第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のゲイリー・オールドマンが「主演男優賞」に輝いた。2度目の同賞ノミネートで、今回が初受賞となる。■“いぶし銀”名優が念願のオスカー像を手に!数々の作品に出演し“いぶし銀”の魅力を放ち続けたオールドマンがついに、アカデミー賞主演男優賞を受賞!その名優ぶりはもちろん、日本では『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラック役、『ダークナイト』三部作のゴードン本部長役でも知られる人気スターだ。そんな彼が本作で、ウィンストン・チャーチル英首相を演じているのだが、何と言っても、その“なりきり”ぶりが大きな話題。持ち前の演技力に加えて、今回「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」を見事受賞した辻一弘氏による特殊メイクが、超リアルなチャーチル像を作り上げた。総メイクアップ時間はなんと200時間以上!辻氏は2012年に現代美術家に転向したが、オールドマンから直接「あなたが引き受けてくれたら、私はこの映画に出る」と熱烈なオファーを受けて、久しぶりに映画の特殊メイクを担当することになった。■『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』とは?1940年、第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落寸前という絶体絶命のタイミングで、英国首相に就いたのは、「政界一の嫌われ者」ウィンストン・チャーチルだった。最大の国難に直面しながら、彼はいかにして国民に勇気と希望を与え「伝説のリーダー」になったのか?実話を基に、チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる27日間を描き出す歴史エンターテインメント。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は2018年3月30日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■受賞者コメント2度目のノミネーションで初受賞となったゲイリーは感極まった面持ちで「深く感謝いたします。アカデミーの皆さん。素晴らしい賞をいただきましてありがとうございます。アメリカには永く住んでいますが、愛情や友情を受けることができて感謝いたします。いろんな恵みをいただきました」とこれまでを振り返って感謝をコメント。そして「映画は物凄く力を持っています。サウスロンドン出身の私としては夢を感じることができました。夢を実現するためにもいろんな人が助けてくれました」「辻さん、デイビットさん、芸術に感謝いたします」と様々なスタッフや共演者、同じノミニーに感謝。最後には自身の母親へ「(Oscar像を持ち)これを持って帰るから待っていてください」と微笑んでスピーチを終えた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男 2018年3月30日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、監督賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が輝いた。デル・トロ監督は、同賞に初ノミネートで初受賞を果たした。■今年、最多となる13部門にノミネート!最多13部門にノミネートされた本作は、監督賞をはじめ、美術賞、作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)に輝いている。■『シェイプ・オブ・ウォーター』とは?米ソが冷戦を繰り広げていた1962年、政府の極秘研究機関で清掃員として働く女性イライザと、そこで出会った“不思議な生き物”が言葉を超えた運命の愛を織りなすファンタジックなラブストーリー。映画は昨年のヴェネチア国際映画祭にて満場一致で金獅子賞に輝き、デル・トロ監督もゴールデングローブ賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、英国アカデミー賞などで監督賞を受賞している。過去に代表作『パンズ・ラビリンス』でオリジナル脚本賞にノミネートされたことがある。『シェイプ・オブ・ウォーター』は全国にて公開中。■受賞者コメント今回初受賞となったデル・トロ。「私はメキシコからの移民です。多くの皆さんと同じように。過去25年会自分の国に住んでいました」と話しはじめ、「この業界も、もっと国境を超えて仕事を進めていくべきだと思うんです」とアツいコメント。また、ミュージカルもスリラーも入った本作をやろとついてきくれた人たちへの大きな感謝を寄せ、「父が母が、兄弟が皆さんに感謝を言っています。僕からも本当にありがとうございます」と歓喜の様子で話した。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャネイが助演女優賞を受賞した。女子フィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングのスキャンダルの真相に迫る同作。一度は栄光を掴みアメリカ中から愛されるも、ある事件をきっかけにフィギュア界からの追放、プロボクサーへ転身・・・・彼女の波乱万丈な半生を描く。ジャネイは、トーニャの鬼母ラヴォナを演じた。ジャネイは受賞のスピーチで「私1人でこれを成し遂げたんですよ」と笑いを誘ってから「それはまったく真実とは異なります」とキャストやスタッフに感謝。また、「ほかの候補者のみなさまも素晴らしいです。見事な演技を披露されてます」とノミネートされた女優たちを称えた。助演女優賞は、アリソン・ジャネイのほか、『マッドバウンド 哀しき友情』のメアリー・J・ブライジ、『ファントム・スレッド』のレスリー・マンヴィル、『レディ・バード』のローリー・メトカーフ、『シェイプ・オブ・ウォーター』のオクタビア・スペンサーがノミネートされていた。WOWOWプライムでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からダイジェスト版も放送する。(C)2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、ディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』(3月16日公開)が長編アニメ映画賞を受賞した。ミュージシャンを夢見る少年ミゲルがカラフルな“死者の国”に迷い込み、そこで出会った"家族が恋しいガイコツ"のヘクターと冒険を繰り広げる同作。受賞のスピーチで、監督らは「『リメンバー・ミー』は芸術が世界を変えられることができる証しだと思います。愛をもって伝えたいと思います」とメッセージ。リー・アンクリッチ監督は「メキシコのみなさんに感謝です。みなさんの美しい文化と伝統がなかったら作れなかった作品です」と感謝し、「そして、この作品ですべての子供たちのための映画をつくるようにしました」と作品への思いを明かした。長編アニメ映画賞は、『リメンバー・ミー』のほか、『ボス・ベイビー』、『ザ・ブレッドウィナー(原題)』、『フェルディナンド(原題)』、『ゴッホ~最期の手紙~』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からダイジェスト版も放送する。(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、短編アニメ映画賞は『Dear Basketball』(原題)が受賞。日本人・桑畑かほるが夫マックス・ポーターと共同監督を務めた『ネガティヴ・スペース』(原題)はノミネートされていたが受賞を残念ながら逃した。■第81回アカデミー賞以来の快挙に迫った『ネガティヴ・スペース』本作は、静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かして撮影し、連続で投影することによってその物体がまるで動いているかのように見せる映画の撮影技法、ストップモーション・アニメで作られた。同賞での受賞が叶えば、日本人としては第81回アカデミー賞にて2007年に加藤久仁生監督が制作した短編アニメーション『つみきのいえ』が受賞して以来の快挙となったが、今回は『Dear Basketball』が受賞した。(text:cinemacafe.net)
