「市川猿之助」について知りたいことや今話題の「市川猿之助」についての記事をチェック! (7/9)
人気漫画を原作に、市川猿之助が歌舞伎化したスーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)『ワンピース』が、大阪松竹座で4月1日に開幕した。スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」チケット情報2015年に新橋演舞場で初演され、大阪での上演は今回が2度目となる。昨年の東京公演では、主人公のルフィとハンコックの二役を演じる猿之助が怪我をして降板したが、この大阪公演で復活。東京公演で猿之助の代役を勤めた尾上右近とWキャスト、LED映像などの最新技術を駆使した新演出で上演中だ。本作で描かれるのは、大人気エピソード「頂上戦争編」。大秘宝ワンピースを探す麦わらの一味は、シャボンディ諸島での海軍との戦いの中で散りぢりになってしまう。ひとりになってしまったルフィは、白ひげ海賊団の一員だった兄エースの処刑宣告の知らせを聞き、海底監獄に救出に向かう。重傷を負いながらも侵入不能の海底監獄を突破するルフィだが、エースは海軍本部に移送された後だった。そしてエースを公開処刑しようとする海軍と、ルフィや白ひげ海賊団との間で壮絶な決戦が繰り広げられる…。冒頭の影絵の映像と音楽から期待感が高まり、第一幕から第三幕まで、どの場面も見せ場しかないほどの楽しさだ。ルフィをはじめ、麦わらの一味のひとりひとりが順番に名乗りをあげ、10人そろって見得を切る場面は鳥肌立つほどにカッコいい。立廻りでも、入れ替わり立ち替わり見せ場がある。ルフィがひとり辿り着いた女ヶ島、アマゾン・リリーでは、ルフィと女帝ハンコックを二役早替りで魅せるほか、ゴムゴムの伸びる腕ダンスを披露。さらに第一幕のクライマックスは、往年の紅白歌合戦さながらで、舞台一面にハンコックの真っ赤な衣装が広がるなど、次から次へとワクワクさせる演出が続く。第一幕を終えて興奮冷めやらない中、第二幕、第三幕と、その興奮をさらに高める演出で魅せる。オネエキャラのイワンコフが率いるニューカマーランドでは、タカラヅカのような羽根を背負ったニューカマーの人たちが、華やかなレビューを展開。さらにその後、ステージ上に大滝が出現し、10トンもの本水を使った大立廻りが繰り広げられ、クライマックスはサーフボードに乗ったルフィが、ゆずの『TETOTE』が流れる中、宙乗りで3階後方へと進んでいく。音楽ライブのように客席もタンバリンを鳴らしながら総立ちで盛り上げる。漫画らしいコミカルさと、歌舞伎ならではのカッコよさのバランスが絶妙で、観る者をグイグイと引き込んで離さない。楽しいばかりでなく、仲間や兄弟の絆を感じさせる場面では涙を誘う。見どころしかない上に、セリフも現代語で、歌舞伎を見慣れていない人、『ワンピース』の知識がない人でも十分に楽しめる。初日公演前には猿之助が「大阪松竹座はコンパクトな分、より迫力を感じられると思います。滝のシーンでは1階席の真ん中くらいまで水しぶきが飛んできます(笑)。怪我のないように気をつけつつ、皆さまに楽しんでいただけるよう頑張ります」とコメント。公演は4月25日(水)まで。ダイジェスト映像も参考に、連日大盛況を見せている大阪松竹座へ!取材・文:黒石悦子
2018年04月13日「嵐」二宮和也が主演する4月スタートの新日曜劇場「ブラックペアン」に、フリーアナウンサーの加藤綾子が出演することが決定。治験コーディネーターとして、今作で本格的に女優デビューを飾る。■あらすじ本作は、シリーズ累計150万部を誇る海堂尊の人気作「ブラックペアン1988」が原作。舞台となる東城大学医学部付属病院に突如導入されることになった手術用最新医療機器・スナイプを巡る疑惑をきっかけに、二宮さん演じる“オペ室の悪魔”渡海征司郎が大学病院という巨大な組織に真っ向から立ち向かっていく姿を描く痛快医療エンターテインメントドラマ。二宮さんのほかにも、竹内涼真、葵わかな、倍賞美津子、市川猿之助、小泉孝太郎、内野聖陽ら豪華出演者が決定している。■フリーアナウンサーの加藤綾子、本格的に女優デビューそんな豪華俳優陣の中に飛び込むのは、元フジテレビアナウンサーで現在はフリーで様々な番組の司会などで活動、昨年は「世にも奇妙な物語’17秋の特別編」にも出演した加藤さん。本作で彼女が演じるのは、元看護師で現在は治験コーディネーターとして、新薬や新機器開発の治験の窓口となっている木下香織役。絶対的権力を持つ東城大の佐伯教授(内野聖陽)や渡海といった面々と対等なやりとりをしていき、さらに帝都大の刺客として東城大にスナイプを導入しようとする高階(小泉孝太郎)にも接触するなど、自分の信念を貫いて医療業界をけん引。物語を引っ張る重要な人物だ。■コメント到着「ドラマの現場にいる自分が想像できなかったですが、新しいことにこのタイミングで挑戦させて頂けることは本当にありがたい」とオファー時の心境を明かす加藤さんは、「がむしゃらに新人のつもりで吸収できるものはすべて吸収して取り組みたいと思います」と意気込み。役柄については、「木下香織という役は内に秘めた強さがあり、しっかりとした女性だと思いますので、その香織のイメージをしっかり表現したいです。一生懸命逃げずに頑張りたいと思いますので、ぜひご覧いただければと思います」とコメントしている。プロデューサー・伊與田英徳も加藤さんについて「兼ねてからご一緒したいと思っておりました」と話し、「クランクインした加藤さんは役に真摯に向き合っていらっしゃっていて、難しい役どころである香織を見事に演じきっています。今後、ブラックペアンの謎を解いていく上で重要なキーマンとなります。皆さん、加藤さんの活躍を楽しみにしていてください」と呼びかけた。日曜劇場「ブラックペアン」は4月より毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年03月17日KAAT神奈川芸術劇場の若手舞踊公演「SUGATA」の最終公演が行われる。『二人三番叟』『雙生隅田川』チケット情報中村鷹之資、中村玉太郎ら若手歌舞伎俳優の研鑽の場として、衣裳も化粧もなしの“素踊り”での新作舞踊劇を上演してきたこの企画も、今回が最終回。『二人三番叟』と、勘十郎作・演出・振付『雙生隅田川(ふたごすみだがわ)』を上演する。公演を前に、記者懇親会が開かれ、勘十郎、鷹之資、玉太郎、種之助が出席した。勘十郎は、「今回は“卒業公演”として、新たな課題に取り組んでもらいます。舞踊で『二人三番叟』が踊れるのは一人前の証拠。今後の課題をみつけるためにもしっかりと踊ってもらいます。『雙生隅田川』は三代目市川猿之助さん、今の猿翁さんが復活上演なさった演目で、今回は舞踊劇として上演します。どこの劇場でみたものよりも面白かった、と言われるような舞台を目指したい」と語る。鷹之資は「この3年間、色々な踊りや立ち回り、押し戻し等を経験させていただき、『新説西遊記』シリーズの猪八戒ではお客様に笑っていただく難しさも学びました。資料や先輩方の舞台を拝見して勉強するのとは違い、実際に舞台に出て演じてみないとわからないことは多いので、貴重な経験となりました。三番叟は大変難しい曲ですし、『雙生隅田川』では、今回は初めて早替りにも挑戦させていただきます。瞬時に主従の役柄を演じ分けるという大きな課題に全力で向き合いたいと思います」玉太郎は「『新説西遊記』シリーズでは沙悟浄としてお客様の笑いも誘うという、普段経験できないことをさせていただきました。そして今回は三番叟という大役と、吉田少将行房の家来である小布施主税役。(後者は)侍なので、品もあるようにしたいです。義太夫のところも演技力が問われるので、力を入れて取り組みたいです。このSUGATAのシリーズで、お芝居のことを自発的に考えるようになりました。3年間で学んだことを、いつか本興行で活かせる日がくるとよいなと思います」初参加の種之助は、「大人になる前の時期に出演させていただいたのが、ご宗家演出の『趣向の華』という公演。長い立ち回りや、ちょうど先月やった切腹も、最初に経験させていただいたのがその公演でした。おこがましいようですがその恩返しの気持ちもあり、また僕自身としては、女方にも挑戦させていただくので一緒に勉強する気持ちで臨みます。鯉魚の精は宗家の演出に出来る限り応えたいと思います。お客様に、この公演を観たことを誇りに思ってもらえるような舞台にしたいです」研鑽の場とは言いながら、純粋に楽しめるスペクタクルが展開するのも「SUGATA」の魅力。勘十郎や尾上菊之丞ら名手の踊りも観られるほか、口上や早替り、宙乗りも。白熱の舞台に期待しよう。公演は3月24(土)から27日(火)までKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオにて。取材・文:高橋彩子
