わが家では、車の中のDJ権を誰が握るかの争奪戦が、かなり頻繁に勃発する。うちの車のスピーカーは決して特別良いものでもないが、何しろスマホと繋げるので、好きな音楽を流すことができる。狭い閉鎖空間、大都会東京を駆け抜ける車の中でお気に入りの曲をかけるのは、かなり気分が良いのだ。DJ明子、DJモー(長男)、DJ夢見(長女)。それぞれにはそれぞれの得意とする分野があり、モーはEDM(エレクトリック・ダンス・ミュージックの略だそう。パリピの音楽である)、夢見はアニソンとボカロ、そして明子はチャゲアスと玉置浩二を専門としている。あるとき、夜の首都高速に乗った私たちの車の音楽の権利を握っていたのはモーであった。後部座席から、例によってゴリゴリのダンスミュージックを流し、ドンドコドンドコ、曲がマックスに盛り上がるのと同時にモーが言う。「さあ、母さん。カーチェイスを始めよう」始めんわアホ、と。そんな感じの毎日を過ごしている。……この連載、基本的には育児にまつわる話を書くということで始まったものの、気がつくと結構子どもたちが育っていた。まだまだ指導するべきことはあるものの、子どもたちとの現在の関係は、育てる者と育てられる者というよりは、どちらかといえばシェアハウスの住人同士のような、並列の関係になりつつある。(シェアハウスに住んだことはないけれど)。だから、最近彼らとの日常を通して得る気付きもまた、子育ての気づきというよりは、人間関係の中で生じる気づきに近いことが多い。だけど、この連載を始めるきっかけを作ってくれた、ウーマンエキサイトの編集者、石上さんは現在2歳の子を持つママで、せっかく声をかけてくれたのだから、できれば彼女が今知りたいことや、彼女が今直面している子育ての救いとなるようなことを、ほんのわずかでも書けたらいいなと思う。そこで、最近はずっと子どもたちが小さかった頃のことをあれこれ思い出そうと、写真を見返したり、子どもたちに聞いてみたりなどしているのだが、これがどうして、自分でもびっくりするほど当時のことが思い出せない。トイストーリーのおもちゃは処分するとき心が痛んだなあとか、断片的な記憶はあるものの、当時私がどういうことに悩んでいて、そこからどういう気づきを得ていたかという肝心なことが、なぜだか全然思い出せないのだ。一体どうしてこんなにもすっかり忘れてしまったんだろうなあと考えていると、ふと思わぬ可能性が頭をよぎった。……もしかしたら、思い出したくないのかも、と。不思議なことに、そういう風に思い至った瞬間、急に一つ、思い出したことがあった。18歳で妊娠し、19歳で出産した私は、「やっぱり若いお母さんだからね」と世間に白い目で見られたくなかった。出産が誤った選択だったと思われたくなかった。そのためにも、ちゃんと子育てしなきゃいけないと、何となくいつも、大きなプレッシャーを感じていた。ちゃんと、という漠とした言葉がまた非常に厄介で、何を持って「ちゃんと」と言えるのか全く明確じゃない。だからせめてもの気持ちで“私は常識的な人間です”と、必要以上に社会に示そうとしていたのだが、そのせいで、本当ならもう少し余裕をもっていたっていいところで、子どもたちの言動を、過剰に制していたこともあったような気がする。これらのことを思い出した途端、当時、日常的に抱えていた緊張感や孤独、強がりたい気持ちが急激に蘇って、うっ、と胸が苦しくなった。記憶の奥に眠っていたもの、蓋をしておきたかったものは、どうもこれだったのだ。今では、周囲に年下のママも沢山いるし、私が年相応に老けたことによって、子どもの一人や二人いても好奇の目で見られたりもしなくなった。ましてやそれなりに子どもたちが育って、それぞれちょっと変わったところはあるけど、他人に挨拶ができたり、思いやりをもって接したりできることを、彼ら自身が示してくれるようになった。そうやって子どもたちが個人として社会との関わり合いを深めていくことで、親である私は徐々に、勝手に背負いこんだ妙な重圧から解放されていった。だから、すっかり忘れてしまっていたけれど、電車やバスの中で、泣いている赤ん坊を一生懸命あやすお母さんに、つい、大丈夫ですよ、と声をかけたくなるのは、やっぱりそこに無意識に、かつての自分を投影してしまっていたからだったのだろう。私は若くして母になったことを負い目に感じていたけれど、そうでなかったとしても、親になることに真摯に向き合う上では、きっと誰もが、嫌が応にも、自分の弱さ、未熟さを突きつけられることがあるだろう。自分が親になるのにふさわしい人間か、世の中の善悪、正誤を子どもに提示できるだけの人間か。自分が自分を疑うほど、社会もまた同じような目で自分を見つめているような気持ちになる。結局、子どもを産んだ当時から今に至るまで、私の精神的なあり様は何も変わっていような気がするけど、それでもなんとか15年間は、親でい続けることができた。そんな今、昔の私にかけてあげたい言葉は、こうだ。“大丈夫。社会はあなたが思うほど、あなたが親としてふさわしい人間かどうかを見定めようとはしていない。”たとえ自分が自分を信じられなくても、社会の方は、案外、そんなに冷たくない。たくさんの見知らぬ人が、子どもを大切に思ってくれる。未熟な親に、暖かく手を貸してくれる。冷たいように見えるとすれば、社会にいる多くの人は、その思いを伝える方法を持っていないだけなのだ。(WEラブ赤ちゃんステッカーもそのために発案したものだ。)自分が信じられなくても、本当は暖かい社会を信じて、頼って、やっていけばいい。“あなたの子どもはそうやって、不器用なあなたと、優しい社会に守られながら、気の利いたことが言える程度にはちゃんと育つよ、だから、大丈夫”緊張感でいっぱいだった昔の私に、今、そんな風に伝えてあげられたらな、と思うのだ。イラスト:片岡泉
2017年01月24日モーも夢見も、完全に母乳で育った。といっても、別に熱心な母乳信仰を持っていたわけでもない。母乳で育った子の方がIQが高くなるとかいう謎言説を信じていたわけでもない。ただ単に、その方が楽だったからだ。おぎゃーっと泣いたら、ベロンと服をめくって、おっぱいを咥えさせればそれでいい。母乳は赤ちゃんのファストフードである。ところが、ミルクだと決してそうはいかない。湯冷ましを作ったり、粉を溶かしたり、哺乳瓶を消毒したりと、かなりの手間がかかる。私のものぐさ加減というのは天井知らずであったので、そのうち自分の服をベロンとやるのすら億劫になって、出産後1、2ヶ月は、上半身ほぼ裸、おっぱい丸出しのアマゾネススタイルで過ごしていた。思えばそういうだらしない生活が離婚を招いた一因かもしれないが、楽でいることには抗えなかったので仕方がない。授乳で楽を極める上で、裸族であることともう一つ、避けて通れないのが、添い乳である。添い乳というのは、赤ちゃんを布団に寝かせたまま、かつ母親も寝たままの姿勢で授乳することであって、赤ちゃんの首が据わるまではなかなか難しいのだけれども、ある程度しっかりしてくると、夜中の授乳にこれ以上楽なことはない。そうやって楽を極め、二人の子どもに合計で約5年間、授乳し続けた結果、私のおっぱいは、伸びた。乳首も、伸びた。幼き日のモーは「パパ」「ママ」という単語の次に「でんち」という言葉を覚えたのだが(なぜなら子どものおもちゃには大抵単三か単四の電池が必須だから)、あるとき私の乳首をまじまじと見つめながら、おもむろに「でんち」と言った。言われてみれば確かに似ていた。あれから10年以上経ち、さすがに乳首はやや短縮されたものの、伸びたおっぱいは伸びたままである。むしろ、母乳が生成されていた当時は長いなりにもハリがあった分だけまだよかった。完全に生産を停止した母乳工場は、今や悲壮感を漂わせる廃墟と化してしまったのだ。散々楽をしたツケを、日々ひしひしと感じている。もし今後、私がまかり間違ってTEDでスピーチなんかをすることにでもなれば、キラキラした目で「しかし、私はこの伸びたおっぱいを、二人の子を立派に育てた証として誇りに思います」とでも言うだろうけれど、現実には離婚をし、独身に戻り、もしかすると今後、私のおっぱいは授乳とは別の用途で、再び活用されるべきときが訪れるかもしれないのである。そんなとき、まあおっぱいの一つや二つ、もともと持ち弾の少ない私のせめてものウェポンとなってもらわねば困るのである。危機感に駆られた私は、あるときついに、東京でも有名なとある病院の、乳房外来の門を叩いた。「おっぱいが長いんです」診察室に入るやいなや胸もあらわに相談すると、男性のドクターは、手にした定規で私の鎖骨の中心から右の乳首まで、そして同様に鎖骨の中心から左の乳首までの長さをそれぞれ測り、おもむろに言った。「平均より、5センチ長いです」「ご、5センチ……?!」わかっていたことではあったが、数値化されたインパクトは絶大で、私は絶句した。「大きいし、重いし、これじゃ肩も凝るでしょ」ドクターは私の乳房を抱えながら、さも気の毒と言わんばかりの顔で私に言うと、おっぱいを吊り上げ、かつ、小さくし、ついでに乳輪も一回り小さくするという手術を勧めてくれた。(……え、乳輪?)乳輪については全く気にも留めていなかったのでそのとき初めて乳輪が大きいという事実に直面したが、ドクター曰く、おっぱいが吊りあがり、小さくなると、乳輪の大きさが気になるようになるので、ということであった。言われた一通りの手術を受ければ、私のおっぱいは再び夢と希望と美しさを取り戻し、ひまわりのように上を向くことがあるのだろう。手術は日帰り、傷はしばらくは残るが次第に薄くなる、といった説明を一通り聞いた後で、私は万を持して核心に迫った。「それで、費用はおいくらです?」そこでドクターの提示したその額、なんと120万円。私、その日2度目の絶句。検討します、といって病院を後にしたものの、当然ながらそんな費用はどこにもなく、結果、今日に至るまで私のおっぱいは手付かず、平均より5センチ長いままである。起き上がるのも、服を着るも怠り、おっぱいの力に頼りきった育児で楽をした結果、時を巻き戻す費用は120万円。TEDでスピーチしなくたって、私はこの長いおっぱいを誇りに思いながら生きて行こうと思うのであった。……長いウェポン、ライフルだと思えばかっこいいし。イラスト:ハイジ
2017年01月17日最近ハマって通っている、タイ古式マッサージの店がある。ご存じの人も多いかと思うけれど、タイ古式マッサージというのは普通の指圧やオイルマッサージより、かなりアクロバティックな施術をしてくれる。行きつけの店では、元気なタイ人のおばちゃんが、うつ伏せになった私の背中に四つ這いで乗っかって、肘や膝で凝っているところをグリグリやってくれたり、必要に応じて踏みつけたり、力一杯叩いたり、ひっぱったり、ねじったりする。文字だけ見ると手荒な暴行を加えられているようだが、マッサージ+ストレッチという感じで、かなり体が楽になるのだ。行きつけの店で私を担当してくれる人は、「アキコさんいらっしゃい♪」と私を下の名前で呼ぶ。どうやらこの店ではどのおばちゃんもそんな調子で朗らか。先日は隣の部屋から「ハイハイ、ゆみちゃんお待たせ~」という別のおばちゃんの陽気な声が聞こえてきた。ゆみちゃんもまた相当な常連かと思いきや、直後に「タイ古式マッサージは初めて?」という会話が続き、えっ、そうなの?と私は内心、仰天した。タイに行ったことがないのでそれがお国柄なのかどうなのかわからないけれど、少なくともこの店にいるタイ人のおばちゃん達は、みなものすごく気さくで、おまけにちょっとびっくりするくらい優しい。「今日はどこがつらい?」「足がパンパンで……」「ああ~つらいねえ。いっぱい歩いたねえ。」初めにつらいところを聞かれるのは、どこのマッサージ屋でも見られるお決まりの会話である。だが、この店のおばちゃんは「足がつらいんですね」じゃなくて「つらいねえ」と、さも自分の体もつらさを感じているように言って、その上で、いっぱい歩いたねえ、と労ってくれる。なんだかちょっと、お母さんみたいだ。実はこの有り余る優しさに触れ、当初は少し戸惑った。心の中で小さく、警戒のアラートが鳴った。ただにこやかに迎え入れられるおもてなしなら、お客さまは神様の国ニッポンで散々味わってきたはずなのに、それとは全然違う種類の優しさである。何が違うって、とにかく距離がぐっと近いのだ。「私たち、さっき会ったばかりですよね……?」と尋ねたくなるほど寄り添ってくれる。会話の中で、絶対に突き放されないのだ。あるとき、施述中にふと、私がシングルマザーであることや、長男が14歳であることを打ち明けると、おばちゃんはこんな風に言った。「そっかあ。じゃあ大人になるまであと6年、頑張ろうねえ」「頑張ってね」でもない、「頑張らなきゃね」でもない、「頑張ろうねえ」は、じんわりと、凝り固まった心に沁みた。