毎年台風のシーズンになると取り上げられるのが台風の被害です。テレビやネットのニュースなどで台風による住宅の被害をご覧になった方も多いでしょう。しかしこうした台風被害は対岸の火事ではありません。台風被害にご自身の住宅がみまわれるかもしれないのです。台風被害にあった場合、火災保険がどのように適用されるのかについて、わかりやすく説明していきたいと思います。火災保険はどんな損害を補償するのかまず火災保険の補償についてどのようなものがあるのかを確認しましょう。火災保険の概要を確認したうえで、台風による被害の場合に火災保険でどのように補償されるのかを説明していきます。火災保険の基本補償火災保険には様々なタイプの商品がありますが、どの火災保険にも共通した基本補償があります。具体的には以下の通りの補償です。火災による被害の補償落雷による被害の補償破裂・爆発による被害の補償風災による被害の補償雹(ひょう)災による被害の補償雪災による被害の補償火災保険の任意補償どの火災保険にも共通した基本補償に加えて任意で追加できる補償として以下のものがあります。水災による被害の補償外部からの物体の衝突による被害の補償水濡れによる被害の補償騒擾(そうじょう)や労働争議等による被害の補償盗難による被害の補償破損・汚損等の補償その他災害時の諸費用の補償地震保険がないとおりない場合火災保険の補償の概要はさきほど確認したとおりですが、ここで注意していただきたい点があります。それは地震を原因とする補償が火災保険には入っていない、ということです。現在でも地震の予測や予知について研究が進められていますが、保険という観点からすると、どこでどのような規模の地震災害が発生するかを予測することは困難なため、火災保険の対象となっていません。そこで国と連携して地震保険という各保険会社共通の商品となっています。火災保険に加入する際にはこの地震保険も合わせて検討することをお勧めします。保険金額の設定方法次に火災保険の保険金額の設定方法について確認しておきましょう。火災保険の対象には建物と家財とがありますが、ここでは建物の保険金額について確認しておきましょう。建物の補償建物の補償とは、建物が何らか災害により被害を受けた場合に最悪立て直しをしなければならないことに対する準備です。そのため、建物を建て直す場合の再調達価格(新価)を最大限として保険金額を設定することが通常です。現在の建物を建て直すとした場合の価格が2,500万円とすれば、2,500万円を最大限として保険金額を設定することが出来るのです。なお火災保険の基本的な内容と選び方については詳細を別記事にて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。全額補償と免責額(いくらから補償されるか)災害により建物が全壊した場合には、立て直し費用の全額が補償されるのでしょうか。この全額補償されるのか否か、については免責額というものを知ることが必要です。実際に火災保険に加入するときには、この免責額というものを設定することになっています。免責額:保険金の受け取りの際に差し引かれる自己負担金例えば免責額が10万円であれば、補償される金額から10万円が差し引かれて保険金として受け取ることになります。もし免責額が0円(無し)であれば全額補償となり、保険金を全額受け取れるということになります。免責額の存在理由ではなぜこうした免責(額)が設定されるのでしょうか。免責額(自己負担にすること)によって、火災保険の保険料を引き下げることができるからです。保険の本来の目的は自己では大変な負担となる保険金を万が一の時に受け取れることです。大きい保険金額を補償してもらうためには、その分高い保険料を支払う必要があるのですが、免責額を設けることで、少額の保険金額の支払いが少なくなるので、保険料を引き下げられるというわけです。免責額の設定免責額の設定についてですが、各保険会社の商品によって出来る範囲は異なるのですが、災害ごとに免責額を設定することが可能です。例えば火災での補償では免責額10万円、破損・汚損では5千円といった具合です。免責額が大きければ大きいほど、保険料が安くなります。しかしながら免責額はあくまでも自己負担となる金額です。万が一のことが急に発生した場合でも無理なく支払うことができる金額を免責額の上限とすることをお勧めします。台風被害の補償額それではここからは、台風被害の場合に火災保険でどのように補償されるのかを確認していきましょう。台風によって災害となる補償は通常以下のものが考えられます。風災による被害の補償水災による被害の補償風災(突風など)による被害台風による被害で一番最初に考えられるのは風災です。台風による強風・突風などによって屋根の瓦が飛んだりして建物の一部が破損した場合などには風災による被害として補償の対象となります。門扉や塀の被害門扉や塀の場合の被害はどうなるでしょうか。台風などの強風・突風で門扉や塀に被害を受けるということは想定されることです。まずこの場合ですが、火災保険の対象としての建物の定義のなかに、門扉や塀が含まれているかどうかが重要です。対象に含まれていれば、建物の一部として門扉や塀も火災保険の対象となりますから保険金を受け取ることが可能です。ただし、通常の火災保険には含まれていることが多いのですが、任意で含むか含まないかを決める商品もあるので加入時には十分に気をつけてください。飛来物(飛んできたもの)による被害台風や台風による竜巻などによって、飛んできたものが建物に当たって被害を受けることもあります。こうした飛んできたものを飛来物と呼びますが、原因が台風による風災なので、こうした被害も火災保険の対象となるのです。漏電などによる被害台風を原因として電気系統に損害をこうむって、漏電するということは十分に考えられることです。こうした台風を原因とした漏電は火災保険の補償の対象となります。水災による被害台風が原因で洪水になり床上浸水といった被害も多く発生しています。また台風の大雨を原因として土砂崩れとなり建物が全壊したり、土砂に建物が流されたりすることがあります。こうした床上浸水や土砂崩れの被害は水災による被害として補償されます。物損の請求方法ここまで台風を原因として災害を受けた場合の補償について説明をしてきました。実際に被害を受けた場合の請求方法について説明をしていきます。経年劣化は対象とならないまず最初に注意すべきことは、あくまでも台風を原因とした災害による被害であることが保険金を請求する前提となります。したがって、経年劣化(長年使っていてもろくなったの)で壊れた、ということになると火災保険の対象とはならないのです。ただし、経年劣化していたとしても、台風などの風災・水災で破損したのであれば火災保険の対象となります。台風が原因なのであれば「もともと古かったから壊れたんだ・・・」とは思わず、堂々と保険金の請求をして何ら問題ないのです。請求時に注意すること最近は保険会社の請求対応サービスも充実していますので、コールセンターなどで受け付けてくれる保険会社も多くあります。しかしながらそこで安易な受け答えをしてしまった結果「保険金がおりないのだ・・・」と思い込んでしまうことがありますので、注意をしてください。具体的にどういうことかというと、さきほどの経年劣化もその一つの例で、もともと古くなっていたので壊れた=火災保険の対象にならない、という思い込みです。繰り返しになりますが、台風を原因として実際に被害が発生したのであれば火災保険の対象となります。請求書の用紙に定められた事項にありのまま詳細に記載するようにしてください。写真で状況証拠を残しておくまた被害状況を補足する手段として、被害状況にあったときの写真が有効な場合があります。携帯電話・スマートフォンにカメラ機能が搭載されていると思いますので、被害状況をいろいろな角度から写真におさめておくとよいでしょう。火災保険まとめ台風による被害が火災保険でどのように補償されるのかを確認してきました。火災保険の基本補償にある風災と、任意で追加できる水災が台風による被害の大半を手当てしてくれる補償となります。台風による被害が発生した時に、具体的にどのような補償があるのかを知っておくことで保険金の請求漏れを防ぐことができます。また請求時には経年劣化による破損と一方的に思い込むことなく、台風の被害であることをきちんと説明・記載することが重要です。
2019年03月26日性教育アドバイザーで、 「お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!」 の著者であるのじまなみさんに、「性教育」についてお話を伺いながらご紹介する連載の2回目です。前回は日本の性教育の実態を伺い、なぜ性教育が必要なのか、その危険性について述べました。今回は、具体的な性教育の実践法についてご紹介したいと思います。のじまなみ さん性教育アドバイザー。「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」理事長。防衛医科大学高等看護学校卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。自身にも三人の娘がおり「子供達が危険な性の情報に簡単にアクセスできる世界にいる」ことに危機感を抱き、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】アカデミー」を設立し、その後協会を立ち上げ、国内外のお母さんたちに性教育を伝えるべく、日々飛び回っている。 とにかく明るい性教育 パンツの教室協会 のじまなみ ブログ ■性教育は、子どもの「自己肯定感」を育むために必要まずは前回触れた、のじまさんによる性教育の3つのメリットについてお話ししていきましょう。1、自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる2、性犯罪の被害者・加害者にならない3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる1、自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる1 についてですが、日本の子どもは、世界有数の先進国であるのにも関わらず、自己肯定感が低いと問題視されています。深刻なのは、10代の死因のトップが自殺であること。背景にあるのがこの自己肯定感の欠如だ、とのじまさんは指摘しています。「性教育を通じて、あなたは奇跡が重なって生まれてきたのだ、ということを伝えると、子どもは『愛情』を受けとり、エネルギーにしていくことができます。そして、子どもの自己肯定感を育むことで、親子間のコミュニケーションがスムーズになり、深い絆で結ばれるようになります」2、性犯罪の被害者・加害者にならない2 の性犯罪については、筆者が 「SEIJUKU」 (セイジュク)という性教育ワークショップを始めた理由とも重なっています。社会のトラブルの根幹にあるのは性問題。そのことから身を守るには、きちんと性について知ることが親子で必要だと考え、興味のある方同士でセッションを始めたのですが、この中でよく話題に上るのがいつ自分の子どもが加害者に、被害者になるかわからないという不安についてです。「まだまだ子どもだから」と思っているうちに、子どもはどんどん外からの情報を得て、親が感知できない知識を増やし、危険な領域に入っていきます。善悪を見極められるようになるまで、大人が正しい知識を持ってストップをかけなければいけません。「覚えておきたいのは、性犯罪の被害者は女の子だという思い込み。実は被害者の4割は男の子だという事実です。男の子を好む小児性愛者は一定数おり、とても陰湿です。性犯罪にあった子の精神ダメージは計り知れません。お母さんが積極的に防犯に関わり、女の子も男の子も性犯罪から、身を守る方法を教えてあげてください」3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる3 の不用意な妊娠については、誰もが避けたい大きな関心事ではないでしょうか。ただ、ここで重要なのはセックスを語らずに性教育はできないということ、とのじまさん。「セックスについては常に説明できるように準備しておく必要があります。そして、今どうしてセックスをしてはいけないのか、デメリットとメリットをお母さんの口から伝えることが重要です。思春期のセックスへの興味本位による行為を防ぐためにも、きちんとした知識を、明確に伝えてください」■性教育は、何歳の時に、何から始めるか3大メリットについては子育てにおいてとても重要であることはご理解いただけたと思います。早速始めいところですが、気になるのが性教育をスタートする年齢です。のじまさん曰く性教育をスタートさせるのに適しているのは「3歳」だというから驚き。「私は、子どもたちが、まだうんこ、おっぱい、ちんちん、が大好きな年齢である3歳から10歳の下ネタ全盛期の時に行うべきだと考えています」性を本格的に意識しないうちに始めるというところがポイント。のじまさんによると、精神分析学の創始者として知られるフロイトが研究した発達段階から考えても3歳から10歳は性教育の適齢期に当てはまると言います。「フロイトの説では、母乳などから栄養を得ることが快感の『口唇期』をへて、幼児はトイレトレーニングがうまくいくようになる『肛門期』に移ります。そして、幼稚園から小学校入学前くらいになる『男根期』を迎え、男の子と女の子の体の違いに気づく。男の子が自分のおちんちんを触ったり、興味を示す頃ですね。この子どもが自分の体に興味を持った時にこそ、声をかけましょう」ここで、のじまさんにある疑問をぶつけてみました。―― 家族構成や、兄弟の有無、一番めか二番目か、そして気になる男の子と女の子では、性教育の仕方は変えたほうがいいのでしょうか?「男の子と、女の子でも基本的には同じことを話します。男の子の体と女の子の体の違いをお互いに知らないと、相手のこともいたわれませんし、自分の身も守れません」男女の違いで大きいのはちんちんとおっぱいなど、体のつくりが違うこと。そして、外せないのが生理のことでしょう。お母さんの中には、異性である男の子に生理の話をするのを躊躇してしまう、という方もいると思います。けれど、生理があって初めて子どもができるのです。そのことを知らずに、ナプキンを持っている女の子をからかうようになっては、お互いに傷ついてしまい、生理が『悪者』として捉えかねません」「よく性教育のデメリットを気にされるお母さんもいらっしゃいますが、性教育を知らない子ほど、外で大人をからかったり、他人との距離を測りかねて、土足で踏み込んだりします。パーソナルゾーンに入ってしまうのは知らないからです。女の子には毎月の生理を楽しみにさせられるのはお母さんの力です。男の子には、毎月生理が女の子にはあり、いたわるように教えてあげる。お互いのことをきちんと理解できれば、やさしい子どもたちに、そしてなんでも話せる親子関係を築くことができますよ」■性教育の伝え方にも順番がある!性教育は、男女の体の違いから、同じことを男の子にも女の子にも始める、ということはお分かりになったと思います。その後は、どんな順序で伝えていけばいいのか、のじまさんに伺ってみました。「まずは体の違いそして次に命の話、最後に防犯の話。この順序ですね。命の話というのは『赤ちゃんはどうやってできるか』というセックスの話です。最初はわからないことも多いと思いますが、話をしているうちに、ちゃんとそれぞれが繋がるようになり、自分で理解できるようになります」性教育を実践するには、まずはお母さんがペニスやセックス、膣といった言葉を恥ずかしがらずに言える必要があります。そのほかに、男の子のマスターベーションや精通についてもお母さん自身が理解していなければいけません。生理や精通を迎えるということは、体の成長の証でとても喜ばしいこと。とはいえ、あれこれ一気には伝えられませんから、焦らず少しずつ伝えていってみてください。「体の話の時に、ぜひ伝えていただきたいのが体にはプライベートな大切な場所・水着ゾーンがあるということです。人には見せても、触らせてもいけない大事な場所があるということを具体的に説明することで、身を守る基準を教えることができます。もし突然身の危険が迫っても、子ども自身がはっきりと『NO』と断ることができるように教育することが大切です。見知らぬ人だけでなく、友達同士でも水着ゾーンに対しては踏み込んではいけないということも教えてください」ちなみに私が娘二人に性教育を始めたのはお風呂の時間です。とっても大事なところである『おまた』を洗おうというデリケートゾーンコスメを使うところから始めました。私はついついお風呂にこだわって話していましたが、「お風呂でももちろんよいと思いますが、場所やシーンは特にこだわらず、日常的に話ができるようになると、性教育のハードルも下がると思いますよ」とのじまさん。ご飯を食べている時や、くつろいでいる時など、さりげない日常に挟み込むことができるようになれば、お母さんの方もよし、やるぞ! と構えなくて済むようになりそう。また、のじまさんは繰り返し伝えることが重要だと言います。「いろんなパターンで、やるなら徹底的に行うことです。1度で済む話ではないので、繰り返し行い、子どもの中で繋がるように話していくことが大事です」性教育をしていくイメージ、少しは浮かんだでしょうか。難しく考えることはなく、わかりやすく少しずつ、長い時間をかけて伝えるということだと思います。そして、この性教育というのは、現代社会を生きるお母さんにとっても実は大きな意味のあることなのです。このことについては、次の3回目で詳しく述べたいと思います。
2019年03月24日先日、実に興味深い本が発売されました。それは 「お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!」 というショッキングなタイトル。これは、父親から性教育を受け、パンツの教室協会理事として日々奔走していらっしゃるのじまなみさん著書による性教育の本です。これが今、売れに売れているのだそう。表立っては「悩んでいる」とは言えない。けれど、この本を手に取る人がたくさんいると言うことは、つまり、のじまさんが投げかけたこの言葉、この不安要素は、子育て中のママの核の部分に刺さった、ということではないでしょうか。のじまなみ さん性教育アドバイザー。「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」理事長。防衛医科大学高等看護学校卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。自身にも三人の娘がおり「子供達が危険な性の情報に簡単にアクセスできる世界にいる」ことに危機感を抱き、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】アカデミー」を設立し、その後協会を立ち上げ、国内外のお母さんたちに性教育を伝えるべく、日々飛び回っている。 とにかく明るい性教育 パンツの教室協会 のじまなみ ブログ ■「性教育」は子どもたちを危険から守る手段情報氾濫時代。私たちは今、インターネットを通して、あらゆる情報に常に囲まれ、監視し、されながら日常を過ごしています。これはここ10年くらいのこと。スマホやパソコン、タブレット、ゲーム機などは、もはや現代人には欠かせない生活必需品です。でも、ここからどんどん「性」に対しての情報は発信されています。こんなに身近に「性」に対するモノやコトが手に入ってしまうのは、じつはとても怖いこと。特に、子育て中のママたちにとって、これは驚異以外の何者でもありません。一方で、私たちはその「リスク対策」をきちんと取れているでしょうか? そのために今、必要なのは、これまで“なあなあ” にされてきた「性教育」という教育です。これが、親自身にとっても子どもたちにとっても「危険から守る手段」になるのです。子育ての一般常識が30年前とは全く違うように、性教育もまた、新たなステージにきています。■「まだ早い」は「もう遅い」! 性教育は何歳から?筆者は、小さい頃から二人の娘に性教育をし始め、数年前から性教育ワークショップ「SEIJUKU」と言うグループを主宰しています。性教育に関心が高いママたち同士で、性教育についての情報をシェアする活動を行なっているのですが、そのセッションでも、それぞれのママが非常に不安を抱えていることが浮き彫りになっています。ママ自身が受けてきた性教育もバラバラ、性教育の指針がなく、どうやって伝えてよいのかわからない、迷っている人がとても多いという現状は、思ったよりも深刻なのでは? と感じています。ちなみに、のじまさんの話によると、ユネスコが2009年に発表した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では「性教育の開始年齢」が設定されており、なんと5歳だといいます。そして、のじまさんが行なっているパンツの教室では、「3歳から10歳の間に行うべし!」と伝えています。この年齢を聞いて、みなさんはどう思いますか?そんな世界の指針を尻目に、日本の性教育の現状といえば、全く進んでいない、と言ってよいでしょう。1990年に入りHIV問題が起きた時に、慌てて性教育を推進する動きが始まりましたが、すぐにバッシングが起こって、それ以降は後退する一方。政府も統一した指針は示さず、学校によって応対もバラバラ。熱心に性教育しようとする先生がいれば、それが問題視されると言うネガティブな方向へ進んでしまう。人の前では性教育の話はしてはいけない、それは学校でも同じ。タブー視されているのが「性教育」なのです。「日本でまだまだの性教育事情。なのに、その一方で日本は『性産業先進国』と、なんとも恥ずかしい汚名をいただいています。世界のポルノの6割は日本で生産されており、コンビニでは子どもの目線の高さに堂々とHな本が置いてあります。活発になったインターネットは、子どもと誤った性の情報を簡単につなぎ、子どもが性の対象になった事件を伝えるニュースは、毎日のように聞こえてきます。ママたちも一度はヒヤッとした経験があるのではないでしょうか?」と、のじまさんは警鐘を鳴らします。■「うちの子に限って」が起こり得るスマホやタブレット、ゲームは子育て中のママにとってはありがたいツールです。働きながら子育てをして家事も担って、そして最近では受験する子も増えています。何もかもがママたちの肩にのしかかってきて負担が大きい今の社会で、『ちょっと子どもに動画を見てもらってひと休みする』ことをダメだとは言えないでしょう。しかし、ここに恐ろしいリスクが潜んでいると言うことも自覚しなければいけません。のじまさんによると、2歳でもYouTubeからアダルトサイトに飛んでHな動画を目にしてしまった、と相談してくるケースはたくさんあるといいます。わずか2歳。「まだまだ赤ちゃんだから」と、うかうかしてはいられません。「それだけではありません。自分の裸の動画を撮って相手に送る、と言ったトラブルも多数報告されています。もちろん、撮りたくなるような仕掛けをされているので、子どもにはなんの罪もありません。子どもは面白いからやってしまう。そこにどんな危険があるか知らないから、そうしてしまうだけ。気をつけることができるのは、身近なお母さんしかいないんです」これらはなぜ起こってしまうのか?「交通ルールと同じです。教わっていないから。誰かがストップをかけて、イエス、ノーの判断を教えなければならないのに、教えられる大人が少ないんです」学校で教えられる性教育は20年前から何も進んでいないと言われています。また、教える内容も学校によってバラバラだし、4年生の保健体育では時間数も少なく、肝心なことは教えてくれません。そう、そもそも“母親が性教育について何も知らない状況では、何も始まらない”ということなのです。「性教育にはメリットしかありません!」とのじまさんは力強く断言します。その3大メリットは以下の3つ。1、自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる2、性犯罪の被害者・加害者にならない3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる子育てに悩むすべての女性が、どきっとさせられる事ばかりです。この3つを読むだけでも、性教育の必要性を感じていただけたのではないでしょうか。詳しくは2回目の記事で「では、性教育を具体的にどう行なっていくべきか」を含め、詳しく触れます。
