メルカリは2月1日、新人事制度「merci box(メルシーボックス)」の導入を発表した。2月1日に創業3周年を迎えた同社は、これまでも副業の推奨やフレックス制度の導入など、各種支援を行ってきたが、今後さらなるメンバーの採用や、出産・育児をはじめとしたライフイベントを迎えるメンバーへの支援をより拡充するため、同制度の導入を決定したという。新人事制度「merci box」の概要は以下の通り。社員の家族を含めた環境の支援産休・育休支援の拡充産休・育休期間中の給与を会社が100%保障する制度。女性は産前10週+産後約6カ月間の給与を100%保障、男性は産後8週の給与を100%保障。育児・介護休暇の有償化子どもの看護および家族の介護で休暇を取得する場合は、5日間を特別有給休暇とし最大で10日間まで休暇取得が可能(1年あたり)。万が一の時のセーフティライン病気やけがの時のサポート病気やけがにより仕事ができない期間、経済面も安心して入院や治療に専念できるよう支援。全社員の死亡保険加入メルカリで働く全社員に対して死亡保険に加入することで、万が一の時に社員の家族を最大限(数千万円~)支援する。ライフイベントのサポート結婚休暇&お祝い金結婚にあわせて、特別有給休暇(5日間)とお祝い金(5万円)を支給。出産休暇&お祝い金子どもの出産にあわせて、立会いに十分な特別有給休暇(3日間)とお祝い金(10万円)を支給。慶弔時の支援万が一の不幸があった場合には、特別有給休暇(3日~7日)や弔慰金(5~10万円)でサポート。
2016年02月02日●男性議員の育休に批判が出る「窮屈な国」NPO法人ファザーリングジャパンは1月18日、「どうなる? 議員の育休~永田町が変われば、日本の子育て・WLBが変わる~」と題した緊急フォーラムを東京都・日本橋にて開催した。フォーラムには、育休の取得を宣言している自民党・宮崎謙介衆議院議員をはじめとして、過去に男性として育休を取得してきた成澤廣修・文京区長、青野慶久・サイボウズ代表取締役社長らが出席。国会議員の育休取得が社会にどのような変化をもたらすのかについて議論を交わした。○目立つ人が育休を取得すれば空気が変わる「少子化が進んで、女性の社会進出も進む中で、男性の育児参加をやっていかなくてはいけない。私が目指すものは、日本の風土を変えること、雰囲気を変えること、制度を充実させていきたいということ」。冒頭の宮崎議員のあいさつを皮切りに、この日開かれた緊急フォーラムは始まった。「国会議員の育休の是非を問う会ではない」という今回のフォーラムでは、参加者が、宮崎議員の育休取得宣言とその反響から読み取れる社会の現状や課題について語った。司会者からはじめに意見を求められたのは、2010年に育児休業を2週間取得した経験を持つ成澤廣修・文京区長だ。成澤氏は「育休の取得を宣言したとき、"男は外で仕事、女は家を守るべき"と批判されたことがあり、性別役割分担意識がまだこの国に根付いているのかと思った。宮崎さんの問題提起については大賛成で、子どもとママにしっかり向き合ってほしい」とエールをおくった。一方で、「大事なのは、男性議員の育休を制度化することが目的ではなくて、働き方の見直しをしっかりやって、どうしたら男性も女性も家事に取り組むことができるのか議論をすること」とも提言。子育てしやすい柔軟な働き方を考えることが大事だと訴えた。また、これまでに3度の育休を取得しているサイボウズの青野慶久・代表取締役社長は「目立つ人が育休を取得すれば空気が変わる」と自らの経験をもとに、宮崎議員の育休取得宣言を評価。「3人目の子どもがうまれた去年、半年間16時退社をしていた。社長が最初に帰宅するので、時短で働いている社員も元気良く退社できる。この会社では子育てをしてもいいんだという空気ができる」とその効果を語った。○女性はずっと直面してきた問題だ会場では、野党である民主党の議員も議論に加わった。選挙で落選し、浪人中に育児を経験したという民主党の寺田学衆議院議員は、「宮崎さんが育休を取りたいと言ったことに国会内や世の中から批判が来るのをみて、窮屈な国だなと思った。その根底に何があるのかと思うと、育児に対する社会的な地位がものすごく低くて、男性が取りたいなんていうと、そんなの女性にやらしとけばいいだろうっていう全体の空気があると思う」と分析。その上で「1カ月どっぷり育児に専念してほしいし、歳費は堂々ともらってほしいと思う。歳費をもらわなかったら、育休を取ることに対する後ろめたさの現れになってしまう」と主張した。これらの男性の意見を受けて、女性の立場から発言したのが経済ジャーナリストの治部れんげ氏だ。「日本はこれから人口を増やしたいんでしょ? 子どもを育てることが大事なことだと認められるべき。国会議員という大事な仕事より、自分の子どもの方が大事に決まっている。こんな簡単なことを議論しなければいけないということに腹が立った」と憤りをぶつけた。そして、「女性はずっと直面してきた問題だ。私より少し上の世代は、産むか仕事かの選択を迫られた。仕事を辞めるか、マタハラにあうか、子どもを産まない、家族を持たないという選択をしてきた。その立場に今、男性がさらされるようになってきた。だから男性にがんばっていただきたい。絶対に育休を取ってください」と訴えた。さらに、病児保育サービスなどを運営しているNPO法人フローレンスの駒崎弘樹・代表理事は、「試されているのは宮崎議員だけじゃない。ここで、宮崎議員の苦闘を高みの見物をして面白いねと笑っているだけでは社会はアップデートされない。男性も子育てに参加し、社会で子どもを育むことができる未来がほしいんだということを高らかに言っていきたい」と、この出来事を人ごととして捉えるのではなく、当事者意識を持ってほしいと語った。●議論を受けた宮崎議員の決意とは○育休取得は乗り越えられるリスク議論の中では、男性議員の育休取得に対するバッシングについて、登壇者から多くの意見が寄せられた。