私が小さかったころ、母が泣いているのを一度だけ見たことがある。後々、なぜ泣いていたのかを尋ねると、私の虫歯で受診した歯医者さんから「子どもの虫歯はお母さんの責任です」と厳しく叱責され、気落ちしていたのだという。当時は、そんなことで泣かなくても、と思ったけれど、自分も親となった今なら当時の母の気持ちが少し分かる。子どもに怪我をさせてしまった。子どもに忘れ物をさせてしまった。子どもを“りこんのこども”にしてしまった。私もまた、あのときの母と同じように失敗した、と感じて、ことあるごとに落ち込んだり、反省したりすることがよくある。子育て中の親はいつだって、子どもをまっとうに育てなきゃいけないという責任を大なり小なり感じている。そして責任とは、負っている人とそうでない人の間に、明確な境界を作る。だから、親は何かと孤独を感じやすい。親子を取り巻く社会の人だって案外暖かい。本当は応援したいという気持ちを多くの人が持ってくれている。だけど、望むように助けられないかもしれないから、叶わないのに手を貸す期待を追わせるのは無責任だから、多くの人は「頑張ろうね」じゃなく「頑張ってね」と、境界の外側から励ましてくれる。安易に責任を負わないために、その方が誠実だと思って、距離を置く。いざというときの保険みたいなものだ。……だけどそんな保険、本当に必要なんだろうか。その場、そのとき、誰かの気持ちに寄り添いたいと思ったことを、その後いつまでも全うしなければ、誰かに無責任だと咎められるようなことなんてあるだろうか。「頑張ろうねえ」、といくらタイ古式マサージのおばちゃんが言ってくれたって、明日から私と一緒に子育てしてくれるわけでも、私の代わりに生活費を稼いできてくれるわけでもない。そんなことはじめから明白だ。でも、そもそも望んでもいない。何をしてくれるわけでなくとも、ただ境界の内側に、思いがけず一歩踏み込んできてくれる、近くから声をかけてくれる、それだけで十分なのだ。今が終わればもう会うこともないかもしれない私に、頑張ろうねえ、と近くから声をかけてくれる誰かのいる世界に生きている。その事実が、明日も生きていかねばならないこの社会を、少しは信頼してみようかな、と思わせてくれるのだ。
2017年01月10日「親が『しない』ことで、子どもは『できる』ようになる」と話すのは、テレビ『情熱大陸』でも紹介されたことがある「 花まる学習会 」代表の高濱正伸さん。ママが、「しない」なんて許されるの!? 育児まっただ中のママたちも、「育児の『不要なもの』を捨てること」について、ちょっと立ち止まって一緒に考えてみませんか? ■「してあげられない」ことを責める必要はなし「そもそも、ママたちは、『子どもにいろいろとしてあげたい。でも、それをしてあげられない私はダメ』。そんな風に感じる生きものなんです。でも、パーフェクトなママでいられないからって、自分を責める必要はまったくないんですよ」と、高濱さんはいう。そうアドバイスされたからといって「なるほど!」と、すんなりとは思えないのもママ心。「むしろ、なんでもかんでも親が整えてあげることで、子どもの成長を妨げてしまうことだってあります。ですから、今回は、あえて『しない』という選択をすることで、伸ばせる力について考えてみましょう」(高濱さん)■「しない」という選択「しない」ということで伸ばせる力なんて、本当にあるのだろうか。!? 「子育ての中で、『しない』を選択することによってママの時間的負担や、『してあげられていない…』と自分を責めていた気持ちの負担を取り除くことができますよ」(高濱さん)大切なのは、ママの気持ちが軽くなり、笑顔が増えること。そのニコニコオーラは、必ず子どもにも伝わる。「笑顔がすてきな子どもは、魅力的に育ち、将来自分の力でメシが食えるようになるでしょう」(高濱さん)つまり、「将来、自分の力でメシが食えるようになる子ども」を育てるためには、ママの気持ちが軽くなることが、とても大切なことなのだ。■「しない子育て」と「してはいけない子育て」ここでとても難しいのは、「しない子育て」と「してはいけない子育て」の線引き。たとえば、「しない」の一例として、「集中して遊んでいる子どもの手を止めない」と、高濱さんがアドバイスをしたとする。すると、ママからこんな質問が出る。「生活リズムを整えるためには、集中して遊んでいる子の手を止めないといけません。早く寝かせるのと、遊ぶ手を止めないこと。どちらを優先すべきでしょうか?」と。子育ては、矛盾だらけだ。そこで真面目なママたちは、悩む。悩むことで苦しくなり、心に余裕がなくなって、子どもへの声かけもキツイものになってしまう。「大切なのは、『ここだけは譲れない』という基準を決めることです。そうすることで、何事も柔軟にとらえることができるようになり、心も少しは楽になるのではないでしょうか?」(高濱先生)。これからの連載では、『ここだけは譲れない』基準というものをどう考えていけばいいのか、そして「しない」子育てとはどのようなことなのかを紹介していきたい。■今回取材を受けてくださった高濱正伸さんの著書『 「しない」子育て」 (花まる学習会代表 高濱正伸/KKベストセラーズ)』(本体1,250円+税)●高濱正伸花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。 1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。 保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など多数メディア出演もしている。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』など、著書多数。2016年7月からニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカーとして活躍中。
2017年01月02日産後や育児中のママをサポートする団体やサロンが多く見られるようになった今、ママだけでなくパパも応援しよう!と活動しているママ団体がありました。子育てママ応援塾「ほっこり~の」。どんな様子なのかパパ講座に潜入取材!“ママを助けるため”のパパ講座ある日曜日、東京都北区十条の「ほっこり~の」店舗隣の自治会館で「パパのための料理講座」が開催されていました。パパのための料理講座といっても、自分が食べたいものを作る男の料理ではありません。妻や子どものために作る”お父さんの家庭料理”です。この日は6人のパパが参加。奥さんが勝手に申し込みをしていたというパパ、お子さんと一緒に料理を楽しみたいというパパ、リピーターさんの姿も。エプロンと三角巾がなんともかわいくて新鮮です。初対面のパパが2人1組になり、分担をして料理をしていきます。12月とういことでクリスマス向けメニュー、メインのロールキャベツにツリーサラダ、ロールケーキのデコレーションなど、子どもが喜びそうなものでした。講師は家庭科教師で現在育休中のママ。日頃「ほっこり~の」の利用者でもある彼女が、この日のために試作を重ねてレシピをまとめてくれたのだとか。このレシピに従って手順良く、話をしながら和気あいあいと料理を作るパパたち。微笑ましくて、見ている私もうれしい気持ちになりました。子育てママ応援塾がどうしてパパ向け講座を?一般的にパパ同士が集まり活動することが多いと思うのですが、どうしてママ団体がパパを応援するに至ったのか、代表の内海千津子さんに聞きました。「私が6年前にひとりでサロンを始めた頃は、実は男子禁制でやってました。というのも私を含め、夫の協力を得られず頼るところのない弱い立場のママを救いたかったから。孤立しているママたちの居場所を作りたかったからです」第1子出産後フルタイムワーカーとして働いていた内海さん、家庭と仕事のバランスを取るのが難しく体調を崩しあえなく退職、専業主婦になりました。その後第2子を出産するも、夫の協力が得られず孤立。子どもを連れて自分の居場所を探して転々と…寂しい思いをされてきたそうです。「協力的なパパの話をするママたちがキラキラ輝いて見えて、あの頃は苦しかったです」と当時を振り返りました。その後ひとりでサロンを開くべく活動開始、自分の貯金をくずして場所を借りてリノベーション。子育て支援サロン「ほっこり~の」を開業して今年で6年目に入りました。授乳・おむつ替えを無料でできて休憩もできる場所、ママたちが一瞬でも肩の荷を下ろしてほっこりしていってもらえる場所でありたい。その思いから「ほっこり~の」と名付けられたサロンでは、子ども連れOKのママ向けの講座を多数開催。年間のべ3000人のママたちが足を運ぶまでになりました。日々の講座でリフレッシュしたり自分を磨くママ、講師として活躍するママ、立ち寄ってスタッフとおしゃべりをしていくママ、ときには悩みを打ち明け涙を流していくママもいるそうです。(わらべうたベビーマッサージ後の絵本紹介のひとこま)そんなママの生の声と時代の流れから、「やはり一番近くにいるパートナーのサポートなしでは本当の意味でママを救えないと思った」と内海さんは言います。特に第1子の産後は右も左も分からない。どうして泣いているのか?おっぱいもあげてオムツ交換もしたのに…何をやっても上手くいかない、親になってこんなにつまずくとは想像もしていないものだから、かなりの行き詰まりを感じます。それに加え核家族化はどんどん進み、サポートしてくれる親や親族が近くにいない、転勤で友だち、知り合いのいない場所に引っ越してくるなど、育児は孤独を極め、知らず知らずのうちに追い詰められていくのだと言います。ママたちの「孤育」を防ぐためには、一番近くにいるパートナーのパパに理解してもらうこと、助けてもらうことがまず必要だと内海さん。ママの話を聞いてもらうだけでもいい、気持ちを少しでも共有してもらうこと、それには“夫婦のコミュニケーション”が不可欠。そのきっかけとなるよう、パパを応援する講座にも力を入れているのです。夫婦のコミュニケーションのきっかけにこれまで「パパ鍼灸師が教える!パパからママへママからパパへのマッサージ塾」「パパのためのベビーマッサージ講座」や「プロの男性声優さんによる、パパの読み聞かせ講座」、父親学級で有名な「渡邉大地さんの新刊トーク&サイン会」など、ユニークな講座が行われました。「パパ友が欲しい、ネットワークが欲しいと、パパもつながりを求めていることにも気付きました」。実際にやってみてパパからのニーズも見えてきたそうです。パパ向けの講座に一緒に参加したママからは、「夫が子どもをマッサージをする優しい横顔に癒されました」「改めて互いのことを感謝する貴重な機会になりました」という声も。このような積み重ねがパパの育児参加のスイッチを入れ、また夫婦関係の潤滑油となり、ひいてはママが救われることにつながると、熱く語ってくれました。最後に今回講座に参加したパパとママに感想を聞かせてもらいました。「意外と簡単にできました。なかなかおいしかったです」「機会があれば、家でも作ってみようかな」とパパはまんざらでもない様子。ママは「おいしい~!やればできることがわかったのであとは家での実践を期待するのみ!」と、家族でパパの料理を楽しんでいました。家族をつなぐ“食事”、パパの料理講座は家族の距離がぐっと縮まるとても良い講座だったようです。今後もどのようなパパ講座が開催されるのか注目していきたいと思います。<取材協力:子育てママ応援塾「ほっこり~の」><文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年12月25日子育てにはやらなくてはならないことがいっぱい! あれもこれもこなさないと、ちゃんと育てられないのでは、なんて不安になることもあるでしょう。そんながんばりすぎて疲れているママにおすすめの育児マンガをご紹介。世間的には「ダメ母」といわれることもある主人公たちですが、多くのママが共感できる要素があるはず。■『おにぎり通信』(二ノ宮知子 著/集英社)『のだめカンタービレ』の作者、二ノ宮知子さんによる子育てファミリーエッセイ。一般的な育児マンガとの違いは、家事や育児のほとんどを二ノ宮さんの夫が担当していることです。それではママである二ノ宮さんは何をしているかといえば、人気作家らしくマンガの締め切りに追われる日々。「育児より仕事のほうが楽」とまで言ってしまうほど、一家の大黒柱として働いています。生活のほとんどを夫に任せっぱなしなわけで、子どもたちには「パパがいい」と言われてしまう始末。その都度、ママ業をがんばろうとするけれど、朝は起きられなかったりと、なかなかうまくいかないようで…。そんな失敗をしつつも、幸せそうに暮らす家族の姿にほっこりしてしまいます。子どもの成長に沿った笑える「あるある」ネタも盛りだくさん。