更年期症状の代表的な症状としてイライラがありますが、中には、あまりイライラしない人もいるそうです。同年代なのに、いつもイライラ怒っている人とそうでない人は、どこに差があるのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:イライラなど更年期症状を和らげたい!自分に合う漢方を見つける3つの方法【医師監修】イライラには2種類ある駒形先生のクリニックにも、イライラに悩む40代、50代女性の患者さんが多く訪れるそうです。「イライラの原因は大きく分けると自分の思い通りに事が運ばないときに生じる精神的イライラと、自分の意思とはまったく関係なく生じるホルモンバランス的イライラがあります。両者が合わさっていることも多いです。40代、50代女性の場合は、夫や子どもとの人間関係がうまくいかない、親の介護をどうするべきか、といったことでイライラしてしまうことが多いようです。これは精神的イライラですね。一方、ホルモンバランス的イライラは本人の意思とはまったく関係なく、本当にささいなことでイライラするのが特徴です。これまでは我慢できなかったことが我慢できなくなるのが更年期なのです」(駒形先生)。女性ホルモンの影響で我慢できなくなるホルモンバランスが崩れると、どうしてイライラするのでしょうか。「セロトニンの生成に関わる女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、セロトニンが不足し、感情がコントロールできずにイライラするようになります。 また、社会や家庭でのさまざまなストレスにより、自律神経のバランスが崩れることも要因となります。さらに、更年期になると子宮の機能が落ちて下半身への血流が減り、上半身に集中することで頭に血が上りやすくなります。頭がいつもカッカして、ちょっとしたことでもイライラしやすい状態になります」(駒形先生)。我慢強い性格の人ほどイライラが爆発しやすいしかし、同じように更年期を迎えている女性でも、イライラばかりしている人と、そうでもない人がいるような気がします。「イライラという怒りの感情は、突然湧き出るものではなく、長年の我慢の蓄積が原因であることも多いのです。例えば、家族が食べたものをさげないということが嫌だった場合。若いときは、まあいいかと見過ごせたり、我慢したりしてきたとします。でも、更年期になるとホルモンバランスが崩れて感情のコントロールがうまくいかなったり、頭に血が上っていたりしていて我慢できなくなるのです。ですから、 イライラばかりしている人と、そうでもない人との違いは、我慢してきたか、してこなかったかということです。 自分が思っていること、意見を小出しにしてコミュニケーションを周囲と取ってきた人は感情を爆発させるリスクは低いでしょう。もし、自分はずっと嫌なことを我慢してきたという人は、自分の思っていることを周囲に伝えてみてほしいと思います」(駒形先生)。まとめ駒形先生のクリニックでは、自分のイライラで悩んでいる患者さんには、血の巡りを良くして頭をクールダウンする漢方薬を服用しながら、イライラの原因を解決する方法を考えてみるようにアドバイスするそうです。自分はなぜイライラするのか、どうすればその原因を解決できるのか、見つめ直すことが有効とのことです。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年04月15日更年期になると肩凝りや疲れ、めまい、イライラやのぼせなど心身ともにいろいろなところが調子が悪い……という人も。老化といえばそれまでですが、原因は老化だけでなく、女性ホルモンが大きく関係しているそうです。更年期における女性ホルモンの変化と影響について、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:私の症状は更年期? すぐできるセルフチェックで更年期指数を確認しよう!【医師監修】女性の体を守り続ける女性ホルモン駒形先生によれば、女性ホルモンは妊娠・出産・育児と体への負担が大きい仕事から女性の体を守るホルモンだと言います。「子宮や卵巣、乳房など妊娠・出産に関わる臓器だけではなく、脳や心臓、血管、骨、皮膚など、あらゆる臓器が女性ホルモンに守られています。女性ホルモンが十分に分泌されている間は、男性よりも心臓発作や脳卒中を起こす危険が少ないのはこのためです。女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの種類があります。このエストロゲンとプロゲステロンが生涯ずっと順調に分泌されれば、更年期症状が起こる心配もないのですが、だいたい40歳前後になると、この2つの女性ホルモンの分泌が徐々に減少します。まずプロゲステロンの分泌が悪くなり、次にエストロゲンが減少します。更年期の症状には、エストロゲンの減少が深く影響しています」(駒形先生)。エストロゲンが減ることで起こる症状は数百!エストロゲンが減るというと、まず髪や肌など美容面への影響を心配する人も多いでしょう。しかし、その影響は美容面だけでなく全身に及ぶと駒形先生は言います。「エストロゲンは生殖機能以外にも脳・中枢神経機能、循環器(心臓血管系)、脂質代謝(コレステロールや中性脂肪)、乳房、皮膚、骨代謝など女性の体のさまざまな機能を調整する作用を持っています。 エストロゲンが欠乏するとこれらの作用がなくなり機能に変調が起こるため、さまざまな症状・障害や病気が発症することがあります。更年期に現れる症状は非常に多様で、数百種類以上あるとも言われます」(駒形先生)。【エストロゲンが欠乏することで起こる主な症状】★物忘れ★うつ★薄毛、抜け毛★皮膚の委縮、色素沈着★心・血管疾患のリスク増加★コレステロール・中性脂肪の増加★乳房の委縮★骨量の減少★性器の委縮★排尿障害(尿漏れ、頻尿)★筋力低下による肩凝り、腰痛など整形外科症状★血管の収縮や拡張をコントロールする自律神経の乱れによる不調(ホットフラッシュなど多数)気になる体調不良があるならまず受診女性ホルモンの分泌が少なくなることによる更年期症状は全身に及びますが、人によって症状が違うのはどうしてなのでしょうか。「影響は全身に及んでいても、自分が一番気になるところが更年期症状として感じられるのです。そして、大切なのは気になる不調があったらまずは病気を疑って受診すること。更年期症状と自己判断と決めつけているうちに、病気が進行してしまうこともあります。まずは病気を否定してから、更年期症状を疑うようにしましょう」(駒形先生)。まとめいかがでしたか? いかに女性ホルモンが私たちの体を守ってくれていたか、失ってみてわかりましたね。これからは女性ホルモンに頼らず、自分で自分の体をしっかり守る必要がありそうです!取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年04月14日「更年期症状」と検索すると、必ずといっていいほど出てくる自律神経というキーワード。そもそも自律神経とはどういうものなのでしょうか? 自律神経が乱れるとどうなるのか、更年期症状との違いについて、また、自律神経を整えるためにはどうすればいいのか、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「大病だったらと心配で病院へ」更年期のだるさ、憂うつ、心身の違和感は自律神経の仕業だった【体験談】そもそも自律神経とは?自律神経と言われても臓器のように目に見えないし、どんな働きをしているのかイマイチわかりにくいのですが……。「人間の体内には無数の神経があります。その中で内臓の働きなどを調整してくれるのが“ 自律神経 ”です。自律神経は内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするために、意思とは関係なく24時間働き続けています。自律神経には、昼間や活動しているときに活発になる“ 交感神経 ”と、夜間やリラックスしているときに活発になる “ 副交感神経 ” の2種類があります。2種類の神経がどう作用するかによって、心や体の調子は変わります。交感神経が強く働くと、血圧が上がり、瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になります。一方、副交感神経が優位に働けば、血圧が下がり心拍数は減少。瞳孔が収縮し、心と体が休んでいる状態になります」(駒形先生)。自律神経のバランスが崩れる「自律神経失調症 」更年期症状は自律神経失調症に似ているとよく聞きますが、自律神経失調症とはどのような症状なのでしょうか。「自律神経失調症は、自律神経の乱れから不安や緊張感が高まり、吐き気や多汗、全身のだるさ、頭痛、肩凝り、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠など、さまざまな症状が見られる病気です。これらの症状は人によって大きく異なります。臓器にも悪影響を及ぼします。胃酸が過剰に分泌され、胃の痛みや胸やけを感じる神経性胃炎、腸のぜん動運動に異常が生じて腹痛を伴う下痢や便秘が起こる過敏性腸症候群がこれに当たります。また、突然浅く速い呼吸を繰り返す過呼吸症候群になると、息苦しさのほか、めまいや手足のしびれが現れます。そして、自律神経はちょっとしたきっかけですぐ乱れてしまいます。特に思い悩むタイプや真面目なタイプの人は、ちょっとしたストレスで崩しがちになります。更年期になるとさらに、エストロゲンが減ることで脳からの指令がうまくいかなくなりなるので、さらに自律神経は乱れやすくなるのです」(駒形先生)。更年期症状と自律神経失調症は同じ自律神経が乱れると多汗、全身のだるさ、頭痛、肩凝り、めまい、不眠、不安感などが出るということですが、これらの症状はとても更年期症状と似ています。「似ているというより、実は同じなのです。若い方の場合は自律神経が乱れることで女性ホルモンが乱れて生理不順というケースはありますが、更年期の場合は女性ホルモンが乱れることで自律神経が乱れるという順番に変わります。更年期を過ぎても同じ不調が続く場合は自律神経失調症になります。名前は変わっても症状は同じなのです」(駒形先生)。長い付き合いになる自律神経。じょうずに整える方法はあるのでしょうか。「更年期は血流が上半身に集中しがちで、つねに頭に血が上っている状態です。頭に血が上っているときは交感神経優位なのですが、交感神経を治めてバランスを保つために、副交感神経優位にもっていくよう自分でコントロールしていきましょう。整える方法は簡単。リラックスすれば副交感神経が優位に働くので、自分がどうあれば、何をすればリラックスできるのか知っておくことが大事ですね」(駒形先生)。まとめ40代、50代は家事、仕事、育児などするべきことが多く、緊張状態が長くなりがちですね。でも、忙しい中でも1日に1回、短時間でもリラックスタイムをとって、自分を甘やかしてあげてはいかがでしょうか。それが自律神経を整えるためには近道ということです。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年04月13日子育てを始めて忍耐強くなり、仕事もプライベートもささいなことで動じることなく、解決策を探せるようになったと思っていました。しかし更年期を迎えてから、それまで気にならなかった子どもの言動にいら立ち、小言が増えて喧嘩に発展することが多くなったのです。今回は更年期特有のイライラの対処法を探した、私の体験談をお話しします。★関連記事:夫のささいなひと言にもイライラ…更年期のイライラ解消のために試してよかったこと【体験談】子どもに指摘されて気付いた自分の変化シングルマザーで正社員として働く私は、子どものしつけには厳しくしていました。あいさつや礼儀にうるさく、自己主張をする前にやるべきことをするようにと口を酸っぱくして言い続けたものです。子どもたちが高校生になるころには注意する回数も減り、アルバイトを始めて自分たちのお小遣いを稼ぐようになったこともあり、小言を言う機会も激減していたのです。しかし生理周期が乱れ始めたころから、それまで気にならなかった子どもたちの言動にイライラすることが増えました。学校への提出物を出すのが遅い、教材費や部活の遠征費などを急に用意するように求めるなど、それまではムッとしてひと言文句を言う程度で収まっていた出来事に対していら立ち、大声を出すようになったのです。「最近のママは怒りっぽいよ!」と末っ子に指摘され、初めて自分が騒ぎ過ぎていると気付きました。更年期が原因でイライラが起こると知るそれまでは受け流せていた子どもたちの言動にいら立つ理由は何かを知りたくて、さまざまなウェブサイトや掲示板をチェックしました。その中で更年期障害について説明している記事にたどり着き、女性ホルモンの一つであるエスロトゲンの減少により、自律神経のバランスが崩れることもイライラの原因になると知ったのです。また東洋医学の養生をベースにしたダイエットメソッドでも、更年期では「腎虚(じんきょ)」と呼ばれる生命エネルギーの不足が原因で、冷えやのぼせだけでなくイライラが起こることがあると紹介されていました。更年期特有のイライラを改善するためにイライラの原因が更年期にあるとわかれば、今まで感じていた冷えのぼせや深夜の発汗などの症状と合わせて改善する方法を実践すればよいと考えました。そのためエストロゲンと似た働きを持つイソフラボンが豊富な大豆製品を意識してとったり、睡眠の質を上げる努力をしたり、毎日30分程度の運動習慣を取り入れたりと、自分の生活を見直すことにしたのです。そうした生活を続けるうちに、子どもたちに対して強い口調でイライラをぶつける回数は減ってきたように思います。まとめ更年期は誰にでも訪れるもので、避けて通ることはできません。更年期症状はつらいものですが、家族にぶつけてトラブルに発展することを回避する努力はできると思います。ストレスや疲れがたまるとイライラしがちな自分を自覚し、リラックスを心がけながら日々を過ごしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/おみき著者/サトウ ユカコ(54歳)広告制作プロダクションで、プランナーやディレクター、ライターを兼務。双子を含めた4人の子どもがいる。小学校教諭、幼稚園教諭の資格を持っている。
