こんにちは。格闘家の青木真也です。女性の格闘技が盛り上がりを見せ、女性だけの団体も誕生し、男性がメインの「RIZIN」や「PANCRASE」の中でも、女性がセミファイナルやメインイベントを務めるようになってきています。格闘家、表現者として女性が力をつけて、着実にファンを増やしてきています。女性の格闘技人気を一過性のものではなく、根付かせていきたいとの思いで、この連載を書いています。第2回目で取り上げるのは三浦彩佳選手です。三浦選手は格闘家として、表現者として優れています。彼女は飛び抜けた才能もあり、格闘技選手としての戦績も出ていますが、不器用で精神的に不安定なときがあります。バランスがよく、完成された選手よりも、ひとつの部分が突出していて、どこか危うさを持ち合わせている選手の方が魅力的に感じてしまうものです。表現者は歪で極端であればあるほどに、人を惹きつけると僕は思っています。彼女は僕が練習場のメインにさせてもらっている「TRIBE TOKYO MMA」に所属しています。一緒に練習をする機会は稀ですが、話をすることは多いです。繊細で気が小さいところがありながらもどこか大胆な点が、僕に似ている部分があると感じています。今回もエモい文章になりそうです。1.泥臭い稽古に挫けない心を持つ彼女には「戦う西内まりや」とキャッチがつけられています。ルックスと愛嬌も相まって、人気を集めている選手です。計量や試合でも男子を押しのけてニュースになることも多いです。しかし、彼女の師である「TRIBE TOKYO MMA」の長南亮さんは、彼女に「ゾンビ」の愛称を付けました。「戦う西内まりや」と「ゾンビ」の落差がすごく、戸惑う方もいると思います。彼女が長南さんから「ゾンビ」と呼ばれるようになった経緯は、練習でどんなにやられても「お願いします」と挑み、練習を止めることがないから。やられたら退いてしまう選手が多い中で、それでも挑んでいけるのは格闘家として必須の資質です。技術や体力は後からついてきますが、気質だけは持って生まれた部分です。後から変えられません。彼女の気持ちの部分と練習に真面目に取り組む姿勢があるからこそ、長南さんも周りも彼女を応援するのではないかと思います。僕も彼女の練習での挫けない心は好きです。2.感情の浮き沈み、不安定さを認めながら前進している彼女のSNSや練習を見ていると、気持ちの浮き沈みがある人だなぁと感じます。多少の浮き沈みがあるのは、格闘技選手ならば当然です。彼女の場合はその割合が大きいような気がします。一喜一憂の理由が何かはわからないし、個々違うものだと思います。競技のことなのかもしれないし、仕事のことなのかもしれないし、お金のことかもしれないし、恋愛のことかもしれません。理由は人それぞれだけど、悩み、苦しんでいるのは全員に共通しています。ただ、彼女はその振り幅が大きい選手だなと感じています。なぜ、彼女の気持ちの浮き沈みに、他人である僕が気づくのか。それは僕も感情の起伏が激しく、何も手がつかないほどにふさぎ込んでしまったり、世界がすべて自分中心に動いているかのように舞い上がってしまったり、周囲が扱いに困るタイプの人間です。メンヘラといわれることは日常で、自覚もあります。それでも生きていかないといけないから、向き合って、理解して、取捨選択してなんとかやっています。だから、彼女の抱える悩みも理解はできるのです。揺れ動いても前に進む姿勢は、格闘家として表現者として魅力的です。大多数の選手が表現できないものを確実に表現しています。3.女子選手には珍しい、過酷な減量と向き合っている格闘技は体重制競技なので、規定の体重に合わせるために減量が存在します。格闘技で行う減量とは、数日で身体の中にある水分を減らして、規定体重に合わせるものです。ここでいう減量はダイエットとは違います。ダイエットは試合1週間前までに済ませて、計量までの最後の数日で、着込んで運動したり、半身浴やサウナで発汗して、体の水分を絞り出します。このときは水分の摂取を体重計を見て、減り具合を見てなので、ほぼ制限しているといってもよいです。女子選手は月経の周期で水分を含みやすいこともあり、男子と比べると水分での減量をコントロールしづらいです。そのため男子選手に比べると、水分での減量の幅は少ない傾向にあります。しかし、彼女は男子選手顔負けの水分での減量をします。多いときは水分での減量が5kgを超えることもあるほどです。男子選手の僕から見ても、想像を絶する過酷な減量。それを敢行する彼女の無鉄砲さと気持ちの強さは本当にすごいと思います。しかし、水分での減量の量を読み間違えて規定体重を越えて、計量に失敗したこともあります(決して誇れたことではないですが)。直近の試合は水分での減量幅を少なくして、スムーズな減量を見せて、グッドコンディションで試合をしています。普段のダイエット方法や減量方法は格闘技選手だけではなく、一般女性のダイエットにも応用可能なので、発信していってほしいところです。自分の好きなようにキャリアを描く彼女のこれからの格闘家人生がどうなるかは予想がつきません。もしかしたら嫌になって明日にでもやめてしまうかもしれないし、ずっと続けていくかもしれない。ただ、いつやめてもいいし、いつ戻ってきてもいいと思っています。格闘技は許容の幅が大きく、多くの人を救うものであってほしいというのが僕の希望でもあります。彼女の格闘技人生に幸あれ!
2018年09月29日「群れない、媚びない、結婚しない」。プロレス界にこんなスローガンを掲げるユニットがある。DDTプロレスリング(以下、DDT)のDAMNATIONだ。「結婚しない」はともかく、「群れない、媚びない」という自由な思想は、私たちに生きやすさをもたらすものではないだろうか。ユニットのリーダーである佐々木大輔さん、メンバーである遠藤哲哉さんに話を伺った。■怒りは昇華させる――スローガンの根本にはどんな思いが込められているのでしょうか。佐々木:怒りです(即答)。――怒り。まず「群れない」を含めた背景は?佐々木:群れている人たちが嫌いで腹を立てていました。わたしは友達が少ないので群れないです。基本的にひとりです。飲みに行くのもひとりが多いですね。――群れたいわけではなく、あえて孤高を選んでいるということですよね。遠藤:佐々木さん以上に「群れない」を忠実に守ってるのが僕ですよ(笑)。人に気を使いすぎるところがあるので、結局ひとりがいいやと思って、だいたいひとりで過ごしてます。友達と言える友達、今も連絡を取り合っているというか、連絡を取れる友達はひとりかふたりですし。■媚びるのをやめたら、自分らしさを出せるようになった――友達がいない自慢……。「媚びない」についてはいかがですか。佐々木:お客さんに媚びる試合をするレスラーに対して、怒りを抱えていました。お客さんの顔色を伺いながら、試合中に面白いことを言うレスラーにも腹が立ってますよ。わたしは昔からパンクな思想が軸にあるので、絶対に媚びません。自分を曲げたくないんです。哲哉は昔、媚びた試合してたよな。遠藤:ご指摘の通りです。DAMNATIONに入ってからは媚びるのをやめて、本来の自分を出せるようになりました。――無理に良く見せようとしなくなった、と。遠藤:そうですね。周りの目を気にしなくなったので。結果的に前より戦いやすくなったと思います。ただ、佐々木さんほどメンタルが強くないので、落ち込むことはありますね。■人生、うまくいかないのが前提。だから、現実を受け入れる――佐々木さんは落ち込むことはないんですか?佐々木:わたしは落ち込まないです。ネガティブなことを考えないですし、「なるようになる」としか思ってないので。――常に考え方がポジティブなんですね。佐々木:プロレスにおいても、人生においても、「こうなったら良いのにな」と願っても、理想通りに進んでいくことなんて、ほとんどないじゃないですか。だから、なったことを受け入れるようにしてるんです。昔からずっと。――達観してますね。佐々木:あと……たくさんフラれて傷ついてきた経験も、わたしをタフにしてくれたと思います。■結婚と恋愛の話――その話題に関連して、「結婚しない」についてはいかがでしょうか。佐々木:リング上でプロポーズするレスラーが相次いだ時期があって……リングで何してんだよ、ふざけんなよって思ってました。もうひとつ、結婚して楽しそうな人を見たことがないんです。個人的な意見ですけど。――なるほど。一方で、「恋愛しない」とは言っていないですよね。恋愛観について伺いたいです。佐々木:そうきますか。基本的に男性と話しているほうが楽しいんですよね。女性といても話すことがないです。――女性ファンが複雑な気持ちになりそうです(笑)。遠藤:僕も男性とワイワイするほうが好きですね。ただ、ワイワイやる友達がいないっていうジレンマがありますけど。あと、恋愛経験が多くないので、僕といても女性が楽しくないだろうなって思ってます。佐々木:男性でも楽しくないよ(笑)。■「自分の土俵」で戦いたい――さすが、連携がうまく取れているように見えるおふたりですが、お互いのことをどう見ていますか?遠藤:佐々木さんを見てると、「この人プロレスやってて良かったな」と思います。佐々木さんにしかできないプロレスがあるんですよ。佐々木:「天才」って言ってくれ。遠藤:天才ですね。どんな相手と戦っても「自分の試合」にできるのもすごい。8月26日の後楽園ホール大会で戦ったとき(※)も、最初のほうでペースを作られて、完全に飲まれてしまいました。僕がいくらやり返しても、お客さんは佐々木さんのほうが余裕があるなと感じていたと思います。※「KING OF DDT 2018」決勝戦で、佐々木選手VS遠藤選手の同門対決となり、21分36秒で決着。勝利を手にしたのは佐々木選手となった。佐々木:中には苦手な相手もいますが、対哲哉に関しては3年くらい前から自分のペースを握っていたので。■停滞したくない。いつも新しい自分でありたい――佐々木さんは遠藤さんをどう見ていますか?佐々木:難しいですね……。――あれだけ丁寧に詳しく話してくれたじゃないですか(笑)。リーダーとして、何か思うことはあるのでは。佐々木:そうですね……。強いて言うなら、生きるか死ぬかみたいな試合を見せてほしい。遠藤:佐々木さんの試合って死闘が多いですよね。僕もああいう試合に憧れますが、まだそこまで狂いきれていない、という実感はあります。――佐々木さんの試合レポートでは、「狂気」という表現がよく用いられています。佐々木:狂気は自然と出るんですよね。勝ちへの執念が強いんです。どんな手を使ってでも勝ちたい。遠藤:佐々木さんの場合、世の中に対して人一倍思うところがあって、それが勝ちへの執念や狂気につながっているんだと思います。佐々木:よくわかってるじゃん。遠藤:僕も勝ちへのこだわりは前提としてありますが、さらに「(お客さんに)常に新しいものを見せたい」という自分なりのテーマがあります。10月21日の両国大会に向けて、あと3キロくらい絞ろうとしているのも、そのひとつです。停滞したくないというか、今のままで満足したくない。そんな気持ちが強いです。(編集後記)10月21日(日)15:00〜東京・両国国技館で、「両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~」が開催される。メインイベント「KO-D無差別級選手権試合」で佐々木さんは王者・男色ディーノさんに挑戦する。一方の遠藤さんはKO-D6人タッグ選手権試合に王者組として、DAMNATIONのメンバーたちと出場。今勢いに乗るDAMNATIONが、どんな暴れっぷりを見せてくれるのか楽しみでならない。Text・Photo/池田園子(DRESS編集長)佐々木大輔さんDDTプロレスリング所属のプロレスラー。1985年11月22日、東京都練馬区出身。2005年10月22日デビュー。KO-D無差別、DDT EXTREME級、KO-Dタッグ他、数々のタイトルを獲得。Twitter @the_sasaki遠藤哲哉さんDDTプロレスリング所属のプロレスラー。1991年8月11日、宮城県白石市出身。2012年4月1日デビュー。KO-Dタッグ、KO-D6人タッグを獲得。Twitter @entetsu_ddtDDT×DRESSプロレス部 イベント開催のお知らせ佐々木大輔さん、遠藤哲哉さんが所属するDDTプロレスリングが10月21日(日)15:00〜、東京・両国国技館で、「両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~」を開催。それに先立って女性ファン15人限定の激励パーティ+大会観戦チケットをセットにして発売します。詳細はこちらからご覧ください!