経営者としての目線でサイボウズの青野氏は、「今回の問題について批判している経営者がいるが、勘のいい経営者は(育休に理解を示す)方針転換をしている。子育て環境を整備することで人を採用しないと、事業を縮小しないといけないって気づいている。これからは頭の切り替えられなかった会社が沈没していくのをみていくことになると思う。だから今育休を取得することは、乗り越えられるリスクであると確信しています」と理解を示した。またNPO法人マタハラネットの小酒部さやか・代表理事は、「マタハラの被害者として顔や名前を出したときもすごいバッシングがあった。しかしそれ以上に応援メールも届いたし、無言の賛同がたくさんある。黙っているけれど心の中で賛同している人がたくさんいると思うので、バッシングをばねにがんばってほしい」と励ました。同じ衆議院議員である寺田氏は本質的な国会議員の仕事について意見を述べ、「国会議員はそれぞれが抱えた問題意識を解決することが求められていると思う。宮崎さんが育休をとって、育児のつらさや当事者意識を持って、制度を考えていこうと進めていくのが本質的な議員の役割だ」と訴えた。○育休取得は働き方改革の中の1つ最終的に、育休取得の議論は「子育てをしやすい働き方を考えるべき」という方向へと移っていった。少子化ジャーナリストの白河桃子氏は「日本は進撃の巨人の世界のように、3つの壁に囲まれている。性別役割分業、長時間労働、仕事こそが一番尊いという3つがあって、その中で窒息しそうになっている」と指摘。成澤文京区長は「東京都の認証保育所は13時間以上保育。そういう子育てを日本は引き続き求めていくのか。延長保育や早朝保育を使わなければ、結果的に可処分所得も増える。子育てにとって幸せな社会になるように、働き方の見直しが必要だ」と訴えた。これらの議論を受けて、駒崎氏は「男性の育休は、働き方改革のコンテクストの中の1つ。多様な働き方ができる社会を考える上で育休がある。時代時代に合わせた働き方をデザインしていくという発想がすごく必要だし、あるべき働き方は何なのかっていう議論につなげていきたい」と話をまとめた。最後に「育休を取得すると宣言したという中で、知らないこともいっぱいあった。多くの方からいろんな意見をもらい、重たい議席を預かっているということを再確認しつつ、どんな仕事をしなければいけないのかっていうことはしっかり考えてやっていきたい。皆さんと共に日本の未来につながることをやりたい」と話した宮崎議員。今回の問題が1つの騒動として終わるのではなく、子育てしやすい環境づくりにつながる機会になることを切に願う。
2016年01月20日韓国人歌手のKとの間の第一子を妊娠中で、年内出産予定の関根麻里がMCを務める日本テレビのトーク番組「誰だって波瀾爆笑」を産休することになり、小林麻耶が代役を務めることが決定!8月29日(土)の収録でバトンタッチを行い、報道陣の取材に応じた。収録後の取材には、関根さん、小林さん、共にMCを務めてきた堀尾正明、溝端淳平も出席した。関根さんは2008年10月の放送スタートよりずっとMCを務めてきたが「7年も経ってたのが驚きです!たくさんの方との出会いやいろんなお話、エピソードは全て私の大切な財産です!」と感慨深げ。今回のMC交代はあくまでも“産休”であり、期間などは特に区切らず、関根さんの復帰を待つことになる。新MCの小林さんは「留守をしっかりと守らせていただきます!」と意気込みを口にした。堀尾さんは改めて「麻里ちゃんの存在は大きかった。我々だけではかゆいところに手が届かないことも多いですが、そこをフォローし、時に母、時に娘となってインタビューをしてくれたし、父親(=関根勤)譲りのエンタテイメント性を発揮してくれた」と関根さんを称賛し、ここまでの7年を労う。そして「赤ちゃんを我々の“家族”に迎えたい。ぜひ元気な赤ちゃんを産んでください」とエールを送った。番組開始当初、まだ10代だった溝端さんも7年の歳月をしみじみと述懐。「7年もやってると勝手に家族のように思い、麻里ちゃんはお姉ちゃんのようで、僕の成長を見守り、優しく包んでくれた」と語り、関根さんの妊娠について「(生まれてくる子の)叔父さんのような気持ちです」と笑った。関根さんは、年内の出産を前に同番組以外のレギュラーを務める番組に関しても、随時、産休に入る予定。すでに「収録中にもゴロゴロと胎動があるんです。ここに命があり、これから生まれてきてくれるんだなと感じます。(番組を通じて)いろんな人の話を聞いて、耳年増な状態で出てくると思います!」とニッコリ。性別はまだわからないというが「父も夫も『元気に生まれて来てね!』と楽しみにしています」と明かした。また新MCの小林さんに対し、堀尾さんは「(関根さんとは)違うタレント(才能)を発揮してくれると思います」と期待を寄せる。かつて、ゲストとして出演した経験を持つ小林さんについて、溝端さんは「男性スタッフがみんなメロメロでした(笑)」と明かし、このすでに堀尾さんや溝端さんとなじんでいる様子をうかがわせた。小林さんは過去のゲスト出演を「家族のようで、話を掘り下げてくださって、親戚のうちに遊びに来たような温かい空間を感じました」と述懐。「関根さんの留守を守るというのは大役ですが頑張ります!」とうなずいていた。様々なゲストの多様な人生観、結婚観などが語られる同番組だが、堀尾さんによると、この番組にゲストで出演後に、結婚や出産など幸せな人生の転機を迎える人が多いとか。今年4月にゲストで出演し、つい先日、女優の堀北真希との結婚を発表した山本耕史の名を挙げ「『カノジョがほしい』なんて言ってたのに、その舌の根も乾かぬうちに…!」と語り場内は笑いに包まれた。小林さんも、そんな同番組の持つ運気が幸運をもたらしてくれることに「ぜひ!」と期待を寄せていた。