映画『あの頃。』の原作者・劔樹人(つるぎ・みきと)さんとその妻である犬山紙子さん。結婚前から共に“ハロプロ”に魅了されているお二人にその熱き胸の内を語っていただきました。“ハロプロ愛”とその深すぎる世界。モーニング娘。(以下、モー娘。)の誕生を機に、つんく♂さんが手掛けた女性アイドルグループの総称“ハロー!プロジェクト”(以下、ハロプロ)のファンこそ“ドルオタ”(アイドルオタクの略)の先駆け。劔:僕がハロプロにハマっていったのは‘03年頃。いろいろあって落ち込んでいた僕を元気づけようと友達が持ってきた松浦亜弥さんのMVを見たことがきっかけ。犬山:私がハマったのは約8年前、YouTubeでモー娘。の「One・Two:Three」というMVを見て。なんじゃこりゃ!って衝撃を受けてたった一晩ですっかりファンになってしまった。それで当時まだ友達だったつるちゃん(劔)が昔、ハロプロが好きだって言ってたのを思い出して。劔:一緒にCDを買いに行ったね。犬山:その時つるちゃんは一度ファンを離れていたから、私が「なんで今も追いかけてないんだ!」って説教した気がする(笑)。劔:‘07年頃に上京して生活が変わり、ハロプロオタクの仲間たちともバラバラになってしまったこともあって…。でもそのあと「What is LOVE?」という曲にバチンときて、また出戻ったけど。結構いるんだよね、1回お休みしてたけど戻ってきましたというファンは。犬山:最初はとにかくほとばしる魅力にやられたの。ただただ、多幸感に溺れている感じ。そこから、このメンバーが気になるとか、このグループの歴史は…と探り出すうちにどんどんハマってた。あとになって俯瞰したら、ハロプロに夢中になることで元気をもらっていたんだなって思うんだけど。劔:落ち込んでいる人に限らないけど、何かが突然刺さるというか個々にホームランが出るんだよね。犬山:武道館とか中野サンプラザのハロコン(ハロプロのコンサート)にも一緒に行ったよね。初めて観た時は、モー娘。が登場しただけで号泣(笑)。ひたすらYouTubeで見てきた人たちが実在するっていう喜びなのかな。つるちゃんもよく泣いてたよね。劔:僕もそうだし、メンバーの誰かが辞めちゃう時とか、おじさんたちめちゃくちゃ泣いてるよ。犬山:彼女たちが背負っているいろんな気持ちや空気感までファンは一緒に受け取るから、感極まってしまうのかな。劔:歴代メンバーの中でも欠かせない人はたくさんいるけど、高橋愛さんはすごかったな。パフォーマンスも超人的なスキルで、しかもモー娘。の歴史の中でもメディアに露出が少ない時代のリーダーだったんだけど、ライブばかりしていたからレベルが高い。犬山:ぽわんとしていると思いきや、ステージに立つとめちゃくちゃかっこいいし、歌もうまいね。劔:歌って踊りながら、高いヒールでも足元を見ずにステージ上の階段を下りるということを徹底していたのもすごい。犬山:そんな先輩がいたら、後輩たちはレベルを上げるしかないね。劔:道重さゆみさんは一時期はぶりっ子キャラでバッシングを受けたりもしてたけど、リーダーでアジテーターとしての力が強く、彼女の功績は大きいと思う。譜久村聖さんは、道重さんが抜けた18歳から、そして24歳になった現在もリーダーを務め、その歴も最長で。今のモー娘。は全体野球のようにみんなで戦ってる感じがするね。犬山:そしてファンは、未完成なものから努力を重ねて成熟していく過程をリスペクトしつつ応援しているところが素晴らしいと思う。劔:彼女たちとファンは、共にハロプロ誕生からの23年間を一緒に歩んできた仲間のような感覚なんじゃないかなと思うんだよね。つるぎ・みきとベーシスト、漫画家、元マネージャー。バンド・神聖かまってちゃんを見出し、マネージャーとなってムーブメントを起こした、音楽業界では名の通った存在。いぬやま・かみこコラムニスト、エッセイスト、ラジオパーソナリティ。『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(扶桑社新書)ほか著書も多数。映画『あの頃。』神聖かまってちゃんの元マネージャー、劔樹人による2014年に発売された自伝的コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』(イースト・プレス)を映画化。彼女なし、金なしでどん底生活を送っていた劔が、松浦亜弥の「桃色片想い」のMVを見たことで、ハロー!プロジェクトのアイドルたちにどハマり。ヲタ活の日々を描いた。監督:今泉力哉©2020「あの頃。」製作委員会※『anan』2021年2月17日号より。写真・小笠原真紀イラスト・劔 樹人犬山紙子取材、文・若山あや(by anan編集部)
2021年02月13日ハロー!プロジェクトへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた自伝的青春コミックエッセイの映画化『あの頃。』。この度、主人公・劔(つるぎ)を演じた松坂桃李のメイキング写真が到着した。『新聞記者』(19)では隠蔽された真実に揺れ動く官僚、『娼年』(16)では様々な女性を肉体を通じて癒やす青年など、多彩な役を演じてきた松坂さん。そんな彼が今回演じるのは、自身初となる“オタク”役。原作者である劔樹人本人を演じるということで、難しい点も多かったそう。とはいえ、劔さん本人が劇中でハロプロの魅力について語るシーンのトーク内容監修や、松坂さんのベース演奏指導などのために頻繁に撮影現場を訪れていたため、そんな環境が役作りをするための追い風になったという。松坂さんは劔さんの立ち姿や話し方はもちろん、「揺れながら近づいてくる(笑)」という細かい歩き方まで観察、習得し、スクリーンで表現している。自身の役を松坂さんが演じると情報解禁された際には、周囲から「劔さん役が松坂桃李くん!?」「どうなるの!?」という反応が多くあったと明かしている劔さん。しかし、出来上がった作品をひと足先に観た関係者からは、「松坂桃李くんが“あの頃の劔さんそのもの”だった…!」とその圧倒的な演技力に脱帽したコメントが相次いで寄せられたそう。劔さん本人も、「松坂さんがベースを弾いているシーンで少しピントがぼやけた時に、昔の僕だ!と本当に思った瞬間がありました。こんなこと言うとみんなに怒られるんですけど(笑)。でも出来上がった作品を見ても、やっぱり僕自身と重なりました」と松坂さんの演技を絶賛。普段の空気を完全に捨て去り、哀愁も漂わせつつも“推し”を想い仲間たちとともに青春を謳歌した、どこかキュートさを持つ劔樹人という主人公を演じ切った松坂さん。その熱演に注目だ。『あの頃。』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年02月11日映画『あの頃。』(2月19日公開)の公開直前イベントが3日に都内で行われ、松坂桃李、仲野太賀、コカドケンタロウ、劔樹人(原作)、藤本美貴が登場した。同作は劔樹人による『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)の実写化作品。大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もないどん底の生活を送っていた劔(松坂)は、ある日、松浦亜弥のMVを観てハロー! プロジェクトのアイドルに魅せられ、イベントで出会った仲間たちと共に「恋愛研究会。」というバンドを組んだりと情熱を傾けるようになる。時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて次第に離れ離れになっていく中、劔は仲間の一人・コズミン(仲野太賀)が癌に冒されていることを知り、久々に「恋愛研究会。」のメンバーと再会を果たす。イベントでは原作の劔がキャストそれぞれに書いてきたという手紙をサプライズで朗読。ステージで読むことになると思っていなかったという劔は、手を震わせながらも、代表して松坂への手紙を読み上げる。「自分の青春時代が本になり映画になり、自分を松坂さんに演じていただくのはこの人生で2度と無い経験でした。むしろ、何度生まれ変わってみてもあり得ないのではないかと思っています」「多くの方々が外見の違いを話題にしていましたが、今になって私が思うのは、外見の違いを1番気にしてなかったのが松坂さん本人だったということです。それは松坂さんが私という人間に内面から向き合ってくださって、良いところも悪いところも大切に演じてくださったのであり、きっとそれが松坂さんの人との関わり方なのだろうと思います。そして私は素晴らしい俳優が誰かを演じるということにおいては、外見の違いこそ1番どうでもいいことなのだと知りました」という言葉に、松坂も拍手を送る。さらにキャストの似顔絵を描いた色紙も贈られた。この日のサプライズはそれだけで終わらず、藤本の楽曲「ロマンティック浮かれモード」(通称:ロマモー)が流れると、キャスト陣は「ええ!?」と驚く。登場した藤本の姿に、ミキティ推しのコズミンを演じた仲野は手をあげて喜び、劔は近寄れず距離をとってしまう事態に。映画を観たという藤本は「ファンの方達があんなに熱く、人生をかけて熱く応援してくださってたんだなということにも感動しましたし、当時の映像を観て、早くまたコロナが収まって盛り上がるライブをやって色んな人に観てほしいなという気持ちを改めて持ちました」と語った。劔は「天国のコズミンのために、墓参りに行ってきます。藤本さんを見ると手足がしびれるって言ってたんですよ」としみじみ。「役に戻るね」(コカド)、「汗止まんないです」(仲野)、「変な感じ」(松坂)と、キャスト陣も動揺する。コカドは、作品を通して「庄司さんの奥さんのミキティだったけど、全然違う人みたいになった」と明かした。最後に松坂は「言おうと思ってたものが飛んじゃったんですけど……」と苦笑。「誰しも"あの頃"というのがあると思うんですよね。みなさんそれぞれの大事にしてた時間があると思うんですけど、それがあるからこそ、今いいこともあるかもしれないと思える、心の風を通してくれるような温かい作品になっていますので、映画『あの頃。』、ぜひともよろしくお願いいたします」とメッセージを送った。