でも、ママとしては主夫として奮闘するパパの姿にも共感してしまうかもしれません。■『毎日かあさん』(西原理恵子 著/毎日新聞出版)「毎日新聞」で連載中の育児マンガではありますが、作者である西原理恵子さんが連載中に離婚してしまうなど、波乱万丈な様子も描かれた作品です。「かあさん」は晩酌をしながら子どもを寝かしつけたり、運動会の日に寝坊して質素なお弁当しか作れなかったりと、決してほめられる子育てではないかもしれません。でも、大きくなった子どもたちを見て「食事なんか手作りすることなかった あんなに抱っこしてほしがってたのに もったいないことしちゃったなあ」と振り返るほど、子どもたちへの愛情はしっかり伝わってきます。そんな思いにホロリとしながらも、なぜか棒を集めてくる男子の習性など、笑えるエピソードも満載で、育児への勇気がもらえるはず。 ■『私たちは繁殖している』(内田春菊 著/ぶんか社)妊娠から出産、そして4人の子の育児風景を描いたマンガ。主人公がシングルマザーを経て結婚、離婚、さらに再婚するなど、こちらもなかなかの波乱万丈っぷりです。1巻には妊娠から出産にかけての様子が詳しく描かれていて、プレママには参考になりそう。「おしるし」がきてから陣痛時の呼吸法、出産直後の様子などリアルに描かれています。豪快すぎる子育て法には賛否両論ありますが、この本を読んで母乳育児に挑戦した、子育てが楽になったと思う人もいるほど、長く愛されている作品です。■『ママだって、人間』(田房永子 著/河出書房出版)妊娠したけどすぐには母性がわいてこない、妊婦の性欲問題、出産への恐怖、産後の夫婦関係など、他人には聞きづらい、言いづらいことが赤裸々につづられた異色作です。母親学級でママコミュニティに違和感を覚えるエピソードは、初めてママになったときに感じたことがある人もいるかもしれませんね。ほのぼのしたシーンはあまりないのですが、その分、幸せの裏に隠されたママの悩みがぶっちゃけられています。ママであることに疲れたときに読みたくなる1冊です。どの作品もママとしては異端児ともいえる女性が主人公ですが、ハッピーな面だけでなく、大変なことやドロドロしたことも描かれているので、育児に苦労してきたママたちから共感を集めています。「ダメなのは私だけじゃなかった!」と安心するもよし、「ありえない!」と笑い飛ばすもよし。育児マンガだからといって、共感できなくても大丈夫。ほかの人の育児風景を見ることで、ヒントが見つかるかもしれません。・ 『おにぎり通信』(二ノ宮知子 著/集英社) ・ 『毎日かあさん』(西原理恵子 著/毎日新聞出版) ・ 『私たちは繁殖している』(内田春菊 著/ぶんか社) ・ 『ママだって、人間』(田房永子 著/河出書房出版)
2016年12月21日本当なら、人生の1分1秒でも長く自分の部屋にこもって、好きなアニメや漫画と、その二次創作ばかり見ていたい娘・夢見。そんな彼女が渋々とは言え、学校のあとの塾に通い続けているのには訳がある。国語の授業で使うテキストで、学校では決して読めない、面白い評論や随筆が読めるからなのだ。今日はこんな話だった、と塾帰りに毎回報告してくる夢見が、あるとき特別に興奮気味に、もうおかしくてたまらないといった様子で教えてくれたのが「あたたかい手」というエッセイ。詩人である工藤直子さんの幼少期の、父と母とおならにまつわる話だ。あるとき、食べ過ぎによりお腹をこわしてしまった幼き日の工藤さん。その様子を見て慌てふためく父母は、消化を促そうと、朦朧(もうろう)とする娘の腕を抱きかかえ、歩かせてみたり、運動をさせてみたり、あの手この手で奮闘。そんな中、幼き工藤さんは、父の鼻から鼻毛が1本出ているのを発見するほど冷静で、序盤からまるでコントみたいなのだが、オチだって決してはずさない。「出るものが出ればなんとかなるだろう」と考える父は、何度目かのトイレでぷーっとおならの音がしたのを聞いて安心するも、すかさず母から「それはあなたのおならじゃないですか」とツッコミを受けるのだ。塾の教室が爆笑に包まれたというその話を、娘に言われるままに読んで、やっぱり私もお腹を抱えてゲラゲラ笑った。それをきっかけに、この話が収録されている工藤さんのエッセイ集『とうちゃんと』を知り、すぐにAmazonで買って読んでみた。するとこどの話も本当に素晴らしくて、ときに笑い、ときに涙しながら、あっという間に夢中で読んでしまった。おならの話は群を抜いて面白いけれど、もう一つはっとさせられたのが「個人落語」と名付けられた話。父親の右手人差し指には縦に一本、爪の真ん中を通るように大きな傷跡があったという。幼い工藤さんは、父がそのケガを負ったときの子ども時代の話をとても気に入っていて、何度も繰り返しせがんだのだという。似たような経験が、私にもある。今となっては60代も後半に差し掛かったわが父。そんな父がまだ幼かったある日、ふと空を飛ぶヘリコプターを指差してこう言ったのだという。「屁ヘリコプターだ!」……すると、たまたまそれが、今は亡き私の祖父、つまりは父の父の耳に入り、運悪く怒りをかう。帰宅するなりバッチーンッと祖父に頬を張られた父少年は、その衝撃で11ートルくらい吹っ飛ばされたとか……。あらためて文字にするとなかなか鮮烈なエピソードだが、子どもだった私にとっては何度聞いても爆笑モノで、渋る父にねだっては、繰り返しこのときの話をしてもらった。だって、自分にとっては立派な大人以外の何物でもない父に、実は私の知らないまぬけな子ども時代がちゃんとあって、おまけに私の中では、温和で、寡黙な印象しかない祖父が、元気に猛り狂ってビンタしているのだ。そんなことがあったのかという驚きと、在りし日の父少年への親しみと、そして子ども心にもほんの少しのもの哀しさと。父の話を聞くたび、私の中にはたくさんの感情が湧き上がった。あらためて思えばあのとき、まだたった数年しか生きていない幼い私は、初めて“今、この瞬間”から少しだけ距離を置くことを学んだのだ。自分と、その周囲を、今いる場所から一歩下がって俯瞰(ふかん)してみる。するとそこには、祖父から父、父から私へ、途切れることなく続いてきた、血の通った、長い、長い時間が存在していたのだ。「ねえ、あの話しして?」考えてみれば、母になった私はあまり子ども達に昔の話をしたことがない。だから、子ども達にこんな風にせがまれたりしたこともそうそうない。……話さなきゃな、と思う。私がまだお母さんになる前の話。今のモーや夢見と同じくらい不器用だった、子ども時代の話。大人になって、ようやく笑い話にできるようになったけれど、それでもやっぱり、ほんの少しほろ苦い昔の話。何しろそれは、どんな素敵な絵本だってかなわない、私と子ども達だけの、特別な物語。彼らの“今”を形作る、特別な物語なのだ。イラスト ハイジ参考書籍 『とうちゃんと』 (工藤直子/筑摩書房)
2016年12月20日もう散々議論し尽くされているテーマだと思うけれども、柿ピーの柿とピーについて、私の認識で言えば、「ピー」、すなわちピーナッツは、柿の種の美味しさをより色濃く印象付けるための、あえての我慢アイテムという認識だった。”人生楽ありゃ苦もあるさ”の楽を知らしめるためにどうしても必要なスパイスとしての苦。あるいは、世の中の光を際立たせるためのあえての影、それがピーである、と。苦労を避けて通ってはいけない、努力なしでは成功は得られない。義務教育でそんな風に教わってきたから、柿ピーを前にしてもやっぱり、柿とピーのバランスを考え、柿、柿、柿、ピー、柿、柿、柿、ピー、くらいのペース配分を戒めのように自分に課してきた。それが正しい大人としての自分の務めであると言わんばかりに。けれども34年間生きてみて、いろいろなことがあった。福岡の片田舎から東京に出てきて、さまざまな人たちと触れ合ううちに、あれ、思ってたのと違うかも、ということに気づき始めた。私のように、子どものころの先生の教えを律儀に守って、目の前の苦を享受している人間は、ともすればふとしたとき、生きることに疲れたりする。疲れ切って動けなくなったり、逆に感覚を麻痺させて死んだ目で動き回ることもある。一方で、感じることを止めない人達というのは、できる限り無駄な苦を回避するし、そのために考えながら生きているのだ。そういう人達は、考えているわりにあまり疲れているようには見えない。目の前に差し出された苦をありがたがって受け取るだけが賢い大人のやることではないのかもしれない。あの山のてっぺんまで登るようにと言われて、最短距離だからとただ闇雲にまっすぐ進む。目の前に立ちはだかる巨木や岩を馬鹿正直によじ登って突き進むのは思考停止だ。本当は、それらを器用に避けながら、無理のないルートを切り開くことこそ賢さにほかならない。そんな世の中の真実についに気付いてしまった私の目の前に、満を持して現れた至高のおつまみ、それが「柿の種・ピーナッツ抜き」であった。……インターネットで見つけた時、「こ、これは……!」と雷に打たれたような衝撃が走った。今まで、なんで無用の修行をしていたんだ私は、と。そもそも、たかが酒のおつまみ。思考力を身につけた大人なんだから、ピーははじめから回避すればよかったのだ。柿、柿、柿、柿。堂々とそれを繰り返してよかったのだ。にもかかわらず、苦々しいピーを回避しないことに、さも大義があるかのように自分を偽ってきた。愚かだった。後ろ向きな姿勢で食べてきた無数のピー達への追悼の念とともに、ついにわが家に、6パック入りの大箱で届いた「柿の種・ピーナッツ抜き」。黄身だけで作る卵ご飯と同じくらい、ある意味でこれは大人にだけ許された究極の贅沢とも言えるかもしれない。子ども達にはまだ早すぎるのではないか。筋力を十分につける前に近道を教えるようなものではないのか。そんなことを思いちょっと悩ましくも感じた。ところが、学校から帰ってくるなり「柿の種・ピーナッツ抜き」を見た息子が、悲鳴をあげて言った。「ピーナッツ抜き!? そんな柿ピーに存在価値なんてない!!」えっ……私は仰天した。単に無駄な苦であるピーの価値をそんなに高く見積もっていたなんてまさか息子はドM?! 柿ピーをめぐる、わが家の思想的対立の火ぶたが切って落とされた、かに思えたが、よくよく話を聞くと、考えれば当然のことがわかった。息子は、ピーナッツが好きだったのだ。私の体から分裂してこの世に登場し、私の調理したもの、私の買い与えたものを食べて成長した息子が、まさかピーナツ好きになろうとは。血が繋がっていたって、一緒に暮らしていたって、親と子は別人なのである。イラスト ハイジ
2016年12月13日「ママってさあ、よく突然独り言を言うでしょ。それにしょっちゅう鼻をすする。ネットで調べたんだけど、それってチックっていう病気らしいよ?」ある日突然こんなことを最近娘に言われて、ドキっとした。確かに私は独り言が多い。そこには20年以上前から自覚がある。ふと過去の恥ずかしい失敗を思い出したり、目先に締め切りの迫った原稿が1行も書けていなかったりするとつい、「あああっ」と声をあげて、現実から気をそらそうとしてしまうのだ。もっとライトに、「うん」とか「あっ」とかも言うけど、もっとエモーショナルに「もうだめだ~!」と言ったりもする。でもそれだとあまりに破滅的で救いがないので、最近では「いや、でも大丈夫!」とか、「でも、頑張ろう!」とか、過去の恥ずかしい場に居合わせた他人のような気持ちで、自分に励ましの声をかけるようにしている。自己救済措置。……と本人は一件落着、みたいな気持ちでいても、そばで聞いている子どもの気には当然触るだろう。黙って台所に立っていた母親が、急に一人で喋り出すのだから、子どもたちは気の毒だな、と思う。しかし、それはチックなのだろうか。ただ単に独り言のうるさい人とは違うのだろうか。鼻をすする、についても、単なる慢性鼻炎のせいではないのか……と思っていたものの、娘に言われた翌日、私はついに気付いてしまったのだ。「はあああもうだめだ、仕事終わらない……いや、まだ頑張ろう!」という思考の延長で、言うならば気持ちを切り替えるリフレッシュのために、確かに私、すうううっと、大げさに息を吸い込んでいたのだ。娘のみならず息子に至っては「俺はドアの外のヒールの足音と鼻をすする音で、母さんかそうじゃないかを見分けられる」とまで言うくらいだから、きっと私は無意識でも、その必要もなく何度も鼻をすすっている。そうか、これか。これだったのかと。チックなのかどうなのかはさておきギョッとした。何しろ自分がほぼ無自覚にやってきたこと、たとえ気付いたとしても生理現象の一つだと扱ってきたことに、実は全然別の意味があったかもしれないのだ。自分のちょっとしたストレスを逃そうと、無意識の私が暗躍していたかもしれない。自分の知らない自分と、思いがけず出会ってしまったような気持ちになった。