初めてのママが直面する問題に、保育カウンセラー・こどもの心のスペシャリストの小阪由佳さんが答えます。保育園に関する質問、保育士の悩み、育児の悩み相談、働くママの心理など、プレママさんも知っておきたい内容が盛りだくさん!文・小阪有花【新米ママを助ける育児Q&A】vol. 3やっと会えたね! 新生児編パート3初めてのママの質問に答えます。どんなことでも「そんなことも知らないの」とは言われない! 安心して聞いてください。生まれたて、新生児の時の質問をたっぷり!Q. 赤ちゃんは生まれた時から「自分のお母さんはこの人」という認識はありますか?認識までは難しいですが、お母さんの声で赤ちゃんがよく眠ることから、お腹の中から母親の声を聞いているといわれています。赤ちゃんはお腹のなかでも視覚以外の五感は発達しているといわれているので、認識はしていなくとも、感じているのだと思います。Q. 生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんの顔は見えないの?生後すぐの赤ちゃんの視力は0.02ほどといわれているため、お母さんに限らず、まわりはぼんやりとしか見えません。Q. 赤ちゃんはどうしておっぱいの飲み方を知っているの?赤ちゃんはおっぱいの飲み方を知っているわけではありません。しかし、吸引力は赤ちゃんのルックスとは想像つかないほど大きいのだそうです。おっぱいの飲み方を知っているわけではなく、吸引力が強いので、乳首をくわえてしまえば唇と舌を使って吸うことができる、ということのようです。赤ちゃんは乳首だからくわえている訳ではなく、口から安心感を得ているので、目の前にあるもの(指など)をくわえるのも反射の一つです。なので、赤ちゃんの指しゃぶりなどは自分を安心させるための行動なのです。Q. 赤ちゃんは匂いがわかるの?わかります。むしろ匂いに敏感で、ママの匂いも嗅ぎわけられます。Q. 鼻を鳴らすような音がします。苦しいんでしょうか?赤ちゃんは、空気が通る鼻腔が狭いため、鼻を鳴らすような音が聞こえるかもしれません。しかし、特に苦しそうな表情をしていなければ大丈夫です。Q. 赤ちゃんはなんであんなに汗をかくの?自分でまだ体温調節ができないからです。汗をかいてないか、体が冷えていないかで洋服の枚数を調節してください。Q. 夜、沐浴させようとしても、赤ちゃんが起きないことも。起こしてでもするべき?この時期の赤ちゃんの沐浴は、夜と決めつけなくて大丈夫です。赤ちゃんがご機嫌な時に一日一回沐浴してあげてください。こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。インスタもチェック!
2018年01月26日初めてのママが直面する問題に、保育カウンセラー・こどもの心のスペシャリストの文・小阪有花さんが答えます。保育園に関する質問、保育士の悩み、育児の悩み相談、働くママの心理など、プレママさんも知っておきたい内容が盛りだくさん!文・小阪有花【新米ママを助ける育児Q&A】vol. 2大切に育てたいけれど「わからない」がいっぱい!新生児編パート2初めてのママの質問に答えます。どんなことでも「そんなことも知らないの」とは言われない! 安心して聞いてください。生まれたて、新生児の時の質問をたっぷり!前回の記事はこちらをどうぞ。 なぜ赤ちゃんの肌はふにゃふにゃしているの?赤ちゃんの肌がふにゃふにゃしているのは筋肉がまだ未発達だからですQ. 生まれた瞬間から体重が減り心配です赤ちゃんはおっぱいを飲む量よりおしっこなどで体から出る水分量の方が多いんです。個人差はありますが、数日体重が減っても、だいたい1週間くらいで元に戻り、それ以降は増えていきます。Q. 赤ちゃんはなぜあんなに泣くのですか?赤ちゃんは泣くことでしか、気持ちは伝えられません。オムツ替えて、お腹すいた、などでも泣きますが、そのほかにも、ママこっちきてっというメッセージでも泣きます。泣く=何かあるの? 困ってる? と解釈しがちですが、赤ちゃんは単純に、ママすきだよ♡ というメッセージも泣いて伝えていますから、マイナスにとらえないでくださいね♡Q. 赤ちゃんが嬉しいのは抱っこだけ?赤ちゃんは触れられたりするのが好きですが、声が聞けることでも安心します。一番は、抱っこで話しかけてあげることです。Q. 赤ちゃんの前でタバコはなぜいけない?たとえ部屋の隅で吸っていても、赤ちゃんが間接喫煙することにより、気管支、中耳炎などの病気を引き起こす原因になります。また、喫煙は、乳児突然死症候群とも関わるといわれているので、赤ちゃんのいる家での喫煙は絶対だめです。Q. 産まれたての赤ちゃんって不思議な動きをしますが、これってなんですか?赤ちゃんの動きのなかに原始反射というものがあり、生まれながらにそなわっている反射で、意思とは関係なく、反射的に体が起こす動きのことです。原子反射には、モロー反射や把握反射などがあります。モロー反射は、大きな音にビクっとし、両手をしがみつくように広げたりします。把握反射は、手のひらになにかを感じると握り返してくる動きです。これに大人はみなやられますよね(笑)。Q. 赤ちゃんに生活リズムはありますか?赤ちゃんには昼夜の区別がありません。2〜3時間寝ておっぱいを飲んでの繰り返しです。生活リズムは家庭で意識するものなので、新生児の時は良いですが、もう少し大きくなったら早寝早起きを心がけましょう。Q. 赤ちゃんはどれくらい寝るの?もちろん個人差はありますが、新生児の赤ちゃんはまとめて寝ることができません。それでも一日の約7割は寝ています。次回も新生児編パート3をお送りします♪こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。インスタもチェック!
2018年01月19日初めてのママが直面する問題に、保育カウンセラー・こどもの心のスペシャリストの小阪由佳さんが答えます。保育園に関する質問、保育士の悩み、育児の悩み相談、働くママの心理など、プレママさんも知っておきたい内容が盛りだくさん!文・小阪有花【新米ママを助ける育児Q&A】vol. 1はじめにみなさん、長期に渡り、連載【グラドルから保育園へ】を読んでいただき、ありがとうございました。グラビアアイドルから保育者までの道のりは決して簡単ではありませんでしたが、それでも、そこに人生を捧げる価値を感じていたので、やり甲斐のある仕事として、今も現役として続けさせていただいております。私は、今でも、普通の保育士とは少し違った目線で子どもたちと接していますが、一番伝えたいことは、愛されている安心感を感じてもらいながら「1人1人の子どもの個が尊重される環境作り」「自分の考えのもと、選択できる権利を子どものうちから与えてあげること」。これらを目的として、子どもたちと関わっています。その気持ちや取り組みが、新米ママのみなさんの子育てにも少しでも役立てないかと思い、今回から子育て連載をはじめることになりました。こちらでは、新米ママさんの、子育ての心配や不安、気になることなどに答えていき、楽しい育児のお手伝いをしていきたいと思います。毎日子どもと関わりながら思うことは、不安なこと、イライラすること、疲れることもありますが、やっぱり子どもがかわいい。大好き! という気持ち。新米ママさんも、きっとこんな気持ちになるんだろうなと感じながら、幸せな時間が増えるよう、連載を通してお手伝いできたら幸いです。初回は新生児編、よろしくお願いいたします!毎日がドキドキ! 初めてだらけの新生児編初めてのママのための質問に答えますので、どんなことでも「そんなことも知らないの」とは言いません! 安心して聞いてください。まずは生まれたて、新生児の時の質問です。Q. 赤ちゃんは、なぜ赤ちゃんというの?赤ちゃんって、生まれた瞬間や、泣いている時に赤くなっていたりしますよね? 赤ちゃんは、赤いから赤ちゃんて呼ばれるようになったそうですよ!Q. ベビー布団等のお手入れは?ベビー布団やお部屋は、ダニ、ほこりなどのハウスダスト対策が大切です。ハウスダストは喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こす原因になりかねません。常に清潔を保つベビー布団のお手入れポイントは、天気の良い日は天日干しをし、取り込んだら掃除機をかけること。シーツ替えは週1ペースで大丈夫です。Q. 赤ちゃんの平熱は?赤ちゃんの平熱は36.5〜37.5度です。これは保育園児でも一緒ですが、赤ちゃんの場合、体温調節がまだ未熟で、気温の影響を受けやすいので、普段過ごしている室温には注意してください。私たちが過ごしやすい室温であれば大丈夫です。Q. 赤ちゃんの感じる、寒い。暑い。を知るには?単純に、赤ちゃんを見て、触ることです。汗ばんでいないか、手足が冷たくないかで確認できます。こまめに赤ちゃんとスキンシップをとっていれば自然に気づけるようになりますよ。Q. 新生児のこの時期からも、抱き癖ってつきますか?そもそも抱き癖などありません。赤ちゃんにかぎらず子どもが抱っこを求めるのは愛を感じたいから。「抱っこしすぎたら自立が遅れる」や「離れられなくなる」ということは一切ないので、できるだけ、生まれた瞬間から抱っこはたくさんしてあげてください。大きくなってからも、求められたらできるかぎり応えてあげれば、安心感に包まれ自然に自立していきます。次回も新生児編パート2をお送りします♪こさかゆか/保育園プロデューサーリバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。インスタもチェック! Merton/Gettyimages(C)Steve Debenport/Gettyimages
2018年01月12日2018年を迎えました。子育て家庭において、今年も家事や育児は必須ですが、みなさんはどちらに時間をかけたいですか? ママたちが家事と育児どちらに重きを置いているのか調べてみると、子育て世帯が大切にしているものが見えてきました。■統計からわかった「家事時間」の減少と「育児時間」の増加昨年9月に総務省が発表した調査によると、6歳未満の子どもを持つ妻が家事にかける時間は1日平均4時間8分から3時間7分と、この20年の間に1時間1分減っています。一方、育児にかける時間は2時間43分から3時間45分と、1時間2分増えていることがわかりました。統計を取り始めた1996年以降、初めて育児が家事にかける時間を上回ったのです。共働き世帯が増加していることを考慮し、共働き世帯だけについても調べたところ、やはり家事が3時間35分から3時間16分と19分減少、育児が19分から56分へと増加していました。統計を見ると、子育て家庭においてこの20年の間、子育て家庭において家事時間が減っているのに対して、育児時間が増加していることがわかりました。■なぜ家事にかける時間が短くなっているのか?まず、この20年間の間に家電が大いに発達したということは周知の事実ですが、家事時間の減少に一役買っていると考えられます。例えば食器洗い機の普及率が上がったことや、調理家電の機能が向上したことにより、調理時間の短縮が可能に。ロボット型のクリーナーが発売されたことなどから、掃除の時間を短くできた人もいることでしょう。また洗濯機も機能が増え、乾燥機能を使って干す手間を省いている家庭もあると思います。また、夫の育児時間が増えていることもあり、家事をわずかながらでも委託できるようになったという背景もあるでしょう。次に育児にかける時間が増えている要因として、子育て世代の思いがあるのではないかと考え、ママたちに話を聞いてみました。■育児時間の増加は「育児は今しかできない」という思いが背景に公務員として働く30代の女性(3歳の男の子ママ)は、「平日は保育園に行かせているから、家にいる時間はできるだけ一緒に過ごそうと思っています」といいます。長男が1歳のときに仕事復帰して以降、時短勤務を続けていますが、繁忙期には残業することもあるとのこと。どうしても困ったときは近くに住む祖父母の力を借りますが、基本的には自力でやりたいと考えています。「育児できるのは今だけだから、そこに時間を使いたいです。家事はいざとなったら外注もできるし、料理に凝りすぎたり、ほこり一つないほど掃除したりするくらいなら、子どもと遊ぶ時間を作りたい」。また、会社員として働く40代の女性(0歳の女の子のママ)も、「できるだけ家事にかける時間は減らして、特に休日は子どもと遊び、触れ合う時間を大切にしています。夫が家事を手伝ってくれるので、育児に時間をかけられているのかもしれません」と話していました。一方でこのような意見もあります。専業主婦の30代の女性(4歳の男の子と2歳の女の子ママ)は、「本当は子どもの遊び相手をするなど育児にもっと時間をかけたい」といいます。核家族で周りに頼れる親せきなどはおらず、長男が生まれてからずっと平日はほぼ一人で家事と育児を担ってきました。「でも、現実は家事に追われて時間がないんです。『遊んで』と言ってくれる今の時期にたくさん楽しい思い出を作りたいところなのに、毎日しなければいけないことに追われている現実があります」。また、夫の仕事で海外に暮らす専業主婦の30代の女性(4歳と1歳の女の子ママ)も、「できるだけたくさん子どもと触れ合って、成長を逃さずに見たいです。家事にはこだわりがないので、自分じゃなくてもできるのかなと思う部分もあります。しかし、実際は家事をしなければならず、子どもと触れ合える時間が少ない現実があります」と話しています。家事と育児に加えて、仕事も担うことが増えた子育て中の女性たち、その生活は年々変化していると言えます。核家族で周りに頼れる人がいない世帯も多く、ママたちにタスクが集約されている場合も多いですよね。2017年は育児も家事も一人で担う「ワンオペ育児」という言葉が広まり、社会の関心も高まったと言えるでしょう。近年の育児時間の増加は、忙しい毎日の中でママたちが出した「子どもとの時間を大切に」という結論だと考えられるかもしれません。筆者も2人の幼児を育てながら、仕事と家事と育児のバランスに悩む一人の母です。頼れる親族も周りにいないため、試行錯誤しながら毎日の生活を何とか回しています。それぞれの立場で、家事とのバランスを取りながら、どうやって子どもたちとの時間を確保すればいいのか、私たち母親の試行錯誤は続きそうです。【参考リンク】・平成28年社会生活基本調査 ・パナソニックリリース 食器洗い乾燥機生産累計1,000万台を達成
