今回のお悩み「新NISAで初心者が買うのは投資信託だけでいい?個別株は買うべき?」新NISAが始まったので投資をやってみようと思っています。調べていくと、投資信託と個別株を買うことができると分かりました。初心者は投資信託だけが無難でしょうか?また、個別株も買い始めるとしたらどんなタイミングが良いでしょうか。(30代前半・医療・福祉・介護サービス)新しいNISAについて学ぼう!と調べていると、情報が多すぎて混乱する……という方も多いと思います。今回の質問にストレートにお答えするなら、「投資信託だけで十分、個別株は興味があればでOK」ですが、これには理由があります。新しいNISAを始めるにあたって知っていただきたい「コア・サテライト運用」という考え方をご説明します。■新しいNISAの2つの枠にとらわれすぎないご質問にある通り、新しいNISAでは投資信託でも個別株でも投資ができます。これらは、それぞれ異なる枠を使って投資をすることになります。新しいNISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という二つの異なる枠があります。併用することができますが、それぞれ非課税で投資できる年間の上限や、投資できる商品が違います。投資信託は、個別株など様々な金融商品を詰め合わせたものです。こちらは、「つみたて投資枠」でも「成長投資枠」でも買えます。一方で、XX社の株など個別株は、「成長投資枠」で買うことができます。「枠を使い分けて、投資する商品を変えたほうがいいの?」と迷う方もいらっしゃると思いますが、そこは大きな問題ではありません。将来のために資産運用をするなら、大切なことはまず「様々な資産に分散して投資をして、リスクを抑える」こと。そのためにも知っておきたいのが、「コア・サテライト」の考え方です。◇コア=守り、サテライト=攻め資産運用は「コア(中核)」運用と「サテライト(衛星)」運用に分けられます。簡単にいうと、コアは守りで、サテライトは攻めの資産運用です。将来のために、長い目で見てコツコツ資産を築くためには「コア」の資産運用が大切です。「長期・積立・分散」で、リスクを抑えて、できれば10年以上続けます。例えば、株式、債券など様々な資産に分散された投資信託で、コツコツ積み立てていくのがコアの運用です。この場合、相場の変動を見て売り買いをする必要はありません。目安として、資産全体の7割以上をコアの運用とすることをおすすめします。◇個別株は「サテライト」の投資一方、個別株は「攻め」、すなわち「サテライト」運用です。資産運用には、「長い目線で資産を築く」以外にも様々なスタイルがあります。安く買って値上がりしたらすぐに売り、より高いリターンを狙う投資スタイルもその一つ。個別株投資などが当てはまります。また、「サービスを知って素晴らしい会社だと思ったので、株主になって応援したい」「身近なサービスなので、株主優待を受けたい」という理由から、個別株投資を検討する人もいることでしょう。ただ、個別株の投資は、よりリスクの高い投資になります。様々な企業の株式や金融資産に分散して投資をする投資信託と比べ、個別株では、その会社だけに集中して投資するからです。サテライトの運用は、誰もが成果を得られるわけではありません。相場を見て売り買いをするのは手間がかかりますし、リターンを得るのはプロでも難しいのです。メインはあくまでコアの運用とし、サテライトの運用は資産全体の3割以下とすることをおすすめします。■将来のためには「コア」だけで十分将来に備えて、長い目線で資産を築くのであれば、コアの運用だけで十分です。人生の三大支出は「住宅資金」「教育資金」「老後資金」といわれています。10年以上先のライフイベントに備えて、今のうちから考えておきたいという方もいれば、物価の上昇で将来の現金の価値が目減りするのを防ぐためにも、資産運用を始めたいと思う方もいるでしょう。コアの運用では、投資信託で様々な資産に分散して投資をし、じっくりと資産の成長を狙います。複数の上場投資信託を自動で組み合わせるロボアドバイザーを使う方法もあります。興味があれば、サテライトの運用として、個別株をやってみるのも選択肢の一つです。より高いリターンを狙える可能性もありますが、その分損失が出る可能性もあります。自分にできるか自信がない……という方は、無理をする必要はありません。「つみたて投資枠」でコアの運用をして、「成長投資枠」でサテライトの運用をすればよいのか……?と迷われるかもしれませんが、どちらもコアの運用に使ってもよいのです。守りの運用だけでも、長い目線でじっくり資産を育てていくことができます。■まとめ新しいNISAは、将来に備えて資産を築くのに向いています。資産運用の目的が「将来のため」であれば、二つの枠はコアの運用に使うのがよいでしょう。個別株をする場合の注意点は、リスクが高いこと。コアで「守り」をしっかり固めているからこそ、サテライトで「攻め」の投資ができます。ご自身の目的と照らし合わせたうえで、まずはコアの運用で土台をつくっていくことをおすすめします。令和のマネーハック95「つみたて投資枠」「成長投資枠」をどのように使うのかは、「コア・サテライト運用」の考え方をベースに検討するのがおすすめ。自分の目的と照らし合わせて選択しよう!(文:ウェルスナビ・小松原 和仁、イラスト:itabamoe)
2024年04月01日「2024年度の介護報酬の改定では、物価上昇が激しいので引き上げられるとしても、介護保険財政の厳しさから小幅なものになると覚悟をしていました。しかし、まさか削減されるとは……。経営的に厳しい状況で仕事をしている小規模訪問介護事業者にとって死活問題です」“訪問介護崩壊”への警鐘を鳴らすのは、介護事業者『NPOわかば』(世田谷区)理事長の辻本きく夫さんだ。6月からの改訂で、特別養護老人ホームや老健の介護報酬が増額されるにもかかわらず、在宅介護に欠かせない訪問介護の介護報酬が減額となった。「その背景には、7.8%という高い収益率があったからです。しかし、そこには同じ建物に多くの利用者がいて、移動時間などなく効率的に生活援助できるサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)が訪問介護に含まれていることも要因の一つと見られています」(全国紙記者)辻本さんは“収益率7.8%”という数字をはじきだした介護事業経営実態調査に懐疑的だ。「客観性に欠けるものだと、昔から私個人は感じてきました。調査アンケートに答えた人ならわかると思うのですが、回答を記入するのに3〜4時間はかかります。つまり、アンケートの段階で、人員にも時間的にも余裕がある事業者が選別されている。収益率がこれほど高ければ、人員不足や経営難に陥ることはないはずですが、周囲を見渡してもそんな余裕のある経営をしている事業者はありません」こう語るように、訪問介護事業所は経営的に厳しく、待遇面でも他業種に比べ劣るという。「介護保険サービスが開始された当初、1件の介護時間が平均2〜3時間で、1日3、4件くらい回り、訪問ヘルパーさんの月収は25万円ほどでした。しかし、制度改定のたびに生活援助サービス時間が削減され、1回あたりのサービス時間が短くなり、またデイサービスの送り出しなど短時間のサービスが多用されるようになったため、現在では1サービスあたりの労働時間が平均40分ほどになってしまいました。このため、ヘルパーは短時間のサービスを1日7〜8カ所回ることになりました。同じ時間働いても、移動時間や待ち時間が占める時間が長くなり、月収は18万円くらいまで下がっています」(辻本さん)介護コンサルタント業務を請け負うスターパートナーズ代表の齋藤直路さんが補足する。「事業所によって違いはありますが、待機時間や移動時間に報酬は発生しないケースもあります。また、約束をキャンセルされるケースもあります。キャンセル料を設定することや、それを原資としてヘルパーへの手当として充当することも可能ですが、慣習的に行われておらず、ヘルパーへの補償もないのが実情です」もともと低賃金やきつい仕事であるため、慢性的に人材不足だという。2024年の介護職員の有効求人倍率は、施設介護職員が3.79であるのに対し、訪問ヘルパーは15.53。つまり、15社が求人しても、集まるのはようやく1人なのだ。結果、訪問介護事業所には若手が定着しないため、高齢化の一途を辿っており、4人に1人が65歳以上、平均年齢も54.7歳なのだ。高齢者でも活躍できる職場といえば聞こえはいいが、実際は「辞めたい」と言われても、人材不足のために慰留しているケースもあり、80代でも現役というのは珍しくない業界だ。静岡県の訪問介護事業所『てんまるっと』の村松幸男さんは、高齢者だからこそのメリットにも目を向けている。「たしかに杖をついているヘルパーが、杖をついていない利用者の訪問介護をしているケースもあります。うちでは84歳のヘルパーが最高齢です。1日100kmくらい車移動をするので、体力的にきつい部分もありますが、利用者の信頼を得ています。やはり高齢者の気持ちは高齢者がわかる。そのため、60歳以上のヘルパーを募集しています」使命感を持って介護現場に臨んでいるが、やはり訪問介護の経営は厳しいという。「介護保険だけでは収益を上げることは難しいので、介護保険外のオリジナルサービスを組み入れるなどして工夫しています。訪問介護を始めて3年ですが、まだ赤字が続いているためです」(村松さん)■介護離職する人の数は年間10万人と増えて真面目に働く業者が、経営難に直面しているのだ。東京商工リサーチの1月17日の発表によると、2023年、《「訪問介護事業者」の倒産は過去最多を大幅に上回る67件に達した》。その大半が小規模事業者だという。前出の辻本さんが語る。「世田谷区で調査したところ、訪問介護事業者の7割が、危機に直面している20人以下の小規模事業者でした。すでに60代、70代のヘルパーに支えられているため、若い人が入らず、このまま高齢化が進めば10年後には生き残れるのかどうか……」その影響は、私たち家族の在宅介護に及ぶのだ。「訪問介護は人材不足で、都内であっても一人の利用者を一つの事業所だけで見ることは難しい状況です。私はケアマネをしていますが、午前にA事業所、午後にB事業所と、どうやって人材を集めるのかが腕の見せどころとなっています。当然、希望の日時にサービスを入れることは難しく、利用者の施設入所や死亡によってサービスが空くのを待つこともあります。ほとんどの事業所で新規の利用者を受け入れることは難しくなっています。介護報酬が削減され、訪問介護が崩壊すれば、状況はますます悪化し、家族の負担が増すことになります」(辻本さん)ヘルパーは呼んでも来ない、なかなか予約が取れない、おむつや食事など、いままで訪問介護に頼っていた多くの生活支援なども、介護する家族にのしかかる。介護離職する人の数は年間10万人と増えている。在宅介護のため働きに行けなくなり、「破産」する家庭が急増することにーー。介護者や家族の悲痛な叫びを、国はどのように聞くのか。
2024年02月29日皆さんは、パートナーの言動に衝撃を受けたことはありますか?今回は「妻の看病に報酬を求める夫」にまつわる物語とユーザーからの声を紹介します。(CoordiSnap編集部)交通事故を起こしてしまい…疲労からきた不注意で、交通事故を起こしてしまった主人公。そのことを知った夫は、体調管理ができていないと主人公を責めました。心配すらしてくれない夫に、主人公はうんざりしてしまいます。さらに夫は「俺に報酬はあるんだろうな?」と言い出して…。報酬とは…出典:Youtube「Lineドラマ」意味がわからず「は?」と聞き返した主人公。すると夫は、看病にかかる時間に対して報酬を払えと要求してきたのです。あまりにひどい言葉に主人公は「頭おかしいの?」と呆れてしまいます。結局夫は、一度も主人公のお見舞いに来てくれませんでした。それから1ヶ月後、夫からなぜか「もっと長く入院してもいいよ」と連絡がきたことに、主人公は困惑するのでした。読者の感想療養中の主人公に対して、ひどい言葉をぶつける夫に呆れてしまいました。夫からそんな風に言われた主人公は、とても傷ついたと思います。(20代/女性)入院中の家族の看病に報酬を要求するなんて信じられません…。主人公に「もっと長く入院してもいい」と言う夫の発言は、何だか怪しいなと思ってしまいました。(40代/女性)
2024年02月27日株式会社JMDC(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:野口 亮、以下「JMDC」)は、三菱UFJ信託銀行株式会社(以下「三菱UFJ信託銀行」)と協働し、JMDCが開発した、健康診断結果からあなたのカラダは何歳相当なのかを統計的に判定し、健康状態をわかりやすく理解するための指標である「健康年齢」および健康記事コンテンツを活用し、従業員の健康意識向上と健康状態改善に向けた行動変容を促進する、健康増進支援サービスの実証実験を、三菱UFJ信託銀行従業員向けに実施します。JMDCは、民間医療データベースとしては国内最大級の医療ビッグデータである「JMDC Claims Database」を構築しており、そこには累積1,700万人分のレセプトデータが含まれています。このデータベースに基づいて開発された「健康年齢」や、利用者の健康診断結果に応じて最適な内容を提示する健康記事コンテンツは、これまでも健康増進に関わる様々な取り組みにおいて活用されています。三菱UFJ信託銀行は、「お客さまの企業価値向上」のためのコンサルティング&ソリューションの一環として、企業従業員のウェルビーイング向上に資するサービスの開発を推進しています。今般、JMDCが提供する「健康年齢」および健康記事コンテンツを、三菱UFJ信託銀行従業員向けアプリ「Kakehashiアプリ」に導入し、同コンテンツが従業員の健康意識の変化や行動変容に与える効果を検証します。その結果は、企業の人的資本経営を支援するサービス企画・開発のために活用される予定です。アプリ画面イメージ1アプリ画面イメージ2アプリ画面イメージ3■三菱UFJ信託銀行 受託財産企画部 調査役 土肥 彩佳 コメント「忙しい毎日の中で後回しになりがちな自分の健康状態について、健康年齢をきっかけに立ち止まって確認し、健康記事コンテンツでヘルスリテラシーを高め、改善の一歩を踏み出すことの後押しをしたいと考えています。当社の従業員向けアプリに実装することで、健康関連の会社施策への関心・理解につながり、ひいては、当社従業員の健康状態の改善やウェルビーイングの向上につながることを期待しています。今般の実証実験が当社のお客さま向けのサービス開発および展開に向けた、有用な示唆となることも期待しています。」JMDCは、今後もヘルスケアデータ拡充と、解析力を活かしたヘルスケアソリューションの拡大を進め、健康増進施策の推進に貢献してまいります。【三菱UFJ信託銀行株式会社について】三菱UFJ信託銀行は、三菱UFJフィナンシャル・グループの中核企業として、銀行業務に加えて資産運用・管理、不動産、証券代行、相続関連業務など、幅広く業務を展開しています。「『安心・豊かな社会』を創り出す信託銀行~社会・お客さまの課題を解決できるプロフェッショナル集団」を目指す姿として掲げ、お客さまや社会の信頼とご期待にお応えできる商品・サービスの提供に取り組んでいきます。URL: 【株式会社JMDCについて】医療ビッグデータ業界のパイオニアとして2002年に設立。独自の匿名化処理技術とデータ分析集計技術を有しています。9億8,500万件以上のレセプトデータと4,900万件以上の健診データ(2023年3月時点)の分析に基づく保険者向け保健事業支援、医薬品の安全性評価や医療経済分析などの情報サービスを展開しています。また、健康度の単一指標(健康年齢)や健康増進を目的としたWebサービス(Pep Up)など、医療データと解析力で健康社会の実現に取り組んでいます。URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月06日自動車保険の保険金不正請求問題が問題視されている中古車販売大手「ビッグモーター」。社長ら役員が報酬を返上すると7月18日に発表されたが、火に油を注ぐ事態となっている。この件については、1月に特別調査委員会が設置され、調査委は6月までに報告書をまとめてビッグモーターに提出。そこには全国に33あった整備工場の全てで、事故車修理費用の水増し請求の疑いがあったと綴られている。「例えばビッグモーター側は顧客の車の修理を行う際に、わざと車を傷付けるなどして修理費用を水増し。そして、損害保険会社に不正に保険金を請求していたといいます。同社は『作業員のミスなどによるもの』などと主張していましたが、調査委は同社の役員らが各工場に過度な営業ノルマを課していたことで、現場のスタッフが水増し請求に手を出さざるを得ないような状況にしていたと指摘しました。また調査委は報告書の内容を都合よく改変することがないよう告げていたものの、ビッグモーターは一部内容を変えたバージョンを取引のあった損保に提出。『もはや自浄作用の見込みはない』と呆れる声も聞こえてきます」(全国紙記者)そんななか同社のトップである役員らが報酬を返上すると18日に明らかとなった。兼重宏行社長は報酬全額を1年間返上し、副社長や専務らも報酬の10~50%を3ヵ月間返上することになったという。しかし組織的な不正行為を働いたにも関わらず、給与返上だけで“罪滅し”となるだろうか?そのためネットでは、非難の声がこう上がっている。《あれだけ散々顧客を裏切ったり不正をしているにも関わらず社長報酬がたったの1年間返上って?顧客の愛車だった車を営業利益確保のためにわざと傷をつけていたにも関わらず》《消費者を相手にする大企業の幹部がこの程度の事で許してもらえると考えている様であれば、この企業は即刻退場だろう。表向きは保険金不正だが、この会社の病巣は善良な消費者を長年に亘り、己が利益のために裏切り、その利益を害してきた事だ》《やったことに対してこれでは全く釣り合わない。人の車を傷つけて修理費をだまし取るようなことをしていたのだから、器物損壊や詐欺行為だろう》《社長の報酬を1年カットとかそんな程度の話じゃないでしょうこれは。会社が潰れても何ら不思議じゃないレベルの事件だと思う》《車業界の恥、上の人間クビにすべき》