2023年04月10日日常生活に支障が出るほどの疲れ、めまい、イライラやのぼせ、不眠などは“更年期症状”ではなく “更年期障害” と呼ばれます。病院を受診するにしても、受診の前にいろいろな対策があることを知っておけば治療はよりスムーズに進むでしょう。更年期障害の対策として主な方法を産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「頻繁に心臓がドキドキするように」動悸の原因はまさかの更年期障害だった!【体験談】対策1:ホルモン補充療法でエストロゲンを補充更年期障害の治療というと、まずホルモン補充療法が思い浮かぶ方も多いでしょう。「ホルモン補充療法とは、更年期に急激に減少した女性ホルモンのエストロゲンを薬で補充する方法です。のぼせやほてり、発汗や動悸、うつやイライラ、関節痛や頭痛といった身体的、精神的症状の緩和が期待できます。また、肌や髪にツヤが出るなど美容面でも効果を実感する人が多いようです。使用期間の目安は5年ですが、効果の高さからやめられない方もいます。また、乳がんなどがんのリスクも報告されていますので、がん検診と並行して進める必要があります。メリットとデメリットをよく吟味してから治療をスタートすることをおすすめしています」(駒形先生)。対策2:漢方薬で体全体の調子を整える駒形先生のクリニックでは、更年期の女性に対して漢方を処方することも多いそうです。「漢方医学は、身体全体の状態を総合的に診て、崩れたバランスを正しく戻す治療をおこないます。一人ひとりの体質が重要で、同じ症状でもその人の体質によって処方される漢方薬の種類が異なるというのも大きな特徴です。身体全体の調子が整うことで、一つの症状だけでなくほかの症状が改善されることもあります。更年期障害の場合は、血の巡りを良くする漢方薬を処方しつつ、生活習慣のアドバイスをしていきます」(駒形先生)。対策3:整体・鍼灸・アロマセラピーで血流改善薬以外にも対策はあるのでしょうか。「更年期障害は下半身の血流が悪いことも原因です。骨盤や骨格の歪みを正して血流を良くするために、整体にかかるというのも方法です。同じように、鍼灸も体のツボを刺激して血流を促すという点では効果が期待できます。アロマセラピーは香りの癒やし効果が自律神経のバランスを整えてくれますし、下半身のマッサージなどに使用すれば血流改善につながります。セルフケアでもいいですが、たまにはサロンでマッサージしてもらうのもリラックスできて良いと思います」(駒形先生)。まとめ駒形先生によれば、ホルモン補充薬にしても、漢方薬にしても、薬は活用するもので頼らないほうが良いということでした。ひとまず薬でつらい症状を緩和できたら、そのままにするのではなく、不調の原因となっている生活習慣や環境などを改善することがむしろ大切なのだそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年04月10日私は趣味でフラダンスを13年続けています。周りは同世代の女性が多く更年期の悩みはよくある話題。汗で化粧が崩れる、なぜかイライラするなどある程度知っているつもりでした。相談できる仲間もいるので大丈夫と軽く考えていたのです。しかし、更年期は想像以上につらく厳しいものでした。漢方やサプリでも改善されず、周りの友人に相談する気力さえ失いひとりで悩んでいた日々。そんな私が仕事に趣味に充実した生活を取り戻した体験をお話しします。★関連記事:「1時間おきにホットフラッシュが!」ホルモン補充療法でつらい更年期障害が緩和【体験談】ホットフラッシュと息切れで眠れない日も悪化するホットフラッシュにただ耐えるコロナ禍でマスク生活が始まると、以前は気にならなかったマスクがたまらなく息苦しく感じ始めました。突然大量の汗が出てきて、電車でたった1駅の通勤で、会社に着くと下着まで全部着替えなければならないほど。冬になるとさらに悪化し、1日200回を超えるホットフラッシュと同時に、全力疾走した後のようにハアハアと息苦しくなるのです。冬でも半袖でベランダに出て涼み、夜は掛け布団をめくって、窓を全開にして休みました。強烈なほてりと息苦しさでまったく眠れない日々が続きました。当然昼間は、仕事中にうとうとしたり、運転中にヒヤッとしたり。更年期は病気じゃないと知りつつも「本当にこれが更年期? 誰か助けて! 」と心の中で叫んでいました。つらくて横になっても容赦なく襲ってくる症状に、いつの間にか笑顔も消え、人と会うのが億劫(おっくう)になっていました。婦人科で更年期と診断。漢方治療に期待!あまりのつらさに、友人のすすめで婦人科に行くことにしました。血液検査・尿検査の結果から、やはり更年期との診断。「まずは、漢方薬を試してみましょうか」ということで、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」を処方されました。「これで少しはラクになるかも」とワクワクしながら1日3回の服用を開始。しばらくすると、食が細かった私はごはんが食べられなくなり、毎日漢方だけを口にするという状態が続きました。ホットフラッシュにも特に変化が見られず、もう一度先生に相談したかったのですが、2カ月先まで予約がいっぱい。諦めてその後は市販薬やサプリを飲み、婦人科系のツボにおきゅうをするなど、自分で試せるものは何でも試しました。思い切って始めたホルモン補充療法休みなく襲ってくる息苦しさとホットフラッシュに心も体も悲鳴を上げ始め、ある日「もう1日も耐えられない」と、会社を早退し近くの婦人科に飛び込みました。追い詰められていた私は「もう1日たりとも我慢できない。漢方も効かない。まったく眠れていない。ホルモン補充療法を今すぐやりたい! 」と必死に訴えました。先生は話をひと通り聞いた後、健康診断で異常がなかったこともあり、子宮体がん検診をした上で2週間分のエストロゲン(貼り薬)と黄体ホルモン(飲み薬)の薬を処方してくれました。ついにホルモン補充療法のスタートです。服用を始めて2日目の夜、なんと数カ月ぶりに朝までぐっすり眠ることができたのです。「朝、眠りから覚める」という久々の感覚に、思わず胸が熱くなり気が付けば涙があふれていました。次の日も、その次の日も、毎日6~7時間連続して眠れるようになり、同時に昼間の激しい息苦しさとホットフラッシュも少しずつ改善されていきました。こうして私のつらい更年期症状はみるみる消えていったのです。現在治療を始めて半年、たまに頭痛やめまいはありますが、夢にまで見た平穏な日々が戻ってきたのです。副作用と今後のリスクへの対応ホルモン補充療法の効果には満足していたものの、当初はおなかに出た発疹や結膜下出血を薬のせいだと思い込み、大騒ぎして先生を困らせました。実際、副作用と思われる症状も多少あります。例えば、生理2日目ぐらいの出血が1カ月以上続く、2週間以上便秘が続く、胸がパンパンに張って痛いなど。出血は薬の飲み方を変えると改善され、便秘はしばらくすると自然に治りました。胸の張りは今も続いていますが、我慢できないほどではありません。今後は子宮体がん、乳がん、血栓などのリスクを考慮し、半年に一度検査を実施、様子を見ながら続けていきたいと思っています。まとめ私の場合、娘が成人し「さあこれから何をしよう」と意気込んでいたところで更年期に突入。想像をはるかに超えた苦しさに疲れ果てていました。母親の影響で、ホルモン補充療法に否定的だった私は、わらにもすがる思いで始めたこの治療法に救われました。今では元気を取り戻し、50代にして会社員を辞め、フリーランスの世界に挑戦しながら趣味も楽しんでいます。私の更年期はまだ始まったばかりです。このまま何もなく終わるのか、またつらい日々が待っているのかわかりません。今のうちに好きなことをして、生活習慣を見直し未来に備えるつもりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。マンガ/山口がたこ著者/R.S.(53歳)30代で出産し子育てと仕事に奔走すること早20年。50代に入り更年期の症状で仕事も手につかない状態に。ホルモン補充療法を始め元気を取り戻したことで、思い切って会社員を辞めフリーランスに転身した。趣味はフラダンスと愛犬の散歩!
2023年04月07日女性特有の身体や心の不調をケアするフェムテック・フェムケア(Femtech・Femcare)。月経や妊娠期の不調、更年期トラブルなどは、不調とはいえ病気ではないから仕方のないものだと諦めている方もいることでしょう。そのような女性の心身の健康をサポートするFemtech・Femcare(フェムテック・フェムケア)は、昨今注目されていますが、その言葉の認知度はどれくらいなのでしょうか?そこで今回、腸内環境にフォーカスし、乳酸菌サプリNo.1を3冠達成した『CHONY(チョーニイ)』( )を販売するANCHORパートナー株式会社 Sainnatul(サインナチュル)事業部は、20代~40代女性を対象に、「フェムケア・フェムテック」に対する意識・実態調査を実施しました。■ フェムケア・フェムテックの認知度と印象は?はじめに、フェムケア・フェムテックの認知度について伺っていきたいと思います。「フェムケア・フェムテックという言葉をご存じですか?」と質問したところ、『内容まで知っている(12.0%)』『言葉は知っているが内容はよく知らない(16.0%)』『初めて聞いた(72.0%)』という結果になりました。では、フェムケア・フェムテックはどのような印象を持たれているのでしょうか?「言葉は知っているが内容はよく知らない」「初めて聞いた」と回答した方に、フェムケア・フェムテックに関する内容を見たうえで回答してもらいました。「フェムケア・フェムテックについてどのように思いますか?」と質問したところ、『かなり好ましく思う(13.1%)』『少し好ましく思う(30.7%)』『どちらでもない(46.8%)』『あまり好ましく思わない(3.9%)』『まったく好ましく思わない(5.5%)』という結果になりました。フェムケア・フェムテックを今回初めて知った方にも、好意的に捉えられていることがわかります。フェムケア・フェムテックを「好ましい」と回答した方の理由は何なのでしょうか?■「かなり好ましく思う」「少し好ましく思う」と考える理由とは?・薬などを頼らず仕方ないと思っていたホルモンによる不調を改善できるのは嬉しい(20代/兵庫県/会社員)・女性特有の身体の問題が解消されそうで興味が湧いた(20代/群馬県/学生)・女性の心身の不調をテクノロジーでどんどん解決していけるのは素晴らしい(40代/兵庫県/専業主婦)・月経痛があるし、これから更年期もあるので、改善、対策ができるならやってみたい(40代/三重県/専業主婦)「かなり好ましく思う」と「少し好ましく思う」を合わせると、半数に近い方が、フェムケア・フェムテックを好意的に受け入れていることがわかります。■ フェムケア・フェムテックへの興味・関心について調査!先程の調査で、フェムケア・フェムテックへは半数に近い女性が好意的に捉えていることがわかりました。では、フェムケア・フェムテックへの興味・関心はどの程度なのでしょうか。「フェムケア・フェムテックに興味関心はどれくらいありますか?」と質問したところ、半数近くの方が『かなりある(10.8%)』『少しある(38.7%)』と回答しました。では、特にどのような分野への興味関心が高いのでしょうか。「特に興味関心が高いジャンルは何ですか?(上位2つ迄)」と質問したところ、『月経(45.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『メンタルヘルス(26.2%)』『更年期障害(24.6%)』『デリケートゾーン(15.4%)』『婦人科系疾患(14.2%)』と続きました。「月経」について高い関心を持つ方が半数近くいるということは、月経に関するトラブルに悩んでいる女性が多いと推測できます。続いて、フェムケア・フェムテックによって改善したい症状を伺いました。「フェムケア・フェムテックによってどのような症状を改善したいですか?(複数回答可)」と質問したところ、『体に関する月経トラブル(腹痛、貧血など)(57.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『心に関する月経トラブル(PMS、憂うつ感など)(51.5%)』『デリケートゾーンの悩み(かゆみ、ニオイ、肌荒れなど)(39.3%)』『更年期症状(28.5%)』『婦人科系疾患(21.4%)』と続きました。やはり、月経に関するトラブルに悩まされている女性がたくさんいることがわかります。毎月悩まされることもあるため、フェムケア・フェムテックにより改善したいと思っている方も多いのではないでしょうか。■ 実際の生活の中にフェムケア・フェムテックを取り入れている方の割合は…?ここまでの調査で、女性のフェムケア・フェムテックへの興味関心は高いことがわかりました。中でも「月経」に関するトラブルを抱え、改善したいと思っている方が多いようです。では、フェムケア・フェムテックを実際の生活に取り入れている方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?「フェムケア・フェムテックを実際に生活に取り入れていますか?」と質問したところ、『取り入れている(25.6%)』『取り入れていない(74.4%)』という結果になりました。約4人に1人の女性が、フェムケア・フェムテックを生活に取り入れていることがわかりました。具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか。詳しく聞いてみました。■フェムケア・フェムテックの具体的な活用方法とは?・肌に優しい布ナプキンを使っている(20代/東京都/会社員)・吸水ショーツの使用(20代/兵庫県/公務員)・デリケート用ボディーソープ(30代/神奈川県/パート・アルバイト)・月経カップを利用している(40代/滋賀県/会社員)月経の不快感を改善する取り組みをされている方が多いようです。■ フェムケア・フェムテックで女性特有の症状は改善する?先ほどの調査で、4人に1人の女性がフェムケア・フェムテックを実際に活用していることがわかりました。では、実際に活用した結果、症状改善は見込めるのでしょうか?「フェムケア・フェムテックに取り組むことで症状の改善は見込めると思いますか?」と質問したところ、『かなり改善が見込めると思う(13.8%)』『少し改善が見込めると思う(76.5%)』『あまり改善が見込めると思わない(8.6%)』『まったく改善が見込めると思わない(1.1%)』という結果になりました。『かなり改善が見込めると思う』『少し改善が見込めると思う』を合わせると、9割を超える女性がフェムケア・フェムテックによって特有の症状の改善が見込めると答えています。「そのように思う理由を教えてください」と質問したところ、以下の回答がありました。■フェムケア・フェムテックで、悩みの改善が見込まれると思う理由とは…?・デリケートゾーンのにおいが緩和された(20代/北海道/会社員)・実際かなり前から取り組んでいて、自分自身や周りの人で結果が多数出ている(40代/三重県/自営業/自由業)・ホルモンのバランスを整えてくれそう(40代/愛知県/自営業/自由業)・身体に良いものを使うことで改善ができると思う(40代/東京都/会社員)フェムケア・フェムテックに対する、女性特有の悩みやトラブル改善の期待が高いことや、実際に取り入れた結果改善した方がいることがわかりました。■ 【まとめ】フェムケア・フェムテックを生活に取り入れ女性トラブルを軽減しましょう!今回の調査で、半数近い女性がフェムケア・フェムテックを好意的に捉えており、4人に1人の女性がフェムケア・フェムテックを実際に活用していることがわかりました。また、9割の女性が、フェムケア・フェムテックで不調改善が見込めると回答しています。女性の身体のトラブルはオープンに語られる機会が少なく、誰にも言えず我慢して来た女性は多いでしょう。しかし、最新の技術を用い、女性ならではの悩みや健康不安、不快感を取り除くことが可能になれば、生活の質が向上し笑顔で過ごせる日が増えるのではないでしょうか。