2018年09月27日恋や愛、家族や子どもへの想いなど女性を軸に作られた映画はたくさんあります。その中でも「女性の生き方」を描いた作品は、同性として心震えるものがないでしょうか。映画を観た後に感じる思いが共感なのか脱帽なのか!? 今回は筆者がおすすめする作品を3つご紹介したいと思います。地震大国に住むからこそ迫る想い 「唐山大地震」1976年に中国・唐山市で起きた大地震をきっかけに人生が変わる女性たちを描いた作品。主人公の女性は大地震で夫を亡くし、さらに息子か娘のどちらかしか助けられないという状況を迎えます。究極の選択を迫られるなか、ほぼ放心状態で息子を選んだ女性。その後、彼女は「娘を助けられなかった」という思いを、奇跡的に一命をとりとめた娘は「自分は母に選んでもらえなかった」という思いを抱えて人生を歩んでいきます。奇しくもこの映画は東日本大震災が起こった2011年3月11日に試写会が行なわれる予定でした。筆者もチケットを持っていただけに、地震から数年後、身につまされる思いで鑑賞し「我が子を想う母の強さ」に感銘を受けた作品です。唐山大地震 [ シュイ・ファン ] - 楽天ブックス憎まれ口の中にある愛情深さ 「パーマネント野ばら」四国の海辺町で暮らす人々の物語。決して品が良いという土地柄ではないものの皆、大らかに欲望のままに暮らしています。中でも町で唯一の美容室「パーマネント野ばら」に集まる女性たちのたくましさには舌を巻く面白さが。それぞれにろくでなしの亭主を抱え、老いも若きも底抜けに明るく言いたい放題。その一方で、亡くなった恋人を忘れられず妄想の中で生きる主人公には「あなたが狂っているならこの町の女はみんな狂っているよ」と優しく寄り添います。原作者である西原理恵子ならではの“女性の愛情深さ”が感じられる作品です。パーマネント野ばら [ 菅野美穂 ] - 楽天ブックス年齢を重ねたからこそ見える人生 「キルトに綴る愛」孫娘の婚約を機にパッチワークキルトの作品を作ることにした女性たちの物語。浮気性のご主人と何十年も暮らす女性、一度の過ちから関係を戻せず喧嘩ばかりの姉妹など老後を迎えた女性たちがそれぞれの人生を紐解きながら、思いをキルトに縫い込んでいきます。中でも結婚後、主婦としての現実を知り、夢を見なくなったことで夫に出て行かれてしまった女性のエピソードは切なさを感じますが、年齢を重ねたからこそたどり着けた彼女の“気づき”は、子育てに追われ、現実と向き合いつづけているママたちの心をきっと救い上げてくれる素晴らしい作品です。キルトに綴る愛 [ ウィノナ・ライダー ] - 楽天ブックスママ世代は、自分の生き方を模索することが多いように思います。映画の女性たちを見て、自分の向かうべき方向に気づくこともあるかもしれませんね。PHOTO/Fotolia
2018年09月24日プロレスラー、棚橋弘至さんは美しい。言葉を変えると、色気がある。鍛え上げられた肉体もそう感じさせる理由のひとつだが、艶っぽい表情にぐっとくるのは、私だけではないだろう。戦いの最中、相手の膝を集中攻撃するとき、棚橋さんは鬼になって、サディスティックな表情を浮かべる。相手の技を受け続けて、ボロボロになっているとき、棚橋さんの表情は切なくて、それでもなんとか希望をつかむんだといった、諦めない感情がにじみ出ている。一方、メディア出演で見せる、爽やかな笑顔。何十本もの取材対応後に行った『DRESS』での取材中にも、「ちょっと飴食べてもいいですか?血糖値を上げたくて(笑)」と、癒やし系の笑顔を見せてくれた。■棚橋弘至さん演じる悪役レスラー「ゴキブリマスク」あの独特のやわらかく、温かい微笑みは、棚橋さんがデビューして約20年、背負ってきたものや戦ってきたものの重さを現していると思う。幾多のつらい経験を乗り越え、自分自身と闘ってきた人の笑みなのだ。膝や肩、首、腕……棚橋さんは体中に爆弾を抱えている。年間150試合を超える戦いを20年近くも続けてくれば、満身創痍の状態になるのも無理はない。それでも戦い続け、夏の祭典「G1 CLIMAX 28」では今年、3度目の優勝を果たした。この戦いを見て涙した人は数多くいるだろう。優勝おめでとうございますと伝えると、「がんばったでしょ?」とにっこり微笑んだ棚橋さんは、9月21日公開の映画『パパはわるものチャンピオン』に主演する。演じるのは、10年前まで団体のトップレスラーだった大村孝志。彼は今、悪役レスラー「ゴキブリマスク」として戦っている。■「かつてのエース」に自分を重ねて「映画の仕事が来ました、と言われたときは『映画?マジすか!?』で1回目、『主演です』と言われて2回目、『パパはわるものチャンピオン』の主演ですと言われて3回目。3回びっくりしましたね」目を細めて優しく微笑んだ。お子さんの学校での読み聞かせ行事で、原作の絵本を読んだことがあり、そこで描かれている白タイツのコスチューム、金髪にメッシュ、筋骨隆々のプロレスラー、ドラゴン・ジョージは棚橋さんそのもの(※)だったことから、驚くのも無理はない。※岩崎書店の『パパはわるものチャンピオン』特設サイトでも、絵本の作者・板橋雅弘さんが「ドラゴン・ジョージは棚橋さんをイメージして描いた」と言及している。ただ、棚橋さんが演じたのは現在のエース、ドラゴン・ジョージ役ではなく、かつてのエースだった大村ことゴキブリマスク。オカダ・カズチカさんという強すぎる次世代の出現や度重なる怪我による欠場で、2015年頃から棚橋さんは自身が望むような結果を出せずにもがいていた。それは大村という、かつてのエースに重なる部分があったのではないか。■好きな仕事を理解してもらえない苦しみ「大村は僕に近かった、というのもあって、大村を演じる意識はあまりなかったです。むしろ、怪我の苦しみを誰よりもわかっているぶん、無理なく大村になれたというか。自分がエースだったという過去の栄光に引っ張られて、悪役のゴキブリマスクとして戦うことに誇りを持てない感覚は出せるかな、と感じていました」自分の役割を当の自分が受け入れられない、という状態はしんどい。正義のヒーローから悪役へという流れは、見る人によっては「落ちぶれた」と感じるかもしれないし、悪役の必要性を知らない子どもからすると、「正義のヒーローのほうがカッコいい」となるのも無理はない。実際、息子の祥太(寺田心)から「悪者のパパなんて大嫌いだ」「(悪者の)仕事なんてやめてほしい」など、純粋な気持ちをぶつけられるつらいシーンもある。プロレスが好きだから戦っていて、それを仕事にできているから、家族と生きていける。にもかかわらず、仕事を理解してもらえない苦悩を抱える大村の姿を見るのは悲しかった。■仕事に誇りを持ち始める……心境の変化も見てほしい「家を出る前に、家族から『危ないことしないでね』と言われることがあります。いやいや、これから危ないことしに行くんですよ、って思うんですけど(笑)、どんな試合をしてもいいけど、自分の脚で歩いて帰ってきてね、というメッセージだと捉えています」棚橋さんには、ふたりのお子さんがいる。彼らは幼いころから「お父さんはプロレスラー」だと理解していて、大きな試合はときどき見にきていたという。そんな棚橋家とは違い、大村家では祥太に自身がプロレスラーであること、加えて悪役をしていることを隠していたが、ひょんなことから大村=ゴキブリマスクだと、祥太にバレてしまう。劇中で、祥太から否定の言葉を投げかけられ、祥太の部屋の前に立ち尽くす大村の背中は、とても大きいはずなのに妙に小さく見えて、やりきれない気持ちになった。ただ、タッグパートナーのギンバエマスク(田口隆祐)や祥太、彼の友達とのやりとりのなかで、少しずつではあるけれど、大村は悪役の仕事に誇りを持ち始める。「(大村の)そんな心境の変化が伝わればいいなと思います」と話す棚橋さんに、どのシーンがそれを象徴しているのか尋ねると、少し間があった。棚橋さんは言葉を一つひとつ、丁寧に選ぶ。厳選した技を一つひとつ、見る者にわかりやすく繰り出す棚橋さんの態度は、リング外でもリング内でも変わらない。とても真摯な人なのだ。「あぁ、治療院でのシーンですね。担当医から『先のことを考えて』と言われたとき、食い気味に『先なんてない!』と返したら、監督からOKが出たんですよね。本当は静かな声で『先なんてない』でも良かったんですけど。アドリブだったので、やるじゃん、俺!って思いました」あははと朗らかに笑う。目尻にできる笑いジワが、やっぱり温かくて、太陽みたいで眩しい。■過去の栄光に引っ張られない先なんてない!は棚橋さんの心の奥底にある感情が、無意識に流れ出たものかもしれない。来年にはデビュー20周年、11月に42歳を迎える棚橋さんにとって、一つひとつの試合はもちろん、一瞬一瞬が貴重だ。プロレスが他の競技と比べて、“現役”でいられる期間が長いとはいえ、10年後もリングに立っていられるのか。ファンはデビュー30周年目の棚橋さんも見たいと望むけれど、未来のことは誰にもわからない。「20年近くプロレスをしてきて変わってきたのは、今の自分を受け入れるというか、今持っているハイフライフロー、ドラゴン・スクリューなどの得意技を活かしてどう戦うか、ということ。あれもこれもできたのに……という過去の自分に引っ張られるんじゃなくて、これだけ使えばいいとわかっていたら戦略を立てられる。G1もそういう感覚で戦ってきました」プロレスの話になると、表情がきりりと引き締まる。棚橋さんはプロレス界の今のトレンドを「足し算、掛け算みたいなプロレス」と表現する。たしかに、いろいろな技を繰り出し、「えっ、こんな技もあるの!?」と観客を沸かせるレスラーは少なくない。引き出しの多さに圧倒されることもある。■チャンピオンはみんなに“次”を見せる立場一方で、棚橋さんが目指すのは「引き算、割り算みたいなプロレス」だ。自身を「反骨心がすごい。それは昔から」と話す。時代に逆行したそのプロレスはシンプルで、わかりやすい。いろいろなものを削ぎ落とし、一つひとつ磨き抜かれ、高められた技を見せているとも言える。「G1でチャンピオンになった僕は、“次”を見せないといけない。周りはトップをとった後は何をしてくれるんだ?と期待していますから。一番になるのはゴールじゃなくてスタート。一番になった者はそこから波風を立てないといけないんです」取材中、『パパはわるものチャンピオン』の劇場が75館になった(2018年8月22日時点)と聞いて、「えーっ!そんなに増えたんですか!嬉しい!」と無邪気な表情を見せた棚橋さん。映画でも“トップ”をとったら、第二弾、第三弾を期待してもいいですか?編集後記棚橋さんは映画初主演について「日々、プレッシャーとの闘いでした」と振り返った。監督がOKと言うまで気が抜けないのは当然だが、自分のなかに「演技の正解」がなく、何が正解なのかわからない状態で演じるのは、暗い夜道を明かりなしで歩くようなものだろう。「めちゃくちゃ不安でしたよ」と強調した。それでも座長だからこそ、演技力では引っ張れなくても、現場を盛り上げて良い空気づくりに注力し、できることを全力でやりきったという。正解は見えてきましたかと問うと、「正解は見えてこなかったです。たぶん見つからない」。演技にもプロレスにも人生にも、正解なんてものはないのかもしれない。無我夢中で走っているとき、正解なんて見えてこないのかもしれない。それでも力を出し切って向き合うことで、自分がしてきたことを正解にしていけばいいのだ。そう思わせてくれたひとときでした。Text・Photo/池田園子■作品情報映画『パパはわるものチャンピオン』2018年9月21日(金)より全国公開出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、他原作:『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』(作:板橋雅弘、絵:吉田尚令)監督・脚本:藤村享平主題歌:高橋優『ありがとう』(ワーナーミュージック・ジャパン/unBORDE)配給:ショウゲート(C)2018『パパはわるものチャンピオン』製作委員会
2018年09月18日はじめまして、格闘家の青木真也と申します。女性の格闘技が盛り上がりを見せるなか、彼女たちの魅力を伝えていけたらと思っています。良いものは性別関係なく良いはずだし、必ず伝わるはずだと信念を持って書いていきますので、よろしくお願いします。第1回目で取り上げるのはSARAMIという女性の格闘家です。本名、高野聡美。SARAMIは格闘技者として優れています。というのも、彼女は格闘技者として必要なものすべてを備えているから。練習への姿勢はもちろん、肉体の強さや闘志、人を惹きつける表現者としての力。彼女は僕の盟友であり、国内トップファイターである北岡悟選手が運営する格闘技道場「パンクラスイズム横浜」に所属しています。北岡悟選手への想いも重なって、初回からエモい文章になりそうです。1.女性ではなく、一格闘家として闘ういつからそうなったのか定かではありませんが、女子格闘技大会では主催者の意向で選手が水着で計量をするのが定番になっています。水着で計量すればメディアで話題になるのは当然わかります。ただ、「セクシー」「色っぽい」といった「女性」を売りにして盛り上げるのは長続きしないし、フェアではありません。むしろ試合そのものが話題になるようにしてほしいし、それこそが選手へのリスペクトだと思っています。SARAMI選手は水着で計量をしません。ここに「私は格闘技者である」とのプライドを感じるし、僕はその姿を見て格好いいと感じます。彼女はインタビューなどで、「自分は他の女子格闘技選手と違う」と吐き出すことがあります。これは優秀な格闘技者であるのだけれども、まだ結果が出ていないことからあふれる悔しさを表現していると思います。では、何が違うのかと聞かれれば、その違いを答えられるのは少数でしょう。彼女の技術力の高さや取り組みをわかる目を持った人間は、当然だけれども少ない。どうしても女性性を強調した選手に注目が行くことになるからです。ただ、そんな彼女の葛藤が僕には魅力的に映ります。SARAMIは表現者としても魅力的です。格闘技選手として女を売りにすることはないSARAMIだけれども、普段の彼女は服やヘアメイクに気を使っている女性です。いつもは素敵な女性ですが、格闘技に女性らしさを持ち込まないところがフェアですし、格闘技者として尊敬を持って接することができます。2.女子格闘技ではなく、格闘技に取り組んでいる北岡悟選手は「彼女には女子格闘技ではなく格闘技をさせている」と公言しています。彼が求める格闘技は、並の男子選手では続かないくらいハードなものです。というと、「女子格闘技ではなく格闘技」という言葉の重みをわかっていただけるでしょうか。