「妻、小学生になる。」について知りたいことや今話題の「妻、小学生になる。」についての記事をチェック! (2/3)
食物連鎖という言葉があるように、生き物はほかの生き物を食べることで、命を永らえています。私たちが食事の際に「いただきます」「ごちそうさまでした」とお礼をいうのも、植物や動物などの命に対する感謝の表れです。牧場見学に来た小学生「食べるのは、動物がかわいそう」酪農場で働いている、漫画家の牛川いぬお(@TDQFRYtruJY7ZxR)さんが描いたのは、コロナ禍前に牧場見学を行っていた時のエピソードです。その日、牧場にやって来たのは、小学校中学年の子供たちでした。働く大人たちの話を聞いたり、牛を見たりと、楽しそうにしていた小学生。しかし、今見ている牛たちが食用の肉になる可能性があることを知り、ぽつりとこういったのです。「牛さんが、かわいそう…」『牧場見学に来た小学生の反応が思ってたのと違った話』しんみりした空気になると勝手に思ってた※コロナ前の話です※牧場見学は滅多に受け入れないので、これが一般的なのかは分からないけど、子どもって正直だなぁってこの時思いました。(この話はまだSNSに載せてなかったはず…はず…) pic.twitter.com/gH0zW0VdwE — 牛川いぬお@書籍発売中 (@TDQFRYtruJY7ZxR) April 10, 2022 牛が食用の肉になることを知って、悲しそうにしていた小学生。そんな彼女に、牧場を経営する社長は『食べない』という選択肢もあることを伝えました。世の中には、動物性の食品を避けるヴィーガン(完全菜食主義者)も存在します。自らの判断で、動物の肉を食べない選択をするのは自由です。難しく、現実的な話をした社長を見て、牛川さんは心配をしたのですが…小学生たちは「大好きなお肉は食べたい!」という気持ちを抑えきれなかった様子!予想とは異なる反応を見せた小学生たちに、牛川さんはほっとしたと同時に「子供はなんて正直なんだ…!」と驚かされたようです。牛川さんの漫画は拡散され、多くの人が子供たちの姿から、食べられることへのありがたみを再認識しました。・素晴らしい『食育』の形を見た…。・分かる。だからこその「いただきます」なんだよね。・子供の素直な反応に笑った。正直でいいと思う!きっと、子供たちは牧場見学を経て、さらに「いただきます」「ごちそうさまでした」という言葉の重みを知ったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年04月12日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。家族にもう一度会いたい。そう思いながら消えてしまった貴恵(石田ゆり子)に訪れたのは、万理華(毎田暖乃)がもたらす、再びの奇跡だった。「あんな別れ方、あなたらしくない。会っておいでよ」千嘉(吉田羊)は貴恵を抱きしめる。今二人の間に紡がれるのは、この奇跡がもたらした確かな友情だ。万理華と千嘉がくれた1日。ついに最終話、貴恵は愛する家族のもとへ再び駆け出していく。「これからは、なくしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて、生きていかないか?」貴恵が亡くなって10年目の結婚記念日。圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)が迎えるいつも通りの朝に、チャイムは鳴った。あの日、死んだはずの貴恵が、小学生の姿で帰ってきた朝と同じように。「今日で最後、楽しくさよならしましょう」貴恵と過ごす最期の1日貴恵と過ごす最期の1日が始まる。早速、麻衣の春服を買いに三人でお出かけ。爆買いも程々に…と思うが、愛する娘が買ったものを身につけている姿を貴恵は見ることはできないからこそ、思い出と合わせて残そうとしたのかと思う。帰ったら掃除と洗濯。最期の一日だというのに買い物と掃除なんて普通すぎる気もする。しかし、このありふれた日常は、貴恵にとっては特別な日常なのだ。家族や我が家のため、そして大切な人達の明日や未来のために、今したいことをする。気づいたら後回しにしない。これも、この家族が私たちに教えてくれた、すぐ近くにありすぎて見えない日々の過ごし方だった。『妻、小学生になる。』最終話で、にくい演出何もしてあげられなかったことを後悔していた麻衣に、貴恵は恋人の蓮司(杉野遥亮)に会いたいと頼む。家に来てくれたとき「一人になりたい」と壁を作ってしまった麻衣をそっと後押しする貴恵。蓮司と出会うきっかけを作ったのは、同じように引っ込み思案な娘の背中を押した貴恵だ。「やりたい遊びがある」と切り出した貴恵が始めたのは、まさかの両親への結婚挨拶ゲーム!こんな時だけ小学生ぶる貴恵の無邪気さにも乗ってくれる蓮司の優しさを、貴恵は確かめたかったのかもしれない。ただの遊びでよかったのだ。しかし、麻衣との将来を約束する真剣な蓮司。貴恵の目に涙が溢れる。「思いもよらないことも起きるかもしれないけど、麻衣と一緒に色んな幸せをたくさん見つけていってください」ここで万理華の姿ではなく、貴恵に戻るのが刺さる演出だった。本当のその時を迎えることができないとしても、今確かに麻衣の母親として、大事な娘の幸せな未来が見えたのだ。一方、読み切りが決定した友利(神木隆之介)は加筆のために出版社から出られないでいたが、窓越しに万理華の姿を見つけ、駆け寄る。貴恵は、万理華として話をする。もう一度戻ってきたのだから貴恵として話をしないのかと思ったが、小さい頃から語っていた夢が叶おうとしている瞬間を邪魔したくなかったのだろう。帰っていく友利に、貴恵と同じ強さを確かに感じた。圭介は今までを振り返っていた。圭介の記憶の中の貴恵は、ずっと笑顔だ。最初に会った時から、ずっと励まし、家族の幸せを考えていてくれた。最後にしてあげられること…。ハッと思い出した圭介は慌てて守屋(森田智望)に電話をかける。「僕の亡くなった妻が帰ってきたんです!」思えば最初の頃は、周りの目を気に留めない圭介に危機感を持ってほしいと思う人も多かったと思う。しかし二話でのこの言葉。「君と一緒にいるこの時間を、嘘やごまかしで費やしたくないんだ、一分一秒も」圭介は馬鹿がつくほど真っ直ぐなのはずっと変わっていない。ただ、周りのことも考えられるようになった。守屋にこの事実を伝えられたのも、頼み事ができるのも、家族という殻に篭っていた圭介に信頼できる人ができたという証拠なのだと思う。圭介たちから貴恵への『プレゼント』買い物から帰ってきた貴恵を出迎えたのは、圭介と手作りのレストランだった。貴恵の笑顔を巡る中で思い出したこと、圭介達がしてあげたいこと、それは貴恵の夢を叶えてあげることだった。寺カフェの弥子(小椋梨央)、マスター(柳家喬太郎)に常連の中村(飯塚悟志/東京03)。ラビットフーズの守屋、宇田(田中俊介)や副島(馬場徹)、詩織(水谷果穂)や蓮司も。皆、貴恵が帰ってきたからこそ繋がれた人達。シェフとして調理場に立つ貴恵は、沢山の笑顔の中にいる圭介と麻衣を眺めていた。もう、私がいなくても孤独じゃない…。秒針が、動く。別れの時が、音を立てて、近づく。こういう時こそ、1日は短いのだ。あっという間に過ぎていく。貴恵はふと10年間荒れ放題の農園のことを思い出す。「いつか気が向いた時でいいから」と言う貴恵に圭介は「いつかじゃなくて、今やろう」と前向きに言う。あれほど後ろを向いていた二人から、今できることをしたいという言葉がすぐ出てくることこそが、貴恵が帰ってきた意味を強く感じさせる。本当の『永遠の別れ』の瞬間、3人が交わした言葉は…夜明けの空。三人で過ごす、最期の時。貴恵は二人を抱き寄せる。思い出も、貴恵の優しさも、笑顔も、この一苗のハバネロに込めて。「ママ、大好き。会いにきてくれてありがとう」「ありがとう貴恵、帰ってきてくれて。ありがとう。僕の妻でいてくれて」そして、「おやすみ」。夜明けの時。貴恵は、目を閉じる。最愛の貴恵との永遠の別れ。しかし、それはさよならではない。その愛はこれからもずっと変わらず続いていく。朝日が昇る。太陽のような貴恵のいない、新しい明日が始まる。10年前、止まってしまった風車は、貴恵が会いに来てくれて勢いよく回りだした。一度、いなくなってしまった時、また止まってしまった。でも貴恵がいない今も、風車は回り続ける。最終話までこの奇跡を見守ってきた人だけが気づくこの変化に涙が溢れた。妻を亡くし生きる希望をなくした夫と娘が、最愛の妻に再会し、人生に希望を見出す新島家の愛の物語。しかし、それを超える意味があった。この奇跡は人と人との繋がりを確かに築いていった。『妻、小学生になる。』が伝えてくれた大切なメッセージ最後に、劇中に登場する生まれ変わりを描いた一冊『君と再び』の言葉を引用する。後悔や反省を乗り越えない限り時間が進んでも人生は進まない。あの時、こうしておけばよかった。あの時もっと考えれば別の可能性があった。そんなことを思わないための人生の選択肢が人生には必ず残されている。大切なものはいつか壊れるし、失うくらいなら現実から目を背けたくなってしまう。しかし、いつまでもなくしたものを見ていては、ずっと暗い絶望のままなのだ。迷いながらでも、前を向き、大切な何かのために今できることをすることが、残された人生の選択肢だと思う。この物語が私達に伝えてくれた大切なメッセージ。目の前にある小さな奇跡を、幸せのきっかけを見つけられますように。過去の『妻、小学生になる。』のドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2022年03月31日堤真一主演「妻、小学生になる。」の最終回が3月25日スタート。杉野遥亮演じる蓮司の“プロポーズ”に「キュンからのジーン」など感動の声が上がるとともに、「しばらくつましょーロスが続く」など“ロス”に陥る視聴者も続出している模様だ。「週刊漫画TIMES」(芳文社)連載中の村田椰融による同名漫画を原作に、愛する妻を失ってから生きる意味を失った夫とその娘が、妻の記憶を持った小学生の女の子と出会い、生きることに再び向き合おうとしていく。だが生まれ変わった妻だと思っていた女の子は、生まれ変わりなどではなく妻の魂が“憑依”していた状態で、妻の魂は女の子の身体から去っていき…というストーリーが展開してきた。主人公の新島圭介を堤さんが演じるほか、万理華の身体から抜け“成仏”しようとしていたが、万理華の魂に説得される妻の貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘の麻衣に蒔田彩珠。貴恵に憑依されていた白石万理華に毎田暖乃。万理華の母・白石千嘉に吉田羊。漫画家を目指す貴恵の弟・古賀友利に神木隆之介。圭介に想いを抱く同僚で上司の守屋好美に森田望智。麻衣の彼氏・愛川蓮司に杉野さん。憑依されている間にベストセラー作家になっていた出雲凜音に當真あみ。魂が“見える”寺カフェのマスターに柳家喬太郎らが共演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。万理華に説得され再び彼女の身体に入り込んだ貴恵は、圭介、麻衣のもとに現れる。その日は圭介と貴恵の結婚記念日で、万理華(貴恵)は圭介と麻衣に“最後の1日”を過ごそうと話す。麻衣の「ママのしたいことしよう」という言葉で万理華(貴恵)は蓮司のもとへ。万理華(貴恵)は自分をママ役にして「実家にご挨拶ごっこ」をしたいと言い出し、応じた蓮司は圭介に「麻衣さんと結婚させてください」と本気“プロポーズ”する…というのが最終回のおはなし。「まっすぐな蓮司くんが良かったです」「『ごっこ』じゃなくて真剣に気持ちを伝えちゃうシーンはキュンからのジーン」「最終回は杉野遥亮のプロポーズがカッコ良すぎ」といった声とともに「個人的には蓮司役の杉野遥亮くんと麻衣ちゃんの続編見たい」「スピンオフ的なので蓮司&麻衣編やりません?」など、杉野さん演じる蓮司と蒔田さん演じる麻衣の“その後”を観たいという視聴者の声も。その後圭介は自宅を急遽レストラン風に模様替え。守屋やマスターらを呼んで、万理華(貴恵)にシェフをしてもらう。そして最後に2人で野菜を育てた農園に再び苗を植え、貴恵は万理華のもとを去る…というラストだった。最終回を見終えた視聴者からは「このドラマ、新島家に出会えてよかったです」「新島家の未来に幸あれと願う」「毎週温かい涙が流れる作品でした。新島家の皆さんが大好きだー!!」など、新島家への感謝の言葉が続々送られる。また「あんな人になりたい あんな家庭を築きたい こりゃしばらくつましょーロスが続くな」「ロスすぎる~~!!ずっと温かい新島家のみんなを見ていたかった…」などの“つましょーロス”になりそうだという投稿も多数アップされている。(笠緒)