2018年03月14日歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)がブログを更新。シンガー・ソングライターのさだまさし(65)からバレンタインに贈り物が届いたことを報告し話題となっている。 海老蔵は2月11日にブログを更新。昨年6月に亡くなった妻・麻央さんが2017年2月13日に投稿したブログについて触れた。麻央さんが綴っていたのは、さだからバラの花束をもらったという思い出。海老蔵はブログで、バレンタインデーに男性から花束を渡すことについて「わたしが麻央にしてあげられなかった事です」とさだに対して感謝の気持ちを述べた。 15日に「さださん」と題した記事では、「私の家にバレンタインに花束が届いた最初は何方からかは分かりませんでした」とし、ピンクのバラの花束の写真を投稿。その後、「さだまさしさんからでした」と贈り主を明かした。 「麻央と同じ花だ…」と涙ながらに花束に顔をうずめている写真をアップし、「あーーーありがとうございます。ありがとうございます涙」と感謝の気持ちを伝えた。 これに対し「さだまさしさん……言葉になりません。凄いなみだしました。海老蔵さん素敵ですよね」「さださん素敵過ぎます 昨年は麻央さんを励まし、今年は海老蔵さんを励まし、なんて素敵な方なのでしょう」とさだへの称賛の声のコメントが寄せられている。
2018年02月16日1月19日、NHK総合『あさイチ』に松坂桃李(29)が生出演。連続テレビ小説『わろてんか』で共演している高橋一生(37)とお揃いのエコバッグを使っているなど、“仲良し”エピソードを披露した。 今や飛ぶ鳥を落とす勢いの高橋だけあって、彼と親交を深める俳優は多い。だがその“仲良し度合い”が周囲を驚かせている。 「兄弟だと思っている」と明かすほど仲良しなのは瀬戸康史(29)。昨年7月、自身のブログでは高橋のことをこう語っている。 「なんだか、似ているんです。好きなものも、性格も。それに一生さんには何でも話せるし、一緒にいると落ち着くんです。…。んー。なんか兄弟というより、一生さんに片想いしている人みたいだな(笑)いや、でも本当にそうとしか言いようがない」 この“片思い”コメントとともに、高橋が瀬戸の後ろから“抱きしめた”2ショットを公開しているのだ。 また昨年8月、『あさイチ』に出演した高橋は“岡田准一(37)から昔よくキスされた”とも告白している。 まるでBLの世界!だがイケメン俳優たちがみなこぞって“高橋ラブ”になる理由について、芸能ライターはこう語る。 「市川猿之助さん(42)はテレビのインタビューで、高橋さんのことを『オンもオフもない性格』と明かしていました。テレビで見るままのクールさがありつつも、普段から飾らない性格なんです。だからこそ、誰でも心を許してしまうようです」 さらに、彼が人気者となる理由がもう1つあった。 「昨年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』の打ち上げで参加者夫婦に記念撮影を頼まれたのですが、高橋さんは快く対応していたそうです。サイン会や握手会でも“神対応”を見せてくれるため、嬉し泣きするファンも。そうした細かな気配りも、彼の魅力を引き立たせているようです」(前出・芸能ライター)
2018年01月19日舞台『近松心中物語』(作・秋元松代)が2018年1月、いのうえひでのりの演出によって新国立劇場 中劇場にて幕を開ける。1979年に蜷川幸雄演出で初演を迎えた後、幾度も上演を重ねてきた現代演劇の至宝とも呼べる作品である。「クライマックスの、降りしきる雪のシーンは今も脳裏に焼きついています」と語るのは、今回、遊女・梅川に扮して忠兵衛役の堤真一との哀しき道行きを演じる宮沢りえ。稽古の始まりを前に「憧れの作品」に懸ける思いを聞いた。舞台『近松心中物語』チケット情報「蜷川さん演出の初演で、梅川を演じた太地喜和子さんと忠兵衛役の平幹二朗さんのペアによって作られた、伝説ともいえる作品ですよね。当然プレッシャーは大きいです。でも私自身、高く飛躍したいという目標を掲げて、今あえてこの作品に挑もうと思いました」近松門左衛門による世話物『冥途の飛脚』とほか二篇を下敷きに、劇作家・秋元松代が独自のストーリーを盛り込んで構成し、書き下ろした戯曲である。忠兵衛(堤)と梅川(宮沢)、与兵衛(池田成志)とお亀(小池栄子)の、ふた組の男女を中心に展開する悲恋物語だ。宮沢は、蜷川演出による舞台『元禄港歌』(16年)に出演した際に、秋元文学の、民衆の息吹を鮮やかに描き出す魅力に触れている。「秋元さんの言葉はすごくストレートなので、性格的に変化球を投げたがる私としては(笑)心構えが必要です。相当体にパワーを溜めていないと、直球は投げられない。『元禄港歌』の時は市川猿之助さんの存在がとても大きくて、私たちを引っ張っていってくださいました。今回は、自分がそういう存在になれたら…と思います」演出のいのうえひでのりとも、『今ひとたびの修羅』(2013年、原作・尾崎士郎、脚本・宮本研)ですでに共作済みだ。ダイナミックな“いのうえ美学”によって立ち上げられた情念渦巻く人間模様。その劇空間を、「自分の殻を破るのに、ものすごくエネルギーが必要だった」と、息を深く吐いて振り返った。「今回もそういう経過をたどるのだろうな…と思いますね。正直に言うと、いのうえさん独特の“魅せる”表現の仕方を、恥ずかしいな~と思う時が稽古場ではあるんです。ええ~、そんな正面を切ってその台詞を言うの!?って思ったり(笑)。でもそれを重ねていくと、本番では、恥ずかしがっていた自分を懐かしむくらいになっているんですよね」すでに何作も息を合わせている堤については「その役として誠実に存在できる、心のきれいな人。この人を愛さなければ!なんて頑張らなくても、湧き出るものに身を委ねているだけで成立すると思います」と信頼を寄せる。新たな伝説の始まりを予感させる顔合わせに、期待せずにはいられない。「楽なほうではなく、あえて茨の道を選んでいく。そんな人間の覚悟が描かれた作品です。舞台の上で生身の人間が惜しみなく生き、惜しみなく死ぬ姿に、何か響くものがあればいいなと思っています」公演は2018年1月10日(水)から2月18日(日)まで。取材・文:上野紀子
2017年11月22日内村光良率いるコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」の今年度第4弾の放送に、新たなゲストが決定!コント初挑戦となる長澤まさみ、さらに期待の俳優・中村倫也に、菅田将暉の登場も明らかとなった。今回長澤さんが登場するコントは2本。まず、コント「FWAT」では、特殊部隊の隊員として部隊を指揮する役どころ。しかしその作戦はどれも“フワッ”としたものばかりで…。もう1本のコントは「長寿の家系」。結婚の挨拶のため婚約者の男性の実家に行くが、そこで一騒動が…。そして、長澤さん演じる女性の婚約者役で、いま人気急上昇中の俳優・中村さんが登場!長澤さんはコント初挑戦で、「ものすごく緊張した」と述べつつ、内村さんや塚地武雅らとの共演を楽しんだ様子。また内村さんも、自身の監督作品に出演している長澤さんとの共演に「やっと『LIFE!』に来てくれた!」と喜びを隠しきれないようだった。さらに、菅田さんがオットセイの着ぐるみを披露し大きな話題を呼んだコント「悲しみの丘」の最新話もお届け。本放送に向けてさらに期待が高まるゲスト陣が揃った。そのほか、今回の出演者には田中直樹、池谷のぶえ、シソンヌ(じろう、長谷川忍)、池田一真、ムロツヨシ、市川猿之助が名を連ねる。「LIFE!~人生に捧げるコント~」は10月9日(月)22時~NHK総合にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年10月02日内村光良さん率いるコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」の今年度第4弾の放送が、10月9日(月)22時~に決定!今回も豪華メンバーが揃うが、歌舞伎界の風雲児・市川猿之助の登場が発表された。特集番組として放送している「LIFE!~人生に捧げるコント~」。毎回一夜限りの豪華ゲストが出演することでも話題を呼ぶ。第2弾では星野源扮する人気キャラクター「オモえもん」に深田恭子が、第3弾には有村架純が出演し朝ドラ「ひよっこ」と「LIFE」のコラボレーショが実現した。