出会いの新しい形として浸透しつつある「恋愛マッチングアプリ」。いいな、と思った相手と実際に会うためにはどんなメッセージを送るべき?婚活コンサルタント・澤口珠子さんと「桃山商事」代表・清田隆之さんにお話を伺いました。マッチングはゴールにあらず。まずは一度会って、相性の確認を。「マッチングは出会いのスタート地点にすぎない」と澤口さん。「いいパートナーになるかどうかは、実際に会うまでわからないため、できるだけ早く会いましょう。どんなに見た目や条件が好みだったり、メールが盛り上がっても、会って“違う…”と思うことも。あくまでもメールは、相手の基本情報を知ることと、会う日時の調整のために使うものだと考えて」また、やり取りする相手は1人に固執せず、10人程度と同時進行するくらいが理想的。「出会う前から“この人しかいない!”と盲目的に思い込むのは危険。たとえ相手からの連絡が途絶えても“まぁ、いいか~”と流すくらいの気持ちでいると、傷つくことも少ないはず」(清田さん)メッセージの心得はズバリ…会うための情報収集の手段。だらだら続けるのは厳禁。メールはあくまでも会うためのツール。そのため、「デートまでの時間と労力は少ないほど良く、マッチングから1か月が目標。男性は自分が決めたことに責任を持ちやすい傾向があるため、誘ってもらえるような質問を投げかけて」(澤口さん)。出会いにつながる4つの質問「お休みの日には、何をされてるんですか?」Point:彼の趣味に共感することで一緒に過ごす時間を確保。彼の趣味やライフワークを聞き出したら、“私も興味があるんです。今度、教えてください!”“情報交換しましょう”などと切り出して。相手は趣味に興味を持ってもらえたことに喜び、“一緒にやろうか”と声をかけやすくなる。「よく飲むのは、どのあたりなんですか?」Point:プライベートの行きつけ調査はデート実現への大きなステップ。彼がよく訪れるエリアを聞くことによって、“そのあたりのお店、私も気になっていたんです。おすすめのお店教えてください”“今度、一緒にお店開拓したいです!”と自然な流れでデートをほのめかすことができる。言われた男性も誘いやすい。「お仕事忙しいんですか?いつも何時ごろ終わりますか?」Point:彼のスケジュール感を知り、都合のつく日にちをプレゼン。相手のスケジュールを把握しておくと、都合のいい日時を提案しやすく、デートの日取りがスムーズに決まる。特に、仕事帰りのタイミングは誘いやすい。“私も仕事が終わる時間、調整できます。お仕事帰りにご一緒しましょう”などと、送ってみて。「お仕事先やお住まいは、どのあたりなんですか?」Point:相手の行動エリアを尋ねて、ファーストデートの場所を探る。最初に会う場所を具体的に調整したいときに投げる質問。相手の回答に合わせて、どこでデートをするかを考える。職場が近い場合は、“近いですね!仕事帰りに一杯どうですか?”。遠い場合は“土日に、ゆっくり飲みに行きましょう”と提案を。澤口珠子さん婚活コンサルタント。自身もマッチングアプリで出会った男性と結婚。そのノウハウを教える著書『はじめての「ネット婚活」』(幻冬舎)が発売中。清田隆之さん恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表として、数多くの女性の悩みを聞いている。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)など。※『anan』2017年8月2日号より。写真・中島慶子イラスト・沼田光太郎取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年07月30日今、合コンや街コンに代わり、新しい出会いの形として急速に支持を集めているのが、ネットを通じて理想の異性を見つけられる、恋愛マッチングアプリ。マッチングアプリを活用してデートを楽しんだり、恋人ができた経験もある4人にリアルな体験談や、ユーザーだからわかる、おすすめのポイントや注意点を赤裸々に語ってもらいました。男女4人が、今どきのアプリ恋愛事情をリアルトーク!右・良介さん(仮名)32歳・広告。5年前に「Pairs」を始めたことをきっかけに、アプリを使うようになる。「ゼクシィ恋結び」「タップル誕生」などを中心に、5つのアプリに登録し、活用している。中右・菜々さん(仮名)28歳・営業。約1年前に、友だが「Tinder」を使っているのを見て、自分もトライすることを決意。それから、数人の男性とデートを繰り返し、最近になって、見事に彼氏をゲット!中左・紗英さん(仮名)34歳・販売員。ひどい失恋をして辛かった時期に、友だちから勧められてアプリに登録。最初の数か月は「Pairs」をメインに使っていたが、今はより気軽に出会える「Tinder」に夢中。左・洋平さん(仮名)27歳・弁護士。昨年の1月に「Pairs」を使い始め、約1年後に、今の彼女と運命の出会いを果たす。ほかには「Tinder」に登録していたものの、実際に会ったのは1人だけだそう。紗英:私がアプリを始めたのは、5年くらい付き合っていた彼と別れたタイミングで…。恋愛に対して後ろ向きになっていた私を見かねた友だちに、「心のリハビリだと思ってやってみなよ!」と言われて、「ティンダー」を始めたんだよね。菜々:一緒~!私も手痛い失恋を重ねた時期に「ティンダー」に手を伸ばしたの。男性のプロフィール写真が、次から次へと出てくるのを見ていると、「あ、世の中に男ってたくさんいるんだ!」と思えて、心がラクになったのを覚えてる。ブルゾンちえみじゃないけど(笑)。良介:僕が「ペアーズ」を使い始めたのは5年前。それで、すぐに彼女ができて、2年くらい同棲したんだよね。その子と別れてからも、アプリで知り合って、付き合って、別れて…を4回くらい繰り返してる。洋平:すごい、パイオニア感がある。僕は、自分が使い始めるまでは、周りの人が使っているのを見て、ちょっと引いてたところもあって。“そんなにみんな、出会いたいんだ…”と。でも、友だちに勧められて始めたら楽しくて。暇さえあれば、ずーっとアプリを見てる状態に(笑)。紗英:やっぱり、男の人がプロフィールで最初に見るのは、顔なの?洋平:そうだね。タイプだと“いいね”しちゃうかな。でも、写真を盛っている子、多いよ~。良介:会って驚いたことも何度かあるし。アゴを隠していたり、カメラアプリで加工してる写真は怪しいかな。男って、何枚かある写真のうち、一番かわいく写っているものを、その子の真の姿だと思い込むよね。洋平:“これはショートが似合ってないだけ!”って勝手にジャッジする(笑)。友だちに撮ってもらったような自然なスナップ写真はウケがいい。菜々:男子は写真が盛れないから大変だね。私の場合、常に同じ2人組で撮った写真ばっかり登録している男の人がいて、“どっち!?”と思うことがよくある(笑)。イケメンと普通の人の場合、どっちがどっちなのかが重要なのに…。紗英:その人の情報がわかるプロフィールじゃないとね。洋平:あとは、趣味が合う人とか、“何でもすぐに笑っちゃいます”って感じのことを書いている人は、話しかけやすいよね。会ったときに盛り上がりそうだから。良介:そういう“撒き餌”は大事だよ。事前に話しているから、展開はスピーディ。紗英:洋平さんは、アプリで出会った彼女と初めて会ってから、どのくらいで付き合ったの?洋平:2週間くらいかな。初対面の日に19時に集合して、結局、翌朝の5時まで一緒に飲んで。とにかく話をしていて楽しかったんだよね。それで、翌週に昼間からデートをして、告白して。良介:うまくいくときって、本当に展開がスピーディ。洋平:メッセージをやり取りしている段階から、“この子、ただ者じゃないな”感があったけど、当たってましたね。紗英:会う前に、ある程度の情報や、話が合いそうかどうかを見極められるのはアプリのいいところのひとつだと思う。菜々:私も、今の彼には、会ったその日に“付き合おう”と言われて…。驚いたけど、それまでに1か月以上、メッセージのやり取りをしていたから、“いいか!”と思ってOKした。良介:その日に告白はすごい!洋平:恋人探しが目的で使う人が多いから、ピンとくると話が早い。菜々:もちろん、これまで会った人の中には、変な人もいたけどね。一番嫌だったのは既婚者!見抜けなかった…。紗英:私も、その経験ある。「ティンダー」は、友だち探しを目的にしている人もいて、全員が独身とは限らないからね。それ以来、最初に「結婚してますか?」って聞くことにしてる。菜々:顔が見えない人と会うことには、やっぱりリスクがつきもの。冷静になって自分できちんと身を守ることは、アプリを楽しむうえで、最低限必要なことだと思うよ。※『anan』2017年8月2日号より。写真・中島慶子イラスト・沼田光太郎取材、文・重信 綾(by anan編集部)おすすめアプリ(sponsored)そろそろ本気の婚活、はじめてみませんか?「youbride( ユーブライド )アプリ」は、結婚したい本気の男女が集まる結婚紹介サイト「youbride( ユーブライド )」のアプリです。運営実績16年、会員数日本最大級、会員登録は無料です!mixi (ミクシィグループ)が運営しているサービスなので安心して利用できますよ。ぜひインストールしてみて下さい。 ダウンロードはこちら youbride[PR]