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、最優秀アニメ映画賞をディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』が受賞。■陽気でカラフルな“死者の国”を舞台に、大冒険を繰り広げる!『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ監督らスタッフが贈る、ディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。作品のバックグラウンドとなった本国メキシコでは歴代興収1位に輝き、アニメ界のアカデミー賞とされる第45回アニー賞では候補になった作品賞、監督賞、音楽賞など11部門を受賞する勢いをみせた。今回第90回アカデミー賞では、長編アニメーション賞と主題歌賞にノミネート。見事、長編アニメーション賞での受賞となった。日本語吹き替え版では松雪泰子、藤木直人、渡辺直美、そして主人公を石橋陽彩くんが演じている。■『リメンバー・ミー』とは?カラフルな死者の国に迷い込んだ、ミュージシャンを夢見る少年ミゲル。唯一の頼りは、家族が恋しいガイコツのヘクター。日の出を過ぎたら永遠に家族と会えなくなる、絶体絶命のふたり──彼らと家族をつなぐ鍵は、ミゲルが大好きな名曲“リメンバー・ミー”に隠されていた…。『リメンバー・ミー』は3月16日(金)より全国にて公開。短編『アナと雪の女王/家族の思い出』が同時上映される。■受賞者コメント壇上にあがった監督らは、「アカデミーに感謝します。『リメンバー・ミー』は芸術が世界を変えることを証明できるとと思います。愛を持って伝えたい、家族へ」とそれぞれに、家族への感謝、そしてスタッフへの愛を伝えた。リー・アンクリッチは「メキシコの皆さんに感謝します。本作はあなたたちの素晴らしい文化・伝統がなければ作ることはできなかった。そして、この作品で全て子どもたちへの映画を作ろうとした。また抑圧された人たちを取り上げられる作品がつくりたかった」と本作に込めた想いを明かした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャネイが「助演女優賞」を初受賞した。■娘の才能を利用する“毒母”をパワフルに熱演アメリカ女性初、史上2人目のトリプルアクセル成功者でありながら、94年リレハンメル五輪出場権をめぐる「ライバル襲撃事件」で一瞬にして、世界の嫌われ者となった元フィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの波乱万丈な半生を映画化した本作。ジャネイが演じるのは、ハーディングの母親であるラヴォナ。現在では生死も含めて、所在が不明だというラヴォナの外見を完コピし、貧困から抜け出すため、娘の才能を利用しようとする強烈な“毒母”ぶりをパワフルに演じきった。■『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』とは?トーニャ・ハーディングが引き起こしたフィギュアスケート界最大のスキャンダルを、トーニャ本人をはじめ、関係者たちへのインタビューで映画化。彼女の生い立ちから、母ラヴォナとの特異な親子関係、疑惑の襲撃事件や前代未聞の“靴ひも事件”を、ブラックユーモアを交えて追及する。氷上のプリンセスから犯罪者に…。想像を絶する半生の真相は?第90回アカデミー賞では、主演女優賞(マーゴット・ロビー)、助演女優賞(アリソン・ジャネイ)、編集賞の3部門にノミネートされていた。監督は『ラースと、その彼女』『ザ・ブリザード』のクレイグ・ギレスピー。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』は5月4日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■受賞者コメントアリソンは初ノミネートで初受賞!スピーチでは「これは私一人で成し遂げたんですよ」という冗談で会場を盛り上げつつ「それは全く事実とは異なります」と言って、ほかの助演女優勝ノミネート者へ「あなた方は素晴らしい見事な演技を披露してくれたした」と賛辞を寄せた。そして、素晴らしい脚本への感謝と、マーゴット・ロビーをはじめとるすキャストやクルーへの感謝を明かし、様々な人への想いを胸熱な表情でコメント。そしてそういった方々のお陰でこれまでのキャリアを積むことが出来たとし、最後に「そしてこれ(Oscar)はハルに捧げます」と言って締めた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 2018年5月4日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、司会のジミー・キンメルがオープニングで、昨年の作品賞発表ミスをいじって笑いを誘った。ジミー・キンメル(C)BANG Media International昨年は作品賞の発表において、はじめに『ラ・ラ・ランド』と発表され、ステージ上にキャストやスタッフが集結してスピーチが行われている最中に間違えが発覚。正しくは『ムーンライト』だと訂正されるという前代未聞のハプニングが発生した。2年連続で司会を務めるジミー・キンメルは冒頭、ノミネートされたキャスト・スタッフに対し、「呼ばれてもすぐに立たないでくださいね。今年またああいうことが起こったら大変ですから」とメッセージ。会場から笑いが起こった。さらに、「昨年は授賞式の1週間前に『(受賞者が書かれた封筒を担当する)会計士とコメディをするかと言われ、断ったら会計士の方が勝手にコメディをやるよって。なかなかすごいコメディでしたね」とジョークで笑いを誘い、「今年はコメディはやらない、今年は封筒を届けることだけに集中しますと。第90回ですよ。これでしくじるわけにはいきません」と続けた。WOWOWプライムでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からダイジェスト版も放送する。
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で特殊メイクを担当した日本人の辻一弘氏が、デビッド・マリノフスキ、イバナ・プリモラック、ルーシー・シビックとともにメイク・ヘアスタイリング賞を受賞した。ゲイリー・オールドマンがウィンストン・チャーチルを熱演した同作において、ハリウッドで活躍しながら2012年に現代美術家に転向した辻氏が、ゲイリー・オールドマン直々のオファーにより数年ぶりに特殊メーキャップアーティストとして参加。合計200時間以上もかけてゲイリー・オールドマンをウィンストン・チャーチルへと"変身"させた。辻氏はスピーチで「心からゲイリー・オールドマンに感謝したいと思います。このすばらしい旅にご一緒することをうれしく思いました。ゲイリーさんのおかげです。素晴らしい役者です。素晴らしいアーティストでもあり、友人です。感謝しています」とゲイリー・オールドマンに感謝。さらに、キャスト、スタッフ、アカデミーに感謝し、「全員にとって夢がかなえられました」と喜びを語った。メイク・ヘアスタイリング賞は、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のほか、『ヴィクトリア・アンド・アブドゥル(原題)』、『ワンダー君は太陽』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からダイジェスト版も放送する。