2013年公開の長編アニメーション『風立ちぬ』以降、スタジオジブリの宮崎駿監督が初めて手がける映像作品「毛虫のボロ」が、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示室「土星座」にて3月21日(水・祝)より上映されることが分かった。宮崎監督が、原作・脚本・監督を務める本作。物語の主人公は、草むらのなか、夜が明ける前に卵からかえった毛虫のボロ。初めて見る朝陽はとてもまぶしくて、世界はおいしそうな空気にあふれいた。ボロはボロギクの根元に降り立ち、毛虫の仲間たちや外敵が行き来する世界へと踏み出す。本作は、宮崎監督が映画『風立ちぬ』公開以降初めて手掛けた映像作品であり、ジブリ美術館だけで上映されるオリジナル短編アニメーションとしては10本目。宮崎監督は、“虫の目から見た世界”を描く企画を長年あたためていたそうだ。既に、ジブリ美術館では、絵の描かれたガラス板を重ねて作られた奥行きのある世界をのぞいて楽しめる展示物“パノラマボックス”のひとつで、「毛虫のボロ」を紹介している。2013年公開の長編アニメーション『風立ちぬ』で、長編映画の制作から引退することを正式に発表した宮崎監督。だが、その後2017年5月には、宮崎駿監督の新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集を開始するなど、本格的な始動が心待ちにされている。なお、三鷹の森ジブリ美術館の入場チケットはすべて日時指定の事前予約制となっており、従来の一般販売は、毎月10日に翌月分のチケットをローソンにて日にち&入場時間別に選択して購入するというもの。3月入場分のチケットは、2月10日(土)より発売が開始される。短編アニメーション映画「毛虫のボロ」は、三鷹の森ジブリ美術館内「土星座」にて3月21日(水・祝)より上映。(text:cinemacafe.net)
2018年01月09日「金曜ロードSHOW!」では「冬もジブリ」と題し2週にわたってスタジオジブリ作品を放送。1月5日(金)今夜は1989年公開の宮崎駿監督作品『魔女の宅急便』をオンエアする。本作は『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』に続いて宮崎監督がスタジオジブリで手がけた長編アニメ映画であり、魔女の女の子・キキが人間社会での様々な出会いを通して成長していく様を描いた作品。“魔法”というファンタジーの要素がありながらも、そこに登場する人々は親近感溢れる“普通の人々”であり、誰もが親しめ共感できる心温まる一作となっており、2014年には原作小説が実写映画化、さらには何度もミュージカル化されるなど根強い人気を保ち続けている。魔女のおかあさん・コキリと人間のおとうさん・オキノに愛されて育った天真爛漫な魔女の女の子・キキは、魔女の掟に従い、一人前の魔女になるため知らない街で一人暮らしをする旅に出る。海沿いの大都会・コリコを「新居」にしようと決めるも、大都会に戸惑い騒動を巻き起こしてしまう。落ち込むキキだがパン屋のおかみさん・おソノと知り合い、彼女の家の離れに下宿しながら、魔女の空を飛ぶ力を使って「お届け屋さん」をすることになる。新生活に少しずつ慣れ始めていたある日、街で初めて声をかけてくれた少年・トンボがキキをパーティーに誘う。初めてのパーティーに胸をときめかせるキキは、大急ぎで仕事を片付けようとするのだが…。主人公・キキの声優は「名探偵コナン」の江戸川コナン役をはじめ、数々の名作に出演してきた高山みなみが担当。トンボ役は「ONE PIECE」のウソップ役など、こちらも数々の作品で知られる山口勝平が、おソノ役は声優としてだけでなく女優としても「ショムニ」シリーズや「ちゅらさん」などに出演している戸田恵子がそれぞれ担当している。またテーマ曲には荒井由実の「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」が起用され、作品世界の暖かい雰囲気をより盛り上げている。金曜ロードSHOW!『魔女の宅急便』は1月5日(金)21時~日本テレビ系にて放送。「冬もジブリ」2週目となる来週1月12日(金)は『ゲド戦記』を放送する。(笠緒)■関連作品:魔女の宅急便 2014年3月1日より全国にて公開(C) 2014「魔女の宅急便」フィルムパートナーズ
2018年01月05日結婚間近であることが報じられていたV6の岡田准一(37)と女優の宮崎あおい(32)が12月24日、結婚を正式に発表した。 岡田の事務所が連名でのファクスをマスコミ各社に送信。23日に婚姻届けを提出したことを報告し、「未熟な二人ではございますが、皆様のご期待に沿えるよう、これからも邁進して参ります」とコメントした。 「2人は08年に映画『陰日向に咲く』の共演をきっかけに知り合った。交際は15年の春から。V6は井ノ原快彦さん、長野博さんに続いて3人目の結婚。彼らの結婚も、岡田さんの結婚を後押ししたのでしょう」(芸能デスク) 宮崎は今回で再婚。07年6月に俳優の高岡奏輔(35)と結婚したが、11年12月に離婚している。そこで気になるのが、高岡の離婚後の活動だ。 「もともと高岡のツイッターへの書き込みが原因で所属事務所を事実上クビになりました。その後もフリーで活動を続けていたが、14年夏に篠原涼子らの所属事務所へ移籍。映画『千年の愉悦』、『闇金ドッグス』、ドラマ『テミスの求刑』(WOWOW)や舞台などに出演。細々とだが俳優活動をこなしていました」(テレビ局関係者) ところが16年の年明け早々に口論となった男性の顔面を数発殴り軽傷を負わせたとして傷害の疑いで逮捕され、大々的に報じられた。後に示談が成立し不起訴処分となったものの、その後目立った活動はなし。事務所のタレント一覧からも名前が消えている。 「事件のダメージはかなり深刻で、なかなか仕事が入らなかったようです。今年3月いっぱいで高岡が自ら退社を申し出てフリーになったそうです」(前出・テレビ局関係者) かつては映画「クローズZERO」シリーズなどでひときわ存在感のある演技を見せていた高岡だけに、俳優としての再起が望まれる。
2017年12月24日「金曜ロードSHOW!」では1月5日(金)から「冬もジブリ」と題して、スタジオジブリが贈る傑作ファンタジー『魔女の宅急便』と『ゲド戦記』を2週にわたって放送決定。さらに、「映画天国」(関東ローカル)にて『レッドタートル ある島の物語』がテレビ初放送されることが分かった。またスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーから各作品についてのコメントも到着した。1週目は『魔女の宅急便』!鈴木Pが人気の秘密を明かす1月5日(金)、新年1回目に放送する「冬もジブリ」第1弾は、見習い魔女のキキが両親のもとを離れ、見知らぬ土地で奮闘する姿を描いた心温まる成長物語『魔女の宅急便』。「魔女の宅急便」といえば今年、上白石萌歌がキキ役を演じミュージカル化、また“もしキキが17歳の女子高校生になって高校生活を送っていたら?”というテーマのもとCM化もされ話題になったことが記憶に新しい。今回「金曜ロードSHOW!」では、本作をノーカットで放送していく。『魔女の宅急便』がこんなにも人々が愛される理由について、鈴木氏は「なんでうけるんだろう…。これは『魔女の宅急便』に限らず、宮崎駿にしろ、高畑勲にしろ、ジブリの作品が何故いろんな人に観てもらえるかっていうのはアナログ故だと思います。残念ながら人間の歴史って『人間なのに人間じゃなくなる』“非人間化”してきていると思うんです。そういうときに、ジブリの作品の芯にあるものは人間的であるということだと思います。人間ってそういうものが好きですよね。デジタルかアナログかっていったら、アナログが好きに決まっているんですよ」とコメント。本作のテーマ“思春期”について、宮崎監督は最初このテーマに悩んだそう。「2人で吉祥寺の町や井の頭公園を歩いて、3時間ぐらい歩いて、疲れ切って、喫茶店に入ったんですね。席に着いた途端に宮崎駿が『この映画でなにやったらいいの?』と聞いてきたので、苦し紛れに『正面から思春期ってやったことないですよね』と答えたんです。そしたら『それだ!』って。宮崎駿という人は抽象的な概念で思考をしない人だから、すべてが具体化するんですね。(作中で主人公のキキが)パン屋へ行って次の日の朝起きてトイレに行くじゃないですか。あのシーンと、つまらなそうな顔をしながらパン屋でお留守番をする絵。宮崎駿がそういった形で思春期を表したんです」と明かす。また、当初予定になかったという“飛行船のクライマックスシーン”については、「やっぱりお客さんは娯楽として映画を観に来るわけだから、サービスは必要ですよね。それで、宮崎駿と話してあのシーンを付け加えることになったんです」と理由を述べ、「でも、メインのスタッフからは呼び出されて袋叩きにあいました。『あのシーン(本来ラストシーンとされていた老婦人からサプライズのプレゼントにケーキをもらうシーン)で終わればいい映画なのに、なんでそんな提案したんだ!?』って。そこで、『なんでもいいから付け足してやればいいシーンになるわけじゃない。宮崎駿がやるんだよ。面白くなるでしょ!』って…これが説得の言葉だったんです」と経緯を明かしている。2週目は『ゲド戦記』!実は「宮崎駿にとって念願の企画」!?1月12日(金)の2週目は、2006年公開の『ゲド戦記』。「指輪物語」「ナルニア国物語」に並ぶファンタジー文学の傑作「ゲド戦記」を原作に、スタジオジブリが贈る冒険ファンタジー。原作には宮崎駿監督も多大な影響を受けたと公言しており、監督の不朽の名作『風の谷のナウシカ』の原点ともなったそう。岡田准一をはじめ、手嶌葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志ら豪華俳優陣が声の出演をしている本作は、本編ノーカットで放送する。『ゲド戦記』について鈴木さんは、「宮崎駿にとって念願の企画で、実は『風の谷のナウシカ』の前に原作者のグウィンさんに映画化を申し出ていたんです。でも当時からすればどこの馬の骨とも分からない日本人からの申し出…お断りされてしまいました。それが、年月を経て今度は向こうから打診がきた」と製作秘話を明かした。『レッドタートル ある島の物語』をテレビ初放送!「映画天国」では構想10年、制作8年をかけた『レッドタートル ある島の物語』をテレビ初放送!テレビ初放送となる『レッドタートル ある島の物語』は、『岸辺のふたり』で米国アカデミー賞短編アニメーション映画賞をはじめ、高い評価を得たマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の長編初監督作品で、スタジオジブリ初の海外との共同製作映画。物語は、嵐の中、荒れ狂う海に放りだされた男が九死に一生を得て、ある無人島にたどり着いた。必死に島からの脱出を試みるが、見えない力によって何度も島に引き戻される。絶望的な状況に置かれた男の前に、ある日、一人の女が現れ――というあらすじだ。こちらもノーカットで放送する。『レッドタートル ある島の物語』放送にあたっては、「今回お正月の深夜に放送するということで、作品の内容からすると一番いいんじゃないかと思います。お正月の深夜…いまふとそんな気持ちになってみたら、楽しんでもらえる気がしてますね。僕が本当に好きで作った作品なんで、是非観てください」とメッセージを寄せている。新春特別映画天国『レッドタートル ある島の物語』は1月2日(火)1時59分(月曜深夜)~日本テレビにて放送。(関東ローカル)金曜ロードSHOW!『魔女の宅急便』は2018年1月5日(金)21時~、『ゲド戦記』は12日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年12月15日演技派のアラサー女優が数多くいる中、一際輝いて見える宮崎あおいさんと満島ひかりさん。宮崎さんは交際中とされる岡田准一さんと「結婚秒読みか?」って話が幾度も出ていますが、どうなのでしょう?満島さんも、永山絢斗さんとのお付き合いは現在も順調そう?など、2組のカップルの行く末を見守るファンの声を耳にします。■同じ日生まれだと似た運命を辿るの?実は宮崎あおいさんと満島ひかりさん 、お2人とも1985年11月30日生まれ(太陽射手座)で、共通する点が多いんです。