■ CHONYは腸活にぴったりなサプリメント今回、「フェムケア・フェムテック」に対する意識・実態調査を実施した、ANCHORパートナー株式会社 Sainnatul事業部は、3冠受賞の腸活・乳酸菌サプリ『CHONY(チョー二イ)』( )を販売しています。CHONY(チョー二イ)は腸にフォーカスし、従来の16種類の乳酸菌生産物質に追加して6種類の菌(ビフィズス菌、ラクリス菌、植物性乳酸菌、納豆菌、酪酸菌、ガセリ菌)配合し、合計22種類の菌が入ったサプリメントとして新たに誕生しました。私たちの体内にある免疫細胞の70%は、なんと!腸内に存在していると言われています。また、腸内には何兆〜1,000兆個ともいわれる菌が住んでおり、その中には善玉菌と悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌が住んでいます。これら3種類の菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増えると、腸内環境は乱れ、腸の機能が低下して様々な体の不調につながりやすいと言われています。また、昨今では「腸は第二の脳」と言われるくらい大切な臓器であり、腸内環境を整えて腸が持つ本来の力を取り戻すことが、健康への近道と言われています。腸内環境を整えるには、腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らすことが重要です。CHONY(チョー二イ)に配合されている22種類の菌、乳酸菌やビフィズス菌などの“菌“は、体に必要なエネルギーを作り出してくれると言われています。そして、善玉菌(プロバイオティクス)だけではなく、菌の重要なエサとなるオリゴ糖などの成分(プレバイオティクス)も配合しているため、善玉菌がそのエサを食べて多様な腸内フローラへの適応をしやすく、また大腸の奥まで行きわたりやすいサプリメントになっています。22種類の菌を配合したCHONY(チョー二イ)を試して、あなたの身体に合う菌を見つけて下さい。■CHONY(チョーニイ): ■お問い合わせ先メールアドレス: sainnatul.info@gmail.com ■Instagram( @sainnatul_official ): 調査概要:「フェムケア・フェムテック」に対する意識・実態調査【調査期間】2023年2月6日(月)~2023年2月7日(火)【調査方法】インターネット調査【調査人数】1,013人【調査対象】20代〜40代女性【モニター提供元】ゼネラルリサーチ動画1: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月04日4人の子どもがいる私ですが、末っ子はまだ3歳です。出産から3年ほどでまさか自分に更年期と思われる症状が現れるとは思ってもいませんでした。体の不調から始まり、心のバランスも崩れていく自分をどうすることもできず、夫や子どもたちに当たってしまうことも……。そんな私が、少しずつ落ち着きを取り戻せたきっかけについてお話しします。★関連記事:頭が痛い! イライラする! 更年期を自覚した私の更年期乗り切り大作戦!【体験談】急に現れた体調の変化「最近肩凝りがひどいな」と思い始めて、自分でストレッチをしたりマッサージ器でマッサージをするなどいろいろとおこなってみましたが、肩は重くだるくなる一方。さらに、一気に顔から汗が出て、外出中はマスクの下はびしょびしょになってしまうことも。夜に寝ていても、涼しく寝ていたはずなのにいきなり寝汗がひどくなることが多くなっていました。そのころは夏場だったこともあり、夏が終われば汗もかかなくなるものだとばかり思っていましたが、体だけでなく心にも異変が起こり始めました。涙が出るほどの心の変化私は夫と自営業をしているのですが、夫とスタッフの会話や距離感など何かと気になることが増え、情緒不安定になることが多くなってきました。ささいなことが気になり、夫に不満をぶつけてしまい大喧嘩に。昼間は仕事と子どもたちのお世話でバタバタしているので、できるだけいつも通りにしていた私。ですが、寝るときになると自分自身でどうしようもできなくなり、夜な夜な泣いていました。友人に相談すると「気持ちがいっぱいいっぱいになったときは、誰でもいいから背中をさすってもらうと落ち着くよ」と背中をさすってくれたのです。そんな友人のやさしさに涙があふれ、少し落ち着いた自分がいました。受け入れられたら…私の身に起っている変化を母に相談すると、「更年期じゃない?」と言われました。聞いてみると、私と同じ年で母は更年期に入ったというのです。そういえば、生理が来なくなってから体にも心にも変化があったことに気付きました。娘に「お母さん更年期かも」と言うと「何か飲んでみれば?」とアドバイスされ、一緒にドラックストアに行き、効きそうな漢方を買って飲んでみました。母から「更年期症状は人それぞれだけど、ずっと続くものではないからね」と言われ、少しホッとしました。それからは、「この症状は更年期なんだ」と受け入れ、言葉にする前に深呼吸して少し落ち着いてみることにしています。まとめ夫だけでなく、子どもたちへもイライラして当たってしまっていたことを反省した私。「今までどうしてたっけ?」と考えてみたら、少し落ち着いて考えられるようになりました。2カ月ほどでホットフラッシュも落ち着き、体の調子も良くなってきました。受け入れるという気持ちの持ちようもあるのかな? と思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/松田 みさと(42歳)長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年03月29日更年期は体がいろいろと変化する時期。尿は健康のバロメーターの一つですが、更年期になってから今までとちょっと違う、と感じたことはありませんか。今回はその中でも、尿のにおいと泡立ちについて産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:おしっこが出にくく残尿感も…! 膀胱・腎臓の病気を疑ったが原因はまさかのことだった!朝一番の尿はにおいやすく、泡も立ちやすい尿のにおいと泡立ちについては、いつの尿によるかで判断が違ってくると駒形先生は言います。「朝一番は尿蛋白が出やすいので泡立ちやすいですし、寝ている間は水分がとれないので尿が濃くなり、においもきつくなります。朝だけにおう、泡立つということならとりあえずは様子を見ていいでしょう。ただ、1日中同じような症状が続く場合は念のため泌尿器科を受診したほうが安心です」(駒形先生)。尿の泡は腎臓機能の低下が原因のことも更年期になって尿に泡が出るのは、女性ホルモンの低下とも関係している場合もあると駒形先生は言います。「女性ホルモンが低下すると細胞のターンオーバーが遅くなるので、全身の機能が落ちていきます。腎臓もそのうちの一つ。更年期に入る前から腎臓が弱い人はさらに弱くなりやすくなります。特に心配なのは慢性腎臓病ですが、症状としては尿蛋白が増えて泡立つ、尿に血が混じることがある、むくみや肩凝り、倦怠感や頭痛があるなどがあります。このような症状がある場合は早めに受診しましょう」(駒形先生)。尿のにおいは雑菌が原因のことも一方、尿のにおいも更年期と関係していることがあるそうです。「女性ホルモンが減ると腟粘膜が薄くなっておりものが減り、自浄作用も弱まります。すると、わずかな雑菌の侵入でもおりものや腟に雑菌が増え、それがにおうことがあります」(駒形先生)。また、尿がきちんと拭けていないことで雑菌が侵入しやすくなることも原因にあると言います。「更年期になると女性ホルモンのエストロゲンの減少により痩せにくく太りやすくなりますが、おしりや太ももに脂肪がつき過ぎていて、きちんと尿を拭けていないということもあります。残った尿によりおりものや腟に雑菌が侵入してくさくなるのです。また、おしりや太ももに脂肪がつき過ぎているということは、下半身の筋肉が衰えているということ。筋肉が衰えていると冷えやすく、さらに雑菌が侵入しやすくなります。尿のにおいは、下半身が太り過ぎている警告サインです。ただ、強烈なにおいが続く場合は糖尿病など病気の可能性もあるので泌尿器科を受診しましょう」(駒形先生)。まとめ尿の変化は更年期と関係していることもあるものの、病気が潜んでいることも。更年期の前から腎臓が弱かったという方や強烈なにおいが続くなど、いつもと違うと感じたら受診してみてはいかがでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年03月18日長時間マスクを着けていてもまったく息苦しくないということはありませんか。そんな人は無意識に呼吸が浅くなっている可能性があると産婦人科医の駒形依子先生は指摘します。更年期女性の呼吸が浅くなることの危険性と、解決策について聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:閉経したら、更年期症状はラクになるの? 一気に老け込むの?【医師監修】呼吸が浅くなると体内は酸素不足にマスクを長時間着けていれば本来なら息苦しくなるはずですが、無意識に呼吸が浅くなっている人は息苦しさを感じないと駒形先生は言います。「呼吸が浅いということは、知らないうちに慢性的な酸素不足の状態に陥っているということです。酸素不足が続くと頭痛やイライラ、眠気、だるさといった症状が進行していきます」(駒形先生)それではどうすれば良いのかというと、肺呼吸がとても大切だそうです。「酸素を体に取り込む際に必要なガス交換をおこなっているのは肺です。鼻から酸素を吸いながら胸郭を広げて、胸を開きながら肺に酸素を送り、そして、そのあとにおなかをへこませて横隔膜を押し上げることで、二酸化炭素を限界まで吐き切ります。しっかり肺の機能を使って吐き切ることで、必要な酸素を十分に取り込むことができます」(駒形先生)肺呼吸は更年期症状にも効果が肺呼吸は体内にしっかり酸素を届ける以外にも、更年期の女性にとってうれしい効果が期待できると言います。「女性ホルモンは脳の視床下部から脳下垂体へ、そして卵巣へと指令が伝えられ分泌されます。この視床下部には自律神経をコントロールする働きもあるため、更年期に女性ホルモンが急激に減少すると、司令部の視床下部にも影響し自律神経も乱れてしまいます。自律神経は全身に張り巡らされていますが、唯一、自分で動かしてコントロールできるのが横隔膜。横隔膜を肺呼吸で刺激することで自律神経を整えることができます」(駒形先生)特に肺呼吸は「上に上がったものを下に下げる」効果が期待できるので、血流が脳の付近に集まることで起こりやすいホットフラッシュやイライラ・不安といった感情面の不調がある人は試してほしいとのことです。さらに肺呼吸の効果を高める「横隔膜はがし」横隔膜はとても大事な器官ということはわかりましたが、そもそも横隔膜とはどこにあって、どんな働きをするのでしょうか。「横隔膜とは、胸(胸腔)とおなか(腹腔)の境目を作る膜状の筋肉のことで、肋骨の下縁に沿って位置しています。横隔膜は息を吸うと下がり、息を吐き出すと上がるように動くことで呼吸をおこなっています。ところが、横隔膜がストレスなどでかたくなると、肺呼吸がスムーズにいかないことがあります」(駒形先生)そこで試してほしいのが横隔膜マッサージ。横隔膜をほぐすことで肺呼吸の効果が高められるそうです。方法を教えていただきました。イラストも参考にしてみてください。横隔膜マッサージの方法①あお向けになり両ひざを立てて、肋骨の一番下に人差し指から小指までの4本の指をぐーっと入れる。②肋骨に沿ってやさしくほぐす。横隔膜マッサージはできるときにして、できなければ肺呼吸だけでもOKとのことです。「肺呼吸する機会を、意識的につくってほしいですね。おすすめは朝起きたときと寝る前、入浴中です。朝は目覚めがよくなり、夜は眠りを深くする効果があります。入浴中は筋肉がリラックスしているので深く呼吸をしやすいです。日中はマスクをしていてなかなかできないという人も、鼻だけ外して口から吐くことでも効果はあります。肺呼吸が習慣になると普段の呼吸も深くなりますよ」(駒形先生)なお、肺呼吸は数より深さが重要ということ。数回でもゆっくり丁寧に呼吸することが大切だそうです。まとめアンガーマネジメントのメソッドにも、怒鳴りそうになったら深呼吸をするというものがありますよね。いつでもどこでも、しかもお金がかからずに健康効果が期待できる肺呼吸。マスク生活で呼吸がしづらい今こそ、ゆっくり丁寧に肺呼吸してみてはいかがでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/サトウユカ(横隔膜はがし分)著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年03月08日病院に行くほどでもないけれど何となく体調が悪い……そんなとき「漢方薬ってどうなんだろう」と思ったことはありませんか。漢方薬の中には、更年期症状に効果があるものが多いと言います。そこで、漢方医でもあり産婦人科医の駒形依子先生に、40~50代女性におすすめの漢方薬を聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「もしかして更年期障害?」と思ったら知っておきたい対策5つ【医師監修】知っておきたい漢方医学の概念“気・血・水”漢方薬を試す前に、漢方医学の考え方を少しだけも知っておきたいもの。基本中の基本の知識を教えていただきました。「漢方医学の代表的な概念が、“気・血・水”です。漢方医学では“気”、“血”、“水” を体を構成する要素と捉え、この3つが体の中に過不足なく存在し、スムーズに巡っていることで、各臓器や器官は正常に機能することができると考えられています。更年期に現れるさまざまな不定愁訴は“気・血・水”のうちの、主に気や血の不調から来ていると捉えられています。具体的には、頭痛や肩凝りは血の流れが滞る“お血”、めまい、気力や集中力の低下、睡眠障害、耳鳴りなどは血が不足する“血虚(けっきょ)、のぼせやほてり、頭痛、動悸などは気の流れに異常が生じる“気逆(きぎゃく)”と捉え、これらを改善する漢方薬が処方されるのです」(駒形先生)そして、気や血の不調を整える漢方薬の中でも、特によく処方されるものが3つあるそうです。三大婦人漢方薬とは?更年期症状に処方される代表的な漢方薬は3つ。1つずつ見ていきましょう。1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)~冷えや貧血、疲れに~「当帰芍薬散は、血行不良による冷えや貧血、生理不順を整える薬です。全身に大切な栄養素を与えて血行を良くするのと同時に、水分代謝を整えることで余分な水分を体から取り除いて、足腰の冷えや生理不順を改善します。疲れがひどい人によく処方されます。他にめまい・立ちくらみ、頭重、肩凝り、むくみ、シミ、耳鳴りなどに効果があるとされています」(駒形先生)2.加味逍遙散(かみしょうようさん)~イライラや不安、のぼせに~「加味逍遙散」は、血(けつ)の不足から気が余り、たまった気が熱に変わってさまざまな症状を引き起こしている場合に処方されます。たまった熱を冷やし、さらに不足している血(けつ)を補うことで、体のバランスを整えていきます。