愛し合って結婚しても、その後に関係が崩れていくこともあります。一緒に居るのすら嫌になる場合もあるかもしれません。では、どんなときにそう感じるのでしょう。“夫婦でいることに限界を感じた瞬間”について、経験のある男女に話を聞いてみました。誕生日を完全に忘れられた「私たち夫婦は、誕生日が1か月違い。結婚して8年目の夫の誕生日、会話も少なくなり関係は冷めていましたが、一応お祝いはしますよね。プレゼントも渡しました。そして1か月後の私の誕生日。夫から何もリアクションがありません。サプライズも僅かに期待しましたが、結局何もありませんでした。夫は完全に忘れている様子。翌日、私は家を出ました」マドカ(仮名)/35歳せめて誕生日くらいは憶えていて欲しいもの。しかも、1か月しか差がないのなら尚更です。洗濯物がすべて別にされた「結婚して5年ほど経ち、だいぶ夫婦関係も冷めてきていました。一緒にいても、妻がイライラしている様子を見せるように。そんなある日、下着類を収納しているチェストのなかが随分少なくなっているように感じました。妻に尋ねると、“知らない”と。そこで、洗濯機周辺を見てみたんです。すると、僕の洗濯物が洗われずにそのまま残されているのを見つけました。すべて別にされていたのです。あのとき、夫婦として終わっていると思いました」ツトム(仮名)/36歳妻としては、一緒に洗ってもらえると当然のように夫が思っていることに腹が立ったのでしょうか。いよいよ共同生活も成り立たなくなってしまいそうです。会話するときも一切目を合わせない「私が夫に話しかけても、夫はスマホを見るばかりで、全然こっちを見てくれないんです。なので、“話をするときはこっちを見てよ”と伝えました。すると夫が、“いちいちそっちを向くのは首が疲れる”と言ったのです。私のなかで何かがブチンと切れました。そこから、私も一切夫を見るのをやめました。もう3か月以上夫と目を合わせていません」アカネ(仮名)/30歳人と話をするときにスマホばかり見ているのは失礼ですし、首が疲れることを理由にされるのは納得がいかないでしょう。相手から同じことをされても仕方ないかもしれません。親族の悪口を言われた「今年のお正月、両親宅に親戚が集まったんです。そこで、久しぶりに姉の娘と再会。姪はまだ10代ですが仲が良く、とても可愛がっていました。そんな姪に対して、夫が“なんだあれ”と悪口を言ったのです。彼女がかなり派手目のファッションをしていたからでした。しかも夫は、“ちゃんと教育を受けているのか”とまで。夫はもともと少し口が悪いタイプでしたが、そのときは許せなかったですね。別れたいと思いました」ユリ(仮名)/32歳自分のことを言われるよりも、好きな人の悪口を言われるほうが腹も立ちます。夫の無神経な発言が引き金になり、怒りが噴出したようです。“夫婦でいることに限界を感じた瞬間”をご紹介しました。夫婦関係に限界を感じたとしても、まだ元に戻れる場合もあるはずです。悪い方向に考えすぎず、まずは関係の改善を目指し、話し合いの場を持つことが大事かもしれません。©metamorworks/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月19日何かが起きるとき、その前には必ず前兆があるもの。不倫においてもそうでしょう。相手から何かしら怪しい気配を感じ取っている人も多いはずです。今回はそんな、“いつか不倫すると確信した夫の行動”について、女性たちに自分の体験をもとに語ってもらいました。「友だちだから」と女性と出かける「夫はもともと女友だちの多い人でした。結婚してからも女性と二人で飲みに行くようなことも。私が、“できればお酒は飲まないで”と言うと、“そういう風に考えてる人のほうが危ない”と返されてしまうので、それ以上は何も言えませんでした。しかし、それからしばらくして夫の不倫が発覚。相手は、夫がよく飲みに行っていた人でした。そこで、あのときもっと強く止めていれば……と後悔しましたね」ミサキ(仮名)/32歳友だちという関係は曖昧です。こちらが友だちだと思っていても、相手はそうでない場合もあるでしょう。それに、お酒が入ってしまうと感情のコントロールが効かなくなるケースもあります。マッチングアプリを退会しない「私たち夫婦は、マッチングアプリで知り合い結婚しました。私はすぐにアプリを退会。でも、夫は違いました。“手続きが面倒だから”と言って、登録したままになっていたんです。するとある日、夫がスマホをいじっていたのでその背後から様子を窺うと、マッチングアプリを覗いていました。これは怪しいと思いましたね。そして、それからほどなくして夫の不倫が発覚。やはり相手はアプリで出会った人でした」エリカ(仮名)/34歳アプリを退会していないなんて、妻に対する誠意が足りません。所詮はそれが、彼の人間性ということだったのでしょう。好みの女性を目で追いかける「結婚してしばらくして、夫が女性を目で追いかける仕草をしていることに気付きました。夫はおそらく無意識のはず。相手の女性のタイプは毎回一緒。背がスラッと高く、やや薄い顔立ちの女性で、きっとこういう人がタイプなんだと思いました。それから数年が経ち、夫が不倫していることが分かりました。相手の女性の写真を見る機会があったのですが、そこでハッとしましたね。まさに、かつて夫が目で追いかけていたタイプの女性でした」ノリコ(仮名)/32歳無意識に目で追っているというのは、かなり強い興味を持っている証拠。何年経っても、その欲求は失せなかったのですね。相談に親身になりすぎる「夫が、“職場の女性社員が悩んでいる”と言い、相談にのっていると聞かされました。連絡も頻繁に取っていて、お風呂にまでスマホを持ち込んでLINEをしていました。その姿に、私は少しだけ不安をおぼえました。しかし、真剣に悩んでいるだけに、何も言えません。あるとき、私は気になって夫のスマホを見てしまいました。すると、最初のころは相手の相談にのっていたものの、後半はもう女性のほうが夫に対して好意を持っているような内容になっていたんです。それに対して、夫もまんざらでない様子。これはもうアウトだと夫に突き付け、不倫ギリギリで食い止めました」サヤ(仮名)/29歳相手の相談に親身になるのは悪いことではありませんが、距離は縮まりやすくなるはず。思いがけない関係になってしまうこともあるかもしれません。それを理解させておかないと、また同じことを繰り返す可能性もあります。“妻がいつか不倫すると確信した夫の行動”をご紹介しました。不倫に発展する“種”のようなものを見つけてしまうこともあります。妻としては、それを早めに見つけて摘んでしまうか、発芽させないように注意しなくてはならないのかもしれません。©koumaru/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月19日麻衣美さん(仮名・34歳)の夫は、子どもが生まれてから溺愛するようになったそう。子どもが大きくなり、久しぶりに家族で外食をしたところ、夫が子どものために店員に無茶な要求を繰り返し、カスハラ状態に。いたたまれない思いをし、夫婦関係にも不安をおぼえるようになった麻衣美さん。その後、状況はどうなっていったのでしょうか。保育園から謝罪の電話「外食の一件から、家族でのお出かけを控えるようになり、休日もほとんど家で過ごすようになりました。しばらくして、私に用事があり、保育園へのお迎えを夫に頼んだことがありました。するとその夜、園の先生から電話がかかってきたんです。“申し訳ありませんでした”と謝るので、何ごとかと思いました。話を聞くと、夫が子どもを迎えに行った際にクレームを受けたと言うのです」夫のクレームの内容とは…「保育園へ迎えに行った夫は、子どもの体に虫刺されがあるのを発見。腕や足など数か所にあり、それに対してクレームをつけたよう。“管理がなっていない”“病気に感染したらどうするんだ”と指摘を受けたため、謝罪の連絡をしたとのことでした。普段とてもよくしてくれている先生なだけに、申し訳なく思いましたし、夫の行動には本当にガッカリさせられました。こうして夫に対して不信感を募らせるなか、さらに追い打ちをかけるような事態が起きたのです…」義両親との食事会「ある日、夫の義両親が地方から遊びに来ることになりました。義母は元教師の厳しい人で苦手意識もあったので、憂鬱な気分でしたね。義両親と私たち家族と合わせて5人で外食をすることに。嫌なことが起きる予感しかしませんでした。和食のレストランに入ったのですが、早速夫が無茶な要求を始めて、“子どもが目玉焼きを食べたがっているから作って欲しい”と、メニューにない料理を注文したのです。“玉子があれば作れるだろう”と言うものの、店員さんも“メニューにないものは…”と困った様子。すると義父が口を開きました。てっきり叱ってくれるのかと思いきや、“俺が作ろうか”などとふざけたことを言うので呆れました」義母のとった行動とは…「夫も義父も文句を言いたい放題言い、店員さんは恐縮。険悪なムードが漂いました。そこで、義母がバンッとテーブルを叩きました。そして、“いい加減にしなさい”と2人に向かってピシャリと言いました。“お客は私たちだけじゃない”と、店員さんを拘束していることを迷惑行為だと指摘。さらに、サービスを提供するお店側の気持ちを厳しく説いていました。夫も義父も沈黙し、しゅんとして肩を落としていました。その日以来、夫のクレームはかなり控えめになりました。以前のままだったら、夫婦関係の存続も危なかったと思います。あのときの義母の行動には感謝しています」“夫のカスハラに耐えられなくなった妻の告白”をご紹介しました。何をするにも子ども中心になってしまうのは理解できますが、周りに迷惑をかけてはいけません。巡り巡って、結局子どもに悪影響を与えることにもなるでしょう。指摘してくれる存在がいたのは幸いでしたね。©kimi/Adobe Stock ©milatas/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月10日子どもへの大きな愛がネガティブな形で表れ、他人に迷惑をかけてしまうこともあるようです。麻衣美さん(仮名・34歳)は夫が子どもを溺愛するあまり、大変な目に遭ったと言います。当時の状況を詳しく伺いました。子どもが生まれて夫が豹変「夫とは5年前に結婚。私は子どもが欲しかったのですが、夫はさほど積極的ではなく、できたらできたで…くらいの感じでしたね。でも、いざ妊娠して、無事に出産を終えて夫が子どもを抱いたとき、態度が豹変。顔をくしゃくしゃにして泣き始めたんです。私と子どもに対して、“ありがとう”を連呼。“俺頑張るから”と固く決意をしている様子でした」夫のジレンマ「夫は“子どものために稼がなければいけない”と、いい条件の会社に転職をしました。収入が格段にアップしたものの、激務で毎日夜遅くまで仕事。子どもと一緒に過ごしたいのに、それができないジレンマに苦しんでいました。そのかわり、休みの日は子どもにベッタリでした。それから子どもが2歳近くになり、私たちと同じようなものが食べられるようになって、3人で外食をすることになったんです。私にとっても久しぶりの外食だったので、とても楽しみでした」無茶な要求を続ける夫「イタリアンのお店に入ると、週末ということもあってかなり混雑していて、少し待ってから席に案内されました。そこで、子どもが外の景色を見たがったんです。でも、窓際はほぼ満席。空いているテーブルも予約が入っているとのことでした。普通なら諦めるところですが、夫は店員を呼び、“予約は何時からですか?”と聞き始めました。“なんとかなりませんか”と食い下がるので、店員さんもその圧力に屈したように、窓際の席に案内してくれました。そして、夫の無茶な要求はさらに続きました」完全なるカスハラに…「食事中、子どもの手が汚れたのでおしぼりを頼んだんです。しかし、そのお店は紙ナプキンしか置いていませんでした。すると夫が、“おかしいだろう”と。“手が汚れるのは分かっているはずだ”とクレーム。店員さんがタオルを濡らして持ってきてくれました。夫の要求はそれだけにとどまらず、“子どもの食べられない食材を抜いて欲しい”“子どもに食べさせているうちに自分の料理が冷めてしまったから温め直して欲しい”などと連発。周囲からも冷たい視線を浴び、とても気まずい思いをしました。挙句、会計の際に上の方が出てこられて、“サービスが至らず申し訳ありません”と割引券を差し出し、夫はそれを当然のごとく受け取っていました。この一件で私は、外食はもうコリゴリだと思いましたね。夫についても、以前はこんな人じゃなかったのに…と、夫婦関係も先行き不安になりました」“夫のカスハラに耐えられなくなった妻の告白”をご紹介しました。子どもが生まれたことで生活の中心が変わり、夫の考え方までも変わってしまったようです。それがプラスに働けばいいのですが、マイナス面が大きいという状況は、一緒にいる立場としては辛いですね。