2019年03月24日子どもが成長する中で、自分の性別を認識し、異性との違いを把握するなど、「性」への目覚めを実感する人もいるでしょう。そうなってくると、悩ましいのが「性教育」の方法。そもそも必要なのか、先生か親どちらがするべきなのか、どこまで教えるべきなのか、難しいところですよね。今回は、パパやママ自身が子どものころに教えてほしかった性教育について聞いたアンケート結果をもとに、考えてみたいと思います。■「教えてほしかった性教育」がある人は半数以上アンケートでは、性教育について子どものときに教えてほしかったことがあるかどうか答えてもらいました。Q.性教育について、子どものときに教えて欲しかったことはありますか?ある 56.8%ない 38.9%その他 4.3%その結果、「ある」と答えた人が56.8%となり、半数以上の人は子どものころに受けた性教育に、何らかの物足りなさを感じているようです。一方で、「ない」と答えた人は38.9%と4割を切る結果になりました。■「妊娠、出産、不妊」正しい知識を教えてほしいそれでは、アンケートに「ある」と答えた親たちのコメントについて、具体的に知りたかった性教育の内容別に見ていきましょう。▼詳しい避妊方法や性感染症の予防方法について「生理中は妊娠しないと思っていたので、避妊しなかったら妊娠してしまいました。排卵と妊娠しやすい時期について教えてほしかった」(神奈川県 40代女性)「初めてできた彼氏が避妊してくれなくて病気をもらったりして、1人で悩んだことがある。もっと知識があればよかったと後悔した」(千葉県 30代女性)知識がなかったせいで、心や体が傷つく経験をしてしまったママも実際にいるようです。ほかにも「無計画で授かり婚をして、その後離婚してしまった」という声も寄せられていました。こうした経験から、「避妊の方法についてしっかりと教えてほしかった」と考えるのも無理はないのかもしれません。▼不妊について不妊治療を経験したママたちからは、女性の体の機能についてきちんと教えてもらいたかったという意見が集まりました。「学生の頃からもっと自分の体のことを知っていれば、不妊治療で苦労しなかったかもと、少し後悔しています」(神奈川県 30代女性)「年齢とともに卵子も衰えて妊娠しづらくなることや、高齢出産のリスクについては無知すぎたので、今かなり後悔している」(東京都 40代女性)「男性の不妊についても知りたかった」という声もあり、不妊にまつわるさまざま知識について教えておいてほしかったという思いが大人になってから生まれているようです。■子どもが性犯罪に巻き込まれないようにするために子どもが性暴力の被害者となるニュースが流れるたびに、怖い思いをしている親も多いことでしょう。被害者、加害者になるために、性教育でできることはあるのではないかと考えるパパママもいるようです。▼性交渉による精神的・身体的な苦痛について性交渉による身体的・精神的な負担について教えてもらいたいという意見も多く見られました。とくに男の子に、性交渉によって女性は心と体が傷つきやすいものであること、女性を大切に扱うことを伝えてほしいという声は多いようです。「女の子は自分の身体を大切にすることを、男の子は相手を大切に扱うことを、もっと伝えてほしい」(奈良県 40代女性)「安易な性交渉が女性に与える精神や身体への影響や、男性の責任など、リアルなところを教えてもいいんじゃないかな」(北海道 30代男性)また最近は、一番最初にインターネットで過激な動画や画像に触れてしまう場合もあり、その結果それが正しいと思いこんでしまうことへの心配の声もありました。筆者も2人の男の子のママですが、女性を大切にする心は小さいうちから少しずつ養っていきたいなと感じているところです。▼性犯罪について性犯罪は女の子に限らず、男の子も被害にあう可能性があります。また、時には加害者にもなりうるため、子どものときからの教育が必要だと感じるパパやママから意見が寄せられていました。「性犯罪の危険性や対処方法など、必要なことは教えてほしい。私の頃はさらっと流す感じでしか教わらなかったので」(茨城県 40代女性)「小学校低学年の時に、近所の中学生にレイプまがいなことをされてトラウマになりました。性教育をするのであれば、間違った方法を取ると相手はどれだけ傷つくのか教えてほしい。性犯罪をするとどうなるのか、された方の恐怖心を教えていただきたいです」(鳥取県 30代女性)子どもは知識がなく、それが犯罪だとわからないうちに巻き込まれてしまうこともあるため、問題意識を持つ親は少なくないようですね。■性教育、その裏に隠された思いとは 一方、教えてもらいたかったことは「ない」と答えた人も約4割いましたが、その人たちはどのような思いを抱えているのでしょうか。「性に関することはプライバシーの最たるもの。そんなことを他人から、ましてや親から教えてほしいなんて思わなかった。今は性教育を親がするものと言われるけど、なんか釈然としません」(茨城県 30代女性)「女性ですから、たくさん嫌な思いを経験してきました。でも、小中学生の時にそんな教育をされることもストレスです」(東京都 40代女性)「性に関しては学校じゃなく各家庭で 教えるべきでしょう。なんでも教育現場に押し付ける考えや風潮はおかしい」(徳島県 40代男性)性教育への思いは本当にさまざまで、教育をされること自体が本人の苦痛につながることもあるようですね。ほかには、「時が経てば自然とわかった」という意見も寄せられていました。筆者は、子どものときに親から性教育を受けた記憶はなく、ドラマのラブシーンになると気まずくなるような家庭で育ちました。しかし、「教えておいてほしかった」と思うことは不思議とありません。私自身はあのとき、性教育については話したくなかったと思うとともに、それが自分の家族の形だったのだと納得しています。おそらく、ここで「ない」と答えたパパやママの多くも同じような思いでいるのかもしれませんね。■学校での性教育の現状とその課題そもそも、現在学校ではどのように性教育が行われているのでしょうか。中学生の保健体育の学習指導要領によると、中学1年生は「心身の機能の発達と心の健康」について学びます。この学習では、次のように明記されています。受精・妊娠までを取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする出典: 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説「保険体育編」 つまり、妊娠に至る過程については取りあつかわないことが明記されているのです。また、3年生では「健康な生活と疾病の予防」について学ぶのですが、エイズなど性感染症の予防については次のように記載されています。その主な感染経路は性的接触であることから、感染を予防するには性的接触をしないこと、コンドームを使うことなどが有効であることにも触れるようにする出典: 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説「保険体育編」 ただし、「性的接触」の具体的な内容や、コンドームの使い方については言及されておらず、細かい指導内容は現場に任されている現状です。2016年度の未成年者の人工妊娠中絶件数は14,666件で、1,000人あたりに5人の女子が、望まない妊娠による中絶を経験していることがわかっています。さまざまな要因があるのでしょうが、適切な性教育を行うことの大切さを実感します。どの親にとっても性教育については、他人事とは言えない現状があるようです。■子どもにはどんな性教育を受けてほしい?親たちは自分の経験をもとに、子どもたちにどのような性教育をしてほしいと考えているのでしょうか。いくつか、パパやママたちの意見をご紹介したいと思います。「男女別に教えるのをやめたらいいと思います。その時々の体や心の変化を双方が理解し合わないと」(千葉県 30代女性)「当時の担任の先生が“この人とならと思える人とだけしてください”と、とても真剣な顔で言ったので、興味本位でしてはいけないんだと小学生ながらに感じました。大人は大事な子どもを守るために、ちゃんと教えなきゃいけないんですよね」(千葉県 30代女性)「子どもへの性教育は難しいですが、相手の気持ちを考えることが大前提だと言う事は伝えたいです」(千葉県 40代女性)「今の時代は、情報に溢れた時代。我が子には、自分で学び、自分で正しい判断をしてほしいです」(青森県 40代女性)理想の性教育については、多種多様な考えがあるようです。どの意見が正しいという正解はわかりませんが、性教育について、親として子どもにどう向き合うか考えるうえで、ヒントになるかもしれませんね。ここまで、性教育について、パパやママたちの思いを探ってきました。「教えてほしかったことがある」と「ない」とで意見が分かれ、どのような性教育が理想かという答えもさまざまでした。このような「多様性」こそが、性教育のあるべき姿なのかもしれません。また今回のアンケートではあまり触れられませんでしたが、「性」としての教育は、LGBTといったセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)も今後議論が進んでくることでしょう。そもそも、「性」についての認識は人それぞれ細かに異なっています。そうした多様性を認めたうえで、子どもへの性教育の方法についても考えてみるとスムーズに進められるかもしれませんね。また家庭で性教育をする場合での最大のメリットは、子どもの特性を見定めて最適な時期を選ぶことができることかもしれません。なかには性教育に対して拒否反応を持つ子どももいるかと思うので、そういった子どもの場合にはより慎重さが求められるでしょう。家族でどのように性教育と向き合うか。まずは、日ごろから家族間のコミュニケーションを適度にとるなどして、相手の気持ちを考えることを教えることからなのかもしれません。性別や年齢にかかわらず、相手を思いやって行動することの大切さを子どもたちにも伝えていきたいところですね。【参考】・文部科学省: 中学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 保健体育編 (PDF:3130KB)・厚生労働省: 平成28年度衛生行政報告例の概況 (PDF:360KB)Q.性教育について、子どものときに教えて欲しかったことはありますか?アンケート回答数:4268件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年02月10日一生懸命勉強する子どもを見ながら、「勉強をする以外で子どもの成績が上がる方法ってないかしら……!?」と首を傾げるお母さんたちも多いことでしょう。実は野菜の好き嫌いと勉強の成績に関連性があるというアンケート結果があるのをご存じですか?そこで今回は、ネオマーケティングが全国の長子が小学校4年生~小学校6年生の親600名を対象に実施した「野菜の摂取と成績」に関する調査結果をご紹介します。野菜をよく食べることで子どもの成績を良くするという、意外な秘訣あるかも!?■ 野菜摂取が最も少ないのは「朝食」!まず、親たちに「家庭において、お子様の1食あたりの野菜摂取量の平均をお答えください(※給食ではなく、休日などに家庭で食べる昼食についてお答えください)」と尋ねたところ、朝食は「野菜をとらない」が52.0%と圧倒的多数に!yukiotoko / PIXTA(ピクスタ)朝は忙しいので、トーストと目玉焼き、ソーセージなどの一般的洋風朝食で簡単に済ます家庭も多いのでしょう。できれば、サイドに温野菜などを付けてあげるなどすれば、朝も無理なく野菜が食べられそうです!kai / PIXTA(ピクスタ)和朝食の場合なら、お味噌汁に野菜を入れてあげると摂取量が増えそう。マーボー / PIXTA(ピクスタ)朝食でこそ野菜摂取は少ないものの、昼食、夕食でその量は上がってきています。昼食で最も多いのは「70gくらい」、2位は「35gくらい」。一方、夕食は1位が「70gくらい」(36.7%)で、2位は「それ以上」(22.7%)という結果で、70g以上の野菜を摂る確率が合わせて59.4%と高い数字になっています。■ 野菜摂取に積極的な子どもの9割以上が野菜好き!次に、「あなたのお子様の、野菜の摂取に対する態度に関してあてはまるものをお答えください」と尋ねると、「野菜摂取にやや積極的である」「野菜摂取にやや消極的である」が並んで33.7%という結果に。my room / PIXTA(ピクスタ)以下、「野菜摂取に積極的である」(19.8%)、「野菜摂取に消極的である」(12.8%)が続きました。次に、「あなたのお子様は野菜がどの程度好きですか」という尋ねると、全体的にみて「とても好き」(20.3%)、「やや好き」(39.8%)が60.2%という結果でした!msv / PIXTA(ピクスタ)しかし、野菜摂取に積極的な子どもの場合、「とても好き」「やや好き」が92.5%なのに対し、消極的な子どもはその確率がガクンと減り、なんとたった23.0%に!Rina / PIXTA(ピクスタ)逆に、「やや苦手」「かなり苦手」が合わせて77.0%とかなり高くなっています。やっぱり、積極的に野菜を食生活に摂り入れることで、野菜好きになる場合が多いようです。小さい頃から野菜をたくさん食べることは大事ですね!■ 野菜摂取が多い子どもは成績がアップ!?最後に、野菜好きでたくさん摂る子とそうでない子の成績を見てみましょう!ふじよ / PIXTA(ピクスタ)「お子様が通う小学校で行なわれる単元末テストやまとめテスト、実力テストのお子様の成績について、教科ごとにあてはまるものを教えてください。※直近(1学期末の成績)でお考えください」(単数回答)と尋ねると……、ご覧の通り、野菜摂取に積極的な子の成績が、そうでない子よりグンと高い結果に!特に、「国語」ではその差が顕著に表れています。ノコ / PIXTA(ピクスタ)「お子様の直近の通知表(1学期末の成績)の評価から教科ごとに評定(総合評価)を3段階で教えてください。※1またはC=もう少し、2またはB=できた、3またはA=よくできた としてお考えください」(単数回答)という質問にも、やはりこちらでもはっきりと差が付いています。こちらでも、一番差が付いているのは「国語」で、野菜摂取に積極的な子どもの46.4%に対し、消極的な子どもはそれよりかなり低い29.0%という結果となっています。調査の結果を踏まえると、確かに野菜が好きで多く摂取している子どものほうが全体的に成績が良い傾向にあるといえそうです!Table-K / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?「うちの子ヤバイ……!」と思った方もいるのではないでしょうか?野菜も含め、バランスが良くヘルシーな食生活を実践して頭を冴えさせて、受験シーズンを乗り切ってくださいね!【参考】※全国の小学校4年生~6年生の親600人に聞いた「野菜の摂取と成績に関する調査」
2019年02月07日未成年のときにブライアン・シンガー監督に性的被害にあったとして4人の新たな被害者が浮上した。「The Atlantic」誌が報じた。シンガー監督といえば、昨年12月、現在大ヒット上映中の『ボヘミアン・ラプソディ』を監督するも撮影終了数週間前にFOXから解雇処分を受けて話題に。キャストやスタッフとの不仲や突然セットから姿を消したことが理由とみられたが、この直後にシンガー監督がある男性から「17歳のときにシンガー監督に性的暴行を受けた」として訴えられたことが判明。解雇の本当の理由はこの件ではないかとささやかれていた。今回新たに発覚した4人の被害者は、未成年のときにそれを知りながらシンガー監督に性的な行為を強要、またはレイプ被害にあったと主張する。その事件により薬物乱用、うつ、PTSDなどの精神的なダメージに悩まされたそうだ。4人のうちの1人は実名で記事に登場した。1997年、学校のトイレで用を足していたところ、背後に人の影を感じて振り向いたヴィクター・ヴァルドヴィノスさん。そこには学校で『ゴールデンボーイ』の撮影をしていたシンガー監督がおり、「映画に出してあげる」とスカウトされたという。エキストラとして出演することになったヴィクターさんは、わずか13歳、ファーストキスも体験したことがないまま、撮影現場の裏でシンガー監督に性的ないやがらせを受けた。結局、ヴィクターさんの撮影シーンは使われなかった。シンガー監督の弁護士は「シンガー監督は未成年と性交渉を持ったこともありませんし、そのような好みがあるということを断固として否定します」と完全否定。シンガー監督は「『ボヘミアン・ラプソディ』が賞を獲り、大ヒット作品になっているいまこういうことが起きても驚かない。同性愛者を嫌悪し、中傷するための記事。作品の成功を利用しているんだ」と「E!News」に語った。(Hiromi Kaku)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月24日赤ちゃんからの性教育?「赤ちゃんからの性教育」と聞いてどんな印象を受けますか?「性教育」?まだまだ早い!そう思うママも多いのでは?わが家の子どもたちは、小6・小4・小2。このくらいの年齢になってくると、親としてそろそろきちんと考えないとね、私自身そんな気持ちでした。でも、今回助産師あいこさん(京都府助産師会性教育事業代表/子育て支援団体京mom~キレイ代表・渡邉安衣子さん)の乳幼児ママ向けの「子どもと性の話をするためのヒント」を聞いてみて、「もっと早くからきちんと知っておくべきだった」と思うことがいっぱいありました。これはみなさんにぜひお伝えせねばと、私が講座を受けて感じたことを中心にご報告します。「赤ちゃんからでも早くはありません」の意味実際に赤ちゃんに性について何かを教えるわけではもちろんありません。人間は、赤ちゃんのうちから3つの粘膜(口、肛門、性器)で得られる性的な粘膜快感を感じていると言われています。「おっぱいを飲むことが気持ちいい、おむつをきれいにしてもらったら心地よく感じる」というようなことです。このような赤ちゃんが感じる快感を愛情を注ぐことでしっかりと感じさせてあげながら、親の方では来たるべき性の質問が多くなる幼児期を迎える準備をしていくことが大切です。子どもたちに絵本を使って赤ちゃんが生まれてくる様子を説明するあいこさん性教育は体への自尊感情を育むことが大切「おちんちんをいつも触っています。どうしたらいいですか?」男の子のお母さんからよく聞かれる質問だそうですが、確かに男の子、よく触ってたりしますよね。親としてはやはり人前ではやめてほしい!そんなとき、どうしますか?「はずかしいからやめなさい!」もしくは「きたないからさわらないで!」でしょうか?あいこさんいわく、怒られると隠れてするようになったり、性教育の土台となる体への自尊感情が育たなくなってしまうのだそうです。親の見えないところでするようになると、性被害に巻き込まれる可能性も高くなります。まずは、「大事な場所だから、触りたいときはきれいな手で触ること」「ひとりだけの時にすること」など、触ることを否定せずに、大事な約束事を伝えましょう。これは、男の子だけでなく、女の子も同じです。自分だけの大切な場所なんだよ、ということをしっかりと伝えていきたいと思います。絵本や年齢に応じてわかりやすく説明された本を使ってなら、話しにくいことも伝えやすいかもしれません子どもの質問にはごまかさずに答える「赤ちゃんってどうやったらできるの?どこから生まれてくるの?」これは4~5歳児くらいの子にとても多く聞かれる質問だそうです。そういえば、うちの子にも聞かれたわ、というママパパも多いのではないでしょうか。ついはずかしくって、「そんなこと聞かないの」「大人になったらわかるわよ」などと、はぐらかしてしまいそうになりませんか?でも、ごまかしたり叱ったりせずに聞かれた時にきちんと答えることが、何を聞いても大丈夫という安心できる親子関係を築くことになるんだそうです。「そんなこと聞かないの」と言われたら、聞いてはいけないんだ、親は教えてくれないんだと思って、そのうち情報を得るために自分でネットにアクセスして不必要な不適切な情報までも得ることになりがちです。子どもにとっては、「うさぎの耳はなんで長いの?」と同じレベルの疑問。うそをつかず、ごまかさずに答えられるようにしたいですね。年齢によっては、絵本を使って説明をしたり、一緒におふろに入った時に「性器は大事なところだから自分できれいにしようね」などと声をかけたり、わかりやすい言葉で納得できるように伝えていきましょう。大切なことは、小さいころから親子で話せる関係をしっかり築いておくこと!私がこの講座を受けて感じたのは、親子で話せる関係をしっかり作っておくことが一番大事なのだということ。「8歳くらいまでに体や性に対する健やかな感性やイメージが育っていれば、あとからそれをゆがめるような情報が入ってきても、自分でバランスよく判断できる」とあいこさんは言います。今はネット社会。子どもたちが興味本位でいろんな情報を得ることができます。親が見てほしくないと思うようなゆがんだ情報も世の中にあふれています。そんな情報から守ってあげられるのは、小さいころからの親子の対話なんだなぁ、と感じました。すでに思春期に入りつつあるわが子たち。今からでもママに聞いても「否定されない」「怒られない」と思えるような、そして何か困ったことがあったときには一番信頼できるママに聞いてみようと思える、そんな関係を作っていきたいです。京momキレイ