周知のことだけど、宮崎さんは子役&モデル出身、満島さんはアイドルとして、子どもの頃から芸能界に。宮崎さんはお兄さんが俳優、満島さんは4人兄弟で、弟たちは俳優とバスケ選手、妹はモデルと、みなさん活躍しています。そして、宮崎さんも満島さんも、2人とも早くに結婚して離婚も経験済み。本当にビックリするほど共通する点が多いけど、それはお誕生日が一緒だからなの?まぁ離婚はともかく、お誕生日が同じだと似たような運命を辿るのか?って気になりますよね。ということで、恋愛は放っておけ!というご意見もあるでしょうが、今回は西洋占星術で、射手座生まれの彼女たちの共通点を探っていきます。■射手座生まれは恋に盲目!?◎宮崎あおい、満島ひかり(1985年11月30日生まれ)彼女たちの出生ホロスコープによると、太陽は射手座、月は蟹座、金星は蠍座、火星は天秤座にあります。◎太陽は射手座射手座の魅力は、自由奔放で創造力が豊かなところ。そして寛大で親切な人が多いんです。探求心にあふれているので、気の向くままに当てのない旅を続ける勉強好きの放浪者となるか、道を見出して知恵の賢者となるかのどちらか。彼女たちは、きっと女優業を走り続けるのでしょうね。コレだ!というモノを見つけた、新しい世界に飛び込み輝く射手座は、周囲から憧れの的になりやすいでしょう。射手座生まれを誕生日期間ごとに分けると…【11/23~12/2生まれ】かわいらしく前向きな人が多い【12/3~12/11生まれ】イケメン好きの情熱家が多い【12/12~12/21生まれ】美形で寛大で恋に一途な人が多い◎射手座の恋は盲目で情熱的射手座生まれは誰が何と言おうと愛を求めて走り続けます。なので、彼女たちのように少々行きすぎな(?)恋の出会いと別れを繰り返したりして、自然と恋愛経験値が増していきます。そして周りに翻弄されることなく、発見や研究を重ね続けるスペシャリスト。人生を楽しみ、いろいろなことを経験していく中で、魅力を増していくのが射手座生まれです。宮崎さんと満島さんは、 上記の「かわいらしく前向きな人」に当てはまりますね。ホロスコープの星たちがギュギュッと集まっている人は、個性の強さが表れている傾向があります。根を詰めるというか、徹底して物事を極めようとするプロフェッショナルなところもあって、かわいらしく前向きなイメージとは逆に、やや極論に走り、気性が激しい面と冷ややかな面も。唯一、ポツンと外れた月の様子は、彼女たちの本音や秘めた想い。それに気づくのは限られた人でしょう。◎身近に射手座生まれがいると…ご参考までにですが、みなさんの周りに射手座生まれの人はいますか?例えば、あなたに射手座の上司がいるなら、取り扱いが大変?上司は常に先を行く憧れの存在で、ついて行くのもやっと。なんとか追いついても、すでにまた次の目標を提示しそう。射手座の同級生なら、明るくムードメーカーでプラス思考だったり。射手座の部下だったら、チャレンジ精神はたいしたもの。ひょうきんなタイプが多いかも。■噂のお相手たちにも共通点があった!基本的に射手座と相性がいいのは、火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)です。恋愛や結婚は、金星、火星、月などを含めて詳しく占うので、彼女たちの好みは火の星座ですが、恋愛や結婚で相性がいいのは、水の星座(蟹座・蠍座・魚座)の人でしょう。そうなると、彼女たちの愛し方と求める愛され方には、刺激的且つ相容れない関係性が生まれやすいかもしれませんね。◎岡田准一(1980年11月18日生まれ)◎永山絢斗(1989年3月7日生まれ)岡田准一さんは太陽星座が蠍座、永山絢斗さんは魚座と、ここでも彼女たちのお相手が水の星座という共通点がありました!これを偶然と思いますか?岡田さんも永山さんも、ホロスコープの星たちがギュギュッと集まっています。つまり、彼女たちと似たホロスコープのイメージ。共通して似た性質の相手を選んだということになります。例えば、個性の強さは歴然、プライドの高さ、情熱的なところもそう。ちなみに岡田准一さんに関しては略奪愛をも辞さない激しさも!■それぞれのカップルは結婚する?ということで、彼らは申し分ない相手。後は、お互いの気持ちとタイミング次第です。筆者は岡田さんと宮崎さんの結婚は、本当に秒読みなのではないかと期待しています。来年は特にオススメな時期ですし。一方、 永山さんはもともと年上の女性とご縁が生まれやすいようですね。今の時代、結婚したからといって、お仕事に支障はなさそうですが、永山さんは、お仕事のビッグチャンスが来年以降にも控えていそうで、結婚はまだ先かと。噂にあるように、満島さんとの恋愛は今後の流れ次第と思われます。■彼女たちの恋愛や結婚は?運勢を見ると、彼女たちは、今年の暮れあたりには、運命の相手を引き寄せていくはず。運命の相手と一緒に過ごしたくなる可能性が高いから、同棲や結婚を始めたりする可能性も。ただ、現在モテ期でもある彼女たち、女性の魅力も増すばかりで、今後も出会いに恵まれそうです。■射手座の現在の仕事運は?宮崎さんは、映画『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』が先日公開されたばかり。満島さんは、現在クドカンのドラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)に出演中ですね。今月がお誕生日月ということもあり、現在の仕事は注目度が高く、世代的にも上昇期を迎えていて、ますますご活躍されることと思います。■射手座はご褒美が与えられる時期同じ日にこの世に生を受けた彼女たち。モテ期も同じ、恋の相手にも共通する点が見つかりました。でも、やはり相手によって結婚のタイミングは変化しそうです。これは双子の姉妹でも同じこと。本来は生まれた時間や環境でも運勢は異なってくるので、当然といえば当然ですね。射手座生まれの運勢はちょうど、様々な試練に打ち勝った者たちにご褒美が与えられる時期に差しかかります。このことは仕事だけでなく恋の努力にも通じます。近い将来、2人の幸せな報告を聞けますように!ライタープロフィールはゆき咲くら土と陽の独自メソッドで占い。新宿、町田、東京タワーの占い処に不定期で出没中!略歴:相性研究家・プロ占い師。メディア&雑誌多数連載。昭和レトロな商店街生まれ。お風呂から見上げる宙とタロットと猫と格安ランチが大好き
2017年11月10日小さな切符売場サイズのTシャツショップからはじまり、映画オタクから熱狂的に支持され、ついには公式に「スター・ウォーズ」シリーズのポスターを手掛けるようになるまで成長&発展した「MONDO」。この度11月30日(木)に、「MONDO」で制作・販売されたレアなポスター約300枚を一挙公開する「MONDO映画ポスターアート集」が発売されることになった。「MONDO(モンド)」は、テキサス州オースティンに本拠を置く、映画に関わるハイクオリティな商品を制作・販売するアートギャラリー/オンラインストア。様々なアーティストたちに依頼して、過去の映画のポスターを新たにオフィシャルに制作し、販売。世界中の映画ファンや映画製作者から愛され、絶大な人気を誇っているが、そのオフィシャル映画ポスター集がついに登場。掲載作品は、ヒッチコックやキューブリック、コッポラ監督の古典から、『ジュラシック・パーク』『猿の惑星』『ゴジラ』や宮崎駿のジブリ作品、ディズニーなどの大作、根強いファンが多い80年代のホラー作品やジョン・ヒューズの青春映画、そしてポール・トーマス・アンダーソン、ギレルモ・デル・トロ、クエンティン・タランティーノ、ニコラス・ウィンディング・レフン、エドガー・ライトといった、現代の先鋭的な監督たちの作品まで。宣伝用の映画ポスターとはまた違った、新たな手法とデザインで現代にいきいきと名作を蘇らせる「MONDO」のオリジナルポスターは世界中の好事家たちに愛されているものばかり。「MONDO」のアーカイヴからもう手に入らない傑作を厳選して見ることができるこの作品集は、マニア垂涎、必携のアイテムとなること間違いなしの、究極の映画アートブックともいえる。「MONDO映画ポスターアート集」は11月30日(木)より発売。※フルカラー23作品収録 折り込みポスター付き(text:cinemacafe.net)
2017年11月06日女優の宮崎あおい(31)が1日、東京・六本木で開催中の第30回東京国際映画祭の特別企画「Japan Now 銀幕のミューズたち」として上映された映画『怒り』と『EUREKA』のトークイベントに出席し、シースルー衣装を披露した。宮崎は、白のシースルー素材とグレン・チェック柄を組み合わせた衣装で登場し、美肌をのぞかせて魅了。『怒り』のイベントでは長い髪を下ろし、『EUREKA』ではアップにしたヘアスタイルにイメージチェンジして登場した。イベントは、観客からの質問に答える形でトークを展開。「ずっとファンです」という長年のファンも駆けつけ、宮崎は質問に一つ一つ丁寧に答えた。また、「あおいちゃーん!」と声をかけられると優しい笑顔を見せていた。今年の東京国際映画祭では、「Japan Now銀幕のミューズたち」と題して、同世代の女優4人、安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいの最新作やターニングポイントとなった作品などを上映。初日の10月25日に行われたレッドカーペットイベントとオープニングセレモニーでは、4人がそろって登場し、華やかな幕開けとなった。
2017年11月01日いまや年末の風物詩、『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が12月15日に大公開となるが、それに先がけて本作の脚本と監督を手がけたライアン・ジョンソン監督が来日!先日解禁になった最新予告編の、はるかはるか以前に実施した来日インタビューで、秘密主義を貫く同シリーズだけに具体的な情報はないものの、いわゆる『スター・ウォーズ』らしい作品になることは保証したジョンソン監督。劇中では、前作フォースの覚醒のハン・ソロ級のサプライズもあるそうだが、はたして……!?――今回、ロゴやマントが赤い(暗黒面の象徴色)ですよね? つまり最新作では、全員ダークサイドに堕ちているということでよろしいですか?僕も含めてね(笑)!――え?いやいや、BB-8がダークサイドに堕ちるということは絶対にあり得ないよ(笑)。すべてのキャラクターが自分にとっての一番の試練、もしくは辛いことと対峙することになる。それは、レイもフィンもボーでさえもね。善の側のキャラクターも、皆が試練に立ち向かうわけだ。作品はシリアスなほうに向かうけれども、そうはいっても『スター・ウォーズ』映画だから、楽しさということは絶対に忘れてはいないよ!――簡単に言ってしまうと、SWの世界はわくわく感がいつもありますからね。確かに脚本を書いている時は、皆が驚くようなドラマチックな要素を持たせたいけれども、それと同時にジェットコースター的な展開や、今までの作品がそうであったように楽しさも持った作品にしようと考えた。だからダークな感じにはなっているけれども、圧倒的に暗いかというと、そうではないからね。――まず、前作の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』については、どういう感想をお持ちですか?すごく大好きだ。一番響いた要素は、JJが創り出したキャラクターだった。そして彼がキャラクターのために集めたキャスト。レイを演じるデイジー・リドリー、フィンを演じるジョン・ボイエガたちを初めて観た時に、惹きこまれたよ。映画を観ていて、子どもの頃に出会った親友のこととか思い起こして、すぐに共感した。実は『スター・ウォーズ』映画の中で、そういうことをやり遂げてしまう人がJJだ。『スター・ウォーズ』映画的に落としていけることがまずすごいし、キャラクターたちを追っかけて行こうと思わせてしまうことも素晴らしい。だからこそ、そのキャラクターたちの物語を続けていこうと思ったよ。――今回、ポーグというかわいい新キャラクターが話題になっていますよね。どういう役割を担っているのですか?主要なキャラクターではないけれども、ルークがいる島に暮らしている。実はアイルランドの外れにある島にロケハンに行った時に、ツノメドリという鳥がたくさんいてね。何世紀も前はキリスト教徒が暮らしていたらしいけれど、今は無人島になっている場所だ。