今回は、コント「ナツキと歌舞伎」で、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助さんが登場。歌舞伎俳優の名をかたりあくどい商売を繰り返す夏木京介(内村光良)の前に現れた四代目市川猿之助。逃げる夏木と追いかける猿之助が繰り広げる追走劇はまるで歌舞伎の舞台を見ているような展開となるようだ。猿之助さんは「去年コント『梅雨入り坊や』で『LIFE!』に出演したときから、『次は夏木京介と共演したい』と思っていました」と、待望の再登場を果たした。受けてたった内村さんは「猿之助さんの六方を目の前で見て思わず震えた!」と感激もひとしお。内村さんが「演じていて幸せだった」という壮大なラストシーンも必見だ。「LIFE!~人生に捧げるコント~」は10月9日(月)22時~NHK総合にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年09月25日今秋、待望の新橋演舞場での再演が決定した『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース』。累計20万人を動員した作品の再演に際し、製作発表記者会見が行なわれ、主人公ルフィを演じる市川猿之助、脚本・演出を務める横内謙介、そして松竹株式会社取締役副社長の安孫子 正が登壇した。『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース』チケット情報安孫子副社長の挨拶では「初演の初日が終わった後、いつ再演しようかとすぐに考えた」と同作の勢いを感じる印象的なひと言が。「歌舞伎好きの人だけでなく、ワンピース好きの人、特に小中学生の来場も多く、幅広い層に観てもらうことができた。ぜひ多くの人に歌舞伎を知ってもらうきっかけになれば」と語った。「2年前の会見時は、歌舞伎界と漫画界を敵に回すのではと思っていた。猿之助さんの原作未読発言もあり、「そんなこと言っちゃダメだ!」とまるでウソップのような気持ちでした」と会場を笑わせたのは脚本・演出を務める横内。初演では東京公演を経て、よりワンピースへの理解が深まったと語り、特に印象的だったことについて「東京では手下1、2としていたキャラクターに、大阪、福岡ではそれぞれ役名をあたえたら、役者たちがより輝きはじめた」ことをあげ、「東京公演後の練り直しが多かった分、東京で観てくれた人たちにまた観てもらわないといけないという気持ちがあった」と再演を喜んだ。原作の尾田栄一郎から「何をやってもルフィにしか見えないから大丈夫」と言われたという猿之助は、今作について「再演ということになりますが、また新たなワンピースという気持ちで作っております。一度観た方は本当に同じ作品だろうかという驚きをもって、初めての方にはワンピースの世界を楽しんでもらえればと。ぜひ期待してください」と意気込みを語った。また特別マチネとして開催される、麦わらの一味に若手を抜擢した『麦わらの挑戦』ついては「これまで先輩である僕に支えられていた部分があると思いますので、僕がシャンクスに回ったときに、ルフィ役の尾上右近、そしてルフィを支える若手の彼らがどうなるかお手並み拝見ですね」と話した。質疑応答では今作の演出プランについて聞かれ、「(主題歌を担当する)ゆずのステージからインスピレーションをもらっています。5月にゆず20周年のライブを見て刺激を受けたので、演出、最新技術を取り入れてみたいなと思っています」と語る場面も。歌舞伎で表現する新たなワンピースの世界。原作者も太鼓判を押すルフィとその仲間たちの冒険を、ぜひ劇場で体験してみてほしい。公演は10月6日(金)から11月25日(土)まで。チケットの一般発売は10月公演分が8月20日(日)、11月公演分が9月18日(月・祝)より。
2017年07月28日7月21日、尾田栄一郎による人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』がハリウッドで実写ドラマ化されることがわかった。海外ドラマ『プリズン・ブレイク』を制作した「TOMORROW STUDIOS」が手がけるという。 今年は『ジョジョの奇妙な冒険』『鋼の錬金術師』『銀魂』『BLEACH』など、人気少年漫画の実写化が相次いでいる。ファンの間では「ワンピースだけは最後の砦」「実写化しないでそっとしておいて」という意見が多かっただけに、ネット上では悲鳴が上がっている。 ハリウッドで実写化といえば「週刊少年ジャンプ」で連載された『ドラゴンボール』の映画が記憶に新しい。あまりの酷評ぶりに脚本家が謝罪する事態になり、そのトラウマがファンに拒否反応を引き起こしているようだ。ネットでは「ドラゴンボールの二の舞にならないで」「ルフィの腕はどうするの?CGで自然に伸ばせるものなの?」「ワンピースのキャラの体型は人間には再現できない」など、早くも実写化を不安視する声が上がっている。 そんなファンの反応を見越してか、尾田栄一郎は「20年の間に実写映画化の話はいくつもありました。まず『20年間作品を支えてくれているファンを絶対に裏切らないこと』これが僕からの条件です。不安の声もあがるでしょうがどうか期待の声をください」とメッセージを発信。これを受けて、「おだっちがここまでいうなら信じたい」「まあ日本での実写化じゃなくてよかった」と気を取り直すファンも。 賛否両論の声が挙がるドラマ化だが、実写化自体は15年に四代目市川猿之助主演の「スーパー歌舞伎Ⅱ」でも行われている。こちらは今年から再演も始まるなど、ファンに広く受け入れられているようだ。ちなみに舞台ではルフィの腕が伸びるシーンを、多くの黒子たちが自らの腕を繋げ1本の腕のように見せるなどして表現していた。 潤沢な製作費で、不可能と思われた人気原作の実写化に何度も成功しているハリウッド。今回は原作ファンの期待を裏切らないドラマを作り上げてくれることを祈りたい。
2017年07月22日歌舞伎俳優・坂東彌十郎さんの両国散歩も、いよいよ佳境。 まずは彌十郎さん、相撲にまつわる芝居のお話をしながら両国の町の象徴、両国国技館の前をぶらりぶらり。ついつい興が乗って、三波春夫の浪曲を一節、ご披露してくれちゃいます。さらに、名横綱たちの手形のレリーフにご自分の手のひらを合わせながら、交流のあった関取たちとの思い出話まで。 そして、歩き疲れた彌十郎さんがたどり着いたのは……彌十郎さんが子供の頃から気になっていたというお店。歌舞伎界でも大のグルメで知られる彌十郎さんが今回、セレクトしたのは来年で創業300年、両国で九代続く、“ジャパニーズ・ジビエ”の老舗「もゝんじや」です。「山くじら」とも呼ばれる猪肉料理が有名で、彌十郎さんも伝統の味噌仕立てのすき焼き「猪鍋」(4,000円/税別)を注文。臭みゼロ、脂の甘さが絶品の丹波産天然猪肉に、彌十郎さんも大満足です。 【もゝんじ】住所:東京都墨田区両国1-10-2TEL:03-3631-5596営業時間:17:00~21:00(火・木・土のみ、ランチタイム11:30~14:00も営業)定休日:毎日曜日 坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。
2017年07月17日歌舞伎俳優・坂東彌十郎さんが今回、まず訪れたのは、歌舞伎界にも隠れファンが大勢いる、下町が誇るスイーツの名店「マリーズ(MARRYS)」です。彌十郎さん、店内のイートインコーナーに陣取って、まずは大好きな「シュークリーム(1個250円/税別)」をペロリ。さらに同店の看板商品「両国すふれ(1個210円/税別)」までいただいて大満足なご様子です。 続いて、彌十郎さんが向かったのが「吉良邸跡」。そう、忠臣蔵のクライマックスの舞台、歌舞伎とは切っても切れない場所です。実際にこの場所に足を運ぶのは初めて、という彌十郎さん。何やら新しい発見があったようです。 【マリーズ(MARRYS)】住所:東京都墨田区千歳1丁目6-5TEL:03-3846-7188営業時間:9:30~19:00定休日:火曜日、第3月曜日 【吉良邸跡(本所松坂町公園)】住所:東京都墨田区両国3-13-9 坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。
