費用を全額5年返済のリフォームローンで組んだとします。この場合、年間の所得税控除額12万5,000円を上限として、5年間合計で62万5,000円の控除が受けられます。ただし、対象者が50歳以上であるとか合計所得が3000万円以内であるなどもろもろの条件はあります。もっとも基本的なバリアフリー工事といえますね。室内段差は1cmあれば転倒して大けがの要因となりますので、少しでも不安があれば急いで行うべきリフォームです。古い住宅を見ると廊下から居室に入る部分に段差が見られることが多いですね。わずかな段差ですが、この段差をなくす工事をした場合、3万円~20万円くらいで済みます。段差部分に三角形の部材を当ててスロープをつくるのであれば、極めて安価でできますのでおすすめです。年齢を重ねると切実に感じるのが階段の勾配。建築基準法で一定の基準は定められているのですが、法律施行以前の古い建物だとどうしても急こう配な階段が目立ちます。また、建築基準にギリギリ合致した階段勾配では、一般的な感覚からみると「もう少し何とかならないかな~」という感じがします。建築基準法はあくまでも最低限のレベルを示したものにすぎません。階段を緩やかにするにはその分のスペースがないと工事ができないのですが、そのあたりの問題がないと仮定してお話をします。現状の急な階段を20%程度改善した工事をした場合にかかる費用は30万円程度から。ただし、これは壊す部分が少なく余分な廃棄物の処理が少ない場合です。ですから、全く同じ工事であっても、階段周りの状況によってかなり違うと思ってください。この工事代金に対しても補助金が10万円近く出るのですが、ここでは少し視点を変えてみましょう。補助金が出るだけでも随分とお得なのですが、固定資産税が軽減されるケースもあるのです。一軒家には毎年固定資産税がかかってくるのですが、階段のバリアフリーリフォームを行うと翌年の固定資産税の三分の一が減額されます。対象者が65歳以上、床面積が280㎡以下などの条件はありますが、これは見逃せない制度だといえるでしょう。バリアフリーリフォームは減税・補助金を使ってお得に!業者から出た見積もりを見て二の足を踏むのではなく、実際にはそこからかなり割安でできます。安全で快適な生活の実現をこの機会に目指しましょう。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月22日一般的に床のリフォームといえば、フローリングにすることが多いですが、今の生活環境や用途によって他の材質も一度検討してみてはどうでしょうか?材質別の特徴や費用をはじめ、冬の寒い時期にとっても魅力的な床暖房についてもご紹介しています!床のリフォームは材質によって変わる床のリフォームと聞いて頭に浮かぶのはフローリングでしょう。しかし、床リフォームにはさまざまな種類があって、それぞれその使い勝手は全く異なるのです。床材はフローリングだけではなく、ワインの栓としておなじみのコルクも床に適した素材ですし、カーペットという選択もあります。小さなお子さんがいる家では汚してしまわないか気を使いますが、あの高級感といいますかラグジュアリーな感じはカーペットならではの魅力です。このように床のリフォームをする前に、まずは自分の生活スタイルを確認するとともに、どんな素材が自分にあっているかを吟味してから取り掛かりましょう。また、床暖房を入れてみようとお考えの場合は、床材が特殊なものになってくることも知っておく必要があります。下から高温の熱が伝わることになりますから、一般的なフローリングでは片側が乾燥して木材が反り返ってしまうのです。記事の後半で床暖房についてもご紹介しているので、参考にしてくださいね!床のリフォームといえばこれ!王道はフローリングでしょう。用途に応じてさまざまな種類や材質がある床リフォームですが、大多数の方はフローリングを選択します。掃除のしやすさや維持の簡単さでは抜群のフローリングの種類は無数にあります。色目などは自分が好きなものを選べばいいのですが、材質は微妙に違いますので用途をよく考えましょう。ウォールナットは重厚な感じで濃い茶色から黒に近いような茶色の材木です。フローリングや家具などに使われる定番の材質の一つといえます。使い込むとやや明るい茶色や赤茶に変化する特徴があり、私も個人的には大好きな材質です。もう一つご紹介しておきましょう。シカモアという木があります。この名前を聞いたことがある人はあまりいないと思いますが、バイオリンなどにも使われることで知られた木です。心材ともに乳白色でとても美しい明るさがあり人気です。加工が容易ということもあり、住宅の床材として好んで使われるのですが、虫に弱いという欠点を持ち合わせています。6畳程度の和室をフローリングにすると10万円程度から可能ですが、素材によっては30万~50万円くらいになります。リビングとして使わない単なる洋室へのリフォームであれば、そんなにお金をかけることもないでしょう。コルクの商品説明は不要ですね。ワインの栓といえばだれもが思い出すあの素材です。ポルトガルが世界最大の産地で、首都のリスボンや第二の都市であるポルトに行くと、あちらこちらでコルク製のハンドバックやカバンが売られています。そのコルクですが、赤ちゃんがいる家庭などではもってこいの素材です。非常に柔らかいというのがコルクの特徴だからです。費用は6畳程度であれば10万円~15万円と、さほど高くはありません。ただ、耐久性があまり高くないのは事実でしょう。先の鋭利なもので傷つければどうしてもボロボロになりやすい傾向はあります。ただ、ワインの栓のようなコルクとは仕上げが違うのでそこまで神経質になることはないと思います。材料を合わせてつくりあげる合板や集成材とは異なり、丸太から使用する形状をそのまま切り出した木材のことです。木材をそのまま使用するので、自然そのままの木目やワイルド感を楽しめ、アウトドア派の人からは高い支持を得る代表格の床材となります。ただ、自然を売りにしているだけに、材質に均一性がなく場合によっては節などが目立ち気になることもあるようです。しかし、それが無垢材のいいところで、結局は好き好きということですね。無垢材と聞くと高額な費用が掛かるイメージを抱く人が多いのですが、実際にはそこまで高くはありません。また、ものによっては無垢材の方が安く抑えられるケースもあるほどです。無垢材の㎡単価は1万円〜1.5万円くらい見れば大丈夫です。それに工賃や手間賃などを加えるわけですが、6畳程度であれば15万円程度が最低ラインの目安といえます。昭和40年~50年にかけての高級住宅はリビングがおしなべてカーペットだったような気がします。いまでもお金持ちの家では、リビングや寝室をカーペットにしている人が多い印象があるカーペット。使い勝手やメンテナンスなどのことを考えると、フローリングに軍配が上がると思いますが、やはりカーペットの何とも言えない高級感には心惹かれるものがあります。そんなカーペットですが、現状がフローリングの洋室をカーペット仕様にリフォームしたら、一体どの程度のお金がかかるのでしょうか。6畳の洋室を想定しますが、その金額は8万円~20万円になります。カーペットからカーペットへの張替えであればもっと安くできる事例もありますが、フローリングや畳からのリフォームでは、既存材料の撤去が絡んできますので、それなりの値段になると考えましょう。カーペットの材質上、年月が経つとくたびれ感がどうしても出てきます。これは仕方がないので、5~6年ほど経過したら、交換する必要があるでしょう。また、経年劣化だけではなく、コーヒーをこぼした、熱いものを落として表面を溶かしてしまうなど突発的な事故が起こりることもありますよね。気を付けていくしかないですが、こういったときもリフォームするいい機会かもしれません。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!床暖房にリフォームするのはどれくらいの費用がかかるの?床暖房を一度でも使ったことのある人は「これは手放せない!」というほど魅力的な機能です。かくいう私もまったく同じ意見の持ち主なのですが、私が以前住んでいた東京の日暮里にあった賃貸マンションは、URの物件でしたがしっかり床暖房がついていました。東京ですからさほど寒くないということもあったのですが、それでも床暖房さえつけていれば、そのほかの暖房器具を付けなくても十分に過ごせた記憶があります。形式として電気、ガス、灯油で回すパターンがあり、それぞれ特性があるのですが、15畳程度のリビングいっぱいにこの工事をする場合の費用は、おおむね70万円~110万円でしょう。ただ、注意してほしいのが床材。新築の場合は最初から床暖房に対応した床材を使用して施工するので問題ないですが、古い住宅に床暖房を追加する場合は、その床材は床暖房に対応していません。ですから、床材も一緒に変えることになってしまいます。ただ、既存の床をはがさずにそのまま工事する【重ね張り】という方法もあるので、そちらと並行検討をしてください。今あるフローリングの上に新たに貼っていく手法ですにで、これならば工事期間も1日で済みます。床リフォームで快適な暮らしを♪【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!どの部屋にも床があります。ベッドで寝ているときとお風呂に入っているとき以外は、人間の体のどこかが床と触れています。そんな大事な床のリフォームはとても重要なことだとは思いませんか?赤ちゃんにやさしいのがコルク床だと書きましたが、コルク床はペットの股関節も守ります。とくに子犬や子猫は足元がおぼつかないので、コルク床は彼らにもやさしい素材なのです。フローリングが床材リフォームとして選ばれるケースが大多数なのですが、床材の種類や性質は枚挙にいとまがないほど豊富で、しかも、新品のときと変わらない見栄えを10年経っても保ち続ける材質もあれば、10年経過すると味わい深い色に変化し、輝かしい光沢を発するものもあります。このように、ただ単純に【床】ととらえるのではなく、普段の生活を一変させるほどの影響を持っているのです。プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月21日新築で家を持つにも、条件のいい土地の減少や、資材の高騰などで手に入れにくくなっている状況もあいまって近年は、中古一戸建て住宅を購入しリフォームをすることも増えているようです。中古一戸建てを買うときに気をつけるポイント、リフォームする場合も最低限行わないといけないリフォームや相場などをご紹介します。新築の購入を検討している人も、中古一戸建てを買ってリフォーム+自分でDIYするのもいいかもしれませんよ!中古一戸建てが選ばれる理由は?「夢のマイホームは新築で!」というのが当たり前の時代だったのは昔の話。ここ数年でこの辺りの事情は一気に変わってきました。誰もができることなら新築の家に住みたいと思うのが本音でしょう。しかし、建築資材の高騰や職人不足の影響で工事費用が高くなったことや、好条件の土地が出にくくなってきたことなどの要因から新築案件に手が出にくくなってきました。さらに、政府が危機感を持っているのが空き家問題。世帯数の減少などによって、今後は膨大な空き家物件が全国にあふれかえってきます。しかし、中古案件が増えるということは値段が下がることを意味します。つまり、丹念に中古物件を探せば掘り出し物といえる家に巡り合う可能性も増すのです。中古一戸建て住宅が選ばれる理由の一つです。中古一戸建てのデメリットや失敗事例は?失敗から学べることはたくさんありますよね!ここでは、中古一戸建てを購入したさいの失敗談をいくつかご紹介します。このように中古一戸建ては供給数が激増するので買う側にとってはメリットだらけに感じますが、慌てて購入すると後で大きく後悔することにもなりかねないので注意をしましょう。代表的なデメリットは建物の内部状況がわからないことにつきます。実際にあった事例では、「築35年の中古住宅を12月に購入して住み始めたのですが、暖房をいくら焚いても寒くて寒くて仕方がない」という話がありました。専門家に相談して外壁の中を調べてもらったのですが、本来はあるべきグラスウールという断熱材が壁体内で大きく下にずり落ちていて、正常な能力を発揮できない状態になっていたのです。築23年の中古一戸建てを購入した直後に震度5強の地震に見舞われました。この程度の地震だと周囲の家を含めて外観上は何も問題が見当たりません。しかし、この方の家にはある異変が発生。地震直後から部屋の中の引き戸が軋んだり閉まらなくなってしまったのです。通常では考えられないことなのですが、おそらくは新築当初の問題であった可能性が否定できません。もちろん、こちらの事例も実話です。中古一戸建ては外観より中身をチェックこの例からもいえるように、中古住宅購入の際には見える部分より見えない部分のチェックが重要なのです。建物の外壁や内装の綺麗さ、または新しいキッチンが入っているなどということは見ればわかります。しかし、壁の中の断熱材の施工レベルなどは、外からの目視では絶対にわかりません。多少の費用は掛かりますが、もっとも有効な対策は物件購入前に専門家へ依頼して調査をしてもらうことでしょう。そして、こうした調査をしてもらうことで、入居前のリフォームもスムーズになります。もし、中古住宅を購入後にキッチンを新しいものに変えるリフォームを考えたとします……古い小さなキッチンを新しいより大きなキッチンへリフォームする場合には、その重さに床が耐えられるかを検討しなくてはなりませんが、専門家にチェックしてもらえればしっかりしたアドバイスがもらえます。