テレビ東京系列で放送中のドラマ『きのう何食べた?』をテーマにした展覧会を、東京・渋谷のGALLERY X BY PARCOにて6月13日から7月7日まで開催する。©「きのう何食べた?」製作委員会ドラマ『きのう何食べた? 』は、講談社『モーニング』にて連載中の、よしながふみ原作の漫画を映像化した作品。俳優の西島秀俊と内野聖陽を主演に迎え、男性カップルの日々の食卓を通じて、暖かくて優しい、時にはほろ苦い人生の機微を描いている。ドラマでは、原作を忠実に丁寧に再現しており、キャスティングや原作の再現度の高さなどからSNSを通じ大きな話題を呼んでいる。本展覧会では、ドラマの舞台やセットの再現や、使用した小道具、数々の名シーンの場面写真の他、原作コミックの複製原画を展示。ドラマと原作の世界観が落とし込まれた空間は、主人公たちの日常と自分の日常が交差するような感覚になり、ドラマ同様、思わずお腹がすいてしまうような内容となっている。会場では限定のオリジナルグッズも販売され、劇中で主人公が通うスーパー「中村屋」のロゴが施されたエプロンやトートバックなど、様々なアイテムがラインアップする。なお、チケットはローソンチケット()にて前売り券を販売中。【イベント情報】きのう何食べた?展会場:GALLERY X BY PARCO住所:東京都渋谷区宇田川町3-17会期:6月13日~7月7日時間:10:00~20:00 ※30分毎の時間指定入場前料金:前売り大人800円(特典付き)、未就学児無料
2019年06月12日展覧会「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」が、2019年9月29日(日)から11月24日(日)まで、東京・練馬区立美術館にて開催される。エドワード・ゴーリーとはエドワード・ゴーリーはアメリカの絵本作家。学生時代に美術や文学・舞台芸術など様々な分野の造詣を深めた絵本作品は、幻惑的な物語をモノクロをメインカラーに、繊細な線で描かれる。まるで謎解きの様なストーリー仕立ての作品には、少し不気味な雰囲気とたくさんのユーモアが詰まっている。また、絵本のみならず、舞台芸術の衣装や舞台デザイン、ポスターなど幅広い作品を制作。ディズニーのアニメ映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のティム・バートン監督など、たくさんの芸術家や文化人に影響を与えてきた。“不気味”な絵本の代表作33点本展は、そんなエドワード・ゴーリーの作品世界を紹介する原画展。原画をはじめ、資料や書籍など、約350点の貴重な作品が展示される。ゴーリーは、自身でテキストとイラストの両方を手掛けた本を「主著(Primary Books)」と呼んだ。会場には、ゴーリーが手掛けた主著の中から、日本でも翻訳出版された人気の絵本「うろんな客(The Doubtful Guest」や「ギャシュリークラムのちびっ子たち」「不幸な少女」など、33点の代表作をピックアップし紹介。イラストだけでなくタイトルやロゴなど細部からも、ゴーリーの思索が感じられる。ミュージカル「キャッツ」原作の挿絵など主著と並ぶゴーリーの代表作が、小説の挿絵や装丁といった文学作品。世界的に有名なミュージカル『キャッツ』の原作『キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科』には、ゴーリーの猫への愛情が感じられるイラストが描かれている。また、舞台芸術や様々な書籍のタイポグラフィーなど、本以外の作品も紹介。数多くのアーティストの創作の源泉とも言われる作品世界を会場で体感してみては。【詳細】エドワード・ゴーリーの優雅な秘密会期:2019年9月29日(日)~11月24日(日)会場:練馬区立美術館住所:東京都練馬区貫井1丁目36−16休館日:月曜日 ※ただし、10月14日(月・祝)・11月4日(月・休)は開館、10月15日(火)・11月5日(火)は休館開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)観覧料:一般1,000円、高校・大学生および65~74歳800円、中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)※一般以外の人(無料・割引対象者)は、年齢等の確認できるものを持参。
2019年06月10日展覧会特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」が、2019年6月18日(火)から9月23日(月・祝)までの期間、東京国立博物館本館11室にて開催される。日本の仏教文化を伝える仏像などが奈良の四寺から集結奈良県北東部は、ヤマト政権が都をおいた土地と伝承され、飛鳥時代の政治の中心地「国中」と呼ばれた場所として由緒ある寺が点在している。特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」では、そんな古代日本の歴史が詰まった場所に位置する岡寺、室生寺、長谷寺、安倍文珠院の4つの寺の貴重な仏像などを展示。日本の仏教文化を伝えるみほとけから、卓越した造形美や当時の信仰の厚みを感じることができる。岡寺飛鳥時代後期から奈良時代にかけて活躍した高僧「義淵僧正」が開いた場所として伝えられる岡寺。国宝「義淵僧正坐像」は、「義淵僧正」の像として伝えられるもの。深く刻まれた皺に深い精神性を感じさせる日本古代高僧像の名作だ。長谷寺「こもりくの初瀬」と呼ばれる場所に位置する長谷寺。神々がすまう土地と考えられてきたこの地域には、仏教伝来以降、仏像が安置されるようになっていく。重要文化財「十一面観音菩薩立像」もその中の一つ。奈良時代8世紀初頭につくられた後、消失、再興を繰り返してきた鎌倉時代の長谷寺式十一面觀音菩薩像の優品である。室生寺急峻な山の斜面にたたずむ室生寺。上流部分の渓谷には多くの洞窟が点在し、その中には龍神が棲むと信じられていた。龍神信仰をもとに開かれた寺には、多くの層が訪れ、独自の仏教文化が育まれていく。寺に伝えられる国宝「十一面観音菩薩立像」や「釈迦如来坐像」からは、室生寺の深く豊かな歴史を感じることができる。安倍文殊院645年、左大臣安倍倉梯麻呂が安倍氏の氏寺として建てた安倍文殊院。現在の本尊である文殊菩薩騎獅像は、日本三大文殊の一つ。像内から発見された国宝「文殊菩薩像像内納入品 仏頂尊勝陀羅尼・文殊真言等」には、平安時代末鎌倉時代前期の僧、明遍が、1220年に書写したことが巻末に記されている。【詳細】特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」期間:2019年6月18日(火)~9月23日(月・祝)会場:東京国立博物館 本館1階11室(彫刻展示室)住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00※金・土は21:00まで※9月20日(金)、21日(土)は22:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日※7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館。※7月16日(火)、9月17日(火)は休館。入館料:大人620円(520円)、大学生410円(310円)、高校生以下および満18歳未満と満70歳以上無料、9月16日(月・祝)敬老の日は無料。※総合文化展観覧料、および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)で観覧可能。※( )内は20名以上の団体料金。※子ども(高校生以下および満18歳未満)と一緒に来館した人(子ども1名につき同伴者2名まで)は、団体料金で総合文化展を観覧可能。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などを提示。※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の人は無料。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)を提示。【問い合わせ先】03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年06月09日展覧会「映画『ライオン・キング』公開記念 Disney ライオン・キングの世界展」が、ラフォーレミュージアム原宿にて開催される。期間は2019年8月7日(水)から9月1日(日)まで。『ライオン・キング』の世界を体感できる展覧会日本初公開となる本展覧会は、映画『ライオン・キング』にまつわる様々な資料を展示する他、映画の世界観を体験できるフォトスポットも用意。また、劇団四季のコーナーも用意し、ディズニーミュージカル『ライオンキング』の舞台にまつわる資料やアイテムを並べる。ディズニークラシック作品グッズを扱う限定ショップ会場には『ライオン・キング』の新作グッズや『ピノキオ』『おしゃれキャット』『わんわん物語』『ダンボ』『ふしぎの国のアリス』など多数のディズニークラシック作品グッズを扱う「ディズニー クラシックス マーケット(Disney Classics MARKET)」もオープン。ラフォーレ原宿限定のクリアファイルや巾着をはじめ、本会場で初披露される新商品約100種類を含む500種類以上のグッズを手に入れることができる。名曲の数々を豪華キャストの歌唱により新録した映画『ライオン・キング』のオリジナル・サウンドトラックの日本語版にも注目だ。館内約30店舗によるコラボファッションアイテムも同期間中、ラフォーレ原宿では、映画『ライオン・キング』をテーマとした期間限定企画「ディズニー ザ ライオン・キング コレクション|ラフォーレ原宿(Disney THE LION KING Collection | Laforet HARAJUKU)」も実施。館内約30ショップがオリジナルファッションアイテムを制作、販売する。