企画展「『前衛』写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄」が、新潟市美術館にて、2023年7月29日(土)から9月24日(日)まで開催される。千葉、富山でも開催された巡回展で、この後渋谷に巡回予定。1930年代の「前衛写真」から80年代にわたる日本昭和写真史を辿る企画展「『前衛』写真の精神:なんでもないものの変容─瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄」は、瀧口修造、阿部展也、大辻清司、牛腸茂雄の4人の作家の交流と創作をたどりつつ、1930年代の「前衛写真」から80年代に至るまでの日本写真史の一断片を、約300点の作品と資料を通して紹介する展覧会だ。前衛写真の台頭と衰退1930年代、「前衛写真」の名のもとに、シュルレアリスムの影響を受けた技巧的な写真が多く発表されていた。そうした流れを受けて、詩人・美術批評家の瀧口修造(たきぐち しゅうぞう)は、ウジェーヌ・アジェの写真を例に、ストレート・フォトグラフィでもシュルレアリスム的表現を写真に落とし込むことは可能であると主張。画家・阿部展也(あべ のぶや)は、瀧口の考えに呼応するかのように、街頭や旅先の風景を撮影するようになった。第1章では、写真雑誌『フォトタイムス』29冊を展示することで、瀧口と阿部らにより結成された「前衛写真協会」の活動を紹介。加えて、前衛写真協会と同時期に活動した濱谷浩、小石清、下郷羊雄ら写真家の作品も展覧する。前衛写真の復活と転調続く第2章では、瀧口と阿部の双方に強く影響されて写真家を志した大辻清司(おおつじ きよじ)による作品を通して、1970年代における前衛写真の復活と転調を示す。演出は阿部、写真撮影は大辻が行ったコラボレーション作品のほか、50年代のオブジェを撮影した写真作品などが展示される。前衛写真のその後さらに1970-80年代には、大辻のもとで写真を学び、何気ない日常風景や人々を独自の視点でさりげなく撮影した牛腸茂雄(ごちょう しげお)が活躍。第3章では、大辻に指導を受けた桑沢デザイン研究所での課題作品をはじめ、独自の視点で日常風景や人々を捉えた作品シリーズなども目にすることができる。展覧会概要企画展「『前衛』写真の精神:なんでもないものの変容─瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄」会期:2023年7月29日(土)~9月24日(日) 前後期で展示替えあり[前期 7月29日(土)~8月27日(日) / 後期 8月29日(火)~9月24日(日)]会場:新潟市美術館 企画展示室住所:新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9開館時間:9:30~18:00(観覧券の販売は閉館30分前まで)休館日:月曜日(ただし8月14日(月)、9月18日(月・祝)は開館)、9月19日(火)観覧料:一般 1,000円(800円)、大学・高校生 800円(600円)、中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金、リピーター割引料金、あっちも割引料金(新潟市新津美術館企画観覧券提示で団体料金に割引。1枚につき1回限り1年間有効)【問い合わせ先】新潟市美術館TEL:025-223-1622
2023年06月23日King & Princeの平野紫耀とタレントの松岡修造が出演する、P&Gジャパン・ファブリーズの新CM「新旧対決」編が、4月1日より放送される。新CMでは、平野と松岡がハウスキーパー役で登場。先輩・松岡とともに豪邸を訪れた平野は、張り切って従来製品をスプレーする松岡を横目に、新製品で軽やかにスプレーをして笑顔を見せる。「ずるいそれ! めっちゃラクじゃん!」と羨ましがる松岡は、平野がスプレーした絨毯をなでて、「もう乾いてんじゃーん!」と感動してしまう。撮影では、スプレーすることに夢中になりすぎた平野が、テーブルに足をぶつけてしまうお茶目な姿も。一方の松岡は気合いが入りすぎたようで、驚きを表現するためにジャンプをするアドリブを披露。しかし、監督から注意を受けてしまい、現場の笑いを誘った。■平野紫耀&松岡修造インタビュー――今回は、ファブリーズのCMキャラクターの“新旧”共演となりましたが、撮影に臨んでみていかがでしたか?平野:本当にかつて見ていたCMの松岡さんとご一緒するのは不思議な感覚でした。松岡:(平野さんは)堂々としていらっしゃるというか、僕と正反対のところにいらっしゃるから、やっぱりもうプレミアムなんですよ。平野:(笑)。僕1個気になったのは、1回松岡さんが小さい声で「よし。怒られよう!」って言ってから撮影されて、その後ちゃんと注意されていたんですよ。あれは自覚しながら、挑戦という意味でやられてたのですか?松岡:そうですね! 必ず怒られるところから入ります。平野:(笑)。そうだったんですね。松岡:ちゃんとした台本をそのまま読まないとか余計なことをするわけですよ。それを止めてくださいとちょっとずつ抑えていったところで一番いいものが見つかるという。平野:(笑)。すごい! 新しいものを発見していくっていうスタイルなんですね。
2023年03月21日雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西尾 啓治)は、松岡修造さんが出演する『恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ』の新作テレビCMを2022年3月26日(土)より全国でオンエアいたします。当社独自の乳酸菌である「ガセリ菌SP株」には、「内臓脂肪を減らすのを助ける」機能があります。『恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ』の魅力を、「雪印メグミルク健康推進アンバサダー」である松岡修造さんからお伝えします。今回の新作テレビCM「いとまき」篇は、気持ちの良い青空の元、童謡でおなじみ「いとまきのうた」のメロディに合わせて松岡さんがダンスを始めます。個性的なダンスとメロディにのせて「内臓脂肪を減らすのを助ける」機能を印象的に表現している場面にぜひご注目ください。生活者の健康意識が年々高まりを見せる中、雪印メグミルクは、引き続き健康と美味しさを提案し、ヨーグルト市場の活性化を図ってまいります。『恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト』ブランドサイト ■ 1.テレビCMについて(1)内容紹介気持ちの良い青空の草原、童謡でおなじみ「いとまきのうた」のメロディに合わせて松岡さんがダンスを始めます。個性的なダンスとメロディにのせて「内臓脂肪を減らすのを助ける」機能を印象的に表現しました。おわりに、松岡さんが「『ガセリ菌SP株』で内臓脂肪対策!」と力強いメッセージで、皆さまの健康を応援します。CM動画は以下のURLよりご覧いただけます。雪印メグミルク ウェブサイト CM情報: (2)出演者松岡 修造(まつおか しゅうぞう)【プロフィール】元プロテニスプレイヤー日本テニス協会 理事/強化本部副本部長(3)放送エリアと期間全国 2022年3月26日~4月3日■ 2.商品概要商品名:恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ内容量:100g種類別名称:発酵乳希望小売価格(税別):110円発売地域:全国賞味期限(開封前):18日間保存方法:要冷蔵(10℃以下)【届出内容】届出番号:G305届出表示:本品にはガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)が含まれます。ガセリ菌SP株には、食事とともに摂取することで、肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能があることが報告されています。機能性関与成分:ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)・本品は特定保健用食品ではありません。・本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。・食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。■ 3.お客様からのお問い合わせ先雪印メグミルク株式会社 お客様センター 0120-301-369(年中無休 10:00~17:00※)※ お客様センターの受付時間を当面の間、変更させていただいております。【雪印メグミルク ウェブサイト: 】【恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ブランドサイト: 】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月14日『スポーツ界の熱い男』と聞くと、元プロテニスプレーヤーである松岡修造さんを多くの人が思い浮かべることでしょう。持ち前の明るさと熱い性格で、現役引退後はスポーツ解説者やタレントとして活躍していている、松岡さん。そんな彼の人柄が伝わる新たなエピソードが、ネットで話題になっています。号泣する織田信成に、松岡修造がかけた『ひと言』その発言があったのは、2022年2月17日に放送された、『北京オリンピック スピードスケート女子1000m、フィギュア女子フリー』(テレビ朝日系)の中継。同番組では、メインキャスターとして松岡さん、そしてキャスターとして元フィギュアスケート選手の織田信成さんが出演し、解説を務めました。松岡さんにも負けないほど熱い性格の持ち主である織田さんは、選手による迫真の演技を映像で振り返りながら、感極まって号泣。すると、中継越しに織田さんの姿を見た松岡さんは、優しくこのように声をかけたのです。織田さんの映像も見てます。織田さん、ごめんなさい。泣いている中、そばにいれずに…ごめんね!北京オリンピック スピードスケート女子1000m、フィギュア女子フリーーより引用織田さんが涙を流す姿を見て、松岡さんは「そばにいてあげられなくて、ごめん」と斜め上の謝罪!直接元気付けることができないモニター越しの状況に、松岡さんはもどかしさを感じたのかもしれません。また、熱くなって泣くことが多い織田さんを「またか」と流さず、真剣に寄り添う点も、優しい人柄を感じさせます。中継を見ていた人たちは、2人のやり取りに胸が熱くなったり、笑ったり、驚かされたりしたようです!・めちゃくちゃ優しいんだけど、「恋人かよ!」って突っ込んだわ!・斜め上の言葉で爆笑した。松岡さん、さすがです。・こうやってすぐに寄り添える人が、本当の『優しい人』だよなあ。『熱い男』でありながら優しさも持ち合わせ、むやみやたらに根性論を振りかざさない松岡さん。そんな性格が、スポーツファンや選手以外からも好かれる理由なのでしょう。松岡さんの何気ないひと言は、織田さんだけでなく多くの人を笑顔にしてくれました![文・構成/grape編集部]
2022年02月18日雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西尾 啓治)は、松岡修造さんが出演する『乳酸菌ヘルべヨーグルト ドリンクタイプ』の新作テレビCMを2022年2月12日(土)より全国でオンエアいたします。<プロモーションイメージ>当社独自の乳酸菌である「乳酸菌ヘルベ」(L.helveticus SBT2171)を使った『乳酸菌ヘルべヨーグルト ドリンクタイプ』は、目や鼻の不快感を緩和する機能性表示食品です。今回の新作テレビCM「対談」篇は、「雪印メグミルク健康推進アンバサダー」である松岡修造さんが、擬人化された「乳酸菌ヘルべ」さんと、目や鼻の不快感について対談します。そして、最後に松岡さんが爽やかな笑顔で「やわらげ!目鼻の不快感!」と皆さまの健康を応援します。「乳酸菌ヘルべ」さんが、自身の持つ機能を無言でアピールしてくる場面にもご注目ください。生活者の健康意識が年々高まりを見せる中、雪印メグミルクは、引き続き健康と美味しさを提案し、ヨーグルト市場の活性化を図ってまいります。『乳酸菌ヘルべヨーグルト』ブランドサイト 1.テレビCMについて(1)内容紹介くしゃみをする女性を心配しながら、目や鼻の不快感について真剣な面持ちで「乳酸菌ヘルべ」さんと対談をする松岡さん。自身の持つ機能を口で語らずとも、パッケージで語る「乳酸菌ヘルべ」さんを印象的に表現しました。最後は、松岡さんの爽やかな笑顔と「やわらげ!目鼻の不快感!」のメッセージで、皆さまの健康を応援します。CM動画は以下のURLよりご覧になれます。雪印メグミルク ウェブサイト CM情報: (2)出演者松岡 修造(まつおか しゅうぞう)【プロフィール】元プロテニスプレイヤー日本テニス協会理事 強化副本部長(3)放送エリアと期間全国 2022年2月12日~2月20日2.商品概要商品名:乳酸菌ヘルべヨーグルト ドリンクタイプ内容量:100g種類別:発酵乳希望小売価格(税別):120円発売地域:全国賞味期限:21日間保存方法:要冷蔵(10℃以下)【届出内容】届出番号:E9届出表示:本品にはL.helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)が含まれるので、目や鼻の不快感を緩和します。機能性関与成分:L.helveticus SBT2171(乳酸菌ヘルベ)・本品は特定保健用食品ではありません。