(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが助演男優賞を受賞した。『スリー・ビルボード』ポスターサム・ロックウェルは「ありがとうございます。アカデミーに感謝です」と感激。「父と母が映画が好きだったので、映画への愛はそこから生まれました」と明かし、同作で主演を務めたフランシス・マクドーマンドやマーティン・マクドナー監督、助演男優賞にWノミネートされていたウッディ・ハレルソンをはじめとするキャストやスタッフ、関係者への感謝の言葉を語った。同作は、女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町で娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、依然解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置し、それを快く思わない警察官や住民とミルドレッドの間のいさかいは日増しにエスカレートするも、事態は思わぬ展開を見せていく。サム・ロックウェルは、警察官ディクソンを演じた。助演男優賞には、サム・ロックウェルのほか、『The Florida Project(原題)』のウィレム・デフォー、『スリー・ビルボード』のウッディ・ハレルソン、『シェイプ・オブ・ウォーター』のリチャード・ジェンキンス、『All The Money In The World(原題)』のクリストファー・プラマーがノミネートされていた。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、メイクアップ&ヘア賞に『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でゲイリー・オールドマンを大変身させた辻一弘が選ばれた。辻さんは、日本人初のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞の快挙を成し遂げた。■過去2回ノミネート経験がある辻一弘、10年ぶりのノミネートで悲願の受賞主人公ウィンストン・チャーチルを演じるのは、抜群の演技力で多くの俳優仲間からも尊敬を集める名優ゲイリー・オールドマン。本作では、姿形、声、話し方に加え、まとう空気までもチャーチルになりきった超絶の演技を披露。これまでの賞レースでは他を寄せ付けない勢いで「主演男優賞」を受賞し、今回のアカデミー賞でも「主演男優賞」にノミネートされ大本命視されている。そんな彼の特殊メイクを手がけたのが、ハリウッドで活躍しながら、2012年に現代美術家に転向した辻一弘さん。ゲイリー・オールドマン直々のオファーにより数年ぶりに特殊メーキャップアーティストとして本作に参加した。合計200時間以上もかけて作り上げたゲイリー・オールドマンの“変身”ぶりは、ぜひ劇場でチェックしてほしい。■『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』とは?1940年、第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落寸前という絶体絶命のタイミングで、英国首相に就いたのは、「政界一の嫌われ者」ウィンストン・チャーチルだった。最大の国難に直面しながら、彼はいかにして国民に勇気と希望を与え「伝説のリーダー」になったのか?実話を基に、チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる27日間を描き出す歴史エンターテインメント。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は3月30日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。■受賞コメント「まず最初にゲイリー・オールドマンに感謝をしたい。本当に素晴らしい旅にご一緒することを嬉しく思いました。本当に素晴らしい役者さんです。アーティストでもあり、本当に友人です。感謝致します」。そして監督やキャスト、スタッフへ感謝を伝え、最後に「アカデミーの皆さんへ。ありがとうございました。全員の夢が叶いました」とコメントした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男 2018年3月30日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが「助演男優賞」を初受賞した。■人種差別主義でマザコン、暴力でしか自己表現できない男を好演本作でキャリア最高の演技と称賛されたロックウェルが、放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞などに続き、アカデミー賞でも大本命として助演男優賞に輝いた。ロックウェルが演じるのは、アメリカの片田舎にある警察に勤務するデョクソン巡査。上司であるウィロビー署長(今回、ロックウェルとともに助演男優賞候補になったウディ・ハレルソン)を父親のように慕う一方で、人種差別主義でマザコン、暴力でしか自己表現できない男が、ある出来事をきっかけに、驚きの変化を遂げる姿を好演した。■『スリー・ビルボード』とは?アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町。最愛の娘を殺された主婦のミルドレッドが、「暴行されて死亡」「なぜ? ウィロビー署長」「犯人逮捕はまだ?」という3枚の屋外広告看板を掲げて、遅々として捜査を進めない警察に抗議。そんな彼女の宣戦布告が、名指しされた警察署長や彼の部下たち、さらに町全体や、彼女自身も予想できない事態に巻き込んでいく。メガホンをとるのは、マーティン・マクドナー。2013年に公開した監督作品『セブン・サイコパス』では、ロックウェルがトラブルに巻き込まれる売れない役者を演じている。■受賞コメント初のノミネート、そして初のアカデミー賞となったが、「では時計を初めてください。スキージェットが欲しいです」とユーモアを交えてスピーチしつつ、一緒にノミネートされた俳優たちに「すごく刺激を受けました!ありがとう」と感謝を述べた。また、自身の映画愛を幼少時代の話を交えて語り、「私の映画好きは父や母のおかげです。ありがとう」とコメント。さらに、本作の主演を飾ったフランシス・マクドーマンドに「来ましたね!」と声をかけ、それを受けたフランシスも涙ぐんで応えていた。マーティン・マクドナー監督への思いを伝え「『スリー・ビルボード』に関わった全ての人に感謝です」。そしてレスリー・ビブへも「きみが僕を奮い立たせてくれる。愛しているよ」と日頃の感謝を送った。『スリー・ビルボード』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スリー・ビルボード 2018年2月1日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日3月2日、「第41回日本アカデミー賞」授賞式が都内で開催。菅田将暉(25)が最優秀主演男優賞を受賞した。 昨年10月に公開された映画「あゝ、荒野 前篇」での受賞となった菅田。授賞式を終え、報道陣の囲み取材に応じた。 「『あゝ、荒野』は前後篇で5時間超ある。上映館数も多いわけではないのに、観てくださっている方がいるんだっていうのに感謝です」 同賞の受賞決定のタイミングで、鼻に掌を当てる「てやんでえ」ポーズをしていた菅田。実は自身がパーソナリティを務める「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)のリスナーと交わした“約束”の「てやんでえ」ポーズだったことを告白した。 「(リスナーから)『てやんでぇをやれ』って言われて(笑)。最後の最優秀男優賞の(発表の)ときにやりました」 菅田は受賞出来なかったとしても“発表”のタイミングで「てやんでえ」をする予定だったそうで、安堵の様子を見せた。 「獲れて良かった。獲れてなかったら、ただふざけてたやつでした」 Twitterではリスナーたちから、約束を守った菅田への愛のメッセージが届いている。 ≪最優秀賞の前に「てやんでいするタイミング」を考えてる菅田将暉ほんといい子すぎて好きしかない≫≪こうやってまたファンを喜ばせてくれる、、どこまでファンの心鷲掴みにするんだー!!≫≪スルーしたって誰も文句も言わないであろう状況の中で、てやんでぇをやってくれるという、、もう、愛しかないわ≫ ファンからの愛を胸に、さらに飛躍してほしい。
