深田恭子&松山ケンイチ演じる五十嵐夫婦の妊活を中心に、多様な家族について描かれてきた『隣の家族は青く見える』。不妊治療についても丁寧に描くことで共感を得てきた物語が、いよいよ最終回を迎える。3月15日に放送された第9話では、奈々の妊娠から流産までが描かれ、涙する視聴者が続出。妊活をする五十嵐夫婦がぶち当たった壁、さらには奈々の心情の変化を追うことで、あらためて見えてきたものとは?■妊活は妻のため? 不妊治療で感じる夫婦の温度差第1話で「念のため」という気持ちで不妊治療専門クリニックを受診したにもかかわらず、早々に「不妊症」という言葉を告げられてしまった五十嵐夫婦。「子どもはいずれできる」と悠長に構える大器(松山)は治療に難色を示すが、年齢的なリミットも鑑みて奈々(深田)は前向きに治療(タイミング法)をスタートする。終わりの見えない治療の始まりではあるが、このときは“治療をすれば、きっと子どもはできる”という思いが強く、希望に満ちていた。とはいえ大器は、アルコールを控える奈々の横で平然とビールを飲んだり、精子に異常がなければ“ガッツポーズ”をしたり…。このような夫婦の温度差は、不妊治療をする際に大きく立ちはだかる壁ではなかろうか。本来、妊活は夫婦ともに同じ立場で行うものだが、命が宿るのは女性の体であるゆえ、夫は妻に「協力している」、一方の妻も「夫に協力してもらっている」という考え方に至ってしまいがち。このためどうしても女性が率先して治療を行うことで、その状況次第で落ち込んだり、考え込むことも少なくない。だが五十嵐家の妊活は、夫が不妊治療について“知ること”で、道が開けていく。大器は「知らないから怖い」という奈々の言葉に刺激を受けて自主学習し、良い精子を提供すると高らかに宣言。ここから、奈々と大器は足並みをそろえて妊活に取り組むこととなったのだ。■不妊ストレスが起こるとき…親プレッシャー、他人の幸せ子どもはいらないと考える人もいれば、子どもがほしくてもかなわない人もいる。人生には当たり前なんて存在しないのだが、結婚したら子どもができてあたり前と考えている人がまだまだ多いのが実情。なかでも妻にとって一番の脅威は、夫の母ではないだろうか。孫見たさに、義実家に行けばその話ばかり、あげくにはお守りやら健康食品やらを送りつける…。大器の母・聡子(高畑淳子)もまた悪意のない「孫はまだか」攻撃も凄烈だった。そして義妹の琴音(伊藤沙莉)の妊娠によって、奈々の「どうして私だけ…」という気持ちが募っていく。人の幸せを素直に喜ぶことができない感情は当然ともいえるが、「それで喜んでたら、お人よし通り越してバカだよ」と言う大器に、「だったらバカのほうがいい」とつぶやいた奈々。不妊治療の最中に起こる自分のマイナス感情を受け入れられない姿が印象的だった。第5話ではタイミング法から人工授精へステップアップするが、リセットを繰り返してしまう奈々。さらには琴音の出産に立ち会うという精神的に厳しい状況に置かれるが、「妊娠できないわけじゃなく、まだ妊娠していないだけ」と、自分の中の嫉妬心を乗り越えようとする。一方、奈々の不妊治療を知った聡子は自分の言動を猛省。自分の発言や態度を何度も謝る聡子だったが、おそらく自分の失態をすなおに謝ることができる人はほぼいない。何気ない一言が人を傷つけることもある。思いも寄らないことに悩んでいる人は意外と近くにいるのかもしれない。そして自分の気持ちを言葉に表せばわかってくれる人もいる。ドラマはそんな一言の大切さにも気づかせてくれた。■不妊治療と仕事を両立させことの厳しい現実不妊治療を始めるときに、女性にとって大きなネックとなるのが仕事。治療のスケジュール次第では仕事を休む必要が出てしまうが、会社に「不妊治療」をしていること自体を言い出すことができない。それは女性として恥ずかしさもあるし、病気の治療という必然性もないから。ダイビングスクールで働く奈々は、治療スケジュールの都合で急な休みが増え、「ヤル気がないならやめてもいい」とまで言われてしまう。体外受精へのステップアップを機に、職場に不妊治療の事実を伝えることになるのだが、不妊治療経験者の上司を除く同僚の目はとにかく冷たかった。“子どもがほしい”という気持ちは尊重されて然るべきなのに、働きながら子どもを産むこと、育てることは、どうしてこんなにも窮屈なのだろうか。かといって、子どもを産まなければ産まないで文句を言う人も出てくるのだから弱ってしまう。大器は「今日は人工授精終わってから出勤します」と言える世界を望んでいた。しかし、女性は不妊治療を理由に仕事を辞めざるを得ない状況に陥ることも珍しくない。奈々の同僚の態度から、そんな悲しい現実をひしひしと感じるのだった。■妻だけがつらい? 不妊治療で疲れていく夫の存在不妊治療は女性ばかりがつらくなるもの。そう思い込んでいる人も多いだろう。そのとき夫はどうなのだろうか。態度や言葉に表さないから、「妻だけ苦しんで、夫は何も考えていない」と思っていないだろうか。第7話では、大器がじつは精神的に追い込まれ、カウンセリングに通っていたことが明かされる。治療が長くなることで、気づけば奈々に腫れ物に触るかのごとく接するようになっていたのだ。不妊治療を「もうやめよう」という大器に対して、奈々は「諦めたくない」と本音でぶつかり合う。相手の気持ちを思うことも大切だが、やはり本心は伝えなければわからないもの。これによって、奈々と大器は夫婦の絆を再認識することとなり、晴れて迎えた体外受精で、ついに妊娠することになる。■幸せの光を一瞬で奪う、流産の残酷さマタニティマークをつけ、母子手帳をもらい、妊娠の喜びをかみしめていたのも束の間。奈々は腹痛で倒れ、そのまま流産してしまう。「一生子どもはできないかもしれない」という不安に駆られながら、「大器を父親にしてあげたい」という一心で頑張ってきた努力の賜が、一瞬にして奪い去られてしまう残酷さ。奈々の気持ちを思うと胸が締め付けられ、涙を流さずにはいられなかった。『隣の家族は青く見える』が一貫して描いてきたのは、多様性を認めることの大切さ。もちろん他人に対してだけでなく、自分自身に多様性を認めることで新たに生まれる幸せもあるのだが、自分のことだからこそ、やすやすと受け入れられないのが現実である。岐路に立たされた五十嵐夫婦は、どんな選択をし、どんな展開を迎えるのか…? どのようなカタチであれ、二人が“幸せ”だと思える結末を祈りたい。『隣の家族は青く見える』第10話は、3月22日夜10時から放送。木曜劇場『隣の家族は青く見える』ドラマ公式サイト:
2018年03月21日今までないリアルな妊活ドラマという触れ込みで始まった、フジテレビ系木曜10時の「隣の家族は青く見える」。 「生々しい」「リアル」という声があるいっぽうで、多くの不妊治療経験者からは「ピンとこない」などという意見が数多く上がっている。 ■ピンとこない理由1「周囲の人々のデリカシーがない」 妊活は経験した人にしかわからない精神的なつらさがつきもの。ゆえに不妊治療者や周囲の人々は、言動には慎重になっているはずだが……。 「私は今まで3つのクリニックに通いましたが、どの先生も『不妊症』という言葉を使わずに症状を説明してくれました。わかっていても、もし目の前で先生に言われたら、ショックだろうな」(20代女性) 1話で深田恭子さん演じる主人公の奈々にクリニックの医師が「検査するまでもなく不妊症です」と告げるシーンがある。 病院によってはズバリ現実を提示する医師もいるものの、この宣告に違和感を覚える方も多いようだ。 「マツケンよぉ、会社の同僚に不妊治療していることを喋らないでーーー」(30代女性) 松山ケンイチ(33)演じる夫・大器は時折、会社の後輩に夫婦の不妊治療について話している。だが同じ悩みを持つ友人や家族ならまだしも、若い後輩に他人に夫婦のデリケートなことを軽々しく話すのは妻にとって気持ちのいいものではないはず。 奈々が苦しいときに寄り添ったり「いつか俺たちの所にも絶対(赤ちゃん)来てくれる」と元気づけたりしていても、このディテールのおかげで大器がどこか軽薄に感じてしまうようだ。 ■ピンとこない理由2「主人公たちに本気さが感じられない」 「医師の指示でいちいち戸惑いすぎ。タイミング法だけで簡単にできると思うなよ」(40代女性) 一般にはなじみの薄い不妊治療をドラマで扱う性質上、奈々がどこか無知であったり医師の指示にいちいち戸惑ったりするのはドラマ的に仕方のないこと。しかし本気で妊活について学び、大きな決意をもって治療院の門を叩いた人たちからすると、軽い意識と感じてしまう部分もあるようだ。 「生理予定日3日過ぎて気づくなんて、本当に妊活してるの?」(30代女性) 3話で奈々が、「アレ(生理)もう3日も来てない!」と驚くシーンがある。 妊活中は生理日・排卵日に一喜一憂するもの。アプリなどでカウントダウンしながら、その日をドキドキして待っている人が多い。奈々も毎日基礎体温をつけているほどの妊活中のはずだが……??? ■ピンとこない理由3「成功が見えているから萎えてしまう」 不妊治療で一番つらいのは、先が見えないこと。そして頑張った人が頑張っただけ報われるものでもないことだ。 「挫折や苦悩がありつつも、最終的にめでたく授かるラストが見えてる」(40代女性) 「困難に見えるけど、実際はこんなすんなりいかないんだよなあ」(30代女性) 奈々夫婦は親の反対や夫婦間の意志の相違などはあるものの、双方特に問題なく治療が進んでいく。 それはそれで不妊症の厄介なところだが、治療を受ける夫婦の半数以上は検査や治療の過程で子宮筋腫や無精子症などの問題が発見されるという。また金銭上の困難などにぶつかり、回り道を余儀なくされているというのだ。 治療は順調に進んでも成功せず、別の新しい未来を選ぶことになった方も数多くいるとのこと。終わりの見えない中でもがいていた治療経験者からするとラストが想像できるスムーズなドラマ展開はどこか他人事に思え、歪んだ見方になってしまうのかもしれない。 ただ、直近放映の9話で奈々は初めての体外受精によって妊娠判定を得たものの初期流産という結果を迎えてしまっている。果たして多くの予想通りめでたく授かるのか、それとも別の未来が描かれるのか。最終回が見ものだ。 ■「不妊治療」扱う貴重なドラマ、今後に期待 とはいえ、このドラマの妊活手順(結婚1年で妊娠せず→病院行く→検査する→タイミング法→人工授精→体外受精)がわかりやすいストーリーや「クロミッド(排卵誘発剤)とは〜」「不妊治療の助成金は〜」などと医師や奈々の口から説明される不妊治療のあれこれは、非常に勉強になるとの声も。 世の中の大部分である『不妊治療は自分とは縁のないものだ』と思っている人たちにとって、それが身近に感じる大きなきっかけになっているだろう。 現に実年齢より若く見える深田恭子さんが不妊に悩んでいる役というのは、多くの視聴者に衝撃を与えているようだ。今回、実際に話を聞いた治療経験者たちも「このドラマで一番リアルだ」と口を揃えていた部分だった。 不妊は他人事ではないということ。たとえ経験者がピンと来なくとも「隣の家族は青く見える」は、これから多くの人々の不妊治療に対する考え方を変える役割も担っているのではないだろうか。 <小政りょう>