2017年07月30日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「難民と日本」です。日本ができる難民支援は大きい。問題は資金不足。世界中で紛争や迫害により家を追われた人の数は、2016年末で6560万人。この数は過去最多で、前年から30万人増えています。そのうち難民の数は2250万人。急増しているのは内戦の続くシリアと南スーダンです。難民の50%は子どもで、半数の子どもたちが学校に行けなくなっています。そこで、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、2018年9月の国連総会までに、難民問題解決を各国政府に要求する、500万人の署名を集める運動、「#難民とともに」キャンペーンを開始。「すべての難民の子どもたちが教育を受けられること」「難民の家族が身の安全を確保できること」「仕事や新しい技術を学ぶ機会を通して、社会に貢献できる環境を整えること」を訴えようとしています。署名は日本でも集めていますが、まだ4017名(6月30日時点)しか集まっていません。UNHCRがこのような運動をはじめたのも、トランプ現象やヨーロッパ各国での右派勢力台頭など、よそ者を排斥する流れが強くなっているからなんですね。現在500万人以上といわれるシリア難民のうち、トルコは300万人以上を受け入れ、街の空きアパートを開放したり、難民のための大学を作ったり。ただ、言語も文化も違うため、トルコ人とシリア人の間で不協和音が起こることもあります。そこで活躍するのが日本人です。NGO「難民を助ける会」は、トルコにコミュニティセンターを作り、シリア難民の子どもの言語教育をサポート。また、貧困で学校に行けないトルコ人の子どもたちにもセンターを開放しています。他国の支援団体もありますが、紛争を引き起こした根本原因は、欧米諸国が勝手に線引きしたことによる民族分断。ですから、日本のように中立な立場から支援することが、とても有効なんですね。ヨルダンでは、8万人が暮らすザータリ難民キャンプで、NPO「国境なき子どもたち」が、トラウマを抱えた子どもたちの心のケアをサポートしています。誇るべき日本のNGO、NPOですが、国の支援金が引き下げられてしまい、資金難に。十分な支援が難しくなっているのが現状なんです。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年8月2日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年07月27日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、「鏡を貸せる女」。ひと手間を惜しまない清潔感ある女性になりきり。鏡を大切にする人は、自分のことも大事にする。突然「手鏡、貸してくれる?」と言われたとき。あなたは、ためらうことなく手渡すことができますか?私の場合、残念ながら、答えはノー…(涙)。共感してくれる人も多いと思いますが、ポーチの中でファンデーションの粉だらけになっていたり、マスカラがくっついて取れなくなっていたりと、とにかく汚れがすごい。“こんな鏡を使っているのは、女性としてどうなの!?”と思われたら恥ずかしいと、相手の反応が怖くて貸せません。そして、自分でも“よく、こんな汚いのでチェックしているな…”と心がザワザワしてしまいます。だからこそ、サッとキレイなコンパクトミラーを取り出し、「使う?」と言える人は憧れ。きちんとしているし、女性として一枚上手な感じがしますよね。そういう人はきっと、部屋の掃除や整理整頓も行き届いていて、清潔感を漂わせているに決まってます!それに、自分の姿を映す鏡というものは、外見だけじゃなく、自分の心をも映していると思うんです。鏡を大切にする人は、自分を大切にできるし、“汚れたときに拭く”という、たった3秒で終わるお手入れさえも面倒くさいという人は、自分のメンテナンスも雑なのではないでしょうか…?そんな、鏡と自分に手間をかけられる女性になるには、大切にしたいと思う鏡を見つけることが第一歩かも。愛でて、清潔にキープすることで、そこに映る自分の姿も、どんどん美しくクリーンなものへと、変わっていくのではないでしょうか?『白雪姫』に出てくる魔女ではないですが、「鏡よ鏡、世界でいちばん美しいのは誰?」と尋ねたときに、「私って言ってくれるかもしれない…!」と思えるような美しい鏡をキープするように、私も頑張ります!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くの番組にレギュラー出演している。※『anan』2017年8月2日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年07月27日松本清張による不朽の長編小説『黒革の手帖』。13年ぶりに連続ドラマとなって帰ってくる本作の主人公・原口元子を演じる武井咲さんに話をうかがいました。派遣の女から、銀座のママへ…稀代の悪女が現代に甦る。松本清張による不朽の長編小説『黒革の手帖』。過去に4度映像化され、浅野ゆう子さんや米倉涼子さんなど、名だたる女優陣が主役を務めあげてきた名作が、13年ぶりに連続ドラマとなって帰ってくる――。今回、この作品の主人公であり、“稀代の悪女”こと原口元子を演じるのは、武井咲さん。「私自身は10代の頃、事務所の先輩でもある米倉涼子さん主演の舞台やスペシャル版などを拝見していました。その時は自分がまだ幼かったので、内容がわからない部分もあったのですが、元子を演じる米倉さんがとにかく華やかで、悪い女で…いい意味で、すごく似合っていらっしゃったのを覚えています。そんな大切な役を“私なんかが演じられるのか”と、最初は重たいくらいのプレッシャーを感じていましたが、今では、“他の誰にも渡したくない!”と思うほど、元子役に強い思い入れを持っています」武井さん演じる原口元子は、親の遺した借金返済のため、昼は銀行の派遣社員、夜は銀座のクラブでホステスとして働く25歳。持ち前の知性と計算高さを武器に、夜の女王へと上りつめていく。ドラマのクランクイン前、武井さんはみずから銀座のクラブへ赴き、その非日常的な世界観を実際に体験してきたそう。「人生で一度も足を踏み入れたことのない場所だったので、生の現場を感じるところからスタートしたいと思いました。はじめて訪れた銀座のクラブは、女性としての色気を感じる特別な場所でした。なかでも印象的だったのは、ママが扇子を開いた瞬間に、ふわっといい香りが漂ったこと。そこで働く女性のみなさんの美意識や向上心、品の良さ…どこまで再現できるかはわかりませんが、私がその場で感じた雰囲気や空気感を、なるべく映像でも伝えられればいいなと思っています」これまで数多くのヒロインを演じてきた武井さんだが、どちらかといえば等身大のキャラクターが多いイメージ。今回の作品によって、したたかな悪女役という新境地を確立することになりそうだ。「悪さを前面に出すのが“悪い女”だとしたら、笑いながら平気で嘘をつくのが“したたかな女”だと思うので、ただの悪女ならまだしも、元子のようなしたたかさを表現するのはすごく難しい作業だなと思っています。ひとつひとつの演技が緊張感に溢れているので、本番が終わったあとは抜け殻のようになりますね」元子を取り巻く登場人物には、江口洋介さんをはじめ、真矢ミキさん、奥田瑛二さん、伊東四朗さんなど大物がズラリ。ただでさえ集中力が必要な作品で、現場の雰囲気もさぞ張りつめているかと思いきや…?「撮影の合間は、共演者のみなさんと楽しくお話させていただいていますよ。ただ、うっかり“この人たちをこれから裏切ることになるんだ…”という事実を忘れてしまいそうになることも(笑)。自分自身が“したたか”と思われるのは少し心苦しいけれど、私も元子のように“嫌われてもいい”という覚悟でこの作品に挑んでいきたいと思っています」たけい・えみ1993年12月25日生まれ。愛知県出身。2006年に全国国民的美少女コンテストにてモデル部門賞、マルチメディア賞を受賞。以後、女優として多方面で活躍中。第一話では、勤めている銀行で起こった事件をきっかけに、元子が“ある計画”を遂行していく。共演者には仲里依紗さん、高嶋政伸さんなども。テレビ朝日系列にて、7月20日よりスタート。毎週木曜21:00~21:54放送。※『anan』2017年7月26日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年07月22日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、「明るい顔で階段を上る女」になりきり。困難の乗り越え方が、階段の上り方に表れます。地下鉄の駅で、目の前に階段とエスカレーターがあったとしたら、あなたはどちらを使いますか?というのも、普段、私はエスカレーターに乗って下りるとき、階段を使って下から上ってくる人を観察する癖があるのですが、実はそこで、ステキな女性に出会うことが多いんです!階段を選ぶ時点で尊敬に値するのに、彼女たちの表情には余裕があり、とっても爽やか。体には負担のないエスカレーターでさえ、浮かない顔つきで乗っちゃう人が多いこのご時世に、すごいことだと思いませんか?明るい顔で階段を上り続ける女性って、嫌なことがあったり、辛い思いをしたときでも、頑張れる人なんじゃないかなって感じます。目の前に立ちはだかる階段は、私たちが日々抱えている苦労や悩みと同じこと。「うわー…」と思って逃げるのか。それとも、「いい運動になったな~♪」と前向きに乗り越えていくのか。階段を上っているときの姿や表情に、その人が人生でつまずいたときの、行動の仕方が表れているのでは…!?そんな、困難にもヘコまない女性になりきるには、エスカレーターという選択肢を脳内から削除して、階段を上るクセをつけるところから始めるのがよさそう。そして、まるで富士山の8合目にアタックしているかのような辛い表情はやめて、 すれ違う人が素敵だなと感じるように“明るく、楽しく”をキープ。すると、自然と足腰が鍛えられて筋力がつくし、ヒップラインもアップすると、いいことだらけなんです!そう、階段を見つけたら、“自分がきれいになるためのトレーニング”だと思うのがいいのではないでしょうか?脚で上るのではなく、「いい女になるぞ」という前向きな心意気で上っていけるよう、私も頑張ります!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くの番組にレギュラー出演している。※『anan』2017年7月26日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年07月22日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、割り勘をスムーズにこなす、デキる女になりきり。面倒くさいお会計が1ドルで笑いに変わる!みなさんのお財布のなかには、どんなお札が入っていますか?