2019年01月19日1「性犯罪」被害に遭った場合にどうすればよいか女性が被害に遭う割合が高い犯罪類型として、「強制わいせつ」「強姦」などのいわゆる性犯罪が挙げられます。一方で、性犯罪は、被害に遭った方が警察に被害を届け出る割合が少ないというデータがあります(平成24年度「犯罪白書」犯罪被害についての実態調査)。その原因は大きく2つあります。1つ目は、誰に何を相談したらよいのかわからなかった、という点。2つ目は、相談すること自体が被害を思い出させることにつながり、被害の届出を断念する方が多い、という点です。1つ目の原因については、もしこの記事を読んでいる方で、ご自身が犯罪被害に遭ったという方や、周囲で被害に遭ったという方がいらっしゃれば、まずは弁護士に相談をしてみてください。全国には、犯罪被害者支援活動を行っている弁護士が大勢いますので、インターネットで、例えば「犯罪被害者支援弁護士」といったキーワードで検索してみると、支援弁護士や、支援弁護士が関与している支援団体のホームページにアクセスすることが可能です。「自分だけがつらい思いをしている現状はおかしい。」「被害に対する謝罪を受け、少しでも傷ついた気持ち回復したい。」「加害者にはきちんと責任を取ってほしい。」「自分の気持ちを整理して前向きになるために、何かできることはないだろうか。」…などの気持ちになったときは、まずは弁護士に相談をしてみてください。 2被害相談の不安を解消するために特に性犯罪の被害に遭われた女性は、被害を受けた事実そのものを思い出すことがつらく、誰かに話してみようという気持ちにすらなれず、被害以来、男性と顔を合わせることにも抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。もし、弁護士や支援団体などの各種相談窓口で、犯罪被害に遭った事実を話す際には、「異性には話しづらいので、女性の担当者がいいです」と申し出てみることをおすすめします。法律事務所や支援団体の体制によっては、女性の被害者に対する支援体制が必ずしも完璧とはいえない場合もあります(そもそも男性しか担当者が所属していないなど)。しかし、犯罪被害者支援に力を入れている弁護士は、せっかく勇気を持って相談に来られる方については、できる限り負担のないような環境でお話をしてもらいたいと考えていますから、相談時のご要望があれば遠慮なく伝えていただくべきと思います。 3犯罪被害を警察に届け出たらどうなるか警察に犯罪被害を相談した後は、どのような流れになるのでしょうか。________________________________________①警察署での被害に関する話の聞き取り↓②警察署に「被害届」や「告訴状」を提出↓「刑事事件」として、捜査開始↓〔この間に一通りの捜査を終える〕③警察署から、検察庁に事件の主担当が変わる(「送致」と言います)↓④担当の検察官(検事)が、犯人の処分(正式な裁判にするか、罰金を科すかどうか)を決定する 4「刑事事件」にする場合に考えるべきこともしあなたが、警察に犯罪被害を届け出て、捜査が進み、加害者について裁判が開始されることになったとします。その場合、裁判は誰でも傍聴自由となっていますから、「〇〇さんが、いつ、どこで、性犯罪の被害に遭った」ということが、裁判の中で読み上げられるということになれば、自分の名前や居住地が公になってしまいます。ただ、心配はいりません。刑事裁判では、特に性犯罪の被害者について、検察官に申し出ることによって、被害者の住所や名前をはじめとした、被害者を特定する情報が、裁判の場で公にならないよう、取扱ってもらえます。例えば、検察官が刑事裁判で何かしらの書面を読み上げるとき、本名に代えて「A子」などの仮名を使ったりします。また、あなたが刑事裁判中に、被害者として証人尋問を受けることになった場合も、傍聴人や被告人との間についたてを設けたり(これを「遮へい措置」といいます)、法廷とは別の部屋で尋問を受けたりする(これを「ビデオリンク方式」といいます)こともできる制度があります。なお、遮へい措置やビデオリンク方式は、民事裁判において加害者に対して損害賠償請求をする際にも、利用することができます。※ビデオリンク方式(裁判所HPより)5犯罪被害者として裁判の情報が知りたいとき被害申告の結果、加害者について裁判が開かれることになったとします。しかし、被害者は、原則として、加害者を裁く裁判に出席しなければいけないわけではありません。実際に犯人がいつ起訴され、判決が出て、いつから普通の暮らしを始めるのか、まったくわからないのでは、不安になってしまうでしょう。そうした場合は、被害者は警察や検察庁に対し、加害者の捜査・処分状況、裁判の日程や裁判結果について、通知を求めることができます。 6身近な人から犯罪被害を受けた場合の相談配偶者や、同居中の交際相手からDVを受けた場合、離れて身の安全を守るにはどうしたらよいのでしょうか。夫や同居中の交際相手から身体的暴力を受けた場合、加害男性との接触を避けるため、法律上の手続きとして、「保護命令」の申立が行えます。申立てから10日~12日程度で、裁判所から夫や交際相手に対し、6ヶ月間の接近禁止や、同居中だった住居からの退去、子や親族への接近禁止、などの命令が下されます。保護命令に違反した場合、「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」の罰則が科されます。なお、保護命令の申立に至る可能性を考慮し、男性から身体的暴力を受けた際には、時間を置かずに医療機関を受診したり、警察や配偶者暴力相談支援センターなどへ相談したりして、被害を受けた状況を証拠として残しておくと後々役に立ちます。また、「加害者がいつ現れるか分からないので、同居していた自宅に戻るのが怖い」という方については、民間シェルターへの一時避難も必要に応じて検討した方がいいかもしれません。各地方自治体で、シェルターに関する相談窓口を置いている場合が多いので、事前に問い合わせをしてみましょう。 7加害者から身を隠す場合の注意点加害者に現在の居場所を知られたくない場合の方法・工夫として、以下のようなことが挙げられます。①実際の居場所を教えるのは、最低限の周囲の人間にとどめること②一時避難をする場合は、通常どおり学校や職場に出向くことは危険なため、避けること加害者があなたの学校や職場をすでに知っている場合には、あなたに会うために学校や職場にやって来る可能性があります。避難前後に、学校や職場に事情を話して連絡をするとともに、「加害者から問い合わせの連絡が来ても、居場所などを一切教えないように」と説明をしておくことが必要です。③自宅の電話やパソコンのメールの履歴を消去しておくこと自宅の固定電話やパソコンから知人などに連絡を取っていた方は、その履歴自体を消去しておかないと、加害者が後で通話履歴や送信履歴を調べてあなたの居場所を特定する可能性があるので、関係各所への連絡の痕跡をできるだけ消去しておくことが重要です。④住所録や手帳、子どもの学校の連絡網、病院の診察券など、あなたの行動範囲・交友関係がわかるものは、すべて持ち出して避難すること携帯電話のGPS機能をオンにしておくと、携帯電話の電波の発信場所から現在の居場所を加害者が特定する場合があります。細心の注意を払い、新しく携帯電話の契約をし直すことも検討しましょう。 8加害者との示談の意味・メリットについて犯罪被害に遭った際に、害者側の弁護士から、示談の話を持ち掛けられることがあります。被害者の方に代理人弁護士がついている場合であれば、示談の交渉自体を任せることができますが、そうでない場合は、示談の内容や意味合いについてよく理解しないまま、加害者側のペースで納得いかない示談をしてしまわないよう、注意する必要があります。示談というのは、被害者と加害者との間で、被害者が受けた損害(金銭的なものや精神的なものを含めて)についてのさまざまな約束事を決める、民事上の合意(契約)です。一般的には、「慰謝料」や「解決金」という名目で、加害者が被害者に対し、一定金額を支払う義務を負うことや、被害者が加害者を「許す」とか「加害者に対し処罰を望まない」といった言葉が合意に含まれることが多いです。刑事裁判では、こうした合意を記載した「示談書」が、加害者側にとって有利な証拠として裁判に提出されることになります。これにより、示談の成立を裁判官が認めると、最終的に加害者に下される処分(判決内容)も軽くなります。また、刑事裁判が終了しても示談の効力は生き続けるので、もし示談書に記載された約束事を加害者が反故にした場合、合意に反する行為をしたとして、加害者に対し、民事上の損害賠償請求を行うことも可能です。場合により、被害者の方は、加害者側が提示した条件をそのまま呑むのではなく、被害者の心情や生活状況などに配慮した内容を、合意に盛り込むこともできますので、弁護士に相談してみるとよいでしょう。また、加害者側から提示された慰謝料などの金額が、相場として適切なのかどうかについても、弁護士に尋ねてみてください。 執筆/シティ総合法律事務所奧野舞(「弁護士」というと、敷居が高く、話しにくいと思われるかもしれませんが、我々自身、そういう弁護士は苦手で、親身に温かく皆様のお悩みをお聞きする温かい法律事務所であると自負しておりますので、どうぞご安心して、何でもお気軽にご相談ください。)【女性必見!】もしも犯罪被害に遭った時、知っておきたい知識8選はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。【女性必見!】もしも犯罪被害に遭った時、知っておきたい知識8選はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年09月27日自然災害はいつどこで起こるか分かりません。最近では西日本を記録的な豪雨が襲い、広範囲で甚大な被害をもたらしました。少し前には今まで大きい地震を経験したことのない大阪北部でも大きい地震が発生しました。共働き世帯の場合、親が仕事中に災害が発生するとすぐに自宅に戻れないという可能性があります。災害が起こった際の子どもの迎えはどうすればよいか、学校・園との連絡方法などを事前にしっかりと確認しておきましょう。1. 災害発生時は帰宅困難になる可能性特に都市部での災害発生時は、鉄道網が広範囲でストップすることがあります。一方学校や園が臨時に休校・休園となる場合もあります。共働きの場合、両親共すぐに迎えに行けない可能性があり、実家などに頼れない場合もあります。子どもが学校や園にいる時間に災害が起きた時の対処法を考えておく必要があるのです。2. 学校や園とあらかじめ連携する災害が起こって保護者が迎えに行けない事態となった場合、例えば東日本大震災の際は多くの学校や園では子どもの安全を確保して遅くまで保護者の迎えを待っていました。落ち着いて対応することが大切です。連絡する手段があれば時間の見通しを伝えましょう。日頃から学校や園とやりとりをしておくことが災害の備えとなります。先生や保育士らに、公共交通機関が止まった際の対応をあらかじめ尋ねておきましょう。避難場所などの資料は、コピーを持ち歩いたりスマートフォンなどで写真を撮っておくといざという時安心できます。公立小中学校の場合は、災害時に集団下校させるか、学校に待機して保護者に引き渡すかなどの判断は、自治体・学校ごととなりますので、確認しておきましょう。緊急連絡を一斉メールする学校も増えています。受信は保護者が事前登録する前提であることが多いため、忘れずに登録し受信確認も定期的に行いましょう。さらにホームページやNTTの災害用伝言ダイヤルを活用することで、安否や休校情報などを伝える手段を複数もっていると安心につながります。3. 子どもが留守番する際に決めておきたいルール小学校高学年以降になると子どもだけで留守番をするケースも出てくると思います。あらかじめ災害時のルールを親子で話し合って決めておき、時々確認することも忘れないようにしましょう。事前に決めておきたいことを挙げます。(1) 地震発生時の対応を伝える災害が起きて真っ先に必要なのはとっさに身を守ることです。「テーブルの下にもぐり脚をしっかりつかむ」「座布団やクッションで頭を守る」など、親が体をつかって教えましょう。(2) 親子で避難場所を確認する避難場所の確認は最低限必要です。しかし、子どもだけで避難すべき状況かを判断するのは難しく、災害時は道中に危険が潜むこともあります。誰かに相談することができるよう、複数の連絡先を一覧にしておきましょう。・親の携帯電話や勤務先、祖父母の電話番号やメールアドレスを一覧にしておく・懐中電灯や簡単な食糧を用意し、分かりやすいところに置く・近所の知人らに子どもが留守番していることを伝え「避難する時には声をかけて」とお願いする決めたルールを子どもが実行しやすいように、親は留守番をさせる際は自宅の環境を整えておくことが大切です。東日本大震災の際、私にはまだ子どもがいませんでしたが、電車で20分程度の職場から帰宅するのに5時間ほどかかりました。子どもがいたら、待たせていたらどうなっていたのだろうと考えると恐ろしく感じますが、そういった事態がいつ起きてもおかしくないことを考えておかねばならないと改めて感じました。災害時のルールを一度決めていても、日が経つとお互い、特に子どもは忘れてしまいがちです。定期的に親子で確認をし、万が一に備えておきたいですね。
2018年09月13日結婚後の浮気に悩まされる奥さんはたくさんいます。浮気をしてもばれないように必死で隠す男性もいますが、やはりそこは女性が一枚うわて。旦那のいつもと違う不審な行動に「ピン!」と来ちゃう人が多いもの。でも、旦那の浮気にずっと気が付かないで、そのうち旦那が浮気相手に本気になり離婚を切り出されるなんて悲しい結末を辿るパターンもあるようですよ。そんな悲しい事態をさけるためにも、旦那の浮気の芽は若いうちに摘み取ってしまうのが大切。浮気をしている旦那が見せる不審な行動について、実際に浮気被害者の奥さまに話を聞いてきました。1. 浮気をしている旦那が見せる不審な行動 (1) お金遣いが荒くなる毎月のお小遣いを足りないと頻繁に言うようになったり、急にお金遣いが荒くなったと感じたら、浮気をしている可能性が高いです。男性は、気になる女性ができるといい格好をしたいもので、プレゼントを買ったり食事に連れて行ったりするのでお金がドンドン出て行きます。 (2) 急に仕事が忙しくなる仕事が忙しいと家に帰る時間が遅くなったり、休日出勤する日が増えるのも浮気の兆候なんです。女性と会うために、怪しまれずに時間を作る口実として「仕事」を使う男性は多くいます。今まで一緒に生活していて「このタイミングで仕事が忙しくなるっけ?」と不信感を持ったあなたの勘は正しいかもしれませんよ。 (3) 携帯にロックをかけはじめる今まで携帯にロックをかけていなかった男性が、急にロックをかけるのも浮気をしている時に見せる行動のひとつです。携帯は無造作に置きっぱなし状態だった旦那が、ある日を境に携帯を持ち歩くようになったり、携帯を触ろうとするとパッと横から手を出すような仕草が見えたら「あやしいな」と思ったほうが良いでしょう。 (4) 身なりを気にし始めた今では、服になんの興味も無く「適当に買ってきて」なんて言っていた人が、自分で服を買いに行くようになったり、下着などにもこだわり始めるのは浮気をしているサインとして捉えることが出来ます。浮気相手とデートをする時に、適当な服は着ていけなく、少しでも格好良く見せたいという思いからこのような行動にでるようです。 (5) 電話をしても折り返しが増える旦那が仕事中ではない時、例えば同僚や友達と飲みに行っているという時に、電話をかけてみましょう。今までは、飲んでいてもあなたからの電話がかかってくれば出てくれていたのに、その電話には出ずに折り返ししてくるのは浮気をしている可能性が高いです。浮気の真っ最中だったりすれば、隣で喋っている女性の声が電話口からするかもしれないと警戒し、その女性と別れてから電話をかけたり、トイレに駆け込んで折り返し電話をするという男性もいるようですよ。2. 旦那に不審な行動があったらどうするべき?旦那にこのような不審な行動が頻繁に現れたら、奥さんとしてどう対処するべきなのでしょうか? (1) バレてることを遠まわしに伝える「最近お金遣い荒いけどどうしたの?」「もしかして違う女性と会っているのかな〜」と冗談ぽく旦那に話してみます。旦那が逆ギレし始めたらますます怪しく、不倫の確信を持つ事ができますし。そして相手にも「やめないとどうなるかわからないぞ」というプレッシャーをやんわり与える事もできます。男性は、鈍感なので「浮気はバレていない」と感じると行動がどんどんエスカレートする事も。このような一言が「これ以上はまずい」と浮気のストッパーになるのだとか。 (2) 浮気の証拠を突きつけて話し合うある奥さまは、浮気の証拠を徹底的に探し、旦那に突きつけ裁判を起こしたとのこと。旦那が乗っている車に、自分じゃない髪の毛が落ちていないかをコロコロをして探し、それを袋に入れて保存。LINEにもロックがかかっていたそうですが、パソコンからパスワードを推測して、やり取りを全て画像で残したそうです。 財布の中やスーツのポケットをくまなくチェックし、レシートや証拠になりそうなものは1つのファイルに全て貼り付けるという探偵並みの作業を1年続けたそう。証拠がいくつもそろっていたので、裁判はもちろん奥さまの勝利。多額の慰謝料をゲットし、今は新しい恋愛を楽しんでいるようです。 (3) 子供を使って探りを入れる子供を使って旦那に探りを入れる奥さまもいます。「パパの携帯でゲームがしたいと言ってきて」と子供に促します。そうなれば、旦那さんは警戒心無く携帯のロックを外して子供に渡します。その状態の携帯にすかさずアプローチ!隙をついてスマホチェックします。奥さんが直接携帯に触ろうとすると警戒するので、子供を使って無防備な状態にさせるのです。 でも、携帯を子供に貸してくれるのも長くて10〜15分程度が限界なので、バレないように細心の注意が必要。男性の浮気を見て見ぬ振りしてしまうと浮気へのハードルが下がり、何度も浮気を繰り返す、浮気大魔王に変身してしまいます。浮気をしていても、初期の段階であれば家庭崩壊の危機も免れますし、浮気を繰り返す心理状態になる前に旦那を自分の元へと引き寄せる事も可能。旦那に怪しい行動が見えたらしっかりチェックして、これ以上状況が悪化する事がないように行動していきましょう。written by 亀ぱんだ
