第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、作品賞にポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が輝いた。英語以外の作品が作品賞を取るのはアカデミー史上初。韓国映画としても初受賞となる。今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞、美術賞、編集賞の計6部門にノミネートされ、4冠を達成。作品賞と国際長編映画賞(昨年まで外国語映画賞)を同時に受賞するのは、アカデミー賞の歴史において初めてとなる。昨年、旋風を巻き起こしたNetflix映画『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)も成し遂げることができなかった快挙だ。また、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞の作品賞も手にするのは『マーティ』(第28回/1955年)以来2作目となる。前述のカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを皮切りに、ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、シカゴ映画批評家協会賞、シアトル映画批評家協会賞、ワシントン映画批評家協会賞などで作品賞を受賞。SAGアワード(全米俳優組合賞)では、最高賞にあたるアンサンブル・キャスト賞にも輝いていた。ステージには『パラサイト』のスタッフ&キャストが集結し、「想像もしたことがないことが現実となりました、本当にうれしいです。いまこの瞬間に、意味のあるタイムリーで象徴的な歴史が作られていると思います」とアカデミー賞への感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、主演女優賞に『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガーが輝いた。レネーはこれまで主演女優賞に3度(本作と『シカゴ』『ブリジット・ジョーンズの日記』)ノミネートされたほか、『コールドマウンテン』では見事第76回アカデミー賞助演女優賞を受賞。主演女優賞を手にするのは、これが初めてとなる。数々のヒット作に出演し、トップ女優に君臨した時期もあったが、その後は低迷期を迎え、自ら映画業界から距離をとった時期も…。それだけに、全盛期を過ぎたミュージカル女優のジュディ・ガーランドが“再起”をかけて、命がけのロンドン公演に挑む姿を描いた『ジュディ 虹の彼方に』は、女優レネー・ゼルウィガーにとっても、まさに復活のステージとなった。自らもジュディ・ガーランドの大ファンと語るレネーは、正式なリハーサルの1年前からアメリカで歌のコーチとトレーニングを開始。その後、音楽監督のマット・ダンクリーと一緒に4か月のリハーサルを行い、ジュディの動き全てをマスターし、圧倒的な存在感を見せつけた。ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、英国アカデミー賞、全米俳優組合賞、放送映画批評家協会賞、各都市の映画批評家協会など、オスカー前哨戦でも快進撃を続け、堂々のオスカー受賞を果たした。受賞コメントオスカー像を手にしたレネーは「特別なコラボレーションであり、意味のある経験を私の人生においてできました。美しい映画に出演できてうれしく思います」と感謝のコメント。さらに「この1年間、ジュディ・ガーランドについて様々なことを話してきました。私たちはヒーローによって団結することができるということが分かりました。ジュディ・ガーランドはこのように祝福されることはありませんでしたがこの瞬間、レガシーを祝福するものであると考えています。この賞はあなたに差し上げたいと思います」とジュディへの想いを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、主演男優賞に『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが輝いた。『バットマン』の最凶ヴィランとして知られるジョーカーの誕生秘話を、原作のDCコミックスにはない映画オリジナル脚本で描いた本作。ホアキンはコメディアンを夢見る心優しき青年アーサーが、さまざまな理不尽にさいなまれ、ついには悪のカリスマへと変貌する過程を生々しく熱演。およそ24キロの減量にも臨み、心身ともに“堕ちていく”姿をスクリーンに焼き付けた。その衝撃的な演技は、ヴェネチア国際映画祭で本作がお披露目されると、観客や批評家を圧倒し、映画は最高賞にあたる金獅子賞を獲得。ホアキンもゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、英国アカデミー賞、全米俳優組合賞、放送映画批評家協会賞、各都市の映画批評家協会など、オスカー前哨戦において、ほぼ負け知らずで主演男優賞を受賞していた。そんなホアキンはこれまで、アカデミー賞には主演男優賞に3回(本作、『ザ・マスター』『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』)、助演男優賞に1回(『グラディエーター』)ノミネートされ、今回が初めてのオスカー獲得となった。ジョーカーといえば、『ダークナイト』でジョーカーを演じ、その後急死したヒース・レジャーが、第81回アカデミー賞助演男優賞を受賞している。今回、ホアキンが栄冠に輝いたことで、主演と助演の違いはあるが、架空の同一キャラクターを演じた別々の俳優が、オスカー像を手に入れるというレアケースを生み出した。受賞コメント壇上に上がったホアキンは「本当に感謝していますし、自分が他の候補者よりも優れているとは思っていません。僕はすばらしい映画人生を送ることができました。なぜなら、俳優として、私たちは“声なき者”の声を代弁する機会を得ているからです。男女の平等、人種やジェンダーに対する差別、そして地球環境まで、今の世界にはまだまだ問題が山積みですが、それらは愛情や思いやりを持っていけば、解決できるのです」と想いを吐露。さらに「私自身も俳優として、良からぬ態度や言動をとったこともあり、扱いにくかったと思いますが、それでも第2のチャンスを与えてくれて、感謝しています。思いやりと愛情を持てば『変化のためのシステム』を開発することができると信じてます。お互いに助け合い、協力することで、人類は良い方法に向かうことができるのです。最後に亡くなった兄(リヴァー・フェニックス)の言葉を残します。『英知が救う先にこそ、平穏な世界があるのです』」と語ると会場からは拍手が沸き起こった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、監督賞に『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が輝いた。受賞コメントではマーティン・スコセッシ監督、クエンティン・タランティーノ監督に対する感謝を述べた。今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞、美術賞、編集賞の計6部門にノミネートされており、ポン・ジュノ監督は初ノミネートで、監督賞を受賞した。韓国人の映画監督として、初めて同賞を手にする快挙を達成。なお、1月に発表された第25回放送映画批評家協会賞授賞式では、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とともに監督賞を同時受賞している。映画はセレブ一家の豪邸に、家庭教師、家政婦、運転手として潜り込み“寄生(パラサイト)”を試みた貧しいキム一家が、そこで想像を絶する悲喜劇に巻き込まれる姿を描いた。共同脚本も手がけたポン・ジュノ監督は、学生時代に家庭教師のアルバイトをした経験があるといい、昨年末に来日した際「他人の私生活を覗き見る奇妙な感覚…。それが映画のアイデアの源泉になっている」と語っていた。受賞コメント「さきほど国際長編映画賞を受賞して今日の仕事は終わったなと思いました」とユーモアたっぷりに語ったポン・ジュノ監督。「映画を勉強していた若い頃、最も印象に残ったのは「個人的なことこそが、もっとクリエイティブなことだ」という言葉でした。その言葉は、偉大なるマーティン・スコセッシによるものでした。わたしはスコセッシ監督の作品で、映画を学んだのです。ですから、こうして候補者として名前が並んだことだけで光栄です」と語ると、会場はスタンディング・オベーションとなり、マーティン・スコセッシ監督に向けて拍手が沸き起こった。さらに、ポン監督は「私の映画をアメリカの人が知らなかったときに、私の作品をいつもリストにあげてくれたクエンティン・タランティーノ監督ありがとうございます。愛しています。