きっと、千円、5千円、1万円と答える方が多いと思います。なかには、珍しい2千円札を持っているという人もいるかもしれません。でも、今日からぜひ追加してほしいお札は「1ドル札」です。まず、漂うのは“グローバル女子”感。お財布に海外のお札が入っているだけで、“よく海外に行く人なんだ”と周りに思われやすい。いろいろな国の事情を熟知していて、観光地ではない穴場スポットや、美味しいお菓子も知っているイメージ。もちろん、ドル札を持っているだけあって世界経済にも精通、日々、世界の社会情勢や株価をチェックして札束管理も上手。そして、私がなかでも一番いいと感じているのが、女子会など、みんなで集まったときの会計がスムーズになることです。人数が多いときの割り勘って、なかなかスムーズにいかないもの。全員が端数までぴったりの金額を出せることは少なく、誰かしらが少し多く払ったり、それに対して“ごめんね~!”と謝ったりと面倒くさいですよね。そんなときにいい女が使うのが、1ドル札。足りない端数のお金の代わりに「じゃあ、これ、受け取って!」と渡すと、「え、なんでドル札持ってるの?」と驚かれ、ひと笑いが起きること間違いなし。楽しい時間の最後に、またみんな笑顔になれちゃいます。そんな、気の利いた小ネタを持っている女性って、遊び心があって、素敵じゃないですか?だから実は最近、私も財布にドル札入れ始めたんです!会計時にサッと出せるよう、いらないレシートを捨てるなど、中身もちゃんと整理しました。ユーモアセンスを備えた、割り勘とお財布がスマートな女性を、一緒に目指しましょう!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くの番組にレギュラー出演している。※『anan』2017年7月19日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年07月14日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「人口爆発」です。食糧不足も深刻化。昆虫食の時代に?7月11日は世界人口デー。30年前のこの日、世界人口が50億人を突破したことから、国際連合開発計画が記念日に定めました。現在の世界人口は約70億人。日本では少子高齢化による人口減少が問題になっていますが、世界人口は爆発的に増加中。1秒に2.47人。1日に20万人。年間7800万人増え続けています。これは、カナダ、オーストラリア、ギリシャ、ポルトガルの人口爆発人口合計とほぼ同じ。4か国分の人が毎年増えていると思うと、恐ろしい数です。このままいけば、2050年には98億人に達すると予測されています。人口増加による一番の問題は資源不足です。水不足はとくに深刻になっており、現時点で約7億4800万人の人が安全な飲み水を手にいれることができていないそうです。経済が発展すると工場などでも水を大量に使うため、2020年には世界は、いまより40%以上多くのきれいな水が必要になる計算に。日本では、北海道のきれいな水資源近くの山や森林が、密かに海外資本に買い占められているということも、実は問題視されているんです。世界の食糧不足も深刻です。国連の食糧農業機関(FAO)の調査によると、2050年までに世界で60%の食糧生産を増やさないと、人口に見合った供給ができなくなるとか。とはいえ、食糧を増やすには土地や水が必要。地球温暖化による世界的な異常気象で、農作物も不作がち。すると貴重になった小麦や大豆などが投資の対象になり、ますます値が上がり、貧しい国は買えなくなってしまうのです。2010年に北アフリカと中東で起きた「アラブの春」は、干ばつにより穀物が高騰して食糧が買えず、我慢の限界に至った若者たちが蜂起したという背景がありました。人口増加、食糧不足、飢餓や貧困が深刻化すると世界の治安はますます悪くなるでしょう。そこでFAOが推進しているのが昆虫食です。まずは家畜の飼料用に昆虫を養殖するというもの。養殖には作物ほど広大な土地はいらないし、温室効果ガスの発生も少なくて環境に優しい。将来性があると開発が進められているんです。日本でも、大学生がコオロギラーメンを開発して話題になりました。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年7月19日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年07月13日「Sexy Zone」の中島健人主演の映画『心が叫びたがってるんだ。』の完成披露プレミアが7月5日(水)に開催され、中島さんをはじめ、芳根京子、石井杏奈(E-girls)、寛一郎、熊澤尚人監督が出席した。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のチームによるオリジナルアニメーション映画を実写化した本作。言葉で他人を傷つけた過去を持ち、本音を隠したまま生きる高校生たちの青春模様を描き出す。会場は浴衣姿の女性ファンで超満員! キャスト陣を乗せた『ここさけ』仕様にラッピングされたバスが到着し、浴衣姿の中島さん、芳根さん、石井さん、寛一郎さんがバスから降り立つと、会場は割れんばかりの黄色い声援に包まれた。イベント開始直前には強い雨が降り出したが、中島さんは「空が感動の涙に包まれています」とニッコリ。客席を見渡し「みなさんの浴衣姿がキレイすぎて何も言えないですね」とさっそく“王子様”っぷりを発揮する。共演陣、監督からはそんな中島さんの現場での伝説(?)が次々と明かされる。石井さんは「お仕事のプロでもあり、人間としてもプロ!疲れた顔を全く見せないので、『つらいことってあるんですか?』と聞いたら『俺の人生、全てハッピーエンドだからそんなことない』って言ってました(笑)」と明かす。芳根さんは「いつでも王子様、常に王子様でした。『ほんまもんやな…』って思いました」と語り、「『最後の晩餐に何が食べたいか?』と聞いたら『俺に最後の日はない』って(笑)。それで『質問、間違えました。好きな食べ物は?』って聞いたら『お米』って(笑)」と中島さんとの会話を暴露。さらに「秩父での撮影で、雪が降ったことがあって、どうなるかと思ったら、中島さんが現場に入った瞬間に晴れて、みんな『キター!』って感じでした」と単なる王子様ではなく、天までも味方につけるパワーを持っていると明かす。寛一郎さんは、中島さんについて「常にこういう人で、現場の裏でもこうなんです。ちょっと気持ち悪いですよね(笑)」と裏表なく、みんなを楽しませる中島さんの姿勢に驚嘆していた。イベント中に司会を務めた加藤綾子アナウンサーが、頭につけていたかんざしを落としてしまうハプニングがあったが、中島さんがすぐに駆け寄り、拾って手渡し、客席からは悲鳴のような歓声が上がっていた。そんな中島さんにも意外な弱点が…?この日は2日後の七夕に向け、願いを込めた短冊を披露したが、中島さんが書いた願いは「早起きが得意になりますように」。中島さんは「朝がすごく苦手で、中学のときから朝は母親にたたき起こされていました。撮影中はアラームを10個以上仕掛けて、なんとか起きようと…」と苦笑交じりに明かしていた。『心が叫びたがってるんだ。』は7月22日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月05日アイドルグループ・Kis-My-Ft2の北山宏光が27日、主演舞台『あんちゃん』の公開ゲネプロ及び囲み取材に、共演の荻野目慶子、ベンガルとともに登場した。同作は、劇団「ONEOR8」田村孝裕によるオリジナル作。ダビング専門店で働く青年・凌(北山)のもとに、幼少の頃家族を捨てた父親・国夫(ベンガル)が現れたことから、凌は家族への愛憎の中で葛藤する。北山にとっては初のストレートプレイでの主演舞台となる。久々の芝居に「ドキドキしましたね」と語る北山。作・演出の田村とは家族の話をしながら作品を作り上げ「父が途中から離れていくシーンにシンクロする部分があったりして、やりながら刺さってるというところはありました」としみじみと語る。さらに「計算とは別の部分で、絶対知らないだろうなってところも」と重なったことを明かし、どのシーンか問われると「そこは柔らかい部分なんで」と笑顔でかわした。北山は、母親役の荻野目、父親役のベンガルについて「本当のお父さん、お母さんに見える瞬間がある」と語る。荻野目は「みっくんって呼ばせていただいてるんですけど、みっくんが本当に礼儀正しくて。若い情熱とかすごいな、って思える。かわいいですよね」と、息子を見るように答えた。ベンガルも「進化のスピードがすごいんですよね」と北山に感心している様子。稽古休みの日も、コンサートツアーなどの仕事をしている北山に「音楽やってる方ってセンスがいい、勘がいい方が多い。しかも若いし、初ストレートプレイ主役ということですごいのってて」と驚いていた。またベンガルは北山の差し入れに「さすがジャニーズですからね。差し入れのランクが違う」と喜びを表す。せんべいやスーパーのお菓子ではなく「これ代官山だなとか、これは高田馬場で買ったとか」と店名を伏せながらも、差し入れの良さを力説した。荻野目はさらに「男前よね。それでいてかわいいし、小学生のシーンも似合う似合う。子供いないんですけど、男の子がいたらこんな風にかわいいんだろうなって」と、小学生時代の回想シーンも演じる北山を絶賛。現在31歳の北山だが、小学生の演技を褒められ「僕、ステージエイジは16歳と決まってるので」と胸を張って答えていた。
2017年06月27日フリーアナウンサーの小島慶子が、きょう9日(19:00~20:54)に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『ネプリーグSP 林先生が全問出題! インテリ芸能人 常識ランキング決定戦』に出演し、前回の女子アナ個人戦で優勝しながらも新ルールに動揺する。今回は、"真のインテリ芸能人"を決める個人戦で、1stステージは早押しで正解した順番にランキング・ポイントを獲得していく方式。小島はこのルールに動揺し、まさかの出鼻をくじかれてしまう。ほかにも、上位につける東大卒の八田亜矢子に、一橋大卒の漫画家・倉田真由美が「わかんない~って言いながら結局、正解するなんて勉強ができる子の典型!ほんといやだ!」と嫌味を言われたり、大久保佳代子が林修先生の厳しい採点に「もう、いいっ!!」と絶叫してしまうなど、女たちの激しいバトルが繰り広げられる。解答者は、大久保佳代子、川村優希、木村美紀、倉田真由美、小島慶子、紺野美沙子、椎木里佳、谷まりあ、友利新、はあちゅう、八田亜矢子、深澤真紀、町亞聖、丸岡いずみ、光浦靖子、三輪記子、山口恵以子、山村紅葉、山本舞衣子。
