俳優の成田凌(24)が周防正行監督(61)の新作映画「カツベン!(仮題)」(来年12月公開)で主演をつとめることになり、都内で会見を行ったことを各スポーツ紙が報じた。各紙によると、まだ日本映画が無声映画だった大正時代を舞台とした同映画。作品内容を語りで表現する「活弁士」に憧れる青年(成田)と、女優を夢見る少女(黒島結菜)。その恋を、アクションと笑いを織り交ぜてコミカルに描くという。主人公とヒロインは監督自らが3ヵ月をかけて約100人と面接。オーディションを行って成田と黒島を選んだという。「周防監督は『シコふんじゃった。』(92年)や『Shall we ダンス?』(96年)、『それでもボクはやってない』(07年)など話題作が多い。共演は竹中直人さん、渡辺えりさん、小日向文世さん、さらに永瀬正敏さん、井上真央さん、竹野内豊さんら豪華な面々。俳優としてはこれまで脇役が多かった成田さんですが、この作品で俳優として鍛えられれば大きくステップアップできそうです」(映画業界関係者)成田といえば昨年10月、戸田恵梨香(30)とのドライブデート中に写真誌「FRIDAY」(講談社)の張り込み車に接触。事故を起こしたことで、交際が発覚した。また8月には同誌が2人がフィリピン・セブ島旅行に出かけたことを報じ、順調な交際ぶりが明らかになった。「戸田さんといえばこれまで綾野剛さんや松山ケンイチさん、勝地涼さんらと交際が報じられました。彼らはことごとく売れっ子になっており、“戸田恵梨香の彼氏は出世する”とも言われています。成田さんは早くも“恩恵”を受けたようです。もともと才能のある方ですし、彼女超えを果たす日も遠くないかもしれません」(芸能記者)戸田も、成田が抜てきされたのを喜んでいるに違いない。
2018年09月30日新サービス 「ピッコマTV」にて配信される、松山ケンイチと染谷将太出演ドラマ「聖☆おにいさん」の配信日が、このほど10月18日(木)正午からに決定。さらに、10月12日(金)より期間限定で劇場公開も決定した。中村光による累計発行部数1,600万部を超える大人気コミック「聖☆おにいさん」を、山田孝之が製作総指揮を執り、福田雄一が監督・脚本を務め実写化。イエス役を松山さん、ブッダ役を染谷さんが演じるほか、佐藤二朗、山野海らが出演する。ドラマは全10話。今回、採用された人気原作エピソードと一緒に、場面写真も到着!第1巻その1「最聖珍道中」やその7「ブッダとイエスのできるかな」などが採用され、ドラマオリジナルエピソードが1話収録されるという。なお、配信スタート同日には、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて配信スタートを記念した特別上映会の実施が決定。松山さんや染谷さん、山田製作総指揮、福田監督が登壇予定となっている。応募等の詳細は、ドラマ公式サイトのイベントページを確認して欲しい。<ドラマ採用原作エピソード>1巻その1「最聖珍道中」1巻その7「ブッダとイエスのできるかな」2巻その11「ホスピタルフィーバー」2巻その15「サンパツ沐浴ドランカー」3巻その17「奇跡の物件」6巻その39「天国よいとこ一度はおいで」8巻その55「バカンスin立川以外」9巻その60「福も来た!鬼も来た!」10巻その71「白い聖人たち」「聖☆おにいさん」は10月18日(木)正午~ピッコマTVにて配信、10月12日(金)より立川シネマシティ・イオンシネマほかにて2週間限定上映。(cinemacafe.net)
2018年09月29日こんにちは、美佳です。夫婦の3組に1組は離婚していると言われる昨今。婚活市場にもバツイチの方が増えてきたように感じます。というか、バツイチがだいぶ増えて、「なんか離婚もカジュアル化したのかな?」とも思いますね。そこで本日は、バツイチ男子と付き合うメリット・デメリットについてお話しいたします。■■結婚に幻想を抱いてないし、「女」という生き物をある程度知っているまず、バツイチと付き合うメリットの一つ目はコレです。一度結婚して離婚を経験しているだけあって、バツイチの多くは、結婚に幻想を抱いていない人が多いです。なので、結婚に対し現実的思考を持っている男子をご希望ならバツイチはもってこいな気もします。また、結婚生活が長かった場合、ある程度「女」という生き物を知っていますよ。「女」を知ったバツイチは変に「女」を美化して見てないので、結婚後(再婚後)に幻滅・・・ということはそうないです。むしろ「女子にはそういう面もある」ということを知っているから、寛容だったりもします。■■失敗から学べるタイプなら、いい関係が築けるよう努力してくれるでは、メリット二つ目。失敗から学べるタイプのバツイチなら、同じ失敗をしないように努力してくれる人が多いかと。筆者の周りの未婚、既婚、バツイチ男子でどのタイプが一番気遣いやさんか、と言ったら断然バツイチです。もちろん個人差はありますが、女子が機嫌を損ねた際や、何かで怒ってしまった場合、すぐに意地を張らずに「ごめんね」って謝れるのはバツイチでした。離婚を経験している人の方が、変にプライドは高くないですよ。むしろ、失敗から学べるタイプなら、いい関係が築けるように努力してくれる人が多いですから。■■バツの付きすぎは要注意デメリット一つ目は「夫婦になると、人間的に問題がある」ということ。それは、「バツの付きすぎ」男性の場合です。正直バツの一個くらい勲章だと思うのです。けど、バツが3つも4つも付いているの場合・・・・・・もしかしたら、彼自身に問題があるのでは?と。まぁ、稀に結婚する相手が毎回結婚に不向きなヤバイ相手だった、恋愛中はいいけど結婚したら豹変する相手だった、ということもあるでしょう。でも多くの場合、バツの多い方に人格的問題があったり、失敗から学べないタイプな気がします・・・。相手に問題があって離婚したという場合であっても、そのパターンのバツがあまりにも多いのであればやはり、人を見る目が壊滅的になかったり、きちんとした判断をできない人だと言えるでしょうね。とはいえ、何度も結婚できるバイタリティは素敵です。もしバツの数の多い人と交際または結婚する場合は、前の離婚理由を聞いた方がいいですね。といっても、男子だって自分が不利になる情報は言わないと思うので、よほど誠実で正直な人じゃない限り「性格の不一致」程度くらいのことしか言わないでしょうが・・・・・・。■■元奥さんとの間に子供がいるならお金の問題が・・・もし元奥さんとの間に子供がいるのなら元奥さんに養育費を支払い、定期的に子供(ついでに元奥さん)に会っているということもあります。元奥さんとの間に子供がいる場合、交際ならまだいいですが、結婚になるとお金の問題が出てきます。そりゃ彼に十分な稼ぎがあればいいですが、そうではない場合、彼の稼ぎだけをあて生活するのは厳しいもの。専業主婦希望の女子からしたらバツイチ子持ちは結構ネックだったりします。また嫉妬深い女子的にも、彼が子供や元奥さんに会うということが心苦しいかもしれません・・・。■■終わりに婚活市場に増えてきたバツイチさん。まぁバツイチに限らず誰にでもいい点悪い点はありますよね!デメリットばかりフォーカスしないように!(美佳/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年08月16日中村光の大人気ギャグ漫画を、俳優・山田孝之が製作総指揮、監督&脚本を福田雄一が務め実写化する「聖☆おにいさん」。この度、福田作品常連の俳優・佐藤二朗が出演することが明らかになった。松山ケンイチと染谷将太がイエスとブッダ役で出演し、株式会社カカオジャパンが手がける新たな動画配信サービス「ピッコマTV」にて配信が決定している本作。配信スタートに先立ち公開された宣伝用のオリジナルVR映像は、3日間でなんと50万PVを超え、日に日に注目が集まっているが、そんな中、本日早朝に公式SNSにて“誰かはわからない出演キャスト”からコメントとキャラクターシルエットビジュアルが発表。ファンからは「モザイク意味があるのかしら」「シルエット丸分かり(笑)」「隠れてないwww」といったコメントが寄せられており、佐藤二朗だと確信する声が多く挙げられていたが、今回、正式に“医者役”で佐藤さんの出演が発表された。佐藤二朗コメント今回、私は高熱でうなされるブッダを問診する町医者の役で出演しております。ブッダを問診しながら、なぜか、特別な感情と申しますか、なんと申しますか、主に、頭部に、具体的には、ブッダの頭の、あの、例の、ボツボツに、こう、 なんでしょう、懐かしさ、みたいな感情が溢れ、よほど染谷から奪って俺がつけたろか、という欲求を抑えるのが大変でした。それが撮影の一番の思ひ出でございます。ほかにも、原作では度々登場している主人公2人が暮らすアパートの大家役で、女優であり作家としても活動する山野海が出演することも明らかになった。「聖☆おにいさん」は2018年秋、ピッコマTVにて配信予定。(cinemacafe.net)
2018年07月25日累計発行部数1,600万部を超える、中村光の大人気コミックを、俳優・山田孝之の製作総指揮のもと、「勇者ヨシヒコ」シリーズで知られる福田雄一が監督・脚本を手がけ実写化する「聖☆おにいさん」。このたび、イエス役の松山ケンイチ、ブッダ役の染谷将太の待望のビジュアルが明らかとなり、併せて本編には収録されないVR特別映像も公開された。公開されたビジュアルには、アパートの一室でイエスとブッダが朝の食卓をゆる~く囲む、原作ファンにはおなじみの日常の一コマが。原作者の中村さんが期待していた通り、松山さんのイエスにはアガペーが溢れ、染谷さんのブッダはアルカイックスマイルを口元にたたえており、その完成度の高さに「これはどこからか、お叱りをうけるのではないか!」と関係者一同が戦々恐々するほど、完璧なものとなっている。さらに、併せて公開された特別映像はまさかのVR仕様!2人が暮らす6畳一間に、まるで視聴者がお邪魔したかのような体験ができる。福田監督にとっても初挑戦となったVR撮影は、本編とは異なり決まったセリフのない状態で、松山さんと染谷さんの即興アドリブでの掛け合いによって進行した。2人のライブ感溢れる芝居力と見事なコンビネーションで、本作の世界観を堪能できる、特別映像とは思えないクオリティに仕上がった。なお、本編にVR映像は一切ないとのこと。6月22日発売の原作単行本「聖☆おにいさん」15巻の発売に合わせて、一部の書店では特製デザインの「VRスコープ」が購入特典として配布されるので、ぜひ入手してVR映像を楽しんで。「聖☆おにいさん」は秋よりピッコマTVにて配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:聖☆おにいさん 2013年5月10日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 中村 光/講談社 © 中村 光・講談社/SYM 製作委員会
2018年06月20日池松壮亮演じる新米営業マン、宮本浩の成長を描くヒューマンドラマ「宮本から君へ」。テレビ東京にて来週5月25日(金)深夜に放送される第8話で、宮本が坊主になることが明らかになり、この度、その衝撃シーンの場面写真が公開された。■ストーリー大学を卒業して都内の文具メーカー・マルキタの営業マンになった宮本浩(池松さん)は、未熟で営業スマイルひとつできず、自分が社会で生きていく意味を思い悩んでいた。そんな宮本は通勤途中、代々木駅のホームで一目ぼれしたトヨサン自動車の受付嬢・甲田美沙子(華村あすか)に声をかけるタイミングを伺っていた。何度かチャンスはありながらもなかなか声をかけられずにいる宮本は、同期の田島薫(柄本時生)にヤイヤイ言われながらも決死の思いで声をかけるが…。そこから始まる甲田との恋模様、仕事での数々の人間模様の中で、宮本は成長し、自分の生き方を必死に見つけていく――。5月から、主人公・宮本が仕事で成長する様子を描く後半話に突入した本作。5月18日(金)本日深夜に放送される第7話では、先輩の神保(松山ケンイチ)が独立のため退職することになり、宮本と最後のコンペに向けて奮闘する…というストーリーが展開される。■自らバリカンで坊主に!そして、翌週5月25日(金)に放送される第8話では、なんと宮本が坊主に!大手製薬メーカーの取引をめぐり、ライバル会社の営業マンに思わず掴みかかってしまった宮本が、同僚・田島の家で反省の念から頭を丸める、本作にとって重要なシーンのひとつだ。第7話放送終了後の5月18日(金)深夜1時23分に、そのシーンの予告編が解禁となる。■5月18日(金)第7話あらすじ宮本浩(池松さん)と神保和夫(松山さん)は、仲卸業者であるワカムラ文具の島貫部長(酒井敏也)を訪ねた。しかし島貫部長は、コンペの競合相手である業界最大手のニチヨン営業マン・益戸景(浅香航大)に肩入れしている。昔からライバル視していた益戸に見下され、火がついた神保は、退職前の最後のコンペに力が入るが、打開策がなかなか見つからない。宮本も神保の想いを感じるが、時間だけが過ぎていき…。ドラマ25「宮本から君へ」は毎週金曜、深夜0時52分~テレビ東京、テレビ大阪ほかにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2018年05月18日俳優・山田孝之が製作総指揮を執り、監督&脚本を福田雄一が、そして松山ケンイチと染谷将太が出演し実写化する「聖☆おにいさん」の配信先が、株式会社カカオジャパンが手がける新たな動画配信サービス「ピッコマTV」に決定。そしてこの度、山田製作総指揮と福田監督のコメント動画が公開された。累計発行部数1,600万部を誇る中村光の大人気ギャグ漫画「聖☆おにいさん」を原作に、主人公・イエス役を松山さん、ブッダ役を染谷さんが演じ実写化する本作。今回公開された動画では、中村氏直筆だと言うTシャツに“せいさくそうしき”“かんとく”と書かれた山田さんと福田監督が登場。配信先である「ピッコマTV」を選んだ理由について山田さんは、「原作者やものを作ってる方に対してのリスペクトがすごく感じられて…」とコメント。本作については「1話1話が短い、観やすい作り」「電車でみてもらいたい」と気軽に楽しめる作品になるとも。さらに、山田さんが「中村さんが言っていたのは、トイレで読んでもらうくらいな」と明かすと、福田監督は「ちょうどひとトイレ分」と同意。また、ピッコマのCMには福田監督作品に多く出演するムロツヨシが出演。山田さんは「選んだ理由としてムロツヨシは全く関係ありません!」と強調し、福田監督も「なんか腹立つ!ムロくんに誘致されたみたい」と悔しがる様子も。なお、「ピッコマTV」は今夏のβ版スタートを予定。そして本作は秋に配信予定となっている。「聖☆おにいさん」は2018年秋、ピッコマTVにて配信予定。(cinemacafe.net)