「誰だって波瀾爆笑」は毎週日曜日、朝9:55より放送。※関根さんの産休前最終回は10月18日(日)、小林さんのMC初回は10月25日(日)放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年08月30日武蔵野銀行は20日、「埼玉版ウーマノミクスプロジェクト」に賛同し、子育て世代の顧客を支援するため「産休・育休特例」を付加した住宅ローンの取扱いを開始した。同特例を付加した住宅ローンは、産休・育休期間中においても借入れが可能であり、また、産休・育休期間中は、子供一人あたり最長2年間の元金据置が利用できるなど、子育て世代の顧客のニーズに対応した商品となっているという。このほか、男性の顧客で住宅ローンを利用している人も妻が「産休・育休」を取得する場合や自身が「育休」を取得する場合にも同特例を利用できるとしている。同行は、今後も顧客の多様なニーズに対応し、魅力ある商品の提供に努めていくとしている。○「産休・育休特例」の概要内容:産休・育休期間中でも、住宅ローンを借入れることができる。住宅ローンの借入期間中に住宅ローンの利用者またはその配偶者の人が「産休・育休」を取得する場合、子供一人あたり最長2年間の元金据置が可能(現在、住宅ローンを借入れている人も対象)対象商品:ぶぎん保証付住宅ローン対象者:以下の全ての条件を満たす人(1)住宅ローン借入時においては、各商品の取扱条件を満たす人(2)勤務先が発行する「産休・育休期間中であること」や「前年度年収・復職後の見込み年収」などの証明書を提出できる人(3)産休・育休前の勤続年数が1年以上の給与所得者の人取扱店:全営業店(さいたま新都心パーソナルプラザ含む)および住宅ローンセンター(計104か店)
2015年05月21日ジェイックはこのほど、2015年4月入社の新入社員547名(185社)を対象に実施した意識調査の結果を発表した。調査期間は3月30日~4月7日。○女性新入社員88%が「結婚出産後も働きたい」と回答調査ではまず、中小企業の女性新入社員を対象に「結婚・出産後も働き続けたい(復帰したい)と思いますか?」と尋ねたところ、88%もの女性が「はい」と回答した。また、男性新入社員に対して「結婚後、産休・育休を取りたいと思いますか?」と質問した結果、およそ7割の男性が「はい(68%)」と回答。女性の社会進出への意識や理解が進んでいることが伺えた。しかしながら、「上司の性別と働きやすさ」を問う質問に対して、男性37%が「男性上司」のほうが働きやすいと回答し、「女性上司」のほうが働きやすいと考える男性はわずか5%だった。○一緒に働きたくない先輩や上司のタイプ続いて、一緒に働きたくない先輩や上司のタイプを聞いたところ、女性は「人として尊敬できない(73.0%)」がトップだった。次いで「言う事とやる事が違う(66.0%)」「責任を取らない(47.0%)」と続いた。一方、男性のトップは「言う事とやる事が違う(60.0%)」で、次いで「人として尊敬できない(58.0%)」「責任を取らない(48.0%)」という結果に。女性は男性以上に「人間性」を重視する傾向が強いことがわかった。○男女ともに、社会人生活で大切なのは「能力向上と、成長」次に、社会人生活において大切にしたい、実現したいものを選んでもらったところ、男女ともに1位は「自分の能力を高め、成長する(男性52.0%、女性64.0%)」となったが、2位以下の順位に男女差が見られた。女性は、2位「ワークライフバランスを確立する(43.0%)」、3位「幸せな結婚をする(42.0%)」と続き、女性は仕事を結婚やプライベートも含めた"人生の一部"として捉えており、その中で "自己成長"に意欲をもつ傾向が読み取れた。対する男性は、「社会貢献できる仕事に就く(48.0%)」、「年収をあげる(33.0%)」、「今の会社で出世する(32.0%)」といった項目が上位に並び、男性は"大義"に憧れ、その中で年収や出世といった周りからの評価、社会的なステータスを意識する傾向が強いと言える結果となった。
2015年05月12日前回 は、妊娠がわかった時、職場の環境面でチェックしておきたいポイントをまとめました。今回は、産休や育休、育休中の給与など、職場の制度や就業規則に関するチェックポイントを紹介します。労働基準法で決まっているものの、職場によって、方針や子育てに対する制度はさまざま。自分の働いている職場が、どれだけ妊娠や出産に対する理解を示してくれているかについて、事前にしっかりと調べて、ぎりぎりになってから焦らないようにしておきましょう。■産休・育休はいつからいつまで取れるか産前産後休暇(産休)は、労働基準法第65条に、育児休業(育休)は育児・介護休業法に、それぞれ定められています。産休については、産前は出産予定日の6週間前から、産後は出産翌日から8週間の期間休むことができるという法律になっています。育休については、赤ちゃんが1歳になるまでの期間まで休むことができますが、職場によっては待機児童の問題があり、保育園に入れない場合、もう少し休業を延長してくれるところもあります。職場によって、妊娠~出産後の就業制度は大きく異なります。まずは会社の産休・育休事情を把握するところから始めましょう。■手当は支給されるか産休中に給与が発生するか、自分が出産手当金の支給対象かどうか、職場が育児休業給付金制度を導入しているのかにも注目してください。産休や育児休業中は一切給与が支給されないところ、8割ほどの給与が発生するところなど、職場によって支給額や方針は異なっています。契約時の書類を確認したり、担当部署に問い合わせたりして、どういう体制を取り入れているのかをチェックする必要があるでしょう。■時差出勤や時短勤務などに対応してくれるか子育てへの理解のある職場では、子育て支援の一環として、育児中の人への時短、時差出勤が認められています。そうした職場なら、残業なしで働いたり、子どもの急な体調不良で休暇を取ったりすることに、それほど引け目を感じることはないでしょう。ただ、勤務時間が短くなるので、給与面ではある程度、減給されてしまいます。パパと話し合ったり、自分自身の体調を考慮したり、上司とも相談したりして、勤務時間や給与についても考えておくべきでしょう。職場からの理解が得られるところであれば、妊娠中、出産後もある程度融通を聞かせながら過ごすことができます。職場仲間の先輩ワーキングマザーに相談をして、いろいろなアドバイスをもらうことも大切ですよ。妊娠を機に注目するポイント、気をつけるポイントはまだあります。次回は、妊娠中、やっておきたい工夫について紹介します。
