不妊治療は成功しても、難しい。 保田圭さん(36)に対するアンチと応援の声を聞いていると、女の生き方の難しさを痛感します。保田さんは「モーニング娘。」の黄金期を支えたメンバーです。14年9月から妊活に挑んでいたとのことで、最近やっと“授かった子が男の子である”と幸せいっぱいに公表していました。 ここ最近まで不妊治療を続けていたという保田さん。治療中には授かりニュースや励ましのコメントを見ることすらつらいというほど、道のりは険しかったようです。そんな苦難を経てようやく授かった彼女。しかし、その幸せ報告を”お花畑”と批判的に揶揄する人も増えているのです。不妊治療中は応援する声が多かったのに、治療に成功したらなぜこうもリアクションに変化が出てしまうのでしょうか。 ここ数年、保田さん以外にも不妊治療を公表する芸能人が増えました。その中には保田さんと同じく批判の対象となってしまう人もいれば、引き続き応援ムードが高まる人もいます。批判の声が多い人には、森三中の大島美幸さん(37)や女優の矢沢心さん(36)などが挙げられるかもしれません。また不妊を公表しても特別大きな批判が起こらなかった人には、女優の加藤貴子さん(46)や芸人のだいたひかるさん(42)などが思いつきます。 みんな等しく妊活を成功させた女性であるはずなのに、周囲からのリアクションに差が出てしまう。そこには、何が絡んでいるのか。原因を考えていくと批判している人は、彼女たちの発言を“苦労のおすそ分け”だと感じているようです。つまり「求めてもいないのに『私も辛かったから、その辛さわかります』と発信してくる」と思ってしまっているようなのです。 たとえば「妊活中に何をしていたのか」「どんな辛いことがあったのか」「夫との温度差をどう乗り越えたのか」などの悩みは、妊活当事者同士で共有できれば心強いものです。しかし妊活卒業者から発せられる経験談を、好意的に受け止められない女性もいるのです。また批判している人には、男性が多い傾向も見受けられるといいます。彼らは、「妊娠は神秘的なもの」と言いたいのでしょうか。このように“お花畑”という揶揄が起きる背景には、2つの複雑な心理が混じっていると思います。 不妊治療を見事成功させた保田さんですが、今後はママタレ路線への転換が予想されます。「モー娘。」時代の不遇な立場を踏まえると、幸せになってほしいと心底思います。ただ「ケメコ」といじられキャラで活躍していたころと違って、最近の保田さんには笑いが足りない!お料理上手なのは素敵ですが、やはり保田圭のよさは“アイドルらしからぬところ”。正統派ではない部分で光り輝く存在です。そういう意味では今後も幸せ満点の彼女だけでなく、ガンガンいじられる彼女も見たい気もします。 「モー娘。」時代に“おばさん”と呼ばれ、抵抗しながらも笑い飛ばしたころが懐かしい。優しさと共感を振りまく姿もいいですが、お花畑なんて声をものともしない“一段と強くなったママのケメコ”になってほしいものです。
2017年09月12日AMH普及協会とジネコは10月7日、12月2日、2018年2月10日、セミナー「患者さんのための正しい不妊治療とは? 」を開催する。日本は現在、5.5組に1組のカップルが不妊に悩んでいるが、妊娠の仕組みや不妊治療に関する正しい知識は浸透していないという。多くのカップルがインターネット上の口コミやエビデンスに乏しい情報に振り回されている状態であるとのこと。そこで、不妊治療についての正しい知識を分かりやすく解説するセミナーを3回に分けて開催する。女性の体や妊娠の仕組み、最も重要な卵子の真実について、科学的見地から正しい知識を解説する内容となっている。また、プロゴルファーの東尾理子さん、女優・タレントの矢沢心さんなど、実際に不妊治療を経験した著名人や不妊治療に詳しいジャーナリストをゲストに迎え、これから妊娠出産を考える人や、実際に不妊に悩んでいる人、すでに不妊治療を受けている人にも役立つ情報を提供する。第1回は10月7日に開催。「人も卵から生まれるの? ~卵子の神秘を知ることから始めよう~」をテーマに、医療法人浅田レディースクリニック・理事長の浅田義正先生や矢沢心さんによるセミナーやトークセッションを行う。会場は品川フロントビル会議室。第2回「不妊治療を考えたら知っておきたいこと」は、12月2日に開催する。ゲストは出産ジャーナリストの河合蘭さん。浅田先生のセミナーや、浅田先生と河合さんのトークセッションを行う。会場は品川シーズンテラスカンファレンス。第3回「不妊治療とポジティブに向き合う」は、2018年2月10日に開催する。浅田先生による講義のほか、東尾理子さん、NPO法人Fine理事長の松本亜樹子さんとのトークセッションも予定している。会場は品川フロントビル会議室。参加費は無料で定員は100名。申し込みは、女性の為の健康生活ガイド「ジネコ」の、お知らせ・イベント・特集ページで受け付けている。
2017年09月07日不妊治療netはこのほど、「年代別の妊活内容」についての調査結果を明らかにした。同調査は2月13日~16日、20代~50代の女性1万6,402人を対象にインターネットで実施したもの。現在妊活を行っているか尋ねたところ、20代は11%、30代は13%が「している」と回答した。しかし、40代になると妊活を行っている人の割合は5%、50代以上では2%に留まっている。現在妊活を行っていると答えた人に、具体的な取り組み状況を尋ねると、「体の冷えを防ぐ」は20代の75%、30代の80%が「している」と回答した。40代になると「体の冷えを防ぐ」は66%、50代になると40%と取り組みを行う人が減っている。そのほか「食生活の改善」「運動」など、日常生活の範囲での妊活は20代、30代の方が40代より行っていることがわかった。一方、日常生活の範囲におさまらない不妊治療(病院への通院を伴うもの)は、20代は14%であるのに対し、30~40代の方が多かった(30代:20%、40代:21%)。不妊治療経験者に対し、何人目の子供の妊娠のために不妊治療を実施したかを聞くと、75%は「1人目」と答えた。「2人目不妊」と呼ばれる2人目の子供の妊娠のために不妊治療を開始した人は20%だった。
2017年08月22日こんにちは、佐原チハルです。不妊治療は、始めるのも続けるのも苦労があると言われますが、実は“やめどき”を探すのも難しいと言われています。「もうやめようかなと思っていても、やめると決めきれない……」という方もいらっしゃることかと思います。そこで今回は、不妊治療を“やめた”という人たちの声を集めてみました。●(1)決めていた年齢になったので、やめた『夫と、「私が38歳になったらやめよう」って最初から話してたんで、もういいやってすっぱりやめられた』(40歳女性)36歳のころから2年ほど不妊治療を続けたという女性の声です。『うちは夫がもう初老なんで、夫婦で好きに過ごそうって思いきれたのかも』この女性が結婚したのは34歳のとき。パートナーさんは、なんと20歳近く年上なのだそう。『夫の年齢もあって、最初から子どもは無理かなって思ってたところもあって。2年してダメだったら、もうその先の時間は自分たちのために使おうって、治療を始める前に決めてたの』子どもがいる生活への憧れは「今もある」とのことですが、治療をやめたぶん自由になった時間で、久しぶりに遠くまで旅行に出かける予定なのだそう。やめどきは、いざとなってから判断するのは難しいものです。“余裕のある開始時点から決めておく” というのは、大事なポイントになりそうです。●(2)金銭的理由で、やめた『不妊治療って、何かとお金がかかるんだよね。うちは共働きだから続けられたけど、それでもやっぱり負担は小さくなくて』(41歳女性)好きで続けていたはずの仕事も、不妊治療の成果がなかなか出ないことで「結果の得られない無駄な浪費をするため稼いでいる」「報われない努力のための無意味なこと」に思われるようになってきてしまったそう。『買い物するたびに10円でも安いもの探そう、こんな無駄遣いはしないでもっと切り詰めなきゃ……って、何をするにも考えるようになってしまって、疲れちゃった。私にも夫にも、余裕が全然なくなっちゃって。こんな状態で子どもを迎えても喜べないんじゃないかって思っちゃった。確定申告の書類作りながら「もうそろそろいいかな」って言ってみたら、夫も「そうだね」って言ってくれて、それでおしまい』「不妊治療はお金がかかる」とは言われていますが、実際にどれくらいかかるかは、治療の内容やそれを続ける期間によります。助成が受けられる治療内容・所得であるかどうか、お住まいの自治体によっても変わってきます。いずれにしても、生活や気持ちが荒んでしまうほどの負担になってしまうのはつらいこと 。治療にいくらくらいまで使うか事前に話し合っておく、いくら使った時点で今後のことを検討するタイミングにする、などあらかじめルールを決めておくのがいいのかもしれません。●(3)一時休憩のままなんとなく、やめた『「よし、やめよう」って言ってやめたんじゃないんだよね。一旦休憩っていう感じ』(33歳男性)治療を受けていたのはこちらの男性ではなく、パートナーの女性です。女性の方が5歳ほど年上のご夫婦で、治療は女性が37歳になってから1年ほど続けたそう。『それほどお金もかけてないし、それほど高度な治療もしていないから、他の人たちと比べたら負担は少なかったと思うんだけど、それでもやっぱりつらくて。特に妻が精神的に疲れてた』治療前は2年ほど“妊活”を行っていたそう。パートナーの女性は“妊活”にも熱心だったそうで、ずっと神経を尖らせている様子が心配だった そうです。『ちょっと一休みしようって、僕から言ったの。年齢を考えたら、休もうなんて逆に言っちゃいけないんじゃないかとかも思ったんだけど』迷いながらも、「今言って休まなきゃ夫婦生活ダメになる!」という危機感があり、申し出たのだそうです。『とりあえず半年、考えるのもやめてみようってことにしたんだ。それで半年後また治療したいって思ったら、そのときはまた再開しようって。でも再開の話は僕からも妻からも特に出なくて、それっきり今も休みっぱなし』「やめるっていう決断は実はまだできてない」とのことですが、この“一旦休憩”を切り出すのにも勇気が必要だったそう。続けたい気持ち、また“年齢との戦い”だという気持ちから、「治療の中止を決めるのが怖い」という声はしばしば聞きます。まずはちょっと休憩というクッションを置くだけにして“決めずにいる”というのは、実はとても有効かもしれません。----------以上、いかがでしたでしょうか。不妊治療をやめるのは簡単ではないかもしれませんが、無理をし過ぎてしまって、日々の夫婦生活が大きく損なわれてしまうことは避けたいですよね。やめるために大切なのは、続けること同様、夫婦間のコミュニケーション なのだと思います。自分のためにも、パートナーのためにも、切り出す勇気を出すことが必要なのかもしれませんね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年08月21日不妊治療netはこのほど、「不妊治療の医療機関を選ぶ際に重視するポイント」「不妊治療の医療機関に対する満足/不満の実態」の調査結果を明らかにした。同調査は2月13日~16日、20代~50代の不妊治療経験者109名を対象にインターネットで実施したもの。不妊治療の医療機関を選ぶ上でどのような点を重視するか尋ねたところ、88%が「立地」と回答した。次いで「医師・スタッフの対応の丁寧さ」(83%)、「医師・スタッフによる治療に対する詳細な説明」(82%)となっている。医療設備・機器の充実度や治療内容、治療実績と並び、医師やスタッフの対応や説明を重視していることがわかった。不妊治療のために通院していた病院に対する満足度を尋ねると、合計40%が「とても満足」もしくは「やや満足」と回答した。一方、合計で26%が「とても不満」もしくは「やや不満」と回答している。通院していた病院に対して満足している人・不満を感じている人それぞれに対し、どのような点について満足しているか尋ねた。すると、医療機関を選ぶ際の重視ポイントにも挙げられた「医師・スタッフによる治療に対する詳細な説明」「医師・スタッフの対応の丁寧さ」に対する評価に大きな差が見られたという。満足している人は、「医師・スタッフによる治療に対する詳細な説明」「医師・スタッフの対応の丁寧さ」について7~8割が良いと評価をしている。一方、不満を感じている人は、「医師・スタッフによる治療に対する詳細な説明」は25%、「医師・スタッフの対応の丁寧さ」では18%しか良いと評価していなかった。そのほか、「夜間・休日も診療してくれる」「待ち時間が長くないこと」「病院の治療内容」「病院の治療実績」などの良い評価も、2割前後に留まっている。