2022年03月26日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人は失くしたものばかり見てしまう。それは、失ってからその大事さに気づくからなのだろうか。しかし本当に見つめるべきものは、すぐそばにあるのだ。最終回前編となる第9話は、再び消えてしまった貴恵(石田ゆり子)と残された人々が選ぶこれからが描かれる。万理華を取り戻した千嘉その一方で…あの日から万理華(毎田暖乃)は、貴恵としての万理華のことをずっと見ていた。明るくて、元気で、皆に人気な万理華。夢の中で、そんな自分が『ママの理想』と思い込んで…。「誰も万理華のこと見えていない」とは、人格が浮遊して周りから見えないということであるが、生きていながらも誰も自分のことを見てくれる人がいないという意味もあると思う。「自分は必要ない」と思い詰めて、消えたいと願ってしまったのだ。でも、今は違う。ずっと素直になれなかった千嘉(吉田羊)だったが、真っ直ぐ、大切な万理華の目を見て謝る。そんな千嘉を見て、万理華はその小さな身体でそっと抱きしめた。一方、貴恵を失った圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)。うちのママは10年前に死んだ。それからお父さんと私は、ゾンビになった。これは第1話で語られた麻衣のモノローグ。そこに、新たな言葉が加わった。10年後、ママは帰ってきた。小学生の姿で。止まったままの10年が再び動き出し、新しく色づき始めた生活。なのに、『ママはまた消えてしまった』。同じ家にいるだけの、心もバラバラのすれ違いの生活に逆戻りした。そんな二人を守屋(森田智望)や蓮司(杉野遥亮)は気にかける。連絡の取れない麻衣を心配し、蓮司は新島家を訪れるも、麻衣は一人になりたいと帰してしまう。友利(神木隆之介)も心にはぽっかりと穴が空いたままだ。遺してきた大切な人達に最後の別れをする貴恵一方の貴恵はまだ成仏できていなかった。声が届かないと分かっていながら、遺してきてしまった大切な人達に最後のお別れをしていた。ある日、貴恵は漫画を描き終えた友利のもとへ来ていた。友利が心配でこちらも成仏できていなかった吉原(かたまり/空気階段)と共に完成した漫画を読む。自信満々で、でもどこか不安気な友利の横で、貴恵は一人、確かな友利の成長を感じていた。自分の力で、逃げ続けた現実に一歩踏み出した、たった一人の大切な弟に、貴恵は別れを告げるのだった。貴恵は千嘉と万理華にも会いにきた。千嘉は、頼りにしていた貴恵に何もしてあげられなかったことを悔やんでいるようだった。しかし貴恵の表情は暖かい。貴恵の望みは見返りなんかではない。今、万理華とこうして向き合っていることが何よりの望みなのだと思う。貴恵の言葉はいつも周りを包んでくれる。周りをポンコツにするなんていわれてしまうのは、そんな貴恵のことをみんなが頼りにしているからなのだ。圭介は家で一人、貴恵の言葉を思い出す。俯いた時には顔をあげてと頬を包んでくれる大切な人の声。「失ったものを見つめて、死ぬまで過ごすの?」夢から覚めた時が一番怖い。どんなにいい夢を見て幸せに浸っていても、また失う。幸せはそう長くは続かないのだ。しかしそれで全てが元通りになるわけではない…。この奇跡がもたらしたもの、貴恵が帰ってきた意味を考える圭介。ここにはもう、貴恵はいない。しかし圭介は、一人で歩み出す。自分一人の力で、そしてほんの少しの貴恵が残してくれた大切な思い出に後押しされ、進んでいく。圭介の10年間分の言葉「10年前、あの時、私、ママと一緒に消えちゃえばよかったんだよ」ご飯も食べず、部屋に引きこもる麻衣に、圭介は10年分の、言葉を。「ママがいなくても、二人で一緒に生きていく道を探さなきゃいけなかったんだ」圭介は貴恵が亡くなってからというもの、麻衣と向き合うことすらずっと逃げ続けてきた。麻衣をゾンビにさせたのは圭介なのだ。時間を止めたのは死ではなく、生きながらにして『生きること』を諦めてしまった圭介だ。でもこれからは違う。「これからは、なくしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて、生きていかないか?」麻衣が大人になりきれなかったのは、ずっと甘えられず、泣きたくても泣けずに、10歳で時は止まっていたからなのだと思う。そして麻衣はドアを開ける。10年間、閉じ切ったままだった心が開く。圭介はやっと貴恵が帰ってきた意味に気づけたのだ。失ったものをいつまでも見つめるだけじゃなく、これから生きていく世界を…。そして周りの人に向き合い、前に進むことの方がずっと大事だということを。貴恵を救った、万理華の言葉貴恵は、あの公園でお迎えの時を待っていた。もう十分わがままして、皆とはお別れしたから、もう思い残すことはない。そんな貴恵の前に、万理華は現れた。「会いたいって思うのは、わがままなんかじゃないよ」真っ直ぐな万理華の言葉に、貴恵の本音が溢れる。「もう一度だけでいいから、会いたいよ。家族に会いたい」万理華の優しい手が、涙で濡れた貴恵の頬を包む。あの時、貴恵がひとりぼっちの万理華を優しく包んだように。もうこの世に未練はない、そう思って別れを告げたが、貴恵は本当のさよならをできていなかった。伝えたいことも言えずに、もう一度会いたいって思う気持ちを殺してまで。そんな貴恵を救うのは、万理華なのだ。この奇跡は万理華にも大きなものをもたらした。会いたいと思う気持ちを一歩踏み出す力を大切にすること…。誰よりも優しい貴恵と万理華が周りを救い、そしてお互いを助け合う。新島家の物語だけじゃない。白石家の物語でもあり、そして見ている私たちへ向けた物語。今話と来週の2回続いての最終章としたことは、この物語が紡がれる意味としても非常に大きかったと思う。次週、ついに『妻、小学生になる。』は注目の最終回を迎える。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月24日堤真一主演「妻、小学生になる。」第9話が3月18日オンエア。部屋にこもってしまった麻衣に語りかける圭介…堤さんの演技に「今週の大人キャストは最高」の声が上がる一方、本来の小学生としての万理華を演じた毎田暖乃にも絶賛の声が送られている。「週刊漫画TIMES」(芳文社)連載の村田椰融による同名漫画をドラマ化した本作。キャストは10年前に妻・貴恵を亡くしてから、全く生気が感じられなくなっていたが、万理華に憑依した貴恵によって再び前を向いて歩み出すようになった新島圭介に堤さん。他界した後も圭介と娘の麻衣を見守り続けていたが、ある時公園で泣いている万理華に“入り込んだ”貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘で、仕事で出会った蓮司と付き合い始める麻衣に蒔田彩珠。母・千嘉に「消えてくれ」と言われ公園で泣いていたところを、貴恵に憑依された小学4年生の白石万理華に毎田さん。万理華に辛く当たっていたが、圭介たちと出会ったことで変わっていく白石千嘉に吉田羊。貴恵の弟で漫画家を目指している古賀友利に神木隆之介。圭介に告白した年下上司・守屋好美に森田望智。麻衣と交際している愛川蓮司に杉野遥亮。憑依されベストセラー作家になってしまった中学生・出雲凜音に當真あみ。魂が“見える”寺カフェのマスターに柳家喬太郎といった面々も共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。万理華に憑依していた貴恵が消える。万理華は自分の人格を取り戻し千嘉との新たな生活が始まるが、圭介は心ここにあらずの状態に。そんな圭介を守屋が心配する。麻衣も自分の殻にこもってしまい、蓮司が心配して訪ねて来る。友利も春から高校生になるという出雲を応援しながら、心にぽっかりと穴があいたように…というのが9話の展開。「10年前、あの時私、ママと一緒に消えちゃばよかった」と言って部屋にこもってしまった麻衣。圭介は麻衣の部屋の前で「麻衣を励ますよりも自分の悲しみにひたることを優先させ、ただ生きてるだけの生活に麻衣を巻き込んだ」と彼女に謝罪したうえで、貴恵の言葉をムダにしないためにも「これからは失くしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて生きていかないか」と、2人の力で前を向いて生きようと呼びかける…。「堤さんの娘に語りかける演技がもう良すぎる」「失ったものよりも、残してくれた娘と生きていく選択をする流れがスムーズ」「今週の大人キャストは最高だなあ 堤パパ悔悟から踏み出す勇気とか」など、圭介を演じる堤さんの演技に絶賛の声が。一方、成仏しようとする貴恵だが“お迎え”は来ず、そこに万理華の魂が現れ、貴恵に「本当にさよならしてもいいの?」と問いかける。貴恵に憑依された時「私、消えちゃいたいと思ってた。でも会いたかった」と、千嘉や友人たちに会いたかったと振り返った万理華は「だからね、会いたいって思うのは、わがままなんかじゃないよ」と貴恵に語りかけると、彼女の頬に手を差し伸べる。すると万理華の手が光り、次のカットでは川沿いを走る姿が…。このラストには「貴恵の頬をつつむ万理華ちゃんにめっちゃ泣いてしまいました」「子供のはずの万理華が大人びて見え、大人のはずの貴恵が子供のように見えた」などといった声のほか、今回は本来の小学生としての万理華で感動的な演技を見せた毎田さんに「普通の小学生、万理華ちゃん役の演技、とっても可愛らしかった」「毎田暖乃の神がかりな演じ分け」「役者みんないいがやはり毎田暖乃の演じ分けがすご過ぎる」などの反応も数多く寄せられている。(笠緒)
2022年03月19日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。会いたい人にもう一度会えるチャンスを与えてくれるファンタジーは夢物語だ。現実には、必ず終わりがくる。別れを経験するくらいなら、初めから始まらなきゃよかった。現実や真実と向き合いたくない…。そう思ってしまう。ついに妻の生まれ変わりの真実に向き合う家族に、別れの時が迫っていた。『万理華』が戻り、喜ぶ千嘉一方で…大晦日の夜に突然倒れた万理華(毎田暖乃)は貴恵(石田ゆり子)としての記憶を失くしてしまう。次の朝、圭介(堤真一)や麻衣(蒔田彩珠)、千嘉(吉田羊)に見守られながら目を覚ました万理華だったが、すでに人格は貴恵に戻っていた。貴恵が戻り安堵する圭介達を前にして、千嘉は複雑そうだ。また「ママ」と呼んでくれた。一瞬だけでも自分の元に帰ってきたことは千嘉にとって喜ばしいことだっただろう。しかし、すでにそこに『万理華』はいないのだ。万理華の身に起きた異変を聞いた友利(神木隆之介)は、生まれ変わりの小説『君と再び』を書いている出雲莉音(當真あみ)なら何かわかるかもしれないと考え、圭介達と共にサイン会に行ってみることに。そこで莉音の口から衝撃の事実を聞くこととなった。出雲莉音の中にいるのは、吉原康司(かたまり/空気階段)。教師をしていた吉原は、小説家になる夢を諦められずにいたが、そんな未練を残したまま5年前に不慮の事故で亡くなったという。一方の莉音は中学生。吉原が死んだの5年前…生まれ変わりの真実は『憑依』だったのだ。怪我で夢だったバスケを諦め、人生に絶望していた莉音の死にたいという気持ちと、吉原の生きたいという気持ちが偶然、リンクしたのだ。生まれ変わりではなかった。「借りたものはいつか返さなきゃいけない、本当の持ち主に」10年という偶然から生まれた、生まれ変わりという誤認。貴恵は今まで、万理華の体を借りて自分は生きていることに気づいていなかった。『万理華』の日常を取り戻すことが意味するのは…彼女の人生を奪っている…万理華に帰ってきて欲しいという千嘉の強い思いに貴恵は胸を痛めた。一方、千嘉は仕事先で倒れてしまう。大晦日の夜、万理華を抱きしめようとして、避けられてしまっていたのだ。万理華の記憶は、「消えてくんないかな」と言われた日のままだ。それでもやり直せると千嘉は変わろうとしている。そう気づかせてくれたのは、貴恵だろう。娘との日々を取り戻すということは、そんな大切な貴恵との別れを意味するのだ。そして圭介と麻衣には、この奇跡が永遠には続かないという現実を突きつけられていた。一度失った大切な存在が目の前にいる幸せの中にいる彼らには、再びの別れが来ることなんて考えてもみなかっただろう。「あなたは奥さんと、今世の縁をとっくに終えている」永遠の別れが、また近づいていく…。明らかになった、貴恵が万理華に憑依したきっかけ貴恵は、万理華の中に入った日のことを全て思い出した。貴恵は死んでからもずっと『ゾンビ』になった圭介達に会いに来ていた。そしてあの日、貴恵は、夜の公園で万理華に出会ったのだ。パジャマのまま、消えたいと泣く万理華の頬を包む、全てを包み込む貴恵の大きな優しさ…。「消えたい」と思う万理華と生きたいと願う貴恵はリンクしたのだ。「私、生まれ変わりなんかじゃない」吉原は、自分の小説が店舗に並んでいるところを見て、生きていた頃の毎日もそう悪くはなかったと、生きたいという気持ちが報われ、莉音の体から去っていった。