前回 、部屋の片付けと家計管理の悩みの共通点についてお伝えしましたが、今回は解決法にも共通のものがないかを探ってみます。■部屋が散らからないようにするには? 部屋が散らからないようにするには、整理収納を行うことが必要です。「整理収納」とはその言葉どおり、「モノの整理を行い、収納する」わけですが、その前にしなくてはいけないのは、「目標設定」。自分や家族がどんな部屋でどんな暮らしを送りたいかのイメージを明確にするのが大事なのだそうです。そして、「整理」とは何かというと、不要なモノを手放し、さらに限られた収納スペースの中で必要な度合いに応じて優先順位をつけることです。「収納」もただ詰め込むのではなく、それぞれのモノが使いやすくなる配置をシミュレーションしたら、調整しながら定位置を決め、その後はあちこちに散らばらないよう維持することなのが重要だそうです。つまり、手順としては「目標設定」⇒「整理(棚卸し・分析)」⇒「収納」ということになります。目標設定を行わないと、毎回不要なものを手放す作業から入ることになり、面倒なのはもちろん、何より不経済ですよね。それに、しっかり目標を設定することで、モノを買う時も「今欲しいから」「便利だから」「皆が持っているから」と衝動買いするのではなく、まずは目標とするライフスタイルに沿っているかどうかを吟味してから選ぶ。そして、1つモノが増えたら、その分1つ減らすなど、許容量を知ってコントロールすることで「なんとなく」モノが増えてしまうことが防げるのです。■家計を管理するためには? 実は、部屋の片付けで大切なことと家計管理で大切なことは、まったく同じなのです。まずはどんな暮らしを送りたいのか、今後起こるライフイベントにはどんなことがあるか、といった「目標設定」をします。次に「整理」。目標とするライフイベントのための予算がどれくらい必要か、今不足しているのはどれくらいなのかの「棚卸し」を行い、無計画に消費をするのではなく、自分にとって大切なライフイベントにはしっかりと予算を残すよう「分析」します。たとえば、子どもの留学という新しい関心事ができた場合、それとほかのライフイベントの優先順位や全体の予算を考えた上で、それを目標として採用するかどうかを考えます。そして最後に「収納」。いつ、何のために使うお金かによって、置き場所を変えます。すぐに使うお金は流動性のある場所、普通預金へ。3年先以降、時期や額も明確なお金(学費や住宅資金など)は定期預金や貯蓄性の保険など、取り崩しにくく、多少の金利が見込めるところに。10年以上先で、その時の物価や社会状況によって必要な額が予測しづらい目標(リタイア後の資金など)に関しては、株式や投資信託などの運用を取り入れ、インフレーションとの連動や金利による利回りを見込めるところに(ただし運用に関しては元本割れの可能性もあるのでリスクの理解が必要です)。これらを実行することで、予算管理しやすく快適な家計になっていきます。■目標設定を習慣にして、部屋とお金の片付けをしようこのように部屋の片付けと家計管理、いわばお金の片付けには、共通点が多くあります。両者とも、始めの「目標設定」の作業には頭を使いますが、習慣になったころには気持ちまでスッキリとしていそうですよね。お部屋の片付けに苦手意識がある私も、そう考えると取り組めそうな気がしています。家計管理が苦手だけれど、部屋の片付けには興味があるという方は、まずは部屋の整理から始めてみてはいかがでしょうか。
2015年02月20日部屋の整理・収納は、多くの人にとって関心の高い分野ではないでしょうか。何を隠そう私もその1人ですが、もともと片付けが得意ではない上に、子どもが産まれてからはより一層「忙しくて時間がない」「モノがどんどん増えてしまう」「片付けてもすぐに子どもが散らかしてしまう」ことを言い訳に、つい整理整頓を後回しにしてしまっています。雑誌のお片付け特集や片付け術について書かれた本を読んでも、実行・継続するに至らず、自己嫌悪に陥ることも。そんな訳で先日、整理収納の専門家にレクチャーいただく機会を得ましたが、思いがけず、家計管理との共通点を発見したのでここでシェアしたいと思います。■部屋が散らかる本当の理由とは? 実は、部屋が散らかるのは個人の片付け能力のせいだけではなく、昔に比べてモノの量が圧倒的に増えたことが原因なのだそうです。日本は経済成長を経て、便利なモノが国内外から数多く手に入るようになりました。それに加えて、産業が発達し、手作りではなく工場で大量生産されたモノが安価に手に入るようになりました。これにより「どうしても必要なモノ」だけではなく「あると生活にゆとりが生まれるモノ」がどんどん家の中に入るようになったのです。一般的に、現代の4人家族の暮らしには1日平均10個のモノが入ってくるのだそうです。反面、日本に特有と言われる「もったいない」の意識は残り、使わないモノを捨てることには抵抗を持っています。つまり、片付けが下手なわけではなく、昔とは状況が異なっているにもかかわらず、それに合わせた解決法が広まっていないことが問題なのです。■部屋の片付けと家計管理との意外な共通点とは? 昔からの習慣が時代にそぐわなくなっている状況は、家計管理にも当てはまるのではないでしょうか。少し前まで、家計管理は今ほど複雑ではありませんでした。戦後、人口は増加し、働き手の人口が高齢者の人口をはるかに上回っていました。消費する世代がたくさんいるので、モノやサービスは放っておいても売れます。売り手(企業など)は売上げ増加により、年功序列・終身雇用でずっと安定した雇用ができますし、現役世代が支えることで退職金も年金も安心。銀行は安心して企業に融資できるので、個人の預金の金利も高くつけることができる。人口が増えるので土地の価値はどんどん値上がりする。もちろん例外もあるでしょうが、全体的には「管理」という考え方を意識しなくても、収入を支出が超えない程度の生活をしていれば、貯蓄や持ち家といった資産を持てて、老後も安泰な時代だったのです。 反対に、現代はどうでしょう。年金や医療・介護を必要とする高齢者が増える反面、社会保険料や税金を納める働き手の数がどんどん減っているので、そのバランスをとるために、働き手の負担は上がっています。反面、生活レベルを下げることは難しく、教育費や住宅購入の費用は上昇傾向にあります。その上、クレジットカードやプリペイドカードなどの便利なモノで支払いができるので、現金を使っている実感が薄まり、家計のコントロールがしづらくなっています。片付けにもいえることですが、貯蓄ができないことを「自分にマネーのセンスがないせい」とか、「浪費傾向が強いのでは」と思っている方はとても多いのですが、それはその方の生まれつきの性質ではないと、私は考えています。私たちを取り巻く今の状況の中では、以前とは異なる家計管理の基礎知識が必要なのにも関わらず、それが普及していないことが大きな要因なのです。では、時代の変化に対応した家計管理をするためにはどうしたらよいのでしょう? その心構えについては、次回で考察してみましょう。<関連リンク> 「部屋の片付け」の考え方に見る、家計管理との共通点とは?(その2)
2015年02月18日前回 は、家計簿なしでも家計管理ができるP.D.C.A法の概要についてお話ししました。今回は具体的な方法をお伝えしていきます。■家計簿なしで家計管理、P.D.C.A法4つのステップ1.Plan(計画):ビジョン・計画の策定ここで重要なのは将来の見通しを立てることです。表1を参考に、未来の年単位の時系列で今後の収支を予測した表を作成し、子供の受験や入学といった教育関連、住宅の購入やリフォーム、そのほか金額の大きなお買い物などの予定を書き込みます。年号の下に家族の年齢を入れると、イメージがわきやすくなります。最終的には老後までのプランを作るのがおすすめですが、まずは自分が気になっている時期(たとえば、子どもの独立まで)のものを作ってみましょう。おそらく、プランを作った段階で、「今の貯蓄ペースでは、ライフイベントややりたいことを実行するには不足している」といったように、何らかの「ギャップ」を感じるはずです。そうしたら、そのギャップを埋めるための貯蓄額を達成するためには、生活費をどれくらいに抑えればいいのか、その目標を立ててみましょう。ここでは家計簿が苦手な方でも取り組みやすいよう、あえて生活費の項目を細かく分けてはいません。2.Do(実施・実行):計画に沿って実施計画に対して必要となる貯蓄額から、月々の貯蓄ペースを逆算して定めたら、毎月その額を「先によけて」貯める仕組みを作ります。後々調整をしながらサイクルを整えるので、ここで金融商品を吟味する必要はなく、初めは普通預金などで構いません。詳しくは、 「今年こそスッキリ整理! 共働き家計のお金の管理」 を参照してください。そして、残ったお金で1ヵ月間、「ちょっと目標を意識しながら」生活してみましょう。人によってはほんの少し意識を変えただけで嗜好品購入などの無駄使いがなくなることもあります。3.Check(点検・評価):実施が計画に沿っているかどうかを確認1ヵ月経った時点で、使った生活費をざっくり計算します。もし、その時点で貯蓄した分を取り崩しているような場合は、貯蓄の計画に無理のある可能性があるので、次のActに進み、分析します。計画に沿っていればそのまま1ヵ月ごとに集計し続けます。4.Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置もし、プランと実態がかけ離れている場合は、以下の点をチェックしてみましょう。1)固定費(住宅ローン・車の所有・携帯電話やプロバイダのプラン料金・保険料など)を見直すことはできるか。2)買い物のときに「これって無駄遣い?」と不安になるような出費がないか。3)ライフイベントの目標の優先順位によって、額や時期を調整可能か。4)収入を増やすことやリタイアの時期を延長することは可能か。5)運用を取り入れることで貯蓄ペースを上げることはできるか。これらを取り入れた上で、ステップの1番目のPlanからサイクルを継続します。1)や5)については、ファイナンシャル・プランナーに相談するのもおすすめですが、もちろん自分で考えるとしても、行き当たりばったりの節約や運用を行うよりは、プランを作って考えたほうが、効果的なアイディアを思いつくためのアンテナが立つはずです。家計簿に比べて日々の労力は少ないのですが、定期的にP.D.C.Aのサイクルを意識することでちゃんと効果が出るのがこの方法のよいところです。まずは未来を具体的にイメージすることから始めてみましょう!