展開されるのはエードット アクシーズファム(a. axes femme)のワンピースや、イーハイフンワールドギャラリー(E hyphen world gallery)、ローリーズファーム(LOWRYS FARM)のプリントTシャツ、ネ・ネット(Né-net)のカーディガン、フラボア(FRAPBOIS)のパーカーなど。リュッカ(Lycka)のスマートフォンケースや、カオリノモリのキャップ、メゾン ド フルール(Maison de FLEUR)のトートバッグなども用意される。【詳細】展覧会「映画『ライオン・キング』公開記念 Disney ライオン・キングの世界展」開催期間:2019年8月7日(水)~9月1日(日)※会期中無休開催時間:11:00~21:00会場:ラフォーレミュージアム原宿住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿6階入場料:無料※小学生以下の単独入場は不可。※混雑状況によっては入場できない場合もある。■ディズニー クラシックス マーケット限定グッズ・クリアファイル 432円<本会場限定>・巾着 864円<本会場限定>・トートバッグ 3,240円・ちょっこりさん(シンバ) 1,296円※価格は全て税込。※商品のデザイン・仕様は変更になる可能性がある。※数に限りのある商品もある。■「ディズニー ザ ライオン・キング コレクション|ラフォーレ原宿」予約開始日:2019年8月1日(木)開催期間:2019年8月7日(水)~9月1日(日)アイテム例:・a. axes femme ワンピース 各8,532円・E hyphen world gallery Tシャツ 各4,309円・LOWRYS FARM Tシャツ 各4,860・Lycka モバイルケース 各4,104円・Maison de FLEUR トートバッグ 各4,633円※価格は全て税込。
2019年06月09日パルファン・クリスチャン・ディオール(Parfums Christian Dior)の「ミス ディオール展覧会 / ラブ&ローズ(MISS DIOR LOVE N’ROSES)」が、東京・表参道にあるバツ アート ギャラリー(BA-TSU ART GALLERY)THE MASSにて6月7日にスタート。期間は16日まで。今回の展覧会は、メゾン創立と同時に誕生した愛の香り「ミス ディオール」を通して、ディオールに受け継がれてきた伝統と革新から生まれたさまざまなクリエイションを目にすることができる体験型の展覧会。1947年、クリスチャン・ディオールは、当時のエレガンスの概念を一変させるシルエット「ニュールック」を世に送り出した。そしてこの時、ニュールックを香りで表現した、ディオールにとって初めての香水「ミス ディオール」が誕生。“スーツを裁断”したかのような直線的なボトルには、ディオールメゾンの愛すべき千鳥格子のモチーフがあしらわれ、クリスチャン・ディオールがハンドメイドのボウを結びドレスアップさせた。その伝統を受け継ぐ今日の「ミス ディオール」にも、象徴的なダガー ボウが結ばれている。遊び心膨れる永遠のディオール コードを身につけたボトルは、時代を超えたディオールのエレガンスと現代的な造形美を体現している。会場では、1949年にデザインした花々が刺繍された伝説的なミス ディオールドレスから、ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)がキャンペーンフィルム撮影で着用した現代のミス ディオールドレスまで、ディオールの歴史を築いてきたクチュリエのドレスも展示される。また、クリスチャン・ディオールが初めて自らの名を冠したメゾンのブティックを構えた場所であり、初めての香水「ミス ディオール」を発表した場所、そして現在でもパリ本店としてディオールを象徴している歴史発祥の地、パリの“アヴェニュー・モンテーニュ 30番地”を通して、ディオールとミス ディオールの歴史を体感できるスペースが登場する。日本初公開となるフランス人アーティストのキャロル・ベンザケンの作品「アルボレサンス」や、塩保朋子の「スパイラル ローズ」等、ミス ディオールにインスパイアされたアート作品を展示する他、深い関係を築いてきたディオールと日本とのつながりを解き明かすコーナーも登場。マリア・グラツィア・キウリの作品からインスピレーションを得た繊細な刺繍が輝く贅沢なボウが結ばれた「ミス ディオール オードゥ パルファン ラブ エディション」の受注販売も実施する。ミス ディオール オードゥ パルファン ラブ エディション© Courtesy Christian Dior Parfumsまた展覧会に来場しSNSに投稿すると、毎日先着でオリジナルトートバッグをプレゼントするキャンペーンも実施。俳優・吉沢亮による展覧会オーディオガイドや、ディオールARアプリケーションによる展覧会スペシャルARコンテンツを提供する他、スペシャルドリンクやオリジナルスイーツが楽しめる「ミス ディオール カフェ」もオープン。ミス ディオールおよび先行発売の限定アイシャドウを含むメイクアップ、スキンケア製品も販売する。前日のオープニングイベントには、ディオール パフューマー クリエイターのフランソワ・ドゥマシーも来日。ゲストには、ディオール ビューティ アジア アンバサダーの水原希子を始め佐々木希、吉沢亮、YOON、西野七瀬、 鈴木えみ、大政絢、堀田茜など豪華顔ぶれがそろった。【展覧会情報】ミス ディオール展覧会 / ラブ&ローズ(MISS DIOR LOVE N’ROSES)会期:6月7日〜6月16日会場:BA-TSU ART GALLERY, THE MASS住所:東京都渋谷区神宮前5-11-5時間:11:00〜20:00 ※6月10日 11:00〜19:00、6月16日 11:00〜18:00入場無料
2019年06月07日資生堂トップヘアメイクアップアーティストの計良 宏文(けら ひろふみ)による展覧会、「May I Start? 計良宏文の越境するヘアメイク」が 7月6日から9月1日まで、埼玉県立近代美術館にて開催される。『IZANAGI』 2015年4月号本展は、日本では初となる、ヘアメイクアップアーティストによる展覧会。計良は、広告宣伝やパリコレクションといったファッションショー等を通じて培ってきたヘアメイクアップの技術とセンスを現代美術等とのコラボレーションにも展開し、表現の幅を広げてきた。ヘアメイクの既成概念を超え、さまざまな領域のアーティストと共同制作した作品群が埼玉県立近代美術館に認められ、この度、展覧会を開催することとなった。パリコレクション、東京コレクションなどのファッションショーのバックステージや、シーズンルック、カタログなどのヘアメイクを通じて、数多くのブランドの表現を支えてきた計良。展覧会では、これまでの宣伝広告から、ヘアメイクの枠を超える多様なコラボレーションまで、自身のクリエーションの全貌を紹介する他、本展一番のみどころとなる、ファッションデザイナー・坂部三樹郎との協働による大規模な新作映像インスタレーションも発表。MIKIO SAKABE 2018年春夏コレクション坂部三樹郎とのコラボレーションによる本展のための新作映像インスタレーション『FACE』では、計良がヘアメイクを、坂部が衣裳のスタイリングを担当し、「ひとりの女性の顔が、ヘアメイクの力で多彩な女性像に変化するさま」を約40台のディスプレイで表現。自由な創造力と卓越した技術によって、ヘアメイクの力と可能性を示す試みだ。また、計良が携わった国内外の数多くのブランドの中から「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ソマルタ(SOMARTA)」「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」「リミ フゥ(LIMI feu)」の5ブランドとの仕事を、ウィッグやヘッドピース、制作時の資料類を加えて紹介するコーナーも。これらからは、ヘアメイクの視点から考察する現在のファッションを垣間見ることができる。Shiseido Professional Beauty Congress 2019他にも、森村泰昌が手掛ける作品のヘアメイクを初めて担当したり、文楽人形のかしら(頭部)を制作し、人形遣い・勘緑の公演に提供したり、華道家・写真家の勅使河原城一とともに共作に取り組んだりと、ファッションに限らず、さまざまなジャンルのクリエイターとの協働により、ヘアメイクの概念を刷新する活動を展開している計良のクリエイションを一堂に見ることのできる貴重な機会となっている。計良宏文×勅使河原城一《Flowers》 2019年会期中には、トークショーやヘアメイクイベントなどの催しも企画している。詳細は、埼玉県立近代美術館のオフィシャルサイト()から。【展覧会情報】「May I Start? 計良宏文の越境するヘアメイク」会期:7月6日~9月1日(月曜休館、7月15日・8月12日は開館)会場:埼玉県立近代美術館住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1時間:10:00~17:30(展示室への入室は17:00まで)料金:一般 1100円、大高生 880円URL:
2019年06月04日浮世絵師たちが愛した江戸を、今も変わらぬ地形から感じる展覧会『江戸の凸凹―高低差を歩く』。今、東京の地形に着目した新しいアプローチの街歩きの本が、書店に続々と登場している。東京スリバチ学会会長・皆川典久氏の著書『東京「スリバチ」地形散歩』シリーズをはじめ、『タモリのTOKYO坂道美学入門』、松本泰生氏の『東京の階段』など。確かに自分の暮らす町について、丘はどんな地層で形成されているのか、幼い頃に遊んだ川はどこに続いているのか…その成り立ちを知ると、地域に対してさらに愛着が湧くのも事実。そんな話題に好奇心をくすぐられるあなたに、ぜひともおすすめしたい展覧会がこちら。東京は、西に武蔵野台地が、東には東京低地が広がる。坂道や階段も多く、高低差を感じながら散策するのも楽しい都市だ。その感覚は、150年以上前に住んでいた先人たちもどうやら同じだったらしい。江戸時代に描かれた浮世絵の風景画を眺めてみると、歌川広重をはじめとする絵師たちも、しばしば地形の高低差を意識した構図で江戸の町を描いている。すっかり変貌した現在の東京と江戸の街並みでも、高低差や坂道などの地形は、ほぼ変わらない。そこで本展では、浮世絵に描かれた江戸の地形、特に高低差に焦点を当てた浮世絵を80点以上紹介。愛宕山や駿河台などの山や台地、神田川など河川の周囲に広がる谷、築地や深川などの水辺に広がる低地、江戸見坂や九段坂などの坂。昔と変わらない地形を眺めつつ、古き良き江戸散歩を追体験できる。「ここはあの広重も愛した江戸の地形なんだ」と思えば、街歩きがさらに感慨深く、楽しくなることは間違いない。歌川広重「名所江戸百景昌平橋聖堂神田川」御茶ノ水にある昌平橋。正面に神田川が流れ、右手に湯島聖堂、左手には切り立った崖があるこの絵は東京屈指の高低差に富んだ風景。会場ではこの絵の横に現在の昌平橋を写した写真を並べて展示する。歌川広景「江戸名所道外尽廿八妻恋こみ坂の景」妻恋神社へ向かう途中にある現在の立爪坂の風景。歌川広重「東都名所御殿山花見品川全図」江戸時代から花見の名所として有名だった御殿山の春模様。『江戸の凸凹―高低差を歩く』太田記念美術館東京都渋谷区神宮前1‐10‐106月1日(土)~26日(水)10:30~17:30(最終入館は17:00まで)月曜休一般700円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2019年6月5日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2019年06月03日浮世絵師・歌川広重の展覧会「広重展」が、2019年10月26日(土)から12月8日(日)まで、長崎の佐世保市博物館島瀬美術センターで開催される。歌川広重は、旅人の哀歓や自然風物を詩情豊かに作品の中に描き出し、風景画の名手と呼ばれた江戸文化を代表する浮世絵師。広重の風景画は、フランスの後期印象派画家にも影響を与え、中でも強く影響を受けたとされるフィンセント・ファン・ゴッホは、広重晩年の名作「名所江戸百景」シリーズの「亀戸梅屋敷」「大はしあたけの夕立」を模した作品を残している。展覧会では、東海道の宿場を描き出した広重の名作「東海道五拾三次」全作品をはじめ、上空から見下ろすようにして描かれた鳥瞰図「五十三次名所図会」の比較展示、「名所江戸百景」などを四季の雪月花になぞらえて紹介。約160点の浮世絵作品を展示する予定だ。【詳細】広重展会期:2019年10月26日(土)~12月8日(日)場所:佐世保市博物館島瀬美術センター住所:長崎県佐世保市島瀬町6-22入館料:一般 1,200円、大学・高校生 800円、中学生 400円※前売、団体(20名以上)は、それぞれ200円引き。※未就学児、小学生は無料。市内中学校に配布の「中学生無料券」を持っている中学生は無料。※精神身体障がい者手帳持参者と付き添い1名は無料。【問い合わせ先】佐世保市博物館島瀬美術センターTEL:0956-22-7213
2019年06月03日和装離れが進む昨今、その流れに反して、ますます多くのファンを魅了している浴衣。その魅力を教えてくれる展覧会『特別展 ゆかた 浴衣 YUKATA すずしさのデザイン、いまむかし』が始まった。浴衣が広まったのは江戸時代。当初は入浴後のくつろぎ着だったものが、その快適さから次第に夏の気軽な外出着へと発展。素材も麻から木綿へと変化すると、「型染」や「絞り」など染めの技法も進化してゆく。当時は「小袖雛形本」と称されるスタイルブックが存在、そこから柄を注文するのが一般的だった。しかし明治末期から大呉服店(現・百貨店)が急成長すると呉服店が続々と新柄を手掛けるように。特に大正末から昭和初期には、鏑木清方など有名な画家が考案した新作を百貨店が発表。既存の意匠とはまた違うデザイン性も加わり浴衣は一躍トレンドになった。そんな江戸から昭和にかけての浴衣や型紙、当時の風俗を描く浮世絵などが数多く展示される。さらに、現代の作家による、無形文化財である型染めの技術「長板中形」を用いての制作模様も映像で紹介。まずはお気に入りの浴衣に袖を通すことから本展を楽しんでみて。紺木綿地団扇模様浴衣大正~昭和時代 20世紀前半 東京都江戸東京博物館おおらかで大胆な模様は、江戸時代に町の女性が着用しはじめたもの。白麻地石橋模様浴衣江戸時代 18世紀後半 東京都江戸東京博物館能の演目「石橋」にちなみ中国の獅子と牡丹が大胆に描かれた図案。白麻地槍梅若松模様浴衣江戸時代 18世紀後半 東京国立博物館後期には、現存するものが少ない貴重な染織の作品を展示。画像提供:東京国立博物館Image:TNM Image Archives三代歌川豊国(国貞)「四条河原夕涼之図」江戸時代 嘉永2年(1849) 錦絵 大判三枚続 個人蔵歌舞伎役者が浴衣で涼む風景を描いた一枚。町衆の浴衣絵なども数多く現存。『特別展 ゆかた 浴衣 YUKATA すずしさのデザイン、いまむかし』泉屋博古館分館東京都港区六本木1‐5‐1前期:開催中~6月16日(日)後期:6月18日(火)~7月7日(日)10:00~17:00(入館は16:30まで)月曜休一般1000円ほか※きものでご来館の方100円割引(他割引との併用不可)TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2019年6月5日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2019年06月02日展覧会「あそびのじかん」が、2019年7月20日(土)から10月20日(日)までの期間、東京都現代美術館にて開催される。「あそびのじかん」は、日常の対極にある“遊び”をテーマにした展覧会だ。遊びは、不真面目で非生産的なものという悪いイメージのある一方で、日常の決まり事が通用しないからこそ、たくさんのユーモアや好奇心が生まれる源泉だといえる。会場には、6組の作家による“遊び”に満ちた作品を用意。触ることのできる作品やゲームのようなものなど、大人も一緒に楽しめる体験型コンテンツだ。入り口を入ると、洋服タンスで出来た巨大な壁が。アーティスト・開発好明は、たくさんのタンスをボルタリングの壁にすることで、受験競争のプレッシャーを表現した。《笑う祭壇》は、ボタンを投げて台座に乗せる作品。“失敗”し、台座にのらなかった色とりどりのボタンは床に散らばり重なっていく。それはまるで刻一刻と姿を変える絵画のようだ。【詳細】あそびのじかん会期:2019年7月20日(土)~10月20日(日)休館日:月曜日、8月13日(火)、9月17日(火)・24日(火)、10月15日(火)※8月12日(月)、9月16日(月)・23日(月)、10月14日(月)は開館開館時間:10:00~18:00(7月26日、8月2日・9日・16日・23日・30日の金曜日は21:00まで)※展示室入場は閉館の30分前まで場所:東京都現代美術館 1F/3F(B室)住所:東京都江東区三好4丁目1-1観覧料:一般1,200円(960円)、大学生・専門学生・65歳以上850円(680円)、中高生600円(480円)、小学生以下無料 ※( )内は20人以上の団体料金
2019年05月30日ディオール(DIOR)は、人気フレグランス「ミス ディオール」をテーマとした体験型展覧会「ミス ディオール 展覧会/ラブ&ローズ(MISS DIOR LOVE N’ROSES)」を、東京・表参道のバツアートギャラリー(BA-TSU ART GALLERY, THE MASS)で開催する。期間は2019年6月7日(金)から6月16日(日)まで。入場無料。「ミス ディオール」とはクリスチャン・ディオールが、当時のエレガンスの概念を一変させるシルエット「ニュールック」を世に送り出した1947年。時を同じくして誕生したのが、ディオールにとって初めての香水となる「ミス ディオール」だ。それは「ニュールック」を香りで表現したフレグランスだった。ネーミングはクリスチャン・ディオール最愛の妹カトリーヌ・ディオールに由来。花々を愛で、育てていた彼女からインスピレーションを得たフローラルノートは現代にも受け継がれ、今日発売されている「ミス ディオール」も、フランス・グラースで栽培されたローズ ドゥ メが豊かに香る。当時のボトルデザインは、スーツを裁断したかのような直線的なボトルに、千鳥格子をあしらい、ハンドメイドのボウを結んだもの。今日の「ミス ディオール」にはメタルバージョンの「ダガー ボウ」が飾られている。「ミス ディオール」がテーマの体験型展覧会「ミス ディオール 展覧会/ラブ&ローズ」は、そんな「ミス ディオール」を通して、ディオールの様々なクリエーションについて理解を深めることができる体験型展覧会。会場にはドレスやアート作品を並べるほか、ARコンテンツも展開。展覧会オーディオガイドは、俳優・吉沢亮が担当する。オートクチュールドレスやアートを展示展示の目玉となるのは、ディオールの歴史を紡いできたクチュリエのドレス群。1949年にデザインされた花々の刺繍が印象的なミス ディオールドレスから、ナタリー・ポートマンがキャンペーンフィルム撮影で着用した現代のミス ディオールドレスまでが展示される。会場には、ディオールのパリ本店が位置するアヴェニュー・モンテ ーニュ30番地を通じて、ディオールと「ミス ディオール」の歴史を体感できるスペースも登場。この場所はクリスチャン・ディオールが初めて自らの名を冠したメゾンのブティックを構えた場所であり、初めて「ミス ディオール」を発表した場所でもある。また「ミス ディオール」にインスパイアされたアートとして、日本初公開となるフランス人アーティストのキャロル・ベンザケンの作品「アルボレサンス」や、塩保朋子の「スパイラル ローズ」なども展示。ディオールと日本とのつながりを紐解くコーナーなども展開される。メイクアップ、スキンケアアイテムも販売会場では「ミス ディオール」や、先行発売となる限定アイシャドウ パレット「トリオ ブリック パレット」を含むメイクアップ、スキンケアアイテムも販売。