企画展「柳宗理デザイン 美との対話」が、2020年1月24日(金)から3月23日(月)まで、島根県立美術館にて開催される。戦後日本を代表するプロダクトデザイナー、その全貌戦後日本を代表するプロダクトデザイナー、柳宗理。生活のなかに美を見出す“民藝運動”の指導者・柳宗悦の家庭に育った彼は、第二次世界大戦後、本格的にデザインの仕事を始め、柳工業デザイン研究会を設立。日本におけるプロダクトデザインの確立と発展に大きく貢献した。生活用品から公共の構造物までいたる多彩なデザイン「柳宗理デザイン 美との対話」では、代表作である《バタフライスツール》をはじめ、柳宗理がデザインを手掛けた家具、食器、キッチンツール、グラフィックデザインなど600点以上を展示する。また、東京オリンピックの聖火トーチや、東名高速道路の防音壁といった公共構造物の写真、そして実現は到らなかった建築物の模型なども展示。小さな生活用品から大型の構造物にいたるまで、生涯にわたり幅広い分野で活躍した仕事の全貌へと迫る。山陰の民藝との関わりさらに、柳宗理がとり結んだ山陰の民藝との関わりも紹介。島根出身で、やはり民藝運動を先導した陶芸家・河井寬次郎の窯でつくった《黒土瓶》などを展示する。概要企画展「柳宗理デザイン 美との対話」会期:2020年1月24日(金)〜3月23日(月)休館日:火曜日(ただし2月11日(火)は開館)、2月12日(水)開館時間:1月・2月 10:00~18:30(展示室への入場は18:00まで)、3月 10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)会場:島根県立美術館住所:島根県松江市袖師町1-5料金:一般 1,000円(800円)、大学生600円(450円)、小中高生 300円(250円)※( )内は20名以上の団体料金※ 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者、およびその付添の方は観覧無料【問い合わせ先】島根県立美術館TEL:0852-55-4700
2019年11月23日2020年1~2月に『デスノートTHE MUSICAL』がオール新キャストで上演される。本作でヒロイン・弥 海砂(アマネ ミサ)を演じる吉柳咲良に話を聞いた。「名前を書かれた人間は死ぬ」という“死のノート”を巡る物語が描かれた漫画「DEATH NOTE」(原作:大場つぐみ・漫画:小畑健)。そのミュージカル版は、音楽をフランク・ワイルドホーン、音楽監督をジェイソン・ハウランド、そして演出を栗山民也という世界的コラボレーションで2015年に初演された。それから再演、海外公演と大ヒットし、今回は3年ぶり、オール新キャストでの上演となる。【チケット情報はこちら】注目の新生『デスノートTHE MUSICAL』に出演することについて吉柳は「正直なところ、不安もプレッシャーもあります」と明かす。「今までに演じたことのないような役ですし、難しい役だと思っています。いろんな意味で“自分以上”のものをこの役を通して感じとっていかなければいけない気がしていて。それを自分がどこまで表現できるか、弥海砂という独特なキャラクターを自分なりにどう表現するのか追求していきたいです。そして、初演・再演でこの役を演じられた唯月ふうかさんは『ピーターパン』でも先輩ですし、とても尊敬している女優さんです。また違った海砂になるかと思いますが、変わらずみなさんに愛されるミサミサをお見せできるようにがんばります」海砂という役については「真っ白なイメージがあります。何事にもまっすぐだからこそ考え方も極端なんだと思います。信念がすごいんですよ。それは夜神月への気持ちもそうだし、死神レムへの熱い信頼、親を殺した犯人への恨みもそう。あらゆる方向にまっすぐだから、いろんな場面で急に顔が変わる。アイドルとしてのミサミサと、月を守りたい海砂では、まったく違う顔を見せるんです。そこは演じるうえでも、ひとつひとつをちゃんと見せないと海砂の良さが出ない、重要な部分だと思っています」。アイドル・ミサミサとして歌って踊るシーンもあるが「個人的にアイドルがすごく好きなので、今回アイドルとして舞台に立つことが出来るのはとても嬉しいです。舞台上でこんなに歌って踊るのも初めてですし、不安もありつつですが、すごく楽しみにしています」と笑顔を見せた。原作について「読んでいて、正義も悪にも“正解”がないなと思いました。個人的には、デスノートを人間界に落とした死神リュークがこの物語にとっての悪なんじゃないかと思ったりもしますが・・“本当の悪は誰だ”と聞かれると、わからないんですよ。白黒でわけられない“グレー”が多いからこそ、お芝居で表すのが難しいなと思いますが、そこはがんばっていきたいです」と語る。最後に「ひるんだら海砂はできない。だから毎回100%出し切りたいです」と意気込んだ吉柳。新たな弥海砂の姿に期待したい!取材・文:中川實穂
2019年11月12日映画『初恋ロスタイム』の初日舞台挨拶が20日、都内で行われ、板垣瑞生(M!LK)、吉柳咲良、竹内涼真、河合勇人監督が登壇。竹内が、板垣と吉柳のキスシーンについて本人たちに質問し、会場を盛り上げた。仁科裕貴による同名小説を実写映画化した本作は、主人公の浪人生・相葉孝司(板垣)がある日、“あらゆるものが突然静止する”という不思議な現象に遭遇し、そこで出会った自分の他にもう1人動くことのできる少女・篠宮時音(吉柳)とともに、毎日1時間だけ起きる不思議な時間“ロスタイム”の切ない秘密に迫るラブストーリー。映画初主演の板垣は「今日この日を迎えられて本当にすごい幸せに思っています」と喜び、映像作品初出演の吉柳も「待ち望んでいた初日をみなさんと迎えることができて幸せです」と緊張しながらコメント。竹内は、初々しい2人を見て「2人のお初に一緒にいられて幸せな気持ちです」と目を細めた。思い入れのあるシーンの話になると、竹内が吉柳に「初映画で初キスシーン緊張した?」と尋ね、吉柳は「緊張しました」と照れ笑い。竹内が「恥ずかしいと思うけど、ここ聞かせて! お客さんも記者の人も聞きたいと思うから」とさらにキスシーン話を継続すると、吉柳は爆笑した。板垣は「そこは僕リードしたんで」と男らしさを見せ、竹内から「いっぱい歯磨きしたの?」と聞かれると、「歯磨き買いました」と告白。竹内は「俺はちなみに、初キスシーン、めっちゃ歯磨いたぜ!」と自身の初キスシーンについても告白した。フォトセッション後の最後のあいさつでも、板垣はキスシーンの話をし、「キスが出ているのがあるんですけど、こっちのほうが(撮影)早かったんです。(仕事での)ファーストキスなんです」と告白。竹内から「記事になっちゃうからもっといいことを!」とツッコまれると、「いったんリセットしてもっといいこと言います」と宣言するも、「咲良ちゃんのキスよかったです」とキス話を続け、会場は爆笑に包まれた。
2019年09月20日グラビアアイドルの柳光がこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『甘い蜜』(発売中 4,104円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)の発売記念イベントを行った。今作がグラビアデビュー作となる柳光(やなぎ ひかる)は、年齢非公開ながらも175cmの高身長に上からB95・W58・H85というプロポーション、さらには英語が堪能という才色兼備のグラドル。デビュー作となる同DVDは、今年6月に沖縄で撮影され、社長秘書に扮した柳が社長と不倫するというストーリーが進行していく中、セクシーな衣装や水着を着用して大人フェロモンを漂わせている。この日のために新調したという黒のセクシーなワンピース水着で取材に応じた柳は「撮影は2泊3日だったんですが、ほとんど雨が降っていました。元々3日間雨予報だったんですが、1日だけ奇跡的に晴れたのが思い出に残っています」と撮影を振り返り、「内容は不倫モノです。シーンとしては朝起きてベッドでイチャイチャしたりお祭りの後に浴衣を脱がされてるシーンなどがあります」と作品を紹介。セクシーなシーンは「浴衣のシーンですね。浴衣の下は一枚も着てないんですよ。それと車内ではマッサージをしてもらいました。途中から気持ち良くなっちってしまいました」と語った。同DVDがデビュー作となる柳。「元々グラビアに興味があり、今回ご縁があって。きっかけはスカウトみたいな感じです」とデビューまでの経緯を説明し、「目標はまず私の名前を聞いただけで皆さんに『あの子ね!』と言ってもらえるようになりたいですね」と抱負を。同DVDのタイトルや芸名から壇蜜を彷彿させるが、それについては「言われるようになってからは意識するようになりました。壇蜜さんほどは頭の回転が良くないですけどね」と笑顔を見せていた。
