堺雅人、小栗旬、伊藤英明、市原隼人、田中哲司と30代・40代の“いい男”たちがここ数年で結婚を発表する中、“最後の砦”とも言われていた西島秀俊が、11月19日(水)、16歳年下の一般女性と結婚することを発表した。報道各社にFAXで発表された今回の結婚。「突然このようなご報告を書面で致しますことをお許しください。私、西島秀俊は、かねてよりお付き合いをしてまりました27歳の元会社員の方と近々入籍しますことをご報告させていただきます」と報告した。お相手の一般女性とは、「友人の紹介で知り合い、3年程お付き合いをしてまいりました」とのことで、「明るく穏やかな性格で、いつも私を支えてくれています」とコメントしている。もともと女性ファンの人気が高かった西島さんだが、フジテレビのドラマ「ストロベリーナイト」シリーズの菊田和男役でさらに火が付き、その後もNHK大河「八重の桜」や映画化がつい先日発表された「MOZU」シリーズを始め、ローソンや日清食品の「ラ王」、パナソニックなど数々のCMに出演し、その爽やかなイメージと相まって年齢を問わず幅広い女性ファンの支持を得てきた。そんな中での、今回の西島さんの結婚発表を、熱狂的な女性ファンたちは「悲報…」と嘆いている。Twitter上ではすでに、「いつかは結婚すると思ってたけど、いざするとなると悲しい」「ダメだわー。生きていけない」「独身の帝王たちが次々と…あと残ってるの誰?ジャニーズ以外はほとんどいないのでは」「え、パニックやねんけど」「洗剤やラ王のCMはまさか結婚発表するための伏線…?妄想に浸りながら見ていたあたしって…」と嘆きのつぶやきであふれている。そんな一方で、悔し涙を堪えながら「でも西島秀俊のファンとしてお祝いしなきゃ!」「どうかお幸せに」とつぶやくファンもいるが、果たして、この結婚で今後の“西島人気”にどんな変化が現れるのか?今後の作品としては劇場版『MOZU』、真木よう子主演作『脳内ポイズンベリー』(ともに2015年公開)が控えており、その動員にも注目が集まりそうだ。(text:cinemacafe.net)
2014年11月19日年末恒例の音楽番組「日本レコード大賞」。第56回となる今年は、総合司会に仲間由紀恵、TBSアナウンサーの安住紳一郎が務めることが発表された。仲間さんは今回が初の「レコード大賞」総合司会、安住アナは3年連続3度目となる。12月30日(火)に東京・新国立劇場から生放送される今年の「レコード大賞」。初の総合司会を務める仲間さんは、今年4月から放送されたNHK連続テレビ小説「花子とアン」でも、吉高由里子演じる主人公の親友・葉山蓮子役の好演も記憶に新しいが、TBSでは現在放送中のドラマ「SAKURA~事件を聞く女~」(毎週月曜20時~)でも、究極の“聞き上手”な極秘潜入捜査官を熱演し話題を集め、2015年には舞台「放浪記」の主演も決定している。さらに、今年9月には俳優の田中哲司との結婚を発表するなど今年、公私共に注目を集めた女優といえる。そんな仲間さんは今回の大抜擢に「初めてのレコード大賞の司会のお話を頂き、大変光栄に思っております。と、同時に今から緊張しております。安住さんとは司会では初めて共演させて頂きますが、安心ですしとても楽しみです。年末を締めくくる音楽の大イベントを盛り上げられますよう、一生懸命頑張りたいと思います」と意気込みを寄せている。出演アーティストはまだ発表されていないが、近日、各賞受賞者が決まり発表される予定のよう。果たして、今年はどんなアーティストが栄冠に輝くのか?「第56回輝く!日本レコード大賞」は12月30日(火)に生放送。(text:cinemacafe.net)
2014年11月17日10月も終わりに近づき、 寒い日が増えてきましたね。明日、10月24日(金)~11月21日(金)は、 蠍座生まれの方々の誕生日です。おめでとうございます!(※星座は生まれ時間によってズレることがあります。)蠍座生まれの男性は、ちょっと謎めいた人というイメージがあるのですが、ふとした瞬間に一生懸命な表情を見せることもあり、そのギャップにクラッと来る女性も多いかもしれません。今回は、そんな蠍座男性の素顔に迫ります!≪蠍座の基本傾向は?≫・何事にも粘り強く取り組むタイプ・内に秘めたる想いが強い≪蠍座の恋愛傾向は?≫・じっくりと時間をかけて相手との関係を深める・セックスアピールが強く、スキンシップを好む・独占欲・嫉妬心が強い・過去の恋愛を引きずりやすいここで著名人を例に、蠍座男性の恋愛傾向について、もう少し掘り下げていこうと思います!◆セクシーなイケメンが多い星座蠍座の男性は、エロカッコいい容姿の人が多いです。例えば、SMAPの木村拓哉さん、V6の岡田准一さんは毎年、「抱かれたい男性」アンケートのTOP10にランクインしていますよね。お2人ともどこかミステリアスな感じがしますが、これは蠍座生まれの特徴の一つ。蠍座男性はめったに自分の本心をさらけ出すことがないのです。木村さんは、既婚者なのにプライベートは謎に包まれたまま。岡田さんはあんなにカッコいいのに、これまで恋愛沙汰が派手に報道されることはありませんでした。◆恋人ができると一途に愛するタイプ蠍座男性は一度恋愛にハマると、どっぷりとのめり込む傾向があります。