宮崎駿監督がそうであるように、現実世界にあるものにインスパイアされて、ファンタジックな世界に採り入れることをしたいなと思った。それによって、場所としてリアルになると思ったからね。ポーグはユーモアがあって、コミックリリーフ的な存在だよ。――そう言えば7月の「D23 Expo」で初公開となったメイキング映像で、ジョン・ボイエガが「すべては逆の方向に行く」と言っていましたが、逆とは具体的に何を指しているのでしょうか?観ていて驚く、という意味ならいいけれど(笑)。観ていて物語の中にサプライズが多いと思うけれど、それはリアルで誠実なものであって、サプライズありきではないよ。ただ驚かすことは、したくなかったからね。観ていて理にかなっていることが最高のサプライズであって、誠実に作らなければいけない。それが僕のゴールでなければならなかったよ。――前作の「フォースの覚醒」でハン・ソロの一件がサプライズの10点だとすると、今回の最大のサプライズは何点です???同じくらいかな(笑)。もうちょっと上かな?ただ、あんまり煽りたくないかな。皆さんには素直に観てほしいから。期待は抑え目にしてくれたほうが、サプライズが来た時に驚けるからね(笑)!■プロフィールライアン・ジョンソン1973年12月17日生まれ。アメリカ、メリーランド州出身。同州のサンクレメンテで育ち、南カリフォルニア大学で映像の勉強を重ね、1996年に映画芸術学部を卒業。女子高校生が女子生徒の死の真相に迫るミステリー・サスペンス映画で、長編映画監督デビュー作でもある『BRICK ブリック』が2005年のサンダンス映画祭で上映され、審査員特別賞を受賞。以後、『ブラザーズ・ブルーム』(09)、『LOOPER/ルーパー』(12)、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)と続く映画で、脚本と監督を手がける。『BRICK ブリック』(05)の主演であるジョゼフ・ゴードン=レヴィットとは盟友関係にして自作の常連俳優で、9月に日本で開催した『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)のファンミーティングイベントでは、ジョゼフがカメオ出演していることを突如話してしまい、大きな話題と注目を集めた。
2017年10月16日「金曜ロードSHOW!」が2週連続でスタジオジブリ作品を放送する「秋のジブリ」。先週の『崖の上のポニョ』に続き9月29日(金)今夜は『天空の城ラピュタ』を完全ノーカットでお届け。今回もスマホ等で参加できる「好きなシーンランキング」が実施される。宮崎駿監督が『風の谷のナウシカ』に続き原作、脚本、監督を手がけ、1986年夏に公開された本作。宮崎監督が子ども時代から構想していた企画を映画化、子どもから大人まで楽しめる“冒険活劇”として完成した。小さな山里で暮らす少女・シータはある日、ムスカ率いる謎の男たちによって連れ去られてしまう。しかしムスカたちの飛行船を空賊のドーラ一家が襲撃し、飛行船から逃げようとしたシータは誤って落下してしまう。だがシータは彼女が持つ“飛行石”の不思議な力でゆっくりと降下。たまたまそれを発見した炭鉱で働く少年・パズーがシータを助けるが、翌朝ドーラ一家、ムスカら国防軍がシータを探してパズーの町に現れる。追い詰められたパズーとシータは谷底に落下するがそこで再び飛行石が輝き2人は助かる。そしてパズーとシータはドーラ一家とともにかつて栄えた空の王国・ラピュタを探す冒険に出る…という物語。本作ではムスカら国防軍が持つ飛行戦艦やドーラ一家が使う昆虫を彷彿させる飛行マシンなど宮崎アニメならではともいえる独創的なデザインの乗り物が多数登場するほか、宮崎監督が演出した『ルパン三世』第2シリーズの最終回に登場したロボットが“飛行兵”として登場するなど、それまでの宮崎アニメの様々な要素が詰まっており、後の『紅の豚』にも通じる空中戦はいま見ても迫力満点。また放送のたびに巻き起こる“バルス祭り”にも注目したいところ。今週も放送中に番組特設サイトとデータ放送で作品の見どころを紹介する恒例企画「シーンガイド」と、特別企画の「みんなで選ぶ!好きなシーンランキング」を実施。放送に合わせて表示されるシーンガイドを観ながら「このシーンが好き!」と思ったところで特設サイトの「大好きボタン」(またはデータ放送で決定ボタン)を押して投票すると投票結果がランキングで発表される。2018年のジブリカレンダーが当たるチャンスもあるのでこちらも要チェック。金曜ロードSHOW!『天空の城ラピュタ』は9月29日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)
2017年09月29日9月9日(土)今夜放送の「SWITCHインタビュー達人達(たち)」はこの夏大ヒットした映画『メアリと魔女の花』の監督、米林宏昌と国内外のコンクールで数々の優勝歴を誇るパティシエの辻口博啓が登場。同郷でもある2人がその「仕事術」について語り合う。異なる分野で活躍する2人の“達人”がクロスインタビュー形式で対談する本番組。番組の前半と後半でゲストとインタビュアーが“スイッチ”してそれぞれの「仕事の極意」を語り合う独自のスタイルが視聴者に新しい感動をよんでいる。同じ石川県の出身であり、大学在学中にアニメの楽しさに目覚めスタジオジブリに入社した米林さんと、実家が和菓子店ながら小学3年生のときに友達の誕生日会でショートケーキと出会ったことからパティシエの道を進むことになった辻口さん。米林さんは2014年に退社するまでスタジオジブリで宮崎駿監督のもとでアニメーターとして『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『ゲド戦記』などの作品に携わった。その後2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』で長編初監督。2014年には第2作となる『思い出のマーニー』を監督し第88回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされるなど、次世代のアニメーション監督としても脚光を浴びるようになり2015年、スタジオポノックを設立。今年長編第3作となる『メアリと魔女の花』を世に送り出した。そんな米林さんが会いたいと熱望したのが国内外のコンクールで数々の優勝歴を誇るパティシエの辻口さんだ。東京・自由が丘のモンサンクレールのほかコンセプトが異なる13ブランドを展開。海外店舗「モンサンクレール ソウル」もオープンさせたほか連続テレビ小説「まれ」では製菓指導を務めた。番組の前半ではそんな辻口さんが生まれ故郷・石川県の七尾市に開いたスイーツのミュージアムを舞台に、辛酸をなめながらも、素材にこだわり見た目も楽しいスイーツで現在の成功を勝ち取るまでの辻口さんの人生を米林さんがひもとく。後半では辻口さんが米林さんのスタジオを訪ねて、美しいアニメを生みだす繊細な動きへのこだわりから、若手を育てる難しさまでその「仕事術」に迫る。「SWITCHインタビュー達人達(たち)」は9月9日(土)22時~NHK Eテレで放送。(笠緒)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年09月09日「スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展」が、金沢21世紀美術館にて2018年7月27日(金)から8月25日(土)まで開催される。なお、期間中8月11日(土)から閉幕日までは『千と千尋の神隠し』にまつわる特別企画を実施する。金沢でスタジオジブリ関連の展示が開催されるのは初めてのことだ。スタジオジブリ作品の“言葉の魔法”に触れる貴重な展示鈴木敏夫は、『千と千尋の神隠し』などスタジオジブリ作品をプロデュースし、作品の本質的なメッセージを言葉にして世に送り出してきた。『かぐや姫の物語』の題字や『風立ちぬ』のキャッチコピー“生きねば。”など、手書きのメッセージによって、言葉のもつ力強さを存分に表現している。本展では、プロデューサー鈴木敏夫が生み出した言葉の魅力に迫る資料や手書きの書、キャラクターデザインを展示。活字では表せない、手書きならではのメッセージが伝わる作品資料や、名台詞などを書き下ろした書を通して、ジブリ作品の持つ「言葉の魔法」を紐解いていく。ジブリ作品の原点に立ち返る会場では、鈴木が編集者を務め、アニメーション雑誌のパイオニアとして創刊された月刊『アニメージュ』の仕事にも焦点を当てる。この時期に、高畑勲・宮崎駿両監督と出会い、同誌で『風の谷のナウシカ』を連載、映画化をも成しとげた。まさにジブリの原点とも言える雑誌だ。当時の『アニメージュ』をはじめとし、スタジオジブリ設立までの軌跡を感じとることもできそうだ。ちばてつや原作、幻の作品を限定上映また、幻と言われた宮崎駿初演出作品『ユキの太陽』を限定上映。『あしたのジョー』を手掛けた漫画家ちばてつやが原作をつとめた本作は、2人を結びつけた貴重な一作でもある。さらに見どころは続き、名古屋での開催時に鈴木本人が残した落書きや直筆メッセージの展示、名言を添えた開運おみくじなども用意。今まで慣れ親しんだスタジオジブリ作品に、また新たな角度で触れられる機会となるだろう。夏休み特別企画『千と千尋の神隠し』をピックアップ8月11日(土)から閉幕日の25日(土)までは、夏休み特別企画を実施。毎日先着1,000人の来場者に特製ポストカードがプレゼントされる。また、18日(土)から24日(金)までの1週間は、カオナシが会場を散歩する「カオナシ散歩」を実施。フォトスポットエリアでは撮影も可能だ。そして、23日(木)には1日限定で映画の上映会も行う。開催概要スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展会期:2018年7月27日(金)〜8月25日(土) ※会期中無休場所:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA住所:石川県金沢市広坂1-2-1開催時間:10:00〜18:00※初日7月27日(金)は13時開場※金・土曜日は20時まで、但し最終日8月25日(土)は18時閉場※いずれも入場は閉場の30分前まで入館料:大人 1,200円 中高生 800円 小学生 600円■夏休み特別企画詳細期間:2018年8月11日(土)~8月25日(土)・ポストカードプレゼント:企画開催中全日、先着1,000人にポストカードプレゼント。・カオナシ散歩:18日(土)~24日(金)の期間、各日11:00、13:00、15:00頃カオナシが会場内を散歩。・映画『千と千尋の神隠し』上映会:8月23日(木)11:00~定員150名。上映時間の30分前から先着で受付。※展覧会チケット(半券も可)が必要。