2019年09月19日グラビアアイドルの柳光(やなぎ ひかる)が、最新イメージDVD『甘い蜜』(4,104円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。今作がグラビアデビュー作となる柳光は、年齢不詳ながら175cmの高身長に上からB95・W58・H85というミラクルプロポーション、さらには英語が堪能という才色兼備の異色グラドル。黒髪ロングが特徴の壇蜜に比肩する資質を併せ持っている。今回リリースした1stDVDでは、初めてのグラビア作品にも関わらず、ギリギリ露出や大胆なシーンにチャレンジするなど、大人フェロモンがさく裂している。水着はどれもセクシーなものばかりで、Y字形超ハイレグ水着をはじめ、眼帯水着や三角ビキニなどを着用して豊満なバストが露わに。黒髪ロングと言えば和をイメージするが、和服から水着へと展開して最後はヌーディーなシーンを見せるなど、柳のイメージに合う絶妙のシーンだ。ミラクルボディーばすでにトップグラドル級でボディーに目がいく一方、大人フェロモンも放出。男性とのやり取りの中でも大人の余裕を感じさせる。なお、同DVDの発売を記念したイベントが9月14日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA①号店 サブカル・モバイル館7F(19:00~)で開催される。
2019年09月06日俳優の柳楽優弥と田中泯が、映画『HOKUSAI』(2020年初夏公開)でW主演を務めることが7日、明らかになった。同作は世界的アーティスト・葛飾北斎の知られざる生涯を描くオリジナル作。葛その才能は認められながらも、売れない絵師として葛藤の中で筆をとり続けた青年期の北斎を柳楽が、芸術家としての情熱を失うことなく孤独に自らの画才を磨き続けた老年期の北斎を田中がそれぞれ演じる。「人間・北斎」と、彼が描いた「三つの波の秘密」が生まれるに至った物語を描く。さらに、青年期の北斎を見出した名プロデューサー・蔦屋重三郎には阿部寛、老年期の北斎とパートナーを組む人気戯作者・柳亭種彦を瑛太、青年期の北斎がライバル意識を向ける美人画の大家・喜多川歌麿を玉木宏と、主役級のキャストが集結。北斎生誕260周年となる2020年に公開され、「HOKUSAI2020プロジェクト」として、海外映画祭への参加や海外配給を視野に入れた全世界同時プロモーションを展開し、世界中でHOKUSAIムーブメントを巻き起こすという。○柳楽優弥 コメント僕が演じさせていただいた若い頃の北斎は、あまり情報もなく、謎に包まれていたので、初めはどの様に演じるべきかとても迷いました。様々な資料を読んだり、監督と相談していく中で、逆に知られていないからこそ、僕たちで「北斎像」を作り上げていこうと現場に臨ませていただけたことは、とても楽しくやりがいを感じました。絵を描くことが本当に好きで、数々の壁にぶち当たりながらも徹底的に追求する「好きこそものの上手なれ」ということわざを体現したような世界的スターである北斎さえも、売れない時期や苦しい時代があったということを知れて嬉しかったですし、夢を感じました。世界中にいる北斎の熱狂的なファンの方達にもぜひ観て頂きたいです。○田中泯 コメント葛飾北斎はもともと大好きでしたが、役の年頃が、ちょうど今私自身が差し掛かっている年齢でもあり、とんでもないタイミングでこの様なお話が来たな、とご縁を感じました。大勢の人の前で北斎になることができる、というチャンスをいただけたことは本当に幸せなことだと思います。おそらく僕が日常的にやろうとしてもたどり着かない“ある高み”へ引っ張り上げてもらえる、架空からまるで現実の時間のように変わっていく、起こらないことを起こしていくということが、この映画の持つ力なのだと思います。僕は、彼のような才能をこれっぽっちも持っていない人間ですが、ある種の世の中に対する、耐えられないものをずっと持ち続けて生きていることにはすごく共感しました。映画に出てくる北斎のいくつもの重要な言葉がわかると、彼が、単に絵だけで評価されているわけではないということがわかると思います。○阿部寛 コメント僕は、若き日の葛飾北斎を見つけ、才能を見抜きそして育てた、蔦屋重三郎という役をやらせて頂きました。今でいうプロデューサーであり、北斎や歌麿、写楽など様々な才能を集めて、自身の手で育てていくという先見の明を持ち、絶えず新しいことを作り出していった人物です。おもしろい役でした。果たしてこの人物をどうやって演じようかと、色々と調べましたが、最終的には、現場で実際に柳楽くんたちと対峙することによって作っていきました。北斎を演じた柳楽くんは、動物的というか反射神経というか、彼ならではのお芝居で、“思いのほか柔らかく、思いのほか強く”こういう感じで来るだろうという予測を大体外してきたので、一緒にやっていて楽しかったです。それぞれの絵師たちの生き様、そして僕の演じた蔦屋重三郎の生き様をぜひ見てほしいと思います。○瑛太 コメント時代背景問わず、今の日本でも芸術的な事に身を置く人間として何を覚悟して人前に立つのか、田中泯さん演じる、葛飾北斎から教わりました。共演は出来ませんでしたが、柳楽優弥くんの葛飾北斎も心から楽しみにしています。○玉木宏 コメント喜多川歌麿という人物を、絵師ということを大前提にしながらも、ちょっとしたエロティシズムというか、どこかちょっと危うい感じになればと思い、いかにキャラクターのインパクトや作品のメッセージを残すか考え、演じさせていただきました。絵師たちと蔦屋重三郎との関係は、僕らの仕事とも通ずるものがあるように思います。プロデューサー的な存在が蔦屋重三郎で、僕らはアーティスト。皆それぞれに新しい芽が出てくるとそこに対して嫉妬心が生まれたり、プライドや孤独を感じながら自分と向き合っていく。それは現代にも通ずる、この作品の面白さであると思います。登場する浮世絵やセットも色彩豊かで、心に残る、心に響く、日本ならではの作品になっていると思います。○橋本一監督 コメント葛飾北斎、という人物を、どう描く。後世に残された作品を見て観て診て魅て、想像逞しく9割創造1割事実、なれど10割真実を目指し、撮影開始。彼岸の北斎先生、如何なる思いかは、知る由も術もなく。梅雨の京都、1ヶ月半の撮影中、一度たりとも夢枕に立たざりしは、呆れての無視ではなく、好きにおやりよ、と言う励ましと勝手に解釈、当代一級の出演者陣のチカラを借りての、精一杯の人間絵巻。出来上がるのは、青春活劇か、江戸群像劇か、性と暴力の寓話か、老と妄想の夢幻劇か。そのいずれもが正体にして正体にあらずの摩訶不思議な作品に仕上がれば、齢五十の未熟者の本望。ご期待あれ!
2019年08月07日「台所道具」を選ぶ時に、大切にしていることはありますか?私の場合は、使い勝手、収まり心地、見た目の美しさ。「毎日使う日用品こそ美しいものを」というふうに思っています。使う人によって「台所道具」を選ぶ視点はいろいろ。そんな中、暮らし上手さんの台所で多く目にするのが柳宗理のキッチンツールです。お野菜を洗って、切って、菜箸で混ぜて…。そんな誰しもがやる調理作業がなぜか手際よくすすむ、日本の逸品。柳宗理のキッチンツールが愛され続けている理由を探ってみます。ステンレスボウルとパンチングストレーナーわが家が柳宗理を愛用し始めたのは、15年前。とある友人から結婚のお祝いにステンレスボウル3点をいただいたことから。かねてより憧れていたキッチンツールを手にすることができ、その使い心地に驚いたこと! すぐに虜になり、それからは少しずつ買い揃えていきました。■重ねた時の見た目の美しさ柳宗理のステンレスボウルは全部で5サイズ。フルラインで揃えても、重ねた状態はなぜかコンパクトで、見た目もすっきり。計算されたシンプルで無駄のないデザインが、重ねることで規則正しい余白を生み出してくれます。このシンプルな曲線美! 眺めているだけで、清々しい気持ちになります。■使い手の視点に立った使い心地13cm、16cm、19cmの小さなステンレスボウルたちは、底が絞られたデザイン。玉子を割ってミキシングする時など、菜箸や泡だて器が滑り込むように、使いやすい形にデザインされています。ステンレスボウル23cmは、ヘラで大きくかき混ぜても中身が溢れない、深く大きなフォルム。ステンレスボウル27cmは、たくさん酢飯や混ぜご飯を作る時に大活躍。用途に応じ、計算された曲線美は、一度使い心地を味わうと納得。こだわって作られたものには理由があるのですね。■調理が手際よく進むかたちステンレスボウル23cmは、ハンバーグを作る時。ステンレスボウル19cmは、添える野菜を洗う時。ステンレスボウル16cmは、スープの中に入れる具材をカットして入れる時。こんなふうに1日の夕飯メニューが自然と手際よくすすむように。毎日のごはんづくりの段取りがスムーズ。パンチングストレーナのサイズ展開は3つ。16cm、19cm、23cmにそれぞれ合わせて使えるようデザインされています。野菜を洗って、パンチングストレーナーを合わせたボウルに一時置きしておくと、勝手に水切りをしてくれる。さらに優秀なのは、油っぽい料理を油切りした時も、簡単に油汚れが洗い落とせること。プラスチック製品では時間がかかってしまう作業も、ステンレスだと手際がよいのです。フルラインを揃えれば、まさに一生モノ。■手入れのしやすさ使い終わってからの手入れは、食洗器もOK!18−8ステンレス製なので、耐久性に優れ、15年経った今も変わらず使い続けることができます。