でも、仕事で大きな目標を持っている場合は、恋愛はそっちのけになる方もいます。仕事か恋愛か、両極端になってしまいやすいんですね。岡田さんはここ最近、ドラマや映画の役作りに忙しかったので恋愛どころではなかったかもしれません。同じジャニーズ事務所では、関ジャニ∞の錦戸亮さん、TOKIOの長瀬智也さんも蠍座。こうしてお名前を並べていくと、確かにセクシーで、付き合ったら一途な男というイメージの人が多いような気がしてきませんか?◆蠍座男性は、実は懐が深い俳優の及川光博さんも蠍座生まれです。彼の奥さまは、宝塚出身の女優・壇れいさん。お2人は、約1年半のお付き合いを経てゴールインしました。交際中はケンカしたり、距離を置いたりした時期もあったそうです。けれど、壇さんいわく及川さんは「優しく大きな人」なのだそう。蠍座男性は、本気の女性には時間をかけて、相手の悪いところも受け容れていく懐の深さを兼ね備えています。ナルシストな王子様キャラでブレイクした及川さんですが、裏では粘り強く努力を重ねてきたのかもしれません。≪蠍座女性は、年の差を気にしない?≫蠍座生まれの女性といえば、先日、電撃結婚して世間を驚かせた女優の仲間由紀恵さん。6年間の交際を実らせ、14歳年上の俳優・田中哲司さんと結ばれました。蠍座の女性芸能人には他にも、スザンヌさん(9歳差)、小倉優子さん(13歳差)など年の差婚をしている方々がいます。蠍座男性は、一度本気になればとことん相手にのめり込みますが、女性の場合はその傾向がさらに強いようです。ですから蠍座女性は、年の差ぐらいなら気にならない可能性大。距離や周りからの反対など障害があっても、「この人!」と思えば一途に向かっていくでしょう。≪蠍座男性へのNG言動って?≫異性の友人と比較するような言動はNG。周りに付き合っていることを大っぴらにされるのも嫌がります。≪蠍座男性が喜ぶのは?≫自分だけが必要とされることに大きな喜びを感じるはず!彼の前では少し甘えた仕草でアピールしてみて。≪蠍座男性の前ではこんなファッションを≫ちょっぴりセクシーなファッションで攻めるのがオススメ。ただし、露骨すぎないように注意しましょう。~最後に…蠍座男性のまとめ~深い付き合いを求めるなら、蠍座男性は最高の恋人になるでしょう。でも、重くなりすぎると引かれてしまうので、そこは注意が必要です。蠍座の方とお付き合いしたいときには、ぜひ参考にしてみてくださいね♪みなさんの恋を応援しています!(文=夢実マナ)恋愛専門・タロット占いカウンセラー/占いライター10代の頃からタロットカードに親しみ、いつしかプロの道へ。現在、メール占い、イベントでの対面鑑定を主に活動している。夢実マナの恋愛メール占いセッション!生年月日で占うふたりの恋愛相性【無料占い】
2014年10月23日最近、有名人の年の差婚が相次いで話題になりましたが、テレビ東京の大江麻理子アナウンサーと結婚したマネックス証券の松本大社長は50歳、女優の仲間由紀恵と結婚した俳優の田中哲司は48歳。また、9月24日には、“ちょいワルオヤジ”の言葉を生んだ『レオン(LEON)』創刊時の編集長・岸田一郎氏が手掛ける、50~60代向け男性誌『マデュロ(MADURO)』が創刊されましたが、若い女性を“姫ーナ”などという造語で呼び、やんちゃジジイの愛人的存在と定義しています。今勢いのある「アラフィフ男性」は、なぜ、そんなに若い女性が好きなのでしょうか。それを解き明かす研究結果が英国のサイト『メールオンライン』に紹介されていました。何歳になっても男性にとっての理想の女性は“20代半ば”国際人間行動進化学会の学術雑誌『Evolution and Human Behavior(進化と人間行動)』に掲載された、フィンランドのアボアカデミー大学の研究によると、何歳になっても男性にとっての理想の女性は“20代半ば”なのだそうです。その研究では、12,500人の男女にパートナーの実際の年齢と、最も魅力的あるいは理想とする年齢を質問しました。50代の男性に理想の女性を尋ねると、半分の年齢になり、また、20歳の男性に理想のデートを述べてもらうと、少し年上の女性を選ぶのだそう。つまり、何歳の男性にとっても、20代半ばの女性は憧れの存在のようです。女性はもっと現実的で同年代が理想同大学の研究員は、その理由を、20代半ばの女性は繁殖力が高く、子どもを産んで男性の遺伝子を継承する可能性が高いからだとしています。一方、女性は、男性が同年齢または少し年上が最も魅力的だと思うのだそうです。研究員は次のように述べています。「少し年上の男性のほうが若い男性よりも家族を育てるためのお金と安定性を持っている可能性がある。そして、かなり年上の“パトロン”はより多くのお金を持っているかもしれないが、家族がまだ若いうちに死ぬ可能性が高い」大江アナも仲間由紀恵も30代半ばですし、ひと回り以上も年上の男性を選んでいますから、この結果はあくまでも、「人間行動進化学」のひとつの研究として、そういう傾向が見られた、ということだと思います。この記事があなたの参考になるかはわかりませんが、できれば自分の理想のパートナーを選んで幸せになりたいものですよね……。>>おすすめ記事:夫にするなら「低身長の男性」高身長男性より“高収入で結婚生活は長続き”と研究で判明!(リプトン和子)
