新年度のスタートを控え、入学や進級の準備をすすめているママは多いことでしょう。学校生活に欠かせないものといえば、文房具。最近の文房具は進化を遂げ、より機能的に、使いやすくなっています!ここでは、我が家の小、中学生の子どもや、そのお友だちの間で「使いやすい!」と評判の文房具をピックアップしてご紹介します。■すっきり便利! スティックタイプのハサミ・スティッキール(サンスター文具)・ペンカット キッズ(レイメイ藤井)近年、画期的なデザインに生まれ変わったツールの代表が、ハサミです。スティックタイプの登場で、ペンケースにもすっきり収まるようになりました。コンパクトな設計なので小学校中学年以降の子向けではありますが、常にペンケースに入れて持ち運べるのが便利。いま、小中学生の間で人気のアイテムです。■いまどきノートは「軽さ」が魅力・ロジカル・エアーノート(ナカバヤシ)・キャンパスノート スリムB5 サイズ(コクヨ)通常より軽いタイプのノートも、子どもたちに好評なアイテムのひとつです。たかがノート、とあなどることなかれ。1冊だけならそれほどではなくても、数冊まとまると重さにけっこうな違いが出るものです。サイズも紙の厚さもそのままに、重量だけ軽くしたノートのほか、余白をはぶき、横幅がスリムになった新規格のノートもお目見え。こちらは中学生以上のお子さんに重宝されそうです。■小回りバツグンな、進化型消しゴム・ホルダー消しゴム モノワン(トンボ鉛筆)・アインクリック(ぺんてる)ノートをとる字が細かくなり始める小学校高学年くらいの子におすすめしたいのが、ホルダータイプの消しゴムです。小回りが利くから小さな文字や1行だけ消したいときもスムーズ。また、鉛筆を指にはさんだまま消しゴムかけられる、無駄のない動きが案外ストレスフリーになるようで、我が家の子には大好評。塾や自宅学習でも大活躍です。■失くしやすい付箋も、すっきりスマートに・ペントネ(カンミ堂)・スラリット(サンスター文具)教科書や問題集のブックマーク、ノートのまとめなどに役立つ付箋。学年があがるにつれ、その出番も増えてきます。さまざまな種類があるなかで、最近ではペンケースに収まりやすいペンサイズの付箋や、縦長ケース入りの付箋が登場。ケースやカバーがあるものなら、ペンケースのなかで付箋が汚れたり剥がれたりするのも防げます。学生はもちろん、ビジネスシーンにもマッチします。この春、進学や進級で文房具が必要な方はもちろん、ちょっとしたプチギフトとしてもぴったりな進化型文房具。お子さんのお気に入りが見つかったら、もしかすると勉強がもっと楽しくなるかもしれません。取材協力:・サンスター文具 ・レイメイ藤井 ・ナカバヤシ ・コクヨ ・カンミ堂
2017年02月04日幼稚園の間は勉強するという習慣がなかなかないかもしれませんが、幼児期に学ぶ習慣をつけておくと進学してからが楽になります。しかし飽きてしまいやすい幼児期には、親が無理やり学ばせようとすると逆効果になってしまいます。幼児期の学びはどんな風にして習慣付け、どんなことができるようになっているとよいのでしょうか。幼児期は遊びが大事幼児期の学びを続けるためには、楽しく取り組むことが何より大切です。遊びをとりまぜて「学びが楽しい」と思わせることが継続できるコツです。大人から見ると一見学びとは思えないようなことが、幼児にとっては大切な学びとなります。例えば間違い探し。熱中すると大人よりも早く間違いを見つけることもあります。「考える力」を伸ばすためには「比べる力」が大切です。間違い探しは、比べる力を伸ばすことで考える力につながっていきます。小学校入学までに身につけておきたい力小学校の学習に直結するもので、入学前に身に付けておきたい力は、「ことば」「もじ」「かず」になります。それぞれに効果的な遊びの学習方法を知っておきましょう。・ことばことばの数を増やすのに良いのは、“しりとり”です。ママやパパと楽しく言葉のキャッチボールすることは、子どもにとって楽しい時間となり、継続することで“ことば” を増やすことができます。慣れてきたら条件を変えることでさらに“ことば” を鍛えられます。例えば「後ろの2つの文字をつなげる」などのルールを追加します。しりとりだけではなく「“あ”で始まる言葉」「“ん”で終わる言葉」など、条件を変えることで“ことば” を増やし、飽きずに楽しむことができます。・もじ年長になると“もじ”を少しずつ読めるようになり興味がでてきます。看板を読んだり手紙を書いたりすることは好きでも、改めて教材などで字の練習をさせようとすると気がのらない子も多いのではないでしょうか。字をなぞって練習することは効果的ですが、なぞりの通りに書くことを窮屈と感じる子も多いようです。なぞりをさせる時には、形を一緒に声に出しながら書くと楽しく取り組めます。「シュッ」とか「くるりん」など、子どもが楽しいと感じるように工夫してみましょう。これは入学後の漢字練習にも有効です。気を付けたいのは、横で「それは違う」などと口を挟みすぎると嫌になってしまいます。一緒に取り組んだ後に「こうするともっとうまく書けるよ」などと褒めながら教えてあげましょう。入学前に、少なくとも自分の名前を書けるようになっているといいですね。・かず入学前には、10までの数をしっかり分かるようにしておきましょう。生活の中でお菓子などを使いながら“くっつける”“分ける”という練習をすると“かず”に強くなります。特に分けることが苦手なことが多いので「10こは6つといくつ?」のように練習しましょう。さらに時計の読み方の練習を始めることも良いです。時計の読み方は昔より早く授業で習うようになっているので、入学前に身に付けておくと入学してからつまずくことが少なくなります。入学後に大切なことさらに入学後に大切なことは、規則正しい生活です。「早寝・早起き・朝ごはん」を入学前から心がけましょう。さらに入学後は1日10分でよいので子どもの勉強に付き添う時間を作りましょう。子どもがひとりで勉強するようになっても、少しでも見てあげる時間を作り、あとは見守ってあげるといいですね。子ども自身が「学びは楽しい」と思うことができれば、色々なことに興味を持ち、自ら取り組むようになります。まずは楽しく習慣づけることを意識し、うまくいく / いかないは気にせず一緒に取り組んでいきましょう。
2017年01月26日小学校に上がるまでに、もう1年あったら…そんな事を考えたことありませんか?出典 : 「我が子も来年は小学校へ入学…だけど、病気や障害があって体が小さく体力も十分についていない。小学校でみんなと一緒にやっていけるのか」「小学校へ上がるまでに、せめてあともう1年あったら、体力も同年代に追いついて、心配せずに入学できるのに…」お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて、そんな風に悩まれているご家庭もあるかもしれません。今回のコラムでご紹介するのは、発育不全や病気等を理由に、教育委員会の許可を得て主に小学校に上がる年を1年遅らせることのできる就学猶予という制度です。以下は数年前に未熟児で生まれ、発達の遅れのため就学猶予をしたお子さんを持つ方のお話です。3ヶ月早く、3月末に産まれてしまいました。早生まれになったことで学年は1つ上に、でもそのせいで発達面や学力面で余計差が開いてしまう状態でした。690グラムで産まれた我が子ですが幸い障害はなく、猶予という形を取って本来の位置に戻し可能性を伸ばしてあげたいというのが猶予を決めた一番の理由です。現在は、特別支援教育の充実とともに、就学猶予の取得は以前より難しくなっていると言われています。ですが、上記の体験談のように、お子さんが未熟児や低体重で生まれた場合、就学猶予・免除を利用できる場合もあるようです。以下では、就学猶予の制度や背景、申請・利用方法などを中心に解説していきます。就学猶予・就学免除とは?義務教育との関係は?出典 : 一般的に義務教育といわれているものは、保護者が負っている「教育を受けさせる義務」(教育義務)によって子どもが受ける教育のことをさします。保護者は、児童を小中学校などに通学するように取り計らう「就学義務」という義務を負っています。一方子どもには、基本的人権の一つである教育を受ける権利があります。国民は国家に教育を受ける権利を要求できます。憲法第26条第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」と規定されており、また、教育基本法第5条第1項に「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。」出典 : 就学猶予・免除とは、保護者が負っている就学義務に猶予を設けたり、免除を与える制度です。通常、保護者は児童が6歳になった時に所属していた学年の最初の日(つまり6歳になる年度の4/1)から、15歳になった時に所属している学年の最後(15歳になった年度の3/31)まで、児童に教育を受けさせる義務があります。就学猶予・免除を取得すると、その就学義務を負う時期を遅らせる、または場合によっては義務を放棄することができます。ただし、保護者または児童が日本国籍を持っており、かつ日本に住んでいる場合に限ります。例えば、保護者は日本国籍で日本にいるが、児童が海外で学んでいる場合や、児童が重国籍で日本外で教育を受けている場合などは、就学猶予・免除の対象外となります。ちなみに、就学猶予と就学免除の間には、明確な違いはありません。というのも、就学猶予を認められた場合でも、就学義務期間は延長されず、満15歳の時に子どもが所属していた学年の終わりで、親の就学義務は消失するからです。ですので実質、猶予された期間は免除されたことと同じことになります。Upload By 発達障害のキホン日本では明治時代の中期ごろから義務教育の基盤が出来上がり始めました。しかし、当時は障害のある児童が学校で義務教育を受けるための環境はほとんど整備されていませんでした。そのため、障害のある児童の保護者は、就学義務の猶予・免除を受けとなり、結果として児童は教育をほとんど受けませんでした。上のグラフが示すように、第二次世界大戦の直後1945年は、就学猶予者・免除者の人数はとても多くなっています。これは、障害のある児童のための学校、例えば盲、聾、知的、肢体不自由児向けの養護学校は、国が定める義務教育として扱われていなかったという背景があります。そのため保護者が障害のある児童を盲、聾、知的、肢体不自由児向けの学校に通わせる場合、就学義務を果たしたことにはならないが、就学猶予・免除を受けるという形を取っていたのです。しかし、1979年からは、養護学校が義務教育とみなされるようになり、就学猶予や免除制度を利用する必要のある家庭は急激に減っていきました。今日では、特別支援学校、支援学級の整備・充実により、障害を理由に就学義務を果たせず、就学猶予・免除を受けるという場合は非常に少なくなっています。では、現在では、どのような場合にこの制度が利用されているのでしょう。どんな理由なら就学猶予・免除が認められるの?出典 : 保護者は、児童を就学させる義務を負っていますが、例外として、その児童について以下で説明するような理由が認められた場合は、一定手続を経て就学義務の免除を市町村の教育委員会から受けることができます。学校教育法では、就学猶予・免除が認められる理由を、「病弱、発育不完全、その他やむを得ない事由のため就学困難と認められる場合」としています。病弱、発育不完全とは、治療や生命・健康の維持のために療養をしなければならず、教育を受けることが困難である場合、学校教育に耐えることができない程度の障害がある場合などを意味します。その他のやむを得ない理由とは、以下のような場合が挙げられます。1. 児童自立支援施設等に入所し、就学ができない場合2. 重国籍者で、将来外国籍を取得することを前提として、在日外国人学校等に就学を希望する場合3. 帰国子女で、日本語の能力が養われるまでの一定期間、適当な機関で日本語の教育を受ける等の措置が講じられている場合4. 低出生体重児等であって、教育上及び医学上の見地等の総合的な観点から、市町村教育委員会が就学を猶予又は免除することが適当と判断する場合一方、経済的な理由では就学猶予・免除は認められません。学校教育法では、経済的理由によって就学困難と認められる学齢児童の保護者に対しては、必要な援助を市町村が与えなければならないとされているからです。そのような場合は、就学援助制度を利用できます。就学猶予・免除を受けたい場合は教育委員会の許可が必要です出典 : 前述した理由に該当し、就学猶予・免除を受けたい場合は、在住する市区町村の教育委員会に申し出を出すことが必要です。申し出の際には、就学猶予・免除を受ける理由を証明する書類が必要です。市区町村によっては指定の医師の診断書が必要なこともあります。理由を証明する書類とを参考に、保護者の申し出を教育委員会が審議し、就学免除・免除が認められた場合は許可通知が出されます。Q&A障害のある子どもの就学事務手続の手引就学免除・猶予を利用しても、子どもは中学校を卒業できる?出典 : 就学免除・猶予を利用した場合でも、子どもは、1年または数年遅れて中学校を卒業することができます。保護者が児童に教育を受けさせる義務は、就学猶予を1年受けた場合、子どもが中学校2年生の時になくなりますが、これは保護者の就学義務がなくなるだけであって、引き続き児童は教育を受ける権利を持っています。学校に行かず、不登校やフリースクールに通っている場合は?出典 : 現在、文部科学省の見解では、厳密には不登校やフリースクールの利用では、保護者が就学義務を果たしたことにはなりません。しかし、学校長の裁量などにより、学校外の施設等における学習活動を学校への出席として扱うことができる場合もあります。また、長期の不登校により中学校卒業資格を得られなかった子どもに対する救済措置として、中学校卒業認定試験という制度が存在します。この試験に合格すれば、中学校に通って卒業することができなかった子どもも、高校へ進学することができます。まとめ出典 : 就学猶予・免除は、その制度の確立当初、重い障害がある児童が義務教育を受けられない場合に利用されてきました。その後、特別支援学校や支援学級での教育も義務教育とみなされるようになり、就学猶予・免除を利用する必要のある家庭の数は大幅に減っています。しかし、近年でも、低体重児など、病気や発育不全がある場合に、就学猶予・免除が適応されることがあります。お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて悩まれているご家庭は、こうした制度の活用も選択肢の一つとして参考にしてみてください。