しかし、そんなことよりもっと怖いのは、そんな私の無自覚な私に気付き、その違和感を指摘したのが娘の夢見だったということだ。おそらく彼女はあるときふと何かでチックを知って、「ママのあれはもしや」と疑問を持ったのだろう。そしてさらに深く調べ、うん、やっぱりそうだ、と思い至ったんだろう。わが家の最年少・夢見がついに、うちの「当たり前」が、本当によそでも「当たり前」なのか、家庭と社会を照会できる能力を身につけてしまったということなのだ。思えば、前の夫と離婚してからの3年ほど、家庭の中というのは、社会から隔絶され、私が唯一、完全に気を抜いていられる場所として機能してきた。パンツ一丁で歩いても大丈夫。ソファに足を放り投げて転がったって大丈夫。昨夜の洗い物が翌日もシンクの中に溜まっていたって大丈夫。ロビンのウンコがあちこちに転がっていたって踏まなきゃ大丈夫。……まあ色々なことが大丈夫だった。だって、結局はいつか自分で処理するわけだし、子ども達だって生まれながらにこの家で生活しているわけだから、今さら何の疑問を持つこともなかろう、とある意味たかをくくっていた。ところが今後はそうはいかないのだ。実は私が一般的には片付けの苦手な部類の人間であることも、実は標準よりやや衛生観念に欠けていることも、実はいまひとついろいろな面でだらしない部分があることも。今後は玉ねぎの皮を剥くように、次々と暴かれ、家族だからこその鋭さでグサッ、ズサッと指摘されていくのだろう。……怖い。怖すぎる。年齢を重ねるほどに、自らの欠陥こそ個性と開き直って、楽に生きていけるようになるのだろう。漠然とそんな風に楽観視していた。今抱えている若干の後ろめたさも、そのうち私の中のわずかな正しさが根負けして、そんなにだらしないならもういいよ、と影を潜めていくんだろうと。しかし敵は私の中だけにあらず。少なくとも子ども達が独り立ちするまでのもう数年間は、せめてもう少し真人間に擬態する努力を積むべきか……。決断を迫られている。イラスト:ハイジ
2016年12月06日妊娠中も子育て中も、おしゃれで可愛いコーディネートを楽しみたいというママも多いのではないでしょうか。そんなママにおすすめのマタニティグッズやファッションを紹介していきます。妊婦さんには嬉しいお腹周りがゆったりサイズの服や、産後も着ることができる便利で可愛いファッションもあります。赤ちゃんと楽しみながら過ごす時間を大事にしましょう。妊娠中や産後でもおしゃれはできる?おすすめのマタニティファッションをご紹介!赤ちゃんに会うのが楽しみな妊娠期間ですが、出産に向けてお腹がどんどん大きくなってくるため、今まで着ていた服を着ることができないなんてことがあります。ですが、妊娠中でも妊婦さんならではの可愛いファッションを楽しめます。妊婦さんにおすすめの服装や、赤ちゃんが生まれてからも使うことができる便利なアイテムもご紹介します。ワンピースでゆったり可愛く妊婦さんにおすすめの服装といえばワンピースです。定番中の定番ですが、腰回りがゆったりとしているデザインで、妊娠中にこれほど楽な服はありません。マタニティ専用でなくても、ゆったりとしたデザインであれば一般的なアパレルショップで購入することもできます。伸縮性のあるデザインならば締め付けるような感じもなく、お腹も目立ちにくいのでおすすめです。シンプルなデザインならば使い回しやすく、赤ちゃんが生まれてからでも着用することができます。また、フレアワンピースなら可愛らしく着ることができ、腰のデザインがゆったりしているものがおすすめです。大きめサイズのゆるめニット冬や寒い時期にはゆるめのビッグサイズニットがおすすめです。ゆるニットやビッグシルエットは今ブームになっていますので、ゆったりした服が身体にあっている妊婦さんにはおすすめです。スカートはウエストがゴムになっているデザインを選ぶと、お腹に負担がなく可愛らしいコーディネートを楽しむことができます。また、ニットに大きめのストールを組み合わせるとお腹が目立ちにくいので、サブアイテムとしてストールを活用するのもおすすめです。授乳口付きの服は産後も便利マタニティウェアには、お腹周りがゆるやかなものだけでなく、産後に授乳する際に便利な服もあります。服にファスナーやボタンがついていて、それを外すとすぐに授乳ができる仕組みになっている服は、有名人や芸能人でママになった方も着用しています。外出先でも簡単に授乳することができ、赤ちゃんの顔も隠れるので安心です。1枚こういった服を持っていると、育児の際に役に立ちます。おしゃれなデザインや可愛らしいデティールの授乳口付きの服が販売されているのでぜひチェックしてみてください。ダッカー付きのコートで赤ちゃんも安心冬場におすすめのマタニティファッションが、ダッカー付きのコートです。赤ちゃんを抱っこしたまま着ることができます。ダッカーは取り外し可能なものが多く、寒い冬場はダッカーで包んで抱っこしてあげれば外出のときも安心です。また、赤ちゃんはママに守られながら抱っこされている形になるので、赤ちゃんの異変にも気づきやすいのでおすすめです。マタニティファッションを選ぶときに気をつけたいことマタニティファッションについて紹介しましたが、何よりも重要なのは快適さや赤ちゃんの安心感です。オシャレを楽しむことも大事ですが、当然、ママや赤ちゃんが使いやすい服でなくてはいけません。また、直接赤ちゃんの肌に接することのある服は、コットンなどの優しい素材を使用したものを選ぶようにしましょう。かぶれてしまったり、擦れて乾燥してしまったりといった原因になりかねません。おしゃれも楽しみながら、素材や利便性を考えたファッションを目指しましょう。
2016年11月29日10年前、息子がまだ幼稚園児だったころ。とあるママ友が無邪気な笑顔でこんなことを言った。「うちの息子ね、家で育てているオジギソウに、モーくんの名前をつけて可愛がってるのよ」某幼児用教材の付録にオジギソウの種がついてくるそうで、土に植え、立派に発芽し、お辞儀をするようになった知人宅のオジギソウに、なぜか息子の名前がつけられたというのだ。一体、なぜ……。条件反射で吹き出しつつ、内心さまざまな思いが渦巻いた。仮にもし、育てているその草がオジギソウじゃなくて、クローバーとか、ミントとか、ローズマリーとかだったらまた別の話になっていたのだろうけれど、よりによってオジギソウである。ちょっとつつくと、お辞儀をするように葉を閉じることからその名がついた、あのオジギソウ。万年平社員さながら律儀にお辞儀をする、モーの名のついたオジギソウを、息子の友人は一体どんな気持ちで可愛がっているというのか。決して覗いてはいけない深淵を覗いてしまったような、なんとも言えない複雑な気持ちになったものだ。しかし、へこへこお辞儀するかはさておき、確かに息子は幼いころから三枚目キャラではあった。仮に草に例えたときにも、決してクローバーや、ミントや、ローズマリーというような、カフェっぽい名前にはならなそうな、そんな子どもだった。3回経験した幼稚園の運動会。駆けっこで、息子は決まってスキップをした。自己紹介のマイクが回ってきたときには大きな声ではっきりと「ウンコです」と言った。さすがに小学生にもなるとウンコで笑いを取ろうとすることはなくなったものの、代わりに少々知恵をつけて、真面目にやったほうがもっとウケる、ということに気付いた様子。ある年の学芸会、「どうしても……どうしても彼にしかできない役があるんです!」と担任の先生に熱っぽく語られ楽しみに会場に行くと、息子の担当はなんと“効果音”だった。といっても、楽器やCDを鳴らすわけではない。嘘みたいな本当の話で、彼にしかできない役とは、他の子の歌の合間に「チャッ!チャッ!チャッ!」と、効果音を発声することだったのだ。最初から最後まで大真面目にやったことにより、会場はどっと沸いた。終演後のモーは、「オレ、人に笑われるの大好き!」と満足げに語ってくれた。その言い方だとちょっとドキッとさせられるけれど、おそらくモーは「オレ、人を笑わせるの大好き」と言いたかったんだろう。スポーツが得意というわけでもなく、かといって秀才かというとそっちでもなく。恵まれた都会育ちでありながら、未だに浮いた話のない息子。しかし、14歳になった今も、昔からの性格は全く変わらず、日々いかに人を笑わせるか、ということに全力を注いでいる。会話の間合いを見て、ここぞというところでぬかりなく一発芸をかましてくる。最近では、人を笑わせるための独自のロジックすら形成されているようだ。万年平社員だって中島みゆきに言わせれば地上の星。私や夢見のみならず、息子はきっと、周りにいる沢山の人を地上から明るく照らしている。あこがれの対象として人々の頭上から眩く輝かなくたって、オジギソウに重ねられたって、私はそんな息子を、とても自慢に思うのである。* * *ところで、私自身小さなころからオジギソウがとても好きで、未だに山や公園でそれらしい葉っぱを見つけると、つい指でつついて、オジギソウかどうかを確かめてしまう。(でもこれがなかなか見つからないのだ)。触った瞬間に動いてくれると、なんとなく草と意思疎通ができているような気がしてワクワクする。先日読んだニュースによると、植物には知性や感情があると考える科学者が急増しているのだという。まことしやかに囁かれている、観葉植物に優しい言葉をかけ続けるとよく育つ、というあの言説を実験された方はぜひその後の経過を教えてほしい。あわせて、最近ツイッターで見かけた、“水にエッチな言葉をかけ続けると水素水になる”、というツイートに、深く唸らされたことをここにご報告します。……完全に余談ですが。イラスト:ハイジ
2016年11月29日キャリアコンサルタントの上田晶美です。育児休暇を経て仕事に復帰してがんばる女性たちのために、さまざな情報をお届けしてまいりました。今回は、育児休業明けの先輩ママSさんの、その奮闘ぶりと工夫の一例をご紹介しましょう。■その1. 「コミユニケーション力」を使うのみ!育児休業から復帰したてのママSさんに聞きました。彼女は金融機関で働く、第一子の育児休業を終えたママで、短時間勤務制度を利用しています。「人より短い時間の中で仕事を終えなくてはならない。とにかくプレッシヤーが大きいですね。私の支店では、短時間勤務はまだ一人目なので、悪目立ちしないか、心配が尽きません」一番困っていることは? と聞くと「上司とコミュニケーションをとる時間がないことですね。残業できないから、朝のうちに話をしておきたいと思うと、支店員がみんな殺到していく時間なのです。そこで私はストーカーのように上司の動きを観察して、さっと廊下で捕まえています」またはアメリカ映画のように、同じエレベーターに乗りこみ、伝えることもあるという。なかなかの工夫ですね。■その2. 会議は「午前中」にお願いする「これは私からみなさんにお願いしたことなのですが、以前なら営業が終わって、夕方5時からの会議というのがありました。私は4時退社なので、出ることはできません。できるだけ、午前中に大事な会議は開いてもらうようにお願いしたところ、みなさんが受け入れてくださり、開いてみると案外好評でした。やはり、5時からの会議は退社時間が気になってみんな嫌だったのですね。当然残業という空気になりますから」プライムタイムともいえる午前中に会議を平育ようになったおかげで、スッキリした頭でみんな参加でき、長々話してもいられないので、会議の時間自体が短くなったそうです。ワークライフバランスへの対応は育児中のママにだけではなく、社員全員に上手な時間管理を促すという効果があるのですね。「午後から新規の案件が入ると緊張します。引継ぎして帰らなくてはならない可能性が出てくるからです」 ■その3. お礼は大げさなくらいに言うそこでSさんが心がけているのは、大げさなくらいお礼を言うことだそうです。短時間勤務の人がいると「自分にしわ寄せがくるかも」と周囲は誰でも警戒します。それでなくても忙しいのに、人の仕事まで押し付けられてはたまらないと思うのが、本音ではないでしょうか?実際に引き継いで先に帰らなくはならなくなったとき、そんな相手の気持ちをしっかりと考えて、それ以上のお礼の気持ちを伝えるようにしているそうです。頭を下げるのはただですから!それに、言葉だけでなく、小さな付箋に感謝の気持ちを書いてデスクに張っておくのだそうです。いちいちメールを書くのは面倒でも、付箋に一言ならすぐに書けますし、手書きの方がより気持ちがこもります。ママになったので、動物がらなどのデザインの付箋も似合うようになったそうです。そんなせいもあってか「Sさんはママになってやわらかくなった」とよく言われるとか。子供がいるからこそ使える付箋のかわいさに助けられているのかもしれませんね。ただし、赤ちゃん柄などはお子さんのいない女性に対して、角が立つのでやめましょう。応援していますよ!