2014年10月01日現在、日本テレビ系列で放映中のテレビドラマ『ST 赤と白の捜査ファイル』の映画化が決定した。藤原竜也、岡田将生らメインキャストが続投し、2015年1月10日(土)に全国東宝系にて公開される。本ドラマは、今野敏の『ST 警視庁科学特捜班』シリーズが原作。優れた能力を持った風変わりなST(=科学特捜班)メンバーが、次々と起こる難事件を解決していく姿が描かれる。藤原は一匹狼を気取る対人恐怖症のSTリーダー・赤城左門役、岡田は、気弱なエリート警部・百合根友久役を演じる。映画版には、STメンバーの志田未来、芦名星、窪田正孝、三宅弘城をはじめ、田中哲司、林遣都、瀬戸朝香、渡部篤郎が続投する。藤原は「3か月間、暑い中で共に撮影を頑張ってきたSTメンバー、そして監督はじめスタッフさんと一緒に映画も撮れることになり嬉しく思います。ドラマの中で描かれてきたSTメンバーそれぞれのエピソードや背景を踏まえて、また皆が各々の力を活かして映画の中でも活躍しますので是非ご期待ください。赤城と百合根の関係にもまた変化が見られると思います」とコメント。岡田は「映画化ということで、またSTメンバーと事件に立ち向かいます。連ドラの時以上にメンバーがまとまって犯人を追い詰めていきますし、百合根の成長も垣間見れます。撮影が楽しみで仕方ありません」とコメントを寄せている。『ST 赤と白の捜査ファイル』2015年1月10日(土)全国東宝系にて公開
2014年08月06日戸田恵梨香、加瀬亮を始めとする『劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇』出演陣と堤幸彦監督が11月29日(金)の午前0時開始の第1回上映を前に舞台挨拶に登壇。『SPEC』とのお別れを前に「これだけは言っておきたい!」という思いやエピソードをブチまけた。戸田さんは「3年間ずっと言ってきたことですが」と前置きし、これだけは言っておきたいという思いを激白。それは神木隆之介が演じる“一(ニノマエ)”による“時を止める”スペックが発動した際の撮影の大変さ。ニノマエが時を止めるシーンでは、神木さん以外の共演陣はみんな、時には無理な態勢のまま静止していないといけないのだ。シリーズの生みの親である堤監督までも「迷惑だよね」とバッサリ。神木さんは「仕方ない。そういう能力なんだから」と抗弁しつつ、「謝りたい」と苦笑。特に連ドラ最終回の雪を降らせての外での撮影について触れ、「寒いんですよ。寒いとセリフを噛んじゃう!加瀬さんに『しっかりしてくれよ』と言われまして…」と申し訳なさそうに語る。加瀬さんは「オレは(ニノマエが)歩くスピードも遅いって思ってたよ」と延々と愚痴り始める。「毎回つらかったよ。いかに楽な態勢で止まるか?と考えたけど、ほとんどが空中だった」と語り、笑いを誘っていた。人の心を読むサトリ役で人気を博した真野恵里菜は、連ドラにゲスト出演し、その後のSPドラマを経て本作にも出演しているが、連ドラの際に、田中哲司が演じた予知能力を持つ冷泉俊明に対して発したあるセリフに言及。「アイドル界が揺らいだ瞬間だったと思う。私がサトリをやる意味はここにあったのかと思った(笑)」と感慨深げ。どのセリフについて言っているのかは「ここでは言えません(笑)」と言葉を濁したが、恐らく、冷泉が「AKB48」の楽曲の歌詞を呪文のように唱えるのに対し、「AKBかよ。ハロプロにしろよ!」とサトリがツッコんだシーンについてだと思われる。この日、深夜にも関わらず第1回目の上映に足を運んだコアな『SPEC』ファンは、すぐに発言の意図を理解したようで爆笑。ちなみに、『劇場版SPEC~結~』には「AKB48」の大島優子も出演しており、その点も含めて非常に意味深なセリフとなったと言えそう…?大島さんと真野さんが劇中で直接、対峙するシーンがあるかどうかも気になるところだ。『劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇』および『爻ノ篇』は全国にて公開中。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:劇場版 SPEC~結(クローズ)~漸(ぜん)ノ篇 2013年11月1日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会劇場版 SPEC~結(クローズ)~爻(こう)ノ篇 2013年11月29日より全国東宝系にて公開(C) 2013「劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇」製作委員会/2013「劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇」製作委員会