もちろん、トッド・フィリップス、サム・メンデスもすばらしい監督ですし、アカデミー協会が認めてくれるなら、このオスカー像を5つに分けたいと思うほど。」と感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、長編アニメーション映画賞はディズニー/ピクサー作品の『トイ・ストーリー4』が受賞した。SNS上では「大人が楽しめる」「今までより深い」と話題となった本作。シリーズ史上初の手作りおもちゃ“フォーキー”の登場や、ウッディのかつての仲間で陶器人形のおもちゃボー・ピープが『トイ・ストーリー2』以来の再登場となったこと、バイクスタントマンのおもちゃ、デューク・カブーンの声をキアヌ・リーブスが務めたことも話題となった。壇上に上がったジョシュ・クーリー監督は、「本当に感謝しています。光栄です。家族こどもたちにこの賞を捧げたいと思います」と喜びをコメント。前哨戦で注目されていたNetflix作品『クロース』や『失した体』、「スタジオライカ」のストップモーションアニメ『Missing Link』(原題)、人気シリーズの完結編『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』という強力なライバルを抑えての受賞となった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トイ・ストーリー4 2019年7月12日より全国にて公開©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』が「国際長編映画賞」を受賞した。韓国映画史上初の受賞、脚本賞に続き2部門目の受賞となる。第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた、ポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』。韓国では動員1,000万人を突破、フランス動員も170万人を突破、全米でも昨年の外国映画興行収入第1位、歴代興行収入でも現在第7位と、各国で動員記録を塗り替える大ヒットとなっており、先日、日本でも興行収入10億円を突破した(1月27日時点)。第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、撮影賞、編集賞、美術賞、国際長編映画賞と6部門でノミネート。同賞ノミネート作品の中にはフランスの『レ・ミゼラブル』、スペインの『ペイン・アンド・グローリー』などが候補作として挙げられていた。■『パラサイト』ってどんな映画?『スノーピアサー』『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督最新作『パラサイト 半地下の家族』は現代社会が抱える問題を内包しつつ、ユーモア、サスペンス、アクション…映画全ての要素を融合させながらツイストの効いた展開で描き切った傑作。受賞コメント「外国語映画賞から国際長編映画賞にカテゴリの名前が変わりましたよね、新しい名前に変わったこの賞を受賞できて幸せに思います」と喜びを口にした。さらに「この映画をつくった素晴らしいキャストとスタッフがここに集まっています」と語り、キャスト陣が起立すると会場からは大きな拍手が送られた。ポン・ジュノ監督は「これから明日の朝までたっぷり飲もうと思います」と受賞の喜びをユーモアたっぷりに語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、メイクアップ&ヘアスタイリング賞に『スキャンダル』でシャーリーズ・セロンなどの特殊メイクを手がけたカズ・ヒロが見事受賞した。■『スキャンダル』ってどんな映画?アメリカで視聴率NO.1を誇るテレビ局「FOXニュース」で2016年に実際に起きたセクハラ・スキャンダルを基に、この事件を葬ってはならないと『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアカデミー賞受賞脚本家チャールズ・ランドルフがシナリオを書き上げ、映画化が実現した本作。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーと豪華女優が競演している。FOXニュースのメインキャスターであったメーガン・ケリーを演じるシャーリーズを本人そっくりの特殊メイクを施し、世界を驚愕させたのは『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したカズ・ヒロ。今作で通算4度目のノミネート、2度目の受賞となった。受賞コメントオスカーを手にしたカズ・ヒロは家族や友人への感謝を表すと共に、本作で主演を務めたシャーリーズに対し「素晴らしい俳優でありプロデューサーだ、あなた無しでは受賞できなかったはずです」と語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、Netflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』で敏腕離婚弁護士を演じたローラ・ダーンが「助演女優賞」を受賞した。『マリッジ・ストーリー』でスカーレット・ヨハンソン演じるニコールの離婚弁護を担当する敏腕弁護士を演じ、キャシー・ベイツ(『リチャード・ジュエル』)、Wノミネートのスカーレット・ヨハンソン(『ジョジョ・ラビット』)らを抑えての受賞となったローラ。3度目のオスカーノミネートで初受賞を果たした。■『マリッジ・ストーリー』ってどんな映画?『イカとクジラ』『フランシス・ハ』などを手掛けるノア・バームバック監督作。女優のニコールと、その夫で監督兼脚本家のチャーリーの結婚生活への葛藤と離婚に向けた心情を描いた本作。うまく行かずにすれ違う2人は円満な協議離婚を望んでいたが、これまで閉じ込めてきた互いに対する積年の憤りが露わになって衝突、離婚弁護士を雇って争うことになる。受賞コメントローラがオスカー像を手にマイクの前に立つと会場からは拍手が。ローラは「ノアは愛についての映画を作ってくれました。そして分断を乗り越えて、家族とは何なのかの映画を作ってくれました」とコメント。さらに、「ヒーローに会うことはないと思っている人もいるかもしれません。親がヒーローであれば本当に恵まれていると思います、私の父と母、ブルース・ダーンとダイアン・ラッド、私の素晴らしい両親にもこの賞を共有したいと思います。こんなに最高の誕生日をいただけてうれしいです」と感謝を口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、松たか子がイディナ・メンゼルら世界各国の“エルサ”と共に「イントゥ・ジ・アンノウン」の歌唱パフォーマンスに参加した。アカデミー賞授賞式での歌唱は日本人として初となる。メイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン」を手掛けたのは、前作で第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻。この「イントゥ・ジ・アンノウン」は、前作で“ありのまま”の自分を受け入れたエルサが、彼女だけにしか聞こえない“不思議な歌声”をきっかけに、再び自身の“力”と向き合い、迷いを感じながらもまだ見ぬ“未知なる世界へ”と踏み出そうとする彼女の想いが溢れた曲。松さんを含めた各国エルサたちはベージュ~ピンクペールの色味で統一された衣装で登場、美しいハーモニーで会場を魅了した。松さんはレッドカーペットで本日のパフォーマンスについて聞かれると、「自分以外のエルサと一緒にいるということはそうそうあることではないのでとっても貴重な時間、不思議な奇妙な時間です。楽屋がエルサだらけでキャッキャと言ってます」と語っていた。さらに、各国のエルサたちとは「みんな、『すばらしい経験よね』って喜んでいて、明るくて、気遣い合って、プリンセスをやった人の優しさに溢れてます。なるほど、こういう人たちがやってたんだと勉強させてもらいました」と明かしていた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、助演男優賞には『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー(BAFTA)賞、全米映画俳優組合(SAG)賞など、多くの助演男優賞を手にしてきたブラッド・ピットが受賞。“俳優”として初めてのオスカー獲得となった。■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ってどんな映画?1969年のロサンゼルスを舞台に、ハリウッド黄金時代の最後の瞬間を、タランティーノ製作・脚本・監督で描く本作。レオナルド・ディカプリオがハリウッドで俳優として再び栄光を取り戻そうとしているちょっと落ち目のTV俳優リック・ダルトンを演じ、ブラッド・ピットが長年彼のスタントマンを務めているクリフ・ブースを演じる。