©chachamal/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月10日自分から望んで不倫に堕ちる人もいれば、そうでない人もいます。思いがけないことがキッカケとなり、不倫に誘われてしまう人もいるでしょう。そこで、“不倫に誘われたキッカケ”について、女性が困惑したシチュエーションをお聞きしました。「昔好きだった」と言ってしまった「高校時代から付き合のある男女の友人がいて、二人が結婚することに。結婚後も親しくしていました。あるとき、男友だちのほうと飲む機会があったのですが、そこで何気なく、“昔ちょっと好きだった時期がある”と言ってしまって…。本当に大した意味はなかったんですが、“マジで!”とかなり驚いている様子。それから、彼のほうから頻繁に誘いが来るようになりました。そのせいで、女友だちのほうとも会いづらくなってしまいました」ヒロコ(仮名)/29歳告白を受けたようで嬉しくなってしまったのかもしれません。そして、今でも好きなんじゃないか…とも思ってしまったのでしょう。容姿を褒めすぎて「前の職場に、ネガティブなことばかり言う上司がいました。自分の容姿に自信がないような発言をするので、私がフォローするじゃないですか。“歯並びが良くて笑顔が素敵”など、なにかしら探して伝えました。さらに、“元カレに似ています”とも。実際は全然似てもいません。すると、“じゃあ俺とも付き合える?”と聞かれ、“無理です”とは言えず、“結婚していなければ”と答えてしまいました。そこから本気になられてしまい、本当に迷惑でした」ミク(仮名)/28歳上司は褒められたことで、その気になってしまったんですね。元カレの話を聞いて、さらに可能性を感じてしまったようです。援助を求めていると思われた「以前、あるバーで50代の男性と知り合いました。そこで当時付き合っていた同じ歳の彼氏の愚痴をこぼしていたんです。“若いからガキだ”とか、“フリーターでちゃんと働かずお金もない”などと言って、酔っていたノリで、“経済力のある年上の男性は好き”とかなり相手を持ち上げました。すると後日、食事に誘われ、そこで“月10万円で愛人にならないか”と言われてしまいました。どうやら援助を求めていると勘違いされたようでした」ユキ(仮名)/28歳お金目当てだと勘違いされてしまったのでしょうか。彼氏の愚痴などをこぼすと、つけ入る隙があると思われてしまうこともあります。「今日空いてる?」の誘いを受けて「男性の飲み友だちのひとりから、“今日空いてる?”とLINEが来ました。その日は私も誰かと飲みに行きたいと思っていたので、誘いに応じることに。向こうは、“マジ嬉しい”とめちゃくちゃ喜んでいました。飲み始めてしばらくして、“今日は妻がいないんだ”と言ったので、なんだか嫌か感じがしました。時間も遅くなり帰ろうとすると、“もう一軒行こう”とかなりしつこいお誘いが。完全にホテルに行こうとしているのが見え見えで面倒くさかったです」レナ(仮名)/29歳突然の誘いに応じてくれるということは、自分にちょっと気があるのかもしれないと思ってしまったのかも。気軽な誘いには、ホイホイ対応しないほうがいいかもしれません。“女性が後悔している不倫に誘われたキッカケ”をご紹介しました。何気ない発言をきっかけに、不倫に誘われてしまうこともあるようです。交遊関係は大事にすべきですが、線引きはしっかりしておかなくてはいけませんね。©Paylessimages/Adobe Stock ©yamasan/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月09日職場の同僚や上司と、不倫関係になってしまったというケースはよくあります。毎日のように顔を合わせるだけに、事故的なことも起こりやすいからかもしれません。今回はそんな、“職場不倫がスタートした意外なキッカケ”について、経験のある男女に話を伺いました。飲み会帰りのタクシーで「私は今の会社に中途採用で入りました。入社して1か月ほどしたころ職場の飲み会があり、その帰りに方向が同じということで先輩の男性社員とタクシーに乗り合わせたんです。先輩はかなり酔っていたようで、私の手に自分の手を重ねてきました。先輩は既婚者なのですが、そのときは酔っているから仕方ないか…ぐらいに思っていました。ただその1か月後にまた飲み会があり、帰りのタクシーのなかで、今度は手をギュッと握られたんです。そんな感じで、1か月ごとに徐々に距離が縮まっていって…。半年ほど経った頃、いよいよ私の家に先輩が来て関係を持ってしまいました」アヤ(仮名)/28歳タクシーのなかで徐々に距離が縮まっていったんですね。しかし、こうなることはある程度予感していたはず。止められなかった責任は両者にあるでしょう。同じ美容室に通っていて「僕が4~5年通っている美容室がありました。あるとき担当の人に、僕と同じ会社に勤めている女性の髪も切っていると聞かされました。名前を教えてもらうと、別部署の女性。話したことはありませんでしたが、親近感が湧きました。すると、女性も僕の話を聞いていたようで、あるとき職場で声をかけられたんです。担当の美容師がおいしいお店に詳しい人で、いろいろ情報をくれるんですが行ったことはありませんでした。彼女も同じだったようで、“今度行ってみませんか?”という話に。それで後日、実際に出かけてみるとすごく楽しかったんです。僕は結婚しているんですが彼女のことを好きになってしまい、不倫関係になってしまいました」トシヤ(仮名)/33歳共通の話題もあり、距離も縮まりやすかったのでしょう。偶然が重なったことで、運命的なものも感じてしまったのかもしれません。社内運動会で同じチームになり「コロナ禍が明けて、社内運動会が催されました。別支社と同じチームになったのですが、そこに勤めていた男性の中にちょっとカッコいい人がいました。その人と運動会が終わったあとで、“今度打ち上げでも”みたいな話になったんですね。ただ、LINEのアイコンが子どもの写真だったのでガッカリしました。でも、1回飲みに行くぐらいならいいかという気持ちで、二人で飲みに行ったんです。見た目がかなりタイプだっただけに、自分を制御しきれず、深い関係になってしまいました」ユリ(仮名)/29歳お酒が入ってしまうと、気持ちが緩んでしまうこともあります。既婚者だと分かった時点で、飲みに行くのも避けるべきでしたね。マッチングアプリの使い方を教わるうちに「彼氏が欲しいと思っていた時期に、上司にマッチングアプリをすすめられたんです。上司はアプリで知り合った女性と結婚したので、プロフィールの作り方など使い方を教わり、実際に始めてみることに。それから何人かの男性と会ったものの、みんなイマイチ。そこで、上司が一番素敵だと気付いてしまったんです。私が好意を持っていることが伝わってしまったのか、上司も私を誘ってきて、流れのままに関係を結んでしまいました」チコ(仮名)/30歳相談を持ちかけていただけに、すでに心の距離も縮まっていたのでしょう。そこから先に進むのに、時間はかからなかったようです。“社内不倫がスタートした意外なキッカケ”をご紹介しました。職場の人とは顔を合わせる機会も多いため、ふとしたキッカケで関係も深まりやすいはず。過ちは犯さないよう、しっかり線引きして付き合っていかなければいけません。©maru54/Adobe Stock ©naka/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年07月02日SNSが活発な今、ネット上で恋人と交際を始めたことを発表する人もいるでしょう。しかし、別れることになった結果、大変な状況を迎えてしまう場合もあるようです。そこで、“SNSで交際発表したカップルの悲惨な末路”について、経験のある男女に話を伺いました。別れたあとも「彼女元気?」と聞かれる「以前めちゃくちゃ好きな女性がいて、頑張ってアプローチしてようやく付き合うことができました。あまりに嬉しくて、そのことをSNSに投稿。コメントもたくさん付き、祝福されて喜んでいたんですが、その半年後にフラれてしまいました。めちゃくちゃショックでしたが、“彼女元気?”と聞いてくる人があとを絶ちませんでした。そのたびに説明しなければいけなくて、傷口に塩を塗るような状況に……。仕方なく、別れたこともSNSで報告しました。それなのに、何年経っても彼女のことを聞いてくる人がいます」ヒロシ(仮名)/29歳SNSへの投稿は、想像以上に広がりやすいもの。別れただいぶ後に状況を尋ねられ、彼女のことを思い出さざるを得なくなってしまうこともあるようです。結婚したと勘違いされて…「一緒にお酒を飲んでいた男性から告白を受けた際、酔っていたこともありノリでそのことをSNSに投稿してしまいました。しかも、“幸せにしてもらいます”と意味深なセリフ付きで……。すると翌日、職場に行くと、“結婚するんですか?”と聞かれました。慌てて否定しましたが、どんどん誤った情報が広まってしまい、その週末に私の結婚を祝う飲み会まで開かれてしまいました」エミ(仮名)/30歳投稿する内容によっては、情報が大袈裟に伝わってしまう場合もあります。酔っているときなどは、特に誤解を受けないように注意しなければいけないでしょう。留年して親から厳重注意「僕が大学生のとき、彼女ができたことをSNSで報告したことがありました。ところがその年、僕は単位が足りずに留年が決定してしまったんです。すると親から連絡が来て、“彼女なんて作ってる暇あったら勉強しろ”と注意を受けました。まさか親がSNSなんて見ているとは思わなかったのでビックリしましたね。“授業料払わないぞ”とめちゃくちゃ怒られました。留年は彼女ができたからというわけではなかったんですが、完全にそのせいにされてしまい、悔しかったです」ハヤト(仮名)/26歳SNSの情報は、良いものも悪いものも拡散されます。どこからか伝わっていき、親の耳にも入ってしまったんでしょう。彼の2股が発覚「元カレと付き合い始めたころ。私はSNSに交際を匂わせるような投稿をしました。それに気付いた元カレが、“そういうのやめて欲しい”と言ってきたので削除することに。すると、すぐに知らない女性からDMが届きました。“彼と付き合っているんだけど”と。ようするに、元カレは2股をかけていたんです。その女性とはしばらくバトルが続きましたが、なんだかバカバカしくなって私のほうが身を引きました」サユリ(仮名)/29歳元カレも、SNSに投稿されるとは思っていなかったのでしょう。ある意味、早めに2股が発覚して良かったのかもしれません。“SNSで交際発表したカップルの悲惨な末路”をご紹介しました。交際が始まった喜びを表現したい気持ちも分かりますが、のちに面倒な対応に追われる場合もあります。SNSの利用は、それを十分理解したうえでおこなうべきでしょうね。©buritora/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月25日ある程度年齢を重ねると、あらゆる面で余裕ができてきます。それは精神的な余裕であったり、金銭的なものだったりするでしょう。そういった余裕のある男性に惹かれ、不倫関係になってしまう場合もあるようです。そこで今回は、“年上男性との壮絶な不倫現場”について、経験のある女性たちにエピソードを語ってもらいました。異常なまでの嫉妬深さ「以前、50代男性と不倫していました。その人は経営者で、金銭的に余裕がありましたが、すごく嫉妬深かったんです。しょっちゅう、“今どこだ?何してる?”とLINEで連絡がありました。私のSNSもチェックしていて、投稿するとすぐに“いいね”を付けてきたり、コメントをしてきたりして、精神的に追い詰められてしまいました。しかも、なかなか別れてくれなかったので、連絡を絶つだけではなく、引っ越しまでする羽目に。あんな恋愛はもうコリゴリです」ミラ(仮名)/28歳不倫相手に対しても束縛しようとする人はいます。会社を経営する力はあっても、女性に対しての精神的な余裕は持ち合わせていなかったのでしょうか。子どもの面倒を任せられて「元カレが既婚者でした。年齢は私の5歳上で、2歳の子どもの父。あるとき、会う約束をしていたんですが、そこに子どもを連れてきたんです。“親に預けようとしたけど都合がつかなかった”と。すると、3人で食事をしているときに彼に電話が。“職場に顔を出さないといけない”と言い出し、1時間ほど子どもの面倒を任せられてしまいました。大人しい子だったので助かりましたが、冷静に考えると理解しがたい状況でした」ミサキ(仮名)/29歳彼女というよりは、ベビーシッターのような扱いです。責任感が欠如した振る舞いでしょう。ホテルで苦しみ始めて「50代後半の男性と不倫をしていたことがあります。彼はもともと持病があり、血圧も高くて体調面に不安がありました。ある日、二人で食事をしたあと、ホテルに向かう途中で“苦しい”と言い始めました。