2018年03月19日ドコモ・ヘルスケアはこのほど、「男女の妊活の知識に関する調査」の結果を明らかにした。同調査は2月24日~25日、20~40代の妊活経験者男女618名を対象にインターネットで実施したもの。妊活を希望したのは女性・男性のどちらであるか尋ねたところ、最も多いのは「お互いに」(51.3%)だった。次いで「女性から希望」(41.4%)となっている。「男性から希望」「パートナーに伝えずに妊活を行っている」はそれぞれ3%台で少数派だった。夫婦間で妊活に対する温度差はどのように感じるか聞くと、女性は51.8%、男性は9.4%が「自分の方が温度は高い」と回答した。「相手の方が温度は高い」と感じる女性は4.2%、男性は28.8%となっており、女性の方が温度が高い傾向が見られた。妊活で重要だと思うことについて聞くと、男女ともに最も多いのが「夫婦生活のタイミング」、2位が「健康的な体づくり」、3位が「年齢」だった。男女別でみると、男性は「夫婦生活のタイミング」「年齢」「生理周期の把握」など直接的なものを女性より重視している。一方、女性は「ストレスを溜めないこと」「体を温めること」など、間接的なことに関して男性より重視していることがわかった。排卵日前が最も妊娠しやすいタイミングであることを知っているか聞くと、82.4%が「知っている」と答えた。 女性は87.7%、男性は77.0%が「知っている」と答えている。女性の卵子は年齢が上がると老化して数が減っていくということを知っているか尋ねたところ、男女とも認知率は85%以上だった。女性は95.8%が、男性も87.7%が「知っている」と回答している。男性の精子は毎日新しく作られることを知っているか聞くと、79.3%の男性が知っていたのに対し、女性の認知率は73.8%だった。不妊の原因の約半数は男性にあることを知っているか尋ねたところ、女性の30.1%、男性の32.0%が「知らない」と答えた。産婦人科専門医で医学博士の宋美玄先生によると、妊活中、温度差のあるカップルは多いという。しかし、男女で温度差が出てしまうのは仕方がないとのことで、男性には「温度差を感じさせない努力」が必要で、「妊活中の女性は心も体も負担になりやすい。そんなときは、男性が女性に共感してあげることが一番です」とコメントしている。
2018年03月17日エバーセンスはこのほど、「妊活」の実態調査の結果を明らかにした。同調査は2017年12月13日~2018年2月18日、20代~40代の妊活経験をした男女1,089名を対象にインターネットで実施したもの。妊活を始めた年齢について尋ねたところ、最も多い回答は「25~29歳」(37.0%)、次いで「30~34歳」(36.0%)だった。「20~24歳」(9.9%)を合わせると、20代で妊活をした人が46.9%と約半数を占めた。「妊活を始めよう」と伝えたのは女性・男性のどちらからか尋ねると、78.2%が「女性から」と答えた。「男性」は11.8%だった。妊活として取り組んだことを聞くと、「排卵日に合わせて性行為をする」(87.1%)、「基礎体温を測る」(72.5%)、「葉酸の摂取」(59.0%)が上位を占めた。「不妊治療」(42.1%)という回答は、「食生活の改善」「適度な運動」など生活習慣の見直しをした人よりも多くなっている。妊活を始めて妊娠するまでどれくらいかかったか尋ねたところ、「1年未満」と回答した割合は、20~24歳では85.7%、20~29歳では72.4%だった。30代後半では妊活を始めて1年未満に妊娠した人は40.4%、40歳以上になると24.0%と年齢が上がるにつれ減っている。一方、3年以上の妊活を経て妊娠したという人は、30代後半から割合が増加し、4人に1人は3年以上の妊活を経て妊娠していることがわかった。妊活中にストレスを感じたか尋ねたところ、女性の87.3%、男性の61.1%が「感じた」と答えた。「ストレスは感じなかった」という回答は、男性で38.9%、女性で12.7%と、男性の方が女性の約3倍ストレスを感じていないことがわかった。ストレスを感じている原因について聞くと、女性は「なかなか妊娠しない焦り」(73.9%)、「周囲の人の妊娠報告や子供の話を聞くこと」(59.8%)という回答が多かった。男性は「毎月タイミングを合わせての性行為」(43.9%)や「配偶者・交際相手の態度」(17.5%)が原因として多く挙げられている。妊活の前後で「パートナーとの仲」がどうなったか尋ねたところ、55.1%は「変わらなかった」と答えた。37.2%は「仲がよくなった」と答えている。「仲が悪くなった」という回答はわずか7.7%だった。
2018年03月11日婚活と聞いてどんなイメージを持ちますか?おそらくプラスのイメージよりも、大変そう、疲れそう、と言ったどちらかと言うとマイナス要素を含んだイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?結婚出来るのか不安で仕方ない、頑張っても確証がない、努力の仕方がもうわからない・・・。婚活経験者なら一度は感じたことのある虚無感。いっそのこと婚活なんてやめてしまい…だけど、そう簡単には割り切れないですよね。でも、そんな風に婚活疲れしていたら、成功するものも成功しなくなってしまいます。少しでも婚活を楽む為にはどうしたらいいのか、一例をご紹介します。出会い探しは一旦お休みして趣味に没頭する出会いの王道の場所は合コンや飲み会です。確かに出会う率が高いしお酒も入るので親密になりやすいのですが、良い出会いを見つけようとして気持ちが疲れていませんか?それに、どこか必死さが滲み出てしまうと男性は好意的にとらえないことが多いです。そんな時は、一度お誘いを断り何か趣味を見つけてみましょう。これからは趣味を生きがいに、と言う訳ではありません。目的は「精神面の安定と視点を変える」です。例えばスポーツジムに入会するとしましょう。スポーツジムは身体を鍛えたり、運動する場所ですが出会いもあります。同じように通う会員や、その知り合いを紹介される可能性もあるしトレーナーやスタッフと仲良くなることも。身体を動かすことは精神面の安定にも繋がります。普段とは違う環境に身を置くことで新たな発見も期待できます。婚活のマイナス要素をゼロにする婚活が辛い、大変、うまくいかない・・・といったマイナスイメージがあると、いざ行動に移しても潜在意識の中で、婚活しても良いことがない自分から抜け出せません。いきなりプラスのイメージにもっていくのは難しいと思うので、まずはマイナスイメージをゼロにもっていけるようにしましょう。その為には、どうしたら自分が心地良くなるか考え、本当に望んでいることをイメージしてみて下さい。妄想でもいいのです。イメージが具体化すればするほど行動に移しやすくなり結果もついてきやすくなります。辛くて大変だった婚活の概念が変わることでしょう。未来を具体的に想像する婚活をしている多くの大人女子には魅力が沢山あります。魅力がないから結婚してないことは決してないはずです。まずは肩の力を抜き、いつもと違う環境に触れてみたり、本当に望んでいる婚活の結末、未来を具体的に想像してみてください。きっと今までより楽しくなるでしょう。
2018年02月16日1月25日、『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)第2話が放送された。深田恭子&松山ケンイチ演じる五十嵐夫婦の不妊治療がスタートし、経験者からは共感の声がネットにも上がり始めた。さらにはちひろ(高橋メアリージュン)と深雪(真飛聖)の「子どもを持つor持たない論争」など、女性には気になるテーマが盛りだくさんとなっている。物語に引き込まれる一方で、自分の価値観を他人に押し付ける深雪の痛々しい姿に「はたして自分自身はどうだろうか」と、思わずハッとするのだった。■「子どもを持つvs持たないバトル」が勃発!「マクロビ(マクロビオティック)でグルフリ(グルテンフリー)だから~」と手作りスイーツを奈々(深田)やちひろにお裾分けする深雪は、自分の考えがすべて正しいと思い込んでいる専業主婦。しかもその考えを、他人にまで強要するから厄介だ。第2話では、その深雪とちひろのバトルが勃発する。女性は、子どもを産んで社会に貢献しなければもったいないという深雪。一方ちひろは「働いてるってだけで十分社会貢献してるのに、他人の尻ぬぐい(産休中の女性の穴埋め)までしてるんだから、文句言われる筋合いないと思いますけど!」と応戦する。子育てする女性が、産休制度を利用するのはあたり前の“権利”だという深雪に対して、子どもを持つ、持たないも“権利”であって“義務”じゃないと訴えるちひろ。たしかに、どんな人にも選択の権利があり、選ぶ道に正解、不正解はない。ちひろのセリフに「自分のものさしだけで他人を測るな」という言葉があったが、まさにそのとおりだ。■兼業、専業、時短。どうして周りと比べてしまうのだが、産休を取る女性は女性で悩みがないわけではない。同僚に迷惑をかけてしまうという気持ちや、育休後の不安もある。復帰して時短勤務をはじめても、後ろめたさや申し訳なさがついて回る。子どもの急病のとき、どうしても休まなければいけないこともある。子育てしているからといって、「あたり前の権利」と正面きって主張できる女性ばかりではない。むしろ、そんな存在はかなり希有だろう。子どもを持つ、持たないは自由。にも関わらず、どちらを選んでも生きづらさを感じる世の中には嫌気がさしてしまいそうになる。子どもを持たずにバリバリ働いてもいい、育休をとってもいい、時短勤務をしてもいい、専業主婦でもいい。それなのに、どうしても周りと自分を比べてしまうのか。「どうしてみんな同じじゃないといけないんですか。みんな違っててもいいじゃないですか」と仲裁に入った奈々の言葉のように、“自分とは違う周囲を認める”ことが大切。そして、“周囲とは違う自分を認める”こともまた大切…。あたり前なのになかなか受け入れることのできないこの課題が、ドラマの大きなテーマとなるのだろう。■失業夫、責められて然るべき…?女性たちが悩みを抱える一方で、男性だってそれぞれに悩みを抱えていた。深雪の夫・真一郎(野間口徹)は、海外赴任ばかりの仕事がイヤになり、家族と一緒に過ごしたいとの思いから早期退職に踏み切った。だが、深雪にそんな思いは1ミリたりとも届かず、「失業保険なんて商社時代の給料の半分以下なんだから。早く再就職してよね」と責め立てられる。ただただ真一郎が不憫(ふびん)に思えてくるのだが、あらためて考えて見ると、家を買った直後に相談なしに仕事を辞めたという事実は大問題な気が…。何より「家族といたい」という理由で仕事を辞めると聞いて、深雪がそれを受け入れると思っていたことに驚いてしまう。それなら、条件に合う再就職先を見つけてから退職すべき。どうしてこんな単純な失敗をおかしてしまうのか、男って本当にわかってないのね、と思った女性も多いのでは。とはいえ、夫のピンチを助けるのは妻の役目。物語を観ている限り、深雪はお菓子作りやSNSに力を入れるなど、時間に余裕がありそう。それでも彼女の中に、「自分が働く」という選択肢は一切無い。おそらくそれは、彼女の思い描く幸せのカタチとは違っているからだ。自分のものさしを他人に押し付ける深雪は、自分自身のこともまた、1本のものさしでしか測ることができない。「夫はよい会社で働き、妻は育児をするべき」。そんな風に凝り固まった頭は、今後ほぐれることはあるのだろうか。■松山ケンイチ、不妊治療の苦悩とは真一郎にはうらやましがられていた大器(松山)だが、本心は「子作りを意識してから全然楽しくなくなった」と調子が狂っていた。スタミナ料理が並び、栄養ドリンクを飲まされ、「タイミングを取りたいです」と業務連絡のように届くメッセージ。つい先日まで「子どもは自然とできるもの」と思い込んでいた大器にとって、この状況を受け入れがたいのもよくわかる。そして奈々も、そんな大器の心情に気づいていた。不妊治療は“がんばれば必ず成果が出るもの”ではない。しかも、必ず相手がいなくては成立しない。自分一人ががんばれば結果につながるものと違い、体はもちろん、互いに精神的な負担が大きくなって当然だ。自分の考えを相手に押し付けてしまうことの不合理さ。それに気づいている奈々と、まったく気づかない深雪は対照的。頭では奈々のようでありたいと願うが、実際の自分はどうだろうか。ドラマを観て、ふとそんなことを考えてしまうのだった。奈々が渉(眞島秀和)と朔(北村匠海)のキスを目撃するという衝撃シーンで幕を閉じ、ますます展開が気になる『隣の家族は青く見える』。五十嵐夫婦が最後のタイミング法に挑む第3話は、2月1日夜10時から放送。木曜劇場『隣の家族は青く見える』ドラマ公式サイト:
2018年01月31日ドラマ「隣の家族は青く見える」で、妊活に励む妻を演じる女優・深田恭子の好演が話題だ。不妊治療という極めてデリケートな問題に切り込みながらも、トーンが決して重くならないのは、深田さん自身のふわりとした魅力が大きなカギとなっているように感じる。■作品を支える深田恭子の“癒し力”とは?子どもがほしい夫婦の奈々(深田さん)と大器(松山ケンイチ)の2人を中心に、それぞれに悩みを抱えた家族たちの葛藤と成長を描く本ドラマ。深田さん演じる奈々は、なかなか子どもができないことに不安を抱える35歳の女性だ。ものすごくいい人だけれど、「不妊治療!? 大丈夫でしょ!」とのんきに構えている夫、孫がほしいと口にしてしまう姑、周囲ではどんどん子どもが生まれているのに、置いていかれているような焦燥感…。1話から同世代の女性にとってはドキリとするほどリアルな描写が満載だ。さらには通い始めた不妊治療クリニックでの医師とのやりとり、治療の難しさも描かれるなど、近しい人でも避けがちな話題にしっかりと向き合おうとしている本ドラマ。実年齢も35歳である深田さんが等身大の女性を演じることで、共感度も倍増。深刻な問題をきちんと提起しているが、軽やかなエンターテインメントとして楽しめるのがうれしい。視聴後には、奈々が夫を好きでたまらないことや、夫とともに悩みを乗り越えようとする一生懸命な姿が心に残り、ほっこりできる内容となっているのだ。そう、とにかく奈々がかわいい。奈々と深田さんの持つピュアな魅力が見事に重なったからこそ、ふわりとした“癒し力”として結実しているのだろう。■“ほんわか”と“大胆さ”…神がかった共存が醸す魅力作品群をふり返ってみても、ほんわか&ふわりとした役柄を演じさせたら、ナンバーワンとも思えるのが深田さんだ。2005年のドラマ「富豪刑事」で演じた神戸美和子役は、世間知らずで天然系のお嬢様。おっとりとした雰囲気が深田さんのイメージとぴったりで、彼女の当たり役となった。そして2016年のドラマ「ダメな私に恋してください」のドSな元上司に恋するダメ女役も、同じく天然系の役どころ。その愛らしさにキュン死した人も多いことだろう。また、大胆さとセクシーさも深田さんの持ち味。大胆さという意味では、16歳にして一躍脚光を浴びることとなった1998年のドラマ「神様、もう少しだけ」の熱演は、いまでも鮮烈な印象を残す。たった一度だけのつもりだった援助交際のためにHIVに感染してしまった女子高生を演じた深田さん。援助交際やHIVを取り上げたセンセーショナルな作品だったが、深田さんが体現した一途さと情熱的な愛が多くの反響を呼び、大ヒットを記録した。2009年の映画『ヤッターマン』のセクシーなドロンジョ姿も忘れがたい。近年はインスタグラムでもセクシーボディを披露しており、ファンを喜ばせている。“ほんわか&ふわり”としていつつ、“大胆でセクシー”。このギャップがたまらなく刺激的なのが深田さんだが、それが嫌味にならないのがまた、すごいところ。つねに内面からピュアな魅力を放ち、男女問わずに支持を集めている。しかしながら「隣の家族は青く見える」で必要となるのは、ギャップではなくリアル。本ドラマのヒット祈願では「妊活を行う女性を演じますが、自分自身は本当に母親になりたいのか、なりたくないのか、撮影の合間につねに考えていますが、答えは出ていません」と語るなど、彼女自身、女性としての生き方を考えるきっかけをもらっている様子。持ち前の“癒し力”を発揮するとともに、大人の女性のリアルをどのように演じきってくれるのか。とても楽しみだ。(text&photo:Orie Narita)
2018年01月31日1月18日、『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)第1話が放送された。描かれたのは、深田恭子と松山ケンイチが演じる五十嵐夫妻をはじめ、コーポラティブハウスに住む4組の家族。妊活という繊細なテーマに挑んだ革新的なドラマが、私たちにもたらすものとは?■知っているようで知らない“不妊症”の定義主人公は、スキューバダイビングのインストラクターをしている五十嵐奈々(深田)。おもちゃメーカーに勤める夫・大器(松山)と1年3ヶ月前から子作りを始めるも、なかなか妊娠に至らず、夫婦で不妊治療専門クリニックを訪れることになる。そこで映し出されたのは、座るイスがないほどに混雑した待合室。基礎体温表を確認するやいなや「検査するまでもなく不妊症と言えます」と理路整然と説明する医師。大器が「ネットカフェみたい」と表現した採精室やそんな大器に対して淡々と注意説明を行う看護師など、不妊治療をしたことのない人にとって初めて触れる世界が広がっていた。調べてみると、日本産科婦人科学会が定める不妊症の定義は「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しない」こと。そしてその一定期間の目安は2015年に2年から1年へと変更されたという。「妊娠は奇跡」といった言葉もよく耳にするだけに、筆者は「1年」という期間の短さに正直驚き、自分の無知さにがく然とした。と同時に、専門クリニックの混雑や「6組に1組は不妊治療をしている」という奈々の話には、納得するしかないのだった。■不妊の原因は妻にある!? 夫の誤まりだらけの認識義母からの「孫の顔が見たい」攻撃が日に日に強みを増していくなか、「念のため」という気持ちでクリニックに出向いたはずが、「不妊症」という現実を突きつけられてしまった奈々。医師からは、「不妊治療を行うことについて、ご夫婦ともに納得されていますか?」と、これから始まる治療への覚悟まで問われてしまう。にもかかわらず帰宅後、奈々が控えると告げたビールを悪気なく飲み干す大器は、「そこまでしなくても」と不妊治療に対して消極的。さらに大器は「不妊の原因は妻にあるもの」と思い込んでいたり、「子どもはそのうちできる」と楽観的に捉えていたりと、日本人男性に多い“誤った認識”を次々と露呈。「だからぁ…」とツッコみたくなる女性は大勢いるはずだが、それが男性のリアルだろう。一方、「私もう35だよ」と話していた奈々のように、女性には年齢的なリミットもあり「そんな悠長なことは言っていられない」と考えるケースが多い。妊活をする上で大きな課題となるのが、このような夫婦の温度差であり、そこをどう歩み寄っていくかが、このドラマの見どころのひとつ。そして、クリニックシーンで描かれる具体的な治療法の説明はもちろん、「こういう人っているよね…」と思わず共感してしまう大器の成長を通すことで、妊活がより身近に感じられる物語となりそうだ。■隣の家族は、幸せに見える?五十嵐夫婦の他にも、ドラマには広瀬渉(眞島秀和)と青木朔(北村匠海)の同性カップル、夫・真一郎(野間口徹)が失業するも妻・深雪(真飛聖)がそれをひた隠しにする小宮山夫婦、子どもは作らないと決めている杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)と訳ありバツイチの川村亮司(平山浩行)カップルなど、さまざまな事情を抱えた家族たちが登場する。タイトルの語源となっている「隣の芝は青い」は、“他人のものはよく見えるもの”といった意味のことわざであることは言うまでもなく、五十嵐夫婦は子どものいる小宮山夫婦に憧れ、深雪は華やかな生活を送るちひろを嫉み、自分が同性愛者であることを隠そうとしない朔は、家の外でも仲むつまじい五十嵐夫婦をうらやましく思っているのかもしれない。けれども、どんなに隣の芝生が青く見えても、なかに飛び込んでみれば悩みや繕いだらけかもしれないし、周囲から見れば、自分の家族が青々と豊かな芝生に見えるもの。他人が輝いて見えて当然の世の中で、どのように自分なりの幸せを見つけていくか。自分の幸せとは一体なんなのか。妊活といったテーマを追う一方で、ドラマはそんなことも問いかけていくのだろう。ちなみに本作は、中谷まゆみ氏によるオリジナル脚本。中谷氏は過去に『ラスト シンデレラ』『ディア・シスター』(ともにフジテレビ系)、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)といった作品で、外見だけではない女性の美しさや強さを描いてきただけに、今後、奈々をはじめとする登場人物たちがどう輝いていくのかにも注目したい。いよいよ五十嵐夫婦の不妊治療開始となる『隣の家族は青く見える』第2話は、1月25日夜10時から放送。木曜劇場『隣の家族は青く見える』ドラマ公式サイト: <参考サイト>日本産科婦人科学会: 公式HP
2018年01月24日六本木レディースクリニックは2月27日、「不妊治療net」を運営するF Treatmentと共同で「手おくれにならないための! 妊活セミナー」をスルガ銀行東京支店2F(東京都中央区)で開催する。時間は19:00~20:30。参加費は無料。現在、ライフスタイルの変化により、女性の晩婚化や高齢出産が増えている。妊娠準備をしないまま年月が過ぎた結果、1年間妊活しても妊娠できない不妊が増加。不妊治療netが2017年8月に行った調査によると、30~40代の妊活中女性の5人に1人は「不妊治療中」であることがわかったという。同セミナーは「いつかは子どもが欲しい」と思っている人こそ知っておいてほしい、妊活で苦労しないための備えについて解説する。専門家や不妊治療を経験した人が登壇し、身体面はもちろん、経済面や仕事との両立など、さまざまな角度でトークセッション形式で進行する。セミナーは、F Treatment代表取締役の白正寛氏がファシリテータを務める。そのほか、不妊治療専門医師で六本木レディースクリニックの院長・小山寿美江医師、スルガ銀行で不妊治療サポートローンを担当する臼井麻都加氏、4年におよぶ不妊治療の末に妊娠したタレント・矢沢心さんも登場する。現在、セミナーの参加者を募集しており、対象となるのは18歳以上で将来子どもが欲しいと考えている人(未既婚不問)や妊活中の人、2人目を考えている人70名。夫婦はもちろん、カップルや女性同士の参加もできる。申し込みは「不妊治療net」内の申し込みフォームにて受け付ける。
2018年01月22日1月18日(木)にスタートする木曜劇場『隣の家族は青く見える』(フジテレビ)で、妊活という壁にぶち当たる夫を演じる松山ケンイチさん。自身の結婚観、家庭観について率直に語ってくれました。■松山ケンイチ、妊活での夫の関わり合いとは?――今回のドラマの役柄を教えてください 僕の演じる大器は、妻の奈々(深田恭子)に対する愛情を忘れない人。妊娠しないことで落ち込んだり悩んだりする菜々に対し、夫としてどう接していけばいいのか。難しいけれど、どんなときも妻に対する愛情は絶対に持っていたいなと思います。たとえば、奈々が落ち込んでいるときは大器が引き上げてあげる。逆に大器がへこんでいるときは奈々が…というように、そのときで役割が変わるのが夫婦なのかもしれませんね。そうして2人で妊活に向き合い、ちゃんと同じところにいられればいい。両方ともへこんでしまったりすると大変ですが…。家庭というものは夫婦のどちらかががんばりすぎてしまったら失敗で、ふたりで生活していくうちに、うまくでき上がっていくものではないかと思います。――妊活する夫婦を演じる今の心境はいかがでしょうか? 僕には、経験はないことのですが、だからといって関わりのないことではないですよね。もしかしたら、自分もそういう問題を抱えることになるのかもしれない。ドラマでは、役柄をとおしてちゃんと妊活に向き合い、それが新しい形に見えればいいと思います。そして、実際に妊活されている人たちの背中を後押しするようなものを表現したいですね。■松山ケンイチの考える夫婦の形とは――松山さんは、理想のパートナーシップとはどんな形だと思われますか? 夫婦の関係でいえば、触れ合いを忘れないなど、ちゃんとコミュニケーションが取れていることが大切。