2018年03月04日「第41回日本アカデミー賞」の授賞式が3月2日に都内で行われ、菅田将暉(25)が「あゝ、荒野」で最優秀主演男優賞を初受賞した。 「授賞式後の囲み会見で菅田さんはストイックなボクサー役を演じるにあたり、食事制限のみならず性的なものまでも“禁欲”していたことを明かしました。なかなかそこまでできる若手俳優はいません」(取材した記者) ところが、そんな菅田をも驚愕させていたのが「関ヶ原」で優秀主演男優賞を受賞したV6の岡田准一(37)だった。 「会場のスクリーンで『関ヶ原』のメイキングシーンが流れたときのことです。岡田さんは少しでも当時の人たちに近づこうと、身につけた甲冑の結びヒモも締め具合まで忠実に再現。スタッフに対して『(締め方が)もっと!』と叫ぶ映像が流され、菅田らを驚愕させていました。現場ではかなり怖いことで知られる同作の原田眞人監督も『岡田くんはこっちが言う前にやってくれる』とご満悦でした」(前出・取材した記者) もともと、岡田の役への並々ならぬこだわりは映画業界では有名な話だったという。 「『SP』シリーズのときは完璧に格闘術を身に付けようと決意。ロスに渡って総合格闘技の修斗のみならず、ブルース・リーが創始者のジークンドーも学びました。さらには、フィリピンの棒術・カリまで習得。特にカリは師範代レベルだそうで、ほかの映画の撮影現場では共演者たちが岡田さんに“弟子入り”するほどでした」(映画ライター) 「関ヶ原」では石田三成を演じた岡田だが、今後どんな歴史上の人物をリアルに演じるかが注目される。
2018年03月03日今年で90回目を迎えるアカデミー賞。その間にメリル・ストリープは候補歴21回(今年分込)、受賞歴3回とほかに類を見ない功績を残しつづけている。映画界最高峰と言われるアカデミー賞の常連であるメリル・ストリープの魅力とはいったい何なのだろう?ロサンゼルス在住でメリルの大ファンでもある筆者が思い入れたっぷりに彼女の魅力を探ってみた。【分析1】とにかく演技が上手い今年も『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の名演で主演女優賞候補に挙がっている彼女だが、この筆者が最初にメリルを愛するようになったのは、時を遡る1978年。当方、まだ中学生だったのだが『クレイマー・クレイマー』という映画がきっかけだった。ダスティン・ホフマン演じる仕事中毒の夫から、自立を求めて去っていく主婦を演じたメリルだったのだがセリフよりも表情とハートで演じている彼女に大きく心を揺さぶられたのを覚えている。【分析2】穏やかなパワフルさそして『クレイマー・クレイマー』の数年後に見た『ソフィーの選択』(1982)でメリルは女優として絶対的な存在となった。第二次世界大戦前後を舞台にしたこの映画は、ナチス・ドイツの卑劣な将校たちによって自分の息子か娘のどちらかを強制収容所に差し出さなければ母子皆殺しという選択を迫られ、そのときに取った選択に一生苛まれる女性を演じた。ここでもメリルは表情と仕草で見ているものの胸を切り裂かんばかりの演技を披露し、アカデミー主演女優賞を獲得した。メリルが持つ女優としてのもう一つの強みは、演じる役に合わせて巧みに変わる彼女のアクセントだ。字幕で鑑賞していると気がつかないが、どんなに上手い俳優でも方言や他国の訛りをやらせると、どうもおぼつかないという例がよくある。だがメリルはどんな訛りでも操る技を心得ており、アメリカ人である彼女がイギリスの首相マーガレット・サッチャーを演じてアカデミー賞を受賞したことでもその素晴らしさが証明されている。訛りを操るメリルの技は、ハリウッド業界内でも賞賛されている高度なスキルなのだ。【分析3】美しすぎずに美しいメリルはパーフェクトな美女ではないが「気さく美人」だと思う。見た相手を「美しい」と思う感情は十人十色だが、強いて美人をふたつのカテゴリーで分けるならば筆者的には「冷たい美人」と「気さくな美人」に分別できると思う。これは性格云々とはあくまでも無関係で見た目の印象ということだ。「冷たい美人」の例を挙げると二コール・キッドマンやシャーリーズ・セロンなど、超絶的な美しさのあまりに近寄りがたいという印象の美貌で、時にはICY QUEEN(=氷の女王)などと呼ばれてしまうタイプである。「気さく美人」は、サンドラ・ブロックやエマ・ストーンといったタイプで、美人だけど近くにいてもリラックスできるかな?というタイプで、メリルもこのカテゴリーに入ると思う。平凡な主婦役(『マディソン郡の橋』)から英国首相(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)まで、何をやってもシックリくるルックスで、かつ美しい。これは幅広い役柄を演じられるという利点であり、これにメリルの抜群な演技力が加わるとアカデミー賞常連、という稀なステータスが手に入るのだ。【分析4】ゴシップ誌の標的にされない私生活その昔、メリルは『ディア・ハンター』という名作に出演し、そこで共演したジョン・カサールという俳優と恋に落ちたが間も無くジョンが肺がんにおかされ、メリルの献身的な看病も虚しく世を去ってしまうという悲劇が起きた。彼女がゴシップ誌を賑わせたのはそのときくらいではないか。最近でこそハリウッドのセクハラ問題や男女平等問題に言及したメリルの様子がニュースで報道されることがあるものの、アンジーとブラピのようなイメージとはかけ離れている。彫刻家ドナルド・J・ガマー氏と今年で結婚40周年を迎えるメリルは、セレブには非常に稀な長い結婚生活を維持している。4人の子どもたちも常識ある大人に育っており長男はミュージシャン、3人の娘はそれぞれがエンタメ業界で活躍をしている。親の七光りを乱用せず行儀の良い子どもたちの存在もメリルが妙なスポットライトにさらされない理由だろう。安定したファミリーライフは、メリルの体現する安定したオーラの賜物ではないか。彼女がハリウッド内外から尊敬の念を集める要素のひとつでもある。【分析5】女王のレベルなのにおごり高ぶらない数年前にメリルが『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』でアカデミー主演女優賞を受賞した直後、受賞者お立ち台インタビューで、ラッキーにも質問する機会をもらった。3回目のアカデミー賞受賞にも関わらずキラキラとして心底嬉しそうで非常に飾り気のない女性という印象だった。おかげで聞き手のこちらの緊張がほぐれていくのを感じたのを覚えている。メリルほどの功績をあげた女優がこれほどリラックスしたエネルギーを発散しているというのは天性のもので誰にでも備わっているものではない。ハリウッドは彼女の才能はもちろんこの特殊エネルギーに反応しているのではないか。ハリウッドで素晴らしい功績をあげ続けつつも"普通の人”エネルギーを発散している自然体メリルの美しさ。天才レベルの演技力とハリウッドに欠けがちなナチュラル好感度。この稀有な組み合わせがメリルの持つ魅力といえるのではないだろうか。(text,interview:Akemi K. Tosto)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 2018年3月30日より全国にて公開© Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC.