ブラッドといえば代表の映画製作会社「プランBエンターテイメント」の代表も務め、プロデューサーとしての活躍も目覚ましく、『ディパーテッド』や『それでも夜は明ける』が作品賞を受賞、そのほか『マネーボール』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などもノミネートされ、近年アカデミー賞常連として一目置かれている。俳優としては、『12モンキーズ』で第68回アカデミー賞助演男優賞に初ノミネート。その後、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で第81回主演男優賞にノミネート、『マネーボール』では第84回主演男優賞にノミネートされてきたが惜しくも受賞ならず。今回“俳優”として悲願の受賞となった。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、衣装デザイン賞、撮影賞、美術賞、音響編集賞、録音賞と10部門でノミネートされている。受賞コメント「本当にすごいことです。アカデミーに、この最高の栄誉に感謝します。」と受賞の喜びを語ったブラッド・ピット。さらに、監督であるクエンティン・タランティーノに対して「映画業界、あなたがいなかったら違うものになっていたでしょう。最悪を想定しながら人の一番いいものを引き出してくれる。君の後ろを歩いていて本当に幸せでした」と感謝を口にした。さらに自身が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の中で演じたスタント・ダブルについても言及し、「それからスタント・コーディネーターのみなさん、スタント・ダブルのみなさんに拍手を送りましょう」と語ると会場からは拍手が沸き起こった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2020年02月10日日本時間2月10日に迫った第92回アカデミー賞授賞式で、松たか子が『アナと雪の女王2』の世界各国の“エルサ”と歌唱パフォーマンスに参加することが決定。日本人としては初めて同授賞式のステージで歌唱する。世界各国のエルサ役と「イントゥ・ジ・アンノウン」を歌唱!先にエルサ役イディナ・メンゼルがパフォーマンスをすることが発表されていたが、なんと今回、世界9か国のエルサ役がイディナと共に歌唱することに。日本からも高いパフォーマンス力が評価され、US本社直々のオファーで松さんが参加することが決まった。日本人がアカデミー賞の授賞式で歌唱することは初めてのこと。アカデミー賞授賞式で歌唱することに、松さんは「この度は、大変光栄な役目をいただき、感謝しております。各国のエルサ達に会える、というのは大きな喜びであり、自分以外のエルサに出会う、というのも滅多にない機会だと思います。御覧になる方々にとって楽しいひとときになるとよいなと思っています」とコメントを寄せた。メイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン」を手掛けたのは、前作で第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻。この「イントゥ・ジ・アンノウン」は、前作で“ありのまま”の自分を受け入れたエルサが、彼女だけにしか聞こえない“不思議な歌声”をきっかけに、再び自身の“力”と向き合い、迷いを感じながらもまだ見ぬ“未知なる世界へ”と踏み出そうとする彼女の想いが溢れた曲。アカデミー賞という映画界最高峰の式典で、イディナや松さんはじめ世界各国のエルサたちがどんなパフォーマンスをするのか期待が高まる。『アナと雪の女王2』は全国にて公開中。「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」は2月10日(月)8時30分~二/同時通訳、21時~字幕版をWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2020年02月08日日本映画テレビプロデューサー協会が選定する「2020年エランドール賞」の授賞式が2月6日(木)、都内で行われ、将来有望な新人俳優に贈られる「新人賞・TVガイド賞」に輝いた神木隆之介、安藤サクラ、横浜流星、清原果耶、吉沢亮、橋本環奈が出席した。神木隆之介「表現者として、たくさんの役に挑戦」「いろいろな作品に出演させていただき、全力を尽くしてくださったスタッフや出演者、家族、同じ方向を向いて歩んでいるマネージャーたち、そして作品を観てくださる方々。皆様に感謝でいっぱいです。これからも表現者として、たくさんの役に挑戦して、皆様に感動をお届けできるような表現者、そして、そういう人間になりたいです。帰ったらすぐお風呂入って。風邪を引かないように、お互い気を付けましょう」授賞式には神木さんが出演した「いだてん~東京オリムピック噺~」の脚本・宮藤官九郎が駆けつけ、「架空の人物を演じてもらい、いろいろ決まってない部分もあったが、神木くんのお芝居を見て(役柄を)膨らませることができた」。そして、「神木くんが80歳になったら、一緒に『やすらぎの郷』みたいなドラマをやりましょうか!」とさらなるタッグに意欲を燃やしていた。安藤サクラ「子育てをしながら『まんぷく』とともに」「すてきな賞をありがとうございます。(『まんぷく』について)まず三十路で子持ちというリスキーな私をヒロインに選んでくださったスタッフの皆様に感謝します。1年間大阪に住んで、子育てをしながら『まんぷく』とともに生活しましたが、その1年が私と家族の人生を豊かにしてくれました。これから大阪の居酒屋で、みんな一緒にお祝いしたいです(笑)。新人という気持ちを忘れず、これからもがんばっていきたいです」授賞式には「まんぷく」の脚本を手がけた福田靖氏が来場し、「安藤サクラさんという、すてきな女優さんを『まんぷく』を通して、日本中の皆さんに知っていただけたことは間違いない!書いていて、楽しかったです。安藤さんと一緒に仕事ができたことは幸せな時間でした」と受賞を祝福した。横浜流星「誠心誠意役と向き合って、いい作品を届けていけるように」「昨年は本当にたくさんの作品や、すてきな方々と出会え、皆さんのおかげでこの賞をいただけたと思っています。まだまだ未熟者ですが、誠心誠意役と向き合って、いい作品を届けていけるよう精進します」「初めて恋をした日に読む話」で共演した深田恭子が駆けつけると、会場はあの2ショット再現に、この日一番の大歓声!さらに2人がハグを交わすと、大きなどよめきと祝福の拍手が沸き起こった。深田さんは「役にストイックにのめり込む流星くんがまぶしくて。いろんな作品で頑張る姿に、『入り込みすぎちゃって大丈夫かな?』と心配していたんですけど、そんな心配も要らないくらい立派に活躍しているので、いまは陰ながら応援しています。また一緒にお仕事できる機会があったらうれしいです」と話していた。清原果耶「どこかの誰かに届くような作品を作っていきたい」「この賞をいただくことができたのはスタッフ、キャストの皆さんが支えてくださったからだと感じています。(1月30日に)18歳になりました。これからも、どこかの誰かに届くような作品を作っていきたいと思います」授賞式には「なつぞら」で共演した岡田将生が花束を手に登場し、「受賞おめでとうございます。『なつぞら』で兄妹役を演じさせていただいたので、兄としてうれしくて、この場にいます。演出側の思惑もあり(笑)、なかなか千遥には会えなくて、その分、会いたくて会いたくて演じていました。おめでとうございます!」と“妹”の栄誉を我がことのように喜んでいた。吉沢亮「吉沢亮の“出ている作品なら、観てみたいな”と思ってもらえるような役者に」「普段から賞をもらおうと思って、仕事しているわけじゃないですが、こうして評価していただけた“証”をもらえるのは、役者としての喜びだと噛みしめております。もっともっと皆さんにワクワクを届けられるような、“吉沢亮の出ている作品なら、観てみたいな”と思ってもらえるような、そんな役者になりたいと思います」授賞式には「なつぞら」の脚本を手がけた大森寿美男が駆けつけたほか、なつ役の広瀬すずからのビデオメッセージも。吉沢さんは「すずちゃん、ありがとう!」と笑顔で応え、「広瀬さんが“なっちゃん”じゃなければ、こんな賞はいただけなかった。大森先生の脚本の力にも、たくさん支えていただけたなと思います」と感謝を示していた。橋本環奈「幼少期から支えてくれた両親に心から感謝」「名誉ある賞をいただき、ありがとうございます。一緒に作品を作ってくださった皆さん、そして幼少期から支えてくれた両親に心から感謝したいです。私が初めて出演させていただいた映画が、2011年に公開された『奇跡』でした。右も左もわからない中、あのとき、女優としてやっていきたいと思いました。刺激をいただき、いまの私が形成された、ここに立つ出発点だと思っています。今後も、無我夢中で作品作りに邁進していきたいです」授賞式には『奇跡』を手がけた是枝裕和監督がお祝いに駆けつけ、「初めて会ったのは、環奈が小学生のとき。今と変わらず、心の中におっさんがいて(笑)。『絶対に成功するから、がんばりな』と言ったのを覚えていますが、自分の目は正しかったですね。環奈については、なんの心配もしていません。おめでとうございます」と全幅の信頼を寄せていた。(text:cinemacafe.net)