でも、“しばらく寝ていれば治る”と言うのでホテルに着いてからすぐにベッドで寝てもらったんです。すると夜中に、“やっぱり駄目だ”と言い出し、タクシーを呼んで病院に向かってしまいました。それ以来、彼とは会っていません」アンナ(仮名)/33歳50代を過ぎれば体調面に不安を抱えている人もいるでしょう。しかし不倫相手とのデート中ともなると、何かあっても責任を取れないかもしれませんね。相手の妻に人生を説かれ…「もう10年近く前、私が大学生のころに40代の男性と不倫していました。私は超本気。相手には離婚して欲しいと思っていました。あるとき、不倫が彼の妻にバレてしまい、妻と二人で会うことに。私としては、強気で臨むつもりでした。ところが、会ってみると妻がなんとも穏やかで拍子抜け。怒るどころか、私のことを心配していました。私の家族のことや、就職のことなどを聞かれ、最終的には“長い人生こういうこともある”と諭されました。相手は私よりも何枚も上手。このまま彼との関係を続けても勝ち目がないと思い、別れを受け入れました」カオリ(仮名)/31歳彼の妻に人生を説かれてしまったんですね。妻も、20歳も下の大学生相手にムキにはなれなかったのでしょう。“年上男性との壮絶な不倫現場”をご紹介しました。年上の男性が素敵に見えることもあるかもしれません。しかし、それは一時の気の迷いであることが多く、不倫をしたことを後悔している女性はたくさんいます。相手が結婚しているようならまず、気持ちは抑えるべきでしょう。©buritora/Adobe Stock ©west_photo/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月22日恋人との関係に終わりが来るように、不倫関係に終わりが来ることもあります。不貞な関係だけに、理不尽な理由で強制終了させられることも多いよう。そこで、“不倫相手が関係を終わらせたドン引く理由”について、経験のある女性たちにエピソードを語ってもらいました。「来月ちょうど誕生日だし」「以前に職場の上司と不倫をしていました。付き合い初めの頃は盛り上がっていましたが、徐々に収束。3年ほどダラダラと付き合っていました。そしてあるとき、“そろそろ終わりにしないか?”と言われました。ついにこのときが来たか…と思いましたが、そのあと彼が、“来月ちょうどお前の誕生日だし”と言ったのです。当時の私は、次の誕生日で30歳を迎えるというタイミング。確かに節目の歳ではあるけど、それで終わりにされるのはどうかと…。不満ではありましたが、受け入れて別れました」ユウ(仮名)/31歳男性としては気を遣って別れようとしたのかもしれませんが、年齢的に節目かどうかは女性側の問題です。別れる理由としては理不尽と言えるでしょう。「車を買い替えようと思っているから」「数年前に不倫をしていたんですが、その人はかなりケチな人でした。ホテル代は出してはくれますが、食事は割り勘。まあ、家庭もあるし、お金も必要だろうから仕方ないと受け入れていました。するとある日の食事中、“もう会えないかもしれない”と言われました。理由を聞くと、“車を買い替えようと思っているから”と。要するに、そっちにお金が必要だからということ。ムカつきましたよね。その日の食事代は全額払わせました」ミドリ(仮名)/29歳不倫相手よりも車の買い替えを優先したということですから、それは不服でしょう。しかも、その理由を正直に言わなくてもいいのにと思ってしまいそうです。「本気で好きな人ができた」「何年か前、飲み会で知り合った人と親しくなり、すぐに関係を持ちました。その人は既婚者だったのですが、当時の私は恋人もいなかったので、不倫をしばらく続けていました。そして1年ほど経ったころ、一緒にいるときに、“本気で好きな人ができた”と切り出されました。“妻?”と尋ねると、首を横に振り、“職場の後輩”だと。また不倫かい…と呆れましたね」マイコ(仮名)/28歳「本当に好きな人ができた」と聞くと美しいセリフのようですが、結局は不倫。そんな相手には呆れて当然、別れて正解です。「俺たち…付き合ってないよね?」「友人の集まりで知り合った男性がいて、既婚者でしたが、好きになってしまいました。そして、不倫関係に。二人で会って食事をしたり、どこかに出かけたりと、それなりに楽しく過ごしていました。でも半年ほど経ったころ、“もう会えないかも”“こういう関係はあまりよくない”と言い出したのです。私は、“今さら?じゃあ別れるの?”と返しました。すると彼が、“俺たち…別に付き合ってないよね?”と言ってきて。確かに告白とかはなかったけど、とてもショックでした」ミナミ(仮名)/28歳暗黙の了解で不倫の関係になる人たちは多いでしょう。それを逆手に取るとは、ろくでもない男性であることは確かです。“不倫相手が関係を終わらせたドン引く理由”をご紹介しました。そもそも不倫は望ましい関係ではないので、理不尽な理由で終わってしまうのも仕方のないことかもしれません。きっぱり別れられただけ良かったと思うべきなのでしょう。©maroke/Adobe Stock ©ah/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月15日真澄さん(仮名・39歳)夫婦は、結婚後に郊外に一軒家を購入。10年ほどして外壁のリフォームをすることになり、夫の友人のリフォーム会社に工事を依頼しました。着工後、現場スタッフの態度の悪さが気になりリフォーム会社に苦情を伝えたところ改善されたものの、夫から「勝手なことをするな」と怒られてしまったそう。工事は続くなか、夫婦関係はどうなっていったのでしょう。会社にクレームを入れたものの…「私がリフォーム会社に苦情の電話をしてから、現場スタッフの態度は一時的に改善されたものの、スタッフは入れ替わりがあるため、また少しずつ気になる部分が見えるようになってきました。多少のことには目をつむっていましたが、あるとき、隣の家の前におそらく業者が忘れていったと思われる資材が残っていたのです。スタッフが全員帰っていたので、私が家の敷地まで移動させるなどしたのですが、そのようなことが続くことでスタッフたちへの不信感はまた募ってしまいました」外壁の色に違和感「工事開始から10日ほどして下地の処理が完了し、いよいよ塗装が始まりました。塗られていく外壁を何気なく眺めていると、私はあることに気付きました。依頼していた色はベージュだったんですが、なんとなく黄色みが強いように感じたんです。そういうものなのかもしれないと納得しようとしましたが、ここからまた10年以上その状態が続くと思うと、不安になりました。そこで、夫に報告。“注文していた色と違うかもしれない”と、外壁の写真を撮って送りました」「プロに任せておけば問題ない」とあしらわれ…「すると、夫からは“プロに任せておけば問題ない”と返信があり、軽くあしらわれてしまったのです。一応リフォーム会社に連絡を入れようと思ったのですが、電話後に確認してもらっても、ほとんど塗り終えてしまっている可能性があります。取り返しのつかない状況になる前に行動したほうがいいと思い、私は意を決して直接工事に携わっている職人さんに声をかけました。そして、責任者の方に事情を伝えました。親方さんは私の話をちゃんと聞いてくださり、作業は一時中断。すぐにリフォーム会社に連絡も入れてくれて、担当の人がやってきて確認をしてくれました」夫の確認不足が発覚「リフォーム会社は私の主張を受け入れてくれて、まだ塗り始めたばかりということで、塗り直しをしてくれることになりました。数日後には工事が終了。家が綺麗に生まれ変わりました。ようやく穏やかな生活に戻れるかと思いきや、またもや問題発生。私の住んでいる地域では、外壁塗装などのリフォームには自治体から助成金がおりることになっていました。そのためには、書類で申請をしなければいけないのですが、なんと夫が手続きを怠っていたのです。気づいた時には申請期間が過ぎていて、結果的に助成金はもらえなかったのです。このリフォームの一件で、私のなかの夫への信頼度はダダ下がり。この家は私が守っていかなければいけないと思いを強くしました」“リフォームトラブルにより夫との関係が悪化した妻の告白”をご紹介しました。家のリフォームには多額の費用がかかります。家族で協力して事前にトラブルを防ぎたいと思っていた妻に反し、夫が親身に対応してくれなかったために、夫婦関係に亀裂が生じてしまったようです。こういったことが積み重なると、お互いへの不満が溜まってしまうことも。今回の経験を糧に、新しい問題が起きても、夫婦で乗り越えていって欲しいものです。©ponta1414/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月12日結婚後に家族とどのような家で暮らすかは、生活をするうえでとても大切なことでしょう。生活の基盤となり、そこで問題が起きれば家族関係に悪影響を及ぼしかねません。真澄さん(仮名・39歳)は、かつて家のリフォームトラブルによって夫婦関係に溝が生じたと言います。当時の状況を詳しく伺いました。家をリフォームすることに「夫と結婚して、ひとり目の子どもを授かったあと、郊外に一軒家を購入しました。穏やかな街並みのなかにある、中古物件です。それからふたり目の子どもが生まれ、家の購入から10年ほどが経つと、外壁にやや劣化が見られるようになりました。そこで、リフォームすることにしたんです。夫が、“リフォーム会社を経営している友人がいる”ということで、まずその友人にお願いして見積もりを出してもらうことに。屋根のリフォームも合わせておこなうため、100万円ほどの金額が提示されました」「友だちだから心配ない」と言われ…「修繕費はかなり高額。なので、ひとつの会社だけでなく、いくつかの会社に見積もりを出してもらったほうがいいと夫に進言しました。すると夫が、“友だちだから心配ない”と。“むしろサービスしてくれている”と言い、ほとんど書類に目を通すこともなく、友人の会社への委託を決めてしまいました。後日、工事関係者の方たちがやって来て、家の周りをチェック。足場が組み立てられ、いよいよリフォーム工事がスタートしました」トラブルへの懸念「工事が始まり、職人さんやスタッフの人たちが多く出入りするようになりました。ただ、夫の友人はリフォーム会社の人間であり、工事に直接関わらないため、ほとんど顔は見せませんでした。工事中は大きな物音が鳴り、スタッフの人たちの声も響きました。一応、工事前に近隣に断りは入れているものの、心苦しく感じましたね。正直、スタッフの人たちの態度も、時々感じが悪い印象を受けるときもあって……。昼間の時間は、家には私と子どもだけなので、トラブルが起きたらどうしようと心細く感じることもありました」リフォーム会社にクレームを入れると…「あるとき、家の周りに工事スタッフのものと思われるタバコの吸い殻が落ちていました。スタッフの方たちの行動に不信感を抱えていたところもあるため、リフォーム会社に電話をしたんです。そこで、改善してほしい点を伝えました。会社の人は、“伝えておきます”と丁寧に謝罪をしてくれました。すると翌日から騒がしさがなくなり、態度の悪さなども見受けられなくなりました。でもその夜、夫から“お前、リフォーム会社に電話しただろう”と指摘されました。“勝手なことするなよ”と怒られたのです。工事がおこなわれるのは平日の昼間。夫が居合わせることはほとんどありません。家には私と子どもだけであり、状況を知らない夫の理不尽な物言いにだいぶ腹が立ちましたね」“リフォームトラブルにより夫との関係が悪化した妻の告白”をご紹介しました。家の問題は家族の問題。妻としては夫にないがしろにして欲しくない問題だったため不満が募り、夫婦関係にもヒビが入ってしまう状況となったようです。©buritora/Adobe Stock ©japolia/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月12日有紀子さん(仮名・32歳)は、結婚して4年ほど経ったころ、夫との関係が思わしくなく別居を提案されたそう。しかし、それは関係を見つめ直し、修復するための前向きなものでした。それから2か月ほどして、別居を知った職場の後輩の藤本さん(仮名)から「もし別れたら俺を一番に考えてもらえませんか?」と告白を受けたそう。戸惑いながらも、次第に藤本さんに気持ちが傾いていったという、その後の状況は…。告白してきた後輩を意識するように「藤本くんに告白されてからというもの、妙に意識をしてしまうようになりました。職場で接する機会があるとドキドキしてしまって……。ただ、藤本くんは別居についての詳しい事情を知りません。離婚を前提にしたものだと思っていたはずです。実際は関係を修復するための別居なので、つまり彼は叶わぬ恋をしているということになります。