2016年11月23日2回目の今日は、この連載の登場人物について、もう少し詳しく説明しようと思う。まず、この日記には息子が登場する。息子は小さい頃から一部で“モーくん”と呼ばれていたので、ここでもモーと呼ぶことにしようと思う。実際、本人にそう呼びかけたところで「俺そんなあだ名で呼ばれたことないけど」と混乱すると思うのだが、この名前は私が大昔に書いていたブログの記事に由来している。今や中学3年となり、立派にオッサンへのフォルムチェジを果たした息子だが、まだ2、3歳の、オムツを履いていたころ。ウンチ後にお尻を拭くときに、“牛さんみたいに四つん這いになって”というのを、わが家では“モー、して”と言っていたのだ。(いらぬ説明かもしれないけれど念のために、牛がモーと鳴くからだ)。寝返りができるようになるのを皮切りに、オムツ替えって途端に格闘技になるが、歩き出すとなおさら大変で、じっとしている一瞬の隙に、手際よく済まさねばならない。そうじゃないと、下半身丸出しのまま伸びやかに走り出してしまうからだ。息子もご多分にもれず、一度“モー”をしても、数秒と待たずに四つ這いのまま走り出してしまう暴れ牛だったので、その様子を当時のブログにおもしろおかしく書いた。それがきっかけとなり、彼はネット上の一部の読者の方々に、モーくんと呼ばれるようになったのだった。……アメリカだったら訴訟されかねない。で、同じブログの中で娘の方はというと、夢見、と呼ばれていた。これは、まだ娘がお腹の中にいる頃、長男モーが決めた名前だ。「生まれてくる赤ちゃんはどんな名前がいいと思う?」と、当時3歳だった彼に何気なく聞くと「いい夢をたくさん見られるように、夢見がいい」とモー。3歳ってそんなこと言ったかな、と今となってはちょっと驚くのだけど、確かにあのとき彼はそう言って、当時妊婦で、センチメンタル過剰だった私は、そんな兄の優しさにちょっと泣いて、それを早速ブログに書いて、それで娘は“夢見”になったのだ。たまに勘違いされることもあるのだが、夢見は本名ではない。なぜ本名にならなかったかというと、父親が22歳、母親が18歳という年齢で勢いで結婚。その後も色々と無計画に生きてきた親から、さらに夢ばかり見る子供が生まれてきては命に危険があるのではないかという懸念が、名付けのときにどうしても払拭できなかったためだ。だが幸いにもここはインターネットの世界なので、何を気にすることもなく堂々と“夢見”と呼んでいきたい。それから、わが家にはもう一人、というかもう一匹、ロビンという犬がいる。ロビンは、私とモーには文字通り尻尾を振ってすり寄ってくる愛くるしい犬だが、夢見については少し様子が違う。「ママとモーくんが帰ってきたときには飛び着いて行くのに、私が帰ってきたときには、ちらっと目を向けるだけで一歩も動こうともしない」と、よく夢見が不満をもらしている。どうやらロビンは夢見を完全に自分より下位の存在、犬か何かであると考えているようだ。ということで、この家族日記は、モーと、夢見と、夢見がちな娘にシビアな現実を見せつける犬のロビンと、そして私綾瀬はるか、じゃなかった紫原明子の4人の生活を綴っていくものである。最後に、タイトルと文末のイラストについても少し説明をしたい。まず、タイトルの方のイラストを描いてくれたのは、中学3年生の天才イラストレーター、らく君だ。実は彼、息子の幼稚園時代の友人なのだが、最近になってすごい才能の持ち主だということがわかり、この連載のタイトル画像をお願いした。インスタグラムで毎日1枚更新されるイラストからは、日々溢れんばかりの才能を見せつけてくれているので気になる人はぜひフォローしてみてください。らく君Instagram: rakufutty また、毎回内容に添って描き下ろされる文末のイラストは、30歳のイラストレーター、ハイジによるもので、何を隠そうハイジは私の妹、且つ現在4ヶ月の赤ちゃんを絶賛子育て中の母でもある。子育ての合間にiPadでイラストを描いてくれるのだが、この原稿を描いている段階で、当初隔週だった更新予定が毎週に変更になったことを未だ伝えていないので、これを読んだらあの子どんな顔するだろう、ワクワクが止まらない!イラスト:ハイジ
2016年11月22日毎日、子どもたちの世話に追われるママたち。そんな中、みるみるたまっていくのが育児ストレス。これを発散するにはどうしたらいいのでしょうか? みんなが密かにやっている、とっておきの秘策を紹介します。■ママはとにかく健康第一!どうでもいいことにもイライラする、ちょっとしたことでキレやすい、物事をすぐ後ろ向きにとらえてしまう、何をやるにも身が入らない…。このような自覚症状があったなら、相当ストレスがたまっている証拠。早急に、デトックスを行いましょう。とはいえ、やることがいっぱいで、毎日フル稼働のママたち。のんびり旅行したり、時間を忘れておしゃべりしたり、心ゆくまで飲んだり…なんて悠長なことはできないものです。仮にゆっくりできたとしても、「子どもたちは大丈夫かしら?」「早く帰ってあげなくちゃ」と気が気じゃないはず。そうした心配とあせりによって、さらなるストレスを溜めるくらいなら、我慢していたほうがマシ…、なんてママも少なくないでしょう。でも、発散されずに蓄積されたストレスは、カラダをむしばむこともあるので要注意。ママの健康こそが家族のしあわせ。定期的なストレス解消だって、立派なママの仕事と心得ましょう!■こころとカラダはつながっている!多くのママたちが望むのは、時間もお金もかけることなく、パッとリセットできる簡単な方法。実際、多忙な先輩ママたちがどうやって気持ちを切り替えているのか、その方法を聞いてみました。「犬の散歩がてら公園に立ち寄り、鉄棒などの遊具にぶら下がってカラダを伸ばす。イライラすると、余計なところに力が入ったり、カラダが縮こまったり。そんな凝り固まった背中をビヨーンと伸ばすだけで、気持ちもスーッとなるから不思議」(30代前半)「逆立ちをする。血流がよくなりあらゆる滞りが解消されて、一気にスッキリ。運の巡りもよくなる感じ。ただ、何度か失敗してふすまに穴が…」(30代前半)ストレスがたまるとカラダが硬くなってしまいます。肉体がカチカチになるとさらに気持ちが落ち込み、悪循環。このように、こころとカラダは連動しているもの。カラダをほぐせばこころもやわらか。ストレッチやちょっとした運動は、ストレス解消の王道です。また、一心不乱に単純作業をするのも有効なのだとか!「野菜をひたすら刻む。私のおすすめは、長ネギ。これを数本買ってきて、気が済むまでトントンやり続ける。これをしたあとの夕飯には、みそ汁にもおかずにも長ネギがどっさり。それを見て夫が、『スッキリした?』と聞くのがいつものならわし。残ったネギは、袋に入れて冷凍室へ。必要なときにすぐに使えるので、とても便利!」(40代前半)家事は、イヤイヤやればストレスのもとだけど、イキイキと取り組めば気分転換に最適。トントン刻んだり、ゴシゴシこすったり…。料理や掃除など、一定の動きを無心に続けていると、充実感に満たされるはず。■ひとりになれる、なじみの店を見つけておこう家族に内緒の癒やしスポットを作っておくことも大事。「私にはあの場所がある!」という希望が、ママをサポートしてくれます。「買い物ついでにペットショップに立ち寄り、かわいい動物たちを見て癒やされる。私の行きつけの店には看板犬がいて、その子を触ることもできるので、なでたり抱っこしながら、こっそりグチをこぼしている」(30代前半)「幼稚園に子どもを預けたあと、車で1時間行ったところにある、スーパー銭湯で昼風呂を堪能。近場だと知り合いとバッタリ遭遇する可能性があるので、離れたところまでわざわざ足を運ぶのがポイント。お迎えの時間までまったりして、その日は帰宅後、子どもと昼寝!」(30代後半)家族とは一緒に行かない、「自分だけの場所」があると、ちょっとだけ「ママ」の重荷から解放されるかもしれません。忙しい日常から逃れたいときにもおすすめですね。特別なことをしなくても、日々のちょっとしたことでストレスを解消できます。溜め込みすぎる前に、少しずつ発散していきましょう!
2016年10月20日“ほっこりママ”という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。これはその名の通り、ナチュラルでほっこりした生活や子育てを心がけているママたちのこと。布おむつに布ナプキン、綿や麻100%の服、白木の玩具、手作りオヤツ、オーガニックフード。これらはすべて、“ほっこりママ”を代表するアイテムです。彼女らが目指すのはゆったりとした、丁寧な暮らし。子育てにおける理想のあり方のひとつともいえますが、のめり込みすぎて周囲が見えなくなっているママに出くわすこともしばしばあります。今回は、いき過ぎた“ほっこりママ”たちに困ったことがあるという人たちに話を聞いてみました。●(1)「ワクチンは毒」「ハチミツで全部治る」……病院通いを非難された“ほっこりママ”さんたちは医療的な話に非常に敏感。よかれと思ってさまざまな助言をしてくれるのですが、時に煙たく思われてしまうことも。『インフルエンザの季節になると毎年「ワクチンは毒。製薬会社の陰謀に巻き込まれちゃダメ! 」と力説してくるママ友がいる。子どもの送迎で顔を合わせるたびに、「予防注射受けてないよね?ちゃんと熱を出したほうが免疫がつくからね!」と確認されるのが苦痛です。わが家のことはほっといてくれ……』(30代女性/幼稚園児のママ)『子どもが風邪ひいて病院にいった、といったら、「風邪くらいで病院!?そんなの、体を壊しにいってるようなもんだよ!」と言われた。そして翌日、「コレで何でも全部治るからね。病院の薬は捨てるんだよ 」と言って、大量のハチミツを押し付けられた。正直困りました』(40代女性/小学生のママ)●(2)「白い食べものはダメ」「市販のお菓子はNG」……食べ物のこだわりが強すぎる食べもの、飲みものに強いこだわりを持っている“ほっこりママ”たちも多いようです。『ホットケーキミックスを買っているところを見られ、「白い食べものは体に良くないからダメ なんだよ。小麦粉や白砂糖もやめたほうがいいよ」と言われました。あんまりそういうこと言われたくないな〜、とやんわり返したところ、「娘さんのこと、心配じゃないの!? どうなってもいいの!?」といきなりの逆ギレ。気分悪かったです』(30代女性/小学生のママ)『市販のお菓子やジュースは一切与えないっていうママさんがいる。みんなでオヤツ持参して遊ぶときも、その子だけふかし芋とか炒った豆とか、ボソボソの手作りクッキーとかを持ってくる 。でもその子、親の見てない所でよその子のオヤツを盗み食いしてることが分かったんです。うちの子のチョコやスナック菓子もかなり取られていました』(30代女性/小学生・保育園児のママ)●(3)「ボディソープやシャンプーは使わない」……それはいいけどニオイが気になる体の清潔のためには欠かせないと思われている、ボディソープやシャンプー。これらに含まれている化学的な成分などを嫌う“ほっこりママ”さんの話を聞かせてくれた人もいました。『石鹸も、ボディソープも、シャンプーも、歯磨き粉も使わない。子どもにも使わせていないっていうママ友がいます。そういうのは全部体に有害な物質が入ってる し、皮脂こそ最も大切な体のバリアなんだってさ。それはまあいいんだけど、夏場はちょっと臭うんですよ。特に上のお子さんは男の子なので……分かりますよね?(苦笑)』(30代女性/小学生・幼稚園児のママ)----------いかがでしたか?「どのようなライフスタイルを選ぶのも個人の自由。けれど他人の意見を聞かず、必要以上にゴリ押しして勧めてしまうのはNG。周囲に迷惑をかけない範囲で“丁寧な暮らし”を楽しんでいるならOK」……今回のインタビューでは多くのママたちがそのように感じていることが分かりました。さて、あなたの周りには“ほっこりママ”さん、いますか?●文/パピマミ編集部
2016年10月18日暗闇バイクエクササイズ「FEELCYCLE(フィールサイクル)」は10月22日より、映画『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』とコラボレーションしたスペシャルレッスンを期間限定で開始する。10月29日公開の同作は、スレンダーなブリジット・ジョーンズが主人公。劇中では彼女がFEELCYCLEをイメージさせるインドアバイクエクササイズを行うシーンも登場。"スレンダーボディを手に入れた秘けつはこのバイクエクササイズ!? "と思わせるシーンがあったことから、コラボレーションが決定したという。スペシャルレッスン「BB2BRJ(ビービーツー ブリジット・ジョーンズ)」は、エリー・ゴールディングが歌う主題歌「スティル・フォーリング・ユー」を含めた映画サウンドトラックで構成する。『ブリジット・ジョーンズの日記』第1作を象徴する曲「オールバイマイセルフ」も含まれ、映画の世界観を追体験できるプログラム構成になっているとのこと。レッスンの開発を担当したFEELCYCLEエグゼクティブトレーナーのMario氏は「レッスンを受けた後に、映画を観終わった気持ちと同じ気持ちになれるようなプログラムになるよう心掛けて制作しました」とコメントしている。レッスン開催場所は、FEELCYCLE(六本木他、全国順次拡大予定)。開催期間は10月22日~12月末。予約は、FEELCYCLE公式サイトから受け付ける(初回トライアルの場合は予約不可)。
2016年10月18日ブログやSNSなどで楽しく育児をしているママがクローズアップされることが多い今、子育て中のパパとママに本音を緊急調査しました。育児には「これが正解」というものがないだけに、親も壁にぶちあたりながら、子どもといっしょに成長してているようです。Q.子育てがつらいと感じたこと、ある?1.ある 80.6%2.ない 13.9%3.わからない・どちらとも言えない 5.5%80%以上の人がつらいと感じたことがあると回答。やはり育児は楽しいだけじゃない!というのが、親の本音のようです。■みんなつらい時期がある!ママたちはわかってます泣きわめいたりぐずったり、言うことを聞かなくて途方にくれることも。でもそれは、自分が子どもと向き合ってるからこそ感じる思いです。子どもといっしょに親も成長していくんですね。「ないってほうが不思議。真面目に子育てに向き合えば向き合うほど、つらい気持ちも出てくるんじゃないかな」(宮城県 30代女性)「あります。大事な子どもだからこそ、幸せになってほしいからこそ、これでいいのか悩むのが親なんじゃないかと思います」(茨城県 40代女性)「出かけるのも、家事するのも、食事するにも、何にしても自分のペースはないし。だから、お母さんがぐずる子どもをあやそうと焦っているのを見ると、声をかけずにはいられなくなる。泣いても、ぐずっても気にしなくていいよ!みんな通った道だから」(宮城県 40代女性) ■不登校も子どもといっしょに乗り越えていくいちばんつらいのは子どもが大変なときに代わってあげられないこと。親としてできる精一杯のことをしてあげるというのが、実はむずかしいことなのかもしれません。「今、中2の娘が不登校。悩んでいても人に打ち明けられすに引きこもっている。できれることならばその苦しみを代わってあげたい」(千葉県 30代女性)「発達障害とわかるまでは、癇癪やパニックをどうしたらいいのかわからず、しつけも上手にできず、つらかった。周りの目もつらかったし、外に出るのも怖かった」(神奈川県 40代女性)■大変からこそ幸せを実感することもとくに子どもが小さいときの大変さは、あとになると大切な思い出になることが多いようです。手がかかって目まぐるしかった日々も、二度とは戻らない幸せな時間です。「保育園の送り迎えから、オムツ替えも、ご飯を食べさせるまで私の役目でした。初めの一年は本当に長く感じました。でも思い出がいっぱいです。本当に大切な時間を過ごさせてもらったと子どもたちに感謝しています」(神奈川県 40代男性)「お母さんになった瞬間から子どもに時間を奪われ、邪魔されて。何かしようと思っても『ママ〜』と言われて、トイレすら一人になれない。それでも幸せなんです!」(千葉県 40代女性)Q.子育てがつらいと感じたこと、ある?集計期間:2015.12.16〜2015.12.23アンケート回答数:4105件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年10月07日秋は実りの季節。毎日の食事に欠かせないお米も、美味しい季節を迎えます。そこで、秋に出まわる「新米」で、鍋炊きごはんに挑戦してみませんか?■新米ってどんなお米?「新米」と表示して売ることができるお米は、JAS法で「その年に収穫されたお米で、且つその年のうち(12月31日までに)包装されたもの」とされています。新米に対し、前年のものを古米と呼びます。(さらにその前年のお米は古古米、と呼ばれます)。つまり、新米とは「鮮度のいいお米」。鮮度のいいものはみずみずしく美味しいもの。新米は古米よりも水分が多くふっくらと美味しく炊き上がり、噛むほどに甘みが感じられます。■新米を上手に炊くには通常はお米1の容量に対して水は1.1~1.2倍程度。水分を多く含む新米はお米1の容量に対し、同量~1.1倍程度、という具合に減らします。お米1合は180ccです。分量に幅があるのは、お米の種類や状態によって水分量に違いがあるためです。また、水分を含む分柔らかいので、やさしく研ぐのがおすすめです。昔の家庭科の授業では、お米をギュっと洗うよう習った方もいると思いますが、近年では精米技術が上がりお米の外皮はキレイにとれているそう。新米に限らず、あまり力を入れるとお米が割れてしまうので、気をつけてくださいね。■新米で作る鍋炊きごはんのレシピ土鍋や厚手の鍋でごはんを炊くと、じっくりと熱が加わることでより美味しくなります。新米の場合は粘りや甘みも増すので、ついついごはんがすすみますよ。レシピ制作:料理家 崎野晴子<材料 3合分>米 3合水 3合同量~1.1倍(540~590cc)※お米の種類や状態によって多少異なります。様子を見て加減してください。<作り方>1、お米をボウルに入れ、かぶるくらいの水を入れる。3回ほど研いだらすぐに水を捨てる。(最初にぬかの匂いが一番濃く出るので、匂いが残らないよう、最初はさっと研いですぐに水を捨てるのがポイントです!)2、力を入れすぎないように、お米を研ぎ、水ですすぐ。(これを3~4回繰り返します)3、しっかりと水気をきり、かぶるくらいの水(分量外)を加えて20分吸水させる。4、20分たったらしっかりと水気をきり、お鍋にお米を入れ、分量の水を加える。強火にかけ、タイマーを11分にセットする。蒸気が上がって吹いてきたら、弱火に。時間になったら火を止め、11分蒸らす。強火は鍋底からはみ出ない程度に。あまり強すぎると焦げてしまいます。炊き時間はお米の分量によって変えていきます。1合の場合は7分、2合の場合は9分、4合の場合は13分でセットします。蒸らし時間は炊き時間と同じ時間にセットします。お米の産地が異なると、多少水分量を変えないときれいに炊けないことがあります。初め様子を見たいときは1合でチャレンジして、加減してみてくださいね。
2016年10月06日『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ第3弾となる『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(10月29日公開)で再びブリジット・ジョーンズ役を演じる女優のレニー・ゼルウィガーが、本作のプロモーションのため11年ぶりに来日することが4日、明らかになった。『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)の際にも日本を訪れたレニーだが、今回が『シンデレラマン』(2005)以来11年ぶり4回目の来日。10月20日に都内で行われるジャパンプレミアに参加する予定だ。レニーは、先日開催されたワールドプレミアにて、「彼女は永遠の楽観主義者! 控えめで、どんな逆境にいてもユーモアを見つけることができるの」とブリジットの魅力を熱弁。「完璧に完全でない人だからこそ、人々は彼女に共感するんじゃないかしら」と語っていた。『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの11年ぶりの新作となる本作は、アラフォーになるもいまだ独身というブリジットの物語。イケメンな恋の相手マーク・ダーシー役は、前作に引き続き、アカデミー賞俳優のコリン・ファースが務める。そして今回、マークの恋のライバル、ジャック・クワント役にドラマ『グレイズ・アナトミー』で女性ファンを増やしたパトリック・デンプシーが出演する。(C)Universal Pictures.
