ロサンゼルスのウェスト・ハリウッドを舞台に、レズビアンたちの日常やカミングアウト、同性婚、養子縁組、乳がんなどのリアルで多彩なテーマを扱い、日本でも熱狂的に受け入れられた「Lの世界」。その約10年ぶりの新作「Lの世界 ジェネレーションQ」がまもなくHuluにて配信開始される。同作以降も、LGBTQの人たちは様々な作品で主人公となり、LGBTQを取り巻く諸問題が大きなテーマとして扱われてきている。今回は、現在Huluで配信中のLGBTQにまつわる海外ドラマやドキュメンタリー番組に注目した。前作から10年後を描く「Lの世界 ジェネレーションQ」Hulu独占配信となる「Lの世界 ジェネレーションQ」は、「Lの世界」6シーズンの10年後の世界を描く新シリーズ。舞台をロサンゼルスのシルバーレイクに移し、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーたちの恋愛やセックス、挫折や成功などが描かれる。前作から、ベット(ジェニファー・ビールス)、アリス(レイシャ・ヘイリー)、シェーン(キャサリン・メーニッヒ)が登場するだけでなく、次世代の新キャラクターも多数登場。10年前から大きく変化したLGBTQを取り巻く状況がドラマにも反映される。中でもトランスジェンダーの男性であり、性的指向はゲイである新キャラクターのマイカは、まさにその多様性を感じさせる重要な新キャラクター。マイカを演じているのが、自身もトランスジェンダー男性のレオ・シェンであることもポイント。機会の平等の観点から、トランスジェンダーのキャラクターはトランスジェンダーの俳優が演じるべき、という声が強まっているハリウッドにおいて、マイカの配役はその流れに沿ったものとなっている。「Lの世界 ジェネレーションQ」シーズン1は8月28日(金)からHuluにて独占配信スタート、毎週金曜に1話ずつ追加予定(字・吹)。前作「Lの世界」もHuluにて全シーズン配信中。等身大の“働く女子”「NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち」ニューヨークを舞台に、人気女性誌「スカーレット」編集部で働くジェーン、キャット、サットンの親友3人組が、恋やキャリア、SEXなど様々な悩みに直面しながらも前向きに成長していく姿を描く新時代のガールズドラマ。原題の「The Bold Type(ボールド・タイプ)」は“大胆で挑戦的なタイプ”という意味があり、恋や仕事、様々な悩みを抱えながらも「自分らしさ」を見つけ、まさに“大胆不敵”に輝いていく3人に共感すること間違いなし。特に、「スカーレット」誌でSNS運用を担当する黒人女性キャット(アイシャ・ディー)が、自分の性的指向に迷いを感じたり、同性のパートナーとの関係に悩んだりする姿を描いている点に注目。同性とのセックスについて親友に話すキャットの姿は、「セックス・アンド・ザ・シティ」からの進化を感じさせる。また、移民問題やフェミニズムなど、現代の社会的な課題を積極的にストーリーに盛り込んでいる点でも本作は高く評価されている。「NY ガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち」シーズン1~4はHuluにて配信中(字・吹)。日本も登場「ゲイケーション ―世界のLGBTQ事情―」レズビアンであることを公表している女優エレン・ペイジが、親友でゲイのイアン・ダニエルと共に世界中を訪れ、各地のLGBTQカルチャーや問題点を掘り下げるドキュメンタリー番組。シーズン1の1話では日本が登場。新宿二丁目やボーイズラブ文化などを紹介しながら、日本で暮らすセクシャルマイノリティの実態や、日本社会が抱える問題点を明らかにしていく。また、世界で最も同性愛者が命の危険にさらされているブラジルでは、現ブラジル大統領で、撮影当時は下院議員だったジャイル・ボルソナロをエレンが直撃!反同性愛の頭目とも呼ばれるボルソナロとエレンの緊張感あふれるやりとりは必見。それぞれの国のLGBTQ文化を知ることができるだけでなく、当事者たちが自分らしく生きられる場所がある一方で、どんな国にも根強い差別や偏見が存在することを痛感させられるドキュメンタリー番組となっている。「ゲイケーション ―世界のLGBTQ 事情―」シーズン1~2はHuluにて配信中(字)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Lの世界 [海外TVドラマ]© 2008 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
2020年08月31日7月、米オクラホマ州のローカル局KFORが、1人の孤児を取材した。6年前からグループホームで暮らす9歳のジョーダンくん。以前は弟も別のホームにいたが彼だけ養子縁組が成立し、現在は会う機会が激減してしまったという。インタビュアーが「広い世界のどこかに行けるとしたら、どこに行きたい?」と聞くと、「養子縁組パーティーかな」と笑い、「3つの願い事をするとしたら?」という問いには「家族がほしい、家族がほしい、家族がほしい!僕の願いはこれだけなんだ」と答える。ジョーダンくんは家族を熱望しているのだ。「僕は、ただママやパパと呼べる家族がほしい。ママだけでも、パパだけでもいい。そこは気にしていないよ。いつでも相談できる人がいるってことが大切なんだ。いつか誰かが僕を選んでくれたらいいな」ジョーダンくんがそう語るインタビューが放送されると、オクラホマ州福祉局のパーマネンシー・プランニング担当者のもとに、全国各地から5千件もの養子縁組申請が届いたとFOX4が報じた。パーマネンシー・プランニングとは、里子と里親という一時的な関係ではなく、子どもと養育者の永続的な親子関係を構築するプログラムのこと。ジョーダンくんを担当するケースワーカーのクリストファー・マーロウさんは現在、全ての申請書に目を通し、ジョーダンくんの“家族”を選定する段階に入っているという。ジョーダンくんの弟ブレイソンくん1人だけが養子となり、兄弟が引き離されてしまったことにひどく心を痛めていたマーロウさんは、「本当にワクワクしていますよ。今回のことが、この子の家を見つけるための突破口となることを心から期待しています」と話している。
2020年08月18日「特別養子縁組制度のことは、この作品に出会うまで深くは知らなかったのですが、実際に養子を迎えたお父さんやお母さんに会うと、“わが子”のことを語る姿が、本当にキラキラしていたんです」そう語るのは、井浦新(45)。最新の出演映画『朝が来る』(近日公開)は、朝斗と名付けた男の子を養子に迎えた夫婦と、生みの母親とをめぐる物語。井浦は朝斗の育ての親となる夫婦の夫、栗原清和を演じている。「撮影前、妻を演じた永作博美さんと一緒に、実際に養子を迎えたご家族とお会いしました。僕が演じる清和は無精子症で子どもを授かることができないのですが、そのご家族と話した時間が役と向き合ううえで貴重な経験になりました」栗原夫妻と朝斗の生みの親を名乗るひかりとの対面は、緊迫感みなぎる場面だ。河瀬直美監督の徹底したこだわりで、ひかりを演じた蒔田彩珠とは撮影以外で顔を合わせることはいっさいなかったという。「河瀬組では、カメラが回っていないときも俳優は役のまま生活する。1ミリでも芝居をしたら止められます。僕と永作さんが朝斗と『今日のお昼ごはん何にする?』とかふだんどおりに過ごしていると、ひかりが『子どもを返して』と訪ねてくる。僕らは必至で朝斗を守ることしか考えていませんでしたが、完成作を見て、彩珠さんがどんな気持ちであの場面にたどり着いたのかを知ると、もう痛くて痛くて……」しかし、エンドクレジット後の朝斗の言葉は、親たちへの希望ともとれる。「あれは台本にはないセリフ。監督から厳しい撮影を終えた僕たちへの愛情の『ギフト』では(笑)」と井浦。本作を通して、家族のあり方を考えたそうだ。「日本人は世界から見ても血(のつながり)にこだわりがちですが、家族とは血で決まるのではなく、一緒に過ごした時間や経験が積み重なってできていくものなのだと思いました」私生活では2児の父親だが、新型コロナウイルスの影響で自粛が続く日々をどう過ごしているのだろう。「親としていつもと変わらない姿をちゃんと見せなければと思う半面、予定していた撮影が飛んだことでふだんは途切れ途切れになっていたことをやり続ける時間ができたんです。かるたやけん玉をしたり、僕が買い続けてきたレコードを子どもたちが選んで聴いたり、そういうなにげない家族との時間に幸せを噛みしめていました」“家族”のことを語るとき、井浦の表情もまた輝いていた。「女性自身」2020年6月16日号 掲載
2020年06月08日映画『朝が来る』の原作となった小説の作者・辻村深月さんと、実写映画版の監督・河瀬直美さん。“ひとつの物語”を別の手法を用いて表現する、語り手同士のまなざしは何を見据えているのか。そこには二人が築き上げた信頼が垣間見えました。――辻村深月さんの小説『朝が来る』は、実の子を持てない夫婦と、中学生で出産した少女の運命が、特別養子縁組によって繋がっていく物語です。河瀬さんがこれを映画化しようと思ったきっかけは?河瀬:辻村さんの作品は前から知っていましたが、『朝が来る』は人から薦められて読みました。自分も養女として育っているので、共感するところがいっぱいあって。その時はすでにテレビドラマ化が決まっていたんですが、薦めてくれた人に「これは女性監督が映画化したほうがいい」と言われ、そこから始まったんですよね。辻村:連絡があった時にはすごくびっくりしました。河瀬フィルムはファンとして観てきましたが、自分の小説の映画化なんて、こっちが頼み込まないと実現しないだろうし、頼んだからといって監督の気持ちが乗らなければ到底無理。それなのに、まさか河瀬さんのほうから手を挙げてくださるなんて。実は映画化の話もいくつかオファーがあってどれも魅力的だったのですが、河瀬監督がいちばん、想像がつかないものを見せてくれるんじゃないかと思いました。河瀬:あはは。それで、まだ何も決まっていない時にホテルのラウンジで会ったのが、4年くらい前だったかな。辻村:監督の『光』(2017年)が公開される前年でしたね。監督が現れて、時候の挨拶もなく開口一番「この映画を撮るにあたって、朝斗のまなざしというものは必要不可欠だと思っています」っておっしゃって。あ、これが世界の河瀬直美かと圧倒されました(笑)。河瀬:本当に失礼な出会いでしたねえ(笑)。――朝斗というのは、養子となった男の子のことですね。辻村:そうです。『朝が来る』は、養親となった佐都子と、産みの親であるひかりという、2人の母親の物語と言われることが多かったし、私もその角度から話すことが多かったんです。でも監督は、朝斗という子供の目線をあの原作から感じ取ってくださった。この小説の余白みたいな部分を、監督であれば埋めてくださると思いました。後から河瀬さんご自身も養子だったということも聞いて、監督のところに送り出したいという気持ちがさらに強くなりました。――そこからお二人の交流が始まったのですか。辻村:いっぱい対話をして、私もすごく勉強になりました。『朝が来る』が文庫化された時には解説を書いていただきましたし。紆余曲折あって映画化は無理かと思う瞬間もあったけれど、そんな時も実現させようという監督の熱意を間近に見せてもらいました。通常、映画の原作者って撮影が決まってから関わると思うんですけれど、今回は、僭越ですけれど、河瀬さんと友達の関係性を作りながら映画に携わっていく形になって、すごく楽しく、かつ刺激的でした。河瀬:ありがたいお言葉です。『光』を公開した時には奈良までトークイベントに来てもらって、小説と映画の違いについても話しましたよね。