また、自律神経を調整し、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進します。他に便秘症、不眠症、疲れやすいといった症状が強い人にも処方されます」(駒形先生)。3.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)~肩凝りや冷えのぼせに~「桂枝茯苓丸」は、滞った血(けつ)の巡りを良くすることで、のぼせや足冷えを感じる女性の生理痛、生理不順を整えます。疲れはあまり感じないけれど、足が冷えて頭がのぼせる、肩が凝る、頭重、生理不順などに効果があります」(駒形先生)。一番つらい症状を緩和する薬を選ぼうドラッグストアにもこの3つの市販薬は売られています。まずはこの3つからというとき、何を基準に選べば良いのでしょうか。「いろいろつらい症状があるうち、一番つらい症状に絞って選びましょう。例えばイライラがひどいなら加味逍遙散、倦怠感が強いなら当帰芍薬散というように。何がつらいかにもよりますが、効き目が実感できるまで2週間は服用を続けましょう。市販薬は処方薬よりも量が少なく設定されています。市販薬でも効果が感じられて、下痢など副作用がなければ、そのまま続けてみてください。効果が感じられないというときは漢方医に処方してもらうと良いでしょう」(駒形先生)。生理不順の場合、効果が感じられるのが1カ月後など症状によって違いますが、1つの目安は2週間ということです。まとめいかがでしたか? 私はイライラやのぼせが強いので、加味逍遙散が合っているのかなと思いました。まずは、何がつらいのか自分で自分の体に聞いてみることが大切のようです!取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年03月06日アラフィフの友だちと更年期症状について話すと、それぞれ出ている程度が違うことに驚きます。同じ年齢なのになぜ重い、軽いという違いが生じるのでしょうか。体形の違いも関係あるのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に教えてもらいました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:閉経したら、更年期症状はラクになるの? 一気に老け込むの?【医師監修】更年期症状の根本要因は女性ホルモン低下最初に、更年期症状とは何なのか、なぜ起きるのかを知ることから始めましょう。「生理が終わる閉経の平均年齢は50.5歳とされていますが、この閉経の前5年、後5年を合わせた10年間を更年期と呼んでいます。更年期にはさまざまな体調不良が現れますが、それを更年期症状と呼びます。更年期にさまざまな症状が現れるのは、加齢により卵巣の機能が弱り、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌が減少することが原因です。特にエストロゲンの減少は著しく、不足するとホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、発汗など)をはじめ、イライラや落ち込みといった精神症状などさまざまな体の不調を引き起こします」(駒形先生)更年期症状が起こる原因は女性ホルモンの低下。しかし、症状の程度に個人差があるのはどうしてなのでしょうか。まずは生活環境、次に性格更年期症状の程度の違いの原因として、まずは生活環境、次に性格の違いにあると駒形先生は言います。「40代女性は家事、仕事、育児、時には介護と一番忙しい世代であると同時に生活環境の違いが大きい世代でもあります。結婚か独身か、仕事があるかないか、子どもがいるかいないか、親と同居か別居など、それぞれ違うライフスタイルがあります。環境によるストレスと女性ホルモンは密接に関わっています」(駒形先生)しかし、似たような環境でも、ストレスに弱い人のほうが更年期症状を感じやすいそうです。「つらい症状があっても、気付くか気付かないかという性格の差があります。一般的にはまじめでこだわりが強く、几帳面、神経質、完全主義といった傾向にある女性が更年期症状に敏感に反応するようです」(駒形先生)また、パートナーとコミュニケーションが取れている、周囲に相談できる人がいるといった環境にある人は更年期症状を乗り越えやすいということです。太っていると更年期症状がつらい?更年期症状の中でも代表的なホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)。痩せている人より太っている人のほうが汗をかきやすいイメージですが、太っていると更年期症状は強く出るのでしょうか。「更年期症状には倦怠感もありますが、太っている人は痩せている人よりも脂肪を抱えている分、より疲れを感じやすいと言えます。ただ、一方太っている人は普段から汗をよくかくので、ホットフラッシュが起きても気付かない場合も多いようです。ただ、痩せているから良いということはありません。エストロゲンが低下することで閉経以降は骨粗しょう症になりやすくなりますが、 痩せていると骨への負担が少ない分、骨折のリスクが高まります。 骨は負荷がかかればかかるほど強くなる性質があるからです。また、エストロゲンが低下すると細胞のターンオーバーも低下するので、骨を支える筋肉の質も落ちてしまいます。体質的に太れないという人もいますが、体重を増やせなくても筋トレなどで筋肉の質を上げることが骨粗しょう症予防につながります」(駒形先生) 太っていても、痩せていても、更年期世代は筋トレが必要な世代と言えそうです。まとめ生活環境を変えるのはなかなか難しくても、考え方や捉え方を前向きにするだけで症状が軽くできると知って、少し安心しました。そして、更年期世代こそ筋トレが必要という話は運動嫌いの私にとって耳が痛いですが、なんとか楽しくできる方法を見つけていきたいです。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年03月04日“更年期”という言葉はよく聞きますが、実際にどのようなことが起こるのかはイメージしにくい人も多いかもしれません今回は、更年期によくある5つの症状と対策法、そして病気を見逃さないための注意点を産婦人科専門医が解説します。そもそも「更年期」って?更年期とは一般的に、「閉経前の5年間」と「閉経後の5年間」を合わせた10年間を指します。閉経というのは、卵巣の働きがだんだん弱まり、月経が完全に止まった状態のこと。ただし、閉経する前は月経周期が乱れてくることが多いため、閉経だと思っていたらまた月経がきた…なんてことも。そのため、月経が来ない状態が12か月以上続いたときに、1年前を振り返って閉経とされています。日本人の平均閉経年齢は約50歳といわれていますから、40代半ばから50代半ばの10年間くらいに更年期を迎える方が多いでしょう。とはいえ、閉経年齢には個人差が大きいので、40代はじめや50代後半で閉経を迎える方もいらっしゃいます。更年期に関わるホルモンとは女性の体の変化に大きく関わっているのが、エストロゲンという女性ホルモンです。エストロゲンは生殖機能だけではなく、骨やコレステロール、皮膚のハリ、髪の毛のツヤなど、体のさまざまな部位に働いています。このエストロゲンは、40代半ばくらいから急激に減ってくるため、心や体のさまざまな不調を来たすことが出てきます。この時期に現れるさまざまな症状の中で、他に原因となる病気がないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重たいものを「更年期障害」といいます。もちろん個人差があるので、不調を感じない方もいれば、起き上がるのが辛くなるほどの方もいらっしゃいます。そろそろ更年期かも? よくある5つのサイン1.月経が乱れ始める女性ホルモンは大きく揺らぎながら低下していくとされています。そのため、月経周期が短くなったり長くなったり、月経量が多くなったり少なくなったり…といった変化が起こります。今まで規則的に来ていた月経が乱れ始めたら、更年期のサインである可能性を考えましょう。2.ほてりやのぼせを感じるほてりやのぼせを感じる、異常なくらいに汗が出る、などの症状は更年期のサインといえます。これらは更年期症状の中でも比較的早期から起こる症状として知られています。3.なかなか寝つけなくなる寝つきが悪い、眠りが浅い、早く目覚めてしまうなどの症状が出てきた場合は、更年期症状のサインの可能性があります。4.疲れやすくなる更年期になると、今までよりも疲れやすいと感じる方が増えてきます。更年期の疲労は、休息をとればすっきりと回復する一般的な疲労とは違い、四六時中疲れが抜けないように感じる方もいらっしゃいます。5.性交痛や尿もれが出てくる女性ホルモンが低下すると、腟内の細菌バランスが変化したり、分泌物が減ったりすることから、性交痛を感じやすくなります。また、骨盤底筋の緩みからくる尿もれも起こりやすくなると考えられます。更年期症状の対策女性ホルモンの分泌が乱れ始める時期には、自律神経の乱れも起こりやすいです。女性ホルモンをコントロールしている脳の視床下部は、自律神経もコントロールしているため、影響されやすいといえます。更年期に女性ホルモンの分泌が乱れ始めると、その変化によって視床下部に乱れが生じ、自律神経への指令にも影響が及んでしまうのです。この時期に自分でできる対策は、生活習慣を見直していくこと。食事、運動、睡眠をしっかり整えることが大切です。例えば食事面では、更年期になってくると代謝が下がりやすくなり、今までと同じ食生活をしていたら太りやすく痩せにくくなることも。女性ホルモンの作用が期待できる大豆食品を取り入れたり、ビタミンなどが不足しないように野菜を増やしたりするほか、サプリメントで整えていくのがおすすめです。運動習慣がない方は、ぜひ1日30分程度のウォーキングから取り入れてみましょう。運動は身体機能を保つことができるだけではなく、メンタルの安定化にも効果があるとされます。長生きの秘訣でもあるので、ぜひ自分ができる運動から取り入れるようにしましょう。睡眠については、質を上げるように意識してみてください。部屋はしっかり暗くして、心地よいと感じる寝具を使用。入浴は1時間前までに済ませ、寝る前はスマートフォンなどのブルーライトを避けるようにしましょう。注意してほしいこと更年期症状が起こり始める時期は、他の病気が増えてくる年代でもあるといえます。甲状腺疾患や貧血など、更年期症状とよく似た症状をともなうものもあります。体に不調を感じたときには「更年期だから仕方ない」と決めつけないで、一度クリニックを受診してみるのがおすすめです。もし症状が重たくて日常生活に支障を来たしている場合には、自分自身でなんとかしようとするのではなく、気軽に婦人科で相談してみてくださいね。©︎mits/polkadot/プラナ/Luce/PIXTA(ピクスタ)ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の身体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は13万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年03月03日閉経前後5年間の10年間は更年期とされ、のぼせやほてり、イライラや落ち込みなどさまざまな症状が表れるといいます。女性ホルモンが減少することが一番の要因ですが、それに伴う血流の変化も体調不良と関係することがあるそうです。産婦人科医の駒形依子先生にそのメカニズムと対策方法を聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「陰部がヒリヒリ、不快感がある」更年期のせい? 対処法や悪化させるNG行為は?【医師監修】閉経後は子宮に血液が流れにくくなる!?閉経前後に表れやすい、のぼせ、ほてり、イライラ、落ち込みなどの症状。駒形先生によれば、これらは女性ホルモンのエストロゲンの減少はもちろん、子宮の冷えも影響していると言います。子宮が冷えていると、更年期症状の他に子宮筋腫をはじめ生理痛や過多月経、おりものトラブルなど子宮関連の症状にも悩まされてしまいがちです。「血液は、よく使う臓器に流れるようになっています。そのため閉経後は子宮と卵巣の機能が停止するので血液が運ばれにくくなり、冷えやすくなります。ではどこに血流が行くかというと、上半身に血流が集中して上半身と下半身の血流のバランスが悪くなるため、のぼせやほてりといった症状が起きやすくなるのです。下半身への血流が減ったままにしておくと子宮の冷えは悪化するので、足先や足首は常に温かくして冷やさないようにすることが大切です」(駒形先生)。全身の血流バランスが悪いと心も不安定にそして、上半身と下半身の血流のバランスは心にも影響を与えると言います。「東洋医学では、気持ちや感情は血液にのって運ばれるという考え方があります。閉経して上半身ばかりに血流が上がると、いわゆる“頭に血がのぼる”状態になりがちです。生理があったときは、ドロドロした気持ちを経血とともに出せるという面もありましたが、生理がないと口から出すしかなくなり、頭に血がのぼってイライラが爆発ということが起こってしまうのです」(駒形先生)。さらに、40代は家事や育児、仕事などストレスが多いことも冷えの原因になるそうです。「日常生活にストレスが多いと筋肉が緊張してかたくなり、体が冷えることがあります。常に体に余計な力が入るため筋肉の緊張状態が続き、血管がいつも収縮した状態になります。温かい血液が流れるためには筋肉が収縮と弛緩を繰り返す必要があり、筋肉を弛緩させるには力を抜いてリラックスする時間が必要です」(駒形先生)。気持ちはため込まず、緩めて出す!では、具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。「まずはひとりで休む時間をつくりましょう。毎日5分でも良いので、何にも考えずに緩める時間をつくってほしいですね。お風呂にゆっくり入る、お昼寝をするなども良いですよ。また、つらい気持ちがあるなら、こまめに出すことが大切です。自分はどんなときに、どんなことでイライラしたり、悲しくなったり、嫌な気持ちになるのかを知って、それをちょっとずつ日常生活から減らしていきましょう。出す、といっても話さなくてもいいんです。例えば、夫に気持ちをうまく伝えられなくて、かえってパートナーシップが壊れたということも少なくありません。思ったこと、感じたことを日記に書き出すだけも良いですよ」(駒形先生)まとめ足は氷のように冷え、頭はカッカと熱く、心はガチガチに固まっている……閉経前後に陥りやすい心と体の状態は、多くの女性が感じたことがあるのではないでしょうか。5分でも、10分でも、自分を大切にする時間を意識的につくっていきたいと思います。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年03月01日44歳でホットフラッシュが起こるようになってからというもの、更年期を強く意識し始めました。更年期にはどんな症状があるのかを調べてみて、生理が揺らぎがちになることがわかりました。経血量が少なかったり多かったり、時には大量出血することもあるそう。外出時にもし大量出血したら……という万が一に備え、お守りアイテムとしてあるものを購入しました。