2017年08月28日『ティム・バートンのコープスブライド』『コララインとボタンの魔女』のスタジオライカが日本を舞台に描く、アカデミー賞ほか世界の映画賞を席巻中のストップモーションアニメ『KUBO and the TWO STRINGS』(原題)が、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の邦題で11月18日(土)より日本公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと予告編も到着した。三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという不思議な力を持つ少年・クボ。幼い頃、闇の魔力を持つ祖父に狙われ、助けようとした父親は命を落とした。そのとき片目を奪われたクボは、最果ての地まで逃れ母と暮らしていたが、更なる闇の刺客によって母さえも失くしてしまう。追手である闇の魔力から逃れながら、父母の仇を討つ準備を進めるクボは、道中出会った面倒見の良いサルと、ノリは軽いが弓の名手のクワガタという仲間を得る。やがて、自身が執拗に狙われる理由が、最愛の母がかつて犯した悲しい罪にあることを知る――。本作は、数々の傑作を送り出してきたストップモーション技術最高峰・スタジオライカが、「古き日本の世界」をテーマに、情感あふれる日本の風景や風習を、息を飲む美しさで描いたもの。本年度アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞のノミネートを始め、アニー賞にもノミネートされるなど、全世界の映画賞を総なめした話題作で、日本でも公開前にも関わらずSNS上では「早く観たい!」「公開はいつ?」と映画ファンの間で話題沸騰していた。今回この日本公開に先駆け、第30回東京国際映画祭の特別招待作品として上映も決定。そしてこのほど公開された、制作過程とアニメ映像が交互に映し出されるシーンから始まる予告編は、少年・クボが三味線の音色で折り紙に命を与えて操るという、不思議な力を発揮する場面などその映像美が垣間見える仕上がりに。呪いや犯した禁忌の代償など、日本の寓話をベースに描かれた深く壮大な物語が垣間見える、ドラマティックで衝撃的な予告編だ。また、監督が葛飾北斎からインスパイアされたという大波と月を背に、主人公のクボが三味線を構えて立つポスタービジュアルも同時に公開された。監督を務めたのは、黒澤明や宮崎駿を敬愛する大の日本マニアで、次回作に『トランスフォーマー』シリーズ最新作も控えたトラヴィス・ナイト。また、最先端クリエーターたちが壮大なセットの中で人形や美術を1コマ1コマ動かし、1秒間の映像のために24枚の写真を撮影しながら作り上げた努力と愛情の結晶に命を吹き込むボイスキャストには、シャーリーズ・セロン(サル)、マシュー・マコノヒー(クワガタ)、レイフ・ファインズ(月の帝)、ルーニー・マーラ(闇の姉妹)ら超豪華俳優陣が担当!大人にこそ観てほしい、圧巻のストップモーション絵巻がここに誕生した。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は11月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年08月24日数々のスタジオジブリ作品で原画、作画監督を担当し、ジブリ退社後は『バケモノの子』『君の名は。』といった話題作に関わった稲村武志氏が、この夏公開されるスタジオポノック第1回長編作品『メアリと魔女の花』(米林宏昌監督)で作画監督を務めている。稲村氏は1991年、スタジオジブリに入社し、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』『風立ちぬ』などで原画、『ハウルの動く城』『ゲド戦記』『コクリコ坂から』では作画監督を務めた。「宮崎さんはよく『半径3メートルにテーマや題材がある』なんてお話をしますけど、要は自分が知らないものは描けないということ。『生身の人間を描け』と。それこそがジブリ作品の根幹ですし、特に作画は、自分の実体験が反映されますから」(稲村氏)その“教え”は『メアリと魔女の花』の主人公・メアリにも色濃く刻まれている。「メアリはどんな女の子なのか?その人物像を知らないと、形にできませんから、まずは米林監督が描いたイメージボード、そしてシナリオの分析から始めました。原作はイギリスの児童文学で、舞台は魔法の世界ですが、メアリは純粋無垢で好奇心も旺盛…。つまり、現実によくいるティーンなんですね。僕自身が大学などで講義もしているので、身近に接する若者たちとの共通点も感じました。そんな風に理解を深めることで、メアリの造形も進みましたし、イキイキした主人公になったと思います」。本作を手がける西村義明プロデューサーから、スタジオポノック設立の一報を受けたのは2015年4月。稲村氏が『バケモノの子』の作業を終えるタイミングだった。米林作品では『借りぐらしのアリエッティ』で原画を、『思い出のマーニー』では作画監督補として携わっていただけに、米林監督&西村氏の“再始動”は「正直うれしかった」とふり返る。「スタジオジブリの制作部門が解散したことで、長年かけて培った大切な思想や技術が失われるのは残念だし、もったいないと僕自身も強く思っていましたから。それに米林監督には、前作の『思い出のマーニー』が少し文学的すぎて、小さい子にはちょっと難しかったという反省もあったようで、楽しく前向きな作品。それこそかつてのジブリ作品がそうだったように、子どもが純粋に楽しめるものを作りたいという気持ちがあった。ジブリの志を引き継ぎたいという西村さんの意気込みも感じましたし、2人とも新しい可能性にかけているんだなと」。目指したのは夏休みのスクリーンを彩るにふさわしい、躍動感あふれる“ワクワク”が詰まったエンターテインメント作品だ。「シナリオが完成した時点で、作画の予想枚数は10万枚(笑)。最終的には9万3,000枚くらいで収まったんですけど、ジブリの頃と変わらない物量です。でも、スタジオポノックは文字通り、ゼロからのスタート。最初はマンションの1室に、机が3つあるくらいで。生産性と品質の両立をどう実現するかずいぶん考えました。『思い出のマーニー』が静だとすれば、『メアリと魔女の花』は動。キャラクターの演技量や運動幅を大きくすることで、“抜け”がいい動きになったと思いますし、新しいスタジオが手がける作品としての新鮮さも表現できたのではないでしょうか」。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年07月13日「人生において常にチャレンジや試練がある」と語るのは数々のディズニー/ピクサー作品に携わってきたブライアン・フィー。彼の監督デビュー作となった『カーズ/クロスロード』では第一線で走り続けてきたマックィーンの“人生の岐路”が描かれている。誰もが直面する人生の大きな壁や、思いがけない挫折、そしてその先に見えてくる新たな道で決断をし前に進む――原点回帰を繰り返しながら生きていく人間性を車のキャラクターで描くことに成功した本作。3作目で描きたかったのは“師の教え”。『カーズ』で登場するマックィーンの恩師ドック・ハドソンの声を演じるポール・ニューマンが亡くなり、2作目以降出演することはなかった。なぜ3作目にしてマックィーンの人生に立ち返り、彼を再登場させたのか?「この映画を(どういうものにしようかと)考えていたとき、それが僕らに興味を抱かせたストーリーだったんだ。特に、マックィーンとドックの関係にね。彼らを師と弟子として見ていた。僕がこの映画にどのように入っていったかというと、彼らのことをほとんど父親と息子のように考えていたんだ。いま、ドックはいなくなってしまった。そしてマックィーンは年を取ってきている。いくつになっても、人生においてチャレンジや試練がなくなることはないんだ」と熱い眼差しで語るフィー監督。彼にもマックィーンのような出来事があったという。「僕の母は亡くなったんだけど、数え切れないほど何度も母に電話をしたいと思ったよ。母がどう思うか、母ならどうするか聞きたいと思ったけど、それは出来ないんだ。ただ同時に、僕がいまは2人の子どもがいる父親でもあるんだ。彼女たちは僕を頼りにしている。だから、彼女たちとのエピソードを思い出すと、逆の立場でも考えることができたんだ」。続けて口を開いたのはプロデューサーを務めるケヴィン・レハー。「『カーズ』の1作目から約11年経っているんだ。アスリートが、キャリアを始めて11年後、どういうところにいるだろうか?それは、マックィーンのストーリーを前進させるための出発点になったんだ」。1作目ではドックやメーターをはじめ仲間たちの優しさに触れ、本当に大切なものに気づき“スター”になることができた。2作目では各国のレースに参加し技術を上げていくマックィーン。3作目では新キャラクター・クルーズが登場し、彼女とドックの思いを支えに“ある決断”をするのだ。レハー氏は『カーズ』を通して「人生において、何が最も重要かを発見すること」について考えてほしいという。「僕たちがこの映画で伝えようとしたこと、“誰かほかの人のサポートをすることは、やりがいがあるだけじゃなくて、自分でやるよりももっと満足感を得られることがある”ということだよ。自分の人生に価値を見つける、ということなんだ」。『カーズ』が誕生して11年、技術面的にも大きな変化があったのだそう。特に注目のシーンは、ストームとの勝負に負け、クルーズと共にトレーニングを重ねていく中で出会う「クレイジー8デモリッション・ダービー」。強烈なキャラクターが登場し泥まみれになりながら大迫力のダービーを繰り広げる。フィー監督は「率直に言うと、僕たちが、(『カーズ』の)最初の映画で泥が出来たとは思えない。だから、技術の進歩やツールが、過去には決して出来なかったことを出来るようにしてくれたんだ」「僕たちが、クレイジー8に対してフィーリング的に気をつけていたのは、あまりに怖すぎるようにしたくない、とことだった。この国では、デモリッション・ダービーは、土曜日の夜、家族を連れて楽しむ、というものだ。僕たちはそういう世界の中で、キャラクターを描きたかった。彼らはダービーを楽しんでいるんだ。お互いぶつかり合っているが、彼らはいつも笑顔を浮かべている。僕たちのリサーチから得たちょっとした真実で、必ず入れ込みたかった。だから楽しいシーンなんだ。マックィーンにとってはそうじゃないけどね(笑)」。そのダービーに登場するキャラクターがマックィーンも恐れるスクールバスの“ミス・フリッター”。彼女の話になると目を輝かせるのはレハー氏だ。「僕はミス・フリッターのファンなんだ。リー・デラリアがその声をやっているんだけど、彼女は僕の大好きな女優の一人なんだ。彼女は『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』で、ビッグ・ブーを演じている。彼女は、マックィーンとクルーズのところにやって来て、『ブー!』って言うんだ。彼女は僕の一番のお気に入りだよ」。先日、来日していたフィー監督。実は東京を舞台にしたレースが登場する『カーズ2』のときに日本に滞在したことがあるという。「光栄なことに、日本の北部を回ることが出来たんだ。東京から始めて、北に行って、札幌に行った。毎日、僕はいろんな町に行って話をした。あるときは、小学校の子どもたちと遊んだりした。そしてあるときは、美術学校の生徒とトークをしたりした。そして毎晩、僕たちは最高に素晴らしい食事をしたよ」。そんなフィー監督は日本のアニメーションについても関心があるようで、中でも宮崎駿監督が手掛けるスタジオジブリの『となりのトトロ』は「完全にマジカル」だそう。「『となりのトトロ』は、僕が史上最も好きなアニメーション映画かもしれない。すべての宮崎さんの映画にすごく雰囲気があるんだ。空気の匂いがするし、女の子が新しい家に引っ越しすることに完全に夢中になる。そして、田舎やフィーリング、アートワークなどすべてのことに惹きつけられる。アニメーションやすべてが本当に美しい。それからミステリアスになる。そして、スピリットが現れ始めるんだ。完全に惹きつけられるね」と語る隣でレハー氏も深く頷いていた。最後に気になるのは、ディズニー/ピクサーのファンなら恒例の楽しみとなっている“隠れキャラ”。今回も隠れてる…?「僕たちが知っている以上にあるよ!」と語るのはレハー氏。「A-113。ジョン・ラセターとブラッド・バード、ヘンリー・セレック、ティム・バートンが、カルアーツにいたときに仕事をした教室の番号だ。そして、スターリングのオフィスの番号がA-113なんだ」。続けて「ピクサー・プラネットのトラック」(フィー監督)「魚雷(の形をしたもの)は、8字形のデモリッション・ダービーに出てくるよ」(レハー氏)。さらにフィー監督は「ピクサー・ボールは、いつも僕たちの映画に出てくる。僕たちは、それをとてもうまく隠そうとした。みなさんに探してもらおう」とニヤリ。また、2018年3月16日(金)に日本公開が決定しているディズニー/ピクサーの次回作『リメンバー・ミー』のキャラクターもいるという。「いくつか『リメンバー・ミー』の隠れキャラクターがあるよ。1つ以上ある。次回作『リメンバー・ミー』にちょっと会釈をするんだ。僕たちはいつも次回作のものを出すということをやっているよ」。協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)■関連作品:カーズ/クロスロード 2017年7月15日より全国にて公開(C) 2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2017年07月06日『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』で知られる米林宏昌監督の最新作『メアリと魔女の花』完成の一報を受け、東京都武蔵野市の株式会社スタジオポノックを訪ねた。