私は深月ちゃんの小説は、文字で表現されているものの裏側に読み取れることが多くあると感じていて。映画は、その文字の裏側を具体的に描かないといけないと思うんですよ。文字をそのまま映像化したほうが原作の読者は安心するんだろうけれど、私の場合、原作に書かれたエピソードを多少変えてでも、作者が本当に言わんとしていることが届くところを目指している。『朝が来る』は、“2人の母親と子供”という説明で伝わるほどシンプルじゃない部分がそれぞれの登場人物にありますよね。そこを丁寧に描いていこうと思いました。私の映画はたいてい、一か所に滞在して撮ることが多いんですが、これは全国6か所で撮ったし、登場人物が一番多いし、撮影そのものに2か月かけるという長期戦で。チャレンジでしたね。辻村:完成作品を観た時、河瀬さんとスタッフ、キャストの皆さんが長い旅を終えてここに来てくれた感じがしました。それは物理的な距離もだし、何より登場人物それぞれが生きてきた時間がまるごと映画に入っている。養親となる佐都子と清和が、恋人同士のような二人の時間を過ごしてから親になっていく過程をじっくり見られたのも嬉しかった。小説では、母親になったから急に何かが変わるわけではない、ということを意識していたんですが、そこを大事にしてもらえたと思いました。もうひとつ、大事にしてくださったのは、中学生で産みの親となるひかりが、初めてつきあった男の子とどういう時間を過ごしたのか、というところ。大人からは頭ごなしに「まだ中学生なのにバカなことをした」と断じられてしまうような時間を、そうではなかったんだと丁寧に描いてくださったおかげで、ひかりを肯定してもらえたと感じました。それと、河瀬さんにお願いしたからこそこういう世界が見られたと思ったのが、特別養子縁組を斡旋するNPO法人の浅見という女性がインタビュー形式で答える場面。あそこは完全に浅見さんの物語になっていて、浅見さんもまた朝斗のお母さんなんだ、と気づかされました。――佐都子と清和がNPO法人「ベビーバトン」の説明会に出席する場面や、ひかりが浅見さんのもとで過ごす時間の場面は、ものすごくリアリティがありますね。河瀬:私はドキュメンタリストでもあるので、説明会はドキュメンタリースタイルにしました。NPO法人の方に協力していただいて、実際に養子縁組した人たちに出演してもらったんです。そこに、佐都子を演じる永作(博美)さんと清和を演じる井浦(新)さんに、俳優としてでなく、佐都子と清和という夫婦としていてもらったのがあのシーン。辻村:監督は順撮りで撮影されているので、二人が結婚して、不妊治療に悩んで、というシーンを先に撮影してから、あの場面に臨んでいるんですよね。河瀬:そう。だから二人は本当に佐都子と清和としてそこにいる。あの場面は流れだけ決めて、全部実際に彼らの言葉で語ってもらっています。いわばアドリブでした。辻村:河瀬さんは撮影期間中、原作者の私より何倍も『朝が来る』について詳しかったと思う。永作さんも、私以上に佐都子の理解者だったと思います。最初に「朝斗のまなざしが必要」とおっしゃった時、河瀬さんは私とご自分に対して約束をしてくれた気がしたんですが、完成作品を観て、その約束を果たしてくださったと思いました。最後まで観るとそれがよく分かる。だから絶対、エンドロールが終わるまで席を立ってほしくない!河瀬:はい!そこに秘密が隠されています(笑)。実の子を持つことを諦めたところ、特別養子縁組の取り組みを知った佐都子と清和の夫婦は、中学生で妊娠、出産した少女・ひかりの子供を養子にすることを決める。赤ん坊の受け渡しの日に会った3人の運命はその後…。養子となった朝斗と3人で、東京で暮らす佐都子と清和。幼稚園での多少のトラブルもまた、平穏な日々の証。その時はまだ、突然かかってきた一本の電話によって、家族のしあわせな日常が脅かされることになるとは、誰も思っていなかった。NPO法人「ベビーバトン」を主宰する浅見静恵。ひかりを見守り、出産に付き添い、佐都子たちと生まれた赤ん坊の養子縁組の間に立つ彼女の存在感が際立つ。実際に養親になった人たちに出演してもらった説明会の場面のリアリティは胸に迫るものがある。かわせ・なおみカンヌ映画祭をはじめ各国で受賞多数。代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『2つ目の窓』『あん』『光』など。「なら国際映画祭」では次世代育成に力を入れる。東京2020オリンピック競技大会公式映画監督。つじむら・みづき2004年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。’11年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞、’18年『かがみの孤城』で本屋大賞受賞。『朝が来る』[映画]特別養子縁組によって息子を得た夫婦のもとに、謎の女から一本の電話がかかってきて…。監督・脚本・撮影/河瀬直美出演/永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子近日公開予定。[小説]特別養子縁組で繋がる産みの親と育ての親、それぞれの物語を辻村さんならではのミステリーとして描く。不穏な冒頭から、ラストは圧巻。文庫版は解説を河瀬監督が寄せている。文春文庫¥700※『anan』2020年5月27日号より。写真・深野未季(文藝春秋/辻村さん)取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2020年05月23日「相続で争うのは、お金持ちだけだと思っていませんか。相続トラブルのうち、およそ半数は1,000万円以下の遺産を巡るものだといわれています。そして、親族同士がもめる“争族”は、他人同士の争いよりも激しくなることも多いんです」そう語るのは、これまで約3,600もの家庭の相談を受けてきた遺言・相続の専門家の江幡吉昭さん。銀行勤務時代に顧客の相続争いを経験したことから専門家の必要性を痛感。遺言・遺産問題の総合サイト「遺言相続.com」を運営している。「司法統計のデータでも、遺産の分割を巡る争いは、平成20〜27年の7年で23%も増加しています。うちのきょうだいは仲がよいので大丈夫と思っている家族ほど、争いに発展することも多いのです」(以下、「」内は江幡さん)それまで問題なくやってきた親族が、遺産相続をきっかけに“争族”になることは多いという。しかも、意外な理由で……。江幡さんが“争族”の実例を教えてくれた。【争族1】いじわるな姉に“養子縁組”で復讐地主の長男の嫁として、夫の両親の介護を1人でやりながら30年も耐えてきた香織さん(仮名・55)。義理の父母は優しくしてくれるけど、夫の姉には「嫁だから実家のことはやって当たり前」と虐げられてきた。堪忍袋の緒が切れたのは、義母の三回忌の法事の席。夫の姉から「母が死んだのはお前のせいだ。父の財産も狙っている」と親戚中の前で罵倒された。「積年の恨みを晴らすため、香織さんは義父が亡くなる半年前、公証人を病室に呼んで、義父と養子縁組をしたんです。もちろん夫の姉には知らせませんでした」養子と実子の相続権は同じ。つまり、養子縁組したことで、夫のぶんとあわせ、香織さんの夫婦は義父の遺産の3分の2を相続できることに。一方の夫の姉は、2分の1の遺産を見込んでいたところ、3分の1に減ってしまった。「当然、夫の姉は怒りましたが、後の祭りです。香織さんの執念が勝ちました」【争族2】仲がよかった父に相続の対象外にされて「亡くなる直前に遺言書が作られ、争いになることも多いんです」82歳で亡くなった父と、前妻の息子・太郎さん(仮名・52)は仲が良く、入院中もお見舞いに行っていた。死後、共通の趣味であるサックスを譲ってもらう約束まで交わしていたのだが……。亡くなる直前に書いたという公正証書遺言に「遺産はすべて後妻の家族に相続させる」と書かれていたのだ。「遺言書や契約書などの法的な根拠を保証することができる公証人ですが、人によって対応の違いがあることは知られていません。遺言の作成には、本人の意思表示が必要ですが、これは「うん」とうなずけば、意思表示とみなすような公証人もいる。特に、依頼者(この場合は後妻家族)の弁護士や司法書士と公証人の仲がよい場合、意思確認がおろそかにされる傾向があるのです」遺言を不審に思った太郎さんは、遺留分だけは相続できるよう、請求することにした。「親は子どもたちにとって太陽のような存在です。太陽がなくなると、惑星の動きがバラバラになるように、親の喪失によって、家族の関係が一気に変わってしまうのです」“争族”が始まるタイミングは“四十九日”が多いという。葬儀や死亡後の手続きが落ち着いて、親族全員が集う初めてのタイミングだからだ。
2019年12月12日育児に対する関心が高まるいっぽうで、育児放棄や虐待、不妊治療、養子縁組制度など、子どもに関する問題が山積み状態であるのも事実。そんななか、注目作としてご紹介するのは、それらの問題に直面した母親たちの苦悩と葛藤を描いた映画『夕陽のあと』。今回は主演を務めたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・黒川ひろみ(貫地谷しほり)女優の貫地谷しほりさん!【映画、ときどき私】 vol. 275貫地谷さんが演じたのは、貧困に陥ってしまったがゆえに一度は母親であることを放棄した主人公の佐藤茜。本作では、“生みの母”である茜と、茜の子どもを里子として受け入れた“育ての母”である日野五月という2人の女性を中心に描かれています。そこで、役を通して感じた思いや現在の心境などについて語っていただきました。―まずは、今回の茜をどのような女性としてとらえて役作りをされましたか?貫地谷さん茜は周りに相談できる人がいなくて、ひとりで抱え込んでしまい、あのような選択をせざるを得なかった女性なので、とてもつらい役だなと思いました。だからこそ、恵まれた環境で両親に愛されて育ち、母親でもない私には、彼女の背景は到底想像しえないものだとも感じました。それでも、ニュースを見たり、本を読んだりすると、茜のような経験をしている女性がこの社会に実在していることがわかります。だからこそ、その人たちの気持ちを「わからない」と言ってしまうのではなく、なぜ彼女たちがそういう気持ちに至ったのかを理解しようとしました。とはいえ、この映画を観る大多数の人は、つらい不妊治療を続けてやっと出会った子どもを奪われそうになっている五月のほうに感情移入すると思います。それでも、その裏側でこういう思いをしている女性がいること、そしてひとりの社会人として、茜のような女性たちの声がはじかれてしまうことだけは避けたいということを考えていました。自分の思いだけで寄り添うことが難しかった―そういう意味でも演じるのは苦しい役どころでもあったと思いますが、一番葛藤したシーンはありますか?貫地谷さん胸から母乳を絞り出すシーンですね。本当は愛する子どもといたいし、その子に飲ませるために体がミルクを作っているのに、それをあげることができないなんて切ないと思いました。―確かに、同じ女性としては心が痛むシーンのひとつでした。ただ、今回は「もし私だったら」という気持ちは捨てて現場にいたそうですが、そうしようと思った理由は何ですか?貫地谷さん私は自分の意見を持たないのも罪だと思っているんですが、でも「自分だったら」という思いがあると、そこに善悪が発生してしまうような気がしていたからです。特に、私は茜とかけ離れた環境にいるということもあったので、これしか選択することができなかった女性に私の思いだけで寄り添うことに難しさも感じていました。