2017年08月03日女性特有のがんの一つである子宮頚がん。その名称を聞いたことがある人は多いだろうが、「子宮頚部異形成」という言葉を耳にしたことがある人となると、一気にその数は減るのではないだろうか。実はこの子宮頚部異形成は、子宮頚がんの手前の段階にあたる。年間で約1万900人が新たに子宮頚がんに罹患している(2014年の人口動態統計より)だけに、その発病のメカニズムをきちんと理解しておけば、自身やパートナーの命を救うことにつながることになる。今回は一般にあまり知られていないであろう子宮頚部異形成について、産婦人科専門医の十倉陽子医師にうかがった。――まず、子宮頚がん発病の原因をあらためて教えていただけますでしょうか。最近になって、子宮頚がんが発生しているほとんどの人が、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染していることがわかってきました。HPVには子宮頚がんを起こしやすいハイリスクタイプとローリスクタイプがあります。日本人では、性交経験のある女性の約10%において、子宮頚部にハイリスク型のHPVが検出されています。――HPVが子宮頚がんの原因なのですね。それでは、子宮頚部異形成と子宮頚がんの関係性について教えていただけますでしょうか。HPVに感染しても、90%の人は2年以内に自分の免疫の力でウイルスが自然に排除されます。ただ、10%の人は感染が長期間持続し、子宮頚部異形成という子宮の頚部の細胞が異常に増殖した前がん病変に進んでしまいます。そして異形成が軽度、中等度、高度と進行していくと、子宮頚がんへ移行してしまうことがあります。日本では年間に約1万人が子宮頚がんを発症し、約3,000人が亡くなっています。特に若い女性で患者さんが増えているのが特長です。喫煙や性交渉のパートナーの多さ、コンドームなしでの性交渉がリスクとなるので注意しましょう。――性交渉で感染するHPVは、大半の女性が生涯を通じて一度は感染するウイルスと言っても過言ではないですよね。異形成にも軽度、中等度、高度と複数のステージがあるとのことですが、各ステージから子宮頚がんへと移行してしまう確率はどれぐらいなのでしょうか。HPVに感染してから子宮頚がんに進んでしまうまで、数年から10年程度かかるとされています。軽度異形成からですと5年間で5~14%、中等度異形成からは5年間で17~26%、高度異形成とその後のステージである上皮内がんまで進行してしまうと、2年ほどでおよそ3割が子宮頚がんへ進んでしまうとされています。そのため、多くの場合にはこの時点までに治療が必要となります。逆に軽度異形成からは59~75%が、中等度異形成からは52~64%が、高度異形成と上皮内がんまで進行しても19%が2年以内に正常な細胞へと自然に治ってしまうと言われています。――子宮頚部異形成の各ステージでの症状には、どのようなものがあるのでしょうか。子宮頚部異形成では通常、ほとんど自覚症状がありません。子宮頚がんへ進行してしまっても、その初期には症状がほとんどなく、がんが進んでいくにつれて時々起こる症状としては「臭いがある」「茶褐色や黒褐色のおりもの」「月経以外の出血である不正出血」「性交渉時の出血」「腰や腹部の痛み」などが出てくることになります。何か症状があれば、婦人科を受診してきちんと検査を受けることが大切です。ただ、できるだけ初期に発見するため、検診をしっかり受けていただくことがより重要です。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 十倉陽子(トクラ・ヨウコ)産婦人科専門医。大学卒業後、総合診療、家庭医、地域医療を初期研修で学び、その後女性を全人的に見ることができる医師を目指し産婦人科医局に入局。腹腔鏡手術での婦人科良性腫瘍、性感染症、女性医療、婦人科悪性腫瘍、周産期医療、新生児治療の研修を踏まえ、現在は不妊治療専門施設に勤務。体外受精を含む不妊治療を中心に、その他女性のトラブル全般に対応できる女性の全人的医療者を目指しています。一歳と三歳の二児の母としても奮闘中です。En女医会所属。英ウィメンズクリニック勤務En女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2017年07月25日子どもがいると、子どもをきっかけにしてママ友ができることが多いものですが、子どもがいない主婦の場合、なかなか新しい友達ができる機会がありません。新しい友達ができないばかりか、それまでに親しくしていた友達に子どもができることで話や都合が合わなくなり、だんだん疎遠になっていき、しまいには縁が切れてしまうということも珍しくありません。そう、子どものいない主婦は、30代、40代ともなると、気軽に会っておしゃべりできる友達が極端に少なくなってしまうケースが多いのです。そのため、「話の合う友達がほしい」と切実に願う人も少なくありません。そこで今回は、子どものいない主婦が友達を作る方法についてご紹介したいと思います。●(1)習い事を始める『私も友達が欲しくて習い事をしましたが、時間と内容によっては無意味に終わります。夜の時間帯にやっている料理教室に参加したときは、仕事返りの独身OLさんばかりでしたし、昼間のスポーツジムは子育てが終わったおばさまばかりでした。どちらも私が求める層の人たちではなかったため、すぐにやめました。良かったのは、昼間の時間帯に行ったデコパージュ教室とポーセラーツ教室。子なし主婦の方がいて、趣味も合うことから意気投合しました。今でも時々お茶したり買い物に行ったりしています』(30代女性/子なし・専業主婦)習い事なら何でもいいわけではないんですね!自分が興味のあることというのは大前提ですが、行く時間帯や内容も重要 なのだそう。英会話や料理教室のように生活に密着したものではなく、完全に「趣味でやっている」というようなもの……たとえば、コメントで挙げてもらったデコパージュやポーセラーツの他、フラワーアレンジメントやキャンドル作りなどがいいようです。昼間に習い事ができる=経済的にも時間にも余裕がある ということなので、仲良くなれれば気軽にランチやショッピングなども楽しめる関係になれそうですね。●(2)ネット上で探す『私は選択子なし。同じように子どものいない友達がほしくて家の近所で週3日だけパートを始めてみましたが、出会えたのは不妊治療中のまだ若い子なし主婦さんだけ。「いずれは子どもがほしい」と思っている人とはけっこう考え方が違うので、知り合っても話が合いませんでした。そこで、思い切ってネット上で友達を募集。選択子なしであることや自分の年齢、大まかな住んでいる場所といったプロフィールをつけて友達募集を行ったところ、2人から連絡が!そのうちの1人とは価値観が合いそうだったので、最近リアルで会いました。家はそんなに近くないんですけど、話が弾んだのでこれからも仲を深めていけたらいいなと思っています』(40代女性/子なし・パート主婦)一言で「子なし」と言っても、その状況はさまざま 。最初から子どもを望まなかったのか、妊活中・不妊治療中なのか、不妊治療を諦めた末なのかなどの背景によっても、本音で話せるかどうかが変わってくることもあるでしょう。その点、インターネット上のコミュニティサイトやSNSなどで自分と限りなく同じような状況の友達を募集すれば、ピンポイントで望む条件の人と知り合える可能性があります。ネット上で知り合ってリアルで会うということに抵抗がない人であれば、検討してみるのもアリでしょう。また、友達を募集している子なし主婦のブログを探してみる のも手です。ブログに日々の出来事や思いを綴っている場合、それを読むことでなんとなくその人の人柄がわかるでしょう。もし、「この人と気が合いそう!友達になりたい!」と思ったら、コメントを書き込んだりメッセージを送ってみたりしてみてはいかがでしょうか。自分がブログを始めてみる というのもおすすめです。ただし、あまり個人情報を書きすぎないよう注意しましょう。悪意のある人が近づいてこないとも限りません。●(3)ボランティア活動に参加してみる『友達がほしかったのもありますが、人の役に立つことをして自分の存在意義を作りたかったので、地域のボランティア活動に参加してみました。ただ年配の方が多く、親しくなっても私が子なしの専業主婦だとわかると、「子どもがいないなら働きなさい」「子どもはいいわよ〜。今からでも作ったら?」などとおせっかいなことを言われて疲れてしまいました。今は地域のボランティアに限らず、興味のあるボランティア活動を調べているところです。だからまだ友達はできていないんですけど、やりがいもあるし楽しいし、これからも友達探しついでにいろいろなボランティア活動に参加して行こうと思っています』(30代女性/子なし・専業主婦)ボランティア活動は子どもがいるとなかなかできない ので、子どものいない人を探すには良さそうですね。ただ、やはりものによっては年配の方が多い場合も。インターネット上で検索してみると、さまざまなボランティア活動が出てくるので、そういったものの中から自分に合いそうなものを探してみるといいでしょう。同じ志を持っている者同士が集まるので、たとえ境遇が完全に合わなくても、気の合う仲間ができるかもしれません。----------いかがでしたか?実行できそうなものはあったでしょうか。私も子なし主婦ではありますが、働いているため孤独を感じることはほとんどありません。でも、専業主婦であれば、やはり友達がいないと孤独を感じることも多いでしょう。子なし主婦の中には、同じように友達がほしいと思っている方はたくさんいるはずなので、ぜひ諦めずに探してみてくださいね。●文/パピマミ編集部●モデル/坂井由有紀(央将くん)、貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年07月19日「マタニティーハイ」という言葉、ここ数年で随分耳にするようになりました。妊娠した嬉しさや喜び、生まれてくる赤ちゃんを待ちわびるワクワクする気持ち、そういった幸せな気持ちがおさえきれなくなり、周りへの配慮ができなくなってしまうと、「マタニティーハイ」と言われてしまうようです。