2015年01月31日家計管理というと、「家計簿をきちんとつけることから」と思っている方が多いようです。マネー相談で「お金の管理が苦手」と打ち明ける際、「家計簿もつけてなくて…」と恥ずかしそうにおっしゃる方もいます。ですが、家計簿をつける=家計管理ではありません。家計管理とは、これから将来にわたっての家族のハッピーな生活を守るために、家計の動きを把握し、マネジメントすることです。その中で、特に支出部分を詳しく分析したい場合のツールが家計簿なのであって、支出の額や内訳が大体把握できているのであれば、家計簿は不要といってもいいくらいです。■家計簿をつけるのは何のため? お金が貯まらないから家計簿でもつけようか。そんな気持ちで家計簿をつけたことがある人もいるのではないでしょうか。たしかに、無駄な支出を把握するために家計簿が真っ先に思い浮かぶのはよくわかります。では、どれだけの人がその家計簿をしっかり分析し、「無駄な支出」をカットできているでしょうか? いくら細かく家計簿をつけていても、単に、「お財布から消えたお金を記録する」ことで終わっている場合は、家計簿をつけることはあまり意味のない作業ということになります。それに、そもそもお金を貯める目的は何ですか? 家計管理の目的は冒頭でもお伝えしたとおり、未来まで家族が幸せに生活できることです。つまり、お金を貯めるのは「将来のライフイベントで必要な支出の準備をするため」ということになります。ただし、将来に向けていくら貯めておけばよいのか、その額が明確でないと、今の貯蓄ペースが充分という確信は持てません。将来いくら必要なのか、こればかりはいくら家計簿をきちんと分析していたとしても見えてきませんよね。そこで、視点を、過去から未来にシフトさせることをおすすめします。今回提案するP.D.C.Aサイクルを使った方法は、「将来こんなことがしたい」「この先、こんな生活を送りたい」というプラスのイメージからスタートするものです。こうした視点は家計管理にとって必要ですし、過去の細かい数字の記録の作業が楽しくない、つまり「家計簿をつけることが面倒である」方にとっても、取り入れやすい要素になるでしょう。■家計管理の新発想! 家計簿なしのP.C.D.A法とは? 「P.C.D.A」はもともと事業活動における品質管理や生産管理をするときの用語で、最近はキャリアプランニングや時間管理などにもこの用語が応用されることがあります。それぞれの頭文字はPlan(計画):ビジョン・計画の策定Do(実施・実行):計画に沿って実施Check(点検・評価):実施が計画に沿っているかどうかを確認Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置を指しています。Actをおこなった後で、次の段階のPlanにつなげ、継続的なサイクルで質を上げていくところがポイントになります。次回は、家計管理にこのP.D.C.Aを応用する、具体的な方法をお伝えします。<関連リンク> 家計簿がつけられない…そんなあなたにおすすめしたい家計簿なしのP.D.C.A法とは(その2)
2015年01月27日前回 は共働きの夫婦ほど家計管理が難しい理由と、それによるデメリットについてお話ししました。とはいえ、共働きに多い・お互いの収入や貯蓄額を知らない・毎月の生活費が合計いくらか把握していない・それぞれが生活費の中で何の支払いを担当しているかも分かっていないという状況を一気にクリアにする作業は、なかなか大変なことです。仕事と子育ての両立に忙しい夫婦それぞれが、日々の収支を記録し、双方がその情報を共有する時間は取りづらいでしょうし、夫婦とはいえ、お金のことをすべてさらけ出すことに抵抗感を持つ方もいるかもしれません。そこで今回は、共働き夫婦の個人的な収支をどこまで開示するかは追い追い決めていくとして、まずは家計のコア部分の管理をなるべく自動化できる仕組みづくりを提案します。■共働きでも続けられる家計管理の方法とは? 1.【貯蓄編】生活用の「貯蓄」専用口座を作るお金の話をする時間がなく、「今後どんなライフイベントにいくら必要」ということが話し合えていないと、貯蓄に対してのモチベーションも低くなりがちです。また、お互いに「貯金は相手がきっとしているはず」と思い込み、当てにしている場合もなかなか貯蓄ができません。そこでまずは、夫婦の貯蓄目標額と、それぞれが捻出する割合を決めます。貯蓄目標額の設定は、夫婦それぞれが毎月貯蓄可能な額からで構いません。そして次に、夫婦それぞれ貯蓄専用の口座を作り、そこに毎月貯蓄をしていきます。いちいち手動で貯蓄口座に移すのは面倒なので、給与や報酬が振り込まれる銀行口座から自動で定期預金などの金融商品の積立ができるサービスをうまく活用しましょう。その口座の合計額が「これから起こる家族のライフイベントのための備え」になります。共同名義口座は作れないことと、何かあったときにそれぞれが預金を下ろせるよう、夫婦それぞれ口座の開設が必要になりますが、必要なのはそれだけ。お互いに定期的に開示し、個人的な楽しみ(自分の趣味や夢)用の貯蓄・運用口座とは別にしておきましょう。2.【支出編】生活用の「支出」口座・カードを、個人用とは別にする相手への相談や承諾なしにお金を使うことに慣れていると、子どもが希望する習い事や塾、仕事が忙しくて頼ってしまう便利家電や外食などに対して「今は支払う余裕があるから」と深く話し合わずに出費を決めてしまいがちです。そのような出費を重ねていると、いつの間にか生活レベルが上がり、収入が下がった時やリタイアした時に、なかなか生活費を抑えることができなくなります。それもリスクのひとつです。それらを避けるためには、さらにもうひとつ、生活費用の口座を設定し、水道光熱費や子供の習い事など、家族にかかわる支出の引き落としをそこに集中させます。普段クレジットカードで買い物することが多い方は、家族の食材や消耗品を購入するクレジットカードと個人的な洋服などを購入するためのクレジットカードとを分け、家族用カードの引き落としは生活費用口座に設定します。どちらか片方の名義で口座とカードを作り、配偶者の家族カードが作れるとより「一元化」しやすくなりますが、それぞれの名義であってもそこから引き落とされる合計額がいわゆる「生活費」となります。その合計額から、夫婦の収入割合や貯蓄額とのバランスに応じて、それぞれが毎月あるいはボーナス時に入金する額を逆算して決めるとよいでしょう。突発的な事態で生活費が通常より大きくオーバーした時にも、お互いのチェックが行き届くようにしておきます。自分のお小遣い用や個人的なお買い物カードの引き落としには、別な口座を設定しておけば、今まで通り、そこは自由に使って良いお金となります。(ただし、使いすぎた時には自己責任で!)■まとめ生活費、貯蓄、個人的な支払いがすべて同じ口座になっているから、家計の全体像がつかみにくいのです。それぞれ口座を分けて管理するようにすれば、自然と「使っていい額」が見えるので、忙しい共働き家庭でも家計管理がしやすくなります。口座の整理や話し合いなど、最初は手間が必要ですが、一旦仕組み化してしまえば、いちいち計算する必要がないので、だいぶ楽なはず。お互いの口座の開示も、かっちりと日にちを決める必要はありませんが、時々夫婦で口座の残高を照らし合わせることで「年間にそんなに車の費用がかかっていたなんて!」とか「ローンの見直しをしたら貯蓄が増やせない?」といった会話に繋がることもあるでしょう。家計を一元化することで、家族がひとつのチームとなれば、共働きならではのアイディアもどんどん生まれるはずです。
2015年01月24日新年や新年度など、区切りのタイミングは、気持ちも新たに家計管理に取り組もうと考える方が多い時期です。しかし、いざやってみようとすると、早々に挫折する方が多いのも事実。家計の管理にくじけてしまう理由としては、大きく2つあります。「家計簿の記帳が面倒だから」というのがひとつ、そしてもうひとつ、特に共働き家計に多いのが、「家計の全体像をつかむことを断念してしまう」ことです。■共働き家庭の家計管理が難しい理由とは? もちろん、夫または妻のどちらかしか働いていない家庭であっても、財布を握っているほうだけが家計を把握していて、もう片方はまったく把握していないというケースもあります。共働きの場合は、こうしたケースに加えて、片方だけではなく「双方が」家計の全体像をわかっていないということもよくあります。具体的には・共働き家庭では、夫婦がお互いの収入や貯蓄額を知らない・毎月の生活費が合計いくらか、夫婦共に把握していない・夫婦それぞれが、生活費の中で何の支払いを担当しているかもわかっていないなどがあります。そして、その理由としては、(1)忙しくて夫婦でお金の話をする時間がない(2)共働きで自立したもの同士、相手の収入や貯蓄額なんて知りたくないし、自分も知られたくない(3)管理などしなくても、それぞれの収入があるので生活が回っているため、生活に危機感がないといったことがあげられます。しかし、家計管理をしないことには大きなデメリットがあるのです。■共働き夫婦が家計管理をしないことのデメリットとは共働きをしている夫婦の中には、相手の自由を尊重し、お互いのお金の使い方に口を出さないというポリシーのご夫婦もいらっしゃいます。たしかに、生活に余裕がある時はそれでもいいかもしれません。ですが、変化や緊急事態が絶対に起こらないとは言い切れません。家やマンションの購入、子供の受験で出費が増えることもあれば、転職や病気で収入が減るという可能性もあります。また、必ず誰にでもやってくるリタイア後の生活は、現役時代の収入の半分以下の年金だけではままならないこともあるでしょう。仮に、家庭を会社組織と捉えた場合、それぞれのメンバーが好きなように経費を使っていたら、効率は良いでしょうか? 将来の事業のための資金をプールしたり、先々の収支の波に備えてバランスを取ったりするためには、予算作りや会計管理が必要なことはイメージできるはずです。■共働き家庭で、いまさら家計の「一元化」なんて無理? 実際にマネー相談の中でも、世帯収入が高い共働きの家庭なのに、将来の家計をシミュレーションすると、収支のバランスが悪化するリスクが高いパターンに多く出会います。そのようなリスクに備えるためには、一旦家計の全体像を把握し、管理する必要があり、夫婦の収支や貯蓄の「一元化」がカギとなります。本当は結婚前、あるいは結婚してすぐの時期に、お互いの支出の費目を洗い出したり、貯蓄額を開示したりしながら家計管理のルールを決めておくのが一番良いのですが、なかなかそれも難しいもの。そこで、共働きで、長年夫婦の収支管理を一元化していなかった家庭でも、リスクに気づいた時から始められて、なおかつ忙しくても無理なく取り入れられる方法を考えてみました。詳しくは次回のコラムでお話しします。<関連リンク> 今年こそスッキリ整理! 共働き家計のお金の管理(その2)
2015年01月20日新年を迎え、「今年こそは、家計管理をがんばろう!」と気持ちも新たに思っている人もいるのでは? そこで「覚えておきたい! お金と節約の基本88」(扶桑社)をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生に貯まる家計の作り方を教えていただきました。■我が家は、1年でいくら貯まる家計なの? そもそも、我が家は1年でいくら貯めることができる家計なのだろうか? ムリ目の金額で頑張りすぎるよりも、我が家にあった貯蓄額で、ペース配分を考えながら貯蓄をしたほうが、結局は長続きしそう。そこで、1年間でいくら貯蓄をしたらいいのか、具体的な金額を割り出すために、下の簡単な計算式で目標額を把握してみよう。【あなたの家の目標貯蓄額】■基本の貯蓄額は、月収の1割上記の式の通り、月々の貯蓄額は、どんな家計でも手取り月収の1割が基本。共働きの家庭は1.5割、自営業の家庭は2割が理想だ。ボーナスからの貯蓄は、手取りの2割以上を目安に、住宅ローンの返済がない家庭は4割を目標にしよう。月々の目標額とボーナスからの目標額を足したものが1年の「目標貯蓄額と」なる。■通帳チェックでわかる「我が家の貯蓄力」畠中先生は言う。「家計管理で大切なのは、月々のやりくりや節約よりも年間の貯蓄額です。極端な話かもしれませんが、家計簿をつけられなくても、お金が貯まっていればいいわけです。『我が家が実際のところいくら貯められているのか?』は、家計簿をつけなくても、簡単な通帳チェックでわかるんですよ」。実際の貯蓄額をチェックする方法は簡単。現時点のすべての通帳の残高、あれば投資分(時価)の金額を書き出し、同様にちょうど1年前の額と比較してみる。その差額があなたの家の「実際に貯蓄できた額」となる。【あなたの家の1年間の貯蓄力】■「目標」と「実際」を比べてみる次に、先ほどの計算式の「う」(1年間で実際に貯蓄できた額)と、あなたの家の目標貯蓄額を比べてみる。目標貯蓄額が、1年間で実際に貯蓄できた額より少ない家計は、貯蓄が健康的にできていないことになる。この通帳チェックを、定期健康診断のように年に1回でいいので、毎年行うことで、だんだん「貯まる家計」に体質改善していこう! 我が家の目標にすべき貯蓄イメージは把握した。次回は、「確実にお金が貯まる貯蓄パターンを知る!」です。貯蓄力について、もっと詳しく知りたい! という人は…お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術 ・ 第3回 予定通りに貯蓄できない原因はコレ!