自分でもどういう感情が出てくるのかわからなかったですが、茜という人物を頭で考えすぎて仕立て上げたくないという気持ちもあったと思います。―そのなかで印象に残っているセリフはありましたか?貫地谷さんある男性に居酒屋で説得されている場面で、「一度失敗した母親にはチャンスがないの?」というようなセリフを茜が言いますが、この言葉は母親に限らず、私自身にも思い当たるところがあったので胸がえぐれるような気持ちになりました。いまは、いろんな思いを抱えている人も多いので、私と同じように感じる観客の方もきっといらっしゃると思います。―特にいまの社会は一度失敗した人を受け入れにくいところもあると思いますが、そういったことに対する考え方も変わりましたか?貫地谷さん確かに、いまは失敗するとなかなか立ち直れない風潮もありますが、そういうときに大事なのは想像力を持つこと。根深い問題でもあるのでひと言では片づけられないですが、「自分はこう思うけど、相手はどう思っているんだろう」と考えることによって、もしかしたら少しいい一歩が踏み出せるかもしれないとは感じています。子どもは大人を見ているものなので、私たちが勇気を持って進んでいくことが教育という意味でも、それぞれの人生においても大切なことだと思いました。この映画が社会を変える一歩になって欲しい―そんなふうにさまざまな感情がご自分のなかにも沸き上がったと思いますが、この作品に参加したことで発見したこともありましたか?貫地谷さん茜のような人も含めて、どうすればいろいろな人が社会で一緒に気持ちよく生きていけるか、ということをより考えるようになりました。完璧に寄り添うことはできなくても、考えることはできますし、考えること自体、役者の仕事とも言えます。映画やドラマには人を動かすパワーがありますし、エンタテインメントでもあります。と同時に、観終わって「実は茜は身近にいるかもしれない」と思うことも、社会を変える一歩になるはずなので、この映画が考えるきっかけになればうれしいですね。私自身、いろいろな作品からいつもパワーをもらっています。―ananwebの読者たちも、同じ女性としてこの作品からは感じることが多いと思います。貫地谷さんいまは、「本当にこんなことが現実で起こっているの?」みたいなニュースがたくさんありますが、すべてが現実で、実際に隣の人や私自身もそうなる可能性があると思っています。そのなかで、物事を白黒だけで決めつけるのではなく、本当はそこで何か起きているのかということを考えることが、優しい毎日を過ごすための一歩かなと気がつきました。私がこの作品を通して感じたように、みなさんにもそういう気持ちや他人事にしないという思いを共有できたらうれしいです。―撮影期間中に楽しかったことはありましたか?貫地谷さん本編には使われていませんが、感情が高ぶって泣くシーンがけっこうあったので、毎日つらかったですが、そんななかでうれしかったのは、スーパーで買った普通のお刺身がとにかくおいしかったことですね(笑)。ブリや聞いたことのない名前の白身魚など、本当にどれもおいしかったです!そうやって撮影の帰り道に買い物をしてご飯を作っているときが、唯一何も考えなくていい時間だったので、楽しいひとときでもありました。きちんと生活することを意識している―ananwebでは2年前にも取材させていただいており、そのときに「30代は仕事においてもプライベートにおいても、もっと冒険して、自分の好きなものを突き詰めていきたい」とおっしゃっていましたが、最近冒険したことはありますか?貫地谷さん冒険ではないですが、自分が何をしたいのかというのを考えてみたところ、その答えは「きちんと生活すること」でした。なので、いまはきちんと生活をして、その一部に仕事があるような感覚です。あとはナレーションの仕事が増えてきたこともあって、ニュースや世間で起きていることにも関心を持ち、どういうふうに向き合うかを考えることも日常になっています。でも、そろそろ冒険もしなきゃいけないなとは思っていますけどね。―では、いましたい冒険とは?貫地谷さんずっと苦手意識があるんですが、挑戦してみたいのは色っぽいお芝居とかですね。恥ずかしさもありますし、できるかどうかは別として、そろそろオファーが来てもいいんじゃないかなとは思っています(笑)。―ぜひ新たな貫地谷さんも拝見したいです。ちなみに、先ほどのきちんと生活するの「きちんと」とはどういう意味ですか?貫地谷さん「ひとつひとつをおろそかにしない」ということですね。食事もそうですけど、「まあいいや」で済ませないようには心がけています。最近は休みの日にアロマを作りに行ったりもしていますが、それによって自律神経の数値が改善されたりするんですよね。香りだけでこんなに変わるんだというのは発見でもあったので、取り入れるようにしています。―現在33歳になられましたが、30代になってよかったと感じる瞬間はどんなときですか?貫地谷さん何か問題が起きたときに、なぜ起きたかを考えられる冷静さが少し出てきたことですね。20代のころは何かあると、「わー、ありえない!どうしよう!」みたいな感じになったり、なかなか他人の意見を受け入れられなかったりするところもありましたが、いまはちゃんと物事に向き合える精神状態でいられるので、前よりは穏やかになっているような気がしています。何でもとりあえず試してみること―以前よりも、心に余裕ができてきたということですか?貫地谷さんそうですね。なので、腑に落ちないことでもとりあえず試してみるというか、「減るもんじゃないし、やってみるか!」みたいに思えるようになったところもあります(笑)。―そういう心がけは大事だと思います。では、美しさを保つために意識していることがあれば教えてください。貫地谷さん最近は食べるもので体も変わるんだなというのを感じているところです。気がつくと糖質オンパレードになっていることもありますし、つい最近もご飯2合といろいろなおかずを一気に食べ過ぎてじんましんが出てしまったことがあって……(苦笑)。そういったことも踏まえて、いまはバランスや必要な栄養素なども考えるように心がけています。インタビューを終えてみて……。気さくで優しいオーラに包まれている貫地谷さん。満面の笑顔もステキですが、年々大人の色気も増してきている印象なので、今後新たな一面が見られることを楽しみにしたいと思います。まずは、本作での心を揺さぶる貫地谷さんの熱演に注目してください。誰の心にも訴えかける普遍的な人間ドラマ!母の愛や親子の絆、そして家族の在り方を改めて考えさせられる本作。そして、取り返しのつかない過ちを犯したとき、それをどう乗り越え、どうやって周りが支えていくのかという現代社会の抱える問いにもひとりひとりが向き合ってみては?ストーリー鹿児島県にある小さな島に、東京からやってきた茜。食堂でテキパキと働き、島の人々からも人気があったが、自分のことを語ることはなく、謎に包まれていた。いっぽう、島で生まれ育った五月。不妊治療を断念するというつらい過去があったが、いまは夫と里子の豊和とともに幸せに暮らしていた。特別養子縁組の申請を控え、“本当の母親”になれることに喜びを感じていた五月だが、行方不明だった豊和の生みの親の所在が判明。その背後には、ネットカフェで起きた乳児置き去り事件があることを知るのだった……。胸が痛くなる予告編はこちら!作品情報『夕陽のあと』11月8日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!配給:コピアポア・フィルム©2019長島大陸映画実行委員会スタイリスト:番場直美ヘアメイク:北一騎ワンピース¥48,000(ラシュモン/ストローラーPR TEL:03-3499-5377)イヤリング¥10,000(アンスリード/アンスリード 青山店 TEL:03-3409-5503)シューズはスタイリスト私物
2019年11月07日“特別養子縁組”という制度をみなさんはご存知ですか?昭和62年に成立した、法的に実親子同様になる養子縁組制度です。 事情があって育てられないママと、子どもが欲しくても授かれないママ(夫婦)をつなぐ画期的な制度です。※子どもは6歳まで、養親の年齢は26歳以上という条件がありますが、2019年に法改正が為され子どもの年齢が15歳まで引き上げられます。 私も取材するまで詳しくわかっていなかったことがわかっていくにつれて、ぜひたくさんの方に知っていただきたいと強く思い、この制度や取り組みについて少しご紹介します。 育て親にあたる養親(ようしん)研修の場を覗いてみましょう東京の代々木駅前の弊社イベントスペースにて、2019年6月25日(火)の朝10時前に、6組の夫婦が集まり、これから赤ちゃんを迎える夫婦のための養親教室がおこなわれました。その一部をご紹介いたします。 ▲最初は緊張気味の参加者 スタートの10時には、目を輝かせている6組の夫婦があつまり、司会の一般社団法人アクロスジャパンの山岸さんの「おはようございます!」という声で教室がスタートしました。 アクロスジャパンは厚生労働省および東京都から養子縁組民間あっせん機関助成事業者として認定されている許可団体です。アクロスジャパンの特徴は、産婦人科や弁護士などとの強い協働により、専門家が制度や仕組みの説明をおこない、丁寧にサポート、フォローしている点とのことで、今回の講師も現役の助産師の方が2名、認定カウンセラー1名、代表の小川多鶴さんからの構成で、大変楽しく、実践的なお話でした。 ▲代表の小川多鶴さんは、2006年よりアメリカ、カリフォルニア州に在するハーグ認定団体で、養子縁組コーディーネーター、理事を経て、2009年に帰国、アクロスジャパンを設立。ソーシャルワーカー、オンラインセラピストでもあり、自身も養子縁組にて息子を迎えています。 赤ちゃんの育児のコツや特徴、家屋の準備、抱っこの仕方、沐浴、スリングの使い方などの実践を学んでいきました。実際に妊娠、出産される夫婦だと妊娠期間の8カ月間に徐々に準備をしていくことを、短期間で身につけるために真剣な眼差しで話を聞いていました。 ▲現役助産師さんの声に聞き入る参加者 講師の山岸さんからは、「とにかく赤ちゃんとの時間を楽しんでください。基本的なお世話をし、夜泣きへの対応もし、赤ちゃんとの相互交流もしながら、ご夫婦が楽しみ、親になっていくことが一番大切なことです。 実際には、養親で赤ちゃんを受け入れたママにも、子育てがしんどくなったり、産後うつが起こることだってあります。産後うつって、出産におけるホルモンの影響だけではないのですよ。迷いなくヘルプサインを出しながら、心から子育てを楽しんでくださいね。」というメッセージが印象的でした。普段から助産師として活動する経験を、うまく、わかりやすく、そして優しく参加者の方に説明していました。参加者がお帰りの際には、みなさん自信がついた笑顔に変わっていたように見えました。 養親になるための「養子縁組」には2通りの方法があるんですさて、今回の養親学級は、「特別養子縁組」といって、法律にのっとって手続きをする方法です。赤ちゃんが生まれた後、赤ちゃんは一旦、実親さんの戸籍謄本に載りますが、家庭裁判所にて家事審判が確定した後、養親夫婦の戸籍に移管されます。この時点で養親夫婦にとって、赤ちゃんは実親子とまったく同じ法制度に守られ養育されていき、同時に実親と赤ちゃんの親子関係が断絶されます。 一方、もう一つは「普通養子縁組」です。赤ちゃんは養親との間に法律上の親子関係は成立しますが、実親との親子関係が解消されるわけではなく、普通養子縁組によって養子となった赤ちゃんは、2組の親を持つことになります。婿養子や、相続対策のための孫を養子にするケースがこれにあたります。 ▲特別養子縁組の件数は増えている 特別養子縁組は、近年は年間500件を超えてきており、平成30年(2018年)の法律改正により、正式に民間あっせん機関による紹介が実施されましたので、今後はさらに増加傾向をたどるでしょう。