2023年07月19日株式会社トムス・エンタテインメント(本社:東京都中野区 代表取締役社長:竹崎忠)は、2023年4月より新報酬制度を導入いたします。具体的には、前払割増賃金の廃止や賞与の一部組込みなどにより、年収における基本給の比率を高めることで、既存従業員の基本給を平均約30%程度アップさせる方針です。新報酬制度により新卒初任給は21万円から約24%アップの26万円となります。当社では、日本アニメ産業の持続的発展を目指し、アニメの制作環境やアニメビジネスの構造的問題などさまざまな課題の解決に取り組むとともに、これから入社する方も含め、社員が高い意欲で仕事に取り組める環境づくりを進めています。その一環として、新報酬制度を通じ、従業員の収入をより安定させるとともに、採用競争力の強化を目指します。【会社概要】会社名 : 株式会社トムス・エンタテインメント代表者 : 代表取締役社長 竹崎忠本社所在地: 〒164-0001 東京都中野区中野3丁目31番1号設立 : 1946年10月事業内容 : アニメーション作品の企画・制作・販売・配給および輸出入URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月03日妻夫木聡主演の日曜劇場「Get Ready!」最終回が3月12日放送。“エース”が手にした報酬の“行き先”に「その為に金を稼いでたのか…」「ツンデレの権化かよ」などの反応多数。謎の運び屋役で再登場した鈴木亮平にも「存在感すごい」などの声が上がっている。超人的なオペ技術と法外な治療費でどんな手術も請け負う闇医者チーム“仮面ドクターズ”の活躍を描いてきた本作。かつて少女を救えなかったことを悔やみながら、仮面ドクターズの執刀医=通称“エース”として患者を救う波佐間永介=エースを妻夫木さんが演じた。また仮面ドクターズで患者との交渉役を務めた下山田譲=ジョーカーには藤原竜也。オペナースを担当する依田沙姫=クイーンには松下奈緒。若き天才ハッカーの白瀬剛人=スペードには日向亘。仮面ドクターズに患者を奪われてきた千代田医科大学附属病院の染谷慈恩には一ノ瀬颯。エースの作るケーキのファンである嶋崎水面には當真あみ。仮面ドクターズを追う警察側のトップとなる副総監の高城秀和に沢村一樹といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ジョーカーが不在の仮面ドクターズに、幼い娘・結衣(小田愛結)を救ってほしいという母親(徳永えり)からの依頼が来る。しかしクイーンやスペードは警察の罠かもしれないとして依頼を断ろうとするが、エースは承諾。1人で母親の家に向かってしまう。自宅に乗り込むとそこには予定外に早く退院した結衣の姿が。結衣に語りかけるエースだが、13年前に救えなかった少女・青葉(志水心音)と患者を重ねてしまい手の震えが止まらなくなる。一方、警察も結衣の周辺を警戒するが、クイーンとスペードは謎の運び屋(鈴木亮平)が運転するタクシーで結衣と母親を連れ出す…というのが今回のストーリー。3話でも登場した鈴木さん演じる謎の運び屋に「鈴木亮平さんの存在感すごいなぁ わくわくする」「悪そうな鈴木亮平、実は結構好き」「サングラス+スーツ+運転の鈴木亮平くんの破壊力」などの反応が続々、ネットが沸きあがる。一方、単独で行動するエースは、かつて自分が救えなかった青葉の母親と再会。彼女は青葉が亡くなったあと臓器移植を希望する子どもたちを支援するNPO法人で活動しているが、毎年青葉の命日に多額の寄付があると話す…。「その為に金を稼いでたのか…」「そっか、多額の報酬はぜんぶ…」「ツンデレの権化かよエース」等々、エースが法外な治療費を要求する理由にも多くの視聴者が反応。結衣の手術が始まる一方、譲は仲間たちを救うため高城に取引を持ちかける。それは日本国自体を相手にした壮大なスケールのもので、エースは海外の要人の手術を行うことになり、譲は逮捕されるが他の仮面ドクターズたちは免責される…という展開になった。「国と交渉…!!最後の最後で大物を相手にしたなあ…!!」「ジョーカー土壇場にすげぇ交渉してやがる…」「ジョーカー自分を犠牲にして、凄い取引するな」など、ジョーカー最後の交渉にも感嘆の声が上がっている。(笠緒)
2023年03月13日NISA(少額投資非課税制度)が、大きく変わろうとしている。NISAは、株式や投資信託などの運用で生まれた利益が非課税となる制度。現在はおもに、年間120万円までの投資による利益が5年間非課税となる「一般NISA」と、年間40万円までの積立投資による運用益が20年間非課税の「つみたてNISA」がある。「NISA改革の柱は3つあります。(1)現在期限付きのNISA制度を恒久化すること。(2)5年、20年といった非課税期間の無期限化。(3)非課税で投資できる上限額の引き上げです(下記の表参照)」そう話すのは『全面改訂第3版ほったらかし投資術』(朝日新聞出版)の共著者で、資産運用が専門の経済評論家、山崎元さんだ。国は働いて得る所得とは別に、資産運用による所得を倍増させようと「資産所得倍増プラン」を推進し、投資人口や投資額の倍増を目指している。そのためNISAを5年間で、現在の1700万口座から3400万口座に、投資額を28兆円から56兆円に倍増させる目標を掲げた。私たちのNISA投資は、何が変わるのだろう。「今は非課税期間が終わるときに、NISAで運用している投資商品を、運用益が20%課税される一般の投資口座に移すか、投資商品を解約して現金化するかなどの判断や手続きが必要です。しかし、プランどおり制度の恒久化、非課税期間の無期限化が実行されたら、思い悩む必要はありません。ずっと非課税で長期投資ができるようになります」(山崎さん・以下同)NISAとよく比較されるiDeCo(個人型確定拠出年金)も変わるのだろうか。「iDeCoは自分で運用する金額や方法を決め、自分で作る年金制度です。原則60歳まで引き出せませんが、NISAと同様、運用中の利益の非課税に加え、毎月の掛金が全額控除されて税金が安くなり、60歳以降にお金を受け取る際も税の優遇措置があります。現在iDeCo加入の上限年齢は65歳ですが、今後は70歳まで引き上げるのが国の方針です。ただ改正の手続きは’24年以降です」変わっていくNISAやiDeCoを私たちはどう使えばいい?「NISAやiDeCoは“お金の置き場”です。自分に有利な置き場選びと、運用する金融商品選びを、分けて考えるとわかりやすいと思います」山崎さんいわく、お金の置き場を決めるのは所得の有無だという。所得とは、会社員なら収入から給与所得控除などを引いた額で、自営業などは売り上げから必要経費などを引いた額だ。所得があり所得税などを払う人は、iDeCoに加入すれば、掛金が控除されるので節税になる。たとえば年収550万円、所得400万円の人がiDeCo口座で毎月2万円の積立投資をした場合、年間の掛金は24万円だが、払うべき税金が年7万2千円安くなる。「iDeCoは掛金控除による節税が大きなメリットなので、所得がある人はiDeCoから活用し、さらに余裕があればNISAを使いましょう」いっぽう、配偶者の扶養の範囲、いわゆる“103万円の壁”の範囲で働く人などは、収入はあっても給与所得控除などを引くと所得はゼロだ。「所得がゼロだと所得税などを払わないので、iDeCoに加入しても節税メリットがありません。それなら原則60歳まで引き出せないiDeCoより、自由度の高いNISAを使うといいでしょう」■月2万円、利回りが3%の積立投資を10年続けると、約280万円、老後資金が増えるこうしてお金の置き場が決まったら、次は中身だ。投資商品はどう選べばいいのだろう。「投資商品を選ぶポイントは2つあります。(1)『日本を含む全世界型』など、幅広く分配投資されている投資信託で、(2)なにより手数料が安いことです」投資信託の手数料は3種類ある。1つ目は「購入時手数料」だが、最近はネット証券を中心に「ノーロード」と呼ばれる購入時手数料が無料の投資信託が多い。2つ目は解約時にかかる「信託財産留保額」だが、こちらも無料のものが増えてきた。問題は3つ目、投資信託の保有中ずっとかかる「信託報酬」だ。山崎さんは年率0.25%以下がよいという。「投資信託には、アメリカのS&P500指数など株価指数に連動して機械的に値動きする『インデックス投信』と、投資のプロが高利回りを目指して運用する『アクティブ投信』があります。両者を比べると、手数料はインデックス投信が安く、実は利回りも平均するとインデックス投信のほうがいい。これは世界中の調査結果を見ると明らかです。加えて、よいアクティブ投信を見極める方法もありません。だから私たちは、前出のポイントに従ってインデックス投信を選ぶほうがいいのです。そして、あとは、ほったらかしておくだけでいい。世界情勢を見て売買するなど考えなくていいのです」山崎さんのおすすめ銘柄3つは表のとおり。自分のiDeCoやNISA口座のある金融機関で取り扱いがあるか、探してみては。たとえばつみたてNISAで月2万円、利回りが3%の積立投資を10年続けると、元本240万円に運用益約40万円が加わり約280万円になる。おすすめ銘柄ならもっと高利回りが期待できるだろう。きちんと選んでほったらかすだけなら、投資は意外と簡単かも。おすすめ銘柄で安心老後を支える“ほったらかし投資”を始めよう。
2022年12月09日『ケース別 相続で困らないための家族信託超基本』2022年6月14日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は島本広幸 監修、エッサム 著『ケース別 相続で困らないための家族信託 超基本』 を2022年6月14日(火)に刊行いたします。本当に使える! 認知症、資産・事業継承への有効対策、大公開家族信託は2007年に作られた比較的新しい制度で、財産をわたす側にとって自分の意向が反映されやすい制度として注目されており、認知症対策はもちろん、資産承継対策、事業承継対策として活用されています。現状は、遺言と併用されたり、相続税に関連して税務的なところに注意が必要な上に、金融機関とのやり取りも発生します。本書では18の事例ケースをもとにマンガと図解を交えながら「家族信託」の基本からその活用方法について、手取り足取り初心者でもわかるように解説しています。こんな入門書が欲しかった! マンガと図解で、ゼロから学ぶ!まず、この1冊から始めよう。一夜漬けでも理解できる!家族信託は自分の財産を管理・処分する「最後の手段」※以下、本書より一部抜粋要約《本書あらすじ》登山部のメンバーである、洋子、和子、勇、健一はそれぞれ相続や財産についての悩みを抱えている。◆洋子(54)は母親が認知症になる前に家を相続したいと考えていた。(第3章)◆和子(76)は先祖代々引き継いできた土地を、息子の嫁には渡したくないと考えている。(第4章)◆勇(73)は自社株を息子に相続したいと考えていたが、まだ息子が経営者としては未熟なため息子を育てながら相続したいと思っている。(第5章)◆健一(50)は収益不動産を兄弟で共有して持たされているため、売却などができずに悩んでいた。(第6章)彼らが悩みを相談していると、カバンから出てきたコテツという喋る猫があらわれる。その猫が家族信託に詳しかったため、彼らの悩みを解決する家族信託の制度を解説していく。巻頭マンガ「家族信託」って何だ?本書の3大特徴特徴❶ 事例で理解する本書の3章以降では18の相談事例を交えながら具体的に解説。本書で紹介するケース例3章認知症対策としての家族信託ケース1母親の判断能力低下後の生活に備えたい。ケース2父親の金融資産の凍結が心配。4章資産承継対策としての家族信託ケース5息子の嫁には土地を渡したくない。ケース6共有財産にならない形で承継したい。…5章事業承継対策としての家族信託ケース9長男に株式を承継したい。ケース10会社の後継者を育てながら株式を承継したい。…6章家族信託に関わる税金と優遇制度ケース12父親から母親に居住権を移したい。ケース13長女に居住用住宅を相続したい。…7章気になる疑問を解決しようケース16受託者の悪質行為を防止したい。…ケース18受託者が亡くなるとどうなる?特徴❷ 事例でのスキーム図がユニークスキーム図他の書籍では、家系図などは「縦」型で解説されるケースが多いが、本書では独自の「横」型の信託スキーム図で紹介。そのため委託者・受託者・受益者の関係性がよりわかりやすくなっている。特徴❸ 信託契約の終了まで解説他の書籍ではほとんど扱われていない「信託の終了」まで丁寧に紹介。しかもスキーム図のなかで説明しているため、家族信託の全体像がつかみやすい!書籍情報表紙タイトル:ケース別 相続で困らないための家族信託 超基本監修者:島本広幸編集協力者:円満相続を応援する士業の会著者:エッサムページ数:198ページ価格:1,760円(10%税込)発行日:2022年6月14日ISBN:978-4-86667-365-3 amazon: 楽天: 目次1章家族信託の基礎知識2章家族信託で知っておきたいこと3章認知症対策としての家族信託4章資産承継対策としての家族信託5章事業承継対策としての家族信託6章家族信託に関わる税金と優遇制度7章気になる疑問を解決しよう監修者・著者プロフィール監修者:島本広幸(しまもと・ひろゆき)税理士、宅地建物取引士、建設業経理事務士1級、ファイナンシャルプランナー。1966年和歌山県出身。バブル期に㈱第一勧業銀行(現・㈱みずほ銀行)に入行。入行後、個人営業から始まり法人渉外担当、債権回収、審査部審査、営業(融資渉外)課長、事業承継・組織再編コンサルティング部門の上席部長代理などを歴任。運用、融資(個人ローン含む)、債権回収から事業承継までの幅広い銀行業務に精通。2015年1月みずほ信託銀行㈱コンサルティング部を最後に退職。2015年2月税理士登録(東京税理士会)。現在、税理士法人ベリーベスト所属税理士、㈱ポラリス代表取締役社長。著者:エッサム昭和38 年(1963 年)の創業以来、一貫して会計事務所及び企業の合理化の手段を提供する事業展開を続けております。社是である「信頼」を目に見える形の商品・サービスにし、お客様の業務向上に役立てていただくことで、社会の繁栄に貢献します。【報道関係各位】『ケース別 相続で困らないための家族信託超基本』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月10日睡眠に着目したプログラム2022年1月5日、NTT PARAVITA株式会社が、睡眠に着目した成果報酬型ダイエットプログラム「ねむりのジム」を、従業員向け特定保健指導プログラムとして提供開始した。「ねむりのジム」は、専用のセンサーとアプリで日々の睡眠と歩数を計測し、睡眠8時間や歩数1万歩といった日々の目標を達成すると、成果報酬として入浴剤やホットアイマスク、糖質オフの食品や家族で行ける体験チケットなどのギフトが自宅に届くというプログラムだ。睡眠不足は肥満に繋がるという研究結果に着目し、歩いて寝るだけのシンプルな内容で、無理せずモチベーションを持って気軽にダイエットに取り組むことができる。成果報酬でモチベーション維持「ねむりのジム」は「メタボ健診」で「積極的支援」「動機付け支援」と判定された者に対して行われる特定保健指導の「モデル実施」の一環として、従業員の健康増進を図りたい企業や保険組合様向けに提供される特定保健指導プログラムだ。これまでの保健指導は利用率・実施率ともに低く、これを解消するため、シンプルな内容によりハードルを下げ、自宅に届くギフトを家族も喜ぶものにすることで、周囲からの応援も受けやすくなり継続モチベーションを刺激。NTT PARAVITAとNTT西日本で実施したNTT西日本グループ内でのフィールド実証では、参加した46名のうち約8割が減量に成功し、高い目標達成が期待できる結果となった。(画像はプレスリリースより)【参考】※ねむりのジムサービスWebページ
2022年01月11日フィリピンで弁護士をしているノエル・アレン・ボーズさんがFacebookに投稿した写真に反響が上がっています。ノエルさんはこの日、ある依頼人のために裁判所での公聴会に出席していました。その公聴会が終わった後、依頼人からこう打ち明けられたのです。「先生、実は今日来ていただいたぶんのお金を払うことができないのです。前回のぶんのお支払いだけでいいでしょうか?」一般的に弁護士費用は安くはありません。それでもこの依頼人は、どうしてもノエルさんの弁護が必要だったのでしょう。事情を理解したノエルさんは「それでいいですよ。構いません」と答えます。すると依頼人は「先生、ありがとうございます!」といい、ノエルさんに『弁護士費用』を手渡します。ところがそれを受け取ったノエルさんは絶句。なぜなら、依頼人が手渡したのはお金ではなく、カニだったのです。Pagkatapos ng isang hearing sa malayong korte.Client: "Atty. Wala akong pambayad ng appearance fee mo. Pwede po ba...Posted by Noel Allen Bose on Tuesday, June 15, 2021Pagkatapos ng isang hearing sa malayong korte.Client: "Atty. Wala akong pambayad ng appearance fee mo. Pwede po ba...Posted by Noel Allen Bose on Tuesday, June 15, 2021裁判所の前で、もらった『報酬』を手に持つノエルさん。マスクの下で、ほほ笑んでいるのが分かりますね。この投稿を見た人たちは大笑い!10万件を超える『いいね』が集まり、ノエルさんの対応に称賛の声が上がりました。・なんておいしそうな弁護士費用だ!・どうしたらあなたのような素晴らしい人になれるの?・最高の弁護士でいてくれてありがとう。なお、ノエルさんはこのカニを茹でて、おいしく食べたそうです。Posted by Noel Allen Bose on Wednesday, June 16, 2021Posted by Noel Allen Bose on Wednesday, June 16, 2021自分の投稿に大きな反響があったことに対して、ノエルさんはこうつづっています。カニはお腹を満たしてくれますが、それ以上にあなた方のリアクションは心が温かくなりました。どうもありがとう!また、政府や個人で働くすべての弁護士に感謝したい。彼らは自分の仕事や挑戦について投稿することは滅多にありませんが、とても勤勉で、仲間のフィリピン人を助けるという約束に専念しているのです。Noel Allen Boseーより引用(和訳)誰かとの間で解決しなければならない問題が起きた時、どうしても弁護士が必要になることもあるでしょう。しかし、高い弁護士費用が払えない人もいるはずです。「たとえお金がもらえなくても、目の前で困っている人を助けてあげたい」という正義感と優しさにあふれたノエルさん。彼はきっとこれからも弁護士として多くの人たちを救っていくことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年06月30日トヨタ自動車が6月24日公表した、2021年3月期の有価証券報告書によると、豊田章男社長(65)の役員報酬は前年の4億4,900万円から1.6%減の4億4,200万円だった。コロナ禍による営業利益の減益などが影響し、4年ぶりに減少した。同社役員で報酬が最も多かったのは、昨年6月に取締役を退任したディディエ・ルロワ氏で、前年比17.1%増の14億5,100万円だ。1億円を超えたのは、豊田社長、ルロワ氏を含めて7人だった。とはいえ、日本株では2位のソフトバンクグループの14兆円におよそ2倍の差をつけ、株式の時価総額では30兆円と日本一。トヨタの22年3月期の連結営業利益は会社予想が前期比14%増の2兆5千億円と、コロナ禍をものともしない勢いだ。そんな企業のトップらしからぬ報酬額に、「安すぎでは」という声が上がっている。なかには、年間10億円以上の報酬を受け取りながら、巨額の役員報酬を開示しなかったとされる事件を起こした日産自動車の元会長・カルロス・ゴーン被告と比べる声も……。《売上30兆円で経済を回す企業のトップとしては安いなぁ》《世界有数の企業の社長の報酬にしては、配当収入があるにせよ、少な過ぎる》《多額だけど対利益なら、もっと貰っててもおかしくないよな…》《日産とどうしてここまで違うのだろうか》《日産の社員、関係会社の人たちは悔しいだろうな》実は、豊田章男社長の役員報酬が“安すぎる”という指摘は以前からあった。2018年12月、元大リーガーのイチロー(47)が、豊田社長らとの鼎談のなかで、こう話していた。「給料、安くないですか?30億円くらいもらってくださいよ」こう迫ったイチローに豊田社長は「“燃費のいい社長”と言われています」と返し、「ひとりでやっているわけじゃないんですよ、私は。責任はたぶん、ひとりで取るんでしょうが、その“責任代”は、多くの人が納得できる金額であってほしい。その額は、今のところわからないんですよ」と語っていた。さらに、24日に開示した有価証券報告書には、ウーブン・プラネット・ホールディングスというソフトウェアや自動運転技術の開発などを行う子会社に、豊田社長が私財を50億円投じるという記載が話題を呼んでいる。トヨタ自動車の創業家一族の生まれで、同社を率いる章男氏が社長に就いてから12年。日本一の企業トップがやることは、やはりひと味ちがう――。