2020年02月06日日本時間2月10日(現地時間2月9日)に開催される世界最高峰の映画の祭典「第92回アカデミー賞授賞式」を、WOWOWではアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターより独占生中継。案内役を務めるのは、いまや名コンビと言っても過言ではないジョン・カビラと高島彩だ。助演男優賞はブラッド・ピットで決まり?俳優として初受賞かカビラさんは2007年(第79回)から案内役を務めており、今回がなんと14回目。高島さんとのコンビは8回目となり「もうね、盤石ですから。プロ中のプロでいらっしゃるから、なんの不安もございません」(カビラさん)、「年に1回、この季節だけ、椅子を引いてくださる男性とお会いできるので(笑)。あうんの呼吸でご一緒させていただいている」(高島さん)と全幅の信頼を寄せている。そんなお二人に、今年のアカデミー賞の行方を大胆予想してもらった。――まず、助演男優賞と助演女優賞からお話をうかがえれば。前哨戦と呼ばれる各映画賞で受賞を果たしている『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピット、そして『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーンが本命視されています。カビラ:ローラ・ダーンがすごいのは、あんな辣腕弁護士を演じているのに、嫌味が一切ないというところ。離婚裁判ですから、相手をいかに論破し、打ち負かせるかが勝負ですけど、そのセリフ回しが本当に魅力的ですよね。予想するという視点では、確かにローラ・ダーンが本命ですが、僕が推したいのは『リチャード・ジュエル』のキャシー・ベイツ。息子の無実を信じる姿に、無条件の愛を感じさせるし、何というか…、もはや聖母ですよ。高島:助演男優賞はやはりブラッド・ピットでしょうね。今年の候補者の中では、唯一、俳優としてアカデミー賞を手にしていませんし、今度は本業でと応援しています。受賞したら、自虐を交えたスピーチを披露することになるのでしょうか。色んな意味で楽しみです。本命はホアキン!見事な復活遂げたレネー・ゼルウィガーの受賞は?主演男優賞は、日本でも興収50億円突破の社会現象を巻き起こした『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが最有力。そして主演女優賞の本命は、往年の大スターであるジュディ・ガーランドの半生を描いた『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガー。厳しいレッスンを経て、劇中の全曲を自ら歌いあげたパフォーマンスが高く評価されている。――やはり、主演男優賞はホアキン・フェニックスが決まりでしょうか?高島:これは硬いと思います。まるで悪魔の羽が生えるんじゃないかと思わせる後ろ姿…。狂気と悲しみがギュッと凝縮されていて、すごかったですよね。悪の存在ではあるんですが、思わず観客を共感させ、引きずり込む凄みが伝わってきました。カビラ:僕も本命はホアキンだと思いますね。もう1人は『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー。離婚を突き付けられた男の苦悩を演じるんですけど、演じ切ると同時に、重い絶望とは違う何かを残してくれる。妻を演じるスカーレット・ヨハンソンとの丁々発止のやり取り、そこから生まれるズレにも共感しましたね。――レネー・ゼルウィガーにとっては、近年の低迷を見事打破する“復活作”での受賞に期待がかかりますね。高島:そうですよね。スターとして再起にかける思いというのが、ジュディと彼女自身に重なる部分がありますよね。仕事がうまくいかず、心や体がついていかないというジュディの苦悩は、きっとレネー本人も体験しているでしょうし。演技のすばらしさはもちろんですが、歌唱も圧倒的で、実力を改めて見せてもらいました。どんな受賞スピーチを披露してくれるかも楽しみですよ。カビラ:もはや『ブリジット・ジョーンズ』のコミカルな印象はなくて、自分の弱さと向き合えない“もどかしさ”を鬼気迫る演技で表現しきっていますよね。彼女が演じる晩年のジュディ・ガーランドを通して、ショービジネスの光と闇も見え隠れしますし。うーん、やっぱり主演女優賞の本命は『ジュディ 虹の彼方に』だと思いますね。作品賞にひた走る『1917 命をかけた伝令』、はたまた『パラサイト 半地下の家族』が歴史を動かす?9作品がノミネートされた今年の作品賞で、本命と目されているのが、全編ワンカット撮影も話題を集める戦争ドラマ『1917 命をかけた伝令』。さらに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や『ジョーカー』、韓国映画初の候補となった『パラサイト 半地下の家族』など例年以上にバラエティに富んだラインナップとなった。――いよいよ作品賞の予想をお願いしたいのですが…。予想とは別に、応援している作品もあると思いますが。高島:そうですね。本命を予想すると、やはり『1917 命をかけた伝令』になりますね。本当に、あの臨場感はすごいの一言。戦場に引き込まれる感覚でしたし、兵士たちが味わう渇きまでも、体感できたというか。映画として新しい試みですし、撮影に至るまでの努力も、確かに高く評価されるんじゃないかと思いますね。カビラ:うーん、確かに『1917 命をかけた伝令』がフロントランナーではありますけど、僕は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を推したいですね。ちょうど映画の舞台になる1969年って、僕はホームステイで叔父が暮らすカンザスにいたので、シャロン・テートの事件は強烈に記憶に残っていて。映画としてもハリウッド最後の黄金期の息吹を伝えつつ、残照というか哀愁を描き切っている。同時に歴史を変えちゃう(笑)遊び心もあって、クエンティン・タランティーノに何かしらの功労賞を与えたいと考えるアカデミー賞会員は少なくないと思います。次回作で引退するとも言われていますし。――アメコミが原案となった『ジョーカー』、カンヌ映画祭でパルム・ドールに輝いたブラックコメディ『パラサイト 半地下の家族』といった、作品賞の歴史では“異色”といえる秀作も名を連ねています。カビラ:生中継の案内役としては、『パラサイト 半地下の家族』が歴史を動かす瞬間を視聴者の皆さんと共有したいという気持ちがありますね。それにしても、今年は作品賞候補の振れ幅がすごいですよね。戦記物もあれば、古き良き時代へのオマージュも。『ジョーカー』や『パラサイト 半地下の家族』は格差社会の断絶を描いていますし、誰もがどれかを推したくなるチョイスになっている。もしかすると、投票者も驚く結果が待っているかもしれないし、アカデミー賞は「語り継がれること」にこそ価値があると思いますから。高島:カビラさんがおっしゃるように『パラサイト 半地下の家族』が作品賞に輝いたら、まさに新しい時代の到来ですよね。アジア作品初という点も含めて、応援しています。個人的にも大好きな作品で、コメディ色も強いので最初は大笑いしているんですけど、気づいたら転がるように、引きずり込まれる…。その恐怖というか、奇妙さは『ジョーカー』にも通じるものがありますね。笑いと恐怖は表裏一体なんだなと。「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」は2月10日(月)午前8時30分~ [二] [同時通訳]/21時~[字幕版]WOWOWプライムにて放送。(text:Ryo Uchida/photo:Jumpei Yamada)