その法律により認定された民間あっせん機関は、2019年現在、日本全国に19団体しかありません。 1 北海道 医療社団法人弘和会 森産科婦人科病院 2 茨城県 特定非営利活動法人 NPO Babyぽけっと 3 埼玉県 医療法人きずな会 さめじまボンディングクリニック 4 埼玉県 一般社団法人 命をつなぐゆりかご 5 東京都 認定特定非営利活動法人 環の会 6 東京都 一般社団法人 アクロスジャパン 7 東京都 社会福祉法人 日本国際社会事業団 8 東京都 特定非営利活動法人 フローレンス 9 東京都 一般社団法人 ベアホープ 10 滋賀県 医療法人青葉会 神野レディスクリニック 11 奈良県 特定非営利活動法人 みぎわ 12 和歌山県 特定非営利活動法人 ストークサポート 13 山口県 医療法人社団諍友会 田中病院 14 札幌市 医療法人明日葉会 札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル 15 神戸市 公益社団法人 家庭養護促進協会神戸事務所 16 岡山市 一般社団法人 岡山県ベビー救済協会 17 広島市 医療法人 河野産婦人科クリニック 18 熊本市 医療法人聖粒会 慈恵病院 19 熊本市 医療法人社団愛育会 福田病院 地域連携室 特別養子縁組部門 特別養子縁組についての詳細条件等は厚生労働省の「特別養子縁組制度について」をご覧ください。 不妊治療の先として検討してもらいたいアクロスジャパンの小川さんより、「やはり赤ちゃんは、家庭という場所で育つことが大変重要だと考えています。養親となる方には、不妊治療を継続するうえでの選択肢の一つとして、ぜひ特別養子縁組という制度についても知っていただき、検討していただくこともおすすめしたいのです。 今は、養親も育休で会社を休めるよう制度改定もされました。特別養子縁組制度をもっともっといろいろな方に知っていただき、特別養子縁組制度を利用した、幸せな家庭を作るきっかけのお手伝いができれば。」とのことでした。 一方、赤ちゃんを育てられないママも相談を!ここのところ虐待のニュースが耐えませんが、様々な理由で赤ちゃんを育てられなくなるママもこの制度については、ぜひ知っておいてもらいたいのです。 特別養子縁組は、何らかの事情があって、どうしても赤ちゃんを育てることができなくなったママにとっても救いの制度なんです。 厚生労働省のポスターをご覧ください。 制度の改定や、社会状況の変化により、特別養子縁組という仕組み、制度がどんどん変化してきました。また、それに関わる専門家も増えてきました。今回取材させていただいたアクロスジャパンさんは、妊娠したけどどうしても育てることが難しい妊婦さんや、家庭を必要とする子どもの養親さんとなりたいご夫婦への育成事業に力をいれていらっしゃるようで、養親実習に実際参加し、研修の充実さを見させていただきました。産婦人科さんが妊婦さんにおこなう母親学級の内容と比べても、より具体的で詳しく、実践的だと思いました。小川代表がおっしゃっているように、よりたくさんの幸せな家庭を作れる仕組みをうまく活用していく世の中になっていけばと思います。
2019年08月02日日本最古の巡礼道「西国三十三所」の奈良県・京都府・滋賀県・大阪府の13寺院は、「秋の特別拝観」を実施。なお、開催期間などは寺院によって異なり、場所によっては紅葉とともに楽しめる。西国三十三所とは、718年に、観音菩薩が人々を救うために示したと伝わる観音霊場のルーツ。その後、「観音菩薩は33の姿に身を変えて人々を救う」という教えのもと「西国三十三所」と総称され、各寺院は「札所」となり順番に参拝する巡礼文化が生まれた。それから1,300年が経った今年、その節目として「西国三十三所草創1300年記念事業」を実施。事業の一環として「秋の特別拝観」が開催される。寺院が犇めく古都京都を代表する清水寺も「西国三十三所」のひとつだ。「秋の特別拝観」では、どんな願いでも叶えてくれるという大功徳をもつ秘仏 大隨求菩薩の特別開帳を行う。また、三十三霊場中唯一、馬頭観音を本尊とする札所である松尾寺では、宝物殿にて国宝や重要文化財を含む寺宝を公開。そのほか、京都では、六波羅蜜寺において開祖 空也上人肖像の公開、革堂 行願寺において本尊の特別開帳と寺宝の展示を行う。また、そのほか府県でも「秋の特別拝観」によって特別公開や展示が行われ、奈良県では南法華寺・長谷寺・岡寺、滋賀県では三井寺・宝厳寺・長命寺・観音正寺、そして大阪では総持寺にてそれぞれ実施される。【詳細】秋の特別拝観■奈良県・第六番札所 南法華寺(壷阪寺)(奈良県高市郡高取町壷阪3番地)二大塔(三重塔・多宝塔)同時開扉:10月20日(土)~12月2日(日) 8:30~17:00大眼鏡奉納:10月1日(月)~12月18日(火) 8:30~17:00・第七番札所 岡寺(奈良県高市郡明日香村岡806)本堂内々陣お扉 特別開扉:10月20日(土)~12月2日(日) 8:00~16:00三重宝塔扉絵壁画 特別開扉:10月21日(日) 9:00~15:30・第八番札所 長谷寺(桜井市初瀬731-1)本尊 大観音尊像 特別拝観:10月13日(土)~12月2日(日) 9:30~16:00・第九番札所 興福寺(奈良市登大路町48)北円堂 特別開扉:10月20日(土)~11月11日(日) 9:00~17:00(受付は16:45まで)南円堂 特別開扉:10月17日(水) 9:00~17:00(受付は16:45まで)中金堂 一般公開:10月20日(土)~ 9:00~17:00(受付は16:45まで)■京都府第十六番札所 清水寺(京都府京都市東山区清水1丁目294)秘仏 大隨求菩薩 特別開帳:10月5日(金)~10月15日(月) 9:00~16:00第十七番札所 六波羅蜜寺(京都市東山区五条通大和大路上ル東)開祖 空也上人肖像 特別公開:10月1日(月)~10月31日(水) 8:30~17:00(受付は16:30まで)・第十九番札所 革堂 行願寺(京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町)本尊 特別開帳と寺宝展示:10月3日(水)~10月20日(土) 8:00~17:00・第二十九番札所 松尾寺(舞鶴市松尾532)宝物殿 秋季展観:前期 9月21日(金)~10月21日(日) 9:00~16:00、後期 10月24日(水)~11月25日(日) 9:00~16:00■滋賀県・第十四番札所 三井寺(滋賀県大津市園城寺町246)日本三不動 国宝 黄不動尊 特別開扉 結縁灌頂会:10月5日(金)~10月14日(日) 9:00~16:00・第三十番札所 宝厳寺(滋賀県長浜市早崎町1664)三重塔 特別開扉:10月15日(月)~10月31日(水) 9:00~16:30・第三十一番札所 長命寺(滋賀県近江八幡市長命寺町157)重要文化財 本堂 内陣 特別拝観:10月21日(日)~11月11日(日) 10:00~15:00・第三十二番札所 観音正寺(滋賀県近江八幡市安土町石寺2)寺宝 中国明時代白衣観音坐像 初公開、本尊 お身拭い:10月20日(土)~11月11日(日) 8:00~17:00世界平和祈願祭写真展:10月20日(土)~10月28日(日) 8:00~17:00■大阪府・第二十二番札所 総持寺(大阪府茨木市総持寺1-6-1)テーマ展「総持寺」:10月6日(土)~12月3日(月) 9:00~17:00※会場は、茨木市立文化財資料館(茨木市東奈良3丁目12-18)※火曜日は休館
2018年09月27日付き合っているカップルにとって、結婚はいつか意識するものです。特に大人女子たちはそこへ向けてお付き合いをしている方も多いのではないでしょうか。そのためには付き合って1年目、2年目など、タイミングごとに進むべき道を知っておくべき。そこで、タイミングに分けて恋愛の進め方をご紹介します。参考にしてみてください。1年目は相手をよく知ることから!まずは、相手を良く知ることです。相手がどのような性格なのか、好きなものは何か、自分と雰囲気は合うかなどを確認しなくてはなりません。もし、結婚を考える相手の場合、一緒にいて苦痛にならないのが1番です。また、自分のことも知ってもらいましょう。最初は無理をしてしまうかもしれませんが、一緒にいて心地いいとお互いが思えたら最高です。2年目は思いっきり楽しもう!2年目はお互いのことを良く知っているので、無理をせずに一緒にいることができます。楽しく旅行やデートを繰り返し、一緒にいる時間を楽しみましょう。特にイベントごとを大切にしていると、結婚した後もいい思い出として会話が弾みます。また、結婚を意識し始める時期です。付き合って3年を過ぎると、恋愛ホルモンが減少して別れるというジンクスもあります。しっかりと、この2年目の時期に結婚を意識しておくといいかもしれません。お互いの親に会ってどのような子供時代を過ごしたのかなどを知っておくことも、結婚を決めるうえでポイントになります。3年目は結婚に向けて話し合おう!3年目は、しっかりと相手を知り気持ちも落ち着いています。結婚について話し合い、お互いの考えをはっきりとさせましょう。また、今までの2人の過ごしてきた時間を思い出し、改善点などがあれば話し合うことで今後に活かすことができます。3年目カップルなら、結婚雑誌を見て式場に行くなどのデートプランもおすすめです。失敗しない結婚へ向けて…1年目から3年目に分けて、恋愛の進め方をご紹介しました。結婚はタイミングが大事と言いますが、お互いが同じような時期から結婚を意識することができたらいいですよね。大人女子の「早く結婚したい」気持ちもわかりますが、失敗しない結婚するためには時間も必要。今回の記事の内容を参考にし、焦り過ぎず、気持ちの余裕を持って過ごすといい結果になるかもしれません。
2017年08月03日泰葉(56)が1日、ブログを更新し、熱心に訴えていた『坂口杏里救済計画』を断念することを発表した。「半端な覚悟で始めた訳ではありません」と坂口と養子縁組まで決意していたことを明かした。 坂口の母・良子さんと旧知の仲だという泰葉は、交際相手の30代のホストから3万円を脅し取ろうとした恐喝未遂容疑で逮捕、釈放された坂口杏里(26)についてかねてから「私の心の恩人でもある坂口親子を救いたい!」と、ブログに思いを綴ってきた。 この日、『坂口杏里救済計画3』と題された記事で、事務所スタッフから「泰葉と個人的な連絡を取り合うのは最終段階で公的事務所があり双方代理人を立ててからスタートする」という条件つきで発足した救済計画だったが、調べた結果、坂口はどこの事務所にも所属していなかったことが分かり、「残念ながら救済計画は終了しなければなりませんでした」と救済中止を発表。 泰葉は「私は半端な覚悟で始めた訳ではありません。区役所に行き養子縁組の書類までもらいました。そこまで決意していました」と泰葉と杏里の名前が書かれた書類の写真を公開。「天国にいる良子様どうかどうか杏里ちゃんを見守りください」と祈りをささげている。 あまりにも衝撃的な計画内容に、ネットでは「怖すぎる」「泰葉さんって前からこんな人だった?」「精神状態が心配」という声があがっている。