洗いやすく衛生的なパンチングと、汚れをためにくい縁の部分は、小まめな手入れも必要なし。洗剤を付けたスポンジでサッと洗い流すだけで、清潔な状態を保つことができます。日常に使う、日用品にこそ美しさを求めた柳宗理のこだわり。料理研究家や主婦に愛され続けるわけです。■取り出しやすさと片づけやすさ取り出しやすさにも注目。自分の台所に立つようになって、引っ越しの度に、いろんな形の台所をこの柳宗理ステンレスボウルと一緒に渡り歩んできましたが、やっぱり収まり心地が最高。引き出しタイプのキッチンでは、スライドするように取り出し、片づける時も滑り込ませるようにお片付け。片手がふさがっていても、無敵。ステンレスボウルを重ねた時に鳴るカシャン!という音まで、プロ仕様。毎朝毎晩、キッチンに立つのが楽しく思うようになったのです。買い足していく度に感じる魅力もともと憧れだった柳宗理ステンレスボウルの使い心地を知ってからは、ますます虜に。とりあえず買ってしまっていたプラスチックの100円ボウルを手放し、少しずつ買い揃えていったものが、今ではフルライン勢ぞろい。世代を超えて愛される定番品だから、いつでも買い足せることも魅力なのかもしれませんね。家族が増え、子供たちがますます食べるようになり、お料理に勤しむ私の毎日。最近はステンレスボウルを同サイズでいくつか買い足して、生産性をアップしようかと企んでいるところです。柳宗理のステンレスボウルなら、積んでもかさばらないですもの。柳宗理が提唱する「用の美」。それはきっと日用品であるからこそ、日々感じる心地よさ。暮らしを楽にすること、心地よくすることは、道具選びから始まっているのかもしれませんね。人々の「暮らし」にこだわり続けた柳宗理の逸品を、「わが家」の台所にぜひ。【ご紹介したアイテム】⇒ 柳宗理ステンレスボウル27cm ⇒ 柳宗理ステンレスボウル23cm ⇒ 柳宗理ステンレスボウル19cm ⇒ 柳宗理ステンレスボウル16cm ⇒ 柳宗理ステンレスボウル13cm ⇒ 柳宗理パンチングストレーナー23cm ⇒ 柳宗理パンチングストレーナー19cm ⇒ 柳宗理パンチングストレーナー16cm ■食のはなし nami sasaki整理収納アドバイザー。暮らしのまんなかにはいつも散らかし三兄弟。毎日の暮らしを愉しむ工夫探しがすき。収納で家事を心地よく。
2019年06月09日ベストセラー作家・重松清の短編を堤真一、柳楽優弥の共演で映画化した『泣くな赤鬼』。この度、余命わずかな元教え子・柳楽さんのために、“赤鬼先生”・堤さんがある行動を起こす感涙必至の本予告が公開された。陽に焼けた赤い顔と、鬼のように厳しい熱血指導から“赤鬼先生”と呼ばれていた高校教師・小渕隆を堤さん、野球の素質を持ちながらも挫折して高校を中退した、かつての教え子・“ゴルゴ”こと斎藤智之を柳楽さんが演じる本作。この度解禁となった本予告映像は、「先生さ、生徒の葬式とか出たことあるの?」という衝撃的なひと言から始まる。実は本作の原作は、重松氏が十数年前、高校の教壇に立つ友人に「学校の先生になって一番つらかった思い出」を訪ねた際の返答がきっかけとなり生まれている。甲子園出場一歩手前までいきながら10年の月日が経ち、厳しさでしか生徒と向き合うことができなかった“赤鬼先生”の後悔。余命1年となった元教え子に、「今更俺に何が出来るって言うんだ…」と葛藤する様がドラマチックに描かれていく。「あの子がやりたい事をやらせてあげたいんです」そんなゴルゴの母(キムラ緑子)のひと言を受け、赤鬼先生がとった涙なしでは見られない思いがけない行動とは…?バスの車中、外の景色を眺めながら涙を必死にこらえる赤鬼先生の姿に、竹原ピストルの熱く、優しい歌声による主題歌「おーい!おーい!!」が重なり、心を打たれずにはいられない映像に仕上がっている。『泣くな赤鬼」は6月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:泣くな赤鬼 2019年6月14日より全国にて公開© 2019「泣くな赤鬼」製作委員会
2019年04月25日今週の気になるトピックスをまとめてチェック!FASHION HEADLINE読者の関心を集めたアクセスランキングBEST5を発表。1.スタバが大阪限定で「大阪 めっちゃ 抹茶 ラテ」を発売! 1.5倍の抹茶でめっちゃ抹茶感2.アディダス オリジナルス×ファレル・ウィリアムス「SOLAR HU Collection」第3弾が登場3.シャネルがバンコクでみせた2018-19クルーズのレプリカショー。リリー・ローズやタイのオークべッブらが招かれる4.Kōki,×ジャン=ポール・グードの特別なフィルム。シャネル・ネクサス・ホールで「In Goude we trust!」展が始まる5.柳宗悦からピカソまで、深澤直人選ぶ「民藝」展が六本木でスタートーー今週のアクセスランキングベスト5の記事はこちらからーー
2018年11月10日作者不詳、いつ、どこで作られたかもおおよそでしかわからない。生活の中で使われてきた素朴な日用品なのに、見る者の心を動かす“何か”がある。1925年、柳宗悦(やなぎむねよし)が“発見”して以来、「民藝」は多くの人をひきつけてきた。国際的に活躍するプロダクトデザイナー、深澤直人氏もその一人。「民藝MINGEI-Another Kind of Art展」では日本民藝館館長を務める氏がディレクションを担当。同館の所蔵品を中心に焼き物、漆器、仏像など、全国から収集した新旧150点あまりを紹介する。「『民藝』とはカテゴリーではなく、生き方そのものを指すのではないか」と氏。副題の「Another Kind of Art」は96歳の現役染色家・柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)の言葉だという。歴史をたどれば「民藝」は、風土や風習に根ざしたものづくりが、世代を超えて受け継がれる中で、独自性を持つにいたったもの。美術や工芸という枠組みを軽々と飛び越えていく。会場ではそうした自由で無垢な精神を目の当たりにできそうだ。メインの展示に加えて深澤氏の私蔵品にも注目。自身のインスピレーションの源である名品が揃うとのこと。また制作現場やインタビューを撮り下ろしたドキュメンタリー映像など、現代のつくり手に迫る企画も興味深い。日本を代表するデザイナーのナビゲートで、「民藝」を再発見してみてはいかが。火鉢出雲大津(島根県)昭和時代1940年代〈日本民藝館蔵〉羅漢像朝鮮半島朝鮮時代〈日本民藝館蔵〉白磁燭台薩摩 平佐(鹿児島県)江戸時代19世紀〈日本民藝館蔵〉※冒頭の写真朱漆酒器琉球王朝時代19世紀〈日本民藝館蔵〉「民藝」21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウンミッドタウン・ガーデン内開催中~2019年2月24日(日)10:00~19:00(入場は18:30まで)火曜(12/25は開館)、12/26~1/3休一般1100円ほかTEL03・3475・2121ふかさわ・なおとプロダクトデザイナー、多摩美術大学教授、日本民藝館館長。国内外のメーカーの製品デザインやコンサルティングを手がける。2018年、イサム・ノグチ賞受賞ほか受賞歴多数。(撮影:岡本憲昭)※『anan』2018年11月14日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2018年11月09日「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」が11月2日から2月24日、東京・六本木の東京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1と2で開催されている。開幕に先駆けて11月1日にプレスプレビューが行われた。今回の展覧会は、日本民藝館館長であり21_21 DESIGN SIGHTディレクターも勤める深澤直人が日本民藝館の所蔵品から初公開の民藝を含む新旧146点の様々な民藝を選び、紹介するもの。会場に入って最初に登場する地下ロビー右手側では、展覧会への思いや「子どもたちのように素描することを覚えるのに、私は一生かかった」というピカソなどの言葉、柳宗悦の「日本民藝館案内」などを紹介。左手側では、今回の展覧会のシンボルとして、初公開となる日本民藝館館長室にあるテーブルと台などを展示している。ギャラリー1入り口には柳が短い句の中に、両手を打って素直に喜びを表現することや直感を大事にするという意味が込めた「打テヤ モロ手ヲ」という言葉を展示。ギャラリー1では深澤が日本民藝館館長に就任する前から集めていたという個人コレクションを紹介。反対側ではものの裏側にある人をテーマに、民藝が作られている現地を訪れ、日常を撮影した、民藝のつくり手やそれを伝える人の暮らしと仕事を捉えた映像を上映している。また、メインとなるギャラリー2では、日本民藝館には展示されていない貴重な民藝を含め、同館の所蔵品の中から深澤が選んだ約150点を展示。18のブースや壁面に展示する際に深澤の頭に浮かんだ感動をそのまま言葉にしたキャプションや、大矢真梨子が日本民藝館で撮影した、民藝の新たな表情を映し出す写真、カナダ人映像作家マーティ・グロスによるアーカイブ映像などとともに紹介している。そのほか、日本民藝館や柳宗理がレイアウトを手がけた機関誌「民藝」の表紙の一部、日本各地で民藝を受け継ぐ18人の制作者による、現代の民藝品なども展示している。プレスプレビューで深澤は「僕が感じている『民藝ってヤバいんじゃないの』ということを感じて欲しい。これは何年にどういう人が作ったというような展覧会ではなく、21_21 DESIGN SIGHTに訪れるクリエイティブな人たちと『(民藝って)すごいよね』と言い合いたい」と強調した。【イベント情報】民藝 MINGEI -Another Kind of Art展会期:11月2日〜2019年2月24日会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー 1&2住所:東京都港区赤坂 9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)料金:一般1,100円 大学生800円 高校生500円 中学生以下無料休館日:火曜日(12月25日は開館)、年末年始(12月26日〜1月3日)