2021年02月03日ハロプロ愛あふれる映画『あの頃。』より、松坂桃李演じる主人公・劔が思いを寄せる、女子大生・靖子の場面写真が公開された。靖子を演じたのは、「セトウツミ」や「中学聖日記」、現在放送中の「ここは今から倫理です。」にも出演する若手女優の中田青渚。靖子は劔の後輩で、熱心にハロプロ談義を聞く姿に劔も心を奪われ、ドはまりするアイドルとは別に、密かに恋心を抱くように。場面写真では、劔らアイドルオタクたちで結成した「恋愛研究会。」主催のイベントに、友人と訪れたシーンや、イベントを満面の笑みで楽しそうに見守る姿が切り取られている。『あの頃。』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2021年01月30日2月19日(金)より全国ロードショーされる、松坂桃李主演『あの頃。』の新たなキャラクター画像が公開された。本作は、神聖かまってちゃんの元マネージャー・劔樹人によるハロー!プロジェクトへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた自伝的青春コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』を実写映画化したもの。ハロー!プロジェクトのアイドルにのめり込んでいく主人公・劔(つるぎ)を演じるのが松坂だ。大学院受験に失敗し、地獄のようなバンド活動を続けながら、金なし、彼女なしのどん底生活を送っていた劔だったが、ある日、松浦亜弥のMVを観たことをきっかけにアイドルにドハマり。やがて仲間たちとともに遅れてきた青春の日々を謳歌していく。監督を担当するのは、記録的ヒットを飛ばした『愛がなんだ』や『mellow』、『his』などの今泉力哉。脚本は、これまで『南瓜とマヨネーズ』『素敵なダイナマイトスキャンダル』などで監督・脚本を手がけてきた俊英・冨永昌敬。日本映画界を牽引するクリエイターがタッグを組み、振り返ってみれば「どうかしていた」としか思えないほどバカバカしくて笑えるのに、ちょっぴり切ない、誰もが経験した「あの頃」の記憶を描き上げた。公開されたキャラクター紹介映像は、松坂桃李演じる“あやや”推しの主人公・劔、仲野太賀演じる“ミキティ”推しのコズミンをはじめとした「恋愛研究会。」のメンバーがそれぞれの“推し”について熱弁しているシーンなどを切り取ったもの。同時に解禁となった画像では、写真に印象的なセリフがあしらわれている。本作の大きな見どころのひとつである、クセの強すぎる個性豊かなキャラクターたちのハロー!プロジェクトのアイドルにかける想いは熱く「ハロプロ以外に何がいんねん」と語る若葉竜也が演じる西野など、独特な言葉で愛を表現。スタイリッシュな見た目とは決して言えない彼らだが、人生を変えてくれた尊い存在である“推し”を、真っ直ぐに想う彼らの姿は、どこかキュートで愛おしい。なお、今回解禁となったキャラ画像は、1月18日(月)より映画公式SNSで開始開始される、豪華プレゼント企画「#推しがいれば無敵投稿キャンペーン」にてツイート画像としてユーザーが自身のSNSアカウントで使用可能だ。引き続き映画の公開を期待しつつ、続報を待とう。『あの頃。』2月19日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー公式サイト: ■キャンペーン情報「#推しがいれば無敵映画『あの頃。』SNSキャンペーン」プレゼント:劇場鑑賞券5名期間:1/18(月)~1/24(日)※1/25~第2弾も実施予定。参加方法:①公式Twitterアカウント( @eiga_anokoro() )をフォロー②好きなキャラクター画像を選択③ハッシュタグを付けて“推し”にまつわる思い出を投稿キャンペーン公式サイト:
2021年01月18日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の長澤 樹さんです。「母と掛け合いをして、台詞を覚えています!」と語る長澤さんの素顔に迫りました。オードリー・ヘップバーンに憧れ小学生のときに芸能界へ!1月放送開始のドラマで、ピアノが上手な生徒を演じる長澤さん。「特技のピアノを活かしています!性格は、ミステリアスな女の子。私も、何を考えているか分からないと友達からよく言われるので、似てますね(笑)」。演技の幅を広げることにも意欲的。「人魚や、すごくお金持ちの子のような自分とは違う役にも挑戦してみたいです」。落ち着きがあり、「20歳に見られたことがある」ほど大人っぽいけれど、15歳らしいお茶目な一面も。「板チョコ一枚や、ケーキワンホールを一気に食べてみたいな!」健康のためにスムージーを毎朝。キウイがお気に入り。飲み始めてから、肌の調子も良くなった気がします。家族全員で大合唱しています!歌が上手くなりたい!カラオケデビューがまだなので行ってみたいな。妹と、絵を描くことにハマっています。アニメのキャラクターを描いたり、デッサンをしたり。無心になれます。ながさわ・いつき2005年生まれ。’16年、ファッション誌の専属モデルとしてデビュー。’21年1月開始のドラマ『青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-』に出演。※『anan』2020年12月30日-2021年1月6日合併号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2021年01月05日松坂桃李主演、今泉力哉監督で、「神聖かまってちゃん」の元マネージャー・劔樹人による「ハロプロ」への熱い愛を描いた自伝的青春コミックエッセイを実写映画化する『あの頃。』が2021年2月19日(金)に公開決定。“推し”に出会って“仲間”ができた、松坂さん演じる主人公を映し出した予告編とポスタービジュアルが解禁された。今回解禁となった予告編は、「いつも見てます、ずっと好きです、ずっと応援してます」と、呆然とした表情で迫ってくる主人公・劔こと松坂さんのかつてない姿から始まる。うだつの上がらない日々を過ごしていた劔だったが、ひょんなことから“あやや”こと松浦亜弥の「桃色片想い」のMVを目にしたことで、その人生は大きく変わってしまう。軽快なリズムで曲が流れ始めると思わず弁当を食べていた箸を止め、心を奪われ食い入るようにブラウン管を見つめる劔。次第に、その瞳から涙が溢れ出すという、まさに雷に打たれたような"推し"との出会いのシーンは必見だ。また、“ミキティ”こと藤本美貴推しの仲野太賀演じるコズミンが神妙な面持ちで「藤本さんのルックスは素晴らしい」と褒め称える姿や、劔が「あややはスターなんだから!いつも松浦亜弥なのが当たり前じゃないですか」と真顔で熱弁する姿など、“推し”への溢れ出す愛を感じさせる映像が続いていく。中盤からは、世代を超えて愛される「モーニング娘。」の大ヒット曲「ザ☆ピ~ス」に合わせ“ハロプロの名曲たちが彩る笑いと涙の青春エンターテインメント”というテロップが躍り、「恋愛研究会。」の仲間たちで集まって銭湯でワイワイと過ごしたり、部屋で訳の分からないイタズラをし合ったり、気になる女の子との出会いがあったり…。生きる支えである“推し”との出会いを通して、大切な仲間と自分の居場所を見つけ、遅れてきた青春を全力で謳歌する劔たちが、くだらなくも愛すべき日々を全力で楽しむ様子が伝わる予告編となっている。同じく解禁となったポスタービジュアルは、「恋愛研究会。」と描かれたキャップを被った”ハロヲタ”松坂さんが真顔でこちら見つめる写真が印象的。下部には、仲野さんら仲間たちと肩を組む笑顔の写真や、彼らの“推しと過ごした青春の日々”を切り取った写真があしらわれ、「”推し”に出会って “仲間”ができた。」というキャッチコピーをそのまま表現する。『あの頃。』は2021年2月19日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あの頃。 2021年2月19日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020『あの頃。』製作委員会
2020年11月30日2021年2月より全国ロードショーされる、松坂桃李主演作『あの頃。』の本予告編とポスタービジュアルが公開された。本作は、神聖かまってちゃんの元マネージャー・劔樹人によるハロー!プロジェクトへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた自伝的青春コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』を実写映画化したもの。ハロー!プロジェクトのアイドルにのめり込んでいく主人公・劔(つるぎ)を演じるのが松坂だ。大学院受験に失敗し、地獄のようなバンド活動を続けながら、金なし、彼女なしのどん底生活を送っていた劔だったが、ある日、松浦亜弥のMVを観たことをきっかけにアイドルにドハマり。やがて仲間たちとともに遅れてきた青春の日々を謳歌していく……。監督を担当するのは、記録的ヒットを飛ばした『愛がなんだ』や『mellow』、『his』などの今泉力哉。脚本は、これまで『南瓜とマヨネーズ』『素敵なダイナマイトスキャンダル』などで監督・脚本を手がけてきた俊英・冨永昌敬。日本映画界を牽引するクリエイターがタッグを組み、振り返ってみれば「どうかしていた」としか思えないほどバカバカしくて笑えるのに、ちょっぴり切ない、誰もが経験した「あの頃」の記憶を描き上げた。今回公開となった予告編は「いつも見てます、ずっと好きです、ずっと応援してます」とただならぬ表情で迫ってくる松坂桃李の衝撃的(?)なカットから始まる。うだつの上がらない日々を過ごしていた劔だったが、ひょんなことから松浦亜弥の『桃色片想い』のMVを目にしたことで、その人生は大きく変わっていく。