2016年10月23日わが子が年長になると、入学準備のために「あれもやらなきゃ、これも必須」と、いそしむママも多いはず。ただやりすぎてしまうと、あとでかえって大変なめにあうことも…。幼稚園や保育園のうちに本当にやっておくべきことはなんでしょうか。先輩ママや先生たちに聞いてみました!■やりすぎ注意報発令! 入学準備で失敗しちゃったケースとは園児から児童へ…。そのステップを前にママたちは、緊張感でいっぱい。かわいいわが子が周囲からおいていかれないように、毎日楽しく学校生活を送れるように、いまからできる限りのことをやってあげたいと思うのがママ心。ピカピカの一年生となるべく磨き上げる気合いで十分です。いろいろなことを先んじて学んでおけば、余裕ができて気分的にラク。新しい環境でも臆することなく、のびのび楽しく過ごせると思いがちなママたち。ちょっと待ってください! がんばりすぎると空回りしてしまったり、やりすぎてしまったりして、入学後、かえって苦労したケースも少なからずあるようですよ。・「字の読み書きや簡単な計算は完璧! そのため授業が退屈で、周囲にちょっかいを出すように…。『なんでこんな簡単なことを間違うの?』と、できない子を傷つけてしまったことも。先生にも疎まれちゃったみたい」(30代前半)・「入学前にビシビシやらせすぎたせいか、勉強そのものに興味を失っちゃった。授業中はボケーと気が抜けた感じに…」(30代後半)また、先生からはこんな指摘が…。「何事も最初が肝心! たとえば文字。いい加減な書き順で覚えてしまうと、のちのち修正が大変です。不正確な学習をするくらいなら、書けないほうがマシ。とりあえず覚えさせるだけという学習方法はやめたほうがいいでしょう」(40代前半/先生)わが子のことが心配とはいえ、なんでもかんでも詰めこめばいいというわけではなさそうです。 ■できるようになることは5つ。でもそれ以上に大切なこととはそれでは本当に必要なこと、やっておくべきことは何なのか? 入学までにクリアしておくべきことを、一年生の担任経験がある先生たちに聞いてみました。そうすると、「これをできるようになってほしい」とあげた必須事項は全部で5つありました。整理整頓や服の脱ぎ着など、身の回りのことができる字を読むことができる自分の名前を書くことができる数の概念がある親子の時間を楽しんでいる小学生ともなると、「自分のことは自分でする」が基本。これができないと、周囲にからかわれたり遅れをとったりして、自分に自信がなくなってしまうことも。面倒だからと親が全部やってしまうのではなく、基本的なことはたとえ時間がかかっても子ども自身にやらせ、しっかり習慣化しておくとよいそうです。文字は書けなくても大丈夫。ただし名前だけは記入する機会が多いため、しっかり訓練しておくべき。その際、書き順などもしっかり教えてあげましょう。反対に文字が読めないと、教科書や黒板に書かれた内容を理解できない、教室に貼ってある紙が理解できないと、授業だけでなく、生活面でも支障が出てしまいます。そして、数。足し算・引き算ができなくても問題ないけれど、頭の中に、数を思い浮かべられるようにしておくことは大事です。「お皿を5枚用意してね。そのうち2枚にお菓子をのせておいて」「ミカンを6個もらったけど、3個食べたらあと何個、残ってる?」このように、日常的に数を実感させると、算数力が鍛えられるといいます。こうした経験がたくさんあれば、難しい計算でつまずくことが少なくなるそうです。もっとも重要なのが、会話やスキンシップなどのコミュニケーション。たくさん話して、たくさん笑って…。そうやって、子どもに安心感を与えてあげれば、自立もすんなり。環境の変化にも負けない強い心を備えることができるようになります。小学校に入ったら、自分のことで忙しくなる子どもたち。母と子が、濃密に過ごせるのは、もしかしたら今だけかも…。一緒の時間を過ごすことが、何よりの入学準備となりそうです。
2016年10月21日就学時健康診断とは?出典 : 就学時健康診断とは、初等教育を受ける5ヶ月から6ヶ月前に行われる健康診断を指します。学校保健安全法により、次年度に初等教育を受ける予定である子どもにたいして、心身の健康を確認するために行われます。その時点の健康状態を確認するのはもちろん、母子手帳をもとに既往歴、予防接種歴、成育歴などを含め、総合的に子どもの健康状態を判断し、就学先選びや、就学までに体調を整えるなどの準備に役立てます。就学時健康診断は、一般的に入学予定の小学校において集団でおこなわれるため、来年から同じ教室で学ぶ子どもたちと事前に出会うことのできる最初の機会でもあります。また、その小学校の高学年の児童がお手伝いをすることもあり、普段一緒に過ごさない年上の子どもと接することもでき、小学校進学に向けたよい刺激になるでしょう。就学時健康診断の目的とは?出典 : 就学時健康診断には次のような目的があります。1.児童とその保護者が、児童本人の健康状態について、関心を寄せ認識するこれまでの公的な乳幼児健診では、保護者と児童は一緒に健診を受けていましたが、就学時健康診断では、児童一人で健診を受けることが一般的です。児童本人も、自分の健康や成長に気を配る機会となります。2.疾病や異常を発見し、必要な治療や支援につなげるほとんどの市区町村では、乳幼児健診は3歳で終わりです。3歳から就学時健康診断を受けるまでの期間で見逃されてしまった疾病や異常を発見し、適切な治療や生活習慣の改善などにより、入学時までに健康状態が回復するよう促します。3. 健診結果を就学先判断材料のひとつとして活用する初等教育は、通常学級、通級、特別支援学級、特別支援学校という選択肢があります。就学時健康診断を通して得られた子どもの様子や知能検査の結果は、就学先を決める際の判断材料になります。就学時健康診断を受ける前に出典 : 就学前年度の10月上旬頃に、お住まいの市区町村から就学時健康診断通知書が、入学準備の書類などと一緒に送られてきます。就学時健康診断は、私立、国立の小学校に通う予定である場合でも受けられます。また、既に特別支援学校や通級、支援学級への就学を検討している方でも同じく受けることができます。また、お子さんが健診時に介助やサポートを必要とする場合は、事前に市区町村の教育委員会保健課に相談しておきましょう。基本的には、お住まいの学区の小学校で行われます。予定が合わない場合などは、別日に行われる別の学区の健康診断を受けることができます。あらかじめ市区町村の教育委員会に連絡しましょう。体調不良などで当日欠席の場合は、受診会場である小学校に必ず連絡をしましょう。就学時健康診断は、文部科学省のガイドラインの定めにより、11月30日までに行われます。一般的には、10月上旬から、11月上旬にかけて行われることが多いです。市町村から送られてくる、就学健康診断のお知らせに必要な持ち物が書いてあります。一般的に、保護者用、児童用のスリッパ(上履き)、就学通知書(必要な場合)、母子手帳、健康調査票、その他必要な書類、筆記用具(保護者への説明会があるため)です。健康診断を受けやすい服装で健診に臨みましょう。内科健診では聴診器を使うので、上半身が脱げる服装にしましょう(ワンピースは避けましょう)。また、身長測定があるので髪の長い児童は、髪の毛を頭の上では結ばず、頭の下で結びましょう。就学時健康診断の内容出典 : 一般的には、児童の健康診断は、保護者と別れて行われます。児童が健康診断を受けている間、保護者は別室で学校説明や、就学準備の説明を受けます。説明が終わった頃、児童の健診も終わるので、合流して帰宅します。児童は一人で健康診断を受けます。普段経験しないようなことをしたり、器具が口や耳に入って不安に思ったり戸惑うこともあるかもしれません。事前にどんな検査がどんな目的で行われるか、お子さん説明しておくと、当日、比較的スムーズに健康診断を受けられるでしょう。以下は、児童の流れについて詳しく説明していきます。お子さんへの説明にぜひ役立ててください。一般的に、ここで健康調査票を提出し、児童とは保護者は分かれます。この時、児童は、お手伝いの小学生とともに健康診断へ向かいます。眼の検査眼科医が眼の疾病を調べます。視力検査視力検査に使う「C」型のランドルト環を使って視力を測ります。右左を口頭で伝えられない児童は黒い円の切れ目を指で指します。メガネやコンタクトの場合は、視力検査を省略する場合があります。聴力検査オージメーターという機械を使います。音が流れるヘッドフォンを耳にして音が流れたら流れた方のスイッチを押します。耳鼻咽頭の検査医師が、耳鼻咽頭の疾病の有無を確認します。鼻や耳、口に器具が入るので苦手なお子さんにはあらかじめ説明しておくとよいでしょう。歯科虫歯、歯周疾患の有無を確認します。知的発達の検査では、一般的に精神発達、言語、情緒の側面から診断します。精神発達は、初めに、名前や性別、概念の意味を理解しているかを診ます。次におはじきや絵カードを使い指示に合わせた行動ができるか、指示が理解できているかなどを診ます。言語は、音が正確に言葉になっているか、そして発音を確認します。情緒は、上記の検査最中の児童の様子を観察します。場合によっては、集団知能検査を行う場合があります。面接は、市区町村によっては行われない場合があります。行われる場合は、2つのパターンがあります。一つ目は、児童対先生(もしくは校長先生など)です。健康診断、知的発達の検査の後に、一人ずつ行われます。簡単な自己紹介や、出身幼稚園、保育園などを聞かれます。場合によってはここで知的発達検査をすることもあります。もう一つは、児童と保護者対先生(もしくは校長先生)です。保護者も参加する場合は、その小学校に入る予定であるかなどの意思確認を行う場合があります。日本学校保健会就学時健康診断と就学先出典 : 初等教育における就学先は、私立小学校と公立小学校があります。公立小学校の中に管轄別に、国立小学校、市立小学校、区立小学校、町立小学校、村立小学校があり、就学時健康診断は原則市区町村立小学校へ就学予定の児童が受診します。それ以外の私立小学校・国立小学校へ就学予定の方は、就学先に確認をしたほうがよいでしょう。小学校の就学先としては、子どもの特性や必要な支援の内容によって通級、特別支援級、特別支援学校小学部、通常学級という選択肢があります。通級: 通常学級に籍を置きながら、一部の時間のみ通って個別の取り出し指導を受けられる仕組みです。特別支援学級: 特別支援学級のある学校の特別支援学級に籍を置いて少人数での個別の指導を受けます。通常学級の子どもと一緒に授業を受ける時間もあります。特別支援学校: 盲学校や聾(ろう)学校、養護学校も含まれます。特別支援学校では、特別支援学校の教員免許を持っている先生が指導に当たり、少人数での個別の指導を受けます。通常学級: 通級、特別支援学級、特別支援学校以外の小学校の学級です。就学時健康診断では、すべての種類の学校に就学する予定の児童向けに行われますが、すでに通常学級や支援学級、特別支援学校へ就学を決めている人は受けない場合もあります。通級や支援学級、支援学校には行くと決めていないが、子どもの発達が気になる場合、就学時健康診断の結果は、就学先を決める要素の一つとなります。就学時健康診断後の流れは?出典 : 就学時健康診断の後、1月下旬に入学通知書が郵送されます。これにより、入学する小学校が決まります。学区を越境する場合などは別途手続きが必要です。そして、1月~2月頃に学校説明会があります。学校によっては、就学時健康診断と同時に開催していることもあります。就学相談とは、障害が気になる児童が就学先について、教育委員会や就学相談員、学校の先生、医師、その他の専門家と話し合い、相談する機会です。就学時健康診断を経て、障害が分かったり、もともと障害があったり、通常級以外の学校を検討している場合必ず相談をします。すでにどの就学先にするかを決めている方は、就学時健康診断の前に行う場合もあります。就学相談は申し込みが必要で、お住まいの市区町村の教育委員会へお問い合わせください。以下は詳しい手順の一例です。東京都中央区就学相談ガイド就学時健康診断を受けないことはできる?出典 : 原則、就学時健康診断は、就学準備の一環として受ける必要があります(私立、国立に就学予定の方は、就学先に問い合わせましょう)。すでに支援学校に行くと決まっている児童は、就学相談の一環で健康診断を行う場合があるため、受ける必要がないこともあります。また就学時健康診断は児童が一人で受けますが、一人ではパニックに陥ってしまう場合など一人で受けられない場合は、市区町村の教育委員会と健康診断を受診するかどうか相談するとよいでしょう。まとめ出典 : 就学時健康診断は、児童の健康状態を確認する大切な機会です。また、児童が保護者の元を離れて一人で健康診断を受けることは小学校入学に向けての良い準備になるでしょう。幼稚園や保育園と違い、小学校は自分一人で登校しなくてはなりません。就学時健康診断を受ける際に、保護者の方と一緒に通学路を歩くことも、良い経験になるでしょう。一方、今まで見落とされてきた、疾病や障害を発見する機会でもある就学時健康診断。その結果をもとに、お子さんの就学先について考える機会にもなります。
2016年09月21日体だけでなく心の妊活?「妊活」と聞いて皆さんが思い浮かぶことはどんなことでしょう?妊活で食生活や生活スタイルを変えることによって、妊娠しやすい体をつくり、赤ちゃんを育てていく良い環境を整え、更に女性としての魅力をあげることもできます。では、妊娠するには体の準備だけでよいのでしょうか?妊活にかかせない幸せホルモンって?妊娠しやすい体をつくるにはホルモンが密接に関係しています。赤ちゃんを授かり育む役割を担う「子宮」もホルモンの働きによって、大きな変化を伴います。最も妊娠に密接に関係しているホルモンに「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「セロトニン」いうものがあり、これは別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。エストロゲンとは、女性の体を女性らしい=妊娠しやすい状態に整える作用があります。セロトニンが幸せホルモンと呼ばれるのは、ドキドキしたり嬉しいことがあると脳内にドーパミンが分泌され、それを合図にエストロゲンも分泌を開始します。エストロゲンが多く分泌されることによって、脳内は幸せホルモン(セロトニン)で満たされ、エストロゲンとセロトニンの分泌は比例するので、幸せな気持ちになればなるほど、女性は美しく妊娠しやすい体になっていくのです。また、セロトニンが不足していると情緒不安定になったり、不眠や体の不調など様々な症状が現れます。幸せホルモンを活発にさせるには率直にいうと、幸せホルモンを多く分泌させるには、たくさん幸せな気持ちになればいいのです。しかし、実際どうすればいいの?と思う方が多いと思いますが、実は普段のちょっとした生活の中にも幸せホルモンを活発にさせる出来事はたくさんあるのです。大切なのは自分が「幸せだ」と感じること。実はこんなちょっとした出来事でも幸せホルモンは分泌されるんです。1.趣味や好きなことをして気分転換自分の好きなことをしているとき、「幸せだなぁ」なんて感じる事はありませんか?実はそれが幸せホルモンを活発にさせている証拠なんです。好きなスイーツを食べたり、好きな音楽を聴きながら読書をしたり、体を動かして汗を流して気分転換をすることで、妊娠の最大の敵であるストレスを発散し穏やかな気持ちになることで、脳内は満足感で満たされセロトニンが分泌されます。またストレスを溜めないことで、精神的な安定を保つと共に倦怠感などの体への負担も軽減されます。特別なことをしなくても、自分が「楽しい、落ち着く」と思うことであれば、それだけで十分な効果があります。2.よく笑い、よく話す家族や恋人、友人などと会話を楽しみ、たくさん笑うことでセロトニンをたくさん分泌させることができます。また、スキンシップをとりながら会話をすることで楽しさや安心感を得られ、よりセロトニンの分泌量が増え、ストレスや不安を和らげてくれる効果が期待できます。大切なのは会話を「楽しむ」こと。愚痴などを聞いてもらいストレス発散するのも一つの方法ですが、楽しい明るい会話をするほうがいでしょう。2.ときめきを増やす普段の生活の中でときめきを感じる事はありますか?恋をすると様々なことでドキドキすることが増えますよね。恋愛することはセロトニンを増やす効果があるといわれているんです。普段、ときめくことはあまりない。という方は無理に恋愛をするのではなく、恋愛ものの映画やドラマ、漫画の主人公を自分に置き換えてみるのもいいかもしれませんね。大切なのは赤ちゃんを想う気持ち妊活は体の準備だけでなく、心の準備も。心と体は密接に関係しています。体だけ準備をしていても、気持ちがついていかないと後々不安に繋がることもありますよね。赤ちゃんはお腹の中でも、お母さんの「楽しい」「悲しい」などの気持ちを読み取ることができるといわれています。「赤ちゃんを授かれますように…」と不安やストレスで気持ちを追い詰めると、ストレスの原因になり悪循環です。「いつでもきていいように準備しておくからね!」と少し心に余裕をもって、体だけでなく「心の妊活」もしっかりと行い、幸せホルモンをたくさん分泌することで、心も体も赤ちゃんを快く迎えられるよう、前向きに自分のペースで準備をしていきましょう。