でも、なんでもかんでも「マタニティーハイ」と呼ぶのはいかがなものか、という意見もありますよね。女性のためのコミュニティ『ガールズちゃんねる』では、『マタニティーハイになる事はダメですか?』というトピックスが立ち、さまざまな意見が寄せられています。●マタニティーハイって悪いことなの?妊娠6か月目だというトピ主さんが、独身の友達と遊んだときのこと。ベビー用品のお店に入ったり、よその赤ちゃんを見てテンションが上がったりしていたトピ主さんは、友達から「あからさまにマタニティーハイだね」と言われてしまったといいます。そのことに対し、トピ主さんは「マタニティーハイとは悪い事なのでしょうか?」と疑問を投げかけています。この疑問に対し、賛否が分かれました。『人を傷つける言葉を言わないとかすればいいと思うよ』『そのくらいいいと思う!友達に子供の話ばかりするのは良くないけどね』『めでたいことだから私はいいと思うけど』『悪くはないと思う。育児が始まるとそれどころじゃなくなるしね』『全然いい!幸せな人と話すの好き!』『ブルーになるよりはハイになる方が胎教にもいいと思う』など、「悪いことではない」という意見がある一方、『わざわざ友達といる時に行かなくてもいいじゃん。しかも相手は独身』『一人のときなら問題ない。人を巻き込むな』『他人からしたらウザい。身内ですらハイハイ、もうわかったから落ち着けって時あるし』『いいけど旦那さんと二人でどうぞ』『別にいいけど、世間には妊娠したくても出来ない人がいることをお忘れなく』『ベビー用品の店は旦那とか母親と出掛けるときにしたら?』『夫婦や家族間だけに留めて欲しい』『嫌われるよ。節度ある言動をしてね。私も妊娠中だけど、流産、不妊治療があったから、絶対にマタニティハイにならないと決めたよ』『正直、身内以外にはウザいなって思われると思うけど』など、マタニティーハイになること自体は問題ないが、身内と一緒にいるときだけにしてほしいという意見が多くあがりました。----------幸せな気持ちでテンションが上がってしまうのは仕方ありませんが、特に女性にとって妊娠はとてもデリケートな問題です。独身の友達や不妊治療中の友達、子どもがほしくてもできない友達など、言ってはいなくてもそれぞれに事情を抱えている場合もあります。家族や妊婦同士で盛り上がるのは問題ありませんが、やはりそうでない人と一緒にいるときには自制したほうが良さそうですね。マタニティーハイによって友達をなくすはめになったり、名付けに失敗したりするケースもあるので、少し冷静になることも大切かもしれません。●文/パピマミ編集部●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)
2017年07月14日年齢・性別・国籍…全て不明のパワータロット・カウンセラー「ムンロ王子」。麗しの世界の住人である彼(彼女?)が、『恋愛成就のためのセルフ・プロデュース』をテーマとしたコラムをお届けします。素敵な恋がしたいみなさん、ムンロ王子のもとであなただけの「ガラスの靴」を見つけましょう!■その前に…ムンロ王子って何者?Bonjour!ムンロ王子です。この連載も半年を過ぎましたが、お楽しみいただいてますか?恋する女性に向けたサイトでの連載なので、皆さんは占いについて、ある程度の知識や理解があると思います。でも、ムンロ王子が占うお客様のほとんどは、タロット占いはもちろんのこと、占い自体やったことがない方が多いんです。『占い』を怖がる人が多いのですが、それは嫌なこと・不吉なことを言われたくなくて、良いことだけを聞きたいから。もしくは当たる・外れるということに重きを置き「ムンロ王子の占いは当たると聞いたのでお願いします」なんて言って来る方もいます。残念ながら自分の運命は自分で切り拓くしかないんです。占い師はそのお手伝いをするだけです。◎占い師を選ぶ基準は?ちょうど天気予報や道路地図のように、占いはなくてもなんとかなりますが、あったほうが便利だし、無駄な動きが少なくて済む、という程度の役割です。占いも使いこなせば人生が少し楽しくなりますし、問題に向き合う勇気が湧いてきます。当たるか当たらないかではなく、話をして心地いいか心地よくないか、そんな基準で占い師を選んでください。そして、お気に入りの占い師を見つけたら定期的に会うことをおすすめします。ちょうどかかりつけのお医者さんのように、あなたの人生にそっと寄り添って、迷った時に適切なアドバイスをしてくれることでしょう。◎「婚活プロジェクト」で目標達成!さて、恋愛マトリックスの概要は前回で終わりました。もっと細かく説明することもできますが、これからはより具体的な事例を通して、「結婚」について考えていきたいと思います。実はムンロ王子はこの連載を始めるにあたり、『婚活プロジェクト』なるものを立ち上げ、0期生として2人の女性を対象に実験的に婚活支援をしてきました。そしてナントそのうちの1人が、相手のいない状態から半年で結婚に至ったのです。成約率50%!こう言うと、まさか…と疑う方も多いでしょうが、結婚はダイエットと一緒でその気になれば目標は達成できます。ダイエットは難しいと言う人が多いけれど、要は食べなければ良いわけで、太るより断然、簡単です。結婚も然り。婚活なんて言いますが、就活に比べればずっと簡単です。問題はその人に「結婚する気」があるか、「妥協」できるかどうかなのです。◎「独身女性税」って知ってる?昔は30歳になっても結婚しない女性がいると世間体が悪いということで、親が小言を言い、精神的に追い詰めてお見合いでさっさと結婚させていました。古代ローマでは未婚の女性に対して「独身女性税」というのがあったようです。ユリウス正式婚姻法という法で、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスは、少子化は兵士が足りなくなり帝国を滅ぼす脅威となると心配し、女性が結婚して子どもを産むことを強制したのです。この法では、子どもがいない女性には相続権を認めなかったり、公務員のような役人にもなれなかったり、社会的地位を落とし、女性が結婚することを促したそうです。いい年なのに無職で親のスネをかじることをニート(若年無業者)と言い、世間は冷たい目を向けますが、同じように35歳なのに結婚しない男女も世間から厳しい目で見られるべきだと思います。親からいただいた命を子ども・孫へとつないでいく「命のリレー」があったからこそ、あなたはこの世に産まれたわけで、それを途絶えさせることは最も重い「罪」だと思います。もちろん不妊など子宝に恵まれず苦しんでいる方もたくさんいるので、子どもを産まないこと自体は罪とは言えません。けれども、子どもを産む機会を持とうとしない、すなわち「結婚」をしないことは社会的に非難されるべきです。かなり厳しい言い方をしましたが、この言葉を聞いて「早く結婚しなきゃ」という気持ちになっていただければ幸甚です。◎「宿命」に向き合って30代後半で結婚し、不妊治療で肉体的にも精神的にもボロボロになっている女性をたくさん見てきました。確かに医学の進歩で高齢出産は可能ですが、その陰で不妊治療を含む様々な問題を抱えている人は大勢いるのです。結婚なんて焦らなくてもいい…なんて考えているあなた!自分に課せられた「宿命」に向き合ってください。この連載を始めて半年以上が経ちましたが、最初から読んでいるのにも関わらず、未だに結婚してない方はいませんか?「案ずるより産むが易し」。今は離婚しても再婚しやすい時代です。案ずるより、とりあえず結婚!読者の皆さんが1日も早く良い伴侶と出会い、幸せな結婚ができることを心からお祈り申しあげます。■7月のカード:【節制】流れに身を任せる今月ご紹介するカードは【TEMPERANCE:節制】、大アルカナの「14番」です。【TEMPERANCE:節制】これは自分の持っている力や個性を、無理せず自然に上手に使えば成功にたどり着くということを示唆してくれます。正しい位置で出ると、今の流れがとても良いので無理しないで流れに身を任せなさいという意味。逆位置で出たなら、水の流れが止まり、よどみ、濁っているという意味。単に状況を描写しているだけなのか、それとも動き出せと警告しているのかは、周囲のカードとの兼ね合いで判断することになります。■和と洋の徳目はそっくり!?「節制」とは、度を越さないよう控えめにする、欲望を理性の力で秩序あるものにすることで、古代ギリシャ以来、西洋における重要な徳目の1つとされてきたものです。西洋では古くから「枢要徳」もしくは「四元徳」と言って、「知恵」「勇気」「節制」「正義」を4つの徳目とし、プラトンはこれに「敬虔」を追加しています。キリスト教ではこの「敬虔」を「信仰」とし、さらに「希望」「愛」を追加して「七元徳」としています。日本でも南総里見八犬伝で有名な「仁義礼智忠信孝悌」という八徳が有名ですが、これは儒教でいう五常の徳目(仁・義・礼・智・信)に従者としての徳目(忠・孝・悌)を加えたものです。西洋の徳目にとても似ているのが興味深いですね。■7月のシャンソン『You would be so nice to come home to』ジャズのスタンダード曲で、Cole Porterが作詞・作曲し、1942年に発表された映画『Something to shout about』の挿入歌。第二次世界大戦の真っただ中、戦場に送られた青年が愛する女性を思う気持ちを歌い上げたものです。ジャズ評論家の大橋巨泉は「帰ってくれたらうれしいわ」という邦題を付けましたが、後でそれが誤訳であったことを自ら認めています。正確には「君の待つ家に帰れたらどんなにいいだろ」という意味で、一般的にこの言葉を聞くとプロポーズを思わせるフレーズのようです。Helen Merrillという女性ヴォーカルが甘く切なく歌ってヒットしたので、誤訳につながったのでしょう。実はこの曲にはバースといってイントロ曲があり、それを聞けばこれからプロポーズする感じがわかります。ムンロ王子はバースを含めて歌っていますが、歌詞を一部変えてシャンソン風に男女の会話のシーンを交えながら、プロポーズという男女の営みを面白おかしく歌っています。■7月のタロット占いイベント■7月2日(日)《19:00~23:00》門前仲町『BAR MARUISHI』(03-3820-7552)江東区富岡1-3-2■7月18日(火)《19:00~23:00》麻布十番『Barこらぼ』(03-6435-0995)港区麻布十番2-4-8麻布十番館4階■7月20日(木)《19:00~23:00》小川町『Dining Bar Shelter』(03-5577-4949)千代田区神田小川町2-8■7月25日(火)《19:00~23:00》銀座『赤道倶楽部』(03-6228-7295)中央区銀座1-13-8ハビウル銀座2階いずれも20分3000円(要予約)【プロフィール】ムンロ王子東京大学法学部を卒業してIT企業を経営しているムンロ王子。趣味で始めたタロット占いが評判となり、7年間で占った人は6000人を超える。これまでタロット占いを通じてさまざまな人生に触れてアドバイスしてきた教訓を〈シャンソン〉というジャンルの歌を歌うことで広く伝えています。2016年12月25日には日テレの『スクール革命』という番組で「今どきのクセの強い占い師」としてお笑いタレント千鳥のノブくんの2017年の運勢を占い、シャンソンもお披露目しました♪タロット占い、ライブ活動など活動内容はFacebookにて公開中!