出迎えてくれたのは、本作のプロデューサーを務める西村義明氏だ。スタジオポノックは2015年、米林監督の新作映画を制作するため、『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』の西村プロデューサーが設立したアニメーション映画制作会社だ。スタジオジブリの制作部門解散を経て、ジブリ出身の両名が、新たなスタジオでリスタートを切る本作について、西村プロデューサーは「時代の中で作り手たちが葛藤しながら『これだけは伝えたい』というメッセージを物語の背後に据えつつ、直球勝負で、自分たちがスタジオジブリで培ったもの、愛したもののすべてを出した」と自信を示す。――では“これだけは伝えたい”こととは?「現代における“魔女の花”とは何なのか、魔法とは何なのかということは、企画の段階から考え続けてきました。自分たちが作り出した魔法に振り回されて、世界が混乱していくのを僕たちはこの間、たくさん経験してきています。何かを置き去りにしながら、忘却しながら、また同じことを繰り返していく。そこに、映画の作り手としてどう向き合いながら、大切なことを次の世代に受け渡していけるだろうか。変わり続ける世の中だとしたら、変わらない大事なものをメアリという少女に託したいというのが、僕たちの映画の本懐です。“ジブリマジック”と言われますが、アニメーション映画は地道な作業の積み重ねです。ジブリという集団は、面倒なことにこそ大事なことがあるんだと信じて愚直に突き進んできた。あらゆるものが合理化、効率化される時代にあって、少しだけ立ち止まって、何が大事かを考えて、もがいて、シンプルに伝えるために、大人たちが何百人と集まって懸命に1本の映画を作る。そこに“ジブリの志”があると思いますし、職人たち何百人の本気が詰まっていると思っています」――「魔女、ふたたび。」というキャッチコピーの意図は?「当然、『魔女の宅急便』を連想する人が多いでしょうし、実際『プレッシャー、あるでしょ?』と問われてきましたが、魔女=ジブリ。その高いハードルだからこそ、米林監督が挑戦する価値があるだろうという思いはありました。宮崎駿監督が語った『魔女の宅急便』とは違い、今回は、魔女という題材ながら人間の物語を描こうとした。人間の少女が偶然、手に余る不思議な力を見つけ魔女になりますが、その力は仮初でしかなく、いつか消えてしまう。拠り所を失ったとき、無力な人間はどうするのか。立ち止まってしまうのか。それでも、前に進むことができるとしたら、それは何故なのか。そこに、米林監督自身が投影された新しい“魔女”の萌芽があると思ったし、この時代に作る意味があると思ったんです。懸命に生きている人たちを応援する映画。ボロボロになりながらも、立ち止まることを恐れないメアリという新しい“魔女”を描く理由はあると思いました」――メアリがそうであるように、米林監督も魔法を失った?「監督デビュー作である『借りぐらしのアリエッティ』がその年の邦画ナンバー1ヒットになり、『思い出のマーニー』が米アカデミー賞(の長編アニメーション映画賞)にノミネートされた。それが監督だけの力だったかと言えば、首をかしげる人も多いのではないでしょうか。まさしくジブリの魔法があったからこその成功であり、評価だったと思います。ところが、アニメーション監督にとって勝負といえる3作目で、彼はすべて失った。それでも『メアリと魔女の花』という作品を作ると決めた。不安で怖かったと思いますよ。ジブリ時代と同じように、環境があるわけじゃない。期待されるわけじゃない。そんな恐怖を振り切って米林監督は3年間、机にへばりついて、“いつも通り”絵を描き続けた。メアリだって魔法なんて持ってやしない。自分ではない誰かを想い浮かべて、“いつも通り”一生懸命に生きた人間です。先が見えない時代だからこそ不安なのは、映画の作り手も同じです。そこにメアリの人生が重なる。無力なメアリの一途な行動が、彼女を取り巻く不安と閉塞感を打ち破ったとき、多くの人の心に、大切な作品として届くと期待したんです」――プロデューサーとしての苦労は?「『メアリと魔女の花』の予告編が映画館で流れたとき、本当に涙が出るほどうれしかった。こんな喜びを見出せるとは思わなかったんです。正直、ジブリで映画を作っていた頃は、制作費を集めることを心配しなくてよいし、製作委員会の応援者も多かった。予告編だって『公開日も決まったし、そろそろ流れるかな』という感じでした。いま思うと、本当におこがましい考え方でした。今回も“ジブリが残してくれた恩恵”があって、多くの皆さんに応援していただいていますが、心理的には1度ゼロに戻れました。スタジオポノックの未来は考えません。作品を作るたび『大事なものとして、人の心に残したい』という気持ちだけです。それは簡単ではないけど、単純な想いです。実写やCGの表現がここまで広がった時代に、2Dのアニメーションで何を作るべきか。映画はいつも時代とともにあるし、そこに対峙し続けるだけなんだと思います」イギリスの児童文学を原作に、7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を偶然見つけた主人公のメアリの大冒険を描いた本作。一夜限りの不思議な力を発揮し、魔法世界の最高学府であるエンドア大学への入学を許可されたメアリだが、彼女がついたウソが大切な人を大事件に巻き込んでしまう…。スタジオジブリというあまりに強大な魔法と、それがもたらす恩恵と呪縛から解き放たれた米林監督と、西村プロデューサーの未来は、魔法をもたないメアリと同じく未知数。クロアチア語で「深夜0時」に由来し、新たな1日の始まりの意味が込められたスタジオポノックの時計の針は、いま進みだしたばかりだ。(text:Ryo Uchida/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年07月04日映画『メアリと魔女の花』の公開記念緊急イベント「でほぎゃらりー株主鼎談~いま、アニメーション背景を語る。~」が7月1日(土)、都内にて開催され、庵野秀明(カラー)、川上量生(ドワンゴ)、西村義明(スタジオポノック)が出席した。同作は、スタジオジブリ出身の米林宏昌監督がメガホンを取り、イギリスの児童文学を原作に、7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を偶然見つけた主人公のメアリの大冒険を描く。一夜限りの不思議な力を発揮し、魔法世界の最高学府であるエンドア大学への入学を許可されたメアリだが、彼女がついたウソが大切な人を大事件に巻き込んでしまう。ジブリ制作部門解散後の2015年にスタジオジブリの手描き美術が消えてしまうことを危惧し、背景美術スタジオ「でほぎゃらりー」を設立した庵野さん、川上さん、西村さんの3人。イベントは、「でほぎゃらりー」設立の経緯や、それぞれの出会いのエピソードなどが語られてスタートした。庵野さんの口からは「手描きはこれから状況的に厳しくなっていくと思います。デジタルのほうが効率がいいし、儲かるので。その中で、伝統工芸のようなものはなるべく残していきたい。でほぎゃらりーができたときも、『とにかく新人を採ってほしい』と」などと思いが語られた。「新人が毎年、3人でも、5人でも入って、それが10年、20年と残ってくれれば」とも。デジタルが主流になっているものの、「手描き背景という技術とそのよさというものはなるべく残していきたい」とコメント。トークでは、アニメの背景美術の精度が高ければ長回しがきくことや、アニメは不要なものを描かないなど情報をコントロールできる特性を持つこと、手描きで背景を制作する際の着眼点などが語られた。高畑勲監督と宮崎駿監督の制作方法の違いなども話題にあがり、ファンは熱心に耳を傾けた。西村さんは、美術大学の学生と話をした際に学生がグラフィックデザインなどの経験はあるものの(紙に)絵を描くことをしてきていない現状を知ったことや、一方では、ディズニーアニメーションスタジオやピクサーアニメーションスタジオでクリエーターになる人たちは絵を描いてきている人であることを指摘。「絵を描いて、絵にするという作業をしてからクリエーターになっていくという人が極端に減ってきているという現状があるような気がします」と問題提起される一幕もあった。さらに、トークでは、人工知能(AI)による画像処理ツールも話題に。西村さんが「ああいうものはどこまでいけるのですかね?」と質問すると、川上さんは「最終的には、人間ができることが基本的には全部できると思います。100年はかからないと思います。もっと早いと思いますけど」とコメント。「人間と同じような人工知能を作ろうと思うと、人間のことを学習しないとコンピューターも進化できないので、そういう意味では、もし手描きの技術がなくなってしまった未来に、それを再現することは人工知能を使ってもできない可能性が高いと思います」と続けた。庵野さんは、「(アニメの制作では手描きとデジタルを)両方混ぜることが一番いいと思います。そのためには手描きの技術を持っていないとできないです」と語っていた。『メアリと魔女の花』は7月8日(土)から全国にて公開。(竹内みちまろ)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年07月01日「高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。 スタジオジブリ・レイアウト展」が2017年7月15日(土)から9月3日(日)まで、長崎県美術館にて開催される。「レイアウト」1,300点を一挙公開鉛筆で描かれた映画の設計図「レイアウト」。背景とキャラクターの位置関係、動きの指示、カメラワークや背景処理など、そのカットで表現されるすべてが描かれたレイアウトには作り手のこだわりやイマジネーションが凝縮されている。今回開催される「スタジオジブリ・レイアウト展」では、宮崎駿直筆のレイアウトを中心に1,300点を展示。『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』などの誰もが知る名作から、高畑勲、宮崎駿両監督がジブリ以前に手がけた『アルプスの少女ハイジ』や『赤毛のアン』からなどを含む全33タイトルの映画作品のレイアウトが展示される。名作が生まれた過程をじっくりと見れる貴重な機会だ。千尋の声を演じた声優による音声ガイド『千と千尋の神隠し』の千尋を演じた柊瑠美による音声ガイドも。レイアウトの見どころやジブリスタッフによる制作秘話をジブリ映画の音楽とともに聞く事ができる。作品を何倍も楽しむことができそうだ。トトロに乗れるコーナーも可愛い写真の取れるフォトスポットも充実。トトロのお腹の上に乗れる「トトロケーション」やバケツに捕まったポニョと一緒に写真を撮ることのできる「ポニョロケーション」など、ジブリの世界を存分に味わえるコーナーが揃っている。【詳細】「高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。 スタジオジブリ・レイアウト展」期間:2017年7月15日(土)~9月3日(日)※7月24日(月)休館開館時間:10:00~20:00(最終入場19:30)場所:長崎県美術館 企画展示室ほか住所:長崎県長崎市出島町2番1号料金:一般1,300(1,100)円、小中高700(500)円、小学生未満無料※カッコ内前売り・団体料金※前売りは7月14日(金)まで販売【問い合わせ先】長野県美術館TEL:095-833-2110