・本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。・食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。3.お客様からのお問い合わせ先雪印メグミルク株式会社 お客様センター 0120-301-369(年中無休 9:00~17:00)【雪印メグミルク ウェブサイト: 】【乳酸菌ヘルベヨーグルト ブランドサイト: 】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月01日株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年9月27日に『[修造日めくり]まいにち、つながろう』(松岡修造著/税込1,210円)を発売します。210万部突破の日めくりシリーズ最新作のテーマは「心と心でつながろう!」。日めくりブームの火付け役となった『まいにち、修造』に続く、2年ぶり5作目となる新作です。発売を記念してオンライントークイベントの開催も決定しました。『まいにち、つながろう』表紙松岡修造が“ガッツポーズ”封印ソーシャルディスタンスが叫ばれるコロナ禍で、松岡氏も迷いや不安を抱え、自分に何ができるのか自問自答の日々が続いたといいます。それでもどうにか前に進もうと、考えに考え抜いてたどりついた答えは「応援」「つながろう」でした。そして、「心と心でつながろう!」というメッセージを伝えるには、これしかない!という松岡氏の発案で、2年ぶりの日めくり制作が始動しました。既刊4作と違うのは、ガッツポーズを封印して“癒しの修造スマイル”を表紙にしたことです。「つながろうよオンライン・スマイルで」「捨てて伸びろ爪のように」「朝パワーでプラスをプラスに」など、“ほっと安心”から“やっぱり熱い”まで、新作オンリーの修造語録がノーディスタンスで寄り添います。日めくり中面見本1日めくり中面見本2日めくり中面見本3【シリーズ初の試み】本人音読QRコードと「鏡」ページ今作ではシリーズ初の試みを2点盛り込みました。いずれも「読者に近い存在でありたい」「日めくりが自分と向き合うきっかけになれば」との松岡氏の想いを具現化したものです。【その1:本人音読QRコード】各ページのQRコードをスキャンすれば、松岡氏本人による全ページ音読音声を聴くことができ、これまで以上に本人の想いがダイレクトに伝わります。【その2:鏡ページ】巻末には鏡ページを設けました。鏡に映った自分に向かってお気に入りの修造語録を唱えるもよし、飛び切りのスマイルで気分を上げるのもよし、あなただけの日めくりになります。発売記念オンラインイベント9月開催決定『[修造日めくり]まいにち、つながろう』の発売を記念して、松岡修造氏にとって日めくり関連では初となるオンラインイベントを9月26日(日)に開催することが決定いたしました。【日程】9月26日(日)【概要】①抽選で20~30名様をZoomでの松岡修造氏トークイベントにご招待②同イベントをPHP研究所公式YouTubeチャンネルにて同時配信※①応募方法など詳細は日めくり公式サイトをご参照ください。※①イベント当日のZoomURLなど詳細は当選者にのみご連絡させていただきます。※②事前のお申込み不要です。当日PHP研究所公式YouTubeチャンネルにてご視聴ください。日めくり公式サイト: Zoom参加希望者応募ページ: PHP研究所公式YouTubeチャンネル: 『[修造日めくり]まいにち、つながろう』について【著者】松岡修造(まつおかしゅうぞう)1967年、東京都生まれ。10歳から本格的にテニスを始め、慶應義塾高等学校2年生のとき、テニスの名門である福岡県の柳川高等学校に編入。その後、単身渡米、86年プロに転向。95年のウィンブルドン選手権で、日本人男子としては62年ぶりのベスト8進出を果たすなど活躍。98年に現役から卒業。現在はテニス界の発展のため、日本テニス協会男子ジュニア強化プロジェクト「修造チャレンジ」などを通じてジュニア育成に尽力。また、オリンピックのメインキャスターを務めるなど、メディアでも幅広く活躍している。【書誌情報】ヘッドタイトル:[修造日めくり]タイトル:まいにち、つながろうサブタイトル:心と心はノーディスタンス著:松岡修造仕様:38ページ/天リング綴じ定価:1,210円(税込)発売日:2021年9月27日ISBN:978-4-569-85020-7発行所:PHPエディターズ・グループ発売元:株式会社PHP研究所日めくりシリーズの詳細については公式サイトをご覧ください。 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月02日宮崎駿監督作『となりのトトロ』が、「映画のまち調布 シネマフェスティバル2021」で上映されることが決定。“日本映画人気投票”の結果も明らかになった。東京都調布市で来年2月5日(金)~28日(日)に行われる、映画の作り手にスポットを当てた映画祭「映画のまち調布 シネマフェスティバル2021」。今回、2018年2月の「さよなら日劇ラストショウ」以来の劇場興行となる『となりのトトロ』は、スタジオジブリが製作当時の35ミリフィルム初号試写に限りなく近づけて作成したDCOでの上映となる。さらに、上映劇場となるシアタス調布の最大スクリーン526席のシアター10、幅約20メートル大型スクリーンで迫力満点の映像と音響で楽しむ、至高の上映環境だ。チケットは、2021年1月16日(土)より販売される(e席リザーブ0時~/劇場窓口8時~)。そして、フェスティバル開催に先立ち募集した「日本映画人気投票」により、上位作品の中から選りすぐりの7作品を、調布市文化会館たづくり くすのきホールにて上映。ラインアップは、片渕須直監督の『この世界の片隅に』に新たに新規シーンが付け足され、「さらにいくつもの人生」が描かれたアニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』をはじめ、直木賞と本屋大賞のW受賞を果たした恩田陸の小説の映画化『蜜蜂と遠雷』、中村倫也が1人7役に挑戦する『水曜日が消えた』、佐藤浩市主演で東日本大震災時の福島第一原発事故を描く、今回投票1位を獲得した『Fukushima 50』など。監督や映画賞を受賞した技術スタッフなどの上映前後のトークショーも予定されており、ゲストは1月中旬に発表となる。なお、チケットは2021年1月21日(木)に発売される。▼投票結果(投票総数:6,302票)1位『Fukushima 50』2位『記憶にございません!』3位『楽園』4位『マチネの終わりに』、5位『コンフィデンスマンJP プリンセス編』、6位『蜜蜂と遠雷』、7位『カツベン!』、8位『水曜日が消えた』、9位『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』、10位『映画ドラえもん のび太の新恐竜』、11位『今日から俺は!!劇場版』、12位『惡の華』、13位『男はつらいよお帰り寅さん』、14位『ひとよ』、15位『MOTHER マザー』、16位『宮本から君へ』、17位『糸』、18位『最高の人生の見つけ方』、19位『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』、20位『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』、20位『人間失格 太宰治と3人の女たち』『となりのトトロ』は2021年2月20日(土)~28日(日)イオンシネマ シアタス調布スクリーン10ほかにて上映。「映画のまち調布 シネマフェスティバル2021」は2021年2月5日(金)~28日(日)調布市文化会館たづくり、調布市グリーンホール、イオンシネマ シアタス調布にて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:この世界の(さらにいくつもの)片隅に 2019年12月20日より全国にて公開© 2018こうの史代・双葉社 /「この世界の片隅に」製作委員会記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝となりのトトロ 1988年4月16日より公開カツベン! 2019年12月13日より全国にて公開©2019「カツベン!」製作委員会蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会惡の華 2019年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会水曜日が消えた 2020年6月19日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2020『水曜日が消えた』製作委員会
2020年12月01日原作・岡田麿里、漫画・絵本奈央の大ヒット漫画「荒ぶる季節の乙女どもよ。」が、昨年7月から放送されていたアニメ化に続き、9月よりMBS/TBS ドラマイズム枠でドラマ化されることが決定。山田杏奈と玉城ティナがW主演を務める。「別冊少年マガジン」(講談社)にて連載されていた本作は、文芸部に所属する女子高校生5人の物語。変わり者の多い文芸部は他の生徒からは“掃き溜め”と揶揄され、部員は皆、色恋沙汰とは縁遠い学生生活を送っていた。ある日、文芸部で「死ぬ前にしたいこと」について語り合っていたとき、部員の一人が投じた「セックスです」という発言をする。その瞬間から彼女たちは、これまで目を逸らしてきた自らを取り巻く“性”に向き合い、“性”に振り回される日々が始まるのだった...。主人公の小野寺和紗を演じるのは、初主演映画『ミスミソウ』が話題となり、『小さな恋のうた』で第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞、今後も主演映画が待機する期待の女優・山田杏奈。そして、菅原新菜役には映画『Diner ダイナー』『惡の華』でヒロインを演じ、第44回報知映画賞新人賞に輝くなど、モデル、女優と幅広く活躍する玉城ティナ。山田さんが演じる小野寺和紗は、幼なじみの典元泉との“とある事件”をきっかけに、ますます性に思い悩み始める文芸部の高校1年生。そして、和紗と同級生ながらも大人びており、ミステリアスな雰囲気の菅原新菜は、文芸部で「死ぬ前にしたいこと」について語り合っていたときに「セックスです」という一言を投じた張本人で、学内でうわさの美少女。さらに、この2人が所属する文芸部の部長、曾根崎り香役に、「Seventeen」専属モデルで女優としての活躍も期待される横田真悠。和紗の大親友の文芸部員・須藤百々子に、1歳から子役として芸能活動をスタートしており、確かな演技力に定評のある畑芽育。そして、自身で小説も執筆しており謎の作家オーラを醸し出す文芸部2年・本郷ひと葉役に、ドラマ「だから私は推しました」の出演で一躍話題となった田中珠里が出演。新進気鋭の注目女優5人が“荒ぶる”女子高生の世界を創り出す。そして、メガホンをとるのは、きゃりーぱみゅぱみゅや「ジェニーハイ」など個性的でスタイリッシュなアーティストのミュージックビデオも数多く手掛け、「映像作家100人 2020」にも選ばれた若手映画監督・酒井麻衣。セカンド監督には、学生時代に製作した『溶ける』が第70回カンヌ国際映画祭に日本史上最年少で正式出品を果たした井樫彩。この若き女性監督2人が“馬鹿げていて、滑稽で、愛おしい”少女たちの繊細な性の世界を赤裸々に描く。また、脚本は本作の原作者でもある岡田氏が自ら執筆。自身の原作の漫画作品を、昨年放送されたアニメの脚本に加え、実写ドラマの脚本も手掛けるのは岡田氏も初の試み。原作・アニメとは異なった、実写ドラマにマッチした「荒ぶる季節 の乙女どもよ。」の世界を再構成する。「キャストの皆さんが役柄にぴったりすぎて...思わず変な声が出てしまいました! 皆さまにもぜひ、テレビの前で変な声をだしていただきたいです」とコメント。さらに、各界の著名人からコメントも到着。性と自意識の衝突というテーマを「岡田さん&絵本さんが女の子の側から描くとなるほどこうなるのか!と思いました」という押見修造は、「セックスや性欲や愛、といった言葉に収まりきらない、名前をつけたくないような剥き出しの情動を、物語の中で再現し肯定する試みのように感じました。それを生身の役者さん達が演じるとき、よりムズムズとゾクゾクと、そしてキラキラと伝わってくるものがある予感がします」と期待を寄せている。山田杏奈/小野寺和紗役和紗は、戸惑いながらも真っ直ぐ進んでいく様がとても魅力的な子だと思いました。十代の一瞬のゆらぎを、勢いを大切に、かつ柔軟に表現していきたいです。今までにないようなドラマになるのではないかと思います。個性豊かで愛らしい文芸部員たちの「荒ぶる」様を是非楽しみにしていてください!玉城ティナ/菅原新菜役脚本を読んだ時に一番新菜に共感しました。彼女の突拍子のなさ、かわいらしさ、冷静さ、奥底に抱える矛盾を、ひとつひとつ取り出していきながら、しかし異質な存在ではなくあくまでも一女子高生として描ければと思っています。文芸部、私も学生だったら入りたかったな。横田真悠/曾根崎り香役オーディションに受かったと報告を受けたときは、とても嬉しく、ワクワクしたことを覚えています。原作の漫画やアニメを見て、曾根崎はいろんな面を持っている女の子だと感じました。一瞬で何十個もの言葉やフレーズが頭の中で動いているような、強がりで、正義感や真面目さも持ちつつ、高校生ならではの新鮮な姿を大切に演じたいと思っています。荒ぶる私達の純粋な気持ちを、青春を、一緒に感じていただけたら嬉しいです。