2015年01月06日毎月の積立をきちんとして、家計簿もつけて家計管理もしっかりできているのに、なぜか貯蓄が殖えにくい。そんな風に悩んでいる人はいませんか? そういう人はもう1度、家計を見直して、変動費の削減ともう一段の仕組みづくりをしてみませんか?○家計管理の基本は、支出を固定費と変動費に分けることまず家計管理の基本は、支出を固定費と変動費に分けること。固定支出とは、家賃や保険料、こづかい、習い事代など、毎月決まって出ていくお金。原則、削減がむずかしい支出です。固定支出は、できれば銀行口座から自動引落しにし、"ないもの"として管理します。貯蓄の基本は先取りなので、手取り収入から貯蓄額を差し引いて、残りで生活するのが基本。さらに言うと、手取り収入から貯蓄と固定費を差し引いた残りが「変動支出」(変動費)。つまりおサイフから出ていくお金です。変動費とは、食費、日用雑貨費、被服費など。この部分は自分の努力で節約できますので、きちんと予算化して、出費を抑えるようにするのがお金をさらに貯めるコツです。○「毎月きちんと貯めているつもりなのに、なぜか、貯蓄が増えない」表は年間貯蓄が73.2万円のAさんの家計簿。固定費と変動費に分けて、きちんと家計管理をしていますが、年に2~3回は積み立てている貯蓄を切り崩すことがあり、実際には年50万円程度の貯蓄額。現状300万円程度しか貯まっていません。「毎月きちんと貯めているつもりなのに、なぜか、貯蓄が増えないのです」。Aさん宅はボーナスがないということなので、その点は家計に余裕がなく、何かあったらボーナスから補填、ということができない点が、家計管理が大変になっている理由のひとつ。そこでまず第一に、変動費についてもう一段の見直しをして、年間貯蓄額を100万円まで引き上げる努力をしてみましょう。表の中でいえば、食費を月4万円から3万5000円に、外食費を月2万4000円から1万8000円に、被服費を1万2000円から1万円にそれぞれ節約。これで合計1万3000円分の家計が浮きました。これだけでも、年間15万6000円分の貯蓄を殖やすことができます。○"マイブーム"になっているものがムダな出費になっている可能性変動費はお金の使い方の癖が出やすい項目。年に1度程度は、ムダが多そうな費目をピックアップして、1、2カ月細かく記録してみることで、傾向が見えてきます。たとえば、食費でも、つい、それほど必要ではない野菜ジュースをコンビニで買ってしまっている、とか、どうにもやめられないスナック菓子があるなど、"マイブーム"になっているものがムダな出費になっている可能性もあります。ムダが気になった支出の中で、本当に必要か、やはり残しておきたいのか優先順位をつけて、優先順位の低いものからカットしていけば、まだまだ貯められるお金が出てくるはずなのです。これは、妻だけでなく、夫と2人で努力することが大切。夫にも、協力してもらうことで、2人で協力してムダ撲滅ができるもの。特に年末はこうした支出の癖を見直すいいチャンス。毎年、年末を変動費の予算の見直しをするタイミングと決めて実行するのもいいですね。○毎月発生するわけではない「特別支出」に家計が左右されてしまうのも問題Aさん宅の家計でもうひとつ問題なのは、毎月発生するわけではない「特別支出」に家計が左右されてしまうこと。特別支出とは、年に1度支払う税金や保険料のほか、結婚式や葬式などの冠婚葬祭費、電化製品の修理費や買い替えなど、予期しない出費も含まれます。こうした出費を日々の家計から出していると、どうしても赤字になってしまい、結局、月々積み立てている貯蓄に手をつける羽目になるのです。こうした「特別支出」用には、特別支出用として、別にお金をプールしておくことが大切。こうすれば、月々の家計が安定し、貯蓄の切り崩しを避けることができます。Aさん宅も早速、月々の積み立てとは別に特別支出用積み立てを2万5000円して、毎月の固定費、変動費以外の特別支出をここから出すように変更してもらいました。せっかく貯めても交際費や家電品の修理代などの臨時支出に使ってしまってお金が残らないのは、上手にお金が貯められていない証拠なのです。○1年間に必要な特別支出はいくらなのかを年末に見通し特別支出についても、1年間に必要な特別支出はいくらなのかを年末に見通してみて、毎月特別支出用にいくらずつプールしていくか、見積もりをする習慣をつけるといいでしょう。結婚式なども、ある時期、頻繁に呼ばれますが、パタっと呼ばれなくなる時期もあります。そうすると、特別支出の見積りも減らしてもいいかもしれません。また特別支出と同じように、特別収入もあります。たとえば、住宅ローンを組んでいる人は、税金の還付金などがそれにあたります。この還付金も特別収入としてきちんと管理。これを固定資産税などの特別支出にあてるなど、うまく管理していけるといいですね。家計は月々で見ると同時に、年間で見通すことも大切です。年末こそは、1年の計として、家計をじっくりチェックして、変動費の見直しと、特別支出の積立額をセットしなおす作業をぜひ夫婦でしてみてください。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>酒井 富士子経済ジャーナリスト。(株)回遊舎代表取締役。上智大学卒。日経ホーム出版社入社。 『日経ウーマン』『日経マネー』副編集長歴任後、リクルート入社。『あるじゃん』『赤すぐ』(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から経済ジャーナリストとして金融を中心に活動。近著に『0円からはじめるつもり貯金』『20代からはじめるお金をふやす100の常識』『職業訓練校 3倍まる得スキルアップ術』『ハローワーク 3倍まる得活用術』『J-REIT金メダル投資術』(秀和システム)など。
2014年12月24日マネーツリーは1日、iPhone/iPad向けの資産管理アプリ「Moneytree - 一生通帳、家計簿より楽チン」が、電子マネー「Tマネー」に対応したと発表した。「Tマネー」は、ポイントサービス「Tポイント」が貯まる電子マネー。2014年11月25日に「ドラッグユタカ」から導入を開始し、12月1日から全国のTSUTAYAで利用可能になっている。今回マネーツリーは、全国のTSUTAYAで利用できる初日を大きい機会と捉え、Moneytreeアプリの電子マネーの項目において、「Tマネー」の対応を日本で初めて開始。これにより、同アプリだけでTマネー、Tポイントの両方を一括で管理し、常に最新状態を確認できるようになった。既存の同アプリ利用者は、アップデートを行わずにすぐに利用できる。併せて、要望の多かった定期預金口座300社以上の閲覧に対応。その中でも人気の高い、ゆうちょ銀行、横浜銀行、スルガ銀行は既に対応済みで、今後も随時対応数を増やしていくとしている。なお、同アプリは2014年7月に主要なポイントサービスの閲覧に対応しており、Tマネー、Tポイントと同様に、nanacoとnanacoポイント、楽天Edyと楽天スーパーポイントも一括で管理することができる。対応OSはiOS 7以降、料金は無料。
2014年12月02日オリックス銀行はこのたび、家計管理の実態に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、7月23日から7月25日に、全国の20歳以上の既婚男女計1661名(男性740名、女性921名)を対象に、インターネットで実施した。○家計管理は「夫の管理」が2年連続上昇家計管理の実態については、昨年と同様に「妻が管理」している家庭が56.2%と最も多いものの、2年連続で下降している。一方、「夫が管理」している家庭は、前年度比1.7ポイント増加の29.3%となり、2年連続で上昇した。○小遣い額平均は夫が3万855円、妻は2万1325円小遣い制の夫は55.0%、妻は39.6%で昨年に比べるとともにやや減少している。小遣い平均は、夫が3万855円、妻は2万1325円。妻の金額は2年連続して増加しており、夫との差は年々縮まっている。小遣いが足りないとき、夫は妻に頼り、妻はへそくりに頼るか我慢するという結果となった。
2014年11月12日これであなたも貯め体質! 人気FPが教える超簡単「一行家計簿」家計管理にはやはり記録をつけるのが一番。でも家計簿をつける時間もないし、そもそも面倒くさい…。そんなあなたのために、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに聞いた、とっても簡単な家計管理法を紹介します。●「なんのために家計簿をつけるのか」を考えれば、無駄な作業を削れる――「つけたほうがいいとはわかっていても、やっぱり家計簿って面倒くさくて…」という方に良い方法ありますか?「そういう方には、天野伴さん(注)提唱の『一行家計簿』がオススメです」(風呂内さん・以下同)――それはどんなものですか?「気になるカテゴリーの金額だけを集計して、費用を把握する方法です。たとえば、カフェでついお金を使っちゃうOLさんは多いですよね。その場合は、カフェに関する費用だけを手帳にメモするんです」――それだけでいいんですか?「これを行うと、月単位での増減はわかりますし、OLさんなら収入は皆さん把握していますから、全体に対する割合もつかめますよね。それで、ああ今月は多かったから来月はカフェに行くのは少し減らそう、といった形で生活費のコントロールにつながるんです。洋服を衝動買いするクセのある方は服飾関係の出費だけ、食費が多いと思ったらコンビニやスーパーで使った金額だけをチェックする。そして数カ月分を比較する。これだけでいいんです」●家計簿は本来、無駄な出費を把握するためのもの「そもそも家計簿をつけるのはなんのためかというと、貯蓄をしたいとか、生活を楽にしたい、といった自分の生活を向上させるためですよね。ですから極端な話、数字をざっくり把握して、無駄なところと必要なところを見極められればそれで十分なんです。そうして削れるところを見つけて貯蓄に回せれば目的達成、ですよね。カフェ代をコントロールできるようになったら、次は被服費を記録するという形で、数カ月おきにチェックする費目を変えるのもいいですね」――パーフェクトな家計簿を目指す必要はないんですね。「そうです。ほかにも簡単なやり方はあります。たとえば、透明なトレーを複数用意して、お店のジャンルごとにレシートを分類して入れていく。その量をざっと見るだけで月ごとの増減がざっくり把握できます。特に食費関係、スーパーやコンビニでの支払いの増減を見るのに有効ですね」●数字を見なくても支出の増減は把握できる「また、月末に通帳を眺めるだけでも効果はあります。先月より増えていれば黒字、減っていれば赤字ですから。そういう形で、大枠でいいから支出の増減を意識する、というところから始めるだけでもお金に関する意識や習慣が変わってお金を大事にするようになり、それがいい循環を呼びます。無駄使いがなくなったり、貯蓄に回せるお金が増えたり、とうれしい結果がきっと出てきますよ」――難しく考えず、とにかく始めるのが大事なんですね。「そうなんです。家計簿をきっちりつけることにこだわらず、あくまで生活習慣から出てしまう不要な出費などを見つけるための手段と割り切って、できるところ、気になるところから始めるのが◎です」これなら数字が苦手な人、忙しい人も家計管理が楽にできそうな気がしませんか?毎月なぜかギリギリになってしまうという方は、紹介した方法を活用して、ぜひ“楽しい貯金生活”に変えるきっかけにしてみてくださいね。(注)天野伴氏:「天野伴 税理士事務所」代表。業務の仕組み化や家計簿アドバイスに定評のある税理士として、「日経マネー」「日経新聞」「日経アソシエ」等で活躍中。<プロフィール>風呂内 亜矢(ふろうち あや)/ファイナンシャルプランナー・CFP®認定者・宅地建物取引主任者。OLだった26歳のときに貯金80万円でマンションを衝動買い。物件価格以外にも費用がかかることを知ったのをきっかけに、お金の勉強をスタート。マンションの販売会社に転職すると、自身がマンションを購入したときの体験を交えた営業が顧客の共感を集め、年間売上1位を獲得。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信中。<取材・文/関谷知生取材協力/ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢>
2014年09月30日夏まっさかり、海だ山だと夏休みを楽しんでいるうちに、気づけばお財布は空っぽ、なんていう人はいませんか。そんな人のために、上手な家計管理の方法を、ファイナンシャルプランナーの山口京子先生に教えてもらいました。山口先生が総務省の家計調査の結果を調べたところ、レジャー費の一年のピークは8月なのだそう。「秋から引き締めていかないとまずいぞっていう感じですよね」という山口先生の言葉に大きくうなづいてしまいますよね。ただ、「引き締めるだけではつらくなって続かないんです」ということだから要注意。ただ節約しよう! と頑張るだけでは上手くいかないのですね。では、どうしたらいいのでしょう?そこで、山口先生がオススメしているのがVisaデビットカード。これは銀行口座から即時に引き落としするサービスで、コンビニやデパート、スーパーなど、Visa加盟店のほとんどのお店で使える、とても便利なカードです。山口先生がVisaデビットカードのメリットとして挙げるのは、「クレジットカードは口座にお金がなくても利用できてしまいますが、Visaデビットカードは私の口座からお金をおろして使うので、使い過ぎの心配がありません。また、多くのVisaデビットは使用してすぐ携帯やスマートフォンにメールがとどくので、引き落としまでのタイムラグが苦手な人にも便利ですし、万が一不正利用の被害にあってもすぐに気づくことができます。Visa加盟店であればほとんど使えるというのも嬉しいですね。」ということ。確かにこれなら、クレジットカードに苦手意識を持っていた人にもとてもよさそうです。このVisaデビットカードを家計管理に活用するために、山口先生は、『三菱東京UFJ-VISAデビット』の機能を紹介してくれました。「その日、その月に使える上限金額を設定できるんですよ。ということは、絶対無駄遣いができないんです」使うたびに、その月にあといくら使えるか残高を確認することができるわけです。それがお金を貯めるためにとても大切なのだそう。「今週の使いすぎは来週、来週の使いすぎは再来週にリカバリーするんですね」と山口先生が言うとおり、使いすぎがすぐにわかればリカバリーを意識することもできそうです。さらに、三菱東京UFJ-VISAデビットの大きなメリットがキャッシュバックだそう。クレジットカードはポイントがつくものが多いですが、三菱東京UFJ-VISAデビットなら、利用金額に応じて最大0.5%のキャッシュバックが毎月自動で行われます。今ならキャッシュバック率が0.6%※だから、今すぐ始めるチャンスです。※キャンペーン期間:平成26年7月1日(火)~平成27年3月31日(火)ほかにも、買った品物を60日間補償してくれるショッピング保険があったり、レジで小銭を出すのに手間どることなくスマートに支払えたりと、いいことづくめ。また、ATMでお金をおろすために並ぶ時間や、ATMの時間外手数料ももう不要です。山口先生いわく、「お金をためるのに一番難しいことは始めること」。始めれば半分も貯まったも同然だそうなので、今すぐ始めるのがとにかくオススメ。「比較検討することは大切ですが、お金のことに関しては、夏休み中とか8月中とか期限を決めて、後回しにしないほうがいいです」とのこと。今すぐ申し込んで、秋からしっかり家計管理を始めては? このタイミングで始めてよかったと思うときがきっとくるはず。・三菱東京UFJ-VISAデビット 公式サイト