私が調べた更年期の生理のこと、お守りアイテムがどのようなものなのかをお話しします。★関連記事:「突然の大量出血に驚き…」45歳、生理が不安定になってきた!出血量が多いときの対処法【体験談】更年期症状の月経異常が心配44歳でホットフラッシュが起こり、婦人科へ行き「加味逍遙散(かみしょうようさん)」という漢方薬を処方されました。現在はこの漢方がとても良く効いており、ホットフラッシュは治まっています。そのときから、ホットフラッシュの他にもどんな更年期症状があるのか気になるようになり、ネットで調べてみました。すると代表的な症状として、肩凝り、疲れやすさ、不眠、月経異常などがあるということがわかりました。月経異常はホルモンを分泌していた卵巣の機能が衰え、月経周期が短くなったり、長くなったり、ナプキンからあふれるほど大量出血したりするのだそう。私は若いころから経血量の多さ、生理痛に悩んでいたので、月経異常のことがとても気になるように。経血量は若いころより減り生理痛も軽くなりましたが、まだ定期的に生理があり、このまま閉経まで何ごともなければ良いのですがやはり心配でした。月経異常が起きたらと不安に…今の私と同じ40代半ば、姉が生理で大量出血を起こしたことがあります。仕事中に何回もナプキンを変えなければいけない状況が数カ月続き大変だったそう。その上、出血量の多さから貧血になり、体調も悪くつらい日々を過ごしたようです。そして姉は、婦人科で子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)と診断され、薬で治療してやっと落ち着いたそうです。そんな姉の体験談を聞くと姉妹ですから何か似ているものがあるのではないかと、より心配になりました。私は家にいることが多く、今後もし月経異常で出血過多が起きたとしてもトイレに頻繁に行くことが可能ですが、外出するときはどう対策したら良いのかわかりませんでした。特に外出時に経血で洋服を汚すのではないかという不安、生理周期の変化で突然生理が始まったらどうしようということに悩みました。それからいろいろな商品を探し、その2つの悩みを解決してくれそうな、ペチコートをネットで見つけることができました。サニタリーペチパンツで安心して外出可能に購入したのは、ネットで販売していた「防水布付きサニタリーぺチパンツ45cm丈」2,880円(税込み)です。防水布付きサニタリーショーツはたくさんあるけれど、ペチパンツはあまり見かけないので珍しいなと思いました。防水付きのサニタリーショーツと合わせて着用すれば、洋服に浸み出る割合が減るのではないかと思ったのと、生理が来ていないときにはけば突然の生理対策になり、パンツやスカートどちらにもはきまわせるのも良く、購入することに決めました。実際にはいてみると、肌触りが良くウエストがフラットな作りになっており、ウエストにゴムが食い込まないため快適なはき心地でした。ネットでの購入なので実物を見ておらず、面積の大きい防水布が歩くたびにカサカサと音が鳴らないか不安でしたが、生地が柔らかいせいか気になりませんでした。購入後から外出時にはほぼ着用しており、お気に入りの洋服を汚すことはないと安心できるようになりました。自宅でも、生理中の出血の多い日や就寝時などにはいており、洋服や布団を汚さずに過ごせています。まとめ更年期の生理について悩み、もしもの大量出血に備えて「防水布付きサニタリーペチパンツ」を購入しました。外出中に大量出血してしまったらどうしようという不安を解消してくれたアイテムです。ウエストがフラットな作りになっており、はき心地も良く1年中使えるので気に入っています。まだ大量出血は起きていませんが、万が一に備え用意したおかげで、安心して外出ができるようになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/れいこ (43歳)電化製品好きな夫、保育園児の子ども2人、猫と暮らしている。コーヒーと美容家電が好き。
2023年02月21日更年期真っただ中の私は更年期にありがちな症状をいろいろ感じるように。その中でも特につらいと感じているほてり症状は、マスクを着用することでより不快に感じることに気付きました。そこで少しでも不快感をじょうずに乗り越えるためにいろいろな工夫をしているという体験談です。★関連記事:汗かき年齢肌の強い味方!マスクとホットフラッシュに負けない落ちにくいメイク方法今の私って更年期真っただ中かも?現在アラフィフの私は、年齢的に考えても更年期真っただ中ではないかと思っています。実際に病院で診察を受けたわけではないため、はっきり更年期が原因だとはわかりませんが、書籍やネットなどで調べると更年期ならではの症状が、現在私が感じているつらい不快感にぴったりなのです。特に私の場合は急に顔がほてるホットフラッシュらしき症状が1日に4~5回起こることもあり、一度ほてってしまうと30分から1時間ぐらいその状態が続きます。他にも以前より感情の起伏が激しく、気持ちが急に落ち込むことも。年齢的にも加齢による肌や髪の変化、体重の増加、体力の衰えなど気分が落ち込む原因は尽きません。また、今まで体が冷えて眠れないなんてほとんど感じたことがなかった私ですが、最近は体が冷え切って眠れないことも。このようなことから、今の私は更年期の真っただ中ではないかと感じているのです。不快感を高めているのはマスクだった更年期ならではの症状を何とか乗り切っている私ですが、マスク使用はよりつらさを助長していると感じています。特に不快感が助長されていると感じているのは、いわゆるホットフラッシュであろう症状です。突然起こる顔のほてりの回数がマスクをすることで増えてしまいました。マスクをしているときに顔がほてると、だんだん頭がボーっとしてきたりクラクラすることも。それに、マスクをした状態でほてると顔がより真っ赤になり、その状態で食事のときなどマスクを外すと、とても恥ずかしい思いをすることもあります。そして、アラフィフにもなると肌のシミ・くすみなども気になるので、できるだけカバーするためにメイクをしっかりしたいところですが、マスクをするとメイクが崩れやすくカバーしにくくなります。もちろんマスクをすると顔があまり見えないので、ノーメイクのままでも気楽に買い物に行けるなどのメリットもありますが、特にマスクを外すシーンでは非常にデメリットを感じています。更年期のマスク生活をうまく乗り切る!更年期真っただ中であろう現在の私は、マスクによる不快感をなんとか乗り切るためには自分なりの工夫は欠かせません。まずマスクをして外出するときには、いつもよりホットフラッシュらしき症状が多くなるので、とにかくほてったらすぐに使用できるように、真冬でも扇子はいつも持ち歩いています。またシミ・くすみをカバーするために、ついファンデーションを厚塗りにしたくなりますが、マスクの中で汗をかいて崩れたときは手が付けられません。そこでファンデーションは最初から使用せず、食事などでマスクを外す前にトイレで軽くパウダーファンデーションで整えるようにしています。顔がほてり頭がクラクラするなど不調を感じたときには、とにかくすぐに冷たいドリンクを飲むことに。そうすることでモヤモヤした頭もスッキリします。これらはどれもいろいろ試した結果行き着いた方法です。まとめもともとマスクをする習慣のなかった私は、マスクが更年期の私にこれほど影響があるとは想像もつきませんでした。マスクを着用する際は少しでも心地良く生活するための工夫をして乗り切りたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。【駒形先生からのアドバイス】更年期のホットフラッシュに冷たいものを飲むと一時的にラクになることがありますが、全体的に冷え、それを繰り返すことでホットフラッシュがさらに悪化する可能性もあります。冷たいものを飲み過ぎないように気を付けましょう。イラスト/サトウユカ著者/Sakura(49歳)子どもは独立し今は夫と2人暮らし。大好きなアクセサリー作りを仕事に。収入は少ないけど好きなことなので意外と気に入っている。
2023年02月21日慢性的な便秘に苦しめられていたけれど、40代になってさらに悪化した……ということはありませんか。実はそんなつらい症状も、女性ホルモンの分泌が関わっているといいます。産婦人科医の駒形依子先生に更年期世代の便秘について聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:肥満、肌荒れ、便秘、骨粗しょう症…。気になるトラブルを防ぐ「アンチエイジングミネラル」とは?更年期になぜ便秘が悪化するの?更年期と便秘、一見すると関係なさそうですが、40代になって便秘が悪化したというときは自律神経の失調が関わっていることがあります。「腸の動きをコントロールするのは自律神経です。更年期によるエストロゲンの分泌が低下することで自律神経に乱れが出ます。その結果、腸のぜん動運動に不調を来し、便秘が引き起こされることがあります。また、更年期で組織のターンオーバーが遅くなり、腸組織の潤いがなくなることも便秘の原因となります。便は毎日スッキリ出るのが理想なので、2~3日に1回しか出ないのは便秘です。毎日出ていても水分が少なく、うさぎのようなコロコロした小さな便しか出ない場合も便秘。ずっと2~3日に1回の排便だったのが40代になって週に1回になってしまったので受診、というケースはよくあります」(駒形先生)便秘解消には背中とおしりの凝りをほぐす便秘解消の方法として、一般的には規則的な生活習慣、適度な運動と1日3回の栄養バランスが取れた食生活が有効といわれます。厚生労働省の指針では週に2回、1回30分の運動を推進していますが……。「週に2回、1回30分なら毎日1回10分の運動をしたほうが効果的だと思います。運動といってもストレッチやマッサージでも十分ですよ。おなかに手でのの字を書く『のの字マッサージ』は有名ですが、せっかくマッサージをしても、背中やおしりが凝っていると効果が薄れます。まずは背中とおしりの凝りをほぐして、血流を改善することが大切です」(駒形先生)駒形先生おすすめの便秘解消ストレッチ&マッサージ●ぐりぐりマッサージ手を握りこぶしにします。おしりの出っ張りの上にある、骨盤の真ん中にある逆三角形をした骨の仙骨あたりを骨盤に沿ってほぐすようにマッサージします。テニスボールを同じ場所に置いて寝てもOK。●内転筋ストレッチ素足になり、足の指でタオルをたぐりよせるような動きを繰り返します。内転筋(内もも周りの筋肉)を鍛え、骨盤周りの血流を良くします。●寝ながらプチエクササイズあお向けに寝て膝を立て、左右に脚を繰り返し倒します。背筋が伸びて血流を促します。よくかんで食べることも大切不規則で、栄養バランスの偏った食生活は便秘の原因になることはよく知られています。しかし、それ以外にも便秘になりやすい食生活の特徴があるといいます。「加齢とともに消化力や排泄力は弱まってきますが、若いときと同じ量を食べている人が多い気がします。また、子どもがいる女性に多いのですが、忙しいからか、よくかまずに食べることが習慣になっている人も。食べる量が多く、よくかまないと消化に負担がかかり、排出まで時間がかかってしまうのです。40代になったら腹八分でよくかむことを習慣にしてほしいですね。間食の量が多いというのも便秘の原因になりますが、間食するならプルーンがおすすめです。鉄分も豊富なので貧血予防になりますよ」(駒形先生)まとめ便秘が続くと体も心もスッキリせず、つらいものです。駒形先生によれば、3日に1回すっきり出ないときは受診したほうが良いとのこと。食生活を改善したり、運動を取り入れたりしても解消されないときは受診を検討してみてはいかがでしょうか。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年02月18日40代も半ばごろになると、それまでとは違う不調を感じやすくなりがちに。でも、「受診するまではつらくないから様子を見るか……」という人もいるでしょう。そこで、自分で気軽に更年期症状のレベルをチェックできるテストを紹介します。まずは自分がどのあたりのレベルなのか知ることから始めましょう!教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:更年期症状がつらいときは何科を受診するの? 受診の目安は?【更年期の基礎知識3】あなたの更年期指数は?更年期症状の重症度を見る方法はいくつかありますが、ここでは婦人科でもよく使われる更年期指数(SMI)を紹介します。以下10項目を見て、とてもそう思うときは“強”、そう思うときは“中”、たまに思うは“弱”、思わないときは“無”として記録をつけてみてください。顔、頭がほてることがある強→10点中→6点弱→3点無→0点汗をかきやすくなった強→10点中→6点弱→3点無→0点手足が冷えやすくなった強→14点中→9点弱→5点無→0点動悸、息切れをするようになった強→12点中→8点弱→4点無→0点よく眠れなくなった(寝つきが悪い、または眠りが浅い)強→14点中→9点弱→5点無→0点すぐにイライラするようになった強→12点中→8点弱→4点無→0点少しのことで落ち込みやすくなった強→7点中→5点弱→3点無→0点頭痛やめまいが増えた強→7点中→5点弱→3点無→0点疲れやすくなった強→7点中→4点弱→2点無→0点肩や首の凝りがひどくなった強→7点中→5点弱→3点無→0点チェックできましたか? 強、中、弱、無で点数が違います。それぞれの項目の点数をカウントし、合計点数を出してみてください。合計点数は何点になりましたか? それでは自分の更年期指数を見てみましょう。合計点数別アドバイスはこれ!一般的な評価は以下のようになります。0~25 点 …… じょうずに更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。26~50 点……食事、運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。51~65 点…… 医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうが良いでしょう。66~80 点……長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。81~100 点…… 各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が必要でしょう。ここで、産婦人科医の駒形依子先生から評価の見方を教えてもらいました。「例えば25点と26点はほぼ同じですし、26点と50点は結構違いますよね。40代前半なのか、50代後半なのか、年齢によっても変わってきます。ですから、この評価の間を取った以下のアドバイスも参考にしてみてください。20点以上……これ以上症状が出ないように注意深く生活しましょう。40点以上……これ以上症状が出ないように注意をしていても、つらい症状がある場合は症状に合わせて専門医を受診しましょう。60点以上……それぞれの症状に合わせて専門医の診察や検査を定期的に受けて、過ごしやすいよう工夫を。長期的な治療も含めて相談しましょう。80点以上……受診をしていないなら、我慢し過ぎのようです。