2020年02月06日英国アカデミー賞では作品賞を含む最多7冠を獲得するなど、世界の映画賞を席巻中の話題作『1917 命をかけた伝令』。10部門にノミネートされている本年度アカデミー賞授賞式を控える中、全編ワンカット映像で展開する本作の一部が体感できる、約3分半の長尺ワンカット映像が到着した。画期的な撮影および演出が注目されている本作。全米で拡大公開を迎えるや否や、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を抑えて初登場1位を獲得し、現在も大ヒット中。現時点で、アカデミー賞ノミネートを含めて総計で50の賞、163部門で受賞&ノミネート(宣伝調べ:受賞とノミネーションの合計数)を記録しており、快進撃が続いている。今回解禁されたのは、とあるフランスの農家に辿り着いた若き伝令兵スコフィールドとブレイクが、建物内とその周りを散策する一連の様子が映し出された本編映像。ひどく荒らされた形跡の残る部屋を目の当たりにして「嫌な感じがする」と呟くスコフィールド。その空間から逃げるように建物の外へと出ると、家畜小屋の傍には呑気に草を食べる牛と、搾りたての牛乳がバケツに残され、つい先ほどまで家主が穏やかに暮らしていたことを感じさせる。そんな中、上空に2機の友軍機と1機の敵機が現れ、交戦に敗れた敵機が2人の目の前に墜落!燃え盛る機体から反射的に敵の兵士を助け出した2人だが、数々の戦場を経験したスコフィールドの「楽にしてやろう」という賢明な提案に対し、年若く心優しいブレイクは「水を持ってこい」と敵兵を助ける判断を下す…までが映し出されている。2人はこの事態を乗り越え、明朝までにミッションを全うすることができるのか!?ワンカット映像であることをすっかり忘れ、気づけば物語に没頭している驚愕の3分半が切り取られている。「使える映画技術をすべて使って、観客を戦争の真ん中に連れて行く」本作で全編ワンカット映像を完成させ、今年度のアカデミー賞撮影賞で本命との呼び声も高い撮影監督のロジャー・ディーキンスは、「引き画を入れるか、どうカメラを動かせば周囲を見渡せるか、その瞬間を強く映せるか、ワンショット撮影というのはそのバランスが肝だった。ただ2人を背後から追うだけの映像にはしたくなかった。物語を描写する方法を模索したよ」とその苦労をふり返る。解禁された映像でも分かるように追求されたワンカットのカメラワークは、観客を映画の世界へ誘うための方法として見事に作用しており、ロジャーは「観客にはワンカットの映像に気を取られずに作品を観てほしい。観客がストーリーに没頭して登場人物と一緒に体験するために作った映像だ。観客が撮影技術に気を取られるようではある意味失敗だ」とコメントを寄せている。また、英国アカデミー賞で監督賞を受賞し、アカデミー賞にも期待がかかるサム・メンデス監督は「映画は体験だ。言葉ではなく感情で観客を夢中にさせるものだ。だから私は使える映画技術をすべて使って、観客を戦争の真ん中に連れて行った。かつてない没入感だ」と、劇中の物語に没頭することに注力した映像の仕上がりに自信を覗かせており、「観客にはカメラを忘れて、彼らの感情的な決断に共感してほしい。兵士たちが何を体験し、戦争で人間に何が起こるのか、我々が作ったのは体験そのものなんだ」と、ワンカット映像で映し出される映像体験に込めた想いを明かしている。静かな空気が飛行機の墜落で一変していく一連の流れ、ロジャーによる圧巻のワンカット映像とともに、少しの会話やしぐさ、雰囲気、その場所におかれた環境から、キャラクターの個性や物語を語るメンデス特有の詩的な描写も映し出され、命がけの伝令の一部を体験することができる映像となっている。『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年02月06日映画『ジュディ 虹の彼方に』でジュディ・ガーランドに扮し世界の映画賞で主演女優賞を席巻しているレネー・ゼルウィガーが、本作を引っさげて来日することが決定した。ハリウッド黄金期を象徴する映画『オズの魔法使』(’39)で17歳にして一躍スターダムを駆け上がり、その波瀾万丈の人生と圧倒的なステージパフォーマンスで伝説のミュージカル女優として知られるジュディ・ガーランド。彼女が47歳の若さでこの世を去る半年前、1968年の冬に行われたロンドン公演の日々を鮮烈に描いた映画が、本作『ジュディ 虹の彼方に』だ。世界の賞レースを席巻している本作は、第77回ゴールデン・グローブ賞では『シカゴ』以来17年ぶりに主演女優賞(ドラマ部門)を受賞し、第73回英国アカデミー賞でも主演女優賞を受賞。日本時間2月10日(月)に発表される第92回アカデミー賞で主演女優賞初受賞となるか、注目が集まっている。そんなアカデミー賞授賞式直後の2月下旬、レネーの5度目となる来日が決定。ジャパンプレミアの実施も予定されている。この来日決定を記念し、レネーが劇中で歌唱する「Come Rain or Come Shine」の本編映像が到着。以前からジュディの大ファンだったというレネー。リハーサルのさらに1年前から、ハードなトレーニングに挑み全曲自ら歌唱している本作。映像ではジュディが完全憑依したかのように、ステージ縦横無尽に動き回り歌い上げる姿が切り取られている。『ジュディ 虹の彼方に』は3月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月06日英国アカデミー賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『1917 命をかけた伝令』。今作は、監督、撮影、ビジュアルエフェクト、美術、サウンド、イギリス映画部門でも受賞している。演技部門は、先日の映画俳優組合賞(SAG)とまったく同じで、主演男優賞は『ジョーカー』のホアキン・フェニックス、主演女優賞は『ジュディ 虹の彼方へ』のレネー・ゼルウィガー、助演男優賞は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピット、助演女優賞は『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーン。外国語映画賞は『パラサイト 半地下の家族』、長編アニメ賞は『クロース』。ヘアメイク部門は、『スキャンダル』のカズ・ヒロ、ヴィヴィアン・ベイカー、アン・モーガンのチームが受賞した。文=猿渡由紀『1917 命をかけた伝令』2月14日(金)全国公開
2020年02月03日2日(現地時間)、ロイヤル・アルバート・ホールで英国アカデミー(BAFTA)賞授賞式が開催された。BAFTAを主催する英国映画テレビ芸術アカデミーの会長であるウィリアム王子が、例年通りキャサリン妃と共に出席。今年は「サステイナブル」(自然環境にやさしい)な衣装での来場が推奨されており、2人はそろって過去に着用したタキシード&ドレスを“リサイクル”。キャサリン妃は2012年にマレーシアを訪れた際の「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」のドレスで参加者やメディアを魅了した。受賞作品については、サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』が作品賞を含む最多7部門受賞で圧勝。今年新設されたキャスティング賞は、『ジョーカー』のキャスティング・ディレクター、シェイナ・マーコウィッツが受賞した。主な受賞リストは以下の通り。作品賞『1917 命をかけた伝令』英国作品賞『1917 命をかけた伝令』外国語作品賞『パラサイト 半地下の家族』監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』オリジナル脚本賞『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月03日WOWOW「第92回アカデミー賞授賞式」のスペシャルゲスト、「Sexy Zone」中島健人のスペシャルコメント動画第2弾が、番組公式サイトにて公開中だ。日本時間2月10日(月)に行われる「第92回アカデミー賞授賞式」を、WOWOWでは今年も現地から生中継。その前に、案内役のジョン・カビラ、高島彩、スタジオゲストの町山智浩を迎えてノミネーション内容を紹介する2月1日(土)放送の「第92回アカデミー賞ノミネーション徹底紹介」も注目。この放送を前に、中島さんからアカデミー賞授賞式への期待が高まる現地取材時のスペシャルコメント動画第2弾が到着。作品賞の予想や、昼食中の様子を映し出すほか、マーゴット・ロビーになりきって街を闊歩する『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のシーンを完全再現する様子も収められている。「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」は2月10日(月)8時30分~二/同時通訳、21時~字幕版をWOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2020年02月02日今年のグラミー賞で5冠に輝いたビリー・アイリッシュが、2月9日(現地時間)に開催される第92回アカデミー賞授賞式でパフォーマンスを行うという。アカデミー賞の公式ツイッターが「準備はいいですか?ビリー・アイリッシュがオスカーへやってくる。ステージでスペシャルパフォーマンスを行います」とツイート。ビリーも「スペシャルパフォーマンスを見て」とツイートで告知している。先日、歌曲賞にノミネートされている曲をエルトン・ジョン、イディナ・メンゼル、シンシア・エリヴォ、ランディ・ニューマン、クリッシー・メッツが授賞式で歌うことが発表されたが、ビリーはノミネート曲には関与していない。そのため、ファンの間で「何の曲を歌うのか?」が話題に。ビリーと兄のフィニアスが共同制作した『007』最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌を披露するに違いないとファンがうわさし合っている。4月に公開となる『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌は、ビリー&フィニアスが手掛けたことは明らかになっているが、曲そのものはベールに包まれたまま。オスカーでお披露目となるかに期待が集まっている。(Hiromi Kaku)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2020年4月10日より全国にて公開
