映画『漁港の肉子ちゃん』の公開記念舞台あいさつが7日、都内で行われ、大竹しのぶ、吉岡里帆が出席した。明石家さんまが直木賞作家・西加奈子氏の小説に惚れ込み企画・プロデュースした本作は、漁港の船に住む訳あり母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密がつなぐ奇跡を描いたハートフルコメディ。肉子ちゃんの声を大竹しのぶ、娘・キクコの声をCocomiが務めたほか、この日登場した吉岡里帆が若かりし頃の肉子ちゃんの親友・みうの声を担当した。2017年に放送されたドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系)で共演以来からの付き合いだという大竹しのぶと吉岡里帆。大竹が「お互いの舞台を見に行ったりLINEをしたりしています。全然歳は違いますけど(笑)」と明かし、吉岡も「この前は楽屋にお邪魔してずっと喋っちゃいました(笑)。楽しかったです」と仲が良いエピソードも。その2人は別々のアフレコ収録で、最初に大竹が収録したという。お互いのアフレコの感想を求められ、吉岡が「安心感と言いますか、私は後で声を入れさせていただいたので、本当に会話している感じで有り難かったです。肉子ちゃんの心がこもっていて、その感情がダイレクトに伝わってきて、しのぶさんは側にいませんでしたが肉子ちゃんとして側にいる感覚になりました」と絶賛すれば、大竹も「私が撮った時は(吉岡が)やってなかったので寂しかったんですが、出来上がったのを見てすごくキュンとなりました」と褒めた。そのアフレコ収録には明石家さんまも同席していたという。その時の感想を吉岡が「私はアフレコブースにいて、さんまさんがミキサーのエリアにいらっしゃいました。マイクが通っていなかったんですが、何かを喋ってくださる時間があり、すごくいっぱい喋ってくださるんだな~と(笑)。マイクで録ってなくても喋るさんまさんが印象的でした(笑)」と述べると、すかさず大竹が「うるさいってことですよね」と笑いを誘う場面も。一方の大竹は「アドリブの要求が多くて……どこかに笑いを入れたい欲求がすごいんです。もう絵が出来上がっているんだから渡辺監督が『ここは無理です』と困っていたのを覚えています」と暴露しツつ、「昔から温かいモノが好きで、人を笑わせることが好きなんです。一瞬でも良いから人を幸せにすることが昔から好きなので、こういうものを作りたいと思いますよ」とフォローもしていた。
2021年07月08日初日のチケット販売数は歴代1位の23.9万枚!あの『アナと雪の女王』(NOMURA 野村證券ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[春]にて公演)がこのたび、劇団四季のミュージカルとなった。大注目作の全貌はいかに?本誌記者が見どころレポート!劇場に入るとすぐ目に飛び込んできたのは、舞台の緞帳に映し出された、世界観を表す映像と作品のタイトル。どこか映画の冒頭をほうふつとさせる演出は、映画版を愛するファンを舞台に誘う架け橋のように感じられた。本作はヤングアナとヤングエルサのシーンから始まる。『雪だるまつくろう』は映画でおなじみの楽曲ながら、生演奏による生の歌唱(歌詞も映画版とは異なる)は、舞台ならでは。子役2人の息の合ったかけ合いに感動させられたかと思えば、愛らしい動きにクスリともさせられる。また、宮中の華やかさにうっとりしていると一転、緊迫した氷の世界に誘われるなど、アトラクションのようにさまざまな感情が呼び覚まされる。極めつけはやはり、エルサが自分を解き放つ『ありのままで』。エルサの内面が映画以上に丁寧に描かれており、自然とエルサに自分を重ね合わせられ、鳥肌必至!【見どころ1】魔法を再現するプロジェクションマッピングふわふわと舞ったり、激しくふぶいたり……雪や氷の見せ方はバリエーション豊か。プロジェクションマッピングなど最新技術を使い、エルサの「魔法」を、鮮やかに描き出す。【見どころ2】映画以上のダンスの躍動感振付家がこだわったというのが、俳優の肉体を駆使した舞台ならではの身体表現。アナとハンスの運命的な出会いは、2人のアクロバティックなダンスにより、言葉以上にその高揚感を伝える。【見どころ3】スヴェン&オラフのかわいらしさリアルさを追求したトナカイのスヴェンと、映画から抜け出したかのような雪だるまのオラフ。見た目はもちろん動きも愛らしい彼らの存在は、緊迫する「氷の世界」の一服の清涼剤に。【見どころ4】『ありのままで』の荘厳セットエルサが自分を解き放つ一幕の見せ場。彼女を引き立てる美しき氷のカーテンには、なんとスワロフスキーが使われているそう!本作品は’20年の初演予定がコロナの影響で延期となった。空白のその1年に作品のキャッチコピーを新しく作成したという。そうして掲げられたのが「凍った世界を救えるのは、この愛だけ。」。私たちが立ち向かう今日の「凍った世界」で開幕したミュージカル『アナ雪』は、演劇界にも吹き荒れる逆風に負けずに届けられた、劇団四季からの「愛」そのものに違いない。
2021年07月05日劇団四季の新作ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』が、6月24日、東京・竹芝のNOMURA野村證券ミュージカルシアターJR東日本四季劇場[春]で開幕する。初日を3日後に控えた21日、同劇場で最終通し舞台稽古が公開された。関係者にとっては、まさに“やっと”という思いだろう。本来なら昨年9月10日、新劇場のこけら落とし公演として幕を開ける予定だったが、コロナ禍により延期。改めて9ヶ月後の6月に開幕を決めたものの、海外クリエイティブスタッフが来日できるのか、ギリギリまで危ぶまれる状況だった。すべてを乗り越えて迎えたこの日の公開稽古には、無事来日を果たし、四季側のキャスト、スタッフと共に、約2ヶ月間、集中して稽古に臨んだ海外スタッフたちの姿も見える。客席に入ると、アレンデールの城と家々が描かれた幕にオーロラが揺らめき、吹雪を思わせる音が聞こえてくる。ノルウェーの音楽家フローデ・フェルハイムによる、力強く美しい民族音楽調の曲「ヴェリィ」が流れる中、幕が上がると、幼いふたりの王女、エルサとアナが仲よく遊んでいる。アナの無邪気でかわいらしい姿には、客席からたびたび笑いが起こる。生まれつき雪や氷を操る魔法の力を持つエルサに、雪だるまを作ろうとせがむアナ。しかし事故が起こり、不思議な力を持つ山の民“隠れびと”によってアナは一命を取り留めるが、記憶は消され、国王(阿久津陽一郎)は城門を閉ざし、魔力を人々の目から隠す。その日からエルサは部屋に閉じ籠もり、妹のアナでさえ会えなくなってしまう。やがて旅に出た国王夫妻は海で命を落とし、時が流れ、成人したエルサの戴冠式の日がやってくる。ここまで約15分間、一気に物語は進む。お馴染み「ありのままで」と舞台用に追加された「モンスター」で姉妹の葛藤を描くいよいよ戴冠式の朝、久しぶりに城門が開かれ、ワクワクした気持ちを歌うアナ(三平果歩)のナンバー「生まれて初めて」から、極度の緊張を隠して戴冠式に臨み、無事に終えてホッとするエルサ(岡本瑞恵)のナンバー「危険な夢」まで、登場人物たちをうまく動かし、流れるように展開していくマイケル・グランデージの演出に、観客はどんどん引き込まれていく。アナと、サザンアイルズの王子ハンス(杉浦洸)が惹かれ合うナンバー「扉あけて」の、ロブ・アシュフォード振付によるアクロバティックなダンスや、思わず魔法を使ってしまい、動揺して城を飛び出したエルサを追いかけるアナと、彼女を助ける山男のクリストフ(神永東吾)が歌う「愛の何がわかる」もコミカルで楽しい。そこで出会う雪だるまのオラフ(小林英恵)がまた愛らしく、パペットを操る俳優と共に、アニメ版同様、舞台版でも人気者になりそうだ。しかし圧巻は何と言っても、1幕ラストのナンバー「ありのままで」だろう。舞台奥の全面に設置されたLEDを駆使し、照明とプロジェクションマッピング、そして装置の力で、瞬く間に物が凍りつき、氷の宮殿が出来上がっていく様子は、見事という他はない。床面が凍っていくところまでよく観たければ、2階席がおすすめだ。岡本の歌唱は、最初はまだ自信がなさそうに歌い出し、手袋やマントが飛び去り、引き抜きのように一瞬にして衣裳が替わるにつれて、どんどん力強さを増し、表情も生き生きしていく。2幕はまず、冒頭のワンダリング・オーケンの店の場面で、店主のオーケンが歌う「ヒュッゲ」が楽しい。そして、再会したエルサとアナの「あなたを失いたくない」が、この物語のテーマでもある、姉妹の強い絆と愛を歌っていて、心に響く。舞台版で、他の曲と同様、クリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスの手によって加えられたエルサのナンバー「モンスター」も、彼女の心情が切々と伝わってくる。日本語台本と訳詞を手がけた高橋知伽江が紡ぎ出した言葉にも、魔法の力があるようだ。『アナと雪の女王』は、年末までほぼチケットが完売だと言う。会えなくても会えないつらさを乗り越え、真実の愛を貫いたエルサとアナの物語は、コロナ禍で様々な制約を課せられている今の私たちに、勇気を与えてくれるだろう。取材・文:原田順子劇団四季最新ミュージカル『アナと雪の女王』東京公演2021年6月24日(木)開幕、2022年6月30日(木)まで上演決定会場:NOMURA野村證券ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[春]