2016年09月20日【ママからのご相談】来年、中学校に入学する子どもの母親です。小学校と中学校とでは大きな差があると、先輩ママから聞きました。それに、テレビなどでも「中1ギャップ」という言葉があると聞いて、心配の種が多くなっています。親は心配事にどう対処したらいいか知りたいです。●A. 不安な点を明確にして、1つ1つに対処していきましょう。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。中学入学に関して、親が不安になっている問題は大きく分けて3つあると思っています。その3つとは、「学習・学力」「生活背景」「金銭面」です。その一つひとつをどう乗り越えて、子どもを支えるために必要な心の準備をしていくかが大切なポイントになります。実際に現在中学生のお子さんを持つ親御さんから話を聞き、不安をどう乗り切ったかをまとめてみましたので、参考にしていただけたらと思います。●(1)学習・学力の面中学校では、英語がどんと入ってくる、教科別で先生が変わる、定期テストがあるなど、お子さんの学力が明確になります。そして、教科ごとに宿題が出るので、自主的に進めていくことができるのかと不安になる親御さんが多いようです。学習については今から自主学習ができるように癖をつけておくことが、親にも子にも不安を解消することのできる方法だと思います。中学生になったらできるというものではありませんので、今から自主学習を練習する 形を取ってみると案外うまくいきます。方法としては、最初は自主学習をなぜしなければならないかをお子さんと話し合いましょう。理由を理解させることで、始めやすくなります。そして、スタートは数分単位から始める ことをおすすめします。いきなり宿題以外に何十分も学習するのは苦痛に感じて、苦手意識を植え付けることになります。いったん苦手意識を持ったら、頑張らせるのが難しいです。おすすめしたい自主学習のスタートは、“音読 ”です。どの教科でもいいので、教科書を声に出して読ませてみましょう。声に出して読んで耳で聞いて、目で文字を追うという五感をフルに使っての勉強法なので、頭に入りやすいです。そして時間も短くて済むので、お子さんにとってやりやすいはずです。●(2)生活背景の面(中1ギャップを含む)現役中学生をお子さんに持つ方たちにお話を聞いたところ、さまざまな心配事があったとのことでした。『わが子が悪い仲間に入るのではないか』(中1男子の母)『学校に行きたくないと言い出したら……』(中2男子の母)『いじめがあったらどうしよう』(中3女子の母)『思春期に入るので、その辺が心配』(中3女子の母)『性的な何かがあると怖い』(中2女子の父)『何かあったとき、先生はどこまで対応してくれるのか』(中1女子の母)などです。中学校では、生活が一変したように感じます。そのため、新しい環境(学習・生活・人間関係)になじむことができなくなって、ストレスからいじめが起こったり、不登校になってしまったりするといった問題が起こってくることもあります。これを『中1ギャップ 』と言い、大きな問題となっているのです。こういった状態になったときには、自分の居場所(ゆっくり心を落ち着けることができる時間・場所・人がいるなど)があることが必要です。家庭を子どもにとって安心できる場所にしておく ことが、子どもの心の支えとなります。●(3)金銭的な面入学する前に、制服・カバン・指定のジャージ・通学費用などさまざまなものが必要になります。入学前に準備が必要な物を購入するとなると、公立に入る場合は20万円程度かかると言われています。私立の場合は50万円程度が必要になるようです(学校によって変わります)。貯蓄を切り崩したり、学資保険からお祝い金が出たりということもあるため、それを使うと試算している家庭もあるかと思います。それでも、シングルの家庭や、予算が足りないというところもあるかもしれません。そのときは、各市区町村で『就学援助制度(就学援助費) 』を申請するという手もあります。この場合、次のような費用を出してくれます。・学用品費・通学用品費・校外活動費・通学費・修学旅行費・医療費などです。ただし、申請後に審査がある市区町村もある ようですので、確認が必要になります。こういった援助が住んでいる地域でもありますので、安易に教育ローンに走るのではなく、調べてみることで金銭面の不安を解消することになると思います(教育ローンが悪いというわけではありません。援助がある場合は利用した方がいいということです)。●おわりに小学校から中学校へという大きな節目では、子どもだけでなく親の方が不安に思うことが大きいと思います。不安は、不安になればなるほど気持ちが不安定になり、恐怖を生み出してしまうことにつながります。1つずつ解決することを考え、親が冷静になることが大切です。相談者様のお力になれたら幸いです。ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『10代からの子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年08月03日来年小学校入学を控えている長男。学校生活では友達、先生、勉強など…様々な悩みが出てくることでしょう。そんな彼に願うのが「何でも親に相談してほしい」ということ。高学年になれば秘密も出てきますが、低学年のうちや本当に困ったときには相談してほしいと願っています。「何でも相談できる親子関係」でいるには、3~5歳の頃の話の聞きかたに気を付けておくこと。ここで信頼が築ければ、その後も相談してくれるでしょう。子どもが親に相談できない聞きかた5つ子どもは「ママ・パパは私の話を聞いてくれる、私の気持ちをわかってくれる」と確信して初めて自分の悩みを相談します。そう思ってもらえるかは「話の聞きかた」によって左右されます。まずは逆に、「ママ・パパには話せない」と思わせてしまう聞きかたを知っておきましょう。次のような話の聞きかたをしていないでしょうか。(1)否定する親は自分の理想を子どもに押し付けてしまいがち。子どもの価値観を無視し「そんなんじゃダメじゃない!」と子どもの話を否定してしまうと、本当に悩んでいることほど相談できなくなります。(2)親が判断を下す子どもの話を最後まできちんと聞いていますか?話途中で「それはよかったね」「それはダメね」なんて決めていないでしょうか。子どもがどう感じるかは、子どもに聞いてみないとわかりません。最後まで話を聞かずに親が判断を下してしまうと、「何ていえば褒められるかな?」と親の顔色をうかがうようになります。(3)アレコレ聞き出す悩みや失敗した話ほど親は気になるもの。アレコレ根掘り葉掘り聞きたくなります。子どもからすればまるで尋問を受けているようで、あまり聞かれるのも苦痛です。(4)アドバイスする良かれと思ってしてしまうアドバイス。アドバイスにはすべきタイミングがあり、話を聞き始めた最初の段階でするのはお勧めできません。「アドバイスが欲しいんじゃなくて話を聞いてもらうだけで良かった」と思うのは、女性にも多いのではないでしょうか。(5)ポジティブを押し付ける子どもが弱音を打ち明けると、「このままでは子どもがダメな子になってしまう」という焦りからポジティブな言葉をかけようとしがち。「何とかなるから頑張って」など、ありきたりな応援もしがちです。しかし落ち込んでいるときほどポジティブな言葉がキツイこともありますよね。子ども自身十分頑張っていますし、これ以上頑張れないから弱音を吐くのです。ポジティブ返しでは「わかってもらえない」と思われます。オウム返しで繰り返し、共感する実は子どもに悩みを話されたりネガティブな発言を聞いても、特別なことを言う必要はありません。子どもの言うことをそのまま繰り返して共感しましょう。「悔しかったねぇ」「嫌な思いをしたねぇ」といえば、「親が自分の気持ちをわかってくれた」と安堵し、子どもはその場でもっと泣いたり弱音を吐くことができるでしょう。ネガティブ感情を出し切れれば、案外子どもは自分でその後のことを決めます。もう1回チャレンジするか、止めるか、方法を変えるか…そこでアイディア出しを親が手伝っても良いでしょう。子どもの悩みを「親が解決してやる」のではなく「ネガティブ感情を吐き出し、勇気が出るサポートをする」と考えましょう。これを意識することで、子どもも親に悩みを話そうと思えるようになります。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月28日●連載の目次は こちら から●私立小学校受験を前提に話を進めてきたが、「国立大付属小学校を受験って、どうなんだろう?」と、気になるご家庭もあるだろう。幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんにお話を伺った■「受験対応校ではない」ということを念頭に!「国立小学校は、準教科担任制を採用している学校も多く、質の高い先進的な教育を受けることができます。そのため、教育熱心なご家庭に、とても人気がありますね」(浅木さん)ただし、国立小学校は国の研究機関の付属施設という位置づけのため、受験に対応することよりも先進的な教育の研究が優先されている。「小学校入学時、併設中学、併設高校の高い進学実績を知り、学校のカリキュラムをこなすことで受験に対応できると考えているご家庭もあります。ですが、授業は受験に直結しない試験的なカリキュラムも多くあるということは、まず知っておいていただきたいことです」(浅木さん)■中学進学時に外部進学を検討するならとりわけ、小学校は国立でも、中学進学時に外部進学を検討する場合は、中学受験との両立について覚悟しておいたほうが良いだろう。なぜなら国立小学校の児童は、公立の小学校のカリキュラムよりも、調べ学習やレポートなど、中学受験に直結しないが質・量ともに負担が大きいものをこなしながら、中学受験の勉強をしなければいけないからだ。また、通学に時間がかかる(ことが多い)のも、ひとつ、ネックだと思う。この記事を書いている私は長男の中学受験を体験しているが、中学受験は、ある意味、時間との闘い。塾で出された課題をするには相当な時間がかかり、睡眠時間を削って勉強する子もいる(塾のない日の夕方~就寝までの時間管理は、多くの中学受験ママの関心事だ)。 ■教育実習生の授業が多い「また、教育実習生の授業が多いことに不満を訴える保護者もいますが、そもそも、国立大学付属小学校は国の研究機関の付属施設という位置づけ。実習生の授業が多いのは、当然です」(浅木さん)■国立大付属小学校に合格していくのは、どんな子?「まずは、くじ引きで受験する権利を手に入れなければいけませんから、運が強い子ですね。そして行動観察やペーパー対策をしっかりした子、つまり私立小学校の受験対策をしていた子が、国立大付属小学校にも合格していっているという印象です。または幼児としての基礎力(6本目リンク貼る)がしっかりある子が、半年間くらい集中的に試験対策をして合格していくパターンが多いですね」(浅木さん)■教育熱心な家庭の子が通っているのが魅力学校のカリキュラムが受験対応ではなく、ハードルも私立小学校並みに高いとはいえ、教育熱心な家庭の子どもが通っているのは事実。意識の高い友達と、勉強や課外活動を通じて切磋琢磨できる環境が整っていることは、国立小学校の魅力と言えるだろう。次回は、いよいよ最終回。「早期英才教育は有効なの?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月26日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいのは志望校をどこにするかということです」と言う。志望校が決まったら、いよいよ本格的な受験対策が始まる。小学校受験の「もっとも大切な対策」とは? ■「学校が求めている子」とは?「小学校受験とは、いわば学校とご家庭のお見合いのようなものです。学校が求めている子とは、端的に言えば『学校の教育方針と一致したご家庭のお子さま』です」(浅木さん)。小学校受験が親の受験といわれる所以(ゆえん)は、家庭の教育方針や雰囲気が、さまざまな考査や面接を通じて試され、合否が決定されるところにある。「ですから、志望校が決まり次第、志望校の教育理念と家庭の教育理念の一致点を明確にし、一致点を意識しながら、お子様の教育をしましょう」(浅木さん)。■家庭の教育方針を明確化させる 浅木さんが主宰する柊会では、毎月、保護者に願書・面接対策となる作文を提出してもらっているそう。入試直前ではなく、入試の数年前から家庭の教育方針を明確化することで、「こんな子どもに育ってほしいけれども、今、わが子はこういうことができていない」「わが家の教育方針では、○○を子どもにしてあげたいけれども、時間的にしてあげる余裕がない。その代わりに、△△をしてあげよう」など、さまざまな思いが出てくる。これがとても効果的な面接対策となるようだ。「志望校を決定し、家庭の教育方針を深く考える作業は、幼児教室に通うより早く始めても良いくらいで、早すぎるということはありません」(浅木さん) ■両親の教育方針のすり合わせも大切願書作成や面接対策のために考え抜いた教育方針で子どもに接することで、入試当日の子どもの言動と、面接での保護者の回答が一致する。家庭の教育方針を明確化する時には必ず、パパとママの意見のすり合わせも必須だ。両親の意見が異なると、子どもは混乱する。特別な時間をとらずとも、仕事の合間にメールでやりとりをするなどして、できるだけお互いの負担にならない工夫をしよう!