2017年07月04日F Treatmentが運営する「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療に対するハードル(不満、不安など)」に関する意識調査の結果を発表した。同調査は2月13日~16日、20代~50代の不妊治療経験者109名、不妊治療未経験者250名を対象にインターネットで実施したもの。不妊治療に対してどの程度ハードルを感じているか尋ねたところ、49%が「とても感じている」、44%が「やや感じている」と回答した。合わせると9割以上が不妊治療にハードルを感じていると答えている。どのような点でハードルを感じるのか尋ねると、「不妊治療が高額である」「不妊治療にどれくらいの費用がかかるかわからない」がそれぞれ94%だった。「妊娠するまでどれくらいの期間がかかるかわからない」(93%)は「不妊治療に多くの時間がかかる」(90%)より多く、治療や費用に見通しがつかないことを上げる声が多かった。また、「治療がどの程度辛いか分からない」(83%)も多く、治療方法や期間、費用などわからないことに対して不安や不満を感じていることがわかった。わからないことに関してどう情報収集しているのかを調査したところ、「不妊治療をしている友人からの口コミ」(35%)、「不妊治療に関する雑誌や書籍」(31%)よりも、「病院のウェブサイト」(43%)や「不妊治療情報に関するウェブサイト」(66%)などインターネットを参考にする人が多かった。
2017年07月03日乳がん治療のため、右乳房を全摘してから1年4カ月になるだいたひかるさん(42)。ご主人が家中に「大丈夫」と張り紙をしてくれたエピソードや「がんはテロのようなもの。個人では防げないから、心配しすぎない」という格言(?)が印象的だったが、その後の様子が気になり、連絡をしてみると……。「妊活再開にチャレンジしようと思ってます」と回答が!前回同様ご主人の小泉貴之さん(39)共々、インタビューに答えてくれた。 だいた「妊活再開について説明したいんですが、ちょっと話が遡ってもいいですか?私が38歳のときに結婚してるんで、すぐ子どもを作ろうって話してたんですね。それで翌年になって本気で取り組もうと産婦人科に行ったんです。そうしたらちょうど排卵日で、仲よくしてくださいって言われたんですよ」 小泉「仲よくって、その、そういうことです(笑)」 だいた「そう。それで仲よくして1週間後に病院に行ったら、『おめでとうございます』って言われて、実感わかないまま説明受けました。それから数日後に実感のないまま化学流産という、生理のような出血で流れちゃって」 小泉「その後またすぐ、4月に妊娠したんですけど、また化学流産になってしまって。もう大学病院で人工授精をしようとなって、それからはあっという間でした」 流産経験後、すぐに妊活を再開するパワフルさは、いかにも二人らしい。しかし、結果的には大学病院でもうまくいかず、不妊治療専門クリニックに転院した。 小泉「僕は、注射を打たれるわけでも内診されるわけでもないですから、実体験としては妻の大変さはわからない。クリニックに通うようになっても、温度差があったと思います。最新技術を用いた治療でも1回目の移植ではかすりもせず、2回目で着床したんですけど、また化学流産しちゃって。自分も落ち込んでるけど、妻の気持ちは想像することしかできなくて……泣きたい気持ちになったこともあります」 だいた「お互いピリついたりして、正直しんどかったです。でも、凍結してある受精卵がまだあったんで、次いこう!と3回目の移植周期に入りました。けっこう気合入ってたんですけどね、出血があったんで移植がキャンセルになっちゃって。それが、運命の分かれ道だったんですよ。移植のスケジュールが飛んだことでぽっかりと暇になって、乳がん検診に行くことにしたんです。そして乳がん発覚というね、また自覚のないまま未知なる世界に足を踏み入れてしまいました」 小泉「あのとき、ひかるちゃんは、子どもはもう無理かもって完全に思ってたよね」 だいた「うん。もう無理だなとおもったんですけど、がん治療の前にあともう1回採卵して凍結しよう、後悔しないようにと夫が言うので、またクリニックに行ったんです。……で、卵子は採れずに終わりました。私、空っぽになっちゃった、と思ったくらい落ち込みました。だけど、乳がんに早く気がつけたのは移植キャンセルになったおかげだし、不妊で自分の体と向き合う経験ができていたのはよかったなと思えたんです」 小泉「赤ちゃんができたらおなかに神経が集中して検診に行ってなかったと思うから、妻の命が、赤ちゃんに助けられたんだと思いました」 最後の採卵は失敗という結果だったが、移植できずに凍結してある受精卵が1つある。抗がん剤治療後のホルモン療法を中断すれば移植が可能で、だいたさんが通うクリニックではそういう前例があるそうだ。 だいた「雪の日に朝から並んだり、注射の多さや薬に戸惑ったり、めちゃくちゃ大変でしたけど、自分は恵まれてたんだと今になってわかります。病気だったらできないですから。妊娠して出産できる健康があって、この人の子どもが欲しいと思える夫がいるって、すごく幸せなことですよね。こうしてクリニックから離れてみると、あー、いいなって思うんです。また、あそこに行きたいなって」 小泉「たとえばホルモン治療をきっちり終えて46歳。それから移植しても出産できるかもしれないよ?クリニック卒業生の最年長、新記録作ってみたいよね?」 だいた「それが実現したらすごい。自己責任になるけど、この1~2年で薬を中断して移植するのもありかもとか、最近はやる気まんまんで話すことが多いです。二人の受精卵を戻して、1日でも“あ、今、おなかにいるんだな”って思える日がきたら、すごく楽しみ」
2017年06月25日乳がん治療のため、右乳房を全摘してから1年4カ月になるだいたひかるさん(42)。ご主人が家中に「大丈夫」と張り紙をしてくれたエピソードや「がんはテロのようなもの。個人では防げないから、心配しすぎない」という格言(?)が印象的だったが、その後の様子が気になり、連絡をしてみると……。「妊活再開にチャレンジしようと思ってます」と回答が!前回同様ご主人の小泉貴之さん(39)共々、インタビューに答えてくれた。 だいたさんには乳がん発覚前に行っていた不妊治療の際、人工授精のために採卵した、移植できずに凍結してある受精卵が1つある。抗がん剤治療後のホルモン療法を中断すれば移植が可能で、だいたさんが通うクリニックではそういう前例があるそうだ。 小泉「統計学で考えると妊娠成功率は低いかもしれないですけど、あくまで統計ですから。気にしてません」 取材中も小泉さんがだいたさんをマッサージしたりと、ノロケ指数の高さは半端じゃない。最終的に赤ちゃんを授からなかったらという話になっても、「生きるって、悲しみを背負うみたいなもんだから。どう?格言ぽい?」とだいた節は健在だ。 だいた「不妊治療に関してはすでに気持ち的には乗り越えているというか」 小泉「二人が一緒にいる幸せを痛いほどしっているので。愛の証しが子どもだとしても、自分たちにしか作れない愛の証しも必ずあるんだって。くさくてすみません。でも本当に、そう思うんです」 人工授精をスタートしたころから、小泉さんのことを「耐久性があるなと思っていた」というだいたさん。泣き虫だけど、いつでも前向きな小泉さんに支えられている。 小泉「今、不妊治療をしている人には“とにかく夫婦仲よく”って言いたいです。二人の愛の結晶が欲しくて妊活を始めたのに、仲が悪くなったら本末転倒ですもんね」 だいた「もし赤ちゃんをあきらめることになったとしても、二人で笑って過ごせればいいんだと再確認できたら、やってよかったと思えるはずです。理想を言えば、高齢出産の難しさがもっと世の中に広まればいいなとは思います。40代後半で出産!なんてニュースを聞くと、出産できる年齢も上がってるイメージを持っちゃいませんか?でもそんなことはなくて、排卵日にドンピシャで頑張っても40歳の妊娠率は5%ですからね。流産率は40%。避妊の方法を保健の授業で指導するとき、中年のオバサンの自然妊娠率も併せて教えるべきですね」 ものすごくまじめに締めくくるだいたさんを、いとおしくて仕方がないという目で見つめる小泉さん。二人の赤ちゃんが生まれ、物心ついたときには両親の仲のよさにあきれるかもしれない。 だいた「あと補足させてもらうと、不妊治療は人生でいちばんまじめに取り組んだことでした。仕事もいつもふざけてたし。がん治療の直前まで採卵に行くなんて、われながらすごかったなと。だから確率は低くても、まだ二人の赤ちゃんはあきらめません!」 小泉「ありがとう(笑)」
2017年06月25日メルクセローノはこのほど、「妊活および不妊治療に関する意識と実態調査」の結果を発表した。同調査は4月14日~18日、20~40代の男女2万6,689人を対象に、インターネットで実施したもの。子どもを「授かりたい」か尋ねたところ、男性の44.5%、女性の45.1%が「授かりたい」と回答した。特に20代の女性は70.1%が「授かりたい」と答えている。不妊で悩んだ経験があるか尋ねると、既婚女性の32.9%、既婚男性の25.7%が「悩んだ経験がある」と答えた。妊活経験については既婚男性の23.5%、既婚女性の30.5%が「経験した」と回答している。不妊治療を経験したことがあるかという問いに対しては、既婚男性の11.6%、既婚女性の14.1%が「経験あり」と答えた。不妊治療で初めて受診するときに誰と行くか尋ねると、女性は「一人で」(69.7%)が多かった。一方、男性は「パートナーと」(81.5%)が多くなっている。不妊治療において望んでいることを聞くと、女性はパートナーに対し「関心を持ってほしい」(68.9%)、「話を聞いてほしい」(62.9%)が多かった。妊活後、自分が不妊症かもと思うまでの期間について聞くと、「半年以上」が男性は30.0%、女性は35.3%だった。不妊症自覚者が不妊を自覚してから受診するまでの期間は、「半年以上」が男性38.1%、女性36.8%となっている。「半年以上」と答えた女性の割合は年代が上がるほど高く、20代は21.0%、30代は42.1%、40代は46.7%だった。不妊を自覚しても、すぐに受診しない理由について尋ねたところ、過半数が「自然に任せたかった」と答えた。女性の場合、「費用がかかるから」(32.8%)のほか、「どれが良い病院・クリニックかわからなかったから」(23.8%)が多いが、男性は「自分が不妊だと認めたくなかったから」(21.8%)という答えも多くなっている。不妊治療経験者に受診について尋ねると、男性の68.9%、女性の73.5%が「もっと早く受診すればよかった」と回答した。不妊治療で望むことは、男性の79.3%、女性の84.8%が「効果」と答えている。