2018年11月05日東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、プロダクトデザイナー・深澤直人がディレクションを行った「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」が、11月2日から翌2月24日まで開催される。1925年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳宗悦が、無名の職人たちによる民衆的工芸を初めて「民藝」を名付けた。民藝の特徴でもある風土や風習を生かしたものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、素材・色・工程・用途・形などの独自性が際立ち、革新的で衝動的な、枠に捉われない創意工夫へと発展して行った。地域ごとの特色が失われ、ものへの愛着が希薄になりがちな時代だからこそ、民藝に宿る無垢な美意識と精神性は使い手のみならず、ものづくりに携わるすべての人々に大きな衝撃を与え、新しいエネルギーを生み出すきっかけとなる。染付網目文角皿 中国 景徳鎮窯 明時代 17世紀〈日本民藝館蔵〉同展では、21_21 DESIGN SIGHTのディレクターでもあり、日本民藝館館長を務める深澤直人が、同館の所蔵品を中心に、新旧さまざまな100点余りの民藝を選び抜き紹介する。深澤氏は、「芸術家でも職人でもない人の無我な手から生み出されたものには、えも言われぬ魅力が潜んでいる。実直な創作者たちは、とかくカテゴライズされることを嫌う。型にはめられそうになると、思わずそこからはみ出したくなってしまう。形式や様式にしばられない飄々とした態度。一定の仕上がりを求めない自由さが民藝にはある。私たちは民藝を愛し、尊敬し、民藝に心を動かされる。作者が誰かとか、いつどこでつくられたのかといった情報は必要はない。ただ純粋にその魅力にくぎ付けになる」と語る。撮りおろしインタビューや制作現場の映像、民藝の新たな表情を映し出す写真、日本民藝館設立時の貴重な資料なども展示し、これからのデザインのインスピレーションとなる「Another Kind of Art =民藝」を紐解いていく。【展覧会情報】民藝 MINGEI -Another Kind of Art展会期:11月2日〜2019年2月24日会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー 1&2住所:東京都港区赤坂 9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)料金:一般1,100円 大学生800円 高校生500円 中学生以下無料休館日:火曜日(12月25日は開館)、年末年始(12月26日〜1月3日)
2018年09月14日“『白樺派のカレー』ってなんじゃそりゃ?”という感じなのですが、こちらは千葉県我孫子市のご当地カレーです。文学史の授業でおなじみの武者小路実篤や、志賀直哉ら白樺派の文人たちが食べていたカレーの味を再現したレトルトカレーで、なんとカレーに“味噌”が入っているんだとか。 気分は「大正デモクラシー」?平成の今では(といっても平成ももう終わりますが)、クックパッドの“味噌カレー”のページには356ものレシピが載っているなど、ポピュラーになりつつあるようです。(2018年7月現在)ですが、大正時代はまだハイカラな食べ物であっただろうカレーに“味噌”を入れるというのは、なかなかアバンギャルドな挑戦ではないでしょうか。ちなみにこのカレーのレシピは、思想家・美学者・宗教哲学者だった柳宗悦と、その妻で「声楽の神様」と言われたアルト歌手の柳兼子が、陶芸家バーナード・リーチの助言をうけて作ったものだそうです。大正デモクラシーという自由主義を文学などを通じて広めようとしていた作家や学者たちにとっては、自分たちの気風を象徴するアレンジレシピだったのかもしれませんね。そんな大正時代の文人の心意気に思いを馳せながら、封を開けます。 「カレー×味噌」は意外と合う!コクに潜む味噌の風味を楽しもう白樺派のカレーにはチキン、ポーク、ビーフの3種類がありますが、今回食べたのはチキン。辛さは「中辛」と書かれています。実際に食べてみると、基本はオーソドックスな味のカレーで、コクの中に味噌味が潜んでいるという感じ。味噌の主張が強すぎないので誰でも楽しめるカレーだと思います。そして特筆すべきは、レトルトカレーにしては具が大きくて形もしっかりしていること。メインの鶏肉から、溶けやすい人参、ジャガイモまで、しっかり食感を感じられました。もし、レトルトカレーと知らされずにお皿に盛られて供されたとしても、レトルトとは気づかないほどのクオリティ。満足度はかなり高めです。“中辛”と書かれているとおり、それなりの辛さが感じられますが、味噌の風味が中和してくれるので、全体的にはマイルドな辛さとなっています。ちょっと味に変化のあるカレーが食べたくなったときには、ぜひおすすめしたい逸品でした。 総評旨さ★★★★☆辛さ★★★☆☆満足度★★★★☆文学度★★★☆☆【参考】※ 白樺派のカレー・ホームページ※ 白樺派のカレー・レトルトカレーのページ【筆者略歴】ネギシ1987年4月。南青山・骨董通りの某編集部にてカレー修行を開始。深夜の麹町アジャンタの激辛チキンカレーを皮切りに都内でさまざなカレーを体験。2004年、某クチコミグルメサイトで出会った食の達人たちに更にエスニック道の教えを受け、大森ケララの風、東池袋A・Rajなどで南インド料理の奥深さを知る(←大げさ)。3食カレーでもOKです。
2018年07月21日俳優の原田龍二と女優の柳ゆり菜が出演する大麦若葉の新CMが、9日から全国放送をスタートした。CMはそれぞれ出演するバージョンがあり、2人はジョッキ片手に山本漢方製薬の「ヤマカン」が“大胆”にプリントされた水着姿で登場。原田は、「青汁なんて無理~」と拒む若い女の子を前に「飲めばわかる!」と迫り、柳は、「どうせ青汁ってマズいんじゃないの?」と疑う男性陣に「黙って飲まんかいっ!」と一喝する。キャンペーンサイトではインタビュー動画が公開中。原田は撮影がタイで行われたことに触れ、「国境を越えて1つになった」「ここで仕事してるのがすごく気持ちいい」と感想を述べ、柳も「原田さんのおっしゃる通り、気持ちの良い撮影でしたね。チームワークがすごく良くて」と同意。また、水着の感想を求められた柳は、「私は着てみて想像よりもかわいくて、『あっ、結構イケる!』って思いました。最初はスタッフさんが着てる写真だけ見せてもらったので。実際着てみると、全然かわいいな~って思って。抵抗なく着させていただきました!」とお気に入りの様子だった。自身のツイッターでも、「このCMに関わって下さった方々皆さん本当に素敵な人ばかり。。沢山の人にこのCMとヤマカンの青汁が広がりますように」と告知していた柳。「ダサ面白くてイイ」「素敵な水着(笑)」「素晴らし過ぎるサービスショット」などの声が寄せられている。