中古一戸建てをフルリフォームするのにかかる費用は?ごく一般的な30坪~35坪の中古住宅をフルリフォームするときの費用を考えていきましょう。ただ、いわゆるリノベーションと原状回復を目的としたリフォームでは、その目安が大きく異なります。中古住宅をフルリフォームして、ほぼ新築同然の姿に戻すことを念頭に置くとその予算は1000万円を超えるとみるべきでしょう。ただ、部分的なリフォームやクロスの交換といった比較的簡単にできるリフォームを中心に考えるならば、300万円以内で十分可能です。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!中古一戸建てなら部分リフォームがおススメできることならばお金をふんだんにかけたフルリフォームをしたいのですが、予算があまりに高くなると新築購入との差がなくなり、中古住宅を買ったメリットが薄れてしまいます。こう考えると、部分リフォームを行って予算を抑えることが賢明ですよね。たとえばキッチン。中古住宅を購入してキッチンをリフォームする人は非常に多いのですが、料理がものすごく好きでなおかつ腕に自信のある奥様なら、予算を上げてでもキッチンリフォームのグレードを上げるべきでしょう。そのかわりに、本来予定していたハイグレードの壁紙の質をワンランク下げるなどの対応をとればよいのです。総予算を変えずに、こだわりたいところに予算を集中させた方が暮らしの満足度は必ず上がると断言できます。最低限必要な中古一戸建てのリフォーム箇所とその費用壁紙のリフォームは必ずしなくてはならないという場所ではありません。しかし、もっとも安価かつ気分を一新できるので、気軽にできるリフォームとしてとてもおすすめです。6畳ならば5万円もみれば十分に可能ですので、ぜひ検討してみてみてくださいね。物件にもよりますが築20年以上の一戸建て中古住宅を購入した場合、防犯面に気を使った仕様が施されていることはあまりないと思われます。ドアフォンがない住宅であれば新規購入したほうがいいでしょう。配線工事込みでも5万円で十分設置できます。また、泣き砂利を購入して撒くのも防犯リフォームの一つです。泣き砂利を敷くだけなら業者に頼まなくても自分でできます。1kgあたり2000円前後で購入できるので、泥棒が侵入しそうな場所にピンポイントで撒けばコストも抑えられます。住宅の大敵は結露。これは誰しもが認める原理原則。つまり、一戸建て中古住宅を購入した際には必ずチェックすべきことの一つでもあります。ただ、購入した段階では居住していないので、実際に結露が起きるかどうかはわかりません。ワンシーズンを過ごしてみて、サッシに結露の発生を確認したらすぐにサッシの交換リフォームをしてください。リビングによくみられる幅1軒の掃き出し窓であれば、断熱効果の高いLowーE(ローイー)複層ガラスを使った場合でも30万円まではいかないはずです。1か所だけでこの値段だと家全体のサッシを変えるとかなりの金額になるため、すべてリフォームをというわけにはいかないでしょう。そういう場合は、リビングや寝室などを優先してリフォームを検討してください。中古一戸建てなら「耐震リフォーム」は優先度高め!その費用は?費用と時間がかかるリフォームの代表格ですが、住宅で最も大事なことは【命を守る】ことです。この視点で考えると昭和56年度以前に建築された旧耐震仕様の中古住宅を購入した方は、耐震リフォームは喫緊の課題です。また、昭和56年度以降の住宅の場合、震度6弱の揺れで建物が崩壊する確率は極めて低いと推測されますが、それでも早めのリフォームをお勧めします。昭和56年以降の建物であれば150万円以内で収まると思いますが、それより古い物件では直す箇所も増えるため200万円近くになるでしょう。DIYしてもいい中古一戸建てリフォーム箇所とその費用中古一戸建て物件を自分でDIYしてリフォームすることもできます。業者に頼むよりも値段を安く抑えることができ、自分の好みに仕上げることができるのでDIYの経験がない人も、これを機に挑戦してみるのもいいでしょう。手軽に取り組めるおすすめリフォーム箇所をご紹介します。住宅業者に任せても大きな金額にならないのですが、DIYレベルでも十分にできますので、楽しみながらそのうえ安く上げるにはもってこいでしょう。6畳程度であれば予算は3万円。もう少し足せば業者にも頼めますが、部屋数が増えると結構な金額になるのと、すべての部屋を一気にやらなくても自分のペースで模様替えをできることが魅力です。部屋の雰囲気を劇的に変化させるのがカーテン。中古一戸建てを購入した場合、各居室のカーテンレールはごく一般的な高さに取り付けられているはずです。これを天井から直に吊るす仕様にリフォームするのです。工事自体は比較的簡単で、カーテンボックスを新たに購入して天井に取り付ければいいだけです。やはり天井からカーテンがかかっていると見た目がゴージャスになります。カーテンボックスやその他の費用は3万円もあれば大丈夫。問題となるのはカーテン生地。これに関してはピンキリなのでお好きなものを選んでください。良質な中古一戸建て住宅のリフォームがおすすめ!いかがでしょうか。新築住宅を購入することが一般的だと思われてきた日本ですが、ここ数年で考え方は劇的に変化しています。良質な中古一戸建て住宅が激増しているので、これを購入してリフォームすることが当たり前の時代になってきていますよ。プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月20日リフォームが決まったら、自治体のHPなどを確認し、お得な補助金制度や減税制度がないかを調べてみましょう。特に、介護・省エネ・耐震などの特定分野のリフォームは要チェックです。申請時の注意点や次世代住宅ポイント制度についても紹介します。リフォームにより受け取れる補助金を知ろう省エネ化やバリアフリー化など、特定のリフォームをすると、国や自治体から補助金を受けられます。補助金が交付されるには、決められた条件を全て満たすことが前提です。補助金を上手に活用して、リフォーム費用を少しでも安く抑えましょう♪リフォームに関する『補助金制度』は、工事前に補助金を申請すると工事費の一部を負担してもらえる制度です。制度の主体は国と各自治体の2つに分けられます。太陽光発電など、環境に配慮した省エネ住宅を推進するためや、家の老朽化を防ぎ耐震性を強化するため、高齢者の自立を目指すためなど、さまざまな理由から補助金を交付しているのです。このように、リフォームの補助金には、特定の『目的』があるため、定められた『要件』を全て満たしている住宅が対象となります。リフォーム補助金は、年間を通して常に申請できるわけではありません。補助金制度の申請期間があり、受理日の早い順に補助金の交付対象が決まっていくのが通常です。補助金の申請期間内でも、補助金の予定総額を超えてしまった場合は、途中で終了になるケースがあるので注意しましょう。補助金の募集については、各省または自治体の公式HPなどで発表されます。内容によっては応募者が殺到する可能性があるため、希望者はスピーディーな準備が必要です。以下の点は早めに確認をしてくださいね!●併用不可の補助金を受けていないか●補助金対象外のリフォーム会社に委託していないか●着工は補助金の期限内かどうかバリアフリー化のリフォームの場合バリアフリー化のリフォームは、障がい者や高齢者が生活していく上で障害になるものを取り除き、より安全・安心な住まいを目指します◎介護保険にもかかわってくるため、補助金を受け取るには内容や要件をしっかり把握しておきましょう。バリアフリー化のリフォームにおける補助金は、『介護保険制度』と関係があります。『介護保険制度』とは、高齢者の介護に対する公的制度で、本人の介護レベルによって必要な支援が受けられる仕組みです。介護保険制度の補助金には『居宅介護(介護予防)住宅改修費』があります。古くなった外壁の修理など、単に生活を快適にするリフォームは制度の対象外で、高齢者・障がい者の生活の安全・安心にかかわるリフォームに限られます。また、本人の『自立した生活』や『介護者の負担の軽減』も目的であることを忘れないでくださいね。具体的なリフォーム内容については以下の項目で解説します♪介護保険制度の『居宅介護(介護予防)住宅改修費』は、要支援1~2、要介護1~5のいずれかに認定された被保険者が受給できる補助金です。●補助金の対象:介護保険被保険者証に記されている住居●補助金内容:被保険者一人につき1回、改修費用20万円を上限に、9割(所得によっては7~8割)の費用が補助される。補助金の利用回数は指定されておらず、1回で20万円を使っても、数回に分けてもOKです。自治体によっては独自の制度を設け、上乗せして支給しているケースもあります。詳しくはお住まいの市町村の窓口で確認しましょう!介護保険の補助金対象になるリフォームは、屋内だけでなく屋外も含まれます。なお、新築や増築工事は支給の対象にならないという点に注意しましょう。●手すりの取り付け(廊下・便所・浴室・玄関など)●床の段差解消●転倒や滑りの防止(床や通路の素材の変更など)●扉・ドアノブの取り換え(引き戸をアコーディオンカーテンなどに変える)●洋式便器への取り換え『手すりの取り付け』に関しては、身体を支え、転倒を防止する『福祉用具貸与』に該当するものに限られます。また、『便器の取り換え』は、和式から洋式に変更する場合に限られ、洗浄などの『付加機能』のみが目的の取り換えは認めない自治体がほとんどです。介護保険制度の補助金を申請する方法補助金の申請から受給までの流れを解説します。ここでは、横浜市の例をご紹介しますね。自治体ごとにルールや必要な書類が異なるケースがあるので、お住まい市町村の窓口、またはケアマネージャーに相談するのが安心です。介護保険住宅改修費の申請に必要な以下の書類をそろえ、『区役所保険年金課(自治体によって異なる)』に提出します。●介護保険給付費支給申請書●明細入力票●住宅改修が必要な理由書●介護保険給付の申請・受領委任状(受領委任払い事業者に工事を依頼した場合)●見積書および見積額内訳書●日付入りの施工前の写真●完成予定の状態がわかる写真や図また、賃貸住宅の場合は、『賃貸契約書の写し』と『住宅改修に関する承認書(賃貸人のサイン)』が必要です。書類のフォームは、自治体のHPからダウンロードができますよ◎申請を行う前に、ケアマネージャーにリフォームを行いたいと相談しましょう!上記の必要書類にある『住宅改修が必要な理由書』は、ケアマネージャーが作成する必要があるためです。ケアマネージャーがいない場合は、区役所の高齢・障害支援課(自治体により異なる)などに相談します。その後希望者は、工事がはじまる前に市町村の区役所保険年金課に相談し、『住宅改修費の申請』を行います。申請が承認される前に着工すると、補助金が支給されないケースもあるので注意しましょう。工事完了後に『支給申請(払い戻しの申請)』を行うことではじめて補助金が支給されます。おおよその流れはどの自治体も同じですが、書類の作成方法や流れが異なる場合もあるので、個別の相談をおすすめします♪省エネ化のリフォームの場合『省エネ化リフォーム』とは、エネルギーの無駄を省き、効率的な利用を目指すリフォームのことです。代表的なものに、太陽エネルギーの利用や断熱性能の向上などが挙げられます。これらを住宅に活用すると、どのくらいの補助金が受けられるのでしょうか?国または自治体から支給される省エネリフォームの補助金は、補助金受給の申請期間が決まっており、予算が達した時点で締め切りになるものがほとんどです。自治体の中には、省エネリフォームの補助金を出していないところもあるので、事前に確認してくださいね。受け取れる金額はリフォームの内容によって異なります。『太陽光発電システムの設置』では『1kWあたりの金額』で補助されるケースもあれば、『1件あたりで定額』というケースもあります。たとえば、福岡県遠賀郡遠賀町の場合、2018年度は、10kW未満の太陽光発電の工事を対象とし、2万円/kW(上限7万円)の補助を行っています◎省エネ効果の高いエコキュートなどの『給湯器導入』については、工事費の何割かを負担してくれる自治体もありますよ。省エネリフォームの補助金対象になるリフォームは、以下のようなものがあります♪●太陽光発電システムの導入●高効率給湯器の設置(エコキュート・エネファームなど)●高性能建材による断熱リフォーム(窓・壁・屋根)●LED照明・蓄電システム・潜熱蓄熱材の設置●節水型トイレへの交換●節湯水栓の設置窓や断熱材などは、補助対象製品が指定されている場合があります。省エネリフォームについて、大阪府茨木市の例をみてみましょう。茨木市は、太陽光発電システム(10kW未満)の設置費用の一部を負担する『住宅用太陽光発電システム等設置事業補助制度』を導入しています。補助金額は1万2,500円/1kW(上限4kW・5万円)で、申請は電力会社と電力の受給契約を開始した日から6カ月以内に行わなければなりません。太陽光発電システムのほかに、以下のような補助もあります。●太陽光発電システムと同時申請の家庭用燃料電池(エネファーム):4万円●自然循環型太陽熱温水器:3万円●強制循環型ソーラーシステム:4万円耐震化のリフォームの場合国や自治体では、将来的な地震の被害を最小限に食い止めることを目的とし、『耐震診断』や『耐震補強工事』に対する補助を行っています。ここからは対象となる住宅や補助の概要について解説します♪耐震化のリフォームは、主に『1981年以前の耐震基準で建築された戸建て住宅』が対象で、耐震化リフォームによって、現在の耐震基準に適合させるのが目的です。