内科、整形外科、婦人科など今すぐ症状に合わせて受診しましょう。更年期症状の受診の目安は、日常生活に支障が出るほどつらい症状がある場合になります。でも、女性は我慢強いので、実は症状が重いのに大したはことないと自分に言い聞かせていることも。この更年期指数で高めの数値が出た方は早めに検査や受診をしてほしいですね」まとめいかがでしたか? ちなみに私は53点という結果でした。定期健診で高血圧の診断が出たので、近々受診する予定です……。毎日忙しく、なかなか受診に踏み込めない40代、50代ですが、時間をつくって自分をケアしたいですね。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年02月11日原因が特定できない40~50代の体調不良は、更年期症状としてまとめられやすいもの。婦人科を受診……とまではいかなくても体調を改善したいとき、思い付くのは漢方ではないでしょうか。とはいえ、わからないことが多い漢方。どのようにして始めるのが良いのでしょうか。漢方医でもある産婦人科医の駒形依子先生に、自分に合う漢方の見つけ方を教えていただきました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:夫のささいなひと言にもイライラ…更年期のイライラ解消のために試してよかったこと【体験談】1.セルフチェックをして市販品を試す一番身近な漢方といえばドラッグストアで購入できる市販品でしょう。しかし市販品は効き目があるのか、少し不安という人もいるのではないでしょうか。「市販品は漢方外来などで出されるものよりも、量が少なめになっています。まずは市販品を試してみて、症状が改善されれば、自分にその量が合っているということです。少なめで効果があるなら市販品で十分です。ただ、市販品にはたくさん種類があり、迷ってしまう人もいるでしょう。そんなときは、まずは自分が一番つらいと感じる症状に合った漢方を選ぶと良いですよ。市販品のメーカーのホームページには、自分に合う漢方を選ぶセルフチェックテストがあるものもあります。じょうずに活用したいですね」(駒形先生)なお、市販品としてポピュラーなクラシエの漢方シリーズは1日分200円台、月に6000円台ほどかかります。2.漢方外来で処方してもらう市販品は手軽で良いけれど、やっぱり専門家に選んでほしいという場合は漢方を扱うクリニックを受診します。保険診療を活用すれば月2000~3000円台という価格も魅力です。「更年期症状なら婦人科のはず、と婦人科を受診する人も多いのですが、ホルモン補充療法を受ける可能性はなく、漢方で乗り切りたいという場合は漢方外来を受診したほうが良いでしょう。なぜなら、婦人科で処方できる漢方薬は種類がとても限られているからです。一方、漢方外来では扱える種類が多く、より症状に合わせた処方ができます」(駒形先生)漢方を処方してほしいと決めているなら漢方外来を受診しましょう。3.漢方薬局でオーダーメイドをお願いする漢方医ではなく、漢方の薬剤師が調合しているのが漢方薬局です。保険はきかず自費負担になるため、月1万円台~はかかります。「価格よりも効果を重視したいなら、漢方薬局が良いでしょう。漢方外来で扱う薬より、さらに種類も数も多く、より患者さんの体質や症状に合ったものを調合してもらえます。ただ効果が高い分、胃腸障害を起こしたり、副作用が起きることも。完全オーダーメイドなので、もし合わなければ症状に合わせて変えてもらうこともできます」(駒形先生)世界で1つ、自分だけの薬を作ってもらえるなんてとってもぜいたくですね。まとめいかがでしたか? まずは市販品を試して、効果を確かめてはいかがでしょうか。駒形先生によれば、体質改善を目指すなら、3カ月以上は服用する必要があるということです。じょうずに活用して、快適に更年期を乗り切りたいですね。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年02月11日いろいろなメーカーから、さまざまな種類の更年期サプリが出されているのはご存じの通り。受診などの手間がなく手軽に始められるのが魅力ですが、1カ月で4000~5000円ほどかかるため、迷っている人も多いのではないでしょうか。そこで、産婦人科医の駒形依子先生にサプリメントの効果的な活用法や選び方について教えていただきました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「エクオールって」薬の相談をしたら医師から衝撃発言が! #アラフィフ主婦ちゃんねる 52サプリの利点は手軽に栄養補給ができることサプリメントの最大のメリットは、手軽に栄養補給ができる点だと先生は言います。「体に必要な栄養は種類がとても多く、すべての栄養を食事からとるのはなかなか難しいものです。サプリなら手軽に栄養補給できるので、時間を有効に使いたい忙しい人には合っていると思います。価格で迷っている人が多いようですが、その栄養を摂取するための時間や手間がサプリに集約すると考えれば、コスパは良いと考えることもできると思います。ただ、サプリ飲むのをやめると効果はなくなってしまいます。飲み続けて体調が良くなってきたら、生活習慣を見直してほしいですね」(駒形先生)サプリを飲まなくてもいい体づくりを生活習慣の見直しの中でも、特に心がけたいのが胃腸を整えることだと先生は言います。「まず便秘は解消してほしいと思います。せっかくサプリを飲んでも、便秘では有効成分がしっかり体内に吸収されないからです。更年期向けのサプリには、エストロゲンと似た作用をする大豆イソフラボンの代謝産物のエクオールを含むものが多くありますが、エクオールには胃腸を整える作用があるので便秘にも効果的です。でも、サプリを飲まなくなったらまた便秘になる可能性があります。サプリを飲みながら、便秘を解消する努力を続けてほしいです」(駒形先生)エクオールのサプリで最もシェアが高い大塚製薬の「エクエル」には、大豆イソフラボンの吸収を高める独自の乳酸菌が入っているといいます。また、「エクエル」は他のサプリより含有量が1日10mgと多いのも特徴です。やはり、含有量が多いほうが良いのでしょうか。「更年期真っただ中の40代後半~50代前半なら、多めのほうが効果は感じやすいでしょう。更年期症状の予防的に飲むというなら少ないものから試してみてもいいと思います。ただ、エクオール系のサプリで補給できるのはエストロゲンと構造が似た大豆イソフラボン。女性ホルモンを補給するものではないことは知っておいてほしいです」(駒形先生)閉経まで飲んでおきたいサプリは鉄剤更年期の女性が飲んでおくと良いサプリはまだあると先生は言います。「閉経するまで、できれば飲んでほしいのは鉄剤です。過多月経の方はマストです。サプリでなく飲料でも良いですよ。そして、できれば亜鉛も配合されたもののほうが、鉄の体内吸収を高めるのでおすすめです。ただし、亜鉛はアレルギーがある方もいるので注意してください。また、ジムなどで体づくりをしているなら、たんぱく質を補給できるスピルリナも良いでしょう。鉄分も入っているので手軽に栄養補給できます」(駒形先生)生理がまだある女性の誰しも不足しがちな鉄分。積極的に摂取したいですね。まとめ女性ホルモンを本気で補充したいならホルモン補充療法しかないけれど、子宮体がんや乳がんの発症リスク、不正出血などの副作用のことなど考えると、始めるには覚悟がいります。でも、女性ホルモンと似た成分を手軽にサプリで補給できるなら……。効果のほどは実際に飲んでみて、自分の体で確かめるしかなさそうです。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年02月07日私は更年期症状が軽く、体調不良もほとんど起こらなかったものの、1つだけ悩まされたことがあります。それは夜になると氷のように足先が冷たくなるほど、体が冷えることでした。足先が冷えると眠れなくなるので靴下の重ねばきはもちろん、会社のデスク下に小型のヒーターを置くなどの対策もおこなっていました。それでも冬になると足先が冷たくて、靴下をはいて寝てもなかなか温まらずに困り果てていたのです。そんな私の冷え対策について紹介します。★関連記事:「体が冷えていると痩せにくい?」冷えを改善する温活で9kg体重減少に成功!【体験談】冷えの原因を探すと更年期になるまでは湯船に浸かって布団に入れば、足先が冷たくなることなどありませんでした。しかし更年期を迎えてからは入浴して上半身は温まっても、足先がすぐに冷えてしまうことに気付いたのです。なぜ更年期になって足先の冷えを感じやすくなったのかを調べると、女性ホルモンの分泌量の減少により、自律神経が乱れて血行不良が起こることがわかりました。これまでと同じ生活では冷えが改善されないとわかり、対策することにしたのです。ストレッチと筋トレの習慣化足先が冷えるのは自律神経の乱れによる血行不良以外にも、加齢で血流が悪くなっていることも原因なのではないかと思いました。足先はもともと血流が悪い部位である上に、加齢とともに筋肉量が低下して血液循環が悪くなっていることも冷えの原因と予想できます。そこで私は日常生活の中で、毎日必ず運動する習慣をつけると決めたのです。YouTubeをチェックして5分以内でできるリンパマッサージを兼ねたストレッチと、簡単な筋トレメニューの動画を探し、まずは毎朝おこなってみることにしました。最初は長く感じた5分のストレッチも慣れてくると物足りなくなるので、気分に合わせてダンスエクササイズを取り入れるなど、運動を継続するためのモチベーションをあげるよう意識しました。また毎日必ずおこなわなければならないと思うと億劫(おっくう)になるので、「2日続けてはさぼらない」「朝できなかったときは寝る前に軽くストレッチする」などのマイルールを作って無理のないように実践しました。食生活にもちょっとした工夫をもともと私には朝起きるとまず歯磨きをして、コップ1杯の水を飲む習慣がありました。しかし冷えを改善するにあたり、朝イチで飲むものを水から白湯に変えたのです。マグカップ1杯の白湯を飲んでからストレッチすると、汗をかき始めるまでの時間が短くなりました。またお味噌汁を飲む際には粉末のしょうがパウダーを溶かす、生野菜を避けて蒸し野菜を食べる、ペットボトル飲料をやめて小豆茶や黒豆茶を入れて飲むことを徹底したのです。1カ月ほど続けたところ、足先が冷たくて寒いと感じる機会が少なくなっていました。まとめ生活や食事の習慣を見直すだけでなく、入浴後も寝る直前まで靴下をはいたままにして足を冷やさないようにしています。それ以外にも血流が悪くならないよう足首と手首を締め付ける衣類は着ないなどの工夫も継続しています。湯たんぽを使用すると夜中に寝汗で目覚めてしまうので、寝る直前に布団の中で靴下を脱げる温かさにしてから寝ることが自分にとってのベストな方法であることもわかりました。今後も運動や食事にも気を付けながら、万病のもとである冷え対策をしっかりおこなっていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/サトウユカコ広告制作プロダクションで、プランナーやディレクター、ライターを兼務。双子を含めた4人の子どもがいる。小学校教諭、幼稚園教諭の資格を持っている。
2023年02月03日終わりが見えない更年期症状に、さらに落ち込んでしまうという人もいるでしょう。更年期が終われば更年期症状は治まるのか、治まるとしたらどのように変わるのか、気になるところですね。そこで、更年期症状はいつまで続くのか、終わりのサインはあるのかどうかを産婦人科医の駒形依子先生に聞いてみました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:【40代の生理】閉経はいつごろ?閉経のサインってある?【医師監修】閉経から5年たてば更年期卒業。軽くなる症状も更年期とは、閉経を境に前後5年、10年間を指します。それなら、閉経から5年たてば更年期症状はすべて終わるのでしょうか。「更年期症状は、急激な女性ホルモンの低下に体が慣れないこと、また不安定な女性ホルモンの分泌から来る不調です。そのような“ゆらぎ”に体が慣れてくれば更年期は終わるといえます。“ゆらぎ”の特徴的な症状である、イライラや落ち込みなどの気分障害や、ホットフラッシュやのぼせといったものは、少しずつ落ち着くかもしれません。閉経から5年もすれば、やり過ごし方や乗り切り方を学んでいることが多いです」(駒形先生)症状がなくなるのではなく、慣れてくるので軽く感じるようになってきたら更年期の卒業サイン、ということなのですね。すべての症状が軽くなるわけではないしかし、更年期を過ぎてもすべての症状が軽く感じるようになるわけではないと先生は言います。「例えば関節痛などはもともとあった加齢変化が更年期で悪化していったことが考えられます。更年期を過ぎたら、加齢変化は激しくなるわけですから、良くなることは考えにくいです。また、気分障害についても改善しない場合があります。そのときは更年期症状が自律神経失調症と名前が変わるだけです。更年期が終わったら、加齢変化によるさまざまな健康リスクが高まります。年に1度の健康診断は必ず受けるようにしてください」(駒形先生)先生によれば、更年期にどの症状が一番つらかったかどうかが、終わりのサインを感じられるポイントということです。ホットフラッシュやのぼせがつらかった人は少し落ち着きますが、関節痛など加齢変化を伴う症状では改善したという自覚は持ちにくいそうです。ホルモン検査で更年期の終わりを確認?気分障害やホットフラッシュなどの症状が軽くなった気がしても、本当にこれで終わりなのか気になりますね。本当に終わったのか、婦人科で確認することはできるのでしょうか。「希望があればホルモン検査をすることはできますが、『やっぱりホルモンは出てないですね』で終わると思います。閉経後はほとんど女性ホルモンは出なくなるので、再確認の作業になるだけです」(駒形先生)ホルモンが出たり、出なかったりという“ゆらぎ”はなくなり、出なくなる。少し寂しいですが、不安定な症状は軽減されると前向きに捉えてみてはいかがでしょうか。まとめ更年期が終わったと思ったら、今度は加齢による体調不良とは……。女性の老後は波乱万丈です。更年期が終わっても、年1回の健康診断は欠かさず受けるようにしたいものです!取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年02月03日目まぐるしく体が変化する更年期。気になることはあるけれど受診するほどではない?という悩みや迷いはたくさんあります。そこで、産婦人科医の駒形依子先生に、更年期に気になる「これって大丈夫?」という質問に答えてもらいました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「病気の可能性も…」40代なのに生理で大量出血!閉経が近いはずなのになぜ?【医師監修】Q:閉経後に出血。生理が再開?何かの病気?「病気が心配なら、がん検査やエコーを受けたほうが良いと思います。子宮頸がんは健診でチェックできることも多いですが、子宮体がんや卵巣がんは症状が出ないと検査できません。子宮体がんや卵巣がんは初期症状として出血することがあるので、受診しましょう。また、更年期症状の緩和や美容目的で飲んでいるサプリが作用して出血する場合もあります。