2018年07月19日「僕は男の子」「私は女の子」男女の違いを子どもが意識し始めるのにはいくつくらいからなのでしょう。違いが分かりやすいのは身体の変化ですが、その違いは性に結びつくもの。正しく、きちんと教えてあげたいところですが、どう説明したら良いのか悩んでしまうこともありますよね。今回は、子どもから性にまつわる質問があったときの受け止め方や親としての心構えについて、幼稚園「りんごの木 子どもクラブ」代表の柴田愛子先生にうかがいました。お話をうかがったのは…「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。■「赤ちゃんはどこから生まれるの?」にどう答える?――以前、息子と一緒にお風呂に入っていたとき、私の体をまじまじと見ながら「赤ちゃん、どこから生まれるの?」と聞かれたんです。私は年齢的に教えていいか迷いつつ「う~ん、このへんかな~」と下腹部をさして教えましたが「おしっこが出るところ?」と返され「そのへんだね~」と曖昧なまま会話終了…。今でも「あの伝え方って良かったのかな~」と思うことがあるんです。柴田愛子先生(以下、柴田先生):最近は弟や妹が生まれる際に立ち会い出産を経験している子も多くなりましたよね。実際にお母さんのお産に立ち会った子は感動を持って見守った経験から出産自体を恥ずかしいこと、いやらしいこととは思っていないんですね。だからストレートに説明していいと思います。でも、お産に立ち会ったことのない場合は未知の世界ですし、お母さんのほうが気恥ずかしくなってしまうことも多いかもしれません。そういう場合は絵本や紙芝居の力を借りてみるのはどうでしょう。お産がテーマの本は意外とたくさんあります。子どもに見せる前にできたらお母さんが見て、すんなりと入ってくるもの、わが子のレベルに合ったものを選んで見せてあげましょう。■男女の体の違いが気になり始めるのは「5歳くらいから」――絵本や紙芝居なら教える側にとっても抵抗が少ないし、間違いのない知識を子どもに伝えられるので実践してみたいです! 赤ちゃんがどうやって生まれるかが分かってくると男女の体の違いが気になってくると思うのですが「どう違うのか」「どうして違うのか」といった疑問にはどう応じるのが良いでしょう?柴田先生:実は、3歳くらいまでの子はほとんど男女差を感じていないんですね。でも、4歳を過ぎたころから遊び方に性差が現れます。5歳くらいには体の違いに興味を持ち始めて、お互いの性器を見せ合ったり触ったりすることで確かめあったりし始めます。ただ、多少の罪悪感があるので大人の目の届かないところでやります。いわゆるエッチな本に興味を持ち、公園などに落ちているとコソコソ見ていたりするんです。――5歳くらいから興味を持ち始める…。息子もそのくらいからだったような気がします。「〇〇のお兄ちゃんがエロ本持ってるって!」とわざわざ報告されたこともあったような(笑)。罪悪感はこのくらいの年齢からすでに感じているのも驚きました。子どもが男女の体の違いについて興味を持ち始めていると感じたら、性について伝える準備を始めたほうが良いのでしょうか?柴田先生:そうですね。スカートめくりする5歳児に「どんな感じ?」と聞いたことがあります。すると「ゾクゾクする」と返ってきました。健康な育ちではあるのですが、いやがる女の子を追いかけて…という事態も起こるかもしれません。だから、きちんと説明する必要がありますね。この時も視覚的なことがあったほうが分かりやすいので、絵本などを使うと良いですね。大きくなった時に赤ちゃんを産むための大事なところだから傷をつけてはいけないし、簡単に見せてはいけないよと脅かしにならない程度にハッキリ伝えることが大事です。■「子どもは何を知りたがっているか」をまず考える――子どもからの性に関する質問はその成長とともに変化していきますよね。親はどのように向き合っていけば良いのでしょうか。柴田先生:しつこく聞いてきたかと思ったら、しばらく忘れたようになる。子どもの性に関する疑問はときどきやってくるという感じですね。なのであまり深く考えなくて大丈夫です。子どもから問いかけがある度に一緒に話しながら、何を知りたがっているのかを探ってあげてください。ゆったり構えておくだけで、お母さんやお父さんもだんだん慣れてきますし、自然に事実を話せるようになると思うのです。お子さんが大きくなり思春期になった時には性欲を否定せず、赤ちゃんは簡単につくってはいけないこと、避妊するための具体的な方法などがあることを自然に話せるようになってゆけると良いですね。性にまつわる質問は人間の根源的なテーマだけに「正しく教えたい。でもどう伝えれば良いのか分からない。今、伝えて良いかどうかも分からない」と戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。今回、柴田先生にお話を聞いてみて安心したのは「考えるのは子ども発信の問いかけがあったタイミングで良い」「あまり深く考えなくても大丈夫」ということです。「子どもが知りたがっていることは何だろう?」と想像してゆったり構える。そうすることで「こんなふうに違うんだよ」「こういう理由でとても大事なんだよ」と子どもに伝わる言葉で自然に伝えられるようになると良いなと思いました。
2018年06月25日最近ではほとんどの学校で実施している性教育ですが、親子間での教育はまだまだされていない家庭も。今の親世代が子どものときには、家庭内でなんとなくタブーとされていた性教育。今、親となって子どもにどう伝えたらいいのか悩む人もいるようです。Q.子どもの性教育、いつから始めますか?1.未就学児 4.1%2.小学校低学年 6.7%3.小学校高学年 43.2%4.中学生 23.6%5.高校生 4.1%6.その他 7.2%7.家庭ではしない 11.2%小学校高学年が43.2%ともっとも多い意見となりました。女の子は初潮のタイミングがきっかけになることが多いようです。一方、家庭ではしないという人も11.2%いるという結果になりました。■聞かれたら親としてはっきり伝えたい子どもに聞かれたら包み隠さず話すべきと考える人が多いようです。学校での性教育がきっかけで、家で聞かれることもあるようですが、恥ずかしいことと思わずに誠実に答えていきたいと考えているようです。「現在小1ですが、先日学校で性教育の授業がありました。男女の体の違いなどの話で、まだ性教育と言えるほどではないかもしれませんが、子どもに質問されたら話せる範囲で答えていくつもりです」(北海道 30代女性)「聞かれたらその都度、当たり前に話しています。母が産婦人科に務めていたので、私も小さなころから隠すことなく伝えてもらいました。男の子は女の子を大切にするため、女の子は自分の身を守るために教えています。家庭で教えなければ、学校では足りませんし、誤った知識が先に入ると困るのはかわいそう。親の責任だと思っています」(東京都 40代女性)「我が家では『結婚しなくても赤ちゃんは生まれる?』などの子どもからの質問には、隠さず本当のことを教えています。普段から性に対して恥ずかしいことではないと思われていれば、親にも相談してくれてます」(愛媛県 30代女性)「体の変化がある時期には、はっきり伝えなければいけないと思う。親のつとめとして。聞かれたらそのままのことは、今も伝えるようにしています。自然なことであって、いけないことではないけど、自分の体は自分で守れるようにしてあげたいです」(北海道 30代女性)■自分が性教育を受けていないだけに悩む現在のパパママ世代は学校ではもちろんですが、家で親とそういった話をしたことがある人は少数派。だからこそ、自分の子どもにはどう伝えたらいいか悩んでいる人もいました。「どこまで教えるべきなのか悩みます。私の世代の性教育は避妊、避妊、避妊と、とにかく避妊についてが多かったですが、不妊についてはなにも教わっていません。不妊が増えているこの時代、妊娠適齢期と不妊についても学ぶべきだと思います」(東京都 20代女性)「私自身、6年生のときに結婚しただけでは子どもができないと初めて知り、両親がそういう行為をしたという事実があまりにもショックで大泣きした記憶があります。子どもにはどう教えるか悩むところです」(茨城県 40代女性)「家庭で教わった覚えがないので、どうしたら良いのかわかりません」(新潟県 30代女性)「小4、小3、0歳のママです。正直、性教育はいつから始めたらいいのか悩んでいます。3人目を妊娠してから、長男に『どうやったら赤ちゃんができるの?』と聞かれて、なんて答えていいか迷いながら、神様が運んでくれると言いました」(奈良県 30代女性)「どのタイミングで、どう話してよいかわかりません」(神奈川県 40代女性)■小さなときから年齢に応じた伝え方が大切 性教育はいつから始めるというよりも、年齢やその子の成長に合わせて説明していくというのが理想的なのかもしれません。性教育というと抵抗があるかもしれませんが、命の話としてしっかりと伝えられるといいですね。「『おなかの中に赤ちゃんのベッドがあるんだよ』と月経のことを教えたのは、息子が4歳くらいのときでした。一緒にお風呂で出血を見るわけですから、堂々と教えたかった。そのころ、『赤ちゃんはどこから生まれてくるの?』という質問にもちゃんと答えました。『すごいことなんだよ、こんな狭いところから生まれてくる赤ちゃんは命がけなんだよ、あなたは本当に頑張って生まれてきてくれた宝物だよ』って。男女間の性についてもいずれ愛を持って話したいと思います」(鳥取県 40代女性)Q.子どもの性教育、いつから始めますか?アンケート回答数:4498件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年04月13日セクシュアルハラスメントは、あらゆる場で起こりうるのが現状。被害を訴えることが難しい世の中に感じますが、今、「#Metoo」運動が日本でも広まっています。自らが受けたハラスメントを、「Me too(私も)」と声を上げるのです。今回、実際に被害を受けたという3人の女性のお話を聞いてきました。生きやすい社会にするためには、どのようにすれば良いのでしょうか。文・七海賛否両論あるけれど。声を上げることはいけないことなのだろうか少し前、ハリウッド女優がセクハラ被害を訴えたニュースが注目を集めました。それから著名人を含め、さまざまな女性が「Me too(私も)」と声を上げ始めました。その波紋は日本にも広がり、「#Metoo」を見かけることが多くなりました。さまざまな考えを持った人がいるので、この「#Metoo」は大きな議論を呼んでいます。勇気ある行動だと賛同する人もいれば、反対する人もいる。反対する人の意見としては、「被害者面している」「魔女狩りのよう」といった意見が目立つように思います。賛否両論は承知の上で問いますが、被害者が声を上げるのは ”被害者面” なのでしょうか?セクシュアルハラスメントは、どんなシーンでも起こり得ます。実際に被害に遭ったという女性の声を、何人かから聞いてきました。まずはその声に耳を傾けていただければと思います。会社の ”接待”。私は性を売る商売道具じゃない中小企業で働く、OLのマリカさん(仮名)。割合としては女性が多く、勤務中にセクハラを受けることはないと言います。しかし、苦痛なのは年に数回行われる接待なのだと語ります。その接待は、社員全員が出席して、取引先企業の人や社長の友人などをもてなすものです。社長の友人の飲食店で、貸し切りにして行われます。入社してから毎回出席していますが、強い違和感を覚えるそうです。取引先企業の人や社長の友人は男性が多いです。それぞれにご飯を取りわけたりお酌をしたりするのは良いのですが、問題はその先。酔いが回ってくると、男性陣は女性を ”指名” してきます。隣に座るように言われ、体を触られます。ときには抱きつかれることもあります。二次会になると、より少人数に。誰かに気に入られると、断れないような雰囲気で、そのまま二次会に行く形になります。二次会も社長の友人の店。大抵個人経営のスナックのようなところで、ボディタッチが激しくなります。接待の欠席はできない、とマリコさんは語ります。出欠は聞かれるそうですが、形式上のものに過ぎません。とても断れるような雰囲気ではなく、断っている人を見たこともないと言います。触られたり性的な質問をされたりするのが嫌で、当日お店の隅に座っていても、社長から大声で呼ばれるそうです。「この人にお酌してあげて」といったように。取引先企業の人と円滑なコミュニケーションを取るための接待は必要だと思いますが、そこに性的な要素がいるのでしょうか。私は性を売る仕事をしているわけではないのに、と悲しそうでした。同棲している彼氏からのハラスメント。耐えるしかないのか同棲して約半年の彼氏がいるという、シオリさん(仮名)。彼氏は頭に血が上りやすく、カッとなると暴言が酷いのだと言います。普段どちらも働いていますが、家事はほとんどシオリさんがしているのだそう。残業が続いて家事が滞ってしまうこともあり、そんなときは「使えない女」だと頭ごなしに怒鳴られるそうです。彼自身几帳面な性格で、例えばタオルの四隅がきちんとそろわずにたたまれていると、ずっと文句を言われるのだと言います。家事を手伝ってほしいと訴えても、家事は女がするものだからと自分では動きません。家の中で罵られるのは我慢すれば良いかなと思ってしまうのですが、人前で罵られるのには耐えきれないと語ります。共通の友人や彼の友人と食事会をすると、「家事ができない」「デブだから食費がかかる」などと言います。お酒が入って饒舌になると、夜の営みにまで言及するそうです。付き合った当初、同棲した当初はそういったことを感じなかったそうですが、3か月ほど経ってからそういった言動が目立つようになりました。何度伝えても直す気配がなく、耐えるのが限界な今、別れを考えているのだそうです。身体的DV。過去の被害に苦しむ今5年ほど前、交際していた男性から暴力を受けていたというアミさん(仮名)。彼女は現在結婚しており、新たな命を授かっているのだと言います。今のアミさんを見ると幸せそうなのですが、過去のDV経験が、いまだに彼女を苦しめています。DVをしていた男性は、交際当初、Sっ気のある男性だという認識だったそう。性行為のときにそういった気が見られたからだと言います。しかしそれは、徐々にエスカレート。普段は優しい彼ですが、性行為になると殴ったり首を絞めたりといった行動が出るようになりました。暴力を受けるのが性的シーンであったため、誰にも相談ができなかったと言います。暴力が発覚するのを恐れてか、顔など見える部分ではなく、お腹など服で隠れる部分を殴られたそうです。泣いてやめてと叫んでも、決してやめてもらえませんでした。「お前が苦しんでいる姿を見ると興奮する」「殺して刑務所に入るのは嫌だから何度も半殺しにする」などと言われるようになり、恐怖心のあまり逃げ出しました。それでも付きまとわれ、電話番号も住居も会社も変えたのだと言います。性行為の場面での被害ということで、警察に行くのが恥ずかしかったそう。軽蔑されるのが怖くて、ご主人にも告白することができないのだと言います。これから生まれてくる子どもは女の子だそうで、「自分と同じ経験をしたらどうしよう」と涙を浮かべました。声を上げないと変わらない。「#Metoo」は本当に ”被害者面” だろうか「#Metoo」はある種ムーブメントでしょう。そこに便乗して「私も」と声を上げることは、果たして ”被害者面” をしていることになるのでしょうか。今回勇気を出して経験を語ってくれた3人の女性は、それぞれがつらい思いをしています。そして、それぞれが社会に疑問を抱き、それぞれが声を上げにくいと感じていました。声を上げなければ、”なかったこと” にされてしまいます。社会は変わらず、被害者も減りません。「#Metoo」があることで、言いやすくなったと感じる女性がいるのは事実。今まで声を上げられなかった人たちが声を上げられるようになり、社会問題が浮き彫りになるのは決して悪いことではないです。被害者は文字通り被害者であって、声を上げることと ”被害者面” をイコールとしてはならないと思います。「#Metoo」ムーブメントに不満を覚えるのはなぜですか? ”弱者” は弱者らしくしていないと不都合があるのでしょうか? ”冤罪” のような形になることを危惧する人もいるでしょうが、そもそもセクハラがなければ冤罪は起こりえません。冤罪被害を訴えるより先に、冤罪が起こりえない社会を作ったほうが、セクハラ被害者・冤罪被害者が減るのではないでしょうか。また、男性が声を上げにくい社会であることも認識しています。ジェンダー的に、「男性は強くなければならない」という風潮が根強いと感じるからです。セクシュアルハラスメントはもちろん、さまざまなハラスメントに遭う男性がいても決しておかしくありません。”男性らしさ” を求められるがゆえに、女性が「Me too(私も)」と声を上げられるのは、ともすれば疎ましく感じるのかもしれません。そういった社会も変えていきたい、私はそう考えています。女性だけでなく、男性は男性で「Me too(私も)」と声を上げられる社会が望ましいのではないかと。そうして社会問題を可視化することが、解決への糸口だと思います。ハラスメントがある社会は、決して生きやすい社会だとは思いません。勇気ある行動が、生きやすい社会を作るのです。さて、もう一度問います。被害者が声を上げるのは ”被害者面” ですか?(C)shironosov/Gettyimages(C)Rawpixel/Gettyimages(C)KatarzynaBialasiewicz/Gettyimages(C)somkku/Gettyimages(C)Björn Foreniu/Gettyimages
2017年12月30日12月12日放送の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に、ジャーナリストの伊藤詩織さん(28)が出演。自身のレイプ被害と性暴力問題を語る詩織さんに、アシスタントのはるな愛(45)が涙を流す場面があった。 元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(51)から性的暴行を受けたとして、民事訴訟に踏み切った詩織さん。10月に刊行された手記『Black Box』(文藝春秋)のタイトルについては「捜査が始まった時から、検察に書類送検された後も、繰り返し聞かされた言葉」だといい、事件が密室で行われるというだけではなく捜査や検察審査会の決定も「ブラックボックスだった」と語った。 また詩織さんは日本における性暴力被害について「声を上げない被害者の問題ではなく、声を上げることを許していない、声を上げづらくしている社会の問題」と語り、性犯罪被害者を守る法律や、社会システム改善の必要性を訴えた。 はるなは終盤まで発言していなかったが、大竹に「どうした?」と聞かれると大号泣。「こうやって淡々と、ときには笑顔を作ってお話ししている姿を見ていると、こういうことを理解してくれない法律って何だろうと思うので……」と声を震わせながら語った。 Twitter上では《はるな愛さんの涙に胸が締め付けられる思いでした》《自分もちょっともらい泣きしてしまった》と反響の声が。《私も涙を流された、はるな愛さんと同じ心持ちです》というツイートもあった。 詩織さんの訴えにはるなと同様、多数のリスナーが共感したようだ。
2017年12月14日「中学、高校では性教育をほとんどやっていないのでは、と感じるほどです。正確な知識を教わらないまま、漠然とタブー視、または神聖化されている。『セックス』と聞くだけで顔を赤らめる学生もいるいっぽうで、AVや雑誌の過激なフィクションを教科書としてしまう学生もいる」 こう語るのは、キリスト教の牧師・平良愛香さん(49)。女性を思わせる優美な名前の持ち主である彼が、東京・立教大学で行っている「キリスト教学講義」の授業は、学生はおろか社会人も聴講しにくるほどの超人気だという。評判が評判を呼んで『あなたが気づかないだけで神様もゲイもいつもあなたのそばにいる』(学研プラス・11月23日発売)という本まで出版されることに。 平良さんは1968年、沖縄生まれ。両親ともクリスチャンで、父は牧師。自分が同性愛者だという自覚を持ちながらキリスト教的価値観の中で暮らすことは、彼にとってきわめてつらいものだった。キリスト教世界では「神はゲイを許していない」という価値観が一般的だ。平良さんは「同じような境遇に苦しむ人の力になりたい」と、日本ではキリスト教で初めての、カムアウトした男性同性愛者の牧師となった。 そんな“日本初のゲイの牧師”平良さんは、性教育の革命に挑んでいる。圧倒的に遅れている日本の性教育。この現状が多くの差別や性犯罪を生んでいるという。 「特に性暴力に関しては、人ごとだと思っている人が圧倒的に多い。被害者にも非があると考えている学生も多いんです」(平良さん・以下同) 女性の約15人に1人は異性から無理やりに性交された経験がある(平成27年・内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査」)。受講者の中にも被害者はいた。 「性被害に遭った経験のある学生は、毎年一定の割合でいるのですが、自分を責め続け苦しんでいる人や『どうして逃げなかったんだ』と親に責められた経験をもつ学生もいる。彼女たちに『あなたはなにも悪くありません』とハッキリ言うと、『初めて言われた』『その言葉を聞きたかった』という反応が毎年必ずあって……。いったい、中学、高校では何を教えているんだ!と残念な気持ちになります」 先日、性暴力被害者の伊藤詩織さんが実名で手記を出したことで、「合意のうえ」ということについて、さまざまな意見が飛び交った。被害者を責める意見も少なくない。 「たとえ一度OKを示しても、途中でやっぱりイヤと言えるのが本当の合意。それを徹底して教えなければいけない。たとえば、デートで気持ちが盛り上がりホテルに行ったときに、途中で『やっぱり今日は無理』と思うことは、珍しくはないはずです。でも、そこでほとんどの人は『ホテルに来てしまったんだから』と自己責任と捉え、我慢して応じてしまう。でも、それはおかしいんです。たとえどのような段階であっても『やっぱりイヤ』と言っていい」 しかし、性被害者は恐怖などでイヤと言えないケースも多い。そして、「ノー」と言わなかったからといって合意があるというわけではない。その典型が子どもの被害者だ。 「加害者が子どもに『かわいいね。髪の毛、触ってもいい?』と聞く。そこで子どもが『いいよ』と答える。すると、次には、『洋服もかわいいね』などと言って、触れる位置を少しずつ下にズラしていく。子どもは、最初に『いいよ』と言ったのだからと考え、抵抗できなくなってしまう。そして親に被害を訴えると『あなたが悪い』とののしられることすらある」 こうした話を講義ですると、多くの学生が「考えたこともなかった」と衝撃を受けるという。 「あなたのまわりにも、必ず性被害者はいる。それを知ったときに、被害者を責めるのはもってのほかですが『あなたは何をされたの?』と聞くことも絶対にやめてください。『あなたは』と聞くと主語が被害者になるので、聞かれたほうは無意識に責められていると感じてしまうんです。これはセカンドレイプを防ぐために、絶対に必要な知識です」 性被害者を作らない社会――。「性」が人を不幸にしない社会を求め、平良さんは今日も教壇に立つ。