2017年06月14日治療をする前は「精液検査」というと、病院の小さな部屋で採精しやすくなりそうな映像を再生しながら…というようなイメージが刷り込まれていたので「オットもこの病院のどこかで…ゴクリ」と妙な緊張をしていました(笑)。 が、実際は、日にちを指定され、当日の朝に自宅で採取したものをクリニックに持参するという方法でした。それを聞いて、オットも私も、ホッとしました。次回が精液検査という診察のお会計の時、採精用の容器を受け取りました。プラスチックの蓋付のコップでした。茶色の紙袋に入っていました。一見するとカフェで買ったアイスカフェラテ…みたいな…。街で小脇に抱えても気付かれなさそう…こらこら(笑)。当日の朝。オットは一人がいいと言うので、別の部屋で待ちました。しばらくしてオットが部屋から出てきました。おお! これが…妙な感動。いい大人ですから、まったく見たことがないと言うと嘘になりますが、こうしてわざわざ容器に採ったものをまじまじと見るのは初めてでした。オットは出勤し、私はクリニックへ向かいます。時間が経つと鮮度が落ちそう…と思うと焦りました。余談ですが、採取したばかりの時はトロリとしているのに、時間が経つとサラサラになっています。朝イチでクリニックに精液を提出し、検査を待つ間は近くのカフェでカフェラテを飲みました(笑)。診察室に呼ばれ、ドクターからの話を聞きます。「旦那さんの検査の結果ですが…」ドクターは『精液検査報告書』と書かれた用紙を差し出しました。ドクターの言葉とともに用紙の下の方に丸く囲まれた「精子無力症」の文字が目に入りました。ドクターはなおも続けます。「症状の程度でいうと、中等度~重度、ですね。」精子が無力…!? しかも重度…!? この日のこの結果を聞いたあと、ドクターとどんな話をしたか、思い出そうとしましたが思い出せません。ただ、「オットにどう言えばいい?」という想いがぐるぐると頭を回っていました。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)
2017年06月14日ロングライフは6月1日、「妊活手帳」(2,800円・税別)をWEBサイト「妊活サポートショップながいきや本舗」にて発売した。「妊活手帳」は、基礎体温などを記録できるほか、妊活に関する情報も掲載している手帳。現在、さまざまな妊活用スマホアプリも開発されているが、頑張っている二人の妊活を記録に残して将来の自分の子供たちに見せてあげられるよう、丈夫な素材を使って"手帳"として開発したという。基礎体温表は、基礎体温をつけることがストレスになるという当事者の声なども取り入れて制作した。「基礎体温のアプリは見づらいので、紙の基礎体温表を持参してもらっている」という医療施設側の声に合わせ、1枚ずつ医師に手渡せるような書式を採用したとのこと。そのほか、子宝地図や不妊相談できる行政窓口、不妊の正しい情報を得るための関連学会のホームページの紹介、不妊関連助成金情報なども掲載している。実際にシステム手帳としても毎日使用することも可能。妊活中と周囲に認識されないよう、パッケージには、「不妊、妊活」「妊活手帳」等の記載はしていないという。また、妊活中だけでなく、妊娠後や出産後も使用できるように、表紙はその時の気分で差し替えができるようなビニールカバーを装着した。診察券や領収書、エコーの写真なども入れられるようになっているとのこと。
2017年06月02日不妊治療を進めるにあたり、必要な検査がいくつかありました。(採血によるホルモン検査・卵管の通過性を調べる検査・子宮を内視鏡でみるファイバースコープ・超音波検査など)月経周期に合わせて検査を行うので、一通り終わるまでに1か月半ほどかかりました。検査の結果、私は『多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)』だと言われました。初めて聞く言葉でした。PCOSとも表現されます。ドクターから、卵巣内の卵胞(卵子の入った袋)の発育が遅く、ある程度の大きさになっても排卵されず、複数の卵胞が卵巣内にたまってしまう疾患だと説明を受けました。月経異常・多毛・にきび・肥満などの症 状を伴うことがあるとのことです。排卵がされないままだと、卵巣の皮は段々と厚く硬くなり、ますます排卵しにくい状態になってしまうようです。毎月起こるはずの排卵がなんらかの原因でうまく行われない状態は排卵障害と呼ばれ、多多嚢胞性卵巣症候群もそのうちの一つです。若い女性の排卵障害では多くみられる疾患のようです。多嚢胞性卵巣症候群と診断された場合でも、程度には個人差があり、全ての特徴を持っている人もいれば、超音波での所見だけが異常(ネックレスサイン:複数の卵胞が繋がっているように見える)の人もいて、重症度はさまざまのようです。中にはスムーズに排卵できる人もおり、自覚症状がないため気付かず自然妊娠していたり、診察して初めて知るという人もいるようですが、どの人も排卵しにくいことは確かだそう。エコーで確認すると、確かに私の卵巣にもいくつかの卵胞がありました。後の診察でも確認していくのですが、私の場合は、毎回ではないけれど排卵はできているようでした。クリニックのドクター曰く、多嚢胞性卵巣自体は体質だそうです。説明を受けながら、あぁやっぱりね…と思っていました。原因があるから妊娠もしていないわけで。しかしながら、不妊症は原因が一つではなく、複数のこともあり、また最後まで原因が分からないということも多くあります。そして、男性側に原因があることもあります。ですので、女性の検査と共に、男性も検査を受けることは必要不可欠です。 私の通っていたクリニックでは必ず行う検査として『精液検査』がありました。オットもその検査を受けることになりました。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)
2017年05月31日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。“妊活”と言っても、それぞれの状況はさまざま。できにくかったり、病気があったり、不妊治療をしている人もいたりと、一言で“妊活”を定義するのは難しいものです。しかし、「子どもを授かりたい」という気持ちは共通しています。妊活している人は妊活している者同士、分かり合えることも多いと思いますが、妊活なんて考えたこともない、という人は妊活のツラさを全く理解してくれないことも。ただでさえナイーブになっている時期に、たとえ相手に悪気がなくてもグサッとくる言葉を言われたら落ち込んでしまうものです。そこで今回は、妊活中に言われて嫌だった言葉をリサーチしてみました。●(1)私はすぐできたのに『子どもが3人いる友人。「3人目なんて予定外でさ……子どもなんて私は簡単にできたのにねー。もうイラナイぐらい 」と、笑いながら言われた。妊活3年目の私には予定外とかイラナイとかいう言葉もイラッとくるし、いつも“子どもができない体なのでは?”と、何か問題があるように見られている気がしてますます悲しい』(20代女性/歯科助手)簡単に妊娠できちゃった人からの、「私はすぐできたのに……なんで(笑)?」という言葉。子持ちの友人からもそうですが、特に義両親から言われると「あなたに何か問題があるんじゃないの?」というニュアンスも含んでいる気がしてしまいます(そして本当に勝手にそう思われている場合もある)。不妊の全てにおいてお互い何か原因がはっきりしているワケでもなく、原因がわからない不妊もあるのです。そこを理解してくれないのが“簡単に子どもができちゃった人たち”。不妊というだけで「あなたに何か問題アリ!」と決めつけてくるような発言を平気で言ってきたり、子どもができることは当然のような発言をしたり……。「すぐできる人もいればできない人もいる」ということがわからず、自分視点からしか物事を判断できない人の意見は気にしない方がベター。●(2)妊娠菌あげるよ『妊娠中の親友が、私の不妊を知っているので「妊娠菌あげるよ」と会うたびに言ってくる。最初は笑い話でよかったけれど、だんだん嫌味にすら聞こえてきて親友の妊娠を心から喜べなくなっている自分がいた』(30代女性/パート)これは笑えない冗談……。妊娠中の人は「妊娠菌あげるよ」ってユーモアのつもりで言ってしまいますが、子どもができなくて悩んでいる人にとっては上から目線に聞こえる 場合だってあるのです。特に不妊で悩んでいる期間が長ければ長いほど、こういう些細な言葉でも敏感に反応してしまうことも。この言葉を嬉しがる妊活女性もいますが、何度も言われていると「妊娠菌なんかあるかいっ!そんな簡単なものじゃない!」と逆鱗に触れる場合があるので注意です。●(3)子どもがいないなんてかわいそう『不妊治療も長いと、もうできなくてもいいけどできるだけのことはやりたい、という気持ちにもなってくる。そんなときに「もう何年も子どもできないよねー、自分の子どもってめっちゃかわいいのに 」なんて直に言われると、せっかく前向きになれたのにその気持ちを踏みにじられたような気分になり、その後はできるだけその人とは子どもの話題を避けるようにする』(30代女性/営業)“子どもができない……つまりこれから一生子どもがいない人生を送るなんてかわいそう”との意味にもとれる言葉はやはりNG。長く妊活している人は、子どもができない可能性も視野には入れてきています。決して子どもがいない人生が悪いワケでもなく、いない人生もアリとして、ただやることは全部やってから……という考えの人も多いのです。それなのに、「子どもがいない人生なんて私はあり得ない」「子どもかわいいよー」なんて、子どもがいるからこそ言える言葉。妊活女性は子どもがいるいないに関わらず幸せである、という考えを基盤に妊活に励んでいる人たちも大半です。“子どもがいたら人生全てはバラ色”のような発言は必要ナシ ということ。----------不妊治療をしていればお金もかかる上に、精神的、体力的な苦労も相当なものになります。「なんで普通はしなくてもいい苦労を私だけしなきゃいけないのだろう?」と、妊活中は葛藤せざるをえないところもあります。できるだけ相手の立場になって、妊活女性に対してはアドバイスよりも寄り添ってあげる姿勢で接することが大切なようです。●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年05月18日不妊治療クリニックの初診の日になりました。平日の午後だったので、一人ででかけました。繁華街のビル中にあるクリニックへは、我が家から車で1時間半かかります。ビルにある共同の小さなエレベーターで上がりました。上がっているのに、どんどん下に行くような気持ちでした。あぁ、とうとう来てしまった。初めに問診票を書き、その後ドクターから妊娠のメカニズムや今後の検査方法・治療方法などの説明を受けました。その後、子宮と卵巣の状態をチェックするために、診察台に上がりました。それまでテレビでしか見たことのなかった、カーテン越しに下半身を丸出しにするあの診察…。スカートと下着を脱ぎ椅子に座ると、看護師さんの「動きますね~」の声と同時にウィーンと開脚していく我が身。あぁ…その後、妊娠出産と頻繁にこの椅子に座りましたが、ずっと慣れることはなかったです…。毎回、心の中でひぇ~~! と叫びながら(笑)、自然と腰を上にずらしてあまり開脚しないような体勢を取ってしまうのですが、必ず看護師さんに「もう少し下がってください」と指摘を受けてしまうのでした。クリニックは、治療中の繊細な心にとても配慮しているのであろう気配りが行き届いていました。看護師さんも事務員さんもみなさん優しく丁寧で、通院中、心を傷つけるような言葉は何一つ言われたことはありませんでした。私の県に不妊専門のクリニックが少ないということもあるけれど、人気があるのが納得の病院でした。スタッフ皆さんは優しくも『妊娠できるよう頑張っていきましょう!』という雰囲気でした(不妊クリニックだから当たり前なのですが)。それだけに、自分の気持ちと周囲の気持ちのギャップに戸惑いました。気持ちと行動が矛盾している自分にも戸惑いました。下半身を露出して器具を入れられる妙な虚しさも手伝って、クリニックを出て車に戻ると我慢していた涙がこぼれました。泣きながら運転していると、偶然仲良しの友達を発見しました。仲良しだったのに長く会えずに、普通だったら「おおーい!」と声をかけてお茶でもするところですが、私は目をそらして彼女の横を通り過ぎたのです。泣き顔を見られたくはなかったし、その理由を妊婦の彼女に説明できる自信はそのときにはありませんでした。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された内容や治療法は、あくまでも筆者の感想であり治療を保証するものではありません。)