もどかしさや心苦しさといった感情が入り混じり、私の心も揺れ動いていました」夫のもとに戻ろうという思いも生まれて「ある日、夫から久しぶりに連絡が来ました。連絡事項が溜まっていたこともあり、会って食事をすることに。さすがに話題もたくさんあるため、無言になり気まずい雰囲気になることはありませんでした。会話もスムーズで、居心地も悪くない。いずれはこの人のもとに戻るんだろうな……という考えが頭をよぎりました。しかし、職場で藤本くんと顔を合わせると高揚感が蘇り、どうしても新しい恋に心が傾いてしまいました」親しい同僚に相談してみると…「夫を取るか新しい恋に進むか、自問自答を繰り返し、ひとつの結論に達しました。夫の元に戻っても、しばらくするとまた気まずい時間がやって来て、雰囲気も悪くなるはず。そこでもし離婚となれば、過ごした時間は無駄になってしまう……。ならば今別れて、藤本くんと真剣に付き合うほうがいいと思いました。こうした今までの経緯を、親しい同僚に報告することにしました。ところが、夫のこともよく知っているその同僚に詳細を伝えたところ、思いがけない話が飛び出してきたのです」後輩には彼女がいた…「同僚の口から出たのは、“藤本くんて、彼女いなかったっけ?”という言葉。まさに寝耳に水の発言。そんな話を一切聞いていなかったので、私は激しく動揺しました。私は家に帰ると、すぐに藤本くんに電話をしました。そして、彼女の存在を尋ねたところ、“いますよ”と……。私が思わず、“それなのに告白してくるなんておかしいでしょう”と訴えると、“そっちも夫がいるじゃないですか”と返してきました。思わず、肩の力がガクッと抜けましたね。思い描いていたプランは総崩れ。完全に夢から覚めました。結局、藤本くんとはそれっきりで何もありませんでした。現在は、夫が週に1~2回私の部屋にごはんを食べにやって来ます。そろそろ、もとの生活に戻りそうです」“夫と別居中に同僚から好意を告げられた妻の告白”をご紹介しました。だいぶ遠回りをしたものの、夫婦関係は修復に向かっているようです。とりあえず、決断を早まらず、離婚を選択せずに済みました。やはり、事情を周囲に相談することも大事なのでしょう。©yamasan/Adobe Stock ©siro46/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月09日結婚して長く一緒に暮らしていれば、相手が何を考えているのか分かってくるでしょう。それがいい方向に働くこともあれば、そうでない場合もあるようです。有紀子さん(仮名・32歳)も、結婚してから夫婦関係が悪化し、ある問題にぶつかってしまったそう。当時の状況を詳しく伺いました。夫からの別居の提案「夫とは6年間交際したあとに結婚しました。結婚して4年ほどが経ったころ、仲が悪いというわけではないんですが、一緒の空間にいるとどうもイライラしてしまうことが増えました。軽く口喧嘩をしては険悪な雰囲気になり、戻ったかと思えばまた同じことを繰り返すような状態です。そんなある日、夫が提案をしてきました。“別居してみないか”と言うのです。別居とはいっても、離婚を前提としたものではなく、少し距離を置いて関係を見つめ直すという内容でした」新生活のスタート「私たちには子どもはいなかったので、身動きのとりやすい状況ではありました。そこで、夫の提案を受け、別居をすることに。住んでいる家から私の職場まで離れていたこともあり、とりあえず私が職場近くに部屋を借りました。引っ越しを済ませ、新生活のスタート。部屋はかなり狭かったのですが、身軽になった感覚がありました。ただ最初のうちは、何か物足りないような、いつもあるものがないという違和感はありましたね」マンション周辺である騒動が…「別居から2か月ほどが経ち、職場から近いこともあって生活に快適さを感じるようになってきました。そのころ、マンション周辺で変質者が出没するというちょっとした騒ぎがあったんですね。エントランスにある掲示板にも、注意を促すような貼り紙がしてありました。そして、その話を職場の飲み会でもしたのですが、別居についても親しい人にしか伝えていなかったので、併せて公表しました。重たい空気にならないよう、“引っ越した家の周りに変態が出て困ってるの”なんて話を交えながら、軽い口調で伝えたんです」思いがけない告白を受け…「飲み会が終わり店の外に出たところで、後輩の藤本くん(仮名)に、“送っていきます”と言われました。変質者の話をしたので、心配してくれたようで……。お互いの家の距離も歩いて30分くらいということで、駅から一緒に歩いて帰ったんです。実は、だいぶ前に藤本くんのことを可愛いなと思っていた時期がありました。ちょっとだけ意識していたことを思い出しながら並んで歩いていると、藤本くんがやけに別居について聞いてくるんです。“夫と連絡は取ってるんですか?”“食事はどうしてるんですか?”など熱心に。そして私のマンションが見えてきて、送ってくれたお礼を述べようとしたところで、“もし別れたら俺を一番に考えてもらえませんか?”と言ってきたのです。まさかの告白で激しく動揺しましたし、しばらくそのドキドキはおさまりませんでした。あのときは思わず、結婚前のときめきを思い出してしまいましたね……」“夫と別居中に同僚から好意を告げられた妻の告白”をご紹介しました。別居と聞いてしまうと、別れる寸前であると想像してしまうのは仕方のないことかもしれません。もう少し詳しい事情を伝えておけば、避けられた事態だったのではないでしょうか。©yamasan/Adobe Stock ©maroke/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月09日恋をするのであれば、進んで既婚者を選ぶことはないでしょう。しかし、相手が結婚していることを隠している場合もあります。それは明らかに危険人物。今回は、“デート中に相手が既婚者だと気付いた重大なヒント”について、女性たちに体験談を語ってもらいました。スマホの待ち受けが子どもの画像だった「以前に親しくなった男性がいて、何度か食事に行ったのですが、その人は食事中にスマホをまったく触りませんでした。あるとき私がトイレに行って戻ってくると、男性がスマホをチェックしていたんです。何気なく背後から近付くと、待ち受けに小さな子どもの画像が設定されていました。私が、“可愛い”と声をかけると、男性はものすごく慌てた様子で、“甥っ子なんだ”と。そのときは疑いませんでしたが、あとで子どもだと気が付きました」ユウ(仮名)/28歳まさか騙されているとは思わないので、甥っ子と言われて信じてしまったのでしょう。ただ、男性のその慌てぶりは、何か隠しているとしか思えません。最寄り駅すら隠す「飲みに行った先で知り合った男性に誘われ、後日二人で出かけたときです。“どこに住んでいるの?”みたいな話になりました。男性は、“のあたり”と言うので、“最寄り駅は?”と尋ねました。すると、“駅のほうかな”と。さらに、“都内?”と聞いたら、“都内っちゃ都内かな”とすべてに対して曖昧な答え。怪しすぎると思ったら、後日既婚者だと分かり、やっぱりなと思いました」ミナモ(仮名)/27歳だいたいの住んでいる場所すら答えられないのは、よっぽど近くに来てほしくない理由があったからなのでしょう。左手薬指に日焼けのあとが…「5年ほど前の夏、ちょっと親しくなった男性と食事に行きました。その人は左利きで、左手で箸を持っていたんですね。夏ということで薄っすら日焼けしていたんですが、薬指に指輪のあとのように白い部分がありました。私がジーッと見ていると、それに気付いたのか左手を隠しました。それからほとんど左手は使わず……。あれは間違いなく指輪のあとで、既婚者だと確信したので、それ以来会いませんでした」スズミ(仮名)/31歳肌の白い部分は指輪を外したあとだったんでしょう。既婚者とは限りませんが、パートナーがいることは確か。夏でなければ気付かなかったかもしれません。予定を立てようとすると「あとで連絡する」「以前に、相手が既婚者と知らずに付き合っていたことがあります。その人に、“次にいつ会える?”と予定を聞くと、“ちょっとまだ分からない”と言い、“あとで連絡する”と。それが毎回なのです。それに土日には会えないし、会うのは平日の夜だけ。さすがに既婚者だと気付きました。まだそれほど深い関係ではなかったので、助かりました」リョウコ(仮名)/29歳男性が優先するのは家族で、空いている時間に女性と会うという状況だったのでしょう。傷が浅いうちに終わりにできて良かったと言えます。“デート中に相手が既婚者だと気付いた重大なヒント”をご紹介しました。結婚しているのを隠し、良からぬことを企てている者もいます。騙されて辛い目に遭わないよう、相手をしっかり見定められるといいですね。©oatawa/Adobe Stock ©LIGHTFIELD STUDIOS/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月06日静香さん(仮名・33歳)と夫の直弘さん(仮名)は、「1番大事なものは友人」という同じ価値観を持つ夫婦。月に1~2回ホームパーティを開いていたそうです。あるとき互いの友人同士が恋愛に発展しそうになったものの上手くいかず、今後パーティにどちらを呼ぶかという話で揉めてしまったといいます。初めて夫婦間に溝が生じたという、その後の状況とは…。ハイスペック男性の参加「夫と軽く揉めはしましたが、やはりお互いに“友人が1番大事”という根本的な部分が同じなため、すぐに関係は修復しました。その後もホームパーティを開催したのですが、あるとき、夫が最近知り合ったという男性を招きました。黒須さん(仮名)という方で、容姿が良く、帰国子女で英語が堪能、大手企業に勤務といういわゆるハイスペック男性でした。会話も上手で、すぐに場に馴染み、会を盛り上げてくれました」新たなハイスペック男性の登場「次のホームパーティの際、前回参加してくれた黒須さんが、友だちを連れてきてくれました。野崎さん(仮名)という、これまた同じタイプのハイスペック男性でした。そんな男性が二人もいると、会も華やぎます。二人ともコミュニケーション力が非常に高いため、会自体が彼らを中心に回っていました。いつもならば中心にいるはずの夫が、少し離れた場所から、ちょっとだけ寂しそうに眺めていましたね。私は途中でトイレに立ったのですが、出たところで物陰から、“けっこう可愛い子がいるよな”という、男性の話し声が聞こえてきました」良からぬ会話が聞こえ…「陰になって見えませんが、声の主はハイスペック男性二人でした。“俺、あの子いっちゃおうかな”“じゃあ俺はあっちの子にするわ”と何やら良からぬ相談をしているよう…。でも、若い男性ならそんな話もするかと、あまり気には留めませんでした。その男性二人は、それ以来パーティに顔を出すことはありませんでした。そして、2か月ほど経ったころです。ホームパーティに参加してくれていた私の女友だちから電話がかかってきました。彼女は結婚していて、軽く挨拶を交わしたあとで彼女の夫に電話を代わりました」不倫を斡旋したような状況に…「電話の向こうの夫は、低いトーンで、“野崎って人知ってますか?”と聞いてきました。一瞬戸惑いましたが、例のハイスペック男性の一人だと思い出しました。すると続けて、“うちの妻と不倫してるんですよ”と言ってきたのです。私は、トイレから出たシーンを思い出しました。あの良からぬ相談のターゲットは、既婚者である私の友人だったのです。夫は妻のLINEのやり取りを見つけて、不倫に気付いたよう。そして何より驚いたのは、その野崎という男性も、既婚者だったのです。私は夫に、“なんであんな人を呼んだの!”と激怒。夫は、“そんなの知らないよ!”と返し、大揉め。私たちが不倫を斡旋したような状況となり、大変な騒動となりました。なんとか事態は収束し、私たちも夫婦も仲直りはしましたが、もうパーティはコリゴリです。その一件以来、開催はしていません」“ホームパーティをキッカケに夫婦関係に溝を感じた妻の告白”をご紹介しました。男女が集まれば、色恋の話が出ても不思議ではありません。しかし、人数が増えるほどに問題となるケースも増えるでしょう。いくら友人が大事でも、そこまで管理するのはなかなか困難なようです。©milatas/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月05日男女の関係において、“価値観”については議題にあがるところでしょう。価値観が同じ相手とは良好な関係が築けるというのが一般的な意見です。静香さん(仮名・33歳)も、価値観の同じ夫と穏やかな生活を送っていたそうですが、あるとき関係に溝が生じたと言います。当時の状況を詳しくお聞きしました。価値観の合う男性と出会い…「夫の直弘(仮名)とは、4~5年前に共通の知り合いを介して出会いました。お互いに友だちが多く、その会も多くの友人が集まっていました。