畑芽育/須藤百々子役愛おしいこの文芸部の一員として今回実写ドラマに出演させていただけること、とても嬉しく光栄に思います。思春期ならではのもどかしくて甘酸っぱい大切な瞬間を、もーちんの切ないながらも美しい感情を全力で表現していきます。「荒ぶる季節の乙女どもよ。」9月の放送を楽しみに待っていてください。田中珠里/本郷ひと葉役出逢いや言葉で少しずつ少女から大人へと変わっていく姿や、其々の個性の豊かさに、きっと登場人物の中の誰かに共感して応援したくなる様な作品です。この作品に対するスタッフさんの計り知れない想いを感じています。その想いに応えられるよう、まだまだ未熟な自分に対する悔しさと弱さを乗り越えて本郷ひと葉を全身全霊で演じます。沢山ぶつかって忘れられない存在になるように荒ぶっていきたいと思います酒井麻衣監督私は、思春期にグリム童話を読んで、性に目覚めました。その頃の私は、性に向き合う事に後ろめたさがあり、友達に「赤ちゃんてどうやってできるか知ってる?(ニヤニヤ)」と聞かれて「コウノトリさんが運んでくるの」と義務的に言わなければいけない気がしていたのです。あの荒ぶっていた季節の記憶が、漫画を読んだ時に一気に弾けました。タイムカプセルを開けたかの様に、性に振り回されていた酸っぱさが蘇ってきました。誰もが通ってきた(今通ってる方もいるであろう)性を知る瞬間の戸惑いと、大人の階段を登っていくドキドキを、愛をもって届けたいと思います。ドラマイズム「荒ぶる季節の乙女どもよ。」は9月8日より毎週火曜、MBS:24時59分~、TBS:25時28分~にて放送。TBSでの放送終了後から、TSUTAYAプレミアムにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2020年07月30日映画『惡の華』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が10日に都内で行われ、伊藤健太郎、玉城ティナ、井口昇監督が登場した。累計発行部数300万部を記録する押見修造の同名人気コミックを実写映画化した本作。主役の春日高男には伊藤健太郎、春日の中に自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村佐和は女優として躍進を続ける玉城ティナ、春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子は、数百人以上のオーディションを経て抜てきされた16歳の次世代モデル・秋田汐梨が演じる。春日と仲村の姿を通して、鬱屈とした青春と行き場のない衝動、そして思春期の暗黒面をリアルに描き出す。公開から評判もよく、俳優の中川大志は「嫉妬する」とまで絶賛していたが、伊藤は「めちゃくちゃ嬉しいですね。同世代として一緒に戦ってきてる役者として、そう言っていただけるのは嬉しいです。『コメントしたよ』と言ってて、『なんて言ったの?』ってきいたら答えてくれなかったから、何を書いてるのか楽しみにしてた部分もあったので」と照れる。しかしお礼については「してないですね……会って言おうと思ってます」と苦笑した。玉城も「公開前に『大丈夫か』みたいなコメントが多かったんですけど、そう思っていた人たちの想像を超えさせられたらいいかなと思ってました。見た人たちがネットの書き込みとかに伊藤さんの演技を褒めているのを見ると、私もジーンとしました」と喜ぶ。井口監督は「公開が始まってから『イケメンすぎる、美女すぎる』という意見がぱたっとなっくなったんですよ。この2人で正解だったというか。僕は自分の演出よりもキャストのことが褒められるのが嬉しいので、勝った! と思いました」と満足そうにしていた。また「『ジョーカー』と玉城ティナが比べられてた」というネットの意見に、伊藤は「『ジョーカー』観たら、ちょっと『惡の華』っぽいと思ったの!」と興奮し、客席に「観た!?」と無邪気に話しかける。さらに伊藤は、8日で22歳となった玉城にサプライズで花束をプレゼント。片手で持てないくらいの大きさの花束で、玉城のマイクを持ってあげるなどの優しさを発揮する。玉城が「なんか……プロポーズみたいだよね」と感想を述べると伊藤は爆笑し、玉城も「こんなに重い花束を持たせてもらったのは初めてというくらい、ずっしり」と喜んでいた。
2019年10月10日累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックを、主演に伊藤健太郎、ヒロインに玉城ティナを迎え映画化した『惡の華』。この度、夜の教室での撮影現場の様子を収めたメイキング映像が初解禁となった。今回解禁されたメイキング映像は、本作を語る上で最も重要なシーンの1つで、原作ファンからも注目度が高い夜の教室での撮影現場を捉えたもの。主人公・春日高男を演じる伊藤さんがスタッフから手持ちのカメラを受け取り、本番前のリハーサルに挑む仲村佐和を演じる玉城さんを映している。床に突っ伏したスタッフに墨汁を浴びせるという難しい演技にもかかわらず、一発で完璧にこなした玉城さん。カットがかかると、すかさず「さすが!やり慣れてる!(笑)」と声をかける伊藤さんに対して、「できましたー!」と茶目っ気たっぷりにおどけ、劇中の仲村とは全く違うリラックスした表情を見せる。テストの後は、いよいよ本番。墨汁をかけられる伊藤さんに、玉城さんが「頑張れ!」とエールを送り、仲睦まじい2人の姿も垣間見える。伊藤さんは気合いを入れて集中力を高めつつ、スタッフに対して「いいですか?(墨汁が)ついてない顔はもう撮らなくて?」と余裕の発言も繰り出している。本番の様子は玉城さんの背後からのアングルで撮影され、墨汁を浴びせられた伊藤さんの表情は見えない。本編では果たしてどのような仕上がりになっているのか、要注目だ。『惡の華』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:惡の華 2019年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会
2019年10月02日映画『惡の華』の公開記念舞台あいさつが28日、都内で行われ、伊藤健太郎、玉城ティナ、飯豊まりえ、秋田汐梨、井口昇監督、原作の押見修造が出席した。前日に公開初日を迎えた映画『惡の華』。公開を記念して行われたこの日の舞台あいさつに、主演の伊藤健太郎はじめ主要キャスト陣と井口昇監督、そして原作の押見修造が登壇した。クラスの問題児・仲村(玉城)と主従関係を結ぶ主人公の春日を演じた伊藤は「最初に『中学生の役です』と聞いて、これは大変な撮影になるなと思いました。それと同時に今までやったことがない役柄でしたので、最初から僕にとって大きなモノになるなという感じがありました」と自身にとってターニングポイントになる作品だと思ったようで、「それに監督さんから8年間温めてきたという熱いお話をしていただき、それを僕にやらせてもらうと聞いてすごくうれしかったです。プレッシャーよりも良いものを作りたいという気持ちの方が強かったですね」とオファー時の心境を告白。さらに、「最高でしたね。ドキドキしながら見させていただきましたが、僕がやれることは全部やったので、素敵に切り取って編集していただき、素敵な作品になっていました。本当にありがとうございます」と語った。伊藤が演じる春日を支配しようとする仲村役の玉城は「仲村っていうキャラクターはすでに圧倒的な存在感があって、私が演じることで仲村というキャラクターがプラスになればと思っていました。だから漫画を一番に参考にしましたが、演じる上ではとらわれないようにしようと心掛けました。仲村に出会えて本当に良かったと思っています」と感想を漏らすと、原作者の押見は「仲村佐和は玉城佐和になっていました。それぐらい最高だと思います」と玉城の演技を絶賛した。舞台あいさつの最後には、押見が自ら書いた似顔絵の色紙を登壇者にプレゼント。伊藤は「うれしいですね。自分の顔を原作者の先生に描いてもらえるなんてメチャクチャ光栄でなかなかないですから。部屋に飾ります」と笑顔。伊藤の横にいた飯豊が「サランラップ巻いた方がいいんじゃない? これ。インクが薄まらないように」と話すと、玉城は「サランラップなんて初めて聞いた(笑)」と驚いていた。累計発行部数300万部を記録する押見修造の同名人気コミックを実写映画化した本作。主役の春日高男には、若手俳優の注目株・伊藤健太郎、春日の中に自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村佐和役に女優として大躍進を続ける玉城ティナ、春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役に16歳の次世代モデル・秋田汐梨が数百人以上のオーディションを経て大抜擢。春日と仲村の姿を通して、鬱屈とした青春と行き場のない衝動、そして思春期の暗黒面をリアルに描き出す。
2019年09月29日映画『惡の華』で共演する伊藤健太郎と玉城ティナが、本日9月18日(水)発売の雑誌「anan」に登場していることが分かった。本作は、押見修造の累計発行部数300万部を記録した人気漫画の実写化。伊藤さんは、ひょんなことから好きな女の子の体操着を嗅ぎ、盗み、持ち帰り、一人の文学少年が徐々に己の変態性を開花させていく春日高男役に。玉城さんは、彼に詰め寄るクラスの問題児で「黙れクソムシ!」など過激なワードを連呼しするヒロイン・仲村佐和役を演じている。そんな2人が、今回同誌で本編とは180度異なった魅力を発揮。登場するのは、今回の特集にもなっている「秋のモテコスメ大賞」。カラーグラビアに映画やメイクなどに関するインタビュー記事が12ページに渡り掲載。映画では、主従関係を結びダークな青春時代を演じている2人だが、誌面では家でリラックスしている様子や、ニットとストライプシャツを着て大人っぽくキメた姿。映画をイメージしたかのような全身黒の衣装に身を包んだシックな雰囲気の写真も見られる。『惡の華』は9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:惡の華 2019年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会
2019年09月18日さいたまスーパーアリーナにて開催中の史上最大級のファッションフェスタ「マイナビ presents 第29回 東京ガールズコレクション 2019 AUTUMN/WINTER」。伊藤健太郎&玉城ティナが2人揃ってランウェイを歩き、映画『惡の華』の魅力について語った。“日本のガールズカルチャーを世界へ”をテーマに2005年8月から年2回で開催される史上最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」(以下TGC)。今回のテーマは「レイワガールズレボリューション」だ。日本を代表する人気モデルが集結し日本のリアルクローズを披露するファッションショーはもちろん、毎回、豪華アーティストによる音楽ライブも大きな注目の的となっている。そして、累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックの映画化『惡の華』より、伊藤健太郎と玉城ティナが2人揃ってランウェイに登場。伊藤さんは本作で、思いがけず憧れの女子の体操着を盗んだところをクラスの問題児・仲村佐和に目撃されてしまい、秘密にする代わりに彼女との“契約”を持ちかけられる主人公の春日高男を、玉城さんは、春日の中に自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村佐和を演じる。この日、伊藤さんはアイボリーとホワイト、玉城さんはくすみピンクでまとめたルックで登場。華やかな2人に注目が集まった。同ステージには磯村勇斗、森崎ウィン、森田望智らもランウェイに登場し、大きな歓声を浴びていた。その後、伊藤さんと玉城さんはトークステージにも登場。ダークな青春映画で屈折した中学生を演じた2人だが、玉城さんは作品について聞かれると「変態とか過激とかいうイメージが先にきてしまうと思うのですが、これは誰にでも共感しやすい映画だなと私は思っているので、そこに注目していただきたいです」と見どころを明かした。さらに、「主従関係を結んでいくんですが、(その中で)結構人を罵倒したり春日をビンタしたりするので、そういう経験ができてものすごく気持ち良かったです!『クソムシが!』だけじゃなくて、ものすごいセリフもあるので、観たことない私たちが見られると思います」と話した。一方の伊藤さんは「普段そういうこと言われるのに慣れていなかったので…最初はちょっと抵抗もありましたけど、一か月撮影してたのでだんだん(言われることが)気持ちよくなっていました(笑)」と語り、会場の笑いを誘っていた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:惡の華 2019年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会