そして貴恵も、同じように決心していた。守屋の圭介を想う純粋な気持ちを聞き、私がいなくなっても、愛する家族を、支えてくれる誰かがいると信じることができたのだろう。そして、万理華は本当は生きたいと願っていると知った。だから万理華は一度戻ってきたのだ。借りたものは、必ず返さなくてはならない。もう貴恵の決心は、揺らぐことはなかった。麻衣と娘として、友利は弟として、小さい子どものように「いなくならないで」とわがままを言う。圭介は第三の選択肢を諦めなかった。万理華も、貴恵も、共に生きていく方法を。でも、それは叶わない。この世は生きているか、死んでいるか、その二択だ。「私がいなくても、自分の力でしっかり生きるのよ。信じてるから」貴恵は、いなくなった。再び回り始めたはずだった風車は、また、止まってしまった。ファンタジーの裏に隠された残酷な現実誰かを失ったことがある人なら、一度失くした大切な人ともう一度…。そう願ってしまう。しかし、そんな『素敵なファンタジー』は夢物語。ファンタジーは非現実的ではあるが、現実との境界は実は曖昧なもので、現実の上に成り立つものとも言える。そしていつも、その裏には残酷な現実が隠されている。その時が幸せでも、現実逃避ができていても、一度大切なものを失った時よりも、もっと大きな絶望が待っているのだ。しかし、人はそんな夢物語の中で、絶対に出会えない人々や絶対に体験できない出来事と巡りあう。そしてきっと、その経験が、生きていく力を残していってくれる。再び最愛の貴恵に出会えた家族に残された選択肢、これは数え切れないほどある。また、ゾンビのように暮らすのか、それとも、「私がいない世界でも、笑っていてほしい」…そんな貴恵の願いを叶えるために、前を向いて生きていくのか。圭介達は、貴恵がいなくなった世界の絶望を乗り越え、生きている意味を見つけていけるのだろうか。そして貴恵が選ぶ、最期のチャンスとは…。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月17日「妻、小学生になる。」の第8話が3月11日オンエア。貴恵が万理華に生まれ変わったと思っていた圭介だが…明かされた“真相”に「切ない」「苦しい」などの声が殺到、「最終回体の全水分無くなってこの世から消えちゃいそう」といった声まで上がっている。新島圭介を堤真一が演じ、10年前他界した圭介の妻・貴恵には石田ゆり子。現在小学4年生で貴恵の記憶を宿している白石万理華に毎田暖乃。万理華に「消えてくれ」と言い放った母・千嘉に吉田羊。圭介と貴恵の一人娘・麻衣に蒔田彩珠。貴恵の弟・古賀友利に神木隆之介。ベストセラー作家になった中学生・出雲凜音に當真あみ。魂が“見える”寺カフェのマスターに柳家喬太郎。麻衣と交際をはじめる愛川蓮司に杉野遥亮。圭介にフラれた守屋好美に森田望智。守屋の友人・菊池詩織に水谷果穂。麻衣の幼馴染・弥子に小椋梨央といったキャストも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。突然“本来の彼女”に戻った万理華だが翌朝目覚めると貴恵に。友利は生まれ変わりをテーマにした小説を書いた凜音なら何かわかるかもと考え、彼女のサイン会に行く。圭介たちと会った凜音は、自分は生まれ変わったのではなく死んで凜音に“憑依”したと明かし、万理華の中にいる貴恵もまた憑依していると告げる。そして貴恵も、万理華が千嘉から「消えてくんないかな」と言われ、パジャマ姿で夜の公園にやってきて、自分なんかいなくなればいいのにと泣いている万理華に“憑依”したことを思い出す…というのが8話の展開。万理華は圭介や麻衣、友利、千嘉を前に自分が憑依したことを思い出したと告白。死んでからもずっと新島家に来て、家族に思いを伝えたかったがそれが叶わず、そんななか公園で泣く万理華の頬に触れるとそのまま身体に入っていったという。「私、生まれ変わりじゃない。だからこの身体は万理華ちゃんに返さなきゃいけない」と話す貴恵に圭介たちはいなくならないで欲しいと懇願するが、貴恵は万理華の身体から“離れる”…という展開に。この展開に「貴恵にいてほしい。万理華に戻ってほしい。どちらも理解できるから苦しくて切ない…」「切ないけど、まだ小学生の女の子の人生を犠牲にしていいわけがない」「考えさせられるドラマ。お空の上からも心配されるような生き方しちゃダメよね」「ご都合主義に逃げずこの設定で向き合うべき課題をきちんと描いている」など、様々な反応が。また「今は離れて暮らしてるけど、こんな日が来たらって私も想像しながらみてしまった。お母さんの料理食べたいな」「私は亡くなった父を重ねて毎度涙が止まらない」と、自らの家族を重ねる声も。また今回も万理華の身体を借りた貴恵として、圭介たちに真実を明かし、受け入れるよう語りかける毎田さんの演技に「毎田暖乃さんの演技に引き込まれています。なんとかハッピーエンドで終わってほしい…」「今日の演技、いつのまにか引き込まれて気づいたらボロ泣きしてた」「このままいくと最終回体の全水分無くなってこの世から消えちゃいそう」といった投稿が続々と集まっている。(笠緒)
2022年03月12日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人間は生涯の中で沢山の大切なものに出会い、そして失っていく。その絶望に生きる私たちが、大切な人のために今できることは、何なのだろうか。母親に会うのを拒む貴恵その理由は…圭介(堤真一)は、守屋(森田望智)から告白されたところを妻・貴恵(石田ゆり子)の生まれ変わりである万理華(毎田暖乃)に目撃され、行きつけのカフェで落ち込んでいた。すると、想い人の蓮司(杉野遥亮)に留学中の彼女がいると知り、落ち込む娘の麻衣(蒔田彩珠)と友利(神木隆之介)に偶然でくわす。そんな圭介と麻衣に、友利は一緒に実家に帰ってほしいと頼む。夫の入院で一人になってしまった母・礼子(由紀さおり)の面倒を見るためだ。圭介はそのことを貴恵にも伝えるが、母親に会いに行くのを拒んでしまう。そんな中、会話を聞いていた千嘉は、貴恵を夜のお供に誘い、自分の母親との過去を打ち明ける。こんな親にはならないと誓って生きてきたが、結局同じ姿になってしまった自分を悔いていた。貴恵は、そんな千嘉に優しく声をかける。「わかるよ、これまで千嘉さんが頑張ってきたこと」千嘉に必要だった、頼れる誰か。貴恵も千嘉も、お互いが大切な存在になったのだ。「悩むのは、会いたいからでしょ」長すぎる10年という『別れ』圭介、麻衣、友利は、万理華を親戚の子ということにして4人で実家に向かった。出迎えてくれた従姉妹・萌子が話す貴恵との思い出は全て『過去形』。自分の心は今確かにここにあるはずなのに、自分はもうこの世界にはいない存在。仏壇の前で「本当に私死んじゃったのね」とつぶやいた貴恵を思い出す。暫くするとデイサービスから礼子が帰ってくる。現れたのはあの頃とは別人のような母親の姿。礼子は認知症を患っていた。自分の死後の家族の現実。加えて、母親は自分のお葬式にも来なかったことを今初めて知ったのである。10年は、あまりにも長い別れなのだ。友利が抱えていた葛藤姉と弟の10年ぶりのケンカは…それは友利も同じだった。貴恵が亡くなってからというもの、一人息子の友利は圧をかけられ続けたのだろう。今日も、夢を追いかけ定職につかないことを責められる友利。「スマホでググる」とか「ババア!」なんていうコミカルな台詞や、神木さんのお芝居あって、重くならずに済んでいるのだろうが、この独特な親戚の雰囲気は正直鬱陶しくもある。「俺の味方なんて、この世に誰一人いないんだから!」友利は小学生のごとく家を飛び出していく。しかし貴恵には全てお見通し。秘密基地には背中を丸めた友利がいた。貴恵はまた友利に優しく声をかけると思ったのだが、始まる姉弟喧嘩。しかし、友利の中で確かに、目の前にいる小学生と、大好きな姉の記憶が重なっていくのだ。鼻を握られ叱られたあの日のことを、そして勝手にいなくなったあの日のことを…。「生きてる価値なんてない」そんな友利を貴恵はこう叱る。「死んじゃった私よりずっとマシよ!」涙を堪えるように友利が伝える。「なに勝手にいなくなってんだよ」「いなくなりたくなかったわよ…」「なんなんだよ……姉ちゃんじゃん」10年間、抜け殻だったのは友利も同じだった。貴恵は、友利にとって太陽で、そして生きる価値だったのだ。独りを感じたこの場所で、安心して涙を流せる大切な相手、それは貴恵だけなのだ。漫画家の夢と実家の世話…逃げ続けた現実に一歩踏み出すと決めた友利は、笑顔だ。あれほど暗かった実家が一気に明るくなる。貴恵が持っていたものは、確かに友利の中にもあるのだ。万理華として、そして貴恵としての「ごめんなさい」別れ際、万理華は萌子の息子とボール遊びをしていた。そしてそのボールはいたずらにも、万理華を礼子のもとへ導くのだった。「ごめんなさい」きっと万理華として、ボールを拾わせてしまったこと。そんな万理華の目を見つめ、礼子は穏やかに呟く。「元気が一番」「ごめんね」と、手を握る。この「ごめんね」はきっと貴恵として、娘として。「ごめんなさい…本当にごめんね、『お母さん…』」色々な思いが溢れる。先に死んでしまってごめん、一人にしてごめん。涙を流す万理華に、礼子は頭を撫でながら穏やかな顔で言う。「よくきたね、遠い所から」遠い所から会いにきてくれた親戚の万理華への言葉なのか、もう二度と会えない場所から来た『貴恵』への言葉なのか…それは誰にもわからない。でもそれで良い。二人の涙が、笑顔が、その答えだから。『妻、小学生になる。』第7話から伝わるメッセージ麻衣と蓮司の恋も動く。誰かを好きになること、それはとてつもないパワーが生まれるもの、それは奇跡…貴恵に背中を押された麻衣は、蓮司の元へ走り出す。麻衣と無事会えた蓮司は大切な存在について語る。実は、初恋相手の幼なじみが、海の事故で亡くなり遺体も見つからないままだという。だがそんな大切な存在に、「そばにいたい人を見つけた」と伝えに海に来たのだ。麻衣と蓮司は、無事、想いを伝え合った。突然、大切な存在を失う辛さ。失ってからその大切さに気づくこともある。でもその前に、想いを伝えたい相手が、そばにいるのなら今この時伝えたい。それは間違っても良い、失敗してもいい。貴恵も、友利も、麻衣も、蓮司も皆、遠回りしながら『思いを伝える』という答えに辿り着いたのだ。まだ何も始まってないのに、諦める必要はないのである。今この瞬間を、たった一度の奇跡で終わらせない。続く未来の、もっともっと新しい幸せのために、一歩踏み出す力…。『妻、小学生になる。』の第7話から感じたのは『大切な人を幸せにするきっかけを見逃さないこと』というメッセージ。これはこの物語が私たちに伝えてくれるテーマなのではないだろうか。最終回を目前に、物語が大きく動く圭介と麻衣、万理華と千嘉も加え4人で新年を迎える。皆が幸せを感じながらその時を待っていた。しかし新年が明けた瞬間、万理華は、突然意識を失った。すぐ、目を覚ましたものの、最初の一言目は衝撃的なものだった。「ママ?」母を見つめる目も、知らない人間を見つめる目も、貴恵ではない。確かにそこにいるのは『白石万理華』だった。次回はついに、貴恵が生まれ変わった理由がついに明かされる。貴恵はどこへ行ってしまったのか。万理華の記憶は…。物語のはじまりに迫る、重要な回に注目だ。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月10日「妻、小学生になる。」第7話が3月4日放送。蓮司に対する麻衣の“かぶせ告白”に「めっちゃかわいくていい」などの声多数。2人のスピンオフ制作の要望も寄せられるなか、ラストで見せた毎田暖乃の“演じ分け”に改めて賛辞の言葉が続々と送られている。本作は10年前に妻を亡くし生きる意味を失っていた夫と娘が、妻の記憶を持つ小学生の女の子と出会い、再び生きる希望を取り戻す。一方その小学生は妻の記憶が“蘇った”のと引き換えにそれまでの記憶を失いつつあり、彼女の母親はかつての娘を求める…というちょっと変わったホームドラマ。前回会社の年下上司・好美から告白されてしまい、頬にキスされたのを小学生となった妻に見られた新島圭介を堤真一が演じ、シェフだったが10年前他界した圭介の妻・貴恵に石田ゆり子。ある日貴恵だった頃の記憶が蘇ったが同時に以前の記憶が薄れ、前回のラストで“魂”らしきものが寺カフェに現れた白石万理華に毎田暖乃。万理華の母親で、以前の万理華を恋しがる白石千嘉に吉田羊。圭介と貴恵の一人娘で営業先で出会った蓮司が好きな麻衣に蒔田彩珠。麻衣と親しくなっていく愛川蓮司に杉野遥亮。漫画家を目指している貴恵の弟・古賀友利に神木隆之介。圭介のことが好きな守屋好美に森田望智。新島家の近所にある寺カフェの魂が“見える”マスターに柳家喬太郎といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。圭介と麻衣は友利から一緒に実家に帰ってほしいと頼まれるが、それは母親の面倒を見るためだった。実家には行かないという万理華だったが、圭介は理華を圭介の親戚の子ということにして4人で実家に向かう。実家に帰ると母親は認知症になっていた。一方、麻衣のもとには蓮司から連絡が…というのが7話の展開。麻衣に「海の向こうに大切な人がいる」と話したことが誤解を招いたかもしれないと考え、ちゃんと話したいという蓮司。実は初恋相手でもあった幼なじみが海の事故で亡くなっており、遺体も上がらなかったのだという。幼なじみが亡くなった実感が沸かず、いまだに帰ってくるのではと思うことがあると話す蓮司は、麻衣を誘った理由を、亡くなった幼なじみに「俺もやっとそばにいたい人を見つけた」と伝えたかったからと語り、続けて「俺とつきあってください」と言おうとするが、麻衣は蓮司の言葉にかぶせて「好きです」と告白する…。この“かぶせ告白”に「付き合って下さい…と好きですって被せるとこ、きゅん 良かったね」「麻衣ちゃんと蓮司くん、めっちゃかわいくていいですね」などの声が上がるとともに、「蓮司くんとまいちゃんのいろいろ、スピンオフでお願いします」と2人をフィーチャーした作品を求める投稿も。その後圭介は麻衣、万理華に千嘉も加え4人で初詣へ。新島家と白石家がともに幸せを感じながら新年を迎えたその時、万理華が突然意識を失う。すぐに目覚めたものの、彼女は“万理華に戻っていた”…というのが今回のラスト。「ラストでは一瞬にして声も表情も貴恵が万理華になったのがわかる…」「貴恵が抜けた時の演技ったら‥なんか本当にすごいものを見せられてる気持ちになった」「貴恵としての人格が消えたときは完全に小学生の女の子だった」「まりかちゃんに戻った時の毎田暖乃ちゃんの演技力よ…めちゃくちゃ小学生」など、小学4年生の万理華に戻ったその姿を演じ分ける毎田さんに、改めて賛辞の言葉が送られ続けている。(笠緒)