2014年08月19日連載コラム『あなたの家計簿見せて! "給料減少時代"の家計診断』では、相談者のプロフィールと実際の家計簿をもとに、5人のFPが順番に、相談者の家計に関する悩みについての解決策をアドバイスします。【相談内容】9月から夫が静岡へ転勤することになりました。上の息子が中学3年生で高校受験なので、転勤には付いていかず、夫には単身赴任をしてもらおうと思っています。夫の仕事が転勤が伴う転勤族なので、なかなか家も買えません。転勤先に特に社宅などがあるわけでもなく、会社からの家賃補助はあるにしろ、別々に生活するとなると家賃が2つ分かかってしまいます。今後子どもたちの教育費もかかってきますし、これから先の家計をどのようにやりくりしていったらいいか、アドバイスお願いします。【プロからの回答です】5年毎の転勤、せっかく慣れたと思ったら新天地へ。引っ越しもうんざり。あちこち移動する生活ではなく、腰を落ち着けて、家を買ってしまいたいと、同じ転勤族の友人が話していたことがあります。そんな引っ越しも多い中、堅実に貯蓄も貯められていて立派ですね。支出も旅行やレジャーなどしっかり押さえつつ、堅実に生活されていると思います。二重になる生活費、増えていく学費……、見通しが立たないときは、お金の流れを時系列に見ていくと、頭の中が整理されてきますのでおすすめです。(※詳細は以下をご覧ください)○出費の増加たとえば、ご主人は60歳まで単身赴任するとして、家賃3万円、食費3万円、水光熱費1万円増加したとします。その間、残った家族の生活費は全体で1万円安くなると仮定します。60歳以降は収入が4割下がるものの65歳まで継続雇用。車は60歳までの間に2回中古の軽自動車を諸経費込み100万円で購入し、単身赴任終了時に手放します。メインの車は3回目の車検時に250万円で購入し、70歳過ぎたら買い替えせず、77歳で手放します。お子さんたちは高校までは公立、私立の4年制大学に自宅から通学……と現状から将来を推測して、イメージをどんどん金額に落とし込んでいきます。以上の前提でお金の流れを見ていくと、心配されている通り、"二重生活"と教育費の増加が響いて、65歳の退職時から赤字の生活に突入、ご主人が74歳になると貯蓄も底をついてしまいます。退職金が300万円以上出れば、貯蓄が底を尽きることはなくなりますので、どんな制度になっているのか、いくら出る計算になるのか確認してみましょう。退職金がなければ、老後用の貯蓄を始める必要があります。○赤字の解消法赤字を解消するには、支出を抑える、貯蓄を運用して増やす、収入を増やす、のどれかしかありません。支出はこれ以上増えることがあっても減らすのは厳しいでしょうから、現状維持を頑張りましょう。貯蓄の運用には、食品や飲みものなどの優待品が来る「家計に助かる優待品があるところ」や、化粧品やレジャー施設など「プチ贅沢できる優待品がもらえるところ」という観点から運用先を検討してみるのもおすすめです。株式投資もされているようですのでわかっていることとは思いますが、「気に入った優待品をもらえる会社」の中からご自身の投資基準に合った会社を探すのが前提です。また運用ではありませんが、最近はやりの「ふるさと納税」も面白いかもしれません。ふるさと納税とは、ざっくりいうと自分で住んでいる地域外の自治体に税金を寄付することで、所得税や住民税が安くなる制度です。確定申告が必要ですが、その地域の特産品がもらえる自治体に寄付する人が増えてブームになっています。加熱しすぎとの批判も出てきていますが、株式と同じく、応援したい地域に寄付をする視点で利用するは悪くない考えだと思います。退職金が(思ったより)ない場合、収入を上げるには理恵子さんが働く必要が出てきます。長男が大学へ通う間、月6万円の収入を4年間続けるだけで、将来的にも普段の生活にも余裕が出てきます。○どこに住むか? 住みたいか?また、家を購入したいとのことでしたが、教育費準備のため400万円、万が一の生活防衛のため300万円(生活費の6カ月分)とっておくことを考えると、購入に使えるお金は残り500万円。諸経費に200万円かかると仮定すると頭金に充てられるのは300万円になります。現在の住居費が収入の25%程度ですので、それ以上返済額を増やすのは得策とは言えません。月々9万円を返済額として、75歳までローンを組んだとしたら、借りられるお金は2400万円程度になります。マンションを買う予定なら、修繕積立金や管理費などもかかってきますので、返済金額をもう少し下げる必要があります。ちなみに月7万円の返済だとすると、上記の前提で借りられる金額は2000万円程度になります。実家から援助をもらえたり、理恵子さんが働くのであれば、その分家の予算も上げていくことができますが、上記の予算で希望の物件があるか確認してみましょう。ご主人のご実家は義兄さんが住んでいて、ご両親との同居はないのであれば、理恵子さんの実家のそばだとか、転勤してきた知識を生かして、子どもの手が離れた後、住みやすかった地域に、夫婦だけで住む家を検討するとか、お金を貯めておいて「現金で購入する」という手もあります。現在の生活を続けながら「現金で買う」には理恵子さんが働いて、その分を丸々住宅購入用として貯めていく必要があります。お金があれば家を買うにしても賃貸を続けるにしても選ぶことができますので、焦らず堅実にお金を貯めていきましょう。○万が一の備え入院時の保障は入られているようですが、「死亡」した場合の保障は備えられていますか? 会社の団体保険で加入しているとか、ご両親が備えてくれていたりしているなら良いのですが、太一さんが万が一事故などでなくなってしまった場合、保障が全くないのは心配です。年間200万円くらいの収入が入るような保険をご主人が70歳になる年までかけておきましょう。それこそ家をお持ちではないので、家を購入できる金額分の死亡保障か家賃分の保障も必要です。(※画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>(株)プラチナ・コンシェルジュ ファイナンシャルプランナー 内田まどか「万が一」のためだけではない、生きていくための保険の入り方から、住宅取得、転職、早期退職など、夢や希望を叶えるためのライフプランニングなど、シミュレーションを活用してアドバイス。個人相談を中心に活動している。
2014年08月06日消費税率が上がってから数ヶ月が経過し、8%の計算にもなんとなく慣れてきた方も多いのではないでしょうか。とはいえ、今後また10%にあがればじわじわと家計への影響が…。そんな消費税について、改めて整理してみましょう。■なぜ税率が上がったの?ずばり「少子高齢化」が原因です。現在の年金や医療、介護を支える制度は社会保険料に支えられています。それを納める現役世代が減っていて給付を受ける高齢者が増えているため、このままだと制度を維持できなくなってしまいます。そこで、足りない分を「国債」という借金でまかなっています。家庭に例えると月収30万円なのに、借金が5,143万円あって、さらに毎月23万円借り入れをし続けている(実際にはそんなに借金があったらもう借りられません!)状態です。親への仕送り(社会保障)は止められず、自分の返しきれない借金を子供たちに残したくない。そのためには収入を増やさなくては、ということで景気に関係なく安定している税収といわれる消費税の税率が上げられることになったわけです。(図は政府広報オンラインより)■消費税が上がった分は何に使われるの?いままで消費税は高齢者への保障に使われていましたが、増収分は「社会保障4経費」といってより広い範囲、特に子育ての充実にあてると約束されています。ママとしては嬉しいのですが、今までの子育て政策は「子ども手当」のようにころころ変わってきたことも事実。増税分の予算がきちんと意味のある使われ方をしているかをしっかりチェックしたいものです。■もっとあがる可能性があるの?平成27年10月から10%に上げることが法律で定められていますが、それでも国の収支はマイナスです。今後の税率も経済状況をふまえ検討をおこなうことが決まっています。つまり買い控えによる景気悪化や更なる少子化で、税率は更にあがる可能性もあるのです!■では、私たちにできることは?私が、子育て中の方に実践して欲しいと願っていることは2つ。まずは、「不必要なものを見極め、でも必要なものをしっかり手に入れる力」。節約だけでは消費が落ち込み、景気が悪化してしまいます。かといって使いすぎては意味がありません。具体的にどのように浪費を防ぐかを、このサイトでどんどん発信したいと思います。そしてもう1つは「主体的な子どもを育てること」。一見お金とは関係ないことに思われるかもしれません。ですが、それなりに厳しい将来を担う子供たちには、自ら考え行動する力が必要とされるはず。勉強を強いるだけではなく、その子の強み、適正を見極めて道を指し示すことも親の役割ではないでしょうか。私たちが消費税アップを憂うだけではなく、さらに賢い家計管理と子育てを意識し実践したときに、日本の未来はもっと良くなるはず!
2014年07月31日家計簿をつけている人のほうが、つけていない人よりも平均貯蓄額が71万円多いというデータがあります。家計簿で支出の中の無駄を把握することは節約につながっているのでしょう。でも、家計簿をつけなければ「家計を管理」できないのでしょうか?私がファイナンシャル・プランナーとしてご相談を受ける中で、家計簿を完璧につけている方でも家計を管理できているとは限らないと感じています。毎月の集計までしていても、年単位での収入・支出・貯蓄ペースを聞くと、即答できなかったりします。また、これからの家族のライフイベントに「いつ、いくら」かかるのかを把握している方は実はごくわずかです。■そもそも家計の管理とは?家族にとって本当に必要なことにお金を使えるよう、計画的に準備することです。会社と違ってつぶれることの出来ない家計にこそ、管理するという考え方が必要です。家計簿をじっくり見たところで、未来の支出やそのための準備がどれくらい出来ているかはわかりません。では、どうしたらそれを把握できるのでしょうか? 実際のファイナンシャル・プランニングとは異なりますが、まずは自分で簡単にできる方法をお伝えしたいと思います。STEP 1:貯蓄残高とペースを把握するまずはメモでもかまいません。名義や口座ごとに預金残高を書き出します。そして、毎年どんなペースで増えているか(あるいは減っているか)を把握します。STEP 2:ライフイベントを書き出す住宅購入やリフォーム、子どもの教育費、レジャーや起業など、今後のライフイベントを起こる(であろう)時期の順番に書き出しましょう。私のFP相談では老後の費用も考慮し90歳まで(!)のイベントをお伺いしますが、自分で書くなら支出がイメージしやすい時期まででかまいません。(子どもの教育が終わるタイミングやリタイアまでなど)そして、その間にかかる費用もざっくりで良いので書き出してください。教育費は このサイト で簡単シミュレーションが出来ます。住宅はローンを組む場合、頭金(物件の2割以上が理想!)で計算します。STEP 3:貯蓄目標を立てるライフイベントにかかる費用と今の貯蓄残高、毎年の貯蓄の増え方を照らし合わせてみましょう。今のペースだと高校卒業まではいいけど、大学の時期が…とか、あれれ? 2年後の住宅購入に向けてこのペースではまずいな、とか色々見えてきませんか?そのギャップを知った上で貯蓄の目標額を設定しましょう。STEP 4:予算を立てる手取り収入から貯蓄目標額を引いた額を月々の予算に振り分けます。実際はボーナスがある方、収入が毎月変動する方など個別の状況があると思いますが、上手に工夫して月の予算を立ててみてくださいね。現状の支出の見直しが必要な場合、すでに家計簿をつけていれば項目を見つけやすいでしょう。でも家計簿をつけていなくても、まずはここをおさえられそう、というところにアタリをつけてやってみる→うまくいかなければまた違う手を考える、という手順は一緒です。まずは家計簿よりもこのステップを優先してください。かなりざっくりではありますが、これを実行し、最低年に1回見直していただくと将来の支出への準備が出来てきている実感がわくと思います。そう、それが「家計の管理」です。どうしても自分で上手く出来ないという場合はプロのFPに相談するのもおすすめですが、上記を行っておくと相談の際もスムーズになるので、ぜひお試しください。