2020年01月30日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回はアカデミー賞6部門にノミネートされた話題作『ジョジョ・ラビット』を紹介します。■映画『ジョジョ・ラビット』公開中物語の舞台は第二次世界大戦下のドイツ。ナチスによるユダヤ人迫害が起きていたころ。主人公の少年ジョジョはナチスシンパで、アドルフ・ヒトラーを心の友とし、青少年集団で訓練に励んでいます。母親のロージーはそんな息子の意思を尊重しながら、過酷な時代を明るく強く生きる女性。親子でつましい生活を送っていたある日、ジョジョは自宅でユダヤ人少女のエルサを見つけてしまうのです!本作のすごいところは、重いテーマなのに観賞中はわりと温かい気持ちでいられること。そのあたりは同時代を描いた名作『ライフ・イズ・ビューティフル』をほうふつとさせます。そして役柄のキャラクターがとにかくいとおしい。それを体現するキャストの演技に注目です。本作が映画初出演というジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスくんには末恐ろしさしか感じないし、母親役スカーレット・ヨハンソンのたくましさには心打たれ、サム・ロックウェル演じる大尉のださカッコよさにはしびれました。観賞中から感情がガンガンと揺さぶられる衝撃というよりも、あとからじわりじわりと効いてくる感じ。不幸な時代を描いているけど、優しさにあふれた作品。戦争に関するニュースを耳にする今だからこそ見てほしい映画です。「女性自身」2020年2月4日号 掲載
2020年01月27日アニー賞の結果が発表された。作品賞を受賞したのはNetflixオリジナルの『クロース』。インディーズ作品賞は、Netflixが世界配信権を獲得したフランスの『失くした体』だった。日本からはインディーズ作品部門に『天気の子』『プロメア』『若おかみは小学生!』がノミネートされていた。これら3本はいずれも無冠に終わったが、意外だったのは『トイ・ストーリー4』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』、またゴールデン・グローブを受賞した『Missing Link』も無冠だったこと。『アナと雪の女王2』も、ジョシュ・ギャッドが声優部門を受賞したのにとどまっている。過去にはピクサー、ディズニーが制覇してきたオスカーの長編アニメ部門も、今年は予測が難しくなりそうである。文=猿渡由紀
2020年01月27日25日、アニメ界のオスカーといわれるアニー賞が開催され、「長編作品賞」など7部門で受賞した『クロース』を筆頭に、Netflix作品が19賞受賞という圧倒的な強さを見せつけた。日本の作品は、新海誠監督の『天気の子』が「長編インディペンデント作品賞」、「視覚効果賞」、「監督賞」、「脚本賞」の4部門にノミネートされていたが、惜しくも受賞ならず。「長編インディペンデント作品賞」には『天気の子』とともに、『若おかみは小学生!』(高坂希太郎監督)と『プロメア』(今石洋之監督)がノミネートされ、5本の候補作品のうち3本を日本勢が占めていたが、『失くした体』に受賞を譲った。授賞式では、「追悼」のコーナーで、昨年7月に起きた京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者たちの名前がスクリーン上に映し出された。また、同スタジオの作品「バジャのスタジオ」の映像が流されたという。生涯功労賞にあたるウィンザー・マッケイ賞には、事前に発表されていた通り、2010年に亡くなった今敏監督が受賞。今監督の作品をプロデュースした丸山正雄氏が監督の代わりにトロフィーを受け取り、スピーチを行ったという。(Hiromi Kaku)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2020年01月27日日本のみならず世界中で大ヒットした『ジョーカー』をはじめ、今年も話題となっているアカデミー賞。中でも作品賞にノミネートされる映画は毎年良作揃いで、見ごたえのあるものばかり。とりわけ今年は、近年稀に見るほど授賞式以前に劇場で鑑賞できる作品賞ノミネート作が多いことでも注目されている。マット・デイモン&クリスチャン・ベイル主演『フォードvsフェラーリ』公開中マット・デイモンとクリスチャン・ベイル、アカデミー俳優の2人を主演に起用し、歴史上最も伝説的なレースで、絶対王者フェラーリに立ち向かった男たちの奇跡のような挑戦の実話を描いた『フォードvsフェラーリ』。舞台は世界が熱狂した1966年のル・マン24時間レース。歴史を変えた、2人の男の熱い友情と、チームの絆、そして不可能に挑戦し続ける姿を描いた奇跡の大逆転の物語には共感する人が続出中。本年度アカデミー賞では作品賞のほか、編集賞、録音賞など4部門にノミネートされ、レースをテーマにした映画としては初めて作品賞にノミネートされた。さらに先日、本国で発表されたように、ディズニーとの合併に伴い「20世紀フォックス」は「20世紀スタジオ」に名称変更されるため、オープニングの「20世紀FOX」のロゴは本作で見納め。映画ファンにとってはその意味でも見逃せない1本となっている。ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』公開中カンヌ国際映画祭にて、審査員満場一致で最高賞のパルムドールに輝き、各国で大ヒットとなっている超話題作。『殺人の追憶』『グエムル漢江の怪物』『スノーピアサー』の監督ポン・ジュノとソン・ガンホが4度目のタッグを組み、本作では、あらゆるジャンルを完璧に融合させながら、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判をも内包した超一級のエンターテインメントとなっている。本年度アカデミー賞では、韓国映画初となる作品賞、監督賞(ポン・ジュノ)のほかに、国際長編映画賞、脚本賞、編集賞など6部門にノミネート。タイカ・ワイティティ監督、空想上のヒトラーにも『ジョジョ・ラビット』公開中『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督が、第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を辛辣なユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞したヒューマン・エンターテイメント作品。本年度アカデミー賞では、作品賞のほかに、助演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)、脚色賞など6部門にノミネートされている。マーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロ『アイリッシュマン』Netflix配信中&劇場公開中『タクシードライバー』『レイジング・ブル』など数々の名作を生み出してきた巨匠マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが、『カジノ』以来22年ぶり9度目のタッグ。裏社会のボスに長年仕えてきた殺し屋(デ・ニーロ)が秘密と暴力にまみれた自らの半生をふり返る。最新VFXで“若返った”ベテラン俳優たちにも注目。本年度アカデミー賞では、作品賞のほか監督賞(マーティン・スコセッシ)、助演男優賞(アル・パチーノ、ジョー・ぺシ)など、9部門10ノミネートされている。スカーレット・ヨハンソン&アダム・ドライバー主演『マリッジ・ストーリー』Netflix配信中&劇場公開中『イカとクジラ』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のノア・バームバック監督が、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーを主演に迎え、離婚のプロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿を、リアルで辛辣ながら思いやり溢れる視点で描いた話題作。本年度アカデミー賞では、作品賞のほか主演男優賞(アダム・ドライバー)、主演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)、助演女優賞(ローラ・ダーン)ほか6部門でノミネートされている。そのほか、“全編ワンカット”サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)から、名作小説「若草物語」をグレタ・ガーウィグ監督が新たな視点で映画化した『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は3月27日(金)からと、アカデミー賞の結果が出た後での日本公開作品も。第92回アカデミー賞授賞式は日本時間2月10日(現地時間2月9日)に開催される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォードvsフェラーリ 2020年1月10日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