サプリの影響でバランスを崩して不正出血ということもあるので、それを含めて受診したほうが良いでしょう」(駒形先生)Q:生理が止まって2カ月。以前も生理が止まって受診した際、内膜が厚くがんの可能性を指摘されたことが…「以前の受診で内膜が厚くなっているという診断があるなら、受診したほうが良いです。本来、剥がれなくてはいけない内膜が子宮に残ると、炎症を起こしやすくなります。子宮体がんや子宮内膜増殖症の疑いも考えられるので、なるべく早く検査したほうが良いでしょう」(駒形先生)Q:閉経後に黄色いおりものが出るように。受診したほうが良い?「閉経後は腟内の分泌物が減って潤いがなくなり、本来持っている自浄作用が減ってしまいます。そのため、雑菌が増殖すると、黄色いおりものが出やすくなってくるのです。黄色いおりものだけで、痛みやかゆみ、強いにおいがなければ様子を見ても大丈夫でしょう。一般的には閉経後はおりものは減りますが、腟に雑菌が入れば外に出すというおりものの効果は変わりません。久々に生理が来る前に量が増えることがあります」(駒形先生)Q:生理不順でいつ生理が来るかがわかりません。生理を管理する方法は?「閉経期は排卵も不定期で、基礎体温を付けてもいつ生理が来るかはわかりません。規則正しい生活を送る、ストレスをためないなどホルモンバランスを崩さないようにするしかありません。ただ、生理が近づくとおりものが増えるのが1つのサイン。もし下着を汚したくないということなら、おりものが増え始めたら布ナプキンを下着にあてておき、出血に備えておいても良いでしょう」(駒形先生)まとめ閉経期は家事や育児、仕事などに忙しく、気になることがあっても受診は後回しという女性も多いでしょう。でも、「病気かな?」とちょっとでも感じたら、受診したほうが安心です。40代からは今まで以上に自分で自分の体をいたわってあげましょう!取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年01月22日周りに40代後半から50代の男性がいる場合、更年期の症状や実態について理解しておくと関係も良くなるかもかもしれません。「最近、あの人がなぜかイライラしてる」「ふさぎこんでるみたい」と感じるならぜひチェックを。医師が解説します。あの人は男性更年期かも?対応方法は?上司や先輩、パートナー、家族など、40代後半から50代にかけての更年期に差し掛かる男性が周りにいるなら、気にかけておきたい更年期特有の症状のこと。実際、人知れず悩んでいる人もいるかもしれません。実際多くの男性に疲れやすい、イライラ、不安、うつなどの症状が出るといわれています。ツムラが2022年11月に男性を対象に実施した「男性の更年期に関するイメージと実態調査」の結果、40代男性の症状ランキング1位は「疲れやすい」で65.4%、2位は「イライラ」で50.0%、3位は同率で「不安・パニック」「不眠」「集中力、記憶力の低下」で30.8%でした。また更年期症状を自覚する男性に、更年期症状に対する意識を聞くと、約2人に1人は「自分に更年期症状が出るとは思わなかった」(55.0%)と感じていることがわかりました。また、約6割の男性が更年期症状について「周りに言いにくい」(63.0%)、「更年期症状があっても認めたくない」(58.0%)と答えています。男性の更年期症状への正しい認識がより広まってほしいかと聞くと、男性の76.0%が正しい認識の広まりを望んでいることがわかりました。更年期の男性は、疲れやすいなどの症状を抱えながら周囲に気づかれないようにしていることが多いようです。一方で、周囲には正しい認識を持ってほしいと思っているようです。男性更年期にある男性の気持ちを知ろうこの調査に対し、日本初の男性外来「メンズヘルス外来」を立ち上げ、泌尿器科医療を行っている堀江重郎先生は次のようにコメントしています(一部抜粋)。堀江さん今回の調査結果から、男性の更年期症状を取り巻く環境には、「言いにくい」「認めたくない」「対処法がわからない」という3つの課題があることがわかりました。なぜ、認めたくないのかといえば、男性は自分が更年期であることを認めてしまうと、加齢を受け入れて“現役”から遠ざかるような気がしてしまうからです。若々しくいきいき仕事をする現役世代に対し、更年期には現役を終えつつある世代というイメージがあります。ネガティブなイメージがあると、症状を誰かに相談することが難しくなります。男性は、精神的な苦痛や肉体的な疲労を他人には訴えず、また自分でも認めないという傾向があり、その結果として対処法がわからない、という悪循環に陥りやすいのです。更年期とは人生の前半戦は終わったことを意味しますが、決してネガティブな時期ではなく、これから人生の後半戦に向けて準備をし整える時期です。健康問題はオープンに話し合うことで、自分に合った解決策やサポートが見つけられる可能性が高まります。無理に打ち明ける必要はありませんが、症状を知ることは大切です。男性の更年期は社会的ストレスが要因となりやすいので、何が要因かを具体的に探り、ストレスから離れるために周囲のサポートが必要な場合は、そのことを伝えてみるのも良いでしょう。ーー周囲の人たちは、男性更年期の時期の男性がどのような気持ちなのか、察することができればいいですね。男性の更年期障害の目安ーー実際、上司やパートナー、家族が何らかの症状に悩んでいるのが見えても、男性更年期が原因と決めつけるのはちょっと不安ですよね。男性更年期の症状だと判断できる目安はあるのでしょうか?男性更年期障害も診ている「Dクリニック新宿」院長の小山太郎さんに聞いてみました。40代以降かどうか小山さん年齢が一つのポイントになるでしょう。40代以降の男性は、男性ホルモン低下に起因する諸症状、つまり男性更年期を認めるケースが多いです。複数の症状がある小山さん症状は一つではなく、心、カラダ、性において、複数を併発することが多いのが男性更年期の特徴です。心の症状としてはイライラ、不安、うつなどに加えて睡眠障害を認めるケースがあります。うつでも食欲はある小山さんうつになると食欲は低下しますが、男性更年期では食欲は保たれているケースが多いです。男性更年期ならではのカラダの症状がある小山さんカラダの症状としては、関節の痛みや発汗、ほてり、以前と同じような運動量や食事量にもかかわらず太りやすくなる、筋力がつきにくくなるなどが挙げられます。性関連の症状がある小山さん性機能関連の症状としては性欲低下、勃起力の低下、夜間睡眠時勃起の減少などが認められます。男性ホルモンを増やすことが有効ーー男性の更年期症状には、どんな対処法があるのでしょうか?小山さん男性更年期については、男性ホルモンであるテストステロンの補充療法が効果的です。具体的には筋肉注射や塗り薬の処方を行います。また日常生活で男性ホルモンを低下させない工夫や、少しでも増やすような工夫をすることも意味があります。ーーそこで小山さんに、男性ホルモンを低下させる行動と向上させる行動をそれぞれ教えていただきました。男性ホルモンを低下させる行動小山さん睡眠不足、夜更かし、飲酒、肥満、ストレスは男性ホルモンを低下させます。男性ホルモンを向上させる行動小山さん筋トレは男性ホルモンを増やします。また、男性ホルモンのテストステロンを増加させるという報告がある食べ物がいくつかあります。亜鉛を含む牡蠣などの貝類、ビタミンB1を含む肉類、アリシンを含む玉ねぎやにんにく、唐辛子のカプサイシンなどです。男性ホルモンの原料はコレステロールという脂質ですので、脂も適度に摂取することが重要です。楽しい時間や居場所を持つことも男性ホルモンの増加につながります。ーー男性ホルモンを増やす方法はたくさんあるものなんですね。小山さんこれらのことを踏まえ、周囲が協力できることがあれば実践してみると良いでしょう。男性更年期の存在を知らない方もまだまだ多いので、職場の方であれば、そういった啓蒙活動を職場で行うことも意味があると考えます。ーー男性更年期に当たる男性たちの症状や思いとともに対応方法をご紹介しました。男性当人にとっても、どんな症状が出るのかは未知のこと。今回の内容を踏まえながら、ぜひ上司やパートナー、家族に配慮ある接し方をしたいですね。Information教えてくれた人…小山 太郎(こやま・たろう)さんDクリニック新宿院長。2001年慶應義塾大学医学部卒。慶應義塾大学形成外科を経て2009年にDクリニック東京(旧 城西クリニック)に入職。2021年よりDクリニック新宿院長に就任。コメント引用…堀江 重郎(ほりえ・しげお)さん泌尿器科医、医学博士。順天堂大学医学部泌尿器外科学講座・遺伝子疾患先端情報学講座・デジタルセラピューティクス講座 主任教授。(C)Zinkevych/Getty Images文・椎原茜
2023年01月19日閉経して生理がなくなれば、更年期症状も治まるのでしょうか? 更年期症状は治まっても、閉経すると一気に老け込んでしまうのでしょうか? 気になる閉経後の体の変化を産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:【更年期】閉経までのつらい更年期症状には低用量ピル、ホルモン補充療法のどっちを使う?いつになったら更年期症状は落ち着くの?更年期とは、閉経の前後5年間を指し、日本人女性の平均的な平均年齢は50.5歳といわれています。閉経を迎えても、その後5年間は更年期症状が続きます。それでも50代後半にはエストロゲンがない状態に体が慣れ、落ち着くといわれています。女性ホルモンであるエストロゲンの急激な分泌低下に体が慣れるからです。ただし、ストレスや環境などよっても違い、個人差があります。そのため、50代後半になっても症状が治まらないものは更年期によるものではなかった、ということです。日常生活に支障を来すほどのつらさがあれば、一度検査をしてみると良いでしょう。検査で問題がない場合は、自律神経失調症ということになります。自律神経失調症になる原因の多くは、上質な睡眠が足りないことにあります。生活リズムを整え、適度な運動習慣を持つなど、まずはしっかり眠れる生活を習慣にしてみましょう。エストロゲンがなくなると一気に老け込む?エストロゲンがなくなると一気に老け込みそう……と心配になりますが、必ずしもそうとは限りません。60代、70代でも肌ツヤの良い女性はたくさんいます。たしかにエストロゲンは髪のコシや肌のハリ・ツヤを保ったり、肌のターンオーバーを促したりする作用があります。閉経後はエストロゲンの効果には頼れなくなりますが、なくなるのなら自分で補えばいいのです。それならば高級コスメやサプリで!という選択肢もありますが、せっかくの良い成分も、体内に吸収できないのではもったいないもの。閉経後は血流、筋肉量が落ちて栄養成分を運ぶ力が落ち、加齢とともに細胞も衰えていきます。そこで必要な成分を体内に吸収するためには、「胃腸を健康に保つこと」がとても大切です。閉経後もきれいでいるために必要なこととは?胃腸を健康に保つためには①下痢・便秘をしない、②冷やさない、③もたれさせないの3つに注意が必要です。中でも「もたれさせない」については、何を食べると胃がもたれるかは、個人差があるもの。世間一般で健康に良いとされるものが、必ずしもすべての人の胃腸に合うとは限りません。自分は何を食べるともたれるか、それまでの経験を思い出しつつ、知っておくと良いでしょう。そして、胃腸のケアと一緒におこなうといいのが、水分補給と保湿です。閉経後は血流が減りますが、水分が少ないと血流は増えません。こまめな水分補給とともに、肌への水分保湿もできるだけたくさん、こまめにおこなうと血流改善に効果的です。まとめアラフィフ世代は、「しっかり眠ること」「胃腸をケアすること」「水分をたっぷりとること」が健康で快適に過ごすためには大切ということでした。50代は若かったときよりも努力が必要なんだなと改めて実感しました!取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年12月25日更年期に起こるという症状で「ホットフラッシュ」というものをよく聞いていました。ホットフラッシュは「のぼせ」「ほてり」だと思っていましたが、私は「汗が止まらなくなる」という症状が出ます。カーッと暑くなるような「のぼせ」「ほてり」はほとんどありませんが、ひたすら汗が出て止まらなくなるのです。冬でもハンカチではなくハンドタオルを2枚持ち歩くくらいずっと汗が止まらない症状に悩まされている私の体験談を紹介します。★関連記事:更年期だからと我慢しないで!ホットフラッシュは改善できる【医師監修】私だけが大汗かいていて恥ずかしい外出時に電車に乗るのに階段を駆け上がって、汗が出始めると止まらず、いつまでも汗を拭き拭き電車に乗りとても恥ずかしい思いをしています。本を読んでいると本に汗がたれたり、本を持っている手が汗で湿ったりしているので本がしなしなになってしまうという状態です。家にいるときは首からタオルをかけて生活をしています。肌寒い季節になっても、仕事の仲間はみんな平気なのに私ひとりが「暑い暑い」と言っています。夏のような暑さを感じているのではなくて、ただ汗が出るのです。汗が出て、止まらなくて、汗を拭いてばかりいるので、言葉としては「暑い」としか言いようがないのです。しばらくじっとして、冷たいものを飲んだりしていると、落ち着いてきますが、時間はかなりかかります。またすぐ動くと汗が出るので長い間じっとしていなければ汗はひきません。婦人科などにも行ってみたけれど…夜、寝ているときも汗をかいていることもあります。夏は冷房を入れて寝ているのに汗をかいていました。でもそれ以上冷房の温度を下げると、今度は体が冷えてしまうので、設定温度は下げられません。昔は汗をあまりかかない体質だったので、間違いなく更年期だからだろうと思いました。婦人科にも行ってみましたが「まあ更年期でしょうね」という診断でした。漢方を処方されましたが私にはまったく効果がなく、結局やめました。甲状腺の病気でも多くの汗をかく症状が出る場合があると言われたので、甲状腺も調べてもらいましたが異常は見つかりませんでした。その他の体調不良もあり、あちこち検査もしたのですが、どこにも異常は見つからないため、どの科でも「更年期ですかね」「そういう年齢なのでしょう」と言われました。何か漢方以外に効く薬などがあればいいのですが、漢方しかすすめられませんでした。対処法が見つからず、今も困っているのですが、この大汗は更年期を過ぎれば治ると信じたいです。また婦人科で相談してこようとは思っていますが、とにかく外でずっと汗を拭いているのが恥ずかしいのです。化粧は流れ落ち、入浴後も汗が止まらず今年の夏は特に暑かったので、普通の人でも汗をかいていたと思うのですが、私は服の色が変わるほど汗をかいていました。半袖で満員電車に乗ると、他の人に触れてしまうので、汗をかいた腕に接触するのは相手にも不快な思いをさせてしまうので、長袖を羽織っていました。そうするとさらに暑いため、また汗をかくという、悪循環。ひどいときは着替えを持って行って、デパートのトイレで着替えました。しかし、顔はどうにもできないので、汗をただ拭くしかありません。全部汗で落ちるので、お化粧なんてしていられません。片手にタオルを握りしめてしょっちゅう汗を拭いていました。秋〜冬の時期はタオル2枚で大丈夫ですが、夏場はもっと持ち歩いていました。しかも今はマスクをしなければならないので、汗を拭くのも大変です。お風呂に入った後も大変です。汗を流して、すっきりしたのに、出たあとにまた汗をかくのです。またタオルで汗を拭き拭き……。本当にタオルが何枚あっても足りません。汗が目立たない色の服、吸湿速乾素材の服などを着て、できるだけ、汗臭そうな人に見えないように工夫はしています。まとめ年齢は自然のことですので、過ぎるのをただ待つしかないのかもしれません。いろいろ調べてみると、更年期の症状は「閉経後1年くらいで治まってくる人が多い」とのことでした。ということはまだ閉経までしばらくかかりそうなので、この大汗もしばらく続くのでしょう。そう思うと嫌になります。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。イラスト/サトウユカ著者/大森美樹(50歳)独身ひとり暮らし。本業が新型コロナで大打撃を受け、さらに回復が見込めないため、Webライターを始めた。元々精神障害を抱えており、不安定な毎日を送っている。最近は年齢的に「難しいお年ごろ」(更年期的な意味で)である。親の介護もそろそろ始まるため、なんとか自立した生活を送るべく、日々勉強中。