2014年07月30日“夫婦のお財布”どうしてる?みんなの家計管理の実態を調査!「家計のやりくり、みんなはどうしているんだろう」と、ふと気になるときってありますよね。「生活費は折半でいいの?」「貯金はどうやってする?」「旅行代はどこから出す?」などなど、気楽な独身生活に比べて複雑で、悩みがつきない結婚後の家計管理。そこで今回は、読者の家計管理についてアンケートを実施!その結果を発表しちゃいます。●昔も今も、家計管理は妻の役目?今回の読者アンケートには、短期間にもかかわらず100人を超える方から回答が寄せられました。やはり「家計管理」というのは、それだけ大切なことであり、多くの方が興味を持っている話題のようです。まず、「夫・妻どちらが、家計のやりくりをしていますか?」という質問では、・妻……71.8%・夫婦2人……22.2%・夫……6.0%と、「家計管理は妻の役目」という家庭が7割以上と圧倒的。20代から50代まで幅広く回答をいただきましたが、どの年代でも「やりくりは妻」という回答が7割近くに上りました。意外にも(?)昔から変わらぬスタイルを選んでいる人が多いようです。続いて、「今の夫婦間の家計管理に満足していますか?」という質問では、・はい……68.4%・いいえ……31.6%と、3分の2以上の方が「満足している」との答え。さらに分析してみると、いちばん満足度が高かったのは「夫婦2人で」やりくりしている家庭で75%。次が「夫」で71.4%、「妻」は66.3%という結果になりました。夫婦で家計管理をしている家庭の満足度が高いのは、2人で話し合いながら決めているからでしょうか。一方、満足度がいちばん低かったのが、「妻が家計管理をしている」という家庭。自分が家計を握っているのに、不満を感じる人が多いのは、なぜなのでしょう。分析は続きます。●「夫の暴走をどう抑えるか」が家計管理のカギ!?コメントを見てみると、「妻が家計を管理する」という昔ながらのスタイルはやはり安定感があるようで、満足している人も多いようす。「私がすべて管理しているので家計が透明(はなちゃん/38歳/結婚3~4年目)」「2人で話し合ってお互いにとっていい方法を決めたので(あさじ/33歳/結婚1年未満)」「貯金ができているので、安心感がある(きち/32歳/結婚3~4年目)」…など、生活費と支出とのバランスをしっかり妻側で管理できるメリットがうかがえます。ただ、このスタイルは「夫の小遣い」という部分が時に波乱の原因となることも。「お小遣いが足りないのか、ガソリン給油時に割引率が高いので使って、と渡したクレジットカードでガソリン以外を勝手に買い物してくる(かれん/39歳/結婚10年以上)」「旦那が無駄使いをするためキャッシュカードとクレジットカードを取り上げた。すると口座振込みでネットショッピングしていることが発覚!もちろんあとから大喧嘩!(tomatogate/37歳/結婚2~3年)」おいおい…とツッコミたくなりますが、これはまだまだカワイイほう。「私が実家に帰省している間に夫が保険の積み立て部分を引き出してしまった。あとで通知が来てビックリ(ここあうさぎ/46歳/結婚10年以上)」「夫の会社に給料振込の第2口座があるのを最近知った。もちろん喧嘩になったが、俺のへそくりだと開き直られた(健康母/39歳/結婚10年以上)」このように、あの手この手で妻の目をかいくぐろうとする夫もいるようです。このあたりが、「妻が家計管理をする家庭」での不満の原因になっているのかもしれません。家計のためには、夫への監視の目はゆるめないほうが、あとで大喧嘩にならずに済みそうですね。●「夫婦共有のお財布」を用意している家庭はほぼ半数結婚生活では、生活費をどのように分担するかが難しい問題の1つ。仕事をしているのがどちらか一方ならシンプルですが、共働き夫婦の場合はよく相談して決める必要がありますよね。2人の収入をすべてまとめて管理するのか、食費や光熱費などの費目別に分担するのか、それともそれぞれ一定額を出し合って「共有のお財布」をつくるのか…?「夫婦共有のお財布はありますか?」という質問では、「はい」が54.7%、「いいえ」が45.3%と、ほぼ半々の結果になりました。その割合を結婚してからの年数別に見てみると、「結婚1年未満」では52.6%、「2~5年目」では57.5%と、半数以上が「共有のお財布」を用意していました。ところが、5~10年目」では一転して34.6%、「10年以上」39.4%と激減。結婚して間もない夫婦は共有のお財布を用意していますが、結婚5年目あたりからその率が下降しているようです。ある程度お互いの支出パターンがつかめてきたために共有の財布をやめるといったパターンや、子供ができて余裕がなくなったなど、いろいろな状況が考えられます。理想の家計管理方法は、夫婦によって、またその時々の事情によって変わっていくのでしょう。ただ、今回のアンケートでわかったのは、現状の家計管理に満足している人は、やはり2人で話し合っている傾向があるということ。お金のことは夫婦であっても話しにくいものですが、きちんと向き合うことが“理想の家計管理”に近づく第一歩なのかもしれません。※アンケート実施期間:2014/6/11~6/25、有効回答数:121、シティリビングWeb調べ<文:関谷知生>
2014年07月30日社会での女性の活躍が叫ばれていますが、自分自身の働き方についてはどんな風に考えていますか。管理職になってバリバリ働きたい人もいる一方、あまり興味がないという人もいるかも。ただ、実際に管理職として働いている人とそうでない人では何か違いがあるのか、気になるところですよね。求人情報サイト、 リクナビNEXT が、女性ビジネスパーソンに対する調査の結果を見ると、30代と20代でのビジネスに関わる時間と費用の想像以上に顕著な変化がわかります。まず、勤務時間や残業時間に関しては、20代から30代にかけて増加する人が多かったものの、30代管理職と30代非管理職で差はないという結果が出ました。けれども、勤務時間以外で「社内の人との付き合いにかける時間」と「社外の人との付き合いにかける時間」においては、大きな差が見られました。「社内の人との付き合いにかける時間」は、30代管理職が週に2.88時間であるのに対し、30代非管理職は1.25時間、20代は1.73時間と1時間以上の違いが。「社外の人との付き合いにかける時間」も、倍近い差がつきました。社内外での人間関係は仕事をするうえで重要なことを感じている人もいるかも。そこに時間をかけて人脈を築けるかどうかが、30代からのキャリアアップに大きな影響を及ぼすのですね。次に、現在ビジネスに関わることでかけている費用をたずねたところ、ビジネススクールへの参加やビジネス書籍購入、社内の人との付き合いにかける費用、社外の人との付き合いにかける費用、いずれにおいても、30代管理職は、20代、30代非管理職を大きく引き離す結果となりました。特に、ビジネススクールへの参加費用については、30代管理職の9,900円に対し、30代非管理職は700円と約14倍の差がついており、20代非管理職も1,200円と、大きな差が生じています。もし20代に戻れるとしたら、今の自分のために最も時間をかけたいことをたずねたところ、30代管理職の24.0%が、「ビジネススキルをあげるためにビジネススクールへ参加する」と回答。他にも「社内の人との付き合いを深める」「ビジネススキルを上げるためにビジネス書を読む」「もっと仕事量を増やす」などの項目で30代非管理職より3ポイント以上の差がつきました。30代で管理職になった人は、20代からスキルアップをしておけばよかったと感じる人が多いようですね。今回のアンケートに回答した30代管理職のうち、52.0%が「仕事が楽しい」と答えているのに対し、「仕事が楽しい」と答えた30代非管理職は28.7%と管理職の約半分。仕事を楽しく続けたいなら、スキルアップをして、管理職をめざすのもひとつの方法なのかも。20代の頃は、なかなか30代のことはなかなか想像しにくいですよね。けれども、30代になって後悔しないように、そして可能性をより大きなものにしておくためにも、自分自身の働き方について改めて考えてみるのもよさそうです。・リクナビNEXT 公式サイト
2014年07月17日連載コラム『あなたの家計簿見せて! "給料減少時代"の家計診断』では、相談者のプロフィールと実際の家計簿をもとに、5人のFPが順番に、相談者の家計に関する悩みについての解決策をアドバイスします。【相談内容】子どもが年子で只今育ち盛りです。今年長男が高校受験で、塾代もかかります。できれば公立にいってほしいのですが、私立に行くとなると次に来年次男も高校受験を控えているので家計が厳しくなりそうです。これから高校、大学ともっともっと教育費がかかるかと思うのですが、下の子が大学卒業までの約10年間どのようにやりくりしていけばいいでしょうか?【プロからの回答です】年子のお子様2人が高校、大学に進むこれからの10年間は、厳しい家計になることが予想されます。お子様が私立高校に進学する場合も見据えて、今のうちに家計を見直し、対策を立てて乗り切りましょう。(※詳細は以下をご覧ください)○高校受験塾にかかるお金育ちざかりの年子のお子様が2人いらっしゃるものの、現在は公立中学に通い教育費の負担は比較的少なく済んでいますね。ただ、高校受験の進学塾に通うことになると急に出費が増えます。現在通っている英語塾を辞めて予定している月謝が2万5千円の進学塾に通う場合の費用ですが、9月から2月までの月謝合計15万円、他に入塾費、教材費、冬期講習、模試代など半年間で別途10万円ほど見込んでおきましょう。そうすると、長男の方の塾にかかるお金は、現在の英語塾代5か月分と進学塾代の合計で年間約29万円になります。文部科学省の「子どもの学習費調査」(平成24年度)によると、公立中学校3年生の学校外活動費は年間約36万5千円ですから、他の受験を控えた中学3年生を持つ家庭でもこの程度の塾代を負担していると考えられます。○公立高校と私立高校はどのくらいかかるお金が違うのかこれから進学する高校が公立か私立かによって、かかるお金はどの程度違うのでしょう。前出の「子どもの学習費調査」によると、授業料などの学校教育費と、塾などの学校外活動費を合わせて、公立高校は3年間で約116万円、私立高校は約290万円という結果が出ています。私立に進学すると教育費は公立の2.5倍もかかることになりますね。また、大学に進学すると、国公立でも約250万円、私立大学でしたら学部にもよりますが450万円以上(どちらも4年間合計金額)の入学金、授業料等が必要になり、年子という滝澤様のご家庭には苦しい状況です。ただ、現在の貯蓄が1千万円ありますし、学資保険でも教育費の準備をされていますので、私立医歯薬学系など特別にお金のかかる大学でなければ、現在の貯蓄で賄えます。高校は公立に進学してほしいという親の希望はあるものの、お子様がどうしても私立に行きたいと希望することも考えられます。もしお子様が2人とも私立高校に進学されたとすると、在学期間が重なる2年間の年間収支は最大20万円程度の赤字になる計算です。大学進学資金は貯蓄で補わなければ仕方無い部分もありますが、高校までは毎月の家計の中でやりくりしていけるよう、今から対策を立てておきましょう。○子供の成長とともに減らせる出費もある家計データを拝見しますと、食べ盛り、育ち盛りのお子様が2人いらっしゃる割には、しっかりやりくりをされていると思います。毎月の食費や光熱費を減らすことも大切ですがお子様の年齢を考えると難しい部分もあるでしょう。安い食材をまとめ買いする、買い物の回数を減らすなどの工夫で食費を減らせないか検討してみましょう。通信費はお子様が成長して家族全員スマホとなると通信費が今後3万円以上に膨れ上がることも考えられます。最近は端末代と利用料を合わせても月3,000円以下で使える格安スマホも登場しています。プランの見直しも併せて検討し、これ以上通信費を増やさないようにしましょう。また、保険料などの固定費を月払いにしているなら、年払いに変更することで支払う金額を減らすことができます。普通預金に計500万円も預けていらっしゃいますが、お子様名義のものなど、すぐに使わないお金は少しでも金利の良い定期預金に預け替えましょう。お子様が成長すると支出が増えるばかりではありません。削減可能な支出もあります。例えば、お子様が受験期に入るとレジャー・旅行に出かける機会も減少すると考えられますので、その費用を自然に減らせるのではないでしょうか。それに伴い、これから車を買い替える場合は、燃費の良い小型車を選ぶことでガソリン代や車の税金、保険代等の維持費を減らすことも可能です。また、お子様が大学生になったら自分が使うスマホの通信費やお小遣いはアルバイトをして負担してもらう方法もあります。年子で教育費の負担が一度に来るのは大変ですが、見方を変えれば、苦しい時期が短く済み、その後の老後資金を貯めやすいとも言えます。お子様の教育費に目途が付いたら住宅ローンの繰り上げ返済を行うことでその後の家計状況も改善されます。気を緩めずに頑張ってください。(※画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>(株)プラチナ・コンシェルジュ ファイナンシャルプランナー 福島佳奈美金融系SE(システムエンジニア)からファイナンシャルプランナーに転身。Webサイト中心にマネーコラム執筆を行うほか、教育費やライフプランニング、保険、家計見直しなどのセミナー講師、個人相談などの活動を行っている。
2014年07月04日育児休業を取得するにあたって、育児休業給付金が支給されることは既報の通り。しかし、実際に受け取れるまでには出産してから4~5カ月もかかり、それまで家計のやりくりをどうすべきかを考える必要がある。今回は、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太さんに、産休・育休前に貯めておきたい目標貯蓄額を教えていただいた。○のしかかる住民税の支払い旦那さんの収入だけで十分生活ができ、旦那さんが育休を取得されないのであれば、特に家計のやりくりを考えなくともなんとかなるといえます。ただし、その際にも注意しなければいけないのは、奥さんにかかってくる住民税ではないでしょうか。住民税は、前年の収入に対してかかるものなので、出産や産休・育休にかかわらず、どうしても支払いを行う必要がでてきます。そうなると、「毎月数万円の出費、困った」と思われるかもしれません。しかしながら、特例があり、育児休業期間中1年以内に限り、住民税の徴収が猶予される仕組みがあります。これは、育休を取得する本人が居住する各市町村にて申請、適用されれば、職場復帰してからの支払いで済むようになります(ただし、職場復帰後に延滞金とともに納税することになります)。その他、健康保険や厚生年金保険に関しては、事業主が申し出ることによって育休中は支払いが免除になりますので、特に考える必要はありません。このように見ていくと、旦那さんの収入のみで十分な場合には、特に生活に困ることはないでしょう。一方、2人で育休を取得する場合。男性は奥さんの出産日当日より育休取得が可能であるため、この場合には奥さんよりも2カ月早く給付金を受け取ることが可能となります。そうなると、最初の2~3カ月間をどう乗り切るかがやはり重要となってきます。一般に、育児休業の時のみならず、何かあった場合にそなえて貯蓄をしておきたい金額は、毎月の給料の手取り金額×6カ月分になります。これは失業や万一に備えた金額ともいえますが、手取り金額の6カ月分あれば育休中も乗り切ることは可能といえます。2人で休む場合にはそれぞれの金額を算出し、貯蓄しておくべきでしょう。ただし、自営業や専業主婦で国民健康保険に加入している場合は、育児休業給付金は支給されません。旦那さんの収入ではカバーが難しい場合に備えて、さらに多い金額、できれば毎月のおおよその手取り金額×1年分は貯蓄をしておくべきといえます。