次回は、「小学校受験をするならチェックしたい6つのこと」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月24日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」と言う。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、小学校受験を決意したら最初にすべきことについてお話を伺った。■志望校により選抜形式が違う「志望校をどこにするか? これは、小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいことです」(浅木さん)小学校受験は、学校によって入試の選抜方式が違う。選抜方式と入試傾向を知ることにより子どもにかかる負担を軽減することができるからだ。 ■志望校の選抜形式にそった対策を立てるたとえば、慶応幼稚舎を第一志望にするのであれば、行動観察と絵画制作に特に力を入れ、余力を巧緻性(こうちせい:第2回<※リンク貼る>を参照)と運動、知識補充を目的とする簡単なペーパー対策にまわす。暁星小学校が第一志望なのであれば、まずはペーパー(分量、速さに対応できるレベルまで)を徹底的に仕上げ、その後、行動観察、制作、運動に取り組む。このように効率良く対策を立てることで、子どもへの負担を軽減できる。「志望校の選抜形式にそった対策を取りつつ、様々な実体験をさせ、場をわきまえられるお子様にしてあげることが合格への近道になります」(浅木さん) ■志望校が決まらない場合はペーパー対策からとは言え、なかなか志望校が決まらない場合もあるだろう。「そんな時は、ペーパー対策から始めましょう。以前に比べ、多くの学校でペーパーテストのウェイトが低くなりました。けれども、ペーパー対策をしておくと併願校を選びやすくなります。また、入試直前の志望校変更が可能になります」(浅木さん)いよいよ小学校受験対策が始動した。次回は、「小学校受験における、もっとも大切な対策とは?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席は小学校からの内部進学者だそう。小学校受験を「人生の糧」にしているご家庭もある一方で、小学校からの内部進学者の学業成績が平均以下となることも珍しくない。■小学校の内部進学者の成績低迷理由「内部進学者の成績低迷の理由は、ほとんどが、その子の地頭の悪さではありません。ご両親の教育熱心さが良くない影響を与え、学力が下がったケースが多く、そういうケースを相当数見るにつけ、本当に心が痛みました」(浅井さん)生まれ持った学力のポテンシャルがあるにも関わらず、学業不振に陥ってしまう。それはなぜなのだろうか?■幼少期の自己否定感は負の連鎖を引き起こす「小学校受験のリスクは、両親や講師が、指導中に望ましくない態度で子どもに接した結果、子どもに自己否定感を受け付けてしまうことです」(浅木さん)模試の結果や勉強の進み具合で親の機嫌が頻繁に変わったり、子どもが問題を間違えた時に叱責(しっせき)したり、志望校にご縁をもらえなかったときに親が落ち込んでしまったりすると、子どもは自己否定感を強めてしまう。「人格の基礎を形成する幼少期に、子どもの自己否定感を強めないよう、ご両親や指導者は、配慮をしなければいけません。ゆったりとした気持ちで子どもに接し、ご家庭は『子どもが安心できる居場所』であって欲しいと思います」(浅木さん) ■合格だけでは不十分「志望校にご縁をいただけるように指導することは当然ですが、それだけでは不十分です。幼児教育指導者は、長期的スパンで、子どもの健やかな成長により良い影響を与える必要があります」そのためには、小学校受験のリスクをきちんと伝えていくことも、幼児教育指導者の一つの仕事だと考えている。「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」(浅木さん)次回は、「小学校受験を決意したら最初にすること」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月22日小学校受験。そんな言葉に、あなたはどんなイメージを持ちますか? 今回は、「小学校受験って、どうなの?」という素朴な疑問について、幼児教育研究所柊会・代表の浅木真里さんにお話を伺いました。■浅木さんが幼児教室を始めた理由浅木さんは、灘、ラ・サールなどの難関私立中学受験指導や医学部受験をメインとする学習塾の教務部長、役員を経て、幼稚園・小学校受験指導を行う柊会(ひいらぎかい)を設立した。「思春期以降の子どもを指導して感じていたことは、幼少期の親子関係は、その後の人生に大きく影響するということです。ですから、少しでも多くの親子に小学校受験対策を通じて、より良い親子関係を育んで欲しいと思い、柊会を設立しました」(浅木さん)■オリジナル教材が必要だと思っていたが…小学校受験と聞くと、「お受験」という言葉で揶揄(やゆ)されるように、高額な幼児教室に通わせないと合格しないのではないか? というイメージがある。「私自身、小学校受験に携わっていなかった頃は、『合格するためには幼児教室の特殊なオリジナル教材が必要だ』と考えていた時期もありました。けれども、実際に指導に携わってみると、そのようなことはありませんでしたね」(浅木さん) ■大切なのは子どもの現状把握と正しい対策「皆さまが考えているほど、小学校受験は難しくありません。大切なのは、お子さまの現状を的確に把握し、正しい対策を行い、志望校からご縁をいただける確率を限りなくあげていくことです」(浅木さん)過去の入試情報については、大手幼児教室が毎年夏に発行する私立小学校の入試問題集にすべて掲載されているそう。また、学校の求める児童像については、学校のホームページや学校説明会で知ることができる。幼児教室の先生から聞いた、学校が求める児童像を鵜呑みにするのではなく、保護者が学校説明会、公開行事の日程を自ら調べ、足を運び、学校を知ろうという姿勢を持つことが合格につながるとのことだ。「過去の入試問題と学校が求める生徒像を正確に知ることできれば、わが子を志望校に合格させるために何をすべきか? という問いの答えは、おのずと導き出されます」(浅木さん)次回は、「小学校受験で得られるメリットとは?」です。今回取材を受けてくだ下さった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月20日【ママからのご相談】小学校に入学したばかりの息子がいるのですが、玄関の収納に悩んでいます。最近地震が増えているので、防災用品を玄関に置きたいのですが、収納スペースがなく廊下に出しっぱなしなので見栄えが悪い状態です。●A. 防災用品は部屋の中に収納するのがオススメ。こんにちは。整理収納アドバイザーの澤田真美子です。2015年に『パナソニック株式会社』が、主婦482人を対象に「クロークボックス:玄関収納アンケート調査」を実施しました。その調査結果をみると、「玄関で靴収納以外で困っていることは?」という質問に対して、「靴以外のモノを入れる場所が足りない」と回答した人が全体の7割弱で第1位でした。また、68人の人が「防災用品を玄関に置きたいが置けていない」と回答しています。このことから、玄関の収納に悩んでいる人が多く、また防災用品を玄関に置きたいと考えている方が多くいらっしゃることがわかります。●防災用品は玄関以外の場所がオススメお家の構造がわかりませんが、万一地震などで避難しなければならない事態が発生したとき、家の中のいる場所によっては、玄関から避難しない可能性も考えられます。また、玄関が倒壊してしまった場合、防災用品を取り出すことができなくなる恐れもあります。その上、廊下に出しっぱなしの防災用品が避難の邪魔をしてしまう という可能性もあります。そういった状況を考慮すると、防災用品は部屋の中で管理することがオススメです。防災用品は、避難場所に持っていくための「1次非常袋」 、避難後安全が確認できた後、自宅にもどったときに必要な「2次非常袋」 と分けて保管します。1次非常袋は家族一人ひとり用意し、部屋の中ですぐに持ち出せる場所に保管します。リュックなどに用意し、必要最低限、背負って走れるくらいの重さにとどめておきましょう。2次非常袋も、玄関ではなく部屋の中に分散して収納するのがオススメです。お家の中にスペースを確保できなければ、専用のケースに入れベランダや庭で管理する方法もあります。ただしこの場合、夏場はかなりの高温になるので、食品や医薬品を保管する場合は部屋の中にしてください。1か所にまとめて保管するのではなく、いくつかに分散して保管するようにしましょう。----------以上、防災用品の保管場所についてご紹介しました。保管した場所が倒壊してしまうと取り出すことが困難になる可能性があります。玄関の1か所に置くのではなく、室内に分散して収納することがオススメです。玄関以外の場所もご検討くださいね。【参考リンク】・クロークボックス:玄関収納アンケート調査 | Panasonic()●ライター/澤田真美子(整理収納アドバイザー)
2016年06月13日【ママからのご相談】今春、小学校に入学した娘がいます。部屋が散らかりがちなので片づけをしなくちゃと思うのですが、うまくできません。収納本を参考にしているのですが、同じようにできず、だんだん面倒になってしまいます。もともとズボラな性格なのですが、 誰でもできるコツはありませんか?●A. 片づけが面倒なら、1か所ずつ区切って片づけをするのがオススメ。こんにちは。整理収納アドバイザーの澤田真美子です。株式会社フェリシモが、20代〜50代女性の“整理と収納”に対する意識を把握するために実施した「整理と収納に関する意識調査」において、自宅の片づけがしたいと思ったことがあるかどうかの質問に8割以上の人が「よくある」「ある」と回答しました。また、子どもを持つ女性の、片づけができない3大原因は「時間がない」「面倒」「子どもが散らかしてしまう」という結果がでました。このことから、多くの女性は部屋を片づけたいと思っていても、さまざまな理由で片づけが進まない ということが分かります。●一気に全部やろうとしない片づけたいと思っても、途中で面倒になってしまったり、なかなか思うように進まなかったりすることがあるかと思います。そんなときは無理して一気に部屋中の片付けをしなくても大丈夫。部屋を細かく区切って1か所ずつ片づけていくのがオススメです。今日は押入れの右上の枕棚の部分だけやろうとか、今日はテレビ台の上だけやろう、今日は引き出しの1番上だけ片づけてみよう、というように狭いスペースだけお片づけをしていくようにします。1か所でもきれいになればモチベーションもあがります。しかし、無理は禁物です。まだまだお片づけができると思っても、片づける範囲を一気に増やしてしまうのはちょっと危険です。途中で嫌になってしまう可能性 があります。ペースがつかめるまでは、1か所ずつお片づけをし、慣れてきたら「今日は2か所やってみよう」と少しずつ片づける範囲を広げていくのがオススメです。無理をして何か所も片づけてしまうと、途中で嫌になってしまうことがあります。そうならないためにも、1か所ずつ区切ってお片づけをするようにしましょう。1か所ずつ区切ってお片づけをするようにすれば、短時間で済むことができますので、忙しいママには特にオススメの方法です。お試しください。【参考リンク】・女性の『整理と収納に関する意識調査』 | 株式会社フェリシモ()●ライター/澤田真美子(整理収納アドバイザー)
2016年06月11日長男が年長になり、小学校準備に焦るようになりました。今でも自分は口うるさくなっているのに、さらに口うるさくならなければいけない。これが小学校にあがれば、「勉強しなさい」と毎日うるさく言うようになるのでしょう。それは自分が子ども時代、嫌っていた親の姿と同じ。口うるさく言うことが子ども側にとってどれだけ逆効果か、筆者の実体験とともに考えてみましょう。「コドモ博士の哲学トーク」バックナンバー第1回:「朝の着替えを嫌がるのは何で?」第2回:「何でそんなに歯磨きを嫌がるの?」第3回:「怒られているときってこんな気持ち」第4回:「同じことを何度言われてもわからないワケ」第5回:「上の子にとって弟・妹なんて別に可愛くないわけ」第6回:「お兄ちゃんになるってこんなキモチ」第7回:「子どもの繊細な性格を武器にする」第8回:「イタズラって悪いこと?イタズラを考える」第9回:「どう褒められると嬉しいの?」第10回:「こんなケンカならしてもいいよ。夫婦げんかを見る子どもの気持ち」第11回:「良いママ」を目指すママに育てられる子の気持ち言われるほど働く「天邪鬼」心理ママ:もうっ何回言ったらわかるの‼テレビを見過ぎ!早く消して!K:うるさいな〜もうちょっと見るんだよ〜ママ:もういいわ、注意するのも疲れた。テレビを見たいだけ見てればいいわ。K:もういいや、テレビ消そう。ママ:えぇっ!何で「見ないで」って言ったら見るのに、「見たいだけ見て」って言ったら消すの?K:ボクだって、自分でテレビを消せるよ。でもあんまり口うるさく言われるから、ボクの中の「天邪鬼」が動くんだよね。ダメって言われるほど、止めたくなくなるの。ママ:ママもそうだったわ。大人が「飲んじゃダメ」っていうビールほど、飲んでみたくなるのよね。すごく魅力的に思えて。実際は苦くて、子どもには美味しくないのにね。不安と甘えの現れK:あと、「わざとママを困らせてやろう」って思うときもなかった?ママ:あったあった!あんまり怒るからギャフンと言わせたくて、怒られることをあえてするのよね。「うるさいママなんか、もっと怒ってればいいや!」って。K:そうそう。でもそれは、甘えたい気持ちの表れでもあるんだよね。怒られると、やっぱり子どもは不安だよ。不安と甘えたい気持ちが複雑に絡み合って、わざとやるんだ。「何でママは怒ってばかりいるの?ボクのこと嫌いになっちゃったの?本当は甘えたいのに」ってさ。ママ:子どもも大人並みに複雑な感情を抱えるのね〜K:だってボク、もう5歳だよ?プライドだってあるよ、自分としてのプライド、男としてのプライド、年長としてのプライド、お兄ちゃんとしてのプライド…。強がったり、素直になれないときだってあるし。ママ:子どもは小さい大人なのね。言うことを聞いても自立には繋がらないK:あとね、口うるさく言われると「言われている内容」なんか、どうでも良くなっちゃうんだよね。「テレビを見すぎている」ことよりも、「ママに口うるさく怒られている」ことが頭に残る。それにイライラして忘れて、また同じことをしちゃったり。ママ:それって、「感情的に怒られる」のと一緒ね。感情的に怒られると、「怖い」ことしか頭になくて、怒られている内容が飛んじゃうのよね。K:そうなんだよ。だから「口うるさく怒る」のって、あんまり意味ないんだ。結局言うことを聞いたとしても、「やらされた感や支配された感覚」しか感じないんだよ。いつまでも不満が残るだけで、自立には繋がらないんだ。ママ:なるほど、実はママもいい気がしなかったのよ。うるさく言って言うこと聞かせても、何だかモヤモヤしていて。じゃあ、どうすればいいの?子どもを変えるより、親が変わるK:まず、口うるさく言わないことだね。ママ:だってそうしたら、どんどん不健康になるし、困ることばかりよ。K:ママはボクのことを信じてないんだね。ボクは「ダメなことしかやらない子」だと思われてるんだ。口うるさく言われることで、それも伝わってるよ。同じことをやるにしても、気分の差は大きいよ。たとえば「勉強をする」にしても、「口うるさく言われて勉強する」と、中身も入ってこない。でも、「楽しみながら勉強する」のはどう?中身も入ってくるし、もっともっと勉強したくなるんだ。ママ:つまり、「やりたい気持ちになるように導く」ことね。K:そうさ。テレビの見過ぎだってさ、テレビより楽しいことがないんだよ。子どもも複雑ではあるけど、単純だ。ただ「面白いことがしたい」だけなんだよ。ママ:具体的にどうしたら、子どもが動いてくれるのかしら?K:子どもが1番好きなのは誰?ママ:ママとパパね。K:子どもはママとパパの真似っこが好きでしょう。だからママとパパが、ボクたちになってほしいように生きていれば、それを自然と真似するよ。今はパパだって、ずっとテレビ見てるじゃない。ママ:「子どもを変える」という思考自体が、おこがましかったわね。まずはママとパパが生活を変えてみるわ。「コドモ博士の哲学トーク」バックナンバー第1回:「朝の着替えを嫌がるのは何で?」第2回:「何でそんなに歯磨きを嫌がるの?」第3回:「怒られているときってこんな気持ち」第4回:「同じことを何度言われてもわからないワケ」第5回:「上の子にとって弟・妹なんて別に可愛くないわけ」第6回:「お兄ちゃんになるってこんなキモチ」第7回:「子どもの繊細な性格を武器にする」第8回:「イタズラって悪いこと?イタズラを考える」第9回:「どう褒められると嬉しいの?」第10回:「こんなケンカならしてもいいよ。夫婦げんかを見る子どもの気持ち」第11回:「良いママ」を目指すママに育てられる子の気持ちライター:宮野 茉莉子