2017年01月09日「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔主演の映画『僕らのごはんは明日で待ってる』の舞台挨拶が1月4日(水)、開催され中島さんに加え、共演の新木優子、さらにサプライズゲストとして「メイプル超合金」のカズレーザー&安藤なつも登壇し、新年早々、熱いトークを繰り広げた。瀬尾まいこの同名小説を『箱入り息子の恋』の市井昌秀監督が映画化。ネガティブ男子と超ポジティブだが、肝心なことで勇気が出ないヒロインの7年越しの恋愛模様を描き出す。新年早々の舞台挨拶ということで、中島さん、新木さんは和装で登場!ハット&ストールに和装という姿の中島さんは司会者からの「昭和の文豪のよう!」という言葉に「僕なんかにはもったいない素敵な衣装で…」と照れ笑いを浮かべる。ちなみに、中島さんも新木さんも酉年の今年は年男&年女!抱負を求められると中島さんは「幸運を“トリ”こんでいきたい。『Hey! Say! JUMP』も10周年のメモリアルイヤーなので、恩返しの気持ちを込めて…」と“トリ”に掛けて語ったが、新木さんからは、さりげなく「サムーい!!」と思わぬ厳しい返しが…。その新木さんは「まずこの映画が公開されるので大ヒットを!」と映画のヒットを願い、さらに「私の中では学生が終わったので、もっと自分と向き合って、いろんなことに挑戦していきたい!」と新年に向けた意気込みを口にした。さらに、スペシャルゲストとして、見た目からしておめでたいメイプル超合金の2人がゴキゲンに登場!恋する2人の姿を描いた本作だが、メイプル超合金の2人はカズレーザーが「我々は恋愛マスターと言っても過言ではないですから!」と豪語するほどモテモテなのだとか。この日は、中島さんとカズレーザーが、映画の中のシチュエーションになぞらえて、自分の元を去っていった彼女を呼び戻すためのセリフで勝負!中島さんは自身が演じたネガティブ男子・亮太をイメージし「僕はネガティブだから、普段から迷惑や心配をかけちゃったけど、これからは絶対にキミをあきらめないから!」と思いのたけを吐露!女性ファンで埋まった客席は歓声に包まれたが、当の中島さんは「新年早々、恥ずかしい…」と赤面!対するカズレーザーは元カノを念頭に置きつつ「あの頃より、金はある!」とストレートによりを戻そうと提案し、安藤さん、中島さんらから「サイテーじゃん!」「ゲス!」と突っ込まれていた。一方、新木さんと安藤さんは、亮太のようなネガティブ男子に想いを伝えるための方法を競った。中島さんが審査員となり、勝者には、中島さんが後ろから抱きしめるという“バックハグ”がプレゼントされることになったが、本の間に手紙を挟むという新木さんに対し、安藤さんは、ひとりで昼食を食べている相手の弁当をカツアゲするというまさかの告白方法を明かしたが、中島さんが選んだのは、なんと安藤さん!会場がどよめく中、中島さんは、安藤さんを後ろから抱きしめた感想を問われ「頼りがいのある背中でした」とコメント。安藤さんは「包んだなぁ…オブラートに!」と語り、会場は爆笑に包まれていた。『僕らのごはんは明日で待ってる』は1月7日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:僕らのごはんは明日で待ってる 2017年1月7日より全国にて公開(C)
2017年01月04日フリーアナウンサーの小島慶子が9日、東京・フジテレビ湾岸スタジオで行われた同局系単発バラエティ番組『どよめきマネー!!』(25日10:00~11:15)の収録後の取材会に出席。自らが一家の大黒柱という現状を受け、「大金持ちの旦那さんの専業主婦とかいいなぁ」と本音を吐露した。同番組は、芸能界の「お金」に関する事例から役立つ情報をクイズで学ぶという"マネーエンターテインメント"で、おぎやはぎ、IKKO、狩野英孝、りゅうちぇるとともに、小島も出演。井上公造らがはじき出した坂上忍・米倉涼子・ローラ・ピコ太郎・加藤綾子という売れっ子たちの推定年収ランキングを予想する問題や、親のすねをかじって依存し続ける"二世パラサイト芸能人"を当てる問題などが出題される。このクイズに関連し、「依存したい人」という質問が飛ぶと、りゅうちぇるは「ぺこりんです」と即答。「こういう仕事をさせていただいていると、自分が分からなくなる瞬間があるんです。自分を見失うときに、ぺこりんいるから自分に戻れる瞬間があるので、ぺこりんのおかげでお仕事ができてるなと思ってます」と、パーフェクトの回答を見せた。一方、小島はこの直前に「夫が働いていないので、私が大黒柱になって3年くらいなんですけど、時々疲れちゃって、大金持ちの旦那さんの専業主婦とかいいなぁ」と本音を吐露。ところが、りゅうちぇるの答えを聞き、慌てて「私も心の支えは夫です!」と訂正していた。また、狩野英孝は「上沼恵美子さん」と回答。「上沼さんが海外ロケに行くってなったら『英孝ちゃん呼んでー』って言ってくださったり、結婚してたときに『私の持ってる宝石、英孝ちゃんの奥さんに渡したいんや~』とも言ってくれて、すごいかわいがってくれるんです」とエピソードを明かし、「本当に"大阪の母"です」と感謝した。そして、おぎやはぎは、小木が「俺的には矢作」と言い、矢作が「小木に依存してるんですよね」と、互いを褒め合っていた。
2016年12月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「民主主義」です***日本は議会制民主主義の国。国民が選挙で代弁者となる政治家を選び、選ばれた議員が議会で政策を決めていきます。投票は、政治参加の大切な行動。ただし、政治への関心が高まり投票者が増えることはとても喜ばしいことですが、一方で、注意しておく問題もあります。それは以前にもとりあげた「ポピュリズム(大衆迎合主義)」の台頭です。無防備な有権者が、聞こえのいい政治家の言葉に踊らされるまま、安易に票を入れ、その候補者に票が集まると、思わぬ結果を招く。アメリカでトランプ氏がアメリカ大統領にまでなったのもその例です。そうならないためには、目先の利益にとらわれず、政治家の言葉の裏、その政策が本当によい結果を生むのかを見抜く力が必要。つまり、目覚めた有権者が増えていかないといけません。とはいえ、政策一つ一つの真偽を自分で調べるのは大変。そのためにニュースはあります。放送法のなかにも「健全な民主主義の発達に資するようにすること」という文言があります。つまり、民主主義は発展途上の、未完成なものなんですね。イギリス『エコノミスト』誌系列のシンクタンクは毎年、世界の民主主義のランキングを発表しています。選挙の行われ方や投票率、報道の自由などを指数にし、合計で判断します。日本は2014年までは20位「完全な民主主義」に入っていましたが、2015年は23位の「欠陥のある民主主義」にランクダウンしてしまいました。「独裁政治体制」を含む世界167か国中23位ですから、よいほうではあるのですが。ちなみに1位はノルウェーで、2位はアイスランド。北欧の国が上位にあります。北欧は社会保障が充実しているかわりに税金が高い。それは、国民が自発的に選んだ方針なんですね。自分たちの望む社会にするために、最低限、ルール作りに参加することが大切です。選挙で投票する以外にも、政治家の提案に、SNSなどを通して自分の意見を表明することも政治参加といえます。不満を抱きながらも、自分の意見を表さずに、ルール作りを他人任せにしてしまうのは民主主義に反した行為なのかもしれませんね。◇ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年11月23日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年11月17日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「LGBT」です。***LGBTとは、「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシュアル」「トランスジェンダー」の頭文字をとった言葉です。LGBは同性愛や両性愛の性的指向を指し、Tは性同一性障害を指すので、正確にはひとくくりにできないのですが、「セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)」を一般に知ってもらうため、まとめて呼ばれるようになりました。これまで、同性愛者というだけで、差別や偏見、人権が侵害されることが続いてきましたが、性的少数者への理解を示し、多様性を認める社会をと、LGBTが取り上げられる機会も増えてきました。誤解しないでいただきたいのは、LGBTを保護しよう、ということではありません。性的多数者と同様に、普通に生活ができる環境を整えようとしているだけなのです。たとえば、一般には結婚して家族と認められると、配偶者控除など税の優遇が受けられたり、家やお金を借りるときの保証人になることができますよね?ところが同性パートナーではこれらが認められません。そんななか、一昨年渋谷区では、同性でも結婚に相当する関係と認める「同性パートナーシップ証明書」を発行する条例が作られました。企業でも同様の動きがあり、パナソニックやソニーでは、同性でも結婚と認める社内制度を設け、結婚祝い金も出しているそうです。ANAやJALではマイレージを共有できるようになりましたし、携帯電話会社もソフトバンクを皮切りに、同性でも「家族割」が使えるようになりました。ライフネット生命では、同性でも死亡保険金が受け取れるようにしています。