軽快なリズムで曲が流れ始めると思わず弁当を食べていた箸を止め、心を奪われ食い入るようにブラウン管を見つめる劔。次第に、その瞳には涙が溢れ出すという、まさに雷に打たれたような推しとの出会いのシーンは必見。また、ミキティ(藤本美貴)推しの仲野太賀演じるコズミンが神妙な面持ちで「藤本さんのルックスは素晴らしい」と褒め称える姿や、松坂演じる劔が「あややはスターなんだから!いつも松浦亜弥なのが当たり前じゃないですか」と真顔で熱弁する姿など“推し”への溢れ出す愛を感じさせる映像となっている。中盤からは、世代を超えて愛されるモーニング娘。の大ヒット曲『ザ☆ピ~ス』に合わせ、“ハロプロの名曲たちが彩る笑いと涙の青春エンターテインメント”というテロップが躍り、仲間たち6人、銭湯でワイワイと過ごしたり、部屋で訳の分からないイタズラをし合ったり、気になる女の子との出会いがあったりと、生きる支えである“推し”との出会いを通して、大切な仲間と自分の居場所を見つけ、遅れてきた青春を全力で謳歌する劔たちが、くだらなくも愛すべき日々を全力で楽しむ様子が垣間見える。同じく公開となったポスタービジュアルは「恋愛研究会。」と描かれたキャップを被った“ハロヲタ”松坂が真顔でこちら見つめる写真が印象的。下部には仲間たちと肩を組む笑顔の写真や、彼らの“推しと過ごした青春の日々”を切り取った写真があしらわれ、「“推し”に出会って“仲間”ができた。」という、キャッチコピーも添えられている。『あの頃。』2021年2月全国ロードショー
2020年11月30日アイドルグループ・SixTONESのジェシーと田中樹、Snow Manの岩本照とラウールが8日、東京・渋谷で開催された「ananAWARD(アンアンアワード)」授賞式に登壇。ジェシーがボケを連発し、田中がその都度ツッコむという2人のやりとりに会場から笑いが起こった。今年初開催の同アワードは、女性グラビア週刊誌『anan』が選ぶ“時代を象徴するスター”を表彰する賞。今年1月22日にジャニーズアーティスト史上初の2グループ同時デビューを果たし、たちまちミリオンを突破するなど、快進撃を続けているSixTONESとSnow Manが、“時代の顔”として大賞に選出された。授賞式では、同誌のマスコットであるアンアンパンダが、“金色のパンダ”を乗せたワゴンを押して登場。4人はそれぞれ“金色のパンダ”を受け取ったが、その際にラウールはアンアンパンダの頭をなで、ジェシーはハグする動きを見せ、司会の中井美穂が「ジェシーさん違います」と優しくツッコミ。田中も笑いながら、“金色のパンダ”を指さして受け取るように促した。トークの冒頭でも、ジェシーは「ジェシーのSixTONESです」とボケて、田中に「逆」とツッコまれると、「逆ですね。すいません。SixTONESのジェシーです」と改めて挨拶。「今年デビューしていきなりこういう賞をいただけることをとても感謝しています。今後もいろいろな賞いただけるように頑張っていきたいと思います」と受賞に感謝した。入場時にはフォトシューティングが行われ、クールな表情でポーズを決めた4人。トーク中にその写真が公開され、ジェシーが田中との2ショットを見て「かわいい」と言うと、田中は「かわいいとは思わない」とツッコミ。するとジェシーは「かっこいい」と言い直すも、田中の「若干緊張していますね」という発言に、再び「それがまたかわいい」と言い、田中が「間違えている」ともう一度ツッコんだ。4ショットが紹介されると、ジェシーは「いますぐ表紙にお願いします」とアピールし、「個性が出ていますね」とコメント。田中が「3人がすごく身長大きくて僕がちょっと小さく見える」と3人との身長差を気にすると、ジェシーは「逆に目立つからいいじゃない」と言葉をかけた。フォトシューティングを担当したのはいつもお世話になっているカメラマンとのこと。ジェシーが「そろそろこっちが写真を撮ってあげたい」と言うと、田中は「カメラマンさんが撮られるシチュエーションないから」と笑った。ステージから立ち去る際にも、新型コロナウイルス対策のアクリルパネルを使って“前に進めない”というボケを繰り出したジェシー。すかさず田中が「いいから。長くなるから」とツッコミを入れると、ジェシーは「すいません。ありがとうございました。失礼します」と言って立ち去り、2人のやりとりに会場は和やかな空気に包まれた。授賞式後の取材会では、“自身にとってのスター”という質問に岩本と田中が回答。岩本が「僕の中のスターは父親です。自分の人生を僕のために注いでくれた。僕のやりたいことを全面バックアップしてくれて、この道に進むことができたので」と答えると、ジェシーは「そんな父親が今日、来てくれているんだよね」とふざけ、岩本も田中も「来てない」などとツッコんだ。そして、田中は「先輩方はずっとスターですが、願望も込みで、僕たち6人、SixTONESがスターだなと。言霊ですけど。6人がスターでいたい。誰か1人だけ輝いているよりも、6人全員が違った輝きを放つそれぞれのスターでいたいなという気持ちも込めて」と語り、ジェシーも「大事ね」と同調していた。
2020年11月09日ジャニーズJr.の福士申樹が、新型コロナウイルスに感染していることが3日、同事務所サイトで明らかになった。福士はこれまで同社所属のジャニーJr.として活動し、舞台『イケメンヴァンパイア◆偉人たちと恋の誘惑THE STAGE ~Epsode.0~』(19年)などに主演してきた。同事務所は「PCR検査の結果を受けまして、保健所の指導に従い、隔離生活・治療を行うこととなりました」と発表した。さらに同事務所は、「現段階で確認が取れている状況といたしまして、6月30日に発熱したことにより、発症が確認されておりますが、6月16日以降、弊社所属タレント・ジャニーズJr.及び社員、その他関連するスタッフとは会う機会がございませんでしたので、厚生労働省の濃厚接触者の定義に弊社関係者の中で該当するものはおりませんでした」と明かしている。今回は福士の同社社屋や関連施設への立ち入りもないことから、「所属タレントの活動や事業活動につきましては、従来通り継続させていただきます」と宣言。しかし、濃厚接触者が確認された場合には、「一人一人に状況をお伝えし、保健所の指示を仰いでいただくよう、漏れなくご連絡してまいります」と方針を示している。
2020年07月03日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、日々、悩まされている娘の好き嫌いのエピソードです。■炭水化物大好きな娘の好き嫌い事情子どもの好き嫌い。まさに、3歳になったばかりの娘を相手に、わが家が直面しているテーマである。うちの子はとにかく、パン、麺、ご飯と炭水化物が大好き。しかも、あんまり味付けのないものを好む。一丁前にシンプルな小麦や白米の、素材の風味を大切にしているのである。そんな娘はある意味、本当のグルメなのかもしれないが、他の食材も食べてもらいたい親としては非常に困る。肉うどんをしても、肉は食べない。うどんだけをほしがる。肉、野菜をたっぷり入れたパスタも、麺だけよこせという。どこの家もそうだと思うが、この対策としては、食材を細かくしてごまかして食べさせるしかない。ところが、最近は味覚も敏感になって、こんな一進一退をいつまで繰り返すのだろうか。■好き嫌いの変化は成長の証?! ただうちの子の場合、家ではわがままだが、保育園ではなんでも食べるらしい。子どもながらに親を甘く見ているのだろうか。まあでも、保育園でいろいろ食べてくれているのなら、家でそこまでシビアにならなくてもいいかという気持ちで食事をさせている。あと、好き嫌いをしながらも、変化してきたこともある。昔は嫌なものを食べると、容赦なくそのままはきだしていたのだが、最近は…まあそれだけ成長もしているということで。積極的にこの変化を楽しんでいこうと思うのであった。
2020年01月28日手塚治虫の「陽だまりの樹」を原作とする舞台『新 陽だまりの樹』が2020年4月から上演される。武士の伊武谷万二郎と、蘭方医の手塚良庵を軸に、激動の幕末を駆け抜ける若者たちを描くこの物語に、2012年の舞台『陽だまりの樹』に続いて上川隆也が出演することも決まった。しかも、前回演じた良庵ではなく、万二郎役で登場するというのだから面白い。上川に作品への思いを聞いた。【チケット情報はこちら】伊武谷万二郎という武士を演じるにあたって、上川がどうしても思い浮かべずにはいられないのが、前回の舞台で万二郎に扮した吉川晃司のことだ。「僕のなかにはもう、まさしく武士のような吉川晃司という男が演じた、あの無骨にして寡黙な伊武谷万二郎がいて、それが男気のあるいい男でしたから、僕のなかから消すのはまず無理なんです。ですから、それをどう咀嚼しながら、あるいはどう受け止めながら、自分の伊武谷万二郎を作っていくのか。それが今回の僕にとっての大きなテーマになるのかなと思っています」とはいえ今度は、相対する良庵を演じるキャストも、中村梅雀に変わる。「前回はお互いの若さをぶつけるような物語だったのが、少し毛色の変わったものになるだろうと窺い知れるようなキャスティングです」と上川自身が言うように、おそらく自然に、新しい万二郎と良庵が生まれるはずだ。「もしかしたら、良庵さんがひとつ上の世代のキャラクターとして、僕らの若気からくる言動を見守るような物語なのだろうかと、勝手に妄想しています(笑)」。脚本と演出も一新される。脚本を担うのは劇団☆新感線の座付作家であり、アニメ作品の脚本も手がける中島かずき。演出は劇団青年座の宮田慶子。上川とは、舞台『真田十勇士』でもタッグを組んでいるふたりだ。「中島さんは歴史に詳しく、新感線をはじめとする様々な作品でも、歴史の本流のなかにアレンジメントを織り込んで描いておられますから、その作風が今回どう活かされるのか、楽しみしかありません。宮田さんの、僕らを自由に動かしながら、気がついたら宮田さんの狙っている的にしっかり当たっているというような演出は、命の使い方を問われた幕末にあってどう生きるのかというこの作品のテーマを、また違う形であぶり出してくれると思っています」。様々に新たな要素を組み込んだ『新 陽だまりの樹』。“生きる”という普遍の問いかけを、しっかりとエンターテインメントに昇華させてくれそうだ。取材・文:大内弓子上川隆也衣装クレジットLosguapos For Stylist ・TEL 03-6427-8654CK CALVIN KLEIN・TEL 03-5476-5811(株)オンワード樫山 お客様相談室