2018年01月04日新しい年を迎えると「今年こそ日記をつけよう」と思う人も多いかもしれません。最近ではスマホで簡単につけられる日記アプリも多く出ていますが、「やっぱり紙で残したい」という声も多いようです。でも、仕事や家事、育児で忙しい毎日の中では、なかなか日記を続けるのは難しいことも。無理せず長く続けられるように、工夫をしてみてはいかがでしょうか。■毎日のプレッシャーが原因? 「日付入りの日記帳」は使わない日記に挫折してしまう理由の一つに、「毎日書かなければいけない」というプレッシャーがあるのではないでしょうか。毎日忙しくしていると、ときには日記を書く時間が取れない日もあるかもしれません。そうやって空欄のページができてしまうと、「もういいや」とやる気を失ってしまう…ということも。こんな挫折を防ぐには、日付入りの日記帳や手帳はあえて選ばないのがおすすめ。日付欄がフリーのタイプや、罫線だけが入ったノートなどを選べば、毎日書けなくても「白紙のページが気になる」なんてこともありません。■良かったことだけ書く「ポジティブ日記」のすすめいざ日記をつけようと思っても「何を書けばいいか分からない」というのも、よくある悩みです。そんな時は、まずテーマを決めてみてはいかがでしょう。子どものことや、その日の食事、読んだ本の感想など、なんでもよいでしょう。中でも、あとで読み返して楽しいのは「その日あった良かったこと」です。「良い天気で気持ちよかった」「通勤電車で座れた」など、どんな小さな出来事でもOK。その日あった良かったことを思い出して書くことで、気持ちもきっと前向きになれますよ。 ■書くことが思いつかない時は「子どもに代筆」をお願い「どうしても書くことが思いつかない」「今日は日記を書いている時間がない」という時は、子どもに書いてもらうのも一つの方法です。まだ、字が書けない年齢の子どもなら、自由にお絵かきをしてもらいましょう。色鉛筆などを使えば、ページもカラフルになりますね。子どもの成長記録の一つとして、見返した時にきっとすてきな思い出になるのではないでしょうか。■子どもの字や作文の練習にも「親子で交換日記」子どもが字を書けるようになってきたら、ママやパパと交換日記をするのもおすすめです。普段、仕事と家事、育児を両立していると、園や学校での話を子どもからゆっくり聞く時間もなかなか取りにくいかもしれません。「今日こんなことがあったよ」と交換日記に書けば、親子のコミュニケーションツールになりますね。ママやパパからお返事が来ることで、子どものモチベーションもアップ。日常的に文章を書くことで、平仮名や漢字、作文の練習にもなりますね。日記は、日々の記録としての役割のほか、書くことで自分の行動や気持ちを整理できるメリットもあります。年の初めは新しいことをスタートするチャンス。自分に合った方法で、無理なく続けていきたいですね。
2018年01月02日子どもが、なかなか寝てくれない、寝かしつけがうまくいかない、寝る時間が遅くなってしまって睡眠不足になっていないか不安、というママへ。今回は、男子を育てているなかで効果のあった寝てくれないときの対策法をご紹介します。ママのストレスが軽減する育児のコツ「睡眠編」をご紹介します!■体を動かせない日は頭を使わせる特にいつも元気のいい男の子は、雨の日や外遊びに行けなかった日など“体を動かせなかった日”は体力が有り余っているからか、なかなか寝てくれなくなります。無意味に飛び跳ねたり、テンションがやたら高かったり…。元気のいい男子をもつママにとっても、雨止外遊びに行かれなかったことはストレスに感じているだけに、寝ないというおまけ付きだとよりイライラしてしまいますよね。そんな体を動かせない日は、頭を使わせて疲れてもらいましょう。体を疲れさせるのは公園で何時間も遊ばなければならない彼らですが、頭=脳が疲れるのは早いケースも多いです。たとえば、パズル。できれば本人に選ばせた柄のちょっとむずかしいパズルをやらせるとかなり頭を使います。他にも、未就学児向けの“ドリル”を買っておいて、体力の余っているときにだけやらせてみるのもおすすめです。教育目的でなければイライラすることもなく一緒に楽しみながらできるのもポイント。100均でも販売されているので要チェックです。絵本も、「◯◯を探せ」のような、頭を使って考える系のものを数冊用意しておくのもいいですよ。■睡眠導入のための静かな時間を取る作戦は無意味? よく保育園では、お昼寝前に絵本の読み聞かせ時間を取るなど“静かな時間”を作っています。また、子どもの寝かしつけのコツにも静かな時間を作る、とあることが多いですが、3歳を超えた幼児期の男子には無意味な時間になる可能性があります。まず、そもそも静かにしてくれません。絵本を読むにもなんだかんだとリアクションしてくれるので静かとは言い難い状態になることも多いです。静かな時間を作っても無駄なタイプの子は、真っ暗にして強制的に寝るスイッチを押すほうが効果的です。話しかけてきても「寝る時間」とだけ答えていれば、そのうち諦めます。]とにかく“寝るしかないと諦めさせること”がコツです。「◯時には絶対寝かす」と決めてしまうのはママのストレスになることが多いので、厳格なルールにはせず、「◯時には寝てほしいな」という目標くらいにしておくことをおすすめします。とはいえ、子どもは睡眠時間を多く必要とする成長段階にあるため、しっかり寝られるよう、そして早く寝かしてママやパパの時間を確保できるよう、ご紹介したコツも試してみてくださいね。
2017年11月17日少し前に出産してママになった友人が、こんなことを言った。「自分が生んでみるまで、世の中にいる小学生以下の子どもは大体全部同じに見えた。0歳から5歳くらいまで、全部ひとくくりで“赤ちゃん”に見えてた」「えええ!?」と驚いたものの、よく考えると私だってそうだったかもしれない。子どもを持つ前……というと、気づけば16年以上も前のことになってしまったので、もはや確かなことは言えないけれど、当時は少なくとも、新生児とそうじゃない赤ちゃんの区別なんて全然ついていなかったし、一般に“ザ・赤ちゃん”と思われているであろうハイハイ期を卒業して、よちよち歩きになった子どもを見かけても、それはそれでやっぱり“よちよち歩きの赤ちゃん”と思っていた気がする。もっと具体的に言うと、身長100センチくらいまでの子どもは総じて「赤ちゃん」と認識していたような気がする。実際に自分が子を持つ身になってみると、そんな大きな「赤ちゃん」というくくりの中にも、細々としたステージがあることが分かる。たとえば生後1ヶ月の赤ちゃんと、生後3ヶ月の赤ちゃん。たった2ヶ月しか違わなくたって全然違う。できることも違えば、こちらに返してくる反応も違う。また歩くようになってからも、よちよち歩きとしっかりした足取りの歩行とは、やはり全然違うのだ。もう赤ちゃんじゃなくなっちゃったなあ、と最初に感じたのは1歳を過ぎたころだったかもしれない。まだまだ小さいと思っていた自分の子どもが、ふと産まれたばかりの赤ちゃんと並んだとき、こんなに大きく、しっかりしたのか、と驚いた。本当なら「幼児」に分類されるような子どもまで「赤ちゃん」に見える、あるいは小学生未満が全部同じ種類の子どもに見えるのって、たとえば、おじいちゃんやおばあちゃんがたまに洋画を観て「登場人物が全部同じ人に見える」と言ったりするのと同じ理屈だろう。日ごろ接することがない、身近にいない存在だから、ふと接すると自動的に「外国人」や「赤ちゃん」という大きなカテゴリに分類されることになり、そこからもっと小さなグループに分けるためには、もう少し観測する個体の数を増やして、個性の違いがどこに現れるのかを知る必要がある。少し話はそれるけれど、2年ほど前に考えた「赤ちゃん泣いてもいいよ!」ステッカーが、先日三重県と提携したそうだ。ステッカーはリリース後から、ウーマンエキサイトのみなさんのおかげで着々と広がっている。とてもありがたい。すでに知ってくださっている方には繰り返しの説明になるけれど、これは、公共の場で人に迷惑をかけてはいけない、と必要以上に肩身の狭い思いを抱えている親子連れに、「恐縮しないで大丈夫だよ、赤ちゃんがちょっとくらい泣いても、お父さんお母さん、慌てなくていいよ」という気持ちを持っている人が、それを目に見える形で相手に伝えるためのステッカーだ。実は私は当初、これを「優遇」だと誤解されかねないと思っていた。そして、世の中は誰かを特別に優遇することにとても厳しいので、ともすれば大炎上しかねないとも思っていた。けれど結果として、そんな私こそ社会を信用できていなかった一人なのだったと気付かされるほど、このステッカーは沢山の思慮深い方々に、温かく受け入れられることとなった。これが必要な世の中なのは悲しいし、このシールの必要がないくらい赤ちゃんに寛容な社会になればいいですよね、という声には私も運営者のみなさんもまったくそのまま賛成だ。とはいえ、これだけ広まると当然さまざまな声もあり、代表的なものは「泣きっぱなしにさせる親がいる」という不満の声だ。子どもが号泣しているのに親が何も対処をしていないように見えたら、確かにイラッとするだろうし、そればかりでなく、大丈夫なのかと心配になったりもするかもしれない。また、「誰かが怒って声を荒げるかもしれない」と他人事ながら冷や冷やしてそれがつらい、という人も案外いると思う(私はそのタイプ)。公共の場では、色々な事情を抱えた人がなるべく居心地良くいられるように、みんなが少しずつ他者に配慮する必要がある。だから当然親も、周りの人に迷惑をかけないために努力をする必要はあると思う。ただ、一方でこの「泣かせる親」問題について一つ思うのは、最初の方で書いた通り「赤ちゃん」と一括りに見ている存在にも、言葉が理解できる子、我慢ができる子など、実は色々な段階があって、そのことを案外知らない人もいるかもな、ということだ。ある時期の赤ちゃんというのは、話しかけても、揺れても、歌っても、どうしても泣きやまないことがある。またある時期の子どもというのは、言葉がわかっても大人が諭すままに我慢できない場合もある。赤ちゃんが身近にいる人には当たり前のことでも、そうでない人の中にはもしかしたら、赤ちゃんはみんな、語りかけたり、叱ったり、何かしら手をかけたらピタッと泣き止むもの、と思っている人もいるかもしれないと思うのだ。何を隠そう私も、息子が産まれたばかりのころ、産院で“おっぱいも飲ませた、おむつも変えた、なのにどうして泣きやまないの?”と泣き続ける意味がわからず困惑した。赤ちゃんが無駄に泣くというのは、生んでから最初の驚きだった。少し前に、女性の生理に対して、びっくりするような誤解をしている男性がいるということがネットで話題になった。女性の生理はCMのように青い血が出てくるとか、女性は性行為をすると生理になるとかいった内容だ。女性だって男性特有の体の反応について知らないこともあるわけで、嘘みたいな話だけど、ないこともないのだろう。こんな風に、自分にとって言うまでもなく当たり前のことも、生活圏が違う人には全く当たり前じゃないということは、私達が想像しているより、実はもっと当たり前に起こっているんじゃないかと思う。で、例えばそういう、相互の無理解からくる不毛な摩擦をさけるため、電車に「赤ちゃん専用車両」などを作って親子連れだけ分ける、というような案もあるそうだけど、私はどちらかというと、そういうのは良くないと思っている。なぜなら公共の場で、少しずつでもさまざまな人と接触して、自分と違う人達の生活を想像してみることがなければ、お互いの立場への理解は永遠に進まないからだ。そしてなぜお互いの立場への理解を深めたほうが良いかといえば、赤ちゃん期も青年期もシニア期も、生きている限り誰もが必ず通る道であって、決して他人事ではないからである。自分がどこからきてどこへ行くのか。町を見渡せばその答えがいくらでも転がっている。そういうのがいいと思うし、そうでなければ簡単に迷子になってしまいそうな気がするのだ。イラスト:片岡泉
2017年11月08日佐藤浩市を主演に、江口洋介、北村一輝、萩原聖人、飯豊まりえら豪華キャストで贈る「連続ドラマW石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」。WOWOW連続ドラマらしい見応えある社会派ドラマから、120秒の最新プロモーション映像が公開された。山一證券倒産の裏で最後まで闘い続けた社員たちの軌跡を、緻密な取材を重ね、著書としてまとめたノンフィクション作家・清武英利氏。彼が新たに手がけた、2001年に発覚し、政官界を揺るがした「外務省機密費詐取事件」を追ったノンフィクションをドラマ化。警視庁捜査二課に属する“石つぶて”たちが、組織に抗いながらも掘り起こした大事件の真相とは…。“三悪人”と呼ばれた外務省役人たちが実際に起こした衝撃的な悪事の真実に迫っていく。「空飛ぶタイヤ」「沈まぬ太陽」など、骨太な社会派テーマを真正面から描き続けるWOWOW連続ドラマらしい本作。このたび届いた最新映像も、警視庁捜査二課情報係の武骨な刑事・木崎役の佐藤さん、係長・斎見晃明役を演じる江口さん、彼らをフォローしながら国家の聖域「外務省」に挑むために奔走した刑事二課長のキャリア・東田将之役の萩原さん、さらに彼らが刑事生命をかけて追い続ける外務省ノンキャリア・真瀬和則役の北村さんらの熱演がぶつかり合いが、見応えたっぷり。また、初めての刑事役に挑んだ飯豊さんの初々しい演技も光る。映像終盤、佐藤さんの「これは俺のヤマなんだ!」という咆哮にも、刑事たちの信念と執念が見てとれる。この重厚な物語を包み込む主題歌に、「moumoon」(ムームーン)の書き下ろし楽曲「Let it shine」が決定。2007年にメジャーデビューした「moumoon」は、2010年にリリースし、100万ダウンロードを超える大ヒット曲となった「Sunshine Girl」で一躍話題となった。ノンフィクション原作ならではの鬼気迫る男たちの闘いを描いたストーリーの終盤に優しく流れる本楽曲。“石つぶて”たちの傷ついた背中や哀愁、そして切なさを代弁する楽曲に仕上がっている。主演の佐藤さんは、「なぜか硬質なドラマには女性の歌声がよく合います。見る人も張りつめたドラマの世界観から救われるでしょう」と絶賛。また、若松節朗監督も「この曲には静かに深く心に沁みてくる“力強さ”がありました。“石つぶて”のような小さな力で闘い続ける登場人物たちの背中を、歌声を通して押しながらも寄り添い、優しく包み込む。そんな素晴らしい主題歌をありがとうございます」とコメントを寄せている。「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」は11月5日(日)より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全8話)。※第1話無料放送(text:cinemacafe.net)