そもそも結婚するときは、夫婦として一生続いていくと思いながら結婚しているわけだから、そこはちゃんと続くように努力しなければならない。それがお互いにできる関係が理想かなと思います。妊活する夫婦もひとつの形だけれど、ちがった形の幸せがあることも忘れてはいけない。『子供ができるイコール幸せ』というのは単純すぎるでしょう。このドラマにはいろんなパートナーシップの組み合わせが出てくるので、さまざまな形の幸せがあるということを表現できればと思っています。――松山さんにとって大器とはどんな男性なのでしょうか? 僕自身は妊活をしなかったんですが、子どもが3人います。だからそのままの感覚で大器を演じたらダメだと思うので、『妊活するとしたら…』と想像しました。ただ、大器という役を演じるのも、現実の家庭生活と通じるものがあるんです。夫であること、父親であることも、ある意味、一生をかけて役作りをしていくようなものでしょう。その役作りは現実でもやらなきゃいけないし、一回したら終わりではなくて、止まらずにずっと続けなくてはと思いますね。――松山さんが、家庭生活で大事にしていることを教えてください 仕事にかまけて家族とのコミュニケーションを怠ってしまうことが一番残念だと思います。どんなに仕事がうまくいっても、何のために働いているのかがわかっていなければ、本当の幸せには届かない。それは僕自身の課題でもありますね。■子どもを持つか持たないか、妊活する夫婦とは結婚したら夫婦で話し合わなければならないことはたくさんあります。その中でも、「子どもを持つか持たないか」はもっとも重要なテーマ。新しい連続ドラマ『隣の家族は青く見える』で深田恭子さんと松山ケンイチさんが演じるのは、住宅を購入し、いざ子供を作ろうと思ったら、なかなか授からずに“妊活”を始める30代の夫婦です。そんな夫婦の機微をリアルに描くこのドラマ。夫の大器(だいき)を演じる松山ケンイチさんは、ご存じのとおり既婚者で3児のパパ。その境遇はこの役柄とは正反対なのですが、インタビューで語ってくれた言葉から、現役のイクメンパパであり、誠実な夫であることが伝わってきます。どんな夫婦にも他人からはわからない事情がいくつも隠されています。そのなかでも「妊活」で悩んでいる人たちは多くいるでしょう。松山さんは、「夫婦は触れ合いを大切にするべき」、「父親とは一生をかけて役作りしていくもの」などの名言を聞かせてくれました。30代に入ったばかりでこれだけ家庭人としての自覚ある発言ができる男性もなかなかいませんよね。まさに理想の夫でありパパ! そんな松山さんが演じるリアルな夫の姿、楽しみです。木曜劇場『隣の家族は青く見える』1月18日 木曜スタート よる10時ドラマ公式サイト:
2018年01月17日CURUCURUが運営するWebメディア「妊活ボイス」はこのほど、「妊活・不妊治療」に関する調査結果を明らかにした。同調査は10月11日~30日、10年以内に妊活経験のある20~49歳までの女性300名を対象にインターネットで実施したもの。妊活全般にかかった費用を尋ねたところ、全体の平均は約35万円だった。ただし、人工授精・体外受精・顕微授精のいずれかを経験した人に限定すると、平均費用は約134万円まで上昇した。また、不妊治療の中でも高額となる高度不妊治療(体外受精・顕微授精)の経験者だけに絞ると、その治療費の平均は193万円となった。中には「300万円以上」という回答も16.1%あった。妊活費用の捻出方法について聞くと、56.0%は「夫婦の収入・貯金」と回答した。「夫のみの収入・貯金」(23.7%)、「自分のみの収入・貯金」(20.0%)も多い。一方、「親などからの援助」は5.3%にとどまった。高度不妊治療に進むにあたり金銭面はネックとなったか尋ねたところ、高度不妊治療経験者の62.0%が「ネックになった」と回答した。「ネックとなった」と回答した人に、料金が安かった場合、高度不妊治療に変化があったか尋ねると、53.3%が「もっと早く治療に進んだ」、35.6%が「治療の回数が増えた」と回答した。自由回答には「少子化と言われている日本だからこそ、妊活にかかる費用の助成などをもっと大々的にやってもらいたい」(30代前半)など国の助成金制度の拡充を求める声のほか、「保険適応にしてもらいたい」(20代後半)といった保険内診療を求める声も多かった。病院の利用タイミングについて聞くと、48.7%が「すぐに通えば良かった(18.7%)」「もう少し早く通えば良かった」(30.0%)と受診のタイミングが遅かったと感じていることがわかった。病院・クリニック選びで重視したことを聞くと、「アクセス」(53.4%)、「口コミ」(51.4%)、「先生・スタッフの雰囲気」(40.9%)が上位を占めた。病院・クリニックを変えた人にその理由を尋ねると、「良い結果が出なかった」(36.5%)、「治療内容を変えるため」(34.9%)、「先生と合わなかった」(30.2%)が多くなっている。病院・クリニック受診者の転院回数を見ると、全体では約30%であるのに対し、高度不妊治療の経験者では、64.5%と3人に2人が転院を経験している。また、約4人に1人は3軒以上のクリニックに通院していることもわかった。
2017年12月06日妊娠前デトックスラボは12月1日、赤ちゃんを望む夫婦を対象とした保証付の妊活サポートプログラム「妊活のコタエはここ! 」を開始する。事前エントリーは11月下旬から受け付ける。同社では、これまでにない妊活の概念で妊娠を望む夫婦をサポートし、高い妊娠率を実現しているという。40代の妊娠率は約5%と言われているが、同社のサロンを利用した40歳以上の妊娠率は78.5%になっているとのこと。今回提供するプログラムは、6カ月間で妊娠を目指す体質改善プログラム。125項目の体質チェックを行い、不妊要因になりうる全要因を明らかにするとのこと。そのうえで、同社が独自調査した「100発100中の奥様に学ぶ体つくり」を実施する。期間中に授からなければ、授かるまで無料でサポートするとのこと。トライアルの結果では極めて高い妊娠率となっており、平均妊娠期間は4.5カ月であるという。価格は6カ月間の夫婦それぞれの施術費、妊活サポートグッズの費用込みで1,080,000円(税込)。期間中に妊娠した場合は、残金すべてが返金されるという。なお、同プログラムは「妊娠を保証するプログラム」ではなく、「授かるまでのサポートを保証する」プログラムであるとのこと。
2017年11月26日不妊治療は終わりの見えないトンネルのように思えた、という中村こてつさん。体外受精を始める決心をしたものの、一旦治療は2か月のお休みに入ります。中村こてつさんの2005-8年の体験記です。不妊治療中ものすごくよく言われた言葉2ヶ月間の治療休み。自分で思っていたより治療へのストレスはあったらしく、何も考えなくてよい心から穏やかな日々に懐かしささえ感じました。しかし、そんな穏やかな日々は数日で、お休み中も生理が始まりそうな気配を感じると、なんだかイライラ…少しのことでムッとなり、その後急に悲しくなってポロリと涙…。子どもを持つと意識して治療を始めてから、生理前に自分の感情が不安定になることはもう自分ではどうしようもないのでした。 不妊治療をしていると人に話すと、何人もの人から言われた言葉があります。その人の友達や知人は「治療をやめたら自然にできたらしい」と。そのたびに思いました。でたーーーっ!「治療やめたら自然妊娠」説~っ、と(笑)。きっとその人は、励まし・応援の意味でその話をしてくれたのだと思います。たしかに、不妊の大敵と言われるストレスから解放されて、実際に妊娠された方もいるのでしょう。けれども不妊の理由も特定されて、ほぼほぼ自然妊娠は無理とされている私には、その言葉にパワーをもらうことはないのでした。へぇ、そうなんだ。と言うしかありませんでした。…けれども、いざ自分が治療を休むと決めたとき、心の中に蘇る「治療やめたら自然妊娠」説(笑)。ぜ~んぜんっ、期待してないしぃぃ…可能性はゼロじゃないけどさぁ~…。…そして…生理。落ち込む。というのを2回繰り返して、私の休息は幕を閉じました。人生、そう上手くはいきません。いよいよ体外受精をはじめます。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)
2017年11月15日バイエル薬品はこのほど、「妊活・妊娠と夫婦に関する実態調査」の結果を明らかにした。同調査は9月19日~22日、既婚者かつ妊活中(開始から3カ月以上)の30歳~39歳の男女400名を対象にインターネットで実施したもの。妊活を助けるために重要な栄養素である「葉酸」について尋ねたところ、49.8%が「重要である理由まで知っている」と回答した。38.3%は「理由までは知らないが重要であることは知っている」と回答しており、合わせると88.1%が葉酸の重要性を認知していることがわかった。葉酸をいつから摂取するのがよいか聞くと、41.0%が「妊娠の3カ月前から」、13.5%が「妊娠の1カ月前」からと回答した。正しくは「妊娠前(1カ月~3カ月前)」であるため、正答率は54.5%となる。正解者の内訳を男女別にみると、男性41.5%、女性67.5%で女性の方が正解率が高かった。妊活を始めるにあたり、夫婦どちらから妊活を提案したか尋ねたところ、75.3%が「妻から」と回答した。女性を対象にパートナー(結婚相手)は妊活に協力的だと感じるか聞くと、全体の84.5%が「夫は妊活に協力的である」と回答した。妊活中、性交渉以外で妊活のために意識的に取り組んでいることを具体的に聞くと、男性の44.5%は「医師や妊活経験者からの情報収集」、女性の44.5%は「葉酸を含むマルチビタミンの摂取」と回答した。「その他(男性1.0%/女性5.0%)」の回答では、「基礎体温の把握」「禁酒」「タイミング法」「冷え対策」などもあった。妊活中の悩みについて尋ねると、全体の約77%が「悩んだことがある」と回答した。男性で最も多いのは「妊娠や性交渉の義務感によって感じるストレス」(40.0%)、女性で最も多いのは「妊娠しないこと」(60.5%)で、男女ともに焦りが悩みの原因となることがわかった。悩みを相談する相手は誰か尋ねたところ、53.0%が「パートナー(結婚相手)」と回答した。次いで多かったのは「心から相談できる人はいない」(25.0%)、「友人」(24.7%)だった。妊活中、パートナー(結婚相手)のどのような言動でイラっとすることがあるか尋ねると、「パートナーの言動についてイラッとした経験はない」という回答が多かった。男女別でみると、女性で最も多かったのは「妊娠に対して楽観的である」(35.5%)、男性は「妊娠についてプレッシャーをかける」(27.5%)だった。