2013年11月29日劇作家・演出家で俳優としても活躍する長塚圭史が、2009年の英国留学後に立ち上げた「葛河思潮社」。国内外の名戯曲を取り上げ、ワークショップやリーディングを含めた稽古で作品づくりを目指す、長塚のソロプロジェクトだ。一昨年と昨年(再演)に上演した『浮標』(三好十郎作)は、休憩を含めて4時間という長丁場ながら、緊張感あふれる劇場空間を示して高い評価を得た。第3弾となる『冒した者』も、同じ三好の長編戯曲。演出と出演を兼ねる長塚と、『浮標』に続き『冒した者』でも主人公を演じる田中哲司に話を聞いた。舞台『冒した者』チケット情報みたび三好作品に挑むことになった理由を、長塚はこう語る。「初演の『浮標』で三好さんが描く“死を前にした生の物語”の力をつくづく感じました。東日本大震災の後に再演した時、その想いは一層強まって、もっと多くの人に三好作品を体感してほしいと思った。今回の『冒した者』は、主人公の妻の最期を描いた『浮標』の後に書かれていて、内容も作品世界の“その後”を思わせるもの。どちらも私小説ならぬ“私戯曲”ながら、『冒した者』は三好さんのもうひとつの魅力である社会への冷徹な批評眼が作品を覆っているんです。もしかしたら『浮標』よりも、演じる側は手こずるかもしれないですね」妻を亡くした主人公の“私”(田中)は、戦争で焼け残った大きな屋敷に、数組の家族と共同生活をしている。旧知の医師・舟木(長塚)や亡き主の庶子である柳子(松雪泰子)、株屋の若宮(中村まこと)、管理人の浮山(吉見一豊)、盲目の少女モモ(木下あかり)ら、住人たちの仲も悪くない。そんなある日、“私”を慕ってたびたびやってきていた須永(松田龍平)が、フラリと屋敷を訪れる。須永の秘密は、やがて住人たちの隠された現状に影響を及ぼし…。「僕が演じる“私”は、妻を亡くした後に屋敷へ引っ越してきた作家で、今は“死んでいるのか生きているのかわからない”状態なんです。幕開きの膨大なセリフも、モノローグなのかト書きなのか曖昧で、途中から住人たちの説明が入ったりする。その振れ幅の大きさというか、自由さがすごく面白いんです。ただなにしろ“度が過ぎている”と感じる長さなので必死です」と話す田中。だがその表情は、言葉とは裏腹にどこか楽しんでいるようだ。長期的な視点で作品に携わる「葛河思潮社」。すっかり長塚組ともいえる田中が「圭史くんとは一緒に作っていく楽しさがある」と言えば、長塚も「哲司さんは経験も技術もあって、でも新しいことには一緒に乗っかってくれる貴重な存在」と返す。「『浮標』に続いて出ていただく松雪さん、ずっと一緒にやりたかった松田さんと、キャストも揃いました。『葛河~』の作り方は確かに面倒くさいけれど(笑)、それだけ豊かさがあると信じています」と話す長塚。演出家と俳優が名戯曲に真っ向から対峙することで作られる、芳醇な舞台。観る側としては、こんなに贅沢なことはないだろう。9月5日(木)からKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ、9月20日(金)から東京・吉祥寺シアターにて。ともに現在先行販売中。
2013年07月23日葛河思潮社の第二回公演『浮標』が9月20日、世田谷パブリックシアターにて開幕した。葛河思潮社とは長塚圭史が昨年1月に立ち上げた演劇プロジェクトで、その第一回公演として長塚が演出に挑んだのが、三好十郎作によるこの『浮標』だった。前回の公演中にすでに今年の再演を決めていたそうだが、震災を経た1年半後の今、三好十郎が“生の本質”について苛烈に書き綴った本作の、その気迫のこもった言葉たちはいっそう強度を増して我々の身に迫ってくる。「浮標」 チケット情報時は日中戦争の影が忍び寄る頃。画家の久我五郎(田中哲司)は死を目前にした病身の妻・美緒(松雪泰子)の看病に献身している。美緒の生をなんとかつなぎ止めようと抗う五郎の前に現れるのは、彼を利用しようとする金貸しや財産の譲渡を迫る妻の家族、戦地に赴く親友、現実を突きつける医師など。経済的にも困窮し、次第に追いつめられていく五郎はそれでもなお、あらん限りの力で生きることの意味を美緒に叫び続ける。しかし最期の時は迫りつつある。黒い木枠で囲んだ中に白砂を敷き詰めた抽象舞台で物語は展開する。出演者が立ち並ぶ中、長塚の素朴な挨拶で開演が告げられ、その白砂に五郎役の田中哲司が足を踏み入れた瞬間から、時は過去の時代へと巻き戻されていく。木枠の左右両端には椅子が並び、役者たちがその登場人物のままに着席し、出番のないシーンを静かに見届ける。前回に続いて五郎を演じる田中は、美緒に対する愛情と苛立ち、金貸しの尾崎(赤堀雅秋)や医師・比企(長塚)の前でみせる攻撃と卑屈といった感情の破綻を、より深い哀切を込めて表現。美緒役の松雪は、今にも消え入りそうな病人の透明感を醸しながらも、時おり生への闘争心を鋭く光らせる表情がいい。見舞いにきた若い娘・京子(高部あい)の健康美に嫉妬を覚え、ひとり静かに化粧し、鏡をみつめるかすかな笑顔が悲しく、美しい。五郎を正論で責め立てる尾崎や比企、死にゆく娘に財産話を急かす母・お貞(池谷のぶえ)や美緒の妹・恵子(大和田美帆)などは狡猾とも非情とも見てとれる。しかしここに登場する誰もが戦争という状況からの圧迫を受け、五郎や美緒と同じように必死に生にすがりつこうとしている人たちだ。椅子に座って物語を眺める登場人物たちの視線から、過ぎた日々への懺悔や悔恨を感じ取り、その人物の隠れた厚みに気づく瞬間もあった。戯曲に描かれた人間たちの真の姿を長塚が綿密に探究し、舞台上に息づかせている。死に際の美緒に向かって万葉集を語り聞かせる五郎。その白眉のクライマックスに三好十郎は “生と死”についての深淵な問いを我々に叩きつける。茫漠とした海にただよう浮標の孤独のように、永遠に答えの出ない問いかけを今一度、胸に刻む。上演時間4時間(休憩2回含む)の間、集中をとぎらせず吸引する三好十郎の魂の言葉は、さまざまな気づきをもたらしてくれる。公演は同所にて9月30日(日)まで。その後大阪、兵庫、宮城を巡演し10月20日(土)に新潟で千秋楽を迎える。千秋楽の模様は全国13か所の映画館で生中継される。取材・文:上野紀子