また、LGBTフレンドリーな会社を支援団体が認定する取り組みなども広がりつつあります。いま、日本のLGBT人口は約20人に1人といわれています。あなたの周りにも、LGBTであることを言い出せずにいる方が、いらっしゃるかもしれません。LGBTが特にマイノリティなのではなく、誰にでも他人と違う部分はあり、そのひとつが性の問題ということなのです。違いを「ないもの」と無視するのではなく、お互いに認め合った上で、共に生きる道を皆で作っていけたらと思います。◇ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年11月16日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年11月13日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「経済波及効果」です。***「広島東洋カープ優勝による経済波及効果が331億円」だとか、映画『君の名は。』のヒットで聖地に多くの人が訪れ「モデルとなった飛騨市への経済波及効果が100億円を超える予想」など、経済波及効果という言葉をよく耳にしますね。これは、何かものごとが起きることにより商品が売れ、生産者や直接の関係者の所得が増える。周辺の関連業界への好影響、さらにその人たちの消費が伸びることで、無関係の産業でも利益を生む、二次的波及までを含めた予測を指します。総務省のホームページには、経済波及効果を算出する「産業連関表」が掲載されています。この産業連関表は1936年、アメリカの経済学者のレオンチェフ博士が最初に発表。第二次世界大戦後のアメリカの経済を予測し、高い精度を示したことから、活用されるようになりました。日本の産業連関表は1951年に、当時の通商産業省によって作成されました。経済波及効果があったと報じられれば、人々の投資意欲や消費意欲を高めますよね。そうやって景気を良い方に向かわせるのはよいことなのですが、国が経済波及効果という言葉を持ち出したときには、少し懐疑的になったほうがよいかもしれません。なぜなら、推し進めたい政策を通すための説得材料として、都合のいい情報だけを流している場合もあるからです。日本銀行の算出によると、2020年までの東京五輪開催の経済効果は、訪日観光者数が約3300万人に達し、1人当たりの消費額も増加、建設投資総額は10兆円に。実質GDP成長率も'18年まで毎年0.2~0.3ポイント押し上げると予想されています。しかし、あくまで試算ですから、そこまで楽観視してよいかはわかりません。TPPに関しても、政府は日本が参加すれば、貿易が盛んになり生産性が上がり、賃金も雇用も増え、貯蓄や投資にお金が回り…と、良い循環が生まれると言っています。しかし、良い面だけでなく、農林水産省のホームページでは、農林水産物の生産減少額が1300億~2100億円と予想されています。このマイナスの経済効果の報道は、あまり聞こえてこないんですね。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年11月9日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年11月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「アフリカ開発会議」です。***8月に第6回アフリカ開発会議(TICAD)がケニアで開かれました。アフリカの開発支援のために、日本が世界に呼びかけて1993年に始まった会議で、5年に一度開催され、今年初めてアフリカで行われました。アフリカは人類発祥の地といわれ、ナイル文明など、豊かな文化や歴史があります。ところが19世紀に欧州諸国が肥沃な土地を奪い合うようになり、アフリカを勝手に分割統治、植民地にしてしまいました。その後、アフリカ諸国は独立しはじめますが、欧州各国によって決められた国境は、先住民族の文化や生活を無視した線引き。その問題は現在の内戦や民族紛争にもつながっています。また、アフリカはほかにも、食糧不足や干ばつ、感染症、教育を受けられない子どもたちなど、多くの問題を抱えていますね。近年のボコ・ハラムやアルカイダなど、テロ組織の暗躍も、根底にあるのは貧困や教育問題。経済を好転させることで解消される問題は多い。今年のTICADではテロとの戦いと国際協調が訴えられ、安倍総理は日本から3兆円の支援をすることを約束しました。これに対して、中国は「国連の常任理事国入りをしたい日本が、アフリカ諸国を味方につけようとTICADを政治利用している」と批判しました。近年、中国は、アフリカに携帯電話を普及させ、携帯電話による送金システムを輸出するなど、ものすごい勢いでアフリカに進出してきているんですね。水道も電気も通ってない地域で、携帯電話だけは使われているという異様な光景も。ほかにも道路や港を作る支援をし、代わりにレア・メタルの採掘権を得ようとしています。発展途上のアフリカには、たくさんのビジネスチャンスが眠っています。日本も開発支援だけでなく、民間企業がもっとアフリカと密接につながるといいのですが、距離的な問題もあり少々及び腰です。それでも、日本で消費されるバニラビーンズやカカオ豆、蚊取り線香に使われる除虫菊はアフリカ産がほとんどなんですよ。今後、アフリカと日本は、ますます結びつきが深くなっていくことでしょう。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年11月2日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年10月30日総製作費150億円をかけた日中共同製作映画『空海 -KU-KAI-』の製作報告会見が10月28日(金)、開催中の東京国際映画祭において行われ、出演者の松坂慶子、原作者の夢枕獏らが出席した。夢枕獏さんの「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、染谷将太が主演として若き日の空海、中国映画界のスター・黄軒(ホアン・シュアン)が詩人の白楽天を演じ、『さらば、わが愛/覇王別姫』などで知られる世界的な名監督・チェン・カイコーがメガホンをとる本作。遣唐使で唐の国に送られた若き日の空海が、詩人の白楽天と共にある事件、そして“楊貴妃の謎”に挑むという物語となっている。会見には、製作を務める株式会社KADOKAWAの角川歴彦会長、配給の東宝株式会社・島谷能成社長、程永華駐日大使、萩生田光一内閣官房副長官も出席。この大作の映画界にとっての意義はもちろん、映画による日中両国の友好についても期待を寄せた。現在、中国湖北省の襄陽にて撮影は佳境に入っており、チェン・カイコー監督、染谷さん、黄軒さんは会見には欠席となったが、作品にかける思いを語ったビデオメッセージが上映された。ちなみに、この襄陽の街には、映画の舞台となる大唐時代の長安の街の巨大なロケセットが建設されており、撮影に参加した松坂さんも、現場を見学に訪れた夢枕氏もその規模と美しさに驚愕したという。角川会長は「そっくり“再現”するのではなく、監督の美意識によって作られていて、例えば石垣が反り返っているなど、当時、世界の美の最高峰を誇る街だったことを分かった上で、それを現代に映しています。最初、監督は大唐時代の物語は映画やドラマが何十回もやっており、もう嫌だと言ってたんですが、お城を自分のイメージで作れと聞いて、“再現”ではなく最高の美を自分で作れると確信し、がらりと態度が変わりました(笑)」と明かす。夢枕さんは、最初に空海を題材にした小説を描こうと思ったのは40年も前だったと明かし、自ら長安(現在の西安市)を訪れ、取材した日々を懐かしそうに思い返し「その作品がこんなふうに(映画に)なるとは夢にも思わなかった」としみじみ。撮影現場の長安の街並みを見て「ドキドキしました」と語り「つくづく思ったのは、今回の映画は遣唐使そのものであるということ。遣唐使は日本が唐の国からいろんなものを吸収するために送った船ですが、今回は、相互通行の船だと思います。この映画が昔の遣唐使と同じ役割を果たすことを心から願っています」と期待を口にした。着物で出席した松坂さんは「長年の憧れだったチェン・カイコー監督の演出を受けられて夢のようです」と出演の喜びを語る。9月に中国に渡り、撮影に参加したが、松坂さんが演じるのは、日本から唐に渡った女性で、空海が追い求める謎の秘密を知る重要人物・白玲だが「監督から『日本の女性は控えめな美しさ持っていますね。白玲は伝統的な日本の美が備わっている女性です』と言われました」と明かす。主演の染谷さんとの共演については「お若いのに落ち着いていて、映画を愛し、志も深く、天才と言われた空海をの若き時代にぴったりだと思いました。撮影中も『スタートはこういう言葉が掛かります』などと細やかにアドバイスを下さり、頼りがいがありました」と絶賛。松坂さん自身、黄軒さんとのシーンで中国語のセリフがあるが「難しかったですが中国語は抑揚がキレイで、私も普段から抑揚のあるしゃべり方をしているようで『中国語に向いている』と言われました。現場でもなるべく中国語で話すようにしてて、(帰国時の)空港の税関で『謝謝』と言ってしまいまして(笑)」と明かしていた。『空海 -KU-KAI-』は2018年公開予定。(text:cinemacafe.net)