2017年07月03日歌舞伎俳優・坂東彌十郎さんが今回、訪問したのは、いまからおよそ360年前の明暦3年(1657年)に開かれた浄土宗の寺院「回向院」です。 門をくぐって境内に足を踏み入れると、まず見えてくるのが、相撲の町・両国らしい「力塚」。じつは明治42年(1909年)に両国国技館が完成するまで、春秋2回の相撲興行の定場所はここ回向院の境内でした。この力塚は、昭和11年に相撲協会が歴代相撲年寄の慰霊のために建立。その後も新弟子たちが、力が授かるようにと祈願に訪れます。歌舞伎界いち背が高く、濡髪長五郎など力士を演じることも少なくない彌十郎さん。まずは力塚にお参りです。 そして、境内のさらに奥に足を踏み入れると……意外にも、ここ回向院も、歌舞伎とは縁の深いお寺だったのでした。 【諸宗山 回向院】住所:東京都墨田区両国2-8-10 TEL:03-3634-7776 坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。
2017年06月19日ゴジラという破壊神を演じた野村萬斎が、『花戦さ』では平和神に。どちらにしても、神の奇跡を表現する奇跡の俳優だ。○破壊神から平和神へ野村萬斎というと“ゴジラの中の人”を思い浮かべる人も多いだろう。『シン・ゴジラ』(16年)があれだけヒットしたのだから無理はない。謎の巨大生物ゴジラを、神がかった表現力で重厚に見せた彼だが、実は彼の本質は、ゴジラとは正反対の、軽やかな明るさにある。現在、ヒット中の映画『花戦さ』は、そっちの野村萬斎らしい映画で、恐怖の破壊神から一転、明るい平和神のような人物を演じている。そのレンジの広さには感嘆するばかり。『花戦さ』は、戦国時代、暴君・豊臣秀吉に、“花”で対抗した奇特な男・池坊専好(初代)の物語だ。織田信長が死んで、天下統一に最も近づいた豊臣秀吉は、権力をふりかざし、気に入らない人物を無慈悲に殺していく。その犠牲者は女、子供にまで及んだ。そんな彼に、たったひとり、唯一無二の方法で対抗した男・池坊専好の闘い方を描いた小説が、TBSの日曜劇場『JIN-仁—』、NHK朝ドラ『ごちそうさん』、大河ドラマ『おんな城主 直虎』などの森下佳子の脚本によって映画化された。池坊専好(初代)とは、いまから555年前、京都で誕生した、いけばなの源流・池坊の当主。彼の武器は“花”。ペンは剣より強しという言葉があるが、専好は、花で剣に対抗した。いったいどうやって? 花で勝てるものなの? という興味が、映画の縦軸となっている。花のみならず、茶や絵画など豊かな文化が描かれ、文化的な生活への祈りに満ちた作品になった。専好は、どんな危機的状況にも明るく前向きに対処していくと言えば聞こえがいいが、物語のはじめは、このひと、大丈夫か? と一瞬心配になるくらい、その場からはみ出ている。最初はまだ少年時代というのもあるが、「はいッ」と野村萬斎が笑顔で返事すると、それまで深刻だった空気ががらりと変わる。そんな感じで、披露した生花に問題が発生、秀吉を怒らせて、あわや、お手打ちになりそうなピンチも、持ち前のユーモアで回避する専好。この出会いから、やがて、彼と秀吉は宿命の闘いをすることになる……。○”ありえなさ”に説得力を持たせる力いわゆる“型破り”な男を野村萬斎は強い説得力をもって演じている。何かと深刻な武士の世界で、腰を落してのしのしと歩く武士に対して、彼は宙を飛ぶように走る姿はアニメーションのよう。苦虫をかみつぶしたような表情をする武士たちに対して、破顔一笑という言葉がふさわしいような笑顔をふりまく。振り返ると、野村萬斎の明るさが全国的に注目されたのは、NHKの朝ドラ『あぐり』(97年)だった。もともと、狂言師として活躍していたが、舞台の世界を知る人は限られる。それが、作家・吉行淳之介、女優・吉行和子の母である吉行あぐりのエッセイをもとにした朝ドラで、ヒロイン(あぐり)の夫で、風変わりな人物・エイスケを演じると、たちまち人気は拡大した。実在の旦那さまは妻より先立つのだが、「殺さないで」という嘆願が殺到したというエピソードは有名だ。それほど、いつでもどこでも明るく、ルールにとらわれない開放的な人物像は魅力的だった。このときも、萬斎が出ると、画面が何割も明るく見えた。その後、安倍晴明の映画『陰陽師』(01年)も大ヒットし、舞台活動のみならず、映像の世界でも活躍していく。『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督の映画『のぼうの城』(12年)では、一見、でくのぼうに見えながら、農民にも別け隔てなく接し、城のピンチに奇想天外な作戦を考えつくユニークな武将を演じていた。野村萬斎の明るさの根源は、彼が狂言師であることだ。「狂言」とは庶民を主役にした喜劇だ。この「狂言」と対をなすのが「能」で、貴族や上流階級の者を主役にしたシリアスな演目。「狂言」と「能」を合わせて「能楽」と呼ぶ。萬斎によるゴジラの歩き方が、能楽の手法・すり足を使っていることは有名だが、さらに彼は、手のひらを上にあげた神がかった動きを考案し、『シン・ゴジラ』のゴジラの風格をあげた。狂言師として活動する一方、萬斎は、ギリシャ悲劇やシェイクスピアの悲劇に挑んでもいて、静と動、悲劇と喜劇などを人間の相反するものを、偏らず見つめ、体現してきた成果が、幽玄の世界に近いゴジラの動きにも生きたのだろうと思う。『花戦さ』では、狂言における軽やかさを生かしたと思われる萬斎だが、花をいけるシーンとなると、集中力がハンパなく、実に崇高に見える。喜劇であろうとシリアス劇であろうと、伝統芸能・狂言の担い手として幼少時から研鑽を積んだことが、その所作に現れるのだ。能楽は、戦国時代以前、室町時代から存在していて(その歴史は600年と言われる)、信長も秀吉もそれを愛した。だからなのか、野村萬斎は、『花戦さ』の時代と馴染む。それは歌舞伎俳優にも言えることで、秀吉役の市川猿之助との共演シーンは、不思議なほどしっくりする。能楽といけばなの歴史も近い。どちらも、先人の思いを長く大切に受け継ぎ育み続けることでは共通。その果てしない営みが、花で武力に挑むことも可能ではないかと思わせる。野村萬斎は、ありえないことを起こす力を、身をもって信じせてくれる、奇跡の男だ。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年06月14日公開初日を迎えた映画『花戦さ』の舞台あいさつが3日、東京・丸の内TOEIで行われ、野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、篠原哲雄監督が出席した。この日は、豊臣秀吉に立ち向かう主人公の花僧、初代・池坊専好を演じた野村萬斎をはじめとするキャスト陣と篠原監督が勢揃い。主演の野村は「本当に今日という日を迎えられて嬉しいです。じっくり観ていただきたい映画で、1つ1つのシーンも見どころだと思いますが、何度も観ていただけたらと思います」とあいさつ。その野村扮する専好と秀吉(市川猿之助)、織田信長(中井貴一)、千利休(佐藤浩市)、前田利家(佐々木蔵之介)が共演した冒頭のシーンについて野村は「ロイヤルストレートフラッシュという噂もありますけど(笑)」と笑わせつつ、「もちろん撮影中は緊迫感がありましたけど、みんな仲良くというか、大勢人が出るシーンは時間が掛かるので、和気あいあいとやりました。みんながわりと京都弁に慣れようと京都弁を話している時に無理やり参入しようか戸惑っていました」と振り返り、初めて織田信長を演じた中井は「このメンバーだから1日で終わったんでしょう。異種格闘技戦みたいな感じで頑張りました」とジャンルが違えど芸達者な5人の力で乗り切ったことを賞賛していた。日本の伝統文化において同じ心を通じ合わせた天才花僧の専好と天下の茶人・千利休を演じた野村と佐藤。MCから「演じて分かり合えたことは?」という質問に佐藤は「この人(野村)の前で文化芸能は語れないでしょう」と恐れ多い様子だったが、「改めてというよりも野村萬斎を間近で見られる面白さはすごく楽しめましたね。お客さんになれました」と刺激を受けた様子で、野村も「2度目の共演で、けったいな役が多いので受け止めていただける方がいるってことは幸せなことだと思います」と佐藤に感謝しきりだった。野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐藤浩市といった狂言、歌舞伎、日本映画界を代表する俳優陣が共演を果たした本作。暴君と化した豊臣秀吉(市川猿之助)の圧政から町衆を守るため、真っ向から秀吉に挑んだ花僧、初代・池坊専好(野村萬斎)の大勝負を描く。