2017年11月25日「被害者は多いのに、声を上げる人は少ない。それは、知り合いからレイプを受けることのほうが多いからということもあります。手紙やメールのなかで、いちばん多いのが、会社の上司や同じ業界の先輩からレイプされたという声でした」 そう話すのは、自身が受けたレイプ被害について記した著書『Black Box』(文藝春秋)を先月、出版したジャーナリストの伊藤詩織さん(28)。詩織さんは、アメリカの大学でジャーナリズムを学んだあと、日本の通信社でインターンをしていた。 ’15年4月3日、アメリカ滞在時に面識のあった元TBSワシントン支局長の山口敬之氏と会食。その後意識を失い、レイプ被害を受けたと訴えた。山口氏から支局での採用の話を受け、ビザの相談をしている中での出来事だった。 その後、詩織さんは被害届を提出。’15年6月には、“準強姦罪”(※1)の容疑で逮捕状が発布されたが、警視庁刑事部長(当時)から異例の“待った”がかかり、逮捕は見送りに。山口氏は’16年7月、不起訴となった。 詩織さんは今年5月、名前と顔を公表して記者会見を開き、検察審査会(※2)に審査申立を行ったが、不起訴相当の議決が出た。そして、「同じような被害に遭う人をなくしたい。そのためのキッカケになれば」と、詩織さんは自身のレイプ被害をすべてさらけ出し、出版に踏み切ったのだ。 「レイプのような性暴力をなくすには、まず、被害をオープンに話せるようにしないといけないと思ったんです」(詩織さん・以下同) 著書のなかには、被害を訴える難しさを裏付けるデータも。’15年に内閣府男女共同参画局が実施した「男女間における暴力」に関する調査では、15人に1人という高い割合で、女性が「異性から無理やり性交された」とある。しかし一方で、事件化している件数は、人口10万人あたりで、わずか1.1件。 「職場で被害を受けて周囲の人や警察に相談したら、その会社で働けなくなるかもしれないし、生活を失ってしまうかもしれない。そんなことを考えたら、言えないですよね」 勇気を出して訴えるためには、被害者を守ってくれる法律や、社会システムが必要だ。詩織さんが、真っ先に必要だと考えるのが、性被害者に対応した医療センターだ。 「私が以前取材したスウェーデンには、レイプ緊急センターがあり、365日24時間体制で被害者を受け入れています。検査や治療、カウンセリングがすべてできます。それらが終わったあと、警察へ届け出をするかどうか、落ち着いて考えることができるんです」 さらに、今年6月、110年ぶりに改正されたばかりの性犯罪の刑法も、さらなる改善が必要だという。 「現状では密室で起こったレイプを罪に問うには、結局は被害者側が“脅迫”や“暴行”されたことを証明しなくてはならないことになる。だけど、被害者に対する調査では、約7割が被害の際に、体がフリーズして抵抗ができなかったと答えています。暴力を振るわれなくても恐怖心で抵抗できないことも多いのです」 こんな状況を変えるためには、「一人ひとりが、“おかしい”と思うことに声を上げて、我慢の連鎖をなくしましょう」と語る詩織さん。そんな詩織さんの後に続く人も増えている。 「私の本を読んでくださった読者の、『私も何か、自分ができることをしないといけない』という意見をよく見かけることがうれしいですね」 (※1)準強姦罪/酩酊状態などの心神喪失や抵抗できない状態で、相手を姦淫する罪。’17年6月の法改正により、準強制性交等罪に改められた。 (※2)検察審査会/検察官の不起訴処分の妥当性を審査するために、有権者の中から選ばれた11人の検察審査員が、検察庁から取り寄せた事件の記録を調べたり、証人を尋問したりして議決する。
2017年11月24日子どもへの性教育、「よし、始めよう!」と改めて考えると躊躇(ちゅうちょ)してしまうもの。特にきちんとした性教育を受けていない世代の私は、子どもの質問にどぎまぎしてしまうことも。性教育を“性の話”として、家庭で自然に話ができるようにするにはどうしたらよいのか、保健師の岩崎眞有美さんに話を聞きました。子どもに性の話をするのはいつから?タイミングは?「お風呂に入ったときや母親の月経時、また下の子の出産を機になど、日常生活で性に関する場面に遭遇したときがチャンスです」と岩崎さん。岩崎さんは去年の春に第3子となる女児を出産したばかり。当時、出産に立ち会うことができた5歳の次男。彼の記憶として、「出産=ただ母が辛そうだった…」と彼の頭に残ってしまうのは違うと思い、改めて子どもと一緒に産後の振り返りをしたそうです。「赤ちゃんはね、おまたのおしっこが出るところと、うんちの出るところの間にもうひとつ赤ちゃんが生まれる穴があってね、そこから生まれてきたんだよ」という母の言葉に、「じゃ、うんちと一緒に生まれてきたの?」と次男(笑)。彼は恥ずかしさも抵抗もなかったのだとか。ママの月経中、ナプキンの取り替え時やシーツが汚れてしまった場合など、子どもが生活の中で気付いたときには、これは病気でも怪我でもなく月経であることを伝えます。「お腹には赤ちゃんのもとが入っていて、赤ちゃんがいない場合は用意したふかふかのベッドが体から出ていくんだよ」と、子どもがイメージできる範囲でよいので話をします。岩崎さんは、「女の人は毎月の月経によってお腹が痛くなったりだるくなるの。だから優しくしてね」と子どもたちに伝えているので、たくさんお手伝いもしてくれるのだそう。子どもの「なぜ?」の問いかけに、まずは“共感”日常でふとした拍子に子どもが問いかけてくる「なぜ?」、これに正直に、わかり易く答えることが大切だと岩崎さんは言います。親が構えてしまうと、「この話はしちゃいけないものなんだ…」と、子どもながらに学んでしまうもの。そんなときにはまず、「話をしてくれてありがとう」「いいところに気づいたね」「不思議だよね」と、子どもの「なぜ?」に共感することから始めるとよいでしょう。これらの言葉により、子どもの突然の質問にドキッとした自分の心を落ち着かせる“間”にもなり、親もどぎまぎせずに済むかもしれません。おむつが外れた頃から、自分のおしりは自分で洗えるようにおむつが外れて、トイレでおしっこができるようになった頃から、自分でお尻をふくことを教えていきます。入浴中にも、性器は自分で洗えるように教えていき、家族や親戚でも触らせてはいけない大切な場所、プライベートゾーンであることを少しずつ伝えていきます。それが後に犯罪から身を守ることにもつながり、また自分自身を大切にすることにもつながってくるのです。男の子と女の子は体の構造が違いますが、違いを知る前にまずは自分の体を知ることから。性はプライベートなことなので、家庭の中では親子で個別に対応できるのが望ましく、できれば女の子はママが、男の子はパパが教えることができるといいそうです。伝える親、大人の性意識性を伝えていく親として、「親自身の“性の価値観”を見つめ直すこともやってほしい」と岩崎さん。性には生殖性、快楽性、連帯性と3つの意味があるそう。「性はいやらしいものと否定的にとらえてきたかも…」「自分は子作りばかり考え、生殖のことでしか考えられなかったかも…」「友だちに同性愛の友人がいて肯定的に性の多様性を認められている」など、まず自分の意識を自覚することが、子どもへ性の話しをする方法にも関わるくらい大切なのだそう。それと同時に夫婦で性について話すことができるとなおよいのだとか。「今後の夫婦間の性のあり方について語り合えると、予定外の妊娠は防げますし、より互いのことを尊重できるようになると思うのです」と岩崎さん。男の子の性のロールモデルは父親、女の子は母親。父親が母親を女性として尊敬し、いたわり大切にする態度が、互いの性を尊重し合うことにつながり、また子どもへ自然と伝わっていくのです。いざというときの相談相手、話ができる家庭を目指して最後に、成長していく子ども達への性教育、親として心得ておくべきことを聞いてみました。「思春期を過ぎても性の話ができるかどうかは、それ以前から家庭で性について話しているかどうか。困ったときには相談相手となるよう、子どもと話ができる環境を作っていくことが大切です」かといって、無理をするのもダメ。いいお母さんになろうとして「家できちんと性教育を!」と、必死になるのも分かります。しかし、「家でできる限界、また自分の性意識や価値観は超えられないことがあるのも確か。なかなかニュートラルに語れない場合もあるので、そんなときは地域の保健師さん、理解のある小児科医、学校の保健の先生など専門家に頼ることも必要です」子どもと性の話をすることは、自分自身の性=生を見直す機会、また夫婦関係を見直すよい機会にもなりそうです。<文:フリーランス記者林未香>
2017年10月26日こんにちは、ママライターのましゅままです。子どもの激しい人見知りの性格で悩むママが多い中、誰にでもニコニコ明るく話しかけられる人懐っこい性格の子どもはどこへお出かけしても楽しく過ごせ、得することも多いので羨ましがられることも多いですよね。しかし、人懐っこい性格の子どもも、特有の注意すべき点があるのです。今回は、人懐っこい性格の子どもの注意すべき点をご紹介します。●人懐っこい子どもの注意点●(1)愛情不足と勘違いされないようにする『たいていの方は子どもの人懐っこさに喜んでくれるのですが……。義理の姉の子が非常におとなしい子で、うちの子の人懐っこさが気に入らないのか「愛情不足の子は人懐っこいって言うよね」としきりに言っていたのがとてもつらかったです』(3歳女の子ママ)親以外の大人に執拗に懐く子どもは、親から十分に愛情を受けていないのかな? というイメージを持たれがち。しかし、愛情いっぱいに育てられたからこそ人に笑顔を振りまける子どもとそうでない子どもの違いは、良識ある大人ならだいたい見抜くことができます。子どもの人懐っこい性格を妬むように愛情不足と非難されてしまうこともあるので、そんな場合は軽く受け流しましょう。●(2)犯罪に巻き込まれないように目を離さない『うちの子はとにかく赤ちゃん時代から人見知りゼロで、幼稚園に上がるころには親のわたしをさしおいていろんな人にかわいがってもらうような子でした。人懐っこい子は人に対する好奇心がものすごく旺盛なので、いろいろな人に懐きすぎて良い人かどうかもわからない全く知らない大人についていこうとする場面もあり、犯罪に巻き込まれないかヒヤヒヤすることもありました』(6歳男の子ママ)人懐っこい性格の子は人への警戒心より人への好奇心の方が勝ってしまい、どんな人にも話しかけたりついていってしまったりすることがあるので、日ごろ一緒にいるときは危ない目に遭っていないか目を離さないようにし、登下校などで親元から離れる時間ができる際は知らない人には絶対についていかないよう 言い聞かせておく必要があります。●(3)人懐っこすぎる子どもが苦手な大人もいることをわきまえる『人懐っこいことは悪いことではないのですが、うちの子は外出先でちょっと目を離したすきに探検に出かけ、よそのご家庭に紛れ込んで一緒に食事をしていたり若いカップルのあいだに入ってかわいいがってもらっていたりしていました。しかしいつも歓迎してもらえるばかりでなく、うちの子が話しかけた方があまり子どもが好きじゃない様子で迷惑をかけてしまったようで、大変申し訳ない気持ちになったこともありました』(5歳女の子ママ)自分の子どもにしか興味のない方や、そもそも子どもが好きではない方などさまざまな可能性がありますので、子どもが人様に話しかけているときは、迷惑をかけている様子はないか 目配せをするようにしましょう。●(4)「うちの子は人懐っこいからどこへ行っても大丈夫」という過信はしない『1歳前から保育園に入れていたおかげか、うちの子は対人関係が上手でどこに行ってもすぐにお友達ができる子だったので、小学校に上がってもすぐに打ち解けお友達ができると思っていました。ところが、なかなかクラスの子とは打ち解けなかったようで……人懐っこいうちの子に限ってそんなことあるわけないとずっと思い込んでいたのが間違いで、子どもが学校に行きたくないと言い出してやっと気付きました。人懐っこい性格の子でも、節目節目で子どもの様子は細かくチェックすべきですね』(8歳男の子ママ)親元では人懐っこい性格だった子どもでも、環境が変わると周囲に馴染めなくなってしまう こともあります。「人懐っこい性格の子だったのに」と親をガッカリさせたくない思いで悩みを打ち明けられない場合もありますので、「うちの子はどこでもうまくやれる」と決めつけてしまわないようにしましょう。●人懐っこい性格ゆえの危険もあるいかがでしたか?一見いいことだらけに見える“人懐っこい性格”ですが、それが災いとなり思わぬトラブルを招いてしまうことも。必ずしも人懐っこい=コミニュケーション能力が高いという訳では無いので、ママは子どもが人と上手に距離感をつかめているかどうかを十分観察してあげるようにしましょう。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年06月26日子どもから、何気なく性の質問をされたことありませんか?「恥ずかしがってはいけない」と思いつつ、いざ具体的な質問をされたら答えにたじろいでしまうママも多いと思います。そこで、助産師であり、2児の母であり、幼児・思春期教育「いのちのおはなし」の活動を行なっている上田美和さんに、性の質問に対する具体的な答え方を教えてもらいました。嘘やごまかしはしない、そして真摯に向き合うはじめに上田さんに、子どもから性の質問があったときにどのような態度や姿勢が好ましいのか聞いてみました。「私がいつも伝えているのは『嘘やごまかしはしない』『真摯に向き合う』ことの2つです。理由は親が思う『生』や『性』のイメージがそのまま子どもへ伝わるからです。また、嘘やごまかしがあとになってわかると『性の話は親にはできない⇒だってごまかされた!嘘をつかれたから!』となってしまうことがあります。10代になって妊娠していても、妊娠させてしまったとしても、親に相談できずに中絶できる月を超えてしまう、ということをよく耳にします。ですので質問されたときには、そのときの自分が持つ、できる限りの知識で答えてほしいと思います」今回、上田さんに聞いた質問は3つ。どれも実際にママたちが子どもに聞かれて困ってしまった質問です。もちろん、この答えが正解!という訳ではなく、上田さんならこう答えるというもの。今回は4〜6歳くらいの子どもに対する答え方として教えてもらいました。「おちんちんが固くて痛い」と言われたら?見せてもらえる年齢のお子さんの場合は「おちんちんが病気になっているかもしれないから見せて」と見せてもらいましょう。見ても病気ではなさそうで、ただ勃起しているだけのときには「おちんちんも体操しているのかもね♪○○くんも、朝起きたときは『う~ん!』ってのびのびしたくなるでしょう?それと一緒で、おちんちんもときどき体操したくなるんだよ。おいしいおやつのことを考えているうちに元に戻っちゃうから大丈夫」などと答えてあげましょう。あまりに頻繁に痛みを訴えるときは、炎症を起こしていたり、病気のときもあるので泌尿器科または小児科に相談してください。「(生理のときにお風呂場で)ママのおしりから血が出てるよ」と言われたら?まずは、今、出ている血は、カッターで手などを切ったときに出る「痛い血」とは違うことを伝えてあげましょう。きっと、血が出ている=痛いのかな?と心配になっているのかもしれません。そして、女性には毎月1回月経があること、月経の仕組みをそのまま伝えしましょう。「大人の女の人の体は、毎月赤ちゃんを迎えるために、赤ちゃんのお部屋になる子宮というところに、ふかふかなベッドを準備しているの。でも、赤ちゃんが来なかったときはそのベッドを体の外に出して、また来月のために新しいベッドを準備するの。体の外に出てくる古いベッドは経血と言って、その経血が出てくることを月経とか生理というんだよ」と、伝えてみると良いと思います。さらに理解できる年齢になったら「月経のときはホルモンの作用でイライラしたり、経血が出る時のお腹の痛みで辛くなるときがあるので、月経の時の女の人には優しくしてあげようね♪」と教えてあげてください。「なんで女の子は足を開いたらいけないの?」と聞かれたら?自分の思うそのままを子どもたちにも伝えてみると良いのではないでしょうか?どうして自分がそう考えるようになったのかを思い返していただきたいと思います。もし、私がそのように聞かれたとしたら、我が家ではプライベートゾーンの話を常日頃から伝えているので「プライベートゾーンは自分だけの大切なところ。スカートを履いているときは直接下着が見えてしまうかもしれない。プライベートゾーンが簡単に見えてしまうような行動はしないでほしいなぁとママは思ってる」と、伝えると思います。今回、上田さんに話を聞いて、今しっかり答えてあげることが将来の信頼関係に繋がるということにハッとしました。わが家の子どもは2人とも男の子なので、正直、性についてはわからないこともたくさん。そんなときは夫にも協力してもらって正しい知識をわかりやすく説明してあげたいと思いました。<今回、話を聞いたのは>上田美和さんここからいふ広場・和ごころ助産院主宰/院長看護師として脳外科やICU病棟を経験後、助産師となり大学病院の周産期センター、個人産院、助産院勤務を経、自分の出産を機に地域の開業助産師となる。ひとの生と死、病院と地域という両極端ともいえることを経験してきたからこそできることがある!と、生まれるときから息を引き取るときまでの女性の一生をサポートする助産師として、心と身体について学び始める。2009年に母の花助産院を開院。東日本大震災の年に縁あって宇都宮市へ引っ越し、2015年4月に自然派育児を応援する<こころ>と<からだ>と<ライフ>を学べるコミュニティ施設「ここからいふ広場」を雀の宮に開設。「妊娠・出産・育児期のママたちが活き活きと笑顔でいることが社会の健康に繋がる」をモットーに、頭蓋仙骨療法、母乳相談、乳房ケア、いのちのおはなし(幼児・思春期教育)などの活動を行っている。ここからいふ広場HP和ごころ助産院HPブログ「和ごころひといき村」<文:フリーランス記者飯作紫乃>
2017年05月12日入園・入学などを目前に控えた春。大人が付き添っていた保育園・幼稚園の送り迎えから一転、小学生になったら子どもがひとりで歩く機会も増えることでしょう。内閣府の「 平成28年版 子ども・若者白書 」によると、平成27年度の福祉犯(青少年の心身の成長に有害な影響を与える犯罪)の被害者数は前年度と比べて減少しているものの、児童ポルノの被害者数は増えているそうです。我が子が登下校中に危ない目にあわないか、親としては心配です。子どもが犯罪に巻き込まれないためには、どうすればいいのでしょうか。立正大学の小宮信夫教授に話を聞きました。 小宮信夫 教授 立正大学 文学部 社会学科教授(社会学博士)ケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科修了。国連アジア極東犯罪防止研修所、法務省法務総合研究所などを経て現職。地域安全マップの考案者。代表的著作は『写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり』(小学館)公式サイト: 小宮信夫の犯罪学の部屋 。■防犯ブザーで防げる犯罪は、1割から2割程度お母さんたちが子どものころ、大人から「怪しい人に気をつけてね」「知らない人にはついていかないように」と言われたことはありませんか? まずは、その考え方をリセットするところから始めましょう。そもそも、「不審者」がどういう人かは大人でもうまく説明できないものです。大人が教えられないなら、子どもにだってわからないですよね。犯罪者は子どもを騙して連れ去るケースが多いため、サングラスにマスクのような、見るからに怪しい雰囲気を出してはいません。顔見知りという可能性だってあるのです。防犯ブザーは、持たないよりは持たせた方がいいです。しかし、防犯ブザーが役に立つのは子どもが突然襲われるケースに限られるため、防げる犯罪は1割から2割程度だと思ったほうがいいでしょう。子どもに危険を察する能力をつけるには、「人」ではなく「場所」を見るよう教える必要があります。場所といっても、「何丁目の何番地の公園が危ない」と特定するのではありません。犯罪者の多くは犯行を行う際に、地図や人ではなく景色を見て決めるといわれています。ですから、「景色」の中で、安全と危険を識別できる力を子どもに身につけさせるのです。■段階を踏んで説明しよう! 子どもの興味を引く伝え方を意識すると◎子どもに場所についての説明をするときに、小学校高学年なら理論的に説明しても大丈夫です。一方、お子さんが未就学児なら、まずは事件が報道されているニュース番組などを見て、「怖いね」と話すところからスタートするといいですね。子どもが怖いと感じたら、「怖い目にあわないためには、どうしたらいいのかな?」と聞きます。大人がすぐに答えを出さずに、まずは子どもに考えさせましょう。そこで具体的に考えだしたら、初めて場所の話をします。「じつはあるんだよ、とっておきの方法が。これはまだ、ほとんどの子どもが知らないんだ」と伝えれば、子どもは興味をもって聞いてくれるはずです。■キーワードは「入りやすく」「見えにくい」危ない場所には、「入りやすく」「見えにくい」という特徴があります。これには、物理的・心理的両方の意味が含まれます。たとえば、ガードレールのある道は、「入りにくい」場所に分類されます。子どもの連れ去り事件は車を使うケースが多いのですが、ガードレールがあれば、子どもとの間に障害ができます。また、車に乗るためには、ガードレールの切れ目まで迂回しなくてはいけません。時間がかかれば他の人に見られる可能性が高くなるうえ、子どもが「変だな」と考える間も生まれます。一方、田んぼに囲まれた道や1階が駐車場になっているマンションの前の通りは、「見えにくい」場所です。住宅が密集している場所でも、塀が高くて、家の窓から道路が見えなければ同じです。