ディオールのアーティスティック・ディレクター、マリア・グラツィア・キウリの作品からインスピレーションを得て、ボトルに繊細な刺繍が輝くボウを結んだ「ミス ディオール オードゥ パルファン ラブ エディション」も受注販売される。「ミス ディオール カフェ」もオープン会場には、スペシャルドリンクやオリジナルスイーツを提供する「ミス ディオール カフェ」もオープン。「ミス ディオール」をイメージしたピンク色の店内で、バラの花を飾った「ピンク ラテ」や、「ベリー ベリー ローズ アイス クリーム」「ローズ カップ ケーキ」「ミス ディオール ガナッシュ クッキー」などを味わうことができる。【詳細】「ミス ディオール 展覧会」開催期間:2019年6月7日(金)~6月16日(日) 11:00~20:00※6月10日(月)は19:00、6月16日(日)は18:00クローズ入場:無料場所:BA-TSU ART GALLERY, THE MASS(東京都渋谷区神宮前5-11-5)※展覧会来場者でSNSに投稿した人、毎日先着でオリジナルトートバッグをプレゼント(数量限定/会期中1人1点限り。)■会場販売アイテム例・トリオ ブリック パレット 限定4色 各7,700円+税<先行発売>・ミス ディオール オードゥ パルファン ラブ エディション 200mL 250,000円+税<世界47個限定>※シリアルナンバー入り■「ミス ディオール カフェ」メニュー例・ピンク ラテ (アイス/ホット)各600円+税・ローズ カップ ケーキ 500円+税・ミス ディオール ガナッシュ クッキー 600円+税・ベリー ベリー ローズ アイス クリーム 600円+税【問い合わせ先】パルファン・クリスチャン・ディオールTEL:03-3239-0618
2019年05月30日大竹彩子の展覧会「コスモス・ディスコ(COSMOS DISCO)」が、2019年5月31日(金)から8月22日(木)までの期間、ディーゼル(DIESEL)が展開するディーゼル アート ギャラリー(DIESEL ART GALLERY)にて開催される。大竹彩子は、愛媛と東京を拠点に国内外で制作活動を展開するアーティスト。複眼的なパースペクティブから成る独自の作品世界を、ドローイングや写真、コラージュなど様々な技法で表現している。大竹彩子に“発見”された“宇宙”の断片は、時を経て大胆で繊細なイメージの構築物となる。「コスモス・ディスコ」は、そんな大竹彩子の想像力で生み出したドローイング作品と写真作品を同時に展示する国内初の展覧会だ。会場では、大竹彩子が手掛けた30点以上の新作を展示・販売。さらに、パリ滞在時のシーンを盛り込んだ新刊のZINEなどの関連グッズも発売する。また、会期初日の5月31日(金)から6月4日(火)の5日間、大竹彩子本人によるドローイング作品の滞在制作を実施。さらに、7月20日(土)の15:00から本人によるライブペインティング、16:30からミュージシャン・大橋トリオをゲストに迎えたアーティストトークイベントも開催される。【詳細】コスモス・ディスコ会期:2019年5月31日(金)~8月22日(木)開館時間:11:30~21:00入場料:無料休館日:不定休会場:ディーゼル アート ギャラリー(ディーゼル 渋谷内)住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti DIESEL SHIBUYA B1FTEL:03-6427-5955
2019年05月30日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON) 表参道店内のアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン東京」は、クリスチャン・ボルタンスキーの展覧会「CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II」を、2019年6月13日(木)から11月17日(日)まで開催する。「CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II」では、フランスのアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーを紹介。記憶、追悼と時間を主なテーマに据え、著述、フィルム、彫刻、写真など多岐にわたる表現形式で創作活動を行ってきたボルタンスキーは、現存するフランスのアーティストの中では最も影響力を持つ人物だ。自身の人生や、不特定多数の人々の人生の出来事・記録などを題材に、写真、新聞、アーカイヴ、洋服を用いた作品を通して過去の「再構築」を図っている。会場では、ボルタンスキーの近年における最も野心的なプロジェクトともいえる、2つの映像作品《アニミタス(ささやきの森)》と《アニミタス(死せる母たち)》を紹介。死者を祀る路傍の小さな祭壇へのオマージュとして、人里離れた広大な野外に設置されたインスタレーションを、日の出から日没までワンカットで撮影した映像だ。《アニミタス》のインスタレーションでは、ボルタンスキーが生まれた日の夜の星座の配列をなぞるようにして、細い棒300本を地面に突き刺し、その1本1本の先端に風鈴が揺れている。第1作目のインスタレーションがチリのアタカマ砂漠で行われた後、日本の豊島、ケベックのオルレアン島、イスラエルの死海のほとりでも同様のインスタレーションを実施。時間の流れと共に消滅する運命にある《アニミタス》のインスタレーションは、ボルタンスキー個人の歴史と、その象徴となるものを設置する土地そのものの物語、すなわちその土地に存在していた何千人もの死者の魂の物語を1つにする試みだ。尚、東京・国立新美術館でも、ボルタンスキーの回顧展が2019年6月12日(水)から2019年9月2日(月)まで開催されている。【詳細】CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II会期:2019年6月13日(木)~11月17日(日)会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7階開館時間:12:00~20:00休館日: ルイ・ヴィトン 表参道店に準ずる入場料:無料【問い合わせ先】TEL:0120-00-1854
2019年05月30日展覧会「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」が、2019年8月10日(土)から12月1日(日)まで神奈川・ポーラ美術館にて開催される。開館初となる現代美術作家に焦点を当てた展覧会「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」は、ポーラ美術館の開館以来初となる現代美術の作家たちに焦点を当てた展覧会だ。タイトルにある「シンコペーション」とは、音楽において意図的にリズムをずらすことで楽曲に表情や緊張感を与える手法のこと。現代作家たちの多様で刺激的な作品が、ポーラ美術館の所蔵するピカソやモネ、セザンヌなどの作品と共鳴することで、違った角度から近代の巨匠の魅力を見つけることができる。セレスト・ブルシエ=ムジュノ《クリナメン v.2》美術館の中には、「セレスト・ブルシエ=ムジュノ」による多数の白いボウルが漂う円形プールが。ボウルがぶつかることで偶発的に奏でられる音色と水の流れによって常に移り変わる光景は、モネが絵画で表現した水面のきらめきを彷彿とさせる。スーザン・フィリップス《ロング・ゴーン》作品は、美術館の中だけでなく外にも展開される。サウンド・アートを牽引するアーティスト「スーザン・フィリップス」は、箱根での滞在を経て制作した「音」の新作インスタレーションを用意。箱根の自然に囲まれた森の遊歩道を散歩しながら、幻想的な音色に耳を澄ませてみて。展覧会オリジナルコースメニューやグッズも会期中、ポーラ美術館に併設するレストラン「アレイ」では、企画展特別コースメニュー「シンコペーション」を用意。出展作品「クリナメン v.7」をイメージしたオードブルや、香辛料入りのはちみつで焼き上げた鴨をオレンジ風味のソースで食べるメインディッシュなど、味だけでなく見た目にもこだわったメニューが提供される。さらに、ミュージアムショップでは、企画展オリジナルグッズを展開。アンリ・マティスの作品をデザインした眼鏡ふきやリングノートのほか、展覧会のロゴ入りTシャツやトートバッグなど、お土産や来場記念にぴったりなアイテムがラインナップする。【詳細】シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート会期:2019年8月10日(土)~12月1日(日) 会期中無休開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)場所:ポーラ美術館住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1285出品点数:50点以上出展作家:オリヴァー・ビア、アブデルカデル・バンシャンマ、カンディダ・ヘーファー、石塚元太良、磯谷博史、アリシア・クワデ、セレスト・ブルシエ=ムジュノ、スーザン・フィリップス、プリンツ・ゴラム、ヴォルフガング・ティルマンス、渡辺豊、横溝静[ポーラ美術館コレクションより]ルノワール、モネ、ロダン、セザンヌ、マティス、ピカソ、ダリ 他入館料:・個人大人1,800円(税込)、シニア割引(65歳以上)1,600円(税込)、大学・高校生1,300円(税込)、中学・小学生)(土曜日無料)700円(税込)、障害者手帳持参者及び付添者(1名まで)1,000円(税込)・団体(15名以上)大人1,500円(税込)、シニア割引(65歳以上)1,500円(税込)、大学・高校生1,100円(税込)、中学・小学生)(土曜日無料)500円(税込)、障害者手帳持参者及び付添者(1名まで)1,000円(税込)※2019年8月10日(土)から中学生以下は無料。※シニア割引、障害者手帳持参割引は、他の割引との併用は不可。