2018年03月03日3月2日、『第41回日本アカデミー賞』授賞式が開催された。最優秀主演女優賞には蒼井優(32)が選ばれ、受賞の際のスピーチが話題を呼んでいる。 優秀主演女優賞にノミネートされたのは他に新垣結衣(29)、土屋太鳳(23)、長澤まさみ(30)、吉高由里子(29)。激戦と呼ばれたなか、白石和彌監督の映画『彼女がその名を知らない鳥たち』で“男の稼ぎに頼り怠惰な日々を過ごす最低な女性を演じ切ったこと”が高く評価された。 名前を呼ばれた瞬間、驚いた表情を浮かべた蒼井。ステージに登壇すると「ありがとうございます。びっくりしています」と挨拶し、こう語った。 「この映画を撮っているときに、本当に映画の現場に入れてよかった、映画界に入れてよかったなって思ったんです。なのに、こんなに大きな賞をいただいてしまって恐縮しています」 今作への思いを語った蒼井は、さらにこう続ける。 「これから新学期が始まりますけど、学校がつらい方、新しい生活どうしようと思っている方はぜひ映画界に来てください。映画界ってよくないですか?私ほんとに好きなんです。みなさんと一緒に映画界を盛り上げていきたいです」。 会場では笑いが起こるも、Twitterでは《とても何かほっとした。そうだよね、別に無理することないよね、ありがとう》《“生き先”がわかんなくなっちゃった時の“居場所”としても大切だねぇ》《居場所をひとつ増やしてくれる感じがした》と感動の声が続出していた。 また《映画に救われることがあるし、誰も自分を見ていないのに独りじゃない気がするから。映画って凄いんだよ》《映画とは何かということを表現した素晴らしいコメント》と映画の良さを再実感した声も。 これから生活が変化していく季節。つらくなったとき、蒼井の言葉が支えになる人も多いことだろう――。
2018年03月03日女優の新垣結衣が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第41回日本アカデミー賞の授賞式に出席。惜しくも最優秀主演女優賞は逃したものの、視聴者からはツイッターを通じて「天使」「女神」といった称賛の声が上がった。新垣は瑛太とダブル主演を務めた『ミックス。』で優秀主演女優賞を受賞。同作では、元天才卓球少女を演じた。司会・西田敏行とのやりとりでは、撮影の2カ月ほど前から卓球の練習をしていたことを明かし、使っていたラケットを渡されると懐かしそうに手に取った。同作は新垣のギャルメイクもネット上で話題に。「メイクが変わっていく様子を段階で写真を撮って友達に送りつけて、『どれが私でしょうか?クイズ』をしていました」と明かし、「一生できなかったと思うので貴重な体験でした」と振り返った。同席した蒼井優は『彼女がその名を知らない鳥たち』での受賞だったが、『ミックス。』では中国人役で出演している。新垣は、「蒼井さんの本番の時の爆発力がすごい。それを目の前で見ることができて、本当にすごいなというか貴重だなと思いました」と演技力を褒め、「ご一緒できてうれしい」と共演の喜びを伝えた。そして、プレゼンターの佐藤浩市が最優秀主演女優賞として蒼井の名を読み上げると、新垣はうなずきながらニッコリ。当の蒼井は自分は選ばれないと思っていたようで、壇上のスピーチでは涙ながらに映画のすばらしさと受賞の喜びを表現した。新垣はその言葉に耳を傾け、終始微笑みを浮かべて拍手を送った。白のロングドレスの背中は大きく開き、その美貌に心をつかまれた視聴者からは「天使」と感嘆の声が上がる一方、「笑顔で拍手をしていたガッキーに感動」「なんて素敵な世界」「女神のような穏やかな顔」「ガッキーってほんと優しいね」「人柄やなあ」「ガッキーの微笑みが素晴らしすぎた」「自分の事のように喜べるなんて素敵」など蒼井を称える姿や優しい眼差しも多くの人の心をつかんでいる。
2018年03月03日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催され、是枝裕和監督の『三度目の殺人』が作品賞を含む6部門(監督賞・脚本賞・編集賞・作品賞・助演女優賞・助演男優賞)で最優秀賞を獲得した。授賞式の締めくくりに最優秀作品賞が発表され、ステージ上で喜びを分かち合った出演者とスタッフ。広瀬すずは同作で最優秀助演女優賞も受けていたことから「お腹が痛いです」と笑顔を見せて笑いを誘い、「すてきな景色を見させていただきました。ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。一方、個人で3冠(監督賞・脚本賞・編集賞)を達成した是枝監督は、「チャレンジの連続だったものがこういう形で評価をいただいて、本当にうれしく思っております」とあいさつし、「まだまだ映画よく分からないなというのが正直な感想なので、さらにまたこの受賞を糧にしてもう一歩先に進みたいと思います」とさらなる躍進を誓う。また、最優秀監督賞のスピーチでは、「現場で脚本があまりに変わっていくので、プロデューサー陣が『本当にやばいんじゃないか』ということが度々ありました」「ヒリヒリするような時間を何度もこの映画のプロセスで過ごしたんですけど、最終的には信頼していただいた」と苦労話も。この日、主演の福山雅治は欠席。是枝監督は、「中心には福山雅治さんがいてくれて。僕が悩んで先が見えなくなった時に、『大丈夫ですよ。音楽もそういう時に一番良いものが生まれたりしますから』と常に僕を信頼して任せてくれました」と語り、「まずそのことに本当に感謝していますし、彼のもとにも届けたいと思います」と秘話を明かしていた。
2018年03月02日「第41回日本アカデミー賞授賞式」が3月2日(金)に開催され、『三度目の殺人』が最優秀作品賞を受賞した。10部門において優秀賞を受賞している『三度目の殺人』は、作品賞以外にも、最優秀監督賞、最優秀脚本賞など、計6部門で最優秀賞を受賞し、圧倒的な強さを見せた。なお、最優秀主演男優賞は『あゝ、荒野 前編』の菅田将暉、最優秀主演女優賞は『彼女がその名を知らない鳥たち』の蒼井優、最優秀助演男優賞は『三度目の殺人』の役所広司、最優秀助演女優賞は広瀬すずが受賞した。『三度目の殺人』は、是枝裕和監督が法廷を舞台に、狭い接見室のガラス越しに展開される弁護士と犯人のただならぬ攻防を描いた心理サスペンス。殺人の前科のある三隈(役所さん)が、解雇された工場の社長を殺害。犯人の国選弁護士(福山雅治)は、死刑確実といわれる判決を無期懲役に持ち込もうと意気込む。だが、三隈は接見のたびに供述を変え、被害者の娘(広瀬さん)との接点も明らかになるなど、裁判は迷走していく。坦々としたやり取りに、手に汗握る緊迫感が加えられた芝居と演出が光る作品だ。個人でも最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞の3冠に輝いた是枝監督は、恐縮の面持ちで「現場で脚本があまりに変わっていくので、プロデューサー陣が“これは本当にやばいんじゃないか”と、何度か会議室に呼ばれました。この規模のものを、オリジナルの脚本を書いた人間が監督をするというレアなケースだと思いますが、信頼していただけて感謝をしています」と想いを込める。