女子格闘技というとどうしても柔らかいイメージがありますし、技量や取り組みが伴わない選手もいます。彼はSARAMI選手に対して、男子選手と同じ格闘技を伝えていますし、男子選手と同じ練習体系にしています。「女子だから」と特別扱いしないところに女子格闘技、彼女へのリスペクトを感じています。彼女の取り組みもすごいのです。彼女は地元・富山で格闘技を始めて、強くなりたいという一心で上京してきました。だからこそ格闘技にかける想いも人一倍強いし、練習への取り組み方にも圧倒されます。男子選手に混ざり、彼らと遜色のない練習をします。その中で北岡悟選手が投げかけるアドバイスが男子選手と変わらず、それを受け止め、実践する様が心地よいのです。格闘技者としての尊敬を感じます。3.運命に抗う強さがある2018年3月10日、格闘技団体「JEWELS」アトム級タイトルマッチにSARAMI選手は挑戦しました。北岡悟選手がジム開設後、初のタイトルマッチをしたのがSARAMIでした。彼女の初戴冠したい気持ち、北岡悟選手のジムに初のチャンピオンベルトを持ち帰りたい、という気持ちはSARAMIも応援していた僕も一緒だったと思います。試合は1Rにダウンをとるものの、追い上げられて判定負け。運命がはじめから決まっているものだとしても、それを受け入れず戦う姿は魅力的に映ります。この試合が終わっても、彼女は運命に抗うことを続けています。いつか必ずベルトを掴んでほしいし、掴めると信じています。■楽しみながら闘い続けてほしい女子格闘技の世界で、選手活動を生業にしている選手は、数えるほどしかいません(男子も大して変わりませんが)。彼女も例に漏れず、他に仕事を持ってやっています。スポンサーがいるわけでもないし、スポンサーに気に入られるほど器用にもなれないはずです。仕事をしている時間を練習時間に充てたいと考えるのは当然ですし、彼女が師事する北岡選手は選手活動を生業としています。それに憧れるのは当然のこと。ここまで格闘技が好きで探求しているのであれば、格闘技で生きていってほしいと心から思うし、僕自身も業界を厚くしていかねばと感じています。これから彼女の歩む格闘技人生がどのようなものになるか誰にもわかりません。わからないから不安なのだろうし、わからないから楽しいのだと思います。望むものが手に入らなかったとしても、厳しい結果になったとしても、納得して闘いを終えてほしいし、楽しかったと心から感じて闘いを終えてほしいです。格闘技に携わったすべての人がやってよかった、楽しかったと思ってくれることを心から望んでいます。写真/SARAMI選手に提供いただきました。
2018年09月01日尾野真千子さんは一つひとつ丁寧に言葉を選ぶ人。じっくり考えながら話すときは、時折目を伏せて、ゆっくりと口を開く。家族の話になると、表情がふわりとやわらかくなった。尾野さんが声の出演をした『サムライエッグ』は、たまごアレルギーを持った少年シュンとその家族が懸命に生きる姿を描く人間ドラマ。実話を元に作られている。■新しい挑戦をしたかったデビュー作『萌の朱雀』(河瀨直美監督、1997年)で第10回シンガポール国際映画祭主演女優賞、同監督と再びタッグを組んだ『殯の森』(同、2007年)ではカンヌ国際映画祭グランプリを受賞するなど、高い演技力が評価されてきた尾野さん。以後、『そして父になる』(是枝裕和監督、2013年)、『きみはいい子』(呉美保監督、2015年)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(廣木隆一監督、2017年)など、数々の話題作で輝く演技を残してきた。一方、声の出演はほとんどない。新しい挑戦ができること、作品が好きなジャンルだったこともあり、オファーが来たときは楽しみしかなかった。ただ、収録中は声だけで表現することの困難さも感じたという。「普段のお芝居では、自分の生身を出して役を作ることが多いです。ちょっとした動きでも気持ちを伝えることができます。でも、声だけとなると、身体の動きで伝えることはできません。どう表現していいのかわからなくて、はじめのうちは苦戦しましたね」■大切な両親と3人の姉過去に出演した作品で、ママ役を演じたことがある。その経験を思い出しながら、今まで通り自然に役を演じる気持ちで取り組むと、戸惑うことは少なくなった。「細かいことは気にせずやっていました。声は尾野真千子そのものですしね」温かい笑みを浮かべて、現場をふわっと和ませる。今回演じたママと実のお母さんとで、重なるところがあるかと尋ねると、ひとつ息を吐いて話し始めた。「私もね、子どものころ、体が弱かったんですよ。小児喘息や肺炎になって入院したときは、母につきっきりになってもらって。今回ママ役を演じてみて、当時のことを思い出しました。母におぶってもらって病院へ向かっているとき、『私、がんばるね』と言ったのは覚えています(笑)。お母さんを独り占めにしている申し訳なさと姉たちが怒るんじゃないかっていう気持ちがあって、皆そんなに気にしてないのに、子どもながらに気を遣っていました」打ち明け話をするかのように、そっと話してくれた。4人姉妹の末っ子として生まれた尾野さんは、「それなりに怒られて、褒められてきて、幸せな親子です」と家族のことを語る。母と姉妹とのグループLINEを作り、1日に1回はやりとりをする。娘たちから贈られたiPadで、母もLINEを使いこなしている。尾野さんが出演する作品を必ず初日に観にいく母からは、「今日行ってくるね」「良かった」といった短いテキストが送られてくる。■家族の存在が走り続ける原動力年に一度、尾野家の恒例行事がある。尾野さんと両親、姉ひとり、その家族とで旅行に行くという。けっこうな人数での移動になるため、バスを一台貸し切る。今年は年始に飛騨山脈を訪れた。「遠足みたいですね」と伝えると、「超楽しい。ふふっ。私たち娘が当時部活をやっていて、あまり家族で旅行に行けなかったので、今そのときのぶんを楽しんでいます」と目を輝かせる様子がかわいい。女優活動は今年で21年目。芯の強さや人間味あふれる演技に定評があり、主演としても脇を固める女優としても、欠かせない存在になった尾野さん。どうしてここまで走ってこられて、今もスピードをゆるめることなく走り続けられるのか。尾野さんは即答する。「親孝行したくてね」。「芝居がしたい」「売れっ子になりたい」。そんな思いだけで、高校卒業後、奈良から上京。映画界で知らない人はいない賞をとったからといって、最初から順風満帆な女優人生を歩んでいたわけではなかった。財政的にピンチのときは、母がお小遣いや地元でとれた野菜を送ってくれて、それでなんとか生きていた時期があったという。「そうやって支えられる中で、親が喜ぶ作品にどうにか出演できないものだろうかと考えるようになったし、出演したら喜んでもらえるし、だんだん家族孝行みたいになってくるんですよね。たとえば母は、作品を観て何年か経ったころに『お母さん、あの作品好きやったわ』なんて感想をくれます。そういうのを聞くと、がんばってきて良かったなって思えます。今も仕事をする原動力は、家族孝行をしたいっていう気持ち。お給料が入ったら家族のために何かできないかなと考えて、私は余ったお金で自由をもらう。そこは長い間、変わらないですね」■「肝が据わりすぎた自分が怖い(笑)」キャリアを積み重ねてきて、変わってきたこともある。駆け出しのころは、たまに行く現場での待ち時間、どこか居心地の悪さを感じたり、よそ者感を実感したりと、葛藤があったという。「1〜2シーンの出番しかない状況だと、溶け込めていない気がするし、周りは親切にしてくださっても、自分のなかで『1シーンだけ』という思いが強いから、早く帰りたい……って思ってました。芝居中はそういうことを考えないんですけど、芝居に入る前後は気持ちが揺れていましたね」主演でも、そうでなくても、たくさんの作品に出演することで、自信というベールを1枚ずつ積み重ねてきた。「今はとりあえず突っ込んでこう、と(笑)。肝が据わりすぎて、自分でも怖いと感じることがあります。だんだん変わってきましたよ」最後はそっと優しく付け加えるように言う声は、しなやかな強さを感じさせる。当時よりもかなり分厚くなった自信のベールが、尾野さんをふわりと覆っている。「今は自分が現場にいる意味を発生させたい。極論、1シーンの出演であっても、どうにかそこに尾野真千子がいた痕跡を残したい」。穏やかに語りながらも、言葉には力があふれていた。ときに見る者の心をえぐる演技をする尾野さんという女優の芯にふれた気がした。「ホント、なにくそなんですよね。ずっとなにくそと思ってがんばってきて、それが重なって、今強くなった自分があるんじゃないかな」変わらないことと変わったこと。女優としての経験をこの先さらに積むなかで、どんな変化を見せてくれるのか。現場で全員と目を合わせ、「ありがとうございました」と丁寧に礼を言い、かろやかに去っていった尾野さんの凛とした後ろ姿が今でも残っている。■作品情報映画『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』の『サムライエッグ』2018年8月24日(金)より全国公開出演:尾野真千子、篠原湊大、坂口健太郎監督・脚本:百瀬義行音楽:島田昌典配給:東宝(C)2018 STUDIO PONOCText/池田園子Photo/タカハシアキラ
2018年08月23日目標に縛り付けられるぐらいなら、目標なく生きてみてもよいのではないでしょうか?今回は、目標なく生きるあなたに、新たな生き方をご紹介します。フワリと軽やかに生きる人は、自由を味方につけた人なのです。目標がなければいけませんか?出典:byBirth夢や目標に向かって生きる女性は、自立していて素敵ですよね。目標に向かって進むその姿は、自然と輝いて見えるもの。それでは、夢や目標のない私は、いつまで経っても輝けないということ?私たちは、ときに目標を見失うこともあります。何かをやり遂げたとき、過去を振り返り立ち止まるとき、進むことを諦めたとき…。長い人生を歩む中で、目標を手放すことは誰にだってあるものです。それをどう捉えるかが大事なのではないでしょうか?そこで今回は、目標なく生きるあなたに新たな生き方をお届けします。フワリと軽やかに生きることは、目標に向かって進むことと同等に魅力的なことなのです。「楽しい」と感じる方を選ぶ出典:byBirth目標に向かって進んでいるときは、しんどい方や難しいと感じる方を選びがちです。しかし、目標を持たないときは「楽しい」と感じる方を選べばよいのです。子どもの頃は楽しい方ばかりを選んでいたはずなのに、いつからか楽しい方を選ぶことは悪だと感じるようになってしまってはいませんか?楽しいと感じるのは、あなたに適正があるためです。無理してしんどい方を選ぶより、楽しい方を選んだ方が物事がスムーズに進む場合さえあるのです。自分の欲求に従って動くことを忘れていては、魅力的な大人にはなれません。夢や目標が見つからず焦るのではなく、楽しそう、面白そうだと感じる道を突き進んでみてはいかがでしょうか?貯金に回すのではなく、好きなことにお金を使う出典:byBirth目標があるときは、お金の使い方に関してシビアになっていることがほとんどでしょう。将来のために貯金することはもちろん大事なことですが、今の自分にお金を使うことも忘れないで。目標を持たずに生きることに慣れていない人は、自分はダラダラした駄目な人間だとか、目標が決まるまでは遊んではいけないのではないかとか、勝手な考えを抱きがちです。しかし、本当は目標がないときほどお金を有意義に使うべきなのです。読みたい本を買ったり、友人とランチに出掛けたり、お部屋を好きなモノで飾ったり…。そうしているうちに、軽やかな生き方も悪くないと思えるようになるものなのです。お金は大事ですが、その使い道を考えることはもっと大事。好きなことにお金を使うことは、いけないことではありません。無駄遣いと思うのではなく、ワクワクするものにお金を使うようにしましょう。物事を損得で考えない出典:byBirth目標を持っているときは、誰と何を話していても、それが目標に繋がるかどうかを意識してしまいがちです。目標のないときぐらい、損得抜きにして会話を楽しみませんか?友人と恋愛トークを繰り広げたり、悩み相談に何時間も費やしたり…。そうした時間は、人生の中でもとっておきの素敵な時間なのです。目標のことだけを考えて忙しく過ごしていたあなたにとっては無駄にも思える時間は、実は何より贅沢な時間の使い方なのかもしれません。自分に得になることばかりを追いかけていても、あなたの求める未来が手に入るわけではありません。“損か、得か”それよりも大事なのは“楽しいか、楽しくないか”、“好きか、嫌いか”なのかもしれませんね。これ以上頑張らない出典:byBirth夢や目標を見つけなければと躍起になっている人は、きっと真面目な性格なのでしょう。目標のない人生なんて、どのように歩めばよいのか分からないのではないでしょうか?それなら、まずは“頑張らない”ことから始めてみましょう。頑張ることが当たり前になっている人は、頑張っていない自分を許してあげることが大切です。肩の力の抜けたあなたは、きっと顔つきも優しくなってくるはずです。頑張らないことが与えてくれるのは、ゆったりと流れる時間です。これ以上頑張らなくてもよい。心からそう思えたとき、あなたは時間の流れの緩やかさと優しさを感じることができるでしょう。目標を持たない生き方も悪くない!出典:byBirth夢や目標に向かって努力している人だけが、素晴らしいわけではありません。ときには、目標を持たずに軽やかに生きる人の方が魅力的に見えることもあるのです。新たな目標を見つけるために一生懸命になっているなら、1度見方を変えて、今を楽しんでみてはいかがでしょうか?フワリと軽やかに生きることは、自由を味方に付けるということです。目標を持たずに生きることは、自分の好きな人生を選ぶことができるということなのかもしれませんね。