2019年05月30日展覧会「ニッポン制服百年史」が、東京・弥生美術館で2019年6月30日(日)まで開催される。「ニッポン制服百年史」では、大正・昭和・平成時代の、多種多様な制服デザインと着こなし方を実物資料とイラストレーションで紹介。今から100年前に欧米から伝わった洋装女学生服が日本の学生文化に定着し、どのような変遷を経てきたかを、実物の制服とともに辿ることができる展覧会だ。例えば、1980年代には長いスカートが主流だったが、1980年代半ばにミニスカートが登場し、一気にミニスカート化。ルーズソックスが象徴的なコギャルスタイルや、男子校のバッグのステイタス化、腰パン男子など、着崩しの制服文化が流行した。様々なトレンドを経て、現代の多種多様な制服の誕生に至った、その歴史を追うとともに、制服に付随して語ることのできる「ツッパリ・スケバン」や「アイドル衣装」など、時代性を反映したトピックスを紹介する。また、制服姿を描いた、珠玉のイラストレーションや漫画作品も展示。渋谷のコギャルを描いた藤井みほなの漫画『GALS!』をはじめ、江口寿史、森伸之、今日マチ子、和遥キナ、かとうれいなどの作品が集結。中には、描き下ろし作品や貴重な原画も登場する。【詳細】ニッポン制服百年史 ―女学生服がポップカルチャーになった!会期:2019年4月4日(木)~6月30日(日)開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで休館日:毎週月曜日会場:弥生美術館 1階~2階会場住所:東京都文京区弥生2-4-3TEL:03-3812-0012同時開催:弥生美術館3階会場 「高畠華宵展」/竹久夢二美術館「竹久夢二という生き方 明治・大正・昭和を駆け抜けたロマンチスト」入館料:一般 900円(800円)、大高生 800円(700円)、中小生 400円(300円)※竹久夢二美術館と併せての料金。( )内は20名様以上の団体割引料金協力:菅公学生服株式会社、株式会社ハルタ 撮影:大橋 愛 監修:森 伸之
2019年05月28日展覧会「なばたとしたか こびとづかんの世界」が、2019年7月6日(土)から9月8日(日)までの期間、川崎市市民ミュージアムにて開催される。なばたとしたかの書籍「こびとづかん」シリーズは、強烈な印象のキャラクターと図鑑形式の独特なスタイルで、幅広い世代で人気を集めている作品。主人公「ぼく」が見つけた昆虫でも植物でもない不思議な生き物“コビト”。絵本では、私たちが日常でふと感じる不思議な気配やできごとの正体としてコビトが描かれ、まるでコビトが実在する世界に入り込んだように感じられる。「なばたとしたか こびとづかんの世界」では、「こびとづかん」シリーズに関連する貴重な資料など200点以上を展示。会場には、「こびとづかん」「こびと桃がたり」などの作品原画やラフなどが並ぶ。さらに、書籍では未掲載となった作品の原画もあわせて公開される。また、作者なばたとしたかが19歳から描き始めた原画や新聞の挿絵など、過去に描いてきた作品も合わせて展示。絵本では感じきれない力強くも繊細なタッチの絵を間近で体感してみては。【詳細】なばたとしたか こびとづかんの世界会期:2019年7月6日(土)~9月8日(日)休館日:毎週月曜日(ただし7月15日(月)、8月12日(月)は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)開館時間:9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで)※夏休み期間の土曜日<7月20日(土)・27日(土)、8月3日(土)、10日(土)・17日(土)は19:00まで開館延長>会場:川崎市市民ミュージアム 企画展示室 1住所:神奈川県川崎市中原区等々力1−2観覧料:一般 600(480)円、65 歳以上・大高生 450(360)円、中学生以下無料※()内は20人以上の団体料金※障害者手帳等持参者およびその介護者は無料
2019年05月25日展覧会「アンティーク着物万華鏡 ―大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー」が、2019年7月5日(金)から9月29日(日)まで、東京の弥生美術館・竹久夢二美術館にて開催される。戦前の日本では普段着として親しまれていた着物。現代の人にとって、着物はルールが難しそうなど、敬遠する人が多くなっている。しかし本来、着物の着付け方やコーディネートは厳密なルールに縛られる必要はなく、自由に楽しんでいいもの。「アンティーク着物万華鏡 ―大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー」では、着物が日常生活で広く着用されていた戦前の時代にフォーカス。着物の着付けやコーディネートに加え、文学作品から当時の着物事情を紹介していく。戦前の美人画をアンティーク着物で再現大正から昭和初期、雑誌の表紙や口絵で活躍した抒情画家たちはファッションリーダー的な存在であった。会場では、そんな感性豊かな画家たちが描いた美しい着物姿の女性の画を多数紹介する。さらに、その中から数点をアンティーク着物によって再現。合わせて、スタイリストによる別コーディネートも展示することで、多彩な着物の着こなしを学ぶことができる。文学作品から当時の着物事情を紐解くまた、大正から昭和の初期にかけて活躍した小説家の文学作品を展示し、当時の着物事情を紹介。時代の風俗を丹念に描写した作品に記された情報をもとに、小説家たちが描いたヒロインの着物姿を再現する。流行や風俗を敏感にとらえて作品に織り込んだ作家で知られる菊池寛。女性の着物姿からも、当時のモダンな雰囲気が反映されている。文豪・徳田秋聲の愛用品を初公開加えて、文豪として知られる徳田秋聲が着用したマントや鞄、ステッキなどの愛用品を初公開。さらに、かんざしや着物の帯締めに通す帯留めといった着物のアクセサリー100点以上も初めて展示される。長襦袢を紹介する初の展覧会もまた、期間中、併設される弥生美術館3階では「長襦袢の魅力 ~着物の下の遊び心~」を同時開催。現代で言う下着の役割を果たしていた“襦袢”の魅力を紹介する初の展覧会となるので、合わせて観覧してみてはいかがだろうか。【詳細】アンティーク着物万華鏡 ―大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー会期:2019年7月5日(金)~9月29日(日)会場:弥生美術館・竹久夢二美術館住所:・弥生美術館 文京区弥生 2-4-3・竹久夢二美術館 文京区弥生 2-4-2TEL:・弥生美術館 03-3812-0012・竹久夢二美術館 03-5689-0462開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(ただし、7月15日(月)、8月12日(月)、9月16日(月)、9月23(月)は開館、7月16日(火)、9月17日(火)、9月23(火)休館)入館料:一般900円、大学・高校生800円、小・中学生400円※団体20人以上各100円引き※二館併せて観覧可能
2019年05月25日コラージュアーティスト・河村康輔の展覧会「KOSUKE KAWAMURA -ARCHIVE-」が、2019年6月28日(金)から7月15日(月・祝)まで、池袋パルコ・パルコミュージアムにて開催される。河村康輔は、トラッシュアート、ノイズ、ハードコア、アンダーグラウンドミュージックフィールドからストリート、ラグジュアリーファッションに至るまで、多彩なジャンルのアートディレクションやデザインを手掛けてきたポップアーティスト。過去には、アディダス(adidas)の店舗デザインや、大友克洋との共作、田名網敬一作品集「glamour」のアートディレクション、デザイン、作品コラボレーションなど、幅広く活動している。「KOSUKE KAWAMURA -ARCHIVE-」では、河村康輔の手掛けたアナログコラージュ作品に加え、デジタルコラージュ、グラフィックデザイン、プロダクトデザインなど、今までの活動を総括的に紹介。過去の代表作、コラボレーション作品、映像、立体と大きく4つのゾーンに分類し、今までの活動の軌跡を辿る過去最大級の展示となる。グラフィックデザイン・ゾーンの構成並びに空間演出は、グラフィックアーティスト・YOSHIROTTEN率いるクリエイティブスタジオ「YAR」が担当。YOSHIROTTENは、河村康輔とアートユニット「UTOPIE」も結成している。また、展覧会記念アイテムも発売。刺繍を使った商品や、限定コラボレーションアイテムが展開される。【詳細】KOSUKE KAWAMURA -ARCHIVE-会期・時間:2019年6月28日(金)〜7月15日(月・祝) 10:00~21 :00※最終日は18:00閉場※入場は閉場の30分前まで会場:パルコミュージアム(池袋パルコ 本館7F)住所:東京都豊島区南池袋1-28-2入場料:一般:500円 学生:400円 小学生以下無料※<PARCOカード・クラスS>会員は入場無料、<PARCOカード>会員は入場料半額※本人限定、他割引サービスとの併用不可。