2014年06月11日家計簿をつけているけど、なかなかお金が貯まらない。大きな買い物をするときは、いつもローンに頼ってしまう・・・。新年度に向けて、こんな生活からさよならしたいと思ったなら、ライフイベント表を作ってみてはいかがですか?ライフイベント表とは、各年に予定している出来事(教育進路等のイベントや希望)と、それを行うために必要な資金を書き込む表のことです。これを作ると、その年に支払う大きなお金がはっきりわかるので、日々のやりくりや資産づくりの目安になりますよ。紙と鉛筆を用意して、ライフイベントを書き出そう家計管理の基本は「家計簿をつけること」。でも、長続きしなかったり、節約効果があらわれなかったりする場合があります。なぜだかわかりますか?それは・・・家計簿をつけること自体が目的になっているからです。収入と支出をやみくもに書いているだけでは、家計は改善しません。明確な目標があってこそ、人は工夫をするし、面倒くさいことも続けてみようと思うのです。たとえば、「5年後に3,000万円のマンションを買うぞ!」という目標があるとしましょう。すると、頭金として、いくら貯めておかなければいけないかを考えます。「貯金が貯まったら買おうかなぁ~」では、いつもと同じ暮らし方をしてしまいがちですが、期日(5年後)までに何を買うか(3,000万円のマンション)が決まったら、それまでに用意する金額が見えてきます(「物件価格の2割、600万円を貯めよう!」等)。そうなると、それを5年間で貯めるには、毎月どれだけ貯金すればいいのかがわかり(「1年で120万円だから、月5万円にボーナスで、半年で60万円貯めればいいね!」等)、それを捻出するために減らせる支出はないか、家計簿とにらめっこしながら真剣に検討するはずです。人間は自分に甘い生き物です。いつまでに、どれだけの資金を用意しなければならないのかがわかっていないと、散財はなかなか直りません。ライフイベント表は、そういうゴールを明確に描けていない場合に有効なツールなのです。ライフイベント表の書き方は表1のとおりです。表1:ライフイベント表の記入例(物価上昇率2.0%で計算)西暦、経過年数、家族年齢を記入して、家族それぞれのイベント(その年に起こりうる出来事や目標等)を書き込みます。予想されるライフイベントには、次のようなものがあります。子どもの進学や習い事の計画(例/2020年、長男 私立中学入学等)子どもの結婚(資金援助を予定している場合)マイホーム取得自宅の増改築自動車や家電品、パソコン等の買い替え旅行資格取得転職・独立開業引越し趣味関連のイベント(例/2015年、ホノルルマラソン挑戦等)お金のことは考えずに、思いつくまま希望を書き出していきましょう。パパのイベント、ママのイベント、家族みんなのイベント・・・のようにそれぞれの希望を分けておくと、さらにわかりやすくなります。物価上昇率を加味した「将来価値」を書き込むイベントを書き込んだら、どれだけのお金が必要なのかを調べます。子どもの教育費に関しては、統計データ(表2)を参考に記入します。ここに通わせたいという学校がはっきりしている場合は、学校に直接問い合わせるか、そこに通っている子どもがいるお母さんに聞いてみることをオススメします。それは、よりリアルな数値が分かっているほうがやる気が出るからです。イベントにかかる資金を記入する際に注意してほしいのは、「現在の必要資金額(現在価値)」から「将来必要となる金額(将来価値)」を算出して、将来価値で合計額を出すことです。現在100万円のものであっても、10年後は物価が上昇して110万円になっていたり、逆に、デフレで90万円の資金で済んだりということがあります。今よりもどれくらい物価が上がるか(または下がるか)を正確に予測することはできませんが、政府の経済シナリオ(内閣府「中長期の経済財政に関する試算」)によると、消費者物価上昇率は、概ね2年程度で前年比2.0%程度まで伸ばし、その後1.2~2.0%で物価が推移するように、目標が設定されています。今回作成するライフイベント表では、物価上昇率が1.2%と2.0%の2種類の終価係数を用意しました。「予算」の下段に現在価値を記入したら、その年の終価係数を乗じて将来価値を算出してください。インフレにしっかり対応したい場合の物価上昇率・・・2.0%ゆるやかなインフレを想定する場合の物価上昇率・・・1.2%将来価値がわかったら、ライフイベント表の「予算」の上段に金額を書き込みます。それぞれの家族の予算を各年単位で足し合わせた合計が、その年に必要な資金です。こうやって表に書き込むことで、いつまでにどれくらいのお金が必要になるかがはっきりと実感できるはず。表を作ったことで、夢と現実のギャップに呆然とすることもあるかもしれませんが、そこに気付くことこそが、家計見直しの第一歩となるのです。表3:印刷して記入しよう!「ライフイベント書き込みシート」コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年03月20日毎月のお給料日前にはお財布の中がピンチ! なんてことになっている人はいませんか? 家計簿をつけてきっちり家計を管理して、少しは貯金もしたいと思っている人は多いはず。でも、毎日いちいち家計簿をつけるのはやっぱり面倒ですよね。そこでとっても便利なのが、家計簿アプリ「ReceReco(レシレコ)」。これはレシートを撮影するだけで、日付やお店はもちろん、品目から値段まで全てをデータ化して記録してくれるというもの。家計簿をつけるのが面倒になるのは、レシートを見ていちいち支出の内容を記録していくところだから、それが一回のシャッターで済んでしまうのだから画期的。これなら簡単に続けられそうですよね。品目は、食費や日用品費、被服費、交際費、美容健康費といった費目で細かく分類できるうえ、それをグラフにしてくれるので、何にお金を使っているかが一目瞭然。これで無駄使いが防げそう!?また品目には写真も入れられるので、カフェに行ったときなどはスイーツの写真を入れてみるのも楽しそう。ただの家計簿ではなく、お買い物の思い出を記録するツールとしても便利です。他にも、CSVファイルに出力することができるので、EXCELで編集できたり、Evernoteにも出力可能。Web家計簿&資産管理サービス「マネーフォワード」、「MoneyLook®」とも連携しています。そして何よりも簡単で、カメラで撮って記録するという点が楽しめるので、飽きずに続けられるのかも。既にiPhoneで120万ダウンロードを記録し、家計簿アプリで初めて国内App Storeの無料総合ランキング1位を獲得したというのもうなずけます。そのアプリのAndroid版がいよいよスタート。Android版では、Woman.exciteでプロの料理家が考案した料理レシピを提供する「E・レシピ」や、あなたの街のチラシが検索、閲覧できるデジタルチラシのポータルサイト「Shufoo!」との連携も始まります。「E・レシピ」が提供する料理のプロが栄養バランスを考えた主食からデザートまでの4品からなる献立を毎日提供してくれるから、「ReceReco」のレシピコーナーからレシピを見ながら「Shufoo!」を参考にお買い物をして、そのお買い物の内容を「ReceReco」に記録するという、とってもスムーズな流れを実現。他にも、キャンペーン応募機能などとの連携も加わったほか、利用頻度の高いグラフ機能では、月別の推移が一目で分かる全体グラフ、大費目グラフのタップによる小費目表示など、大幅にバージョンアップ。これらのAndroid版に先行導入した新機能は、来年2月にiOS版でもスタート予定。今すぐ「ReceReco」をダウンロードして、今日のお買い物からレシートは必ずもらうようにしましょう。あとはそれを撮影するだけ。それだけで、賢いお買い物女子に変身! もう毎月貯金するのも夢じゃない!?【アプリ概要】アプリ名:ReceReco価格:無料ダウンロードはこちら (Android版) (iOS版)
2013年12月20日勉強、運動、ダイエットは、続けたいけど続けられない三大習慣ですが、家計簿に関してもそう思っている人は多いのではないでしょうか。家計簿を続けられなかったり、記帳しているけど効果がなかったりするスマホユーザーにオススメなのが、「家計簿アプリ」です。家計簿は本来、毎日付けて支出をコントロールすることや、自分のお金の使い道を知ることが目的ですが、そのツールとして家計簿アプリを活用するのです。あなたの浪費のクセを知り、それに基づいた予算を立てることで、日々のお金の使い方が変わります。今回は、家計簿アプリを使ったカンタン家計管理術をお話しします。レシートを集めて、レシートのない支出だけを入力するこれからお伝えするスマホを使った家計管理のルールは、次の5つです。 家計簿アプリ「おカネレコ」(無料)をダウンロードする※レシートの自動認識機能があるものであれば他のアプリでもOKです。ただ、私が試した中でもっとも使い勝手が良かったのはこのアプリです。レシートをとっておき、封筒に入れるレシートのない支出は手入力する空いている時間にレシートの写真を撮る3ヵ月続けるたったこれだけです。レシートの出る買い物をしていれば、手入力する必要はありません。レシートの出ない買い物をするほうが少ないと思うので、大半はレシートを集める作業と思ってください。意識してレシートをとっておくと、お財布がレシートでいっぱいになってしまうので、家に帰ったらお財布からレシートを取り出す習慣を付けておくといいですね。レシートいっぱいのお財布は、お金が逃げていってしまいますよ~(笑)。スイカ等の電子マネーに関しては、チャージの領収書をとっておいてください。使った分を手入力する必要はありません。クレジットカードで払ったときはお店からレシートがもらえるので、問題ないですよね。とっておいたレシートは空いた時間にアプリを立ち上げて、スマホで写真を撮ります。すでに設定されているカテゴリーの1つを選んでレシートを撮影するだけで、自動認識機能で「いつ」「どんな商品を」「いくら使ったか」がアプリに入力される仕組みです。たまに誤認がありますが、手入力で修正することは可能です。友達と行った居酒屋のレシート等、レシートが長い場合は手入力に切り替えたほうが簡単です。お金の使い方は人それぞれ。それを知ることが大切家計簿アプリを使ったこの作業の目的は、「あなたのお金の使い方を、あなた自身が理解する」こと。お金が貯まらない人の大半は、贅沢はしていないのになぜかお金が消えていく、というもの。数多くの家計診断を行いましたが、8~9割のお客さまがこのタイプです。一見無駄なことはしていないように見えるご家庭も、お金の流れを整理していくことで問題点が透けて見えるようになります。よくあるケースが、「こんなに食費がかかっていたっけ?」というものです。共働き夫婦に多いのは、「自炊しようと食材を買い置きしていたけど、疲れちゃって外食しちゃった」というケース。このために、食費が10万円以上かかっている家庭もあるかと思います。なんとなく続けていることが、家計を圧迫しているのです。こういった「家計のクセ」をあぶり出して、適切な予算設定に修正し、家計管理の習慣を立て直すことが今回の目的なのです。ちなみに、私が仕事で行っている個人コンサルティングは、「1,本人申告(家計簿等を付けている場合)」「2,通帳と給与明細」「3,家計簿アプリ(相談申し込み後に行っていただいています)」のいずれかのデータをもとに“家計の見える化”を行っています。あなたが改善したい「浪費のクセ」を見つけよう3ヵ月間この作業を続けたら、集計を出します。そうすると、自分の感覚とズレている部分があるはずです。それが家計改善の糸口。「こんなに使いたくない」という部分を、使わないで済むような仕組みを考えていきます。たとえば、日用品費や食費が多いという家庭に話を聞くと、チラシをくまなくチェックして、毎日買い物に行っている、という話をよく聞きます。このような場合は、チラシを見ないで、必要な分を必要なだけ買う生活をアドバイスしています。お店には、訪問者に1つでも多くの商品を手に取り、買ってもらうための創意工夫が溢れています。そんな魅惑的な場所に行く回数を減らすというのも、効果的だったりします。自分がたくさんお金を落としているところはどこかを知り、それが必要なものかを考えてください。必要なものであったら、それ以外の支出を減らす工夫をすればいい。もっと支出を減らしたいと思ったら、浪費につながる習慣を断ち切り、お金を大事に使える仕組みを取り入れればいいのです。これで、「なぜか貯まらない」は解消していきます。まずは3ヵ月。レシートを集めることから始めましょう。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2013年11月28日家計簿はつけ始めたものの、「このお金、どう記帳しよう?」と、迷うコトはないだろうか。それを放置していると家計簿をつけるのは、ジ・エンドとなってしまう。これが、“家計簿が3日坊主”の王道だと考える。私自身、家計簿をつける上で迷うことは多々ある。 「3日坊主にならない家計簿術その1」 に続き、実際の記帳をする際、どう考え対処したか、について今回はご紹介したい。■費目で迷ったら「日用品」に記帳「これ、何費につけたらいいんだろう?」と迷うのが、家計簿つけの最初の壁。そこで止まってしまっては、家計簿は続かない。