アメリカ、韓国、そして日本。ミュージックシーンを席巻し、同性の共感を呼んでいるアーティストと彼女たちが支持を集める背景を、音楽通の二人、谷口由貴さんと高橋 修さんが分析!世界中の女性を虜にする“カッコよさ”の秘密とは?――いま女性から支持される女性アーティストに共通のキーワードは?谷口:“強さ”が重要なキーワードだと思います。特に、アリアナ・グランデなど洋楽トップアーティストに顕著ですが、SNSの登場によって、そのアーティストのスタンス、生き様までもがダイレクトに伝わるようになりました。そうした時代にあって、政治的な発言を含めてモノ申せる女性の強さが、カッコいいと受け止められています。カーディ・Bは、その音楽もSNSも時代的なカッコよさを体現しているラッパーです。高橋:政治的なスタンスだけでなく、性に対しても同じことが言えますよね。R&Bシンガー、ジャネール・モネイは自分のセクシュアリティにすごく意識的で、音楽にも反映させている。そうした彼女たちの姿勢は、女性の支持が高いですよね。谷口:彼女たちが発するメッセージや音楽に触れると、女性リスナーは、「もっと自由でいいんだよ」「みんなと同じでなくてもいい」と勇気がもらえるんです。高橋:ジャネールには、政治的にも注目すべき点があります。アレクサンドリア・オカシオ=コルテスという、去年、下院初当選したばかりで早くも「アメリカ初の女性大統領になれる」とも目される人物のSNSに、ジャネールが「いいね!」しまくってるんです。谷口:そうした強さを外に向けて打ち出し、女性を先導するアーティストが注目される一方で、精神的な闇に迫り、ダークさをさらけ出すタイプへの支持も大きいと感じています。高橋:いまなら、絶対にビリー・アイリッシュですよね。17歳の彼女に、世界が大注目しています。――いわゆるガーリーなものやボディラインを強調するタイトな服ではなく、ビッグシルエットの個性的ファッションを貫いてますね。谷口:彼女は、学校に通わずホームスクールで学んだことが、彼女にしか表現できない独自の世界観を作り上げていそう。私は日本の若者研究もしていますが、ビリー・アイリッシュと同世代の日本人も、一昔前と比べて「みんな同じでなきゃいけない」というよりも、「どうやって自分の色を出すか」という考え方の子が多いように思います。――そうは言ってもなかなか自分らしさを持つことは難しい。谷口:だからこそ、固定観念に縛られず独自の世界を色濃く表現できて、自分の声を代弁してくれる人への憧れや共感が、強まってきているのでしょう。高橋:ホールジーも、以前はダークな音楽をやっていましたし、社会問題や性差別への意識の高さも含め、“いま”を強く感じさせるアーティストのひとりです。カーディ・B1992年生まれ。ポールダンサーとして働き、SNSとリアリティ番組出演で人気を経て、’17年、メジャーデビュー。今年、女性ソロアーティスト初となるグラミー賞最優秀ラップアルバム賞を受賞。提供:ワーナーミュージック・ジャパンジャネール・モネイ1985年生まれ。『The ArchAndroid』でグラミー賞最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム賞受賞。映画『ドリーム』など女優としての地位も確立。昨年、「PYNK」のMVで女性器を表現したドレスを着用して話題に。提供:ワーナーミュージック・ジャパンビリー・アイリッシュ2001年生まれ。今年発表したデビューアルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィ・ゴー?』が、Apple Musicで80の国と地域で1位を獲得。現代美術家の村上隆ともコラボ。ホールジー1994年生まれ。2ndアルバム『ホープレス・ファウンテン・キングダム』が各国チャート1位に輝く。LGBTや自身が経験したホームレスへのサポートも熱心。最新曲「Nightmare」が配信開始。たにぐち・ゆき(右)博報堂研究開発局研究員。コンテンツビジネスラボのメンバーとして音楽ヒット予測やコンテンツ消費行動調査などを担当。若者研究にも注力。たかはし・おさむ(左)昨年まで、老舗総合音楽誌『ミュージック・マガジン』編集長を20年間務める。今年4月発売された同誌4月増刊号『K‐POP Girls』の編集人。※『anan』2019年7月10日号より。写真・土佐麻理子(対談)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年07月09日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデル、女優の茅島みずきさんです。全力で踊るダンスが話題。「ポカリスエット」CMのヒロイン。CMでは、170cmの長身を活かしたダイナミックな動きと強い眼差しが印象的。「ダンスで感情を表現するのに苦労しました。普段はあまり思っていることを外に出すタイプじゃないので。でも頭で考えるのをやめたら、本番は思い切り踊れました」。元々プロゴルファー志望で腕前はかなりのもの。「全国大会でいい結果が出ず落ち込んでいる時、母の勧めでオーディションを受けたのが芸能界に入ったきっかけ。モデルと女優、両方で活躍するのが今の目標。歌が好きなので、歌うお仕事もやってみたい!」疲れている時の最高の癒しです。あまり人懐こくないけど、たまに寄ってくるのがかわいくて。名前はクロ。小説にハマっています。特に恋愛モノが好き。地元・長崎からの移動時は読書を。これは木戸ここなさんの小説。ヘアピン集めが最近のマイブーム。雑貨屋さんや洋服屋さんに行くと必ずチェック。つい買ってしまいます。かやしま・みずき2004年生まれ。2017年に新人発掘オーディションでグランプリ獲得。資生堂「Japanese Beauty」に出演中。「第28回東京ガールズコレクション2019 A/W」に出演。※『anan』2019年7月10日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2019年07月09日男性でありながら英国淑女の装いに身を包み、ベビーシッター業に勤しむギンを描いた大和和紀さんの漫画『ベビーシッター・ギン!』が、連載開始から22年、初の実写ドラマ化。子育てトラブルを我流で解決するギンを演じるのは、大野拓朗さん。「実は、僕がデビューしたての時、当時のマネージャーが『ベビーシッター・ギン!』を拓朗でやりたい、と言って企画書を書いていたんです。なので漫画を初めて読んだのは9年前ですが、“なんて素敵な作品なんだろう”とずっと思い続けていました。夢や愛が詰まっていながら、社会問題も反映されていて。そして今このタイミングで、ギンさんを演じられることが決まって、“運命だな”と本当に思いました」演じるうえで大切にしているのが、ギンが持つ女性らしさ。「ギンさん自身は、中性的なキャラクターというか、性を超越した存在なので、自分に担えるのだろうかって不安はありました。“女装している男性”ではなくて、“女性”に見えなきゃいけないので。でも初めてこの衣装に袖を通した時、ギンさんとして生きられるかもしれない、と思えて。衣装やヘアメイクの力を借りて、一気に背中を押してもらえましたね。あと喋り方や声質も、男性と女性では結構違うので、家で何度も練習しました。ちょっと前の方で喋るというか、鼻にかけて喋るというか…。口の中で何が行われているかは、わからないんですけど(笑)」大野さん自身も、子供が大好き。「ずっと子育てに興味があったので、ギンさんには共感しまくりです。夜中に子供を連れ回している親とかを見ると、“何してるんだよ、こんな時間に。ちゃんと寝かせろよ”とかついつい思っちゃいますね(笑)。ただ実際に子育てをされている方々は、大変なこともたくさんあると思うんです。ちょっと疲れてしまった時も、このドラマを見たら我が子を抱きしめたくなる、そんなドラマになるように頑張ります!」『ベビーシッター・ギン!』6月30日(日)22:00からNHK BSプレミアムにて放送スタート(全10回)。ギンの妹・美々子役としてゆりやんレトリィバァさん、家族に仕える執事として竜雷太さんも出演。曲と振り付けが毎回変わるミュージカルシーンにも注目。おおの・たくろう1988年生まれ、東京都出身。代表作に映画『猫忍』や朝ドラ『わろてんか』、大河ドラマ『西郷どん』、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』などがある。※『anan』2019年7月3日号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2019年06月28日「最近、夫婦がもめたり破綻したりする話を頻繁に聞くようになって。私自身も結婚生活が長くなり、お互い分かり合える部分と分かり合えない部分が明確になって、分かり合えないことへの悲しみが蓄積される感覚がある。それを描いてみたいな、というのが始まりでした」独身女性の間で“読むと結婚が怖くなる”とまで言われる金原ひとみさんの新作『アタラクシア』。既婚ながら他の男性と恋愛中の由依を中心に、結婚生活にもがく複数の男女の視点が描かれる。次第に由依の空虚さが見えてきて強烈な印象を残す。「感情が薄くしれっと生きている感じですよね。私自身がフランスに住んでいた頃、最初のうちは言葉も通じなくてすごくきつかったんですが、ある時、感情のスイッチが切れて、何も感じないダウナーな状態で生活していました。それは生きやすくはあるけれど満たされない空白感があって。その経験が発端で、由依という人物を作りました」由依の他、体だけの関係の愛人がいる真奈美、浮気性の夫を持つ英美、由依の夫や愛人ら、個々の生きづらさが生々しく吐露されていく。