2022年03月05日堤真一主演「妻、小学生になる。」の6話が2月25日オンエア。森田望智演じる守屋の“告白&頬キス”に「急に積極的。これからどうなる」「大きな進展」などの声続出。ラストで現れた万理華の“魂”にも様々な声が飛び交っている。10年前に亡くなった愛する妻が生まれ変わり、小学生となって夫と娘の前に現れたことから、生きる意味を失っていた夫と娘が変わっていく…というちょっと変わったホームドラマとなる本作。主人公の新島圭介を堤さんが演じ、人気の洋食屋に勤めているシェフだったが、10年前他界した圭介の妻・貴恵に石田ゆり子。小学4年生である日、貴恵だった頃の記憶が蘇ったが、それと引き換えに以前の記憶が薄れた白石万理華に毎田暖乃。圭介と貴恵の一人娘で今は20歳、営業先で出会った蓮司が気になる麻衣に蒔田彩珠。麻衣にパソコン買いに行くのを手伝ってもらうなど親しくなっていく愛川蓮司に杉野遥亮。漫画家を目指していた貴恵の弟・古賀友利に神木隆之介。圭介のことが好きな年下上司の守屋好美に森田望智。生まれ変わりを描いた小説がベストセラーになった中学生・出雲凜音に當真あみ。守屋の友人で相談相手の菊池詩織に水谷果穂。麻衣の幼馴染・弥子に小椋梨央。新島家の近所にある寺カフェのマスターに柳家喬太郎。前回万理華が貴恵であることを受け入れたが、同時に万理華を返して欲しいと圭介に懇願した白石千嘉に吉田羊といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。千嘉は万理華が万理華ではないことで、一緒に暮らしながらもどう接していいかわからず、貴恵も万理華の記憶が薄れていることが心苦しく、2人の関係はギクシャクしていた。そんななか守屋が企画した新商品のPRイベントが大成功するも、発売前のトマト缶の商品画像がイベント参加者によってSNSにフライング投稿されてしまう。また麻衣が恋をしていると万理華から聞かされた圭介は複雑な心境に。問題山積で弱音を吐く圭介に万理華はバーベキュー大会を開くことを提案する…というのが今回のストーリー。バーベキューのあと寺カフェで盛り上がり、詩織の計らいで守屋は圭介に送ってもらうことに。そして守屋は圭介に「私たぶん、新島さんのこと好きなんだと思います」と告白する。圭介は「ちゃんと見てください、おっさんですよ」と返すのだが、守屋は圭介の頬にキス。そのまま走り去る。驚く圭介が川沿いの階段を上がるとそこには万理華の姿が…。「突然告白から別れ際にキスとか守屋さん急に積極的。これからどうなるんだ」「ほっぺにキスして立ち去るとか!(笑)でも、大きな進展だなぁ!」「あの圭介はこれくらいしないと気付いてくれないよね~!!」など積極的な守屋の行動に触れたコメントや、「万理華ちゃんじゃない貴恵さんが浮気現場目撃みたいな仁王立ち慌てまくる圭介、忙しいなぁ」「キス後の小学生の怒り顔に平伏する堤真一が情けなくて思わず笑っちゃった」といった反応も。一方、守屋を占おうとして傷つけてしまい、カフェで働く弥子からも“インチキ人生相談”を辞めるよう言われてしまったマスターだが、霊が本当に見えていたことが明かされる。その後閉店後のカフェにパジャマ姿の万理華が。だが万理華はテーブルや壁をすり抜け…。「最後の万理華は生き霊ってことよね」「最後のあの万理華ちゃん、生き霊説あり???」「眠ってるんじゃなくて、万理華の魂は押し出されたって事?」「貴恵さんもいつか霊体になって万理華ちゃんから抜けちゃうの?」など万理華の“魂”の出現にも驚きの声が上がっている。(笠緒)
2022年02月26日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。この平和がずっと続きますように。こう願うのは野暮なのだろうか。自分を取り巻く環境はずっと平和だと思い込んで、周りの現実に目を向けないでいると『平和ボケ』だなんて言われる。第5話では、妻にそんな平和ボケのハトと呼ばれてしまった新島圭介(堤真一)と、妻・貴恵(石田ゆり子)が、生まれ変わりの白石万理華(毎田暖乃)と、母親・千嘉(吉田羊)の壊れかけた家族の歯車を再び動かしていく。真実を打ち明けるべきなのか、揺れる貴恵交際相手に裏切られ、万理華が嘘をついて圭介と連絡をとっていたことを知り、千嘉は万理華に手を上げる。すんでのところで圭介が止めたが、さらに千嘉の怒りを買うことになり、万理華は家から追い出されてしまう。万理華は新島家に一晩泊まることになり、圭介と麻衣(蒔田彩珠)は、心配はしながらもママと一緒に過ごせることを純粋に喜ぶ。あの頃と同じようにゲームをして、一緒に寝て、怒られて、笑って。そこにあるのは、平和で、暖かい家族の姿だった。しかし、それに対比されるのは白石家の崩れかけた家族の姿。万理華を勢いのまま追い出した後、一人玄関で泣き崩れる千嘉を思うと苦しさが増す。「だったら出ていけば。この人のうちの子になりたいんでしょ。良かったじゃない、好きにしなよ…!」千嘉はどこまでも孤独である。言いたくもない言葉が口に出る。心のキャパシティはすでに限界を迎えていた。真実を打ち明けるべきなのか。母親としての立場や辛さを誰よりもわかっている貴恵自身と、万理華としての胸中を考えてしまうと、やるせない気持ちの残るお泊まりだった。そんな貴恵にきっかけを作ったのは圭介だった。本当のことを話すべきではないか。嘘はつき続けたくない…。これは、第2話の「嘘やごまかしで費やしたくないんだ、一分一秒も」という言葉からもわかるように、圭介なりの向き合い方が表れていた。【妻、小学生になる。第2話感想】日常の幸せをありのまま映した第2話・ネタバレありそして、万理華と圭介は生まれ変わりの真実を伝えることに。当然、千嘉は信じることはなく足早に帰ってしまう。最近の万理華を見て、変化を感じたことはないかと聞かれても、考えることもなしに…。千嘉に自身の母親の姿を重ねる貴恵千嘉は、貴恵と弟・友利(神木隆之介)の母親に似てるという。幸せにしてくれると相手に期待を抱くも、思うようにいかないと裏切られたと悲観的になる。そんな母親に、貴恵は好物のオムライスを作ってあげ、イライラしないようにうまく立ち回ってきた。しかし小学生の万理華には顔色を伺い、ただ黙るしかなかったのだ。大好きなお母さんに「消えてくんないかな」と言われた日、万理華はもう元には戻れないことを幼いながらに悟り、自分の思いを胸に締まったまま過ごしてきたのかもしれない。そして苛立った千嘉はついに、万理華に「邪魔なんだよ!」と声を荒げてしまう。貴恵はこう切り出す。「今までも、娘にそんな言葉をぶつけていたの?子供が黙って聞いてるからって何も感じてないわけじゃないのよ」そして貴恵は万理華としての記憶についての話をした。自分の母親に、伝えてきたように、優しく。「楽しかった気持ち、全然思い出せない」貴恵にとっては思い出せなくなった記憶の話。だがこれは、本当の万理華が抱くようになった気持ちを代弁しているように思えた。貴恵が千嘉に作ってあげたのは、『オムライス』。万理華には作れない。気付こうとしなかった。余裕がなくて。考えようともしなかった。「お母さん」じゃなくて、ずっと「ママ」って呼んでくれていたことも。いつも自分の顔色をうかがって、真っ直ぐ目を見てこなかったことも…。目の前にいるたった一人の娘は、『万理華じゃない』。千嘉が貴恵の姿に驚いたのも、『大切な万理華』とは違うということにやっと気づけたからだろう。圭介達は、生まれ変わりを信じたのは、愛する貴恵との記憶だったが、千嘉は万理華との記憶、そして万理華と過ごした平和で楽しかった日々があったから信じることができたのだ。2つの家族が教えてくれた、平和を願うということ『平和ボケのハト』呼ばわりされる圭介が、ここまで簡単に全てのきっかけを作ってしまうのが不思議でたまらない。確かに以前の圭介こそ、万理華の家族や事情は見ずに、ただ幸せに浸っていたいだけのように思えるし、大切な人が今はたった『一人』しか存在しないのに、白石家と新島家のどちらも幸せに暮らせる方法を見つけ出すのは難しい。「平和ボケのハトでいられるように…」と語る圭介は甘い幻想を抱いているように見える。しかし平和が当たり前にあるのものではないということを一番わかっているのは圭介なのである。幸せな日々は、別れの足音もないまま、突然奪われたのだ。平和が永くは続かないことを知っているからこそ、『信じる』ことをやめないのである。ボケているのではない。のほほんとしているのも、良くも悪くも、圭介は馬鹿がつくほど真っ直ぐなだけなのだ。平和を願うということは純粋に、大切な人の幸せを願い続けたいという気持ちなのではないだろうか。二つの家族が、私にそう教えてくれたような気がする。この生まれ変わりが乗り移りを予感させる描写も…再び動き出す二つの歯車は、どんな奇跡を生んでゆくのだろう。第5話では蓮司(杉野遥亮)と麻衣の関係が進展したり、最後にはこの生まれ変わりが乗り移りを予感させる描写があったり…。進む先に待ち受ける多くの選択肢にどのような答えを出していくのだろうか。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月24日金曜ドラマ「妻、小学生になる。」の5話が2月18日オンエア。杉野遥亮演じる蓮司の優しさに「これは惚れてまうやろ」「好きになる要素しかない」等の反応多数。また万理華が貴恵の生まれ変わりではなく“憑依”したのではとする説も急浮上している。10年前、愛する妻を失ってから生きる意味を失っていた夫と娘が、小学生の女の子に生まれ変わった妻(母)と再会。しかし妻には生まれ変わった小学生としての家族がいて、学校もあって…というちょっと変わったホームドラマが展開する本作。小学生に生まれ変わった妻の母親に「あなたが彼女を大事にしないなら、僕が彼女を引き取ります!」と宣言してしまう新島圭介を堤真一が演じ、10年前に他界した圭介の妻・貴恵に石田ゆり子。貴恵の生まれ変わりで今は小学4年生、貴恵だった頃の記憶が蘇るとともにそれ以前の記憶があいまいになっている白石万理華に毎田暖乃。圭介と貴恵の一人娘・麻衣に蒔田彩珠。万理華に手を上げようとした瞬間、圭介が部屋に現れた万理華の母親・白石千嘉に吉田羊。再び漫画家への道を歩み出した貴恵の弟・古賀友利に神木隆之介。圭介のことが気になっている年下上司の守屋好美に森田望智。麻衣と親しくなる愛川蓮司に杉野さん。生まれ変わりを描いた小説でベストセラー作家になった出雲凜音に當真あみといった顔ぶれも共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。万理華を助けようと千嘉の間に割って入った圭介だが、千嘉をさらに怒らせてしまい、万理華は家から追い出されてしまう。その夜は圭介の自宅に泊まることになり、久々に家族3人で眠ることに。翌日、麻衣に蓮司から「新しいパソコンを買うので付き合ってほしい」と連絡が来る。一方、万理華は圭介に「お母さんに本当の事伝えようと思う」と告げ、一緒にいて欲しいと頼む…というのが今回のストーリー。麻衣と蓮司は待ち合わせパソコンを買い、その後若者でにぎわうカフェの前を通りがかる。「ああいうのはインスタやってる人というか、若い人向け…」とおしゃれなカフェに及び腰な麻衣に、蓮司は「飲みたいなら飲めば」と言って2人は列に並ぶ。しかし高齢の女性が果物を落としているのを見かけた蓮司は、列を外れ女性を助けに。麻衣も袋を持って後から駆けつける…。そんな蓮司に「蓮司くん、素敵です これは惚れてまうやろーー」「誠実、優しさ、カッコ良さなどなど、好きになる要素しかない」などの反応が。「もっと二人を見たいから、もういっそのこと、蓮司さんと麻衣ちゃんの恋愛を別ドラマにしてもらえませんか?」とスピンオフを希望する投稿も。一方、万理華に“貴恵”の姿を見て思わず後ずさりし、万理華が作ったオムライスを食べ、彼女が別人になったと確信した千嘉は、圭介に「万理華に会いたい」と懇願する…。その直後のシーンでは小説を書き終わった凜音がいきなり意識を失い、彼女と“同じ癖”を持った男性が街を徘徊。飯塚悟志演じる警官を“すり抜ける”…。貴恵が万理華としての記憶が曖昧になっていることなども含め、SNS上では「本当に生まれ替わりだろうか?と思い始めた。万理華に貴恵が入り込んだパターンかもしれない」「生まれ変わりだと思ってたけど、憑依みたいだね」「死んで女の子の体に入っていた(であろう)小説書きの男の人が、小説を書き終わった、完成させたから女の子の体から出ていったってこと?ママもなにかをし終わったら、やっぱり消えちゃうんだろうな……」といった声も上がっている。(笠緒)