2018年04月18日●『アニニャン!』収録を終えた岩井を直撃3日にスタートしたお笑いコンビ・ハライチの岩井勇気がパーソナリティを務めるTBSラジオの新番組『ハライチ岩井勇気のアニニャン!』(毎週火曜 21:00~21:30)。この番組はお笑い界きってのアニメ・アニソン好きである岩井のもとに、様々なゲストを呼び、アニメ作品の楽しみ方を紐解いていくという内容だ。『アニニャン!』の収録を終えた岩井に、同番組の見どころやアニメの魅力などを聞いた。○「岩井くらいがお試しでちょうどいいんじゃないかって(笑)」岩井勇気お笑いコンビ・ハライチのボケ担当。1986年7月31日生まれ。趣味:アニメ・アニソン関連、邦楽LIVE鑑賞、麻雀特技:サッカー(県1位)、フットサル(全国3位)、ピアノ――『アニニャン!』のパーソナリティを岩井さんご自身が務めることについて、感想をお聞かせください。そうですね、結局は俺なんじゃないかなと思いましたけどね。もっと知名度が高いアニメ好きの人にやらせて失敗したら目も当てられないので、岩井くらいがお試しでちょうどいいんじゃないかって(笑)。一回先陣を切らすにはちょうど良い人間なんじゃないかと、俯瞰的に見て思いました。俺が足場作って、本当に人気ある人が今後やる可能性も秘めてるのはわかってますので(笑)。――いやいや、そんなことないですよ! 岩井さんといえば、コンビとして出演している『ハライチのターン!』をはじめ、TBSラジオによく出られているイメージです。いつの間にかですね。TBSラジオが岩井を欲してるんで(笑)、「いい女」じゃないですけど、求められたら応えていこうかなと思ってます(笑)。――5日放送の『ハライチのターン!』では、収録前のスタッフとの打ち合わせの際に、ちょうど『アニニャン!』が放送されていたとお話しされていました。『ハライチのターン!』のスタッフさんと聞くという地獄の時間でしたね。「なにを言ってるか分からない」ってポカーンとしてましたね。でも『ハライチのターン!』のスタッフは、TBSラジオの2軍ですので、なにを言おうが気にならないですけど(笑)。『アニニャン!』は1軍のスタッフでやっていますので。――17日の『アニニャン!』放送回では、10日放送回に続いて声優の松岡禎丞さんがゲストに登場しますね。憧れの声優さんでいろんなアニメで聞かせていただいていたので、すごくお会いしたかった方です。お忙しいでしょうし、まさか来ていただけるとは思わなかったです。○マニアックすぎる話題も飛び出した放送――収録後もかなり話し込んでいましたね。そうですね。聞きたいことがいっぱいあったんですけど、放送では時間の都合上、半分も聞けなかったですね。また来ていただけたらいいなと思います。――収録では「オメガバース」という話題も飛び出していました。ワードが出た時点で笑っちゃいましたけどね(笑)。BL作品を見ていって、さらにもうちょっと見ていった先にあるマニアックなジャンルですので。TBSラジオ、しかも21時台でこのワードが出るとは思わなかったです(笑)。●「バラエティ番組をあまり見てこなかった」――今後も番組では、ゲストを呼んでいく予定ですか?第一回は岩井だけでやりましたけど、岩井だけでずっと聴いてもらえるわけでもなく(笑)。ブッキングをとにかく頑張って、今後も声優さんやアニメクリエーターの方、アニソンシンガーの方などに出演してほしいです。『ハライチ岩井勇気のアニニャン!』お笑い界きってのアニメ、アニソン好きのハライチ岩井勇気のもとに毎回様々なゲストを呼び、 岩井のシニカルな視点と、ゲストのまっすぐな視点(?)の相乗効果によりアニメ作品の世界の楽しみ方を紐解いていく。○岩井勇気が会いたいと語る女性声優は――『アニニャン!』にぜひ呼びたいという方はいますか?能登麻美子さんという女性声優さんに、ぜひ一度お会いしたいと思っています。テレビやネットに出てる能登さんは能登さん役の女優が演じていて、能登さんの声は”概念”ではないか、実は存在しないんじゃないかと僕の中ではなっているので(笑)、ぜひお会いしたいです。――岩井さんは昔からアニメ好きだったんですか?昔から好きでしたね。アニメがやっていたら絶対見ていましたし。僕はお笑いをやっていますが、バラエティ番組をあまり見てこなかったんですよ。バラエティを見るんだったらアニメ見てたんで。芸能人にお会いしても、僕はそこまでテンション上がらないんですが、声優さんに会うとテンションが上がるというか緊張します。――そんな声優さんたちとは『アニニャン!』で共演する機会も多そうです。岩井さんにとっては、最高の仕事ですね。本当に最高ですね(笑)。TBSラジオで週に2回、自分の気持ちを公に話せる番組があるというのは、ありがたいです。好きなことをやっているので、仕事をしていると感じないときもありますね。○『アニニャン!』への抱負は「とにかく1年続ける」――『アニニャン!』で今後していきたいことはありますか?やっぱりイベントをやりたいですね。朗読やコントでもいいですし、アニソンシンガーの方の歌ゾーンもあったりしたら、かなり盛り上がると思います。――最後に『アニニャン!』への抱負をお聞かせください。とにかく面白いアニメトークになるように話を盛り上げて、とにかく1年は続けたいです(笑)。1年やったら、誰かの記憶には残ると思うので。1クールで終了してしまったら、なかったと一緒ですので(笑)。
2018年04月16日東京都の都心にあるホテルに横付けされた車から現れたのは深田恭子(35)。出迎えた女性スタッフたちに笑顔を見せながら、入り口へと入っていった。 3月下旬、深田が主演したドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)の打ち上げが開催された。この会に参加したドラマ関係者は言う。 「ホテルのテラス付きのスイートルームが会場となりました。深田さんのほかには、夫役を演じた松山ケンイチさん(33)、姑役の高畑淳子さん(63)などの出演者や、スタッフなど60〜70名くらいが参加していました。打ち上げとしては、比較的こじんまりとした会で。定番のビンゴ大会もなく、案内状には『抽選会は行いません』『飲食物の持ち込みは大歓迎です』とも書かれていました」 しかし出演者たちはジャグジーで“足湯”を楽しんだり、大きなソファに座って会話をしたりと、思いがけないアットホームな時間を楽しんでいたという。まったりムードをさらに和ませていたのは深田だった。 「テラスにはバーベキュー設備があり、肉を焼いたりもできます。この日は寒くてテラスに出たがらない人もいたのですが深田さんが一生懸命、焼けた肉を運んだりもしていました」(前出・ドラマ関係者) ドラマでは妊活に励むスキューバダイビングのインストラクターを演じた深キョン。 「実はドラマ収録までは、ダイビング経験もなかったそうです。今回のドラマを完走した“自分へのご褒美”として、『スキューバダイビングのライセンスを取得したい』と、言っていましたね」(テレビ局関係者) 開演から5時間後の夜11時過ぎ、共演者やスタッフたちを癒しつくした深キョンは笑顔で会場を後にした。
2018年03月28日深田恭子&松山ケンイチ演じる五十嵐夫婦の妊活を中心に、多様な家族について描かれてきた『隣の家族は青く見える』。不妊治療についても丁寧に描くことで共感を得てきた物語が、いよいよ最終回を迎える。3月15日に放送された第9話では、奈々の妊娠から流産までが描かれ、涙する視聴者が続出。妊活をする五十嵐夫婦がぶち当たった壁、さらには奈々の心情の変化を追うことで、あらためて見えてきたものとは?■妊活は妻のため? 不妊治療で感じる夫婦の温度差第1話で「念のため」という気持ちで不妊治療専門クリニックを受診したにもかかわらず、早々に「不妊症」という言葉を告げられてしまった五十嵐夫婦。「子どもはいずれできる」と悠長に構える大器(松山)は治療に難色を示すが、年齢的なリミットも鑑みて奈々(深田)は前向きに治療(タイミング法)をスタートする。終わりの見えない治療の始まりではあるが、このときは“治療をすれば、きっと子どもはできる”という思いが強く、希望に満ちていた。とはいえ大器は、アルコールを控える奈々の横で平然とビールを飲んだり、精子に異常がなければ“ガッツポーズ”をしたり…。このような夫婦の温度差は、不妊治療をする際に大きく立ちはだかる壁ではなかろうか。本来、妊活は夫婦ともに同じ立場で行うものだが、命が宿るのは女性の体であるゆえ、夫は妻に「協力している」、一方の妻も「夫に協力してもらっている」という考え方に至ってしまいがち。このためどうしても女性が率先して治療を行うことで、その状況次第で落ち込んだり、考え込むことも少なくない。だが五十嵐家の妊活は、夫が不妊治療について“知ること”で、道が開けていく。大器は「知らないから怖い」という奈々の言葉に刺激を受けて自主学習し、良い精子を提供すると高らかに宣言。ここから、奈々と大器は足並みをそろえて妊活に取り組むこととなったのだ。■不妊ストレスが起こるとき…親プレッシャー、他人の幸せ子どもはいらないと考える人もいれば、子どもがほしくてもかなわない人もいる。人生には当たり前なんて存在しないのだが、結婚したら子どもができてあたり前と考えている人がまだまだ多いのが実情。なかでも妻にとって一番の脅威は、夫の母ではないだろうか。孫見たさに、義実家に行けばその話ばかり、あげくにはお守りやら健康食品やらを送りつける…。大器の母・聡子(高畑淳子)もまた悪意のない「孫はまだか」攻撃も凄烈だった。そして義妹の琴音(伊藤沙莉)の妊娠によって、奈々の「どうして私だけ…」という気持ちが募っていく。人の幸せを素直に喜ぶことができない感情は当然ともいえるが、「それで喜んでたら、お人よし通り越してバカだよ」と言う大器に、「だったらバカのほうがいい」とつぶやいた奈々。不妊治療の最中に起こる自分のマイナス感情を受け入れられない姿が印象的だった。第5話ではタイミング法から人工授精へステップアップするが、リセットを繰り返してしまう奈々。さらには琴音の出産に立ち会うという精神的に厳しい状況に置かれるが、「妊娠できないわけじゃなく、まだ妊娠していないだけ」と、自分の中の嫉妬心を乗り越えようとする。一方、奈々の不妊治療を知った聡子は自分の言動を猛省。自分の発言や態度を何度も謝る聡子だったが、おそらく自分の失態をすなおに謝ることができる人はほぼいない。何気ない一言が人を傷つけることもある。思いも寄らないことに悩んでいる人は意外と近くにいるのかもしれない。そして自分の気持ちを言葉に表せばわかってくれる人もいる。ドラマはそんな一言の大切さにも気づかせてくれた。■不妊治療と仕事を両立させことの厳しい現実不妊治療を始めるときに、女性にとって大きなネックとなるのが仕事。治療のスケジュール次第では仕事を休む必要が出てしまうが、会社に「不妊治療」をしていること自体を言い出すことができない。それは女性として恥ずかしさもあるし、病気の治療という必然性もないから。ダイビングスクールで働く奈々は、治療スケジュールの都合で急な休みが増え、「ヤル気がないならやめてもいい」とまで言われてしまう。体外受精へのステップアップを機に、職場に不妊治療の事実を伝えることになるのだが、不妊治療経験者の上司を除く同僚の目はとにかく冷たかった。“子どもがほしい”という気持ちは尊重されて然るべきなのに、働きながら子どもを産むこと、育てることは、どうしてこんなにも窮屈なのだろうか。かといって、子どもを産まなければ産まないで文句を言う人も出てくるのだから弱ってしまう。大器は「今日は人工授精終わってから出勤します」と言える世界を望んでいた。しかし、女性は不妊治療を理由に仕事を辞めざるを得ない状況に陥ることも珍しくない。奈々の同僚の態度から、そんな悲しい現実をひしひしと感じるのだった。■妻だけがつらい? 不妊治療で疲れていく夫の存在不妊治療は女性ばかりがつらくなるもの。そう思い込んでいる人も多いだろう。そのとき夫はどうなのだろうか。態度や言葉に表さないから、「妻だけ苦しんで、夫は何も考えていない」と思っていないだろうか。第7話では、大器がじつは精神的に追い込まれ、カウンセリングに通っていたことが明かされる。治療が長くなることで、気づけば奈々に腫れ物に触るかのごとく接するようになっていたのだ。不妊治療を「もうやめよう」という大器に対して、奈々は「諦めたくない」と本音でぶつかり合う。相手の気持ちを思うことも大切だが、やはり本心は伝えなければわからないもの。これによって、奈々と大器は夫婦の絆を再認識することとなり、晴れて迎えた体外受精で、ついに妊娠することになる。■幸せの光を一瞬で奪う、流産の残酷さマタニティマークをつけ、母子手帳をもらい、妊娠の喜びをかみしめていたのも束の間。奈々は腹痛で倒れ、そのまま流産してしまう。「一生子どもはできないかもしれない」という不安に駆られながら、「大器を父親にしてあげたい」という一心で頑張ってきた努力の賜が、一瞬にして奪い去られてしまう残酷さ。奈々の気持ちを思うと胸が締め付けられ、涙を流さずにはいられなかった。『隣の家族は青く見える』が一貫して描いてきたのは、多様性を認めることの大切さ。もちろん他人に対してだけでなく、自分自身に多様性を認めることで新たに生まれる幸せもあるのだが、自分のことだからこそ、やすやすと受け入れられないのが現実である。岐路に立たされた五十嵐夫婦は、どんな選択をし、どんな展開を迎えるのか…? どのようなカタチであれ、二人が“幸せ”だと思える結末を祈りたい。『隣の家族は青く見える』第10話は、3月22日夜10時から放送。木曜劇場『隣の家族は青く見える』ドラマ公式サイト:
2018年03月21日お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気が、4月3日よりTBSラジオでスタートする新番組『ハライチ岩井勇気のアニニャン!』(毎週火曜 21:00~21:30)に出演することが決定した。岩井勇気この番組はお笑い界きってのアニメ、アニソン好きの岩井のもと、様々なゲストを毎回呼び、岩井のシニカルな視点とゲストとの相乗効果によりアニメ作品の楽しみ方を紐解いていくという内容だ。岩井は自身のTwitterで「TBSラジオにて来月4月3日から毎週火曜日ハライチ岩井のアニメのラジオがスタートします!TBSラジオでは珍しいアニラジ! 毎週聴いてニャン!」と告知している。また岩井は現在、ハライチとしてTBSラジオ『ハライチのターン!』(毎週木曜 24:00~25:00)にも出演中だ。
2018年03月21日今までないリアルな妊活ドラマという触れ込みで始まった、フジテレビ系木曜10時の「隣の家族は青く見える」。 「生々しい」「リアル」という声があるいっぽうで、多くの不妊治療経験者からは「ピンとこない」などという意見が数多く上がっている。 ■ピンとこない理由1「周囲の人々のデリカシーがない」 妊活は経験した人にしかわからない精神的なつらさがつきもの。ゆえに不妊治療者や周囲の人々は、言動には慎重になっているはずだが……。 「私は今まで3つのクリニックに通いましたが、どの先生も『不妊症』という言葉を使わずに症状を説明してくれました。わかっていても、もし目の前で先生に言われたら、ショックだろうな」(20代女性) 1話で深田恭子さん演じる主人公の奈々にクリニックの医師が「検査するまでもなく不妊症です」と告げるシーンがある。 病院によってはズバリ現実を提示する医師もいるものの、この宣告に違和感を覚える方も多いようだ。 「マツケンよぉ、会社の同僚に不妊治療していることを喋らないでーーー」(30代女性) 松山ケンイチ(33)演じる夫・大器は時折、会社の後輩に夫婦の不妊治療について話している。だが同じ悩みを持つ友人や家族ならまだしも、若い後輩に他人に夫婦のデリケートなことを軽々しく話すのは妻にとって気持ちのいいものではないはず。 奈々が苦しいときに寄り添ったり「いつか俺たちの所にも絶対(赤ちゃん)来てくれる」と元気づけたりしていても、このディテールのおかげで大器がどこか軽薄に感じてしまうようだ。 ■ピンとこない理由2「主人公たちに本気さが感じられない」 「医師の指示でいちいち戸惑いすぎ。タイミング法だけで簡単にできると思うなよ」(40代女性) 一般にはなじみの薄い不妊治療をドラマで扱う性質上、奈々がどこか無知であったり医師の指示にいちいち戸惑ったりするのはドラマ的に仕方のないこと。しかし本気で妊活について学び、大きな決意をもって治療院の門を叩いた人たちからすると、軽い意識と感じてしまう部分もあるようだ。 「生理予定日3日過ぎて気づくなんて、本当に妊活してるの?」(30代女性) 3話で奈々が、「アレ(生理)もう3日も来てない!」と驚くシーンがある。 妊活中は生理日・排卵日に一喜一憂するもの。アプリなどでカウントダウンしながら、その日をドキドキして待っている人が多い。奈々も毎日基礎体温をつけているほどの妊活中のはずだが……??? ■ピンとこない理由3「成功が見えているから萎えてしまう」 不妊治療で一番つらいのは、先が見えないこと。そして頑張った人が頑張っただけ報われるものでもないことだ。 「挫折や苦悩がありつつも、最終的にめでたく授かるラストが見えてる」(40代女性) 「困難に見えるけど、実際はこんなすんなりいかないんだよなあ」(30代女性) 奈々夫婦は親の反対や夫婦間の意志の相違などはあるものの、双方特に問題なく治療が進んでいく。 それはそれで不妊症の厄介なところだが、治療を受ける夫婦の半数以上は検査や治療の過程で子宮筋腫や無精子症などの問題が発見されるという。また金銭上の困難などにぶつかり、回り道を余儀なくされているというのだ。 治療は順調に進んでも成功せず、別の新しい未来を選ぶことになった方も数多くいるとのこと。終わりの見えない中でもがいていた治療経験者からするとラストが想像できるスムーズなドラマ展開はどこか他人事に思え、歪んだ見方になってしまうのかもしれない。 ただ、直近放映の9話で奈々は初めての体外受精によって妊娠判定を得たものの初期流産という結果を迎えてしまっている。果たして多くの予想通りめでたく授かるのか、それとも別の未来が描かれるのか。最終回が見ものだ。 ■「不妊治療」扱う貴重なドラマ、今後に期待 とはいえ、このドラマの妊活手順(結婚1年で妊娠せず→病院行く→検査する→タイミング法→人工授精→体外受精)がわかりやすいストーリーや「クロミッド(排卵誘発剤)とは〜」「不妊治療の助成金は〜」などと医師や奈々の口から説明される不妊治療のあれこれは、非常に勉強になるとの声も。 世の中の大部分である『不妊治療は自分とは縁のないものだ』と思っている人たちにとって、それが身近に感じる大きなきっかけになっているだろう。 現に実年齢より若く見える深田恭子さんが不妊に悩んでいる役というのは、多くの視聴者に衝撃を与えているようだ。今回、実際に話を聞いた治療経験者たちも「このドラマで一番リアルだ」と口を揃えていた部分だった。 不妊は他人事ではないということ。たとえ経験者がピンと来なくとも「隣の家族は青く見える」は、これから多くの人々の不妊治療に対する考え方を変える役割も担っているのではないだろうか。 <小政りょう>
2018年03月19日『隣の家族は青く見える』(フジテレビ)が、最終話に向けて加速していますね。舞台はコーポラティブハウスという集合住宅です。主人公の深田恭子さんと松山ケンイチさんが演じるのは、子どもが欲しいけれどなかなか授からない夫婦。ほかには子どもを望まない女性とバツイチ男性のカップル、理想の家族像に固着する妻と仕事を辞めた夫、子どもを持ちたいゲイカップルなど、多種多様な問題を抱える人々の恋愛模様を描くドラマです。■比較しているのは隣の芝生じゃない今までのドラマと異なるのは、「不妊症」「妊活」をテーマとし、家族としてのあり方を描いている点です。深田恭子さん演じる五十嵐奈々は、「タイミング法」「人工授精」「体外受精」といった方法を試し続け、毎月リセットされてしまうたびに落ち込みます。そんな奈々をどう支えればいいかわからず夫の大器も悩み、「自分は夫としてダメな人間なんじゃないだろうか」と自信を失い、カウンセリングに通っていました。それでも子どもが欲しい二人は、何度もやめようかと迷いつつも「後悔しないため」に、お互いを鼓舞しながら「妊活」へと取り組んでいきます。「妊娠」は夫婦にとって大きなイベントのひとつなので、なかなか授かりにくい人はほかの家庭を見て落ち込んでしまうときがあると思います。これは何も「妊娠」だけでなく、今特定の相手がいない女性が結婚しているカップルを見て落ち込むこともあるでしょう。でも実際に見ているのは、実は「隣の芝生」じゃないんですよね。違うカップルを通して「理想自我」を見ているに過ぎないんです。■自我へのこだわりが強い人が陥りやすい穴「理想自我」とは、「こうありたい自分の姿」を意味する心理学用語です。誰でも対人的あるいは社会的に自分はどうありたいかを考え、理想とする姿を思い描くことがあるでしょう。大概は、理想通りとはいかないですよね。特に恋愛関係は自分ひとりだけで築けるわけではないので、なおさら理想通りとはなりにくいもの。だから誰しもある程度のところで妥協しつつ、向上できるところは努力を重ねていき、自分なりの関係作りをしていきます。ただ、中には、こだわりが非常に強くて理想への執着が激しすぎる人っているんですね。そういう場合、「理想自我」と「現実自我」のギャップに落ち込んでしまい、自己批判してしまったり不安感や抑うつ感に苦しんだりします。「理想を追い求めている」と聞くと向上心が強いように思えますが、自我への想いが強すぎるというのは、いわゆる「自意識過剰」の状態なんです。自分との付き合い方を見失うと、他人との距離感もわからなくなり、関係が悪化する原因となってしまいます。■自分との付き合い方とは?自意識過剰な人に多いのは「完璧主義」です。理想通りの自分じゃなきゃいけない、みんなと同じことができてないとダメだ、という思考にとらわれてしまいがち。それが結果的に自分の首をしめ、現実との乖離に苦しむことになります。「完璧」なんて、誰にとっても無理。自分なりにひとつひとつ積み上げて、可能な範囲で進んでいくことしかできないのです。そのため、一旦「理想への想い」をリセットし、「現実にできること」をリストアップしてひとつひとつトライしていきましょう。そのように「実現の実績」を積んでいけば、自分らしさを取り戻すことができます。■まとめ隣の芝生を見て落ち込みがちな人に必要なこと、ご理解いただけましたでしょうか。「理想自我」に固執するあまり、相手の存在がおろそかになるのが一番いけないことです。人間関係は一人では築けないのですから、「最高の自分」ではなく「二人の幸せにとって必要な自分」でいられるよう、足並みを揃えていく方向に意識をシフトしていきましょう。
2018年03月17日深田恭子主演の木曜ドラマ『隣の家族は青く見える』。妊活中のカップルを中心に、さまざまな事情と問題を抱える4組のカップルが入り乱れる群像劇だ。すでに第7話まで放送が終わっているが、このドラマの面白いところは、なかなか問題が解決しない部分にある。ドラマの作り手たちが、安易に解決させない姿勢を貫いている、とでも言うべきだろうか。そのあたりがスカッとした結末を望んでいる視聴者と相容れず、視聴率の伸び悩みにつながっているのだろう。■母親は自己犠牲の塊?第6話は大器(松山ケンイチ)の母・聡子(高畑淳子)のこんな言葉で始まる。「母親っつーのはね、自己犠牲の塊なの」第6話は、「母親」がひとつのキーワードになっていた。聡子の言葉は、子育てに神経質になっている大器の妹、琴音(伊藤沙莉)に向けられたものだ。聡子の言葉を聞いて、もっともだと思う人も多いかもしれないが、「母親は自己犠牲が当たり前」という考え方自体は古いもの。このセリフを聞いて、先日話題になっていた絵本作家のぶみが作詞した歌「あたしおかあさんだから」を思い出した人もいるはずだ。「孫の顔も見ないで死ぬなんて、嫌ですからね。早く結婚してちょうだい」これはゲイであることをひた隠しにしている渉(眞島秀和)の母・ふみ(田島令子)の言葉。渉の隣には朔(北村匠海)がいたが、ふみは2人が付き合っているなんて知る由もない。ふみのこうした態度が、渉の煮え切らない態度を生み出しているのだろう。第7話に登場した深雪(真飛聖)の母親・百合恵(多岐川裕美)は、「あなたは受験に失敗したところから、人生狂ってしまったから」とさりげなく言い放つ。娘の受験に狂奔する深雪の態度は、間違いなく百合恵の影響によるものだ。古くて強い価値観が、キャタピラのようにメリメリと新しくてナイーブな価値観を踏み潰していく。母たちの言葉は「呪い」にも見える。新しい世代が自分の幸せを獲得するには、まず彼女たちの強い影響から脱する必要がある。「私もお父さんも、奈々ちゃんのこと大好きなのよ。奈々ちゃんが大器のお嫁さんになって、本当に良かったと思ってんの。だから、子どもができようが、できまいが、そんなことどうだっていいの。あんたたちが幸せで暮らしてれば、それでいいのよ」人工授精を続けて失敗して「妊活クライシス」に陥っている奈々(深田恭子)に向けた、聡子の言葉に救われた気になった人も多いだろう。しかし、聡子の言葉は根本の部分で勘違いがある。子どもが欲しいか、欲しくないかは、どこまで行っても奈々と大器の問題だからだ。第7話では、渉がついに母・ふみに対してゲイであることをカミングアウトする。衝撃を受けたふみは「お願いだから目を覚まして」と(口調は穏やかだが)激しい表現で詰め寄るが、渉はこう言う。「自分や、自分の好きな人を否定されることが、こんなにも悲しいことだなんて、今の今まで知らなかったよ」人にはそれぞれの価値観がある。