2012年09月21日10月に公開される北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』に出演した名高達男、光石研、田中哲司のインタビュー動画がこのほど公開された。インタビュー動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。北野監督が“本当に悪い”男たちばかりを登場させ、痛快なエンターテインメントを目指した本作。名高が演じるのは、関東を牛耳る暴力団・山王会で古参幹部ながら、新参者の石原(加瀬亮)に組織内で先を越され、不満を抱いている白山だ。そして、その白山の兄弟分、五味を演じるのが光石、山王会に所属しながら何を考えているのかわからない不気味な印象を持たれている男、舟木を演じるが田中だ。3人とも、演技派俳優として数々の映画、ドラマ、舞台で活躍し、繊細な会話劇から豪快な活劇までを縦横無尽にカバーしてきた名優だ。インタビュー動画では3人が自身の演じた役や、撮影秘話について語っている。本作は、暴力団に所属する悪い男たちを主役にしているが、その内容はエンターテインメントに徹しており、過剰なまでに悪い男たちを対決させることで出現するスゴみや、過剰であるがゆえに生じるギャップやユーモアを描いている。インタビューで名高が「奥行きが深い大人っぽい映画」と語る通り、本作は、アクションや怒号が飛び交う場面が多くありながら、それだけではない“深み”のある作品に仕上がっているようだ。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年08月24日8月29日(現地時間)に開幕する第69回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門への正式出品が決定した北野武監督最新作『アウトレイジ ビヨンド』。これに先駆けて、本作で強烈かつ衝撃的なバイオレンスを繰り広げる“全員悪人”の男たちの中から、めでたく山王会若頭に就任した石原役・加瀬亮のインタビュー映像が到着した。関東最大の暴力団組織・山王会の抗争から5年。一度は決着がついたはずだったが、ヤクザ壊滅を図る警察が動き始め、“死んだはずの男”大友が利用される。騙し合いと裏切りの火種がまたもやくすぶり始め、関東勢VS関西勢(花菱会)の巨大な抗争が繰り広げられる――。「前回はインテリヤクザということで、蛇のような静かでネチネチした役だと思ったんですが、今回は打って変わってずっと子犬のように吠えまくっているという感じですかね」と自らの役を分析する加瀬さん。元大友組の金庫番であったにも関わらず、将来の見えない大友を裏切り、加藤(三浦友和)と裏で手を組み若頭にまで上り詰めた男、石原。加藤の右腕になるということは、田中哲司、中尾彬、光石研ら錚々たる古参幹部メンバーの上に立つ役どころでもあるわけだが、そのことにプレッシャーは感じなかったのだろうか…?「カメラが回ってないときは全く逆の立場ですからね。そういう方たちに、カメラの前ですぐ上に立てって言われてもやっぱりそれはなかなか…(笑)」。前作では、“草食系男子”の代表的存在でもある加瀬さんのヤクザへの見事な変貌ぶりに誰もが驚かされたわけだが、本人が「吠えまくる」と表現するように、続編となる本作はさらに凄みが増している。「本音と建前の出し方っていうんですかね、悪い意味で“ああ大人だなぁ”って思いますが、ヤクザを演じる上で大事だと感じました」とヤクザを演じるコツを得た様子の加瀬さん。「今回もこれだけのメンバーが悪事をするっていうことで、かなり面白いと思うし、怖いところもあるし、笑えるところもある」とニヤリと語るその姿からは、本作への自信のほどが伺える。加瀬さん曰く「ひどいことばっかり起こるんですが、どこか爽快感がある映画」。気持ちいいほどに極悪非道な男たちの闘いが今回もまた、アドレナリンを高めてくれそうだ。『アウトレイジビヨンド』は10月6日(土)より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会
