「ようかい体操第一」や「宇宙戦隊キュウレンジャー」、NHKの「いないいないばぁっ!」や「にほんごであそぼ」など、数々の子ども番組でヒットを生み出している、天才振付師ラッキィ池田さん。その驚きの発想術を、著書『「思わず見ちゃう」のつくりかた 心をつかむ17の「子ども力」』(新潮社)で明かしてくれました。それによると、ヒットメーカーたちの発想術に共通するのは、「子ども力」にありとのこと。「子ども力」とは、子どものように自由な発想力を持って、やりたいことを突き通し、新しい扉を開ける力のことです。永六輔さんや岡本太郎さん、秋元康さんなど、ラッキィ池田さんの周囲にいる、人の心をわしづかみにするすごい仕事を成しとげている人たちは、みな、その「子ども力」を持っているといいます。本来、すべての子どもが持っているはずの「子ども力」。大人になっても失わず、上手に育んであげるために、親としてできることは? お話をうかがいました。■子育てはすべてを楽しくリニューアルできる最高のチャンス――著書を読んで、正直最初は、働く大人向けの内容だと思いました。でも、角度を変えてみると、子育てにも役立つヒントや大切なお話がいっぱいあって、子育て中の身としても非常に面白かったです。ラッキィ池田さん(以下、ラッキィ):子育てって、すべてのことを楽しくリニューアルして面白く生きる最高のチャンスですよね。僕も含めて大人にとっては、今この社会にあるモノって、それがあることが当たり前だからあまり疑問を感じないけど、これから生まれて育つ子どもたちにとっては、すべてのことがはじめて。だから、すべてのことに「なんでだろう?」って疑問を持ちます。それを、ママとパパが一緒になって考えてワクワクしながら体験すると、非常に面白い発見がいっぱいあると思いますよ。――親も、子どもと一緒になってワクワクすることが大切なんですね。ラッキィ:例えば、僕の仕事関係の話でいえば、宝塚。ご存じでしょうけど、あの劇団は女の人しかいません。でもこれって、ちょっとひいた目でみると、すごく異常な世界じゃないですか? きっと子どもが見たら、「どうして女の人が男の役やってるの?」とか「なんで大きな羽根つけてんの?」っていう質問がいっぱい出てくると思うんですよ。それを、「宝塚はそういうものなの」で片づけるんじゃなくて一緒に考えてみる。なぜ宝塚には男の人がいないのか? そもそも宝塚の魅力は何なのか? って一つ一つ。そうすると、宝塚の魅力が再発見できてもっと楽しめると思うんですよね。――恥ずかしながら、私は「そういうものなのよ」で片づけちゃってた方かもしれません(汗)。ラッキィ:ちなみに、僕が思う宝塚の魅力って、女が男を演じることによって成立する、一つのカオスの世界。ポンと飛べる瞬間っていうのが宝塚にはあって、どんなリアルな男の俳優がやっても、宝塚の男の俳優の嘘にはかなわないんですよ。――なるほど…。私も宝塚は好きですが、「よくわかんないけど理由なしにかっこいい!」という程度で、そこまで深くは考えていませんでしたね(苦笑)。大人が子どもの疑問に対して、一言で片づけちゃう時って、自分でもよくわかってないことが多いような気がします。でも、それでは示しがつかないから、子どもの疑問にフタをしてごまかしてしまう。ラッキィ:それはもったいないことですよ! これって、スマホに例えてみるとよくわかるんだけど、スマホって何かをインストールしないと何も開かないですよね? いろいろインストールすることによって、はじめて、映画が観れるようになったり音楽が聴けるようになったりする。これって、人間でも同じなんです。――人も、どんどんインストールするってことが大切ということですか? ラッキィ:例えば、感情についていうと、ある時「なるほどそうか! お年寄りってそこがさみしいところなんだ」って感情がインストールされた瞬間、すべてのお年寄りに声をかけられるようになったり。逆に、電車ではお年寄りに席をゆずる必要があるとインストールされてない人は、どんなお年寄りが近くにいてもまったく無関心だったりする。インストールする前ってゼロの状態なんで、とにかくわからないんですよ。――まだ経験が少ない子どもは、インストールされていない状態と同じということ?ラッキィ:そうです。子育てって、まずそれに自分も気づき、子どもと一緒にさらにインストールしていく最大のチャンス。例えば、子どもと一緒に公園に行って「今日は何があるんだろう? 何をして遊ぼう?」っていうことを一緒になって対等にワクワクする。そうすると、すべてのことが楽しくリニューアルされて、常に面白く生活できると思いますよ。■好きなことはとことん! 親がコントロールしようと思わない――でも、親(私?)って、一緒にワクワクするどころか、つい現実的になって、「子ども力」を削ぐようなことをしがちです。例えば、先日もママ友と話していて、子どもが「サッカーがもっとうまくなりたいから毎日練習する!」と言った時に、お母さんは「熱中するのはいいけれど、将来サッカーで食べていける人なんてほんの一部。少しはほかの勉強もしてほしいのに…」とこぼしていました。この気持ち、ちょっとわかる気もしますよね。ラッキィ:大切なのは、その子がサッカーそのものをいかに楽しむかということ。その子はただ楽しいから打ち込んでいるだけであって、将来プロサッカー選手になってお金を稼ぐことが目的じゃないと思うんですよ。たとえプロになれなくても、サッカーに打ち込んだ経験がある人は、テレビの試合観戦の楽しみ方ひとつとっても、ずっと豊かになるはず。「あのタイミングであのパスはすごい!」とか「このフォーメーションできたか!」とか、まるで自分がフィールドに入ったつもりで楽しめると思うんです。この感動は、やってない人には絶対わからないよね。――確かに。私はサッカーをしたことがないので、日本でワールドカップが開催された時も、「日本が勝った」とか「あの選手、イケメン!」程度にしか楽しめませんでした。サッカー好きの友だちが、監督の采配や選手の動きを解説者のように語って大盛り上がりしているのが、正直うらやましかったです。ラッキィ:好きなことは、本人が「やっぱり俺、もう無理だわ」って言うまで、好きにやらせればいいと思いますよ。たとえ、自分が下手なのを気づかないでずっとやっていたとしても、真剣にやることで必ず何か得るものがあると思いますよ。スポーツに限らず仕事でも趣味でもなんでもね。――変に、親がコントロールしようと思わないことですね。ラッキィ:演劇の世界でもそうなんだけど、演出家が俳優を全部自分の色に染めていこうとすると、その人のやりたいことをやってるだけになって、どんどん狭まって、結局つまらなくなっちゃうんですよね。それよりも、僕が好きなのは、セットも何もなくて、お面だけつけてやっているような、子どもの発表会みたいなの。観る側のイマジネーションをどんどんかき立ててくれるんですよ。これって、子育てでも同じことがいえるんじゃないかな? ■間違いを好んで求めよう! カオスの中でしか新しいモノは生まれない――話はちょっと変わりますが、「子ども力」がなくなっているのは大人だけではなく、子どもにも感じています。例えば、最近では低学年の子たちですら、授業中にあまり手をあげないそうですよ。「こんなこと言ったらみんなに変に思われる」とか「間違えたら恥ずかしい」って。高学年になると、もっとそうなっちゃうみたいです。ラッキィ:そういうクラスは、多分、先生が「間違い」ってことを決めつけがちなんじゃないかな? まずは、間違いを認めてあげることが大切。子どものキャパシティって、間違えをしていくことによって、どんどん広がっていくんだと思います。子どもが間違えたら、「その答えいいね! なかなかたどり着かない!」って、座布団1枚あげるくらいのことをやってあげましょうよ。――なるほど。そうやってほめられれば、間違うことも全然恥ずかしくなくなりますよね。ラッキィ:消去法で答えをどんどん消していっちゃったら、イマジネーションなんてわきませんよ。そしたら、どんどんつまんない社会になっちゃう。今、社会が成熟して、どんどん子どもが減って縮小していますが、それを打ち破るには、間違いを好んで求めることしかないと思うんですよね。――著書にも、「振り付けを制作する過程で一番大切にしていることは、ERROR=エラー」「子どもの正義を呼び起こすのは、ERROR=エラー」とありましたね。ラッキィ:子どもの間違いを好んで求めるって、親や先生からしたら面倒くさいことだと思いますよ。でも、そのカオスの中でしか新しいものは出てこないし、「いいこと(正解)」ばかりでは正義は育たないんです。だから、僕は、非常にエラーを大切にしています。失敗してもいいから、親も学校の先生も、子どもの好きにやらせてみましょうよ!(笑)。――あんまり好きにやらせて、暴走したり学級崩壊したりしませんか?ラッキィ:いえいえ、それが不思議と、必ずあるどっかの到達点で、崩壊せずに良い方向に向かってまとまるっていう瞬間が来るんですよ。親や先生がそこを信じてさえいれば。信じずに、「こいつらを世に出してはいけない」っていうふうにやってると、間違いなく学級崩壊しますけどね(笑)。――大人の力量も試されますね。ラッキィ:映画監督でも、ある一線を越える判断っていうのは非常に難しいんです。だから、みんな、その一つ下の成功を求めて、なんとなく無難なところにおさめちゃう。でも、それだと新しいモノは出てこない。それを打破するには、一回ぐちゃぐちゃにして、それを良しとしていく突破口が必要なんです。――どんどん失敗してぶっ壊す…! なかなか勇気がいることですね。ラッキィ:学校では難しいかもしれないけど、僕は、むしろ今は、そういうことができるチャンスの時代だと思っています。大企業も頭打ちで、何がどうなっていくのかわからない。みんな手探りで一つ一つ打破していっている状況ですからね。これまでのやり方ではない方向に変えていく、すごくいいチャンスです。個々のエネルギーが伸びていく力が必要になって、既存のメディアに頼らず発表したり創作したり、会社をおこしたり、自由な世の中になると思うので、こんないい時代はないと思いますよ!――今までのやり方にとらわれず、頭を柔らかくして、新しい方向へ…。ラッキィ:大人が唯一子どもに勝っているのは、経験です。だから、ついそれを押し付けがちになるけど、自分たちのたかだか何十年の経験を、子どもに押し付けないでほしいですよね。だって、必ずしもそれが正解ではないのですから。例えば、私たちの親世代に良しとされていた生き方が、今、通用していますか? もちろん、経験として話すのは良いですよ。でも、それよりも大人がやるべきことは、子どもと一緒になって考えていくことだと思います。これからの未来を創るのは、子どもたちにしかできないことなのですから。子どものような自由な発想力や、大人の事情にとらわれずそれを突き通す力である「子ども力」。その重要性を説いた本は、これまでもあったかもしれません。でも、その「子ども力」の大切さをうったえるにあたって、ラッキィさんほど説得力のある人はいないと思いました。なぜなら、実際にお会いしてお話を聞いて、ラッキィさんは存在そのものが「子ども力」の塊のよう。魅力的なお人柄で、さまざまな方面で生き生きと楽しそうにされています。ラッキィさんのお話を通して、なくしかけていた「子ども力」を、私も、ほんの少し取り戻せたような気がしました。 「思わず見ちゃう」のつくりかた 心をつかむ17の「子ども力」 (新潮社)「大人の事情」や「過去の慣例」にとらわれずヒットを生み出すには、子どものような自由な発想=「子ども力」が必要。小さな子どもから大人にまで通じる、この力の引き出し方・伸ばし方を綴った一冊。 振り付けを手がけたAKB48のプロデューサー秋元康、舞台「カンコンキンシアター」を主宰する関根勤、24年半の間ラジオ番組で共演した重鎮・永六輔などのヒットメーカーたちの「17の成功発想術」を紹介。ラッキィ池田 プロフィール1959年生まれ。80年代より独創的な発想の振り付けが各界の注目を浴び、これまでテレビ番組、CM、映画、舞台など数えきれないほどの作品を手掛ける。近年はアニメ『妖怪ウォッチ』の「ようかい体操第一」「ゲラゲラポーのうた」が子供たちに爆発的な人気となる。現在、NHK、Eテレ『いないいないばぁっ!』『にほんぼであそぼ』の振り付けをレギュラーで担当する他。作詞、雑誌連載、吉本総合芸能学院(NSC)講師など多彩なシチュエーションで活躍中。取材・文 まちとこ出版社N
2017年11月27日「なめらかな手触りが好き」「自然な素材だから安心」として人気を呼んでいる木のおもちゃ。なかでも、子どもが夢中になって遊びながら、想像力をゆたかにしてくれるおもちゃは「ぜひうちの子にもほしい!」「誕生日プレゼントにしたい」と注目を集めています。そんな木のおもちゃのなかから、ママブロガーさんたちが「これはおもしろい!」「大人も楽しめる」とおすすめするおもちゃをご紹介します。■藤井聡太四段の集中力と思考力を育てた!? 玉の道「キュボロ」将棋界の天才中学生棋士として注目を集める藤井聡太くんが、幼少期に遊んだという木のおもちゃはご存じでしょうか。スイスの「キュボロ」という、玉を転がして遊ぶ積み木のようなおもちゃです。彼の集中力や思考力を伸ばしたのも、そのおもちゃが影響しているのでは…と話題になったので、知っている方も多いかもしれないですね。エキサイトブロガー naturally musicさんのブログ『 6歳の誕生日プレゼント 』より そんな「キュボロ」を、息子さんの6歳の誕生日プレゼントにご主人の両親から買ってもらったというのは、ブログ「Naturally Music*子どもと音楽+英語のある暮らし」のnaturally musicさん。「以前より、特に夫がキュボロを欲しがっていて。プレゼントは何がいいかと聞かれた際に、リクエストしました」といいます。エキサイトブロガー naturally musicさんのブログ『 6歳の誕生日プレゼント 』より このキュボロは、穴や溝のある木のブロックをつなげて玉の道を作り、ビー玉を上から下に転がして遊ぶおもちゃ。外側からは見えない内側にも玉の道ができ、子どもはもちろん、大人も夢中になってしまうほど楽しいと評判です。naturally musicさんのお宅でも、届いたその日からさっそく親子でトライしたそう。「物事を立体的に考える力が養われ、二次元から三次元の世界へ、思考回路に新たな入口ができるとか。息子は私に似て一点集中型なため、気に入ったおもちゃが見つかると、飽きずにずっとそればかりやるタイプ」とnaturally musicさん。エキサイトブロガー naturally musicさんのブログ『 6歳の誕生日プレゼント 』より このとき以来、日々気づけば組み立てている状態で、すっかり夢中になって遊んでいるそうです。以前は「カプラ」という積み木に夢中になっていたそうですが、そのとき以来の大ヒットになりそうだとか。「結局子どもって、一見シンプルなようでいて、遊び方は無限にあるようなおもちゃが好きなんだなあ」と改めて感じたそうです。たしかに積み木感覚で何通りものコースが作れるので、集中力や思考力が養われそうですね。同じように、ブログ「ひづきの森『はじまりはお家から』」のhidukinomoriさんも、「キュボロ」をお子さんのおもちゃに選んだおひとり。エキサイトブロガー hidukinomoriさんのブログ『 幼児のおもちゃの選び方 キュボロ 』より 「友人の家で遊んだことをきっかけに、息子が3歳のときに買ってあげました。このキュボロは、三次元の立体迷路。