2021年06月25日今年’21年は、3年に1度の「介護報酬」を改定する年です。介護報酬とは介護サービスの料金のこと。身体介護が何分でいくらと、国が定めている。4月からの改定に向けて、新しい料金体系が固まってきた介護報酬について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。■政府は、介護報酬の公費負担増やすべき今回の改定では、介護サービス費全体を0.7%引き上げます。たとえばデイサービス(通所介護)は、1回約100円上がります。ただ多くの利用者が1割負担なので、「1カ月分で数百円上がる」という方が多いでしょう(所得によって2割負担、3割負担の方も)。今回のポイントは、床ずれの予防やおむつ使用がなくなるなど身体状態の改善に、介護報酬がつくようになったことです。そもそも介護報酬は、介護の手がかかったときに料金が発生します。そのため大変な労力をかけ自立を支援しても、たとえばおむつがはずれ、自分でトイレに行き、用が足せるようになると、排せつの介助に対する介護報酬はなくなり、結果的に介護業者の利益を減らしてしまいます。これが自立支援を阻んでいるのではと問題視されていました。3年前の改定で、おむつをはずすためのケアに介護報酬が設定され、今回はもう一歩進めて、おむつがはずれたなどの成果に料金加算が認められました。介護の重度化を防ぎ、自立支援に力を注ぐきっかけになってほしいと思います。またコロナ禍で、介護業者はかなり疲弊していると思います。そこで、新型コロナウイルスの対策費として、4〜9月の期間限定で、すべての基本料金に0.1%上乗せします。現場のご苦労を思うと、私は足りないくらいだと思います。こうした介護報酬は、介護サービスを受けた方の支払額に反映されるだけでなく、介護業界で働く方の給料にも影響します。介護保険サービスを行う事業者は、介護報酬が上がれば収入が増えますから、職員の給料を増やす余裕が生まれるでしょう。慢性的な人手不足の介護業界で働く方を増やすため、またコロナ禍のいま働く方の給料アップのためにも、介護報酬の引き上げは必要だと思います。介護報酬は、利用者が1〜3割を負担しますが、残りは公費(税金)と介護保険でほぼ折半しています。国全体の介護費は、介護保険制度が始まった’00年には約3兆6,000億円でしたが、’20年度予算は約12兆4,000億円とほぼ3倍。’25年には団塊の世代が後期高齢者になり、膨らんでいくでしょう。それにつれて、私たちが負担する介護保険料も上がっていますが、消費税率も引き上げたのですから介護報酬は公費負担を増やすなどして対応していただきたい。’20年度の第3次補正予算には、約1兆円ものGo To トラベル事業費が組み込まれましたが、正しい税金の使い道なのでしょうか。税金のムダを改め、介護や医療などの社会保障を充実させるよう努めていただきたいものです。「女性自身」2021年2月23日号 掲載
2021年02月12日会社の役員報酬をどれくらいにするか、悩んでいる中小企業経営者も多くいるのではないでしょうか。役員報酬は、従業員の給料と違い、会社法や税法でさまざま制限が設けられています。今回は役員報酬を決める際の判断基準や相場について解説していきます。役員とは?2019年(令和元年)民間企業における役員報酬(給与)調査上記の調査は上場会社や大会社も含まれています。中小企業はオーナー兼社長である場合が多く、事業規模も小さいため、上記の平均報酬をそのまま参考にすることは難しいでしょう。役員報酬の目安役員報酬を決める判断基準として、年収として必要な水準を決めるケースと、会社の目標とする売上高利益率などの指標から決めるケースがあります。(1)必要な年収・給料から役員報酬を決定する場合役員報酬の決め方として、役員個人が生活に必要とする資金から決定する方法が考えられます。そこで気を付けなければならないのが税金です。役員報酬に課せられる所得税は給与所得に該当し、累進課税で最大税率45%となります、一方の、法人所得(当期純利益)に課せられる法人税の実効税率は約30%です。所得税率の速算表によると、課税所得が900万円を超えた場合、法人税よりも税負担が重くなることがわかります。オーナー社長の場合は役員報酬を自由に決めることができますが、報酬を高くして税負担を大きくするか、会社に財産を残して税負担を軽くするか、バランスを考えて報酬額を決定しなければなりません。(2)目標とする売上高利益率をベースとして役員報酬を決定する場合会社は一般的に事業計画を策定し、それを目標に事業を行うことで軌道に乗せることができます。この事業計画の目標値として、維持すべき売上高利益率という経営指標があり、以下の算式で表すことができます。売上高利益率 = 営業利益 ÷ 売上高つまり、目標とする売上高利益率が5%であったとすると、これを達成することができる範囲を役員報酬の目安とすることができます。(3)ROAから役員報酬を決定する場合役員報酬が最適かどうかは、ROA(総資本利益率)を判断基準の1つとすることができます。ROAとは、事業に投下されている総資産からどれだけの利益が得られたのかを示す指標で、事業の収益性・効率性を示す指標でもあります。ROAの以下の計算式で求められます。ROA(総資本利益率) = 営業利益 ÷ 総資本(※営業利益については経常利益を使うこともあります。)ROAは一般的に、5%以上あれば優良企業といわれています。役員報酬を多くもらいすぎているとROAは低くなり、経営という視点でいえば、優良企業とは見られない可能性もあります。あくまでもひとつの考え方ですので、参考程度に知っておきましょう。中小企業における役員報酬の決め方の実態会社法上、役員報酬は株主総会において決めることとされています。しかし、多くの中小企業はオーナー兼社長である場合が多く、役員報酬の決め方に社内規定のようなものもありません。したがって、会社のオーナーは自身の役員報酬の金額を自由に決めることができ、対外的にも決算書などの開示義務もないので、上場会社のような株主総会での承認も必要ありません。このような事情もあり、ほとんどの中小企業経営者は、法人税と所得税の税負担のバランスを見ながら、独断で役員報酬の金額を決めているのが実態です。お金は会社に残すべきか?個人に残すべきか?社長個人にお金を残す場合と会社にお金を残す場合、いずれにおいてもメリット・デメリットがあります。[adsense_middle](1)会社にお金を残すケースメリット:財務体質の改善・設備投資の準備資金会社は急激な業績不振に陥ることも考えられます。そのようないざという場合に備えて、会社の自己資本を強固なものにしておくべきです。そのため、役員報酬を低く設定し、会社にお金を残したほうが財務体質はよくなります。また、事業拡大のために設備投資を考えている場合も、ある程度会社にお金を残しておかなければならないといえるでしょう。デメリット:「役員貸付金」は融資審査でマイナス評価となる仮に、役員報酬を低く設定して生活費が足りなくなった場合は、会社から「役員貸付金」としてお金を借りることになります。役員貸付金は決算書に計上され、あまりに多額だと、たとえば銀行融資の審査の際に問題となり借入できない可能性があります。役員貸付金は実質返済されないお金とみなされて、マイナス評価につながる可能性がありますので注意が必要です。(2)社長個人にお金を残すケースメリット①:自由に使えるお金である会社にお金を残した場合と比較して、社長個人にお金を残す場合の最大のメリットは、「自由に使えるお金である」という点にあります。当然ですが、会社のお金は社長の私用で自由に使うことはできません。それに対し、社長が役員報酬で受け取ったお金は自由に使うことができます。メリット②:「役員借入金」は実質「資本金」となるたとえば、会社が資金不足になった場合でも、一時的な補てんを目的として社長個人のお金を使うことができます。この補てんは、社長から会社への貸付となり、会社の決算書には「役員借入金」として計上されます。役員借入金は返済期日も督促もないお金で、実質会社の「資本金」とみなすことができます。事実、金融機関が融資の審査を行う際、役員借入金を資本金とみなしている金融機関もあります。このように、個人のお金はプライベートにはもちろん、会社用にも使うことができます。メリット③:役員報酬の金額は融資の審査基準でもある役員報酬の金額は銀行融資の際の審査基準となります。役員報酬が多いか・少ないかが問題ではなく、その役員報酬額で、社長がどの程度の生活水準であるかがポイントです。金融機関が会社に融資をする際、ほとんどのケースで社長が保証人となります。したがって、社長の個人財産がどの程度であるかは重要な審査ポイントになります。社長とその家族が、役員報酬から生活費としていくら使って、手元に残る余裕資金がいくらなのかということです。余裕資金が多ければ、審査においても個人資産が多くあると判断され有利に働くことになります。一方、役員報酬が低く生活資金としてほとんどが消費されていれば、手持ちの資産が少ないと判断され、マイナス評価となります。したがって、融資のことまで視野に入れるなら、役員報酬は高めに設定して社長の個人資産を多くしておくことも重要です。デメリット:事業承継の際にはリスクを伴うことも自社株の評価に影響する役員報酬の額は、事業承継の際にも影響します。役員報酬が低ければ、会社の自己資本は多くなります。自己資本が多い会社の自社株は、評価が高くなります。すなわち株価が高くなるということです。本来株価が高くなることはよいことですが、事業承継の際には大きなリスクとなりかねません。なぜなら、後継者は自社株を引き継ぐ際に、自社株を取得するために多額の資金を用意しなければならず、後継者にとって大きな負担となる場合があるためです。相続や贈与で引き継ぐ場合であっても多額の税金が発生します。株価が高いと自己資金でまかない切れない可能性があるのです。会社を引き継ぐために多額の借金をするのでは、その後の会社経営に大きな影響を及ぼすでしょう。このような事態を避けるため、会社に貯まった財産を放出し、株価を下げる必要があります。事業承継時の対策方法役員報酬を高く設定する上記の対策として、役員報酬が有効な手段となりえます。自分の役員報酬を高く設定し、徐々に会社から個人に財産を移行していくのです。また、後継者に対しても高めの役員報酬を設定し、事業承継の準備資金を用意しつつ、会社財産を減らすことも可能です。このように、役員報酬が低いままだと事業承継の際に大きなリスクを抱えていることになります。あえて役員報酬を高く設定することも、タイミングによっては必要となります。税務上の注意点ただし、事業承継のタイミングに合わせて役員報酬を短期間に一気に上げるのは、税務上問題となるので注意が必要です。税務調査で事業承継の際の納税を不当に免れるための臨時的昇給とみなされれば、役員報酬自体が不相当に高額と判断され、損金不算入になることも考えられます。事業承継は長期的に計画し実行しなければなりません。役員報酬の相場に関するまとめ今回は役員報酬の決め方について解説しました。役員報酬の相場は事業規模や事業のタイミングでも異なり、社長の事業戦略によっても変わってきます。役員報酬の決め方は、会社と個人のバランスが重要です。どちらかの手元資金の最大化を図るのではなく、全体の最大化を目的に役員報酬額を決定する必要があります。
2020年10月12日将来のために投資を始める場合、投資信託を検討するのではないでしょうか。投資信託は少額から分散投資ができ、運用をプロに任せられるので、初心者の方でも始めやすい金融商品です。しかし、適切な方法で運用しないと、思うように資産を増やすことはできません。投資信託で資産形成に取り組むなら、失敗してしまう理由や基礎知識を知っておくことが大切です。今回は、投資信託で失敗してしまう4つの理由と運用に成功するための基礎知識について解説します。損をしないために知っておきたい投資信託の基礎知識投資信託で失敗しないためには、投資を始める前に最低限押さえておきたいポイントがあります。ここでは、投資信託の基礎知識について確認していきましょう。投資信託の種類2020年7月現在、日本では約6,000本の投資信託が販売されており、大きくは以下の2種類に分けられます。インデックスファンドアクティブファンド投資信託で資産形成に取り組む場合、この2つの違いを理解しておくことが大切です。それぞれの特徴について説明します。インデックスファンドインデックスファンドとは、特定の指数(日経平均株価など)に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。たとえば、日経平均株価のインデックスファンドの場合、日経平均株価が上昇すると利益が出て、下落すると損失が発生します。インデックスファンドは目標とする指数に連動するように機械的に運用されるため、投資成果がわかりやすく、運用コストが低いのが特徴です。短期間で大きな利益は期待できませんが、長期保有することで市場平均の利益を得られます。アクティブファンドアクティブファンドとは、市場平均を超える投資成果を目指して運用される投資信託です。特定のテーマに関する銘柄に投資する「テーマ型」、毎月分配金が支払われる「毎月分配型」など、その種類は豊富です。アクティブファンドは、うまく運用できれば市場平均を超える利益を得られる一方で、運用コストは比較的高く、投資成果が市場平均を下回ることもあります。投資信託の運用コスト投資信託で運用を行う場合は、以下のコストがかかります。購入時手数料:投資信託を購入するときにかかる手数料信託報酬:投資信託の運用資産から日々差し引かれる管理費用信託財産留保額:投資信託を解約するときに運用資産から差し引かれる費用購入時手数料と信託財産留保額が無料のファンドもあります。信託報酬は運用資産の年率0.1~2.0%程度で、アクティブファンドよりインデックスファンドのほうが低い傾向にあります。運用コストによって投資成果は大きく変わってくるので、運用コストが低い投資信託を選ぶことが大切です。投資信託の税金投資信託の利益には税金が約20%かかるため、利益がそのまま手元に残るわけではありません。たとえば、投資信託で100万円の利益が出た場合、約20万円(100万円×約20%)課税され、手元に残る利益は約80万円(100万円‐約20万円)となります。ただし、投資信託には非課税制度が用意されており、うまく活用すれば手元に多くのお金を残せます。非課税制度については、後ほど詳しく説明します。初心者が投資信託で失敗してしまう4つの理由投資信託は資産形成で活用したい金融商品ですが、適切に運用しないと損をしてしまいます。投資信託で失敗してしまう主な理由は以下の4つです。資産形成に不向きな投資信託を選んでいる最初からまとまった金額を投資する自分のタイミングで売買する株価が下がるとすぐに解約してしまうそれぞれ詳しく説明します。資産形成に不向きな投資信託を選んでいる投資信託にはさまざまな種類がありますが、資産形成に適したファンドは限られます。たとえば、テーマ型や毎月分配型、アクティブファンドは運用コストが高く、運用効率が悪いため、資産形成には向きません。資産形成向きのファンドを選ばないと、資産を増やすのは難しくなります。金融機関から勧められて中身がわからないまま購入した場合や、販売ランキングを参考に何となく購入した場合などは、投資信託の選び方を間違えている可能性があります。最初からまとまった金額を投資する投資金額が大きくなるほど資産の増え方も大きくなる一方で、株価が下がったときの損失も大きくなります。最初からまとまった金額を投資すると、損失が発生したときに耐えられなくなる恐れがあります。状況によっては、投資信託の運用を続けられなくなるかもしれません。投資信託は少額から始めて、徐々に投資金額を増やしていくのが基本です。自分のタイミングで売買する株価が下がったときに投資信託を買い、株価が上がったときに売れば利益を得られます。しかし、言葉にするのは簡単でも、実践するのは難しいことです。株価がどう動くかは誰にも予測できないため、相場を見ながら自分のタイミングで売買して利益を得るのはプロでも簡単ではありません。個人が投資信託を運用する場合はあらかじめ取引ルールを決めて、機械的に売買することが大切です。株価が下がるとすぐに解約してしまう株価が下がるとすぐに解約してしまうのも、投資信託で失敗するパターンのひとつです。投資信託は元本保証ではなく、相場に応じて基準価額は変動するため、一時的には含み損が発生することもあります。投資信託で資産を増やすには長期間運用する必要があるので、短期間で解約すると失敗しやすくなります。投資信託で成功する人がやっていること投資信託で失敗する理由を4つ紹介しましたが、成功している人はどのように運用しているのでしょうか。ここでは、投資信託で成功する人がやっていることを紹介します。