2018年06月11日これぐらいでいいか…。そんな風に、妥協するクセがついていませんか?そのクセが、あなたを幸せから遠ざけているのかもしれません。幸せを掴むには、4つの生き方を見直しましょう。納得できるまで追求して、人生に彩りを与えませんか?妥協するクセがついていませんか?出典:byBirth大人になるにつれて、諦めなければいけない場面は増えてきます。例えば、仕事において、家庭において、友人関係において…。自分の考えを通すばかりでは、円滑な人間関係を築くことはできないと悟るためです。しかし、そうして諦めるいわゆる“妥協グセ”がついてしまうと、幸せからずっと遠ざかることになるのです。幸せというのは、他人の物差しで測ることのできるような簡単なものではありません。自身が納得したり、追求したりすることによって掴むことのできるものなのです。「まあいいか…」と妥協するクセを見直して、自身で幸せを掴みませんか?納得するまで追求すべき生き方を4つご紹介します。本物の友人関係を築く出典:byBirth幼なじみや古くからの友人を大事にすることは、素晴らしいことです。理解し、理解されることは、かけがえのないものだから。しかし、長い付き合いにかまけて、相手の良くないところや共感できない考えに目をつぶっているのはよくありません。「この子は昔からこうだから」あなたはそう諦めることができるでしょう。しかし、それは本物の友人関係とはいえません。信頼し合っているからこそ、良くないと思ったことは注意し、共感できない考えには頷くべきではないのです。もし、あなたが古くからの友人となあなあの関係を続けているのなら、今こそ見直すときなのではないでしょうか?お互いに人生のステージをワンランク上げるためには、妥協を許すべきではないのです。もしかしたら、あなたが付き合い方を変えたことによって離れていく友人もいるかもしれません。その場合は、お互いに距離を置くべきときなのだと割り切りましょう。本物の友人関係を築くためには、はっきりした姿勢を取ることが必要なのです。続けたいと思える仕事に取り組む出典:byBirthどんどん寿退社する先輩や同僚を見ているうちに「どうせ私も結婚するのだから…」と本気で仕事に取り組むことを諦めてしまってはいませんか?それは、あなたの可能性を自身で狭めているのと同じことなのです。いまや巷では、キャリアアップやキャリアチェンジ、起業を目指す女性が溢れています。結婚や出産を経てもなお、自身の夢に向かって取り組む女性もたくさんいます。結婚まで…とダラダラ仕事を続けるのは、自身のためにも会社のためにもなりません。天職だと思える仕事に出会える人は、限られています。その限られた人たちは、決して妥協することなく、心から「やってみたい」「続けたい」と思える仕事を追求したはずです。あなたの未来を作るのは、将来の旦那さまでも子どもでもなく、あなた自身です。仕事に妥協する人生を改めることで、彩りある人生を送ることができるでしょう!ダイエットやメイクで自分を磨く出典:byBirth「ダイエットは明日から…」このセリフからそろそろ卒業しませんか?特に女性は、年齢を重ねるたびに痩せにくい体質になっていきます。ダイエットには、痩せて綺麗になるというメリット以外にもさまざまな良い点があります。1つは“食に関心を持つようになる”ことです。食は、私たちを形作る重要なもの。それをないがしろにしていては、心も体も満たされることはありません。そして2つめは“メイクやファッションに興味が出る”ことです。ダイエットによって理想のスタイルに近づくと、より美しくなりたいと美容に関心を持つようになります。おいしく食事をとること。お気に入りの化粧品でメイクをし、憧れのお洋服に袖を通すこと。これらは、自分磨きに妥協しているうちには手に入らないことなのです。良質な睡眠をとる出典:byBirthいくら忙しいといっても、睡眠をないがしろにしてはいけません。良質な睡眠は、健康な体と心を作るだけでなく、新しいアイデアをも生み出してくれるのです。ベッドやお布団にたどり着く前に、ソファーで寝てしまうなんていけませんよ。睡眠は、人生の3分の1をも占めるといわれています。確かに、その時間をもったいないと感じて仕事や遊びに費やす時期もあるでしょう。しかし、それは10代の特権なのかもしれないと思うのです。忙しくて十分な睡眠がとれないという方は、早めに生活を見直しましょう。睡眠が取れないほどの仕事や遊びは、あなたにとってプラスになるとは思えないのだから。
2018年05月22日さまざまな“女性の生き方”を海外ドラマからのぞいてみませんか? 人生のピンチに直面する者、愛するものや信念のために行動する者、挫折から希望を見出していく者……。そんな彼女たちの生き方は、私たちに勇気や感動を与えてくれるはず。今回は海外ドラマの話題作5本から、いろいろな形の“女性の生き方”をご紹介します。 ■『THIS IS US 36歳、これから』ピアソン家の3人兄弟、ランドル、ケヴィン、ケイトと、彼らの両親が、さまざまな悩みや挫折、すれ違いを経て、家族としての絆を深めていくヒューマンドラマ。互いを思いやる行動や反発し合う気持ちなど、誰もが経験したことのあるような家族のささやかだけど愛おしいエピソードが共感を呼び、高評価を得ている。3つ子のうち一人を出産時に亡くし、その日捨てられていた黒人の男の子の赤ちゃん(ランドル)を引き取る決心をした母レベッカは、その後、夫との関係や、ランドルと実の子の関係、ランドルの本当の父親との問題を抱えることに…。家族の危機が何度か訪れる中で、彼女が“母”として秘めてきた想いに心を揺さぶられるはず。またレベッカの実の娘ケイトは、肥満であることで傷ついてきた過去や大好きな父親との記憶から、幸せになることに消極的。そんなコンプレックスの塊のような彼女が、家族や新しい出会いによって徐々に前を向き進んでいく姿にもパワーをもらえます。『THIS IS US 36歳、これから』企画・製作総指揮:ダン・フォーグルマン 出演:ジェスティン・ハートリー、クリッシー・メッツ、スターリング・K・ブラウン、マイロ・ヴィンティミリア、マンディ・ムーア ビデオパス 、 DMM 、 TSUTAYAディスカス 、 FODプレミアム 、 U-NEXT ほかにて配信中 ■『ウェントワース女子刑務所』オーストラリア歴代最高の視聴率を叩き出し、世界140以上の国と地域で放送されているサバイバル・ドラマ。夫からDVを受けていたビーは、殺人未遂の容疑で刑務所に入所することに。女囚たちが壮絶なパワーゲームを繰り広げる刑務所で、彼女は“娘”だけを心の支えに、権力争いに巻き込まれ頭角を現していく。暴力、殺人、ドラッグなど、刑務所の壮絶なバトルだけでなく、主人公のビーをはじめ、囚人たちがそれぞれなぜ刑務所に入ることになったのか、その背景が緻密に描かれていて涙してしまうことも。女性が犯罪を犯してしまう境遇、傷ついた者同士の友情など、実は登場人物たちに感情移入する部分が大いにあるのが、このドラマの魅力なのです。『ウェントワース女子刑務所』企画:ララ・ラドゥロヴィッチ 製作総指揮:ジョー・ポーター 出演:ダニエル・コーマック、ニコール・ダ・シルバ、クリス・マクウェイド、リーアナ・ウォルスマン FODプレミアム 、 HULU にて配信中 ■『ダウントン・アビー』イギリスで2010~2015年にかけて放送され、その質の高さから世界各国で話題となり、ゴールデングローブ賞をはじめ多くの賞を受賞した傑作コスチュームドラマ。20世紀初頭のイギリスのカントリー・ハウス“ダウントン・アビー”で暮らす貴族のクローリー家とその使用人たちの愛憎渦巻く人間ドラマが展開される。女性が爵位と財産を相続できない時代で、クローリー家の3人姉妹の長女であるメアリーは、後継ぎである父の従兄の息子と婚約するが、タイタニック号の沈没によって彼を失ってしまう。家族のために爵位と財産を守るための結婚をせねばならない彼女を筆頭に、登場する女性たちはやがて始まるイギリス・ドイツ間の戦争に翻弄されながら、守るべきもののため必死に前へ進んでいく。時にちょっと引いてしまうような悪事も働くけれど、この時代を生き抜くにはそのような“強さ”や“したたかさ”が必要だったのではと思えてしまいます。『ダウントン・アビー』企画・製作総指揮・脚本:ジュリアン・フェローズ 出演:ヒュー・ボネヴィル、エリザベス・マクガヴァーン、マギー・スミス、ミシェル・ドッカリー TSUTAYAディスカス 、 U-NEXT 、 HULU ほかにて配信中 ■『世界でもっとも美しい別れ』『冬のソナタ』のチェ・ジウ、SHINeeのミンホが出演する感動作。韓国で22年前に放送されたドラマのリメイクで、その泣けるストーリーは折り紙付きだ。痴呆症の姑、病院で勤務医として働く無口な夫、長く不倫を続けている娘、そして2浪中なのに毎晩飲み歩いている息子。そんな家族を献身的に支え、文句も言わず家を守ってきた母が、末期ガンであることが発覚した。それぞれに悩みや問題を抱えている家族を残していく不安、近づく死にどのように向き合えばいいのか。そして自分は最後に、家族に何をしてあげられるのか。そんな葛藤が胸に突き刺さる。誰にでもいつか訪れる死がテーマだからこそ、視聴者にさまざまな思いを抱かせるドラマになっているのです。『世界でもっとも美しい別れ』脚本:ノ・ヒギョン 演出:ホン・ジョンチャン 出演:チェ・ジウ、ミンホ(SHINee)、ウォン・ミギョン、ユ・ドングン、キム・ヨンオク WOWOW にて配信中 ■『コールドケース』ハリウッドを代表するヒットメイカー、ジェリー・ブラッカイマー製作のクライムサスペンスは、WOWOWで日本版が放送されたことも記憶に新しい。主人公の女性刑事リリーを中心に、フィラデルフィア市警殺人課が“未解決事件=コールドケース”を紐解いていく様を、事件当時のヒット曲や斬新な映像効果で綴っていく。時に捜査員が抱える過去の心の傷が、扱う事件によって浮き彫りにされていく展開も。いつも冷静なリリーは、家族が絡んだ事件に敏感に反応。過去に辛い経験をしたことが、事件をなんとしてでも解決しようという力になっているのかもしれない。総じて悲しい事件が多い印象で、犠牲者やリリーの気持ちに思いを馳せてしまうこと必至です。『コールドケース』製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー 出演:キャスリン・モリス、ジョン・フィン、ジェレミー・ラッチフォード、トム・バリー、ダニー・ピノ U-NEXT ほかにて配信中
2018年03月16日自分なりにがんばっていたり、自分の好きなことで成果をあげたりしているのに、親や周りの人がダメ出しばかりで認めてくれない。「そんなことではダメだ」「もっと頑張りなさい」など理解のない言葉に疲れてしまうことはありませんか? 周りの人の言葉に振り回されず、好きなように自分の人生を歩むための処方箋を、心屋認定講師の石川稀月さんがご紹介します。■親や周りの人が正しいとは限らない人から言われると、ついつい自分が間違っているのではないか? いけない事をしているのではないかと不安になりますね。でもよく考えてみてください、あなたの周りにいる人は神様ではない、みんなただの人なんです。自分が正しいと思っていることをただ伝えてきているだけで、言うとおりにしたらうまくいく保証はひとつもありません。特に、言ってる人がうまくいっているかどうか? 幸せそうかどうか? をよく観察してみるとおもしろいですよ。■あなたの人生はあなたが決めていい人は子どものころから、「従うように」「変わったことをしないように」しつけられて育ちます。子どもの頃は分別もないので、従うこと、協調することが安全で命を守るすべになりますが、大人になった今は違います。親不孝、変わり者、不適合者などなど、人と違ったことをしている人にはいろいろな呼び名がありますが、困っているのは本人ではなくて、周りの人だということにも注目してみてください。「面倒見てもらわないと困る」「ちゃんとしてもらわないと困る」「自分だけうまい汁吸われたら嫌だ」そんな思惑がチラチラしています。大人になったあなたは、周りの人にどう思われても、自分の人生を自分の好きなように生きていいのです。■自分の機嫌を自分がしっかりとろういろいろ言われて疲れてしまうあなたは、誰かをいい気分にしたり、波風立てないように気を遣うよりも、「自分の気分がいいか」「大変じゃないか」「我慢しすぎていないか」を大切にする習慣を持ちましょう。嫌な人には会わない、聞きたくないことは聞かない。誰がどんなことを言ってきても、自分の味方でいること、自分を肯定していくと決めましょう。自分が思っていることに合わせて、現実が作られていきます。最後の責任は、どんな人も自分で取るしかないのです。■もしかしたら自分にも迷いがあるのかも?何かをしようとして、何か言われてできなくなってしまう場合は、自分も迷っている場合があります。もちろん迷っていていい、ゆっくり考えていいんです。「本当に大切なことなの?」「 本当にやりたいことなの?」誰かに見せるためとか、誰かに復讐するため、誰かを喜ばせるために無理してにやろうとしてませんか? 自分の気持ちにとことん向き合ってみましょう。やると決めたら、後悔しないこともついでに決めて、踏み出しましょう。■子ども時代にできた考え方のクセを終わらせよう人の脳は、自分の身を守るために、危なかったこと、嫌だったことなど、否定的なことをよく覚えています。そのせいか自分に対しても、ダメな人、愛されない人、必要ない人、どうでもいい人、邪魔な人、嫌われる人、人を嫌な気分にさせる人、などの間違った認識を持ち続けてしまいます。たまたま親が機嫌が悪かった、たまたま毒舌だった、たまたまダメ出しして育てるしか方法を知らなかった、など、あなたが傷ついたのは、あなたのせいではない場合がほとんどです。人はみんな役に立ったり立たなかったり、愛されたり嫌われたりしながら生きています。あなたはどんな人でいたいですか? 人からどんな人だと思われたいですか? たとえば「魅力的で愛されている、かけがえのない存在」だったとしたら、その言葉を書いたシールを携帯電話に張りつけて電話を見るたびに自分に言ってあげてください。だんだんその気になってきて、言葉とおりの現実が作られていきます。ドリカムのある歌にもあるように、思ったとおりに叶えられていきます。「親(あいつ)の言うことは間違ってる」この言葉もつぶやいてみてくださいね。きっと昔からの考え方のクセから解放され、自分の人生を歩みはじめることができると思います。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年12月14日男性社会のイメージが強い能楽には、実はさまざまな想いを抱えた女性が多く登場しています。能楽イベントを運営する「和の会」が主催するトークイベント「能楽カフェ」では、能楽評論家の金子直樹先生が現代女性のお悩みに能楽のエピソードでお答え。能楽に描かれた女性像を追いながら、心の在り方、そして人生について考えてみましょう。■今回のお悩み:年を重ねても自分らしく生きていくにはどうしたら?年齢を重ねるにつれ、その年齢にふさわしい振る舞いが求められ、それが自分の実像と乖離するように感じています。「自分らしさ」を保ちながら年を重ねていくにはどうしたらいいのでしょうか。(20代後半)■絶世の美女・小野小町の伝説に学べ!周りから求められる姿についつい応えようとして、時に人間関係までが負担に感じてしまう方は多いのではないでしょうか。