ただ、孤立するのではなく、お互い干渉し合いながら、偏見を乗り越えて、それぞれの価値観を尊重していこう、というのがこのドラマのテーマだと思う。■ついに激突!夫たちVS妻たち第7話では、それぞれのカップルの不和が表面化した。大器は「妊活クライシス」に苦しむ奈々を見ていられなくなり、治療のステップアップを望む奈々に対して不妊治療そのものをやめるよう提案するが、そのギャップに2人は激しく衝突する(大器の浮気疑惑もあった)。亮司(平山浩行)の先妻の息子・亮太(和田庵)を受け入れたちひろ(高橋メアリージュン)だが、亮太を甘やかし続ける亮司に苦言を呈すると、「俺たち家族のことに口出さないでくれ!」と言われてしまう。深雪は夫・真一郎(野間口徹)の再就職を待ち望んでいたが、真一郎が選んだ仕事は学習補助のボランティアだった。激昂した深雪が「本気でそんな生活をしていくつもりなら、この家を出てからにして!」と叫ぶと真一郎も「出てけばいいんだろう!」と応じる。酒を酌み交わしながら愚痴をぶつけ合う男3人だが、それを聡子が「バカ亭主どもが!」と一喝する。これは聡子が正しい。彼らに必要なのは、妻と何歳までに何が欲しいか(必要か)を話し合い、ビジョンを共有することだ。たとえば、真一郎が教育支援の仕事にやりがいを見出したのは結構なことなのだが、深雪にとってはあまりにも一方的だ。第6話で亮太に対して言ったちひろの言葉、「もし何か不満があるなら言ってね。私、お母さんじゃないから、心で思ってることまで汲み取ってあげらんないからさ」は、いみじくもそれぞれの夫に対して当てはまる。「夫婦生活は長い会話である」というニーチェの言葉のとおりだ。夫も妻も、面倒でも疲れていても、お互い向き合って、あるいは同じ方向を見て、語り合い続けるべきなのだと思う。奈々から正直な気持ちを打ち明けられた大器の言葉のとおりだ。「やっぱりどんなにキツくても逃げないで、ふたりのことはふたりで話し合わないと、ダメなんだよな」第8話からはいよいよラストスパート。それぞれのカップルの行末を見守りたい。
2018年03月08日深田恭子、松山ケンイチ主演の木曜ドラマ『隣の家族は青く見える』。子どもが欲しくて不妊治療を進める夫婦を中心に、さまざまな価値観を持つ人々の姿を描く。先日放送された第6話から物語は後半に突入したが、ここで簡単にストーリーをおさらいしておこう。共有スペースを持つコーポラティブハウスに住んでいるのは、次の4組のカップル(家族)だ。■さまざまな価値観を持つ人たち深田恭子、松山ケンイチ主演の木曜ドラマ『隣の家族は青く見える』。子どもが欲しくて不妊治療を進める夫婦を中心に、さまざまな価値観を持つ人々の姿を描く。今週放送の第6話から物語は後半に突入するが、その前に簡単にストーリーをおさらいしておこう。共有スペースを持つコーポラティブハウスに住んでいるのは、次の4組のカップル(家族)だ。まず、家の購入を機に子作りを始めた、五十嵐奈々(深田恭子)と大器(松山ケンイチ)の夫婦。不妊治療を進める奈々に対して、大器は「子作り意識し始めてから全然楽しくなくなったんだよなぁ」などと世の女性たちを敵にまわすようなことを言っていたのだが、持ち前の素直さと奈々への深い愛情によって、大器も不妊治療についての知識をつけていく。次に、「子どもを作らない」と宣言していた川村亮司(平山浩行)と杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)のカップル。彼らは入籍間近だったが、実はバツイチだった亮司には子どもがいた。元妻が急死してしまったことで、亮司は子どもを引き取ることを決意するが、ちひろは亮司の決断を受け入れられない。結局、ちひろは亮司と分かれて家を出ることになる。広瀬渉(眞島秀和)と青木朔(北村匠海)は男性同士のカップル。渉は周囲にゲイであることをひた隠しにしていたが、奔放な朔はキスしているところを奈々に見られても一向に気にしない。ところが、部屋に「同性愛者」「ゲイカップル」という張り紙が貼られてしまう。最後は、商社マンの小宮山真一郎(野間口徹)と専業主婦の小宮山深雪(真飛聖)、2人の娘の優香(安藤美優)と萌香(古川凛)という家族だ。一見、何不自由ないように見えるが、真一郎は失業しており、深雪は真一郎に冷たく当たる。また、深雪は「女は子どもを産んでこそ一人前だもの」という強固な価値観を持ち、それを無遠慮に他人に押し付ける。また、自分たちの生活を幸せそうに装うインスタグラム中毒でもある。■偏見を乗り越えるために先週放送された第5話までを見て明らかになってきたのは、この作品は“偏見”をいかにして乗り越えるべきなのかを描いているドラマだということだ。偏見をなくすためのドラマではない。偏見は間違いなく、ある。渉と朔のゲイカップルへの偏見だけではない。第4話で奈々は実母から「子どもは自然に任せるのが良いに決まっている」という不妊治療に関する偏見を持たれている。また、深雪はさまざまな偏見を周囲にふりまいている。偏見を乗り越えるヒントは、主要登場人物3人の態度にある。まず、奈々の優しさと前向きさ。奈々は誰にでも優しい。自然に妊娠した大器の妹・琴音(伊藤沙莉)のことを素直に祝福できないと涙を流したこともあったが、夫婦でいたわりあうことで前を向くことができた。次に、大器の素直さ。先にも触れたように、けっして不妊治療に対して乗り気ではなかったが、妻の姿を見て自分も知識を吸収して前のめりになっていく。また、それまでの自分の認識が誤っているとわかれば、素直に認めて頭を下げる。そして、朔の多様性を認める姿勢だ。第2話では、ちひろと深雪がそれぞれの考え方をぶつけ合って争う様子を見て、彼はそれを面白がっていた。さまざまな価値観を隠して穏便に生きるのではなく、ぶつかり合ったほうが新しい何かが生まれる可能性があると感じているのだ。第4話では心無い張り紙に対して、朔は児童文学「泣いた赤鬼」をもじった手紙を貼る。朔は自分たちに偏見を持っている人たちでさえも受け入れようとした。ゲイであることを隠す渉に対しては「じゃあなんでこんな家で暮らしてんの?誰にも知られたくないなら、山にこもってひっそり暮らせばいいじゃん」と言う。彼らがコーポラティブハウスは、それぞれ住んでいる世帯がお互いに干渉しなければいけない住宅だ。そこには偏見があり、摩擦もある。コーポラティブハウスと彼らを取り巻く人々は、偏見が渦巻く世間の縮図だ。しかし、それぞれが殻に閉じこもって相手を攻撃するのではなく、具体的にコミュニケーションをかわし、交流を深めることで偏見や差別、悪意を乗り越えることができるのではないかと、このドラマは語りかけている。大きな話をすれば、これは国境が意味をなさなくなった現代の世界の話でもある。それぞれの国の人たちがお互いの偏見をどうやって乗り越えていくのか――?と。これからドラマは後半に突入する。彼らがどのように偏見を乗り越え、自分たちの幸せを掴んでいくのか、じっくりと見届けたい。あ、堅苦しいドラマではないので、気軽に見ましょう!妊活についてもかなり詳しくなりますよ。
2018年02月23日人気コミック『聖☆おにいさん』の実写化が、2018年10月18日(木)より、動画配信サービス「ピッコマTV」にて公開される。また、10月12日(金)より立川シネマシティ・イオンシネマ他にて2週間限定で上映される。監督は福田雄一、製作総指揮は俳優・山田孝之が務める。ブッダとイエス・キリストの生活を描くギャグ漫画を実写に『聖☆おにいさん』は、『荒川アンダー ザ ブリッジ』の原作者としても知られる中村光によるギャグ漫画。ブッダとイエス・キリストを主人公に、世紀末を無事越えた二人が東京・立川でアパートをルームシェアリングしながら下界のバカンスを満喫する物語だ。講談社「モーニング・ツー」で2006年より連載され、コミックの累計発行部数は1,600万部を誇る。イエスは松山ケンイチ、ブッダは染谷将太今回の実写化作品では、イエス役に『ユリゴコロ』や『関ヶ原』での演技が記憶に新しい松山ケンイチを起用。そしてブッダ役には、『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』『ポンチョに夜明けの風はらませて』などにも出演した染谷将太が抜擢された。また、高熱でうなされるブッダを問診する医者役は、『斉木楠雄のΨ難』や実写版映画『銀魂』シリーズなど福田作品の常連である佐藤二朗が、主人公2人が暮らすアパートの大家役は山野海が担当する。山田孝之×福田雄一がタッグを組んで製作陣に監督は、『銀魂』『銀魂2』『斉木楠雄のΨ難』も手掛ける福田雄一が務め、製作総指揮には、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『闇金ウシジマくん』などで活躍し、『50回目のファーストキス』にも出演する、俳優の山田孝之を迎える。山田孝之は、2018年公開の『デイアンドナイト』もプロデュースするなど、近年は製作陣としても活躍する。実写化に向け、製作総指揮の山田孝之は主演の松山ケンイチ、染谷将太に対し「既に悟りを感じさせるお二方の存在感は正にブッダとイエス。」とコメント。また、「演出は福田雄一監督ですのでタダでは済まないことは容易に想像できます。アーメン。」とも語っている。一方、監督・脚本の福田雄一は、「今まで何度も何度も出演をお願いして叶わなかった松山くんと染谷くんで、連載当初から念願だったこの原作を実写化出来ることが、ただただ幸せです!こんな幸せな作品を任せてくれた山田孝之プロデューサーに感謝します!全力でユルく臨みます!」と意気込みを見せた。記念すべき第一話が、You Tubeで無料先行配信動画配信サービス「ピッコマTV」での独占配信は、10月18日(木)12時よりスタート。記念すべき第1話「ブッダの休日」は、原作第1巻収録のその1の内容を描いたストーリーで、下界でバカンスを楽しむイエス役の松山ケンイチと、ブッダ役の染谷将太のほほえましいやり取りを楽しむことができる。なお動画配信に先行して、第1話に限り、You Tubeにて映像を無料公開。第2話以降の視聴からは、「ピッコマTV」アプリ内の「待てば0円」にて、10月18日(木)12時より視聴が可能となっている。六本木ヒルズで、オリジナルグッズの先行販売も動画配信同日時より、複製原画展「ブッダとイエスの仏賛展」が、東京・六本木ヒルズにて開催。イエスとブッダが下界で着用しているTシャツをモチーフにした「下界用デイリーTシャツ」や、2人をモチーフにしたキーホルダーなど、ドラマオリジナルグッズ7種が先行で販売される。詳細『聖☆おにいさん』実写化公開時期:2018年10月18日(木)12:00~「ピッコマTV」にて公開※10月12日(金)より立川シネマシティ・イオンシネマ他にて期間限定ロードショー(2週間限定)製作総指揮:山田孝之監督・脚本:福田雄一出演:松山ケンイチ、染谷将太、山野海、佐藤二朗原作:中村光(講談社「モーニング・ツー」連載)製作:パンチとロン毛 製作委員会■複製原画展「ブッダとイエスの仏賛展」開催日時:2018年10月18日(木)12:00~会場:カーテンコール住所:東京都港区六本木6丁目10-2六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内アイテム例:・下界用デイリーTシャツ 7種セット 9,800円(税込)・豪華な食卓Tシャツ(半袖) 4,000円(税込)・徳が高くなるアクリルキーホルダー 全2種 各1,000円(税込)※一般のグッズの予約受付は、10月19日(金)10:00~全国のローソン・ミニストップ店頭LoppiとHMV&BOOKS onlineで実施予定