2017年06月25日スタジオポノック第1回長編作品『メアリと魔女の花』のスペシャルトークイベントが6月22日(木)に行われ、杉咲花(メアリ役)、神木隆之介(ピーター役)、メガホンをとった米林宏昌監督(『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』)らが出席した。スタジオジブリ出身の米林監督が3度目の長編メガホンをとる本作。イギリスの児童文学を原作に、7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を偶然見つけた主人公のメアリの大冒険が描かれる。一夜限りの不思議な力を発揮し、魔法世界の最高学府であるエンドア大学への入学を許可されたメアリだが、彼女がついたウソが大切な人を大事件に巻き込んでしまう。都内で行われたイベントには杉咲さんと神木さん、米林監督に加えて、小日向文世(エンドア大学の魔法科学者、ドクター・デイ役)、佐藤二朗(エンドア大学のほうき小屋の番人、フラナガン役)、遠藤憲一(庭師のゼベティ役)、大竹しのぶ(メアリの大叔母、シャーロット役)、プロデューサーの西村義明が駆けつけた。先日、米林監督と西村プロデューサーは完成したばかりの本作を携えて、“古巣”であるスタジオジブリを訪ねたのだとか。ただ、米林監督によると「宮崎(駿)さんは、『俺は観ない』って言って、観てくれなかった」という。それでも「よく頑張った」とねぎらいの言葉があったそうで、「(スケジュールが)遅れに遅れていたので、『本当にできるのか?』ととても心配してくださった。無事に完成を報告できてうれしい」としみじみ喜びをかみしめていた。ちなみに、高畑勲監督と鈴木敏夫プロデューサーは本作を鑑賞しており、西村プロデューサーは「鈴木さんからは『ジブリの呪縛から解き放たれたお前たちは、こういう映画を作るのか。素直にのびのびと良い作品だね』と言葉をかけてくれた」「高畑さんは、そもそもファンタジー映画が嫌いなんですが(笑)、好感を持てる映画だと言ってくださった」と両氏の率直な感想を、ファンに報告していた。その上で、西村プロデューサーは「ジブリを超えようとは思っていない。米林監督にとっては勝負の3作目で、約20年ジブリで培ったものすべてを詰め込んだ。ただ面白いだけじゃなく、作る価値がある作品として、監督の“新しさ”が出ている」と強調。そんな言葉に、米林監督は「このような晴れの場に立てて、夢のよう」と感無量の面持ちだった。『メアリと魔女の花』は7月8日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年06月22日子どもから大人までを魅了するディズニー/ピクサーが贈る『カーズ』シリーズ最新作『カーズ/クロスロード』。6月10日(現地時間)にアメリカ・ロサンゼルスにてワールドプレミアが行われ、ブライアン・フィー監督を始め、声優を務めたオーウェン・ウィルソン、アーミー・ハマーらに加え、製作総指揮者ジョン・ラセターもレッドカーペットに登場した。いままで華々しく活躍してきた天才レーサー“マックィーン”がクラッシュ事故に遭ってしまい、“人生の岐路(クロスロード)”に立たされる姿を描く本作。室内で行われた今回のプレミア。会場には『カーズ/クロスロード』の装飾が施され、ライトニング・マックィーン、クルーズ・ラミレス、ジャクソン・ストーム3台が揃った。レッドカーペットでは、リバー・スコット役のイザイア・ウィットロック・Jrや本作に登場する強烈なキャラクター、ミス・フリッター役のリー・デラリアらが登場。その後もオーウェンやアーミー、ケイト・ワシントンらが登場し、ファンは大盛り上がり。本作のプロデューサー、ケヴィン・レハー&アンドレア・ウォーレンは「とてもエキサイティングだわ。私たちはこの映画を6年間とかやっていたのよ。ある人たちはね。みんなと分かち合うことにとても興奮しているわ。みなさんが、私たちが大好きなのと同じくらい気に入ってくださると嬉しいわ」と話した。監督のブライアン・フィーは娘と登場。「彼女は2度も作品を観たんだ」とフィー監督。感想を聞いてみると「とても素晴らしい映画だった」と父親の仕事ぶりをたたえていた。そんなフィー監督は「実は、僕は日本に行くんです。日本に行って、この映画のことをお話出来るんです。日本の皆さんにお会い出来ることが待ち切れないです。『カーズ/クロスロード』が公開されることが待ち切れないです。美味しい食べ物を楽しみにしています(笑)」と日本に向けてメッセージ。続いて登場したマックィーンを演じたオーウェン。ドック・ハドンソンの再出演について「僕にとって、一作目の仕事をすることで、とてもエキサイティングだったのは、ポール・ニューマンに会って、彼と仕事をしたと言えることだった。だから、彼がカンバックするというアイディアや、この作品に彼の声が入っているというのは、とてもスペシャルだったね」とコメント。そしてキャストが登場する中、多くの取材陣への対応で一番最後となってしまったラセター氏。毎回“アロハシャツ”を着てプレミアに参加するのが恒例となっているが、新キャラクターのストームが描かれた『カーズ/クロスロード』仕様で登場!「こんにちは、ジョン・ラセターです。僕は最新作『カーズ/クロスロード』をすごく誇りに思っているんだ。クルーズ・ラミレスっていうすばらしい女性のキャラクターがいるから楽しみにしてね。彼女にきっと泣かされるよ。本当に特別な作品だから是非観に来てください」とアピールした。さらに新作長編アニメーション映画制作を本格始動したジブリスタジオの宮崎駿監督について「次に日本で引退会見をするときは、誰も来ないよって言ったんだよ!」「この話は、マックィーンのキャリアの後半で何をすべきかを考えようとする内容なんだ。彼はまさに人生の岐路に立たされているんだよ。宮崎さんは新しい映画をいま作っていて、私たちはみんなそのことにすごく興奮しているんだよね。きっと彼にはまだ伝えたい話がいっぱいあるんだって。マックィーンのように彼も走り続けるだろうね」。『カーズ/クロスロード』は7月15日(土)より全国にて公開。協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)
2017年06月11日ダウンタウンの松本人志(53)が6月4日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、アニメ映画を手掛ける宮崎駿監督(76)の引退撤回を報じた放送回での誤報について言及した。 同番組では5月28日放送回にて「宮崎駿『引退撤回』新作長編アニメ始動!」というニュースを取り上げ、宮崎監督による“過去の引退宣言集”を紹介した。ところが実際には宮崎監督本人の発言ではなく、Twitterでは誤りに気付いた視聴者により放送直後から《ぼくのネタツイート(当然ながら宮崎駿が言ったセリフではない)がテレビで使われてる》などの投稿が相次いでいた。 フジテレビは29日、公式サイトにて「お詫び」と題したコメントを発表。この日の放送回でも司会の東野幸治(49)ら出演者が改めて頭を下げた。 東野から話を振られた松本は、「スタッフに責任を丸投げするのは嫌なんです」と前置きしつつも、「正直言うと『知らんがな!』ですよ。我々は与えられた情報を信じて喋るしかない。それをやめるならば、東野も俺も何時間も前にスタジオに入ってニュースを全部決めて、文言も全部確認して、裏取りもしないといけない。そんなことできるわけないし、我々の仕事ではない」と、自身に責任はないことを断言した。 それでも松本は、「今度こういうことがあったときは、僕はもう『ワイドナショー』を降りようと思っている」と話したため、スタジオは騒然。焦った東野が「ちょっと待ってください。ボケなのかマジなのか」と尋ねると、松本は「マジです。責任を取るという意味じゃないですよ。そんな格好のいいものではなくて。それくらい失敗のないように緊張感を持って。ニュースを扱うとは、そういうことなんだと」と、場を戒めた。 続けて松本は、この誤報を取り上げたニュースにも言及。「すごく嫌な記事を見たんですよ。『言っていない文言を取り上げてスタジオで小馬鹿にして笑っていた』というふうに書かれていたんですけど、それはないよね!」と、内容についてきっぱりと否定。「『すげーな!』と、盛り上がっていただけ。馬鹿にする空気は一切なかったんですが、そう書かれているニュースが(宮崎)監督の耳に入ったら嫌じゃないですか」と、不快感をあらわにした。
2017年06月04日スタジオジブリのアニメーション世界を体験できる「三鷹の森ジブリ美術館」の新企画展示「食べるを描く。」の内覧会が5月26日(金)に行われ、企画・監修を務めた宮崎吾朗氏が挨拶した。吾朗氏の挨拶を前に、館長の中島清文氏は「皆さん、宮崎駿監督の新作について何か聞いて帰りたいと思ってらっしゃるかもしれませんが、何も情報がございません(笑)、あらかじめご了承ください」とけん制。先週、新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集を開始した宮崎駿監督の“引退撤回”については、吾朗氏も語ることはなかった。日常を丹念に描くジブリ作品に残る数々の“食事シーン”を取り上げた新企画展示。『天空の城ラピュタ』でパズーとシータが一緒に食べる目玉焼きトースト、『千と千尋の神隠し』の千尋がハクにもらい、泣きながら食べたおにぎり、『ハウルの動く城』でハウルが手作りし、ソフィーやマルクルたちと食べたベーコンエッグ…などなど、思い出すだけで、ついニンマリしてしまう、おいしそうな食事と、それを口にするキャラクターたちの至福に秘められたこだわりとは?吾朗氏は「簡単なことではなかったですが、宮崎駿作品はどうしてご飯がおいしそうに見えるのか、を知ってもらうのは、アニメーション技術そのものを知ってもらうことだと考えた」と企画意図を説明。「要はおいしそうに見せているわけで、作画はもちろん、(登場人物に)どんな文脈で、どう食べさせるか。すべての要素が合わさって、おいしそうに見えるんです」と優れたアニメーション技法に基づいた食事シーンの裏側を説明した。また、『ハウルの動く城』に登場するベーコンエッグについて、「宮崎駿は家では、必ずベーコンエッグを作る」と興味深いエピソードも披露。「ゆで卵やオムレツでは、調理の仕方など好き嫌いも分かれますし、白と黄色のシンプルな配色が、映像の中ではすごく際立つ」とベーコンエッグ登場の理由を明かしていた。レトロな洋食レストラン風の第一室では、各作品の記憶に残る食のシーンを取り上げ、わずか数秒間のために描かれた原画や絵コンテから、噛み切る動作や箸さばきなど、食べる動きをアニメーションで描く工夫や意図を紹介。展示室内のダイニングテーブルには“お箸”が用意されており、実際に食べる動作をしてみることで、観察力の重要さを知ることもできる。食事を作るシーンを取り上げる第二室では、『となりのトトロ』のサツキとメイの家の台所、『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号のキッチンを実物大で再現。サツキやシータが調理をこなした空間に、来場者が立ち、改めて映画の世界を体感。また“食”を通して、登場人物たちの暮らしぶりや文化を描くための資料、参考図書を紹介するコーナーも設けられた。「三鷹の森ジブリ美術館」の入場チケットはすべて日時指定の事前予約制で、5月25日(木)より7月分、6月25日(日)より8月分の夏休みシーズンチケットの “先行抽選販売”を実施。また、7月入場分より全チケットに購入者の名前を印字され、入場時にチケット購入者の本人確認を行う場合がある。新企画展示「食べるを描く。」は5月27日(土)~2018年5月(予定)三鷹の森ジブリ美術館にて開催。(C)Studio Ghibli(C)Museo d’Arte Ghibli(text:cinemacafe.net)
2017年05月26日『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』で知られるスタジオジブリが、5月19日(金)、公式サイトにて宮崎駿監督の新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ(新人)募集を開始した。2013年公開の長編アニメーション『風立ちぬ』で、長編映画の制作から引退することを正式に発表した宮崎監督。だがその後も、ジブリ美術館用の新作短編アニメ「毛虫のボロ」を制作するなど現場に立ち続け、2016年には、NHKで放送された特別番組「終わらない人 宮崎駿」の番組内で長編映画制作の企画があることが放送され話題を呼んでいた。また「Oscar Week 2017」では鈴木敏夫プロデューサーが、宮崎監督の長編映画制作復帰に言及し、本格的な復帰が期待されていた。そして本日、公式サイトにて宮崎監督の新作長編アニメーション映画制作のためのスタッフ募集が公表。サイトでは「すでにテレビ等でご存じかと思いますが、宮崎駿監督は最後の長編アニメーション映画に取り組み始めました」と明言され、新作が本格始動することが決まった。「『風立ちぬ』から4年、三鷹の森ジブリ美術館のための短編映画『毛虫のボロ』で、若いスタッフと共に苦手なCG技術にも野心的に向き合い、ついに完成させました。一方、この間、昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました」「ここに至り、宮崎監督は『引退撤回』を決断し、長編アニメーション映画の制作を決めました。作るに値する題材を見出したからにほかなりません。年齢的には、今度こそ、本当に最後の監督作品になるでしょう」と、今回の経緯が報告されている。さらに「この映画制作完遂のために、若い力を貸して下さい。期間は3年間です。一緒に制作に加わってくださる方を募集します」と熱い想いが綴られている。今夏には、スタジオジブリ出身の米林宏昌監督&西村義明プロデューサーで贈る『メアリと魔女の花』が公開予定であり、今後も日本のアニメーション作品が世界中のファンを魅了してやまないだろう。(text:cinemacafe.net)