2018年07月10日幅広い世代から長年愛されているブロードウェイ・ミュージカル『ピーターパン』。38年目を迎えた今回は、昨年に引き続き藤田俊太郎が演出を手がけ、弱冠14歳の吉柳咲良もピーターパン役を続投する。また新キャストとしてフック船長&ダーリング氏役にISSA、ウェンディ役に河西智美を抜擢。マスコミ向けに行われた製作発表には、タイガー・リリー役の莉奈、ダーリング夫人役の入江加奈子、ライザ役の久保田磨希を加えた全7人が登壇した。会見の冒頭を飾ったのは、ピーターパンがウェンディたちとネバーランドへと飛び立つ、作品を代表するナンバー『アイムフライング』。役の衣裳に身を包んだ吉柳が颯爽と登場すると、会場は一気に『ピーターパン』の世界に。伸びやかで透明感のある、そして元気いっぱいな歌声を披露してくれた。その後は演出の藤田、さらにそれぞれの衣裳をまとったキャストが登場。作品への抱負を語った。2度目の演出となる藤田だが、「新鮮な気持ちで、新作のつもりで挑戦しています」と述べ、さらに「世界中で上演されている『ピーターパン』の歴史の中でも、きちんとした1ページを刻める、そんな作品をお客さまに届けたいです」と続け、世界レベルという大きな目標を掲げた。ピーターパン役の吉柳は、「去年とはまた違うプレッシャー、座長の重みを感じています…」と神妙な面持ち。だが「たくさんレッスンを重ねてきて、去年に比べ、技術面や台詞の読み解き方も大きく変わってきたと思います。藤田さんの言う“永遠に子供のままだけど成長しているピーターパン”というのを、この1年で成長した私の姿を通してお見せしたいです!」と、頼もしい言葉も聞かせてくれた。近年俳優としても高い評価を受けているISSAは、「皆さんの思っている以上を返すのが自分の役目」と初のフック船長役に気合い十分。さらに吉柳について「とにかく頑張り屋さん」と切り出し、「責任感がすごく強いので、みんなをちゃんと頼れるよう、僕らがフォローしていければ」と頼れる兄貴の一面を覗かせた。すると吉柳の目にはいっぱいの涙が。「本当にありがたいです」と声を震わせ、カンパニーの結束の強さをうかがわせた。ライザ目線での物語展開、セットを簡潔にしてアクティングスペースを広く、飛び出す絵本ならぬ飛び出す舞台になど、新たな趣向も盛りだくさん。大人も子供も楽しめる、世界レベルのミュージカルで、夏の思い出の1ページを彩ってみては?公演は、7月21日(土)から8月1日(水)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて。その後、大阪、金沢、名古屋でも上演する。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年07月09日シンプルで質のいいものと向き合い続けてきた〔無印良品〕。そのブックセレクト〔MUJIBOOKS〕から、新たに文庫本シリーズが発売されました。〔無印良品〕らしく、インテリアにも馴染むシンプルなデザインの文庫本たちは、いったいどのようなコンセプトや特徴を持っているのでしょう?「ずっといい言葉と。」『茨木のり子』(著者:茨木のり子発行元:株式会社良品計画価格:税抜500円)〔無印良品〕が展開する〔MUJIBOOKS〕は、「ずっといい言葉と」をコンセプトに掲げた本のセレクトショップ。創業以来、モノ本来のすがたを、「素」となる少しの言葉で伝えてきた〔無印良品〕。今回誕生した〔MUJIBOOKS〕の文庫本たちには、そんな〔無印良品〕が古今東西の書物から集めた「素の言葉」「ずっといい言葉」が詰まっています。「人と物」をつなぐ本たち左から順に、●『柳 宗悦』(著者:柳 宗悦発行元:株式会社良品計画価格:税抜500円)●『花森安治』(著者:花森安治発行元:株式会社良品計画価格:税抜500円)●『小津安二郎』(著者:小津安二郎発行元:株式会社良品計画価格:税抜500円)〔MUJIBOOKS〕の文庫本では、職業のジャンルを問わず「くらしを見つめた文筆家」を取り上げ、複数の短編や写真などを集めて1人1冊の仕立てに編集しています。2018年2月現在、発行されている文庫本は全6冊(『人と物1〜6』)。「人と物」第一弾では「くらしを考える仕事、三者三様」をコンセプトに、『柳宗悦』『花森安治』『小津安二郎』の3タイトルが登場。いずれも、美術評論家、雑誌編集長、映画監督と、それぞれの立場から「くらし」を見つめた人物です。左から順に、●『佐野洋子』(著者:佐野洋子発行元:株式会社良品計画価格:税抜500円)●『茨木のり子』(著者:茨木のり子発行元:株式会社良品計画価格:税抜500円)●『米原万里』(著者:米原万里発行元:株式会社良品計画価格:税抜500円)第二弾は「くらしを味わう言葉、三者三様」がコンセプト。絵とことば、詩やエッセイ、翻訳された言葉など、さまざまな形で言葉と向き合った『佐野洋子』『茨木のり子』『米原万里』の3タイトルとなっています。シンプルなデザイン中には文章だけでなく、本人の写真や系譜、原稿の写真なども数多く掲載されています。〔MUJIBOOKS〕の文庫本は、〔無印良品〕らしいシンプルでおしゃれなデザインが特徴。クリーム色の表紙と、クラフト紙のような素材の帯がやさしい印象です。読み終わったら、インテリアとして飾ることもできます。本棚の中はもちろん、机の上、飾り棚の上など、いろんな場所になじんでくれそうです。〔MUJI BOOKS〕で、本のある毎日を。コンセプトやデザインなど、さまざまな箇所に〔無印良品〕らしさが散りばめられた〔MUJIBOOKS〕の文庫本。読書好きの方も、普段あまり本を読まないという方も、ぜひ一冊手に取ってみてはいかがでしょうか?あなたの暮らしを豊かにしてくれるような、「ずっといい言葉」と出会えるかもしれません。女子にとにかく優しい! 無印良品のアトレ恵比寿西館を徹底リサーチ
2018年03月05日柳楽優弥(27)が1月16日、「チマタの噺」(テレビ東京系)に出演。中居正広(45)に「憧れている」と発言し、話題を呼んでいる。 MCを務める笑福亭鶴瓶(66)が「番宣も何もないのに出てくれたん?」と尋ねると、柳楽は「バラエティのスキルをあげていくことが課題で」と明かした。「難しいですよね。バラエティ番組って。だけど僕はMCとか目指してますから」と話し、鶴瓶を驚かせた。 さらに「僕は歌番組をやりたいです。中居さんのポジションみたいな」と告白。鶴瓶は「夢が中居正広や。全然タイプちゃうやん!」とツッコミを入れ、笑いを誘っていた。 柳楽は10日、KinKi Kidsの新曲「Topaz Love」のMVに出演していることが明らかとなったばかり。実は妻である豊田エリー(29)の影響でKinKi Kidsの大ファンであり、特に堂本剛(38)が「大好き」と公言している。堂本とは、昨年7月に公開された映画「銀魂」で“念願”の共演を果たした。その際にもインタビューで「色っぽいですよね。個性的で、天才っていうイメージもあって。だから好きです」と熱弁していた。 こういった柳楽のエピソードに、Twitterではジャニーズファンから共感の声が上がっている。 《柳楽くんジャニづいてる!》《ジャニーズに偏見なく好きなタイプの御人なのかな》《柳楽くん好感度が上がるくらいにはジャニ好きだよね》 これからの共演も楽しみだ!
2018年01月17日東京・駒場にある日本民藝館では、「棟方志功と柳宗悦」を2018年1月11日から3月25日まで開催する。 観音経曼荼羅「阿修羅の柵」 1938年 41.5×50.5㎝青森県青森市生まれの版画家・棟方志功は画家を目指して上京、やがて版画を生涯の仕事と定める。日本民藝館創設者の柳宗悦と棟方志功の出会いは、1936年4月の国画会会場。柳は棟方の「大和し美し」の買い上げを即決、以来作品の指導監修にあたる。半年後、同館の開館時には新作「華厳譜」が大広間の壁一面を飾った。棟方志功は柳宗悦を生涯の師として仰ぎ、作品が仕上がるたびに持参して意見を求め、彫り直しを命じられても粛々と応えた。一方の柳宗悦は棟方志功の作品を活かすべく、表具の考案に熱心に取り組んだ。 こうしたやり取りは二人の間に交わされた書簡にも残されており、深い信頼で結ばれた師弟関係を垣間見ることができる。倭画「曇雨御鯉魚」 1939年 32.0×58.0㎝本展では、出会いから柳宗悦が没するまでの25年間、彼の眼に叶った棟方志功の代表的作品を展観、数十年ぶりの出品となる「海山の柵」「般若心経経文 板画柵」、ほぼ初公開となる両人の書簡から、その関係性や思索の相違などを探りつつ、棟方作品の魅力を紹介する。また、1月19日と2月16日には、棟方志功研究・学芸員の石井頼子によるギャラリートークを17時半から18時半まで開催。3月3日は、東京大学名誉教授の松井健と石井頼子が記念対談を18時から19時半まで行う。記念対談は入館料別で参加費300円、要予約制。ギャラリートークは参加費無料。【展覧会情報】棟方志功と柳宗悦会期:2018年1月11日〜3月25日時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)会場:日本民藝館住所:東京都 目黒区駒場4-3-33入館料:一般1100円、大高生600円、中小生200円休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)西館公開日(旧柳宗悦邸):会期中の第2水曜、第2土曜、第3水曜、第3土曜(開館時間は16:30まで、入館は16:00まで)