手元資金を十分に確保するネット証券を利用するインデックス投資を行う少額から投信積立を始める株価が暴落しても積み立てを続けるお金が必要になったときだけ解約する非課税制度を利用する[adsense_middle]手元資金を十分に確保する投資信託で運用を始める前に、まずは手元資金を十分に確保することが大切です。十分な手元資金があれば、投資信託で多少の含み損が発生しても、余裕をもって運用を続けられます。また、急にまとまったお金が必要になっても、投資信託を解約せずに済みます。投資を始める前に最低でも生活費3か月分、できれば6か月~1年分のお金を準備するのがおすすめです。借金をして投資を始めるのはリスクが高いので、絶対にやめましょう。ネット証券を利用する投資信託は銀行や証券会社の窓口でも購入できますが、ネット証券を利用するのがおすすめです。ネット証券は人件費がかからない分、手数料が安い投資信託を豊富に取り扱っています。また、窓口で不要なセールスをされる心配がなく、自分のペースで投資信託を比較・検討できるのもメリットです。インデックス投資を行う投資信託で成功している人は「インデックス投資」を行っています。インデックス投資とは、インデックスファンドを購入して長期保有する運用方法です。インデックスファンドは運用コストが低く、投資テーマが古くならないので、長期保有に最適です。ほぼ確実に市場平均の利益を得られますし、長く運用するほど複利効果による資産の増加も期待できます。ただし、インデックスファンドの中にも運用コストが高い商品はあるので、信託報酬が「年率0.2%未満」のファンドを選ぶといいでしょう。少額から投信積立を始める投信積立とは、投資信託を毎月一定額購入する投資方法のことです。投信積立の設定をすれば、証券会社が自動的に購入してくれるので、自分で購入タイミングを判断する必要がありません。投信積立は少額から始められ、ネット証券なら月100円から購入できます。まずは少額から積み立てを始めて、慣れてきたら少しずつ積立金額を増やしていくといいでしょう。株価が暴落しても積み立てを続ける株価が暴落すると、積み立てを続けるのが怖くなるかもしれません。しかし、投資信託で成功している人は、株価が暴落しても積み立てを続けています。株価の下落局面は、投資信託を安く買える絶好のチャンスです。株価の暴落局面で積み立てを続けることで平均取得単価が下がり、株価が上昇に転じたときに大きな利益を得られます。株価が暴落することがあっても、無理のない範囲で積み立てを続けましょう。お金が必要になったときだけ解約する投資信託を解約するタイミングを判断するのは、意外と難しいのではないでしょうか。「値上がりしたときに解約したい」と思うかもしれませんが、相場を読んで売買するのは簡単ではありません。「お金が必要になったときに必要な分だけ解約する」と決めておけば、解約タイミングの判断に迷うことはなくなります。相場を読もうとせず、投資信託はお金が必要になったタイミングで必要な分だけ解約することを心掛けましょう。非課税制度を利用する投資信託の運用では、以下2つの非課税制度が利用できます。つみたてNISAiDeCo(個人型確定拠出年金)非課税制度を利用すると投資信託の利益に税金がかからないので、多くのお金を手元に残せます。投資信託を購入するときは、非課税制度を優先的に利用しましょう。つみたてNISAとiDeCoの詳細は以下のとおりです。つみたてNISAつみたてNISAとは、投資信託による資産形成を支援するための制度です。年40万円までの非課税投資枠があり、20年間で最大800万円の投資まで非課税で運用できます。つみたてNISAは対象商品が決まっており、「購入時手数料ゼロ」「信託報酬は一定水準以下」など、金融庁が定めた基準をクリアした投資信託に限定されています。つみたてNISAは1人1口座のみ開設可能で、一般NISAとは併用できない点に注意が必要です。iDeCo(個人型確定拠出年金)iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、加入者が自分で掛金を払って運用する年金制度です。自営業者や会社員、公務員、専業主婦などが加入でき、対象商品には投資信託も含まれています。iDeCoは節税効果が大きく、非課税で運用できるほかに「掛金が所得控除になる」「受取時にも税制優遇がある」といった税制メリットがあります。ただし、掛金は原則60歳まで引き出せないので、余裕資金の範囲で掛金を設定することが大切です。投資信託で失敗してしまう理由に関するまとめ投資信託は資産形成に欠かせない金融商品ですが、適切に運用しないと失敗してしまいます。投資信託で成功するには、失敗してしまう理由や基礎知識を理解した上で、成功している人のやり方を真似することが大切です。今回ご紹介した内容を参考に、まずは少額から投信積立を始めてみてはいかがでしょうか。
2020年10月01日みなさんがよく利用する金融機関を挙げてみると、ほとんどの方は銀行になるのではないでしょうか?その銀行にて、投資信託を保有されている方や今後保有を検討されている方も多いように思います。そこで今回は、銀行で投資信託を保有する場合にどんなメリットがあるか、反対に保有する際にどんなところがデメリットになり得るかについて記載したいと思います。銀行の評判ソニー銀行ホームページジャパンネット銀行ホームページ三井住友銀行三井住友銀行では、店頭で購入できる投資信託とは別にネット専用で販売している投資信託もあります。各資産別に厳選した商品を取り揃えており、購入時手数料無料の商品も多めに用意されています。また、ロボットアドバイザーを利用し資産の配分を選んで購入できる投資信託もあります。商品数が多いと逆に何を選んでいいか悩んでしまう方にとっては利用する余地があると言えるでしょう。三井住友銀行ホームページ三菱UFJ銀行三菱UFJ銀行では、投資信託を選びやすくする工夫がホームページでなされています。投資信託を選ぶ際に大事にしたい切り口(低コスト、過去の運用成績、投資する資産等)がある方にとっては利用しやすいでしょう。三菱UFJ銀行ホームページイオン銀行イオン銀行はイオングループが運営するショッピングモール内に出店していることもあり、土曜・日曜、祝日、年末年始、ゴールデンウィークを含めて営業しています。店頭での相談を大事にしたい方やイオングループが運営するショッピングモールでよく買い物をする方にとっては利用しやすいでしょう。イオン銀行ホームページ銀行と証券会社との比較投資信託を購入できる金融機関は銀行だけではありません。他には資産運用を専門にしている証券会社が主要な金融機関として挙げられます。次に、その証券会社と比較して銀行で投資信託を保有するメリットとデメリットを検討してみます。[adsense_middle]口コミ上の評価では証券会社インターネットで投資信託について調べると、たいていヒットするのはネット型の証券会社です。銀行で投資信託を保有することに否定的な内容が多いのが一般的です。実際に銀行と証券会社とを比べると、確かに証券会社の方が有利な場合が多いです。ただここの点を見ると、デメリットになる点はそこまでのデメリットではない場合もあります。そこも合わせて以下記載します。取扱商品数証券会社の中でもネット型証券会社の中には、数千種類の投資信託を取扱っている会社もあります。一方で銀行では数百程度の商品しか扱っていないところが多いです。ここは資産運用を専門にしている証券会社を利用するメリットです。ただ、商品数がたくさんあると逆に悩んでしまう方にとっては、逆にデメリットになる点でもあります。経済やマーケットの動きに関する情報証券会社は資産運用を専門にしている分、常に経済やマーケットの動きをチェックしています。加えて、これからどうなっていくかも様々な部分に着目して予想しています。銀行は資産運用以外にも様々なお金に関するサービスを提供する必要がある分、この点ではどうしても劣後してしまいます。ただ、長期投資をするのでリアルタイムのマーケット情報が不要と考えれば、大きなデメリットでもないと考えることも可能です。手数料の高さ一般的に証券会社より銀行が取扱う投資信託の方が手数料は高いと言われます。ここは、銀行や証券会社の種類によります。銀行も証券会社も対面型であれば社員雇用している分高コスト商品が多くなります。そして、対面型金融機関でも低コスト商品がないわけではないので、自分でそういう商品を選ぶことができるならば、そのデメリットを払しょくすることは可能です。社員の資産運用の専門スキル銀行員は資産運用を専門にしていない分、証券会社社員に比べ資産運用に関する専門スキルを同等レベルまで期待するのは難しいです。これは、経済やマーケットの動きをどれだけ追いかけているかという部分が関わってくるので、いたし方がない部分です。逆にそこまで専門的なスキルは必要なく投資に必要な最低限度のことがわかればよいという方、ネットを利用し自分で選ぶという方にとってはあまりデメリットにはならないでしょう。投資信託に銀行がおすすめかどうかに関するまとめ銀行で投資信託を保有するのはデメリットが多いと一般的には言われますが、各部分をデメリットに感じるかどうかはその人次第です。銀行で投資信託を保有することを検討されている方は、自分が投資信託を保有する際に何を大事にしたいかを基準に銀行を調べてみるとよいでしょう。1つ1つのメリットとデメリットが、それぞれ自分にとってどれだけのメリットやデメリットになるか、それぞれ検討してみて下さい。
2020年04月07日投資信託は、金融商品の中でおそらく一番身近なものではないでしょうか。取扱いをしている金融機関も様々なタイプがあります。その金融機関で一番みなさんにとって身近なものが銀行だと考えられます。そこで、今回は投資信託を銀行で購入する場合のメリットとデメリットを、他の金融機関と比較しながら記載します。これから投資信託を購入する方の窓口選びの参考になれば幸いです。世間一般の評価平成30年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)P101銀行と証券会社との共通点一般社団法人投資信託協会投資信託の仕組み銀行を利用するメリット:相談のしやすさとはいっても、銀行と証券会社とでは大きな違いもあります。なかなか数字や形には表れにくい部分ですが、銀行で投資信託の購入をするメリットは「相談のしやすさ」であると言えるでしょう。以下、その具体的な観点をいくつかご紹介します。[adsense_middle]店舗数の多さ銀行と証券会社とを比べると、銀行の方が店舗の数が多いです。実際に投資信託の購入等で店舗に向かう際には、まず物理的に銀行の方が行きやすいというメリットが挙げられます。コールセンターの営業時間の長さ対面ではなく非対面の相談窓口であるコールセンターも、銀行の方が夜遅くまで営業をしています。これは銀行の場合、投資以外の幅広い商品を取り扱っていることに加えて、入出金など生活のインフラとしての機能も有しているためだと考えられます。以下、代表的な銀行・証券(ネット証券含む)のコールセンターの営業時間をまとめてみましたので、ご参照下さい。お金に関する総合的な相談ができる銀行ではお金に関する様々な商品を扱っています。投資信託の購入の相談をしていて、話の途中で他の商品の方が自分のニーズに合っていることがわかる、というケースもあるでしょう。そういうときにも、銀行の内部の他の取扱商品で対応することが可能です。銀行を利用するデメリット:情報の量と質および資産運用のスキル一方で、銀行で投資信託を購入するデメリットは、「情報」と営業員の「スキル」の大きく2つです。こちらも詳細を項目別に解説します。価格変動リスクのある商品の取扱経験の違い第一に、銀行員は証券会社の社員ほど、価格変動リスクのある商品の取扱経験がありません。銀行で取り扱っている商品には、元本の安全性が高い定期預金等もあります。つまり、投資信託は、商品ラインナップがたくさんのある中の1つのカテゴリーであるということです。ですので、銀行員は証券会社の社員ほどには投資信託の提案や販売の経験ができず、これが提案力に差が出る要因となり得ます。ニーズに合った商品第二に、上記のような商品構成の性質上、銀行での取り扱っている投資信託の数は証券会社ほど多くはありません。お金という分野では、お客さまそれぞれに細かいニーズがあります。そのニーズにきめ細かく対応する上で、取り扱っている商品数が少ないということも、銀行で投資信託を購入する上で不利となり得る点です。マーケットの動き価格変動リスクのある投資信託を販売する上では、日々のマーケットの動きをチェックすることも欠かせません。加えて、これからのマーケットの動きや有望な投資先を予測する力も欠かせません。証券会社の社員は、常にここを実践的に学んでいます。銀行員は変動商品以外の対応等もあるため、証券会社の社員ほどチェックすることはできません。タイミングに合った提案という点でも、銀行で投資信託を購入すると不利になり得ます。販売ノルマこれは個人的な見解ですが、証券会社よりも銀行の方が計数管理に厳しい印象があります。つまり、銀行員の方が商品販売をしなくてはならないというプレッシャーが厳しい可能性があるということです。金利が低い昨今は、金融商品の販売が銀行のよりメインの収益源になっています。ですので、無理な販売が営業現場で推進されるおそれがある点も銀行で投資信託を購入すると不利になり得るポイントと考えます。証券会社を利用するメリットとデメリットは?反対に、証券会社で投資信託を購入するメリットとデメリットはどんなものでしょうか?銀行との対比で以下記載します。[adsense_middle]対面証券会社証券会社には、対面型とネット型と大きく2つがあります。まずは、対面型証券会社で投資信託を購入するメリットとデメリットについて解説します。対面型証券会社で投資信託を購入する場合は、良くも悪くも営業員が介在するところがポイントです。メリット対面で投資相談できることが、最大のメリットです。投資信託の購入だけでなく、その前提となる世界経済の動向や為替の動きなどマーケットに関する各種情報を入手することが可能です。リアルタイムにこのような情報を営業員から入手して、投資信託を購入する判断材料に利用できる点は、銀行にはないメリットです。デメリット取り扱っている投資信託は銀行よりも比較的高リスクです。会社としても高リスク商品の方が販売手数料等が高いため、積極的に高リスクの商品をお客さまに提案する傾向が強いです。そのため、ニーズに合わない高リスク商品の提案を受け購入してしまうおそれもないとは言えません。加えて、販売後に比較的短期間で他の投資信託に乗り換えないか提案を受けることもあるでしょう。ネット証券会社一方で、ネット証券会社では、反対に営業員がいないことが良くも悪くもポイントになります。メリットネット証券会社には営業員がいないため、無理な商品勧誘を受けるおそれがほとんどありません。店舗がなく営業員がいない分、高リスク商品で手数料を無理して稼ぐ必要のないビジネスモデルになっています。また、取扱いしている投資信託の本数も比較的ネット証券の方が充実しています。デメリット営業員がいないということは、自ら情報収集して投資信託を選ばなくてはならないということでもあります。営業員のサポートを受けられないという点は、人によってはデメリットになるかもしれません。結局、銀行と証券会社ではどっちがおすすめ?いずれにもメリットもデメリットもあるため、投資信託を購入する人のタイプによっておすすめの金融機関は異なってきます。以下、それぞれについてまとめます。資産運用以外のニーズもある方資産以外のお金の相談もされたい方は、銀行で投資信託の購入を検討する余地があるでしょう。資産運用とそれ以外のお金の課題とを一体として相談できるのは、他の金融機関にはない銀行ならではのメリットです。会社から情報提供を受けて投資信託を選びたい方会社から資産運用に関する様々な情報提供を受けて投資信託を選びたい方は、証券会社がおすすめです。資産運用の情報の量と質のいずれにおいても、銀行よりも証券会社が勝っています。ご自身で調べることが難しい情報も含めて証券会社は提供をしてくれます。ただし、証券会社の中でも営業員から情報提供を受ける可能性のある対面型証券会社を利用する場合、それらの情報に左右されずに自分なりの判断基準でしっかり選ぶことが重要です。自分で勉強して投資信託を選びたい方自分で資産運用に関する様々なことを勉強して投資信託を選びたい方は、証券会社、中でもネット証券会社がおすすめです。対面型証券会社もネット証券会社も情報の量と質ともに優れていますが、ネット証券会社の場合は営業員がいない分、特にホームページ等で様々な情報を提供しています。投資の初心者の方投資の初心者の方もネット証券会社がおすすめです。投資の知識や経験があまりない状態では、営業員からの情報提供があってもその情報を自分なりに評価するのが難しい場面があります。ですので、自らのペースで情報収集できるネット証券会社での投資信託の購入がおすすめです。投資の初心者の方だと、自ら情報を取りにいくのも手間に感じるかもしれませんが、納得のいく投資判断をする上ではこれが一番だと思います。銀行での投資信託に関するまとめ銀行で投資信託を購入することにはメリットもデメリットもあります。まずはそれぞれを確認し、自分に合った投資信託の購入窓口をどこにしたらよいか検討するとよいでしょう。ご自身に合っていれば、購入の窓口はどこでも構いません。ご自身のライフスタイル、性格、投資する上で大切にしたいポイントなどをぜひ考えてみて下さい。