2021年06月25日ディズニー最新ミュージカル『アナと雪の女王』が、6月24日(木)より東京・竹芝エリアに誕生した新劇場・NOMURA野村證券ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[春]にて開演する。2013年に公開された映画『アナと雪の女王』。社会現象を巻き起こすほどの世界的大ヒットを記録した作品が2018年3月、ブロードウェイにて舞台化、世界各地での公演も行われ、2021年ついに日本上陸。日本でのミュージカル『アナと雪の女王』を手がけるのは、長年ディズニーミュージカルを日本に提供してきた劇団四季。『アナと雪の女王』は販売枚数が23万9千枚を越え、一般発売初日段階での記録として、『アラジン』や『美女と野獣』を超え劇団四季史上最高販売枚数となった。さらに2022年1月〜6月の延長公演も決定。開演前から大きな話題をさらっている。多種多様な手法で舞台化されてきたディズニーミュージカルディズニーは1994年の『美女と野獣』からブロードウェイ・ミュージカルを手がけ、数々の名作を舞台化している。25年以上にわたるディズニーミュージカルの歴史では人気作が世界中で公演され続ける一方、常に新しい作品も生み出され続け、2021年10月には『くまのプーさん』のパペットミュージカルがオフ・ブロードウェイで開幕予定だ。そしてディズニーミュージカルの中でも特に有名なのが『ライオンキング』。日本でも劇団四季により1998年から公演され、通算公演回数は日本演劇史上最多の12,000回を超えている。『ライオンキング』はブロードウェイでアフリカ系キャストを中心に公演され、ラフィキを女性に置き換えた配役や人間が動物を演じる手法は、ミュージカルに留まらず後のディズニー全体の『ライオン・キング』像に大きな影響を及ぼした。さらに“ミュージカル・コメディ”と銘打った『アラジン』、深い人間ドラマとして焦点を当てた『ノートルダムの鐘』など多種多様な手法で舞台化が行われてきた。ディズニーは、単に映画をそのまま舞台化するのではなく、アニメーション映画とは異なる視点から作品を見つめ直すことで、舞台だからこそ表現できる作品の新たな魅力やメッセージを見せてくれている。そんなディズニーが超大ヒット作をどのような手法でミュージカル化するのか。最新鋭の技術による演出で“劇場が凍る”北欧にインスパイアされた美術や雪と氷の表現は、古典的な演劇手法に加え、最新鋭のプロジェクションマッピングやLEDを使用することで実現している。その特殊効果は“劇場が凍る”と宣伝されており、「アナ雪」の世界に劇場全体が引き込まれていくことだろう。さらにオラフやスヴェンはパペットとして登場し、ディズニーミュージカルの伝統と革新を取り込んだ作品になる。「ありのままで」を手がけた高橋知伽江による日本語台本と訳詞ディズニーミュージカルの大きな特徴に、音楽がある。アニメーション版での楽曲は使用しつつ、ミュージカル化に際し新たな楽曲を追加している。この新曲を、『美女と野獣』や『アラジン』などではアニメーション版の作曲家アラン・メンケンが新たに手がけている。アニメーションの音楽と継続性のある新曲でありつつ、登場人物や物語により深みを与えるミュージカルとして機能している。『アナと雪の女王』でも、アニメーション版では「Let It Go~ありのままで~」をはじめ、「生まれてはじめて」「雪だるまつくろう」など社会現象を巻き起こした曲が目白押し。オリジナル楽曲はミュージカルで使用される上に、これらの作詞・作曲家であるロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻が10曲以上の新曲を追加した。アニメーション版『アナと雪の女王』は多くの名曲で彩られているが、歌は前半に集中しており、後半は「愛さえあれば」のみ。新たな楽曲が加わることで、全編にわたり音楽に溢れ、より楽しく深みのあるミュージカル作品になることだろう。日本で劇団四季がディズニーミュージカルを手がけて25年、『アナと雪の女王』は7作目となる。今や世界有数のディズニーミュージカル公演都市となった東京で新たに『アナと雪の女王』が開幕する。日本でディズニーミュージカルを公演するに際し、大きなポイントはやはり日本人役者と日本語台詞・訳詞になるだろう。劇団四季『アナと雪の女王』ポスターミュージカル『アナと雪の女王』では、アニメーション版で訳詞を担当し「ありのままで」の歌詞を作り出した高橋知伽江が、アニメーション版に続きミュージカル版も日本語台本と訳詞を手掛ける。高橋は劇団四季のディズニーミュージカルでも『アラジン』で訳詞、『ノートルダムの鐘』で日本語台本と訳詞を担当している。直訳よりリズムを重視し原語のエッセンスの再構築による訳詞を得意とする高橋により、日本ならではの『アナと雪の女王』が表現される。さらに、今回の劇団四季版は「ブロードウェイ初演版と、最新のプロダクションバージョンを融合させ、さらに磨きをかけた日本オリジナルの最新版」と予告されており、まさに日本でしか観られない『アナと雪の女王』が始まる。文:林田周也劇団四季最新ミュージカル『アナと雪の女王』東京公演2021年6月24日(木)開幕、2022年6月30日(木)まで上演決定会場:NOMURA野村證券ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[春]
2021年06月20日劇団四季は、新作オリジナルミュージカル『バケモノの子』をJR東日本四季劇場[秋]にて2022年4月30日(土)より上演する。チケットの一般発売開始日は、2022年2月5日(土)。細田守『バケモノの子』が劇団四季ミュージカルに!『バケモノの子』は、2015年に公開されたスタジオ地図の長編アニメーション映画。監督は、『竜とそばかすの姫』などで知られる細田守が務めた。物語の舞台は、<バケモノたちの棲む異世界>と<東京・渋谷>。母親を亡くし孤独に生きていた主人公の少年・九太が、バケモノの熊徹に出会い、相互成長しながらまるで本物の親子のような固い絆で結ばれていく様子を描いている。そんなスタジオ地図の名作が初めてミュージカル化され、劇団四季史上最大のオリジナルミュージカルとして、2022年4月より国産ミュージカルとしては最大級の長期公演を実施。ミュージカルでは、多種多彩なバケモノや祝祭感あふれる異世界、迫力のある戦闘シーンなどを表現するため、特殊メイクやパペット、アクション、マジック、映像などあらゆる手段が用いられる。脚本・歌詞に「アナと雪の女王」の高橋知伽江脚本と歌詞は、映画「アナと雪の女王」や劇団四季の『アラジン』で訳詞を手掛けた高橋知伽江が担当。演出は、劇団四季の海外ストレートプレイ『恋におちたシェイクスピア』や音楽劇『星の王子さま』などを手掛けてきた青木豪が務める。“渋天街”のコンセプトアート上演に先駆けて公開された、装置デザイン・石原敬によるコンセプトアートには、「少年・蓮(九太)がこの舞台上の街に迷い込んだら…」というコンセプトのもとバケモノの世界“渋天街”のビジュアルイメージを描画した、色鮮やかな世界が表現されている。公演概要劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』公演期間:2022年4月30日(土)開幕会場:JR東日本四季劇場[秋]住所:東京都港区海岸1-10-45チケット発売日:2022年2月5日(土)10:00 一般発売開始※初回販売分は、2022年4月30日(土)~9月30日(金) 計143回公演。※「四季の会」会員先行予約は、2022年1月29日(土)~開始。※「四季の会」会員を対象とした事前抽選販売がある。4月30日(土)初日公演は、全席種が事前抽選販売の対象となり、通常の販売はない。5月1日(日)~8月31日(水)の公演は、S1席の一部が対象となる。料金:・バリュー(平日夜):S席 一般 11,000円 子ども 5,500円、A席 一般 8,250円 子ども 4,125円、B席 6,050円、C席 2,750円・レギュラー(平日昼・土夜):S席 一般 12,100円 子ども 6,050円、A席 一般 8,800円 子ども 4,400円、B席 6,600円、C席 3,300円・ピーク(土日祝昼):S席 一般13,200円 子ども 6,600円、A席 一般 9,350円 子ども 4,675円、B席 7,150円、C席 3,850円※初日・千秋楽等は、この限りではない。※子ども料金はS席・A席の「ファミリーゾーン」のみ適用(子ども=3歳以上、小学校6年生以下)。※公演当日3歳以上有料(膝上観劇不可)、2歳以下入場不可。予約方法:・ネット予約:SHIKI ON-LINE TICKET(24時間受付)・直接購入:劇団四季専用劇場チケットボックス (一部を除く) 他※ただし、発売初日のみインターネット予約は10:00~、窓口では各公演の開演90分前~発売開始。【問い合わせ先】劇団四季ナビダイヤルTEL:0570-008-110
2021年06月13日劇団四季のディズニーミュージカル『ライオンキング』東京公演が6月12日、積水ハウスミュージカルシアター 四季劇場[夏](東京・大井町)でのファイナル公演を迎え、本編終了後に特別カーテンコールが実施された。1998年、旧四季劇場[春]のこけら落とし公演として開幕以来、日本演劇史上初の無期限ロングランを継続する『ライオンキング』は5都市(東京・大阪・福岡・名古屋・札幌)でのべ11公演を実施し、各地でロングラン記録を樹立した。四季劇場[夏]ファイナル公演終了時点での通算上演回数は12,994回、総入場者数は約1,294万人を数え、いずれも国内最多の記録となる。なお、四季劇場[夏]は、大井町地区の再開発計画を受け、6月をもって閉館。『ライオンキング』は都内最大級の巨大複合施設「有明ガーデン」の一角に位置する新劇場・有明四季劇場に会場を移し、9月26日より再び公演を継続。さらなる無期限ロングランを目指す。“大井町から有明へ”の幕が舞台中央に降り、すべてのキャラクターが登場した特別カーテンコールでは、出演者を代表してムファサ役の内海雅智が挨拶。「9月からは有明四季劇場に舞台を移し、さらなるロングランに挑んで参ります。今後もより一層のご声援を賜りますようお願い申し上げます」と意気込みを語ると、客席からは大きな拍手が送られた。そして、特別バージョンにて「お前のなかに生きている(リプライズ)」のナンバーが披露されると、四季劇場[夏]での『ライオンキング』東京公演は幕を閉じた。<内海雅智(ムファサ役)コメント>『ライオンキング』東京公演は、本日、ここ四季劇場[夏]でのファイナル公演を迎えました。作品を愛し、育んでくださったすべての皆様に、出演者、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。1998年の開幕以来、日本演劇史上初となる「無期限ロングランへの挑戦」と続ける『ライオンキング』東京公演。9月からは有明四季劇場に舞台を移し、さらなるロングランに挑んで参ります。今後もより一層のご声援を賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。取材・文・写真=内田涼ディズニーミュージカル『ライオンキング』東京公演公演日程:2021年9月26日(日)~ロングラン公演会場:有明四季劇場(江東区有明2丁目1-29)