2015年04月18日4月から5月にかけては、産休・育休から復職するママが多い時期。復職までのカウントダウンが始まる今の時期に準備しておくか、しておかないかで、両立生活が変わるといっても過言ではありません。今回は、しなやかに、そして幸せに両立できるワーキングママライフのために、「仕事」「子育て」「家族・家事」の3つのポイントから、今やっておきたい9つのアイデアを紹介します。前編となる今回は、仕事編について解説します。○復職後について上司と相談職場復帰面談の有無にかかわらず、復職後に自分がどんな展望を持って働こうと思っているのかをしっかりと上司に伝え、共有しておきましょう。復職の際に多くのママが悩むポイントの一つでもありますが、実際は、復職前と同じ働き方をすることはほぼ難しいでしょう。サポートしてくれる人がいるかなど、自分が置かれている環境を踏まえて現実的に可能な範囲で希望を伝えましょう。○情報収集女性の育児休業期間は「10カ月~12カ月未満」が最も多く、33.8%を占めています。1年くらいお休みするママが平均的なのです。ただ1年間は意外に長いもの。復帰後、すぐにキャッチアップできるように、職場の様子や仕事の内容、業界動向などを同僚から情報収集しておき、復帰したら即戦力となれるように備えておきましょう。保育園準備など目の前のやらねばならないことに目がいきがちですが、復帰したら期待されているパフォーマンスをすぐに発揮できるように整えておくことで、周囲からの評価も変わります。○見た目もチェック!すぐに授乳できるように、抱っこできるようにと、楽な服装の多い育休中。ヘアサロンにも行けず、ぼさぼさの頭で、体型も心なしか変わってしまったかも……。でも、見た目はそのまま評価にも直結します。清潔感はありつつも、子どもを追いかけられるような機動力も備えた服装で、ビジネスウーマンとしての外見を整えておきましょう。続く後編では、子育て編と家族・家事編について解説します。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社グローバルステージ代表取締役 大洲早生李慶應義塾大学商学部商学科卒業後、株式会社日立製作所に入社。2003年より宣伝部愛知万博プロジェクトにて日立パビリオンの総合プロデュースおよび広報を手掛ける。4年半の単身赴任生活を送った後、2008年に双子を妊娠。両立不可能となり退職。その体験から働くママ支援プロジェクト「キラきゃりママ」を立ち上げる。直後に第三子を出産。「母と子のリアルを、みんなで支える」をビジョンに、働くママの支援活動を開始する。2011年4月に法人化、株式会社グローバルステージ代表取締役に就任し、ママと子どもを基軸としたマーケティング / PRコンサルティングを国内外で展開。2013年9月に一般社団法人日本ワーキングママ協会を立ち上げ、母たちが戦略的にキャリアを築き、能力を発揮できる社会の実現を目指す。6歳の男女双子、4歳男児の母。株式会社グローバルステージ東京ワーキングママ大学
2015年03月19日産休・育休から職場復帰し、時短勤務で働く母親が増えている。しかし、6時間勤務であれば給料は今までの75%しか支給されません。保育園が認可外であれば、保育料で母親の収入のほとんどは消えてしまう。これでは何のために働いているのかわからない。そんな風に悩む人も多いことでしょう。今回は、時短勤務で働く場合の仕事と保育料のバランスについて、ファイナンシャル・プランナーの菅田芳恵さんに解説していただく。○時短勤務時短勤務は、法的には3歳未満の子どもを育てている社員が利用できる制度で、最近よく活用されています。子どもを保育園に預けて働くので、お給料はかなりの部分が消えていきます。しかし、正社員の地位はそのまま。子どものために正社員からパートに働き方を変える人が多々いますが、正社員を続ければ賞与が支給され、社会保険にも加入し続けるので年金が増えます。さらに病気やけがで働けなくなった場合、健康保険から傷病手当金が支給されます。健康面でも安心です。○専業主婦になれば節約できる?保育費で給与が消えてしまうなら、思い切って専業主婦になって子育てに専念するというケースも考えられます。この場合、いったん会社を辞めてご主人の扶養となります。そのために国民年金(第3号)となり、健康保険も本人ではないため傷病手当金はありません。しかし、会社によっては、ご主人に扶養手当が支給されるかもしれません。ずっと家にいるのでお化粧代や被服費等がそれほどかからないでしょう。その反対に公共料金は家にいるため高くなります。ここで忘れがちなのが、子どもにかかる費用です。保育園であれば昼食代やおやつ代は基本保育時間内であれば別途払う必要はありませんが、自宅にいると子どもの昼食代やおやつ代が必要です。また、専業主婦の場合、子どもを習い事に通わせている方が多数で、この費用もかかります。○一番重要なことは将来を見据えること「子どもが大きくなったら再就職しよう」と考える専業主婦は多いものです。しかし、厳しいのが現実で、ブランクがあることに加え、年齢面も問題となることが多く、なかなか正社員での採用は難しいのが現実でしょう。一時は大変かもしれませんが、時短勤務を続ければ、定年まで正社員でいることもできるのです。子どもが小さいときは短い期間です。生涯獲得収入を考えてみると、圧倒的に時短勤務を続けて正社員でいた場合のほうが有利です。老後の年金も増えます。人生を長い目で見て、一時的な収入と支出のバランスを考えるのではなく、総合的に考えることが必要です。※画像は本文と関係ありません。