2020年03月06日証券はネット証券の中で最も口座数が多い証券会社です。SBI証券で取引している人も多いのではないでしょうか。今回は、SBI証券で人気のある投資信託の中からおすすめのファンドを紹介します。「投資信託の数が多すぎてどれを買えばいいかわからない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。SBI証券で投資信託がおすすめの理由SBI証券SBI証券は、ネット証券で口座数、株式売買委託金額ともにNo.1の企業。たくさんの個人投資家がメイン口座として利用しています。投資信託の取扱本数も2400本以上とネット証券トップクラス。豊富な銘柄から自分のニーズにあった投資信託を選べます。また、100円から購入できるのファンドもあるので、おこづかい感覚で投資を始めることが可能です。SBI証券での投資信託の買い方SBI証券で証券総合口座を開設したら、まずは入金をします。入金をしたら、SBI証券のサイトの「投信ページ」に進みます。投資信託は、「ファンド名・委託会社名・キーワード」から検索が可能です。SBI証券銘柄を決定したら、「金額買付」「口数買付」「積立投資」から購入方法を選びます。SBI証券目論見書・補完書類等を閲覧後、同意して注文入力します。金額買付では、最低100円以上1円単位で購入できます。SBI証券注文確認画面で内容を確認し、注文を発注したら完了です。投資信託の購入にはコストを意識する購入手数料と信託報酬投資信託の購入は、純資産総額や基準価額のほかに、購入手数料や信託報酬などのコストを意識するようにしましょう。購入手数料とは、投資信託を購入する時に投資家が販売会社に仕払うコストです。そして、投資信託の運用期間中は、信託財産から間接的に信託報酬が差し引かれます。信託報酬はファンドにかかる費用です。運用にかかる費用や、運用報告書の作成・発送費などの費用をまかなうもので、販売会社・運用会社・信託銀行の3者で配分されます。インデックスファンドとアクティブファンド運用手法により、投資信託は主にインデックスファンドとアクティブファンドに分けられます。インデックスファンドは、日経平均株価などの指数に連動することを目指す投資信託。アクティブファンドは、運用のプロであるファンドマネージャーが自ら銘柄を選択して指数を上回ることを目指す投資信託です。銘柄選定の手間などがかからないことから、一般にインデックスファンドのほうがアクティブファンドよりも、購入手数料や信託報酬などのコストが安い傾向にあります。SBI証券の投信パワーサーチを利用するSBI証券のパワーサーチ機能は、SBI証券が取り扱っている投資信託の中から、自分の希望条件に一致した銘柄を探せる機能です。買付手数料や信託報酬などのコストだけでなく、モーニングスターのレーティングや投資地域など、さまざまな条件で検索できます。自分で投資したい条件が決まっている人はパワーサーチを利用して、自分の条件に合った投資信託を見つけるようにしましょう。投資信託の銘柄比較ランキングSBI証券米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する成果を目指すファンドです。バンガードが運用を行う「バンガードS&P500ETF(上場投資信託)」が実質的な投資対象です。バンガードは世界最大級の資産運用会社で、運用資産残高は約5.6兆ドル(約600兆円)。インデックスファンド市場シェアの約4割を誇ります。米国の代表的な株価指数であるS&P500に投資することから、値動きがわかりやすく、アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど世界的な有名企業に投資できることも魅力です。第2位ニッセイ外国株式インデックスファンド基準価額:16,329円純資産:1,382億7,200万円信託報酬:0.10989%(税込)SBI証券日本を除く主要先進国の株式に投資し、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み・円換算ベース)に連動することを目指すファンドです。購入時、換金時の手数料が無料で、信託報酬も0.10989%(税込)と安いのが魅力です。国・地域別組入比率は以下の通りです。アメリカ:68.7%イギリス:6.0%フランス:4.1%カナダ:3.8%スイス:3.5%組入銘柄は情報技術が多く、上位銘柄は次の通りです。アップル:2.7%マイクロソフト:2.7%アマゾン・ドット・コム:1.9%第3位明治安田J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)基準価額:11,594円純資産:482億9,600万円信託報酬:0.99%(税込)SBI証券国内のJ-REITに投資するファンド。一般のJ-REITファンドは、40~60銘柄以上組み入れるのが通常ですが、当ファンドは25銘柄に厳選し、魅力的と判断した銘柄に投資しているのが特徴です。また、J-REIT市場の局面によって、アロケーション(投資配分)も変えます。REITの組入比率変更により、価格変動リスクを抑えた運用を目指しています。毎月分配金が出るのも魅力です。SBI証券のインデックスファンドの魅力SBI証券インデックスファンドで世界中の金融商品に投資するには、手間がかかります。国内株式・海外株式・海外債券など、それぞれのインデックスファンドを購入しないといけないからです。しかし、インデックスファンドを組み合わせたバランス型ファンドなら、1本で幅広い金融商品に投資できます。大和-iFree 年金バランスは、私達の年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオに近づけることを目標として、効率的かつ安全な運用を行います。大和投資信託購入時や売却時の手数料は無料で、信託報酬も業界最低水準。これ1本で国際分散投資できるため、初心者でも始めやすいファンドです。野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(バランス型)基準価額:15,165円純資産:120億4,500万円信託報酬:0.55%(税込)SBI証券国内外の株式や債券・REITなど7つの資産に分散投資するとともに、為替ヘッジすることで海外の資産を保有することによる為替リスクを抑制します。為替変動リスクを抑えた運用をしたい人におすすめです。野村アセットマネジメントニッセイ日経平均インデックスファンド(国内株式型)基準価額:13,432円純資産:68億3,900万円信託報酬:0.154%(税込)SBI証券日本の代表的な株価指数である「日経平均株価」に連動することを目指すファンドです。日経平均株価は、東証1部銘柄から選ばれた日本を代表する225銘柄の平均株価指数で、日本経済新聞社が算出・公表しています。新聞やテレビのニュースなどで目にする機会も多く、値動きがわかりやすいという特徴があります。楽天・全米株式インデックスファンド(国際株式型)基準価額:11,666円純資産:617億8,100万円信託報酬:0.162%(税込)SBI証券米国株式市場の動きをとらえることを目指す「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動することを目指すファンドです。主要投資対象は、バンガードが運用する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」です。CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場に上場する大・中・小型株式、約4,000銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。米国の株価指数は、NYダウやS&P500が有名ですが、小型株は含みません。小型株を含むCRSP USトータル・マーケット・インデックスは、より米国株式市場の実態を表している指数と言えます。つみたてNISAで積立投資をはじめようSBI証券第2位ニッセイ外国株式インデックスファンド基準価額:16,329円純資産:1382億7200万円信託報酬:0.10989%(税込)SBI証券3位三菱UFJ国際-eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)基準価額:11,245円純資産:364億7200万円信託報酬:0.154%(税込)SBI証券国内外の株式や債券・REIT(不動産投資信託)に12.5%ずつ均等に投資するファンドです。基本投資割合は、以下の図の通りです。三菱UFJ国際投信このように、幅広い金融商品に投資するファンドを「バランスファンド」といいます。資産を分散することで、株式だけに投資するファンドなどよりも、大きく値下がりするリスクを抑えられます。どれか1つの資産が値下がりしても、他の資産が値上がりするなどして、ファンド価格が大きく値下がりする可能性が低くなるからです。eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)1本に投資すれば、世界中の幅広い資産に投資できます。さらに、バランスファンドでは最低水準の信託報酬(0.154%)も魅力です。コスト面から見ても、長期運用に適したファンドと言えるでしょう。SBI証券でおすすめの投資信託に関するまとめ今回は、以下のSBI証券のおすすめ投資信託を、ランキング形式でご紹介しました。1.初めての人が購入している投資信託2.インデックスファンド3.つみたてNISA月間積立金額ランキングSBI証券は、購入時手数料が無料で信託報酬も低いインデックスファンドを数多く揃えるなど、低コストのファンドが多くあります。また、100円と少額から始められるのも魅力です。まずは少額からでもいいので、今回のランキングを参考にして投資信託を始めてみてはいかがでしょうか。
2019年11月06日今回は投資信託における「分配金」に関して説明していきます。分配金と聞くと儲けを想像する方が多いかと思います。今回は仕組み、メリット、デメリットについて、わかりやすく説明していきます。分配金とは?仕組みと配当金の違いを解説最初に投資信託における分配金の仕組みからお話します。投資信託には実は決算があり損益や資産状況が整理されます。この段階で分配金も計算されます。決算が終わったら、投資信託の分配可能原資と呼ばれる部分から、投資家さんへ払い出される金額の事を分配金と呼ぶ訳です。払い出されない場合もあります。そして分配金には2つの呼び方があります。普通分配金:利益とされるため税金がかかる特別分配金(元本払戻金):利益とは見なされないので税金がかからないどちらも手元にお金が返ってくるので、ちょっとお得な感覚になりますから人気のある商品です。お金が返ってくるタイミングの決め方は各ファンドの運用会社によります。毎月だったり3カ月毎だったり1年等ファンドによって様々です。もう少し細かく言うと払出の決まり方は決算日から5日目以降に受け取る事が可能となりますので、皆さんのライフスタイルに合わせて受け取り方を決めましょう。配当金と分配金?同じじゃないの?同じ意味にも見て取れますが、厳密に言えばどこから払い出されたのかで異なります。分配金・・・・投資信託から払い出されます配当金・・・・株式を発行した企業から払い出されます投資信託を購入した場合は「分配金」、株式を購入した場合は「配当金」と憶えておくと分かりやすいでしょう。分配金の仕組みを教えて!では分配金がどの様な仕組みで皆さんへ還元されるかを説明します。投資信託には決算があると先程書きました。この決算日の基準価格(ファンドの一口当たりの価格)がファンドを購入した際に計算される個別元本を上回っている場合、これは利益となりますので、普通分配金が支払われる事になります。逆のパターン、つまり上回っていなければ特別分配金、場合によって特別分配金と併せて普通分配金が払い出される事になります。個別元本とは投資信託を買った時の値段の事。購入した時の価格を憶えておくに越したことはありませんが、忘れてしまっても定期的に送られる取引残高報告書にも記載があるので、チェックは欠かさずやっておきましょう。イメージ図はこんな感じです。見方としてはシンプルにオレンジの箇所を超えた青い部分が分配金に当たります。注意点として、分配金は契約時に決まった金額を払い出すものではありません。この原資も限りはありますので溢れた分を全額受け取れる訳ではありません。分配金はお得なの?教えてメリットデメリット!分配金に関する概要は先程の通りです。イメージが掴めれば次は損得について説明していきますね。[adsense_middle]分配金のメリット先にメリットからですが、やはり運用期間中にお金を受け取れる点でしょう。私のクライアントさんにも毎月受け取りたいとの意向が強く、複数の毎月分配型ファンドを購入していました。結果毎月の様にお金が入ってくるから助かると仰っていました。これは羨ましい限りですね。ご自身ではなくお金に働いて貰っている事になります。その結果定期的に入ってくるのは精神的に助かりますね。分配金のデメリット次にデメリットについて説明します。大きく言うと2つあります。1つは分配金を受け取ると長期的な投資に影響が出て複利効果が機能しないという点です。もう1つは特別分配金の場合元本を取り崩して受け取っている為、決して利益にはなっていないという点です。この2点は非常に大切な事ですので、改めて説明していきます。デメリット①長期投資に向かない分配金受取。将来の受取金額に影響が出る分配金を受け取る方と受け取らない方、それぞれ投資プランが異なるかと思います。受け取りたい方は毎月家計の一助にしたい方ですが、受け取らない方は将来に渡って大きく資産を増やしたい方だと思います。ここで知っておいていただきたい事は、投資信託には複利効果が備わっていますので基本的に長く時間を掛けて運用する事に長けているという事です。しかし運用期間中に分配金を受け取る場合、将来増やせる原資を先取りする事になる為、複利効果が全く機能しないという事になります。もう少し噛み砕くと受け取らず利息さえも運用に回せば複利の効果で更に金利が付いて増える効果が大きくなっていくんですが、利息を毎回受け取る事によって元の金額は一向に増える事が無いので大きく増える事はありません。投資の目的を老後の資産形成としている方が、何らかの理由で分配型投資を始めた場合、それは投資の目的と大きくかけ離れる事になります。投資の目的、スタイルをハッキリとさせておく事と商品選びは非常に重要ですね。デメリット②利益と見なされない特別分配金。元本取り崩しの可能性も!前述しましたが、分配金には2種類ありましたね。普通分配金と、特別分配金です。ここでは特別分配金、いわゆる元本払戻金についてのデメリットを説明します。意味合いは字のままです。元本払戻金は自分が投資した金額を取り崩して手元へ帰ってくる事になりますので、何も利益になっていません。むしろマイナスが大きいと言えます。そしてお金が口座に入ってくれば疑いなく利益の様に感じてしまうので、注意は必要です。これは俗にタコ足配当と呼ばれまして、このケースでのご相談は多く、ご理解頂いていない方は非常に多いようです。理由は勧められるまま投資しており、何も知らない又は疑っていない点にある様に思います。本記事をご覧の皆さんはしっかりと比較して、ご自身の投資プランに合った形で進めて下さい。分配金で知っておくべき事先程、損得について説明しましたが、もうひとつ知っておくべき事を解説します。分配金を払い出すという事は、ファンドの基準価格が下がるという事になります。この基準価格は投資信託を売却する際に関係します。投資信託の場合、購入した口数に基準価格を掛けたものが投資の成果となります。従って、どんなに口数を積み重ねても、基準価格が下がってしまったら成果は出ないという事になります。分配金は基準価格を減らすという事を覚えておいて下さい。長期投資で老後の資産を形成したい方は避けておいた方が無難だと言えます。分配金にかかる税金、購入手数料を回避するならNISA口座がオススメここまでは分配金の詳細を説明しました。ここからは普通分配金への税金回避の方法を説明します。回避する方法としてはNISA口座を利用する事に尽きます。NISA口座は年間投資額120万円に対して出た利益に対し非課税となる優秀な口座です。普通分配金の課税も回避してくれます。投資を行う際に気を付けておいた方が良いポイントは「コスト意識」です。かかる手数料を抑え、かかる税金を回避する事が賢く運用するポイントの一つでもあります。分配金のメリットを享受した投資スタイルをご希望の方はNISA口座を活用しましょう。投資信託の分配金に関するまとめ今回は分配金に関して説明してきました。メリット、デメリットをしっかりと把握した上で大切なのはご自身の投資スタイルによって商品を選択するという事です。長期投資をしているはずなのに分配金の払い出しの影響で資産が増えていないとなると本末転倒ですし、時間を掛けて投資終盤に気づくと目も当てられなくなってしまいます。ご自身の目的は何なのかを明確にして投資信託を始めて下さいね。
2019年10月24日投資信託は、100円~1000円と少額から始められ、運用をプロに任せることができます。銘柄や売買選びに悩まないで済むので、初心者にも向いている金融商品です。ただし、投資信託は元金保証ではありません。投資した金額が減ってしまうリスクがあるのです。リスクを減らすためには、ファンド選びも大切です。この記事では、初心者の投資信託の始め方とファンドの選び方について解説します。投資信託(ファンド)の基本金融庁つみたてNISAの投資対象は以下の通りです(2019年10月時点)インデックスファンド:148本アクティブファンド:18本ETF(上場投資信託):7本つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準で分配金が頻繁に支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した投資信託とETFです。つみたてNISAの投資対象になっているファンドの中から、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)をご紹介します。eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)三菱UFJ国際投信eMAXIS Slim バランスは、国内外の株式・債券・リート(不動産投資信託)に幅広く分散投資するバランスファンド。購入時手数料や信託財産留保額がかからず、保有コストである信託報酬も0.1512%(税込)と、バランスファンドの中でも低コストであることが特徴です。過去1年間の基準価額と純資産総額の推移は以下の通りです。両方とも右肩上がりで推移しています。三菱UFJ国際投信初心者の投資信託の始め方に関するまとめ今回は、初心者の投資信託の始め方とファンドの選び方について解説しました。初心者の人は、品揃えが豊富で手数料が安いネット証券で投資信託を始めるようにしましょう。個別の投資信託の選び方に関しては、以下の点に注意します。販売手数料・信託報酬・信託財産留保額などのコスト純資産総額と基準価額また、非課税制度である「つみたてNISA」も利用しましょう。売却益や分配金の税金がゼロになるほか、金融庁が厳選したファンドの中から銘柄を選べるからです。最初は、幅広い銘柄に分散投資できる「バランスファンド」がおすすめ。大きな利益を狙うよりも損失を抑えながら、長期での運用を心がけましょう。
2019年10月22日今回は投資信託にかかる税金について解説していきたいと思います。これまでは手数料について解説した事もありましたが、金融商品である以上税金は付き物です。一体どんな税金がかかるのかわかりやすく解説していきますね。投資信託の種類によって税金は異なる今回の場合5%の税率ですので、25,000円が課税となる計算です。年金で分割して受け取りたい場合年金としてコツコツ受け取る場合は年齢によって控除額が変わります。65歳未満であれば70万円までの控除、65歳以上であれば120万円まで控除対象です。運用の成果で分割の金額が異なりますし、受け取れる年金と合算しても大丈夫ではありますが、貰える年金額が大きくなりそうな方は一時金で受け取っておく方が良いでしょう。投資信託にかかる税金に関するまとめ投資信託における課税に関して解説してきました。課税と言われるとピンと来ないケースもありますが、非課税の枠内で出来る事、退職所得を大きく利用する事等を考えると早めにスタートした方の方が恩恵は大きい様です。かかる税金の想定を早めに行って投資をスタートして下さいね。