2012年08月17日昨年1月に上演され、大きな反響を呼んだ長塚圭史・演出の『浮標』が今秋再演される。『浮標』は戦前から戦後にかけて活躍した劇作家、小説家の三好十郎の傑作戯曲で、初演は1940年だった。70年以上も前の戯曲だが、長塚はそこに新たな命を吹き込み、観客を大きく突き動かした。再演では、主人公の久我五郎を演じる田中哲司など一部は初演と同じキャストだが、新しく松雪泰子、木村了などが加わる。改めて本作に取り組む長塚に話を訊いた。『浮標』チケット情報「初演の時、稽古に入るだいぶ前に、上演時間を計るために少人数で本読みをしたんですが、その時僕自身が久我五郎のパートを担ったんです。そしたらもう気持ちがぐらぐらになってしまって。(読むのが)とても大変だったんだけれど、それくらい、強烈な戯曲なんです」。物語の舞台は、1930年代末の千葉県郊外の海岸。ここで暮らす洋画家・久我五郎は、病気の妻を懸命に看護しているが、貧困にあえぎ、画壇からは遠ざけられ、さらに唯一の親友は戦地へ送られようとしている。妻の容体は悪く、余命は短い。全ての支えがなくなろうとする中、五郎は自らの芸術、人生、生命と死を根源まで突き詰めていく。「大切な人が目の前で消えようとしている時に、徹底的に生きることを見つめ、現実とも真摯に向き合う五郎のエネルギーがすごい。そして画家としての五郎を通して浮かび上がる三好十郎という劇作家の魂を前に、自分だったらと考えてしまう部分もありましたね」。長塚は、1930年代へと観客を誘うため、ひとつひとつの役、背景についてなど全員でディスカッションを繰り返す稽古を行った。「最初はみんな驚いてました(笑)。ところが途中から、どんどん発言するようになってきて。今回もこの方法は実践しようと思います。俳優がイメージを広げておかなければ成立しないんです、特にシンプルな抽象的セットの中でこうした芝居をやろうと思ったら」。砂と回廊を使う舞台美術などは前回と基本的に変わらないが、これには長塚のある思いが込められている。「劇というのは、何か大きなセットがなくても成立するのではないかと。とりあえず俳優がいるというところから始まる、そうした根本的なところに立ち返ってみたいと思ったんですね。何もない空間から何かが生まれて来るなら、演劇も捨てたもんじゃないなって。それは、観客の想像力を信じることでもあります。青空と言ったら、俳優も観客も青空が見える、そこにないものを思い浮かべる力を一緒に体験してほしいと思う」。長塚と俳優たち、さらには観客との相互作用で、『浮標』の世界がより濃厚に立ち上がることだろう。公演は9月20日(木)から30日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。チケットは8月11日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは7月22日(日)18時まで先行先着・プリセールを受付中。取材・文:沢美也子
2012年07月20日すでに撮影を終え、現在、仕上げ作業中の北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』の撮影現場の様子をおさめたメイキング映像と、新画像が公開された。『アウトレイジ ビヨンド』動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。このほど公開された新画像は、加瀬亮演じる関東の暴力団組織・山王会の若頭・石原の姿を捉えたものと、本作の人物相関図。関東最大の組織・山王会と、関西最大の暴力団・花菱会の抗争を主軸に、出所した大友、警察など様々な人物たちの思惑が交錯する物語設定がわかりやすく描かれた図で、本作から登場する光石研、名高達男、田中哲司らの姿も登場する。また特別映像は、ビートたけしをはじめ、三浦友和、西田敏行、高橋克典、新井浩文、桐谷健太らキャストたちの鋭い眼光が印象に残る撮影現場の風景を収録したもの。物語の詳細は不明だが、大規模な撮影機材や、ガン・アクション、派手に横転するカー・クラッシュの場面が登場することから『…ビヨンド』は物語だけでなく、作品のスケールでも“前作超え”していることが伺える。また本作は、北野監督の作品の中で最もセリフの量の多い作品になるようで、これまで表現の省略と沈黙で豊穣な世界を描いてきた北野監督がアクションとセリフの応酬でどんな世界を描き出すのかも気になるところだ。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年07月20日2010年に単発ドラマとして人気を博し、今年1月から連続ドラマとして放送され、平均視聴率15.4%という好記録を打ち立てた竹内結子主演のミステリー・ドラマの映画化『ストロベリーナイト』が、6月30日(土)にクランクアップ!このほど竹内さん、共演の大沢たかおらキャスト陣からのコメントが到着した。原作は、累計180万部を売り上げる誉田哲也による「姫川玲子シリーズ」(光文社刊)。映画版では、シリーズ最高傑作と言われる「インビジブルレイン」を基に物語が展開する。高校時代に遭った犯罪被害からくる“殺意”と向き合いながら、刑事として奮闘する主人公・姫川玲子(竹内さん)は、暴力団員を狙う連続殺人事件のヤマを追う中、事件のカギを握ると思われる暴力団幹部・牧田(大沢さん)と出会い、立場を越えて徐々に惹かれあっていくが…。竹内さんが主演を続投するのに加え、西島秀俊、小出恵介らドラマからのレギュラー陣が再集結している本作。