息子は図形や立体が大好きで夜遅くなっても、夢中で遊んでいたのを覚えています」というhidukinomoriさん。「こんなにはまると思いませんでした。息子は、穴の位置を自分で確認しながら組み立て、上から転がしたビー玉が、中の立体を通って下まで落ちていくと大感激でした」といいます。エキサイトブロガー hidukinomoriさんのブログ『 幼児のおもちゃの選び方 キュボロ 』より 今度は妹さんが4歳になったある日、興味をしめして遊び始めたそうです。お兄ちゃんが教えてあげ、仲睦まじく楽しむ様子も見られたようですが…。「4歳ともなると、もう自分の意志がしっかりしていて兄だろうが年上だろうが関係なしに、『じぶんでしたいの!!』の連発です。そんなときは、『人の邪魔をしない』とただ私は言うだけ」とhidukinomoriさん。自分で考える力や集中力が養われていくのをあたたかく見守っているようです。値段的にはちょっと高めのようですが、子どもの集中力や想像力を伸ばすのに役立つかも…と思えば、チェックしてみるといいでしょう。■子どもの感性をゆたかにする「カッティングおままごと」エキサイトブロガー tomoさんのブログ『 オブジェのような木製玩具。 』より 色とりどりの野菜やフルーツの色合いとかたちをそのまま生かしたのが、こちらの木のおもちゃ。ドイツの老舗おもちゃメーカーErzi社(エリツィ)の「木製おままごと」。 見た目の美しさに惹かれて買ったというのはブログ「Life.Co」のtomoさん。「よく行くお店に置いてあり、サクサク切るのが相当楽しいらしく。毎回あまりに集中して遊ぶ姿を見て、男の子だけど買うことにしました。以来、どっぷりはまってずっと遊んでいた」といいます。「Erziの玩具は、ヨーロッパ安全基準であるCEマークを取得。安全な塗料を使用しているので、万一舐めてしまっても安心です」ともつけ加えます。エキサイトブロガー tomoさんのブログ『 オブジェのような木製玩具。 』より tomoさんがおもちゃを選ぶときは、長く愛用したいと思えるものを基準に選ぶようにしているそう。「子どもが夢中になって遊ぶのはもちろんですが、何よりの魅力は木の質感が美しく、カラー表現が絶妙でリアル。マットな仕上げで手触りがなめらか」という点がとくにお気に入りだとか。エキサイトブロガー tomoさんのブログ『 オブジェのような木製玩具。 』より 「そして、大人の私がErziの虜に(笑)。牛乳&スライスパン…とか、めちゃくちゃかわいいですよね。パン表面のザラザラ感まで、かなり精巧につくられています」エキサイトブロガー tomoさんのブログ『 オブジェのような木製玩具。 』より 「主に息子が好きだったり、言葉に出るようになった食べ物をチョイス。カッティングタイプは、魚ときゅうり。『お魚くださ~い』とリクエストすると、切ってお皿にのせ、持ってきてくれました。プラ製のカラフルな玩具も多いのですが、年々風合いを見せてくれる木製玩具が大好きで、バランスよく選ぶようにしています」とtomoさん。おままごとは子どもの想像力を育てるおもちゃのひとつですが、これだけ夢中になってくれたら、ママとしてはうれしい限り。親子でいっしょに遊ぶ楽しさも倍増しそうです。■大人も子どもも夢中になる積み木「リグノ」&「ネフスピール」エキサイトブロガー yoko45さんのブログ『 リグノとネフスピール・4(おもちゃを選ぶ基準) 』より ブログ「4HOUSEWORKS」のyoko45さんがおすすめするのは「リグノ」と「ネフスピール」というおもちゃ。穴のあいた立方体と円柱からなる積み木「リグノ」と、リボンの形をしたような積み木「ネフスピール」。どちらもスイス製(ネフ社)で、好きな形を自分でつくっていくというものだそう。「積みやすいリグノは3歳までに与えるといいとか、ネフスピールは4歳ころから、とも言われていますが、『積み木の積みやすさ』を目安としているだけ。『親のあなたが、遊びたいと思う積み木』を選ぶといいですよ」とyokoさん。リグノもネフスピールも、「とても質の良い積み木です。大人が遊んでも心から楽しませてくれるほど」といいます。エキサイトブロガー yoko45さんのブログ『 リグノとネフスピール・4(おもちゃを選ぶ基準) 』より それぞれでももちろん楽しめますが、「リグノとネフスピールを組み合わせてもおもしろいですよ」というyokoさん。まったく別々の積み木なのにぴったりと合う感覚が気持ちいいといいます。エキサイトブロガー yoko45さんのブログ『 リグノとネフスピール・3(組み合わせの魅力) 』より 「ネフスピールがあると、リグノは10倍おもしろい見立て遊びも可能になります。とある有名な絵本の主人公を見立ててみましたが、わかりますか? 正解は三女作の『ぐりとぐら』です(笑)。リグノの円筒型積み木を入れて、顔にしています」エキサイトブロガー yoko45さんのブログ『 リグノとネフスピール・3(組み合わせの魅力) 』より たしかにこのかたち、ぐりとぐらに見えますね。ときには動物に見立てたり、列車やくるまに見立てたり…。積み木は自由な発想で遊べるので、思いのままにいろいろ楽しめそうです。エキサイトブロガー yoko45さんのブログ『 リグノとネフスピール・3(組み合わせの魅力) 』より ちなみに、yokoさんが「おもちゃの選び方」について読んだ本に、「『子どもに与えたいおもちゃ、遊んで欲しいおもちゃ』ではなく、『親である自分が遊びたいおもちゃ』を選んでください。そして、子どもと遊ぶときには、子ども以上に楽しんで、一緒に遊んでください。親が遊んでいる姿を見れば、自然と子どもは遊んでいきます。『親が遊びたい』と思ったおもちゃは、何年経っても自分と子どもたちを楽しませてくれます」と書いてあったのが印象的だといいます。親子でいっしょに楽しめて、子どもの想像力や感性を育んでくれるこうした木のおもちゃは、きっと長く愛用できるおもちゃになってくれそうですね。子どもの心も豊かにしてくれる「大切なおもちゃ」、選ぶときの参考にしてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介したエキサイトブロガー・「Naturally Music*子どもと音楽+英語のある暮らし」のnaturally musicさん ・「ひづきの森『はじまりはお家から』」のhidukinomoriさん ・「Life.Co」のtomoさん ・「4HOUSEWORKS」のyoko45さん
2017年10月29日インターナショナル・プリスクールの取材をしたときに、「show & tell」というトレーニングを教わりました。子どもの会話力を高めるもので、ほかのプリスクールでも実施しているようです。特別な道具は不要! 手軽にできるので、自宅でも挑戦してみませんか?■人前で話す能力を鍛える「show & tell」「show & tell」は、欧米では幼児教育によく取り入れられています。直訳すると「見せる&話す」、あるものを見せながらそれについて説明をするというものです。プリスクールでは、そのものの特徴や選んだ理由、どのように感じているかなどをみんなの前で発表します。プレゼンテーションの訓練にもなり、最近では中学生の英語の授業に取り入れられることもあるようです。やり方は、とてもかんたんです。●「show & tell」のやり方1. 身の回りのアイテムからお気に入りのものを1つ選ぶ2. 選んだものについて、知っていること、選んだ理由を説明する3. 時間は1分程度でOK。終わったら質問タイムを設けてコミュニケーションを取る会話はすべて日本語でOK! まずはママがお手本を見せてあげましょう。<例>「はさみ」について説明をするこのはさみはママが子どものころから使っています。ばあばが買ってくれました。持つところが赤くなっているのがお気に入りです。20年以上使っているけど、いまでも紙が切りやすくて助かっています。身振り手振りを交えながら、いかにこのはさみが魅力的かをアピールする気持ちで取り組みましょう。■お気に入りのアイテムからはじめる「show & tell」は簡単そうに見えて、最初は意外と言葉が出てこないものです。しかし、お気に入りのものなら、話したいことが次から次へと出てくるはず。子どもの「聞いて聞いて!」という願望も満たすこともできるので、まずは好きなオモチャやお菓子などから挑戦してもらいましょう。慣れてきたら、ママからお題を出します。家にあるものなら何でもOK。お風呂に入りながらタオルについて説明してもらってもいいですし、買い物中に子どもが興味を示した商品で試してもいいかもしれません。場所を選ばず、どこででもできるのが、嬉しいポイントです。説明がひと通り終わったら、ママから質問をしてあげます。たとえば「クマのぬいぐるみはかわいいところが好き」という説明があれば、どのようなところがかわいいと思うのか、さらに話を広げていきましょう。「show & tell」を習慣化することは、話すトレーニングや親子の会話のきっかけになります。さらに、子どもがそのものに対してどのような感情を抱いているか、ボキャブラリーがどのくらい発達したかなども確認することができます。国際化が進む社会では、プレゼンテーション能力はさらに求められるようになるでしょう。小さなころから楽しみながら訓練していきたいですね。
2017年10月26日2011年、英国ブッカー賞に輝いた記憶と時間をめぐるサスペンスフルな小説「終わりの感覚」(ジュリアン・バーンズ著)を、『めぐり逢わせのお弁当』のリテーシュ・バトラ監督がメガホンをとり映画化した『ベロニカとの記憶』。この度、本作のメインビジュアルと新規場面写真が到着した。到着したされたビジュアルでは、「初恋の記憶が、揺らぎだす。」というコピーと共に、白い手紙を手に何やらもの想いにふける、ジム・ブロードベント演じる主人公トニーの姿が。また下段には、全てを悟り達観したような表情を見せる、シャーロット・ランプリング演じるベロニカが写し出されている。40年前に別れた恋人ベロニカの母親が残した遺品の日記から、60歳を過ぎ、静かに引退生活を送るトニーの長い間忘れていた青春時代の記憶がよみがえる…。トニーとベロニカ、一体この2人の間にどんな過去が存在し、どんな秘密があったのか…?『ベロニカとの記憶』は2018年1月、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年10月26日ますますグローバル化の波が押し寄せている今、子どもたちの教育にとって大切なのは「英語力」なのか「国語力」なのか、という問題は多く語られています。実際に子育てをしているパパママ世代はどう考えているのでしょうか。Q.子どもの教育、「英語力」「国語力」どっちが先?1.少しでも早く「英語力」が先 7.6%2.まずは土台の「国語力」が先 61.9%3.どちらが先でなく「英語力」も「国語力」も 29.9%4.それよりも他の習い事 0.5%まずは土台の「国語力」が先という人が61.9%と半数以上という結果になりました。次に多いのが、どちらが先でなく「英語力」も「国語力」もという意見でした。パパママ世代は国語力を大切にしている人が多いようです。■日本人なら国語力をまず先に算数の問題を解くにも、問題の意味がわからなくては解けないですし、勉強以外の人間関係では国語力が大事。それ以外にも日本人の誇りとして、美しい日本語を話してほしいという気持ちもあるようです。「我が子を見ているとやっぱり国語力って大事だなと思います。テストの問題が解ける解けないだけでなく、人との関わりにもつながってきますから」(山形県 40代女性)「日本人ですから日本語が先です。変な日本語を話している若者を見ると情けなさを感じる」(愛媛県 50代女性)「日本人にとって国語の力は必要不可欠だと思います。日本人の多くは、思考は日本語でおこなっているからです。国語力を高めることによって、より深く物事を考える力がつくと思います」(鳥取県 40代女性)■欲張りなことを言えばやっぱり両方!親としてはこれからの世の中を考えると、国語力も英語力も持っていてほしいと思うもの。自分ができなくても子どもに望むのは、欲張りすぎでしょうか?「どっちも大切だと思う。英語は日本語を覚えるようにまず聞き取り、発音できるように英語に慣れることが大切で、これからは英語ができて当たり前の世の中なので、がんばってもらいたいです」(愛知県 40代女性)「英語が先とか国語が先とかではなく、小さなときから触れさせておくとどちらも身につくのです。大人が思っている勉強とは違うのです」(千葉県 40代女性)「どちらも大切ですね。こらからは英語力はどんどん必要になってくると思います。それにともなって海外の方に、日本や日本語を紹介することも増えてきます。そのときに、やはりきちんとした日本語は必要」(千葉県 50代女性)■小学生から母国語と英語を学ぶ国も日本に近い国である韓国や中国でも小学生からの英語教育は当たり前。その他、世界の中でもビジネスがしやすい国と言われているシンガポールでは、一定の教育を受けた人ならほとんどが英語を話せるそうです。「小さなころから英語を使うことで、日本語への理解が深まっていく我が子を見ながら両方大事だと実感しています。子どもには何カ国語も学ぶ能力が備わっています。ただ単に、今日本の教育が両方を上手に育て上げる仕組みになっていないだけだと思います。このままではグローバル社会から取り残されてしまいます」(島根県 30代女性)Q.子どもの教育、「英語力」「国語力」どっちが先?アンケート回答数:5607件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年10月16日スポーツが上手になるために、必要な要素とはなんでしょう。古くから武術の場では「心技体(しんぎたい)」という言葉が用いられ、今ではサッカーや野球でもこの言葉をよくつかうようになりました。本領発揮するにはテクニックや身体能力と同じように、集中力が大事! 今回は子どもの集中力を高める絵本を厳選してご紹介しましょう。■みつけてかぞえて どこどこどうぶつ うきうきうみのなか絵:ガレス・ルーカス/文:カースティーン・ロブソン/訳:小林 美幸/出版社:河出書房新社 「みつけてかぞえて どこどこどうぶつ うきうきうみのなか」 クジラ、ペンギン、イルカ、カメ…。あらゆる海の生き物たちが登場するイギリス生まれの絵探し絵本がこちら。ひとつひとつのイラストは密集しているのに、どこか計算されたようにスッキリ!「絵画を見ている感じ。額に入れて飾りたい」「夢のような海のなかの世界にひきこまれる」とママたちからも絶賛されている一冊です。海にすむ生き物たちへの興味がわいてきたら、海遊びや水族館へのお出かけも楽しみになるかもしれませんね。■どこ? どうぶつたちと さがしもの作:山形 明美/出版社:講談社 「どこ? どうぶつたちと さがしもの」 手作りの立体ジオラマを使ったこちらの絵探し絵本では、1から10まで番号のついた部屋に音楽家のリスや絵描きのゾウ、かき氷屋のシロクマなど、さまざまな動物たちが住んでいます。彼らの部屋からさがすのはフルーツや楽器、バケツにハブラシ、月と太陽などさまざまなアイテム。絵のような美しさを表現すべく立体ジオラマにこだわる作者さんは撮影後、せっかくつくりあげたジオラマをすべて解体してしまうそうです。集中力を高めると同時に、夢見る気持ちにさせてくれる一冊。■恐竜とあそぼう!作・絵:黒川みつひろ/出版社:小峰書店 「恐竜とあそぼう!」 ステゴサウルスやティラノサウルスなどが登場するこちらは、従来の恐竜絵本とはひと味違います。たとえば恐竜の体のところどころに穴があいており、ぴったりはまるイラストを選ぶパズルや、どの恐竜の足跡かをあてるクイズ、2枚のティラノサウルスのから異なるところをさがす間違いさがしなど…。始めから終わりまでゲーム感覚でたっぷり遊べるから、絵本好きなお子さんでなくても時間を忘れて楽しめます。「今まで恐竜系の絵本は図鑑や迷路でしか見たことがなかったからうれしい」と恐竜好きのお子さんを持つママたちからも好評です。■どこにいるかわかるかな?作:ブリッタ・テッケントラップ/訳:木坂 涼/出版社:ポプラ社 「どこにいるかわかるかな?」 ずらっと並んだ青や緑のカメさんたち。そんなカメさんたちのなかに1匹だけ、甲羅のなかにかくれている子がいます。かと思ったら次は1匹だけ歩いてる子も! 黄色のページには赤やオレンジ、黄土色など絶妙な色の鳥たちが並び、そのなかに1匹だけミミズを加えている鳥がかくれています。色の美しさと愛らしいイラストがマッチし、おしゃれなインテリアにも見えてくる一冊。豊かな色彩に心を満たされながら、お目当ての動物をさがしてみましょう!■おつかいくん作:鈴木 のりたけ/出版社:小学館 「おつかいくん」 かいがらをかぶったユーモアたっぷりのおつかいくんが主人公の迷路遊び絵本がこちら。登場する8つの迷路は膨大な情報がつまった笑えるイラストの宝庫です! さまざまなキャラクターが違った場所で起こす行動に思わずクスリと笑ってしまいます。おつかいくんはみんなから「おつかい りょうかい!!」と頼みごとをひきうけて迷路へと迷い込んでいきますが「お母さんからのおつかいは大丈夫?」と読者が心配し始めたところで、ちゃんと頼もしさを見せてくれます。最後にはきちんとオチのある、遊び心のつまった一冊です。子どもに集中力をつけたい、高めたいと思っても「なにをどうすれば」で悩んでしまうこともありますよね。そんなときに役立つのが今回の絵本! 楽しみながら集中力を養うことができるので、子どもたちも目を輝かせながら読んでくれるはずです。