そんな「自分のなかのブレと戦う女性たち」に向けて、金子先生が能楽から選んだ題材は、日本史上、絶世の美女と名高い小野小町のエピソード。どんな男性のアプローチにも靡かなかったという彼女にまつわるエピソードは数多く存在し、その内容や小町の年齢に応じて能も数曲*つくられているのだとか。今回は、小野小町の若い頃を描いた「草紙洗小町(そうしあらいこまち)」と、晩年を描いた「卒都婆小町(そとばこまち)」というふたつの曲を比較することで、小町イズムを紐解いていきましょう。*曲……能楽の演目のこと■小町は平安版キャリアウーマン!「草紙洗小町」一曲目は小町の最も華やかな時代を描いた曲「草紙洗小町」。歌人として宮中で活躍していた頃を描きます。「草紙洗小町」あらすじ登場人物は小野小町と、歌人・大伴黒主(おおとものくろぬし)。両者とも優れた歌人でライバルでもあります。宮中の歌合せ(和歌の優劣を競う遊戯)で、相手となった小町の詠む歌を聞いてしまった大伴黒主は、これでは勝ち目がないとある策を弄します。盗み聞いた小町の和歌を『万葉集』に書き入れ、歌合せの当日、「小町は既存の古歌を詠んだ」と責めるのです。この小細工により小町は窮地に立たされますが、すぐに黒主の仕業だと見抜き、咄嗟の機転で身の潔白を証明します。すべてが露見した大伴黒主は自害しようとしますが、小町の取りなしによって、ことなきを得るのでした。「草紙洗小町」みどころ金子先生「六歌仙のひとりである大伴黒主の描かれ方が少々可哀相ですが、ここでの小町は和歌の実力もさることながら、黒主の目論見を見抜く観察眼、身の潔白を証明するまでの頭の回転の速さ等、いわゆる「デキる女」として描かれています。それだけではなく、自らを陥れようとした黒主を許すという懐の深さも見て取れる。小町は仕事面で優秀だっただけでなく、人格を兼ね備えていた人物だということがわかりますね」■齢99歳の世捨て人となっても変わらない知恵と誇り。「卒都婆小町」一方、若い頃の小町と対比して紹介されたのは、「卒都婆小町」という99歳(!)の小町を描いた曲。この曲のなかで描かれる小町には、すでに美しかった頃の面影はなく、定住しない生活をあえて選ぶ物乞い(世捨て人)となっています。現代では一般的に、追善供養のために、お墓の後ろに立てる塔の形をした木片のことを言う「卒塔婆」。中世には聖地への道しるべとして建てられることもあった。「卒都婆小町」あらすじ舞台は旅の僧侶が、朽木の卒都婆*に腰かけている老婆に出会うことから始まります。実はその老婆は、かつて絶世の美女として数々の浮名を流した小野小町が物乞いとなった姿でした。*卒都婆(卒塔婆)…もとは釈迦の遺骨を納めた聖なる塚のこと。仏教の広まった各地で、これをかたどった塔(同じく卒都婆と呼称)が作られるようになり、仏の体を表すものとして、礼拝の対象となる。後に墓標、死者を供養する塔としても用いられるようになる。また高野山など、聖地への道しるべとしても建てられ、この曲の卒都婆はこちらを指すとみられる。出典:僧は本来敬うべきはずの卒都婆に腰かける老婆を見咎めて、立ち退かせようとします。しかし、老婆は仏の慈悲はそんなものではない、と逆に僧を言い負かしてしまうのでした。老婆の叡智に驚いた僧に、小町は自らの正体を明かします。正体を明かした小町はかつての美貌を懐かしんだかと思えば、老いた今の境遇を嘆き、狂乱状態に陥ります。かつて小町に恋心を抱くも成就せず、無念のまま亡くなった深草少将の怨霊がとりついたのです。深草少将の百夜通い*の様子を再現すると、小町はやがて狂乱状態から醒めて、後世の成仏を願い、悟りの道へ入ろうと志すのでした。*深草少将の百夜通い……深草少将の小町への恋心を表した逸話。小町に恋をした深草少将は自らの想いを打ち明けますが、小町から「百夜私のもとに通い続けることができたならば、あなたの想いを受け入れましょう」という試練を課せられます。深草少将は九十九夜まで通い続けましたが、最後の一夜の前に死んでしまい、ついぞ想いを遂げることはできなかったのでした。「卒都婆小町」みどころ金子先生「特に見ていただきたいのは、前半の僧との問答です。小町はその身が華やかさからかけ離れた物乞いとなっても、かつての才気はそのままに、自分を教え諭そうとやってきた僧侶を逆に言い負かしてしまいます。たとえ姿は変わっても、芯がぶれることなく進んでいく小町の強さが描かれています。そこには、『草紙洗小町』で自ら窮地を脱したときと変わらない、彼女の知恵と誇りを読み取ることができます」■不確かな「自分らしさ」にとらわれない生き方を年齢を重ねていけば、当然自分の中でも変わっていくものと変わらないものがあります。金子先生「”自分らしさ”にこだわりすぎず、人生のなかで蓄積されていくものを取り入れ、時に昇華させていく。そういったあらがわない生きかたもあるのではないでしょうか」現代に生きる私たちには、職場や家族、友人や恋人、親戚付き合いに、近所付き合い、さらにはSNSなどネットの世界での人間関係……自分ではそうと気づかぬうちに、たくさんの人間関係にがんじがらめになっているのかもしれません。所属するコミュニティで求められることや場の空気に応えようとするあまり、心をすり減らし、「自分らしく生きることができていない」という苦しみにつながっていくのかもしれません。ただ、「自分らしさ」というのは形のない不確かなものです。目に見えぬ「自分らしさ」にこだわりすぎては、自らを縛りつけているのと同じこと。人と交わるなかで変容していく部分を柔らかく受け止め、変わらない部分を見つけたらそれを大切に抱えながら、しなやかに生きていきたいものですね。願わくば小町のように能楽に表現される小野小町のように、姿・立場・環境が変わってもぶれずに生きていくということは難しいかもしれません。しかし、室町時代からこのような女性像が描かれていたというのは新鮮な驚きがあります。自分のブレが不安になったときは、小町センパイの姿を思い出し、強く歩んでいきましょう!■この方にお話を伺いました金子直樹さん能楽評論家。高校のときに能「阿漕」を観て、能楽が持つテーマの現代人に通じる普遍的情念に感動し、能楽の研究・評論を行う。国立能楽堂開場以来のプログラム執筆や、「能楽タイムズ」「花もよ」の評論執筆をはじめ、解説、評論等で活躍。楽劇学会、能楽学会会員。日本芸術文化振興会プログラムオフィサー(伝統芸能・大衆芸能分野)。著作に『能鑑賞二百一番』『狂言鑑賞二百一番』(淡交社)。
2017年09月18日“生涯独身”という生き方を選ぶ人が増えている現在。結婚しなくても、それなりに幸せと感じる理由は何なのでしょうか?結婚にとらわれたくない…と思っている人は、生涯独身の良い点・困る点を知っておきたいもの。悔いなく生きるために大切なこととは?結婚しない人生について、実例を見つつ考えていきましょう。◆生涯独身の女性の割合は?晩婚化・少子化が騒がれている昨今、生涯独身の人はどれくらいいるのでしょうか?50歳まで一度も結婚をしたことがない人の割合を示す「生涯未婚率」を調べてみると…男性:23.37%女性:14.06%※国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(2017)2000年の「生涯未婚率」は男性:12.57%女性:5.82%だったので、ここ数年で大幅に増加していることがわかります。◆熟年結婚した芸能人も!とはいえ、人生80年と言われる昨今。50歳を超えて結婚する人も少なくないようです。例えば、エッセイスト、タレントと幅広く活躍する阿川佐和子さんは今年、63歳でゴールイン。「お見合い回数30回以上」を公言する独身イメージの強い女性ですが、結果的には噂のあったパートナーとの結婚を選びました。他には、女優の桃井かおりさんや夏木マリさんも50~60代で結婚。どちらも「老後は夫婦2人でのんびり過ごしたい」という考えが共通しています。独身を貫くのかな?と思いきや、熟年結婚した彼女たち。その選択も興味深いですよね。◆生涯独身を選ぶ理由は?結婚しない人生を選ぶ理由は主に2つ。「過去のキズ」「現在の生活水準」に大別できるようです。「結婚にとらわれたくない」という人たちの意見をお届けします。◎「過去」がネックになっている離婚経験から「結婚はもうこりごり」と感じている場合。過去の反省を踏まえ、あえて結婚から遠ざかっているのでしょう。・「元夫との生活にストレスを感じることが多かった分、1人で気ままに暮らせる今は幸せ。夫に気を遣いながらの生活より性に合ってます」(28歳女性/アパレル)◎「現在」幸せだから結婚しない一方、それなりに楽しいから相手はいらない、という想いゆえ独身を選んでいる人も。金銭的にも精神的にもゆとりのある人は、結婚に価値を見出しにくいのかもしれません。・「家事らしい家事はせず、自分で稼いだお金で外食したり、海外旅行をしたり。仕事も充実してるし、同じ趣味の友達も多いので結婚しなくていい気がする」(31歳女性/銀行員)上記の意見からわかるように、自分にとって、結婚することに価値を感じられるかどうかがポイント。価値がないと判断する人は、よほどのメリットがあると思えなければ結婚しない可能性もありそうです。◆独身でも幸せな人、独身だと困る人独身でも幸せだと感じる理由の一つが、お金や時間を自由にできること。結婚していると、物を買う度に夫に一声かけたり、意見を聞いたりする必要が出てくる場合も…。実際に独身を謳歌している人のコメントを見てみましょう。・「生活費をやりくりしつつ、好きなことにお金を費やせるから幸せです。夫に言い出せずつらい思いをしてた頃の反動かも」(30歳女性/証券会社勤務)・「時間を自分のために使えるのは独身ならではの幸せ。仕事に追われる中で、空き時間に家族サービスするのはキツそう」(30歳男性/保険営業)反対に、独身だと困るという人は「年末年始や長期休暇などに1人で過ごすのが寂しい」と言っていました。友人・知人が家族で過ごす様子を見ると、ふいに孤独感を覚えるようです。◆パートナーの存在が重要生涯独身を選んだからといって、ずっと1人で生きていく必要はありません。結婚はしなくても、運命を共にするパートナーがいる。それだけで人生が豊かになることもあるはず。なお、“独身だから孤独な人”と“結婚しているのに孤独な人”とでは、どちらが幸せなのか?という問題もあります。独身ゆえに孤独な人は、良きパートナーに恵まれれば心のスキマを埋められる可能性大。支え合える相手がいるなら、結婚しているのに孤独を感じている人よりもむしろ、幸せな場合もあるかもしれません。◆幸せの可能性を広げようバツイチ、バツニの人が増えているこの時代、子どもを望まないのなら、“パートナーありの生涯独身”という生き方を選ぶのもまた、幸せになる一つの方法と言えるでしょう。人生は一度きり。自分にとって一番いいのはどんな生き方をよく考え、あなたらしく幸せを手にしてくださいね。ライタープロフィールメロン一児の母として、育児、家事、仕事に奮闘中のママライター。独身時代のほろ苦い恋愛経験や、結婚生活の経験を活かして、ハッピーな毎日を送るためのヒントが得られるような記事を配信していきます。
2017年07月20日前々からお話していることですが、最近は女性の生き方が多様化していて昔のように「結婚しなくてはならない」という風潮がなくなってきています。私のところに来て「一生結婚したくないんです」と言う人もどんどん増えているのよ。私はそれを否定するつもりはありません。個人的には、年を取ったときにパートナーがいないと寂しいものですから、伴侶はいないよりいたほうがいいと思っています。だけど、どうしても結婚したくなければしなくてもいいんですよ。社会的にもそういう生き方は認められてきているし、何がなんでも結婚しなきゃいけないなんてことはないんです。結婚したくないと思うなら、どこへ行っても通用する資格を取ったりして、ずっと続けられるような仕事を見つければいいの。いま40代、50代の女性のなかでも独身でバリバリ仕事をしている人はたくさんいるんですからね。それで「いまとても幸せなんです」って人がいっぱいいますよ。幸福なんて自分の考え方次第。結婚して家庭をもつことが幸せって人もいるけれど、独り身の気楽さで仕事やプライベートを充実させることが幸せって人もいるわけです。どっちがいいとか悪いとかってないのよ。それは本人のとらえ方なのね。なによりイキイキと自分らしくいられる生き方が一番じゃないかしら? ちなみに人相で言えばあごの張っている角ばった輪郭の人や、目の細い人、手相で言うなら運命線が下から上までまっすぐに伸びているような人は、特に独身でもしっかりやっていけるタイプよ。ただし会社勤めなら定年がありますね。また年を取ればだんだん体もいうことをきかなくなりますから、若い頃のように働けなくなるときが必ず来ます。一生ひとりでやっていくとなったら、最終的にはお金なんですよ。ダンナさんも子どももいなくてお金がなかったら、充実した余生なんて送れないでしょう?だから結婚しない人生を選ぶなら、しっかり仕事をしてお金をためなくちゃいけないわけです。そうやってお金をためたらいつか外国に永住しようなんて夢があってもステキよね。いまは結婚したくないって思っていても、10年後、20年後に「やっぱり結婚したい」と思うかもしれません。でも結婚なんてそのときになってからでも遅くないの。周囲に流されたり、人から押しつけられるように結婚したりするよりも、いまの自分にとって一番幸せと思う道を選ぶほうが後悔は少ないはず。自分の人生は自分で選び取ってくださいね。 妥協しなくて良かった! 近々あなたに訪れる運命の“結婚縁”