私は「費目で迷ったら、日用品に記帳しよう」と決めた。理由は、そう決めておけば、家計簿つけがストップしないと思ったから。しばらくそれで続けてみたら、自分がどんな費目つけに迷うかが見えてきた。我が家の場合は、子供関係のお金が迷いどころだった。文房具や衣類、月謝、医療費、子供関係のお付き合い…。これらの費目分けして記帳するのが面倒になったので、すべて一括して書き込める「こども費」という項目を新設することで対処した。■家計簿は、現金出納帳だと割り切る水光熱費や新聞代といった銀行口座から引き落としされるお金を、私は家計簿に記帳しない。最初はカード明細や銀行の通帳から転記していたが、ある時「これをリファーすればいいじゃん」と思った。以後、引き落とし分は、半年毎にカードの明細表や通帳から数字を拾い、エクセルで管理している。「家計簿は現金出納帳だ」と割り切ることで、日々の記帳はかなり簡略化される。引き落としされるお金は、専用口座を作り、月に一回一定額を入金する。最初は目安がわからないかもしれないので、我が家の水光熱費の年平均を紹介しておく。「電気1万3千円、ガス7,000円、水道5,000円」。■水光熱費は節約しないちなみに水光熱費というと、節約するものの代名詞のようだが、私は節約を気にしていない。金額を見て欲しい。電気代は洋服を1着、ガスや水道代は外食を1回我慢する程度のお金だ。それでのびのびと、たっぷりした気持ちで1ヶ月家族過ごせるのなら、金銭的な意味での節約は不要と考えている。(エコ的視点でエネルギーは大切にすべきだとは思っているけれど)■修繕積立金を積み立てる「大きな買い物」。これも家計簿つけのペースを狂わす大きな要因だ。そもそも。「金額いくらからが、大きな買い物なのか?」という話から始めなければならない。我が家の場合は、1週間2万5千円の現金で暮らすことにしているので、3千円以上は、「大きな買い物」として日常の生活費とは別処理をしている。別処理とは何か? それは「修繕積立金」という積立を毎月1万円して、そこから支払うのである。貯蓄と違うのは、このお金は使うことを前提に貯めている点。このお金を上回って「大きな買い物」をしてしまった場合は、貯蓄から補填する。貯蓄から補填した分は、次のボーナス時には補填するよう心がけている。文章/楢戸ひかる
2013年10月29日連載コラム『あなたの家計簿見せて! ”給料減少時代”の家計診断』では、相談者のプロフィールと実際の家計簿をもとに、5人のFPが順番に、相談者の家計に関する悩みについての解決策をアドバイスします。【相談内容】長男が再来年小学校に入学します。中学受験が大変だという話を聞き、小学受験をさせて、小学校から私立に行かせたいと考えていますが、小学校から私立に行く場合と、中学校から私立に行く場合とお金的にはどちらが親の負担が少ないのか教えてもらいたいです。【プロからの回答です】お子様の進学に関しては、親であればどなたも悩むことかと思います。なるべく苦労をかけずに大学まで行かせたいのが親心でしょう。しかし、エスカレーター式ですべて私立の学校に行けばお金がかかります。反対にすべて公立の学校であればお金はかかりませんが受験という苦労が待ち構えています。教育に関して、早くから考えることは非常に大切なことですので、詳しくみていきましょう。(※詳細は以下をご覧ください)幼稚園から高等学校までにかかる教育費(出展:文科省「子どもの学習費調査平成22年度」)大学入学から卒業までにかかる費用の目安(出展:朝日新聞デジタル版)教育費総額の公立と私立の差については、最も差が大きいのが小学校で私立が公立の4.8倍、次いで中学校の2.8倍となっています。幼稚園3歳から高等学校3年生までの15年間においてすべて公立に通った場合では、約504万円、すべて私立に通った場合では、1,702万円となり、約3.4倍の差があります。もし、お子様が2人とも高校まですべて私立の学校を選択すると、3,404万円もかかります。さらに私立大学(お子様が男子なので理系と仮定)の費用も加算すると、なんと4,386万円にもなります。首都圏のマイホーム1軒分と同じですね。特に村田様の場合考えて欲しいのは、ご主人の病気や事業がうまくいかなくなった時に収入がすぐに途絶えてしまうことです。そうなると、せっかく私立に入ったのに途中で公立に変わらなければいけなくなり、お子様に心の負担をかけることになるかもしれません。あらかじめ4,000万円くらい貯金をしてそれを取り崩していくのであれば問題ありませんが、そんな貯金は若い時にはあるはずもありません。また、お子様の教育費でお金を使ってしまい、老後の資金がないということもよく聞く話です。初めにも書きましたが、私立と公立の費用の差が一番大きいのが小学校です。私立小学校では、月々約10万円の費用がかかります。これが2人ですと月々20万円。果たしてこの費用を賄うことが可能でしょうか? 今の家計から考えるとお子様が2人とも私立の小学校に通った場合、報酬の半分が消えてしまいます。これでは、本来重要な生活費が不安です。どこにも行けず、おしゃれもできず、家でじっとしている生活が浮かんできます。そこで、お子様を私立の学校へと考えるのであれば、中学校からがベストかと思います。奥様もフルタイムで働けますので、家計への負担が少ないのです。確かに小学校受験と中学校受験を比較した場合、中学校の方が難しいのは事実です。しかし、勉強をするのはお子様です。お子様が、○○中学へ入学する強い意志を持っていれば合格するでしょうし、公立でもいいと考えていれば無理かもしれません。中学校受験であれば勉強をする本人の意思を尊重すべきでしょう。自営業の場合サラリーマンと異なり、毎月決まった給与がなく、いつ収入がダウンするかわかりません。また、個人の自営業であれば厚生年金もなく老後が不安ということも考えられます。自営には自営のメリットがありますが、重要なことは何が起きてもいいようにある程度貯金をすること。その意味では毎月7万円を貯金していることはいいことですのでこれを今後も続けて下さい。また、お子様の教育費として一人毎月1万円ずつ貯金をしているとのことですが、1万円×12ヶ月×18年=216万円(低金利なので、利息分は考えていません)。この金額では、大学入学時の2年分にしかなりません。できればお子様が中学生になるまでは、もう少しこの金額を増やしてみてはいかがでしょうか。奥様がパートで働けば十分可能かと思います。学校に関しては、大きな負担となる小学校ではなく、中学校から私立の学校がいいかと思います。無理をして小学校から私立に入学させれば、収入が安定していない自営業であれば今後お金のやりくりで大変なことが増えていくかと思われます。それよりも近くの公立の小学校で近所の友達と遊ばせ、その間に貯金に励み、中学校から本人に意志を確認して私立に通わせてはいかがでしょうか。案外、しっかりしたお子様に育ち、ずっと公立に行きたいとなるかもしれません。そうなれば、老後は悠々自適でのんびり過ごせことになるでしょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年08月29日連載コラム『あなたの家計簿見せて! ”給料減少時代”の家計診断』では、相談者のプロフィールと実際の家計簿をもとに、5人のFPが順番に、相談者の家計に関する悩みについての解決策をアドバイスします。【相談内容】今年の春就職したばかりの社会人1年目ですが、仕事で就任早々、配属先が名古屋で東京から名古屋に転勤になってしまいました。一人暮らしも初めてで家計管理もまだうまくできていません。また、彼女とは遠距離恋愛のため、通信費と交通費がかさみ、お金がなかなか貯まりません。どのようにやりくりしていけば、貯蓄ができる家計になっていくでしょうか?【プロからの回答です】慣れない場所で社会人生活を送ることになり大変でしょうが、きちんと家計管理をしていけば遠距離恋愛の彼女との結婚資金も貯めることができます。「先取り貯蓄」や「我慢いらずの節約」で、貯蓄ができる家計を目指しましょう。(※詳細は以下をご覧ください)まだ就職したばかりなのに転勤になってしまい戸惑っていらっしゃるようですが、スムーズに新生活を始められたのは、学生時代の貯金が一役買ったのではないでしょうか? 山下様は、すでに貯蓄できる力をお持ちのようですので、これからしっかり家計管理をすれば、結婚資金もうまく貯められそうです。当面は、一人暮らしをしながら結婚資金をどうやって貯めるかが課題ですね。「ゼクシィ結婚トレンド調査2012」によると、結婚にかかるお金の総額は444万円(※1)。その内訳は結納・婚約、結婚式、新婚旅行などです。その他、新生活の準備金として、住居を借りるための敷金や礼金、家具や電化製品をそろえるためのお金も必要です。結婚費用の大部分を占めるのは挙式・披露宴・披露パーティーの費用ですが、友人からのご祝儀で賄える部分も大きいものです。同調査によると挙式・披露宴・披露パーティーにかかる費用は約344万円(※1)、ご祝儀の総額は約226万円(※1)ですが、どのようなスタイルで行うのかによって費用も大きく異なります。彼女や両家のご両親の意向はどうなのか時期がきたら相談し、早く結婚したいならあまりお金をかけない方法を考えても良いでしょう。当面は、結婚資金として300万程度を目標に貯蓄していきましょう。余ったお金は、そのまま新生活の予備資金に回します。結婚資金として5年後に300万円を目標に貯蓄するならば、毎月いくらずつ貯蓄すればよいでしょうか? まだ、ボーナスがまだ支給されていませんし、いくら支給されるかもわかりませんので、毎月の給料だけで計算すると月に5万円の貯蓄が必要になります。どんな場合でも、貯蓄目標を達成するには「先取り貯蓄」が有効です。「余ったら貯金する」というスタイルですと、ついつい使いすぎてしまいます。給料から天引きできる財形貯蓄制度があればぜひ利用しましょう。なければ、銀行から自動で引き落としされる積立貯金を利用するとよいでしょう。給料が振り込まれる口座とは別の口座に貯蓄していくことで使い込みを防ぎ、お金をうまく管理できます。貯蓄をしたあとの給料でうまく家計をやりくりするには、先に予算別にお金を振り分けるのがコツ。光熱費や通信費は口座引き落としにし、彼女とのデートで使う交通費やレジャー費も別にしておきます。手元で管理するお金は、食費や被服費、日用品費などの生活費だけにし、さらに、5等分して1週間に使える金額を決めます。最後の週は日数が少ないのでお金が余る計算ですが、お金が足りなくなった時の予備資金とし、家計をうまくコントロールしましょう。現在は35,000円の貯蓄ができていますので、あと15,000円を捻出すれば目標の貯蓄額を達成できます。家計データを拝見しますとやはり交通費と通信費がかさんでいますね。新幹線のチケットはJR東海の会員制ネット予約サービス「エクスプレス予約」がお得です。東京~名古屋間の普通車指定席がEX-ICサービスなら片道9,820円、3日前までの予約等の条件付きのIC早得なら片道9,500円になります。エクスプレスカードの年会費1,050円が必要ですが、月に一度の利用で2,000円~3,000円を節約できますので利用を検討してみてはいかがでしょうか。また、格安チケットショップの回数券を購入することでも少し安くできます。次に通信費ですが、最近はスマートフォンの方が通話アプリを利用したり、定額料金を払って特定の相手と無制限で話せるプランを付けたりすることで携帯電話より料金を安くできる場合があります。現在、携帯電話を利用しているならスマートフォンへの変更を検討してみましょう。以上のような見直しで交通費、通信費は、8,000円程度節約できると思います。このように、毎月決まって出ていくお金を安くすることはできないか最新の情報をチェックすることで、あまり「我慢」することなく支出を減らすことができますのでうまく利用していきましょう。残りの7,000円程度は、食費や雑費などを少しずつ節約することで捻出します。こちらは、自炊したり、安い物を探したりといった手間がかかりますが、「結婚資金を貯める」という目標を達成するために頑張りましょう。一人暮らしに慣れてくるうちに、必要なものを買い足すことも少なくなり、支出も落ち着いてくると思われます。ボーナスが支給されたら、なるべく貯蓄に回すようにすれば、それだけ早く目標金額に到達できます。結婚後も、子どもができたりマイホームを取得したりといったライフイベントごとにお金のかかることが続きます。今のうちにうまく家計管理できる力をつけ、結婚後の生活につなげていけるように頑張りましょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月26日あなたの家で、家計を管理しているのは誰ですか? 「財布の紐を握るのは妻」「夫はお小遣い制」「夫婦別々に管理している」等々あるかと思いますが、海外ではどうなのでしょうか。外国人20人に聞いてみました。・同一会計が一般的です (エジプト/男性/40代後半)・決まりはないが、同一家計でそれぞれの小遣いだけ別なのが多い (イギリス/男性/20代前半)・同じであることが一般的です (中国/女性/30代後半)・お財布は同じです。銀行アカウントを2つ持っていても、お互いの銀行のことを良く知っています (スウェーデン/男性/30代後半)まずは「同一会計」派から。同一会計なら互いの収入・支出をきちんと把握することができるので、お金の管理がしやすいというメリットがあるようです。・同じ財布で奥さんが管理するのが普通 (韓国/女性/30代後半)こちらは妻が財布の紐を握る派です。夫の小遣いが月いくらなのか気になりますね。・別々が普通でしょう (イタリア/男性/30代前半)・別々のお財布の方が多いかもしれません (イラン/女性/20代後半)イタリアやイランからは、このような意見が寄せられています。夫婦といえど独立した個人、相手の稼ぎに頼らない、自分のお金は自分で自由に使いたい、という考えなのかもしれません。日本では共働きのカップルに、この「別会計」派が多いようですね。・同一家計が一般的であるが、別家計の家族もある (ウズベキスタン/女性/20代後半)・昔は同一家計はほとんどだったが、最近はどちらとも言えない (ポーランド/女性/20代後半)・別々の場合もあれば、一緒の場合もある。結婚の契約による場合がある (フランス/女性/20代後半)家庭によって異なる、これは日本も同じですね。海外でも、お財布の管理方法は夫婦によってそれぞれ異なることが分かりました。夫婦の形態もいろいろですから、お金の管理も2人に一番合った方法を選ぶことが大切ですよね。お金のことでもめないように、こうした点は結婚前にしっかり話し合っておきたいものです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年05月29日節約が苦手で家計簿も続かない。家計ベタの上大岡トメ・47歳がようやくお金に向き合った・・・!『ずさんな家計を整えました。~ずぼらさんのためのお金安心塾~』は、著者の上大岡トメさんが「家計簿も節約も大の苦手」と言い切るファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんに出会い、一念発起してずさん過ぎる家計の立て直しをスタート!思わず「わかる、わかる!」とうなずいてしまうようなトメさんのお金の悩みを、ポイントごとにすっぱりと解決してくれる畠中さんとの掛け合いが楽しいコミックエッセイ。 >>「おうちスタイル」マネーコラムでの特集記事はこちら! これを読めば、誰でもずぼらさんを脱出できるはず!トメさんと同じく悩める家計ベタさんへ、おうちスタイル編集部もおススメの一冊です。■ずさんな家計を整えました ずぼらさんのためのお金安心塾・著者:上大岡トメ・監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子・定価:950円(税別)・発行:メディアファクトリー【応募要項】 ・応募期間:2013年5月28日~2013年6月18日・当選発表:商品の発送をもって、当選のご連絡とさせていただきます。 >>応募はこちらから