私も夫も、何より友人が1番大事というタイプ。そういった共通認識があったため、親しくなるのも早かったです。交際が始まり、スムーズに結婚となりました。結婚後、私たちは月に1~2回、友人を10人ほど招いてのホームパーティを開くようになりました。それだけのスペースのある、少し広めの部屋を選んで住んでいました」ホームパーティでの出会いがキッカケに「ホームパーティをするようになって半年ほど経ったころ、夫に、“彩菜ちゃんて彼氏いるの?”と聞かれました。彩菜というのは、私が以前勤めていた会社の後輩。パーティにも参加してくれたことがありました。“いないけど何で?”と尋ねると、“寛人が気になっているみたいなんだ”と言うのです。寛人というのは、夫の職場の同僚。なんとなく恋の始まりそうな予感です。自分たちの友人同士が恋に落ちるなんて素敵なこと。私たちも嬉しく感じました。次のホームパーティで二人を招いた際、連絡先を交換している姿を微笑ましく眺めていました」友人同士の恋の結末「二人の恋の行く末を案じながらしばらく経ったころ、夫から“寛人がフラれたらしい”と報告を受けました。何度か二人で食事に行ったそうですが、連絡しても返事が来なくなってしまったようなのです。私は心配になり、彩菜に連絡をしてみました。すると、“ごめんなさい”と謝られました。仕事が忙しく、それに今は彼氏も欲しい心境ではないとのこと。要するに、タイミングが合わなかったとのことでした。こればかりは仕方がないですが、私たちもどこかガッカリはしました。ただそこでひとつ問題が。二人ともパーティの常連だけに、再び顔を合わせてしまうのはどうか……となったのです」夫婦関係に溝ができてしまい…「夫の意見としては、“寛人はフラれた側だから楽しませてあげたい”と、パーティに参加させたいとのこと。しかし私としては、彩菜に非はなく、今まで通りパーティ呼んで楽しい時間を過ごしたいという願望がありました。悩んだ挙句、夫がある提案をしました。“二人が友だちになればいいんだ”と言うのです。夫は“男女の友情はある派”であり、友だちになって友好関係を築けばいいと言うのですが、人の心はそんなに簡単じゃありません。友だちになるにしても、期間は必要なはずです。強引に推し進めようとする夫を見て、私は違和感をおぼえました。初めて友だちに関することで意見に食い違いが生じ、なんとなく、夫婦関係に溝を感じた出来事でした」“ホームパーティをキッカケに夫婦関係に溝を感じた妻の告白”をご紹介しました。価値観が同じであったとしても、そのなかで多少のズレは存在します。逆に、同じ価値観だから自分たちは大丈夫だと高を括っていると、大きなトラブルに見舞われてしまうこともあるかもしれません。©Makizo/Adobe Stock ©metamorworks/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年06月05日結婚後に夫婦が不仲になり、離婚に至る場合もあります。しかしその際、何かの理由ですんなりと事が運ばないケースもあるよう。今回はそんな、“離婚したくてもできない理由“について、経験のある女性たちに語ってもらいました。子どもが受験を控えている「1年ほど前から夫の行動に不審な点が見られるようになり、愛人がいることが判明しました。私としては離婚したいと思ったんですが、子どもの小学校受験が控えていまして…。周りの人に聞くと、離婚は評価に響くという意見もあります。受験の際は両親同伴の面接もあります。私たちの問題で失敗させたくないので、せめて受験が終わるまでは我慢するしかないと思っているところです」スズカ(仮名)/34歳子どもを優先して考えてしまうのでしょう。子どもの受験が終わるまでは…と自分自身に言い聞かせて離婚を踏みとどまっている状態のようです。駆け落ち同然に家を出た「夫とは地元が同じで、中学生のころから交際していました。夫は問題児であまり評判が良くなかったため、親は交際を反対。結婚したいと言ったときは、“親子の縁を切る”とまで言われました。そのため、駆け落ち同然に家を出ました。夫は“まじめに働く”と言っていたものの、あまり良くない人たちとの付き合いが見られます。今になって、私も結婚を後悔。でも、今さら離婚して、実家に戻るということもできなさそうです…」マリカ(仮名)/27歳どのツラさげて戻るのか…といった気持ちなのでしょう。しかし、自分の身が危険に晒される前に、決断して欲しいものです。親が夫にお金を借りている「実家は自営業をしているのですが、コロナ禍の際に大打撃を受け、深刻な経営難に陥りました。そのとき、夫に相談して欲しいと、親から頼まれました。そして、親が夫からお金を借りてしまったのです。正確な額は分かりませんが、かなりのものだと思います。最近になって、夫の不倫が発覚しました。私は離婚したいと思っているんですが、もしそうなったとき、親の借りたお金はどうなるのか…。それを考えると、夫に切り出せません」チハル(仮名)/30歳お金が絡み、さらに借りているのが親となると、事情は複雑。返済についての何か規約を設けているのか、調べる必要があるでしょう。義母の説得を受けて「少し前に、夫の不倫が発覚しました。それは、夫の両親の耳にも入っています。私は義母と親しくしており、離婚したいという旨を伝えたところ、思いとどまるように言われてしまったんです。夫は父親の会社で働き、いずれは引き継ぐことになっています。私の息子も、やがてはそうなる可能性があります。将来を考えると、離婚すべきではないと…。“今は辛いかもしれないけれど、いずれこれで良かったと思うときがくる”と言われてしまい、身動きの取れない状況です」アヤ(仮名)/32歳夫の過ちは一時のものだと言われてしまったのでしょう。ただ、本当にそうなのかは分かりません。自分を犠牲にしてまで受け入れるべき状況なのか、判断は難しいところです。“妻が悩む離婚したくてもできない理由”をご紹介しました。離婚したいと思っても、スムーズに話が進まない場合もあります。離婚に踏み切るのには相当な覚悟と決断、そしてエネルギーが必要となるのでしょう。©takasu/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年05月27日綾里さん(仮名・34歳)の夫はSNSにハマり、職場の愚痴などを呟くようになって“いいね”が増え始めたそうです。上司からは控えるように注意を受けたものの、次第に内容がエスカレート。綾里さんがやめるように促しても聞かず、職場から孤立するようになり、ついには退職してしまいます。亀裂が入ってしまった夫婦関係は、その後一体どうなってしまったのでしょうか。転職先でも同じことを繰り返す夫「退職後、夫は友人の誘いを受けて同業種に転職をしました。友人に感謝しつつ、真面目に勤務していましたが、次第に愚痴をこぼすように。多少の不満があるのは、どの会社も同じです。するとまた、夫はSNSで会社に対する批判的な意見を投稿するようになりました。同業者と思われる人たちからの賛同のコメントを得て、内容はエスカレートしていきました。完全にSNSに踊らされている状況です。結局、夫は前の職場とまったく同じことを繰り返し、会社に居場所がなくなり、また半年もせずに辞めてしまったのです」転職先が見つからない状況「夫は再び転職先を探し始めました。しかし、今度は声をかけてくれる友人もなく、なかなか決まりませんでした。夫のSNSでの言動も影響していたのかもしれません。批判的なことばかり呟いていれば、警戒されて当然です。会社に電話をかけても、“募集していない”と言われ、面接すら受けさせてもらえない状況に。夫は、“なんて閉鎖的な業界だ”とこぼし、自分には非があるとは思っていない様子。そんなとき、私の父親が病気になり、入院することになりました」弱った父親をSNSに晒されて…「幸い父はそれほど大事には至らず、簡単な手術を受けて回復に向かいました。私は、夫と子どもを連れてお見舞いに行ったのですが、そこで夫がやけに写真を撮っていたんです。すると翌日、お見舞いに行った様子をSNSにアップしていました。同情を誘うような投稿に対して、いいねがたくさん付き、コメントも多く添えられていました。弱った父親の写真を無断で載せられて、もちろん良い気はしません。“消して”と削除を依頼しましたが、聞き入れてもらえず、さすがに頭にきました。父親のこともあったので、子どもを連れてしばらく実家に戻ることにしたのです」自堕落な生活を続ける夫「実家に戻りはしましたが、ちょこちょこ自宅には戻っていました。夫は、毎日ただダラダラと過ごすだけ。掃除もせず、家のなかは荒れていき、仕事探しも諦めたよう。私は、“いい加減にして”と何度か叱ったのですが、生活態度を改める様子はありませんでした。そこで、脅しのつもりで離婚届をテーブルの上に置いていったのです。実家に戻って夫のSNSを開いてビックリ。なんと、“妻に突きつけられました”と、離婚届の写真がアップされていました。その投稿に対して、“支えてもらえないんだ”と、夫に同情を寄せるようなコメントもちらほら。私は、なかなか仕事が決まらない夫を支えられない“悪妻”というポジションになっていました。SNSに不満を投稿して、わずかな“いいね”に満足する日々。懲りない夫を見て、関係の修復はもう不可能だと判断しました。今も実家にいて、別居状態が続いています」“夫のSNSトラブルで夫婦間に亀裂の入った妻の告白”をご紹介しました。SNSにコメントする人たちも、親身になっているとは限りません。面白半分で関わっている可能性もあり、すべてを鵜呑みにするのは危険でしょう。ほどよい距離感で付き合っていくべきですね。©polkadot/Adobe Stock ©茂希 長沼/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年05月24日結婚生活も長くなれば、多少の揉めごともあるでしょう。なかには、良好な関係が維持できなくなるほどの大きなトラブルに見舞われる場合もあります。綾里さん(仮名・34歳)も、夫のあるトラブルが原因で夫婦関係に亀裂が生じてしまったと言います。当時の状況を詳しく伺いました。SNSに興味を持ち始めた夫「あるとき、夫から“SNSのアカウントを作りたいんだけど”と尋ねられました。夫はそれまでSNSに興味はなく、むしろ嫌悪感を示すようなタイプだったんです。夫は車やバイクが好きで、自分でカスタムするような趣味を持っていました。結婚して子どもが生まれ、趣味からは離れていましたが、友人のなかにそういった写真をSNSに投稿している人がいて、見てみたかったようです。アカウント作りを手伝い、夫はしばらくいろんな人のSNSを覗いていました。そのうち、自分も何か投稿してみたくなったようで、過去に撮った家族旅行の写真をアップ。すると、いくつか“いいね”が付きました」SNSに職場の不満を吐き出すと…「“いいね”が付くと気分が良いようで、夫はそこからちょこちょこ写真などを投稿するように。反応を見ては、“こういうのは食いつかないんだな”と自分なりに分析をしていました。ある日、夫が職場で抱えたちょっとした不満を、ポロッとSNSに吐き出しました。それが、予想外に反応が多く、“いいね”がたくさん付いたんです。気分を良くした夫は、職場での愚痴を呟き続けました。するとさらに、“いいね”の数が増え、同業者と思われる人たちとも繋がるようになりました」上司から注意を受けた夫「夫が職場への不満を書き込むと、同業者と思われる人たちから賛同の声があがりました。夫はますます気を良くして、普段から頻繁にSNSをチェックするように。すると、職場の誰かが気付いたんでしょう。夫のSNSの件が上司の耳に入り、“控えるように”と軽く注意を受けたのです。しかし、従う気配は夫にはありませんでした。むしろ、“こういう職場の体制を変えたいんだ”と、新たな目標を見つけ、使命感に駆られているような状態に。投稿する内容はエスカレートし、コメント欄には賛同の声が増え、夫は勢いづいたようです。ところが、状況はいつまでも夫に味方をしませんでした…」夫は職場内で孤立し始め…「夫の書き込みに対して、徐々に批判のコメントが増え始めたのです。“会社に守ってもらっている立場で何言ってるんだ”等の批判を受けるように。夫はそれに対して、“こんなことを言うのは同じ会社の人間に違いない”と同僚を疑い始めました。“卑怯者め”と対抗する気マンマン。それまで私はあまり口出ししないようにしていましたが、そこでようやく夫が危険な状態にあると思いました。“子どもにも悪影響だから”と理由をつけて、やめるように促したものの、聞く耳を持ってくれませんでした。以前までは、夫は職場の人たちと飲みに行く機会も多かったんですが、それがピタッとなくなりました。夫は職場内で孤立し始めたようで、ついに“会社を辞める”と言い出しました。考え直すように説得しましたが、その2か月後には本当に退職してしまったのです」“夫のSNSトラブルで夫婦間に亀裂の入った妻の告白”をご紹介しました。