2020年01月23日映画『あの頃。』が、2021年2月19日(金)に公開される。主演は松坂桃李。ハロプロ愛を描いた青春コミックエッセイ実写化原作は、“神聖かまってちゃん”の元マネージャー・劔樹人の自伝的青春コミックエッセイ『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)。ハロー!プロジェクトのアイドルへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた物語を、『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』など、次々と話題作をリリースしている監督・今泉力哉が実写化に挑む。脚本は、これまで『南瓜とマヨネーズ』『素敵なダイナマイトスキャンダル』「ひとりキャンプで食って寝る」などで監督・脚本を手掛けてきた冨永昌敬が手がける。主演は松坂桃李ハロー!プロジェクトのアイドルにどっぷりハマり、“ハロプロオタク”と化する主人公・劔樹人(つるぎみきと)を演じるのは、『娼年』『新聞記者』『蜜蜂と遠雷』などの話題作に出演し続けている松坂桃李。劔は、大学院受験に失敗し、地獄のようなバンド活動を続けながら、金なし彼女なしの底辺の生活を送っていた。しかし、ある日松浦亜弥のMVを観たことをきっかけにアイドルにのめり込み、やがて仲間たちと共に遅すぎる青春の日々を謳歌することになる。松坂は出演に際し、「誰しもが持っているであろう"あの頃"。その時間にどんな思いがあって、どんな出来事があって今の自分が生きているのか。原作者の劔さんのお話を伺った時、自分も"あの頃"に触れた時、ふと感じ入るものがありました。」とコメントしている。仲野太賀や山中崇ら実力派俳優陣剣が出会う個性豊かなオタク仲間たちにも注目。『今日から俺は!!劇場版』で好演した仲野太賀や山中崇、本作が映画初出演となるお笑いコンビ「ロッチ」コカドケンタロウなど、個性豊かな俳優陣が集結した。コズミン(仲野太賀):藤本美貴の魅力を熱く語るプライドが高くてひねくれ者ロビ(山中崇):石川梨華推しでリーダー格西野(若葉竜也):痛車や自作のオタグッズを制作するオタクナカウチ(芹澤興人):劒がオタク仲間と出会うきっかけを作るCDショップの店員イトウ(コカドケンタロウ):ハロプロ全般を推すオタクその他にも、劔の後輩であり、いつの日か恋心を抱くようになる女子大生・靖子役を中田青渚が演じるほか、大下ヒロトや木口健太、片山友希、西田尚美が出演。さらに、ぱいぱいでか美、どんぐり、いまおかしんじ、増子直純(怒髪天)、MONO NO AWARE、ニーネといった超個性的な面々も集結している。“松浦亜弥役”に山﨑夢羽主人公の劔がハロプロにハマるきっかけとなったアイドル・松浦亜弥役を演じるのは、同じくハロー!プロジェクトのアイドル「BEYOOOOONDS」の山﨑夢羽。映画化の情報解禁時から、誰が”あやや”を演じるのかと、ハロプロファンの間で話題になっていた中で、見事山崎が物語をリードする重要な役どころを射止めた。山﨑夢羽は、尊敬する松浦を演じるにあたり、「こんなに嬉しいなということはないです」と語る一方、「歌って踊るシーンではなかったので、どうやって松浦さんを表現したらいいのかが難しかったです。でも、応援してくださっている方に雰囲気が松浦さんに似ているねと仰っていただくことがあったので、このまま頑張ろうという気持ちで取り組みました。精一杯出来たと思います!」と撮影シーンを振り返っている。作品詳細映画『あの頃。』公開時期:2021年2月19日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショーキャスト:松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、大下ヒロト、木口健太、中田青渚、片山友希、山﨑夢羽、西田尚美、ぱいぱいでか美、どんぐり、いまおかしんじ、増子直純、MONO NO AWARE、ニーネ監督:今泉力哉脚本:冨永昌敬音楽:長谷川白紙原作:劔樹人「あの頃。 男子かしまし物語」(イースト・プレス刊)配給:ファントム・フィルム<ストーリー>中学10年生の夏休みのような、そんな毎日が永遠に続くような気がしていた――大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、地獄のようなバンド活動もうまくいかず、どん底の生活を送っていた劔(つるぎ)。ある日、松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」のMV を見たことをきっかけに、劔は一気にハロー!プロジェクトのアイドルたちにドハマりし、オタ活にのめり込んでいく。藤本美貴の魅力を熱く語るケチでプライドが高いコズミンをはじめとした個性的なオタク仲間と出会い、学園祭でのハロプロの啓蒙活動やトークイベント、また「恋愛研究会。」というバンドを結成しライブ活動を行うなど、くだらなくも愛おしい青春の日々を謳歌する劔。しかし時は流れ、仲間たちはハロプロのアイドルとおなじくらい大切なものを見つけて次第に離れ離れになり…。
2020年01月23日俳優の松坂桃李が、映画『あの頃。』(2021年公開)に主演することが20日、明らかになった。同作は劔樹人による『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)の実写化作品。大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もないどん底の生活を送っていた劔(松坂)は、ある日、松浦亜弥のMVを観てハロー! プロジェクトのアイドルに魅せられ、イベントで出会った仲間たちと共に「恋愛研究会。」というバンドを組んだりと情熱を傾けるようになる。時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて次第に離れ離れになっていく中、劔は仲間の一人・コズミンが癌に冒されていることを知り、久々に「恋愛研究会。」のメンバーと再会を果たす。松坂は、アイドルにどっぷりハマり、やがて仲間たちと共に遅すぎる青春の日々を謳歌するハロオタ役に。メガホンをとるのは、記録的ヒットを飛ばした『愛がなんだ』(19)、『アイネクライネナハトムジーク』(19)、『his』(20)など次々に話題作を発表し、いま映画界から最も熱い視線を集めている今泉力哉監督。登場人物の心の機微を繊細に映し出してきた今泉監督が、振り返ってみれば「どうかしていた」としか思えない、可笑しくて、ばかばかしくて、そしてちょっぴり切ない、誰もが持つ愛おしい「あの頃」の記憶を描く。脚本はこれまで『南瓜とマヨネーズ』(17)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、『ひとりキャンプで食って寝る』(19/TX)などで監督・脚本を手掛けてきた俊英・冨永昌敬で、今泉監督とのタッグが実現した。○松坂桃李 コメント誰しもが持っているであろう"あの頃 "。その時間にどんな思いがあって、どんな出来事があって今の自分が生きているのか。原作者の劔さんのお話を伺った時、自分も"あの頃"に触れた時、ふと感じ入るものがありました。初めてご一緒する今泉監督と共に作りあげていく『あの頃。』をスタッフ、キャストで楽しみながら形にし、お届けできればと思います。○今泉力哉監督 コメント松坂桃李さんとご一緒できること、とても嬉しく思います。原作の『あの頃。』は他愛ない時間の蓄積から生まれた変化球的な出会いと別れの物語です。移ろいゆく季節の中で確実に存在した、くだらなくも愛おしい仲間たちとの時間。常にその中心にあったハロプロの存在。憧れの監督である冨永さんに脚本を引き受けていただき、松坂さんはじめ、スタッフキャストの力を集結させて、原作よりもくだらなくてだらしない日常を生み出せたらなと思っています。お楽しみに。○冨永昌敬(脚本) コメント劔さんは『あの頃。』の“あとがき”を、「僕の友人たちが、この作品を通じてみなさんの友人のように思えたなら」と結んでいます。この一節にしびれました。作者の登場人物に対する「なれなれしさ」はすこぶる心地よく、脚本を書きながら、まるで自分の友人がそこにいるみたいな親近感を持ちました。そして登場人物への「なれなれしさ」とは今泉監督の絶大な美点でもあります。この映画がみなさんのよき友人となり、笑いも涙もともにしてくれることを心から願っています。○劔樹人 コメントこの作品は元々、引き受けたものの何のプランもなく、苦し紛れに描き始めたweb連載のマンガエッセイでした。それがまさか、こんな豪華な映画になるとは未だに信じられないし、登場する実在の友人たちは、今なお映画化は私が嘘をついてると思っています。それでも私の人生で忘れることのできない大事なひと時と、自慢の友人たちを記録した大切な作品ですので、映画の力で多くの方に伝わり、さらに愛するハロー! プロジェクトが、一層盛り上がるきっかけになれば、私のアイドルオタク人生に思い残すことはありません。今泉監督ですから、間違いなく原作より面白いです! また、主演の松坂桃李さんには、モーニング娘。のコンサートも一緒に観に来て頂き、その熱心な気持ちに、私のほうが感激して勇気をもらってしまいました。人生って素晴らしい。必ずkeep your smileで、笑顔に涙な作品になると思います!