2017年06月04日野村萬斎、市川猿之助、佐藤浩市らジャンルを超えた豪華キャストが集結し話題の『花戦さ』が6月3日(土)に公開。萬斎さん、猿之助さん、佐藤さんに、佐々木蔵之介、中井貴一、森川葵、山内圭哉、和田正人、吉田栄作、篠原哲雄監督が舞台挨拶に登壇した。萬斎さんが華道の池坊専好、佐藤さんが千利休、猿之助さんが秀吉を演じ、天下人に“花”をつかってケンカを売る花僧の姿を痛快に描き出す。この豪華キャストの登場に客席からは割れんばかりの拍手が!映画では冒頭、信長(中井さん)が登場する岐阜城でのシーンで、萬斎さん、猿之助さん、佐藤さん、佐々木さん、中井さんらが一堂に会したが、萬斎さんは「“ロイヤルストレートフラッシュ”といううわさもありますが」と楽しそうに述懐。猿之助さんは「(現場に生けられている)花が素晴らしく、インパクトがありました!これをスタジオに生けるのかと」と興奮した面持ちでふり返る。佐々木さんは、その猿之助さんから「ふすまの開け方を教わりました」と明かすが「映画で見たら、猿之助さんは耳の穴かっぽじってて、所作も何もなかった(笑)」と語り、会場は笑いに包まれる。和田さんからは、茶の湯の祖・千利休を演じる佐藤さんが現場で役衣装のまま「コーヒーを飲んでた(笑)」という暴露があり、佐々木さんも「しかも紙コップで(笑)」と指摘。佐藤さんは「茶碗でコーヒー飲んでるほうが変でしょ」と苦笑交じりに語っていた。ちなみにこの岐阜城のシーンはおよそ80カットを1日で撮り切ったそうで、ここが唯一の出演シーンだった中井さんは「このメンバーだからこそ。異種格闘技戦みたいに、みんないろんなところから来て、頑張りました」と満足そうに語っていた。また、刃ではなく花で敵を討とうとする本作にちなんで、壁にぶつかったり、挫折したときの自分なりの対処法を尋ねると、萬斎さんは「昔は爆音でエレキギターを弾いてました」と明かし、会場は驚きに包まれていた。『花戦さ』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花戦さ 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「花戦さ」製作委員会
2017年06月03日「花僧(僧侶)の役ですのできちんとした芝居をするためにも頭を丸刈りにしました。狂言の舞台に立つときはなるべく頭巾や烏帽子をかぶる役にしたのですが、困ったのはテレビの仕事のとき。頭巾で出るわけにはいかないのでカツラをかぶりました(笑)」 そう語るのは、狂言師の野村萬斎(51)。戦国時代、京の都に実在した、花を生けることで世の平穏を祈る「池坊」と呼ばれる僧侶たち。野村は映画『花戦さ』(6月3日全国公開)で、天才的華道家として知られる、初代・池坊専好を演じた。時の権力者・豊臣秀吉と対峙し、花をもって戦った1人の花僧が主人公の時代劇エンタテインメントだ。 共演陣も、市川猿之助(豊臣秀吉)、中井貴一(織田信長)、佐々木蔵之介(前田利家)、佐藤浩市(千利休)と超豪華キャスト。 「中井貴一さんとは『陰陽師II』でご一緒しましたし、佐藤浩市さんとはもう3度目になります。前回『のぼうの城』で僕は“でくのぼう”を演じ、今回は“いけのぼう”(笑)、あうんの呼吸でやらせていただきました。市川猿之助さん、佐々木蔵之介さんは初めてお手合わせしましたが、いろいろな個性の方たちと出会えるのは楽しいですね。映像の世界の方たちとご一緒すると大船に乗った気持ちになりますし」 常に第一線で活躍する狂言師の目から見て、華道は狂言に通じるものがあるのだろうか。 「華道、茶道、日本画や狂言は禅の思想を受けた文化なんです。すべてを埋め尽くさず、どこかに余白の美を残している。余白というのは自分を映し出す鏡だと思います。見た方が、その余白を埋める。人が作った作品をいったん自分の中に入れて完成させる。それは狂言も同じで、シンプルすぎて一見とっつきにくいかもしれませんが、ご覧になった方が好きなように解釈してくださればいいんです」 映画の見所、そして今後やりたい映画はどんなものなのか。 「まずは笑えて、途中から泣ける。奥行きのある作品だと思います。最後はぐわわわわーと笑い、そして涙する。そんなふうにご覧いただければうれしいですね。今後やりたい映画ですか?『007』のように女性にモテるスナイパー役なんてやってみたいですねぇ(笑)」
2017年06月02日6月3日公開の映画『花戦さ』の公開直前会見が29日、都内で行われ、野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市、高橋克実、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、篠原哲雄監督が出席した。野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐藤浩市といった狂言、歌舞伎、日本映画界を代表する俳優陣が共演を果たした本作。暴君と化した豊臣秀吉(市川猿之助)の圧政から町衆を守るため、真っ向から秀吉に挑んだ花僧、初代・池坊専好(野村萬斎)の大勝負を描く。市川とは本作で初共演となった野村は「僕とのシーンも素晴らしいんですけど、浩市(千利休)さんを踏んづけたりと憎々しさが本当に楽しくて、素晴らしい秀吉でした。こんな嫌な奴がこんなにチャーミングに見えて、本当に素晴らしいと思いました」と絶賛し、当の市川は「大先輩の佐藤さんの頭を踏んづけるのが本当に嫌でしたが、役だから仕方ないですよね。だから心の中で『ごめんなさい』と言いながらやっていました」と佐藤を気にかける場面も。その市川から足で踏まれた佐藤は「僕らみたいなのは、熱がかからないと(芝居が)出来ないので、猿之助くんに『もっと踏んで! もっと踏んで!』とお願いをさせていただきました。違う意味に取られますが」と笑わせ、佐藤と長い付き合いのある中井は「佐藤さんがMだというのは長い付き合いの中で何となく分かっていましたよ」とコメントして会場の笑いを誘った。ヒロインの森川は、野村扮する専好に助けられた娘・れん役。「みなさんそれぞれの個性を持たれた素敵な俳優さん。私がその中に紛れていて不思議な感覚です」と話しながら「作品をやっていても、同じ年齡の人とやることが多いので、こうして同じ作品に出させていただいて本当に幸せです」と大先輩の演技に刺激を受けた様子。とはいえ、「皆さんそれぞれ素敵なので、もし選べと言われても絶対に選べないです(笑)」と言及を避け、登壇した男性陣を安堵させた。映画『花戦さ』は、6月3日より全国公開。
2017年05月29日狂言×歌舞伎×日本映画界のトップが競演する痛快エンターテインメント『花戦さ』の完成報告会見が5月29日(月)、都内で行われ、主演の野村萬斎(池坊専好役)、市川猿之助(豊臣秀吉役)、佐藤浩市(千利休役)ら豪華キャスト勢が出席した。実在した京都の花僧・池坊専好の奇想天外な半生を描く本作。天下人にして、暴君である秀吉に、「刃」ではなく「花」で戦いを挑んだ男の秘策とは?萬斎さんは「非常に濃い時間を体現し、人生の半分を生きたような濃密な映画になっております。ずいぶん面白おかしく演じさせてもらい、演技の楽しさを知る機会になりました」と『のぼうの城』以来となる時代劇映画をふり返った。秀吉が鬼気迫る怒りの表情で、千利休の頭を踏みつけている衝撃的なシーンも話題になっており、萬斎さんは「憎々しさがすばらしい。こんなにイヤな奴なのに、チャーミングに見える」と猿之助さんの“暴君ぶり”を絶賛。当の猿之助さんは「浩市さんの頭を踏んづけるなんて、本当にイヤでした。なんて役なんだろうって…。でも役だから、しょうがないので(笑)『ごめんなさーい』の気持ちで」と苦しい胸中を告白した。ところが頭を踏まれた佐藤さんは、「萬斎さんや猿之助さんは、型がある伝統芸能で生きた方々だから、エアー(力を入れない)なんですよ」と語り、「僕は路傍の石みたいな俳優なんで、力を入れてもらわないと感情が入らなくて…。だから、『もっと踏んで、もっと踏んで!』と思った。違う意味にとられちゃうけど(笑)」と知られざる願望(?)を明かし、会場の笑いを誘っていた。会見には中井貴一(織田信長役)、佐々木蔵之介(前田利家役)、高橋克実(吉右衛門役)、山内圭哉(専伯役)、和田正人(専武役)、森川葵(れん役)、吉田栄作(石田三成役)、篠原哲雄監督が出席した。『花戦さ』は6月3日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花戦さ 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「花戦さ」製作委員会