2021年06月12日お笑いタレントの明石家さんまの元妻であることでも知られる、俳優の大竹しのぶさん。離婚後も、テレビ番組などを介してお互いのエピソードを笑い話として披露するなど、良好な関係性がうかがえます。2021年6月9日には、大竹しのぶさんが自身のInstagramを更新し、トーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際のさんまさんを絶賛しました。大竹しのぶ「彼のトークはやっぱりすごい」同月5日に、『徹子の部屋45周年スペシャル』に出演したさんまさんは、大竹さんの天然ぶりが伝わる話をはじめ、さまざまなトークを披露。同日の放送を、大竹さんは視聴しており、さんまさんのトーク力を「お腹が痛くなるほど笑ってしまった」とInstagram上でつづっています。先日の「徹子の部屋」を観てお腹が痛くなるほど笑ってしまった。徹子さんとさんまさんのやりとりがすごかった。徹子さんの凄さをさらにアップさせる彼のトークはやっぱりすごいなと。若い頃の画像がたくさん出て来ました。若かったなあお互いに。でも今もこうしてお仕事できて笑い合えてる事は幸せだなと。あまりにおかしいから観てる途中でラインした。これからもたくさんの人笑わせてください。shinobu717_officialーより引用 この投稿をInstagramで見る 大竹しのぶ(@shinobu717_official)がシェアした投稿 大竹さんがSNSを通じて送ったさんまさんへのメッセージは反響を呼び「素敵な関係性」「2人のエピソードはいつも笑えます」とさまざまなコメントが寄せられました。なお、大竹さんは、さんまさんが企画・プロデュースを手掛けたアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』に声優として出演しています。『徹子の部屋』出演時、さんまさんも、大竹さんの熱演ぶりを「やっぱり素晴らしい方と思います」と絶賛しており、お互いにリスペクトし合う関係性が伝わりますね。[文・構成/grape編集部]
2021年06月10日劇団四季が新作オリジナルミュージカル『バケモノの子』を2022年4月より東京・JR東日本四季劇場[秋]で上演する。劇団四季史上、最大規模の新作オリジナルミュージカルとなる本作。原作は2015年公開のスタジオ地図作品・細田守監督による長編アニメーション映画『バケモノの子』だ。同社の大ヒット作のひとつで、翌年の「第39回日本アカデミー賞」では最優秀アニメーション作品賞を受賞している。スタジオ地図作品のミュージカル化は本作が初。四季はこの『バケモノの子』で、国産ミュージカルとして最大級の長期公演に挑む。舞台は、バケモノたちの棲む異世界と東京・渋谷。多種多彩なバケモノや祝祭感あふれる異世界、迫力のある戦闘シーンなどを表現するため、特殊メイクやパペットなどあらゆるクリエイティブ要素を用いるという。壮大な物語が圧倒的なエンターテインメント性とシアトリカルな手法で描かれるもようだ。一方、作品を通して描かれるのは、バケモノの熊徹と主人公の少年・九太ふたりの相互成長や本当の親子のような固い絆、己のアイデンティティを模索し葛藤する九太の姿。「自分は何者なのか」という問いに対し、大切な誰かと手を携えて力強く人生を歩んでいくことの価値を教えてくれるだろう。なお今回も各分野で、一線級の外部クリエイターが集結。脚本・歌詞に高橋知伽江、演出の青木豪をはじめとする強力な陣容に、劇団内の才能が合わさって目下創作が進められているという。なお本作のオーディション実施も決定している。募集されるのは主人公・蓮(九太)、猪王山の息子・一郎彦、二郎丸の少年時代を演じる子役。こちらは応募ぺージをぜひ確認してほしい。<スタジオ地図:細田守・コメント>私たちスタジオ地図のアニメーション映画作品『バケモノの子』が、劇団四季の皆さんによってミュージカル化されることになり、大変光栄に思っています。来年の春から上演されると伺い、どのような作品になるか私も楽しみにしております。ぜひ多くの皆様にご覧いただけますと幸いです。<演出:青木豪・コメント>未曾有の危機的状況に毎日ヒリヒリとしながらも、五十代の私は「バケモノの子」という作品に巡り合えたことに奇跡を感じています。この物語には、他人が産んだ子どもを育て、そこに愛を覚え、生き物の宿命として親の世代は先に死ぬ、というテーマがあるからです。海外で生まれたミュージカルというジャンルを劇団四季が愛をもって日本で育て、ある時期の四季作品を見て育った私が、この物語を今、世に放つ。生きとし生けるもの、死ぬのが宿命であるならば、「人生は生きるに値する」と思える瞬間とは、次世代にバトンを渡す時だと思うのです。次を育てる世代、次に育つ世代のすべての人々に、この作品が愛されることを願って、四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』を育てていきたいと思います。<劇団四季代表取締役社長:吉田智誉樹・コメント>スタジオ地図作品として大ヒットを記録したというこの超大作の舞台化に挑戦できることを大変光栄に思います。本作が伝えるのは、大切な人と共に強く生きていくことの素晴らしさです。これは、創立以来四季作品に受け継がれる「人生の感動」「生きる喜び」というテーマにも通じると言えます。今回、脚本・歌詞はこれまでも数々の四季作品にご参加頂いている高橋知伽江さん、演出は『恋におちたシェイクスピア』でご一緒した青木豪さんに再びお願いしました。その他、心強いクリエイターの方々と共に、四季の経験知を結集して創作に励んで参ります。近年、オリジナル作品創作に力を入れている中、今回は国産ミュージカルとして最大級の長期公演に挑みます。四季の創作活動においてひとつの到達点とも言える作品になることでしょう。どうぞご期待ください。■公演情報三井不動産創立80周年記念公演劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』2022年4月30日(土)より上演会 場: JR 東日本四季劇場[秋]チケット:2022年2月一般発売予定オーディション情報ページ:
2021年06月08日お笑いタレントの明石家さんま、女優の大竹しのぶが26日、都内で行われた劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(6月11日公開)の完成報告会に出席。“元夫婦漫才”で場を盛り上げた。登場するやいなや、さんまは「久しぶりに記者会見で、隣には大竹しのぶさんがいらっしゃる。再婚したほうがいい?」とにんまり。「2年前から同じマンションに住んでいました」と先日結婚を発表した星野源と新垣結衣を思わせるような発言で笑わせた。この日の会見はネットで配信され、さんまもカメラの向こうにいるファンを意識していた。大竹は「ライブ配信だと思っているからすごい焦っているでしょ?」と指摘。さんまも認め、大笑いだった。本作は直木賞作家・西加奈子氏による小説が原作で、小説に惚れ込んだ明石家が企画・プロデュースしたもの。漁港の船に住む訳ありの母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密がむずぶハートフルコメディとなっている。肉子ちゃんの声を担当した大竹は、オファー時に「さんまさんがどうしても大竹さんに演じてもらいたいと言っている」と聞かされていたが、「その日のうちに本人に確認したら『言ってない』と言われました」と苦笑い。さんまは「大竹さんにオファーしたのはスタッフ。大竹さんに決まったら気を使わないといけないし、嫌やなぁと思っていた」と暴露した。作品について、大竹は「絵が美しい。会話で心が温かくなる作品です。こんないい映画を作れる人だったんだ」といい、さらに「家族で楽しめる作品です」とアピールした。その言葉にさんまは「俺の前で『家族』って言う?」とピシャリ。大竹は悪びれる様子もなく「あ、ごめん。家族いないもんね」と言うと、「前はいたんだけどね」とさんま。元夫婦だからこそのやりとりに、その場は大いに盛り上がった。会見にはそのほか、木村拓哉と工藤静香の長女でモデルのCocomi、声優の花江夏樹、メガホンをとった渡辺歩監督、主題歌『イメージの詩』を歌唱した稲垣来泉も登壇した。
2021年05月26日クリープハイプがフジテレビ系『奇跡体験!アンビリバボー』エンディングテーマ「四季」のMusic Videoを公開した。3月30日に公開されたMVのティザーは、メンバー4人で原付旅をするという演出のため尾崎世界観(Vo / Gt)が原付免許試験を受けるも不合格となり、本編の演出を考え直すという内容だった。今作MVは過去に「バンド 二〇一九」のMVも手掛けている長島翔を監督に迎え制作。試験不合格により計画の変更を余儀なくされた後、どのような展開を迎えるかが見どころとなっている。合わせて、クリープハイプの新しいアーティスト写真も公開された。クリープハイプ「四季」MV<リリース情報>クリープハイプ「四季」4月2日(金) 配信リリースクリープハイプ「四季」ジャケット「四季」配信リンク:関連リンククリープハイプ 公式サイトクリープハイプ YouTubeチャンネルクリープハイプ Twitterクリープハイプ Facebookクリープハイプ Instagramクリープハイプ LINE