2017年06月22日華やかなブライダルファッション業界を舞台に、“女デビル”といわれたトップデザイナーが記憶をなくしてしまう中国ドラマ「記憶の森のシンデレラ~STAY WITH ME~」のDVDリリースが決定。その予告映像が、いち早くシネマカフェにて公開された。高級ウェディングドレスブランドで、トップデザイナーとして活躍するリー・ウェイウェイ。彼女は、成功のためなら手段を選ばない冷酷な“女デビル”として業界に君臨していた。パリ進出を巡り、かつての恋人チェン・イードゥが社長を務めるライバル会社と争うウェイウェイは、自らの結婚発表を利用し、イードゥに大きな打撃を与えることに成功。その矢先、思わぬアクシデントに巻き込まれたウェイウェイは、川に転落。幸いにも一命を取り留めたが、意識を回復したウェイウェイは7年間の記憶をすべて失い、デザイナー志望だった23歳のころに戻ってしまった!タイムスリップしたかのように変わってしまった日常や、周囲からの“デビル”扱いにすっかり戸惑ってしまうウェイウェイ。そんな彼女を密かに陥れるようとするのはいったい誰なのか?そしてウェイウェイは、失った記憶と共にすべてを取り戻すことができるのか…!?昨年、日本でも大ヒットした中国ドラマ「琅や榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~」のワン・カイがラブコメに初挑戦、「ハートに命中100%」や「シンデレラの法則」をヒットさせた台湾のラブコメ女王ジョー・チェンとタッグを組んだ本作。2016年末、中国での放送開始と同時に同時間帯視聴率No.1に輝き、ネット配信最終回放送までに全72億回の視聴を記録した。日本でも大ヒットの中国時代劇「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」の作者トン・ホアが脚本企画に参加し、出演する作品が日本でも次々にヒットする台湾のコメディエンヌ、ジョー・チェンが主演。彼女の周りには、「琅や榜」でブレイクし、ジャッキー・チェン主演で6月から日本でも公開される『レイルロード・タイガー』に出演、映画『容疑者Xの献身』中国版の主役にも抜擢されたワン・カイ、人気急上昇中の台湾の新星デレック・チャン、さらに「後宮の涙」や「彼女たちの恋愛時代」に出演し人気を博したキミー・チャオが固めるなど豪華出演陣が勢揃い。昨年、惜しくも28歳の若さで亡くなったキミーの遺作ともなっている。ブライダルファッション業界が舞台の本作は、NYやパリで最新作を買い付けるなど衣装に数千万元の資金を投入したそうで、1話オールパリロケを敢行するなど、これまでの中国現代ドラマのイメージを一新するようなセットや衣装にこだわった豪華な作り。DVDには、彼らの貴重なオフショット映像なども収録される。「記憶の森のシンデレラ~STAY WITH ME~」は8月2日(水)より順次DVDレンタル&発売開始。(text:cinemacafe.net)
2017年05月19日新生活が始まり1ヶ月が過ぎましたが、慣れてきたころに連休に入り、日常生活に戻った時に集中力を欠くことも多くなるかもしれません。この時期に関わらず集中して物事に取り組むことは大事なこと。日常生活に取り入れられる集中力アップ法を家庭で取り組んでみましょう!子どもの集中力は思う以上に短い子どもは飽きっぽいと感じる親御さんは多いと思いますが、実際にはどのくらい集中力が続くものでしょうか?幼児期の集中力は年齢プラス1分と言われています。4歳であれば5分ということです。こんなに短いとは驚きですね。これを知らずに「うちの子は集中力がない」と決めつけて、周りの子と比較してはいけません。個人差もありますし、取り組んでいることでも変わってきます。積み木で遊んだり絵本を読んだりするなど、子どもが好きなことをしている時に時間を計って、集中力がどのくらい続くのか確認してみましょう。集中力が長続きする時、なくなる時子どもの集中力はどんな時に長続きし、どんな時になくなるのでしょうか。長続きするのは楽しい時です。さらに同じ遊びをしていても、親と一緒に過ごすことで長い時間続けることができるはずです。親との時間は子どもが「楽しい」と感じ、集中力が続くきっかけとなります。一人で遊んでいても、途中で一緒に本を読むなど、一緒に過ごす時間を増やしてみましょう。逆に集中力がなくなるのは次の3つです。・他のものに興味が移った・外からの刺激で集中力がきれる・心の中で別のものが気になっている急に集中力がなくなったと思ったら、子どもの様子を観察してみましょう。子どもの集中力を高める5つの場面日常のさまざまな場面で子どもの集中力を高めるきっかけはあります。どんな時にどうすればよいのでしょうか。1.身支度をする時子どもの身支度は時間がかかるので、つい親が手を出してしまいがちですが、実は集中して取り組んでいる時間です。常に時間に余裕を持ち、じっと待つようにしましょう。「やって」と言われたら手を貸してもいいですが、全てを手伝うのではなくできるところとできないところを見極めて最低限の手助けに留めましょう。2.「何で?」と聞いた時幼児期には「何で?」「どうして?」という質問攻めに合うことが多いと思います。すぐに答えるのではなく、子どもが内に持っているかもしれない答えをまずは聞いてみましょう。集中してものを考えるという意欲につながります。「どうしてだろうね」と一緒に考えてみる時間も、子どもにとって楽しい時間になります。3.指先を使う時指先を使うことは、器用になるだけではなく集中力も鍛えられます。ビーズ遊びや折り紙など、指先を使う時は親が見本を見せて一緒に取り組みましょう。4.遊ぶ時特に体幹を鍛える遊びをする時は、集中している時です。一本橋や平均台を渡ったりする遊びは、バランスを崩すと失敗してしまうので集中力アップに効果があります。家の中でも布団などで不安定な場所を作り、はいはいで渡らせるなど、工夫してバランスを取る状況を作ることができます。5.遊びを切り上げる時遊びに夢中になっている時に声をかけてしまうと、せっかく続いていた集中力が途切れてしまいます。声をかける際は、集中が途切れた頃を見計らいましょう。一つの目安は、子どもが「ふうっ」と息を吐いた時です。日々のトレーニングで集中力は少しずつアップできます。読み書きや勉強なども子どもが楽しいと思える工夫をしながら、少しづつ取り組ませるようにすると段々集中できるようになります。子どもの集中力の土台を作るのは7歳までと言われています。楽しいことを増やしながら、集中力アップを図りましょう!
2017年05月11日子どもの吸収力はすさまじく、とくに好きなことになれば難しい単語もすぐに覚えてしまいます。そんな成長過程を見られるのはうれしいけれど、質問されても答えられなくて困ってしまうことも。興味がないことを大人になってから覚えるのは大変。かといって、何も知らないと子どもに愛想をつかされてしまっうかもしれないし…。子どもの趣味や興味関心に合わせるために、ママたちはどのような工夫をしているのでしょうか?■マニアサイトでちんぷんかんぷん「うちの子は電車マニア。見たり乗ったりするだけでなく、車両の特徴や型式なども覚えるのが大好きです。電車を見ると『あれは◎◎という型式だよ』なんて教えてくれるのですが、私はまったく区別がつかず…。こんなことが続いたからか、電車の話をしてくれなくなりました。そこでネットで調べたら、鉄道マニア向けの専門的なサイトばかりでちんぷんかんぷん。そんな話をママ友にしたら、鉄道会社のキッズ用サイトが便利だと教えてくれました。そこには型式ごとに写真と簡単な解説が書かれ、子ども向けだけあって、とてもわかりやすい! まずは最寄り駅の沿線の情報を覚えてから、鉄道マニアが開設する初心者向けのサイトも見るようにしました。基礎がわかると、専門用語も理解しやすかったです」(34歳・4歳児のママ)とくに男の子は、電車などの乗りものが大好きですよね。これにつきあうには、鉄道各社のキッズ向けサイトは役立ちそう。基本的な情報がメインですが、何も知らないよりは子どもと話しやすくなるでしょう。また、サイトには塗り絵やペーパークラフトのPDFが公開されていることもあります。こうした別の角度から子どもとコミュニケーションするのもいいかもしれませんね。■人気アニメは登場人物に要注意!「職場の先輩ママから『ポケモンは危険』と聞かされていました。数年前でも数百ものポケモンがいて、さらに増え続けているから覚えるのが大変よと…。しかし娘が『Pokémon GO(ポケモンGO)』の登場によって、ついにハマってしまったんです。私はポケモン世代ではないので、知っているのはピカチュウくらい。そこで後輩に聞いてみたら、『ポケモンいえるかな』の歌詞にポケモンの名前が登場するから覚えやすいと教わりました。でも名前は覚えたものの、顔と名前が一致しない…。結局、私も「ポケモンGO」をはじめました。やってみると結構おもしろくて私もハマり、ついにはアニメまで見るように。いまでは300くらいのポケモンを覚えたかな。自分も一緒に体験したほうが楽しめて、子どもにもよりつきあいやすくなりました」(39歳・小学1年生のママ)たくさんのキャラクターが登場するアニメやゲームは、最初からチェックしていないと一気に覚えることはとても大変。ひたすら記憶した受験生時代を思い出しそうになりますが…。それなら、「好き」になるように努力する! こうすれば共通の話題が増えて、子どもと楽しく過ごすことができそうです。■子どもが専門家になってしまったら…「うちの子は動物が大好きなので、誕生日に図鑑をプレゼント。すると、メジャーなものだけでなく、掲載されている動物すべてを覚えてしまって。その記憶力は誇らしいけれど、『うさぎは、げっ歯目(げっしもく)なんだよ』なんて専門的なことまで披露されると、もうついていけません。仕事もあって勉強する時間もない…。そこで、子どもに教わるようにしたんです。たとえば、『げっ歯目についてママも知りたいな』と聞くと、うれしそうに説明してくれます。ママが知らないなんてあきれられるかと思ったけど、自分で知識を広げようとしてくれるのでよかったみたい」(33歳・3歳児のママ)いつもはママに教わるばかりだけど、自分の得意分野では「先生」になって教えられる。これは、子どもにとってうれしいことかもしれませんね。「ママはわからないから」と逃げるのではなく、積極的に教えてもらいましょう!子どもがさまざまなことに興味を示し、そこから「好き」といえる存在に出会えるなんて、とてもうれしいこと。電車でもアニメでも、この時期に知る喜びを実感できたら、将来にもきっと役立ちます。ママも一緒に覚えることで、その応援をしていけたらいいですね。
2017年05月06日*画像はイメージです:このところ国会で森友学園問題の証人喚問や、都議会では百条委員会での官僚、石原元都知事の証言で連発された「記憶にございません」。これほど質問者を、また国民がイラつかせるセリフはありません。思わずTVに向かって「うそつけーー!覚えてないわけ無いだろう、覚えていないということ自体が嘘だ!偽証罪だ!」とツッコんだ方も多いはず。これは今に始まったことではありません。日本でこのセリフが有名になったのは田中角栄元首相に米ロッキード社が自社の航空機を導入してくれるよう賄賂を送った「ロッキード事件」。1976年、予算委員会の証人喚問に召喚された国際興業の小佐野賢治氏が連発、その年の流行語大賞になりました。事件は大物フィクサーや大手商社が絡み、さらには戦後から続くアメリカ側の意図も見え隠れする魑魅魍魎の世界。2017年は久しぶりに注目の事件で「記憶にございません」が連発されましたが、やはり魑魅魍魎としかいいようがない登場人物・組織が絡んでいます。 ■絶対おぼえているはずなのに、記憶にないなんて嘘じゃないの?そう昔のことでもあるまいし、そう簡単に忘れてしまうようなことではないはずなのに、「記憶にございません」という発言自体が偽証罪に問えないのでしょうか?星野法律事務所の星野宏明弁護士に伺ってみると……。「偽証罪は、法律により宣誓した証人が“虚偽の陳述”をしたときに罰せられる罪です(刑法169条)。ここでいう“虚偽の陳述”とは、証人の主観的記憶を基準として自らの体験と異なる内容を陳述することを意味します。要するに、証人が主観的に記憶している事実と異なる事実を証言することが偽証罪とされます」(星野弁護士)主観的記憶、つまり証人本人の記憶を基準とするというわけですね。それなら、本当は覚えているはずなのに覚えていないというのは嘘になるのでは?「『記憶にございません』という供述は、自己の記憶に反する虚偽の事実を証言するものではないため、虚偽の陳述という偽証罪の要件をみたしません。本当は記憶があるのに、“記憶がない”と嘘をつくこと自体は偽証罪によって罰せられていないためです。偽証罪が成立するにはあくまで、“記憶に反して、虚偽の事実の陳述をする”必要があります。記憶にないと嘘をつくこと自体は、直接偽証罪で処罰対象とされていないのです」(星野弁護士)そ、そんな……!法律の抜け穴を突いたよくできたセリフだなんて!! ■それならウソ発見器で白黒ハッキリつけてはどうでしょう!?では、証人喚問中にウソ発見器や精神科医による分析で白黒をハッキリさせることをしないのは何故なのでしょう?そのほうがスッキリしそうですが。「そもそも記憶にないと嘘をつくこと自体は、直接偽証罪で処罰対象とされません。また、裁判や証人喚問、刑事の取り調べで、本人の意思に反してうそ発見器を使用することは、違法な捜査となるおそれがあります。他方、偽証罪で処罰できる場合も、主観的に記憶した事項として供述した事実が虚偽であったことが立証されればいいので、精神鑑定やうそ発見器は不要です」(星野弁護士)ちなみに、後から思い出したり、記者会見や手記、取材などで「思い出しました」と話し出しても偽証罪の対象にはならないそうです。 ■証人喚問でなく、一般の弁護ではどうなのでしょうか?星野弁護士に、一般の弁護でこの「記憶にございません」に悩まされるケースがあるかも訊いてみました。「悩まされたことはありません。そもそも『記憶にありません』では偽証罪に問われませんが、虚偽陳述を偽証罪に問わなくても、証言内容が虚偽であることが他の証拠で立証できれば、裁判に影響はないからです。裁判の証人尋問での不自然な沈黙や『記憶にありません』との供述はそれ自体証人の証言の証明力を疑わせ、裁判所がそれを考慮して判決を出すので、わざわざ偽証罪の問題を持ち出すことの実益は基本的にありません。むしろ裁判の証人尋問では、相手方の主張内容を固める虚偽の証言をされるくらいなら、『記憶にない』『はっきり覚えていない』と証言してもらった方がよい場合もあります」(星野弁護士) なるほど、証人喚問では次々と有罪を示すような証拠や行動記録、証人が出てくるわけではありません。そして裁判長がその場で有罪を示す裁判とも異なります。法廷とはまた別の場であるということですね。悪質な場合、事件性が高ければ、「記憶にありません」で弁明できない場に舞台が移ることでしょう。 *取材対応弁護士:星野宏明(星野法律事務所。不貞による慰謝料請求、外国人の離婚事件、国際案件、中国法務、中小企業の法律相談、ペット訴訟等が専門。)*取材・文:梅田勝司(千葉県出身。10年以上に渡った業界新聞、男性誌の編集を経て独立。以後、フリーのライター・編集者として活躍中。コンテンツ全般、IT系、社会情勢など、興味の赴く対象ならなんでも本の作成、ライティングを行う。)【画像】イメージです*freehandz / PIXTA(ピクスタ)