2015年03月05日メデラは4日、「出産後の仕事復帰と母乳育児に関する調査」の結果を発表した。調査時期は2014年12月、インターネット上で実施。対象は末子が3歳未満、出産後1年半未満で再び働き始め、現在の就業中の女性。有効回答数は515名となっている。それによると、復帰後の母乳継続率は50%。「復帰後、仕方なく母乳を与える機会を減らした」は61%となり、「母乳育児継続のために復帰時期を延期」と回答した人は7%となっている。復帰後も母乳育児を継続した女性に仕事中の子どもへの栄養についてたずねたところ、「母乳育児は続けたが、仕事中は母乳を与えてない」が70%、「母乳育児を続け、仕事中は母乳と粉ミルク両方を与えた」が17%、「母乳育児を続け、仕事中も母乳のみを与えた」が13%となった。復帰後、母乳育児をやめた、もしくは継続したが仕事中に母乳を与えていなかった母親に、仕事中も母乳栄養の希望を質問したところ、68%が「母乳を与えたかった」と回答している。続いて、母乳育児継続の障壁について調べると、最も多かった回答が「職場と保育場所が離れている」で46%となった。2位は「母乳の出る量が減ってしまった / 母乳が出なくなってしまった」(31%)。また、仕事復帰した母親に職場でのさく乳経験を聞くと、15%がさく乳経験ありとなり、さく乳場所の1位は「トイレ」(59%)となっている。復帰後、職場の「さく乳室・さく乳専用の部屋・スペース」でさく乳した女性はわずか5%にとどまっている。
2015年03月05日産休・育休中、子育てに専念できるのはうれしいが、その間の家計が心配……という人も少なくないだろう。以前、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太さんに、出産前に目標としておきたい貯蓄額について解説していただき、「手取り給与の6カ月分~1年分」と教えていただいた。今回は、既に育休に入っている方やこれから育休に入ろうとしている方であまり貯蓄がない場合、また育休中に少しでも節約したいと思われる方向けに、育休中にできる節約術について伊藤さんに教えていただく。○まずは出費の洗い出しを産休前に貯蓄しておきたい額は「手取り給与の6カ月分~1年分」としましたが、すでに産休・育休に入っていて貯蓄額が少ない方は、育休中を何とか乗り切る必要があります。そのためのポイントは大きく2つ。まず、水道光熱費や通信費、生命保険料などの固定費に無駄があれば削ることです。育休中は多少時間に余裕はできると思いますので、こうした毎月かかる固定費に無理がないかどうかを確認してみましょう。まずは一度、1カ月にかかる費用を洗い出すことです。その中で金額の大きいものから、削れないかどうかを見るべきといえます。そしてもう一つのポイントは、仕事をしていなければかからないであろう費用をカットすることです。仕事をしていると、時間もない、面倒だということで、外食費やクリーニング代がかさんだりしていると思います。もしそうした費用がかかっている場合には、月に数万円浮く可能性も十分あるといえます。こうしたコストカットにより、収入が減った分とまではいかないと思いますが、ある程度無駄は削れることでしょう。それでも生活費が足りない場合には、身内から援助してもらう、お金を借りるといった方法があります。例えば、東京都内の中央労働金庫、各信用組合などにおいては、「すくすく・ささえ」という子育てや介護と仕事を両立する人を支援するための融資制度があります。融資限度は100万円、金利も1.5%(平成26年4月1日現在)と低いため、こうした融資を利用するのも場合によってはよいかもしれません。そして最後に、これら以外に重要視していただきたいことは、夫婦で育児を行うことではないでしょうか。育休中に限ったことではありませんが、どちらかがやるのではなく、一緒にやる。当たり前のようでなかなか難しいことだと思いますが、夫婦円満のためにもお互いに役割分担を決め、楽しい家族生活を送ることが何よりも生活をやりくりする大きな手段だと思います。
2014年10月01日産休・育休中の女性は、肉体的にも精神的にも忙しいものですが、職場復帰を考えているママは、この時期に仕事に戻りやすい環境を整えておくのは重要なポイントです。どんなことに気をつけて、産休・育休中を過ごせば、良い感じに職場復帰できるのかを先輩ママとしてピックアップしてみました。■職場の状況をリサーチする育児休暇や産後休暇中でも、同僚や上司とのコミュニケーションはきちんと取っておくことが大切です。企業によっては休暇中に社内報が届いたり、社内の行事のお誘いがある場合もありますが、まずは自分からアクションを起こす事が重要。仕事仲間には時々メールや電話をして、社内の状況を気にしておく必要があります。コミュニケーションを取ることで、職場との繋がりが途切れないので、復帰後も安心して仕事を再スタートすることができます。■「人との付き合いの勘」を鈍らせない赤ちゃんと1対1で過ごす時間が長くなると、人とのコミュニケーションの仕方が変わってしまう傾向があります。オフィスに戻ってみると、頭の回転が遅くなっていてびっくりすることも。仕事人としての勘を忘れないためにも、少しでもいいので育児以外のやり取りも大切に。