2017年10月11日前回 は、いざという時の拠り所を確保すべし! というお話をさせていただきましたが、今回は2人育児の病気対策を。■祖父母を頼るときに気をつけたいことまず、長男の時と少し状況が変わったのが、関わる人たちの環境。私は今は自宅でお仕事をしているので、ある程度時間と場所の自由がききます。また、両家の祖母も仕事から引退し、いざという時のヘルプが可能になりました。ただし! 祖父母の活用には気をつけなければならないことがあります。この時はたまたま来てくれた時にちょっと風邪っぽい次男と触れ合っただけだったんですが、気疲れや体力面での疲れもあったようで、その後何ヶ月にも渡って実母を後遺症で苦しめてしまうことになりました。もちろん子どもたちと飛んだり跳ねたりできちゃう丈夫なおじいちゃんおばあちゃんもいらっしゃいますが、自分の親っていつまでも元気だと思っちゃうというか…。ついつい自分たちにとっては当たり前のことを要求してしまっていることに気づき、とても反省しました。それ以来、祖父母が来てくれる時には、手伝いというより孫の顔を見にきてくれているんだと考えを改めるように。事前の子どもたちの体調管理や、負担のかかる作業をやらせないよう配慮するなど、いつまでも自分が子ども気分で親に寄りかからないようにしよう、と気をつけています。■困ったときに身に沁みる、ご近所の繋がりさて、子どもが2人になった今。誰かが病気になった時はこうしています。4歳離れているからこそできることでもあるのですが、できれば元気な方を夫や祖父母に連れ出してもらったり、長男の習い事の送り迎えなどはお友達にお願いすることもあります。ビッグな次男を抱っこして転倒、軽い骨折をしてしまった時には、同じマンションのママ友が子どもたちをお風呂に入れてくれるという、感謝してもしきれない出来事もありました。子どもが増えると、病気が家族に蔓延(まんえん)するリスクも高まりますが、その分1人目の時に比べ周囲との繋がりも深まり、頼れる手も増えてきているなと実感しています。そのため案外、前回お勧めしたような機関にお世話になることは、1人目の時に比べ減りました。子どもだけでなく、親の方がダウンした時も気軽に頼り合えるご近所との繋がりも子どもと一緒に育てていくことが、核家族が当たり前となった現代だからこそ大切なんだな、とつくづく思っています。
2017年10月10日『我的美麗日記(私のきれい日記)』台湾発のフェイスマスク『我的美麗日記(私のきれい日記)』は、全世界で年間2.5億枚を売上、世界中から愛される商品だ。この度、『我的美麗日記(私のきれい日記)』を展開する統一超商東京マーケティング株式会社は、ブランド史上最高級の美容液を使用した『プレミアムクリーム』シリーズを新発売すると発表した。私のきれい日記史上最高級の美容液同シリーズでは、最高美容液成分を使用。「なめらか潤い処方」と「植物発酵乳化技術」を使用することにより、美容成分が角質層の奥深くまで染み渡る。同シリーズでは、「Aquaroad(ゆるめる)」「Tinysome(しみこむ)」「Cosphingo(とどめる)」の3つプレミアムうるおい伝導機能が働く。「ホワイトアルプスエーデルワイス」と「南極氷河」「ホワイトアルプスエーデルワイス」は、アルプス山脈のエーデルワイスから抽出したエーデルワイスエキスを配合したブライトニング&エイジングケアクリームマスク。3枚入り690円(税抜)だ。「南極氷河」は、南極海洋氷山の底部クレイから抽出した糖タンパク質を配合したモイストリッチなクリームマスク。 3枚入り690円(税抜)だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※私のきれい日記『プレミアムクリームマスク』を新発売!9月15日(金)からバラエティショップ、ドラッグストアにて発売
2017年10月05日子育て中のママに多い体の悩みといえば、まずあげられるのが腰痛です。ただでさえ産後で体にダメージを受けているのに、赤ちゃんを抱っこしたり、育児用品の入った重い荷物などで、毎日かなり腰に負担が。さらに、何気なくやっているクセが腰痛を加速させてしまうこともあるのです。■腰痛にNG その1:ひざを伸ばしたまま赤ちゃんを抱き上げる布団に寝かせていた赤ちゃんが泣き出し、慌てて抱き上げる――。子育て中のママにとってはよくあるシーンですよね。このとき、ひざを伸ばしたまま、上半身だけを曲げて赤ちゃんを抱き上げていないでしょうか。ひざを伸ばしたままだと、赤ちゃんの体重がそのままダイレクトに腰や背中に負荷をかけます。赤ちゃんを抱っこするときは、ひざを曲げて腰を落とし、腰や背中が丸まらないように姿勢はまっすぐ。体幹に力を入れながら、赤ちゃんの体が自分の体に沿うように抱き上げると、腰への負担を軽くすることができますよ。■腰痛にNG その2:中腰姿勢で繰り返すオムツ替え赤ちゃんをベビーベッドに寝かせているときなど、つい立ったまま、中腰でオムツ替えをしていませんか。中腰の姿勢は、1、2回なら大きな負担となりませんが、オムツ替えなど毎日何回も繰り返すとなると、だんだん腰に疲労がたまってきます。オムツ替えのときは、なるべくママの腰がまっすぐとなるように、クッションや座布団などを使って赤ちゃんを寝かせる高さを調整しましょう。また、布団や畳など床の上でオムツ替えをするときも、前屈みの姿勢にならないように要注意。軽く足を開いて座り、その間に赤ちゃんを寝かせるようにすると、正しい姿勢が保ちやすいですよ。■腰痛にNG その3:猫背で授乳赤ちゃんの月齢が小さいうちは、授乳回数も多くなります。そのとき、腰痛だけではなく肩こりの原因にもなりやすいのが、授乳時の姿勢。背中を丸めた猫背の姿勢で授乳するのも、腰に大きな負担がかかります。まだ赤ちゃんが小さく首が座っていないと、授乳のときに前屈みになってしまいがちですが、授乳クッションや座布団などを活用して赤ちゃんの位置を調整しましょう。背筋をまっすぐにしたまま授乳できるくらいの高さをキープできれば、ママの腰痛リスクはぐっと軽減します。子どもが小さいうちは、どうしてもママの体に負担がかかりがち。でも、腰痛をこじらせて赤ちゃんを抱っこできないことになったら、ママはもっとつらいですよね。普段の何気ないクセを見直して、腰痛の予防につなげていきましょう。
2017年10月03日新米の季節になると、古米が安く買えたりしますよね。家計は助かるけれど、ニオイが気になることも…。そんなときは、炊き方やアレンジを工夫することが大事。お米をいつまでもおいしく食べる方法を覚えておきましょう。■古米のニオイの原因古米のイヤ~なニオイの原因は「酸化」。これを取り除くには、再び精米するという方法もあります。白米を無洗米にするコースで取り除ける場合もありますが、やりすぎると米自体が欠けたり小さくなったりすることも。見極めが難しいので、あまりおすすめできません。炊き方やアレンジで、おいしさをアップさせましょう。■古米の炊き方をチェック!米を研いで吸水させたら炊飯器へ。古米もこの通りに炊くのですが、それぞれの工程を少し見直すだけでグッとおいしくなります。●研ぎすぎに注意!いつもはお米を先に釜へ入れると思いますが、古米の場合はその順序を逆にします。米を水の中に入れたらすぐに水を捨てて、それから2~3回を目安に研ぐだけで充分です。古米を研ぎすぎると崩れる可能性がありますし、おいしさまで流れてしまうようです。●吸水前のひと手間が大事研いだ米はザルにあけて30分~1時間ほど寝かせます。乾燥を防ぐために、濡れ布巾やキッチンペーパーなどをかけておくと◎。こうすることで、均一に吸水しやすくなるそうです。●時間をかけて吸水を寝かせた米を炊飯器の分量通りの水に浸します。水温は10~15度くらいを目安に、1時間前後、浸しましょう。●炊く前にちょい足し!炊飯器のスイッチを押す前に、“ちょい足し”するのもおすすめ。粘りを出したいときには氷を2個、ふっくらさせたいならお酒を大さじ1~2、ツヤを出す場合はみりん(ハチミツも可)小さじ1程度を入れるといいですね。これに炊きあがる時間をプラスすると、3時間前後はかかるかもしれません。でも、こうした手間をくわえることで、古米もおいしく食べることができます。■「白米」以外の食べ方に挑戦!お米は白く炊き上げ、お椀に盛って食べることが多いですが、古米はそのような食べ方が向かないことがあります。また、保存方法などによっては、炊き方を工夫しただけではお手上げ…ということも。そんなときは、チャーハンやパエリア、炊き込みご飯など、味付けしてから楽しみましょう。チャーハンやパエリアは、パラパラ感が肝になりますが、古米ならダシをたっぷり吸水するのでおいしく仕上がります。水分の多い新米では、このようにはいきません。炊き込みご飯も、もち米をあわせることでパサパサ感が解消できます。もち米の比率は1割くらいでOK。きのこ類もおいしいこの季節、さまざまな炊き込みご飯に挑戦してみては。■いつまでもおいしく食べるためにいまが旬の新米も、保存方法を間違えると味が劣化してしまいます。おいしさをキープするために、正しく保存しましょう。●保存のポイント・保管場所:日のあたらない低温低湿の場所(冷蔵庫の野菜室など)・保管方法:ペットボトルや保存用袋に入れる(できるだけ密閉できるようにする)・虫よけも大事:常温保存する場合は唐辛子などを入れて防虫する・まとめ買いに注意:1か月で食べきれる量を目安にするお米は保存がきくものですが、精米日から時間がたつにつれて風味が落ちていきます。大量に購入すると、最後のほうはせっかくの新米でも味が悪くなる場合もあるので気を付けましょう。ふっくらした新米は、この時期の楽しみのひとつでもありますが、古米だって工夫次第で負けないくらいおいしくなります。上手に使い分けできるように、それぞれの特徴を覚えておくと便利です。
2017年09月25日「がんになり入院や治療で子どもと接することができなくなっても、ママらしいことをしてあげたい!」 医師として患者と接するなかで、そんなママのもどかしい気持ちを痛いほど感じてきた金城舞さん(38)。制限があるなかでも子どもに存分に愛情を注いでほしいと、昨年10月、NPO法人「がんのママをささえ隊ETERNAL BRIDGE」(以下・ささえ隊)を立ち上げた。 金城さんは福岡県内の大学病院に勤務する乳腺外科医。大学病院でのポジションは医員という、いちばん下の職制。乳腺外科医としてもこれから修業を積んでいこうという若手医師だ。病院内で患者のための活動を立ち上げるには時間がかかる。既存の組織内で新しいチャレンジは難しい。ならば、別の立場を作ってボランティアでサポートすればいいと切り替えた。それが「ささえ隊」だ。 8月末、福岡市東区の会場で患者のママと子どもが一緒に料理する「親子クッキング」のイベントがあった。午前10時から25人の参加者全員で調理開始。白地にお菓子柄のエプロンをつけた金城さんも、包丁やフライパンを手に奮闘した。できあがった料理を楽しげなおしゃべりとともに完食すると、午後から親子別行動。子どもは託児室で遊び、ママのほうは調理室の隅で輪になり。「かたりBa」を始める。 「かたりBaは、ママ同士で思いを吐き出す場所。私がアドバイスしたり、答えを与えたりするものではありません」(金城さん) がんのママたちが互いに共感することで生まれる力。それが病気と向き合うために大切だと金城さんは言う。 乳腺外科の第一線で、金城さんは、身の引き締まる思いでスキルアップに取り組んでいる。医師としての能力や技術はあって当然のこと。だから日ごろのトレーニングはもちろん、学会や研修、高名な医師の講習会などで勉強する。専門分野にとどまらず、患者とのコミュニケーションスキルを学ぶワークショップにも自発的に参加。 「心優しいだけのヤブ医者になってはいけない、そう自戒しています」(金城さん) 医師としての金城さんを知る人たちは、どんなふうに感じているのか。「舞先生の診察は、待ち時間が長いんです」と笑うのは菜々美さん(仮名・44)。現在、ささえ隊スタッフの彼女は、37歳で子宮がん、42歳で乳がんを患った。 「舞先生は一人一人の患者の話をじっくり聞いてくれるから、必然的に待ち時間が長い。でも、私は不満どころか、それがわかっているから逆にうれしいんです。私も診察中に泣くことが多かったけど、舞先生は時間を気にしたり、話の途中で切り上げるようなことは一度もしませんでした」(菜々美さん) 乳がん手術の日、不安に押しつぶされそうだった菜々美さんは、突然手の甲にぬくもりを感じた。金城さんが、静かにさすってくれていた。 「がんになったことは悲しいけれど、舞先生に出会えたことは一生の宝物です」(菜々美さん) 6歳と2歳の子どもを持つ優美さん(仮名・32)は昨年7月、ステージ3の乳がんと診断された。厳しい現実に心が折れかけたが、金城さんの言葉に助けられた。 「診察室に入ると、必ず子どものことを話題にしてくれます。『そろそろ入学式ですよね。本人はドキドキしていると思うから、ほめてあげてくださいね』とか。そのときの私は自分の体調のことで頭がいっぱい。でも、そういう言葉を聞くと、子どものことが後回しだったと気づかされる。母親としての平常心を取り戻せるんです」(優美さん) 検査結果や今後の見通しについては、医師ならではの冷静な、しかし温かい言葉をくれるという。 「『どんな治療にも絶対はない。再発するときは再発する。でもそれにとらわれず、治療中はお子さんとの時間を楽しんで』、そう背中を押してくれます」(優美さん) 「ママたちの不安を安心に、涙を笑顔に変えたい」と語る金城さんには、乳腺外科医として、目指すものがあるという。 「持てる能力すべて使ってよりよい医療を提供したいです。患者さんの中には、厳しい状況にある人もいます。でも、どんなに小さくても、必ず希望を与えたい。『一緒にがんばりましょう』。その言葉を忘れたくないですね」(金城さん)