古い家全てが合致するわけではなく、プロの建築診断士の『耐震判断』によって、耐震性が不足していると認められたものだけになります。申請できる建物の条件や基準は自治体ごとに異なるため、事前の確認が必要です。また、倒壊する恐れのあるブロック塀の解体・撤去を行ってくれる自治体もあります◎千葉県市川市の耐震改修工事の助成制度は、戸建て住宅だけでなく、分譲マンションも対象になります。『専用部分の区分所有者が2人以上』や『耐火建築物または準耐火建築物』など、いくつかの条件を満たす必要があり、建物だけでなく『補助金交付対象者』に対する条件も定められています。申請は設計・工事前に行う必要があり、予算枠を超えると、早めに終了する可能性があるので注意しましょう。補助金申請が承認されると、耐震改修設計・工事・工事監理費用の一部が補助金として支給されます♡次世代住宅ポイント制度将来的に住宅の購入・リフォームを考えている人は、『次世代住宅ポイント制度』が活用できます。2019年より創設される新たな制度で、国の予算は1,300億円が見込まれています。この制度をうまく使えば、家計の大きな助けになりますね♪2019年10月に消費税引き上げが行われることが決まっています。増税前の駆け込み需要が多くなると、増税後は消費が落ち込む傾向があり、この反動の差を埋めるために、国土交通省では一定の住宅取得者に対する『次世代住宅ポイント制度』を創設しました◎これは、税率10%で住宅の新築・新築分譲住宅の購入・リフォームをする人に対し、商品と交換できるポイントを発行する制度です。若者・子育て世帯がリフォームまたは住宅の購入を行う場合は、付与されるポイントが高めに設定されている点も見逃せませんね♪次世代住宅ポイント制度の対象になるリフォームを確認してみましょう。●断熱改修(窓・ドア・屋根・外壁・天井など)●耐震改修●バリアフリー改修●エコ住宅設備の設置●家事負担軽減に役立つ設備の設置(食器洗い機、宅配ボックスなど)●既存住宅の購入に伴う一定規模以上のリフォーム工事(若者・子育て世帯が対象)基本的には2019年10月の増税後に引き渡される住宅や、19年4月~20年3月に請負契約・着工をしたものが対象ですが、特例的に対象となる住宅もあります。次世代住宅ポイント制度でもらえるポイントは、主に、省エネに優れた商品・防災関連商品・子育て関連商品・健康関連商品などに利用できます。具体的な商品内容については、これから公募によって決定される予定です。1ポイントは1円相当で、戸建ての住宅リフォームの場合、最大ポイントが30万ポイント(特例以外)、すなわち30万円相当の商品と交換ができることになります♡住んでいる地域の補助金制度を知るには?補助金制度の内容は各自治体によって異なるため、個別の確認が必要です。お住まいの地域の補助金制度を積極的に調べ、リフォームの負担を少しでも減らしましょう!検索には、インターネットの『支援制度検索サイト』などを活用するのが便利です♪お住まいの都道府県・支援分類・支援方法などの条件にチェックを入れると、該当するものが表示されます。補助金制度は年度ごとに内容・申請期間が変わるため、最新版を利用しましょう。支援制度検索サイトのほかに、各自治体のHPを確認する方法もおすすめです。正確な最新情報が入手でき、わからない部分があれば、窓口に電話して詳細を聞くこともできます。積極的な行動により、さまざまな補助金制度や優遇制度が見つかるかもしれませんよ♡減税の手続きも忘れずにリフォームに関しては、補助金制度のほかに『減税制度』があるのを知っていますか?一定の要件を満たす工事をすると、所得税が控除されるお得な制度です◎ただし、工事費用をどう工面するかで条件が変わる点に注意しましょう。所得税の減税制度には自己資金でリフォームをした人が対象の『投資型減税』と、ローンを組んだ人のための『ローン型減税』の2つがあります。『省エネ改修リフォーム』を行った場合の控除額と期間を確認してみましょう。『投資型減税』の控除率は工事費の10%で、控除対象限度額は200~250万円(あわせて太陽光発電設備を設置する場合は300~350万円)です。控除期間は改修後、居住を開始した1年間分のみとなっています。一方、『ローン型』は、返済期間5年以上のローンが対象です。工事費用の2%(または1%)が所得税から控除されます。控除限度額の年間上限は12万5,000円ですので、5年間で最大62万5,000円の控除が受けられることになります♡10年以上にわたり、分割返済をする住宅ローンを組んだ場合にも税制上の優遇措置があります♪『住宅借入金等特別控除』は、マイホームを新築・取得・増改築した場合が対象の減税措置です。条件を満たすと実際に居住した年分以後の各年分の所得税額から、ローンの年末残高の合計額を基として計算した額が控除されます。なお、バリアフリー改修工事・省エネ改修工事・多世帯同居改修工事のどれかを含む場合は、『住宅借入金等特別控除』に代わり『特定増改築等住宅借入金等特別控除』が適用になります。(選択可能)減税の申請は『確定申告時』です。『住宅借入金等特別控除額の計算明細書』や『住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書』などの必要書類を添付し、税務局に提出しましょう。住宅借入金等特別控除の詳細はコチラ♪住宅リフォームには一定の要件を満たせば、1年間の固定資産税が減額される『固定資産税の減額』があります。対象は、耐震リフォーム・省エネリフォーム・バリアフリー化リフォームを行った場合です。たとえば『省エネリフォーム』の場合、翌年分の固定資産税額(120平米相当分)の3分の1が減額になりますが、『賃貸住宅でないこと』『工事後の床面積が50平米以上280平米以下』『家屋の床面積の半分以上が居住用の家屋であること』など、いくつかの要件を満たさなければなりません。補助金制度はさまざま!下調べはしっかり行いましょう♪リフォームや増築にかかわる優遇制度は、意外にも多いことがわかりました。一方で、対象になる工事や併用の可否など、条件がやや複雑なので十分な下調べが大切です♪特に、補助金制度においては申請期間があり、工事をする前に申請しなければならないので、情報収集を怠るとチャンスを逃してしまうかもしれません。大きな修繕やリフォームを行う前に、自治体のHPなどを確認するようにしてくださいね。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年02月19日毎日使うトイレだからこそ、いつでも快適に使いたいものです。トイレリフォームを考えている人に向けて、商品・床材・壁紙を選ぶポイントや費用をまとめました。各メーカーが商品に搭載している、おすすめの機能も紹介します。トイレリフォームは本当に必要?日常生活と切っても切れない関係のトイレですが、リビングなどに比べると家の中ではそれほど目立つ空間ではありません。そのため「使えるならリフォームしなくてもいいかな」と考えている人も多いのではないでしょうか?しかし、トイレは大きな進化を遂げているのです!さまざまな企業が技術を反映させ、掃除のしやすさや節水機能、さらにはバリアフリー化など、時代の流れに合わせたいろいろなトイレを販売しています。リフォームを考えているなら、候補に挙げておきたい場所といえそうです♪タイミングがなかなかつかめず、トイレのリフォームに取り掛かれていないという人もいるでしょう。トイレは、陶器製であれば壊れない限り使用できるため、使うだけであれば100年超えても問題ありません。ですが、長く使っていると汚れが落ちにくくなったり、新型のものに比べると掃除がしにくかったりと、いろいろ不便な面が目に付くようになります。トイレには問題がなくても、内蔵されているタンクの部品は10年、配管やパッキンは20年が寿命です。生活するうえで使いにくさを感じていたり、すでに20年が経過していたりという場合は、リフォームのタイミングかもしれませんよ。トイレは企業努力により、どんどん機能が向上しています。衛生面だけではなく、節水機能にも注目するべきでしょう。一例として、流すときの水量が13Lの家庭が、水量6Lの節水機能が高いトイレにリフォームした場合、なんと約60%もの節水効果が期待できるというデータがあるのです!家庭にもよりますが、4人で暮らす家族の平均的な水使用量を考えると、水道代は年間で約12,000円も節約できることになります♪将来の生活を考え、バリアフリー化するのもおすすめです。今あるトイレに手すりを取り付けたり、段差のない引き戸にしたりすれば、転倒する危険を減らすことができます。もちろん、現時点で介護の必要な家族がいる場合は、リフォームすることでより日常生活が快適になるでしょう。要介護者がいる家庭がバリアフリー工事をすると国から補助金が出るため、費用面でもリフォームのハードルはぐっと下がりますね♪各市町村の自治体でも独自に補助を出している場合があるので、一度確認することをおすすめします。トイレリフォームのポイントいざトイレリフォームの検討を始めても、最初はどこをどう変えられるのかわかりませんよね?ここからはトイレのタイプや人気の床材や壁紙についてご紹介します。トイレのタイプは大きく分けて2種類です。タンク式トイレは昔からのタイプであり、その名の通りタンクと便器が一体化しています。タンクに溜まった水を流して洗浄する仕組みのため、停電していても動くうえに、マンションの上層階のような水圧が低い場所でも問題なく使用可能です。しかし、タンクがある分スペースが狭くなり、掃除がしにくいのが難点でしょう。さらに、一度水を流すと、タンクに十分な水が溜まるまでは洗浄できないのも不便な点です。タンクレストイレは、デザイン性が高いのが魅力です。スタイリッシュでモダンなトイレ空間を実現できます。さらに、タンクがない分空間がスッキリするため、掃除しやすいのもメリットです♪一方、デメリットは、停電時や断水時に水を流せないことが挙げられます。また、水道管から直結するため、マンションの高層階などでは水圧が弱く、設置が難しいケースも多いです。そのため、家の構造や家族の希望に合ったトイレタイプを選びましょう。床材は、自分がどんなトイレに仕上げたいか、目的に合わせて選ぶのがポイントです。多くの人が求めるのは、掃除がしやすくて清潔感が保てるトイレですよね♪防汚効果や凹凸がない床材のほか、掃除に使う水や洗剤で変色しないような、水をはじく床材をおすすめします。以上のポイントを押さえ、最もトイレの床に適しているとされるのがセラミックタイプの床材です。耐久性はもちろんのこと、耐水性にも優れています。光沢があり高級感が出るのもうれしいですね。壁紙の色や柄によって、一気に空間の印象が変わりますよね!ポイントは、おしゃれ感と同時に清潔感を持たせることです。柄は、主張しすぎない小さなモチーフが入っているものだと、落ち着いた空間に仕上がります。「個性的に仕上げたい!」という人は、壁の1面のみを大柄にするなどして、アクセントをつけるといいですよ♪とはいえ、全面を大柄にすると落ち着かない空間になりやすいでしょう。カラーは、清潔感のあるホワイトや、ベージュといった優しい色合いのほか、薄いパステルカラーなどがおすすめです。さらに、トイレ特有の臭いを軽減してくれるような消臭機能付きの壁紙も人気です。臭いの元のガスを消臭剤が吸収・分解し、消臭効果は約10年続くといわれています。リフォームの際には、ぜひ検討したいですね♡トイレリフォームにかかる費用実際にトイレリフォームを実行に移そうとしたとき、やはり一番気になるのは費用面ですよね。一般的には、撤去から設置まで行うと、どのくらいかかるものなのでしょうか。全体の費用と、価格を抑えるコツ、他の住宅設備と合わせたセットプランの場合など、お金にまつわる疑問にお答えします。リフォーム業者や設置する商品、ケースによって価格は変動しますが、トイレリフォームの費用の相場はどうなっているのでしょうか。タンクレストイレに交換する場合、費用は30〜50万円ほどかかるとされています。トイレ全体をリフォームする場合は、タンク式トイレでも20〜100万円ほどかかる見込みです。価格に大きな幅があるため、いくつかの業者で相見積もりをとるのをおすすめします。ホームセンターや電気・水道工事店のほか、設備店や電気量販店、リフォーム専門店などで相談できますよ♪最近では、リフォームに対応している商品が販売されています。これによりトイレの交換の際に床をはがして配管工事を行うといったような、今まで必要だった工程がなくなり、床上のみの工事で済むようになりました。工事の工程が減ることから、費用が格段に抑えられるのです!さらに工期が短くなるため、しばらくトイレが使えないといった困りごとも解消されますよ♪会社によってはキッチンや風呂をトイレとセットにして、水回り設備のリフォームプランとしているところがあります。セットプランの場合、運搬の費用や人件費などの共通する費用が1回分で済むので、ばらばらに頼むよりも安くなりやすいでしょう。さらに、リフォーム会社が、新規顧客を集めるためにお得なセット商品として売り出しているということもあります。トイレ以外のリフォームも検討している人は、ぜひ有効に活用してくださいね♪最低限付いていてほしい、おすすめ機能せっかくトイレをリフォームするのであれば、今までにはついていなかった便利機能がほしいですよね。トイレを利用するときに、最低限付いているとうれしい機能を2つ紹介します。あるとないでは大違いです!きっと、今までよりも快適になりますよ♪冬の時期、トイレに入り便座に腰掛けると、あまりの冷たさに思わず身震いした、という経験がある人も多いのではないでしょうか。瞬間暖房便座は、トイレの便座を温かくし座ったときの不快感を無くしてくれる機能です。