赤ちゃんが少し大きくなれば外出することもできるので、意識的に外に出ることもオススメ。実際に「コミュニケーション能力が高い人は職場復帰も早い」という声もあるほど。イベントなどに足を運び、家族以外の人との交流を持つことで、人と関わる力を養うことができますよ!■骨盤ケアをする妊娠・出産によって骨盤は大きく開きます。産後1週間~10日で自然に閉じてくるとされていますが、閉じた時にゆがんでしまい、そのまま固まってしまうこともあるので注意。骨盤の歪みは、腰痛や太る原因にもなります。骨盤を矯正するための教室やサロンなどもありますが、まずは骨盤を戻す意識を忘れずに、足を組まないなどの姿勢を意識するだけでも改善します。さらに積極的な骨盤ケアのための体操、骨盤ベルトをなどは、自分の体調に合わせて正しく行ってください。 復職後は肉体的に忙しくなりますので、それを見据えて体調を整えておきましょう。■いろんな先輩ママと話をするこれまで仕事で適用してきた「段取り」は子育てには通用しません。分からないこと、想定外のことに対応する、臨機応変さが重要になるのですが、仕事ができる人は、これまでの成功体験が使えないために焦ってしまう傾向もあります。仕事と育児のストレスを溜めこまないことが、復帰を成功させる秘訣です。世代を問わず、いろんな働くママに話を聞くのもオススメです。考え方が近いママが見つかったり、子どもが中学生で手がかからなくなったママの話を聞いたりなど、気が楽になりますよ。産休に入る前にも、復職前にも意識するべきは「権利を主張しすぎないこと」。「穏便に」をモットーにすることが、戻りやすい環境を整える近道のようですよ! これから産休に入る人は、ぜひ念頭に置いておいてくださいね。
2014年07月24日育児は女性がするというのが、一般的な認識になっていますよね。確かに母親であることや、授乳という点からも仕方のないことかもしれませんが、一方で「イクメン」と呼ばれるパパが増えてきたのも事実です。朝の幼稚園へのお見送りはパパがするという家庭も増えてきたそうですよ。しかし「イクメン」として育児に協力的なパパは増えてきましたが、育休を取得してママの代わりに育児に専念する…というのはあまり聞かないですよね。それもそのはず、現状の男性育休取得率はなんと1.89%に留まっているそうです(※)。※厚生労働省「雇用均等基本調査」(平成24年度)より結婚・出産後の女性の復職を推進するとして、安倍政権では『2020年までに男性の育休取得率を13%にする』という目標を掲げたというニュースは、記憶に新しいですよね。しかし現状の数値を見る限り、あまり男性は育休に対して前向きではないのかもしれませんが、実はメリットもあるって知っていましたか?■男性が育休を取得するメリットって?実際に育休を取得したことのある男性と、取得したことのない男性にアンケートをとったところ、育休を取得したメリットとして「子育てに関われる」のはもちろんのこと、「効率的な時間の使い方に対する意識が上がる」と答えた人が未取得者16.7%に対し、取得したことのある男性は22.2%と上回った答えをしたそうです。男性が育休を取得することにどんなメリットがあると思いますか?(株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」)実際、育休中の1日の自由時間は1時間~2時間未満だったという人が多いようですが、その時間を自分磨きとして「資格取得に向けた勉強」にあてたという人が一番多かったという結果でした。育休中の時間を有意義に活用し、仕事に追われている日常ではできなかったスキルアップをするというのも育休を取得するメリットのようですね。育休中の自由時間に自分磨きをするとしたら何がしたいですか? (株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」)■本当のところ男性が育休を取得できるの?「メリットがあるのは知っているけど実際は育休を取得することができない」という男性も多いと思います。そもそも会社で男性が育休を取得できるような制度があるのかが疑問なところです。実際、育休の取得経験者に比べて、取得したことがない人が働く会社では育休を取得しづらいという結果もありました。また、制度以外でも様々な障壁があるようで「職場の理解が足りない」「育児休暇中の家計が不安」「出世に響きそう」など、クリアしなければいけない問題があるのも事実のようです。男性の育休の取得率を上げるための現在の障壁として感じるものについてお答えください(株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」)■男性が育休を取得するためには?やっぱり男性が育休を取得するのは難しいことなのでしょうか。そんなことはありません。1)企業のイメージアップに繋がる! と会社を説得してみる男性が育休を取得できる企業って素敵な会社だな、という女性目線での意見はよく聞きます。実際に「男性の育休取得率が上がると、社会的に良い影響があると思うものは?」というアンケートに取得経験者の58.4%が「企業・組織・団体のイメージが良くなる」と回答していました。男性の育休取得率が上がると、社会的に良い影響があると思うものは?(株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関するアンケート」より)2)各種社会保障制度を利用する社会保険料の免除や、育児休業給付金、パパ・ママ育休プラスなど、国が定めている制度はいくつかあります。育休取得経験者はこれらの制度をうまく取り入れて仕事や家計などへの負担を軽減したようです。3)まずは1週間から始めてみる女性の育休のイメージから長期での育休を想像してしまいますが、36.8%の育休取得経験者の育休期間は「1週間未満」だったそうです。このくらいなら、会社にも言いやすく、ママの仕事復帰の最初の1週間をお手伝いするということもでき、負担なく取得できそうじゃないですか?子どもは欲しい、でも仕事は続けたい・復帰したい、という女性がスムーズに結婚・出産できるように、また、パパ自身も貴重な子どもとの時間をとるよい機会として、男性の育児休暇取得も積極的に考えてみてはいかがでしょうか?参考:
2014年06月13日育児休業を取得するにあたって、育児休業給付金が支給されることは既報の通り。しかし、実際に受け取れるまでには出産してから4~5カ月もかかり、それまで家計のやりくりをどうすべきかを考える必要がある。今回は、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太さんに、産休・育休前に貯めておきたい目標貯蓄額を教えていただいた。○のしかかる住民税の支払い旦那さんの収入だけで十分生活ができ、旦那さんが育休を取得されないのであれば、特に家計のやりくりを考えなくともなんとかなるといえます。ただし、その際にも注意しなければいけないのは、奥さんにかかってくる住民税ではないでしょうか。住民税は、前年の収入に対してかかるものなので、出産や産休・育休にかかわらず、どうしても支払いを行う必要がでてきます。そうなると、「毎月数万円の出費、困った」と思われるかもしれません。しかしながら、特例があり、育児休業期間中1年以内に限り、住民税の徴収が猶予される仕組みがあります。これは、育休を取得する本人が居住する各市町村にて申請、適用されれば、職場復帰してからの支払いで済むようになります(ただし、職場復帰後に延滞金とともに納税することになります)。その他、健康保険や厚生年金保険に関しては、事業主が申し出ることによって育休中は支払いが免除になりますので、特に考える必要はありません。このように見ていくと、旦那さんの収入のみで十分な場合には、特に生活に困ることはないでしょう。一方、2人で育休を取得する場合。男性は奥さんの出産日当日より育休取得が可能であるため、この場合には奥さんよりも2カ月早く給付金を受け取ることが可能となります。そうなると、最初の2~3カ月間をどう乗り切るかがやはり重要となってきます。一般に、育児休業の時のみならず、何かあった場合にそなえて貯蓄をしておきたい金額は、毎月の給料の手取り金額×6カ月分になります。これは失業や万一に備えた金額ともいえますが、手取り金額の6カ月分あれば育休中も乗り切ることは可能といえます。2人で休む場合にはそれぞれの金額を算出し、貯蓄しておくべきでしょう。ただし、自営業や専業主婦で国民健康保険に加入している場合は、育児休業給付金は支給されません。旦那さんの収入ではカバーが難しい場合に備えて、さらに多い金額、できれば毎月のおおよその手取り金額×1年分は貯蓄をしておくべきといえます。
2014年06月11日女性にとって人生のビッグイベントともいえる妊娠・出産。ひと昔前に比べれば産休・育休の制度は整ってきており、出産後も仕事を続ける女性が増えています。ただ、それは恵まれた環境にある一部の人の話。いまだに妊娠・出産を機に仕事を辞める女性は6割とも言われているそう。そこで今回は「産休・育休の理想と現実」について、対象を「自分もしくは配偶者が出産する場合、育休(産休も含む)を取得する(した)」と回答した方に絞り、調査してみました。■実際に取得する(した)期間は1年が最多Q あなたはどのくらいの期間、育休(産休も含む)を取得するつもりですか?(取得しましたか?)3ヶ月未満……:18.8%4~6ヶ月……:15.5%7~12ヶ月(1年)……:38.3%1年1ヶ月~2年……:19.5%2年1ヶ月~3年……:2.9%3年1ヶ月~5年……:2.5%それ以上……:2.5%最も多かったのは「7~12ヶ月(1年)」で、全体の約4割を占めました。勤務先の制度が「1年」となっているところが多いようです。「まわりがそれくらいの期間で復帰しているから」という回答も複数見られました。公務員、大手企業などは「産休・育休」を当然の権利としているため周囲の理解も得やすいのですが、中には制度自体が整っていなかったり、休みを取ることに関して疎ましく思われたりするところもあるようです。また、特徴的だったのは「3ヶ月未満」の層。こちらは男性の回答が中心で、「退院までの期間を取得した」(50歳以上/男性/情報・IT)や「(育休の)1日取得制度がある」(32歳/男性/機械・精密機器)など、仕事に穴を開けない程度の短期間を休みにあてるという人が見られました。■「育休」の理想の期間は「1~2年」Q あなたはどれくらいの期間、育休を取得できるのが理想的だと思いますか?3ヶ月未満……:5.8%4~6ヶ月……:9.0%7~12ヶ月(1年)……:27.8%1年1ヶ月~2年……:25.3%2年1ヶ月~3年……:15.9%3年1ヶ月~5年……:9.4%それ以上……:6.9%育休を実際に「取得する(した)期間」と「理想の期間」にそれほど大きな差はありませんでした。しいて言うなら、1年より少し長めに取れるのが理想的、といったところでしょうか。待機児童の問題が深刻であるため、保育園に入れられなかった場合に休業の延長ができるといいという声も。休みの期間が長くなりすぎると、その分まわりに迷惑を掛けたり、自分自身の仕事勘が失われたりするので、「1~2年」が妥当なラインと考える人が多いようです。今回のアンケートで、育休の取得期間は理想と現実とではそれほど差がなく「1~2年」とする人が多いことがわかりました。「会社の制度が整っているので、当然育休を取得する」という回答が多数見られた一方、「前例がなく、自分が先陣を切っていくことになる」という回答も複数。いまだに妊娠を機に退職勧告するような企業もあるようです。能力ある女性の働く機会を奪ってしまうのは本当にもったいないこと。女性だけでなく男性も気軽に育児休業の取れるようなしくみづくりを、政府や企業にぜひお願いしたいところですね。【アンケート対象】調査時期: 2014年2014年3月7日~8日調査対象: マイナビニュース会員調査対象数: 277人調査方法: 回答者限定ログイン式アンケート