2017年10月20日「妊活をしたことがありますか?」このアンケートに、回答してくれたママたち149人。みなさんの経験談をまとめてみました。基本的な妊活~基礎体温、体作り、サプリや漢方、ストレス対処も~回答者の約7割が妊活の経験者でした。ほとんどの人が基礎体温測定や生活習慣改善など、まず家庭でできることから始めるようです。具体的にどのようなことをしたのでしょうか。「基礎体温を測り、体を冷やさないように。規則正しい生活をこころがけた」(ぴよこさん36歳)、「基礎体温を測り、次に食生活の改善、サプリの服用、適度な運動を実施、継続しました」(雪ん子さん36歳)、「体を温めると良いと知り、冷たい飲み物はなるべく避け、冬は首、手首、足首が出ないような格好をしていた」(ひーさん37歳)、「妊娠しやすいからだ作りとして葉酸を摂取したり、代謝をあげるように意識した」(レミリカさん44歳)。「基礎体温を測り、排卵予想アプリを活用」(ぷさん31歳)のように、基礎体温の管理に、アプリを使っている人もちらほら見られました。妊活にはストレスも大敵。その回避方法は?「ストレスをためないように自分の癒やしの時間を作りました。体を温めることが良いので、岩盤浴や週1回温泉に入ってリフレッシュも」(はなさん36歳)、「ヨガをして体の調子を整えて、ストレスをためないようにする」(mizuさん 34歳)、「姑のせいで精神的に不安定なため、夫の実家に行かないように、連絡を取らないようにした」(おこちゃんさん34歳)。中には「基礎体温に一喜一憂する日々で、ストレスになってきたので測ることをやめた。通院もストレスになりそうだったので、排卵日検査薬を使用。排卵がわかり、不安やストレスがなくなった」(はれのまるさん35歳)というママも。ストレスをためないようにすること、またストレスの原因がわかっている場合には、上手にその原因を取り除くことも大切なんですね。基礎体温を測り、排卵日を予想してタイミングを合わせたとしても、なかなか結果がついて来なくて、通院を考える人も。「自己流のタイミング法に限界を感じて不妊治療専門病院へ行くことに決めた」(ちいこうさん34歳)という人や、「病院に通う前は、ただただ授からないことに一喜一憂して、生理がくるたびに泣いていたこともあったけれど、割り切って通院してからは気持ちも楽になり、前向きに妊活できました!」(こあらさん36歳)という声もありました。不妊治療専門病院への通院は妊活経験者の半数不妊治療専門病院へ通ったのは5割です。「生理がこなかったので婦人科に」(きのこのこのこさん31歳)、「結婚して丸2年、普通に性生活をしていても子宝に恵まれず、まずは漢方薬と基礎体温排卵日チェックなど、できることから始めた。半年経っても妊娠せず、大きな総合病院の婦人科へ」(れのママさん36歳)、と通い始めるタイミングはそれぞれ。「基礎体温を3年つけましたが、セックスレスなこともあり、なかなかタイミングがとれずに、不妊治療をはじめました」(いち2さん32歳)。また、ともさん(32歳)は、1人目を不妊治療で授かり、2人目も自然にはできないことがわかっていたので再び基礎体温をはかり、その後不妊治療の病院へ通ったそう。そのほか、結婚が遅かったり、40歳になったのを機にクリニックに通い始めたというママもいました。長期治療~体外授精、人工授精~専門病院に通った人に、治療内容や期間を聞きました。「1人目、2人目は基礎体温を測り、産婦人科でホルモン誘発剤、排卵誘発剤を使用して妊娠できました」(さやさん35歳)、「タイミング、人工授精、フーナーテスト※(ヒューナーテスト)、血液検査をしましたが、原因不明でした。鍼治療にも通いました」(ちいこうさん34歳)「タイミングから顕微鏡受精までひと通りやりました。最終的に人工授精に戻して授かりました。今は2人目を妊活中です」(mikaさん46歳)、「一般産婦人科でタイミング療法、人工授精をしてもダメで、不妊治療専門病院にて、体外受精で1人目を妊娠し出産。2人目は顕微鏡受精で妊娠し、出産。現在は凍結受精卵で3人目を妊娠中」(ゆきさん39歳)。長期におよぶ治療を経験された人も。「転勤族なので、2つの病院にお世話になり、それぞれの病院で4回、計8回の人工授精をしました」(けんけんさん36歳)、「IVF(体外受精)を足かけ4年。鍼灸や漢方、食生活、生活習慣改善などを試しながら43歳で出産」(ひなさん46歳)、「不妊治療を6年間やりました。人工授精も8回。子どもを授かるまで大金がかかりました」(こきちゃんさん54歳)。一度は妊活をストップしたれのママさん(36歳)は、さまざまな検査の結果、黄体機能不全が判明。その後の治療の結果、無事に妊娠することができました。「妊娠確定した時に、担当医師が泣いて喜んでくれたのはうれしかった」と教えてくれました。妊活には、経験した人にしかわからない辛さがあるもの。みなさん、貴重な経験談をありがとうございました。※フーナーテスト(性交後試験):フーナーテストとは、性交後の子宮頚管粘液の中にある精子の状態を見る検査です。(引用元:e-にんしん)<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年10月09日矢追医院(東京都足立区)は9月、妊娠までを支えるための連携を考慮した"妊活手帳"『矢追医院オリジナル「妊活手帳」いつかきっと! 』(3,980円・税込)を発売する。同院で不妊治療に関わる院長の矢追氏は、妊娠を望む患者は医療に頼るだけでなく、代替医療や運動・食事などを考慮した取り組みを行っていると感じていたという。そこで、患者が妊娠に関わる周囲の人と情報共有できるよう、日頃患者がどのようなことをしているのか一元化できる手帳を開発した。同商品には、カレンダーやアドレス帳といった手帳としての基本的な機能のほか、基礎体温表や妊娠に関わるさまざまな情報、行政などへの問い合わせ先、冷えや肩こりなどの不調に効果があるとされるツボの位置を示したツボマップなどが収録されている。基礎体温表は、通院先で行った血液検査や超音波検査で調べた卵胞サイズ、子宮内膜の厚さなどの検査結果が書き込める。そのほか、妊娠のために取り組んだことや内服しているサプリメント、今日使用した精油など、日々の日記も書き込める。限定プレゼントとして、自分で貼れる血が出ない円皮鍼(1カ所20回分)や、赤ちゃん日記1冊(妊娠後の胎児エコーアルバム)も付く。
2017年08月23日不妊治療netはこのほど、「年代別の妊活内容」についての調査結果を明らかにした。同調査は2月13日~16日、20代~50代の女性1万6,402人を対象にインターネットで実施したもの。現在妊活を行っているか尋ねたところ、20代は11%、30代は13%が「している」と回答した。しかし、40代になると妊活を行っている人の割合は5%、50代以上では2%に留まっている。現在妊活を行っていると答えた人に、具体的な取り組み状況を尋ねると、「体の冷えを防ぐ」は20代の75%、30代の80%が「している」と回答した。40代になると「体の冷えを防ぐ」は66%、50代になると40%と取り組みを行う人が減っている。そのほか「食生活の改善」「運動」など、日常生活の範囲での妊活は20代、30代の方が40代より行っていることがわかった。一方、日常生活の範囲におさまらない不妊治療(病院への通院を伴うもの)は、20代は14%であるのに対し、30~40代の方が多かった(30代:20%、40代:21%)。不妊治療経験者に対し、何人目の子供の妊娠のために不妊治療を実施したかを聞くと、75%は「1人目」と答えた。「2人目不妊」と呼ばれる2人目の子供の妊娠のために不妊治療を開始した人は20%だった。
2017年08月22日見た目年齢がどんなに若い人でも、妊娠や出産にはタイムリミットがあります。「当然でしょ!!」という声が聞こえてきそうですが、ちょっと聞いてください。キレイで若々しい、友人(42歳)の話です。彼女が子どもを欲しいと本気で思ったのは、40歳のときのこと。妊活を始めるべく病院へ足を運んだところ、医師からこう告げられたそうです。「卵子の力が弱く、妊娠できない」と。「もっと早く意識していれば、子どもを産むことができたかもしれない」という彼女の言葉を聞いて、とても切なくなりました。友人のなかには40歳で元気に出産している人もいるので、その人の健康状態など、原因はいろいろあるでしょう。ただ、どの女性にも共通して言えるのは、年齢とともに卵子の数は減少するし、老化するということです。少しシリアスな話になってしまいましたが、今回のテーマは「妊活」。みんなの妊活体験談など、今どき女子たちのリアルな妊活事情をお届けします。「妊活」を始めた年齢は?ベビー&子ども服およびベビー用品ブランドのミキハウスが、妊娠中または子どものいるミキハウスベビークラブ会員を対象に実施した「2017年妊活アンケート」(※「出産準備サイト」調べ)によると、妊活をスタートする人の年齢が大幅に下がっていることが分かりました。妊活を始めた平均年齢は、2013年では35.7歳、2017年では31.3歳。4年前と比べると4.4歳も若年化しており、30代前半から妊活を始める人が増えているようです。また、アンケートからは「基礎体温をつける」「葉酸などの栄養素を積極的に摂る」「婦人科などを受診し、検査を行う」など、妊活に積極的に取り組む人が増えていることも分かりました。みんなの「妊活」体験談私を含め出産したことがない人にとって、妊活中のライフスタイルの変化は想像しにくいものです。「妊活中に大変だったこと」「励みになったこと」など、女性たちのリアルな声をご紹介しましょう。「妊活中は急に仕事を休むこともありましたが、職場の上司の理解があり、とても助かった」(35歳)「妊活サイトで、同じ経験をしている方と掲示板で交流をもてたことが本当に日々の支えになっていた。顔の見えない相手だからこそ、プライベートな悩みも細かく言い合えていたと思う」 (36歳)「妊活中は夫に沢山励ましてもらい、また辛い時には私の気持ちが落ち着くまで側に居てくれたり……と、夫が一緒に居てくれることに改めて有難いなと思った。今振り返ってみると、妊活期間は夫婦の絆を強くする大切な期間だった」(29歳)ひとりで抱え込まず、パートナーを始め、家族や友人など、信頼できる人たちと一緒に頑張っていくというのも、妊活を成功させる秘訣かもしれませんね。妊活中のストレス軽減には周囲の理解が必要アンケートの結果を受けて、産婦人科医で日本産科婦人科学会理事長の吉村泰典先生は、「周囲からのプレッシャー・仕事との両立・経済的負担、といった妊活中のストレスを軽減するためには、夫をはじめ職場や周囲の人の理解が不可欠です。妊活女性が抱える悩み、その背景や理由について多くの方が、実態を知ってほしいと思います」と話します。結婚とは違い、タイムリミットのある妊娠。前述の私の友人も、もう少しタイミングが早かったら……と思うと、残念でなりません。子どもが欲しいと思っている人は、今はパートナーがいなくても婦人科で検診を受けるなど、早めに妊活をスタートしてはいかがでしょう?参考:ミキハウス「出産準備サイト」
2017年08月04日出会いのひとつの形である恋活&婚活パーティに参加したことはありますか?「一度参加したけれど、どうしたらいいのかわからないまま終わってしまった」「大勢の知らない人に出会うのが怖いから参加したことない」「何回かあるけど、いい出会いなんて一度もない」そんな方に恋活&婚活パーティの"正しい"楽しみ方をご紹介致します。年齢層の選択は最重要まずどのパーティを選ぶかですが、最近のパーティは年齢層が細かく分かれているので自分の年齢がなるべく下になるようにしましょう。例えば29歳で20代限定パーティを選択すると男女共に20代前半が中心となってしまいます。それならば、28〜35歳限定というパーティに参加したほうが同年代と楽しむことができます。もし年下男性と出会いたいのなら、年上彼女という趣旨のパーティもあるのでそちらに参加してみましょう。アニメ好き、映画好きなど共通の趣味を持つ人が集まるパーティも数多くありますが、それよりなにより大切なのが年齢層の選択です。男女関係なく連絡先交換パーティに参加すると男性だけではなく、女性とも話す機会があります。パーティ中はライバルですが、一歩外に出たら同じ恋活・婚活中の仲間です。是非、男女関係なくどんどん連絡先を交換しましょう。こうすることによりパーティが終わった後、飲み会を開いてもらえたり交流の輪が広がります。その女性の友達の友達に運命の人がいるかもしれません。パーティはただの自己紹介着席型のパーティでなら心配いらないですが、立食型の場合、一人の人と話し込んでしまうことがあります。そうすると周りの人はあなたに話しかけにくいですし、せっかく参加したのに増えた連絡先はたった一件だけという事態になってしまいます。話の途中に離れるのは心苦しいですが、パーティはあくまで自己紹介の場です。たくさんの人と連絡先を交換してこそ、出会いが増えていきます。他の人とも話したいので、と伝えたくさんの人と自己紹介しましょう。土日を中心にほぼ毎日開催されている恋活&婚活パーティ。まずは気負わず参加してみてはいかがでしょうか?