トイレに入ると、ほんの少しの時間で便座が温まる仕組みなので、使用していないときに無駄な電気代がかかりません。〔TOTO〕〔LIXIL〕〔Panasonic〕などの大手メーカーから、瞬間暖房便座が販売されているため、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。最近は、省エネに注力した商品が多く発売されています。トイレにも節電制御機能が付いている商品があるため、年間の電気代をよりお得にしたい場合は検討してみるとよいでしょう♪自動節電機能とは、毎日の使用習慣からトイレ自らが学習する機能です。トイレの使用時間が短い時間帯には、ビデやウォシュレットなどの温水洗浄に使う水の温度を下げて節電します。必要なときにだけ温度を上げるので、無駄な電気代がかからないのです。ほかにも、トイレに近づいた際にセンサーが感知し、便器の蓋が開閉する機能もあります。暖房により温められた便座の熱が逃げないため、節電に繋がるのです。メーカー独自の家事時短機能が魅力的各メーカーが出しているトイレには、さまざまな機能が備え付けられています。従来よりもぐっと掃除がしやすくなっている魅力的な商品ばかりです。大手メーカー3社の商品に搭載されている、便利な機能を紹介します。〔TOTO〕から発売されている《セフィオンテクト》というトイレは、便器の内側の表面部分に特殊なガラスコーティングを施しています。なんと100万分の1mmというナノレベルにまで滑らかさにこだわり、汚れはおろか雑菌も入り込めません。耐久性も高いため、毎日のトイレ掃除でも傷がつきにくく、防汚性が長続きします。商品ページ〔Panasonic〕からは、自動でトイレ掃除が完了する《アラウーノ》という商品シリーズが発売されています。洗浄時に泡と水流を使って汚れを落とすやり方で、お掃除してくれます。また、便器の内側は水アカの汚れをはじく有機ガラス系素材が使われているため、自分で掃除するときも楽チンです♪商品タイプによって価格の幅があるので、気になる人は一度公式HPでチェックすることをおすすめします。商品ページ〔LIXIL〕からは、《SATIS》という商品が販売されています。汚れが付きにくい素材であるアクアセラミックの採用も魅力ですが、注目したいのは泡クッションという機能です。溜まった水の表面に泡を張り、使用中の飛沫汚れを抑えてくれます。床や壁の気になる汚れも抑えられるでしょう。《SATIS》の中でもGタイプと呼ばれるものに搭載されているので、購入時はよく確認するようにしましょう!商品ページトイレリフォームで日々の生活を快適に♪リフォームして新型の商品を設置することで、節電・節水効果が期待できるのはもちろんのこと、搭載された新機能により、今までよりずっと家事がラクになりますよ。目的と予算に合わせて、自分にぴったりのトイレリフォームを目指しましょう♪
2019年02月15日キッチンが使いやすくなれば、調理の時間も快適になりますよね。思い切ってリフォームしたいと考えている人のために、キッチンリフォームの種類やかかる費用、業者選びのコツのほか、おさえておきたい注意点をまとめました♡キッチンをリフォームするときのポイントいざキッチンをリフォームしようと決めたとしても、最初は知らないことが多くて戸惑ってしまいますよね。数多くあるリフォーム会社の中から、どんな基準で選べばいいのか、人気のあるメーカーはどこか、どんなキッチンがおすすめか、順番にまとめました。リフォーム会社を選ぶときには、それぞれの特徴をおさえて目的ごとに選ぶのをおすすめします♪大手ハウスメーカー系の会社は、リフォーム部門を持っていることが多いです。大規模な全面リフォームを依頼するときに向いています。リフォーム専門会社は、内装から水回り、増築など、小規模なものから大規模リフォームまで対応可能です。最近は、家電量販店やホームセンターにも、リフォーム専用の相談窓口があります。利用を決めたら一度訪ねてみるのも良いアイデアです♡設計事務所系は、建築士やデザイナーによるリノベーションなどの大規模工事が得意分野です。デザインにこだわりたい人から多く選ばれています。キッチンのリフォームで人気のあるメーカー系企業は〔LIXIL(リクシル)〕と〔TOTO〕といえるでしょう。〔LIXIL〕は、住宅設備を幅広く取り扱う大手企業です。水が流れるたびにシンクがきれいになる排水口や、独自のドアポケット収納など、魅力的な機能がたくさんあります♪一方〔TOTO〕は、水周りの住宅設備を得意としている会社だけあって、キッチンの水回りにも工夫が施されています。洗いものやシンク掃除などの作業をラクにしてくれるうえに、節水まで実現してくれるのがありがたいですね!キッチン収納にはさまざまな種類があります。吊戸棚、食器棚、引き出し収納やシンク下などがメインで、調味料や調理器具、食品などの収納物に合わせて使うのが一般的です。使う頻度が多い調味料を取り出しやすくする小物用ポケットや、引き出しの中にスライドの棚をダブルで取り付けるなどの工夫があれば、必要なものがすぐに取り出せる便利なキッチンになりますね!古くなったキッチンにかかるリフォーム費用キッチンリフォームの際に最も気になるのは、費用面ですよね。まずは、古くなったキッチンのリフォームにどれくらいの費用がかかるのか、相場を知ったうえで予算を決める必要があります。キッチンの新調にかかる一般的な費用と、キッチン周りの床や壁紙を新しくする場合にかかる費用をそれぞれまとめました♪1例として、L型のシステムキッチンの取り替えを想定し、壁面は古いタイル張りからキッチンパネルにリフォームする場合を紹介します。材料や業者、工事範囲によって金額は変動するため、あくまで目安と捉えてくださいね。まずは、キッチンリフォームの全体の流れを知りましょう。最初に、キッチン以外の場所に傷がつかないように室内を養生してから、キッチンを解体します。その後、水や電気などの配線を行い、内装下地の工事や補強をします。それからキッチンを組み立て、配管や配線を行い、最後に内装を仕上げて終了です。あくまでも一般的な目安ですが、キッチンの解体・設置には、材料費や手間賃のほか、配管・ガス管工事・電気配線を含めて90万円程度かかる見込みです。床の張り替えを行う場合、10㎡のクッションフロア張りの工事に2万円程度かかります。壁の工事には、下地となる石膏ボードと壁になるキッチンパネルの材料費・手間賃で、約7万円かかる見込みです。実際に張り替える面積は5㎡を仮定し計算しているため、これよりも広くなる場合はもう少し多く見積もった方が無難でしょう。床と壁紙の張り替えを合わせて、合計約9万円かかる見込みです。素材は何を選べば良いの?システムキッチンに使われる素材はさまざま。手入れを簡単にしたい、安全性を高めたいといった目的のほか、見た目をより美しくしたいなど、目的に合わせて色々な素材の選択肢があります。ガステーブル天板・シンク・キッチンカウンターや調理台の3カ所について、使用される代表的な素材を紹介します♪ガステーブルの天板で使われる素材は主に3つです。1.「ホーロー素材」は、天板の中では安価であり耐久性が高い点がメリットですが、何年か経つと表面の塗装が剥げたり、衝撃を受けて破損すると錆が発生したりするのが難点でしょう。2.「ガラスコート素材」は、ホーロー用の鋼板にガラスコーティングしたもので、カラーバリエーションも豊富です♪ガラスの良さを活かした素材ですが、こちらもひび割れから錆が発生するというデメリットがあります。3.「ガラストップ」は、現代においてガステーブル天板の主流となっている素材であり、耐久性も耐熱性も優秀です♡難点は、重いものを落とした場合には破損する可能性があることと、他の2つの素材に比べて高価なことが挙げられます。シンクの多くは、ステンレス・人工大理石・ホーローの3種類に分けることができます。1.最もポピュラーなのがステンレス製で、昔からの定番ですね!耐久性があり、食器などを落としても割れにくいのがメリットといえます。耐熱性も耐摩耗性も高く、近年はさらに傷に強く、手入れのしやすい新商品が出ています。基本的にカラーはシルバーのみです。2.人工大理石は、なんといっても高級感ある美しさが特徴でしょう!手入れがしやすく、大理石よりも安価で、見た目にも清潔感にもこだわりたい人にはぴったりです♪3.ホーローは、主に海外のキッチンでよく見られます。国内では取り扱っている会社が少ないですが、耐水性・耐熱性・耐久性に優れ、手入れもしやすいという魅力のある素材です。キッチンカウンターや調理台の素材は、人工大理石や天然石、ステンレス、タイル、メラミンなどさまざまです。1.人工大理石は色柄が豊富です。キッチンカウンターに使うと、面積が広い分より華やかさが増すでしょう。天然石も同じく美しさが魅力ですが、天然素材なのでサイズ制限があること、価格も跳ね上がる傾向があります。2.ステンレスは水にも熱にも強い素材です。シンクと接合すれば継ぎ目もなくなり、清潔を保ちやすいのがうれしいですね♪3.タイルは、一般的なモザイクタイルから大判のタイルまでサイズがあり、タイプによって印象がガラッと変わります。壁のタイルと統一すると雰囲気に一体感が出るでしょう。耐水性・耐熱性に優れています。4.メラミンは、硬度が高く液体が染みにくいうえに、低コストが魅力です♡色も豊富なので、インテリアとのバランスがとりやすいでしょう。家事をラクにするキッチンリフォームキッチンをリフォームする際、せっかくなら今までになかった設備を取り付けて、家事をラクにしたいと思う人も多いですよね♪まず一番に思いつくのは、洗いものの手間を無くしてくれそうな食洗器ではないでしょうか。ほかにも、今のキッチンが狭くて器具や材料が置ききれず、調理の効率が落ちているという人は、新たにスペースを確保したいと感じているかもしれませんね。実際に食洗器を導入すると、手洗いの場合と比べてどれくらいの違いがあるのか、また仮置きスペースを作ることでどのようなメリットがあるかを紹介します。食洗器は昔と比べて格段に品質が良くなっています。手洗いでは落ちないようなしつこい汚れを強力に落とし、使われる洗剤が高い除菌力を発揮するため、とっても衛生的♪小さな子供やお年寄りがいる家庭にもうれしい設備です。製品や家庭での使用頻度にもよりますが、給湯器で40℃のお湯を出しながら1回につき65Lの水量を使う手洗いを、食器洗い乾燥機に切り替えた場合、年間の差額は約1万円になります。ガス代が電気代に置き換わるものの、かなりの省エネが期待できるでしょう。節約にもつながるため、キッチンリフォームの際には食洗器の導入は十分に検討する価値があるといえますよ♡調理中は、まな板や調理器具、調味料や食材などがキッチンカウンターに広がるため、スペースを確保するのが大変です。そんな問題を解決するには、キッチンカウンターの頭上の空間を有効活用しましょう。レストランの厨房のように小さな棚を取り付ければ、下ごしらえした食材や切り終わった野菜などを、一時的に置くことができます。スッキリした調理台で効率よく料理が作れますね♪キッチンのレイアウトを変更する場合の注意点リフォームするなら「思い切ってキッチンのレイアウトを変えたい!」という人もいるかもしれません。規模が大きくなる分、費用面はもちろん、工事の際にはさまざまな注意が必要です。例えば、壁付けされたキッチンを周囲に壁のないアイランド式にしたり、片側にしか壁のないペニンシュラ式にしたりする工事は、配線・配管などの位置を変更する分費用が高くなる傾向があります。150〜250万円程度が相場といえるでしょう。キッチンにばかり気をとられていると、リフォーム後にキッチン周りのスペースが狭くなってしまった、というケースもあるので注意が必要です!壁付けタイプをペニンシュラ式やL字型に変更すると、スペースを多くとられてしまうため、かえって調理スペースや通路の幅が限られてしまいます。マンションの場合は要チェックマンションのキッチンをリフォームする場合は、特に注意が必要です。自分が購入したマンションであっても、管理規約や構造上の問題から、リフォームできないケースがあります。マンションの管理規約は、その建物全体の世帯に影響を持っています。1例として、ガスコンロをIHに変更したい、といったケースでは、住宅そのものの電圧を上げる必要が出てくるのです。その場合、マンションの管理組合に確認をとる必要があります。電気やガスの容量変更のほかにも、リフォーム工事中の期間や搬出入など、他の住人に影響する工事は規約の対象となっていることが多いです。リフォームの前には、工事業者と一緒に管理規約の確認をすると安心ですね♪マンションの配管・配線はある程度決められています。そのため、キッチンの位置を移動させたい場合には、住宅の床下にある程度の余裕が必要です。配管の勾配も確保しないといけないので、詳細を決める際は図面をもとに業者に相談すると良いでしょう。情報収集をして理想のキッチンリフォームを!はじめてキッチンをリフォームする人のために、リフォーム会社を選ぶコツや費用の相場、注意するポイントをまとめました。事前にしっかり情報を集めて、後悔しない理想のキッチンリフォームを実現しましょう♪