2019年10月15日今回は投資信託における「リスク」について説明していきます。リスクという言葉を聞くと怖いとか、悪いとかネガティブなイメージが連想されますが、具体的には分からない方が多いのも事実です。今回より具体的に掘り下げて解説していきます。リスクの定義、意味は何?これは日本の上場株式のリターンの統計をグラフにしたものです。スタートは1966年から、2005年の間のリターンとなります。40年間の間にどの位置からでもいいので始めた場合、タイミングが良かった人(運が良かった人)は1年目で最大72.1%のリターンとなっています。逆にタイミングが悪かった人(運が悪かった人)は1年目でマイナス24.8%と資産が減ってしまいました。ここがポイントです。1年で結果を出そうとしたら、明日のリターン等誰も分かりませんので、「運」に頼るしかありません。では運の悪かった人が5年間投資し続けた結果はマイナス7.3%です。それでもマイナスです。この時心理状態として、「このまま続けて大丈夫だろうか?」と考えているかもしれません。そこを乗り越えて20年間投資した結果最低でもプラス4.4%のリターンとなっています。30年間だとプラス6.8%となっており、どのタイミングで始めても、20年以上続ければ、マイナスになった人は一人もいないという事になります。短期で結果を出す事は難しいのが投資信託だと思って下さい。また参考までに、日本人の投資信託の平均保有期間は2.6年だそうです。これほど短期で手放すのはかなり損失を出すリスクもありますので短期で結果は求めない様にしましょう。言われるがままの商品購入で「集中投資」するとリスクは大きくなる通常投資信託や株等を始める場合は、銀行、証券会社へ行きます。最近ではネット系が増えてきました。何から始めれば良いのか?何に投資すれば良いのか?という質問は大いにあると思います。販売窓口の方は売りたい商品を勧めてきます。例えば商品が特定の会社の株式だとしたら、これはリスクが大きくなります。5つのリスクの価格変動リスクをモロに受けてしまいますね。Aという会社の株1本で投資を始め、最初は堅調だったが、粉飾決算が明るみになり株価が・・・・となると、目も当てられない状況になります。大きく失敗しない為には、投資先を集中させない事が必須となります。大きく勝負に出る為に「一括投資」はリスクが大きくなる結構誤った認識をお持ちの方もいるかもしれませんが、投資信託は大きなお金を必要としません。コツコツと毎月行えますが、大きなお金が必要なんでしょ?というご質問は多いです。大きなお金を投じている方は結構目減りしてしまっているケースも少なくありません。例えばですがこちらの図のような値動きをするファンドがあったとします。分かり易くする為、1年間で表しますが、1年分の12万円を投じた場合と毎月1万円ずつ投じた場合どちらの方が結果は良いでしょう?正解は毎月投じた方が結果は良かったとなります。投資の成果は「口数×価格」となりますので、口数を多く買う事がリスクを軽減させる事になります。では12万円の一括の場合、12口買って値動きを待ちます。対する1万円ずつは1年後約30口買う事ができました。12ヶ月目の価格が5,000円なので、それぞれの口数に掛けると一括投資は6万円となり、毎月投資は15万円となる訳です。この様なファンドの値動きをするものは誰も買う時には分かりません。一括で購入し下落相場の場合だと誰もが手放したくなりますよね。いわゆる高値掴みと呼ばれるものになります。手元に大きなお金があったとしても、リスクを回避する為には一括投資は控えた方が良いという事です。投資信託のリスクに関するまとめ失敗事例を解説しましたが、リスクの高くなる方法である事は間違いありません。では失敗しない為に何をやるのか?ですが、逆の事をやればいいだけです。短期でなく「長期」、集中投資ではなく「分散投資」、一括ではなく「時間分散(買うタイミングを散らす事)」です。投資信託もこのルールに則ればリスクを軽減できます。簡単な方法ですから、始める前に覚えておいて実践にお役立て頂ければと思います。
2019年10月10日今回は投資信託のデメリットについて解説をしていきます。最近では投資信託はすっかりお馴染みになってきましたが、良い事ばかりではありません。しっかりとデメリットも確認して始めたい方は是非ご一読下さい。投資信託のデメリット①投資にはリスクが付きまとう!これは1965年から2005年の日本の上場株式における40年間のデータです。見方として横軸に投資年数(保有年数)、縦軸はリターンに関するグラフとなります。先程の40年間の間に日本の上場株式に投資をしたとします。タイミングは様々ですが、1年間保有した場合の最大リターンは72.1%に対し、最低のリターンはマイナス24.8%となっています。1年間で結果を出したい!となった時にはマイナスを被る事だってある訳です。ところが、30年間の所をご覧ください。最大のリターンで12.8%、最低で6.8%と1年目のマイナスが消えてしまっています。この表を見ると長期に投資を行う事で、1年目に被ったマイナスを消す事も可能になる訳です。少なくとも10年以内で結果を出そうとせず、10年以上は投資を続ける事でデメリットを解消できると思いますので、じっくりとやっていく事が非常に大事ですね。[adsense_middle]投資信託のデメリット③手数料が必ず発生してしまう!例えば解約金が1,000万円だとします。そこに拠出した金額(必要経費)が700万円とします。すると300万円利益になります。ここから50万円を引き250万円に対し1/2を掛けると125万円となり、ここに所得税率が掛かります。この時の所得にもよりますが、10%かかれば12.5万円が税金で引かれる計算になる訳ですね。他の投資商品と違って生命保険は大きく税金が発生しますので、デメリットになるでしょう。しかし、他の商品に無い特性として、死亡保障が付いています。同じスタートラインで開始して、1年後に亡くなる事があれば保険としてお金を残す事は可能です。他投資商品は運用成果を受け取る事になりますので、その点は大きな違いと言えますね。生命保険を活用した場合に気を付けておくべきデメリット生命保険で投資を活用する場合に気を付けておくべき事は、10年未満の解約です。この場合「解約控除」とよばれるものが発生します。分かり易く言えば、解約金から、解約年数に応じたペナルティーが差し引かれてしまいますので、早期の解約は要注意です。10年を超えれば解約控除は発生しませんので、投資の基本原則に従ってやっていれば回避する事は可能でしょう。投資信託のデメリットに関するまとめ今回は投資信託に関するデメリットを解説してきました。商品は様々ですが、注意すべきは必ずデメリットはありますので、そのデメリットをどれだけ許容できるかという点が大事です。どの金融商品もデメリットが無いものは存在しません。しっかりと事前に確認し資産運用に備えて下さい。
2019年10月01日今回は初心者の方向けのお話です。投資信託の選び方、比較のポイントを解説していきます。投資信託といっても多くの金融機関が取り扱っており、どこで始めれば良いのか、どの商品を選んだらいいのか、何から手を付けたらいいのかをしっかり解説していきます。選び方と比較すべきポイント投資信託の仕組みは、お金を出した後の運用は全て運用会社という所がやってくれます。この運用会社に対しての報酬という事です。つまり低い手数料で運用してくれる方が投資効率は上がります。また、運用は長期間に渡って行わなければ増える確率は上がりません。長きに渡って支払い続ける為、しっかりとコストを意識した方が良いという事になる訳です。ファンドを「買う」際に掛かる購入時手数料ですが、回避できるのはつみたてNISAで投資信託を買う事です。国の制限がありますので、購入時手数料は掛からない様になっている為です。いずれにせよ手数料はしっかりとチェックして下さいね。ポイント②販売会社は慎重にこの図でも分かる様に、10年超は運用して頂きたい所ですが、つみたてNISAを活用し20年運用できるのであれば、非常にパフォーマンスの良いファンドになると考えています。20代30代の方は20年間の運用を考えても時間はまだありますので、積極的に考えても良いのではないでしょうか。投資信託の選び方に関するまとめ今回は投資信託の選び方のポイントを解説してきました。選ぶポイントはコスト、証券会社、インデックスファンドという点が重要でした。目論見書やパンフレットをしっかり読み込んで、大切なキーワードをチェックして下さいね。
2019年09月16日今回は投資信託で失敗する理由について解説していきます。投資信託の本来の目的は資産形成にあります。「じっくりと腰を据えて一喜一憂せず」が鉄則ですが、やはり失敗したという声も後を絶ちません。何故失敗するのでしょうか?私のクライアントの相談事例等も含めて解説を行っていきます。初心者にありがちな理由この様に現預金の割合が米欧と異なります。そして、アメリカの場合は長期投資を着実に実行しているそうです。特に金融教育がしっかりとされているからという訳では無く、自身の運用するゴールを明確に設定しているからだそうです。明確なので日々の経済に関する情報に敏感になり過ぎず、帰って意識していない事が殆どです。この国の違いも参考になればと思います。事例その②拠出金額を見誤るこの事例は私の所にご相談に来られたある主婦の実話です。通常初めて投資信託等を買い付ける場合、これまで抵抗しかなかったにも関わらず、過剰な金額を投資する方もいらっしゃいます。このご相談に来られた方(Aさん)も同じように沢山の投資を行っていました。現在の預貯金の利率が低い事に不満が有り、様々なセミナーを受講し、投資信託に心酔していらっしゃいました。投資信託を始めたのは独身の頃。老後の為と思い始めたのがきっかけだったそうです。いざ始めるとなると、生活費などを切り詰めて投資に臨んだと仰っていました。プライベートに使うお金も投資に回し、何とか生活はできていました。程なくしてAさんもご結婚の時を迎え、お子様も誕生しました。こうなってくると、独身の頃と話が変わってきます。独身時代は自分の事にお金を使う事ができましたが、お子さんが生まれ、仕事はパートに代わり、でもせっかくの投資が辞めれない。どうしたらいいのでしょうか?とご相談に来られた訳です。投資額の見直しが不可欠金額は言いませんが、生活費と投資額がかなりアンバランスだった為、一度投資額を見直すという事で話を進めました。一歩間違えれば借金してでも投資を行う勢いでしたが、それは本末転倒です。もし出会うタイミングが遅ければ最悪破産という状況に陥っていたかもしれません。それ位、熱量を感じた印象に残っているクライアントでした。この様に、溢れる情報に感化されてしまって足元が見えなくなるケースもあるという事です。まずは将来設計を行うライフプランニングを実施して投資信託を行うという方法もありますので、できる方は是非一度プラン作成して臨んで下さい。またリスク分散も必要です。投資信託一筋での資産形成は危ないので気を付けましょう。事例その③分配金という落とし穴この事例もクライアントさんの事例です。私が定期的に行うマネーセミナーにエントリーされた60歳手前の独身女性でした(Bさん)。個別相談をご希望なさったので、お話を聞くと、今購入している投資信託はどうですか?と銘柄についてお尋ねになってこられました。結構な数の投資信託を購入しており、全て毎月配当金を分配する「毎月分配型」という投資信託でした。そして購入は一括で購入していました。同じ証券会社での購入でしたので、購入のきっかけをお尋ねすると、「証券会社の方がお友達なんです」との事で、ご友人のおすすめを購入していたそうです。買い付けに使った金額も、新築戸建てが買える位の金額でした。このお話で気を付けて頂きたいのは3点です。皆さんはどこに気を付けなければいけないか分かりましたか?[adsense_middle]一括購入で高値掴み一括購入という点は気を付けるべきポイントです。投資信託で最も望ましい購入方法は「長期投資」「資産分散」「時間分散」です。このうちの「時間分散」、これはドルコスト平均法と呼ばれる投資手法でして、聞いた事があるかもしれませんね。少し解説をしておきます。ドルコスト平均法とは株や投資信託などの金融商品を毎月一定額にて買い付ける投資手法です。値上がりの場合は買付の数が少なく、値下がりの場合は買付の量が多くなります。この手法で購入単価を平準化する事ができ、長期投資との相性が良く、安定した収益を得たい場合に用いられる手法です。買い付けのタイミングを毎月にしているので、時間分散と言います。また、一括購入の高値掴みを回避できる手法でもあります。つまり投資行動において成果を求める場合にはコツコツ買い付ける事が無難ですが、Bさんは一括で購入していました。これは「高値掴み」になりうる可能性もありますので、おすすめはしません。高値掴みとは、高値で買った銘柄がその後値下がりしてしまう事。予想が出来ない状況で、値動きのピークに買った場合等は大きなリスクを伴う。結果Bさんの購入した全ては一括購入でした。値動きも調べましたが、残念ながら値下がりしているものが多数あり、Bさんは絶句していました。毎月分配型はタコ足配当次に気を付けるべきは「分配型」であるという点です。毎月分配型が全てそうだとは言いませんが、タコ足配当の可能性が極めて高いファンドばかりでした。先にタコ足配当を解説しておきます。タコ足配当とは毎月の分配金が自分の投資元本だったりするケースの事です。通常分配金は運用等の成果に応じて配当されますが、時として配当が厳しい場合もあります。その際に投資元本を配当として出す事がタコの生態に似ている事から(タコは自分の足を食べてしまう習性があります)、タコ足配当と呼ばれる様になりました。Bさんは毎月の配当で生活しているとの事でしたが、よく見るとタコ足配当でした。結果自分の貯蓄を取り崩している事と何ら変わらなかった訳です。分配金は受け取るよりも、再度投資に回す方が投資効率を飛躍的にアップさせます。長期投資の場合は尚更です。目先の利益よりも将来のゴールが大切だと言えます。金融機関のおすすめは本当におすすめなのか?3つ目は「友人に勧められた」と言う点です。話の中ではBさんと証券会社の担当者は友人関係にあると仰っていましたので、親しい間柄であると言えますが、全てご友人を信じ切っての購入ばかりでした。本当にお客様の為になる商品だったのでしょうか?私はある証券会社の知人に聞きました。おすすめは本当におすすめなのか?結果、「営業」「販売」「数字」という結果を求められる為、正直、金融機関の販売したい商品を提案すると言っていました。これはどの金融機関にも当てはまる事だと思いますが、金融機関は手数料が収益の柱です。つまり手数料が会社や担当者にとって良い商品を販売するケースも少なくないという事です。今回のBさんのご友人が手数料ありきで販売したのかは確認できませんが、少なくともBさんの利益になっている商品は見当たりませんでした。しかしBさんにとってご友人の方は頼りがいがあって、相談し易い関係だと思います。こんな時、別に相談できる人がいれば話は違ったかもしれません。私は常に「信じるな、疑うな、確かめろ」という信条で情報を収集しています。皆さんも「信じず、疑わず、確かめて」頂ければと思います。事例その④コスト意識が低い投資信託は少なからずとも運用にコストが発生します。これは「購入時」「保有時」「売却時」に掛かります。特に「保有時」に掛かるコストは保有し続ける限り発生しますので、注意が必要です。これまでに多くの方のファンド購入に関する相談を受けましたが、少々無駄に思えるコストだなと思うものもありました。増やす目的で購入するはずの投資信託ですが、このコスト意識が低い為、折角の運用もパフォーマンスが鈍ってしまう事もあります。無駄なコストを省く為には以下の点を注意して頂ければと思います。NISA口座を活用し非課税運用する一般口座とNISA口座では課税されるか非課税になるかで大きく異なります。課税と言っても約20%もの額が税金として引かれてしまいますので、NISA口座を活用して課税を回避する事は非常に重要だと言えるでしょう。つみたてNISAを通じ購入手数料を回避つみたてNISAでは購入に関する手数料は取られない様になっています。ノーロードと呼ばれるものです。購入する際に費用が発生するのと、しないのとでは異なります。もし購入に関して迷う事があれば、つみたてNISAを選択すると非課税で購入手数料は無料になりますのでおすすめですよ。保有時の手数料は信託報酬をチェックこの信託報酬は保有する限り発生する費用です。運用してくれる方への報酬だと思って下さい。運用し続ける限り、当然ですが費用は発生します。この信託報酬が低いファンドを選択する事も重要なポイントです。選び方の基準として、アクティブファンドなのかインデックスファンドなのかである程度の見分けは付きます。アクティブファンドは信託報酬が高く設定されており、インデックスファンドは低く設定されています。その差は約1%前後にも及びますので、気になるファンドがあれば信託報酬をしっかりチェックしておいて下さい。事例に関するまとめ私がこれまでにお会いした方含め、損をする可能性を事例を交えて解説してきました。改めてまとめると次の様になります。一喜一憂してしまいすぐに手を引く家計の中でアンバランスな投資額分配金で受け取っている一括購入による高値掴み勧められるがまま購入するコスト意識が低い以上の点は失敗する可能性が高く、また投資に嫌なイメージを植え付けてしまいます。私個人としては、「今の投資に対する機運が良い中で投資に前向きになったけれど、やっぱり駄目だった」となって欲しくないので、今回解説した点は是非押さえておいて下さい。なぜ投資に失敗するのか?原因は心理にあり!?先程までは事例を解説しましたが、実は投資行動において研究された方がいらっしゃいます。ダニエル・カーネマン氏とエイモン・ドベルスキー氏によって提唱されたのが「プロスペクト理論」というものです。カーネマン氏は2002年にノーベル経済学賞を受賞されています。この理論を確立する為の有名な実験をご紹介します。皆さんも是非やってみて下さい。[adsense_middle]Q1:あなたの目の前に以下の2つの選択肢を提示されたものとする選択肢①:100万円が無条件で手に入る選択肢②:コインを投げ、表なら200万円手に入るが裏なら何も入らないQ2:あなたは200万円の負債を抱えていたとする。同様に以下2つの選択肢を提示された選択肢①:無条件で負債が100万円減額され残り100万円の負債が残る選択肢②:コインを投げ、表が出たなら負債の全額免除だが裏なら負債総額は変わらないみなさんはどの選択肢を選びましたか?まずQ1では圧倒的に選択肢①を選ぶ方が多いという結果が出ました。Q2では同じように選択肢①を選ぶかなと思いきや、選択肢②を選ぶ方が殆どだったそうです。プロスペクト理論とは先程の質問ではQ1では堅実な方法を選択する傾向が強い事に対し、Q2では負債(損失)を抱える事によってという条件の下、同じ質問の選択肢①を選びそうですが、ギャンブル性の強い選択肢②を選んでいます。端的に言うと次の様な解釈になります。人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると損失そのものを回避するという傾向にあるこの様に合理的な選択が出来なくなるという事が学問でも明らかになっています。先程のAさんBさんも、早々に手放せばリカバリーもできたかもしれませんね。損をしない運用方法はあるの?投資信託で損をしないという方法はありません!しかし、損する可能性を極めて小さくしていく方法はあります。これまで書いてきた事例の真逆の事をするという事です。一喜一憂しない事(ある程度ほったらかし位が丁度いい)運用のゴール設定を明確にしておく事長期、積立投資でなるべくインデックスファンドを選択する事以上3点を心掛ければ、少なくとも損失の可能性を低くする事はできるでしょう。投資信託の失敗に関するまとめ今回は投資信託で失敗する原因について解説してきました。私が思う最良の方法は、最後に解説した3点を実施する事だと思います。しかし、人の心理は変わります。もし悩んだ時には本記事に帰ってきて頂ければと思います。