2017年09月17日腐女子である娘は同時に歴史オタクでもあるので、親も知らないうちにアルマダの海戦に精通していたり、休みの日に嬉しそうに東京裁判のドキュメンタリーを観ていたりする。そして新しい歴史の知識を仕入れれば、たとえば私が日ごろ、読んだ本や観た映画の良さを友達に饒舌に語りたくなるのと同じように、「……でね、ここでエリザベス一世はどうしたと思う?!」などと、その出来事の一部始終をドラマティックに聞かせてくれる。ところが、残念ながら歴史アレルギーのある私には、夢見の伝えたい100分の1くらいの楽しさしか受け止めることができない。がんばって興味を持とうと思うのだが、耳を傾けながら頭の中では無意識にご飯のことを考えてしまったりする。娘はやりたくないことについてはテコでもやらないが、一方で好きなことに関しては驚くほどの情熱を発揮する。家族や友人にこれだけ歴史の醍醐味を語っているのに誰も自分と同じレベルで興味を持ってくれないというのは何かがおかしい、きっと自分の話し方が未熟なせいだろう、という発想から、娘が上手な話し方について研究し始めたのは1年ほど前のことだ。興奮して早口にならないように。冗長にならないように。期待を持たせるように。歴史普及のための地道な訓練が思わぬところで実を結び、娘は放送委員になった。それまでの自分には見えなかった世界を見るために新しく知識を得たり、考え方を取り入れたりする。そうして出会った世界からさらに世界を広げていく、そういうことをきっと勉強と言うのだとしたら、娘は誰に教わるでもなく、早くから勉強のやり方も、勉強の楽しみも知っている。しかし、興味関心が先立たなければだめなので、残念ながら必ずしも学校の成績が良いわけではない。国語や社会はそこそこ良いものの、数学や理科は頭を抱えるほどで、能力に大きな偏りがある。そういうことを考えると、来年から通うことになる中学は公立より私立の方が良さそうだ、と思ってみたものの、現状、中学受験の入試科目は専ら国算の2教科か、国算理社の4教科で、苦手な算数はどこまでいってもついてくる。大体の場合、高校生の途中から理系と文系に分かれることが許されるけれど、少なくとも中学生までは「こういう特性なんです」「こういう性格なんです」は甘え、とでも言わんばかりに、国語も算数も美術も体育も、全部伸ばせ、全部頑張れと教えられ、それを基準に能力が測られる。子どもって大変だなあとつくづく思うのはこういうところだ。子どもは、子どもであるというだけで、大人に比べてはるかに個性が尊重されない。私なんか、愛嬌がよくうまく皿を洗えたというだけで仕事に就いた(詳しくはぜひ拙著『家族無計画』を読んでください)し、その後は、算数はほぼ無関係の、文章を書く仕事をしている。さすがにそれがレアケースだと言われたって、多くの大人は大なり小なり自分に向いてる仕事や、ポジションを選ぶ自由がある。だけど子どもはそうじゃないのだ。子どもの可能性を信じる、子どもには伸びしろがある、なんて言えば聞こえはいいけど、特技を伸ばすことより苦手を減らすことの方が圧倒的に重視され、そのためには「逃げるな、立ち向かえ」と頼んでもいないのに執拗に、嫌なことの方にばかり背中を押される。ここでくれぐれも言っておきたいが(誰に)、学校の体育の授業がなかったら、或いはもう少し違うものだったら、私はきっともっと運動が好きだったはずだ。乱暴に規格にはめ込まれることで、私だけでなくきっと多くの人が、本来なら必要なかった苦手意識を子ども時代に植え付けられ、それを引きずったまま大人になっている。なんでも出来ないより出来るに越したことはない、と言う人に聞いてみたい。じゃあ、何のために世の中にはこれだけ沢山の人がいるのかと。餅は餅屋、桶は桶屋というように、餅屋や桶屋、蕎麦屋やラーメン屋など専門店がたくさん集まって成り立ってるのが社会じゃないのか。餅屋になりたくて仕方がない子、蕎麦を打つ才能が突出してある子がどれだけ沢山いても、子どものうちは、子どもだからという理由で全員とりあえずコンビニを目指せと言われているのだ。そしてその中からさらに、イオンになったり伊勢丹になったりできる子どもが重宝される。そりゃあ生きづらい。世の中に色んな大人がいるように、世の中には色んな子どもがいる。彼らの個性をひとくくりに、成長途中の不確定ないびつさとして無視するのはあまりにも乱暴だ。何しろ本人はその瞬間にも意識を持って、その環境で生きてるんだから。これは漠然とした理想だけど、全員がコンビニを目指すのでなく、たとえば算数がものすごく得意な子、国語がものすごく得意な子、おしゃべりが物凄くうまい子、といったように、多様な能力をもつ子どもたちが、お互いに足りない部分を補い合いながら生活する、そういう経験を積むことを最優先にした教育環境が、あったらいいなあ……。イラスト:片岡泉
2017年09月12日「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」のオールスタッフが再集結し、発売前から重版が決定するなど話題沸騰中の清武英利の「石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの」を原作にドラマ化する佐藤浩市主演「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」。この度、北村一輝、萩原聖人、真飛聖、菅田俊、矢島健一、笹野高史、佐野史郎ら本作の新たなキャストが発表された。2001年に発覚し、政官界を揺るがした「外務省機密費詐取事件」を題材に描いた原作。警視庁捜査二課に属する“石つぶて”たちが、組織に抗いながらも掘り起こしたこの事件の真相とは…。“三悪人”と呼ばれた外務省役人たちが起こした衝撃的な悪事とは――。主演の佐藤さんが、前代未聞の外務省事件に臆することなく捜査に邁進する捜査二課の“名もなき ”刑事・木崎睦人を演じるほか、佐藤さん演じる武骨な刑事と相反しながらも、共に捜査を進める上司・斎見晃明役を江口洋介が演じる。そして今回決定したのは、いずれも豪華な俳優陣。捜査二課刑事がその刑事生命をかけて追い続ける外務省ノンキャリア・真瀬和則役を演じるのは北村一輝。首脳陣の海外訪問や国際サミットなど、莫大な経費を取り仕切るやり手のノンキャリア・真瀬。彼への疑惑が、やがて国家を揺るがす大事件に発展し、物語は大きな局面を迎えることに…。そして、捜査二課の面々をフォローしながら、国家の聖域「外務省」に挑むために奔走したキャリア刑事二課長の東田将之役を萩原聖人。年上の部下から“ぼっちゃん”と慕われる上司役を好演する。北村さんは、「外務省機密費詐取事件。つまり税金がどう使われているか?このような事件がニュースに取り上げてられていても、聞こえてくるのは普段耳にしない言葉ばかりで、自分の無知さから興味が湧くこともなくどこか他人事に感じていました。この話を頂いたのをきっかけに様々な関連資料を読み『現実にこんなことがまかり通っているのか?』と驚かされました。一人の国民として、一人の俳優としてこの衝撃を皆さんに伝えられるよう挑みたいと思います」と意気込み。また、「この作品に参加させて頂けること自体が自分にとっても『挑戦』であり『喜び』でもあり、そして『プレッシャー』でもあります」と心境を語った萩原さんは、「過去に佐藤さん、江口さんと共演させて頂いたときは部下の役柄でしたが、今回はなんと お2人の上司役!いかにしてその空気が出せるのか、ドキドキしております」とコメントしている。そのほか、真瀬とペルー人質事件で出会った愛人・杉谷朱鐘を、元宝塚歌劇団花組トップスターの真飛聖。主人公の木崎睦人とは犬猿の仲のベテラン刑事・羽佐間克男を『ラストサムライ』『アウトレイジ ビヨンド』など数々の作品に出演する菅田俊。警視庁内で捜査二課に圧力をかける刑事部長・国友尚徳を大河ドラマ「おんな城主 直虎」の矢島健一。外務省に多大な力を持つキャリア官僚役を「しんがり」にも出演していた佐野史郎と、実力派キャスト陣が脇を固める。「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」は11月5日(日)より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全8話)。※第1話無料放送(cinemacafe.net)
2017年09月08日俳優・佐藤浩市が、「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」のオールスタッフが再集結し、清武英利の「石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの」をドラマ化する「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」で主演を務めることが決定。共演には「しんがり」の熱演が話題となった江口洋介を迎えることも分かった。原作は、2001年に発覚し、政官界を揺るがした「外務省機密費詐取事件」を題材に描き、発売前から重版が決定するなど話題沸騰中の「石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの」(講談社刊)。警視庁捜査二課に属する“石つぶて”たちが、組織に抗いながらも掘り起こしたこの事件の真相とは…。“三悪人”と呼ばれた外務省役人たちが起こした衝撃的な悪事とは――。『沈まぬ太陽』の若松節朗を監督に迎え、そして脚本に「相棒」を執筆した戸田山雅司を起用し、「しんがり」のスタッフが映像化に挑む本作。『64-ロクヨン-前編』で第40回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した佐藤さんが今回演じるのは、前代未聞の外務省事件に臆することなく、捜査に邁進する捜査二課の“名もなき”刑事・木崎睦人。また江口さんは、佐藤さん演じる武骨な刑事と相反しながらも、共に捜査を進める上司・斎見晃明役を演じる。2011年に放送されたドラマ「陽はまた昇る」以来、6年ぶりの連続ドラマ主演となる佐藤さんは、「このような企画に挑んだスタッフの気概に応え、映像としてしっかりお届け出来るようにしたいと思っています。背骨がリアルな物語のため、ヒリヒリとしたリアリズムを大切に、いかに我々が血として、肉として演じられるか、が勝負だと感じています」と意気込み、「日本人は、喉元過ぎるとこのような大きな事件も忘れてしまう。でも、それではいけない。敢えていま、この事件をふり返ることで、こんなことが行われている日本に対し、我々国民がちゃんと自分たちに関係があることとして、声高に意見をぶつけていかなければならないのだとこの脚本を読み、改めて実感しました」と述べている。そして「しんがり」では、梶井達彦役として熱演を見せた江口さんは、「『しんがり』に続きこの作品も実話がベースになっていて、さらにタブーとも言える大きな事件を扱っているため、緊張感と共にやりがいを感じています」と心境を明かし、「僕たち国民が知り得なかった国家の暗部に石を投げ続けた刑事たちの姿を、観てくださる方々に気持ち良く感じ取っていただけるよう、1シーン1シーン積み重ねていきたいと思います」と意気込みも見せた。また、意外にも今回が本格的な初共演となる2人。江口さんは、「俳優として先輩の佐藤さんの上司役を演じるということが面白く、楽しんで演じていきたいです」とコメントしている。「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」は11月より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全8話)。※第1話無料放送(cinemacafe.net)
2017年08月23日先日、思うところあって映画『嫌われ松子の一生』を数年ぶりに観た。この映画、鮮やかな色味のミュージカル調に仕立ててあるが、内容は相当重い。重いどころか、不調のときに観るとある種の呪いにかかる。確か私は離婚前に1度、さらに離婚してからもう1度観ていて、今回が3度目。離婚後に観たときには、これは他人事ではないかもしれない、私も「嫌われ明子」として一生を寂しく終えるのかもしれないと恐々とした。離婚して、仕事がそれなりにうまくいったり、いくつかの恋愛を経ていく中で、今は少し遠くなったけれど、きっとこれから先も、思ってもみないことでつまづいたとき、「嫌われ松子」の影はきっとすぐにまた寄ってくる。観たことのない人のために簡単にあらすじを説明すると、この物語はタイトル通り、川尻松子という女性の一生を描いたフィクション。それも、もともとは中学教師だった松子が、坂道を転がり下りるように転落していく様を描いたものだ。松子の嫌われ人生を決定付ける行動は、要所要所で描かれていて「えー!なんでそうやっちゃうの?」と理解できないものもある一方、本人の選択や行動が及ばないところで迎えてしまう、不可抗力な不幸展開もある。ちょっとした選択ミスとそして運命。この二本が、運悪く延々と絡まり続けて「嫌われ者」として一生を終えることが自分には絶対にない、なんて言えない。だから怖い。映画の中の松子は最初から最後まで一貫して、ただ男に愛されるためだけに生きている。ところが、その全てがうまくいかない。ひとつ不幸を迎えるたびに「なんで?」と自問自答する。「なんで?」の回答としてひとつ、劇中で明確に描かれているのは父親との関係だ(このシーンは序盤で描かれるということで、ここまでのネタバレはどうかひとつご容赦ください)。幼少期の松子は、色々あって自分に注意を向けてくれない父親が、コメディアンのまねをした変顔を作ったときにだけ、笑ってくれることを発見。以降、父親の笑顔が欲しい一身で、変顔を向け続ける。心理学用語に「モンロー・スマイル」という言葉があるそうだ。魅力的な笑顔で周囲の人間を魅了したマリリン・モンロー。しかしその笑顔は、不遇な幼少期、多くの家庭を転々とすることを余儀なくされた彼女が、周囲の大人に愛され、関心を向けさせるため、生きていくために身に着けたものだった。彼女のように、親の愛情に恵まれていない子どもが、周囲の大人の気を引くために魅力的な笑顔を振りまくことは少なくないといい、これを「モンロー・スマイル」と言うらしい。劇中の松子の変顔も、ただ自然体に、当たり前にしていては愛されないと悟った子どもが、大人に愛されるために意識的に取る行動としてこの「モンロー・スマイル」と軌を一にしたものだろう。愛し愛されるという行為は、できるときには何も考えなくてもできるのに、うまくいかなくなった瞬間、それはもうとんでもなく複雑な、哲学級の難題になる。「なぜあの人は自分を愛してくれないのか」「なぜ世の中の多くの人は当たり前に愛されているのに自分だけは愛されないのか」夫婦関係の破綻で私は一時その迷路に迷い込んだけれど、幼少期にもっとも身近な大人である、養育者からの愛情を安心して受けられない子どもというのは、子どもの体で、そんな無理難題と向き合わざるを得ないのであって、それはきっと、いい大人が好きな人に愛されるために努力するのとはまるでわけが違うことだろう。子どもはただ生きてくれている、ただ存在してくれているから感謝され、愛される。そうあるべきだし、そもそも大人の都合で勝手にこの世に産み落とされたのだから、そうあるのが筋ってものだと思う。いい子だから。可愛いから。迷惑をかけないから。面白いから。役に立つから。子どもが愛されるのに、理由はひとつも必要ない。ところが、色々な事情でそんな当たり前のことがうまくいかないということは、物語の中に限らず、現実にたくさんある。愛されるために必要とされた条件は、本来ならばまっすぐで平坦な道に、大人によって乱暴に置かれた大きな石、もしくは壁のようなもので、子どもの前途を阻む。そして、ときには子どもに限らず、大人になってからも足枷となり続ける場合だってある。子ども時代に追い込まれた迷路から抜け出せずに、いつまでも苦しみを抱え続ける大人がたくさんいる。愛し、愛されることがうまくいかない問題は、病院でも学校でもそう簡単に解決してくれない。にも関わらず、大人は庇護される対象ではないから、全て自分でなんとかしなくてはならないのだ。そういう人達が迷路から抜け出すための出口は一体どこにあるのか、周りの人間には何ができるのか、ということを、最近は延々と考えている。イラスト:片岡泉