2019年02月14日「冬場のキッチンに立つと寒くて仕方がないわ」「2階にある寝室は夏場なんて暑くて寝られないよ」「風呂を出た後に廊下に出ると寒くてやってられないよ」と、思うことはありませんか?このようなお悩みをはじめ、ヒートショックの原因になる温度の急激な変化などは、家の断熱効果をあげることで対策ができるんです!といっても断熱ってどういうことをすればいいのでしょうか?断熱をする効果やメリット、リフォームの内容、それにかかる費用などを詳しく解説していきます。断熱リフォームの効果やメリット当たり前のことですが、冷暖房効率が著しく上がるため、それだけ経済的なメリットが大きくなります。短期的には手元のお金が出てしまいますが、中長期で見れば明らかにお得なうえに、何と言っても住み心地が格段にアップします。現在は昔に比べて、冷暖房機器の宣伝文句として【省エネ】をうたうケースが増えてきました。しかし、そのような商品をせっかく選んでも、断熱性能の乏しい住宅に住んでいれば効果半減です。また、必要以上のパワーを機械が出そうとするので、負担がかかり寿命も短くなるでしょう。住宅ローンを組む時には、現在の光熱費と家を購入した後の光熱費との差額も計算し、それも考慮して資金計画をする必要が実際にはあります。家の寿命が長くなることも断熱リフォームの大きなメリットといえます。断熱リフォームをしていない家はどういう問題があるか、みなさんはわかりますか?たとえば冬場をイメージしてほしいのですが、断熱性能の乏しい家は窓を中心に結露が発生しやすくなりますね。家にとって結露は最大の敵といってもよく、木を腐らせる原因にもなりダニやカビの温床にもなるわけです。さらに怖いのは壁の中に結露が発生してしまう壁体内結露(へきたいないけつろ)。これが起きると壁の中にカビが生えてしまったりするため、大変厄介なことになります。ヒートショックという言葉が市民権を得てから随分と長い時間が経ちました。暖かく暖房の効いたリビングから廊下に出たらいきなり温度が低下して体に負担を与える、寒い時期に気をつけないといけない症状です。こういった気温の変化によって起こる症状は家の断熱効果をあげることが対策の1つになります。また、夏場の暑い時期の場合は断熱効果が低い家だと室温が上がるため、熱中症になる可能性が高くなります。このような症状は生死にかかわることも往々にしてあるため「外からの暖気や冷気を室内に侵入させない」、「室内の暖気や冷気をそとに逃がさない」といった断熱をしっかりしておくことがとても大事なのです。断熱リフォームの種類と費用断熱が家にとって重要なことがわかったところで、ここからは実際に断熱にはどのような種類があるのかご紹介していきます。住宅の断熱を考えるにあたって窓は最重要ポイント。室内でいくら冷暖房をしても、窓の断熱性能がなければどこからどんどんと温めた空気は冷やされ、冷やした空気は温められてしまいます。それを防ぐためにも窓断熱は真剣に考えてほしいのですが、おすすめの窓断熱工事は、既存の窓をLOW-E(ローイー)ガラスのサッシに変更することです。これは、2枚重ねの窓になっていて、その間にアルゴンガスなどが充填されている商品のことを指します。新築住宅での採用率が70%を超えることがその性能の高さを証明しているといっていいでしょう。その費用ですが、最も高いサッシの枠ごと交換するケースで計算すると、おおよそ15万円ほどです。腰高窓の幅1軒の場合ですので、足元まである掃き出し窓ではさらに値段は上がります。冬場しんしんと足元から冷気が伝わってくると、どれだけエアコンやストーブなどで部屋を温めても寒さを感じますよね。そんなときこそ床下断熱リフォームを検討しましょう。床暖房までは予算がなくても、床下に断熱材を敷き詰めるだけでかなりの効果が見込めます。また、床材の張替えを行わないのであれば、比較的安価な負担でできるので検討を是非しましょう。その目安となる費用ですが、20坪程度の床に対しておおよそ25万円~30万円でよいでしょう。ただ、床材の交換までやればもちろん値段はあがります。床と同様に天井をはがしたり大工事になることはなく施工が可能です。窓と床をしっかり断熱しても、天井を見落とすとその効果は半減です。とくに夏場は屋根への強烈な日射が家族を襲うことになり、いくら冷房をしてもどんどんと冷気を奪われる羽目になってしまいます。肝心の費用ですが、断熱材を敷き詰める工事となり、通常の戸建てであれば15万円〜30万円で済みます。ただ、屋根裏の状況によっては断熱材を敷き詰められないケースも出てきます。稀なケースだとは想像しますが、この場合は充填剤などの吹き付け断熱材を使用しますので、費用は20%~30%増しとなります。そして最後に残ったのは壁。この壁まで断熱すれば、家を包括的に断熱リフォームしたことになるので安心ですね。この壁断熱には「外断熱」と「内断熱」という2種類があります。とくに外断熱という言葉は大手のハウスメーカーなどがテレビで大々的に宣伝していることもあり、言葉だけは耳にしたこともあるのではないでしょうか。そして壁のリフォームにおいてもこのどちらも採用可能となります。一般的には内断熱を採用するケースが多いようですが、詳細は業者さんにご相談ください。施工面積を200㎡程度と仮定した場合ですが、その費用は120万円~300万円となります。価格に幅がありますが、これは水回りや電気回りをいじる場合に専門の職人を呼ぶ必要がでてくる場合が高くなってしまうためです。断熱リフォームにかかる費用を抑えるポイント費用を抑えるには……1.補助金の活用2.必要な場所を選択の2点でしょう。1.の補助金は次の項目でご説明しますが、2.がなかなかの難問ですね。お金がたくさんあれば全部を断熱リフォームすればよいのですが、さすがに大きな金額になってくるので躊躇してしまいます。だから、家族にとっての優先はどこか?をじっくりと考えて書き出すことからしてください。たとえば、全く使っていない部屋があるのならば、その部屋までを断熱リフォーム工事をする必要があるのかといったことを検討し、予算に応じて取捨選択していきましょう。断熱リフォームに補助金は出る?断熱リフォームに出る補助金がありますので活用しましょう。個人が居住する住宅だけではなく、賃貸住宅の所有者もできる優れものです。もらえる金額の上限は120万円(高性能建材による住宅断熱リフォームの場合)で、集合住宅では一戸当たり15万円となるのですが、補助される金額は全体工事費用の三分の一以内となります。ですから、総額300万円の断熱工事の場合では、その三分の一までなので、補助金は100万円となるのでご注意を。また、指定の高断熱パネルなどを使用した工事をすると、補助金も倍近くに上がるのですが、これはそもそもの工事代金がかなり上がりますので、よくご検討ください。断熱リフォームで住宅を快適な空間に♪部屋が寒い、エアコンなどの空調に対するコストが高いなど、少しくらいの我慢ならばいいとも思いますが、塵も積もれば山となる。体を壊してしまったり、トータルでみると結構な額の出費になってしまっていたりします。高齢のご両親と同居している方はもちんですが、今は若くても年齢を重ねた時のことを考えれば今のうちに断熱リフォームを検討し始めるべきでしょう。プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。
2019年02月08日もし自宅を好きなようにリフォームできるとしたら、あなたはまずどこを直してみたいと思いますか?今回は、リフォーム情報サイト「リフォーム速報」が25歳以上の男女800人を対象に実施した「一番こだわりたいリフォーム」についてアンケート調査結果をご紹介しましょう!■ 女性と男性ではリフォームにこだわる場所が違う?調査ではまず、「次の箇所をリフォームするとして、一番こだわりたいのはどこですか?」と尋ねました。すると、男性と女性の回答が微妙に異なることが判明!まず女性の回答を見てみると、以下のようになりました。1位が「キッチン」(36.4%)、2位「リビング」(23.2%)、3位が「浴室」(15.7%)で、圧倒的にキッチンが1位という結果となりました。やはり、「台所は女性の城」と言えそうですね。Ushico / PIXTA(ピクスタ)さて、それに対して男性の結果はどうだったのでしょうか?男性は、1位こそ「キッチン」(23.9%)で同じですが、2位は女性よりかなり多い確率で「浴室」(21.9%)、3位が「リビング」(18.6%)という結果となりました。マハロ / PIXTA(ピクスタ)■ 男性と女性が「家に求めるもの」とは?結果を見ると、女性の回答は主婦が頻繁に使うと思われるキッチンが圧倒的多数を占めました。男性もキッチンの重要さは認めているものの、浴室が僅差で2位につけているところを見ると、男性にとっては家の中でお風呂の優先順位が女性よりも上にあることが分かります。また、寝室のパーセンテージも女性より男性の方が圧倒的に高いことから、女性は家にまず「使い勝手の良さ、機能」を求め、男性は帰宅後の「癒し、休息」を求めているようですね。しかし、反対に男性が多くキッチンに立つ家庭では、この逆の現象が見られるかもしれません。Graphs / PIXTA(ピクスタ)お互いがパートナーのそんな気持ちを理解していれば、「家のどこをリフォームするか」でケンカになった……なんて事態が避けられるかも!?■ アメリカでは家のどこをリフォームするとお得?家をリフォームするなら、ただやみくもにお金をかけるのではなく、住宅の価値が上がるように行いたいもの。筆者が住むアメリカでは、ポイントを絞って不動産評価が上がるリフォームだけを行う場合も多いのです。アメリカでは住宅のどこに、どれくらい費用をかけてリフォームすると良いといわれるのでしょうか?urotatsu / PIXTA(ピクスタ)アメリカで大人気の住宅関連ケーブルテレビ局『HGTV』電子版では、投資した額に比較して住宅不動産価値が最も上がるといわれるリフォームを下記のように紹介しています。1位……小規模な浴室の改装(102%)8×10 / PIXTA(ピクスタ)タイルを張り替えたり、バスタブを新しいものにしたりする小規模な浴室の改装をすると最も住宅価値が上がるという結果に。投資額に対し102%のリターンがあるそうです。小規模改装の予算ですが、ここでは約110万円とされています。2位……庭(100%)Cotswolds / PIXTA(ピクスタ)2位は意外にも「庭」。確かに、庭を見栄え良くすることで住宅の印象は一変します。投資額すべてにあたる100%のリターンがあるそうです。前庭や裏庭にアウトドアを楽しめるテラスを設置しても素敵。予算は約50万円と見積もられています。3位……小規模なキッチンの改装(98.5%)ABC / PIXTA(ピクスタ)キッチンは3位でした。小規模のキッチン改装予算は、ここでは約150万円程度とされています。150万円もあればキッチンのキャビネットやシンク、カウンター等を一新することはできそうですよね。投資額に対し98.5%のリターンと見積もられています。saki / PIXTA(ピクスタ)以上、自宅のリフォームに対する男女の意識の違いと、住宅価値が上がるリフォームについてお伝えしましたがいかがでしょうか?リフォームをする際はまず家族のニーズや予算、実現したいインテリアのイメージをじっくり考えてみてくださいね!【参考】※ 【アンケート結果】一番こだわりたいリフォームは?男性は1日の疲れを癒す空間に力を入れたい※ Top 15 Home Updates That Pay Off – HGTV
2019年01月27日自宅介護において、介護する側・される側両方の負担を軽減し、より過ごしやすくするために導入したいのが「介護リフォーム」です。個人の状態によって、難しいと感じる活動内容は大きく変わります。だからこそ必要な場所に適切なリフォームを行えば、できることが大幅に増え、介護する側・される側双方の生活の質が上がることもしばしば。今回は介護リフォームを取り入れる時のポイントや制度、設置箇所や相場などをご紹介します。介護リフォームとはそもそも、自宅介護の際に検討される「介護リフォーム」とはどのようなものかご存知ですか。脳卒中や脳梗塞が有名な脳血管疾患は、介護が必要となる原因疾患の第1位と言われています。脳血管疾患から回復した人は体に麻痺が残ることが多く、ちょっとした段差であっても障害となることもあります。こうした生活の基盤となる自宅の障害を軽減するために行うリフォームを総じて、介護リフォームといいます。介護リフォームの具体的な例としては、手すりやスロープといった道具の設置による、自由度の向上があります。他にも、転倒防止のためにお風呂場を滑りにくいタイルにする、トイレの空間を広くするなどの空間の完備といった方法も含まれます。 介護リフォームのポイント自宅介護を行うからと、安易にリフォームに踏み込むことはおすすめできません。導入のやり方によっては、リフォームしたことを後悔したり、失敗したと感じてしまったりするケースも。リフォームを実施する前に、介護リフォームの際に押さえておきたいポイントをしっかりと理解しましょう。介助者される人の自立をサポートする環境に介護リフォームを行うそもそもの理由を忘れてはいけません。介護リフォームは介護を受ける人の自立度を上げたり、自宅内の危険を減らしたりして、安全安心に暮らせるようにするために行うものです。適切にリフォームするためには、今の自宅ではどこが危険なのか、どんな部分が不便なのかを専門家と話しながら把握することが大切です。リフォームを検討する時はまず、介護に関する専門家であるケアマネージャーに相談するのがおすすめです。介助者の視点もしっかり取り入れたリフォームに介護される側の目線に立ってリフォームを行うことは大前提ですが、それだけに留まっていてはいけません。介助をする側の目線も取り入れなければ、リフォームの成功には繋がらないものです。介助のしやすさを高めるためにリフォームを行い、介護の負担を減らすことも、介護リフォームの目的の一つです。例えば、トイレや廊下のスペースを広げるというリフォーム事例があります。これは、介助を必要とする人の動きやすさのためだけでなく、介助する人が安全に介助する動線を確保するためのリフォームでもあるのです。