2021年04月08日2021年3月30日に、俳優の大竹しのぶさんがInstagramを更新。東京都にある中華料理店『美登飯店』を訪れた様子をつづりました。同月31日をもって、閉店する同店。夜に店を訪れた大竹さんは、笑顔で店主と肩を組み合います。別れの挨拶を交わす、2人の姿を撮影した動画をご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 大竹しのぶ(@shinobu717_official)がシェアした投稿 感謝の言葉を交わし、涙で瞳をうるませる2人の姿からは、店員と客という垣根を超えて、固く結ばれた絆を感じます。客として、何度も店に足を運んだという大竹さん。店との出会いは20代の終わり頃で、芝居の稽古の帰りに、仲間と訪れたのが最初だったそうです。初めて行ったのは20代の終わりだったかもしれない。芝居の稽古の帰りにみんなで行って、餃子と坦々麺、酸辣湯麺を夢中で食べてました。shinobu717_officialーより引用大竹さんは、動画だけでなく、自身が20代だった頃に店内で撮った写真などもInstagramに公開しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 大竹しのぶ(@shinobu717_official)がシェアした投稿 大竹さんは、優しい店主さんやその家族に会えなくなることのさびしさをもらします。その上で、49年という長い間、店を切り盛りしてきた店主に対し、労わりのメッセージを送りました。でも会えないと決まったわけではありません。これから娘さんと一緒に暮らす町に私が公演で行ったら、連絡するから。そう約束して、美味しい餃子を頂き帰りました。49年働いてきたのだから、少しだけゆっくりしてね。shinobu717_officialーより引用投稿には、20代の大竹さんの写真に「めっちゃかわいい」「今も昔も変わらず、きれいすぎる…」といった声が続出。また、店主との絆を感じさせる内容に「素敵なご縁ですね」「大竹さんの温かい人柄を感じる」といったコメントも寄せられています。若い頃から、変わらずに仕事を頑張ってきた過程を知る相手がいることは、心強いものです。2人の表情からは、お互いが特別な存在であったことが伝わってきますね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月31日クリープハイプの新曲「四季」が4月2日から配信されることが決定し、合わせてジャケット写真が公開された。また、配信開始に先駆けMusic Videoのティザーも公開された。ティザー映像はメンバー4人で原付旅をするという演出のために、尾崎世界観(Vo / Gt)が原付免許試験を受けるドキュメンタリーとなっている。MV本編は4月2日20時に公開される。「四季」はTV番組『奇跡体験!アンビリバボー』EDテーマのために書き下ろされた、軽快なメロディーと何気ない日常を切り取った歌詞が印象的な楽曲。明日21時から放送のFM802『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-』にてフル尺で初オンエアされる。クリープハイプ「四季」MVティザー映像<番組情報>■フジテレビ系『奇跡体験!アンビリバボー』放送日時:毎週木曜日 20時~21時■FM802『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-』放送時間:月~木 21:00~23:48DJ:落合健太郎<リリース情報>クリープハイプ「四季」4月2日(金) 配信リリースクリープハイプ「四季」ジャケット関連リンククリープハイプ 公式サイトクリープハイプ YouTubeチャンネルクリープハイプ Twitterクリープハイプ Facebookクリープハイプ Instagramクリープハイプ LINE
2021年03月30日2021年3月3日、俳優の大竹しのぶさんが自身のInstagramを更新。お笑いタレントで元夫の、明石家さんまさんがプロデュースするアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』に、主人公・肉子ちゃんの声優として出演することを報告しました。 この投稿をInstagramで見る 大竹しのぶ(@shinobu717_official)がシェアした投稿 『漁港の肉子ちゃん』は、西加奈子さんの小説が原作。漁港の船に住む、肉子ちゃんとキクコが紡ぐ、感動のハートフルコメディなのだとか。YouTubeには、『漁港の肉子ちゃん』の本編映像も解禁され、大竹さんが演じる肉子ちゃんを見ることができます!その動画がこちら。大竹さんは、主人公である、肉子ちゃんを演じることについて、このように想いをつづりました。今度さんまさんがプロデューサーの映画に声で出演する事になりました。今日はその顔合わせ。知り合ってから30年以上が経ち、色んな事があり、それでもこうしてお互いに仕事ができるというのは、幸せな事だなと思います。彼が人生において一番望んでいるのは、「笑う事」「人が優しい気持ちになる事」です。そんな映画になるよう、頑張りますshinobu717_officialーより引用また『漁船の肉子ちゃん』をプロデュースするさんまさんは、主人公の声に大竹さんを抜擢したことについてこのように語っています。共同プロデューサーたちが大竹しのぶさんを肉子ちゃん役で推薦してきたので、それならオファーしてみてくださいと。そしたら大竹さんから「どうしても私に演ってほしいって言ったんでしょ」と言われたけど、それは言ってない(笑)。仕事としてお願いするからには正式なルートで依頼してねと伝えたんです。渡辺監督も肉子ちゃんと大竹さんがパチンときたとおしゃっていて、肉子ちゃん役が一番最初に決まった。今回オファーを受けてくれてありがたい。頼りにしております。漁港の肉子ちゃんーより引用2人のコメントから、互いに信頼し合っていることが伝わってきて、心が温まりますね。大竹さんが『漁港の肉子ちゃん』の主人公に選ばれたことについての報告に、ファンからはさまざまな声が上がりました。・2人のツーショットが見れるなんて。いい笑顔でとても優しい気持ちになりました!・離婚した後、こうやっていい関係を築ける人たちってなかなかいないですよね。本当に素敵だと思います。映画、絶対に見ます!・なんて素敵な写真なんだろう。ちょっと涙ぐみました。・明石家さんがやりたかった夢を叶えようと奮闘し、それを理解している大竹さん。絶対に素敵な作品になるだろうな。とても楽しみです!『漁港の肉子ちゃん』は2021年6月11日公開予定。明石家さんの熱い想いがこもった作品の公開が待ち遠しいですね![文・構成/grape編集部]
2021年03月04日6月11日に公開が決定した、明石家さんま(65)企画・プロデュースの劇場アニメ『漁港の肉子ちゃん』。その主人公・肉子ちゃんのボイスキャストを、大竹しのぶ(63)が務めると発表された。作家・西加奈子氏の同名小説が原作で、訳あって漁港で暮らす母娘が織りなすハートフルコメディー。大竹演じる肉子ちゃんは、食べることが大好きな明るい母親だ。公式サイトで大竹は、さんまについて《本当に人が笑っている顔を見るのが好きなんだなぁとしみじみ思いました。だから、この映画を作ったんだなと》とコメント。そして《そこを壊さないよう、みんなにきちんと幸せを届けられるよう頑張ります》と意気込んでいる。いっぽう、さんまは大竹の起用について《共同プロデューサーたちが大竹しのぶさんを肉子ちゃん役で推薦してきたので、それならオファーしてみてくださいと》と経緯を明かした。その上で、《今回オファーを受けてくれてありがたい。頼りにしております》と期待を寄せている。「さんまさんが原作に惚れ込み、5年越しでアニメ化した作品です。大竹さんは当初、主人公が大阪弁の設定であることに不安だったそうです。ですが、そこはさんまさんが見事にフォロー。大竹さんも『ずっと関西弁を聞いてきた』と元夫婦ならではのジョークを交えるなど、現場の雰囲気もアットホームのようです」(スポーツ紙記者)夫婦だったさんまと大竹が、それぞれの道を歩んでから29年が経つ。これまでラジオやバラエティ番組などで共演を重ねてきたように、良好な関係は周知のこと。そして今作でタッグを組んだように、2人の子供をもつ父母としての結束力も健在だという。「最近ではIMALUさん(31)の彼氏も招いて、大竹さん、さんまさん、長男の二千翔さんで恒例の合同誕生日会を開いたといいます。愛娘の彼氏と初対面だったさんまさんは、不安と緊張でいっぱいだったそうです。ですが『まだ家族と違うし』と父親ならではのイジりを入れつつも、5人仲良く記念撮影したことを明かしていました」(前出・スポーツ紙記者)家族ぐるみでの付き合いを大切にしているさんまだが、その深い愛情は子供たちにもしっかり伝わっているようだ。「大竹さんと離婚した際、さんまさんが提示した面会交流の希望回数は『月に30回』だったといいます。要は、“会いたい時はいつでも会う”という意味だったようです。この考えに大竹さんも賛同。そういった経緯もあり、家族ぐるみの仲は今でも健在なのでしょう。二千翔さんも、昨年12月に出演したバラエティ番組で『ずっとそばにいてほしい』とさんまさんに呼びかけていました」(芸能関係者)両親の渾身作が公開される日を、子供たちも心待ちにしていることだろう。
2021年03月03日大竹しのぶが、明石家さんま企画・プロデュースの劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』で主人公・肉子ちゃんの声を担当することが発表され、大竹さんの声が入った特報映像が到着。公開日が6月11日(金)に決定した。西加奈子の累計発行部数35万部超のベストセラー小説を、さんまさんの企画・プロデュースでアニメ映画化した本作。いつも全力で底抜けに明るくパワフルな主人公・肉子ちゃんの声を担当するのは、『借りぐらしのアリエッティ』『風立ちぬ』や『メアリと魔女の花』『インサイド・ヘッド』などでもボイスキャストを務めてきた大竹しのぶ。恋愛では失敗だらけの人生だけど、生まれつきのポジティブな性格で、周囲をハッピーにする才能にあふれる“肉子ちゃん”は、原作の冒頭でも「池乃めだかとトム・クルーズと同じ7月3日生まれ」と説明があり、肉子ちゃんと大竹さんは同じ“蟹座のA型”という共通点も。初公開となった本作の特報映像には、カモメの鳴き声が聞こえる漁港に浮かぶ船で、娘のキクコが「私と肉子ちゃんは、ちょっと訳ありで漁港の船で暮らしている」と語るシーンからはじまり、大竹さんが演じる母・肉子ちゃんが「朝やで、キクリン!学校食べて、ゴハン行かなっ!」と言い間違えをしながら慌てて着替えるシーンや、嬉しそうにチョココロネをもつ食いしん坊な肉子ちゃんの姿が映し出される。さらに特報映像のラストには、さんまさんが声をあてた、バス停の看板に張りつくヤモリから「みてや!」と特報限定のスペシャルな“おまけ”も。「さんまさんは、本当に人が笑っている顔を見るのが好きなんだなぁ」さんまさんは、大竹さんについて「(今回オファーを)受けてくれてありがたい。頼りにしております」とコメント。起用までには「共同プロデューサーたちが大竹しのぶさんを肉子ちゃん役で推薦してきたので、それならオファーしてみてくださいと。そしたら大竹さんから『(さんまさんが)どうしても私に演ってほしいって言ったんでしょ』と言われたけど、それは言ってない(笑)」と明かし、「仕事として」正式にオファーしたとか。「渡辺(歩)監督も肉子ちゃんと大竹さんがパチンときたとおしゃっていて、肉子ちゃん役が一番最初に決まった」と、監督からもお墨付きを得たよう。一方、大竹さんは「原作を読み、笑って泣いて。映像を見て、また更に笑って、泣けて。大変なときも、大変なことも『ガハハ』と笑って受け止めちゃう肉子ちゃんを尊敬します」と語り、「さんまさんは、本当に人が笑っている顔を見るのが好きなんだなぁとしみじみ思いました。だから、この映画を作ったんだなと。そこを壊さないよう、みんなにきちんと幸せを届けられるよう頑張ります」と、思いを受け取るようにコメントを寄せている。『漁港の肉子ちゃん』は6月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:漁港の肉子ちゃん 2021年初夏、全国公開予定©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会