SNSも使い方次第。周囲の声に翻弄されやすいタイプの人は、深入りしないほうが良いのかもしれません。©ponta1414/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年05月24日結婚後、相手の行動に不信感をおぼえて不倫を疑うようなこともあるかもしれません。なかには感情が抑えきれず、驚きの行動に出るタイプの人もいるようです。今回は“妻の不倫を疑う夫の驚きの行動”について、経験のある女性たちに話を伺いました。正体不明のアプリを入れられる「夫が嫉妬しやすく、私が友人と出かけたりすると、“誰と?”としつこく聞いてくるようなタイプです。あるとき夫と二人で出かけて帰宅したところで、“撮った写真を見せて”と言われました。それで、スマホのアルバムを開いて渡したところ、結構長い時間眺めていたんです。後日、私がスマホのアプリ一覧を見ていたら、正体不明のアプリが入っていました。調べたら、それは浮気調査アプリといわれる種類のもの。夫が写真を見ている間に入れたんでしょう。私は不倫していませんが、ここまで疑われると嫌な気持ちになってしまいます」リエ(仮名)/29歳夫は写真を見るふりをして、スマホを勝手に操作し、アプリをインストールしたわけです。抜け目のないやり口といえるでしょう。会社を休んで尾行「私は仕事が休みで、夫は出勤という日がありました。そのころ、私は不倫をしていて、その相手と会う約束をしていたんです。昼ごろに家を出て駅に向かい、ホームで電車を待っていると、人影が目に入りました。それがどう見ても夫。まさか……と思いました。密かに会社に電話をして夫の所在を尋ねると、“有休を取っている”と。そこで、気付かれていたんだ……と思いました。浮気相手との約束を急いでキャンセルし、適当に買いものをして帰りましたが、危なかったです」カズミ(仮名)/33歳夫は会社を休んで尾行をしていたということでしょう。上手くいくとは限らないだけに、相当な覚悟と確信があったと言えます。留守を装いクローゼットに隠れて「ある休日、私が友人と出かけて家に帰ってくると、夫がいませんでした。そのころ、私はある男性と不倫をしていて、リビングのソファに座りながら、彼とLINEでやり取りしていたんです。30分ほどして、寝室のほうから物音が聞こえました。恐る恐る寝室を覗くと、夫がクローゼットから出てきたんです。“驚かそうと思って”と言うんですが、明らかに嘘。私の不倫を疑っての行動に違いないと思いました」カリナ(仮名)/30歳夫はクローゼットに隠れて、妻の不倫の証拠でも掴もうと思ったのでしょうか。切羽詰まっての行動のようにも感じられます。カラダに触れると「汚らわしい!」「私は男友だちを含めて、友人たちとよく出かけるのですが、それを夫はあまりよく思っていません。“浮気でもしているんだろう”と本気半分・冗談半分で言ってきます。あるとき、いつものように友だちと出かけ、帰りが遅くなってしまいました。夫が怒っていたので、私が“ごめん”と謝りつつカラダに触れると、“やめろ!”と叫んで…。“汚らわしい”とまで言われて傷つきました」ミオナ(仮名)/30歳夫は疑り深い性格のようです。お互いに歩み寄ってコミュニケーションを取らないと、そのうち夫婦関係が壊れてしまうでしょう。嫉妬に駆られて、驚きの行動に出てしまうタイプの人もいるようです。実際に不倫しているならともかく、潔白であるのなら堂々と振る舞うべきでしょう。夫婦関係の修復が間に合わなくなる前に、しっかりと話し合うことが大切ですね。©yamasan/Adobe Stock ©maroke/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年05月23日職場の人たちとは、休みの日以外は毎日のように顔を合わせると思います。すると、なかには好意を抱き合い、深い間柄になることも。それが不倫となるケースもあるようです。今回はそんな、“不倫が横行している職場環境”について、体験したことのある男女にエピソードを語ってもらいました。会議室からなかなか出てこない二人「職場ではよくミーティングがあり、会議室を使用しています。終わったあとはみんな速やかに出て行きますが、上司とある女性社員だけがいつも残るんです。“絶対にあの二人は不倫をしている”と職場内では言われています。なので、ミーティング後は誰も会議室には近づかないんですね。でもあるとき、中途採用で入ってきた男性社員が、何も知らずに会議室に戻ろうとしました。それに気付いたみんなが、“ダメダメ!”と慌てて阻止。なぜかみんな気を遣っています」ハル(仮名)/29歳不倫に対してなぜ気を遣わなければいけないのか…。迷惑な話であり、仕事にも支障が出そうです。社長の妻が飲み会を監視「以前、転職をして小さな会社で働いていました。社長が優しい人で、入ったばかりの私にも親身に接してくれていました。アットホームな職場で、社長がよく飲み会を開いたんですが、あるときから社長の妻も参加するように。仲がいいんだな…と思ったのですが、違いました。ほかの社員曰く、“監視している”のだと。妻も以前はその職場で働いていて、社長と不倫関係になり、社長が離婚して一緒になったそう。その後、社長はまた別の社員と不倫をした経緯があるらしく、それから妻が飲み会を監視するようになったそうです」ミユ(仮名)/29歳妻も、自分が不倫から始まっているだけに、夫を信用できないのでしょう。夫婦間に信頼関係がないというのも、悲惨な話です。社内グループLINEに誤送信「職場のグループLINEで、ある日女性社員が、“明日のランチはでいい?”と、お店を指定するようなメッセージを投稿しました。実はその女性社員には、上司との不倫の噂がありました。ただ、そのLINEには相手の名前もありません。本人もすぐに、“送り先を間違えました”と訂正のメッセージを送信。しかし、直後に上司から、“OK!”というスタンプが入ったのです。さらに、“間違えた!”と追加で送信されました。そこで、不倫関係が決定的となりましたね」ユウ(仮名)/28歳上司もLINEをよく見ていなかったのでしょう。スタンプだけなら不倫確定とはならなかったかもしれませんが、訂正したことにより、決定的となってしまいましたね。社内不倫の噂で盛り上がっていた先輩も…「私の職場の同じ課に、10人ほどの社員がいます。その課長と、ある女性社員が不倫関係にありました。かなりあからさまで、勤務中に二人のアイコンタクトを目撃する人も多かったんですね。それを見て、先輩の女性社員と、“よくやるよね”と密かに言い合っていました。ある日、仕事終わりに職場近くのお店で飲んだ帰りに、外に出たところで先輩を見かけたので声をかけようとしました。しかし、隣には男性が。手をつないでいる相手は、同じ課の既婚者男性でした。先輩もだったのか……と驚き呆れました」ユズキ(仮名)/28歳同じ職場に、不倫カップルが2組もいたわけですね。職場環境の緩さが、いずれ悲劇を生みそうです。“不倫が横行している歪んだ職場環境”をご紹介しました。同じ職場に不倫している者がいれば、周囲に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。仕事に支障をきたす場合もあるかもしれません。なるべく関わらないよう、そういった存在は遠ざけておきたいものですね。©buritora/Adobe Stock ©miya227/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年05月13日愛している人と結婚するにあたり、確認しておかなければいけない条件などもあるでしょう。そのなかには、受け入れにくいものもあるかもしれません。そこで今回は、“あり得ないと思った結婚の条件”について、経験のある女性たちからお話を聞きました。母親と弟と同居「今付き合っている彼が実家暮らしで、母親と弟と暮らしています。結婚の話が出た際、“同居して欲しい”と言われました。なんでも、弟が頼りにならないタイプらしく、すぐに仕事を辞めたり、引きこもったりするらしくて。母親が心配だと言うんですが、いきなり同居は…。母親だけならまだしも、義弟も一緒はきついです。ということで今はまだ答えが出せず、保留にしている状態です」リホ(仮名)/29歳同居を始めたら、苦労することは目に見えています。それが分かっていながら、一歩踏み出せるかどうか……といったところでしょう。高級住宅地にマンション購入「彼と付き合い始めて2年、プロポーズを受けました。結婚するにあたりマンションを買おうという話に。彼はどうしても、ある高級住宅地に住みたいと言うのです。彼は一流企業に勤めているので、そういうのもありか…とも思いました。ただ、“ペアローンを組もう”と言われて…。彼と私とでは、収入にかなり差があります。同じだけの額を払っていくのはとても厳しい。だから、“マンションはまだいいんじゃない?”と思いとどまるよう説得しています」ヒカリ(仮名)/28歳夫婦間での収入の格差もあるでしょう。夫婦平等が理想とはいえ、そういった部分は補い合っていきたいところです。母親のもとで料理修行「彼はひとり暮らしなんですが、実家が近いので、夕食などはほとんど実家。ほかの日も、実家のご飯を冷蔵庫に保存しておいて、それを食べています。彼は、母親の料理が一番おいしいと言うのです。私も食べたことはありますが、おいしいのは確か。するとあるとき彼が、“お嫁さんには母親に料理を習ってほしい”と言いました。“しばらく修業をしてもらいたい。期間は2~3ヶ月ぐらい”と言うので、さすがに厳しいなと思いました」エミリ(仮名)/28歳母親の味しか受け付けない男性もいるようです。みっちり修行を受けるとなると、妻としてはプレッシャーを感じますよね。セカンドパートナーを認めてほしい「数年前に付き合っていた彼は、イケメンでモテるタイプでした。その彼から、“結婚しない?”と言われたことがあり、とても嬉しかったんです。ただ、“セカンドパートナーを認めてほしい”と言われて驚きました。“そっちのほうが夫婦仲も上手くいくと思う”と言うのです。私だったら受け入れてくれるんじゃないかと思ったそう。あり得ないですよね。さすがにこの人と先はないと思い、辛いけど別れました」アサミ(仮名)/32歳結婚前からこんな条件を受け入れられる人はなかなかいないでしょう。もし結婚すれば苦労するのは目に見えているので、別れて正解といえます。“女性があり得ないと思った結婚の条件”をご紹介しました。結婚するのは覚悟のいること。しかし、無茶な条件を飲む必要はありません。“結婚したい”があまりに熱くなり焦ってしまわないよう、冷静に考えて対応してほしいものです。©kapinon/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年04月16日千紘さん(仮名・29歳)は年齢がひと回り上の俊樹さん(仮名)と結婚。俊樹さんには妻の不倫をきっかけに離婚に至り、4歳の息子・大智くん(仮名)がいました。一緒に暮らすようになっても、大智くんはなかなか千紘さんに懐かず、日々のコミュニケーションも上手くいかなかったと語ります。その後、関係はどうなっていったのでしょうか。覚悟を決めて、子どもに厳しい態度を取るように「結婚してしばらく経ってからも、大智くんは私に心を開いてくれず、コミュニケーションが取りにくい状態でした。そのことを俊樹さんに相談しても、“時間をかけるしかない”と言うだけで、あまり真剣に取り合ってもらえません。そこで、私も覚悟を決めました。今までは大智くんに気を遣い、やりたいようにさせていましたが、厳しい態度を取ることに決めたんです。残しがちだった食事は全部食べさせるようにして、一日中やっていたゲームもやめさせることに。ゲームはいくら言っても聞かなかったので、ついに取りあげて禁止令を発動させました」保育園の先生から注意を受けて「そんなある日、保育園に迎えに行くと先生に“お話があります”と呼び止められ、別室に移されました。そこで大智くんが、園内の友だちに対して暴力をふるうことがあると伝えられたんです。まだ怪我人は出ていないものの、注意を払う必要があると…。そして、ある友だちの家に遊びに行った際に、一緒にスマホゲームをしていたそうなんですが、友だちの家族のスマホで勝手に課金をしてしまったという報告も受けました」夫との関係悪化「その夜、保育園で先生に言われたことを俊樹さんに伝えました。対応について話し合いたかったのですが、“ゲームを取りあげるからいけないんだ”と言ってきたのです。“ストレスが溜まってやってしまったことだろう”と、まるで私が悪いような言い方をされました。私も、自分なりに真剣に考え、母親になろうと精一杯取り組んできたのに…。さすがに私も頭にきて、“もっと根本的な問題があるでしょう”と言い返し、そこから大喧嘩。