姫川と徐々に惹かれ合っていく暴力団幹部・牧田を大沢たかおが演じるほか、『ヒミズ』で一躍注目を集めた若手俳優・染谷将太が今回の物語の鍵を握る重要な役どころの柳井健斗役を演じることが明らかに。さらに、暴力団員役に金子賢、金子ノブアキら若手から石橋蓮司、田中哲司などベテラン勢まで豪華キャストが集結している。クランクアップ前には、ロケ地である名古屋市の協力により市街地を全面封鎖し、50トンにも及ぶ水の使用量、スタッフ総勢100人、エキストラ150人という大規模なセッティングの中、雨の中のクライマックスシーンが撮影された。竹内さんらがスタッフに歓声で迎えられながら、雨に濡れたままの格好で「やっと終わった~!」と叫ぶなど、キャスト・スタッフ共々、興奮冷めやらぬオールアップとなったようだ。今回、“喪失”というテーマのもと、ほぼ全編“雨”のシーンという異例の撮影が行われた本作だが、劇中のムードとは異なり竹内さんは「『ストロベリーナイト』全レギュラーキャストが再集結ということで、私にとってもかけがえのない仲間である姫川班や素晴らしい出演者の方々とまた同じ時間を過ごせるのは何かのご褒美のようで、毎日がとても楽しかったです」と満足感を感じさせる。また、映画版からの参加となった大沢さんについては「普段は気さくに相談事に乗ってくれる、かっこ良くて優しい兄のようでもあり、私個人にとって“王子様”的存在でもある方なのですが、牧田という役のフィルターを通すととても恐ろしい人なので関わりたくないです。早く撮影が終わらないかと内心では嘆いていました(笑)」とも。一方、大沢さんは全編が雨のシーンというところに惹かれたようで、「晴れていると撮影が中止ということもあって、いままでにない刺激を受け、そうした楽しみもある現場でした」と語る。さらに、「柳井を演じる染谷将太くんといった異彩を放つ役者さんとの撮影の日々だったので、一つ一つのシーンが刺激になって毎日すごく楽しかったです」と、若手競演陣との撮影も大いに楽しんだようだ。「捜査一課、姫川班、全登場人物がどんな結末を迎えるのか、みなさんがその“衝撃”に耐えてくださることを願っています」という意味深なコメントを寄せる竹内さん。映画版では、どのような捜査劇が繰り広げられるのか――?『ストロベリーナイト』は2013年、全国東宝系にて公開。『ストロベリーナイト』公式サイトstrawberrynight-movie.jp/■関連作品:ストロベリーナイト 2013年、全国東宝系にて公開© 2012「ストロベリーナイト」製作委員会
2012年07月02日竹内結子主演のドラマを映画化した『ストロベリーナイト』が6月30日に名古屋でクランクアップし、共演の大沢たかお、三浦友和に加えて染谷将太、金子賢、金子ノブアキ、石橋蓮司、田中哲司らが出演することが発表された。その他の写真今年1月に放映され、平均視聴率15.4%を樹立したドラマ『ストロベリーナイト』は、誉田哲也著『姫川玲子シリーズ』の小説が原作。今回スクリーンに登場する本作は、シリーズの中でも最高傑作と評される小説『インビジブルレイン』を基に、暴力団事件を追う姫川(竹内)と事件のカギを握る暴力団幹部・牧田 (大沢)との禁断の恋を描く。ドラマに引き続き主演を務める竹内は、「私にとってもかけがえの無い仲間である姫川班や素晴らしい出演者の方々とまた同じ時間を過ごせるのは何かのご褒美のようで、毎日がとても楽しかったです」とコメント。「今回は“喪失”がもうひとつのキーワードでもあります。捜査一課、姫川班、全登場人物がどんな結末を迎えるのか、皆さんがその衝撃に耐えてくださることを願っています」と、本作の見どころをアピールしている。また、第68回ヴェネツィア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した染谷は、物語の鍵を握る重要な役どころである柳井健斗役、金子賢は牧田が率いる龍崎組極清会構成員の役、金子ノブアキは六龍会構成員の小林充役を演じる。原作小説、ドラマ版で人気を得ている本シリーズが、新たな面々を加えてスクリーンでどのように描かれるのか気になるところだ。『ストロベリーナイト』2013年 全国東宝系にて公開
2012年07月02日2月に離婚届提出。2012年3月7日、タレントの田中律子が2月始めに離婚したことを自身のブログで「報告」というタイトルで発表した。田中律子は1997年に結婚して現在中学生の長女が一人いる。離婚の原因はブログには書かれておらず、15年の結婚生活の終止符は色々悩んで考えた末の結論だとなっている。まだ中学生の長女とも昨年から相談したり、話し合ったとある。心配をかけましたが、新しくスタートします。「子どもには本当に申し訳ない形となった」といい、周りのお世話になった人たちにも心配をおかけしてすいませんと謝罪している。新しいスタートを踏み出す田中は、娘も多感な年頃ですので、どうぞ静かに見守っていただけるとうれしいです。と締めくくって報告を終わらせている。元の記事を読む