2022年02月19日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人の性格は『記憶』に基づいて形作られるとも言われている。甘えられない環境、信じていた人に裏切られた経験が人に与える影響は、人が思うよりずっと、強く遺っていく。第4話では万理華(毎田暖乃)の母親・千嘉(吉田羊)の裏にある性格、そして過去が見えてきた。今話は万理華を家まで送る場面を千嘉に目撃されてしまうところから始まる。「この子を甘やかさないでもらえますか」圭介(堤真一)と娘・麻衣(蒔田彩珠)が千嘉に最初に抱いた印象は『怖い』。ママだった貴恵(石田ゆり子)の今の『ママ』。想像と違う様子に、万理華の生活が気にかかるようになる。圭介達は、来週に球技大会があることを知り、千嘉も応援に訪れると考え、万理華を応援しに行くことに。そして、球技大会当日に突然やって来た二人に驚いていたが、万理華は心から嬉しいようだった。しかし、そこに千嘉の姿はなかった。千嘉が抱えていたものママのママ、白石千嘉。夕方になって家を出て、夜は帰らず、朝に帰ってくるような生活。その原因はお弁当屋での夜勤の仕事だった。客からのクレームへの対応に追われる毎日。自分の食事を用意するのも、洗濯物を畳むのも、「ただいま」の一言をかけることもない。彼女には余裕がないのである。そんな中でも球技大会当日の朝、疲れ切って帰ってきた千嘉だったが、諦めて家を出ようとする万理華に「今日、お弁当何がいいの?」と声をかけたのだった。休日に出かけようと提案した時と同様に、万理華を気にかける姿が見えるのである。キッズケータイの裏に貼られた笑顔の親子の写真。関係が良かった日々もあったことがわかる。しかし、それは何かのきっかけで崩れたようだった。噂によれば、父親のDV、そして離婚。あの頃のように思う通りにできないもどかしさを抱えながらも、自分でどうにかしなくてはならないと力が入り過ぎている結果が現状なのではないか。千嘉が相手の男性と頻繁に連絡を取り会うのも、万理華の転校なんて「どうにでもなる」…そんな発言からも、自分の幸せしか頭にないように感じられるのだが、家庭を安定させたいという焦りがそうさせているようにも思える。そんな千嘉に足りないのは、万理華の今を大切にしてあげる心の余裕、そして頼れる誰かなのではないだろうか。千嘉は人に頼れない性格なのだと思う。それゆえ、ストレスを多く溜め込んでいることに本当は気づかず、無理をする。そして人に厳しく接しすぎる故に、周囲に簡単に助けを求めることができなくなっていく。一方、万理華はそんな母親の性格や状況を、一母親だからこそ敏感に感じ取り、圭介達には家のことは自分でどうにかすると隠してきていた。だが、「嬉しかったわ、あなたと麻衣が応援に来てくれて」という万理華の言葉。ただ応援しに来てほしかった。お弁当を作ってくれることを知ったあのとびきりの笑顔が、それを物語っているようにも思う。頑張ってる姿を認めてあげること、そんな小さな一歩を踏み出すことができれば…。追い打ちをかける『裏切り』しかし追い討ちをかけるように、千嘉に突きつけられる『裏切り』。相手の男性は妻子持ちだった。人に頼ることができない性格になってしまったのも、頼っても裏切られる経験が、人を信用できなくさせてきたのだろう。「母親に嘘をついて!」と万理華を必要以上に責めていたのも、ここに原因があるのだろう。そして千嘉は、万理華が圭介と電話をしているのを目撃してしまうのであった。「すごい剣幕で万理華ちゃんを叱る声を聞いたって」…頭によぎる万理華の母親への噂。そして既読のつかないメッセージ…。圭介は万理華の家へ急ぐが、嫌な予感が的中する。万理華に手をあげた千嘉を止めたのは圭介だった。「あなたが彼女を大事にしないなら、彼女は僕が引き取ります」以前の圭介ならば、「他人じゃない。夫です!」なんて言ってしまいかねなかっただろう。しかし、妻として接していく中で他人の家庭の娘としての現実が見え、少しずつ生まれ変わりへの見方が変わってきているように思えた。生き返った二人、そして貴恵が、千嘉と万理華の太陽になるしかないのだと思う。『妻、小学生になる。』は新島家の再生の物語だと思っていたが、それ以上の意味を持つことを感じさせてくれた。少しずつ明かされる『万理華』としての記憶そして今回、気になったのが『万理華』としての記憶である。最初、自分が『貴恵』だと気付いた時、自分に関する記憶は確かにあったように思えた。しかし、友達であるはずのヒマリ(飯田晴音)との記憶はなく、漫画の交換ノートをしていたことも今『知った』のである。貴恵として生きていく中で、万理華の記憶が薄れているのだろうか。さらに貴恵の弟・古賀友利(神木隆之介)は生まれ変わりを題材とした小説を書いた謎の中学生・出雲凛音(當真あみ)と出会うが、彼女は『再び出会った人達がどんな結末を迎えるのか』という意味深な言葉を残した。万理華の記憶が物語の結末を揺るがすのだろうか。生まれ変わりの本当の理由にも今後注目していきたい。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月17日堤真一主演「妻、小学生になる。」の4話が2月11日オンエア。吉田羊演じる千嘉の行動に「まじで意味不明」「これはだめだよ」など怒りの声が上がる一方、貴恵の記憶が蘇る前の万理華を思う声や、過去の記憶を失い始めている万理華を心配する声も上がっている。10年前に愛する妻を亡くした夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった妻(母)と再会する…ちょっと変わったホームドラマが展開する本作。小学生になった妻の母と遭遇してしまう新島圭介を堤さんが演じ、小学4年生の白石万理華として生きている圭介の妻・貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘で今は20歳の麻衣に蒔田彩珠。貴恵が生まれ変わった白石万理華には毎田暖乃。万理華に強い口調で接することもある母親の白石千嘉に吉田羊。圭介が気になり始めている年下上司の守屋好美に森田望智。麻衣の営業先で知り合って親しくなった愛川蓮司に杉野遥亮。生まれ変わりを描いた小説「君と再び」がベストセラーになった中学生の天才小説家・出雲凜音に當真あみといった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。圭介と麻衣は万理華をタクシーで送ったところ、千嘉と出くわす。彼女から問い詰められるが万理華が「友達の父」とその場を上手く取り繕う。千嘉の様子を見た圭介は、万理華の今の家族のことが気にかかる。翌日、圭介は万理華の小学校で球技大会があることを知る。千嘉も応援に行くと考えた圭介は、彼女と話すため自分も球技大会へ行こうとする。また千嘉も万理華に対し、球技大会に弁当を作っていくと話す。その言葉に嬉しそうな表情をみせる万理華だが、千嘉は男性に誘われデートへ。結局球技大会に顔は見せず、帰り道で立ち聞きした保護者たちの会話から圭介は、万理華がDVを受けているのではと危惧する…というのが今回のストーリー。ラストで万理華は圭介と通話しているところを千嘉に見つかってしまう。付き合っていた男性に妻子がいることが発覚、ショックを受け帰宅した千嘉は万理華に手を上げようとするが、そこに現れた圭介が千嘉を止め「あなたが彼女を大事にしないなら、僕が彼女を引き取ります!」と宣言する…というラストだった。「子供の用事をすっぽかして男と会うとかまじで意味不明・・・」「仕事もたいへんだったり、今彼が妻子持ちだったり、色々あるのかもしれないけどこれはだめだよ...」など身勝手で衝動的な千嘉の行動に視聴者からも怒りの声が上がるとともに、「吉田羊さんが毒親を物凄く生々しく演じてて魅入った」「最後感情が爆発するの怖くて凍りつきそうになった」「吉田羊さんは演技力あるから暗い役柄は半端なく暗くなる」など、前回に続き今回も吉田さんの演技力に多くの注目が集まる。一方、万理華はクラスメートから“交換マンガ”の続きを書いて欲しいと言われる。貴恵の記憶が蘇る前の万理華は彼女とマンガを描きあっていたらしいが、当時のことを思い出そうとしてもぼんやりとした記憶しか浮かばず…というシーンも。「生まれ変わりである万理華として生きてきた記憶を忘れかけている」「万理華ちゃんの記憶が抜けちゃてるのか…」「貴恵が乗っ取っていってる」など、“貴恵”となった万理華が、それまでの記憶を失いはじめていることに心配の声も。また「万理華ちゃん、貴恵の記憶が蘇るまではビクビク生きていたんだろうな」「つらくて、消えたかったから、前世の記憶が蘇って万理華ちゃんの人格がなくなってしまったのかな」など、貴恵の記憶が蘇る前の万理華のことを想像する声や、「段々白石万理華としての記憶がなくなっていったら母親と暮らすのシンドくなるな」と、今後の生活に思いを寄せたコメントも投稿されている。(笠緒)
2022年02月12日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。「何か悩んでいるなら、何でも話して」そんな台詞をよく耳にする。大切な人の悩み事を知って、何か力になりたい、純粋な気持ちから出る言葉である。しかし実際、どんなに大切な誰かだとしても、その人が抱える事情こそ一番わからないものだ。第三話では、圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)には見えない、今の貴恵(石田ゆり子)の『白石万理華(毎田暖乃)』としての現実が描かれている。圭介が気付いた『現在』の妻の現実前回、万理華の母・千嘉(吉田羊)に嘘をついて出かけたことがバレてしまい、万理華は思う様に連絡を取ることができないでいた。一方、圭介は一向に返信が来ないため、メンヘラのごとくメッセージを送りまくる。大袈裟なのだが、圭介は貴恵がいなくなってしまうことがただ不安なだけなのである。この一件で、圭介は今の妻には、他人の子供としての生活や現実があることにようやく気がつくのであった。『万理華』としての家族環境万理華がかかえる現実。家に帰っても母親は家にいない、独りの生活。ご飯もご飯代が置いてあるだけ。一緒にご飯を食べる時も、お互いの顔が見えない離れた場所で言葉も交わすことはない。部屋には洗濯物だけが積み上げられ、部屋に入る光も少なく、暗く、重たい。綿飴を食べにいくという約束をした時には、母親としての愛情があることを感じたのだが、結局、千嘉が優先したのは電話の向こうの相手であった。今の万理華が抱える現実は、冷え切ってしまった家族環境。親の愛情を感じられないまま日々を送り、万理華はずっと孤独だった。白石家の現状を見ていると、貴恵が帰ってくる以前の『死んでしまった』ときの新島家の記憶が蘇ってくる。しかし、「ここにママがいてくれたら…」という願いが叶ったことで、新島家は生き返り、今では笑顔のあたたかさが感じられるようになった。同じように千嘉や万理華にも願いがあるのではないだろうか。それは良い母親として関わりたい、お母さんともっと一緒にいたい、そんな小さな願いかもしれない。しかし、お互いがそれを口に出せないまま時間だけが過ぎてしまったように思う。久々の『家族』での外出そんな中、圭介と麻衣は万理華を水族館に連れ出す。