2016年06月11日トイレトレーニングをして日中はおむつが外れるようになっても、小さな子どもは「おねしょ」をしてしまうことがあります。成長とともになおるものですが、あまりにも長く続くと「小学校入学までになおるの?」と心配になるのではないでしょうか。昔は「親の育て方の問題」などといわれたものですが、これは誤っているのだとか。今回は、おねしょの原因について紹介します。■おねしょと夜尿症の違いまずは、おねしょと夜尿症の違いについて。どちらも寝ている間に尿をしてしまうことですが、年齢によって言い方が異なるようです。未就学児の場合は「おねしょ」、小学生以上は「夜尿症」というのだとか。おねしょをしなくなる年齢には個人差があり、年の近いきょうだいの場合は、上の子がおねしょをしていても、下の子はしないこともあります。「妹はおねしょを卒業したのに!」とママが感情的になると子どもがストレスを感じ、おねしょがなおらなくなることも。年齢にこだわりすぎず、その子に合わせたケアをしてあげましょう。ただし、「夜尿症」といわれる年齢になってもなおらないときには、原因をつきとめて改善へ導いてあげたほうが子どものためにもなります。■おねしょの原因が「ママ」にある場合もおねしょの原因は1つではなく、複数の要素から起きると考えられています。1.夜に抗利尿ホルモンの分泌が少ない尿は通常、昼に多く、夜は抗利尿ホルモンの分泌によって少なくなります。おねしょをしてしまう子は、このホルモンのリズムがまだ整っていないのかもしれません。2.膀胱の容量が小さく、尿をためることができない膀胱の成長の遅れがおねしょを引き起こすことも。年齢とともに成長しますが、おねしょを予防しようと昼間からこまめにトイレへ行くように促していると、膀胱が育たなくなることがあるようです。3.夜に水分や塩分を摂りすぎている寝る前にお茶などの利尿効果の高い飲みものをたくさん飲めば、おねしょをしやすくなるのは当然です。果物やゼリーなどの水分が多い食品にも要注意。また、塩分をとりすぎると体に水分を蓄積しやすくなるので、夕食の献立を見直しましょう。4.季節的な影響水分をたくさんとる夏や、汗をかきにくい冬にはおねしょをしやすくなります。また、体が冷えることでおねしょを誘発することもあるようです。5.ストレスの影響ストレスによって自律神経が乱れてしまうこともおねしょの原因に。いじめなどの悩みを抱えている可能性もあるので、心のケアもお忘れなく。6.膀胱や腎臓機能の異常尿に関する器官に問題がある場合も、おねしょをしやすくなります。小学校入学前になおらなければ、医師に相談してみましょう。食生活やトイレなどの習慣を見直すことで、改善できるケースは少なくないようです。とはいえ、きょうだいがいる場合は、おねしょをする子だけデザートにフルーツを与えないと不公平になります。その子に合わせた献立を考えてあげるといいかもしれませんね。■お泊り対策はどうすればいい?家族旅行のときには親がケアできますが、「お泊り保育」の場合は悩むところですよね。一時的に抑えるには、スプレー状の点鼻薬などもありますので、小児科医で相談してみましょう。ただし、子どもが薬を扱うには危険も伴います。家で練習することもできますが、保育士などにお任せするのが安心です。このとき、ほかの子はもちろん、ママたちにも聞かれないように相談したほうがいいでしょう。周囲の子がおねしょを卒業したと聞くと、焦ってしまうかもしれません。でも、手をかけて育児をできるのは今のうちだけ。「ママにお世話をさせてくれている」と思うだけでも、気が楽になりますよ。
2016年06月05日今では珍しくなくなりましたが、それでもまだ「キラキラネーム」については賛否両論。子どもの友だちに多いからと安心していても、小学校受験などで不利になることもあるといわれています。このキラキラネームについて、教育の現場ではどのように思われているのでしょうか。小学校の先生たちに話を聞きました。■名前を覚えるのが大変!小学1~2年生を受け持つことが多い女性教諭は、新学期を迎える前に「正しい漢字と読み方を覚えるのが大変」といいます。「とくに低学年の子どもは、名前を間違えられることをとても嫌がります。まだ漢字を覚えていないので、名簿にもひらがなで名前が書いてあると思っている子も多いんですよ。間違えてしまったときに『先生なのにひらがなが読めないの?』と指摘されてしまったこともありました」また、読み間違いからいじめやからかいに発展することもあるので、春休み中に漢字の書き取りのごとく覚えるようにしているのだとか。彼女はキラキラネームをつけることに否定的ではないものの、「覚えやすい、書きやすい名前のほうが助かる」というのが本音だそうです。 ■偏見はよくないキラキラネームの子は悪ガキといわれることもありますが、「それは偏見だ」と語るのは、教師歴20年のベテラン男性教諭。周囲の大人がこうした先入観を持つことのほうが、子どもに悪影響を及ぼすといいます。「友だちとも仲良くしている子が多いですよ。たしかに想像できないような当て字もありますが、その名前には意味があります。これを知れば自分の名前に誇りをもてるし、親の愛情を感じられていいのではないでしょうか」最近では、「●●子」といった古風な名前が「シワシワネーム」といわれることもあるほどキラキラネームは一般的になり、名前だけでその子を判断することはできないそうです。■親に問題アリ!?30代の女性教諭は、キラキラネームの子どもに対して問題を感じたことはないものの、その親に対して警戒してしまうそうです。「言い方は悪いけれど、ちょっと変わった、こだわりが強い方が多いかもしれません。学芸会での配役や、運動会の種目に対してクレームをよこす、いわゆるモンスターペアレントが目立ちます。子どもは素直でいい子でも、親に対して注意するようにしています」もちろん、キラキラネームを名づけた親すべてがこのタイプではないけれど、先輩からも注意するようにいわれることがあるのだとか。世論だけでなく、教育現場でもキラキラネームは賛否両論。しかし、名づけられた子どもに対して批判的な意見はほとんどありませんでした。子どもが大きくなるまでに状況は変わるかもしれませんが、こうした現状も把握したうえで名前を考えていきたいですね。
2016年06月04日【ママからのご相談】年長の男の子がいます。家から遠い保育園に通っているためか、息子と同じ小学校に通う知り合いがいません。このままでは小学校まで1人で登校するのか、行けるのかとかなり心配です。新1年生の登下校の様子はどんなものでしょうか。何かアドバイスをお願いします。●A. 皆さん同じ心配をしている仲間です! 積極的に自分から地域とかかわっていきましょう。ご相談ありがとうございます。男ばかりの三兄弟の母をしています、ライターりょんぺいです。子どもの小学校入学で、親が一番最初に心配するのが登下校かもしれませんね。男の子ということで、なおさら心配なお気持ち、大変よくわかります。1年生になったばかりのお子さんがいらっしゃる保護者の方に、最新の1年生登下校事情についてお話をお聞きしました。●新小学校1年生の「登下校」エピソード7選(1)『集団下校は入学式後3日間だけでした。4日目からは子どもたちがバラバラに帰宅となり、半数近い保護者の方々が自主的に下校を少し離れたところで見守っていました。子どもたちも浮ついているので保護者の目は大いに越したことはないと思いました』(40代女の子ママ)(2)『同じマンションに同じ幼稚園だった仲良しの女の子がいたので安心していたのですが、入学した途端に男子・女子という意識が強くなった ようでした。入学後一週間もたたずに一緒に登下校をしなくなってしまい、一緒に登下校できる男の子のご近所の友達を私と息子で情報共有しながら急いで探しました』(30代男の子ママ)(3)『登校は地域の子がほぼ同時間帯に重なり、高学年の子もいるので心配はすぐになくなりましたが、問題が下校……。1年生の4月は給食が始まっても午後の授業がなく下校時に高学年の子の姿はありませんでした。疲れた体に重いランドセルを背負ってヨタヨタ歩いてる姿を見て、可能な限りは下校を目の届くギリギリの距離で見守りたいと思いました』(40代女の子ママ)(4)『息子の入学と合わせて半年間、休職することにしました。時間もあるので下校時は息子にバレないように遠くから見守り 、家の近くになったら近道で急いで先回りし、インターホンを息子が押したとき対応できるようにしました。私にとっても新鮮でキラキラした小学1年生たちを見ていると元気をもらえます』(40代男の子ママ)(5)『女の子と男の子がまるで違うことに驚きました。女の子は信号待ちの間も微動だにせず落ち着いて待っていましたが男の子の集団ときたら、横断歩道の手前でふざけあったり、回りながらジャンプして待っていたり、後ろを向いていたり……誰一人として落ち着いて信号を待っていませんでした。あまりに見過ごせない状況だったので過保護と周りに思われても自分の子やその友達の安全を可能な限り見ておきたいと思いました』(30代男の子ママ)(6)『小規模の保育園を卒園したので、近所の同学年の子を知りませんでした。このままではまずいと思い、年明けくらいから町内の掲示板や区のホームページを見て子育てイベントがないかチェックしました。また、近所の公園やスーパーマーケットなどで同学年くらいの子どもを連れた家族がいたら自分から積極的に声を掛ける ようにしました。親より子どもの方が仲良くなるのがはやいものです。勇気を出して声を掛けたことがきっかけでその子と登下校を一緒にするようになったので、あのとき声を掛けて本当に良かったです』(40代女の子ママ)(7)『幼稚園からの仲良し3人組がいるので登下校も一緒で安心と思っていたら見事にバラバラのクラスになりました。登校はいいのですが、下校はクラスによって時間にバラつきがあり、他のクラスの子は待てない雰囲気があるとのことでした。結局同じクラスの同じ方向の子と帰ってくるようになりました。ただ、名前を覚えてきてねとお願いしても「忘れた!」の連続。お互い名前も薄ぼんやり ながら、仲良く帰ってくる子どもの力に脱帽です』(40代男の子ママ)いかがでしょうか。やはり新1年生の子の登下校について、保護者の皆さん誰もが心配していたということがよくわかりました。また、予期せぬ出来事も起こります。筆者の長男が小学1年生になった直後、帰宅途中におなかが痛くなったものの、トイレの場所がわからずパニック状態 で泣きながら帰ってくるということがありました。翌日、学校から家までの距離で立ち寄ることができるトイレを一緒に歩いて見て回りました。10か所近くあることがわかり、「次またおなかが痛くなっても大丈夫!」と安心した様子でした。●小学校入学前に子どもの「登下校の不安」を解消するための心得3つ先輩ママの経験を踏まえ、登下校での不安を解消する、入学前の心得として知っておくとよいと感じることは以下の通りです。●(a)心配をため込まず、ご近所との関わりを自分から積極的に持ってみる新入学時の登下校に不安を抱えているのは皆さん共通なので仲間です。子どもをフックに声を掛けてみる と悩める者同士の解決策が見えてきます。ご近所の公園、スーパーマーケット以外にも、入学前に近所の文房具店や学用品売り場では新1年生の親子に会う機会も増えますので足繁く通うと良い出会いがあります。●(b)入学してみてわかることが多いもの。考えすぎないことも大事!クラス分けや男女の意識が芽生えるなど、事前の想定と異なる関係性が子どもの間に生まれてきます。状況に応じて、臨機応変な対応 が親に求められます。子どもから毎日情報収集することが大事です。●(c)自分の子どもだけを見るのではなく、地域の子どもたちを大人の目で守るという意識が重要!大人の目線による子どもの見守り活動が大事。できる限り行動すると、子どもの安全、自分の住んでいる地域の安全につながります。新1年生の登下校姿は、自分の子どもでなくても輝いて見える良いものです。知らない子であっても積極的な目配りをする と元気いっぱいの子どもたちの姿に大人も活力をもらえます。大人の足で10分の通学路でも、入学したばかりの子どもにとってはまさに大冒険とばかりに登下校を楽しんでいるようです。新小学1年生には自分の子でなくても特別な愛情を持てる不思議な力があります。心配で仕方ないという共通認識を味方にして、自分からお住まいの地域に積極的に関わってみてください。みんなで子どもを守ろうという地域の共通認識が受け皿となり、予想以上の歓迎が待っていることと思います。●ライター/りょんぺい(ママライター)