2022年12月22日株式会社ツムラが20代〜60代の男女を対象に行った更年期の調査によると、8割の男性が、自分の更年期の症状への「対処方法がわからない」と回答したことがわかりました。人によってはQOLにも影響する更年期。あなたのパートナーや大切な人も無関係ではないかもしれません。男性にとっての更年期はネガティブなイメージ20代〜60代の男性600人に調査した結果によると、更年期という時期に対するイメージについて、「老化を実感・もう若くはいられない」(73.5%)、「自分に更年期が来てほしくない」(70.0%)、「更年期になるのは不安、心配」(64.8%)といった声が多く、約7割が「ネガティブな時期」(71.0%)と回答しました。一般的だと思う男性の更年期症状を選んでもらう質問では、「イライラ」(46.3%)、「疲れやすい」(36.3%)、「発汗やほてり」(29.7%)の順となりました。また更年期症状を自覚する40代~60代の男性100人に、自身の更年期症状として当てはまるものを聞くと、「疲れやすい」(66.0%)が最も多く、「頻尿」(41.0%)、「不眠」(40.0%)の順となり、年代別でみても共通して「疲れやすい」と感じる人が最も多いことがわかりました。更年期症状のイメージとしては「イライラ」が多いものの、実態としては6割以上が「疲れやすい」と感じているようです。「言いにくい」「認めたくない」「対処方法がわからない」という課題が浮き彫りに更年期症状は男女ともに生じると思うかと聞くと、男性の74.8%、女性の73.8%が「男女ともに生じる」と正しく認識しています。さらに更年期症状に対する知識を得ておきたいかと聞くと、男性の74.7%、女性の83.3%が正しい知識の習得を希望していることがわかりました。ところが、自分の更年期症状への対処方法について、「わかっている」と答えたのは男性15.7%、女性28.7%と少なく、「どう対処していいかわからない」男性が84.3%、女性71.3%と圧倒的に多くなっています。更年期症状を自覚する男性に更年期症状に対する意識を聞くと、約2人に1人は「自分に更年期症状が出るとは思わなかった」(55.0%)と感じ、約6割の男性が更年期症状について「周りに言いにくい」(63.0%) 、「更年期症状があっても認めたくない」(58.0%)と答えていることからも、気づいていないだけでなく、相談しにくいと感じている人が多いことがわかります。悩まず泌尿器科に相談を男性ホルモンの低下に起因する疾患の診断と治療を行い、日本の泌尿器科医療をリードする第一人者の堀江重郎先生は、「男性は自分が更年期であることを認めてしまうと、加齢を受け入れて“現役”から遠ざかるような気がしてしまう」と、男性が自分の更年期を認められない背景を指摘します。一方で、「更年期は、例えるならサッカーやラグビーのハーフタイムのようなもの」ともコメント。ここでうまくコンディションを整え、良い後半戦に臨むことが肝心だと言います。人生の後半戦をより良く過ごすために、家族や友人で更年期症状に悩んでいる男性がいれば泌尿器科をすすめてあげてはいかがでしょうか。【参考】※ツムラ
2022年12月20日更年期とは閉経の前後5年を時期を指すそうですが、現在50歳の私はまさに更年期真っただ中と言えるでしょう。32歳のときに子宮筋腫摘出手術をしてからは生理痛もラクになり、生理は順調でした。きちんと4週間周期でやってくるので、予定も立てやすく、温泉旅行なども楽しめました。しかし、48歳ぐらいから、生理痛がまた重くなり始め、始まる日も遅くなったり早くなったりするようになってきました。更年期の私の生理について紹介します。★関連記事:「大量出血が続き、いつ来るかわからない…」40代になって生理不順や体調不良に悩まされるように【体験談】生理不順がひどくなり、いつ来るかわからないように生理周期は、初めは2~3日くらいのズレだったので、気にしていませんでしたが、だんだんと1週間ズレたり、3週間ズレたりと、生理がいつ来るのかがわからなくなってきました。ズレるのも早くなったり遅くなったりといろいろでした。量についてもとても少ないまま3日くらいで終わったり、いつまでもダラダラと10日ぐらい続いたりすることもありました。また、出血が多いときもあり、トイレに行きたくなったときに行くのでは間に合わないため、しょっちゅうトイレに行かなければならず、家から持ってきた生理用品が足りなくなり、仕事中にドラッグストアに生理用品を買いに行ったこともあります。周囲の先輩たちに聞くと、「スパッと終わって、全然困らなかった」という人もいれば「3カ月来ないときもあったし、月に2回来るときもあった」という人もいて、人それぞれのようです。閉経はまだ先?婦人科で診察してもらった結果32歳で子宮筋腫の手術をし、その後定期的に検査に行っていたので、35歳のときには子宮筋腫が再発していることは知っていました。しかし、引っ越しをして手術した病院が遠くなってしまったため、しばらく婦人科にかかっていませんでした。そろそろ更年期だし、何か筋腫以外に悪いところがあると嫌だなと思い、45歳のときに一度婦人科検診を受けました。そのときは「卵巣もきれいだし閉経はまだ先じゃないかな。筋腫はたしかに再発しているし、子宮後屈でもあるので、生理痛は重くなるかもしれない」と医師に言われました。「そうか閉経はまだなのか、それはそれで面倒くさい」というのが私の感想です。もう子どもを産むわけじゃないのだから、正直言って「早く終わってほしい」と思いました。だんだんと生理の間隔が読めなくなってきて、4週間ではなくて、6週間空いたり、3週間で来たりするようになったので、48歳のときにまた婦人科に行き、診察してもらったところ、右の卵巣が小さくなっていてエコーでほとんど確認できないとのこと。また、子宮は筋腫なのか、腺筋症なのかもわからないくらいぼこぼこになっているとのことで、子宮壁がかなり分厚くなっていると言われました。子宮後屈もさらにひどくなっていました。そのころは生理痛がひどいときは寝込むほどで、量が少なくあっという間に終わるようなときは何でもありませんでした。50歳の今、生理の現状と対策50歳になった今は生理がまったく読めません。いつ来るかの前兆もわからず、毎日生理用品を持ち歩いています。ただ最近はコンビニでも生理用品が手に入るのでとても助かります。旅行のときも生理用ナプキンとタンポンを必ず持っていきます。生理用品は重くないのですが、かさばるので荷物が大きくなりがちなので、困ります。また、最近は量が多いときは「出血している」のを自覚できるほどの出血で、夜用のナプキンを1時間ごとに変えないと漏れてしまうくらいです。これがいつそうなるのかがわからないため、外出の予定も立てづらく、また、仕事中になってしまった場合は、仕事中に席を立てないときもあるので、非常に困ります。たまたま家にいるときにそうなってしまったことしかないのですが、下着どころかスカートも汚してしまい、1日で3回も着替えたこともあります。座っていた椅子ももちろん汚してしまいました。家にいるときだったのでよかったですが、これが外出先だったらと思うと困ります。最近はいつ生理が始まるかわからないので、夜用ナプキンも持ち歩き、服も黒っぽい、もし汚れても目立たない色のボトムスしか着られません。知り合いで、やはり同じような症状があった方がいて、その方は貧血を起こして倒れてしまったそうで、しばらく入院になり、しかも輸血されたそうです。私は出血がひどいのは1日だけなので、今年の健康診断で貧血も引っかかりませんでしたが、もしかしたら今後ひどくなるかもしれないので、また婦人科にかかって相談をしてこようと思っています。まとめ外出の予定を立てづらいのと、荷物が毎日多いのと、服を選ぶのが大変なのとが憂うつで、早く閉経してしまわないかと思っています。閉経してしまった方は、皆さん口をそろえて「終わってしまったらラクよ~!」とおっしゃいます。早くそうなりたいと願うばかりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/大森美樹(50歳)独身ひとり暮らし。本業が新型コロナで大打撃を受け、さらに回復が見込めないため、Webライターを始めた。元々精神障害を抱えており、不安定な毎日を送っている。最近は年齢的に「難しいお年ごろ」(更年期的な意味で)である。親の介護もそろそろ始まるため、なんとか自立した生活を送るべく、日々勉強中。
2022年12月15日更年期に女性ホルモンの分泌が減ると、さまざまな不調が表れがちになります。年を重ねても女性ホルモンを保つことはできないのか……、そんなとき、ときめくと女性ホルモンの分泌が増えるという情報を知りました。産婦人科医の駒形依子先生に真相を聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:40~50代でもイキイキした女性の共通点!「若返りホルモン」を増やすためにできること【美容専門医】女性ホルモンの分泌は30歳をピークに減る一方ときめきホルモンについて紹介する前に、まず、更年期の女性ホルモンの変化をおさらいしましょう。「卵巣から分泌される女性ホルモンは2種類あります。加齢により卵巣機能が低下することで、これら2つのホルモンの分泌は減少していきます。エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体形をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経の平均年齢は50.5歳。更年期は閉経前後10年間(45~55歳)と定義されていますが、この時期女性ホルモンに劇的な変化が表れるのです。30歳をピークに女性ホルモン(エストロゲン)の量は年々減少していきます」(駒形先生)ときめくと女性ホルモンは増える?ときめきホルモンとは、どんなものなのでしょうか。また、本当に女性ホルモンの分泌は増えるのでしょうか。「ときめきホルモンと呼ばれるのは、PEA(フェニルエチルアミン)というホルモンです。PEAは恋愛の初期段階で活性化し、濃度が上がるとドーパミン(快感ホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)、エンドルフィン(陶酔感を感じるホルモン)といった、高揚感をもたらすホルモンが活性化されます。これらのホルモンで満たされると、いきいきと若々しく幸せな気持ちになりますが、女性ホルモンが分泌されるかは検査してみないとわかりません。しかし、女性ホルモンと同じ働きをすると十分に考えられます。ときめきホルモンは、女性ホルモンの代わりになると言えるでしょう」(駒形先生)あえて自分のコンプレックスにアプローチをときめきホルモンが女性ホルモンの代わりになる……更年期の女性にはうれしい話です。でも、ときめくものがないという場合はどうすれば良いのでしょう。「ときめく対象はなんでも良いのです。アイドルや俳優、映画やドラマ、小説、まんがやアニメでもいい。人でもモノでもなんでもOKです。でも、それでも思い付かないという場合は自分にときめいてみてはいかがでしょうか。ちゃんと自分の体や顔を鏡で見ていますか? ときめくためには、あえて顔、肌、髪、体形など自分のコンプレックスを見つめてみてください。そして、そのコンプレックス解消のために自分に手をかけてみてください。ときめきホルモンは、相手やモノに好意を持ったとき出されます。自分が自分のことを好きになれるように努力してみましょう」(駒形先生)まとめ70歳、80歳になってもキラキラ輝いている女性を見ると、美しさは女性ホルモンだけではないのだなと実感します。家事や育児、仕事などで忙しくてもときめけるものが何か1つでもあれば、これからの毎日が楽しく過ごせそうです。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年12月14日イラストレーター&漫画家のフカザワナオコさんは、アラフィフ女子の日常についてマンガにされています。45歳ごろから更年期症状が出始めたフカザワさん。49歳になり、今までになかった症状が出てきて……。★前の話こんにちは、フカザワナオコです。更年期の症状が出始めたのは、45歳のころ。不安感に襲われたり、やけにイライラしたり、かと思えばクヨクヨしたり……。頭が重いとかそういう症状もあるけれど、私の場合は、比較的気持ちの面での不調を感じまして。なので、更年期の症状を感じ始めたときに受診した産婦人科で、不安感が強いならと処方された加味逍遙散(かみしょうようさん)という漢方薬を飲んだり、軽い運動をしたり、ちょっと歩いたりして、更年期のしんどさを軽減させています。最近はドラッグストアで市販の加味逍遙散を購入しています。ところが最近、今まではそこまで感じなかったホットフラッシュと思われる症状がたまーに出てきまして。ホットフラッシュって、更年期の症状では結構よく聞くのですが、自律神経の調整がうまくできなくてのぼせたりほてったり、はたまた汗が止まらなかったりするのだそうです。気温的にも普通で、そこにいる人たち誰も暑がってないところで、ひとりで勝手にほてったり汗をかいたり!頻度的には、そんなにしょっちゅうというわけではないのですが、でも確実に今までなかった変化を感じていて……。気持ち的にどんよりしているのもしんどいけれど、汗をかいたりほてったりするというのも、なかなか落ち着かないものだな~。もちろん、まだまだ不安感とかイライラもあるけれど、年齢とともに更年期の症状の出方も変化するんだなーとしみじみしちゃいます。まだまだ更年期は続きそうだから、漢方薬を飲んだり、体を動かしたりして、自分なりに対策を続けていきますー。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/フカザワ ナオコ(49歳)イラストレーター&漫画家。コミックエッセイを主に描いている。2021年9月8日に新刊『40代が、こんなにしんどいなんて聞いてなかった』(1430円/幻冬舎)が発売。絵日記ブログ「ひとこま作者」を日々更新中。 Instagram:@fukazawanaoko1973
2022年12月13日