2018年02月23日2月15日、『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)第5話が放送された。いままでも、かなり気になる存在ではあった小宮山深雪(真飛聖)だが、ついに夫・真一郎(野間口徹)と“子育て”を巡って口論が勃発。深田恭子&松山ケンイチ演じる五十嵐夫婦との対比も明瞭で、“夫婦の教訓”がヒシヒシと伝わる物語だった。■「幸せな家庭」を演じ続けるワンオペ育児の闇どんな人でも隣の芝生は青く見えるもの。しかしその感情が顕著なのが小宮山深雪だろう。SNSをとおして自分が幸せであることを周囲にアピールしまくる専業主婦。しかし実際にはコーポラティブハウスを購入して早々、商社マンとして働いていた夫が失業。周囲はもちろん子どもにもバレないようにと、「幸せな家庭」を必死で演じているのだった。第5話では、なんと“リア充代行サービス”まで利用していることが発覚。“夫の失業”という、深雪にとってはあってはならない状況が長引くことで、彼女の虚栄心がよりヒートアップしているようだ。あまりに強すぎる嫉妬心から、浮世離れした母親かと思われた深雪だったが、「自分がやらなきゃ」と気負い過ぎた結果、ここまで追い込まれてしまったというワンオペ育児のリアルな闇がチラリ…。もちろん、子どもを持つことが正しいと思っていたり、同性愛者を批判したりする心理は理解できない。だが、だれにも弱さを見せずにひとりで戦い続けてきた深雪を思うと、「じつは私も深雪予備軍かも」という恐ろしさと、ゆがんだ愛情への切なさが込み上げるのだった。■こじれた夫婦に必要なのは夫の一念発起!?しかし、悩んできたのは妻ばかりではない。夫・真一郎は、出張ばかりの仕事にも励んできたが、「家族と一緒に過ごす時間がほしい」と退職。けれども深雪の理解は得られず、再就職が決まるまでいままでどおりの時間に家を出て、夜遅く帰るように強要されている。長女・優香がダンスの練習に励んでいることを知った真一郎は、オーディションのため塾に遅刻した娘が深雪に詰め寄られる姿を見て、「俺が連れ出したんだ」とウソをつく。娘を思っての行動だが、その後、深雪から浴びせられたのは「このまま出てってほしいくらいよ」という辛辣(しんらつ)な言葉だった…。真一郎が中学受験は娘の意思なのかと問えば、「将来を考えれば、中学受験は最善の策」だと返され、「10歳の子どもにも意思はあると俺は思う」と言えば、「この10年、私ひとりに子育てさせておいて、よくそんなえらそうなことが言えるわね」と深雪に一蹴されてしまう。だが、よくよく考えて見れば、「子どもと一緒にいたいと願う夫」、「子育てを自分ひとりでがんばってきたと嘆く妻」。両者が欲しているものは同じであり、ただただ、ボタンの掛け違いがあるだけ。大黒柱の失業はたしかにマイナスなことかもしれないが、それによって得た幸せもある。それなのに深雪は「暇になったからって急に口出さないで」と、その幸せに気づくことができないでいるのだ。朔(北村匠海)が「違う環境で育った人間同士が心を通わせるなんて、そもそも無理なことしてるんだから、恋愛関係が続くこと自体奇跡なんだよ」と話していたが、本当にそうだ。夫婦であっても、心を通わせ続けるのは奇跡。一度できてしまった感情のズレを取り戻すのは難しいが、ここから小宮山夫婦がどう歩み寄っていくのか。そこには、夫の一念発起が必要なのかもしれない。■不妊治療に前向きな社会、夫になるためには一方、五十嵐家の夫・大器は「そこまでしなくても」と考えてきた不妊治療への考え方が大きく変わっていた。後輩に対する「“今日は精子とってから出勤しまーす”とか、“今日は人工授精終わってから出勤しまーす”とか言える社会であるべきだと思うんだよ。助けが必要なときはお互いさまって感覚が、もう少しあってもいいと思うんだ」という言葉には、胸が熱くなった視聴者も多いはず。突然のふんどし姿には笑ってしまったが、そんな大器の言動はどれも妻である奈々を思うからこそ。もちろん、自分自身にも子どもがほしいという気持ちもあるが、何より奈々の願いをかなえてあげたいという気持ちが強いのだろう。妻の負担を少しでも減らすためにも、つらさを一緒に背負おうとする大器の夫としての在り方には頭が下がる。互いを認め合い、同じ方向を向いて歩みを進める五十嵐夫婦。そして、互いの本音を共有できずに、心が離れかけている小宮山夫婦。「あなたはどちらの道を選びたい?」と聞かれれば、答えは簡単。それを実現するためには、深雪のように夫にばかりに何もかもを求めていてはいけない。大器に感謝の心を抱き続ける奈々のように、妻も夫の気持ちに気付き、寄り添うことが必要なのだ。真一郎が優香を連れ回したことに対して「昔あんなことがあったのに、誘拐みたいなことするなんて…」と深雪がこぼした小宮山家の過去、そして、朔が渉(眞島秀和)の家に転がり込んだ理由は一体何なのか…?さらに、子ども嫌いを宣言してきたちひろ(高橋メアリージュン)が、亮司(平山浩行)の息子・亮太との生活を通じてどんな変化を見せるのかも気になるところ。物語が折り返しを迎え、ますますおもしろくなってきた『隣の家族は青く見える』。第6話は2月22日夜10時から放送。木曜劇場『隣の家族は青く見える』ドラマ公式サイト:
2018年02月21日松山ケンイチ(32)と染谷将太(25)が人気漫画を実写化したドラマ「聖☆おにいさん」に出演すると、各メディアで報じられた。 原作は累計発行部数1,600万部を誇る「モーニング・ツー」(講談社刊)に連載中のギャグ漫画。主人公は、ブッダとイエス・キリスト。世紀末を無事越えた2人が、都内でアパートをルームシェアしながら下界のバカンスを満喫するという内容だ。 松山がイエス役、染谷がブッダ役。さらには製作総指揮を俳優の山田孝之(34)がつとめ、監督を「銀魂」「勇者ヨシヒコ」シリーズで知られる福田雄一氏(49)がつとめるという。 「ドラマ化するものの、テレビではなく今年新たに立ち上がる動画配信サービスで配信予定だそうです。新規参入するということは、かなりの資金力を持ち話題になりそうなコンテンツもすでに仕込んでいることでしょう。原作ファンも満足いくような作品になりそうだと注目されています」(芸能記者) 松山といえば、12年のNHK大河ドラマ「平清盛」に主演。大河主演で俳優としての格がアップし、その後の出演作がことごとく注目されていた。そんななか16年には、カルト的な人気を誇ったギャグ漫画「珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-」の実写化に挑戦し話題を呼んだ。 「松山さんが原作の大ファンということもあり、主人公・山田太郎のリアリティをとことん追求しました。原作ではおなじみの全裸や尻出しにも、果敢に挑戦。ところがあまり周囲の評価は高くなく、松山さんはへこんでいました。そのため今回、『珍遊記』の“リベンジ”だと意気込んでいるようです」(映画業界関係者) キャストのみならずスタッフも話題になる面々が集結しており、完成作品が注目される。
2018年02月20日俳優・山田孝之が製作総指揮を執り、監督&脚本を福田雄一(「勇者ヨシヒコ」シリーズ、『銀魂』)が務めることで話題の「聖☆おにいさん」実写化プロジェクト。この度、主人公・イエス役を松山ケンイチ、ブッダ役を染谷将太が演じることが明らかに。また今回の決定を受け、原作者の中村光は「松山さんのアガペー溢れるお顔と、染谷さんのアルカイックスマイルが見られるのを、いまから楽しみにしています」とコメントを寄せている。原作は、2006年から「モーニング・ツー」にて連載している中村氏による人気ギャグ漫画。ブッダとイエス・キリストを主人公に、世紀末を無事に越えた2人が東京・立川でアパートをルームシェアリングしながら下界のバカンスを満喫しているという設定が話題になり、累計発行部数は1,600万部を記録。また、2013年には森山未來や星野源をボイスキャストに迎え、アニメーション映画が公開された。今回イエス役に決定した松山さんは、「福田さんがキリスト役のことは熟知してるので色々聞いて頑張りたいなと思っています」と意気込み。「まさか参加するとは」と驚いたブッダ役の染谷さんは、「福田監督と山田さんという黄金コンビの企画に参加できるとは、心が激しく踊ります。松山さん演じるジーザスとどんな掛け合いになるのか、想像するだけでニヤケてしまうのは俺だけでしょうか?」と撮影開始が待ち遠しいと話す。一方、「松山さんをイエスに、染谷さんをブッダに、想像しただけでも失禁しそうです(少し出てますが)」と興奮気味に語る山田さんは、「すでに悟りを感じさせるお2人の存在感は正にブッダとイエス」と話し、「演出は福田雄一監督ですのでタダでは済まないことは安易に想像できます。アーメン」とコメント。福田監督は、「いままで何度も何度も出演をお願いして叶わなかった松山くんと染谷くん」とやっと今回念願が叶ったと明かし、「全力でユルく臨みます!」と述べている。なお本作は今年、新たに立ち上がる動画配信サービスにて配信される予定だという。(cinemacafe.net)
2018年02月20日俳優の松山ケンイチと染谷将太が、ドラマ『聖☆おにいさん』に主演することが20日、わかった。松山がイエス、染谷がブッダを演じる。同作は中村光による人気ギャグ漫画を実写化。世紀末を無事越えたブッダとイエス・キリストが、東京・立川でアパートをルームシェアリングしながら下界のバカンスを満喫している様を描く。2013年には森山未來、星野源を声優に迎え、アニメーション映画が劇場公開された。大人気漫画のドラマ化というだけでも話題だが、今回は俳優の山田孝之が製作総指揮を務め、福田雄一が監督を務めることでも注目を受ける。2018年、新たに立ち上がる動画配信サービスにて配信を予定している。イエス役の松山は「福田さんがキリスト役の事は熟知してるので色々聞いて頑張りたいなと思っています」と一言。ブッダ役の染谷は「いつか実写でみたいなと思っていた聖☆おにいさんにまさか参加するとは思ってもみませんでした。しかも、ブッタ役で」と驚きを表す。「松山さん演じるジーザスとどんな掛け合いになるのか、想像するだけでニヤケてしまうのは俺だけでしょうか? まだ撮影もしていないのに、皆様に届ける日が楽しみでなりません」と期待を語った。製作総指揮の山田は「想像しただけでも失禁しそうです。 (少し出てますが)」と"うれション"。「既に悟りを感じさせるお二方の存在感は正にブッダとイエス。日頃の激務に追われる天界での生活から離れ、下界での生活をごゆるりとお過ごし頂きたく思いますが演出は福田雄一監督ですのでタダでは済まないことは容易に想像できます。アーメン」と祈った。監督・脚本を務める福田は「今まで何度も何度も出演をお願いして叶わなかった松山くんと染谷くんで、連載当初から念願だったこの原作を実写化出来ることが、ただただ幸せです!」と気合十分。原作の中村は「松山さんのアガペー溢れるお顔と、染谷さんのアルカイックスマイルが見られるのを、今から楽しみにしています」と期待を寄せた。
2018年02月20日冬の寒さが身に沁みる1月クール。今期は、“社会派”と称される作品が強い存在感を放っていますね!観た人全てが「うんうん、わかる!」と圧倒的に共感するのではなく――普段、何となく見て見ぬふりをしてきた現実が、ものすごく身近なものとして胸にズドンと刺さる鋭利なドラマ。今日は、毎クール全ての作品をチェックしているドラマニアな筆者が、代表的な2作品を例に見所を分析していきます。■リアルな会話劇に惹きこまれる、誰もが“自分事”のドラマ「anone」普通に生きることの難しさ――本作を見る度、私たちはそれを痛感することになるでしょう。「anone」の主人公・ハリカ(広瀬すず)は感受性豊かな性格から、普通とは違うハズレの子というレッテルを貼られ、親から隔別され生きてきました。ネットカフェでその日暮らしを余儀なくされていたあるとき、偶然出会った老齢の女性・亜乃音(田中裕子)が偽札を所持していることに気づいたハリカは、「普通でいられないなら、いっそ」と大金に魅せられ…。本作には、彼女のように「普通に生られるなら、それでいい」そう考えながらも、「隙あらば、大きな成功を手にしてみたい」と望んでしまう“人間らしい人間”が次々に登場。愛に欺かれ裏切られ、信じる心を無くした大人たちの心の葛藤は、決して他人事とは思えないもどかしいものばかりです。幸せを得るために、お金が必要不可欠なのだろうか――そんな普遍的課題に真っ向から挑んだ、社会派ドラマ「anone」。登場人物たちの末路を最後まで見届けることで、“生きる”という言葉の本当の意味を知ることができるはずですよ。あなたの心に刺さる一言を探してみてくださいね。■人が違えば“痛み”も違う…人間の本音に迫る「隣の家族は青く見える」ヒリヒリ胸が痛くなる物語と言えば、こちらの作品も忘れてはいけません。妊活という夫婦のリアルを正面から描いたドラマ「隣の家族は青く見える」です。これまでにも本テーマを扱った作品はありましたが、ここまで細かく…かつストレートに表現するのは初めて。不妊治療を行う過程のひとつひとつ、それに伴う夫婦の心の葛藤を丁寧に紡いだ注目作となっています。深田恭子さん×松山ケンイチさん演じる五十嵐夫妻は、大の子ども好き。「いつか、自分たちも」と漠然と妊活を思い描いていたのですが…気がつくと年齢を重ね、周りからチクチク「子どもは…?」と尋ねられる状況に。もしかしたら、自分はみんなの言う“普通”を手にすることができないのかもしれない――確かな不安が胸に押し寄せた瞬間から、それまでは何の気なしにできていた愛想笑いができなくなってしまうのでした。隣の芝生には、子どもに全てを捧げる女性、はたまた子どもは欲しくないという女性が住んでいて…それぞれがそれぞれをつい羨んでしまうもどかしさが、画面を通して痛い程に伝わってきますよね。無意識ながら他人と自己を比較する癖が染みついてしまっている現代の私たちに、とても自然なメッセージで警鐘を鳴らしてくれる貴重な一作と言えるでしょう。“痛み”の種類は各々――異なるからこそ奥深いと思えるようになりたいものです。以上、いかがでしたか?上記はいずれもオリジナル脚本の作品ということで、先の読めない今後の展開が気になります。1月クールもいよいよ折り返し地点!最後まで、とくとお楽しみくださいませ。(text:Yuki Watanabe)