2017年04月14日南青山にあるお洒落なジュエリーショップ、アンジェリーナ表参道のオーナーデザイナーである篠田恵美さんは、25歳でアンジェリーナを立ち上げた後、28歳で結婚し、年子で男児を出産。それだけでも多忙なのに、2002年、脳外科医のご主人のアメリカ勤務に伴い、乳飲み子二人を抱えて渡米したというパワフルなワーキングマザーです。しかもアメリカ滞在中、さらにジュエリーを探求するため、当時まだ日本に定着していなかったクリスタルヒーリングやセルフイメージ心理学を学び、帰国後、“願いを叶えるジュエリー”をコンセプトに、パワーストーンとは一線を画した、豊かなライフスタイルのためのパートナージュエリーのデザイン・制作をスタート。美しく女性らしい外見からは想像できないエネルギッシュな彼女から、血反吐を吐くような想像を絶する大変さだったという在米での子育ての苦労話、そして、仕事も育児も人間関係も、すべてを回していくために大切な生き方のエッセンスを伺います。■子育てには “この時しかできないこと” がある学生時代からおつきあいしていた男性と結婚し、31歳、32歳と続けて男児を出産した篠田さん。子供たちが1歳と半年ほどのまだ赤ちゃんの頃、渡米することを決心します。―― よく乳飲み子を二人連れて、アメリカへ行こうと思われましたね。「いくつかの理由があります。アンジェリーナを始めた1990年代は、カラーストーンでファンタジックなデザインが時代に合っていて、ファッション誌にもたくさん取りあげられていたのですが、世紀末になると、プラチナにダイヤだけのシンプルなデザインが流行りだして、どうしたらお客様に本当に喜んでいただけるジュエリーを制作出来るのかヒントが欲しくて 勉強し直したいと思っていました。それと、当時、ハリウッドの名女優たちにライフスタイルについてインタビューをするという『デブラ・ウィンガーを探して』(監督:ロザンナ・アークエット/2002年)というドキュメンタリー映画がありました。そのなかでジェーン・フォンダが、『人生で後悔してることはありますか?』との問い対して、『1番後悔しているのは、子育てを人任せにしたこと。子育てについては後回しにすると取返しがつかないことがある』と答えていたのが印象的だったんです。経営者の集まりなどに出ると、一部上場企業のキャリアを積んだ女性経営者の方とかカッコいいんですけど、高校生のお子さんとコミュニケーションが上手くいかず悩んでいたりして…。それを見て、やっぱり幼少期こそが大切だから、腹をくくるべきであろうと。優先順位を考えた時、デザイナーとしての仕事の情熱がトーンダウンして、子供二人との時間を犠牲にしてまでこの仕事を続ける意味が見えなくなっていて。お店は信頼できるスタッフに任せられる状況だったので、思い切って行く選択をしました」―― ご主人の単身赴任という選択はなかったのですか?「当時の悩みは、仕事を続けながら2人の子供をたて続けに授かったことが思った以上に大変だったこと。想像を絶するめまぐるしさで、子育ての楽しい話を聞くと羨ましいけれど、私はもうそれどころじゃない。そのなかで、本当に自分がどうしたいか見極めなきゃいけないけれど何も見えなくなってしまいました。今までの環境から離れて考えるのもいい機会かと、アメリカでなくてもよかったんですが、飛び込んでみようって感じでしたね」 ■雪の飛行場で「ここではぐれたら、一生ママとは会えないよ」と脅しながら…脳外科医のご主人が勤務するミネソタ州のメイヨクリニックは、実績はあるけれど、州都のミネアポリスからプロペラ機で1時間ほどの田舎に位置し、患者さんはヘリコプターで来院するような、病院のための街という感じだったとか。そこに、ご主人は5年間、彼女と子供たちは、日本と行き来しながら3年間滞在したそうです。―― 非常に特殊な環境ですよね。どんな苦労がありましたか?「主人は過酷だったと思います。彼はチャレンジャーなんですよね。フォローしてあげなきゃいけないのに、彼の世話はほぼなし。お互いヘトヘトで会話はなくなっていく。長男は1歳、次男は半年ぐらいでまだ赤ちゃんですから、子供とも話せない。田舎だから車でしか動けない。夏は灼熱、冬は厳寒。庭に来るのはシカ、キツネ、リスだけ。誰ともコミュニケーションできなくて、孤独感と焦燥感がつのり、追い詰められました」―― ミネソタで一番辛かった体験は?「日本に帰ってまた戻った時、飛行場で乗り換えなきゃいけないのに、激しい雪で飛行機が飛ばない。夜11時に次の便は朝の5時半だと言われ、2歳半の長男とヨチヨチ歩きの次男を連れて、空港にはホームレスもいて不安なので、近くのホテルを探したんです。深夜、雪が降り積もる中、ズルズル滑りながらホテルを探して歩いて、下の子は体にくくりつけ、両手には荷物を持って、長男には『今、ここではぐれたら、一生ママとは会えない。死ぬかもしれない。そう思ってしっかりついてこい』と脅したら、必死でついてきましたね。でも、子供たちは時差の関係で全然寝なくて、4時半に空港に戻ってきたら、リコンファームしていたにもかかわらず席がないと。ここで絶対乗らなきゃと思って、ウェーンウェーンて思い切り泣いたら、壊れてる座席が一つあるというので、壊れてても乗る! 何ならトイレに2時間入っててもいい! と騒いで、何とか帰ってきました(笑)」―― それはすごい! 息子さんもタフになるでしょうね。「上の息子は自立心が強く、今、高校生ですが、やはりすごい反抗期でコミュニケーションは大変ですけれど(笑)」そんな命懸けの体験をしながらも、ミネソタでは子供をシッターに預けて、クリスタルヒーリングで有名な女性に会いに行き、彼女に相談すれば悩みの答えの糸口が見つかると期待したものの「あなた、どうなりたいの?」と聞かれてなにも答えられず、「どうなりたいかわからない人に話すことはないから、帰って」と言われ、泣きながら運転したりも。その後は様々に学びを深めながら、篠田さんは、自分だけが提供できるお客様に本当に役に立つジュエリー、なりたい自分になるのをサポートをするジュエリーを模索し始めます。 ■帰国後、母との葛藤が課題に…―― 帰国してからの子育てはいかがでしたか?「帰ってからの課題は、母との葛藤でした。子供の面倒は愛情を持ってよく見てくれるんですが、当然、口は出されますよね。夫はまだアメリカだから、実家に二世帯住宅で暮らしてたんです。完璧な専業主婦だった母には、私が作る料理にしろ家の散らかり具合にしろ、不満に思うのはわかるんですけれども、ちょっとした一言でも過敏に反応してしまい ものすごいストレスに感じたり。私だってやってるのに…という思いがあるから、否定されてるというか、誰にも認めてもらえないという被害妄想がフツフツ湧いてきて苦しかったですね。でも、それって他の人のせいではなくて、自分の心が生み出している苦しみなわけです。私が学んだジュエリーのエネルギーを活用する基本である、心を落ち着かせ客観視することが役立ちました。自分のものの見方を変えることが、本当のなりたい自分になる第一歩であること…。エゴを捨てるということですよね」―― それが一番難しいのではないでしょうか。「母が言ってることをうまく受け流す、必要なものだけ受け取り、過剰に反応せず、バランスを取ること、それがどれだけできるか! エゴを捨てれば捨てるほど苦しみが感謝に変わり本当の自分の在り方が見え始めます。職場でみんなが応援してくれているけれど、子供が熱が出たら帰らなくちゃいけない。それが続くと、みんな内心は…と思うから申し訳ないし、次男が保育園に預けるたびに泣き続ける子だったので、いつも後ろ髪引かれる思いで職場に行く、という繰り返し。すべてに中途半端な自分を責めていました」―― 悩ましいですね。そんなワーキングマザーにアドバイスをいただけますか?「子育てまっ最中はどうしても周囲が見えなくなります。でも、育児って“期間限定”なんです。確実に終わる日が来る。どんなに辛い時でも大切なのは、全体像を客観的にグッと引いて見ること。仕事、子育て、様々な人間関係も、どういう自分になればここを回せるか? 今までの自分の在り方に執着せず、この状況を上手く回せる自分とはどんな人であり、どれだけそうなりきるのか。女優になったつもりでもいいから、文句より感謝やリクエストが言える自分になればいいのです。自分の内面にあるものの見方を変えることが出来れば、状況は必ず変わりますから。人生ってスパイラル状に成長していくもの。私が最初からそんなことができるキャラで、この大変な子育ての経験がなかったら、この “気づき” は得られませんでしたね」そう結んだ篠田さんは、小学生ぐらいのお子さんを見ると懐かしいし愛おしい、と遠い目になるのでした。三代続く医師の家に嫁ぎ、普通だったら医者になるようご長男に勧めるところ、自立心の強い彼に言ったら絶対嫌がるから、一言も口にしなかったそう。それが最近、彼が将来は医者になりたいと進路票に書いているのを知ったとか。知ったことは内緒にしているそうですが、命懸けで幼少期の育児をがんばり抜いてきた彼女には、神様のギフトがあるような気がしてなりません。篠田恵美(しのだ えみ) アンジェリーナオーナーデザイナー一般財団法人 ジュエリープラクティショナー協会代表理事学生時代N.Yやイギリス ブライトンでアートを学び外資系宝飾メゾン勤務を経て25歳の時にデザイナーとして独立、ジュエリーアンジェリーナをオープン。2002年に夫のメイヨクリニックの勤務に伴い渡米、人をより豊かなライフスタイルにするためのジュエリーとは何かを探求するためにクリスタルヒーリングや色彩学、セルフイメージ心理学等を学ぶ。帰国後は "願いを叶えるジュエリー" をコンセプトにパワーストーンとは一線を画した豊かなライフスタイルのためのパートナージュエリーのデザイン、制作をスタート。2012年には一般財団法人ジェリープラクティショナー協会を設立し、宝石が持つ本質的なエネルギーの知識やその活用法を学ぶセミナーやイベントを多数主催。Blog: Facebook: ★篠田恵美さんからのInformation★●2016年12月7日(水)~12月11日(日)アンジェリーナ表参道クリスマスイベント(予約制)お買上の方にはクリスマスプレゼントをご用意してお待ちしおります。●2016年12月21日(水)~25日(日)日本橋三越本店1Fイベントスペース『アンジェリーナ リミテッドショップオープン』お客様それぞれの2017年のテーマに合わせて上質な天然石やデザインにこだわって制作したアンジェリーナのジュエリーを紹介します。(取材・文:稲木紫織)
2016年11月17日ミニマリストという言葉を知っていますか?英語で最小限という意味の「ミニマル」から来ている最小限主義者という意味で使われています。このミニマリストという言葉は、昨今注目されつつあり、2015年度の新語・流行語大賞にノミネートされたほどで、巷ではミニマリストたちの書いた書籍やブログがアラサー・アラフォー世代の女性たちから大人気となっています。そこで今回は、ミニマリストについてご紹介してみたいと思います。ミニマリストって何?上述のとおりミニマリストは、物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人のことを言います。本当に必要だと思う物だけを厳選して持つことで、かえって心豊かに生きられるというのが、ミニマリストのライフスタイルなのです。つまり、スペースや時間、エネルギーを、溢れ返った物の管理に費やすことをやめて、もっと大切な何かに使おうという考え方です。あなたも断捨離をして、すっきりとした部屋で、何だか気持ちや頭まですっきりして前向きになり、好奇心旺盛に、フットワークも軽くなったりした経験はありませんか?ミニマリストも、それと同じように物を持たない暮らしをすることで、さまざまな人生の無駄を削ぎ落とし、大切な時間や空間を、やりたいこと・やるべきことに費やすことができるような人生を目指しているのです。ミニマリストになるメリットミニマリストは、自分に不要だと思うものをどんどん削ぎ落とし、必要なものや気に入ったものだけを厳選して、大切にケアしながら所有します。例えば、洋服。ミニマリストと言われる人々は、次から次へと新しい洋服を買うことはしません。こだわりぬいて選んだ数着を、丁寧にケアしながら長く着用するのです。少数精鋭のお気に入りの服だけが収納されたクローゼットがあれば、毎朝「どの服を着ようかしら」と迷うことがなくなり、時間が節約できます。物に溢れている現代社会ですが、ミニマリストはあるものを大事に使いますから、新しい服をセールで衝動買いすることもなく「安いから」という理由で不要な服を買い足すこともないため、金銭的な節約にもつながります。そして、単純に洋服が少なくなることで、クローゼットを広々使えるようになり、省スペースにもなりますよね。このように、ミニマリストになると、時間やお金、スペースなどの節約ができ、生活に無駄がなくなり、合理的に暮らせるようになるのです。物がなくなると、身軽になり、旅や引越しなど、身動きがしやすくなり、フットワークが軽くなることや、人間関係に執着しすぎなくなることもメリットの一つかもしれません。しかし、もっとも大きなミニマリストという生き方のメリットは「自分にとって本当に大切なもの」「本当にやりたいこと」「しなくてはならないこと」などが明確に見えてくるということではないでしょうか。ミニマリストが注意したいことミニマリストとして生きていくことは、良い面だけでなく、悪い面もあることを覚えておかなくてはなりません。たとえば、災害時。ミニマリストは最小限のものしか持たないので、食材や日用品や衣服などにストックがない、防災グッズがないという人も多いかもしれません。ライフスタイルとしてミニマルに生活する場合も、万が一のときの備えはしっかりとしておくようにしましょう。また、ミニマルでいることに執着しすぎてしまい、自分と違う価値観の人や、他人の意見などを一切受け入れなくなってしまう人もいるようです。自分の価値観はあくまで「自分」の価値観です。人それぞれ、いろいろな価値観や考え方があることを冷静に理解し、受け入れられる心の余裕をもつことも大切です。また、ミニマリストとして「いかに物を少なくするか」にばかり捉われてしまうことにも気をつけなくてはなりません。大切なのはどれだけ物を減らすことではなく「いかに心が豊かになり、自分が前向きに、自分らしく生きられるようになるか」なのだということを忘れないようにしたいですね。ミニマリストとして自分の必要なものや情報にしぼって人生に取り込んでいく生き方は、持っている物は少なくても、実は一番贅沢で豊かな人生なのかもしれませんね。ミニマリストというライフスタイルに執着しすぎて、自分の本当に大切なものを捨ててしまわないためにも「物を持たない」ことを目指すのではなく「本当に大切なものは?」「これは必要な情報?」と、自分と向き合って、自問自答する時間を持つことが必要なのではないでしょうか。