そして、授賞式にはいなかった主演の福山さんに向けて、「福山雅治さんが、僕が悩んで先が見えなくなったとき、常に“大丈夫ですよ、音楽もそういうときに、いいものが生まれたりするから”と、信頼して任せてくれました。本当に感謝しています。彼のもとへ届けたいと思います」と、心のこもったメッセージを送った。是枝監督とともにステージに立った広瀬さんは、「なんか…お腹が痛いです。素敵な景色を見させていただきました。ありがとうございます」と告げ、役所さんも「原田組(※『関ケ原』で優秀男優賞を受賞)と是枝組の間に挟まって、複雑な気持ちですが…、おめでとうございます、監督!」と笑顔で祝った。(cinamacafe.net)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞が3月2日(金)に都内で行われ、話題賞が発表された。浜辺美波と北村匠海がW主演で同賞の新人俳優賞も受賞した『君の膵臓をたべたい』が作品部門に、そして『帝一の國』で主演を務めた菅田将暉が俳優部門において受賞となった。全国の映画ファンによって選ばれる話題賞は、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」を通じ、一般視聴者の投票によって選出される。第3回より設定され、若い映画ファンの注目を集める賞という位置づけだ。プレゼンターには、昨年『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で同賞を受賞した岩田剛典が登場。「本日はおめでとうございます。早速、発表させていただきます」とにこやかに読み上げ、菅田さんらに笑顔で賞状等を渡した。菅田さんは『帝一の國』において、生徒会長選挙に命をかけ、自分の国を作るという途方もない野心を持つ1年生・赤場帝一に扮した。「話題賞ということで、いまオールナイトニッポンのパーソナリティもやらせていただいているんですけど、『帝一の國』は同世代の皆が集まり、何か僕ら世代の話題になるものを作ろうとしていたので、すごくうれしいです」と語った。ちなみに、菅田さんは劇中で披露したふんどし姿も話題になったことから、「ベストフンドシスト賞2017」(日本ふんどし協会)大賞も受賞している。また、『君の膵臓をたべたい』を受賞した企画・プロデュースの臼井央氏は、「この作品自体が、すでにタイトルや原作自体が話題だったんですけど、映画も(受賞)と、とても喜ばしいです。新人賞のふたりの若い俳優など、若い力が原動力となって作ったのではないかと考えています」と、力強く語っていた。(cinamacafe.net)■関連作品:帝一の國 2017年4月29日より全国東宝系にて公開© 2017フジテレビジョン 集英社 東宝© 古屋兎丸/集英社君の膵臓をたべたい 2017年7月28日より全国東宝系にて公開© 2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の菅田将暉が俳優部門、映画『君の膵臓をたべたい』が作品部門を受賞した。同賞は日本アカデミー賞で唯一、一般投票によって選ばれる賞となる。プレゼンターは、昨年俳優部門を受賞した岩田剛典が務めた。一言求められた菅田は「菅田将暉です」とはじめ、西田が「知ってます」とツッコミ。菅田は改めて、「『帝一の國』という映画は、同世代のみんなが集まりました」と、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大らについて語る。「本当に高校生とかから知ってるみんなで集まって、僕ら世代の話題になるものを作ろうとしていたので、すごく嬉しいです。みんなで飲みたいと思います」と撮影時の野心を明かし喜びを表した。また、『君の膵臓をたべたい』企画・プロデュースを行った臼井央は、「このインパクトのあるタイトルの原作に出会ったのは、東宝の入社1年目の若いプロデューサーでして、絶対に映画にすべきだと言ったのが始まりでした」と明かす。興行収入30億円を超える大ヒットとなったが、新人賞を受賞した浜辺美波&北村匠海、新鋭の月川翔監督の名前を挙げ「若い力が原動力となってこの話題を作ったんじゃないかと思います」と語った。
2018年03月02日北野武監督作の『アウトレイジ 最終章』で音楽を担当した鈴木慶一氏が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第41回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、最優秀音楽賞を受賞した。鈴木慶一氏撮影:宮川朋久マイクの前に立った鈴木氏は、「どうもありがとうございます。本当に驚きました」とコメント。「非常にアバンギャルドな音楽で賞をいただき本当にうれしいです。そして、その方向に『向かえー!』と後押ししてくれたのは北野監督です」と感謝の言葉を伝え、「ポップとアバンギャルドの隙間産業ならぬ狭間音楽を作って、灰になるまで走って行きたいと思います」と意気込みを述べた。また、「最後に一言だけお礼を述べさせてください」と前置きし、「音楽の道のチャンスをことあるごとに作ってくれたおふくろに感謝します。今、極楽に向かう3分の1ぐらいだと思います。だから、聞こえるでしょう。ありがとう」と母への思いで締めくくった。
2018年03月02日「第41回日本アカデミー賞」授賞式が3月2日(金)に開催され、『夜は短し歩けよ乙女』が最優秀アニメーション作品賞に輝いた。そのほか、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』、『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』、『メアリと魔女の花』、『名探偵コナン から紅の恋歌』と強敵が並ぶ中での受賞となり、会場はどよめきも起こった。『夜は短し歩けよ乙女』は森見登美彦の同名小説をアニメ映画化した作品で、本作と『夜明け告げるルーのうた』の2作品が劇場公開されるなど、近年勢いを増す湯浅政明が監督を務めた。黒髪の乙女に焦がれる先輩(声・星野源)は、「なるべく かのじょの めにとまる」の頭文字を取ったナカメ作戦を実行し、春の先斗町、夏の古本市、秋の文化祭と乙女と外堀を埋めることに全精力を注ぎ、冬には、ひと騒動が起こる。声の出演には、星野さん以外にも、神谷浩史、秋山竜次(ロバート)など個性的な出演陣が名を連ねている。カナダ・オタワで開催されたオタワ国際アニメーション映画祭の長編部門でグランプリを受賞するなど、海外でも高い評価されている湯浅監督。『夜は短し歩けよ乙女』でも湯浅監督ならではの躍動感あふれる演出が発揮され、世界観をポップに描いている。受賞に喜んだ湯浅監督は、「森見先生の楽しくてかわいらしい作品を映画化できて、とても楽しく作っていました。アニメーションは本当にたくさんの人が作品を作っていて、いろいろな人が頑張っています。声を出す方も大変なことがあると思います。どうもありがとうございました!」