2019年05月25日アーティスト・大竹彩子のドローイング作品と写真作品を同時に発表する国内初の展覧会「COSMOS DISCO(コスモス・ディスコ)」が、渋谷のディーゼルアートギャラリー(DIESEL ART GALLERY)にて、5月31日から8月22日まで開催。© Saiko Otake1988年に生まれ、ロンドン芸術大学を卒業し2016年に帰国。愛媛と東京を拠点に国内外で旺盛な制作活動を展開している大竹彩子。複眼的なパースペクティブから成る独自の作品世界を、ドローイング、ペインティング、写真、コラージュなど、様々な技法で表現している。彼女のアンテナに反応し、発見(Disco/ver)された宇宙(Cosmos)の断片は、時を経て、大胆で繊細なイメージの構築物となり、様々な技法でコラージュされた作品は、異次元のどこかへの進入口となる。今回の「COSMOS DISCO(コスモス・ディスコ)」では、30点以上の新作を展示・販売する他、ZINEなどの関連グッズも販売。写真作品による『NIPPON』、『SOMEWHERE』、『SWI-SS』などフルカラーのZINEシリーズは、パリ滞在時のシーンを盛り込んだ新刊『PAPAPARIS』を含む全10点を発売する。また、会期初日の5月31日から6月4日の5日間をかけて、会場にて大竹彩子がドローイング作品の滞在制作を実施。さらに7月20日には、15時より大竹によるライブペインティングを、16時半よりミュージシャンの大橋トリオをゲストに迎えた、アーティストトークイベントを開催予定。果てしなく広がる宇宙から、細胞膜の内側の微視的な領域まで大竹彩子の想像力が“蒐集”した、めくるめく作品世界を一望する待望の個展をお見逃しなく。【展覧会情報】COSMOS DISCO(コスモス・ディスコ)会期:5月31日〜8月22日会場:ディーゼルアートギャラリー(DIESEL ART GALLERY)住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti DIESEL SHIBUYA B1F時間:11:30〜21:00入場無料、不定休
2019年05月24日展覧会「ジュリアン・オピー」が、2019年7月10日(水)から9月23日(月)までの期間、東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。1980年代よりヨーロッパのアートシーンで頭角を現したジュリアン・オピーは、イギリスを代表するアーティストの一人。作品には、伝統的な絵画の素材の他に、LEDディスプレイなど普段から目にする工業製品を使用。それらで表現されるのは、はっきりとした輪郭線、黒い点で表現した目など、最小限の視覚言語のみのシンプルながら生き生きとした人物像や風景作品だ。展覧会「ジュリアン・オピー」は、日本の美術館で11年ぶりに開催されるジュリアン・オピーの大型展覧会。自らが選んだ絵画や彫刻、映像などの作品を新作を中心に並べる。「Telephone」は、人物の全身を側面から表現した平面作品。ジュリアン・オピーの近作は、タイトルも含め極限まで簡略化することで、世界中どこの都市にもみられる普遍的な人物を表現している。また、LEDによって動きを表したものや立体作品など、最新の作品世界を存分に楽しめる内容となっている。【詳細】展覧会「ジュリアン・オピー」会期:2019年7月10日(水)~9月23日(月)会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3丁目20−2開館時間:11:00~19:00(金・土は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月4日(日・全館休館日)入場料:一般1,200(1,000)円/大・高生800(600)円/中学生以下無料※同時開催「収蔵品展067 池田良二の仕事」「project N 76 末松由華利」の入場料を含む※収蔵品展入場券200円(project N を含む / 割引無し)もあり※()内は15人以上の団体料金※障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料。※割引の併用および入場料の払い戻しはできません。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年05月20日東京・墨田区のたばこと塩の博物館では、2019年5月25日(土)から7月7日(日)までの期間で、展覧会「マッチ ~魔法の着火具・モダンなラベル~」を開催する。たばこ文化に大きな影響を与えたマッチの誕生簡単に着火出来る画期的な道具としてヨーロッパで誕生し、19世紀半ばから世界に広がっていったマッチ。その誕生により、炭火などによる火の保存の必要が無くなったことで、喫煙具をはじめとするたばこ文化にも大きな影響を与えたという。マッチの歴史と多彩なラベルデザインを紹介する展覧会そんなマッチに焦点を当てた本展では、会場を「マッチ登場」「国産マッチのあゆみ」「マッチラベルの世界」の3つのコーナーに分け、約500点の資料を展示。江戸後期に発明された着火具、喫煙の様子を描いた浮世絵、国産マッチの製造工程、百花繚乱ともいえる様々なラベルなど、マッチ登場以前・以降の歴史を合わせて紹介することで、そのデザインの魅力に迫る。日本のマッチちなみにマッチが渡来したばかりの日本では、小箱1個で米4升と見合うほどの高価な輸入品。そのため国内でのマッチ産業の育成が図られ、1890~1910年代には世界屈指の輸出量を誇るマッチ大国に。当時の輸出用マッチラベルを見ると、西洋デザインを模倣しつつ、日本の伝統意匠や輸出先の好みも取り入れた独特なデザインとなっており、輸出品としてデザインの意図にまで工夫がなされていることがわかる。さらに1920年代以降は、飲食店などのノベルティとしても活用され、ラベル収集の趣味も広まっていくこととなる。開催概要「マッチ ~魔法の着火具・モダンなラベル~」開催期間:2019年5月25日(土)〜7月7日(日)会場:たばこと塩の博物館2階特別展示室(東京都墨田区横川 1-16-3)TEL:03-3622-8801入館料:大人・大学生 100円(50円)/満65歳以上(要証明書) 50円(20円)/小・中・高校生 50円(20円)※( )内は20名以上の団体料金。開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜日
2019年05月19日日本のスケートボードカルチャーに焦点を当てた展覧会「LOVE SKATEBOARD JAPAN」が、2019年5月18日(土)から5月31日(金)まで、東京・表参道のアディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウにて開催される。世界中のスケーターたちがそれぞれ作り上げる独自のシーンとスタイルで大きな発展を遂げ、2020年に開催される東京オリンピックでは初めて正式競技として選ばれたスケートボード。「“LOVE”スケートボード」をコンセプトにアディダス(adidas)が主催する本展では、日本のスケートボードカルチャーにフォーカスし、日本を代表するスケーター、作家、写真家、アーティストの作品を展示。他のスケートボード先進国とも一線を画す、日本ならではのスケートボードカルチャーを紹介する。また、5月26日(日)には展覧会の展覧会の開催を記念したスペシャルイベントも開催。日本初のプロスケーター・アキ秋山、FESN laboratoryの森田貴宏、WOODEN TOYの大場康司らを迎え、シェイプショーやトークショーを行う。【開催概要】「LOVE SKATEBOARD JAPAN」開催期間:2019年5月18日(土)〜5月31日(金)会場:アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウ(東京都渋谷区神宮前5-17-4 神宮前トーラス)<スペシャルイベント>開催日時:2019年5月26日(日) 13:00〜18:00会場:アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウスケジュール:■シェイプショー&カンナショー 13:00〜AKI AKIYAMA、WOODEN TOY Koji Oba、FESN laboratory TAKAHIRO MORITA 、INARI Masahiko Sano and more■トークショー 16:00〜AKI AKIYAMA、KATSU AKIYAMA、FESN laboratory TAKAHIRO MORITA、WOODEN TOY Koji Oba、INARI Masahiko Sano(司会)<参加アーティスト>AKI AKIYAMA、KATSU AKIYAMA、YOSHIRO HIGAI、OSAKA DAGGERS, Chopper、FESN laboratory TAKAHIRO MORITA、Evisen Skateboards、MxMxM、 TOSHIKAZU NOZAKA、MURAKEN、DISKAH、PARADOX Hirotton、SYUNOVEN、KIZM、MHAK、SANDNAOKI、CORE、RYUJI KAMIYAMA、NAOMI KAZAMA、TAKAO NIIKURA、ALEXANDER LEE CHANG、HYDRO Shape & Designs Kiyotaka Ando、ysk-q Yusuke Mukaiyama、dajac Yukine Matsuta、Revel KOMI、dig wood works、bluth skateboards Sugi、KOMJK.M.J.K. & Komi、WOODEN TOY Koji Oba、GRAIN-ON SKATEBOARDS Kosuke Yamauchi、INARI Masahiko Sano 順不同【問い合わせ先】アディダスグループお客様窓口TEL:0570-033-033(土日祝除く、9:30〜18:00)