2019年09月11日認知症で判断能力が失われたと判断されたら、銀行口座は凍結される。それに備えるための後見人制度は、実はかなり面倒なシロモノ。そこで注目されている制度が「家族信託」なのです!2025年には、認知症になる人が700万人にもなるという(厚生労働省調べ)。認知症の本人に代わって、家族が銀行から預金を引き出そうとしてもストップがかかり、生活費や介護などのお金は家族が肩代わりすることになる。「キャッシュカードの暗証番号を知っていれば、ひとまずお金の出し入れはできますが、本人から事前に了承を得ていなければなりません。しかし、通常50万円以上のまとまったお金を引き出そうとすると窓口に行かなければならず、そこで本人の同意が確認できないと、銀行の口座は凍結されてしまい、お金は引き出せなくなります。定期預金の解約をしたくても、できなくなります」そう注意をうながすのは、相続・終活コンサルタントの明石久美さん。口座が凍結されると、生活費などのお金を家族が本人に代わって支払うことになるため、負担した家族の生活が行き詰ってしまう−−。そんな事態を防ぐ方法の1つとして最近注目を集めているのが、’07年に信託法が改正されて、個人でも利用しやすくなった「家族信託」だ。認知症による資産の凍結から財産を守る制度は、「法定後見」「任意後見」の成年後見制度と、「家族信託」の3つがある。「成年後見制度は、判断能力が低下したときに4親等内の親族や市区町村長からの申し立てにより、家庭裁判所が後見人を選ぶ『法定後見』と、本人の判断能力があるうちに、あらかじめ選んだ後見人と公正証書で契約をしておき、判断能力が低下したときにスタートする『任意後見』があります。一方、『家族信託』は、本人の判断能力が低下する前に、信頼できる家族に財産の管理や処分をしてもらう制度です」(明石さん・以下同)財産のなかで、家族信託を使って管理したい財産を「信託財産」といい、主に現金、不動産、未上場株式の3つが対象になる。財産を預けたい親が「委託者」になり、財産を預かり管理や処分をする子どもが「受託者」、財産から得られる利益を受け取れる親、またはほかの家族が「受益者」となり、委託者と受託者が書面を交わす。成年後見制度と違って、家庭裁判所に提出する書類がないので、財産の管理がしやすい。家族信託契約書を作成してもらう専門家への報酬はかかるが、後見がスタートしてから本人が亡くなるまで毎月、数万円かかる後見人や後見監督人への報酬の支払いが必要ない、といったメリットがある。認知症になっても自分や家族が安心して暮らせるように、さらに、死んだ後も自分の財産を自分の思いどおりに親族に渡すことができるように、家族信託を選択する人が増えてきたという。そこで、家族信託を使ったほうが、メリットが大きいケースを紹介してもらった。【ケース1】夫が、認知症の妻に財産を残したいA太さん(85)は、同い年の妻が軽い認知症のため、老老介護をしていた。「自分が先に死んだら妻の面倒は長男一家にみてもらおう」と、お盆で家族がそろったときに決めたのはいいが、すんなり行かない場合があることがわかった。「A太さんが亡くなった後、法定相続人は妻と長男ですが、妻が認知症だと遺産分割協議ができません。遺言書で妻に遺産が行くようにしても、妻の財産を管理してもらうため、後見人などが必要になってしまいます。それを避けるために、預貯金の半分と自宅を信託財産に充てて、A太さんが死んだ後も、妻が生活できるようにしました」この場合、A太さんが委託者で第1受益者、長男が受託者、妻を第2受益者にした。契約書には、自分の死後、妻の認知症が悪化したときには、受託者である長男が自宅を売却してお金をプラスし、介護施設に入居できるように指示した。【ケース2】夫婦に資産があっても、引き継ぐ子どもがいない都内に住むB男さん(78)は、妻(80)と2人暮らしで、子どもがいない。B男さんが妻より先に死んだら、B男さんの財産は妻が相続するが、妻が死んだときの、その先の自分の財産の行く末について悩んでいた。「B男さんは先祖代々受け継いできた土地で暮らしていました。B男さんが亡くなると、土地など財産は妻が相続しますが、妻が亡くなった後、妻側の親族に相続されて、土地が渡ってしまうのを避けたいと考えていました。B男さん自身の親族に相続してもらいたいと思い、妻に自分の死後、そうするよう遺言書を作成してもらっても、妻側の親族の意向によって、書き直される可能性もあります」遺言書では、夫は妻が死んだ後の財産「二次相続」までは指示できないが、家族信託ならそれが可能になる。「預貯金と自宅の土地・建物を信託財産にして、B男さんが委託者で第1受益者、甥を受託者、妻が第2受益者の契約書を公証役場で作成しました。B男さんが元気なうちは、毎月信託した財産から生活費を受け取り、亡くなった後は、妻がB男さんに代わって受け取ることができます。家族信託なら、妻が亡くなった後に残った財産が甥に渡るよう、『二次相続』を指定することが可能なのです」この場合、最終的に甥が手にした信託財産は、妻が亡くなったときに相続税がかかる。このように、自分の死後の財産の行く先を事前決定しておくことができる便利な制度だが、気をつけたい点もある。自宅など信託財産にした不動産は、受託者の名義に変更する必要がある。手続きを司法書士へ依頼するため、報酬や登録免許税などの諸費用が必要になってくる。成年後見制度のように、成年後見人や監督人に毎月支払うコストはないが、契約書を作成する専門家への手数料が意外とかかる。手数料の相場は信託する財産の1%といわれているが、高額な手数料を取る専門家もいる。また、信託財産は相続財産ではなくなるため、信託財産と相続財産の割合や内容によっては、親族間トラブルにもなりかねない。両方の対策を同時に考えてくれる相続に詳しい専門家を選ぶことが大切だ。「死後のこと」を含めてどうしたいのか、法定相続人になる家族で話し合うと、後のトラブルを防ぐことができる。大事な財産と家族を守るために検討してみよう。
2019年08月22日認知症で判断能力が失われたと判断されたら、銀行口座は凍結される。それに備えるための後見人制度は、実はかなり面倒なシロモノ。そこで注目されている制度が「家族信託」なのです!2025年には、認知症になる人が700万人にもなるという(厚生労働省調べ)。認知症の本人に代わって、家族が銀行から預金を引き出そうとしてもストップがかかり、生活費や介護などのお金は家族が肩代わりすることになる。「キャッシュカードの暗証番号を知っていれば、ひとまずお金の出し入れはできますが、本人から事前に了承を得ていなければなりません。しかし、通常50万円以上のまとまったお金を引き出そうとすると窓口に行かなければならず、そこで本人の同意が確認できないと、銀行の口座は凍結されてしまい、お金は引き出せなくなります。定期預金の解約をしたくても、できなくなります」そう注意をうながすのは、相続・終活コンサルタントの明石久美さん。口座が凍結されると、生活費などのお金を家族が本人に代わって支払うことになるため、負担した家族の生活が行き詰ってしまう−−。そんな事態を防ぐ方法の1つとして最近注目を集めているのが、’07年に信託法が改正されて、個人でも利用しやすくなった「家族信託」だ。認知症による資産の凍結から財産を守る制度は、「法定後見」「任意後見」の成年後見制度と、「家族信託」の3つがある。「成年後見制度は、判断能力が低下したときに4親等内の親族や市区町村長からの申し立てにより、家庭裁判所が後見人を選ぶ『法定後見』と、本人の判断能力があるうちに、あらかじめ選んだ後見人と公正証書で契約をしておき、判断能力が低下したときにスタートする『任意後見』があります。一方、『家族信託』は、本人の判断能力が低下する前に、信頼できる家族に財産の管理や処分をしてもらう制度です」(明石さん・以下同)財産のなかで、家族信託を使って管理したい財産を「信託財産」といい、主に現金、不動産、未上場株式の3つが対象になる。財産を預けたい親が「委託者」になり、財産を預かり管理や処分をする子どもが「受託者」、財産から得られる利益を受け取れる親、またはほかの家族が「受益者」となり、委託者と受託者が書面を交わす。成年後見制度と違って、家庭裁判所に提出する書類がないので、財産の管理がしやすい。家族信託契約書を作成してもらう専門家への報酬はかかるが、後見がスタートしてから本人が亡くなるまで毎月、数万円かかる後見人や後見監督人への報酬の支払いが必要ない、といったメリットがある。認知症になっても自分や家族が安心して暮らせるように、さらに、死んだ後も自分の財産を自分の思いどおりに親族に渡すことができるように、家族信託を選択する人が増えてきたという。そこで、家族信託を使ったほうが、メリットが大きいケースを紹介してもらった。【ケース1】将来、自分が認知症になるかもしれない夫に先立たれ、一人暮らしのA子さん。「今は元気でも、少しずつ物忘れが増えてきて将来が心配」というときこそ、家族信託が役に立つ。「この場合、母のA子さんは委託者、娘さんが受託者、A子さんが受益者になります。信託財産はいま住んでいる自宅と現金1,000万円という契約にしました。仮にお母さんが介護施設に入り、実家が空き家になったら、娘さんは自宅を売却して、介護費用に充てるといった契約内容にすることもできます」A子さんが他界したとき、口座が凍結されて葬儀費用が出せずに困ることがないように、契約で葬儀費用などの支払いができるように決めておくこともできる。親から財産を委託された子どもは、何にいくら使ったのか記録することが義務づけられるが、家庭裁判所への報告義務はない。不正使用がないように専門家やきょうだい・親戚を監督人に指定して、チェックする仕組みにしたり、親が委託者の子どもに月々の報酬を払いたいと思えば、契約に盛り込んだりすることもできる。「法定後見、任意後見でも自宅の売却や介護施設への入居の手続きはできますが、家庭裁判所や後見監督人の許可などが必要です。ですから、空き家になったら賃貸にしてほしい、賃貸物件を売ってほしいなどと本人が元気なときに言っていたとしても、難しいのが実情です。家族信託では、行ってもらいたいことを事前に決めておけば、たとえ認知症になったとしても、その契約を行うことができるのが特徴です」このように、自分の死後の財産の行く先を事前決定しておくことができる便利な制度だが、気をつけたい点もある。自宅など信託財産にした不動産は、受託者の名義に変更する必要がある。手続きを司法書士へ依頼するため、報酬や登録免許税などの諸費用が必要になってくる。成年後見制度のように、成年後見人や監督人に毎月支払うコストはないが、契約書を作成する専門家への手数料が意外とかかる。手数料の相場は信託する財産の1%といわれているが、高額な手数料を取る専門家もいる。また、信託財産は相続財産ではなくなるため、信託財産と相続財産の割合や内容によっては、親族間トラブルにもなりかねない。両方の対策を同時に考えてくれる相続に詳しい専門家を選ぶことが大切だ。「死後のこと」を含めてどうしたいのか、法定相続人になる家族で話し合うと、後のトラブルを防ぐことができる。大事な財産と家族を守るために検討してみよう。
2019年08月22日今回は投資信託のファンドランキングについて書いていきます。最近投資信託の熱が上がってきていますが、肝心なファンド選びも大切です。これまでも同じランキングを書いた事はありましたが、今回は、私のクライアント・提携先等から得た回答を元に私の個人的な所見も含めてランキングを発表していきます。どのファンドを選ぼうか迷っている方は、参考にして頂ければと思います。2019年人気商品ランキング日本とアメリカと言い換えても良いかもしれませんが、グラフで見ると大きな差は一目瞭然ですね。それだけアメリカの株価は高く堅調な推移をしている事が見て取れます。今回3位にランクインしたeMAXIS Slim 全米株式はこのベンチマークを採用しています。そしてインデックスファンドですので、その運用手法も大きくベンチマークからブレる事が無い為、本ファンドが人気である所以が伺えますね。ちなみに第1位にバンガード・ファンドは、CRSPUSトータル・マーケット・インデックスという全米の大型株、小型株含む約4,000銘柄で構成された株価指数をベンチマークとしています。大きな違いは銘柄の数になります。小型株まで含んでいますので、ほぼ全米が対象になっています。小型株の特徴としては経済が順調な時に、爆発的な伸びを見せる事もある点でしょう。それぞれの運用手法や採用ベンチマークの違いもあるので、ファンド選びに困ったら、ベンチマークで比較するのも手です。[adsense_middle]ランキング第4位ニッセイ日経225インデックスファンド直接不動産に投資しようとすると、まず必要な資金面がネックとなります。物件によっては高額なもののあるでしょう。その反面、REITでは投資信託の特性を活かし少額から投資が可能です。また、換金性の面や物件の維持管理等を考えてもREITの方が早くて、手間はかかりません。かつては不動産投資もお金を持っていなければならなかったですが、今では手軽になったと言えます。eMAXIS Slim バランスはどんな所に投資しているの?8資産均等に分かれていますが、その先が気になりますよね。下図にまとめました。この様に株式、債券、REITが国内、先進国、新興国と綺麗に8等分されています。最大の特徴はこのファンド一つで沢山の投資先に投資できる点でしょう。そして、株式と債券は反発する関係性にあります。株が上がれば債券が下がり、債券が上がれば株が下がるといった形です。どれにも投資していますので、リスクを分散させたい方にはとてもオススメな商品です。ランキング番外編ひふみ投信先程まではリサーチの結果を元に解説してきましたが、番外編でひふみ投信をご紹介しておきたいと思います。このファンドはアクティブファンドで、日本国内の株式に投資します。なぜ番外編となっているのかと言いますと、手数料が高く、アクティブという理由なだけです。しかしその運用成果は目を見張るものがありまして、ファンドにとって大事な「基準価格(投資信託の値段)」「純資産総額(一言で言えばファンドの人気バロメーター)」が非常に高く推移してきています。インデックスは手数料が低いですが、本ファンドはそのインデックスを凌ぐ成果も出ていますので、国内株式に興味ある方は見ておくのも良いでしょう。2019年投資信託ランキングに関するまとめ今回はリサーチと所見を交えて(ほぼリサーチ順位です)ランキングを作成しました。皆さんはどんなファンドを選択しますか?と聞かれたときに、この記事が役に立てれば幸いです。また、2019年時点のランキングですので、来年、再来年と実績も変わってきているかもしれません。投資で重要なのは一喜一憂せずじっくり腰を据える事です。今からじっくりと投資を行って頂ければと思います。