2020年01月20日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、子ども用品の収納に関する我が家のエピソードです。■次々に使わなくなる子ども用品の行先は…結婚した当初、物をなるべく少なくスッキリさせることを心がけていた我が家であったが、娘が生まれてからはそうも言っていられなくなった。子どもの成長は早い。数ヶ月で大物が次々に必要なくなるのである。しかし、うちはマンション暮らしで、部屋数がそんなにあるわけではない。仕方ないので、私の部屋を、物置を兼ねて使うことにした。 ■子ども立入禁止の部屋はドアノブに一工夫使わない子どものものはどんどん私の部屋に入れてゆく。本当にいらないものは実家に送ったり、必要な友人にあげたりなどしたが、それでも私の部屋は物であふれた。ただ、物が多すぎて危険なため、子どもの入れない部屋と割りきってしまえば、隠れ家のようでもある。それはそれでいいかもしれない。歩き始めた娘が入らないように一工夫。ドアの取っ手を縦に付けかえるだけで、小さな子は簡単に開けられなくなるのである。手の届く取っ手だと開けてしまうようになったうちの娘であるが、これでまた数ヶ月、私の部屋には勝手に入れなくなる。言ってる間に子どもは大きくなる。今はほぼ物置だが、数年の辛抱でまた私の部屋は元に戻るだろう。 ■書斎 兼 物置はいつまで?こんな時間も、短い子育ての時間。楽しもうと思った。しかし、娘が2歳半にもなった頃。あっけなく、私の部屋にも自由に入れるようになってしまったのだった。
2020年01月14日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、クリスマスにまつわる2年前のエピソードです。■毎日赤い服の私が、クリスマスに園から頼まれたことは…保活に苦労し、ようやく入ることのできた保育園。もう3年近く通っているので慣れたものだが、入園した年、毎日同じ赤い服を着て、昼間から送り迎えに出入りしていた私は、他のママやパパたちから好奇の目で見られている感じがビンビンにあった。それでも、毎日赤いというわかりやすさからか、私は子どもたちから人気があった。そんな年の瀬、先生に声をかけられ、こんなお願いをされた。いやいや、赤い服をいつも着てるんだから、むしろバレやすいのでは!?という気もしたが…。断る理由にはならない。何を隠そう、過去に映画やドラマにも出たことがある私にとっては、ある意味、久しぶりの演技の仕事でもある。■いよいよクリスマス当日! 完ぺきに変装した私に先生が…そして迎えた当日。娘を預けると、先生から裏口へ呼ばれた。イメージしているような恰幅(かっぷく)のいいサンタではないが、顔も見えず、完全にサンタクロースになった私。サンタはしゃべらず(声を出すとバレるので)、先生が通訳をしてくれるので、毎日保育園に出入りしていて、比較的子どもたちによく知られたパパである私であることに誰も気がつかない。年長さんから順にプレゼントを渡して記念撮影をしてゆき、娘のいる0歳児クラスの番が来た時である。先生からまさかの踏み込んだアドリブが!!さすがに抱っこしたらバレるんじゃないの!?と、思ったが。娘はサンタのその風体が怖くて大泣きしたのだった。■パパサンタを襲う焦燥感。その原因のひとつは…私はサンタの役目を十二分にやりきった。「素晴らしいサンタでした」先生には感謝されたが、娘に怖がられるという体験は、クラーク・ケントになったような、ヒーローの一抹の寂しさのような感覚を味わうことになった。あれから2年。娘は、クリスマスにサンタが来ることを楽しみにしているようである。しかし2年前、自分を抱っこしてくれたあのサンタのことは、まるで覚えていない。
2019年12月17日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、わが娘の教育にまつわるエピソードです。■2歳でひらがなをマスター!? 友人の子どもに衝撃!今年の夏のある日、大学の友人の家に娘と遊びに行って驚いたことがある。その家には、うちの子より月齢が2ヶ月下の同じ2歳の子がいるのだが、字が好きらしく、もうすっかりひらがなをマスターしていたのである。普段、発達の速さをよその子と比べるような子育てをまったくしてこなかった私だが、文字がわかることは単純に世界が広がることでもある。これはいいなと思ってしまった。しかし、その子の父親は、私の当時の友人界隈(かいわい)の中でもとびっきりの賢さで、今は東京大学で准教授か何かをやっている人物だ。そんな友人の子どもなのだから、普通に天才幼児なのかもしれない…。 ■私が始めた教育とは…いろいろ調べたところ、ひらがなを覚えるのは4~5歳が多いようだ。それ以前は、子どもは文字をそういう形としてしか認識しないため、興味を持たないと難しいというのが、いま教育者のなかで言われている考え方らしい。なので、無理はせず、とりあえずお風呂に50音表を貼ってみた。自分の名前や、お友達の名前、娘の好きなものの名前などから文字を教えていくと…少しずつだが覚えてゆくではないか。もちろん形で認識しているので、字によって好みがある。しかし、文字に興味があることはわかった。■ひらがなで世界が広がったわが子。しかし…楽しそうに字を見る姿から、世界が広がる楽しさが伝わる。これはいくつになっても同じことだ。ちなみに、早い段階で文字を覚えさせても、その後の発達にとくに影響しないという話も本で読んだ。うちの子はたまたま文字が楽しくて覚えただけだが、その「楽しさ」は大切にしたい。これからも、この子には学ぶ楽しさを感じられる教育ができたらいい、と思ったのだった。ただ、文字を覚えて世界が広がったことで、いつもの道が罠(わな)だらけになってしまったのも事実なのである。
2019年12月03日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、親が体調不良になったときのエピソードです。■妻と子どものダブル看病に奮闘! パパはつらいよ育児中の親の体調不良。これは本当につらい。しかし、我が家で育児をメインで担っている父親の私に関していえば、娘が産まれてこの3年、「重大な体調不良になったことがない」のである。夏になると襲ってくる乳幼児のさまざまな感染症。冬のインフルエンザ。娘は保育園に行っているので、カジュアルにこういうものをもらってくる。そして、もともと体の弱い妻は、結構な確率でこれにやられる。その点、私は免疫力が高いのかなんなのか、まったくやられないのである。なので、育児中の体調不良でつらかった記憶といえば、娘と妻の両方の看病をしなければいけなかったときである。娘と妻が同時に病気になったのは、手足口病で一回、インフルエンザで一回あったような記憶がある。そんなとき、娘は一週間ほど保育園に行けない。しかし、おとなしく寝ていてくれるならまだいいのに、子どもって、熱があるくせに元気なんですよね!元気なのに機嫌は悪いという最悪なコンディションに、いっそ自分も寝込んでしまいたい…と何度も思ったのだった。そんな私が、体の不調で最も苦労したといえば、最近のこちらである。 ■体調不良とは縁遠い私を襲ったものは…朝起きてみると、右肩が痛くて上がらない。日頃から娘にむちゃな腕枕を強いられたりもしているので、たまたま寝違えただけかもしれないが…。もしかして、これがうわさの四十肩なのだろうか。たしかに私は今年ちょうど四十だ…。しかし、娘はそんなことで容赦してはくれない。こんなことがあったので私は今、腱(けん)を伸ばし、体の使っていない筋肉を動かすためのトレーニングに通い始めた。育児は体力がいるので、こういうのも日頃の対策なのかもしれない。 ※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年11月19日決まったかたちがないからこそ、絆の考え方は人それぞれ。思想家・内田 樹さんが思う「私の絆論」を教えていただきました。「親身になりすぎない」がつながりの中で重要になる。子どものときからこの年まで、嫌なものは嫌で生きてきました。一度嫌だと思うと、自分でもどうにもならない。僕くらい極端なのは特異かもしれませんが、どの集団にも、特別に背が高い人や特別に太っている人がいるように、僕の場合は「嫌なことに対する耐性が特別に乏しい」に生まれてしまったんだと思います。ただ、嫌なやつ以外に対してはかなりフレンドリーなので、知人友人はたくさんいます。長く大学の教師をして、いまは「凱風館」という道場を建てて、そこで合気道を教え、寺子屋ゼミという私塾を開いていますが、門人、塾生あわせると300人ほどになります。師として人に向き合うときに気をつけているのは、あまり親身になりすぎない、相手に興味を持ちすぎないこと。できるだけ非人情に接するようにしています。大学在職のときには、よく身の上相談を受けましたが、学生の話をあまり真剣には聞かないようにしていました。