2019年05月18日日本画家・速水御舟の生誕125周年を記念した展覧会「生誕 125 年記念 速水御舟」が、2019年6月8日(土)から8月4日(日)までの期間、東京・山種美術館にて開催される。速水御舟は、40年の短い生涯のうちに次々と作風を変えながら、画壇に新風を吹き込んでいった日本画家。多くが所蔵家に秘蔵されて公開されることが少なかったため、「幻の画家」とも称されている。本展では、「御舟美術館」としても親しまれる山種美術館が所蔵する120点の御船のコレクションを、10代の作品から晩年に至るまで前期・後期の2つの期間に分けて展示。山種美術館がもつ速水御舟の全作品の公開は、広尾開館以来10年ぶりとなる。さらに、重要文化財に指定されている代表作「炎舞」「名樹散椿」が3年ぶりに同時公開。速水御舟がそれぞれの年代で到達した境地を間近で体感してみてはいかがだろうか。【詳細】[山種美術館 広尾開館10周年記念特別展]生誕125年記念 速水 御舟会期:前期 2019年6月8日(土)~7月7日(日)、後期 7月9日(火)~8月4日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3丁目12−36開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(但し、7月15日(月・祝)は開館、7月16日(火)は休館)入館料:一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料※()内は20名以上の団体料金、および前売り料金※障がい者手帳、被爆者健康手帳を提示の人、およびその介助者(1名)は無料※会期中、きもの・ゆかたで来館の人は、団体割引料金となる※複数の割引の併用は不可※本展使用済入場券(有料)の提出で、会期中入館料が団体割引料金となる(1枚につき1人1 回限り有効)
2019年05月12日東京・白金のOUR FAVOURITE SHOP内にあるOFS galleryで、ジョナス・メカスの展覧会「DEAR JONAS MEKAS」が、5月11日から6月13日まで開催される。難民、詩人、映像作家、編集者、起業家、活動家であり、“アメリカ実験映画界のゴッドファーザー”とも称されるジョナス・メカスは、1922年12月24日にリトアニアの小さな村・セメニシュケイに生まれる。間もなくして1939年から始まった第二次大戦中にはナチスに追われ、弟のアドルファスとリトアニアを脱出。その後、ヨーロッパ各地を転々とし、49年にニューヨークへ渡る。その時16mmのボレックスカメラを購入したことをきっかけに日常の光景を撮り始め、『リトアニアへの旅の追憶 』(1972)を始めとする、映画日記と呼ばれる数々の名作を生み出し世に名を馳せた。1989年には世界の実験映画、名作を保存・公開する「アンソロジー・フィルム・アーカイヴス(Anthology Film Archives)」を設立。その施設の増設のため、2017年に主催したオークションにはヴィム・ヴェンダース、アイ・ウェイウェイらが出品をし、パティ・スミスがパフォーマンスを披露するなど、カルチャーシーンにおける広い交友関係でも知られていた。そして今年の1月23日、96歳でこの世を去った。本展では、作家のいしいしんじを招いてのイベントや、16mmフィルム『いまだ失われざる楽園、あるいはウーナ3歳の年』『セバスチャンの教育、あるいはエジプトへの回帰』の上映会などを開催し、ジョナス・メカスの魅力を紐解いていく。「9.11前日のニューヨークでの偶然の出会いから、折にふれ僕はブルックリンの自宅兼スタジオに出向いた。 一度も詩を書いたことがなかった僕のことを、ジョナスは『彼は日本から来た詩人だ』と友人たちに紹介した。 ジョナスの仕事は広く、深く、大きい。僕よりも長くつきあっている日本の友人たちもたくさんいるし、いろんな本も出ている。 ただジョナスは個人映画の創始者であり、どんな若者よりパンクで、大きなことではなく小さなことがすきな人だった。 だから僕の視点から、友人たちとつくる、プライベートな展覧会のことも歓迎してくれるはずだ。 『Go Ahead! 』突き進め、というジョナスの声が聞こえる」(岡本零)イベントの予約方法等詳細は、OUR FAVOURITE SHOPのオフィシャルサイトでチェックを。【イベント情報】DEAR JONAS MEKAS僕たちの好きなジョナス・メカス会期:5月11日〜6月13日場所:OFS gallery(OUR FAVOURITE SHOP内)住所:東京都港区白金5-12-21時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)休館日:月・火(祝日を除く)<関連イベント>「いしいしんじ その場小説」日時:5月11日 17:30開場 18:00開演料金:1,500円(ワンドリンク付)『いまだ失われざる楽園、あるいはウーナ3歳の年』(1979/90分)日時:5月18日 17:30開場 18:00開演料金:1,500円(ワンドリンク付)娘のウーナとともに、故国リトアニアに母の90歳の誕生日を祝うために訪れるジョナス貴重な16mmフィルムによる映写を予定。『セバスチャンの教育、あるいはエジプトへの回帰』(1992/5時間27分)日時:6月2日 12:00開演(〜20:00)料金:1,500円(ワンドリンク付)ジョナスが息子セバスチャンに贈ったビデオ日記映画。お酒を飲んだりしゃべったりしながら、特別な時間を。※入退室・再入場自由、軽食販売あり※店舗及びギャラリーは11:30よりオープン
2019年05月01日現在、20周年ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」を開催中の嵐。4月20日の東京ドーム公演の中で、初の展覧会「ARASHI EXHIBITION “JOURNEY”嵐を旅する展覧会」の開催が発表されました。展覧会は、今年7月1日から東京・ソニーミュージック六本木ミュージアムで開催。どのような展覧会になるかは未発表ですが、4月22日のnews zero(日本テレビ、23時~)では、そのヒントとして、同番組のキャスターを務める櫻井翔さんが今年2月にグラミーミュージアムを取材した際の様子が放送されました。生でマイケルジャクソンの衣装を目にした櫻井さんは、「(展覧会で)衣装、あるなやっぱり」と、口にしたり、更にダフトパンクの衣装を見た際も、「衣装ありだな」など、嵐の展覧会で“衣装の展示”を匂わせるような発言。さらに、櫻井さん以外のメンバーも今年2月に準備としてアメリカ・ロサンゼルスを訪問。その際の5人のメッセージ映像も放送されました。どんな展覧会にしようと考えているかという質問に対し、大野さんは、「オフショットもけっこう撮ってる」と発言。相葉さんは、「最新の技術も体験したり……」と、訪れた人が参加型で楽しめる展覧会になることを示唆。スタジオでは、有働由美子アナウンサーからの「実際はどういった展覧会になるのか」という問いかけに対し、櫻井さんが“20周年の軌跡がわかる手作り感のあるものから、最新のテクノロジーを取り入れたものまで”と説明。「想像させないように喋ってます」と、あくまで詳細はお楽しみ。ツイッターでは、「楽しみ」という声が相次いでいます。またこんな声も。ファンでいることを「幸せ」と思わせてくれるなんて、さすが、嵐はアイドルの鏡‼20周年イヤーに様々なサプライズを届けてくれる嵐。ファンとしては感謝しかありませんね。文/エミチャンカパーナ画像/Shutterstock
2019年04月23日展覧会「世界の絣(かすり) Ikat Textiles from the World」が、文化学園服飾博物館にて開催される。期間は2019年6月14日(金)から9月10日(火)まで。絣とは、古来より世界各地で行われてきた染織技法の1つ。あらかじめ織り糸を染め分けた後に織りあげるという技法で、境目がかすれたような、柔らかな雰囲気の模様が特徴だ。絣には、経糸に染めを施す経絣(たてがすり)、緯糸に施す緯絣(よこかずり)、経緯両方向に施す経緯絣(たてよこがすり)といった種類がある。生み出されるパターンも、素朴な幾何学文様から複雑で精緻な絵画文様までさまざまな表現が存在する。展覧会「世界の絣 Ikat Textiles from the World」では、日本、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど約20か国の多様な絣を紹介。絣という染織技法に注目することで浮かび上がる、それぞれの地域の特色に迫る。展示物は日本の大和地方または近江地方で、明治時代後期から大正時代に作られたとされる着物や、フランスで1860年頃に仕立てられたクラシカルなデイ・ドレスなど。その他にも、1925年頃のヨルダンの女性用衣装や、20世紀初期のカンボジアの儀礼用掛布・ビダンなどが並べられ、観覧者は時代も地域も異なる様々な絣表現を見比べることができる。【詳細】「世界の絣 Ikat Textiles from the World」会期:2019年6月14日(金)~9月10日(火)開催場所:文化学園服飾博物館住所:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル1F開館時間:10:00~16:30(6月21日、7月12日は19:00まで。入館は閉館の30分前まで)休館日:日曜日、祝日※8月9日~8月18日は夏期休館 ※8月4日(日)、25日(日)は開館入館料:一般500円、大高生300円、小中生200円※20名以上の団体は100円引き、障がい者とその付添者1名は無料ギャラリートーク:7月6日(土)、8月3日(土) 13:30~(12:30より受付順30名)【問い合わせ先】文化学園服飾博物館TEL:03-3299-2387
2019年04月20日展覧会「抽象世界」が、2019年5月25日(土)から8月4日(日)までの期間、大阪・国立国際美術館にて開催される。近年、抽象芸術の分野が再び注目を集めている。本展は、1980年から今日まで約40年間に渡るヨーロッパとアメリカの抽象芸術に焦点を当てた展覧会。展示するのは、絵画を中心に彫刻なども交えた作品だ。また、1980年以前に活動を開始した歴史的な美術家の作品も合わせて紹介する。展示作品は、ベルギーのファッションデザイナーであるラフ・シモンズが、ディオール 2012-13年秋冬オートクチュールコレクションや自身のコレクションなどで度々インスピレーション源にしている現代アーティスト、スターリング・ルビーや、1950年代に軍隊から退き、パリで活躍したアメリカ人画家エルズワース・ケリーらが手掛けたもの。過去にとらわれることなく、融通性や拡張性がそなわった作品の数々を、是非会場で体感してみて。【詳細】抽象世界会期:2019年5月25日(土)~8月4日(日)会場:国立国際美術館 地下3階展示室住所:大阪府大阪市北区中之島 4-2-55開館時間:10:00~17:00、金曜・土曜は20:00まで※7・8月の金曜・土曜は21:00まで※入場は閉館の 30 分前まで休館日:月曜日 ※7月15日(月・祝)は開館し、翌日休館観覧料:一般 900円(600円)、大学生 500円(250円)※()内は20名以上の団体料金※高校生以下・18歳未満無料(要証明)・心身に障がいのある人とその付添者1人無料(要証明)※本料金で、同時開催の「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ」も観覧可能※夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00以降)は一般 700円、大学生 400円【問い合わせ先】国立国際美術館TEL:06-6447-4680(代表)