2019年09月07日伊藤健太郎主演、玉城ティナをヒロインに迎えた押見修造原作の『惡の華』。この度、危うい思春期の中学生役に挑戦した伊藤さんの役作りの成果が分かる新場面写真が到着した。鬱屈とした青春と、行き場のない衝動を描き、思春期の暗黒面をえぐり出す本作。伊藤さんが演じたのは、思春期真っ最中の主人公・春日高男。到着した場面写真には、制服姿はもちろん、体操着、上半身裸の春日の姿が切り取られている。この高男を演じた撮影当時、伊藤さんは21歳、身長179cmの高身長で、がっしりとした体格だった。役作りをするにあたって伊藤さんは、当時の鬱屈とした感情を取り戻すには、心身ともに学生時代に戻らなければならないと考え、減量に加えて、撮影期間中は禁酒し、それが良い意味で役に繋がるストレスとなったそう。また「中学生の心を忘れないように、ホテルに帰っても中学生っぽいことばかり考えていてくれ」と伊藤さんに言っていたという井口昇監督は、さらに「なるべく猫背にして、150cm台に見える芝居をしてください、好きな食べ物はハンバーグ!みたいな人の芝居をしてくださいと言いました」と撮影前の演技指導を明かす。これを受け、伊藤さんはホテルに戻っても中学生の心を忘れることなく、鬱屈とした負の感情をひたすらため込む日々。そして、ある日の撮影が終わりホテルへ戻ると、次の日の撮影で黒板に書く「俺はクソ」「変態は私です」など、メモ帳に何枚も書きなぐり、そのまま寝落ちしたときもあったそう。そんなメモを机に散らかしたまま、翌朝現場に向かった伊藤さん。撮影後部屋に帰ると、そのメモが綺麗に整えられて机の上に置かれており、清掃係がそうしてくれたのだろうが、これを見てヤバイ人だと思われただろうなと思って恥ずかしくなったという裏話もあったとか。その成果もあってか、本番を見たスタッフは、役に入りきった伊藤さんに驚愕したという。そんな伊藤さんの演技にぜひ注目してみて。『惡の華』は9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:惡の華 2019年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会
2019年08月20日9月27日公開の映画『惡の華』の完成披露舞台あいさつが8日、都内で行われ、伊藤健太郎、玉城ティナ、飯豊まりえ、秋田汐梨、井口昇監督が出席した。累計発行部数300万部を記録する押見修造の同名人気コミックを実写映画化した本作。主役の春日高男には伊藤健太郎、春日の中に自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村佐和役は女優として躍進を続ける玉城ティナ、春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役は、数百人以上のオーディションを経て抜てきされた16歳の次世代モデル・秋田汐梨が演じる。春日と仲村の姿を通して、鬱屈とした青春と行き場のない衝動、そして思春期の暗黒面をリアルに描き出す。クラスの問題児・仲村と主従関係を結ぶ主人公の春日を演じた伊藤は「すごく難しい役で、今まで挑戦したことのないキャラクターだったので悩みました」と告白し、「14歳、15歳の頃の少年の心になることが大事だと思ったので、当時の自分と向き合って同じ目線になる作業をしました。お酒をやめてみたり、結構大変でしたね。撮影期間は1カ月ぐらいでしたが、走り抜けた感覚なのでその場その場で消化していきました」と苦労を語った。玉城は「原作ですでに確立されていたので、そこを崩さないようにしました。超えていかなくてはいけないプレッシャーはありましたが、携帯で原作を写真に撮って見返したりしながら、仲村佐和に一番近くにいられるようにと心がけました」と振り返った。秋田が演じる佐伯奈々子の体操着を見つけた春日は、それを持ち逃げしたことを目撃された仲村と主従関係を結ぶ。劇中ではそんな2人の激しすぎる主従関係を描いており、最も印象に残ったシーンについて玉城は「したことのないことをたくさんしましたが、人生でブルマを穿かせることは二度とないんじゃないかなと思います。(伊藤に)ブルマを穿かせられて良かったですね」とにっこり。それに伊藤は「ブルマの臭いを嗅いだんですけど、台本を読んだ時にどうしようかと。嗅いだことないしどうやってやればいいのかと思ったら、監督から『すべてを吸い取ってくれ』と言われ、この人何言っているんだろうと最初は分かりませんでした。でも現場に入り、一番最初のシーンにそのカットをやった瞬間、春日ってこういう人なんだと分かりました」と明かすと、隣にいた玉城から「すごく慣れてたじゃん」と茶化されて「バカ言ってんじゃないよ! 春日がやってたんだから!」と慌てて否定していた。映画『惡の華』は、9月27日に全国公開。
2019年08月09日伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえと注目の若手が集結した押見修造の人気漫画の実写化映画『惡の華』。この度、原作ファンも必見の衝撃の予告編が到着した。今回到着した予告編では、伊藤さん演じる春日が片想いするクラスのマドンナ・佐伯奈々子の体操着をとってしまったことから、仲村(玉城さん)と“究極の主従関係”がスタート。この90秒の予告編で垣間見えるのは、少年少女のパワフル且つ危うい変態性。屋外でパンツを脱がされる場面や、虚ろな目でライターを握りしめるヒロインなど従来のキラキラした青春映画とは確実に一線を画す衝撃的な場面が次々繰り出され、「変態」の裏に潜む2人の深い闇も見え隠れしているようだ。また、予告編では先日発表された主題歌「リーガルリリー」の「ハナヒカリ」も聴くことができる。さらに予告編と併せて、本ビジュアルも到着。“『僕は変態なんかじゃ…ない』”、“『クソムシが』”というセリフと共に、物語の中心人物4人が揃い踏みした。情報が解禁されるたび新たな衝撃が加わる本作に期待したい。『惡の華』は9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:惡の華 2019年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会
2019年07月29日本日6月30日(日)に22歳の誕生日を迎える注目若手俳優・伊藤健太郎。これを記念して、『惡の華』から衝撃的な場面写真が解禁となった。伊藤さん演じる主人公の春日を捉えた今回の場面写真は、段ボールをつぎはぎして建てた秘密基地の中で、狂気を纏った表情で本を燃やす姿。そして、背後にはなぜか女性用の下着が吊られている、というカオスな状況が映し出されている!これまでの作品で見せたことのない狂気を感じさせる表情はもちろん、段ボールとパンツに囲まれた空間で本を燃やすという異質な雰囲気から、この先のシーンが気になりすぎる1枚だ。伊藤さんが、「正直なこと言うときついこともたくさんあったけど、“春日高男”が好きで、“惡の華”という作品が物凄く大好きで、最後の方には終わりたくないという気持ちが強くなっていました」と振り返った本作。本編では、今回の写真で垣間見えるもの以上にハードなシーンの連続で、約1か月間の撮影期間をまさに全力で駆け抜け、演じ切ったという。22歳を迎えた伊藤さんは、昨年のドラマ「今日から俺は!!」で大きく注目を集め、今年は主演舞台「春のめざめ」、声優に挑戦した『きみと、波にのれたら』ほか、映画好きが高じて映画コーナーMCを担当したり、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のUSプレミアに参加したりと活躍の場を広げている。若手俳優の中でいま最も注目を集める存在といえる伊藤さんが挑んだ本作も見逃せない。『惡の華』は9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:惡の華 2019年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会
2019年06月30日累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックを映画化した『惡の華』の公開日が決定。併せて、特報とティザービジュアル、全キャストが解禁となった。今回解禁された特報は、原作でも印象的な「うっせー、クソムシが」という強烈なセリフと、玉城ティナ演じる孤高のヒロイン・仲村佐和の鋭い眼光で始まる。「変態」というワードが散りばめられた映像には、伊藤健太郎演じる春日高男が憧れている女子の体操着の匂いを嗅ぐ姿や、大雨の中半裸で雄叫びを上げる姿が収められており、キラキラした青春映画とは一線を画す様子が伺える。また、中学時代編の1番のハイライトである深夜の教室を破壊するシーンも収められており、原作ファンは必見の映像となっている。特報と同時に解禁となったティザービジュアルは、ひっくり返った椅子に墨汁まみれの黒板、そして壁に書き殴られた本能丸出しの落書き。暴走する青春が凝縮され、唯一無二の超変態狂騒劇を予感させるようなビジュアルに仕上がっている。このビジュアルのオリジナルポストカードセット(2枚組)が特典のムビチケは、6月14日(金)より数量限定で発売される。また今回、若手俳優をとりまく全キャストが解禁。どんどん変態性が開花していく春日を心配しつつも見守る父親に鶴見辰吾、母親に坂井真紀、娘との距離をうまくとれない仲村の父親は高橋和也、離れて暮らす母親に黒沢あすか、祖母に佐々木すみ江、秋田汐梨演じる佐伯の母親には松本若菜と、実力派俳優たちが若者たちを見守る家族として出演する。クラスメイトには北川美穂、佐久本宝、田中偉登とフレッシュな顔ぶれが揃った。春日と仲村が交わした契約とは一体…?スクリーンでは、“変態”っぷりを演じる伊藤さんと“悪魔”のような笑みを見せる玉城さんにも注目だ。『惡の華』は9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:惡の華 2019年9月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会
2019年06月11日春が近づいてきて嬉しいけれど季節の変わり目は体調も崩しやすく、心も体も疲れてしまう時期ですよね。最近ちょっとモヤモヤしているな…という方は、「キッコーマン わが家は焼肉屋さん」の新キャラクターに就任した松岡修造のアツ~い格言動画をみて元気をチャージしませんか?松岡修造さんが登場しているCMはこちらです!さらに、ウェブでしかみられない修造さんの格言動画の中で、編集部が特に胸打たれた(笑った?)ものをご紹介。12動画を全部見るとシークレットムービーを見ることができる仕掛けなので、ぜひ全制覇して修造さんのアツいスペシャルメッセージを受け取ってください!甘い人生か辛い人生か…修造さんが出した答えは?真剣な表情で「甘い人生か辛い人生か…?」と究極の2択を突き付ける修造さん…。もし今人生の2択で迷っている人はぜひ、修造さんの出した答えを見てください。人もたれも見た目じゃない!人もたれも見た目じゃないのは…わかってます。では…何…?! 修造さんが出した答えはなんと「〇〇〇〇〇だ!」ぜひ予想してから動画をご覧ください! 修造さんの「格言動画」はこちら 動画をみて、焼肉が食べたくなった方へ! スーパーなどでお得に買ったお肉でも、美味しくグレードアップできる「わが家は焼肉屋さん」は、焼肉そのものを楽しむのはもちろん! いろんな料理にアレンジできるのをご存知でしたか?今回はそのアレンジレシピの中から、簡単でパッと華やかな「焼肉ちらし」と、野菜もペロッと食べられるお弁当メニュー「肉巻き弁当」をご紹介します。華やかで簡単な「焼肉ちらし」子どもの友達が集まる日や、ちょっとしたイベントがある日に喜ばれること間違いなし! の「焼肉ちらし」。準備をしておけば、ごはんもおかずも一気に出せるので当日ラクなのがママも嬉しいポイントです。野菜をパクパク食べてくれる「肉巻き弁当」子どもが野菜を食べてくれる鉄板のお弁当メニューはこちら! 子どもが大好きな味つけのお肉で野菜を巻くと、ちょっと苦手な野菜もパクパク食べてくれます! 「本気レシピ」はこちら お家の焼肉をレベルアップ!焼き肉屋さんのあの味をご家庭で! をコンセプトに愛されてきた「わが家は焼肉屋さん」さっぱりから濃厚まで9種類もあり、子どもにも大人気!ぜひ自分好みの1本を探して、お家で焼肉を楽しんでくださいね! 商品ラインアップはこちら 【PR】キッコーマン食品株式会社