2017年05月01日『司法統計年報』によると、特別養子縁組の成立件数は増加傾向にあり、’10年の325件から、’15年には1.7倍の544件に伸びている。こうしたニーズを察知し、新規参入を試みる事業者のなかには、あえて議論を呼ぶようなやり方をするケースも。 大阪市から8回の行政指導を受けた、「インターネット赤ちゃんポスト」のサイトでは、《中絶を考えられている方へ「産んでくれたら最大200万円相当の援助」があります》《【新規募集】H29年7月頃出産予定ベビーの特別養子縁組里親募集》という見出しに、実親の居住地や国籍、年齢、健康保険の有無を掲載するなどして、インターネット上で赤ちゃんや養親の募集を行っている。 大阪市こども青少年局子育て支援グループにこのことを聞いてみると、「法に触れることではありませんが『赤ちゃん=200万円』という印象を与えるので、ウェブサイト上から文言を削除してくださいと、行政指導をしています」とのことだった。 サイトを運営するNPO法人・全国おやこ福祉支援センター代表理事の阪口源太氏は、本誌の取材にこう答えた。 「“人身売買”と誤解される表現をしていますが、それによって何人もの女性が人工中絶をやめているんです。私としては“赤ちゃんが死ねばよかったのか”と反論したい」 心配されるのはこのような文言を見てお金欲しさに出産する女性が出てくることだが……。 「女性はそれほど馬鹿じゃない。みな妊娠することのリスクを知っていると思います。そもそもこの金額は、最大で200万円の援助が受けられるというものです。相談にくるのは、夜のお仕事をしている女性が多い。彼女たちはおなかが目立つ妊娠6カ月くらいから生後2カ月くらいまで働けません。つまり半年ほどの生活費のサポートが必要なのです」 月に15万〜20万円の生活費、養子縁組を成立させるための弁護士費用、マタニティ用品の購入、体調が悪いときの健診にはタクシー代もかかる。 「また運営費として50万円をいただくと、だいたい1回の養子縁組に200万円くらいはかかります。ただし、事務仕事をされて、体調がよくて臨月まで働けるような人ならば、その分、生活援助の金額は少なくなります」 養親候補者はオリジナルのマッチングアプリに登録し、個人情報を打ち込むと点数化される。さらにメールやLINEでやり取りをして、養親候補への家庭訪問は最低限、一度はしているという。その判断基準は−−。 「客観的エビデンスしか信じません。人間性などは、それを判断する人間の主観によってまちまちですから。最も“見える”のは資産や収入。持ち家なのか、職場はどこなのか、収入はいくらなのかということ。社会的信用と収入は比例することが多い。(養親になる基準は)審査という意味では、銀行の融資に近い部分があります」 悪質な違法業者を増やしてはならないと国も重い腰を上げた。昨年12月、養子縁組をあっせんする民間事業者を規制する法案が可決。法律が施行されるまでの約2年間で、具体的な内容が議論されるという。 何より、いちばん大切なのは赤ちゃんの“将来の幸せ”。そのためのルール作りは社会の責任ではないだろうか。
2017年03月23日歌手のマドンナが、新たに迎えた双子を含めた養子の子供たちの家族写真をお披露目した。今月、マラウイ共和国から4歳の双子の女の子エステルちゃんとステラちゃんを養子として迎えたマドンナは、すでに以前養子として家族に加わっている11歳のデヴィッド君とマーシーちゃんを合わせた4人が写った写真をインスタグラムに投稿。「パジャマゲームがスタートしたわ。そして家で愛の革命もスタートよ!」とコメントした。マドンナは先日、すでにエステルちゃんとステラちゃんがおそろいのアディダスのジャージを着た姿の写真を投稿し、約900万人のフォロワーたちに新しい家族を紹介している。最近マラウイの孤児院を訪れていたマドンナは、他にも野原でしゃがみながら子供たちと遊ぶ自身の写った写真をインスタグラムに投稿し、「アフリカが恋しい」とコメントしている。そんなマドンナは、すでに2人の養子をマラウイから迎えているため、通常3カ月から7カ月を要するという養子の許可が下りるまで今回は2週間もかからなかったと報じられていた。(C)BANG Media International
2017年02月25日マドンナがマラウイから双子を養子に迎えることを認め、写真をインスタグラムに公開した。マドンナは、青いワンピースを着た女の子2人と手をつないで歩いている写真をインスタグラムにアップ、「マラウイから双子の姉妹を養子に迎える手続きが完了したことを、正式に認めることができるようになりました。彼女たちが家族に加わるのが嬉しくてたまりません。実現に力を貸してくれたマラウイの方々すべてに深く感謝します」とコメント。生活環境が変わる双子のために、メディア側にプライバシーの尊重を訴え、「友人たちや家族、私のチームにも、サポートと愛をありがとう」と結んだ。マドンナは実子2人(20歳の娘ローデス・レオンと16歳の息子ロッコ・リッチー)のほかに、マラウイからの養子2人(16歳の息子デヴィッド・バンダと11歳の娘マーシー・ジェームズ)を育てていて、2006年には慈善団体「レイジング・マラウイ(Rasing Malawi)」を設立し、マラウイの孤児や恵まれない 子どもたちを支援する慈善活動を行っている養子に迎えたのは4歳のエステレ(Estere)とステル(Stelle)。マドンナはインスタグラムにもう1枚、子ども2人が笑顔で走っている写真をアップし、「エステレとステルが生後5日から4年間暮らしたホーム・オブ・ホープ(HOH)には650人の孤児がいます」「私が息子のデヴィッドとそこで出会って以来、レイジング・マラウイは10年以上にわたってHOHに協力しています。ボランティアや寄付をご希望の方はRasing Malawi.orgを検索してみてください」と支援を呼びかけた。(text:Yuki Tominaga)
2017年02月10日歌手のマドンナが、4歳の双子の養子縁組において承認を得たようだ。先月マラウイ共和国から養子を迎え入れるのではと報道され、それを否定していたマドンナが7日、裁判所から双子の女の子エステルちゃんとステラちゃんをアメリカに連れて帰る許可を受けたという。しかし、いったん承認されたものの、1年間は裁判所の監視下におかれ報告書を提出する必要があり、その後晴れて養子縁組の過程を完了することになるという。裁判終了後、裁判所側の代理人が「本日、マドンナによる2人の子供の養子縁組を進めるべきだと高等法院が判断しました」「裁判所の命の下に1年間は家庭状況の報告書を我々に提出していただく予定です」と伝えている。メールオンラインによると、同代理人は、この結果を受けマドンナは笑顔を見せていたと話していたという。「マドンナには喜びがにじみ出ていました。彼女は法廷から退出する際笑顔を見せていましたよ。そして、(双子と一緒に)車で去っていきました」また、同代理人は子供たちの身元は明かさないものの、双子の境遇についてはこう説明する。「彼女たちの母親は彼女たちが生まれた1週間後に亡くなりました」「その後、2人は祖母に育てられていましたが、十分な環境でなかったことから、孤児院に入ることになりました」マドンナは、ローデス(20)、ロッコ(18)の実子に加え、養子デヴィッド(11)、マーシー(11)を迎えている。(C)BANG Media International
2017年02月09日先月、マラウイから養子を迎えるとのうわさに、はっきりと否定していたマドンナが、双子の孤児を養子にしたと「People」誌が伝えている。マラウイの裁判所の報道官によると、火曜日(現地時間)、マドンナは弁護士、4歳半の双子の女児、双子の父親、おじと裁判所に集まり、養子縁組を結んだという。双子の母親は出産1週間後に亡くなり、祖母が面倒を見ていたとのことだが養っていくことができず、最終的に双子は児童養護施設に預けられていたそうだ。手続きを終えるとマドンナは「喜びにあふれた笑顔をふりまき、自分の娘になった双子と裁判所を後にした」と報道官は語っている。これでマドンナは6人の子どもの母親となった。20歳のローデス・レオン、16歳のロッコ・リッチーは実子で、16歳のデヴィッド・バンダ、11歳のマーシー・ジェームズは双子と同じくマラウイからの養子である。マドンナはマラウイに思い入れが強く、頻繁に訪れている。現地でチャリティ・プロジェクトにも携わり、現在は「クイーン・エリザベス・セントラル病院」の小児病棟を拡大する支援活動を行っている。先月、「養子縁組の手続き中でマラウイに滞在」と報道された際にも、マドンナは「小児病棟のチェックとチャリティ活動のため」と否定していた。(Hiromi Kaku)
2017年02月08日~戦前の“商人道”から学ぶもの〜 戦前と戦後では“商人”の心構えが異なりました。戦前の商いは商人が品物に対し研究熱心で命がけで高品質の商品を適正価格で売っていました。必死のマーケティングリサーチで良いモノを作り、責任を持ってお客様に売る。サービスは礼儀作法から接客まで丁寧に、正に“商人道”でした。しかし、戦後はモノがない時代となり出せば売れるので上から目線で暴利をふっかける泥棒商売は蔓延し、日本が豊かになり大量消費時代、バブル期になる迄は本当に酷かったものです。しかし、バブルがはじけ、不景気時代が長くなるにつれてモノが売れなくなり泥棒商売では通用しなくなり、そんな商いはすべて潰れています。今は昔ながらの“商人道”を守っているところはやはり生き残っております。いまこそ良心的で誇りを持った、“商人道”を再認識し、努力するそんな時代になったのです。
2016年11月10日先日放送を終えたドラマ「はじめまして、愛しています。」は、尾野真千子と江口洋介が夫婦役で初共演し、“特別養子縁組”制度をテーマに家族を描いた。オリジナル脚本を担当したのは、社会現象にもなった「家政婦のミタ」の遊川和彦氏。ドラマは児童虐待など現代の問題も含みながら、血縁だけではない家族の姿を映し出し、ラストの壮絶な展開は視聴者を釘付けにした。そして、いま映画界にも、さまざまなカタチのユニークな家族が続々と登場している。まずは、『ワンダーウーマン』さながら(?)の力強い女性・母性を体現している『湯を沸かすほどの熱い愛』(10月29日公開)の宮沢りえ。彼女が演じた銭湯「幸野湯」の“お母ちゃん”双葉は、ある日突然、自分の余命が残りわずかという宣告を受ける。しかし、この“お母ちゃん”の熱量はむしろ一段と高まり、学校でいじめられている娘・安澄(杉咲花)のために、観る者が若干引いてしまうほどの荒療治を見せたり、初めて出会ったヒッチハイカーの青年・拓海(松坂桃李)の心をあっという間に開かせたりもする。一貫しているのは、“その後”も家族が幸せに暮らせるよう、それぞれに大きな愛を遺していること。その一方で、1年前、ふいに姿を消した「幸野湯」の主人・一浩(オダギリジョー)は、そんな双葉に探し出され、家に連れ戻されても、何とも頼りない。しかも、「妹」と見知らぬ女の子・鮎子(伊東蒼)を連れてきたり…。それでも、最後には“お父ちゃん”が一念発起する姿を目にすることができる!?はず。また、橋本愛と宮崎あおいが娘・母役を演じる『バースデーカード』(10月22日公開)では、橋本さん演じる紀子と、父・宗一郎(ユースケ・サンタマリア)、弟・正男(須賀健太)が遺された家族に。宮崎さん演じる母・芳恵は、紀子が10歳のときに亡くなって以来、毎年バースデーカードを通して娘の成長を導いてきた。だが、紀子はあるとき、そんな母の想いを窮屈に感じるようになってしまう。やがて、バースデーカードから、“いまを生きる”ための太陽のような母の愛の集大成を受け取るときがやってくる。キーポイントとなるのは、芳恵を看病しながら支え続けた夫であり、不器用ながらも子どもたちを育ててきた父親の存在や、再会した紀子の初恋の人・立石(中村蒼)の存在。そして、クイズ番組「アタック25」への挑戦なのだ。とはいえ、妻に先立たれた男でありながら、本木雅弘演じる『永い言い訳』(10月14日公開)の主人公、人気作家・津村啓こと衣笠幸夫の“言い訳”はずいぶんと厄介。不倫相手(黒木華)との密会中に知らされた妻・夏子(深津絵里)の突然の死。