2017年05月19日江戸時代から昭和中期までの貴重な建物が立ち並ぶ、「江戸東京たてもの園」。園内には桜やもみじなど季節によって表情を変える植物も多く、四季折々の風情が歴史的な建築とともに楽しめます。細かいディティールまで写真に収めたくなる建物の数々建物そのものはもちろん、資料に基づいてていねいに再現された内装や小物、建物と建物の間の路地や庭などどこを取っても画になるところばかりで、一度カメラを構えたら、もう手放すことはできません。スタジオジブリの宮崎駿監督も、映画の参考にするためによく訪れたのだとか。看板建築と呼ばれる建物では、壁を覆う銅板に細かな装飾が施されていたりと、当時のこだわりを探すのも面白そう。夢中になって疲れたら、食事処やカフェでひと休み写真を撮るのに夢中になって一息つきたい時は、園内の食事処やカフェで休憩を。カフェはデ・ラランデ邸という洋館に併設されており、展示された建物の中でノスタルジックな雰囲気に浸り、贅沢なひとときが過ごせます。いつもと違う写真が撮れるイベントも8月は「下町夕涼み」というイベントが開催され、盆踊りが行われます。期間中は夜間も開園されるため、ちょうちんに照らされた建物の姿が見られるのは、このイベントならではの光景です。また、紅葉の季節にも夜間開園が行われ、3日間限定でライトアップが楽しめます。取材・文/三ツ井香菜スポット情報スポット名:江戸東京たてもの園住所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)電話番号:042-388-3300
2017年05月06日来日中のジェームズ・マカヴォイとM.ナイト・シャマラン監督が4月26日(水)に都内で行われた映画『スプリット』のトークイベントに来場。その席でシャマラン監督はこの日の深夜1時(日本時間4月27日午前1時)に「ある重大な発表をする」と予告した。『シックス・センス』で世界中を熱狂させたシャマランの“完全復活作”とも言われ、全米で3週連続1位を獲得するなど高い評価を受ける本作。マカヴォイが女子高生3人を拉致監禁する、23人の人格を内包する解離性同一性障害の人物を演じていることも話題を呼んでいる。映画の中では9人の人格が表面に出てくることになるが、マカヴォイはアプローチについて「普段の9倍の苦労があった」と苦笑交じりに述懐。それでも、シャマラン作品への出演は「自分のキャリアにとっても非常に重大な意味を持つこと」と語った。日本の映画への出演はありうるか?と尋ねられると「もちろん。いい脚本があればどこにでも旅するよ」と即答。さらに「『どこにでも』ではなく、『日本ならば特に』だね」とリップサービスも!シャマラン監督は大学時代から、いわゆる“多重人格”である解離性同一性障害について興味を持っていたそうで「映画に描かれているのは、実際に存在する症例です。ある人格が高血圧なのに、ある人格は糖尿病持ちでインシュリンが手放せなかったり、別の人格には全くそういう症状が出ないということもあります。脳が『できる』と信じ切ることで重いものを持ち上げられたりということも実際に起こりうること。脳と身体はいかに繋がっているのか?非常に興味深く、不思議なんです」と興奮気味に語る。自身の映画作りについて「新しい物語を、新しい方法で伝える。そのやり方を見出すことにワクワクを感じるんです」と語り、本作に関して「見ているうちに、観客が『あれ? このジャンルかと思ったら、違うジャンルなの?』という驚きを何度も感じてもらい、最後の最後でまた『え?』という衝撃を感じてもらえると思う」と自信を口にした。この日は、監督のファンだという「品川庄司」品川祐&庄司智春、そして、映画に出てくる拉致される少女たちと同じ現役女子高生で、第14回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞した高橋ひかるもゲストで登場!庄司さんがシャマラン監督に品川さんを「彼も映画監督なんです」と紹介すると、シャマラン監督は興味津々!「何を撮ってる?アクションならなんで筋肉ムキムキの相方(=庄司さん)を起用しないんだ?コンビの間で気まずさはないの?」と質問を浴びせる。庄司さんは「(気まずさは)ありますね。コンビ間で立場と収入に差が…」と世界的巨匠に人生相談(?)し、会場は笑いに包まれる。高橋さんは、シャマラン監督の『アンブレイカブル』公開の2001年生まれの15歳。ストレートにシャマラン監督に「Please take me to Hollywood!(私をハリウッドに連れて行ってください!)」と猛アピールを見せていた。シャマラン監督は日本での映画公開を前に改めて、黒澤明、宮崎駿、是枝裕和など影響を受けた監督の名を挙げ「この映画の最後の公開国が、特別な気持ちの繋がりを感じている大好きな日本であることに不思議な感覚を味わってます」としみじみと感慨を口にする。そして「今日の深夜1時に、ある重大な発表をするから、僕のTwitterをチェックしてください」」と不敵な笑みを浮かべて予告!一体何が発表されるのか?『スプリット』は5月12日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スプリット 2017年5月12日より全国にて公開(C) 2017 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2017年04月26日演じたダン・スティーヴンス自ら、「大金持ちで、わがままに育てられていて、うぬぼれ心が強く、女性を物のように扱う男」と言い表す“王子”は、『美女と野獣』の中でたちまち魔女の怒りを買い、“野獣”の姿に変えられてしまう。ダンの魅力的な外見を知る者なら誰でも、そんな王子の浅はかさを呪わずにはいられないだろう。それは撮影時のダンにとっても、同じことだったと言えるかもしれない。「撮影中の僕は竹馬のようなものに乗り、CGで筋肉を描き足すためのボディスーツを着る必要があった。野獣の背丈や体の大きさを考慮してね。その状態で撮影を進めながら、27個の小さなカメラがセットされたブースの中で数週間おきに顔の表情のデータも撮っていく。要するに、違う状況で2度演じたものを組み合わせて野獣が完成するのだけど、(ハルク役で)CG撮影の経験豊富なマーク・ラファロに話を聞いたら、『そんなの難し過ぎて不可能だ!』と言っていたよ(笑)」。そのうえ、「ボディスーツは熱いし、重かった。かさばるしね。内側に熱がこもるから、スーツの下に冷却用のベストも装着していたんだ。F1レーサーが着るものを参考に作ってもらったのだけど、これが余計に重くて…」と、やや恨み節(?)でさらなる撮影秘話を明かす彼の尽力により、美しい村娘ベルと孤独な野獣のラブストーリーは完成。「『美女と野獣』の物語は時代を超越している。そこが僕も好きなんだ」とダンは語る。「男らしさ、女らしさに対する考え方や男性であること、女性であることが同時に描かれていると思う。美しいけれど村人たちに個性を受け入れてもらえないベルは、野獣に出会い、惹かれ合うようになった。僕らの社会はしばしば表面上の見かけを意識させるけど、実のところは内面を見ることが最も重要で、だからこそベルは野獣と本当のつながり、本当の愛を感じるようになるんだ。一方、野獣にとっても、ベルは彼の本質を思い出させる存在。彼が野獣としての日々の中で失ってしまったもの、例えば文学を愛する気持ち、ダンスや音楽を愛する気持ちを彼女は思い起こさせてくれるんだ」。その想いは、アラン・メンケンが野獣のために書き下ろした新曲「ひそかな夢」からも伝わってくる。ダンの歌声を聴いたとき、ベル役のエマ・ワトソンは涙を流したそうだ。「ひどくて泣けてきた…なんてことじゃなければいいけど(笑)。あのバラードを歌う機会が与えられたのは僕にとっても本当に名誉なことで、とても胸の躍る経験だった。怖くもあったけどね。その曲を公式に歌う最初の人間になるわけだから」。「怖くもあったけどね」と言いながらも落ち着き払っているように見えるのは、「何事に対しても遊び心を持ち、楽しむようにしているから」。それが俳優としてのモットーでもあるという。「これは人生に対しても言えることだけど、こだわり過ぎていい結果を生むことはほとんどない。例えば『こうやって演じよう!』と固めても、魅力のあるシーンが約束されるわけではないし、共演者たちの助けになることもないしね。それよりも起ころうとしている変化を受け入れ、楽しむことが、演技においても人生においても大事なんじゃないかな」。昨年起きた変化の1つは、「3番目の子どもが誕生したこと。娘なんだ」とのこと。「あの作品があったから、いま起こっているたくさんの素晴らしいことがある」という大人気ドラマ「ダウントン・アビー」のマシュー役でブレイクしたときも、ディズニープリンスの仲間入りを果たした現在も、「家族のおかげで、舞い上がらない自分でいられる」そうだ。「それが僕の大切な人生だし、妻や子どもたちがいるからこそ僕は僕としてすべきことをしているのだと思う。それに、友人たちの存在も大きいね。調子に乗ろうものなら、引きずりおろしてくれる良き友人が僕にはたくさんいるんだ(笑)」。また、「どんなときも、それまでに関わっていた作品と正反対の作品に飛び込むようにしている。野獣は演じたから、今度は美女かな(笑)?」と、冗談も交えながらキャリアプランを明かすダンには、俳優としての“ひそかな夢”があるという。「数年前に共演し、良き友人になったベネディクト・カンバーバッチとはぜひともまた一緒に仕事をしたい。あと、大好きなダーレン・アロノフスキー、ヴェルナー・ヘルツォークの作品に出演できたら最高だね。彼ら以外にも仕事をしたい監督は大勢いるのだけど、忘れてはいけない人が実は1人いるんだ。それは、宮崎駿監督。いつかスタジオジブリ作品の声優を務めてみたいんだよね。1日中話していられるくらい、ジブリ作品が好きなんだ。宮崎監督は本当に引退を撤回してくれたのかな?すごく気がかりだよ…」。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:美女と野獣 (2017) 2017年4月21日より全国にて公開(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年04月16日数量限定ですのでお早めに毎日、朝のお手入れの最後にパウダーを使う方は多いだろう。2016年5月30日よりpdcの新コスメブラント『pidite(ピディット)』から、写真のネコの顔のイラストのデザイン缶が数量限定で新発売となる。このネコのイラストは多摩美在学中より宮崎駿監督にその才能を見出されていた、D[diː]。毎日放送で毎週火曜日深夜に放送中の「Kawaii Asia」のキャラクターをデザインしたアーティストとしてご存知の方もいるだろう。この夏の日差し対策にはコレ!大人女子の透明ピュア肌を演出する多機能型フェイスパウダーは、ユキノシタエキス、カミツレ花エキスなどの美容保湿成分を配合し、SPF22と、これからの日差し対策にも、もってこいだ。ケースもパッドも小ぶりで、そのまま化粧ポーチに入れて外出のお供にも!希望小売価格は1600円と手ごろだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・pdc・pidite(ピディット)