2020年01月25日WOWOWで生中継される「第92回アカデミー賞授賞式」のスペシャルゲストに決定している「Sexy Zone」中島健人からのスペシャルコメント動画が、番組公式サイトにて公開された。2月10日(日本時間)に行われる「第92回アカデミー賞授賞式」。WOWOWでは、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターより生中継。ジョン・カビラと高島彩が案内役を務め、中島さんがスペシャルゲスト、レッドカーペットリポーターとして河北麻友子が決定している。授賞式を控えた今回、中島さんが現地ハリウッドを取材し、最新情報を伝えるミニ番組「中島健人 ハリウッド 映画の街を行く」がもうすぐスタート。そんな放送を前に、中島さんからアカデミー賞授賞式への期待が高まる現地取材時のスペシャルコメント動画が公開中。約2分半の映像で、L.A.でアカデミー賞のノミネートをチェックする様子などが収められている。また、授賞式後放送予定の「中島健人 ハリウッドの風を探して」の番組メインビジュアルも公開された。「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」は2月10日(月)8時30分~二/同時通訳、21時~字幕版をWOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2020年01月24日『ロケットマン』の「(I’m Gonna)Love Me Again」がアカデミー賞の歌曲賞にノミネートされているエルトン・ジョンが、同賞の授賞式でパフォーマンスを行うことが明らかになった。また、同部門でノミネートされているほかの4曲も披露されることが発表された。『アナと雪の女王2』の「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」をイディナ・メンゼル、『トイ・ストーリー4』の「君のため」をランディ・ニューマン、『ハリエット』の「Stand Up」をシンシア・エリヴォ、『Breakthrough』(原題)の「I’m Standing With You」をクリッシー・メッツが歌う。これら5曲の指揮を務めるのは、アイルランド出身の作曲家・指揮者のアイミアー・ヌーン。テレビ放送されるオスカー史上初の女性指揮者だという。「Variety」誌によると、5曲がメドレー形式で披露されるのか、1曲ごと独立した形で披露されるのかは不明とのこと。授賞式のプロデューサーたちは「素晴らしい候補者(ノミネートされている人)&パフォーマンスする人たちを呼ぶことができてとても楽しみです。オスカーでしか見られない、唯一の音楽体験を披露してくれることでしょう」と自信をのぞかせている。(Hiromi Kaku)
2020年01月24日WOWOWで放送する「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」でスペシャルゲストに決定した「Sexy Zone」中島健人が、今回の意気込みや注目作についてインタビューで語った。先日、ノミネーションが発表され注目を集める「第92回アカデミー賞授賞式」。WOWOWでは、この授賞式をアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターより生中継で放送。日本時間2月10日の授賞式当日、現地のレッドカーペットより授賞式へ向かうスターたちの様子を伝えるスペシャルゲストに中島さんの出演が予定されている。「(芸能)活動を始めた頃は、遠い国の一大イベントという印象でした」とこれまでのアカデミー賞の印象を明かした中島さんは、印象に残っている授賞式について「第86回、エレン・デジェネレスが司会をした回です。会場にピザを(宅配で)とったり、自撮りをしたりしていて、空気がすごく柔らかいアカデミー賞になったというのが印象的で、僕はすごく好きでした」と話す。また映画については「洋画好きの家族」だと明かす中島さん。「いまでも父と母と3人で映画に行きます。自分自身でも、映画誌を見ますし、劇場に行って1日3本くらい観る日もあるんですよ」と映画好きだと語り、「改めて『あぁ、やっぱり好きだな、この作品。受賞してからもう1回観たくなる』というのは過去にありますね。昨年の受賞作だと、『アリー/スター誕生』がすごく好きで、ブラッドリー・クーパーとレディー・ガガのタッグは僕にとってもベストコンビでしたね」と受賞作もチェックするそう。現地で会ってみたい・インタビューをしたいスターについて聞かれると「クリスチャン・ベイルに会いたい」と言い、「『マシニスト』がすごく好きで。作品によって自分を変幻自在に変えていく姿がすごく印象的で、どういうふうにお芝居に対して人生を捧げているのか?今回の映画(『フォードvsフェラーリ』)もものすごく良いので、会えるかどうかはわからないですが、ひと作品ごとの情熱についても聞きたいですね」と答えた中島さん。さらに、先日「KinKi Kids」堂本光一と会った際、作品賞などにノミネートされている『フォードvsフェラーリ』の話で盛り上がったそうで「(堂本さんは同作の)アンバサダーも務められているので。男たちが心騒ぐ映画というか、本当に燃えましたね。もちろん退屈する瞬間がないし、競争する男たちが好きだなと」と今回注目している作品についても述べた。今回、授賞式のスペシャルゲストに抜擢された中島さん。「『今年はこういう映画が素晴らしかった』というのをわかりやすく伝える、映画ファンのみなさんのサポーターという意識で臨みたい」と意気込み、「僕はアイドルとして、日本でステージに立たせていただいている時は歓声をいただく立場ですけど、今回は、世界のスターのすごさを自分が感じることによって、よりそのすごさを視聴者のみなさんにお伝えしたいと思います」と語っている。また、事前にハリウッドで取材を行う中島さんの写真も到着。この模様は、1月26日(日)放送のミニ番組「中島健人 ハリウッド 映画の街を行く」、2月8日(土)放送の「第92回アカデミー賞 直前総予想」で放送される。「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」は2月10日(月)8時30分~(二/同時通訳)、21時~(字幕版)WOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2020年01月21日スタジオライカ最新作ストップモーションアニメ『Missing Link』(原題)が今秋、日本でも公開されることが決定した。本作は、『コララインとボタンの魔女』『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』などを生み出したアニメーションスタジオ「スタジオライカ」の新作ストップモーションアニメ。自称“神話と怪獣研究の第一人者”のライオネル卿が旅の途中、人類の遠い祖先にあたる生きた化石「ミッシング・リンク」と出会う。「ミッシング・リンク」は種族で唯一生き残った孤独な生き物で、遠い親類を探すため、ライオネル卿と共に伝説のシャングリラを目指す…というストーリー。声の出演として、ライオネル卿を『グレイテスト・ショーマン』や『X-MEN』シリーズのヒュー・ジャックマン。ミッシング・リンクを『ハングオーバー』シリーズのザック・ガリフィナーキスが務めるほか、『アベンジャーズ』シリーズのゾーイ・サルダナ、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・トンプソンら人気俳優が集結している。本作は、第77回ゴールデン・グローブ賞にてアニメ映画賞を受賞したほか、本年度アカデミー賞でもアニメーション映画賞にノミネート。また、アニー賞では『アナと雪の女王2』と並ぶ最多8ノミネートと、本年度の賞レースでもトップランナーとして大注目の作品だ。『Missing Link』(原題)は2020年秋、新宿バルト9ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:Missing Link(原題) 2020年秋より新宿バルト9ほか全国にて公開©LAIKA®