2017年08月22日こんにちは。ママライターのamuです。娘も高学年になり、交換日記をしたり子どもたちだけで遊びに行ったりすることも多くなりました。幸い、大きなトラブルに巻き込まれることなく平穏な毎日を送れているようですが、女子同士の喧嘩を目の当たりにし、 他のグループの子と遊びづらい、キツい言い方をする子がいるなど困惑する瞬間もあるとのこと。ちらほら仲間はずれの噂を耳にすることもあります。もし、わが子が友達と喧嘩したり嫌なことをされたりしたら、どうしたらいいのでしょうか?そこで、ママ友や5年生女子に話を聞いて、どんな対応をしたらいいのか考えてみることにしました。●(1)楽しい気持ちに変えてほしい『そのことを考えると嫌な気持ちになるから、あれこれ聞かれるより楽しい話をしてほしい』(小学5年生の女の子)話を変え、気分を変えさせてほしいとのことです。根掘り葉掘り聞いて、さらに怒られたりするともう話したくなくなるようです。母親としては心配だから、取り調べのように聞いてしまいたくなりますよね。でも、せっかく話してくれたことを尊重して、聞き役に徹し、最後は笑顔になれるように導けたらいいな と思います。夕飯のメニューを一緒に考える、今夜一緒に見れそうなテレビ番組を探す、おもしろ動画を見る、休みの娯楽の予定を立てる、などもいいかもしれません。●(2)一緒に怒ってほしい『娘が友達からひどいことを言われて怒っていたときに、娘以上に怒ってその子のことを悪く言ってしまった。そしたら、「でもあの子もこういういいところがあってね」とかばい始めて、結果それで溜飲が下がったみたい。時には共感して一緒に怒ることで、冷静になれることもあると思う』(30代/小5女の子のママ)大変だったねと優しい共感も大切ですが、自分の気持ちを代弁して怒る姿を見ることですっきりできるなら、それもいいですよね。ただ、やってはいけないのは、相手の親子に対してその怒りをぶつける こと。よっぽどのときはもちろん言うべきですが、ちょっとしたことならやんわりだとしても言わないのがベター。気まずいのは、登校する子どもたちです。それよりも、親はいつでもそばにいて、戦い、味方でいてくれるということをきちんとわかってもらえることが大切だと思います。●(3)具体的なアドバイスがほしい『なんで嫌なことを言うのか、なんで喧嘩になってしまったのか、どうすればよかったのか、さっぱりわからないときがある。そういうときにどうしたらいいのか教えてくれるママだったら頼れると思う』(小学5年生の女の子)大人から見れば単純で簡単なことでも、子どもからしたら、なんと言えばいいのか、どう行動すればいいのかわからないという場面ってたくさんあると思います。たとえば、正しいことを言っているのに「違うよ」「バカなの?」と言われたとき、「違わないよ」「バカっていう人がバカだし」などと言い返したら言い合い必至ですよね。でも、もしそこで“そーなんだと言ってその場を去る”というスキルを身につければ、言い返すよりも相手に「まずかったかな?」と思ってもらえるかもしれません。こちら側も、そばにいるとイライラするので離れるほうが賢明 。嫌なことを言われたとき「あ、トイレ行ってくるねー」と逃げるのも手。逃げるは役に立つんです!もしくは、「あーバカかもね」というセリフもいいと思います。相手がそれ以上、絶対何も言えないセリフなので。そういうのを、マニュアルのように機械的に言って流すほうが大人なんだよと言っておけば、ストレスをそこまで感じることなくやり過ごせるのではないでしょうか?また、小学生のときの人間関係やキャラクター、立ち位置なんて永遠ではないし、全くアテにならないこと。小さなことで悩むのはもったいないし、それより気の合う友達との関係を大切にしようと伝えたいですよね。そして、いよいよガマンならないことがあったとき、親のことは気にせず、はっきりズバッと言い返して喧嘩したっていいからね、尻拭いはしてあげると伝えていきたいと思います。●ライター/amu(ママライター)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年08月19日ノンフィクション作家・清武英利の著書「石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの」が、11月より連続ドラマWにてドラマ化されることが決定。江口洋介、萩原聖人、林遣都らが出演した連続ドラマW「しんがり~山一證券 最後の聖戦~」のオールスタッフが再集結し製作されることが分かった。「しんがり~山一證券 最後の聖戦~」の原作となった「しんがり 山一證券 最後の12人」では、山一證券倒産の裏で最後まで闘い続けた社員たちの軌跡を、緻密な取材を重ね、著書としてまとめた清武氏。今回彼が題材として選んだのは、2001年に発覚し、政官界を揺るがした「外務省機密費詐取事件」。警視庁捜査二課に属する“石つぶて”たちが、組織に抗いながらも掘り起こしたこの事件の真相とは?“三悪人”と呼ばれた外務省役人たちが起こした衝撃的な悪事とは――。本作を手掛けるのは、「沈まぬ太陽」の若松節朗監督。そして、脚本には「相棒」を執筆した戸田山雅司を起用し、「しんがり」チームが再びタッグを組み、新たな衝撃作を世に送り出す。また原作となる「石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの」(講談社刊)は、7月25日(火)より発売される。清武氏は、「万年巡査のまま終わろうとする友人から、こんなメールをもらったことがあります。<見返りなど微塵も期待しない、歴史上に無名の士としても残らない、『石礫(いしつぶて)』としてあったに過ぎない。僕は奉職しているかぎりひそかにその覚悟だけはいつも持っていようと、思っています> その言葉に重ねて、清廉に、かつ激しく生きた捜査二課刑事たちの人生を残したいと思いました。ですから、原作の『石つぶて』とこのドラマは、外務省機密費詐取事件を題材にしていますが、刑事の捕物帳ではありません。むしろ前作の『しんがり』で描かれたような、組織の餌付けを拒んで己を貫く人間たちのドラマとして見ていただきたいのです」とコメント。一方、若松監督は、「前代未聞の公務員犯罪の摘発に捜査二課の刑事が闘いを挑み暴きます。国民があまり知ることの出来なかった外務省組織の犯罪の驚くべき一端を描きます。皆様の期待を裏切らない様、スタッフ一同強い意志を持って真摯に制作に励みたいと思います」と語っている。連続ドラマW「石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」は11月、毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送予定(全8話※第1話無料放送 )。(cinemacafe.net)
2017年07月20日はじめまして、じゃがいもころりんと申します。このたびウーマンエキサイトで執筆させていただくこととなりました40代主婦です。さっそく、私と家族を紹介させていただきます。21歳、19歳、17歳。続く4人目は…?ちょっと離れて小学生!こんな感じの我が家です。どうぞよろしくお願いします~!
2017年07月15日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男小3・次男年長・三男年少の3兄弟の母です。毎日大変ですが、辛いことこそ笑いに変えて頑張ってます(白目)!!■「ママと赤ちゃん」が集まる空間は独特長男の子育てが少し軌道に乗ってきた頃(6か月ぐらい)、子育て支援センターに遊びに行くことにしました。長男は11月生まれでしたので、寒い時期を家で引きこもって子育てし、あたたかくなった頃にようやく下界へ出始めたんですね。転勤先で出産・子育てし知り合いも友人もまったくいない環境で、私と長男二人だけの生活をするよりも、他の赤ちゃんと触れあえる場所に行ったほうがこの子のためにもいいんじゃないかと思ったのです。とうわけでさっそく出向いてみました。私自身、その場限りの人間関係を適当に乗りこなすのは苦にならない性格なので、見知らぬ人たちが集まる子育て支援センターに出向くのは、それほど敷居は高いことではありませんでした。が、「ママと赤ちゃん」が集まる空間というのは一種独特のものがあるということを、私はこの時初めて知ったのです。個人対個人ではなく、間に「赤ちゃん」という存在を挟むため、妙な距離感というか、緊張感というか手探り感があるんです。 特に第一子、初めての子育ての私にとっては、ママの世界における「流儀」をいろいろと学んだ場所でした。■その1. ひとこと目は「何か月ですか?」これ、ママになって覚えた挨拶です。最初、みんながみんなこうやって声をかけてきてくれるので驚きました。私、こんな風に会話を始めるだなんて知りませんでした。赤ちゃん時代のママにとっての挨拶は、「こんにちは」とか「おはようございます」じゃないんです。「何か月ですかぁ~?」なんです。「何か月ですか?」「あ、6か月です~」「じゃぁ同級生ですね~」「何か月ですか?」と聞き返すことも忘れずに。息子生後6か月。新米ママの私がママ界の挨拶を覚えた瞬間です(決して否定的な意味で言っているのではありませんよ。何か月ですか? と声をかけるだけで知らないママにも話しかける取っ掛かりができる魔法の挨拶だと思います)。■その2. 男の子か女の子かわからない場合は、とりあえず「女の子ですか?」これ、あるあるですね(汗)。赤ちゃん時代は基本顔だけ見て性別を判断できない場合がほとんどですしね、髪の毛も全然生えてませんからね(笑)。服の色で分かりやすくしておいてくれると助かるのですが、あやふやな場合は「女の子ですか?」男の子であったとしたら「かわいいからてっきり…!」とごまかすと、角がたたないということを学びました。■その3. 「人のもの取っちゃダメ」そして、今回は長男0歳代の時のお話ですので、0歳をメインにお話しておりますが、0歳代の赤ちゃんって自分の「さわってみたいなあ」「なめてみたいなあ」「どんな感触かなぁ」っていう欲求だけで遊びます。それが先に誰かが使っていたとか、自分のおもちゃじゃないとか、「順番を守る」や「誰の持ち物か」などといった定義は彼らにはまだ存在しません。ですが、その自由気ままな0歳代をお世話するママたちの世界にはこの定義が存在するものですから、非常にめんどくさいことになるんですね…。私、本音では、子育て支援センターという「みんなで使ってみんなで遊ぶ場所」に来ている以上、みんなで使ったらいいと思っています。取った取られたもいいっこなし。特に0歳の純粋でまっさらな赤ちゃんの世界に、大人の価値観を持ち込んで統制を取ろうとするのは好きではありません。ですが、大人の世界では建前というものが存在するのですね。長男がよその子が遊んでいる積み木に近寄っていったら、「こらこら、それ、○○くんが遊んでる積み木だよ~。勝手にとっちゃダメだよ~。貸してって言わないと~」とかなんとか言ったりして止めさせてました。貸してどころか、しゃべられすらしないのに(笑)。 まだバブバブですってば。本音では「それが気になったんだなぁ。ご自由にどうぞ~」って放っておきたいのですがそうもいかない。明らかに他のお母さんに「はーい。私、ちゃんと見てますよ~。しつけする意志ありますよ~」ってアピールをするために、「取っちゃダメよ~。じゅーんーばーん!」とかなんとか言ったりして。自分を自分で俯瞰(ふかん)して「滑稽だな」って思ってました。そして次に滑稽だなと思っていたのは、■その4. 取られるのはいいけど、取るのはダメ。よその子が長男の遊んでいたものを使おうとしたら「どうぞ。貸してあげなさい」って言うのに、長男がよその子が使っていたものを使おうとしたら、取っちゃダメよ! という。矛盾…。 男の子の世界ではプラレールでこの場面、しょっちゅうありましたね。レールをちょっと拝借したり、拝借されたり。本音では拝借しようがされようが子どもの世界だし、その先にとらないでよ! 貸してよ! って自己主張のぶつけ合いになったってそれはそれでいいじゃないかって思うのですが、親がそばにいるとそうもいきません。ぶつかり合う前にとにかく回避させなくちゃ…(汗)。いや、回避させないといけないんでしょうけどね…どこまで先回りするべきなのかわかんなくなるんですよね。なんのために来てんのかなって思う瞬間もありました。そして、0歳代から少し成長して、2歳とかになると今度はこの台詞。■その5. 「他の子が真似するといけないからやめなさい」はぁ…滑稽(笑)他の子が真似しようがそんなこと子どもからしたら知ったこっちゃない。きっと全然伝わらないと思います。けども、うちの子発信で余計なことを普及させてしまうと困るんです。はだしで遊びたいって言い出したら本音では「別にいいよ」って思うけど、よそのお母さんが「はだしダメダメ」とか言ってると、「あ、今うちがはだしになったら困らせちゃうかな」とか。気疲れ(笑)時おり、私は誰にむけて言い聞かせてるんだろうかって思う瞬間多々ありました。子どもにむけて言ってるんじゃなくて、向こう側の誰かに向けてしゃべってるんじゃないかと…。難しいんですけどね!「ルール」とか「マナー」っていう言葉があるのでね。しかし、やはり0歳代の赤ちゃんに教えようと思っても無理があるというかなんというか。0歳はネイチャーですから(笑)■ママ界をそつなくこなすには?一体こういうときはどうすればいいのか。 ママ界をそつなく歩くマニュアルが欲しい!! とさえ思っていました。私の理想としては、知らないママ同士でも、赤ちゃん同士のからみを、「やってるやってる(笑)」と笑い合えるぐらいの距離感がありがたかったんですが(たまにこういう方がいるとうれしかった)いろんな価値観、育て方をしているお母さんがいる場所なので、やっぱり極力、事前に回避、仲裁、統制を取るように努めました。そしてこの手の探りあいのようなものは、赤ちゃん時代に限らず、小学校に入るぐらいまでは続く世界という…。なんか…独特ですね(笑)ママの世界。パパだとこんなこと全然ないと思います(笑)