2017年04月23日入学、進級の春は、子どもの行動範囲が広がる時期。今までは送り迎えをしていても、「学校まで1人で行く」「友人宅や公園に1人で行く」など、成長に合わせて子どもの単独行動も増えていきます。犯罪に巻き込まれないか、交通事故に遭わないか、地震がきたらどうするか…。子どものことは心配だけど、ずっと一緒に行動しているわけにいかないのも現実。そんな現代社会で、子どもを危険から守るために一番効果的なのは、子どもに自分の身を守る力をつけること。護身テクニックの学校をアメリカで創設した、元CIA捜査官のジェイソン・ハンソンが書いた『状況認識力UPがあなたを守る』から、今すぐ子どもに教えておきたい、安心して生きるためのテクニックを2回に分けてご紹介します。 『状況認識力UPがあなたを守る:元CIA捜査官が実践するトラブル回避術』 ジェイソン・ハンソン著/パンローリング株式会社CIAで活躍し培った護身テクニックを基に訓練学校を設立した著者が危険に満ちた現代社会で、犯罪被害に遭わず、災害時に命を守り、安心して暮らすために必要なテクニックと備えを伝授する本。■1)「何かヘン」に気がつける子どもにボーっとするのは子どもの特権。だけど、残念ながら場所を選ばないと子どももボーっとできない時代になってしまいました。「気をつけなさい」と何気なく子どもに声をかける親は多いと思いますが、子どもが周囲に注意を払う習慣を身につけられれば、危険回避の可能性はグッとアップします。著者によると危険な任務を行うCIAでも状況を認識して「いつもと何かが違う」ことに気がつける「状況認識力」が一番役に立ったそうです。■2)いつもの様子を頭に入れさせるでは「何かヘン」に気づける子どもにするにはどうしたらいいのでしょうか? せっかくの公園遊びの間にずっと周囲に注意を払えというのは子どもには無理な話。せめて、遊び始めや折々に周囲を見て「いつもはどういう状態か」を把握させることから始めましょう。いつものその場所の様子が頭に入っていないと、いつもと違う状況にも気がつくことができません。道であれば、どんな人が歩いていてどれくらい人通りがあるか、車はどれくらいの交通量でどこに向かう車が多いか、危険そうな場所はどこかなど……。公園であれば、どんな人や子どもがどんなことをしているかなどです。いつもの様子が頭の中に入っていれば、普段いないはずの人がいる時、不審な行動を取っている人がいる時などに気がつきやすくなります。■3)「ながら歩き」は決してさせない最近は小学生になるとキッズ携帯を持ち始め、高学年になるとガラケーやスマホを持つ子どもも増えています。電話やメールは意識を携帯電話に集中させるので、周囲の状況に注意を払えなくなります。障害物に気づかずにつまずいて転んでしまったり、赤信号に気づかなかったり、迫ってくる車や自転車に気づかなかったりと、危険を増やしてしまうのは間違いありません。不審者に見つめられていても気がつけません。大人もついついしてしまう「ながらスマホ」ですが、危険回避のためにも、子どもの見本になるためにも、大人もしないように心がけましょう。また、「ながら歩き」だけでなく、何かを考えることに没頭したりしていても、周りが見えず危険。子どもにずっと注意を払え、というのも難しい話なので、せめて車の交通量の多い道や人通りの少ない道などより危険で注意を払うべき場所を具体的に伝え、その場所を通る時は必ず周囲に注意を払うように伝えましょう。■4)状況認識力で「前兆」に気づく著者によると、犯罪者のほとんどは誰かに行動をしかける前にサインを出すそうです。主なサインは次の3つ。子どもにそのような行動を取る人を見かけ、危険を感じたら躊躇なく逃げることを伝えておくことも大切です。■犯罪を犯そうとする人が出す 主な3つのサイン1. じっと見る攻撃対象に選んだら、犯罪者は不自然なほど長くその対象を見つめます。誰かが不自然に長く見つめていることを感じたら、その場を離れるか、助けを呼んで、その視界からはずれるように伝えましょう。2. 歩調を合わす知らない人と歩調を合わせようとするのは不自然な行為なので、もしそういう人がいたら用心するように、子どもに伝えておきましょう。車でも同様です。3. 気をそらす複数の人間による犯罪の場合は、1人が声をかけてきて気をそらすのはよくあること。気をそらす作戦もあることを子どもに伝えておきましょう。むやみやたらに子どもを不安にさせてしまったら、楽しい生活は送れず元も子もありません。教える際には、「怖がりながら暮らすのではなく、安心して楽しく暮らすために必要なことなんだよ」と説明し、より安心して暮らすためのスキルであることを伝えましょう。
2017年04月19日説明が苦手、自分の意見が言えない、感想文が書けない…。わが子のそんな様子から、「うちの子は何も考えていない」「表現力や文章力がない」と嘆いているママ! 実は、お子さんは、表現の仕方を知らないだけかもしれません。子どもの表現力を引き出し、読書感想文もラクラク書ける秘訣を、キッズ作文トレーナー講座立ち上げリーダー・志田千帆さんに聞きました。読書感想文は、大人の「問いかけ」でグングン書ける!子ども本人だけでなく、多くの親をも悩ます読書感想文。実は志田さん自身も、以前は読書感想文がお子さんとの衝突の原因となり、「早く書きなさい!」「何か思ったことないの!?」と声を荒げていました。それが、ちょっとしたコツをつかんでから、お子さんは書くことが好きになり、志田さん自身もストレスを感じることがなくなりました。そのコツとは、「問いかけ」の工夫。大人が問いかけながら表現を整理していくことで、読書感想文が短時間で楽しく書けるようになるそうです。「子どもは何も感じていないわけではなく、表現の仕方を知らないだけ。大人がうまく問いかけることで、子どもの表現を引き出すことができます」。子どもから表現を引き出す「問いかけ」のコツとは!?読書感想文を含む作文のはじめの一歩は、大人からの問いかけがポイント。心がけておくとよいのは、一点にフォーカスして問いかけること、なるべく具体的な質問をすること。「読書感想文であれば、本全体の感想を聞くのではなく、一場面にフォーカスして問いかけてください」と志田さん。まずは、「どこの場面を紹介したい?」「『ここ聞いて!』というページはどこ?」と問いかけ、その場面について、「誰がどこでどうした場面なの?」「その人ってどんな人なの?」「どうしてそうしたのかな?」「読んでどう感じた?」など、なるべく具体的に問いかけます。大事なのは、その子の伝えたいことに大人が興味を持つこと。少しオーバーなぐらい相づちを打ちながら、「それ、詳しく聞きたい!」「ええ~!?そんなことがあったの?」「それでそれで?」「うんうん、すごくよくわかるよ~」といった反応と見せると、子どもは自ら表現したいという意欲が出てくるそうです。子どもの感情や表現を否定しないこと!「問いかけ」を行う際のポイントは、子どもの答えをそのまま受け入れること。志田さんは、「子どもは自分の感情や発言が受け入れられるかに、とても敏感です。自信がない子は、大人の反応を気にして萎縮してしまいます。大人は、まずは子ども達に『自由に表現していいのだ』という安心感を与えてあげることが大切です。子どもの言葉や感情に正否はありませんから、表現できたことを褒めて、『なるほど』と受け止めてあげてください。『いや、違うよ』『そうじゃないよ』といった否定は禁物です」と言います。本を読まない子でも書ける裏技!でも、もし子どもがどうしても本を読んでくれなかったら? 途中で投げ出してしまったら、そもそも読書感想文が書けませんよね?志田さんは、「それでもなんとかなります」。たとえば、気になる挿絵を選ばせて、どんな感じを受けか聞いたり、数ページでイヤになった場合は、おもしろくない理由を聞き出したりすると良いそうです。「読書感想文というと、親は賞をもらえるような模範的なものを期待しますが、目的は賞を取ることではなく、思ったことをのびのびと伝えられる表現力を身に着けることですよね? 大人が思うような読書感想文としては成り立たなくても、表現することをトレーニングする機会だととらえ、楽しく自由に取り組んでください」。志田さんのお話は、「読書感想文とはこうあるべき」という概念をくつがえすものでした。「問いかけ」を利用すると、表現できる子になるのはもちろん、最終的に本も好きになってくれるかもしれませんね。読書感想文をきっかけに、自分の想いを自由に言葉や文章にする力をつけてあげると、人生が豊かに楽しくなりそうです!志田千穂さんHP<文:フリーランス記者鯰美紀>
2017年04月14日子どもの姿勢が悪いことを気にしているママは8割近くいるといいます。「ゴロゴロしない!」「背筋を伸ばしなさい」と注意しても中々治らないな・・と嘆いていませんか?実は姿勢が悪いのは子どもが悪いのではなく、姿勢を保つための筋肉が育っていない可能性があります。それは体幹です。“体幹”と聞くと、体を鍛える人やスポーツ選手などが気にするものという印象がありますが、子どもにもとっても大切なものです。体幹を鍛えることは姿勢を正す他にも大切な効果があります。体幹の効果と育て方を知りましょう。体幹とその効果について体幹とは、背骨から腰にかけての姿勢を正す筋肉のことです。外側ではなく内側の筋肉であり「インナーマッスル」と呼ばれます。筋肉は何層にも重なってできており、体幹はその一番深層部にあります。体幹を鍛えることで姿勢がよくなるのはもちろんですが、他にも色々な効果があります。まず、最近園児のケガが増えていますがこれは体幹が弱いために起こります。体幹を鍛えて姿勢が良くなると顔もしっかりと前を向くため、視野が広がりケガを減らすことができます。さらに、体幹が安定するとバランスが良くなるため、椅子に座った時も姿勢をキープすることができます。それにより工作や勉強に集中したり、先生の話をしっかりと聞けるようになります。このように集中力にも大きく影響するのです。大人にとっても体幹を鍛えることは、肩こりや腰痛が解消でき、若々しい体を維持するためにも必要不可欠です。遊びながら体幹を鍛えよう体幹トレーニングと聞くと、難しそう、飽きてしまいそうと思うかもしれませんが、遊びの中にトレーニングを取り入れていけば、楽しく飽きることなく続けられます!体幹を育てるには、不安定な状況を作りバランスを保つようにすることが効果的です。バランスボールや、可能であればトランポリンなどで積極的に体を動かすことができるといいです。バランスボールは幼児用の直径30~40cmのものも販売されています。バランスボールで3分程度座ることができればOKです。必ず固い床の上で行いましょう。バランスボールや道具がなくても簡単に取り組める遊びをいくつかご紹介します。・片足ではねる、立つ片足で立ちぴょんぴょん跳ねます。足が床から完全に離れるのを意識しましょう。さらに、片足だけで両手を広げて立ってみます。3~4歳は30秒、5歳は1分間立てればOKです。慣れたら目をつぶってみてもいいですね。・けんけんぱ実は、体幹がしっかりしていないとできない “けんけんぱ”。体幹を鍛えるのにうってつけです。継続するためには、雨で外に出られない時などに家の中で行ないましょ。その際はマスキングテープを利用しましょう。廊下にけんけんぱスペースを作り、親子や兄弟で取り組んでみてください。一緒にテープを貼るのもまた楽しいです。・手押し相撲両足を揃えて立ち、二人で向き合います。互いに両手で押し合いますが、両手以外には触ってはいけません。バランスを崩したら負け。強く押すだけではなく、引いてフェイントをかけるなどすると盛り上がります。・ロデオごっこ大人が四つんばいになった上に子どもがまたがります。落とすようにわざと揺さぶることで、子どもがしがみつき体幹だけでなくバランス感覚も鍛えられます。・お布団ごろごろ布団の上をごろごろ転がるだけでも効果があります。必ず同じ姿勢を保つことがポイントです。棒のように転がることに慣れたら、片足だけあげたり両足を浮かせたりするなど、難しい姿勢にも挑戦しましょう。うつぶせになり、手足だけを挙げてスーパーマンのようになる姿勢も効果があります。朝起きた時に布団から出る前に取り入れるようにすれば、毎日続けられそうですね。「体幹を鍛える」というと、トップアスリートが行うようなきついトレーニングを想像してしまいがちですが、遊びとして取り入れると幼児も楽しんで取り組むことができます。毎日続けると半年ほどで効果があらわれますので、一緒に取り組んでみましょう。