2021年03月02日新しい“にっぽんの洋菓子”をコンセプトに、春夏秋冬、折々の四季菓子をお届けしている、四季菓子の店HIBIKA(ひびか)は“冬の四季菓子”にかわり、3/1より“春の四季菓子”を阪急うめだ本店、日本橋髙島屋店にて発売いたします。お菓子が結ぶ、やさしい時間に。日本の春を愛でる“にっぽんの洋菓子”春の贈りものにもおすすめの「彩ふわり(いろふわり)」は、春らしい彩りのふやきに4種類のクリームをサンドした、ふわりと軽い食感のお菓子です。他にも、人気のクッキー(ポルボロン)やクッキー缶も、春らしい装いで登場します。四季折々のHIBIKAの四季菓子を、どうぞお楽しみください。四季菓子の店HIBIKA(ひびか)春のギフト春のふきよせミニ缶お花をモチーフにしたいちごのサブレ、爽やかな酸味のレモンのメレンゲなど味わい豊かな焼き菓子を、四季を表現した4色の可愛らしいミニ缶に詰め合わせました。1,944円(税込)本体価格1,800円彩ふわり春らしい彩りのふやきに4種類(抹茶、レモン、いちご、ミルク)のクリームをサンドしたふわりと軽い食感のお菓子です。サクサクしたふやきの食感とクリームのやさしい口どけをお楽しみください。3個入810円(税込)本体価格750円、8個入1,620円(税込)本体価格1,500円12個入2,376円(税込)本体価格2,200円春のクッキー“ポルボロン”お口に入れるとほろほろ溶ける、繊細な口どけのクッキー“ポルボロン”。春のお味:いちご、アーモンド、シトロン3個入800円(税込)本体価格740円、6個入1,620円(税込)本体価格1,500円9個入2,430円(税込)本体価格2,250円、12個入3,240円(税込)本体価格3,000円15個入4,050円(税込)本体価格3,750円オンラインショップでも春のギフト商品をご用意しております。※オンラインショップの春の四季菓子の販売は、2021年6月上旬までです。販売期間は店舗とは異なります。オンラインショップ【関西】HIBIKA(ひびか)阪急うめだ本店【所在地】大阪府大阪市北区角田町8番7号阪急うめだ本店B1F06-6313-7685【関東】HIBIKA(ひびか)日本橋髙島屋店【所在地】東京都中央区日本橋2丁目4-1日本橋髙島屋B1F03-5542-1080HPオンラインショップ【お問い合わせ】0120-004280(受付時間9:00~17:00)企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2021年02月22日現在、新劇場であるJR東日本四季劇場[春]にて上演されている『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』の追加ライブ配信が決定した。本作は昨秋、東京・竹芝に誕生したJR東日本四季劇場[春]のこけら落とし公演となる新作オリジナルショウ。劇団四季の作品群より、おなじみの海外ミュージカルからオリジナル・ファミリーミュージカルのナンバーまで、名曲の数々の再構成し、ダンスやストレートプレイの台詞朗誦も交えながら、新劇場の開場を華々しく飾る。今回のライブ配信は、11月に実施したオリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』に続く第2弾。『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』は1月にライブ配信を行なったが、ファンの熱い要望を受け、2月6日(土)の13:30公演と17:00公演、7日(日)13:30公演の追加ライブ配信を実施する。配信は、各オンライン動画配信サービスにて視聴可能。配信プラットフォームは、劇団四季ライブチャンネルほか、U-NEXT、Rakuten TVを予定している。本作は2月11日(木・祝)まで上演されるが、会場に足を運べない方も自宅から新作ショウを堪能してほしい。【ライブ配信 概要】『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』東京公演(JR東日本四季劇場[春])上演時間:約1時間30分(休憩なし)配信開始:2月6日(土)13:30~ / 17:00~、2月7日(日)13:30~※開演1時間前より視聴ページにアクセスいただけます。※見逃し配信はありません。※著作権上の都合により、一部割愛となる可能性がございます。視聴方法:「劇団四季ライブチャンネル」( )※その他「U-NEXT」「Rakuten TV」にて視聴可能です。詳細は各社ホームページをご確認ください。チケット発売:発売中※各回、公演30分前まで購入可能。視聴料金:5,000円(税込)<Go Toイベント適用>・劇団四季ライブチャンネル:適用後 4,000円(税込)・U-NEXT:適用後 4,000円(税込)<Go Toイベント対象外>・Rakuten TV:5,000円※クーポン獲得・利用で20%(1,000円)引きになります。
2021年02月03日COCOON PRODUCTION 2021 DISCOVER WORLD THEATRE vol.10『夜への長い旅路』の上演が決定し、大竹しのぶ、大倉忠義、杉野遥亮、池田成志が出演することが18日、明らかになった。同作はノーベル文学賞受賞、ピュリッツァー賞4回受賞などの輝かしい足跡を誇り、“アメリカ近代劇の父”と称される劇作家、ユージン・オニールが凄惨な家族の姿を描いた自伝劇。彼の死後、妻によって発表され、4度目のピュリッツァー賞を獲得し、アメリカ最高の作家とされるオニールの評価を決定付けた。戯曲冒頭に付けられた妻への献辞の中で、オニールは本作を「血と涙で綴られた、古い悲しみの劇」と記す。悲劇的な家族の歴史を人間の真実を突く普遍のドラマに昇華させ、自らの人生に“赦し”を与えたオニールの代表作で、世界中で繰り返し上演されている。シアターコクーンでの舞台作りは5作目となるイギリス演劇界のトップランナー、フィリップ・ブリーンが演出を手掛ける。モルヒネ中毒に冒されて常に精神が不安定な母メアリーに大竹しのぶ、アルコールに溺れ父親の脛をかじって放蕩を繰り返す長男ジェイミーに大倉忠義、結核を患っている次男エドマンドに舞台初挑戦の杉野遥亮、アイルランド系移民で、金銭に対して異常な執着を持つ俳優の父ジェイムズ・タイロンに池田成志と豪華キャストが揃った。6月に東京・Bunkamuraシアターコクーン、7月に京都・京都劇場の上演を予定している。○大竹しのぶ コメントユージン・オニールの作品は『喪服の似合うエレクトラ』(04年上演)以来、二度目の挑戦です。今回も精神を病みそうな作品で(笑)、“頬に手を触れる”とか“肩にかける”といった繊細なト書きの一つ一つに、孤独と愛があふれていると感じます。演出のフィリップがその意味を全部わかるように説明してくれると思うので、とても寂しいお話だけど、すごく幸せな舞台になると思います。フィリップの稽古場は、他の方へのノートを聞くだけでも鳥肌が立つくらい、本当に発見が多くて楽しいです。どんな道を通ってもいつかは到達点に辿り着ける、そう信じて皆で旅をしているような感覚。今回も役者4人とフィリップで、濃密な旅に出かけることになるだろうと楽しみにしています。家族のスリリングな会話劇から、今、その場で起こっている現実、愛や人生を目の当たりにしていただきたい。何か大きなものをズシッと受け止めた…、そんな感触を与えられる舞台を目指したいと思います。○大倉忠義 コメント以前から、大竹しのぶさんに「一緒に舞台をやりたいね」とお声をかけていただいていたんです。今回やっと実現する! と思って、詳しい話を聞く前に「やります!」と即答し、後になって作品の内容や演出の方についての情報を知って、これはものすごいハードルだぞ…と若干ひるみました(笑)。でも映像にはなかなかない、演劇だからこそ出来る内容だと思うし、この作品にどっぷり浸かることで、自身のレベルアップにつなげていかなくてはと。しのぶさんと同じ舞台に立ちたい人は山ほどいると思うので、こんな素敵な場所に誘っていただけて、本当にありがたいなと思います。今、多くの方が辛い状況にいると思います。芝居のテーマは重いかもしれないけれど、始まりから終わりまで、辛い現実をちょっとでも忘れて没入できる…、そんな体験をしていただけたら嬉しいですね。皆さんに豊かな時間を提供できるよう、頑張りたいと思います。○杉野遥亮 コメントいつかは舞台をやりたいと思っていたので、今回の機会に感謝し、すごくワクワクしています。同世代の俳優仲間に初舞台をシアターコクーンで…と話したら「え〜!」、しかも大竹しのぶさんと…「ええ〜!」さらに演出の方がイギリス人で…「えええ〜!」というもっともな反応が(笑)。とにかくコトが大きすぎて、一周回って逆にフラットな気持ちになってきました。何も出来ないんだから怖がることもない、頑張るしかない。わからないことは「わからない」と言って、迷わずに聞いていこうと思っています。作品は難しいけれど、このコロナ禍で僕も家族について見つめ直すところがありました。