2016年05月21日【ママからのご相談】小学3年生の子どもがいます。小学校に入学したときから地域の子ども会に入っています。高学年になってからかと思っていたのですが、今年度から子ども会の役員をすることになりました。自治会や市からの助成金がそこまで多くはないので、 イベントの際にいかにお金をかけずに子どもを楽しませるかに頭を悩ませています。子ども会で子どもが喜ぶゲームにはどんなものがあるのでしょうか。●A. 身近なものを使ってできるゲームもたくさんあります。ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。『国立オリンピック記念青少年総合センター』の調査によると、子ども会加入に関する考え方について「加入すべき・どちらかといえば加入」と回答した人が過半数を超えます。その一方で、加入を迷う人の主な理由は「親が役員をやらなくてはいけない」という回答が多く見られます。子ども会の役員はイベントの際の付き添いなどの時間的な拘束に加え、限られた予算の中で年齢の離れた子どもたちが等しく楽しめる行事を考えなくてはいけない という負担もありますよね。場合によっては、幼稚園や小学校の役員よりもずっと保護者にかかる負担が大きいこともあります。では、出費が少なくてすむゲームにはどんなものがあるでしょうか。役員である親が準備に要する労力が少なく、子どもたちがコミュニケーションを取りやすいゲームを集めてみました。●新聞ジャンケン新聞を広げて、その上に子どもたちが立ちます。役員の代表者とジャンケンをして、負けた子どもは新聞紙を半分に折りたたみ、勝った子どもはそのまま。ジャンケンを繰り返していき、立てなくなった子は負け、最後まで立っていられた子が勝ちです。このゲームは1人ずつでも楽しいですが、2人や3人のグループにしても楽しめます 。おんぶをしてみたり抱っこしてみたり片足で立ってみたりと、子どもなりに頭を使っている様子が見られます。必要なものは、新聞紙と人数分の新聞紙が広げられるスペースだけです。●新聞文字探しゲームこちらも新聞を使ったゲーム。何人かのグループを作り、お題を決めます。たとえば「こどもかい」。子どもたちがいる場所から少し離れた場所にグループ数と同じ数の新聞を置き、最初の子から順にリレーをするように文字を探しに行きます 。最初の子が「こ」を見つけて帰ってきたら、次の子が「ど」を探しに行くというふうに。低学年が参加する場合は、ひらがなやカタカナだけに限定します。このゲームで必要なのは、新聞紙と見つけた文字に印をつけるためのマジックだけです。●新聞パズルこちらもまた新聞紙を使ったゲーム。何人かのグループになって、1枚の新聞紙を破ってパズルを作ります。その新聞で作ったパズルを、早く元に戻したグループが勝ちです。ポイントは、違うグループが作ったパズルを元に戻すようにすること と、低 学年と高学年に分けるなら分割数をあらかじめ決めておくこと 。準備するのは新聞紙だけです。●リーダー探しゲーム何人かのグループに分けてその中から鬼を決め、鬼に分からないようにリーダーを決めます。Aチームの鬼はBチームに入り、Bチームの鬼はCチームに、というふうに、鬼は別のグループの中に入ります。リーダーはジェスチャーやジャンプなどをして、他の子はリーダーの動きを真似します。鬼はリーダーが誰かを探します。一番早くリーダーが誰かを探せた鬼のチームが勝ちです。鬼とリーダーは高学年の子 にしてもらったほうがゲームが進行しやすいかもしれません。----------いかがでしょうか。今回は、準備の手間がかからず、違う学年の子ども同士でも一緒に遊びやすいものを選んでみました。子ども会の役員は確かに大変ですが、子どもの喜ぶ顔や楽しんでいる姿はやっぱり見ていてうれしいものです。ぜひ1年間、楽しんでくださいね。【参考リンク】・子ども会および育成会活動の課題とその活動支援(PDF)()●ライター/マフィー(ママライター)
2016年04月30日今回は、小学校受験をすると決めたご家庭がやるべき心の準備と努力についてです。まず必要なのは、両親が「ブレない」ことです。小学校受験を決めると、お子さんを塾に通わせることとなります。この時点で多くのご家庭では壁にぶつかることでしょう。その内容はというと……お子さんによっては、ご両親のただならぬ意気込みに拒否反応を示し、塾に行きたくないと言ったり、塾への道中に意味不明な理由でゴネ始めたり、ということがあります。小学校受験をする子があまりいない幼稚園に通っていると、降園後の遊びを早めに切り上げることを嫌がるケースも。塾が保護者参観を義務付けていない場合、普段は母子分離ができていても、いざ塾で親と離れるとなると大泣きすることもあります。子どもがこういう行動に出る理由は、「他の子はできるのにうちの子は……」と比べられたり、うまくできないことに挑戦し続けてそれによってプライドが傷付くのが嫌だったり、ということが考えられます。しかし、だからといって頭を抱える必要は無く、このような抵抗があることは極めて普通のことと思ってください。子どもは、親の心理状態や環境の変化に敏感に反応するからです。もちろん、泣き喚く子どもを教室に押し込んで「頑張ってきて! 」と突き放すのは心の痛むもの。また、家庭で勉強に取り組んでいると、何度説明しても理解しなかったり、飽きて集中していなかったり、イライラする場面は止めどなくやってきます。つい、怒鳴ってしまい、後悔。そして、「小学校受験さえしなければ……」と思ってしまうものです。しかし、親御さんが子どもの前で少しでもそんな顔を見せたり、弱音を吐いたりしたら最後。子どもは本当によく見ているので、嫌がればやらなくていいという可能性を見いだしてきます。そしてもっと抵抗してみる、という悪循環に陥ります。○努力し続けるのは大変なことさて、塾通いに抵抗がなくなったら、次にくるのは体力と精神力の壁です。これはお子さんではなく、ご両親に先にやって来ます。勉強を進める度につまずきがあり、それを克服するための努力を繰り返すわけですが、受験1年前からはその頻度が急速に上がるので息切れしてしまうのです。子どもは日々成長しているので、与えられたものを理解できるように教えてもらえれば、次々と身に付けていきます。しかし、ご両親がお子さんの癖や言動を直すため怒らず注意し続け、できない問題を焦らず怒らずあの手この手で理解させようと努力を続けることは、かなりの我慢と体力を要します。また、小学校受験特有のプレッシャーもご両親を襲います。家族に私立小学校卒業生がいたり、近親者に合格実績がある場合、「うちだけ失敗する訳にはいかない」と思い、兄弟に合格実績があると「下の子はダメだったなんて言えない」と思ってしまいます。子どもはそれぞれ個性も能力も違うのですが、それでは済ませられないのが大人の事情。このプレッシャーに耐えながら努力を続けるには、かなりの忍耐と精神力が必要となります。働きながら日々の生活をし、その上子どもの勉強とプレッシャーにさいなまれる。こんな日々を受験当日まで耐え抜き、努力し続ける。小学校とは言え受験です。楽なことではありません。覚悟が問われます。そんな状況の中で、ぜひ味方につけてもらいたいのがよき指導者です。泣き喚くお子さんを受け入れてくれる塾の先生。巷にあふれる情報や模擬試験の結果に一喜一憂することをたしなめてくれる先生。泣きたくなる状況の中、話を親身に聞いて今するべき努力を思い出させてくれる先生。そんな先生に出会うことができれば、遠慮なく頼りましょう。そうすれば、お子さんよりご両親にとって辛いことが多い小学校受験も、乗り切ることができるのではないでしょうか。今回ご両親にお伝えしたいのが、受験すると決めたら、心が痛もうが疲れようがブレずに「やる」決意を貫くこと。お子さんが泣いた時はその理由を本人に聞き、どうすれば泣かずに行けるか話し合いましょう。感情的に怒ってしまったことは子どもに謝りましょう。一緒に志望校に憧れ、入学する日を夢見ましょう。受験は、親が子どもに無理やりさせる苦行ではありません。お子さんの将来のためにする努力です。受験勉強を通して得たものは一生の糧になります。努力は少しの無駄にもなりません。力を合わせて、一緒に成長する道を探り進んでいくのです。受験は、遅かれ早かれやってくるライフイベントです。それを「今やる」と決めたのですから。ご両親の決意が固ければ固いほど、お子さんは親の覚悟を感じ取り、嫌なことがあっても頑張ろうと腹をくくります。辛い場面の話ばかりで辟易とされたかもしれませんが、お子さんとこれだけしっかり向き合って、深く関わりながら一緒に努力をできるのは、受験の中でも小学校受験だけの魅力だと思いますよ。次回は受験準備を進めるにあたり陥りがちな不調について解説していきます。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール小学校受験向け幼児教室「クラリティー・キッズ」主宰五島 真知子自身が小学校受験を経験し、大学までの私立一貫校を卒業。大学時代に縁あって小学校受験塾(クラリティー・キッズ前身)で4年間アルバイトとして従事。大学卒業後は伊藤忠商事に総合職として約11年間勤務するも、結婚・出産・事故による負傷を経て退職。学生時代にアルバイトをした小学校受験塾の前オーナー引退に際して事業を継承し、現職。何事にも果敢に挑戦する意欲を持ち、目標を達成する為の努力を楽しむ心意気を持った輝く子どもを育成するため、教材作成から指導まで広範囲の指導を行う。※2015年度合格実績(順不同)慶応義塾幼稚舎・慶応義塾横浜初等部・立教小学校・早稲田実業学校初等部・東洋英和女学院小学部・聖心女子学院初等科・東京女学館小学校・東京都市大学付属小学校・洗足学園小学校・カリタス小学校・精華小学校・目黒星美学園小学校・桐蔭学園小学部
2016年04月08日明治の明治カバくんうがいラボはこのほど、「入学・入園前の実態調査」の結果を発表した。同調査は3月4日に、過去2年以内に子どもを小学校や幼稚園に入学・入園させた経験のある全国の母親412名を対象にインターネットで実施したもの。もしも子どもが、入学式・入園式のタイミングで風邪をひいてしまった場合、子どもを入学式・入園式に出席させると思うか尋ねたところ、60.6%が「おそらく出席させる」、6.6%が「出席させる」で、合わせて67.2%の母親に出席させる意向があることがわかった。入学・入園後の1カ月以内に、子どもが風邪などで体調を崩してしまったことがあるか聞くと、22.8%が「ある」と回答。また、入学・入園後の1カ月以内に、風邪などで子どもを欠席させたことがあるか聞くと、18.9%が「ある」と答えている。次に、母親が最優先にしているしつけ別に、入学・入園後の1カ月以内に子どもが風邪などで体調を崩してしまったことがあるか尋ねた。「挨拶(あいさつ)」を最優先にしつけられている子どもは、入学・入園後の体調不良率が24.1%。一方、「うがい・手洗い」を最優先にしつけられている子どもの入学・入園後の体調不良率は19.2%で、4.9%の差が出た。続いて、入学・入園後の1カ月以内に子どもを風邪などで欠席させたことがあるか、母親が最優先にしているしつけ別に集計。その結果、「挨拶」を最優先にしつけられている子どもの入学・入園後の欠席率は21.1%だった。それに対し、「うがい・手洗い」を最優先にしつけられている子どもの入学・入園後の欠席率は13.5%で、その差は7.6%だった。
2016年04月01日いよいよ入学・入園シーズン。わが子が新しい環境に溶け込めるか、不安でいっぱいのママも多いのでは。そこで、現役の小学校の先生による、子どもが新入学の迎える親へのアドバイスをまとめてみました。子どもの小学校入学で、ママが抱える悩みとは特に第1子が小学校入学を迎えるママにとって、子どもの学校生活は不安ばかりと言っても過言ではないでしょう。「こんなことを心配しているのは自分だけ?」と、さらに不安を覚える人もいるかもしれませんが、安心してください。不安なのは皆一緒です。4月に行われる初の懇談会では、実際に以下のようなことが話題になっています。友だち関係についてやはり一番気になるのは友だちのこと。わが子に友だちができるか、みんなと仲良くできるかが心配なママが多数いるようです。しかし、そうした大人の心配をよそに、子どもは案外なんとかうまくやっていくもの。さまざまな場面を通してクラスの友だちと関わりを持ちながら、ゆっくり人間関係を築いています。トラブルや行き違いはよくあることですので、ママは焦らず見守りましょう。たとえ子ども同士でトラブルが起きたとしても騒がず慌てず。まず担任教師に相談し、指示を待ってください。勝手に行動すると、かえって話がこじれることがあります。給食について小学校1年生の給食は、担任が時間をかけてゆっくり指導します。嫌いなものを無理に食べさせることはないので、あまり心配せずに、むしろ給食が楽しみになるような声かけをしてあげてください。なお、アレルギーがある場合は必ず担任に伝えましょう。そのほか、どうしても食べることができないものがある場合や、食の細い子どもの場合はそのことも伝えておくと安心です。PTA活動について「PTA活動は大変」というイメージが先行しているかもしれませんが、本当のところは実際に体験してみないとわかりません。フルタイムで働いている人は、そのためにお休みをとることが難しいかもしれませんが、すべての活動に参加しなくても大丈夫。自分のできる範囲で協力すればOKです。ちなみに、実際にPTA活動に参加したママによると「普段の子どもの様子を垣間見ることができる」「先生に気になることを聞くことができる」などのメリットもあるのだとか。教師の人柄や学校全体の様子を知ることで、より安心しますよね。さらにPTA活動をきっかけに、卒業しても子どもなしでママ同士の交流が続く友だちになることだってあります。できる範囲で関わるぐらいの気持ちで参加すると、肩の力を抜いて楽しめますよ。放課後の過ごし方について放課後は親の目がないところで友だちと遊ぶことが多くなります。幼稚園のときのように、ママが遊びの日にちや場所を決めることはほぼありません。友だちと待ち合わせするときのルールを子どもと話し合って決めておきましょう。特に「何時」に「どこ」で待ち合せるのかは大事です。そして、待ち合わせ場所は人気が少ないところは避けるようにします。行き違いになることもあるので最初のうちはママが確認やフォローをしてあげると安心です。もし会えなかった場合どうするかについても、事前に決めておいたほうがいいですね。入学して間もなくはわからないこともたくさんあり、大変な日々が続くでしょうが、そんなときだからこそ、ママはゆったりと構えて、子どもを温かく見守っていきましょう。<のりこ(フォークラス)>