2017年07月13日最近、“叱らない育児”を実践している人が増えてきているようですが、その育て方には賛否ありますよね。テレビや書籍などでは「子どもを萎縮させない」「ママがストレスから解放される」などのメリットが謳われていますが、一方では「現実的じゃない」「ワガママに育つだけ」という意見も存在します。子育ての方法に正解はないので、各々の家庭が自由にやればいいだけの話ではありますが、実は“叱らない育児”によって被害を被っている人たちもいるのです。今回は、周囲のママたちに聞いた、“叱らない育児”を実践しているママ友にイラッとしたエピソードについてご紹介します。●(1)「うちの子怒ると機嫌悪くなっちゃうの」『私のママ友に子どもを全く叱らない人がいます。子どもが他の子のおもちゃを横取りしようが突き飛ばそうがずっとニコニコ。うちの子のおもちゃも横取りされたので、ママ友に「あれ、うちの子のおもちゃなんです」とやんわり言うと「そうなの?ちょっと貸しててね」と一言だけ。イライラ!ときた私は「普通、叱りません?」と聞くと「うちの子怒ると機嫌悪くなっちゃうの 」ですって!あまりのショックに何も言い返せませんでした。ちなみにこのママ友、自分の子が他の子に泣かされたらその子を烈火の如く怒ります』(37歳女性/4歳男児・3歳女児のママ)聞いているだけでイライラしてしまいそうなエピソード。この方のママ友は子どもが何をしようが全く叱らないのだそうです。出会った当初、あんまり叱らないので叱っている自分がおかしいのかと錯覚したほどだったとのこと。おそらくこういう人は自分の子どもを異常にかわいがっているか、あるいは単純に叱るのを面倒くさがっているかのどちらかですが、そのせいで被害を受けているこっちからしたらたまったもんじゃないですよね。このママ友は、自分の子どもが泣かされたらものすごく怒るとのことなので前者かと思いますが、こういうママにはなるべく近づかないようにしたいものです。●(2)「私は感情に任せて叱らないから」『うちの子の幼稚園にもそういうママ友がいます。その人の子どもは、言葉は悪いですがかなり陰湿な性格で、親の見ていない間に他の子を殴ったり蹴ったりします。他のママ友の間でも有名で、皆その子にイライラしていました。ある日私の子どもを階段から落とそうとしていたので「危ない!なんてことするの!」と激怒しました。するとママ友が飛んできて、「ちょっと大げさじゃない?うちの子怯えてるじゃない」と睨まれました。へたしたら命に関わる行動だったため、「大げさ?じゃああなたの子どもに同じことさせる?」とついキレてしまったら、「あなたみたいな人をモンペって言うのよ 」と言われました。そして「私は感情に任せて子どもを叱らないから」と結局子どもを叱らずにどこかへ行ってしまいました。叱らない育児……絶対間違ってる!』(32歳女性/4歳男児のママ)これはビックリなエピソードですね。子どもが命に関わるような行動を取った場合には叱るのが普通だと思いますが、それを「モンペ」呼ばわりし、ついには子どもを全く叱らなかったこのママ友はすごい神経の持ち主ですね。子どもを頭ごなしに叱ったり人格を否定したりすることは避けたほうがいいですが、叱るべきところで叱ってあげないと、子どもは成長しません。よく“叱らない育児”を“しつけない育児”と勘違いしている人がいますが、このママ友はまさにその典型と言えるかもしれません。●(3)「お風呂で言っておくから」『学生時代から友達のママ友がそういう感じです。ママ友自体はとても優しくて気さくな性格なんですけど、子どもを叱りません。たとえば、図書館で子どもが暴れ回っていても、叱らずに困ったような表情でその子の後をついていくだけです。そのせいか、子どもはすごいワガママで、私の子どもにしょっちゅうイタズラをします。そういうとき、ママ友は決まって「ごめんね。お風呂で言っておくから」と言ってきます。このママ友は子どもを叱らない代わりに、お風呂の時間に“その日のいけない行動”を優しく諭してあげるのだそう。いや、その場で叱らないと意味なくない? と思うのですが、仲が良い分我慢してしまいます』(36歳女性/5歳女児・1歳男児のママ)本人はいい人なのに、子どもがワガママで叱らない育児をしている人って対応に困りますよね。ママ自身も「何が悪いの?」と開き直っているような人ならこちらも怒れますが、普段から仲が良かったり、本人がものすごく申し訳なさそうにしていたりしているとなかなか怒れないものです。「他人の子育てには口を出さない」と自分を説得しながらも、モヤモヤした状態で付き合っていくことになります。●叱らない育児を実践するママ友への対処法子どもが他人に迷惑をかけても全く叱らないママ友に遭遇したとき、そのように対処すればいいのでしょうか。まず最善策として挙げられるのは“近づかない”こと。教育方針が大きく異なっている以上、一緒にいてもストレスを感じてしまうだけです。なるべく接点を減らす ようにしましょう。とはいえ、状況によっては接点を減らせないこともあると思います。そんなときは、自分の教育方針を明確にしておくといいです。子どもが意地悪されたら、他人の子どもでもきちんと叱り、ママ友に文句を言われたら「うちはこういうとき叱るので」と毅然としておくのです。“叱らない育児”をしている人の中には、相手を選ぶタイプの人もいます。「この人は子どもが悪さしても怒らないから謝らない」「この人はすぐ怒るから謝っておこう」という風に。毅然とした態度で接していることで、すぐに謝ってくれるようになることもあります。また、これはオススメはしませんが、人によっては“同じことをやり返す”こともあるようです。子どもがそのママ友の子どもに何かしても、叱らないのです。そうすることでママ友に“叱らない育児の弊害”について体感させてあげることができます。ただ、場合によっては直接対決になってしまうこともあるので注意が必要です。----------いかがでしたか?叱らない育児は“まったくしつけない育児”ではありません。しかし、そこを勘違いしてしまっている人は少なくないようです。自分もそうならないように気をつけたいものですね。●文/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年07月09日はじめまして、こんにちは!ちょっとイラストが得意なライターのいるみと申します!もうすぐ、子どもたちの夏休みが始まりますね!「ついこの間、春休みだったのに……もう夏休み!?」と思っている方も少なくないはずでは?皆様は、毎年どのように子どもとの夏休みを過ごしていますか?今回は子育て中の友人たちに夏休みの過ごし方を聞いてみました!●図書館やデパートにお出かけ!『外が涼しくなるまで家でダラダラしていることが多いです。テレビばかり見せてしまっていて子どもたちに対して罪悪感でいっぱいになる』(20代/年中・0歳児男の子と女の子のママ)『子どもが家ではつまらないと言うので、できる限り外出するようにしています。平日は児童館や図書館に行って、休日はスーパーやデパートに出かけています……でも本当は家でゆっくりしたーい!』(30代/年中・2歳児男の子のママ)すごくリアルな意見ですね。元気があり余る子どもたちを遊ばせたくても、真夏の外遊びは気温も日差しも強いので暑い時間帯は家にこもりがちになってしまいますよね……。そんなときは、教育施設や商業施設を活用するのも手ですね!●お風呂場プールで水遊び!?『天気がいい日は、とりあえずプールを用意していつでも入れるようにしている』(30代/年長男の子のママ)『家が賃貸なのでベランダでプールをしたいが、周りが気になってしまう……。たまにお風呂場で水遊びをさせているが、危なっかしいので目が離せない』(20代/年少・3歳児男の子のママ)夏と言えば水遊びですもんね!わが家も賃貸暮らしなので、ベランダでのプールは万が一の転落や近隣の目が気になって家での水遊びは諦めていたんですが、「お風呂場で水遊び!その手があったか!」と思いました。なぜ今まで思いつかなかったのか……。今年の夏はわが家も“お風呂場プール ”を開園してみようと思います!※自宅のプールやお風呂場でも、安全に注意して遊ばせましょう。●大切な夏休みにするために今回インタビューさせていただいた方々の中で、『大変なこともあるけど、子どもとの時間を有効に使って楽しい思い出を作りたい!』と言う前向きな言葉を聞いたとき、私たち親が少しでも前向きに考えることで子どもたちと“楽しい夏休み”を過せるのではないかと……。夏休みが始まる前の、絵空事に感じるかもしれませんが、一瞬そんなことを思いました。しかし!このステキな思いを忘れずにいたなら、いつもよりさらに、ステキな夏休を過ごせるのかもしれません。最後に、私たちが笑顔で優しく過ごすにも、無理をしないで頼れるものには頼って、休息を取りつつ長い夏休みを乗り切りましょう!●ライター/ページェント・いるみ(イラストライター)
2017年06月30日最近難しさを感じるのは、どうやら娘は私のことを“エロくてキモい”と思ってそうなことだ。なんでそう思うのよ、と言うと「だってママの原稿をたまに見ると、セックスってやたら出てくるし」と言われて意気消沈。たしかに私は仕事で夫婦関係、男女関係を書くことがあり、そういう話をしたりもする。原稿には当然「セックス」という単語が出てくることもある。ただ、基本的は別に子どもたちが読んでもかまわないものを書くことにしていて、これまで私の書いたものを割と読んでいる夢見も、その辺はわかってくれている風ではあった。ところが最近、なんとなく反応がいつもと違うのだ。つい先日、こんなこともあった。友達親子と夕飯を食べていたときのことだ。「もう◯◯は私より胸が大きいんだよー」。友達親子のお母さんの方がそう自虐的に言って、娘の◯◯ちゃんの方は、ちょっと自慢げな顔をする。「えっ、そうなの?!」と私が驚いたその様子に、夢見はどうも不快感を抱いたようなのだ。「ママ、エロい!◯◯ちゃんの胸をじっと見てたでしょ!」いきなりそんな風に言われ、えーーっ、と動揺。そんなつもりは全くなかったし、ましてやあったとしても、さっきまさにその話をしてたんだから、無意識に視線を送ってしまったとしてもそれは不可抗力では。母と娘。同性だし、親子だしと思っても、特に自分の心身が大人のものに成長していく過程では、何となく気持ち悪かったり、自分でも自分をもてあますような気がしたりするものだ。デリケートな話題だからと、必要なことを話すときにも極力さらりと、ドライに伝えるように気をつけてきた。ところが、最近の夢見はどうも、私の中に、男性目線を見出していて、そこにキモさを感じているようなのである。これに気づいたとき真っ先に連想したのは、思春期の女子が典型的に陥りがちなあれ、つまり「パパくさい」である。うちには普段、お父さんがいない(オッサンのような風貌をした息子はいるが)ので、一般に異性の親に向けられる嫌悪の矛先が、私に向かっているんじゃないかと思ったのだ。だけど、この話以外にも最近夢見はよく私に苦言を呈す。ちょっとしたリアクション一つ取り上げて、は~っと、わざとらしいため息とともに、マジでこいつはどうしようもないなという顔をされたり、「ママうるさい」「ママキモい」なんて言われたりするともう泣きたくなる。夢見は学校の勉強が特別できるというタイプではないけれど、物事の分析力は並みの大人顔負けに高い。すくなくとも私の目にはそのように映っているし、彼女のそういった能力には絶大な信頼を置いている。だからこそ、そんな娘に人間性を全否定されると、結構ストレートに凹む。自分では気付いてない大きな欠陥を、とうとう娘に見つけられてしまったかもしれない……。もしくは親の離婚や何やら、彼女に強いてきたこれまでの体験が、やっぱり彼女の心を傷つけていたのかもしれない……。夢見が私にムカつきたくなる、思いつく限りの可能性を次々と拾い上げては、どっぷり落ち込んでしまうのだ。ところが、そんな悩みをぽろっと打ち明けた、同じく子を持つ友人からの一言で、私はあっと膝を打った。「それ反抗期じゃないの?」そうか……これが反抗期!?考えてみれば長男にはそいう時期があまりなかったので、すっかりその可能性を度外視していた。だけど、考えてみれば私にだってあった。冷静に考えると親には何の落ち度もないのに、親が急に自分より賢くない存在に思え始めた時期。親の言うことをどうしてか薄っぺらく感じる時期。親の何気ない一言が無性に気に触る時期。世に言う「反抗期」なるものが。友人はさらにこんなことを言った。「親っていうのは、壁にならないといけないんだと思う。子どもが反抗できる、わかりやすい対象に。子どもだって自信がないんだから、親がぐにゃぐにゃしてどっちつかずだと、結局子どもが迷う」……仰るとおりです。親子とはいえ、一緒に生活を共にする同居人であり、できればいつだってお互い、いい気分でいたい。けれども、子どもというのは日々急速に成長していて、その過程では、ときとして調和より、ヒリヒリとした摩擦を必要とすることだってあるのだろう。そうやって、何かしら打てば響く相手がいることが、後々よく働くことだってあるのだろう。……壁だ。頑丈な壁にならねば。ちょっと打たれてすぐ凹む脆弱な壁だった自分を、悔い改めたのであった。イラスト:片岡泉