2017年06月20日ロングライフは6月1日、「妊活手帳」(2,800円・税別)をWEBサイト「妊活サポートショップながいきや本舗」にて発売した。「妊活手帳」は、基礎体温などを記録できるほか、妊活に関する情報も掲載している手帳。現在、さまざまな妊活用スマホアプリも開発されているが、頑張っている二人の妊活を記録に残して将来の自分の子供たちに見せてあげられるよう、丈夫な素材を使って"手帳"として開発したという。基礎体温表は、基礎体温をつけることがストレスになるという当事者の声なども取り入れて制作した。「基礎体温のアプリは見づらいので、紙の基礎体温表を持参してもらっている」という医療施設側の声に合わせ、1枚ずつ医師に手渡せるような書式を採用したとのこと。そのほか、子宝地図や不妊相談できる行政窓口、不妊の正しい情報を得るための関連学会のホームページの紹介、不妊関連助成金情報なども掲載している。実際にシステム手帳としても毎日使用することも可能。妊活中と周囲に認識されないよう、パッケージには、「不妊、妊活」「妊活手帳」等の記載はしていないという。また、妊活中だけでなく、妊娠後や出産後も使用できるように、表紙はその時の気分で差し替えができるようなビニールカバーを装着した。診察券や領収書、エコーの写真なども入れられるようになっているとのこと。
2017年06月02日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。“妊活”と言っても、それぞれの状況はさまざま。できにくかったり、病気があったり、不妊治療をしている人もいたりと、一言で“妊活”を定義するのは難しいものです。しかし、「子どもを授かりたい」という気持ちは共通しています。妊活している人は妊活している者同士、分かり合えることも多いと思いますが、妊活なんて考えたこともない、という人は妊活のツラさを全く理解してくれないことも。ただでさえナイーブになっている時期に、たとえ相手に悪気がなくてもグサッとくる言葉を言われたら落ち込んでしまうものです。そこで今回は、妊活中に言われて嫌だった言葉をリサーチしてみました。●(1)私はすぐできたのに『子どもが3人いる友人。「3人目なんて予定外でさ……子どもなんて私は簡単にできたのにねー。もうイラナイぐらい 」と、笑いながら言われた。妊活3年目の私には予定外とかイラナイとかいう言葉もイラッとくるし、いつも“子どもができない体なのでは?”と、何か問題があるように見られている気がしてますます悲しい』(20代女性/歯科助手)簡単に妊娠できちゃった人からの、「私はすぐできたのに……なんで(笑)?」という言葉。子持ちの友人からもそうですが、特に義両親から言われると「あなたに何か問題があるんじゃないの?」というニュアンスも含んでいる気がしてしまいます(そして本当に勝手にそう思われている場合もある)。不妊の全てにおいてお互い何か原因がはっきりしているワケでもなく、原因がわからない不妊もあるのです。そこを理解してくれないのが“簡単に子どもができちゃった人たち”。不妊というだけで「あなたに何か問題アリ!」と決めつけてくるような発言を平気で言ってきたり、子どもができることは当然のような発言をしたり……。「すぐできる人もいればできない人もいる」ということがわからず、自分視点からしか物事を判断できない人の意見は気にしない方がベター。●(2)妊娠菌あげるよ『妊娠中の親友が、私の不妊を知っているので「妊娠菌あげるよ」と会うたびに言ってくる。最初は笑い話でよかったけれど、だんだん嫌味にすら聞こえてきて親友の妊娠を心から喜べなくなっている自分がいた』(30代女性/パート)これは笑えない冗談……。妊娠中の人は「妊娠菌あげるよ」ってユーモアのつもりで言ってしまいますが、子どもができなくて悩んでいる人にとっては上から目線に聞こえる 場合だってあるのです。特に不妊で悩んでいる期間が長ければ長いほど、こういう些細な言葉でも敏感に反応してしまうことも。この言葉を嬉しがる妊活女性もいますが、何度も言われていると「妊娠菌なんかあるかいっ!そんな簡単なものじゃない!」と逆鱗に触れる場合があるので注意です。●(3)子どもがいないなんてかわいそう『不妊治療も長いと、もうできなくてもいいけどできるだけのことはやりたい、という気持ちにもなってくる。そんなときに「もう何年も子どもできないよねー、自分の子どもってめっちゃかわいいのに 」なんて直に言われると、せっかく前向きになれたのにその気持ちを踏みにじられたような気分になり、その後はできるだけその人とは子どもの話題を避けるようにする』(30代女性/営業)“子どもができない……つまりこれから一生子どもがいない人生を送るなんてかわいそう”との意味にもとれる言葉はやはりNG。長く妊活している人は、子どもができない可能性も視野には入れてきています。決して子どもがいない人生が悪いワケでもなく、いない人生もアリとして、ただやることは全部やってから……という考えの人も多いのです。それなのに、「子どもがいない人生なんて私はあり得ない」「子どもかわいいよー」なんて、子どもがいるからこそ言える言葉。妊活女性は子どもがいるいないに関わらず幸せである、という考えを基盤に妊活に励んでいる人たちも大半です。“子どもがいたら人生全てはバラ色”のような発言は必要ナシ ということ。----------不妊治療をしていればお金もかかる上に、精神的、体力的な苦労も相当なものになります。「なんで普通はしなくてもいい苦労を私だけしなきゃいけないのだろう?」と、妊活中は葛藤せざるをえないところもあります。できるだけ相手の立場になって、妊活女性に対してはアドバイスよりも寄り添ってあげる姿勢で接することが大切なようです。●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年05月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「気持ちを楽にして明るく前向きに妊活できる方法を知りたい」という、りんさん(28歳・医療関係)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■りんさんのお悩み「結婚したらすぐに子どもが欲しい」と思い、半年前から妊活をスタートしていますが、まだ授かりません。「まだまだ半年だから気長に行こう」と思おうとしているものの、もしかして出来にくいのでは…などと不安になります。妊娠している友達を見たり、職場の人の妊娠報告を受けたりすると「おめでとう」と思う反面、羨ましい気持ちでいっぱいになり、落ち込むようになりました。妊活にストレスはよくないため「気にしないでいこう!」と思うのに、どうしても落ち込んでしまいます。もともと考えすぎる癖もあるので、悪いことばかり想像してしまいます。どうしたら不安や羨ましさを解消し、気持ちを楽にして、明るく前向きに妊活に取り組めるのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりこんにちは、ご結婚おめでとうございます。新婚生活楽しんでおられますか?できるならば毎日ストレスフリーな状態で赤ちゃんを待ってあげたいところですが、自分の先を行く人や、心を揺さぶるものが目に入るたびに落ち込んでしまうし、そんな自分自身も嫌になってしまいますよね。他人に振り回されることなく、穏やかに過ごせるようになるために大切なことは、自分の気持ちの中身をありのまま知ることです。今、りんさんは「子どもがほしい」と思っていますね。妊活期間を”自分を見つめる心の棚おろし期間”と位置付け、この「子どもがほしい」という気持ちの中身を、私と一緒に今から見つめてみましょう。まずは紙とペンを用意して、今からする質問の答えを、思いつく限り書き出してみてください。『あなたはなぜ子どもが欲しいと思っていますか?』例えば、純粋に「旦那さんとの赤ちゃんに会いたい」「理由はない」「ただ欲しい」「お母さんになりたい」。それ以外にも、「年齢が1歳でも若いうちに産んでおきたい」「周りから取り残されていくように感じてしまう」「親を喜ばせたい」「結婚して子どもがいる私にこそ価値があると思う」…などなど。「純粋に子どもに会いたい」以外にも、子どもがいることで得られるメリットを期待している自分に気づくかもしれませんし、他人と比較して自分自身の劣等感を何とかするために「子どもを持たなければ」と考えている自分や、他にも色んな気持ちを見つけるかもしれません。この作業をしていると、だんだん暗い気持ちになってしまうかもしれません。でも、それでいいのです。あえて一度、ちゃんとその気持ちを見つめてみてください。いろんな面を持っている自分の心の中身を知っておいてあげること。これが大切なのです。特に、他人にはあまり知られたくない心の声には、たくさんの大切な本音が詰まっています。他人に翻弄されたとしても、あなた自身がそれらの本音を分かってあげれば、自分を信じて進んでいくことができます。実は私自身も、この作業をやってみて心を緩められたひとりなのです。現在は一児の母として楽しくドタバタ暮らしていますが、もともと私はりんさんとは真逆で、結婚後ずっと「母親になりたくない」という気持ちがありました。その気持ちを隠しながら、周りの期待や年齢の壁に葛藤し続けている辛い日々を過ごしていました。そんなある日、この作業に取り組んでみて分かったことがありました。「子どもを持つ」というテーマを通し、自分の本音、つまり心の中の怖さや不安、自分勝手な気持ちをたくさん教えてもらった、ということです。将来の子どもや夫婦のことを考えているようで、自分のことしか考えていない自分。「なんて自分勝手なんだろう!」「でも仕方ない、そう思っているのか」「そんな私で、このまま生きて行こう」と思えた頃、息子がお腹に来てくれていました。いつも心穏やかでハッピーな人の元にこそ子どもは来るものだと思っていたので、とても驚きました。そして怖がりながら母になり、今に至ります。他人と自分を比べて落ち込んでしまう自分でいいんです。りんさんも「もう妊婦さんを見たくない!」と悪態のひとつでもついてみてください。それでいいんです。人間だもの。そんなりんさんが迎える赤ちゃんは、きっと幸せだろうなと思います。笑っている時も、泣きたい時も「うんうん」と聞いてくれるお母さんがいる。どれだけのびのび育つことができるでしょう。赤ちゃんを待っているこの期間だからこそ、りんさんには自分自身を心から楽しんでいただきたいなと思っています。妊活を忘れるくらいに。子どもがいたらできないことは、たくさんありますから。今のうちにデートも重ねて、夫婦の絆も強くなることでしょう。末永くお幸せに。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年05月16日横浜市SPA EASで5月20日に妊活体操イベントママ活サポート専門会社であるジュンビー株式会社とグラン治療院が、業界初の妊活体操イベントを2017年2月4日の「妊活の日」に開催したのだが、リピート開催を望む多くの声に応えて、5月20日に横浜市のSPA EASで2回目を開催することが決定した。5組に1組が不妊に悩む2015年に行われた社会保障・人口問題基本調査「結婚と出産に関する全国調査」で明らかになったのが、5組に1組の夫婦が不妊に関して何らかの悩みを抱えているという結だった。不妊治療は、これといったマニュアルが存在しない。ある症状の場合にはある治療方法を・・・という一通りの大まかなセオリーはあるが、人によって、また夫婦のおかれている状況によって細かい治療方法は様々だ。しかしいずれの場合においても、女性の身体を妊娠しやすい身体へと改善を行っていくことには、メリットがある。今回のイベントは、まさにそれだ。というのもこの妊活体操は、マタニティヨガインストラクターと鍼灸師、そしてママ活サポート専門会社がコラボレーションして考えられた体操だからだ。話題の「妊活体操」とは(画像はプレスリリースより)では、いったいどのような体操となっているのだろうか。妊娠しやすい身体に改善していくことの秘訣は、赤ちゃんが授かりやすい子宮をつくる、ということだ。そのためには、骨盤を柔らかくすることがとても重要だという。そうすれば、ふわふわのベッドのような子宮になり、赤ちゃんができやすいというのだ。しかも、妊活とは女性だけのものではなく夫婦で協力し合って進めていくものだ。そのため、夫婦が一緒に行えるペア体操も考えられている。もしも今、不妊に悩んでいる方がいるとしたら、参加を検討してみるのはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※ジュンビー株式会社 公式HP※ジュンビー株式会社 プレスリリース(Value Press)