2019年08月21日昨今ではNISAに始まり、iDeCo、つみたてNISAと投資信託を活用した商品が注目を集め、今では投資が身近なものになってきたと思います。今回は投資信託を運用する上で大事なポイントについて解説していきます。これから投資信託を始めたいとお考えの方、初心者の方は是非ご覧いただきたいと思います。運用利率は高いほうが良い投資信託は運用商品です。株や債券で運用されます。特に憶えておいて欲しいキーワードは「利回り」という言葉です。この利回りは一般的には年利を指しますが、1年間の間にどれだけ増やせたかを示す言葉です。つまり言い換えると運用利率とも言えますが、低いか高いかで言えば高い方が結果沢山増やせているという事になります。ファンドによっては株式への投資が中心だったり、逆に債券中心だったりと様々です。増えるという事はその分リターン(収益)が大きくなるという事です。積立の金額、要した時間が同じであればリターンの差は気になりますよね。利回りの高いファンド選定をしたいものです。しかし裏に潜むリスクも合せて知っておく必要はありますのでご注意下さい。利回りの計算方法先程利回りという言葉を紹介しましたが、どのような計算式になっているのかを解説します。計算式は次の通りです。言葉で見ると難しいですが、投資信託を購入し、増えた部分から掛かる費用を引き、それをこれまでの積立金額で割るという計算です。この方法によって、利回りが計算できます。ご自身で計算したい方もいらっしゃるかもしれませんが、ファンドの目論見書やHP等に利回りなどの記載がある場合もありますので、確認しておきましょう。計算式の落とし穴先程計算式の図を解説しましたが、ここで1つ注意頂きたい点があります。それは計算式の中にある「分配金」という点です。実はこの分配金は2種類パターンがあります。それがこちらです。「普通分配金」運用の成果から支払われるもの「特別分配金」投資元本を取り崩して支払われるもの特別分配金には要注意ここで、解説しておきたいのは「特別分配金」という事ですが、俗に「タコ足配当」と呼ばれています。なぜこの様に呼ばれているかと言いますと、タコという生き物は自分の足を食べる習性があり、この行為が投資にも同じ様に言える事から「タコ足配当(自分の投じた元本から分配金が発生、つまり投資元本を食べてしまう)」という表現になりました。このタコ足配当は投資家の間では敬遠されているものでして、特に一括購入した投資信託等に多く見られます。毎月、毎年の様に配当は入ってきますが、それが自分の投じた元金だとは気づかず受取続けてしまうというものです。しかし、タコ足なのかどうなのかは運用してみなければ分かりません。そこで、タコ足配当を未然に防ぐ方法として、「分配金」が発生する投資信託を避けるのが回避する方法となります。または分配金を再投資に回すという方法で受け取らずに再度運用に回されますので、回避できます。分配金は受け取らない方が、長期的な資産運用には向いていますので、気を付けておきましょう。初心者が賢く運用するためのポイント解説今回は投資信託を始めて購入するといった方、初心者の方へ向けての記事になります。ここで、運用を良いものにする為にポイントを絞って解説していきたいと思います。[adsense_middle]課税を避ける為に選ぶおすすめ商品まず、避けるべきは「課税」でしょう。投資信託を始めるに当たって、様々な口座(商品)が世に出ています。選ぶべきはiDeCo、つみたてNISAがおすすめです。理由は運用期間中に課税されない事に尽きます。これまでは一般口座しかなく、投資信託で運用するにも、利益に対して、源泉分離課税といって約20%もの課税がなされていました。例えば1年間で10,000円の利益が発生したとしたら、2,000円は税金として差し引かれ、8,000円の利益となります。しかし、iDeCo、つみたてNISAはこの2,000円は差し引かれず、10,000円がそのまま残ります。投資信託は発生した利益も再投資され運用されますので、長い事資産運用する上では、余計な税金は回避すべきです。課税を回避する為にはiDeCo、つみたてNISAを活用するのがお得な方法となります。またそれぞれ年間に投資出来る金額や解約の有無が異なりますので、目的をしっかり持って始めましょう。手数料は低いに越したことはない前半部分で計算式を解説しましたが、利益からかかる費用を差し引く計算になっていたかと思います。利回りを高くする方法として、かかる費用を抑えるという事も大事になってきます。(例)AファンドとBファンドの比較例えば、A、Bとファンドがあったとします。投じる金額、運用年数、利益も同じだと仮定します。Aファンド:10,000円の利益が発生した際の手数料500円Bファンド:10,000円の利益が発生した際の手数料1,000円10,000円の利益が発生し、Aファンドは手数料で500円、Bファンドでは1,000円だとします。これが長い事続くと考えたら、結果Aファンドの方がかかる費用を抑制していますので利回りが良くなりますよね。リターンという結果に反映されますので、手数料を抑えるといった時に、どんなファンドを選べばいいのかを次で解説していきます。相場や、ファンド実績が分からなくても最初に選ぶポイントは「信託報酬」!投資信託を始めるに当たって、見るべきポイントの一つに「信託報酬」が挙げられます。この信託報酬とは、投資信託を運用する方々への報酬とお考え下さい。毎月支払った金額の一部がこの報酬に充てられます。またファンド毎に異なります。それではこの信託報酬部分ですが、高いか低いかという事もそうですが、実は投資信託を選ぶ際に直ぐに分かるポイントがあります。それを解説しますが、以下の2種類の投資信託さえ押さえておけば大丈夫です。アクティブファンド:ベンチマークと呼ばれる株価指数等を上回る実績を目指すファンドの事。特にファンドマネージャーによる手法が色濃く出る。また様々な会社の調査等にも時間やお金をかける為、手数料(信託報酬)は高く設定されている。インデックスファンド:アクティブファンドとは対照的に、ベンチマークに沿った運用実績を目指すファンドです。信託報酬もアクティブファンドに比べると低く設定されており、主につみたてNISAのラインナップに数多く存在しています。結論から申し上げますと、選ぶべきファンドはインデックスファンドで十分です。その理由を2つご説明しますね。インデックスファンドを選ぶ理由先程も解説しましたが、アクティブファンド、インデックスファンドを選ぶなら、信託報酬の低いインデックスファンドがオススメです。理由は手数料(信託報酬)が低い事です。それとインデックスファンドがオススメな理由はもう一つあって、成果を求めるアクティブファンドは統計の結果ですが、9割方インデックスファンド程増やせていないという点です。もちろんアクティブファンドが絶対にダメだと言っている訳ではありません。中にはインデックスファンドを遥かに凌ぐものも1割は存在しますが、この1割をどうやって見つけますか?かなり難しいと思いますし、運用はこれからです。先の運用成果は誰も予測はできません。それであれば、増やせる確率を上げる事、手数料を抑制出来るといったファンドを選ぶ事が初心者の方にはオススメだという事です。そして、インデックスファンドはつみたてNISAに多く存在しています。国の肝いり制度「つみたてNISA」インデックスファンドを数多く取りそろえる「つみたてNISA」ですが、金融貯はじめ、様々な方の意見を元に、国民に親しみ易く、馴染みやすい制度を創設しました。中でも、毎月分配型でない事や、インデックスファンドが初心者利用に適している点等です。またつみたてNISAでは販売手数料自体かからないのも特徴です。本記事でもつみたてNISAがオススメですよと書きましたが、特に初心者向けに開発されたものがつみたてNISAですので、投資を始める一歩目はつみたてNISAをおすすめします。利回りを上げる為に押さえておくモノサシこれまでは手数料、信託報酬に関して触れました。さてここからはファンドの具体的な中身について触れていきます。つみたてNISAを推奨していますので、購入できる対象ファンドをまず解説していきます。国内株式先進国株式新興国株式米国株式全世界株式バランス型以上が取扱い対象のファンドです。これらを細分化し、商品として各証券会社は販売していますが、参考までにどのジャンルが利回りが高いのかを調べてみました。[adsense_middle]2019年8月現在平均利回り(筆者調べ)つみたてNISAを推奨している私としては約20年間もの間、積立を実施するとどうなるのか気にはなります。前もって言える事は将来を確約した数字ではありません。と言うのも運用は経済状況に左右されます。国と国の関りや、内紛や政治等、挙げればキリがありません。しかしおおよそこれ位の平均利回り位だというモノサシは持っておいて良いと思います。次の表に先程のジャンルがどの程度利回りがあるのかを纏めてみました。尚、バランス型に関しては債券比率、REIT等複合的要素がある為、除外しております。ご覧の様に新興国株式が一番高い利回りです。次に全米株式と続き、国内の株式は中でも低いですが、しかしながら3~4%はあります。具体的に計算してみましたでは下記の条件と先程の平均利回りを利用しいくらになるかを、ざっと計算してみました。条件毎月10,000円を20年間積立てる(投資元本240万円)税金は考慮しないものとする複利計算で実施計算結果計算してみて分かる事具体的に数字にしてみましたが、皆さんはどの様に感じましたか?目を見張るパフォーマンスは新興国株式でしょう。実際に8%の利回りで運用出来れば、20年もあれば投資元本の2倍になります。国内株式でも約プラス90万円です。銀行預金の利息で割ると約3,700倍もの増え方です。これらファンドを何を選ぶのかという事は非常に重要で、賢く運用する事をテーマに挙げるならば避けて通れないと思います。賢く運用する為に何をやるべきか?先程は各ファンドの平均利回りのパフォーマンスをご覧頂きました。では一番高い新興国株式が良いよね!と言うのも少し早いです。まずは各ファンドのリスクを知っておく事も大事です。高いリターンを謳っている裏にリスクは潜んでいます。しっかりと自分の投資先のリスクを知る事は大事ですが、それ以上に私が考えているのは、「本当にそれだけのリターンを求めなければダメですか?」と言う事です。お金を増やす前に、いくら必要になるのか試算私はFPとして、お金の事や金融商品の事等、幅広くご相談を受けています。そしてクライアントに必ずお伝えする事は、「将来いくらあれば大丈夫だと言えますか?」と言う事です。先程の新興国株式の平均利回りだけを考えると誰もがそれに投資したくなります。しかし、本当に8%の利回りでなければダメなのか?5%では必要金額に届かないのか?と言う事です。闇雲に増やす事をすれば、いつどこでどうなるか分かりません。私の調べた平均利回りも世界情勢によっては覆る可能性もあります。では何をすれば良いのか?という事ですが、まずは、「増やす目的を明確にし、いくら足りないか試算する事」だと思います。増やす目的を明確にする理由理由は、長期に渡って積立てをする場合、長いマラソンを走るようなものです。ゴールを迎えるという事は、決して諦めず、走り続けなければゴールできません。途中で投げ出さない、諦めない為には、この積立は〇〇の為にやっているんだ、という意思が必要です。いくら足りないか試算する理由例えば老後にいくら足りないという事は、誰もが分かっていません。最近では2,000万円足りないと言って物議を醸しました。皆さんの増やす目的ではいくら足りませんか?という数値を少しでも具体化する事です。具体化するにはライフプランを作成するのが良いでしょう。時系列でライフイベントが分かり、今から、老後まで、どれだけの時間が使えるのか、どれだけ長生きするのか想定し、入ってくるお金、出ていくお金をも想定します。そして始めて不足分が具体的になっていきます。具体的になれば逆算し、月々どれくらいのお金を何%の利回りの商品で積み立てれば不足分をカバーできるかが見えてきます。そうする事で、選択すべき商品やファンドも絞られます。まずライフプラン作成をやってみて頂きたいですね。まとめ今回は初心者の方が賢く運用するポイント解説と言う事で解説してきました。高い利回り商品を選ぶのは簡単かもしれません。しかし、投資は自己責任が伴います。今回の記事で押さえて欲しいポイントを押さえ、投資に臨んで頂ければと思います。
2019年08月18日本記事では投資信託での資産形成を行う際に、窓口となる銀行と証券会社・ネット証券との違いについて考察します。窓口をどこにすればどのようなメリット・デメリットがあり、結果はどうなるのでしょうか。早速見てみましょう。投資信託はどこで買える?銀行でも買える?銀行ってどうなの?投資信託とは、複数の株式や債券などが入った金融商品の詰め合わせのようなものです。そしてそれはいろいろな場所で買えます。銀行・証券会社・ネット証券が一般的です。ここでの証券会社とは対面(対人)販売の証券会社を指しています。投資信託の銀行での始め方基本的に銀行、証券会社・ネット証券のどちらでも投資信託の始め方は同じです。銀行や証券会社に投資信託用の口座を開設する口座にお金を入れる(または紐づけされている銀行口座などから買うことができるものもある)投資信託を選んで買う運用する(保有・または売却)上記のようにとてもシンプルに始めることができます。銀行で投資信託を始めるのはとても簡単。まずは資料請求から。一般的に言われる銀行で投資信託を買うことのメリット:「相談できる」「銀行で投資信託を買うのってどうなの?証券会社・ネット証券と何が違うの?」と思われる方も多いかもしれません。次の点が違い・メリットとして挙げられやすいです。近所の身近な場所で安心して相談できるここで「あれ?それってどうなの?良くないんじゃないの?」と思われた方は鋭い感性です。じつは上記は資産形成においてはデメリットでしかないからです。資産形成においては一見すると有利・お得に見えることはたいてい不利である。銀行で投資信託を買う時の注意点【銀行で投資信託を買う時の注意点①】相談から発生する勧誘リスクにご注意を筆者は銀行で働いた経験はありませんので、以下は伝聞です。一般的に銀行では懇切丁寧に相談に乗ってくれます。しかし、それは資産形成において非常に危険なことでもあります。まず第一に銀行で投資信託を行う場合に、相手(銀行・窓口の相談員)にはあなたの通帳の残高が丸見えです。どれくらいの資金があるかを把握されています。押しに弱い方・頼まれると弱い方・せっかく相談に親身に乗ってくれたから何も買わないと悪いなと感じる方は要注意です。相談に乗ってくれる窓口の人が「良い人・優秀なセールスパーソン」であればあるほど、あなたの資産は危なくなるかも。【銀行で投資信託を買う時の中の注意点②】相談すると不利になる一体セールスの何が悪いのでしょうか。セールス自体は悪くありません。車屋さんでも八百屋さんでもどこでも行っています。しかし金融商品の場合は、ダイレクトに私たちの資産に影響します。そのため銀行での投資信託のセールスには要注意です。銀行もビジネスですので販売ノルマというものがあるらしいです。これも伝聞です。もし銀行で「ビジネスだけど、会社の利益やノルマなど一切気にせずに顧客のことだけ考えている」という場所や人がおられましたらご容赦ください。しかし、昨今問題になりました「かんぽ生命の保険販売の不適切問題」の例もあります。かんぽ生命の保険販売の不適切問題:顧客にとって不要・不利な保険や乗り換え、販売員のノルマ・収入アップにつながるという理由での無保険期間の発生など。この背景にはノルマがあると考えられる。このように売り手と投資家は、基本的に大なり小なり利益が相反しています。そのため基本的には相談できる窓口は避ける方が無難です。ビジネス上、相談すると「売り手に有利=投資家に不利」な金融商品が提案されやすい。投資信託を銀行の窓口で買ったら運用成績に違いは出る?出ない?ある同じ中身の投資信託を銀行の窓口やネット証券といった異なる窓口で買うと、実質的な運用成績に違いが出ます。ただし、それはプラスに違いが出るのではなく、マイナス方向に違いが出ると考えられます。どういうことでしょうか。見てみましょう。ネズミのぬいぐるみと投資信託の運用成績のイメージ例えば世界的に有名なネズミのぬいぐるみがあるとします。これを「百貨店・スーパー・ネットショップ」の三店舗で比較して買うとします。どこで買うと「良いネズミのぬいぐるみ」を手に入れられるでしょうか?※図解は筆者作成答えは「どこで買っても同じ」ですね。中身が同じなのですから当然です。ただ、人件費や家賃などのコストが異なります。そしてそれは利用者の手数料(多くの場合は売価に反映される)に含まれます。同じ中身のものはどこで買っても同じ。結論:中身が同じなら、銀行でもネット証券でも表面上の運用成績(儲け・損)は同じ。ただし、実質的な運用成績には差が出てしまう今度は資産形成において考えてみましょう。一例として先進国株式の市場平均に連動するインデックス型投資信託(MSCIコクサイインデックスに連動することを目指す)を銀行・証券会社・ネット証券で購入したとします。どこで買ったら運用成績は良いでしょうか?答えはどこで買っても表面上の運用成績は同じだと考えられます。中身が同じですから当然ですね。どこで買っても儲けも損も同じなのです。ただ手数料が違います。そして手数料が高い分だけ損をします。同じ中身のものであれば、手数料が低い方が運用成績は「マシ」になる。[adsense_middle]銀行で投資信託を購入する際の最大のデメリットは手数料なぜ銀行は手数料が高いのでしょうか?それは銀行の立ち位置にあると筆者は考えています。下の図は投資信託の仕組みのイメージ図です。※図表は筆者作成これを見ると、「私たち投資家」と「証券会社」の間に窓口である「銀行」がいることが分かります。つまり、銀行は文字通り「窓口」なのです。ここで手数料が安いと、銀行としては人件費をかけている分、儲けが出ません。手数料がゼロだと損をするかもしれません。どうしたら良いでしょうか?答えは「手数料を高くとれば良い」です。そのため購入時手数料という運用成果にマイナスにしか影響しないコストが高い傾向にあります。高い場合で購入時手数が3.24%という高いところもあります。ちなみに購入時手数料で筆者が許せるレベルはゼロ円(ゼロ%・無料・ノーロード)です。購入時手数料は運用成績にプラスに寄与しないので最低限ゼロから選ぶ。【質問】それでも銀行で買えばいいことがあるのではないですか?あくまでも筆者の個人的な意見ですが、手数料の高い銀行で投資信託を買うのはイヤです。少し想像をしてみてほしいのですが、上の図で銀行にいるところを「筆者・佐々木裕平」に置き換えてみてください。どうなるでしょうか?単純に筆者のお財布が膨れます。その分あなたの者のお金は減ります。極端なお話ですが、筆者が川で釣りをしようと、山へハイキングに行っていようと、あなたの買った投資信託の値動きとは無関係です。運用成果は基本的に世界の経済環境次第です。資産運用において「誰かに任せたらすごい良いことが起こる」というのは幻想。投資信託を買うなら銀行?証券会社?オンライン証券?その違いは?それでは銀行・証券会社・ネット証券の違いと特徴をまとめて比較してみたいと思います。結局、投資信託を買うなら銀行・証券会社・オンライン証券のうち、どこがおすすめ?筆者はオンライン証券が勧誘リスクを避けるには良いと思います。ネット証券にもよると思いますが、今のところ筆者はネット証券で資産形成を行っていて勧誘を受けたことがありません。また手数料が「安いものも高いものもある」のですが、安いもの(トータルコストが年率0.3%以内)だけを選択すると「マシ」なものだけを選択肢として残すことができます。筆者のおすすめはオンライン証券。評判の良い銀行・証券会社・ネット証券はある?ない?これも個人的な意見ですが、窓口を選ぶ際は比較的大きいところが良いと思います。それは大きいところは競争が働いており、手数料が安い傾向にある為です。もちろん前述のようにどこで買っても中身が同じなら表面的な運用成績は変わりません。証券会社を変えれば儲かる・損するということはありません。中身が同じなら購入時手数料が安い(ゼロの)窓口の方がおすすめ。また、口座開設においては、業界屈指の格安手数料や、豊富なサービス・商品ラインナップを誇るネット証券業界最大手のSBI証券がおすすめです。投資信託における銀行・証券会社・ネット証券の違いに関するまとめ投資信託選びに親切な相談相手はいらない同じ商品を買うなら「安いところ」で買う方が良い窓口の担当者にいくらお金を支払っても得はしない過去の株式市場の値動きを見てみますと、長期分散投資には一定の効果が見られました(未来を保証するものではありません)。株式を主体とした投資信託で行った場合は、期待リターンも高いと考えられます。ここでいう長期とは二十年や四十年という期間です。そしてそれは、つみたてニーサやイデコと呼ばれる制度の税制優遇期間でもあります。つまりおおざっぱに言うと、長期分散投資に徹して「何もしない」とうまく行きやすいという経験則があるのではないか、と考えられます。しかし、銀行や証券会社などの「相談できてしまう」窓口で相談を重ねていると「何かしてしまう(頻繁な売買)」リスクが出てきてしまいます。そして統計的に見るとそれは短期投資になり、「何もしない」よりも運用成績を悪化させてしまう要因になることが知られています。意外と私たちの資産形成を遮る最大の敵の一つは「相談から生じる心の偏り・バイアス」なのかもしれません。本記事が読者の皆様の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年07月30日