マンションのエレベーターは「入りやすく」「見えにくい」場所にあたります。子どもがひとりで乗るときは、ボタンの側に壁を背にして立ち、すぐにボタンを押せるようにするのがポイントです。「警戒していますよ」というメッセージを発信すれば、犯行を躊躇する可能性が高まります。子どもに関する事件のニュースで事件現場の映像を見せて考えさせるのも一案です。場所に関する前情報がなく、単純に景色だけを見られるからです。未就学児の場合、一度に全てを伝えても覚えきれません。1ヶ月に1項目ずつ教えるくらいがいいと思います。■応用問題を出して、子どもの理解度をチェック!「入りやすい」「見えにくい」場所をひと通り伝えたら、お子さんに応用問題を出してみましょう。頭ではわかっているつもりでも、じつは理解できていない可能性もあるからです。Q1:学校からの帰り道に車に乗っている人から声をかけられました。「あなたの小学校までの道を教えてもらえるかな? この辺に引っ越してきたばかりだから、道がわからないんだよ」と言われたら、どうするのがいいでしょうか?A1:まずは原点にかえって、「人」ではなく「景色(場所)」をチェックしましょう。声をかけられたのがたくさんの窓が見える通りやガードレールの内側にいるときなら、答えてOK。一方、高い塀が続く通りやガードレールのない道にいるときなら、「急いでいるから」と立ち去りましょう。誘拐のリスクを考えて、どんなときでも「答えなくていい」と教える大人もいますが、私は反対です。知らない大人ともしっかりコミュニケーションを取れる子どもは、騙されにくくなるものです。Q2:下記の図は、公共施設のトイレです。(A)と(B)のうち、どちらが危ない場所になるでしょうか?A2:(A)が危ない。女子トイレが手前にあれば、男性が後ろから近づき、女児と一緒にスッとトイレに入り込むことができます。一方、(B)は、女子トイレが奥まったところにあるので(=入りにくい場所)、犯人が女児を連れ込もうと思ったら奥までついてこないといけません。子どもが「何でついてくるのかな?」と気づく可能性があり、一緒に入り込むのは困難です。子どもが危ない景色を識別できるようになったら、3つのルールを守るよう伝えましょう。・危ない場所には行かない・どうしても危ない場所に行かなければならないときには、ひとりでは行かない・どうしても危ない場所にひとりで行かなければならないときには、まわりの様子に十分注意、絶対に気をゆるめないじつは、上記ルールは子どももよくわかっていて、通学路に「危ない場所がある」とわかれば、意図的に友だちと一緒に帰るようになります。私が小学校で地域安全マップづくりをした後、複数で下校するようになったとの調査報告もあります。■コミュニケーション力を育むことも防犯の一部子どもが犯罪被害者にならないためには、親が積極的に子どもを外に連れて行き、家族以外の大人と接触させることも必要です。大人とも堂々と会話ができ、はっきり「ノー」と言える子どもの方が、騙されて連れて行かれる確率はぐっと低くなります。子どもは親をよく見ているので、お父さん、お母さんが日ごろから見本を見せることも大切です。たとえば、危ない場所が最寄り駅までの近道の場合。電車の時間に間に合わないときには、やむを得ず通る人もいるかもしれません。しかし、「今日は急いでいるから特別にここを通るよ。いつもはダメだからね」と伝えたところで、親が通れば子どもも通ってしまいます。■まとめ子どもの防犯力を鍛えたいなら、まずは親の考え方や行動も変えることがポイントのようです。景色を見る、家族以外の人とコミュニケーションをとるなど親子でトレーニングをして、自分で身を守る力をつけたいものですね。 写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり 世界には安全を守る工夫が数多くあります。92カ国、約200点の世界遺産、住宅や道路、学校や公園、駅やトイレなどを見ながら、「入りにくく見えやすい場所」のポイントをやさしく解説したオールカラー写真集です。親子で一緒に、写真の景色を楽しく見ながら話し合うのがお勧めです。
2017年04月08日こんにちは、ライターのNANARUKAです。新年度を迎えるにあたり、子どもが保育園・幼稚園から小学校に上がるというご家庭も多いでしょう。小学校に上がれば、子どもの帰宅時間も早くなるため、共働きの場合は鍵を預けておくというケースも出てくると思います。 しかし、いきなりのわが子の“鍵っ子デビュー”に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、子どもに鍵を持たせる際に注意すべきポイントをご紹介します。子どもを鍵っ子デビューさせるという方は、ぜひ目を通してみてくださいね。●(1)鍵や携帯電話を持ち歩いていることを誰にも言わない鍵っ子は安全確認のために、家の鍵の他に自分専用の携帯電話を持っていることも多いですが、低学年だとそれをうらやましがる子もいます。実際、わが子は小学校1〜2年生のころ、よく鍵っ子のお友達をうらやましがり、「いいなぁ……」「私も欲しいなぁ」と言っていました。周りにうらやましがられると、自慢したくなるのが子どもです。しかし、鍵や携帯電話を持ち歩いていることをおおっぴらにしてしまうと、親の不在時にお友達が遊びにきてしまったり、携帯電話でいろいろ遊んでしまったりする可能性があります。子どもは何をしでかすか分かりませんから、トラブルを未然に防ぐために周囲に鍵や携帯電話を持っていることを他言しないよう に教えておきましょう。●(2)鍵は見えない場所に取り付け、不必要に取り出さない最近のランドセルは、防犯ブザー用や給食袋用など、各所に専用フックが付けられていて本当に便利。しかし、これらの見える場所に付いているフックに鍵を取り付けることは、「私は鍵っ子です」「いま家には誰もいません」とアピールしている ようなもの。それを見た地域の方々は味方につけられるかもしれませんが、運悪く、良からぬことを企んでいる者に目をつけられてしまったら……。以前、玄関先に置いていた傘に書かれた名前を呼ばれ誘拐されてしまった女の子の事件もありました。そういう悪者は、あらゆる所から情報収集しています。万が一の事態を防ぐためには、想像力を働かせて「念には念を!」の気持ちで備えましょう。それを子どもにわかりやすく伝えることが大切です。鍵は必ず他人からは見られないような場所に取り付けさせ、不用意に取り出さないようにさせましょう。●(3)鍵は玄関の前で取り出し、鍵を開けたらすぐに中へ入って施錠する鍵はチェーンやストラップを使ってランドセルやカバン、制服などに固定し、自宅の敷地内や玄関先に着くまで絶対に取り出さないように言い聞かせましょう。歩きながら鍵を取り出す行為に集中してしまうと、周囲の自動車や自転車、歩行者などへの注意力を欠いてしまって危険ですし、そんな子どもの後をつけて行き、子どもが玄関を空けた瞬間に押し入ってきた、という犯罪もあるそうです。見えない工夫、取り出しやすい工夫 を一緒に考え、敷地内や玄関先でスムーズに行動できるよう、事前に子どもと練習しておくといいと思います。チェーンやストラップから絶対に取り外さないことも約束しておきましょう。----------いかがでしたか?保育園・幼稚園から小学校に上がる子どもを見ていると成長を感じるものですが、実際にはまだまだ未熟な部分も多いです。そんな子どもに鍵を預けることは心配だとは思いますが、鍵を持つことで子ども自身も責任ある行動をとるキッカケになります。親が信頼してあげることで自信にもつながるでしょう。鍵の扱い方について、ぜひ親子でじっくり話し合ってみてくださいね。【参考リンク】・小学生のための「安全な鍵の持たせ方」 | SECOM()●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年03月25日子供おばさんは、自分を“被害者”にしてしまう思考癖を持っています。「うまくいかないのは環境のせいだ」「自分が不愉快な思いをしているのは、アイツのせいだ」「あんな出来事がなければ、今頃、私だって幸せになれたのに」「私って可哀想」なんて思いながら、自分の環境や人間関係の悪さに嘆いています。でも、それでは先に進めません。うまくいかない環境なら、うまくいくように環境を変えていけばいいし、不愉快な思いをしているなら、改善策を考えて、実行した方がいいでしょう。ツイていない出来事から学び、知恵をつけ、実力をつけることができたら、次は同じようなトラブルが起こっても避けることができます。逆に、自分を被害者にして、人のせい、環境のせいにばかりしている人は、過去と同じようなトラブルが起こると、また巻き込まれてしまう可能性が高いです。「被害者=受け身」のままでいるので、学習していないからです。子供おばさんは、被害者のままでいないで、自分の置かれた環境、行動に、「自分で責任をとれるようになる」ことが大切です。それができるようになると、どんなにツイていない状況でも、自らそこから抜け出すことを考えられるようになるのです。一方、大人女子は、たとえ不運な出来事が起こったとしても、「なにが原因でそうなったのか」「自分にできることはなかったのか」「改善するために、これから出来ることはあるか」などを考えて、状況を改善していきます。そうすることで、むしろ前よりもいい環境になることもあります。どんなことでも何か問題があるから、トラブルが起こることが多いものなので、「今、その問題に気付く」ということも、長い目で見たら大切なことなのです。トラブルが起こってしまうのは、どこか仕方がないことがあったとしても、それをトラブルのままにしておくのか、いい方向に変えるきっかけにするのかは、自分次第と言えるでしょう。被害者ぶる人は孤独になる被害者ぶってしまう子供おばさんの周りからは、人がどんどん離れていくことが多いもの。なぜなら、彼女と一緒にいると、「自分が“加害者”にされてしまう」からです。そこに気付かず、子供おばさんは一人ぼっちになっても、まだ被害者のままでいます。さらに、「誰も私のことを分かってくれない」なんていじけながら、心を閉じてしまいます。でも本当は、自分さえ変われば、そんな孤独感を味わうことは減ってくるのです。自分は自分を被害者だと思っているかもしれませんが、もしかしたら相手にとっては、自分の方が加害者だということもあるのです。少なくとも、「自分は正しい。相手は間違っている。自分は悪くない。悪いのは相手だ」と自己を正当化してしまうことで、相手に不愉快な思いをさせているでしょうしね。では、そんな孤独な子供おばさんは、どうしたらいいのでしょうか?それは、「相手の立場にも立って、物事を見るようにすること」です。それができていないから、自分の立場でばかり相手を見て、判断をしてしまうのです。つまり、まずは「自分にも落ち度がある」ことに、気付いた方がいいでしょう。環境のせい、人のせいにしている限りは、自分は何も変わらないで済むものです。でも、何度も言うように、そのままではいい方向に進むことは、まずありません。人は思いのほか、自分が変わることや環境の変化に恐怖心を抱くものです。でも、今、悪い状況なら、変わった方がいいはずです。逃げずに、きちんと変化を望み、向上していくことを目指していった方が幸せになれます。つまり、子供おばさんは、「今、不幸なのは、自分が『不幸でいること』を選択しているから」だということに気付きましょう。幸せな方向に進む方法は、探せばあります。諦めてはもったいないのです。究極なことを言えば、どんな状況であっても、うまく対応できる人になれば、トラブルは起こりにくいし、不運な出来事もいい方向に変えていくことができます。大人女子はそれが分かっているから、自分が変わり、成長していくことができるのです。幸せになるためにも、被害者のままでいないで、自分が成長することを目指せる人になりたいものですね。・子供おばさん…ツイていないことが起こると環境や人のせいにし、ただただ被害者ぶって嘆き続ける。・大人女子…自分の置かれた環境、行動に、自分で責任をとるので、ツイていないことがあったら、積極的に改善していく。。
2017年02月21日お手伝いは子どもの生活力を育む良い機会となりますが、この20年で子どものお手伝い参加率は減少しています。お手伝いしないことが当たり前になると、何もできないまま成長してしまいます。お手伝いすることのメリットを知り、習慣化させるためのポイントをおさえておきましょう。子どものお手伝い参加が減少している理由お手伝いへの子どもの参加はなぜ減少しているのでしょうか?まずは、家事を手助けする製品やサービスの充実により、そもそもの家事の総量が減っていることが影響しています。さらに親の負担が減る中、子どもは塾や部活動などで家にいる時間が減っています。帰宅後も、宿題、夕食、入浴をするとあっという間に就寝時間となりお手伝いに参加する時間が取りづらいという理由があげられます。他にも、手伝ってもらうことで余計に時間も手間もかかってしまうということで、あえて親がお願いしないということもあるでしょう。お手伝いをすることで得られるメリットお手伝いをすることは、家事ができるようになるだけではなく色々なメリットがあります。1.責任感や自己肯定感が育つお手伝いを任せられると子どもは責任感を持つようになります。また、お手伝いを行い親に感謝されることで、自分に自信を持つことができるのです。2.自立につながるお手伝いが習慣化することで、自然と家事の流れを覚え自分の身の回りは自分でできるようになります。自分で生きていく基礎力を、幼児の頃から身につけましょう。3.親子間のコミュニケーションになるお手伝いをさせることで余計な時間や手間がかかるかもしれませんが、その分親子が向き合う時間は増えます。お手伝いをさせる時に大事なのは一緒にやること。見守られていることで、子どもはやりがいを感じます。また、一緒にやることで親の行動が自然と子どもの見本となります。子どもは親をしっかりと観察しているものです。お手本がいれば上達も早いですね。4.考える力や行動力が身につくやったことをないことを初めて行うのは非常に頭を使います。お手伝いが習慣化していると、何かあった際の状況判断を自分で行えるようになります。お手伝いを普段からすることで「こういう状況ではどうしたらよいか」と考え行動する力がつくのです。お手伝いを習慣化させるポイントお手伝いをしたくない子に無理強いをしたり、続かなかったりするようであれば意味がありません。大事なのは生活の中に無理なく取り入れ習慣化させること。そのためのポイントを知っておきましょう。まずは、終わったら感謝の言葉を伝えることです。「えらい」「よくできた」とただ褒めるだけではなく、「助かったよ」「ありがとう」「お掃除したらきれいになって気持ちがいいね」などの感謝の気持ちを伝えることで、パパやママの笑顔を見たいという気持ちが子どもの意欲を高めます。時間がかかったり失敗しても、絶対に叱ってはいけません。完璧にできていなくてもいい、という気持ちでお手伝いをお願いしましょう。完璧にできていなければ、次につなげるチャンスでもあります。感謝の気持ちを伝えた上で、親が見本を見せたり「どうしたらもっと上手にできるか」を一緒に考えたりしましょう。また、お仕置きや罰としてお手伝いをすることはご法度です。お手伝いをネガティブなものと捉えてしまい、嫌がってしまい習慣化することが難しくなるからです。幼児から小学校低学年くらいまでは遊びの延長で良いので、子どもの興味があるものを優先に簡単なことからやらせてみましょう。中学年くらいになったら「〇曜日はお風呂当番」などと役割を与えると、責任感を持って取り組むようになります。そういったお手伝いを続けていくと段取りや計画性が身につくので、学習にも役立ちます。子どもだからとなんでも親が手助けしてしまうと、子どもは何もできないまま成長してしまいます。子育てのゴールは自立です。大きくなってから洗濯物を畳めない、白米を研ぐことができない、などとなっては子ども自身が困ることになります。生活力を身につけ自分で考えることのできる子どもに育てるために、積極的にお手伝いをさせるようにしていきましょう。
2017年02月16日親だからこそ、子どもにはいろいろな経験をして、将来の夢やなりたい職業につなげてほしいと思うもの。子どもがもつ個性や可能性、創造力を広げる体験事業を行っている「FULMA(フルマ)」は、今年の7月に設立したばかりの会社。代表取締役である齊藤涼太郎さんは、まだ大学2年生。高校2年のときに、子ども向けのボランティア団体を立ち上げたことをきっかけに、「補助金や助成金などに頼らずに、好きなことを仕事にしたい」と思い、2016年に起業しました。「FULMA」の特徴は、その多彩なプログラムです。毎月6回ある体験プログラムは、縄文土器作りや大道芸人体験、吹きガラス体験やスパイ体験など、他では見たことがないような珍しいものばかり。子どもだけでなく、大人も興味津々の内容です。プログラムを引率するスタッフは、齊藤さんともう1人のスタッフ山根春輝さん(同じく大学生)。基本的に親は参加せず、大学生のお兄さんたちがプログラムのサポートをしてくれます。子どもたちを、子ども扱い・お客さん扱いしないという点も特徴のひとつ。大人と変わらない対等な扱いをすることで、自ら学び、自立や成長につなげるというものです。注目の「FULMA」のプログラムに、小学校1年生の娘が参加してみました。子どもだけで参加し、課題に集中して向き合う3時間娘が参加したプログラムは、10月末に開催された「ハロウィンを君の手でデザイン!〜お花とキャンディでフラワーアレンジメント〜」。ハロウィン用のフラワーアレンジとキャンディアレンジを作るものです。駅で待ち合わせし、参加する子どもたちが集合。引率する齊藤さんと山根さんが、子どもたちを会場に連れて行ってくれます(親はここまで同行しますが、会場には一緒に行きません。今回は取材ということで、私も同行しました)。教室では、フラワーアレンジを教えてくれる、子ども向けのお花教室「お花遊び」を主宰する、しまだゆみ先生が待っています。先生と「FULMA」のスタッフの自己紹介の後、プログラムがスタート。まずは、今回のテーマであるハロウィンの概要を紹介した後、絵本『ハロウィンのランプ』を読んで、気分を高めます。その後、アレンジに使う花の紹介です。ガーベラ、スプレーバラ、スプレーギク、ヒペリカム、レモンリーフ、ドラセナ。花やグリーンの名前をちゃんと覚えていないので、大人の私もためになります。まずは、アレンジに使うかぼちゃのデコレーション。マジックやシールを使って、顔を描きます。「どんな顔だっけ?」「ハートをつけるとかわいいよ」と、それぞれ思い思いの顔に。かぼちゃの下をくりぬいて、木の枝を刺し、オアシス(土台部分)に挿します。次は、花を飾ります。先生が「枝や茎は斜めに切ると、オアシスに挿しやすく、花も水を吸収しやすいです」とアドバイスすると、子どもたちもそれに習って手際よく切っていきます。他にも、「オアシスが隠れるように、花や葉っぱを挿す」「大きな花や葉の間に、小さな花や葉を置くと奥行きが出てきれいに仕上がる」と先生が教えると、子どもたちはすぐに実行していきます。葉っぱの魔女の帽子、すすきのほうきなど、植物を上手に使って、ハロウィンらしい飾りを手作り。完成したら、ラッピングをして仕上げます。花が終わったら、次はお菓子のデコレーションです。キャンディやチョコレートを、ハロウィンのかぼちゃ型の容器に詰めていきます。好みのお菓子を、積極的に工夫しながら詰めていく姿が子どもらしく、みんなとても盛り上がっていました。プログラムでは、大人と同じ技術を学び体験し、挑戦してみる実際に体験してみて感じたのは、子どもが体験するものでありながら、大人と同じレベルの技術を教えるということ。茎を斜めに切ったり、オアシスを完璧に花で隠したりすることは、子どもには少し難しそうでした。しかし、先生や大学生のスタッフに助けられながら、こつこつとじっくり向き合っていたのが印象的でした。時間もプログラム全体で3時間と、長めに設定されているので、集中して楽しめるのも良いなと思いました。今後の「FULMA」のプログラムが気になりますが、これから「子どもたちのやりたい!を実現させる」内容に方向を変えていくそう。第一弾として考えているのが「ユーチューバー」。今の時代らしいセレクトに納得です。「私たちは子ども達のやりたい!という純粋な思いを実現させていきたいと考えています。僕らはユーチューバーを育てたいのではなく、サッカーや野球の少年団やクラブがあるように、子どもたちのやりたい!をかなえる場を提供していきたいと思います」と、代表の齊藤さんは語ってくれました。少年団やクラブと同じような立ち位置で、子どもたちのやりたいを叶える「FULMA」。塾やおけいこもいいけれど、実際の仕事に近い体験は、子どもたちにも大きな刺激になるはずです。子どもたちの将来は、子どもたち自身が切り開いていくもの。「FULMA」のプログラムが、新しい仕事との出合いや、人生を見つけるきっかけになったら良いなと感じました。取材協力:「FULMA」<文・写真:フリーランス記者武田由紀子>
2016年11月22日今月3日(現地時間)に滞在先のパリで強盗被害に遭ったキム・カーダシアンだが、事件前の生活には戻りたくないと考えているという。被害に遭った直後にアメリカへ帰国して以来、公の場に姿を見せず、頻繁に行っていたSNSの更新もストップしたままだが、「People.com」に関係者は「彼女はまだ苦しんでいます」と、覆面をした男たちに拘束され、銃を突きつけらた恐怖からキムが立ち直れていないことを明かした。関係者は、現在ロサンゼルスで母親のクリス・ジェンナーの家に籠もりきりのキムについて「かつての生活に戻りたいという気持ちは微塵もありません」と語っている。大切な用事でどうしても外出しなければならない場合は必ずボディガードが同行している。夫のカニエ・ウエストは現在ツアー中だが、公演と公演の合間にはなるべくロサンゼルスに戻り、3歳の娘・ノースちゃんや10か月になる息子・セイント君と過ごしている。21日はキムの36回目の誕生日だが、例年のように大きなパーティを開く予定もなく、ひっそりと過ごすという。「彼女は人目を避けて、わが子たちと一緒に過ごしたいんです。誰も彼女に無理強いすることもないし、家族から最高のサポートを受けています」。事件前はインスタグラムで華やかな生活を披露し続け、それが強盗に狙われる原因になったとみられていることから、「キムの生活は一変しました」と関係者は語る。「とても神経質になりました。写真を撮られたくないし、ファンと交流することも控えています」。(text:Yuki Tominaga)