学生たちの悩みは家族や恋愛関係など、かなりドロドロした話が多いので、まともに受け止めて、ほんとうに有用なアドバイスをしてあげようと思うと、こちらの身が持ちません。でも、彼らが「毒を吐く」機会は保証してあげないといけない。そうしないと、成長の次の段階に進めませんから。だから、思い切り「毒」を吐かせてあげる。それを右の耳から左の耳にスルーして、そのままそっとトイレに流す(笑)。親身なアドバイスはしませんが、就職を世話してほしいとか、推薦状を書いてくれとか、金を貸してくれとかいう具体的な頼みは断ったことがありません。「金は出すが、口は出さない」が僕の師弟関係における基本的な構えです。「非人情だが不人情ではない」という対人関係の作法を師と仰ぐ先人たちから学習しました。自分自身がハブになって、ネットワークを広げるということはずっと意識的にやってきました。僕を介して、いろんな人がつながってゆき、そこに新しいコミュニティができる。それが僕とは無関係にどんどん活動してゆく。そういう出会いの場を提供するのが僕のミッションだと思っています。道場に行けば誰かがいて、何かが始まる。誰と誰が出会って、何が始まるか、僕にはコントロールできません。僕はただ、公共的に使用できる空間を提供しているだけです。僕抜きで、みんな勝手に知り合って、勝手に仲良くなって、結婚したり、ビジネスを始めたり、イベントを企画したりしている。凱風館でいま何が起きているのか、僕自身も把握していない。そういう自律的な場を立ち上げられたことに僕はとても満足しています。いまでは、ITの進化のおかげで、昔ならとても出会う機会のなかったような疎遠な人ともつながりを持てるようになりました。でも、疎遠な人とのコミュニケーションは表面上はテンポの良いやりとりが行われているように見えても中身はだいたいスカスカです。だから、現代は「コミュニケーションが薄っぺらになった」のではなく、「コミュニケーションする必然性のない人ともコミュニケーションできるようになったせいで、不要不急の薄っぺらな関係が増えた」ということにすぎないと僕は思っています。昔は人とつながっていない人は端的に孤独だった。いまは「本当はつながる必然性がない人」とも技術的にはつながれるので、「つながっているのに孤独」という現象が起きている。一生を通じて揺らぐことのないほどつよい絆が稀有だということはいまも昔も変わらないと思います。うちだ・たつる1950年、東京都生まれ。武道家、凱風館館長。神戸女学院大学名誉教授、翻訳家。『そのうちなんとかなるだろう』(マガジンハウス)ほか著書多数。ブログ「内田樹の研究室」。※『anan』2019年11月13日号より。イラスト・加藤 大文・三浦天紗子©Mongkol Chuewong(by anan編集部)
2019年11月08日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、「娘にどんな風に育ってほしいか」という話です。■これからの時代に女性が生き抜くには娘が生まれてから、私は自然に、女性に対する意識が変わっていった。この未来、この子が女だからという理由で苦労するような社会であって欲しくないと思うようになったのである。私は男性だ。差別や生きづらさを知識としてはわかっていたつもりが、実際はぼんやりしている部分もあった。それが娘が生まれたことで、はっきりと意識するようになったのである。妻は言う。気が強いかどうかは、イヤイヤ期真っ只中ということもあり、本来の性格なのか、ただ単に幼児ならではの特性なのかよくわからないが…。先日こんなことがあった。■気が強い? 優しい? 親が願うこととは…2歳でもうこんなにも玉虫色な対応ができるなんて!気が強い女性になっても、優しい女性に育っても、どうか大人になってからも、女性であることで嫌な思いをせずに育ってほしい。
2019年11月05日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、娘がどうしても寝てくれなかった夜の話です。■母がいない夜。夜寝てくれない娘に焦る父もうじき3歳になろうという娘、夜なかなか寝てくれないのが目下の悩み。毎日19時になるときっちり寝てくれた0歳の頃は遠い昔である。いまは元気があり余っているのか、寝室で暗いなかを楽しそうに延々と遊び回り続ける。最近は知恵がついてしまって、暗いのが嫌だと台を自分で用意して、電気をつけるようにまでなってしまった。それでも、以前はきちんと早い時間に寝てくれる子だったのである。だからこそ、たまに寝てくれない時があると焦ってしまうことがあった。一年くらい前だろうか。毎日それなりに、21時くらいまでには寝てくれるはずの娘が、なかなか寝てくれない。その日、妻は夜遅くまで帰らないことになっていて、私一人だった。娘と二人きりの夜は週に1、2回あったので慣れてはいたものの、娘が寝たら一人でできることができない。その状況が私を苦しめていた。寝室で寝かそうとしてからもう3時間。時間は23時になろうとしている。こんなの赤ちゃんが起きてる時間じゃないよ!私は、必要以上に焦っていた。■夜中にベビーカーを押すおっさんが出現!?私は最後の手段として、ベビーカーで娘を夜の路上へ連れ出した。いつも、お昼寝してくれないときは、ベビーカーでお散歩をすると、揺れるのが心地いいのか簡単に寝てくれる。それをこの深夜にトライしてみようという魂胆である。都会とはいえ、こんな夜中にベビーカーを押しているおっさんはあきらかに怪しい。それはわかっていたが、このとき私の頭には、娘を寝かすことしかなくなっていた。■娘を寝かせる最後の手段。これに妻が大パニック!するとあろうことか、その間に妻が予定より早く家に帰ってきたのである。夫と娘がいない。家はもぬけの殻。思わぬ初めての状況に、妻はパニックになった!パニックになった結果、なぜか保育園のママ友、Aちゃんのママに電話をかけてしまったのである。なぜか電話の向こうは男性の声だった。男性の声だったため、パニックの妻は、とっさに私だと思った。なぜか電話に出たのは、ママ友ではなくその夫だったのである。妻はAちゃんちのパパママに謝り、二人は事情を聞いて、「そんなこともあるよね〜」と大笑い。その後、娘が寝てくれないときは、私も「まあいつかは寝てくれるんだし、仕方ないか」と思えるようになり、外に連れ出すことはすることはなくなった。
2019年10月14日グラビアアイドルの樹さくらが、最新イメージDVD『しずかなさくら』(4,180円税込 発売元:Storaw)をリリースした。"エロメガネ"の愛称でファンから親しまれている樹さくらは、ストレートロングの黒髪にトレードマークのメガネ、そして上からB83・W58・H85のスレンダーボディーに似つかわしくないDカップバストが魅力の24歳。昨年末にリリースした1stDVD『いつかさくらと…』では自らやりたいというエロシチュエーションに挑み話題を集めた。4枚目となる最新作は、これまで以上に大胆な姿を披露している。三角ビキニにマイクロ水着、さらにはメイド衣装に花魁姿と、セクシーな衣装が盛りだくさんで、その衣装をずらすサービスショットも本作の見どころとなっている。保健室でのシーンでは、包帯で身体を隠した樹がベッドで寝そべり、メガネのまま少しずつ包帯を解いていく。なお、同DVDの発売を記念したイベントが10月12日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA 1号店 サブカル・モバイル館7F(17:00~)で開催される。
2019年10月08日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、うちの親に関しての話です。■親になって感じる父と母の姿うちの娘は、おばあちゃんとおじいちゃんが大好き。うちの親にとっては初孫であり、今のところ唯一の孫なので、とても幸せそうだ。私の両親は共働きだった。私は、物心つく前はベビーシッターさんに預けられていたし、祖父母と過ごす時間も長かった。新潟の田舎で、周りは農家の家庭が多かったので、当時としては珍しかったという。父親は威張っていないし、母親も忙しく働いている。私の価値観はそういう家庭で育まれた。だから、今こうして結婚し、家のことを主に担当する主夫になることにも抵抗感がなかったのかもしれない。おととし、うちの両親は、私が生まれ育った新潟から、母の実家である長野に引っ越し、小さな家を建てた。■離れて暮らす母の思いやり長野には祖父母が住んでいた家の他に、もともと母が生まれた家のあった土地が残っていたのだが、長野オリンピックに伴う区画整理のため、県のほうに回収されていた。それが20年たって、祖父母が亡くなってからようやく戻されたという。もともと私の実家があった場所は、車がないとスーパーやコンビニエンスストアすら行くことができない。冬になれば雪も積もるし、雪かきをしなければ車を動かすこともできない。体の弱った年寄りだけの生活には厳しい環境である。対して今度の長野の家は街の中にあり、買い物や移動に非常に便利である。さらに福祉も整備されているという。母はそう言った。親孝行もしたこともないのに、老後も息子の手をかけないようにしようとしている親の思いを知った。孫の顔を見せられたことは、自分にとって初めての親孝行じゃないかと思っている。そして、娘にとってこういう親として生きていきたいと、見本となってくれる自分の親にあらためて感謝するのだった。