「不倫というと快楽を求めるイメージがありましたが、最近はそこにアタラクシア(心の平静)を求めている人も多いと感じていて。家庭や会社が強度あるものではなくなり、立場や役割で簡単に満たされなくなっているのかなと思います」やがて、空虚に生きる由依や男たちも憎しみの塊となった女も、少しずつバランスを崩していく。夫婦でも恋人同士でも、完璧に分かり合うのは不可能なのに、人はなぜ人と一緒にいたがるのだろう――。「逆に互いに分かりすぎて溶け合うような関係は、共倒れになりそうで危険だと思う。私も夫から分かり合えない部分はノータッチという関わり合い方をされていることで自分が保たれていたりします」では、アタラクシアを得るために自らができることは何だろう?「人間関係が多様化していく過渡期の今、新しい自分を構成、編集していかないといけないのかなと思う。その時“妻はこうあるべき”といった定型に縛られると苦しくなる。思い込みは捨てて、自分の倫理観と折り合いをつけながら、生き方を模索していくしかないかなと感じます」かねはら・ひとみ’83年生まれ。’03年に『蛇にピアス』ですばる文学賞、翌年、同作で芥川賞、’10年『TRIP TRAP』で織田作之助賞、’12年『マザーズ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。『アタラクシア』夫がいながら他の男と恋愛中の由依。しかし心は空虚で…。「男はじたばた浮気するけど、女は息するように浮気するだろ」など名言が続々。集英社1600円※『anan』2019年7月3日号より。写真・土佐麻理子(金原さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年06月26日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はシンガーのRIRIさんです。世界のステージに立つのが夢!注目CM曲を歌う実力派シンガー。今年の資生堂『アネッサ』のCMソングを歌うRIRIさん。子供の頃から音楽に親しみ、11歳の時には世界的音楽プロデューサーが主催するオーディションでファイナリストに選ばれている。「その時5000人の前で歌い、強烈な喜びを感じて。世界で活躍するシンガーを目指そうと決意した瞬間でした」。歌のほかダンスに英語と、やるべきことが山盛りの日々も、「夢のためだから頑張れる」と話す。貴重なオフの過ごし方は…?「山や海に行くか、朝から晩までカラオケにこもって歌います(笑)」バービーを思わせるキュートなピンク。『M・A・C』のベビーピンクのリップが最近のヒット。今日もつけています。ワイヤレスイヤホンは『BOSE』をチョイス。低音域がしっかり聞こえて、音質がクリアなところがお気に入り。大粒のきれいなラメに気分が上がりますきらめき方が抜群にかわいい『stila』のグリッター。韓国で買いました。リリ1999年生まれ。昨年アルバム『RIRI』でメジャーデビュー。KEIJU、小袋成彬とコラボした『アネッサ』CM曲「Summertime」が発売中。最新情報はInstagram(@riri_tone)にて!※『anan』2019年7月3日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2019年06月26日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優、モデルの上原実矩さんです。たくさんのことをインプットして表現に活かしていきたい!女優以外にモデルとしても活動の幅を広げている上原さん。モデル撮影のときは“心のトレーニング”をしているそう。「ヘアメイクが“仮面”、衣装が“仮装”にならないように、毎回見せ方を考えて、イメージ像になりきってから撮影に挑みます。あと、表情が硬くならないように表情筋をマッサージして、テンション高めに!」。今後もトライしたいことがたくさん。「未経験のミュージカルや舞台、ラジオもやってみたいです。今まで陰のある役が多かったので、コメディで明るい役も演じてみたいな」ワンちゃんがとにかく好きなんです。飼っているトイプードルの、れお。もっともっと大きくなってほしい…!毎日食べる納豆は自分流にアレンジ!付属のタレではなく塩で食べたり、炒めたり。いろいろな食べ方を開拓中。漫画『宇宙兄弟』にハマっています。撮影現場に持参して、空き時間に読むほど夢中。宇宙飛行士に憧れる~!うえはら・みく1998年生まれ。2010年、映画『君に届け』で女優デビュー。その後、数々のドラマやCMに出演する一方、雑誌『NYLON JAPAN』を中心にモデルとしても活躍中。※『anan』2019年6月19日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2019年06月18日舞台は、所属するスタッフが女性ばかりという〈ミツコ調査事務所〉。所長・山之内光子の、初恋相手を探すというアイデアで、評判を呼んでいる。1話め「エンゼル様」の依頼者は、30年以上音信不通だった知り合いを探したいという末期がんの人物。2話め「トムクラブ」の依頼者は、自分が所有していたマンションを買った男が犯罪に関わっていると疑い、素性を知りたがる。そんなワケありな人探しミステリーとして始まる『初恋さがし』。しかし、イヤミス女王の真梨幸子さんが書く小説が、それで終わるはずがない。ページが進むにつれ、じわじわゾワゾワと違和感が迫ってくる。「初恋って宝物のように思われているふしがありますが、はたから見れば、たいした思い出ではなかったり。ただ当人にとっては忘れがたい気持ちがするし、すみずみまで詳細に覚えているもの。だから、小説や映画でも何度も描かれてきましたが、甘酸っぱくてステキな話ばかりではないですよね。成就はしないし、暗澹たる思いを抱えて終わるのがほとんど。だから、イヤミスに似合うんじゃないかと思ったんです。考えてみれば私自身も、あれが初恋かもと思う相手が特撮ヒーロー『人造人間キカイダー』のジロー。2.5次元です。決して知られたくなかった秘密だったんですが、クラスの男の子たちにバレて、恥ずかしくて。いまもトラウマです。あ、初恋って初トラウマのことかもしれませんね(笑)」実際、依頼者の心にあるのは、懐かしさからくる思い出探しではない。「たとえば『エンゼル様』は、一種の復讐をもくろむ更年期世代の女性たちの物語ですし。私は更年期は第二の思春期だと思っているんです。ホットフラッシュなど体の不調が話題になりますが、気分の浮き沈みがあって、ふと母親とか元彼とか誰かに言われたイヤなことを思い出したりと、メンタルの不調も大きい。それでいて、知恵も財力もある年ごろなので、復讐しようと思えばできてしまう。思春期よりずっとやっかいで危険だな、と思います」7つある物語に、少なからずつながりがあるとわかってからはジェットコースター。緻密な設計図がありそうなのに、いつも登場人物が憑依して書かされている感覚で、結末もなりゆきまかせというのが驚きだ。「最初狂言回し的な役だったミツコの存在感がどんどん増していったのは、真犯人に私が乗っ取られたせいかも。イヤミスの真骨頂は、主役がひどい目にあうところですが、そのあたりのサプライズはちゃんと仕込んでいます。担当さんにも『だまされました』と言われて、快感でした」秋ぐらいには、前々から興味があったという法廷画家を主人公にした新刊が出る予定。「また、最近、日課として欠かさないのが、住宅情報サイト『スーモ』と事故物件の情報提供サイト『大島てる』の物件チェックですね。執筆前の儀式になってます(笑)。いずれは、不動産業界のダークな部分を絡めたイヤミスにも挑戦したいです」まり・ゆきこ1964年、宮崎県生まれ。作家。2005年、『孤虫症』でメフィスト賞を受賞。’11年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』が大ベストセラーに。近著『ツキマトウ』ほか、著書多数。『初恋さがし』東京・高田馬場駅にほど近い〈ミツコ調査事務所〉のウリは〈初恋の人、探します〉。でもきょうも依頼人は一風変わった人探しをご希望で…。新潮社1600円※『anan』2019年6月19日号より。写真・土佐麻理子(真梨さん)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年06月14日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の大村のえみさんです。“4代目ポカリガール”に選ばれ、今年初めにWEBムービーでデビューした大村さん。「撮影は全く緊張しませんでした。なんでも“楽しめばいいじゃん”と思うタイプ。父がイタリア人で超ポジティブなので、その気質を受け継いでいるのかな。イタリア語と、中国語を少し話せます。夢は海外で女優やモデルの仕事をすること」。素顔は部活に励む中学生。「バレーボールをやっている時が一番楽しい。あと、家族といる時も!5人きょうだいで賑やか。学校にいても家に帰っても楽しくて、毎日幸せです」もっとバレーがうまくなりたい!ポジションはセンター。身長は167cmあるけど、もっと伸ばしたいな。父の妹夫妻のバンド『シルバースネール』。私をイメージして作ってくれた「のえみちゃん」って曲があるんですよ!小さな頃から梅干しが大好き。ほぼ毎日食べています。部活に持っていくおにぎりも、梅をリクエスト。おおむら・のえみ2005年生まれ。ポカリスエットの東京マラソンランナー応援WEBムービー「東京サプライ少女2019 Why do you run?」篇に出演。