2017年06月27日ママにとって育児の悩みを共有できる“ママ友”の存在は心強いもの。同じような境遇にあるからこそ、お互いを助け合えるものですよね。しかし、一方ではママ友との“格差”に頭を悩ませる人も少なくありません。中には劣等感を抱いて「自分はダメなママなのかも」と落ち込む人もいます。そこで今回は、ママたちがママ友との間に格差を感じた瞬間について聞いてみました!●(1)ランチ一食3,000円!?『子どもが通っている小学校にとてもお金持ちのママがいます。旦那さんがIT関係の社長をやっているとのことですが、いつもブランドものに身を包んで自慢げに振る舞っています。前にそのママにランチに誘われたときは、なんと1食3,000円 。うちの旦那のランチ6食分か……と悲しい気持ちになりながら食べていました。やはりお金を持ってるママ友には格差を感じやすいですね』(38歳女性/2児のママ)あまり意識したくないところではありますが、やはりお金の問題は意識してしまいますよね。生活水準が自分よりも高いママ友に会うと、いかに自分が庶民かを思い知らされます。ただ、お金持ちぶりを周りにアピールしている人は大抵周囲から嫌われているものです。あまり気にせずに付き合っていきたいですね。●(2)モデル並みに美人のママ友『分かりやすいところでいうと、やっぱり外見かな。私のママ友にモデル体型で顔も美人な人がいるんですけど、本当に同じ人間なの?ってくらい造りが違います。この前そのママ友を休日に家に呼んだら、夫がデレデレして気持ち悪かったです。思春期が終わってからはある程度自分の見た目には折り合いをつけていたつもりでしたが、彼女と一緒にいるとなんだか悔しい気持ち になります』(29歳女性/1児のママ)女性はママになってもキレイでいたいもの。でも、忙しい子育ての中で自分の美にお金や時間をかけるのは難しいものですよね。そんな中、体型も顔もキレイなママ友がいると嫉妬してしまうのは仕方ありません。体型ならある程度努力でなんとかできる部分がありますが、顔は生まれつきのものなのできっぱり諦めるようにしたいところです。●(3)パートのママは見下される『どんな職業をやっているかでも格差があったりしますよ。たとえばうちの小学校だと、正社員ママがパートママを見下してる感じ があります。PTAの活動でも、正社員として勤めているママたちが仕切って、面倒な雑用をパート勤務のママたちにやらせています。本人たちに自覚があるのか分かりませんが、正直イライラします』(41歳女性/3児のママ)この方のママ友コミュニティの中では、職業による格差を感じることが多いようです。とくにPTAでは、正社員としてバリバリ働いているキャリアウーマン風のママたちが仕切っているそう。おそらく悪意はないのかもしれませんが、見下されているような言動をとられるのは嫌ですよね。劣等感を抱かずに“職業に貴賎なし”と割り切りたいものです。●“他人と比べるクセ”をなおすことが大切日々ママ友との格差を感じて落ち込んでしまうという人もいるでしょう。しかし、どんなに羨ましいと思うような相手でも、自分と同じように何かしらの悩みを抱えているものです。ママ友との格差で悩まないようにするには、“他人と比べない”という一言に尽きます。そのためには意識のベクトルをママ友に向けるのではなく、自分の子どもに向ける必要があります。「何事も子どもが一番大事」と割り切ることで、煩わしい人間関係のストレスから解放されるかもしれませんよ。●文/パピマミ編集部●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年05月30日「今日も夜泣きで寝不足」「離乳食がマンネリ…何つくろう?」と、子育ては悩んだり迷ったりの連続。かわいい我が子の成長を日々見守れるのは幸せな半面、大変なことも多いですよね。そんな風に疲れた時は、芸能人ママの育児ブログをチェック!芸能界で活躍しながら子育てにも奮闘するママタレントのブログには、同じような悩みや不安の声はもちろん、育児を楽しく乗り切るヒントがたくさんあります。そこで、おすすめブログをリストアップしてみました。子育て中のママ必見! ママタレントの育児ブログをご紹介。2014年以前に出産のママタレント滝沢眞規子出産日:2003年(長女) / 2007年(長男) / 2008年(次女) 滝沢眞規子オフィシャルブログ「MAKIKO'S DIARY」 ▼関連リンク梨花出産日:2011年11月18日(長男) RINKAオフィシャルブログ「RINKA HAPPY LIFE」 ▼関連リンク寺島しのぶ出産日:2012年9月11日(長男) 寺島しのぶオフィシャルブログ「ほどほどに」 ▼関連リンクこの年代で特におすすめなのが、雑誌「VERY」の人気モデル滝沢眞規子さんのブログです。3人の子育てに奮闘しながらも、仕事や家事を上手に両立させている滝沢さん。メリハリのある育児を行うポイントや、旦那さまとの夫婦円満の秘訣などが満載。誰もが憧れる素敵リッチライフを覗くことができます。寺島しのぶさんのブログは、日々の何気ないできごとを記したほのぼの系。フランス人アートディレクターの旦那さま、ローランさんと息子まほろくんの写真もたくさんアップされています。2015年出産のママタレント虻川美穂子出産日:2015年2月3日(長男) 虻川美穂子オフィシャルブログ「はれ時々あぶ」 ▼関連リンク安めぐみ出産日:2015年3月17日(長女) 安めぐみオフィシャルブログ ▼関連リンク東原亜希出産日:2015年7月1日(第3・4子 双子の女児)2009年5月8日(長女) / 2010年11月26日(長男) 東原亜希オフィシャルブログ ▼関連リンクはしのえみ出産日:2015年10月16日(長女) はしのえみオフィシャルブログ ▼関連リンク眞鍋かをり出産日:2015年10月(長女) 眞鍋かをりオフィシャルブログ ▼関連リンク木下優樹菜出産日:2015年11月3日(次女)/ 2012年8月6日(長女) 木下優樹菜オフィシャルブログ ▼関連リンクこの年代でのイチオシは、人気お笑いコンビ「北陽」のあぶちゃんこと、虻川美穂子さんのほのぼの育児ブログ。妊娠~現在までの日々が綴られています。初めての子育てに対する不安があるなか、あぶちゃんらしく楽しみポイントを見つけてがんばっている様子が手に取るようにわかります。何とも微笑ましく、一緒に子育てしている気分になれるブログです。2016年出産のママタレント小森純出産日:2016年3月19日(次男)/ 2014年6月12日(長男) 小森純オフィシャルブログ ▼関連リンク西山茉希出産日:2016年4月11日(次女) / 2013年10月30日(長女) 西山茉希オフィシャルブログ ▼関連リンク三倉佳奈出産日:2016年4月28日(長男) / 2014年10月14日(長女) 三倉佳奈オフィシャルブログ「三倉さんちの次女ブログ」 ▼関連リンク安倍なつみ出産日:2016年7月26日(長男) 安倍なつみオフィシャルブログ ▼関連リンクhitomi出産日:2016年10月22日(次男)2008年12月23日(長女) / 2014年11月22日(長男) hitomiオフィシャルブログ「Love Life」 ▼関連リンク西方凌出産日:2016年11月29日(長女) 西方凌オフィシャルブログ「Love Life」 ▼関連リンク小原正子出産日:2016年11月30日(次男)/ 2015年3月19日(長男) 小原正子オフィシャルブログ「女前。」 ▼関連リンク大渕愛子出産日:2016年12月6日(次男)2015年3月26日(長男) 大渕愛子オフィシャルブログ ▼関連リンクこの年代でのおすすめは、お笑いコンビ「クワバタオハラ」の小原正子さんの育児ブログです。旦那さまは元メジャーリーガーのマック鈴木さんで、2人の男の子育児にドタバタの毎日。「女前。」というタイトル通り、まさにカッコイイ小原さん流の育児術が満載で、つい毎日チェックしたくなっちゃいますよ。2017年出産・妊娠中のママタレント福田萌出産日:2017年1月23日(長男)2013年7月29日(長女) 福田萌オフィシャルブログ「楽しいこといっぱい」 ▼関連リンク優木まおみ出産日:2017年1月26日(次女)2014年4月4日(長女) 優木まおみオフィシャルブログ ▼関連リンク山口もえ出産日:2007年6月18日(長女) / 2011年3月23日(長男)出産予定日:2017年初夏(第3子を妊娠中) 山口もえオフィシャルブログ ▼関連リンクこの年代で注目したいのが、ママタレントとして大活躍の優木まおみさんのブログ。2人の愛娘とのお出かけや食事の様子、自身の私服を公開するなど、オシャレママのヒントがたくさん。参考にしたいオーガニックアイテムや子供服情報も頻繁にアップされており、飽きずに読めるおすすめ育児ブログです。育児ブログはママのサプリメント「この芸能人、出産時期がわたしと同じ!」と思うと、なんだかうれしくなりますよね。同じ時期に出産したママタレントのブログを見ると、育児の悩みやストレスを共感し合えて大きな励みになります。そして、オシャレで楽しい生活を垣間見られるだけでなく、自分では思いつかない解決策が見つかることも。「こう考えればいいんだ」「これやってみよう!」と、楽しく育児を乗り切るヒントをたくさんもらうことができます。日々の楽しみや疲れた時の心のサプリメントに、あなたのお気に入りブログを見つけてみては?
2017年05月16日夫が成功者となって、夫婦関係が破綻する。世の中的にはあるあるだし私の個人史的にもあるあるだが、一説によるとこの原因のひとつに、妻の“嫉妬”があるらしい。(……嫉妬?)初めて聞いたときには全然ピンと来なかった。何しろ夫婦というのは二人で一組。お互いの成功を自分のことのように喜び合うことができて、そしてときに相手の成功を自分の成功と勘違いして鬱陶しく思われることもあるような二人である。成功に伴い大金を手にした夫が夜の繁華街に入り浸り家に帰って来なくなる、成功に伴いモテだした夫がヤリチンになる、成功に伴い自信をつけた夫の言動が次第に俺様化していく、というようなステップを経て、妻の側に寂しさや憤りが生まれたとしても、それは決して嫉妬ではないんじゃないだろうか。もし妻が夫と同じ仕事をしていれば起こり得るだろうが、私の場合は専業主婦だったこともあり、自分の中に嫉妬の感情があると感じたことはなかった。ところが自分が仕事をするようになって、仕事での成功が、単にお金と名声だけを運んでくれるものではない、ということを知ると考えが一変した。かつての私には、無自覚な嫉妬があったのかもしれないと思うようになった。知らなかったから、それが嫉妬だと気がつかなかっただけなのかもしれない、と。というのも、夫の成功に伴い嫉妬の対象となるのは、資産や名声やキャリアではないのだ。そうではなく、それらを持っているものだけに開かれる扉。家庭の外の、心地よい居場所の数なのだ。成功して社会的評価を上げた者は、社会のいろいろな場所(銀行や証券会社やキャバクラや女性宅など)で歓迎される。ここにずっといていいよ、と無条件に受け入れられる居場所が複数できる。一方で妻の方はというと、成功者の妻という肩書きで暖かく迎えられる機会もなきにしもあらずだが、実際のところ生活はそう変わらない。ましてや専業主婦ならば、どんなに夫が成功しようと、自分が安心して滞在できる居場所は家庭だけ、という場合も決して少なくない。安心して滞在できる場所というのは、言ってみれば、自分という存在を支える屋台骨だ。複数あればそれだけ安心だが、一本しかなければ当然心細く、その一本が折れてしまえば自分が沈む。ひとつの家庭の中で、家庭の中にしか居場所がない者と、家庭の外にも複数居場所がある者が暮らせば、その環境への依存度の違いから、自然と温度差が生じる。複数の強固な屋台骨に支えられた方の強さや、余裕が、それがないものには、ただただ羨ましく思え、それを持たない自分が孤独に感じられるのだ。そしてこれ、必ずしも夫婦関係に限らず、親子間でも起こり得る。子どもは大人に比べて自由が利かず、たいていの場合は住んでいる場所から自動的に定められた、自分が選んだわけでもない学校に毎日通わされている。彼らを支える屋台骨は、ある時期まではどうしても、家庭だけ、ということが多い。そんな中で、親が家庭の外に、家庭と同じくらい心地良く過ごせる、歓迎される場所を持っているというのは、子ども心にも嫉妬の対象になり得るだろうと思う。たとえばひとり親の恋愛を子どもがすぐに受け入れられないのだって、理由のひとつは、それが家庭の外で育まれる、親だけの屋台骨に見えるからだろう。仕事仕事で親が家を空けがち、という場合にも、寂しさとともに、心のどこかに、家庭の外に屋台骨があることへの嫉妬が生まれている可能性がある。私自身、離婚して、働き出してから、個人としての私を心から歓迎してくれる居場所を、以前よりたくさん持つようになった。だから生きやすくなったし、明るい気持ちで過ごす時間が増えた。だけど一方で、子どもに対して、たまに少し罪悪感を持つことがある。自由のない子どもを、足場の不安定な場所に残して、自分の足元だけを強固にしているようで、後ろめたいと感じることがある。けれども先日、ある友人がこんなことを言ったのだ。「大切な仲間なら一緒に連れていけばいいんだよ」家庭に限らず、今自分が心地よいと思える居場所には必ず、その場を一緒になって作り上げてくれている大切な仲間がいる。ふとしたきっかけで、自分がそこから一歩、足を踏み出そうとしたとき、跡に残される仲間の心にはどうしたって影が落ちる。ずるいな、と思うかもしれないし、羨ましいな、寂しいな、と思うかもしれない。でも、だからって足を引っ込めちゃいけない。大切な人たちを守りるためには、ちょっとやそっとじゃ折れて沈まない強い自分が必要で、そのために屋台骨を強化するのだ。自分を支えを、意図して増やすのだ。それによって大切な誰かが傷つくというのは本末転倒だから、一緒に連れていくしかない。……とはいえ、当然ながら、私が私の仕事や友人関係から得られる屋台骨は私だけのものであって、親子というだけで自動的に子どもたちにとっても居心地の良い場所になるとも限らない。けれども、少なくとも足場にはなり得るんじゃないだろうか。ここじゃない、何か違う、と思っていていい。そうした違和感を持ち続けながら、子どもたちがいつか、自分の力で、自分だけの屋台骨を見つけられるようになれば。そうなるように、そうなる日まで、子どもたちを一緒に連れて行こうと思うのだ。イラスト:片岡泉