冒頭では、道に迷うわ、ショーも見れないわ、アイスは食べられないわ、おまけにシャチに大量の水をかけられるわ…と散々な結果に終わった回想から始まったが、圭介はそんな過去をやり直すように奮闘する。しかし、「やり直し成功!」と思った矢先、万理華が目の前からいなくなり、圭介達から笑顔が消えた。圭介は万理華に父親がいないことも知らなかった。おまけに親子関係が良好だと思い込んでいる。圭介が見ているのはあの頃のままの貴恵そのものであり、貴恵も、万理華自身が抱える現実を決して二人の前では口にしない。圭介には幸せな今しか見ることができないのである。家族としての毎日も大切にしたい一方、話されない限り知る由もない万理華の現実という高い壁が存在している。やり直しもできたし、新しい思い出も増えた。しかし、上手くいかなかった前の方が笑えていたのである。別れ際、お互い振り返っても目が合うことはなかった。そんな描写からも、また家族に戻るということがどれほど現実的に難しいことであることを思い知らされた。今の自分は社会的には小学生、そして自分がいることで大切な家族に余計な負担かけてしまうという不安。今の貴恵には二人の『自分』が存在するのだ。古賀友利(神木隆之介)には「周りをポンコツにする」と言われてしまう。二つの生活の狭間で貴恵は次第に自分は帰って来ない方がよかったのかと思うようになる。自分のことを愛してくれ続ける存在の心強さそんな時、やはり手を差し伸べてくれるのは圭介と麻衣だった。貴恵としての誕生日。慣れない料理を準備して待つ愛する家族。上手くいったとは思えないベルーガのケーキ。でも、そんな失敗も笑い飛ばせる、それが新島家の温かさなのである。自分のことをずっと愛してくれる誰かがいる。今も変わらずに家族と言ってくれる愛しい二人がいる。二人には見えない場所で初めて流す涙が、万理華にもこうした家族の温かさが必要だったということを映しているように思えた。万理華が貴恵の生まれ変わりである理由はここにあるのではないだろうか。そして同時に、家族の前では太陽のように微笑むお母さんでいたいという気持ちが現れたように思う。「日が暮れても一緒にいたい」「寂しくなったら、またここに来てもいい?たまに甘えてもいい?」そんな貴恵の言葉は、万理華が母親に伝えられずにいる、『小さな願い』なのではないだろうか。『妻、小学生になる。』第3話、衝撃のラストシーン「悩んでいることがあったら話して」そんな言葉をかける必要もなかった。二人の大切に想う気持ちこそが、『新島貴恵』と『白石万理華』の力になっていくことを感じさせる第三話だった。しかし、万理華を自宅まで送ったところを見られた千嘉がタクシーのガラスを叩くという衝撃の場面で終わる。圭介達は今の家族にどう向き合っていくのだろうか。また、今回から既に大人気を予感させる麻衣の仕事先の会社員・愛川蓮司(杉野遥亮)も登場し、麻衣の恋路からも目が離せない。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月10日金曜ドラマ「妻、小学生になる。」の3話が2月4日オンエア。杉野遥亮演じる蓮司に「恋が始まるときって、こんな感じ」「もう恋に落ちるしかない」などの声が寄せられる一方、吉田羊演じる千嘉の“気迫”にSNSでは「怖かった」のという声が集まっている。「週刊漫画TIMES」(芳文社)連載の村田椰融による同名漫画をドラマ化。10年前に愛する妻を失い、それから生きる意味を失っていた夫と娘が、小学生の女の子に生まれ変わった妻(母)と再会する…というちょっと変わったホームドラマの本作。キャストは小学生に生まれ変わった妻と買い物にでかけて、同僚とその友人に怪しまれてしまった新島圭介に堤真一。人気洋食屋のシェフだったが10年前、事故で他界した圭介の妻・貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘で、貴恵と再会し就活を始め再び前を向き始めた麻衣に蒔田彩珠。貴恵の生まれ変わりで今は小学4年生の白石万理華に毎田暖乃。圭介と万理華の“デート”を目撃した年下上司の守屋好美に森田望智。部屋も散らかし放題で万理華を怒鳴りつける彼女の母親・白石千嘉に吉田さん。漫画家を目指し賞を獲るもデビューできず、アルバイトで食いつなぐ貴恵の弟・古賀友利に神木隆之介。父が経営する「愛川工務店」で働く愛川蓮司に杉野さん。また小椋梨央、飯塚悟志(東京03)、馬場徹、田中俊介、水谷果穂、柳家喬太郎といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。麻衣はホームページ制作会社に就職。先輩社員について初めて取引先へ営業に向かう。営業先は愛川工務店で、麻衣は社長の息子・蓮司にパソコンの操作を説明するが、緊張で上手くできない。だが、マニュアルを読みながらたどたどしい説明しかできないが、一生懸命な麻衣に蓮司は好感を持つ。そして帰りのバスを待つ麻衣を蓮司は食事に誘う。一生懸命説明する麻衣を見て、ほんのりと微笑む蓮司…その表情に「無骨な感じだけどこの笑顔で優しいとか…もう恋に落ちるしかない」「恋が始まるときって、こんな感じなんだろうなー。そんな風に思えた出会いのシーンだった」などの声が上がったほか、その後の食事のシーンでみせた上目遣いには「だからその上目遣い反則なんだって!」といった反応も。万理華になった貴恵との再会に浮かれる圭介は、万理華の親に挨拶をしたいと言い出す。しかし万理華は話を勝手に進めないでと怒る。そんな折、万理華をタクシーで送り届けた圭介と麻衣を千嘉が目撃。2人が乗り込んだタクシーの前に立ちはだかり、停車させると窓ガラスをたたいて…。千嘉の気迫に「吉田羊さんの無表情のあの迫力ある演技にドキドキ」「最後も吉田羊さん怖かったんですけどおおお」「最後の吉田羊さん怖かった…」などの反応が続出中だ。(笠緒)
2022年02月05日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。自分にとっての日常や普通が、他人からどう見られているかを考えたことはあるだろうか。人は他人の目を気にしながら生きることが真っ当な生き方だとよく語られている世の中だと思う。自分がいくら愛を持って好きなものでも、誰かにとってはそれは必要のないものであったり、当たり前に過ごす日常が、他人の人生の障壁になっていたり…。『妻、小学生になる。』第二話の今回は、失った日々を取り戻した家族の新しい日常と普通と、その中の危うさや綻びに焦点を当てる。『妻、小学生になる。』神木隆之介演じる、貴恵の弟が登場第一話で小学生に求婚する圭介(堤真一)を目撃し、万理華(毎田暖々)をつけていた男性は、貴恵(石田ゆり子)の年の離れた弟・古賀友利(神木隆之介)であることがわかった。友利に事情を説明するが、そう受け入れられるはずもなく、詐欺か宗教かと疑いの目をかけられてしまう。しかし、圭介や麻衣(蒔田彩珠)が信じたように、またあの頃の姉の記憶が蘇る。「甘えるんじゃないよ!」と鼻を握られ叱られたあの日のことを。そういった共通したきっかけを彼らが持っていたからこそ、家族の普通を取り戻すことができるのである。逆を言えば、私たちは疑いの壁を乗り越える一歩手前で踏みとどまることでしか、『他人』の視点で物語を見ることができない。圭介の態度に不信感を覚える周囲一方、圭介は職場でも幸せが滲み出すのを隠すことができない。この奇跡を失いたくない圭介も必死なのだと思うが、周囲はそんな様子を怪訝に思うようになる。しかし上司の守屋(森田望智)だけは、親切で熱心な圭介に好意的に接している。二人はお弁当友達となったが、圭介は持ってきたお弁当に対して、「どのおかずも細やかに愛情がこもっていて…」と漏らしてしまう。見るからに綻びだらけの圭介。さらに追い討ちをかけるように万理華を待ち受けにしたスマホを落とし、疑う守屋に対してその場を流すことぐらいしかできなかったのである。何とかなってないのよ圭介…。貴恵の言う通りの様子に笑うしかなかった。デートに出かける圭介と万理華だったが?圭介と万理華のピンチは、麻衣の就職祝いのために出かけたデートでも起きてしまう。万理華からのデートのお誘い…もとい、麻衣の就職祝い選びに「お願いしますだあ〜ぜひ!!」と意気揚々とする圭介。しかし、道中で偶然、守屋とその友人の菊池(水谷果穂)に目撃されてしまう。「そういう嗜好の人」と疑惑を深める守屋だったが、万理華の起点の効いた『親戚の小学生』というお芝居によってとりあえず安心したようだった。しかし10歳に求婚する中年男性に対する友利の気持ちも、親戚の小学生を待ち受けにする圭介に対する守屋の疑いも、視聴者がおそらく感じるであろう危険な香りそのものなのである。その一面しか知らない二人のように、私たちも彼らにとっての『他人』にカテゴライズされてしまうのだ。一方、圭介にしてみれば、隣にいるのは愛する妻であり、隣にいるのが普通で、これが10年間当たり前にできなかったそんな日常の全てなのである。そういったきっかけや本当の愛を知る由もない私たちが、彼らにとっての当たり前を飲み込み、理解し、信じることはたしかに難しく、危うさや綻びだけが目に飛び込んできてしまうのではないだろうか。圭介の言葉に動かされる視聴者しかしまた圭介の言葉が、そんな『他人の私』の何かを動かしていった。「外ではバレないようにうまく嘘をつかなきゃ」という貴恵に対して、圭介は「分かってるけどなるべく嘘はつきたくないんだ」「君と一緒にいるこの時間を、嘘やごまかしで費やしたくないんだ、一分一秒も」と口にする。優しくて、天然で、ポンコツで、でもそれでいて馬鹿がつくほど真っ直ぐな圭介。そんな彼と貴恵が出会い、人生を共に歩むと決めたからこそ、家族になり、愛しい娘が生まれた。圭介はこの奇跡を無駄にしまいと必死の思いで、日常を生きようとしていただけなのだ。だからこそどれだけ綻びがあろうと、他人からどう見られているかなんてものは、彼にとっては最重要事項にはならなかったのだと思う。三人の家族が互いに想い合うその純粋さが、私たちが忘れかけた、愛を持って生きることを教えてくれるような気がする。日常の幸せをありのまま映した『妻、小学生になる。』三人にとっての新しい日常が多く描かれた第二話。麻衣は就職が決まり、前と一歩前進する。そんな娘のために選ぶ就職祝い。他人から見たら父と娘のささやかな休日は、二人にとってはかけがえのない夫婦の時間。万理華の小学生としての今と、モテまくる貴恵を心配する圭介の寂しそうな帰り道…。第一話ほどガツンと来る場面は少ないように思うが、あえて大きな山場を感じさせない構成が日常の幸せをありのまま映す大きな鍵となっているのだと思う。しかし最後には、幸せな三人の時間を一網打尽にする万理華の母・千嘉(吉田羊)の凍りつくような怒号が響き渡った。生まれ変わった貴恵には白石万理華としての生活が存在することが、家族の障壁となりそうな予感もするが、圭介や麻衣がどう向き合っていくか今後注目していきたい。第3話も「お願いしますだあ〜ぜひ!!(by 圭介)」妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月03日「妻、小学生になる。」2話が1月28日放送。神木隆之介が石田ゆり子演じる貴恵の弟役で登場、2人の姉弟ぶりに「雰囲気似てる!」「この組み合わせ最高」といった声が上がったほか、吉田羊、森田望智ら含めたキャスティングを絶賛する声も投稿されている。10年前に愛する妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった姿の妻(母)と再会するところから始まる、ちょっと変わったホームドラマとなる本作。生まれ変わった妻と再会、「18歳になったら結婚しよう」とプロポーズする新島圭介に堤さん。洋食屋のシェフだったが10年前に他界した圭介の妻・貴恵に石田さん。圭介と貴恵の一人娘で20歳、無職だったが就活を始めた麻衣に蒔田彩珠。貴恵が生まれ変わった小学4年生の白石万理華に毎田暖乃。女手一つで万理華を育てており、万理華とどう向き合えばいいかずっと悩み続けている母親の白石千嘉に吉田さん。食品メーカー「RABBIT FOODS」販売促進部課長に大抜擢されたが、人の上に立つことを重荷に感じている守屋好美に森田さん。麻衣と出会い深く関わっていく愛川蓮司に杉野遥亮。また柳家喬太郎、飯塚悟志(東京03)、馬場徹、田中俊介、水谷果穂、小椋梨央らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。圭介は万理華が貴恵の生まれ変わりであると確信。人生に張り合いが生まれ職場でもついニヤニヤしてしまうように。そんな圭介に守屋は好感をもつが、圭介のスマホの待ち受け画像が小学生の女の子だったことが気にかかる。一方、圭介は会社帰りに万理華が同級生のタケル(川口和空)から告白されているところに遭遇し動揺。また圭介が万理華にプロポーズしているところをある男が目撃していた。就職活動を始める麻衣は、幼馴染みの弥子(小椋さん)に誘われ人生初の合コンに参加する。圭介と万理華は麻衣の就職祝いを買いに出かけるが、街で守屋とばったり会い2人の関係を聞かれる…というのが2話の展開。1話のラストではシルエットのみ映し出された万理華の弟、友利が今回から本格的に登場。「顔明らかになってなかった青年、やっぱり神木くんだったか」「まさかの神木隆之介でビックリ」などSNSがざわめきに包まれるとともに「石田ゆり子と神木隆之介の姉弟ピッタリなほど雰囲気似てる!」「神木隆之介と石田ゆり子が姉弟?なシーンでなんだこの組み合わせ最高では??となった」など、石田さんと神木さんが姉弟役で共演することに触れたコメントも。さらにSNS上には「母親に吉田羊、石田ゆり子の弟に神木隆之介ってもうキャスティングが神がかってる…!!」「森田望智、神木隆之介、吉田羊…完璧なキャスティングだな」「てか、キャスティングが神がかってません?」など、キャスティングの素晴らしさを讃える声も多数投稿されている。(笠緒)