収拾のつかない状態になり、私はとりあえず持てるだけの荷物を持って、家を飛び出しました」子どもへの罪悪感でいっぱい「家を飛び出しはしたものの、行く当てがありません。結婚の際に両親から猛反対を受けていたので、実家には今更戻ることはできず、なんとか友人を頼ってしばらく泊めてもらえることになりました。そこからしばらく俊樹さんとは連絡を取り合っていましたが、関係の修復は困難な状況。私のなかで張りつめていた糸が完全に切れてしまい、あの息苦しい生活に戻る気力が湧かず、結局、離婚を選択しました。その後、少し大智くんとも接する機会はありましたが、申し訳なくて何も言えませんでした。大人の都合で振り回してしまい、また傷つけてしまったのではないかと、後ろめたい気持ちでいっぱいでしたね。今は一人暮らしをしています。いつかはまた結婚して子どもが欲しいと思っていますが、今はまだ育てられる自信がありません」“連れ子のいる男性と結婚した女性の告白”をご紹介しました。家族になるというのは、覚悟のいること。中途半端な気持ちでは、いろいろな人を傷つけしまう結果となるのでしょう。©Pixpan/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年04月10日愛する人と結婚して、順風満帆な生活を思い描く人も多いでしょう。しかし、そう上手くはいかないのが人生です。千紘さん(仮名・29歳)も、バツイチ男性と結婚をして幸せな生活を夢見たものの、思い通りにはならなかったそう。いったい何があったのか、当時の状況を詳しく伺いました。飲み会でバツイチ男性との出会い「私が26歳のとき、友だちが友だちを誘うような大きな飲み会があり、俊樹さん(仮名)という男性と知り合いました。年齢は私よりもひと回り上。背が高く、温和で優しそうな印象を受けました。バツイチで子どももいるとのこと。男の子で、実家に預けて出かけてきているということでした。時間が経つにつれ、話の内容も少し深くなっていきました。そこで、なぜ彼が離婚をしたのかという話題になったんです。俊樹さんの妻は、職場の上司と不倫をしていたそう。それが発覚してかなり揉め、結果、家族を捨てて駆け落ち同然に家を出て行ったと聞きました」彼の息子を含め、3人で会うことに「初対面で聞くにはなかなかハードな内容でしたが、そういうことを隠さずに話してくれるところに好感を持ちました。そして、後日2人で食事に出かけ、間もなく交際がスタート。何度か2人で会ったあと、“息子に会って欲しい”と言われ、私も子どもは嫌いではないのでOKをしました。ただ、彼いわく“気難しいところがある”と。息子は4歳で、大智くん(仮名)といいます。あらかじめそういった状況を伝えられていましたが、実際に大智くんに会ってみると、まだ4歳なのに無邪気さがなく、ほとんど喋らず無口で、どこか冷めたような目をしていて…。仕方のないことですが、あまり楽しそうにはしていませんでした」両親との衝突「その後も3人で何度か会い、やがて俊樹さんからプロポーズを受け、私はそれを受け入れました。そして、結婚について親に報告。結婚というワードが出たときは両親も喜んでいる様子でしたが、相手の状況について伝えると、表情が曇っていきました。やはり、バツイチ子持ちというのには抵抗があるようです。母親からは心配されましたし、父親からは、“幸せになれるはずがない”“結婚を甘く考えるな”と猛反対されました。でも、私も意地になっていたので、両親の反対を押し切りました。“そんなことを言われる筋合いはない”と反発し、強引に結婚を進めてしまったんです」思い通りに行かない結婚生活「籍を入れて、私と俊樹さんと大智くん、3人での生活が始まりました。大智くんに関しては、保育園に送っていくのは俊樹さん、迎えに行くのは私、というだいたいの流れができてきました。ただ、一緒に暮らしていても、なかなか大智くんは私に懐いてくれず、まるで心を開いてくれません。とにかくワガママで、私が作った料理をほとんど食べないんです。代わりにお菓子を食べてばかり。それに、家にいるときはゲームばかりをしていました。そして、私が少し叱ろうものなら、泣きわめいて手が付けられない状態に。そんな状況がしばらく続き、私は次第に疲弊していきました」“連れ子のある男性と結婚した女性の告白”をご紹介しました。結婚するとなると、周囲との関わりも増えます。そのぶん、トラブルを抱える可能性も増えるでしょう。相手に子どもがいた場合、それを受け入れるというのは、かなりの覚悟のいることのようです。©polkadot/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年04月10日交際後に結婚の約束をしたあとは、もうゴールに突き進むだけ…と、何も心配はないように思うかもしれません。しかし、思いがけない障壁に阻まれることもあるようです。今回はそんな、“結婚直前で破談になった失敗談”について、経験のある男女にエピソードを語ってもらいました。正直に浮気を告白したら…「彼女と付き合って3年ほどしてプロポーズし、結婚が決まって両親への挨拶なども済ませたころでした。二人で食事をしていて、彼女から“今まで浮気したことある?”と聞かれたんです。彼女が“正直に言って”“そういうのは今のうちに清算しておきたいの”と言うので、1年ほど前に1度だけ同じ職場の女性と関係を持ってしまったことを正直に伝えました。すると、彼女の顔色がみるみる変化。“信じられない”と言い出し、そこから一気に関係が悪化して破談となりました」マコト(仮名)/29歳彼にとっては過去のことでも、彼女にとっては今知らされたことであり、過去のものとは思えなかったのでしょう。結婚後にバレるよりは傷が浅くて良かったと思うしかないですね。次々とアレルギーが発覚「私はもともとアレルギー体質で、食べられるものも限られていました。彼はそれを理解してくれていて、配慮もしてくれていたんです。その後、結婚前に同棲をすることになり、私は念願だった猫を飼い始めました。すると彼が、“喉が痛い”と言い出して。調べたら、彼のほうが猫アレルギーを持っていたことが発覚……。彼はいったん実家に避難しました。それからは諸々のやり取りでお互いに気を遣い合うことに疲れてしまい、彼はそのまま戻って来ることはありませんでした」エミリ(仮名)/28歳体質の問題であれば仕方ありません。一緒に生活して窮屈に感じるよりも、将来を見据えて別れる選択をするのは、悪いことではないはずです。顔合わせに大遅刻「彼女と付き合いも長くなり、結婚も見据えて両親に挨拶をすることになりました。地方から彼女の両親が出向いてくれて、食事をすることに。彼女から“父は厳しい”と聞かされていたので注意していたんですが……なんと当日寝坊をしてしまい、1時間以上の大遅刻。彼女の父親は一切口を開かず、重苦しい会となりました。その後、こちらが旅行もかねて彼女の実家に出向きましたが、父親は会ってもくれず……。これはもうダメかもしれないと心が折れ、破局しました」エイタ(仮名)/31歳遅刻は大きなミスです。しかし、1度の遅刻で終わってしまうような関係ならば、その後も何かしらの問題が起きた際、乗り越えることはできなかったかもしれませんね。SNSでのフライング発表に激怒「ある日、彼からプロポーズを受けたんですが、“正式な発表はもう少し待って”と言われました。でも、舞い上がっていた私は、SNSに結婚を匂わせるような投稿をしてしまいました。すると、友人たちから“おめでとう”のコメントが多数届き、それに気づいた彼がちょっと怒ってしまって…。そのあと友人たちから、お祝いの飲み会に誘われました。それが頻繁に続いたため、彼が激怒。“結婚はいったん白紙にしてほしい”と言われてしまい、1年経った今も進展はありません」マミ(仮名)/29歳フライングで発表されたのが、彼は気に入らなかったのでしょう。彼女も匂わす程度のつもりだったはずですが、それではおさまらないのがSNSの怖いところです。“男女が結婚直前で破談になった失敗談”をご紹介しました。幸せなときこそ、落とし穴にハマりやすいもの。結婚が決まり喜びつつも、気は引き締めておかなければいけないのでしょう。©ponta1414/Adobe Stock ©metamorworks/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年04月06日ある日、知らない女性から「友だちになりたい」というDMが届いたという麻未さん(仮名・28歳)。彼女(エミさん・仮名)と仲良くなり、一緒に出かけたときの写真を彼氏の宏也さん(仮名)に見せたところ、彼が1年前まで付き合っていた元カノであることが判明します。警戒して彼女からのLINEを無視していると、SNSに誰かから嫌がらせのコメントが届くように。エミさんからのLINEを返信したところ、そのコメントはおさまったそうですが…。その後の顛末を詳しく伺いました。親身になってくれない彼氏「私のSNSに届いた嫌がらせのようなコメントは、エミさんが別アカウントから送ったものではないかと疑いました。そのことを、宏也に相談したんです。すると、“あいつならやりかねない”と。でも、“無視するしかない”と言い、あまり親身になってはもらえませんでした。そこで私は、エミさんがどういうつもりで私に近づいてきたのか、ハッキリさせようと思いました。打開策として、宏也の話題を切り出してみることにしたのです」「私のぶんまで幸せになって」と言われて…「私はエミさんに、“宏也と付き合っていたんでしょう?”とLINEで送ってみたんです。そうしたら、“あれ?言ってなかったっけ?”と白々しい返事が届きました。そのあと、“未練はまったくない”“本当にあなたと友だちになりたかっただけ”と、取り繕うようなメッセージが次々と送られてきました。さらに、“私のぶんまであなたたちには幸せになってもらいたい”とまで言うのです。未練があるとしか思えないような言葉に、自分の感情が制御できていないんじゃないかと思ってしまいました」元カノから贈られてきた誕生日プレゼント「しばらくして、私の誕生日を迎えると、当日エミさんから贈りものが届いたんです。開けてみると、かわいらしいタンブラーが2つ入っていました。よく見ると、私だけでなく宏也の名前も並んでいて、まるで結婚式の引き出物のよう…。お礼の連絡を入れようとも思いましたが、なんて送ればいいのか言葉が見つからず、しばらく放置してしまいました。その数日後、仕事を終えて駅に向かって歩いているところで、声をかけられたんです。“あれ?麻未さん?”と呼びかけてきたのは、エミさんでした」「SNSなんてやるから」と責められて…「エミさんは、“取引先との打ち合わせの帰りなの”と偶然を装っていましたが、待ち伏せをしていたとしか思えませんでした。“プレゼント届いた?”と聞かれたので、そこでお礼を述べました。仕事先については詳しく伝えていたわけではないので、どうやって場所を突き止めたのか、考えるとまた怖くなりましたね。そのことを宏也に伝えたところ、心配してくれるどころか不機嫌になったのです。“SNSなんてやるからそういうことになるんだ”と責められました。“だから俺はやってないんだ”と、まるで私が悪いかのように言われて…。そこから、私と宏也の関係は悪化。時間が経つほどに険悪な状態になっていき、別れることになりました。そのことを、一応エミさんに報告しました。“なんだ別れちゃったんだ”と残念そうにする返信が届きました。“辛いことがあったら相談してね”とも言われたのですが、一切連絡がなくなりました。今は状況がどうなっているかは分かりませんが、まだエミさんは宏也に付きまとっている可能性もあると思います」“彼氏の元カノに嫌がらせを受けた女性の告白”をご紹介しました。元カノ側に悪気があったとは言い切れませんが、怖い思いをさせられたことは事実であり、警戒すべき相手です。ただ、それを相談して親身になってくれない彼氏とは、別れて良かったかもしれません。©One/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年04月03日交際が始まったあと、相手の元恋人のことが気になることもあるかもしれません。まだ繋がりがあるのでは…と疑って、ときには不安になることもあるでしょう。麻未さん(仮名・28歳)もあることがキッカケで、彼氏の元カノと関わりを持つことになったそう。今回は、恐怖を味わったという当時の状況を聞きました。SNSに届いた、とあるDM「私には、たまに飲みに行く馴染みの居酒屋さんがありました。そこには、のちに付き合うことになる宏也(仮名)も通っていて、たまに顔を合わせていたんです。あるとき、ちゃんと会話する機会があり、お互いに恋人が半年ほどいないことが判明。“そろそろ欲しいね”なんて話をして距離が縮まり、交際に至りました。宏也と付き合い始めて半年ほど経ったころ。当時、私はSNSを熱心に更新していました。