※『anan』2019年6月12日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2019年06月10日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優、モデルの新田湖子さんです。お芝居をしているときは、シャイな自分を忘れられる時間。次世代スターを探す「金の卵発掘オーディション」を機に3年前にデビュー。「モデルに憧れ、初めて受けたオーディションでした。周りの子がダンスや歌を披露する中、私がやったのは唯一の特技、長い舌を鼻につけること(笑)。審査員の方は苦笑い。まさかの受賞でした」。CMや舞台出演経験を重ね、今は芝居に夢中。「元々内気で人見知りだけど、演技となると違う自分になれるのが面白い。目標は同じ事務所の菜々緒さん。ワルな女とか、個性的な役を思い切り演じられる女優になりたいんです」“おしゃピク”を楽しみましたレースの布を敷いて、花を飾って。見た目重視の“映え”ピクニックです。カフェに行くとテンションUP!カフェ巡りが趣味。やっぱりかわいくて映える空間に惹かれます。おばあちゃんに教わり油絵を描きました。おばあちゃんが絵描きなんです。これはいとこの犬をモチーフにしました。にった・ここ2002年生まれ。2016年「第1回金の卵発掘オーディション」でDMM.yell賞受賞。ウェブマガジン「日刊Ranzuki」専属モデルを経て女優、モデルとして活躍。※『anan』2019年6月5日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2019年06月04日かわいくておしゃれな女子のイラストを描かせたら右に出る者はいない、菜々子さん。彼女ならではのユニークなツッコミやちょっとシニカルな視線が加わることで、菜々子さんの描く絵やマンガには、唯一無二のおもしろさや味わい深さが生まれます。彼女のそんな特性がたっぷり活かされているのが、この本『キャラ別 男子図鑑』。今どきの男子を“料理”“動物”“職業”の3つの切り口で分類し、愛ある目線で分析しています。「今回この本を描いて気づいたのですが、どうやら私は、“こんな男の人”と言葉で言われると、それを頭の中で映像化して考えるクセがあるみたいなんです。例えば“男気があるタイプで…”と聞いた場合は、太眉の男の人の顔が浮かぶ、とか。また逆に、町で男性を見かけると、“この人、なんか牛乳っぽい”とか、“炒めものっぽいな、強火で炒められた感じがする”とか思うことも多くて。その2つの私の性質みたいなものが、この本を描くのにはとても役立った気がします」“周りにどんな男の人がいる?”というトークからスタートしたというこの本。菜々子さんの周囲の“分析好き”女子とのおしゃべりも活かしながら、恋愛傾向や生態、また属性を分析していく作業は、とても楽しかったと語ります。「分類って“レッテル貼り”と同様に見られがちですが、決してそうではなくて、興味があるから観察しちゃうし、観察するからこそ個性が見えてくる。相手をもっと理解するために、自分の中の枠に落とし込んでいく…みたいな作業だと思うんです。たぶん女の子って、分類して、それを“あるある~”ってしゃべるのがみんな好きですよね。飲み会の後に女子だけで二次会をやり、“あの人ってこうだよね、ああだよね”って語り合う、あの楽しさ。ぜひその空気感を味わっていただけると」登場するのは29タイプの男子。それぞれイラストで特性が解説されていて、さらに「系男子劇場」というマンガ、そしてトリセツ的な文章が掲載されている。そのすべてが読みどころですが、特に菜々子さんらしさが活きているのがマンガ。“あるある~”というストーリーはもちろん、描かれているモブキャラや背景にまで個性が溢れていて、1コマたりとも見逃せません。「マンガって、意外なアングルから描けたり、白目をむくというような大げさな描写ができるので、表現がとても自由。イラストとは別の楽しみがありますよね。ただ自由度が高い分やりたいことが浮かびすぎて、まとまらないことがよくあり…。今回も決められないことが多くて、最後かなり追い詰められてからお話を決めた部分が多々あります(笑)」これまで数冊本を出版したことはあるが、単独の著書は初めて。「マンガってやっぱり紙というか、本という形状と相性がいいなと、完成した本を見て改めて思いました。“こんな男いないよ~”って思ってくれても全然いいので(笑)、笑って読んでくれると嬉しいです」ななこイラストレーター、マンガ家。2006年にコスメのパッケージイラストでデビューし、女性誌や、テレビ番組の企画などでも執筆中。弊誌でもイラストやマンガを多数手がけている。『キャラ別 男子図鑑』キャラごとの生活、ファッション、出没スポットなどの傾向と、そんな彼とコミュニケーションをとる傾向&対策を解説。産業編集センター1300円※『anan』2019年6月5日号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2019年06月03日「デビューする前から、このタイトルと、9章からなる長編という構想はありました」今年、芥川賞を受賞した上田岳弘さんの注目の最新作、『キュー』。ニムロッド、塔、飛行機、“私の恋人”など過去作にも出てきたモチーフが盛り込まれた集大成的な長編だが、逆に言えば、本作に向かって過去の作品を執筆してきたともいえそうだ。遠い未来でCold Sleepから目覚めた人間。突然拉致された、現代の心療内科医の青年。軍人だった祖父、前世では広島の原爆で死んだという女性、世界で秘密裏に敵対する2つの勢力、謎めいたAll Thingという物体――バラバラなモチーフが少しずつ繋がる展開がなんともスリリング。「今回はこれだけの長さの小説ですから、イメージを膨らますために、詩や戯曲を思いのままに書いてみたんですね。そこから合致するものを小説にはめこんでいきました。今回、前段階として書いてみた戯曲は、All Thingというすべてを叶える板を守る軍勢と攻める軍勢が戦うという、SFでシェイクスピアをやったような内容でした」未来を幻視する本作は、All Thingをめぐる物語ともいえる。「人類の行き着く先を象徴するそれが、タイムスリップして現代にあるという設定です。未来を現代に輸入して今の問題点や将来の危険性を知らしめるという、SF小説によくみられる効能をやってみたかった」世界文学的SFの中に、原爆、天皇制、憲法9条が登場、戦時の軍事思想家・石原莞爾にも言及される。「日本の特殊性というものは書いておきたかった。そのほうが万国に通用するとも思いました。石原莞爾は、彼の『世界最終戦論』を読んだことがあって。僕は戦後の日本って何かをオブラートに包んでいる印象があるんです。こんな小さな国が世界を敵に戦争をやったなんて、腑に落ちない。でも、アフリカで生まれた人類が大陸の端と端に行き着き、太平洋を挟んで睨み合うことになるという彼の論は、100%正しいと思わないにしても、こんな見方があるのかと衝撃でした。彼の見方で世界を逆照射してみようと思いました」人類の進歩の中で避けて通れない事象として言及される〈パーミッションポイント〉も鮮烈。それは「言語の発生」に始まり、やがて「寿命の廃止」「性別の廃止」へと続き…。「発生系から廃止系へと向かいますよね。平等がいい、長生きがいいといった今の倫理観が拡張するとどこに行き着いてしまうのか。そうした不安も表現したかったことです」進歩は決して幸福と同義ではない。「技術が進むほどに、倫理的に判断できない事柄が増えていると感じています。それらに関する巨大な疑問を作品化したといえますね」では、未来の人造人間に与えられた唯一の感情を寂しさにしたのは?「10代の頃、引力って寂しさだなと、ポエムっぽく考えことがあって(笑)。あらゆる物質がバラバラだったら何も起こらない。人間も寂しいから活動し、誰かを求める。それは物理学的に言えば引力だな、と。そんな幼い頃の考えをひきずっています」うえだ・たかひろ作家。1979年、兵庫県生まれ。2013年「太陽」で新潮新人賞を受賞してデビュー。’15年「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞、’19年「ニムロッド」で第160回芥川賞受賞。『キュー』突然拉致された平凡な医師が知る、軍人であった祖父の秘密、この世界の裏側の戦い、そして人類の未来とは?壮大な景色が広がる超大作。新潮社2300円※『anan』2019年6月5日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年05月31日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の前川歌音さんです。上京したての関西ガール。初のドラマ出演にわくわく!今年高校を卒業し、上京した前川さん。「高校は歌や舞台芸術を学ぶコースで、毎日踊っていました。その頃からお仕事で東京に通っていたので、一人暮らしもへっちゃら」。出演中のドラマでは、“腐女子キャラ”を演じる。「メガネとお団子がトレードマークで、普段の自分とは全然違う!知り合いにリサーチしたり、共演者と話し合ったりして役づくりをしています」。今後も個性的な役に挑戦したいとやる気満々。「極めがいがありますよね。小悪魔キャラやいじわるな役も演じてみたいです!」物心ついたときからトゥイーティーが好き。似ているみたいで、あだ名も「トゥイーティー」でした(笑)。嬉しい~ドラムを叩くとスッキリするんです。最初は趣味だったけど、今では番組でバンドを組むほど本格的に…!グレープフルーツは常にストックジュースやゼリーなど、グレープフルーツなら何でも好き。毎日食べます。まえかわ・かのん2001年生まれ。バラエティ『青春高校3年C組』(テレビ東京系)をきっかけにデビュー。ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)に滝山七海役で出演中。※『anan』2019年5月29日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)#恋愛について、もっと深く知る