親友と出かけた旅先でのことだった。親友の遺された家族、夫の大宮陽一(竹原ピストル)は悲しみに暮れ、小学生の長男が幼い妹の面倒を見ている。幸夫は、この兄妹の世話を買って出る。テレビにも出て、ちやほやされていたタレント作家は、団地住まいの大宮家へ通い、いつしか主夫のようになって一家に溶け込む。この不思議な“疑似家族”が、お互いの悲しみをいやしてくれるように見えたが、そうは簡単にいかないのがミソ。幸夫が乗り越えていく試練、大宮家が乗り越えていく試練がまた胸を打つ。しかし、恋人と同棲する家に突然、父親が押しかけてきてしまったら、それは困りもの。『お父さんと伊藤さん』(10月8日公開)では、34歳の彩(上野樹里)と20歳年上の彼氏の伊藤さん(リリー・フランキー)の同棲先に、74歳の父(藤竜也)が転がり込み、奇妙な同居生活が始まる。頑固なお父さんは何かと小言が多く、とんかつのソースの味1つで言い争いに。そんな3人が狭いアパートで共同生活をする様子はおかしくもありながら、少しずつ涙腺を刺激。また、彩も嫉妬するほどの友情をお父さんと築き、彩の心を救っていく、“ザ・マイペース”の伊藤さんが何だか頼もしく見えてくるから不思議だ。同居人といえば、『ぼくのおじさん』(11月3日公開)の主人公(松田龍平)は、小学生の甥っ子・雪男から「ぼくの家で一番役立たずの居候」といわれる始末。大学の臨時講師で週1で哲学を教えているだけの“自称・哲学者”のおじさんは、万年床でゴロゴロしては漫画を読み、義理の姉(雪男の母)に叱られてばかり。そんな不可思議な存在のおじさんを、雪男は「自分のまわりにいる大人について」の作文のテーマに選ぶが、なんとそのおじさんが恋に落ち、一路ハワイへ!まるで子どもみたいな困ったおじさんと、しっかり者の少年のハワイでの珍道中はどうなることか、要注目!さらに、『ボクの妻と結婚してください。』(11月5日公開)では、末期がんの放送作家・三村修治(織田裕二)が、妻(吉田羊)や息子の“その後”の幸せのために、なんと自ら妻の結婚相手を探すという奇想天外な“企画”を立ち上げ、動き出す。『彼らが本気で編むときは、』(2017年2月公開)では、トランスジェンダーの女性リンコ(生田斗真)とその恋人マキオ(桐谷健太)、マキオの姪っ子で孤独を抱えた少女トモとの3人の共同生活を描いていく。彼らが織りなす家族の姿は、平穏な毎日では忘れがちな大切な気持ちを、厳しくも優しく思い出させてくれる。家族に重大な“何か”が起こる前に、日ごろからその思いを素直に伝えてみては?(text:cinemacafe.net)
2016年09月18日尾野真千子と江口洋介が初“夫婦”共演、「家政婦のミタ」の遊川和彦が脚本を担当し、“特別養子縁組”制度をテーマにしたドラマ「はじめまして、愛しています。」の最終回が9月15日(木)今夜放送となる。“ハジメ”を引き取り数々の苦難を乗り越え一歩一歩“親子”としての歩みを進めてきた梅田美奈(尾野さん)と信次(江口さん)だったが、ハジメの祖母、黒川月子(富田靖子)の登場で事態は急転。ハジメは実の家族の元に戻されてしまった。ハジメを失ったことで梅田夫妻は離婚の危機にまで直面するが、これまで避けてきた自身の家族を向き合うことで、改めてハジメを取り戻そうと決意する。“特別養子縁組”制度では実の親が拒めば里親に抵抗のすべはなく、唯一の望みである監護者指定も「勝つ確率はゼロに近い」という。しかし美奈と信次は“ハジメと再び暮らせるようになるまで何があってもあきらめない”と心に決め家庭裁判所に監護者指定を申し立てる。予想通り却下される監護者指定だが美奈たちは高等裁判所へ上訴。そんな中、ハジメの実の母である泉が「死なせてほしい」との遺書を残して姿を消す…。それからの2人は、自分たちの愛をすべての人に伝えようとの思いで、周囲の人々と向き合っていく。信次は母親に、美奈は父親に、これまでのわだかまりを捨て初めて愛の言葉を伝える。また、美奈はハジメを生んでくれた黒川泉(志田未来)にも思いを込めて手紙を書くのだが…。監護者指定の申し立ては真知の予想通り却下される。美奈たちは高等裁判所への上訴をすぐさま決断。そんな中、黒川泉(志田未来)が「死なせてほしい」と遺書を残し姿を消す…というのが最終回のストーリー。美奈役の尾野さんは最終回の見どころについて「言いたいことはいっぱいあるけど、いまは“待っててください”ということだけです。ストレートに作品を見て感じていただけたら、作った私たちはうれしいし恵まれます。どうぞお楽しみに!」とコメント。遊川作品に出演した感想について「今回、遊川さんのスタイルを経験したことで、いろんな自分を見せてもらうことができました。勉強になったという気がいますごくしています」と語り「撮影に入る前には簡単に『伝わってくれたらいいな』と口にしていましたが、いまは愛の深さや伝えることの難しさが分かったし、これから私が女優業を続けるにあたって、ひとつの試練であり目標ができたという思いです」と撮影をふり返った。ハジメの出生の謎は明かされるのか?そして美奈と信次とハジメは本当の家族になれるのか。「はじめまして、愛しています。」最終回は9月15日(木)21時~テレビ朝日系で放送。(笠緒)
2016年09月15日尾野真千子と江口洋介が初共演で、虐待を受けていた男の子と出会い、“特別養子縁組”制度を利用して家族として迎えていく夫婦を熱演する木曜ドラマ「はじめまして、愛しています。」。このほど、その男の子の生みの母役に志田未来が決定。「14才の母」で衝撃的な連ドラ主演デビューを果たした志田さんが、再び10代の母に挑み、「女王の教室」以来、11年ぶりに遊川和彦作品に登場することが分かった。8月18日(木)に放送された第6話のラストシーンでは、ハジメ(横山歩)にとって祖母にあたる黒川月子(富田靖子)が登場。今回の第7話、梅田家に突然現れた月子は、美奈(尾野さん)や信次(江口さん)に断りもなく、いきなりハジメを連れて帰ろうとする。美奈は混乱しつつも、驚くハジメをかばいながら正々堂々と抗議。児童相談所の堂本真知(余貴美子)も手続き上の問題があるとして、月子の身勝手な振る舞いを押し留める。しかし、月子はハジメの出生届を提示すると、虐待の理由も告げずに速やかな引き取りを要求する…。特別養子縁組制度では、実の親が子どもを手放すことを拒否した場合、申請中の里親に抵抗するすべはない。美奈たちにとって唯一の望みは、実母による虐待の再発が危険視され、児童福祉法28条が適用された場合のみ。ただし、その場合も子の実名の判明に伴い、2人が授けた“ハジメ”という名前は使えなくなってしまう。以来、美奈と信次は、ただ祈るだけの日々が続く。ハジメが学校に入ったら、恋をしたら、結婚したら…そんなハジメの将来を想像し、親として成長を見届けたいと強く願う美奈と信次。そして、そんな2人の子どもでいられると信じているハジメ。果たして、3人にどんな運命が待ち受けているのか…。生みの親と育ての親。養子縁組を題材にする以上、避けては通れない対立を描いていく本作。ハジメを生んだ女性が、虐待をしていたはずの息子の引き取りを要求するまさかの展開で、ついに姿を現わす実母、黒川泉役を演じるのが志田さん。ハジメを監禁状態で置き去りにしたまま、アパートから姿を消したこと以外は何も分からない、謎多き人物だ。なぜ、泉は自ら姿を現さないのか?ハジメに虐待を加えた理由は何なのか?そして泉はいま、どこにいるのか?ベールに包まれた実母の登場で、物語はいよいよクライマックスに突入する。23歳にしてすでに17年のキャリアを誇る志田さんが、初めて連続ドラマへのレギュラー出演を果たしたのは、2005年の遊川作品「女王の教室」。翌2006年には「14才の母」で妊娠・出産する中学2年の女子生徒を演じて連ドラ初主演、感性豊かな演技で話題を呼んだ。そして2016年、志田さんが再び、10代で子どもを出産した母親役に挑む。決定を受け、最初は「大きなプレッシャーを感じました」という志田さん。「また、23歳の私が5歳のハジメの実母? という衝撃もありました。途中からの参加でいきなり5歳児の母親になる、しかも子どもに対して愛情を持てていないという難しい役で、現場でも作品の中でも、どう母親として居たらいいのだろうといろいろ考えています」と、心中を吐露。「この作品には、本当にたくさんの愛があふれていると思いながら拝見していました」と明かす。さらに、「また遊川さんの作品に出させていただけるということで、いままでにない緊張感を感じています。私が初めて連続ドラマをやらせていただいたのが遊川さんの『女王の教室』ということもあるので、少しでも成長した姿をお見せできたらなと思っています」とコメント。「当時、私は小学生だったんですが、遊川さんはいつも現場にいるという印象がありました。1つのシーンが終わるごとにいろいろな話をしてくださって、こうした方がいいんじゃないかとアドバイスをいただくこともありました。いま思うと、脚本家の方と直接お話しをする機会はその後の作品ではあまりありませんし、現場にお見えになることも少ない。遊川さんはすごく私たちに向き合ってくださる方なんだなと、いまになってすごく思います」とふり返っている。尾野さん、江口さんに、余さん、富田さんらとの共演に「私が言うのもおこがましいですが、みなさん演技派ですばらしいお芝居をされる方々なので、その中に自分が飛び込んでいくというのは、やはりこれも緊張ですね。泉だけでなく、ほかの役柄も心にいろいろ抱えていますし、泉のまだ明かされていない背景を考えると、改めて演じる難しさを感じています」と、役柄について関心を寄せる。ハジメにとっての幸せは、虐待の過去がありながらも血がつながる実母と暮らすことなのか?それとも、血のつながりはなくても、ようやくその命が輝き始めた梅田家の子どもでいることなのか?美奈と信次はもちろんのこと、ハジメも梅田家の子どもでいることを望むが、そんな3人の前に法律が大きく立ちはだかることになる第7話。ハジメの小さな手を最後まで握りしめていられるのは、どちらの母か?まさに究極の親子の問題を問いかけていく。「はじめまして、愛しています。」第7話は8月25日(木)21時~テレビ朝日にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年08月21日尾野真千子と江口洋介が初“夫婦”共演、“特別養子縁組”制度をテーマに遊川和彦が脚本を手がけた話題のドラマ「はじめまして、愛しています。」。その第6話が8月18日(木)今夜放送される。尾野さん、江口さんのほか信次の弟・巧役に速水もこみち、妹・不破春代役に坂井真紀、男の子を養子にできるかどうか審判を下す児童相談所の担当者・堂本真知役に余貴美子、美奈の父・追川真美役に藤竜也らが共演。尾野さん演じる梅田美奈のピアノに引き寄せられるように自宅に現れた男の子が虐待を受けていると知り、養護施設に入っていたその男の子を引き取る決意を固めた夫の信次(江口さん)。特別養子縁組の申請をして里親資格を得るため様々な研修を受けた2人に許可が里親認定の許可が下り、6か月間の「試験養育期間」の生活が始まった。男の子に“ハジメ”と名付け3人での生活が始まるが、2人の愛を確かめようと様々な行動に出る“ハジメ”に当初は手を焼く2人だが、少しづつ3人の関係は“親子”に近づいていく。前回放送の第5話では他の子を突き飛ばしてピアノを弾こうとするなどワガママに見える行動をするハジメに思わず手が出そうになるも必死にこらえる美奈や、美奈に「大嫌い」と反抗するハジメに対し初めて怒りを爆発させる信次が、ハジメにどんな子供になってほしいかについて悩むなかで、お互いの両親に悩みを相談しようとするシーンなど、親になろうとする過程で自らの親子関係と改めて向き合いはじめる様子も描かれた。またハジメが2人に対し「愛、幸せって何?」と根源的な問いかけをするシーンでは、自分が親ならどう答えるだろうか?と考えてしまった視聴者も多かったのではないだろうか。そして字が読み書きできなかったハジメが美奈と信次に手紙を書いたラスト、また一歩成長を見せたハジメ、そして美奈と信次に今夜放送の第6話では新たな試練が訪れる。ハジメ(横山歩)を幼稚園に入れることにした梅田夫妻。入園日がやってくるがハジメが普通の幼稚園生活になじめるのか?ハジメが養子であることを知らせるべきか?など不安ばかり。児童相談所の担当者・堂本真知はこのまま何事もなければ特別養子縁組が確定するだろうと言うが、美奈の心配は尽きない。そんななか不破春代の娘の明日香(平澤宏々路)が「ママに虐待されたから」と梅田家に家出してくる。また幼稚園では入園早々、心配していたトラブルが発生。呼び出されハジメを迎えに行った美奈は園児の間でいじめがあることを知らされる。さらにハジメが描いたという家族の絵が予言したかのように、ハジメの家族を名乗る女性が突如梅田家に現れる…というのが6話の展開。これまでハジメに関して描かれてきたのは、母親は偽名で借りたアパートから失踪していることと、その部屋に複数の男性が出入りしていて父親の特定が難しいことだったが、ここにきて“家族”を名乗る人間が登場したことで梅田家には新たな、そしてさらに大きな困難が。果たして美奈と信次はハジメと本当の家族となれるのか。「はじめまして、愛しています。」第6話は8月18日(木)21時~テレビ朝日系で放送。(笠緒)