2019年03月12日累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックを、原作者からの逆指名により井口昇が監督し実写化する『惡の華』。この度、伊藤健太郎、玉城ティナ、飯豊まりえ、秋田汐梨と本作の主要キャストが決定した。■伊藤健太郎が新境地を開拓!鬱屈とした青春と行き場のない衝動を描いた本作。『デメキン』で映画初主演を飾り、話題のドラマ「今日から俺は!!」や「この恋はツミなのか!?」へ出演中と、いまノリに乗っている伊藤健太郎が演じるのは春日高男。中学2年生のころ、思いがけず憧れの女子の体操着を盗んだところをクラスの問題児・仲村佐和に目撃されてしまい、秘密にする代わりに彼女との“契約”を持ちかけられる…という役どころだ。コメント思春期は誰もが通ってきた道だと思います。ただ、誰と出会ってきたか、どんなものを見たか、どんなものを読んだかでその先の道が決まっていくと思います。その道はたくさんあって、何かに反発したり春日のような人がいたり。春日を理解するのは難しいかもしれません。ただ、誰もがどこかに共感は出来ると思うんです。『惡の華』を観た大人の方にはこういう思春期があったなと思い出して欲しいですし、まだ思春期を迎えていない人達にもこの映画がどう映るのかが非常に楽しみです。■「クソムシが…」クラスの変わり者役に玉城ティナモデルであり、『PとJK』『暗黒女子』、『わたしに××しなさい!』では映画初主演を務めるなど女優としても注目を集める玉城ティナが演じるのは、春日の中に自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村佐和役。コメント10代から20代の短い時期に感じた感情や気持ちは、これからの人生において色褪せてほしくないし色褪せるべきでもないと思います。その時に得た感情をマイナスに捉えるだけではなく、その時期の感情を否定せずにいてほしい。『惡の華』を観て、この作品に光る共通のものを皆さんが見つけてくれたらいいなと思います。■マドンナ役は次世代モデル雑誌「ニコラ」で注目を集める15歳の次世代モデル・秋田汐梨。今回、数百人以上のオーディションを経て大抜擢された彼女は、春日が片想いするクラスのマドンナ・佐伯奈々子を演じる。コメント私は今高校生で今回の登場人物達に年齢が一番近いのですが、自分の学生生活とは全然違うので初めは戸惑いました。仲村さんの事は全然わからない!笑この映画は迫力のあるシーンがたくさんあって、私自身も挑戦的なシーンが多かったので大変でした。自分の中学生時代と比較して見てもらえると面白いかなって思います!あ、あと監督がふわふわしていて癒されました!■飯豊まりえ、初映像化・高校編のヒロインに!高校時代、お互い文学が好きなことをきっかけに春日と交流を深める常磐文役には、『きょうのキラ君』『暗黒女子』「パパ活」「マジで航海してます。」などに出演するモデルで女優の飯豊まりえ。高校時代の春日の同じクラスの人気者という役どころだ。コメント私はこの作品に出会って凄く衝撃を受けました。人それぞれの思春期だったり環境だったりでこの作品は見方が変わるなって思っています。誰しもが本来持っている、内に秘めている部分と普段は見せない部分を思い出させてくれる作品だと思います。この映画を観た人が、それぞれの惡の華を語り合ってくれたらいいなと思っています。『惡の華』は2019年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:惡の華 2019年秋、全国にて公開予定©押見修造/講談社©2019映画『惡の華』製作委員会
2018年12月05日俳優の伊藤健太郎が、映画『惡の華』(2019年秋)の主演を務めることが5日、明らかになった。同作は、累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックを実写映画化。高校生の春日高男(伊藤)は、同じクラスの人気者・常磐文(飯豊まりえ)が本屋で詩集『惡の華』を読んでいるのを目撃し、中学時代の過去を思い出す。春日は教室でクラスのマドンナ・佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を盗んでしまい、仲村佐和(玉城ティナ)から「秘密をばらさない代わりに私と契約しよう」と命令されたことにより、奇妙な共犯関係が始まった。「クソムシが」というセリフが大きな話題を読んだ仲村役に玉城が決定。クラスのマドンナ・佐伯奈々子役には、雑誌『ニコラ」で注目を集める15歳の次世代モデル、秋田汐梨がオーディションで抜擢された。さらに、今回初の映像化となる高校時代のヒロイン・常磐文役を飯豊まりえが務める。今回メガホンを取る井口昇監督には、原作者から逆指名。若手実力派キャスト陣が、思春期のトラウマと魂の再生を描いていく。○伊藤健太郎 コメント思春期は誰もが通ってきた道だと思います。ただ、誰と出会ってきたか、どんなものを見たか、どんなものを読んだかでその先の道が決まっていくと思います。その道はたくさんあって、何かに反発したり春日のような人がいたり。春日を理解するのは難しいかもしれません。ただ、誰もがどこかに共感は出来ると思うんです。『惡の華』を観た大人の方にはこういう思春期があったなと思い出して欲しいですし、まだ思春期を迎えていない人達にもこの映画がどう映るのかが非常に楽しみです。○玉城ティナさんコメント10代から20代の短い時期に感じた感情や気持ちは、これからの人生において色褪せてほしくないし色褪せるべきでもないと思います。その時に得た感情をマイナスに捉えるだけではなく、その時期の感情を否定せずにいてほしい。『惡の華』を観て、この作品に光る共通のものを皆さんが見つけてくれたらいいなと思います。○秋田汐梨さんコメント私は今高校生で今回の登場人物達に年齢が一番近いのですが、自分の学生生活とは全然違うので初めは戸惑いました。仲村さんの事は全然わからない! 笑この映画は迫力のあるシーンがたくさんあって、私自身も挑戦的なシーンが多かったので大変でした。自分の中学生時代と比較して見てもらえると面白いかなって思います! あ、あと監督がふわふわしていて癒されました!○飯豊まりえさんコメント私はこの作品に出会って凄く衝撃を受けました。人それぞれの思春期だったり環境だったりでこの作品は見方が変わるなって思っています。誰しもが本来持っている、内に秘めている部分と普段は見せない部分を思い出させてくれる作品だと思います。この映画を観た人が、それぞれの惡の華を語り合ってくれたらいいなと思っています。
2018年12月05日押見修造の人気コミック『惡の華』が実写映画化。2019年9月27日(金)に公開される。『惡の華』実写映画化『惡の華』は、押見修造原作の、“行き場のない思春期の衝動”を描く人気コミック。別冊少年マガジンに2009年から5年間に渡って連載され、「このマンガがすごい!2011」オトコ編の10位にランクイン、「マンガ大賞2012」にもノミネートされ、累計発行部数は300万部を突破した。「絶望」をテーマに鬱屈とした青春と衝動を描く過激な物語中学2年生の春日高男は、思いがけず憧れの女子の体操着を盗んだところをクラスの問題児・仲村佐和に目撃されてしまう。そのことを秘密にする代わりに彼女との「契約」を持ちかけられ……。「絶望」をテーマに、主人公の鬱屈とした青春と行き場のない衝動を描く『惡の華』。その過激なストーリー展開は読者に強烈なインパクトを与え、ティーン世代の禁断のバイブルとして広く人気を博している。伊藤健太郎×玉城ティナ、豪華キャストが勢ぞろい主役・春日高男を務めるのは、『デメキン』で映画初主演を飾り、『コーヒーが冷めないうちに』やドラマ「今日から俺は!!」などにも出演している伊藤健太郎。春日の中に自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村役には、映画『Diner ダイナー』『地獄少女』と話題作に出演する玉城ティナが抜擢された。また、春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役はメインキャストの中で唯一現役学生であるモデルの秋田汐梨が担当。お互い文学が好きなことをきっかけに春日と交流を深める常磐文役は、飯豊まりえが演じる。メインキャストを支える、その他俳優勢さらに、どんどん変態性が開花していく春日を心配しつつも見守る父親に鶴見辰吾、母親に坂井真紀、娘との距離をうまくとれない仲村の父親は高橋和也、離れて暮らす母親に黒沢あすか、祖母に佐々 木すみ江、佐伯の母親には松本若菜と、実力派俳優たちが若者を見守る家族として出演。クラスメイトとして、北川美穂、佐久本宝、 田中偉登といったフレッシュなキャストも登場する。監督は井口昇、脚本は岡田麿里コミック連載中の2013年にはテレビアニメ化され、2016年には舞台化。数多くの映画化オファーの中から、原作者・押見修造からの逆指名で井口昇監督による実写映画化が実現。押見修造は実写化に際し、「井口昇監督に『惡の華』を撮って頂くことは、長年の夢でした。僕の魂を救ってくれて、物語の作り方の手本にしてきたのが井口監督の作品だったからです。」と喜びを語った。監督を務める井口昇は、2007年の『片腕マシンガール』が国内外でカルト的な人気を集め、数々の国際映画祭に出品。2011年の『電人ザボーガー』はロングランヒットを記録し、アメリカ・テキサス州の映画祭、ファンタスティック・フェストでファンタスティック部門監督賞受賞を果たした。脚本は、『暗黒女子』『先生!、、、好きになってもいいですか?』の脚本も手掛け、劇場アニメ映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』では監督を務めた岡田麿里が担当。従来のイメージを打ち破り、思春期のトラウマと魂の再生を描く。ガールズ・スリーピースバンド「リーガルリリー」書き下ろしの主題歌主題歌を担当するのは、ガールズ・スリーピースバンド「リーガルリリー」。本作のために描き下ろしたという新曲「ハナヒカリ」が“絶望の青春”に彩りを添える。また、挿入歌として、1st ミニアルバム「the Post」収録の再録版となる「魔女」も使用されている。なお、映画公開週の9月25日(水)には、「ハナヒカリ」と「魔女」を収録した 1st Single「ハナヒカリ」をリリースすることも決定しているので合わせてチェックしてみてほしい。ストーリーあの夏、僕は仲村さんと出会い、リビドーに目覚めた。山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった・・・。仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、2人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう・・・。詳細映画『惡の華』公開時期:2019年9月27日(金)出演:伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえ、北川美穂、佐久本宝、田中偉登、松本若菜、黒沢あすか、高橋和也、佐々木すみ江、坂井真紀、鶴見辰吾監督:井口昇脚本:岡田麿里原作:押見修造『惡の華』(講談社刊)主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」
2018年11月11日累計発行部数300万部突破、押見修造の人気コミック『惡の華』の実写映画化が決定した。監督は、原作者からの逆指名により井口昇が務めることに。併せて、井口監督からのコメントも到着している。■ストーリー高校生の春日高男は、同じクラスの人気者・常磐文が本屋で詩集「惡の華」を読んでいるのを目撃する。かつて「惡の華」に憧れを抱く内向的な文学少年だった春日は、中学時代の過去を思い出していた…。山々に囲まれた地で閉塞感のある日々に息苦しさを感じていた中学2年のある日、春日は教室でクラスのマドンナ佐伯奈々子の体操着を見つける。誰もいない放課後、胸が高揚しているそのとき、春日は人の気配を感じて咄嗟に体操着を掴み逃げ出してしまう。後日、その一部始終をクラスの変わり者、仲村佐和に見られてしまっていたことが発覚。「秘密をばらさない代わりに私と契約しよう」。こうして仲村と春日の奇妙な共犯関係がはじまった。仲村の命令が日々エスカレートしていくと同時に、春日は「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じていく。ところがある日、町の夏祭りで起きた事件がふたりの関係を決定的に変えてしまう…。■原作者から逆指名!?監督は海外からの人気も高い井口昇監督!原作は別冊少年マガジンに2009年から5年間に渡って連載され、「このマンガがすごい!2011」オトコ編の10位にランクイン、「マンガ大賞2012」にもノミネートされた「惡の華」だ。絶望をテーマに主人公の鬱屈とした青春と行き場のない衝動を描き、その過激なストーリー展開は読者に強烈なインパクトを与え、ティーン世代のバイブルと化した。コミック連載中の2013年にはテレビアニメ化、2016年には舞台化を果たし、数多くの映画化のオファーを受けた。監督は、原作者からの逆指名でメガホンを取ることになった井口昇監督。井口監督は、2007年公開の『片腕マシンガール』が海外および国内でカルト的な人気を博し、数々の国際映画祭に出品している。新作を発表する度に海外から招待が殺到する程、世界中で熱狂的ファンを生み出しており、北野武、三池崇史に並ぶ人気と知名度を誇る。■井口監督からのコメントも到着!井口監督は、「惡の華」を初めて読んだ際、初めの数ページで「これは絶対に映画にしたい。そのために映画監督になったのではないか」と、全身に電流を浴びたような衝撃と直感を感じたという。「毒のある過激さだけではない普遍性と、孤独を感じる少年少女への共感が、『惡の華』に人々を惹きつける理由だと思います。今を生きる観客が求める題材とリンクしてきた『惡の華』こそ、今映画にするべき作品だ」と語り、映画化への意気込みを語った。さらに、脚本を担当する岡田麿里も「自意識の暴走と、どうしようもない焦燥と、それらが引き起こす羞恥と、土地がもたらす閉塞感と…。『惡の華』が持ついくつかのテーマは、誰しもの思春期と重なる部分があると思います。皆さんの中の少年少女が疼くような、そんな作品になるといいなと思います」とコメントを残している。また、原作者でもある押見修造は、井口監督に「惡の華」を撮ってもらうことが長年の夢だったと語り、物語を作る際の手本にしていたと胸の内を語っている。「惡の華」を描く上でも多大な影響を受けたといい、「岡田麿里さんの脚本が絡み合うことで想像以上のものが出来ると思っています。本当の、切実な、胸に突き刺さる『変態』を観れることを心待ちにしています」と映画への期待を言葉にした。なお、映画の公開時期やキャストは後日発表されるとのこと。引き続き続報に注目したい。『惡の華』は、2019年公開予定。(text:cinemacafe.net)