2017年05月15日こんにちは、ママライターのましゅままです。妊娠と出産には、女性にとっては年齢のリミットがあるため、男性に比べて向き合い方がシビアになりがち。「妊活」という言葉にとらわれすぎて、生活そのものを破滅させてしまう『妊活離婚』も増えているのです。夫婦で幸せに向かうために妊活をするのですから、なるべく円満に進めていきたいですよね。今回は、妊活夫婦4組に聞いた“妊活離婚にならないための取り組み ”をご紹介します。●妊活離婚にならないための取り組み●(1)妊活を始めるまえに具体的なルールを決めておく『わたしたち夫婦は、妊活を始めよう!と決めたときにいくつかのルールを決めました。ルールといっても厳しいものではなく、どちらかというと妊活をゆるく、楽しくするためのルール。3か月できなかったら1か月妊活を休む、費用の上限を決めておく、タイミングを取るときは「よし、やってみよっか」くらいの軽いノリで。主人にはキッチリ排卵日、ということは伝えずそれとなくそういう雰囲気にして、自分はきっちりと排卵日チェックしてました。終始暗い雰囲気、義務的な妊活にならないこと を心がけたら、主人も気楽にかまえられたのか、気負うことなく妊活できていると思います』(30代/女性)妊活は心身、時間、経済的に多大な負担がかかります。だからこそ、夫婦で妊活の“休憩”や“終わり”を決めておくことで、無理をせず妊活に取り組むことができます。長期にわたる妊活でルールが風化されないように、紙にルールを書いて貼っておく、定期的にルールを夫婦で確認する、などしておくといいですね。●(2)妻は夫に感情的にならないように気を付ける『妊活中、どうしてもピリピリしてしまって、何度か夫に八つ当たりをしてしまいそうになりました。でも、男性は打たれ弱いところがある、と聞くのであまりキツイ言い方はしないようにしています。妊活中は夫のモチベーションを下げてはいけない かな、と思っているので』(20代/女性)妊活は女性の負担がとても大きいため、ついパートナーに八つ当たりをしがち。しかし、妊活中の男性は「妻に満足してもらいたい」という一途なやさしさで妊活に協力してくれています。その気持ちを照れくさくて言い表さない旦那さんがほとんどなので、なかなかその優しさを実感することはできませんが、旦那さんの優しさが妊活成功のお守りと思って、あまり厳しい口調にならないよう気を付けましょう。●(3)夫は「子どもは結婚したらできるもの」という考えを捨てる『僕は勝手に、「結婚したら子どもは自然に授かるもの」と思っていて、そこまで深く考えていなかったのですが、その能天気さや無知さが妻を苦しめていたようで……。その考えを捨てました。妻は妊活の苦労や努力を分かち合える仲間がいないし、自分にできることといえばタイミングや病院の日に協力することだけなので、なるべく妻の話を聞く ようにしています』(30代/男性)男性の多くは、「赤ちゃんは授かりもの」という先入観を持っていることが多く、のんびりと構えている傾向があるよう。当事者である意識をしっかり持って、人知れず努力をしている奥さんの頑張りを認め、苦悩に共感する姿勢が大切ですね。●(4)排卵日以外のコミュニケーションに重点を置く『ぶっちゃけ男はデリケートなので、排卵日!排卵日!と迫られるとプレッシャーになってしまう。だから、排卵日以外に十分夫婦仲を充実させておいて、排卵日のタイミングはその延長 、という雰囲気になるようにしています。そのほうが、自分も楽しいので』(40代/男性)妊活中の女性は、ついつい排卵日のみにすべてをかけてしまうことが多いのですが、実は排卵日以外のコミュニケーションが妊活成功のカギといえます。妊活中はお互い疲れがたまります。ピリピリした雰囲気よりも、日ごろからマッサージをしあったり、手をつないだり、ハグをするなどコミュニケーションを和やかにできる関係が良いですね。●妊活離婚を防ぐには、お互いに思いやりを持つこと妊活はとてもデリケートなことですので、夫婦でも思うように本音が話し合えずすれ違いが起きてしまいます。男女の価値観の違いもとても顕著に表れるため相手の気持ちが理解できない、と感じることもあるかもしれませんが、決して悪気があってのことではありません。なるべく楽しく笑顔で妊活できるよう、お互いに思いやりは常に持ち続けてくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/香南、TOYO
2017年04月24日こんにちは、ママライターのましゅままです。晩婚化が進み、ずいぶんと世間に浸透してきた「妊活」という言葉。この言葉に苦しめられてしまっているご夫婦は少なくないです。幸せをつかむために始めたはずの妊活が原因で、夫婦の仲を壊し離婚に至ってしまうケースが増えているためです。今回は、妊活離婚に至った夫婦のエピソードをご紹介します。●妊活離婚に至った夫婦のエピソード●夫から離婚を申し出たパターン『自分から離婚を告げました。理由は、妻からの「タイミング」を取るプレッシャー に耐えられず、日に日に本当に妻との子どもがほしいのかどうかがわからなくなってしまったから。突然、「今日、タイミングね」とメールがきていて、断るとものすごい不機嫌になるので、毎回仕事の予定を狂わせて妻の言う通りにしていました。だけど、なかなか子どもには恵まれず、妻はピリピリしだして話しかけにくくなって妻との関係もギクシャクしてきてしまいました。そのうち妻のほうから、「不妊治療を始めたいから病院に一緒に来て」と言われましたが、多額のお金をかけるほど自分の気持ちは妊活には向いておらず……。こんな状態では子どもに恵まれても育てることはできない、このプレッシャーから逃げだしたい 、という考えに至り離婚しました』(34歳男性/会社員)男性はプレッシャーに弱い生き物。そして、女性に立ちはだかる妊活のいくつもの現実問題は、男性にとって理解しようとすればするほど妊活へ消極的になる傾向があるようです。こちらのご夫婦はまさにその典型パターンに陥ってしまったようですね。『結婚前は、もし子どもができなくても二人で仲良くやっていこうね、と話をしていたのに、いざ妊活をスタートさせると、妻が豹変。まだおなかに宿してもいない赤ちゃんの話ばかりで自分のことは興味がなくなったようで、寂しい思いをしました。妻のために頑張っていましたが、一向に報われない、ゴールの見えない努力にだんだん疲れてきて……。結果、赤ちゃんを授からないのは僕のほうに原因があることがわかり、妻の気合にこれ以上ついていけない 、自分は妻には必要ない な、と感じて別れを告げました』(27歳男性/会社員)女性は“妊活モード”になることにより、心も体もさまざまな切り替えができます。しかし、男性は妊活に関して特別なスイッチを入れることは難しいもの。妊活をはじめても、新婚当初のように「自分を一番大切にしてほしい」と求めている男性が多いのです。妊活中のときこそ、旦那さんが大切で、あなたとの子どもを授かるために頑張っている、という気持ちを伝えることが成功のポイントといえるでしょう。●妻から離婚を申し出たパターン『夫が非協力的だっため、離婚する選択をしました。なかなか時間が合わず子どもができなかったため、キャリアだったわたしは年齢のリミットを考え妊活に専念するため、思い切って仕事を退職しました。そののち、できるだけ早く授かるために不妊治療をスタート。でも、夫とは妊活に関する情熱が違いすぎました 。タイミングを取る約束をいとも簡単に何度も破られて、タイミング法がムリだと判断し人工授精にステップアップしたい、という話をすると、なぜか拒否されました。不妊治療は女性の体の負担が大きく、仕事を辞めて通院するのは相当な精神力がいることだったのに、それもわかってもらえず。離婚を決意し、違う人と結婚するために婚活する道を選びました』(36歳女性)キャリアを捨ててまで妊活に専念しようとしたのに、旦那さんが非協力的ともなれば旦那さんに不信感を抱くのも無理はありませんね。何においても子どもをつくることを最優先させるのであれば、違う人と結婚するために婚活する切り替えも大切です。『義理両親からの孫コールがすさまじく、とても苦痛でした。結婚して3年しても子どもができなかったので不妊治療を始めたのですが、後から結婚した夫の妹夫婦のほうが先に赤ちゃんができてしまい……。焦って治療に膨大な時間と費用を費やし、ついには貯金が底をつきました。不妊治療を始める前に、きちんと夫と“予算”と“もしできなかったらどうするか”ということをきちんと話して決めていなかったため、破滅してしまいました。夫の顔を見て生活すると赤ちゃんを授かれなかったトラウマが一生拭い去れない と思ったので、離婚してもらいました』(30歳女性)プレッシャーのあまり、妊活で身の破滅を招いてしまったパターンです。妊活を始める際は、夫婦で「できなかったらどうするか」「期限はいつまでか」「費用はいくらまで」という具体的なルールを決めておきましょう。●妊活離婚の原因は夫婦の温度差いかがでしたか?今回ご紹介した妊活離婚の原因は、ほとんどが妊活に関する夫婦の温度差が原因となるものでした。妊活は一人ではできないことですが、夫婦の気持ちがズレやすく、冷静に話し合うことが難しいものです。一度、夫婦で病院へ行き先生や看護師さんを交えてお互いの考えを確認してみると、二人だけの話し合いでは知ることのできなかった相手の真意を聞くことができるかもしれません。赤ちゃんを授かっても、授からなくても、大切なのはお互いを労う気持ち。夫婦二人で同じ方向を向いていき、なるべく円満に妊活ができるようにコミュニケーションをとっていってくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/藤沢リキヤ、福永桃子
2017年04月17日婚活パーティーと街コンなどの恋活イベントのどちらに参加すれば良いのかを迷う人もいるのではないでしょうか。出会う相手がガラリと変わってくるのでここでの選択は重要です。今回は、恋活イベントと婚活パーティーの内容や選び方についてのお話です。恋活イベント恋活イベントの中には、“プチ街コン”というものがあります。開催時間は1~2時間で、完全に着席した形で行われ、男女2対2くらいで会話することが多いです。一定時間が経過すると男性が席を移動して回るので、確実に複数の男性と話ができるところが最大のポイント。恋活イベントには、他にも“趣味コン”と呼ばれるものや、“年上・年下好き限定”などいろんなタイプがあります。婚活パーティー婚活パーティーは結婚を意識しているだけあって、プロフィールカードの内容も結婚に関わる項目がたくさん含まれています。例えば、男性のカードには「年収」や「兄弟構成」などが入っていますし、恋活ではあまりない「タバコ」や「婚歴」などの項目があるでしょう。中には反立食タイプもありますが、“最初から個室で1対1”というスタイルが多いのも婚活パーティーならではです。結婚したいのか、恋愛したいのか例えば、「結婚は良い人が現れてから考える」という人と、「3年以内には結婚したい」という人では、出会うべく男性が大きく異なります。もし結婚願望がほとんどない男性と知り合った場合、結婚を視野に入れたお付き合いがしたいのに“結婚を考えることすらしてくれない”というズレが生じます。逆に、すぐにでも結婚したい!という男性の場合は「気持ちは後回しで良いから、条件さえ合えばなるべく早く結婚したい」と言われる可能性もあります。この場合、恋愛結婚を望む女性にとってベストな相手とは言えないでしょう。恋活パーティーの中にも、“結婚を視野に入れたお付き合い希望” や “結婚前向き”というタイプもあります。今の自分が求めているのは“結婚”なのか“恋愛”なのか、一度よく考えてから選ぶようにしましょう。