2017年05月17日横浜市SPA EASで5月20日に妊活体操イベントママ活サポート専門会社であるジュンビー株式会社とグラン治療院が、業界初の妊活体操イベントを2017年2月4日の「妊活の日」に開催したのだが、リピート開催を望む多くの声に応えて、5月20日に横浜市のSPA EASで2回目を開催することが決定した。5組に1組が不妊に悩む2015年に行われた社会保障・人口問題基本調査「結婚と出産に関する全国調査」で明らかになったのが、5組に1組の夫婦が不妊に関して何らかの悩みを抱えているという結だった。不妊治療は、これといったマニュアルが存在しない。ある症状の場合にはある治療方法を・・・という一通りの大まかなセオリーはあるが、人によって、また夫婦のおかれている状況によって細かい治療方法は様々だ。しかしいずれの場合においても、女性の身体を妊娠しやすい身体へと改善を行っていくことには、メリットがある。今回のイベントは、まさにそれだ。というのもこの妊活体操は、マタニティヨガインストラクターと鍼灸師、そしてママ活サポート専門会社がコラボレーションして考えられた体操だからだ。話題の「妊活体操」とは(画像はプレスリリースより)では、いったいどのような体操となっているのだろうか。妊娠しやすい身体に改善していくことの秘訣は、赤ちゃんが授かりやすい子宮をつくる、ということだ。そのためには、骨盤を柔らかくすることがとても重要だという。そうすれば、ふわふわのベッドのような子宮になり、赤ちゃんができやすいというのだ。しかも、妊活とは女性だけのものではなく夫婦で協力し合って進めていくものだ。そのため、夫婦が一緒に行えるペア体操も考えられている。もしも今、不妊に悩んでいる方がいるとしたら、参加を検討してみるのはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※ジュンビー株式会社 公式HP※ジュンビー株式会社 プレスリリース(Value Press)
2017年05月15日「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療における家族・親族からのサポート」に関する調査結果を発表した。同調査は2月13日~16日、20~50代の女性(不妊治療経験者109名、不妊治療未経験者250名)を対象にインターネットで実施したもの。不妊治療経験者に、不妊治療に関して、家族・親戚から十分なサポートを得られていると思うか尋ねたところ、71%が「得られている」、29%が「得られていない」と回答した。不妊治療経験者を対象に、不妊治療に関して家族・親族でどのようなサポートをしてほしいかを「治療費用の援助」「家事の手伝い」「不妊治療に関する情報収集」「あなたの不妊治療について触れない」「親族の子供の話題をしない」という点で調査した。その結果、サポートを得られていないことが最も多い項目は「治療費用の援助」(53%)だったが、「あなたの不妊治療について触れない」(44%)、「親族の子供の話題をしない」(34%)など、精神的な面についても協力を得られていないと感じていることがわかった。不妊治療経験者と未経験者別に、家族・親族からのサポートに対する不満・不安を比較したところ、「親族の子供の話題をしない」という部分で、経験者の方が強いという結果が得られた。
2017年05月11日オットが言いました。すでにネットで検索し、不妊治療専門の病院を見つけていたようでした。結婚してもうすぐ丸4年になろうかという、ある日。私は27才になっていました。当時の不妊の定義というと「避妊しないで2年以上妊娠に至らない状態(※)」と言われていました。私たち夫婦は、ばっちりそれに当てはまっていました。(※)2015年8月、日本産科婦人科学会は不妊の定義を従来の2年から諸外国に合わせて1年に変更。オットの提案に数秒固まりました。とうとう来たか…。正直、イヤでした。けれども、これは私だけの問題ではなくて、夫婦の問題。子どもを欲しがっているオットの想いを無視することはできない…。とりあえず検査だけはしてみる…と、渋々承諾しました。オットはその場でクリニックへ電話しました。が、妻本人からの電話でないと予約できないと言われ、また私がかけ直しました。初診の予約が3ヶ月先に決まりました。私の住む県には専門病院の数が少ないからでしょうか、初診の予約の取りにくさは現在もあまり変わっていないようです。 初診までに毎日基礎体温をつけるよう言われました。憂鬱でした。とても。それでも、病院で言われたとおりに基礎体温を記録しはじめました。基礎体温は、朝目覚めてから体を起こさずに舌下に入れて5分ほど測ります。(私は知らなかったのですが20秒ほどで測れる「予測式」というものもあるそうな!)これが曲者(笑)で、朝に弱い私はしょっちゅう二度寝してしまい、口の中からポロリと落としてしまうことがよくありました…。寝ぼけながらも「落としちゃダメだ…」とものすごい力で噛んでいたので、私の体温計は歯形でボロボロになっていました(笑)。風邪を引いたら内科に、心を病んだら心療内科に、それと同じように子どもが欲しいけれど妊娠しづらいなら不妊専門の科にかかるのは当たり前だと思います。しかし、私の場合、自分にその気持ちがないのに行かなければならないことが本当に苦痛でした。そして、初診の日がやってきました。 (※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです)
2017年05月03日結婚して3年が過ぎました。オットの希望もあり避妊はやめていました。いつでも妊娠する状態。しかし、妊娠しない。実家の母からは帰省のたびに「早く産め産め」コールが。「不妊治療」という言葉はメディアなどで知っていました。しかし、治療をしようという気にはなれませんでした。結婚して数年経った私たち夫婦に子どもがいないという話になると、同情されたり、気まずい雰囲気になったりする時がありました。冗談まじりにもっと頑張れと応援されたり、妊娠に効果的なアドバイスをいただくこともありました。もちろん不妊治療を勧められることもありました。できなくても大丈夫よと励まされ、夫婦二人でも楽しむための人生のコツを伝授されることもありました。私にはそれらのすべてが、「子どもがいないとダメ」だと言われているように聞こえました。結婚したら次は子ども。それが定番の流れ。それが幸せな人生。当たり前でしょと言わんばかりの周囲の無意識の態度がどうも腑に落ちませんでした。パートで働きだした職場の宴会で、酔っぱらった男性上司に子どもがいかに素晴らしいかをねちっこく語られ、そんな素晴らしい存在を産まないなんてダメダメ! 的なお説教をされたこともありました。半笑いで対応しながら、え? 私ダメなの!? と頭の片隅でボーっと考えていました。(その上司とは説教後、表面上の付き合いだけに徹しました(笑)。)たしかに子どもは素晴らしい。子どもがいることはひとつの幸せ。自分の人生が「子どもがいること」でしか幸せじゃないとしたら、それは悲しい。子どもがいるいないで人生が幸せかは決まらない、そう思っていました。今でも思っています。幸せかどうかは結局はその人の生き方次第。子どもは人生の何分の一かを共に過ごし、子育てという体験をさせてもらう相手であって、親の一部でも所有物でもありません。ある年齢に達したら、彼らはそれぞれの人生を歩いていくでしょう。子育てという貴重な体験はとても素晴らしいものだろうけれど、人生においての素晴らしい体験はそれだけではなく、もし今回の人生で子どもを持たなかったとしても、きっとこの世に生まれてきた別の役割があるのではないでしょうか。そんなことを考えていたので、不妊治療してまで産みたいとは思いませんでした。積極的に子どもを「作る」ための治療は、自分の今の人生を否定するような気がしたのです。自然に妊娠したなら育てるし、できなければできないで2人の生活でイイと思っていました。夫婦での生活はとても幸せだったのですから。私、今でも十分幸せなんですけど? 産まないとダメですか?産まないと不幸せなんですか?大きな声で叫びたい衝動にかられていました。
2017年04月19日こんにちは、ママライターのましゅままです。晩婚化が進み、ずいぶんと世間に浸透してきた「妊活」という言葉。この言葉に苦しめられてしまっているご夫婦は少なくないです。幸せをつかむために始めたはずの妊活が原因で、夫婦の仲を壊し離婚に至ってしまうケースが増えているためです。今回は、妊活離婚に至った夫婦のエピソードをご紹介します。●妊活離婚に至った夫婦のエピソード●夫から離婚を申し出たパターン『自分から離婚を告げました。理由は、妻からの「タイミング」を取るプレッシャー に耐えられず、日に日に本当に妻との子どもがほしいのかどうかがわからなくなってしまったから。突然、「今日、タイミングね」とメールがきていて、断るとものすごい不機嫌になるので、毎回仕事の予定を狂わせて妻の言う通りにしていました。だけど、なかなか子どもには恵まれず、妻はピリピリしだして話しかけにくくなって妻との関係もギクシャクしてきてしまいました。そのうち妻のほうから、「不妊治療を始めたいから病院に一緒に来て」と言われましたが、多額のお金をかけるほど自分の気持ちは妊活には向いておらず……。こんな状態では子どもに恵まれても育てることはできない、このプレッシャーから逃げだしたい 、という考えに至り離婚しました』(34歳男性/会社員)男性はプレッシャーに弱い生き物。そして、女性に立ちはだかる妊活のいくつもの現実問題は、男性にとって理解しようとすればするほど妊活へ消極的になる傾向があるようです。こちらのご夫婦はまさにその典型パターンに陥ってしまったようですね。『結婚前は、もし子どもができなくても二人で仲良くやっていこうね、と話をしていたのに、いざ妊活をスタートさせると、妻が豹変。まだおなかに宿してもいない赤ちゃんの話ばかりで自分のことは興味がなくなったようで、寂しい思いをしました。妻のために頑張っていましたが、一向に報われない、ゴールの見えない努力にだんだん疲れてきて……。結果、赤ちゃんを授からないのは僕のほうに原因があることがわかり、妻の気合にこれ以上ついていけない 、自分は妻には必要ない な、と感じて別れを告げました』(27歳男性/会社員)女性は“妊活モード”になることにより、心も体もさまざまな切り替えができます。しかし、男性は妊活に関して特別なスイッチを入れることは難しいもの。妊活をはじめても、新婚当初のように「自分を一番大切にしてほしい」と求めている男性が多いのです。妊活中のときこそ、旦那さんが大切で、あなたとの子どもを授かるために頑張っている、という気持ちを伝えることが成功のポイントといえるでしょう。●妻から離婚を申し出たパターン『夫が非協力的だっため、離婚する選択をしました。なかなか時間が合わず子どもができなかったため、キャリアだったわたしは年齢のリミットを考え妊活に専念するため、思い切って仕事を退職しました。そののち、できるだけ早く授かるために不妊治療をスタート。でも、夫とは妊活に関する情熱が違いすぎました 。タイミングを取る約束をいとも簡単に何度も破られて、タイミング法がムリだと判断し人工授精にステップアップしたい、という話をすると、なぜか拒否されました。不妊治療は女性の体の負担が大きく、仕事を辞めて通院するのは相当な精神力がいることだったのに、それもわかってもらえず。離婚を決意し、違う人と結婚するために婚活する道を選びました』(36歳女性)キャリアを捨ててまで妊活に専念しようとしたのに、旦那さんが非協力的ともなれば旦那さんに不信感を抱くのも無理はありませんね。