2018年11月08日フィギュアスケートの羽生結弦選手と元プロテニス選手でスポーツキャスターの松岡修造が、11月1日より全国で放送されるP&Gの新テレビCM「一生に一度の感動・二人の情熱編」(30秒・15秒)でCM初共演を果たした。東京2020パラリンピックのゴールドパートナーであるP&Gグループのプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンは、東京2020に向けて、「ママの公式スポンサー」として、お母さんと大切な家族・友人・仲間に、オリンピックという歴史的な瞬間を分かち合ってほしいという思いから、“一生に一度を一緒に”キャンペーンを展開中。同キャンペーンの第2弾として、「皆で行ける! 東京2020オリンピック水泳決勝チケット(宿泊ホテル付)当たる! P&Gプレゼントキャンペーン」を11月1日より開始し、キャンペーンに合わせ、羽生選手と松岡が出演する新CMが公開される。このCMは、「一生に一度を一緒に」をテーマに、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた会場での観客と選手のつながりを訴求。羽生選手がオリンピック会場で感じた熱気と声援の大切さを、松岡さんにインタビュー形式で引き出し、そこに印象的な平昌2018冬季オリンピックのシーンを掛け合わせることで、会場での選手と観客の一体感を表現した。撮影は、松岡の提案により、急遽アドリブに変更。撮影前の個別打ち合わせに臨んだ松岡は、開口一番「羽生さんのイメージを大切にしたい」と監督に告げ、「彼の言葉選びは想像以上にすごい。アスリートの中ではダントツ。僕が(インタビュアーとして)彼の言葉を引き出すから、時間がほしい」と直訴した。その結果、シーンごとに撮影する予定だったところを、カメラを回しっぱなしにするスタイルへと変更し、松岡の熱意によって羽生選手の「素」の表情と言葉を引き出すことに成功した。羽生選手は、撮影の合間に照明を調整する高い脚立に上り始めて関係者をヒヤヒヤさせるなど、おちゃめな一面も披露。まわりの人を和ませるため常に気を遣う羽生選手の優しい振る舞いのおかげで、スタジオは終始和やかな空気に。撮影終了後、羽生選手は「修造さんにすごく引っ張っていただいたので、僕はもう本当にインタビューに答えている感じでやらせていただきました」と話し、「オリンピックってある意味きっかけですよね。僕はきっかけという言葉がすごく好きなんです。勇気を与えるとか、元気になってもらいたいとか、そういう言葉って使われやすいし、そういう気持ちにもなるんですけど、やっぱりみなさんが思っている気持ちにはいろんなものがあるじゃないですか。だからこそ、オリンピックという一つの舞台にみんなが集中して、それをきっかけにみんなの心が一つになれるというのは、素晴らしいことだなって思います」と五輪の魅力を熱弁。そして、松岡が「オリンピックは一生に一度。羽生さんには一生に一度という出会いやきっかけはありますか?」と尋ねると、羽生選手は「スケートに出会ったのはある意味、一生に一度だと思います。小さかったので鮮明に覚えているわけではないんですけど、そういったきっかけがなければ、ここまで来れなかったわけですし。一生に一度というのは誰しもが刻々と感じていくものだと思うので、大事にしてもらいたいという思いはすごくありますね」と答えた。さらに、東京2020オリンピックについて、羽生選手は「今回、2人で東京2020オリンピックを盛り上げる CMを作らせていただくということで、『心をひとつに!』という言葉が自分にとってポイントだなと。修造さんと 2人で一緒に作りあげたという感覚があります。オリンピックを観戦するときも、そしてそれ以外のときでも、心をひとつにしていただけるような映像になったらなと思います」と思いを語った。
2018年11月01日映画初出演となった『幼な子われらに生まれ』では、多感な少女の心の動きを繊細に表現した女優・南沙良。そんな彼女が初主演を飾った映画が、押見修造の実体験を基にした青春漫画の実写化『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』だ。吃音をコンプレックスに感じ、思い悩む女子高生という、非常に難しい役に挑んだ南さんが、作品に込めた思いや夢だった女優という仕事について語った。役柄に向き合う真摯な態度南さんが演じた志乃は、吃音へのコンプレックスから、クラスメイトとの人間関係に悩む女子高生。南さんも「私はコンプレックスだらけ」と苦笑いを浮かべていたが、人前で話すことや、自分の言葉でしっかり意思を伝えることが苦手だという部分で、志乃には共感できるところが多かったという。「原作を読むまで吃音という存在を知らなかった」と話していた南さん。撮影前に、吃音を持つ人たちに話を聞き、しっかりと理解を深めることからはじめたという。その際「吃音といっても、一人一人感じ方や話し方が違う。志乃ならではという吃音への向き合い方をしっかり理解しなければいけない」と役作りに臨んだ。そのなかで南さんは「吃音というコンプレックスはあるものの、それを除けば、明るくて可愛らしい女の子。そういう高校生らしさを大切にしました」と志乃という女の子を立体化していったという。“南沙良”として話をすることが大の苦手南さんは、幼稚園のころから女優という仕事に憧れを持っていたという。昨年公開の『幼な子われらに生まれ』では、初めてのオーディションでチャンスを物にした。そして本作では主演への挑戦。「オーディションの前に原作コミックを読んでいて、絶対に志乃をやりたいという気持ちが強かった」と胸の内を明かしていたが、デビュー作同様「あまり緊張感や気負いはなかった」と当時を振り返る。本人いわく「お芝居や撮影ではあまり緊張することがない」のだが、自分の言葉で相手に伝えなくてはいけないときは「生きた心地がしない」らしい。オーディションでも「最初に『南沙良です』と話すところが一番緊張します」と面白いカミングアウト。このインタビューは、初日舞台挨拶が行なわれる直前に行なわれたが「舞台挨拶のことを考えると、本当に生きた心地がしないんです」と苦い顔を浮かべる。とにかく“南沙良”として話をすることが大の苦手だという。しかし、今後は映画のプロモーションで、イベントやテレビ番組などに出る機会もきっと増えるだろう。そのことを問うと「しっかり勉強しなければいけないなと思っています」と苦笑い。しかし、裏を返せば、役になりきればどんなことでも臆せずできるということであり、女優としての資質は高いように感じられる。その点について「役を通して感情を表現できるのは、いい意味でコンプレックス解消に役立ってくれるのかもしれません」と語っていた。いろいろな表現ができる女優さんになりたい!デビューから2作、とても良質な映画に出演している印象を受けるが「まだ女優さんとしてお仕事をしているんだという実感は、そこまで強く感じていません」と冷静に語る。それでも「現場でお芝居をしているとき、ふと『夢が叶ったんだな』と感じることもありますし、ずっとこれからも続けていきたいと思っています」と前を向く。あまり笑顔を見せることがない役が続いたことについて「これからは、一つの型にはまらず、いろいろな表現ができる女優さんになりたい」と語った南さん。以前、事務所の先輩である新垣結衣さんや、実力派女優として活躍中の二階堂ふみさん、満島ひかりさんを憧れの女優としてあげていたが、そんな彼女たちと同じ“女優”という舞台に立った。「とても同じ舞台にいるという実感はありませんが、いまでもすごく尊敬し、憧れの存在であることは変わっていません。でも、いつか一緒にお芝居をしてみたいという気持ちはあります。きっとワーっと舞い上がってしまうと思うのですが、しっかりとした気持ちで臨めるように経験を積みたいです」。本作と出会ったことで「自分のなかにはコンプレックスや『嫌だな』と思う部分がたくさんあるのですが、今まではどうやって排除しようかとばかり考えていました。でも、個性としてしっかり向き合うことの大切さを学びました」と気持ちが変わったという。台本をしっかり読み込み役作りをしつつも、現場で沸きあがるリアルな感情を大切に撮影に臨み、メガホンをとった湯浅弘章監督も、丁寧に南さんの表現をすくいあげた。作品を観て「生々しさを感じた」という南さんの言葉が、この作品の魅力を的確に表現している。(text: Masakazu Isobe/photo:You Ishii)
2018年08月06日「喋れないんなら紙に書けばいいじゃん」閉ざされていた志乃の毎日に風穴を開けたのは、加代のぶっきらぼうな一言でしたーー。漫画家・押見修造さん原作の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公開記念トーク、後編。主演の南さんも原作者の押見さんも、「喋れない」けど「伝えたい」ことを、演技やペンで伝えようとしています。「普通」とは何なのか。「普通」にならなくても、伝えられることがあるー。トークの後半では、映画のクライマックスシーンを振り返りながら、伝えること、表現することに対するそれぞれの思いを語りました。ズレがあるから愛おしいUpload By 柳瀬徹鈴木吃音に限らずコミュニケーションの困難は、誰かがサポートすることで緩和されることもあるんですけど、まったくなくなるわけではありません。ゼロが100になったり、100がゼロになるわけではないし、そもそも誰もがコミュニケーションにズレを感じているんだと思うんです。加代は音楽が好きだけど、自分で歌おうとすると世間の「いい歌」の基準からズレてしまう。志乃はスムーズな日常会話はできないけど、加代のギターで歌うとそのズレから解放される。菊地はしゃべりまくってみんなの注目を集めようとすればするほど、周囲から浮いて孤立していく。でも本当は、全員がポンポンと会話をする必要なんてないですよね。押見僕はズレがないとその人を愛おしいと思えないです。コミュニケーションがつるっとスムーズにできる人よりも、どこかにズレを抱えているほうが、人間の振れ幅が大きいんじゃないかな、って。マンガでもそういう人物のほうがキャラが立ちますね。鈴木女優は自分と違う人間を演じながら、振れ幅を意図的につくるお仕事でもありますよね。役を演じることで、ふだんの自分自身の振れ幅が大きくなることもありますか?南ありますね。私は、プチ反抗期はあっても大きな反抗期がぜんぜんなかったんですが、ある作品で親にすごく反抗する子を演じていた時期は、両親に対するあたりが強かったです。鈴木ご両親はイヤだったでしょうね(笑)。南イヤがってましたね(笑)。ふだんはチャンネル争いなんてしないのに、勝手に変えられるとイラッときて、ケンカになったりとか。押見撮影が終わって変わりましたか?南少し優しくなりました(笑)。「魔法」はいらないのだと思うUpload By 柳瀬徹鈴木映画の『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』ではどのシーンがいちばん印象に残っていますか?南やっぱりクライマックスの、体育館のシーンです。どうやって演じるか、監督さんとすごく話しあったんですけど、最後に「思ったことをそのまま表現してください」と言われました。鈴木押見さんはその撮影現場にいらっしゃったんですよね。押見南さんの後ろのほうで、スケッチしながら見ていました。肩にすごく力が入って背中が丸くなってて、本気で泣きながら、絞り出すようにして叫んでいましたよね。ああ、本当に志乃になってくれたんだなと思って、嬉しかったです。映画のはじまりから、志乃はずっとうつむいていましたよね。南うつむいてましたね。押見最後もうつむきながら叫ぶところがすごくよかった。鈴木そのあとに来るラストは明かせませんけど、志乃の日常が少しだけ新しいものになったことを予感させるシーンでしたね。南志乃にもこんなことが起こるんだって、私も嬉しかったです。押見ラストシーンでも、志乃はちゃんとどもってるんですよね。鈴木そういえば映画のなかで加代が歌う「魔法」は押見さんの作詞ですよね。押見マンガで加代が歌っていた詞に曲をつけていただいたんですが、この「魔法」は「普通」に置き換えても意味は同じだと思うんです。鈴木普通にならなくても、伝えること、つながることはできるんだって、加代から志乃へのメッセージのような歌でしたね。「魔法」作詞:押見修造作曲:まつきあゆむ魔法をください魔法をくださいみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法それさえあればそれさえあれば私は外へ出かけてゆくよでもどこへ行こうでもどこへ行こう私は今すぐ帰りたい私は今すぐ帰りたいみんなの知らない秘密の場所にあのコの座る校舎の裏に魔法はいらない魔法はいらないみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法魔法はいらない魔法はいらないみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法魔法はいらない魔法はいらないみんなと同じに喋れる魔法みんなと同じに歌える魔法つばを吐き捨ててバスに乗ろう私は遠くに出かけていくから映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』より押見これは加代が初めて作った曲なんですが、蒔田さんの歌い方にもメロディにも、初めて作った稚拙な感じがほどよくあって、すごくよかったですね。鈴木映画の中盤で、志乃と加代が初めて街に出て歌うシーンもよかったですね。僕はあそこから泣いてしまいました。押見2人で歌う、そのキラキラ感がすごい。南歌うのは好きなんですけど、人前で歌うのは緊張します。むちゃくちゃ練習しました。押見志乃が歌うとしたらこんな感じだろうな、と思いましたね。濁っているものを「返す場所」Upload By 柳瀬徹押見僕は吃音について親にまったく相談しませんでしたし、誰にも相談しませんでした。でもちょっとした糸口、閉じた世界にちょっとした穴が開けば、考え方が変わるチャンスはあると思うんです。