2022年01月29日ちょっと不思議な家族の物語を描く堤真一主演ドラマ「妻、小学生になる。」。この度、神木隆之介が“亡き妻の弟”役を演じることが分かった。本作は、10年前に愛する妻を亡くし、生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった妻(母)と再会し、徐々に生きる喜びを取り戻していくホームドラマ。神木さんが演じるのは、貴恵(石田ゆり子)の弟・古賀友利という、原作にはないドラマオリジナルキャラクター。フリーターで生活は崖っぷちの友利は、姪にあたる麻衣(蒔田彩珠)とは仲がいい。また、理想の生き方を探し、毎日闘っているのだが、違和感を持ちながら時の流れに身を委ねている。実は、第1話で麻衣と電話をしていた“謎の青年”は、友利だった。また、ラストで圭介(堤さん)が万理華(毎田暖乃)にプロポーズする場面も目撃している。圭介や麻衣だけでなく、友利もまた、大好きだった姉を突然亡くしてからある思いを抱えて生きている様子。小学生になった貴恵と再会することで、友利が自分自身の人生とどう向き合っていくのか、注目だ。「妻、小学生になる。」は毎週金曜日22時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2022年01月28日ちょっと不思議な家族の物語を描く堤真一主演ドラマ「妻、小学生になる。」。この度、神木隆之介が“亡き妻の弟”役を演じることが分かった。本作は、10年前に愛する妻を亡くし、生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった妻(母)と再会し、徐々に生きる喜びを取り戻していくホームドラマ。神木さんが演じるのは、貴恵(石田ゆり子)の弟・古賀友利という、原作にはないドラマオリジナルキャラクター。フリーターで生活は崖っぷちの友利は、姪にあたる麻衣(蒔田彩珠)とは仲がいい。また、理想の生き方を探し、毎日闘っているのだが、違和感を持ちながら時の流れに身を委ねている。実は、第1話で麻衣と電話をしていた“謎の青年”は、友利だった。また、ラストで圭介(堤さん)が万理華(毎田暖乃)にプロポーズする場面も目撃している。圭介や麻衣だけでなく、友利もまた、大好きだった姉を突然亡くしてからある思いを抱えて生きている様子。小学生になった貴恵と再会することで、友利が自分自身の人生とどう向き合っていくのか、注目だ。「妻、小学生になる。」は毎週金曜日22時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2022年01月28日堤真一主演の新金曜ドラマ「妻、小学生になる。」が1月21日スタート。“生まれ変わって”小学生になった妻を演じた毎田暖乃の演技に「石田ゆりこさんが重なって見える」など絶賛の声が続出するとともに、蒔田彩珠の演技にも多くの反応が寄せられている。「週刊漫画TIMES」(芳文社)連載中の村田椰融による同名漫画をドラマ化する本作は、愛する妻を失ってから生きる意味を失った夫とその娘が、小学生の女の子に生まれ変わった妻(母)と奇跡の再会し、生きることに再び向き合おうとしていく…というホームドラマになっている。10年前に最愛の妻を亡くしてから、全く生気が感じられなくなり、周囲から陰鬱な男に見られている新島圭介役で堤さんが主演を務めるほか、人気の洋食屋に勤めているシェフだったが、10年前に他界した圭介の最愛の妻・貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘で現在は20歳、高校卒業後就職したが現在は無職の麻衣に蒔田さん。10年前に他界した貴恵の生まれ変わりで今は小学4年生の白石万理華に毎田さん。食品メーカー「RABBIT FOODS」販売促進部課長に大抜擢され圭介の年下上司となった守屋好美に森田望智。麻衣の幼馴染みでお互いなんでも相談し合う間柄の弥子に小椋梨央。女手一つで万理華を育てている母親で白石千嘉に吉田羊。その他柳家喬太郎、飯塚悟志(東京03)、馬場徹、田中俊介、水谷果穂らが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。10年前、家庭菜園に行った帰りに事故に遭い貴恵を亡くした圭介と麻衣は、彼女が忘れられないまま10年の時を過ごしてきた。一方、現在小学4年生の万理華は自分が貴恵の生まれ変わりであることを思い出す。階段で生気を失った圭介とすれ違った万理華は新島家を訪れ、「今日いきなり思い出したの!私、新島貴恵だって」と、自分が貴恵であることを伝える…というのが1話のストーリー。視聴者からは「10年前と現在のしょぼくれかたの演じ分けが見事」など、主人公を演じる堤さんの演技を讃える声や、万理華役の毎田さんにも「子役の女の子の演技に引き込まれてる」「毎田暖乃さん、演技めっちゃ上手い」「毎田暖乃ちゃんすごいね見入ってしまうわ!」といった反応多数。「子役の子と石田ゆりこさんが重なって見える」「子役の子すごいな まんま石田ゆり子さん喋ってる感じ」「暖乃ちゃんの後ろに、石田ゆり子さんが見えるんだよ...本当に凄い」と、石田さん演じる貴恵と万理華が重なって見えるという感想も。麻衣を演じた蒔田さんにも「麻衣ちゃん役の子は蒔田彩珠さんって言うのか~演技派だな~」「少し影があって、拗ねたような憂いのある表情がとても良い」「彩珠ちゃん、陰を演じるのが上手い女優さん筆頭だと思う」「蒔田彩珠って、もっとこの子の演技みたいと思わせる力がありますよね」など、その演技に注目する数多くのコメントが寄せられている。(笠緒)
2022年01月22日TBS新金曜ドラマ「妻、小学生になる。」にて、愛川蓮司役で出演予定だった萩原利久が、急性穿孔性虫垂炎のため撮影への参加が困難となり、代わって同役を杉野遥亮が務めることが決定した。本作は、10年前に愛する妻を亡くし、生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった姿の妻(母)と再会するところから始まる、ちょっと変わったホームドラマ。堤真一が主人公・新島圭介役、石田ゆり子が他界した妻・貴恵役、蒔田彩珠が娘・麻衣役で出演。近年では、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」の黒川森生役が話題となり、弟役で出演する「僕の姉ちゃん」が配信中の杉野さん。今回演じる愛川は、父が経営する工務店に勤務しており、麻衣と出会い、深く関わっていく存在だ。今回のキャスト交代に杉野さんは「先日、監督とお会いした際、蒔田彩珠さん演じる麻衣ちゃんが幸せになってほしいと話されていたことが印象的でした。愛が伝わるものがどこかある、そんな愛川蓮司を現場で築き上げていきたいです」と意気込む。そして「台本を読んでいると、涙ぐんじゃうんですよ。いままでにはない夫婦・親子の関係性ですが、とても温かく、しっかりと軸のあるお話に共感ができるし、僕は好きだと思いました。こんな毎日だからこそ、ドラマを見て癒される。その一つのピースになれるように一生懸命、頑張りたいと思っています」とコメントしている。「妻、小学生になる。」は1月21日より毎週金曜日22時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2022年01月20日愛する妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になっていた妻(母)と再会するところからはじまる、少し変わったホームドラマ「妻、小学生になる。」。この度、本作に吉田羊が出演することが分かった。吉田さんが演じるのは、主人公・圭介(堤真一)の妻・新島貴恵の生まれ変わりで小学生の白石万理華(毎田暖乃)の母親・千嘉。夫と別れ、パートをしながら女手一つで万理華を育てている。自身が母親に愛されなかったという思いから、万理華との距離感に悩み、冷たく当たってしまい、どう向き合えばいいかずっと悩み続けている千嘉。そんな中、万理華が自分に隠れて全く知らない家庭と会っていることを知り、その秘密を知ろうとする。台本を読み「ファンタジックな世界でありながらも、生身の人間が演じることで説得力があり、ファンタジーとリアルの境界線が曖昧になっていくような、とても不思議な物語だなと思いました」と作品の印象を語った吉田さんは、「千嘉さんは、彼女自身何やら訳ありの人生を送ってこられた方なので、その歪みと向き合いながら、圭介さんを始めとした周りの人々と関わっていく中で変化していく千嘉さんを見せられたらいいなと思っています」と役柄についてもコメント。そして「不思議な設定のドラマではありますが、そこに描かれているのは、私たちの周りに溢れているエピソードばかりです。家族を亡くされた方、家族との向き合い方に悩んでいる方、仕事に悩む方、そして人付き合いに悩む方などなど、それぞれの“立ち止まり”に寄り添い、背中を押してくれるじんわりとあたたかいドラマです。ぜひご覧ください」と放送を待つ視聴者へメッセージを寄せている。「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年12月02日俳優の堤真一さん主演のTBS新金曜ドラマ『妻、小学生になる。』の出演者が発表されました。原作は村田椰融の同名漫画『週刊漫画TIMES』で連載中の村田椰融(むらた・ゆうや)さん原作の同名漫画を実写化した『妻、小学生になる。』。10年前に妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、10歳の少女に生まれ変わった妻(母親)と再会し、生きることに再び向き合おうとするホームドラマです。堤さんが演じるのは、主人公・新島圭介。今回、新たに10年前に他界した妻・新島貴恵、圭介と貴恵の一人娘・新島麻衣、そして、生まれ変わった圭介の妻で10歳の白石万理華のキャストが発表されました。キャストコメント全文妻・新島貴恵を演じるのは、同局で放送していたテレビドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』での、東京都知事役が記憶に新しい石田ゆり子さん。10年前に他界したものの、その後、生まれ変わり、小学生の姿で圭介と麻衣の前に現れます。石田ゆり子コメント原作を読み、なんて素敵なファンタジーなのだろう! と参加できることをとても幸せに思いました。私の演じる新島貴恵さんという人は太陽のように明るく、周りにいる人みんなを幸せにするような人。その根本にあるのはきっと、絶対的な母性。そのことだけを心の奥にしっかりと留めて、生き生きと演じたいと思います。生まれ変わった貴恵を演じる毎田暖乃さんと二人で一つの役を演じるつもりで、自分が映っていなくても現場に顔を出そうと思っております。そのときは邪魔にならないようにひっそり現場にいるつもりです。主演の堤真一さんとは、二回目の共演で、前回も夫婦でした。私がどんな芝居をしてもどーんと受け止めてくださる堤さん。またご一緒できることが楽しみでなりません。金曜の夜のひととき、上質なファンタジーをお届けできるように、精進します。そして、母親を失い、父親・圭介同様に生きる気力を失っていた娘・麻衣を演じるのは、蒔田彩珠さん。NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』で主人公の妹役を好演し注目を集めた、人気急上昇中の若手俳優の1人です。蒔田彩珠コメントファンタジーではあるのですが、現実で本当にありそうな、あったらいいなと思えるような素敵な脚本だなと思いました。麻衣はお母さんに再会するまでお父さんと二人で過ごしてきて、ずっと笑わないまま生きてきたので、お母さんと再会することで、一歩踏み出すというところは大事に演じたいなと思います。脚本を読んだときに、絶対に素敵なドラマになるだろうなと思ったので、みなさん楽しみにしていてください。そして、貴恵の生まれ変わりであり、姿は小学生だが中身は大人という難しい役どころを演じるのは、毎田暖乃さん。2021年時点で10歳ながら、2020年に放送されたNHKの連続テレビ小説『おちょやん』で、主人公の幼少期と姪の二役を見事に演じ分け話題を呼びました。毎田暖乃コメント最初に原作の漫画を読んだのですが、すごく不思議なお話だなと思いました。台本を読んだ感想は、物語の想像がしやすくて、撮影するのがすごく楽しみになりました。私はまだ小学生なので、妻とか母という気持ちを想像するのがすごく難しいのですが、人からお話を聞いたり、教えてもらったりしながら、少しでも妻と母の気持ちを心に置いて演じたいなと思います。このお話に出会って家族の大切さをいつも以上に感じるようになりました。泣けて笑えて、すごく勇気をもらえるお話です。難しい役ですけど、一生懸命頑張ります。みなさんぜひ見てください。テレビドラマ『妻、小学生になる。』は、2022年1月放送開始予定です。『妻、小学生になる。』あらすじ新島圭介(堤真一)は、10年前に最愛の妻・貴恵(石田ゆり子)を亡くしてから、妻のいない残りの人生を“余生”だと思って生きている元愛妻家。全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られている。たった一人の家族である一人娘の麻衣(蒔田彩珠)の幸せを誰よりも願っているものの、生活費を稼ぐ以外何もしてやれていないことが心苦しく、コミュニケーションすらうまく取れていない。二人の時間は、10年間止まってしまっていたのだ。同じ家に住みながらもバラバラな父と娘。そんなある日、ランドセルを背負った見知らぬ女の子(毎田暖乃)がこの親子を訪れる。[文・構成/grape編集部]