2019年09月17日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、インターネット上で大騒ぎになったあの事件の話です。■誘拐犯に間違えられた私8月の半ば、お盆のUターンラッシュに混雑する新幹線で、父親が娘を連れて乗っていたところ、「誘拐犯と間違われて通報された」という出来事が「Yahoo!ニュース」のトップで扱われ、インターネットで話題となった。「女児誘拐の疑い」というワードはTwitterで一日中トレンド一位。何かしら目にした方も多いのではないかと思う。そう、あれは何を隠そう、私とうちの娘のことなのである。知らない方もいらっしゃると思うので、ぜひそんな感じのワードで調べていただければすぐおわかりになると思う。とにかく、あの一件で私もすっかり有名になってしまった。会う人会う人にその話をされるのはもちろん、次の週末、バンドで出演するため福井のフェスに行ったら、会場にいた友人は、いや、これから私、ステージで演奏するのに! そっちには触れないんだね!会場ではお客さんからも何度か「大変でしたね」と言われる始末。でも、多くの人が気にかけてくださって、世の中に優しい人が多いことに、うれしく、あたたかい気持ちになった。「ショックだったでしょう」というお言葉もたくさんいただいた。それはしかし、署に連行で何時間も拘束とかそこまでの話ではないし、昔からどうしてか職務質問はよくされるタイプだったので、正直特別ダメージはなかったのである。その後のネットには、私に対する厳しい意見や、誹謗中傷も含めたコメントがたくさん寄せられたが、これも思ったほどダメージはなかった。ないつもりだったが…娘が例のごとくイヤイヤを始めると、たしかに以前よりもグッタリした気持ちになるような…。消耗が激しくなっているというか。「あ、もしかして、自分ちょっと傷ついているかも…」と思った瞬間である。しかし、傷ついていようがいまいが、生活は続く。娘のイヤイヤもまだまだ続く。その日も、娘を保育園に連れて行った…。■保育園での反応は…!?保育園では、保育士の先生方も、送りに来ているお母さん、お父さんも、別段私に何か言ってくるわけではなかった。みんな、昨日のトップニュースを見ていないのだろうか。いや、あれだけの騒動になったのだから、知っている方は絶対いるはずだ。なんならあれで私の正体を知った人もいるかもしれない。娘を預け、帰ろうとすると、娘の激しいイヤイヤが始まった。保育園とはいえ、外でこれをやられると、本当に精神的に堪えるようになってしまった…。思わず、私はこう言ってしまったのだった。そこにいた人たちにめちゃくちゃウケた!!みんな、やっぱり知っていたんですね!思わぬところで自分だけの新しいギャグができたのだが、ネットの話題と同様、その旬はあっという間に過ぎて行った。
2019年09月10日2.5次元界で飛ぶ鳥を落とす勢いの崎山つばさ(29)と、トップを走り続ける鈴木拡樹(34)が、舞台『幽☆遊☆白書』に出演する。2人が共演するのは、今回が3度目のこと。前回の共演では、崎山が鈴木の意外な一面を発見したという。崎山「拡樹くんって、普段あんまり感情を表に出すほうじゃないんです。でも、ひとつだけ例外があって……。それが、スイカを目の前にしたとき!僕、千葉県出身なんですけど、地元でとくにおいしいって有名なスイカを差し入れしたら、ものすごいテンション上がってて。なんかちょっとかわいかったです(笑)」鈴木「スイカはね、本当に何よりも好きだから!」崎山「だから今回も、スイカは絶対に差し入れようと思ってます」鈴木「ほんとに?それは、すっごく楽しみ!」約2年ぶりの再会とは思えないほど、打ち解けた様子の2人。でも意外なことに、プライベートで一緒に出かけたことはほとんどないという。崎山「僕も拡樹くんもたぶんインドアなんだと思う(笑)」鈴木「今回は、稽古中に3回くらいご飯行けたらいいね(笑)。ちなみに何か食べたいものある?」崎山「やっぱり焼き肉?」鈴木「いいね!暑いから冷麺とか食べたいな」崎山「冷麺いいですね!霊丸(崎山が演じる浦飯幽助の必殺技)に名前似てるし(笑)」焼き肉トークが盛り上がっていたので、何気なく「2人とも焼き肉好きなんですか?」と尋ねると崎山「いや、僕はカレーが好きですね」鈴木「僕はスイカです!」というマイペースな答えが返ってきた。そんなやりとりからも、似た者同士のように思える彼ら。そこで、もしも休日2人で出かけるとしたら、どんなことをしてみたいか想像してもらった。崎山「僕、神社巡りが好きなので、拡樹くんと一緒に行けたらいいなって。それと、これはちょっとハードルが高そうだけど、ゴルフも行ってみたい!」鈴木「え、ゴルフやるんだ!」崎山「まだ始めたばっかりなんですけどね。僕の趣味を一緒にやってもらえたらうれしいなって」鈴木「そういうの、すごくいい!僕はどっちかっていうと、人からいろいろ教わりたいほうで。趣味を共有してもらうのも大好きだから。神社のこととか詳しいってことでしょ?」崎山「そうです!」鈴木「その話とか、すごく聞きたいもん。絶対感動すると思う!これは、神社巡りがベストかもしれない……!」崎山「拡樹くんは、どんなプラン?」鈴木「僕はね、お互いの家のちょうど中間地点にある喫茶店でいろいろおしゃべりして。満足したらそれぞれ解散するっていうのを考えてた(笑)。2人とも均等な距離で帰れたほうがいいでしょ?」崎山「それくらいのゆるい感じも好き(笑)。気楽でよさそう!」舞台『幽☆遊☆白書』は9月22日まで、東京・シアター1010ほか全国4都市で上演中。公演を重ねていく中で2人の距離もどう縮まっていくのか楽しみ!【フォロー&RTプレゼント】崎山つばささん&鈴木拡樹さんの直筆サイン入り2shotチェキを合計4名様にプレゼント!応募方法は、9月6日(金)24時までにTwitterでWEB女性自身の公式アカウント(@jisinjp)をフォロー&プレゼント告知ツイートをRT(リツイート)。当選された方にはDM(ダイレクトメール)にて、応募フォームのURLをお送りします。<注意事項>・TwitterでWEB女性自身の公式アカウント(@jisinjp)をフォローし、該当ツイートをRT(リツイート)していることが当選の条件となります。・プレゼントに当選された場合、プレゼントがお手元に届くまでフォローを解除しないでください。・アカウントを非公開にされている場合は、DM(ダイレクトメール)をこちらから送ることができませんのでご注意ください。・賞品の発送は日本国内に限らせていただきます。・賞品に関するご質問、抽選や当選に関するご質問の受付は行っておりません。・当選者の方に入力していただいた応募フォームの内容は、賞品の発送にのみ使用させていただきます。そのほかの目的には使用いたしません。・当選賞品の権利の譲渡、および換金はお断りいたします。
2019年08月31日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、わが家の食事事情にお付き合いください。■炭水化物だけでなんとかなっていた私うちのズボラ飯…。そもそものっけからベビーフードに頼ることで離乳食期を乗り越えた私にとって、ズボラじゃない飯があったのだろうかというのが正直なところだ。そもそも私は、結婚して主夫の肩書を背負ってから、本格的に料理をやり出した。18歳で一人暮らしを始めて、自炊をしたこともままあるが、基本的にグルメ一般にほぼ興味がなかったため、自分一人のために手間ひまかけようという気には一切ならなかった。お金のなかった若いころは、大きなタッパーに米を詰められるだけ詰めて、ふりかけと共に弁当として会社に持っていっていた時代もある。今思えば、炭水化物だけで何キロカロリーあるのだろうかという、糖尿病まっしぐら弁当である。若いからこそどうにかなった食生活だ。それでも、主夫になってからは、それなりに料理の楽しさを知ることになった。どうやら、グルメでない割には味付けのセンスが思いのほかあったようで、完成を想像して適当に作ってもそれなりの味にできることがわかった。友人たちが家に集まる時には、ずっと台所に立って料理を振る舞うこともよくあった。その感覚があったので、離乳食が始まったころの私は、相当気合いが入っていた。しかし、たとえ一生懸命作っても、子どもは食べてくれるとは限らない。むしろそういうものに限って全く食べてくれなかったりするのが赤ちゃんである。結果、私の集中力の問題もあり、じっくりと料理をすることはどんどんできなくなっていった。2歳半になった今、娘は保育園だと行儀よくなんでも食べるらしいのだが、その分家ではわがままを言う。■炭水化物が好きな娘対策メニュー「ごはん!」「めんめん!」「パン!」野菜どころか、肉すら食べてくれない。ひたすら炭水化物を食べる。それはあのころの私のようである。その結果、頼ってしまうのはカレーなのである。野菜と肉をたっぷりとれるドライキーマカレーを作り、冷凍して毎日食べる。私自身、毎日カレーで構わないタイプの人間である。娘がそれに似てくれて助かったと思う。それがわが家のズボラ飯と言うか、常備食である。