2017年04月06日突然子どもが「習い事をやめたい」と言ったとき、どう対応しますか?アンケートから、親子ともに気持ちの整理がつけられる方法を考えてみましょう。※2017年1月27日~2月7日実施のあんふぁん読者webアンケートより。回答数124子どもがやめたいと言った習い事は?今回アンケートに答えてくれたのは124人のあんふぁんママ。まず習い事をしている子どもの年齢で一番多かったのが5歳、次いで3~4歳。約半数がこの年齢から習い事を始めています。何歳であろうが楽しんで通ってくれている間は親も子もハッピー。しかしある日突然「やめたい…」と言い始めることがあるのです。では子どもたちがやめたいと言った習い事は何でしょうか?そもそも習っている人が多かったのかもしれませんが、圧倒的に多かったのがスイミング38人。次いでピアノが16人、英語12人、学習塾が10人。サッカーや野球などのスポーツ、書道やそろばん、空手、剣道、新体操、スケートなどもありました。習い事をやめたい理由、トップ3習い事をやめたい理由で多かったのが「難しい…。うまくできない」45%。次いで「楽しくない…」24%。うまくできなければ「楽しくない…」という気持ちになるのは当然です。3番目にランクインしたのが「その習い事が好きではない」10%。そもそも子ども自身がその習い事を好きではなかったというケースもあるようです。どんな習い事でも課題をクリアして少しずつ上達していくもの。月謝も払っているわけだし、うまくできない、楽しくないからといって、“ここで簡単にやめてほしくない”のが親ゴコロ。習い事をやめる納得の理由と、親が決断する勇気「その習い事は子ども自らが習いたいと言ったものですか?」の質問に対して、「はい」が44%、「いいえ」が56%。半数以上が本人の意思で始めたわけではないようですが、幼い頃に始めたのであれば、それも不思議ではありません。習い事をやめさせたママの中には「半年様子を見ていたが、楽しそうではなかったので」(母39歳、子6歳、サッカー)、「強要したくなかった」(母29歳、子5歳音楽系)、「逃げるというのではなく、しっかりと意思を持っていたことに気付いたから」(母43歳、子8歳、スイミング)という意見も。続けてほしい気持ちはありつつ、子どもの意思も尊重したいという親の気持ちがよくわかります。“習い事をやめた”という中には、「ほかに興味のあることを見つけたので切り替えた」(母34歳、子4歳、テニス)、「無理にやらせても伸びないし、かわいそう」(母48歳、子9歳以上、ピアノ)、「これはダメかなと親が感じたらスパッとやめさせることも大切」(母41歳、子7歳、スイミング)。親が子どもの様子を客観的に見て、決断する勇気も必要なのかもしれません。逆に“習い事を続けた”人たちはどのような対応をしたのでしょうか。習い事を続けさせるために有効な対応、言葉がけは?「たくさん話す時間を作って理由を聞いた」(母40歳、子5歳、バレエ)、「気持ちを聞き、“諦めないでがんばろう”と提案した」(母39歳、子9歳以上、スイミング)など、話を聞く時間をしっかり持っている様子。親が励まして褒め続けることで気持ちが変わることもあるようですが、「続けていくうちに上達し、先生から褒められることが多くなった」(母37歳、子7歳、習字)、「できなかった種目ができるようになり、嫌がらなくなった」(母38歳、子6歳、体操)と、課題をクリアすることでひと皮むけるよう。親も先生も子どもの様子を辛抱強く観察しながら、ポジティブな声がけを続けることもポイントとなりそうです。習い事を続けさせるにあたり有効だった対応や言葉がけは、「責めるようなことは言わない」(母39歳、子6歳、サッカー)、「がんばれとは言わず、楽しんでと」(母29歳、子3~4歳、ピアノ)、「“やめてもいいよ”と言うと、やめたいモードのスイッチが切れる」(34歳、4~5歳、音楽系)など。また自分の子どもの頃の体験談を話したママもいました。」習い事をやめる?やめない?どちらにも必要な“目標設定”やめる、続ける両者に共通した点がひとつありました。それは“目標設定”。目標に向かう途中で子どもがやる気になったり、逆に目標を達成することで気持ちよく習い事をやめることができたりと、“目標設定”が気持ちの整理に有効的なようです。それに加えて「とにかく目標と、そこまでブレない親の気持ち」(母39歳、子6歳、スイミング)が大切。やめる、続けるの決断をするまで親がブレることなく子どもを見守り、たとえやめたとしても“逃げではない”と親自身が納得することも必要なのかもしれません。これからも続く子どもの習い事ライフ、何度かつまずくことはあると思いますが、親子ともに上手に乗り越えられる心がけと力を備えていきたいものです。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年03月05日公開中の映画『一週間フレンズ』の中で、高校生の祐樹は、クラスメイトの香織に「友達になってください」と声をかけます。しかし答えはNO。理由は、一週間で友達との記憶を失ってしまうから。香織は小学生時代のつらい経験から、友人の記憶のみが消えるという障害を持っていたのです。「友達になれない」と距離を置こうとする香織に、祐樹は交換日記を通してひたむきに友情を育もうとします。■記憶には3つの段階がある香織のような障害がなくても、特定の記憶だけを保存したり、自由に取り出したり、狙って消したりということはできません。記憶とは、脳がオートマチックに次の3つの作業を行うことです。・記銘・保存・想起例えば、あなたは友達から毎年プレゼントをもらっているとしましょう。それらのプレゼントが何なのか、ひとつひとつ付箋を貼ってタンスにしまい、ときどき引き出しを開けてその品を見返します。記憶の作業もこれと同じで、様々な瞬間(刺激)に対して「これは○○である」という付箋を貼るのが「記銘」、それを心の引き出しにしまうのが「保存」、保存したものを取り出すのが「想起」です。ひさしぶりに卒業アルバムを見たら、クラスメイトの顔が記憶と少し違う、なんて経験をしたこともあるんじゃないでしょうか。そう、「保存」された記憶は、その状態のまま保たれるわけではないのです。■記憶は知らない間に変化する想起には、以下の3種類があります。・再生・再認・再構成「再生」は、昔録ったフィルムを見直すように、起こった出来事をそのまま思い返すことですね。実際には一度も経験してないのにどこかで体験したような心地がするのをデジャヴュといいますが、以前、経験したことを体験したと認知するのが「再認」です。そして思い出というのは時間の経過とともに細部が薄れ、強く心に残る要素が強調されたり、第三者からのすり込みなどによって違う内容に置き変わったりするものです。意図せず、過去にさかのぼって保存された中身を書き換えてしまう。これが「再構成」です。自分が覚えていることを相手が同じように覚えているとは限らないし、自分が認識している思い出も「再構成」された記憶かもしれない。このように「保存」されたものは、当てにならないもの。だから他人との関わり合いにおいて、常に・相手の認知を把握する・再生を繰り返しながら、過去から教訓を導くという心構えを持つことが、大切なんです。■記憶の取り扱い方どんなに親しい人間でも、「自分」ではありません。「自分」じゃない以上、同じものを見ても違う解釈をしている可能性があります。だから過去に関わる会話をする際は、まず相手がどう認知しているかを理解するところから始めるべきなのです。この過程が、行き違いをなくす大きな一歩になります。また、例えばつらい恋愛をしたら、なるべく思い出さないようにしようと努めがち。しかしそこには、失敗の原因となる要素がたくさん詰まっているんです。原因をつかめれば、自己改善のポイントとその方法がわかりますよね。理にかなった努力ができれば、同じ失敗を繰り返さない自分になれます。その瞬間、「つらい過去」は「教訓」として昇華されるのです。■まとめいい恋愛をするための「記憶」の取り扱い方、ご理解いただけましたでしょうか。恋人と別れたときに、友達と恋人の悪口を言い合って心の傷を癒そうとする人っていますよね。これは自分本位に思い出を歪め、つらい記録として保持し続けてしまうことにつながるんです。大切なのは付け焼き刃な「慰め」ではなく、現実と正面から向き合う「勇気」。その勇気があれば、どんな経験も自分の魅力に変えていける、魅力的な女性になれるでしょう。素晴らしい女性になるヒントは、常にあなたが保持する記憶の中にあります。一度、じっくり振り返ってみてはいかがでしょうか。ライタープロフィール黒木蜜一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。
2017年03月04日記憶力が良いはずの長男。なのにどうして…!?Upload By モンズースー興味のあることは何年前のことでも覚ええいる長男、たまに乳児期に行った場所や授乳していたことまで記憶していて思い出を語ってくれます。しかし興味の無いことはまったく覚えません。ひらがなや数字などを覚えるのも苦手です。同じような凸凹のある子にはひらがなや数字を1度見ただけですぐに覚えた…なんて子の話も聞きますが、長男には興味のないことだったようです。でも本が好きなので読めるようになれば絶対に楽しいと思うのですが…。どうしたらひらがなに興味を向けられるか、楽しく覚えられるのか、日々模索しています(笑)。
2017年02月24日お手伝いは子どもの生活力を育む良い機会となりますが、この20年で子どものお手伝い参加率は減少しています。お手伝いしないことが当たり前になると、何もできないまま成長してしまいます。お手伝いすることのメリットを知り、習慣化させるためのポイントをおさえておきましょう。子どものお手伝い参加が減少している理由お手伝いへの子どもの参加はなぜ減少しているのでしょうか?まずは、家事を手助けする製品やサービスの充実により、そもそもの家事の総量が減っていることが影響しています。さらに親の負担が減る中、子どもは塾や部活動などで家にいる時間が減っています。帰宅後も、宿題、夕食、入浴をするとあっという間に就寝時間となりお手伝いに参加する時間が取りづらいという理由があげられます。他にも、手伝ってもらうことで余計に時間も手間もかかってしまうということで、あえて親がお願いしないということもあるでしょう。お手伝いをすることで得られるメリットお手伝いをすることは、家事ができるようになるだけではなく色々なメリットがあります。1.責任感や自己肯定感が育つお手伝いを任せられると子どもは責任感を持つようになります。また、お手伝いを行い親に感謝されることで、自分に自信を持つことができるのです。2.自立につながるお手伝いが習慣化することで、自然と家事の流れを覚え自分の身の回りは自分でできるようになります。自分で生きていく基礎力を、幼児の頃から身につけましょう。3.親子間のコミュニケーションになるお手伝いをさせることで余計な時間や手間がかかるかもしれませんが、その分親子が向き合う時間は増えます。お手伝いをさせる時に大事なのは一緒にやること。見守られていることで、子どもはやりがいを感じます。また、一緒にやることで親の行動が自然と子どもの見本となります。子どもは親をしっかりと観察しているものです。お手本がいれば上達も早いですね。4.考える力や行動力が身につくやったことをないことを初めて行うのは非常に頭を使います。お手伝いが習慣化していると、何かあった際の状況判断を自分で行えるようになります。お手伝いを普段からすることで「こういう状況ではどうしたらよいか」と考え行動する力がつくのです。お手伝いを習慣化させるポイントお手伝いをしたくない子に無理強いをしたり、続かなかったりするようであれば意味がありません。大事なのは生活の中に無理なく取り入れ習慣化させること。そのためのポイントを知っておきましょう。まずは、終わったら感謝の言葉を伝えることです。「えらい」「よくできた」とただ褒めるだけではなく、「助かったよ」「ありがとう」「お掃除したらきれいになって気持ちがいいね」などの感謝の気持ちを伝えることで、パパやママの笑顔を見たいという気持ちが子どもの意欲を高めます。時間がかかったり失敗しても、絶対に叱ってはいけません。完璧にできていなくてもいい、という気持ちでお手伝いをお願いしましょう。完璧にできていなければ、次につなげるチャンスでもあります。感謝の気持ちを伝えた上で、親が見本を見せたり「どうしたらもっと上手にできるか」を一緒に考えたりしましょう。また、お仕置きや罰としてお手伝いをすることはご法度です。お手伝いをネガティブなものと捉えてしまい、嫌がってしまい習慣化することが難しくなるからです。幼児から小学校低学年くらいまでは遊びの延長で良いので、子どもの興味があるものを優先に簡単なことからやらせてみましょう。中学年くらいになったら「〇曜日はお風呂当番」などと役割を与えると、責任感を持って取り組むようになります。そういったお手伝いを続けていくと段取りや計画性が身につくので、学習にも役立ちます。子どもだからとなんでも親が手助けしてしまうと、子どもは何もできないまま成長してしまいます。子育てのゴールは自立です。大きくなってから洗濯物を畳めない、白米を研ぐことができない、などとなっては子ども自身が困ることになります。生活力を身につけ自分で考えることのできる子どもに育てるために、積極的にお手伝いをさせるようにしていきましょう。
2017年02月16日こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。私は以前、学習塾で講師をしていました。そのときに感じたことは、子どもの語彙力が低下しているということでした。音読をしても読むことはできます。しかし、言葉の意味を知らない子どもが多かったのです。自分で調べることをする子がとても少なかった、ということも同時に感じていました。算数・理科・社会など、国語以外の教科は、「計算できれば解ける」「実験の経験や知識があればできる」と考えてしまいがちです。しかし、問題文は日本語で書かれています。ですから、語彙力・国語力がないと、学年が上がるにつれて勉強が難しくなってくるということを考えていただきたいと思っています。そのための対策として家庭でもできるものが、書写 です。●書写とは?“書写”とは、文字の通り書き写すことです。小学1年生になると授業で習います。習字の授業の一環のように感じる人もいるでしょう。しかし、義務教育である小中学校では、国語に位置づけられています。多くの場合、鉛筆を使って書いてあることをそのままノートなどに書き写すのですが、どうしても句読点やかぎかっこなどを見逃してしまうことが往々にしてあります。これは、文字をしっかりと読んで理解していないために起こることが多いです。私が当時教えていた子どもたちも、かなりの見逃しをしてしまうことがありました。●語彙力・国語力をつけたいのなら、音読+書写!国語力は、ただ読むだけ、ただ書くだけでは身につきません。大事なポイントは、“書いてある内容を読んで理解する”ことです。そのためには、書写をする前にしっかりと音読 することが大切になります(音読とは、声に出して読むことです。声を出さないで読む黙読では意味がありません)。書いてある内容がわかれば、書写することは難しくありませんし、しっかりと頭に入ります。当時小学3年生だった男子が生徒として学習塾に入ってきたとき、教科書をスラスラ読むことが難しく、「勉強つまんない、やりたくない!」が口癖でした。書写をさせたときも、間違いが多く字も乱雑でした。明らかに国語力が低いことがわかりましたので、教室に来るたびに音読と書写をするように時間を取っていきました。1か月後、3年生の教科書はスラスラ読むことができるようになり、内容も理解し、わからない言葉が出てきたときは自分で調べるまでになったのです。書写のノートは直しがなくなり、花まるが続くようになりました。気になっていた口癖も言わなくなったのです。読んで理解することができれば、ここまで変わるのだということを実感した最初の生徒でした。始めは短めな文からスタートさせましょう。徐々に文字数を増やしていきます。正しく読み、文章の内容がわかること、文字が丁寧に書けて、しっかり写せるようになることができたら、終了する目安です。