2017年12月31日「民藝の日本 -柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する-」を日本橋高島屋で開催。会期は、2017年8月30日(水)から9月11日(月)まで。職人の手仕事によって作られ、生活の中で発展してきた「民芸」。器ひとつとっても、その色や形には、土地の人々が毎日の生活の中で築いてきたものたちの軌跡が宿っている。実用性の中にこそ”美しさ”を見出す日本は、素晴らしい「民芸の国」だ。大正末期の思想家・柳宗悦のはじめた民芸運動をきっかけに、日本には数々の優れた民芸品が蒐集・保存されている。本展では、そんな柳のコレクションを中心に、「民芸」の黄金期であった江戸時代後期から昭和時代(1950年頃まで)に焦点をあてた約170点の優品を展示する。展示では、染色家・芹沢銈介の作品「日本民藝地図(現在之日本民藝)」を紹介。東日本・中日本・西日本の3つのエリアを合わせた巨大な地図には、各地の民芸品が細かく描かれていて、いつまでも見飽きない。また、知識が詰まったこの地図は作品を見る手がかりにもなるだろう。さらに、北は長野から南は熊本まで、全国7か所の民藝館が所蔵する優品も集結する。今の時代に比べ、それぞれの土地がそれぞれの文化を築いていた時代。各地で育まれたきた独特の美意識や心意気を感じに、ぜひ足を運んでみては。【詳細】民藝の日本 -柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する-会期:2017年8月30日(水)〜9月11日(月)会場:日本橋高島屋 8階ホール住所:東京都中央区日本橋2-4-1 入場時間:10:30〜19:00 (19:30閉場)※但し、最終日は17:30まで(6時閉場)入場料:一般 800円、大学・高校生 600円、中学生以下無料 ※全て税込み ■巡回展・横浜高島屋8階ギャラリー 9月13日(水)〜9月24日(日)・大阪高島屋7階グランドホール 9月27日(水)〜10月9日(月)・京都高島屋7階グランドホール 12月14日(木)〜12月25日(月)・ジェイアール名古屋タカシマヤ10階催会場 2018年2月23日(金)〜3月5日(月)【問い合わせ先】日本橋高島屋TEL:03-3211-4111
2017年08月29日落語の伝統を守る一方で、独演会ではさまざまな挑戦を続けている柳家三三。昨年は文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞するなど、その活躍がいっそう注目されるなか、六ヶ月連続独演会〈たびちどり〉で挑む演目が、大作『嶋鵆沖白浪(しまちどりおきつしらなみ)』だ。幕末から明治期に活躍した柳派の談洲楼燕枝(だんしゅうろう・えんし)が創作した長編人情噺を、毎回2話ずつ高座に上げ、全12話を通すという試み。長らく演じ手が途絶えていたという本作への想いを、三三に聞いた。たびちどり 柳家三三 六ヶ月連続独演会チケット情報大商人の跡取りでありながら侠客となった“佐原の喜三郎”。物語は彼と、やはり裕福な家の娘ながら芸者から遊女へ身をやつすお虎の運命を軸に、巾着切りの庄吉や、なまぐさ坊主の玄若、三宅島に流された罪人の長・勝五郎、旗本の優男・梅津長門ら多彩な人物を巻き込んで展開する。「人情噺というと泣ける話をイメージするかもしれませんが、元々は広い意味で人情の機微を描いた話のことなんですよ」と三三は言う。「燕枝は九代目市川団十郎と親交が深かったこともあり、この作品も“白浪物”(盗賊を主人公とする物語)や“三尺物”(博徒や侠客が主人公)、“世話物”(町人の人情を活写した芝居)と、色々な要素がたっぷり詰まっているんです」と、その口調にも自然と熱がこもる。今回はこの大作を12話に分け、三三自ら再構成。「怪僧玄若坊」「闇の島脱け」「お虎の美人局」など、内容に合わせて付けられたタイトルは、どれもワクワクするものばかりだ。「本当にね、なぜこの演目が長い間忘れ去られていたのか不思議なくらい」と三三は話しつつ、「ただ、長編だけにダイナミックな場面と地味な場面とがありますから、そこは1話ずつ観ても楽しめるように調整しました。あとは、初見でも、途中の回を観ていなくても内容が分かるように、前回までのあらすじは読み物で配る予定です」と“続き物”ならではの工夫を明かす。そんな苦労もいとわないのは、落語のもつ豊かな世界をもっと知ってもらいたいから。「燕枝が活躍した当時は町内に1軒ずつくらい寄席があって、人々は晩ご飯を終えた後、ちょうどテレビを観てくつろぐ感覚で寄席に足を運んだそうですよ」と三三は語る。「だから『あの寄席で面白い“続き物”をやってるぞ』と評判になると、その寄席によその町からわーっとお客さんが集まったりしてね。艶のある場面にドキドキしたり、切った張ったの立ち回りにハラハラしたり。そういった楽しさを、現代のお客さんにどうやったら届けられるか。それだけを考えて演りたいですね」という三三。その言葉からは、名作を伝える演じ手としての覚悟が伝わってきた。公演は愛知・大須演芸場と大阪・グランフロント大阪にて、5月から10月まで毎月1回ずつ開催。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2017年05月08日まとふ(matohu)がスタートさせた新ブランド「まとふ プロジェクト(matohu project)」から、津軽の伝統工芸「こぎん刺し」を使った「コ-ギン ステッチ(CO-GIN STITCH)」が登場。2017年秋より、まとふ表参道本店で発売する。「まとふ プロジェクト」は、まとふがアートディレクションする新ブランド。各地の手仕事や工芸など失われつつある技術に目を向け、現代のファッションと融合させることで、新たな命を吹き込んでいく企画だ。今回は、江戸時代津軽地方で生まれた、伝統工芸「こぎん刺し」に着目。麻の野良着を暖かく丈夫にするため、太い綿の糸を刺繍‟刺し子”をしたことに起源を持つ「こぎん刺し」は、柳宗悦も高く評価したほど美しい手仕事が宿っている。「こぎん刺し」を施した襟とカフスを自由に取り換えられるアイテムを用意。繊細なデザインがあしらわれたそれぞれのパーツは、専用のシャツのみならず、ニットやドレスの襟元に加えたり、ジャケットの袖口から覗かせたり…とアクセサリー感覚で楽しめる。男女ともに使えるユニセックス仕様なのも嬉しいポイントだ。【アイテム詳細】まとふ「コ-ギン ステッチ(CO-GIN STITCH)」発売時期:2017年秋取り扱い店舗:まとふ 表参道本店住所:東京都渋谷区神宮前5-9-25 1FTEL:03-6805-1597
2017年04月10日女優の柳美稀(19)が25日、札幌ドームで開催されたオープン戦「北海道日本ハムファイターズ対東京ヤクルトスワローズ」の始球式を務めた。投球は右にそれたものの、ソフトボールの経験を生かして見事なノーバウンドピッチングを果たした。マウンドに上がった柳は、日本ハム・レアード選手でおなじみの"寿司パフォーマンス"を披露。観客を沸かせながら、緊張した面持ちでバッターのヤクルト・西浦直亨選手に向かって渾身の一球を投げ込んだ。自身初の始球式を終えた柳は、「今日のピッチングは自分的には60点」と控えめに自己採点。「ほんとにほんとに悔しいので、次回は100点の投球をするためにお仕事で活躍してまた呼んでいただけるように頑張ります。肩作っておきます」と意気込み、自身のツイッターでは「ノーバンで届いた」と報告している。1997年8月24日生まれの大阪府出身。昨年、『動物戦隊ジュウオウジャー』(テレビ朝日系)のセラ・ジュウオウシャーク役で全国放送のドラマ初出演を果たした。本日は始球式に女優の柳 美稀(@yanagi_miki_)さんが登場!#lovefighters #宇宙一のその先へ pic.twitter.com/IFc9AnKaHD— 北海道日本ハムファイターズ公式 (@FightersPR) 2017年3月25日
2017年03月26日たった3g、1円玉わずか3枚分の重さのストールが空に舞う様は、羽衣という言葉そのもの。蚕が吐き出した生糸が作り出した繭から糸口を探す。そしてその糸口から、生糸を撚糸することなく蚕が吐き出したままの超極細の状態のまま、生糸1本1本糸を引き出していく。まさに、身体中の神経を集中させて丁寧に糸と向き合い、織りあげていくことで羽衣のように空を舞うストールが生まれた。神業とも言えるわずか3gのストールは、完成までに約90日を要したという。そのストールを織りあげたのが、今回沖縄で訪ねた繭織工房の上原美智子さんだ。ふわりふわりと空を舞う3gのストールには、上原さんの自然が生み出した素材への敬意と、染織に対する熱意が詰まっている。ふわりふわりと空を舞う3gのシルクストール沖縄で生まれ育ち、幼児教育の勉強をするために上京した上原さん。沖縄を出てはじめて「沖縄について何も知らない自分に気がついた」という。若き頃の上原さんが、故郷である「沖縄のことを知りたい」という一心で通ったのが東京・駒場にある日本民藝館だった。そこで焼き物や織物を見ているうちに「自分でも染織をやってみよう」という気持ちが芽生えていく。彼女を染織の道に導いたのは、民藝の父・柳宗悦氏の甥である柳悦博氏だった。その当時、すでに多くの弟子を抱えていた柳氏の工房だったが「沖縄にとてもお世話になったから、沖縄への恩返しのつもりで」と上原さんを弟子として迎え入れる。上原さんは柳氏の元で、染織のいろはを2年半かけて学んだ。そこで上原さんが学んだのは「1に素材。2に素材。3、4がなくて5に素材」というくらい、とにかく織物は素材に尽きるという柳悦博氏からの教えだった。「市販の糸を買ってきては、糸の撚りを戻したり、ふたたび合糸をしたり…」。