2016年08月18日尾野真千子と江口洋介を初夫婦役で共演、“特別養子縁組”制度をテーマに現代の家族の在り方を問う「はじめまして、愛しています。」の第3話が7月28日(木)今夜放送となる。「家政婦のミタ」が大ヒットした遊川和彦が脚本を担当している今作。テーマとなっているのは、何らかの理由で家庭に恵まれない子どもが養父母のもとで育つ“特別養子縁組”制度。実の親に育成されるよりも養父母に養育される方が子どもの利益になる場合だけ認められるというこの制度は成立すると法律上の親は養親だけになることから、成立には様々な条件が設けられており、今作でも尾野さんと江口さん演じる梅田夫妻が里親認定を受けるためのいくつもの試練に挑む様子が描かれている。また共演は信次の弟・巧役に速水もこみち、妹・不破春代役に坂井真紀、男の子を養子にできるかどうか審判を下す児童相談所の担当者・堂本真知役に余貴美子、美奈の父・追川真美役に藤竜也ら。自宅でピアノ教室を開いている梅田美奈(尾野さん)の演奏に誘われるように庭に現れた幼い男の子。男の子は虐待を受けていることが発覚し養護施設に入るが数日後、再び梅田家の庭に姿をみせる。何も話さない、名前も分からない男の子が2度も自分の家にやってきたことに運命めいたものを感じた夫の信次(江口さん)は特別養子縁組によって男の子を引き取ろうと考える。特別養子縁組の申請をして3か月、里親資格を得るため様々な研修を受け、適格がどうかの判定を待つ2人。児童相談所の担当者・堂本真知(余さん)との面接では病歴や家族の問題などまで身辺調査がおよび、夫婦の関係をぎくしゃくさせることに。先週の2話は信次が無理を言って男の子と面会、男の子に美奈のピアノをもう一度聴かせたいと言い出し真知を説得、外出許可をもらい動物園に連れて行くものの、そこで2人がかかってきた電話に気をとられたすきに男の子が迷子になってしまう。呼び出しの放送をしてもらおうにも男の子の名前も分からず、途方に暮れているところでピアノを発見、信次の説得で美奈がピアノを演奏するとその音色を聴いて男の子が現れる。男の子から2人の手を握り、また一歩梅田夫妻と男の子の距離が近づいたと感じさせるラストが印象的だった。そして今回、やっと特別養子縁組に向けた里親認定の許可が正式に下りた梅田夫妻のもとに男の子がやってくる。これから6か月間にわたる「試験養育期間」を経て、裁判所が適切な親子関係が築かれたと判断すれば戸籍上正式な親子になるための手続きが取られるのだ。言葉で説明できない不安感を抱えた子どもは里親の愛情を図るため“試し行動”を取ると聞かされた美奈は気持ちを引き締めるが一方の信次は興奮状態で、男の子に新しい名前を授けると隠し玉のように用意してきた名前を披露。そして3日目、ついに“嵐”が襲来。美奈の絶叫の日々が幕を開ける…というのが今夜放送の3話のストーリー。ベッドルームのジュースをまき散らしたり、物を投げつけたりなど養親が信頼できるかを確かめようとする“試し行動”をとる男の子に、どう美奈たちを向きあい、真の家族としての絆を作り上げていくのか。今夜も梅田家の試練は続く。「はじめまして、愛しています。」第3話は7月28日(木)21時~テレビ朝日にて放送。(笠緒)
2016年07月28日女優の尾野真千子が、7月スタートのテレビ朝日系ドラマ『はじめまして、愛しています。』(毎週木曜21:00~21:54)で主演を務めることが30日、分かった。江口洋介と初めて夫婦役を演じる。このドラマは、子供のいない夫婦が、親に捨てられたの5歳の男の子を自分たちの子供にしようと決断し、"本当の家族"になろうと奮闘する物語。今作のテーマとなる「特別養子縁組」は、6歳までの子供が対象で、6カ月の期間で夫婦がさまざまな審査を受けていく姿を、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)などを手がけた遊川和彦氏のオリジナル脚本と、片山修氏・日暮謙氏の演出で描いていく。尾野が演じる梅田美奈は、ピアノの国際コンクールで入賞するまで子供を作らないという道を選択しながら、現実を自問自答する日々を送るキャラクター。尾野は台本を読んで「今の時代に欠けてきている夫婦ということ、家族ということが遊川さん節でうまく書かれていて、挑戦できる作品になるんじゃないかという思いを抱きました」と印象を語る。一方、江口が演じる夫・信次は、損するほどのお人よしな性格。自身にも高校生の子供がいるが、「成長を通して、親子の関係性だけでなく夫婦の形も変わってきたなと最近感じます」といい、「このドラマはまさにそういう変化を、しかも他人の子どもを迎えるという中で描いています」と見どころを話している。また、尾野は江口に対し、「今回どんな旦那を演じてくれるのか、すごく興味があります」といい、その江口も「楽しくなりそうな予感がしますし、尾野さんといい夫婦になれるよう努力をしようと思っています」と抱負。テレビ朝日の山田兼司プロデューサーは、この2人が「遊川さんの描く人物像に新しい化学反応を起こし、今までにないホームドラマに結実しようとしている予感があります」と期待を示す。遊川氏は、今回のテーマの選定したことについて、「自己愛に満ちている時代だからこそ、他者に愛を伝えることを大事にしたい」と背景を説明。尾野を「"ものが違う"ある種の天才」、江口には「信次に共通するまっすぐさ」があると評し、「子どもを大事にすることが世界を幸せにする大きな要素だということを、1人でも多くの人に知ってほしいです」とメッセージを寄せている。このほか、信次の弟・巧役で速水もこみち、妹・不破春代役で坂井真紀、梅田夫妻が養子を受けられるかの審判を下す堂本真知役で余貴美子、美奈の父・追川真美役で藤竜也も出演する。
2016年05月31日道とん堀が運営する「お好み焼 道とん堀」は9日、「のび~るチーズ豚玉」を全国の道とん堀店舗で販売開始した。○チーズとお餅で「のび~る」お好み焼きに同商品は、まるで"トルコ風アイス"のように伸びるお好み焼き。伸びのいいモッツァレラチーズと旨みとコクのあるゴーダチーズをブレンドした"のびやすいシュレッドチーズ"と"チェダーチーズ"を練り込んだ「チーズのようなお餅」を生地の間にはさみ、お好み焼きの定番「豚玉」を「のび~る豚玉」にアレンジした。メインの具材には、豚肉だけでなく、肉かす・ホルモン入り豚挽き肉を入れた、肉汁たっぷりの豚玉を採用。通常のお好み焼きよりも柔らかい「ふわとろ生地」を使用し、生地には「角切り餅」をふんだんに入れ、ふんわりモチモチした食感にすることで、全体をバランスよく仕上げたという。価格は1,058円(税込)。販売店舗は、お好み焼 道とん堀全店(熱狂道とん堀、お好み焼肉 道とん堀、道とん堀笑天、海外店舗を除く)。また、同商品の発売に合わせ、プレゼントキャンペーン"君はどこまでのばせるか!?「のび~るチーズ豚玉」 のび~るチャレンジ"を実施。「のび~るチーズ豚玉」を伸ばしている画像を、TwitterまたはFacebookに「#のび~るチーズ豚玉」というハッシュタグをつけて投稿すると、30名に賞金1万円(1人あたり)が当たる。実施期間は、 12月9日~2016年4月4日を予定。
2015年12月10日サンドラ・ブロックが女の子の養子を迎え入れたことが分かった。3歳半になる女の子はライラという名前で、ルイジアナ州の里親システムを介してサンドラのもとへやってきた。サンドラは「People」誌の表紙にライラを抱いて登場、2010年に養子として迎えた5歳の息子・ルイも一緒に写っている。サンドラは誌上で「ライラを見たとき、彼女はここにいるべきだと思ったの」と語った。養子縁組の手続きは3年前から始めた。ライラとルイが仲良くなったことが大きな助けになったという。手続き期間中、ライラを自宅に連れて行くと、不安な様子を見せることが多かったという。「彼女が怖がっているのが分かったわ。でも、ルイも私もどこにも行かないことを彼女に分かってほしかっただけなのよ」。表紙をはじめ、掲載された写真は現在サンドラが交際中のカメラマン、ブライアン・ランドールが撮影している。(text:Yuki Tominaga)
2015年12月03日日本の道100選にも選ばれる哲学の道は、京都を代表する、散歩道。南禅寺や永観堂禅林寺から銀閣寺までを結ぶ、魅力的なコースです。疎水沿いに石畳の道がつづき、ずっと桜の木が寄り添う。満開に咲いた春はもちろん、夏の緑も、秋の紅葉も見事。小さなお地蔵さんたちと出会ったり、品の良いうつわ屋さんを見つけたり、道々の思いがけない発見にもときめきます。哲学の道をちょっと北へはずれて、自然が身近に感じられる、安楽寺や法然院のある通りを歩くのもおすすめ。また最近、注目のお店がオープンラッシュの浄土寺エリアもすぐそば。「くろだにさん」と呼ばれて親しまれる金戒光明寺から、紅葉の名所でもある真如堂や吉田神社、はたまた、平安神宮や美術館のある岡崎エリアへ向かっても。ルートに縛られず行ってみたいところを目指し、気の向くまま散歩を楽しんで、自分の目で「京都らしさ」を発見する。新旧さまざまな出会いが待っている、歩いてこそ楽しいエリアです。■南禅寺鎌倉時代、亀山法皇の離宮を無関普門が禅寺に改め開山。石川五右衛門の「絶景かな」で知られる三門は、眺望はもちろん、柱越しに見る屏風絵のような緑も絶景。紅葉の水路閣もロマンティック。左京区南禅寺福地町868:40~17:00、12/~2/28は~16:30(受付終了は閉門20分前)12/28~31休拝観料 方丈庭園500円、三門500円■金戒光明寺法然が結んだ草庵が始まり。五劫思惟(ごこうしゅい)阿弥陀仏像がアフロ仏像の愛称で人気に。運慶作、文殊菩薩像の凛々しい姿も必見。左京区黒谷町1219:00~16:00拝観料志納11/1~12/6秋の特別公開 御影堂・大方丈・庭園600円、山門800円、セット券1200円夜間拝観(御影堂・大方丈・庭園)800円(17:30~20:30)■銀閣寺喜み家名物の豆かんは塩っ気も食感もほどよい赤えんどう豆、なめらかな寒天、波照間島の黒糖で作るまろやかな黒蜜が抜群のバランス。シンプルに堪能するもよし、アイスクリームや白玉をのっけて楽しんでも。冬場の京風白味噌雑煮も心待ちにするご贔屓多し。店主の北村礼子さんの美意識を感じる名店。左京区浄土寺上南田町37-110:30~17:30不定休※『anan』2015年11月4日号より。写真・仲尾知泰文・宮下亜紀