2017年04月15日マット・デイモンが『HERO』『LOVERS』の巨匠チャン・イーモウとのタッグで贈る『グレートウォール』。マットが演じる本作の主人公は、金と名声のために最強の武器を探し求めて世界中を旅する傭兵。得意の弓矢を使い、万里の長城を守るべく、60年に1度現れる伝説の怪物の大襲来を食い止めるために奮闘する。実はマット以外にも、いまジワジワと来ているのが、弓使い男子=“弓男”が活躍する映画やドラマ。真っ赤な弓矢を背負って戦う初出し場面写真に併せ、今後の大流行を予感させる(!?)“弓男”に注目した。まず、本作でマット演じる弓の名手ウィリアムは、3本の弓矢を片手に構え、連続して放つスゴ技を披露したり、斧を使って戦う相方のトバール(ペドロ・パスカル)と近距離×中距離の絶妙な連携プレイを繰り広げたりと、弓を使う戦士ならではの勇ましい戦闘シーンを披露。驚異の命中力で、おぞましい数の伝説の怪物・饕餮(とうてつ)を次々と仕留めるウィリアムの姿を目の当たりにすれば、がっちりハートを掴まれてしまうはず!そんな栄えある弓男ウィリアムを演じたマットは、トバールと組んだ戦い方について、「ウィリアムは弓を好んで使っている。彼は早撃ちの名人で、複数の弓矢を素早く放つことができる。基本的にはどこからでもね。だからウィリアムは弓の扱いになれている。親友のトバールは、旅の最中に集めてきた2本の刀を片手に1本ずつ持って戦うことを一番得意としている。彼らは2人とも万能な戦士で、戦うことが彼らのすべてだ」と分析。何よりも戦いを好むウィリアムとトバールの男っぷりをアピールする。そのほかにも、映画や海外ドラマで“弓男”は大人気。代表的なキャラクターをピックアックしてみた。■ダリル・ディクソン(ノーマン・リーダス)/TVドラマ「ウォーキング・デッド」ウォーカー(ゾンビ)による世界の終末を迎え、荒廃したアメリカで安住の地を求めて旅をする人間たちの姿を描いた物語。ダリルはクロスボウといった銃のように構えて放つことができる弓矢の使い手。銃の音に反応してウォーカーが集まってしまうこの世界において、弓矢はとても有能な武器であり、1人でも勇敢にウォーカーに立ち向かっていく人気キャラ、ダリルには胸キュン必至。ただいま最新シーズン7でも大活躍中!■バーフバリ(プラバース)/『バーフバリ伝説誕生』(4月8日公開)『きっと、うまくいく』『PK』を超えてインド歴代興収No,1を樹立した話題作であり、伝説の戦士バーフバリの親子三代に渡る物語。ある日青年シブドゥは、25年間幽閉された実の母の存在と、自分がこの国の王子バーフバリであることを知る―。そのバーフバリの父は、弓矢を効果的に使い圧倒的な数で迫ってくる敵国を征圧し、優れた戦士として市民から英雄と称えられていた王。英雄の武器には弓矢がぴったり!■ホークアイ(ジェレミー・レナー)/『アベンジャーズ』シリーズなどアメコミヒーローの弓矢男といえば、アイアンマン、ソー、ハルク、キャプテン・アメリカなどが一堂に顔を合わせる“アベンジャーズ”のホークアイ。彼の特技は“絶対に外さない”こと。そう断言するだけあり、的を射る正確さはピカイチで、『アベンジャーズ』では目線を外して、敵を仕留める仕草が実にかっこよく、ファンの間でも名シーンとして話題となっている。■アロー(スティーヴン・アメル)/TVドラマ「ARROW/アロー」表の顔は失跡から帰還した億万長者のプレイボーイ、しかし真の姿は街を守るため巨悪と闘う弓矢の名手、アロー。DCコミック「グリーン・アロー」が原作となる大人気海外ドラマでは、二つの顔を持つ孤高のヒーローが、鍛え上げた肉体と超人的な弓矢の技術で、悪に立ち向う姿をスタイリッシュに描く。■レゴラス(オーランド・ブルーム)/『ホビット』シリーズなど『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のピーター・ジャクソン監督が、同シリーズの60年前を舞台にした小説「ホビットの冒険」の実写化に挑んだアドベンチャー大作。弓矢を使った遠距離はもちろんのこと、剣を使った近距離の戦闘までも得意とするレゴラスは、その男らしい戦いっぷりと美しくクールな容姿のギャップから女子たちに人気を博している。■アシタカ(声:松田洋治)/『もののけ姫』日本の元祖・弓男子といえば、アシタカ。自然と人間の関係をテーマとし続けてきた宮崎駿の集大成となった『もののけ姫』では、タタリ神にかけられた呪いを解くため西方へ旅立った少年アシタカが、人間でありながら神々の側につく、もののけ姫と呼ばれる少女サンと出会う…。相棒ヤックルに跨って戦場を駆けながら弓を放ったり、敵が打ってきた矢をつかみ取って打ち返すなど、“弓男”好き女子のハートをくすぶるシーンは数知れず!あなたのハートを射ぬく、“弓男”はいったい誰?『グレートウォール』は4月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月03日誕生50周年を迎えるモンキー・パンチが生んだ国民的人気キャラクター「ルパン三世」のアニメスペシャル最新作となる「ルパン三世~隠された空中都市~」が3月31日(金)今夜、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で放送される。「ルパン三世」は1967年からコミックの連載が開始され、その後1971年にTVアニメ第1シリーズが放送開始。子供ども、少年向けアニメとは一線を画すスタイリッシュな映像とストーリーで人気となり、1977年からは第2シリーズがスタート。翌1978年には劇場アニメ第1作となる『ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン )』が、続いて1979年には宮崎駿監督による『ルパン三世 カリオストロの城』が公開され、幾度もTV放送が繰り返される名作として高い評価を受けている。さらに1984年からはTV第3シリーズが放送。1989年からはTVスペシャルが放送されるようになり、2015年には久々となるTV第4シリーズ放送と、世代を超えて愛され続ける日本を代表するキャラクターへと成長を遂げ、この8月で誕生50周年を迎えることに。そんなルパン50周年を記念して今夜、24作目となるテレビスペシャルが登場する。舞台は神秘の国・シャハルタ共和国。先代ルパンも狙っていた同国の隠された秘宝を巡って、ルパンたちと空賊。そしてシャハルタの政財界、もちろん銭形警部も絡んでの一大スペクタクルが展開。ルパン三世役の栗田貫一をはじめ、次元大介役・小林清志、石川五ェ門役・浪川大輔、峰不二子役・沢城みゆき、銭形警部役・山寺宏一らレギュラーメンバーに加え、物語のカギを握る空賊に育てられた赤ん坊・ラームの声を先月妊娠を発表した金田朋子が担当。近年は独特の高い声を武器にバラエティでも活躍する金田さんの本物にしか聞こえない“赤ちゃんボイス”は必聴だ。そのほか、石川由依、宮本佳那子、神谷浩史、楠大典、菅生隆之、渡辺明乃、諏訪部順一、千葉繁ら人気声優陣が多数出演するので、声優ファンも見どころいっぱいの2時間になりそう。金曜ロードSHOW!「ルパン三世~隠された空中都市~」は3月31日(金)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2017年03月31日「人気の要因?じつは僕にもよくわからない(笑)。ただ1つだけ言えることは、“わかりやすさ”じゃないかな。5人のキャラクター設定から、ストーリー展開の面白さ。ルパンは泥棒で、毎回いろんなテクニックを使いながらお宝を狙う。そして最後にどんでん返しを見せたり、起承転結が利いているので飽きない。それが50年も愛され続ける理由なのかもしれませんね」 こう語るのは、5月で80歳の傘寿を迎える『ルパン三世』の原作者、モンキー・パンチ先生。ルパン、次元、五右ェ門、不二子、そして銭形……。この愛すべきキャラクターたちの生みの親である先生にとって『ルパン三世』は、どのような存在なのか? 「それは簡単。“遊び道具”です(笑)。“遊び友達”じゃなくて“遊び道具”。『ルパン三世』と遊べるのは、僕しかいないから。好き勝手に設定もできるし、いろんな冒険もさせられる。どんなことでもできるというか……。僕の“おもちゃ”ですかね(笑)」 ’67年に漫画『ルパン三世』の連載が始まってから50年。’71年から始まったテレビアニメシリーズをきっかけに、ジワジワとルパンの知名度は全国へと広がり、’77年からのテレビ第2シリーズで、その人気は不動のものとなる。さらに劇場用映画や、’89年からはほぼ毎年のようにテレビスペシャルが放送されるなど、ルパンは今や誰もが認める“国民的ヒーロー”である。 「これまで時代時代のアニメクリエーターたちが、新しい発想で、さまざまな『ルパン三世』を作ってきました。その感性が見る側のサイクルにもピッタリ合った、そんな気がします。たとえば、宮崎駿さんの『ルパン三世カリオストロの城』(’79年)には、宮崎流のルパンがいる。つまり監督さんによって、その人らしいルパンが作られる。これがファンにとって共感できるところじゃないかと思いますね」 誕生から50年目となる今年、はたしてルパンが狙う新たなお宝は何だろうか? 「う〜ん、難しいね。たぶん財宝とかではないでしょう。意外と小さなものかもしれないなぁ〜。それもごく普通に手に入るものとか……。この殺伐とした世の中で、ルパンは一石を投じるというか、人間にとって大事な何かを見つけ出すんじゃないかな。それは一輪の花かも。崖の上にそっと咲いている一輪の花。その花を見れば誰もが癒される。ルパンはその花を摘むのではなく、摘もうとするやつが来たらそれを止める。盗みに行くのではなく、守る。そんな感じがするな〜(笑)」
2017年03月25日ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ、ピクサー・アニメーション・スタジオを率いるジョン・ラセターが緊急来日し、3月21日(火)に都内で、今夏公開の『カーズ/クロスロード』をはじめ、今後のラインナップに関するプレゼンテーションを行った。筋金入りのカーマニアで知られるラセター氏が、「個人的にも非常に重要なフランチャイズ」だと強い思い入れを示す『カーズ』シリーズ。その最新作である『カーズ/クロスロード』では、無敵のレーサーとして輝きを放ち続けた主人公のライトニング・マックィーンが、若手の台頭によって、引退のピンチを迎えるという衝撃的な展開が待ち構えている。マックィーンの前に立ちはだかるのが、ハイテク技術を搭載したジャクソン・ストーム。ヴァーチャル空間でのシミュレーション訓練を重ね、レース中は最も効率的なコースを維持できるという次世代レーサーだ。同じレースに出場し「あの“伝説”と一緒に走れるなんて」と捨て台詞を吐き、マックィーンを抜き去る姿が何とも生意気だが、うぬぼれの強さという意味では、かつてのマックィーンに似ている点も…。だからこそ、マックィーンも負けてはいられないが、無理がたたり、レース中に大クラッシュを起こしてしまい、まさに人生の岐路=クロスロードに立たされてしまう。「マックィーンは最新設備が揃った訓練施設で、次世代レーサーと同じ特訓を受けるんだ。未知なる体験に驚きと興奮を隠せずにいるけど、同時に『何かが欠けている』と直感する。そこでレーサー志望のテクニカルトレーナー、クルス・ラミレスと一緒に旅に出て、実戦トレーニングに励むんだ。もちろん、おなじみの仲間たちも登場するよ」(ラセター氏)この日のプレゼンテーションでは、『シュガー・ラッシュ』の続編、『Mr.インクレディブル2』、『トイ・ストーリー4』、『アナと雪の女王』の続編といった人気シリーズ最新作の進捗状況に加えて、童話「ジャックと豆の木」を原作にした『Gigantic』(原題)についても説明。「大好きな童話だけど、いまだに決定打といえる映像化作品がないからね」と期待を寄せた。また、4月8日(土)からお台場・日本科学未来館で開催される「ディズニー・アート展《いのちを吹き込む魔法》」にも触れ、「ウォルト・ディズニーがいたから、いまの僕がいるんだ。彼の遺産をチーム一丸となって継承できることが誇らしい」と感無量の面持ち。親日家として知られ、来日のたびに宮崎駿監督と対面しており、「昨晩もお会いしたんだ」と撮ったばかりの貴重なツーショットを披露していた。『カーズ/クロスロード』は7月15日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月22日