自分たちが楽しくいられる空間って何だろう、自分らしく生きるには…と考えた時にこのお話を読んで、けっしてかけ離れた物語じゃない、共感できるものは確かにあるなと感じて。今はとにかく、嘘や後悔なく一生懸命生きることをこの作品への準備と考えて、日々を過ごしていこうと思っています。○池田成志 コメント大竹しのぶさんと舞台を…と声をかけていただき、嬉しさと同時に怖いなという気持ちがありました。本当に豹変してしまう、スゴい役者さんですからね。で、どんな作品?と思ったら、これまた非常に深い、それぞれが鬱屈を抱える家族のお話で。コロナ禍の今、こんな重い話を〜と思うかもしれませんが、僕は、演劇は多様であるべきだと思っています。僕自身、昨年末はとっても下品な明るい芝居をしていたけれど(笑)、今度は180度違う舞台に参加できる。その幸せを噛み締めて挑みたいですね。演出のフィリップさんについては、彼の作品に2度出演している三浦春馬君とお仕事でご一緒した時に「どんな人?」と聞いたことがあって。「メチャいい人ですよ!」ってすごく信頼していましたね。きっと舞台に対して誠実な人だろうからとても楽しみです。6月に社会がどうなっているかはわからないけれど、僕らはしっかり準備をしてお客様をお待ちします。劇場にいるあいだだけはコロナのことは忘れていただきたい。そんな時間をお届けできればと思っています。○あらすじ1912年、夏のある日の朝。俳優ジェイムズ・タイロンの別荘の居間で、家族が朝食後の団欒を楽しんでいる。しかしその会話から徐々に明らかになるのは、彼らの実像、家族を覆う暗い陰である。父ジェイムズは異常な吝嗇家であり、母メアリーは麻薬の常習者、長男ジェイミーは酒と女にだらしない放蕩息子で、次男エドマンドは肺を病んでいる。メアリーは昔、幼い息子ユージンを亡くしたことで罪の意識にさいなまれていた。その後にエドマンドを出産し、産後の病気をきっかけにモルヒネ中毒に陥ってしまったのだ。家族の確執が次第にあぶり出されていく中、再びモルヒネに手を出したメアリーが幻覚に襲われ始めて……。
2021年01月18日2021年1月10日からスタートした、俳優の大竹しのぶさんが主演を務める舞台『フェードル』の東京公演。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大を受けて、同月8日から東京都には緊急事態宣言が発令されており、舞台『フェードル』では政府の指示に従い、安全の確保につとめながら劇場収容率50%での開催を決定しました。販売済みのチケットはすべて払い戻し、再販売を行う形で対応しています。劇場に届いた手紙同月14日に大竹さんがInstagramを更新。投稿の中で、大竹さんは劇場に届いた1通の手紙を紹介しました。劇場にお手紙を頂きました。「半分の客席になって、もし空席が半分あったとしたら、それは観に行きたくても観に行けない私達の席です。その想いを伝えたくて」というお手紙でした。ありがとう。はい、観たくても観られない人がいる事、いつか自由な日になる事を信じて、一回一回誠実にやっていきます。shinobu717_officialーより引用 この投稿をInstagramで見る 大竹しのぶ(@shinobu717_official)がシェアした投稿 コロナウイルスが猛威を振るう中、どうしても現地へ行くことが叶わず、泣く泣く観劇を諦めた人もいるでしょう。そして、期間をかけてさまざまな準備をしてきた出演者にとって、本来であればもっと多くの人に舞台を楽しんでもらいたかったはずです。劇場に手紙を届けた人は、自らが観劇できない悲しみを抱えながらも、大竹さんたち出演者が空席の目立つ状況に心を痛めないように配慮し、想いをつづったのです。投稿に対し、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられました。・心が温かくなりました。この困難をみんなで乗り切っていきましょう。・素敵な手紙ですね。どうか身体に気を付けて頑張ってください。・観に行きたかったけど断念しました。どうかこの想いが、劇場の空席に届きますように…。2021年1月現在、当たり前のように享受していた楽しみや喜びを奪われ、どこにぶつけることもできない悲しみやつらさを抱える人は多いでしょう。目の前が真っ暗で余裕がなくなった時こそ、同じように苦しむ他者のことをおもんぱかる姿勢を持てたら素敵ですね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月15日『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』が1月10日、新劇場・JR東日本四季劇場[春]で開幕した。東京竹芝の「ウォーターズ竹芝」に生まれたこの劇場は、1998年に開場し、2017年まで同地で稼働していたJR東日本アートセンター四季劇場[春][秋]の後継となるもの。劇団四季の新たな拠点の幕開けは、舞台芸術への愛情と、四季の理念である「人生は素晴らしい。生きるに値する」というメッセージを詰め込んだ、希望に満ちた華やかなショウになった。劇団四季といえば『キャッツ』や『オペラ座の怪人』『ライオンキング』といった海外ミュージカルの日本版上演という印象を持つ人も多いかと思うが、実はショウ作品も人気が高い。これまでも劇団の節目ごとにオリジナルの名作ショウをいくつも作り上げてきた。本作『The Bridge』は本来は昨年7月、JR東日本四季劇場[秋]の開幕を飾る予定だったが、コロナ禍のスケジュール見直しにより変更、このたびの[春]のこけら落とし公演になった。劇場や上演時期の変更、また90分休憩なしという四季のショウとしては珍しいスタイルであることなど含め、開幕まで紆余曲折があったことは想像に難くない。だが、そうして誕生したステージは、斬新でありつつも、四季らしい、四季ならではのものになっている。内容は、『リトルマーメイド』『アラジン』といった人気ミュージカルのナンバーを本番とは違うアレンジ、ダンスで魅せ楽しませるのはもちろん、ファミリーミュージカルや“昭和三部作”といったオリジナル作品の名曲も丁寧に織り込まれる。さらには、劇団の出発点であるストレートプレイ、ジロドゥの『オンディーヌ』、アヌイの『ひばり』といったセリフ劇の要素も組み込み、改めて劇団四季が自分たちのアイデンティティを噛みしめているかのよう。そんな様々な要素をつなぎ、「劇場は夢を見るところ」という力強い思いが全編を貫く。選曲も、祈りや希望を謳うナンバーが揃い、コロナ禍という逆風の中に伝えるべきメッセージを丁寧に選んでいるのがわかる。ことに終盤で歌われる『美女と野獣』の「人間に戻りたい」 ――これは劇中、魔法によって“モノ”に姿を変えられてしまった野獣の城の召使いたちが「人間に戻ったらあれをしたい、これもしたい」と歌う楽曲である―― は、「世の中が落ち着いたら日常を楽しもう、それまで希望をなくさず頑張ろう」というエールに聞こえ、胸にしみた。公演は2月11日(木・祝)まで同劇場にて、チケットは発売中。東京公演の他、3月14日(日)~3月28日(日)までは福岡・キャナルシティ劇場で上演後、4月16日(金)より全国を巡演予定。なお最後に、客席は上演中はもちろん開幕前も私語はほとんどなく、観客も感染症対策にしっかりと協力していたことも特記したい。取材・文:平野祥恵
2021年01月13日大竹しのぶが主演する舞台「フェードル」が1月10日(日)よりついに開幕。緊急事態宣言を受け、開催計画を見直したうえで上演された本作について、演出・栗山民也、大竹さんと共演の林遣都のコメントと舞台写真が到着した。昨年の公演延期の後、1月8日(金)より開幕予定だった本作は、1月7日(木)に東京都などに発令された緊急事態宣言を受け、主催者及び関係者一同で協議した結果、観客及び出演者・関係者の安全を第一に考え、開催計画を見直し。劇場収容率50%制限の指針を受け、販売済みのチケットを全て払い戻し、改めて収容率50%までに設定した上、チケットを再販売。また、20時までに上演が終了するよう、上演スケジュールを見直して開幕に踏み切った。主演の大竹さんは、「初演の時に毎回感じた大きな濁流にのみこまれるような大胆で、スリリングな2時間。またあの体験ができると思う喜びでいっぱい」と語りながら、「来てくださるお客様の為に一回一回を、一生懸命演じるだけです。うねる様な、湧き上がるエネルギーを同じ空間で共有できたら、それが明日への活力になるのなら、劇場のあるべき意味が伝えられたという事になります」とコメント、「万全の対策でお待ちしていますとしか言えませんが、あとは舞台の上で必死に生きるのみです。頑張ります」と力を込める。林さんも「無事に幕が上がるか分からない状況の中で、初日を迎えられたことを幸せに感じます」と語る。「大竹さんが高めてくださった士気のもと、細心の注意を払いながら稽古を重ねてまいりました。演劇の力を信じ、情熱に満ち溢れ、純粋にお芝居と向き合い続ける今回の座組の皆さんと過ごした稽古期間は、僕にとってかけがえのないものとなりました」と改めてふり返りつつ、「観に来てくださる方一人一人に感謝し、大切に演じていきたい」と意気込みを明かした。初日を無事終えた演出:栗山氏は「とにかく、火傷しそうな芝居です」と評する。そして、「この120分の物語を埋め尽くす、(作者)ジャン・ラシーヌの言葉の熱く激しい温度に身を任せ、その体験を楽しんでください。コロナの荒涼とした時代の中で、この熱いという皮膚感覚は、とても貴重で素敵なものです。人間って、なんて乱暴で繊細で、でも最後まで強く愛してしまう生き物なのでしょう。その世界の、そこにいる人間たちの限りない不条理の美しさを見つめてください」とコメントを寄せている。「フェードル」は1月26日(火)までBunkamuraシアターコクーンにて上演。その後、石川、愛知、兵庫、静岡にて公演予定。(text:cinemacafe.net)