2014年03月28日家にいることが多くなる育休中は、家の掃除が気になる時期。でも、重い腰はなかなか上がらず、「あ~あ、今日も掃除しなかったなぁ」なんて気持ちになることありませんか?■一番パワーを使うのは、スタート時掃除は、「始める時」が一番パワーを使う。例えるならば、スポーツクラブに行く前のようなもの。行ってしまえばそれなりに気持ちいいし、終われば達成感もある。それがわかっていても、なかなか始められないのが掃除なのだ。とりわけ「毎日、家にいる」という育休中は、「後でやろう」という誘惑に打ち勝つのは難しい。■通勤時間分 掃除をするそこで私が考えついたのは、「通勤時間分を掃除しよう」ということ。育休中は、育児が仕事。でも、通勤はない。会社に行っていれば、通勤に使う時間だけは、仕事(育児)をせずに掃除をしようと思ったのだ。ゆえに、出勤する時と同じテンションで、掃除を始める。反対に言えば、「掃除を始める」ということは、「出勤する時」のと同じくらいのテンション、パワーが必要だと自覚した。■1日1回、0(ゼロ)地点に戻すちなみに。「通勤時間分だけ掃除をする」というのは、相当な仕事量だ。そんなの、毎日やっていたら、すぐに挫折する。あくまで気持ちの問題です、そこは。大切なのは、「1日1回、家の中を0(ゼロ)地点に戻す時間(キッカケ)を作る」ということ。乳幼児が家にいると、家の中がゴチャゴチャしているのは常。でも、そこで諦めてしまうと、散らかり&汚れは蓄積していくだけになる。だから、「キレイにする」というプラスの動きはしないまでも、「0(ゼロ)に戻す」という作業だけは続けたい。【これが我が家のゼロ地点】■白木屋傳兵衛の箒はいい!0(ゼロ)地点に戻したら、箒をかけるようにしている。掃除機ではなく、箒なのは掃除機よりも手軽だからだ。柄をサッと手にとれば掃除開始!我が家で使っているのは、白木屋傳兵衛の箒だ。使う場所によって、2本の箒を使い分けている。和室を掃く時は、江戸箒(草のほうき)。草が持つ「コシ」でゴミを掃き出す。フローリングエリアで使っているのは、シュロ箒。シュロ箒は、柔らかいモップのような箒なので、床 をなでるようにして使う。植物性油脂を多く含んでいるので、掃くことによって油脂が床に移り、天然のワックスがけの効果もある。【江戸箒(向かって左)、シュロ箒(右)。真ん中はハタキ】【箒なら、階段掃除も簡単】ひと通り掃き終わるのに15分程度かかるが、軽い運動をしているような感じで心地良い。「掃除=心地良い」というシナプスが脳にできたら、こっちのものだ。毎日の掃除が、「やらなければいけないこと」から、「日常の1コマ」となる。文章/楢戸ひかる
2013年08月21日毎日の食事を自分が作る・・。仕事中心の生活をしてきた人にとっては、かなり高いハードルだ。でも、子どもが生まれて育休中だもの。ごはんくらいは、毎日私が作らなくちゃ! と思って、苦しくなっていませんか? ■主婦歴16年、私の場合まず、私自身のことを言えば、長男の育休の時は、毎日ごはんを作らなかった。今、考えれば、「毎日ごはんを作れない自分」と向き合うのがイヤだったのだろう。理由をつけては、子どもをママチャリの前に乗せ、よく外食に行ったものだ。当時の私に言いたいのは、「毎日、何かしら作ろう。それは“料理”でなくてもいいんだよ」ということだ。そう思うには訳がある。■毎日、何かしら作ってみる今は毎日ごはんを作っているが、そのキッカケを思い出してみると、「料理とは呼べないシロモノを食卓に出していいんだ」と思えたことだった。私が思うに、世の中、素敵な情報が流れすぎている。かわいい子どもがいて、丁寧な生活をしていて・・的な? でも、子どもが生まれたからといって、仕事中心の生活していた私が、すぐに毎日の献立に困らないほどの料理のレパートリーがあるハズもない。加えて、始めての育児で疲労困憊。「毎日、素敵な食卓なんて無理だよな」と、当たり前の現実にやっと気がついたのだ。■献立の“へそ”を決める「でも、何かしらの“何か”も思いつかない」という場合は、献立の“へそ”を、まず決める。私の場合、それは野菜の梅酢あえ。【野菜の梅酢あえ】※作成時間5分強<材料>・キャベツ1/4個・キュウリ1本・人参1/2本・梅酢大さじ1・ゴマ大さじ2<作り方>キャベツは千切りにし、キュウリと人参は食べやすい大きさに切る。野菜をボールに入れ、ゴマと梅酢を上から回しかけ手で混ぜる。全体に混ざったら、浅漬用容器(ジップロックなどでも可)に入れる。すぐ食べても大丈夫だが、2~3時間置くと味が馴染む。これを作っておくと、すごく安心する。あとは肉を焼いたり、魚を焼いたりすればメイン料理は完成。ご飯を炊けば、とりあえず“食卓”ができあがる。余裕があって、味噌汁や小鉢をつけられた時は「あら、素敵!」と自分を褒める。ハードル低すぎですか!?(笑)■“できること”を増やしていくという気持ち家事のハードルをどこに設定するか? は、とても大事なことだと思う。「雑誌で見た素敵な暮らし」に憧れて、無意識に「憧れの暮らし」を「あるべき我が家の暮らし」だと設定してしまうと、苦しくなる。私はそういう失敗をしていたのだと思う。まずは、「今、できること」という地面にきちんと着地しよう! そして、そこから、“できそうなこと”を増やしていく、その積み重ねが我が家の暮らしとなり、自分の人生を作っていく。つまりは、今の私にがっかりしないで、自分で「できたこと」を喜び、自分を励ましてあげる。それが家事上手への第1歩だと思う。文章/楢戸ひかる
2013年08月09日