2016年03月23日こんにちは、ママライターのfurahaです。間もなく迎える、入園・入学シーズン。入園式や入学式でのわが子の姿が楽しみであるのと同時に、この時期のママの悩みの一つが、「何を着て行こうか」ということ。場違いな格好をして浮いてしまわないか!?と心配なところでもありますよね。以下では、そんな悩みをお持ちの方のために、近年好まれているママの入園式・入学式ファッションの傾向を紹介します。●入園式・入学式で好まれるのは、明るめの春らしいファッション『こどもちゃれんじ』が小学1年生のママ50人にとった入学式の服装に関するアンケートでは、以下のような結果が出ています。【入学式では、おうちのかたはどんな服を着ましたか?】・スーツタイプ……59%・ワンピースタイプ……35%・着物……2%・その他……5%【入学式に着た服の色は、何色でしたか?】・白……17%・ベージュ……13%・グレー……13%・黒・紺……13%・ピンク系……4%・ブルー系……2%・その他(上下別の色や柄物、着物など)……37%アンケート結果からも想像できるように、入園式・入学式スタイルの特長は、明るめで春らしい装いが好まれる ということ !新しい出会いの場であり、季節も春なので、白(クリーム)・ベージュ・グレー・ピンクなど明るめの色を選ぶママが多いです。また、必ずしもスカートとジャケットのスーツスタイルでないといけない、というわけではなく、ワンピースにジャケットを羽織るスタイルも人気のようです。スカート・ワンピースのママが大多数ですが、パンツスーツで参加したいという方はそれでも問題ありません。ちなみに、スカート・ワンピースの場合は、丈の長さにも注意しましょう。入園式・入学式用にお店で売られているものであれば心配はないと思いますが、椅子に座ったときに短くなり過ぎない丈、つまり膝丈くらいはあったほうがいいと思います。人によっては、「デパートで売っているフォーマルスーツは少し老けて見えそう……」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここはTPOをわきまえたいところです。入園式・入学式の主役はあくまで子ども !ママは地味すぎず、派手すぎず、明るい印象を与えられるスタイルを心がけられるといいと思います。●小物は服と同系色でまとめて!服装が決まれば、次は小物選びですが、靴や鞄は服と同系色のものでまとめるのがおすすめです。例えば、白・ベージュ系のスーツを着ているのに、靴が黒のパンプスだと、足元だけ重くなってしまいますよね?服を明るい色にする場合は特に、同系色でまとめたほうがより春らしい装いになります 。また、鞄は小ぶりのものを持たれる方がほとんどかと思いますが、入園式・入学式当日は資料など持ち帰るものが多くなります。そのときのために、服装と合うサブバッグを用意しておくといいでしょう。●卒園式・卒業式の服を着回したい場合は!?入学式の場合は、3月に卒園式・卒業式で着た服を着回したい、という方もいらっしゃると思います。ここで覚えておきたいのが、卒園・卒業は別れの場ということで黒や紺などの落ち着いたスタイルが定番ですが、入園・入学は明るめのスタイルを意識したほうがいいということ。卒園式・卒業式の服を着回す場合も、ジャケットだけ明るめの色に変えてみる、小物などで変化をつけてみる、といった工夫をされるといいかと思います。また、入園に向けてこれからスーツを買うけれど、幼稚園・小学校の行事で着回せるものを一着用意しておきたい、という方には、紺のスーツがおすすめ です。黒ほど重たい印象にならないので、入園入学・卒園卒業ともに違和感なく使うことができます。●学校行事以外でも着回せる服を購入したい場合は!?せっかく買ったのに入園式・入学式だけしか着られないのはもったいない、できたら普段使いもできれば……という方もいらっしゃるでしょう。そんな方におすすめなのは、ツイード素材のノーカラージャケット !もちろんデザインにもよりますが、ツイードジャケットはデニムに合わせてカジュアルダウンして普段着にすることもできますし、中のワンピースを変えれば、結婚式などパーティーに行く際の羽織としても使うことができます。また、着回し関係なく、入園式・入学式スタイルとしても、“華やかさ”と“きちんと感”の両方を演出できるツイードスーツはおすすめです。●通う幼稚園・小学校の雰囲気に合わせたスタイルを意識して!最後にひとつ注意しておきたいのは、通う幼稚園や小学校の傾向を下調べしておくこと!ここまで紹介してきた明るめでTPOをわきまえたスタイルであれば、ほとんどの場合浮くことはありませんが、中にはシックな色味を着ることが常識のところや、紺のスーツで統一されているところもあります。同じ幼稚園・学校に通っている先輩ママの意見を聞いたり、事前の説明会や面接のときの周りのママたちの雰囲気を見て、その幼稚園・小学校の雰囲気に合った格好を選ぶようにしましょう 。お子様の新生活スタートとなる入園式・入学式はこれまで育ててこられたママにとっても区切りとなる、感慨深いイベントです。お気に入りのその場に合ったスタイルで、ご家族と思い出に残る入園式・入学式が迎えられるといいですね。【参考リンク】・入学式の服装・ママのスーツ | 子育てインフォ(こどもちゃれんじ)()●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
2016年03月18日【ママからのご相談】4月から小学一年生になる息子がいます。入学準備は一番名前つけが大変だとママ友から聞いてちょっとびくびくしています。仕事もあるのであまり時間はかけられません。それなりにキレイにさっと終わらせる裏技はないのでしょうか。●A. パパも一緒にやれば労力は半分! ママ一人でやる必要はありません。こんにちは。在宅ワーカーの川中利恵です。3月から4月の入学シーズン!わが子の新しいステージにうれしさもひとしおですね。まずはおめでとうございます。しかし現実は喜んでばかりではいられず、膨大な教材の名前つけという作業が待ち受けています。私は手書き文字が壊滅的に汚いので、本当に苦労しました……。できれば二度とやりたくない作業です。そう思っているママは少なくないようで、2014年にキングジムが実施した『新入園・新入学準備のお名前付けに関する意識調査』でも、2016年に実施したゼブラの『新入学前のお名前書き調査』でも、子どもの入園・入学準備で「持ち物の名前書き」が大変だったという結果が出ています。そこで今回は、手早く簡単に名前付けをできるコツやアイテムをご紹介しますね。●プリンターがあるなら使いこなして! プリンター専用ラベルシートまずは、私が一番重宝した名前つけ方法をご紹介します。それは王道中の王道、「名前シール用のラベル」 を活用することです。名前シール用ラベルは、ネットや文具店、家電量販店などで、多種多様なサイズが販売されています。大きいサイズから小さいサイズまでセットになっているものなどがそろうので、鉛筆やクレヨン、算数セットの小物など、とても小さなものやノートや教科書に貼ることも可能です。さらにアイロンプリント用シートなどもありますので、布製品への名前つけも一気に行うことができます。プリンター専用のラベルシールやアイロンプリント用シートを活用して一気に印刷すれば、名前を書く手間が大幅に省けるだけでなく、オリジナルのワンポイントをつけてあげることが可能です。●おなまえ専用スタンプも見逃せない!自宅にプリンターがない場合は、ネットで耐水用紙にお名前を印刷してくれるサービスもあるようです。人気が高いので、早めの予約が必要かもしれませんが、こちらもチェックしてみるといいかもしれません。もうひとつプリンターがない方にお勧めの方法があります。それは、各社から販売されているお名前付け専用スタンプ を活用する方法です。注文してお名前スタンプ用のゴム印を作ってもらうのも手ですが、特にお勧めなのが、ひらがなを組み合わせてスタンプを作れるお名前スタンプです。保育園入園時や小学校の入学のときに必要なお名前は、基本ひらがなですよね。そのため、特に兄弟がいる方には長く使えて、とっても便利なはず。製品によっては縦書きや横書きも自由にセットできるので、多彩な使い方ができますよ。インクは油性のものを選ぶと失敗が少ないでしょう。保育園によっては、園に預ける紙おむつひとつひとつに名前付けをする必要があるケースもあるようです。その場合は特に、スタンプ型が手軽でとても便利なのではないかと思います。●にじませたくない! 布に油性マジックで名前を書く方法布類に名前を書くものもたくさんあるでしょう。しかし、アイロンシートを使うほど大量ではない……というケースも少なくありません。そんなときはやはり、古式ゆかしき手段である、油性のマジックペンでお名前を書く方が手っ取り早いはずです。でも、たくさんの方が経験したことがあると思うのですが、そのままマジックペンで名前を書こうとしたら、布の繊維に合わせてにじんでしまうことがあります。とくに体操帽や給食のナプキンなど、綿の生地は危険です。そこで、にじませないための裏技 をひとつ。お名前を書く前に霧吹きで軽く布を湿らせましょう。本当に少しぬらすだけで大丈夫です。そしてぬらした状態のまま、お名前を書くとにじみを抑えることができます。ぜひお試しくださいね。----------さて、ここまで紹介しましたが、お名前書きをあっという間に終わらせられる方法がもうひとつあります。それは、ママだけでなくパパも一緒にお名前書きをする ことです。ゼブラの調査によると、なんと83.5%ものママがたった一人でお名前書きをしているようです。悲しい話ですね。それでは大変なのも無理はないと思いませんか。わが子の名前を書けないパパは、よほどの事情がなければいないはず。調査では「わからない」という声もあったようですが、正直なところ、そこまで子どもに無関心なパパならば、いつかその家庭では「お金さえ入ればパパはいらなくなる」のは時間の問題では……?とすら思いました。パパがお名前シールをパソコンで作って、出力したものをママが貼っていく、という流れ作業でも、一人でやるより二人でやったほうがずっと早く終わるはずです。これはママの負担を減らすだけでなく、子どもの目線から考えても「家族全員が君の入学を楽しみにしているんだよ」というメッセージを伝えるいい機会となり、意味があることなのではないでしょうか。ぜひパパも巻き込んで、みんなでおしゃべりしながら名前書きをしてみてください。きっと楽しいコミュニケーションの時間になり、あっという間に終わってしまいますよ。【参考リンク】・新入学前のお名前書き調査実施 | ゼブラ株式会社()・「新入園・新入学準備のお名前付けに関する意識調査」を実施 | キングジム()●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)
2016年03月17日【ママからのご相談】小学校に入学する息子は、ひらがなが書けません。やらせようと厳しくし過ぎてしまったのがいけなかったと後悔しています。他の子どもは書けているので、スタート地点ですでに出遅れている感じです。ほとんど書けない状態で入学させるのが不安です。●A. 学びが楽しいことを知ってもらうことが一番重要です。こんにちは。学習塾で幼児クラスを担当していたことのあるメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。お子さんがまだ文字が書けないこと、他のお子さんとの差があると感じているために、相談者様は焦りを感じられているのですね。まず知っていただきたいことがあります。公立小学校の場合、新1年生に求められるのは、自分の名前をひらがなで読めることです。そして、今大切なのは、「学ぶことが楽しい」という気持ちを奪わないで入学させることではないかと思っています。楽しくなければ、子どもはやろうという気が起きませんからね。●まずは席に着く練習からひらがなが書けなかったり、数字がよくわからなかったりするお子さんの場合、イスにちゃんと座ることができない ことがあります。きちんと座ることができれば、目の前の課題に取り組みやすいので、まずは座る練習からしてみましょう。最初にどのくらい座れるでしょうか。その時間を計って、お子さんと共有しましょう。座れたことをほめれば、そこから楽しくなっていきます。座れたら、その短い時間で文字カードを見せたり、紙芝居や絵本などを読んであげたりと、文字に関する何かをしてみてください。途中で立ってしまった場合は、そこでストップさせます。「今日はこれでおしまい、終わりにしましょう」でいいです。そして、少しでもできたこと、座れたことをほめてあげれば、着実に前進します。幼児クラスで教えていたときは、1日に何回もやり出す子もいたくらいです。ひらがなや数字を最初から無理に書かせようとはしないこと も大切です。頭に文字が入っていない段階で書かせようとしても書けるようにはなりません。まずは文字のインプットです。●読み聞かせをたくさんする文字のインプットは、たくさん絵本を読むこと、看板などの文字を見て何が書いてあるか教えること、そしてお子さんの名前を文字で見せることが効果的です。インプットをするときに、私がよくやっていたのが、「つくえ」「いす」など家にある物に名前をつけて貼ったことです。こうしておけば、自分の目・親からの発音を耳で捉えることができます。五感を使いながら楽しく頭に入れてあげる ことが大切です。入学前準備で、たくさんの物に名前を書きますよね。それを見せて読んであげることも学びの一つになります。自分だけの物を持つことは子どもにとってうれしいことですから、興味を示すと思います。●楽しさを教えると覚えるドリルを買ってきてさせることも悪い方法ではありません。ただし、集中力はそんなに持続しません。だから、お子さんが席を立ったときが終わり、という決まりを相談者様の中で持っておくといいでしょう。何度も同じ文字の反復練習をさせてしまうと、つまらないと感じてしまうため、勉強が嫌になってしまう可能性があります。プリントやドリルに向かって、丸をもらえる楽しさや、「がんばって書けたね!」という相談者様のほめ言葉があれば、学習は楽しいものなのだと知ることができます 。ここがとても大切な点です。----------入学までそんなに時間がないので、怒ったりやらせようとしたりするのが、早い方法のように感じるかもしれません。でも、これは本当に逆効果なんです。一番は、大好きなお母さんにほめられることです。そうすれば、あっという間に文字を修得できるようになります。子どもの成長はめざましいものです。だから、怒るよりほめる!これを実践してみましょう。きっとできるようになります!ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『「言葉の力」は家庭で伸ばす―今日からできる最強メソッド(齋藤孝の実践母親塾)』齋藤孝・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年03月16日【ママからのご相談】4月から小学生になる子どもがおります。今まで幼稚園での毎日は、遊びが中心。自由保育の良さで、のびのびと楽しく過ごしてきました。小学校に入って、勉強する環境に慣れることができるのか心配しています。●A. 日々の生活の中にある“学び”のチャンスを生かしましょう。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。お子さんのご入学、おめでとうございます。新しいお友達や先生との出会いに加えて、本格的に学習する環境になることへの戸惑い。お子さん本人はもちろん、ママたちにとっても当然大きなものでしょう。平成27年7月、埼玉県が小学校1年生の保護者に行ったアンケート調査では、「入学前、わが子が小学校の学習についていけるか」「学習に興味や関心を持てるか」などの心配をしたという回答が多く見られました。急に算数や国語をやりましょうと言うとハードルが高く、子どもが興味を持つかどうか心配になりますよね。しかし、実は日常生活の中には“算数”や“国語”に通じるきっかけがたくさんあるということを、今回はご紹介していきたいなと思います。●遊びの中にある学びのチャンスをみつけてみましょう子どもが大好きな鬼ごっこは、“10までの数”を数えることが自然と身につく遊びです。