2021年01月12日劇団四季の新作ショー『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』が1月10日、JR東日本四季劇場[春]のこけら落とし作品として開幕。初日上演後、演出を手がける荒木美保が取材に応じ、「お客様が(劇場に)入って完成するんだなと改めて実感しています。皆さまと生きる喜びを分かち合いたいという全員の“祈り”と感謝がさらに強くなった」と感無量の面持ちだった。“舞台を通して生きる喜びをお客様にお伝えしたい”という理念のもと繰り広げられる、劇団四季の新作ショー。ダンスやストレートプレイの台詞朗誦も交えながら、おなじみの海外ミュージカルからオリジナル / ファミリーミュージカルのナンバーまで、数多くの名曲を再構成する。当初は昨年7月、JR東日本四季劇場[秋]で開幕予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で上演計画が変更された。それだけに「今日という日を迎えても、実際に幕が上がるまで、本当に上演できるのかという思いもあった」といい、「分かっていたつもりでしたが、毎日公演できて、お客様が来てくれるのは当たり前じゃないと強く感じた。7月以降、もう1度『The Bridge』に取り組むにあたって、その思いが助けてくれた」としみじみ。コロナ禍での稽古は「完全に2班に分けて接触を避け、マスクやゴーグル着用も徹底した」そうで、「それとこまめな換気ですね。稽古場が寒くて、立っているだけでも体はきつかったはずだが、ステージ上で踊り切る。それだけでメッセージが届くはず」。本作で初めてオリジナル作品の演出を務めた心境を「ド緊張した」とも明かし、予定していなかったダブルカーテンコールについては「あれ?っと思い、走って舞台監督のところに行きました」と喜びを示した。今回初めて四季作品に参加した丸山敬太によるコスチュームデザイン(第6・7場)も大きな見せ場で、「生きる喜びをいろんな側面から描き、最後に向けてどんどん加速していくシーン。華やかで前向きなエネルギーがあればと思い、丸山さんに実際に俳優たちに会ってもらい、1人1人を魅力的に見せてほしいと相談した」と衣装にも強いこだわりが込められた。取材会には劇団四季社長の吉田智誉樹氏が同席し、「浅利(浅利慶太氏)たちが祈りを込めた仕事をしっかりと受け継いでいこうという思い」とこちらも新劇場の第一歩に感慨しきり。「このような状況で足を運んでくださったお客様には感謝しかない」と語り、「ステージとお客様の心にかかるブリッジ、橋にしかお芝居は存在しないと実感した。大切な原則である人生賛歌のメッセージを持った作品を厳選し、年に1本はオリジナル新作を送りだしたい」と決意を新たにした。一方、緊急事態宣言の再発布により「チケットのセールスは落ち込んでいる」と認めた上で、「こればかりは耐えるしかないが、基本的には粛々と指示に従い、公演はやります」と力強く宣言していた。取材・文:内田涼「劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~」2021年1月10日(日)~2月11日(木・祝)東京都 JR東日本四季劇場[春]2021年3月14日(日)~28日(日)福岡県 キャナルシティ劇場ほか全国公演あり構成・台本:高橋知伽江演出:荒木美保
2021年01月11日『オペラ座の怪人』や『ライオンキング』で知られる劇団四季が、16年ぶりに一般オリジナルミュージカルを制作。英国の小説を舞台化した作品の注目ポイントはロボット。そう聞くと、子供っぽいSF作品かと思う人もいるかもしれない。しかしこれが、日々を慌ただしく生きる大人の心に、じわりと染みる良作なのだ。ポンコツロボットとの旅で見つけた幸せとは―。見どころ1本当に生きているようなロボットの愛らしさに注目。物語の始まりは、主人公・ベンが庭で壊れかけたロボットを見つけるところから。世の中はすでにAIを搭載した人型のアンドロイドが家事や仕事に従事する時代。そんななかで、金属製の壊れかけの錆びた四角いロボットは、フォルムからしてもはやオモチャのよう。自身を「タング」と名乗るそのロボットに愛着を感じたベンは、彼を修理するための旅に出るのだけど、注目はこのタングが本当に可愛いところ。舞台では、タング役のふたりが文楽の人形遣いのようにロボットの背後から操り、セリフと歌も担う。この動きが本当に生きているかのよう。従順なアンドロイドとは違い、タングは時に反発したりスネてみせたりと、まるで子供。表情はさほど変わらないのに驚くほど感情表現が豊かで、気づけばタングの虜になっていること間違いなしだ。見どころ2ささやかだけど心に響く温かなヒューマンドラマ。主人公のベンは、突然の事故で両親を一度に失ったことから無気力になり、仕事もせず、夢を追うこともやめ、ただ日々を無為に過ごしている。ある日タングが庭に現れたことが引き金となり、妻のエイミーから別れを切り出されてしまう。後悔から涙を流しながらも、一歩を踏み出せないままのベンの不甲斐なさに最初はモヤモヤするのだけど、次第に彼の心の傷が少しずつ浮き彫りになっていくうち、気づけばベンの心の応援団になっている自分に気づくはず。終盤には思いもしなかったような展開が待ち受けていたりするけれど、この作品が描いているのは、日常の何気ない小さな幸せや、身近にいて自分を思ってくれる人たちを大切にしようというメッセージ。物事の価値観が一変した今という時代だからこそ余計に響いてくるに違いない。『ロボット・イン・ザ・ガーデン』心に傷を抱え無気力な日々を過ごすベンの前に、壊れかけたロボットのタングが現れる。タングに心惹かれ世話を焼くベンだが、そんな彼に妻・エイミーは愛想を尽かし…。1月17日(日)~3月21日(日)浜松町・自由劇場S席1万1000円A席8800円ほか(すべて税込み)劇団四季 TEL:0570・008・110撮影:阿部章仁※『anan』2021年1月13日号より。文・望月リサ(by anan編集部)
2021年01月10日劇場「JR東日本四季劇場[春]」のこけら落としと作品となる舞台『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』が1月10日(日)、11日(月)にかけて、U-NEXTでライブ配信される。JR東日本四季劇場[春][秋]は劇団四季の新たな本拠地として、東京都港区の複合施設「ウォーターズ竹芝(WATERS takeshiba)」に誕生。10月には[秋]劇場のこけら落とし作品『オペラ座の怪人』が開幕し、これに続く[春]劇場の幕を開けるのが、新作ショウ『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』となる。おなじみの海外ミュージカルからオリジナル / ファミリーミュージカルまで、四季ナンバーの名曲を一挙に楽しむことができる。『アラジン』の「新しい世界 ア・ホール・ニュー・ワールド」、『リトルマーメイド』の「アンダー・ザ・シー」、『キャッツ』の「メモリー」など、誰もが一度は聞いたことがあるナンバーから最新オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』まで、多彩な曲が登場する予定だ(ナンバーは変更になる可能性あり)。なお、本公演は「Go Toイベント」対象作品のため、通常価格の2割引で利用可能。U-NEXTなら全国どこででも、テレビの大画面で高画質&高音質で楽しむことができる■配信情報『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』2021年1月10日(日)13:00開場 / 13:30配信開始(販売期間:2020年12月28日(月)10:00~2021年1月10日(日)12:59まで)2021年1月11日(月・祝)13:00開場 / 13:30配信開始(販売期間:2020年12月28日(月)10:00~2021年1月11日(月・祝)12:59まで)視聴料:「Go Toイベント」対象作品価格4,000円(税込)通常価格5,000円(税込)※本公演はライブ配信のみとなります。見逃し配信はありませんのでご注意ください。※配信開始時間は変更になる場合があります。※本ライブの購入は2020年12月28日10時よりU-NEXTのサービスサイト( )にて開始いたします。またU-NEXTの月額会員でなくてもご覧いただけます。視聴方法はこちら( )からご確認ください。
2021年01月05日12月20日(日)に、日本上演22周年を迎えた劇団四季のディズニーミュージカル『ライオンキング』。これを記念して、東京・大井町の積水ハウスミュージカルシアター 四季劇場[夏]では、周年当日の本編終了後に特別カーテンコールが実施された。1998年、旧四季劇場[春]でこけら落とし公演として開幕した後、日本演劇史上初の無期限ロングランを継続してきたこの作品。同公演を皮切りに、5都市(東京・大阪・福岡・名古屋・札幌)でのべ10公演を実施し、各地でロングラン記録を樹立した。周年当日公演終了時点での通算上演回数は12,704回、総入場者数は約1281万人を数える。いずれも国内最多の記録だ。なお、四季劇場[夏]で上演中の『ライオンキング』は2021年6月12日(土)にファイナルを迎え、2020年9月からは、東京・有明に誕生する新劇場「有明四季劇場」に場所を移しての公演が決定している。今年夏にグランドオープンした都内最大級の巨大施設「有明ガーデン」の一角に位置する同劇場から、さらなる無期限ロングランを目指すという。特別カーテンコールでは、出演者を代表してスカー役の飯村和也が挨拶。「明日への希望を込め、お客様お一人お一人に作品の感動をお届けできるよう、これからも毎回の舞台を精一杯努めてまいります。引き続きご声援を賜りますようお願い申し上げます」と意気込みを語ると、客席からは大きな拍手が送られた。<飯村和也(スカー役)コメント>ご来場いただき、誠にありがとうございます。本日、『ライオンキング』東京公演は、上演22周年を迎えました。1998年の開幕から22年、多くのお客様に支えられ、日本演劇史上初の無期限ロングランを続けて参りました。作品を愛してくださる皆様に、出演者、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。明日への希望を込め、お客様お一人お一人に作品の感動をお届けできるよう、これからも毎回の舞台を精一杯努めてまいります。引き続きご声援を賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