身体状況にあったリフォーム内容にする介護リフォームを行う場合、取り入れるアイテムや行う場所がパターン化されています。しかし、実際の導入に際しては、パターンどおりのやり方だけでは通用しないことがほとんどです。介助される人、介助する人にとって利用しやすいものや方法で導入しなければ、リフォームの成功には繋がりません。一つ例をあげてみていきましょう。手すりをつけるリフォームを行う場合、必要になるのは手すりのみで、設置したら終わりと考える人もいるでしょう。しかし、その手すり一つであっても、握りやすい直径・素材・形のものを選ぶ必要が出てきます。また、握りやすく安全性のもっとも高い高さに設置するなどの、細かな設計も求められるのです。長期的なプランでリフォームを行う介護リフォームを検討するタイミングは、介護が必要になった時がほとんどです。介護度に合わせてリフォームを行うことは、最低限必要なことだといえるでしょう。また介護が必要になる前、介護予防のためにリフォームを行う人もいます。そうした人も含めてリフォームをより成功させるポイントは、その後数年・数十年という単位でどんなサポートが必要になり得るのかを検討することです。今できていることがだんだんと難しくなることもあるからこそ、長期的なプランでリフォーム内容を検討することが大切になるのです。 介護リフォームで利用できる制度実際に介護リフォームを行う際には、まとまった費用が必要になります。介護や老後のために貯金をしているという人ももちろんいますが、お金の準備が難しい人もいるでしょう。そんな人に向けて介護リフォームを実施する人が利用できる制度が準備されていますので、詳しくみていきましょう。介護保険制度を利用する介護リフォームの際に利用できる制度の名前は「介護保険」です。介護保険は介護を必要とする人にサービスを利用するための費用を給付する公的保険です。介護保険で利用できるサービスのなかには、住宅改修に関するものもあり、条件に該当する人が指定されている住宅改修を行なった際には、費用が支給されると定められています。住宅改修が必要な理由書などを含めた書類と申請書を提出し、工事後に領収書などのリフォームにかかった費用がわかる書類を提出するのが、一般的な住宅改修による費用を受給流れです。やむを得ない事情がある場合を除き、リフォーム実施よりも先に申請する必要があります。支給限度基準額は、ひとり生涯で20万円まで。実際の支給額はその9割(18万円)が上限となります。要介護状態の区分が3段階以上重くなった場合や、転居した場合は、再度20万円までの支給限度基準額が設定されます。制度を利用できる対象者介護保険の住宅改修の給付金を受け取るためには、介護保険が適用される対象者である必要があります。介護保険では加入者を、65歳以上の人が該当する第1号被保険者と、40歳から64歳までの医療保険加入者に該当する第2号被保険者の2つに区分しています。第1号被保険者は原因を問わず、要介護認定または要支援認定を受けた時に介護サービスを受けられます。一方、第2号被保険者の場合は、老化に伴う特定疾患によって要介護・要支援認定を受けた場合にのみ適応されます。つまり、介護保険を利用するめには要介護認定または要支援認定を受けていることが大前提です。次に、介護を必要とする人の年齢が何歳であるのかを確認しましょう。64歳以下の場合は、特定疾患に該当するかどうかの確認をし、該当するようなら制度利用が可能です。利用できるリフォーム条件制度を利用できる対象者であるかどうかの確認を終えたところで、今度は制度の対象リフォームに該当するかを確認する必要があります。介護保険制度の対象となる住宅改修の種類は以下のとおりです。・手すりの取付け・段差の解消・滑りの防止および移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更・引き戸等への扉の取替え・洋式便所等への便器の取替え・その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修福祉用具・住宅改修(参考資料)|社会保障審議会 介護保険部会(第60回)より引用付帯して必要となる住宅改修の具体例としては、手すりや扉設置のための壁や柱の補強、便器取替えに伴う給排水設備の工事などがあげられます。一方で住宅改修に含まれないリフォーム内容としては、明記されている場所以外のリフォームはもちろんのこと、階段や段差へのリフト設置なども含まれます。 介護リフォーム場所と費用相場それでは、介護リフォームを行う場合の、場所ごとの相場を見ていきましょう。玄関のリフォームと費用相場玄関のリフォームでは、スロープの設置や手すりの設置など、段差へアプローチを行うリフォームが一般的です。スロープ設置はおよそ20万円程度から、手すりの設置は本数や使用する手すりの種類にもよりますが、6万円程度から行えます。トイレのリフォームと費用相場トイレのリフォームは実施できる箇所が多いため、どの程度リフォームするかによってリフォーム費用が大きく違ってきます。一般的なトイレリフォームで想像しやすい、和式から洋式トイレへの変更は18万円程度、すでにある洋式トイレにウォシュレットを取り付ける場合は7万円程度、新規で暖房やウォシュレットがある便器を付ける場合は15万円程度からが相場とされています。他にもトイレ内の手すり設置で5万円から10万円、トイレの扉の取替えに10万から20万程度かかる傾向にあります。お風呂のリフォームと費用相場お風呂のリフォームは他の場所に比べ一つ一つのリフォーム内容の価格が高い傾向にあります。浴室を大きくする際にはリフォーム後の大きさによるものの、40万円程度が相場となりますし、バスリフトの設置を考える場合は30万円程度が必要となる場合があります。他にも滑りにくい床材に変更するのに5万円程度、手すりの設置に5万円程度など、お風呂全体を快適にするとリフォーム代がかさんでしまう傾向にあります。階段のリフォームと費用相場階段でもっとも行われるリフォーム内容は、手すりの設置です。階段の状態によって安全に昇降するために必要とする手すりの本数や長さが変わってくるため、相場に幅がありますが、10万円から30万円と言われています。また、今ある階段に手すりをプラスする方法ではなく、階段自体を作り直し安全性を高めた緩やかな階段にするリフォームを行う人もいます。その場合は30万円以上が相場とされています。 必要な場所を賢くリフォームしよう介護が必要となった場合、長期に及ぶ場合も少なくありません。そうしたケースで自宅介護が必要になった時には、介護を受ける側・介護をする側の両方に配慮した住宅環境に変えて負担を減らすことも介護を続けるための大切なポイントとなります。介護リフォームには、公的介護保険制度が利用できるケースもありますので、介護者の負担を減らし、介護される側の自由度を高められる介護リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。 参考:必ず知っておきたい!介護リフォーム成功のための基礎知識住宅改修|熊本県八代市の介護用品・福祉用具レンタル・介護リフォーム|ケアパーク株式会社介護保険における住宅改修福祉用具・住宅改修(参考資料)公的介護保険制度の現状と今後の役割介護保険制度について介護リフォームのサポート体制について | 中井建設株式会社脳梗塞 | 生活習慣病の調査・統計 | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
2019年01月23日子どもが欲しいと考えている人が知っておかなければならないことが多い中、一番気にするところとしては「お金がどれくらいかかるか?」だと思われます。妊娠が判明してから最初に大きなお金が発生するところは「妊婦検診」です。妊婦検診の費用は、お住いの市町村などから費用助成が行われるところもありますが、どれくらいかかるのか、具体的にどのような補助を行われるのか、手続きはどのような流れで行われるのか?といったことを正しく把握しておくことが必要となります。今回は、妊婦検診の費用負担額、助成制度の具体的な内容・助成額・申請手続きの流れについて説明していきます。助成制度を使用せず、妊婦検診を受診した場合の費用平均額は?妊婦検診の費用は、1回あたり平均で約5,000円といわれています。この費用は、妊婦検診の助成制度を使用しないで、妊婦検診を受診した場合に実費として支払う費用の平均額になります。妊婦検診の回数は、自治体にもよりますが「妊娠から出産までの間に14~16回」行われますので、全ての妊婦検診を、実費で行った場合には、妊婦検診の費用は平均で約7万~8万円はかかるということになります。また、妊娠に関する「初診費用」や「妊婦検診以外の検査費用」などについては、保険の適用対象外となるため、実費で支払わなければならないため、約2~3万円くらいは、別で発生する可能性があることを覚えておいてください。妊婦検診の受診頻度妊婦健診の受診頻度は、妊娠何週目かによって回数が異なります。具体的な目安については、厚生労働省からも出ており、それによると、標準的な妊婦検診の回数は14回とされています。具体的な受診頻度妊娠初期から妊娠23週まで:4週間に1回妊娠24週から35週まで:2週間に1回妊娠35週以降:1週間に1回主な妊婦健診の健診費用の目安妊婦健診の費用は、健診の内容によって費用が異なりますが、おおよその目安は以下のとおりとなります。なお、妊婦健診の費用は、保険対象外となりますので、注意が必要です。初診:5,000円~10,000円2回目以降:5,000円~8,000円健診費用総額:7万円~15万円妊婦健診の内容妊婦健診では、以下のような健診の内容を行っています。1.問診医師から体調の変化などについて質問されます。2.腹囲・子宮底長測定腹囲や子宮底長について測定します。3.浮腫(むくみ)検査足のすねや甲を指で押してチェックします。多少、むくみがあったとしても血圧が正常であれば問題ないといわれます。4.超音波検査妊娠初期は腟から、中期はおなかの上にプローブをあてて子宮内の様子を観察します。胎児の位置(頭位・逆子なのか等)、発育、形態、羊水量、胎盤位置などを確認します。5.血液検査初期は血液型、貧血、風疹抗体の有無、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV(エイズ)、トキソプラズマ抗体、不規則抗体、T型白血病(ATL)などを中心に検査が行われます。中期、後期については貧血検査が中心となっています。6.内診経腟超音波が一般的になり、初期の内診は少なくなりました。後期は子宮口の状態、児の下降などをチェックします。7.説明一通り検査が終わった後に、問題がないようであれば「問題ありません」と言われますが、気になることがあれば、この時に質問をすることになります。妊婦検診の助成制度とは?妊婦検診額は高額となるため、都道府県の公費負担によって助成金が賄われております。公費負担は都道府県によって、大きな差がでています。都道府県別の妊婦健康診査の公費負担額以下は厚生労働省が発表している都道府県別妊婦健康診査の公費負担額です。(平成28年4月1日時点)厚生労働省 妊婦健康診査の公費負担の状況にかかる調査結果についてこちらの資料を見ると、妊婦1人当たりの公費負担額の全国平均は102,097円。最も公費負担の多いところは岐阜県で119,570円、もっとも公費負担が少ないところは神奈川県で69,644円です。妊婦検診の費用助成制度の対象者と申請時期・申請に必要なもの妊婦検診の費用助成を受けることが出来る対象者は、医療機関等で妊娠が確認された女性です。医療機関等で妊娠が確認された女性は、自分が住んでいる自治体の役場にて、妊娠届出書を提出します。妊娠届出書を提出すると、母子手帳と妊婦健診補助券が役所からもらえ、母子手帳と一緒にもらうことができる妊婦健診補助券を妊婦健診を受診する際に出すことで、妊婦健診を(一部の検診内容については)無料で受診することができます。ただし、妊婦健診の内容によっては、補助券の対象とならない検査があり、それについては自費で受診をする必要が出てきます。具体的な妊婦健診の費用の助成方法妊婦健診補助券妊婦検診の費用が結構かかることが分かった上で、具体的な妊婦健診の費用の補助についてはどのように行われているのか?というところが気になるところだと思います。お住まいの自治体によって、助成の内容が異なる部分はありますが、最も一般的なものとして「妊婦健診の補助券」があります。妊婦健診の補助券は、妊娠届出書を市町村の役場に提出した際に、役場の方から母子手帳と一緒に渡されるものです。補助券についての注意点妊婦健診の費用を補助するための補助券については、気をつけなければならないポイントとして、以下のものがあります。①再発行は行われません補助券は母子手帳に綴られているものであるため、紛失等をしてしまった場合であっても、再発行は行われませんのでご注意ください。②引越しをした際は、引っ越し前に住んでいた自治体の補助券は利用できません妊産婦健診の補助券は、住んでいる自治体ごとに費用補助ができる内容が異なっているため、新しい自治体に引越しをした場合は、原則として、従来住んでいた自治体の補助券は利用できません。そのため、引越しをして新しい自治体へと住居が変わった場合は、自治体に補助券の交換の手続きを行う必要があります。なお、隣接する市や区に引越しをした場合については、同じ補助券を使うことができることがありますが、引越し先の自治体に直接、利用できるかの確認をするといいでしょう。③里帰り出産を考えている場合里帰り出産を考えている人についても、引越しをした場合と同様に、里帰り出産をする自治体へ補助券の交換の手続きをする必要がありますので、注意が必要です。また、里帰り出産をした場合については、里帰り中に受診した妊婦健診の費用の領収書を、現在住んでいる自治体へ提出することで、受診等の費用の一部を助成してもらうことができることがあります。医療費控除もチェック医療費控除とは、1月1日から12月31日までの1年間において、本人や配偶者をはじめ生計を同一にしている家族の医療費を支払った場合で、支払った医療費が一定額を超えるときに受けられる税金の軽減制度です。妊婦健診費用も医療費控除の対象になりますので、適用を受けた場合は還付金を受けれます。詳しくは以下記事をご覧ください。妊婦健診費の助成についてのまとめ妊婦健診の費用は保険対象外となるため、妊娠中の女性にとっては、経済的負担が大きいため、自治体が行っている妊婦健診の費用助成の制度を活用することで、少しでも経済的な負担を軽減することが狙いとなります。また、自治体によって費用の補助額に幅があったり、補助の対象となる検査の範囲が異なることもありますので、住んでいる自治体への確認をしっかりと行うようにして下さい。妊婦健診は約10カ月という期間に14回~16回の妊婦健診を受診するため、その費用もかなり高額となりますが、補助券を活用することで、妊婦検診の費用の一部の負担を軽減することが出来ます。それでも、妊婦検診以外の検査(必要に応じて行う医学的検査など)を受診すると、全額自費負担(保険適用外であるため)となりますので、それなりの費用は発生するものと考えておく必要があります。里帰り出産等を行うことを考えている人は、補助券の交換が必要になるなど、やらなければならないことが増えるため、事前に自治体に相談をするなど、相当の準備をすることが大切です。妊娠・出産に関する以下記事もおすすめ☆