2016年10月05日慣れない育児を家族にサポートしてもらいながら、産後の体を回復させることができるなど、新米ママにとって心強い「里帰り出産」。その反面で、思わぬトラブルが起きるケースもあるようです。実際に里帰り出産によるトラブルを経験したママの声を元に、“里帰り出産”について考えてみましょう。■どうしてこうなるの…里帰り出産に多い「母親との関係悪化」友だちのように仲の良い親子だったのに、どうしてこんなことに…。里帰り出産でのトラブルのひとつが、実の母親とのもめごとです。娘の役に立ちたいという思いから、必要以上に自分の考え方を押しつけてしまう母親が多いようです。実際に、里帰り出産で母親と衝突した経験があるママの意見を聞いてみました。・赤ちゃんが泣き止まないと「ママは下手くそだねー」と言われて腹が立った(32歳)・授乳の時間が決まっているのに、子どもが泣くたびに「おっぱいをあげろ」としつこく言ってくる(33歳)・機嫌のいいときだけ抱いて、泣きだしたら押しつけてきた(30歳)・子どもが寝かけているのに抱いたり話しかけたりしてくる。母の声で子どもが起きたら、寝かしつけが下手だと言われた(32歳)なかでも、最も多かったのが「あなた(娘)のときはこうだったから、この子(孫)もきっとこうよ」と自分の経験を押しつけてくるパターン。自分の経験に絶対的な自信を持っているため、娘の行動にダメ出しをしてしまう母親が多いようです。育児を助けてもらうつもりが、母親との意見の食いちがいでけんかになったり、思わぬ言動の数々に失望したり不信感を抱いたりしてしまうのです。■あえて里帰り出産を選ばない女性たちの意見は?里帰り出産が当たり前だった世の中ですが、最近はあえて里帰り出産を選ばない女性も増えています。・最初に楽をしていると、自宅に帰ったときに大変と感じてしまいそうだから。(33歳)・パパ側のおじいちゃんおばあちゃんにも気兼ねなく会わせてあげたいので、出産後は自宅で過ごすことにしました。(33歳)・一番最初から夫婦二人で子育てをしたいから。(30歳)・里帰り中、パパが浮気しないか心配だから。(33歳)里帰りを終えれば、家事や育児はすべて自分が行わなければなりません。当たり前だった家族のサポートがなくなり、今度は子育て素人のパパとの生活がスタートします。夜間の授乳の際にすやすや寝ているパパを見てイライラしたり、モタモタするパパの態度に失望したり。気持ちが不安定になって精神的に追い詰められ、夫婦関係に影響をおよぼす可能性もあるかもしれません。それなら最初から自宅で過ごし、試行錯誤しながら夫婦二人で育児に奮闘する方法を選択するという人もいるようです。■選ぶのはママ自身! 生活スタイルに合わせてパパと相談をもちろん、里帰り出産には良いこともたくさんあります。臨月になればお腹の重さもピーク! 前駆陣痛がはじまったり、むくみがひどくなったりして体調に不安を抱える時期でもあります。実家に里帰りしていれば家事などを行う必要もなく、ゆっくりとお産を待てます。また、産後は夜間の頻回授乳や夜泣きで十分な睡眠がとれないことの多いもの。実家にいれば、少しの間家族に預かってもらって、自分の気持ちや体を休めることができます。家族のサポートを通して、改めて家族の大切さに気づき、親子の絆が深まることでしょう。そして母になった責任感を再確認するきっかけにもなります。里帰り出産をするかどうかを選ぶのはママ自身。誰に言われることもなく、自分自身がベストだと思う環境で育児をスタートさせることが大切と言えそうです。(マムズラボ)
2016年09月24日そろそろ肌寒くなってきたので衣替えをかねて大掃除をしていると、懐かしい物を発見しました!!「育児ノート」と「保育園の連絡帳」です。読み返すと、小さかったわが子の姿が昨日のことのように蘇り…掃除はそっちのけに読み返してしまいました。まだたった数年前のことなのに、子どもの成長って本当に早い!!そんなときふと思ったのが、「保育園の連絡帳」がなかったら「育児ノート」で我が子の成長の記録はとまってしまっていたんだなあ…ということでした。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?張り切って記録した「育児ノート」新生児のころは「育児ノート」をつけていたというママは多いと思います。めちゃくちゃズボラな筆者も、出産した病院から「育児ノート」を贈呈されたため、生後半年頃までこまめにつけていました。新生児の1日は同じミッションの繰り返し。1時間かけて母乳をあげ、げっぷをさせてオムツを交換、少し寝たと思ったらまた1時間後に「おっぱいちょうだい」。おっぱいをあげるかオムツを替えるかで1日が過ぎていきます。そのため、「いま処理をしているウンチは本日何度目のウンチなのか」「これは何度目のおっぱいタイムなのか」「子どもと自分の睡眠時間はどのぐらいなのか」が分からなくなってしまいます。「育児ノート」は、「おっぱいタイムの記録」「ウンチ・おしっこの記録」「睡眠時間の記録」から、「予防接種のスケジュール」まで管理できるのでとっても便利でした。あとから読み返すと涙が出ちゃう「育児日記」体調・スケジュール管理に便利な「育児ノート」ですが、あとから読み返して1番「書き残していてよかった!!」と思えるのが、ノートの隅に走り書きしている「育児日記」でした。「はじめてお散歩したけど、ずっと寝ていた」「ウンチがなかなか出なくて辛そう…」「テレビを見て笑った!!」など、子どもの成長記録だけに留まらない、育児中の喜びや弱音まで書いてあります。ボロボロの育児ノートには育児の「ぼやき」が満載!! そんな素晴らしい「育児ノート」も、子どもの成長とともにだんだん書かなくなっていきます。子どもがハイハイをしだし、歩き出した頃にはもう日記を書いている余裕はありません。おっぱいやウンチの回数も安定してきて、記録をつけなくても生活できるように。外でのわが子の成長が見られる「保育園の連絡帳」そこで活躍するのが保育園の連絡帳。筆者の場合は生後7ヵ月から保育園のお世話になっていたため、そのころから毎日の記録はすべて連絡帳に書いてあります。保育園の先生が書いてくれる日々の記録は、親目線ではない「第3者から見たようす」のため新しい発見も多いもの。「玉入れの玉を持つのがイヤで、手を後ろに組んでお友だちが投げるのを見ていました」「“いーとまきまき”のおうたを楽しそうにずっとうたっていました」「お給食を1番に食べ終わりました。『ぜんぶおいしかった』と教えてくれました」などなど…親と一緒に過ごしている時間には見られないようすや、日々の成長がたっぷり記録してある連絡帳。あとから読み返すとわが子の成長がありありとイメージできます。成長の記録は期限付き保育園に通わせていなければ、「育児ノート」までで成長の記録がとまっていたかもしれません。日々の思い出というのは忘れがちなもの。読み返すことができるというのはとっても貴重です。保育園の先生は忙しいだろうに、毎日こまめに書いてくれて頭があがりません。しかし残念なことに筆者のお世話になっている保育園では年少さんから連絡帳ではなく、「登園したらシールを貼るノート」になってしまいました。子どもが自分でお話しできるようになったので、先生が毎日の記録をつけることもないのでしょう。息子は毎朝シールを貼るのを楽しみにしていますが、卒園まで連絡帳を書いてもらいたかったなあ…なんて思っています(笑)。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?ライター:金延さえ
2016年09月24日ダイエットのために食事制限やキツイ運動を始めても、なかなか長続きしないのがズボラ女子・・・。だったら、もっと基本的なところから始めてみませんか?今回ご紹介するのは、その名も「ダイエット日記」。忍耐力もお金もいらない、ただ「書く」だけです。早速みていきましょう!■「ダイエット日記」ってなに?ダイエット日記とは、「日記」の文字からご察しのとおり、日々のできごとを記録するというもの。普通の日記と違うのは、思ったことをつらつらと書き記すのではなく、「その日の体重や食べたものを時間とともに記録する」ところです。体重は、その日の体調や前日の食事量などに左右されます。毎日測って記録しておくことで、変化の様子が一目瞭然。食事と一緒に記載することで、体重の変化がいつどのように起こるのか、その分析がしやすくなります。他にも、その日行った運動や通勤などで歩いた距離・時間なども記しておくといいでしょう。ダイエットのためには、まずは自分を知ることが大切。一歩を踏み出しましょう。■基本は、食べて書くだけ!その日食べたものを細かくメモしていくといいでしょう。細かなカロリー計算をする必要はなく、日々の食べた量やその種類を大まかに把握することが大切。油ものが多い、野菜が足りていないなど、気づいた点をまとめておくと次の食事選びの際に役立ちます。ズボラ女子は、お菓子やジュースなどはついつい食べ過ぎてしまうもの。お菓子に関しては、カロリー数を確認しておくといいでしょう。■最低でも1ヶ月は続けよう!ダイエット日記をつけることで、期間内の体重の変化を一気に振り返ることができます。だいたい1〜2ヶ月続けたら、やせやすかった時期や停滞している時期を日付順に追って分析しましょう。あわせて食事量や運動量を確認することで、体重変化の傾向を知ることができます。女性の場合は、体重の変化にホルモンが関係していることがあります。続けた期間が長ければ長いほど俯瞰的に分析できるので、ダイエットを進めるために、とっても重宝しますよ。■モチベをあげるためにダイエット日記はもちろん日記なので、現在の状況について書くことがほとんどです。でも、これからのこと、つまり未来の目標などについて書いておくとモチベーションアップに役立ちます。先月はどのくらい体重が落ちたのか、食事内容をどうすればスムーズに減量できたのか、運動は何をどのくらい続けられたかなど。過去に記入した日記を振り返ることで、やる気がわいてきますよ。その都度新しい目標を設定して、ダイエットを効果的に進めていきましょう。■オリジナルだからこそ役に立つ!ダイエット日記はあくまでも自分のためのもの。自分なりのダイエットデータを書き込むことで、壁にぶつかったときの助けとなります。自分に合った書き方で始めてみてください。(しお/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年09月09日子育てに奮闘するママたちにとって「笑顔で育児をすること」は永遠の課題ですよね。「今日はニコニコママでいよう!」と毎日決意するのですが、結局は毎日のバタバタ生活にイライラが収まらず、わが子のちょっとしたイタズラや反抗に「もう!何やってるの!」と声を荒げてしまうことも。できることなら穏やかで優しいママでいたいのに、怒りがコントロールできない!ということ、ありませんか?そんなママのイライラを上手にコントロールし、ママがもっと笑顔で育児をするにはどうすればいいのか、アンガーマネジメント講師、心理カウンセラーでもある朴澤和歌子さんに聞いてみました。アンガーマネジメントとは?アンガーマネジメントとは、アメリカで生まれた心理トレーニングで、 日本での初めは、スポーツ選手や企業で働く社員が、自分の怒りの感情をコントロールして、生活や仕事や人間関係をよりよくするために学んでいたこと。それを育児ママ向けに日々の育児のあるある!な例を題材にアレンジし、ママの怒りの感情をコントロールする方法を学ぶのが、朴澤さんの講座です。現在3歳と1歳の母である私も、毎日の育児にイライラの感情をコントロールしきれない1人。今まさに抱えている悩みをぶつけてみました。怒鳴りつけたことを、子どもたちが寝た後に後悔してしまう…育児と家事にいっぱいいっぱいな日々。疲れや焦りでママがイライラしてしまっているとき、子どもが思ったように行動してくれなかったり、思わぬイタズラでまた家事が増えたりして、つい子どもを怒鳴ってしまった経験はありませんか?先日こんなことがありました。保育園から帰宅後、慌ただしく洗濯物を整理していると、子どもたちがボールペンで壁に落書きをしているではありませんか!「何を考えてるの!?」