ぜひ一緒に鬼ごっこをして、「10まで数えたら今度は20まで数えてみよう」「10から1まで逆に数を数えて」というように遊びの中に数とのふれあいのチャンスを見つけ、楽しくトライしていくと良いのではないでしょうか。ドッジボールをみんなでするときは、チーム分けをしますよね。その際はお子さんに、同じ人数で2つのチームを作るにはどうしたらいいか、と質問を投げかけてみてください。割り算の基礎がそこに存在しています。数に親しむ機会は遊びの中にたくさんある ので、それをママたちが見つけて、考えるきっかけを与えていくのは効果的だと思います。そのような日々の遊びの中でお子さんが数に興味を持つようになったら、周りの大人たちはその興味・関心に敏感になり、答えてあげることでその理解が深まっていくのだと思います。●スーパーでのお買い物は学びの宝庫スーパーマーケットは、お子さんの知的好奇心を刺激するものにあふれた場所のひとつです。たとえばお子さんが大好きなイチゴを買いに行くとき、イチゴは特定の季節でないとお店に並ばないということをママが話してあげるとどうなるでしょうか。きっと、「どうして?」という質問が返ってきます。その「どうして?」に答えてあげて理由が分かれば、季節ごとに旬の食材があるということを知るきっかけになると思います。魚や野菜にも季節ごとに旬のものがあること、産地もさまざまであることなど、いろいろ教えてあげるととても興味深く聞いてくれることでしょう。興味があって聞いたことは、お子さんの記憶にしっかりと残り 、小学校に入った後の学習に役に立ちます。もちろん、お菓子などを買うとき「値段はいくらかな?」などの質問をしてみると、大きな数を意識することができます。お会計でおつりがもらえることも、引き算という考え方のヒントになりますから、ママがお会計をしている姿をよく見せてあげてください。●ポイントは、お子さんが「楽しい」と感じられること1年生はまず、環境の変化に慣れることが重要ですから、学習に関しては「楽しい」ものと感じられるようにママたちが工夫していくと良いのではないかなと思います。そのために、日常生活の中でお子さんが興味を持っているな、好きそうだなというものを見つけます。そこから学びのきっかけ ができ、小学校の学習へとつながるのです。----------いかがでしたか?小学校への漠然とした不安感は、間もなく小学校に入学という年長児の保護者の皆さん共通の心配として存在しているものです。今回ご紹介したのは、(1)学習とは身近なところにたくさんヒントが転がっているということ、(2)それを見逃さずに「楽しい」ことにつなげていくこと。難しそうに感じますが、実は簡単かもしれません。“一緒に遊ぶ”のがひとつの近道であるような気がします。かくいう私もなかなかできていないのですが、これから春を迎え暖かくなる季節なので、子どもと一緒に全力で遊びたいと思います。遊びの中にこそ、“学び”があると思うから。【参考文献】・『子育てジャーナル』全埼玉私立幼稚園連合会・発行●ライター/あしださき(元モデル)
2016年03月14日【ママからのご相談】32歳、2人の子の母です。長男が小学校へ入学します。でも、おっとりしている性格なので、ちゃんとやっていけるのか心配です。幼稚園ではおもらしをすることもあったので、学校へ行ってからも失敗をしてしまうのではないかと不安でいっぱいです。●A. 安心感を言葉と表情で伝えて、お互いに安心し合いましょう。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。相談者様もお子さんも、小学校への期待と不安でいっぱいの時期でしょう。それに加え、相談者様には卒園の準備や謝恩会での余興練習、入学の準備などがあり、毎日お忙しくされていることと思います。そのような中での心配事は、尽きない悩みと言っても過言ではないでしょう。ここで大事なのは、お子さんに安心感を与え、新しいことが始まることに対しての余計な不安感を持たせない ことになります。そう言葉にして会話を持つことで、相談者様の心にもポジティブなイメージを持つことができるようになります。●安心感と楽しみを大事にするお子さんもこの時期は楽しみにしている気持ちが大きいですが、それとはまた違った不安を感じることもあります。・学校へ歩いて行けるか・給食を食べられるか・お友達ができるかなどのことを考えることがあります。ここで、相談者様は“楽しい生活が待っている安心感”を言葉と笑顔で伝えましょう 。お子さんは、「一番の味方であるお母さんがそう言うなら……」と安心を持つことができ、学校へ行くための準備も進んでやれるようになります。「こんなことしたら小学校には行けないよ」などといった言葉を言ってしまう方もいるようですが、お子さんの不安感をつのらせ、楽しみを半減させてしまうことになりますから、よくありません。●失敗してもいいことを伝えるおもらしをすることや、忘れ物をしてしまうことがこれから出てくる可能性があります。でも、こういった失敗から学ぶことが多いのです。親が全てにおいて先回りをしてしまうと、子どもは学ぶ機会を失ってしまいます。経験から学んだ方が身につくことが多いことは、相談者様をはじめとする大人が一番よくわかっているはずです。自ら忘れ物などをしないようにするために、最初はお手伝いをしてもいいのです。しかし、それも最初の数回までにして、あとはなるべく自分でできるように 促しましょう。ただ、おもらしに関しては、いじめの対象になるのではないかと心配になるかと思います。おもらしの場合は、担任と副担任、養護教諭が連携して対処してくれます。その後のフォローもです。心配をする気持ちから、「おトイレは絶対に行ってね!」と脅すような言い方は逆効果となってしまいます。声をかけるなら、「もし失敗したら先生に助けてもらってね。失敗しても大丈夫だからね!」と、“失敗しても問題ない”ことを伝えた方がいいでしょう。安心してトイレに行くことができたり、恥ずかしがらずに先生に「トイレに行きたい」と伝えたりするようになります。私の娘も1年生になった3学期に体育館でおもらしをしてしまいました。「トイレに行くかどうか迷った」と言って泣きながら帰ってきました。でも、先生たちの連携プレーで娘へのフォローをしてくれたおかげで、いじめられるということはありませんでした。●絶対にやっておきたい! 通学路チェックは一緒に心配のひとつである登下校は、卒園式が終わってからでも、朝や夕方の時間帯に一緒に歩いて練習することが必要だと思います。入学して1週間は、家の近くまで先生が歩いて練習をしてくれます。でも、その前に親と練習を数回しておくことで子どもは安心できるのです。また、危険な箇所や車通りの状態を親も把握することができますので、このチェックは省かないで子どもの目線で見ながら 行ってほしいと思います。----------入学にあたり、不安を抱えていらっしゃるでしょう。新入学の親御さんにとって、今は大変忙しい時期です。今この大事なときを「忙しいから」という気持ちだけで何もしないのはもったいないです。しっかり時間配分をして、今お子さんにとって必要なことに手をかけてあげていただきたいと思います。ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『ほめるとき、叱るとき、諭すとき、最強の子育て思考法』和田秀樹・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年03月09日4月に子どもが小学校入学を控えている…というママは準備に忙しい時期ですね。そんな時期だからこそ、今回は子どもが小学校1年生になる前に考えたいことを「片付け」という視点からご紹介します。「片付かなくて困る!」物・ベスト3小学生の子どもを持つママから「片付かなくて困る」と、よく聞くアイテムは大きく以下の3つに分かれます。1.プリント2.教科書類(ノート・ドリル含)3.おもちゃ人それぞれ順位は違っても、「片付かなくて困る」と聞くのは大体この3つ。保育園や幼稚園の頃と、何が大きく違うのでしょうか?それはプリントや教科書など、今まではなかったものが、どんどん家の中に入ってくることです。それに加えて体操着や絵の具、防災頭巾に工作道具など、新たに加わるものがたくさんあります。だからこそ入学前に仕組みを見直してみることをおすすめします。では、どんなところに注意するとよいのでしょう。家の中に小1の壁を作らない、片付けの仕組みづくりのポイント3つ(1)片付ける場所の確保ができているか「片付けなさい」と言っても、その場所が確保されていなければ、片付けられないのは当然です。まずは片付けるための場所を確保できているかどうかチェックしましょう。もし決まってない場合や、これから増えるとわかっている学習用品に対して場所が狭いようなら、新たに確保しましょう。学習机やランドセルラックなどを用意していなくても、「ここはあなたの場所」と、はっきり示すことによって子どもも責任感を持つきっかけになるかもしれません。場所の確保ができたら、次は動線チェックです。(2)片付けるための動線のチェック・場所・高さ・アクションこの3つは出しやすくしまいやすい、つまり「片付けやすい動線」の基本です。使う人が、使う場所の近くで、使いやすい高さ(胸から腰あたり)で、少ないアクションで出し入れできるかどうかがカギになります。気を配りたいのは「ママにとって」と「子どもにとって」は、必ずしも一緒ではないということ。たとえば、プリント。プリントとひとくちに言っても、子どもの宿題プリントと保護者への連絡プリントでは、使う人(必要な人)が違いますよね。ママへの連絡プリントはこのボックスに投げ込めばOK、自分の宿題プリントはすぐ目に入る机の上に立てかけるなど、置き方の工夫ができないでしょうか。まずはママの視点から仕組みを考えつつ、子どもに意見を聞き、適切な動線を作っていきましょう。(3)コロコロ変更するのはNG入学前に仕組みづくりをしても、それがうまくいくかどうかは、実際のところわかりません。やっぱりスペースが狭かったとか、同じものが出しっぱなしになるとか、いろいろ出てくるはずです。そんなとき、ママとしては「こんな風にしたらいいのでは?」とアイデアが浮かんでくるでしょう。ただ思い浮かんでも実行するのは、ちょっと待ってほしいのです。良かれと思っても、一度にいろいろ変えないこと。なぜなら片付ける場所がコロコロ変わってしまうと、「あれ?こっちじゃなかったかな?」「ここに入っていたはずなのに?」と、子どもの動きと記憶がついていけなくなるからです。「全部をうまく片付けられるように」ではなく、まずプリントを出せる、ランドセルを置ける、ドリルを戻せる、など1つずつできるようになればいいかな、という視点で仕組みの変更を考えるのがよいでしょう。小学校に入ったら増えるものは、学校によっても違うかもしれませんね。でも、小学校生活をスムーズに送るためのひとつとして、お片付けの仕組みは役立てると思っています。よかったら参考になさってみてください。(池田絵里)
2016年03月08日子どもの入園・入学準備の中でも憂鬱になってしまうのが「お名前付け作業」ではないでしょうか? その作業は点数が多いだけでなく、素材や大きさが違うので思った以上に大変です。できるものなら少しでも楽にすませたいですよね。そんなときはポンと押すだけのスタンプが便利! 紙だけでなく、プラスチックや金属、布にもしっかり押せるタイプなら、お名前付けに大活躍します。実際に私も試してみましたので、その使い心地をご紹介しましょう。最初に子どもの「おなまえスタンプ」を準備!今回使ったのは、シヤチハタ株式会社「おなまえスタンプ」。まずは子どものおなまえスタンプをつくります。ゴムシートから必要な文字を切り離し、スタンプホルダーにはめ込んだら完成です。ゴムシートはやわらかく手で簡単にちぎることができます。大小2種類あるので名づけするものの大きさによって使い分けられて便利。作業開始からものの5分とかからず、試し押しまでできました! 軽く押しても、くっきり名前がつくのがいいですね。おなまえスタンプ一式は、ちぎり分けたゴムシートの文字がどこかにいってしまわないよう、ひとつの袋に入れて保管するのがおすすめです。布製品にもそのまま押せる「にじみにくさ」が優秀!おなまえスタンプができれば、名づけ作業はぐんと楽になります。たとえばハンカチなら上のように、あえて名前を柄のようにするのもおしゃれですね。入園・入学グッズは布製品が多いですが、インクがにじむこともなくきれいに押せるので、作業自体もどんどん楽しくなってきます。マスキングテープやシールにおなまえスタンプを押して、そのまま文具にはりつけることもできます。 スタンプを押すだけじゃ味気ないかも…というときには、こんなアレンジをするとより華やかに仕上がります。子どもと一緒に楽しむこともできそうですね!洋服や靴下にはリボンを活用、にじみやすいサテン生地はヘアスプレーでガード子どもが着る洋服や靴下の名づけに困ったことはありませんか? 私はいつも服の裏側についているタグの狭いスペースに、油性ペンで子どもの名前を書き込んでいました。けれど「書き始めからにじむ」「洗濯するたび薄くなる」といった具合に、満足した名づけができず…。そこで、好きな色や柄のリボンにスタンプを押し、適当な長さにカットしてリボンの両端を糸で縫いつける方法を試してみました。すると、まるでお店のブランドタグのような名づけが完成。おしゃれに名づけができるなんて思ってもみませんでした! このおなまえリボンはあらかじめ多めにつくっておくと、子どもの衣類を購入したときにすぐにお名前付けができて便利です。ただサテン生地のリボンはインクがにじみやすい場合があります。そんなときは裏ワザとしてスタンプを押す前に、布地に「ヘアスプレー」を振りかけておきましょう。これでにじむこともなく、洗濯機で洗っても大丈夫です。もっとかわいく、もっとおしゃれにお名前付けがしたい!オリジナリティのある、もっとかわいらしいアイテムをつくりたい! という人には体操着入れやバッグなど大物への名づけにぴったりな「おなまえロゼット」がおすすめ。厚紙、フェルト、リボンにくるみボタンなどの材料が必要でちょっと手間はかかりますが、子どもは飛びあがって喜んでくれそう。似顔絵やイラスト入りの「もちものスタンプ」を使って作ったヘアピンヘアピンなどもかわいくデコレーションして名づけすることができ、アレンジの幅は無限大。こうしたアイテムを身につけて園や学校にいくことを、子ども自身も楽しみにしてくれるかもしれませんねおなまえスタンプひとつあれば、お名前付けが必要になっても、すぐに取り出してポンっと押すだけです。実際に使ってみて「これは一家に1台あると便利」と感じました。兄弟が多いご家庭でもお名前付け作業の短縮になると思います。ぜひお名前付けシーズンのお助けマンとして活用してみてくださいね。上記で紹介した名づけアレンジの詳細は「おなまえ付けDIYマガジン ONAMAE DIY | ideas & tips」で紹介されています。お名前付けが楽しい作業に変わりそうなアイテムがたくさん載っているので、要チェックですよ。・ おなまえ付けDIYマガジン ONAMAE DIY | ideas & tips (すだあゆみ)
2016年03月07日