2017年05月02日子どもの何が一番いいって、雪解けが早いところだ。すごく大人慣れしている子どもを除いて、会ってすぐの小さい子というのは大抵の場合、見知らぬ大人と目を合わせようとしない。何か害を加えられるんじゃないかと、親の側でこちらを警戒している。それでも、何となく近くにいて、本人が手元でやっていること(おもちゃをいじるとか、絵を描くとか)に「上手だね」と声をかけたり、たまにそっと背中をなでたりしていると、どうやら有害な人間ではないらしい、ということを察してくれ、次第に目も合わせてくれるようになる。ここで前のめりにならず、そうかと言って引きもせず、変わらず安定した態度を取っていると、今度はこちらからの語りかけに「うん」とか「いいよ」とか、受け入れの返事を返してくれるようになる。そしたら次に、ちょっと的外れなことをあえて聞いてみる。機関車トーマスのおもちゃを持っている子どもに「それ、パーシーだったっけ?」と聞くのだ。すると「ううん、トーマス」と訂正してくるので「あ、そっか、トーマスだった、よく知ってるね」と返す。ここまで来ると後はスムーズ。最初は片道通行だった会話が、一往復、二往復とどんどん増えていって、最終的には「あっち行こう」とか「一緒に遊ぼう」とか、子どもの方から誘いにきてくれるようになる。この前、友達の3歳になる子どもをうちで預かった。近所の保育園までお迎えに行って、家に連れて帰って、晩御飯を食べさせて、ママのお迎えを待つ。うちの末っ子、夢見も気づけば11歳。身長なんか私とそう変わらなくなっている今、あらためて言うのも何だけど、3歳の子ってびっくりするくらい小さい。多分、1メートルもない。そんな小さい生き物が、保育園にやってきた私を見かけるなり、さっと立ち上がって「あこたん!」と嬉しそうな表情を浮かべるのだ(私は彼女にそう呼ばれている)。一緒に遊んでいた先生に、律儀にもぺこりとお辞儀をしてから、私のもとに走って駆け寄ってくる。何かもう、完全にファンタジーだ。当然、わが子らにもこういう時代が確かにあったはずなのだ。けれどもこの小ささ、この健気さ、この無邪気さに、当時の私はちゃんと気づけていただろうかと、少し不安になる。ちょっと前までハイハイしていた赤ん坊が一人で歩けるようになった、ただそれだけで、乱暴に一丁前の大人を押し付けていたような気がして、心の奥がチクチクと痛む。保育園を出ると、公園に立ち寄って、コンビニで買ったシャボン玉を飛ばした。夕暮れの小さな公園には私たち以外に誰もおらず、3歳の子はシャボン玉を吹きながら「誰もいないねえ」と言う。「みんなどこに行ったのかな?」と私が尋ねると「この公園、もう閉まっちゃうからね。みんなもう、おうちに帰ったの。そして明日になったら、またみんな来るの。夜になると、またおうちに帰るの」と答える3歳児。なんということだ。この子は幼いながらに、立派に人の営みというものを知っている。いよいよ中年にさしかかり、最近では感情が秒速で高まる私の目頭が、またもやぐっと熱くなる。子どもに「私を信じていいよ」と伝えたところで、警戒心を解いた彼らが正直な気持ちで要求してくるのは、飽きるまでシャボン玉に付き合うとか、ボールを転がしあうとか、そんなものだ。ところが大人同士だと、なかなかこうはいかない。お金や仕事、心や体。大人たるわれわれは、この殺伐としたコンクリートジャングルで、自分の平穏な日常を、自分の責任で守っていかなきゃならない。警戒心はそうやすやすと溶けないし、また仮に解けたとしても、相手の中から現れた素直で正直な欲求があまりに生々しければ、こちらが受け入れられない場合だってある。だけど、そうやって自分を守るつもりで交わす大人のやりとりに、たまにふと疲れたり、ふと侘しさを感じることがある。小さい子どもは、大人同士ではそう簡単に受け渡しできないもの、でも本当なら、もっと素直に受け渡したいものを、あっという間にポンと手渡してくれる。自分にも、そんなやりとりが出来るのだと思い出させてくれる。だから、たまらなく愛しいのだ。イラスト:片岡泉
2017年04月04日普通クイズというと、子どもの遊びみたいな呑気なものをイメージするけれど、例えばテレビ番組「アタック25」に出てくる人たちのように、「何でそんなこと知ってるの!?」とぎょっとするレベルの知識を競い合う「競技クイズ」なる世界があるらしい。先日ひょんなことから、そんな競技クイズを体験できるイベントに誘ってもらい、行ってきた。会場には、テレビでよく見る早押しボタンや、正解の音、不正解の音などさまざまな効果音が出せる専用マシンまで用意されていて、かなり本格的。そんな中、いざ回答者席に座ってみると、あたかもテレビの中に入った気分で俄然テンションが上がる。「よーし、バンバン答えてやるぞー!」と意気込んでみるものの、いざ問題が読まれ始めると、当然ながらこれがなかなかに難しい。早押しクイズなので、問題の読み上げが最後まで終わらないうちに、誰よりも早くボタンを押し、正解を答えなくてはいけないが、まずその答えがわからない。EXILEのメンバーの名前、去年ノーベル賞をとった人の名前、全然分からない。そして答えが分かったとしても、(本当に合ってるかな……)と一瞬のためらいが、ボタンを押すまでの間にタイムラグを生じさせ、そうこうしている間に他の人が答えてしまうのだ。せっかく来たのだからなんとか一問くらいは答えたい。このまま見せ場なく終わるのは悔しい……! じわじわと焦り始めた矢先、私にもようやく念願のチャンスタイムが到来した。「正式名、流行性耳下腺炎と呼ばれる……」ピンポーンッ!!!!!!満を持して私の早押しボタンが火を吹いた。手元のランプが赤々と点滅するのを確認し、自信満々に回答。「おたふく風邪!」「……正解っ」よかった、お飾りじゃなかった、私の早押しボタン。ほっと胸をなでおろすと、正解者の証、うまい棒コーンポタージュ味が私のもとに届けられた(その日はそういうルールだったのだ)。ここから、急に楽しくなってきた。一度火を噴いたマグナムの勢いは止まらない……というわけにはいかなくても、その後も何度か正解を繰り出した。「パッケージから切り取ってポイントを集めると……」「ベルマーク!」「……正解!」「不活性と活性の二種類があり……」「ワクチン!」「……正解!」競技クイズ、なかなかダイレクトに自尊心を満たしてくれる。私も結構いけるな、と悦に浸りながら、ふとあることに気がついた。流行性耳下腺炎がおたふく風邪であることは母子手帳や予防接種の問診票に書いてあるのを見て知った。ベルマークの存在は多くの人が知っているだろうが、私は数年前にPTAのベルマーク委員(児童の集めたベルマークの点数を地道に集計する係り)をやったので特に記憶が鮮明だったのだろう。ワクチンについては、毎年子どもたちと打つインフルエンザの予防接種で、活性と不活性があることを知るに至る。……つまり、私の正解は全部、子育てで身につけた知識によるものだったのだ。一見何ということもないこの発見に「そうか、そうだったのか……!」と、私は密かに一人、感慨に打ち震えた。というのも、私は今でこそ仕事をしているものの、つい5年ほど前までは専業主婦だった。それも、一度も就職経験のないまま家庭に入った専業主婦で、当時はそのことをかなり負い目に感じていた。けれども今回のような場で、あらゆるジャンルの知識を雑学としてフラットに並べられると、私が子育てを通じて知ったことだって、当然ながらその経験のない誰かにとっては未知なことだったり、またもし知っていたとしても、記憶の彼方に押し込まれている、色褪せた話題だったりするわけで、つまりこれって、十分に立派な専門知識じゃないか、と思ったのだ。もちろん、仕事を始めてから得た知識だってたくさんある。ビジネスメールの書き方、請求書の作り方、打ち合わせの作法。ついでに、エッセイを書いてお金をもらい、曲りなりにも文筆の専門家になったりもした。けれど、じゃあ家庭の中で、子育てだけをやっていたときの私は何者でもなかったのか、何を学ぶこともなく、成長することもなかったのかといえば、そんなことはなかった。あの当時の私だって、大切な家族の暮らしのために役立つさまざまな知識や知恵を、毎日、少しずつ身につけていたはずなのだ。曲りなりにも、家族の、子育ての専門家として。先日、ある仕事で取材させていただいた児童精神科医の先生が、こんなことを仰っていた。「私は確かに心の専門家ですが、その子のことをよく知っているという意味では、親御さんがお子さんの専門家なんですよ」主婦業だって、親業だって、毎日向き合っていれば、それぞれ立派な専門家。だから私たちは、自信を持っていいのだ。……何に役立つことがないような気がしたって、少なくとも初心者の集まるクイズ大会では、2、3問正解が出せる。イラスト:片岡泉
2017年03月28日息子モーの通う中学の卒業式前日。私とママ友は、仕事の昼休みのわずかな時間を使って、明日の卒業式に着る服を探しに町へ繰り出していた。「ついに卒業ね。いやー絶対泣いちゃうわあ」と、ママ友が感慨深げに言う。ところが、前日になって慌てて服を探し出すくらいなので私にはあまり実感がなく、「そうかな~」と言うと、ママ友が言う。「だって、幼稚園から一緒だった子たちとついにお別れになるんだよ、悲しいよ!」なるほど、言われてみればそうだな、と思う。確かに、近所の幼稚園から近所の公立小学校、公中学校へと通ったモーには、最長12年もの間、同じクラスで過ごした友人たちが何人もいる。うちにもよく遊びに来ていたし、町で会えば「ちわっす」とニコニコしながら挨拶してくれる。気づけばみんな身長180センチ近くになっていて、社会では大人扱いされてもおかしくない。でも、100センチのころから知っている私から見れば、みんないつまでも可愛い子どものままだ。もはや、親戚の子どもみたいな感覚である。ここまで成長を見てきた近所の子たちがバラバラになって、それぞれの新天地に巣立っていくと思うと、確かにちょっと寂しい。……とはいえ、中学を卒業したってモーとの毎日の生活は変わらないし、お別れじゃないわけだし……。「ところで明日の卒業式、何時に集合か知ってる?」「そういえば知らない」情報に疎い母二人。学校から子に配られたプリントが、子から親に届くラインに断絶があるのも最後まで平常運行で、やっぱりいまひとつ実感がわかない。同じ日の夕方、モーの担任の先生からスマホに着信があった。まさか、最後の最後に何かやらかしたのでは、と冷や冷やしながら電話に出ると、「直前になって申し訳ないんですけど、モーさんは3月生まれでしょ? モーさんが生まれたときの様子や名前の由来、小さい頃どんなお子さんだったかをお伺いしたくて」と担任の先生。この担任の先生は毎月、お誕生月の子どもの親に簡単なヒアリングをして、こんな風に生まれてきましたよ、という小さな物語を、学級便りに載せてくださるのだ。先生のこういう心遣いや、さすが国語の先生とお話をするたびに唸らされる美しい言葉遣い、そして同じ女性として、ついうっとり見惚れてしまうほどエレガントな所作。息子共々、全幅の信頼を置いている先生だった。「そうですねえ、息子は生まれたその日、うまくおっぱいが飲めなくて、お腹をすかせて夜通し泣き続けて……」「まぁ!そうでしたか。それは大変でしたねえ」……そうでした、すっかり忘れていたけど大変でした。一晩中抱っこして、病室で揺れ続けて。ようやく生まれてきたわが子の涙ひとつ止めることもできないなんて、私は親失格なんじゃないかと一緒になって泣きたい気持ちになったなあ。「幼稚園の運動会のかけっこでは、一人だけスキップしちゃって……」「あらまぁ、昔から大物ですねえ」……そうだ、スキップしちゃったなあ。小さかったなあ、あのとき。それがこんなに大きくなっちゃって……でも中身は全然変わらないよなあ。先生の、包み込むように優しい相槌に促されるまま昔話を続けていると、さっきまであんなにクールな気持ちでいたのに、不思議とどんどん胸に熱いものがこみ上げてくる。うっ、これはまずいぞ、落ち着け、落ち着くんだ私、ここはデパートの婦人服売り場だ(まだ服を探していたのである)、ここで取り乱してはいけない、と必死で動揺を沈めようとするものの、やっぱりついに、そのときはきた。「幼稚園の学芸会のとき、自己紹介のマイクを向けられて……あの子、“ウンコです”って言ったんです。ははは、ウンコってね。昔から本当にお調子者で、体だけは大きくなっても、今と全然変わらないんですよね……ウンコって……ウンコ……ううっっ」。デパートの婦人服売り場でウンコを連呼しながら咽び泣く女。先生は電話口でエレガントに笑い声をあげている。「本当にっ……先生には何から何までお世話になりましたっ……息子の良さをわかっていただいて……見守ってくださって……、ちゃんとお礼をお伝えできて本当によかった……」と、鼻をすすりながら言う私に先生が優しく語りかける。「彼はね、あの人柄で、これからどこにいっても友達が寄ってきます。何にも偏見のない彼の物の見方は、お母さんの家庭教育の賜物ですよ」。ここで労いの言葉なんてさらなる反則技です先生。涙をポロポロ流しながら、ああ、息子は明日卒業するんだなあ、と思ったのだった。そうして迎えた卒業式当日。受け付けを済ませた保護者には、式次第とともに、一通の封筒が配られた。封筒には息子の文字で「母へ」と書いてある。「いやーここで親への手紙!? これもう絶対泣いちゃうじゃん、泣かせにかかってるじゃん! ずるい! 卑怯!」保護者席に隣り合って座ったママ友が言う。確かにこれは確実に泣かせにかかっている。しかしこちとら昨日からすでに涙腺が緩んでいるのである。この際とことん無抵抗主義。煮るなり焼くなりどこからでもかかってきなさい。ハンカチを手に覚悟を決めて、いざ厳かに開封の儀。……ところが、そこに書かれた息子からの手紙に、私は目を疑ったのだった。以下、全文である。母へ/ははへ/ハハへ/motherへいかがお過ごしでしょうか。僕は元気です。本日3月17日を以って中学校を卒業します。思えばさまざまなことがありました。東京都知事の汚職発覚、某人気タレントの不倫騒動や某有名女優の宗教団体への出家。そしてヒラリー・クリントン大統領候補の敗戦。とても波乱万丈な中学校生活でしたが、とても楽しくもありました。この3年間で僕はたくさんのことを学びました。ついに卒業と思うととても感慨深い気持ちになります。3年間、僕を支えてくれたのは誰あろう母でした。毎日、ありがとうございます。とても感謝しています。そして最後に、また3年間よろしくお願いいたします(_ _)たてよみ(嘘) 息子よりお前は年末の週刊誌か何かかと。そして最後の謎のYouTubeトップへの導線は何なんだよと。卒業式は、爆笑のうちに幕を閉じた。イラスト:片岡泉
2017年03月21日