2016年06月27日今までの人生の中で「後悔したこと」がない人はいないと思います。生きているのであれば、誰もが経験すること。やらないで後悔するより、やって後悔した方がいいとよく言うように、やる後悔はだんだん小さくなりますが、やらない後悔はどんどん大きくなっていくことが多いですよね。人間関係後悔する原因の中でも上位に挙がるのが、人間関係。自分以外の人間と接することは、日々の生活の中で当たり前ですよね。人間関係が上手な人と苦手な人とで分かれますが、苦手な人の中で最も後悔する原因となるのが「人見知り」です。人見知りであるがゆえに、本来の自分を出し切れなかった、分かってもらえなかった、誤解されてしまった、など様々な失敗談が生まれます。そこで後から段々と後悔の念に駆られてしまうんですよね。「あの時にもっと〜だったら」「〜していれば」と、「たられば」の気持ちと考えで、心と頭がいっぱいになってしまうんです。人見知り中に吸収すべきことでも人見知りの性格って、後悔しても気を付けても、簡単に治るものではありません。むしろ努力して人見知りを克服しようとした結果、もし失敗してしまったら…。その後は更に人見知り度が悪化してしまうでしょう。ですから、無理に治そうとするよりは、人見知りのままのあなたで今後の人生をいかに上手に生き抜いていくか、を考えるべきです。人見知りだからと言って、決して本来の性格が物静かなタイプの人ばかりではありませんが、人見知り中は大人しく周りをじっくり観察出来る能力に長けています。最初からおしゃべりで人懐っこい人にはない部分ですよね。「じっくり観察してしまう=周りの人をより理解しやすい」訳ですから、人見知り後の人間関係に役立つ事を、人見知り中に吸収しておきましょう。ちょっとした行動や動作で、実はこんな人なんだと、良くも悪くも人を見る目が養われるはずです。恋愛の掟「あなたが後悔したのはどんな時ですか?」とアンケートをとれば、きっと恋愛に関係するエピソードが何より多く出てくるのではないでしょうか。恋愛で失敗したことがない人を探す方が難しいかもしれません。それ程みんな、恋愛でたくさんの失敗をして大人になってきているんですよね。十人十色、ひとつとしてこの世に同じ恋愛はありませんから、前回の恋愛での経験を活かしたとしても、今回は失敗に終わってしまう、なんて事も普通に起こりうるのが恋愛というもの。しかし、どんな恋愛にも唯一共通するものがあるんです。それは「素直になる」ということ。とても簡単な事で、とても当たり前の事。でも、恋愛中って自分が自分でなくなってしまうような事だらけですから、そもそもが正常ではないんです。だからこそ「素直になること」が何より大切なんですね。恋愛は1人では出来ません。相手がいてこそ成り立ちます。そしてその相手もまた1人の人間。人間対人間なのですから、気持ちがすれ違ったり、意見がぶつかることがあって普通です。そこで意地を張らない、駆け引きしない、素直な気持ちを相手に伝える、それこそが恋愛の掟。掟がもたらす効果とはこの恋愛の掟は「失敗しない」ために、心掛ける訳ではありませんよ。「後悔しない」ために心掛ける掟です。もし、素直になれずに失敗したら…「どうしてあの時素直になれなかったんだろう」とずっと心の中にもやもやが残ります。でも、素直になった結果が失敗だったら…「結果は失敗に終わったけれど、あの時素直な気持ちを伝えられたんだ」と、あなたの気持ちはスッキリしているでしょう。ですから、素直になれた方が別れた後も立ち直りが早い、ずるずる引きずることはありません。それだけでなく「素直な気持ちを伝えられた、自分はやりきった」と自信も付きます。自信に溢れている人というのは男女問わず魅力的なもの。ひとつの恋愛が終わりを迎えたとしても、すぐに次の恋愛がスタートするはず!参考元:健康美人「後悔したことアンケート」株式会社エムスタイル
2016年06月01日ファッション雑誌を見始めた頃、日本の雑誌は「1ヶ月間着回しコーディネート術」とか「痩せて見えるパンツスタイル」といった実用的な記事が多いのに、外国雑誌は「不思議の国のアリスのお茶会に招かれて」「鳥の背中に乗って世界を巡る旅」といったファンタジックな特集が載っていてびっくり! 5キロ痩せて見える、5歳若く見えるハウツー記事も役立つけれど、もっと違う美意識のレッスンがあるんだなあ、と思ったものです。そんな記事を載せる最たる雑誌がVOGUEでした。1892年、アメリカで創刊以来、世界各国で発売されているハイファッションの最先端、ファッショニスタ垂涎の雑誌。歴代の名物編集長は映画にもなっていて、セレブ並みの人気者に。そんなカリスマ編集長の登場する映画を3本ご紹介しましょう。この秋のお洒落心に火が点くこと、間違いありません。元フレンチ・ヴォーグ編集長カリーヌ・ロワトフェルドの生き方が潔く美しい▼マドモアゼルC ファッションに愛されたミューズ監督:ファビアン・コンスタン出演:カリーヌ・ロワトフェルド, スティーブン・ガン, カール・ラガーフェルドその美貌から18歳でモデルとしてのキャリアをスタート、20代で「ELLE」の編集者、スタイリストに転身し、40代でフランス版「VOGUE」の編集長に就任以来、2011年まで10年間務めたカリーヌの顔は、どこかで見たことがある人が多いのではないでしょうか?50代になってもスッと伸びた美脚にピンヒール。パリコレのフロントロー(最前列)の常連で、パパラッチされるスナップ写真では、爪先をやや内側に向けた立ち姿が有名でした。そんな彼女が、新雑誌「CR」を創刊するまでのドキュメンタリーがこの映画。「大勢が足を引っ張ろうとする」業界で、「ファッションは夢の世界。ファンタジーは私の本質よ」という姿勢からブレずに、苦心しながら夢を実現していく彼女の生き方が素敵です。夫がいて2児の母。「仕事も夫も愛してる」と言いながら、世界中のデザイナーたちからミューズとあがめられるエレガントでセクシーなカリーヌの魅力は、実は素直でピュアな人間性。そこが伝わる映画です。「誰にでも敬意を払うのが素晴らしい。自分が特別で重要な存在だと感じさせてくれるの。だから、みんなが彼女に尽くしたくなる」とは、彼女のアシスタントの弁。「いつか飽きられるわ」とサラッと笑いながら、ハイヒールで歩き続けるカリーヌの姿は、私たちに生きる勇気と美意識を問い直させてくれるでしょう。現アメリカン・ヴォーグ編集長アナ・ウィンターはファッション界のリーダー▼THE SEPTEMBER ISSUE ファッションが教えてくれること監督:R.J.カトラー出演:アナ・ウィンター, グレイス・コディントン, シエナ・ミラーショーを見る間も外さない黒いサングラス、金髪のボブヘア、女性らしい色合いのヒザ下丈のワンピースかプリーツスカート…アメリカ版ヴォーグ編集長、アナ・ウィンターも、常にスタイルが決まっている女性です。イギリス出身ですが、アメリカのハーパース・バザーやイギリス版ヴォーグでもキャリアを積み、1988年から現職。映画「プラダを着た悪魔」に登場する鬼編集長のモデルにもなった彼女は、同時に、3000億ドルのファッション産業で最も重要な人物、映画スターよりも注目の的、といわれています。この映画は、アナを中心にニューヨークのヴォーグ編集部が、2007年、ファッション誌の新年号といわれる重要な9月号を出版する様子を描いたドキュメンタリー。アナの片腕のクリエイティブディレクター、グレイス・コディントンと写真をめぐって対立したり、シエナ・ミラーの表紙撮影では豪華なヨーロッパロケが組まれたり、締め切り5日前にグレイス担当の特集が撮り直しになったり、ハラハラドキドキで目が離せないおもしろさ!“氷の女”と呼ばれるほどクールで仕事第一のアナですが、映画内のインタビューで「強みは決断力、弱みは子供たち」と答える一面も。セレブ文化が世界的流行になることを予見し、ファッションも生き方の一部だと示し、30年近く編集長を務め続けるアナ。垣間見せる情熱的な笑顔が美しく、生き方にもインスパイアされます。それにしても現在、アナは60代、グレイスは70代で現役バリバリ。そこからして元気になれると思いませんか?元アメリカン・ヴォーグ名物編集長ダイアナ・ヴリーランドがぶっ飛んでる!▼ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ監督:リサ・インモルディーノ・ヴリーランド出演:ダイアナ・ヴリーランド真紅のドレスで赤いソファに横たわる真っ赤な部屋は、彼女のリビングルーム。そのDVDのカバーからして、ただならぬ異才を放っているダイアナ・ヴリーランドは、1989年に亡くなるまでアメリカのファッション界に君臨した、まさにアイコン的存在です。キャリアのスタートは戦前。シャネルを着てセントレジス・ホテルで踊っていたら、ハーパース・バザーの編集長、カーメル・スノウから「お洒落ね。仕事しない?」とスカウト。ハーパース・バザーの黄金時代を築き、良妻賢母風で退屈だったファッションを一変させます。ハーパース・バザーで25年間、ファッションエディターを務め、オードリー・ヘプバーン主演の映画「パリの恋人」に登場する編集長のモデルにも。1962年、ライバル誌ヴォーグへ。彼女自身が芸術品といわれるほどクリエイティブな企画で、エジプトロケやヒマラヤロケ、モデルを象と撮影したり、モデルに豹を演じさせたり、ミック・ジャガーを初めてファッション誌に起用したり、垢抜けない娘を女王に仕立てたり、ヌード撮影も…。信じられないほど斬新でダイナミックな企画は、未だに語り継がれるほど。そんなダイアナが1983年、80歳の時、作家のジョージ・プリンプトンに回顧録を依頼した時のインタビュー映像を中心に、周囲の人々へのインタビューで構成されたのが、この貴重な映画です。「自分で磨かなきゃダメよ。肌もポーズも歩き方も、興味の対象も教養も」「新しい服を着ているだけではダメ! その服でいかに生きるかなの」「人生は一度きりよ。やりたいことをやらなきゃ」と、彼女の力強い言葉が背中を押しまくります。人生で迷った時や落ち込んだ時に、間違いなく“活”を入れてくれる1本です。
2015年09月14日いよいよ佳境を迎えつつあるドラマ『マッサン』。ドラマでは、マッサンを支える妻 エリーのけなげな姿が人気ですが、実際の彼女はどんな女性だったのでしょう。数々のマッサン本からは、私たちも共感できる彼女の本当の生き方が見えてきます。「マッサンの夢は私の夢」・・・そう信じて生涯を異国の地 日本で、夫のウィスキー作りの夢の実現を支えた女性、リタことジェシー・ロベルタ。ドラマでは“エリー”と呼ばれていますが、彼女の本当の通称は“リタ”。リタの生き方を紹介した本は、これまでも数多く出版されていましたが、今回の朝ドラの影響で再注目されています。そうした彼女の生き方に触れると、リタがどれほど強く、愛にあふれた人だったかがわかります。愛する人を失った悲しみと出会い祖国スコットランドを捨てて、日本人の竹鶴と結婚することを選んだリタ。なぜそこまでして?と私たちはリタの行動力に驚かされましたが、本を読むとその理由も見えてきます。リタにはマッサンと出会う前に同郷の婚約者がいました。しかし愛を誓ったにもかかわらず戦争で帰らぬ人となってしまったのです。それはリタにとって、愛する人を戦争で奪われたというトラウマとなって生涯つきまといます。そんな時に現れた異国の恋人 マッサンは、リタの心の傷を癒してくれたことでしょう。そして今度こそ“失いたくない”という強い想いがあったに違いありません。森瑶子さんが書いた『望郷』は、森さんらしい情緒あふれる表現力で、リタとマッサンのロマンスを描いています。リタの伝記をもとにしたフィクションですが、恋愛小説として一気に読めてしまう面白さがあります。日本の壁を超えようとしたリタまた、リタはもともと病弱で、繊細な心の持ち主でした。そんな彼女が、どのように日本での困難を乗り越えてきたのか?ドラマでは「渡る世間は鬼ばかり」のあの人が大いに鬼姑ぶりを発揮していましたが、あれは何も竹鶴家に限らず当時の日本は長男の嫁に対して非常に封建的なところがありました。そんな日本の時代背景と、当時リタを支えていた人々、リタの心の葛藤を客観的に描いているのが『リタの鐘が鳴る』(早瀬利之著)です。本の中では取材に基づいて、当時リタを知る人たちの証言やリタの写真が出てきます。そのため本当の素顔が見えてくるという点でも、この本はオススメです。まだ日本では恋愛結婚は一般的ではなかった時代に、異国の花嫁 リタがどうやって周囲の人々の偏見をはね返す努力をしてきたか。着物を着て、漬け物や和食を作り、一生懸命日本人になろうとしていたリタ。それは並大抵の苦労ではなかったことがわかります。夫の夢をあきらめさせない、支えるチカラウィスキー作りの夢に向かいながらも、何度も挫折しそうになるマッサンを、リタはどうやって支えてきたのでしょうか。『リタの鐘が鳴る』では、その叱咤激励ぶりが、当時を知る人々の証言からも浮かび上がってきます。夫が仕事を失った時も、家庭教師などをしながら地道に家庭を支えていたこと。そして夫が窮地に立たされている時も、陰ながら支援を取り付ける努力をしてきたこと。事実、マッサンの独立時に支援者となったのは、リタが家庭教師をしていたのが縁でつながった人々でした。夫婦共同経営的な強い信念そんなリタには、夫を支えるあるやり方がありました。それは夫の状態を常に顔色や態度から把握し、もうそろそろ限界だ、となる少し前に話し合いをしようとすることです。今では夫婦が話し合いをするのは当たり前のことかもしれませんが、当時の日本では、まだまだ「女は男の仕事に口出ししない」というのが通例でした。けれどもリタは、「マッサンの夢は私の夢」という強い想いから、夫の気苦労をそれとなく聞き出し、常に夫を叱咤激励してきたのです。そのためにも夫の仕事の人間関係をよく把握し、そうした人々とのコミュニケーションのつなぎ役を買って出ることもいといませんでした。現代でいう夫婦共同経営的な発想が、リタにはありました。夫に頼りきるのではなく、夫と一緒に夢を実現するという発想は、リタの強さの原点でもあったのでしょう。けっしてあきらめない、生き方そしてどれほどリタは、夫マッサンへ愛情を注いでいたのでしょうか。ウィスキー作りを軸に描いたドキュメンタリー『マッサンとリタ』(オリーヴ・チェックランド著和気洋子訳)では二人の関係性がよくわかりますが、中でも心に残ったのは、リタが愛読していたというロバート・バーンズの詩の一節です。「恋人よ、たとえ海が枯れても、たとえ岩が太陽の炎に解けても、それでも私はあなたを愛します。命の時計が秒を刻む限り」・・・そこからは、夫を愛するリタの強い覚悟さえ伺えます。文化の違いや、経済的困難、戦争による軋轢など、さまざまな苦境の中にあっても、故郷に帰ることなく、夫のそばに添い遂げたリタという女性の生き方は、私たちに勇気を与えてくれます。決して夢をあきらめないということ、それは現代の私たちにも、何か生きるヒントを与えくれるに違いありません。ぜひ、ドラマと一緒に、リタの生き方を読み解いてみてはいかがでしょう。・ 望郷 ・ リタの鐘が鳴る ・ マッサンとリタ ・ リタとマッサン