●書写に向いているノートはマス目の小さいノート書写をさせるには、小さなマス目のノート が向いています。しかし、学校では低学年に大きなマス目のノートを使わせます。大きいマス目の方が文字を書きやすいからです。自宅で書写をさせるときは、10ミリ方眼などのノートをおすすめします。マスの中に合わせて字を書き込むことができるようになりますし、ノートを見返すときに、見渡しやすいからでもあります。見渡しやすいことで、間違った点をいち早く発見することができます。脳科学の面から見ると、小さな文字を書くことで言語能力が上がる ことがわかっています。そして、小さい文字を書くことで集中力がアップし、視野が広がることで捉える文字数が増えることもわかっているのです。ですから、早い段階で小さなマス目のノートを使うことをおすすめします。●おわりに国語力は小さいうちからつけておくことがとても重要です。読んでみてわからないと、授業についていくことが難しいと感じ、勉強が嫌になってしまうことにつながります。そうなっては困りますよね。そうなる前に、“音読+書写 ”を毎日少しでもいいのでスラスラできるまでやってみましょう。学校から宿題として出ている場合もありますが、出ていない日も宿題の前に行ってみてほしいと思います。その方が集中力が継続できるからです。ぜひ、試してみてほしいと思います。【参考文献】・『伸びる子には秘密がある 小学生の勉強法』石井郁男、小学生の勉強法を考える会(編集)●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2016年12月07日息子の記憶の仕方は独特。それが彼を苦しめていた出典 : みなさんは楽しかった出来事などを、すぐ思い出せる方ですか?発達障害のある息子は、とても不思議な記憶の仕方をしています。「特に困ったこともなくて楽しかった」という出来事があった時、「楽しかった」という気持ちだけはぼんやりと記憶するのですが、そこで見た物、一緒にいた人、やったことなどについては、ほとんど忘れてしまうのです。一方で、「とても嫌だった」「叱られた」「辛かった」という出来事は詳細に記憶しています。それらは、何年経っても記憶から薄れることはありません。そのときの風景、周りの人の言葉、匂いや天気まで、まるで頭の中で映像が再生されたかのように明確に思いだせるのです。発達障害児によく見られると言われる、白黒思考(0か100かで極端に物事を評価してしまう)が追い打ちをかけ、嫌なことが1つでもあると、他の楽しかったことは全部無かったことになるようです。この記憶の仕方が、切り替えの苦手な息子を長い時間苦しめ続けることになります。その出来事について思い出し始めると、嫌な気分からの気持ちの切り替えがなかなかできません。「でも、楽しいこともあったよね?」と私が聞いても、残念ながら彼の記憶は嫌な思い出に支配され、楽しい記憶など全く出てこないのです。私は長いこと、息子の内面に沸き起こる、嫌な記憶のフラッシュバックに悩まされました。数年前のことを、まるで昨日のことのように責められたり、愚痴られたりすることばかりだったからです。あの頃の私は、出かけるたびに息子に嫌な記憶を蓄積させていた出典 : 過去を振り返ってみると、一時期の私の行動は、息子にとっての「嫌な記憶」を増幅させるような行動だったと思います。親として「息子にいろいろなことを経験して欲しい」と焦るあまり、様々な場所に息子を連れて行っていたのですが、出先でパニックを起こされてしまうことが何度もありました。息子は、知らない匂い、うるさい音、知らない人、雑踏などの不快な要素が重なると、真っ青になって座り込んでしまいます。そのたび私は「なんでそうなの!?」と息子を叱りつけてしまいました。いろんなことを経験して欲しいという親として当然の思いが、息子には届かない…私はいつもいつも情けなくて、怒鳴ったり涙を流したり、息子をなじったりしていたのです。すると、当然息子の記憶は「お母さんに叱られた」という風に残っていきます。そして、鮮明な嫌な記憶に苦しめられるだけではなく、「また自分はできなかった」という自信喪失へとつながっていったのです。息子を叱りつける私を見て、療育の先生から提案が出典 : そんな私と息子との関わり方を変えてくれたのは、療育の先生の提案がきっかけでした。療育ではいつも、同じグループのお友達と楽しく過ごす息子。ですが、私が先生と面談をしている間、高いところに登って飛び降りたり、大声をあげてお友達と喧嘩をしたりすることがしばしばありました。ADHDがあり、待つことや人の話を聞くことが苦手な特性から、面談が終わるのを待つことが苦痛だったのでしょう。ところが私はやはり例のごとく、「ママは先生とお話ししてるんだよ」、「静かにして」などと、声を荒げてしまったのです。出典 : そんな私の様子を見ていた療育の先生から、ある日、こんな提案がありました。「面談の時間はナシにしましょう。お母さんは相談があったら、紙に書いてきてください。」「療育を『楽しかった!』という気持ちで終わらせるのが何よりも大切なんです。最後に叱られる形で終わらせるのはやめましょう」実はこの提案は、発達障害児に何かを取り組ませる際にとても大切なことだったのです。ただでさえ状況の変化や新しいことが苦手な発達障害児です。取り組みに対して嫌な記憶を残さず、出来事を「楽しかった!」という記憶と結びつけることが息子の成長にとって必要なことなのだろうとわかった上での、先生から提案だったのでしょう。「楽しかった」という記憶の積み重ねが自信に繋がる出典 : 息子の場合、楽しかった出来事の内容自体は、ぼんやりとしか記憶できません。それでも、「楽しかった!」という"気持ち"はしっかり残っています。そして、それを積み重ねていくことが、彼にとって自信になるということもわかってきました。「よく覚えてないけど、すっごく楽しかった!!」「自分は楽しむことができた!」という気持ちです。取り組んだことに対して「楽しかった!」という記憶がたくさん残っていれば、次に新しいことに取り組むことを怖がらなくなります。昔は新しいことに取り組むたび、泣きわめいていた息子は、今となっては「あれやってみたい!」と自分からどんどん提案できる子になりました。
2016年11月24日小学校の国語の授業などでよく行われている「音読」。子どもの読解力や集中力を高めるといわれている音読ですが、じつは大人にとってもたくさんのメリットがあるそうです。どこでも簡単にできる音読で、脳力アップしませんか? ■脳の働きを活性化! 嬉しい音読効果とは文章を目で追うだけでなく、声に出して読むのが「音読」。音読をしているとき、体は視覚と聴覚を使い、さらに口を動かすという動作も加わり、脳に多くの刺激が与えられます。そのうえ音読は、情報の「脳へのインプット」と、声に出して表現するという「アウトプット」を同時に行うため、脳の働きがさらに活発になるといわれています。学校の授業や宿題などで音読が多く行われているのは、このようなメリットを子どもにもたらすためなのです。だからより日々の学習に音読を取り入れることで、子どもの記憶力や読解力のアップにつなげることができます。■音読は大人にもたくさんのメリットが音読の効果は、子どもだけに限ったことではありません。大人にとっても、同じように脳を活性化させることによる、うれしいメリットが多くあります。<仕事で役立つ音読の効果>・記憶力やコミュニケーション能力のアップ・アイディアや発想力の向上・知識や技術を応用する力のアップ声に出すことで、感情をコントロールでき、ストレス解消にもつながるため、なかなか自分の時間を持つのが難しく、ストレスの多い子育てママにもおすすめです。「どんな本を読めばいいだろう」と難しく考える必要はナシ。絵本の読み聞かせだって立派な音読です。子どもが小さいうちは、まず1日1冊の読み聞かせからはじめてみてはいかがでしょう? 小学校にあがると宿題で音読が出されるケースが多くあります。せっかくですから親も聞くだけでなく、子どもと一緒に教科書を読んでみるのもいいですね。 ■音読効果をさらに高めるには?音読に慣れてきたら、ママひとりの読書タイムにも積極的に取り入れてみませんか? <オトナ音読のススメ>・やや速めのスピードで読むこうすると、脳をより活性化させることができます。・読書中に印象に残った文章や好きな詩などを声に出して読む・音読の時間は10分程度・立って音読する足を使うことが加わって脳への刺激もアップします。また、音読は、同じ文章ばかりでなく適度に違う文章を読む方が効果的です。新聞を読むときも音読をすれば、毎日違う文章で内容の理解度も深まり、一石二鳥ですね。大人も子どもも毎日数分で多くのメリットが得られる音読効果。ママが音読する姿を見れば、子どもも楽しく音読に親しんでくれそうです。
2016年11月21日子どもは3歳くらいまで胎内記憶を持っている子がいるという話がありますが、その他にも不思議な予知能力を持っているということもよく聞きます。胎内記憶と同様、多くの場合は成長と共にその能力は失ってしまうようです。どんな能力があるのでしょうか、体験談を探ってみました。妊娠を予知するママが妊娠に気付くのは生理が止まったり基礎体温を測っていて高温が続いたり、ということがほとんどだと思います。しかしママ自身が妊娠に気付く前に、子どもが予知するということがあります。私の友人は2人子どもがいますが、ある日一番上の子に「お腹に赤ちゃんがいるね」と言われたそうです。3人目は予定していなかったので、特に排卵日などは気にしていなかったそうです。しかし確かに生理がきていないと思い即妊娠検査薬を試したところ、陽性反応がでたとのことでした。その後病院でも妊娠が確認されました。こういった話は多くあります。不妊治療中に甥っ子とお風呂に入っていたら「お腹に赤ちゃんいるでしょ?」と言われ「お腹が出ているだけだよ~」と返していたところ「赤ちゃん、お靴履いていないから僕が買ってあげるね」など話が続いたそうです。数日後生理がこないため甥っ子の言葉を思い出し、検査してみたとのことでした。どちらも3~4歳の子であり、一番能力を持っているのはその年頃のようですね。性別を予知する今は超音波で出産前に性別を確認することができますが、外れることもありますよね。不思議能力を持つ子どもは、そんな性別も当ててしまうことがあります。先ほど登場した甥っ子さんは、妊娠の報告をした際「ほらね。女の子だよ」と妊娠初期段階で性別を当てていたそうです(その後娘さんが誕生したとのこと)。性別以外にも、双子だと言われたら本当にそうだったということもあるようですね。子どもの予知能力以外にも、夢の中に成長した子どもが登場して性別を予知したというママも多くいるようです。性別については二択とはいえ、確信できる根拠があるというのは不思議な力が成すものなのかもしれませんね。出産を予知する臨月になると、出産に向けておしるしや破水などの予兆がありますが、あったからといってすぐに出産になるという確実なものではありません。陣痛がきたと思っても遠のいてしまうこともありますし、私の場合は3日陣痛とつきあいました。いつ出産になるのか、ママは常にドキドキですよね。子どもの不思議な力は、そんな出産も当ててしまうことがあります。最初に述べた私の友人は、2人目が臨月の際「ママ、お腹痛くない?赤ちゃんが産まれるよ」と言われたそうです。陣痛もきていない状態でしたが、数時間で陣痛がきてそのまま入院、出産となったそうです。他にも、臨月に毎日2歳の子どもと「今日赤ちゃん産まれる?」「産まれない」というやりとりをしていたら、予定日の2週間前に「産まれるよ」と言われ、その日の夕方出産となったという方もいました。ママにも分からない出産日を子どもが言い当ててくれるなんてなんとも不思議ですが、心強いですね。子どものこういった不思議な力は、多くの場合成長と共になくなってしまいます。大きくなってから「こんな風に言っていたのを覚えている?」と聞くと、言ったことすら忘れてしまっていることが多いようです。物心、と言いますが、つく前の純粋な時期だからこそこういった能力を持つことがあるのかもしれませんね。信じるも信じないも人それぞれですが、純粋な不思議な力は聞くとなんだか心が温まりますね。
2016年11月10日ここ数年、巷でよく聞く“女子力”という言葉。皆さんも何気なく使っていますよね? では、女子力とはいったいどんなものなのでしょうか? 女子っぽい力……??女子らしさをアピールする力??? 今回はそんな女子力について、アラサー女子である筆者が考察してみます。“女子力”高い! といわれる行動例えば、普段の会話でよく聞く女子力には、どんなものがあるのでしょうか?カフェでパンケーキを食べた画像をSNSにアップしている子“女子力たか~い!”。手作りのお弁当が彩りカンペキの子“女子力たか~い!”。はたまた、宴会の席でサラダを率先して取り分ける子も“女子力たか~い!”。ではこれ、本当に女子力が高いのかというと……、この視点って、同性である他の女子からの“かわいいけど、なんだかよくやるねぇ……”という半分褒めつつ、半分ヒンヤリした目線のような気がします。女子力という言葉は、女性がとる行動の中でも、ちょっぴりキュートで、ちょっぴり男性受けする行動を堂々とする子に対して使われているのです。男性から見た“女子力”一方、男性陣から見た“女子力”は、明らかに女性同士で使う女子力という言葉とは異なるものです。ガサツな行動をしない、丁寧な言葉を使う、立ち居振る舞いが美しいなど、男性にとっての女子力は、女性らしいたおやかな動作を指し示しています。また、“女子力がたか~い!”といわれている女子に対して、男性は意外にシニカル。その女子力が、男性の前でのお芝居であることは容易に見抜かれているのです。アラサー筆者が見つけた本当の“女子力”筆者の周りにも女子力が高い子、女子力を演出するのがうまい子はたくさんいます。でも、女子として生まれ、女子に囲まれて育ったアラサー筆者が思う本当に女子力が高い子は、“女子力”なんて言葉に左右されない、自然な振る舞いで、自分をさりげなく華やかに見せられる女の子です。そこには、人によって態度を変えない、人の前での自分を過剰に演出しないという心の強さやまっすぐさも感じられます。媚びる女の子や女の子らしさにこだわる子ではなく、自分らしく、毎日を楽しんでいる女性こそ、“女子力”が高い。これが、アラサー筆者が見つけた本当の女子力です。毎日数回は目にし、耳にする女子力という言葉。そこには、女性目線と男性目線で違いがあることが分かりました。特に女性目線の女子力は良い意味と良くない意味が表裏一体!? 女子力を磨きたい方々は、まずは“女子力”とはなんなのか、自分はどんな“女子力”がほしいのかを、じっくりと考えてみてくださいね。
2016年11月04日言葉の遅れがある2歳半の娘。ダメもとで胎内記憶を聞いてみた!誰もが我が子に1度は聞いてみたい、胎内記憶…。2歳までは、お母さんのお腹の中にいたときのことを覚えてるって言いますよね!私も気になって、広汎性発達障害のある娘が2歳半のときに聞いたことがあります。Upload By SAKURAしかし、このころ娘は単語すら話せない状態…胎内記憶を聞くことはできませんでした。4歳になり会話ができるようになった娘に、めげずにもう1度聞いてみると…胎内記憶を覚えているのは2歳までというけれど…どうしても聞いてみたかった私は、4歳になり会話が成立するようになってきた娘にもう1度聞いてみました。Upload By SAKURAいまいち話が通じていない…?いや、めげてなるものか!Upload By SAKURA惨敗でした…。そして現在…5歳5ヶ月になった娘にもう一度、「ママのお腹にいたんだよ~覚えてる?」と聞いてみると…Upload By SAKURAもう完全に忘れていました。娘から胎内記憶を聞くという夢は、諦めたほうがよさそうです…。