2017年05月29日野村萬斎、市川猿之助、中井貴一ら「狂言×歌舞伎×日本映画界」のトップが競演する映画『花戦さ』。この度、来月6月3日(土)に公開を控えた本作から、豪華俳優陣が顔を揃え、演技合戦を繰り広げたシーンのメイキング映像が到着した。16世紀後半、織田信長が本能寺で倒れたのち、天下人の座は豊臣秀吉へ引き継がれ、戦乱の時代が終わりを告げようとしていた。だが、秀吉の圧政は次第に人々を苦しめていく。そんな中、町衆の先頭に立ち、秀吉に真っ向から戦いを挑んだ僧がいた。その名を池坊専好。華道池坊の歴史に名を連る花僧たちの中、ひときわ名手の誉れ高い専好が、天下人に対して武器としたのは、刃ではなく、命ある花の美しさだった――。本作は、信長、秀吉といった戦国武将と関わりを持ち、天下統一の茶の湯者・千利休とも親交があった、池坊専好という実在した京都の花僧の物語。そんな池坊専好役を務めるのは、狂言師・萬斎さん。ほかにも、専好と対立することになる天下人・秀吉役を猿之助さん、茶人・千利休役を佐藤浩市、信長役を中井さん、前田利家役を佐々木蔵之介、吉右衛門役を高橋克実、れん役を森川葵が演じ、戦国時代、時の天下人である秀吉に専好が単身立ち向かう姿を痛快に描いていく。そしてこのほど公開されたメイキング映像では、まず織田信長に所望され、池坊専好が自ら花を披露するシーンの撮影現場に入る猿之助さんらが映し出される。巨大な松のいけばな「大砂物・昇り龍の松」を吟味する信長に対峙する専好、庭先に豊臣秀吉、千利休、前田利家が控えており、その緊迫したシーンを中心に映像が構成されている。東映京都撮影所に組まれた岐阜城の大広間セットで繰り広げられた芝居は、名優たちの共演といった生易しいものではなく、ジャンルを越えて表現者たちがぶつかり合う、演技の熱量はすさまじい。「さすがは上様でございますな。お見事でございます」と笑う若かりし秀吉や、「何故、このような松を?」という信長の問いかけに天真爛漫に「て、て、天に向かって、その、グワワワーっと…」と答える専好さながらに、セリフをシャドーアクティングと称して練習する萬斎さん。また、「武人たる者、茶と花を、人の心を大事にせよ」と武人道を説く信長が、「猿!」と秀吉に呼びかけるも印象的。さらにほかにも、権力者となった秀吉と利休が茶室で激しくも静かに繰り広げた「合戦」と呼ぶにふさわしい、のちの悲劇を暗示させるシーンなども織り込まれている。『花戦さ』は6月3日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:花戦さ 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「花戦さ」製作委員会
2017年05月23日歌舞伎俳優・坂東彌十郎さんと歌舞伎に所縁の町を歩く「楽・食・歌舞伎 彌十散歩」。今回、彌十郎さんは東京・隅田川の東岸、両国の町を歩きます。 両国国技館に代表されるように“相撲の町”という印象ばかりが強い両国ですが、どうしてどうして、歌舞伎にまつわるお寺や史跡、それにグルメスポットも少なくありません。まずは彌十郎さん、歌舞伎をはじめとした江戸の文化をいまに伝える「江戸東京博物館」に足を運びます。常設されている江戸歌舞伎最初の劇場、中村座の実寸大模型に彌十郎さん、目をキラキラと輝かせるのでした。 【江戸東京博物館】住所:東京都墨田区横網1-4-1TEL:03-3626-9974(代表)開館時間:9:30~17:30(土曜日は19:30まで)※入館は閉館の30分前まで休館日:毎週月曜(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始常設展観覧料:一般600円(480円)、大学生・専門学校生480円(380円)、高校生・中学生(都外)と65歳以上300円(240円)、中学生(都内在学または在住)と小学生以下は無料※()内は20名以上の団体料金 ※平成29年7月21日(金)から平成29年8月25日(金)の毎金曜日17:30~21:00(サマーナイト・ミュージアム割引)大学生・専門学校生、高校生・中学生(都外):無料/一般・65歳以上は2割引(要証明) ※平成29年10月から翌年3月まで改修工事により全館休館となりますので、あらかじめご了承ください。 坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。
2017年05月22日松本幸四郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、市川左團次、片岡秀太郎、中村歌六、中村雀右衛門、中村又五郎、尾上松緑、市川猿之助、尾上松也らが出演する歌舞伎座「六月大歌舞伎」。昼の部は『名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)』『浮世風呂(うきよぶろ)』『御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)弁慶上使』、夜の部は『鎌倉三代記(かまくらさんだいき)』『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)御所五郎蔵』『一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)』が上演される。歌舞伎座六月大歌舞伎 チケット情報今回、『名月八幡祭』の船頭三次、『浮世風呂』の三助政吉、『一本刀土俵入』のお蔦を演じる猿之助に話を聞いた。四代目市川猿之助の襲名披露公演「松竹大歌舞伎」(2014年)以来、お蔦を演じる猿之助。「(お蔦は)好きな役なので、『一本刀土俵入』ができることが嬉しい」と語り、今回「高麗屋のおじさん(幸四郎)とできるってことが嬉しい。もうすぐお名前変わられちゃうから」(幸四郎は2018年に二代目松本白鸚を襲名)と感慨深げに話す。大阪公演(2001年)での七世芝翫のお蔦を見ていた猿之助に芝翫のお蔦の魅力を尋ねると「薄情なところがいいでしょ。親切だけど情があっちゃダメな役だから。それがだんだん時代が変わって、わが身の不幸さと茂兵衛を重ね合わせちゃってそこに情が移って…っていうのは現代的な解釈。片方は全く覚えてないのに、片方はそれを一生覚えてて恩返しするっていうのが大事なとこ」と改めて解説した。『名月八幡祭』は初役となるが「(縮屋新助を演じるのが)松緑さんだから、ぜひ出たいと思って」と笑顔。初役に対して「この前、(三次を演じた事がある)竹三郎さんが、四世菊次郎さんから言われた小道具の扱いとかそういうポイントを教えてくれた」と明かす。歌舞伎座では約16年ぶりとなる『浮世風呂』は「この時期のものだからね。ちょっと季節感を出そうと思って」と猿之助の提案だったそう。なめくじ役をかつては自身も演じており「なめくじはいい役ですよ。本当は僕はなめくじのほうがいいんだけど、やっぱり主役の三助をやらなきゃいけない」と笑う。取材後、「あっという間に6月ですよ!」と猿之助。5月には大阪松竹座公演で宙乗り通算1000回を達成し、10、11月にはスーパー歌舞伎II『ワンピース』と続く。「六月大歌舞伎」ではどのような姿をみせてくれるのか期待が高まる。公演は、6月2日(金)から26日(月)まで東京・歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2017年05月16日野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市という、狂言×歌舞伎×日本映画界のトップが競演する痛快エンターテインメント『花戦さ』。このほど、萬斎さん演じる花僧・池坊専好が“戦さ”を挑むことになる、太閤・秀吉の横暴ぶりが明らかになる劇中画像が公開された。本作は、織田信長、豊臣秀吉といった戦国武将と関わりを持ち、天下一の茶の湯者・千利休とも親交があった、実在した京都の花僧・池坊専好の物語。戦国時代、信長が本能寺で倒れたのち、天下人の座は秀吉へ引き継がれ、戦乱の世が終わりを告げようとしていた。だが、秀吉の圧政は次第に人々を苦しめていく。天下人・秀吉に対し、単身立ち向かう専好の姿を、本作では痛快に描き出す。このほど届いた画像は、暴君・秀吉(市川猿之助)が鬼気迫る怒りの表情で、千利休(佐藤浩市)の頭を踏みつけている衝撃的なもの。場所は、悪評高い黄金の茶室。金色の袴に金色の足袋という秀吉の驕りを象徴するような姿で、足元には秀吉が好まない黒楽茶碗も確認できる。実は、“色”も本作を語る上で重要な要素となる。秀吉と利休の断絶の真相については諸説あるが、果たして、本作ではどのように描かれているのか…?ただただ、ひれ伏すしかない利休を踏みつける秀吉の横暴ぶりが、やがて池坊専好を一世一代の“戦さ”へと突き進ませることを予感させる1枚だ。専好は、かつて天下統一を目指す信長(中井貴一)の前で花をいけたが、思わぬ失態がもとで信長の怒りを買ってしまった。軽妙な機転で彼を救ったのは、ほかならぬ秀吉だ。そんな出会いから十数年。秀吉の治世のもと戦乱は収まり、専好と利休は無二の友として、それぞれの道を高め合った。だが、天下人となった秀吉の驕りは嵩じ、やがて利休を自害に追い込むこととなる。歌舞伎界代表の猿之助さんと、映画界代表の佐藤さんとの火花散る遠慮なしの演技バトルには注目だ。友のため、民のために、「花をもって世を正そうぞ」と専好が手にしたのは、「刃」ではなく「花」。彼が太閤・秀吉に仕掛けた一世一代の戦さは、果たしてどんなものだったのだろうか?『花戦さ』は6月3日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花戦さ 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「花戦さ」製作委員会