2016年10月28日女優・松坂慶子が28日、都内で行われた映画『空海―KU-KAI―』(2018年公開)の製作報告会見に登壇した。会見には他に中華人民共和国駐日本国特命全権大使 程永華、内閣官房副長官 萩生田光一、KADOKAWA 取締役会長 角川歴彦、東宝 代表取締役 島谷能成、原作の夢枕獏が出席した。同作は作家・夢枕獏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(角川文庫/徳間文庫)を原作に、陳凱歌監督がメガホンを取る。構想5年、総制作費は150億円となり、これまでにない規模の日中共同製作映画として注目を受けていた。7世紀の唐を舞台に、遣唐使として送られた空海(染谷将太)が、詩人・白楽天(黄軒)とともに歴史の謎と対峙する。松坂は日本から唐に渡った女性・白玲を演じ、空海&白楽天が追い求める「楊貴妃の謎」を解く秘密を知る重要な人物となる。長年憧れていたという陳監督作品出演を「夢のよう」と語る松坂は、「オファーを頂いたのが4月1日で、エイプリルフールですし、夢なら醒めないでと思いました」と振り返った。また、主演の染谷については「お若いのに落ち着いていて、天才と言われた空海の若き時代に本当にぴったりだなと思いました」と絶賛。「撮影中も細やかにアドバイスしてくださったり、『”用意スタートは”この言葉でかかりますよ』とか、大変頼りがいがありました」と、異国での撮影で大女優をリードする染谷の姿を伝えた。撮影中の染谷はビデオメッセージで登場。すでに3カ月間中国で撮影を進めているが、陳監督が「6年間かけた」という広大なセットに「毎日ここで撮影しているだけでワクワクします」と興奮を表す。「早くみなさまのところへ届けたいです。大唐の街でお待ちしています」とメッセージを送った。
2016年10月28日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「IoT」です。***「IoT」とはInternet of Thingsの略で、「モノのインターネット」という意味。あらゆるモノにセンサーをつけてインターネットにつなぎ、状態をチェックしたり、遠隔操作や情報収集ができるという仕組みを指します。たとえば、机をIoT化したとしましょう。すると、ロットナンバーごとに、生産工場から消費者に届くまでのルートが管理できるようになります。いつ出荷され、どこの倉庫で、どういう温度や湿度で保管されたか。小売店に引き取られるまでの日数、購入した人の属性、使われる状況も遠隔で知ることができます。購入からどのくらいの期間で脚にガタつきが出たか。そのサンプルデータが、次の製品改善に役立てられます。つまり、IoT化で、商品管理、マーケティング、商品開発、トラブル対策とあらゆることにデータを活用できるようになるんですね。カギをインターネットにつなぐ「スマートロック」もIoTの一つです。カギの開け閉めが管理され、遠隔からでも今の状態の確認と操作が可能になります。これは、これから増えていく独居老人宅で活用されるだろうといわれています。その部屋に住むお年寄りが外出したかどうかがわかれば安否を確認できますし、トラブル時の対応も速やかにできるようになるでしょう。インターネットを使って莫大な情報を集め、その「ビッグデータ」を詳細に解析し、次のサービスの開発をするという流れは、これからますます進んでいきます。これまでは生産者の職人的な勘で、何となく感覚的に作られてきたモノが、データを元に的確な根拠を得て、無駄なくモノやサービスを生み出すことができるようになります。ビッグデータによって、人工知能の学習能力は上がり、情報解析の精度も上がっていくんですね。冷蔵庫がIoT化されたら、冷蔵庫の中の食材が管理され、毎日どんな料理を作っているかの情報が集められる。するとその情報がスーパーの在庫管理に反映されて…、というような時代になるかもしれませんね。IoT化するには多額の投資が必要ですが、政府も経済成長のために、積極的に推進しようとしています。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年10月26日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年10月25日“美しい女性の生き方”や“しあわせの引き寄せ術”といったテーマに焦点を当てた書籍が、いま女性たちから絶大な支持を受けている。「引き寄せのヒントになる本に好きなフレーズがあると書き留めて、心にも刻みつけます」(作家・ブロガー・はあちゅうさん)そう語る作家・ブロガーのはあちゅうさんも、これまで本からたくさん気づきを得てきた。たとえば、人は「過去がこうだったから、未来もこの程度だろう」としあわせに妥協しがち。「でもそれは自らの夢や可能性にブレーキをかけているのと同じ。こうなりたいという憧れに向かって、いまどう行動するかが本当に未来を作るし、そう信じることが大切なんです。それを教えてくれたのも本でした」そんなはあちゅうさんが、心を揺さぶられたという言葉の数々を、その理由とともにご紹介します。■『最低で最高の本屋』松浦弥太郎著(集英社文庫)より“日々の過ごし方、そこにある考え方、眼差し、胸のなかで大切にしていることなど、そういったことがカタチとなって今の仕事と生活になっているんだということを、この一冊から知っていただきたい。”(P.12)「松浦さんのエッセイは何を読んでも癒されます。この本からは『好きなことを突き詰めて淡々と歩いていくところに人生の醍醐味がある』と教わりました。彼も順風満帆だったわけではない。そこから『人生にとって何が大切なのか』を教わった気がします。さらっと書かれているちょっとしたフレーズが自分への問いかけになって、内面を深掘りしている自分がいます」(はあちゅうさん)■『一瞬で自分を変える法』アンソニー・ロビンズ著、本田 健訳・解説(三笠書房)より“自分でも試してみるといい。動揺して泣いている時、泣くのをやめようと思ったら、顔を上げることだ。胸を張って、視覚に頼ることで、ほとんど一瞬にして気分が変わる。”(P.130)「怒りや悲しみを引きずるのは、“立ち直るよりそうしてしくしく泣いている方が楽だから”、ということもあると思います。けれど、本にもあるように、泣いたときも、顔を上げて歩き出せば、いつの間にか気持ちは変わっているものです。私は、人は感情に引っ張られて生きていると思っていたけれど、『行動することで心を変えられるのだ』と気づかせてくれました」■『出逢う力』浅見帆帆子著(宝島社)より“……すべてはそこにかけるあなたのエネルギー次第なのです。(中略)つまり、そこに『気が乗らない』というのは、『それをしてもうまくいかない』というなによりの証拠です。逆に、『理由がないけれどそこにワクワクする』というのは、なによりも『それをする理由』になります。私たちは、自分自身の感覚にもっともっと素直になればいいのです。” (P.69~70)「決定的な何かもないのに、気づけば距離ができている人がいたり、違和感を覚えつつ仕事していたりすることがあります。うまくいかないとつい自分が悪いのではないかと考えがちですが、この本で言語化してもらった気がします。浅見さん曰く、罪悪感は持たなくていい、いまの互いの波動が違うから違和感を持つのだと。悩んでしまいがちな関係がラクになる本です」◇『最低で最高の本屋』松浦弥太郎著。高校をドロップアウト後、渡米。帰国してから始めた移動本屋時代、中目黒の古書店『カウブックス』を誕生させるまで、編集者としての仕事についてなど、著者の来歴や思いを綴った自伝的エッセイ。集英社文庫540円◇『一瞬で自分を変える法』アンソニー・ロビンズ著、本田 健訳・解説。人は自分の人生を、それまでの価値観の延長線上で考えやすい。リミッターを取り払い、自分の可能性を最大限に引き出すコツとは。コーチング界のカリスマのアドバイスを人気コンサルタントが解説。三笠書房1400円◇『出逢う力』浅見帆帆子著。“引き寄せる”テーマの第一人者である著者の最新刊。がむしゃらに人脈を作るよりも、自分の精神レベルと合った人たちを引き寄せていい出会いにつなげる心構えなど、人間関係に悩む人へ。宝島社1400円◇『小さな野心を燃料にして、人生を最高傑作にする方法』はあちゅう、村上 萌著。オンラインサロン運営や週末野心手帳のプロデュースなどを一緒に手掛ける二人。それぞれの視点で綴る、小さな野心を叶え続けるために大切にしていることとは。ディスカヴァー・トゥエンティワン1400円◇はあちゅうさん1986年生まれ、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中よりカリスマブロガーとして活躍。『疲れた日は頑張って生きた日』(小社刊)など著書多数。ツイッターは@ha_chu※『anan』2016年10月26日号より。写真・中島慶子取材、文・三浦天紗子
2016年10月20日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「消費者物価指数」です***「消費者物価指数(CPI)」とは、全国の消費者が購入する商品やサービスの価格の変動を時系列で測るもので、5年に一度、基準年を定めて、それと比較して算出します。毎月、総務省統計局が発表しており、景気が良いかどうかの判断基準になるので、「経済の体温計」ともいわれています。消費者物価指数を見て、政府は経済政策や年金の改定などを行うのです。日本経済の最大課題は、デフレからの脱却ですよね。デフレとは、物の値段(物価)が下がると、企業の収益も下がることになるので、企業は賃金を上げられない。なので、懐の冷えた消費者は物を買うのを控えるという状態。物が売れないので企業はさらに商品を安くする…という連鎖が起きます。これがデフレスパイラルです。改善策として、政府は金融緩和を行います。日本銀行が市場にお金を多く流して、相対的に円の価値が下がる状態に誘導するのです。市場に円があふれれば、自然と円安になります。希少価値のものは値段が高くなるけれど、世の中にたくさんあるものは安くなる、というのと同じ原理ですね。日本の主要産業は輸出産業なので、円安になれば企業は儲かります。トヨタなどの輸出企業は利益を増やし、「景気は良くなった」「アベノミクスは成功した」ともいわれますが、多くの一般市民にはあまり良くなった実感がありません。そこで実態を知るのに有効なのが「消費者物価指数」です。消費者物価指数が下がっているということは、市民が前よりも物を買わなくなった(買えなくなった)ということ。2015年の基準年に対して、今年は総合的に消費者物価指数が毎月下がり続けています。これは、一部の企業が好調でも利益が社員に還元されていない(賃金が上がっていない)ということ。非正規雇用者にはもっと回ってきていませんね。