2019年05月26日今やポピュラーになりつつある物件のリノベーション。そこでの暮らしがどれだけ快適なものなのかは、実際に住んでみないとわからないものです。「初めから中古物件を購入しリノベーションに挑戦するのはハードルが高い」という方も、賃貸であれば気軽にリノベーション物件での暮らしの良さを体感することができます。そこで今回訪れたのは、都内にあるデザイナーズ・リノベーション物件にお住いのTさんのお宅。Tさんが物件を選んだポイントと、暮らしを豊かにするためのお部屋の活用方法を伺いました!程よく空間が仕切られたこだわりの賃貸ワンルーム中央線沿いの人気エリアにある、およそ25平米のワンルームのお部屋にお住まいのTさん。もともと近隣で生まれ育ち、好きな場所でもあったことから、このエリアで賃貸物件を探していたといいます。「本が好きなので、蔵書をたくさんしまえるような、備え付けの本棚があるお部屋が理想でした」というTさんが選んだのが、住む人と持つ人の満足度を最大限に高めるリノベーション賃貸ブランド、〔REISM(リズム)〕が手がける物件です。REISMが展開するデザイナーズ・リノベーション賃貸物件にお住いの、Tさんのお宅。ガラス作家の姉が作ったという作品が、白い壁に映えます。床は石のタイル、天井は重厚感のある木にダウンライト......と、ホテルのような空間でありながらどこか懐かしさも感じるTさんのお部屋。造作の飾り棚によってワンルームの空間がうまく仕切られているのも大きなポイントです。それではさっそく、お部屋の特徴的な部分を見てみましょう!細部にまでこだわって作られた、木のぬくもりを感じる空間読書が好きで、家族や友人にも作家が多いことからアートへの造詣も深いTさん。本棚を見ればその人がわかるというように、備え付けの本棚には装丁の美しい本や、センス良く選び抜かれた小物類の数々が並びます。さらにTさんは、天板を取り外せることを利用して本棚をアレンジ。造作家具の一角に作業机を自作したのだとか。限られたスペースを効率よく使っています。造作本棚の裏側はキッチンに。一方で本棚の裏側は、小上がりになったキッチンスペースに。横幅が狭いキッチンでも、奥行きがありリビング部分とも繋がっていることで、作った料理を仮置きすることができて便利なのだとか。木の天井が空間をより個性的に。部屋の中心にある造作家具や大きめの石のタイルなど、通常の賃貸物件では見かけないような建材が使われているTさんのお宅。上を見上げるとダウンライトが埋め込まれた木の天井が広がり、お部屋をより雰囲気ある空間にしています。さらにTさんは、部屋の中心部にあるライトをアレンジ。天井に籠行灯をつけることで、高級ホテルのような洋風の空間から、オリエンタルな雰囲気のお部屋にイメージを変えています。趣味を楽しむ部屋づくり「これからどんな家具を置こう?」とワクワクさせてくれるのが、デザイナーズ・リノベーション物件のいいところ。Tさんも、自分らしいライフスタイルを実現するために、家具選びや動線づくりにこだわったといいます。「もともとナチュラル系の家具が好きで、自分がすでに持っている家具に合わせて、アンティークテーブルやチェストなどを買いそろえて行きました。お部屋の動線づくりで大切にしたのは、“衝動的になんでもできる部屋”です(笑)。家で過ごす時間は、ゆっくりするよりも、常に何かしらの事をしているのが私のライフスタイル。ヒップホップのダンスを踊ったり、調べ物をしたり、友達が遊びにきたり......何かやりたい時に身動きが取りやすいように、家具を置く場所にもこだわりました」(Tさん)美容室で使われていたというアンティークの椅子も。趣味人のTさんの部屋をよく見てみると、厳選された趣味のアイテムが並んでいることに気がつきます。家にいる時は、レコードで音楽を聴いたり、友人からもらったという民族楽器を演奏したりすることもあるそう。見える場所に置いておいても、インテリアとしてもおしゃれにまとまります。大きさがバラバラな雑誌は、レコードのように木の箱に収納。大小さまざまな雑誌類は、木の箱にまとめて収納。インテリアアイテムとしてきれいに見せながら、すっきりと収納しています。大容量の本棚には、趣味の本や小物をたくさん置くことができますが、本棚全てに本や物を詰め込まないのがTさん流。いくつかの棚をディスプレイスペースとして使うことで、インテリアにメリハリをつけています。よく見れば小物選びのセンスも良く、ついついひとつひとつに見入ってしまいます。「遊びに来た友人もこの部屋を気に入ってくれる人が多くて、そのまま泊まって行ったり、お茶をストックしていったりするんです(笑)」とTさんがいうように、自分らしいライフスタイルを叶えてくれるリノベーション物件のお部屋は、住む人も訪れる人もワクワクさせてくれます。“求めるライフスタイルを叶えられるお部屋かどうか”という視点で選ぶことで、賃貸であっても、ワンルームであっても、自分らしい暮らしを最大限にしていくことができる。REISMのデザイナーズ・リノベーション物件は、想像力の可能性を広げてくれる場所なのかもしれません。●取材協力リズム株式会社●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子REISM
2019年05月22日怪談専門文芸誌『幽』で連載されていた作品を中心に、書き下ろしなどを加えた8編を収録。どれもぞくっとさせられる怖いお話でもあるけれど、その恐怖の源流は、霊魂や呪詛などではなく、もっと日常に横たわっている“ふつう”のものではないか。そんな気持ちにさせられるのが、『くらやみガールズトーク』だ。女性たちが人生で感じてきた違和感。突き詰めたら、ホラーな社会でした。著者は、『わたし、定時で帰ります。』で話題の朱野帰子さん。「有名な幽霊話といえば、四谷怪談や番町皿屋敷…、女性が化けるお話が多いですよね。考えてみれば、どの時代でも虐げられてしまうのが女性。そのどろどろとした暗い思いをストレートに吐き出せば、怖い物語になると思っていました。ただ、それがジェンダーの問題とつながったことに、私もちょっと驚きました」女の子らしさや娘らしさの呪縛に囚われた女性の物語「鏡の男」や、結婚したら妻が夫の名字に変わるのが普通だと言う夫や家族、社会の価値観に苦しむ「花嫁衣装」などにそういった面が表れる。「私自身は、男女ともに就職氷河期に見舞われた世代。そもそも差別されていることで被害者のようにふるまうことにも抵抗があります。けれど、これまで疑問に思いながらも、妥協してきた部分や抑圧してきた部分が意外にあったのだな、孤独だったなという気持ちが、書きながらわき上がってきたんですね。実際、女性の方が就職、結婚、出産とライフステージの変化も、それに合わせて変わるよう強いられることも多い。それだけに澱も溜まるのかなと」だが、ヒロインたちのダークな心情がつぶさに描かれながら、各編の最後には小さな希望が灯るような読後感が本書の魅力だ。なかでも、朱野さん自身の出産体験を元に書かれた一編「獣の夜」は、主人公が人間から離れていくほどに崇高さを備えていくようで、揺さぶられる。「実際に産んで育ててみると、自分が自然の一部になって、もう死んで土に還ったみたいな、命は次に移ったみたいな感覚になったんですよね。死が悪い意味で出てくる箇所もありますが、死ぬって、一度それまでの自分を全部捨てて楽になるという変化もあると思うんです」暗闇を抱えていたっていいんだよと、がんばっている女性たちを慰撫してくれるような短編集だ。『くらやみガールズトーク』嫉妬、コンプレックス、憎悪など、自分の黒い本音をのぞき見た女性たちが、ふと気持ちを切り替える瞬間を描く。共感たっぷりの8編。KADOKAWA1400円あけの・かえるこ2009年、『マタタビ潔子の猫魂』でダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞。現在放送中のドラマ原作『わたし、定時で帰ります。』の続刊『わたし、定時で帰ります。ハイパー』も好評。※『anan』2019年5月22日号より。写真・土佐麻理子(朱野さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年05月16日子どもから大人まで幅広い人々を魅了する、当代一流の絵本作家のひとり、ヨシタケシンスケさん。ゆるかわな絵のタッチも、思いがけない角度から切り込む発想も、親近感が湧いて愛でずにはいられないヨシタケさんの絵本たち。このたび、著者初となるイラストエッセイ集『思わず考えちゃう』が刊行された。ゆるかわスケッチとエッセイの中に、新感覚のヨシタケ流哲学が見え隠れ。「講演会などで、“常日頃から手帳に描いているスケッチを、手元カメラでスクリーンに映し出してもらい、そのイラストに対してコメントする”というようなことをよくやっていたんです。それをテーマごとにまとめてみたのがこの本です」だが、イラストのほっこり加減とは裏腹に、コペルニクス的転回が起きそうな鋭い名アドバイスが並んでいる。やる気を出す方法として〈もう明日やるよ。すごくやるよ。っていう言葉を三回唱えてから寝る〉。仕事に対して〈できないことをそのままにするっていう覚悟の決め方(略)もあるんじゃないか〉等々、目からウロコ。「いまの社会でメジャーな前向きな考え方やものの言い方にこそ、やる気を鼓舞される方もいると思うんです。ただ、7~8割の人がそう考えていても、2~3割の人はきっとそう思えなくて、世の中の隅っこで悶々としている。