2017年05月12日人形町散歩を続ける坂東彌十郎さん。今回、グルメな彌十郎さんのアンテナがキャッチしたのは、路地裏の洋食店「そよいち」でした。じつはここ、「ビーフかつ」で名を馳せた、同じ人形町の老舗店の味を受け継ぐ人気店。彌十郎さんも、やっぱりその逸品・ビーフかつ(ライス付き1,800円・税込)を注文しました。彌十郎さんが「兄」と慕った名優も愛したというビーフかつ、さてさて、そのお味は……。 いよいよ人形町編も大詰め。最後の最後に彌十郎さんがたどり着いたのは、マンションの自転車置き場の奥という、ちょっと変わった場所に鎮座する、かわいらしいお社。その「???」な見た目とは裏腹に、すごいパワーが秘められていそう。というのも江戸時代、初代市川團十郎が日参し、名声を博したことからその名がついたというありがた~い神社なのです。彌十郎さんはここで、歌舞伎界のさらなる発展を祈念して人形町を後にするのでした。 【そよいち】住所:東京都中央区日本橋人形町1-9-6TEL:03-3666-9993営業時間:11:00~14:30/17:30~20:00定休日:日・月曜日 【出世稲荷神社】住所:東京都中央区日本橋堀留町1-6-11 坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。
2017年05月08日十代目松本幸四郎への襲名を控えた市川染五郎と、『スーパー歌舞伎II ワンピース』の市川猿之助がタッグを組んだシネマ歌舞伎『やじきた』。このほど、この2人が歌舞伎界では前代未聞の(?)ラップに初挑戦した特別動画「Cinema Kabuki “YJKT”」が完成した。何もかもが上手くいかず、うだつが上がらない弥次さん、喜多さんの2人は、はずみで手に入れた金をもとに、お伊勢参りに旅立つことに。一方で、家督を守り、母の病気平癒を伊勢神宮に願うため、信夫(現在の福島市)の領主・梵太郎と御伴の政之助は、不安を口にしつつも決意を新たに旅立つ。この対照的な2組が、偶然にも東海道で出会い、一緒に伊勢参りをすることに。道中は、弥次喜多を追いかける借金取りや、若侍の持つ宝剣目当てに盗賊に襲われたり、怪奇現象に見舞われる。やがて、一行は思いがけずラスベガス(!?)に辿り着き、さまざまな艱難辛苦を乗り越え、やっとのことで伊勢参りを果たすのだが…。歌舞伎の舞台を撮影してスクリーンで楽しむシネマ歌舞伎。お馴染みの“弥次さん喜多さん”の珍道中「東海道中膝栗毛」を、染五郎さんと猿之助さんのコンビで贈る本作は、日本国内に留まらずラスベガスの海外までおよぶ奇想天外な物語が見どころ。また、歌舞伎座の夏芝居の醍醐味が満載で、宙乗り、本水を使った演出、立廻りの数々なども見逃せない。そんな本作で主演を務める、染五郎さんと猿之助さんが、本格ラップに初挑戦。終始和やかな雰囲気でお互いにギャグを言い合いながら収録は進められ、ラップ指導の板橋駿谷(劇団ロロ)やTaichi Masterに熱心に指導を求め、イントネーションや節回しを確認する場面も観られた。2人は「楽しいな!」と勢いづくも、「こなれた感じで」とのダメ出しを受けると「難しいな」――。ラップの技術等の壁も感じながら深夜まで収録に取り組んでいた。無事収録を終えた染五郎さんは、「ピコ太郎の“PPAP”に負けたくない!たくさんの方にご覧いただき、“YJKT”でお客様に、舞台中継とも全く違うシネマ歌舞伎をご覧いただきたい」と意気込みをコメント。猿之助さんは「南北等に共通する俳句調なところもありつつ、自由も意外とあるのでは。歌舞伎俳優が世の中にラップを発信するということは、ラップの分野にも新たな歴史の誕生ではないだろうか」と感慨深げに語った。また、ディレクターを務めた本作構成の杉原邦生は「やりたい放題な感じの2人がでているところがいいのでは」と染五郎さん、猿之助さんの名コンビぶりに言及。作曲を担当したTaichi Masterさんは「素晴らしいお2人がラップに挑戦するということは、前代未聞の取り組みでは。今回は貴重な体験をさせていただきました」と感想を語り、「初めての挑戦なのに、キャラが出来上がっていた」と絶賛を贈る。さらに、板橋さんも「Flow(歌い回し)が歌舞伎調になっていて、うまくラップの世界とミックスしている。勢いにのっている部分がとてもいい」と語り、2人の初ラップに太鼓判を押している。シネマ歌舞伎『やじきた』は6月3日(土)より東劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月28日今回、坂東彌十郎さんはお江戸の町をいったん離れ、讃岐路はこんぴらの町を歩きます。じつは彌十郎さん、4月23日まで「第三十三回四国こんぴら歌舞伎大芝居」に出演中なのです。 まずは彌十郎さん、自分が立つ舞台でもある「旧金毘羅大芝居(金丸座)」へ。江戸時代からいまに続く芝居小屋の内部の詳細を、そこに息づく風情を、ぜいたくにも出演俳優自らがご案内です。 続いては、こんぴら歌舞伎出演の際には欠かすことのできない金刀比羅宮参詣。息を切らして785段の石段を登りきり、御本宮へ手を合わせました。その後、また下界へ戻った彌十郎さん。今度は琴平の町をぶらぶら。そして、食い道楽の彌十郎さん、鼻を聞かせて門前町の美味しいお店に突入です。 カメラは上演が始まる前日、そして当日の彌十郎さんを追いました。俳優陣揃っての成功祈願、歌舞伎公演恒例の「おねり」ではパレードする人力車に乗った彌十郎さんの「自撮り」映像も。そしてカメラは、芝居が始まる直前、大勢の観客で賑わう芝居小屋前の熱気も捉えます。 【旧金毘羅大芝居(金丸座)】天保6年(1835年)に上棟された、現存する日本最古の芝居小屋で、国指定重要文化財。移築復元・大改修を経て1985年から始まったのが「四国こんぴら歌舞伎大芝居」。いまでは四国路に春を呼ぶ風物詩に。住所:香川県仲多度郡琴平町1241 【金刀比羅宮】象頭山中腹に鎮座。全国約600社の金比羅神社の総本宮で、古くから「こんぴらさん」と親しまれた。象頭山が瀬戸内海を航行する船の目印だったことから海上交通の守り神、さらに祈雨の農業神としても信仰を集める。住所:香川県仲多度郡琴平町892-1 【こんぴらうどん本店】良質な小麦、こんぴらの水、瀬戸内の塩を使い、うどん作りすべての工程を店内で行なう。人気はしょうゆうどん(510円)、ぶっかけうどん(520円・どちらも税込)など。「そば党の私ですが、やっぱり讃岐に来たらうどんですね。好きなのは、しょうゆうどんです」(彌十郎さん)住所:香川県仲多度郡琴平町810-3TEL:0877-73-5785営業時間:8時~17時定休日:無休 【ナカノヤ琴平】あのマツコデラックスも某番組で絶賛した、地元伝統の餅菓子「おいり」をまぶした「和三盆おいりソフト」(350円・税込)は絶品。「和三盆の上品な甘さに、軽い食感のおいりのマリアージュは秀逸です」(彌十郎さん)住所:香川県仲多度郡琴平町796TEL:0877-75-0001営業時間:8時30分~18時定休日:無休 坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。
2017年04月17日人形町を散歩中の坂東彌十郎さん。不意に、歌舞伎とは切っても切れない大事な場所がここ、人形町にあることを思い出しました。それは「東京演劇かつら株式会社」。歌舞伎のかつらを専門に扱うかつら屋さんです。突然、訪問したにもかかわらず、偶然にも顔なじみの職人さんが、彌十郎さんの役の頭(かつら)を仕上げている真っ最中でした。 思いがけず歌舞伎の“舞台裏”を覗き見たあと、彌十郎さんは水天宮方面に足を伸ばしました。その先に彌十郎さんを待っていたのは江戸時代のレシピを再現した「人形町風鈴」なる魅惑の食べ物でした。 【江戸甘味處水天宮つくし】創業140年の老舗甘味店。平成13年、菩提寺の蔵から見つかったのが、現在の店主・鷺谷眞觀さんから遡ること5代前、「初代鷺谷米蔵」の秘伝帖(レシピ集)。明治34年の文献の中にしたためられていたのが「西洋風茶碗蒸し菓子」なる菓子のレシピだった。これを再現して作られたのが「人形町風鈴(プリンとルビをふってください)」。現在は持ち帰りのみ、4個入り1080円(税込)。今回、彌十郎さんは特別に店頭で「人形町風鈴餡蜜」を供していただきました。 住所:東京都中央区日本橋人形町2-1-12TEL:03-3664-7357営業時間:8:00~20:00定休日:不定休 坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。