2020年12月21日2020年12月21日に放送されたトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、俳優の大竹しのぶさんがゲスト出演。元夫であり、お笑いタレントの明石家さんまさんに抱いている想いを明かしました。大竹しのぶ「家族のような存在がいるっていうのは…」大竹さんと明石家さんは、お互いに7月生まれです。そのため、毎年家族で行う誕生日会では、明石家さんと合同の形で祝ってもらっているといいます。2020年は、大竹さんの連れ子である長男・二千翔(にちか)さんが、義理の父親である明石家さんにプレゼントを渡したエピソードが、ネット上で話題を呼びました。大竹しのぶの息子がプレゼントを渡すと?明石家さんまの『粋な反応』に、グッとくる大竹さんは、毎年必ず明石家さんから誕生日プレゼントをもらっており、2020年は財布をもらったのだとか。そして、家族からたくさんのプレゼントをもらう明石家さんの姿を見て、感じた想いを口にしました。みんなも彼に、たくさんプレゼントとか。Tシャツとかそういう、ささやかなものですけど。すごいなんか、嬉しそうに荷物抱えて帰っていく後ろ姿を見ると、ああ、なんか、幸せな気持ちになります。徹子の部屋ーより引用番組のMCを務める黒柳徹子さんが「離婚していても、何かの機会に集まって、わだかまりなく一緒に暮らせるのはいいわね」というと、大竹さんはこんな自身の心境を明かしました。そうですね…まあ、一緒には暮らしていないんですけど。やっぱり1回は家族になった縁のある人なので、仲よくやっていけたらいいなというのはありますし、息子は本当の父親を2歳の時に亡くしているので。やっぱり私にいえないこととかもあるとは思うんで。そういう(父として話ができる)存在がいてくれるっていうのは、よかったなぁって思います。徹子の部屋ーより引用息子さんは、明石家さんをとても慕っており、仕事に関する相談などをする関係なのだそうです。大竹さんは、明石家さんの存在について、次のようにコメントしました。家族未満かもしれないけど、家族のような存在がいるっていうのは、お互いに嬉しいかもしれない。徹子の部屋ーより引用明石家さんのことを「家族のような存在」と表現した大竹さん。2人の関係性が伝わる言葉に、ネット上ではさまざまな反応が寄せられました。・さんまさんとの関係、すごく素敵だな。・不思議だけど、距離があるからこそ、仲よくできるっていうのもありそう。・大竹さんとさんまさんはすごい。なかなかない関係だと思う。生涯において、心から信頼し合える相手と出会える機会は、そう多くありません。どんな形であれ、そんな絆を結べる相手がいることは幸せですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月21日劇団四季の稽古場を有する、劇団の本拠地「四季芸術センター」の食堂メニューである「100点カレー」がレトルトカレーとして発売されることが決定した。このカレーは、劇団四季の食堂で一番人気を誇るメニューで、これまで数多くの俳優たちのお腹を満たしてきた門外不出の味を再現したもの。「100点カレー」という名称は、劇団の連帯が現れた食堂の制度に由来しているという。同食堂では、それぞれのメニューの値段を点数で表す制度が採用されており、1点あたりの値段が在団歴や役職によって異なるという仕組み。ちょうど100点で購入できるこのカレー1杯の中にも、懐に余裕のある劇団員が、稽古に励む若い劇団員のために少し多めに払うという劇団ならではの精神が込められている。また「100点カレー」は、コロナ禍でも日々の活動を応援してくれているファンと力を合わせてこの窮地を乗り越えたいという願いを込められた商品でもある。劇団員同士の助け合いの精神が込められたこの一杯で、彼らと思いを一つにしてみてはいかがだろうか。観劇の記念としてはもちろん、この商品を購入することで劇団を支援することにも繋がる。【商品概要】「劇団四季の100点カレー」販売価格 :800円(税込)内容量 :180g発売日:12月21日(月)※数量限定販売<販売方法>・劇団四季ウェブショップ: ・JR東日本四季劇場[春]売店※『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』上演期間中(2021年1月10日(日)~2月11日(木・祝))お問合せ:0570-008-110
2020年12月15日大竹しのぶが、古典劇『フェードル』再演に挑む──。義理の息子に対する狂おしい恋情に身を焦がすタイトルロールを続投するにあたって、ユーモアを交えつつ心境を語ってくれた。17世紀フランスの劇作家ジャン・ラシーヌが、ギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』から想を得て創作した本作。アテネ王テゼの妻フェードルが抱く、義理の息子イッポリットへの禁断の想いや愛憎が描かれる。『ピアフ』で知られる主演・大竹と演出・栗山民也のタッグによって上演された2017年版で大竹は圧巻の演技を見せ、紀伊國屋演劇賞個人賞を獲得した。悲劇へ向かうキャラクターを際立たせるセリフの数々、ほとばしる破滅的な激情の応酬に、折に触れて「演劇の“原点”を感じられる作品」とその魅力を挙げてきた大竹。一方で「役者の声と肉体だけで登場人物の感情を増幅させ、同時に作品世界も成立させなきゃいけない」として、「自分の内側から言葉を発し、マグマのようなエネルギーをたぎらせて相手役に向き合わないと」と背筋を伸ばす。再演となる今回、フェードルから強い想いを向けられるイッポリットには、大竹&栗山と初顔合わせの林遣都がキャスティングされた。一挙手一投足を緻密に定める栗山の指導に「言う通りに動くと役がスッと降りてきて、すっごくおもしろくなるの!」と全幅の信頼を寄せる大竹は「初めての方は絶対、栗山さんの演出が勉強になります」「私にできるアドバイスならどんどん答えていきたいなぁ」と若い才能を率いる座長としての顔も覗かせる。神話的世界が見え隠れする一見難解な古典劇のセリフも、大竹によれば「人智を超越した力をもらえる感覚なんですよね」──。シェイクスピアの独白ゼリフが精神科の治療として使われていた過去を例に挙げつつ「あの特徴的な古典劇の長ゼリフには、人間を元気にする力が宿っているんじゃないかな」と考える。ギリシャ悲劇と言うと難しく感じるが「おばさんが、若い男の子を好きになって、でもその子はやっぱり若い女の子が好きで『あー、悔しい。何とかしよう』というシンプルなストーリーと思ったら笑えませんか?」と大竹。最後には「とにかく情熱的なフェードルの生き方を観て、最後に『あー、面白かった』ってスッキリしてもらえたら嬉しいです」と語り、インタビューを結んだ。公演は2021年1月8日(金)~26日(火)に、東京・Bunkamura シアターコクーンにて。その後、2月に地方巡演が予定されている。取材・文:岡山朋代
2020年12月10日2020年10月31日に、俳優の大竹しのぶさんがInstagramを更新。子育てをしていた時期に撮影された、ハロウィンの仮装を公開しました。大竹しのぶが、子供たちとギャング一家に!同年現在、30代になった2人の子供を持つ母親である、大竹さん。子供たちが幼稚園に通っていた頃、毎年のように友人宅に集まってハロウィンをしていたそうです。大竹さんは、娘でありタレントのIMALUさんについて「この頃の娘は、いつも私の半径503のところにいました」とつづり、懐かしい写真を披露しました。 この投稿をInstagramで見る 大竹しのぶ(@shinobu717_official)がシェアした投稿 - 2020年10月月31日午前6時10分PDT懐かしい写真がありました。幼稚園のお友達のお家に毎年集まってやっていたなあ。私達は、今回はギャングの一家ですこの頃娘はいつも私の半径50センチの所にいましたshinobu717_officialーより引用ハロウィンにノリノリな様子の長男と、心細そうに大竹さんのそばを離れないIMALUさんの対照的な姿にクスッとさせられますね。写真から、楽しそうな笑い声が聞こえてきそうです。さらに、大竹さんは2008年にこの世を去った、タレントの飯島愛さんの誕生日であることについてコメント。そして今日は飯島愛ちゃんのお誕生日でもあります。愛ちゃん、48歳だぁ。shinobu717_officialーより引用飯島さんが生きていたら、2020年で48歳になっていたため、大竹さんは「愛ちゃん、48歳だぁ」と呼びかけるようにつづりました。大竹さんの投稿に対し、ネット上ではさまざまな反応が寄せられています。・ハロウィンの仮装、みんな楽しそう!かわいい。・素敵な家族写真にグッときました。大竹さんの笑顔も最高です。・誕生日を覚えてくれていて、飯島さんも嬉しいと思います。きっと天国で喜んでいますね。懐かしい写真で子育てに励んでいた時期を振り返るとともに、親交のあった飯島さんの誕生日を祝った大竹さん。ハロウィンの日につづられた、愛情のこもった投稿は、多くの人の心を温めました。[文・構成/grape編集部]
2020年11月02日東京・竹芝に今年6月オープンした複合施設「ウォーターズ竹芝」。そのシアター棟に劇団四季の新劇場「JR東日本四季劇場」が誕生した。隣接する2劇場のうち1つ、劇場の記念すべきこけら落としは、劇団が長年大切に上演し続けてきたミュージカル『オペラ座の怪人』。10月24日の初日を目前に行われたゲネプロを取材した。開演前散り散りに鳴っていた生オケの音がピタリとやんだ次の瞬間、俳優の第一声とともに、いざ開幕!物語の舞台は19世紀、パリのオペラ座。劇場にすむとされ恐れられる怪人と、怪人に見初められたコーラスガールのクリスティーヌ、彼女を愛する子爵・ラウルの“三角関係”を軸に物語は進んでいく。クリスティーヌへのゆがんだ愛により怪人が引き起こす「シャンデリアの落下」や、まるで“あの世”のような劇場地下の怪人のすみかなど、息をのむシーンの数々。そこに屈指の名曲たちが生演奏に乗せて歌われ、時間も時代も、自分自身さえも忘れてしまうほど“世界”にのめり込めること間違いなし。リモートで海外スタッフとの稽古を重ね、細部までさらに磨き上げられ完成した新生『オペラ座の怪人』。目に見えないウイルスに日常を脅かされている今、遠い異国へ旅をするような観劇体験に、明日を生きる活力がチャージされること必至です!【Information】劇団四季『オペラ座の怪人』ウォーターズ竹芝・シアター棟の清水建設ミュージカルシアターJR東日本四季劇場[秋]にてロングラン上映中。チケットは現在11月公演分までを劇団四季の公式サイトにて販売。「女性自身」2020年11月10日号 掲載
2020年10月31日