じゃあ、陽が当たらない意見側の僕みたいな人間は、どんな言葉ならほっとするのだろう。やる気が出るのだろう。そんな自分に対する言い訳や負け惜しみを集めた本でもあって(笑)。もしこれを読んで救われたとか共感したと思う誰かがいるのならそれはうれしいし、何よりそう描くことで、僕自身が救われたいんだと思いますね」日常のスケッチを始めたのは大学時代。社会人1年目に、ノートを手のひらサイズのシステム手帳に変更して以来、こつこつ描き溜めたものがすでに約80冊ある。コピックというサインペンの0.3mmを愛用。できあがりの絵のサイズは数cm四方と、驚くほど小さい。「“描いておかないと忘れてしまいそうなくらいどうでもいいこと”が、何を描くかの基準のひとつです。自分の気分を盛り上げるためだけに描いていたものが、他の人にも喜んでもらえるというのは不思議な感覚。人生何があるかわからないものだなあと、我ながら面白いです」『思わず考えちゃう』どうでもいいことの中にその人らしさは宿り、ときに哲学も生まれる。イラスト100点以上収録、描き下ろしのスケッチ解説エッセイ付き。新潮社1000円1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。絵本デビュー作『りんごかもしれない』で一躍注目を集め、話題に。MOE絵本屋さん大賞第1位をはじめ、受賞歴多数。※『anan』2019年5月15日号より。写真・土佐麻理子(ヨシタケさん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年05月12日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優、モデルの滝澤エリカさんです。グローバルな活躍を夢見て…勉強も演技も、全力投球中!約2年前、小学5年生の時に竹下通りでスカウトされて活動をスタート。「6歳の時ミュージカル『ライオンキング』を観てから、お芝居に興味を持ちました。今はモデルとしても、女優としても勉強中なのですが、いつかジェニファー・ローレンスさんのような女優さんになりたいです」。3歳からインターナショナルスクールに通っているため、抜群の語学力を備える。「子どもの頃から、人とかぶらない“自分だけの道”を進みたいタイプ。夢は、いつか日本人女優として初めてオスカーを獲ることです!」イェール大学で開かれるディベート大会に参加。参加時にもらったアルパカのぬいぐるみ。英語で一生懸命頑張りました!頑張った時のご褒美。プリンにぞっこんです!名前も、見た目も好み。プリンのテーマソングができてほしい(笑)。お母さんと、のんびりお散歩に。この前は浜離宮恩賜庭園へ行きました。緑に触れて、リフレッシュ。たきざわ・えりか2005年9月4日生まれ。東京都出身。雑誌やWEB、広告などで活躍中。「マイナビ presents 第28回 東京ガールズコレクション 2019 SPRING/SUMMER」にも出演。※『anan』2019年5月1日-8日合併号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2019年05月07日幻想的でありながら、リアルな手触りを感じる世界を描き出し、デビュー時から高い評価を得ていた金子薫さん。『壺中に天あり獣あり』の主人公は〈言葉によって造られる迷宮のなか〉を彷徨っている光。光が幽閉されているのは、廊下の延長も無限なら部屋の数も無限だという、極めて広大なホテルのような場所だ。迷宮から脱出する希望を持ってはいけないと自らを戒めつつ、同時に希望を抱いて行動してしまう。そんな矛盾のスパイラルが永遠に続くかと思われた矢先、光は10階建ての有限のホテルが建っているホールに足を踏み入れる。「観念的、抽象的に書いてしまう部分もあるけれど、物や場所、手作業をするときの体の動かし方などは、『そこにある』と自分で信じられるくらい具体的に細かく描写します。実在していなくても、言葉を積み重ねてそこに一つの世界を作ってみようというのは、僕の思考の型みたいなもの。ホテルの中にホテルがあるということを思いついたときに、やっと、これで最後まで書けるかなと」無機質で均質な空間が、無限を連想させると感じた、と金子さん。「頭の隅には、数学者のヒルベルトが考えた無限ホテルのパラドックス(無限ホテルに“満室”の札があっても、1号室の客を2号室に、2号室の客を4号室に、n号室の客を2n号室に、という具合に移動させれば、無限に奇数号の部屋が空き、新たに無限の客を泊められることになる)がありました。思えばカフカの『失踪者』でも、主人公はアメリカを放浪し、ホテルに職を得ています」光は、無限の迷宮の存在を忘れるためにこのホテルを切り盛りし、全知の世界を構築しようと考えるが…。「光のそういう感覚は、僕もよくわかります。何でも作っているとき、計画しているときがいちばん楽しくて、実現してしまえば、そこにとどまることはできない。また次の夢を見てしまうものじゃないでしょうか。僕にとっては小説の執筆もそう」独特の作風は、誰からの影響なのか。好きな作家を尋ねると、「高校時代に中島らもとか好きでした。最近『裸のランチ』を再読したらすごく面白くて。あの頃、バロウズやケルアックに入れ込んでたのを思い出しました。僕の作品とはあまり結びつきませんね(笑)」かねこ・かおる1990年、神奈川県生まれ。2014年に『アルタッドに捧ぐ』で文藝賞を受賞し、デビュー。’18年に『わたくし、つまりnobody賞』、および『双子は驢馬に跨がって』で野間文芸新人賞を受賞。『壺中に天あり獣あり』美酒佳肴にあふれた、現世の別世界を意味する「壺中の天地」。その言葉と連接する美しい世界が、著者の緻密な描写によって眼前にそびえ立つ。講談社1600円※『anan』2019年5月1日-8日合併号より。写真・土佐麻理子(金子さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年05月04日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデルの門田 玲さんです。天性のオーラで存在感を放つ、16歳の期待のニューフェイス!パリコレデビューを目指すTV番組に出演し、一躍有名に。「同じ夢を持つ子たちと切磋琢磨しながら仲良くなれて、収録後はすぐ次が待ち遠しくなるほど。今でもみんなとLINEで連絡をとっています」。プロ意識の高さも魅力的。「自分を変えるために、10kg痩せました。ダイエット中は、食べても太らない体質の妹が羨ましかったけど…我慢して頑張りました」。目標は、世界で活躍するモデル。「憧れは冨永愛さん。いつかシャネルやアレキサンダー・マックイーンのランウェイに立ちたいです!」初めてのお給料でカメラを買いました!月や太陽をよく撮ります。カメラはモデルのお仕事にも活かされています。体の調子が良くなるヘルシーメニュー。野菜スープに、豆乳ヨーグルトをかけました。料理が好きで、手作り小さい頃は苦手だったさつまいもが好きに美容に良いと聞いて食べてみたらハマりました。自然な甘みがおいしい!かどた・れい2003年生まれ。TBS系列『林先生が驚く初耳学!』に出演し、モデルとして活動の幅を広げている。作品やオフショットが満載のInstagram(@rei_rei0416)も要チェック。※『anan』2019年4月24日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2019年04月23日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデル、女優の川床明日香さんです。飛行機で4年間通い続けた、ローティーン誌専属モデルを卒業。「撮影のために、週末に地元の福岡と東京を往復する生活にも慣れました!テスト勉強も移動時間を有効活用します」と話す、しっかり者の川床さん。デビューのきっかけは、友達と一緒に受けたオーディション。「専属モデル卒業までの4年間は本当に一瞬!でも、いつの間にかモデルのお仕事が体に染みついていたみたいです。お芝居では、モデルの時とはまた違う、自然な視線を研究中」。意外にも、私生活では優柔不断な一面も!?「服を買う時はいつも迷うので、家に帰ってお母さんに相談します(笑)」フィルムカメラで地元のよさを再発見。お花や空を撮るのが好き。目的もなく、地元をふらふら歩くのが楽しい!映画は、原作小説を読んでから観る派。授業中に読んだこともあります(笑)。今は『横道世之介』に夢中です。仲良しの友達と、タピオカティーを飲みに。甘いものは我慢するようにしていますが、ご褒美のタピオカがお気に入り。かわとこ・あすか2002年生まれ。’14年、雑誌『nicola』専属モデルでデビュー。4/26公開の映画『ピア~まちをつなぐもの~』、動画アプリ「WATCHY」のドラマ『きょうも片想い』出演。※『anan』2019年4月17日号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2019年04月16日谷崎由依さんの『藁(わら)の王』は、小説好きな人なら、読んで多くの読者と語り合いたくなるような長編だ。語り手は、著作は1冊あるものの、書けなくなった作家であり、大学で文芸創作を教えている〈わたし〉。同僚や学生たちとの交流をきっかけに、書くことや読むことの意味をあらためて考え始め、創作の深い森へと分け入っていく。「私も大学で教える前は、主人公と同じように小説を書いたり翻訳したり、家に引きこもる毎日でした。ところが否応なく人や社会と接する生活に変わったら、思うことが増えて…。そのときどきの雑感のようなものをとりあえず残しておこうと、少し文学的な表現でメモを取りました。