2018年02月15日香取慎吾と山崎弘也がMCを務める人気バラエティ「おじゃMAP!!」2時間スペシャルが2月14日(水)今夜放送され、女優の浅野ゆう子をはじめ、足立梨花、綾小路きみまろ、土屋アンナ、橋本マナミら豪華ゲストが出演、熱海ロケが展開される。今夜は「ザキヤマの恩返し&倍返しスペシャル!!」と題して、山崎さんがいままでの番組ロケで色々とオイシイ展開にしてくれた香取さんに“ドッキリ”で恩返し。番組史上最大の作戦が決行される。山崎さんは「よく行く大好きな熱海で香取と思い出を作りたい!」という想いから、今回は熱海でのロケを実施。熱海のグルメスポット「平和通り商店街」や随一のパワースポット「来宮神社」に熱海一の絶景スポット「熱海城」など定番観光地を巡るほか、旅館にもおじゃまするのだが…そこには数々のドッキリが。山崎さんが香取さんに対して仕掛ける“激辛”“激苦”“激熱”などの恩返し&倍返しドッキリの連続に、遂に香取さんがマジ切れ!?果たしてどんな思い出旅になるのか。今回は香取さん、山崎さんに加え一緒に熱海旅行を楽しむゲストとしてドラマ「人は見た目が100パーセント」や映画『アヤメくんののんびり肉食日誌』などで知られる足立さんが参加するほか、ドッキリの仕掛け人として数々の作品に出演してきた浅野さんや、『さくらん』などの土屋さん、毒舌漫談で中高年に大人気の綾小路さん、バラエティはもちろん「せいせいするほど、愛してる」などで女優としても活躍する橋本さんらも登場、山崎さんの“恩返し”を応援する。今夜のゲストの橋本さんは毎週木曜日22時~フジテレビにて放送中のドラマ「隣の家族は青く見える」に出演中。様々な家族が自分たちの意見を出し合いながら作り上げる集合住宅「コーポラティブハウス」を舞台に、深田恭子と松山ケンイチが妊活に励む夫婦役を演じ、平山浩行、高橋メアリージュン、北村匠海、眞島秀和、真飛聖、野間口徹らが共演するなかで、橋本さんは眞島さん演じる建築士の事務所で働く長谷部留美を演じている。「おじゃMAP!!」2時間スペシャルは2月14日(水)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年02月14日深田恭子、松山ケンイチ主演のドラマ『隣の家族は青く見える』。さまざまな価値観を持つ4組のカップルを描く群像劇だ。第3話のサブタイトルは「夫婦の絆!!妻の涙と夫のあふれる想い!!」。物語のメインになったのは、亮司(平山浩行)とちひろ(高橋メアリージュン)の「子どもを作らないカップル」だった。■「父親としての責任」と「婚約者としての責任」亮司はちひろに隠れて、別れた妻の息子、亮太(和田庵)に会いに行っていた。亮太の母親が急死してしまったからだ。亮太の祖母は年老いて、子どもを育てることができない。亮司は亮太を引き取って育てることを決意する。そんな中、亮司が亮太と一緒にいるところを、ちひろが目撃してしまった。ちひろに自分から切り出し、真実を包み隠さず話そうとする亮司。だが、「子どもはいらない」と宣言しているちひろは話している途中、亮司から離れて背を向けてしまう。物理的な距離が、心の距離だ。「おれとしては、亮太を引き取って、この家で暮らしたいと思ってる。だから、もしちひろが嫌なら……」「嫌なら何?引き取るのやめる?それとも、私と別れる?」「亮太を引き取らないっていう選択肢はない。父親としての責任があるから」「婚約者としての責任は?」亮司の言っていることは当たり前のことだ。父親として、生まれた子どもを放っておくわけにはいかない。それは父親として、人間としての義務である。ちひろは「ふたりでしたいことして、死ぬまで一緒に生きていこうって言ったよね!」と迫るが、子どもが苦しんでいるのを放っておいて「したいことをして」生きていけるとしたら、それは鈍感すぎる。結局、亮司はちひろとの別れを決意する。結婚式を解約すると明るく言うちひろにも声をかけない。かける言葉がないのだろう。■亮司とちひろは何が違ったのか?亮司はちひろの価値観を大事にしていた。彼はちひろの考えを無理に自分に都合のいいようにねじ曲げようとしていない。ちひろを「説得」して、妻と息子、両方を手に入れようとする男もいるかもしれないが、亮司はそうはしなかった。実は、ここに悲劇のもとと言ってもいい考え方の差がある。どうやら、ちひろは亮司を「同じ価値観の持ち主」だと考えていた節がある。しかし、亮司は「お互いの価値観を大事にする人」だった。だから、ちひろの価値観を尊重し、事情が変われば、ちひろとの別れを選ぶ。「愛されてなかったことだよね」と話すちひろに、隣人の奈々(深田恭子)は「愛してるからじゃないかな?」と語りかける。「だって、ちひろさんが子どもを持ちたくないってこと、川村さんは誰よりも理解しているんでしょう。ちひろさんのことを思うからこそ、別れを選んだんじゃないかな。好きな人に無理させることほど、辛いことってないと思うから」夫(となるはずだった人)の愛を知ったのに、別れざるを得ないのは辛いことだ。このドラマには「誰でも子どもを持つのが当たり前」「女は子どもを産んで育てるのが当たり前」「子どもは引き取って育てるのが当たり前」などという、これまで社会を覆ってきた無神経な「当たり前」がない。だけど、だからといってすべてがハッピーになるとは限らない。ときには、こんな痛みを伴うことだってある。とはいえ、物語はこれで終わるわけではない。亮司とちひろ、そして亮太が今後どうなるのかに注目したい。■不妊治療とお金の問題一方、子どもが欲しいのになかなか妊娠できない奈々と大器(松山ケンイチ)の夫婦は、不妊治療を継続中だ。これまでかかった不妊治療費を計算している奈々。不妊治療費は家計を圧迫していた。東京都は不妊治療に対する助成金を始めているが、奈々の年齢がネックになって助成金を受け取ることができなかった。「これが体外受精や顕微授精ならもっと大変だよ。1回につき、最低でも4~50万はかかるらしいから」これは事実。体外受精や顕微授精は特殊技術料金などがかさみ、一回でも大変な額になる。ただし、治療費に「成功報酬型」を取り入れている「新橋夢クリニック」のようなクリニックもある。また、「体外受精による妊娠率は、29歳以下で75%、30~34歳で65.5%、35~39歳で46.5%、40歳以上で14.3%」というデータもある(後藤レディースクリニックによる数字。「男性も女性も知っておくべき「妊活」の正しい知識」より)。近年は年齢が若い夫婦にも最初から体外受精や顕微授精を薦めるクリニックも増えているという。不妊治療を考えている方は、助成金ともども、いろいろ調べてみてほしい。それにしても、この夫婦は本当に愛らしい。今回注目したいのは大器の行動だ。声がかかると、大器はすぐに自分の仕事を中断して奈々のもとへ行き、一緒に数字を見るのだが、これってなかなかできないこと。仕事について、妻のアイデアを喜んで取り入れるところ、部下の前で堂々と妻へのスイーツのお土産を選ぶところも素敵。大器は良い夫だなぁ、と思う。奈々と親しくしていたゲイの朔(北村匠海)への嫉妬も、ほのぼのとしたタッチで描かれていた。大器の妹・琴音(伊藤沙莉)の胎動を素直に喜べなかったと涙を流す奈々を、おおらかに受け止める大器。これからも支え合って前に進んでいってもらいたい。素直に応援したい夫婦だ。なお、奈々と大器が訪れていた「御胎内神社」は静岡県御殿場市にある有名な安産・子宝のパワースポット。敷地内には露天風呂もある温泉も!興味のある方はぜひ。温泉、いいなぁ。
2018年02月13日深田恭子&松山ケンイチ演じる五十嵐夫婦の不妊治療を主軸に、コーポラティブハウス『PUZZEAL』で暮らす4組の家族について描く『隣の家族は青く見える』。第3話で初めて五十嵐家に入ったちひろ(高橋メアリージュン)が、家のデザインが「全然違う!」と興奮気味に話していたが、そもそもコーポラティブハウスって? メリット・デメリットは? 『隣の家族は青く見える』の美術セットの秘密に迫りつつ、住宅購入のヒントを探っていきたい。■コーポラティブハウスとは?コーポラティブハウスとは、住宅購入を希望する人たちが組合を結成し、土地の取得から建物の発注までを自分たちで行う集合住宅のこと。一般的なマンションと違い、入居者が住まいを自由に設計できるのが特長だ。第3話で渉(眞島秀和)と朔(北村匠海)のキスを奈々が目撃するというハプニングは、エントランスを抜けたところにある中庭で発生。これは『PUZZEAL』の住人が自由に行き来できる共有スペースで、このような空間についても入居者が意見交換をしながら造り上げていく。ちなみにコーポラティブハウスは、住宅購入を決めてから入居まで2年程度の期間を要するそう。すぐに入居できないことはデメリットとも言えるが、設計段階からこだわって作ることを考えれば妥当だろう。■ティファニーブルーを取り入れた遊び心いっぱいの家先述の通り、コーポラティブハウス最大のメリットは、家庭ごとに自由にデザイン設計できること。奈々(深田)とちひろが「同じ建物とは思えない」「さすがコーポラティブハウス!」という会話を繰り広げていたように、ドラマに登場する4家族もそれぞれ家のテイストがまったく異なる。たとえば、スキューバダイビングのインストラクターとして働く奈々と、おもちゃ会社に勤める大器が暮らす五十嵐家は、遊び心があふれる空間。ドラマのテーマカラーである“ティファニーブルー”を取り入れながら、マリンっぽさも随所にちりばめられている。「奈々と大器はオシャレではないけれど、2人の好きなものを合わせたら偶然オシャレに見えた」という感覚を意識して造られた住まいは、妊活をテーマに掲げているため、あえてリビングの奥の見える位置にベッドを配置。部屋のいたるところに友人らからのメッセージなどが飾られており、「人に好かれる2人」らしいスペースに仕上がっている。■大人っぽい空間の“THE オシャレ”な家子どもを持つつもりのない川村家は、スタイリストとネイリストのカップルということもあり、ダークカラーを貴重としたシックなデザイン。とにかくオシャレなものを詰め込んでいるため、若干バブリーな雰囲気も…。シルエットの見えるシャワールームや、広々としたベッドなど、大人の男女が暮らすエロティックな様子もプラス。ちひろのスペースもしっかりと確保。だが、物語は亮司(平山浩行)の息子と一緒に暮らす(!?)というまさかの展開へ。この大人っぽい空間に、どのように子育て要素を取り入れていくのかにも注目したい。■デザイン性を重視したオシャレな空間が広がる家一方、建築士である渉が暮らす広瀬家は、いまどきでスタイリッシュな印象。全体的にグレートーンでまとめ、棚や段差を多く作るなどデザイン性を重視。“男の一人暮らし”を目的としていたため、もちろんベッドもシングルサイズ。実際に見るとかなり狭いが、ここに朔ちゃんと2人で寝ているのか…!建築士らしく、棚にはデザイン本などがズラリ。ボタン一つで磨りガラスに変わる窓や、アイランドキッチンを取り入れるなど、洗練されたオシャレな空間になっている。■ママと子どもの暮らしやすさが最優先の家子どもが2人いる小宮山家は、もっとも“普通のマンション”。すべて妻・深雪(真飛聖)が主導権を握ってデザインしたことを意識して作られており、ママと子どもの暮らしやすさが最優先。子どもの成長を追った写真の数々やSNS映えする花を飾るなど、“幸せな家族をアピールする家庭”をわかりやすく表現している。部屋の中で一番使いやすく、広いスペースにキッチンを配置。ところどころに貼られた「やることリスト」や「手書きレシピ」などのメモも深雪らしい。こんな風に、コーポラティブハウスは住人の好みに応じてまったく違う家にすることが可能。間取り、壁、キッチンやバスルームなどの設備まで、すべて自由に選ぶことができるので、集合住宅でありながら、注文住宅の良さも味わうことができるのだ。■コーポラティブハウスの利点と難点ドラマの美術セットをデザインした宮川卓也さんは、数多くのコーポラティブハウスに足を運んで『PUZZEAL』を造り上げた。ただし、既存のコーポラティブハウスに囚われるのではなく、ドアを開けるだけで会話がはじまるような“ストーリーの作りやすさ”と“画面に映ったときのおもしろさ”を意識し、それをコーポラティブハウスのフォーマットに当てはめていったのだとか。宮川さんが感じたコーポラティブハウスのメリットは、やはり戸建てのような感覚で住まいを作れること。さらに、設計の段階から顔を合わせるので、入居者同士の連帯感が生まれるのも魅力だという。ただしこれは一転してデメリットにもなりうる。もし深雪のようにあれこれ詮索してくるタイプの入居者がいると、そういったわずらわしさが苦手な人にはいろいろと面倒なことも起こる可能性も…。とはいえ、通常のマンションと同程度の距離感に保つこともできるそうで、コーポラティブハウスの全部が全部、お餅つきやバーベキューをするわけではないというので、ご安心を!■子育て世代にはメリットがいっぱい!『PUZZEAL』の住人は、子どもが欲しくてもできない五十嵐家、子どもは作る予定のない川村家、同性カップルの広瀬家、夫が失業中の小宮山家と、見事に家庭事情がバラバラ。それゆえ、深雪とちひろが口論になったり、奈々と朔の仲の良さに大器が嫉妬したりもする。だが、同じように子育て世帯同士であれば、ちょっとしたときに子どもを預かるなどの助け合いもできるし、近年では希薄になっている“古き良きご近所付き合い”もできる。さらに、親世帯と同じコーポラティブハウスに入居すれば、適度に距離を置きながら、必要に応じて顔を合わせることができて便利だろう。ほかに、マンションなどの場合は土地、建築費などの価格が不透明であるのに対して、ゼロから造り上げるコーポラティブハウスはどこにいくら掛かったのかがわかりやすい。あらかじめ入居者が決定しているため、モデルルームや広告費などに費用が掛からないのもメリットだ。■マイホームの選択肢のひとつにデザイン、価格の透明化といったメリットがある一方で、入居者同士の距離感が難しいといったデメリットもあるコーポラティブハウス。マイホームに求める条件によって捉え方はさまざまだが、今後、住宅購入における選択肢のひとつになりそうだ。朔は渉との同性愛を五十嵐夫婦に明かし、奈々とちひろは不妊治療と婚約解消について互いに打ち明けるなど、入居者同士の良好な関係も見え始めた『隣の家族は青く見える』。人工受精を進められた五十嵐夫婦のもとに、奈々の母が訪れるなど波乱の展開を迎える第4話は、2月8日夜10時から放送。木曜劇場『隣の家族は青く見える』ドラマ公式サイト:
2018年02月07日深田恭子、松山ケンイチ主演の木曜ドラマ『隣の家族は青く見える』。深田、松山の夫婦をはじめとした、コーポラティブハウスに集う4つの世帯のそれぞれの悩みや価値観の相違を描く。まっすぐなストーリーがあるわけではなく、深田、松山の夫婦の不妊治療を中心に、それぞれのお話がクロスする群像劇だ。だから気軽に見られる反面、ネットやSNSでの議論をそのまま聞かされている気分にもなる。■「他人の生活に踏み込むなっつーの」まず、明らかになっている4つのカップル(家族)がそれぞれ抱えている問題(秘密)を整理してみよう。五十嵐奈々(深田恭子)と五十嵐大器(松山ケンイチ)はラブラブ(死語)の夫婦だが、子どもができないため、不妊治療を開始したばかり。川村亮司(平山浩行)と杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)は入籍していないカップル。ちひろは子ども嫌いを公言している(でも、結婚はしたい)。一方、亮司はちひろに内緒で前妻との子・亮太(和田庵)に会いに行っている。広瀬渉(眞島秀和)と青木朔(北村匠海)は男性同士のカップル。渉は自分がゲイだということをひた隠しにしており、奔放な朔に頭を痛めている。小宮山真一郎(野間口徹)と小宮山深雪(真飛聖)はふたりの娘を持つ幸せな家族。しかし、多忙すぎる会社を早期退職してしまった真一郎は、深雪から冷たい目で見られている。誰だって、人に知られたくない悩みをひとつやふたつぐらい持っているもの。しかし、彼らが住んでいるコーポラティブハウスは境界線が非常に薄く、それぞれが関わりながらコミュニティを形成していくことになる。「隣の芝生は青く見えるっていうけど、ホントそれ。他人の生活に踏み込むなっつーの」とは、コラボCMに登場するちひろのセリフだが、そうはいかないのがコーポラティブハウスなのだ。そして、それは視聴者にとっても他人事ではない。■「次はできるよ。大丈夫」の罪「今日、夜もタイミングとりたいです」「え~~」不妊治療を始めたものの、奈々と大器の意識にはかなり差がある。タイミングとは、不妊治療の一種である「タイミング法」のこと。排卵日、あるいは排卵日の前後に性交を行うことで妊娠の確率を上げる、多くの妊活カップルが最初に行う方法だ。しかし、それでも奈々は妊娠しない。「次はできるよ。大丈夫、大丈夫」と気楽な大器。しかし、この言葉、妻にとっては嬉しくないらしい。むしろプレッシャーになる。そういえば、1話で精液検査を行って問題なかったと判明したときにガッツポーズをしていたが、あれも妻にプレッシャーをかける仕草だと思う。もちろん、喜んでしまう気持ちもわからないわけではないのだが。また、大器は日にちを指定されて性交することに、あからさまに嫌気がさしている模様。1話では精液検査について先進的な考えを披露していた部下の矢野(須賀健太)も、大器に理解を示しているようだ。「男はそういうところ、繊細ですからね。でも、奥さんも難しく考えすぎずに、今までどおり楽しんだらいいと思いますけど」「そうそれ!子作り意識しはじめてから、ぜんぜん楽しくなくなったんだよなぁ」楽しみながらできるほど、不妊治療は生易しいものではない。実際、奈々は体に負担がかかる子宮卵管造影検査をこなしている。不妊治療に関する男女の意識の溝は深い。■このドラマは『スカッとジャパン』ではない亮司が息子の亮太に会いに行っていたのは、別れた妻が急死したからだ。妻の老母は体調が不安定で小学生の息子の面倒みきれない。亮司はいつか亮太を引き取りたいと考えていた。しかし、子ども嫌いのちひろが、亮司が亮太と一緒にいるところを目撃してしまう。ショックを受けたちひろがコーポラティブハウスに帰ってくると、各ファミリーが揃ってバーベキューの真っ最中。ここで深雪のデリカシーレスな発言が火を噴く。「おふたりとも、そろそろ真剣に子作りしたほうがいいと思うのよねぇ。どんなに見た目年齢が若くても、子宮や卵巣は若作りできないじゃない?」かつてアーティストの倖田來未はラジオで「35歳を過ぎると羊水が腐る」と発言して大バッシングを受けたことがある。深雪の言っていることは、それほど変わらない。カッチーンと来たちひろは、真正面から反論する。「子ども作んないと、なんかマズいんですか?小宮山さんの言うことを聞いてると、子どもを作らない女は価値がないみたいだから」「そんなこと言ってないわよ。女性はその存在だけで十分に価値があると思ってる。だけど、その価値を最大限に使って社会に貢献しないと、もったいないじゃない」言ってたよ!先週「女は子どもを産んでこそ一人前だもの」「子ども欲しい、っていうのは女性共通の願いよ」って言ってたよ!深雪の発言に怒りが爆発するちひろ。しかし、彼女の攻撃の矛先は、深雪の娘たちにも向く。「私は子どもなんか嫌いだし、母親になんか絶対なりたくない!」。子どもは大人の怒鳴り合いには敏感に反応する。おまけにその矛先が向けられるなんて、本当に可哀想だ。「自分のものさしだけで、他人を測るなっつってんだよ!」というちひろの啖呵は正論だが、視聴者はスッキリしない。このドラマは『スカッとジャパン』にはなってくれない。その場を収めようとしたのは、奈々だ。「子どもがいる人もいない人も、働いている人も働いていない人も、いろんな人がいていいじゃないですか。どうしてみんな同じじゃないといけないんですか?みんな違ってていいじゃないですか」彼らの様子を面白がっているのは朔だ。さまざまな価値観を隠してお互いが穏便に生きるのではなく、ぶつかり合ったほうが新しい何かが生まれる可能性がある。ゲイの朔は、そのことを察知しているのだろう。そして、渉と朔がキスしているところを奈々が目撃してしまう!コーポラティブハウスって、本当に秘密が守れないんだね……。■お互いに何も干渉しないのがベストなの?『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』も手がけた中谷まゆみの脚本は、とてもわかりやすい反面、ちょっとストレートすぎる部分がある。議論の材料になるドラマだが、ちょっと視聴者は疲れるかもしれない。朔はこんなことを言っていた。「きれいなものをきれいって言うのは、すごくいいことだと思いますけど。でも今って、いいことも悪いことも、言っちゃいけないって風潮があって。息苦しくないですか?」お互いの生き方や価値観を大切にするには、お互いに何も干渉せずに黙っているのがベストなんだろうか?そうではないんじゃないかというのが、朔の考え方だ。自分の思ったことを正直に言い、それが相手を傷つけたなら素直に謝る。摩擦が起こったら、なぜ摩擦が起こったかを考え、解決に導く。このドラマは、そんなことをさりげなく訴えているような気がする。また、物語の途中には、大器が開発したおもちゃで子どもが怪我をするというエピソードが挿入される。幸いなことにたいした怪我ではなかったが、孫におもちゃを買い与えた祖母は辛い気持ちになっているだろうと想像して落ち込む大器。このエピソードが示しているのは、「よかれと思って」やったことが裏目に出てしまうという悲しさと、それでも「よかれと思って」という気持ちは悪いものではない、ということなんじゃないだろうか。深雪がお節介でちひろたちに配ったマフィンはたいそう美味しかったという。
2018年02月01日1月25日、『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)第2話が放送された。深田恭子&松山ケンイチ演じる五十嵐夫婦の不妊治療がスタートし、経験者からは共感の声がネットにも上がり始めた。さらにはちひろ(高橋メアリージュン)と深雪(真飛聖)の「子どもを持つor持たない論争」など、女性には気になるテーマが盛りだくさんとなっている。物語に引き込まれる一方で、自分の価値観を他人に押し付ける深雪の痛々しい姿に「はたして自分自身はどうだろうか」と、思わずハッとするのだった。■「子どもを持つvs持たないバトル」が勃発!「マクロビ(マクロビオティック)でグルフリ(グルテンフリー)だから~」と手作りスイーツを奈々(深田)やちひろにお裾分けする深雪は、自分の考えがすべて正しいと思い込んでいる専業主婦。しかもその考えを、他人にまで強要するから厄介だ。第2話では、その深雪とちひろのバトルが勃発する。女性は、子どもを産んで社会に貢献しなければもったいないという深雪。一方ちひろは「働いてるってだけで十分社会貢献してるのに、他人の尻ぬぐい(産休中の女性の穴埋め)までしてるんだから、文句言われる筋合いないと思いますけど!」と応戦する。子育てする女性が、産休制度を利用するのはあたり前の“権利”だという深雪に対して、子どもを持つ、持たないも“権利”であって“義務”じゃないと訴えるちひろ。たしかに、どんな人にも選択の権利があり、選ぶ道に正解、不正解はない。ちひろのセリフに「自分のものさしだけで他人を測るな」という言葉があったが、まさにそのとおりだ。■兼業、専業、時短。どうして周りと比べてしまうのだが、産休を取る女性は女性で悩みがないわけではない。同僚に迷惑をかけてしまうという気持ちや、育休後の不安もある。復帰して時短勤務をはじめても、後ろめたさや申し訳なさがついて回る。子どもの急病のとき、どうしても休まなければいけないこともある。子育てしているからといって、「あたり前の権利」と正面きって主張できる女性ばかりではない。むしろ、そんな存在はかなり希有だろう。子どもを持つ、持たないは自由。にも関わらず、どちらを選んでも生きづらさを感じる世の中には嫌気がさしてしまいそうになる。子どもを持たずにバリバリ働いてもいい、育休をとってもいい、時短勤務をしてもいい、専業主婦でもいい。それなのに、どうしても周りと自分を比べてしまうのか。「どうしてみんな同じじゃないといけないんですか。みんな違っててもいいじゃないですか」と仲裁に入った奈々の言葉のように、“自分とは違う周囲を認める”ことが大切。そして、“周囲とは違う自分を認める”こともまた大切…。あたり前なのになかなか受け入れることのできないこの課題が、ドラマの大きなテーマとなるのだろう。■失業夫、責められて然るべき…?女性たちが悩みを抱える一方で、男性だってそれぞれに悩みを抱えていた。深雪の夫・真一郎(野間口徹)は、海外赴任ばかりの仕事がイヤになり、家族と一緒に過ごしたいとの思いから早期退職に踏み切った。だが、深雪にそんな思いは1ミリたりとも届かず、「失業保険なんて商社時代の給料の半分以下なんだから。早く再就職してよね」と責め立てられる。ただただ真一郎が不憫(ふびん)に思えてくるのだが、あらためて考えて見ると、家を買った直後に相談なしに仕事を辞めたという事実は大問題な気が…。何より「家族といたい」という理由で仕事を辞めると聞いて、深雪がそれを受け入れると思っていたことに驚いてしまう。それなら、条件に合う再就職先を見つけてから退職すべき。どうしてこんな単純な失敗をおかしてしまうのか、男って本当にわかってないのね、と思った女性も多いのでは。とはいえ、夫のピンチを助けるのは妻の役目。物語を観ている限り、深雪はお菓子作りやSNSに力を入れるなど、時間に余裕がありそう。それでも彼女の中に、「自分が働く」という選択肢は一切無い。おそらくそれは、彼女の思い描く幸せのカタチとは違っているからだ。自分のものさしを他人に押し付ける深雪は、自分自身のこともまた、1本のものさしでしか測ることができない。「夫はよい会社で働き、妻は育児をするべき」。そんな風に凝り固まった頭は、今後ほぐれることはあるのだろうか。■松山ケンイチ、不妊治療の苦悩とは真一郎にはうらやましがられていた大器(松山)だが、本心は「子作りを意識してから全然楽しくなくなった」と調子が狂っていた。スタミナ料理が並び、栄養ドリンクを飲まされ、「タイミングを取りたいです」と業務連絡のように届くメッセージ。つい先日まで「子どもは自然とできるもの」と思い込んでいた大器にとって、この状況を受け入れがたいのもよくわかる。そして奈々も、そんな大器の心情に気づいていた。不妊治療は“がんばれば必ず成果が出るもの”ではない。しかも、必ず相手がいなくては成立しない。自分一人ががんばれば結果につながるものと違い、体はもちろん、互いに精神的な負担が大きくなって当然だ。自分の考えを相手に押し付けてしまうことの不合理さ。それに気づいている奈々と、まったく気づかない深雪は対照的。頭では奈々のようでありたいと願うが、実際の自分はどうだろうか。ドラマを観て、ふとそんなことを考えてしまうのだった。奈々が渉(眞島秀和)と朔(北村匠海)のキスを目撃するという衝撃シーンで幕を閉じ、ますます展開が気になる『隣の家族は青く見える』。五十嵐夫婦が最後のタイミング法に挑む第3話は、2月1日夜10時から放送。木曜劇場『隣の家族は青く見える』ドラマ公式サイト:
2018年01月31日ドラマ「隣の家族は青く見える」で、妊活に励む妻を演じる女優・深田恭子の好演が話題だ。不妊治療という極めてデリケートな問題に切り込みながらも、トーンが決して重くならないのは、深田さん自身のふわりとした魅力が大きなカギとなっているように感じる。■作品を支える深田恭子の“癒し力”とは?子どもがほしい夫婦の奈々(深田さん)と大器(松山ケンイチ)の2人を中心に、それぞれに悩みを抱えた家族たちの葛藤と成長を描く本ドラマ。深田さん演じる奈々は、なかなか子どもができないことに不安を抱える35歳の女性だ。ものすごくいい人だけれど、「不妊治療!? 大丈夫でしょ!」とのんきに構えている夫、孫がほしいと口にしてしまう姑、周囲ではどんどん子どもが生まれているのに、置いていかれているような焦燥感…。1話から同世代の女性にとってはドキリとするほどリアルな描写が満載だ。さらには通い始めた不妊治療クリニックでの医師とのやりとり、治療の難しさも描かれるなど、近しい人でも避けがちな話題にしっかりと向き合おうとしている本ドラマ。実年齢も35歳である深田さんが等身大の女性を演じることで、共感度も倍増。深刻な問題をきちんと提起しているが、軽やかなエンターテインメントとして楽しめるのがうれしい。視聴後には、奈々が夫を好きでたまらないことや、夫とともに悩みを乗り越えようとする一生懸命な姿が心に残り、ほっこりできる内容となっているのだ。そう、とにかく奈々がかわいい。奈々と深田さんの持つピュアな魅力が見事に重なったからこそ、ふわりとした“癒し力”として結実しているのだろう。■“ほんわか”と“大胆さ”…神がかった共存が醸す魅力作品群をふり返ってみても、ほんわか&ふわりとした役柄を演じさせたら、ナンバーワンとも思えるのが深田さんだ。2005年のドラマ「富豪刑事」で演じた神戸美和子役は、世間知らずで天然系のお嬢様。おっとりとした雰囲気が深田さんのイメージとぴったりで、彼女の当たり役となった。そして2016年のドラマ「ダメな私に恋してください」のドSな元上司に恋するダメ女役も、同じく天然系の役どころ。その愛らしさにキュン死した人も多いことだろう。また、大胆さとセクシーさも深田さんの持ち味。大胆さという意味では、16歳にして一躍脚光を浴びることとなった1998年のドラマ「神様、もう少しだけ」の熱演は、いまでも鮮烈な印象を残す。たった一度だけのつもりだった援助交際のためにHIVに感染してしまった女子高生を演じた深田さん。援助交際やHIVを取り上げたセンセーショナルな作品だったが、深田さんが体現した一途さと情熱的な愛が多くの反響を呼び、大ヒットを記録した。2009年の映画『ヤッターマン』のセクシーなドロンジョ姿も忘れがたい。近年はインスタグラムでもセクシーボディを披露しており、ファンを喜ばせている。“ほんわか&ふわり”としていつつ、“大胆でセクシー”。このギャップがたまらなく刺激的なのが深田さんだが、それが嫌味にならないのがまた、すごいところ。つねに内面からピュアな魅力を放ち、男女問わずに支持を集めている。しかしながら「隣の家族は青く見える」で必要となるのは、ギャップではなくリアル。本ドラマのヒット祈願では「妊活を行う女性を演じますが、自分自身は本当に母親になりたいのか、なりたくないのか、撮影の合間につねに考えていますが、答えは出ていません」と語るなど、彼女自身、女性としての生き方を考えるきっかけをもらっている様子。持ち前の“癒し力”を発揮するとともに、大人の女性のリアルをどのように演じきってくれるのか。とても楽しみだ。(text&photo:Orie Narita)
2018年01月31日沼田まほかる原作、熊澤尚人監督、吉高由里子が主演の『ユリゴコロ』のBlu-rayとDVDが、スペシャル・エディションには特典満載で2018年4月4日(水)よりリリースされることが決定した。第14回大藪春彦賞受賞、「このミステリーがすごい!」5位など数々の国内ミステリーランキングをにぎわせた人気女性作家、沼田まほかるの同名小説が原作。凄惨なミステリーを入口に、過去から現代へ続く悲しみの連鎖のなかで愛と宿命の渦に巻き込まれていく男女の姿を描きながら、決して消えることのない生きることの尊さと美しさを描いた力作だ。数奇な人生をたどるヒロインの美紗子を、実に5年ぶりの映画主演となった吉高由里子が熱演。美紗子の生き方に大きな光をもたらす相手の洋介を松山ケンイチ、ノートを発見したことで知られざる運命へ身を投じていく亮介を松坂桃李が演じた。本作での演技が評判を呼び、第41回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞している吉高の演技も必見だ。また、監督は『近キョリ恋愛』(14)、『心が叫びたがってるんだ。』(17)などの熊澤尚人で、これまでのフィルモグラフィーのイメージをくつがえす題材にトライ。ショッキングな世界観を幻想的な映像美学で撮り上げ、繊細で切なくも美しい愛のドラマを作り出した。なお、Blu-ray&DVDの<スペシャル・エディション>には、豪華ブックレットを封入するほか、メイキングや各舞台あいさつの模様などを収めた特典映像も収録する予定。見えない糸でつながった壮絶なドラマを、充実で多彩な特典の数々とともに見届けてみては。<『ユリゴコロ』リリース情報>『ユリゴコロ』Blu-rayスペシャル・エディション価格:6,800円+税『ユリゴコロ』DVDスペシャル・エディション価格:5,800円+税『ユリゴコロ』DVDスタンダード・エディション価格:3,800円+税発売日:2018年4月4日(水)Blu-ray&DVD発売/同時レンタル開始発売元・販売元:ポニーキャニオン(C) 沼田まほかる/双葉社 (C) 2017「ユリゴコロ」製作委員会※発売情報等はすべて予定です。予告なく変更となる場合がございますのでご了承ください。(text:cinemacafe.net)
2018年01月30日深田恭子、松山ケンイチ主演のドラマ『隣の家族は青く見える』がスタートした。フカキョンと松ケンは妊活に励む若い夫婦役を演じる。妊活をテーマにしたドラマが始まると聞いたとき、反射的に「難しいドラマだな……」と思った。筆者もかつて妊活を経験している。妊活というか、ひらたく言えば不妊治療だ。夫婦の妊活をテーマにしたドラマを作るとき、妊娠の成功(出産)をゴールにすると、登場人物たちはハッピーエンドで終わるが、同時に観ている多くの妊娠・出産がかなわなかった人たちが傷ついてしまうおそれがある。妊娠できなかった、というゴールになると、それはそれで悲しい。それだけデリケートなテーマなのだ。そのあたりをどうするんだろう……と思いながら第1話を視聴してみた。■いろいろな事情のある4組のカップル登場人物は、主に4組の夫婦(カップル)。まず、スキューバダイビングインストラクターの五十嵐菜々(深田恭子)と玩具メーカー勤務の大器(松山ケンイチ)の夫婦。結婚5年目。お互いに子どもが欲しいと思っているが、子宝には恵まれていない。次に、バツイチのスタイリスト、川村亮司(平山浩行)とネイリストの杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)。彼らはまだ結婚していない。そして、ちひろは一生子どもを持つ気がない。三組目が一級建築士の広瀬渉(眞島秀和)と渉の恋人のバーテンダー、青木朔(北村匠海)。彼らはゲイカップルだ。広瀬は自分がゲイであることを周囲に頑なに隠している。そして最後が、商社マンの小宮山真一郎(野間口徹)と専業主婦の深雪(真飛聖)夫婦。彼らにはふたりの娘がいるが、真一郎は失業してしまう。この4組のカップルがお話の舞台となるコーポラティブハウスを作ろうとするところから物語が始まる。このドラマは、彼ら4組がそれぞれのカップルが抱える問題や、お互いの価値観の違いに直面するシーンを通して、それぞれの幸せをつかむ様子を描く。妊活だけのドラマではなかったのだ。筆者の勘違いだった。コーポラティブハウスとは、さまざまな家族が自分たちの意見を出し合いながらデザイナーとともに作り上げる集合住宅のこと。共有スペースもあり、第1話のサブタイトルでは「ひとつ屋根の下」と表現が使われていた。それだけ密接な関係になるというわけだ。どうでもいい話だが、コーポラティブハウスはオシャレさを追求するあまり、外付けの急な階段がついている建物が多く、この前みたいな雪の日はすごく危なかったりする。■「女は子どもを産んでこそ一人前」!?「みなさんもいずれはお子さん作られるでしょうし!ね!」「お仕事お忙しいのはわかるけど、子どもは絶対作ったほうがいいわよ!」「あら、いろいろな考え方があっても、子ども欲しい、っていうのは女性共通の願いよ」「女は子どもを産んでこそ一人前だもの。ねぇ~?」「少しでも少子化に歯止め、かけなきゃね!」目を剥いてマシンガンのようにまくしたてる深雪。夫・真一郎の制止も聞かずに話し続ける。この発言のヤバさはDRESSを読んでいるみなさんならよくおわかりだと思う。サクラ先生なら「それは違うと思います」と言うだろうし、四宮先生なら「何言ってんだ、お前」と突っ込んでくれるだろう。まるでどこかの田舎のおっさんのような発言と価値観だが、これがこれからコーポラティブハウスに入ろうとするアーバンな40代女性によるものだったりする。こういうことを悪意なくカジュアルに言ってしまう人は、どこにでもいるということなのだろう。もちろん「悪意なく」というところもヤバイ。離れた場所で放たれる「あーっ、ムカつくーっ!」というちひろの怒りはよくわかる。パートナーの亮司はちひろの怒りを「見かけによらず常識的なところ、好きだよ」と鷹揚に受け止めて、話を重くしない。だが、しっかりと「常識的」と言っている。深雪の発言が非常識なことぐらい、誰だって承知なのだ。似たようなことを言う人が、もうひとりいる。大器の母・聡子(高畑淳子)だ。聡子はうれしそうにこう話しかける。「あっちのほうも、そろそろ、ねぇ?」「子作りに決まってるでしょ!」聡子に釘を刺すのは、大器の妹・琴音(伊藤沙莉)だ。「言っとくけど、それ、セクハラだからね!」「女の人に結婚してるの?とか、子どもいるの?って聞くのですら、デリカシーがないって思われちゃう時代なんだから、気をつけたほうがいいよ」ときっちり言ってくれる。「何がセクハラよ!息子夫婦に孫が見たいって言って何が悪いのよ?」と抵抗する聡子には、こうトドメを刺す。「それ、お兄たちにセックスしろ、って言ってるのと同じだから!」脚本の中谷まゆみは、近年では『ラスト・シンデレラ』『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』などでヒットを飛ばした人。『校閲ガール』などを見ると、戯画化されたキャラクターを使ってわかりやすくメッセージを伝える人という印象がある。ハートフルなエンターテイメント作品が得意で、深刻なシーンの後には小さな笑いを挿入する。デリケートなテーマをどう料理するか、注目だ。■リアルな不妊治療の描写さて、子作りを始めて1年経った菜々と大器の夫婦だが、妊娠の兆候は見られなかった。菜々は病院で診てもらおうとするが、大器は「子どもは授かりもの」と否定的だ。菜々は35歳、大器は32歳。菜々は妊娠の年齢的なリミットを感じていた。一緒に検査を受けるよう誘う菜々に、あからさまに嫌な顔で応える大器。それでも精液検査を受けることに同意した大器に、会社の部下・矢野朋也(須賀健太)はサラッと自分も受けたことを告げる。「主任、もしかして原因の大半は女性にあると思ってないですよね?」丁寧に不妊のシステムを説明する朋也。「不妊治療だっていまだに根強い偏見とかありますからね。あ、僕はそれを無知から来ていると思ってます。無知こそいらぬ偏見や差別を生むんですよ」うーん、偉いぞ、朋也。このドラマ、安心して観ていられる。まぁ、安心してばかりもいられないのだが。菜々と大器が訪れた不妊治療のクリニックの描写はリアルだ。クリニックに来ているのは、ほとんど女性だけで男性はほとんどいない。そしてものすごく混んでいる。クリニックによっては朝7時から行列ができる。採精室も筆者が入った部屋そのまんま(もうちょっと広かった)。診察の結果、「その気になればいつでもできるなんて考えは、ものすごく甘い考えだったんじゃないかって」と落ち込む菜々。だけど、思い出話に花を咲かせ、一緒に料理を作ることで気分を取り戻す。それぞれのカップルが抱える問題がテンポ良く描かれたが、それぞれにちゃんと救いとなる幸せな部分も描いている。シリアスな問題を扱うからといって、シリアスなムード一辺倒になることもない。むしろ、明るく、楽しく、問題点を見つめて、それぞれの幸せを探そうよ、と呼びかけているようだ。第2話は今夜10時から。
2018年01月25日「スキューバダイビングに初挑戦しました。水泳と違って泳ごうとしちゃいけないことを知り驚きましたが、水のなかは気持ちよかったです」 こう語るのは、新ドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系・木曜22時~)で、ダイビングのインストラクター役として披露したウエットスーツ姿が美しすぎると話題をよんでいる深田恭子(35)。 『隣の家族は青く見える』は、近年注目されている“コーポラティブハウス(複数の家族が共同して建てる集合住宅)”を舞台に、さまざまな価値観を持つ家族がそれぞれの幸せを探し出すヒューマンドラマ。 深田演じる主人公の五十嵐奈々は、家の購入を機に夫の大器(松山ケンイチ)と妊活に立ち向かう等身大のヒロインだ。 「奈々は、物事を前向きに捉えることができる女性で、人に誠実だし、精神的にも大人だし、正直、演じていても共感できないくらい素敵なんです(笑)。妊活については初めて知ることばかりでしたが、丁寧に演じたいと思います」(深田・以下同) タイトルにちなみ、“隣の芝生は青く見える”ということは? 「私って、何を見てもうらやましくなってしまうタイプで。“いいなあ”が口癖なんです。今日は、セットのなかを自由に動き回る子役さんたちを見て、『子どもっていいなあ』としみじみと思いました(笑)」
2018年01月25日