と、思わず怒鳴りつけてしまいました。そればかりでなく、怒りをコントロールしきれず「これ、もう落ちないかもしれないよ」と責め立て、子どもは恐怖で涙ぐんで黙ってしまう展開に。落ち着いた後に食事をし、お風呂に入れ、寝かしつけまで猛スピードで過ぎていき、眠った子どもの顔を見て「また今日も叱るだけで終わってしまった」と後悔してしまいました。もう少し落ち着いて、子どもが「怖い」と感じるだけではない叱り方ができれば…と思うのですが、その瞬間はなかなか怒りをコントロールできません。ママの罪悪感・自己嫌悪こそが育児の悪循環にしかし、朴澤さんによると、このママたちの後悔する気持ちや自己嫌悪する気持ちこそが、育児にとっては悪影響になってしまうそう。ママの自己肯定感が下がることでストレスがたまり、余計イライラしやすくなり、また子どもに対して大声を出してしまうきっかけになりかねないのです。それを防ぐには、まずは罪悪感のもとになっている「衝動的・反射的に大声で叱ってしまう」ことを防ぐのが大切です。反射的な怒りをコントロールするには、どんな方法があるのでしょうか。呪文を唱えて6~10秒待つよく「叱る前に深呼吸」と言いますが、まさにその通りで、人間の怒りが最高潮に達してから落ち着くまで、だいたい6~10秒ほどかかるのだそうです。その6~10秒をどうしのぐかが問題なのですが、その技術を身につけるには、まずは意識をそらすために「数を数えること」の他に「呪文を唱える」のも効果的なのだそう。呪文は自身が言いやすい言葉、落ち着ける言葉など、どんな言葉でも大丈夫です。実際に今、2人の男の子を育児中の朴澤さんは「子育てバンザーイ!」と唱えるのだそう。どんなイタズラでも、その言葉でなんだか笑えてきてしまうこともあるのだとか。怒りのピークが去ったら、まずは「聴いて」それから「伝える」6~10秒待ったら「よし!10秒経ったぞ!」とばかりに怒り始めるのではなく、少しクールダウンの状態になったところで、まずは子どもの気持ちを聴いてみましょう。「どうしてこれをしたの?」「なんでやろうと思った?」と、子どもの思いに耳を傾けます。人間は誰でも「自分の思いを聴いてほしい」「自分は大切にされたい」という思いを持っているもので、それを満たされることで、子どもたちはとても安心できるのだそう。その上で「でも、これはやってはいけないよ」と行動を叱ります。本人の人格を否定するのではなく、「行動を叱る」のがポイント。 「あなたはダメな子ね」というように、本人の人格を否定する言葉を使ってしまうと、子どもの自己肯定感が低くなってしまいます。「こういう行動がダメなのよ」と、行動に焦点を当てるように気を付けましょう。怒りそのものを減らす「体質改善」も同時に取り組んで叱り方の理想はわかっていても、それでもイライラを処理しきれないこともありますよね。子どもに伝わり切っていないと感じると、どんどん語気が強くなって、最後にはやっぱり怒鳴ってしまうこともあるでしょう。そうした「怒りの気持ち」そのものが出てくる機会を減らすことも、アンガーマネジメントの1つ。それを「体質改善」と言うのだそうです。■自分は何について怒るのかを分析する「怒り日記」体質改善のためには、まずは自分が「何について」「いつ」怒りやすいのかを分析する「怒り日記」をつけるのがおすすめなのだそう。怒り日記には、その日にイライラした時間と原因を記入します。そうしたことで、自分が怒りやすい時間帯や、その原因を客観的に見ることができるのです。朴澤さんの生徒の中には、この日記をつけただけで「自分の怒りの原因のくだらなさに笑えてきた…」と、怒るタイミングを減らすことに成功した人もいるのだそうです。■怒る原因は自分の中の「べき」人が怒る原因は、その人の中の「べき」にあるという朴澤さん。人それぞれが持っている「べき」に反することが起きたとき、裏切られたとき、人は怒りの感情を持つのだそうです。たとえば「おもちゃはすべて片付けるべき」「母親は子どもに野菜を食べさせるべき」という考えがあるから、片付けない子どもにイライラしたり、食べない子どもに「食べてよ!」と怒鳴ってしまったりするわけです。怒るタイミングを減らし、怒りの「体質改善」をするには、自分の中の「べき」と向き合い、その中で大事にしたいもの、逆に減らしたり、ゆるめることができるものがないかを検討します。たとえば「おもちゃはすべて片付ける」のではなく「お気に入りのおもちゃだけは自分で元の場所に」とすることや「野菜をすべて食べる」のではなく「3食のうちどこかでどれか食べられたらOK」とすることで、怒りの臨界点が下がり、結果的に体質改善につながりますね。「カウンセラーだった私でさえ、育児中にはイライラした」今回お話を聞いた朴澤さんは、もともと企業で従業員の方をケアするカウンセラーでした。職業柄、どんな人の話でも受容的に冷静に聴く練習を積んでいることもあり「自分は怒りっぽい方ではない」という自負があったそうです。しかし、長男を出産してから、はじめて子育てのイライラを経験します。毎日の忙しさに、無表情で家事に取り組んでいると、3歳ごろだった長男にふと「ママ、顔怖い...」と言われたのだそう。それを聞き「一番笑顔を見せたい人に笑顔を見せられていないなんて、悲しい、何か違う」と気がつき、自らもアンガーマネジメントを学ぶことを決めたのだそうです。「怒り」は必要な感情上手に付き合おうアンガーマネジメントは、先生から教えてもらうことはもちろん大切ですが、それ以上に自分自身が自分の「怒り」と向き合うことが大切なのだと強く感じました。怒りは、自分の身を守るために備わっている、なくてはならない感情です。怒ることは決して悪いことではなく、気持ちを発散することは生きる上で必要なこと。しかし、その怒りをむやみに放出するのではなく、自分でコントロールすることが、自分自身の生きやすさにつながっていくのです。取材協力:アンガーマネジメントファシリエーターカウンセラー朴澤和歌子さん日本アンガーマネジメント協会<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>
2016年09月05日サイズアウトした子ども服や使わなくなった育児グッズ、おもちゃ。処分にお金がかかるようなモノも、フリマアプリを使えば簡単に販売することが可能です。すっきり断捨離でき、さらに“チリツモ”でおこずかい稼ぎも。売れるのは新品だけじゃない!子ども関連のアイテムは使用期間が短いとはいえ、やはり「新品・未使用」が人気。特にバス・トイレグッズなど衛生面が気になるアイテムだと中古品は敬遠されます。お祝い品が重なってしまったときなどの場合に、箱入りのまま、タグなどを切らずに新品として出品する人が多いようです。ただし、その際は値付けに注意。新品だからといって定価と同額だったり、通販サイトと変わらない値段だと買い手は「お店で買おう」となってしまいます。「新品なのに少し安く買えてオトク」と思える値付けを狙うと売りやすいですよ。中古品でも売れるアイテムって?新品でなくても需要の高いものは以下の通りです。・使う頻度が低い、または季節が限定されワンシーズンしか使えないもの 長靴、ムートンブーツ、ラッシュガードなど(4歳ぐらいまでのサイズ)・自宅にはあるけれど実家用にもほしいもの ベビーカー、チャイルドシート、三輪車など・ブランドもの、はやりもの トリップトラップ(ストッケの子ども椅子)、ストライダーなどこれらは、多少汚れや傷があっても値段次第で売れる可能性大。特に処分費用がかかるようなものは、ダメもとでフリマアプリに出してみるもの良いかもしれません。売るときのコツは「需要が高まる時に魅力的なキャッチで出品すること」季節ものはシーズンインの直前から出品するのが鉄則。断捨離してスッキリしたいからといって、季節外れのタイミングで出品すると安くしても売れ残ってしまいます。また、売る際には「お気に入りだったので、丁寧に使っていました」「自宅で大切に保管していました」などのコピーを添えると好印象。(もちろん、そう書けるぐらい大切に扱うことが前提ですが)また、「当時、人気のため完売した商品です」「今も同じアイテムを探している方が多いと思いますが」などのあおりも購買意欲をそそります。アパレル系のアイテムは実際の着画を載せるとイメージがわきやすいので、こまめに写真に残しておくと使えます。また、キャッチコピーをひと工夫するだけで成約率はぐんと高まります。「洗濯機で洗えてお手入れが簡単! 清潔に使えます!」など、ママ視点でのメリットも効果的。お店のポップや店員さんのトークが参考になるので、お買い物の際にチェックしてみましょう。最近ではスマホで撮影と公開が簡単にできるアプリが増えています。上記は売る際のコツでしたが、同様にフリマアプリを上手に使えば、掘り出し物をゲットすることもできます。「売るのはちょっと」という方も、購入からチャレンジすると雰囲気を掴めるかもしれません。
2016年09月03日長いようで短い、子育ての時間。この貴重な時期を存分に楽しみたいと、サークルを立ち上げ、精力的に活躍するママたちがいます。どんなふうに仲間を集め、どう楽しんでいるのか…。これを読めばあなたも、自分の可能性に気づけるかもしれません!■いいこといっぱい! 「ママサー」の魅力子育てを通じて結ばれるママたち。年齢はバラバラ、これまで生きてきた環境もまちまち。普通に出会っていたら目に留まらなかった人や話せなかった人さえも、当たり前のように仲間となってしまう不思議…。そんな多種多様なママが寄り合って、あれこれワイワイ活動するのがママサークル(ママサー)。そのメリットは、同じ境遇ゆえ共感し合える部分が多いことと、子連れでも気がねなく楽しめるところにあります。いろいろなタイプのママと、一緒に遊んだり学んだり。自分とは違う価値観からたくさんの刺激をもらって、悩みや不安も吹っ切れるはずです!■ママサーの始め方&注意点ママサー発起人の大半は、ごくごく普通のママたち。人に誇れる特技がなくても、人をまとめるリーダー系じゃなくてもOK! 大切なのはワクワク感。「楽しいことをしたい!」という気持ちこそが、何より大事な要素なのだそうです。「ボイストレーナーのママとたまたま知り合いになり、『歌でストレスを発散しよう』と、2人で合唱サークルを結成。それぞれの知り合いに声をかけ、公民館の一室を借り、部屋代&レッスン代でワンコイン。抱っこしたりおんぶしたり、授乳したり…。子どもをあやしたり遊ばせたりしながらの、のんびりムードは大好評。20名を超えたので、そろそろ発表会も考え中」(30代後半)「園のママ友の中に耳が不自由でうまく話せず、いつもさびしそうにしている人がいて…。もっとお近づきになりたいと思い、そのママを講師に手話サークルをスタート! 講師ママにとって、ひとりでも多くのママが手話を覚えてくれるのは何よりもうれしいこと。そんなわけで、講義代は一切なし。園の行事や集まりの際、手話まじりの会話を楽しんでいると、興味を抱いて近づいてくるママも結構いて、最初は4人だったメンバーが、今では10人近くに!」(30代前半) 最初のきっかけは思いつき。誰しも、やる気ひとつで始められるそうです。ただ、それを心底楽しむためには、いくつかコツがあるようで…。「人数が増えすぎると話がまとまりにくくなって、やる気や機動力が低下する可能性大。『小ぢんまり』がうまくいく秘訣」(30代前半)「会費を徴収する場合は、それにまつわる最低限の約束ごとは決めておいたほうが無難。たとえ微々たる金額でも、払う・払わない、高い・安いなどで揉めることが少なくないので」(40代前半)「頑張りすぎると浮いたり引かれたり。何をするにもほどほどを心がけて」(30代前半)サークルは、ママたちのオアシスたる場所。ガツガツせず、ゆるやかな気持ちで参加するのがマナーだそうです。 ■ママサーは自分に戻れる場所!最初のうちはあくまで子育ての同志。ママというくくりの中で活動が始まりますが、つき合いが深まる中で意外な過去や思いもよらぬ特技がしだいに明らかとなって、それぞれの個性が輝き始めるのが、ママサーのおもしろいところ。家でも外でも常に、「ママ」という看板を背負わされている女性たちも、サークルではあくまで一個人。能力や夢など…ママサーは、しばらくほったらかしになっていた自分自身を取り戻す、チャンスの場でもあるようです。