柳氏の工房で過ごした2年余の歳月で、素材が生み出す風合いを肌で感じ、自然の生み出す素材が持つ素材感を覚えていったのだという。そして「沖縄に帰ったら、ちゃんと沖縄の仕事をして欲しい」という柳氏との約束通り、74年に帰沖。ただ、東京にいる時には恋いこがれていた故郷・沖縄だったにも関わらず、いざ沖縄の地に居を移してみると「右を見ても、左を見ても沖縄という状況にうんざりしてしまったんです。伝統工芸にも関心が持てなくなってしまって…。私がやりたかったことは、これじゃないって」と上原さん。「服地を織ってみたり、今の時代にあった染織とは何だろう」と、様々な視点から思案する日々があったのだという。そこでもう一度、自分がこだわってきた素材感に立ち返って染織を考えてみようと思った。通常160デニールから200デニール程の太さになるよう合糸された糸から着物などに使われる反物は織られていく。ある時、上原さんは27デニールの着物を織る前の原糸を手にする機会を得る。その時から「この糸1本で織ってみよう」と極細糸を用いた作品を織りはじめた。そして、空気をはらんだような繊細な風合いの「あけずば織」が誕生した。「あけず(トンボ)」と「ば(羽)」を指す“あけずば”という言葉は、古くから伝わる琉球舞踊の唄の中にも登場する言葉。琉球舞踊の唄の中では「愛しいあの方に、とんぼの羽のように薄い薄い着物を織って差し上げたい」と唄われているのだそう。あけずば織「染織は、人と自然の共同作業」沖縄で上原美智子さんに会いに。--後編【ENcounter vol.3】に続く。
2017年02月12日十和田市現代美術館では、3月11日(土)~5月28日(日)の期間、村上隆キュレーションによる陶芸展「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」を開催する。アーティストとしてだけでなく、コレクター、キュレーター、ギャラリストとしての顔を持つ村上隆が、近年興味を持っているのが日本の陶芸。利休にはじまる茶の湯、柳宗悦を中心とした民藝運動、デパート陶芸からクラフトフェアまで、多様に展開する陶芸の世界から、日本の価値と美のありようを組み上げる村上隆の頭の中の陶芸史を初公開。2016年1月30日~4月3日まで、横浜美術館で開催された「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」は、約400点もの現代陶芸が出品され、そのスケールの大きさからも話題を呼んだ。本展では、村上コレクションから、青木亮、安藤雅信、村田森、小嶋亜創らの現代陶芸作家の作品に加え、奈良美智、小出ナオキ、青島千穂、大谷工作室、ガブリエル・オロスコ、ローズマリー・トロッケル、クララ・クリスタローヴァらの現代美術作家による陶芸作品など、28作家、約300点を展示する。本展に寄せて村上隆は次のようにコメントを発表している。「まさにいま、陶芸の世界は、アニメ・マンガと同じように、国外へ羽ばたく方向性の模索が始まった過渡期だと思います。(中略)今回チョイスするのは、僕が画商やコレクターとしての立場から、深いコミュニケーションを果たした作家さんたちです。海を渡っていく陶芸、もしくは日本の陶芸の引力圏内に残って更に深度を深めようとする陶芸。そういった変節点にある陶芸作品の未来の発展形を妄想してもらいたいと思います」(2016年12月 村上隆)昨年の横浜美術館での展覧会に続き、注目が集まる本展。ぜひ美術館に足を運んで鑑賞したい。(text:cinemacafe.net)
2017年02月12日無印良品が1月27日から3月26日まで、展覧会「民藝運動フィルムアーカイブ 名も無き美を求めて1934-2017」を無印良品有楽町内のATELIER MUJIにて開催する。柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎などが参加し、美術品ではなく、庶民が日常的に扱う日用品としての工芸品の価値を提唱していた民藝運動。そのメンバーの1人であるバーナード・リーチは、当時貴重であった16ミリの機材で、民藝運動を起こしたメンバーの姿や、当時の日本各地のものづくりの現場やさまざまな風土、風景などを記録していた。そのフィルムを譲り受け、劣化したフィルムをデジタル化したのはカナダ人映像作家のマーティ・グロス。マーティは撮影された内容を確認しながら、民藝をテーマにした映像作品を製作したり、日本に眠っている映像資料を掘り起こす活動を続けてきた。同展では、そんな先人達が残してくれた貴重なフィルムを通じて、未来へつながるものづくりや暮らしのヒントを探る。また、関連イベントも開催。2月2日の15時から16時30分までは日本民藝館の杉山学芸部長を迎えて、柳宗悦や濱田庄司、河井寛次郎、そしてバーナード・リーチの仕事と民藝運動についてトークをする。3月23日の18時30分から19時20分までは、トークイベント「民藝フィルムアーカイブが未来に遺すもの」を開催。プロデューサー兼監督であるマーティが、バーナード・リーチ撮影のフィルムや修復・編集作業などについて、映像を参照しながら解説する。定員はともに40名で、参加費は無料。【イベント情報】「民藝運動フィルムアーカイブ 名も無き美を求めて1934-2017」展会場:ATELIER MUJI住所:東京都千代田区丸の内3-8-3 インフォス有楽町 無印良品 有楽町2階会期:1月27日~3月26日時間:10:00~21:00入場無料
2017年01月12日東京・目黒の日本民藝館にて3月26日まで、創設80周年特別展「柳宗悦と民藝運動の作家たち」が開催されている。それまで顧みられることのなかった、民衆が用いる日常品の美しさに着目した柳宗悦により創設された同館。創設80周年を記念して今回の展覧会では、柳とともに民藝運動を牽引した河井寛次郎や濱田庄司を始め、バーナード・リーチ(Bernard Leach)、芹沢けい介、棟方志功などの作品を展示する。さらに、彼らに続く片野元彦、舩木道忠、黒田辰秋、柳悦孝、金城次郎、鈴木繁男、岡村吉右衛門、島岡達三、武内晴二郎、柚木沙弥郎、舩木研兒などの作品も紹介する他、柳の著書や原稿、関係書籍なども展示し、民藝美に触発された作家たちの仕事を全館にわたって紹介する。1階の第1室では「柳宗悦の仕事」と題し、柳による自著の装幀や関連書籍、自らの心境を記した短句などを中心に紹介。第2室では「バーナード・リーチの仕事」と題し、幼少期を日本で過ごし、再来日した際に柳らとの親交をきっかけに作陶をはじめたイギリス人・リーチによる詩情溢れる版画や素描などを、第3室では「柚木沙弥郎の仕事」と題し、柳の思想と芹沢作品に啓発され染色家となった柚木の多彩な作品群を紹介する。また、2階の第1室では「芹沢けい介の仕事」と題して、柳の『工藝の道』を読んで深い感銘を受けた芹沢による作品を紹介。第2室では「河井寛次郎の仕事」と題し、柳との親交を契機に技巧を凝らした作品から実用を意識した制作へと作風を一変させた河井による色鮮やかな釉薬の仕事などを紹介する。第3室では「棟方志功の仕事」と題し、日本民藝館が作品を買い上げたことを機に柳らと親交を深めた棟方による柳との交流期の代表作を、第4室では「濱田圧司の仕事」と題し、リーチを介して柳と出会った濱田の碗や鉢、土瓶など食器類を中心に紹介する。※芹沢けい介の「けい」は金偏に土二つが正式表記【展覧会情報】「柳宗悦と民藝運動の作家たち」会場:日本民藝館住所:東京都目黒区駒場4-3-33会期:17年1月8日~3月26日時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,100円、高大生600円、小中生200円休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日振替休館)