政府はこの状態を認識しており、企業に対して賃金を上げるように働きかけ、消費税増税も先送りにしました。消費者物価指数が上がれば、本当に景気が良くなっているという証拠です。毎月ニュースで発表される消費者物価指数を見ながら、自分の体感景気とぜひ比べてみてください。◇ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年10月19日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年10月18日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「国民投票」です***国民投票とは、国の重要事項の決定に際し、国民の意見を投票を通して聞く制度のこと。日本で国民投票法が制定されたのは2007年、第一次安倍内閣時代。18歳以上の日本国民が国民投票の投票権を有します。日本で国民投票が行われるのは、日本国憲法を改正する時だけです。衆議院・参議院それぞれで、総議員の3分の2以上の賛成を得たのち、国民投票で過半数の賛成を得られれば、改憲案は可決されます。改憲問題は、近年急に盛り上がっているように感じるかもしれませんが、憲法改正は自由民主党の結党当時からの悲願で、60年越しのプロジェクトなんですね。7月の参議院選挙で与党が多くの議席を取ったので、おそらく近い将来、私たちは国民投票を経験することになるでしょう。国民投票は、イエスかノーかの2択になります。簡単に投票できてしまう危険もあるんですね。まさか通らないだろうと思いながら、軽い気持ちで入れて、予想外の結果になってしまったり。イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票がまさにそうでした。なので、慎重に投票する必要があります。国民投票に関わる宣伝は、基本は国費ですが、通常の選挙と違って、有料の広告を出すことに規制がありません。なので、お金を持っている巨大政党がバンバン広告を出して強く主張すれば、世論が流される可能性もあります。もう一つ問題なのは、日本の場合、「過半数の賛成」とは、投票率にかかわらず、投票総数の2分の1を超えればいいんですね。つまり、投票者数が少なければ、1票が重くなる。投票率が低いと、限られた人の手で決定がなされてしまうかもしれないんです。海外では国民投票の最低投票率を決め、ある程度の投票率がないと有効にはならないラインを決めています。日本にはそれがないので、極端な話、投票率が20%でも決まってしまう。日本弁護士連合会は「日本にも最低投票率制度を取り入れるべきだ」と提言しています。憲法は法律と違い、国民が国家権力を縛るためのもの。改憲条文が上がってきたらしっかり考え、国民一人一人が決めるものだということを認識しておきましょう。◇ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年10月12日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年10月11日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「結婚こわい病」。男子100人にアンケートを実施したところ、54%がナシと回答。責任や覚悟を問われる男側の負担も大きいからか、同調する人が約半数でした。ネガティブな思考ばかりじゃ、婚期を逃してしまうけど…!坂上忍さんのご意見は?***要は「結婚」をどう捉えるかですよね。パートナーができることで、いつでも相談できる、楽しくなる、経済的にラクになる、というふうにプラスに捉えるのか、他人との暮らしは窮屈だとマイナスに捉えるのか。どっちも同等にあると思うんですよ。結婚に対する“怖さ”は、自分だけじゃなく相手だって同じように持っているはず。特に男性側は、経済力という現実的な責任がついてまわるでしょ。それが結婚に踏み込めない大きな要因のひとつにもなるわけで。お互い、何を“怖い”と思っているのか、すり合わせをすることが大事ですよね。マイナスとマイナスが一緒になれば、プラスになることもある。むしろ、大丈夫!と考えることもできるはずですから。これ、あくまでも、結婚前提の彼氏がいる場合ですよ。彼氏がいないのに結婚を怖いと言っている人は、単に逃げの口実になっていませんかね?時間が経過するほど、自分本位のマイナスな考えに傾倒してしまいがち。そこをあまり大事にしすぎない方がいいと思いますけどね~。◇さかがみ・しのぶ俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『ダウンタウンなう』『あのニュースで得する人損する人』『有吉ゼミ』レギュラーほか、出演番組多数。※『anan』2016年10月12日号より。写真・中島慶子イラスト・3rdeye文・神保亜紀子
2016年10月08日テレビ東京深夜枠ならではのシュールな笑いでお茶の間をざわつかせた、山田孝之さんと福田雄一監督による低予算冒険活劇、勇者ヨシヒコシリーズが4年ぶりに復活!「第2弾は時間がない中でやっていたので、終わったときにもう少し詰められる部分があったんじゃないかなぁって心残りがあったんです。なので第3弾をやるなら、しっかり準備してから始めたいなと。それで撮影に入る1年半くらい前に福田さんと一度2人で会って、大枠を聞いて、少しずつ意見を出し合いながら詰めていきました。なので4年あけようと思ってあけたわけではなく、いろいろ準備してたら、あっという間に4年が経っていたって感じですね」第3弾となる『勇者ヨシヒコと導かれし七人』も、前作に続き、山形の庄内映画村に泊まり込みで撮影。「またみんなで同じ衣装を着て山形に集まったときは、“あ、ついに始まったな”って身が引き締まる思いでしたね。でも、現場の雰囲気は相変わらずワイワイしてます。基本、僕はムロ(ツヨシ)さんといつも一緒に飲みに行ってますし。今回は現場に炊飯器を持ち込んで玄米炊いたりしてたんですけど、その残りを(木南)晴夏がオニギリにして冷凍しておいてくれたり。なんかもうみんな、家族みたいな感じなんです」ヨシヒコシリーズといえば、低予算を謳いながらも、主役級の大物ゲストが出演することで有名。山田さん自身も、毎回驚かされているそう。「深夜帯のコメディですし、ギャラも安いですし、地方まで来なきゃいけないですし、断られて当たり前じゃないですか。なのに、たったワンシーンでも、ヨシヒコなら出たいって言ってくださる方もいるみたいで。台本の名前見たときとか、マジでびっくりしますからね。“え!?これだけのために来んの!?マジ!? ”みたいな(笑)。第1弾で(小栗)旬くんが来たときも本当に面白かったですね。“おい、小栗旬来たぜ”って。テレ東の深夜枠なのに大丈夫かなって心配になりました(笑)」これほどの人気作に育った理由を山田さん自身はこう分析。「最初から面白くなる確信はありましたけど、ここまで支持をいただけるようになったのは、やっぱり続けてきたことが重要だとは思いますね。作品とちゃんと向き合うというか、どうやったら面白くなるかってことをみんなでしっかり考えれば、多くの人に届くんだなぁってことがこの作品でわかったような気がします」最後に第3弾の見どころを尋ねると、「僕の中ではこれがもうテレビシリーズとしては最後かも、と思っているので…」とまさかの爆弾発言。「一応、そういう言い方をしておきます(笑)。でも、そう言い切れるくらい、とことんやり切りました。結果、やりすぎたかも、とも思ってます。ヨシヒコでやりすぎたって言うと、よっぽどです。でも、それでいいと思ってます。ちょっとヒヤヒヤするところもあると思いますが、それくらい覚悟しておいてもらったほうがいいかもしれません(笑)」◇やまだ・たかゆき1983年10月20日生まれ。鹿児島県出身。2003年『WATER BOYS』でテレビドラマ初主演。10月には、『何者』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』と、さまざまな出演映画の公開が控えている。◇シャツ¥32,000(Vivienne Westwood MAN)パンツ¥46,000(Vivienne Westwood Anglomania)共にヴィヴィアン・ウエストウッドインフォメーションTEL:03・5791・0058ベルトはスタイリスト私物◇勇者ヨシヒコが暗黒の神を倒し、世界を救ってから数百年後。仏の力で蘇ったヨシヒコ一行は、再び暗黒の時代となった世界を救うことができるのか!?大人気シリーズの第3弾。毎週金曜24:12~24:52、テレビ東京ほかで10月7日より放送開始。※『anan』2016年10月12日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・菅野綾子
2016年10月05日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「セカンド彼氏」。男子100人にアンケートを実施したところ、78%がナシと回答!男性からすれば、都合よく振り回されるだけの存在。ただ、踏み込んだ付き合いをしないで済むと考えれば、気楽な関係を築けるかも!?さて、土田さんのご意見は?***当然、男側にも同じ権利をくれるんですよね?お互いが“セカンド”を持つことで、円満にいくなら、なんて理想的な世界なんでしょう!そもそも、一度の人生をたった一人と添い遂げるなんて、動物的な観点からみたっておかしな話。二人だけだと、相手の嫌なところばかり目に付くもので、すごく無理があるんですよ。浮気やら不倫やらでお互いギャーギャー文句を言い合うんだったら、第三者の“セカンド”という容認された存在がいれば、おおらかに受け止められるわけで。この“セカンド”という呼び名に抵抗があるなら、“親友”でもいいじゃないですか?もしかすると、セカンドのおかげで、本命の良さを再認識できるかもしれないわけでしょ。…まぁその考え方だと、言い訳っぽいですかね。少子化の時代なんだし、これはぜひ法案化してほしいな。「パートナーとの円満な暮らしのためにも、セカンド彼氏、セカンド彼女を容認しましょう!」って、僕も宣伝カーの上からとうとうと訴えますよ(笑)。意外とそこそこの票は入ると思いますけどね~。◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年10月5日号より。写真・中島慶子文・神保亜紀子(C)Geber86