あとで読み返してみると、思った以上に、自分にとって大切なことが書かれていて、いっそこれを小説にするべきなのではないかと。その感覚が出発点ですね」谷崎さん自身と主人公の人物像とは、あえて近いままにした。「私小説ではないけれど、作者=語り手という読まれ方をしても構わないと思ったんですよね。当時、テジュ・コールの『オープン・シティ』(新潮社)など、自分の経験を、何重ものフィクションのオブラートに包まずに生のリアリティで世界を描き出す作品に出合い、そこに可能性を感じたということもあります。なのでこの小説では、意図的に主人公の職業を変えず、別の名前をつけたりもせず、フィクションに見せかける努力を放棄しました。とはいえ、学生たちのことはそのまま書けないので、エピソードを加工したりつなぎ合わせたり、虚構に落とし込んでいます」モチーフになっているのは、森だ。「私も院生たちのリクエストで、授業でフレイザーの『金枝篇』を読んだことがあるんです。その作中に出てくる森の王と金枝の伝説、敷地内に木々が多い大学という場所、言の葉や想念の森など、いくつもの森のイメージが重なって、物語が立ち上がってくる感じがありました」〈幸せになるために、小説を書いてはいけないんでしょうか〉〈先生なら、わかりますよね〉等々、学生たちがぶつけてくる率直な問いかけや詰問に、〈わたし〉はたじろぎ、ふさわしい言葉を探そうともがく。それは同時に、〈わたし〉が長い間彼方に押しやっていた記憶をふいに蘇らせるものでもあった。なかでも、教え子の袴田マリリと魚住エメルの近すぎる関係によって、〈わたし〉は己の学生時代へと引き戻される。さらに、週末婚状態の夫との不安定な関係もあり、〈わたし〉は自分自身を見つめ直さざるを得なくなる。表題作の他、3つの短編を収録。「短編は、ふと浮かんだ言葉やイメージから書き始めることが多いですね。『鏡の家の針』は子どもの目線で書いてみようという試みがあったし、『枯草熱』や『蜥蜴』は身体性や、感覚を積み重ねて書くことで何かを浮かび上がらせたいと思いました。小説執筆における私なりの冒険が、それぞれに何か入っています」たにざき・ゆい作家、翻訳家、近畿大学准教授。2007年、「舞い落ちる村」で文學界新人賞を受賞し、作家デビュー。’19年3月に、『鏡のなかのアジア』で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。『藁の王』表題作に描かれる、カフカの『掟の門』の話やサリンジャーの印象深いエピソード、リルケが遺した箴言など、文学トリビアも楽しい。新潮社1800円※『anan』2019年4月17日号より。写真・土佐麻理子(谷崎さん)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年04月14日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデルの山之内すずさんです。同世代の女子から圧倒的な支持!SNSでチャンスを掴んだ現役JK。現在AbemaTVで配信中の『白雪とオオカミくんには騙されない※』で、知名度が全国区に。デビューのきっかけは、去年の4月SNSにあげた一枚の写真だったそう。「写真を見た地元(神戸)の美容師さんが声をかけてくれて、サロンモデルに。夏頃事務所に入って、本格的なモデル活動を始めました」。素顔の山之内さんは、明るくピュアな高校生。「東京ではタピオカ屋さん巡りを楽しんでいます(笑)。今はお仕事がとにかく楽しくて…もっと頑張って、いつか自分に自信が持てるようになったらいいな」子供の頃から一緒の愛犬・コロンちゃん。とにかく癒しの存在。1日でもお休みがあったら、神戸まで会いに帰ります。大好きなお肉が入ったビーフストロガノフ。味はもちろん、“ビーフストロガノフ”っていう言葉の響きも好き(笑)。ダテメガネ集めに、ハマっていますぐにゃぐにゃ曲がるタイプに感動。おしゃれの幅を広げてくれる!やまのうち・すず2001生まれ。兵庫県出身。AbemaTVで配信中の恋愛リアリティショー『白雪とオオカミくんには騙されない※』に出演。最新情報はInstagram(@suzu____chan)にて。(※は本来、ハートマーク)※『anan』2019年4月10日号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2019年04月09日シチズン(CITIZEN)が展開する高級ライン「ザ・シチズン(The CITIZEN)」から、文字板に土佐和紙“雲龍紙(うんりゅうし)”を使用した限定モデルが登場。2019年5月1日(水)に発売される。シチズンブランドの最高峰として時計の基本性能を追求する「ザ・シチズン」は、腕時計に搭載する光発電エコ・ドライブの文字板素材を研究・開発する中で、日本古来より光を取り込むために障子などに使用されてきた和紙に着目。2017年に、日本三大和紙の1つに数えられる「土佐和紙」を初めて採用した。新作の限定モデルには、薄さと丈夫さを兼ね備えた「土佐和紙」の中でも、“雲の中を翔ける龍の様に見える”独特な繊維の流れが特徴の「雲龍紙(うんりゅうし)」を採用。「土佐和紙」ならではの質感と風合いが楽しめる仕上がりとなっている。光発電エコ・ドライブを搭載、年差±5秒という最高レベルの精度を実現したムーブメントが収まっているのは、流行に左右されないスタンダードなデザインのケースとバンド。いずれも軽くてキズがつきにくいシチズン独自の素材であるスーパーチタニウムを採用し、職人が手作業でザラツ研磨を行うことで、鏡のような深い輝きを放っている。また、和紙の風合いにマッチした“ワニ革製の替えバンド”も付属しており、着用シーンに合わせてウオッチの雰囲気も変更可能だ。【詳細】ザ・シチズン「AQ4021-51W」《限定300本》発売日:2019年5月1日(水)価格:380,000円+税<仕様>ケース/バンド:スーパーチタニウム(デュラテクト プラチナ)ガラス:サファイアガラス(99%クラリティ・コーティング)文字板色:白(和紙文字板)ケース径/厚み:径37.5mm/厚10.6mm(設計値)主な機能:Cal.A060 / 年差±5秒 / 光発電エコ・ドライブ / 秒針停止機能 / 日付早修正機能 / パーペチュアルカレンダー / 衝撃検知機能 / 針自動補正機能/ 0時ジャストカレンダー更新機能 / 時差設定機能 / 充電残量表示機能 / 充電警告機能 / 過充電防止機能 / パワーセーブ機能 / フル充電時約1.5年可動(パワーセーブ作動時) / 10気圧防水 / 耐磁1種【問い合わせ先】シチズンお客様時計相談室 フリーダイヤルTEL:0120-78-4807(受付時間 9:30~17:30 祝日除く月~金)
2019年04月07日元日本テレビアナウンサーでフリーアナウンサーの脊山麻理子が30日、東京・秋葉原の書泉ブックタワーで最新イメージDVD&ブルーレイ『魅せられて』(ともに発売中 DVD:4,104円税込 ブルーレイ:5,184円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)の発売記念イベントを行った。2004年から2009年にかけて日本テレビのアナウンサーとして人気を博し、現在はフリーアナウンサーやタレントとして活躍している脊山麻理子。日本テレビ退社後は、グラビア活動にも意欲的で、これまでリリースした多くのグラビア作品ではセクシーさを全面に押し出して話題を集めている。通算7枚目となる同DVDは、昨年9月にバリ島で撮影。清純で上品な女性に扮した脊山が、年上の男性に調教されていくという、ドMな姿が見られるという。DVDの中でも見せた特注のボンデージ衣装姿で報道陣の取材に応じた脊山は「前回の作品ではラバーのキャットスーツを着ました。今日の衣装はその素材と同じもので、お尻が空いているんですけど上品かつエロくてお気に入りです」とファッション解説。作品の内容を「最初は日傘を差して上品な女性として私が登場して、紳士に誘われてSMの色んな世界を体験するというストーリーとなっています」と解説し、「後ろの手を結ばれたり、目隠ししながら氷を舐めるシーンもあります。精神的にもエロさを表現できました」とアピールした。昨年11月にリリースした写真集『S』と『M』でSMの世界観を表現した脊山は「Mな私が見られます」といい、「自分はどっちもあるかな。野球で言えばスイッチヒッター(笑)」と明かした。また、「私がSだったら強い男の子の弱い顔を見たいですね。Mだったら賢い人に精神的に追い込まれてみたいですね」と理想の男性の条件をあげつつ、SとMの男性ともに「相手が信用できる人だと開放的になると思います。プロレスもデスマッチできる相手は信頼できないと出来ませんから」と大好きなプロレスを例えに挙げながら相手に対する信頼度の重要さを説いていた。