趣味が料理なので、作ったものを写真に撮ってアップしていると、“レシピを教えていただけませんか?”と、ある人物からDMが届いたんです。」DMの送り主と直接会うことに私の料理に興味を持ってもらえて嬉しかったので、レシピを送りました。相手は、エミさん(仮名)という方。挨拶が丁寧で、いい印象を受けました。“友だちになりたいです”と送られてきて、年齢も近いような感じもしたので、“ぜひ!”と返事をしました。それから何度かやり取りをするうちに、猫の話題に。お互いに猫好きということもあり、“一緒に猫カフェに行きませんか?”と誘いを受けました。そこで、初めてエミさんと会うことになったんです」「俺の元カノだよ」と言われて「エミさんは、私のひとつ年上でした。長い黒髪で、落ち着いている印象。お互いに実家で猫を飼っているということで、話も合いました。猫カフェのあとに食事をした際、男性関係の話にもなり、エミさんは“1年ぐらい彼氏がいない”と話していました。その翌日、宏也と会ったので、前日の猫カフェの話をして写真を見せたんです。一緒に写っているエミさんの姿を見た途端、宏也が表情を曇らせました。みるみる表情が険しくなり、“これ誰?”と聞いてきたので“SNSでつながったエミさんていう人”と答えると、“俺の元カノだよ”と言うので驚きました」SNSのコメント欄を荒らされ…「宏也によると、エミさんはかなり束縛がキツいタイプだったそう。別れる際も、勝手に家や会社を訪ねてきたりと、かなり大変だったと。“警察を呼ぶぞ”と言ったところ、ようやく離れていってくれたとのことでした。そんな話を聞けば、エミさんが私に近づいたのは、なにか思惑があるとしか思えません。宏也からも、“無視したほうがいい”と言われ、LINEが来ても返信しなかったんです。すると、SNSのほうに変なコメントがつくようになりました。アップした料理写真について、“色合いが悪い”“健康を考えていない”と悪口を書き込まれて…。誰かは分かりませんが、もしかしたらエミさんが別アカウントを使って書き込んでいるのではないかと思いました。怖くなってエミさんのLINEに返信をしたところ、その嫌がらせのようなコメントが来なくなったんです。そのとき、ヤバい人とつながってしまったかもしれないと後悔しましたね」“彼氏の元カノに嫌がらせを受けた女性の告白”をご紹介しました。元カノはSNSをたどって、彼女の存在を知ったのでしょうか。執念深さを感じます。SNSは便利なツールですが、危険を伴うものとの認識が必要な事例です。©siro46/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年04月03日不倫による離婚が、夫婦だけの問題で済めばいいですが、そうはいかない場合もあります。子どもがいれば、巻き込んでしまうことになるでしょう……。今回は、“不倫後の離婚で心をえぐられた子どものひと言”について、経験のある男女に話を聞いてみました。「パパ、運動会来てくれるかな…」「息子が幼稚園の年長にあがったころ、夫の不倫が発覚して離婚をしました。しばらくして、幼稚園で運動会があったんです。夫はそういったイベントが好きな人でした。前年の運動会では息子と一緒の競技に出場し、息子もとても嬉しそうにしていました。その記憶があったんでしょう、運動会の数日前に“パパ、来てくれるかな……”と言っていました。運動会について夫には何も伝えていなかったので来るはずもなく、心が痛みました」カオリ(仮名)/30歳不倫が原因で離婚したあとでは、以前のように子どもの運動会に参加するわけにもいかないのでしょう。子どもにとっては酷な話です。「指輪どうしたの?」「数年前に夫が不倫し、そのときにだいぶ揉めました。娘もいたので、私としては離婚したくない気持ちもあったのですが、結果的に別れを選択しました。その頃から私は、普段から身に着けていた薬指の指輪を外して過ごすように。すると、あるとき娘が私の手を見て言ったんです。“指輪どうしたの?”と。まだ幼いのに、そんなところに気づくんだ、と少し驚きましたし、どう返せばいいのか答えづらかったですね」ユカ(仮名)/33歳結婚指輪がなくなったことに気づかれたというエピソード。返答に困る反面、子どもの成長も感じられたようです。「パパを見捨てないで」「以前に、職場の同僚の女性社員と不倫をしてしまいました。それが妻にバレて、しばらく家を離れて別居生活を送っていたんです。離婚が決まり、荷物をまとめに久しぶりに家を訪れたときでした。娘が何かを察したのかソワソワしている様子。そして妻に、“パパを見捨てないで”と訴えていました。それを聞いて、思わず涙がこぼれて顔を上げられませんでした」シュウジ(仮名)/35歳子どもは詳しい状況を理解していなかったのでしょう。去っていく父親の姿を見て、母親が突き放しているように見えてしまったのかもしれません。「しばらく見ないあいだに老けたね」「夫と離婚した原因は、私の不倫でした。不倫相手に対してそこまで思い入れはありませんでしたが、夫は激怒し、離婚を突きつけられました。子どもの親権は夫に。息子とは月に1回は会えることになっていました。でも、なかなか予定が合わず、数か月ぶりに息子に会ったときのことです。息子と会うなりいきなり、“しばらく見ないあいだに老けたね”と冷たく言われてしまい、大きなショックを受けました」リサ(仮名)/31歳子どもと一緒に過ごせなくなったのは自業自得。ですが、突き放すような息子の対応に寂しさを覚えたのでしょう。“不倫後の離婚で心をえぐられた子どものひと言”をご紹介しました。離婚の原因が不倫となると、抱える罪の意識もより大きなものになり、子どもの言葉がより深く胸に突き刺さるのでしょう。©Monet/Adobe Stock ©ziggy/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年03月26日美樹さん(仮名・35歳)の息子は、小学校1年生の夏休みが明けたころ、仲の良い友だちの転校を機に不登校になってしまったそう。美樹さんも仕事を辞めて勉強のフォローをするなどして、息子をサポートしていたと言います。そんな中、心配した義両親が頻繁に家を訪問するように。特に義母は、息子の不登校に対して、美樹さんを遠まわしに非難してくるようになったそうです。義母からのプレッシャーが日に日に強くなる中で、美樹さんや息子を取り巻く環境はどうなっていったのでしょうか。親身になってくれない夫「息子が不登校となり、夫ともいろいろ話をしました。ただ、夫はかなり仕事が忙しく、あまり時間を割けない状況。私は仕事を辞めていたので、息子に関してはほぼ私が対応することになりました。それと、たびたび訪ねてくる義両親に関しても相談をして、“精神的にきつい”と伝えたんですが、さほど親身にはなってもらえませんでした。“心配をしているからだ”“話は聞き流しておけばいい”と言われてしまって…。そんなある日、義母から連絡が来ました。“明日、ある人を連れて行く”と言うのです」高齢男性の正体「“ある人”というのは、義母の知り合いで、かつて小学校の校長先生を務めていた男性だそう。“職を退いたあとも教育機関に勤めていた偉い方だから、的確なアドバイスがもらえるだろう”と義母は言うのです。翌日、義両親とともにその男性がやってきたんですが、80代は超えているような高齢の方でした。息子の近くに寄り、話しかけるのですが、息子は怯えるばかり。仕方なく、私が傍で男性の話を聞きました。まず小学校の意義を説かれ、“同年代の友人と接することで人間形成がなされていく”と。そして私に対しては、“子どもに教育を受けさせるのは親の義務だ”と言い、叱責を受けました」エレベーターでの出会い「男性の言っていることは間違っていないと思いますが、息子に寄り添ってくれる様子はなく、時代遅れだと感じてしまいました。3人に帰ってもらってひと安心した途端に、どっと疲れが押し寄せてきましたね。私としては、息子の負担にならないように、ゆっくり様子を見ていきたかったのですが…。この一件を通して、正直焦りも生まれてきました。その数日後、マンションの1階でエレベーターを待っていると、ある女性に声をかけられました。“お子さん、不登校なんですか?”と尋ねられたんです」頼りになる先輩ママの存在「それは同じマンションに住む女性で、息子より少し年上の子どもを持つ、先輩ママの美代子さん(仮名)という方でした。そして、美代子さんの子どももまた、不登校を経験していたのです。話を聞いて、そういえば数年前、近くの公園で彼女が子どもと遊んでいる姿をよく見かけたのを思い出しました。美代子さんは、“よかったらうちに遊びに来ませんか?”と言ってくれて、早速息子を連れて伺いました。美代子さんの子どもは、息子の4つ上の男の子。どうなることかと思いましたが、息子はすぐに美代子さんの息子に懐いたのです。それから頻繁に遊びに行かせてもらうようになりました。息子が不登校になって1年近く経ち、今もまだ学校には行けていません。いまだに何が正解なのかわかりませんが、美代子さんたちのおかげで、息子にも良い兆しが見えてきています」“子どもの不登校で悩んだ妻の告白”をご紹介しました。同じ悩みを持つ人の存在は大きいですよね。どんな偉い人よりも、その言葉はすんなり耳に入ってくるはず。近くにそういう方がいたことは、大きな救いとなったことでしょう。©望菜 竹内/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年03月20日結婚して家族が増えれば、関わる人も増えてきます。すると、思いがけない問題が生じることも。特に、子どもに関しての問題はデリケートかもしれません。美樹さん(仮名・35歳)も、子どもの不登校をきっかけに、義実家との不和に発展していったのだそう。当時の状況を詳しく伺いました。息子の変化「結婚した翌年に、息子が誕生しました。多少ワガママではあるものの、大きな問題はなく元気に育ってくれて、小学校に入学後は新しい友だちもできて、楽しそうに学校に通っていたんです。その様子が変わったのが、1年生の夏休みが明けたころでした。朝、いつものように学校に送り出そうとすると、行きたくなさそうな素振りを見せるのです。そういう日もあるかと捉え、気分をあげるような言葉をかけて、その日は送り出しました。ところが、翌日も同じ反応を見せたんです。“学校で何かあったの?”と尋ねても、明確な答えがなくて…。どう対応すべきか困りました」友だちの引っ越しが引き金に「学校の先生に連絡をして様子を伝えたところ、学校での行動に問題はないとの返答でした。なので、とりあえず2~3日休ませてもらって様子を見ることにしたんです。そこで、1つ気付いたことが。近くに住んでいた、息子と仲のいい友だちが、最近引っ越してしまったんです。その友だちは幼稚園から一緒で、小学校でも同じクラス。1番の仲良しと言ってもいいほどでした。もしかしたら、そういった環境の変化が、息子の心理に微妙な影響を与えたのではないかと思いました」本格的な不登校がスタート「何日か休んだら元気になるだろう…と思っていましたが、息子はいっこうに学校に行こうとはしませんでした。そこで、再び学校に連絡し、しばらく休ませてもらいたいと伝えたんです。でもそこで、もう1つ問題が。私は仕事をしていたのですが、息子を家に一人にしておくわけにもいきません。数日は有休を使って休んでいましたが、延々と続けるわけにもいかないので、夫とも相談して仕事は辞める方向で話を進めることになりました。ネットでいろいろ調べてフリースクールなどに通わせようともしましたが、息子に提案すると拒まれてしまい、学習面においても私がフォローすることに。本格的に不登校の生活が始まり、私の不安も大きくなっていきました」義母からのプレッシャー「しばらくして、義母から“〇〇くん、学校に行ってないの?”という連絡が来ました。どうやら夫が義母に状況を伝えたようです。翌日、義母と義父が家にやってきました。二人は息子に対して、“学校で何かあったの?”と尋ねましたが、息子は困った表情を浮かべるだけ。義母は、“心配ね…”と難しい表情で言っていました。そこから義母は、3日おきくらいに訪ねてきては心配する様子を見せていたんですが、だんだん様子が変わってきて…。次第に“なんでこうなっちゃったのかしら”“もっと早く気づいてあげられなかったの?”と、私を非難するような発言をするようになったんです。義母の心配も当然ですが、頻繁に家に来られるようになると私自身の余裕もなくなって、どんどん気が滅入っていく日々がつらかったです」“子どもの不登校で悩んだ妻の告白”をご紹介しました。親としても不安が大きくなっていくなかで、義母からプレッシャーをかけられるのは辛いもの。義母には、妻を責めるのではなく、孫に寄り添うことを優先してもらいたいものですね。©まーとん/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年03月20日