僕自身は学校なんて行きたくなければ行かなくていいと思っている親なんで、あまり参考にはならないかもしれませんが。僕には小4の娘がいるので、同級生のお母さんたちと接する機会が多いんですけど、子どもについての認識が自分自身にくっつきすぎているんじゃないか、そう映る人が少なくないんです。子どものつまずきはあくまでも子どものものであって、自分自身の人生のつまずきではないと思うんです。気持ちはわかるんですけど、自分と違う人間として、もう少し切り離したほうがいいんじゃないかな、と。自分とは違う人間なんだから、お互いの違いは否定しないほうがいいんじゃないですか。14歳に戻ったら、自分の親にそう伝えたいですね(笑)。南『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』をはじめて読んだときに、もちろん考え方が変わったんですけど、これは誰にでもあることだな、自分の中にもあることだな、ってすごく思いました。自分の中にある白くないものとか、濁っているものとか、真っ黒なものとか。志乃を演じてみて、濁っているものを返す場所があるんだ、って思いました。どこに戻せばいいかわからなくなるときもあると思うんですけど、自分の濁っている部分も、きっと元のままでいられる場所が、あるんじゃないかって。押見「返す場所」って、すごい表現ですね。そうか、返してあげればいいんだ。今、すごく腑に落ちました。映画の志乃は、はたして「返す場所」を見つけることができたのでしょうか。その答えはぜひ劇場で確かめてください。(完)文: 柳瀬徹写真: 鈴木江実子スタイリング(南さん担当): 道券芳恵ヘア&メイク(南さん担当): 藤尾明日香(kichi inc.)Upload By 柳瀬徹2018年7月14日(土)より、「新宿武蔵野館」ほか全国順次ロードショー。押見修造氏の人気コミック、待望の映画化。高校1年生の志乃は、喋ろうとするたびに言葉に詰まり、名前すらうまく言うことができない。同級生の加代は、ギターが生きがいだけれど音痴。コンプレックスから目を背け、人との関わりを避けてきた志乃と加代が出会い、小さな一歩を踏み出すけれど…。青春時代にだれもが抱いた苦悩や葛藤を、みずみずしく描いた作品。出演: 南沙良、蒔田彩珠、萩原利久他原作: 押見修造『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(太田出版)監督: 湯浅弘章脚本: 足立紳音楽: まつきあゆむ映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公式サイト
2018年07月04日若い3人が体当たりで演じてくれたUpload By 柳瀬徹主演の南さん、原作者の押見さん、発達ナビ編集長の鈴木の3人とも「言葉で伝えるのが苦手」「人と話すのが苦手」と口を揃えます。一つひとつ言葉を探しながら、静かにトークが始まりました。鈴木僕は『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を数年前に読んだのですが、自分自身が人とうまく話せない時期があったりもしたので、すごく思い入れがある作品なんです。映画も素晴らしかったですね。志乃と加代が路上で歌い始めるシーンから、早くも泣いてました(笑)。押見さんの作品はここ何年かで次々と映像化されていますが、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が映画化されると聞いてどう思われましたか?押見僕のマンガは「変態」と言われることが多いのですが(笑)、この作品は自分のなかではいちばんとっつきやすいマンガだと思っています。もっといろいろな人に読んでもらえるきっかけができて、素直にありがたいですね。刊行されて何年も経っているのにもかかわらず、映画化してくれるというのも嬉しかったです。制作の方とお会いして、吃音というテーマだけでなく作品そのものを大事にしたいんだ、と言ってくださって、これはいい映画になるんじゃないかと思いました。鈴木完成した映画を見ての印象は?押見南さんをはじめ、俳優のみなさんの演技がとにかくすごい。マンガの登場人物を再現するというよりも、1人の人間として体現してくれていて、生々しくて説得力がありました。鈴木志乃役の南沙良さん、加代役の蒔田彩珠さん、菊地役の萩原利久さん、3人とも高校時代特有の生々しさがありましたよね。湯浅弘章監督の「3人が体当たりで演じてくれた」というコメントはまさにその通りだなと思いました。南さんは小学生の頃から押見さんのマンガを読まれていたそうですが、初主演作品が『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』に決まってどう思いましたか?南すごく嬉しくて、撮影前は興奮して寝つけなかったです。その反面、作品の世界観を壊してしまうんじゃないか、大丈夫かなという思いがすごく強くて不安になってしまって…。初日の撮影がなんとか終わって、やっとこれで始まるのかな、って気持ちになれました。私も、自分の思いを言葉にして人に伝えるのがすごく苦手だし、人と話すということが得意じゃないので、志乃にはすごく共感します。コンプレックスは排除しなくていいUpload By 柳瀬徹鈴木人と話すのが苦手なんですか?南そうですね…。なかなかうまく喋れないし、うまい返事もできないし。鈴木プロフィールの「趣味」のトップに「大仏鑑賞」とありますが、たしかに人づきあいの上手な15歳の趣味にはあまり見えないですね(笑)。南大仏は、小学校の修学旅行で行った京都の三十三間堂で、「迦楼羅王(かるらおう)像」の仏像と出会ってからハマりました(笑)。鈴木本物ですね(笑)。それはともかく、南さん演じる志乃はマンガそのままというわけではないのにも関わらず、どこから見ても志乃ちゃんそのものでした。自分にもコンプレックスがあるからこそ、志乃に共感できた?南そうですね。でも『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を読んで、コンプレックスは排除しなくてもいいのかなって思えるようになりましたね。コンプレックスに向き合って、つきあっていこうと考え方が変わりました。鈴木志乃役のオーディションには押見さんも同席されたそうですが、加代役の蒔田さんはすでに決まっていたものの、志乃役はなかなか決まらなかったと聞きました。押見そうですね。鈴木最後に現れた南さんが演技を始めようとした瞬間に、満場一致で「志乃だ」となったそうですが、押見さんから見た南さんの第一印象は?押見志乃と同じ、ある種の「軽さ」のようなものを感じたというか…原作の志乃は、本人はいたって真剣に悩んでいるんだけど、周囲にはうまく伝わらなくて笑われてしまったり、シリアスになりきれないところがあります。その志乃という子のちぐはぐさを、南さんは体現してくれていました。鈴木南さんと志乃は人と話すのが苦手なのが共通しているということですが、素の自分だけでなく、演じなければいけない部分もありますよね。南吃音についてはあまり知らなかったので、まずは知るところからと、撮影に入る前に吃音当事者の方に取材させていただいて、お話を伺いました。「普通」でなくてもいい世界があるUpload By 柳瀬徹鈴木吃音については押見さんご自身の実体験がもとになっているんですよね?押見喋るのが難しいとはじめて感じたのは中学2年生のときだったと思います。でも、ずっとどもっているわけじゃなくて、調子のいいときも悪いときも、慣れてきたと思ったらまたどもったりと波があって、今でもときどきどもります。いちばん苦しかったのは、吃音なんて言葉も知らなかった中学時代ですね。鈴木いつも1人で過ごしていた志乃は加代と出会って、加代と友達になりたい、気持ちを伝えたいと思う。そこから物語が動き出すわけですが、中学生の押見さんにもそんな相手がいたんですか?押見友達は…少なかったですね(笑)。数少ない友達が、それなりに受け入れてくれたのかな、という感じです。よく覚えているのは、大学のときの友達ですね。入学して、最初の自己紹介タイムでいきなりつまずいて(笑)。それでサークルの勧誘なども受けずに1人でいたんですけど、それでも自分に話しかけてくれたヤツがいたんです。そいつは僕の吃音を、それはそれでかわいい、おもしろいものとして笑ってくれた。人からバカにされたくないから1人でいるくせに、人のことはバカにするような、そんな自意識過剰な人間を受け止めてくれたヤツがいて、それで救われたんだと思います。鈴木吃音に苦しむ押見さんを友達が受け入れてくれたように、違いをそのまま受け入れてくれる人がいると、自分自身の考え方が変わるし、おおげさにいえば世界が少し変わりますよね。でも学校という場所には、みんなと同じように振る舞い、喋らなきゃいけないというプレッシャーが少なからずある気がします。押見ありますね。鈴木撮影時の南さんは中3、今は高1で、登場人物たちとほぼ同じ年代ですが、南さんにとって学校はどんな世界ですか?南今のお仕事を始めるまでは、学校が世界のすべてという感じでした。普通じゃないとハブられるんじゃないか、同級生からも先生からも認めてもらえないんじゃないか、という気持ちが強かったです。でもお仕事をするようになって、普通じゃなくてもいいんだって気づきました。でも、学校に通いながら仕事をしていることに対して、何か言われることもあったり…押見ありがちですよね。鈴木「自分と違う」ということに対して、押さえつけようとしてくる人も、中にはいると思います。でも志乃にとっての加代や、押見さんの大学時代の友達みたいに、分かってくれる人が1人いるだけで、ぐっと視野は広がりますよね。学校がすべてじゃないんだって思える、それだけでラクになるんじゃないでしょうか。押見普通じゃない世界がある。そう認識するだけでだいぶ違いますよね。「普通の会話」は難しいUpload By 柳瀬徹鈴木僕は小中学校の頃から人とうまく話せないほうだったんですが、大学卒業後にますますその自覚が強くなって、むしろ学校を出てからのほうが苦しかったんです。そんなとき、ある年上の人とお酒を飲むことがあって、その人が「君はちゃんとどもることができるのがいい」と言ってくれたんです。立て板に水で話すヤツなんて、俺は信用できない、と。どもることを肯定してくれたんですね。押見そんなの、惚れちゃいますよね(笑)。鈴木伝わらなくても伝えたいと思うからこそ、苦しい。伝わらなさを少しだけ肯定してもらうだけで、ずいぶん伝えられることが大きくなるんだなと思いました。マンガ家も女優も誰かに何かを伝えるお仕事ですが、喋って伝えるということと、感覚に違いはありますか?押見僕は、喋って「自分」を伝えられた経験がそもそもないんですよ。でもマンガは読者が自分のリズムで追体験してくれるから、思いを強く伝えられるメディアなんだと思います。まぁ僕は、「自分の苦しみを味わわせてやろう」とか思いながら描いているようなやつなんですけどね(笑)。南私もふだんからうまく伝えられないので、会話が終わってからいつも一人で反省会してます。押見わかる(笑)。南家でも練習してます。鈴木映画でも志乃がやっていましたね。「4丁目にケーキ屋さん出来たの知ってる?」「あ、知ってる知ってるー」とか。南そうですそうです。まさにあんな感じで。志乃とは違って、頭の中で相手が喋って、私はその人に向かって実際に喋るんですけど。実際に会ったときにもっと普通に会話ができるようにって。押見でも、「普通の会話」をしなくてもいいと思いますけどね。会話、難しくないですか(笑)。僕は会話の成功体験がないから、そう思ってしまいます。ーーーー普通の会話なんてしなくていい。そう思い合える人同士だからこそ、交わせる言葉があるのかも知れません。後編では、南さんの発する言葉の力に押見さんが驚く、そんな場面もありました。(後編につづく)文: 柳瀬徹写真: 鈴木江実子スタイリング(南さん担当): 道券芳恵ヘア&メイク(南さん担当): 藤尾明日香(kichi inc.)Upload By 柳瀬徹2018年7月14日(土)より、「新宿武蔵野館」ほか全国順次ロードショー。押見修造氏の人気コミック、待望の映画化。高校1年生の志乃は、喋ろうとするたびに言葉に詰まり、名前すらうまく言うことができない。同級生の加代は、ギターが生きがいだけれど音痴。コンプレックスから目を背け、人との関わりを避けてきた志乃と加代が出会い、小さな一歩を踏み出すけれど…。青春時代にだれもが抱いた苦悩や葛藤を、みずみずしく描いた作品。出演: 南沙良、蒔田彩珠、萩原利久他原作:押見修造『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(太田出版)監督:湯浅弘章脚本:足立紳音楽:まつきあゆむ映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公式サイト