2015年11月01日先日ショーン・ペンと破局したばかりのシャーリーズ・セロンが、2人目の養子を迎えたようだ。2012年に、自身の故郷である南アフリカから男の子を引き取り、ジャクソンと名づけて育てているシャーリーズ。今回引き取ったのはアメリカ生まれで、ジャクソンと同じくアフリカ系の女の子でオーガストと名づけたという。シャーリーズは、婚約のうわさもったショーンと5月にカンヌ国際映画祭に一緒に出席した直後に破局してしまったが、半年ほど前からオーガストを養女に迎える手続きを始め、7月に親権を獲得したと「TMZ.com」が伝えている。(text:Yuki Tominaga)
2015年08月03日●特別養子縁組とは?日本でも“養子”という制度は古くから行われてきた。ただし、そのほとんどが「普通養子縁組」。一方、養子には「特別養子縁組」もある。4月4日、渋谷ヒカリエのヒカリエホールBにて、特別養子縁組についての理解を深めてもらうためのイベント「4月4日養子の日キャンペーン ~大人たちから子どもたちへ 『家庭』という贈りもの~」(主催:日本財団)が開かれた。会場には約250人の参加者が訪れ、出演者の熱いメッセージに耳を傾けていた。イベントは午後1時、一般社団法人ベビー&バースフレンドリー財団代表理事の大葉ナナコ氏の総合司会でスタート。まずは当イベントの主催団体である日本財団の理事長・尾形武寿氏が登壇し、「子どもは両親と一緒に生活するのが望ましい。しかし、何らかの事情で親と一緒に暮らせない子どもたちもいる。いま日本では、こうした子どもたちが約4万人いるが、養子縁組を経て一般家庭に引き取られたのは(2012年時点で)わずか1%、400人程度にすぎない。日本中でこうした子どもたちを大事にしていこうという大きなうねりを起こし、子どものための社会をつくっていきたい」と挨拶した。ところで、いわゆる養子の制度には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」があるが、両者はどのようにちがうのか? 一般的にいう“婿養子”や家の跡取り、再婚に伴う連れ子の養子などは普通養子縁組に該当する。一方、特別養子縁組は、養子にできるのは6歳未満とされており、これは何らかの事情で産みの親の元で暮らすことができない子どもに永続的な家庭を提供するための「子どもの福祉」を目的としている。 このほか、普通養子縁組は、戸籍に「養子」あるいは「養女」と記載され、親子関係も産みの親・養親ともに認められている。一方、特別養子縁組の場合、戸籍には実子と同様(たとえば「長男」「長女」など)に記載され、養親のみが“親”となり産みの親との法律上の関係は消滅する(ただし、戸籍には「民法817条の2による裁判確定日」などが表記され、子どもの出自を知る権利は守られている)。特別養子縁組という制度は、残念ながらこの日本でまだまだ浸透しているとはいいがたい。それを周知させ、理解を深めようという目的で開催されたのが、今回のイベントなのである。次いで登壇したのは、女優・タレントのサヘル・ローズ氏。「かぞくに、なる。」と題して講演を行った。サヘルさんは、まず“戦争孤児”として暮らしてきた自らの歴史を語った。イラン・イラク戦争(1980~88年)のさなかにイランで生まれたサヘルさん。12人きょうだいの末っ子だったが、空爆により両親ときょうだいをすべて亡くしている。「戦争や紛争で親を亡くした子は、私もそうですが、自分の本当の名前を知りませんし、本当の年齢、誕生日も知りません」とサヘルさん。4歳で養護施設に入った頃は、「お母さんみたいな人を求めていた」という。7歳のとき、サヘルさんの前にひとりの女性が現れた。「天使だと思った。初めて見た彼女のことを、お母さんと呼んでしまった」。その瞬間、女性はサヘルさんを引き取ろうと決意。サヘルさんは、“血のつながりがない母”の子になった。「ほしかった家族を、やっと手に入れることができた」とサヘルさんは振り返る。その後、母とともに来日。サヘルさんいわく“給食のおばちゃん”をはじめ、さまざまな日本人と出会い、支えられて、今日に至る。家族を求め続け、7歳にして養子という形で家族を手にしたサヘルさん。「日本もひとごとではない」と続ける。「母とは血のつながりはないけれど、心と心がつながっている。彼女と出会ったことによって、帰れる場所ができた。ただいま、おかえりなさいと言ってもらえるのは幸せなこと。いま施設で生活している子どもたちひとり一人に、血のつながりはなくても家族として生きることができると伝えたい」と語った。●家族をテーマにした映画も上映続いて、トークセッションI「『こうのとりのゆりかご』と赤ちゃん縁組」がスタート。Part1ではサヘルさんの進行のもと、赤ちゃんポストで知られる「こうのとりのゆりかご」を展開する慈恵病院(熊本)の理事長・院長である蓮田太二氏、元同病院看護部長・相談役の田尻由貴子氏が登壇した。蓮田氏は「こうのとりのゆりかご」を作ることになったきっかけは2004年にドイツ視察で見た赤ちゃんポストであったとし、「ドイツでは、預けられた赤ちゃんが施設ではなく、みんな家庭で育つということになっており、それが心に響いた。日本では施設で育てるのが当たり前になっているが、赤ちゃんは家庭で育てることがとても大事。特別養子縁組により、養子を希望するご家庭で子どもをしっかり育てるほうがいい。社会や行政が、その大切さを理解してほしい」と述べた。田尻氏は「預けにくる親は、20歳未満が20%、20代が43%。中学生、高校生、専門学校生などが妊娠してしまう現実がある。背景は人それぞれで、妊娠してしまった人を責めないのが大事。本人がいちばん心を痛めているので、すべてを受け入れ、親身になって聴き、共感する。子どもは(特別養子縁組を活用し)どんな事情があっても、家庭で愛情深く育てられるのがもっとも大事」だとした。Part2ではNPO法人ファザーリング・ジャパン、タイガーマスク基金代表理事の安藤哲也氏、元愛知県児童相談所職員の矢満田篤二氏、そして実際に養子縁組で家族を持った当事者である大木愛氏が登場。まず安藤氏が父親の育児参加の重要性を指摘し、「自分の子どもだけが幸せな社会はない。自分の子どもを幸せにしたいなら、地域で困っている子どもたちや親たちに手を差し伸べて、共に生きていくことが必要」と述べた。矢満田氏は、赤ちゃんを施設に入れずに直接養親に託す「愛知方式」の取り組みを始めた人物。特別養子縁組を先頭に立って推進してきた立場から、これまでの特別養子縁組の事例を紹介した。大木氏は、産みの親と養親への感謝や、真実告知(子どもに養子であることを知らせること)について経験を語った。トークセッションII「子どもを迎えて」では、安藤氏の司会のもと、特別養子縁組を行った2組の親子が登壇。養子縁組をしたきっかけ、周囲が好意的にとらえて応援してくれていること、真実告知の準備などについて語った。父親のひとりは「やっぱり親ばかになる。愛情を込めて育てるのがいちばん。本当に家族になったという実感がある」、もうひとりの父親は「この子がきて、自分たちふたりはもちろん、自分たちの両親も含めて、みんなが幸せをもらっている。特別養子縁組というが、特別なことをしているつもりはない。世の中に普通にある選択肢になっていくといいと思う」と述べた。イベントの最後に、血のつながらない家族、障害のある子どもを持つ家族など、家族のつながりをテーマとした映画「うまれるずっと、いっしょ。」の監督である豪田トモ氏とサヘルさんの対談が行われた。豪田氏は、「今回の映画では、家族ってどうやってつくっていくのか、血のつながりとはなんなのか、というところをご覧いただけたらうれしい。キーワードは『向き合う』。血がつながっていようがなかろうが、向き合うことが、人生にとって大切」と、映画に寄せる想いを語った。イベントの終了後、映画「うまれるずっと、いっしょ。」が上映され、4時間に及ぶイベントは盛況の中で幕を閉じた。
2015年04月13日お好み焼チェーン 道とん堀は17日より、サンリオの人気キャラクター「ぐでたま」とコラボレーションした、ぐでたま×道とん堀「リアルぐでたまをつくろう」キャンペーンを実施する。○「顔シート」で「リアルぐでたま」がつくれるコラボメニューを販売「リアルぐでたま」 は、 ぐでたま公式ツイッターでツイートされたイラストをリアル化したもの。 今回、特注の「顔シート」で「リアルぐでたま」がつくれるコラボメニュー「ぐでたまセット」(1,296円・税込)4種を新開発した。キャンペーン期間中は、「ぐでたまセット」を注文すると、ぐでたま×道とん堀 コラボの限定デザインのプチタオルを、さらに2セット注文で限定デザインのトートバッグをプレゼントする。コラボデザインは、「ぐでたま」が"魚のたまご"に変身した「なにがなんだか……」な、 「もち明太子チーズもんじゃ焼き」など4パターンを展開する。実施期間は、4月17日~6月14日。実施地域は、全国(一部の店舗では、取り扱いがない場合がある)。なお、キャンペーン特設サイトおよび特設Twitterでは、お好み焼き職人のたまごが作る「リアルぐでたま」をゆる~く配信する。(C)2013, 2015 SANRIO CO., LTDAPPROVAL No. G553350 S/D・G
2015年04月09日ショーン・ペンが交際中のシャーリーズ・セロンの息子と養子縁組の手続きを始めたと「Us Weekly」が報じている。一昨年12月からつき合い始めた2人は昨年11月、パリ旅行中に婚約したといううわさもある。本人たちからの公表はないが、シャーリーズがシングル時代に養子に迎えた3歳の息子・ジャクソンの法律上の父親になるのであれば、母親であるシャーリーズとの結婚が前提と考えられる。54歳のショーンは元妻のロビン・ライトとの間に23歳の娘・ディラン、21歳の息子・ホッパーがいる。39歳のシャーリーズは常々、パートナーはいてほしいが、結婚という制度には興味ないと語っていた。昨年結婚したブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーも長年、6人の子どもたちの両親であっても法律上の夫婦ではないパートナー関係を続けていたので、ショーンとシャーリーズもしばらくは同じような形をとるのかもしれない。だが、パートナーとしての関係がより強固なものになったのは確かだ。「Us Weekly」誌では関係者が、2人には今後ジャクソンの弟妹を養子に迎える意向もあると語っている。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月26日仕事で成功したいと思った時に、何をすべきかを教えてくれる孔子の言葉を紹介します。『君子憂道、不憂貧』(君子は道を憂えて貧しきを憂えず)成功する人は、自分自身の信念を持っている人である。成功するためには、自分が何をしたいのか、何をしなければいけないのかという考えをしっかり持つ必要があります。他人の言葉に容易に左右されない、今風に言うなれば『ぶれない』ことが重要です。仕事をしていると、自分では確信を持ってやっているのに、なかなか成果が出なかったり、思ったような結果が得られなかったりすることがあります。そうした時に、コロコロ目標を変えているようでは、とうてい成功することはできません。自信があるならば、その信念を貫き通すことが大切です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年05月09日