2012年03月09日『リアル鬼ごっこ』の原作者・山田悠介の小説「スイッチを押すとき」が小出恵介と水沢エレナ主演で映画化されることが決定した。ベストセラーとなった「リアル鬼ごっこ」(幻冬舎文庫刊)に代表される、現実離れした奇想天外な世界観と、そこで奮闘する等身大の若者たちが魅力となり、若い層を中心に多大な支持を集める山田悠介。そんな彼のもうひとつの代表作であり、刊行5日で増刷され、その後、ドラマ化、舞台化もされた「スイッチを押すとき」が映画化!多発する自殺の原因を究明するための国家プロジェクトの“実験材料”として、自殺装置のスイッチを持たされた10歳の子供たち。彼らは監禁され、自殺に至る過程を観察されるのだが、耐え切れずに多くの子供たちがスイッチを押していく。そんな中で、6人の子供たちが7年もの間、生き続けていた。だが、彼らが胸に抱く“ささやかな希望”は、謎めいた監視員・南が赴任してきたことで徐々に揺れ動かされ…。生きることを選ぼうとする若者たち。その一人一人のまさに命懸けの選択が観る者の心に突き刺さる。2006年に放送されたTVドラマ版で、成宮寛貴が演じた主人公の南を演じるのは、『ROOKIES −卒業−』に『風が強く吹いている』ほか、最近では大人気TVドラマ「JIN−仁−」(TBS)など話題作への出演が続く小出恵介。「山田悠介さんの世界観や南洋平という複雑なキャラクターを具現化する作業は非常に難しかったですが、とにかく思い切って演じさせていただきました。切なく孤独極まる洋平が、6人の子供達と出会い、人間を取り戻す、人間になっていくというお話です。寄り添うように見ていただければと思います」と作品への思いを明かす。小出さんと共に主演を張るのは、ドラマ「恋空」(TBS)主演をはじめ、「美丘-君がいた日々-」(日本テレビ)、「東京少女」(BS-TBS)などで鮮烈な存在感を放った水沢エレナ。小出さんとは「JIN-仁-」、『風が強く吹いている』に続いての共演となる。「この作品に携わり、いままで『当たり前に生きていたこと』が当たり前ではない。一日一日をもっと大切に生きよう、と考えるようになりました。この映画を観ていただいた方にも、自分の将来や大切な家族のことを改めて考えるきっかけになればと思います」と本作が持つメッセージを語る。2人に加えて佐野和真、真司郎(AAA)、阪本奨悟、太賀、菅野莉央、福士誠治、鈴木砂羽、小倉久寛、田中哲司、西村雅彦とフレッシュな顔ぶれと実力派のベテランが共演陣に名を連ねる。切なさと衝撃のヒューマンサスペンス『スイッチを押すとき』は9月17日(土)新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。■関連作品:スイッチを押すとき 2011年9月17日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開© 2011山田悠介/「スイッチを押すとき」製作委員会
2011年07月15日角田光代のベストセラー小説を井上真央、永作博美主演で映画化したヒューマンドラマ『八日目の蝉』。先月劇場公開されて1か月、現在本作のFacebook上の公式ファンページでは映画にちなんで「本当に罪深い人は誰なのか?」と題し、投票キャンペーンが実施されている。主人公は不倫相手の赤ん坊を誘拐した希和子(永作さん)。愛情を注ぎ精一杯母親になろうとするものの4年の逃亡の末、逮捕されてしまう。そして誘拐された赤ん坊・恵理菜(井上さん)は生みの親元に戻るものの自分の居場所が見つけられず、心を閉ざしていく。そして、皮肉にも希和子と同様に恵理菜は不倫相手の子供を身籠ってしまい…。映画では愛情を十分に受けることなく育った恵理菜の姿が重点的に描かれているが、この状況を生み出した原因は彼女をとりまく人々にもあるはず。そこで、現在Facebookのファンページでは、「『八日目の蝉』の中で本当に罪深い人は誰なのでしょう?」と銘打って投票企画を開催。彼女と関わりを持つ登場人物たちが対象となるが、今回該当するのは以下の5人である。・野々宮希和子:恵理菜を誘拐し、4年間の逃亡生活で愛情を注ぐ育ての母。・秋山恵津子:恵理菜の生みの母。誘拐を機に母娘の関係をうまく築けず、もがき苦しむ。・秋山丈博:恵津子の夫で、希和子と不倫関係の間柄。・岸田孝史:大人になった恵理菜の不倫相手。・エンゼル:希和子と恵理菜の身をかくまった女性専用駆け込み寺の経営者。ちなみに5月24日(火)時点の中間結果では、1位が秋山丈博で、2位と100票差をつけてトップを爆走中。女性から見ると予想通り(?)の結果かと思うが、この結果を実際に丈博を演じた田中哲司からはこのような返答が返ってきた。「本当に申し訳ありませんでした。諸悪の根源は私にあります。心より反省いたしております」。果たして、あなたが思う“罪深い”人は誰?『八日目の蝉』は全国にて公開中。『八日目の蝉』Facebookファンサイト■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会■関連記事:井上真央、『八日目の蝉』初日にセミの絵のワンピースで登場!小池栄子インタビュー主人公の傍で感じた強き心「愛情によって人は救われる」中島美嘉が復帰後初の歌声披露、井上真央は感激の涙三池崇史監督、永作博美の授乳シーンに思わず興奮!?「オレが演出したかった」井上真央×永作博美 実力派女優が共演『八日目の蟬』試写会に25組50名様ご招待
2011年05月24日