2016年10月21日反抗挑戦性障害(ODD)とは?出典 : 反抗挑戦性障害(ODD)とは、別名「反抗挑戦症」とも呼ばれ、親や教師など目上の人に対して拒絶的・反抗的な態度をとり、口論をしかけるなどの挑戦的な行動をおこしてしまう疾患です。症状の現れ方によって過興奮型、すね型、マイペース型に分類される場合があり、症状を発症する場面・相手が多いほど重度であると診断されます。反抗挑戦性障害が発達期を通じて何年間も続く場合、両親、教師、監督者などの目上の人だけではなく、同年代の友人、恋人ともトラブルを起こしてしまい日常生活に様々な障害が発生します。反抗挑戦性障害は捉え方によって特徴が異なる疾患です。とくにアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)と世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)では診断基準などが違う場合があるので注意が必要です。反抗挑戦性障害の主な症状出典 : 反抗挑戦性障害の症状として大きく3つのパターンがあげられます。・怒りっぽくイライラする:周囲からの刺激に過剰に敏感になり、すぐにイライラしてしまいます。そのためしばしばかんしゃくを起こしたり、腹を立てて怒ったりしてしまいます。・周囲に挑発的な行動をする、口論がすき:権威のある目上の人物や、子どもの場合は大人から決められたルールに従うことに積極的に反抗し、口論をふっかけます。そしてわざと周囲の人をイライラさせ、自分の失敗、または失礼な行動の原因を他人のせいにしてしまいます。・意地悪で執念深い:周囲の人との間に起こった出来事を根に持ち続け、他人に対して優しくなれない状態が半年に少なくとも2回発生します。反抗挑戦性障害と反抗期の違い出典 : 通常子どもの健康な育成に反抗期は必要なものとされています。反抗期には誰でも親に反抗的な態度をとったり、いらいらしたりするものです。そのため反抗期と反抗挑戦性障害を見きわめることは難しい場合があります。見分けるためには反抗的な行動がどのくらい続いているのか、どのくらいの頻度で発症するのかを考えることが重要です。例えば第一次反抗期にあたる5歳未満の子どもの場合、周囲の人に対して怒ったり、乱暴な言葉をもちいて反抗したり、かんしゃくを起こしたりする行為が1週間に1回、少なくとも半年間続くことが条件となっています。しかし反抗挑戦性障害か見分けるためには、これらの条件だけではなく発達水準、性別、文化の基準などさまざまな条件を考慮する必要があります。これらすべての条件をふまえた上で発症頻度・症状の重さが通常の反抗期を超えている場合は、反抗挑戦性障害と診断されます。判断することが難しい場合は専門家に相談することをおすすめします。反抗挑戦性障害を発症しやすい人出典 : 反抗挑戦性障害は通常就学前に発症し、青年期初期以降の発症はあまり見られないといわれています。発症率の男女比は思春期以前は1.4:1となっており、男児のほうが発症率が約1.4倍高いです。しかし思春期以降は性別による発症率の差はあまり見られなくなります。2~5歳児を対象とした調査では反抗挑戦性障害を発症している人の割合は、それ以外の疾患を発症している人の割合より格段に多く、16.8%のという研究結果がでています。そのうちの半数は重い症状があると診断されました。参考文献: ロバート・ヘンドレン/著 『子どもと青年の破壊的行動障害―ADHDと素行障害・反抗挑戦性障害のある子どもたち』 2011年 明石書店/刊反抗挑戦性障害の主な原因出典 : 反抗挑戦性障害の要因として、育った環境が関わっている場合があるといわれています。その理由として、反抗挑戦性障害は、目上の人からの指示などに対して拒否する拒絶症状が症状の中核となっていることが挙げられます。拒絶症状は一日で現れるものではなく、反抗的な感情がだんだん積み重なって発症してしまうと考えられており、主に幼少期の環境に左右されやすいのです。保護者や周囲の人と対立してしまったときに、大人が次はこうしようかという改善策を提示せず、子どもをただ批判、非難することによって抑圧してしまうことはとても危険です。これにより、子どもは自分を守るため挑戦的で反抗的な感情をおこしたり、行動してしまう可能性が生まれるのです。しかし環境要因は決定的な要因ではなく、気性が荒い、我慢することを苦手などのもともとの気質要因、遺伝的要因なども関わり合うともいわれているため、はっきりとは原因が解明されていないのが現状です。反抗挑戦性障害の診断基準出典 : アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版)による診断基準は以下の通りです。A. 怒りっぽく/易怒的な気分、口論好き/挑発的な行動、または執念深さなどの情緒・行動上の様式が少なくとも一人以上の人物とのやりとりにおいて示される。怒りっぽく/易怒的な気分:(1)しばしばかんしゃくをおこす(2)しばしば神経過敏またはいらいらさせられやすい(3)しばしば怒り、腹を立てる口論好き/挑発的行動:(4)しばしば権威のある人物や、または子供や青年の場合では大人と、口論する(5)しばしば権威のある人の要求、または規則に従うことに積極的に反抗または拒否する(6)しばしば故意に人をいらだたせる(7)しばしば自分の失敗、または不作法を他人のせいにする執念深さ:(8)過去6ヶ月に少なくとも2回、意地悪で執念深かったことがある注:正常範囲の行動を症状とみなされる行動と区別するためには、これらの行動の持続性と頻度が用いられるべきである。5歳未満の子どもでは、ほかに特に記載がない場合、その行動は1週間に1回、少なくとも6ヶ月間にわたって起こっていなければならない(基準A8)。このような頻度の基準は、症状を定義する最小限の頻度を示す指針となるが、一方、その他の要因、たとえばその人の発達水準、性別、文化の基準に照らして、行動が、その頻度と強度で範囲を超えているかどうかについても考慮すべきである。B.その行動上の障害は、その人の身近な環境(例:家族、同世代集団、仕事仲間)で本人や他社の苦痛と関連しているか、または社会的、学業的、職業的、またはほかの重要な領域における機能に否定的な影響を与えている。C.その行動上の障害は、精神病性障害、物質使用障害、抑うつ障害、または双極性障害の経過中のみ起こるものではない。同様に重篤気分調整相の基準は満たされない。■現在の重症度は軽度:症状は一つの状況に限局している(例:家庭、学校、仕事、友人関係)中等度:いくつかの症状が少なくとも二つの状況でみられる重度:いくつかの症状が三つ以上の状況でみられる『DSM-5』では、反抗挑戦性障害と素行症を別の疾患として定義しています。素行症とは、周囲の人に反発して、学校のずる休みや繰り返しの嘘をつくなどの挑発的な行動をとったり、激しい喧嘩をしたりすることに加えて、放火や盗み、物に対しての破壊行為などの法律違反に当たる行動をとることを指します。一方、世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)では、反抗挑戦性障害は素行症という疾患の中に含まれて定義されます。ここでは、反抗挑戦性障害はおよそ9~10歳未満の子どもに発症する行為障害(素行症)の軽度の症状であると位置づけられます。参考文献: 『ICD-10』 2013年 中山書店/刊反抗挑戦性障害の合併症出典 : ■素行症反抗挑戦性障害の代表的な合併症として素行症が挙げられますが、これは小児期発症型のをもつ子どもによくみられる併存症です。合併してしまう主な原因は、自分より偉い人との間に挑戦的な感情をもってトラブルを起こしてしまうという、共通の症状があることと言われています。反抗挑戦性障害が重度になるにつれて素行症の症状もあらわれてきてしまうのです。しかし反抗挑戦性障害と違い、素行症には人や動物に向けた殴るなどの攻撃的な行動や、物の破壊、または盗みや詐欺など違反行為がみられるため、しっかりと区別することが重要です。■ADHD(注意欠陥・多動性障害)もう一つの代表的な合併症としてADHD(注意欠陥・多動性障害)があげられます。ADHDとは、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。 年齢や発達に不釣り合いな行動が社会的な活動や学業に支障をきたすことがある障害です。ADHDを発症している子どもの20~56%は二次障害として反抗挑戦性障害を発症するといわれており、発症する確率は3歳の子どもが一番高いと言われています。その他にも反抗挑戦性障害は不安症群やうつ病の合併のリスクも高いと言われています。その理由は怒りっぽい、気分の波が激しいなどの症状が一致している傾向にあるからです。発達障害に関連のある行動障害についてl 国立特別支援教育総合研究所ADHDの二次障害としての反抗挑戦性障害出典 : 反抗挑戦性障害とADHDは強い関わりがあるといわれており、年齢を重ねるとともに合併する可能性が高くなると言わています。そのときは、元々ADHDがある人が“人間不信的行動”という二次障害として反抗挑戦性障害を発症する場合が多いです。人間不信的行動とは、自尊心・自己肯定感が低下して自分はダメな人間かも知れないと思い、そんな自分のことを誰も理解してくれないという気持ちから、周囲の人を信じれなくなったときに起こしてしまう行動のことを指します。ADHDを発症している人は、自分自身がADHDであることを認識していないケースも多く、周りから理解が得られていない場合も多いです。そのため知らない間に人間不信になり、反抗挑戦性障害を発症しているということも少なくないのです。またADHDには主に、不注意優勢型、多動性・衝動性優勢型、混合型の3つのタイプがあります。その中でも、不注意優勢型のADHDのほうが反抗挑戦性障害の症状が比較的軽い傾向にあります。ADHDのある子どもとその家族の間でおこる衝突の多くは、合併症としての反抗挑戦性障害が関与している場合があります。そこで衝突・喧嘩をする回数が過度に多いときはADHDではなく、反抗挑戦性障害が原因かもしれないと考えることが重要です。ADHDに反抗挑戦性障害が合併すると、対立や怒りの感情の発生、コミュニケーション障害によって、単なる衝突・喧嘩にとどまらない対人関係への悪影響の及ぼし合いが多く発生します。例として母親との関係を挙げると、ADHDと反抗挑戦性障害が合併している10代の子どもの多くで、その青年の症状に加えて母親の精神的苦悩が加わり、親子間の対立や悪影響の及ぼし合いが発生することが分かっています。反抗挑戦性障害が気になったときの相談先出典 : 反抗挑戦性障害は素行症(行為障害)やADHD、うつ病などの、様々な合併症と関わりあっている場合が多く、年をとるにつれて症状が複雑化しやすい傾向があります。また、年齢が上がってからの治療は、反抗挑戦性障害がある子どもが治療に対して抵抗することがあるため、早期に診察・治療することがおすすめとされています。明らかに感情の波が激しく怒りっぽかったり、口論が絶えなかったりする場合は以下の相談先に相談するか、医療機関の受診をおすすめします。■児童相談所:「子どもの養育に関する相談」、「障害に関する相談」、「性格や行動の問題に関する相談」などの育児に関する相談ができる機関となっています。全国児童相談所一覧l 厚生労働省■全国精神保健福祉センター:各県、政令市にはほぼ一か所ずつ設置されている窓口であり、精神保健福祉に関する相談をすることができます。相談については、予約制、健康保険の適応があるところがあります。詳細は、それぞれのセンターにお問い合わせください。全国精神保健福祉センター一覧l 厚生労働省■精神科・心療内科:心の症状、心の病気を扱う科です。心の症状とは具体的に不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想などのことです。心療内科は心と体の不調だけではなく、ほてり、動悸などの身体的症状とその人の社会的背景、家庭環境なども考慮して治療を行います。反抗挑戦性障害の治療法出典 : 反抗挑戦性障害の治療は・症状の重さと発症する頻度を減らすこと・患者が社会生活を送る上で発生するトラブルを少なくすること・家族のストレスを軽減すること・行為障害へ進行することの予防を目的として実施されます。治療法として主に薬物療法、社会技能訓練、認知的技能訓練、ペアレント・トレーニングなどがあります。薬物療法に関しては、反抗挑戦性障害の原因に直接的に効果がある薬はまだ開発されていないため、興奮や衝動性などの症状を抑える薬が処方されます。社会技能訓練とは反抗挑戦性障害がある人が、大人や友だちがいる場で周囲の人のサポートを受けながら行う、社会の中での過ごし方を取得する訓練です。正しいコミュニケーション方法のとり方、怒りや拒絶の感情が発生したときの対処方、目上の人との適切なやり取りの仕方などの練習を行います。また、反抗挑戦性障害がある人が否定的な物事の捉え方や考え方を修正し、トラブルが起こらない意見の言い方を獲得するための治療を認知的技能訓練といいます。そこでは主に反抗挑戦性障害がある人がトラブルをおこさないように、自分で課題解決が行えることを目的としています。反抗挑戦性障害がある人を訓練するのではなく、その保護者の子どもとのかかわり方を訓練する、ペアレント・トレーニングという支援方法もあります。主に、保護者の子どもへの行動、対応方法を変えられるようになることを目的としています。親は子どもの反抗的な行動の動機、行動のパターンを理解・分析する訓練をすることによって、問題行動にたいして上手く対応し、子どもの反抗的な行動を減少させることを目指します。日本ではアメリカで開発されたペアレント・トレーニングをさらに日本向けに改良した治療法が実施されており、訓練を受けたトレーナーの指導の下で行われています。反抗性挑戦性障害がある子どもへの周囲の人の対応方法・接し方出典 : 反抗挑戦性障害には主に過興奮型、すね型、マイペース型の3つのタイプがあります。タイプ別の対応法を解説します。■反抗-過興奮型過興奮型の子どもは指示に素直に従えず、無視するか、返事はするものの結局やらない傾向があります。このような状態にも関わらず指示を繰り返すと、子どもが興奮して暴言を返してくるなど、売りことばに買いことばとなってしまいがちです。「指示に従うことは自分の負けだ」などと、誰に対しても、勝ち負けの気持ちが働いてしまうことが主な原因です。このような過興奮型には、前もって約束する方法が適切です。その場ですぐに「~しなさい」と命令するのではなく、前もって約束したことを思い出させるようにします。そうすることで子どもにとって親との戦いではなく、約束を守るかどうかという「自分との闘い」となるように誘導します。具体的なポイントとして、子どもが約束を思い出せないときは、「何を約束したっけ?」と内容を聞きだすのではなく、まず約束したという事実を伝え、「お風呂、遊ぶ、どっちかな?」と二択の質問にします。ことばだけでは伝わらないときには、絵カードを用いて選ばせることもおすすめです。■反抗-すね型すね型の子どもは衝動性が高く、思いついたら計画性なくすぐに行動してしまいます。しかし、自分の思い通りにならないことがあると、ちょっとした拍子ですねていじけてしまったり、ケンカをしてしまったりします。すねていじけてしまう原因として、数多くの失敗体験が心の中にたまり自信が持てなくなり、どうせやっても失敗してしまうとネガティブな思考が染み付いてしまったことが挙げられます。そのため、自分は上手になれる、上達できるという成功体験を実感してもらう必要があります。おすすめは、運動や料理などを通じて、成功体験を実感してもらうことです。例えば縄跳びでは、跳ぶ回数や跳び方でランクをつくり、徐々に上手くなっているという実感を体験してもらいます。ここで重要なポイントは、・何をやるべきかを明確にする・どこまで到達することができたか分かりやすくするために段階的な目標を示す・子どもの取り組みのモチベーションを維持するために結果のみではなく過程を評価することです。また子どもは。本当に自分にできるかと、心の中では不安を感じています。そのため、「本当に上手くなってきたね、こうやっていけばもっと上手くなるよ」と語りかけをしつつ、自信をつけてあげることが大切です。■反抗-マイペース型マイペース型の子どもは集団で遊ぶことや、他の子との共同作業を苦手とします。幼児期では集団に入るよう誘うとパニックを起こしてしまうことがあります。その後、小学校の半ばあたりになると、周りの子どもたちと興味やペースが合わないことがはっきりとしてきます。マイペース型は、じっとすることは苦手であるにも関わらず、好きなものには集中することができるといった子どもによく見られます。また、人の気持ちを理解することを苦手とする一面がある子もいます。このような子どもに対しては、本人の興味やペースなどを配慮して、周囲との距離感を調整してあげることが主な対応方法となります。子どもが嫌がっているような素振りや表情を見せた場合は、無理強いしないで合わせてあげることが重要です。出典 : と反抗挑戦性障害を合併している子どもと家族がうまく関わっていく上で、重要な4つのポイントを紹介します。1. 感情的に対応しない:子どもが感情的に話をする場合には「静かに話すこと」を促し、落ち着くまで相手をしないようにしましょう。ちょっとしたことでも感情的に反応してしまう傾向があり、周囲の人々がそれに対して感情的に接してしまうと状況が悪化してしまう恐れがあります。2. パパに理解してもらう多くの家庭は子どもと多くの時間を過ごすのはママである場合が多いです。そのため、たとえ子どもとママの関係が悪化してもパパはあまり状況をつかむことができず、子育てから離れるようになってしまうケースは少なくありません。一方、子どもは普段一緒に過ごす時間が少なく、あまり反抗する相手とはならないパパの話にはよく耳を傾けることも多いため、パパが話し合いに加わることでみんなで冷静な話し合いができるということも考えられます。思春期を乗り越えていくときのことも含めて子どもを上手に育てていくには、パパの理解を得てみんなで協力していくことが重要です。3.約束を守りきる経験を積ませる:ADHDと反抗挑戦性障害を合併している子どもは約束したことをなかなか守れないという傾向があります。しかしそのような傾向があるからといって諦めたり大目に見ることを続けたりすると、子どもはどんどん約束を守ろうとしなくなります。そのため子どもの特性を理解し守りきれる約束をすることが大切です。守れたらいっぱいほめる、破ったらなんで守れなかったのかきちんと話し合うとあらかじめ明確に決めておくことがポイントです。また約束を守れなかったときには簡単に許さず、譲らないようにしましょう。4. 子どもに期待し、ポジティブになる:過去のことを責めても子どもの自尊心が低下し、状況や症状が悪化する場合が多いです。これからの成長に期待しネガティブになりすぎないことが子どもの心の健康のために重要です。の理解と対応l 公益社団法人発達協会まとめ出典 : 反抗挑戦性障害とは、通常子どもが発症する障害であり、青年期早期以降の発症はあまりみられません。発症する症状として怒りっぽい、口論が絶えない、執念深く根に持つなどの症状が少なくとも半年続くことが挙げられますが、現れる症状は人それぞれです。通常、反抗期そのものは子どもの健康な成長には必要なものです。それゆえ、反抗期と反抗挑戦性障害の見極めが難しい場合があります。また反抗挑戦性障害はADHD・素行症などの他の障害とも合併・併存しやすい疾患であり、症状が複雑化しやすい傾向にあります。気になることがある場合は、専門家に相談しながら、症状の見極めや対応方法を検討すると良いでしょう。