2019年08月20日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、どうして私がマンガを描き出したかというお話にお付き合いください。■“日本一有名なロックバンドのマネージャー”だったあのころあれは2012年ごろだったか。当時私は、神聖かまってちゃんというロックバンドのマネージャーをしていた。バンドじゃないもん! というアイドルグループもデビューさせ、忙しさは絶頂だった。さらに、日本初のインターネット配信により有名になったバンド・神聖かまってちゃんの周辺人物として、なぜか私はマネージャー・プロデューサーとしても有名になっていた。私自身がたくさん取材を受け、テレビに出演し、映画にも主演級で出た。さらに、鬼束ちひろさんのネット番組でMCまでやった。当時は、「日本一有名なロックバンドのマネージャー」とまで言われたのである。■ブログ執筆のオファーが!そんな私に、とあるファッション・カルチャーサイトから、ブログを書かないかというオファーがあった。ファッション、アート、音楽など、さまざまなジャンルで活躍するクリエイターたちのブログである。震えるような気持ちで引き受け、いざ書こうと思ったが、全く書くことがない。日常の適当なことを書けばよかったのかもしれないが、そもそも自分はこんなおしゃれなところでライフスタイルについて語れるクリエイターなのか? というコンプレックスが、それを許さなかった。とにかく何かをクリエイトしなくては。追い詰められた結果、私はなぜか幼少のころに書いていた経験があるだけのマンガを描くことにした。『高校生のブルース』というタイトルをつけた、絶望的に稚拙なものであった。それが、しばらく描いてみると…。■まさかの大絶賛!?その俳句のような叙情感と、読む側に大部分の感情を委ねる読後感に、映画監督の大根仁監督、氣志團の綾小路翔さん、アンダーカバーの高橋盾さん、テレビ東京の佐久間プロデューサーなど、今でいうインフルエンサーたちがこぞって大絶賛。Twitterやブログなどで紹介してくださったのである。本気でそう思った。まさかこんなことで秘められた自分の才能が開花するとは…これで自分も、Twitterで何万リツイートもされる、人気WEB漫画家みたいになるのだと思った…それがまさか、何万人もフォロワーがいる人たちが紹介しているというのに、奇跡的にほとんど拡散されなかったのである。大根さんに至っては、ラジオに呼んでくれたり、いろいろなところで紹介してくれたのに、大根さんのフォロワーたちに私のマンガは全然響かなかった。何を隠そう、評価したものが必ずヒットする目利き・大根仁が唯一ヒットさせられなかったコンテンツが私、劔樹人なのである。しかしその後もそれなりにマンガは描き続け、今に至る。相変わらず、大きくバズったことはない。それでもこうしてやらせていただいてるのは、とてもありがたいことである。
2019年08月01日ウーマンエキサイトの読者の皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、これからいよいよトイレトレーニングに入る2歳の娘の話です。■娘2歳、そろそろトイトレの時期に娘も2歳となり、親としてはそろそろトイレトレーニングを意識するようになってきた。しかし今は、うんちをすると教えてくれる時がたまにあるくらい。事前にトイレに行けるようになるにはまだかかりそうだ。とはいえ、トイレがどういうところなのか、少しずつ教えていかなければならない。■トイトレの切り札!? トイレに貼るシールある日、幼児用学習教材で、トイレに貼る顔のシールが届いた。教材のDVDに登場するトイレのキャラクターである。これで、娘にとってトイレが少しは親しみやすい場所になるだろう。DVDにならい、その子に会いに行く時は、おしっこがしたくなった時と、いずれ理解してくれるようになるだろう。そんなことを思いながら、私がトイレに行こうとすると。これまであまり気にしたことはなかったが、そういえばうちのトイレは、ふたの裏にびっしり注意書きが書かれていた。妻は画期的にガサツな人間なので、そういうことを一切気にせず、文字の上から容赦なく顔のシールを貼り付けていたのである。なんだか耳なし芳一のような禍々しさ!!こんなトイレは嫌だ!■トイレに入った娘の反応は?先日、子ども用の便座も用意した。トイレトレーニングはこれから本格化してゆく。しかし、耳なしトイレくんはそのまま、トイレのふたの裏でほほ笑んでいる。
2019年06月19日6月5日放送の「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(日本テレビ、水曜19時56分~)に、SixTONESの田中樹さんがスタジオゲストとして登場しました。スタジオでは番組内恒例のクイズや、VTRを楽しむ田中さん。特に盛り上がったのは、人気コーナー「朝までハシゴ酒」VTR後のトーク。所ジョージさんが、「田中くんは(お酒)どうですか?」と、話題を振ると、「僕、お酒飲むとき家で母親とふたりで飲むことしかないんですよ」と告白。驚いた所さんが、「息子みんなそうなの!?」と、兄である元KAT-TUN田中聖さんを含む5人兄弟のお酒事情を探ると、「僕しか飲まないんですよ」と答えました。さらに所さんが「飲んでる時はお母さんのことなんて呼ぶの?」と尋ねると、「ママって呼んでます」と意外な返答。スタジオも驚きの声に包まれました。これに対して、ツイッター上では「かわいい」「ギャップがいい」などの声が相次ぎました。またスタジオでの田中さんの名前の表記が「ジャニーズJr.」ではなく、「SixTONES」と紹介されていたことに喜ぶファンの姿も。の知名度が全国区になりつつあることの表れですね。SixTONESは田中さんの他にも、メンバーの松村北斗さんが「パーフェクトワールド」(フジテレビ、火曜21時~)にレギュラー出演中。また現在決まっているだけでも、ジェシーさんが6月6日放送の「世界くらべてみたら」(TBS、木曜23時56分~)に、森本慎太郎さんが7月8日より放送のドラマ「監察医朝顔」(フジテレビ、月曜21時~)に出演することが発表されています。もはやジャニーズJr.の枠を超えた活躍に、今後も目が離せませんね。文/エミチャンカパーナ画像/Shutterstock
2019年06月06日皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。今回は、家族旅行での困ったエピソードです。■寝相の悪い娘を安全に寝かせるには?うちの娘は寝相が悪い。赤ちゃんなんて大体みんな悪いのかもしれないが、それでもさほど悪くない子もいるだろう。とにかくうちの子はどこまでも果てしなく転がって行くひどさなので、ベッドでは寝かせられない。家では、床に布団を敷いて寝ている。それが旅行へ行くといつものようには行かない。ホテルでどうやって寝るかが課題となる。和室で布団なら全く問題はないが、ベッドだったら、娘が落ちないように工夫しなければならない。それで生み出したのがこのフォーメーションである。大きなベッドで、妻と私がVの字になり、娘が転がり落ちるコースをふさぐ作戦である。妻もそれなりに寝相が悪い方だが、今のところこの作戦で娘の落下は防ぐことができている。それがある時。あれは、娘と初めて東南アジアへ海外旅行に出かけた時だっただろうか。■どうする? 小ぶりで壁付けできないベッドそれは、そこそこ小ぶりのベッドのツインルームであった。ベッドが動くのであればくっつけるのだが、部屋の構造上それができないタイプ。仕方がないので、狭いのは山々だが、ひとつのベッドで娘を挟んで寝るということに決めた。そして、夜。私が少し仕事のメールか何かをしているうちに、妻と娘は旅の疲れで先に寝てしまっていたのだが。二人が寝たらベッドのスペースはほとんどなくなっていた。私が寝られそうなスペース、およそ20cm幅。妻や娘と違い、私はどちらかというとじっと動かず静かに眠ることができるタイプの人間だ。それにしても20cmで朝までというのは、かなり厳しい。しかし、このままでは、そのうち寝返りをして娘は落ちてしまう…。というわけで、結局20cm幅に無理やり寝ることにした。常に体が半分飛び出しているような状態だったが、意外とこれで家族3人、普通に朝まで寝たのだった。
2019年05月29日