何においても子どもをつくることを最優先させるのであれば、違う人と結婚するために婚活する切り替えも大切です。『義理両親からの孫コールがすさまじく、とても苦痛でした。結婚して3年しても子どもができなかったので不妊治療を始めたのですが、後から結婚した夫の妹夫婦のほうが先に赤ちゃんができてしまい……。焦って治療に膨大な時間と費用を費やし、ついには貯金が底をつきました。不妊治療を始める前に、きちんと夫と“予算”と“もしできなかったらどうするか”ということをきちんと話して決めていなかったため、破滅してしまいました。夫の顔を見て生活すると赤ちゃんを授かれなかったトラウマが一生拭い去れない と思ったので、離婚してもらいました』(30歳女性)プレッシャーのあまり、妊活で身の破滅を招いてしまったパターンです。妊活を始める際は、夫婦で「できなかったらどうするか」「期限はいつまでか」「費用はいくらまで」という具体的なルールを決めておきましょう。●妊活離婚の原因は夫婦の温度差いかがでしたか?今回ご紹介した妊活離婚の原因は、ほとんどが妊活に関する夫婦の温度差が原因となるものでした。妊活は一人ではできないことですが、夫婦の気持ちがズレやすく、冷静に話し合うことが難しいものです。一度、夫婦で病院へ行き先生や看護師さんを交えてお互いの考えを確認してみると、二人だけの話し合いでは知ることのできなかった相手の真意を聞くことができるかもしれません。赤ちゃんを授かっても、授からなくても、大切なのはお互いを労う気持ち。夫婦二人で同じ方向を向いていき、なるべく円満に妊活ができるようにコミュニケーションをとっていってくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/藤沢リキヤ、福永桃子
2017年04月17日皆さん、マタニティハイという現象をご存知ですか?マタニティハイとは、妊婦が妊娠した喜びによって有頂天になり、気持ちが高ぶりすぎていつもハイテンションになってしまう状態のことを指します。「○○ちゃんにもこの幸せを実感してほしい!」「子どもは若いときに産んだ方がいいよ!」といった独身友達への有益なアドバイス、“妊娠菌”のタグをつけたお守りをメ○カリで売って幸せをお裾分けするなど、あまりのキラキラぶりに周りから“お花畑”と呼ばれることもあります。そうした状態になる女性は一般人だけでなく、芸能人にも多く見られます。最近では川崎希さんや金田朋子さんのマタニティハイぶりが話題となっていますね。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「川崎希&アレクと金田朋子&森渉、マタニティハイがすごすぎる夫婦はどっち?」という質問をぶつけてみました!●川崎希&アレクvs金田朋子&森渉! マタニティハイがすごすぎる夫婦はどっち?・川崎希&アレクサンダー……59%(62人)・金田朋子&森渉……41%(43人)※有効回答者数:105人/集計期間:2017年4月12日〜2017年4月14日(パピマミ調べ)●『川崎希&アレクサンダー』を選んだ人の意見『胎児のエコー写真や妊娠しているお腹の写真を公開したりしてる感じがいかにもって感じ(笑)。でも私もそうだったから気持ちはすごく分かります 』(28歳女性/販売)『今のうちから高級ブランドのベビーグッズを買いそろえてるみたいだし、完全にマタニティハイでしょ!妊娠中にストレスをためるよりはよっぽどマシだけどね』(34歳女性/広告)より多く投票されたのは、『川崎希&アレクサンダー』夫妻という結果に!川崎さんとアレクさんは不妊に悩んでおり、ブログで3年以上も不妊治療に励んでいたことを告白しています。しかし、2017年4月には妊娠5か月であることを報告し、長期に渡る不妊治療を成功させました。そのうれしさからか、二人はメディアを通して胎児のエコー写真を公開したり、高級ブランドのベビーグッズを購入したことを報告したりと、世間にその幸せをたくさんお裾分けしています。2017年3月にはアレクさんの不倫が発覚して一時騒然となりましたが、今でも二人は円満なようです。今後も二人の幸せぶりを応援したいですね。●『金田朋子&森渉』を選んだ人の意見『金田さんは妊娠する前から常に“ハイ”な感じだったけど、妊娠してからは拍車がかかってる感じしますね(笑)』(41歳女性/専業主婦)『ブログなんか見てるとやっぱりうれしそうですよね。43歳での妊娠だから無理もない と思います』(36歳女性/営業)金田さんと森さんは芸能界きってのおしどり夫婦とも言われるほど仲のよい夫婦ですが、2017年2月には第1子を妊娠したことを報告して話題となりましたね。妊娠したことだけでなく、金田さんの43歳という年齢や不妊治療を一切していないことなども大きく注目されました。そんな金田さんのブログを見ると、やはり幸せそうで、夫婦で出産に向けての準備をしている様子を公開しています。いつもハイテンションな金田さんですが、お母さんになっても今まで通りパワフルな女性でいてほしいですね。----------いかがでしたか?今回のアンケートでは『川崎希&アレクサンダー』夫妻のほう軍配が上がりました。妊娠をすることは誰にとってもうれしいこと。マタニティハイになる期間は長くはありませんから、周囲にそのような人がいても温かく見守ってあげるようにしたいですね。【参考リンク】・【二択アンケート・結果】川崎希&アレクvs金田朋子&森渉! マタニティハイがすごすぎる夫婦はどっち?()●文/ぶるーす(芸能ライター)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年04月17日「娘が健診で『ほかの子に比べてちょっと小柄だから、念のために調べてみましょう』と、染色体の検査をして、ターナー症候群であることがわかりました。女性のみに発症し、低身長、第二次性徴が遅い、もしくはこない可能性があると聞かされました。『このまま大きくならないの?ちゃんと生きていけるの?』と不安ばかりで、毎日泣き続けました」 そう語るのは、NPO法人卵子提供登録支援団体「OD-NET」理事長、岸本佐智子さん(52)。3月22日、早発閉経によって不妊に悩む女性が第三者から卵子の提供を受け出産したことが、各メディアで大きく報じられた。その道筋を作ったのが、岸本さんだ。 「匿名のドナーから提供された卵子に、レシピエント(提供先)の夫の精子を受精させます。その受精卵(胚)をレシピエントの子宮に移植して、出産するという流れです。だから母親とは遺伝的なつながりはありません。日本ではこうしたケースで誕生した子どもが、しっかりと福祉で守られるのか、もし遺伝的につながりのある卵子提供者が『赤ちゃんを返して』と申し出た場合どうなるのか、法整備がされておりません」(岸本さん・以下同) そのため、岸本さんの活動には「勇み足だ」「そこまでして子どもが欲しいのか」という批判もある。それを承知のうえで「法制化を待っていられない」と卵子提供を推し進めたのは、先述の1,000〜2,000人に1人の割合で発症するターナー症候群の娘の存在が大きかった。 「いつも“ターナー女性たちの母親”のような気持ちで活動しています。胎児がターナー症候群の場合、95%が流産します。だから、ターナーの娘がこの世に生を受けたのは、絶対に意味があり、私に使命が与えられたと考えたんです」 ターナー症候群は卵巣の機能障害が起きるため自分の卵子で妊娠する確率は1%しかない。だが、子宮はちゃんと機能しているため、健康な卵子提供が望めれば、子を持つ可能性を広げられる。‘12年、岸本さんは卵子提供を仲介する「OD-NET」を立ち上げる。 「アメリカで行われているような“ビジネス”にはしたくなかったので、弁護士や提携先の不妊クリニックと協議を重ねました。ドナーさんにはボランティアでお願いし、仲介手数料もなし。レシピエントさんには治療費など実費のみを負担してもらうことにしました」 この「無償での卵子提供」を理解してくれる女性がどれほどいるのだろうかと、当初は不安だった。 「すぐに電話が鳴りっぱなしに。設立の記者会見後3日間でドナー希望者が100人を超えました。これこそ日本女性の“助け合いの精神”だとうれしかったですね」 JISART(日本生殖補助医療標準化機関)の厳格なガイドラインにのっとり、条件を満たしたドナーと、提携先のクリニックに通院するターナー症候群や早発閉経の女性とマッチングする。昨年春ごろには受精卵をレシピエントの子宮へ移植し、今年1月、日本初の第三者の卵子提供による出産へ。 「会の発足から4年もかかったので感無量。医療関係の仕事に就いた娘も『へー!すごいやん!よかったなあ〜』と喜んでくれました」 現在、2人のターナー女性が「OD-NET」を通じて卵子提供を受け妊娠中。 「2例目、3例目が誕生することで法制化が進むと信じています。病気などで不妊に悩む女性のために、卵子提供という選択肢を」
2017年04月06日「いまはうれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。長男のときもそうでしたが、今回も周りの人たちのサポートのおかげで授かることができました」 膨らみ始めたおなかを、ときおりさすりながら語る女優・加藤貴子(46)。ドラマ『温泉へ行こう』シリーズ(TBS系)では主人公の温泉旅館若女将を演じた彼女が、ブログで第2子妊娠を報告したのは3月19日のこと。予定日は9月上旬で、47歳の誕生日を迎える直前の高齢出産となる。加藤が、後に夫となる年上男性と付き合い始めたのは32歳のとき。真剣交際ではあったが、当時は2人とも入籍にはこだわらなかったという。 「交際を始めたころから私は『子どもは欲しい』と、言っていました。彼は『貴子が欲しいならつくろうか』というスタンス。その後、私は妊活のようなものを始めました。婦人科の検診に行った際にホルモン値を測ったり、先生から教えてもらって排卵日がわかる検査キットを購入してみたり……。ホルモン値は正常で、お医者さんからは『タイミングさえあえば子どもはできるよ』と、言われていましたので、あえて不妊治療専門のクリニックに通うことは考えていなかったのです」 だが、妊活を始めてから8年たっても妊娠することはなかった。彼女の状況を知った仲のいい監督から「僕の知っている不妊治療クリニックに行ってみたら?」と勧められたという。 「さっそく電話したところ、私の年齢が42歳と聞いて『すぐに来なさい』と、言われたんです。私に限らず、40歳を過ぎたらすぐにクリニックに来て、どういう状態かを把握するための検査を受けるべきだと。『卵子の老化』という言葉に驚き、すぐにネットなどで調べてみたら、いままで自分はなんて無知だったのだろうとクラクラするほどの内容で。それまでは健康で生理がふつうにあれば妊娠するものだと思いこんでいて、自分はホルモン値も正常だからと油断していたことを後悔しました。すぐに彼と一緒にクリニックに行きました。そして最初の検査で、彼の『男性不妊』がわかったんです」 男性不妊とは、精子の数や運動率の低下が原因でうまく受精しないなど、妊娠のためには男性側の改善が必要とされる状態のこと。 「それまで彼は健康診断でひっかかることもありませんでしたし、まさか子どものできなかった原因が自分にもあったとは思いもよらなかったようでした。先生は最近の日本で男性の不妊症が増えていること、不妊治療のためにクリニックを訪れる夫婦の半分程度が彼のような男性不妊であり、それは特殊なことではないこと、また改善策があることなどを話してくださいました。改善策は1.1日45分間のウオーキング、2.規則正しい生活、3.食事の取り方の工夫、4.飲酒したら3日空けること−−の4点です。