2019年03月31日朝井リョウさん、伊坂幸太郎さんら8組9人の作家による競作企画「螺旋プロジェクト」。古代から未来にわたるまで、各時代を各作家が受け持ち、“対立”をテーマに長編を執筆。朝井さんが受け持ったのは平成のパートだ。もともとは伊坂さんが編集者と雑談したなかで生まれた企画とのことで、「依頼をいただいた時、私からすると文壇高校の伊坂先輩に呼んでいただいたという感覚で、それはもう応えないわけにはいきませんでした」植物状態で入院する青年、智也と彼を見舞う雄介。二人は幼馴染みだ。しかし幼少の頃から周囲は違和感を抱いていた。自己顕示欲が強く“やりがい”を見つけては実行する雄介と、彼を冷静な目で見つめる控えめな智也。正反対の二人がなぜ友人同士なのか―。「最初、平成を舞台に対立を描くとなっても、何も浮かばなかったんです。連載開始の前に何度か全員で集まって話し合ったんですけれど、僕だけ何も意見が言えなくて。自分を無価値で、無意味に感じました」もともと日常生活でも、原稿が書けない日は美味しいものを食べることができない、などと自分を責めがちな朝井さん。と同時に、頭をよぎることもあった。「僕にとって印象に残る平成の事件というと、秋葉原通り魔事件や、『黒子のバスケ』脅迫事件。犯人の供述書や関連書を読んで感じたのは、どちらも“社会にとって自分は無価値である”という思いから起こした事件だということだったんです」犯人らも自分も、どうして自分を無価値と考えてしまうのか。「平成って、個人間の対立や争いごとをなくしていこうという試みが強かったと思うんです。学校でテストの順位を張り出さず、運動会で順位を決めず、ナンバーワンではなく自分らしいオンリーワンを目指そうという。でも自分らしさを探そうとすると、どうしても私は自分と人を比べることがやめられなかった。自分の価値を測るために“この部分はあいつより下だ”などと自分で自分をジャッジするしかなかった。そうすると小さい自己否定がちょっとずつ積もっていく。それは内側から腐っていく感覚だなと思ったんです」その痛みを、二人の青年を軸に少しずつ描き出したのが本作だ。「条件だけ抽出すれば、二人は立派な大学を出ているし貧困層でもなく友人もいる。何に悩んでいるのか分からない人も多いと思う。それは今の社会全体にも言えること。内側から腐る痛みを書くことによって、逆説的に平成で対立を書くことができるのではないかと思いました」自分は雄介タイプ、と朝井さん。「対立軸が奪われ、自分らしさを探して“自分地獄”に陥り、自滅していく。私のこれまでの小説でもそういうことが書かれたものがありますが、今回はその集大成みたいなもの」後半は何度も書き直したという。「大変でしたが、でも連載中、伊坂さんが毎回すごく褒めてくださったのが嬉しかったです(笑)」各作家の作品に共通するモチーフや共通するシーンも盛り込まれているという。本作はもちろん、今後刊行予定の他の作家の作品も楽しみ。あさい・りょう1989年生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。’13年『何者』で直木賞受賞。著作に『世にも奇妙な君物語』など。『死にがいを求めて生きているの』伊坂幸太郎、天野純希、薬丸岳、乾ルカ、澤田瞳子、大森兄弟、吉田篤弘による「螺旋プロジェクト」の単行本第1弾。平成の暗部を浮き彫りにする。中央公論新社1600円※『anan』2019年4月3日号より。写真・土佐麻理子(朝井さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年03月29日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の川瀬莉子さんです。3万人以上の中からグランプリに!子供の頃からの夢の道を奔走中。去年9月に行われた“ミス美しい20代コンテスト”でグランプリを獲得し、地元・名古屋から東京に。「小学生の頃から女優に憧れていたんですが、家族が心配して…賞を取ったときは“やっと東京に行ける!”という気持ちでした」。初めての一人暮らしに、レッスンに…忙しくも充実した毎日を過ごす。「演技の楽しさと難しさを日々感じています。『1リットルの涙』のような悲劇のヒロインだったり、『銀魂』のようなコメディで大胆な顔芸だったり、たくさんの作品にチャレンジしたいです!」芸人さんとのコラボチョコをGETアインシュタイン・稲田さんがモデル。かわいくて、食べられない(笑)。上京してから、香水を集めています。春らしいやさしい香りがお気に入り。家をふんわり香らせてリラックス。辛いけどクセになる。おうちにも必ず常備。地元の台湾ラーメンで辛いもの好きに。東京の有名店を食べ歩きたい!かわせ・りこ1996年生まれ。2018年9月「第2回ミス美しい20代コンテスト」にて、3万人以上の中からグランプリに輝く。趣味は散歩、読書。特技はバドミントン、和装歩き。※『anan』2019年4月3日号より。写真・土佐麻理子(by anan編集部)
2019年03月28日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の松田るかさんです。漫画もアニメもゲームも大好き!実はオタク気質なギャップが魅力。ギャンブルがテーマのドラマ&映画作品で、お嬢様キャラを熱演。「負けず嫌いでへこたれない性格は似ていると思います。でも、実際の私はギャンブルをできるだけ避けてきたので、この学校には入学できないかな(笑)」。小さい頃から漫画やアニメが好きとのこと。「上京して、どんな時間帯でもアニメが見られる東京に感動しました。また声優も挑戦できたらいいな」。今後演じてみたい役は、“普通の人”。「キャラクターのつかみどころがなくて難しいと思うけど、模索しながら習得したいですね」いつか一人で海外旅行もしたいな。国内だと、大好きな温泉を巡っています。誕生日は草津で過ごしました旅行や温泉に行くとフィルムカメラで撮影。カメラマンさんから誕生日プレゼントでいただきました。色々撮りたい!ご褒美は、大好きなラーメンが鉄板です!食べたいものは我慢せずに食べちゃいます。その分ジムで運動をします!まつだ・るか1995年生まれ。ドラマ『賭ケグルイ season2』(MBS/TBS系)、5/3公開『映画 賭ケグルイ』出演。『松田るか1st写真集RUKA / LUKA』(ムービーウォーカー)4/27発売。※『anan』2019年3月27日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・米原佳奈ヘア&メイク・IKUYO文・松下侑衣花(by anan編集部)
2019年03月26日阿川せんりさんの『厭世マニュアル』は、殻に閉じこもっていたヒロインが周囲の人と関わることで“ありのままの自分”を肯定できるようになる物語だ。安易な成長を描かない作風でデビュー時から注目を集めたが、最新刊『ウチらは悪くないのです。』もまた、何者かにならなきゃいけない、恋愛くらいしなくちゃいけない、とがんじがらめになっている人にエールを贈るような一冊だ。熱血じゃない青春だって楽しいんだ。元気になれるアンチ青春ストーリー。「小説やマンガでは、自分には何もないと悩む主人公が夢中になれる何かに出合って成長する物語が王道。でも、私の中には『もし何にも出合えなかったらどうするんだい?』という素朴な疑問があります」主人公は、これといった趣味や特技がない〈あさくら〉。美人なのにおしゃれや恋愛には興味なし。彼女の楽しみといえば、昔からの友人である〈うえぴ〉と、スタバでおしゃべりすることくらい。大学2年の選択必修科目のクラスで〈あさくら〉に話しかけてきた〈さわみー〉のお節介で、一度会っただけの〈にさか君〉とつきあうことになるのだが…。一見そつがなく思える〈さわみー〉や〈にさか君〉も、実は不器用な人。〈あさくら〉や〈うえぴ〉との意外な接点も見つかり、彼女たちのこじれた青春が笑いと涙を誘う。「大人になってから『学生時代に、もっと青春しておけばよかった』と言う人がいるけれど、そんなふうに記憶を上書きする必要はあるのかなと。友人と一緒だった他愛ない時間とかが『それなりに楽しかった』なら思い出上等。そんな青春があってもいいじゃないかと思うんです」ちなみに、小説家志望で文芸サークル所属、コツコツ作品を書き続けている〈うえぴ〉は、阿川さんの青春と大いに重なる存在だとか。「〈コシミズ〉のように批判してくる人もいたけれど、私の作品を『好きだ』と言ってくれる人もいました。あのころ、その言葉をもっと素直に信じればよかったなと。なので、〈うえぴ〉には、信じてがんばってもらおうと思いました」阿川さんの描く人物はみな、少しやっかいな人たちに見えるが、「個人的には、すごく変わった人たちだとは思っていません。このぐらいのめんどうくささを抱えているのが普通だし、よくいる人たちの物語を素直に書いたらこうなった、という感じですね(笑)」あがわ・せんり1988年、北海道生まれ。作家。’15年、野性時代フロンティア文学賞を受賞した『厭世マニュアル』でデビュー。『森見登美彦リクエスト! 美女と竹林のアンソロジー』(光文社)にも寄稿。『ウチらは悪くないのです。』小説家志望の親友〈うえぴ〉とスタバで話すのが楽しみな〈あさくら〉。ある日、〈さわみー〉からボランティアサークルに勧誘され…。新潮社1450円※『anan』2019年3月27日号より。写真・土佐麻理子(阿川さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年03月26日今回訪れたのは、神楽坂にお住いのKさんご夫婦のおうち。これから先のライフスタイルを考え、こだわりを詰め込めるフルリノベーションを決意。〔ブルースタジオ〕に依頼し、資産価値を考慮しながらも、愛犬のチルちゃんと一緒にゆっくり過ごせるお家を作りました。2人がフルリノベーションでこだわった事とは?すてきなお部屋の様子とともにご紹介していきます。コンセプト決めからしっかりと。将来的な価値も考えた、愛犬のためのこだわりの家玄関には壁一面の黒板ボードが。奥様が描いた愛犬のチルちゃんのイラストがお出迎え。東京・神楽坂にある、「chillvill」と名付けられたKさんご夫婦のおうち。その名の通り、愛犬のパグ・チルちゃんとともに、家族みんながくつろぐために作られました。K邸 リビング、キッチン、ダイニングご夫婦は理想の住まいを実現するために、〔ブルースタジオ〕でフルオーダーのリノベーションをすることにしました。「家を買っても、ずっと住み続けるとは言い切れません。将来的に家を売る可能性も考慮に入れてオリジナルな家にしていかないと、住宅の価値は下がってしまうだけ。