2019年04月15日『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』などヒット作を多く手がけるピクサー・アニメーション。きっと誰もが一度は観たことがあるはず。これらの作品の神髄に踏み込んだ展覧会『PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス』が始まる。本展は2015年、「The Science Behind PIXAR」の題名でボストンサイエンスミュージアムを皮切りにスタート。アメリカやカナダなど8か所で合計150万人以上を動員した話題の展覧会。それがついにアジア初上陸となった。本展最大の魅力は、ピクサー・アニメーション制作の裏側を“ハンズオンスタイル”で楽しめること。実際にスイッチやレバーを動かしながら、カギとなる8つの工程に沿ってアニメーション技術を体験することができる。例えば、作品に登場するキャラクターの姿や形を作りあげる〈モデリング〉。またキャラクター体内の骨・関節・筋肉を設計する〈リギング〉。そして表面の質感を表現することで、キャラクターに外見上の個性を与える〈サーフェイス〉など。キャラクターが誕生した段階から、骨格のデザイン、さらに細かなエフェクトへと、順に学べる仕組みだ。なかには、現実世界の物理法則を映画の世界で再現しようとする工程も。キャラクターの服や髪の毛の動き、燃え上がる炎や川の流れなどが生き生きとして見えるのも、こういった緻密で科学的な作業があるからこそ。ピクサーならではの、リアリティある作品が生まれる仕組みを理解できる内容になっている。また、画面を覗き込み、自分で動かしながら展示を見て回ると、まるで自分自身もクリエイターになった気分になれるかも。本展のタイトルにある“ひみつ”とは、ピクサー映画の舞台裏に隠された科学のこと。子供から大人まで人々に夢や感動を与えてきた、ピクサー映画を支える科学というひみつを体験してみて。米国での展覧会の様子。ボタンやレバーを実際に操作する“ハンズオンスタイル”で、3D技術を体験できる。©Disney/Pixar世界中を魅了し、映画史を塗り替えた「トイ・ストーリー」シリーズ最新作。世界が涙した前作を超える感動のアドベンチャーが誕生。映画『トイ・ストーリー4』は7月12日より全国で公開。©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.『PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス』六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー東京都港区六本木6‐10‐1六本木ヒルズ森タワー52F4月13日(土)~9月16日(月)会期中無休10時~22時(入館は閉館の30分前まで)一般1800円ほか東京シティビュー TEL:03・6406・6652「PIXARのひみつ展」はボストンサイエンスミュージアムがPIXARとの協力により開発したものです。©Disney/Pixar. All Rights Reserved. Used Under Authorization.※『anan』2019年4月17日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2019年04月14日展覧会「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ」が、2019年5月25日(土)から8月4日(日)まで大阪・国立国際美術館にて開催される。スイスに生まれ、フランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティは、20世紀最大の彫刻家として知られる彫刻家だ。ジャコメッティの芸術は、モデルとの対峙が重要なポイントとされている。日本の哲学者・矢内原伊作は、ジャコメッティの長期間に渡る作品制作に協力した数少ない人物。1956年から1961年の期間に度々フランスを訪れ、長きに渡る制作活動に向き合った。「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ」は、矢内原伊作をモデルとした彫刻作品「ヤナイハラ Ⅰ」の収蔵を記念したものだ。ちなみに、矢内原をモデルとしたブロンズ彫刻で完成に至ったのは2作品のみ。全ての鋳造を合わせても7体しか現存しておらず、そのうちの1つが、2018年に日本に初めて収蔵された。会場では、ブロンズ彫刻「ヤナイハラ Ⅰ」に加え、2013年に収蔵されたジャコメッティの油彩画「男」も展観できる。さらに、日本国内の美術館から集めたジャコメッティ作品や、矢内原がモデルを務める間に書き留めた手帖、パリなどで撮影した写真を公開する。なお、2019年8月27日(火)から12月8日(日)までの期間、「ヤナイハラ Ⅰ」「男」を再配置し、20世紀終盤から今日までの新しい表現を中心に展覧する「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅱ」の開催が予定されている。【詳細】コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ会期:2019年5月25日(土)~8月4日(日)会場:国立国際美術館 地下2階展示室住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55開館時間:10:00~17:00※金曜・土曜は20:00まで※7・8月の金曜・土曜は21:00まで※入場は閉館の30分前まで休館日:月曜日(ただし、7月15日(月・祝)は開館し、翌日休館)観覧料:一般 430円(220円)、大学生 130円(70円)※()内は20名以上の団体料金※高校生以下・18歳未満・65歳以上無料(要証明)・心身に障がいのある人とその付添者1人無料(要証明)※本展は同時開催の「抽象世界」の観覧券で観覧可能夜間割引料金:一般 250円、大学生 70円※対象時間:金曜・土曜の 17:00 以降)無料観覧日:6月1日(土)、7月6日(土)、8月3日(土)■コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅱ会期:2019年8月27日(火)~12月8日(日)【問い合わせ先】国立国際美術館TEL:06-6447-4680(代表)
2019年04月14日展覧会「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」が、2019年4月13日(土)から5月26日(日)まで広島県立美術館にて開催される。新しい画題と表現に挑み続けた歌川国芳柔軟な発想や豊かな表現力で、幕末浮世絵を活性化させた浮世絵師・歌川国芳。「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」では、そんな歌川国芳の武者絵をメインに、弟子の月岡芳年らの作品を含む150点もの作品と資料を5章に分けて展示。新しい画題と表現に挑み続けた彼らの姿を追う。最も得意とした出世作・武者絵第一章では、歌川国芳の出世作で、その後も得意とした武者絵を展示。逸話やヒーローたちをどのように表現し、弟子たちにいかに受け継いだかに迫る。歌川国芳が描く高い造形力を駆使したヒーローたちの姿からは、観る者をワクワクさせる躍動感が伝わってくる。人の動きを日頃から観察し培われた画力を、間近で感じてみて。「血みどろ絵」など、残虐な怪奇作品怪奇に挑む第二章は、怪奇を描いた作品や「血みどろ絵」と呼ばれる作品を紹介。怪奇を恐ろしく表すことで、得意とする武者絵をより勇ましく表現することができる。当時の人々の好奇心をくすぐる残虐な作風は、後に弟子たちにも受け継がれていった。女性の心に踏み込む美人画や世相を表した戯画など人物の作品を集めた第三章では、国芳、芳年による女性の心に踏み込んだ美人画や、役者の名演技や実力を伝えくれる迫真的な役者絵を紹介。第四章では、当時の世相をネタにした戯画や話題となった見世物作品を展示。また、戯画の芳藤、三枚続のパノラマ武者絵で秀作を残す芳艶といった国芳作品のDNAを受け継ぐ絵師たちの作品を、終章でまとめて展示する。【詳細】挑む浮世絵 国芳から芳年へ期間:2019年4月13日(土)~5月26日(日) ※会期中無休場所:広島県立美術館住所:広島市中区上幟町2-22料金:一般1,200(1,000円)、高・大学生1,000(800)円、小・中学生600(400)円※()内は前売り・20人以上の団体料金※学生券を購入希望・入場の際は学生証の提示が必要※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1人まで)の当日料金は半額前売券販売所:広島県立美術館、セブンチケット(セブンコード:072-007)、ローソンチケット(Lコード:62870)、チケットぴあ(Pコード:769-514)、イープラス、広島市・呉市内の主なプレイガイド、画廊・画材店など【問い合わせ先】広島県立美術館TEL:082-221-6246
2019年04月08日