2019年01月14日今の住まいをもっとよくしたいと思っている皆さん。最近ではリフォームをバージョンアップした、リノベーションというのがあり、皆さんも聞いたことがあると思います。「でもリノベーションといわれても、具体的にどこからどうしたらいいのかわからない」。当然です!新築よりリーズナブルな点だけがリノベーションのメリットではない。むしろ新築にはない様々な魅力があるのです。ここでは、改めてリノベーションのメリットについてご紹介します。■ そもそもリノベーションとリフォームの違いとは?naka / PIXTA(ピクスタ)リノベーションとリフォームには、実は厳密な線引きはありません。英語のrenovationは建物の改修を指すが、reformは本来、法律や組織などの改良を指します。では日本での両者の違いはというと、リフォームは単に壁紙を替える、設備を交換するといった老朽化や不便さの改善にあるが、リノベーションは新築時に戻すことが目的ではない。暮らしを変え、自分らしいスタイルの家に変貌させる。それがリノベーションなのです。それをふまえて、リノベーションのメリットを7つご紹介しましょう。■ 1.コスパがいい!今の家をリノベーションする、あるいは中古物件を買ってリノベーションする。その最大のメリットは新築や建て替えより割安な点です。freeangle / PIXTA(ピクスタ)戸建ての場合、よほどひどく傷んでいない限り、元の骨組みを生かしたほうが安上がりだし、マンションも新築と中古では大きな価格差があります。特に戸建ては古くなると建物の値段はゼロに近づき、物件価格の大半は土地の値段。見方を変えれば、日本は世界でも珍しいほど、中古住宅がお買い得な国といえるんです。■ 2.立地のよいところに住める住み替えを考える場合、年を重ねたら今よりもっと便利な場所に住みたいとか、いっそ都心のマンション暮らしを謳歌したいという人も少なくありません。PIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)しかし、新築だと手が届かない可能性が高いですよね。その点、割安な中古+リノベーションなら憧れの街に住める可能性が広がります。また、戸建てもマンションも、先に建てたほうが立地がいい場所を押さえているのは当然。容積率などの法規制が緩い時期に建てられていて、空間に余裕があるヴィンテージ物件も多いのでお得ですよ。■ 3.激変による満足度が高いゼロからつくり上げる新築と異なり、リノベーションには必ず対照実験の比較対象ともいうべき、改修前の家があります。TATSU / PIXTA(ピクスタ)リノベーションに踏み切るからには、暗い、寒い、使い勝手が悪いなど、老朽化以外にも欠点があり、以前から住んでいた家だとなおさらその不満はたまっているはずです。それが劇的に変化し、同じ家とは思えないほど快適になる――。そのビフォーアフターの激変ぶりは、リノベーションの醍醐味といっても過言ではありません。満足度は新築より高いのでは?■ 4.味わいや懐かしさも魅力全面リノベーションといっても、総取っ替えするわけではありません。むしろ生かせるものは生かす、長く住んできた家ならその記憶を残すのも、リノベーションだからできること。天井をはがしてみたら、築浅物件ではお目にかかれないような、どっしりした柱や梁が出てくる場合もある。freeangle / PIXTA(ピクスタ)さらに、戸建てでは庭、マンションでは共用部の緑が大きく育っていることもリノベーションならではの魅力。ABC / PIXTA(ピクスタ)年月を経たがゆえの味わいや懐かしさのある家づくりを目指したい。■ 5.前向きで健康的な生活もできる若い頃にはさほど気にならなかった段差や暑さ寒さも、年を重ねるほどに体に応えてくるもの。50代以上のゆとりある世代がリノベーションを行う場合、バリアフリーや断熱性の向上など、目に見えない快適性にお金をかける比率が高いといいます。おおたま / PIXTA(ピクスタ)また、長年住んできた家をリノベーションした人に話を聞くと、「やる気が出た」「エネルギーが湧いた」という言葉をよく耳にします。環境が変わることで心身が健やかになれば長生きにつながるに違いありません。■ 6.資産価値が上がる中古より新築のほうが資産価値が高いというのはご早計。新築は買った途端に中古になるため、年数が経つと価格が半減することも珍しくありません。しかし、中古はさほど極端に値下がりしないし、リノベーションするとむしろ価値が上がるため、賃貸に出した場合も割高な家賃で貸すことができます。ABC / PIXTA(ピクスタ)自分たちの終の住処として考えるだけではなく、いずれは子どもに相続することも想定し、将来売ったり貸したりしやすい資産として価値をキープしておきたいものです。。■ 7.資源の有効活用になる少子高齢化が進む中、今や日本全国の7軒に1軒が空き家といわれ、今後もその割合は増え続けるといわれています。手を入れれば十分住まいとして使える建物がこんなにたくさんあるのに、これを使わないのはもったいないですよね。また、古家を解体すると大量の廃材が生じ、新築時には木材をはじめ、大量の建材が必要になる。TATSU / PIXTA(ピクスタ)環境負荷を考えても、すでにある資源を有効に活用できるリノベーションのほうが、新築よりエコロジーであることは間違いありません。いかがでしたか?いまリノベーションをすべきかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
2019年01月01日トイレやお風呂、キッチンなど、家の中でも使用頻度の高い水回りは汚れも多く傷みやすいもの。リフォームの要望や事例も多い場所です。永年経過による修繕や交換以外にもリフォームのきっかけは各家庭さまざまで、使い勝手を良くしたい、もっとオシャレなデザインにしたい、家族が増えたからといった要望も増えています。そこで今回、リフォームとして人気の高いトイレやキッチン、お風呂といった水回りのリフォーム事例を、費用と併せてご紹介します。生活に欠かせない場所だからこそ、水回りのリフォームは優先度高め!国土交通省が行った住宅市場動向調査によると、平成29年度に行われたリフォームのうち、トイレやキッチン、お風呂といった水回りのリフォームは、トータル85.2%と断トツ。水回りは永年経過による汚れや傷みが目立つため、部分別に見ても、毎年外壁と並んで多くリフォームされている場所です。ではさっそく、水回りのリフォーム事例を見ていきましょう。平成29年度住宅市場動向調査(国土交通省)デザイン、機能、衛生に優れた最新式トイレはリフォーム事例も豊富!トイレリフォームの多くは便器の交換ですが、同時にトイレ空間全体をリフォームする事例も多数あります。便器交換のみの場合、ノーマルな洋式トイレから暖房便座や温水洗浄便座への変更で、10万~20万円程度が費用の目安です。また、最新式のタンクレストイレや全自動洗浄機能付トイレに交換した場合では、20~30万円程度が相場といわれています。シンプルなデザインで掃除がしやすいタンクレストイレは、トイレ空間をすっきり見せるメリットも。トイレのリフォーム事例を見ても近年人気なのが見て取れます。さらに、便器に加え壁紙や床面を張り替える場合では、4~5万円程度の費用がプラスされます。明るく華やかな壁紙や、消臭効果・防カビ効果・防汚効果といった機能を備えた壁紙・床材は、トイレリフォームの事例でも多く取り上げられるほどです。ちなみに、これらのリフォームに手洗い場の設置を追加となると、トイレ全体のリフォーム費用は総額50万円程度となるでしょう。費用に幅はありますが、毎日使うトイレだからこそ満足のいくリフォームプランを考えたいですね。ただし、和式から洋式トイレへ交換する場合は、リフォーム事例を見ても工事費が高額になりがちです。工期もかかるため、施工会社にあらかじめ相談してみるとよいでしょう。システムキッチンへのリフォーム事例多数。家事の効率をアップしようキッチンのリフォームは、大半の事例がシステムキッチンへ変更するケースです。費用はどんな設備を選ぶかにより、100万円~150万円程度と幅広なのが特徴。また、キッチンのレイアウトも一緒に変えたいという要望も多く、給水管の交換するリフォーム事例もあるそう。排水管の交換ともなると費用が200万円を超えることもあるため、予算内で満足のいくリフォームを希望する場合は、どこをどう直したいのか、あらかじめ家族や施工会社の方とよく相談することをおすすめします。ちなみに、家族の顔が見える対面式のキッチンやオープンキッチンは今も根強い人気です。また、近年は家族で料理を楽しむ家庭やホームパーティを行う家庭が増え、リフォーム事例を見てもキッチンスペースに変化が見られる模様。キッチンのリフォームは家事の効率アップにもつながります。デザイン性や機能面だけでなく、家事の動線も含めリフォームを計画するとよいでしょう。システムキッチンへのリフォーム無料で見積もりを依頼!お風呂のリフォームはユニットバスが主流。嬉しいオプション機能もお風呂は、浴室全体を気密性と断熱性に優れたユニットバスに交換するリフォームが主流です。ユニットバスとは、浴槽や壁、床、天上がすべて一体化しているお風呂のことをいいます。一体化なのでお手入れがしやすく、現場での設置が簡単。工期が短く、費用も抑えられるといったところがユニットバスのメリットです。一般的なユニットバスへの交換費用は100万円程度が目安。お風呂のリフォームは、事例を見てもわかるように、浴室暖房乾燥機やミストサウナ、浴室テレビ、ジェットバスといったオプション機能が豊富です。「せっかくリフォームするなら」と、内装をグレードアップしたくなってしまうかもしれません。選ぶオプションにもよりますが、費用は150万円程度考えておくとよいでしょう。一方で、浴槽や水栓、内装など、好みのパーツを一つ一つ自由に選んで浴室を作るリフォーム事例もあります。この従来工法と呼ばれるリフォームを選んだ場合、浴槽や壁にタイルを張ったり、デザイン性のある水栓を取り付けたり、オリジナルのお風呂にリフォームすることが可能です。ただし、その費用は200万円を超えることもありますので、施工会社と細かい打ち合わせをし、見積もりを出したもらうことをおすすめします。オシャレで機能的な洗面台で毎日の身だしなみチェックが楽しみに!?お風呂のリフォームに合わせ、洗面所や脱衣所をリフォームする事例も多くみられます。壁紙を張り替えるだけなら数万円ほどでリフォーム可能ですが、洗面台まで交換する場合、洗面台のグレードにより費用の幅が出てきます。洗面台で人気なのは、掃除のしやすいものや化粧台としても使える鏡の大きなもの、シャンプーなどもできる洗面ボウルの大きなものなど。その費用は10万円~70万円程度と要望により幅があるようです。リフォーム事例などを検索し、自分の要望に近いケースを調べてみるのもよいでしょう。まとめリフォームはまとまった費用が必要となりがちですが、使用頻度の高い水回りは、家族全員が毎日使う場所です。リフォームをすることで家族みんなが気持ちよく、便利になったと感じながら快適な生活を送れることが、なにより嬉しいことではないでしょうか。「タウンライフリフォーム」にご相談ください「タウンライフリフォーム」では、リフォームのご相談をお受けしています。・リフォームのアイディアやアドバイスが欲しい・実際のリフォーム費用が知りたい・リフォームプランを提案してほしいまた「タウンライフリフォーム」では、全国の優良リフォーム会社によるリフォーム計画書の作成依頼が、登録無料にてご利用できます。リフォームに関するご相談やお見積り等、さらに詳しくお知りになりたい方は、「タウンライフリフォーム」にアクセスください。タウンライフリフォームで無料見積もりをトライ!