と製作陣にもねぎらいの言葉を送った。(cinamacafe.net)■関連作品:夜は短し歩けよ乙女 2017年4月7日より全国にて公開© 森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の菅田将暉が最優秀主演男優賞に輝いた。『あゝ、荒野前編』での演技が評価を受けた菅田は、壇上に立ってもしばらく言葉が出てこない様子。「本当にありがとうございます。こんな信じられないことはあんまりないと言いますか……」と驚きを見せた。役者だけでなく、アーティストやラジオのパーソナリティとしても活躍する菅田は「2017年、いろいろ他にも賞もいただいたりしました。だんだん自分がどこにいるのか、そして今人格的に何なのか、何を大事にしているのか、ということを実感する機会を自分で作らないと、ない」と語る。しかし「今日はなんかちゃんと菅田将暉として、すごく嬉しいです。そして月並みですが、『ああ、荒野』に関わった皆様、そして映画が大好きな皆様、本当にありがとうございました」と頭を下げた。ここ数カ月で第42回報知映画賞、第30回日刊スポーツ映画大賞、第91回キネマ旬報ベスト・テン、第72回毎日映画コンクール、おおさかシネマフェスティバル2018と数多くの賞に輝いた菅田将暉。日本アカデミー賞でも栄光をつかんだ。
2018年03月02日菅田将暉が『あゝ、荒野 前編』で、第41回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。『探偵はBARにいる3』の大泉洋、『関ヶ原』の岡田准一、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の佐藤健、『22年目の告白―私が殺人犯です―』の藤原竜也と、脂ののった俳優陣に囲まれる中、第72回毎日映画コンクール男優主演賞のほか、数々の主演男優賞を席巻している菅田さんが、清々しい受賞となった。寺山修司の同名小説を、岸善幸監督が舞台を近未来に変え蘇らせた『あゝ、荒野 前編』で、自分を捨てた母を憎み、もがきながらプロボクサーを目指して都会の片隅で生きる新宿新次を、「いまどきのイケメン俳優」像を振り払い、全力で演じた菅田さん。プロボクサーの役作りのため、チアノーゼを起こすまでハードなトレーニングを重ね、劇中でも圧巻の試合シーンを披露した。狂気と孤独の間で変わりゆく表情と鍛え上げた菅田さんの肉体は、運命の相手となった共演ヤン・イクチュンとの息の合った芝居も相まってさらに覚醒した。イベントの場などでも、幾度となくヤンさんへの愛を語ったり、仲睦まじい様子を披露していた菅田さんは、コンビネーションについて聞かれると、「ヤンさんは『息もできない』(※ヤンさんの監督・主演作)のイメージだったんです。でも、全然狂気的なイメージとは逆と言いますか。子猫のようなすごくかわいい方で、本当に毎日“菅田さんアイシテル”って、あんなかわいい人いるのかな」と、愛情たっぷりに語った。受賞スピーチのため檀上に上がった菅田さんは、「本当にありがとうございます。普通にこんな信じられないことはあまりないと言いますか。その…」と、何かを思ったのか、少し沈黙。「2017年、いろいろほかにも賞をいただいたりしましたし、段々自分がどこにいるのか、そしていま、人格的に何なのか、何を大事にしているのかを実感する機会は、自分で作らないとないんです。今日は、ちゃんと菅田将暉としてすごくうれしいです」と、かみしめるように語った。「月並みですが『あゝ、荒野』に関わった皆さま、映画が大好きな皆さま、本当にありがとうございました」と、深く一礼した。(cinamacafe.net)■関連作品:あゝ、荒野前篇 2017年10月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズあゝ、荒野後篇 2017年10月21日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞において、蒼井優が『彼女がその名を知らない鳥たち』で最優秀主演女優賞に輝いた。自分の名を呼ばれ呆然としていた様子の蒼井さんだったが、立ち上がってメガホンを取った白石和彌監督と抱き合い、涙で喜びを分かち合った。優秀主演女優賞には『ミックス。』の新垣結衣、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の土屋太鳳、『散歩する侵略者』の長澤まさみ、『ユリゴコロ』の吉高由里子と、全員20~30代前半という平均年齢28.4歳のフレッシュな顔ぶれが並んだ。女優陣が熱い火花を散らしたが、最低な女像を演じることで人間の本質に迫り、強い印象を残した蒼井さんが受賞となった。『彼女がその名を知らない鳥たち』は、『日本で一番悪い奴ら』、『凶悪』などで知られる白石監督が沼田まほかるの同名原作を映画化。わずかな給料を貢ぐ下品な男と同棲しながら、日々を怠惰に暮らし、若い男と情事を繰り返す十和子を、だらしなささえ魅力的に映る圧巻の演技力で体現した蒼井さん。撮影中をふり返って、蒼井さんは「もう不安で、不安で。本当に行動何もかもが最低な女性(笑)。なので、お客さまにどこまで我慢して最後まで見ていただけるかを計算してやらなければいけなかった。監督の元でできて、よかったです」と苦労を語った。最優秀受賞で名前を呼ばれ檀上に上がった蒼井さんは、しばらく頭の端を抑え、マイクの前で黙った。そして、涙を浮かべながら「ありがとうございます。…はは、何でしょう?びっくりしています、本当に」と、美しい泣き笑い。「この映画を撮っているときに、本当に映画の現場に入れて、映画界に入れてよかったなと思ったんです。こんな大きな賞をいただいてしまって恐縮しています」と、心の内を吐き出した。そして、最後には「これから新学期が始まりますけど、もし学校がつらい方とか、新しい生活をどうしようという方、ぜひ映画界にきていただきたい!映画界って、よくないですか?私、本当に好きなんです!これからも皆で一緒に映画を盛り上げていけたらな、と思います。白石監督、ありがとうございました!」と蒼井さんらしく、映画界の愛を叫んだ。(cinamacafe.net)
2018年03月02日女優の蒼井優が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第41回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、白石和彌監督の『彼女がその名を知らない鳥たち』で最優秀主演女優賞を受賞した。第30回では『フラガール』で最優秀助演女優賞を受けた蒼井。戸惑いの表情を浮かべながらマイクの前に立つと、涙ながらに「ありがとうございます。ビックリしています」と感謝の言葉を伝えた。そして、「この映画を撮っている時に『私、本当に映画界に入れて良かった』と思ったんです。それなのにこんなに大きな賞をいただいてしまって、恐縮しています」と打ち明け、「これから新学期が始まりますけど、もし学校がつらい方や新しい生活に『どうしよう』と思っている方がいたら、ぜひ映画界に来ていただきたいなと思います」と現実に行き詰まっている人々にメッセージ。「本当に映画界って良くないですか?」と問いかけ、「私、本当に好きなんです」「優秀賞をとられた方、尊敬しています。みんなで一緒に映画を盛り上げていけたらなと思います。本当に白石監督、ありがとうございました。みなさん、ありがとうございました」と笑顔で締めくくった。発表前、司会を務める西田敏行から「なぜこんないろんな要素が出てくるんだろう」と称賛され、「私に何かがあるわけではなくて」と返した蒼井。「いろいろな先輩方が大切な言葉をいただいて、どうにかそれを1つ1つクリアしていって。先輩たちがご覧になっている景色を自分も見られたらなと思いながらやっているだけなので、私が何かということでは本当にないです」と最後まで謙遜していた。