2018年07月03日伝わらなくても伝えたい──。少女たちの青春を描く『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が映画化!2018年7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開される映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』。原作は押見修造さんの人気コミックです。中学生のころに話しづらさを感じたというご自身の経験からつくられた物語です。高校1年生の大島志乃は上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいた。そんな時、ひょんなことから校舎裏で同級生の加代と出会い、一緒に過ごすようになる。人と距離を置き卑屈になりがちな志乃だったが、加代からバンドを組まないかと誘われたことで少しずつ変わっていく。ふたりで過ごす夏休みが平穏に過ぎていくと思っていた志乃だったが、自分をからかった同級生の男子・菊地が強引に参加することになり…。志乃は、人前でうまく喋ることができません。映画の序盤で、教室で徐々に自己紹介の順番が近づいてくるときの志乃の姿が描かれます。うまく喋れるだろうか、自己紹介がきちんとできるだろうか――志乃の緊張感が、画面を越えて伝わってきます。そして、練習の甲斐なくうまく名前を言えずにクラスメートたちに笑われて、うつむいてしまう志乃…。そこから、志乃の世界へと一気に引き込まれていきます。励ましのつもりでかけた大人の言葉が志乃を傷つけてしまうのと対照的に、「病気なの?」とストレートに質問しつつもありのままの志乃を受け入れる加代の姿…。うまく言葉が話せないことを母親や担任の先生、加代、そして志乃本人がどう捉えているのかを感じさせるシーンが、端々に散りばめられ、「話せない」志乃を取り巻く状況を浮かび上がらせています。志乃と加代、2人の葛藤と挑戦を中心に編まれていく物語Upload By 発達ナビニュース高校に入学したものの、最初の自己紹介でみんなに笑われてしまった志乃は、クラスに馴染めないまま一人ぼっちの高校生活を送ります。そんな志乃に、「喋れないなら、書けばいいじゃん」とメモとペンを渡したのがもう一人の主人公の加代でした。加代は音楽が好きだけれど音痴だという悩みを抱えています。おっとりとした志乃にクールな加代と、全くタイプの違う2人ですが、ある日、加代は志乃の歌声に心を奪われ、「一緒にバンドを組もう」と誘います。文化祭に出ることを目標に練習を重ね、一緒に歌い演奏することを通してお互いが抱えるコンプレックスと向き合うと同時に、友情も急速に深まっていくのです。ぶつかり合いながら、少しずつ前に進む志乃と加代。そこへ…Upload By 発達ナビニュース初めは、バンドを組むという加代の誘いに戸惑った志乃。「しのかよ」として初めての路上ライブは、場所を決めるところまで一つひとつが緊張の連続。高校1年生らしい初々しさが感じられます。声をかけた加代にとっても部屋を出て人前でギターを弾くのは初めて。指の動きがおぼつかず、ぎこちない演奏と歌が始まります。路上ライブを繰り返すなかで、お互いを認め自分のありのままを受け入れていく2人。いつしか志乃はうつむいたり、会話で言葉につまることが少なくなり、加代も穏やかな表情で過ごすことが増えていました。たどたどしい雰囲気で路上ライブを始めた2人の演奏と歌声に少しずつ自信が満ちていく様子はとても眩しく爽快な気分になります。しかし、新学期の教室で自己紹介の際に志乃をからかった菊地が、街中で演奏する2人と遭遇したことから状況は一変します。菊地自身、人と触れ合いたい気持ちが空回りして、学校で浮いてしまっていたのです。「仲間に入れて欲しい!」という菊地を加代は引き入れますが、これによって志乃と加代の間に微妙な空気が…。志乃は菊地を前に、自分の殻にこもっていってしまうのです。3人のそれぞれの思いが溢れ、重なり、離れて──ほんの少しのすれ違いで関係が崩れてしまう10代のヒリヒリするような友情が描かれます。「しのかよ」で出演するための練習を続けてきた文化祭のステージ。2人は舞台に立てるのか、志乃は再び前を向くことができるのか──。原作とは少し異なるクライマックスまで、目が離せません。志乃役の南沙良さん、加代役の蒔田彩珠さん、菊地役の萩原利久さんは、演じた役と同世代。等身大の体当たりな演技に心を打たれます。また、志乃と加代が歩く海辺の景色や、オレンジ色の夕日に照らされながら歌う姿など、随所に盛り込まれた美しい情景も見どころです。2018年7月14日から全国順次公開!Upload By 発達ナビニュース人とうまく話せないことに悩む志乃だけでなく、加代や菊池もそれぞれがコンプレックスを抱えています。「自分とは何か」について考え、悩みを抱く思春期。今、高校生の人も、かつて高校生だった人にも、全ての世代の人に共感できるところが見つかる映画です。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、2018年7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されます。不器用だけど、まっすぐで一生懸命な志乃と加代、そして菊地の3人に"会いに"ぜひ劇場へ!【出演】南 沙良 蒔田彩珠/萩原利久/小柳まいか 池田朱那 柿本朱里 中田美優/蒼波 純/渡辺 哲/山田キヌヲ 奥貫 薫【監督】湯浅弘章【原作】押見修造 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(太田出版)【脚本】足立 紳【音楽】まつきあゆむ【配給】ビターズ・エンド【制作プロダクション】東北新社【製作】「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会(日本出版販売 カルチュア・エンタテインメント 東北新社 ベンチャーバンク)2017年/日本/カラー/シネスコ/5.1ch/110分(c)押見修造/太田出版(c)2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会※記事中の挿入動画及び画像すべてに関して映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』公式サイト映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』Facebookページ
2018年07月02日悲劇の予感に満ちた母子の関係を描く押見修造さんの『血の轍』の待ちに待った第3集が刊行。一見、普通。でも何かがおかしい。鬼才の描く母というファムファタル。母・静子と一人息子・静一の“毒母もの”といわれてもいるが、簡単にそうとくくれない不穏さに満ちている。「静一の母をモンスターとして描くだけで終わらせず、母性の不可思議さに迫っていきたいと思っています。一方で、家族の和は取りもつが肝心なところは見落としている父親や、しょっちゅう家に来るいとこなど父方の親戚たちの様子も異様ですよね。『あれではお母さんがおかしくなるのも不思議はない』という、静子への同情の声も聞こえてきます」普通そうに見えて普通ではない長部家の様子を、もっとも端的に表しているのは食事の風景だ。「ごはんには、親子関係が表れると思います。静子が用意する朝ごはんが肉まんとあんまんの2択という設定にたどりつくまで、熟考しました。あからさまにおかしいわけではないですが、違和感がある。母親が息子をくすぐって起こすというのも、母子の関係性や母親のキャラクターによるでしょうが、静子と静一の場合はどう映るか。母は息子に対して彼氏を求め、息子は無自覚にそれを受け入れています。ふたりの間で、言語化されないまま関係性ができあがっているところが不気味だし、その空気感が出せていたらいいなと」静子の過剰な母性に、じわじわと搦めとられていく静一。そうとは知らず、クラスメイトの吹石さんは静一に好意を寄せる。「静一にとっては、違う世界への扉ですが、正義のヒロインというだけの存在にせず、彼女が抱えているものの正体も探っていきたいです」押見さんの圧倒的な画力に惹かれるファンも多い。母や静一のうつろな表情をどう読み取るかで、物語の印象が変わってくるのも面白さだ。「画では光もテーマです。顔にかかる影や逆光のときの表情、夏空などから、光を感じてもらえれば。斜線の塗り残しだけで輪郭線を出すなど、小さな実験を繰り返しています」トーンを使わずにすべて手描きにしているという本作は、押見作品の魅力を堪能できること間違いなし。押見修造『血の轍』3「思春期には親に気を遣うあまり、ちゃんとした反抗ができなかった」と語る押見さん。私小説的な要素も入っているとか。待望の第4集は、9月末ごろ発売予定。小学館552円。©押見修造/小学館ビッグコミックスペリオールおしみ・しゅうぞうマンガ家。1981年、群馬県生まれ。2002年にデビュー。映像化された作品が多く、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は7/14 公開。「血の轍」も現在好評連載中。※『anan』2018年6月20日号より。写真・大嶋千尋インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年06月19日「惡の華」「ぼくは麻理のなか」など、近年映像化が続く漫画家・押見修造。7月には、彼のルーツが詰まった「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の実写化作品が公開を迎える。ヒット作が次々と映像化、人々を魅了させるその理由とは一体…?今回、公開を控える映画と彼の作品の魅力に迫ってみたい。■“こじらせた青春”を描かせたら右に出る者なし!?2002年に「真夜中のパラノイアスター」でデビューし、ボードレールの詩集を愛読する少年が、強烈な自我をもつ同級生の少女と交流していくなかで、思春期特有の屈折した自分探しをしていく様を描いた「惡の華」が高く評価され、その名が広まるようになった押見氏。物語の展開の巧みさ、押見氏がこだわる表情の繊細な描き込みは、役者や映画監督、クリエイターたちからも絶大な支持を得、本作はTVアニメ化。さらに、「漂流ネットカフェ」「ぼくは麻理のなか」はドラマ化、そして、「スイートプールサイド」は須賀健太ら出演で映画化され、彼の作品は映像化が続いている。誰しもが経験し、過去に葬ってきたであろう痛い思春期を描き続けてきた押見氏。そんなトラウマを掘り起こすかのように、人間の内面を生々しく描き出す作風が、制作側の創作魂を刺激し、また読者たちは自分を重ねつつ、自然とその世界観にハマってしまうのだろう。■実体験を下敷きに…「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」そして、2013年のアニメ版も話題となった押見氏の代表作「惡の華」と並び、“もうひとつの最高傑作”とファンの間で言われるのが、7月14日に実写映画が公開となる「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」。「惡の華」とは正反対のテイストだが、実はこの2つは同時期に執筆されていたという。他作品とは比べ物にならないくらいに自身の経験を下敷きに描かれたこの「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の主人公は、吃音により自分の名前すら上手く話すことができない高校1年生の大島志乃。母音からの発音が苦手という設定や、クラスの自己紹介で笑い者になってしまう場面は、押見氏自身の実体験を基に描かれている。また、本作を執筆するにあたりインスピレーションを受けたのが、2001年公開のソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンが共演した映画『ゴーストワールド』だという押見氏。高校を卒業したばかりのはみ出し者の少女2人の鬱屈した日常を描いた青春物語は、志乃と加代のキャラクター設定にも影響を感じさせる。■「誰にでも当てはまる」共感できる作品また押見氏は、「吃音でなければ漫画家になれなかったかもしれない」とも。吃音があったからこそ人の表情から感情を読み取ることが得意になり、キャラクターの表情を描く際の力に変え、自分の言いたいことが伝えられないもどかしさの反面、それを漫画という形で爆発させることができたという。だが一方で、“吃音漫画”ではなく、「誰にでも当てはまる物語にしたかった」という強い押見氏の意向から、漫画・映画共に作品内では意図的に「吃音」や「どもり」という言葉は使用されておらず、実際に幅広い年齢層の読者から「共感した」「勇気をもらった」などといった絶賛の声が寄せられている。■実写版にも原作者のこだわりが…そして今回、はじめて押見作品に触れる導入作品としてもおすすめの本作を、「ワカコ酒」「リピート~運命を変える10か月~」などを手掛ける湯浅弘章監督がメガホンをとり実写化、7月14日(土)に公開される。志乃と加代役には、「nicola」専属モデルであり、『幼な子われらに生まれ』で女優デビューを果たした南沙良と、『三度目の殺人』『友罪』と話題作に出演する蒔田彩珠。本作が初主演となる2人が披露する歌声やギター演奏も見どころの一つとなっている。ほかにも、同級生の男子・菊地役に萩原利久、さらに渡辺哲、山田キヌヲ、奥貫薫ら実力派が脇を固める。そんな話題の実写化で押見氏がこだわったのは、登場人物たちがCDを貸し借りするシーンの“楽曲”のセレクト。志乃と加代の同級生、菊地の好きな音楽として、キャラクターの精神性を表すために少しメジャーから外れた「ニルヴァーナ」や「ムーンライダーズ」、「ダイナソーJr.」を使ってほしい、と撮影に入る前に監督に指定したのだ。学生時代、音楽にのめり込んでいたという押見氏のこだわりが、映画にも反映されている。押見氏が感じたリアルな青春の痛みと微かな希望が映し出された、原点とも言える「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」。ファンはもちろん、押見作品初心者も、押見氏自身大満足の出来だという実写映画で、その世界観に浸ってみてほしい。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2018年06月06日