2017年04月03日3月21日、「五月花形歌舞伎」の取材会が行われた。これは大阪松竹座で5月に開催されるもので、市川猿之助、中村勘九郎、中村七之助の3人が2009年2月以来、じつに8年ぶりに大阪で共演するというもの。「五月花形歌舞伎」チケット情報取材会は、席に着くやいなや猿之助が手持ちのスマホで勘九郎を撮影するなど、終始和やかな雰囲気。かつて共演を重ねてきた「浅草歌舞伎」の思い出に話が及び、「楽しかった」と3人から笑顔がこぼれる。勘九郎が「『浅草歌舞伎』は1年の始まりでもあり、締めくくりでもあった」と話すと、七之助も「公演が終わって飲みに行くなんてことはほとんどなかった。でもお互いが舞台の上で理解しあい、熱気が生まれ充実していた」と懐かしんだ。当時は若手だった彼らも、8年という時を経て実力も人気もぐっと高まったタイミングで催される今回の公演。中村屋と澤瀉屋、それぞれの家が得意とする演目にお互いが出演するのがひとつの見どころだ。昼の部で上演される『金幣猿島郡(きんのざいさるしまだいり)』は三代猿之助四十八撰の内のひとつで、宙乗りもあり、エンタテインメント性の高い演目。猿之助はこの公演中、5月16日(火)の公演で宙乗り1000回を達成することとなる。驚く勘九郎、七之助に「あっという間でしたね。それでもおじ(猿翁)の記録を更新するにはあと4000回やらないといけないですから」と淡々と話す猿之助。「最初は力んでいたが、年を重ねて無駄な力が抜けた」と道のりを振り返った。勘九郎、七之助はともに初役であり、「演じるのが楽しみ」と顔をほころばせる。夜の部で上演される『怪談乳房榎』は中村勘三郎が繰り返し工夫を重ねながら上演をしてきた演目。勘九郎、七之助も赤坂ACTシアターを始め数々の劇場で演じてきたが、松竹座での上演は初となる。今回磯貝浪江役を演じることとなる猿之助は、勘三郎との思い出として「『あなたは(観客に)魔法の粉を振りまくからね』と言ってくださったことがあった。それはいまも誇りです」と明かすと、勘九郎が「猿之助さんの芝居を観た父が僕に電話をしてきて、『俺に似てる!』と褒めていた」と笑わせた。若い頃に同じ舞台で共演を重ねた3人が、それぞれに経験を重ねて再びあいまみえる。その成長と息の合った演技に期待したい。公演は、5月2日(火)から26日(金)まで大阪松竹座にて上演。チケットの一般発売は4月5日(水)10:00より。一般発売に先駆け、チケットぴあでは、4月4日(火)23:59までインターネット先行先着(プリセール)を実施中。取材・文:釣木文恵
2017年03月31日野村萬斎をはじめ市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市ら狂言×歌舞伎×日本映画界のトップが共演を果たす『花戦さ』。この度、6月の公開に先立ち、3月27日(月)に“いけばな発祥の地”京都・六角堂にてイベントが開催され、池坊専好役の萬斎さん、天才絵師・れん役の森川葵、千利休役の佐藤さんが登場した。16世紀後半、織田信長が本能寺で倒れたのち、天下人の座は豊臣秀吉へ引き継がれ、戦乱の時代が終わりを告げようとしていた。だが、秀吉の圧政は次第に人々を苦しめていく。そんな中町衆の先頭に立ち、秀吉に真っ向から戦いを挑んだ僧がいた。その名を池坊専好。華道池坊の歴史に名を連ねる花僧たちの中、ひときわ名手の誉れ高い専好が、天下人に対して武器としたのは、刃ではなく命ある花の美しさだった――。本作は、京都・六角堂の花僧、初代・池坊専好が、時の権力者である豊臣秀吉に刃ではなく、花をもって挑んだ痛快エンターテインメント映画。イベント当日は、映画の舞台となった京都・六角堂にて、萬斎さん、森川さん、佐藤さんが「映画完成奉告」及び 「ヒット祈願」として僧侶が読経する中、オクロレウカを献華。また、朝6時から詰めかけた一般観覧約600名に感謝を込めて、“紅白餅”やコスモスや朝顔などの“幸せの花の種”のプレゼントも。萬斎さんは、「六角堂は、人々に愛されているお堂だと改めて今日感じました。身の引き締まる思いです。池坊555年の歴史の重みを感じながらも、この映画が池坊の発展に寄与できたらという思いで演じました」と挨拶し、六角堂を訪れるのは2度目だと言う佐藤さんは、「先日、中に入って色々な花の歴史を興味深く聞かせていただきました。そういったものが全て映画の中にフィードバックされていると思います」と映画をアピール。また森川さんは撮影をふり返り、「時間があったので京都の街を歩いてみました。ドーナツや豆乳ソフトクリームを食べに行ったり、京都を満喫させていただきました」と思い出を語り、「花が実際に生きて、支えてくれているということ。お花を通して、心が優しく、豊かな気持ちになっていくのをこの撮影の中で感じました」と“花”の力についてコメントした。さらに千利休を演じた佐藤さんは、「ちなみに茶をたてるシーンでは、手元しか映っていませんが、私が全部やっていますのでぜひ劇場で確認してください」と呼びかけ、萬斎さんは「皆と一緒に楽しく笑いあうシーンはエンターテインメント。秀吉の悪政が及んでくると悲劇的になり、専好たちがそれをまた跳ね返していく。笑って泣けて、最後は両方一緒になるというような映画になるかと思います」と語った。『花戦さ』は6月3日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:花戦さ 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「花戦さ」製作委員会
2017年03月28日池坊専好役の野村萬斎をはじめ、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市ら「狂言×歌舞伎×日本映画界」のトップが集結する映画『花戦さ』。この度、本作の本予告とポスタービジュアルが解禁され、前売り鑑賞券も4月1日(土)より販売されることも決定した。16世紀後半、織田信長が本能寺で倒れたのち、天下人の座は豊臣秀吉へ引き継がれ、戦乱の時代が終わりを告げようとしていた。だが、秀吉の圧政は次第に人々を苦しめていく。そんな中町衆の先頭に立ち、秀吉に真っ向から戦いを挑んだ僧がいた。その名を池坊専好。華道池坊の歴史に名を連ねる花僧たちの中、ひときわ名手の誉れ高い専好が、天下人に対して武器としたのは、刃ではなく命ある花の美しさだった――。本作は、信長、秀吉といった戦国武将と関わりを持ち、天下統一の茶の湯者・千利休とも親交があった、池坊専好という実在した京都の花僧の物語。花を生けることで戦乱に生きる人々の心を救う花僧・池坊専好役に萬斎さん、専好と対立することになる天下人・秀吉役に猿之助さん、茶人・千利休役を佐藤さん、信長役を中井さん、前田利家役を佐々木さん、吉右衛門役を高橋克実、れん役を森川葵が扮し、戦国時代、時の天下人である秀吉に、専好が単身立ち向かう姿を痛快に描いていく。このほど公開された予告編では、時の権力者・秀吉の離宮を自害へと追いやることになる鬼気迫る怒りの表情や、信長の君主として凛とした佇まい、利家の専好に対する穏やかな表情、そして利休の包容力溢れる人柄が一目で分かる映像に。また、豪華メンバーが一同に会することになる映画冒頭、岐阜城の大広間のシーンで、10人がかりで14日間かけて作り上げた、松を昇り龍に見立てた幅4m55cm巨大な松のいけばなも登場。信長をして「見事なり」と言わしめ、専好の花の名手たる所以を一目で伝える迫力。しかし一転、「利休の話をするな」と怒り、驕り高ぶる秀吉も映し出され、「仏なんか どこにおるんや?」と涙する専好が「花をもって世を正そうぞ」と思いを込め、一世一代の「戦さ」へ突き進む姿が描かれている。さらに同時に解禁されたポスタービジュアルでは、「秀吉ギャフン」というコピーとともに、菖蒲の花を手に一世一代の大勝負に挑む専好をはじめ、生き生きした表情の登場人物たちが集結する、華やかな一枚となっている。『花戦さ』は6月3日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:花戦さ 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「花戦さ」製作委員会
2017年03月17日