2020年01月20日2020年の「エランドール賞」各賞が17日に発表され、新人賞に神木隆之介、安藤サクラ、横浜流星、清原果耶、吉沢亮、橋本環奈が選ばれた。授賞式は、2月6日に都内のホテルで行われる。一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会が主催する「エランドール賞」は、1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマなどを表彰するもの。その他の賞は、プロデューサー賞に、映画『翔んで埼玉』の若松央樹氏(フジテレビ)、古郡真也氏(FILM)、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の清水拓哉氏(NHK)、家冨未央氏(同)、大越大士氏(テイクファイブ)。プロデューサー奨励賞に、映画『蜜蜂と遠雷』の石黒裕亮氏(東宝)、TBS系ドラマ『凪のお暇』の中井芳彦氏(TBS)を選出。また、特別賞には、映画『新聞記者』製作チームが選ばれた。
2020年01月17日女優の安藤サクラ、フリーアナウンサーの羽鳥慎一が15日、都内で行われた『第43回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見に出席した。日本アカデミー賞協会が主催する『第43回日本アカデミー賞』は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。優秀賞の中から最優秀賞が決定する授賞式の模様を、3月6日21時から日本テレビ系で、ラジオ放送はニッポン放送で3月6日25時から放送する。また、授賞式の司会には、2017年の第40回以来2度目となる安藤サクラと羽鳥慎一が担当。この日は2人が出席し、本番での意気込みを語った。2度目の司会を務めることになった安藤は「前回初めて司会をやらせていただいた時に、何て特別な時間なんだろう、これは特等席だと思いながらやらせていただいて、いい時間でした」と話し、「2回目だからということで気が緩まないように、より一層緊張感を持って受賞者の皆さんが素敵な時間になることを一番に頑張ってやらせていただきたいと思います」と意欲を見せた。一方の羽鳥は初めての大役も、局アナ時代にインタビュアーを担当していたといい、「(当時は)俳優さんにお会いすることがあまりなかったもので、アカデミー賞の授賞式は緊張しましたね。このお話をいただいた時はうれしさと同じぐらいプレッシャーに襲われて複雑な心境です」としつつ、「以前担当していた時はたくさんのスタッフがいてテレビ局側と自覚していました。どちらかというと今回はイベント側としてしっかりした役割を担わないといけないと思います。今日も知ってる顔ばかりだったので安心しました。このメンバーなら緊張しなくていいやと(笑)」と前向きに語った。授賞式で「誰にどんなことを聞きたい?」という質問に、羽鳥は「『決算! 忠臣蔵』の岡村隆史という名前を見た時に安心しました。ここを休憩の時間にして、後は頑張りたいと思います」と笑いを誘い、「リラックスした俳優さんのコメントを引き出せればと思います」と回答。安藤は「俳優さんや女優さんにインタビューする機会がほとんどないので、同じ仕事をしているからこそ聞くのもおこがましいというか戸惑いもあります」と複雑な心境を明かすも「イチ映画の視聴者として素直に感じたことをお伺いできたらと思います。映画ファンとして会長功労賞の受賞者の方々にお会いできるのはとても楽しみですね」と本番が待ち遠しい様子だった。○『第43回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品優秀作品賞『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』『蜜蜂と遠雷』優秀アニメーション作品賞『空の青さを知る人よ』『天気の子』『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』『ルパン三世 THE FIRST』劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』優秀監督賞佐藤信介『キングダム』周防正行『カツベン!』武内英樹『翔んで埼玉』平山秀幸『閉鎖病棟-それぞれの朝-』藤井道人『新聞記者』優秀主演男優賞笑福亭鶴瓶『閉鎖病棟-それぞれの朝-』菅田将暉『アルキメデスの大戦』中井貴一『記憶にございません!』松坂桃李『新聞記者』GACKT『翔んで埼玉』優秀主演女優賞シム・ウンギョン『新聞記者』二階堂ふみ『翔んで埼玉』松岡茉優『蜜蜂と遠雷』宮沢りえ『人間失格 太宰治と3人の女たち』吉永小百合『最高の人生の見つけ方』優秀助演男優賞綾野剛『閉鎖病棟-それぞれの朝-』伊勢谷友介『翔んで埼玉』柄本佑『アルキメデスの大戦』岡村隆史『決算!忠臣蔵』佐々木蔵之介『空母いぶき』吉沢亮『キングダム』優秀助演女優賞天海祐希『最高の人生の見つけ方』小松菜奈『閉鎖病棟-それぞれの朝-』高畑充希『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』長澤まさみ『キングダム』二階堂ふみ『人間失格 太宰治と3人の女たち』新人俳優賞岸井ゆきの『愛がなんだ』黒島結菜『カツベン!』吉岡里帆『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』森崎ウィン『蜜蜂と遠雷』横浜流星『愛唄-約束のナクヒト-』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』
2020年01月16日本年度アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたシンシア・エリヴォが1月16日(木)・17日(金)にコンサート『シンシア・エリヴォ ミュージカルコンサート featuring マシュー・モリソン & 三浦春馬』を開催する。シンシアが公演に先立ち14日、マシュー・モリソン、三浦春馬とともに会見を行った。『シンシア・エリヴォ ミュージカルコンサート featuring マシュー・モリソン & 三浦春馬』の公演・チケット情報ミュージカル『カラー・パープル』でブロードウェイデビューを果たし、2016年にトニー賞主演女優賞、グラミー賞、エミー賞を総なめした圧倒的歌姫であり女優、シンシア。今回、主演映画『ハリエット』でアカデミー賞受賞となれば、史上最年少での“EGOT”(エミー、グラミー、オスカー、トニーの四賞受賞)達成になる。アカデミー賞ノミネート発表翌日という旬なタイミングでの会見になり、その心境を問われたシンシアは「飛行機の中、真夜中にきいたので疲労困憊でしたが、5歳の子どもに戻ったような、そういうワクワクドキドキの気持ちでした」と話す。コンサートでは『ハリエット』日本公開に先駆け、そのテーマ曲「スタンド・アップ」も歌唱予定で、この曲については「自分が正しいと思ったことを信じて立ち上がる、世界のいたるところで普遍的であるテーマで、“闘う”ということを歌ったナンバー。(主人公の)ハリエットは素敵な女性ですので、彼女のオマージュの気持ち、また聴いてくださる皆さまに、自分の信念に向かって立ち上がる勇気をもってほしいという励ましの意味も込めて歌いたい」と話した。共演はブロードウェイで数々の話題作に出演し、テレビドラマ『glee/グリー』で世界的ブレイクをしたマシュー・モリソンと、三浦春馬。マシューはシンシアの魅力について「とても信念のある方。光にあふれていて、彼女に関わるととてもスペシャルな気持ちになる。彼女の神聖な歌声を側で聴くことができるのはとても楽しみ」と語る。三浦は「おふたりと同じステージで数々の曲をシェアできるのは僕にとっても稀有な経験になる。おふたりから精一杯、吸収したい」と興奮の表情で語った。三浦からシンシアへの花束贈呈のサプライズよりスタートしたこの会見。マシューが「春馬さんの印象は、シンシアさんに花束を渡すまでは“素敵な人だな”と思っていたんですが……」とすねたふりをしてみたりと、3人のコンビネーションもすでにぴったり。「大好きな楽曲をたくさん歌います。喜びにあふれるコンサートになれば。何よりふたりの素敵な男性とご一緒しますし、私の心を皆さまに楽しんでいただければと思います。私と同じように、皆さまがハッピーになりますように」とシンシアがアピール。公演は1月16日(木)・17日(金)に東京国際フォーラム ホールAにて。チケットは発売中。
2020年01月15日