2016年09月03日初めて育児をするママは、マジメに考えすぎて必要以上に頑張ってしまいがち。子どもに手をかけるのは悪いことではありませんが、そのせいでママにストレスがたまると子どもにも悪影響を与えてしまいます。そこで、私が育児中にベテランママたちから聞いた、ママの負担を減らす育児法や手抜きワザの数々を紹介します。離乳食は大人の分を取り分ける赤ちゃんが生後5ヶ月ごろになると、自治体の離乳食講座で習った通りにお米からおかゆを炊いたり、離乳食のレシピ集を見て赤ちゃん用においしそうなメニューを作ったりと、離乳食作りに奮闘するママは多いはず。私もそうでした。しかし、どんなに腕によりをかけても、我が子はまったく食べてくれませんでした。あるとき、3人の子を持つベテランママに愚痴をこぼしたところ、「えっ、わざわざ離乳食をつくってるの?」と驚かれてしまいました。詳しく聞くと、そのママは、離乳食期の赤ちゃんには、おかゆは炊いたごはんをお湯でふやかし、お味噌汁はお湯で薄め、おかずは食べられそうなものをフォークで適当にすりつぶして与えているそう。たしかに、食べるかどうかわからない赤ちゃんには、取り分けスタイルにした方が、食材をムダにすることもなく効率的です。寝かしつけはせず、ママが先に寝るこれは、赤ちゃんが夜、思うように寝てくれず悩んでいた時期に、年上のベテランママから教えてもらった方法です。「電気を消して、ママが先に隣で寝て見せると、意外と赤ちゃんも慌てて寝るよ」とのこと。試してみると、効果てきめんでした。後でわかったことですが、子どもの多いママほど、この方法で就寝しているよう。中には、赤ちゃんが布団の外でまだ遊んでいても、「片方のおっぱいを出したままにして、さっさと先に寝る」という強者ママもいました。子どもの様子やイタズラが心配なら、寝たフリをして様子を見てもいいでしょう。夜の授乳を「添い乳」にしてみた母乳育児の場合、夜中でも赤ちゃんが泣けば、起きて授乳しなければなりません。しかし3ヶ月ごろ先輩ママから、寝たまま授乳する方法、いわゆる「添い乳」を教えてもらってからは、夜の授乳がぐっと楽になりました。しかし、この方法にはいくつかのリスクも。寝たまま授乳すると、赤ちゃんの口がふさがって窒息の原因になったり、口から垂れた母乳が赤ちゃんの耳に入って中耳炎を引き起こしたりすることも。また、一定の角度からしか授乳しなくなるので、乳腺炎を起こしてしまう可能性もあります。特に、胸が大きいママや、母乳があふれるように出るママは注意が必要です。片付けは1日1回をルールに赤ちゃんや小さな子どもって、片付けても片付けてもオモチャや絵本をポイポイ散らかしますよね。学生時代からの友人(3人のママ)が遊びに来たとき、必死で片付けながら応対していたら、「どうせまたすぐに散らかすから、後にしたら?」と言われ、肩の力が抜けました。見るとつい気になって片付けてしまう場合は、1日に一度だけ、子どもが寝た後に片付けると決めると、時間に余裕ができます。忙しい働くママなら、片付けは2、3日に1回でもOKと割り切ることも必要でしょう。すでに実践しているママも多いかもしれませんが、頑張りすぎて心身ともにフラフラというママは、無理せず力を抜けることから始めてみてはいかがでしょうか。
2016年08月27日『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの11年ぶりの新作で第3弾となる『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(10月公開)のポスタービジュアルが10日、公開された。本作でアラフォーになったブリジットは、いまだ独身。愛した男・ダニエル(ヒュー・グラント)は事故で亡くなり、マーク(コリン・ファース)は別の女性と結婚してしまった。しかし、テレビ局の敏腕プロデューサーとなったブリジットには、ハンサムでリッチ、そして性格も良いIT企業の社長・ジャック(パトリック・デンプシー)とのドラマチックな出会いが訪れる。その一方で、マークとも再会。またも2人の男たちの間で揺れ動くことになる。公開されたポスターは、ブリジットが元恋人のマークと、本作からの新しいカレ・ジャックに囲まれたビジュアル。このポスターは、2人の男性に囲まれ困った三角関係を描いたシリーズ前作のビジュアルをほうふつさせ、懐かしく思われるとともに、ブリジットの抱えるiPadから時の流れをも感じられる。なお、本作の日本版予告編が披露された際、Twitter上にはシリーズのファンたちによる「ダサいセーター着てたコリンがめっちゃすてきになってる」、「パトリックとコリンとかすてき過ぎ」といった、ブリジットを取り巻く男性陣への期待の声があがっていた。(C)Universal Pictures.
2016年08月10日初めての育児は、わからないことだらけ。最近はママを助けてくれる便利グッズも増えましたが、慣れないうちはうまく使いこなせないこともあります。そこで今回は、私自身や周囲のママが、「初めての育児」で無知ゆえにやってしまった失敗例をまとめて紹介します。■抱っこ紐の使い方には注意!子どもが新生児のときに使っていた、横抱きタイプの抱っこ紐。頭のあたりが不安定で常に手を添えなければならず、「意外と不便だなあ。これなら普通に抱っこするのとあんまり変わらないかも」と思っていたのですが、何日か使ってやっと、頭の部分のパッドを入れていなかったことに気づきました。抱っこ紐に関しては、ほかに、バックルの留め方の間違いや留め忘れ、ベルトの締め方がゆるい、きつすぎるといった例も多いようです。使い方を間違ったままだと、赤ちゃんが転落、窒息することもあるのでくれぐれも注意が必要です。■ベビーカーでのトラブル日本では、ママが一人でも持ち運びしやすい軽量ベビーカーが人気。しかし軽量タイプは、その分ひっくり返りやすいというデメリットが。私の周囲でも、ハンドルにバッグをかけていたら、子どもをおろした途端にひっくり返った、荷物をかけすぎて子どもごとひっくり返ったという話をよく聞きます。私は対面と背面が切り変えられるベビーカーを使っていたのですが、レバーを切り替える際に一瞬子どもの指を挟んでしまい、慌てて病院に駆け込んだ苦い経験があります。友人には、ベビーカーのベルトを締め忘れて、赤ちゃんが道路に落ちたという人も。ベビーカーにしても抱っこ紐にしても、説明書をよく読んで正しい使用法を守ることが大切ですね。 ■子どもの足が急成長!子どもが1歳の頃、そろそろ新しい靴を買おうと靴屋に行ってサイズを測ってもらったら、サイズがかなり大きくなっていたことが判明。1カ月以上もサイズの小さい靴をはかせ、足を窮屈な状態にさせていたのかと、子どもに申し訳ない気持ちになりました。子どもの足の成長は早いといわれますが、歩き始めて間もない1、2歳の赤ちゃんは特に成長スピードが早く、3~4カ月で靴のサイズが小さくなってしまうことも。子どもによって成長スピードには差がありますが、3カ月に一度は測り直した方がいいようです。■ひじが抜けてしまった…!イヤイヤ期真っ盛りの2歳の頃、パパがおまるに誘導しようとして、子どもが「イヤーッ!」と抵抗した直後、腕がダランとして動かせない状態に…。7歳未満の小さな子どもは、骨と骨とをつなぐ肘の靭帯が未発達なため、腕を強く引っ張ると、ひじが抜けたようになることがあるのです。この状態は、医学的には「肘内障(ちゅうないしょう)」と呼ばれているそう。治し方にはコツがあり、整形外科に行けば、すぐに医師がずれた靭帯の位置を元に戻してくれます。とはいえ、子どもは痛がりますし、我が家では夜に発症したため、開いている病院を探し、お風呂あがりの濡れた髪のままタクシーで駆けつける羽目になり、なかなか大変でした。街で、よくパパとママが両脇から子どもの手をつないでピョーンと子どもを持ち上げている光景を見かけますが、その拍子に靭帯がずれることもあるそうです。初めての育児に、多少の失敗はつきもの。ただ、上記のような新米ママがやってしまいがちな失敗をあらかじめ知っておくと、深刻なトラブルや事故が防げるかもしれません。「これでいいのかな?」と迷ったときはそのままにせず、先輩ママや専門家に相談することも大切です。
2016年07月28日旦那さんを送り出したら家事育児・・・とばたばたなので、時短が光る。買い物はもちろん、子供と公園などに行ってもお直しいらずなUVメイクが基本。そんな時は、UV対策と眉に、血色をプラスする程度のメイクが崩れる心配もなくオススメです。メイクのコツ・ポイント日焼け止め→下地→コンシーラー→クッションファンデの順で顔のベースを作る。外に出ることが多いので、UVは不可欠!眉はケイトのパウダーで簡単に描き、その上から眉マスカラを塗る。アイメイクは崩れが気にならないよう極力薄く。ヴィセのリップアンドチークでささっと血色アップ!このメイク動画の詳しい情報と使用コスメ詳細を見る
2016年07月16日イタリアでは、産後に外出を再開するママたちをよく見ます。「家にこもるのをやめてどんどん外にでる!」というアクティブな傾向が強い彼女たちですが、さすがに育児疲れは隠せないよう。「最近メイクがぱっとしない、いつも疲れてるように見えちゃう」と、あるママがグチるのを聞きました。とはいえ、そうは見えないキラキラ(に見える)ママもいて、エステとかスペシャルケアをしているの? と聞くと「そんなヒマはないわよ。メイクでなんとかするの」と笑っていたのが印象に残っています。ここでは、疲れていても美しくありたい! と願うイタリアママが実践している「メイクのコツ」についてご紹介します。 ■下地+パウダーで目の下のクマとばし双子を出産した知人女性は「産後、これほど体力が必要になるとは思わなかった」と、育児の大変さを毎日かみしめていました。「二人とも母乳で育てたせいか、食べても食べてもおなかが空く。子供の世話と家事に追われていたから、産後太りとはまったく縁がなかった」と語る彼女。そのかわり、疲れでやつれた顔に見えてしまい、仕事に復帰した後も同僚から心配されることがありました。一番困ったのは目の下に出るクマで、コンシーラーを使ってもあまり効果がなく、かえって老けて見えてしまうのが悩みだったそう。最終的に彼女が行き着いたのは、ピーチオレンジの下地にゴールドのパウダーを重ね、その上からファンデーションをつける方法。「くまが青っぽく見えるから、反対の色を重ねれば目立たなくなると思ったのがきっかけ。ゴールドのパウダーを上からつけることでぼかされて見えるから、最後にファンデーションをぬっても厚ぼったく見えない」と、その効果に驚かされたといいます。 ■白色ワセリンで自然なツヤ感銀行で働く知人女性が4年前に出産したときは「出産前は普通肌だったのに、産後急に乾燥肌になって困った」と肌の変化を実感したそう。とは言え、育児の合間にできるセルフケアは限られ「せいぜい週イチの長風呂が精一杯」と自分のことは後回しになりがちでした。それでも、ボディケアは市販のクリームでなんとかしのいだのですが、顔の乾燥はそうはいかず「メイクしてから2、3時間で頬の皮膚がポロっとめくれた」ほどで、皮膚科に行くこともありました。「ドクターはなるべくメイクを控えるよう言うけれど、オフィスで仕事している以上、そういうわけにはいかない」と試行錯誤した結果、基礎化粧品の後に白色ワセリンをつけてから下地を重ね、ファンデーションで薄くカバーする方法に落ちつきました。「これだとメイクが直接顔の皮膚に密着するのを防げるから、肌が乾燥しなくてすむ。時間が経つと自然なツヤが出てきて、くずれても汚くなく直すのがラク」と、ドレッサーにはワセリンのチューブを今でも常備しているそうです。 「家に帰ってきて、仕事や育児で疲れた自分の顔を見たときに気分が下がるのがイヤ。せめてメイクで気持ちを上げて、少しでも心に余裕のあるママでいたい」と語る人もいて、筆者も考えさせられたものです。育児の忙しい時期は、「ムリをしない」程度のゆるい心構えでいることもポイントのよう。普段のメイクに工夫をこらし、育児期間中でもキレイを楽しみたいですね。
2016年07月12日