2017年01月10日新たな年を迎え、気持ちも一新。今年は大人の余裕を身に付けて、上質なくらしを心がけたい…そんな願いを抱く人も少なくないだろう。上質なくらしとは、華美ではなく自分がこれと思った器や道具を使うこと。馴染みのお店や人々に囲まれて暮らす温かさを感じること。そんな地に足の着いた「心地よさ」が見つかるスポットを紹介する。■下町情緒が宿る東京・谷中を安藤裕子が着物でぶらり歩く。懐かしの給食食器やナチュラルスムージーまで名店巡り【東東京タイムトラベルvol.3】■肉を愛する安藤裕子が下町・東向島でステーキを頂き、馬喰町でアンティークボタンに出合う下町情緒が宿る東東京エリアを歌手の安藤裕子が着物でお散歩。谷中の夕焼けだんだんからスタート、道具屋で台所用品や食器を眺め、スムージーを飲んでひと休み。名店「レストラン カタヤマ」で ステーキを堪能。ニューアルバムのエピソードと共に送る、東京案内。■江戸文化香る浅草から、問屋街・馬喰町の珈琲専門店へ。松野弘×伊藤まさこ ぶらりゆるりな街めぐり--前編【東東京タイムトラベルvol.2】■馬喰町はブルックリン?倉庫をリノベしたギャラリーから、ライブも出来る食堂まで。松野弘×伊藤まさこ ゆるりぶらりな街めぐり--後編東京・馬喰町の問屋街にある、荒物問屋「松野屋」店主の松野弘さんが、馴染みの街・浅草や馬喰町を旧知のスタイリスト伊藤まさこさんと一緒にご案内。老舗天ぷらや、松野さんが長年通う珈琲専門店の「駱駝」、「組む 東京」、馬喰町の新スポット「北出食堂」を巡る。■白洲正子が生涯愛した着物や和装小物、器を展示する特別展「白洲正子ときもの」が松屋銀座で開催文筆家の白洲正子が愛用した“きもの”等を展示する特別展「白洲正子ときもの」が、1月16日まで松屋銀座8階のイベントスクエアにて開催。独自の審美眼を持った白洲正子が、実際に身につけた“きもの”に焦点を当てる他、和装小物や器なども展示する。■良品計画が、北国の器や道具の仕事にフォーカスした企画展「Found MUJI 北のもの」を開催良品計画が3月2日まで、企画展「ファウンドムジ(Found MUJI) 北のもの」を開催する。北国の人々の生活に根づいてきた器や道具の仕事にフォーカスし、地元の木や土や藁を使って作られた、岩手、秋田、山形の質実な器や生活の道具などを紹介する。■花びらをまとった鉢や器、渋谷ヒカリエの小山登美夫ギャラリーで陶芸家・岡崎裕子展がスタート小山登美夫ギャラリーがディレクションする渋谷ヒカリエの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryにて、陶芸家・岡崎裕子の展覧会が開催中。草花や虫、季節の移ろいをモチーフにし、日常の生活に馴染みつつ優美でモダンな雰囲気を持つ作品約200点を展示する。■日本の“古道具”を“モダンインテリアへ”、パスザバトン表参道店で可ナル舎がポップアップを開催日本の古道具を取扱う“可ナル舎”によるポップアップイベント「つなぐ ~使いながら受け継ぐモノ~」が、1月22日まで表参道ヒルズ内のパスザバトンギャラリー(PASS THE BATON GALLERY)にて開催中。箪笥や蔵戸、猪口や赤絵皿などレトロな小道具を展開する。■因州・中井窯ー引き算で生まれた緑・白・黒の器【鳥取の旅 vol.2】■鳥取・延興寺窯ーたとえ二流の土でも、一流の美を作りたい【鳥取の旅 vol.3】民藝が盛んな鳥取へ、1945年に開窯した「因州・中井窯」と1979年に開窯した「延興寺窯」を訪ねる旅。柳宗悦から教えを得た吉田璋也が創業し、鳥取と東京・銀座に店舗を持つ「鳥取たくみ工芸店」など、素朴で温かみのある風合いが特徴の鳥取の焼き物を紹介する。
2017年01月10日森を抜けた小高い丘の上にある「星野リゾート界 鬼怒川」は、木立が美しい中庭が印象的。とちぎの民藝である益子焼きや黒羽藍染め、鹿沼組子が全室を彩ります。そこかしこに息づく地元の職人技まず、訪れた人の目に入るのが、栃木県産の大谷石が見事な入り口。エントランスホールにある水琴窟は、益子焼きの壼があります。ウェルカムドリンクのコースターには、黒羽藍染めのコースターが。また、トラベルライブラリーには、注目の若手作家による益子焼きの作品がずらりと並びます。一点ものも多いので、運命!と思える作品に出会ったら、即手に入れて。ここで使われている“民藝”とは、もともと民衆的工藝の略で、日常的に使われる工芸品のことを指す造語のこと。柳宗悦や河井寛次郎らによって提唱された言葉で、高級な美術品ではなく、名もなき職人たちが作る日用品の中にこそ美しさ(用の美)があるとして広められました。48室の客室すべてに伝統工芸がちりばめられて「星野リゾート界 鬼怒川」は、全48室すべてが「とちぎ民藝の間」。部屋の上がり口の間でかわいい益子焼きの置物が出迎え、寝心地のよいローベッドの枕元には鹿沼組子が。ベッドヘッドのランナーや障子には黒羽藍染、壁には益子焼きのお皿、広々としたテラスには重厚感がありながらも涼やかな大谷石が贅沢に使われています。テラスに、江戸時代からの名湯として知られる鬼怒川の湯を使った温泉露天風呂がついているお部屋も。自然を感じながら、ゆっくりとプライベートなお湯に浸かって、至福の時間が過ごせます。取材・文/小野アムスデン道子店舗情報店名:星野リゾート界 鬼怒川TEL・予約:0570-073-011住所:〒321-2526 栃木県日光市鬼怒川温泉滝308アクセス:東武鉄道「鬼怒川温泉」駅よりタクシーで約5分
2016年11月20日陶芸家の河井寛次郎にフォーカスした展覧会「没後50年 河井寛次郎展 ~過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今~」が、9月15日から10月23日まで美術館「えき」KYOTOで開催される。河井寛次郎は、「日本民藝美術館設立趣意書」の起草に参加して柳宗悦や濱田庄司と民芸運動を推進し、多くの工芸家を牽引した陶芸家。1921年の初個展以来、高度な技術を駆使した中国や朝鮮古陶磁の手法に基づいた作品で好評を博していたものの、次第に自らの作陶の在り方に疑問を抱き、柳宗悦と親交を結ぶとそれまでの作風を一変し、実用を重んじた力強い作品を生み出していった。また、戦後は色鮮やかな釉薬を用いた重厚で変化にとんだ独自の作風を確立する一方で実用にとらわれない、自らの内面から湧き出る自由で独創的な造形表現を展開し、その卓抜した芸術性は没後50年を迎える今なお国内外で高い評価を受けている。同展では、京都の旧宅であった河井寛次郎記念館に所蔵されていた作品を中心に、陶芸や木彫や書、調度類など約150点にも及ぶ作品を紹介。作品を通して、河井寛次郎の仕事の全貌とその深い精神世界を辿っていく。また、会期中は関連イベントなども開催される予定だ。【イベント情報】「没後50年 河井寛次郎展 ~過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今~」会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区東塩小路街657会期:9月15日~10月23日時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)料金:一般900円、高大生700円、小中学生500円会期中無休
2016年09月02日日本民藝館にて9月1日から11月23日まで、創設80周年特別展第3弾となる「柳宗悦・蒐集の軌跡」が開催される。1936年、無名の職人による日用の工芸品「民芸(民衆的工芸)」の美の発見者として知られる柳宗悦らにより民藝運動の本拠として開設された日本民藝館。創設80周年を記念した特別展第3弾となる同展では、民藝運動の創始者としての柳宗悦ではなく、生涯にわたって“信と美”を追求し続けた蒐集家としての柳宗悦に注目し、柳宗悦が蒐集した作品の中から、蒐集年代が明らかな日本のコレクションを中心に展示する。同展は、作品が蒐集された順を追って構成される初の試みとなっており、ひとりのコレクションとしては極めて広範囲な分野に渡った作品を蒐集していた柳宗悦の蒐集作品が蒐集順に展示される。柳宗悦は1910年から1923年まで、21歳で創刊に参加した雑誌『白樺』に掲載される西洋美術の図版選定などに大きく関わる一方で、中国や朝鮮の陶磁をはじめとする東洋美術に関心を寄せ、1914年には朝鮮半島から訪れた浅川伯教が手土産として持ってきた「染付秋草文面取壺(瓢形瓶部分)」に大いに感銘を受け、当時評価されていなかった陶磁器をはじめとする朝鮮工芸を精力的に集めた。また、1924年から1931年には地方の下手な実用工芸「雑器」に眼を向け、1926年には「日本民藝美術館設立趣意書」を起草。同展では、日本民藝館の設立に向けて盟友の陶芸家・河井寛次郎や濱田庄司らとともに蒐集した工芸品の数々が展示される。さらに、1916年から1926年には、江戸時代に大津の追分付近で旅人に販売されていた大津絵に着目。館蔵の大津絵のうち、大正時代に集められた「初期大津絵」が紹介される。続いて、柳宗悦らが見い出した工芸品が次々に掲載された1931年創刊の雑誌『工藝』や同誌に掲載された様々な工芸品、日本民藝館開館記念号となった『工藝』70号の掲載作や、当時の展示写真によって確認できる戦前に陳列されたコレクションなども展示。1941年の「日本現在民藝品展」のために製作された大作「日本民藝地図」と合わせて、当時全国で命脈を保っていた新作工芸も紹介される。その他、柳宗悦が晩年の10年程の間に蒐集した古丹波焼も紹介。また、柳宗悦が晩年に、先住民族の造形に見られる原始的な抽象文や日本の鑑賞史で取り上げられてきた疵やゆがみなどに見られる“破形”の造形に注目していたことから、1958年の「抽象紋特集」の図版掲載品を中心に、“抽象”と“破形”の造形を紹介する。最後には、柳宗悦の思想形成に大きな影響を及ぼした浄土門の造形を中心に、仏教画や経典・仏教版画なども展示される予定だ。【展覧会情報】「柳宗悦・蒐集の軌跡」会場:日本民藝館住所:東京都目黒区駒場4-3-33会期:9月1日~11月23日時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,100円、高大生600円、小中生200円休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日振替休館)
2016年08月22日