2013年05月28日前回から始まった連載コラム『あなたの家計簿見せて! ”給料減少時代”の家計診断』。相談者のプロフィールと実際の家計簿をもとに、5人のFPが順番に、相談者の家計に関する悩みについての解決策をアドバイスします。【相談内容】昨年第2子が生まれたので、自分の生命保険を見直したいと思っています。生命保険は友達のお母さんに加入を勧められ、言われるがままに入ってしまったので、実際のところ自分がどんな内容の保険に入っているのか、把握しきれていません。自分に何かあった場合、家族は大丈夫でしょうか?【プロからの回答です】保険を見直す際は、現在どのような保障内容になっているか把握した上で、必要な保障額がどれくらいなのかを知ることが大切です。一家の大黒柱である健太郎さんにもしものことがあった場合、実際どれくらいの死亡保障が必要なのでしょうか。計算の結果、中田家の「夫死亡後の収入」は約10,600万円、「夫死亡後の支出」は約13,050万円となり、必要保障額は2,450万円となりました。現在の健太郎さんの死亡保障は総額3,595万円で、必要な保障額よりも大きい保障となっています。その分高い保険料を支払っているともいえます。年金部分はそのままにして、一時金で受け取れる保険金額を減らすなど検討してみてもいいでしょう。(※詳細は以下をご覧ください)健太郎さんと尚子さんの加入されている保険はアカウント型といわれ、支払った積立金で必要な保障を組み立てて買っていく仕組みとなっています。現在の健太郎さんの主な保障内容は、以下のようになっています。死亡・高度障害状態の時、一時金1,795万円、年金120万円が15年間(総額1,800万円)けがや病気で2日以上継続入院の時、日額5,000円、手術の際一時金50万円災害や病気で通院の時、日額3,000円、災害での特定損傷の時5万円がんと診断の時、一時金25万円、入院した時日額5,000円7つの生活習慣病で入院したとき、日額1万円(120日まで)要介護2以上になった時、一時金200万円、年金120万円(終身)では、一家の大黒柱である健太郎さんにもしものことがあった場合、実際どれくらいの死亡保障が必要なのでしょうか。必要な死亡保障額は、「夫死亡後の支出-夫死亡後の収入」で算出することが出来ます。「夫死亡後の支出」は、残された家族の生活資金・子どもの教育資金・子どもの結婚資金・死亡時整理金・その他予備費などを合計したものです。「夫死亡後の収入」は遺族年金・老齢年金・死亡退職金・妻の収入・その他収入(学資保険や養老保険など)・現在の貯蓄の合計です。中田様の家計データをもとに、以下の前提で必要な保障額を算出してみましょう。夫死亡後の主な収入遺族年金:尚子さん38歳時から65歳まで総額約5,200万円(38歳から53歳:年間約176万円、53歳から55歳:年間153万円、55歳以降111万円)老齢基礎年金:尚子さん65歳から87歳まで総額約1,700万円夫死亡後の主な支出生活費:生活費は{現在の月間支出-(住居費+教育費+夫保険料)}×12月+旅行代+車両保険代=年間約290万円 妻・末子(22歳まで)21年間は×7割・妻のみ28年間は×5割で計算すると総額8,350万円教育費:保育園(月3万円)、小学校から高校までは公立、大学は私立文系とすると総額約2,300万円(※その他の収入・支出の前提は文末に記載してあります)計算の結果、中田家の「夫死亡後の収入」は約10,600万円、「夫死亡後の支出」は約13,050万円となり、必要保障額は2,450万円となりました。現在の健太郎さんの死亡保障は総額3,595万円で、必要な保障額よりも大きい保障となっています。その分高い保険料を支払っているともいえます。年金部分はそのままにして、一時金で受け取れる保険金額を減らすなど検討してみてもいいでしょう。また現在の保険は48歳の時に更新となりますが、同じ保障額の場合、年齢が上がるため保険料も上がると考えられます。必要保障額はお子様の成長とともに減っていくため、更新の時には、保障額を減額して見直しをしてください。別の保険を考える場合の見直し例も一つ挙げてみます。必要保障額より少し多めになりますが、500万円分を定期保険で、残りを収入保障保険で補うと考えた場合、41歳・男性では以下のようになります。A社定期保険500万円(10年) : 月額保険料1,910円B社収入保障保険(年金月額10万円・60歳まで・受取総額2,280万円) : 月額保険料3,180円保障総額は2,780万円で、月額保険料A・B社合計5,090円となります。現在支払っている月額保険料8,748円(定期保険と長期生活保障保険の合計)と比べ、大幅に保険料を減らすことが出来ます。次に尚子さんの死亡保障も確認していきましょう。死亡保障に関しては、尚子さんにもしものことが起こった場合は一時金として500万円が支払われます。月保険料が障害特約を付けて1,540円で、60歳時更新ですので、このままお持ちになってはいかがでしょうか。60歳時には下のお子様も大学を卒業する年になっているので、その後は更新の必要はありません。医療保障に関しては、健太郎さんは現在、月6,104円の保険料を支払っておられますが、入院日額を同条件とした場合、七大生活習慣病120日入院、先進医療、がん診断治療給付金が付いて、41歳・男性・終身払いで月保険料2,500円程度というものもあります。医療保障に関しては健太郎さんだけでなく尚子さんも一度見直してみてはいかがでしょうか。ライフステージが変われば必要保障額や保障内容も変わっていきますので、その時々に合った保険を選ぶことが大切となります。(※必要保障額算出の前提)38歳時の女性の平均余命48.78歳(23年度簡易生命表より)より87歳まで生きることとし、49年間分として計算遺族厚生年金額は平均標準報酬額:40万円、平成24年度価格にて算出死亡退職金:500万円とする尚子さんは38歳から60歳まで年100万円で働くこととする(総額2,200万円)その他収入:学資保険約200万円、現在の貯蓄800万円住居費:固定資産税年間20万円、管理費年間10万円とすると総額約1,500万円(ローンは支払う必要がなくなるため計上しない)結婚援助金2人分200万円、死亡時整理金200万円、一時金(リフォーム代・予備費など)500万円とする【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月20日オリックス銀行はインターネットを通じて、夫婦間における家計管理に関する意識の違いについて調査を実施した。調査は7月4日・5日の2日間、全国の20歳以上の既婚男女計2,115名(男性961名、女性1,154名)を対象に行った。最初に、夫婦間のプレゼント費用について尋ねたところ、妻の44.3%が夫へのプレゼントは家計の預貯金から捻出していると回答。一方、夫の66.3%は自分の小遣いやへそくりから、妻へのプレゼント費用を出していることが分かった。また、「夫・妻へのプレゼントにお金を費やしますか?」という質問では、年代によってプレゼント代が異なる結果が出た。20代夫の9割近くは妻へのプレゼントにお金をかけているが、60代になると5割程度まで減少している。妻も同様で、年齢を重ねるごとにプレゼント代は減っているようだ。次にプレゼントの金額について調査したところ、プレゼントに費やす金額は夫の方が高いという結果が出た。夫が家計管理している場合、さらにその金額は増えるようだ。夫と妻が共同で家計管理している場合は特にその差が大きく、夫からのプレゼント代が5万8,442円なのに対し、妻からのプレゼントは1万5,275円にとどまった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月03日ネットで使える資金管理ツールをご紹介する連載コラム「上手に活用して”快適”マネーライフ! 『お金の管理』便利ツール」。第17回では、オンライン口座管理サービス『みんなの口座管理』を取り上げます。「みんなの口座管理」は、銀行や証券会社といった複数の金融機関の口座情報などを、インターネット上の1つの画面で確認することができる口座管理サービスです。1つのIDとパスワードのみで、登録している金融機関すべてのサイトへログインすることが可能です。また、金融機関以外にポイントやマイル、公共料金、インターネットショッピングといったサイトも登録することにできます。登録サイト数は、銀行が25社、証券会社が18社、FX会社が14社、クレジットカード会社が18社、ポイントやインターネットショッピングなどの「その他」が31社の合計106社(2012年9月30日現在)。NTTドコモの「My docomo」や楽天市場の「my Rakuten」、確定拠出年金インターネットサービスの「JIS&T」なども登録が行えるようになっており、家計簿代わりに使用することも可能です。それでは、早速使用方法を見ていきましょう。「みんなの口座管理」は、セブン銀行が運営していますが、同行の口座を持っていない人でも無料で利用することができます。まず、新規ユーザー登録ページにて必要情報を入力して仮登録した後、メールによる認証を経て本登録を行います。本登録が終わると、「金融機関の追加」画面にて、使用中の「銀行」「証券」「FX」「クレジットカード」「その他」の情報(口座番号やパスワードなど)を登録します。登録した金融機関の情報は、「資産一覧」ページにて一覧で表示されるようになります。このページでは、それぞれの金融機関情報のほかに、すべての資産の合計概算を示す「資産合計概算(銀行・証券・FX-カード)」や、電子マネー情報を示す「資産合計概算(その他)」などをチェックすることができます。また、ページ上部には「みんなの口座管理」からの通知も表示されるようになっています。もちろん、登録内容の詳細を確認することも可能です。「資産明細」画面では、金融機関の口座残高やカード利用明細といった詳細情報の確認が行えます。このうち、証券やFXの「資産明細」画面では、「時価単価」など登録した金融資産の時価を一括で確認することができるので、非常に便利です。「銀行等の入出金明細一覧」画面では、登録した銀行や証券、FX、その他(電子マネー)の入出金明細をまとめて表示。表示項目は、「日付」「金融機関名」「店名(口座番号)」「取引種別」「引出金額」「預入金額」「取引内容」「備考」の8項目となっています。「証券等の売買履歴一覧」画面では、登録した証券およびFXの売買履歴の一覧をチェックすることができます。表示項目は、「約定日」「受渡日」「金融機関名」「店名」「取引種別」「銘柄名」「数量」「単価」「清算」「金額」「備考」の12項目です。「クレジットカード利用明細一覧」では、登録したクレジットカードの利用履歴を閲覧することが可能です。表示項目は、「利用日」「カード名」「名義人」「支払月」「取引種別」「利用店名」「利用金額」「支払回数」「備考」の10項目となります。いくつかの表示項目に関しては、表示順序を昇順、降順に並び替えることができます。また、登録した金融機関情報を更新したい場合は、各金融機関の「更新」ボタンをクリック、すべての金融機関の情報を最新にしたい時は、「全てを更新」ボタンをクリックすると、情報が更新されるようになっています。なお、それぞれの明細・履歴の表示期間は最大3カ月ですが、サイトによりそれ以下の場合があるので注意して下さい。「オートログイン」機能を使うと、「みんなの口座管理」に登録したログイン情報を使用して、対象の金融機関に自動的にログインすることができます。ただし、オートログインに対応していないサイトについては、「ログイン」ボタンをクリックすると金融機関のログイン画面が表示されるようになっており、そこで各金融機関のログイン情報を入力してログインする必要があります。さて、みなさんの中には、口座情報などの重要情報を登録することについて不安を感じる人もいるかもしれません。しかし、「みんなの口座管理」では万全のセキュリティ対策を講じて、利用者の情報を守っています。登録の際には、SSLによる暗号化通信で個人情報を保護すると同時に、登録した情報は、複数のファイアーウォール(ハッカーからの不正アクセスを防止するための装置)によりガード。さらに、情報を格納するデータベースシステムは、セキュリティの堅牢なデータセンターに置かれ24時間365日監視されているため、安全に利用することができます。複数の金融機関情報をまとめて管理できる「みんなの口座管理」で、わずらわしいパスワード管理から解放されてみませんか? 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月03日