2018年12月28日離婚したいのに相手が応じてくれない場合、裁判になったら費用がかかるのが心配でしょう。ここでは、離婚裁判でかかる費用の相場や費用が用意できない場合の対処法について説明します。裁判費用が払えないという理由だけで離婚をあきらめることのないよう、知識を持っておきましょう。離婚で裁判になるケースはどれくらい?日本では、話し合いによる協議離婚が大半で、裁判になるケースはかなり少なくなっています。離婚で裁判になるのは3%未満厚生労働省の人口動態統計によると、平成29年度の離婚件数の総数は21万2,262件で、離婚の種類別の内訳は次のとおりです。上記の表からわかるように、日本では離婚の約9割は協議離婚です。また、裁判する前に調停を経なければならない「調停前置主義」が採用されているため、調停までで離婚が決まるケースが多く、協議離婚と調停離婚で全体の97%を占めます。なお、審判離婚とは調停で合意できない場合に、裁判所が職権で離婚を決める手続きです。離婚に合意しているものの一部の条件で折り合いがつかないようなケースでは、調停から審判に移行され審判離婚となることがあります。離婚裁判になるのは、協議離婚が不可能で、調停や審判でも決着がつかなかった場合ですから、全体の3%にも満たないということです。ほとんどの場合、調停をすれば離婚問題は決着します。裁判になっても和解離婚となるケースが多い離婚裁判になった場合でも、判決まで行くケースはむしろ少数で、裁判上の和解により離婚が成立するケースが多くなっています。平成29年度のデータでも、判決離婚は1%であるのに対し、和解離婚は1.6%となっています。ちなみに、認諾離婚とは、裁判になった後、被告が原告の要求を全面的に受け入れて離婚が成立することですが、まれなケースです。離婚裁判でかかる費用の種類とは?離婚裁判でかかる費用は、大きく分けると、裁判所に払う費用と弁護士費用の2つになります。そのうち大半を占めるのが、弁護士費用です。裁判所に払う費用裁判所に訴状を提出するときに、次のような費用がかかります。収入印紙代裁判所に訴えを提起するときには、法律で定められた手数料を収めなければなりません。手数料の額は訴訟で争う内容や請求する金額によって変わります。離婚裁判では、離婚のみを請求する場合には、手数料の額は1万3,000円です。財産分与を請求する場合には1,200円、養育費を請求する場合には1人につき1,200円が加算されます。離婚と同時に慰謝料を請求する場合には、慰謝料の金額に対応する手数料と離婚の手数料(1万3,000円)のうち多い方に、財産分与や養育費の分を加算する扱いになります。手数料は、収入印紙を訴状に貼って納付します。郵便切手代訴状と一緒に、裁判所からの連絡用の郵便切手(予納郵券)も提出する必要があります。予納郵券の切手の種類や組み合わせ、枚数は裁判所ごとに決まっており、金額も多少違いますが、概ね6,000円程度です。弁護士費用離婚裁判を進めるためには専門的な知識が欠かせませんから、弁護士に依頼した方がよいでしょう。弁護士に払う弁護士費用は、着手金と報酬金の2つに分かれます。現在、離婚の弁護士費用に統一基準はなく、依頼する弁護士によって費用は変わります。着手金弁護士に事件を依頼したときに払う費用です。裁判で敗訴になった場合でも、着手金は返金されません。日弁連が2008年に行ったアンケートによると、弁護士に離婚訴訟から依頼した場合に払った着手金は30万円前後という回答が52.7%、20万円前後が26.4%となっています。報酬金成功報酬とも呼ばれるもので、事件終了時に、成功の程度によって支払う費用です。報酬金は、固定された金額に、慰謝料や財産分与で獲得した金額に応じた額を上乗せした形で請求されるのが一般的です。日弁連のアンケートでは、離婚訴訟からの依頼で払った報酬金は、30万円前後が37.1%、20万円前後が20.1%、50万円前後が17.1%、40万円前後が16.5%と、ばらつきがあります。その他の費用交通費や通信費などの実費を負担しなければなりません。弁護士に遠方の裁判所などに出張してもらう場合には、交通費とは別に日当を請求されることもあります。裁判所に払う費用も、通常は弁護士に立て替えてもらうことになるため、請求されたら払う必要があります。離婚裁判でかかる費用の総額たとえば、離婚裁判で、離婚と財産分与、子2人分の養育費を請求する場合の収入印紙代は、次のようになります。1万3,000円(離婚請求)+1,200円(財産分与)+1,200円×2(養育費)=1万6,600円これに予納郵券代約6,000円を足すと、裁判所に払う費用は約2万3,000円です。弁護士費用として、着手金30万円、報酬金30万円を払うとすると、かかる費用の総額は約63万円となります。離婚裁判の費用はどっちが負担する?裁判費用というのは安くはありませんから、相手のせいで離婚になった場合には、裁判費用も相手に請求したいでしょう。離婚の裁判費用の負担については、次のようなルールがあります。裁判に勝てば訴訟費用は相手に請求できる一般に、弁護士が訴訟を提起するときには、被告に対して、本来の請求に加え、訴訟費用の請求もします。これを受けて、原告が勝訴した場合には、「訴訟費用は被告の負担とする」という判決が出るのが通常です。訴訟を提起する時点では勝ち負けはわかりませんから、訴訟費用も一旦は自分で払わなければなりません。裁判に勝った場合には、後で相手に訴訟費用を請求できます。弁護士費用は自己負担裁判で相手方に請求できる「訴訟費用」には、弁護士費用は含まれません。相手方に請求できるのは、裁判所に払った収入印紙代や郵便切手代などにとどまります。裁判で勝っても、自分が依頼した弁護士に払う弁護士費用は自己負担です。離婚裁判の費用が払えないならどうする?お金がないからと言って、裁判をあきらめる必要はありません。まとまった費用が用意できなくても、離婚裁判をすることは可能です。弁護士費用は分割払いできることも離婚裁判で、裁判所に払う手数料は、分割払いできません。一方、弁護士費用については、少数ですが、分割払いに応じてもらえる事務所もあります。弁護士費用の分割払いの可否については、ホームページに記載されていないこともありますから、直接問い合わせてみましょう。法テラスで弁護士費用を立て替えしてもらえる法テラス(日本司法支援センター)は、経済的に余裕がない人のために、弁護士費用の立て替えを行っています。収入や資産などの要件をみたしていれば、着手金、報酬金、必要な実費を法テラスに立て替えてもらえます。法テラスに立て替えてもらったお金を返すときには、月5,000円から1万円程度の分割払いが可能で、利息や手数料はかかりません。離婚事件の場合には、配偶者の収入や資産が加算されないので、要件をみたすケースが多くなります。弁護士費用が用意できない場合には、法テラスに相談してみましょう。なお、法テラスの立て替え制度が利用できるのは、法テラスと契約している弁護士に依頼した場合のみです。どの弁護士でも立て替えてもらえるわけではありませんので注意しておきましょう。まとめ離婚裁判をすれば、高額の費用がかかります。離婚するときには、早めに弁護士などの専門家に相談し、裁判になる前の解決を目指しましょう。離婚裁判になった場合、弁護士費用の支払いが困難なら、法テラスの立て替え制度を利用する方法もあります。弁護士費用を払っても、裁判をした方が慰謝料や財産分与で受け取れる金額が多くなることもありますから、あきらめないようにしましょう。
2018年12月23日リフォームを考える場所として多いのが、使用頻度の高い水回り。そのなかでも浴室は、家族が毎日のように出入りする場所です。その分、痛みも目についてしまいます。浴室リフォームを考えている方へ、かかる費用の相場や注意点、補助金などについて解説します。浴室リフォームの種類とは?浴室に限りませんが、リフォームを行う際には、居住している建物の構造を知ることが重要です。新築と違って古い建物の構造部分を触ることになるリフォームの場合、梁(はり)を勝手に取り外したり、柱を何も考えずに取ったりはできないからです。鉄骨造や2×4工法の家に住んでいて、その浴室をリフォームするケースもありますが、現状では、在来木造住宅の浴室リフォームが圧倒的多数を占めています。そのため、ここでは「在来工法とは何か」という点から話を進めていきましょう。在来工法、在来軸組み工法など、呼称はいろいろあるのですが、簡単にまとめると、日本古来の伝統工法の延長線上にあるもと考えてもらえれば問題ありません。街中を散歩していると、たまに新築の工事現場を見かけることがあります。下の写真をご覧いただきたいのですが、このように木の柱が立ち並び、その間を斜めに渡された筋交いと呼ばれる木材が配置されています。これが在来工法と呼ばれるものですが、在来工法には様々な特徴があります。2×4工法、軽量鉄骨構造、パネル工法、ユニット工法など、いろいろな工法があります。その中で、2×4工法で建てた住宅を20年後にリフォームしようとすると、かなりの制限がかかります。それは、在来工法と違ってパネルで建物を構成しているので、そこに穴をあけたりすると強度低下の問題があり、難しいからです。仕口(しくち)などは、一般では使わない専門用語ですが、木材と木材をつなげる部分に金物を使って補強するという意味です。在来木造の場合は、木材の接合部分に金具が取り付けられています。羽子板ボルト、ホールダウン金物などが使われていますが、これらの金物は、構造を強くするための補強です。この金具のおかげで、大きな地震が来ても耐えられるようになっているのです。在来工法以外のハウスメーカーなどもアピールしてはいますが、やはり在来工法の自由性が高いことには異論がないところです。このメリットから考えると、複雑で凝った間取りの住宅を新築したい方は、在来工法を選択するべきです。また、将来的なリフォームまで頭に描いている場合も、新築時には在来工法を選ぶことをお勧めします。【無料】リフォーム費用を一括見積もり比較してみる!ユニットバスへの浴室リフォームよほど凝った高額注文住宅や、お風呂だけは檜風呂にしたいというケースでなければ、現在ではユニットバスが新築住宅の大半で採用されています。味気ないという意見も稀に聞きますが、機能性やお手入れの楽さを考えると、今後もどんどんと採用比率は上がっていくでしょう。防水性の高い素材で天井、浴槽、床などを作成し、それを現場で組み立てるもので、それまでのように現場でタイルを貼り付けるなどの作業がまったく不要になりました。施主には関係ない話ですが、工事業者にとっては施工時間が格段に速くなり、大きなメリットをもたらしたと言えるでしょう。しかし、居住者にとっても大きなメリットをもたらしたのがユニットバス。昔ながらのスタイルで、壁をタイルで仕上げたお風呂はどうしても経年劣化の問題が発生しますが、ユニットバスはその心配が大幅に減少しました。タイルとタイルの間は、コーキングと呼ばれる充填剤で埋めることになるのですが、この部分は時間が経つとどうしてもひび割れなどが発生します。外観上の問題だけならばまだ目を瞑れますが、その隙間から水分が中へと染み込んでいくことになります。こうなると建物本体への影響が懸念されます。その点でユニットバスは、このような懸念や危険性がほぼないと言えます。現場工事の簡略化と問題発生リスクの激減が、ユニットバスを爆発的に普及させたのです。最後にユニットバスの歴史について触れておきましょう。1964年開催の東京オリンピックを目指し、当時の東京は高速道路などのインフラ整備を急ピッチで行っていました。外国人の宿泊施設確保も急務だったわけですが、ホテルニューオータニの新築工事もその一環。ところが、従来の方式で風呂を作っていては工期に間に合わない状況だったのです。そこで開発されたのがユニットバス。突貫工事の甲斐もあり、無事に間に合いました。これがユニットバスの始まりで、ここから遅れること3年後に外国でユニットバスが開発され、今に至っています。【50万円以下】でできる浴室リフォーム事例もっとも安価な浴室リフォームは、シャワーヘッドやカランの交換でしょう。総額も5万円以内で間違いなく大丈夫です。簡単な工事ですが、多機能なシャワーヘッドに取り換えるだけでも快適さは全く違います。予算を少し上げて15万円程度になると浴室暖房機を付けられます。最近では、新築の家だけではなく、賃貸マンションでもごく一般的についている仕様です。また、浴室の全面リフォームは厳しいのですが、在来工法で作った風呂の浴槽だけを交換するのであれば、50万円の予算で可能です。商品選択の幅は狭くなりますが、本体価格や下地の補強などを入れても間に合うでしょう。【50万円~100万円】でできる浴室リフォーム事例予算をここまで取れれば、可能なリフォーム工事も増えてきます。古いユニットバスを新しいものに交換することが可能です。豪華なユニットバスや1.25坪タイプを超えるような商品の選択は難しいですが、ごく一般的な商品を選べば、工事費を含んでもいろいろな選択が可能となります。【100万円~150万円】でできる浴室リフォーム事例古いユニットバスを広くて多機能な商品に代える浴室リフォームの場合が、このゾーンに該当します。カタログ等を見るとわかりますが、ユニットバス単体で100万円を超えるものもたくさんあります。もう一つは、在来工法の家で昔ながらのお風呂を交換するケース。古くてもユニットバスからの交換であれば工事も比較的簡単ですが、在来工法のお風呂をユニットバスに交換するリフォームでは、解体工事が発生します。解体工事をすれば発生するゴミは産業廃棄物になり、合法処分しなくてはいけませんし、ユニットバスを支えるための工事も必要です。【無料】リフォーム費用を一括見積もり比較してみる!浴室リフォームにおける注意点「年を取った両親へのプレゼントとして浴室リフォームをしました」というケースをよく耳にするのですが、工事業者とよく相談をしないと大失敗することもあるので要注意です。とくにユニットバスに関しては幅、高さ、奥行きなどのサイズが決まっています。現状の家のサイズをしっかりと計測したうえで進めなければ、ユニットバスは現場に収まったものの、脱衣洗面所からお風呂に入るときに想定以上の段差ができてしまい、またがないと洗い場に入れない……ということも考えられます。高齢の両親へのプレゼントのつもりが、バリアフリーに逆行するようなお風呂を押し付けることにもなりかねません。また、当初は150万円と見積もられた工事が、いざ解体すると「土台が思った以上に腐っているので30万円ほど追加工事代金が必要です」となり、トラブルになる可能性もあります。浴室リフォームの補助金、バリアフリーについて水回りのリフォームは安くはありません。これは仕方がないのですが、お風呂のリフォームに関しては意外な補助金があるので細かく調べたほうが賢明です。国は中古住宅市場の充実を推進しています。すなわちリフォームに関する補助金も充実しているのですが、お風呂に関してもいろいろな補助金が存在します。例えば、高断熱浴槽。わかりやすく言うと“魔法瓶浴槽”となるのですが、お湯を入れてから4時間経過しても温度が2.5度しか下がらない性能を持った浴槽に代えると、24,000円の補助金が出ます。さらには、高効率給湯器に交換すると、こちらも同じく24,000円の補助金がでます。また、防水性のあるユニットバスを入れると30,000円。脱衣室の耐水性仕上げには8,000円。さらには、床下点検口を設置すると3,000円の補助金がでます。では、バリアフリーを絡めたお風呂リフォームの補助金はどうなっているのか見ていきましょう。お風呂におけるバリアフリーリフォームは、「段差の解消」と「手すりの設置」の2点になります。いずれもかかった工事費の90%まで(上限20万円)が補助金として交付されます。一般的な浴室リフォームに必要な期間浴室リフォームにかかる日数ですが、浴槽の交換だけならば、1日で終わるケースが大半でしょう。ユニットバスからユニットバスへの交換ならば、4日程度あればまず大丈夫。問題は解体工事を必要とするお風呂リフォームですが、7日程度は見ておいた方が無難です。浴室リフォームで快適なお風呂空間を浴室のリフォームは、工事期間中に外風呂にせざるを得ないこともあり、どうしても億劫になりがちです。とはいえ充実した補助金もありますし、最長でも1週間ほど我慢するだけでその後はずっと快適になるのです。浴室は日本人にとってとても重要な空間。あなたもこれを機に浴室リフォームを検討してはいかがでしょうか。今すぐリフォーム費用を無料で徹底比較!プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。
2018年12月18日