2016年10月12日小学生の子どもに「勉強しなさい!」と声をかけて机に向かわせても、なかなか勉強に集中しない…。そんな悩みを抱えているママは多いのではないでしょうか? どのようにしたら子どもが勉強に集中するのか気になるところですよね。今日から実践できる方法をご紹介します。■勉強する環境を整える机周りの環境は大事です。大人でも散らかっているデスクだと仕事に集中できないのだから、小学生だとなおさら。勉強に関係ないものは、机の周りに置かないようにしましょう。スマホや漫画、遊びに関するものは、目に入らないところに片づけます。教科書やノート、えんぴつ、消しゴムなどは、定位置も決めておくといいですよ。せっかく勉強に集中していても、「あれ、どこに置いかな?」となってしまうと、集中力も一気に低下してしまいます。デスクランプは白色の蛍光灯がオススメです。蛍光灯は脳を活発に活動させるといわれており、集中力キープにもってこいなのだとか。また、子どもが勉強しているときは親もテレビを見ないなど、家族全員で静かな環境をつくるように心がけましょう。■時間は短めに、目標を低めに設定「1時間半勉強しよう」「今日中にここまで進めよう」とはじめから目標を高くしすぎると、「やっぱり無理…」とお子さんが挫折してしまうことも。最初は時間を短めに、目標を低めに設定します。学校の授業時間より少し短めがよさそうです。机に向かった時間の長さより、勉強にどのくらい集中できたかを重視するといいでしょう。達成できたら、また小さな目標を立てます。大きな目標を掲げるより、小さな目標を少しずつ立てて、自信を積みあげていくほうが、子どもにとってプラスになります。■勉強のやる気スイッチを入れるしくみをつくる勉強のやる気スイッチは、子どもによってもさまざま。たとえば、勉強がはじまる10分前になったら、いつも同じ音楽をかけてみるのもいいでしょう。「勉強しなさい!」とガミガミいうより効果的かもしれません。苦手科目や問題を克服したいときは、漢字練習や簡単な計算問題など単純な勉強からスタートするのがオススメです。目安は15分くらい。お子さんが「もっとやりたい!」と言っても15分でやめるのがポイントです。苦手科目が後回しになってしまい、結局できなかったということになりかねません。ちょっとした工夫でお子さんの集中力は高まります。子どもにとってのスイッチはなにか、お子さんを観察して見つけてみるといいですよ。 (阿部裕子<フォークラス>)
2016年10月09日あなたは“家事”が得意ですか?家事と言っても掃除、洗濯、料理や裁縫など、ありとあらゆるものがありますよね。家事が出来るだけで、『女子力が高い!』と評価され、より女性らしい印象を与えられます。家事がデキる女子には、共通している特徴が3つあるのをご存じですか?あなたにも家事力があるのかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。1:バッグの中身が整理整頓されているバッグの中身が整理整頓されていて、どこに何が入っているのか一目でわかるような女子は、家の中も整理整頓されているという印象に。逆にバッグの中身がごちゃごちゃしていると、もしかして家の中も…というような目で見られてしまいます。忙しいからと、バッグの中身を確認せず、いざというときに「〇〇がない!」、「△△を忘れた!」など慌てることのないよう、何が入っているか、忘れ物がないかなど、常に確認しておいた方が良いですね。また、柔らかい素材のバッグは、キレイに入れたとしても持って歩いているうちにどうしても中身が動いてしまいます。形が決まっているカバンを使うことで、物が動くことが少なくなるので、中身がぐちゃぐちゃになることも減りますよ。2:裁縫セットを持ち歩く出先で裾がほつれかかっているのを見つけ、バッグから裁縫セットを取り出してサッと縫い付けるということが出来ると、女子力がかなり高いと見てもらえますよね。裁縫のように、細かい作業が苦手という男性はとても多いので、スーツのボタンが取れそうだなと思ったら、「ボタン取れそうだよ、つけてあげる」と、さらりと声をかけてあげると好感度もアップ!日常的に裁縫をしていると思わせることができ、気になる相手に声をかけるきっかけにもなりますよね。「わたし、裁縫が苦手で…」という人も、ボタンぐらいは縫い付けられるように練習しておくと良いでしょう。出来ないことを、見栄を張って「何でも作れるよ!」と公言する必要はありません。「難しいことは出来ないけど、ボタンくらいなら付けられるんだ」と謙虚な姿勢を見せることで、好感度をさらに上げることが出来ますよ。3:手作り弁当を持参する会社のお昼に手作り弁当を持参しているのを見ると、毎日の食事をキチンと作り、健康管理もしっかり出来る女子なのだと感じます。また、1人でいたとしても、食べるときに「いただきます」と言えると、教養があり、食べ物に対する感謝の気持ちも伝わって好印象。たとえ、おにぎりと少量のおかずだけというお弁当でも、毎日持って行き続けることで、「家庭的で節約上手な子」だと思ってもらえますよ。かわいいピックやバランなどを使い、女の子らしい盛り付けをしておくと、食べている時に中身を見られても恥ずかしくないですよね。毎日、朝にお弁当を作るのは大変かもしれませんが、意外と慣れると、毎日の日課になっていきますよ。いかがでしたか?最近、家事が苦手だという女子が急増しているようですが、家事が出来るということは、今後生きていく上で得なことしかありません。なんでも完璧にこなす必要はありませんが、必要最低限の家事はこなせるようになっておきましょうね。
2016年09月23日子育て中のママさんたち、お子さんの胎内記憶を聞いてみたことはありますか?胎内記憶とは、子どもがママの胎内にいたときの記憶のこと。「そんなの迷信、発達途上の胎児に記憶があるわけない」とする説もある一方で、 おなかの中の様子や、自分がどのように過ごしていたのかなどをハッキリと語り出す子どもたちがいるのも事実です。彼らはいったい、どのような思い出を持っているのでしょうか。今回は、ママたちが聞いたお子さんの胎内記憶エピソードを紹介していきましょう。●(1)「あったかくてフワフワだった」「ママの歌が聞こえてた」……胎児のころの思い出『お腹の中で何してたの?と聞いてみたら、「あったかくてフワフワのおふろの中にずっといて、グーグーって寝てたんだよ〜 」と言ってました。ビックリしました』(35歳女性/娘が2歳8か月のときの発言)『私はずっとバンドでボーカルを務めていました。安定期に入ってからは、これが最後と思って精力的にライブ活動をしていたんです。先日、当時の音源を見つけて懐かしく聴いていたら、息子が突然言ったんです。「ボク、この歌知ってるよ!ママ、ずっとうたってたよね。お歌が聞こえたら、ボクこうしてキックキックしたんだよ。おぼえてる? 」その音源、息子は初めて聴いたはずなのに……そういえば確かに、ライブ中は胎動が激しくなってもいました。驚きで鳥肌が立ちました』(24歳女性/息子が3歳半のときの発言)●(2)「クルクルまわりながら出てきたよ」「ギューって引っぱり出されたの」……出生時の記憶おなかの中にいる間のことではなく、“どのように出てきたか”を語り出す子どもたちも多いようです。『「せまーいところを、ぎゅーってなって、そのあとこうやってクルクルってまわりながら出てきたの 」。赤ちゃんが回転しながら生まれてくることなんて、知ってるはずもないのに……』(31歳女性/娘が3歳のときの発言)『脇の下を見せ、「ここをギュッてつかまれて、ぐいーってひっぱられたよ。なんかすごくイヤだったよ。だってまだ出たくなかったんだよ 」と答えてきました。そう、うちの子は緊急帝王切開で生まれたんです。その話は息子にしたことがなかったので、かなり衝撃的でしたね』(39歳女性/息子が2歳10ヶ月のときの発言)●(3)「忘れ物をとりに、一度お空に帰ったの」……流産した子の驚くべき記憶悲しい経験を乗り越えてきたママからは、こんなエピソードを聞くことができました。『「最初はお空のうえにいて、誰のおなかに入ろうかなーって考えてた。そしたらママが見えて、この人にしようって決めたの。それでママのおなかに一度は入ったんだけど、とっても大事なものを忘れてきたのに気がついたの。それで、取りに帰ったんだ 。そのあと、やっぱりママがいいなと思って、おなかの中にまた入ったの」。実は、この子を妊娠する前にいちど流産してるんですよね。もちろん彼自身はそんなこと知りません。流れて別れてしまった最初の赤ちゃんの魂が、この子になって戻ってきてくれたんだ。そう思うと、感動して涙が出てしまいました』(37歳女性/息子が4歳のときの発言)●質問するのは2〜3歳がベストタイミング! あくまでも自然にたずねてみようさまざまな胎内記憶があることがインタビューから分かりました。もしわが子にも胎内記憶があるなら、ぜひ聞いてみたいですよね。いったいどのように質問するのがベストなのでしょうか?まだ聞いてみたことがないママ・パパたちのために、ここで“胎内記憶を聞くコツ”をいくつか紹介しておきましょう。・タイミングおよそ2歳〜3歳ごろが最適だといわれています。それ以降は、ほかの記憶に紛れてしまい少しずつ忘れていってしまうそうです。また、子どもが大人の反応を見ながら作り話をするようにもなってきてしまうことも。・場所ママのおなかの中にいるような感覚に近いところで聞くと、記憶がよみがえりやすいようです。例えばお風呂の中。羊水に浮かんでいる状態によく似ているため、その当時のことを思い出しやすいと言われています。また、布団にくるまって眠ろうとしているときなどもオススメです。・聞き方あくまでも雑談のなかのひとつとして、気負わずサラッとたずねてみましょう。むりやり答えさせようとするのはNGです。もしいい反応が返ってこなかったとしてもガッカリしないこと。子どもが自分から話しだすのを気長に待ってあげましょう。----------生命の不思議を垣間見ることができる、子どもたちの“胎内記憶エピソード”。まだ聞いていないなら、いちど尋ねてみてはいかがでしょうか。思いもよらない答えに、母と子の深くて強い絆を感じてしまうかもしれませんよ。●文/パピマミ編集部
2016年09月04日(Photo by Flickr)子どもの力は絶大だ。 それは時に、とてつもなく素晴らしい経験と実力を持つ人の判断よりも、正しい判断を導くことができる。 私たちは、今一度あの頃の気持ちに戻ることが必要なのかもしれない。 「タバコ」を「4歳児」に吸わせたワケ(Photo by Facebook)(Photo by Facebook)ベルギーの女性カメラマン、フリーク・ジャンセンがこの度発表した作品は、なんともヒヤリとするものだ。 彼女がカメラを通して写し出したもの、それは、「タバコ」を吸う子どもたちの姿であったのだ。 子どもたちの年齢は4歳から9歳までと幼い子たちばかり。 もちろんタバコを吸うなど、とんでもない年齢である。 なぜ、彼女はこのようなことをしようと思ったのか。 実はこの写真、喫煙をどう思うか、「子どもを通して考えて欲しい」という想いから作られたものなのだ。 撮影に使われたタバコは本物ではなく、チョークやチーズなど無害なもの。 煙もキャンドルで再現しており、すべてが撮影用のフェイクだから安心して欲しい。 ヨーロッパにおいても、「タバコは悪習である」という風潮が高まっている。 しかし、それでも禁煙は簡単ではなく、喫煙者が多いのも事実だ。 そこでフリークは、あえて子どもにタバコを吸わせ、この姿をどう思うか人々に考えてもらおうと思ったそうだ。 単なる禁煙ポスターよりも、インパクトは絶大だ。 「ライフル協会」の思わぬ失態(Photo by NRA)また、アメリカでは子どもを使って大失敗してしまった例がある。 この事例を作ったのは、アメリカの銃愛好家団体『全米ライフル協会』だ。 彼らはライフルの重要性を説くため、誰もが知っているおとぎ話に出てくる登場人物に、ライフルを持たせた動画を制作したのだ。 彼らが作った動画の中では、あの有名なヘンゼルとグレーテルの二人も、赤ずきんちゃんも皆、ライフルを持って敵を追いやってくというライフルの素晴らしさを称えるものであった。 協会側はこれを制作した意図について、「身近な物語を通じて、家族でライフルの大切さに気が付いて欲しい」と語っている。 しかし、この動画が公開されるや否や、今までライフルに賛成だった人やライフルに対してそこまで興味を持っていなかった人をも巻き込み批判が殺到。 「子どもにこんな姿を見せることはできない」、「大人としての品位が問われる」などと大いに非難された。 「学ぶ」という「悪」の経験(Photo by Flickr)子どもにタバコを吸わせたり、ライフルを持たせたりすることによって、今まで先入観を通して大人たちが見ていたもののフィルターがいったん外れ、物事の本質に迫ることができたようだ。 もしかしたら「子どもの目線」で何かを見ることによって、物事のいい部分、悪い部分がクリアになってくるのかもしれない。 大人になると様々なことを学び、経験してしまうので、多くの先入観に囚われてしまう。 もしかしたらそれによって正しい判断を狂わせていることもあるかもしれない。 時に学ぶことは悪となる。 学んでいくと次第に大人という「普通」の完成形に近づき、先入観やその場の雰囲気を重視して物事を判断してしまうのだ。 もちろん、これらの圧力は社会の安定化を図るために、ある程度必要なものだ。 しかし、大人になるとそれが「押しつけられる」形で自分の中に存在してしまうのではないだろうか。 「子ども」になることのススメ(Photo by Flickr)「子供」を使ったことによって、今まで禁煙に見向きもしなかった人たちがハッとさせられたり、ライフルに大賛成であった人たちが一気に批判的になったりした。 私たちは何かの結論を出す際に、理屈や分析を並べて考えることを優先しがちだ。 しかし、すべてを「子どもの視点で見る」ということも忘れてはならないポイントなのかもしれない。 先入観が入ってしまうと、自分の思い込みによって判断を誤ってしまうということもあり得る。 しかし、子どもは無垢だ。 何かを考えるときに足かせとなるムダとなる知識を子どもは「持っていない」のだ。 先入観を持たないためには、思い込みや決めつけを失くすこと。 できるだけ自分を疑うことが大切である。 特に重要な決断をするときには、先入観が邪魔になることが多い。 しかし、失敗を避ける最大の策は自分は常に「嘘つき」だと疑うことだ。 要するに、無駄な知識や経験に囚われることのない「子ども」のようになるということである。 via. TOXEL.COM, frieke, Gawker, スクルドエンジェル保育園, モンテッソーリのお店, 茨城教育委員会, 岡山県, Blogos, スキルアップ堂 この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「校庭」を食べる子供たち。 「アメリカでは、4分に1人、肥満が原因で死亡」「イギリスの子供達は、トマトを見てポテト、ナスを見て梨と回答。」これらの事実を明らかにしたのは、イギリス人シェフで... ーBe inspired!