2021年11月26日堤真一が主演するドラマ「妻、小学生になる。」。この度、主人公の家族として、石田ゆり子、蒔田彩珠、毎田暖乃(まいだ のの)の出演が明らかになった。本作は、10年前に愛する妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった姿の妻(母)と再会するところから始まる、ちょっと変わったホームドラマ。堤さん演じる主人公・新島圭介の他界した妻・貴恵役には、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の東京都知事役が記憶に新しい石田さん。人気の洋食屋に勤めているシェフの貴恵は、家族にとって太陽のような存在だ。娘・麻衣役には、連続テレビ小説「おかえりモネ」、『朝が来る』の蒔田さん。母が突然亡くなり、母から生きる術を学べないまま大人になってしまった麻衣は、高校卒業後は就職したものの、現在は無職の二十歳。恋愛にも消極的で、自分の人生を歩まなければいけないと分かってはいるが、将来に夢や希望を持てないでいる。生まれ変わった圭介の妻で、10歳の白石万理華役を、連続テレビ小説「おちょやん」で主人公の幼少期と姪の2役に挑戦した毎田さんが演じる。万理華として生きていたある日、10歳の誕生日を前に、自分が新島貴恵であると突然思い出し、新島家を訪ね、夫と娘に再会。自分の死を引きずったままの2人の尻を叩いていくキャラクターだ。▼キャストコメント・石田ゆり子原作を読み、なんて素敵なファンタジーなのだろう! と参加できることをとても幸せに思いました。私の演じる新島貴恵さんという人は太陽のように明るく、周りにいる人みんなを幸せにするような人。その根本にあるのはきっと、絶対的な母性。そのことだけを心の奥にしっかりと留めて、生き生きと演じたいと思います。生まれ変わった貴恵を演じる毎田暖乃さんと二人で一つの役を演じるつもりで、自分が映っていなくても現場に顔を出そうと思っております。そのときは邪魔にならないようにひっそり現場にいるつもりです。主演の堤真一さんとは、二回目の共演で、前回も夫婦でした。私がどんな芝居をしてもどーんと受け止めてくださる堤さん。またご一緒できることが楽しみでなりません。金曜の夜のひととき、上質なファンタジーをお届けできるように、精進します。・蒔田彩珠ファンタジーではあるのですが、現実で本当にありそうな、あったらいいなと思えるような素敵な脚本だなと思いました。麻衣はお母さんに再会するまでお父さんと二人で過ごしてきて、ずっと笑わないまま生きてきたので、お母さんと再会することで、一歩踏み出すというところは大事に演じたいなと思います。脚本を読んだときに、絶対に素敵なドラマになるだろうなと思ったので、みなさん楽しみにしていてください。・毎田暖乃最初に原作の漫画を読んだのですが、すごく不思議なお話だなと思いました。台本を読んだ感想は、物語の想像がしやすくて、撮影するのがすごく楽しみになりました。私はまだ小学生なので、妻とか母という気持ちを想像するのがすごく難しいのですが、人からお話を聞いたり、教えてもらったりしながら、少しでも妻と母の気持ちを心に置いて演じたいなと思います。このお話に出会って家族の大切さをいつも以上に感じるようになりました。泣けて笑えて、すごく勇気をもらえるお話です。難しい役ですけど、一生懸命頑張ります。みなさんぜひ見てください。「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月26日子供がテストに解答する内容は、時に面白く、発想力に富んだものがあります。ご紹介するのは、代理人(@dairain6541)さんが目にした子供の珍解答。『妻』の漢字を使った、一文を作ってみるという問題でしたが…。先生の懐の深さがわかる採点。 pic.twitter.com/M4bil4gHA0 — 代理人 (@dairain6541) November 11, 2021 妻がほかの男といるのを発見した。まさかの不倫現場!発想力が豊かな一文に、花丸を付けた先生も、笑ってしまったでしょう。書いた子供に、解答の意図を聞いてみたくなります。この笑ってしまう珍解答に、「完璧な解答。先生が一番笑っただろうなあ」「どこで学んだんだ…。闇が深すぎる」といったコメントが寄せられています。一体、解答した子供は、どんな修羅場を思いながら書いたのでしょうか…。[文・構成/grape編集部]
2021年11月17日来年1月スタートのTBS新金曜ドラマは、堤真一が主人公を演じる「妻、小学生になる。」を放送することが決定した。本作は、「週刊漫画TIMES」(芳文社)にて連載中の村田椰融による同名漫画の映像化。累計発行部数(紙+電子)が130万部を超える話題作。愛する妻を失い、生きる意味を失った夫とその娘が、小学生の女の子に生まれ変わった妻(母)と奇跡の再会をするところから物語がスタート。彼らのみならず、一家に関わる周りの人々が生きることに再び向き合おうとする、ちょっと変わったホームドラマだ。堤さんが演じるのは、10年前に最愛の妻を亡くしてから、全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られている主人公の新島圭介。TBSのドラマに出演するのは、「セーラー服と機関銃」(’06)以来16年ぶりとなる堤さんは「もうそんなに経ったのですね・・・」としみじみ。本作については「脚本がすごくおもしろかったです。原作の漫画は随分前に読んだことがあるのですが、ドラマの脚本は漫画の世界とはまた違って、非常にリアルに描かれていて、これが今後どう展開していくのか、僕自身が今ものすごく楽しみにしています」と期待し、「これから撮影に入るのですが、みんなで楽しく撮影できればいいなと思っています。とても不思議な設定の作品ですが、僕自身も最終回までどうなっていくのか本当に楽しみにしております。1月スタートの金曜ドラマ『妻、小学生になる。』をぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。金曜ドラマ「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月03日「何が出るんだろう」というワクワクを与えてくれる、カプセルトイ。近年では子供向けだけでなく、大人を対象としたラインナップも登場し、人通りの多い駅にもコーナーが設置されるようになりました。カプセルトイのコーナーで始まった『最高のセッション』3歳になる息子さんを育てる、さてよ(@sateyo)さんは、気になるカプセルトイを発見しました。それは、インターホンの押しボタンを模したオモチャ!一般的に子供はボタンを押したがるもの。これなら息子さんが、好きなだけインターホンのボタンを押すことができます。早速、さてよさんは息子さんと一緒にカプセルトイに小銭を投入し、お目当てのボタンをゲットすると…。一番いい席で聞けました。 #エッセイ漫画 #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/LH7Lww8uMT — さてよ (@sateyo) October 15, 2021 手に入れた押しボタンをすっかり気に入ったのか、早速カプセルトイのコーナーで音を鳴らしていた息子さん。すると、どこからともなく同じ押しボタンの音が!なんと、それを見ていた通りすがりの小学生も、一緒にボタンを鳴らし始めたのです…!突然始まった押しボタンによるセッションを、特等席で聴くことができた、さてよさん。ほほ笑ましい光景に癒されたようです。セッションが終わると、小学生はボタンを鳴らしながらどこかへ去っていったといいます。か、かっこいい…!きっと息子さんと小学生は、セッションをすることで『ボタンを押すワクワク感』を共有できたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年10月18日2人の娘との日常を漫画で描き、Twitterで公開している、さざなみ(@3MshXcteuuT241U)さん。ある日、2歳になる次女と外を歩いていたさざなみさんは、小学生の女の子2人組を目にしました。仲よく猫の鳴きマネをする小学生たちを見て、さざなみさんが癒されていると…。日常真似っこ子猫 pic.twitter.com/1454GGYyMU — さざなみ書籍「どんなときでも味方だよ」って伝えたい!1月21日発売 (@3MshXcteuuT241U) October 16, 2021 娘さんは、小学生の女の子たちに混ざりたかったのでしょうか。なんと、一緒に猫の鳴きマネをし始めたのです…!我が子のあまりにも愛らしい行動に、一瞬思考が停止してしまったさざなみさん。さらに小学生たちは、娘さんの鳴きマネに反応してくれたではありませんか!きっと、小学生たちに「猫の声が聞こえた!」といってもらえて、娘さんは嬉しかったことでしょう。『優しい世界』という言葉がぴったりなエピソードに、さざなみさんだけでなく、多くの人がキュンとしました!・いかん、かわいすぎて泣いた。天使が3人おる…。・なんていい子たちなんだ…!尊すぎる。・キュンとしすぎて胸が苦しくなるほどかわいい。漫画を通して、『天使にハートを射抜かれる』という経験をする人が相次いだようです…![文・構成/grape編集部]
2021年10月17日こんにちは、ユウコトリトリです。保育園児から中学生まで、3人の子どもを子育て中です。 今回は三姉弟の真ん中である、長男(小学生男子)について。 なんというか……行動が理解不能なことが多く、突っ込まない日はありません。生態が謎すぎる小学生男子。ほんの一部になりますが、なぜそのような行動を取るのか、本人に直撃して聞いてみました。 なお、回答はほぼ参考にならなかったので、「小学生男子あるある」としてお楽しみいただけたら幸いです。 小学生男子あるある うーん、これからの季節なら分からなくもないけど。真冬もこれだから、お母さんは理解できないよ! 服を嫌がる犬か。 そうなの???でも冬も履いてるよね。 いや濡れてますって。絶対に大丈夫じゃない。あと、ランドセルの中の教科書のことも考えて 嘘をつくな、嘘を。 傘はつい最近起きた出来事であり、梅雨入りしたタイミングだったので、なかなか堪えました。すぐに傘を買いに行ったのは言うまでもありません。小学校に入学して、もう何本目の傘だっけ……(遠い目)。 私物がダメになっても、後ろめたさから(もしくは本当に気づいていない)なかなか自己申告してこないのも、あるあるかもしれませんね。自分と違う性別だからか、時々宇宙人のように感じてしまう小学生男子。未知の生態には驚かされるばかりですが、これからも成長を見守りたいと思います。著者:イラストレーター ユウコトリトリ2007年、2011年、2015年生まれの騒がしい三姉弟を子育て中のワーママ。Instagramにて、育児あるあるや日常の小ネタをカエル漫画でゆるっと更新中!
2021年05月30日