2017年04月10日こんにちは。ママライターのあしださきです。一般的に“妊活”という言葉が広く認知されるようになったのは、ここ数年のこと。記憶に新しいところでは、お笑いコンビの『森三中』の大島美幸さんが、妊活することを公表して仕事をしばらくお休みしたことはとても有名な話。元『モーニング娘。』の保田圭さんも妊活を公表していることで有名です。ブログでも自身の妊活にまつわる状況を発信し、同じように妊活に悩む女性から大変支持されていたということですが、一方でSNSに寄せられる心無いコメントに傷ついてしまったということをおっしゃっていますね。現在インスタグラムのコメント欄を一時閉鎖して、そのことに関しても思いを発信していらっしゃいました。『出口の見えない長いトンネルを歩いているようだ』妊活はこのような例えで表現されることがあるとか。●はじめは“日常生活の延長”、次第に“生活の中心”に私も2人目の子どもを意識し始めてから、自身の生理不順や排卵の障害が判明し、婦人科に通院した経験があります。それから妊活が始まりました。妊活を始めたころは明るいイメージを持って、「かわいい赤ちゃんとの生活はもうすぐそこだ」と身近なものに感じながら、日常生活を送る傍らの妊活というように楽んで夫婦で協力していたという記憶があります。しかし、それが何か月も“ふりだしに戻る”ことを繰り返すと、気付かないうちに全てを“妊活”に捧げた日々を送るようになっていったのです。自分の行動が全て「妊娠に少しでもつながるように」と意地になって、まさに脅迫的な感覚だったことを今でもよく覚えています。夫ともいさかいが増えました 。これこそが、まさに最大のストレス。私には耐えられないほどでした。そこで今回は、妊活をした経験がある女性に「妊活中に1番ストレスを感じたのはどんなときですか?」という聞き取り調査を実施いたしました。ご回答いただいた皆さんありがとうございました。ここでその中から3つのエピソードをご紹介したいと思います。●妊活中に最もストレスを感じたエピソード3つ●(1)テレビやネットで見る「女優、アナウンサーの○○が妊娠」が本当に嫌だった『毎日というほど目にする“妊娠報告ニュース ”がいちいち頭にきて仕方がありませんでした。妊娠という極めて個人的なことをニュースで流すことにムカつく。でも1番嫌なのは、ブログなどで自分の私生活をガンガン発信している美男美女の芸能人夫婦のような人たちでしたね。「この度、私たち夫婦のところに、ちいさな新しい命が宿ってくれました」みたいな。嫌なら見なければいいのに、気になってしまうんです。「もしかしたら、何か自分の妊活にいい情報が得られるかも知れない」とか思うのでしょうね。自分もどうかしていました。ストレスがMAXになって、携帯やテレビをしばらく見ない生活をして自分を落ち着けました』(30代/1歳の女の子のママ)●(2)友人のSNSでの“子ども自慢”が耐えられなかった『本当にきつかったのは、毎日子どもの離乳食をイチから手作りしてキレイに盛り付けている様子やら、かわいい寝顔、初めての寝返り~、といった“子どもとステキなママしている自分自慢 ”に命をかけている友人のSNSです。長い妊活の日々ですっかり疲弊したわたしの精神状態は、これによって完全に崩壊。結局妊活を休んで、心療内科に行くことになりました』(30代/妊活お休み中/会社員)●(3)夫に「それは人として最低じゃない?」と言われたとき『私たち夫婦が妊活を始めてもうすぐ2年という時期に、夫の弟が結婚した。ほどなくお嫁さんが妊娠したと義母に聞かされ落ち込んでいたとき、どうしようもなく荒れて「弟さんのお嫁さんの妊娠を素直におめでとうと祝福できない」と夫に泣いて訴えた。そうしたら、「妊活が大変なのは分かっているけど、そういう発言は人として最低じゃない? 」と言われた。“大変なのは分かる”?男に産婦人科での検査のつらさも生理が来てしまった落胆も分かりっこない。その瞬間、完全に愛情が冷めました』(30代/現在独身)----------いかがでしたか?とても心に刺さるエピソードばかりでしたね。妊活を通してわかったのですが、女性にとって“妊娠”というフレーズがいかに心を乱してしまうものであるのか、世の中の20代から40代の男性・女性、出産経験者の年配女性にもっと意識を新たにしてもらう必要があるということです。世の中、簡単に子どもを授かることができる夫婦ばかりではないと、まずは覚えておいてほしいです。そして、人知れず努力をしている人たちを、そっとしておいて欲しい。お天気の話をするような何気なさで、“妊娠”について尋ねるのは無神経 です。1人子どもがいても、2人目で不妊に悩む方も大勢いらっしゃいます。「2人目は?」なんて余計なお世話なんですよ。パートナーと一緒に“妊活”をすると決めた、世の中の夫たちにもお願いです。あなたの最愛の女性が妊娠について感情的になるのは、それだけのつらさを味わっている裏返しだと想像してください。頑張っているのはすべて、夫婦の幸せのためと信じているからです。今は“出口が見えないトンネル”かもしれませんが、そんな中を懸命に進む女性の皆さんにエールを送りたいです。一人でも多く、早く、ご自身のいいニュースを聞くことができますように!●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年04月10日元『モーニング娘。』のメンバーでタレントの保田圭さん(36)が、Instagramのコメント欄を閉鎖したことが話題となっています。現在妊活を行っている保田さんですが、2017年3月8日に投稿したInstagramで閉鎖の理由について 『とても悲しくなってしまうようなコメントを下さる方々がいらっしゃるので…残念だけど、コメント欄を無くさせていただきました』とコメント。翌9日には『妊活とストレス』というタイトルでブログを更新し、妊活中に感情をコントロールする難しさなどを語っています。肉体的にも精神的にも負担のかかると言われる妊活ですが、このコメント欄閉鎖という保田さんの対応には納得の声が多いようです。●保田圭の対応に応援の声多数心ないコメントに傷つきInstagramのコメント欄を閉鎖した保田さんに対しネット上では、『わざわざ中傷のコメント書き込むやつなんて無視すればいいんだよ。ホント最低』『元気出してほしいな。ナイーブなことに首を突っ込む人っているんだね』『人の気持ちがわからないやつが多すぎる』『書き込んでる人たちはストレス発散程度にしか考えてないんだろうなぁ』『これが普通の反応。辻ちゃんとかメンタル強すぎでしょ(笑)』『落ち込んでるときにはちょっとしたことでも傷つきやすくなるもんだからね。閉鎖して正解』『もうInstagramごとやめてもいいんじゃない?ストレスになるだけだよ』『圭ちゃん、変な人の言うことなんて気にせずにゆっくり休んで』『文句言うんだったらわざわざ見にいかなければいいのに。自分から見にいって悪口書き込むってバカとしか思えない』『悪気なくて書き込んでる人とかもいるからね。タチが悪い』など、対応を支持し応援する声が多く見られます。アイドル時代は笑顔を絶やさず多くのファンに元気を与えてきた保田さん。心ないコメントをした人たちの行動は残念と言うほかなく、今後、保田さんが心穏やかにすごせることを願うばかりです。【画像出典元リンク】・保田圭(Kei Yasuda)(@keiyasuda1206)(Instagram)/●文/ぶるーす(芸能ライター)
2017年03月10日「マイシード-亜鉛配合-for Men」パスクリエイト株式会社は、妊活・妊娠をサポートするブランド、ベビーライフ研究所より、男性妊活に特化したサプリメント「マイシード-亜鉛配合-for Men お試し 10 日分(20 粒)」を 2/13(月)から販売開始する。値段は、毎月100名限定で2980円(税抜き、送料込み)。不妊は男性側にも原因アリ!晩婚化に伴い、日本では不妊に悩む夫婦の数が増えている。不妊の原因は女性側にあると思われがちだが、実は男性側に原因がある場合も多い。WHO(世界保健機関)の調査によると、不妊原因が女性のみにある場合は41%に過ぎず、男性のみに原因がある場合が24%、男女ともに原因がある場合が24%である。つまり約50%は男性側にも原因があるということだ。「男性に原因がある」というのは、具体的には「男性の精子に老化の影響が及んでいる」ということだ。人間は年を重ねると、体内に発生した活性酵素などによって細胞がダメージを受ける。この「酸化ストレス」の影響は精子にも及び、35歳程度でその影響が出始めると言われている。男性の妊活に対する意識はまだまだ低い。妊活は女性がするものだ、と考えられがちであるため、自分の精子の量・質が良くないということに気づいている男性の数は非常に少ない。しかし、先ほどの不妊原因についてのデータから言っても、また良好な夫婦関係を営むための手段という点でも、男性が妊活に無関心であるのは良いことでは無い。妊活は、夫婦で一緒に取り組むべきなのである。三大栄養素を配合今回ベビーライフ研究所が開発したサプリメント「マイシード-亜鉛配合-for Men」は、男性の妊活に特化するため、妊活サプリメントの中で唯一「亜鉛」「還元型コエンザイムQ10」「大豆ソイポリア(ポリアミン)」の三大栄養素を重視し配合している。男性に必要な栄養素をもれなく補給できるのだ。今回の商品の価格は2,980円。「お試し版」には似つかわしくない価格設定であるが、これには、妊活に真剣に悩む方からの「現在服用している薬との飲み合わせは大丈夫か」「アレルギーは出ないか」などの質問を踏まえて、少しでも納得してもらってから契約してほしいという思いが反映されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※パスクリエイト株式会社
2017年03月06日“卵活”という言葉を耳にしたことはありますか?妊娠を望む女性たちにとっては“妊活”と並んで身近なワードですが、そうでない人にはなじみのないものでしょう。実はこれ、卵子を凍結保存し、将来の妊娠に備えることを指す言葉なのです。マイナス196度という超低温で卵子を冷凍し、妊娠したい時期に解凍するというオドロキの最先端技術。今回は卵子凍結保存の費用や、行っている人の実態について解説していきましょう。●“受精卵”or“未受精卵”……卵子凍結保存の種類卵子凍結保存には、大きく分けて次の2種類があります。●受精卵の凍結保存体外受精や顕微授精で受精・発育した卵子を凍結保存するもの。不妊治療の一環として行われています。採卵後すぐに移植するよりも、別の周期に移植したほうが着床率が高い場合などに用いられる方法です。●未受精卵の凍結保存排卵した卵子を、未受精のまま凍結保存するものです。妊娠を望む時期に解凍し、体外受精させた後に子宮に戻して着床・発育させていきます。●不妊治療目的だけじゃない! ライフスタイル設計のために行われることも前述の通り、受精卵の凍結保存は不妊治療の一環として行われるもの です。既にパートナーがいて、妊娠を希望しているにも関わらず、なかなか赤ちゃんを授かれない女性を対象にしています。一方で、未受精卵の凍結保存はがん患者などを対象にしたもの でした。がんの治療で卵子に影響が出ることが予測されるときに、治療前に採卵して保存しておくのです。しかし、今は妊娠を望んでいないけれども、将来に備えて凍結保存しておきたいという女性が最近は増えてきています。これが冒頭に紹介した“卵活” と呼ばれるものです。たとえ現状パートナーがいなくても、若いうちに卵子を採って保存しておけば、いつか相手ができて妊娠を希望したときに元気な卵子を使って妊娠・出産にのぞむことができるというのです。●保険外のため費用は高額になる費用は病院によって異なりますが、保険適用外のため高額になります。検査から凍結まではおよそ70万円〜100万円程度 となることが多いようです。まず、実際に採卵するまでの検査費用、排卵誘発のための費用がかかります。ここをクリアしてやっと採卵となりますが、採る卵子の数によって費用は変動します。妊娠の成功率を上げるには、ひとつでも多く採卵・保存する必要があります。最低でも10〜20個以上は採卵するケースが多いようです。採卵できたら凍結作業に入ります。このときにも“凍結作業費用”として別途金額を設けられている ことがあります。さらに保管料がかかり、毎年払う必要があります。卵子ひとつに付きいくら、と定められている場合は、凍結した数が多いほど費用がかさみます。また、凍結した卵子を解凍して体外受精を行なうときにも平均で約30万円~50万円 ほどかかります。●年齢制限や成功率……卵子凍結保存の注意点卵子の凍結保存は、いつでも・誰でもが簡単に行えるものではありません。いくつかの注意点があるので、そちらも確認しておきましょう。●年齢などの制限日本生殖医学会は『卵子の採取は40歳未満まで、受精卵の移植は45歳未満まで』というガイドラインを設けています。また、日本産科婦人科学会では『移殖年齢の上限は、生殖年齢を超えないこと』と規定しています。どちらも法的拘束力はないものの、多くの病院がこのガイドラインに沿った対応をしているのが現状です。また、未婚女性には未受精卵の凍結保存を行わない と定めている病院もあります。希望する病院が自分に沿った対応をしてくれるのかどうかは、来院前にきちんと調べておいたほうがいいでしょう。●成功率の問題未受精卵は解凍後、体外受精させた後に子宮に戻します。しかし、その後無事に着床し発育するかは別の問題。100%の確率で妊娠できるというわけではありません 。病院によって技術や成功率にバラつきがあるともいわれていますので、可能であれば移植後妊娠率などのデータを開示してもらいましょう。●パートナーの問題未受精卵を凍結保存しても、その後パートナーが見つからなければ体外受精をさせることができません。場合によっては、高額な費用や手間、時間が無駄になってしまうこともあるのです。その点は凍結保存に踏み切る前に冷静に考え、よく理解しておくべきでしょう。----------多くの課題はあるものの、メリットも多い卵子凍結保存。卵子は年齢とともに老化することは科学的にも明らかになっています。そのため、特に未受精卵の冷凍保存は、現代女性にとっては重要かつ大きな選択肢となりうるのではないでしょうか。【参考リンク】・医学的適応による未受精卵子あるいは卵巣組織の凍結・保存のガイドライン | 一般社団法人日本生殖医学会(PDF)()・医学的適応による未受精卵子および卵巣組織の採取・凍結・保存に関する見解 | 公益社団法人日本産婦人科学会()●文/パピマミ編集部
2016年11月15日