2016年10月09日こんにちは。保育士でライターのyossyです。『鉄欠乏性貧血 』 と聞くと、子どもとは無縁と思えるかもしれません。でも、意外と子どももなりやすいんです。厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド』にも、生後9か月頃から鉄の不足に十分配慮するよう書かれています。では、どうして子どもが貧血になってしまうのか。実際なってしまったらどう対処すればよいのでしょうか。具体的に見ていきましょう。●生後7~8か月頃、生まれ持った鉄の蓄えが減ってくる貧血は、赤ちゃんから青年期の子どもまで発症する可能性があります。「○歳だから平気」と油断はできません。特に赤ちゃんの場合は自分から調子が悪いと訴えることができませんし、異変に気づきにくいため気をつけたいところです。赤ちゃんは体内に鉄を蓄えた状態で産まれてきますが、生後7~8か月頃になるとその量が減少してしまいます 。母乳やミルクにも鉄は含まれますが、量はそう多くありません(ただし、母乳よりミルクのほうが鉄は多い)。また、母乳に含まれる鉄も減少していきます。そのため、離乳食後期が始まる生後9か月頃からは、特に栄養状態が大事 。鉄分が不足しないよう、『赤身の魚や肉、レバーを取り入れ、調理用に使用する牛乳・乳製品の代わりに育児用ミルクを使用する等工夫する』とよいといわれています(『授乳・離乳の支援ガイド』より)。逆に、基本的な流れに沿って離乳食を食べていれば、問題が生じる可能性は低いといわれています。●貧血に至らなくても脳細胞の機能が低下?では、実際に貧血になるとどうなってしまうのでしょうか。・顔色が悪くなる・元気がなくなるというのが貧血の主な症状ですが、軽度の場合は症状が出ないことも多いのです。鉄不足になっていても気づかずに見過ごされるのはとても怖い ですね。栄養状態には十分に気を配りたいものです。また、貧血まではいかなくても、鉄が不足すると神経伝達物質が作られなくなり、脳細胞の機能が低下してしまう のだとか。そして、鉄が不足している状態が3か月以上続いてしまうと、『精神運動発達遅滞』に至る可能性もあるとのこと。精神運動発達遅滞というのは、言語や運動、社会性などのさまざまな部分において、精神機能の遅れが生じる状態のことを指します。つまり、子どもの発達に影響が出るケースもあるのですね。油断は禁物です。●気になることがあれば、放っておかずに受診を赤ちゃんだけではなく、幼児期や学童期では偏食による貧血になりがちです。また、思春期以降の女子は月経の影響を受けて貧血になりやすくなります。子どもが無理なダイエットをしてしまうことによって貧血になるケース もあります。年齢に応じて気を付けるべきポイントも変わってきますが、栄養バランスの良い食事をとることと、異変があればすぐに診察を受けることが大切です。場合によっては、激しいスポーツによって鉄が不足していないのに貧血になることもありますし、病気が原因で貧血になるケースもあります。長引かせることなく、早めに対処していきましょう。【参考リンク】・見落としがちな乳幼児の鉄欠乏性貧血 | エバラこどもクリニック()・「授乳・離乳の支援ガイド」離乳編 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/NANAMI(RIRIAちゃん)
2016年09月10日彼氏に送った自分のエッチな画像、それはやがて女性自身を傷つける凶器になり得ます。元彼に裸の画像をネットで流されたなど、リベンジポルノは情報社会である現代の大きな問題になっています。そんな被害に遭わないためには、彼氏とどんな付き合い方をすればいいのでしょうか?彼氏が流さなくても流れるリベンジポルノ自体は元彼による仕業でしょうが、それ以外のパターンで画像が流出することもあります。それはウイルス感染で、彼氏のPCがウイルスに侵されることで、PC内の画像が流れてしまうこともあるのです。この事実は、裸の写メの要求を断る際に使えます。「ウイルスで流出する可能性もあるから送れない」、こう言えば、彼氏を疑う表現にはならないですからね。ここで「そんなことにはならない」と言われたら、「職場でウイルス感染して情報が流れた人がいる」など、架空の話を作ってしまえばいいでしょう。Skypeも要注意遠距離恋愛の場合にありがちなのが、スカイプを使ったエッチなビデオ通話です。写メと違ってお互いが見えていますし、PCに保存しているわけでもないため、ビデオ通話なら大丈夫と思いがちです。しかし、スカイプのビデオ通話も後にそれが流れてしまう可能性があります。と言うのも、中にはPCの画面を録画できるソフトがあるからです。もし彼氏がそれを使えば、スカイプ中のあなたの姿も録画できてしまうのです。断り文句として使える表現エッチな写メを要求された時、本当は断りたくても断りきれない女性もいます。リベンジポルノの心配をすることは、彼氏を信用していないと受け取られる可能性もあり、断れば彼氏を不快な気分にさせてしまうのではないか?…そんなふうに思ってしまうからです。そこで、彼氏を不快にさせないおススメの断り文句を挙げておきます。1. あなたは信用できるけど、ウイルスによる流出が心配2.エッチなことは会った時にしたい3.いくら彼氏でもオカズにされるのは嫌これらの断り文句なら、いずれの彼氏のリベンジポルノを警戒しているわけではなく、全く別の理由で否定したことになります。このため、彼氏も疑われた気分にならないのです。リベンジポルノは確かに怖いことですが、自分が裸の写メを送ることをしなければ、少なくともあなたが被害に遭うことはありません。ちなみに、被害に遭った女性に多い意見は、「嫌だったけど断りきれなかった」というものです。嫌なことは嫌と言うべきですし、それを無理強いする彼氏がいたとしたら、とてもその女性のことを愛しているとは思えません。それでも断るのが悪いと言うなら、その時はここで紹介したおススメの断り文句を使ってください。
2016年09月08日広汎性発達障害(PDD)とはUpload By 発達障害のキホン広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders:略称PDD)は、コミュニケーションと社会性に障害があり、限定的・反復的および常同的な行動があることを特徴として分類される発達障害のグループ です。世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)の診断カテゴリでは、このグループには自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害という5つの障害が含まれています。広汎性発達障害の中でも特に自閉症やアスペルガー症候群がよく知られていますが、自閉症の半数以上が知的障害を伴うのに対して、アスペルガー症候群は言葉の発達の遅れが伴わない「知的障害のない自閉症」と言われています。また、知的障害のない自閉症は「高機能自閉症」とも呼ばれますが、アスペルガー症候群との定義の違いが曖昧で、専門家によって異なります。さらに、広汎性発達障害は、最新の診断基準であるアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版テキスト改訂版)では自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害というカテゴリに変更されています。広汎性発達障害の障害名、症状の中には自閉症スペクトラム障害の概念では除外されたものも含まれています。ですが、行政や医療機関で広汎性発達障害の名称を使用している場合も多いこと、すでにこの名称で診断を受けた人も多いことから、本記事では『ICD-10』の診断カテゴリに準拠して広汎性発達障害の名称でご説明します。広汎性発達障害の子どもの生活での4つの困難と対処法出典 : 広汎性発達障害の主な症状は・対人関係・社会性の障害・コミュニケーションの障害・特徴的なこだわりや興味の3つが挙げられます。その他、広汎性発達障害のある人の多くに「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」などの感覚に対して特定の刺激に苦痛や不快感を感じる「感覚過敏」や感覚の鈍い「感覚鈍麻」という症状が見られると言われています。このような特徴を持つ広汎性発達障害の人は、どのようなことを困難に感じるのでしょうか。以下に4つの困難と対処法を述べたいと思います。広汎性発達障害のある子どもは、人の感情を読み取って人の気持ちに共感したり、想像したりすることが難しい傾向にあります。また、比喩やたとえ話も理解しにくい傾向があります。そのため相手の気持ちを考えずに、思ったことをストレートに口に出してしまって相手を傷つけたり怒らせたりしてしまうこともあります。対人関係を築くのが苦手でコミュニケーション障害もあることから、広汎性発達障害の子どもにとって友達を作ることは困難な作業です。例えば、一緒に遊びたいなと本人が思ったとしても、友達を誘う方法自体が分からないこともあります。【対処法】「君太ってる」「あのひと臭い」など、相手を傷つけるような発言をした場合は「そんなこと言っちゃダメ!」と抽象的に叱らずに「太ってると言われると○○さんは悲しいと思うから言わないで」と相手の気持ちを推測できるように促し、具体的に何を言ってはいけないかを提示してあげましょう。相手の気持ちを理解する練習をすることで、言っていいことと悪いことの区別をつけさせるのが大切です。他人とのコミュニケーションをとるのが難しい場合、具体的に友達の誘い方を教えてあげたり、親が遊びの場を作ってあげることも大切です。例えば療育機関などで、社会的スキル訓練や、集団療育を行うことも有効です。広汎性発達障害のある子どもの多くは感覚の過敏性や鈍さを抱えています。電車の音や騒音などにとても強く反応してしまうことがあります。赤ちゃんの泣き声などにも強い拒否反応を示し、自分が癇癪を起したりパニックになったりする子もいます。また、体に触れられることを嫌ったり、温度に敏感でお風呂に入りたがらなかったりなど、少しの刺激でも本人のストレスに繋がってしまい、パニック状態を起こしてしまうこともあります。【対処法】無理に触ろうとはせず、機嫌がいい時や心の準備ができているような時に声かけをしてあげましょう。「今からお風呂にはいろうね、お風呂で○○して遊ぼうか」「今から背中を触るね」など、いきなり体を触らずに声かけしてあげると心積もりができるようになります。にぎやかな場所へいく場合はイヤーマフを使用してみたり、なぜその音が鳴るのか、どうして賑やかなのかを落ち着いているときに説明してあげるとよいでしょう。それでも嫌がる場合は無理をせず、苦手なものを避けてあげるのも一つの手です。広汎性発達障害のある子どもは、こだわりが強く、変化が苦手な場合が多いです。規則や法則など、一定の安定したルーティーンを好むため、少しでも自分のマイルールが侵されることを嫌がることがあります。よって、イレギュラーな対応や予定の変更についていくことができず、癇癪やパニックを起こしてしまうこともあります。【対処法】「○時になったら○○するよ。約束ね」と一緒に時計をみて確認し、一つひとつ理解を促すようにスケジュール管理を行うようにしましょう。言葉で言っても理解しづらそうなときはイラストや写真などを使うのも有効です。見通しが立つと安心することが多いので、予定をあらかじめ把握し、お子さんに伝えてあげるようにしましょう。広汎性発達障害のある子どもは、集団内で暗黙に共有されている「常識」や"空気"を理解するのが難しい傾向にあります。人との距離感や場に合った振る舞いなど、抽象的で境界線がはっきりしないことについて理解が難しく、友達が表情で悲しさや怒りを伝えてきても、感情を読み取れないこともあります。【対処法】指示は分かりやすく伝えるようにしましょう。例えば静かにしなければいけない場面の場合、具体的にルールを短い言葉や文字で示してあげることが大切です。また、「会場内は静かにしましょう」というアナウンスだけでは、何をすべきかがわからないので、「お絵描きしながら静かに待ちましょう」など具体的にどうすればいいかを指示の中にいれると良いです。広汎性発達障害の子どもへの日常の接し方のコツ9選これまで、広汎性発達障害の子の困難とそれらの対処法をご紹介してきました。以下では、広汎性発達障害の子の日常生活の子育てにおいて、どのようなことに気をつければ良いかを紹介します。出典 : 広汎性発達障害のある子どもは聴覚刺激よりも視覚刺激を利用すると効果的な場合もあります。紙に文字を書いて説明するのもよいですが、言語能力の発達に遅れが見られる場合は絵や写真、図表にして説明すると理解しやすくなります。例えば、時間管理をする際はタブレット上に大きいタイマーを表示して、視覚的に「あと何分あるか」を提示しながら取り組んだりするといいと思います。耳よりも目から入った情報の方が記憶にも残りやすいと言われているので、遊びやスポーツのルールを伝える際も紙に書いて説明するとよいでしょう。曖昧な表現を理解することが難しいため、できるだけ具体的な表現や手順を使うことが大切です。例えば、「ちょっと」ではなく「何分、何個」という具体的な数を使って話したり、片付けの際も「ちゃんと片付けて」「キレイにして」ではなく「おもちゃ箱におもちゃを入れる」といった具体的にやるべきことを伝えます。ついつい曖昧な表現を使いがちですが、どうすれば伝わりやすくなるかを常に頭に入れて指示するようにしましょう。その際、上記で挙げた絵や写真を使うのも効果的です。広汎性発達障害の子どもを持つ保護者は、できないことや、やめさせたい行動が多く目につき子育てが不安になってしまうこともあるかもしれません。ですが否定的な言葉を使ったり、大声で叱ることは控え、できるだけ褒めることを心がけることも子育てのコツの1つです。褒めることで「褒められた→嬉しい→またやろう」とやる気を促すことにも繋がります。また、子どもによっては大げさに褒められることを嫌う子もいますので、その子にあった褒め方をしていきましょう。広汎性発達障害のある子どもは、他人と比べて自分ができていないと感じて自信を失ったり、自暴自棄になってしまうケースもあります。子どもの得意分野を見つけて、できることをさらに増やし、成功体験を積むことが大切です。例えば食べ物が好きな子であれば調理やお菓子作りを教えたり、家事を手伝ってもらったりすることも今後の生活に役立ちます。広汎性発達障害のある子どもは、人の気持ちを理解するのが苦手な傾向があります。そのため、嬉しいことは嬉しい、嫌なことは嫌と、気持ちをはっきり言葉にして伝えることも大切です。友達とケンカした際も相手がどう思っていたかを伝え、どう対処すれば良かったかなどを、絵や文字にして具体的に教えることが大切です。頭ごなしに否定してしまうと、やる気をなくしたり、物事自体を拒否するようになってしまいます。まずは子どもの気持ちに寄り添い、なぜそういうことをしてしまったのか子どもの考えを聞いたり、どうすればよかったのかを一緒に考えることが大切です。子どもが興奮したり、泣きわめいてしまった場合、落ち着いてから話をするようにします。広汎性発達障害のある子どもは、急な予定の変更や初めての場所が苦手です。場合によってはパニックとなってしまう可能性もあります。こういった状況を避けるため、できるだけ予定を早めに伝えておき、初めての場所でも子どもが安心できるように、事前に写真やビデオを見せるなど、工夫をしてみましょう。広汎性発達障害のある子どもは、推測することが苦手な場合が多いです。そのため遊びの中でルールを自然に理解することが難しいこともあります。あらかじめ、絵や図にしてルールを予習をしておくと、子どもが理解しやすくなります。また、自由時間といった何をすればよいか曖昧な時間も不安になってしまうことが多いので、何をするとよいか、選択肢を提示したり、選ばせてあげるとよいでしょう。自分ひとりだと子育てのコツが掴みづらい場合は、ペアレントトレーニングのような子育てトレーニングや療育相談を受けることも有効です。専門的なトレーニングを受けた講師から、子どもにあった子育て方法を学ぶことができます。これらのプログラムでは、子どもが危険な行動をとったときに上手に止める方法や褒め方のコツなどを知ることができます。広汎性発達障害の子どもに接する際に注意するべきこと普通の子には当たり前にとる対応や反応でも、広汎性発達障害の子だとパニックを起こしてしまうこともあります。以下のポイントを頭に入れておいて、広汎性発達障害の子とよりよいコミュニケーションがとれるようにしましょう。出典 : ついつい大声で叱りたくなる気持ちも分かりますが、大声は広汎性発達障害のある子どもにとってトラウマとなる可能性があります。怒られるという恐怖心で何もできなくなってしまうこともあります。一度深呼吸をして落ち着く、感情的になったら一度その場を離れるなどして、冷静になってから具体的に悪いことを伝えて、どうすればいいかを指示するようにしましょう。手をひらひらさせたり、ぴょんぴょん飛び跳ね続けたりするなど、広汎性発達障害のある子どもの中には同じ行動を長時間続ける常同行動が見られる場合があります。これらは視覚支援によって見通しを持てる環境を作ったり、コミュニケーションスキルを学んだり、適切な遊びにかえることなどで改善することが多いです。無理に止めさせようとするとパニックに陥ることもあるため、何回やったら終わりと決めたり、何か違うことに集中するための課題などを与えてあげたりするとよいでしょう。何度伝えても伝えたことができない場合、「どうしてできないんだろうか」と悩んでしまう人もいますが、「今日はできなかったな」ぐらいの気持ちで受け止めてみることも大切です。また、自分では上手く伝えていると思っていても、子どもにとっては理解しづらい可能性があります。絵や図などを使い、伝え方を変えてみるなど工夫してみましょう。他の子にとっては当たり前でも、広汎性発達障害のある子どもにとって困難なことは多々あります。親としてはつい他の子と比較したり、同じことができないことに悩んだりすることもあると思います。しかし大切なのは、子どものできることや、頑張っていることに目を向けることです。それらのことを褒めたり認めていくことは、子どもの成長に繋がっていきます。まとめ出典 : 広汎性発達障害のある子どもの子育ては、その子の特性を理解し、視覚的な情報の活用や事前の予告など、工夫を学んでいく必要があります。一人で悩まずに、療育機関や支援センターなど周りの環境を上手く利用しましょう。ペアレントトレーニングや療育相談など、様々なサービスがありますので、地域の情報を探してみましょう。参考文献: 田中康雄 (2014) 『発達障害の子どもの心と行動がわかる本』 西東社
2016年08月18日わが子の能力を伸ばしてあげたい、主体性のある子に育ってほしい――。多くの親がそう願っていることでしょう。誰かにいわれなくても、自分からなにをすべきか考えられる子、状況を判断して行動できる子。わが子に、そんな主体性を身につけさせるためにはどうすればよいかを指南するのが『賢い子どもは「家」が違う!』(松永暢史著、リベラル社)。著者は、長年“カリスマ家庭教師”として活躍した人物です。家庭教師としてたくさんの家庭で子どもに勉強を教えるなかで、子どもの学力と家庭環境には密接なかかわりがあることに気づいたそう。現在は家庭環境設定コンサルタントとして、子どもの主体性を伸ばし、アタマのいい子が育つ家庭環境をアドバイスしています。本書では、子どもが自分から勉強したくなるリビングやダイニングの使い方、子どもを伸ばす本やおもちゃの選び方などが具体的に解説されています。そんななかから、子どもがよちよち歩きをするころになったら気になる「子どもに自分の部屋を与えるタイミング」を見てみましょう。■目安は「親とお風呂に入らなくなったら」子どもが自分の部屋を持つのには“適齢期”がある、と著者。それはズバリ「ひとりでお風呂に入るようになるころ」だといいます。とくに異性の親、男の子なら母親と、女の子なら父親と一緒に入らなくなったら。著者の考える“適齢期”は10歳です。この時期は、ちょうど体が大人へと変化する第2次性徴がはじまるタイミングと重なっています。思春期の入り口に立ち、家族からの精神的分離がはじまる時期です。このとき気をつけたいことが、いつでもひとりで寝ることができる環境を整えておきつつ「実際にひとりで寝るかどうかは子ども自身に任せる」ということ。この時期はまだ、ひとりの人間として扱われることを求める一方で、精神的な親離れはまだまだはじまったばかり。突然突き放されたと感じれば、不安になってしまうからです。さらに、この時点ではまだ部屋を完全な密室にせず、親の声が届くような余地を残しておくのが理想。思春期が本格化する中学生ごろからは、大人と同じプライバシーが必要になります。■勉強机は幅120~150センチがベスト本書では、部屋のなかのモノの配置や状態についてもこまかく解説されています。子ども部屋に欠かせない“勉強机”もそのひとつ。家具屋さんや大型のホームセンターなどでは、棚が充実したものや机とベッドが組み合わされたものなど大きさもデザインもさまざまで、目移りしてしまいますよね。家庭教師として子どもの机で勉強を教えてきた著者は、一般的な「学習机」は勉強に向いていないと指摘しています。ここでいう学習机とは、幅1メートルほどで片側に引き出しがある、いわゆる片袖タイプのもの。一般的なものですが、勉強部屋に置くには「不向き」だというのです。理由はその狭さ。教科書とノートを広げるともういっぱいで、参考書や副教材、資料集、地図帳などを広げるにはスペースが足りないのです。著者は、こうした副読本を広げる瞬間こそが、子どもの“賢くなる火”が点いた瞬間だといいます。「あれ、これってどういう意味だろう」「これについて、もう少し知りたい」そういう風に思う気持ちの積み重ねが、子どもの自主性を育てることにつながるのです。著者の考える理想の勉強机のポイントは、幅が広いこと。幅120~150センチあれば、本を何冊広げても大丈夫。画材を広げて絵を描くこともできます。そして、使い終わったら机の上になにもない状態に片づけ、勉強を始める時にはまっさらな状態で使い始められることも大切です。■小学校入学まではマットで工夫をしよう!小学校に上がる前くらいなら自分の部屋はなくても問題ないとする著者ですが、そうはいっても遊ぶときや絵を描くときには“自分専用の場所”がほしいもの。著者も、“自分専用の場所”を作ることは、子どもにとってもよいといいます。「自分の場所だから、使い終わったらきちんと片づけなければいけない」という気持ちを育てることができるからです。場所はリビングの片隅でOK。スペースの境界が視覚化できるよう、マットを敷くのがおすすめです。遊ぶときはこれを敷き、その上ならおもちゃを思い切り広げてもいい、といったルールを子どもと一緒に決めるのです。マットは小さすぎると遊びにくくなりますが、大きすぎると幼児には片づけがたいへん。120センチ×80センチくらいのサイズが最適です。*本書には、子どもの主体性を伸ばすための家庭環境づくりのアイデアがたくさん詰まっています。どれもすぐに取り入れることができ、それが必要な理由も説明されています。子どもが小学校に入学する前の親御さんにはもちろん、小学校や中学校に通う子どもの自主性をもっと育てたい、という方にもおすすめの1冊です。(文/よりみちこ) 【参考】※松永暢史(2016)『賢い子どもは「家」が違う!』リベラル社
2016年04月19日