資産価値が下がらないようにするというのも、フルリノベーションに決めた理由のひとつでした」とご主人はいいます。そんなご夫婦の意向を踏まえ、〔ブルースタジオ〕では手放す場合も視野に入れて、購入するエリアや、デザインについてもアドバイスをしてくれたそうです。〔ブルースタジオ〕の賃貸物件で育まれた、暮らしに対する考え方Kご夫婦が以前住んでいた《青豆ハウス》。全8世帯が入居できる共同住宅は2棟の建物が共同のテラスで繋がる。住民同士の交流が生まれることで、自然とコミュニティが育まれる。画像提供:ブルースタジオもともと〔ブルースタジオ〕が設計した新築賃貸物件、《青豆ハウス》に4年間住んでいたというご夫婦。隣近所との付き合いも密な暮らしをしていくなかで、今までになかった“暮らしの価値観”が生まれたといいます。「以前は駅からの距離や広さなど、住むのに十分なスペックがあればいいと思っていましたが、《青豆ハウス》に住んでからは、暮らしを大切にしたいという思いも生まれるようになりました」とご主人。自分たちにとっていいライフスタイルは何か?を考えるきっかけになった《青豆ハウス》での暮らしのエッセンスは、お部屋の随所に取り入れられています。「スキップフロアに繋がる階段は、段差があることで日常にさまざまなシーンが生まれた《青豆ハウス》を意識して設計してもらいました。今でも《青豆ハウス》の住人たちとは交流があって、家に遊びに来てくれたときに、こういった部分から“青豆っぽい”って感じてもらえるのは嬉しいですね」と、ご主人。一方で玄関にあるシューズクロークの壁は、濃いピンク色に塗り空間のアクセントに。「青豆ハウスでは入居したときに、住人たちで力を合わせて壁に色を塗ったんです。そういった経験もすごく思い出深くて。その経験を思い出させてくれるように色を取り入れました」青豆ハウスでは、入居時に入居者の手によって壁が塗られた。画像提供:Kさん住まいをより楽しむきっかけになった《青豆ハウス》の思い出は、ご夫婦にとってかけがえのないもの。そんな思いも大切にしながら、家づくりを進めていったと言います。ひとつづきの空間に、家族のお気に入りスペースを床は犬が汚しても交換しやすいタイルカーペットを使用。コーディネートが難しい色や素材選びは、インテリアにも詳しい担当者がいたから安心して進められたそう。もともと「チルが自由に走り回れるように、広いLDKがあるといいな」と考えていたご夫婦。仕切りのない広々とした空間の中に、家族と愛犬それぞれにとってのお気に入りスペースを作りました。ご主人のお気に入りはスキップフロアのホビースペース。以前はリビングでゲームをしていたそうですが、テレビを見たい奥様と取り合いになることも。そこで、ご主人専用の趣味のスペースを作ってもらったといいます。「趣味に没頭できる上に、完全に分離させる形ではないから、お互いの存在を感じられるのもいいですね」通常のマンションは平面的な空間ですが、スキップフロアなどをつくることで立体的な空間に。ひと続きのリビングも、高さを変えることで暮らしの中に多様なシーンが生まれます。そんな秘密基地のようなスキップフロアは、男性たちの憧れ。来訪した友人からも羨ましがられることが多いそうです。K邸 ダイニング、キッチン一方で、料理が好きだという奥様のお気に入りが「キッチン」。「本当は広々としたオープンキッチンにしたかったけれど、配管の問題で柱が残ってしまったんです。キッチンの収納も、背が低いので高いところに取り付けたくなくて。どうしたらいいか担当の方といろいろ考えた結果、柱周りを収納として活用できるようにしました」と、全てが予想通りに行くわけではないリノベーションの問題をクリアしながら、理想へと近づけていきました。そして「できてみると意外と使い勝手が良くて、ホームパーティーをするときも便利」という納得の仕上がりに。床は黄色く、配管の通った柱は温かみのある木材を使用。海外のおうちのようなオシャレなキッチンに仕上がっています。スキップフロアの下は愛犬の部屋に。そして3つ目のお気に入りが、愛犬の「チルちゃんのお部屋」。スキップフロアの下のスペースを有効活用し、チルちゃんが落ち着ける空間に仕上げています。壁は爪でガリガリしても目立たないように、OSB材を使用。汚れても拭き取りやすいという機能性もありながら、インテリアのアクセントにもなっています。小型犬のグルーミングも楽にできる洗面所。洗面所には、チルちゃんのグルーミングがしやすいように、深い洗面台を設置。フルオーダーのリノベーションだからこそ、細かな要望を反映させられたのだとか。お気に入りの街で暮らしを楽しむ。家族にとって大切な拠点にK邸 スキップフロアから見たリビング。「フルリノベーションのいいところは、幅広い選択肢の中から自分たちにとって一番ベストな方法を選べるところ。見た目は個性的に仕上がっていますが、ベーシックな住みやすさは大切にしました」と、住まいと暮らしの最適なバランスを探っていったKさんご夫婦。そんなすてきな拠点を得た上に、お部屋を出ればご夫婦が大好きな街に繰り出せるのも、お気に入りポイントなのだとか。おうちの中だけでなく、周辺の環境も含めて暮らしを大切にしていくという視点を持つことも、幸せな住まいづくりの秘訣かもしれません。〔ブルースタジオ〕公式ウェブサイトはこちら●取材協力株式会社ブルースタジオ●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2019年03月20日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の安倍 乙さんです。舞台、グラビア、メイクモデルと活躍の場を広げる和風美人。中学生の頃から女優に憧れていた安倍さん。きっかけは、お姉さんの大学での舞台を観たこと。「姉が舞台上でキラキラしていて別人のようだったのが魅力的で…。それを機にオーディションを受け始めました」。落ちる経験も、前向きな家族と乗り越えて劇団へ。「演技以外に歌やダンスをする場面も多い分、稽古はすごくハードだけど、やりがいがあってメンタルも鍛えられました!」。今後の方向性も冷静に分析。「主人公顔ではないと思うので(笑)、脇役でも存在感を放つ女優になりたいです」アクセを見ながら、お茶してます。ヴィンテージショップとカフェが合体したお店。掘り出し物がいっぱい!MIYACHIさんのラップの大ファンです。英語と日本語を組み合わせた独特の歌詞とリズムに魅了されています!“バニー ビスー”のグッズを集め中。トートバッグやステッカーがたくさん。ポップな配色の絵が私好みです!あべ・おと2000年生まれ。秋元 康さんプロデュース「劇団4ドル50セント」に所属。舞台、テレビ、雑誌と活動の幅を広げている。センスが光るInstagram(@abeoto0118)もチェック。※『anan』2019年3月20日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2019年03月19日1stアルバム『Familia』から約1年8か月ぶりのアルバム『Chime』をリリースした4人組バンド、sumika。「フィクション」や「ファンファーレ」「ホワイトマーチ」などの人気ナンバーに新曲を加えた14曲は、従来の彼らの持ち味に新境地のサウンドも加わり、何度聴いても新しい発見があるアルバムだ。「この一枚を聴いてもらえたら、今のsumikaが全部分かるアルバムを作りたかったんです。やりたいことがいっぱいあって、それを全部やり切れた気がしています」とボーカル&ギターの片岡健太さん。昨年は3日連続の武道館公演と長期間のホールツアーを成功させ、大きく成長した4人。「様々なチャレンジをした1stアルバム『Familia』は、受け入れてもらえるか少々不安もありましたが、ツアーを通してファンの方々に楽しんでもらえて、どんどん自信がつきました。それがこの新作にも、相当いい影響を及ぼしていると感じます」(荒井智之・Dr&Cho)「曲作りからレコーディングまでを通して、バンドでやりたいことが、どんどん増えていったのが嬉しかったですね。sumikaらしいポップソングに、自分が好きなギターロックのエッセンスを入れたり、小川(貴之)君(Key&Cho)と一緒に共作曲を作ったり、チャレンジをどんどん広げていったアルバムです」(黒田隼之介・G&Cho)『Chime』に収録された14曲には、これまでの彼らにはなかったタイプの曲が目立っている。「『Chime』には個人的にも初挑戦した部分がたくさんあります。僕が書いた『Monday』は、こんな曲があったらアルバムの中で際立つかなと思って作りました。それができたのも、メンバー間の信頼感が高まり、同時に自由度が上がったことが大きいと思います」(小川)結成5周年を過ぎ、日本武道館という大きな舞台、さらに、彼ららしい音楽を最高のクオリティで奏でられるホールでのパフォーマンスを成功させ、自信をつけた成果がみなぎっているのが、この『Chime』だろう。そんな作品のタイトルには、「この音を届けに、みんなの家の玄関のチャイムを鳴らす」(片岡)という意味が込められている。スミカ左から、黒田隼之介(G&Cho)、片岡健太(Vo&Gt)、小川貴之(Key&Cho)、荒井智之(Dr&Cho)。武道館、横アリ、大阪城ホール公演を含む『Chime』のレコ発ツアーが3/14から開催。2nd Album『Chime』【初回生産限定盤CD+DVD】¥3,800「ファンファーレ」など新曲を含む全14曲。DVDにはスタジオでのライブセッションを収録。【通常盤CD】¥3,000(Sony Music Records)※『anan』2019年3月20日号より。写真・土佐麻理子文・北條尚子(by anan編集部)
2019年03月18日