実際に半年ほど続けたところ、彼の精子の状態は改善されていき、活発に動くようになっていきました」 ’13年10月31日、加藤は43歳で入籍した。だがこの前後に3度も流産を繰り返していたのだ。特に3度目の流産は、自然妊娠を果たし、喜んでいた矢先の出来事だった。 「しばらくの間は、流産の悲しさから立ち直れませんでした。3回も連続で経験したのは、私の卵子が老化してしまっているからだ、私の努力が足りないのではないか、私は不育症なのではないか……など、自分を責めてばかり。心が折れそうになって体調も崩しました。私の様子を見て心配した事務所がお休みをくれたのですが、おかげさまでその後、体外受精をして、ついに長男をおなかに宿すことができたのです」 当時のことを語る加藤の瞳には涙が光っていた。ブログでは「サクちゃん」と呼んでいる長男が誕生したのは’14年11月、加藤が44歳のとき。 「不妊治療は大変です。私のブログへの書き込みは全部拝見していますが、本当に皆さんつらい思いをされていらして、その気持ちが痛いほど伝わってきます。特に女性が仕事をしながら通院して治療を受けるのは容易なことではありません。私も大変な思いをしました。治療を始めてから毎日、ホルモン注射を打っていたのですが、ロケ現場付近に注射を代行してくださる病院がなかったことがありました。片っ端から電話しても、『うちで治療をしていない方はお引き受けできません』と、門前払い。やむをえず早朝4時半に、かかりつけのクリニックの看護師長さんに対応していただいたこともありました」 インタビューは2時間近くに及んだが、加藤は最後に夫への感謝を語った。 「わが家では夫が私の話を聞いてくれたので、それがガス抜きになりました。ふだんはのらりくらりしているところもある夫ですが(笑)、いざというときはメンタル面でサポートしてくれ、頼りになりました。治療中は自分も不安なことはたくさんあったと思いますが、いつも私の不安を先に取り除くようにしてくれて、本当に感謝をしています」
2017年04月06日私が結婚したのは23才のときでした。高校の同級生の中ではとても早い方。最近では第3次の波のほうが高くなっているか…。若く結婚したので、「子どもは、まだしばらくいいかなぁ~」と思っていました。オットもその意見に賛成でした。しばらくは夫婦二人の生活を楽しもうよ。そうしよう。でも……「しばらく」の概念って人それぞれなんですよね。オットは結婚当時35才。私よりひとまわり年齢が上でした。自分の年齢のこともあり、早めに子どもが欲しかったオット。うっすらと彼の中で『夫婦二人の楽しい生活』は1年くらい…と思っていたようです。結婚1年目を過ぎたあたりから、ときどき「まだ避妊するの???」と聞かれるようになりました。そのたびに私は「うーん…」と曖昧な返事をしていました。私は、まだまだ産むつもりがなかったのです。産むつもりがなかったとはいえ、がっちり避妊! という感じでもなく、もし妊娠したら産むつもりではありました。(とはいえ、まだ自分の中で産む決心がつきませんでした)何歳で産むか。本当に残念ながら、女性には身体的にタイムリミットがあります。「子どもは、簡単にできるものだと思っていた」通っていたクリニックでできた知り合いや、不妊治療者の集うネット上の掲示板でよく聞かれた言葉です。産みたいのに産めない。まだ産みたくないけれど、年齢的にはそろそろ産んだ方がいい。私は欲しいのに夫が協力してくれない。夫は欲しがっているけれど、私にはまだ決心がつかない。自分の思い通りにいかない妊娠・出産。自分の気持ちだけを優先できない妊娠・出産。治療を始めた頃は、妊娠するのも女性・産むのも女性。しかも何歳までにという期間を言われる。どうして女性ばかりが大変な思いをするんだろうと、憤りを感じていました。~あとがき~私、中村こてつが不妊治療をしていた期間は、2005年11月~2008年10月で、あくまでも私の体験とその当時感じたことと内容となりますのでご了承ください。
2017年04月05日F Treatmentが運営する「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は20~50代の女性を対象にインターネットで実施したもの。今回の調査の「不妊治療」とは、病院等の医療機関の診断・指示を受け、行う治療(定期的に通院するタイミング法も含む)のことを指している。不妊治療で実際に妊娠できる確率はどれくらいであると思うか尋ねたところ、不妊治療未経験者の回答は平均で47.3%だった。しかし、不妊治療経験者のうち、妊娠につながった人は全体の67.2%で、3人中2人は妊娠できていたことがわかった。不妊治療未経験者におけるイメージよりも、実際の妊娠成功率は高いことが明らかになった。不妊治療経験者に治療開始年齢を尋ねたところ、妊娠した人の41%は20歳代から不妊治療を始めていたことがわかった。一方、妊娠しなかった人のうちで20歳代から始めた人は28%だった。治療開始年齢の平均をみても、妊娠した人は30.5歳、妊娠しなかった方は32.8歳で、妊娠した人の方が2.3歳低かった。
2017年04月03日孫の誕生を今か今かと待ち望んでいる親に対して、プレッシャーを感じている妊活中女性は少なくないでしょう。そんな、孫を熱望する姑や実母からかけられる期待をプレッシャーに感じることを「孫プレッシャー」と呼ぶそうです。特に厄介なのが、実母。姑であれば遠慮して言わないような言葉も、実母であるがゆえ、遠慮なしに言ってくる というケースも多いのです。 それが妊活中女性たちを大いに苦しめています。そこで今回は、“孫プレッシャー”の実態を知ってもらうべく、実の親から言われて“孫プレッシャー”に感じた言葉を妊活経験者の女性たちに聞いてみました。●(1)「子どもはまだ?」「孫はまだ?」『私は結婚が遅かったこともあって、結婚してすぐに「早く子ども産んでね」「早く孫を作ってね」と実母に言われていました。私も早く孫の顔を見せてあげたいと思い、妊娠しやすい体づくりを心がけていたんです。でも、1年、2年と経ってもなかなか子どもができず、妊活を本格的に始めることに。だけど、病院でタイミング指導を受けて実践しても授かれず……。私自身も焦っているのに、母から会うたびに「子どもはまだ?」「孫はまだ?」と聞かれてまいっています』(36歳女性/不妊治療中)彼女は結婚と同時に正社員の仕事を辞め、週3日のパートタイムに切り替えて妊活に励んでいました。それでも授かれず、産婦人科で不妊治療を受けることに。不妊治療は精神的にも肉体的にも金銭的にも負担がかかりますし、治療も長い目で見る必要があります 。にも関わらず、「子どもはまだ?」「孫はまだ?」と急かされたら、大きなプレッシャーになりますよね。ストレスとなり、妊活にも悪影響が出てしまいかねません。孫が早く欲しいという親の気持ちは娘側も十分に理解しているので、あえて言葉にしてほしくないものです。●(2)「○○ちゃんのところはもう2人目なのに……」『電話したり実家に帰ったりするたびに、「○○ちゃんのところはもう2人目なのに、あんたはまだできないの?」「こないだ、○○さんが孫を連れて買い物してて羨ましかった」など、私の同級生や母の友達の話をして比べてくる のがたまらなく嫌です。思えば、昔からよく他の人と比べられていたんですよね。「○○ちゃんは△△大学に行くんだって!あんたも頑張ればいいのに」とか、「○○ちゃんはとっくに結婚したのにあんたはいつまで独身でいるの?」とか。努力や自分の選択次第でどうにかなることなら言われても別にどうでもいいんですけど、子どもに関しては別。同級生とかと比べられると、自分が「出来の悪い娘」「親不孝」って言われてるようで悔しいし情けないし腹立たしいです』(35歳女性/妊活中)全く知らない人と比べられるならまだしも、自分もよく知っている人や母親のすぐ近くにいる人などと比べられると、悲しい気持ちになりますよね。いくら妊活を頑張っても、すぐに妊娠できるというわけではないだけに、他人と比較するのはナンセンスです。●(3)「孫が産まれたら○○したい」『結婚当初から母の孫への期待が大きかったので、不妊症だと判明したときに、「不妊治療してるから待ってね」「あんまりプレッシャーかけられると治療によくないから」と忠告しておいたんです。それなのに、実家に帰るたび何かにつけて、「孫が産まれたら一緒にお散歩して〜」「孫が産まれたらかわいいお洋服をいっぱい作ってあげる」「孫に手作りおやつを作ってあげられるように本買ってきた」など、ネチネチとプレッシャーをかけてきていました。そんな母にイライラが爆発して、「いいかげんにしてよ!私だって早く欲しくて頑張ってるんだから!治療に専念させて!」とキレてからは、静かになりました。その後、体外受精でようやく子どもを授かりました。母も私自身も諦めかけていたころだったので、本当に嬉しくて泣きましたね』(42歳女性/不妊治療の後、子どもを出産)孫が産まれる前から孫が産まれたときのことを語ってくるというのは、プレッシャー以外の何ものでもありません。母親としては、希望や夢を持ってほしいという思いから語っていたのかもしれませんが、不妊治療中のデリケートな時期には逆効果 になることもあるため、余計なことは言わないようにしてほしいものです。●孫プレッシャーへの対処法親から孫プレッシャーを感じる言葉をかけられたら、素直に「そういうことはつらいからやめてほしい」と言うのが一番。妊活中のつらさや不妊治療の大変さをじっくり説明し、ストレスになることはやめてほしいと伝えましょう。旦那さんから伝えてもらってもいいですね。そこまで自分の言葉が娘を追いつめていたとわかれば、普通の親なら静かになる でしょう。それでもやめない場合は、距離を置いて親と接する機会を減らすこと。または「この人には何を言ってもムダ」と割り切って、スルーすることです。私自身の話としては、結婚して5年間、親の孫プレッシャーをスルーし続けてきた結果、諦めたようで何も言われなくなりました。それはそれで「申し訳ないな」とは思いますが、気持ちは軽くなりました。妊活中の娘やお嫁さんを持つ親御さんたちには、どうか孫プレッシャーの残酷さを知っていただきたいと思います。●文/パピマミ編集部●モデル/福永桃子
2017年03月24日みなさんこんにちは。中村こてつと申します。これは次男のケン。もうすぐ年中さんです。長男のタロ。スローペースな7歳。50才のオットー。平日戦力外(※育児に関しては。笑)見事に同じ場所につむじのある、息子たち。同時期に受精させた卵だし、『おでこにつむじ』という同じ遺伝子情報が組み込まれていたのかも!? と勝手に考える時があります。医学的にはどうなのか分かりません…。主人と子どもたちの頭の形がそっくりなのと同じで、単純にだれかの遺伝でしょ。とも思うのですが。7年以上続けている自分のブログでは、これまで不妊治療についてはあまり触れてきませんでした。この度、ご縁があり、ウーマンエキサイトさんで『体験記』として記事を書かせていただくことになりました。主に長男のときの治療について記していこうと思っています。私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。かなり昔のことで現在の医療と違う点もあるかと思いますが、当時の気持ちや夫婦のこと・仕事のこと・周囲の人々のことなど、不妊治療を体験したからこそ感じたこと、その点については現在治療を頑張られている方々とも共通する部分は多いのではと考えます。私の体験を読んでいただくことで、どなたかが安心できたり、一人じゃないんだとちょっぴり心強くなっていただくことができれば、とても嬉しいです。隔週での更新となります。よろしくお願いいたします。
2017年03月22日