2015年03月06日NHKで放映中の「マッサン」の妻、リタは「あなたの夢を共に生き、お手伝いしたいのです」と故郷スコットランドを離れ、内助の功で夫を支えるピュアで健気な生き方で私たちを魅了します。このマッサンとリタのように夫婦2人支え合い生きた、純印度式カリーなどで有名な老舗、中村屋の創業者である相馬愛蔵とその妻、黒光(こっこう)のことをご存知ですか?黒光は、リタが生まれる21年前の1875(明治8)年、星良(ほし・りょう)という本名で仙台に生まれました。“アンビシャス・ガール”と呼ばれた少女時代を経て、結婚、出産、起業。明治の終わりから大正、昭和初期にかけて多くの芸術家たちをサポートし、中村屋に彼らが集ったその様子は、のちに“中村屋サロン”と呼ばれました。夫を支え、自らの生き方も貫いた彼女の足跡をご紹介します。相馬黒光(そうまこっこう)という鮮烈な生き方黒光の自伝「黙移」には、自伝的要素だけでなく、大正デモクラシーと呼ばれた当時の自由な空気、時代の変化が描かれており、歴史を知るうえでも貴重な史実が満載。女子教育のプロセスとしても実に興味深い書籍です。このころは女性が学問を続けることが、まだ一般的ではなかった時代。しかし、向学心の強い黒光は、生まれ故郷の宮城女学校で学んだのち、当時の女学生たちの憧れの的、ミッションスクールの最高峰で英語教育の名門、フェリス女学院に転校しました。さらには、進歩的かつ芸術的な校風を求めて、作家の島崎藤村や北村透谷が講師を務めていた明治女学校に転校します。その女学校時代だけでも、多彩な友人に囲まれ、ストライキを起こしたりプラトニックラブに翻弄されたりとチャレンジングな日々。彼女のペンネームでもある“黒光”は、明治女学校校長が「あなたの才気溢れる光を黒い色で隠しなさい」と命名したもの。いかに才気煥発であったかがうかがえます。中世ヨーロッパのような芸術支援の殿堂 “中村屋サロン”卒業後、黒光は故郷の知人の紹介で長野の相馬愛蔵に嫁ぎますが、1901(明治34)年に上京します。そこで本郷の「中村屋パン」を居抜きで買い取り、中村屋の店名をそのままに創業します。初めて食べたシュークリームの美味しさに驚き、パンにできないか考え、クリームパンを創案します。そのクリームパンは今でも日本の三大菓子パンのひとつといわれています。その後、新宿に本店を構えてからは、彫刻家の荻原守衛(碌山)、画家の中村彝(なかむら・つね)、ロシアから訪れた盲目の詩人ワシリー・エロシェンコら、多くの芸術家に中村屋の敷地内にあった洋館を解放。彼らを物心両面でサポートします。相馬夫妻や彼らを「安曇野」という小説に書いた作家の臼井吉見は、「まるで中世ヨーロッパのサロンのようだった」と描写しています。この中村屋サロンは日本の近代芸術・文化を牽引し、大きな刻印を残す偉業を果たしたのでした。2014年10月、中村屋は本店を建て替え、商業ビル「新宿中村屋ビル」としてグランドオープンし、3階には「中村屋サロン美術館」という美術館を併設しました。現在は、「開館記念特別展」が開催中(2015年2月15日まで)。黒光の情熱的な意志が、現在も脈々と受け継がれているのを感じます。昭和2年発売の純印度式カリー、ボルシチ、中華まんは現在も人気商品黒光のすごいところは、実業家としての商品開発センスも然り。インドの革命家ラス・ビハリ・ボースとの出会いから、日本で初めて純印度式カリーを発売しました。また、ロシアの詩人ワシリー・エロシェンコとの出会いをきっかけにボルシチやピロシキなどのロシア料理を、中国視察旅行では、月餅や包子(パオズ、現在の中華まんじゅう)と出合い、日本人の口に合うようにアレンジして発売しました。彼女の企画・発想力はとても素晴らしく、それらが現在も中村屋の人気商品として愛され続けているのは、ご存じの通りです。黒光は自らの志を持ち、夫とともに仕事に励みながら、己から溢れ出る光を黒色で消すことなく、周囲を愛の力で照らし続けました。リタより6年早い1955年、79歳でこの世を去った黒光。こんな圧巻な女性が日本に存在していたということに、勇気が湧いてくる気がします。人生の折々に迷ったら、ぜひ彼女の自伝「黙移」を開いてみてはいかがでしょうか。
2015年02月05日アンジーナ的生き方とは?凛としたまなざしで明日を見据えながら、しなやかに美しくそして力強く生きるアンジー世代を密着取材。「憧れ」と「リアル」の境界線で生きる、アンジー世代の歩きかたを模索します。今回のゲストは、2014年にデビュー15周年を迎え、デビュー曲を手掛けた小室哲哉氏と再びタッグを組み、珠玉のウェディングソング「graduation」をリリースする鈴木亜美さん。支えてくれたすべての人への感謝の気持ちを歌に込め、「graduation」では作詞にも挑戦しています。「まだ幼いココロ迷えばいい焦ればいい見えなくていい」、「負けないように前だけ見てる私がここにいるから」といった、同世代なら共感せずにはいられないメッセージが盛り込まれた「graduation」は、本日配信開始です!鈴木亜美1998年「love the island」でデビュー。2004年12月30日、エイベックスへ移籍後、第一弾シングル「Delightful」をリリース。2007年には様々なアーティスト、ミュージシャンとのコラボレーション企画アルバム「join」シリーズを発表し、新たなクラブミュージックにも挑戦。2009年からは本格的にDJ活動を始め、現在では国内のみならず、韓国、台湾、上海、オーストラリア、LAなどで、Girls DJとして活躍。フードアナリスト3級の資格を取得し。料理タレントとしても活動する。その他アーティスト・女優など多方面で活躍。デビュー15周年。忘れられないデビューイベント。「15年間でいちばん印象的だったことは……いろいろあるけど、やっぱりいちばん最初の、ASAYANのデビューイベントは忘れられないですね。横浜のランドマークタワーでやったイベントなんですけど、フリーのイベントなので当日は、人が来るか来ないかもわからなくて、もう、ずっと緊張していたんです!ランドマークタワーの上から人が集まってくるのを見ていたんですけど、最初は全然人が集まって来なかったので心配でしたね。でも結局、3,500人もの方々が集まってくれて、本当に感動しました」DJ Ami Suzukiをはじめたキッカケ。「DJをはじめたキッカケは、違うジャンルや変わったものにチャレンジしたい!と思ったことでした。ちょうどその時に出会ったのが中田ヤスタカさんで、『FREE FREE』という曲をリリースしたんです。これはもう、すごくチャレンジであり冒険でしたね。今までのファン層と違うところに突っ込んでいくというか……。これはどう出るかわからなかったので、もしクラブ層に受け入れられなければクラブミュージックというジャンルはやめよう!というくらいの覚悟で突っ込んでいきましたね。中田さんのイベントにシークレットで参加して、毎回『Free Free』を1曲だけパフォーマンスする、というのをやり続けているうちに、DJをやっている中田さんの姿を見て、「これ、自分でできたら楽しいだろうな」って思っちゃったんですよ。自分の曲のプロモーションを自分でやるのって面白いかも!って。それでDJの勉強をはじめたのがキッカケですね」歌手として、DJとして……15年の活動の中で、様々な表情でファンを魅了し続けている鈴木亜美さん。明後日6/6はagehaにてDJとして登場するイベントagePa!! × MONSTER NIGHTが開催されます。女性はナント入場無料!DJ AmiSuzukiの新たな魅力に触れに是非足を運んでみてください。さて、次回(明日11:30更新!)は、亜美さんのさらに素顔の部分に迫っていきます!お楽しみに……♪鈴木亜美のリズムゲーム「SHAKE」がついにリリース!配信限定シングル「graduation」をはじめ18曲が遊べます!*一部有料のコンテンツもありますが、ダウンロードは無料です。■android■iOScoming soon!!Photo by Gota
2014年06月04日前回 はパリの道端であった元モデルのマダムにお話しをききました。今回もきれいなおばあちゃんになるために、今からしておくべき美とファッション、生き方を学びましょう。パリジェンヌは、運動やスポーツをたくさんします。マダムも毎日パリの街を散歩がてらにスタスタと早歩きしているようです。YukaCocoもパリに住み、歩くのが早くなりました! 早歩きは一番運動になり、身体に良いとマダム。それに好きな音楽を聴きながら歩き、大好きなワインや食べ物、甘い物も何でも頂くみたいです。YukaCocoの周りのパリジェンヌ、パリジャンも同じです。しかし、太った事が無いと言っていました。それは、日々たくさん運動し、好きなものをストレスなく著度よく取るということですね。見習わないといけないと思いませんか? 最後に、マダムの肌がとても綺麗なので、「何か特別な事しているの? 」と聞いたら「していないわよ。石鹸だけ。」だそうです。さらにビックリ。以前80歳の美しいマダムにも聞いたところ石鹸だけだと言っていました。色々塗りたくらずみなさんシンプルを心がけているようです。日本では湿気がある分、凄く肌が綺麗だと世界中で言われています。YukaCocoもそう思いますが…最近は日本に帰国すると、顔が固まっていたり、パンパンに張っている方々を良く見かけます。若い時や今は良いと思っていても、将来的に醜い顔になってしまったり、ずっとボトックスやヒアルロン酸を打たないと行けなくなるので皆さん気をつけてくださいね。なんでも付ければいいというものではありません! オートクチュールの巨匠に「フランスでは、自分にあったオシャレを見付け、自然にオシャレにカッコ良く生きてこそ外見ではなく中身から輝く」教えて頂いたことがあります。日本は、物まねが多く、街を歩くとみんな同じ格好ということがありませんか? 自分のオシャレをして、自分をより良く見せて欲しいと願います。他人は他人と言うヨーロッパ人の考えは大好きです。面倒くさくないですしね。日本やアジアは他人を気にしたり真似たりするけれど、他人は合っていても自分は合わない事など良く知っています。だからこそ、パリジェンヌのように独自のオシャレが出き、自分らしさを磨けるよう皆さんに伝授します。最後に日本の素敵な女子へむけてマダムから一言! 中身から綺麗になることは、外見に現れるとの事です。運動しスポーツし好きな物食べて飲んでストレスが無い人生こそ自分磨きになるそうです。その日の疲れは、その日に取るという事が一番だそうですよ。自分に合うオシャレを見つけて楽しんでくださいと言っていました。皆さんもずっと、カッコ良い素敵な女性で居られるように頑張りましょうね!
2013年10月14日+αの要素が美を引き立てる「美魔女」という言葉があるように、いくつになってもびっくりするくらい美しい女性はいますよね。その生き方も美しさの秘訣かもしれません。そこで、マイナビニュース会員402名の男性に、生き方も美しい、リスペクトする美熟女について、訊いてみました。年齢不詳な美女、上手に年をとった美女、みなさんはどんな美熟女が好きですか?>>女性編も見るQ.生き方も美しい、リスペクトする美熟女を教えてください(複数回答)1位黒木瞳11.7%2位天海祐希9.2%3位小泉今日子9.0%4位杉本彩6.7%5位夏木マリ6.0%■黒木瞳・「清楚な美しさを兼ね備えているから」(28歳/情報・IT/技術職)・「美しいだけでなく、演技やトークに深みがある」(26歳/不動産)・「女優という仕事をしながら、主婦としてもしっかりしているイメージ」(30歳/医療・福祉/専門職)■天海祐希・「やや男っぽいけど、ハッキリと物を言う点がシッカリしていてかっこいいから」(41歳/機械・精密機器/技術職)・「芯が強そうだし、弱音を吐かなそうなイメージがあるから」(30歳/小売店/販売職・サービス系)・「スマートな生き方がかっこいい」(38歳/農林・水産/営業職)■小泉今日子・「タバコを吸う姿がかっこいいので」(45歳/情報・IT/事務系専門職)・「自分の軸があってぶれなさそう」(31歳/自動車関連/事務系専門職)・「年をとってもかわいらしい」(33歳/小売店/販売職・サービス系)■杉本彩・「エロスという自分の生きざまをかっこ良く表現しているので」(30歳/機械・精密機器/技術職)・「いまだにセクシーでアダルトな印象しかないので」(29歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「苛烈な人生に負けることなく、芯が強く人や動物に優しくできる人」(31歳/小売店/販売職・サービス系)■夏木マリ・「人生を謳歌(おうか)しているところがリスペクトできる」(25歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「とても自由に生きている気がする」(26歳/金融・証券/営業職)・「ドラマでかっこよく感じる」(28歳/機械・精密機器/技術職)■番外編:話しぶりからにじみ出る美しさ・岡本夏生「本音で話していると伝わるし、人生経験も豊富なのでとても親しみやすいからです」(33歳/医療・福祉/専門職)・岩井志麻子「貫禄と色気があるのがいい」(37歳/商社・卸/販売職・サービス系)・叶恭子「お金持ちでいられること、好きなことをできているのがすごい」(26歳/小売店/販売職・サービス系)総評栄えある1位に選ばれたのは、「黒木瞳」です。美しさと品格、女優業と主婦業など、美しさとほかのもののバランス感覚の良さが支持を集めているようでした。気張らず自然体なのに、当たり前のように美しい。憧れますね。2位は「天海祐希」です。「かっこいい」「芯が通っている」など、自立して生きている雰囲気が支持の理由のようでした。宝塚歌劇団で鍛えたキビキビした身のこなしが、天海さんの美しさをさらに引き立てているのでしょう。3位には「小泉今日子」がランクイン。「美しい」「あこがれる」というコメントと同時に、「かわいい」という声も寄せられました。「なんてったってアイドル」を歌ったキョンキョンは、いくつになってアイドルなのかも。「熟女」とひとことで言っても、実際には「たおやかな品格(黒木瞳)」「かっこよさ(天海祐希)」「かわいさ(小泉今日子)」「セクシーさ(杉本彩)」「自由さ(夏木マリ)」など、いろいろな熟女がいるようでした。まさに若さとは違うそれぞれの味なのかもしれないですね。(文・OFFICE-SANGA臼村さおり)調査時期:2013年2月15日~2013年2月21日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性402名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】来年のスターは誰!? そろそろブレイクしそうな若手女優ランキング【男性編】AKB48のメンバー何人まで名前言える?ランキング【男性編】黒髪が似合う女優ランキング完全版(画像などあり)を見る
2013年04月11日