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の竹内涼真が新人賞を受賞した。2017年はドラマや映画に大躍進した竹内だが、今回は演技『帝一の國』で演じた大鷹弾の演技が評価された。マイクの上の部分が取れるハプニングもあったものの、「いやあ、みんな素晴らしいですね、コメントが。竹内涼真です」と爽やかに話し始めた竹内。「この光景は気持ちいいですね。素晴らしい方々が僕を見ているので、すごく気持ちいいなと思って」と大物ぶりを見せた。さらに竹内は「新人賞という賞をいただいてすごく嬉しいですし、この仕事やるからには、かっこいいトロフィーをいつか僕もいただきたいという気持ちになりました」と希望を見せ、宮沢りえも「清々しさが伝わってきて嬉しくなりますね」と笑顔に。竹内は『帝一の國』で共演した菅田将暉に「菅田くん、もらいました」と報告した。竹内は「同世代の皆さんと一緒にやらせていただいて、小学校からやってる方もいるので、早く僕も入りたかったんです。僕らの同世代に素晴らしい方たくさんいrので、一線に立って自分も存在感を出したくて、素敵な賞をいただけて嬉しいです」と喜びを表した。菅田も「すごい嬉しいです。こうやって見てると、やっぱ(背が)おっきいなあ、なんて」と感想を述べる。「爽やかすぎ、かっこよすぎて笑えるという役だったんですよ。今回、まんまだなと思って、最高です」と賛辞を贈った。また、2017年のヒットドラマ『陸王』で共演した役所広司は「新人のくせにお芝居上手ですし、本当に困りますよね」と苦笑。「みなさん、ずっと日本映画を背負っていきたいなと思います。竹内くん、本当におめでとう」と称えた。
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞で、中条あやみ、浜辺美波、北村匠海、竹内涼真が新人俳優賞を受賞し、3月2日(金)に行われた授賞式に臨んだ。受賞コメントにて、竹内さんは、「この(壇上に立って見ている)光景は、素晴らしい方が僕を見ているので、すごく気持ちいいですね!この仕事をして、初めて新人賞をいただいてうれしいです。やるからには、役所さんや広瀬さんみたいに、格好いいトロフィーをいただきたい気持ちになりました!」と清々しく抱負に代えた。■『帝一の國』竹内涼真「すごく気持ちいい」2013年、女性ファッション誌「mina」初の男性専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、翌年「仮面ライダードライブ」で主演を務めた竹内さんは、その後、『青空エール』、『ラストコップ THE MOVIE』など映画に出演。2017年は連続テレビ小説「ひよっこ」、「過保護のカホコ」、「陸王」と立て続けにTVドラマに登場し、老若男女問わず、広くお茶の間の人気者となった。このたびは、波乱爆笑の学園コメディ『帝一の國』において、正義の男・大鷹弾を好演し印象を残しての受賞となった。同作で主演を務めた菅田将暉は、「すごいうれしいです。こうやって見ていると、やっぱり大きいなって思って(笑)。あと、(竹内さんの)役柄が、爽やかすぎて格好よすぎて笑える役だったんです。まんまだな、っていま。最高です」と温かいメッセージを送ると、竹内さんも破顔。さらに「陸王」で共演した役所広司にも「褒めてもらいたい」と冗談半分、本気半分の様子の竹内さんに、役所さんは「竹内くん、新人のくせにお芝居上手でね(笑)、本当に困りますね」と愛情たっぷりに語った。■『君の膵臓をたべたい』浜辺美波&北村匠海「夢のよう」浜辺さんと北村さんは『君の膵臓をたべたい』でそろって受賞。浜辺さんは重い膵臓の病を患う女子高生・山内桜良を、北村さんは桜良とともに死に向き合う男子高校生「僕」役を熱演。懸命に生きようとする桜良の姿、ならびに気持ちの揺れ動きを繊細に表現した僕のふたりの演技は、見る者の涙を誘った。北村さんは、「小学校3年生の頃に芸能界で芝居を始めて、ずっと親からも“小さい役は10~20年後につながる”と言われて、12年たってやっと立たせていただいて、夢のようです。ありがとうございます」と話し、浜辺さんも「この仕事は私の生きがいです」と感謝を寄せていた。■『チア☆ダン』中条あやみ「熱い気持ちと汗と涙で作り上げた作品」また、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』で受賞した中条さんは、本作で、美貌・知性・ダンスの技術など、すべてを兼ね備える優等生・彩乃を凛と演じ、見事なチアダンスの技も劇中で披露。可憐に微笑んだ中条さんは「『チア☆ダン』の皆でとった賞だと思っているので、すごくうれしいです。本当に皆で熱い気持ちと汗と涙で作り上げた作品なので、携われたことは一生の宝物。幸せな時間でした」と共演した広瀬すずに目線を送ると、広瀬さんも大きな笑顔で拍手を送っていた。(cinamacafe.net)
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、音楽ユニット・DISH//のボーカルで俳優の北村匠海が、新人賞を受賞した。映画『君の膵臓をたべたい』が興行収入30億を超える大ヒットを記録し、一躍注目を受けることとなった北村。「小学校3年生の頃に芸能界というものに所属してお芝居を始めて、ずっと親から『小さい役かもしれないけど10年後、20年後につながる』と言われて12年が経ちました」と振り返る。「ここに立たせていただけるのが夢のようです。ありがとうございます」と真摯に語った。今回演じたのは「一人、殻に閉じこもってる少年」だったが、北村自身も「中学時代そんな少年だったので昔の自分を思い出す感覚で自然に演じることができました」という。オーディションでも中学時代の話をしたと明かし、「今では笑い話みたいなものなんですけど、『合うな』と思っていただいたみたいで」と笑顔を見せ、「感謝申し上げたいなと思います」と美しい敬語で謝意を示した。共演した浜辺は「現場ではあんまりお話しすることができなかったので、今この作品を振り返ってお話ししたいですね」と意外な一言。北村が「本当に話してなくてですね……。楽しかったですね」と語りかけると、浜辺は「はい、はい!」と頷いていた。
2018年03月02日