2016年08月26日■子どもの可能性がぐんぐん伸びる! 夏のイベント&スポット4つ子どもたちが待ちに待った夏休みがスタートします。おでかけの予定をこれから立てる方は、せっかくのお休みを利用して、各地でおこなわれる子どもの発想力を刺激するイベントやスポットに足を運んでみてはいかがでしょう。楽しめて、知的好奇心を伸ばせて、そのまま自由研究のテーマにもできる、一石三鳥な夏休みのイベント、スポットをピックアップします。■サイエンススクエア(東京都)国立科学博物館が毎年開催している、科学とふれあう体験型のイベントです。電気のひみつ、光や音のつたわりかた、摩擦×謎解きといったやさしく身近な科学から、けん玉やはんこ、万華鏡、ロボットまで実際につくってみる工作系など、子どもの好奇心を刺激するワークショップがもりだくさん。また、そのほとんどが材料費ゼロで参加できるのも魅力のひとつです。ここで学んだり、つくったりしたものを、そのまま自由研究の課題として提出することもできそうです。毎年大人気のイベントのため、参加にはウェブでの申し込みが必要で、その後抽選がおこなわれます。8月3週目の申し込みは2016年7月19日(火)17:00まで。気になる方はお早めにウェブサイトをチェックしてみてください。・ サイエンススクエア ■Tech Kids CAMP(全国主要都市)ゲームやスマホアプリに夢中になっているわが子の姿を見て、「その集中力を勉強に向けてくれたらいいのに…」と思うことはありませんか? それなら、いまはプレイする側を楽しんでいる子どもたちに、「つくる側」の視点を提案してみてはいかがでしょう。「Tech Kids CAMP」は小学生向けのプログラミング入門ワークショップで、毎年夏には3日間、5日間、7日間から選べる短期集中プログラムが組まれます。全国の主要都市で行われ、アプリ開発、2D、3Dゲーム開発、今子どもたちに大人気のマインクラフトのプログラミングまで、コースもさまざまです。普段からパソコンやゲームに慣れ親しんでいる子はもちろん、あまりいじったことがない子でも大丈夫とのこと。楽しい学びを通して、子どもたちの意外な才能が開花するかもしれません。・ Tech Kids CAMP ■こども国際フェスタ(東京都)グローバル化が叫ばれる昨今、せっかくなら子どもたちにも世界のさまざまな人々と交流するチャンスを広げておきたいものです。外務省後援で催される「こども国際フェスタ」は、そんな親の願いが実現するイベントです。夏休み中には、大使館をめぐり各国の文化や食にふれる「大使館訪問」や、各国からの留学生とふれあいながら、楽しく英語を学べる交流会、さらには5日間の国内留学などの多彩なプログラムが用意されています。夏休み中のプログラムはいずれも事前予約が必要で、参加費用は5,000円から(プログラムによって異なります)。休み明けではありますが、2016年9月3日(土)に東京・恵比寿でおこなわれるフェスタ当日は入場無料で、ワークショップも用意されます。貴重な国際交流体験は、自由研究のテーマとしてもぴったりです。・ こども国際フェスタ ■北野工房のまち(兵庫県)兵庫県・神戸市にある「北野工房のまち」は、使われなくなった小学校を「ものづくり」体験ができる施設へとうまれかわらせた、いま注目の廃校利用のスポットです。工房の名のとおり、施設内には手芸系のクラフトから、食品サンプルづくり、和ろうそくづくりなど、ここでしか体験できない手作り体験メニューがたくさん。ビーズブレスレットやぬいぐるみのアクセづくり、スノードームづくりなど、小学校低学年くらいの子でも取り組めるメニューはもちろん、話題のフルーツカービング、本格的なシルバーアクセサリーづくりなどのおとなが夢中になってしまいそうなメニューも数多く、親子そろって楽しむことができそうです。夏休み中には、「夏休み体験広場」第2弾も予定しているそう。事前にチェックしてみてはいかがでしょう。・ 北野工房のまち 長いようで短い夏休み。せっかくなら、さまざまな体験をさせてあげてあげながら、悩ましい自由研究の課題もスムーズにすすめられるよう、工夫できるとよいですね。
2016年07月16日『4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方』(箕浦健治、高濱正伸著、日本実業出版社)の著者は、1993年に「花まる学習会」を立ち上げた人物。ご存知の方も多いと思いますが、「花まる学習会」は「生きる力」を育み、「メシが食える大人=自立・自活できる人」、「モテる大人=魅力的な人」を育てることを最終目標にしているユニークな学習塾として知られています。いわば著者は、幼児から大学生まで、教育の現場で数多くの子どもたちを見てきた実績を持っているということ。興味深いのは、そうした経験に基づき、生きる力を育むうえで最良の時期は「4歳から9歳」の幼児期だと主張している点です。■人間は成長すると全く違う生き物になる子どもについて話すとき、花まる学習会では「人間は“変態”する生き物である」ということからはじめるのだそうです。変態とは、「全く違う生き物になる」こと。たとえれば、9歳くらいまではオタマジャクシ。個人差はあれど、10歳くらいは足の生えたオタマジャクシ。そして10歳以降は、しっぽの短くなった“ほぼカエル”=大人になるのだということ。オタマジャクシである9歳の子どもに「陸の上で飛び跳ねなさい」といっても、子どもにとってはつらいだけ。オタマジャクシがカエルのように振る舞うことは、どんなにがんばっても無理だからです。だからこそ、そのことを理解しない親の過度な叱責や期待は、子どもの自信喪失につながると著者は訴えています。自信を失った子どもは、時期が来ても陸に上がらず、水のなかで過ごすカエルになってしまうかもしれないとも。■4~9歳の子どもはできなくて当たり前著者はよく、4~9歳の子どもを持つご両親から「うちの子、じっと座っていられないんです」「何回いってもわからないんです」というような相談を受けるそうです。でも、それこそが4~9歳の特性。そう考えれば叱る理由はなくなり、「できなくて当たり前なんだ」と思えるはず。親にとってつらいのは、まれに「できる子がいる」ことだとか。そういう子がいると、したくないのに我が子と比較してしまい、「うちの子はこのままでいいのか」と心配になってしまうわけです。でも、子どものことはなんでも心配になるのがお母さんで、それが「母という生き物の特性」。たしかにそう考えると母としての自覚を持つことができ、子どもと向き合うことができるのではないでしょうか。子どもとは、母とは、どういう生き物なのか?その特性を知れば子育てが楽になり、子どもの成長の芽を伸ばす工夫ができるようになるということ。■両親の声かけや温かなまなざしが大事!個人差こそあるとはいえ、子どもは9歳ごろまでは、「自分はなんでもできる」と思っているのだそうです。でも実際は、できないことだらけ。生まれてすぐは立って歩くことすらできないのに、なんでもできると思っている。だから、はじめは臆することなく挑戦できる。挑戦した結果、できなかったとしても、お父さんやお母さんからのプラスの声がけや温かなまなざしがあれば、「自分はいつかできる」と思うことができ、また挑戦できるわけです。つまり、お父さん、お母さんがプラスに受け止めることで、子どももプラスに受け止めることができるという考え方。ここからもわかるように、4~9歳は、生きる基礎力が育まれる時期。そのため、「思いやりの心」「たくましい心」を“生きる基礎力”として身につけられるような経験、そしてまわりの人の態度や言葉が重要だというのです。■4~9歳は「経験の総量」を増やすべし私たち大人は経験上、「なにが大変でなにが危ないか」をわかっているもの。そのため子どもに対しても、つい先回りをして準備したり、子どもの行動を止めたりしてしまいます。たとえば雨が降りそうだと思ったら、傘を準備しておく。ケンカになりそうだと思ったら、ヒートアップする前に止めてしまうなどがそれにあたるわけです。しかしそれでは、いつまでたっても子どもは「わからない」まま。空がどんな色をしていたら、空気がどんな匂いだったら雨が降りそうなのか。相手にどんなことをしたらケンカになるのか、どんなことをいったら相手は起こるのか。経験しなければ、自然のことも、相手の気持ちもわからないまま。だとすれば結果的には、相手を思いやることができない大人に育ってしまうでしょう。そこで4~9歳の幼児期に、「経験の総量」をできるだけ増やしてあげることが大切だと著者はいいます。親としてはつい手を貸したくなりますが、4~9歳の子どもは激しいケンカをしても翌日にはケロッと忘れてしまうもの。「忘れやすい」「恨みを持たない」「自分はなんでもできると思っている」時期だからこそ、子どもに自由にやらせてあげることが大切。いいかえれば、この時期に「思いどおりにならない経験」をたくさん積むことが、子どもにとっても成長のチャンスだということ。*花まる学習会式の考え方は、ひとつひとつが核心を突いていて痛快。読んでみれば、気づけなかったことに気づくことができるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※箕浦健治&高濱正伸(2016)『4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方』日本実業出版社
2016年07月02日子どもには勉学の知識だけでなく、深い人間性や感受性も身につけて、心の豊かな人になってもらいたい。そう願う人も少なくないでしょう。そんな心の豊かさを育むための良い刺激となるのが、芸術です。「芸術なんて子どもには難しすぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、ヨーロッパではどの国でも、子ども向けの芸術プログラムがたくさん準備されています。そして、最近では日本の美術館も、子どものためのプログラムに力を入れているところが多くなってきました。子どものための芸術プログラムってどんなもの?ただ鑑賞するだけではわかりにくい美術や芸術。特に、まだ知識の育っていない子どもにとって、「これは素晴らしい絵でしょう」と言われても、首を傾げることのほうが多いはず。けれども、プログラムやワークショップを通じて芸術に親しめば、親近感が沸き、より理解が深まります。加えて初対面の人と繋がったり、アーティストとコミュニケーションをとれたりするのも、子ども向けプログラムならではのいいところです。都内近郊を中心に、子ども向けプログラムのある美術館をいくつかピックアップしてみました。国立西洋美術館「どようびじゅつ」対象:6才~9才の子どもと同伴の大人 (子どものみの参加は不可)西洋美術館に常設されている絵や彫刻を、子どもたちみんなで学芸員の解説などを聞きながら楽しみ、その後それをモチーフにしたバッグや紙細工や絵など、自分でも創作を楽しみます。・ ファミリープログラム|国立西洋美術館 東京都美術館「とびらボード」対象:中学生までの子ども特別展の開催期間中、子ども向けに無料でお絵描きボードを貸し出してくれるサービス。お絵描きボードは描いたり消したりが自由自在なので、展示されている作品をじっくり観察して、スケッチすることができます。また、描いた絵をポストカードとして印刷し、持ち帰ることも可能(※ワークショップ「とびらでGO」開催時のみのサービスです)。そのほか、各展覧会に合わせて塗り絵や缶バッジ造り、謎解きイベントなど、さまざまなワークショップが開催されるので、逐次情報をチェックしておくとよさそうです。・ とびらボード|東京都美術館 ・ ワークショップ|東京都美術館 東京都現代美術館「ギャラリークルーズ」対象:プログラムごとに異なる ギャラリークルーズは、学芸員と一緒に美術館内や展示室をめぐり、体験的に作品鑑賞をおこなうプログラムです。しかも、ただ見るだけではなく、変わった趣向(たとえば、コップの裏に穴をあけて、そこから絵を見てみる)を凝らして絵を鑑賞することも。次はどんなことをするのか、そんなワクワクも手伝って人気のあるプログラムです。・ 普及プログラム「ギャラリークルーズ」|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO サントリー美術館「エデュケーションプログラム」対象:プログラムごとに異なる サントリー美術館では、日本美術の楽しさを伝えるためのさまざまなプログラムを開催しています。日本画の画材について解説する親子向けワークショップや掛け軸、屏風づくりの体験型レクチャーのほか、夏休みには子ども向けプログラムを実施するなど、日本美術という限定的なジャンルながら、プログラムの内容な実に多彩。月に一度程度は実施されているようなので、随時チェックしてみては。・ まなぶ・体験する サントリー美術館 横浜美術館「子どものアトリエ」対象:幼児(年長児)/小学校低学年/小学校高学年対象年齢を分けて開催している「子どものアトリエ」。部屋一面の大きな画用紙に思いっきり絵を描いたり、土粘度で好きなかたちをつくったり、銅板に絵を描いて、それを版画にしてみたり、立体絵本をつくったり。プログラムはかなり多岐に渡るので、子どもが興味を持ちそうなものがあれば、ぜひ申し込んでみましょう。・ ワークショップ | ワークショップ | 子どものアトリエ | 教育・創作体験 | 横浜美術館 (関連記事)・ 美術館は大人だけのものじゃない! 子どもがアートとふれあえる、横浜美術館の「子どものアトリエ」 名古屋市美術館「びじゅつ びっくり たまてばこ」子ども向け美術プログラムが充実している名古屋市美術館。「美術の"び"は、『びっくり!』の"び"」を合言葉に、美術館を玉手箱に見立て、さまざまな驚きが飛び出してくるプログラムを2ヶ月~3ヶ月に一度程度開催しています。また、毎年夏休みには「夏休みこどもの美術館」と題した特別プログラムの開催もあり、人気を博しているようです。・ キッズプログラム|名古屋市美術館 子どもの時期に感じた美術への感受性は、大人になっても身についているはず。さまざまな美術館を訪れて、たくさんのプログラムに参加して、豊かな心が育まれるといいですね。(ふじなみまき<フォークラス>)
2016年03月31日