2016年10月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「アメリカ大統領選挙」です。***7月末に民主、共和両党の候補者が指名され、アメリカ大統領選挙はヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの一騎打ちとなりました。民主党候補のヒラリーは、元大統領ビル・クリントンの奥さん。格差是正を謳っていて、富裕層の税の抜け穴を塞ぐことを公約。中間層以下の生活保障を拡大するといっています。ヒラリーの支持者はエリート層と黒人やヒスパニックなどのマイノリティで、オバマ支持層と重なるのですが、白人労働者層の支持が高くない。財界から多額の寄付を受け、権力欲がちらつくところが、その理由かもしれません。対する共和党候補のトランプは不動産王。筋金入りの保守主義者で、「偉大なアメリカを取り戻そう!」と過激な発言を繰り返しています。移民が流れ込まないよう、メキシコとの国境に高い壁を作る。1100万人の不法滞在者を強制送還。新たなアメリカ永住権の発給を中止。雇用主にはアメリカ人を優先的に雇用することを義務付けるなど、徹底したアメリカ至上主義。「中国や日本はアメリカから略奪している」と、高い関税をかけて国内産業を保護しようと、自由貿易を真っ向から否定しています。モノや人が自由に行き来し、協力し合って成長しようという世界の流れと逆行する姿勢です。また、駐留米軍の経費は、日本・韓国などそれぞれの自国が全額負担するべきで、払わなければ撤退すると公言。トランプが大統領になったら、日本に対する政策は大きく変わるので、日本政府も緊張感を抱いています。ただ、トランプの政策は国民の人気とりのポピュリズム(大衆迎合主義)と思われる節が多々あります。多くの予想を裏切り、トランプがここまで支持された背景に注目するべきですね。それほど目の前の生活に困窮する国民が大勢いるということなんですね。いよいよ11月8日の本選挙が迫ってきましたが、ここにきて、優勢と見られていたヒラリーが体調を崩してしまい、メディアで健康問題が大きく報じられる事態に発展。一方、70歳のトランプは自身の健康をアピール、追い込みをかけています。最後まで結果がどう転ぶのか目が離せない状況です。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年10月5日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年10月03日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「セカンド彼氏」。本命の彼氏がいながら、彼に足りないと感じる部分をもう一人の別の男性に求める。寂しい時に呼び出したり、本命との関係が煮詰まった時にちょうどいい存在とのことですが、坂上さんは「セカンド彼氏」についてどのようにお考えでしょうか?***本命にないものを求めるための策?非常に効率的といえば聞こえはいいですけど。相手に100を求めるなんてそもそも無茶な話だし、誰しも足りない部分があって当たり前。よく“腹八分目”がちょうどいいっていうでしょ。それと同じで、相手の足りない部分を伸びしろだと思えば、その人で十分楽しめると思うんですけどね。恋愛での物足りなさを別の男で穴埋めするという手っ取り早さが、僕にはどうもつまらない考え方だとも思えてしまいますが…。女性に比べると男性は浮気や不倫に対してルーズだけど、気が小さい分、悪いことをしている自覚があったりするんです。女性は意外と大胆だから、何かルールを作っておかないと、歯止めが利かなくなりそうで怖い。「本当は本命だけでいいんだけど…」というくらいの後ろめたさを、せめて持っていてほしいですね。都合のいい環境って、必ずリスクがともなうもの。自分の行動をちゃんと自分に置き換えて考えてみましょう。気が付いたら、しっぺ返しで彼氏にとってのサードかフォースになっていたりして!◇さかがみ・しのぶ俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『ダウンタウンなう』『あのニュースで得する人損する人』『有吉ゼミ』レギュラーほか、出演番組多数。※『anan』2016年10月5日号より。写真・中島慶子イラスト・3rdeye文・神保亜紀子
2016年10月03日かつて実業団とプロの2つのリーグに分裂していた日本男子バスケットボール界。これに国際バスケットボール連盟が懸念を示し、’14年に日本代表は国際試合への出場停止処分に。そこで立ち上がったのが、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎さん。両リーグの結合に尽力し、ついに’15年4月、Bリーグが発足。国際試合への出場停止処分も無事解除され、野球、サッカーに次ぐ、日本で3番目の団体スポーツのプロリーグが誕生。いよいよ9月22日に開幕が迫る今の心境を、日本代表でもあるサンロッカーズ渋谷の満原優樹選手に聞いてみました!「今はすごくワクワクしています。開幕1年目というのは注目度も高いと思うので、ファンのみなさんやメディアの方々の期待に応えられるように、僕のような若手の選手たちが頑張らないといけないなと思っています。そして、Bリーグを盛り上げることで、日本代表をもっともっと強くしていきたいです」観戦を楽しむためのポイントは?「他のスポーツと違って、迫力あるプレーを目の前で見られたり、選手と観客との距離が近いのがバスケの魅力。なので好きな選手を見つけると、より楽しめると思います!」■注目の選手を満原選手に教えて頂きました!田臥勇太選手栃木ブレックス/PG(ポイントガード)「同じ横浜出身で高校の先輩。15 歳のときから知っているので、僕の中では特別な存在です。人としてもとてもいい方ですし、日本でも圧倒的な知名度を誇るだけあって、やっぱり上手い。ゲーム運びは群を抜いてます」写真提供:栃木ブレックス比江島 慎選手シーホース三河/PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)「僕のひとつ年下の選手ですが、一回スイッチが入ったら止められない怖い相手です。試合中はボールをよく持ちますし、人には真似できない独特のリズムで攻めてくるので、とにかく守りづらいのが特徴です」(C)B.LEAGUE田中大貴選手アルバルク東京/SG(シューティングガード)「プライベートでも仲がいい、僕の大学の後輩です。ポジションにかかわらず幅広いプレーができて、なんでもこなせる手強い選手。勝負どころでしっかり力を発揮できるのもすごい。実力的にはトップだと思います」(C)B.LEAGUE◇みつはら・ゆうきプロバスケットボール選手。1989年、神奈川県生まれ。サンロッカーズ渋谷所属。PF(パワーフォワード)。2016年、日本代表に初選出。身長198cm、体重102kg。◇B.LEAGUE開幕戦のアルバルク東京vs 琉球ゴールデンキングスは9 月22 日(木)・23日(金)に国立代々木競技場第一体育館で開催。以降、全国の会場にて順次試合を開催予定。試合スケジュールやチケット情報は公式WEBサイトを参照。※『anan』2016年9月28日号より。写真・中島慶子文・菅野綾子
2016年09月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ポピュリズム」です。***「ポピュリズム」とは、エリート主義の支配層が、一般大衆の不安や願望を掻き立てる政策を訴え、熱狂状態にして主義主張の後押しをさせる政治手法のこと。大衆迎合主義、扇動主義ともいい、発展途上国の独裁政権によく見られました。最近、それが先進国でも目立つようになってきています。顕著な例は、アメリカ大統領選挙に出馬中のドナルド・トランプ。「移民を排除し、強いアメリカを取り戻すのだ!」と、センセーショナルな発言を繰り返し、共和党の候補者に指名されるほどの支持を集めました。また、イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利したのも、ポピュリズムの結果です。離脱派のリーダーだったボリス・ジョンソンは、失業や格差などのイギリス国内の諸問題は、EUを離脱すれば解決できると主張。言葉通りに信じて「離脱」に多くの人が投票しましたが、実際には離脱によるデメリットもたくさんありました。ヒトラーがドイツ国民をナチズムに導いたのもポピュリズムです。「成果がその偉大さを示す前に、群衆がその政策の理念を理解したことがかつて一度だってあるだろうか」と、ヒトラーは確信犯的な発言をしています。つまり、目の前の欲望を満たす言葉に乗せられてしまう人が大勢いるということ。古代ローマの詩人、ユウェナリスはそれを「パンとサーカス」という言葉で表現しています。大衆には、パン(食料)とサーカス(娯楽)を与えて熱狂させれば、政治家はその間に好きに統治できると指摘したのです。1900年以上前から変わらず、人は流されやすい存在なんですね。ポピュリズムに乗せられて、取り返しのつかない状況に追い込まれないために、聞こえのいい言葉、わかりやすいスローガンには注意が必要です。政治家は支持を得るために、巧みに言葉を操りますから、裏にどんな意図があるのか、見極める目を養いたいですね。今の日本でいえば、「消費税増税先送り」を手放しで喜んでいいのか?国の財源は変わらず足りないので、ツケを後に回すことになります。言葉の裏を想像し、論理的に考えることは生活の中でも大事なことかもしれません。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年9月28日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年09月25日